安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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355: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/05(土) 15:17:01.35 ID:WMbQR/Ah0
「頑張りましたが、ここでお終いです」


アルラウネの体からまた生えそろった淫靡な触手が、うねうねとした動きで貴女を絡め取ろうと一斉に襲い掛かる。

(…今だ!!)

先程のような魔法を連発されれば貴女に為す術はなかったが、アルラウネにとっても消耗の激しい大技だったことが功を奏した。

加えてその必殺の魔法に自信があったのか、貴女を虫の息だと勘違いしている。

勝機があるとすれば、この瞬間しかあり得ない。

「!!」

貴女はその場に留まり、がむしゃらに聖剣を振って迎撃する。

さもこれしか抵抗する手段が無いとばかりに。

「悪足掻きですね〜」

さらに攻撃に加わる触手の数が増え…防御の意識が疎かになっていく。

徐々に徐々に、貴女に切り傷が増え、片膝を付き、剣速が衰えるとアルラウネの心が緩んでいくのが分かる。

「さあこれで──」

何か技を使おうとした瞬間、貴女突如立ち上がり聖剣を全身全霊で投げつける。

「─がぶぁ!?」

触手の隙間を縫うように投擲された聖剣は、両手での防御が間に合わず喉笛に深々と突き刺さる。

いくら再生能力があっても、喉元を焼き焦がす退魔の光にアルラウネも平静ではいられない。

それこそが貴女の狙った最大の好機。

貴女は既に跳んでいた。アルラウネの上半身に組み付き…そのまま聖剣の柄を振り抜く。

「が、ぶふぇあ…っ!?」

「はあああぁ!」

その一閃は、完全にアルラウネの首を胴体から撥ね、二度と再生できぬよう切断面を聖なる光で焼き焦がす。

首がボトっと転がると、聖剣の光がアルラウネの胴体を猛烈な勢いで焼き焦がしていく。

司令塔である脳が離れたことで、弱点であろう炎に対抗する術を失ったのだ。

貴女は……勝利した。


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