安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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431: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/13(日) 15:01:56.08 ID:JbB9KK8D0







「…………………………………………う、ぅぅん……ん……………」

貴女の目が、ゆっくりと開く。

「シャルフィリアお嬢様…!」

眼鏡をかけ目に涙を溜めて貴女を見下ろしているのは、愛しい貴女の恋人、ソルカだ。

「わたしは、生きて…いる、のか……」

「シャルちゃん…!目が覚めて良かったわ…」

アミィも安堵から胸を撫で下ろしている。当たりを見るにここは森の中…アミィ達が張ったテントの中なのだろう。

「わたしは、どれぐらい…眠って……」

「丸一日よ。でもあの怪我でこんなに早く起きられるなんて…奇跡とした言いようがないわ」

アミィの言葉が真実なことは貴女が誰より理解している。貴女は紛れもなくザウロの一撃で死にゆく最中だった。

にも拘わらず生きている。体を起き上がらせると戦いによる極度の疲労こそあるが、後遺症が残っている様子もまるでない。

(時間が戻っているかのように傷痕も無い…これもミルクの力なのか……)

あの時の様子からしてミルクは己の力を理解も制御もしていないようだった。

それを差し引いてもあの力は凄まじかった。以前より怒気を増していたザウロをああも容易く…

「シャルフィリアお嬢様…お、お気分は大丈夫ですか?」

心配そうに覗き込むソルカの顔に貴女はハっと我に返る。

ミルクの行使した力も不可解だが、今はもっと気にすべき状況がある。

「あれからエクスタシアはどうなった?それに…パラピノは」

アミィが辛そうに顔を伏せてから、ゆっくりと口を開く。

「パラちゃんは……逃げて行ったわ。シャルちゃんが四天王を倒したことを察したんでしょうね。

突然脇目もふらずどこかへ飛んで行って、私たちの声も届かなったみたい…」

「…すまない。パラピノが合成魔獣になったのはわたしの判断ミスのせいだ。わたしがすぐにでも戦う決断をしていれば…」

「自分を責めちゃ駄目。シャルちゃんは精一杯頑張ったんだもの。貴女は悪くないのよ」


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