安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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440: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/19(土) 11:03:54.57 ID:FsbH5FHp0
近づく者たちの気配には覚えがあった。この邪悪ながら懐かしさを感じる気配が…二つ。

体躯は…女二人で、身のこなしからして合成魔獣であることは疑いようも無いが…互いの死角を補うような動き…

洗練された確かな技術だろう。無駄の無さから察するに軍に属して長いことは察せられる…

間違いないこの気配は団長と別れた際に襲撃してきた敵………いや、その正体はより貴女と旧知の間柄に相違ない。

「敵だ。わたしがいく」

「「!」」

ソルカとアミィが驚き貴女へ顔を向ける。

エルフの聴力とソルカの索敵範囲よりも、今の貴女の感覚は鋭く正確だった。

「シャルフィリアお嬢様…わ、私もお供を──」

「いいんだ。わたしに任せてくれ」

ついて来ようとしたソルカを手で制すと、ソルカは命に従って立つのを中断する。

口惜しそうではあるが、今の貴女と対等に戦える自信がないのだろう。

(すまないが、この戦いはわたしがケリを付けなくてはならない)

「二人ともすぐ動けるよう備えだけはしておいてくれ」

「ええ」

「はい…どうかご無事で」

「ああ。すぐに戻る」




草木に偽装されたテントから出た貴女は迷いなく歩を進め…やがて立ち止まる。

「そこにいるのは分かっている。出てきたらどうだ。ルルルカ、ルシア」

しばらくの静寂。貴女は動じることなくその場にて待つ。




「…………そうまで自信満々にされては不意打ちのしようもありませんね」

「流石ですね。お久しぶりですシャルフィリアさ〜ん」

高所から飛び降り姿を見せたのは、やはり予想通り合成魔獣と化したルルルカとルシアだった。

ルルルカは兎の、ルシアは淫魔の合成魔獣と成り果て、淫靡に薄ら笑いを浮かべる態度は以前の面影をほとんど感じない。

「久しぶりの再会ですけどぉ、あんまりお話を愉しむ気は無さそうですね♥」

「ああ。団長が果たせなかったのなら。わたしがお前たちを介錯する。それだけだ」

「ふふ、そう上手く行くと良いですねぇ♥ご自慢のプライドがへし折れる前でミルク王女を差し出すことをお勧めしま──」

「黙れ」

聖剣を抜いた途端、対峙する二人の顔色が変わる。


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