安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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447: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/19(土) 12:30:53.17 ID:FsbH5FHp0
「ッ!」

屈みこんだルルルカの太腿が膨張し、次の瞬間地面を陥没させるほどの勢いで貴女目掛け突撃を繰り出した。

あまりの速さに残像どころか軌道さえ捉える事は貴女にさえ困難だっただろう。以前なら、だが。

(見える…動きも、軌道も、ヤツの視線の動き、戦略まで…全てが視える)

ルルルカの高速移動は攪乱と先制攻撃を兼ねた囮。その本命は魔法を放つルシアを目立たせぬようにするため。

「はぃっ!」

「!」

首筋に繰り出された致命的な一閃を完璧に躱し、すれ違い様にカウンターでルルルカの胸を切り裂いた。

「ぐあ゛っ!?」

その怯んだ隙を逃さず貴女の蹴りで右方面へ弾き飛ばす。当然その先に居たのは、ルルルカとの攻防で隙を晒すだろう貴女に魔術を放とうと目論んでいたルシアだ。

「!?」

既に放たれた魔術を止められず蹴り跳ばされたルルルカの背中に直撃。それでも貴女の蹴りの威力は止められずルシアへルルルカの体が叩きつけられた。

「ぅが!?」

「ぎゃ!」

一体何秒の攻防だっただろうか。貴女は刹那の戦いの最中、敵の狙いを看破し打ち破る策を完璧に成し遂げてみせた。

「変に頭をひねるなら二人で一度にかかった方がまだマシだったな」

貴女の冷たい瞳が、身を低く構える二体の合成魔獣を見下ろした。


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