安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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471: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/20(日) 10:22:19.51 ID:WCV2eWoC0
「和議…だと。貴様、どの面下げてそんなことを…!」

貴女の殺意が真っすぐに目の前にヴェロスに注がれる。

ヴェロスが帝国の頭脳として名高い事は貴女も当然知っている。

ルルルカたちの言葉が正しいならこの男こそ仲間たちを合成魔獣と化し、キュウビやジュデルを唆したに違いない。

『予め言っておきますがこの私は投影された映像…斬り付けても意味が無い事は断っておきます』

「…!」

貴女の怒りを読み切ったような物言いに虫唾が走る。その貴女の怒りをミルクも察したようで片手で貴女を制した。

「狙いがあるのならハッキリと言いなさい。我が騎士同様…わたくしも怒りを留めておける自信はございませんので」

「姫様…」

『では先程申し上げた通り、私は帝国と貴女方聖王国の間に再び不可侵条約を結びたく参上した次第』

映像のヴェロスが片膝を付き誠意を示す。だが貴女の怒りは膨れ上がる一方だった。

「自分たちから攻め込んでおいてあまりに勝手なものぐさだ。他の四天王に怖気づいたか?」

『その通りです。最早私を含め帝国の戦力でミルク王女を捕らえることは不可能……とまでは申しませんが、とても割に見合ったモノではございません』

どれほど面の皮が分厚いのか、ヴェロスは平然と話を続ける。

「元より聖王国への侵略は皇帝陛下が強行なされたもの。我々は利が無に等しいと理解しながら従う他ありませんでした。

そして現状帝国の戦力の大半を引き連れこちらに向かいつつある。まるで本国の守りになど関心が無いかの如く……

私は皇帝陛下に忠誠を誓った身。しかしながら、聖王国侵略からソルシエールへの攻撃命令、此度のエクスタシアの殲滅等…

とても帝国の未来を考えての行動とは思えません。真意を問いただしても今の陛下は予言者としか口を利かれぬご様子。

私は皇帝陛下が既に乱心したと判断し、彼を皇帝の地位から退いていただきました。既に帝国議会も全会一致で認めております」

「なっ………!」

湧きあがるマグマのような怒りは、ヴェロスが当然のように語った言葉で混乱の大渦に変わる。

「既に前皇帝レオニクスは帝国を追放された身。それでも彼に心酔する兵力を連れておりますが既に一個人の追放者。

我らとの和議をお認めになられるなら貴女方の亡命先の手配と安全は保障致します」

「あまりふざけたことを言うなよ」

反論したのは貴女だった。

「黙って聞いてやれば、侵略は皇帝の独断?全ては奴が乱心したせいだと?舐めるのも大概にしろ!

お前たちが喜々として侵略や略奪に耽る姿を何度となくわたし達は目にしてきた!それの責任を全て皇帝一人に押し付けるつもりか!恥を知れ!」

『お言葉はごもっともです。ですがどうがご理解いただきたい。このまま我らとぶつかり続ければそれこそ大陸全土を巻き込む大戦となりかねません」

「このっ──」

「おやめなさいシャルフィリア!今は怒りを収めるのです!」

「っ…は!」

ミルクの言葉に貴女は出かけていた言葉を押し留める。


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