安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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491: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/20(日) 23:22:29.44 ID:WCV2eWoC0
貴女の会心の一太刀が、吸い込まれるように鎧の僅かな隙間…白騎士の首を振り抜き、首が…高く撥ね飛ばされる。

「 」

首を失った白騎士の体が、その場に硬直する。

勝負あった。白騎士は死んだ。仮に合成魔獣でも今の聖剣に首を切断されれば間違いなく致命傷だ。

そのはずなのだ。

(なんだ……!?まるで白騎士の圧が衰えを見せていない…?それどころか逆に…!)

膨れ上がる怖気により貴女が白騎士との間合いを開ける。すると次の瞬間──!

「 」

「な、にっ…!?」

静止していた白騎士の剣が貴女へ鋭い刺殺を繰り出す。

「シャルフィリアお嬢様!」

「っ…!大丈夫だ」

間合いを取った事が功を奏し刺突を防ぐことに成功する。だが安堵も束の間、貴女たち三人は驚くべきものを目撃する。

今のは鋭い踏み込みからの刺突ではない。単純に、尋常ならざる速度で、白騎士の腕が伸びたのだ。

関節の限界など遥かに無視し、何mも伸びた腕がうねうねと波打ち、軟体生物のような動きで揺れ動いている。

「 」

地面に落ちた首から、無数の黒い触脚が生え、白騎士の体を登り、右肩付近に留まる。

「あ、アワワワ…!」

同じ合成魔獣のソルカにとっても異常な光景だった。

白騎士の純白の鎧だと思われていた各部が不自然な膨張と伸縮を繰り返し…

「 」

「これが、合成魔獣の行きつく先なの…!?」

アミィが信じられない光景に目を見開いた。

動体からドス黒い魔力の腕が、足からはさらに別の黒い脚が生え、数秒もしない内に人型を遥かに逸脱した。

膨れ上がった白騎士の変貌具合は、合成魔獣たちの変化に近いようでまるで違う。

体が作り替わっているのではない。閉じていたものがただ溢れ出したのだ。

「これは、まさか………!」

貴女は白騎士の正体を本能的に理解する。この男…いやこの化物は人と魔獣を合成させた生物兵器ではない。

「魔物…!」

1000年前、勇者が魔王を討伐し魔界に封じられたはずの、魔界の瘴気そのもの。

混沌にして純に魔なる存在…魔物なのだと。貴女は理解した。

「 」

純白の魔物が、貴女たちを無言で見つめている。


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