134: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/08/13(木) 12:17:19.74 ID:CgKRzuzFO
4 展望ブロック
扉を開けて外へ。そこは一番高い場所にある展望ブロック。初めての大型機車だ。少年は走る機体から流れる景色を一目見たかった。
リア「⋯⋯うん、まぁガラガラだよな」
走りはじめて数十分。みな仲間と交流するか、他パーティと交流しているのだろう。こんな離れた何もない場所にいる冒険者なんて変わり者しかいない。
手すりで囲まれた空間は無人であった。
リア「おお、すごいな⋯⋯」
現在位置は街からそう離れていない。
草原を走る車体の駆動音。体に当たる風。見慣れた風景を高い場所から見下ろし、それが流れていく。
リア「いやぁ、すごい機械だな⋯⋯」
魔法ってすごい。のほほんと思うリアであった。
リア「⋯⋯ん?」
ふと気づく。無人だったこの場所にいつの間にか一人冒険者らしき人物が増えていた。小さな子だ。マントで全身を覆っており姿は見えないが、裾から白い尻尾が見える。注視すると頭にも耳の膨らみが。
マントの人物「⋯⋯?」
見られている気配に気づいたのか振り向く。すっぽりマントを被っていて顔も服も見えない。けれど鼻から口元まではかろうじて晒しているが――男なのか女なのかも判別がつかなかった。
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