【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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19: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/03/23(土) 18:21:31.51 ID:mHCNoPnp0
>>18

………………そっか。あいつ、代価さえ貰えればなんでもやるもんね。
どれほどひどいことでも、……ひどいことされるのでも、なんでも、やるもん……

【どこか納得したように、やはり諦めきった声で呟くのだろう。しかし、代わりに謝るなんてことはしなかった】
【そんなことをしても無意味だと知っていた。冒涜者、その死で償うことすらできるのかもわからないのに】
【そんな無責任な言葉で、この場をなあなあにしようだなんて、できなかった。ぎゅうと目を瞑って】

違わないかな。どうだろう――――あたしはハートさんのこと、よく知らないから、あれだけど。
…………あたしは人のことが、みんなのことが大好きだよ。大好きな人のこと、傷つけるヤツ以外はみんな好き。
いろんな好きのカタチがあるの、友達としての好きとか、信頼できるから好きとか、それ以外にも――

――――――――でもね、「好き」にはね、順番があるの。どうしても。
覆せないの、みんなのこと好きだけど――それでも特別好きな人のことのことを、どうしても優先しちゃう。
あたしはそういう、―――――化物だから。化物だから殺すよ、みんなのこと。


     だってあたし、イズルのことが好き。…………冒涜者だなんて呼ばれていても。


【――唐突に、ふたりの知らぬ人名が出される。それが“冒涜者”の本名であることは想像に難くない】
【振り返らなかった。背を向けたままだった。然るに表情は見えなくて――見せたくなかったのかもしれない】
【辛そうな顔してるだなんて思わせたくなかった。あるいは、最早目にするだけでも悍ましいくらいの】
【化物の顔になっていたのかもしれなかった。だから見せなかったのは、少なくとも、最後の恩情であり】

【――――やはり立ち去ろうとするのだろう。分厚い靴の底を鳴らして、……今度は背中にどんな声をかけられても】


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