過去ログ - 意地悪なメイド3
1- 20
14:名無しのパー速民[sage]
2009/05/13(水) 12:07:45.15 ID:l43km6AO
「ねぇ、お姉ちゃん。まぁまはにぃにのところなの?」

お母さん譲りの綺麗な髪。仕上げの梳いてあげる段階で彼女はそう問う。
少し前まですぐにむずがっていた彼女が成長したのかと嬉しく思っていたのだけど。
なんのことはない。それ以上に気になることがあっただけのようだった。

「そうだよ〜。妹子ちゃんのマァマはパァパのところなんだよ」
「うぅ……なんでっ!」
「なんでときたかぁ」

いつもながらのはっきりした物言いに私は少し困り顔。
実はちょっと知りたい話だったりするから。
だって今の状況がそうなのだ。
あの人への負い目からか、彼女が彼の元を訪れるのはめったな事がなければ有り得ないはずだった。
子供だったあの頃とは違う。そう、違うから。



あの輝かしくもほんのちょっぴり苦い青春。……って言い方はかなり脚色が入ってるけど。
私や彼や彼女の物語は、彼が自身の従者を伴侶として選んだところで一応の決着をみせた。
けれど、私を含め何人かは気持ち自体を捨てた訳じゃなかった。
だからこそ、本来ならば生まれるはずのなかった命がここにある。
そして気がつけば、なかったはずの溝が生まれ、昔のように無邪気なままの関係ではいられなくな


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/660.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice