過去ログ - 意地悪なメイド3
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16:名無しのパー速民[sage]
2009/05/13(水) 12:25:34.06 ID:l43km6AO
それにしても、この子は彼を相変わらず“にぃに”と呼ぶ。
その意味合いは当然ながら『兄』という存在で捉えて間違いないだろう。
それはきっと妹子ちゃんの母親が未だに彼女の前でも彼を“父”と呼ばないからだろう。
妹子ちゃんという存在が彼女の支えでありながらも負い目であってしまう証拠。
いつか妹子ちゃんもちゃんと彼を父と呼べる日が来ればいいと思う。
生まれてきた命に罪はない。そう、妹子ちゃん自身に罪はないのだから。


「お姉ちゃん」
「ん? どうしたの、妹子ちゃん」
「あのね。まぁま、最近帰ってこないの」
「そうなの?」

珍しいと思う。
勿論、彼女がどのような立場の人かは知っている。
世界を股にかける人であり、多忙を極めるはずだ。
しかしそんな彼女でも欠かさず自身の娘には会うなり連れていくなりはしていたはず。
会えない時間が長く続くということは有り得ないのだけれど……。

「だからね、そのね。……お姉ちゃん、帰らないで」
「ふぇっ?! か、帰らないでときたかぁ」

あくまでこの子とは知り合いであるし、それ以上の関わりがあることは自負できる。
しかしだからと言ってこの子だけに全てを注げるような立場でもない。


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