過去ログ - 意地悪なメイド3
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19:名無しのパー速民[sage]
2009/05/13(水) 13:00:19.76 ID:l43km6AO
決して快適とは言えない空の旅。
軍用機を改修したそれに乗るのは一人の令嬢と彼女の従者。
備え付けられたモニターからは何やら激しく声が聞こえるが彼女は涼しげなままだった。

「異常はない、と」
「はい。現状、妹子様の周りには彼女以外は誰も近づけさせておりません」
「そう……彼女ならばある程度安心ですものね」
「はい」

そこでモニターの声が一際大きくなる。

『んもぅ! そっちの都合で勝手にあの子を拘束していてよく言うわ!』
「あら、承諾してくれたのではなかったかしら?」
『あんたらが圧力かけてまで押し通したんでしょ! あの子にとって大事なイベントなのに……子守の為に全部パァ。本当、ちゃんと責任とりなさいよ?』
「ええ、このお礼は必ず」

先程から何度も繰り返したやりとり。
さすがに辟易したところですかさず従者の彼女からフォローが入る。

「お嬢様、そろそろ」
「そうね。では先生、また」
『あ、ちょっと! 必ずよ! 必ずなんだか……』

ぶつん

「ふぅ、全く。二時間も延々とイヤミを言われるなんてね」
「お疲れ様でした」
「ふふ、ありがとう」

思わず漏れる苦笑。しかし次の瞬間には表情は険しく変化する。


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