980:名無しのパー速民[sage;saga]
2010/07/27(火) 22:32:22.42 ID:1OZzGEg0
で、そんな逃げ兎の俺を廊下にて発見するウサギ娘。
向こうから珍しく早歩き……あ、あれ走ってるのか。
とにもかくにも急いで目の前に来たかと思えばいきなり袖を引っ張る。
「ああ、わかった、わかってるよ。馬鹿妹のとこへいくんだろ? さっき聞いたよ」
「……!」
おお、びっくりしてるびっくりしてる。
「ははは、にしても珍しいな。お前が連絡を忘れるなんてさ」
「……」
「ん? あ、このデコか? ……気にすんな」
わしわし、とウサギ娘の頭をなで、俺はその身体を抱きかかえる。
「うっし、飛ばすぞ。つかまれよー」
「……!」
じたばたもがく荷物を連れて、俺は一直線に馬鹿妹のいるであろう、あの実験室へ向かうのだった。
「遅い! 全く、恐れをなして逃げ出したのかと思いましたよ?」
「恐れをなして逃げ出すような何かがあるのか?」
「……。さぁ、今日も実験を始めましょうか」
「うおおおおおおおおい!? ごまかすの下手すぎだろおおおお?!」
「大丈夫ですよ。……ええ、大丈夫です」
こ、こいつ。俺の目を見て喋りやがれっての……。
「しんだりしませんよ。昨日のことで分かっておられるでしょう?」
「信じるからな?」
「ええ。多少まだ問題が残っていますが、それは今回の実験から解決策を導き出します」
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