過去ログ - 【だからせめて】能力者スレ【優しく堕ちて逝け】
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以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[saga]
2010/12/04(土) 02:16:52.72 ID:OLJlRQQ0
>>981
(東)
【『親父の無念』―――其れを果たすために自分が選んだのは、矢張り力を研鑽する道だ】
【尤も、彼女の場合それとは別に、『悪を滅ぼす』『協会=仲間たちの居場所を護る』と言う方向性も、持ってはいるのだが】
【其れでも、銀鶏の言葉には、思考よりも『共感と、想起』が先行して―――ふと、追憶の彼方を見つめる瞳が、虚ろに】
…うん、そーだ、な…。
其処まで言ってくれるなら、頼れる時は遠慮無く頼らせて貰うぜ。
【ほんの、一瞬……――その後は、銀鶏の強い意思と、一抹の悲壮の宿る言葉が、また現実に引き戻してくれた】
【自分でそれを認識する前に、昏い永遠の別離と、無力感の刻印を振り切った少女は、笑みを浮かべながら、彼の言葉を肯定する】
【『野暮』になってまで、相手の好意を跳ね退ける事は、もうしない―――闘いの表舞台に立ってからの、成長の一環】
(………蜂のシンボル、か…。どんな連中やら、どう潰せば良いのやら?)
【――――……巡る思考は、少女のものとしては、物騒に過ぎるのかもしれない、が】
>>985
(シオン)
……ん! ……っ、にゃ、……ゃ、ぁぁ、…!!
【嗚呼、また考えている事が、台風の前のボロ屋よろしくブッ飛んで往く―――どう描写すれば良いのだろうか】
【ピンボール球の様に、心は弾んで、弄ばれて、でもそうしてくれるのは、自分が相手だからと判って】
【口調とは裏腹に綺麗な、歌でも謡わせれば映えそうな声は、子猫の其れの様に、儚く震える】
【体温が同化する、脈拍に加速度がかかって、頭がホワイトアウトしそう……――魂を直に擽られる様な感覚に、襲われて】
【兎にも角にも、永劫に等しく、刹那にも似た『数秒間』は、満足感と、少しばかりの寂しさを残して過ぎ去って往った】
【シオンの言葉が紡がれる間も、限界ギリギリまで跳ね上がった息を整えて】
…貴女には、あたしに無いモノが沢山ある。
吟雪も然り、あたし達が持てなかったモノを、確りと宿してる。
一人じゃ駄目なら手を繋いで、それでも足りなきゃ、輪を作ってみて……其れで、良いじゃないか。
……あー、この台詞くさーっ!
【真面目な返答を返して、快活な向日葵の笑みを咲かせて、漆黒の双眸でじん、と傍に立つシオンを見つめる】
【――――……その直後、耐えられなくなってしまったのか、梅干しでも食べたかのようにぷい、と顔を逸らしてしまった】
【彼女が羞恥心を克服(暴走じゃ無い意味で)するのは―――何時の日、なのだろう】
【だが、何はともあれ……――その言葉は、ひとつのStand by me≠ノ、相違無かった】
>>989
(翠)
【そして……――片や自らの親を葬った二人、片や自らの親を奪われたであろう二人】
【其処に、根源的な違いは、産まれてしまっているのだろうか――――武美は識らない、識っていたとしても、判らない】
【ただ今は、押し黙って、シオンと翠の問答の顛末を、眺めるだけだ】
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