過去ログ - 【舞台は世界、出演者は君達】能力者スレ【さあ、始めようグランギニョルを】
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965:名無しのパー速民[saga]
2011/02/23(水) 15:04:43.51 ID:q09M+XN20
>>964

【ドアが開き、フィリンと呼ばれた女性が部屋に入ったとしても】
【暫く、誰もそれに続いて部屋に至る様子は無かった】
【いや、その場に誰も居ないわけでないことは、気配や、丁度部屋側に伸びた影で分かる】
【が、まるで部屋に入るのを躊躇っているかのように、影はわずかに揺れ動くのみ】


【……――複雑な心持ではある】
【幾ら『哲学者の卵』の影響によって錯乱状態にあったとはいえ、そしてかつての友人とはいえ】
【自ら銃口を向け――殺害しようとした相手だ】
【あれから随分長い時間が流れた。記憶を失い、洗脳もされ、大怪我もして】
【相手もそうだ……伝え聞く話は、壮絶。もしそれが、自分が引き金となって起こしたことだとしたら?】

【……どんな顔で、どんな態度で、会えばいいのか。もう、かつて笑いあった在りし日には、戻れない】
【でも、それでも、だ……――】


…………、

【こつ、と。一歩、踏み出される】
【デフォルメされた、ドクロのワンポイントの装飾が施された靴】
【伸びる、暗い灰色のジーンズ――そして】

…………、…………

【現れたのは――ドクロの飾りのついたハットを被り、首にベルトチョーカーを巻いた少女】
【一見セミショートに見えるが、その実は後ろで長い髪を一つ結びにしており】
【襟と袖にファーが付き、至る所にベルトをあしらった、細身のシルエットの黒いフルジップジャケットを着込んでいる――】

……あ、……

【左腕に嵌めた、ベルトタイプのレザーブレスレットが光り】
【首から下げた、鏡映しのような逆向きの「S」を象った銀色のペンダントが揺れ】


……――レイ、……ド……

【“透き通った海のような、アクア・マリン色の瞳”が――】


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