過去ログ - 【舞台は世界、出演者は君達】能力者スレ【さあ、始めようグランギニョルを】
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977:名無しのパー速民[saga]
2011/02/23(水) 17:45:13.28 ID:kyax2/n60
>>976

…………父様は、もうあたし達を『家族』として見ては、居ないから…………
「俺はまだ良い…………昔から、本物のクズそのものの生き方をしてきたから、俺は仕方がない…………!
なのに、レイドや、リイロまでって…………どういう事なんだよ、父上…………!」

【レイドの言葉は、実際に肉親としての確信を秘めている】
【父親について、嫌と言うほどに分かっているのだろう。その言葉は、決して大げさな表現でも、無い様だ】
【アストラも、悔しさと絶望を、滲ませる。私情である事は分かっていても、どうしても抑えられなかった】
【『本物のクズ』と自分を表する通り、まだ自分を律する能力に長けてはいないのだろう】

え…………で、でも!
"レイド…………受け入れるべきだ。既に奴も言っていたではないか……『第四級優先攻撃目標:天ヶ谷 昴』と……
『第四級』と言う事は、優先度ランクは相当に低くはあるが…………昴さんも、もはや他人ではない、むしろ当事者の側と……見るべきだ"
…………そう、か…………そうよね…………
「昴…………ありがとよ。レイドの為に………………」

【昴の決意に、レイドは慌てた様子で止めようとする。言ってみれば、多少どころでなく異常ではあるが、突き詰めればこれは親子喧嘩の一種】
【それに、余人を交える事を――――ましてや『親友』を巻きこむ事を、レイドは避けたかったが】
【ダハルの一言が、それを止める。『親友』であるからこそ、昴の意を汲んでやるべきだと。そして昴にとっても、決して『他人事』ではないと】
【恐らくは『兄』として。アストラは昴に感謝の気持ちを伝えるために、頭を下げた】



≪――――本当に、ないっす…………『卵』は、消え去ってるっすよ……!!≫
そう………………良かった。本当に良かったけど…………どうして?

【ジェムの報告に、ほっと胸を撫で下ろして、安堵の表情を見せるレイド】
【自分たちの行いが徒労に終わった事など、微塵も気にかけていないようだ――――しかし、疑問は疑問として、以前存在する】

――――――――!! そ、そんな………………!!
「うっ…………こいつは………………!!」
<ひっ…………>
[なんと…………………………!!]

【傷跡を見せられ、説明を聞かされ、皆一様に顔を引き攣らせる】
【こんな強大な一撃を、自分に浴びせる事を想像するなど――――決して精神的に、よろしい事ではない】

――――――――ごめん
あたし達が、もっと早くに対処を編み出せてれば…………そんな事を、させないで…………済んだのに…………!

【『それ』を見せられ、レイドの胸に生まれた思いは、悲しさと悔しさだった】
【自分たちが、もっと上手くやっていれば。死ぬような目に遭わせる事もなく、痛々しい傷を身体に刻ませる事も、無かったのだ】

[――――――――人の事は言えんが、無茶をしたものだ……な
それを助けてくれる誰かがいたのならともかく…………下手をすれば、そのまま死んでいただろう]

【誰かのサポートがあれば、失敗しても傷を治すなどしてくれる事はあるだろう】
【だが、もし一人で行ったとするならば――――それは間違いなく『デッドオアアライブ』の行いなのだ】

[――――そして、そろそろ服を直せ。男どものいる中で、いつまでも素肌を晒す事も、ないだろう?]

【そして、アーディンはささやかな口調で、昴を戒める】
【それはどことなく、娘を優しく注意する父親のような響きだった】


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