過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】
↓
1-
覧
板
20
19
:
スズカ♂
◆ZOIS.I0.aM
[sage]
2011/03/17(木) 22:42:07.60 ID:NB3Gf5HUo
聞き取りづらい声だと思っていたけれど、愛美にとっては良い声らしい。
褒められたのでありがとうを口にしようとすると、被せ気味で愛美が言った。
『ありがとう、スズカ』
「…どういたしまして。こちらこそありがとう、愛美」
少しして、微かに笑い声が聞こえてきたのでこっそり胸をなでおろす。
愛美と一緒になってくすくすと小さな笑い声をあげた。
『スズカのことね。お母さんもお父さんも玲も、皆が心配してた』
「それは申し訳ないことをしちゃったなあ。顔くらい出せばよかった」
『だめ。来たら私が許さない』
「え、どうして?」
『危ないでしょ』
「あ、ごめんなさい」
それから少しのあいだ通話を続けたけれど、「好き」や「会いたい」といった言葉を口にはしなかった。
だから、内容のない会話だった。それでも、不安で空っぽだった胸には、いつの間にか幸せな気持ちが溢れていた。
「さてと…寝ますかっ」
『寝ますかっ、だって。かわいい』
「…寝ますよ!」
『うるさーい』
愛美の呂律が回っていない。酔っているのではあるまいな……。
普段から早寝をしている愛美にとって、今は本来であれば寝ている時間。
付き合わせちゃって私は阿呆だなあ、と我儘な自分を悔やみながら、私と愛美は就寝の挨拶として「また明日」を交わした。
通話を終えて、ケータイの画面をぼんやり見ていると、あることに気づいた。
今日は土曜日だ。
本来であれば数時間後に、愛美が私の家に来る予定だった。
そのことに気づくと、愛美に会いたくなった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/284.54 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】 -パー速VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/kako/1300282657/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice