過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】
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22:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:56:33.07 ID:NB3Gf5HUo
綾崎「あ、あの…雪、くん」

「雪?」

綾崎「うん…。雪くん、何もない?」

「ああ…。あいつは元気だよ。
 不謹慎なくらい、明るいよ」

綾崎「そっか、ありがと。ちょっと安心。
    …って、何訊いてんだろ私」

心配していた自分が恥ずかしいとばかりに、視線をあちらこちらに向けている。
雪に会ったら大馬鹿者めと怒ることを心に決め、綾崎さんとは別れた。

大通りに近づくにつれ、道路における車の渋滞は酷くなっていた。
スーパーマーケットと同じ通りにあるガソリンスタンドに用があるとみえる。

「大変だなあ…」

それでも難なく私が目的地に辿りつけたのは、横断歩道を渡る必要のないコースを選択した賜物だ。褒めてつかわす。
鼻歌を歌いながらすいすいと自転車を漕いでいると、渋滞の中から雪のお母さんの車を見つけた。
ペダルを踏むのを休め、足を地に下ろす。目当ての車の平行線上まで歩き、目を凝らして車内を覗くと、

「…あ、いた」

後部座席に雪が座っていた。窓を開けて退屈そうに渋滞の先を見ている。
奥の車線ではあるが、それほど距離はないので名前を呼ぶ。

「雪!」

雪「……おー!スズカ!
  何してんのー!?」

バカ、声が大きすぎる。その想いが伝わったのか雪は、「やべっ」と手で口を押えた。
照れ笑いを浮かべて、雪は窓を閉めてしまった。

「え…?」

それで終わりなのか……。と不安になったのも束の間、雪は車から降りた。
何をしでかす気だよ!と私は小声でツッコんだ。雪の突然の行動に驚きを隠せなかった。


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