過去ログ - 【たったひとつの】能力者スレ【絶対条件】
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20:名無しのパー速民[sage]
2011/04/09(土) 22:49:16.41 ID:GGWBElz0o
>>978

(攻撃は入った!……あのバリアは……?)

【剣を振り、付着した血液も振り払う】
【その間に聞こえた何かが割れるような音、視線を音へと向ければ】
【確かに防壁の表面に罅がより大きく入っていた、予想は確信へと変わる】
【ニーケルルフのダメージはそのまま防御壁へと伝わるのだ、と】

(となれば更にコイツを傷めつけてやれば、バリアを黙らせられるわけだ……)

【直接バリアを破壊する事が可能であるならばそうする事も有りだろうが】
【その場合だとニーケルルフという存在が確実に邪魔をしてくるのは先程の動きを見て明らかだ】
【ならば守護者を倒し、バリアが維持できなくなった所でその中の主を倒す】
【これならば妨害も入らない、考えられる限りの最善の策】

次は……――――――!!

【ニーケルルフは後退した、次の攻撃に移行するチャンスであった】
【しかし異形の戦闘意識を甘く見ていた、ふいに暴風が迫る】
【咄嗟に右腕全体に「黒」を纏わせ外部から強制的に操作、腕を持ち上げ】
【同時に腕の甲の部分に六角形の盾を形成、それを用いて防御にあてようとするが】

ぐ、っあああ……っ!!!

【短時間では十分な強度を持たせる事は出来なかった】
【「黒」の盾は数秒持ちこたえるも崩壊、その下の腕を切り裂き血が飛沫を上げる】
【それでも攻撃の威力は収まらず、エルフェスは右へと投げ飛ばされてしまう】

【小柄な体にとっては吹き飛ぶには十分な威力であった】
【数m飛んで、地面と擦れるように衝突の後2,3のバウンドを経てようやく停止】
【擦過痕には熱によるものと血が交じる】

……………この、クソやってくれたな……。

【右腕の不調は思ったよりも深刻で上手く着地げ出来ず、体のあちこちが痛んだ】
【なにより攻撃を受けた右腕の痛みは群を抜いていた、それもその筈】

……ち、こんなトコで使うつもりは無かったんだけどな。

【文字通り右腕が“ずたずた”になっていたのだから】
【深い切り傷が下腕に1つ、傷口の奥で白い物が見えたようで気が遠くなる】
【また擦過傷も凄まじく皮膚は抉れ、下の肉が露出して血みどろ】

(腕自体は動かせ……ないか、肩から動くだけ幸いかな)
ああ、クソ……さっきからクソとしか言ってねえなオイ、……立たなきゃ……。

【ここは戦場、敵は異形】
【立たねば死がお前を欲しがり近づく】
【戦わねば死がお前を待ち手招きをする】

まだ終わってねえからな……化物め。

【擦れた頬から滲む血を手の甲で拭い落としながら】
【少年は立ち上がる、瞳を開き状況を確認する】
【だが微かにダメージを引き摺っているのか直ぐには行動には移れないらしく】
【ゆらりゆらりとその場で揺れていた】


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