979:【生束必糸】@wiki[sage]
2011/07/19(火) 16:47:51.43 ID:acq3Krbko
>>976
雨の降りしきる街中。風が縦横無尽に舞い、それこそ悪天候という形容が正しく適用されるそんな環境で
「きゃっほぉおおお!」
一人の少女が暴れていた、否、踊っていた、否、演じていた
両手を左右に広げ、何かを操るかの様に時折動かしながら――その眼は忙しなく前後左右に向けられる
辺りにある街灯、ポストなどは不自然に根元から捩じ曲がり、まるで何かに引っ張られたかのよう
「きゃっはぁ! さあさ、さあさ、喜識家が野外特別講演in台風でお届けしますよ!」
その言葉に合わせる様に、街灯の照明部分が割れ、石畳が揺れ動き、何かしらの天災でも来たのではないかと感じさせる
だが、それは紛れも無く人災――他でも無いこの少女が巻き起こす舞台なのだ
これらの現象はすべて、数本のワイヤーで巻き起こされている
無論、ワイヤーをそのまま用いてはそんな強度を誇れないが、しかし仮にそれをきちんと張った状態で複数本組み合わせれば
―――或いは可能とされるのかも知れない、否、可能としているのだ
誰が? この、少女が
傍からきちんと認識できるか危ういが――そもそも事態に気付いた周辺の人間は逃げ出している――しかし、それは確かにストーリー性を持っていた
例え異様な形でも、喜劇に変わりは無い
演出の為に放り投げられたガラスの破片が、近くのカフェの窓へとぶつかり、蜘蛛の巣状のヒビを作り上げる
これは事故では無い―――演出であるのだ
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