985:【零想災生】[sage]
2011/07/19(火) 17:14:43.63 ID:eQAzaPCDo
>>983
男は、ふと聞こえた悲鳴や怒声に紛れる声音を聞き分け、そちらへと顔を向ける。
そうすれば、とても不機嫌そうな少女の姿を視認する事が出来た。周囲にあったワイヤーが少女の下へと
凄まじいスピードで戻った所を見れば―――彼女もまた、”救済者に成り得る者”だという事も理解できた。
蒼いコートを風雨にさらしながら、男は優しそうな笑みを浮かべてから小さく頭を下げる。
その瞬きの瞬間、真っ白な右腕は”存在していなかったように”消え失せ、コートの右腕部分は風に揺れる。
「…こんにちわ…僕は、エンヴィ……君は?」
ニッコリと優しく微笑むその姿からは、一切の警戒が伺えない。
寧ろ、警戒していないのだろう。悲鳴に溢れる大通りで、一人の天使が舞い降りたような錯覚すら覚える景色は、
いやに不気味にも見えるかもしれない。
ただ、”異常な空気”だけは、その優しい微笑みでは隠し切れない。
1002Res/624.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。