990:【生束必糸】@wiki[sage]
2011/07/19(火) 17:27:21.64 ID:acq3Krbko
>>985
男の姿を見定めながら、この少女の怒りは時間と共に増幅していた
“天帷子”は、少女自身が自作した最初の奇術にして、最大の得意演目であったのだ
誰 で あ れ 、 そ の 邪 魔 を す る 事 は 許 さ な い 、 許 さ れ な い
男の蒼いコートが風に靡くのを見やりながら、その表情を見て―――驚愕する
笑 み を 浮 か べ て い る 。 そ れ も 、 優 し げ な ! !
それは少女に驚愕と同時に、戦慄を与える出来事であった
この男の考えは何だ―――相手の右腕が変化し消失する様を見ながら、そんな事を考える
「―――!?」
そして、二度目の驚愕が少女を襲う
挨 拶 を し て き た ! ?
何故、こんな状況で呑気に挨拶をしてくるのか――理解できるわけも無い状況を少女の心を蝕み、思考を掻き乱す
だが、何らかのリアクションを取らなければいけない――直感でそう判断する
でなければ、飲み込まれてしまいそうだった――事態の異様さに
「喜識――嬉戯(キギ)です…」
警戒している事を露骨に伝える様な口調で、言葉を返す
睨む様な眼は、しかし先ほどよりも幾分か敵意を薄めた様な――否、敵意を殺がれてしまったかのようであった
「エンヴィ―――貴方は何者ですか?」
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