過去ログ - 【好き】喪女の日々から木漏れ日さがす【百合】
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988: ◆rWMIHFZCxU[sage]
2014/05/01(木) 13:11:34.05 ID:/0Lpb+hHo
【いとことイチャイチャ】>>955

ロックさんは門に付いている小さな扉を開ける。
正面玄関から入れるのにわざわざ遠回りをして、大理石の空間と庭がある方へと近づいてきた。

『こっちへ来る。あの人が怖い・・・。いや、接し方が分からないから怖い』

1はギリギリまで対応を考える。でも思いつかない。諦めて顔を上げるとロックさんと目があった。
メンチを切られた、睨まれたのだ。取り敢えず笑顔で挨拶をした。おそらく上手く笑えていなかったと思う。
ロックさんは何かを察したのか、1の肩をバンバン叩いてきた。そして低い声で「やあ」と言った。

1はへらへらごまかし笑いで挨拶することしかできなかった。
頬を強く摘まれ「モゴモゴモゴ」上手く返事が出来ない。

それに満足したのか、ロックさんはにんまりと笑った。
そして1の頭をグシャグシャと撫でた。

乱れた髪を手櫛で整え、ロックさんには気づかれないよう反抗の眼差しを向ける。
扉の奥へ消えていく彼女の足取りは男前だ。

『そんなに大きく手を振らなくてもいいのに・・・・・』

ヒリヒリする頬をさすりながらこんな風にも思った。
何故この人は女でありながら男を意識した行動や振る舞いをするのか、会うたび違和感を覚えた。
身近にいるアリスおばさんが淑女であれば尚の事そう感じるのだった。

話はある食事会の夜につづく・・・・


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