過去ログ - 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】
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978:No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y[saga]
2015/03/25(水) 22:01:49.58 ID:nVajtj9Ao
>>976

【作り上げられた形だけの統制と、そこに群がった幾人もの悪人達。】
【それ自体は決して間違ったことではない、この世界にはそんな吹き溜まりもきっと、必要だ。】
【しかし行き場を失った悪党の居場所としての機能を負う為に、カノッサは元来存在していたのか、違う筈だった。】

 その通り。今のカノッサで、居心地が良いと考えている輩からすれば私など異端者も異端者。
 罪神に弓弾く逆徒と呼んで差し支えないだろう、だが、その彼らが護ろうとしているのは"自分の居場所"であって
 カノッサという組織でもなければ罪神という忠誠を誓うべく相手でも無い―――もったいない、実にもったいない話だよ。

 これだけの設備と人員が、目的があやふやなままにエネルギーを消耗していくなど、勿体無いにも程がある。
 逆に言えば、それだけの可能性を秘めていながら我々は"燻っている"のだろう、ボーッとしているのだろう。

 ―――だから取り戻す、恐怖としてのカノッサを。
 世界に名だたる、大悪党の象徴としてのカノッサを。
 
 ……しかし、かといって君の言うとおり、私にそんな組織を引っ張るだけのカリスマや能力は存在しない。
 だが惨状を放って置くわけにもいかない、老婆心を働かせた"老害"が思いつく方法は、矢張りそれも君の考えと同じ。

 ―――その神輿が誰で。何をしようとしているのか、細部までは語れないが、ね。
 権力を集中させるにはそれ相応の"戦力"が必要なのは確かだ。そして、それを完全に制御するだけの、"ブレイン"もね。

 こんな言葉を知っているかね、ダグラス君。

 "知恵無き力に、勝利は無く"
 
 "力なき知恵にもまた、勝利は無い"

 ―――必要なのは両方だ。武力と、それを御する頭脳。
 長年、私に足りていなかったその"もう片方"が手に入りかけている。
 だから、君に悠長に語ることが出来るのだよ。もう、恐れる必要も、畏まる必要もないから、ね。

【この男の言葉が何を意味しているのか、それはまだハッキリとはしていない。】
【しかし彼が目指すのは"変革"と、そして"支配"だった。そのために用意した"戦力"。】
【それが合わさる事で、本来のカノッサの―――"征服"を掲げる統制の取れた組織を取り戻す。】

【それが、ソーンの狙いであった。】


 ……まあ、その点君は"上司"でありながら、1人の"外野"なのが少々羨ましい限りだよ。
 客観的に現状を鑑みることが出来るし、その上権力も持ち合わせている。どうだね、ダグラス君。
 君にとって、今の機関は居心地の良い物かね。それとも―――私の"戦力"に加わりたくなる程、退屈なものかね。 


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