過去ログ - 【正義は曖昧なの】能力者スレ【未来さえも見えないもの】
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988:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[saga]
2018/01/04(木) 22:57:13.74 ID:+z5BZVZ5o
>>984-987

……っ、なッ……!

【確かな手応えを感じていた。だが、《情報汚染》『ミームハザード』】
【そう叫んだエヌの声の焦りから、そしてエヌのスクリーンに奔る悍ましさが】
【――異世界の機関の狡猾さを、そして悪辣さを物語る】
【狙う世界のその尊さをこそ、逆手に取って虚ろへ換える】
【手がなくば、トーカーも、鈴音も汚染された情報へ呑み込まれただろう】

――エヌ――!

【しかし、エヌ】
【本当の名前など知らぬ、つい今出会ったその友が】
【身を挺して、汚染された情報を押さえ込む】
【その余波か、放たれた衝撃波に膝をつきながら、トーカーは大穴に臨むエヌの姿を見やる】
【奇怪なオブジェ、それとどこか共通するような歪みが、エヌの体に顕れていた】
【それを見て、詳しいことは分からねど、トーカーは悟る】
【たった今、僅かな時間を共有した友は――命を掛けて、自分と鈴音と、この世界の誇りを護ろうとしてくれているのだと】

ああ、教えるとも、語るとも!
我らが『過去』、『現在』、そして来るべき『未来』!

まだまだ足りないぞ、俺たちの過ごした時間は、そうさ、こんなものじゃあない――!

【エヌが展開する、魔力。そして、スクリーンの数】
【それらを埋め尽くすように、トーカーの語る伝説が、鈴音の語る優しさが――これまでの、歴史が】
【もしも遥かな空から、展開されるスクリーンを見るものが居たならば】
【きっと言うのだろう、その光景は、蒼く輝く大輪の花のようであったと】

そして、この積み重ねを、我らの誇りを――逆手に取らせはしない。
歪めさせはしない。
我が友エヌの導きによって、我らの歴史はこの世界を護る盾となる。

その邪魔はさせない、大蛇の化物よ。
捻れと歪みを齎し、穢れを撒き散らす亜空の使者よ。

【そして、腰の刀の鯉口を下げる―――溢れるような、魔力の奔流】

それが物質と化して「在る」のなら、なんであれ断ち切って見せよう――――

―――唸れッ、断空!!

【腰から刀を抜き放つ。上段に構えるその刀身は、エヌのスクリーンの光を受けて、蒼く輝いていた】


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