過去ログ - 忘れられない人
1- 20
17: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:13:02.62 ID:oVMLduBOo
暗い世界に、楽しげな灯りがいくつも揺れている。
どこからともなく、子どものはしゃぐ声が聞こえた。
まさしく、夏祭りが始まったんだな、と実感した。

ヒロコは出店を見てくると言って、一人で入口通りの方に行ってしまった。
以下略



18: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:21:27.56 ID:oVMLduBOo
吉谷「渚のこと、黙ってて悪かったな」
「ああ……」と中途半端なニュアンスで返事をしてしまう。

吉谷「隠してるとか、そんなつもりじゃなかった」
吉谷「でも、俺も好きで……どうしようもなくなって」
以下略



19: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:27:20.18 ID:oVMLduBOo
俺「別に、俺も怒ってるとかじゃない。吉谷がそう言ってくれてよかった」
俺「これで、きっぱり諦めがつくし。俺も次へ踏み出すだけだよ」

吉谷「…そうか」

以下略



20: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:29:16.52 ID:oVMLduBOo
ヒロコ「ねえねえ!すごいよ! なんか色々あった!」
落ち着かない様子で、通りの方を指差す。

俺「まあ、お祭りだからねぇ」
ヒロコ「すごいねすごいね!」
以下略



21: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:30:02.69 ID:oVMLduBOo
吉谷が、小声で(行って来い)と俺の背中を叩いた。
「ええ?」と戸惑っていると、(いいから)と釘をさされた。

俺「ヒロコ、おごってやるから一緒に行こうぜ」
ヒロコ「え、いいの?」
以下略



22: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:32:55.32 ID:oVMLduBOo
ヒロコと二人で、寺の入口通りを歩いた。
道の両側を埋め尽くすように出店が立ち並び、
慌ただしく人々が往来していた。

俺「そうだ、下駄履かなくていいの?」
以下略



23: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:42:52.99 ID:oVMLduBOo
「下駄なんて初めて履く!」と興奮しながら、
ヒロコは俺の数歩先を元気よく歩いて行く。

その度にカランカラン、と小気味良い音が響き、
一歩、また一歩と夏の終わりに近づいていくような気がした。
以下略



24: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:43:46.72 ID:oVMLduBOo
醤油を焼いた、食欲をそそる香りが伝わってきた。
食べたい。正直腹が減った。

ヒロコも並べてあるとうもろこしを見て、「うまそ……」と声を漏らした。
その様子に笑って、「買う?ww」と聞くとヒロコは何度も頷いた。
以下略



25: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 22:45:23.16 ID:oVMLduBOo
二人して焼きとうもろこしにかじりつくと、
醤油の香ばしさともろこしの甘さが口の中に広がって、
「うまーー!!」と自然に声が出てしまった。

それがおかしくて俺もヒロコも笑いが止まらなかった。
以下略



26: ◆od.mCbJyhw
2016/12/31(土) 23:01:52.04 ID:oVMLduBOo
ヒロコは焼きとうもろこしも食べ終わらないうちに歩きだして、
「ねえねえあっちも!」と俺を急かした。
ついて行った先の出店には小さな子どもが群がっていた。

ヒロコ「ねえねえ、わたあめだよ!」
以下略



84Res/28.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice