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【全力で】まったりけいおん!SS書いてくスレ【書きたいんだ】 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/03(月) 21:13:09.22 ID:wNcyZog0
このスレは「けいおん!」関係のSSを皆で好きなように書き続けるスレです

話を繋げてもいいし、複数の書き手による別の話同時進行でもおkです

別に一人で書いても良いけどね

読みやすさ重視のため酉を付けること推奨です

次スレは>>950あたりが立ててください

落ちても勝手に立てちゃってね

まったり雑談でもおk。唐突に誰かSS書き始めたら皆飛んで喜びます

ジャンルは問いません。けいおん!ならなんでもありです。カオス歓迎。

(`・ω・´)ここのスレの住人は支援されると俄然、発情したみたいにやる気が出ます!(さるさん的に)

ここに書いたら誰かが勝手にまとめwikiに載せてくれます。

変態レスは自重・荒らしはスルーで


まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/k-onvip/
(´・ω・`)SS初めての君もレッツトライ!!<ここまでテンプレ
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、この製作速報VIP(クリエイター)板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 : ◆5iXQF4PPdU [sage]:2010/05/04(火) 00:41:10.89 ID:aKRGcd6o
>>2とムギちゃんの生首は貰っていきました

http://imepita.jp/20100504/020680
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 01:21:49.10 ID:ZAvMkR.o
スレッドを立てる前にご確認ください
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/9240000003/1

1 名前:出来杉3.0 ★[] 投稿日:2010/02/17(木) 21:13:05.00 ID:???
スレッドを立てる前には、ローカルルールをよく確認しましょう。

■スレッドを立てる前に
・既に同じスレッドが存在しないか一通り確認してください。
・スレッドタイトルはできるだけわかりやすくしてください。
>>1には初めてスレッドを訪れた人でも話が追いつけるようなテンプレ作りを心がけてください。
例)スレッドの趣旨・スレッドの経緯・過去ログのURL(前スレのURLとか)・まとめサイト等のURL
・SS、やる夫系は製作速報VIP板で
  http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
 実況はなんでも実況板で
  http://ex14.vip2ch.com/liveany/
パー速のスレッド数が多すぎるので、ご協力をお願いします。

■過去ログ化について
・1000に到達したスレッドは、ほっとけばそのうち過去ログ化されます。(報告は不要になりました)
・1000に到達する前に不要になったスレッドは、過去ログ化依頼スレッドへ過去ログ化の依頼をお願いします。
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・過去ログ化されたものは倉庫からいつでも見れます。
 http://ex14.vip2ch.com/part4vip/kako/
・長期間書き込みがないスレッドは過去ログ化されても泣かない。再び必要になったらまた立て直しましょう。

4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 01:42:33.59 ID:4fpnWEDO
>>2
あらかわいい
こういうのはアリだね
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 01:51:12.33 ID:Ct/bw3E0
唯「あーずにゃん!おっはよ〜〜!」

梓「うわ!?せっ先輩!!朝から驚かさないで下さい!」

唯「へへへ〜あずにゃん何聴いてたの〜?」

梓「村下孝蔵です」

唯「……だれ?」
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 01:58:09.81 ID:Ct/bw3E0
梓「え!?先輩村下孝蔵を知らないんですか!?」

唯「うん」

梓「初恋とか踊り子とか有名な曲がたくさんあるじゃないですか!!」

唯「初恋?aikoの歌じゃなくて?」

梓「そうです!!シンガーソングライターなんですけどギターもすっごく上手かったんですよ!!」

唯「へ〜〜そうなんだー」
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:03:06.75 ID:Ct/bw3E0
梓「それにしてもまさか村下孝蔵を知らないなんて…」

唯「そんなに有名な人なの?」

梓「有名です!それもすっごく!!」

ガチャ

律「おいーっす!お?今日はまだ澪がきてねーじゃん」

梓「あ!律先輩おはようございます!先輩!先輩は村下孝蔵知ってますよね!?」

律「はい?そんな知り合いいたっけ?」

梓「え?…り…律先輩まで知らないなんて……」
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:08:41.76 ID:Ct/bw3E0
ガチャ

澪「おはよう」

紬「みんなおはよう」

梓「あ!澪先輩!ムギ先輩!お二人は村下孝蔵知ってますよね!?」

澪「村下…」

紬「孝蔵?」

梓「そっそんな……皆さんが知らないなんてそんなことが…」

ガチャ
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:17:22.75 ID:Ct/bw3E0
さわ子「あら、もうみんな揃ってるの?」

梓「先生!!先生は…先生は村下孝蔵知ってますよね!?」

さわ子「どうしたの梓ちゃんそんな血相変え」

梓「質問に答えてください!」

さわ子「そりゃあ知っているわよ」

梓「よかったぁ…」
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:27:42.41 ID:Ct/bw3E0
唯「そういえば、その村下さんっていつぐらいの人?」

梓「80年代の人です」

律「昭和じゃねーかよ」

梓「おっ音楽に年代は関係ありません!たっ確かに先生が知ってるってことはそれなりに昔」

さわ子「昔がなんですって?」ゴゴゴゴゴゴ

梓「あ…いえ、何でもありません」
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:39:00.78 ID:Ct/bw3E0
紬「梓ちゃんって、普段ほかにどんな人の歌聴くの?」

梓「えっと…フランク永井とか」

唯律澪紬「誰?」

さわ子「渋いわね」

梓「う…その……きっ基本的にはジャズが好きなんですけど……たったまに歌が聴きたくなるんです!」

律「意外とジジくさい趣味の梓であった」

梓「ちょっと!勝手に変なまとめしないで下さい!」
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:42:18.89 ID:Ct/bw3E0
律「私は事実を述べただけでなー」

梓「うう…。じゃあそういう律先輩はどうなんですか!?」

律「私?特にないなー」

澪「こないだ遊び行ったとき凄いヘヴィメタ聴いてたよな」

律「ドラムに勢いある演奏が好きだからさー」

紬「りっちゃんらしいわね☆」
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:44:54.79 ID:Ct/bw3E0
唯「ムギちゃんはクラシックをいつも聴いてそうだよね!」

紬「そうね〜、だけど普通の歌も好きよ♪」

唯「おお!ムギちゃんブルジョアだあ」

紬「唯ちゃんはどんな歌聴く?」

唯「うーん……明るい歌が好きだな〜」

律「例えばどんなのだ?」

唯「あ!こないだSOPHIAのね」

澪「なんか唯らしくな」

唯「なんとかーって歌に出ていたギターがすっごく可愛かった!!」

澪「…くもないか」

律「だな。てかその『なんとか』って部分が大事なはずなのにそれを覚えてないのはいかにも唯らしいわ」
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:47:25.74 ID:Ct/bw3E0
梓「そういえば澪先輩はどんな歌聴くんですか?やっぱりラルクとかですか!?」

澪「私は」

律「こないだディル聴かせたら気絶してたよな」

澪「ひぃっ!?おっ思い出したくない!!」

唯「どんな歌だったの?」

律「私はドラムがぐわーってなっててカッコいいと思ったんだけどさー、澪が言うに『呪詛』らしいぜ」

梓「呪詛って…」

紬「先生はよく聴く方っていらっしゃいますか?」

さわ子「そうねぇ、バンプとかパヒュームとか嵐とか」

律「うわーさわちゃん無理に若作りしようとし」

ズバシャッ!

さわ子「何か言ったりっちゃん?」

律「う…な……何も…」
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:51:19.72 ID:Ct/bw3E0
さわ子「まあ犬神サーカス団とかFLATBACKERとかスコーピオンズとか」

唯「知らない名前ばっかりだー」

梓「先生…それ全部メタル系のバンドじゃ…」

さわ子「人間方向性はなかなか変えられないものなのよ」

ガチャ

和「おはよう、ちょっといいかしら?今度の講堂ライブの件なんだけど」

律「おう和!丁度いいところに!」

唯「ねえねえ和ちゃんはどんな歌が好き!?」

和「歌?」

紬「今みんなでどんな歌手やバンドが好きか話していたの」

律「和は……演歌とか聴く派じゃね!?」

和「いや…演歌はよく分からないんだけど…」
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:53:02.92 ID:Ct/bw3E0
律「あっれー?じゃあ何か好きなアーティストいる?」

和「そうねぇ……放課後ティータイムかしら」

唯「へ?」

和「ふふ、みんなの演奏が私は好きよ。それじゃ、資料置いておくから」

パタン

律「和…お前はなんていい人なんだ!」

唯「でも!確かにそう考えたら私自分達の歌が一番好きだよ!」

梓「私もです!」

紬「わたしもー」

澪「私ももちろん」

律「当たり前だ!」
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 02:54:15.36 ID:Ct/bw3E0
唯「あはは〜なんだー、やっぱりみんな同じバンドが好きだったんだー」

律「ま、そーじゃなかったら一緒にやってねーしなー」

梓「はい!」

律「しかし、やはり梓の音楽センスは昭和時代であった」

梓「だっだから変なまとめしないで下さい!!」

律「でもよー梓ー、お前ホントに年下なのかー?やっぱ選曲が」

梓「わっ私だって流行の歌聴きます!!」

唯「こないだ嵐の番組に出ていたクッキーがおいしそうだった!」

梓「唯先輩はもう少しいろんな歌とか曲を聴いてください!」

唯「えークッキーおいしそうだったのにー」

梓「関係ありません!それと律先輩!私だって嵐とかJUJUとか」

律「へいへいそーですねー」

梓「信じてないですね!?」

わいわいふわふわと、今日も軽音部の時間は流れていく。

おしまい。
18 : ◆5iXQF4PPdU [sage]:2010/05/04(火) 02:56:54.89 ID:aKRGcd6o
乙(´・ω・)ノ

初っ端から良いSSをありがとう
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 04:13:56.12 ID:/fmx.UDO
唯「こないだりっちゃんからこれ預かったんだけど……」

澪「(!!!白い封筒に赤いリボン……間違いない手紙だ…手紙と書いてラブレターだ)あっああ…」

唯「これ宛名が澪ちゃんになってるからそうかなーって思って」

澪「ありがとう…」

唯「それにしてもりっちゃんが手紙なんてすごい珍しいよねー」

澪「あぁ。そうだな……」

唯「私もこれ頼まれた時は思わず夢何じゃないかって本気で思ったよー」
澪「頼まれた?」

唯「ううん、何でもないよー」

澪「?」
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 10:43:54.71 ID:Ct/bw3E0
みんなの大学風景予想図

唯編

バンドで知り合った男「唯ちゃん」

唯「なーにー?」

男「俺さ、唯ちゃんが好きなんだ…」

唯「私も大好きだよー」

男「ホッホントに!?」

唯「うん!えへへー」

男「じゃっじゃあ…」

唯「だってお友達はみんな大好きだモン!」

男「え…?」

唯「これからも仲良くしてね〜♪」

男「…」

やたらスキンシップとしてくっついてくる唯に勘違いする男が多数出たらしい
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 10:50:05.41 ID:Ct/bw3E0
律編

友人「律ー!青学の英文科男子と合コンするんだけどくるよねー!?」

律「え?いっいやー悪いパス!みんなで楽しんでくれよー」

友人「えーー!?率なら絶対来ると思ったのにー。みんなチョーイケメンだよー!?」

律「ホントごめん!ちょっと色々立て込んでてさー」

友人「そっかー。残念〜。じゃあまたねー!」

澪「律」

律「なんだ、澪いたのか」

澪「お前予定なんかないだろ?」

律「え!?どっどうして分かった!?」

澪「どうせ『合コンなんかじゃ良い出会いはないもん』とか思ってるんだろ?」

律「う…」

相変わらず変なところだけピュアなりっちゃんであった
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 10:58:21.87 ID:Ct/bw3E0
澪編

男A「ねえねえ澪ちゃん」

B「カレシいないのカレシ!?」

C「俺立候補しちゃおっかなー」

わいわいがやがや

澪「うう…そっその……わっ私は……」

D「えへへ、仲良くしようぜ澪ちゃん」

と、さりげなく澪の肩を抱き寄せようとするD君 笑

澪「はう!?あっあっ…」

律「はいはーい、ウチの澪が固まっちゃってるからねー」

D「あたたたた!?腕!腕が折れっ」

律「にゃにかにゃ〜?澪は人見知り激しいからっさ〜。勘違いする前に立候補は辞退した方がみのためだぜ〜?」

りっちゃんD君の腕をもう一ひねり

D「あだだだだ」

C「かっ帰ろうぜ…」

ぞろぞろと集団で帰っていくA〜Dのバンドマンたち

澪「ありがとう律」

律「いいっていいって。たくよー、少ーし一緒にライブやっただけであれだもんなー」

澪「私たちは出会いを求めてライブしているわけじゃないのにな」

律「どいつもさー澪ー!だの唯ーだの梓ーーだの…私にも少しは声かけろし!!」

紬「あ…そっちなんだ…」

やっぱり相変わらずな澪だったとさ
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 11:03:54.36 ID:Ct/bw3E0
紬編

友人「わー紬ちゃん凄い!これ本当に食べていいの!?」

紬「ええ。ウチに置いてあっても誰も食べないから」

友人「いつも美味しいお菓子ありがとう!」

友人「ホント紬のお陰でいつも美味しいお菓子食べられてるもんねー」

友人「しかも私たちが買えないような高級品だよ!?」

紬「うふふ」





紬「あっ明日はもっと高級な…そうね…フランスのパティシエが作ったタルトを…」

変なところで気を使ってお菓子のハードルを日に日に上げてしまう紬はみんなから『お菓子のことなら琴吹さん』と呼ばれるようになったとか
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 11:11:36.75 ID:Ct/bw3E0
梓編

梓「もう二十歳かあ」

純「お酒も合法だね!」

梓「純は前から飲」

純「はいはい!細かいことは気にしない!じゃあお酒を飲みに行こう!!」

居酒屋

店員「身分証のご提示お願いします」

梓「う…やっぱり私未成年に見えるのかな…」

純「私たちぐらいの年齢だと仕方ないんじゃない?」

店員「学生証ですね!……ええっと…少々お待ち下さい」

梓「どうしたのかな?」

店員「店長…あの…あの黒髪の子なんですけど…ほら、学生証には二十歳って書いてあるんですが」

店長「ええ?おいおい、どう見ても中学生だろ?コレ偽造じゃねーのか?」

梓「ガーン」

純「あ…梓…そう気を落とさずに」

店員「あともう一人の人、この人も二十歳らしいですよ」

店長「マジ!?どう見ても三十路手前だろ!?」

純「ガガーン」

これ以来、二人は居酒屋にはいかなくなりました
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 11:15:33.95 ID:Ct/bw3E0
おまけ。

憂編

男「憂ちゃん!オレと付き合ってくれ!」

憂「ごっごめんね…気持ちは凄い嬉しいんだけど…私、家のことで色々忙しくて…」

男「そっそうなんだ…」

憂「面倒みないといけないから…」

男「え?だっだれか病気とか…」

憂「う…うん…そんな感じ…かな?」




唯「うーいー、ケーキ」

憂「ご飯食べてからね!」

唯「ちぇー」

憂(うふふ…お姉ちゃんが好きすぎるのって病気かなぁ☆)
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 12:50:20.02 ID:/fmx.UDO
澪「これが眼で語る戦いだ」

律「澪ィ……あんたを倒すためだけに私は生きてきたー!」

澪「ザコに用はない消えろ」

律「なんだと……もういっぺん言ってみろ!」

澪「弱い奴ほどよく吠える、今のお前はただの親鳥に守られた雛鳥にすぎん」

律「くっ!ほざいてろ!千鳥!!」

澪「警告だ私の目の黒いうちにこの場から消えろ」

律「それはあんたのほうだァッー!うぉぉぉぉ」

澪「お前を倒すなど造作もないことだが仕方ないな」



唯「ねぇねぇ澪ちゃんりっちゃんー音楽室でナ○トごっこはやめてよー」
紬「でもなんか二人とも楽しそうじゃない」

梓「小学2年のまだ純情な男の子みたいですね……」

ガチャ
さわ子「やめろっつってんだろーがぁ!わりゃがきぃぃぃ!てめ私の聖なる音楽室を少しでも汚したらタダじゃすまさねーぞごるぁ!!」

澪・律「はぃ、すみませんでしたorz」

唯「ほらぁだからいったのにー」

梓「これで少しは気を改めてくれるでしょう」

紬「まぁまぁ」

さわ子「てめーらも同罪に決まってるだろ?そこになおれーぃ!!」

唯・梓・紬「ははーすみませんでしたーorz」

さわ子「………ふふっ分かってくれればいいのよ♪それじゃ静かに練習するのよー」

バタン

唯「後編に続く」

梓「続きません!」
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/05/04(火) 19:45:49.98 ID:/fmx.UDO
唯「憂ーアイc」

憂「アイスどうぞ!」

唯「……憂ーせんぷうk」

憂「強でいいんだよね!はい!」

唯「………憂ーふうr」
憂「風鈴ならもう付けてあるよ!」

唯「…………憂ーゆk」
憂「ないよそんなの」

唯「え……」

憂「ワイシャツと短パンでガマンしようね!」

唯「そんなー」

憂「親に捨てられたも同然な私達に浴衣なんて買えるわけないでしょ」

唯「ケチケチしないでさー」

憂「お姉ちゃんは浴衣がどれだけ高い値段なのか分かってないんだよ もっと現実みてね、漫画の世界だからってなんでもやっていいわけじゃないんだよ?」

唯「うぅ………こうなったらむぎちゃんだ!」

憂「だめ!!私はお姉ちゃんをすぐ人に頼るように育てた覚えはありません!」

唯「……お団子のくせに(ボソ」

憂「えっ……」
28 :真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 23:00:31.32 ID:hAFU7Tc0
勢い3000ワロタwww
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 01:27:58.44 ID:C5J3QoAO
>>28
乙です
31 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/05(水) 21:16:51.28 ID:LPusGDMo
のんびりまったり「けいおん!」SSを書こう!!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272735475/

なんかさ・・・ショボーンってなった(´・ω・`)
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:07:39.84 ID:Chx5IQDO
唯「♪〜」

ジャンジャンジャン

律「お、なーんかやけに機嫌がいいな」

唯「えへへーー。昨日ギー太の弦張り替えてもらったんだー」

ジャカジャカジャンジャン

律「なるほど。てかいまだに自分で張り替えてないんかい」

唯「だってー面倒だしー、どこに張るかわからないしー」

ベンベベベン

律「これがギターを始めて三年目の言うことか」
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:13:03.32 ID:Chx5IQDO
唯「弾ければいいんだもーん」

ジャジャジャジャ

梓「こんにちはー」

唯「あずにゃんだー!」

ジャッジャッピーーンッ!

律「うは!?ギターの弦が切れた!!」

唯「ああー!ぎっギー太!!」

梓「あぁ…バッチリ切れちゃってますね…」

唯「うぅ…ごめんねギー太…私が腑甲斐ないばかりに……こんなことになるならもっと弾いてあげれば…」

律「いや別に弦切れただけだから」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:19:25.71 ID:Chx5IQDO
梓「先輩弾き方が乱暴だから…」

唯「うっ…否定できない…でっでもでも昨日張り替えたばかりなんだよー」

律「ハズレだったんじゃねーの?弦か張ってくれた人が」

梓「張るのが下手な方もいますからね」

唯「あう〜またお店行かなくちゃあ…」

梓「もう…しょうがないですね」

がさごそ

唯「あ!新しい弦!!」

梓「予備でいつも持ち歩いてるんです。使ってください」

唯「わーい!ありがとうあずにゃん!!」

梓「わかったんでくっつかないでください!」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:24:39.65 ID:Chx5IQDO
律「よかったな唯!これで練習もできるな」

唯「うん!」

梓「さ、それじゃあ早く張ってください」

唯「……え?」

梓「だから、弦を張り替えてください」

唯「……あずにゃんやって」

梓「……」

律「梓、まあ…唯だからさ…」

梓「はい、わかってます」

唯「なんか二人が冷たい…」

梓「まあいいです!今に始まったことじゃないですし。それじゃあ私が張ってあげますから」

唯「ありがとうあずにゃん〜!」

梓「だったがらいちいち抱きつかないでください!」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:29:07.86 ID:Chx5IQDO
梓「じゃあニッパー貸してください」

唯「…」ニコニコ

梓「なっなんですかその笑顔」

律「唯ー。にぱぁって笑っても全然面白くないギャグだぜー」

唯「うぐう…」

梓「わかりました。持ってないんですね」

唯「はい!ギー太しかありません!」

梓「はぁ…もういいです。自分の使いますから」

唯「あずにゃ

梓「抱きつかないでください」

唯「うぅ…まだ抱きついてないのに…」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:40:37.21 ID:Chx5IQDO
梓「まったくもう…」

がさがさ

唯「?ねえねえあずにゃん、これなーに?」

梓「ペグを回すワインダーですけど?」

唯「ペグ?」

律「ギターの弦を止めてるこの部分のことだよ」

唯「そーなんだー」

梓「唯先輩はもう少しギターの仕組みを覚えた方がいいと思います」

唯「えー、弾ければいいよ〜」

梓「じゃあわからないことがあったときどうするんですか?」

唯「あずにゃんに聞く!」

梓「……はあ…」

唯「うわ!あずにゃんにすっごいため息されたー!」

律「まあ梓、唯を頼むわ」

梓「いや、頼まれても……」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 02:48:28.39 ID:Chx5IQDO
ジャラーン

梓「出来ました。チューニングもついでにしておきました」

唯「わーあずにゃん早いね〜!」

律「良い仕事してますね〜」

梓「えへ…小さい頃から自分でやっていたので…」

唯「おお!りっちゃん!弦がピカピカだよ!」

律「だな!じゃあ早速弾いてみろよ!」

唯「うん!」

ぎっべろーん。。。

梓「……あれ?」

唯「……」

べんべんべろーん

唯「……あずにゃん」

梓「なっなんですか……?」

唯「弦が違って上手く弾けない……」

梓「……」

唯「えへ☆彡」

梓「もうしりません!」

唯「うわーん!あずにゃん見捨てないでおくれええ!おうぉぅ」

律「ダメだこりゃ」

終わり
39 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/06(木) 03:07:37.18 ID:5XiHIwco
乙(´・ω・)ノ

あずにゃんかわいいよあずにゃん
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 09:45:16.25 ID:1vxK/sAO
5話にあったネタ

西洋人形 ムギ
日本人形 澪梓
藁人形 律さわちゃん
不明 唯憂
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 10:36:37.93 ID:1vxK/sAO
ある日の授業風景 〜家庭科〜

さわちゃん「ほらほら、みんなして暗い顔してないで作りなさいよ、嫌いなクラスメートの人形」

ZU〜N ← 雰囲気



結果

律律律律律律律律律律
律律律律律律律律律澪
律律律律律律澪律律律
律律律律唯律律律律律

りっちゃん「うわああああああああああああ!!」

裏切り者がいる・・。
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 19:55:07.09 ID:pToneYAO
お前の言うことっていまいちわかりにくいよな

とりあえず律を馬鹿にしたいってことはなんとなくわかった
43 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/06(木) 20:55:50.19 ID:5XiHIwco
>>42


>>41に入ってすらいない紬が・・・紬が・・・

何で入ってないんだよォォォォォ・・・orz
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 22:07:54.06 ID:J2.memg0
やっとここに辿り着いた・・・
って事で恒例のぬいぐるみ写真

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150975778.jpg
唯「あずにゃんと旅行だー」
梓「先輩!旅行じゃなくて強化合宿ですからね!ちゃんとやりますよ!?」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150994200.jpg
律「Zzz」
澪「おい律、寝るなよ」
律「んー あともうちょっとだけー・・・」
澪「全く・・・」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150960949.jpg
特に台詞はないけどお出かけのイメージで
この席順にしたのは、「唯と律は同じ窓ではしゃぎそう」「唯の隣は絶対梓」の考えの元
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 22:12:36.79 ID:J2.memg0
 『海が見える街』
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150743075.jpg
唯「知らない駅だね」
律「そりゃそうだろう もうけっこう長い事乗ってるんだから」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150782074.jpg
唯「海まだ見えないね」
律「もう見えてもおかしくないんだけど・・・」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150803269.jpg
唯「あ! 海見えたよ!」
律「おー 電車降りたら早速行くぞー!」

 駅に着きました(これだけ写真撮り忘れた)
律「よーし 海を探すぞー!」
唯「おー!」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150837682.jpg
澪「あ、おい! どこ行くんだよ!?」
紬「まあまあ澪ちゃん 楽しそうだからいいじゃない」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150862681.jpg
唯「ここを下れば海な気がする」
律「確かに、潮の香りが強くなったかも」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150897249.jpg
律「海だー!」
唯「でもここだと岩が多くてちょっと怖いね」
律「それならもう少し歩いてみよう」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1273150915480.jpg
律「これならどうだー!」
唯「わーい 海だ海だー」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 22:38:23.99 ID:CrsEpcAO
このぬいぐるみ写真SSの真の楽しみ方は、撮影しながらニヤニヤしてるであろうオッサンが一般人に見つかって焦るのを想像することだ
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 22:44:54.96 ID:J2.memg0
>>46
まあ色々突っ込みたいところはあるけどとりあえず一言
ぬいぐるみ写真「SS」と認めてくれてありがとう
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 23:20:12.99 ID:MXxfX4Mo
ぬいぐるみがいろんなとこにテクテク歩いていくようなコマ送りアニメが出来たらステキだな
もうSSじゃないけど
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 23:54:56.63 ID:ZivSfsDO
ssは大いに結構なことですけど、ぬいぐるみで座席を占領しちゃうのはあまり善い事じゃないと思います
その時は空いててもまた後から人が多く入ってきちゃうし、体が不自由な人もどこかで困っているかもしれません
だからと言ってそんな全面的に否定してる訳じゃありませんがそのことを頭の片隅にでも置いていただけるとほかの人たちも助かるんじゃないかな




って夢の中でムギちゃんに言われました……ごめんなさいむぎちゃん
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 01:50:46.64 ID:a4UWzcDO
唯「あずにゃん何してるの〜?」

梓「Twitterです!」

唯「ついったあ?」

梓「こうやって短い文を載せて自分の気持ちとか今してることをつぶやくんです」

唯「へ〜面白そうだね〜」

梓「唯先輩もやってみますか?チャットみたいなこともできますし」

唯「やるやるー!」
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 02:01:34.92 ID:a4UWzcDO
その夜

梓「あ、唯先輩がさっそくつぶやいてる」

yuiyui :今日のご飯は憂特製ロールキャベツだって!(*^□^*)あずにゃんはご飯なに〜?

梓「えーっと…『銀鱈の粕漬けですよ』っと」

yuiyui :銀鱈←これなんて読むの?(・・?)

梓「『ぎんだらですよ。これぐらい読めるようになりましょうね』っと」

yuiyui :ぷーo( ̄ ^  ̄ o)きっとりっちゃんだって読めないよ(゚_゚)(。_。)
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 02:04:37.09 ID:a4UWzcDO
梓「『いや、律先輩と比較しても』」

yuiyui :そういえば、明日はエフェクター探しに行くんだよね?o(^-^)o

yuiyui :私ついでにお洋服も見たいな〜♪あずにゃんも一緒に行こうよ〜!ヾ(=^▽^=)ノ






梓「…先輩、ツイッターで普通に会話するのやめませんか」

唯「ええ!?どうして!?」

梓「なんというか…メールでいいかと…」

唯「あーそっかー」

梓「…」

唯ちゃんのツイッターは1日目で早くも終わりを告げましたとさ。

おしまい
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 05:05:13.59 ID:9VDhPEAO
唯澪律紬梓 ← ついったーやってる人達

唯澪梓 ← 2ちゃんにいってる人達

律 ← mixiやってる人















>>42
元ネタは東方
別にりっちゃんを馬鹿にしたい訳ではないよ
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 06:15:08.39 ID:9VDhPEAO
>>43
入ったら入ったでやべぇよ
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 12:29:23.96 ID:.9Pb22DO
>>43
あんな優しい子が嫌われるなんてありえんだろ
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 13:50:51.51 ID:bCaErwDO
唯「よかったね!むぎちゃん!」

紬「えぇそうね…」

その日の夜に紬は風呂場で自害した。
自分だけがよい結果になるのは我慢ならなかったのだろう。

翌日の学校の教室には琴吹紬という人間の存在はなかったことになっていた。
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 17:14:26.49 ID:a4UWzcDO
唯「ふふふ〜ん」

澪「ずいぶん楽しそうだな。何読んでるんだ?」

唯「澪ちゃん見て見て〜!こんなにたくさんコウモリさんのいる洞窟があるんだよー」

唯が読んでいる雑誌に掲載された写真は、コウモリでびっしり埋め尽くされた洞窟でのワンショットだった

唯「コウモリさんかぁ〜わい〜よね〜」

澪「……」

ばたーん☆彡

唯「わっわっ?!澪ちゃんが倒れた!!どうしたの!?」

澪「こわい、がたがた」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 17:48:57.79 ID:.9Pb22DO
>>57
トンちゃん「…………。」

唯「おんなじ豚鼻なのにね〜、これって差別だよね差別」

澪「でも、トンちゃんは血を吸わないじゃないか!」

唯「それはそれ、だよ〜」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 18:09:46.22 ID:cnABy.AO
>>55
えっ








えっ
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 18:53:03.10 ID:dcKVjiU0
>>59
お前何が言いたいんだ?
返答次第では屋上にきてもらう事になるぞ
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 20:21:48.06 ID:9VDhPEAO
厨二設定でクロスSS

澪ちゃんのお母さん!!

さわ「あ〜良い男いないかな〜」
梓「いきなりどうしました」
律「大丈夫だって、40までまだ10年あるから」
さわ「うっ・・・さりげなく若さピチピチアピールとは・・・・・いやいや、まだまだいける!!」
唯「でも、急がないと40はすぐだって、お母さんがいってたよ」

律「・・・・・。」
梓「・・・・・。」
紬「・・・・・。」
澪「・・・・・。」
唯「・・・・え?」
さわ「・・・・・ぐすっ、唯ちゃんの天然が憎い」
唯「???」
律「でた、唯の天然」
澪「しかし、唯の天然は怖いな」
?「全くだわ」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 20:39:40.02 ID:9VDhPEAO

澪「おわっ!!紫!!」
唯「あ、紫さん」
紫「こんにちは♪」
さわ「なんだ紫まできたの?」
紫「あら?きちゃダメ?」
律「いや、ここ学校だから、ていうか普通に不法侵入だろ」
澪「だから、あれだけ学校にくるなって言っただろ、しかも『スキマ』をこの世界では使うなって言ったはずだが。和や憂ちゃんがみたらどうするんだよ」

『幻想郷』最強の妖怪、八雲紫が使う『境界を操る程度の能力』は某どこでもドアみたいな使い方ができる。

梓「あの・・ムギ先輩」
ムギ「どうしたの?梓ちゃん」
梓「あのー澪先輩達ため口使ってますけど?」
ムギ「うん、澪ちゃんのお母さんだよ」
梓「ああ、澪先輩のお母さん・・・・・えええええ!!」
梓以外「???」
63 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/07(金) 21:03:20.77 ID:4ONYIrUo
紬「ますたーすぱ〜く☆」

http://iup.2ch-library.com/i/i0088516-1273233630.jpg
http://iup.2ch-library.com/i/i0088517-1273233630.jpg
64 :さわちゃんならやりそうだな [sage]:2010/05/07(金) 21:11:05.06 ID:9VDhPEAO



梓「・・・・・はぁ、澪先輩のお母さんだったんですか(澪先輩の強さの秘密がわかった気がする)」
澪「驚かしてごめん。そういえば梓には言って無かったな」
梓「もう早く言ってくださいよ。私は心臓止まりかけましたよ」
唯「あずにゃん、そんなに驚くかな?」
梓「唯先輩知らないんですか。時空管理局(通称『管理局』)で八雲紫って言ったら管理局の『三大女神』の一人と言って管理局員の中でも最強クラスの一人なんですよ」
澪「ちなみに、残りの2人は現時空管理局長の美穂子さんとさわ子先生だぞ」
唯律「え!?さわちゃんも」
梓「はぁ、やっぱり知らなかったんですか」
律「マジかよ。キャプテン(正式名『福路美穂子』)が局長ってのは知ってたけどまさかさわちゃんが『三大女神』の一人だったなんて。あれ?てことは」
唯「なんでさわちゃんは学校の先生なんてやってるの?」
さわ「いやよ、管理局なんて堅苦しいところなんか、学校の先生で十分」
律「はあ・・。」
紫「でもさわ子は何もしてないわけじゃないわよ、さわ子のおかげでみんなは『魔術師』になれたんじゃない?」
唯「へぇ〜・・・てまさかさわちゃん」
律「私達を『魔術師』にするために」
さわ「何もしてないわよ、偶然あなた達が集まっただけ」
唯律「・・・」
さわ「本当だってもう」

唯「じゃあ、さわちゃんも強いんだよね?」
紫「強いわよ〜みんなの100倍強いわよ」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 21:46:30.77 ID:9VDhPEAO

唯律紬梓「!?」

澪はさわ子の強さを『トラウマ』並みに知っているので黙っている

澪(『負ける』気もしないけど)

澪「で。今日はどうしたの紫」
紫「・・・・・」
澪「・・・・・お母さん。」
紫「・・・・・ぐすっ、澪ちゃん聞いてよ。藍たら私の『式神』のくせに」
澪(ああ、またババアとか言われたな)
紫「・・・・・ゆかりん16歳!!」
澪「ねぇ梓」
梓「なんですか?澪先輩」
澪「私は嘘とかお世辞とかいらないと思ってたけど、最近は嘘やお世辞も必要だと気づいたよ」
梓「過度はいけませんけど」
紫「・・・・・ゆかりん16歳」キリッ
澪「はいはい16歳」



以上厨二SSすまん、一度はこんなSS書いてみたかったんだよ

66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 21:50:44.04 ID:9VDhPEAO
ちなみに、他に考えた厨二設定は

軽音部メンバーがもし魔術師だったら

タイプ
唯→炎、律→雷、澪→風、紬→土、梓=水

序列
攻撃翌力&攻撃範囲
澪>唯>紬>律>梓

防御力
唯>紬≧澪>梓>律

速度
梓>律>澪>>唯=紬

タイプの優劣
雷>水>炎>風>土>雷

総合
【最強】澪>梓>>紬>>>律>唯【初心者】

【最強】澪≧唯=梓>律>紬【弱】

ムギは弱いと言うよりも戦闘向きではないと言うだけで、多分軽音部メンバーで唯一治癒魔法が使えるって設定
ただし、当然魔法使わない生身だとムギがトップです



>>63
見れないorz
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 23:26:57.77 ID:bCaErwDO
紬「唯ちゃんちゅっちゅ」

唯「むぎちゃんちゅっちゅ」

紬「唯ちゃんぺろぺろ」
唯「むぎちゃんぺろぺろ」

紬「愛してるわ」

唯「愛してるわ」

澪「な……何やってるんだお前ら」

紬「愛し合ってるのよ!」

唯「愛し合ってるんだよ!」

澪「あっそう……」
68 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/07(金) 23:56:43.22 ID:BKGazIDO
唯「むぎちゃんのおまんこぺろぺろして綺麗にしてあげるね」

紬「あぁっ…//」







……とはならないですよね、そーですよね
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 00:11:31.55 ID:6tC5/.AO
なってたまるか詩ね
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 00:19:30.91 ID:6tC5/.AO
軽音部メンバー家系図
高町な●は→平●沢唯→初春飾●
いとこ>東風●早苗

博麗霊●→秋●澪→佐天●子
いとこ>鷺ノ宮伊澄

南夏奈→中●梓→東横桃●
いとこ>リグル・ナイトバグ 、古河渚、池田華菜

将来が気になる人達です
希望を持ちましょう
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 12:34:56.58 ID:g8hissDO
唯「夢の中でね、昔気になってた男の子が出て来たんだ」

憂「ッ!!……へ〜それでどうしたの?」

唯「よく覚えてないんだけど確かにその子から告白されたんだよ」

憂「ズキュン!ズキュン!……くっ……それでお姉ちゃんはなんて?」

唯「そりゃあもちろん…」

憂「ウッ!ウハァッ……お姉ちゃんまさかその子としたの?」

唯「何を?」

憂「いやだから……恋人同士がしなくてはいけない行為のことだよ」

唯「あ!手を繋ぐんだね!あぁあの恋人繋ぎって一度でいいからやってみたかったんだよね〜」

憂「う、うん…いやそれは私も経験したいけどそう言うこと言ってるんじゃなくて……」

唯「え?じゃあ何?二人はプリ○ュア!でもするの?」

憂「うん!それは案外近いかも!こう…二人が交わるっていうか」

唯「うーん……憂が何を言ってるのか分かんないよ」

憂「お姉ちゃんも立派な高校生ならもう知ってるはずだよね 子供はどうしたら出来るのかを」

唯「うん穴の中に棒を出したり入れたりしてカルピスを最後に奥の方に入れるんだよね」

憂「まぁそんなところだけどそれはその子としたの?」

唯「うん!だってその子とクラス一緒だったし同じ班だったし隣の席だったし……理解の実験楽しかったよ!二人の心が交わった感じがしたもん!」

憂「お姉ちゃん、ちょっとく表でよっか」

唯「やだぁ〜外暑いもん」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 14:48:05.52 ID:6tC5/.AO
軽音部メンバー簡単説明


軽音部きっての天才少女。性格はなのはさんと柊つかさを掛け合わせた感じ。天然。
また、軽音部最高の防御力をほこる。戦闘方法はまんまなのはさん(簡単に言えば、高火力砲撃)
単純な攻撃翌力なら軽音部第二位。
ただし、砲撃は発射するときに少々時間がかかるために接近戦を苦手としている。

あだ名
うんたん、唯にゃん、かわ唯、池沼、ニートなど
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 14:54:25.33 ID:6tC5/.AO
軽音部メンバー簡単説明


軽音部最強のベース担当。
攻撃翌力と攻撃範囲は軽音部第一位であり、防御力の低い律を一撃で倒してしまうことも。ちなみに、風を操る能力者。
性格は霊夢と早苗さんを足した感じで、痛いのやだ、怖いのやだというあきらかに「ゆとり」です、本当にありがとうございました。
興奮気味になると目が赤くなる。

あだ名
澪ちゃん、MMQ、サンジュなど
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 15:04:05.14 ID:6tC5/.AO
軽音部メンバー簡単説明


軽音部部長。
能力者だが唯並の初心者。
速度では澪を超える(ただし、力負けしているが)
雷系の能力者で、軽音部メンバー一の努力家。

あだ名
りっちゃん、隊員、凸ビッチなど



お嬢様。
彼女は戦闘には向いておらず、戦いに参加することはほとんどない。ただし、軽音部メンバーの中で唯一『治癒魔法』が使える能力者である。
百合属性をもち、女の子同士がいちゃいちゃ・・もとい、仲良くしている光景を見るのが好き。軽音部の女神的な存在。
ちなみに、紬の執事である斉藤は、昔『壬生の狼』と言われたほどの剣豪である。

あだ名
ムギ、ムギュウ、み●Wikさん
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 15:11:34.59 ID:6tC5/.AO
軽音部メンバー簡単説明

中野梓
軽音部最速のネコミミ少女。
唯に『あずにゃん』と言う愛称で可愛がられている。
水系の能力者で唯律紬以上の魔法経験があり、澪が強いことや、さわちゃんが時空管理局(通称『管理局』)で重要な立ち位置にいることを知っており、知らなかった唯達に驚いていた
ネコミミがよく似合う。

あだ名
あずにゃん、ゴキにゃん、次女
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 15:19:29.52 ID:6tC5/.AO
軽音部メンバー簡単説明

さわ子
軽音部顧問の女教師。正体は管理局内で『福路美穂子』『八雲紫』と並び、『三大女神』と呼ばれる重要な立ち位置におり、おそらく唯澪律紬梓の100倍強い。
また、重要な立ち位置にいるのだが管理局を『堅苦しいところ』と言って行きたがらない。
澪梓に(望まない)コスプレさせるのが趣味(唯や律には好評であるが)

ちなみに、『福路美穂子』と『八雲紫』とは同期であり、年齢は万単位の可能性。本人は20代だと言い張っている。

あだ名
さわちゃん、バ●アなど
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 22:36:12.46 ID:g8hissDO
VIPの方に移転っていう件がありましたけど
どうしましょうか?
こちらが落ちてからでしょうけど

私個人ではまだここでもいい気はします
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 22:56:08.36 ID:x/z6N6DO
規制が解けてきたら土日OR関東の放送日に立てるに一票デス
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 23:05:43.38 ID:6tC5/.AO
規制が解けたら























またすぐに規制です
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 00:31:05.88 ID:c6VOUQDO
規制って携帯のか?PCのか?
携帯ならおそらく、今年一年間は解けることがないと思う…鯖落ちしたとき以外は…

なんでか鯖落ちの後は数日だけ使えるのよね、またラピュタ落としやんねーかな…あれはもう確実だろ
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 19:31:47.99 ID:nxaX.b20
パー速だと書く気にならねー……
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 21:54:22.35 ID:kEVhCkDO
やっぱりvipに戻りたいですねぇ…
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 00:18:55.11 ID:9LGmIcDO
たくあん!

紬「ようやく私が主人公になったわ」

紬「ふふふ、唯ちゃん澪ちゃんごめんなさいね……でも仕方ないのよ」

紬「OPもEDも挿入歌も全て私が歌ってあげるわ」
紬「たくあんキャラで一躍人気キャラNo.1はいただくわ!」

紬「今にみてなさいよ〜スタッフ共〜」

律「むぎー私のこと忘れてるよなー?」

紬「だまらっしゃい!りっちゃんはまだいいじゃない!1話を自分が主人公みたいな感じで作られてたんだから!なにがドラムやめたいよ!いい加減にしなさいよ凸!」

紬「あなたは黙って私のためにドラム叩いてればいいのよ?わかった?」
律「あのースタッフさんーこの子どっか逝っちゃってるみたいですよー」
紬「やめなさい!ばか!」
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 02:21:55.05 ID:glGV/6AO
けいおん内序列

大将
平沢唯
能力:『女神魔法』
属性:『炎』
呼称:『白炎の唯』

秋山澪
能力:『鬼神魔法』
属性:『風』
呼称:『雨の澪』

中野梓
能力:『式神魔法』
属性:『水』『氷』
呼称:『詩晋の梓』

中将
田井中律
能力:『雷系魔法』
属性:『雷』
呼称:『迅雷のりっちゃん』

琴吹紬
能力:『土系魔法』『治癒魔法』
属性:『土』
呼称:『深緑のムギ』

平沢憂
能力:『呪術系魔法』
属性:『炎』『毒』
呼称:『悠鬱の憂』

一般人
真鍋和、山中さわ子、純、田井中聡

不明
斉藤

属性の相性
雷>水>炎>風>土>雷

ムギちゃんSUGEEEE(棒)
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 07:59:59.29 ID:/TaYz6AO
面白くないからもうやめていいよ
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 08:38:11.27 ID:glGV/6AO
やだ!!






















やだ!!
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 12:10:38.48 ID:N3xZtYEo
こいつにはこんとん!と同じ匂いがする
アイツもクソつまらないのに好き勝手やってスレ壊滅させたし
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 13:14:32.46 ID:XqOT/aY0
>>87
ちがうもん!!
ていうか、長すぎなんじゃいあのSS
それに厨二SSを書きづらい雰囲気だし
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 16:45:14.48 ID:/TaYz6AO
SSならどんなの書いても構わないけどね
>>1にもジャンルは問わないって書いてるし

でも意味わかんないキャラ解説とかはやめろ
あきらかにすれ違いだろ
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 18:48:40.97 ID:AU6s9QDO
>>87
まぁ触らないでおこうぜ

そういやあいつも東方厨だったな確か…東方厨ってみんなこんな感じなのかな…
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 19:39:38.49 ID:glGV/6AO
>>87
もう一度言っておくが違う
こんとん!なんて長すぎて読む気しないし、SS書ける雰囲気じゃないし、ていうか、そんなにうまく書けないよ

>>90
はいはい、東方厨東方厨
何かあったらすぐに東方厨のせいですね
本当にありがとうございました
92 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/10(月) 21:31:23.60 ID:gHrFomko
紬「まあまあみなさん仲良くしましょうよ」

http://iup.2ch-library.com/i/i0089749-1273494023.jpg


紬「ただでさえ人が少なくなり始めているって言うのに、これ以上みなさんが
  いなくなってしまったら私さみしいです・・・」


紬「あまりにもつまらない文章とかついていけないSSとかがあって、
  うざったいだとかどっか行って欲しいと思ったら完全にシカトでいいんじゃないですか?」

紬「そして書き手側も空気を読んで、雰囲気が悪くなってるとか、
  今書いてるSSとスレの空気が違うとか思ったときは
  中断して住民に聞いてみるなり自分でスレをたてるなりしたら良いと思いますよ」




紬「『けいおんSSスレ』という出会いの場があって、そこで出来たせっかくの縁なんですから、
   少人数しか住人の居ない今くらいはもっと大事にしてみませんか?」
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 21:49:42.58 ID:EOad.dco
言っている事はマトモだけど、画像がwww
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 23:03:58.73 ID:98lZloDO
設定が原作を大きく逸脱するならキャラクターは原作にそった性格や口調にしないとダメですよね…
逆にキャラクターの性格を崩壊させるならそれ以外は原作準拠にしないと…

何かひとつを崩すなら他はしっかりしなくちゃいけないと思います
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 23:12:29.23 ID:9LGmIcDO
さわ子「琴吹さん…」

紬「先生…」

事後

さわ子「ふぅ……それじゃ例の件よろしくたのむわね」

紬「はぁ…はぁ…」

さわ子「お願いよ?」

紬「はぁ…はぁ…はい……」
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 01:08:27.16 ID:vufrYwDO
>>92
泣いた…さすがむぎゅうや、ええ事言うでぇ…

画像を見たら別の意味で泣いた
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 01:10:19.11 ID:abGhq6AO
厨二SSは崩壊させてこそ意味がある
日常系の作品ならなおさら
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 02:28:03.67 ID:UF9DFbY0
久しぶりに来たぜッ

やはりりっちゃんこそ至高ッ!
3話を見てつくづくそう感じたね 俺は。
こっちの地区は次が4話だお。楽しみだホイ。
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 03:39:55.57 ID:abGhq6AO
りっちゃんてモンハンやったら、絶対『双剣』選びそうだな。
で、乱舞厨になって唯達の足引っ張りそうだなww

唯は『片手剣』か『太刀』だけど、りっちゃん並の初心者。
ムギちゃんは『ランス』か『ガンランス』理由は剛腕だから多分、一番火力が高いはず。
あずにゃんは『弓』かな。かなりの腕前だろう。
澪は中二っぽく『ワイヤー』とか格好良さそうだな。

律厨さんwwあのwwそのwwいえ何でもありませんwwww
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 05:20:14.13 ID:vufrYwDO
>>98
律「もうやだドラムやめる><」
数日後
律「やっぱり私はドラムしかないよ!」

の回だっけ
新曲も出てきたししゃべるキーボードで喜ぶムギちゃんがかわいかったな

三話までなら二話が一番好き!一話は始まり方が実に感動的だった
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 07:14:05.85 ID:RFgGXvY0
>>98
4話はむぎゅう可愛すぎだぞ
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 07:41:18.14 ID:PO8NZcSO
メンバーがそれぞれいちゃいちゃする百合SS考えたけど
よく考えたら性的マイノリティが桜高軽音部周辺だけに5、6人も集中する訳ないよな…
他の男は出したくないからカップル減らすか、違和感をあえて無視するか
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 07:49:08.01 ID:2QsjpYAO
>>99
ワイヤーってなんだよカス
まずそこから説明しろよクズ
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 10:53:14.59 ID:oL3IskAO
梓「こまうるさい」
唯「後、上の方で騒いでたガキは東方信者じゃなくてニコ厨でしょ」
純「キャラの表層しか把握してなかったし」
和「ニコ厨にはにわか東方厨が多いからね」
憂「東方信者の俺が言うんだから間違いない」
律「まあこんとん!は知らないけど上で騒いでる馬鹿がクソコテ魂魄と同一人物なのは確定的に明らか」
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 12:08:07.48 ID:abGhq6AO
>>104
だから違うつってるだろうが

あんな書けないし、技術もないぞ

馬鹿なのか?
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 12:30:38.54 ID:oL3IskAO
紬「あの程度の文章なら誰にでも書けるだろ」
澪「その初心者の文章をべた褒めしている時点で十分怪しい」
さわ子「自演乙」
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/11(火) 12:56:34.46 ID:R.2x84w0
>>106
ほめてはいないんだが
こんとんて何話まであるん?長すぎて読む気にならんのだが
よくあそこまでかけるもんだな











こんとんのせいでSS書きにくい雰囲気だし
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 13:14:03.82 ID:oL3IskAO
ああもう面倒だから君がさっさと消えてくれればそれでいいよ
自分がSSを書けないのを他人のせいにするゆとりには興味無いし
厨二病のSS(笑)を書きたければ勝手にすればいいし、それが面白ければ評価もされる
叩かれているのは厨二病のせいじゃなくて、単にそれがつまらない、面白くない、自分だけのための妄想小説だからですから
叩かれるのが嫌なら黙って消えればいいだけの話だし、人に読ませる気が無いならそれこそ自分のブログかチラシの裏にでも延々と垂れ流せばいい
SS=オナニーだなんて誰かが言ってたけど、それを言い訳に使うようなガキは二度とスレから出ていけ
ここは人手不足だが君みたいな無能、害悪を雇うほど飢えている訳じゃない
分かったら速やかに退去するように

まあ魔翌理沙の一人称を「俺」だと勘違い(笑)していたほどの馬鹿には理解できないかもしれないけどね
どうしてそんなありえない間違いをしたんだ?
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 13:25:17.77 ID:abGhq6AO
何この人怖いww































ありえない?
男言葉使ってたから間違えただけだが?ww
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 13:51:47.87 ID:rrKzSqI0
お前らうるさい
別のとこでやれ
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 14:06:49.65 ID:abGhq6AO
りっちゃん「唯の脳髄くっちゅくちゅー!!」

唯ちゃん「りっちゃんHAGE凸糞ビッチ〜!!」

りっちゃん「ふざけんな池沼の糞に!!」

唯ちゃん「嫌なら帰って彼氏とやりまくってなよww」

りっちゃん「なんだとこの野郎!!」



梓「あの澪先輩止めなくていいんですか?」

澪「馬鹿共はほっとけ」

紬「ふふふ、馬鹿共は争いあって死んじゃえばいいのよ」

梓(もう軽音部はダメだ)
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 15:45:50.76 ID:oL3IskAO
>>109
はい言質取れた
今日から君のコテは「魂魄☆自演乙」ね

とりあえずニコ厨死滅しろ
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 15:59:13.18 ID:roDoR.AO
なんかレス番飛びまくりなんだが
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 16:13:21.29 ID:abGhq6AO
>>112
まだ俺をこんとんの作者だと思ってるのかよ

まあ、魂魄でもいいけどさ
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 16:47:28.19 ID:wmznfiUo
つか、東方や型月のクロスは荒れるからヤメレww
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 17:16:06.17 ID:2QsjpYAO
まあとりあえず誰か梓、憂、純に囲まれてハーレムな俺のSS書きなさい
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:05:36.04 ID:lAiPRAIo
謹んでお断りさせていただきます
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:29:43.72 ID:vufrYwDO
>>116
三人ともダメだ、特に純ちゃんは五話で評価が変わった
ムギ、憂、梓、純がいれば俺は生きていける
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:35:24.86 ID:HpubjADO
唯「ねーねー昨日テレビ見てて思ったんだけどね」

紬「どうしたの?」

唯「なんかね、ヌルヌルの土俵でお相撲するやつなんだけど」

律「あーアレ私も見てた!すっごいよなー!ツルツルって滑ってさ!」

唯「うん。でねー、あのヌルヌルのローションだっけ?あれってホントは何に使う液体なのかなーって」

梓「!?」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:40:59.54 ID:HpubjADO
澪「さっさあなにに使うやつなんだろーなー」

律「だっだよなーアハハハハ」

唯「あずにゃんとムギちゃんはわかるー?」

梓「さっさあ…///」

紬「にこにこ」

唯「二人ともわからないかー」

梓(この先輩はまったく…)

律(天然恐るべし…)
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:45:33.36 ID:HpubjADO
澪「わっわからないなら憂ちゃんに聞いてみたらどうだ!?」

律(ナイス澪!)

紬(憂ちゃんなら実践含めて唯ちゃんに教えてあげるのかしら…はあはあ)

唯「憂はねー『私みたいな子どもじゃわからないから律さん達に聞いてみるといいよ』って言ってたー」

律(憂ちゃーんっ!!)

梓(さすが出来る妹…でもきっと先輩達も答えたくない…)
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:51:54.83 ID:HpubjADO
さわ子「ハァー疲れた、よっこいショウイチっと」

唯「あ、さわちゃん先生ちょうどいいところに」

さわ子「あら、何かしら」

律(まずい!)

紬(先生なら本来の使い方をビデオ鑑賞も交えて一部始終…うふふふふ)

唯「ローsh

梓「わーっわーっ!?先輩、今日はもう帰りましょう!」

唯「まだ練習もお茶もしてないよ?」

梓「いや!いいじゃないですかもう!」

唯「なにが?」

梓「ななな何でもです!」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 18:55:36.86 ID:HpubjADO
さわ子「?唯ちゃん、それで聞きたいことって?」

唯「ローションって何に使うんですか?」

律「…」

澪「…」

紬「にこにこ」

梓「///」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:00:36.91 ID:HpubjADO
さわ子「ローション?そんなの決まってるじゃない」

律「だーさわちゃん!ここは女子校だしいかがわしい話は

さわ子「マッサージ用の潤滑油じゃない」

律「…へ?」

さわ子「エステ行くと体にとととって垂らしてね…腹周りの肉をぐぐぐいーっと」

唯「先生やってるんですか?」

さわ子「二十代になると体の維持が大変なのよもう」

唯「へー。でもそっかー。ローションってそんな使い方するんだー!憂が子どもじゃわからないって言ったのもそーゆーことかあ」
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:02:35.82 ID:HpubjADO
さわ子「まあエステは大人しか行かないものね」

唯「あははーそうだよねー」

律「…」

澪「…」

梓「…」

律澪梓(わたしたち、汚れてたっ!!)

紬(うふふふふ)

126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:15:15.85 ID:HpubjADO
澪「…」よろよろ

紬「澪ちゃん大丈夫?顔色悪いわよ?」

澪「ちょっとあの日で…」

紬「あらあら…だいぶ重そうね…」

澪「私不規則でさ…」

紬「早く帰った方がよさそうね…」

澪「ああ…そうさせてもらう。唯と律によろしく言っといて…」ふらふら…
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:19:41.90 ID:HpubjADO
唯「たのもー!」

律「部長は私!って澪いないじゃん」

紬「澪ちゃんなら帰ったわよ。あの日で辛いようだったわ」

律「マジかー…あいつは昔っからなー」

紬「あらあらかわいそう…」

唯「…ねえねえ、さっきから何の話?」

律「?だからアレだよ。澪があの日だから体重くて」

唯「むー。あの日じゃわかんないよぉ」

律「…ゆっ唯…お前マジで言ってるのか?」

唯「りっちゃんこそ私をからかってるのー?」
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:23:02.74 ID:HpubjADO
律「…もうなぁ…生理だよSE・I・RI・!!」

紬「そんな強調しなくても…」

律「だってよー…っは!?まさか唯まだ…」

紬「いくらなんでも…」

律「だっだよな…言動こそアレだけど体は平均的な女子高生だしな」
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:27:17.98 ID:HpubjADO
唯「なんか二人とも酷い言い様だなぁ…私だってちゃんと生理きてるし知ってるもん!」

律「そうか…安心したよ」

紬「ええ」

唯「だって二人があの日あの日って言うからわからなかったんだよ」

律「え?あの日って言えば分かるだろフツー」

唯「わからないよー」

紬「じゃあ女の子の日とか?」

唯「初めて聞いたー!二人ともー生理はハマグリさんって言うんだよ!」




律「…?」

紬「はま…?」
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:30:39.93 ID:HpubjADO
律「…なんだって?」

唯「ハマグリさんだよ!」

紬「ハマグリさん…?」

律「いや…あぁ…そりゃお前だけじゃないのか?」

唯「違うよー!憂も言ってるもん」

律「じゃあ平沢家だけなんじゃ」

唯「和ちゃんも……あれ、言ってたかなぁ?」

律「言ってないだろ」

紬「お家によって使う言葉は違うものね…」
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 19:37:24.09 ID:HpubjADO
唯「あれー。じゃあこれもウチだけなのかなぁ」

紬「何かしら?」

唯「お父さんが夜中に『俺のマンモスはどーだっ!参ったかぁ!?』って」

律「自重しろっ!」

唯「ええ!?違うよ!私は真面目な意味で『男根はマンモスって言い換えるのか』」

律「どっちにしろだ!!」

紬「唯ちゃんのお家は面白い教育方針なのね…」

律「いや、それでまとめるかよ」

132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 20:01:27.97 ID:abGhq6AO
OTSU




























関係ないが
唯澪、唯梓、澪梓、唯憂はジャスティス!!
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 20:41:36.66 ID:phsLO9ko
乙!和んだw
134 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/11(火) 20:48:56.24 ID:ubwzIAso
おつかれさんっ(´・ω・)ノ



新着38件でびっくりしたけど最初らへんはあんまり嬉しくないレスの増え方だな

とりあえずなんだかんだで皆いるんだね・・・
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 21:03:26.51 ID:3xUHrwg0


なんか色々ネタは浮かぶんだけど、どれも最後の一まとめが上手くいかない
って言って結局4つくらい書きかけのSSがあるんだ
どうしたらいいんだろう?
136 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/11(火) 21:08:14.37 ID:ubwzIAso
どういうジャンルか分からないけれども


数ヵ月後・・・

○○は××でした



見たいな感じに、その物語のあとはどうなったかとか
その話があって結局どう変わったかとか書いたらシメやすいと思うよ

とりあえず貼ってごらんよ
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 21:58:17.73 ID:2QsjpYAO
起承転結の結の部分ですね
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:04:50.97 ID:HpubjADO
純「あ゙ーー!髪がまとまらないーー!」

梓「またすごいね…そんな髪の女神がギリシャ神話にいたような」

純「うう…梓のつやつやストレートがうらやましい」

梓「美容院でストレートパーマしてもらえば?」

純「お金が…」

梓「じゃあバイトでもしてさ…」

純「選ぶのめんどくさい…」

梓「まったく…」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:08:45.79 ID:3xUHrwg0
>>136
普通にコメントしてくれてありがとう
ちょっと安心した

とりあえず1つは某MADのネタで書こうと思ったんだ
殺しとかが入るから内容的に鬱になるけどさ
「それを聞いたら誰かが死ぬ」って話をされる→死ぬのが教えてくれた本人だった ってわかるまでの過程を考えて引っ掛かってるんだ

他にも某歌をイメージしたものとか 確かこれは現代人に馴染みがない歌だからって言うのと唯以外のHTTのメンバーがほぼ出番なしだから封印した記憶がある

後はちょっと心温まるようなものも2つくらい考えたんだけど、文のつなぎに苦戦してる
片方は数か月前に書いたものだから今少し手直しすれば上げても大丈夫な気がするから明日にでも上げるよ
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:09:03.71 ID:HpubjADO
憂「経験談を聞けばどんな仕事をするにもイメージしやすいよね」

純「あたしのまわりでバイトしてる子いないからさー」

梓「そだ、だったらムギ先輩に聞いてみる?確かこないだまでバイトしてたし」

純「え?あの先輩アルバイトしてたの!?」

梓「そうだけど」

純「そっそうか…裕福そうに見えて実は…あ!もしかして…」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:14:58.15 ID:HpubjADO
唯「ムギちゃんの持ってくるお菓子はいっつもおいしーなー☆」

紬「ありがとう♪」

律「マジいつもうめーもんな!」

澪「いつも悪いな」

紬「いいのよ☆」

唯「明日はどんなお菓子かなー」


紬「ああ…どうしよう…お小遣いだけじゃもう買えない…でもみんなの期待を裏切るわけには…」

紬「そうだわ!アルバイトをしてお菓子代に……」


純「↑ってことが」

梓「ないない」
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:17:51.13 ID:HpubjADO
憂「とにかく紬さんに聞いてみる?」

純「そうだね」


音楽室

紬「ハンバーガー屋さんのアルバイト?」

純「はい!どんな仕事だったか聞きたくて」

紬「そうねぇ」
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:24:31.63 ID:HpubjADO
紬「…こんな感じかしら?」

梓「どう純?」

純「うーん…バイト内の派閥とか油の臭いが髪について取れないとか…それは嫌だなぁ…」

紬「そうよねえ。派閥は私にはあまり関係なかったけど油の臭いは大変だったなぁ」

唯「やっほー。あ、憂と純ちゃんがいるー!」

純「こんにちは」

唯「どしたのー?」

純「実は…」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:29:12.32 ID:2QsjpYAO
よくそんなすぐにネタ思い付くなー
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:29:15.01 ID:HpubjADO
唯「ふーん。じゃあじゃあ交通量調査のバイトなんかどーぉ?」

紬「それなら簡単よね」

純「ああ、あの交差点とかで座りながらカチカチ押す仕事ですよね?」

唯「そうそう!」

純「うーん…単純作業はちょっと苦手で…あとは排気ガスも…」

唯「そっかー」

梓(この子は何かにつけて結局何もバイトしない気がする…)
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:30:47.22 ID:abGhq6AO


↑ダメだコイツ早くなんとか
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:34:15.75 ID:HpubjADO
下校中

純「結局良いバイト見つからなかったなー」

憂「そうだねー」

純「梓には呆れられるし……?」

憂「何かあった?」

時給一万円
簡単な電話番です。誰でも出来ます。

純「すっすごい!こんな夢のようなバイトがあるの!?」

憂「純ちゃん…これはどう見ても…」

純「しかも『昼飯付き。一日だけでも可』だって!私ここでバイトする!」

憂「あはは…うっうん……いいんじゃないかなぁ…」
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:42:10.50 ID:HpubjADO
週明け

梓「えっ?純そんな怪しいバイトに…?」

憂「うん…止めたんだけど…」

梓「そっか…憂は悪くないよ…」

憂「昨日からって言ってたけど」

梓「あ、噂をすれば」

純「…」

梓「バイトどうだった?」

純「その話はさ…やめよう」

憂「もっもしかしてお金もらえなかった!?」

純「いや…お金はほら…良い仕事したってこんなに…」

憂「え?じゃあ」

純「」ふらふら

梓「憂、今日はそっとしておこう」

憂「そっそうだね…」
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:47:33.38 ID:HpubjADO
次の日

純「おはよー!」

憂「あ、純ちゃんパーマしたんだー!可愛い!!」

梓「ホントだ。ストレートも似合ってるね」

純「でしょでしょ!もー嫌なことは忘れてさ、パッーと気晴らししてきたの!」

憂「そっか!だけどあれだけお金貰ったらしばらく大丈夫だね!」

純「え?もう全部使っちゃったけど?」

梓「早っ!?てかどんな使い方したの」

純「ベースの弦交換でしょ、新しい服でしょ、欲しかった漫画でしょ、あとはー」

憂「あっはは…」

梓(あぶく銭とはまさにこのこと…)
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:53:30.64 ID:HpubjADO
一週間後

憂「梓ちゃーん!ごめん待った?」

梓「ううん全然!まだ純も来てないしさ」

純「おはよう…」

憂「おはよう純ちゃん…あれ?」

梓「元気ないね。しかもそんなに帽子を深くかぶって」

純「うぅ…見てよコレー!」

帽子を取る純、瞬間

ぼふんっ!

憂「わぁ!?髪が元通り…」

梓「いやそれ以上に爆発してる…」

純「うわーストパー一週間保たなかったーーー!!!」

憂「じゅっ純ちゃんファイト…だよ?」

梓「やっぱりあぶく銭だったか…」

151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 23:02:03.08 ID:abGhq6AO
OTSU







































↑ダメだコイツ早くなんとか
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/11(火) 23:02:44.15 ID:jj2i7nU0

純ちゃん好きよー
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 23:43:16.58 ID:FvXqdwDO
唯「このカメラには特殊な機能があるんだって」
憂「なに?」

唯「私もよく分かんないんだけど……一回撮ってみようか」

唯「憂ーいちたすいちはー?」

憂「にー!」


カシャッ!


唯「んー?今憂以外に誰かいなかったよね?」

憂「いないよー………まさか」

唯「私ちょっと視力悪くなったのかも」

憂「ちょっと見せて!………嘘だ……」

唯「な、何にも写ってなかったんだよ!そうだよ絶対憂以外誰もいなかった!」

憂「そうだよね!!あはははは……」

唯「………」

憂「………」

唯「神社……行こうか」
憂「うん………」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 02:34:23.14 ID:TN9hdUDO
紬「じー」

唯「どうしたの?」

紬「聖痕のクェイサーってアニメに唯ちゃんの声によく似た人がいたような…」

唯「ほえ?」

紬「他にも聞き覚えのある声がいたような…」

澪「なんの話だ?」

律「私には関係ねーし」

梓「///(あんな破廉恥な作品をアニメにするなんて…そして見てるのかムギ先輩!)」
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 03:00:59.56 ID:SgnHeAAO
梓「澪先輩と律先輩が私に内緒で東方の同人アニメに出てる!!」
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 08:35:18.96 ID:X/xYa2AO
東方って何
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 08:43:16.04 ID:SgnHeAAO
>>156
東方project
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 08:45:15.14 ID:X/xYa2AO
ニコニコで流行ってんの
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 08:53:26.85 ID:SgnHeAAO
>>158
流行ってるというか、隔離されちゃった☆
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 09:38:56.66 ID:X/xYa2AO
調べてみたけどろくに原作をプレイしてないにわかだらけなのか
それなのにエロゲ扱いして暴れてたらそりゃ隔離されるわ
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 09:54:56.95 ID:SgnHeAAO
>>160
エロゲと一緒にする方が悪い

まあ、けいおんと似てるところと言えば、カプ好きなところかな?

例としてレイマリ、アリマリ、けねもこなど
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 10:38:30.12 ID:X/xYa2AO
知らんがな
つかいいかげんスレチだし
何でもCPに結びつける百合豚氏ね
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 10:43:11.27 ID:SgnHeAAO
百合豚というか、本当に多いから言っただけだ
スレチすまん

それに、けいおんも唯澪、唯梓、澪梓、唯憂みたいにカプが多すぎて混乱するんだよ

あれ?けいおんてこんな作品だったっけ?

て思うときがあるくらい、嫌いじゃ無いから良いけど
164 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/12(水) 11:21:13.88 ID:Kkm.J3Eo
む、むぎちゃんだって百合豚だもんっ><
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 11:45:44.62 ID:X/xYa2AO
沢庵はかわいいからいいんだよ
昔から可愛いは正義だっていうだろ
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 11:49:28.83 ID:SgnHeAAO
屁理屈はよせよ
可愛くったって犯罪を犯したら犯罪者だ
犯罪を起こしたらの話だが
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 12:39:40.77 ID:X/xYa2AO
さっきからこの池沼は何の話をしてるんだよ
というか>>164は仕事どうした
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 13:24:16.31 ID:pJKyQwAO
そんなん一年前の自分と一緒に置いてきた
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 14:12:58.78 ID:X/xYa2AO
ニートなのか…
これだから童貞は
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 14:34:21.47 ID:SgnHeAAO
いや、童貞は関係ないだろ
ちなみに、学生な
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 15:13:39.86 ID:X/xYa2AO
童貞はそれだけでバカにされる存在だろ
というか学生なら携帯なんて触らずに真面目に授業を受けろよ
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 15:46:19.91 ID:SgnHeAAO
いつも触ってるわけではないよ

たまに見て、書き込んでるだけ
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 15:47:22.14 ID:S3nLYTwo
俺はニートで童貞だよ
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 16:22:23.40 ID:pJKyQwAO
奇遇だな、私もだよ
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 16:48:21.04 ID:TN9hdUDO
唯「ごっはんだごっはんだ〜」

梓「本当にいつもおいしそうに食べますね」

唯「♪」もぐもぐ

紬「幸せそうな顔ねえ」

梓「嫌いな食べ物なさそうですよね」

唯「★」こくこく
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 16:51:43.35 ID:TN9hdUDO
梓「ムギ先輩は嫌いな食べ物ありますか?」

紬「えっ?わたし?」

梓「はい」

紬「……そう……あれだけは……あれだけは…」

唯「むぐむぐ…ごっくん。…なにが嫌いなのー?」

紬「……オートミールよ!!」

ズドドドーン!
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 16:57:03.84 ID:TN9hdUDO
唯「オートミールってなに?」

梓「正洋風のおかゆですかね」

紬「おかゆ!?あんなものをおかゆと一緒にしたらおかゆに失礼だわ!」

バババーン!

梓「すっすみません!」

紬「あんな酔っぱらいのピーったピーを人が食べ、あまつさえそれをおいしいという人…ピーピーよ!」

ズゴゴゴゴーン!

唯「効果音がさっきからすごいねー」

梓「ああ、私が食べ物の話をふったばかりにムギ先輩がピー音連発のキャラ崩壊を…」
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 17:09:08.14 ID:TN9hdUDO
憂「私に任せてください!」

梓「憂!」

憂「どんな料理だってちゃんと作ればおいしいと思うの!だから私がおいしいオートミールを作るよ!」

唯「おー憂〜頼りになるー」
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 17:14:22.26 ID:TN9hdUDO
憂「できました!」

唯「わーおいしそー!」

梓「それに良い匂い」

憂「こないだテレビでやっていたオートミールハンバーグにしてみました!」

梓「さすが憂だね!これでムギ先輩も大丈夫だね!」

憂「私の自信作です!」
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 17:19:26.00 ID:TN9hdUDO
紬「まずい」

憂「ガーン」

梓「そっそんな…憂のオートミールでもダメなの…?」

憂「ちょっく…」

唯「ああ、あずにゃんの一言でムギちゃんが壊れていく…」

紬「やっぱり所詮オートミールよ。がっかりさせるわ…」

ムギしんぼ…完
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 17:21:01.87 ID:TN9hdUDO
純「…てなことも」

梓「ないない。純昨日からムギ先輩に変なイメージ抱いてない?」

純「そっそんなことないよ!…たぶん」

本当におしまい
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 17:57:10.60 ID:WX5kVGgo

                 「「「乙です!!」」」

   | , '´:::::::::::::::::::`丶                  、---、- '"´: : : : : : `.く: : :::|
   |'´:::::::::::::::/::::::::::::::::::::\               ィ": :/: : : : : : : : : : : : : :\ |
   |::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::ヽ           _ ィ 7: : :/: : : : /:i: : : : :!、ヽ: : : : : :|
   |::::::::::/:ム::::::::::::::::!ヽ::::::::::',  , -―――-.<,く―、: : l: : :: : :l::ハ: l: : ::! Y、: : : :!:|
   |:::::::/l/ |:W:::::::/ト、!::::::::::| /: : : : : : : : : : : :\ヽ \| : : !:斗|-| |: : :| ´マ'∨l: :!:|
   |:::!:l.ィァぅミl| ∨:/,,!__ |:::::::::/: : : ::/::/ :∧:ト、: : : : : :ぃ: :ゝ: :|: Iヽ! Y_! :| ..z|_ Y L|
   |:::::|`辷ノ  ∨'f勾V}:::::/:/: /:/::/! / Y V:ヽ: ヽ: l: :|: : :|: lィモミ`" ̄ 'f癶`|:Lf |
   |:::::| ,,,     丶' ´’:::::!:|::/: :|:/''「,'  ',:|''ヽ::|: : |: |Yヘ┴l 弋.ノ    `ー′ムフ|
   |:::::|      '''  //:::::! | |: :/|Lz!|   !L..Y: ::!::从j  `ー', '''  '  ''' ,´ |
   |:::::|\   '   ノ|'::::::::|ぃ:!::| /'ぅミ    ィテミv!: :|:ル′  __ ゝ   ー  ノー‐ |
   |_::::!\> -‐T´ヽj:::::::::|. ト、!ト'弋ノ   弋_ノ''|: / | ィ'"´  | l> 、 _ イl l V  |
   |  !` \/ .|∨/イハ!} ヽヽ :::     ::: 仁ノ /     ! l >v< l V_ |
   |  ハ /ィHぃ. / V  __!斗'´ハ          /l\ |      ! ヽ  イ7ト、| / |
   |> |〃||lぃ' / //    | ゝ、  `´   イ !  \     \ ∨イハい〉 ヽ. _|_
   |   |'.イ||レノ ヽ  l l     l  | ` ー ´ /  |   \  ヽ. く {し!| .tレ/ //-='、
   |\ ~ |j !|  /  l j |   ヽ |  >-< /  / /    |   \\i.ト、||´ // ニz┘
   |  \ |Vリ/    ハ ' ,  /  Vイl|ト∨ く /     !     \|」斗'"´!|  r┘
   |ヽ_  ヽ/    /  ヽ |   \ 《 j.||| }|   〉l     |   ー''"´    !レ |
   | !|>、_  _ イ   \!   丶ヽ!||ト/  .n、!      !        _ o`ヽ.|
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 19:14:06.49 ID:GoxdoMDO
おつ
まずいオートミールと聞くとアイシールド21のパンサーのばあちゃん思い出すなwwwwwwwwww

パンサーだけは普通に食ってたみたいだが
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 19:42:16.29 ID:SgnHeAAO
OTSU




































※183
懐かしすぐるww
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 21:02:54.91 ID:8X651Hk0
急ピッチで仕上げたからちょっと雑な部分が見受けられるかも


律「ただいまー」
 ガチャ

律「ふう 今日もいっぱい練習したな。なんて言ったら澪辺りに怒られそうだけど…」


 〜♪

律「お 電話だ」パカッ
律「唯だ どうしたんだ?」

律「ほいほい どした?」
憂『あ、もしもし 妹の憂です』
律「憂ちゃん? 唯の携帯からどうしたの?」
憂『それが、お姉ちゃんがまだ帰って来なくて… 携帯に電話をかけようと思ったら携帯が部屋にあったんです』
律「唯が帰って来ない? …確かに寄り道したとしてももう帰ってる時間だな」
憂『そうなんです。梓ちゃんに電話しても帰り道途中で別れてからは知らないって言ってたので』

憂『その、お姉ちゃんに何かあったんじゃないかって…』
律「わかった ちょっと近くを探してみるよ」
憂『すみません お願いします』

ピッ

憂「お姉ちゃん…」

――――――
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 21:03:25.07 ID:8X651Hk0

律「とりあえず澪達にも連絡するか」ピッ

律「あ、もしもし澪か?」
澪『どうした?勉強なら自分でやれよ?』
律「違うよ 唯が帰ってないらしいんだけど何か知らない?」
澪『唯が? 携帯は通じないのか?』
律「それがあいつ家に携帯置いたままだったらしくな…」
澪『あー あいつらしいな。とは言え流石にこの時間まで帰ってないとなると何かあったのかもな』
律「とりあえず今からうちの近くまで来れるか?」
澪『わかった すぐに向かう』


律「梓には憂ちゃんが電話したって言ってたから、あとはムギだな」ピッ

律「もしもし ムギか?」
紬『りっちゃん こんな時間にどうしたの?』
律「憂ちゃんから電話があってな、唯がまだ帰ってないらしいんだ」
紬『え? もう遅いわよ?』
律「そうなんだ いくら寄り道にしたって遅すぎるんだ」
紬『まさか誘拐とか…』
律「あいつ携帯家に忘れたらしいからわからないんだ。とりあえず今から澪と私で近くを探しに行くから何かあったら連絡ちょうだい」
紬『わかったわ』

 パチッ

澪「律 どうだ?」
律「澪、来てくれたか。いや 何の音沙汰もない」
澪「これはちょっと近隣を探すしかないかもな」
律「全く… どこ行ったんだよ、唯」

――――――
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 21:04:26.31 ID:8X651Hk0

 「すみません 本当にありがとうございました」
唯「いえいえ お礼を言われるような事じゃないですよ」
 「お姉ちゃん ありがとう」
唯「どうしたしまして じゃあね、バイバイ」

唯「さーてと すっかり遅くなったけど帰ろうかな」 
 ヒュー…
唯「…おおう寒い」
唯「ちょっとコンビニに寄ろう」

――――――

律「ダメだ 公園にもいない」
澪「他にいそうなところなんかあるか? まさか本当に誘拐なんじゃ…」

唯「あれ? りっちゃんに澪ちゃん こんな時間に何してるの?」
律澪「唯!?」
唯「え、二人してそんなビックリしたような顔をしてどうしたの?」
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 21:05:10.89 ID:8X651Hk0

律「唯! お前こんな時間まで何してたんだよ!?」
唯「えへへー 迷子の子をおうちまで連れてってあげたんだよ」ブイッ
澪「で、お前も迷子になったんだな?」
唯「う… 澪ちゃん鋭い」

律「お前、憂ちゃんがどれだけ心配してると思ってんだよ」
澪「まあまあ律 見つかったんだから憂ちゃんに連絡しよう」
律「そうだな あ、憂ちゃん? 唯いたよ」
憂『本当ですか!?』
律「うん 今から帰らせるよ」

唯「りっちゃんちょっと貸して うーいー、遅くなっちゃってごめんね 今から帰るよー」
憂『お姉ちゃん… 携帯はちゃんと持ってないとダメでしょ?』
唯「ごめんごめん 次から気をつけるよ」
憂『…クスッ じゃあ夕ご飯作っておくから早く帰ってきてね』
唯「わーい そうだりっちゃんと澪ちゃんも夕飯一緒にどう?」
律「いや いきなり人の家におしかけて夕飯はないだろ」
澪「私もそう思う」
唯「そう? 残念だなぁ… 憂、じゃあまた後でね」ピッ

唯「りっちゃん携帯ありがとう」
律「そんな事より早く家に帰れよ」
唯「そうだね じゃあねりっちゃん、澪ちゃん」
律「じゃあな、唯」
澪「また明日学校でな」
唯「バイバーイ」

澪「…はあ やっぱりあいつは世話が焼ける」
律「そうだな でもそのおかげで私たちいい高校生活を送ってる気がするよ」
澪「そうかもな だからと言ってこんな夜にまで騒ぎを起こされるのは困るが…」
律「ははは まあ確かに。おっと、これ以上外出してたら私たちのほうが心配されるから早めに帰ろう」
澪「そうだな じゃあ律、また明日」
律「じゃあなー」

 これで終わりです
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 21:21:59.65 ID:pJKyQwAO
無駄に長すぎなくてイイね、乙
190 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/12(水) 21:23:10.76 ID:Kkm.J3Eo
なんと微笑ましい・・・乙・・・
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 21:35:14.30 ID:8X651Hk0
昨日宣言した通りちょっとだけ手直しして投下してみた
本当は律と澪も夕飯を一緒にさせようと思ったけど、紬と梓が仲間はずれみたいでかわいそうだったからやめた
うん ほのぼのっていいよね
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 22:20:35.94 ID:SgnHeAAO
OTSU

けいおんてSSが書きやすい作品ですね
いろんな意味でww
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 23:18:01.55 ID:/2N9N2DO
梓「なんだかんだいって続いてますね!このままどんどんいきましょう!♪」

唯「あ〜ずにゃ〜ん、まったりいこ〜よー」

梓「いつまでもまったりじゃいけませんよ!ほらほらどんどんレスしちゃってください」

唯「もぅしょうがないな〜……」カタカタカタカタ...

梓「あっ新着だ……唯先輩かな?えーと………『同じ部活の一年下の後輩がうるさい件』?」

唯「どお?レスしたよぉ〜」

梓「な、何ですか!?これは!」

唯「あずにゃんがレスしようって言ったんじゃない……」
194 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/12(水) 23:32:51.56 ID:2L38mMDO
紬「私は……その………みなさんにレズして欲しいです………………//」

唯「え?」


紬「い、いえ、なんでもないです!おほほほほ…」
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 00:26:21.48 ID:0JMqLwDO
唯「でもさぁ勢い余ってレスしていっちゃうとすぐに1000行っちゃうよ?」

梓「いつまでもぼちぼちじゃ困りますよ 少しは責任感じてください」

唯「私責任感じたことなんか家以外ないよ」

梓「先輩ももう卒業間近な高校生なんですからもっとしっかりしないと……心配で卒業式の時お見送りできません」

唯「ほ、ほら!また新着が」

梓「ごまかさないでくださいよ!」

唯「いいからいいからぁ えーとー、『あなた達いい加減百合SS書きなさいよ つまらないわ』だっとさ」

梓「百合って何ですか?」

唯「知らなくても良いことだょ〜」
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 00:34:46.33 ID:0JMqLwDO
一方その頃


紬「うふふ学校から帰ってきてからのお楽しみ 百合SS朗読よ」

紬「自分で書くのもいいけどそれじゃ私暴走しちゃうから……」

紬「うーん、みんなどれもつまらないわ〜もっと百合ん百合んしないと意味がないっていうのよまったく」

紬「ちょっと一括してさしあげましょっと」

『あなた達いい加減に百合SS書きなさいよ つまらないわ』

紬「これでみんなも気づいてくれるでしょ うふふん」

紬「さぁここから私の百合ワールドが広がっていくわ〜♪」
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 00:52:58.18 ID:0JMqLwDO
唯「あずにゃんはレスしないの〜?」

梓「しませんよ っていうか別にテレビ電話しなくても良いじゃないですか」

唯「だってだって急にあずにゃんに会いたくなったんだもん……ぐす」

梓「ばっ!、ななななにいってるんですか!んもぅいい加減きりますからね!」

唯「あぁ待ってよあずにゃ〜ん」

梓「まったくもぅ……あっ進行してる」

唯「ホントだ〜」

『だったらお前が書けよ』『なんだよこいつ何様だお』『まぁまぁ落ち着いて』『はぁ〜せっかく書き溜めしてたのに書く気失せたわ』『ひろゆきだけど質問ある?』『あずにゃんにゃん!』

唯「なんか叩かれてるみたいだねー?」

梓「最低限のマナーはしっかり守らないと」

唯「だよねー 一体どんな人がこんなこといったんだろね?」

梓「さぁ……ネット上じゃ顔が見れませんからねお互いに」

唯「んふふっあ〜ずにゃん♪」

梓「ちょっ画面に抱きつかないでください」
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 01:25:24.91 ID:0JMqLwDO
紬「なっなによ!みんなして私を叩いて……」

紬「そうだわ!みんなツンデレさんなのよ〜 今はツンツンしてても二人きりになるとべっとりとデレてくれるんだわ♪」
紬「そう考えるとこの子たちもだんだんかわいく思えてきたわぁ」

紬「うふふっもう少し煽ってみようかな」カタカタカタ

『いいから早く書きなさい』

紬「先手必勝よ ん?」
『おまえたくあんだろ?』

紬「え……なんとなく当たってる気がする……」
『たしかにww どんだけ百合好きなんだよ』

『むぎゅ?ほんとにむぎゅなの?うわむぎゅううううううう』

『あれれー?むぎちゃんこんなとこでなにしてるの?』

紬「なんかどさくさに紛れて唯ちゃんみたいな人いないかしら……まぁいいわ」カタカタカタカタ

『百合は正義よ!これは絶対!無駄にレス消費してないで早く書いて』

紬「もぅ……ツンデレさんも疲れるわね……」
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 15:19:47.52 ID:0JMqLwDO
唯「ムギちゃん……」

梓「いやでもまだ分かりませんよ?」

唯「でも最近百合にハマってるって言ってたし…」

梓「だからってムギ先輩が…そんな……」

唯「…………まぁなんにせよ!けいおん!!好きなのはみんなと一緒何だよね!ならそれでいいじゃない」

梓「勝手にしめないでください……」

唯「じゃこの人も含めてみんなもどんどん投稿していこうね!喧嘩はダメ、ゼッタイ!だからね!」

梓「はいですー」

終わり

まぁ無理矢理ですけど仕方ないです
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 15:38:04.90 ID:gKbQSIDO
この乙はZの打ち間違えなんだからね云々
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 15:50:07.80 ID:HrYrZwAO
OTSUですな

唯澪梓がいれば大丈夫すな
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 19:46:07.92 ID:oEw69YAO
乙ですな

梓憂純がいれば大丈夫すな
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 21:29:04.46 ID:aChuYkY0
上で紬が百合百合言ってたから今日は「紬」と「百合」でほのぼのを書いてみた

唯「なんか最近ムギちゃん元気ないよね」
澪「そう言えばそうだな。お茶を淹れた後はボーっと外を見てるし」
梓「きっとあまりに練習しないから心の中で怒ってるんですよ」
律「それはないだろ…」
唯「えー!?」

律澪梓紬 ビクッ
唯「じゃあこんな事してないで早く練習しないと…」ガタッ

紬「ゆ、唯ちゃんどうしたの?いきなり大声出して」
唯「ムギちゃんごめんね!これから練習するから怒らないで!?」
紬「え? 別に怒ってないけど…」
唯「あれ? でもさっき心の中で怒ってるってあずにゃんが」
梓「例えですよ。本気にしないでください」
唯「え? じゃあムギちゃん怒ってなの?」
紬「え、ええ 怒ってなんかいないわ」
唯「あー 良かったー」


梓「それでムギ先輩、さっきからボーっとしてましたが何か悩みでもあるんですか?」
紬「え?」
澪「何かあるなら遠慮なく言えよ?」
律「そうだぞ 何でも聞くよ」
紬「みんな… 私なら大丈夫だから、ね?」

澪「そうか… ま、言いたくなったらいつでも言ってくれ」
紬「ええ そうだ、クッキーもあるけどみんな食べる?」
唯律「わーい!」

――――――
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 21:29:59.24 ID:aChuYkY0

一同「お疲れ様でしたー」

律「うーん 今日も頑張った」
澪「どこがだよ また紅茶飲んでお菓子食べてばっかりだったろ」
梓「そうですよ ちゃんとやってください」
唯「まーまー 息抜きも必要じゃん …あれ?」ガサガサ
律「どうした?」
唯「忘れ物してきちゃった… みんな先に帰っててー」
澪「またかよ これで何度目だ?」
唯「そんな事は数えない!」エッヘン
梓「何だかすごく唯先輩らしいです…」
律「じゃあな、気をつけて帰れよ」
唯「うん! じゃあねー」タッタッタ


唯「携帯ーっと …あれ?部室に誰かいる?」

ソローリ

唯「あれは… ムギちゃん?」

紬「はあ… 百合がほしいわ」
唯「!?」

唯「ムギちゃん… なんでそんな…」

205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 21:31:37.58 ID:aChuYkY0

 バタン!

紬「!? ゆ、唯ちゃん?」
唯「ムギちゃん 何でさっき言ってくれなかったの?」
紬「え? 何のこt」
唯「とぼけないで! 私今聞いたよ」
紬「! そ、そんな…」
唯「ちょっと一緒に来て」
紬「え? どこにいk」
唯「いいから!」グイッ
紬「きゃっ ゆ、唯ちゃん!」
唯「……」タッタッタ

――――――

唯「あー 良かったー、間に合ったよムギちゃん」
紬「ここは… お花屋さん?」
唯「うん ちょっと待ってて」タタタッ

唯「すみません これください」
 「○○円です ありがとうございました」

唯「ムギちゃん はい、あげる」
紬「これは…」
唯「うん、百合の花だよ」
紬「え?なんで…」
唯「だってムギちゃんさっき『百合がほしい』って言ってたじゃん だから私からのちょっとしたプレゼントだよ」ニコッ
紬「唯ちゃん… ありがとう、大事にするね」ニコッ
唯「エヘヘ どういたしまして」

 終わりです 気付いたら内容まで百合っぽくなったけど、そんな事は一切意識してないからね
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 21:37:59.04 ID:HrYrZwAO
>>202
マネすんなよ

唯ちゃん、澪さん、あずにゃんさえいれば軽音部は大丈夫なんだよ
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 21:58:06.85 ID:oEw69YAO
>>206
マネすんなよ

憂ちゃん、純さん、あずにゃんさえいればけいおん!は大丈夫なんだよ
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 22:00:31.52 ID:oEw69YAO
>>205
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 22:13:17.17 ID:HrYrZwAO
>>205
OTSU


>>207
ころすぞ[ピーーー]粕糞ボケ犯罪者
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/13(木) 23:15:48.51 ID:0JMqLwDO
>>199



>>199
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 06:27:03.49 ID:QrvFtEDO
ID:HrYrZwAO
ID:oEw69YAO
律「お前ら何を争ってるんだ?」

紬「ケンカはダメよ?ほら、クッキーとマドレーヌ…」
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 07:28:02.20 ID:1MdunAAO
>>209
ころすぞ[ピーーー]粕糞ボケ犯罪者
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 07:45:37.06 ID:EpBY8sAO
>>212
あのさ、いい加減にしろよ
なんなんだアンタ

次やったら、りっちゃんを夢想封印してやるからな
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 08:36:10.08 ID:1MdunAAO
>>213
あのさ、いい加減にしろよ
なんなんだあんた

次やったら、りっちゃんを夢想封印してやるからな
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 11:03:34.62 ID:EpBY8sAO
>>214
澪さん「斬刑に処す」
りっちゃん・>>214「うぎゃあああああ!!」



































だから、まねすんな
糞が
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 11:17:16.35 ID:1MdunAAO
>>215
純さん「斬刑に処す」
さわ婆・>>215「うぎゃあああああ!!」



























だから、まねすんな
糞が
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 12:36:42.28 ID:IpeBgN60
お前らこの流れ面白いとでも思ってるの?
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 12:45:08.84 ID:1MdunAAO
いや全く
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 12:55:52.82 ID:EpBY8sAO
>>216>>218
じゃあやめろよ
頼むからやめろ
本当にやめてくれ
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 16:06:59.79 ID:KWRgBtYo
すごい漢だ・・・
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 17:40:22.26 ID:QrvFtEDO
正直かずにゃんがにゃんにゃんしてくるほうがまだ笑えると思ってる俺は正常だと思いたい
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 19:21:53.50 ID:1MdunAAO
それは君だけだよ

早急に自[ピーーー]ることをおすすめする
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 21:07:25.31 ID:KWRgBtYo
>>222
ごめん、お前なんでこのスレいるの?
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 21:56:26.81 ID:Zis.gCA0
久しぶりに妄想キターで一気に書いてそれなりに真面目に書けました…
でもどこかで見た気がする設定だったりいやむしろ私が忘れているだけで実際に誰かが書いたりしていたかもしれない……
こんなこと、皆さんありませんか
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 22:27:13.54 ID:EyqSetw0
そんな事もあるよ 二番煎じだって気にする事はないさ
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 23:24:02.70 ID:0Ep4K2DO
唯「律ちゃん、ドラムやらないの?」

律「すまねぇ だがもう決めちまったことだ」

唯「りっちゃんの意気地なし!」

律「なんだとー!」

唯「律ちゃんの馬鹿やろう!」

律「くっ…言いたい放題だな」

唯「りっちゃんの凸っぱち!」

律「ッ!!そこまで言われちゃあ黙ってないぜ」
唯「悔しかったらずっとドラムやりなさいよ!」
律「よっしゃ!やっちゃるで!」

何となく書いてみました
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/14(金) 23:46:59.85 ID:2.M3gk.0
>>224
そんなことしかないよ
228 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 00:28:31.17 ID:1T7e1JQ0
それじゃあ久しぶりに頑張ります><

唯「思い出し笑いだよ!」


「それでね和ちゃん、こないだこぉーんなに大きなケーキを作る番組があったの。あんなに大きなケーキ食べてみたいなー」
 彼女はジェスチャーを交えながら友人にケーキの話をしている。
「唯はいつも作る側じゃなくて食べる側よね」
「えへへへ〜〜だって和ちゃんの作るお菓子すっごくおいしいんだもん」
 そんな彼女を僕はいつもただ横目で見つめるだけだ。天真爛漫、純真無垢という言葉がこんなにも似合う女子は彼女、平沢唯しかいないだろうな。
 唯は可愛い。見た目はもちろん、その仕草や言葉遣いに声質まで、こんなに可愛い女子を僕は他に見たことが無い。と言うか他の女子は眼中にない。まあ、ようするに僕は唯が好きなんだ。
229 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 00:32:55.28 ID:1T7e1JQ0
「ねえねえ! やっぱりケーキはいちごショートだよね?」
「うわっ!?」
 僕が心の中で妄想を繰り広げていることを知らず、唯が僕に話しかけてきていた。驚いた僕はついつい大きな声をあげてしまう。
「なっなんだよ平沢! 別にケーキなんて何でもいいじゃんか!」
 そしていつもの通り無愛想に返事をしているのだ。
「ええ〜ケーキはやっぱりいちごだよ〜」
「唯、手近な人にすぐ意見を求めなくていいの」
「だって和ちゃんがいちごとチーズケーキの違いをさー」
 自分の不甲斐なさに憤る。どうしていつも会話のチャンスを自分から潰してしまうんだろうか。心の中じゃ、
「唯、俺もいちごショートが好きなんだ。今度さ、駅前のケーキ屋さんに食べに行こう」
 と、このような完璧にイカしたナイスガイな返答が出来上がっているというのに。つーか“唯”なんて名前で呼んだためしがありゃしない。
「真鍋の言うとおりだ。つか平沢、俺にケーキの話されてもわからねーし」
 ああ、だからそうじゃないだろ。どうして僕はいつもいつも同じことを繰り返してしまうんだ。
230 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 00:36:07.94 ID:1T7e1JQ0
 僕は現在中学三年生で唯とは同じクラス。そして一年の夏からずっと唯に片思い中。この気持ちは僕だけのものだ。クラスの人間にはその事実をひたかくしにしているし、唯だって僕の気持ちに気付いてなんかいない。
 今日も唯と会える学校の時間が終わり僕は家に帰る。内向的で友達も少ない僕は部活動にも参加せず帰宅部として今日も帰宅活動を粛々としているのだ。唯も帰宅部だから偶然出会って一緒に下校なんて夢を抱いていたし今もひそかに狙っている。
 だけどそんなことはいまだかつて一回もないんだから、夢はやっぱり夢なんだろう。それでも遠回りしたり唯の家の近くをうろついたり、どうにか出会えないか悶々とした気持ちのまま歩いている。
231 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 00:40:38.21 ID:1T7e1JQ0
 家に帰っても勉強なんてする気になれない。僕は勉強の成績もいまひとつパッとせず、何をやっても平均以下で本当に地味で目立たない存在なのだ。クラスでもてはやされている男子が羨ましくもある。
「ま、別にいいけどさ。アイツらは俺みたいな妄想だってしてねーんだろうけど」
 独り言を呟いてその妄想とやらを今日も繰り広げる。もちろん妄想の中身は僕と唯の一大恋愛物語オンリーだ。朝、待ち合わせの時間に少し遅れてやってきた僕が目にしたのは可愛らしいワンピースに身を包んだ唯。唯は笑顔で「遅刻だよー」って僕に言ってくる。
「いや、まあ唯の私服姿なんて見たことないんだけどさ」
 ふと素に戻り現実の悲惨さを実感する。ダメだダメだ。まだまだデートは始まったばかりじゃないか。それから僕と唯は地元のお店を見て回ってお昼を食べて色々遊んで、夕日の中見つめ合って……。
「ご飯よー」
 無情な母の一声により、僕は現実世界に引き戻されてしまった。良い所だったのに僕は夢の中ですら唯と一緒に歩けないのか。
232 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 00:53:47.46 ID:1T7e1JQ0
 ご飯を食べ終わって一人部屋にこもる。このまま再び妄想を暴走させてもいいんだけどこの時間に妄想するといただけない方向に妄想して、きっと僕は唯を汚してしまうしいつもそうしてしまっている。
 結局寝る前にそうするんだろうけど、こんな時間から一人淋しく過ごすのは嫌だし僕だってそこまで落ちぶれていない。
「コンビニでジャンプ読むか」
 僕は自分に言い聞かせ、気分転換も兼ねて散歩をすることにした。
233 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 01:06:49.87 ID:1T7e1JQ0
すっすみません……なんか猛烈に眠気が……また明日ということで……
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 01:09:01.23 ID:/B.2VMAO
OTSUです

恋SS面白いですな
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 05:09:51.83 ID:qwvz3kDO
唯「むぎちゃん!おむ あんこって言ってみて!」

紬「おむあんこ!これでいいの?」

唯「うんありがとー」

唯「澪ちゃん!おむ あんこって言ってみて!」
澪「え?お…おむあんこ……?」

唯「よし!」

唯「りっちゃーん おむあんこって言ってみて!」

律「ばっ!///言えるかー!馬鹿!///」

唯「じゃあずn」

梓「言いません いい加減にしてください警察呼びますよ」

唯「そんなことで動いてたら世の中の犯罪者は一向に増えるばかりだよ?」

律「私が言うキャラじゃないけど部長としていわせてもらうぜ」

唯「なんだいりっちゃん隊員」

律「いくら女の子の集まりの場でもなぁ言って良いことと悪いことが有るんだよ それぐらいはさすがに分かってるよな?」

唯「うん」

律「じゃ悪いことは言わないからやめろ 今はまだ子供だから許されそうなものだが、このまま大人になったらきっとひどい事になるぞ」

唯「はぁい」

何でこんな事書いてるんでしょ私...
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 12:20:29.18 ID:hFi7AoDO
急にあずにゃんが小さな森の中に小さなレストランを開いて
クマの着ぐるみ着た唯ちゃんとかがホットケーキ食べに来たりする絵本チックなSSを思いついた

でも確実に挿し絵がいりそうだしそんなに何枚も描く気にはなれん
どうも想像するだけで満足して放置しちゃう…
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 14:20:35.19 ID:iCLPkzIo
おやこんなスレあったんだ
けいおんSS総合スレinGEPって感じかな
238 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 14:54:29.26 ID:1T7e1JQ0
復活しました


 ぶっちゃけ、ばったり夜道で唯に会えないかなと思っていた。さっきの流れからすればどう考えたって会ってそのままコースだと思うじゃないか。だけど現実は非常に厳しい。
「おい見ろよー! 今週のジャンプ意味不明に新連載多いよー!」
「店内なんだから静かにしろよ……」
 僕はただ今、クラスメイトの男子に捕まっている。夜道を歩いているとこいつが後ろから声をかけてきたのだ。どうしてそんないらない場面と人で偶然を使っちゃったんだと自分の運の無さを呪う。
 こいつはひょうきんでいつも騒がしいクラスのおとぼけ者だ。当然僕はちょっと苦手意識を持っている。まあ、友人かそうでないかで言えば友人と呼べるのかもしれないが、僕とまるっきりタイプの違うこいつは僕に対してそれほど何も考えてないだろう。
239 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 15:12:22.49 ID:1T7e1JQ0
「いやージャンプは相変わらず面白いなー」
店を出て買い食いした中華まんを食べながら僕にジャンプの良さを垂れ流してくる。そんなことはどうだっていいんだとは言えず、僕は黙ってそいつの話を聞いていた。するとジャンプの話題が無くなったのか、そいつは僕の心臓を殴りつけるような話題に話を変えてきた。
「お前ってさー、平沢のことが好きなんだろー」
「はっはあああああああ!?」
思わず絶叫した。どうして知っているんだろう。僕は誰にも話してないぞ。
「やっぱなー。いつも平沢のこと見てるもんなー」
 そんな馬鹿なことがあるか。いや、そもそも僕はそんなにいつも唯のことを見ていたのか……見ているか。だけどそれを目ざとく見ていたヤツがいたなんて。
「まー平沢可愛いもんなー。俺はあーゆー天然苦手だけどよー。まー頑張れよー」
「いっいやそれはその」
 まいった、とてつもなくまいった。否定しようにもあまりに突然のことで言葉が出てこない。
240 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 15:22:16.45 ID:1T7e1JQ0
「いやージャンプは相変わらず面白いなー」
 店を出て買い食いした中華まんを食べながら僕にジャンプの良さを垂れ流してくる。そんなことはどうだっていいんだとは言えず、僕は黙ってそいつの話を聞いていた。するとジャンプの話題が無くなったのか、そいつは僕の心臓を殴りつけるような話題に話を変えてきた。
「お前ってさー、平沢のことが好きなんだろー」
「はっはあああああああ!?」
 思わず絶叫した。どうして知っているんだろう。僕は誰にも話してないぞ。
「やっぱなー。いつも平沢のこと見てるもんなー」
 そんな馬鹿なことがあるか。いや、そもそも僕はそんなにいつも唯のことを見ていたのか……見ているか。だけどそれを目ざとく見ていたヤツがいたなんて。
「まー平沢可愛いもんなー。俺はあーゆー天然苦手だけどよー。まー頑張れよー」
「いっいやそれはその」
 まいった、とてつもなくまいった。否定しようにもあまりに突然のことで言葉が出てこない。
241 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 15:24:00.75 ID:1T7e1JQ0
しまった…同じものを投稿しちゃいました…orz


「お、そーだ、平沢の写真いるか? 修学旅行で同じ班だったから写真たくさんあるぜーー! オナニー用にでもしろよ!」
「!?!?!?」
 こっこいつは何を言ってるんだ。たっ確かに今までいつも妄想でしか……それが写真になんてバージョンアップしたらって、
「だっだから平沢で、いやそんなこと僕はしていない!」
「ウソだー! 中学男子の九割はしてるぜ絶対! 俺だって昨日手に入れた新しいAVでしたし」
「ダダダマレ黙れ! 僕はお前とは違うんだ!!」
 人さまに対して自慰行為をしているなんてよく堂々と言える。僕はとてもじゃないが言えない。そりゃ確かにこいつの言うとおり、僕だって普通の中学男子だからすることはしているし唯でいつも……。

 つんつん。

 いやいや、確かに唯に申し訳ない気持ちはあるけどさ、別に唯本人に襲い掛かって犯罪しちゃってるわけでもないし……。

 つんつんつんつん。

「なっなんだよ、だから僕は」
「やっほー」
 僕は背中をつつかれていた。それは当然横にいた悪友の仕業だと思った。でも違った。僕は目の前が真っ白になった。
「こんなところで何してるのー? こんばんはだねー」
 そこには、今しがた話題に上っていた平沢唯、本人がいた。
242 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 15:40:42.45 ID:1T7e1JQ0
「……」
「ほえ? どしたのー?」

「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」
 絶叫、そして錯乱。ウソだろどうしてここで偶然唯にっちゅーかどうしてこんな最悪タイミングで唯に会っちゃったんだよーーー!!
「びっびっくりしたぁ。どうしたの?」
「あー気にするな平沢。こいつちょっとロンぱってるだけだ」
 さっきまで僕をからかっていた友人が唯に何やら言っている。ああ、もう死にたい……だんだん冷静になってきたけど、冷静になるたび死にたくなってくる。そう、落ち着け、大事なことがあるんじゃないか。そうだ待て、もしかして唯に聞かれたのか、あの話を全部聞かれたのか。聞かれていたら僕は変態になっちゃうんじゃないのか!?
「ゆっ唯! お前声かけるんなら遠くからちゃんとだな」
 それとなく聞き出したい。でもダメだ、唯を見ると冷静になれない。やっぱり可愛いぞこんちくしょう。
243 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 15:54:56.07 ID:1T7e1JQ0
「えーちゃんと遠くから声かけたんだよー?」
「じゃあ俺達の話聞いてたのか?」
 おお、友人が単刀直入に聞いてくれた。いや逆にダメだ、聞いてたと言われた日には、僕はもう立ち直れない。
「ううん、私も話してたから何も聞いてないよー」

 ……きいてない?
 ……聞いてない?
 ……そうか、唯は聞いてないんだな?

 よかった。ああ、本当によかった。その言葉を聞いてようやく落ち着きを取り戻した僕は、改めて唯へと向き直った。はあ、やっぱり唯は可愛いなぁ。僕の妄想私服なんか足元にも及ばない可愛らしい服を纏った唯は、それはもうこの世のどんな女よりも可愛く思えた。
244 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 16:03:14.37 ID:1T7e1JQ0
「唯友達かー?」
 唯に見とれている僕の頭へ聞きなれない声が割り込んできた。おい邪魔をするな、僕は唯を……ん、おい自分、もう一度よく考えてみろ、さっき唯はなんて言っていた?
 “私も話してたから”
 うん、確かこうだ。じゃあ誰と話していたのだろうか。答えは簡単――今、唯に声をかけた人間だろう。そいつの声は明らかに男だ。そして僕の出来ない呼び方をごく自然に行っていた。
「こんばんは。いつも唯がお世話になってるみたいだね」
「えー私お世話なんかかけてないよぉ」
 男だ。しかも誰が見てもイケメンの男だ。僕が百人束になっても勝てないほどのイケメンだ。
245 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 16:13:28.01 ID:1T7e1JQ0
 大学生ぐらいの男はカーキのズボンに革靴を合わせ、お洒落なシャツの上にカーディガンを羽織っていた。首には細身のネックレスも見える。服装イケメンで顔もイケメンで、なんというか唯と釣り合っていた。
 脳みそが瞬間冷却されていく。六月の半ばだというのに僕の心は真冬のようだった。そうだよな、どうして唯に彼氏がいないなんて都合の良いこと考えていたんだ僕は。

 だって唯だぞ?

 こんな可愛い子に彼氏がいないわけないじゃん。

 そうさ、どうせ今日だってこれから唯を自分の車に乗せてどこか遠くへ連れてって僕が妄想でしかしてないことをするのさ。ああそうだよ、僕が無い脳みそで描いていた妄想なんかじゃない、本物の唯をこいつは飽きるほど見てるんだ。
 唯も唯だよ。こんなイケメン捕まえてさ、うぜえ、むかつく、ロリコン大学生じゃねーかよ、お前は歳相応の女とイチャイチャしてろよ。お前ならどんな女だってすぐ股広げたくなるだろーよ! 夢と希望を抱く中学生男子の数少ない相手を取るんじゃねーよッ!!
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 16:33:52.94 ID:qwvz3kDO
>>237
いらっしゃいませ!
いつもけいおん!みたいにまったりSS書いてますよ!よかったらゆっくりしていってください
247 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 16:34:42.07 ID:1T7e1JQ0
「ねえどうしたの?」
 唯が不思議そうに僕の顔を覗きこむ。こんな至近距離で唯の顔を見たのは初めてだったのに、それがまったく嬉しくなかった。こんな顔や人様に向けないエロい顔も、このイケメンが全部知っていると思うと、僕にとって平沢唯の心配顔はむしろ憎悪の対象にすらなった。
「くそっ」
 自分の気持ちを抑えきれない。僕のスイッチが入った。
「不潔だーーーー!! こんな夜に男と二人でーーーー!!」
 僕は絶叫すると走り出していた。後ろから何か聞こえたが気にしない。ああカスだ、クズだ、こんな程度のことしかできない自分がゴミのように思える。
248 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 16:40:13.21 ID:1T7e1JQ0
「はあ……はあ……」
 体力なんてまるで自信ないのに全力疾走したからあっという間に息があがった。
「ふざけんなよ……」
 そりゃわかるさ、こんなノーブランドのスニーカーとボロボロのハーフパンツと親がホームセンターで買ってきたトレーナーを着た冴えない男が唯に釣り合うわけないじゃんか。さっきの見たろ? どうせ僕の服の値段なんてあのイケメンのネックレスの値段にも及ばないさ。
 ムシャクシャする。もう何もかもがどうでもよくなっていた。
「待ってよぉ〜」
 僕が走り抜けてきた夜道から声が聞こえてくる。考えるまでもない、先ほど僕の中でのイメージが全て夢想だったことを教えてくれた彼女だ。
「はあ……やっと追いついたよ」
「なんだよ、何の用だよ」
「どうして急に走り出したの? びっくりしちゃったじゃん! それに変なこと言うし」
「変なことって何さ!」
「女の子に不潔なんて酷いよ! 私綺麗だもん!! ちゃんとお手洗いの後は手も洗ってるよ!!」
 憂に言われたからバッチリだよなんて言いながら、唯は胸を張って僕に答えた。
249 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 16:51:49.76 ID:1T7e1JQ0
「知るかよそんなの! さっさと彼氏のとこ帰れよ!!」
 多分、今までの中で一番唯と話している。そして唯と話すのは今日が最後になるだろう。僕は来た道を引き返そうと足を動かそうとした。けれど、
「彼氏? 誰の?」
 唯がこんなことを言うもんだから彼女へ向き直ってしまった。
「いや、平沢の……」
 零度から沸点へ、そして一周した僕の感情はまた零度に舞い戻っていた。あまりに素っ頓狂な唯の答えに唖然としていたのだ。
 僕が真面目な口調で答えたからか、唯も真面目な顔をして、
「私カレシさんなんていないよ」
 こう答えた。
 意味がわからない。じゃあさっきのイケメンは誰なんだよ。まさか僕にしか見えなかった呪縛霊だの類じゃないだろうな。
「じゃあ俺がさっき見た男は」
 本当に幽霊のたぐいだったら僕はどうすればいいんだろうと思いながら唯に尋ねた。先に断っておくけどそういう心霊現象等は苦手なんだ。
「あの人は従兄のお兄さんだよー。今日ねー久しぶりに会ったからご飯一緒に食べたんだー」
 唯の言葉を反芻する。従兄、久しぶり、会う、ご飯、つまり、
「えっと、ああ、うん。あのさ、あの人は親戚?」
「そうだよー」
250 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:01:03.44 ID:1T7e1JQ0
 全世界中の皆さん、僕はこの数分で悲劇と喜劇を体験しました。悲喜劇というジャンルに間違いなく入ります。
 いやっほおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
 唯に驚かれないよう、今度は心の中で絶叫した。今日はなんて幸せな日なんだろうか。だって唯とこんなに喋ることができたし唯に彼氏がいないことも判明したし、ああ、安堵したら良い感じに疲労感が……。
「そっそうなんだ。ごめんごめん、俺勘違いしてたよ」
 表面上はいつも通りに、内心は超新星爆発のような燃える勢いで、僕は唯に返事をした。その時、

 ガシャン。

 不意を付く物音がした。さっきも言ったけど僕はそのような類に弱い。だって街頭も微妙に暗いしそれに、

 ギャアギャアギャア。

「わ!?」
 カラスか何かがわめいている。驚いた僕は声をあげてしまった。
「怖いの?」
 唯が声をかけてきているがちょっとそれどころじゃない。どうして僕はこんなにビビりなんだか……でも仕方ない。それにこうやって周りを見渡せば見渡すほど何かが出そうな気がしてくる。
251 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:09:27.33 ID:1T7e1JQ0
 そんな地元の未開発さに呆れ怯えていると、ふっと右手に温もりが生まれたことに気付いた。自分の右手を見てみると、自分以外の手が見える。
「ほらほら! 怖い時はこうやって手を繋げば怖くないよ!」
 当然、僕の手を握っているのは唯しかいない。唯は自分の左手を僕の右手に合わせてしっかり握ってくれている。

 唯が、僕の手を握っているだと?

 神様、僕は今日死ぬんでしょうか。どうやら人生が絶好調になってきたらしい。ああ、臆病な性格で良かったと思える日がくるなんて夢にも見てなかったし、夢に描いていた唯と手をつなぐシチュエーションが現実になるなんて。
 夢見心地のまま唯に引っ張られていると、唯が話しかけてきた。
「ねえねえ、さっき私のこと名前で呼んでくれたよね!」
 そういえば錯乱していた僕はついつい心の中に留めていた名前で唯を呼んでいた。
「そうだっけか。あはは、ごめん平沢、俺ちょっとおかしかったからさ」
「あれ? また苗字になってる。名前でいいよー?」
「え?」
「だから唯でいいよ!」
 神様、僕、今日が人生最後の日でもいいです。
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 17:12:20.75 ID:A4UNx0.o
つまらん
253 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:14:32.10 ID:1T7e1JQ0
 女の子から名前で呼んで欲しいってつまり僕にも可能性があるってこと――じゃないか、だってこの子天然だし。きっと名前で呼ばれる方が呼ばれ慣れているからとか苗字だともう一人平澤(こっちの字で平澤君)がいるから混同するとか、そんな理由だろう。
「わかった。じゃあ……唯」
「なーに?」
「その、呼んだだけだけど」
「あははーなんか面白ーい!」

 いやもーどんな理由でもいいや。嗚呼、本当に幸せだ。唯の柔らかくて暖かい手をこの右手がずっと感じている。それだけでも一生分の運を使い果たしているのに唯のことをこれからは堂々と唯って呼べるんだ。

 僕は勝ち組だーーーー!!

 もう一生手を洗わねええええぇぇぇぞおおおおぉぉぉぉぉ!!!!
254 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:18:46.61 ID:1T7e1JQ0
「じゃあまた明日ね〜おやすみー」
 唯が手をぶんぶん振りながら従兄のお兄さんと帰っていった。
「ラッキーだったなーお前ー」
 そのお兄さんと一緒に僕達を待っていたお調子者のこいつが僕を小突く。あはは、有頂天だよ僕は今。
「平沢は可愛いものが好きらしいぜー」
 しかもこいつ、従兄のお兄さんに色々唯のことを聞いていたらしい。
「いやさー、俺お前のこと心配してたんだよ。いつか爆発して平沢を無理矢理ヤっちゃうんじゃねーかってさ。ほらテレビでやってんじゃん、お前みたいな根暗が女襲うって」
 色々酷い言われようだけど今の僕には何も効かない。デスの魔法だって耐えられる自信がある。
「俺、お前の恋を応援してるからさ!」
 そしてこいつは僕の両手をがっしりと掴みぶんぶん上下に振り回してって……おいおい、さっきまで残っていた唯の柔らかい温もりと良い匂いが、ごつごつしたなんか泥臭いこいつの臭いに上書きされちまったじゃねーかよ!
「汚い手で触るなぁーーー!!!!!!!」
「だっはあ!? 何をするだァーーー!!」
 僕は初めて、本気で人を殴った。
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 17:25:22.82 ID:/B.2VMAO
^q^
















































あうあうあーww
256 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:26:33.29 ID:1T7e1JQ0
――――。
「ひぃ!! 恐い恐い!!」
「澪さー、これぐらいでビビってちゃどうしようもないだろー?」
 りっちゃんが夜道で聞いた変な音について話していると、澪ちゃんがいつものように泣き出しちゃった。
 そういえば……。
「どうしたの唯ちゃん?」
 私が思い出し笑いをしていることに気付いたムギちゃんが声をかけてきた。
「唯先輩、なんかキモいですよそのヘン顔」
「む、あずにゃんそれスゴイ酷いね……。思い出し笑いしてたんだよ!」
 私があずにゃんに抗議していると、
「思い出し笑い? 何をだよ」
 りっちゃんが思い出し笑いの部分に突っこんでくれた。私はあの日の思い出話をみんなに聞かせてあげようと思い、
「うん! あのね中学校のときなんだけどー」
 あの日の思い出を話し出した。高校は別々になっちゃったけど、元気にしてるかな?
257 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:31:07.46 ID:1T7e1JQ0
「センパイッ!」
 通いなれた通学路を歩いていると部活の後輩が声をかけてきた。
「よ、朝から元気いっぱいだな」
「はい! だってもうすぐ試合ですから! 活躍期待していますね!」
 そりゃどーもと適当に流しながら俺は歩みを止めず先へ行く。
 結局と言うか当たり前だけど唯とは何もないまま中学を卒業、別々の道を歩くことになった。俺は唯がどこの高校に進んだのかすら知らない。けれどもう興味の無い話だ。
 そんな俺なんだが、このままじゃダメだと少し気合を入れて高校では部活動に勤しむことにした。これでも部の中核として活躍している。ホント、人は変われば変わるものだ。
「あ、センパイセンパイ! ここの軽音楽部に私の友達がいるんです!」
 後輩の指差す先を見るとそこは女子高の桜高だった。女子高なんて俺には一生縁のない場所だなこりゃ。
「今度ライブするらしいんで聴きに行こうと思ってるんですけどセンパイも一緒に行きませんか?」
「んー俺バンドに興味ないしなー」
 元気の有り余っている後輩を横目に、人は変われば変わるものなんだなと反芻した俺は自分の学校を目指す。
258 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 17:32:56.80 ID:1T7e1JQ0
 あれだけ好きだった唯が、今は思い出としてわずかに残っているだけだ。俺がこんななのだから、きっと唯なんて俺のことを綺麗サッパリ忘れているだろう。すごい天然だったし。まあ、だけど。
「センパイどうしたんですか?」
 俺の顔が相当に変だったんだろう。後輩が尋ねてきた。はは、ああそうさ、それでいいんだ。あの時の経験が今の俺に繋がっているんだからさ。
「セーンパーイ」
 答えを返さない俺に、後輩がいつだか見た気がする不思議な顔をしながら俺を覗き込んできた。そんな姿を見るとまた変な顔になってしまいそうだ。俺はそれではいけないと何とか持ち直し、自然と笑顔になって後輩にこう答えた。

「いや、ただの思い出し笑いだ」


 終わり。
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 17:36:37.66 ID:/B.2VMAO
OTSUです

わんわんおwwわんわんおwwww
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 17:49:45.06 ID:W9dIMgAO
261 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/05/15(土) 18:01:32.26 ID:1T7e1JQ0
お粗末さまでした・・・
村下孝蔵だの弦が交換できない唯だの純ちゃんだの小ネタばかりじゃダメだと久しぶりに地の文含めて書いたら長くなってダラダラになっちゃいましたorz
精進します。
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 18:07:40.07 ID:MjlahGco
いいね
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 20:12:57.01 ID:qwvz3kDO
皆さんもちろん好きなキャラはそれぞれいるんでしょうけど逆にあまり好きじゃないキャラはいますか?
個人差があるので1人が好きでも1人または2人があまり……って思う人もおりますのでね
その逆もありますけど
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 20:23:06.63 ID:/B.2VMAO
>>263
好きなキャラ
唯澪

少し好きなキャラ
梓憂斎藤さん

嫌いなキャラ
りっちゃん、ムギ

アンチをするほど嫌いなキャラ
無し

けいおんはアンチをするほど嫌いなキャラがいなくて良かった?
なのはや東方にはぶっころしたいキャラ(チビダヌキとか魔翌理雑魚とか)はいるのに何故?
まあ、いないにこしたことはないけど
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:00:45.12 ID:W9dIMgAO
嫌いなキャラはいないな
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:28:31.87 ID:/B.2VMAO
>>264の続き

好き 唯澪
理由
現実に絶対にいないキャラだから
逆に『現実にいたら もしくは 現実にいる』て設定で話す律厨は馬鹿なんだろうなww



嫌い りっちゃん、ムギ
理由
特になしというか、どうでもいいキャラなのでアンチをするほど嫌いじゃない
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 22:38:56.36 ID:qwvz3kDO
むぎゅううううううう
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 22:45:04.54 ID:nlvnHMM0
嫌いなキャラとか作品ってあまりないな。
苦手とかどうでもいいキャラならいるけど。
よくアンチスレとかあるけど、何がそんなに気にいらないんだろって思う。
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 22:56:47.76 ID:W9dIMgAO
ムギもいないだろ
270 :デビチン ◆kKKqyFB9fA [sage]:2010/05/15(土) 23:41:19.14 ID:.dVyCwAO
初投下
つまらなかったら止めますので言って下さい…



姫子「それでもあたしは産みたいんだよ!」


茜「姫〜あんたまた男変えたでしょ」


姫子「いいじゃんそんなの…あたしは常にいい男と付き合いたいんだよ」


唯「…姫ちゃんて大人だね…」


和「馬鹿ね…尻軽なだけでしょ…」


ガタン

姫子「なによ?やる気?」


和「ホントの事言っただけよ?」


唯(あわわわ…)


271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 00:30:41.36 ID:ASLasEAO
なんなんだアンタwwwwwwwwww
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 11:55:20.77 ID:801rwPQ0
>>270
えっ続きねーのかよ
まさか1レスだけの投下とか言うんじゃない……よね


そういやここのスレってどんくらいの長さがいいのよ
長くて20レスくらい? もっと短い方がいいか?
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 12:31:52.76 ID:tPV3XADO
自分の限界まで好きなようにやってもいいのよ?



今まで保管されてる奴らの作品総合だと最大は何レスだろうか…
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 12:35:44.59 ID:801rwPQ0
まじで……じゃあ今から投下してもいいのね!
1/10も書き溜めてないけど!
275 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:42:42.52 ID:801rwPQ0
という訳で頑張って書きます
一応酉 以下本文



季節は春。
と言ってもその春は終わりかけで、夏になろうかと言う時期。
もちろんかなり前に桜は散ってしまい、葉桜になった。

小鳥のさえずりが目覚まし代わりになり、私は目を覚ます。
窓から太陽のさんさんとした日差しが降り注いでる。
少し体を動かして、寝ながら窓ごしに空を眺めた。
雲ひとつない青空。まるで海のように青い天井。


……こんな日に寝たままはもったいない。
二度寝、という選択肢は頭から削除することにした。



起き上がって、ベッドの上でうーん、と伸びを1つ。
携帯を開いて時刻を確認。まだ7時。
布団をはらいのけて立ち上がり、ぼやけた目で私は部屋を出た。
276 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:46:09.54 ID:801rwPQ0
トイレで洗面所に向かう。
はっきりとしない視界、目をこすりながら水道の蛇口をひねり、
ざばざばと音を立てながら私は顔を洗う。水が少し冷たい。

数分立って洗い終わり、鏡を見ながらタオルで濡れた顔を拭く。
少しハネた髪を櫛でとかし、髪を横に括ってツインテールに。
……うん。朝の準備完了。


洗面所から出て私は再び部屋に入った。
タンスからお気に入りの服を取り出す。
パジャマの服を脱ぎすて、服を着た。

なんてことのないいつもの日常。
でも今日はなんだか特別な気がした。
ふと窓を見ると、電線に止まっている2匹雀がじゃれあっている。
そんな今の私とはかけ離れたほのぼのとした日。

机から携帯とipodやらをポシェットに入れて、家を出た。
277 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:53:49.23 ID:801rwPQ0
まだ7時を少し過ぎた時間なのでひとどおりは少ない。
近所のおばあさんが玄関のお掃除をしていたり。

これからどうしようか。
気分もいいし、天気もいいことだし公園にでも行こうかな。
朝の公園でアコギの弾き語り……なんていうのも悪くない、よね?


そう思いついて、私はまた家の玄関のドアを開けた。

靴を脱いで家にあがる。
小走りで自分の部屋にあるアコースティックギターを手にとり、
ギターケースにチューニング、ピック、カポなどといっしょにしまい、家を出た。



そういや最近、ムスタングばっかりでアコギは弾いてなかったなぁ……
278 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:59:15.00 ID:801rwPQ0
お腹が空いたので途中コンビニによっておにぎりを買ったりして、
なんとか公園に到着。
アコギを弾く前に、ベンチに座って買ったおにぎりを食べることにした。

……うん。やっぱり鮭のおにぎりはおいしい。
というか、コンビニのおにぎりは家で作るのと違っておいしい。凄く。
何でおいしいのかはよく分からないけどね。


コンビニで買った二つのおにぎりを食べ終えて、アコギを取り出す。
ヘッドに「Morris」と書かれたギター。
私がエレキギターを始める前から使っていたギターだ。
もっといいギターなんていくらでもあるけど、今では愛着が湧いて中々手放せない。


チューナーで6弦から順に音を合わせていく。


『ねーねーあずにゃん、そのギターに付けてるのなんていうの?』

『へ? これですか? チューナーですけど……』
279 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:05:18.33 ID:801rwPQ0
ふと思い出してしまった。
私が高校時代に入っていたけいおん部のある先輩の言葉。
やたらスキンシップしてくるけど、なんだかんだで一番好きな先輩だった。
いや、恋愛的な意味じゃないよ?

……そういや、学校卒業してから全然会ってないなぁ。
あの頃は「夢は武道館!」なんて言ってたのに。
先輩たちが卒業してから、私の組んでいたバンド「放課後ティータイム」は解散。
いわゆる自然消滅、ってやつ。
卒業してからもバンドは続いていくなんて、甘い考えだった。


梓「って、こんな事考えてる場合じゃなくてアコギ弾かなきゃ」

いつの間にか休めていた手を再び動かす。
ちょっと時間はかかったけど、無事にチューニングは完了。
ピックを口にくわえ、ギターを肩にかけて弾く体制に入る。

何を弾こうかな。
久し振りに「タイムトラベラー」でも弾こうかなぁ。
280 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:14:19.71 ID:801rwPQ0
〜〜♪

梓「うすぐらい屋根裏でー 見つけたそーのーとびーらー」


ジャカジャカ、とストローク。
流れるようなイントロと、爽やかで哀愁漂うな感じのサビ。
私はこの曲が大好きだった。


梓「時代のすーきーまーへーとー 繋がるーたーそーがーれーに」


道端を歩いて行く人たちが私の方を向いたり、
少したちどまって私の演奏を聴いてくれたり。
朝方だから人は少ないけど、どこかで私の演奏を聴いてくれる人がいる。
それに数は関係ない。 このどこか胸の奥から湧き上がるこの感情。

別に人が聴いてくれるから弾く、って訳じゃない。
でも、このどこかモヤモヤした様な感情が私は好きだ。


梓「さーあー 僕が産まれるまーえーのー さーあー」
281 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:21:12.61 ID:801rwPQ0

「タイムトラベラー」の演奏も終了。
さっき公園で買ったお茶をのびながらのんびりすることに。
……少し休憩してからまた何か弾こうかな。


唯「あれ……あず、にゃん……?」

突然後ろの方から声が聞こえた。
私が高校時代の時、嫌っていうほど聞いた先輩の声。
いきなり声掛けられたもんで、びっくりして少しお茶を吐いてしまった。
……うぅ、はしたない。


梓「唯……先輩?」

唯「あ、やっぱりあずにゃんだ!!」


振り向くとあの頃と何も変わらない唯先輩の姿。
変わった所と言えばいつもつけてたヘアピンを外している。
こどもっぽかった先輩が凄く大人に見えた。
282 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:26:16.11 ID:801rwPQ0
唯「すっごい久し振りだねーあずにゃん!」

何一つ変わらない笑顔で私に抱きついてくる先輩。
持っていたお茶がこぼれそうになる。


梓「ちょ、先輩……苦しい」

そう言う私の言葉なんて聞かないように頬ずりしてくる。
昔と変わらない、あったかくてやさしい。
なんだか、久し振りに会ったことと、
色々な気持ちが混ざって少し泣きそうになってしまう。


……あ、お茶こぼれた。
283 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:35:54.78 ID:801rwPQ0
梓「先輩、そろそろはなしてくだひ……」

唯「あ、ごめんごめん。あずにゃんに会えたのが嬉しくて」


えへへ、と彼女は笑った。
怒ろうとしたのに、先輩の笑顔を見るとそんな気じゃなくなる。
どうやら今と昔も変わらないらしい。
……卑怯だ。

梓「久し振りですね、先輩」

唯「だねー、もう4,5年振りくらいかな?
  でもびっくりしたよ、収録に向かう途中の道であずにゃんに会うなんて」

梓「……そういや唯先輩、今はもう人気ミュージシャンですもんね」

唯「えへへ……それほどでもないよ」


そういってまた照れた様に笑った。
284 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:48:02.53 ID:801rwPQ0
唯先輩は2、3年前にメジャーデビューした。
彼女は本当に1教えると10覚える様なタイプの人間で、
みるみるうちにギターの腕は上達して行って、私より上手くなってしまった。
歌も上手だし。
それになんだか先輩の演奏は惹かれるものがある。
彼女がプロになって、人気が出るのはさほど時間はかからなかったらしい。

……先輩がプロデビューするのは必然だったんだ。
そう、自分に言い聞かせる。


唯「あずにゃんはここでなにしてたの?」

梓「ああ、せっかくの休みなんでギターの弾き語りをちょっと」

唯「ほえー……私は今日も仕事だよ……」

羨ましそうに私を見る。
不思議な気持ち。本当に昔と変わらない。
会えたのは凄く嬉しいけど、それに反して嫌な気持ちが私の中を渦巻く。
285 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 13:58:21.24 ID:801rwPQ0
なんで放課後ティータイムは消滅してしまったんだろう。
お菓子食べて、まったりしたりもしたけど、
私はあの緩い空気が嫌いじゃなかった、むしろ好きだった。
卒業しても、ずっと続くと思っていた。
傲慢かもしれないけど、私たちならきっとプロになれる。そう思っていた。

でも、先輩たちが卒業してから、唯先輩に連絡が取れなくなってしまった。
そして、バンド活動ができなくなって消滅。
……私たちの高校時代はなんだったんだろう。


唯「あずにゃん? どうしたの?」

梓「……で」

唯「え?」

梓「なんで唯先輩はプロになったんですか?」

唯「そりゃ音楽が大好きだからかなぁ。やっぱり音楽って――」

梓「ならなんで連絡してくれないんですか!!」
286 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 14:06:31.03 ID:801rwPQ0
唯「あ、あずにゃ……」

梓「私は信じてたんですよ!? いや、私だけじゃない。
  澪先輩も律先輩もムギ先輩も……みんな……」

梓「卒業しても放課後ティータイムは不滅って、言ったじゃないですか!!」

梓「なのに、先輩は電話してもメールしても帰ってこないし……
  メンバーが一人でも欠けたら放課後ティータイムじゃない。
  だから唯先輩から連絡してくれるまで私たちは練習しなかった」

梓「そして少しずつ私たちの関わりも無くなっていって……」

梓「放課後、ティー、ぐすっタイ、ムは…ぁ…!!」

唯「…………」


気がつくと私は泣いていた。
ぽろぽろと私の涙がアコギに落ちる。
水滴はボディを滑って、私の足元の地面に吸い込まれていった。
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 15:24:49.82 ID:eo.bxMDO
唯「憂ー結婚しよー」

憂「いいよー」


あれからすでに50年の時が流れた。。。


唯「別れよう憂」

憂「いいよー」


それからさらに10年の時が流れた。。。


唯「世話をかけたねー」
憂「遺産はいただくよ」

それからさらにさらに5年経った


憂「ギャンブル飽きたこれからはちゃんと生きよう」

憂「…………あやつの遺産全部使っちまった」


気をつけようね!
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 21:36:45.50 ID:CYgchpM0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1274013088800.jpg
唯「歌姫として名高い初音ミクちゃんと会ってきました!」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1274013127710.jpg
梓「踏切が開かないから座って待とうかな よいしょ」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1274013155649.jpg
唯「すみません隣失礼します てへっ、座れたよ」


なんか隣にいる人がすごく引いてるように見えるのは気にしない方向で
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 21:41:36.31 ID:ASLasEAO
>>288
引いてるのはしょうがないよ・・。

いまさらなんだが、

白い歌姫→唯
黒い歌姫→澪

だと思うのは俺だけなんだな
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 06:16:34.51 ID:YfjNQYDO
どっちも真っ白だろ?何言ってるんだ?

澪ちゃんだっていい子だよ!
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 08:43:47.80 ID:uiKjqYAO
いや、印象で言ってるんだよ

澪は黒い服を着てるイメージがあるし
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 12:26:52.66 ID:ptqGS.AO
>>288
横の席の男(大)が突然ぬいぐるみで遊び出したら俺でも逃げ出すわ
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 23:16:25.38 ID:Lbx8jwDO
澪「律 お前は私のこと好きなのか?」

律「好きだ」

澪「ならなんでスマブラで私ばっかり狙ってくるんだ?」

律「よく言うだろ 好きな奴ほどいじめたくなるんだよ」

澪「そうか……」

律「そうさ」

澪「………」

律「………」

澪「メロン欲しくないか?ほらっ…」

律「脱ぐな」

澪「あぁ……」

唯「ムギちゃーん あの二人なんかイチャイチャしてるよー?」

紬「いいと思うわぁ」
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 00:14:09.21 ID:8mXTDEAO
唯「さあ・・無に還ろう・・・」
澪「アハハハハハハハ!!」
紬「真剣勝負って楽しいですね♪」
梓「私ノ能力ヲアマクミナイデクダサイ」

律(・・・・・強すぐる)
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 00:26:33.73 ID:GckDQuUo
ありえん(笑)
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 00:38:28.13 ID:8mXTDEAO
唯「我が前に敵は無し」「我より優れる者は無し」
澪「なんだ、もう死んだのか?じゃあ次の夜まで潜っているとするか」
紬「あのー一緒にバンドやりませんか?」
梓「私ノ無限ノ雨デ洗イ流シテアゲマショウ」

律「なんなんだアンタら!!」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 01:35:16.27 ID:GckDQuUo
ジョインジョインユイィ
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 02:02:53.23 ID:8mXTDEAO
唯→ラオウ
澪→トキ
律→ジャギ様
紬→ユダ
梓→ケンシロウ

りっちゃんはジャギ様だから呼び方は『律様』ね☆
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 03:31:10.96 ID:GckDQuUo
>>298
http://iup.2ch-library.com/i/i0092361-1274121010.jpg
http://iup.2ch-library.com/i/i0092360-1274121010.jpg
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 04:04:39.13 ID:8mXTDEAO
>>299
絶対wwwwwwwwww許早苗wwwwwwwwww
301 :梓お前もだ↓ [sage]:2010/05/19(水) 13:34:02.87 ID:d7RhEcAO
^q^「あうあうあーwwwwww憂〜wwwwww」
ω・V「唯落ち着け!!あれは、メディ●ンだ!!」
0凸0「東方の不人気(メディ●ン)必死だなwwww」
繭「りっちゃんぇ・・・だわ。」
カサカサカサカサ「唯先輩と澪先輩が偽名でエロアニメに出てる!!」
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 14:43:00.82 ID:STbB4YDO
鯖が復活したと思ったら変なレスがあったでござる
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 08:53:06.64 ID:T6PRQQw0
あれなんでパー速じゃなくてGEPになってんの・・・
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 09:25:29.15 ID:tLHNT3Qo
けいおんSS総合だと思って真面目に投下する人は別のところ行った方がいいよ
どんだけ練ったSSを書いても「乙」としかレスされないし逆に馴れ合いはポンポン返ってくるんだよね
おそらく読んでない奴がほとんど。仮に読んでいたとしても一切内容に触れようとしない関心の無さ
「VIPに戻る〜」云々を散々無視してる時点で明らかだけど全力で書きたい奴はVIPに戻って来いよ
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 12:25:34.17 ID:uZAPN7Io
vipに戻れないからここでやってるんじゃないか
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 13:00:20.03 ID:0A0ib6go
>>304
> どんだけ練ったSSを書いても「乙」としかレスされないし逆に馴れ合いはポンポン返ってくるんだよね
> おそらく読んでない奴がほとんど。仮に読んでいたとしても一切内容に触れようとしない関心の無さ

これはガチだと思うわ
乙しか言ってないレスばっかだからなぁ
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 14:25:59.70 ID:41MffgAO
別に内容なんか二の次で良いだろ

けいおん自体中身なんてあって無いようなもんだし、どうせ好きなカプ同士で、まったりするSSばっかなんだから考えるだけ無駄
楽しめれば良い
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 14:30:37.89 ID:/zgMhsDO
書いたSSにあんまりコメントされても、恥ずかしいっていうか、なんかこう、見てくれるだけで俺はいいかな

俺としてはただの自己満足だし


ただ、まー無反応なのも寂しいけどな
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 16:56:06.35 ID:T6PRQQw0
>>305
いや前からVIPもどろうぜって言ってる奴もちらほらいるだろ
vipにもどれないって言ってるのは流石に苦しい
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 16:58:14.23 ID:T6PRQQw0
まあ普通にSS書きたい奴はvipで書くだろうなぁ
ここで練習するっつってもアドバイスどころか↑にも書いてるけど乙しか返ってこないし
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 18:15:14.05 ID:LxIIdsDO
確かに乙しか返ってきてないけど、一言くらいは感想的な何かが入ってるんだしちゃんと見てる人は見てるんじゃ…
俺はしっかり読んでるよ、薄っぺらい感想しか書けなくてアドバイスあんまりできないけど違和感とかあれば言うし…
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 18:38:43.73 ID:jruXPkDO
そういえば今vipにけいおんSSのスレってございますのでしょうか?
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 22:43:58.06 ID:.Yzt62AO
馴れ合いに夢中で乙すら言わないやつもいるしな

とりあえず乙とだけ言って自分語り始めるやつもいるし
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 06:07:30.11 ID:0PCJVUDO
梓「憂 昨日の雨すごかったね」

憂「うん!ちょうどスーパーに買い出し行ってたときだから困ったよ」

梓「今日は晴天だから気分も晴れるよ」

憂「いいことあるかな?あっそう言えば今朝お姉ちゃんに新しく考えたトースト作って見たんだけどすごい喜んでくれたんだよ!」

梓「唯先輩はなんでも美味しそうに食べそうだからなぁ」

憂「それは……返す言葉もありません…」

純「へー私にも食べさせてよー」

梓「あ、純いたんだ」

憂「べ、別に気付かなかったんじゃないんだからね!」

純「いつからそんな空気キャラに……一応OPには初出演させてもらってるんだけどもあまり効果はなかったか」

梓「空気というかあれだよ………あのー……じ……」

憂「わーわーわー」

純「」
315 :憂KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE [sage]:2010/05/21(金) 11:10:52.10 ID:cxMaT.AO
今日の軽音部

唯「あうあうあーwwwwwwういーwwwwwwアイス〜wwwwwwwwww」
メランコリー「ご飯食べてから〜」
唯「あwwーwwいww」

凸ビッチ「澪〜リ●グ借りてきたぞ〜」

澪「・・・・・」

凸ビッチ「その動きはトキ!?」

テーレッテー

澪「北●有情破顔拳!!」
凸ビッチ「ぎゃーす!!」

梓「うい〜まだ起きて・・・」
メランコリー「〜♪〜♪〜♪」

梓(憂が笑顔で包丁研いでる!!)

うわああああああああああああああああああああああああ!!
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/21(金) 16:30:41.85 ID:lnntJOw0
もうここけいおんSSの総合にしたらいいじゃん
勿論テンプレも変えて


このスレはvipにある「けいおん!」関係のSSの総合スレです

けいおん!のSS書いてみたいけど自信がない……なんていう方はここで練習してみては?

数レスで終わる短編でも数十レスの長編でもおk! 連載も歓迎します。

話を繋げてもいいし、複数の書き手による別の話同時進行でもおkです。

別に一人で書いても良いけどね。

読みやすさ重視のため酉を付けること推奨です。

次スレは>>950あたりが立ててください。

落ちても勝手に立てちゃってね。

SSの投下がない時は基本まったり雑談。唐突に誰かSS書き始めたら皆飛んで喜びます。

ジャンルは問いません。けいおん!ならなんでもありです。カオス歓迎、グロ歓迎。

(`・ω・´)ここのスレの住人は支援されると俄然、発情したみたいにやる気が出ます!(さるさん的に)

ここに書いたら誰かが勝手にまとめ wikiに載せてくれます。

変態レスは自重・荒らしはスルーで


まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/k-onvip/
(´・ω・`)SS初めての君もレッツトライ!!<ここまでテンプレ


こんな感じで……勝手にテンプレに手を加えてすまんかった
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 16:55:54.38 ID:0/5wXIDO
>>316
大変よろしいかと


来月vipに立てましょう
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/21(金) 18:11:49.38 ID:lnntJOw0
来月かよ!
いやまあ確かに俺も今規制中だけど
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 18:29:17.26 ID:jFb.ZIAO
一度落とした信頼を再び戻すのは困難でしょう
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/21(金) 18:48:19.36 ID:lnntJOw0
じゃあずっとここでダラダラ馴れ合いながらやっていくのかよ
そっちのほうがなんの解決にもならねーだろ

vipにもどればモチベーション上がる奴もいる
少なくとも俺はな
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 19:44:38.13 ID:jFb.ZIAO
まあ好きにすればいいんじゃね
どうせ俺はROM専だし関係ないし
322 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/21(金) 21:37:20.22 ID:01SeB1Qo
過去ログ見ました

vipに戻るのはほぼ賛成

モチベが上がるのもすごく頷けるし、ここでずっとダラダラやっててもしょうがないしね

それに、このパートスレが始まってもう一年経つんだし、またvipに戻りたいとも思う


ただ、vip側がパートスレをどう思うかなんだよな
そこだけが不安で仕方ない


・・・と思ったが、好きな奴はvip内でも勝手にこのスレに集まるし、別に色々言われても俺たちで好きなように書いて行けばいいよね

ということで賛成
立てるなら今日か明日、土日の間に立てるべきかと思う


あと上のテンプレは全然いいんだけど、それだとvipの改行制限に引っかかるから、ちょっと変えてみる
323 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/21(金) 21:39:13.45 ID:01SeB1Qo
すまん、改行ギリギリセーフだったな
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 02:42:01.60 ID:Gyr2XmI0
ttp://siberia.ddo.jp/php-bin/upload/src/file1863.png
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 01:11:38.88 ID:kSfLE4w0
ttp://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up41997.jpg
ttp://viploader.net/pmodel/src/vlpmodel004007.jpg


326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 01:15:42.97 ID:kSfLE4w0
ttp://sukima.vip2ch.com/up/sukima040542.jpg
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 01:20:43.33 ID:8ukES5Uo
256 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2010/05 /21(金) 21:38:39 ID:wElL4xXh0
         ,  ------ ,,_
       /         ¨`ヽ
       l             ヽ
      i  に二二二二ニ|   i  |   断る!
      |  .|´`´``´`´`´|  |  |    はぁ、>>1乙とか、めんどくさいよ
.      |  | /   \ |  |  ',
       |  | ・   ・  .|  |-,  ゝ
       '个レ   _    |'゙´'´イー´
       ´`´¨ー 、_`~ _,,-''¨   、
           |  ` ´       ヽ
           |           ',
            |            |
.           |            |
           |             |
            |              |
            |             |


369 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2010/05 /21(金) 21:59:35 ID:wElL4xXh0
>>348
一生取っておくといいよ
数十年すればプレミアム価格になるかもしれないし?

413 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2010/05 /21(金) 22:07:04 ID:wElL4xXh0
>>405
ジャイアン乙

452 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2010/05 /21(金) 22:12:42 ID:wElL4xXh0
>>166
見てみて、エリザベスのしまぱん!
http://viploader.net/pmodel/src/vlpmodel004007.jpg

983 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2010/05 /21(金) 23:43:10 ID:wElL4xXh0
>>971
仕方ないが使っちまおうぜ

暇だった
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 02:52:39.72 ID:tGElJEDO
唯「彼氏が欲しい」

その一言から物語は始まることになる。

紬「ノーマルに走るのね!?」

唯「なんか最近満たされない感じがしてたんだ」
律「彼氏よりもギー太のお世話をちゃんとできるようになるのが先だと思うんだ」

澪「珍しく正論だな 私も同じ意見だ」

唯「困ったときのあずにゃん」

梓「知りません」

唯「うぅ…ギー太ぁあずにゃんに嫌われてるのかな〜?」シクシク

そんなこんなで唯の彼氏を作ることになった
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 12:27:27.19 ID:jFTcCAs0
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10752971
卒業後ティータイム
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/25(火) 17:39:18.56 ID:OglYTgAO
大将:平沢唯
副将:秋山澪、中野梓
中堅:田井中律、琴吹紬、平沢憂
次峰:真鍋和、山中さわ子、純、斎藤さん
先鋒:田井中聡、姫子、風子、三浦茜(仮)

けいおん陣営最強!!
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/25(火) 22:53:10.47 ID:GcBflDIo
  \       . . : ´
     \\ / ;_ . -‐…―- _ヘ       \_∧_∧_∧_∧_∧_∧_/
.        / :/_ .. -‐……‐- ,.. _}           )                   (
.     /   :{、 \ (  / //ノノ|       <.  ヽ雨 l7 ヽ雨 l7 ヽ雨 l7    >
      '   .:/``ヽヘヽ ,/´ ̄ ̄|   i   |   ) 冫令 o 冫令 o 冫令 o  (
    i   .::|     /      |   |   | <                     >
    |  .:::|    } { 、____;|   |   |   )  どいつもこいつも澪!  (
    |  ::::|___,ノ  ミ::::∠ ・_ヽ|   |   | <                       >
    |  :::::::∠ ・フ} |:::::::::::::::::::::::|   l   ト 、 )                  (
    |  :::::::r‐=ニ7 j:::::.ヾ゙ ̄`ヽ|   ;   iう }<  なぜだ!            >
    |  :::::::| .:::〈_ '⌒ヽ     |  ,′  レ_ノ ) なぜやつを認めて      (
    |  l :::::. ::´ `ヽ^゙゙′    |  ,     厂<  この私を              >
    |  l :::::ハ  rー'二ニ=-、  '. イ    ′   ) 認めねえんだ!!       (
    |  l ::::i:::}  {こ=-‐―┘/  l   ,  <                    >
        l ::::::.ヽ  v'⌒ー=彡'   l   ∧    )                    (
     八 l  ::::::::}   }        .:l   / '^丶、 ̄∨ ̄∨ ̄∨ ̄∨ ̄∨ ̄∨ ̄\
       ヽl  :::::八  ゝ、     /:::l / /
       人 :::::::::|`アTi'⌒7////:::l / /
        \:::::::|/ l ∨//////|' /
           X::| / ∧_/X  ! /
       _ ..イ   / /,ノ{ }ヽ. \ /
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 17:12:32.75 ID:xjNW3.DO
むぎゅううううううう
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/27(木) 23:36:02.03 ID:HJ7MV3I0
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0096375-1274969749.gif
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 01:20:17.44 ID:NUKzooDO
来週の金曜日6月4日、vipにスレを立てるのはどうでしょうか
もし立てられる人がいなければ自分やってみます
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/29(土) 01:49:46.32 ID:ZmISfaY0
未だ規制解けず
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 02:13:06.35 ID:NUKzooDO
>>335
それは気の毒です
自分はこないだ解けたのですが…他の人はどうでしょう
337 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/05/29(土) 03:28:03.29 ID:Qufrs.2o
vipスレ立て、俺はいいと思うよ
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:40:23.00 ID:hwCsWv60

今、投下しても大丈夫なのでしょうか?

恐らく、全部で20レス弱になると思います。


気分転換に書き散らした地の文付きの「梓×澪」で、

梓の独白形式、序盤微エロ、全体を通してやや暗め。

今回は前半だけ投下する予定です。

ちなみに、こちらの梓は澪にメロメロなので苦手な方はスルーお願いします。
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:44:41.00 ID:hwCsWv60



―――澪先輩は誰よりも格好良くて、素敵だ。

同姓で、恋愛にあまり詳しくないタイプの私でもそれだけはよく分かる。

いつも綺麗に手入れされている黒髪は麗らかな日差しの中でブラックパールみたいに輝くし、

凛としたその声はとても澄んでいて、通学路や廊下で後ろから急に話しかけられると心臓がピクリと跳ねてしまう。

楽器の腕前はバンドの中で頭一つ飛び抜けていながら、その才能に慢心しないところは同じ楽器を扱う人として見習うべきこと。

性格は控えめでも、良くないことはちゃんと咎めるし、暴走しがちな唯先輩や律先輩に対して意見もはっきり言っている。

ムギ先輩も同じようなものだけれど、仲間内の清涼剤というか潤滑油というか、

確固とした立ち位置を占めていて、そんな澪先輩を私はいつも尊敬の眼差しで見ている。

でも、その視線に先輩が気付くことはないんだろうな・・今までも、きっと、これからも。

澪先輩が卒業するまで、私と先輩の距離は縮まらないままなんだ。



「・・澪先輩」



夜、私はベッドの中でいつも澪先輩のことばかり考えている。

あの髪に、あの手に、あの頬に触れ続けることができたならという叶わぬ願望を抱きしめたまま。


――だから、私は『想像』する。


340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:46:27.71 ID:hwCsWv60


自分の髪の毛が先輩と同じ黒だからといって、それを指に絡めて、頬を撫でて、口に咥えて。

そして、その髪の毛から先輩の良い匂いが漂って私の鼻腔に届いているという錯覚に自分を陥らせる。

もちろん、澪先輩の匂いはよく覚えているから、『想像』するのは容易なことで。

おチャラけた女子高生が付けるような香水の匂いでもなく、スポーツに没頭する女の子の汗の臭いでもなく、

上手く言葉に表すことはできないけれど、澪先輩からしかしない、私を強く酔わせるような、そんな匂い。

それは一種の麻薬のようなもので、先輩に近づきすぎれば、私はその場で幸せのあまり、倒れちゃう。


太陽に近づいたイカロスはその蝋の翼を溶かされて、海に落ち、死んだ。

天に近づこうとバベルの塔を建てた人間たちは神の怒りをかって、抜け出ることのできない混乱へ。

大袈裟な例えだけれど、私が澪先輩に触れることのできない理由はそれらと似たようなものなんだ。



「はっ、んぁ・・・」



次第に私の『想像』はエスカレートする、先輩の髪の毛に触れるだけで満足できるはずがないから。

私は自分の指を澪先輩の指に見立てて口に入れる、犬が飼い主の指を舐めるかの如く。

澪先輩の指は私の口内を隅々まで陵辱し、受ける私は声を出すことすら叶わない。

唾液で濡れたその指を、次は自分の胸元に差し入れる。

そのときにはもう、泉から流れ出る止め処ない聖水のように、喘ぎ声が口から漏れ、

熟した林檎のように頬は熱く火照り、その身体は愛に飢える魔物のように捩れている。

澪先輩の指はお世辞にも大きいとはいえない私の胸を摘み、淫らに湿った私の白い太股を撫で、そして・・、
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:47:42.38 ID:hwCsWv60


いつも、私の『想像』はそこで終わってしまうのだ。

理由は未だに分からないけれど、私の理性が寸前でストップをかけるからかもしれない。

澪先輩がそんなことをするはずがないという陳腐な崇拝心からかもしれない。

何にせよ、私はあと一歩で幸せになれるという直前で『想像』を止めてしまう。

そのときの時刻は夜の一時や二時をまわっており、悶々とした心持ちに苦しみながら眠りにつく。

始めた頃はまちまちだったけれど、ここ最近はずっと繰り返している。


私がしていることの愚かさ、恥ずかしさは自分が誰よりもよく分かっている。

見ることも憚られるような私の痴態を見た澪先輩はどんな顔をするだろう、どんなことを思うのだろう。

きっと・・、







家々の屋根、街路樹、道の両端に、約一年ぶりに見る白雪が積もっていた。

道端の雪には小学生が付けたであろう無数の足跡が付いている。

私はその足跡や車が付けた轍に足を合わせ、滑らないように慎重に歩いていく。

夜通し降り続けた雪は止んでいるものの、吹く風は肌寒く、スカートの女子高生には辛い季節だ。

気温は今年初めて5度を下回り、道行く人の吐く息は白い、そんな日のこと。
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:49:05.83 ID:hwCsWv60


「おはよう、梓っ」



いつものように余裕を持って登校する私に、澪先輩が後ろから声をかけてきた。

先輩にしては珍しい派手な桃色のマフラーを首に巻いている。

市販のものかもしれないし、自分で編んだのかもしれない、それとも、誰かが作ってくれたのかな。

私は優しく微笑みながらも、人によっては素っ気無いのではないかと思われるくらいの平坦な声で挨拶を返す。



「おはようございます、澪先輩」



それは緊張と羞恥を懸命に隠した末に出る、直ることのない私の悪い癖だ。

走り寄ってくる足音を聞いた時点で後ろから近づいてくる人が澪先輩だと分かっている私は、

呼吸を整え、心臓に手を当て、いつでも振り返って笑顔を向けることができるように準備しているんだ。



「・・今日は冷えるな、風邪とかひかないようにしないと」


「そうですね・・って今日は、律先輩は一緒じゃないんですか?」



登校するとき、いつも澪先輩の隣に居る律先輩の姿が今日は見えなかった。

澪先輩に一番近い、『幼馴染』という特別指定席に腰を下ろしている、律先輩。

軽音部の部長で、とても明るくて快活で、ムードメーカーで、少しお調子者だけれど、すべてを照らす太陽みたいな人。

・・私とはまるっきり正反対だ。
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 19:49:21.95 ID:Vr4nfNso
>>338
構わんよ
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:50:24.62 ID:hwCsWv60


「あぁ、律の奴、今日がすごく寒くなるって分かってたように熱出しちゃってさ、休みなんだ」


「律先輩が風邪ですか・・、珍しいこともあるんですね」



今日は律先輩が居ない。

それを聞いた瞬間、私の心が大きく揺れ動いたのが分かった。

最低でも今日一日は澪先輩を独り占めすることができるからという醜い理由が、その動力源になっていたのは火を見るよりも明らかで。

でも、その疚しい気持ちも、澪先輩の一言で粉々に打ち砕かれてしまった。



「今日は学校が終わったらすぐに律のところに行かないとな・・」



それは至極当然のことだった。

唯一無二の親友が寝込んでいるというのなら、すぐに顔を見に行ってやる、心優しくて友達思いの澪先輩なら、当たり前の行動だ。

むしろ、お見舞いにすら行かない節操のない先輩なんて見たくもないし、私の理想の先輩像が音を立てて崩れるだろう。



「あいつのことだから、熱が少し下がったくらいでゲームやドラムの練習を始めたりするだろうからな、私がちゃんと見張ってやらないと・・」


「そう・・ですよね」



私は一瞬だけ言葉を詰まらせる。

そういえば、今日の澪先輩は登校時にいつも背負っているはずのベースを持っていなかった。

部活には顔を出さず、放課後になった瞬間に律先輩の家に飛んでいくつもりなのだろう。

もちろん、私はギターを背負っている。

だからこそ、今日も澪先輩と一緒に練習ができると心を躍らせていた自分が哀れに思えて仕方がなかった。
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:51:22.41 ID:hwCsWv60


「澪先輩・・」


「ん、どうした、梓?」



私が澪先輩の顔を見たのと同時に、澪先輩も私の顔を見返す。

なぜ、私がそんな言葉を言ったのか分からなかった。



「・・律先輩のこと、大事に想ってるんですね」


「んなっ、そんなこと・・、きゃぁっ!!」



急に身をのけぞらせたと思えば、澪先輩は大きな音を立てて尻餅をついてしまった。

どうやら、道の雪で足を滑らせてしまったらしい。

凛々しさに反して、こういうベタなことをしてしまうのも澪先輩の魅力の一つだ。

痛たっ・・と小さく声をあげる先輩に、私はゆっくりと手を差し伸べる。



「大丈夫ですか、先輩・・掴まってくださいっ」


「ありがとう・・少し濡れちゃったな」



まともに雪の上に落としてしまったお尻を擦りながら、澪先輩は泣く泣く立ち上がる。

先輩のスカートは雪の解けた水で塗れてしまっていて、小さな染みを作ってしまっていた。

周りに誰も人が居なかったことにホッとするも、これくらいならすぐに乾くさ、と先輩は自分の間抜けなミスを自嘲するように小さく笑う。

けれど、すぐにその顔が照れているような、何とも複雑な表情に変わっていった。

私はその理由が分からず、首を傾げて先輩に声をかける。
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:53:34.78 ID:hwCsWv60


「どうしたんですか、先輩?」


「・・あのさ、いつまで手を繋いでいれば良いんだ?」


「あっ・・す、すみませんっ」



私は慌てて、その手を離す。

澪先輩の手を強く握ったまま、断固として離そうとしなかったことにまったく気付かなかった。

意地汚さというか、自分の無意識の澪先輩への執着を感じて、心の中で苦笑する。

先輩につられるように私も顔を赤くして、何処を向いて良いかも分からないまま、とりあえず、下を向くことにする。

澪先輩が尻餅をついたせいか、足元の水溜りには大きな波紋ができていた。

水溜りに映る空模様は、相変わらずどんよりとした灰色の雲ばかり、今の私の沈んだ心に同調しているかのようで。



「いや、こっちこそごめんな、せっかく、梓が私に気を遣ってくれたのに・・」


「・・私も、何かボーッとしちゃっていて」



何を言って良いかも分からず、私は下を向き続けたまま、先輩の顔も見ずに独り言のように呟いた。

道の水溜りを器用に避けながら、私は先輩の横に並んで、歩を進め続ける。

そうだよ。

今このときだけでも、先輩と二人きりで登校できていることだけでも、すごく幸せなことなんだと思わなきゃ。

そのとき、澪先輩は何かを思い出したかのように、その口を開いた。
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:55:29.06 ID:hwCsWv60


「大事と言ったら、まぁ、大事なんだろうな・・」



何のことかと思ったけれど、すぐにそれが律先輩のことを言っているのだと思い出す。

それに気付いた瞬間、私は自分の心臓が錆びた有刺鉄線でぐるぐる巻きにされたかのようにズキズキと痛み始めた。

声なき悲鳴をあげる私の心は逃げ場を求めるように激しい鼓動を呼び起こし、私の神経を突き始める。

私から質問したにもかかわらず、それ以上澪先輩の言葉を聞きたくないかのように、私は塞ぎこんだ。

無情にも澪先輩は話を続ける、私の望まない言葉を紡いでいく。



「・・アイツのことが好きだから、さ」



波打っていた私の気持ちがその言葉を聞いた瞬間、その動きをピタリと止めた・・気がした。

澪先輩はさっき私と手を繋いでいたときよりも顔を赤くして、慌てて口を開く。



「・・か、勘違いするなよ、友達としてってことだからなっ!!?」


「分かってますよ」



いつもなら照れた先輩を見ると、すごくほんわかした気持ちになるのだけれど、今回ばかりはまるで違った。

それに合わせるように、私の口から出た言葉はツンとしたもので。


何だろう、この気持ち。

嫉妬、苛立ち、怒り、悔しさ、様々な言葉が頭の中を駆け巡っていき、ぶつかり合い、砕け、また際限なく浮かんでくる。

自分の気持ちに収拾がつかないまま、いつの間にか、私たちは学校に着いていた。

周りには同じ学校の生徒がちらほらと登校してきている。

靴をコンクリートに軽く叩いて、裏についていた雪を落とした澪先輩は私の方を向いて、小さく言った。
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:56:32.54 ID:hwCsWv60


「じゃあ、また」


「はい」



昇降口で別れても、私は先輩を見つめ続けた。

長く黒い、その髪の毛を揺らし、歩いていく先輩の後ろ姿を。



−−−アイツのことが好きだから、さ



先輩が言った、何気ないあの言葉が私の脳裏に焼きついたまま離れなかった。

その上、時折、リフレインするように眼前に浮かび上がってくるのだ、あのときの先輩の何とも言えない微笑みと共に。

その度に、熱を帯び、ジンジンと痛み私の心は破裂しそうなくらいに膨らみ、

胃はキリキリと誰かに両手で締め上げられているかのように鳴く。

喉はカラカラに干上がり、指先は微かに震え、唇はそれよりも激しく震える。

先輩のあの一言が、私を満身創痍にさせてしまっていた。
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:00:07.08 ID:hwCsWv60


今日、澪先輩は部活に来ない。

だから、次に先輩の顔を見ることができるのは早くても明日になる。

先輩は放課後になった途端、学校を飛び出し、律先輩のところに行くだろう。

寝ているかもしれない律先輩のために、呼び鈴も鳴らさずにそーっと家に入って、

忍び足で廊下を歩いて、階段を上って、ノックもせずに律先輩の部屋に入る。

それでも、澪先輩が来たことに気付く律先輩は目を覚まし、待ち侘びていた来訪者に向けて目尻を下げる。

そして、薄暗い部屋の中で二人は何気ない会話を弾ませ、小さく笑うのだろう。

私の居ない所で、私の目の届かない所で、笑い合い、触れ合うのだろう。

そう思っただけで、私の心が目覚まし時計のように再びけたたましく鳴り出した。

ただし、それを止めるボタンは存在しない、自分で止めることができないんだ。

もう目覚めているのに、アラームが鳴り続ける。


ときどき、私の夢に澪先輩が出てくることがある。

現実の澪先輩と一緒で私にも、律先輩にも、誰にでも優しくて。

でも、夢の中でも私と先輩が結ばれることはなかった。

いつも、アラームがその不安定な幻想を引き裂くからだ。
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:01:16.65 ID:hwCsWv60


どうして、この心の時計は鳴り続けるの?

どうして、この心の時計は止まらないの?

どうして、この心の時計のアラームの音量はどんどん大きくなるの?

どうして、この心の時計は電池が切れないの?

どうして、この心の時計は壊れないの?

どうして、私と澪先輩は結ばれないの?


もう私は起きているのに、分かっているのに。

先輩が私のことを一人の恋人として見てくれることはないと分かっているのに。

目は覚めているのに。


うるさい。静かにして。先輩。うるさい。だめ。止まってよ。先輩。やめて。先輩。うるさい。


恨めしい。どうして。先輩。だめ。憎い。なぜ。先輩。うるさい。黙って。わからない。


やめて。苦しい。その指で。うるさい。私は。先輩。悲しい。だめ。泣きたい。嫌だ。死にたい。


だめ。悔しい。先輩。私の前だけで。うるさい。笑って。澪先輩。うるさい。嫌だ。先輩。うるさい。


うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。



351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:02:51.05 ID:hwCsWv60



「うるさいっ・・」



気付いたときには、とうとう自分の心の言葉が口から漏れていた。



「・・・ちゃん、梓ちゃん、どうしたのっ」


「・・ぁ」



焦点の合った私の瞳が最初に映したのは、心配そうな顔をして私を見つめる憂だった。

ずっと私に声をかけ続けてくれていたのだろう、少しだけ息を荒げているのが分かった。

私は羞恥心半分、自責心半分に自分の机に視線を落とした。

そんな私を気遣うように、憂は私の手を握り、声をかけてくる。



「大丈夫、梓ちゃん、何か顔色が良くないみたいだけど・・?」


「ごめん、ちょっと考えごとしてて・・」



周囲を見渡すと、教室に残っている生徒の数は片手で数える程度になっていた。

いつの間にか帰りのホームルームが終わっていたらしい。

ああ、私は一日中、澪先輩のことを考えていたんだ。
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:03:45.69 ID:hwCsWv60


「何か悩み事があるなら、私に言って・・溜め込むのは良くないからねっ」


「うん、ありがとう・・でも、何でもないよ」



憂はお世話上手で聞き上手だけれど、私のこの深い、ドロドロした醜い想いを打ち明ける訳にはいかない。

憂を困らせるだけだろうし、きっと解決しないだろうから。



「梓ちゃん、目の下に隈ができてるよ。最近、眠れてないんじゃ・・」


「・・え?」



憂が差し出した鏡を見ると、そこには想像以上にやつれた私の顔があった。

目の下には、言われたとおりのうっすらとした隈ができている、憂に言われるまで気付かなかった。

隈くらいなら、小学生の頃から夜遅くまでギターの練習をしていたのでしょっちゅうできていたけれど、今回はそれだけじゃないみたい。

死んだ魚のような、とまでは言わないけれど、目に見えて私の瞳から生気が薄れていた、自分でも信じられないくらいに。

自分では気付かないほど、憔悴し切っていたのかな。

それもこれも、澪先輩のことを想い過ぎているからだ。

おまけに、最近の私の夜の『想像』も凄まじい回数、時間になっていた。

それでいていつも満足することはできず、中途半端なまま、眠りにつく。

肉体的にも精神的にも疲れきり、欲求に支配されつつある私に、次第に暗い影が落ち込んでいったのだろう。

日本語にはそういう状態にぴったりの言葉がある。
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:04:35.03 ID:hwCsWv60


「・・欲求不満」



欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。

澪先輩を求める私の欲求は自身の理性によって阻止され、解消されない状態にある。



「え、何か言った・・?」


「ううん、何でもない・・」



欲求不満、何ていやらしい言葉なんだろう。

でも、今の私の気持ちを的確に表している言葉。

その証拠に、今日の授業はまるで耳に入ってこなかったし、お昼のお弁当も全然味がしなかった。

憂が声をかけてきても、唯先輩が後ろから急に抱きついてきても、ムギ先輩が美味しい紅茶を淹れてくれても、

何一つ、私の心を強く動かすような理由には至らず、私は小さな乾いた笑みをこぼすだけに留まっていた。

魂の抜けた私は誰の干渉を受けても響くことのない、哀れな抜け殻。

白紙と化した今の私の心に鮮やかな色を付けてくれるのは、澪先輩だけだろう。

でも、先輩が色を付けてくれないのなら、いっそのこと私の心を完膚なきまでに引き裂いてほしかった。

ふしだらな他の誰かの色に染められる前に、何も感じなくなってしまえば良い。


私は常日頃そう思っている。



354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:06:35.69 ID:hwCsWv60





三人だけのお茶会の後、私は唯先輩とムギ先輩の目を盗み、一人で帰路についた。

いつもより、背負っていたギターが重く感じる・・きっと、それは気のせいではないんだろうな。



「私が風邪をひいたら・・澪先輩はお見舞いに来てくれるのかな」



道端に融け残った雪を靴先で蹴り上げ、ポツリと呟いた。

私は律先輩とは違う、性格も容姿も立場も気持ちも。

そもそもスタートラインがまったく違うのだ。

律先輩がラインに足をつけているのなら、私はその遥か後方で指を咥えて、その姿を睨んでいるだろう。


不意に冬の風が私の服も、ギターも、すべてを飛ばさんとする勢いで吹き荒んだ。

しかし、意地悪な冬の風は、私の想いだけは吹き飛ばしてはくれないのだろう。

こんなにも苦しい思いをするなら、いっそこんな気持ちなんて消えてなくなってしまえば良い。

すぐに消えてしまう朝靄のように、何事もなかったかのようになくなってしまえば良い。

真っ白の状態で、ゼロの状態で、明日、澪先輩の前に立ちたい、笑っていたい。
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:07:59.78 ID:hwCsWv60


「ただいま・・」



音を立てて耳にぶつかる風は、家に着くまで私の身体に纏わりついていた。

耳は赤くなり、冷たくなっていたけれど、それとは比較にならないほど私の心は冷え切っている。

それ以上下がることのない温度、つまり、絶対零度はマイナス273度だと聞いたことがあるけれど、人の心の温度は限界なく下がっていくんだと思う。

私は今日の出来事で、それを確信した。

出迎えてくれたお母さんに夕ご飯を食べたくないということだけを告げ、

心配そうに声をかけるお母さんを半分押しのけるような形で部屋に入った。

入るや否や、今日の復習も明日の予習も毎日欠かさずにやっていたギターの練習も済んでいないのに、

日も沈んでいないのに、制服のままの私は泥沼に沈み込むようにベッドに潜り込んだ。


底のない泥沼に足が、腰が、腕が、首がゆっくりとわざと長く苦しめるように沈んでいく。

『醜愛』という名の酷い臭いをした汚泥が私の口から入り込み、肺を満たしていく。


黒い感情が私を犯していく。



息ができない。


苦しい。


助けて。




「澪先輩・・」


356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:09:45.28 ID:hwCsWv60


何かも嫌になった私は、澪先輩の笑顔が見れる、そんな素敵な明日に逃げようと布団を頭まで被った。

どうせ、起きていても苦しむだけというのなら、いっそ、その目を閉じてしまえば良い、その耳を塞いでしまえば良い。

何も見たくない、何も聞きたくない、何も感じたくない。

私は頭の中に澪先輩の姿だけを思い浮かばせて、今までの疲れを癒すように深い眠りについた。

二度と目を覚まさなければ良いんだ、という自暴自棄な思いを抱きながら。







「風邪をひいたら、澪先輩はお見舞いに来てくれるかな、とは言ったけれど・・」



まさか、本当に風邪をひくとは思わなかった。

朝、いつものように不機嫌な面持ちのまま、その身体を起こすと妙に気だるく、頭がズキズキと痛んだ。

身体の至るところに汚泥が付着しているかのように全身が重く、動くことも面倒なくらい。

試しに布団から出て、立とうするも、すぐにベッドに腰を下ろさざるを得ないくらいにフラついてしまった。

嫌な予感と共に体温を計ると、「38.0℃」と表示される。

ましてや、外は今日も冷え込んでおり、精神的にも疲弊しきっている私が耐えられるような環境じゃない。

澪先輩に会いたかったけれど、身体が動かないことにはどうしようもない。

学校を諦めた私はお母さんにその旨を伝えると、大きな溜め息と共にベッドに倒れこんだ。
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:11:16.35 ID:hwCsWv60


全身の力を抜き、仰向けになったまま、部屋の真っ白な天井を見据える。

昨日の夜ほど酷く気落ちしてはいなかったが、いつもと同じで心は沈んだまま。

熱で頭がボーッとしている状態でも、私の心のすべてを支配するのは、



「・・会いたいです、先輩」



澪先輩だ。

熱いものがこみあげてきても、私は絶対にそれを流しはしない。

澪先輩のことを想って私が涙を流すということは、澪先輩が間接的に私を泣かせたことになる。

そんなことで、私は罪悪感を感じてしまう、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうのだ。

勝手に先輩のことを想って、勝手に泣いてしまってごめんなさい、と。



「澪先輩は私に想われてると、迷惑かな・・」



一人で考えているうちは決して答えが出ることはない問いを宙に投げかけ、

私は眠りに落ちた、再び夢の中の澪先輩に会いに行くために。



358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:17:36.13 ID:hwCsWv60


今回はここまでにさせてください。

スレが停滞状態にある中、いきなりすみませんでした。


VIPの方は今年度に入ってから規制され続けたままなので、残念ながら無理だと思います。

近いうちに後半を投下する予定なので、そのときも目を通していただければ幸いです。

359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 21:57:17.20 ID:gcgsJ/Qo
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 23:13:09.45 ID:k9yHykDO


>>349>>351のあたり、もう放課後になってて部室行ったあとだと思ってたけどまだだったのね
まぁこれはたぶん俺の読解力が低かったせいだと思うからあまり気にしなくてもいいと思います
続き期待して待ってる
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/30(日) 00:11:11.44 ID:.XJgsF20
乙っぽ
むしろ停滞中にありがとうです
vipに立ってもこっちはこっちでありますからどうぞご利用をば
続き期待ing
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/30(日) 01:03:34.00 ID:8fpVsjw0
otuなの☆
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/30(日) 01:33:01.34 ID:7pGan960
すばらしい……
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/30(日) 12:18:06.10 ID:wpB4bRw0
ふぅ……

俺×梓に脳内変換余裕だった

365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/31(月) 00:14:22.06 ID:FhhgVBE0
ttp://www.cospa.com/images/items/pc/38409.jpg

ttp://anime.biglobe.ne.jp/img/user/103/103073/103073.jpg
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/31(月) 12:45:18.40 ID:VVY.Uys0
ヤッテヤルデス

梓の改変キャラ
キモい、かわいくみえてきた人は病院にいったほうが良いかもしれない
触手のようなもので攻撃したり、マシンガンやロケットランチャーを使ったりするので、意外と弾幕キャラでもある

主なタッグ相手は、澪の改変キャラ『てへぺろ(通称:蟻澪)』が多く、てへぺろも数の暴力キャラ(仲間たちを召喚する)もあいまってか
本気を出すと、二匹(?)の弾幕で多い尽くされて目と耳に悪いうえに、PCにも悪い

てへぺろ

澪の改変キャラ。二〜三頭身の意外とかわいらしい姿をしていて、中にはこちらの澪の方がかわいいと言うけいおんファンも
主な性能としては、仲間を召喚するのが特徴。唯がうんたん砲を撃ってきたり、爆発するりっちゃんも振り回したり、あずにゃんを雨のように降らせたり、
マッチョなムギがプロレス技かけてきたり・・・カオスな仕様になっている
本気をだすと、召喚キャラで画面が多い尽くされる、頼むから画面見せてくれ


367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/31(月) 21:57:42.66 ID:h2NqiQDO
紬「バカな……私のエクゾディアがぁああ」

梓「紬先輩、制限カードをなぜ3枚ずつ入れてるんですか?」

紬「それは………勝つには手段を選んでいる余裕はないんだってどこかのキャラクターが言ってたから……」

梓「勝負以前にそれは違反してますからね?仮に勝ったとしても先輩は胸を張って堂々と私に勝った!と言えるんですか?」

紬「でもそんなの関係ねぇ!」

梓「古いです」

紬「はいごめんなさいもうしません許してください」

梓「無理ですね これはもう通報しないといけません」

紬「お願いやめて!お金ならいくらでも払うから!今回だけはお許しを」

梓「(ニヤリ)百合豚に二言はありませんね?」

紬「は…はい」

梓「そこまで言ったのならもちろんなんでもいうこと聞きますよね?」

紬「はいです…なんでもお申し出くださいませ」
梓「なら…………でください」

紬「ッ!! 」

梓「出来ますよね?」

紬「うぅ…」
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/31(月) 22:38:48.08 ID:FhhgVBE0
ttp://blog-imgs-18.fc2.com/s/a/c/sachinashi/k-on_12.jpg
眉毛
ttp://skm.vip2ch.com/-/hirame/hirame096272.jpg
あずにゃん
ttp://skm.vip2ch.com/-/hirame/hirame096268.jpg
秋 山澪
ttp://livedoor.blogimg.jp/turezurehimatubusi/imgs/6/b/6b46fba2.JPG
りっちゃん
ttp://blog-imgs-30.fc2.com/k/u/s/kusakabenoel/CIMG4655_convert_20090821230637.jpg
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/01(火) 00:25:21.44 ID:617yAVQ0
ttp://img.20ch.net/anime/s/anime20ch54029.jpg
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/01(火) 01:00:23.64 ID:SS85WnE0
6月4日までに規制解けてくれええええええええええ
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/01(火) 01:04:31.04 ID:617yAVQ0
ttp://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up446525.png
ttp://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up446526.jpg
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/01(火) 01:24:23.74 ID:3DK4lcAO
寝れないから今思いついたものを初めて携帯から投稿してみる 見辛かったらゴメン

ガチャ
梓「唯先輩、ここにいたんですね 探しましたよ」
唯「…ねえ、あずにゃん」
梓「何ですか?」
唯「私 …死んでもいいかな?」
梓「な、何を言い出すんですか!?ダメに決まってます!!」
唯「…死んだほうが楽になるのに?」
梓「楽になるとかそんな問題じゃないんです!とにかくダメです!」
唯「このフェンスを越えて、一歩踏み出せば簡単に[ピーーー]るのに… どうして死ぬ事っていけないんだろう?」
梓「だって、唯先輩がいなくなったら…」
梓「憂は、HTTはどうするんですか!?」
唯「……」
梓「一人でも…グスッ 一人でも欠けたら…HTTじゃないんです!私はそ、そんなの…HTTだって認めません…がら」
唯「……」

カシャ
梓「…え?」
唯「へへ、あずにゃんの泣き顔いただき♪」
梓「……ゆ、唯先輩!?何してるんですか!?」
唯「だってー、あずにゃんが泣き顔が可愛かったからつい」
梓「だ…だからって、こんな事しなくたって…」
唯「死のうと思ったのは本当だよ」
梓「え…?」
唯「死んじゃダメだって言ってもらえて本当に嬉しかった」
梓「唯先輩?冗談はやめてくださ…」
唯「あずにゃん…」


・Aルート
スタスタスタ ギュ
唯「ありがとう」
梓「唯…先輩?」
唯「なんかあずにゃんの必死な姿見てたら死ぬのがバカらしくなっちゃった」
梓「唯先輩…」
唯「本当にありがとう あずにゃん」

短いけどAルート終わり
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/01(火) 01:30:23.36 ID:17ltXiU0
>369
りっちゃんかわええ
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/01(火) 01:34:06.67 ID:3DK4lcAO
・Bルート
唯「…一緒に死のう?」
梓「え…何言ってるんですか?」
唯「一緒にここから飛び下りよう?」
梓「……です」ボソ
唯「えっ?」
梓「嫌です」
唯「…そっか」スッ
梓「!?…なんで、包丁なんか…」
唯「…ごめんね。私一人だけ死ぬのが寂しくなっちゃった だから一緒に死のう?」
梓「嫌…」
唯「一緒に死のう?」ニコ
梓「嫌です!」ダッ

バタン

唯「…ふう」カラン
唯「これで…良かったんだよね…」

ガシャッガシャッガシャッ
唯「おおう… フェンスのこっちは風が強い」

唯「…」フゥ

唯「あずにゃん、憂、りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃん、和ちゃん、さわちゃん 皆、幸せに生きてね…」

唯「…バイバイ」

Bルート終わり
因みにCルート「心中エンド」は存在しないから悪しからず
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/02(水) 02:24:28.17 ID:4Wf8tmQ0
ttp://pa.dip.jp/jlab/ani0/s/pa1275411352672.jpg
ttp://cap.in.coocan.jp/s/1275412700580.jpg
ttp://pa.dip.jp/jlab/ani0/s/pa1275412328994.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org931554.jpg
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/02(水) 02:54:27.71 ID:4Wf8tmQ0
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org931602.jpg
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/02(水) 03:04:22.18 ID:4Wf8tmQ0
ttp://jlab-tv.uploda.info/2/s/tv1275414511531.gif
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 09:36:45.51 ID:yaWqBgko
画像だけ貼っていく奴なんなの?
なんかコメントしていけよ

画像貼り貼りスレじゃねえんだから
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 13:06:10.05 ID:650keoDO
当日にも書きますけど金曜日夜にvipに立てましょう
立てられる人いなかったら自分が立ててみます

では
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 15:12:52.67 ID:SO5JqYAO
VIPに乗り込むのか胸熱だなww

けいおんゲーム情報KITAAA!!・・・て、格ゲーじゃねえのかよwwwwww当たり前かwwww
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/02(水) 17:44:48.80 ID:Pm1LjEk0
>>380
そんな訳ねーだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

つーかキャラゲー+音ゲーって絶対クソゲーになると思うんだよなぁ
まあ俺は買うけどさ
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 18:09:58.33 ID:vuHmLkDO
どうせなら桜高に転校した主人公がムギちゃんやら唯ちゃんときゃっきゃうふふな展開になるギャルゲーならよかったのに


…桜高は女子校?主人公♀でどんとこいです><
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/03(木) 17:36:50.65 ID:yc8N1G.0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1275553841569.jpg
梓「唯先輩に纏わりつく無能な虫達はこれでお掃除します♪」

ただ何となくこんなアングルを撮ってみたんだけど、笑顔だとどうしてもヤンデレになってしまう・・・

>>379
明日までにSS完成するように俺も頑張る
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 12:42:30.91 ID:ETo9K.DO
今日vipに戻るということですがスレ立てられる人はいますか?
いなければ私やってみます
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/04(金) 20:32:36.95 ID:bDBh82M0
まだ規制解けてねええええええ
死んだ 俺はパー速の星から見守ってるわ
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/04(金) 20:34:49.13 ID:bDBh82M0
GEPでした
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 21:33:52.33 ID:iaTTiwo0
頭にきて立てた。反省はしていない
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1275654677/
388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 21:42:10.39 ID:iaTTiwo0
誰もいなきゃ立ててくれたかもしれんがカッとなりモリぶっこんで立てた

スレタイは過去の話題から【】を「」にしてみた

>>1は>316を少し改変ささてそのまま使わせもらった3くす

皆きてくれ。

でわ
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 21:46:57.54 ID:.Sas12AO
いきなりスレ落ちた?
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 21:59:13.15 ID:.Sas12AO
鯖移転か
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 22:00:10.64 ID:iaTTiwo0
そのよう。
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 22:16:54.84 ID:5NcVOeUo
どんまい
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 01:32:52.92 ID:NHMOcko0
とりあえずvipスレ用にってSS書いてから自分が規制されてるって知った・・・
って事でこっちに上げておく
394 :私が死ぬ事を決めた理由1 [sage]:2010/06/05(土) 01:36:05.08 ID:NHMOcko0
唯「みんな、私もう生きられないよ…」

自分の右手にあるものを見る。
妹が私に指定した道具だ。

唯「…バイバイ」
自分の右手に持ったものを勢い良く自分の頭めがけて振り上げた。
すぐにそれが頭に当たる感覚があった。
それからは自分の体が生きる事を拒否するように、ゆっくりと地面へと身を投げた。

その最中、薄れゆく意識の中で死ぬ事を決心した経緯を思い出していた。

――――――

若いって言ったって十何年も生きれば色々な事がある。
嬉しい事だって、辛い事だって。
誰だって辛い事があったら多少は死にたいと思うものだと思う。

憂『お姉ちゃんなんか大嫌い!』

どんな事より、それを妹に言われた事が理由だと思う。
きっかけはよく覚えていない ただ珍しく妹と口論になったのは確かだ。
あの優しい妹が泣きながら怒鳴るってだけでも、私は押されていた。
さらにそんな私に追い討ちをかけるように、最後に妹は言ったのだ。

憂『お姉ちゃんなんか、―――――――――――死んじゃえ』

そう言い残して走って部屋に戻っていく妹を呆然と見ていた。
妹は確かに私に[ピーーー]と言ったのだ。
しかも丁寧に方法まで指定して。

――――――
395 :私が死ぬ事を決めた理由2 [sage]:2010/06/05(土) 01:37:18.68 ID:NHMOcko0

 「唯先輩!どうしたんですか!?」

誰かの声が聞こえる。
聞き覚えはあるけれど、今の何も働かない頭じゃ誰かわからない。

必死に叫んでるその声を子守唄代わりにしながら、私は再び自分の意識を記憶の再生に集中する事にした。

――――――

その言葉を聞いた時、私は人生の全てを失った気分になった。

その翌日1日学校でどう過ごしていたのか全く覚えていない。
部活にも出た記憶がない。いや 確か出なかったはずだ。
その道具を買いに近所のスーパーに行ったから。
メンバーから着信とか何件かきてたはずだけど、全く気にしてなかった。

憂『お姉ちゃんなんか、―――――に頭ぶつけて死んじゃえ』

ただその言葉が頭の中で延々と再生されていた。

買い物が終わって家に帰ったら、早速自分の部屋に行き袋の中身を出した。
きっと誰もが見た事あるもの。
私だってこんな使い方をするとは思わなかった。
でもね、もう疲れちゃった。

体じゃなくて 心が疲れたよ。


だからさ もういいんだ。

――――――


396 :私が死ぬ事を決めた理由3 [sage]:2010/06/05(土) 01:38:34.72 ID:NHMOcko0


 学校 放課後

律「おっかしいな 唯のやつ電話にも出ない」
紬「そういえば今日1日上の空だったわね」
澪「何かあったのか?」
律「いや 朝学校に来た時から既にそんなだったな」
澪「家で何かあった とか?」
律「何か… あの平和そうな家で?」
澪「じゃあ他に当てがあるのか?」
律「ない」
澪紬「……」

梓「…じゃあ私部活終わった後で唯先輩の家に行ってみます」
澪「部活終わってからじゃ遅いだろ」
紬「そうね 行くなら今から行ったほうがいいわ」
律「よし!そうと決まればこれから唯の家に行くぞ」
梓「え?部活はどうするんですか?」
律「唯がいないと面白くない」
梓「……」

――――――
 平沢家

 ピンポーン

澪「…誰もいないのか?」
律「唯ー いないのー?」
紬「唯ちゃん 今ならまだやり直せるから また一緒に頑張ろう?」
梓「なんで引きこもり相手のやりとりになってるんですか」
紬「うふふ この前ドラマで見て 1回言ってみたかったの」
梓「……」

ガチャ
律「あれ? ドア開いてるぞ?」
澪「じゃあ本当にいるのか?」

律「お邪魔しまーす」
澪「おいおい 勝手に入っちゃまずいだろ」
律「大丈夫だって 鍵がかかってないって事は唯いるんだよ。 …多分」
澪「最後の一言はなんだ」
律「細かい事は気にしない気にしない♪」


397 :私が死ぬ事を決めた理由4 [sage]:2010/06/05(土) 01:39:49.47 ID:NHMOcko0



律「うーん リビングには誰もいない…」
梓「いや 当たり前だと思いますが」
澪「いたら私達に気付いてるだろ」
律「わからないぞー? 首を吊った唯とかがいたかもしれないし…」
澪「」
梓「律先輩!縁起でもない事言わないでください!」
律「あはは 冗談だってー」

梓「もう… じゃあ私唯先輩の部屋を見てきます」

 スタスタ
梓「全く… 唯先輩が自殺だなんて洒落になりません」
 コンコンコン
梓「唯先輩 いないんですか?」

 シーン
梓「…開けますよ?」


 ガチャ

ドアを開けたら、部屋に唯がいた。
白いものが飛び散った中心に、唯が倒れていた。

梓「…唯…先輩?」
呼び掛けても動く気配がない。

梓「唯先輩!どうしたんですか!?」ダッ
駆け寄り、声をかけてみる。
これと言った反応もなく、また部屋が静かになった。

梓「唯先輩!しっかりしてください!」



398 :私が死ぬ事を決めた理由5 [sage]:2010/06/05(土) 01:40:31.98 ID:NHMOcko0



 ガチャ
律「梓 どうした!?」
澪「」
紬「唯ちゃん!?」
騒ぎを聞いて続けさまに3人が部屋に入った。
律「唯 どうして自殺なんか…」
澪「律が… あんな事言うから本当になったんだ!」ガシッ
紬「澪ちゃん落ち着いて!りっちゃんは悪くないわ」

各々騒いでいる3人をよそに、梓はふと飛び散った白い物体が目に入った。
その破片の1つを掬ってよく見てみる。

梓「ん?」
梓(これってもしかして…)

 パクッ


律「あ、梓が唯の脳みそ食った!?」
澪「」バタ
紬「梓ちゃんにそんな趣味が…」
梓「……」

――――――



399 :私が死ぬ事を決めた理由6 [sage]:2010/06/05(土) 01:41:56.61 ID:NHMOcko0



 「ゆ…せん……」

 あれ?何か聞こえたよ。

 「唯先輩」

ん? 何か呼ばれた気がする。

 「起きてください」

私寝てたんだっけ? じゃあ起きないと…。

唯「……ん」
梓「唯先輩!大丈夫ですか!?」
唯「…あずにゃん?」

 あれ?どうしてあずにゃんが家にいるんだろう?
起き上がってみると、やっぱり私の部屋だった。

梓「唯先輩 どうしてこんな事…」
梓は唯の前にに自分が集めた白い物体を出した。
唯「あ…」

 そうだ、私死のうとしたんだっけ
 今生きてるなら失敗したんだろうな






梓「これ… お豆腐ですよね…?」
唯「そうだよ」
梓「じゃあどうして…」
唯「昨日、憂とケンカしたんだ」
梓「え?」
唯「その時最後に憂が言ったんだ」

憂『お姉ちゃんなんか、お豆腐の角に頭ぶつけて死んじゃえ』

梓「…唯先輩」
本人が真面目なのだろうからあまり言わないほうがいいのかもしれないけど、どうしても聞かずにはいられない。

梓「本気でお豆腐で[ピーーー]るって思ってます?」
唯「え? 出来ないの?」
梓「……」

400 :私が死ぬ事を決めた理由7 [sage]:2010/06/05(土) 01:42:48.27 ID:NHMOcko0


 ガチャ
憂「お姉ちゃーーーーん!!」ダッ
唯「う、憂?」
憂「お姉ちゃんごめんね!私があんな事言ったから…」
唯「え?」
梓「ああ、その事知らなかったので私が憂に連絡入れたんですよ」

憂「お姉ちゃんごめんね 本当にごめんね…」
唯「憂… もういいよ。お豆腐で[ピーーー]ないって事を知らなかった私も私だし」
梓(やっぱり知らなかったんだ…)

唯「そんな事よりお腹すいたよ憂」
憂「もう夕方だもんね。じゃあ買ってきたお豆腐で何か作るよ」
唯「わーい!」
憂「梓ちゃんもどう?」
梓「え? そんな悪いよ」
憂「いいの。そうだ、他の人達はどうだろう?」
唯「他の人達?」
梓「リビングに軽音部全員いるので…」
唯「えー なんで?」
梓「唯先輩が連絡くれなかったから全員で来たんですよ」
唯「あれー? そうだっけ?」
梓「……」


――――――

全員「いただきまーす」
律「うーん やっぱり憂ちゃんの料理は美味しいなあ」
唯「おいしー」
澪「…そう言えばさっきからどうしても気になってる事があるんだが…」
唯「ん? 何?」
澪「唯と憂ちゃんは何でケンカしたんだ?」
唯「……」
紬「…唯ちゃん?」
澪「あ、いや 言いづらかったら言わなくていいんだ」
唯「…何だっけ?」
澪律紬梓「……」

唯「忘れちゃった」テヘ



――――――
401 :私が死ぬ事を決めた理由おまけ [sage]:2010/06/05(土) 01:43:45.14 ID:NHMOcko0

 画面の前の良い子へ

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1275668625833.jpg
良い子のみんなは食べ物で遊んじゃいけないよ。
私との約束だよ。
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/05(土) 13:59:57.15 ID:p1RHONs0
ほのぼの好きだが
憂は真面目に豆腐で[ピーーー]って言ったのかこれwwwwwwwwwwww

とりあえず乙
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 14:18:14.85 ID:cbmC1gDO
紬「私の色んな思い出が詰まった大切なキーボードに落書きが………」

紬「……さない………ゆるさない……許さない……ユルサナイ!!」バン!

キーボード「痛い!」

紬「あっごめんなさい」
紬「誰の仕業なのよ…ねぇキーボ あなたなら知ってるはずよ一体誰がこんなひどいことを!?」
キーボード「こんな事どうでもいいからさ、また新しいの買ったらいいんじゃないかな?お嬢様なら5万も10万もあってないような価格でしょ?」

紬「……確かにまた新しいのを買うのは簡単だわ……でもあなたには!あなただけの色んな楽しい思い出が詰まっている!そんなあなたに落書きだなんて…いたずらでも絶対に許さないわ」

キーボード「私は所詮楽器だから感情はないけどお嬢様には苦しいのかな」

紬「当たり前じゃない……誰であっても許すことはないわ……例え軽音楽部のだれかだとしても」
キーボード「そう……(なんかよくわからないけど…さてどうしたものかしら」

みたいなものでもいいですか
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 20:31:02.66 ID:Ltd.zwDO
>>403
問題ない
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 20:32:11.65 ID:NHMOcko0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1275736370154.jpg
唯「今日はあずにゃんとカラオケに来ました!」
梓「なんで2人だけなんですか…?」

>>402
イメージとしてはツンデレ成分を含ませてみた
なんか言いたいけど、それは口だけで何も思ってないみたいなつもり
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/07(月) 13:10:41.91 ID:Jxtzuxc0
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0099790-1275857347.jpg
あずにゃんぇ・・。
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 11:40:04.49 ID:57mmqQAO
>>406
何ヶ月前の絵貼ってるんだよ
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/08(火) 22:48:59.72 ID:dP0/9B.0
vip移転の前にスレ立てとかタイミング悪すぎたな
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 01:59:30.98 ID:8eNH2wDO
また今週の金曜に立ててみやすよ
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/09(水) 13:18:53.47 ID:uKNFh2w0
ttp://apr.2chan.net/img/b/src/1276054880808.jpg
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 14:20:50.01 ID:R956DXo0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059006850.jpg
梓「学校に来たら机の中にこんなものが… あれ?下に何かある?」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059043987.jpg
梓「…byゆい って事は唯先輩?」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059080120.jpg
唯「あずにゃんおはよう!」
梓「おはようございます。ところで唯先輩、あのチョコは何ですか?」
唯「あ、あれね。チョコ買ったから一緒に食べようと思ってあずにゃんの机に入れておいたんだ♪」
梓「普通に部活の時に自分で持ってくればいいじゃないですか…」
唯「いいのいいの じゃあ後で部活の時に持って来てね」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059102915.jpg
唯「と言う訳で放課後になりました!」
梓「これ食べたらちゃんと練習しますからね」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059150183.jpg
紬「おはよう」
唯「ムギちゃんおはよう」
梓「おはようございます」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059169564.jpg
紬「あら? それどうしたの?」
唯「えへへ 私が買ってきたんだ。ムギちゃんも食べる?」
紬「いいの?」
唯「もちろんだよ! この中にチョコが4本あるんだ」
紬「じゃあいただくわ」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059352959.jpg
梓(別に私と一緒に食べたかったってわけじゃなかったんですね…)
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 14:38:21.69 ID:R956DXo0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059381916.jpg
澪「おはよー」
唯紬「澪ちゃんおはよう」
梓「おはようございます」
澪「で、何やってるんだ?」
唯「私チョコ持ってきたんだ。澪ちゃんも食べる?」
澪「それならもらおうかな」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059410878.jpg
澪「なあ唯…」
唯「何?」
紬「これって…」
唯「え?」
梓「律先輩の分がないんじゃないですか?」

唯「……あ」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059521127.jpg
律「呼んだかー?」
澪「り、律…」
律「お、なんか美味そうなものがあるじゃん 今日のムギのお菓子?」
澪「いや、唯が持ってきたんだが…」
律「唯が!?これは明日何が降ってくるやら…。 ま、早速食べようぜー」
澪「それがだな…」
律「ん? 何かあったか?」
澪「実はこれ… 4個しか入ってないんだ」
律「……」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059543668.jpg
律「そうかいそうかい じゃあ私はいいよーだ。お前達はそれ食べてろよ」
澪「あ、律!? 待てよ!半分で良かったら私の…」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059628451.jpg
律「私は今日持ってきたこれを一人で食べるからいいよーだ!」
唯「あ、それ美味しそう!りっちゃんちょっとちょうだい!?」
律「へへーんだ。そのチョコくれないとあげないもーん」
唯「えー 両方欲しいなあ…」
梓「唯先輩…」


 うん ただ最初に出てきた手紙を利用してみたくて、スーパーでチョコ買ってきたんだ
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/09(水) 15:21:21.75 ID:pZDWTYU0
みんな猫耳ついてるんだな
まじ隊員似合わないなwwwwwwwwwwwwwwwwww

いやかわいいんだけどね かわいいけどやはり澪には勝てんな……
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 18:41:25.33 ID:I81bLhIo
こんなスレがあったのか。
創作意欲がもりもり涌いたよどうしてくれんだ
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/10(木) 19:13:04.92 ID:jlWbsrQ0
>>414
金曜に向けて書き溜めしようぜ

俺は再び規制にかかったから見ることしかできない
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 19:51:27.62 ID:I81bLhIo
>>415
ところがギッチョン俺も規制中。
明日解除されてりゃ良いが…
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 18:49:45.06 ID:726E46AO
ふぅ…
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 20:22:46.99 ID:yIa.fB20
http://live28.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1276255202/
立てた
419 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/06/11(金) 21:17:53.84 ID:vfjua.6o
俺も規制されてたわ・・・゚・。・゚・(ノ∀`)・゚・。 アハハハハハハ・・・
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 01:37:51.57 ID:xAd6ZK.0
いや「」じゃなくて【】使おうぜ
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 04:27:03.73 ID:qDMNacYo
  落  ち  た
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 05:26:46.72 ID:Fd5X/YAO
PCとケータイ両方全鯖規制とかなんなの?
そんなにレスさせたくないの?
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 13:20:24.87 ID:6U9iicDO
澪「可愛い服があったんだけど見に行かないか?」

律「いいけど急にどしたんだ?普段はあんまりそうやって誘わないよな」
澪「いいだろ別に私だって女の子なんだよ(言えない…律にみてほしいなんて絶対に言えない)」

律「ふぅん……ま、あたしはどっちかというとかわいいよりカッコイイ方がいいけどなぁ(言えない…澪にならかわいい服きてる姿見せたいなんて絶対に言えない)」

澪「そう言えば最近唯なんかもカッコウついてきたよな」

律「ギターにメインボーカルだしな むしろあれぐらいやらないとみんなに示しがつかないよ」

澪「あと2年ぐらいしたら昔の先生みたいになりそうで心配だ」

律「まぁそれはさすがにないと思うけどなぁ…そう言えば唯とさわちゃんってなんか似てるよな?」

澪「いや……その二人はないと思うぞ?イメージが違いすぎる」

律「髪とか実は脳天気な所とか」
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 22:59:39.78 ID:mlHY/5o0
探査衛星はやぶさあああああああああああああああああああああ!!
はやぶさあああああああああああああああああああああ!!
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はやぶさあああああああああああああああああああああ!!
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 23:37:28.91 ID:mlHY/5o0
ttp://ecx.images-amazon.com/images/I/51sqrNXsDFL._SS500_.jpg
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 23:39:02.42 ID:mlHY/5o0
ttp://up3.viploader.net/anime/src/vlanime023789.jpg
ttp://www.yomiuri.co.jp/photo/20100613-787567-1-L.jpg
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 08:38:26.45 ID:clFBxt6o
このスレ的に共学化ってありなの?
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:34:36.14 ID:agGUtyYo
全然ありだよ

主人公だけ男とかも良いと思う
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 03:36:07.61 ID:TktdyGc0
ttp://pic.2ch.at/s/20mai00222220.jpg
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 05:28:14.16 ID:VAhBXYDO
最新話のむぎゅううううううがすごく可愛くて寝れないのでレスをしに来ました

紬「澪ちゃんの怖がるところかわいいわぁ」
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 16:54:32.69 ID:UUlv56AO
今現在の時間帯のVIP
クソみたいなSSしかない
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:17:37.02 ID:krfl10I0
時間が時間だしなぁ
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:00:47.61 ID:fHwEVEDO
しえん
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 14:24:00.02 ID:s4YpRYAO
お前ら落ち着け
落ち着いて、心眼を使うんだ。そうしれば真の敵が見えてくるはずだ
そう、池沼唯ちゃんじゃねぇ、ビッチゆりっぺじゃねぇ、魔王なのは様じゃねぇ、管理人じゃねぇ
ましてや、天使ちゃんや澪ンゴ、長門、ゴキにゃん、淫出ッ糞が悪い奴なわけが無いだろう!! キリッ
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 14:27:59.39 ID:s4YpRYAO
唯「まさか・・・あなたの名前は?」

























436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 22:21:37.87 ID:azwqk9Qo
今VIPでプロがけいおんSS書いてるよ!!

桜ヶ丘高校連続拉致強姦事件
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1276524294/
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 06:35:27.11 ID:PrhND6DO
むぎちゃんがそんな物騒な事件に関わっているはずないだろう




な?
438 :もしも世界がラブコメだったら [sage]:2010/06/18(金) 13:34:31.27 ID:R0lzGsSO
律「恋がしたい」

澪「……大丈夫か?」

律「おかしくなったみたいに言うな!」

澪「だって……なあ」

唯「りっちゃんが……ねえ」

律「私だって女なんだよ!ラブコメしたいんだよー」

男「鯉がなんだって?」ガチャ

律「っ!?な、なんでもねーよ///」

男「なんだ、俺だけ仲間はずれかよ」

律「うっさい!ほら、練習するぞ!」

男「へーへー」

唯澪「(充分ラブコメしてんじゃん)」

紬「(これはこれで……イイ!)●REC」



俺「けいおんでラブコメは誰得ですか?」
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 14:16:12.99 ID:PrhND6DO
澪「今朝登校中にたまたまむぎに会ったんだが」
唯「うんうん!」

澪「なんか若い男の人が付いてたんだよ…」

唯「おぉ!これはもしかしたらもしかするんじゃないかな!」

澪「仲良さそうに見えたから多分…」

唯「うわーむぎちゃんに先越されたー」

澪「しかも私が声かけた途端にそれまで繋いでた手を離したし」

唯「はむぅ〜そりゃあむぎちゃんは綺麗でお金持ちのお嬢様で上品で乳もあるし可愛いし……えーとえーとー………あれ?」

澪「非の打ちどころがないな……私だって暴力さえなければ…ッ!1」

唯「私だって乳さえ有れば…ッ!」

唯・澪「……………」

唯「そういえばりっちゃんは?」

澪「どうやら調子が悪いらしい…」

唯「そっかぁ…」

澪「あぁ……」

唯・澪「…………」
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 00:02:37.81 ID:bCH0t7c0
>>438
俺が得するからもっと書いてくれよ
441 :もしも世界が(ry [sage]:2010/06/19(土) 13:18:50.01 ID:dPmxx/6o
男「需要があった」

澪「だな」

男「だが単発のつもりで書いたから続きは無いのだ」

唯「なんと」

澪「どうしようか」

唯「ん〜、じゃあ私とラブコメしようよー」

律「断固阻止!」

唯「あいたっ」

紬「(やきもちktkr)」
442 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/20(日) 23:21:58.90 ID:k7PVqgSO
唯「んにゃー!!?」

紬「大変!唯ちゃんが物置の荷物の下敷きに!」

梓「大丈夫ですか先輩!?」

唯「だ、大丈夫…いたっ」

澪「あー、足捻っちゃってるな」

律「立てそうか?」

唯「無理っぽい〜」

「おし、皆は物置を片付けといてくれ。保健室には俺が連れてく」ヒョイ

唯「ふぇっ!?」

梓「お姫様だっこ…!」

唯「ちょっ、ひ、一人で行けるよっ」

「あーはいはい、怪我人は黙って運ばれろっと」

唯「〜〜っ///」

梓「唯先輩が赤面してる……」

澪「なんか新鮮……」

紬「女の子してる唯ちゃんもいいわあ」

律「……」

443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 10:37:53.51 ID:ozRttXEo
なんだ俺か
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/21(月) 11:34:13.11 ID:cP8YSB20
いや俺だわ
445 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 12:18:04.65 ID:Wie0/QAO
何このキモいSS
446 : ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/21(月) 17:21:18.80 ID:SX.VVUSO
「需要なんてなかった」

そう悟ると、書く手を止め、そっとブラウザを閉じた。
447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 23:30:57.45 ID:QvRL4jE0
>>446
さあ続きを。期待してるやつもいるっての。
448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/22(火) 15:46:21.02 ID:HGkB75o0
>>446
男キャラ×けいおんメンバーは大好物
さっさと続きかけよオラアアアアアアア
449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 16:16:27.88 ID:.8j2zAAO
俺×唯
俺×憂
俺×梓


まあ好きなの選んでくれ
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 17:10:53.24 ID:091Mn.AO
>>449
俺×俺
451 : ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/22(火) 18:50:15.28 ID:32dfQkSO
>>450

俺「ちょっ、ひ、一人で行けるって」

俺「あーはいはい、怪我人は大人しく運ばれろっと」

俺「〜〜///」


澪「一人でブツブツと、何やってるんだアイツ」

梓「さあ……?」

紬「(♂×♂ktk……r?)」



こうか。
452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/22(火) 23:21:20.30 ID:HGkB75o0
俺×澪
453 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/23(水) 00:00:06.95 ID:zjcNE6SO
……

唯「ただいま〜」

澪「どうだった?」

「軽い捻挫だと。二、三日安静にしてれば良くなるってよ」

梓「大事に至らなくて良かったですね」

紬「でも暫くは立って練習できないね」

律「……」

澪「……?どうした、律」

律「……あいたたたっ、練習のし過ぎで腕がっ☆」

「ほい、保健室で貰った湿布」

律「おおサンキュー……って何だこの扱いの差は!」

「な、何だよ部長」

律「『大丈夫か?』の一言も無いのかよう!」

「だって怪我じゃないじゃん」

澪「それに腕痛める程練習した記憶が無いのだが」

律「……(;−3−)〜♪」


唯「……」

紬「どうしたの、唯ちゃん?」

梓「足、痛みますか?」

唯「ふぇっ!?な、何でも無いよっ!だいじょぶだい…いたた」

梓「ほらもう、ちゃんと安静にしてて下さい!」

唯「あずにゃんごめ〜ん」

紬「……?」



ノープランで書いてるから遅筆でも良いなら続き書くわ
454 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/06/23(水) 04:07:27.86 ID:IXNsH6Eo
ちょこっと画像つけてみた

>>442
紬「大変!唯ちゃんが物置の荷物の下敷きに!」
http://iup.2ch-library.com/i/i0107601-1277232136.jpg


>>451
俺「ちょっ、ひ、一人で行けるって」
澪「一人でブツブツと、何やってるんだアイツ」
http://iup.2ch-library.com/i/i0107602-1277232136.jpg
455 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/24(木) 07:49:41.45 ID:/8F3PwSO
……

澪「一人で帰れるか?」

唯「うん。さっきよりちょっと良くなったから何とか行けそう」ヒョコ

梓「心配です……」

紬「そうね、誰かが送ってあげた方が」ジー

「……なんスか、紬サン」

紬「……」ニコニコ

「……俺が?」

梓「あ、確かに先輩が一緒なら安心かも」

紬「”お姫様抱っこ”だもんね〜」

唯「っ!?」

「……ふう、わかったよ、俺が送ってく」

唯「わ、悪いよっ。帰り道反対方向だし」

「気にすんな。心配なのは俺も同じだし、何よりこの状況じゃ断れない」

唯「あ…うん、ありがと」

澪「よし。問題も解決したし、私たちも帰」

律「私も送ってく!」

456 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/24(木) 09:06:40.24 ID:/8F3PwSO
澪「……はい?」

律「部長として仲間の怪我をほっとけない!無事送り届ける義務があるのだ!」

唯「りっちゃん……!」

律「死ぬ時は一緒だぞ、唯」

唯「りっちゃん!」ダキ

律「唯!」ダキ

澪「……あー、律の事も頼めるか?」

「……アイマム」

律「よし、そうと決まればれっつらゴーゴー!」

唯「ゴーゴー!」ヒョコ

「おいコラ、もっとゆっくり行けって!じゃあまた明日!」


澪「全く、律の奴は……」

梓「(これは……?)」

紬「(あらあらうふふ)」

457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 10:24:17.13 ID:2B1Z95M0
わわわくてかー
458 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/24(木) 21:22:32.25 ID:/8F3PwSO
唯「ただいま〜」

憂「おかえりなさ……どうしたのお姉ちゃん!?」

唯「部活中にちょっと……たはは」

「軽い捻挫だってさ。安静にしてれば直ぐ良くなるって」

憂「お二人も、わざわざ送っていただいてありがとうございました!」

律「部長として当然の事をしたまでデスヨ」キリッ

憂「どうぞ上がっていって下さい!お茶出しますから!」

「そんな、悪」律「や、もうこんな時間だしさ。二人も押しかけちゃ悪いしもう帰るよ」

憂「でも……」

律「今度皆で遊びに来るから、その時に。な?」

「ん?ああ、そうだな。今日はこれでお暇するよ」

憂「……わかりました。今日は本当にありがとうございました」ペコ

唯「また明日ね〜」バタン

「さて、帰るか」

律「ん」

「……」

律「……」

「……帰り道は?」

律「→」

「……俺も→」

律「……」

「……お送りしましょうか、姫?」

律「うむ、よきにはからえ」

459 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/24(木) 22:09:24.60 ID:/8F3PwSO
律「それにしてもさ、あのお姫様抱っこにはびっくりしたぞ」

「うっ」

律「良くあんな恥ずかしい事やれたな。皆驚いて……いや、ムギはなんかキラキラしてたな」

「思い出さすな……」

律「初いやつめ。照れるな照れるな、王・子・様☆」

「ぐっ……」

律「私も怪我したらやってもらおっかなー」ニヤニヤ

「調子に乗るなっ」ガツン

律「あいたっ」


律「っと、私こっち」

「そか。んじゃまた明日な」

律「遅刻すんなよ?」

「しねーっての」コツン

律「ふへへ。じゃなー」ノシ

「おう」ノシ


律「お姫様抱っこ……か」



>>454
こんな駄文に画像つけてもらって俺感涙
460 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/24(木) 22:43:26.37 ID:/8F3PwSO
平沢邸


憂「お姉ちゃん、お風呂沸いたよー」

唯「……」ボー

憂「お姉ちゃん?」

唯「……?ああ、憂。何―?」

憂「お風呂沸いたけど、どうする?手伝おうか?」

唯「んー、大丈夫、一人で何とかなるよ」ヒョコ

憂「そう?じゃあはい、着替え」

唯「ありがと〜。じゃあ先入るね」ヒョコヒョコ

憂「……(お姉ちゃん、なんか変だ)」

唯「ふぃ〜、あったか〜」チャプ

唯「……」チャプン

唯「(男の子にあんな事されたの初めてだったな)」ポコポコ

唯「……///」ポコポコポコポコ

憂「お姉ちゃーんお湯加減どう?」

唯「!? いたたたっ!!」バシャーン

憂「お姉ちゃん!?」

461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 00:03:49.37 ID:PBnPzcAO
俺も憂ちゃんとお風呂入りたいんだけど
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/25(金) 14:42:14.39 ID:YATWONc0
俺も>>461とお風呂入りたいんだけど
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 20:08:36.06 ID:PBnPzcAO
>>462
俺でよかったら……///
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/25(金) 20:18:17.43 ID:.Tsvhe20
なんという俺得SSなのか
こういうの大好き
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 20:41:03.18 ID:Nu8xa8ko
―翌日―


「ふぁ……、はよーす」

姫子「おはよー。そうだ、見てたよ昨日」ニヤ

「ん?何だよ」

姫子「お・ひ・め・さ・ま(はあと)」

「ふぉっ!?(見られてたっ)」

姫子「あれって二組の平沢さんだよね。そんな仲だったなんて知らなかった」

「や、付き合ってないっすよ」

姫子「ホントにぃ?」ニヨニヨ

「本当DEATH。そもそも俺の好みは年上グラマーなお姉様なの」

姫子「んー、山中センセみたいな?」

「う、あれはパス」

姫子「そうなの?スタイル良いし年上だし、どんぴしゃだと思ったんだけど」

「(知らぬが仏ってこーゆー事言うんだろうな)」


さわ子「へっくし!……?」ズズッ

※時間軸的には二年の合宿後みたいな?
466 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/25(金) 20:42:29.79 ID:Nu8xa8ko
悪い、酉付け忘れた。
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/25(金) 20:57:34.01 ID:.Tsvhe20
ああ、まだ3年じゃないんだ
道理で姫子が別クラスなわけだ
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 21:13:10.11 ID:NwfsHSw0
ニヤニヤっていいよね!
469 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/25(金) 21:46:27.34 ID:Nu8xa8ko
姫子「で、キャッキャウフフじゃないなら怪我でもしたの?」

「キャッキャウフフて……。軽い捻挫だよ、そんな大した事じゃない」

姫子「大した事じゃないのにわざわざお姫様抱っこ?やーさしーんだー」

「うっせ。野郎ならともかく女の子じゃそうも言ってられないだろ」

姫子「ふーん」

「ああ、言わずもがなだがお前が怪我しても抱っこなんかしないぞ」

姫子「うわ、ひっど」

「そーゆーキャラじゃないだろお前。せいぜい肩貸す程度だっての」

姫子「まーねぇ」

「そもそも抱えられる程軽くなぶふぉっ!?」

姫子「部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備はおーけー?」^^

「せ、背的な意味だってのに……」

キーンコーンカーン

「ほら、チャイム鳴ったぞ。席戻れ、しっしっ」

姫子「今後は口の利き方に気をつけることね」ノシ

「ったく……」


さーて書き溜め尽きたぞー\(^o^)/
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 22:18:07.59 ID:PHalsus0
にやにやさせやがって……これからも期待してる
471 :携帯にチェンジ ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/25(金) 23:02:52.09 ID:SrLhPwSO
こうやって毎日二、三個ずつ投下するのと、一旦止めて書き溜めてから一気に投下するのとどっちが良い?
472 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 23:41:53.84 ID:PBnPzcAO
どっちでもいんじゃね

俺はちょっとずつ投下していってほしい
473 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 00:32:20.70 ID:xK06pXE0
毎日の楽しみだから、ちょっとずつがいいかな
そのうち俺も何か書くよ
474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 09:21:25.22 ID:OCJyNec0
おらああああ規制解けたぞあああああああああ
2時ごろくらいにスレ立てるか
475 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/26(土) 20:43:03.42 ID:x21aDMSO
昼休み


唯「おはよー」

紬「唯ちゃん!」

唯「一応病院行ってきた〜」

律「朝連絡あったから知ってる。で、どうだった?」

紬「大丈夫だった?」

唯「うん、骨とかには異常無かったけど、治るまで歩きづらいだろうからって松葉杖借りたんだ」

澪「部活は出来そうか?」

唯「少しくらいならって。だからあんまり練習出来ないと思う。ごめんね皆」

紬「ううん、良いのよ唯ちゃん」

澪「そうだぞ唯。まずはちゃんと治す事を考えないと」

唯「うん、ありがと」

律「そうだ、アイツも呼ぶか?心配してるだろうし」ピッ

唯「い、いいよわざわざ。放課後になれば会えるんだし」

律「それもそっか。んじゃメールで」ポチポチ

476 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/26(土) 21:18:51.82 ID:x21aDMSO

律「返事早っ」ピロリン

律「『一安心だ』だって」

紬「やっぱり心配してたみたいね」

唯「うん」

澪「文化祭前に大怪我にならなくてなによりだな」

紬「あ……」

律「そっか、夏休みも終わったし、そろそろ文化祭か」

唯「あずにゃんにとっては初めてのライブだよ」

澪「去年以上に成功させないとな」

紬「沢山の人に梓ちゃんみたいな気持ちになって貰うためにも、ね」

唯「よっし、じゃあ今日から今までよりもっと練習を」

律「唯はまず足を治せって」

唯「あうっ」



477 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 20:47:39.31 ID:yulHlEDO
紬「私がつむぎよ」

袖「私がつむぎだよ」

紬「え?」

袖「ん?」

紬「あなた今なんて?」
袖「私がつむぎだよって」

紬「リピートアフタミー」

袖「それ使い方間違ってるわ」

紬「ワンモアチャンス」
袖「微妙に違う」

紬「いいから早くさっきの発言繰り返して!」

袖「わたしがつむぎだ」
紬「つむぎはわたしよ!」

袖「わたしだってば」

紬「わたしよ!」

袖「わ・た・し」

紬「わたしなのよ…」

袖「わたしよ」

紬「ワたしナんダっテバ!」

袖「いえ間違いなく私よ」

紬「ワタシガ…」

紬「私がつむぎ 琴吹紬」

紬「イイカゲンニシテェ…」

紬「ふふふっおほほほ」
478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 21:33:43.43 ID:Cy35P3o0
かつての活気はどこへいったのだろう……みんなどこへいったのだろう
一年前が懐かしいぜ
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 21:35:18.90 ID:7kCzKig0
スレたてよか
480 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/27(日) 22:17:34.41 ID:LVU3EASO
放課後、音楽室

梓「あれ、ムギ先輩一人ですか?」ガチャ

紬「梓ちゃん。りっちゃんは日直、唯ちゃんは……」

梓「居眠りですね……」

紬「あはは……」

梓「澪先輩は?」

紬「遅れるとは聞いてないからその内来ると思うんだけど」

梓「そうですか。……ところでムギ先輩、折り入って話が」

紬「なになに、愛の告白?」

梓「ち、違います///それ以前に女の子同士ですっ」

紬「そう……(´・ω・`)」

梓「何で残念そうなんですか!」

481 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/27(日) 22:48:59.48 ID:LVU3EASO
紬「冗談は置いといて」

梓「(冗談だった!?)」

紬「りっちゃんは彼の事が好きかもって話?」

梓「はい……ってエスパーですかムギ先輩はっ」

紬「何となくそういう話じゃないかなって思って」

梓「(相変わらずこの人は読めない……)それにしても、ムギ先輩も気付いてたんですね」

紬「まあ、あの態度をみたら、ね」

梓「なんか中学生みたいなアプローチですけどね」

梓「恋する乙女な律先輩かあ」

紬「その点で言えば唯ちゃんもなかなか」

梓「あれってやっぱりそうなんですか!?」


スレたったらどっちで書くべきなのか。

482 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/27(日) 23:34:13.83 ID:LVU3EASO
紬「そんなに驚くところかしら?」

梓「あ、いや、もしかしたらとは思ってたんですけど」

梓「律先輩に劣らず想像出来なかったんで。唯先輩の恋愛事情」

紬「はぁ〜。二人が恋、かぁ」

梓「青春、してますね」

紬「……」

梓「……」

紬「わたしっ、前から梓ちゃんの事」

梓「ごめんなさいっ」

紬「即答っ!?」


澪「ごめん遅れ……って何やってるんだ、二人とも」

483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 22:08:58.20 ID:290c69w0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1277729972814.jpg

唯「あずにゃん じっとしててね」
梓「ゆ、唯先輩? 何をするんですか?」
唯「あずにゃんが可愛いからその顔を台無しにしたらどうなるんだろうってね」
梓「え?」


 後で撮ろうと思って結局続き撮るの忘れた
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 22:31:00.50 ID:6JzyHy60

遅ればせながら、>>339-357の続きを投下したいのですが、大丈夫でしょうか?

前回と同じで20レス弱になると思うのですが。
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 22:45:47.10 ID:290c69w0
>>484
問題ないと思う
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 22:58:37.47 ID:6JzyHy60





「風邪をひいたら、澪先輩はお見舞いに来てくれるかな、とは言ったけれど・・」



まさか、本当に風邪をひくとは思わなかった。

朝、いつものように不機嫌な面持ちのまま、その身体を起こすと妙に気だるく、頭がズキズキと痛んだ。

身体の至るところに汚泥が付着しているかのように全身が重く、動くことも面倒なくらい。

試しに布団から出て、立とうするも、すぐにベッドに腰を下ろさざるを得ないくらいにフラついてしまった。

嫌な予感と共に体温を計ると、「38.0℃」と表示される。

ましてや、外は今日も冷え込んでおり、精神的にも疲弊しきっている私が耐えられるような環境じゃない。

澪先輩に会いたかったけれど、身体が動かないことにはどうしようもないな・・。

学校に行くのを諦めた私はお母さんにその旨を伝えると、大きな溜め息と共にベッドに倒れこんだ。

全身の力を抜き、仰向けになったまま、部屋の真っ白な天井を見据える。

昨日の夜ほど酷く気落ちしてはいなかったが、いつもと同じで心は沈んだまま。

熱で頭がボーッとしている状態でも、私の心のすべてを支配するのは、
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 22:59:27.80 ID:6JzyHy60


「・・会いたいです、先輩」



澪先輩だ。

熱いものがこみあげてきても、私は絶対にそれを流しはしない。

澪先輩のことを想って私が涙を流すということは、澪先輩が間接的に私を泣かせたことになる。

そんなことで、私は罪悪感を感じてしまう、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうのだ。

勝手に先輩のことを想って、勝手に泣いてしまってごめんなさい、と。



「澪先輩は私に想われてると、迷惑かな・・」



一人で考えているうちは決して答えが出ることはない問いを宙に投げかけ、

私は眠りに落ちた、再び夢の中の澪先輩に会いに行くために。



488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:02:30.17 ID:6JzyHy60





―――ずさ。



ん・・。



―――起きてる、梓?



誰、私を呼ぶのは・・?



―――よく寝てるみたいだな、起こしちゃうのは悪いし、やっぱり帰るか・・。



聞き慣れた声がする、私がいつも想い焦がれて止まない人の声が。

白い靄が、朝日が昇ると共に晴れていくように、ぼんやりした私の意識が次第にはっきりとしていく。

その人の声は細く綺麗な輪郭を鮮明に描いていき、私の全身を駆け巡り、やがて、その瞼を開けさせる。



「んっ・・」


「梓?」


「澪、先輩・・?」



横を向いて寝ていた私の目に真っ先に飛び込んできたのは、何よりも、誰よりも大好きな澪先輩だった。

不思議そうに目をパチパチさせた先輩は、少し照れたような、どこか子供っぽい、それでいて控えめな笑みを私に向けてくれた。

普段、見せてくれない先輩の笑顔は私の脳髄にこれ以上ないくらいの起爆剤として刺激を与える。

さっきまで見ていたはずの夢は、澪先輩が目の前に居たことで一瞬で忘れてしまっていた。
489 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:03:17.45 ID:6JzyHy60

「ごめん、起こしちゃったみたいだな・・そんなつもりはなかったんだけど」



澪先輩は視線を少し横にズラしながら謝罪した。

その一挙手一投足に私の心は小さく踊り、変な表現だけれど、自分の心臓の鼓動を肌で感じる。

寝起きでいきなり好きな人と出会うと、こうまでもドキドキしてしまうものなんだ。

歓喜と緊張の狭間に揺れる私は唇を震わせ、言葉を漏らす。



「いえ、それよりもどうして・・?」


「梓が今日部活に来なくって心配だったからさ・・、
 
 憂ちゃんに聞いたら梓は風邪をひいて休んだって言うから、お見舞いに来たんだ」


「澪先輩・・一人で?」



はやる気持ちを抑えながら、私は自分の思ったことを立て続けに口に出し、澪先輩を問い詰めた。

カーテンが閉め切られた薄暗い私の部屋を見回しても、ベースを背負った澪先輩しか居ない、それは見れば分かることだ。

澪先輩の話によると、お母さんは出かけてしまっているらしい。

正真正銘、私と澪先輩しか居ない。

それでも、私は「先輩と二人きり」という状況を信じることはできなかった。

唯先輩やムギ先輩・・そして、律先輩は?
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:03:59.90 ID:6JzyHy60

「唯は期末試験の補習、ムギはどうしても外せない家の用事だってさ・・、

 でも、二人とも心配してたよ、早く治してまた練習やろう、って。

 唯に至っては『あずにゃんのお見舞い行きたい〜!!』って聞かなかったから困ったよ」



口元に手を当てて、澪先輩はふふっと小さく笑う。



「あと、律に至ってはまだ学校を休んでるよ、さすがのあいつも一日で風邪を治すほどの元気はないみたいだ」


「そうですか・・」



律先輩のことを話す澪先輩はいつも楽しそうだ。

愚痴を言っているように見えて、実は律先輩のことを褒めていたりするし、

律先輩のことを想っているからこその言葉なんだと思って聞いていると、その度に心の底で濁った感情が産声を上げる。

澪先輩がお見舞いに来てくれたことで癒えていたはずの私の心が再びチクチクと痛み始めた。

ボロボロの私の心は、いつまた傷が開くか分からない。

絶対に澪先輩のことで泣かないと決めている私は、歯を食いしばり、寸でのところで堪えた。

自分と先輩の両方をごまかすように、私は苦し紛れに言葉を絞り出した―――



「・・先輩」



―――、つもりだった。

でも、呼びかける一言しか出てこない。
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:05:37.95 ID:6JzyHy60

「ん、どうした?」



それでも、澪先輩はちゃんと返してくれる。

澪先輩も私に負けないくらい素っ気無いけれど、そう見えるだけなんだ。

私は澪先輩のことを分かっているつもりだ、律先輩よりも。

先輩は本当は相手のことをしっかりと想っている、その証拠に私のことを今もジッと見つめてくれている。

律先輩のところにも行って、私のところにも来るなんて、自分も風邪を貰ってしまうかもしれないのに。

口を開けたまま、何も言えずにいる私に澪先輩の方から声をかけてくれた・・口元に僅かな笑みを浮かべて。



「・・梓が髪を下ろしてるのは、何だか新鮮で、可愛いな」



先輩の言葉を聞いた瞬間、私の頭から足先まで熱い何かが駆け巡ったのが分かった。

布団に潜って横になっている状態でも私が髪を下ろしているのが見えたらしい。

いきなり褒めるんだもん・・心臓に悪いよ。



「そ、そう・・ですか?」



私は、先輩に聞こえないんじゃないかっていうくらいの小さな声で返す。

嬉しさのあまり、そう言うしかできなかった自分が情けなくて仕方がなかった。

澪先輩の方が可愛いですという言葉が喉まで出かかったが、臆病な私は儚い想いと共にそれを飲み込んでしまう。
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:07:35.12 ID:6JzyHy60

いつもこうだ・・。


私の想いに気付いてほしいと願いながらも自分からは決して積極的なアプローチはしない。

きっと、できない。

澪先輩からすれば、理不尽な話だろうけど。



「梓、さ」


「はい・・?」



いきなり澪先輩が声のトーンを落とすので、私は少しだけ戸惑ってしまった。

そんな神妙な面持ちをされると、私も身体が強張ってしまう。

澪先輩はそのままの口調で続ける。



「最近何か悩んでるんじゃないか・・?」


「悩み、ですか・・?」



澪先輩の問いかけを聞いた瞬間、今ここですべてを曝け出してしまいたくなるほどの衝動に駆られた。

しかし、理性が急ブレーキをかけ、ギリギリのところで踏みとどまる。

悩みなんて山積するほどあるのに。

しかも、すべてが澪先輩のことなのに。

それなのに、私はさも今自分が何に悩んでいるのかを思い出そうというような言葉を吐く。

でも、仕方ないでしょう?

面と向かって言えるわけがないんですから、澪先輩が好きで好きで、好きすぎてしょうがない、なんて。
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:08:27.79 ID:6JzyHy60

「・・いえ、別に」


「そっか・・ごめんな、急に変なこと聞いちゃって」



澪先輩はそれ以上踏み込んでくることはなかった。

先輩は優しいから、人の心に深く干渉してこようとはしない。

でも、私が相手の場合はむしろ近づいてほしかった、私の心に土足で入ってきてほしかった。

気弱な私じゃ、先輩に想いを伝えることはできないから・・これはきっと甘えなんだろうけど。



「・・・」



ダメだ・・いつもこうだ、私はいつもダメ・・。

自責の念だけが深い霧のように私を包み、二度と脱出することのできない樹海の奥に閉じ込める。

どうして、私はこんなにも臆病なのだろう。

どうして、私はこんなにも・・。



「・・梓」


「はい・・?」



澪先輩が深刻そうな声をあげ、不思議そうに私を見つめる。

眉を歪め、目をパチパチさせて。
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:10:00.27 ID:6JzyHy60

「梓、泣いてるぞ・・」


「え・・?」



先輩に言われるまで気付かなかった。

気付かないフリをしていたわけでもない。

指で触れてみて、初めて分かった。


私、泣いてるんだ・・。



「なん、で・・?」



思わず、疑問が口をついて出てしまう。

私の頬を流れていく熱い涙は、ヒリヒリと私の皮膚を焼くような痛みを伴っていた。

これ見よがしにゆっくりと、私を嘲笑うかのように、ゆっくりと流れ落ちていく。

いつまでもその温度を保ち続け、重力に逆らうように、落ちることを拒んでいるかのように、ゆっくりと。

そのせいで澪先輩に泣いていることがバレてしまっていたんだ。
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:11:28.43 ID:6JzyHy60

「大丈夫か、梓っ・・熱は?いや、どこか痛むのか?」


「いえ、別に・・、っ・・!」



ダメ・・止まって!

止まってよ・・。



「梓・・?」


「う、うあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」



心配そうに差し伸べられた澪先輩の手を私は強引に押し付け、ほとんど半狂乱気味に泣き叫んだ。

寝ていた身体を起こし、涙が出ても、鼻水が出ても、髪が乱れようとも、私は気にも留めず、泣き叫んだ。


何で、涙がっ・・!?

止めて、止めてよっ・・、これ以上私を苦しめないで!


澪先輩に私の想いが悟られることのないように努力してきた。

いや、それは少し違う・・。

気付かれるのが怖いから、敢えて避けてきたんだ。

だからこそ、その苦しみを今になって曝け出すわけにはいかないのに!

どうして、こんな最悪のタイミングで・・。

涙が出てくるの・・、溢れだしてくるのっ!?
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:12:54.86 ID:6JzyHy60

「・・梓、落ち着いてっ!」


「んうっ・・!」



気付いたとき、私は澪先輩に抱きしめられていた。

強く、それでいて優しく、包み込むように。

そのとき、胸の奥に微かな安らぎが生まれたけれど、今の私の心のダムを塞き止める力はなかった。

先輩は心配そうに私に声をかけ続ける。



「やっぱり、いつもと違うよ・・梓。何かあったんじゃないのか?」


「・・・」



私はじっと黙ったまま、答えない・・答えられなかった。

もちろん、興奮していたという理由もある。

でも、この場をやり過ごせるような嘘も浮かばず、本当のことも言えなかった。

ただ置物のように、先輩の身体に自分の身を委ねていただけだった。

いつもの私なら、澪先輩に抱きしめられているからと言って、幸せそうに頬を赤く染めていただろう。

でも、今は違う。

穴があったら入りたいっていうのは、このことだよ・・。

視線を落としたままの私に、澪先輩は優しく声をかける。
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:16:42.14 ID:6JzyHy60

「何かあったんだろ、梓・・?」


「・・何も」



私の想いとは正反対の言葉が口から漏れる。

何かが私の本心を邪魔をしているせいだ。

素っ気無い反応ばかり見せる私に、澪先輩は咎めるように言う。



「嘘だよ」


「どうして、ですか・・」


「そんなのすぐに分かる・・、梓が私の目を見てないから」


「っ・・、そんなことで私を言いくるめたつもりですか?」


「じゃあ、私の目を見てよ、梓」



先輩の声は真っ直ぐに私の胸に突き刺さった。

私はいつも澪先輩を見ていた、舞台の端の方から。

先輩は、自分は目立たない存在でありたい、太陽と月で言うなら、夜を照らす月のような存在だと言うだろう。

でも、私にとっては太陽のような存在。

憧れ。

私は先輩と目を合わせようとはしない。

先輩の横顔を見ていられるだけで幸せだったから。
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:19:08.46 ID:6JzyHy60

「・・・」



やっぱり、見ることができなかった。

目だけじゃない・・澪先輩の顔を、姿を見ることができなかった。

少しでも視界に入れたら、また涙が流れてくるだろうから。

・・見ただけで涙を流すっていうのもおかしな話だと思う。

でも、流れてきちゃうんだ、どうしようもないんだよ。

本当に好きだから・・愛しているから。

愛せば愛するほど、私は涙を流し、水分を失い、朽ち果てていくんだろう。

想いを伝えることのできない花は、やがて、その地に眠るように命を散らす。

それでも。

燃え尽きようとしている私を、先輩は無理にでも叩き起こそうとする。



「見てよ、梓」


「うくっ・・!」



澪先輩が私の頬下辺りに手を当て、強引に私の顔を上げる。

私は直視することができなかった。

歯を食いしばったものの、呼吸が上手くできない。

全身の至るところから熱が生まれている感覚。

そんな私を諭すように、澪先輩は言葉を続ける。
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:21:26.90 ID:6JzyHy60

「後輩が苦しんでいるのを、先輩の私が放っておくわけにはいかない・・話してごらんよ?」


「せん、ぱい・・」



ね?、と先輩は私に小さく微笑む。

普段は精悍な先輩がそういう表情を見せるから、卑怯なんだ。

私みたいな、恋をする資格もないような臆病者に恋をさせてしまう。

自力では這い出ることのできない、泥沼の中に引き込んでしまうんだ。


私が先輩に恋していると気付いたとき、既に手遅れだった。

何が決定打だったのかは分からない。

ベースを冷静かつ一心不乱に弾いていた姿。

眉間に皺を寄せながら、ペンを走らせていた姿。

談笑しながら、静かに紅茶に口をつけていた姿。

律先輩の怪談話に怯えて、身体を丸めていた姿。

夏フェスに行ったとき、目一杯にはしゃいでいた姿。

今、目の前で私のことを心配してくれている姿。


そのどれもが、優しい澪先輩であることを、私は当然知っている。

何気ないその姿が、私の心を満たし、憧れという感情を構築していった。

トランプタワーのようなその思いは倒れることはなく、そして、いつしか、気付かないうちに憧れは恋心という気持ちに昇華していた。


そのときにはもう、手遅れだった。

『想像』し始めたのも、ちょうどその時期だったかもしれない。
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:25:53.89 ID:6JzyHy60

「・・・」



澪先輩はこんな私を受け入れてくれると言う。

こんなに泣きじゃくってダメになった私の想いを聞いてくれると言う。

もういい加減、甘えても良いんじゃないかって思えた。

もう隠すことはないんじゃないかって。



だからこそ、今しかなかった。

長く、心の奥底に沈ませていた私の気持ちを伝えるのは。

本当に長かった。

これまでの日々は苦悩と嫉妬と、憎悪と、愛情と。

学校に居る間は必死に自分の想いを押し殺して、

家に帰ると、ベッドの中で先輩のことを想い続け、ときに爆発させる。

様々な感情が複雑に絡み合い、混ざり合い、そのエネルギーは苦しみとなって私の心に降り注ぐ。

そして、その黒い雨が固まると、私の心も閉ざされていた。

でも、今は違う。
501 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:26:55.22 ID:6JzyHy60

「澪先輩・・」


「うん?」






それは、本当に一瞬のこと。



最初に見えたのは驚きに満ちた澪先輩の目だった。

整った長い睫毛に、少しだけつり上がった目と、髪の毛と同じで真っ黒な瞳。

その瞳が大きく開かれる様。


次に感じたのはほのかな感触。

ゼリーのように柔らかく、それでいて確かな感触が伝わる。

思わず、そのまま飲み込んでしまいたくなるほどの心地良さ。

互いの熱が交換され、想いと共に身体に染みていくようで。

そのくすぐったいような感覚が私にはたまらなかった。




何よりも幸福で、何よりも暖かい。

私の唇が澪先輩の唇を奪った瞬間。




502 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:28:43.01 ID:6JzyHy60

先輩が私の顔を無理やりに上げさせたのを真似て、私も自分の手を先輩の頬下に当て、そのまま引き寄せた。

それと並行するように、私も自分の唇を近づけた。



無音の部屋、静寂が支配した空間。

そこは私と澪先輩とか居ない、花園。

律先輩でさえ知らない、秘密の場所。



聞こえたのは私の鼓動、そして、澪先輩の鼓動。

見えたのは驚きを隠せない先輩の表情。

感じたのは先輩の唇。




「・・あず、さ?」




先輩は何が起きたのかまだ分かっていないのかな。

口づけした瞬間と同じ表情のまま、私を見つめている。

そんなに見つめられると照れちゃいますよ・・、先輩?
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:30:17.47 ID:6JzyHy60


「先輩は私の悩みを聞いてくれる、って言ってくれましたよね・・?」




私は乱れた髪の毛を小さく払い、自分の胸に手を当て、澪先輩に優しく微笑む。

自分でも練習したことのない、これ以上ない笑みを浮かべて。



「・・・」



やっと、辿り着けた。





「好きです、澪先輩・・誰よりも」





もう逃がしませんよ、絶対に。

誰にも渡しません。



504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/28(月) 23:31:53.51 ID:6JzyHy60

以上です。

後半とか言っておきながら、まとめ切れませんでした。

近いうちに続きは投下しますので。

これにて、おやすみなさい。

505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 04:20:03.29 ID:/ZvCz6DO
乙。

頑張ってくれ

期待してる
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 22:17:03.18 ID:I8YkJ.DO
紬「何かいいことないかなぁ…」

唯「澪ちゃんが肩こりよくするって言ってたよ?」

紬「………はぁ〜」

唯「澪ちゃんがブラがきつくて苦しいって言ってたよ?」

紬「………」

唯「み、澪ちゃんが最近水玉模様のパ●ツたくさん買ったって!」

紬「…………」

唯「私はそこらへんの悩みはできたことないけどね!な〜んちゃって〜えへへへ」

紬「………ふっ」

唯「あぁ!今鼻で笑ったでしょー!?ひどいよーむぎちゃん」

紬「あらあらごめんなさいね でもそんな唯ちゃんがかわいくてみんな大好きなのよ?」

唯「むぅー………えへへっそっかなぁ〜///」

紬「ふふっありがとね 唯ちゃん?」

唯「どういたしまして!……ってなんでお礼言われたんだろ?ん?」

紬「あら?無自覚だったの?優しいのねー」

唯「え?え?私何かした?」

紬「まぁ気にすることもないわ これからもいつもの唯ちゃんのままでいてね?」

唯「うん!なんかよくわかんないけど!」ビシッ!

ガチャリ ギィィィ

澪「全部、丸聞こえだったぞ?」ピキメキ...

唯「ッ!!!!!!」

紬「あらま……後編へつづ………かないわよ!」
507 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/29(火) 22:48:01.95 ID:IAqg.ISO
……

澪「律と唯が!?」ガタッ

梓「気付いてなかったんですか」

澪「いや、律の方はやたらと絡むなーとは思ってたけど、唯もとは」

梓「恐らく昨日の一件がきっかけかと」

澪「しっかし律と唯がなあ。言っちゃあなんだけど、そのての話には縁遠いだろ、あの二人」

梓「否定は出来ませんね……」

紬「あら、でも澪ちゃんだって最初は……」


澪『……』ジー

『……あの』

澪『っ!?』プイッ

律『おい澪ぉ、もうちょっと仲良くやれないのか?同じ軽音部の仲間だってのに』

澪『む……無理っ(恥ずかしくて)』

『き、嫌われてる……』orz


澪「ちょっ!?やめてくれムギ!」

紬「今も昔も恥ずかしがり屋だったからね〜澪ちゃんは」ニコニコ

梓「澪先輩……」



フラグ立つ人数どうすっか。
508 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/30(水) 23:20:14.89 ID:jtpoQkSO
梓「でも、今は普通に接してますよね。何があったんですか?」

紬「それはね……」

澪「ムギ!」ガバッ

紬「むーむー」

澪「ま、まあ色々あって、今ではかけがえの無い仲間って訳だ、うん」

梓「仲間、ですか」

澪「うん……?」

梓「本当にそれだけですか?」

紬「む……む〜」

澪「それだけ、とは?」

梓「今でも恥ずかしがり屋な澪先輩が、友達とはいえ男の人な先輩と普通に話せる事がなんかひっかかるんです」

梓「もしかして、律先輩と同じ……」

澪「な、なにを言ってるんだ梓。大事な友達かつ部の仲間なんだ、当たり前だろ」

梓「……ホントですか?」

澪「ホント。だから別に特別な感情なんて」

509 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/30(水) 23:47:28.37 ID:jtpoQkSO
「おいすー」ガチャ

澪「っ!」

梓「あ、先輩。遅いですよ」

「日直だったんDEATH。……律と唯はまだか」

梓「律先輩も日直らしいですから、そろそろ来るかと」

「そか」

澪「……」

澪「(梓が変な事言うから、変に意識しちゃう……)」ギュウ

「……なあ、澪」

澪「な、何?」ドキ

「……」

澪「……」ドキドキ

「……紬、死んでる」

澪「へ?」

紬「……」グッタリ

梓「ム、ムギ先輩!?」

510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/01(木) 20:36:22.88 ID:6jZ6Row0
続きまだかああああああ
511 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:33:05.77 ID:6kKjaVA0
「じゃぁ今日も行ってくるからね、お姉ちゃん。」

写真の中のお姉ちゃんはあの頃と変わらないまま微笑んでいてくれる。
お姉ちゃんが亡くなってから明日でちょうど3年。
時間は私を大人へと成長させたが、心の傷までは治すことはなく、
あの日から私の心はポッカリ穴があいたままだ。
512 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:36:21.66 ID:6kKjaVA0
お姉ちゃんが事故にあったのは、ちょうど今日みたいな梅雨の蒸し暑い日だった。
その日私が夕飯の買い物から帰る途中、いつもの交差点には人だかりが出来ていた。

「何やってんだ!早く救急車呼べ救急車!」

「バカヤロー救急車と警察もだ警察。」

「ひき逃げだってよ〜、ありゃぁもうダメだ。」

「若いのに無念だろうな〜、女子高生だよ。」
513 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:38:57.20 ID:6kKjaVA0
会話を聞いていると先ほど起こったであろう交通事故に野次馬が集まっているだけだったが、
何でかわからないけど好奇心からその輪の中心を覗いてしまった。
後悔先に立たずとはよく言ったもので、胃からこみ上げてくるものを我慢する事で私は必死になる。
輪の中心には、血溜まりの中に女の子が倒れていて、
体は自分の意識とは関係なく跳ねるように動いていた。
顔はグシャグシャになっていて判別が出来ず、多分脳ミソと思われる物体が頭からはみでていて、
足も人間では曲がるはずのない方向に向いていた。

ここにいる誰もがこの女の子が助かるなんて思っていないだろう。
辛うじてその人が女の子とわかったのは桜高の制服を着ていたからだ。
514 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:42:46.49 ID:6kKjaVA0
私はその時、この女の子がお姉ちゃんだって微塵も思わなかったし、
可哀想だなとは感じても、トラウマになりそうなこの光景を一刻も早く忘れたいと思うくらいで、
逃げるようにその場を抜け出して家に帰り夕飯の準備を始めた。
さすがに夕飯のために調理をするお肉を見た時はためらってしまったが、
お肉がない事を知ったらお姉ちゃんが絶望するのは目に見えていたので、
何とか我慢して調理を進める。
いつも通り夕飯が出来上がったが、いつもと違う事が1つだけ。
お姉ちゃんがまだ帰ってこない。時計は19時を指していた。

「今日は遅いなぁお姉ちゃん。連絡くらいくれても良いのに。」

お姉ちゃんにメールを送信しようと思ったその瞬間に着メロが鳴り響く。
携帯の表示はお母さんからで、お姉ちゃんの電話を期待していた私は少し残念だったことを覚えてる。
515 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:44:59.71 ID:6kKjaVA0
「もしもし、どうしたの?お母さん。」

「憂、今から山中先生が家に迎えに来てくださるから準備しててね。」

「えっ?なんで先生が迎えに来るの?意味わかんないよ。」

「落ち着いて聞いてね、憂。」

「唯がね、さっき事故にあったの。交差点でひき逃げにあって。」

お母さんはお姉ちゃんが病院にいるとしか言わなかったけど、
声は震えていて嗚咽を堪えているようだった。
そこから先は頭が真っ白になって、お母さんの言葉にただ「うん。」ばかり繰り返してたと思う。
516 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:59:17.65 ID:6kKjaVA0
夕方の光景が頭に浮かぶ。ぐちゃぐちゃの女の子。あの女の子がお姉ちゃんだったの?
数分もしない内にさわ子先生が来て、私を病院へと連れて行ってくれた。
先生は車の中で私を励ましてくれてたけど、励ましてくれてる先生の目も赤みを帯びていて、
目の周りの化粧は剥げている。
病院に着くとそこには警察の人たちも居て、さわ子先生は何か話しこんでいるようで、
その間に私はお医者さんと看護婦さんに連れられて病院の一室に通された。
ベッドの上には白い布で顔を覆われたお姉ちゃんが横たわっていた。

「悲しいことかもしれませんが、気を確かに持って聞いてください。
私達も手を尽くしましたがあなたのお姉さんは・・・・。」

「お姉ちゃん、死んじゃったんだね・・・・。」

私が漏らした言葉を聞いてか、看護婦達は口を手で覆うものもいれば私を励ます人もいた。
予感が現実となっても私は不思議と涙が出てこなかった。今考えればただお姉ちゃんが死んだことを認めたくなかったのかもしれない。
517 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 23:10:28.26 ID:6kKjaVA0
最初は鬱ですがこんな展開でSS書いてもいいですか?
518 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 01:00:59.23 ID:Ia1fngAO
もちろんでございます
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 01:14:35.48 ID:KC0aCoAO
今日はムギの誕生日

天使澪早苗音無「ムギ誕生日おめでとう〜♪」
澪「これでムギは18歳か・・・なんかしんみりするな」
奏「うん、18歳か〜私はどんな18歳になるか楽しみだな〜♪」
早苗さん「私も〜♪」
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
音無「ムギちゃんまたその眉毛で抜かしてね☆」
澪「お前は[ピーーー]とは言わないが黙れ、台無しになる」
音無「澪・・・たまにはデレ期に入ってもいいんだよ?」
澪「やっぱ[ピーーー]」
奏「音無ぇ・・・。」

良かったなムギ、みんな祝ってくれてるぞ!!
520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 12:44:00.78 ID:BaEgHgDO
だれだよ
521 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 20:01:42.03 ID:fMrXr220
>>507
2人のままがいいな。
あんま多くてもおさまりつかないだろうし
522 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 22:05:50.57 ID:j20Fv.c0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074369852.jpg
唯「ねえ あずにゃん」
梓「何ですか?」
唯「今日はムギちゃんの誕生日だよ」
梓「え? 私初めて聞きましたよ?」
唯「だって今初めて言ったもん。ってそうじゃなくて、何かお祝い出来ないかな?」
梓「普通に考えるならケーキとかなんですけどね…」
唯「うん。いつもお菓子もらっちゃってるし」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074400583.jpg
唯「って事で澪ちゃん。何かないかな?」
澪「そうだな… ムギのキーボードって大きいから持ち運び便利な小さいキーボードとかどうだ?」
唯「小さいキーボード?」
澪「ああ HTTの作曲者として音楽機器は必要だろ?」
唯「うん そうだよね」
澪「だからってその度にあのキーボードを移動させてたらそれは大変だろ?」
唯「そうだよね。噂だと15kg以上あるんだもんね」
澪「実際どうかは知らないけどな」
唯「よし!じゃあ澪ちゃん!それとケーキ買いに行こうよ!!」
澪「あっ ちょっと待てよ!」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074454292.jpg
澪「って事で律。そんな感じでどうかな」
律「いいんじゃね?」
澪「なんか投げやりだな…」
律「細かい事は気にしないー。じゃあとりあえず買いに行くか?」
澪「そうだな」
523 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 22:29:28.88 ID:j20Fv.c0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074514657.jpg
紬「しゃらんらしゃらんらー♪」

ガラッ
紬「おはよう。あら? みんないないのかしら?」

紬「……」

タッタッタッ ガラ
唯「ふう やっと着いたー」
梓「唯先輩走らないでください! 危ないじゃないですか!」
律「ちくしょう。これがあっちゃ勝てない…」
澪「思ったより時間かかったな」

紬「みんな? どこか行ってたの?」
唯「えへへ ちょっとね。さあ、りっちゃん出番だよ!」
律「おうよ!」パカッ
紬「…ケーキ?」
唯律澪梓「せーの…」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074637685.jpg
唯律澪梓「ムギ(ちゃん)[先輩]お誕生日おめでとう[ございます]!」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074702154.jpg
紬「まあ 覚えててくれたのね」
律「当たり前だろー」
澪「メンバーの誕生日くらいは覚えてるよ」
梓「私は今日知りましたけど…」
唯「って事でムギちゃん。私の誕生日の時はよろしくね♪」
澪「おい」

紬「あのね… みんなにお願いがあるの」
唯「何?」
紬「集合写真撮っていい?」
梓「もちろんです! でも誰が撮るんですか?」
紬「それは大丈夫よ。はい、お願いね」

カシャ
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074771891.jpg
紬「みんなありがとう」
唯律澪梓(今の誰?)

唯「そうだ!実はもう1つプレゼントがあってね」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074791206.jpg
紬「わあ 可愛いキーボードね」
唯「でしょー 澪ちゃんが選んだんだ」
澪「ムギ これからもHTTの作曲担当を宜しく頼むよ」
紬「ええ 私頑張るわ」
524 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/03(土) 01:00:38.85 ID:pePSJESO
……

澪「……よーし、今日はこの辺にしとくか」

唯「ふぃ〜、いつもより疲れた……」

梓「お疲れ様です。はい、冷たいお茶」

唯「ありがと〜あずにゃん」

澪「そういえば、さ」

「ん?」

澪「やっぱりボーカルやるの、嫌か?」

「却☆下」

澪「うぅ……。男のボーカルも新鮮で良いかと思うんだけど」

律「カッコ良くはなるよな」

「おい律まで……。大勢の前で歌を披露するのは恥ずいのです。それに」

澪「それに?」

「あの甘々な歌詞を歌う自分を想像しただけで……」

律「それについては同意見」ブルッ



松葉杖云々は無かった事に。さすがに大袈裟過ぎた。
525 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/03(土) 01:31:39.56 ID:pePSJESO

澪「私の歌詞が……だめなのか?」シュン

律「い、いやそうじゃなくて!なんつーか、な!」

「そ、そうそう!男の子が歌うにはちょ〜っと合わないかなって、な!」

澪「……じゃあ」

「ん?」

澪「合うような歌詞だったら、歌ってくれる?」

律「(澪の上目遣い!)」

「う……ん」キュン

澪「そっか……うん、よし。頑張って書くよ、納得できる歌詞を」

「うぇっ!?」

澪「約束だからな!」

律「……ファイト☆」

「……おうふ」

526 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/03(土) 03:35:03.02 ID:YVHTg7Q0
>>518
ありがとうございます
書き終わったらはります

527 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/03(土) 04:47:39.69 ID:TMw1U8Qo
>>526

待ってるお
528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 13:55:01.96 ID:TvP2nUDO
むぎゅってなんでこんなに天使なの?
529 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 17:40:16.37 ID:TpcqMgAO
>>528
君に覚醒剤がうたれたからさ
530 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/04(日) 22:34:45.98 ID:YSwEu2SO
……

唯「ごめんね、今日も送ってもらっちゃって」

「まぁ乗り掛かった船だしな」

律「部長として当然の義務です」キリッ

唯「りっちゃん……!」

「あーもーその寸劇はイイカラ」

……

「あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!」

律「唯の『ただいま〜』を聞いたと思ったら、お茶をご馳走になっていた」

「催眠術とか超スピードとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ」

律「もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

憂「ごゆっくり〜」ニコニコ



え?まじ誰得なの、これ?

531 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/04(日) 23:07:46.02 ID:YSwEu2SO

憂「今日も送っていただいて、ありがとうございました」

「気にしない気にしない」

律「そうそう、仲間なんだから当然」

唯「りっちゃん!」ダキ

律「唯!」ダキ

憂「あとこれ、食べてください」

唯「羊羹だ!ヒャッホウ!」

「なんでもてなす側が喜んでんだ」

律「そういやお前、唯んちに来るの初めてじゃないか?」

「ん、ああ。家に上がるのは初めてかもな」

律「勉強会もクリスマスパーティーも誘ったのに来ないんだもんなー」

「これでも男なんで。おにゃのこの家に上がるのは抵抗があるのDEATH」

唯「別に気にしないのに〜」

律「その割に合宿は参加してるよな」

「う」

律「素直な事で」ニヤニヤ

「そんな洗濯板で何を言うか」

律「なんだとー!」

唯「傷ついた!深く傷ついたよ!」

532 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/06(火) 23:10:29.30 ID:zdhCMASO

「ちょ、なんだ唯まで」

律「乙女の心を傷つけてそんなに楽しいか!」

唯「そうだーそうだー!」

「ふははは、悔しければもっと成長させてから出直すんだなっ」

律「ちくしょー!」

憂「(お姉ちゃん、いつも通りだ。やっぱり気のせいだったのかな)」

「っと、ちょっちお茶お代わり」

唯「私もよーかんおかわり〜」

ピト(触れ合う手と手)

「おっと、悪い」

唯「う、うん」

憂「(やっぱり変だ……)」

533 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/07(水) 00:04:24.14 ID:jkPhOkSO
……

「んじゃ、これで」

律「お茶とお菓子、ありがと」

唯「また明日〜」

「あいよ」バタン

唯「……さってと、テレビテレビ〜」

憂「ねえ、お姉ちゃん」

唯「ん〜?」

憂「先輩と何かあった?」

唯「へ!?な、なんで?」

憂「昨日からお姉ちゃん、なんか変だから」

唯「そんなことないと思うよ?」

憂「何がいやな事されてるとか……」

唯「ち、違うよ!むしろ……」

憂「むしろ?」

唯「えっとね……」

534 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/07(水) 00:18:44.50 ID:jkPhOkSO

カクカクシカジカ

唯「……こんな感じなんだけど」

憂「……」

唯「憂?」

憂「恋だよ、お姉ちゃん!」

唯「鯉?」

憂「そうじゃなくてっ。好きなんだよ、先輩の事!」

唯「……ぇええええええっ!?」

憂「そっかぁ、お姉ちゃんが恋かぁ……」ニコニコ

憂「私、応援するからね!」

唯「う、うん」

唯「そっか……好きなんだ、私」

唯「……へへ///」

憂「(照れてるお姉ちゃんもかわいい!)」



なんか書いてて、キャラを掴みきれてないんだなと実感した。

535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/07(水) 00:23:45.03 ID:/nl/lfE0
仕方ないです。恋愛したけいおんキャラのイメージって人それぞれ違うと思いますし

これでいいと思いますYO
536 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/07(水) 00:44:16.24 ID:.WrS92AO
病んでない憂ほどいいものはないよな
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/07(水) 04:00:42.95 ID:WZy5B/k0
aaaa
538 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:43:41.89 ID:gmTa.lM0
こんばんは〜。昨年に続き七夕ネタを。一日ズレちゃいましたが……


 些細なことの積み重ねで今がある。

 七夕という一日が、そんな今をいつも思い出させてくれる。


 それは、織姫様と彦星様のおかげなのかもしれない。

 そんなことを思いながら、彼女は今年もこの日を迎えた――。
539 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:45:44.37 ID:gmTa.lM0
「うぅ〜〜。む〜〜しぃぃあぁ〜〜つ〜〜いぃ〜〜」
 じめじめした気候を言葉で表しながら二階からお姉ちゃんが降ってきた。降ってきた、という比喩がぴったりなぐらいお姉ちゃんはくたくたのぐにゃぐにゃで、ごろごろ転がりながら机まで到着するとそのまま垂れ込んじゃった。可愛いな〜〜お姉ちゃん。
「朝ごはんはマフィンでいい?」
「うん! ハムはさんで食べたい!」
 もうお昼過ぎで本当ならお昼ごはんの時間だけどお姉ちゃんにとってはまだ朝なので朝ごはんを用意する。
「あー短冊があるー。今日は七夕だもんね〜〜」
 私が机に置きっぱなしにしていた短冊に気付いたお姉ちゃんは、きょろきょろしながら辺りを見回し、「笹がないよ?」と私に聞いてきた。
「笹はお母さんがご近所さんから貰ってきてくれるよ」
「おーそっかー。じゃあお願い書かなきゃ〜〜」
 お姉ちゃんはペンを片手に難しい顔をつくっている。
540 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:48:02.97 ID:gmTa.lM0
 書きたいことが多すぎるのか、お姉ちゃんはチラシの裏にお願い候補を箇条書きにしている。
「ねーねー、憂はなんて書いたの?」
 お願いリストを書き終えたお姉ちゃんが私に聞いてきたので、私は、
「そこに置いてあるよ」
 調理の手を止めず意識だけお姉ちゃんに向けて答える。すると、お姉ちゃんは声に出しながら私のお願いを口にした。
「ふむふむ。織姫さまと彦星さまが会えますように――憂はいい子だなぁ〜〜。わたしなんかお菓子たくさんとかギター上手くなりたいとか書こうとしてたよ!」
 よよよと冗談っぽい口調で憂はいい子だな〜と言い続けるお姉ちゃん。そんなに誉められたら恥ずかしいな。
 でもお姉ちゃん、そのお願いはね、もともとお姉ちゃんがしたお願いなんだよ。やっぱり憶えてないのかなぁ。
 私は卵を割りながら、あの頃の思い出を頭に浮かべた。
541 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:49:43.27 ID:gmTa.lM0
『笹の葉夜想曲』

「うわーー大きなはっぱだぁ。ういー、このはっぱなに〜?」
「お姉ちゃん、これはササの葉っていうんだよ。ここにこうやってお願いをすると……おりひめさまとひこ星さまがお願いを聞いてくれるんだよ」
 お姉ちゃんはお菓子たくさん食べたいってお願いしたいーなんて言いながら、
「おりひめとひこ星ってなーに?」
 いきなり私に質問してきた。私はお遊戯会や絵本でどんな話か知っていたのでお姉ちゃんにお話してあげる。
「そうなのかー。じゃー七夕はおりひめさんとひこ星さんが一年に一回だけ会える日なんだー」
「そうだよお姉ちゃん! 明日は年に一回だけのたいせつな日なんだよ」
 お姉ちゃんは仲良しさんたちがちゃんと会えるといいなーと言いながら、自分の短冊を笹の葉に吊して空を見上げていた。
542 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:51:50.98 ID:gmTa.lM0
 次の日、お姉ちゃんがいなくなった。お母さんとお父さんが起きるより早く、お姉ちゃんはランドセルも背負わずどこかに行ってしまったようだ。
「私、お姉ちゃんをさがしてくる!」
 お姉ちゃんがふらっとどこかへ行くことはよくあったから心配はしてなかったけど、一つのことに熱中すると他のことを全部忘れちゃうお姉ちゃんだけに学校を忘れているかもしれない。風邪もひいてないのに学校を休んだら大変だと思い、私は玄関に向かった。

 ピンポーン。

 ちょうど靴を履こうとしたとき、玄関のチャイムと扉の開く音がした。
「憂ただいまー」
「おはよう憂ちゃん」
 そこには虫とり網を持ったお姉ちゃんと近所のおばあちゃんがいた。
543 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:54:20.00 ID:gmTa.lM0
「お姉ちゃんどこに行ってたの?」
「ササのはっぱのところだよー」
 お姉ちゃんは言うより早く靴を脱ぎ捨てどたどたと廊下を走っていった。私がその後ろ姿を見つめていると、
「唯ちゃんとってもいい子だったのよ」
 おばあちゃんがこう言ってきた。何かあったんですかと尋ねるとおばあちゃんは私に教えてくれた。
「朝の散歩をしていたら商店街で唯ちゃんを見かけてねぇ。唯ちゃんったら笹の葉の前で虫とり網をぶんぶんぶんぶん振り回しているの」
 そこまで聞いても私は何のことだかさっぱりわからなかった。
 この時季に虫とり網で捕まえられる虫はいないと思うけどな……。私は黙っておばあちゃんの話を聞き続けた。
「それでね、唯ちゃん何してるんだい? って聞いたら、唯ちゃん『おりひめさんとひこ星さんが会えるように雲をどかすの!』なんて言ったのよ。もう本当に唯ちゃんは純粋でいい子だねぇ」
 その日は厚い雲が空を覆い一日曇りの天気と予報されていて、確かに予報通り外は曇っている。
544 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:55:40.46 ID:gmTa.lM0
「おば〜ちゃ〜ん、ほら! 書けたよ〜〜えへへ〜〜」
 私が空模様をみていると、お姉ちゃんが大きな声を出しながらどたどたと玄関にかえってきた。
「あらあら、上手に書けているわねえ」
 おばあちゃんはお姉ちゃんが書いてきた短冊を手に取ると私にも見せてくれた。そこには、
『おりひめさんとひこぼしさんが会えますように』
 と丸々した字でお姉ちゃんのお願いが書かれていた。
「雲はどかせないけどたんざくに書けばおねがいはかなうんだよ! おばあちゃんがおしえてくれたよ!」
 お姉ちゃんは元気よくそう言うと、再び家を飛び出した。きっと笹の葉に短冊を吊るしてくるんだろう。私はそんなお姉ちゃんの後ろ姿をずっと見つめていた。
545 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:57:51.46 ID:gmTa.lM0
「できたよお姉ちゃん。今日の朝ごはんはハムと玉子のマフィンとサラダだよ」
「わーい!ふんふんふーん、ごっはんごっはん♪」
 お姉ちゃんの嬉しそうなハミングを聴きながら、私は出来たての料理を並べるために短冊を片付けた。
「ねーねー憂〜! わたしも短冊書いたよ〜〜ほら見て見て〜」
 料理を待っている間にまとめたお願いがようやく決まったのか、お姉ちゃんは私に短冊を見せてくれた。でも、そこに書いてあるお願いは紙にまとめたお願いに載ってないものだった。
『憂のお願いが叶いますよ〜にっ!』
 その端っこに小さな文字で『あと、憂のお願いが叶ったらお菓子たくさんください♪』って書いてあるのはいかにもお姉ちゃんらしかったけど、ちょっと意外だった。
546 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 02:00:36.53 ID:gmTa.lM0
 もちろん、その理由は分かっている。だって私はお姉ちゃんの妹だから……。お姉ちゃんのことならなんだってわかる。
「どうして私のお願いが叶うようにって書いたの?」
 分かってはいたけど、わかってはいたんだけどお姉ちゃんから直接その言葉が聞きたくて、私はあえて聞いてみた。お姉ちゃんは、
「だって憂はお願い叶ったら嬉しいでしょ? そしたらわたしも嬉しいもん!」
 当然こう答えてくれた。やっぱりお姉ちゃん大好きだよ。だって私のことをこんなに考えてくれてるんだもん。
「ありがとうお姉ちゃん!」
「えへへ〜〜だから晩御飯はカレーにして〜〜わたしの好きな甘口の豚さんカレーに〜〜!」
 お姉ちゃんの可愛いおねだりに心が和むお昼過ぎ、今日も私たちは仲良しこよしです。
547 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 02:02:43.62 ID:gmTa.lM0
「お姉ちゃん、朝ごはんも食べてないのに晩ごはんの心配しなくてもいいよ! えへへ」
「だってぇ、憂のごはんはいつもおいしいから〜〜」

 ピンポーン。

 二人でそんなやり取りをしていると、チャイムが玄関にいるお客さんのことを伝えた。
「もぐもぐ……誰だろう?」
「梓ちゃんと純ちゃんだと思うよ。会う約束していたから」
「ホントにー!? わーいお休みなのにあずにゃんに会える〜〜! あずにゃん分が足りなかったんだよ〜〜〜」
 マフィンをもごもごしながら、お姉ちゃんは梓ちゃんに会えると大喜びしている。本当にお姉ちゃんは見ていて飽きないなぁ。
「あっ!? もしあずにゃんと年に一回しか会えなかったらどうしよーーーー!!!???」
 急に七夕のことを思い出したのか、お姉ちゃんは短冊を見ながらこんなことを言いはじめた。本当にお姉ちゃんは梓ちゃんが好きだなぁ。
548 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 02:05:48.77 ID:gmTa.lM0
 お姉ちゃんの苦悩に満ちた顔を見ながら、もし私がお姉ちゃんと年に一回しか会えなかったらどうしようかな……と考えてみた。
 だけど、お姉ちゃんが私のお姉ちゃんでいてくれる限り、例え一回しか会えなくても私のことをいつも心配してくれるんだろうなと思ってとても嬉しい気持ちになった。もちろん、私もいつだって心配している。
 織姫様と彦星様も、きっと今日会うその時までお互いのことを心配して、想って、毎日毎日、相手への気持ちを積み重ねてきたんだよねきっと。


 織姫様と彦星様、ちゃんと会えるといいな――

 そんなことをうっすらと考え、私は梓ちゃんたちを出迎えるために玄関へと向かった。毎日耳にしているお姉ちゃんの声を背中で聞きながら。

〜終わり〜
549 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 02:07:48.34 ID:gmTa.lM0
どうもでした。去年の半分以下の量ですけど、七夕ネタで書かせてもらいました

ちなみに七夕をプッシュする理由はハルヒ好きだからです……

それではまた来年SSスレで><
550 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/09(金) 01:54:15.13 ID:0rMU7oSO
……

憂「おやすみ、お姉ちゃん」

唯「うん、おやすみ〜」バタン

唯「ふう……」ボスン

唯「……」ゴロゴロ

『心配なのは俺も同じだし』

唯「……ふへへ///」

『あーはいはい、怪我人は黙って運ばれろっと』

唯「ふへへへへ///」ゴロゴロ

『そんな洗濯板で何を言うか』

唯「」ピタッ

唯「……」

唯「やっぱり大きい方がいいのかな」ムニュ

唯「……」

唯「今度憂に聞いてみよっと」

551 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/10(土) 00:11:40.92 ID:wmC1KYSO

―朝―

唯「あーずにゃんっ、おはよー!」ガバッ

梓「にゃっ!?こ、こんな人の往来で抱きつくのやめてください!」

唯「え〜だってあったかいよ〜」スリスリ

梓「理由になってないです!」

律「相変わらず仲いいなー二人とも」

澪「だな」

梓「律先輩も澪先輩も、見てないで助けてください!」

「こんな仲良しな二人を引き裂くなんて俺には……くっ」

梓「恥ずかしいんですっ……って先輩も居たんでs」

唯「おっはよーう!」ガバッ

「うおっ!?」

律「!?」

梓「ゆ、唯先輩が」

澪「スキンシップの標的を変えた……だと!?」



正直キャラ崩壊してないか不安でドキムネ。
552 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/10(土) 00:25:49.83 ID:wmC1KYSO

「ちょっ、くっつくな!暑いっての!」

唯「暑くないよ〜あったかいよ〜」ギュウ

「俺が暑いの苦手だって知ってんだろーがっ」

唯「そうだっけ〜」

澪「なあ、梓。これって……」

梓「自覚した、って事なんでしょうか?」

「大体女の子なんだから、もう少し慎みとゆーモノを覚えなさい!」

唯「ふぁ〜い」ギュウ

「わかってない!?」

553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 16:11:09.24 ID:Bak1uTs0
ここの「もしも世界が(ry」をみてたら他の恋愛ものが
みたくなったので、男×けいおんキャラものを教えてください。
554 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/10(土) 17:58:55.46 ID:.FzTXFw0
おら続きまだかうわあああああああ
555 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 20:24:16.56 ID:GHLy4DU0
>>553
唯「和くーん」
唯「和くん大好き!」
超おススメ 下は今まさに、製作速報でやってる

憂「あ、あの俺さんって彼女とかいるんですか?」
完全にネタ だがそれがいい

唯「憂、彼氏できたんだ〜。おめでと〜」
上記とは違って普通の恋愛モノ 

男「ここがけいおん部か……」
普通に面白い 

こんなところかな 他にもいろいろあると思うけど
556 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 20:28:00.85 ID:GHLy4DU0
あ、ごめん 一番下は、男「けいおん部か……」だった

追加で
キョン「これなんてエロゲ?」 唯「ふぇ?」
古泉「これは酷いエロゲですね」澪「えっ?」
ハルヒとけいおんのクロス はまればどっぷりはまれる
557 :澪「ネックはフェンジャパ、ボディはフェル」 [sage]:2010/07/11(日) 05:28:44.71 ID:4pAhfESO
澪「ペグは1〜3がシャーラーで4だけGOTOHかな」

唯「え?ふぇん、え?」

澪「ブリッジはたぶんヤマハに付いてたやつで、コントロール類はたしかフェルナンデスだよ」

澪「ピックガードとスイッチプレートはなんと本家USA!」

澪「で、PUはグレコなんだ。これで¥16,000なんだよ。安いと思わないか?」


っていうのなんだけど
誰も得しないと思う
558 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 21:20:28.97 ID:qz.cx2c0
>>555
ありがとう。早速ここでやってるのみてみるかな。
559 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/11(日) 21:25:51.56 ID:3l18scSO

「重いんDEATHけどー」

唯「失敬なっ、私いくら食べても太らないのに」

「何も背負わないよりh」

澪「嘘だっ!!!」

梓「ひっ!?」ビクゥ

和「あ、唯おはy……」

唯「和ちゃんおはよ〜」ブラーン

「……おす」

和「……」

唯「どしたの、和ちゃん?」ギュウ

和「……大変だと思うけど、がんばって」ポン

「……うん」

唯「?」


澪「……くすん」

梓「げ、元気出してください」

律「……」

560 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/11(日) 22:27:13.22 ID:3l18scSO

ヤスミジカーン

律「なんか急にアイツと仲良くなったよな、唯」

唯「へ?そ、そうかな」

律「どんな心境の変化かな〜?」

律「もしかして私らに内緒で付き合ってるトカ?」

唯「ま、まだそんなんじゃ///」

紬「(まだって言った!)」

律「ふ〜ん。ま、ギター同士交流を深めるのは良いと思うけどさ」

律「部活以外じゃ控えとけよー。男女でベタベタしてると勘違いされるかも」

紬「勘違い?」

律「不純異性交遊とかさ。つい最近まで女子校だったし、敏感そうじゃんそーゆーとこ」

唯「不純かなあ?」

律「本人にその気が無くてもそう見られるかもって事。ただでさえ唯はそーゆー事疎そうだし」

唯「りっちゃんも人の事言えないじゃん」ブーブー

律「なにおー!私だってなー!!」

561 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/13(火) 00:23:53.84 ID:dwSZzASO
……

律「(口ではああ言ってたけど)」

唯『ま、まだそんなんじゃ///』

律「(……赤くなってた)」

律「(やっぱ唯のやつ、アイツの事……)」

律「……」

律「(ち、違う。私は別にそんなんじゃ!)」

律「(でも……)」

律「(……ああああモヤモヤするっ!)」ガシガシ

律「……」

律「……早くドラム叩きたいな」ハァ

562 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/13(火) 00:29:13.34 ID:dwSZzASO
ホウカゴー

律「おっしゃー!練習するぞー!!」ドコドコ

澪「お、今日はいつになくやる気満々だな律」

律「なーに言ってんだ澪、私は何時もやる気全開だぜー!」

梓「いつもティータイムでダラダラしてるのはどこの誰ですか?」ジロ

律「(´・3・`)〜♪」

澪「よし、部長様のやる気が抜けないうちに始めるか」

「よっしやるかーっと。そういえば、澪」

澪「ん?」

「こないだ言ってた歌詞、どうなった?」

563 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/15(木) 00:04:36.29 ID:upaDYESO
律「お、なんだかんだでやる気になってんじゃん」

「わざわざ書いてくれるのを無下に扱う程鬼じゃないって。で、どうなんだ?」

澪「うん、まだ途中までしか出来てないんだけど……」ペラ

律「見せて見せてー!」バッ

澪「ちょっ、律!」

律「どれどれ……」

「……ほぅ」

澪「ロック系のバンドのを参考にしてみたんだけど……どうかな」

律「今までのと雰囲気変わるけど……」

唯「カッコイイよ、澪ちゃん!」

澪「ほ、ホント!?」

「うん、これならいける」

澪「よかった〜」ホッ



歌詞出来るの早過ぎるって?
こまけぇこたぁいいんだよ!
564 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/15(木) 00:16:09.96 ID:upaDYESO
紬「でも、この赤と青で色分けしてるのは?」

律「ホントだ」

澪「うん、今回は男女のツインボーカルにしてみようかなって」

「へぇ」

律「確かによく見ると赤い方は女っぽい歌詞だな」

「でもそうすると歌うのはどっちにするんだ?俺は確定として」

梓「この歌詞だったらやっぱり澪先輩の方が……」

唯「はいっ!!歌う!歌いたいです!」

律「なぬ!?」

梓「唯先輩が、この歌詞を?」

唯「がんばりまっす」フンス

梓「カッコイイ唯先輩……」

律「……無いな」

「……無い無い」

唯「ひどいっ」ガーン

565 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/15(木) 23:05:09.41 ID:upaDYESO
「だって、なあ」

律「可愛い系だもんな、唯は」

梓「ですね」

唯「ムギちゃ〜ん、皆がいぢめるよう〜」シクシク

紬「よしよし」ナデナデ

律「かといって、肝心の大本命は」

澪「むりっ」ビク

「これだもんなあ」

「紬はキーボードで精一杯」

律「梓は唯に輪をかけて可愛い系だし」

梓「う」グサリ

566 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/15(木) 23:17:02.90 ID:upaDYESO
律「後は……」

唯「……」パアァ

律「……」

唯「……」キラキラ

律「……」

唯「……アーアー♪」

律「……」

唯「うぅ……」クスン

律「……唯、やるか?」

唯「うんっ!!」パアァ

「結局こうなるのか」

梓「これが妥当ですかね。メインボーカルですし」

唯「がんばろーね!!」キュッ

「ん。ちゃんと練習しろよ?」

唯「もちろん!」ガッツ

567 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/17(土) 00:13:51.11 ID:OyjJ.wSO
律「……」

さわ子「唯ちゃんがボーカルなの納得いかない?」

律「そんなこた無いんだけどさ、上手いし。けどなんつーか……」

さわ子「ははーん、彼とコンビなのが面白くないのね」

律「や、べ、別にそんなんじゃ!ってさわちゃんかよ!」ビクゥ

さわ子「そんな人をボウフラみたいな言い方……」

律「神出鬼没なんだよいつもいつもっ」

さわ子「まったく……。それはともかく」

律「?」

さわ子「りっちゃんがねぇ」ニヤニヤ

律「っ!?だ、だから違うって……!」

さわ子「私から言えるのは一つだけ」

『さわ子……やりすぎ』

「……後悔しないように、ね」ホロリ

律「さわちゃん……」ホロリ

568 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/17(土) 00:27:23.02 ID:OyjJ.wSO
―休日―

「……ぐぅ」

ユガミネジーレタセカーイガー♪

「……でんわ」モゾ

アオニソマピッ

「……ふぁい」

唯『おはよう!』

「……おかけになったばんごうは、げんざいしようされていまぐぅ」

唯『え?何?聞こえ』プツッ

「……ぐぅ」

569 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/17(土) 00:33:26.21 ID:OyjJ.wSO
間違えた。

×ユガミネジーレタセカーイガー
○ユガミネジーレタセカーイデー

つか見てる人いる?
570 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/17(土) 00:40:04.13 ID:OyjJ.wSO
おうふ。もいっこミス

>>567
×「後悔しないように、ね」ホロリ
○さわ子「後悔しないように、ね」ホロリ

571 : ◆ayZJhizcqo [sage]:2010/07/17(土) 10:03:06.58 ID:mOVxSVco
見てるぜ
572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/17(土) 14:42:22.95 ID:NarGXeg0
楽しみにしてる
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/17(土) 19:23:44.85 ID:4mJcWnA0
毎日ニヤニヤしながら見させてもらってる
もはやこれを楽しみに生きてると言っても過言ではない
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 22:51:07.49 ID:ObFPO6AO
見てるず
575 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/17(土) 23:33:28.40 ID:OyjJ.wSO
……

「……ごめんなさい」

唯『わかればよろしい』

「で、何の御用でしょうか?」

唯『えっとね、今日空いてるかな?』

「まぁ、休日なので」

唯『よかったぁ。じゃあこれから駅前に集合!』

唯『それと、お昼ご飯の心配は無用でっす』

「いいけど、何すんの?」

唯『秘密特訓!』

「……はい?」



>>571-574
ありがてぇ……ありがてぇ……!

576 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/18(日) 06:24:36.33 ID:OK0rhYSO
……

「で、秘密特訓とな」

唯「うん。今度の新曲って、二人でボーカルだよね」

唯「だからちゃんと息を合わせられるように練習した方が良いかなって」

「なんと。唯の口から真面目な言葉が」

唯「失敬なっ」ブーブー

「でもさ、練習なら普通に音楽室でいいんじゃ」

唯「それじゃあ秘密特訓にならないよっ!」

「や、だから秘密にする必要性がだね」

唯「なんかカッコイイ!」キリッ

「……さいで」

577 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/18(日) 22:30:30.23 ID:OK0rhYSO
「んで、どこで練習するんだ唯?」

唯「しゃらっぷ!」

「は?」

唯「これから秘密特訓をするわけですが、特訓中君は私を敬うように」

唯「何故ならボーカルに関しては私の方が先輩なのだから!」キリッ

「まあ一理あるか。では具体的にどうすれば?」

唯「常に敬語、そして私の事は先輩と呼ぶようにっ」

「了解しました平沢先輩っ。で、これから我々はどちらに?」

唯「カラオケボックス!」

「了解しました先輩。お荷物お持ち致します」

唯「う……うむ、よきにはからえ」

「では参りましょう平沢先輩」

唯「……」

「先輩?どうかなさいましたか?」

唯「……なんか他人行儀〜」イヤイヤ

「……自分で言ったんじゃん」

578 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/18(日) 23:15:13.07 ID:OK0rhYSO
カラオケボックスー

「よっし、じゃあ早速練習を」

唯「何歌おうかな〜」ピコピコ

「早速脱線すんな」コツン

唯「あたっ!?」

「秘密特訓はどこいったんだよ」

唯「れ、練習前のウォーミングアップって事で……だめ?」

「……」

唯「……」ジィッ

「……はぁ、まぁ少しくらいなら」

唯「やったー!」

「(せっかく来たんだし、これくらいはいいか)」

3 hours later ...

……ジャーン

「おっしゃあ96点!」ガッツ

唯「上手いうまーい!」パチパチ

「いやーカラオケなんて来るの久しぶりだから燃える燃える」

唯「今度は皆で来ようね」

「だな。軽音部の……」

唯「軽音……部?」

「……」

「「練習!!!」」

579 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/19(月) 22:37:25.56 ID:utbQssSO
店員「ありがとうございましたー」

「……」

唯「……」

「……どうすっか、平沢先輩」

唯「……ご、午後から頑張るって事で」

「(´・ω・`)」

唯「(´・ω・`)」

唯「き、気分転換にお昼にしよう、ね!」

「ん。そういえば昼御飯の心配は要らないって言ってたけど」

唯「ふっふっふ。じゃーん!」

「そ、そのバスケットは……まさか!」

唯「お察しの通り、手作りお弁当でございます!」

「憂ちゃんの、な」

唯「私だって手伝ったもん!」

580 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/19(月) 23:00:06.55 ID:utbQssSO
……

「まさかシートまで持って来ているとわ」

唯「お日様の下で食べるご飯はおいしいよ?」

「や、わかるけどさ」

唯「さてさて、それではバスケットオープン!」

「うわ、すごいなこれ。とゆーか量が多すぎないか?」

唯「男の子だし、練習でお腹空くだろうからって」

「……別の理由でハラペコだけどな」グー

唯「……うん」グー

581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 10:34:30.45 ID:.jHWgQDO
バラもユリもあるならチューリップもあってもいいと思うの
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/20(火) 19:27:20.74 ID:7DL.qXU0
今やってる「もしも世界が(ry」すごく好き

久々にウィキ見たら、唯「思い出し笑いだよ!」ってのもあってこれもめちゃくちゃ良かった

ああ、やっぱり自分はけいおん! キャラ×男キャラに弱いらしい
583 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/22(木) 00:29:05.17 ID:RkH4UASO
「……き、気を取り直して食べるか!」

唯「だね!いただきます!」

「ます!」

「……うま!話には聞いてたけど、ホントに料理上手なんだな、憂ちゃんて」モグモグ

唯「自慢の妹です。えっへん」

「で、唯が作ったのは?」

唯「へ?」

「手伝ったんだろ?」

唯「えっと、その、うん」

「……何を手伝った?」

唯「……盛り付け」

「……」

唯「……」

584 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/22(木) 00:45:25.15 ID:RkH4UASO
唯「男の子って、やっぱり料理出来る女の子の方がいいのかなぁ」

「まあ出来ないよりは良いだろうな。どじっこ属性でも無い限り」

唯「じゃあ君は?」

「なんで俺」

唯「身近な男の子の意見をぜひっ」ズイッ

「ん〜、まあ嬉しいかな。けど女の子の手料理に喜ばない方が稀……」

唯「そっかぁ、憂に教えてもらおうかな〜」

「良いんじゃないか?女の子だし。男は胃で捕まえるとゆー先人のありがたーい言葉もある」

唯「捕まえる?」

「好きな人は手料理で落とせって事。唯だってその内恋の一つもするだろうし、腕を磨いて損は無いんじゃないか?」

唯「好きな人……か。うん、頑張るっ」

「その意気だ。応援してんぞ」

唯「うんっ!」

585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 06:05:32.88 ID:oyYGEUDO
すでにいるじゃないかけいおんぶの仲間が特に梓ベアトリーチェマグナムいつもべったりくっついてる
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 10:35:45.07 ID:FDyPz.E0
唯が「君」て言うのに違和感を感じる
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/22(木) 20:43:56.24 ID:LNgUgbo0
つっても名前つけるわけにもいかないですし君しかなくね
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 20:58:52.97 ID:FDyPz.E0
○○君みたいにお好きな名前をつけてください
てのじゃ駄目?
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 22:57:18.08 ID:q.toTgDO
脳内補完ですね、わかります

人によって唯ちゃんは
ちゃん付けで呼びそうとか君付けで呼びそうとかあだ名で呼びそうとかイメージあるものですからね
590 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/22(木) 23:04:46.93 ID:RkH4UASO
個人的に唯は名前+君付けなイメージだけど、名無しな以上そうするわけにもいかず、考えた結果がこれですた。
どうしたらいいかしら。
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/22(木) 23:21:17.82 ID:QI9FYLU0
>>590
君のままでいいと思うよ
それ以外はどうしても不自然
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 23:29:26.44 ID:iZy2KrEo
男君でもいいんじゃね?
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/23(金) 03:41:23.05 ID:A5b/wQDO
こんなときこそ誠君でい(ry
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/23(金) 10:20:29.51 ID:1c2TIYDO
二度とその名を書き込むな
595 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/24(土) 00:30:47.33 ID:L/tcDYSO
……

「ごちそうさまげふ」

唯「美味しかった〜」ゴロン

「そういえば、さ」

唯「んー?」

「良かったな、足良くなって」

唯「うん。もう完璧」ブラブラ

唯「ありがとね、心配してくれて」

「あたりまえだろ。大事な友達なんだから」

唯「……友達、かぁ」

「どした?」

唯「んーん、何でもないっ。さってと」スック

唯「いこ?」

「ん。さぁて、午後は真面目に秘密特訓しますか」

唯「カラオケに夢中にならないようにね」

「それはお互い様だっ」



とりあえず「君」のままで行こうと思いまふ。
596 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/25(日) 00:20:44.78 ID:0JNIJASO
……

唯「ただいま〜」

憂「おかえり、お姉ちゃん」

「や」ノシ

憂「あ、わざわざ送ってもらってありがとうございました」ペコ

「気にしない気にしない……って、このやりとりも何度目だろうな」

唯「そういえば、最近送ってもらってばっかりだったね」

憂「うぅ、何度もお世話になってるのに、ちゃんとした御礼一つ出来ないなんて……」ショボン

「だから気にしないって。……そだ、お弁当美味しかったよ」

憂「あ、はい、どういたしまして。……そうだ!」

唯「ど、どしたの憂?」

憂「良かったら、家で晩御飯食べていって下さい!」

597 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/25(日) 00:28:31.87 ID:0JNIJASO
「へ?いや、だからそんなつもりで送ったわけじゃ」

憂「あの、今日カレーなんで量はあるから大丈夫ですっ」

「や、量の問題じゃ……」

憂「……」キュッ

「あの……」

憂「……」ジッ

「……その」

憂「……っ」ジワ

「……お邪魔します」

憂「はいっ!」パァッ

唯「は〜い、一名様ごあんな〜い」

「(涙目+上目遣い+袖掴み+妹=断れない)」

598 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/25(日) 22:48:22.61 ID:0JNIJASO
唯「いただきま〜すっ」

「ます」

憂「いただきます」

「(……なんか居づらい)」パク

「あ、美味い」

憂「よかったぁ、お口に合って」ホッ

「いやいや、口に合うなんてレベルじゃないよコレ。香りが良いって言うか」

憂「はい。今日は頑張って、カレー粉から作ってみたんです。初めてだったから、美味しく出来るか心配だったんですけど」

「や、ホントによく出来てるよこれ。美味い美味い」モグモグ

憂「あ、ありがとうございます」テレ

「妹はこんなに出来る子なのに、姉ときたら……」

唯「うまうま〜」

599 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/25(日) 23:05:09.91 ID:0JNIJASO
憂「あ、あのっ!お姉ちゃんも頑張ってるんですよ!お昼のお弁当つめるの手伝ってくれたりっ」

「(ええ子や……)」ホロリ

「まったく、こんなんで料理覚えられるのかね」

唯「んむ?……んく。頑張るよ!」フンス

憂「ええっ!?お姉ちゃん、料理覚えたいの!?」

唯「うん。だからこれからよろしくね、憂」

憂「私は全然良いけど……なにがあったの?」

唯「やっぱり女の子たるもの、ご飯の一つも作れないとダメだと思うんだよ」キリッ

唯「男の子は腸で捕まえる……だっけ?」

「胃だよ胃。腸じゃ嗜好云々じゃなくなるぞ」

唯「そうそう、それそれ」

憂「(なるほど……お姉ちゃん、先輩の為に……)」

憂「わかった。一緒に頑張ろうね、お姉ちゃん」

唯「うんっ」

600 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/26(月) 22:28:42.76 ID:s/a1g2SO
「ごちそうさま」

唯「でしたっ」

憂「お粗末さまでした。さてと、片付けを……」

「ああ、俺がやるよ。食いっぱなしじゃ悪い」

憂「え?いいですよ、お客様なんですから」

「良いから良いから。唯とテレビでも見てなって」

<キョウノレッドー!

唯「あははははっ」

憂「で、でも……」

「(さっきもそうだったけど、なかなかに頑固だ)」

「じゃあせめて、手伝わせてくれないか?」

憂「……それなら、はい」

「おし、じゃあさっさとやっつけますか」

601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/26(月) 22:39:17.89 ID:XwBHMwM0
憂フラグが確立してしまう
マズイぞ唯!
602 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/26(月) 22:53:26.70 ID:s/a1g2SO
「……ほい」カチャカチャ

憂「はい」キュッキュッ

「……よっと」カチャカチャ

憂「……はい」キュッキュッ

憂「それにしても、手際いいですね」

「そっかな」

憂「さっきもカレーの味の違いに気がついたし、普段料理してるんですか?」

「いや、食べる専門」

憂「じゃあどうして……」

「幼馴染が料理好きでさ。味見やら片付けやらいつも手伝わされて。たぶんそれが原因かも」

憂「幼馴染……女の子ですか?」

「? そうだけど」

憂「もしかして彼女さんとか?」

603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 02:53:55.14 ID:lQCupMDO
憂ちゃんプラグがぷんぷんとします

まあ、唯ちゃんとお付き合いすることになったら自動的に憂ちゃんも付いてくる気がしないでもないのですが…
604 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/27(火) 23:40:49.81 ID:jo0PG6SO
「まさか。そんなんじゃないよ」

憂「ホントですか?」

「近すぎて気付かない〜とか漫画じゃよくある話だけどさ、ホントに近くに居すぎると何にも感じないもんだよ」

憂「そういう……ものですか?」

「うん。家族みたいなもんだ。」

憂「そうですか……あ」

「終わったな、片付け」

憂「ですね。ありがとうごさいました」

「いいってことよっ」

憂「(いつも一人でだったけど……)」

憂「(こうして一緒に家事をするのって楽しいかも)」

唯「お疲れ様〜」ダラダラ

「少しは手伝ったらどうなんだい?」

憂「(お姉ちゃんのお婿さんって事は、私にとってはお兄ちゃん)」

憂「(……お兄ちゃん、かぁ)」

605 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/27(火) 23:50:26.11 ID:jo0PG6SO
『憂、はよ〜』

憂『あ、お兄ちゃんおはよ』

『また一人で朝ご飯の仕度して……。手伝うって言ってんのに』

憂『無理に起こすのも悪いし……。あ、そこのお皿取って』

『ほい。つっても兄としては妹にばかり無理させられないわけでだね』

憂『その気持ちだけで充分だよ。それにお兄ちゃん、片付けはともかく味見しか出来ないじゃない』クスッ

『なにおうっ!これでも日々成長して……』

憂『じゃあ今出来る事をしてもらおうかな。はい、あーん』

『あむ。……うん、いつもながら美味い』

憂『ありがと。もうすぐ出来るから、お姉ちゃん起こして来て?』

『りょーかい』


憂「……いいかも」

606 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/28(水) 00:24:27.32 ID:Fy5lKcSO
……

「それじゃ。カレーごちそうさま」

憂「また来て下さいね」

「いや、何度もご馳走になるのは……」

憂「問題ないですっ全然っ」

「そ、そうか……?」

憂「はいっ」

「んじゃ、また明日」ノシ

唯「ばいば〜い」ノシ

バタン

憂「さあお姉ちゃん、明日からビシビシ行くからねっ」

唯「う、うん。(憂がいつになく燃えているっ)」

607 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/28(水) 23:01:41.24 ID:Fy5lKcSO
「おっと」

律「……よ」ノシ

律「珍しいじゃん、こんなとこで」

「そりゃこっちの台詞。家、こっちじゃなかったろ」

律「あたしはただの散歩。そっちは?」

「ん?ん〜……」

律「……唯んちから出てくるの見えたけど、なんかあった?」

「(おっと、見られてたか)」

唯『秘密特訓!』

「(黙っといた方が……良いんだろうなぁ)」

律「……どした?」

「……いや、散歩中にたまたま鉢合わせてさ」

律「……っ」

「だべりながら歩いてたらこっちまで来ちゃって、ついでだからってお茶ゴチになって」

律「……嘘だろ」

「へ?」

608 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/28(水) 23:14:54.88 ID:Fy5lKcSO
律「何で嘘……吐くんだよ」

「や、嘘なんて」

律「駅前の公園。二人でお弁当食べてた」

「……っ」

律「今も口元にご飯粒ついてる」

律「唯んちで飯食ったんだろ?」

「それわだな……」

律「なんでっ……仲間に隠し事なんて……」

「おい……」

律「……仲間じゃなかったのかよ!おまえにとってあたし……達なんて」

「……それ以上言ったら怒るぞ」

律「だってそうだろ!隠し事なんて、あたし達の事信用してn」

「……っ!」

パンッ

律「っ!」

「律。それ、本気で言ってんのか」

律「……違うのかよ」

「……わかった」クルッ

律「お、おいっ」

「……」



こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ(´・ω・`)
609 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/29(木) 00:59:11.56 ID:vecvv6SO
……

澪「あれ、律は?」

紬「今日は気分悪いから帰るって……」

澪「朝から元気なかったのはそのせいか」

唯「大丈夫かな、りっちゃん……」

梓「部活、どうしましょうか」

澪「ドラムがいないとなぁ。……よし、今日は練習は休みで律のお見舞いを……」

さわ子「ちょ、ちょっと!一大事よ!」ガチャッ

紬「ど、どうしたんですか先生」

さわ子「とにかくこれ見て!」ペラ

梓「封筒、ですか?」

澪「名前は……あいつか」

紬「中身は……退部届けね」

……

唯澪紬梓「……へ?」

610 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/29(木) 19:01:04.79 ID:mLQZKnko
……

律「……」


律『ちぇー、せっかくの休みだってのに、澪のやつ忙しいーとか』

律『しゃーない、適当にブラついて帰るかぁ……ん?』

『ど……ひら……う』

律『お、良いところに良い暇つぶしはっけーん♪おー……い?』

唯『……かん……昼……ね?』

律『え……唯?』

律『……』コソ

『そ、そのバスケットは……まさか!』

唯『お察しの通り、手作りお弁当でございます!』

『憂ちゃんの、な』

唯『私だって手伝ったもん!』


律『……デート、だよな』

律『……』

611 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/29(木) 19:13:04.44 ID:mLQZKnko
律「……っ」

body and sou タイヨウアビーテー♪

律「……澪?」

律「……どした?」ピッ

澪『大変だ律!アイツが……退部届をっ!』

律「っ!……」

澪『律?』

律「……いいんじゃないか?辞めたくなったんだろ」

澪『おい!何でそんな事』

律「アイツが辞めようがどうしようが、あたしには……関係ない」

律「アイツにとって軽音部なんて、そんなモンだったんだろ」

澪『……何かあったのか?』

律「っ……別に」

澪『あったんだろ』

律「……」
612 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/29(木) 19:26:10.90 ID:mLQZKnko
カクカクシカジカ

澪『……はぁ』

律「な、なんだよ」

澪『ただのやきもちじゃないか、それ』

律「なっ!?」

澪『人にはさんざん男が苦手だの何だの言っといて……』

律「ち、違」

澪『わない。アイツと唯がデートしてるのが面白く無かったんだ』

律「……」

澪『そうだろ?』

律「……」

澪『……私は、さ』

律「……?」

澪『女の子してる律、可愛いと思う』

律「ひぇっ!!?」

律「な、なんだよ急に!!」

澪『律の事だから、どうせ恋する乙女〜なんて自分のキャラじゃないなんて思ってるんだろうけど』

澪『変じゃないよ。おかしくない』

律「澪……」

澪『だからさ、もう少し自分に素直になってもいいんじゃないか?』

律「……」

澪『……じゃあ、アイツを探さないといけないから。じゃ』プツン


澪「……ふぅ」パタン

澪「まったく、お互い馬鹿だよ」
613 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/29(木) 19:36:40.52 ID:mLQZKnko
……

「……はぁ」

ユガミネジーレタセカーイデー♪

「……誰だよ」

着信:紬

「……」

アオニソマピッ

「……もしもし」

紬『やっとつながった!あ、あの、えと』

「落ち着けって」

紬『落ち着けるわけ無いよ!あんな物出してっ』

「ですよねー」

紬『ねぇ、どうして?音楽嫌いになったの?』

「まさか」

紬『それじゃあ……』

「その逆」

紬『逆?』
614 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/29(木) 19:44:52.14 ID:mLQZKnko
「最初こそ軽音部で白一点でさ、正直絡みづらかったけど」

「去年の文化祭とか今年の新歓とか、何度もライブやって。練習して。ティータイムの方が多い気がしなくも無いけど」

「そんな中で、結構仲良くなれたって思ってたんだよ、俺としてはさ」

「けどさ、律はそうじゃなかったみたいで。“あたし達の事信用してないんだろ”って言われた」

紬『そんな事無い!』

「!?」

紬『りっちゃんがあなたの事嫌ってるなんて絶対にない。むしろ……』

「むしろ?」

紬『……ああもう!とにかく一回ちゃんとりっちゃんと話し合って!』

「えー」

紬『えーじゃない!』

「それに俺はともかく向こうがど……」

紬『どうしたの?ね』ピッ

「……よ」

律「……よ」


615 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/31(土) 03:00:50.84 ID:bonlpsSO
律「澪に聞いた。何だよ、辞めるって」

「……俺の軽音部が好きって気持ち、伝わってなかったみたいだし」

律「そんな事無い!」

「や、だってお前」

律「違うんだよ!あたしの言いたかったのは……そうじゃなくて」

律「水臭い……も違うか。えと、だから」

「律?」

律「……ああもう!まどろっこしい!」バッ

「!」

チュッ

律「こ……こーゆー事だよ///」
616 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/31(土) 03:04:56.73 ID:bonlpsSO
「」

律「唯がお姫様だっこされたの見て、あたしもされたいって思った」

律「お前と唯がデートしてるの見て、なんかやだった!」

律「だからなんか苛々して、思っても無いきつい事言っちまった。ごめん」

「」

律「……聞いてるか?」

「」

律「……ちょっぷ」ビシ

「はっ!?」

律「をい」

「ショックでちょっと意識がログアウトしてた」

「やー良かったよう、嫌われてたんじゃなくて。むしろ逆だもんなあ」

「……」

「ぇえええええっ!!?」

律「遅っ!」

「えと、返事、した方がいいんだよな」

律「ストップ!」

617 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/31(土) 03:11:06.99 ID:bonlpsSO
「へ?」

律「今はしなくていい。これじゃズルいってゆーか唯に悪いってゆーか……」

「?」

律「とにかくっ!」

律「ほら、行こうぜ」

「どこに?」

律「学校。退部届撤回するんだろ?」

「……おう」


「……そういえばさ」

律「ん?」

「別に唯とデートなんかしてないすよ」

律「は?じゃああれは……」

「ボーカルの秘密特訓」

律「……」ガツン

「痛いっ」

律「(手作り弁当二人きりで食べる秘密特訓があるか!)」

618 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/31(土) 03:16:56.37 ID:bonlpsSO
……

「……タダイマ」ゲッソリ

澪「こってり絞られたみたいだな」

「軽はずみに出す物じゃ無いって怒られた……」

梓「当たり前です!人騒がせにも程があります!」

紬「まあでも、これでいつもの軽音部に戻ったね」

唯「よかったぁ〜」

澪「よしっ、それじゃあ早速」

律「刑の執行ですっ!」

「は?」

律「今回の騒ぎ、正直さわちゃんのお説教だけじゃ償いきれないと思います」

律「よって彼の刑は、駅前の洋菓子店で皆に奢る事!」

「なん……だと!?」

澪「オイ律、練習は!」

619 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/31(土) 03:28:00.18 ID:bonlpsSO
律「今日一日くらいだいじょぶだって。来る人手ぇ上げて!」

唯「はいっ!」

紬「は〜い」^^

梓「……はい」オズ

澪「(梓まで!?)」

律「よっし決まり!」

澪「まったく……」クスッ

律「ほぉら行くぞ!」キュッ

「ん?」

唯「いこっ!」キュッ

「お?」

澪「モテモテだな」

紬「モテモテね」

梓「モテモテですね」

「ヤカマシイ」

620 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/07/31(土) 15:13:01.19 ID:1erIY.Eo
とりあえず一旦区切りまふ。
幼馴染の正体とか憂暴走とか、学園祭まで書くつもりではいるけど
書き溜めてから投下する予定。やっぱノリで書くのは良くないね。
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 16:31:40.52 ID:sMTZ3UDO
一旦乙っぽ

憂に袖口つかまれて涙目で上目遣いされる主人公ウラヤマシス

また期待してます〜タラオですー
622 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 19:56:58.40 ID:/es9Y.DO
唯「私の夢は火影になること」

初めて顔合わせするチームで自己紹介をしようということになり最初に名乗りを上げたのは唯だった。

唯「んでもって、里のみんな全員に私の存在を認めさせてやるんだ!」

明るく元気よく…まるで期待と不安で一杯の高校入試の面接を受ける男子中学生のような雰囲気のある発言だ。

さわ子「(へぇなかなか面白い成長したじゃない…)」

律「私は田井中律、そのぉ〜将来の夢っていうかぁ〜好きな人っていうかー……キャー!!」

さわ子「(最近のくのいちは忍術より恋だな…」
澪「私は秋山澪 嫌いなものならたくさんあるが好きなものは特にない」
律「(キャー!)」ジー

唯「………ふんす!」

澪「それから夢なんて言葉で終わらす気はないが野望はある……一族の復興とある女を必ず●す事だ」

さわ子「(やはり……」
唯「(私の事じゃないだろうな…」

律「(キャーカッコイイーキャー!」

さわ子「んま、全体を通して分からん事の方が非常に多かったがまぁそんな事でうだうだは言ってられないからね」
623 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 16:09:23.59 ID:6bSHvYDO
さわ子「私はさわ子 これから君達とフォーマンセルのチームで数々の任務をやっていく事になるわけである」

澪「フォーマンセルだと?足手まといが増えるだけだろ」

さわ子「(ビクッ)」

唯「そうだそうだ!特にそこのクール装ってるムカつく女だよ!」

律「こら!いい加減にしなさい!」

さわ子「………あぁーなんていうかぁ…君達の第一印象は嫌いだ」

唯「えっ」

律「おぅ」

澪「ふん」

さわ子「私から見れば君達みんな小うるさいヒヨッコだね」

澪「なにがいいたい」

さわ子「何か違う?初めての顔合わせでいざ自己紹介しよって時に喧嘩ふっかけて……私が今までみてきた奴らだってそこまでじゃなかったね」

唯「おうおうおう!黙って聞いてりゃ言いたい放題だな!そう言うあんたはさっき遅刻して来たでしょう!」

さわ子「あぁそれは私の特技みたいなものだよ、そう言えばまだ私の自己紹介の途中だったね」

さわ子「好きな食べ物も特にないし、嫌いな食べ物も特にない...ただこれだけは嫌いなものがある」

律「なっ…なに」

唯「ゴクッ…」

澪「………」

さわ子「掟を破る奴だ なんでも一つの大きな塊があればそこに掟やルールが存在する」

唯「ふんっ!」

律「でもそれとさっきのとは違うんじゃ…」

さわ子「だけどそれよりもっと嫌いなものがある……それを今の君達には叩き込まなければならない」

唯「もったいぶらずに言ってよ」

さわ子「言ったって分からないよ実戦して確かめないとね」ギロリ

唯・律「ッ!!」
624 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 04:03:58.72 ID:XHB822Y0
漫画を文字にしてるだけだな
625 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/19(木) 23:35:17.35 ID:NgP7d6SO
>>619の続きなんだけど、投下してもよかですか?
626 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 00:06:23.32 ID:RacV/S2o
>>625
お願いします
627 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 00:18:56.82 ID:06IHAUSO
これまでのあらすじ

琴吹紬の眉毛はたくあんである。

「(はらへった……)」ジー

紬「私の顔に何かついてる?」

「紬……食べていいか?」

紬「えっ///」

律「ちょっ、お前なに言ってんだよ!」ガタッ

唯「ハレンチだよっ!」ガタッ

「や、お腹空いて……」

律「きたのか!ムラムラきちゃったのか!」

唯「エロエロだよ!」

「……何の話?」

紬「あ、あの」

律「そうだムギ!ムギからも何か言ってやれ!」

紬「……やさしくしてくださいね///」

唯「ムギちゃんが乗り気だ!」ガーン

………
……


「……zzz」

姫子「もう放課後だけどー。部活行かなくていいのー?」

「zzz……やさしくするから……むにゃ」

姫子「濡れ場?」



本編 このあとすぐ

628 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 00:23:16.99 ID:06IHAUSO
「パトラッシュ……寒いんだ、懐が」クスン

律「泣かない泣かない。今回はお前が悪いんだろー」

澪「お前もだろ!」ガツン

律「あいたっ」

唯「よしよし」ナデナデ

「おぉ……やさしいなぁ唯わ」

唯「でも皆に迷惑かけたのは悪い事だと思うよ」

梓「心配しました!」

紬「うんうん」

「ごめんなさい……」

唯「よし、心の広い唯さんは、あなたの罪を許しましょう」キラキラ

「ありがてぇ……ありがてぇ……!」

唯「とゆーわけで。はい、あーん」

「?」

唯「一口あげる〜♪」

律「っ!」

「……いいのかい、唯さんや」ホロリ

唯「いいんだよ。だからたーんと召し上がれ」キラキラ

「あーん……むぐっ!?」

629 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 00:30:27.32 ID:06IHAUSO
唯「え?」

律「そりゃっ、あたしのモンブランを思う存分堪能するがいいわっ」

「……んぐっ。ちょ、お前美味いけど危ないだろ美味いけど!」

梓「二回言いましたね」

澪「大事な事なのか?」

律「美味いか、美味いだろう。もう一口いくか?ほれあーん♪」

「や、あの」

律「遠慮しなくてもいいのよ、ほれほれ」

「え……と、あーん?……むぐぅっ!?」

唯「ほいっ!おいし?」

「……うまいっす」

唯「良かった〜」ニコニコ

律「っ!こっちもまだまだあるぞっ」ズイッ

唯「食べて食べてっ」ズズイッ

「(餌付けぽい!?)」

630 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 00:35:19.02 ID:06IHAUSO
律「ふーっ、余は満足ぢゃ」

澪「明日からはしっかり練習するからな!」

梓「そうです!」

律「その割に二人ともしっかり食べてるじゃん」

梓「そ、それは……」

「ごめんな」

澪「え?」

「軽率だったよ。皆の事考えずにさ」

梓「先輩……」

律「もうこんな事が無いようになっ」

「……律に言われるとなんかむかつく」

律「なんだとーっ!」

澪「……私達は、仲間だ。だから」

「ああ。最後まで全員一緒に、な」

梓「はいっ」

律「よっし、湿っぽい話はこれでおしまい!これからどうする?」

紬「これからって?」

律「いつもの部活終了の時間にはまだあるし、どっか遊びに行かないかってさ」

紬「行く!行こう!行きたいです!」

梓「三段活用……」

「まぁゲーセンあたりが妥当か?」

唯「カラオケなんてどうかな」

澪「いいんじゃないか?時間は……二時間弱くらいか」

律「おーし、そうと決まればれっつらゴーゴー!」

紬「ごー!」
631 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 00:39:07.64 ID:06IHAUSO
律「さって、何歌おっかなー」ペラ

唯「とりゃ!」ピッ

梓「早いですね唯先輩……ってこれは」

紬「デュエット曲?」

唯「特訓の成果だよっ」

「昨日の今日でか?まぁいいけどさ」

澪「特訓?」

「まぁ聴けばわかるって。よし、行くぞ唯」

唯「がってん!」


〜〜♪

律澪紬梓「おぉ〜」

「どうよっ」

梓「凄いです!上手でした!」

澪「初めてとは思えない……まさか」

唯「秘密特訓の成果です!」フンス

律「(ほんとに特訓してたのか……)」

「さーどんどん歌おうぜー。時間が勿体無い」

澪「……よし、じゃあこれを」

律「ていやっ」ピッ

澪「ちょっ律!」

梓「あ、またデュエット」

律「ほら、歌うぞっ」グイ

「え、また俺?」

律「あぁん?あたしとのデュエットが歌えないってのか?」

「(ノリが酔っ払い……)」
632 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 21:36:45.60 ID:KsfcIJ.o
〜〜♪

律「くっ、点数が伸びない……!」

「だって俺、この歌知らないし」

律「そんなもんノリで何とかしろよぅ」

「無茶言うなっ」

唯「ふふん」

律「ちくしょーっ悔しい!」

紬「次は私が行くわ、りっちゃん」

律「頼んだぞムギ!」

「なにこの流れ」


〜〜♪

紬「そんな……」

律「元合唱部志望のムギですら……」

唯「えっへん」

「のどいたい……」

律「次は……梓!」

梓「いや、普通に一人で歌いたいんですけど」

律「ほほう、つまり自信がないと」

梓「む」

「あの、りつさん?」

律「それじゃあ仕方ない。澪、頼」

梓「待ってください、やってやるです!」

律「ニヤソ」

梓「ほらっ行きますよ先輩!」

「えー」
633 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 21:40:24.48 ID:KsfcIJ.o
〜〜♪

梓「と、届かない……」ガクリ

唯「まだまだだねっ」ハナタカダカ

「……けほ」

律「くそーっ、まだまだぁ!」


店員「ありがとうございましたー」

唯「完全しょーり!」ブイッ

律「くやしー!」

梓「けどこれなら本番も……」

紬「大丈夫そうね」

唯「息ぴったり!相性抜群だよっ」ギュッ

「 カラ ッ  ナ テノ」

律「ぐぬぬ……」

澪「それはともかく……」

「オ ノコ 、 ンデ ?」

梓「完全に駄目になってますね、喉……」

律「……てへっ」

澪「無理させすぎだ!」

律「だってぇー」

「モ  メポ」
634 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 21:48:53.40 ID:KsfcIJ.o
アサー

「はよー」ガラガラ

姫子「おはよーって、どしたのその声」

「ガラオゲで歌い過ぎた……」ガラガラ

姫子「だいじょぶ?」

「なんとかな…けほ。昨日よりは良ぐなったがら」

姫子「飴いる?」

「あんがと」コロコロ

ヒルー

姫子「まだ駄目?」

「駄目ぽい」

「ん、メール」パカ

From:唯
至急二組に来られたし!

「なんだろ?」

姫子「デートのお誘い?」

「あ゛ほたれ」
635 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/20(金) 21:54:09.25 ID:KsfcIJ.o
「何の用?」

律「よーす。まだ治んないなー声」

「誰がさんのせいでな」

唯「んっとね、ハイこれ」

紬「この香り……生姜湯?」

唯「うん。昨日の話したら、憂が飲んで貰ってって」

「じゃあ遠慮なく。……あ゛ぁ〜、うまい」

澪「相変わらず気が利くなぁ憂ちゃんは」

律「唯には勿体無い妹だよな」

唯「りっちゃんしどいっ」

律「じょーだんだってww」

「ふぅ、ご馳走様。ありがとなー唯。ほい、カップ」

唯「いえいえ、お気になさらず〜。うん、普通に飲んでもおいし〜」クピ

澪「あっ」

律「どした澪?」

澪「えと、その……カップ……」

紬「あ、間接キス……」

「う。わ、悪い」

唯「い、いいよそんな気にしないで。やじゃないし///」テレ

律「……ぷす」

「いでぇっ!?なにすんだよ律っ」

律「べっつにー」プイ
636 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/22(日) 12:44:06.78 ID:.rWijWQ0
俺得のSSがやってきた
637 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 21:26:05.56 ID:FdDFa9k0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1282479537952.jpg
律「出来たー …と言っても私の部屋にこんなものがあっても仕方ないし、後で聡にあげるか」
 カチャ
律「…誕生日に何やってんだろ私。まあ誕生日が夏休み中にあるから仕方ないんだけどさ」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1282479554278.jpg
 ガチャ
澪「律、お邪魔するぞ」
律「おー 澪、何も言わずに入ってくるとは流石だな」
澪「律が部屋にいることくらいわかるよ」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1282479572623.jpg
律「ちょうど良かった 暇だから何かしようぜー」
澪「あー それもいいんだが、その前にその… ちょっとな」
律「?」
澪「よっと」ゴソゴソ

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1282479594393.jpg
澪「誕生日おめでとう 律」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1282479612448.jpg
律「おー 澪からシュークリームのプレゼントだ! って何か歪んでね?」
澪「その… さっき軽音部の皆で選んだんだ。律が好きそうなものを」
律「え?」
澪「それで私が持ってくる時にちょっと形が崩れちゃったんだけど…」
律「…やめたやめた」
澪「お、おい!崩れちゃったのは謝るから! だから…!」

http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1282479630334.jpg
律「澪も一緒に食べるぞ」
澪「え?」
律「これさっさと食べて、全員音楽準備室に呼ぶんだよ」
澪「律…」
律「さっき選んだって事は全員空いてるだろ。どうせ暇なんだから集まって演奏でもしようぜ」
澪「…うん わかった」

――――――

昨日の夜に21日はりっちゃんの誕生日って知った
シュークリームしか用意出来なかった
638 : ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/23(月) 23:53:10.11 ID:hJcc1Sco
唯「唯憂に偽装した唯梓に扮した唯澪SSだよ!(暴力描写あり)」

----------------------------------------
唯「ただいま」

憂「お姉ちゃん、おかえり!遅かったね」

唯「しっかり練習したからね。今日の晩御飯は?」

憂「ハンバーグだよ、お姉ちゃん」

唯「……わたしはお魚が食べたいんだよね」ギロリ

憂「ごめんね、すぐ買ってくるよ」

唯「うん、悪いね〜、ハンバーグはゴミ箱に捨てておくよ」ニコニコ

憂「えっ、うん……」

すーぱー!

憂「お魚とは言っても、お姉ちゃんお腹すいてるだろうし」

憂「すぐ食べれるもの、あっちょうどお刺身安くなってるや」

憂「はもの湯引きだぁ、美味しいよね、これにしよう」

憂「お姉ちゃん喜んでくれたらいいな」ニコニコ
639 :2 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/23(月) 23:54:35.43 ID:hJcc1Sco
じたく!

憂「ただいま」

唯「遅いよ、憂」

憂「ごめんね、お姉ちゃん。でも、すぐ食べれるよ」

唯「なにこれ」

憂「あれ、お姉ちゃんハモだめだったけ」

唯「じゃなくてこのシール5割引って」

憂「う、うん、安くなってたかr唯「」ガシッ

憂「お、お姉ちゃん、なんでお腹叩いたの」

唯「なんでだと思う?」ボカッ

憂「わ、わからないよ、やめ、やめて」

唯「これ、余り物じゃん、売れないからシール貼ってるんでしょ?」グイッ

憂「そんな、ちがうよ」(お姉ちゃん顔近い……)

唯「違わないよ。残飯じゃん、つまりゴミだよ」

憂「そ、そんな……」

640 :3 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/23(月) 23:55:31.19 ID:hJcc1Sco
唯「憂はお腹ペコペコで待っている私に廃棄物を持ってきてるんだよ、自覚ない?」ドンッ

憂「そ、そんなつもりじゃ、きゃ」

唯「憂がさぁ、どんなつもりとか、わたしは知らないよ。わたしは憂の態度に怒ってるの」ドカッ

憂「お、お姉ちゃんやめて……ごめんなさいごめんなさい」

唯「わかればいいよ、叩いたりしてごめんね?」

憂「ごめんなさい」クスん

唯「仕方ないなー」ヨシヨシ

憂「ごめんなさい」クスン

唯「いいよ!今宵はお姉ちゃんがカップラーメンを作ってあげよう!」フンス

憂「わ、わたしは大丈夫だよ、ハンバーグあるし」

唯「あんなもの食べられないよ、一緒にラーメンたべよ?」ニコニコ

憂「ひっ、あっ、はい」

唯「憂はいいこー。いいこー」

憂(お姉ちゃんに褒められた)

憂「えっ、へへへ……」
641 :4 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/23(月) 23:56:45.61 ID:hJcc1Sco
梓「憂おはよ?」カサカサ

憂「あは、ううん、梓ちゃん」

梓「なんか夏休み中にいいことあったの?かな。ずっと笑顔だけど」

憂「えへ、へ、うん、まあね」

梓「そう?(でも何かおかしい)」

憂「えへ、へ、うん、大丈夫」にへら

梓「(……おかしすぎるよ、唯先輩に相談しよう)」

てぃーたいむ!

梓(唯先輩以外に心配かけさせたくないし、帰り道に相談しよう)ズズッ

律「はい、解散!」

梓「えっ、まだ練習してな」

律「明日からでいいんだよ、澪かえるぞー」グイッ

澪「えっ、そんな(まだ唯といたいし)律「いいからいから」グイッ

紬「あらあらーじゃあ私も失礼するわね(律澪ハァハァ)」スッ

梓(これはチャンス?!)「唯先輩一緒にかえりましょう!」

唯「(なんでゴキブリと一緒に帰らないといけないんだよ……でも、ボッチもいやだしな)いいよー」 (5/55)

きたくちゅう!

梓「というわけなんです」

唯「そうなんだ、気づかなかったなあ」

梓「そうなんですか?明らかにおかしいですよ」

唯「とうだいもとなんとかじゃないかな」

唯(……)

642 :5 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/23(月) 23:57:13.02 ID:hJcc1Sco
唯(つーかなんでコイツそんなに突っかかってくるの?)イラ

梓「うーん、もしかして悩みとかあるのかも」

唯「ちょっと待ってよ、あずにゃんの話によると憂は幸せそうなんだよね?」

梓「そうなんですけど、なんかおかしいですよ、憂」

唯「でもさ、幸せだったらいいじゃん」(ループかよ、話聞いてるの、このゴキブリ)イライラ

梓「私憂のことが心配なんです」キリッ

唯「大丈夫だって」ニコッ

梓「……そうですか」

唯「うん、あ、じゃあここで。あずにゃん明日部活でね!」

梓「はい……(こっそり憂の家の様子をうかがってみよう。車の陰に隠れておけば……)」 カサカサ

梓「そーっと、よし、ここならばれない……はず」

唯「ただいまーういーういー」

憂「お姉ちゃんおかえrー」ぐふっ

梓「!!(帰宅後いきなりボディーブロー?!)」

唯「憂、あんたゴキブリになんかいったの?」ドカッボコッ

憂「えへ、な、にもいってないよ」ニヤニヤ

梓(じゃれあいってレベルじゃないよ……!)

唯「何にやけてんだよ!イライラするよ!」

憂「あ、えへ、ごめんなさいごめんなさい……」ボカッ

唯「こっち来なさい」

憂「う、うん、え、へへ」

梓「もう我慢できない、や、やめてください!」

唯「?」
643 :6 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/23(月) 23:59:02.53 ID:hJcc1Sco
梓「唯先輩なにしてるんですか?」

唯「あずにゃんこそ、なんでそんなところにいるの?」

梓「あまりにも様子がおかしかったのでこそっり見ていました」

梓(唯先輩なんか怖い……)

唯「ふーん、で?ていうか、家庭の話に口突っ込まないでくれる?」にこっ

梓「……大切な友達が虐待を受けているところはミノがせません。詳しくお話させてください」

唯「(はー足が震えているよ)まあ、「憂の」友達だもんね、いいよ、入りなよ」

梓「……おじゃまします」

唯「憂、いつまで惚けてるの」ガシッ

憂「ぐふっ、あ、あ、梓ちゃんいらっしゃい」えへ、へ、

きゃくま!

唯「あー、私は少し着替えてくるからゆっくりしていてよ」

憂「はい、梓ちゃん、おかしとお茶」スッ

梓「ありがとう、でも憂大丈夫?」

憂「うん、おねえちやん褒めてくれるし大丈夫だよ」にこにこ

梓「でも、あんなのおかしいよ、絶対唯先輩をとめてみせるから」

憂「とめるって何を?」

梓「えっ」

唯「あずにゃんお待たせ」

梓「はい、あ、あの憂にあんなことするのやめてあげてください」

唯「あんなことって?」

梓「ぼ、暴力ですよ」

憂「あれはお姉ちゃんの愛の鞭だよォ」だきっ
644 :7 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:00:34.52 ID:9BVr.XUo
梓「えっ?憂?」

唯「そうそう、悪いことした子をしつけているだけだよ」

梓「そんな、悪いことなんてしてなかっ」ぐふっ

唯「してるよ、あずにゃんも、憂もね。悪い子にはお仕置きが必要だね」グイッ

梓「や、やめてください」

唯「今やめたらお仕置きにならないよ」

憂「梓ちゃんが悪いから仕方ないよ」ヘラヘラ (9/55)

梓(わ、私がおかしいの?いたい、いたい)

数十分後!

梓「」

唯「ふふ……あっ大丈夫だよ。ばれにくいところしか叩いてないからさあ」

唯「たぶん誰にもバレないよ?わたしとの秘密の共有だね」ドカッドカッ

梓「痛い、痛いです、やめてください、もうやだぁ……」

憂「変な梓ちゃん、本当は嬉しいくせに」にへらにへら

梓(嬉しいわけないよ、いたいよいたいよ)

憂「お姉ちゃん!梓ちゃん涙流して喜んでいるよ!」

唯「そうなんだぁ、じゃあもっとサービスしてあげようっと」

梓「へっ、どうしてスカート脱がすんですか?」

憂「あっ、お尻ぺんぺんだね!いいなぁ」

唯「はっ?こんな汚いお尻私が触れるわけないじゃん」

梓「き、きたないなんて」

唯「汚くないの?はー、ほんと、あずにゃんって自意識過剰だよね」 (10/55)

憂「あはは、やめてあげてよ、お姉ちゃん、私の友達だよ」

唯「そっかー、「憂の」ともだちだもんね、じゃあ、憂が自由にしてもいいよ」

梓「ど……どうしてこんなことに……」
645 :7 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:01:37.48 ID:9BVr.XUo
唯「どうしてって、あずにゃんが悪いんだよ、ねー憂」

憂「うんうん、梓ちゃんが反省したらお姉ちゃんゆるしてくれるよ」パシンパシン

梓(……そっか、私が悪かったんだ)

梓(うん、そうだよね、逆らった私が悪いんだよね)

梓(ちゃんと謝らないと……そしたら許してもらえるはず)

梓「あ……あの、ごめんなさい」

唯「え?言葉だけの反省なんていらないよ」ニヤニヤ

憂「うんうん、そうそう、そういのって一番いやらしいよ」クスクス

梓「そんな……ヒクッ……」

唯「憂!ひどいよ!なんてこと言うの!」(バシッ)

憂「えっ、(バシン)

梓「ふぇ……」(唯先輩いいにおい)

唯「あずにゃん大丈夫だよ〜♪」だきっ

梓(痛いのとまった)

梓(そっか私憂に叩かれてたんだ、唯先輩は止めてくれたんだ)

唯「あずにゃんはいい子、いい子」

梓「にゃあ……」

憂(……お姉ちゃん……)グスッ
646 :9 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:02:08.14 ID:9BVr.XUo
梓「あれから私は唯先輩の奴隷として楽しい毎日を過ごしています」

梓「憂の気持ちが今ではよくわかります。唯先輩はすごく優しい」

梓「叩いたりするのも私が悪いことをしたから」

梓「私に気づかせるため」

梓「その証拠に他の人にはバレないようなところを叩いてくれます」

梓「唯先輩によるとこれは秘密の共有らしいです」

梓「ふふ……唯先輩との秘密の共有」

梓「ほんとうに逆らっていた私は愚かだったと思います」

梓「これからは唯先輩の奴隷として生きていこう誓います」

憂「梓ちゃんにお姉ちゃんを取られる日が増えました」

憂「悔しいけれども、お姉ちゃんが楽しそうに虐めているのでいいと思います」

憂「だけどイライラする時もあるのでそんなときは梓ちゃんで発散します」

憂「梓ちゃんは馬鹿です」

憂「髪を下ろした私をお姉ちゃんと間違えます」

憂「それがまたむかつきます」

憂「でも、嬉しそうに叩かれるから途中で髪をポニテにしてネタばれします」

憂「その時の梓ちゃんの絶望顔は何度見ても笑えます」

憂「だけど、やっぱりお姉ちゃんに愛されたいな……」

憂「お姉ちゃんと一緒に過ごす時間が私にとって大切な時間です」

憂「でも、梓ちゃんは私の大切な友達だから」

憂「我慢できます、お姉ちゃんを取られていても」

憂「梓ちゃんは私にとっても特別な友達だから」
647 :10 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:05:09.21 ID:9BVr.XUo
ぶしつ!

唯「ええっ、澪ちゃん……いまなんて?」

澪「わ、私は唯が好きなんだ」

唯「ああ、友達として!うん、私も澪ちゃん好きだよおー」

唯(いや、マジで。他はウザい部長にオープンなガチレズのセレブにゴキブリ……)

唯(いちばんマトモだと信じていたのにー!)

澪「ははっ、やっぱりこんなのおかしいよな」ぐすっ

唯(うわ、なんかヤバイ雰囲気)

澪「……」くすん

唯(うわーなんか部の空気壊しそう……)

唯(確かに変態ばかりだけれどもそこそこ楽しいから)

唯「えっと、澪ちゃん?私はそういうふうにみてなかったからわからないよお」

澪「だよな、いや、唯すまなかった」

唯「だからちょっとずつ教えてよ!」ガシッ

澪「……!」

唯「ね」

唯(澪ちゃんの性格からすれば態度を保留していれば食いついてくることはない!) (15/55)

唯(っていうか、のぶこじゃないや、りっちゃんとできてるもんだと思ってたけど)

澪「そ、そうだな!」ガシッ

唯「ほらほら、みんな来ちゃうよ!」

澪「う、うん!」

唯「……」

唯(嬉しそうだなぁ、でも、どうしよう)

唯(まあ、澪ちゃんがなんか言ってくるような気がするよ)

648 :11 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:05:39.66 ID:9BVr.XUo
澪「じゃあさ!早速部活終わったら一緒に帰ろうよ!」

唯「(別にいつも通りのような気もする。でも、そのくらいでいいなら!)うん、いいよ!」

澪「〜〜♪」

ガラッ

律「ちぃーす」

唯「やっほーりっちゃん!隊員!」ビシッ

律「おはよう唯隊員!」ビシッ

澪「おはよう律隊員!」ビシッ

唯「?!」

澪「あ……いやいや、釣られただけだ」

澪(いえない、唯と同じ事をしたかったなんて)

紬「おはよー」

梓「おはよーございます」

律「よし、みんな揃ったな!ムギ!お茶の準備を!」

紬「うん、今日も買ってあるわよ」

唯「わーい、ケーキ!」

唯(これだよ!これ!私がけいおん部に求めるものは!)

梓「もうーたべ終わったら練習しますよー」

梓(唯先輩のホッペにケーキついてる、舐めたい……そしてめってされたい……)

律「ん?澪今日はやけにテンションたかくないか?」

澪「なんでもないよ」

澪(唯にチャンスもらえたチャンス)
649 :12 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:07:23.91 ID:9BVr.XUo
律(……)

紬(それにしてもえらく梓ちゃんは唯ちゃんを凝視してるわね)

紬(あっ、そうか。今日は唯ちゃんあずにゃんダイブやってないものね)ピコーン

紬(ふふ、梓ちゃんたら)

紬(唯梓だと思ってたけど梓唯が正解なのかしら)

紬(でも、この梓ちゃんの表情すてきね)

紬(でもりっちゃんも捨て難いわ)

紬(いつもにまして澪ちゃんに熱い視線を注いでるし)

紬(澪ちゃんもそれに気づいてるからか凄い笑顔)

紬(やっぱりこの二人できてるのかしら)

紬(でもいい表情が取れたわー)

紬(今日も部室の防犯カメラをチェックするお仕事が楽しみだわ)

きたくじかん!

澪「ああ、今日は私が鍵を閉めるよ」

律「そうか?悪いな、待ってるよ」

澪「いや、ちょっと今日は唯と用事があるから先帰ってくれ」

紬(まさかの唯澪!古典ね!)

紬(最近はレアになったカップリング、これは手に入れたい)

紬「そうなのーねえ、りっちゃんに梓ちゃん、私寄りたいところあるからついてきてくれないかな」

梓「あ、はい、わかりました」

律「そっかー、わかった、じゃあ澪また明日なー」

紬(作戦通り)

律「えらい楽しそだなーそんなに楽しみなのか?」

紬「ええ!もちろん!」

650 :13 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:07:59.49 ID:9BVr.XUo
澪「ふう、やっと帰ったか」

唯「ん、そうだね、じゃ、私たちも帰ろうか」

澪「えっ、そんな、ちょっとおはなしとか」

唯「お話ならいつもしてるじゃん」

澪「そうじゃなくて」

唯「なに?」

澪「ん……チュ」

唯「んっぐ?!」

澪「あ、わるい、つい」

唯「いや、キスは嫌いじゃないんだけれども」

澪「すまん……」

唯「受身のキスって凄い嫌いなんだよね」
651 :14 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:10:03.90 ID:9BVr.XUo
澪「受身のキスが嫌いって……唯は誰かとキスしたことあるのか、私は今のがファーストキスだけど」

唯「澪ちゃんには関係ないよ」

澪「関係ある!」

唯「えっ」

澪「私は,唯のことが知りたいんだ」

唯「……」

澪「だって唯が好きだから」

唯「……すき?わたしが?」

澪「ああ、そうさ!好きなんだよ、大好き!」

唯「どうして」

澪「理由なんかないよ、好き、好きなんだ」

唯(……なんだろう、好きなんて言われなれてるのにな)

澪「唯……?」

唯「あ、あ、ごめん」

652 :15 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:11:03.04 ID:9BVr.XUo
澪「唯は……私のことすきじゃないよな」

唯「えっ」

澪「私が邪魔ならことわっても構わないよ、部活とか関係なしに」

唯「……最初はさ、そういうつもりだったんだけど」

唯「いまは気が変わったや」

澪「……」

唯「なんかね、よくわかんないんだけどさ」

澪「……!」

唯「澪ちゃんが私の事好きなんだな、ってことが本当にわかって」

澪「………!!」

唯「私も澪ちゃんのことが好きになっちゃったかも」

澪「……!!!!」

唯「だから、よろしくおねがいします!」

澪「ああ……こちらこそよろしく」

唯「じゃあ、一緒に帰ろか!」

澪「うん!」

唯「あ、そのまえに……」

澪「なに?」

唯「ハグしてもらいたい、わたしするばっかりであまりされたことないし」

澪「ふふっ、もちろん」

唯「あったかい……」
653 :16 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:13:19.15 ID:9BVr.XUo
唯(はぁ……やさしくされるっていいな)

唯(……そうだよ、そうなんだよ)

唯「逆に優しくされないのは、つらいよね」

唯(……なんで気づかなかったの、憂やあずにゃんにどれだけ)

唯(うっ、でも、私が悪いんだもん、キチンと二人には今までのこと謝って)

唯「……許してもらえないかも」

唯「でも、まず謝ろう」

ひらさわけ!

憂「お、お姉ちゃん、今日のごはんはトリカツだよ」

唯「おいしそうだねぇ!」

憂「えっ、うん……」

唯「おいしいよ、おいしいよ……」

憂「お、お姉ちゃんどうしたの?」

唯「憂」

憂「うん」

唯「今までのこと謝って許してもらえるとは思ってない」

憂「?」

唯「せっかく憂が作ってくれたごはんゴミ箱に捨てたりそんなことばっかりして」

唯「わたしどうかしてたんだよ、でも、悪いことしたのは変わらないから」

唯「ごめんね、憂」

憂「?」

唯「ごめんね、憂?」

憂「……うん、よくわからないけど、お姉ちゃんが喜んでくれるならそれでいいよ」

唯「ほんと?うん、わかった、これからは優しいお姉ちゃんになるから!かむばっくわたし!」

憂(……)
654 :17 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:14:11.38 ID:9BVr.XUo
ういのへや!
prrr prrr

憂「梓ちゃん、お姉ちゃん何かあったのかな」

梓「唯先輩になにかあったの?」

憂「うん、お姉ちゃんが全然「叱って」くれないんだ」

梓「唯先輩が?うそでしょ?そういえばさっき私も泣きながら電話もらったけど……」

憂「ほんと?私も泣きながら謝られたよ。なんのことかさっぱり……」

梓「うーん、もしかして試してるのかも」

憂「ためす?」

梓「うん、ほら間をあけて一気にーって」

憂「そういうものかなぁ」

梓「しばらく様子をみてみよう」

憂「うん、そうだね。部室とかではどうだった?」

梓「最近はスゴくキラキラしてるよ」

憂「ふふっ、いつものことじゃない」

梓「そうだね、そうそう、こないだ唯先輩にねえ、学校で「叱られ」たの」

憂「わたしは学校で「叱られ」たことはないなぁ、どんなことをされたの?」

655 :18 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:14:47.45 ID:9BVr.XUo
梓「ふふっ、部活いったら唯先輩だけだったからさぁ、つい発情しちゃって」

憂「それは仕方ないね、私もお姉ちゃんみたら興奮してくるもん、それで?」

梓「案の定先輩にばれて」

憂「お姉ちゃん、鼻がきくもんね」

梓「もーパンツ脱いだらぬらせないから発情しないでしょって、パンツを取り上げられたんだ」

憂「えーお姉ちゃんにパンツ没収されたの?いいなぁ」

梓「うん、わたしの脱ぎたての匂いが染み込んだパンツ取られっちゃった」

憂「お姉ちゃんパンツ取ったら匂い嗅ぐでしょ?」

梓「うん、くんくんって嗅がれてさ、あずにゃんくさいよーだって」

憂「でも、パンツ履き替えるなっていったのはお姉ちゃんなのにね」クスッ

梓「ちがうよ、パンツ汚しちゃった私が悪いんだよ」

憂「そうだね、でねでね……」

すうじかんご!

コンコン

唯「ういー、お友達とお電話?もう、12時だから寝ないとだめだよ」

憂「あっ、うん……」

唯「……?まあ、おやすみ」

ガチャ

憂「やっぱりお姉ちゃんおかしいよね」

梓「うん、ちょっと変だった。もう少ししっかり様子みてみるよ」

憂「うん、お願い。じゃ、明日ね」

梓「おやすみ」
656 :19 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:17:15.66 ID:9BVr.XUo
ことぶきけ!
紬「ふふ、今日も部の安全を守るために部室防犯チェックよー」

紬「結局あの二人はどうなったのかしら」

紬「早送り早送りと……」ハァハァ

紬「ここね!ええと、音量音量、ヘッドフォン……」

紬「>>650-652……」

紬「…!!キマシタワー!」

紬「まさかの澪唯!」

紬「これは公認にして終始イチャイチャをみたいわ……」

紬「でも、公認にしたら嫉妬に燃えるあずりつ!」

紬「それもみたいわ……」

紬「ああ……私は一体どうすれば……」

れんしゅう!まえ

唯「だからさ、澪ちゃん私はカミングアウトしたほうがいいと思う」

澪「え、それは恥ずかしいし」

唯「いやいや、りっちゃん澪ちゃんのこと好きじゃん」

澪「えっ、そうなのか」

唯「うん、あきらかに」

澪「でも、私は唯が好きだ」

唯「うん、だけど、隠れてたら嘘付いてるのと一緒だよ」

澪「た、たしかに……」

657 :20 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:18:01.83 ID:9BVr.XUo
唯「だからさ、みんなの前で言おうよ」

澪「うん、そうだな、そっちのほうがいいかもしれない」

唯「きまりだね私から言うよ」

澪「いや、私が」

唯「どうぞどうぞ」

澪「やっぱり、唯がいってよ」

唯「澪ちゃんに任せた!」ニカッ

澪「もー」

ぶかつ

紬「……」(昨日は結局寝れなかったわ……)

梓「……」(唯センパイまだかな〜)

律「……」(昨日は澪からメール来なかったな……まあ、そんな日も多いけどさ)

ガラッ

唯「おはよ!」

紬「おはよう唯ちゃん澪ちゃん」(やっぱり一緒に来たわね)

梓「おはようございます」(ああ……唯先輩……)

律「おはよう!澪!」

唯「じゃーん!実は澪ちゃんから重大発表があります!」

澪「え、今言うのか?!」

唯「善は急げだよ!澪ちゃん」

澪「ああ……実は私たち付き合うことにした」

律「」

梓「」

紬「キマシタワー」
658 :20 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:19:47.25 ID:9BVr.XUo
梓「……今日部室で」

憂「うん、どうしたの梓ちゃん」

梓「澪先輩が唯先輩とつきあうって」

憂「つきあうって?」

梓「恋人同士ってことみたい」

憂「えっ」

梓「……ほんきみたい。唯先輩も終始デレデレして」

憂「許せない……それでおかしくなったんだ、お姉ちゃん……どうしよう?」

梓「……とりあえずなんとか別れさせないと」

憂「そうじゃないとお姉ちゃんは帰ってこないよね」

憂「私もおなじだよ、許せない。でも、どうやって?」

梓「どうしようか……」

憂「うーん」

梓「もう、いっそのこと殺しちゃう?事故に見せかけてさ」

憂「あ……そうだね」

憂「じゃあ、梓ちゃんが他のメンバーの気を引いておいて」

梓「うん、まかせて」

憂「でも、しっかり準備しないとね……」


659 :22 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:20:58.23 ID:9BVr.XUo
梓「あーあーこんなことしたくないんだけれども」

憂「澪のせいだよ、ぜんぶ」

梓「そうだね」

数ヵ月後!

憂「いろいろ準備かかっちゃったけどついにこの日がやってきたね、梓ちゃん」

梓「うん、この計画なら大丈夫だよ」

憂「だといいけれども、目撃者を絶対つくらないように……」

梓「じゃあ、行ってくる」

憂「うん、放課後にお姉ちゃんのふりして呼び出すから」

梓「うん」

ほうかご!
憂「澪ちゃん〜!ごめん、まった?」

澪「どうしたんだ、唯。こんなところに呼び出したりして」

憂「……澪ちゃん、目をつぶって」

澪(……こ、これはまさかのキス!)

澪「ああ……こうか?!」

憂「うん。クスッ、ばいばい澪ちゃん」

澪「ああ……なんかういて、ういて……いや本当に浮いているよ!」ぼちゃーん!

憂「ふふ、これでいい……」
660 :23 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:22:54.15 ID:9BVr.XUo
唯「……うそ、澪ちゃんが行方不明?!」

紬「ええ……」

唯「そんな……うそだ」

律「……」

唯「うそだ嘘だうそうそ……」

数日後!ひらさわけ!

憂「お姉ちゃん……落ち込むのはわかるけど……」

唯「大丈夫だよ、病院で睡眠薬もらってきたし……また今日からゆっくり寝れるよ」

憂「うん……」

梓「あ、唯先輩、心配なのでおじゃましました」

唯「あ、あずにゃん……」

憂「……ねえ、お姉ちゃん」

唯「なに?」

憂「澪さんには悪いかもしれないけれども、あの人あまり評判よくなかったよ」

唯「……」

梓「一理あります。ファンクラブがあるということはアンチも当然いるっていうことですからね」 (37/55)

唯「……」

憂「……だから、私はほっとしてるというか」

梓「澪先輩には悪いですけど、正直私も同じ気持です」

唯「……何言ってるのふたりとも!」バァン

憂「……ッッ」

梓「…!」

唯「私にとって!澪ちゃんはすごい大切な存在だった!」バシッバシッ

梓唯「……!」

唯「いくらふたりでも澪ちゃんをばかにすることは絶対に許さない!」バァン
661 :24 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:24:09.15 ID:9BVr.XUo
数時間後

唯「ハァハァ……」

唯「あぁ……また、まただまた暴力振るっちゃった」

梓「ハァハァ」

憂「ハァハ」

唯「……ううっ」バッ

梓「……」

憂「……お姉ちゃん、いった?」

梓「うん、みたいだね」

憂「……ひさびさだったぁ」

梓「うん……すごくよかった……」

憂「アハハハ、あの人突き落として本当によかった」

梓「うん、そうだね……!」

唯「え……いまの……う、うそ……そんな、澪ちゃんを殺したのは」

唯「そんな……澪ちゃんは事故じゃなくて」

唯「あの子たちが……そんな……私はどうすれば?」


唯「……どうしようもないよ、もう私はダメだ。遺書書いて死のう……待ってね澪ちゃん」→入れ替わりEND

唯「これは問い詰めなきゃダメだね、でも、あの子たちおかしいし、包丁持って行こう」→梓自殺END

唯「…ははは、包丁どこだっけな……もういいよね、待ってて澪ちゃん」→憂梓殺し合いEND

唯「…!そんな、今の話本当?」ガチャ→誰も死なないEND
662 :25 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:25:03.97 ID:9BVr.XUo
憂唯入れ替わりエンド
憂「でも、お姉ちゃん遅いね」

梓「もしかしてもうお眠りになったのかも」

憂「そうだね、お姉ちゃんの部屋で様子を見に行ってみようか」

梓「せんぱい……?!」

憂「お、お姉ちゃん。お姉ちゃん……」

梓「せ、先輩、どうして、こんなに一気にお薬飲んだら……」

唯「」

梓「あっ。こっ、これ遺書?」バッ

憂「えっ、なんて書いてある?」

梓「えっと、「「澪ちゃんごめんなさい。だまっていけれども、憂とあずにゃんがおかしくなったのは」

憂「全部私平沢唯の責任です。私は彼女たちにしてはいけないことをしてしまいました」

梓「澪ちゃんごめんなさい、私は澪ちゃんといっしょに?」

憂「いたいから?」」なんだろう、これ。変な手紙だね」

梓「うん、唯先輩がこんなものを書くとは思えない」

憂「じゃあ、これはお姉ちゃんじゃないんじゃないかな」

梓「言われてみればこれは唯先輩ではないかも」

憂「お姉ちゃんの偽物だね、これは」

梓「うん、唯先輩がこんなにも澪のことを書くなんて、心を奪われているなんてありえないよ」

憂「そうだよね、じゃあお姉ちゃんはどこにいったんだろう」

梓「はは、もういですよ、憂に化けるのは」

663 :26 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:26:08.97 ID:9BVr.XUo
憂唯入れ替わりエンド2

憂「そっか」

梓「そうですよね」

憂「うん、私が平沢唯」ファサ

梓「ぜんぜん気づきませんでした」キラキラ

憂「ごめんね、あずにゃん」ニコッ

梓「それでこれどうしますか」じと

憂「わ、わたしの偽物?こんなの気持ち悪いよう」

梓「わかりました、川に流しましょう。澪みたいに」パァァ

憂「それがいいね。そしてこのまちを一緒に離れようか、あずにゃん」

梓「はい、…い先輩!」

後日
二人の女子高生の遺体が並んで放置されていると近所の主婦から通報があった。

オーバードーズの茶髪と、溺死した綺麗な黒の長髪のふたりの女子高生。
検視の結果死亡推定時間は異なっていた。よって別々に死に至ったと考えられる。
警察は重要参考人として行方不明になっている被害者の妹と後輩を探している。

唯憂入れ替わり編 おわり
664 :27 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:29:40.51 ID:9BVr.XUo
梓自殺エンド 1

唯「ねえ、さっきの話し。本当?」

梓「なんのことですか」

唯「澪ちゃんを殺したのあんたたちなんでしょう」

憂「ちがうよ、お姉ちゃん、そんなわけないよ」

唯「もう、嘘をつくのはやめようよ」

憂「聞き間違えじゃないかな」

梓「私もそうおもいます」

唯「あっ、そう……じゃあさ、私死ぬよ、この包丁で」

憂「えっ、だめだよ、そんなこと」

梓「みんなかなしみます」

唯「だって、澪ちゃんがいない、世界なんて!もう、わたしには意味がないよ」

梓「……」

憂「……」

唯「うっ、うっ、澪ちゃん……」

憂「澪ちゃん澪ちゃんって、わたしをもっと見てよお姉ちゃん」

梓「そうですよ、せっかく私が選択肢を減らしてあげたのに」

憂「そうだよ、おね」ぐさっ

憂「えっ、お姉ちゃんなんで」

唯「やっぱりあんたらじゃん」

唯「こんなことはしたくなかった」

梓「う、うい……」

憂「……いたいいたい」

唯「澪ちゃんはもっと苦しんだよ!」

梓「やめてください!」
665 :27 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:30:57.60 ID:9BVr.XUo
梓自殺エンド2

唯「邪魔しないで」ぐさっ

梓「ぶはっ」

唯「どうせあずにゃんも[ピーーー]つもりだけどね」

梓「わ、わたしは先輩のためを思ってしただけなのに……」

憂「そうだよ、この仕打ちはひどいよ……」

唯「もういいよ何も聞きたくない」ぐしゃ

憂「……!」ボキッ

梓「いま首おれてましたね……」

唯「憂はあんなのでも妹だから先にね、あまり苦しませたくないし」

梓「わたしは」

唯「大丈夫責任もって殺してあげるから」

梓「……ふふ、うれしいです」

唯「えっ」

唯「ほんきなの、それ」

梓「はい、本気です……いまも嬉しくてびちゃびちゃですよ」

唯「……あっ、そう」

梓「唯先輩?あ、あ、なにをやってるんですか」

唯「」ぐさっ

唯「はぁはぁ、あずにゃん殺しても罰にならないんだったらやらないでおくよ」

唯「ちゃんと生き残って罪を償って」

梓「なにいってるんですか、一緒にしにましょうよ」

唯「いやだよ、私は天国で澪ちゃんと暮らすんだよ」
666 :29 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:31:46.79 ID:9BVr.XUo
梓自殺エンド3

梓「天国?憂を殺したのに天国にいけるわけじゃないですか」

唯「あ」

梓「私達はおなじ地獄ですよ、人殺しですし」

唯「そ、そんな」

梓「ははは、先輩あの世でもお願いします」

唯「ああ、」

梓「ちょっと包丁おかりしますね」ひょい

唯「あああ」

梓「澪先輩を殺したのは憂だからまだ私はだれも直接殺していないんです」ぐさっ

唯「ああああ」

梓「だから唯先輩を殺して私も地獄行きのチケットを手に入れます」

唯「いやだ地獄はいやだ地獄」

唯「……みおちゃん、さよな」

梓「なんで最後まであんな奴の名前を呼んだでしょうか」スッ

梓「でも、いいですよ、それで」ぴたっ

梓「地獄で続きをやりましょう」ぐさっ

梓自殺編 おわり
667 :29 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:33:53.20 ID:9BVr.XUo
憂梓殺し合いエンド1

唯「がぁぁあ…!」

梓「なに今の音!」

憂「お姉ちゃん?!」

憂「包丁で自分の喉を……どうして?!」

梓「どうしてですか!」

唯(……)

憂「お姉ちゃん!」ガバッ

梓「唯先輩!」ガバッ

憂「……梓ちゃん、ちょっとお姉ちゃんからはなれて」

梓「えっ、どうして?」

憂「私がお姉ちゃんを独占したいから」

梓「意味がわからないよ、私も唯先輩といっしょにいたいよ」

憂「梓ちゃんはふさわしくないよ」

梓「なんですって」

憂「梓ちゃん、新入りじゃん、私より立場下じゃん」

梓「でも愛は負けていないよ」フンス

憂「知らないよ、というか私より愛があるとかありえないよ、どいて」ドカッ

梓「いたっ、ふーん……」チラッ

憂「なにか?」

梓「憂のせいで先輩は……」ジリッ

憂「はぁ?意味がわからないよ」ジトッ

梓「あのね、私憂がきらいだったの」ニコッ

憂「わたしも梓ちゃん、嫌いだよ」ニコッ

668 :30 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:35:34.30 ID:9BVr.XUo
憂梓殺し合いエンド2

梓「そっか、同じ気持ちだったんだ」

憂「そうだね、でさぁ、とりあえずお姉ちゃんに近づかないで」ジトッ

梓「ふふ、そうだね、ごめん、憂」スッ

憂「わかればそれでいいよ、お姉ちゃん……」

梓「くすっ」グサッ

憂「背中が痛い……それお姉ちゃんの……どういうこと?」

梓「」グサッグサッ

憂「……ああ、ほんと最低だね、梓ちゃん」

梓「別にそれでいいから、唯先輩の隣にいるべきは私だから、どいてね」ポイッ

憂「……」じり

梓「お待たせしました、唯先輩」チュ

梓「やっと邪魔者はいなくなりま」グサッ

梓「……まだ生きてたの」

憂「ひゅー…ひゅー…」

梓「あー、うん」ハァハァ

憂(少しでもお姉ちゃんのちかくで)

梓(どうせ死ぬなら唯先輩の隣で)

憂「あ、あ、あ……くそ」

梓「あといっぽなのにな」

憂 (でもお姉ちゃんの隣で[ピーーー]て)

梓(私はスゴく幸せです、唯先輩)

後日
唯の遺書から警察は梓と憂を澪殺人事件の犯人として断定。
殺し合いの動機は犯行の発覚を防ぐための同士討ちの結果と考えられている。

しかし唯に寄り添う二人の遺体はこれ以上ない笑顔であった。
憂梓殺し合い編 おわり
669 :31 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:37:42.42 ID:9BVr.XUo
誰も死なないEND1

唯「ねえ、今の話ほんとうなの」ガラッ

梓「そんなわけないですよ」ニコッ

憂「そうだよ、お姉ちゃん。澪さんはもう……」

澪「誰が死んだって?」ガラッ

憂「」

梓「」

唯「澪ちゃん!!ゆうれい?」

紬「ちがうわ、本物よ」

憂「え?そんなどこから……」

梓「鍵がかかってたはず……」

律「ああ、ぶっ壊した」

梓「なんと非常識な……」

紬「あなたちより常識はあるけどね」

律「そうだな、この殺人未遂どもが」

憂「知ってたんですか」

律「ああ、あまりにも澪の様子がおかしかったのであの日は私が澪を見張っていたんだ」

紬(それはいつものことじゃない)

律「そしたら憂ちゃんがいきなり澪を突き落とすからビックリしたよ」

憂「……」(まあ死体は確認してないけれども)

梓(そうだったんだ……)

紬「そして我が家で保護していたの」

唯「そ、そうなんだ、でも、よかった」フラッ

唯「澪ちゃん……!」ダキッ

670 :32 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:39:05.57 ID:9BVr.XUo
誰も死なないエンド2

澪「」パシッ

律「ww」

憂「!!」

梓「!!」

唯「いたっ……」ヨロヨロ

憂「どうしてお姉ちゃんを叩いたんですか」キッ

梓「澪先輩ひどいです」

澪「唯、こうなったのも全部おまえの暴力が原因らしいな」キリッ

唯「うっ、どうしてそれを」

紬(……私のタレこみだけど。平沢家にも安全のための防犯カメラ仕掛けまくってるから……)

澪「ほんとうだったのか。信じてなかったんたが」

唯「ご、ごめんなさぃ」ぽろぽろ

澪「謝るべきは私じゃないさ」

唯「でも、わたしが憂やあずにゃんにあんなことをしなければ怖い目には」

憂「ちがいます!私が自分できめたことなんです!お姉ちゃんは悪くありません」

唯「憂!」

梓「そ、そうです!憂のいうとおりです!私たちは澪先輩が憎くてやりました!」

唯「あ、あずにゃん!」

憂「だから、お姉ちゃんは」

梓「わ、わるくないんです」

唯「ふたりとも……ありがとう、そしてごめん」だきっ

671 :33 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:40:35.82 ID:9BVr.XUo
誰も死なないエンド3

憂「お、お姉ちゃん……」

梓「先輩に抱きつかれたの久しぶりです……」

唯「わ、わたしが悪いお姉ちゃんだったから」

唯「ふたりに迷惑かけて二人を変にして二人に、ううん、けいおん部のみんなにも辛い目にあわせて」ぐすっ

梓「先輩……」ヒクヒク

憂「お姉ちゃん……」スンスン

唯「もう一回私にチャンスください」

唯「今度は絶対にみんながハッピーになるようにするから」ニコッ

憂「……うん、わかった、いいよね梓ちゃん」

梓「うん、たしかに私達もおかしかったです」

憂「澪さん、申し訳ございませんでした」

梓「まず罪を償ってきます」

澪「……いや、それは大丈夫だ」

憂「でも!」

澪「別に司法に委ねたって私の鬱憤がはらされるわけじゃない」

梓「これは自分自身への戒めなんです」

澪「だったら私がみんなに罰を与えるよ」

律「ま、澪がいいならそれでもいいかもな」

紬(どんな罰かしら)wktk

澪「まず憂ちゃん!」

憂「はっ、はい」

澪「憂ちゃんは実行犯だから結構罪が重いよ」

憂「はい、覚悟してます」

672 :34 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:41:50.00 ID:9BVr.XUo
誰も死なないエンド4

澪「憂ちゃんには卒業までけいおん部みんなのお弁当を作ってもらう、それが罰」

憂「そ、そんなの……」

澪「納得いかないだろ?だから罰なんだ」

憂「はいわかりました……」

梓「私は……どうなるんでしょうか」

澪「梓はそうだな、今以上にギタースキルをあげること」

梓「戻ってもいいんですか、私なんかが」

律「澪がイイっていうならいいぞ」ニカッ

梓「わかりました、ありがとうございます」

澪「ん?罰になってない感じもするな」

澪「まあ、いいか。梓もいろいろ辛い目にあってたらしいし」

唯「後はわたしだね」

澪「唯はなぁ、そもそもの元凶だし」

唯「返す言葉もございません……」

澪「一番キツイ罰を用意してるよ」

憂「あ、あの、私が言えることではないんですけど」

梓「唯先輩にあまりひどいことは」

澪「なんだなんだ唯はモテモテだなぁ」

憂「別にお姉ちゃんが嫌いになったわけじゃないですから」

梓「やりすぎた罪を反省してるだけです」

律「ほんとに反省してるのか、おまえら」

澪「やめろよ、律。本当に唯が好きなんだろ」

唯「それで私はどうすれば……」

673 :35 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:42:35.96 ID:9BVr.XUo
誰も死なないエンド5

澪「こうだよ」チュッ

唯「……!」

梓「!」

憂「!」

律「」

澪「嫌いなんだろ?受け身のキス」

唯「確かにそういったよ……」

紬「きましたわー」

律「」

憂「」

梓「」

紬「梓ちゃんと憂ちゃんにはこっちのほうがよっぽど辛い罰だったのかもしれないわね」

紬「でも、リッちゃんせっかく澪ちゃん助けたのに……一番不幸なのはりっちゃんね」

674 :36 ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:43:15.72 ID:9BVr.XUo
誰も死なないエンド6

卒業式 ぶしつ!

律「今日で卒業か……」

梓「おめでとうございます」

律「おう、サンキュ他のは?」

梓「ああ、もうすぐじゃないですか?」

唯「おーい!みんなー」

梓「先輩おめでとうございます」

紬「ありがとう梓ちゃん」

澪「ありがとう、あっ、憂ちゃんも」

憂「お待たせしました!お弁当です」

澪「ありがとう、今日で最後だね」

憂「はい、作るたびになんであんなことを……したんだろうって、反省してました」

澪「そっか、辛い目にあわせてごめんね」

憂「いいえ、それが私の償いです……あの許されることではないんですが、本当にごめんなさい」

澪「いいさ、憂ちゃんは充分に罪を償った。梓も。それよりも唯!」

唯「わっ、大きな声出さないでよー!お弁当こぼしちゃった」

澪「おまえという奴は反省してるのか?」

唯「してるしてる。もう、いつまでも謝罪と賠償を請求するなんて澪ちゃんはほんとにチュッ

律「」

憂「」

梓「」

紬「きましたわー」

唯「……卑怯だよ」

おわり
675 : ◆whlj/RnKS2 [sage]:2010/08/24(火) 00:56:44.21 ID:9BVr.XUo
1時間ほどスレを占領してすいませんでした。
一応自分用まとめ貼っときます。


>>638-674 本編

>>638-640 唯憂DV編 (唯が憂に暴力をふるいます)
>>641-645 梓ボコボコ編 (平沢姉妹が梓に暴力をふるいます)
>>647-652 澪唯ラブラブ編(澪が唯に告白してさくっと付き合います)

>>653-655 梓性的いじめ編(R18の描写はないです)
>>656-657 澪唯恋人宣言編(梓憂がカオス化します)
>>658-659 澪川ながし編(凄惨な暴力シーンはありません)

>>660-661 エンドへの分岐あり(唯が梓憂に暴力あります)

>>662-663 唯憂入れ替わりエンド
>>664-666 梓自殺エンド

>>667-668 憂梓相打ちエンド
>>669-674 誰も死なないエンド

それでは失礼します。
最後にここまで読んでいただいてありがとうございました。
676 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/24(火) 20:55:38.07 ID:hzA/c1Ao
ヨルー

律「(なんか唯の方が二歩も三歩も先を行ってる気がする)」

律「(どうしたものか……)」

律「……ふむ」

律「聡、ちょっといいか?」ガチャ

聡「ちょっ、ノックぐらいしろよ姉ちゃん!」ワタワタ

律「おんやぁ、聡も家族に隠し事をするような年頃になったのかしらん」ニヨニ


聡「そ、そんなんじゃねーし!」

律「だったらそのおにゃのこの写真はなんだい、ワトソン君」

聡「!?あれはちゃんと引き出しに……!」

律「冗談のつもりだったのに図星かよ」

聡「……」

律「まぁ、なんだ。姉ちゃん、応援してるからな」ポン

聡「うっさいっ!つか俺のプライバシーを暴きに来たのかよ姉ちゃんは!」

律「おっと忘れてた。ちょっち聞きたい事があってさ」
677 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/24(火) 21:06:35.42 ID:hzA/c1Ao
聡「聞きたい事?」

律「恋に悩める男の子ならちょうどいい」

聡「……何聞きたいんだよ」

律「大したことじゃないからそんな身構えんなっての」

律「男的にはさ、女の子からされて嬉しい事ってなんなのかなって」

聡「は?」

律「だから、聡は写真の子に何をしてもらったらうれしーのかなって」

聡「その話はやめてくれっ!そうだな……」

律「ああちなみに、えっちぃ事は却下な」

聡「う」ピタ

律「……思春期だなぁ」

聡「うっせぇ!でも何でそんな恋する乙女みたいな事を姉ちゃんが……」

律「う」ドキ
678 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/24(火) 21:11:02.57 ID:hzA/c1Ao
聡「彼氏でも出来た?」

律「ま、まだそんなんじゃねーし!」ワタワタ

聡「まだ?」

律「あっ」ギク

聡「まだって事は、姉ちゃんまさか」

律「……っ」フイッ

聡「……ぷっ」

律「わ、笑うなぁっ!」

聡「だって……ぷっ、姉ちゃんが恋とか……ぷくく」プルプル

律「〜〜///」

律「もういい!」ドスドス

聡「ひぃ……ひぃ……ちょっ、待ってよ姉ちゃん!ごめんって!ちゃんと答える
からっ」

律「ったく」

聡「そういや友達が彼女にお弁当貰ってて、凄い嬉しそうだった」

律「弁当か〜」

聡「姉ちゃん料理得意だし、いいんじゃない?」

律「おっし、そんじゃあ腕振るうか!」

聡「がんばれ姉ちゃん!そして俺の分もよろしく」

律「いいけど、写真の子に誤解されてもしらないぞ〜」

聡「……やっぱいい」

律「wwwwww」
679 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/24(火) 21:15:32.48 ID:hzA/c1Ao
よくじつ!

律「ほい!」ズイッ

「これは?」

紬「お弁当箱……」

澪「だな」

「律がつくったのか?」

律「そのとーり!遠慮なさらず召し上がれ(はあと)」

「……」

律「どした?」

「律が……料理……」ゴクリ

律「失礼な事考えてるのは良くわかった。そこになおれ」

澪「心配なのはわかるけど、これで料理は得意なんだよ律は。だから……」

律「お前ら揃って失礼だぞコノヤロー!」

「悪い悪いwwでもそれじゃあ、律の昼飯は?」

律「あたしはこっち」ヒョイ

「あっ、俺の昼飯!」

律「交換交換♪」

「いいけどさ……」
680 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/24(火) 21:21:14.87 ID:hzA/c1Ao
「それじゃあいただきます、と」カパッ

一同「おお〜」

紬「美味しそう!」

「疑ってゴメンナサイ。普通に美味そうです」

唯「こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ……」

律「ほっほっほ、もっと褒めてっ」

「もぐ。……うん、美味い。まじ予想外だわ」

律「ほぉ〜っほっほっほ!」

「この腕なら良い嫁さんになれそうだなぁ」

律「うふっ、照れちゃいますわん」テレ

唯「……ぷす」

「あいたっ!?……唯?」

唯「つーん」プイ
681 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/24(火) 21:32:09.57 ID:hzA/c1Ao
キーンコーンカーン……

澪「じゃあそろそろ戻るな」

「弁当ありがとな」ノシ


唯「ねえ、りっちゃん」

律「んー?」

唯「りっちゃんて、もしかして」

律「好きだよ」シレッ

唯「う」

律「それは唯も同じだろ」

唯「どうしてその事をっ」

律「(ばれてないつもりだったのか)」

唯「……」

律「……」

唯「ねえ、りっちゃん」

律「んー?」

唯「負けないからねっ」ニッ

律「望むところだぜっ」ニッ


紬「(ああっ、曲のイメージが湯水の如くっ)」キラキラ



今日の分終わり
682 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 16:10:06.73 ID:KeZNKs.0
やっぱ好きだわ、これ
恋っていいもんだな
683 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/26(木) 21:01:27.14 ID:WRvRRJUo
「学園祭まであと一月切りました」

「練習も順調。新曲の具合も問題無し。ついでにバンド名も決まりました」

「そんな中、我らが軽音部は」

唯「みてみて似合う〜?」

さわ子「まだまだあるわよ〜」

「コスプレ会場と化してます」

紬「誰に話してるの?」

「いや別に」

さわ子「ほらほら、男物もあるのよっ」ズイッ

「や、いいですよ俺は」

さわ子「……ふ」パチン

男子生徒A「大人しく」ガッシ

男子生徒B「しろっ」ガッシ

「なにをする きさまらー!?」



>>682
うれしいこと言ってくれるじゃないの
684 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/26(木) 21:25:56.39 ID:WRvRRJUo
「汚された……」クスン

さわ子「ちょっと、人を強姦魔みたいに言わないでよぉ」プンスカ

律「や、さわちゃんの場合あながち間違いじゃ無いから」

澪「……!」コクコク

さわ子「ひどっ」

律「まったく……ん?」

「……」ジッ

律「どした?」

「なにこれかわいい」

律「っ!?」
685 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/26(木) 21:33:31.93 ID:WRvRRJUo
律「な、何だよ急に!」

「カチューシャ取ったとこ改めて見ると、似合ってるなって」

律「お、おかしーしっ///」

「おかしくねーし!だよなぁみんな……ん?」

澪「……」

紬「……」

梓「……」

さわ子「……」

唯「……」ムスッ

「あの……?」

澪「口説いてるな」

紬「口説いてるね」

梓「口説いてますね」

さわ子「口説いてるわね」

「What's!?」

唯「……ねぇ」クイ

「ど、どした唯?」

唯「似合ってるかな」衣装ON

「に、似合ってるっすよ」

唯「へへ///」テレ

律「むむ」


さわ子「何このラブい空気」

紬「はぁはぁ」●REC

梓「ムギ先輩がかつてない笑顔でハンディカムを!」
686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/28(土) 11:05:33.01 ID:zqfKMAc0
俺澪好きだけどこれ読んでたら唯もかわいいなぁ
687 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/28(土) 23:18:23.48 ID:6U866Qgo
さあ早く続きを
688 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 16:24:33.87 ID:o.4FM.ko
「ギターの手入れしてないとか」

梓「信じられません!」

唯「め、面目ない……」

紬「まぁまぁ二人とも」

律「こうして楽器店まで直しに来たんだしさ、いつまでも目くじら立てんなって」

唯「りっちゃんは仲間だと思ってたのに……」

律「なんか言ったかヲイ」

紬「まぁまぁりっちゃんも」

澪「じゃあ私はここで待ってるから」

「右に同じ」

梓「どうかしたんですか?」

「や、俺らレフティはさ……」

澪「虚しくなるだけだからさ……」

律「お、レフティフェアなんてやってるぞ」

「」ガタッ

澪「」ガタッ
689 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 16:33:25.47 ID:o.4FM.ko
「こ……ここは……」

澪「天国ですか……!?」

律「んじゃあ唯のギター診てもらってくるから」

「……」ノシ

澪「……」ノシ

梓「夢中ですね」

紬「よっぽど嬉しいのね」


唯「ピカピカになって良かったねぇギー太ぁ〜」ニコニコ

律「ちゃんとメンテ代返せよな」

唯「うん〜」ギュウ

律「聞いちゃいねぇ……。っと、二人とも、帰るぞ〜」

「やだ」

澪「やだ」

律「小学生かお前ら……」

律「駄々こねんなっての!」グイ

「っとと、いきなり引っ張るなよr」

澪「あたっ」コケッ

「ほらみろ、こけちゃったろ」

律「悪い悪い、でもわがまま言う澪が悪いんだz」

澪「もういいっ……馬鹿律」


律「え……?」
690 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 16:52:44.62 ID:o.4FM.ko
―夜―

「しっかし、澪と律が喧嘩なんてなぁ」

「……」

紬『りっちゃんの代わりはいません!』

「……よっし、一丁キューピットにでもなりますか」

「……いや、キューピットじゃ恋愛事情だ」

prrrr...ガチャ

「もしもし、律か?ちょっと話が……」

「……は?風邪!?」

―翌日―

澪「……」

紬「あ、澪ちゃん」

唯「……」ブスー

澪「ゆ、唯?どうしたんだ?」

唯「べっつにー」ブッスー

紬「あはは……ちょっとね」

澪「っと、そうだ。ムギ、律は……」

紬「ああ、りっちゃんなら……」
691 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 17:02:58.90 ID:o.4FM.ko
律「……けほ」

律「……はぁ」

トントントン……

律「みお……?」

「悪かったな、幼馴染じゃなくて」ガチャ

律「サボり魔ぁ」

「そーゆー事言うならこのアイスは一人で食べちまおう」

律「ごめんなさい」

「よろしい」


「……」

律「……」

「心配してんぞ、みんな」

律「大げさだろ、風邪ぐらいで」

「そっちじゃねー」

律「……うん」

「ちゃんと仲直りしろよ?」

律「んー……」

「何だよ、歯切れ悪い」
692 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 17:15:24.66 ID:o.4FM.ko
律「……」

「律?」

律「……まだ怒ってるかな、澪」シュン

「おぉ、しおらしい律だ。……何か変」

律「あたしを何だと思ってるんだよぉ」

「悪い悪いwwでもさ、大丈夫だろ?幼馴染なんだからさ」

律「……うん」

「おし、じゃあ俺は帰る」ノシ

律「えぇ〜、もう帰んの?もうちょっと居てよぉ」

「……こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ」

「つか学校戻らないと」

律「遅刻も休むのも変わんないってぇ」

「おい不良」

「終わったらまた来るから。おとなしくしとけって」

律「……わかった。じゃあその代わり」チョイチョイ

「なんだ?……うおっ!?」グイッ

律「」チュウ

律「……ぷは、充電完了ぉ」

「ちょ、おま///」

律「みんなによろしく」ノシ
693 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 17:24:25.86 ID:o.4FM.ko
澪「風邪ひいたのか、律」

紬「うん、放課後皆でお見舞いに行こうって思ってるんだけど」

澪「そうだな、律も喜ぶと思う。で、唯は何で?」

唯「む〜」

紬「それはほら、一足早くお見舞いに行ってる人が……」

澪「ああ……」

唯「……っ、やっぱり私も今からっ」ガタッ

さわ子「行かせるわけ無いでしょ、教師的に考えて」

唯「うわーん!」
694 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/08/29(日) 17:45:30.44 ID:o.4FM.ko
なんか投下ペース不定期でごめんなさい。

残弾尽きたんで、ハイパー書き貯めタイムに入ります。
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 01:08:15.73 ID:JV.X4H2o
全然構わないぜ
書き手が居てくれるだけで嬉しいんだ
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 20:21:52.44 ID:2TaKHfM0
なんか今やってるの見てたら、一年前のように創作意欲がわいてきました
そのうち何か投下するかもしれません、その時はよろしくです
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 22:01:58.98 ID:JV.X4H2o
一年前か・・・
698 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/04(土) 18:52:21.85 ID:1SRcYJIo
律「ぜんっかーい!」

唯「おぉ、いつものりっちゃんが帰ってきた!」

律「おうともよ!学園祭に向けてエンジン全開だっぜ!」

澪「風邪引いてた方が静かで良かったかも」

律「みおーっ!」

紬「仲直りもしたみたいね」クスクス

律「う、その節はご迷惑をおかけして」

「お、騒がしい軽音部が戻ってきたな」ガラ

梓「あ、先輩」

唯「やっほーう!」ギュウ

「うおっ!?」

律「あーはいはい、程々にしときなさい」グイ

唯「あーうー……あれ?」
699 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/04(土) 18:58:19.17 ID:1SRcYJIo
唯「何か、体熱くない?」

「んー、ちょっち微熱がな」

紬「大丈夫?」

「たぶん」

律「どれどれ」ピト

「っ!?」

律「んー、確かにちょっち熱いな」

「あ、悪化したら律のせいだな」

律「なにおーっ」

紬「(照れてる?)」
700 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/04(土) 19:06:37.36 ID:1SRcYJIo
……

「見事に悪化しやがった……ごほっ」

「……」


律『……ぷは、充電完了ぉ』


「律の奴……あんなに可愛かったっけ」

「……何ときめいてんだ俺は」

「寝よ」

律「やっほー!元気してるかー!」バターン

「……」

澪「律、あんまり騒ぐなっ」

「皆来たのか」

唯「具合どう?」

「ぼちぼち。けほ」

「悪い、こんな時期に風邪なんて」

紬「そんな、気にしないで」

梓「それより治す事に専念してください」

「あい」
701 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/04(土) 19:18:55.14 ID:1SRcYJIo
律「そうだぞー。長引いて学園祭に出られなくなったら元も子も無いからなっ」

澪「お前がうつしたんだろうが!」

律「えぇ〜、あたしのせいかよ〜」

澪「他にどんな原因があるんだよ」

律「原因……」


律『』チュウ


律「……///」

澪「なぜ照れる」

澪「何か思い当たる事でもあるのか?」

律「な、無い無い全然っ///」

梓「(明らかにうろたえてる)」

紬「(何かあったのかしら)」キラキラ

唯「む」


澪「じゃあそろそろ帰るな」

「わざわざありがと」

律「だから気にすんなって」

梓「皆待ってますから」

紬「ちゃんと治してね」

「んー」ノシ
702 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/04(土) 19:46:31.43 ID:1SRcYJIo
梓「大丈夫でしょうか」

律「今度おかゆ作りに来ようかしらん」

澪「騒いで悪化させそうだからやめとけ」

律「みーおー!!」

紬「くすくす」

唯「……あっ」

澪「どうした、唯?」

唯「ちょっと忘れ物。取りに戻るから、皆は先に帰ってて〜」

律「ドジだなぁ」


「……暑」

コンコン

「ん……ひめ?」

唯「や」ガチャ

「唯か。忘れ物?」

唯「んー、ちょっとね」

「どじだなぁ」

唯「……」

「唯?」

唯「……ねぇ」

「はい」

唯「りっちゃんとちゅーしたでしょ」

「」
703 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/04(土) 19:53:56.11 ID:1SRcYJIo
「げほっ!?な、何をごほげほォ!」

唯「やっぱり」

「そ、そんな事はっ。それに何を根拠にごぼァッ!」

唯「判るよ。だって」

唯「同じ人を好きになったんだもん」

「けほ、ゆい?」

唯「……」グイ

「う……?」

唯「」チュウ

唯「私だって」

唯「私だって、好きなんだよ?」

「」ドキ

唯「……き、急にごめんね///」

唯「じゃ、じゃあ帰るね!頑張って風邪なおしてねっ」ノシ


「……顔、熱」
704 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 20:56:19.45 ID:hS2KGxo0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1283687147553.jpg

梓「近くのお店で買ってきた鯛焼き… えへへ」
梓「さてと、いただきます」


http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1283687167521.jpg

唯「あー! あずにゃんが美味しそうなもの食べてるー!」
梓「にゃっ!?」


http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1283687189131.jpg

唯「あずにゃんそれちょっとちょうだい」
梓「だ、ダメです! これは1個しかないんです!」


http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1283687206991.jpg

唯「とか言ってる間に隙あり!」パクッ


http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1283687225500.jpg

梓「あー! 唯先輩なんて事を…」
唯「んー おいしー」モグモグ


http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1283687253215.jpg

梓「わ、私だって負けませんから!」パクッ
唯「じゃあどっちが多く食べられるか競争だねー」


 ロケ地:聖地
705 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 19:49:27.01 ID:Gnu4vHgo
前夜

律『こ……こーゆー事だよ///』

「ん〜〜」

唯『私だって、好きなんだよ?』

「ん〜〜〜〜」

「……ふぅ」ポチポチ

<おにゃのこ二人に想われてる。指示をくれ大佐>

「送信、と」

……

ピロリン

「きた」パカ

友A『リア充爆発しろ』

友B『リア充爆発しろ』

友C『リア充(ry』

「役にたたねぇ!!」
706 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:04:28.30 ID:Gnu4vHgo
「……」

「……よし」ポチポチ


唯「あ、メール」パカ

唯「……!」


律「お、メールだ」パカ

律「……!」


―学園祭当日―

「いよいよ当日かぁ」

梓「練習の成果を見せる時です!」ガッツ

「お、いつにも増して気合入ってるなーあずにゃん」

梓「当たり前です!ってあずにゃんって呼ばないでください!!」

「ツッコミできる余裕があるならだいじょぶだな」

梓「先輩!」
707 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:15:40.71 ID:Gnu4vHgo
律「」ソワソワ

唯「」ソワソワ

紬「どうかしたの?」

律唯「」ビクゥ

唯「な、何で?」

紬「何かそわそわしてるから」

律「ち、違う違う!これは武者震いって奴でだな」

さわ子「あら、頼もしい」

「お、さわちゃん」

さわ子「本番頑張ってね」

紬「はいっ」

さわ子「それと、やっぱり嫌?これ」ズルリ

澪「昔の衣装は結構です!」ビクッ

さわ子「ちぇー」
708 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:23:36.16 ID:Gnu4vHgo
ライブ後

律「……」ソワソワ

律「……」パカ

To:律
大事な話があるので、ライブ後校舎裏に来られたし

律「あいつからのメール……」

律「これってやっぱ……そーゆー事だよな」

律「……///」

律「着いた」

律「まだ来てない、か。……ん?」

唯「ソワソワ……あれ?」

律「」

唯「」
709 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:29:45.40 ID:Gnu4vHgo
律「何で唯がここに?」

唯「りっちゃんこそ」

「二人とも、よく来てくれた」ザッ

律唯「!」

律「二人ともって」

「言いたい事は色々あると思う。けどその前に俺から話させてくれ」

唯「う、うん」

「すぅー、はぁー、んっ」

「もう少し返事待ってくださいっ!!」土下座

「正直まだ一人に絞れないっていうか」

「俺自身自分の気持ちがまだわからないっていうか」

「今はこのままの関係でいたいんです!」

律「……」

唯「……」

「……?」
710 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:35:10.46 ID:Gnu4vHgo
律唯「はぁ〜〜」

「」ビクッ

律唯「ヘタレー」

「うっ」グサリ

律「言ったろ、直ぐじゃなくても良いって」

唯「私も。変な所で真面目だなぁ」

「唯……律……」

唯「ゆっくりでいいよ。まだ時間はあるんだもん」

律「皆でわいわいやっていたいってのはあたしも同じだしさ」

「ごめん……ありがと」

律「ああでも、一個だけ言いたい事、あるわ」

唯「私も」

「?」

律唯「期待させすぎ(だ)っ!!」ブスッ

「目潰しらめぇ!」
711 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:42:35.41 ID:Gnu4vHgo
……

「目がぁ、目がぁぁぁ」

律「まったく」

姫子「やっほ、お疲れ様」ノシ

「ん……?おお、姫子じゃん」

姫子「見たよライブ。かっこ良かったじゃん」

「うへぇ、見に来てたのかよ」

姫子「ビデオもばっちり」

「やめれぇ」

姫子「思い出思い出。ところで、お取り込み中だった?」

「や、もう終わったよ」

姫子「……」ジー

「姫子?」

姫子「お姉さん、3Pは感心しないな」

「お前ちょっと黙れ」


唯「ねぇ、どちらさま?」

「ん?ああ、二人は初対面か。俺の幼馴染」

姫子「立花姫子。よろしくね、軽音部さん」

律「なん……」

唯「だと……!?」
712 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/08(水) 20:47:21.04 ID:Gnu4vHgo
最初は学園祭で〆るつもりだったけど、書きたいエピソードとかあったので
もうちょっとだけ続くんじゃ。
713 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/09(木) 02:23:18.31 ID:reeJNAs0
もちろん唯ちゃんとくっつくんだよなわかる
714 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 12:28:37.99 ID:s9KmNADO
そこは変化球で実は憂ちゃんと
715 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 20:56:46.34 ID:xXWeqCQ0
唯「あのりっちゃん」

梓「はい。」

唯「先陣切って喋り倒したりっちゃん。」

梓「はい…。」

唯「田井中さん。お前田井中さんに引っ張られ過ぎ、脇に控えてた澪ちゃん、あっちこそテンポのキーマン。」

梓「へっ?」

唯「これ田井中さん(シュバッ)、これ秋山さん(シュババッ)、田井中はテンポが走りすぎ、秋山のベース、リズムがグッ(シュバッ)と合うのは秋山の方。」

梓「あの
唯「放課後ティータイムだよ。」

梓「……。」

唯「空気を読まねえと。」

梓「……。」

唯「……ま、人と人だ、そう単純じゃねえよ。」

梓「は、はあ…。」

唯「……あれ?お前けいおん知らねーな?」
716 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 21:03:04.54 ID:xXWeqCQ0
唯「あの、さ。」

梓「はい…。」

唯「お前ちょっとテンポ早いくらいでビビりすぎなんだよ。」

梓「でも…。」

唯「女ならテンポに食らいついてなんぼだろ。」

梓「……?」

唯「むしろさ、自分からテンポ巻き起こすくらいの気持ちでさ。」

ジャーン、ジャァーン

唯「…。」ザザッ

梓「!?」

唯「“俺が走るからそこにリズムが生まれる”。」

梓「……ぇ…?」

唯「………とあるドラマーの言葉だよ。」

梓(…律先輩じゃん…。)

唯「……あれ?お前けいおん知らねーな?」

梓「…。」
717 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 23:07:39.64 ID:mPrZBIDO
718 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:16:17.90 ID:hdmaaFMo
719 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:17:38.72 ID:yrGZVQAO
720 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:19:33.29 ID:j1ewzQSO
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 23:19:56.27 ID:T.ddmi60
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:21:37.21 ID:hdmaaFMo
アッー!
723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:37:43.52 ID:AjrJqsA0
なにこの流れw
724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 23:47:57.62 ID:T.ddmi60
タイムマシーンの話分かるやついる?今どうなってるんだ?馬鹿な俺に説明してくれ
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 23:49:58.00 ID:2gxqTuAP
最新10レス程読めばなるほどってなる
726 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 23:59:38.31 ID:T.ddmi60
まじか・・・すげーなお前・・・俺には無理だぜ・・・
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:59:49.15 ID:h6c8Tpo0
なるほど、分からん
728 :唯「この点はでねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 21:55:00.36 ID:ALC6Q1co
けいおん×Yゼミ。元ネタ等↓
http://www.geocities.jp/ogino_setten/


唯「あー、もう全然分かんないよぉ!!」

律「こんなわけのわからんことやってられっかぁ!」ドタンッ

梓「二人して、いったい何騒いでるんですか?」

唯「これだよ、これ! これが目に入らぬか!!」バッ

梓「数学Uの教科書?……『微分積分』?」

梓「こんなの私にはわかりませんよ。まだ数学Aしかやってませんし」

律「そう、いつかわかる。そんな風に思っていた時期が私にもありました……」

唯「『微分積分は追試〜』とか歌ってる場合じゃない!」
729 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [sage]:2010/09/14(火) 22:00:52.50 ID:ALC6Q1co
澪「もう、授業中ずっと寝てるのが悪いんだろ?」

律「あんな宇宙語話されてもわかるかっつの!」

紬「でも確かに難しいよね、微分積分」

紬「私もちょっと苦手なんだ」

唯「ムギちゃんも!?」

澪「……実はわたしも、正直よくわからないとこある」

律「な〜んだ、皆ダメなんじゃん! よかったよかった!」

梓(みんなそれでいいの……?)
730 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:05:21.61 ID:ALC6Q1co
紬「それで実は提案があるんだけど……」

澪「なんだ、提案って?」

紬「このことをお父さんに話したら、微分積分のスペシャリストを連れてきてくれるって言うの」

律「微分積分のスペシャリスト……」ゴクリ

唯「な、なんかすごそうだよりっちゃん!」

梓「メガネに七三に、スーツをビシッときた感じかな……?」

紬「すごく有名な人みたいなんだけど、私一人のためにそんな人を呼ぶのってなんか申し訳ないし……」

紬「よかったら、皆も講義を受けてみない?」
731 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:11:18.38 ID:ALC6Q1co
澪「私たちも……? いいのか!?」

紬「うん、お金はうちのお父さんが用意してくれるって言うし、どうかな?」

澪「すごいチャンスじゃないか! ぜひ皆で……」

律「えー、めんどくせー」チーン

唯「そうだよ、どうせそんな人呼んでも私たちはわからないよ」チーン

梓(本当にいいのかなこんなんで……)

澪「やる前からあきらめるんじゃない!」ゴツンッ

律「あいたっ!」
732 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:14:50.65 ID:ALC6Q1co
紬「とびきりおいしいお菓子用意しておくから……皆で一緒に食べましょう?」

唯「おいしいお菓子!? 本当!?」ガバッ

紬「うん!」

唯「りっちゃん、私授業受けるよ!」

律「お前って本当扱いやすいのな……」

梓「本当に追試になったら困りますし、律先輩も授業受けたらどうですか?」

澪「梓の言うとおりだぞ、律」

律「へいへい、わかりましたよ……」
733 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:21:47.66 ID:ALC6Q1co
紬「それじゃあ次の日曜日にこの音楽室で授業してもらうことになってるからね」

澪「ありがとうなムギ。助かったよ」

唯「お菓子、お菓子、おいしいお菓子〜!」ランラン

律(こいつ微分積分のことは完全に抜け落ちてるな……)

律「ああ、めんどくさ……」

梓(最初から丁寧に解説してもらえるなら、私も授業受けてみようかな……)
734 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:27:08.81 ID:ALC6Q1co
―――日曜日!

荻野「ここが桜が丘高校か……」ザッ

荻野「……つーかなんで俺はこんなとこにいるんだ?」

荻野(確かにお偉いさんからここで特別講義をするように言われたのは覚えている)

荻野(だがその間々の記憶がどーも曖昧だ)

荻野(えーっと、確かあれは春期講習の初めの頃の話だったか……)
735 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:32:40.11 ID:ALC6Q1co
―――春期講習!

コノテンハデネェヨォ!!  コノテンハデネェヨォ!!

生徒A「おいなんかトイレからすごい声が聞こえるぞ……?」

生徒B「あれだよ、噂の……」

教務(やっぱりこれを聞かないと一年が始まらないな)

ガチャ

荻野「…………」ギロッ

生徒AB「ヒィッ!!」ビクッ

荻野(講師室なんかで遊んでないでさっさと勉強しやがれってんだ)

生徒C「荻野先生! 質問なんですけど……」

荻野「ん……いいか? 本問の場合は……」
736 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:37:37.79 ID:ALC6Q1co
――――――

荻野「……となるわけだ。おーん、分かったか?」

生徒C「はい! ありがとうございました!」

荻野「あー、それじゃあ頑張ってな」

生徒C「あ、先生!」

荻野「ん? まだ何かあったのか?」

生徒C「俺、去年は全然勉強しなくて浪人しちゃって……」

生徒C「今年は頑張ろうって思ってるんです!」

生徒C「それで、その……」

荻野「それで?」
737 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:42:17.40 ID:ALC6Q1co
生徒C「これを預かってほしいんです!!」ドサッ

荻野「……おいおい、なんだいこりゃ」

生徒C「それが部屋にあるだけで誘惑に負けそうになって……」

生徒C「勉強が手につかなくなっちゃうんです」

生徒C「先生しか頼れないんです! お願いします!!」

生徒C「それじゃ失礼しました!!」ダッ

荻野「あ、おいちょっと待てよ!」

荻野「……なんだってんだよまったく」
738 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 :2010/09/14(火) 22:48:15.85 ID:ALC6Q1co
荻野「つーか何が入ってんだ?」ガサガサ

荻野「DVD? しかもなんだこの絵、アニメか」

荻野「『けいおん』……?」シゲシゲ

『女子高の軽音部を舞台に、楽器初心者の唯を中心としたメンバーたちが繰り広げるゆるやか部活アニメ!』

荻野「……これを俺に預かれってのか」

荻野(しかし預かっちまった以上捨てるわけにもいかんし……)

[切腹]「おや、荻野先生おはようございます」

荻野「!?」ガタッ

[切腹]「どうしたんすか、そんなに慌てて……」

荻野([切腹]……よりにもよってこいつがいるとは)

荻野([切腹]のサブカル嫌いは有名だ)

荻野(俺がこんなもんを持っているとばれたらどうなることやら……)タラリ

[切腹]「ところで荻野先生、なんすかこの袋?」ヒョイッ

荻野「あぁっ!?」

[切腹]「先生がお大事そうに抱えているなんて、いったい何が入って……」ガサガサ

荻野「接点tキック!!」ドガッ!

[切腹]「ハァロォゲェン!!」
739 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 22:53:17.60 ID:ALC6Q1co
荻野「つーか何が入ってんだ?」ガサガサ

荻野「DVD? しかもなんだこの絵、アニメか」

荻野「『けいおん』……?」シゲシゲ

『女子高の軽音部を舞台に、楽器初心者の唯を中心としたメンバーたちが繰り広げるゆるやか部活アニメ!』

荻野「……これを俺に預かれってのか」

荻野(しかし預かっちまった以上捨てるわけにもいかんし……)

亀田「おや、荻野先生おはようございます」

荻野「!?」ガタッ

亀田「どうしたんすか、そんなに慌てて……」

荻野(亀田……よりにもよってこいつがいるとは)

荻野(亀田のサブカル嫌いは有名だ)

荻野(俺がこんなもんを持っているとばれたらどうなることやら……)タラリ

亀田「ところで荻野先生、なんすかこの袋?」ヒョイッ

荻野「あぁっ!?」

亀田「先生がお大事そうに抱えているなんて、いったい何が入って……」ガサガサ

荻野「接点tキック!!」ドガッ!

亀田「ハァロォゲェン!!」
740 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 22:53:46.13 ID:ALC6Q1co
―――荻野家!

荻野(あの後亀田は病院に運ばれて、なんとか意識をとりとめたらしい)

荻野(何故か今朝からの記憶がとんでいたらしいが、俺には関係がない話だ)

荻野(そんなことより問題は……)

荻野「……結局持って帰って来ちまった、『けいおん!』」

荻野「だいたいこんなもん親戚でも友達にでも預けろってんだ」

荻野「なんで俺なんだよ……」

荻野(つーかこのアニメどっかで聞いたことが……)

荻野(そうだ、あれは先週のことだ)

――――――講師室!

大堀『やっぱ俺はりっちゃん派っすね』

漆原(慎)「大堀さんはりっちゃん隊員かぁ、まあ俺は澪ちゃんですね」

阿由葉『いやいや、あずにゃんの良さがわからないとは……』

漆原(晃)『いや私はむぎゅうが一番だと思いますがね』

ヤイノヤイノヤイノ……

荻野『なんだあいつら、いい年してなんとかちゃんが一番とかなんとか……』

教務『あれは多分、今はやりのけいおん!ってアニメの話ですよ』

荻野『けいおーん?』
741 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 22:58:40.39 ID:ALC6Q1co
――――――

荻野「前に若い(?)奴らが喋ってやがったのじゃねえか」

荻野「……一体どんなアニメなんだ?」

荻野(いや駄目だ、俺がこんなもんにうつつを抜かすなんて……)

荻野(…………)

荻野「どうせこんなものつまらんに決まってる」

荻野「しかしそれを見もせず決めつけるのはいかん」

荻野「ゲーム脳などとわけのわからんことを言う奴らと同類になってしまう」

荻野「そう、これはあくまで一笑に付すための調査なんだ」

荻野(思えばゲームは昔から好きだが、アニメなんてもんは滅多に見たことがなかったな……)ガチャ

荻野「再生、と……」

唯『遅刻遅刻ー!!』

唯『あわわわわわわわ!!』

ドシイィィィィンッ!

荻野「これは……いやまさか、そんなはずは」ゴクリ
742 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:03:24.18 ID:ALC6Q1co
唯『睨まれた!?』バサバサッ

唯『ああ、プリントが……』

唯『いたぁっ!』ゴツンッ

荻野「…………」ドキドキ

荻野(……あれは俺がまだ何も知らない少年だったころの話)

―――数十年前!

荻野少年『せんせー、反比例のグラフはいつになったら軸とくっつくんですかぁ?』

先生『これはいつまでたってもくっつかないんだよ』

荻野少年『えー? だって近づいてるんでしょ?』

先生『そう、無限に近付いてるの。だからくっつかないんだよ!』

荻野少年『うーん……よくわかんないや』

先生『大きくなったらきっとわかるようになるから大丈夫』

先生『でも、そうやって疑問を持つのはよいことだよ!』

荻野少年『……うん!』
743 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:08:38.90 ID:ALC6Q1co
――――――

荻野(当時まだ小学生だった俺に理解できる本質はたかが知れたものだった)

荻野(しかし俺はほめられたのがうれしくて、先生と話せるのが楽しくて……)

荻野(事あるごとに先生に質問にいった)

荻野(彼女の教え方はお世辞にもうまくはなかった)

荻野(間の抜けたところがあって、ドジばかりして男子にからかわれていた)

荻野(だが、彼女の存在が今の数学講師としての俺を作ったといっても過言ではない……)

唯『うんたん、うんたん!!』

荻野「!!」ドキンッ

荻野「そっくりだ、あの時の先生に……」

荻野「平沢唯、か……」

――――――

大堀『こちら監視係。荻野先生、順調に見進めています』

漆原(晃)「この分なら徹夜してでも最後まで見そうですね」

阿由葉「生徒に下手な芝居打たせた甲斐があったっす」

漆原(慎)「荻野先生が誰を選ぶのか……見物ですね」
744 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:14:05.57 ID:ALC6Q1co
―――次の日!

荻野「えぇー、ですから円の一部型というわけです」

荻野(結局一晩かかって全部見てしまった……)フラフラ

荻野(二日酔いよりはマシだが、なんだこの虚無感は)

荻野「……それじゃあ次の問題、200X年T大の問題です」

荻野(唯ちゃん、唯ちゃん……)

荻野(まるで一日にして人生の目標を失ったかのようだ)

荻野(やっぱ一話ずつ見ればよかったな……)

生徒(先生、今日はいつにもまして怖いな……)

―――講師室!

荻野(『けいおん、だいすきー!』……か)

荻野(俺もあんな充実した青春が過ごせていたら……)

荻野「……」ボーッ

教務A「……なあ、荻野先生はいったいどうしたんだ?」ヒソヒソ

教務B「さあ、それがさっぱり」ヒソヒソ
745 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:21:16.56 ID:ALC6Q1co
漆原(慎)「……まさかホントに一晩で全部見るとは」

大堀「そしてあの憔悴しきった表情」

阿由葉「うわごとのように『微分積分は追試』……と呟いているところをみると」

漆原(晃)「完全にハマったみたいですね」

荻野(……俺んとこに聞きにくりゃいいのになぁ)

漆原(晃)「まあ、荻野先生がムギちゃんの魅力に取りつかれてしまったのは明白ですね」

大堀「はぁ? りっちゃんに決まってるでしょ」

漆原(慎)「いや立派な澪厨になったんだ!」

阿由葉「あずにゃんペロペロ」

荻野「……」ボソボソ

漆原(晃)「……? なにかおっしゃってますね」

荻野「……うんたん」ボソッ

四人「!?」
746 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:28:10.28 ID:ALC6Q1co
大堀「ちょ、ちょっと荻野先生!!」

漆原(慎)「一体どういうことですか!?」

荻野「いきなりなんだお前ら!?」

阿由葉(……正直俺のあずにゃんとかぶらなくてよかった)

漆原(晃)「まさかあんな池沼が荻野先生の好みとは……」

荻野「……な、池沼だと!? 漆原貴様もう一度言ってみろ!!」フンスッ

漆原(晃)「今ならまだ間に合います! 目を覚ましてください荻野先生!!」ムギュウッ

漆原(晃)「ムギちゃんの魅力がどうしてお分かりにならないんですか!」

漆原(慎)「漆原さん抜け駆けはずるいぞ!」

漆原(慎)「クールビューティーでプロポーション抜群の澪に敵う者などいない!」

大堀「いいや、容姿端麗、頭脳明晰、さわやか笑顔で幸せを運ぶみんなのアイドルりっちゃんが!」

阿由葉「あずにゃんペロペロ」

漆原(晃)「むぎゅううううううう!!」

ウオォォォォーーーー!!

荻野「ば、ばかやめろお前ら……」

荻野「うあああああーーー!!」
747 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:32:58.24 ID:ALC6Q1co
―――――――

荻野(ここまでははっきり覚えているんだが……)

荻野(その後の記憶が曖昧なんだよな)

さわ子「……ちょ、ちょっとあなた!?」

荻野「……なにか?」

さわ子(ちょっとこの人……どう見てもヤ○ザじゃないの!!)

さわ子(いったい何しに来たのよぉ〜!?)ガクガク

荻野「あの……私、こういうものです」スッ

さわ子「へっ? ……Yゼミナール講師?」

さわ子「じゃあ例の数学の講師の方なんですか!?」

さわ子(……とても見えないわね)

荻野「山中先生という方が音楽室まで案内してくださると聞いているんですが……」

さわ子「わ、私が山中です!」

荻野「あなたが……これは失礼しました、今日はよろしくお願いします」

さわ子「いえこちらこそ……」

さわ子(……見た目以外は割と普通ね)

さわ子「とにかく、ご案内いたしますね」

さわ子(……でもやっぱり怖いわよぉ!!)フルフル
748 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:37:44.94 ID:ALC6Q1co
――――――

梓「うう、なんかキンチョーしますね……」

唯「どんな先生なんだろ〜?」ワクワク

紬「ふふ、すごく素敵な先生よ」

律「でもきっとまじめ一直線のお堅い人なんじゃないの?」

澪「その方がいいな……」

律「はは、ひょっとしたら結構怖い先生かもしれないぜ〜?」

澪「ば、ばか、いやなこと言うな!!」ゴチンッ

律「あたっ!」

さわ子「み、皆おまたせ〜、先生がご到着よ!」フルフル

律(? さわちゃんなんで震えてんだ?)

さわ子「お入りになってください先生!」フルフル

梓(先生の声が上ずってる……?)

荻野「え〜どうもみなさんはじめまして、Yゼミナール講師の荻野です」

律「」

澪「」

梓「」
749 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:44:43.59 ID:ALC6Q1co
梓(ぜ、全身黒のスーツにオールバック……!?)

律(そしてあの強面に、年季の入ったたたずまい……!!)

梓・律(どうみてもヤ○ザじゃないかー!!)ビクビク

澪「……」ガクッ

律「澪ー! しっかりしろ!!」ユサユサ

紬「はじめまして、よろしくお願いします〜」

唯「よろしくおねがいしまーす!」

梓「なんで普通に受け入れてるんですか!!」

荻野「……」

さわ子「あの皆、この方は正真正銘講師の先生よ」

梓「本当なんですか……」

紬「そうよ、私パンフレットで先生の姿を見たことあるもの」

律「なら前もって言っとけ、こんなの聞いてねーぞ!!」

さわ子「そういうわけだから、荻野先生よろしくお願いします!」ダッ

律「ああ! さわちゃんの奴逃げやがった!」

澪「アレハニワトリ……アレハニワトリ……」ブルブル
750 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:51:51.79 ID:ALC6Q1co
荻野(これ……まともに授業できるのか?)

唯「ほえ〜……」マジマジ

荻野(こ、この子は……生唯ちゃんとは!)

唯「かっこいい〜!!」

一同「!?」

律(ちょ、ちょっと待て唯、どう見てもヤ○ザだろうが!)ヒソヒソ

唯(え〜、でも予想してたまじめな感じの人と全然違っていいじゃん!)ヒソヒソ

梓(予想の斜め上を行きすぎですよ……)ヒソヒソ

荻野(俺がかっこいいだと……?)

唯「私平沢唯です!」

紬「琴吹紬です!」

律(仕方ねぇ、そろそろ覚悟を決めるか)

律「あ〜、田井中律です……」

梓「……中野梓です」

律「ほら澪、お前も」

澪「あ、秋山澪、です……」フルフル

荻野「……ああ、よろしくお願いします」
751 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/14(火) 23:58:00.54 ID:ALC6Q1co
荻野「それじゃあさっそく授業に入りましょう」

荻野「この中にはまだ授業で微積を習っていない人もいるようなので、丁寧に定義から」

荻野「……つまり本質から入って行こうと思います」

荻野「これを理解するだけで、微積に対する考え方がずいぶん変わってくるはずです」

唯「……な、なんかすごそうだよりっちゃん!!」

律「わかったから授業は静かに受けろ、興奮しすぎだ」

荻野(この子たちが、俺の授業を最後まで受けていられるだろうか……?)

――――――

荻野「……接線の問題では、接点よりはじめよ」

荻野「どんな簡単な問題でも、う、ゆうやく振り切って接点よりはじめよ!」

梓(……私でも分かりやすい)

澪(見た目は怖いけど、確かにこの人はすごいのかもしれない)プルプル

752 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:06:36.17 ID:PBsua.Qo
荻野「こっから出てくるのはなんだ!?」

荻野「(a,b)を通るようにひいたときの接点t!!」

荻野「この点は出ねぇよぉ!!」ビシッ!

一同「!?」ビクッ

紬(キマシタワー!)ワクワク

荻野「……(a,b)通らない接線なんだからぁ」ダンッ

梓(あ、足を教壇に……!?)ビクッ

澪「」

律「澪、澪しっかりしろ!」ユサユサ

梓(一瞬何が起きたのかわからなかった……)

唯「ほえ〜、かっこいい……」キラキラ

荻野「……というわけで午前中の講義は終わりです」
753 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:12:14.51 ID:PBsua.Qo
澪「」

律「…………」

梓「…………」

荻野(ちょっとやりすぎてしまったか……)

荻野(まあ仕方ないだろう)

荻野「それじゃ、続きはまた午後に」

唯「あ、先生! 私たちと一緒にご飯食べようよ!」

澪「!!」ビクッ

荻野「俺と一緒に……?」

律「何言ってんだよ唯、迷惑だろ!?」

梓「そうですよ先輩、先生にも色々と……」

荻野「……いや、どうせ暇だと思っていたところだ」

荻野「ご一緒させていただこう」

澪「」

紬「じゃあお飲物を準備しますね!」
754 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:17:29.54 ID:PBsua.Qo
唯「先生、私たちは軽音部の仲間たちなんだよ〜!」

荻野「ああ、唯ちゃんはギターとボーカルなんだろう?」

唯「どうして知ってるの!?」

荻野(まさかアニメで見てますとは言えないしな……)

荻野「そりゃあ……有名だからな」

唯「有名!? なんか照れますなぁ〜」

律(だから唯、お前は……)

梓(なんで普通に楽しく会話してるんですか……!?)

紬「澪ちゃん、大丈夫?」

澪「う、うん……今日はちょっと食欲がな……」

――――――

紬「先生お茶どうぞ〜」コポコポ

荻野「すまないね」

荻野(なるほどこれが生むぎゅう……漆原が熱を上げるのも無理はないかもしれんな)

唯「あー、先生ムギちゃんに見とれてる!!」

荻野「な……!?」

荻野(ご、誤解だ! 俺は唯ちゃん一筋で……)

紬「あらあらまあまあ」

唯「なーんちゃって、冗談ですよ〜」

荻野(お、俺が翻弄されている……だと?)
755 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:23:42.33 ID:PBsua.Qo
唯「先生は高校時代はどんな感じだったの?」

紬「部活とかやってたんですか?」

荻野「……いや、俺のいた高校なんてのは誰でも入れるような高校でな」

荻野「友達もまともな奴らじゃなかったから、君たちみたいな高校時代を過ごせるのがうらやましいよ」

律「誰でも入れるような高校って……そんなんで予備校の先生になれるの?」

荻野「もちろん浪人したさ。俺も昔は代ゼミ生の一人だったんだ」

荻野「それでやっと大学に入れたのさ」

梓「……そうだったんですか」

唯「でも私、受験なんてまだよくわかんないよ〜」

荻野「確かに実感がわかないのも仕方ないが……」

荻野「自分を見つめなおす期間だと思ってくれればいいさ」

唯「自分を見つめなおす?」

荻野「そうだ。俺は浪人して初めて自分の将来を真剣に考えることができた」

荻野「だがもっと早くから考えていれば……と後悔したのも事実だ」

荻野「しっかりと自分の目標を確認して前に進まなければきっと後悔することになるだろう」

荻野「……俺のようにな」
756 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:27:56.85 ID:PBsua.Qo
唯「うん、わかったよ先生……!」

律(自分を見つめなおす、かぁ)

梓(……なんか不思議とすごい説得力がある)

荻野「おっともうこんな時間か……そろそろ授業を再開しないとな」

唯「え〜、もっとお話ししようよぉ〜」ガシッ

荻野「これ、離しなさい」

荻野(くっ、俺がこんな娘のゆうやくに負けて……)

律「そうだよ先生! 先生の話もっと聞かせてよ!」ガシッ

澪「律、お前は授業サボりたいだけだろ!」ゴツンッ

律「あて!」

梓「澪先輩! いつの間に復活したんですか?」

澪「あはは、いつまでもおびえてはいられないさ」ガタガタ

律(……無理しすぎだろ)

紬「ほら唯ちゃんも、授業後にケーキが待ってるからね?」

唯「先生私頑張ります!!」ギラッ

荻野(……なんて扱いやすい子なんだ)
757 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:34:40.84 ID:PBsua.Qo
―――授業終了!

荻野「みなさん一日よく頑張りました。えーこれで俺の授業は終わりです」

唯「りっちゃん、生きてる……?」グダー

律「なんとかな」グター

澪「流石に私も疲れたな……」

梓「私もです……」

紬「一日ずっとだったもんね」

荻野(名残惜しいがしかたあるまい)

荻野「それじゃ俺はこれで……」

唯「ちょっとまっておくんなまし先生!!」バッ

荻野「ああ、質問か?」

梓「先輩が珍しいですね」

唯「もう違うよ〜、せっかくだし私たちの演奏を先生に聞いてもらおうよ!!」

紬「あ、私賛成〜!」

律「おいおいマジかよ……」

澪「先生の前で、演奏……?」ガクガク

律「どうすんだよ、こいつ」
758 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:40:11.97 ID:PBsua.Qo
荻野(夢にまで見た放課後ティータイムの生演奏、か……)

荻野(本部校に戻ったらあいつらに自慢しよう)

唯「澪ちゃん、大丈夫?」

澪「う、うんなんとか……」プルプル

律「じゃあ行くぞ……!」

律「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」

唯「君を見てると〜いつもハートDOKIDOKI〜」ジャカジャカ

――――――

唯「ふわふわたーあいむ〜」

荻野「ふわふわたーあいむ〜」

ジャジャァーンッ

唯「ふう……先生、どうだった!?」

荻野「……ああ、最高だったよ」グッ

唯「やったぁ、先生ありがとう!!」

唯「じゃあ先生、次は記念写真撮ろ!」

荻野「お、俺と記念写真……だと……?」
759 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:45:34.19 ID:PBsua.Qo
さわ子「はい、チーズ!」パシャッ

さわ子(なんだかんだいって、皆荻野先生を受け入れられ……)

澪「」ブルブル

さわ子(……たわけじゃないみたいね)

唯「えへへ、先生ありがとー!」

律(唯、お前の怖いもの知らさは東大クラスだぜ……)

唯「先生、最後に握手してください!」ガシッ

荻野「まったくしょうがねぇな」スッ

スカッ

唯「あれ……?」

梓「先生の体が、透けてる……!?」

荻野(……なんだそういうことかよ)

唯「先生、どうしたの!?」
760 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:50:11.37 ID:PBsua.Qo
紬「お別れだなんてそんな……」

唯「先生、また会えるよね?」

荻野「バカいうんじゃないよ」

唯「!?」

荻野「俺に会いに来るような羽目にならないように、勉強頑張るんだな」

唯「そんな、そんなのやだよ……」スカスカッ

荻野「俺を好奇の目ではなく、あんなに純粋に接してくれた生徒は君が初めてかもしれない」

荻野「唯ちゃん……ありがとう」

唯「……先生、私こそありがとう」グズッ

荻野「……時間だ」

唯「先生!?」

荻野「君らのような学生がいるから……」

荻野「……教師というのはやめられないよ」フッ
761 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 00:54:58.53 ID:PBsua.Qo
――――――

「……先生、荻野先生!」

荻野「……んん?」

教務「お目覚めですか、先生?」

教務「もう閉館時刻ですよ」

荻野「あれは……夢だったのか」

教務「はい?」

荻野「いや、なんでもない」

パサッ……

荻野「ん? これは……?」

教務「おや珍しいですね、荻野先生が生徒さんと記念写真だなんて」

荻野「お前、こんなこと他の奴には黙っとけよ」

荻野「……うるさいやつらがいるからな」
762 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [saga]:2010/09/15(水) 01:00:15.36 ID:PBsua.Qo
澪「唯、思い出すからそのモノマネはやめてくれ!!」ブルブル

紬「でも唯ちゃんすっごく上手ね!!」

梓「まああれだけ特徴的ならつかみやすそうですけどね……」

律「はぁはぁ、腹いてぇ……」

律「唯、もっかいやれ!!」

唯「えへへー、それじゃあいくよ?」


唯「この点は出ねぇよぉ!!」


おわり
763 :唯「この点は出ねぇよぉ!!」 [sage]:2010/09/15(水) 01:02:45.48 ID:PBsua.Qo
勢いでやってしまった。
いまいち対象と方向性がわからないが、
もし見てくれた人がいたらありがとう。

764 :sage :2010/09/15(水) 04:17:31.78 ID:X6/r3aA0
いつの間にかレス増えてると思ったらSSが

とりあえず乙
765 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 08:10:11.38 ID:ExDi7SEo
次は科学の[切腹]で頼む
766 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 08:10:37.26 ID:ExDi7SEo
亀 田
767 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 02:00:44.90 ID:gH2pT9Qo
ハァーーーーーーロォーーーーーーーーー
768 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 05:07:29.63 ID:5LU2k8oo
ゲン!
769 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 13:31:09.26 ID:IO/UWYDO
ヒーターがリコールされました。
770 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 12:04:07.60 ID:AwycXh60
何だこの流れは
771 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:03:18.39 ID:m4ebETQo
田井中邸

律「幼馴染……か」

姫子『よろしくね、軽音部さん』ボイーン

律「……」ペターン

律「……おおう」


聡「帰ってきたと思ったら部屋にこもって……どうしたんだろ、姉ちゃん」

律「聡!!」バターン

聡「うわっ!?な、何だよ姉ちゃんっ」

律「……揉んでくれ」

聡「は?」

律「あたしの胸を揉んでくれぇ!!」

聡「姉ちゃんが壊れたぁ!!?」


平沢邸

唯「かくかくしかじかでぇ」ヨヨヨ

憂「先輩の幼馴染……」

唯「美人さんだったし、おっぱいも大きかったんだよぉ」

憂「大丈夫だよ、お姉ちゃんも可愛いもん」

唯「ほんと?」

憂「うん。私も協力するから頑張ろ?」

唯「……うんっ」

憂「……」

772 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:09:34.13 ID:m4ebETQo
クリスマスイヴー

「昼過ぎまで寝てしまった」

「いかん、休み入ったからってだれ過ぎ……ん?置き手紙」ペラ

『愛する息子へ。夫婦水入らずで出かけてきます、後のことヨロ』

「ラブラブ夫婦……」

ぴんぽろ〜ん

「はいはい、どちらさまですかーっと」ガチャ

律「おいすー。パーチーしに来」

「」バタン

「ふぅ」

律唯「あーけーろー!」ピンポピンポピンポピンポピンポピンホ

「だーうっせー!!」

773 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:18:48.36 ID:m4ebETQo
「なんで事前にアポ取らないかな君らは」

澪「わ、私達は止めたんだぞ!」

梓「けど律先輩達が……」

「光景が目に浮かぶ」

律「エロ本探そうぜー」

「それは男友達を招いた時に発生するイベントだ!」

律「止めるとゆー事は……あるのか」キラン

「……ナイヨ?」

唯「りっちゃん巡査!」

律「やらいでか唯巡査!」

「らめぇ!」
774 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:26:07.42 ID:m4ebETQo
律「へいムギ!」

紬「がってんりっちゃん!」ガッシ

「ちょっ離せ紬!離してくれぇ!」

律「この辺に……みっけ!」

律「どれどれ……う」

唯「おっきいおっぱい……」

「ヤッパ離サナクテイイデス」ムニュン

紬「あら///」

律「こんな物ぉ!」ビリビリビー

唯「物ぉー!」ビリビリビー

「のぉぉぉぉぉっ!!!」
775 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:32:16.15 ID:m4ebETQo
律「ふぅ。さーて、そろそろ始めよーぜー」

唯「おー!」

「……」グスン

律「えー諸君、飲み物は行き渡ったかな?」

唯「問題無しであります、りっちゃん隊員!」

律「うむ。ではでは、多少手狭ではあるが、クリスマスパーチーを開始したいと思います!」

「失礼だな君は」

律「かんぱーい!」

一同「ぱーい!」

「つーかさ、なんで唯んちじゃねーの?」

律「気分」

「さいで」

唯「大晦日はうちでパーティだから来てね」

「気が向いたらにゃ」

唯「ぶーぶー」
776 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:37:51.91 ID:m4ebETQo
……

「……どうしてこうなった」

律「ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる〜……うえぇ」

澪「律!りつぅ!私は……わたしはなぁ!」エグエグ

梓「みおせんぱい、そっちは本棚れすよ」ビシビシ

紬「シロナガスクジラのまね〜」

唯「おおう、ムギちゃんが三人になってるぅ」

「よく見りゃジュースじゃなくてチューハイだし」

律「コラそこぉ!」

「はいぃ!」

律「この際だから言わせてもらうけどなぁ、おっぱい大きい方がいーのかぁ?」

「はい?」

律「さっきもムギとくっついて喜んでたし!あたしらの気持ちも少しは考えろぉ!」

唯「そうだー!そうだー!」

「さ、サイズより形だよ?」

律「慰めなんていらねぇんだよ。ぺっ」

唯「ぺっ」

「わぁばっちぃ」
777 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:43:36.14 ID:m4ebETQo
律「で、ここだけの話本命は誰なのかにゃ?」

唯「お姉さんに教えてごらん?うふ♪」

「……」フイッ

律「あたしって言えー!」グイー

唯「私って言えー!」グイー

「わぁい、本音がダダ漏れだぁ」

紬「こんなの見つけたの〜」

「ちょ!?それ親父のウイスキー!」

律「でかしたムギ!ふっふっふ、酔わせて吐かせてやるれ!」

唯「きせいじじつー!」

「ちょ、待てむぐぅ!?」

律「ほーらだんだん話したくなーるなーるなーる」
778 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:50:41.28 ID:m4ebETQo
「……」

唯「?」

「……あっつー。のどかわいた」グイッ

律「へ?むぐ!?」

「んん〜」

律「んぅ……れろ……///」

澪「あう……///」

梓「うあ……///」

紬「●REC」

「ぷは……たりない」グイ

唯「んむぅ!?」

紬「はあはあ●REC」
779 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 19:55:08.67 ID:m4ebETQo
……

「んあ……あさ?」

「うえぇ、頭痛てぇ」ズキズキ

「みんな起きろぉ、朝だぞー」

律「うう……きもちわりぃ」

「水要るか?」

律「頼む〜……っ///」ボッ

「ん?」

唯「///」

「お?」

澪「///」

梓「///」

紬「いい物見せて貰いました〜」ニコニコ

「え?何があったの?つか何したの俺!?」

780 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/09/18(土) 20:01:40.85 ID:m4ebETQo
以上。

実は誰ルートにするかまだ決まってなかったり。
781 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 04:18:12.50 ID:x4IyQ.o0
澪でお願いします
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/19(日) 11:16:35.40 ID:RSJlL.Eo
規制されて寄る辺を無くした人間が投下してみる。

和「眼鏡っ子って、いいわね」
783 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:17:34.41 ID:RSJlL.Eo
唯「え、なにか言った?」

和「別に、何も」
784 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:18:06.36 ID:RSJlL.Eo
眼鏡っ子。
うちのクラスの高橋風子とか。

高橋さんは変わり者だ。
いつも読書しているか勉強してるかのいずれかで、友人は全くいないわけではないが休み時間ごとにわいわい騒ぐという感じでもない。

下の名前で呼ぶ人は珍しいくらいで、私も含めたみんなからは「高橋さん」と呼ばれることが多い。

顔立ちは整っているが、化粧っ気がないというか、お洒落に無頓着といった感じだ。
制服のベストの前も開きっぱなしだが、それも単に暑がりだとか窮屈なのが嫌だというだけで、それが他人からどう見られるかなんて考えていない。

「せっかく元がいいのにもったいない」と言う子もいるらしいが、私は今の高橋さんも十分に魅力的だと思う。
磨かれ自らの美を誇る宝石より、原石の角張って媚びない姿のほうが、私は好きだから。
785 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:18:46.18 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

和「やっと終わった……会長、お疲れさまでした」

恵「ええ、あなたこそお疲れ様」

生徒会の引き継ぎに関する雑事を終えると、もう日はとっぷりと暮れていた。

日が落ちる早さに、もう冬なのだと実感させられる。

出来るだけ早く帰りたいところだが、荷物を教室に置きっぱなしにしていたために、一旦そちらに戻らなくてはならない。

もう各教室に人影はなく、校舎はいつもとは違った表情を見せている。

和「あれ?」

そんな中、うちのクラスだけ明かりが点いている。

そこにいたのは、高橋風子。
786 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:19:50.27 ID:RSJlL.Eo
和「あなた、まだ残っていたの?」

風子「ええ、そろそろ施錠の時間だから帰りの準備をしようと思っていたところ」

それまで机に広げていた参考書やノート、筆記用具類を鞄へと片付けていく。
ちらりと見えた参考書はかなり使い込まれているようで、彼女の努力を物語っていた。

和「そうだったの、尊敬するわ」

高橋さんの隣の席に腰を下ろす。
教室で彼女と二人きりというシチュエーションは記憶にない。

風子「そう言う真鍋さんこそ、こんな時間まで生徒会お疲れ様」

和「ありがとう。もう帰るなら途中まで一緒に行きましょう?」

暗い夜道に、女の子一人では危ないし、友達だし、と理由はいくらでもつけられるけど、単に私が彼女に興味があるというのが一番だった。

風子「私なんかでよければ」

そういってはにかむ彼女は、やはり魅力的だった。
787 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:21:03.32 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

話を聞いてわかるのは、とにかく彼女の自己評価が低いということ。
私なんか、というのが半ば彼女の口癖となっていた。

どこからこの自信の無さは来ているのだろう。不思議で仕方がない。

和「高橋さんは、そんなに卑下することないのに」

風子「ありがとう、真鍋さんは優しいなあ」

和「私が優しいとか優しくないとかそんなこと関係ないじゃない」

風子「でも、私、ダメな人間だから……そんな私にそう言ってくれる真鍋さんは優しいよ」

和「だからそういう言い方が気になるのよ。少なくとも私は、あなたのことを素敵な人だと思っているわ」

風子「……ありがとう」

どこか愁いを帯びた微笑み。

一体彼女に何があったというのか。

私の立ち入っていい領域なのだろうか。それすらもわからない。

和「ねえ、高橋さん、あなたなにか……」

風子「あ、私の家ここだから……じゃあ、またね」

和「……ええ、また明日」

結局、今回は聞けず仕舞いか。
788 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:22:22.08 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
教室に残り、彼女と一緒に勉強する。
彼女が帰りの支度を始めると、私も帰る準備をする。

翌日も、その翌日も、ずっと私は高橋さんと一緒に帰った。

半ばストーカー状態だ。

彼女はかなり戸惑っているようだった。
無理もない。それまであまり接点のなかったクラスメートにここまで執拗に絡まれるというのも迷惑な話だろう。

唯と一緒に帰れない寂しさがなかったと言えばうそになる。

それでも、段々と私は彼女に惹かれていた。

風子「ねえ真鍋さん……私と一緒に帰って楽しいの?」

和「私は楽しいから一緒に帰ってるの」

風子「ふうん……真鍋さんって、実は変わり者なんだね」

和「失礼ね。普通よ、ふ・つ・う」

風子「私と一緒に帰りたがるなんて、十分変だと思うよ」

和「あなたねえ……」

風子「でも、嬉しいよ、そんなこと言ってもらえると」

和「……ならよかったわ」

少しずつだけど、距離は縮まっているのかもしれない。

とりあえず、「また明日」が社交辞令でなくなる程度には。
789 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:22:54.52 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

教室中のひそひそ話。
別に、女子高、というより一般的コミュニティ内では極々ありがちなことだし、一々それに注意するほどの正義感は持ち合わせていない。

でも、そのときは別だった。

「高橋さんって陰気だよね」

「本当にね。勉強のことしか頭にないんじゃない?」

「あはは、言えてる。だから嫌われるんだよ」
790 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:26:54.49 ID:RSJlL.Eo
別に、放っておけばよかったのだろう。

別に、一々反論する必要などない。

別に、馬鹿げた陰口など、無視すればよかったのだ。

でも、気がつけば、食ってかかっていた。

和「……あなたたちに、彼女の何がわかるの!」

わいわいしていた教室が、一気に沈黙に包まれる。

クラスメートたちもあっけにとられた表情でこちらを見ている。
無理もないか、私が声を荒げることなんてそうそうないし。

風子「いいの、真鍋さん。私気にしてないから」

進むも引くもままならない状況になったところで、悪口を言われていた本人からのフォローが入る。最初から陰口など聞こえていたというのか。

和「でも……」

風子「慣れてるから、色々言われるのは」

和「そんな……」

響き渡る予鈴の音が、沈黙を破る。
次の教科の先生がやってきてしまっては、最早どうしようもない。

もやもやとしたものを抱えながら、授業に意識を集中させようと努力する。

しかし、それはやはり不可能で、思わず高橋さんの姿を目で追ってしまう。

平然と授業を受けているように見える彼女の心中はどうなっているのだろう。

「彼女の何がわかる」と啖呵を切った癖に、実は私自身も彼女のことを何も知らなかったということだ。

何をやってるんだろう。
出しゃばって、要らぬ波風を立てて、高橋さんにも嫌な思いをさせて。

頭の中は、自己嫌悪で埋め尽くされていた。
791 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:27:42.41 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

あんなことがあった後で、生徒会の仕事に身が入るわけもない。
くだらないミスばかりで時間は無駄に長引き、結局施錠時間になってもやるべき仕事は終わらなかった。

暗澹とした気分のまま帰途に就く。
ちらほらと雪の舞う日だった。

和(そういや、一人で帰るのも久しぶりね)

しばらく一緒に帰っていた高橋さんの姿が頭に浮かぶ。
もう合わせる顔もないけれど。

一抹の寂しさを抱えたまま校門をくぐる。

そこには、予想だにしなかった人が待っていた。

和「あなた……なんで……」

風子「遅くまでお疲れ様」

明確に質問に答えることなく、彼女は歩き出した。
私も付いていかざるを得ない。
792 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:28:26.69 ID:RSJlL.Eo
しばらく無言が続いた。
何を話していいのだろう?

「どうして待っていてくれたの?」

「慣れてるってどういうこと?」

「私に怒ってるんじゃないの?」

でも、何より最初に言わなきゃいけないことは何かだけは分かっていた。

和「今日は……ごめんなさい」

私のせいで彼女の立場までもが悪くなってしまった。

余計な面倒事に巻き込んでしまった。

悔やんでも悔やみきれない短慮。

風子「いいの、嬉しかったし」

和「え?」

風子「ねえ、よければ私の話……ってか愚痴かな、聞いてくれない?」
793 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:29:21.39 ID:RSJlL.Eo
風子「私ね、中学校の時もよく陰口を言われてた。表面ではそこそこみんな仲良くしてくれてたけど、陰では一緒になって悪口ばっかり」

風子「その時には、まあ世の中こんなもんかと思ってたし、むしろ表面上だけでも仲良くしてくれるのがありがたかった」

風子「それでも、高校に行ったら少しは何か変わるかなあなんてちょっとは期待してたんだけどね、やっぱりダメだった。」

風子「私ダメ人間だからさ、暗いし、人付き合いとか苦手だし、口下手だし、基本的に面白くない人間なんだよね」

風子「そこで諦めてたところに、真鍋さんが現れたってわけ」

風子「陰口には慣れてたけど、私のために、誰かを敵に回してでも怒ってくれる人は初めてだったんだよね」

風子「嬉しくってさあ……本当に、泣いちゃうくらい……」

耐えきれなくなったように、ぽろぽろと高橋さんは涙を流す。
794 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:30:06.82 ID:RSJlL.Eo
彼女は今までどれほど傷ついてきたのだろう。

そりが合わない相手が誰もいないなんてありえないけれど、自分の味方すら誰もいないというのはどれだけ孤独であったことか。

泣かないで、なんて無責任ことは言えない。

彼女の頭をそっと撫でる。
泣きやませようなどとは思わない。気が済むまで泣けばいい。

風子「真鍋さん……ごめんね、変な話しちゃって」

和「いいの、話すあなたも辛かったわよね……私でよければ何でも聞くわ」

風子「うん……ありがとう」

ひし、と彼女が私に抱きついてくる。
冷え切った体。私が待たせてしまったからだ。

私は彼女の背中をさすりながら泣き止むのを待つ。

しばらくすると、少し落ち着いたようで、ぐしぐしと涙を拭い、体を離す。

風子「なんか、甘えっぱなしだね、ごめん」

和「気にすることないわよ、甘えられるのは慣れてるし」

風子「さすがは真鍋さんだ」

和「それ、褒められてるのかしら?」

二人で顔を見合わせてくすくすと笑う。

和「ねえ、高橋さん……これから風子って呼んでいいかしら」

風子「もちろん。私こそ、和ちゃんって呼んでいいかな」

和「あたりまえよ。改めてこれからもよろしくね、風子」

風子「こちらこそ、和ちゃん」
795 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:31:06.60 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

唯「ねえ和ちゃん、今日は部活お休みだし一緒に帰ろうよ」

和「はいはい」

「あの日」から数日後のことだ。

平沢さん。和ちゃんの幼馴染で軽音楽部。
それくらいしか知らなかったけれど、二人の間に漂う空気でその親密さは感じ取れた。
こんな人がいたなら、私なんてすぐに飽きられちゃうかも、なんて思う。

和「じゃあ、また明日ね」

和ちゃんはいつもの微笑みで私に手を振る。
いつもと違うのは、ここは私の家の前ではなく、教室であるということ。

ああ、行っちゃった。
平沢さんに向けるような笑顔、私に向けてくれたことあったっけ。

寂しいなあ。

一人って、寂しいなあ。

中学校の時も一緒に帰る人なんていなかったし、長い目で見れば一人ぼっちでいる方が私にとっての「普通」のはずなんだけど、それでも、一度あの温かさを知ってしまったから。

別に口に出して毎日一緒に帰ろうねって言ってたわけじゃないし。
そりゃあ、暗黙の了解みたいな感じだったけど、それは私が勝手に思ってるだけだったのかな、とか。

和ちゃんのことを考えすぎて頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。
勉強にも集中できない。

意外と私は独占欲が強い人間なのかもしれない。

うん、今日は、早く帰ろう。
796 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:32:44.83 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

一人きりの帰り道。

慣れていたはずなんだけど、いかんともしがたい欠落感が身を苛む。

久々に早く学校を出て、日もまだ落ち切ってない。
これなら一人で帰っても安全だね。

風子「……和ちゃんがいなくても大丈夫」

思ってもない強がりを口に出してみる。
でも、結局虚しくなっただけ。

私にとって、和ちゃんは唯一の友達だけど、和ちゃんにとって私はたくさんの友達の中の一人にすぎない。群衆の中の一人、背景のようなものだろう。

わかってはいたけれど、なんか寂しい。

和ちゃんを独り占めにしたい。

醜い嫉妬だとは分かっているけれど。
797 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:34:06.72 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
次の日は寝不足のまま学校に向かうことになってしまった。
ベッドに入っても、和ちゃんのことが頭から離れなかったから。

馬鹿らしい。
こんな風に考えているとを知ったら、和ちゃんは私を軽蔑するだろうか。

馬鹿らしい。
そんな想像が何になるんだろうか。

馬鹿らしい。
嫌われるのが怖くて、どうせ言えない癖に。

ずっとずっと、頭の中がまとまらない。
その思考の間隙を突いて、私が最も求めていた声が私の頭に染み込んでくる。

和「風子、おはよう」

風子「和ちゃん……どうして?」

和「昨日一緒に帰れなかったでしょ?だから一緒に登校しようと思って早く出てきたの」

風子「別に一緒に帰らなきゃいけないって決めてたわけじゃないし、無理しないでいいのに」

本当はとても嬉しいくせに、つい強がってしまう。
和ちゃんの前では、どうにも私は変になってしまうようだ。
798 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:35:26.51 ID:RSJlL.Eo
和「私が寂しかったのよ」

風子「だって、和ちゃんには平沢さんとかたくさんお友達がいるじゃない。別に私じゃなくても……」

今の私は相当に嫌な奴だ。
口ではこんなこと言うくせに、本当は、そんなことないよ、って言ってほしいんだ。
「風子が一番よ」「あなたは特別よ」って言葉を欲してるんだ。

和「放っておけないのよ、何故か」

期待していたものとも、現実的な予想とも微妙にずれた一言。
ある意味、面倒見のいい和ちゃんらしいかな。

風子「放っておけない、ね。さすが和ちゃん、私なんかも見捨てないでくれるんだ」

また憎まれ口。

違うのに。
私が言いたいのは、もっと別なことなのに。
799 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:36:31.99 ID:RSJlL.Eo
和「そうよ、あなたは放っておけないの。私にとって特別だから」

風子「え?」

予想外に、あっさりと、私が欲しかった言葉を与えられて呆気にとられる。

和「まあ、唯も放ってはおけないけどね、あなたは別の意味で危うく見えるわ」

そこで平沢さんを出すことはないでしょ、とか、危ういってどういう意味だろう、とか思うけれど。
でも、特別、という言葉の前ではそんなこと些細な問題に過ぎない。

風子「特別、か」

和「そう、特別」

風子「うん、ならいいや」

和「なにがどういいのか分からないけれど……機嫌を直してくれてよかった」

風子「和ちゃんは私が言われたことのないことばっかり言ってくれるね」

和「そうかしら?さあ、そろそろ行かなきゃ遅刻よ」

風子「ええ、行きましょう」

和ちゃんは、私にとってどんな人だろう。

私の世界を広くしてくれる人。

私に色々なことを教えてくれる人。

そして何より、並んで歩くと安心できる人。
800 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:37:34.10 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

三年生。
今年も私は和ちゃんと同じクラス。

私だけではなくて、平沢さんもだけど。
平沢さん自体は面白くて癒し系なとてもいいクラスメートだろう。
ただ、やっぱり、気になる。

あの時和ちゃんに突っ込んでおけばよかったかな。
「特別って、どんな風に特別なの?」って。

たとえば、幼馴染である平沢さんも特別だろうし、彼女が日頃親しくしている軽音部の人たちもきっと特別なのだろう。

特別な人々の中の一人、に認定してくれたのか、それとも、私を唯一無二の存在として見ているということなのか。
801 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:39:08.27 ID:RSJlL.Eo
でも、なんだか今更聞くのも恥ずかしいし、と、うだうだしている間に修学旅行の季節がやってきた。

修学旅行で重要なこと。
行き先よりもなによりも、班分けである。

幸いといっていいのかはわからないが、平沢さんは軽音部の人たちと班を組むようで、無事私は和ちゃんと同じ班になれた。

和ちゃんは少し寂しそうに見えた。
多分、今までずっと修学旅行は平沢さんと一緒だったのだろう。

それを思うと、平沢さんが別の班になったことを、少しでも喜んでしまった自分が卑小な人間に感じられてならない。

私ってこんなに嫉妬深い嫌な人間だったっけ。
嫌な人間なのは残念ながら否定できないが、少なくとも嫉妬深くはなかったはずだ。

自分が和ちゃんへ抱く気持ちが、いかに今までの知り合いに抱いてきたものと異質なものであるか実感させられる。

修学旅行は、多分この気持ちにけりをつける最後の機会だ。

悔いの残らないように。
最高の修学旅行になるように。

風子「よし、がんばるぞっ」

周りの人には聞こえないような声で、一人気合を入れてみた。

願わくば、この気持ち、和ちゃんにだけは届きますように。
802 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:40:30.98 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

待ちに待った修学旅行がついにやってきた。

京都行きの新幹線の中ではトランプにいそしむ。
こんな時の和ちゃんはクールな振りして実は案外のりのりで、自分もそれに釣られてついつい表情豊かになってしまう。
途中彼女は「視線を感じる」などと言っていたが、今は私とゲームをしているんだからいいじゃない、と少し頬を膨らます。

修学旅行で、移動中寝てなかったのは実は初なのかもしれない。
もはや、小中の修学旅行など覚えていないけれど。


京都について、まずは金閣寺へと向かう。
鹿苑寺と書かないと入試的にはまずいのだろうか、とか、足利義満、北山文化などと連想が始まったり。少し方向性は違うが、三島由紀夫の作品にもあったなあ、などと連想はとどまるところは知らない。

なんというか、どうにも受験生脳になってしまっているようだ。
そういう意味では、次の北野天満宮などは今の私にはうってつけだろう。
803 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:41:31.07 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

さて、せっかくの天神様だ。
合格祈願をさせてもらうことにしよう。

残念ながら、唯たちはよくわかっていなかったみたいだが。

おかげでさわ子先生のお怒りという「罰」まで当てられてしまっていた。道真公だけに先生からの雷という体を張ったギャグだったのかもしれない。

風子「ねえ和ちゃん、早くお参りしよう?」

和「ええ、そうね」

班員四人で手を合わせる。
もちろん願いは志望校合格。

和(そういや、さわ子先生は縁結びのお守り買っていたっけ)

薄眼でちらりと風子の顔をのぞき見る。
多分彼女は熱心に合格祈願をしていることだろう。

和(真面目な風子に引き換え……何考えてるんだか。私も、罰が当たっちゃうかもね)
804 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:42:05.20 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

翌日は自由行動。
自分たちで決めたルートを巡ることになっている。

私たちの班は、大覚寺、祇王寺などの嵯峨野の寺社仏閣をメインに回ることにしていた。
平家物語や太平記などを好む人間としては、是非とも行きたかったところだ。
まさに二重の意味で「聖地巡礼」といったところか。

和「風子、ずいぶん楽しそうね」

風子「ええ、それはもう」

更に何より、和ちゃんと一緒に廻っているのだ。楽しくないはずがない。
うきうきとした気分で、すべてのコースを回り切った。

和「それじゃあ、駅に向かいましょうか」

風子(あれ、なんかこの道違う気が……まあ和ちゃんだから大丈夫でしょう、きっと)

その見込みは、明らかに甘かったことをのちに痛感させられるわけなのだが、当時の私にはそんなこと知る由もなかった。
805 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:43:27.41 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

和「うん、迷ったわ」

そこまで気持ち良く言い切られると、いっそ清々しい。
和「みんなごめんなさい、私結構方向音痴なのよね」

それまでのルートでは迷わなかったから気がつきませんでした、はい。
とはいえ、観光地を巡るのと、特に案内もない一般的な住宅街を行くのとでは感覚が違うというのは何となくわからないでもない。

似たような道が続く住宅地、行けども行けども目的地の駅には辿りつかない。

風子「誰かうちの学校の生徒と会えればいいんだけどね」

和「そうね……あ、唯たちだ。おーい」

折よく平沢さんたちの班を発見する
こちらが歩み寄る前に、田井中さんがこちらに駆け寄ってくる。
よくわからないけれどとても嬉しそうな顔だ。

和「ねえ、駅へはどういけばいいのかしら?」

目の前で、田井中さんの見事なヘッドスライディングを目撃することになった。
実に予想外の展開だ。

風子「……痛そう」

結局、迷子の数が二倍になっただけであった。
806 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:44:23.21 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

ぐるぐる。
ぐるぐる。

ひたすら同じところを回っている気がするのは、私の気のせいではないようだ。
まさかここまで和ちゃんが方向音痴とは思っていなかった。
とはいえ、無論自分も道などわからないからこのありさまなのだが。

でも、これもいいかもしれない。
和ちゃんと一緒に歩ける時間が長くなるのだから。

まあ、和ちゃんを含めた周りの人にはたまったもんじゃないのだろうけれど、私は嫌な人間だから別に一人心中喜んでいたっていいだろうなどと開き直っていよう。
変にいらいらするよりは楽しんでいるほうが余程ましだ。

「手を握ってみたいな」とか「二人きりだったらな」とか思うけれど、それは流石に望みすぎというものだろう。

……ああ、なにやらいきなり秋山さんが腹を抱えて笑いだしたが大丈夫だろうか?
軽音部の子たちはユニークで面白いのだが時々個性的すぎて凡庸な私にはよくわからない。

でも、なんか楽しい。
修学旅行ってこんなに楽しいものだったんだ。
807 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:45:13.75 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

その後、なんとか駅にたどり着き宿に戻ることができた。
門限にも何とか間に合い、皆で胸を撫で下ろした。

風子(もうちょっと一緒に歩いていたかったけどね)

さんざん歩き回った後だけに夕食も美味しく感じられる。
お風呂に入った後、みんな疲れ果ててさっさと布団に入ることにした。

時計の秒針の進む音と、すうすうというみんなの寝息が聞こえる。
でも、私だけは中々寝付けなかった。

もう明日には修学旅行が終わってしまう。
和ちゃんへの思いも伝えられないまま。

和「風子、まだ起きてるの?」

風子「……和ちゃんこそ」
808 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:46:07.88 ID:RSJlL.Eo
突然の問いかけだった。
頭の中は和ちゃん一色だったが、それでも切り替えに少し時間がかかった。

和「今日はごめんなさい、だいぶ無駄に歩かせちゃったわね」

風子「いいよ別に……和ちゃんと歩けて嬉しかったから」

後半の部分は恥ずかしくて小声になってしまう。
でも、多分聞き取ってもらえただろう。和ちゃんはそういう人だから。

和「それはよかった。私も楽しかった……なんて言ったら振り回したみんなから怒られちゃうけどね」

くすくすと二人で声を殺しながら笑う。
私と和ちゃんだけの秘密の会話。

風子「ねえ、和ちゃん、私ね……」

和「何?」

次の言葉が中々出てこない。
恥ずかしいのと、怖いのと。

風子「和ちゃんの特別になりたいなあ、って」
809 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:47:30.47 ID:RSJlL.Eo
和「もう、十分特別よ?」

風子「それって、どういう意味なの?」

ずっと聞きたかったことを、ついに聞いてしまう。
和ちゃんはぽかんとしている。恐らく質問の意図をつかめていないのだ。

風子「私、和ちゃんにとって唯一の存在になりたいの」

風子「特別な友達、じゃなくて……なんていうか、別格の存在っていうか……」

和「……私だって一緒よ」

風子「え?」

和「私は案外独占欲が強いのよ。だから、あなたも独り占めしたい」

風子「じゃあ、付き合ってよ。それならいいよ、独り占めにしても」

告白というにはあまりにそっけない、つっけんどんな言い方だ。
しかも何かとても大胆なことを言ってしまった気がする。

和「あなたらしい告白ね」

風子「恥ずかしいからやめてよ……それより、返事は?」

和「もちろん、喜んで」

よかった。
肩の荷が下りたような気分だ。どっと今日の疲れが押し寄せてくる。
眠気が今になって襲ってきた。

ここは、原因を作った私の恋人に何とかしてもらわないとね。

風子「ねえ、手をつないで寝よう?」

返事を待たずに、隣の布団に寝ている和ちゃんの手を握る。
抵抗しないということは問題ないのだろう。

和ちゃんの温もりを感じながら、私の意識はゆっくりと夢の中へと沈んでいった。
810 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:48:32.54 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

修学旅行が終わり、夏期講習も終わり、文化祭まで終わってしまった。
あと残るは受験、そして卒業。

和ちゃんは生徒会長を引退し、今は次期会長へ仕事の引き継ぎを行っている。
冬は日が落ちるのが早い。和ちゃんが教室に姿を現した時には外はもう真っ暗になっていた。

和「ごめんなさい、待たせちゃったかしら」

風子「いいの、ちょうど問題終わらせたところだし。遅くまでお疲れ様」

机の上に広がっているのは、私が志望している大学の過去問。
日本史と世界史の論述を丁度今済ませたところだ。

和「よくもまあそんなに書けるわね」

風子「好きこそものの上手なれ、だよ」

和「ああ、そういえばね、私志望校変えることにしたの」

風子「へえ、どこにするの?」

和「あなたと同じところ」
811 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:49:34.97 ID:RSJlL.Eo
風子「……え!?」

和「ああ、もちろん私は理科よ。流石にこの時期に文転はしないわ」

風子「そうじゃなくて……」

和「私じゃ無謀って言いたいのかしら?」

風子「違うけど……」

頭の中に浮かぶのは秋山さんのこと。
軽音部の人たちと同じ大学に行くために推薦を蹴ったと聞いた。

和「もしかして、私があなたと同じ大学という理由だけで志望校を変えたと思った?」

風子「そうは思わないけど……ちょっとだけ考えた」

和「まあ、あながち間違いでもないけどね。少なくとも、あなたがきっかけになってくれたのは事実だわ」
812 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:50:31.30 ID:RSJlL.Eo
私の志望校は、言っては悪いがそれまで和ちゃんが志望していた大学より難易度は高い。
今の和ちゃんは多分C判定くらいだろう。
決して悪い判定ではないが、この時期ならむしろ不安になって志望校を落とす人のほうが多い中であえて、というのは珍しい。

和「正直、最初は今までの志望校も厳しかったわ。まあ、単に偏差値で選んだんだから当然だけど」

和「でも、風子に付き合って勉強しているうちに成績がどんどん上がってA判定になって……先生にも何度か志望校のランクを上げないかって言われたんだけどね」

和「前々から行きたいとは思っていたの。でもやっぱり、志望校を変えるのは怖かった。
だけど、風子のひたむきな姿を見ていて、私も限界まで頑張ろうって思って、それで志望校変えたの」

風子「そっか……そんな理由なら私は何も言うことはないよ」

和「ただ単にあなたと一緒の大学だから、なんて言ってたら何か説教でもするつもりだったのかしら?」

風子「私の志望校甘く見すぎ、馬鹿にしてるのか、って言ってたかもね。もちろん、どんな理由でもそれは個人の勝手で受かったもの勝ちだけど」

口ではこんなこと言っちゃったけど、私のためだけに志望校を変えてくれる和ちゃんというのも中々……いや、やっぱり駄目だ。
そんな理由で志望を変えてしまったら、私の好きになった和ちゃんじゃなくなってしまう気がする。
813 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:51:23.46 ID:RSJlL.Eo
和「なるほど、あなたらしいわ」

風子「入ってからのことは考えてるの?」

和「ある程度はね。面白そうな研究室とか見つかったし」

風子「土壇場で変えたにしては周到だこと」

和「言ったでしょ、前々から行きたかったって」

風子「ああ、そうだったね。じゃあ、お互い頑張りましょう」

和「ええ、最後の追い込みね」
814 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:52:56.34 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

センターが終わり、二次試験も終わり、あと数日で卒業だ。
もう少し受験が終わったという余韻に浸っていたいところだが、そうもいかない。

風子「寄せ書き、ねえ」

まさか私がこんなこと言い出す人間とは思っていなかった。

「さわ子先生に感謝の寄せ書きを書こう」

私が言わなくてもどうせ誰かが提案していただろうけど、でも、そんなことを自発的に言い出すなんて以前の私からすれば大いなる進歩だ。

私はこのクラスが好きになっていた。
和ちゃんも、さわ子先生も、軽音部の人たちも、みんなみんな大切なクラスメートだと思えるようになっていた。修学旅行だって、文化祭だって、全部がかけがえのない思い出だ。

そしてそれは、あの日誰もいない教室で、和ちゃんが私に声を掛けてくれたことから始まったのだと思う。
あのとき、和ちゃんが声をかけてくれなかったら、一緒に帰ってくれなかったら、きっと私は今でも斜に構えてクラスの盛り上がりを冷ややかな目で見ながら卒業を迎えていただろう。

和ちゃんと出会うことで、私の世界は彩りに充ち溢れるようになったのだ。
815 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:54:08.08 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

卒業式当日。
私の最後の大仕事、答辞が待ち構えている。
ただ読むだけではなく、礼の仕方から立ち位置まで細かい点も気をつけなくてはならない。
朝から緊張してしまっている。

風子「そういや、平沢さんたち来てないね」

和「ああ、そういえば……」

憂から唯のために替えのタイツを預かってきたんだけど、本人が登場しないことには……と、思っているそばから教室にあの四人がなだれ込んでくる。

そしてやっぱり、唯のタイツには穴があいている。
流石は憂といったところか。なんでもお見通しか。

唯に付添って、空き教室に着替えに向かう。

和「じゃあ、ちょっと行ってくるね」

風子「うん」

昔なら、唯に嫉妬していたかもしれないけれど、今の風子ならきっと大丈夫だ。
私にとって、彼女は唯一の存在なのだと理解しているから。

まさか、最後の最後で廊下を走るなと怒られる羽目になるとは予想していなかったけれど。
816 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:54:36.11 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

なんとか入場までに合流することができた。
答辞を読む人間が遅刻だなんて笑えないところだった。

胸に花を付け、入場。
校長先生の話も上の空で頭の中で何度も手順を確認する。

そしてついにその時はやってきた。

「答辞、卒業生代表、真鍋和」

今までの三年間の総まとめ。
この学校で出会ったもの、お別れするもの、そのすべてが私の胸中に去来する。

「はい!」

さあ、晴れ舞台だ。
817 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:55:48.58 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

やっぱり和ちゃんの答辞は素晴らしかった。
私は思う存分拍手を送った。うちのクラスの子はみんな同じ思いだっただろう。

そして、式次がすべて終了し、教室に戻ってきた。

今度は私の出番。

先生の話が始まる。もうこの時点で少し涙腺が刺激されている。
でも、まだ泣いちゃだめだ。自分の仕事を終えるまでは。

さわ子「じゃあ、解散」

今だ。

風子「先生!」

この状況で声を上げるなど、本当に私らしくない役割だ。
でも、それが成長というものだろう。

風子「あの、私たちから先生に感謝をこめて、渡したいものがあります」

さわ子「え……?」

風子「えっと、今持っているのは……」

平沢さんだった。
最後の最後に持って行かれちゃった感はあるけど、でも、それがこのクラスらしいとも言える。

私の仕事はここまで。

よく頑張った、私。
顔から火が出そうで、目からは涙が出そうだけど。
818 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:57:16.06 ID:RSJlL.Eo
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

唯たちと別れて、私は生徒会室へ訪れた。
唯たちの青春が部室にあるなら、私の青春はこの生徒会室にあったと言っていい。

しばし思い出に浸る。
卒業式の前日は軽音部の子たちが来たけれど、今度は一人か。

……などと思っていたが、そうはいかなかった。

風子「お邪魔だったかな?」

和「まさか。ちょっと驚いただけよ」

風子「それならよかった」

風子は私に後ろから抱きついてくる。
私の顔を覗き込むその瞳は泣き腫れて赤くなっていた。

和「どういう風の吹きまわし?」

風子「いつも和ちゃんが生徒会室から教室に来ていたでしょう?今度は私が生徒会室に行ってみようかなと思って」

そう言いながら、彼女の視線は私の顔を外れ宙をさまよう。

風子「これが、和ちゃんが見ていた景色なんだね」
そう。
これが私が見てきた景色。
私の高校生活。

華やかではないけれど、でも確かにそこにあった現実だ。

風子「ねえ和ちゃん」

和「なに?」

風子「合格発表が終わったら、デートしよう」

和「いいわね」

温かな日の差しこむこの部屋で、もう少し二人でこうしていたい。
今日、色々なものを「卒業」したけど、それでもこの学校で得たものはたくさん私に残されている。

たとえば、私を抱きしめてくれる、恋人の優しい腕。





おしまい!
819 :和「眼鏡っ子って、いいわね」 [sage]:2010/09/19(日) 11:57:57.69 ID:RSJlL.Eo
以上です。お目汚し失礼しました。
820 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 22:04:11.60 ID:TTHsB12o
久しぶりに見にきたら結構書き込みがあってビックリした
もちろん、いい意味で


あと、まだ誰も言ってないようなので。。。>>819乙!

けいおんの放送が終ったから人も少なくなっていくのかな・・・
821 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 18:00:48.86 ID:lKEK/JYo
風子とは…
やりおる
822 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 03:16:10.51 ID:ocP.SO6o
この風子好きだ。どちらかというとアキヨっぽい性格だけど。
キャラ付けの勝利。
823 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 04:21:09.53 ID:qdcgmNYo
もう一年以上たったんだよなこのパートスレ・・・
昔ほど勢いはなくなっちゃったけど
824 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/05(金) 21:12:14.20 ID:wNN0J8Eo
わお、一月以上空いてら。



in コンビニ

「あんまんたべたい」ウイーン

姫子「いらっしゃいませー」

「」

姫子「何その何とも言えない顔」

「だってお前、今日オフじゃ」

姫子「シフト変わったの。で、何その苦虫噛み潰したような顔」

「こーゆーとこで知り合いに会うのって何かやだ」

姫子「まーまー、私とあんたの仲じゃん」

「ただの腐れ縁でーす」

姫子「そんな事言って良いのかしらん。あんたの事なんて恥ずかしい性癖まで知り尽くしているとゆーのに」

「すいませーん、この店員サボってまーす!」

唯「そうなの?」

「!?」

825 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/05(金) 21:16:45.18 ID:wNN0J8Eo
「な、なんだ唯か」

唯「うん。それでさ」

姫子「良くも悪くも幼馴染だからねー。まあ色々と」

「そこは嬉々として人のプライベートを暴露するな!」

唯「ふむふむ」

「唯も唯で真剣に聞くなって」

唯「だって」

唯「知りたいもん、君の事」

姫子「おや」

唯「私だけ知らないの、やだよ」

「う」

姫子「愛されてるねぇ。ニヨニヨ」

「てめーは仕事しろよ」

店長「ゴホン」

姫子「あ」

826 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/05(金) 21:21:08.33 ID:wNN0J8Eo
……

姫子「お待たせ」

「何であがりまで待たなきゃならんのですか」

姫子「いいじゃん、暇なんでしょどーせ」

「ふん、お前が思ってる程暇じゃねーの。それこそ分刻みのスケジュールが」

姫子「見栄張んなよ童貞」

「だまれビッチ」

「……」

姫子「……」

唯「仲良いね、二人とも」

「この犬猿の仲のどこが」

唯「……良いよ」キュッ
827 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/05(金) 21:25:30.63 ID:wNN0J8Eo
「唯?」

唯「……」キュウ

姫子「(ははーん……)」

「腕が重いんですが」

唯「つーん」

「離してくれるとありがたいのデスが」

唯「やだ」

姫子「平沢さん」

唯「な、なに?」

姫子「心配しなくても、盗ったりしないって」

唯「っ!な、なんのことやら」

姫子「警戒されてるなぁ」

「そりゃあお前の隠し切れない裏の顔が」

姫子「黙ってろ童貞」

「どどど童貞ちゃうわ!」

姫子「じゃあお近づきの印に」スッ

「お、ケーキ」

姫子「コンビニスイーツだけどね」

唯「姫ちゃん好きっ!」ガバチョ

「(釣れた!)」
828 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 21:26:41.13 ID:kRXWZoEo
つれる!
829 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/05(金) 21:30:40.37 ID:wNN0J8Eo
……

「じゃあ俺こっちの道だから」ノシ

唯「また明日ね〜」ノシ

姫子「じゃーね」ノシ

唯「……あれ?」

「どした?」

唯「姫ちゃんもそっち?」

姫子「私ん家、こいつの隣だから」

唯「…お隣さん?」

「そうなんだよ。まったく夢もキボーもありゃしない」

姫子「あら酷い。おばさん達がいない時ご飯作ってあげてるのは誰だったかしらん」

「頼んでねーっす」

唯「……ル…ス」

「?」

唯「姫ちゃんのブルータス!」ダッシュ
830 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/05(金) 21:41:18.38 ID:wNN0J8Eo
唯のヤキモチとブルータスがやりたかった。ただそれだけ。
最後のは捨て台詞ね。

じゃ ノシ
831 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 11:56:09.10 ID:bW/wQ96o
乙です
けいおんSS久しぶりに書こうかなあ……ネタが出ない。
832 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/11(木) 23:53:12.27 ID:0SkqcIDO
梓「こんばんはー」

唯「いらっしゃ〜い」

梓「先輩、突然呼び出してどうかしたんですか?」

唯「いやぁ〜そのぉ〜大学生になって一人暮らしをはじめて早三日……困ったことがあるんだよ〜〜」

梓「はぁ…なんでしょうか?」

唯「ご飯がおいしくない!」

梓「はい?」

唯「だからご飯だよ〜〜やっぱりいつも憂と食べていたから誰かと一緒に食べなきゃおいしくないんだよ〜〜」

梓「それなら憂を呼べばいいじゃないですか」

唯「だってぇ〜1人で大丈夫って言ったから〜〜」

梓「…わかりました。まったく先輩はしょうがないんですから」

唯「わかってくれたかいあずにゃん!」

梓「それじゃあどこ食べ行きます?」

唯「え?私がつくるよ?」

梓「先輩料理できるんですか!?」

唯「私だって料理くらい!」
833 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/12(金) 00:14:47.97 ID:bWyW0ADO
梓「あのすべてを憂に任せていた唯先輩が…」

唯「私も大人になったんだよ!」

梓「そうですよね。それじゃあおいしいご飯期待しています!」

唯「任せて!」

がちゃがちゃどんがらがっしゃん

唯「できたよ!」

梓「あの…これは一体…」

唯「今日は少し寒いからマシュマロチゲ鍋にしてみたよ!」

梓「えっと…先輩…ご飯がおいしくないのは…人がいないせいじゃないと思うんですが」

唯「えー、絶対そうだよー」

梓「ああ、いや、ある意味憂がいないって意味でそうですけど…」

唯「ほえー?」

梓「とにかくご飯がおいしくないのは食卓を囲む人がいないからでは…」

唯「そんなことないよ!だって今日はおいしいもん!」

はむはむ

梓(そんなバカなーっ!!)

唯「甘辛でおいしいよ!あずにゃんも食べなよ〜」

梓(食べなきゃ…いけないんだよね…?)


よくじつ
憂「おはよう純ちゃん!あれ、梓ちゃんは?」

純「体調悪いから休むってさ。吐き気が酷いらしいよ」

憂「梓ちゃん可哀想…」

間接的に梓の体調不良にかかわったことを、憂は知らない。


…こんな感じで面白さを追求しなければ即席でなにかしらネタ出るものっすよ〜
834 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 20:37:52.99 ID:I0rQZEso
大晦日ー

「さーみーいー」テクテク

「さっさと帰って熱い茶ーでも飲むかねー」テクテク

「ん?」

黒服A「Congratulations」

黒服B「Congratulations」

黒服C「Congratulations」

「え、なにこれ」

黒服D「Congratulations」ガッシ

黒服E「Congratulations」ガッシ

「やめ、ちょっ離せ!」

斉藤「失礼」ビシッ

「あう」ガクリ

……

「……はっ」

唯「起きたー」

「え、どこここ」

律「唯んち。これからパーチーだぞー」

「あれ?俺散歩してたはず……」

紬「夢でも見てたんじゃないかしら?」

「?」

律「ムギ、GJ」

紬「やっぱり皆で盛り上がりたいものね」ニコニコ
835 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 20:41:47.47 ID:I0rQZEso
憂「お待たせしましたー」

律「憂ちゃんの手料理入りましたー!」

「やっふぅー!!」

さわ子「ふぅー!!!」

唯「……ふっふっふ」

澪「唯?」

唯「今年の大晦日は一味違うのです」

唯「さぁ憂!見せておやり!!」

憂「どうぞ!」

唯「手料理byわたし!」

一同「」

唯「その微妙な表情も想定の範囲内!さぁ皆食べて!」

律「おおう……」パク

唯「どうかな?」

澪「ん〜」モショモショ

紬「……普通?」

唯「ふ…つう?」

梓「可も無く不可も無くって感じですか」

唯「そっかぁ」ガックリ

「でも、悪くないんじゃないか?」

唯「!」
836 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 20:47:42.22 ID:I0rQZEso
「素朴というか、肩肘張らずに食えるというか」

「ほら、紬の持ってくるお菓子は何か食べるの勿体無いって感じだけど」

「これはそういうの気にせず食える感じ」

梓「ムギ先輩のお菓子が高級過ぎる気もしますが」

「ともかくさ、俺は好きだよ、これ」

唯「やったよ憂ぃ!」ギュウ

憂「良かったねお姉ちゃん!」ギュッ

澪「そこまで言う程かな?」

梓「美化しすぎな気が」

紬「愛かしら」キラキラ

律「むぅ」

837 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 20:53:27.50 ID:I0rQZEso
さわ子「ラブコメムードはここまで!先生こんな物用意しました!」

紬「数字の入った割り箸?」

律「さわちゃん、それはまさか……!」

「パーティではお約束の……!」

さわ子「王様ゲェェェム!!」

紬「おおさまげーむ?」

梓「えっとですね、王様ゲームっていうのは……」カクカクシカジカ

さわ子「それからこれも」

つ缶ビール

澪「教師としてどうなんですかそれ!?」

さわ子「おとそ気分おとそ気分っ、ハメ外さなきゃだいじょぶよ!」

憂「……」

澪「ほ、ほら憂ちゃんもいるし飲酒は……」

憂「やりましょう!」

「なんと」

梓「あの憂が!?」

さわ子「そーら引いた引いた!」ジャラジャラ
838 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 20:56:50.65 ID:I0rQZEso
さわ子「皆引いたわね?せぇのぉ」

一同「王様だーれだ!」

紬「は〜い」ノ

律「王様ゲーム初心者のムギ……!」

「ある意味予想できない……!」

紬「番号と何をするかを言えばいいのよね。えっと……」

唯「ごくり……」

紬「2番が、5番に、胸枕!」

律「膝枕か。まぁ妥当な……え?」

紬「ううん、"胸"枕」

「なん……だと……!?」

澪「」←2番

さわ子「いただきます」←5番

澪「ひぃぃぃっ」
839 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:00:15.51 ID:I0rQZEso
澪「もうお嫁にいけない……」クスン

「なんかもう枕ってレベルじゃなかった」

律「後頭部だけでなんであんな事が出来るのか」

さわ子「さってと、第二回戦いくわよ〜」ツヤツヤ

一同「王様だーれだ!」

「はいきたこれェ!」ノ

律「ちぃっ」

「ふっふっふ、命令はもう決まっているのよな」チラリ

梓「う」ビク

「7番は今日一日猫語!」

梓「はうっ」←7番

唯「なんというあずにゃん専用命令……!」

梓「カンニングじゃないんですか!?」

「そんな無粋な真似する訳ないっての。さぁ、名実共にあずにゃんになるがよいわ!」

梓「後で後悔させてやるです!……にゃん///」

「さー次行ってみよー!」
840 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:05:20.63 ID:I0rQZEso
一同「王様だーれだ!」

さわ子「……わが世の春が来たぁ!!」

「考えうる最悪の可能性……!」

さわ子「さって、そろそろ本気出しちゃおうかしら」ギラギラ

澪「これでもかって位目が輝いてる……!」ガクガク

さわ子「いくわよ〜……3番が7番にベロチュー!」

「超王道な御命令ありがとうございます畜生!」←3番

律「ざわ……」←4番

唯「ざわ……」←5番

澪「だ、誰!?」←1番

紬「wktk」←2番

梓「わ、私じゃないですよ!」←6番

憂「……あれ?」←7番

律唯「「」」
841 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:10:13.79 ID:I0rQZEso
梓「これは……」

「流石にまずくないっすか?」

さわ子「ぶーぶー、王様の命令は絶対なのよー」

梓「そりゃそうですけど」

紬「じゃあ間を取ってほっぺにチューとか?」

「その辺が妥当かねぇ」

さわ子「きーす!きーす!きーす!」

律「だめだこの教師、早くなんとかしないと」

「一人で何本空けてんだよこの人」

憂「……あの」

「あー心配しなくても軽くで済ますかr」

憂「いいですよ。キス、しても」

律「……え?」

澪「今なんと?」

憂「してもいいですよ。その、ディープなのを」

「」
842 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:13:02.05 ID:I0rQZEso
律「いやいやいやいや!」

澪「無理しなくても良いんだぞ憂ちゃん!」

「こんなゲームにマジにならなくてもいいんだって!」

憂「……お兄ちゃん」キュッ

「へ?」ドキ

憂「私は……いいよ、お兄ちゃん」ギュッ

「オ、オニイチャン……?」

憂「うん」

唯「(憂にとってお兄ちゃん……)」

唯「(=私にとって……)」

唯「(`・ω・´)b」


「う、憂ちゃ」

憂「妹にちゃん付けなんて変だよ?」

「……憂?」

憂「お兄ちゃん……」スッ

梓「(目瞑った!)」

紬「wkwktktk」

澪「あわわ……」ドキドキ

「……うい」ゴクリ

律「目を醒ませぇ!!!」バチコーン

「はっ!?」
843 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:26:30.10 ID:I0rQZEso
「お、俺は一体……」

律「ばかもーん!」バチーン

「あうち!」

律「友人(恋人候補)の妹とベロチューとは、愚かにも程があるぞこのおばか!」

律「あたしは貴様をそんな軟弱者に育てた覚えはなーい!!」

「ぶ、部長……!」

律「叩かれた頬が痛いだろう?あたしの心はそれ以上に痛むのだよ」

「部長……俺……おれ!」

律「みなまで言うな。判ってくれて、あたしも嬉しいよ」キラン

「ぶちょお!」ガッシ

律「ぶいんー!」ガッシ


憂「……」ポツネン

憂「……惜しかったなぁ」
844 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 21:29:09.11 ID:nZthDPwo
しえん
845 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:29:59.24 ID:I0rQZEso

……

「……」プシュッ

「んく……ぷは」

律「こんなとこで寒くないのか?」

「火照った体にゃ丁度いいのよ。皆は?」

律「寝てる。大晦日だってのにさ」ブーブー

「あんなに騒いでりゃ仕方ねーだろ。アルコールも入ってりゃ尚更」

律「だからって新年迎える前に寝落ちってどうなんだよ」プンスカ

「まあまあ。そだ、飲むか?」

律「貰うー」

「……」

律「……」

律「おにいちゃん」ポソ

「ぶっ!?」

「な、何を……」

律「やー、平沢姉妹と仲がよろしい事で」

律「りっちゃん妬いちゃうっ(はあと)」

「おい、悪ふざけも大概に……」

律「ふざけてると思う?」
846 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:33:35.26 ID:I0rQZEso
律「忘れてんだろ、あたしの事」

「そんなことは」

律「おにいちゃん(はあと)」

「ぐ」

律「あたしの告白なんて無かった事にされたのかと思っても仕方が無いよなこの扱い」

「怒ってんのか?」

律「あ゛?」ギロリ

「ひぃごめんなさい!」

律「ウサギはさ」

律「さみしーと死ぬんだぞ」

「律?」

律「構ってよ、あたしの事も」キュッ

「」ドキ

「……悪い」キュッ

律「……ん」

ゴーン……ゴーン……

律「あ」

「明けたな、年」

律「あけおめ」

「ことよろ」
847 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/11/29(月) 21:38:44.01 ID:I0rQZEso
年越し編終わり。
大晦日に投下すればよかったと後悔。
次は多分初詣編。
848 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:08:45.45 ID:MgRdD8wo
唯「え? どうしたのあずにゃんそんなりっちゃんみたいなことを言って」

律「余計なお世話じゃ!」

澪「でも、本当にそうだよな」

紬「気にしてるのはりっちゃんだけだと思ってたわ」

梓「まあ、本音を言えば律先輩程度の無乳で恥ずかしく思ったのがきっかけなわけですが」

律「おい梓、お前ちょっと表に出ろ」

唯「たしかにりっちゃんは平坦だよね」

澪「ああ、私もそう思うよ」

紬「ちょっと寂しいわよね」

律「イジメか! 貧乳いじめて楽しいか!」

>>I0rQZEsoさんおつですの。
849 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:13:03.86 ID:MgRdD8wo
唯「冗談冗談だって、りっちゃんそんなに落ち込まないで」

律「落ち込んでない、怒ってるぞ」

唯「それくらいの貧乳が良いっていう人も世の中にはいるって」

律「何で私を選ぶような人はちょっと変わってるみたいな扱いなんだ!」

梓「……」

律「気づいてなかったんですか先輩とか言いたそうな目で見ないで!」

澪「……」

律「私が教えてればこんなことにはみたいな目で見るな!」

紬「……」

律「言葉責めされるりっちゃん可愛いみたいな目で見るな!」

紬「どうしてわかったの!?」

律「本当だったのかよ!」
850 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:17:48.31 ID:MgRdD8wo
梓「まあ、それは置いておきましておっぱいの話をしましょう」

澪「ぶっちゃけ大きかったところでいいこと無いぞ」

紬「そうねえ……」

唯「えーでも、私もおっぱい大きくなってさー、イイことないわぁ肩こるしぃ」

律「男の視線うざいしぃー」

唯「言ってみたいよねー」

律「ですよねー」

澪「ちょっとまて、私はそんな発言したこと無いぞ!」

紬「私だってしたことないわ!」

梓「え? でもムギ先輩おっぱいが大きくても女の人の視線が増えないって思ってませんでした?」

紬「どうしてわかったの!?」

律「思ってたのかよ!」
851 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:28:52.14 ID:MgRdD8wo
梓「安易に考えれば、揉んで頂くというのが一番なのですが」

紬「準備は万端よ!」

梓「ムギ先輩が怖いので遠慮したいんです」

澪「栄養状態が悪いとかじゃないんだよな?」

律「運じゃね?」

唯「マッサージは基本だと思うよ、私もよく憂にマッサージしてもらうし」

紬「今度は私にマッサージさせて!」

唯「あはは、遠慮するよ」

梓「やっぱりマッサージなんでしょうか」

澪「私はそんな事されたこと無いけど」

律「勝手に大きくなったってことか」
852 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:32:11.15 ID:MgRdD8wo
紬「私も特には……」

梓「ムギ先輩は食生活っぽい気がします」

唯「そうだねー」

律「唯も明らかに食生活だろ」

澪「……」

律「本当……澪ってなんで胸が大きいんだ?」

梓「本当に謎ですね」

唯「うん、私にもよくわからないよ」

紬「……」

澪「ムギは恐らく胸が大きくなるような誰にも言えない事をしてるみたいに見るな!」

紬「ふふ……」

澪「ムギ怖っ!」
853 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 19:36:31.86 ID:MgRdD8wo
澪「ま、まあ、私の胸はいいじゃないか、今は梓の話だろ?」

律「んー、澪からは建設的な話は聞けなそうだしな」

澪「うるさい!」

律「あいて! フォローしたのに!?」

唯「あずにゃんがおっぱい大きくなったら猫さんじゃなくなっちゃうね」

梓「私は元からそのあだ名を気に入ってなかったんですが」

唯「あずもー……あず牛……」

梓「わー、あずにゃんってあだ名うれしいなー!」

唯「あずにゃんならそう言ってくれると思ってたよ!」

紬「……」

梓「ムギ先輩はなんか微笑ましそうに、このツンデレさんめとか思わないでくださいです!」

紬「あらあら、バレちゃったわ」

梓「思ってたんですか!?」
854 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:41:29.04 ID:MgRdD8wo
梓「……こ、こんどこそお話を戻しますと、おっぱいですおっぱい」

澪「ネットで検索したらいいんじゃないか?」

梓「いや、検索はしてみたんですけど……その……えっちな方面ばかりが……」

律「ネットは男社会だからな」

紬「でも、ピクシブはだいぶ女の子の社会よ」

澪「女の子の社会なのにムギはなんか元気ないな」

紬「男同士が睦み合うなんて……」

唯「憂のマッサージは天下一品だよ、私もおっぱい大きくなったしね」

梓「なんか憂に乳首摘まれそうで嫌なんですけど」

澪「ひぃ! 痛い話は嫌なんだ!」

紬「そんなことないわ、乳首は気持いいのよ、ほら、私がつまんであげるから!」

律「自重しろ沢庵」
855 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:49:50.88 ID:MgRdD8wo
紬「沢庵って……そんな、私がまるで田舎者みたい……」

律「あ、ごめん、言い過ぎた」

紬「りっちゃんが私のおっぱい揉んでくれたら許してあげる」

律「澪、そういえばこの前借りたCDだけどさー」

澪「ん、あれ良かったよな」

律「今日持ってきたから返すな」

澪「ああ、ありが……ってん、どういたしましてだな」

律「ありがとうな」

梓「ナチュナルに話題が変わってますけど……はぁーやっぱりおっぱいがある人はない人の気持なんてわからないんでしょうか」

唯「私は気にしてるよ! あずにゃんのおっぱい!」

梓「ぶっちゃけその話を聞きたくありませんでした」
856 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:52:40.06 ID:MgRdD8wo
唯「小さなあずにゃんのおっぱいのこと、いつも憂にも言ってるんだよ?」

梓「なんですかその羞恥プレイ」

唯「こう、ぺたぺたっていうか……ぺろぺろっていうか」

梓「……」

唯「いじりたいなーって」

梓「別にいいですよ」

唯「え?」

梓「なんでもないです」

紬「イイハナシダワー……でもなんか疎外感を感じるわ」

唯「じゃあ、早速今日あずにゃんのおっぱい揉んであげる!」

梓「きゃー! ちゃんと聞いてたんじゃないですかー!」
857 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 19:55:47.06 ID:MgRdD8wo
澪「ふふ、ようやく梓は素直になったな」

律「まったく、私たちのお膳立てがなかったらおっぱいを揉ませることも出来ないなんてな」

紬「これでまた暖かなな百合カップルの誕生ね!」

梓「カップルじゃありません!」

唯「まだ、カップルじゃないよね」

梓「そうです! そういうのはまだこれから……」

紬「ふふ、梓ちゃんは最高にかわいいわね」

律「ああ、思わず唯に嫉妬しちゃいそうだな」

澪「まあ、律には私がいるじゃないか」

律「そういえばそうだったな」

858 :梓「おっぱいを大きくしたいです」 [sage]:2010/12/01(水) 20:00:28.44 ID:MgRdD8wo
梓「っていう展開になるとおもうんだけど、憂はどう思う?」

憂「あはは、一度脳を見てもらったほうがいいんじゃないかな?」

梓「それってやっぱり、唯先輩と私は運命のカップルだから?」

憂「ん、胸の話からお姉ちゃんとお付き合いするっていう道程で違和感がなかったのかってこと」

梓「え? おかしな点とかあったの?」

憂「おかしな点しかなかったよ!」

梓「でも、憂は唯先輩のおっぱい揉んでるんだよね?」

憂「まあね」

梓「じゃあ、おっぱいの話から付き合う話でも問題ないよ」

憂「私は妹だよ? 妹がお姉ちゃんのおっぱい揉むとかあたりまえだよ」

梓「えー、ちょっとおかしいよ、脳を見てもらったほうがいいじゃない?」

純「……もうヤダ私の友達……」

終わり。
859 :梓「カムバック私!」 [sage]:2010/12/03(金) 10:29:27.94 ID:mnmQycYo
憂「どうしたの突然?」

梓「純にいわれて思ったんだけど、確かに私って軽音部に入って変わったと思う」

憂「そうだね、棘が無くなったというか、穏やかになったっていうか」

梓「なんか前まで性格悪いみたいな言い方するね」

憂「……」

梓「なんで目を逸らすの!?」

モブ「……」

梓「クラスメートのみんなまで!」

純「……」

梓「純は目を逸らさないんだね、面白くないの」

純「え、どちらかっていうとクラスのみんながボケて私が通常なんじゃないの?」
860 :梓「カムバック私!」 [sage]:2010/12/03(金) 10:32:49.45 ID:mnmQycYo
憂「まあ、梓ちゃんが性格が悪いんじゃないかと思われる説は置いておいて」

梓「あんまり置きたくないんだけど、話が進まないから良いよ」

憂「軽音部のみなさんに、っていうよりある特定の誰かに影響されたんじゃないかなーって」

純「ああー、それはあるかもね」

モブ子「本当、たまに同じような行動しているもんね」

サブ子「見分けが付かないときがあるよ」

梓「(それってもしかして、髪の毛の色が一緒の……)」

憂「お姉ちゃんだね」

純「唯先輩だね」

モブ「平沢先輩だね」

サブ「憂ちゃんのお姉さんだね」

梓「なぜに!?」
861 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 10:36:22.62 ID:mnmQycYo
梓「見分けが付かなくなる時って何!?」

サブ「なんか、生き写しっていうか激似っていうかさ」

梓「いやいやいや、全然違うでしょ、むしろ生き写しならここにいるし」

憂「その反論するときに身体が揺れるところ」

梓「はう!?」

純「反応するときに擬音で答えるところ」

梓「……」

モブ「がっくりしたときに涙を流しながら口に手を当てるところとか」

梓「なん……だと……?」

憂「梓ちゃんは本当にお姉ちゃんが大好きだよねー」
862 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 10:41:59.86 ID:mnmQycYo
梓「いやいやいやいや、私が唯先輩を好きとかないし」

憂「またまたぁ」

純「ツンデレっていうヤツ?」

梓「実際問題憧れてるのは澪先輩だし」

憂「食い入るようにお姉ちゃんのギター演奏眺めてたよねー」

純「梓がギターの人がすごく上手でっていう話をしたのを聞いたことある」

モブ「テープを貰ったとき延々とすり切れるまで聞いてたの誰だっけー」

梓「く……でも、実際の唯先輩には憧れる要素欠片ゼロだし」

憂「本当にー?」

梓「だらけてるし練習しないしお菓子食べてばっかだし変な歌を歌うし変なあだ名つけてくるし!」

純「梓が軽音部の話をするときは大抵唯先輩の話ばっかりなんだけど」

モブ「二言目には平沢先輩がっていう」

サブ「平沢先輩村の住人って感じだよね」

梓「なん……だと?」
863 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 10:45:51.82 ID:mnmQycYo
梓「まさかまさかまさか! そんなわけないって! じゃあ唯先輩って放課後までいわない!」

憂「頑張ってー」

純「応援してるよー」

梓「端っから無理だって決めつけてるでしょ! やってやるんだから!」

モブ「やってやるです!」

梓「私はそんなこといわない!」

憂「いや、案外言ってるよ……」

純「じゃあ、やってやるですも禁止ね」

梓「……い、いいよ、じゃあ言ったら罰ゲームで良いから!」

純「勝ち戦美味しいね」

サブ「何させようか」

モブ「裸で校内10周させよう」
864 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 10:52:12.01 ID:mnmQycYo
おひる!

憂「お弁当食べようよ」

純「おっけー」

梓「……」

憂「何か疲れてるね」

梓「こう、ね、言えないともやもやするって言うか、軽音部の話題も出せないって言うか」

純「別に唯先輩以外のことなら良いんだよ?」

梓「澪先輩ねえ」

純「おい、憧れ!」

梓「……澪先輩は注視する点が何一つ無いって言うか」

憂「それは可哀想な気がするよ?」

梓「考えるとばかばかしい歌詞しか頭に浮かばないんだよね」

純「ああ、憧れはいずこに……」
865 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 10:55:42.52 ID:mnmQycYo
梓「その点ゆ……」

憂「ゆ?」

純「罰ゲーム! 罰ゲーム!」

梓「ゆべしはともかく、憂のお姉ちゃんはダメ出しのしがいがあるからさ」

憂「判定は?」

純「セーフだね」

梓「あのギターの未熟っぷりには反吐が出るって言うかさ」

憂「未熟って」

梓「成長のしがい!」

純「私だったら後輩にここまでバカにされたら殴っちゃうね」
866 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 11:00:37.19 ID:mnmQycYo
梓「だって、純から見てもへたっぴじゃん?」

純「いや、私の名前はじゅんだから」

梓「別に語尾に名前つけたわけじゃないよ赤モップ」

純「よし、さっきの判定はアウトだね」

梓「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

モブ「素人目に見てるとそんな感じしないけど」

憂「そうだよー」

梓「その憂はそのお姉ちゃんと同じレベルの腕前じゃん」

純「え? 憂はジャズ研にポスティング移籍しない!?」

憂「契約金は60億だね」

純「や、私赤靴下じゃないから、そんなお金無いから」

憂「じゃあ、落札未成立だね」
867 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 11:03:41.43 ID:mnmQycYo
梓「まあ、唯先輩はそんな憂と契約しているようなモノだけどね」

純「……」

憂「……」

サブ「……」

モブ「……」

梓「本当唯先輩にはいくらか憂に払った方が良いよ」

純「……え、と」

憂「うん、ねえ」

サブ「校庭一周にしようか」

モブ「まさかここまでなんて……」

梓「はは、どうしたのみんな? なんか暗いけど」
868 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 11:07:36.22 ID:mnmQycYo
梓「まるで私が唯先輩って言ったみたいじゃん」

純「わざとか! わざとやってるの!」

憂「無意識だと思う」

梓「さささ、ご飯食べよう、ごはんはおかずってね」

憂「もはや病気なんじゃないかと」

純「憂が言える台詞じゃないと思う」

憂「ラーイスはすーごいーよ、なんでもあうよホモ弁ー」

梓「あはは、それ、唯先輩のマネ?」

純「もう、どうにでもなればいいよ」

終わり。
869 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 10:37:22.73 ID:z4Zez6DO
書き込みが増えとると思えばあずにゃん祭りじゃないかい
実際あずにゃんは胸に限らず体が小さいこと気にしてそうだよな〜。唯好きなのは間違いないとしてwwww

乙だぉ
870 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:12:09.78 ID:QsCoieco
梓「何そのデマ」

純「いやぁ、私もファンクラブの子から聞いただけなんだけどね」

憂「ファンクラブって、純ちゃん澪さんのファンクラブに入ってるの?」

純「ううん、その子とはフツーに友達だから」

梓「その友人関係見直したら?」

純「澪先輩に関すること以外はいい子なんだって」

憂「それって、いい子っていうのかな?」

純「実しやかに話されてるんだけど……」
871 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:14:34.12 ID:QsCoieco
梓「……てなことがありまして」

紬「まままぁ! 素敵なお話ね」

梓「鼻血出てますよ」

律「ま、そんな話が出てしまうくらい澪の胸は立派だってことか」

梓「そうかもしれませんね」

紬「でも、今日はたまたま澪ちゃんがいなくて確かめられないから残念ね」

梓「それはもう、すっごい幸運だったんじゃないでしょうか」

唯「私揉んだことあるよ」

律「ふうん」

唯「確かに大きくなったかもしれないけど、成長期だからね」

梓「そうですねー」

律「……」

梓「……」
872 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:19:45.03 ID:QsCoieco
律「どうした梓、たとえ嘘でも澪の胸にあやかりたいみたいな顔して」

梓「律先輩こそ、今から家に帰ってもみたいって表情してますよ」

紬「じゃあ、明日澪ちゃんが来たら確かめてみればいいんじゃない?」

律「いや、私はそんな事しないぞ」

梓「私だってそんなコトしませんよ!」

律「嘘つけ、澪がいたら今すぐにでも揉むみたいに思ってるだろ」

梓「そんなことありません、それは律先輩じゃないんですか」

唯「本当に大きくなったら教えてねー」

紬「そうね、私もあやかりたいから」

律「ムギは既に大きいだろ!」

紬「私で確かめてみてもいいのよ?」

梓「お断りします」

律「断る」

紬「残念だわー」

唯「じゃあ私が確かめてあげるー」
873 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:24:02.49 ID:QsCoieco
唯「おー、揉み揉みー、ムギちゃんはいいおっぱいしてますなー」

紬「うふふー」

唯「私もこれくらい大きくなるかなー」

紬「そうねえ、もっと強く揉んだら大きくなるかもしれないわー」

律「いや、無いって」

梓「あ、ムギ先輩ちょっとあやかってもいいですか」

唯「どうぞどうぞー」

紬「どうぞー」

律「おいおい、私は止めないぞー」

梓「それじゃあ遠慮無く」

律「……」
874 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:28:34.85 ID:QsCoieco
梓「これが……おっぱい……」

唯「あずにゃんのと比べてどう?」

梓「まるで大人と子ども、つきたてのもちと古いもちほどの違いが……って、何言わせるんですか!」

唯「もー、あずにゃん怒らないでー」

律「そんなに差があるのか」

紬「りっちゃんもどうぞどうぞー」

律「んーむ、まあ、なんか度が過ぎてる気がするけど」

梓「なんか、おっぱいって癖になる気がしますね」

唯「あずにゃんの目が怖くなってきたよ……」

梓「失礼な、私はそんな顔してません!」

律「んー、私は梓ほどの感慨は抱かないなー」

和「失礼するわ……って、なにしてるの?」
875 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:32:27.40 ID:QsCoieco
唯「あ、和ちゃーん、ムギちゃんのおっぱいを揉むと胸が大きくなるんだよー」

和「何それ」

律「なんでもないんだ、ところでどうしたんだ?」

和「いえ、最近妙な噂が流されているものだから、澪の身が心配になってね?」

梓「あ、それってファンクラブの!」

和「そう、誰が流したのかは大体予想がつくけど」

律「え?」

和「ファンクラブの会長……っていえば、わかるかしら?」

唯「和ちゃんだね!」

和「先代のね」

律「それって生徒会長?」

梓「でも、その方って胸が……」

和「絶壁ね」

唯「それは言いすぎなんじゃないかなあ……」
876 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:40:01.66 ID:QsCoieco
和「それで、根も葉もないどころか信憑性が全くない話だって説明してるんだけど」

律「大変だな生徒会」

紬「どうやって信憑性が全くないって証明するの?」

和「会長のスリーサイズを事細かに説明して効果がないことを証明するの」

唯「和ちゃんが怖いよ……」

和「というわけだから、他の部活に行くわね?」

律「……あ、ああ。おつかれさま……」



律「和は敵に回しちゃダメだ」

唯「スリーサイズが他の人にバレちゃうなんてありえないよ……」

梓「胸が大きい人なら自慢にもなるのかもしれませんけど」

紬「でも、実際会長さんは澪ちゃんの胸をもんだことはないんじゃないかな」

律「あ!」

紬「いくら会長さんが絶壁でも、噂の信憑性には関係ないんじゃないかしら」

梓「単に嫌がらせって可能性もありそうですね……」

唯「変な噂を流したことに関するね……」
877 :梓「え? 澪先輩のおっぱいを揉むと胸が大きくなる?」 [sage]:2010/12/05(日) 17:44:59.96 ID:QsCoieco
梓「ま、まあ、私たちはおっぱいを揉むのはやめましょう」

律「そうだな」

紬「残念……」

唯「でも、澪ちゃんは今日なんで部活お休みだったんだっけ」

律「用事があるって言ってたな」

紬「りっちゃんは詳しいこと知らないの?」

律「メールのやり取りをしてたから、誰かと会う約束でもしてたんじゃないかな」

唯「誰なんだろうねー」

梓「そうですねー」



澪「あ、恵さん」

恵「澪さん、これで良かったの?」

澪「はい、これで私の望みが叶えられます」

恵「けいおん部の皆さんから胸を揉まれたいっていう?」

澪「きっと明日には揉みくちゃにされると思います」

恵「ま、まあ、ほ、ほどほどにね……?」

おわり。
878 :唯「そういえばムギちゃん」 [sage]:2010/12/14(火) 17:14:14.87 ID:1tGiKuUo
唯「どうして私の好きなお菓子知ってるの?」

紬「え?」

澪「ああ、そう言われてみれば」

律「お菓子が嫌いな女の子とかいないと思うけどな」

梓「律先輩って女の子だったんですね」

律「うるさいわい!」

紬「それはもちろん、みんなの趣味趣向は全部把握してるわ」

律「私のフォローが台無しだなおい」
879 :唯「そういえばムギちゃん」 [sage]:2010/12/14(火) 17:17:07.51 ID:1tGiKuUo
紬「だって、友達ってそういうものだって聞いたことがあるわ」

唯「そうかな?」

澪「ま、律の事ならある程度のことは知ってるぞ」

律「うんうん、私も澪たんのことは良く知ってるにゃー」

澪「気色悪い声を出すな!」

律「あふんっ」

梓「澪先輩たちはともかく、普通の友達はそこまで詳しくないと思いますよ」

紬「そうなの?」

梓「まあ私も、唯先輩のことでしたら大抵のことは、把握している自信はありますけど」

唯「えへへー」

澪「梓ェ……」
880 :唯「そういえばムギちゃん」 [sage]:2010/12/14(火) 17:19:19.88 ID:1tGiKuUo
紬「澪ちゃんの今日の下着の色まで把握してるけど、それってもしかしておかしいのかしら?」

澪「おかしいって! それ恥ずかしいって!」

律「まあ、澪の胸は大きいから目立つけどな」

澪「おおい、関係ないだろ!」

梓「唯先輩の下着の色どころか、下着を身につけていないときの姿まで把握してますよ」

唯「えへへー」

澪「梓……」

紬「ほら、みんなそうなんじゃない」

律「いや、おかしいって、梓とかがおかしいんだって」
881 :唯「そういえばムギちゃん」 [sage]:2010/12/14(火) 17:28:00.86 ID:1tGiKuUo
梓「まあ、それはともかく」

澪「ともかくで済ませられるほど小さい溝じゃなかった気がするが」

律「先輩たちとしては聞かなかったことですまそうぜ……」

梓「趣味趣向を把握しているというのは友人間ではおかしいと思いますよ」

唯「ムギちゃん、そういうのはストーカーさんって言うんだよ」

紬「ストーカーって知ってるわ! 相手を愛しているなら何をしても構わないって思考の人よね!」

律「なんだろう、ものすごい違和感を覚える」

澪「どちらかというと、自分を愛してくれないと怒る人かな」

律「澪も真面目に返答するなって!」

紬「その点私は安心ね、たとえ愛されなくても、言葉をかわさなくたって、私は怒らないもの! うぅ……」

唯「ムギちゃん大丈夫だよ! 私はムギちゃんとスキンシップとってもいいよ!」

紬「ありがとう唯ちゃん、唯ちゃんの人肌が胸にしみるわ……」
882 :唯「そういえばムギちゃん」 [sage]:2010/12/14(火) 17:34:37.55 ID:1tGiKuUo
梓「ムギ先輩は、人肌でドキドキできる人だったんですか」

澪「梓がさも気持ち悪い人を見るかのような目だ!」

律「そしてその発言はブーメランだぞ梓!」

紬「人肌は人間が一番安心できる暖かさなの、それが分からないの梓ちゃん!」

梓「ふふん、人のぬくもりなど全裸になってこそです!」

紬「な、なんだってー!」

梓「いいですかムギ先輩、服越しの暖かさなどタカが知れています」

唯「そうなのかな?」

澪「なんで唯が知らないんだよ……」

唯「だって私あずにゃんに裸で抱きついたことないもん」

律「え……?」
883 :唯「そういえばムギちゃん」 [sage]:2010/12/14(火) 17:42:25.69 ID:1tGiKuUo
梓「まあ、全ては夢オチなんですけどね」

律「そっかー」

澪「だよなー」

紬「本当のこと言うと、いつもみんなが美味しく食べられるかどうかドキドキしてるのー」

唯「大丈夫だよ! ムギちゃんの持ってくるお菓子は美味しいもん!」

澪「ムギの持ってくるお菓子なら安心だしな」

律「そうそう!」

梓「そうです、本当のこといいますと唯先輩の下着の色とか知りませんし」

唯「えへへー」





憂「……」

和「……」

憂「帰りましょうか」

和「そうね……」
884 :憂「野球するの?」 [sage]:2010/12/25(クリスマス) 10:18:49.71 ID:3ZEDgVwo
憂「おねえちゃーん……って、あれ? 野球見てるの?」

唯「あ、ういー、野球見てるんだよ、野球」

憂「うん、それは分かるんだけど? でもどうして」

唯「けいおん部のみんなで野球大会に出るんだよー」

憂「え、あ、野球大会って、町でやるっていう?」

唯「そう! 優勝狙っちゃうよー」

憂「でもおねえちゃん、ルール知ってるの?」

唯「いま勉強中!」

憂「野球って何人でやるのか知ってる?」

唯「25人だね!」

憂「それは一軍ベンチ入りのメンバーだよ……」

唯「私のお友達やりっちゃんや澪ちゃんの友達を集めれば25人くらい訳ないよ」

憂「もしかして私もメンバーに入ってるの?」

唯「……」

憂「目を逸らさないでよ」
885 :憂「野球するよ!」 [sage]:2010/12/25(クリスマス) 10:27:20.83 ID:3ZEDgVwo
唯「憂が入ってくれないと、9人でさえ足りないんだよぉ!」

憂「25人余裕って言ってたのに!」

唯「お願いだよういー」

憂「(お姉ちゃんの体温……)んもぉ、仕方ないなあ」

唯「ありがとう! これで和ちゃんと憂で私の枠はバッチリだよ!」

憂「(お姉ちゃんに求められてるのって……)」

唯「私の使命はバッチリだよ!」

翌日!

律「すまん、弟しか確保できなかった」

澪「私に友達なんていなかったよ」

梓「純は確保しました」

紬「クラスメートの子を連れてきたわ!」

いちご「よろしく」

和「気がついたら後ろにいたわ」

恵「よろしくねみなさん!」

唯「とりあえずみんなで練習しよう!」

みんな「おー!」
886 :憂「野球するよ!」 [sage]:2010/12/25(クリスマス) 10:39:09.71 ID:3ZEDgVwo
和「しばらく練習してみて、オーダーは以下のとおりになったわ」

1番 ショート 田井中律

2番 ファースト 秋山澪

3番 キャッチャー 平沢憂

4番 指名打者 琴吹紬

5番 サード 真鍋和

6番 セカンド 曽我部恵

7番 レフト 鈴木純

8番 ライト 中野梓

9番 センター 若王子いちご

P 平沢唯

唯「エースなんて責任重大だね!」

澪「なんで私が一塁手!?」

律「左利きの宿命だな」
887 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:22:28.98 ID:BKLM4uUo
ところがどっこい二月十三日朝。

「はー、さむ」

唯「ちょいとそこなゆくお兄さん!」

「おお唯、はよーす」

唯「アンケートにご協力頂きたい」

「挨拶はしっかりしないとな」ペシ

唯「オハヨウゴザイマス」

「うむ。で、アンケートとな」

唯「白と黒、どっちが好き?」

「チョコレートか」

唯「なぜそれを!?」

「や、時期が時期だし」

唯「こっそり好みを聞き出して当日ビックリさせよう大作戦が……」ワナワナ

「そんな事考えてたのか」

唯「」
888 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:25:33.21 ID:BKLM4uUo
唯「……」ショボン

「唯は裏表が無いなぁ」

唯「単純って事?」グスン

「ピュアで可愛いと思いますヨ」

唯「か、可愛いだなんてそんなっ」テレテレ

「」

唯「こうしたら恋人っぽく見えるかなっ」キュッ

「いやまだ付き合って無いじゃん」

唯「ぶーぶー」

モブA「あれって平沢さんだよね?」

モブB「いつの間に彼氏なんて……」

「oh……」

唯「へへー」ニコニコ
889 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:27:57.39 ID:BKLM4uUo
「ノーマルなのが好きだから」

唯「へ?」

唯「……ああ、チョコね」

「をい」

唯「今が幸せですっかり忘れていました」ギュー

「当たってるんですが」

唯「当ててんのよっ」ギュウ

「当てるほど無いくせに」

唯「失敬な!これでも少しずつ大きく……」

「ほほう」

唯「……えっち」

「なんでさ」
890 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:30:05.81 ID:BKLM4uUo
放課後ー

律「白と黒、どっちが好き?」

「何このデジャヴ」

律「何が?」

「いや別に。ホワイトじゃないチョコでお願いしまふ」

律「何故にチョコレートだと気付いた!?」

澪「この時期でその質問じゃな」

梓「チョコだって言ってるようなものですね」

律「のぉぉぉぉっ」

「どっかで似てるよなぁ、律と唯」

唯「?」モグモグ
891 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:32:34.18 ID:BKLM4uUo

紬「普通のチョコが好きなの?」

「ん?まあ比較的。甘過ぎてホワイトはちょっと苦手」

紬「ふむふむ」メモメモ

「?」

さわ子「今日のお菓子は何かしらー」ガチャ

唯「モンブランでござい〜」

さわ子「うむ、今日もムギちゃんGJ!」

紬「ありがとうございま〜す」ニコニコ

律「ねーさわちゃん」

さわ子「んー?」モグ

律「さわちゃんには何かバレンタインなエピソード無いの?」

さわ子「」
892 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:34:22.62 ID:BKLM4uUo
澪「律っ!」ゴツン

律「あたっ!?」

律「何すんだよ澪ぉ」

澪「なんて事聞くんだ!」

律「別に別れ話が聞きたいなんて言ってないだろー」

澪「だからって……」

律「逆にさわちゃんのコイバナ=失恋な発想の澪の方が失礼じゃんよー」

澪「う……」

さわ子「澪ちゃん……」

澪「あ、あのっ私そんなつもりじゃ」

さわ子「全然気にしないからっ」キラキラ

紬「凄い笑顔……」

「色恋話を振られて笑顔……」

律「まさか……」

さわ子「んふふー」モグモグ
893 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:43:49.91 ID:BKLM4uUo
24 hour later

澪「はいこれ」

「チロルチョコ……」

梓「どうぞ」

「板チョコ……」

「愛が無い……」

梓「義理ですし」

澪「だな」

「全俺が泣いた」

梓「愛のこもったチョコ貰えるあてがあるんだからいいじゃないですか」

「む」

澪「で、どっちを選ぶんだ?」

「ノーコメント」

梓「決めかねてる、と」

澪「ヘタレだな」

「ぐ……」
894 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:45:05.98 ID:BKLM4uUo
紬「今日のお菓子はこれ!」

澪「チョコレートケーキか」

紬「バレンタインだから〜」

「それで昨日メモなんて」

唯「うまー」

梓「早っ」

紬「さ、たべよ?」

「ん」モグ

律「今日はどこの高級メーカーなんだ?」

紬「ううん、今日は手作りなの」

律「なんと」

「……」

梓「先輩?」

「嫁に来てください」キュッ

紬「え?」
895 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:47:56.02 ID:BKLM4uUo
「俺、お菓子作りが上手なおにゃのこを嫁に貰うのが夢だったんだ……」

紬「これって……不倫ってやつなのかしら」キラキラ

澪「いや、違うから」

紬「(´・ω・`)」

「ま、冗談はおいといて」

律「タチが悪い!」

「んまいよ紬」

紬「あ、うん。ありがとう(´・ω・`)」

律「次はあたしの番だな」キリッ

「試食会?」

律「違うけどなんか気分的に」

律「いいから食すがよい!」

「お、律もケーキなのか」モグ

律「家庭的スキル全開ですよっ」
896 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:49:30.19 ID:BKLM4uUo

「んー……」

律「どうだい?どうなんだい?」

「……ぼちぼち?」

梓「あれ、律先輩って料理上手なんじゃ?」

「その筈なんだけど」モグ

「……うん、ぼちぼち」

澪「律、目分量で作ったろ」

律「なぜそれを」

紬「お菓子作りは分量しっかりしないと」

律「な、なんだってー」

梓「意外な弱点発覚ですね」

律「ちまちま計るのめんどーなんだよぉ!」
897 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:53:04.28 ID:BKLM4uUo

さわ子「……」ガチャ

梓「あ、先生」

澪「先生も食べますか?ムギ特製チョコレートケーキ」

さわ子「……した」

「?」

さわ子「今年のバレンタインは中止になりました」

「な、なんというネガティブ発言」

律「でもさわちゃん彼氏出来たんじゃ」

さわ子「妻子持ちとか……私は都合の良い女じゃねーよ……」

「あー、なる」

紬「……食べます?」

さわ子「うん」モグ

さわ子「あ、おいしい……」

さわ子「……もうムギちゃんでいいかも」

律「おいおい」
898 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 21:56:20.45 ID:BKLM4uUo

部活後

「んじゃ」ノシ

律「じゃなー」ノシ

澪「あれ、そういえば唯は良いのか、チョコ」

梓「あ」

唯「もう渡したよー」ニコニコ

紬「?」


「あー疲れた」

「……ん?なんか鞄の中に」ゴソ

「ホワイトチョコ」

「『疲れたときは甘い物欲しくなるからって憂が言ってたので』」

「そーゆーのは隠しとくもんだろ普通」

「……」パク

「あ、美味い」

899 : ◆DC41olBJLk [sage]:2010/12/27(月) 22:02:42.17 ID:BKLM4uUo
そんな感じ。
決着近し。
900 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/27(月) 23:52:06.06 ID:7yFzz1o0
>>899
面白いな、やっぱり
読んでて楽しくなる
これからも期待させてもらうよ
901 :天倉澪 ◆MrzMJO6Es2 [sage]:2010/12/30(木) 03:48:57.24 ID:9NmD02DO
むぎゅううううう
902 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 00:37:56.76 ID:NkMdjnc0
いまさらコテハンまでつけて何しにきたwwwwww
903 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 09:14:45.86 ID:diZxJww0
ちょっと質問
軽音部メンバーの一年時のクラス分けが知りたい
探しても見つからないのはどういうことか
904 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 16:49:43.82 ID:xu3aioAo
>>903
唯と和が同じクラス。
律と澪が同じクラス。
紬が不明かな?
アニメ版だと、紬・澪・律が同じクラスのような反応はあったはずだけど確かじゃないはず。
905 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 16:56:09.91 ID:l8KjbTk0
大晦日だしね
乱入しちゃいます
906 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:05:28.83 ID:l8KjbTk0
うわあ、またやってるよ。
俺は姉ちゃんの部屋から聞こえてくる喘ぎ声と、濡れた息遣いが聞こえないようにヘッドフォンで
耳を隠した。音楽は流れてないからあまり意味はないんだけど。

まったく勘弁して欲しい。
夜のプロレスごっこをよくもまあ昼間から出来るな。
今日も親がいないからと言って、少しは俺の気持ちも考えてもらわないと困る。

俺の姉ちゃん、田井中律と、その幼馴染で姉ちゃんよりも姉ちゃんらしい秋山澪さんは付き合っているらしい。
いつなんでそんな関係になったのかは謎。
ただ、いつの間にか姉ちゃんと澪姉は“そういう関係”になっちゃっていた。

男が女に負けるってどうよ、と俺は思うわけだけど、こればっかりは仕方無い。
人の気持ちなんてわからないんだから。

初恋の人が隣の部屋で淫らな格好をして喘いでいる姿なんて見たくないのにそれを想像してしまうのは男としての性なんだろう。
ヘッドフォン越しに、一際大きな声が聞こえた。
もっと優しくしてやれよななんて思いながら自分の秘部へと手を伸ばす。
つい最近覚えた自慰行為という奴。
ベッドの下に隠してあるどんなエロ本よりも、隣から聞こえてくる声を聞きながらするほうが、よほど気持ちいいと感じてしまう。
907 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:10:05.41 ID:l8KjbTk0
「聡ー?」

どうやら熱中しすぎていたらしい。
隣の部屋は静かになっていて、その代わり俺の部屋の扉がコツコツと音を立てていた。

「ちょっと待って!」

慌てて今していたことを止めると、俺のスーパー兵器(姉ちゃん談)をズボンの下に隠して
部屋の扉を開けた。

「なに?」

「今日澪泊まってくから」

部屋の前に立っていた姉ちゃんに尋ねると、姉ちゃんは自分の部屋を指差しながら答えた。
俺はなんとなく気恥ずかしくて、「わかった」と言ってドアを閉めようとした。

「ちょいストップ!」

しかし閉まる直前、姉ちゃんがドアの隙間に足を挟んで止めた。
自分でやったくせに痛そうに顔をゆがめながら、姉ちゃんは「今暇?」と訊ねてきた。

「え、暇だけど……なんで?澪姉来てるんでしょ?」

「来てるけど、今寝ちゃってて暇なんだよ。澪が起きるまででいいからさ」

「そういうときは勉強しろよな」

「お前が言うなお前が」
908 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:14:38.72 ID:l8KjbTk0
どうやら澪姉は眠ってしまったらしい。
普段なら澪姉が眠ってい手もずっと澪姉の傍にいるくせに。
何かあったんだろうか。
けど、一応俺は「何も知らない家族3」という役割があるため、知らない振りをしてあげなきゃいけない。

「親がいないときばっか“友達”泊めんなよな」

「はいはい」

俺は部屋を出ると、姉ちゃんの後ろについて階下に。
テレビの前を陣取り座っていると、姉ちゃんが珍しくオレンジジュースを注いで持ってきた。
しかも、姉ちゃんのより俺の分のほうが多い。

「ゲームすんの?」

「うん、レベル上げ手伝ってよ」

「よしきた」

姉ちゃんは早速コントローラを持ってゲームをロードする。
いつもなら自分で誘っときながら、このゲームやだあのゲームがいいとか言うのに。

「聡、やんないのか?」

「俺見てるだけ」

姉ちゃんを。
今日の姉ちゃんはどこかおかしい。
今だって、普段は「一緒にやるぞ」とか言ってくるくせに何も言ってこない。
ますます何かあったとしか思えない。
まあ実際何かあったとしても俺は関係ないんだけど。
909 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:18:45.28 ID:l8KjbTk0
「なあ聡」

「あっ、そこだめ!早く避けて!」

「えっ、こ、こう?」

「危なかった……」

姉弟揃って溜息を漏らす。
もう少しでゲームオーバーになるところだった。
ゲームオーバーになったら集めたコインが減っていくんだから気をつけてもらわなきゃ困る。

「で、姉ちゃん何か言おうとした?」

「いや、何もない」

「ふーん。あ、姉ちゃん何してんだよ、貸して!」

「お、おう!」

――――― ――

結局ほとんど俺の活躍で三人目のレベル100のキャラが出来上がった。
気が付けば、外はもう暗くなっている。
かれこれ二時間くらいはやっていたらしい。

「姉ちゃん、そろそろ澪姉起きてんじゃないの?」

「あぁ、うん」

姉ちゃんは気乗りしない様子で頷き、
ゲーム画面から目を逸らさないまま「聡、行ってきてよ」と言った。

「俺が?」

「うん、澪の様子見てきて。澪、最近聡見てないから会いたいって言ってたし。夕飯の準備しとくからさ」

「……ったく、仕方ないなあ」
910 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:23:15.71 ID:l8KjbTk0
俺は大袈裟な仕草で立ち上がると、姉ちゃんの部屋に向かう。
そういえば、最近確かに澪姉と会ってない。
姉ちゃんが澪姉を連れてきたこと自体久しぶりな気がする。

そう思うと、少しだけ緊張してきた。
もし澪姉が起きてたら何て言えばいいだろう。
そんなことを考えながら姉ちゃんの部屋の前に立つと、ドアを何度かノックする。
しかし返事はない。

まだ寝てるのか。
俺はそっと扉を開けると、そのまま思わず中に入ってしまった。
澪姉が姉ちゃんの布団にくるまりながら眠っていた。
後ろ手で部屋のドアを閉める。
澪姉の唇から、「りつ……」と姉ちゃんの名前が漏れた。
その唇を、ついさっきまで姉ちゃんが奪っていたと思うと、俺は無意識的に澪姉の近くに寄っていた。

あとちょっと、あともう数センチ……。
伸ばしかけた手は、澪姉に触れる直前で止まった。
澪姉が身動ぎして、目を覚ました。
911 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:27:21.64 ID:l8KjbTk0
俺は慌てて腕をぶんぶん振って何もしてませんアピール。
澪姉はとろんとした目を俺に向けた。

「み、澪姉?」

「聡……」

耳元に、澪姉の熱い息がかかってくすぐったい。
澪姉を押し返そうとした手が、弾力のある何かに触れた。
それで俺はますます混乱する。

澪姉の胸でかっ……じゃなく。
今俺は何をされようとしているんだろう。

澪姉は全体重を俺に委ねているらしく、ついに支えきれなくなった俺は床に押し倒された。
裸の澪姉が、俺を押し倒した?

「ちょ、澪姉……一体どうし」

「りつが……」

「へ?」

生ぬるい澪姉の涙が、俺の額に零れていく。
俺はぐっと目を逸らすと、出来る限り何も見ようとせずに言った。

「澪姉……とりあえず下着くらいつけよう?」

俺の顔のすぐ横には、澪姉の下着(青と白の縞々っ)があった。
何でもいいから早く澪姉、どいてほしい。鼻血出そう。
912 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:32:19.59 ID:l8KjbTk0
「それでどうしたんだよ?」

久しぶりに澪姉と会ったことも忘れて、俺は姉ちゃんのベッドの上で縮こまっている澪姉に尋ねた。
我に返った澪姉が、(たぶん)思わず振り上げた平手打ちを受けた左頬が痛い。
澪姉は申し訳なさそうに俺を見ながら、「うん……」と言いにくそうにもじもじする。

「さっき姉ちゃんの名前……」

「いやあああ!」

「えっ?」

「さ、さっきの話はしないでくれ!」

「ご、ごめん。けど覚えてないし……」

嘘だけど。
澪姉の胸の感触は、しっかり覚えてます。
澪姉は「ほんと?」と言ってから小さく息を吐いた。
それからベッドを下りると、俺の傍に座り囁くような声で言った。

「変なこと、聞いちゃうけど、聡は私のこと、好き?」

「え……っ」

途端に俺の顔がぼっと熱くなった。
いや、別に恋する乙女とかそんなんじゃないけどさ。
澪姉みたいな人にそんなこと尋ねられたら誰だってこうなるだろうし、うん。

「えっと、その……」

「律がな」

「は?」

「律が、聡は私のことが好きなんだって。そんなわけないよね。しかも私も諭しのことが好きなんじゃないかって」

俺は乾いた笑いを漏らすと、「そんなわけないじゃん」と呟くように言った。
変なふうに心臓が鷲掴みされているみたいだ。
913 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:37:08.74 ID:l8KjbTk0
「そうだよな、そんなわけないよな……」

澪姉はまた泣きそうな顔をして俯いた。
大方、澪姉がたまたま俺の話を出したから姉ちゃんが不安になってケンカか何かになっちゃったんだろう。
姉ちゃんは澪姉にベタ惚れだから。
澪姉のことを話す姉ちゃんは、いつも愛しそうな顔をしている。
たぶん、澪姉もそう。

俺は大きく息を吸い込んだ。
おかしいな、さっきから心臓の動きが変だ。
俺の初恋なんて、もうとっくの昔に終わったはずなのに。まだ古傷でも残ってたのか。

「そうだ澪姉、姉ちゃんが待ってるしもう下に……」

澪姉の近くにいづらくなり、俺は立ち上がりかけた。
しかし澪姉が「あ、待って」と俺の手を掴んで引き止める。
再び座った俺の左頬を、澪姉は右手で優しく触れた。

「澪姉?」

「痛かっただろ?あとな、ほんとは私、聡の気持ち……」

澪姉の言葉が終わらないうちに、俺はさっきとは逆で澪姉を床に組み敷いていた。
澪姉が「聡?」と不安そうな声を出す。

自分でも何がしたいかとか、そんなことわからなかった。
ファーストキスだってまだのくせに。
それでも俺は、もう後戻りは出来なくて澪姉の唇に自分のそれを重ねようとした。
914 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:41:23.91 ID:l8KjbTk0
「澪っ」

その時、突然部屋の扉が開いた。
姉ちゃんが入ってくる。
途端に力が抜けて、俺は床にべたんと座り込んだ。澪姉が慌てて起き上がる。

「聡お前……!」

「姉ちゃんがさ」

「は?」

「姉ちゃんがいつも澪姉にしてること真似してみただけ」

姉ちゃんの顔が、赤く染まる。
澪姉も俺が何を言ったのかワンテンポ遅れて理解したらしく、姉ちゃんよりも遥かに真っ赤になった。
俺はふらっと立ち上がる。
姉ちゃんも澪姉もびくっと身構えた。
姉弟でもこんなに動きが揃うことなんてないのに。ずるいなあ、もう。

「俺、先下行っとくから」

きっともう、仲直りできるだろう。
姉ちゃんたちのほうは見ずに俺はそういうと、姉ちゃんの部屋から逃げるようにして出た。
ドアを閉めようとしたとき、「待って」と声が聞こえた。
澪姉が、部屋から出てくる。
915 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:44:53.71 ID:l8KjbTk0
澪姉の顔は、勝ち誇ったような顔でも、かと言って申し訳なさそうな顔でもなくって、
ただ泣きそうだった。
澪姉の微かに開いた唇から、「聡」と俺の名前が漏れた。

「ごめんな」

その言葉と共に、何か温かいものが俺の唇に押し付けられる。
それが澪姉の唇だと理解するのに、数秒かかった。
家の電話が鳴っているのが聞こえた。
俺は澪姉を顔を見ることが出来ないまま、「電話」と掠れた声で言って逃げるように澪姉から離れた。
澪姉はもう何も言わなかった。
部屋から姉ちゃんの声が聞こえる。
澪姉がそれに返事をする。

俺は階段を駆け下りながら、ぐっと自分の唇を噛締めた。
澪姉の唇は、姉ちゃんの味がした。

終わり
916 :※百合混ざってます [sage]:2010/12/31(金) 17:46:12.71 ID:l8KjbTk0
大晦日にこんなのすいませんでした
今年中に一度聡メイン書きたかったんですwwそれでは失礼しました
917 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:07:32.73 ID:vG7F6VQo

澪「もうすぐ三年生なんだよなぁ」

唯「澪ちゃん?」

澪「いや、時が経つのは早いなと」

紬「"光陰矢の如し"ね」

律「でもまだ一年あるじゃーん」

さわ子「何言ってるの、"後一年しかない"でしょ」

さわ子「新学期始まったら進路表出してもらうからね」

律「えー」

唯「えー」

さわ子「えーじゃありませんっ。あなた達の為に言ってるんだから」

律「進路っつってもまだピンと来ないしなぁ」

唯「うんうん」

さわ子「まったく。自分の事なんだから、しっかり考えなさいね」

律「へーい」

「……」
918 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:09:31.98 ID:vG7F6VQo
下校中

唯「どうかしたの?」

「……ん?」

唯「なんか考え込んでるから」

「や、さっきの話がさ」

唯「進路?」

「そ。俺もいまいちピンと来なくてな」

「こんなんでいいのかって」

唯「良いんじゃない?」

「軽いなぁ」

唯「もしかして貶してる?」

「ソンナコトナイヨ」

唯「むう」
919 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:11:33.33 ID:vG7F6VQo
「こんなギターかき鳴らすしか能の無い手で」

「何が出来るんだろうな」

唯「そんな考え込む事かなぁ」

「だからそんな楽観的な」

唯「腕を広げて」

「は?」

唯「いいから、さんはい」

「はい」パッ

唯「よいしょっと」ポスン

「おい」

唯「はい閉じる」クイ

「ちょ」ギュ

唯「ほら、これで一人幸せになった」

唯「君のその手は、女の子を幸せに出来るすばらしい手なのです」
920 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:15:23.03 ID:vG7F6VQo
「……」

唯「どう?」

「……ぷっ」

唯「笑うトコじゃないよ今は!」

「人が真面目に悩んでるってのに」

唯「私も大真面目だよ!」

「でも、うん」

「ありがとな」ギュ

唯「……うん」ギュー

「(ああ)」

「(そっか)」

唯「あったかー」ヌクヌク

「好きなのか」

唯「え?」

「なんでもねーす」
921 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:18:06.37 ID:vG7F6VQo
唯「じゃあまた明日ねー」ノシ

「ん」ノシ

「……」

「唯!」

唯「?」クルリ

「」チュウ

唯「」

「じゃ」ノシ

唯「」

唯「」

唯「いやいやいや」ガッシ
922 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:24:10.27 ID:vG7F6VQo
唯「今のは……?」

「はて、なんのことやら」

唯「ちゅーしたよね」

「……」

唯「もっかい」

「やだ」

唯「なんで!?」

「男の子の一世一代の勇気だったので」

「そんな軽々しく出来るもんじゃないのよ」

唯「もっかい」

「やだ」

唯「一回じゃわかんないよ」

「察してくれ」

唯「不意打ちだった」

「面と向かってとかマジ勘弁」

唯「もっかい!」

「」チュウ

唯「!」
923 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:26:28.15 ID:vG7F6VQo
唯「……」ギュウ

唯「すき」

「うん」ギュ

唯「だいすき」

「……うん」

唯「大好き!」

「恥ずかしい!」

唯「恥ずかしくないよ!」
924 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:28:12.30 ID:vG7F6VQo
……

「んじゃ今度こそ」ノシ

唯「……」キュ

「離してくださいな」

唯「やだ」

「おい」

唯「また明日のちゅー」

「しすぎたからやだ」

唯「足りない」

「これでなんとか」ギュ

唯「……うん」ギュー

「……おし。じゃあまた明日な」ノシ

唯「うん」ノシ

唯「……」

唯「ねぇ!」

「?」クルリ

唯「」チュウ

唯「また明日!」ノシ

「」
925 : ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/01(正月) 12:30:57.96 ID:vG7F6VQo
そんな感じ。
後はEDに向けて一直線。
926 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/01(正月) 23:57:19.07 ID:MLLUiU20
>>916
聡SS大好きな俺、狂喜。すげえ良かったよ。

>>925
唯ENDの予感。唯大好きな俺は嬉しい。次回に超期待。
927 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 20:59:06.07 ID:n3s.MeMo
prrr…prrr…

「……」

「悪い、こんな時間に」

「ちょっと今から出て来れないか?」

「……ん。じゃあ校門前で」

ピッ

「……ふぅ」

「……」

「腹括れ、俺」
928 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:02:52.47 ID:n3s.MeMo
校門前

律「さぶい」

「悪い、わざわざ」

律「良いって。大事な話なんだろ?」

「ん……」

「そだ。ほれ」

律「缶コーヒー?」

「こんな時間に呼び出したお詫び」

律「せんきゅー。あちち」プシュ

律「んく……ふぃぃあったまるー」

「……」

律「……」

「律、俺さ」

律「唯にしたって?」

「」
929 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:05:41.41 ID:n3s.MeMo
「お前……」

律「恋する乙女を嘗めちゃあいけませんぜ旦那」

律「なんとゆーか、オーラで伝わるんだぜい」

「そりゃ凄い」

律「好きになった相手限定で通用するスキルだからな。覚えといて損はないぞー」

「覚えとく」

律「そうしろそうしろ」カラカラ

「……」

律「……しっかしわざわざ振る為に呼び出すなんてな」

「こういうのははっきりさせとかないと」

律「相変わらず変な所で真面目」

「変じゃないだろ」

律「それもそーだ」
930 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:08:01.04 ID:n3s.MeMo
「……悪い」

律「謝んなって」

「それでも。悪い」

律「鬼畜」

「う」

律「へたれ、甲斐性なし、童貞」

「おい最後のは聞き捨てなら」

律「……馬鹿」ポスン

「……」

律「少しだけ……このまま」

「……」ギュ
931 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:10:36.21 ID:n3s.MeMo
「……」

律「……」

律「何で……」

「?」

律「いや、何でもないっ」パッ

律「じゃー帰るな」

「……ほんと、ごめんな」

律「しつこい男は嫌われるぞ」

「う」
932 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:12:37.68 ID:n3s.MeMo
律「どうしても罪悪感が残るんなら」

律「絶対幸せになれ!」

「律」

律「あたしを振ったんだ、別れたりしたら張っ倒すからな」

「あいさー!」

「……ありがとな」

律「うむ、それで良し」

律「じゃあ、また明日な」ノシ

「ん。また、明日」
933 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:14:41.43 ID:n3s.MeMo
律「……」

律「……」ピッピッ

律「……」prrr…prrr…

律「……澪?」

澪『どうしたんだ、こんな時間に』

律「やー、ちょーっと澪の声が聞きたくなってさ」

澪『なんだそれ』

律「いーじゃん、どうせ暇だろ?」

澪『宿題……』

律「休憩って事で」

澪『まったく』
934 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:17:38.26 ID:n3s.MeMo
澪『何かあったのか?』

律「声だけでわかるのかよぉ」

澪『何年幼馴染やってると思ってるんだ』

律「以心伝心って奴かー」

澪『律?』

律「ふられちった」

澪『!』

律「今さっきさ、本人に報告された」

澪『……そっか』
935 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:19:47.91 ID:n3s.MeMo

律「やっぱ唯みたいにおにゃのこしてた方がいいのかにゃー」

澪『……律』

律「んー?」

澪『今日は何時まででも付き合うよ』

律「なんと!今日の澪ちゃんは一味違いますわん」

澪『うん』

律「そんな事言うとりっちゃん朝まで語っちゃうぞー」

澪『いいよ』

律「何だよ、いつもと違ってやさしーじゃん」ジワ

澪『うん』

律「そんな優しく……されたらさぁ」グス

澪『うん』

律「……み゛ぃお゛ぉ〜」ボロボロ

澪『……うん』
936 : ◆DC41olBJLk [sage]:2011/01/06(木) 21:24:39.36 ID:n3s.MeMo
ごめんねりっちゃん。
きっと誰かがりっちゃんルートとか書いてくれるよ。
937 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/09(日) 18:03:43.66 ID:MuIk1XRL0
>>936
やっぱりいいわ、面白い
後は終わりに向かって一直線……か
938 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/18(火) 19:55:27.61 ID:1W0KpgyAo
ここは移転しなくてもいいのかしらん
939 :hiroshi3 [y]:2011/01/19(水) 19:16:19.17 ID:qHO+NksI0
マユゲ濃いキャラ好き
940 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:21:43.55 ID:zSSk+FoM0
スレを埋めてみる。


澪『桃太郎!』

梓「昔々、あるところにそれはそれは仲の良いおじいさんと
  おばあさんが住んでいました」

唯「やっほー、唯じいさんだよー」

和「和おばあさんです。……チェケラッチョイ」

梓「仲の良い幼なじみの二人でしたが、子どもはおらず、
  おじいさんは山へ行って柴を刈り、おばあさんはその頭脳で先物取引やFX、
  つまり外国為替証拠金取引でひと山当て、それなりに、いや、
  かなり裕福な暮らしを送っていました」

梓「しかし、唯おじいさんにそのことは告げていません。堕落するのを防ぐためです。
  働かなくてもいいと知ると、きっと毎日テレビを見ながらアイスを食べるという
  だらだらした生活を送るという予測が容易にできたからです」
941 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:23:14.66 ID:zSSk+FoM0
梓「そんなわけでおじいさんはいつものように山へ柴刈りに、
  おばあさんは川へ洗濯に行きました」

唯「せいっ、せいっ、そぉいっ」

梓「おじいさんは危ない手つきで一心不乱に鉈を振り回し、周囲の枝を刈っていきます」

梓「唯は一つのことに集中すると周りのことが見えなくなるとは和おばあさんの言です。
  さすが幼なじみです。よくわかっています」

梓「それで順調に柴を刈っていく唯おじいさんですが、やはり寄る年の波には勝てず、
  すぐに休憩を始めてしまいました。水筒からおばあさんが入れてくれたお茶を注ぎ、
  一息入れます」

唯「ふう〜、癒されますな〜」

梓「このように三十分に一回休憩を入れ、お昼になるとお腹がすいて家に戻ってくるのです。
  それがおじいさんの生活スタイルでした」

梓「一方、和おばあさんはというと……」

和「……ほんと大きいわね」

梓「川岸で目の前の大きな桃に困惑していました」
942 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:24:09.20 ID:zSSk+FoM0
和「…………」

梓「なぜ、このような状況になったかというと話は少しさかのぼります」

梓「和おばあさんはいつものように川岸で洗濯板でごしごし衣服を洗っていると……」

梓「どんぶらこ〜どんぶらこ〜」

紬「身体を揺らしながら音読する梓ちゃんかわいい」

梓///「……と川上から両手で抱えきれないほど大きな桃が流れてきました」

和「――」

梓「突然の出来事にさすがに和おばあさんも瞬時に事態を把握できませんでしたが、すぐに
  我に帰ります」

和(……もしかして品種改良か遺伝子操作でできた桃の新種かしら?)

梓「聡いおばあさんはあくまで科学的にこちらに向かって流れてくる大きな桃を観察します。
  ですが、その桃の正体まで見抜くことはできませんでした」

和(……でも、まあ)

梓「おばあさんは片手を伸ばして桃を受け止め……」

和(唯に見せたら喜びそうね)

梓「川岸に引き上げます。和おばあさんは何よりも唯おじいさんの笑顔が大好きなのでした」
943 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:25:25.05 ID:zSSk+FoM0
梓「そして現在」

梓「桃を拾ったのはいいものの、人間一人分の重さを持つ桃をどうやって家に運ぼうか
  考えていました」

和(洗濯板と衣服は腋に挟んで、と……)

梓「どうやら何か思いついたようです。和おばあさんは洗濯板と衣服を腋に挟み……」

和「家まで転がしていけばいいかしら」

桃(ちょっ!)びくっ

梓「一気に桃を転がして行きました。その前に桃がおばあさんの言葉を聞いて震えたようでしたが、
  おばあさんは気付かなかったようです。和ちゃんは変なところで抜けているんだよとは、
  唯おじいさんの言葉です。その後、すぐに周囲の人からツッコミを入れられたことは言うまでもありませんね」
944 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:27:14.04 ID:zSSk+FoM0
【唯と和の家】
 そこは天然の家。誰にも犯せないユイイツのノドカなる住まい。

梓「『ゆい&のどか』と描かれた表札が掲げられたここが二人の家です」

唯「ただいまんもすー」

和「あっ、唯お帰り」

唯「和ちゃん、お腹すいたーってその桃どうしたの!?」

和「洗濯してたら流れてきたのよ」

唯「……何食分ぐらいあるんだろう……?」

和「唯、よだれよだれ」

唯「はっ……和ちゃん、それじゃあさっそく……」

和「ダメよ。これはあくまでデザート。ちゃんとご飯を食べてからにしなさい」

唯「はぁ〜い……」

梓「不満そうにしながらも、唯おじいさんは食卓に向かいます。食卓には和おばあさんが作った
  おかずがおいしそうな湯気を立てていました」
945 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:28:40.16 ID:zSSk+FoM0




唯「ごちそうさまでした。それじゃあ」

和「そうね、お待ちかねのデザートにしましょうか」

梓「二人は食器を流しに運び、台所で桃を挟んで向かい合います」

和「とりあえず、まずは真っ二つにしようかしら」

唯「うん、こう、ぐさっとずばっと」

梓「チョップを繰り出すように片手を振る唯おじいさん。その目にはうきうきとした輝きが宿っていました。
  そんなおじいさんに和おばあさんは肩をすくめて苦笑します。そして視線は桃へ。
  妖しく黒光りする包丁を振り上げて」

梓「振り下ろしました」

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!」

梓「包丁の刃は肉を削って、抉って、切り裂きました。液体がにじみ出ていき、
  ぱかっと割れました」

梓「……桃が、桃がですよ! 決しておばあさんの頭じゃないですよ。
  桃太郎の皮を被った猟奇物語じゃないですから!」

梓「……話を続けます。おじいさんとおばあさんは驚きました。桃に包丁を入れたと思ったら、
  絶叫とともに桃が割れ、中に……」

和「……え?」

唯「え?」

桃「はぁ……はぁ……、死んだらどうする!?」

梓「包丁を白刃取りする女の子がいたからです」
946 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:29:47.21 ID:zSSk+FoM0
和「…………」

唯「…………桃ぉ……」

梓「今度こそ和おばあさんは絶句しましたが、唯おじいさんは
  桃が食べれなくなったことに落胆していました」

和「唯、桃は後で買ってあげるわ。まずは目の前の事態を受け入れなさい」

唯「いえっさぁ〜」

梓「返事はあるものの、その声は弱々しいものでした」

唯「ってうわあ! 和ちゃんたいへんだよ! 桃の中から女の子が!?」

和「……今頃気づいたの? わかってるから落ち着きなさい」

唯「そんなぁ、いっぱい桃が食べられると思ったのにぃ〜」

和「だから後でいっぱい買ってあげると言ったでしょ」

梓「唯おじいさんは大きく肩を落とすと、気づいたように女の子を睨み上げます」

唯「もしかしてアナタが食べたの?」

女の子「そんなわけあるかぁ!」

和「唯、桃のことはひとまず後回しよ」
947 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:30:43.13 ID:zSSk+FoM0
梓「おばあさんは桃ぉとうめくおじいさんの頭をなでながら、桃から現れた
  女の子に顔を向けます」

和「えっと、まずはアナタ、どうしてこんなところにいたのかしら?」

梓「和おばあさんは優しい口調で女の子に尋ねます。桃の中から女の子から現れるなんて
  ただごとではありません。誘拐や監禁などの事件性が考えられたからです。
  しかも女の子の格好は――」

和「……その、全裸で」

女の子(澪)////////「――っぅ!! 見るな見るな見るなぁーー!! うわぁああああああああん!」

梓「おばあさんの言葉に女の子は赤面し、慌てて発育の良い二つの双丘を片腕で隠し、
  もう片方の手で恥部を押えました……」

紬「あっ梓ちゃん鼻血鼻血! はいティッシュ」

梓「ずびばせん……ありがとうございます……ずず」
948 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:32:29.71 ID:zSSk+FoM0
唯「ほほう……」

和「ふむ」

澪「じろじろ見るなぁーー!」

梓「唯おじいさんと和おばあさんは顎に手を当て、女の子を眺めては何事か頷きます。
  女の子は後ろを向いてるため、二人にはお尻しか見えません。が……ずず……それは白くまるく、
  見るだけですべすべしたさわり心地だとわかります。そしてほのかなエロティシズム、
  言葉にするなら、そう――」

唯「まるくて――」

和「――エロい」

唯「まロい!!」

澪「何がだっ!?」

梓「セメントなことを叫んだ二人にツッコム一人でしたが、女の子に行く当てはなく、そのまま
  二人のもとで暮らすことになりました。女の子はおばあさんから衣服を借りると三人はちゃぶ台を囲み、
  これからのことについての話し合いを始めました」

和「そういえば自己紹介がまだだったわね。私の名前は和。よろしくね」

唯「私は唯! 好きなものはかわいいものとおいしいもの! ……桃、じゅるり」

澪「ひいっ! あっ、私の名前は……」
949 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:39:59.03 ID:zSSk+FoM0
和「うん、そうね。一緒に暮らすにあたって、まずは名前を付けないといけないわね」

澪「あっ私の名前は秋山……」

唯「はいはーい。私、名付けたーい」

澪「だからもう既に名前が……」

和「ん。どんなの?」

澪「秋山み……」

唯「毬栗・山の助!(いがぐり・やまのすけ)」

澪「どこに毬栗の要素が!? せめて桃関連に!」

和「そうよ、唯。この子の言う通り、ちゃんと桃に関する名前にするべきよ」

澪「うう〜和〜」うるうる

唯「毬栗山の助かわいいのにぃ」ぶー

唯「なら和ちゃんならなんて付けるの?」

和「私? そうねえ……」
950 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:41:54.99 ID:zSSk+FoM0
澪「いや、その必要は……」

和「桃太郎なんてどうかしら」

澪「それも女の子の名前じゃないから!」

唯「えー毬栗山の助の方がいいよ〜」

和「わかったわ。ならこの子に選んでもらいましょう」

澪「……はい」←あきらめた

唯「さあ、山の助。好きなほうを選んで」

和「あなたの好きな方でいいのよ」

梓「あくまで善意の笑みを浮かべてこちらを見る唯おじいさんと和おばあさん。
  それがプレッシャーとなり、女の子は今さらちゃんと名前があることを告げられ
  ませんでした。はたして、彼女が選んだのは――」

澪「――っ! ……桃太郎で」

唯「がーん」

和「というわけでこれからよろしくね、桃太郎」

澪「……はい」
951 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:42:34.05 ID:zSSk+FoM0
梓「べべんべんべん。かくして女の子は桃太郎と名付けられ、子どもがいなかった
  おじいさんとおばあさんから本当の子どものようにかわいがられて育っていったのです」

梓「はてさて、桃から生まれた桃太郎。この噂はたちまち風に乗り、瞬く間に各地に広がっていき、
  人々の聞き及ぶところとなりました。彼女を一目見ようと近所の人々がたびたび家に
  やってくるようになります」

梓「それを見て素早く行動したのは和おばあさん。おばあさんは卸問屋から文房具を大量に買ってくると
  桃太郎の写真を貼り付け、桃太郎消しゴム、桃太郎ボールペンとして売り出すことにしました」

梓「結果は大繁盛。和おばあさんの通帳に記載されている金額がひと桁大きくなりました。もちろん、
  唯おじいさんにはお小遣い程度には売れたとしか言ってません」

梓「特に、曽我部という和おばあさんの知り合いが個人的に山ほど買っていき、
  一番のお得意様になりました。ちなみに二番目は佐々木という唯おじいさんと
  和おばあさん共通の知り合いでありました」

梓「閑話休題」

梓「ですが同時に、人々の注目を集めるようになった桃太郎は赤面症を発病し、
  極度の恥ずかしがり屋さんになってしまいました」

梓「それを不憫に思った和おばあさんは、売上金で唯おじいさんに前から欲しがっていたギターを買ってあげる
  ついでに、桃太郎にもギターを贈ることにしました」

梓「しかし、ここで問題が。桃太郎は左利き。レフティは数が少なく、和おばあさんが行った店には
  ちょうど一台しかありませんでした。しかも、それはレフティはレフティでもギターではなく、
  ベースのレフティモデル。弦楽器未経験のおばあさんがそれに気づくはずもなく、おばあさんはそれを
  買っていってしまったのです」

梓「しっかりしているようでどこか抜けている和おばあさんらしい行動ですね」

梓「さて、それから時は移ろい、唯おじいさんと桃太郎がいっぱしのギターリストとベーシストになった頃でした」
952 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:43:28.55 ID:zSSk+FoM0
和「唯、桃太郎! 大変よ!」

梓「ある日、都へ買い出しに行っていたおばあさんが血相を変えて戻ってきました」

唯「ん? 和ちゃん、どったのー?」ズズ←お茶をすする音

澪「何かあったのか?」ズズ←お茶をすする音

梓「のんびりティータイム中だった二人はクッキー片手に尋ねます」

和「……なんか慌てて戻ってきたのが馬鹿らしくなる光景ね」

唯「ほえ?」

和「……いいわ。しっかり聞いてちょうだい」

梓「和おばあさんは桃太郎に自分の分のお茶をついでもらうと、一口飲んで喉をうるおしました」

和「実はね、これから軽音楽ができなくなるかもしれないの」

唯澪「…………」きょとん
953 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:49:04.16 ID:zSSk+FoM0
梓「二人は少しの間きょとんとし――」

唯澪「って、ええーーー!?」

澪「どういうことなんだよ和!?」

和「おっ落ち着いて桃太郎」

梓「和の肩を掴んで詳しく聞き出そうとする桃太郎。おばあさんはそれを押しとどめ、
  一度深呼吸するように言って落ち着かせます」

唯「和ちゃん、どういうことなの?」

梓「おじいさんの滅多に……滅多に見せない真剣な表情に頷いて返し、おばあさんは口を開きました」

和「実は最近、都で鬼が大暴れしたらしいの」

和「政府はすぐさま兵士を送り込んだんだけど、全員返り討ちにされ、病院送りに」

和「鬼が鬼ヶ島に引き上げる際に、政府に突き付けた要求は一つ」

和「今後一切の軽音楽を禁ずること」

和「政府は今、鬼の要求を受け入れるか審議中。だけど、このままだと
  要求を受け入れる可能性が高いそうよ」

唯「そんなぁ〜。せっかく桃太郎とも合わせられるようになったのに……」

和「唯……」
954 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:49:41.67 ID:zSSk+FoM0
唯「ねえ、どうしよう桃太郎」

梓「おじいさんが桃太郎に顔を向けると当の桃太郎は――」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ――」がくがくぶるぶる

梓「……両手で耳を押さえ、隅の方でうずくまっておりました」

唯「桃太郎……」

和「仕方ないわ。誰だって鬼は怖いもの」

梓「おばあさんの言葉におじいさんは桃太郎に近づき、その身体を優しくそっと抱き締めます」

唯「怖くない、怖くないからね……」

梓「片手で髪を梳きながら、穏やかに声をかけると、落ち着いたのか桃太郎は恥ずかしそうに
  そっぽを向き――」

澪「あっありがとう……」

梓「おじいさんはその言葉にうんと頷くと、ぼそっと一言呟きます」
955 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:51:33.56 ID:zSSk+FoM0
唯「うん、そうだよね。鬼が怖いからってここで諦めちゃだめだよね」

和「唯?」

梓「おじいさんはおばあさんの方を向くときっぱりとこう言いました」

唯「和ちゃん。私、鬼退治に行ってくる」

和「なっ!」

澪「ええっ!」

唯「私、ギターが好き。桃太郎と一緒に演奏するのが好き。
  私と桃太郎の演奏を聴きながら和ちゃんがお茶を飲む時間が好き。
  私はその好きな時間を失いたくない。――だから」

956 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:52:22.84 ID:zSSk+FoM0
梓「決意を胸にした唯おじいさんは一息に」

唯「戦う!」

和「…………」

澪「…………」

和「……ふう、わかったわ。あなたはやると決めたことは絶対にやる子だものね」

唯「和ちゃん……」

和「でも、今回ばかりはダメ。相手は鬼なのよ。戦って勝てる相手ではないわ」

唯「……」

和「だから、私が戦う」

唯「そっそんなのダメだよ……和ちゃんがいないと私……」

梓「このとき桃太郎は嫌な予感がしました。シリアスな場面なのですが、
  なんとなく茶番を見ているような気がするのです。この流れはなんだ? と自身に問いかけます」

和「大丈夫よ唯、私、こう見えてけっこう強いのよ」

唯「嘘だよ……、和ちゃんが戦ってるところなんて見たことないもん……」

和「見せてなかっただけよ」

唯「嘘っ」

和「ほんとよ」

和「それにこれも言ってなかったわね。……真鍋の姓は悪役を任ずるのよ」
957 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:53:13.12 ID:zSSk+FoM0
唯「あく……やく?」

和「そう、世にはびこる悪をさらなる悪をもって叩きのめす。それが悪役の務め」

和「私は唯を悲しませる鬼という悪を、唯の悲しむ顔を見たくないという独善的な悪を持って殴り倒すの」

梓「おばあさんは笑いました。はかなく、そして切なく」

和「最高にかっこいいでしょ?」

唯「和ちゃん……」

梓「この空気に耐え切れなくなったのか、桃太郎が叫びました」

澪「ダメだ! 唯も和も行っちゃダメだ!」

唯「でも、鬼を倒さないと――!」

澪「だから私が行く!」

梓「ある人は言いました。自分の大切な時間を守るために『だから戦う』と。
  ある人は言いました。自分の大切な人の大切な時間を守るために『だから戦う』と。
  そして桃太郎は叫んだ。自分の大切な人たちを守るために『だから戦う』と」

唯和「桃太郎……」

澪「…………」

梓「桃太郎は待った。二人の言葉を」
958 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:54:10.36 ID:zSSk+FoM0
唯「さすが桃太郎! 頼りになる〜」

和「ええ、あなたなら安心して任せられるわ」

澪「え……?」

梓「桃太郎は待っていた。……二人が引きとめてくれるのを」

唯和「行ってらっしゃ〜い」

澪「……行ってきます」

梓「こうして桃太郎の鬼退治が始まったのでありました。べべんべんべん」
959 : ◆tr.t4dJfuU [sage]:2011/01/24(月) 17:56:28.27 ID:zSSk+FoM0
旅立ち編終了。

新スレですが規制の対象になっていたため立てることができませんでした。
どなたか移転先で代行をお願いします。
960 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 21:59:15.00 ID:IMpUe73ko
おっつ
なごんだりおもしろかったりできて、よかった
まロいに吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


移転先よくわかんなかったけど、ここでいいのかな……?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297169896/
961 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 16:47:04.80 ID:hZtt9iMBo
>>960
乙。そして埋めるるる。


「……」

ユガミネジーレタセカーイデー♪

「唯?」ピッ

唯『寝てた?』

「起きてた」

唯『良かったぁ』

「どした?」

唯『声聞きたくなって』

「そか」

唯『うん』
962 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 16:51:15.26 ID:hZtt9iMBo
「そうだ」

唯『?』

「律にさ、ちゃんと伝えたから」

唯『ふーん』

唯『……』

唯『え?』

「だから、律に俺達の事」

唯『一人で?』

「そうだけど」

唯『何で?』

「なんでと言われましても」

唯『私達の事だよね』

唯『なのに何で一人で?』

「えー、言いたい事はわかるけども」

唯『もう自分一人の体じゃないんだよ?』

「待て、それは壊滅的に用法を間違えてる」

唯『あれ?』
963 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 16:54:01.92 ID:hZtt9iMBo
「こればっかりは俺が選んだ結果だから」

唯『むぅ』

「これが最後って事で」

「これからは二人で、な」

唯『うん』

「ん。じゃあ切るな」

唯『えぇー』

「電話代勿体無いし」

唯『しどいっ!愛する妻との会話より電話代を取るのねっ』シクシク

「籍入れてませんが」

唯『入れないの?』

「」
964 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 16:56:57.10 ID:hZtt9iMBo
「そーゆー話はおいおいな」

唯『照れてる?』

「照れてない」

唯『照れてるの?』

「だから」

唯『照れてるんだ?』

「切るぞ」

唯『ごめんなさい』
965 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 16:59:10.72 ID:hZtt9iMBo
「で、何話す?」

唯『うーむ』

「考えとけよ」

唯『そうだ!りぴーとあふたーみー』

唯『好き』

「鋤」

唯『……あれ?』

「もういいか?」

唯『えっと、大好き!』

「大空き」

唯『』

「満足したなら俺は寝る」

唯『待ってよ!』
966 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:01:46.82 ID:hZtt9iMBo
「なんでせう」

唯『好きって言って貰ってない!』

「わざわざ言わなくても伝わってるじゃん」

唯『乙女心がわかってない!』

唯『言って』

「恥ずい」

唯『誰も聴いてないよ』

「それでも」

唯『言って!』

「好き」

唯『っ!』
967 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:04:08.77 ID:hZtt9iMBo
唯『また不意打ち』

「満足?」

唯『……もっかいだけ』

「……好きだよ」

唯『うんっ』

「じゃあ切るな」

唯『おやすみー』プツン

「ふう」

「……」

「……うひゃあ恥ずいっ!?」
968 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:06:45.26 ID:hZtt9iMBo
……

「えー、と言う訳で、お付き合いする事になりました」

唯「なりました」

梓「」

さわ子「」

紬「おめでとう〜」ニコニコ

梓「……」

「……あの?」

梓「な……」

澪「な?」

梓「何で唯先輩なんですか!?」
969 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:09:17.96 ID:hZtt9iMBo
「何でと言われても」

梓「こう言っちゃあ何ですけど唯先輩っていつもぽけぽけしてるし」

梓「練習もあんまりしないしすぐ抱きついてくるし変な掛け声だし!」

唯「あ、あずにゃん……」ヨロヨロ

梓「なのに何でっ」

「否定はしないけど」

唯「してよ!」

「そういうの全部ひっくるめて」

「好きなんだと思う」

紬「あらあらまあまあ」ニコニコ

唯「……」テレテレ
970 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:12:42.69 ID:hZtt9iMBo
「それはともかく」

梓「?」

「何故にそこまで頑なに否定するのでせう?」

梓「へ?」

「もしや梓、唯の事」

梓「なっ!?」

紬「あら」

律「四角関係だったのか……」

梓「ち、違いますそんなんじゃ」

唯「ごめんねあずにゃん……あずにゃんの気持ちには応えられないよ」

梓「だーかーらぁ!」
971 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:16:08.00 ID:hZtt9iMBo
「じゃ無かったら何故に?」

梓「そ、それは……」チラ

「?」


紬「ごちそうさまでーす」

さわ子「絶対りっちゃんだと思ったのに〜」

純「ほら梓ー、梓も律先輩に賭けてたんだから払いな……よ……」

律「おいお前ら」

「人の恋路で賭け事なんて趣味が悪いですな」

純「これはその、なんと言いますか……ね、先生!」

さわ子「ただ応援するのも面白くないなーなんて……」

律「」ギロリ

「「ゴメンナサイ」」

「まったく……ん?」

澪「……」スッ

紬「ゴチになりまーす」

律「お前もかよ!!」
972 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:18:23.29 ID:hZtt9iMBo

……

「人の人生を何だと思ってるんだ」プンスカ

唯「まあまあ」

「唯は良いのか?娯楽にされてたんだぞ」

唯「うーん、でも」

唯「今幸せだから」ギュー

「」


律「いちゃこらしてますなー」

梓「もしも世界がラブコメだったら、私達のEDもあったんですかね」

さわ子「どうかしらねぇ」

澪「(ED?)」
973 : ◆DC41olBJLk [sage]:2011/02/13(日) 17:28:15.32 ID:hZtt9iMBo
試験的なものだったし、あんまりずるずる延ばすのもあれなのでここらで幕引き。
次があれば入学からがっつり書きたいなあ。
何はともあれお付き合いどもでした。
974 :ゆいあずでバレンタインとか ◆/BV3adiQ.o [sage]:2011/02/14(月) 18:31:28.43 ID:wAHliEMno
 朝。寒さでいつもより早く目覚めてカーテンを開けると、外は一面の銀世界だった。
「…………」
 ええ。それはもう見事な銀世界でしたとも。
 普段なら車が走っていてもおかしくない時間帯なのに、今日に限って姿が見えない。……いや、窓ガラスが曇っているから見えないだけかもしれない。
 思い切って窓を開けてみると、途端に寒気が部屋に侵入してきて即座に後悔した。ついさっきまでは曲がりなりにも暖かかったのに、一瞬にして吹き飛んでしまった。というか、今朝寒かったのはこいつが窓の隙間から入ってきたせいか。
 ベッド脇のストーブを付けて布団に包まりながらそんなことを考えた。
「なんかもう強制的に目を覚まさせられた感じ……」
 いつもより早く目覚めたからといって何かをする気にはなれない。朝食にはまだ早いし。かといって二度寝ができるとも思えない。中途半端な時間に起こしやがってこのやろう、と隙間風に文句を言っても意味が無い。
 今日は月曜日。三連休が終わってまた楽しい学校生活が始まる。昨日は夜更かしをしたからもう少し睡眠がいると思うんだけど、不思議と頭痛は無かった。今日に対する期待と不安のおかげかもしれない。違うかもしれない。どっちでもいい。
 ストーブのおかげでいい感じに部屋が暖まってきたので、もう一度窓を開けてみると、頬に鋭い痛みが走った。
「やっぱり寒い……」
 毛布をめいっぱいまで使って首から下は寒さに耐えることができるけど、顔はどうしようもなかった。風が容赦なく私を襲って、雪が部屋の中に吹き込んでくる。
 切り裂かれるような頬の痛みに耐えていると、しだいに目が覚めてくる。時計を見ると、そろそろ朝ごはんを食べる時間だった。窓を閉める。
 しかし、私は部屋を出る気が全くしなかった。というか、今日はもう学校に行きたくなかった。理由はふたつある。
 ひとつは、今味わった寒さ。こんな日に外を出歩くのは、自殺行為に近い、……かもしれない。鋭利なナイフが何本も自分目掛けて飛んできているようなものだ。
 けど、これは逃げるための口実に過ぎない。寒さは我慢すればなんとかなるし。学校に行きたくない理由は、もうひとつの方が圧倒的にウェイトを占めている。
 昨日夜更かしした直接の原因であり、私をここまで憂鬱にさせる存在。少し前まではこんなに過剰な意識はしなかった。
 それは――
「バレンタイン、かぁ……」

 いくら憂鬱でも自分の意思とは無関係に登校してしまう自分の真面目体質を呪った。
「お? おはよう梓。ハッピーバレンタイン」
「うん、おはよう純」
 友達とのチョコレート交換。通称友チョコ。これはスムースに行える。面と向かって友達だと言っているようなものだから若干の気恥ずかしさはあるけど。
 しばらく純と他愛のないおしゃべりをしていると、もうひとりの友達がやってきた。
「梓ちゃん、純ちゃん、おはよう」
「うん、おはよう。憂」
「おはよう、憂。ハッピーバレンタイン」
 憂ともチョコレートを交換。……うわぁ、きれいな形。さすが憂。
「あ、梓ちゃん。お姉ちゃんが呼んでたよ」
「えっ!?」びっくりしてせっかく貰ったチョコを落としてしまうところだった、危ない危ない。――じゃなくて。
「唯先輩が?」
「うん。中庭で待ってるって」
 唯先輩から呼び出し。しかもバレンタインデーに。……これは、ひょっとしたらチャンスかも?
 ちらりと時計を見てみるとHRまで結構時間が余っていた。それこそ雪合戦ができるぐらい。いや、さすがに高校生になってまでしようとは思わないけど。
 つまり、雪合戦をするぐらいの時間があればそれより時間がかからないことを済ませられるということだ。例えば。例えば――そう、チョコレートを渡したり、とか。
 視線が合うと、憂はウインクをしてきた。
 憂は私の唯先輩に対する思いを知っている。ということはつまり、これは友達からのささやかな応援というものかもしれない。私も覚悟を決めないと。
「わかった。行ってくる」
 事情を知らない純の純粋な視線と、事情を知っている憂の複雑な視線に見送られながら、私は唯先輩の元へ急ぐ。夜遅くまで心をこめて作った手作りチョコを胸に抱きしめながら。
975 :ゆいあずでバレンタインとか ◆/BV3adiQ.o [sage]:2011/02/14(月) 18:32:55.73 ID:wAHliEMno
「あずにゃん、おはようっ!」
「……何をしているんですか?」
 唯先輩は丸めた雪を転がしていた。これを見れば何をしているかは一目瞭然だけど。
「見てわからない? 雪だるまを作ってるんだよ」
「いやまぁそれはわかりますけど……。これを見せるためにわざわざ私を呼んだんですか?」
「うん? もちろん違うよ」唯先輩はとびきりの笑顔で言う「あずにゃんと一緒に雪だるまを作りたかったから」
「…………そうですか」
 私は肩の力がふっと抜けるのを感じた。そうだ、唯先輩はこういう人なんだ。
 私ががどれだけ悩んで今日に臨んだか、きっとこの人には想像もできない。けど、話すだけで憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる。
「あずにゃん、一緒に作ってくれるよね?」
「もちろんです。でも、その前に受け取ってほしいものがあるんです」
 だから、自然と渡すことができる。目の前の大好きな人はきっと喜んで受け取ってくれるだろうから。
「わぁ……これ、チョコレート?」
「そうです。今日はバレンタインデーですから。日ごろの感謝をこめて作ってみました」
 ――予定とは意図が異なってしまったけれど。
「ありがとう、あずにゃん!」
「わっ」
「あずにゃんだいすきっ」
「ちょ、唯先輩、抱きつかないでくださいよ!」
 ――焦らず、ゆっくりとこの人に好意を伝えていこう。(終)




以上、実体験を基にしていたりしません。
976 :lain. [sage]:2011/04/05(火) 03:41:03.82 ID:???
SS速報板の設立から既に3ヶ月近く経っておりますので、
こちらのスレッドにおきましても、なるべく早く向こうにスレッドを立て直して頂きたく思います。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

また今月中に返答が頂けない場合は、こちらのスレッドをHTML化の対象とさせて頂きます。
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