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芳川「妹達、ひとり当たりの原価180円……って。嘘、間違えちゃった」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:27:28.91 ID:mVkISEwo
芳川「どうしよう……」

芳川「あの子達の原価って、確か18万円なはずよね……」

芳川「うう……発注書、発注書」

芳川「ああっ、だめ!……やっぱり何度見ても180円になってる! やっぱり昨日の飲み会でスコッチがぶ飲みしたがきいたのかしら……」

芳川「……どうしよう、どうしよう」

芳川「あぁ……このまんまじゃ、大切なレベル6進化事業が見直し対象になっちゃうわね。……そうしたら私は……クビ?」

芳川「ああああやだやだやだ……!今更普通に働きたくないわ……!」

芳川「研究者になったのだって、結果さえ出せばずっと部屋にひきこもってられるからだったのに……」

芳川「……働いたら負け、よね。うん、そうよ……私は残念だけど、甘い人間だから」

芳川「となると、プランBを考えないと……。面倒な事になったわねぇ……180円……コストパフォーマンス……」

芳川「あ……そうだ」ピコーン

芳川「何も、軍用クローンじゃないとダメなんて……誰も言ってないじゃないの。だとすると……、そうね、妥当なところかしら」

芳川「……うふふ、がんばれ私。そうと決まれば改ざん改ざん」カタカタカタカタ
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
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旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:27:56.67 ID:mVkISEwo
-第1次『絶対能力進化実験』 於 某研究所内第九ハンガー-

一方通行「……」

芳川「それでは、実験の概要を……既に聞いてるとは思うけど、改めて説明するわね」

一方通行「……おィ」

芳川「『樹形図の設計者』によって貴方が絶対能力者となる為に必要とされる条件は言わずもがな……」

一方通行「聞けや、コラ」

芳川「……ふ。その様子では既に理解しているみたいね。いいわ、まだるっこしい事は抜きにして始めましょうか?」

一方通行「そうじゃねェ……そうじゃねェンだよ……」

芳川「あら。何か不満かしら? まぁ正直気が進まないのも、理解できるわ。……個人的な所見ではあるけれど、貴方は優しい子だから」

一方通行「頼むから人の話を聞きやがれこのクソババァ」

芳川「私はまだ18歳よ」キリッ

一方通行「嘘付け化石女。……あのな、オレはな。いっつもクソくだらねェ実験ばっかしてるアホのてめェらが、『レベル6にしてあげちゃいますゥ〜』なァンて、珍しくい〜いコト考えやがったと思ってな。この時をマジで待ちわびて居たンだぜ?」

一方通行「だがなァ。たった今この瞬間、そンなのァ甘い考えだと気づいたわけだ。ミルクと砂糖ぶちこンだコーヒーくれェクソ甘ェ考えだったンだよ。一瞬でも期待したオレが馬鹿だった。あァ間違いねェ、テメーら揃いも揃ってイカレ野郎ばっかりだ、確信したぜクソッタレ」

一方通行「つまりだなァ……」

ミサカ(5cm)「……」ジーッ

一方通行「コイツは一体何なンですかァ!? ええ!?」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:29:05.62 ID:mVkISEwo
一方通行「芳川、テメェの肉片がスーパーの特売品になりたくねェンでしたら、答えやがれ」

一方通行「コイツは一体……つーかそもそも生物なのかよ、これ」

ミサカ(5cm)「ミサカはミサカです、とミサカはミサカがミサカである事をミサカなりに主張します」ピコピコ

一方通行「へー、そりゃどォも。おい芳川、この虫語を通訳しろ」

芳川「この子が言った通り、ミサカよ。レベル5『超電磁砲』のDNAマップを基に培養された、(ゴニョゴニョ……)
用クローン」

一方通行「肝心なところが聞こえないんですがァ?」

芳川「愛玩用クローンよ!」キリッ

一方通行「……よォく分かった、芳川。つまりてめェはこの『一方通行』をナメてる、って事でいいンだな?」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:29:25.54 ID:qSI2PF2o
とりあえず10体くれ
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:29:49.48 ID:mVkISEwo
ミサカ(5cm)「……実験開始時刻まであと30秒です、用意はよろしいでしょうかとミサカは被験者に確認を取ります」ピョーンピョーン

一方通行「……あァ?」

ミサカ(5cm)「実験の準備はよろしいでしょうかと、ミサカは再度確認を取ります」ピョインピョイン

一方通行「うっせェよ虫けら、視界の隅っこで飛び跳ねてンじゃねェ!」

芳川「ふふ、一方通行。今のあなたの相手は、私じゃなくて彼女――妹達、よ」

芳川「……原価180円だからって、調子に乗って大量生産し過ぎたのよ。でも残念なことに、この研究所にはそこまでの在庫を抱えておくスペースがない、かといって倉庫を新たに借り受けるほどの予算もない」

一方通行「話が見えねェンですがァ?」

芳川「つまり、省スペース……ジャストインタイム方式というやつね。後の説明は……そうね、彼女がしてくれるわ」

ミサカ(5cm)「……実験開始時間ですが、とミサカは問いかけます」ヌボー

芳川「概要説明を」

ミサカ(5cm)「はい、とミサカは了承しました」
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:30:33.14 ID:mVkISEwo
一方通行「……」

ミサカ(5cm)「実験の概要を説明します」

芳川「これが今朝上がった最新版の概要書よ」ペラ


「絶対能力進化実験」概要(改訂版)

 現状の学園都市内にて、レベル5最高位たる被験者・一方通行に絶対能力レベル6を保持させるに至る、『樹形図の設計者』が算出した幾つかの可能性を検証する為の実験。
 検証すべき可能性とは以下の通り。

・レベル5第三位『超電磁砲』128名を128通りの方法で殺害すること。
  →但し位相重複、虚数学区を考慮しない三次元空間においてこの方法が物理的に不可能である為、除外。
・レベル5第三位『超電磁砲』と同じ塩基配列を有する者2万名を2万通りの方法で殺害すること。
  →但し、諸事情により除外。

・ちっちゃいミサカをいっぱいぺちゃんこにすること。
  →採用。

ミサカ(5cm)「というわけですわかったかモヤシ、とミサカはどや顔で締めくくります」ドヤー

一方通行「……なんか、気のせいかなァ、手書きで超ご機嫌な文面が付け加えられてる気がすンだわ。これが気のせいであってくれたら、死人なンて出たりせずによォ、みィンな平和で居られるよォな気がすンだよなァ」

芳川「……しょうがないじゃない」

芳川「しょうがないじゃない! 作っちゃったものは!」

一方通行「この期に及んで逆ギレかよ、おい」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:32:11.93 ID:mVkISEwo
一方通行「……まァいい。とにかくこいつをぺしゃンこにすりゃァすむんだな? なら」

ミサカ(5cm)「えいえいえい、とミサカはもやしに向かって特攻をかけます」トテテテテ

グシャッ

ミサカ(5cm)「ぴきー」

一方通行「……最初ッからそれだけ言っておけっつーの」

芳川「よくやったわ、一方通行。これで第一次実験は終了よ」

ミサカ(平)「お疲れ様でした、とミサカは被験者の童貞を奪えたことに誇りを感じます」ペラーン

一方通行(ぺらっぺらの癖にしゃべってやがる……)
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:34:48.59 ID:mVkISEwo
芳川「じゃあ、次はこれね。ビニール袋と、あと色々設備を用意してあります。そこに仰々しい目に優しいカラーリングをした機械があるでしょう?」

一方通行「……」

芳川「パッキングしなさい」

一方通行「……はい?」

芳川「聞こえなかったの? 真空パックにするのよ。ビニールに入れて、所定位置に仕掛け起動スイッチを叩くの。詳しくは付属の作業要領書を参照して」

一方通行「……」

ミサカ(平)「袋詰めの美少女はお好きですか、とミサカは問いかけ、ま、あ、詰めないでください詰めないでください」ガサガサ

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

ミサカ(袋)「……」

テーレッテレー

一方通行「……」

芳川「というわけで、これが完成品だけど。……どうかしら?」

一方通行「あァ、こーりゃすげェわ……すごすぎてよォ、頭痛くなってきやがったくれェだ」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:36:58.41 ID:mVkISEwo
芳川「というわけで、とりあえず今日は帰っていいわ。お疲れ様」

一方通行「おい、待てやババァ」

芳川「何? 正直文章容量をムダに消費するのは趣味じゃないの。私は優しくなんかない、甘い女だから。後私は18歳だから、間違えないでね」

一方通行「18だろォが28だろォがどっちにしろババァだ。……まァ、百歩譲ってこれを続けてればレベル6になれる、無敵になれるって妄言は信じてやることにするぜ。もう考えるのもバカらしい」

一方通行「……いつまでだ? 答えによっちゃァオレはてめェを肉片にしなきゃ気がすまねェ」

芳川「20000000体。……それで在庫は全部よ」

一方通行「……」

芳川「……一方通行?」

一方通行「ひゃ、ひゃは……くかかかかかひゃひゃ!! いいねェ〜、実にふざけた解答ありがとさァ〜ン!! 遺言だけは聞いておいてやるぜ、さァどうぞ!?」

芳川「ミサカは」

一方通行「あァ!?」

芳川「ミサカシリーズは……いずれ、世界中の子供が待ち望んでいるものになる。私はそう思っているわ」

芳川「このミサカは、食玩のオマケとして店頭に並ぶことになるの。空気を入れたら自律して動き始める、そんな最先端の、ハイブリッド食玩としてね」

ミサカ(袋)「……」

一方通行「……」

芳川「あなたに……裏の世界の住人に子供たちの夢を踏みにじる、そんな権利があると思っているのかしら? だとしたらそれは傲慢よ」

一方通行「……子供たちの、夢」

芳川「あなたに選択権はある。当然、ここで実験を台なしにすることだってできる。……逆に、」

一方通行「ガキどもに……夢を与えることも……?」

芳川「可能よ。あなたの意志さえあれば、ね」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:38:03.10 ID:mVkISEwo
ガコガコ

ミサカ(5cm)「今度こそー、とミサカは不退転の決意であなたに立ち向かいまプニュイ」ペシャンコ

ガサガサ

ミサカ(平)「なんだか気持ちいいくらいですと、ミサカはあなたの愛を一心に受けることをしみじみt」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

ミサカ(袋)「……」

ガコガコ

ミサカ(5cm)「実は今までのミサカは前座に過ぎないと、ミサカは己のあふれんばかりのオーラをしペニョール」ペシャンコ

ガサガサ

ミサカ(平)「このミサカを持ってしてもと、ミサカは薄さ1mmなりに地団駄と踏もうとあs」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

ミサカ(袋)「……」

一方通行「……ふゥ」

-キーンコーンカーンコーン-

一方通行「ン? ……休憩かァ」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:38:58.30 ID:mVkISEwo
ガコッ チャリーンチャリーン

一方通行(だから、コーヒーの種類が少なすぎるンだっつーの)

ペシュッ

一方通行「……クソまじィ……」

一方通行(……あれから1か月、かァ)

一方通行(始めのうちはくっだらねェとは思っていたが、これでいて……結構充実してンなァ)

一方通行(帰った後のメシがうめェし、生活にリズムが出てきた。6時半には嫌でも目が覚めちまう)

一方通行(……さて。生産ミサカ量は一日1400個といったとこかァ? 30秒に一回踏潰してる計算になるな)

一方通行(そして、目標生産数は2000万体……先が長ェって話じゃねェ。限度があるわな)

一方通行(……ったく、学者どもはなンでこういう事には頭が回ンねェンだよ)

芳川「あら、休憩中?」

一方通行「……なンだ、てめェかよ」

芳川「居ちゃ悪いかしら? ……そうそう。ミサカシリーズの売れ行き、相当好調のようね」

一方通行「はいはいそうですかァ。全ッ然キョーミねェクソ情報だな、ありがとさン」

芳川「今は試験販売として、学園都市内のみの販売だけど。女子中学生を中心にバカ売れみたいよ、やっぱりストラップ形態で売り出したのは正解だったわね」

一方通行「食玩にストラップにガチャガチャに……よっくもまァそこまで色々応用がきくもンで」

芳川「あら、可愛いじゃない。ミサカストラップ。夜になったら放電して光ってくれるのもそうだし、何より第三位が有名人だって事も、運が良かったのかしらね。ほらこれ新デザイン、堕天使えろえろメイドver」

ミサカ(ストラップ)「飛ぶ鳥落とす勢いと、ミサカは自己の偉大性をここに表現します」

一方通行「出るとこも出てねェチビがほざきやがれ」

ミサカ(ストラップ)「……そうですか、とミサカはしょんぼりします」

芳川「あなたもおひとつどう? 980円(メーカー希望小売価格・税込)って、とってもリーズナブルと思うんだけど」

一方通行「……冗談じゃねェよ。それより芳川ァ、大事な話がある。……『実験』の話だ」

芳川「……真面目な話のようね」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:40:29.42 ID:mVkISEwo
一方通行「ヒャ……ッハハハハァァァァアアアア!!!!!」

 5日後、一方通行は哂笑っていた。

一方通行「クカカカカキキアキ……改善、改善改善改善ンンンーーーーッ」

 生産ラインの大幅な改善の結果である。
 今まで手作業に頼っていた踏み潰しの作業は、芳川の開発した専用治具を用いることによって、同時に15体ものミサカをぺしゃんこにできるようになっていた。もともとパッキング工程は機械に任せている上、設備のサイクルタイムも余力を相当残していたらしく、作業要領の改訂を交えた結果として、生産効率は当初の1300%にまで跳ね上がっていた。

一方通行「なァ〜! 楽しいなァ、ほらもっとケツ振って誘うンだよォ!」ダァン!

ミサカ(5cm)「セロリ△ー、とミサカはプニュイ!」
ミサカ(5cm)「こ、こうですかフリフリとミサカは恥らいつつプニュイ!」
ミサカ(5cm)「そ、それでもミサカは負けませんとミサカはプニュイ!」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

一方通行「やっべェ……こりゃァどうにかなっちまいそォだぜェ……」

 パッキング工程こそレベル5にしかできないが、不良品の選別、出荷等はアルバイトがやってくれる。行き場を失ったスキルアウト達に役割を与え、やりがいを持たせることで、学園都市内の治安も緩やかだが上昇に転じているのだ。
 だが、学園都市最強である一方通行にはそんなものはどちらでもよいこと。今の彼にはそんな些末な事よりも『どう効率よくミサカをぺちゃんこにしてやるか』――この改善案を考える事の方が遥かに重要であった。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:41:20.55 ID:mVkISEwo
-キーンコーンカーンコーン-

一方通行「……おっと、いけねェ。もう時間かァ」

 昼食休憩含め12時間の勤務を終え、タイムカードに打刻を行う。

垣根「……上機嫌だな、第一位」

一方通行「ひゃはは! そりゃァお互い様だろォ〜がよォ!」

 24時間体制で生産を行う為、反対直の踏み潰し作業はレベル5第二位『未元物質』が担当することになっていた。彼の踏みつぶしたミサカは、少しシャープなフォルムが特徴の一方通行のそれに比べ少しだけ丸みを帯びている。個性の違いが大量生産品のミサカの出来に左右するのは本来望まれることではないのだが、生産主任である芳川桔梗がもともとそういった細かい事象を許してしまう甘い性格の為、ちょっとした洒落っ気で済まされてしまっていた。

 ちなみに今のところは、一方通行産のミサカの方が僅かに売れ行きは好調である。

垣根「お前が『仕事』を始めたと聞いて、やっと表立って『グループ』が動けると思ったら。……まさかこんな『仕事』とは思わなかったぜ」

一方通行「……違ェよ、『仕事』とかそンなンじゃねェ。こいつはなァ」

一方通行「俺の『趣味』みてェなもンだ」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:42:29.39 ID:iQFhwMko
これは……一方さんが充実してるな
つか普通に工員だよなこれww 
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:42:32.62 ID:mVkISEwo
 まるで他人事のような垣根の口ぶりだが、しかして彼も今では、ミサカを潰すのに命を賭けるミサカ職人の一人である。
 『未元物質』もまた、一方通行同様にレベル6進化という釣り餌に騙されてホイホイ研究所に現れ、また彼と同じくなし崩し的な形でミサカを潰すという業務をせっせと遂行している状況にあった。ちなみに今週のシフトは、日勤が一方通行、夜勤が未元物質となっている。
 ――ここであなた達は、矛盾点がひとつ出てくる事に気づくだろうか。
 実に2千万体のちっさいミサカを踏みつぶす、というこの行為は本来樹形図の設計者によって示されたレベル6進化法【一方通行による『超電磁砲』128体の殺害】の代理となる行為だったはず。そしてその条件はやはり【一方通行による『ちびミサカ』2千万体をぺしゃんこ】であるはずで、その過程に異分子・未元物質の手が下されるという時点でその前提が崩れてしまうのだ。つまり、このままだと一方通行は100%、絶対能力者になることができない。

芳川「……ふぅ」

 その時刻、芳川は研究所にあてがわれた個室でコーヒーをすすっていた。ブラックを好む背伸びがちな思春期『一方通行』と違い、砂糖が山盛り投入されたココアよりも甘いコーヒー。彼女は自他共に認める『甘い女』だ。
 愛用のバージニア1mgを丁寧に灰皿へ押し付け、彼女は机に突っ伏す。

芳川(よし……もう安心ね。何とかだまくらかせた)

 結論から言うと、ミサカシリーズの発注単価を間違えた時点で実験は完全に失敗を迎えていた。進化条件は始めから「オリジナル128体の殺害」もしくは「クローン2万体の殺害」のみであり、またそのクローンとは厳密に言えば「オリジナルと変わらぬ身体的特徴を有する素体」なのだから幾ら5cmでエコサイズな妹を踏みつぶそうが、プチッという音が多少気持ちいい以外に全く無意味なのだ。
 つまりこの研究者は、『絶対能力者進化実験計画』を『絶対売れる玩具開発計画』に土壇場で書き換え理事会に提出する事で、被験者の一方通行だけには『進化出来るかも』と知らせておく事で難を逃れたのである。その動機は完膚無きまでの自己保身。同僚の研究者・天井亜雄も、彼がミサカのDNAマップを解析・クローン開発をした張本人であるにも関わらずこのしたたかな女性研究員によって更迭の後、人道に対する罪で警備員に拘束されていた。
 一連の工作について真実を知る人間は、これで彼女以外には存在しなくなった。

芳川(これぜーんぶ売れたら、来年の予算もガッポガポじゃない。ボーナス、何に使おうかしらね……うふ、うふふふ……)

 ――芳川桔梗。自分にとことん甘い女性である。
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:43:29.17 ID:qSI2PF2o
一方さんが全部潰すんじゃないのかよwwwwwwもはやレベル6関係なくなってるじゃねえかwwwwwwwwwwwwww
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 21:45:53.14 ID:mVkISEwo
とりあえずここまで書いてからスレ立てしたよ!
ゆっくり進行だから長い目で見てね!
あと飽きたら無理やり爆発オチにつなげてhtml化依頼出しとくね!ばいばい!
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:51:24.59 ID:iQFhwMko
乙!
お気に入り余裕でした


しかし、12時間労働とかwwwwww満足してんじゃねえよ一方さんwwwwww
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:56:39.01 ID:wUC8INgo
乙!
ほのぼのでいいねぇwwww
続き楽しみにしてます!
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 21:58:45.48 ID:qSI2PF2o
ちょっと学園都市にミサカ仕入れに行ってくるわ
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/15(土) 22:09:54.48 ID:PQ4INgDO
垣根とセロリの仲が良くて生きてるのがつらい
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 22:17:19.96 ID:mVkISEwo
 そして、その思惑は彼女が思っていた以上に機能していた。

一方通行「ヒャッハハァァ! なァおい、たァのしィなァ!!?」

ミサカ(平)「お役に立てて光栄です、とミサカはてれてれしながr」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

 『実験』開始から2か月が経過し。もはや一方通行にとって、いや未元物質にとってすらも、絶対能力者進化などもはやどうでもいい事になっていた。レベル6などという夢物語にすがる事を忘れ、彼らはミサカの生産を通して初めて『自分だけじゃない現実』を見つめる事を知ったのである。

 特に一方通行――学園都市最強のレベル5にとって、ミサカを潰す仕事はまさに天職だった。
 生来のぼっち体質で、趣味といえばソファについている細かなホコリを取り除くこととコミックLOのコレクションくらいしかない彼にとって、このような『自分以外誰にも迷惑がかからず、かつ馴れ合う必要もない』行為は非常に相性がいい。加えて脆弱な生命体を殺すこと無く躊躇なく踏みつぶす事ができるというのは、彼に元々内在している加虐性癖を発散させる為の役にも立っていた。
 何しろ、あの『超電磁砲』の顔をした何かを好き放題踏み潰せるのだ。しかも多く踏みつぶすほど人にはほめられ、聞くところによると学園都市の女子小学生とか幼女とかがバンザイしながら喜んでいると言うのだ。

一方通行「こんな未来……あったンだなァ。クズでくだらねェ、悪党のオレにもよォ」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

 機械は何も言わず答える。ミサカはいつでも自分を見つめている。

一方通行「心配すンな、てめェらはこの第一位のオレの手で直々に商品化されるンだ……せいぜいない胸張りやがれよ、クソッタレ」

 誰にも聞こえないようにそう独りごちる。ラインは本日も、平常運転。
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/15(土) 22:18:00.28 ID:tOrdEoAO
どこぞのチョコレート工場で働くミニミサカですね
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 22:18:21.47 ID:mVkISEwo
 ミサカシリーズの増産に伴い、彼の生活はにわかに充実し始めた。
 人知れず、その喜びに打ち震えて涙を流す事もあった。休日には未元物質と連れ立って、屋台で一杯やることさえあった。

一方通行「てめェこらァ〜……オレだけふらふらになっててェ、てめェはぜンぜン酔っ払ってねェみたいで〜すがァ? その翼もメルヘンでぇ、じっつに素敵ですねェ〜」

垣根「……心配するな、自覚はある。オヤジ、芋焼酎もう一本、あとアンキモだ」

一方通行「はっ、いいねェ〜……ってコラァ! 能力で酔わないアルコールに変換してンじゃねェぞ垣根くゥゥン!?」

 二日酔いの朝には頭を抑えながら彼は笑った。

一方通行「おォ……いってェいってェ。くは……くはひゃひゃひゃひゃ!!」

 生きているうちに、よもや自分が二日酔いなンてくだらねェ悩みで腹を立てる時が来るとは思えなかったので、声を大にして笑った。
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 22:20:52.72 ID:mVkISEwo
一方通行「……」

幼女「きゃははは! まってー、まってー」

ミサカ547768号「捕まってなるものか、とミサカは全力で逃走を試みます」

幼女「だーめ、ミサカはちっちゃいんだもんねー。ほーら、つっかまーえた!」

ミサカ547768号「やられました、とミサカは無意味にたそがれてみたりします」

一方通行「……はっ、いいねェ」

 日曜日の公園を後にする。気づけば公園で遊ぶ幼女の実に4割が、何らかの形でミサカを所持していた。

 街を歩けば、ポケットからミサカストラップがはみ出しているヤツも普通に見かけた。さっき見かけた常盤台の女生徒なんかは、ストラップも必要ないくらいの小さい携帯に30体ものミサカを取り付けていた。風紀委員の腕章をしていたようだが、さすがにあれでは上司に怒られるのかもしれない。心配してしまう自分が、らしくなさすぎてまた笑いそうになってしまう。

 ――なァ、それを作ってンのは……実はオレなんだぜ……?
 そう、胸を張って叫びたかった。彼はこの時、確かに自分の行う仕事に誇りを持っていたのだ。
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 22:22:23.31 ID:qSI2PF2o
というかストラップって言われると首吊りみたいなの想像するんだがどうなってるんだろうか
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/15(土) 22:24:36.25 ID:mVkISEwo
>>26
ミサカ1253120号「脳天にぶすっと刺さってるイメージを想像してください、とミサカは着信をお知らせします。ぴるぴるぴる」
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 22:26:50.09 ID:qSI2PF2o
直刺し・・・だと・・・?
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/15(土) 22:30:14.25 ID:39abD2AO
ヤベェ何この奇才うらやましすぎる
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/15(土) 22:39:44.30 ID:Kn05jbo0
これはいい
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 22:40:22.64 ID:wUC8INgo
かーわーいーいー
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/15(土) 22:58:57.83 ID:iQFhwMko
再開してるしw

>>27だと
百二十五万三千百二十号のミサカになるんだよな
長すぎwwwww
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 23:12:30.54 ID:CJCqRm20
どっからこんな発想湧くんだよwwwwwwwwwwwwwwww
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 23:16:57.54 ID:qSI2PF2o
19880715号は俺の嫁
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 23:17:27.06 ID:ppFAXRU0
一方さんが輝いていて何よりだwwwwwwwwwwwwwwww
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 23:27:52.96 ID:xYtX60Io
こんな良いスレに巡り合えるとは
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/15(土) 23:28:37.65 ID:SWAuB/Q0
一方さん職人の鑑だぜェ…
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/15(土) 23:59:49.48 ID:G5JbrcDO
ミニミサカとは…
いい、凄くいい!
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 00:44:27.58 ID:VLjeVGAo
 ――『窓のないビル』の一室。
 とある稀代の魔術師が、重力も倫理観も性別も空間位相も、何もかもが逆しまに裏返ったような閉鎖された試験管の中で考えにふけっていた。

アレイスター「……プランに狂いが生じ始めている」

 ぽつりと、一言漏らす。
 彼はこの時、既に生物であることを放棄している。彼のかつて、はるか昔に描いた『プラン』を実行する為の、かつて生物であった何か。彼の存在からは、『プラン』遂行に必要なもの以外のあらゆる要素が抜け落ちていた。
 樹形図の設計者が『プラン』演算装置とすれば、彼はこの時間軸において、もはや『プラン』実行装置以外の何者でもない。そういった意味で、彼はモノ言わぬ機械や、どこかの位相に存在する『超能力を吐き出す為だけの脳』と既に同列であった。
 そして、そんな実行装置たる彼は、この『プラン』からずれ始めた世界において、ひたすらに考察を繰り返す。

アレイスター「時間が勿体無いな」

 もっか彼の関心は、ルーチンワークに骨抜きにされた第一候補、及び第二候補の元に向いていた。何も知らないウサギと同類のスペードのAはともかく、クラブのAが都合のいい手駒という立場から堂々と離れてしまったのは痛い。聞けばあの心理定規ですらも、仕事そっちのけで人形遊びにかまけていると言うのではないか。となれば現在こちらの傀儡手札はダイヤのAのみとなる。天上にふさわしい彼女の冷酷さを気に入ってはいるが、メインの昇華対象とするには麦野沈利はいささか狂いすぎていた。彼女の心は超電磁砲以上にもろかったのだ。
 とはいえ、とある研究者がとち狂って提唱した『絶対売れる玩具開発計画』それ自体については何ら問題はないどころか、歓迎せらるべきものである。
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 00:45:03.53 ID:VLjeVGAo
 この、『実験』におけるフェイズにて必要な要素は3つ。すなわち『ミサカネットワークが世界に分散し、地球全土を土台とした術式の礎となること』と『ジョーカーたる幻想殺しが能力を充分に発揮すること』、そして『超電磁砲と幻想殺しが心理的に接近すること』。これらを同時に満たすために当初アレイスターが進めようとしていたプランは、一方通行にレベル6進化という名目でクローンをひたすら殺害させる事だった。
 この過程において、第一候補が人形を完全殲滅させるという失敗の形もありえるはずなのだが、樹形図の設計者によればその可能性はゼロ。それを踏まえた上でのプラン構築だった。
 可哀想な人形達にある程度の自由を与え、頃合のいいところでオリジナルの超電磁砲に接触させる。それだけで、おそらく全ては順調に先に進んでいた事だろう。

 過ぎた事は仕方ないと、彼は現状の打破について頭をめぐらせ始める。
 超電磁砲の利用価値である、電磁気を用いた同調――つまり、ミサカネットワークの構築に伴う同質AIM拡散力場の増幅――については図らずも、最上の形で満たされるだろう。学園都市内だけで現存する人形は現在130万体超、話によれば虚数学区の片鱗のようなものまで登場し始めているらしい。微弱なものとはいえ、2000万体ものAIM拡散力場が世界を包み込む事を想像する。薄いヴェールのような膜に覆われた地球は、『アレ』を降ろす舞台装置としてこれ以上無いほどふさわしいはずだ。と、すれば残りの懸念事項は2種。

アレイスター「ハートのA……それにジョーカーか。舞台に降りる必要があるな」

 物理法則とは隔絶された、純粋な思考の象徴である試験管の中で、男はさらに考え続ける。
 やがて、ひとつの結論。

アレイスター「……やぁ、君か。待っていたよ」

 ――ここで視点は一旦『スペードのA』より、『ヒーロー』の元へと移ることになる。
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 01:54:31.95 ID:YJ3/1hoo
寝たのかな
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 01:58:40.49 ID:Xm4uW2AO
>>1の発想力に脱帽ww
面白い
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 02:51:05.77 ID:XDEVk2AO
プニュイ!だけで俺生きていけるんですけど
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 02:56:10.26 ID:VLjeVGAo
-第七学区商業区域・ディスプレイ前-

上条「ダメったらダメです!」

 念のため再度、脳内でそろばんを弾いてみるぞ。
 ……あぁ、絶対に無理だ。これはいけねぇよな。うん、やっぱり帰ろうさっぱり帰っちまおう!

「なんで!?」

上条「なんでって言われてもね、ハイ、この値札見てください! 980円もする! これだけあったら豚コマが1kg買えるんだから、もったいないでしょ!」

「うーっ!」

 うちの同居人さんには理屈が通用しないってんですか。毎度毎度厄介ごとに巻き込まれる度に幻想ぶち殺してる上条さんでもね、この人の脳内にあるお花畑だけはぶち壊すどころかキズひとつ付けられないわけですよ、はい。

上条「大体だなぁ、お前が後ちょこーっとだけでもいいから慎ましいお腹を持って生まれて来たとしたら、こんなのも上条さんはチョチョイのチョイで買えちゃうわけですよ、分かる!? 1000円ってね、本来はちーゃんと1日2人分くらい余裕でまかなえちゃうくらいの食費なの!」

「がじ」

上条「だーっ! 噛むなっつーの!」

 しかも説教で煙に巻くのも通用しない、と来たもんだから始末に負えない……ったく、インデックスさんのワガママは留まることを知らねーのかよ!
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 02:57:11.79 ID:VLjeVGAo
インデックス「だってー、とーまにはこの子のキラキラした目が見えないの!? ほら、助けを求めてるよね!?」

上条「いーや、見えません。それ見ちゃったら俺は生来のお人好しが発動した結果、買わずにはいられなくなっちゃうので。俺にはなーんにも見えませんっ! フラグなんてべっきべきにしてやんぜ、べっきべきに!」

ミサカ(袋)「……」

 ちら、と見事な真空パックにされたそれを見てみる。いつ見ても、触ったら今にも感電しちまいそうなフォルムですことくわばらくわばら。全く、どうしてみんなこんなモン欲しがるんだか。

インデックス「スフィンクスはよくって、なんでこの子はダメなのー!?」

上条「なんでか知らないけど、これが俺の知り合いにミョーに似ちゃってるからです! さー、行くぞインデックス」 

インデックス「やだやだやだ、ゼーッタイやだ! とーま引きずらないでー!」

 ……テコでも動かない、って感じで座り込みを始めたインデックスさん。実力行使には実力行使、ってな。あー、もう面倒くさい。こんなところで俺は余計な力を使いたくないんですよ!

上条「いーや、引きずる! ほっらぁ! ……はやくしねーとぉ! ……タイムセールに間に合わなくなっちゃう、よいしょー!」

インデックス「がおーっ、がおーっ!!」

上条「こら、腕を振り回すんじゃ……痛! 無闇やたらに暴れる……痛! 周りの人に迷惑がかかっt」

「痛ぇっ!」

上条「……はい?」

 恐る恐る顔を上げる。いやいや分かってる、俺が居るというその時点で、こういう時の相手なんて分かりきっているんです。

「兄ちゃん……。これ、あれだね? 骨、折れちまってるよね?」

 いやいやいや。あなた、その、アレですよね。ものすごく鍛えてらっしゃいそうな顔つきといい、ちょっと刃物によるっぽい凹凸が幾つか顔に付いていることといい、骨とかも全然丈夫な……というか、もっと簡単に言うと……プロの方、でございますねこれ。

「……落とし前、付けてもらえるんだよね?」

 口調こそどっかの病院で聞いたような温厚な感じですけどね、音として聞くとこれ結構ドスきいてるよ。いやぁ、そんじょそこらのスキルアウトじゃここまで怖くなれないっすよー。冷や汗ダラダラ、選択肢も一つしか出てこないですねこれ。

インデックス「と、とーま! いたたたた、そんなひっぱったら腕とかちぎれちゃうかも!!」

上条「うおおおおお、不幸だーー!!」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 03:11:00.14 ID:VLjeVGAo
-第七学区商業区域・セブンスミスト周辺-

上条「ぜはー、ぜはー」

インデックス「こ、ここまで逃げ切ったら、大丈夫かも……」

上条「……う、4時半。結局タイムセール、間に合わなかった……」

上条「なぁ、インデックス。悪いが当分はパンケーキ(砂糖抜き)で我慢しろよな……」

インデックス「了解なんだよー」

上条「俺はもうダメだ……奨学金の振込まであと3日……財布の中にはあと2000円……どうする、俺?」

インデックス「はいっ、これお釣り」ゴキュゴキュ

上条「あ、どーも……ってコラ! 何勝手にヤシの実サイダー買ってんだ!」

インデックス「……だってとーまがいっぱい走らせるんだもん、喉渇いたんだよ……」

上条「後1880円になっちまったじゃねーか、ちくしょー……」

インデックス「それはおかしいよ、とーま。残りはあと900円なんだよ」

上条「インデックスさーん、ちょーっとそれは計算がおかしくないですかぁ」

インデックス「違わないよ! ほら、これ!」

ミサカ(袋)「……」ジーッ

上条「ギャース!」

インデックス「〜♪」

上条「まさかどさくさに紛れてギッて来て……これ、もう土下座して返すしか……って、ギャース! パッケージが握りつぶされてるーっ!?」

インデックス「わざとじゃないんだよ、わざとじゃ。うん、私、とーまと十字教の名に誓わずに言うよ、わざとじゃないかも」

上条「既成事実というわけですか……不幸だ……」
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 03:45:42.19 ID:VLjeVGAo
「全く……ちゃんと代金払ってくれたお客さんに言う立場じゃありませんけどね、妹さんのしつけはきちんとしてくださいよ」

上条「はい……すみませんでした」ガガーッ

ミサカ「ミサカのシリアルナンバーは1000032号です、とミサカはあなたの頭に居場所を見つけつつ自己紹介をします」ピョインピョイン

インデックス「そうなんだー。あ、私の魔法名はね、"dedicat」

上条「待て待て、魔術師がノリで魔法名出そうとしちゃだめでしょ! ……ったく、しょうがねぇな。ちっちゃくっても生きてるには変わりないんだから、大事にしてやるんだぞ?」

ミサカ1000032号「それにしてもミサカは運良くいい使用者をあてがわれました、とミサカは胸をなでおろします」フイーッ

インデックス「え、そうなの?」

ミサカ1000032号「最近ミサカ達の間で、その手のクレームが多いのです、とミサカは説明おばさんとなるべく着替え始めます」セッセカセッセカ

上条(5cm・3頭身のパンツ一丁……。興奮する要素ゼロとはいえ、公衆の面前で着替えはやめてくれるとありがたいんだけどなぁ)

ミサカ1000032号「何しろサイズがサイズですから。色々気苦労は絶えません」ショボーン

ミサカ1000032号「ふとした拍子に床に落ちてしまった野良ミサカなどは当然危険です。車に轢かれたりしますし、ねこのおもちゃにされます。あと犬は埋めるので特に嫌いです、とミサカは遠い目でヴァルハラへ旅立ったミサカ達に思いを馳せます」ポキューン

インデックス「……ううっ、ううっ」ウルウル

上条「……なんか、想像以上に重い話だったと言うか……」

ミサカ1000032号「身長5cmですからしょうがない事です、とミサカは諦めつつつぶやきます」ドローン
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 03:46:52.67 ID:VLjeVGAo
上条「いや、違うね」

上条「しょうがなくなんかねぇ……しょうがなくなんかねぇんだよ……!!」

インデックス「あ。とーまにスイッチはいっちゃった」

ミサカ1000032号「燃え展開に入りたい所恐縮ですがミサカは別に死にませんよ? とミサカは少年の説教を遮ります」ペシッ

上条「……え、そうなの?」

ミサカ1000032号「開発者いわく。ギャグ補正、という機構が備わっているらしいです、とミサカはずばりと言ってしまいます」ピコーン

インデックス「とーまにもついてるヤツだね、よく分かったんだよ!」

上条「いやいやいやいや……ま、とにかく。そういうことなら、別にいっか。……あ、ところでミサカ……えーっと」

ミサカ1000032号「1000032号です、とミサカは自己のアイデンティティを高らかに叫びます」ガォー

上条「それが覚えにくいんだよ、5桁までならともかく7桁なんて流石に……な。……御坂妹、でいいよな」

御坂妹「ほう、とミサカは所持者がオリジナルを知っていたという事に驚きを隠せません」ピコン

上条「……なんなら、今から会いに行くか? ……って」

「ちょっとアンタ、待ちなさいよ!」

上条「行くまでもなく、向こうから来ちゃったよ。……あーあ、上条さんの身にはどうしてこうも変な偶然ばかり振りかかるんでしょーねぇ」
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 04:02:39.54 ID:BFRLTIDO
おやすみ
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/16(日) 04:22:14.93 ID:VLjeVGAo
打ち止め「ねーねー」
一方通行「あァ?」
打ち止め「どうしてあなたはしましまのぱんつしか買ってくれないのーって、ミサカはミサカは疑問をぶつけてみたりー」
一方通行「うるせぇクソガキ、さっさと来ねェと置いてくぞ」
打ち止め「いじわるーっ」
一方通行(しょーがねェだろ)

一方通行(好きなンだからよォ 縞パンが――な)

----以上ご挨拶----

寝る 週明けから夜勤だからこの辺で調整しておく
土日は書ける時書くけど平日は工場で12時間ウィンウィンする必要があるので無理
チェックしてる人は参考にして おやすみばいばい
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 06:30:33.67 ID://HrcUAO
>>50
リアルに工員だったのかww
この表現力、納得ですwwwwww
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 08:59:43.59 ID:3VNbTVg0
まってるぞー
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 09:59:53.51 ID:/l4fagSO
追いついた。ちょっと30体ほど買ってくる
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 11:36:11.69 ID:bpZcrcso
おもしれえwwwwww
発想がすごいな…あと何気に文上手い
大事にするから1体ください!
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 13:24:04.14 ID:imqOJF.o
上条さんの回復力はやっぱりギャグ補正だったんだな
というかミニミサカが死なないことにホッとした
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 20:24:10.92 ID:Z7/Cc/.0
何これすごくいい
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 04:14:31.45 ID:.bI8QDIo
さて 落ち着いてきたのでリアルタイムで書く
VIPだと書きためろカスとか言われるけどGEPはゆっくりでも許されるからいいよな

------

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

一方通行「……」

ミサカ×50「本日もよろしくお願いします、とミサカは潔く頭を下げプニュイ!」

一方通行「……あァ、よろしく頼むわ」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

一方通行「……お、パレットが満タンになっちまったァ」

キンコン♪ キンコン♪

「うーっす。今日も前残業か、さすがレベル5って話だな」

一方通行「……ンだよ、浜面かァ。……俺ァいつでも3時間残業なンだよ、なンたってこの工程は生産の要ってヤツだからなぁ。おらァ、御託はいいからさっさと持っていきやがれ」

浜面「へへ、そんなつれない事言ってくれるなって。ほら、これさっき戻ってきたカンバン」ヒュッ

一方通行「あァ……っておいおい、結構な量じゃねェかよ」パシッ

浜面「はは、なんせバカ売れだからな。……お、そうだ。もうすぐメシになるけど、一緒に食わねえか?」

一方通行「馴れ合うのは趣味じゃねェ」

浜面「それを承知で言ってんだよ。それをすっ飛ばしても、俺はあんたに興味がある。そういうこったな」

一方通行「……運がいいなァ、三下。ンな事言おうもンなら、昔の俺なら愉快なお料理教室がスタートしちまうとこだったわ。無能力者の活造り、ってなァ」

浜面「昔の俺なら、だろ? じゃあ今はいいってことだ。リフト置いてくるから待ってろよ? 先に行くんじゃねぇぞー」

キンコン♪ キンコン♪ ウィーン

一方通行「……けっ」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 04:44:01.35 ID:.bI8QDIo
-ミサカ製造プラント付属・カフェテリア-

浜面「……いや、な。まぁ俺は正直、このプロジェクトに助けられちまったクチでさぁ」

一方通行「……」

浜面「聞きゃあ、一方通行。アンタが居たからこそミサカシリーズが世に送り出される事になったんだって? いや、ありがてぇよ。そうでもなきゃ俺みたいなスキルアウトがこんないいメシの種にありつけることなんか金輪際ねぇんだからさ」

一方通行「そりゃァどうも。醤油寄越せ」

浜面「カレーに醤油かよ……まぁ、アリっちゃアリだけどなぁ」

一方通行「人には色々あンだよ、黙ってろ。……っつーかなァ、お前幾つだ? 年齢」モキュモキュ

浜面「本来ならガッコーとか行ってなきゃいけないはずのトシ」

一方通行「……の割にゃァ、随分とまたがるのがお上手なことで。キンコンキンコン鳴かせやがって、ガキの癖に大層なテクをお持ちじゃないですかァ?」

浜面「スキルアウト雇っといて、今更免許がどうとか言われるスジはねぇよな? 技術がありゃあ、ライセンスなんかいらねぇんだよ」

一方通行「……あァ、いいねェ。そォいう考え方は嫌いじゃねェ。無能力者ごときに褒める言葉をぶつけンのはシャクだけどよ」

浜面「……で? 何かウラはあんのか?」

一方通行「あァ?」ギロッ

浜面「……。……いや、いい。何となく今の反応で分かった」

一方通行「……わけわかンねェな」

浜面「分かんなくていいよ、単なる俺の邪推さ。どうやら能力者をひがんでるうちに、妙な偏見持ち始めてきちまってたらしい」

一方通行「てめェの言い分なンぞ知ったこっちゃねェな。そンじゃさいなら、もォ話し掛けてくンじゃねェぞボケ」

浜面「……ちょ、おい!」

一方通行「ンだよ。文句あンなら喧嘩でもしてみっかァ? ま、もっとも喧嘩っていうよりィ? 『虐殺』になっちまいそォだけどなァ〜? ンー?」

浜面「いや、そうじゃなくてなんだよ、この金は! いきなりこんなもん置かれてもワケわかんねーんだって!」

一方通行「あァ!? ンなモン、メシ代に決まってンだろォが!」

浜面「いや、悪ぃよ! そりゃ確かに……給料日前だし……、ここのメシって社員食堂扱いのクセに結構値段もアレだけど……」

一方通行「俺はレベル5、てめェはカスのレベル0。立場の違い、分かりまちゅかァ〜? 格下は黙っておごられとけ、クソッタレ」スタスタ

浜面「……」

浜面「……あいつ。面白ぇやつだな」

一方通行「……けっ」スタスタ
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 05:12:18.26 ID:.bI8QDIo
一方通行「……さァて。今日もサクッと殺っちまいますかァ?」ダァン!

ミサカ×50「いやいやそう簡単にやられる訳には行きません、とミサカはその身に宿る五分の魂を主張しペニョール!」ペシャンコ

一方通行「く、はははは……!! いいねいいねェ、よォやく慣れてきやがったァ……50体同時に潰すなンざ、さすがの俺でも演算がおっつかねェと思ってたが」

ミサカ×50(平)「底が知れませんね、とミサカは次々に袋詰めにされながらさながらドナドナ的風情を感じm」

パコン ウィーウィー ガーガー バツンッ シャコー

ミサカ×50(袋)「……」

一方通行「ご覧のとォり、ってワケだァ」

 得意気な顔でつぶやく。おそらくこれ以上ミサカを効率よく処理出来る人間は自分以外に居ないだろう、と。
 芳川から聞くに、第二位のミサカ処理能力はせいぜい同時40体が限界といったところ。何でも一度に生成できるダークマターの量に限りがあるという話らしい。

 ただし、ここで彼はふと心に思い描く。思ったようにミサカを処理できず、悔しそうに足踏みを続けている約12時間後の垣根帝督の姿を。
 ――こんなところでも格下は格下だな、そう嘲笑う一方で。些末な事実ではあるが、彼の心中には「以前の彼」ではありえない考え方が芽生えるようになっている。その変化について、一方通行本人はおそらくこの先も自覚することはないのだろう。
 今の彼の現実は、ミサカを潰す事ができさえすれば充実しきるのであって。故に……彼は現在、格下とはいえ序列直下にある『未元物質』へ助け舟を出そうとしている。一切の他意もなしに。

一方通行「さァて……さっさと片付けちまいますかァ」

 今から始まる作業の事について言葉を出すが、実際の所、彼の意識はむしろその後――終業後に何をするか、の方に向いていた。
 必要なのは情報共有、つまりどうすればあのチビどもをより効率良く恐怖のドン底に陥れてやれるのか。『最強』かつ『無敵』に、より近い位置に到達するために、一方通行は同僚の未元物質の台頭すらも促す覚悟を持ち始めた。
 今の彼は、この行動原理をたった一言の有名な言葉で表すことができた。

 曰く、『カイゼン』――と。
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 05:40:58.54 ID:.bI8QDIo
 一方通行がこの日、都合20000体程の『妹達』をぺしゃんこにし、設備のオーバーホールをスタッフに引き継いだところでその週の業務は終了した。
 研究所から出るバスの最後部窓際席から、一方通行は既に登りきって久しい朝日を見つめている。時刻は午前8時半。

一方通行「……クソ眠ィ」

 が、言葉とは裏腹に、今日に限っては『部屋に帰って大人しく寝る』という選択肢が湧いてこない。
 学園都市最強のレベル5が本気でカイゼンに取り組んだ結果、本日をもってあの仰々しいパッキング設備が、ついに性能限界に到達してしまったのだ。
 一方通行はこの日従来の3割程の通常業務しかこなしていない。確かに熱暴走を起こしたパッキング設備の熱を逃がしたり制御盤を直接いじったりした事で能力を使いはしたが、そんなものはミサカをぺしゃんこにする時の負荷に比べれば児戯に等しい。
 業務上どうしても立ち仕事が常になる為に、彼の基礎体力が一般人並に向上していた事もあり、要するに彼は体力を持て余していたのだった。

 さァて、どォしてくれよォか。
 彼はプランを巡らす。
 誰にも邪魔されずに、誰にも迷惑をかけたりせずに、適当にダラダラと楽しめる場所。途中でウトウトしたくなった時に堂々と居眠りできるようなところならば、尚良し。

『次は第七学区・中央モノレール線第三ターミナル前……第七学区・中央モノレー』ビーッ

 いかにも億劫だ、というモーションでのたのたとブザーを鳴らす。手を伸ばすのも面倒だったが、自分以外に乗客が居ないので仕方がない。
 とりあえず何も考えず無難な停車場を選んだところで、ようやっと彼は行き先に心当たりを見つける。

一方通行「そォ言えば……あの辺、シネコンがあったっけかァ」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 06:23:16.58 ID:.bI8QDIo
一方通行「……クッソくだらねェ」

 分かってはいるが、あえて口に出す。
 先程上げた条件――邪魔なし・ダラダラアリ・居眠り可――を全て満たす為に選んだ映画が、ほんのかすかでも面白いわけがない。内容を一言で表すと、恋人が病気になって死んじゃう話。世界中のサブカルチャー、スイーツカルチャー、ポップカルチャーに存在するいわゆる『感動モノ』ってやつの要素の共通点だけを抜き出してこれでもかってぐらい水に薄めたようなチープさだ。前評判からして駄作ぶりが知れ渡ってしまったらしく、封切り3日目だと言うのに観客の姿は全く見えない。彼にとってはおあつらえ向きのドC級映画だった。

 いつものメーカーの缶コーヒーを飲み下し、ヒロインが次に言うであろうセリフをつぶやく。

一方通行「『心の中に生きてるからね』……はは、どンだけだこれ。ぴったり当たってやがるぜ」

 それにしても開始30分でこんなクライマックスっぽいシーンが早々に出てくるのが不思議でならない。が、あまりの出来の悪さにそんな興味も1秒で薄れる。
 まぶたに少々の重さを感じてきたところで、さて90分も寝れたら上等だろうと椅子を思い切り傾ける。

一方通行「――ッ!!」

 がつっ、と後ろから思い切り座席を蹴られ、思いもよらぬ不意打ちに一方通行は目を見開いた。
 まさかこのクソ映画を自分以外にわざわざ見に来るヤツが居ようとは。居眠り目的、もしくはとんでもない物好きの二つの可能性を考え、座席を蹴るほど元気だということからすぐに前者の可能性を脳内から打ち消す。
 だとすれば簡単だ。そんなヘンなヤツに安眠妨害をされたんだから、百歩譲って半殺しくらいなら正当な報復だと言える。その前にせいぜい脅して失禁のひとつでもさせてやろうと、爛々と瞳を輝かせながら振り向き。

「……上映中に寝るとか、映画に対する超冒?ですね」

 一方通行は少しだけ感心した。喧嘩を売ってきた相手がいかついバカでもギラギラしてそうなバカでもなく、年端もいかないようなただのチビガキだったからだ。


一方通行「あァそうですかァすっこンでろチビ。おしゃぶり覚えたら出直してきな、それともこの場でショータイムですかァ?」

「うっわ。その態度、超腹立たしいですね。いいんですか、そんな事言っといて。手足の向きが超ありえない方向になっちゃうとか、学園都市では日常超茶飯事ですよ?」

一方通行「あいにく、ガキにケツ振られてもこっちは全く勃たねェもンでなァ。相手してほしけりゃてめェからまたがってくるこった」

「……」

一方通行「おンやァ、だんまりですかァ〜? ……なら最初から関わってくンじゃねェよ、ボケ」

「……超ループものですので」

一方通行「はァ?」

「これ、超クライマックスに見えますけど実は多重夢オチです。ほとんど同じ内容が合わせて4回ループする超展開、っていう超クソ映画なんです」

一方通行「……ぶっ」

 思わず破顔する。クソだと思っていたが、そこまで良質なクソだったとは。これを作った監督とやらは、どれだけ腹の具合が悪かったんだろう。

「オチは言いました。はっきり言って一般人なんかに見る価値なんて超ないですから、分かったらさっさとネカフェにでも移って超爆睡しといてください」

一方通行「……やなこったァ」

「……はぁ?」

一方通行「そこまでのクソなら、かえって興味が出てくるってモンだぜ。……あァ付き合ってやろうじゃねェか、命知らずのてめェに免じてよォ」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 06:55:23.67 ID:.bI8QDIo
>>61 「超冒?」→「超冒涜」に脳内超変換


一方通行「……ありゃァ救えねェな。作ったヤツの脳味噌の構造、バラして見てみてェもンだわ」

絹旗「ただの超冷やかしかと思ってましたけど。あなたもなかなか話せるみたいですね」

一方通行「絹旗……つったかァ?」

絹旗「可愛い可愛い超絹旗、です。下着見たかったら100億円積んでくださいね、超居眠り野郎さん」

一方通行「アー、じゃあ支払いはカードでェ」

絹旗「うわ、超気持ち悪い」

一方通行「……へっ。てめェでこンなファミレスまで引っ張ってきといて、すげェ言い草だなァおい。こりゃァ逆ナン、って言うんじゃねェンですかァ?」

絹旗「さぁ? とりあえず超おごらせる気マンマンなのは確かですけど」

一方通行「はァ、とンでもねェやつに引っかかっちまったもンで。……腐っちまったかなァ、俺も」

絹旗「でも、居眠り野郎は超期待してもいいかもですよ? 何せこぉんな可愛い女の子と一緒にお茶を……」

一方通行「出るとこ出てねェガキにキョーミなンざありませェン」

絹旗「超減らず口ですねそれ。……ま、あの映画をチョイスする時点で超ひねくれてるのは分かってるから、別に超今更なんです……」

ミサカ「ピルピルピル、とミサカは着信をお知らせします」ピコーンピコーン

一方通行「……」

絹旗「あ……失礼。……へ? 帰りにサバ缶? ……そんな超恥ずかしい任務を私に振らないでください! その辺の超下っ端にでもやらせておけばいいでしょ……もーっ、わかりました! はいはい!」
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 07:16:56.51 ID:.bI8QDIo
ミサカ「……と、ミサカは通話終了をお知らせします。マスターは迷惑そうでしたが、拒否設定しますか」

絹旗「アレについては超いつもの事ですから、構いませんよ。迷惑っていうか、超あきれてるだけです……ってすみません、こいつってばいっつも超くだらねー用事ばっかりで電話入れてくるもんですから」

一方通行「アー、ンな事金輪際関わりのねェ俺にはどォでもいいこった。それよりチビガキ、お前のソレ……」

絹旗「あ、ミサカストラップ。これ、超可愛いくないですか? うちのリーダーなんかは超電磁砲のモデルだからどーのこーのって超うるさいんですけど……って、あ。今の話は超なかった事に」

一方通行「安心しやがれ、最初から聞いてねェ」

ミサカ「……あ」

絹旗「? どうしました、ミサカ。この超ウサギっぽい人のウサ耳がどこに隠れてるのか気になりますか?」

ミサカ「いえ、懐かしい顔でしたのでと、ミサカは製造日の記憶に思いを馳せます」

一方通行「おい。……お前、何番目だ?」

ミサカ「ミサカの検体番号は9982ですが、とミサカは懇切丁寧に告げます」

一方通行「……そォかよ」

絹旗「会話の意図が超分からないんですけど……。というか、男の癖にミサカ遊びしてるんですかあなた、もしかして超変態さんですか、うわぁ……」

一方通行「……さァな。ねんねのガキにゃァ分かンねェ話だろォよ」

ミサカ9982号「と、いうことはミサカも秘匿すべきでしょうか、とミサカはあなたに問いかけます」

一方通行「好きにしろ。……あァそれと、同時に50までいけるよォになったぜ? 一応、報告だ」

ミサカ9982号「よくもそこまで、とミサカは感心しつつネットワークに情報を横流しにかかります」

絹旗「……やっぱり、超分かりません……」

一方通行「だァから。分かンなくていいンだよ、こンなのは。……まァ、ただ俺には一つだけ、分かる事があるぜェ?」

絹旗「な……何なんですか、超気になりますのでさっさと教えてください」

一方通行「シリアル4桁のストラップっつったら完全に試験販売の段階、数もそうはねェんだよ……つまりこの俺には手に取るよォに分かっちまう、って事だァ。チビガキ、てめェのミーハーっぷりってヤツがよォ」

絹旗「……っな///」カーッ

一方通行「C級映画にハマって通ぶってるフリして、実は流行追っちゃってますゥ〜ってかァ? ……はっずかしィ」

絹旗「分かりました、超分かりました。あなたはつまり、超ドSって事でいいんですね!?」

一方通行「さァなァ。俺はべっつにィ、何もしてねェしィ? 強いて言うなら、勝手にガキが墓穴掘っちまっただけだとボクちゃん、思うワケですよォ」

絹旗「うーっ! ううーっ!」
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 07:43:49.60 ID:8TVpjjIo
絹旗超可愛い
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 07:43:51.92 ID:.bI8QDIo
一方通行「……いや、こりゃァ俺のが訳わかンねェよ」

 支払いを華麗にカードで済ませ、C級映画好きのミーハー女と別れて10分。一方通行はいまだに首をひねり続けている。
 押し付けがましい赤外線通信によって一件増加した、携帯電話のメモリ。絹旗最愛――サイアイ、と読めばいいのかこれは?――と登録された項目を呼び出し、名前の項目を「チビガキ」に変更する。

一方通行「ドMに目覚めるにしちゃァ、ちっと早すぎンだろ……」

 あれだけからかわれ、貶めされ、コケにされ遊ばれ尽くした人間がその元凶によりにもよって連絡先を教えろ、だなんて。どうみてもそのテの趣味がある、という説明以外に納得出来るものが見つからない。
 極端な被虐願望を持っていないのだとしたら、自分と同じくらいイカれた人間なのだろう。学園都市に住む学生は例外なく脳をいじられている為、「そういう」ヤツもそれなりに多い。というかその筆頭が他でもない、自分だ。
 狂っている程褒められて、イカれている程デカい面できて、化け物に近いほど偉い。この街はつまり、そんなクソの塊のような街なのだ。考えるだけで胸焼けがする程に。

 ……こっちからは死ンでも連絡なンざ取りたかねェが、向こうがどォしてもって言うンなら付き合ってやらなくもない。
 しばらく逡巡した後で、彼はそういう結論を出した。ありていに言えば、彼は彼なりに、絹旗最愛という人間を相当気に入っていた。

一方通行「らしくねェな。あァ、らしくねェ」

 誰に言うでもなく吐き捨て、自宅への道をひとり歩いていく。
 あのガキのお陰でせっかくの睡眠時間が台なしだ。夜勤から日勤に移る場合の実質的な休日は1日半、体内時計の調節に必要な分を差し引けば丸1日しかフリーにならないと思っていい。
 彼は随分前から、体液循環や副腎皮質ホルモンの操作などで楽をむさぼる事を自ら制限していた。よって月曜までに自力で昼型生活に持っていく必要がある。

一方通行「面倒くせェわ、ガキがうるせェわ……最悪の明けだなァ、おい」

 彼はきっと顔を真っ赤にして、壮絶な罵詈雑言を撒き散らしつつ怒り出すのだろう。
 何を言う、お前は言葉とは裏腹に笑みを浮かべているじゃないか――などと指摘したのならば。
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/17(月) 07:45:41.72 ID:.bI8QDIo
寝る 基本即興なので趣味がすごく出る 一応伏線のアテは全部考えてるので安心をおし
でもシリアス書きたくないの シリアスな地の文でアホな事いわせたいの 分かってくれるよな
おやすみばいばい
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 09:23:14.48 ID:anuq3qUo
面白いぜぃ!
趣味のまま、筆のおもむくまま書いてくれ
きたいしてる
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 11:45:09.08 ID:.kCjbuc0
ドMな絹旗超可愛い
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/18(火) 01:18:48.54 ID:IO0u91E0
ちゅーか、こんな清々しい一方さん
はじめて見たわ あんた輝いてるぜ
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 03:22:55.25 ID:1qYbVsAO
ちょっと前にTVで『工場芸人』(だったっけな?)観たこともあってメチャクチャツボに嵌まってる
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/18(火) 03:30:45.05 ID:LL6rIQSO
>>70

アキシャルポンプシステム!
アキシャルポンプシステム!!
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 03:36:07.47 ID:1qYbVsAO
>>71
NO。アクィシィャァルプォンパシィスツェィム。
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 10:43:13.33 ID:70Vw2yco
アクゥセィャァラレェゥタゥアァシィスツェィム!
アクゥセィャァラレェゥタゥアァシィスツェィム!!
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 10:56:48.18 ID:94p4cUUo
絹旗がチビガキ、そしてうさぎ

某ssを彷彿せざるをえないッッ!
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/18(火) 11:20:02.50 ID:hwrbDxMo
>>74
基本SSとアニメ知識しかないので察してね
度が過ぎて三次創作になりそうだったら教えてね
他SS設定の流用は努めてしないようにするよ 寝る
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/18(火) 11:26:58.42 ID:hwrbDxMo
もうやだシリアスオチしか思いつかない窒素通行分と工場分とダメ芳川分が足りんおやすみばいばい
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 11:35:06.88 ID:Dz38U9Ao
>>76
大丈夫かww
どんな落ちでも受け止める覚悟はあるぜ!
でもほのぼの続けてもおk
寝れば思いつくさ
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 20:07:38.50 ID:CaS00UAO
不幸にしないであげて下さいとミサカは頭を下げプニュイ!
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 23:16:07.85 ID:SkVrU6Uo
なんというかこういうのだと
あずまんが的なノリでやってもらえると嬉しいな
80 :時系列については想像してくださいな [saga sage]:2010/05/20(木) 13:27:09.90 ID:ghhlGpoo
御坂妹「あ、お姉さま。とミサカはちっちゃいなりに自己の存在をアピールします」ピョインピョイン

上条「噂をすれば、か。……ビリビリ、いつもの事ながら俺の事もしかして尾行かなんかしてるんじゃねぇか?」

御坂「ふん、余計なお世話よ。それより……何よ、アンタまでこんなの持ち歩いちゃってるの?」

御坂妹「オリジナルが愛情に乏しいです、とミサカは涙ながらに訴えます」ボーッ

御坂「……愛情も何も。こっちは頼んでもないのにどんどん複製されちゃって、迷惑以外に思ったことはないわね」

インデックス「むー!」

上条(ビリビリさんは気分屋だからねぇ。どうやら今日は、虫の居所が悪いみたいですよ……?)

上条「あー、ほらインデックス。せっかく買ってやったんだから、妹さんと二人でデートしてきなさい」

インデックス「うー、わかったんだよ」パタパタ

御坂「……ふん」

上条「なぁ。そりゃあ幾らなんでもツンケンしすぎやしないか?」

御坂「別に。私はいつもの通りよ……いつも通り」

上条「うーん……まぁ、上条さんとしてはその憤りの真相を知りたいところなんですがね、多分話したくないんだろ? とすれば、ご機嫌取りに走るしかないわけですよ」

御坂「ふぅん。……いつもは特売がー、とか言ってすぐ居なくなっちゃう癖に?」

上条「あっははは……特売とかの次元じゃなくなってしまいまして。ほら、これ見てよ財布の中身。これで全部だぜ。信じられる?」

御坂「あ……ちゃあ……。何か、その……悪い事したわね」

上条「それでもね。他ならぬビリビリがご機嫌斜めとあっちゃあ、上条さんはクレープのひとつでもご馳走せざるをえない訳ですよ。また変なところに落雷して停電なんかになったら市民のみなさんがはなはだ迷惑を被っちゃうんで」

御坂「感じ悪いわね……そう、それならいいわよ。無理しなくても?」

上条「いやいや。そういうわけには……あぁもう、ちょっと待ってろ! 既成事実作ってやるから!」ズダダダ

御坂「……あ、コラ!」

御坂「……いっちゃった」



御坂「うう、なんなんだろ。これ……そういうつもりじゃないんだけどなぁ」
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/20(木) 13:40:08.17 ID:ghhlGpoo
御坂「……」ハムッ

上条「……トッピングの少なさについての苦情は聞きませんからね? これで上条さん、もう一文無しなの」ハグハグ

御坂「……」モニュモニュ

上条(調子狂うなぁ……)

御坂「……」ハムッ

上条(……? 心なしか、ビリビリの目が輝き始めているような……)

御坂「……」ハムハムハムッ

上条「あの、御坂さま?」

御坂「……」モッギュモッギュ

上条「できれば何かリアクションしてくれるとありがたいのですが……」

御坂「……アンタ」

上条「……はい?」

御坂「いや……なんでもない。ごめん。そうよね、いつも食べてる通り。いつも通りの味ね、別段変わんないわ、うん……」ハギュハギュ

上条「……えーっと」

御坂「……ゴメン、ちょっと色々あって。頭が混乱してるんだよね」

上条「やっぱりな……」

御坂「聞いてくれる?」

上条「あのさぁ、俺を誰だと思ってんのよ。こんな時くらいにしか、役に立たないやつですよ? 厄介ごとなんて、今更ひとつ増えようがふたつ増えようが変わらないっての」

御坂「……やっぱり、当麻だ……」ボソ

上条「ん?」

御坂「な、なんでもないなんでもない。えへへー、うん、私ならもう大丈夫だから」

上条「……ま、どうしても困っちまうようだったら相談に乗るぞ? 何かさ、その顔を見てると危なっかしく思えるんだよ」

御坂「その時になったら言うわよ。……うん、まだアンタなんかに頼りたくない。自分でなんとかしたいから……」

上条「うん? あぁ、ならいいんだけど……」

上条(妙に引っかかるな……。でも、あまり深く突っ込めないしこの辺にしとこう)
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/20(木) 14:01:10.17 ID:ghhlGpoo
御坂「ごちそうさま。……なんか、甘いの食べたらちょっと元気、出てきた」

-------

上条「って、言ってくれたのはいいんだけどな。……うーん、どうしたものか」

インデックス「ほらぁ! クールビューティとうまも、早く行かないとおいてっちゃうんだよー?」

御坂妹「何か気になることでも、とミサカはあなたの鳥の巣のような頭の上から問いかけます」

上条「ビリビリがなー……ビリビリしてないっていうの? うん、なんかそんな感じ」

御坂妹「……様子見でしょうね、とミサカは十人並みのアドバイスを送るしかできませんが」

上条「ちったぁ気にかけてやった方がいいんだろうな。……友達かなんかと、連絡取れりゃあいいんだけど」

御坂妹「そうですか、なるほど。それならば、とミサカは少しだけしたり顔を浮かべたりします」

上条「ん? 何かあんのか?」

御坂妹「現在、学園都市内の女子中学生の実に3割が何らかの形で『妹達』を所持していますのであるいは、とミサカは解決の可能性を示唆しますが」

上条「……あ、そうか。確かお前、ミサカネットワーク……とかいうのを持ってたっけ? 説明書に書いてあった気がする」

御坂妹「そうですね。正確に言いますと、ミサカ達それぞれが有するレベル0の発電能力『極小波形(ミニマムノイズ)』を利用した脳波媒介の情報共有システムです、とミサカは蛇足説明をつけくわえます」

上条「詳しいことはよくわかんねぇけど。つまり3割の確率でビリビリの友達が引っかかるってことだよな?」

御坂妹「それではお姉様には友達がひとりしか居ないことになりますよ? とミサカは首をかしげます」

上条「う、細かい事言うんじゃありません!」

御坂妹「――コンタクトが取れました。32体のミサカからのリアクション、うち30体が同座標からの発信で――あ、これは……」

上条「?」

御坂妹「……多分、この方に会うのがあなたには有益でしょう、とミサカは結論づけました」





御坂妹「白井黒子、彼女のルームメイトだそうです。……事実誤認防止の意味も含め、本人と直接会うことをミサカはお勧めします」
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/20(木) 14:16:19.50 ID:ghhlGpoo
おやすみばいばい
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 14:24:16.19 ID:2g.Qdtwo
おもろいわぁ
おやすみなさい
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/20(木) 16:59:38.70 ID:R3ay7iI0
文章が凄い
wktk
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 20:19:25.38 ID:.JMastso
きていたのかww
超乙!

自ら能力を律するとか一方さん健康的すぎるだろww
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/20(木) 22:22:34.67 ID:TqwrJb.0
御坂同級生の友達いねぇのかよ・・・・・・くそっ
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 02:21:39.37 ID:jlaOtSEo
公式かどうか覚えてないが
美琴はずっと研究とかの訓練で友人関係ほぼ無くて
気づけば中学生とかでほぼぼっち。
美琴がまともに友達とか呼べるのって黒子が最初だった希ガス
輪の中心にはなれるけど輪の中には入れないって奴

カミジョーさんは美琴をLV5とか超電磁砲ではなく
対等に見てくれるだとかそんなりゆうでry
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/21(金) 02:27:03.89 ID:X6ynyUAO
まぁあんな高飛車女に親友ができるわけないだろ
行動がDQNだし
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 02:53:31.97 ID:rTDPKSI0
禁書の多くのキャラはDQNどころかヒトゴロシなんだがな
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 03:01:50.84 ID:jlaOtSEo
>>89
同年代とかほぼ交流しないで何年も過ごして中学生
ってこと考えりゃ仕方ないかもとは思うが
実際はあそこまで自制できない奴とは関わりたくないよなww
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 04:22:49.81 ID:wDMk7cAO
>>89
DQNDQNうるせーよ
それしか言えないの?

キモイから死んで?
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/21(金) 06:48:12.34 ID:2zaZn2AO
じゃあほかにふさわしい呼び方を提案しろよ
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 06:53:06.12 ID:wlMXGnQ0
バカ野郎アンチなんかに構うな
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/21(金) 07:11:09.96 ID:X6ynyUAO
>>92
仕事スレから出てくんなよ基地外
たまにはレスしてやるからさ……
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 08:03:07.94 ID:RBbJexYo
基地外はお前だろ
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 08:42:27.04 ID:WQq1/4so
何かと思ったら最近各所で湧いてるもしもしーずじゃないか
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 14:47:26.45 ID:DXZGvkDO
あんな基地外をもしもしで括らないでくれ……
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 17:22:25.61 ID:X6ynyUAO
PC(笑)
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 18:24:11.22 ID:WQq1/4s0
いくつかスレ覗いたら
空気悪くなってるスレは大抵こいつらがいてワロタ
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/21(金) 19:17:31.34 ID:Gb53Z5.o
馴れ合いばっかでgdgdレスばっか伸びるよりァ 荒れた方がまだマシなンじゃねェの
まァ黙って見ててくださいな 御坂の事情知ってそうなヤツが少ないのも一応訳があンだから
それ言ったら俺もHKBなンですけどねェ
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 21:45:16.84 ID:jlaOtSEo
纏めてスルー
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/22(土) 13:49:00.12 ID:q/Ywz4E0
ところで続きはまだですか
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/22(土) 17:41:11.67 ID:/08T0Iw0
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  !        l    ノ /  l l |  i ! レ'l  l     i    レ tナ
  !      l |   ,イ /-―l/ i  l ニl/,斗ェァl  l`! /
., -|      l l  / l/-―  l / 云テlyi´ /  ///     ナ ┐ヽ
i┬ヽ     l lV_!,.斗テ元于〒     |ツ lリ !/_/ /ィ       、ノ
.l l/ iヽ.   | l≦代_ツ_,ン′'       ー' l  l   | |
. !ヽ._ l \ ヽl   ^ー一 '      〉   !  l  | |     l 十 ゙
 `ー-r!  \!    ,,,,,,       _   ノ!   l  | |     レ tナ
   ,ハ   |、             ´ / l   l  ! |
   i ヾ゙ヘ   l `  、        /l l  |   |  l |       つ
 rくl    ヽ. ヘ   ` .ァ‐- ._,.ノ | l  |   |  l l
/ \\   ヽ. ヽ   ∧    V  | l  |   l  l |       ナ ┐ヽ
.   \\  ヽ. ヽ  | l     l  | l  |   l  l |      、ノ
      \\  ヽ ヽ !. l     l  | l  l    !  i l
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/22(土) 17:56:54.92 ID:LPzU2Tco
夜勤からずっと起きっぱなしで眠いから メインは明日な 今から書きためてくる
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/22(土) 20:37:13.64 ID:C7fHInco
>>105
頼むぜ!
いつまでも待ってるよん
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 04:19:51.53 ID:y2Oj9bUo
まったり2424できると嬉しいです。
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/23(日) 21:28:56.42 ID:S2EDCjMo
書きためるとか言って書きためなかったよ ごめんね
フリゲの脚本とか嫁に描かせる一方ミサカの資料描いたりとか色々やってたらもうこんな時間だ
リアルタイムでかく
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 21:39:13.68 ID:nBdRQ3Uo
嫁に描かせる、だと……?
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 21:41:31.85 ID:FH6FxjEo
一方ミサカ…だと…?
大好物なんだが、見ることはできないのか?
なかなか珍しいからな…見ることもかなわぬ。
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 21:44:27.98 ID:Lm/xRGYo
http://nukkorosu.80code.com/redirect.php?u=./img/nukkorosu14434.jpg
http://nukkorosu.80code.com/redirect.php?u=./img/nukkorosu14435.jpg
http://nukkorosu.80code.com/redirect.php?u=./img/nukkorosu14436.jpg
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 21:55:16.68 ID:FH6FxjEo
>>111
悪い、見れないんだが…
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/23(日) 22:01:35.63 ID:S2EDCjMo
《学生寮・浴室》

上条「……何か引っかかるんだよな」チャプン

ミサカ「何がですか、とミサカは問いかけます」チャパチャパ

上条「白井……とかいう子の話だよ」

-----

黒子「貴方の事はこの黒子、よく存じておりますの。普段ならお姉様に言い寄る殿方ということで問答無用で敵性に認定させていただくところですけれど……、と一応前もって言っておきますの」

上条「……よくわかんねぇけど、まぁいいや。ビリビリの為になる事なら、そこにどんな思惑があろうが力になるぜ」

黒子「ええ……それで、最近のお姉様の話と言いますと。この子(ミサカ)達経由で話の大筋くらいは伺っているでしょうが、実はわたくしも気になっている点がありまして……」

-----

上条「ああ、クソ。俺頭悪いからうまく説明できねぇよ。……とりあえず要点だけ上げてくぞ?」

ミサカ「どうぞ、とミサカはシャンプーを泡立てながら先を促します」モコモコ

上条「……聞いてくれるのか? それで。……まぁいいや」

上条「ひとつ、ビリビリは確かに調子が優れないようだった。……おかしかったのは俺に対してだけじゃない、って事だな。
   但し、俺以外の人間に対する態度は至って普通だった。何せ「一番の理解者にして身も心もお姉様に捧げた純潔なる乙女」さんとやらが言うんだから間違いはねぇ。
   優れない――っていうのは、能力だな。むしろこっちの方が異常なんだ」

ミサカ「と、いいますと? とミサカは目をかっちり閉じたまま問いかけます」

上条「……小学生か。……いや、ビリビリって見ての通りあんなデタラメな能力者だろ? 常盤台の施設ですら、身体検査で正確な能力値を知ることができねーんだってさ
   んで、必要に応じてしかるべき研究所から正確なデータを採取する為に『研修』ってのをやらされるんだとさ。
   何をするかって? 要するに、アイツに全力でビリビリ出させるんだよ。そんなモンに耐えられる施設がまず存在するってのが驚きだけどな。
   で、こないだ例の通りの『研修』で、一週間ほど寮から離れていたらしいんだが」

ミサカ「……ミサカはさらに先を促しつつ、ジョウロを要求します」

上条「あぁ、はいはい。……っていうか、ゾウさんのジョウロって100均に売ってるのな。さすが科学の街」シャワー

ミサカ「突っ込むべきはそこではなく、ミサカがここに居る点ですが、とミサカは分析しつつあなたのツッコミをいつまでも待っています」チャプチャプ

上条「……あぁ、そっちか。あのなぁ、洗面器を風呂にできる程ちっさい人の裸を見ても、上条さんなんにも思えないんだよね。気にしてたんなら謝るけどさぁ」

ミサカ「胸部が未発達な点についてはミサカ個人の問題ではなく、むしろDNA提供側のお姉様の問題では? とミサカは責任の所在を明確にします」

上条「うん、そういうことじゃないよね、そういうことじゃ。……話が逸れたな、のぼせる前に続きを話そう。今回の問題も厄介みたいだし、正直インデックスを巻き込みたくはないんだよな」
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/23(日) 22:29:04.08 ID:S2EDCjMo
>>108 見せる程でもない
御坂妹が一方さんをギャフンと言わせたくて、そんで黒子に相談したらやっぱり性的な方向でからかえばいいよねという方向に落ち着いて一方さんに逆レイプじみた和姦を仕掛けるだけのおはなし。
らしんばん行って禁書コーナー漁ってみたけど面白いくらいにクロミコばっかなんだもん 一方ミサカ程軽いノリのエロが書きやすい組み合わせはないのにね
------

上条「……おい、それは有り得る事なのか?」

黒子「それはわたくしにも分かりませんわ……他の方ならともかく、お姉様は確固たるレベル5としての揺ぎ無い立場を持っていらっしゃるんですから。演算機能が阻害されたか、『自分だけの現実』を揺るがすだけの何かがあった、いずれかは分かりませんけれど――」

上条「にわかには信じられない話だけど……いや、だからこそのあの態度なのか? うーん……あ、何か飲むか? 付き合ってもらって、何か悪いし」

黒子「では黒豆サイダーを。……とにかく、その事実自体は外部の人間はともかく、わたくしと同じ常盤台の人間ですら知るところではありません」

上条「……お前だけが気づいている、と?」

黒子「おそらくは、『研修』関係者以外の中では。それだけお姉様を慕っている、という事ですから信頼していただいて結構ですの。……とにかく、常盤台理事を通した発言からも『研修』関係の書簡からも、ひとつの結果しかリークされることはありませんでした」

上条「つつがなく『研修』は終了した……って?」

黒子「実に腹立たしい事ではございますが……当のお姉様本人が、あまり気にしてはいない様子でしたので。あっけらかんとした態度で、長時間拘束されて疲れてただけだからすぐに返り咲いてやる……なんて言われましたら、取り付く島もありませんの」

----------

上条「白井も歯がゆそうにしてたみたいだけど……なんだろ、いつもの勘なのかね。いや、これは違うな」

御坂妹「確信ですか、とミサカは問います」

上条「そこまでいくものじゃない。予感だよ、予感。上条さんは見ての通り、不幸を呼び込んじまう体質だから。どっかの犬猫みたいに変な予知能力でも備わっているのかもしれない」

御坂妹「上条当麻のレベルは間違いなくゼロですよ? とミサカは厳然たる事実を突きつけます。お湯がぬるいので入れなおしてください」

上条「いつになったら俺は洗面器を使わせてもらえるんだろうか……あぁ、不幸だ。……いや、そうじゃなくて、そう、ここでいう予知ってのは能力じゃねぇの。どっちかっていうとオカルト方面の意味で……あぁ、どうでもいいや、もう!」

御坂妹「……?」

上条「とにかくなぁ。他に動くヤツが居ないってんなら、誰に望まれなくても俺は勝手に動いちまうんだ。偽善だって気づいててもな、こればっかりはどうにもなんねぇ
   大体おかしいんだよ、話の流れが。『研修』つったって単なる身体検査の精密版みたいなモンだろ? 薬で脳をいじくるなんて事があったならまだしも、そんなんでこんな事になるわけねぇんだ。だから俺は疑うね。
   いいか、御坂妹。お前はよく知らないかもしれないが、俺はアイツの事をよく知ってる。だから確信を持ってこう言えるんだ。
   他の超能力者の事なんて俺は何一つ知らねぇんだけど、アイツは確かに確固たる意志を持った人間なんだ。それこそレベル5の称号を得るにふさわしいくらいの、な。
   つまり、俺の知る唯一の超能力者――アイツに限ってそんなことは、あり得ないんだよ」


上条「――大能力者(レベル4)に降格だなんて、フザケた事は」
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 22:51:36.14 ID:FH6FxjEo
>>114
なんでないんだろうな?本当に不思議でしょうがないよ…
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/23(日) 23:57:17.79 ID:S2EDCjMo
黒子「……お姉様がレベル5たる一番の決め手は何か。あなたはご存知ですの?」

上条「そりゃあのデタラメな威力のビリビリだろ。聞くところによると10億Vだって? なんだよそりゃ、雷のがだいぶマシなレベルじゃねぇか」

黒子「はぁ、0点ですわね。留年確定ですの」

上条「うっぐう……! 知らないで言っているから許すけど、その言葉は今年の上条さんの前では禁句なんですよ……?」

黒子「お姉様にたかる虫が一匹心を潰されたところで、どうってことありませんわ。……言っておきますけど、出力に関してだけならば。お姉様に迫る、もしくは凌駕する程度の『電撃使い』は、黒子が把握しているだけで5人は存在しますのよ?」

上条「……はぁ? マジかよ」

黒子「あいにくですがこんな場で冗談など口に出来るほど、わたくし淑女の嗜みを逸してはおりませんの。わたくし、これでも無能力者の扱いは立場上慣れておりますので。
   ……それでは、猿にでも分かるように説明致しましょうか」

-----

御坂妹「それはおそらく操作能力と指向性の有無に因るものでしょう、とミサカは指摘します」

上条「……ぐぬぅ」

御坂妹「発電能力はもともと、純粋出力に関しては申し分なく高効率の系統です。ですが、幾ら高出力が出せても行使者本人が感電してしまっては意味がありません、とミサカは説明を始めます」

御坂妹「また、指向性の制御がなされない電撃は、幾ら出力が高かろうが、自分はおろか意図せぬ対象をも巻き込む恐れがあります。そして困ったことに、電撃に指向性を持たせることが電撃使いにとって最大の難所なのです、とミサカはさらに説明を続けます」

御坂妹「学習装置によれば、オリジナルたるお姉様が過去レベル5に認定された決め手というのが、まさにその指向性を高精度で取得した事によるそうです、とミサカは聞きかじりの知識を披露します」

御坂妹「仮に今回それを失ったとしたならば。たとえ研究所がレベル5と主張しようが、出力上の劣化が認められなかろうが……明らかに超能力と認めることはできません。白井という人物が虚言を奏していないという前提下において、彼女の見立ては十中八九正しいものでしょう、とミサカはばっさりと断じます」

上条「……5cmの生命体にズバリ正解言われてしまうってね、いいんだけどさぁ……上条さん、なんだかすごく自信なくしちゃうぜ」

御坂妹「一応ミサカも電撃使いの端くれではありますので、とミサカは常識の無いマスターを無駄と知りつつフォローします」

上条「俺はなんにも聞いてない。……もう、出るからな」ザバァ

御坂妹「……その、とミサカは多分気付いていないであろうマスターに問いかけます」

上条「はい、なんでしょう」

御坂妹「そちらがミサカの裸を気にしないのは問題ないのですが、その。
     ……時にマスターは、自分の身長の2倍以上の大きさの男性器を見た経験はあるでしょうか、とミサカは続けて問いかけます」

上条「え? って……うわっ! わ、悪い」ガバッ

御坂妹「丁度見上げると視界に入るもので、とミサカはマスターの心中を察します」

-------
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 00:03:25.67 ID:2W0jKTgo
ぼごぉひぎぃと聞いて
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 00:18:00.18 ID:a.oH.CEo
癒されたww
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/24(月) 00:46:52.95 ID:ME/hRxQo
上条「……」

 上条さんは、紳士なのでね。しかるべき間柄でない女性と同衾するのを是とはしないわけですよ。
 だから、浴室が乾燥して寝床にふさわしくなるまでの間を――今こうしているように――たいがい毎日ベランダで過ごすことにしているんだけど。
 インデックスはこんな俺の密かな苦労など全く気にする素振りも無く、いつもと変わらぬ様子で御坂妹と室内遊戯に興じているみたいだ。

『ふっふーん。クールビューティは私の記憶力をなめない方がいいかも。ずばりっ、これは通るんだよ!』
『ロン。天地創造(BeginningOfCosmos)、親の神満は8億点オールですね、とミサカは牌を倒し点棒を要求します』
『あれ? ねぇクールビューティ、一億点棒がないんだよ? 使えないなぁ、このまーじゃんぱいっての』
『……あなた、背中が煤けてますよ、とミサカは指摘します』
『え!? どこ、どこどこ!?』

 ……というか明らかに麻雀ですらない。一体どんなゲームをしているっていうんだ、ヤツら。
 欄干に大きく体重を預け、寮と寮の隙間に位置する月を見上げた。今日は雲一つなく、くっきりとした上弦の月がその姿を存分にアピール中。

上条「……ふぅ」

 それにしても、あの常盤台のエース……ビリビリ中学生がレベルダウンか。
 日常生活に不便はなさそうだし、彼女が少しだけ調子を持ち直し『自分だけの現実』を再構築すれば今まで通りの生活が戻ってくるはずなのだ。

 そう、戻ってくる『はず』。
 この『はず』が、クセモノだなと俺は考える。
 未来に期待するような言葉は、この科学の街ではありえない。
 何せてめぇらの未来でさえ、あの空のどこかで今日も浮かんでいるたったひとつの小さな人工衛星によって演算されつくしてしまうんだ。
 一体どんな演算をすればそんな風になるんだか。大体学園都市が開発してる能力ってハイゼンなんとかの不確定性どーたらとか、そういうのが基礎になってんじゃねーのかよ。
 その理論って確か、未来そのものが演算できるって事を否定してなかったっけ?

上条「あーあ、もう……上条さんには分からないことだらけですねぇ」

 そんな馬鹿な俺でも、なんとなく分かることがある。
 ……レベル5がレベル4に転落した、なんて話は聞いたことがない。

上条「明日、アイツに特攻かけてみるか……? いやいや、怪しまれてもダメだ」

 どうせ、アイツは俺を見つけた瞬間突っかかってくるに違いない。経験上、そんな不幸なイベントが起こる頻度も相当なものだ。
 核心に迫るなら、信頼されるべき下地を作ってから。今の俺はどうやら相当嫌われてるみたいだし、少しは努力しないとな。

上条「……とりあえず、その時までは。携帯を潰さないように気をつけよう」

 と、今年5代目の携帯を片手に、ひとり呟くのだった。
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 00:47:00.34 ID:p73lqks0
ミサカが5cmで上条さんのシンボルがその倍以上…
通常10cmオーバーなら最大は一体…!?
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/24(月) 00:49:44.36 ID:ME/hRxQo
いかん 途中うとうとしてたので文が崩れた ゴメーンネ
とりあえず上条パートはここで区切り 次回からひたすら窒素通行+αという展開
絹旗の今後に俺も期待 アイツ勝手に動くから楽だぜ
寝る おやすみばいばい
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/24(月) 00:55:39.94 ID:ME/hRxQo
>>120 ヒント

御坂妹「ミサカはきちんと細かいところまで気が利く子ですよ? とミサカはマスターのプライドを傷つけないよう話しかけます」

上条「いや、その……それ、言葉に出てるから……」

御坂妹「ほう。これは、なかなか、なるほど。これなら先程の言葉で差し支えありませんね、とミサカは胸をなでおろします」

上条「だーっ! 意識させんなっつーの! つーかこれ、ある意味羞恥プレイだよね……? 不幸だ……」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 00:57:32.26 ID:1Xb9FmQP
つまり逆の2分の1って事か
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 01:01:15.04 ID:.4r6IMAO
保守
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:08:21.74 ID:a.oH.CEo
>>120
フロのときって平常時より少し大きくならないか?
体が気持ちいいとか熱膨張的な意味で一回りは大きくなるはずだぞ
序でに平常が大きいめで膨張が平均より↓ってのもある
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:39:31.47 ID:50JR2Pwo
でも上条さんって巨根っぽい
雰囲気が
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/24(月) 02:28:32.50 ID:ME/hRxQo
つまりこういうことだな

一方通行「熱膨張って知ってるかァ?」絹旗「」

さぁこのスレタイで誰か書く作業にはいるんだ俺は寝る
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 05:30:09.24 ID:TemhLYSO
>>127
言い出しっぺの法則
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/25(火) 00:57:58.84 ID:LxdpR9oo
絹旗「いいえ、それは超海綿体です」
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/25(火) 03:27:05.32 ID:Hksie0Mo
むしろ
一方→絹旗⇔フレンダ→麦野←俺
が見てみたい
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/25(火) 23:22:27.26 ID:J/sQgyoo
[幕間]


《???》

『やぁ。おめでとう』

 スピーカーを通した男の声。賞賛を意味するはずの言葉なのにあるべき抑揚がない。スピーカーの先にはひとりの少女が立っている。立っている場所は広い広い、ひどく無機質なフロア(部屋というには、そこはあまりに無骨すぎた)。

『君が優勝みたいだよ。どうやら……まぁ、改めて確認するまでもないようだが』

 淡々と告げられるその内容。少女は興味なさそうにその台詞を聞き流し、フロアに隣接されたシャワールームに向かおうとする。
 フロアには夥しい量の遺体が転がっていた。
 あるモノは腕の関節が逆に曲がっていた。あるモノは物言わぬ青黒いオブジェになっていた。あるモノは目を見開いたまま口角に泡をうかべて事切れていた。あるモノの舌は不自然に膨張し、突き出されたままの状態で硬化を始めていた。あるモノの背中は皮膚や脊椎ごと弾け、床に黒ずんだ血溜りを作っていた。
 一万分の五秒の間に起こった出来事の結果だった。

『候補68。洗滌が終わったら上まで来るように。君に約束の、《賞品》を受け渡すことにしよう』
「――はい」

 やはり少女、候補68と呼ばれた彼女の表情は変わらない。感情という概念をどこかに置き忘れてきたかのように見えた。
 おそらく、この時期――何も考えずに指示に従っていればいいだけの、機械的な時期が、むしろ彼女には幸せなものだったのかも知れない。

 少女はシャワーを浴びる。
 もくもくと身体にこびりついた肉片をはがす作業は単調なものであったが、それは彼女の中の何かを常に刺激していた。いまだ彼女はその正体に気づいていない。

 《賞品》を受け取るとき、彼女は全てを悟ることになるだろう。
 これはもはや悲劇ですらなく、単なる不条理劇なのだと。


 幸せな世界で、誰も傷つかずよかったね。幸せな人間ばかりで世界が出来ていれば、そんな可能性もあったのかもしれない。
 これはそんな、夢のないおはなし。

----------

Section1:終
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/05/25(火) 23:25:03.46 ID:J/sQgyoo
おやすみばいばい 寝る
セクション2は週末から始めます ソリッドにうまいことまったりが混ざればいいなぁと思う
後半シリアス寄りすぎたので ここからダダ甘にしようそうしよう
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/25(火) 23:56:15.57 ID:EQJjHl.o
ぷちみさか可愛すぎて生きてるのが辛い
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/26(水) 00:14:00.56 ID:bM5Zvjs0
全くだ
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/28(金) 11:37:19.51 ID:yeREZaQo
同意しておこうか
136 :セクション2 [saga sage]:2010/05/28(金) 23:27:05.70 ID:rAL23Xco
「思うにですね。あなたのその、何ですか」
「あァ?」
「あーっ、それ! その人を食ってかかったような超態度! もう超むかつきますね、こんなにかわいい絹旗をいじめるなんてあなた一体普段どんなもの食べて生きてるんですかっ! 大体ですね……」
 その後に続いて何やら口走ってるようだったが、面倒だったので音を反射する事にした。
 ――呼び出しておいて、これかよ。
 ガキの考えることはよくわからないと、一方通行は嘆息する。

 第七学区、学生寮が最も多く存在する学区だけあり、休日の昼下がりともなると人通りは相当なものだ。普段の彼ならば、もちろんこんないかにも疲れそうな場所を好んで散策などしたりしない。大体からして、彼の最も好む休日の過ごし方はひたすら惰眠をむさぼること、この間このきゃあきゃあとやかましい少女に絡まれた時のように映画館でもなんて過ごし方がそもそもイレギュラーだったのだ。
 ただ、そんな状況もここ最近に限ってはやたらと発生率が高くなっているようで。具体的に言うと、携帯に無闇やたらに、下手すりゃ日に20通は送り付けられる、某人物からのメールのせいで。当然返信などする気もないが、向こうはそれでも全く気にしない無神経オンナだったらしい。実に面倒くさい。
 やれ仕事の調子はどうだだの、私が恋しくないかだの、何かいいCD持ってたら貸してくれだの、本当にどうでもいい用件ばかり。それで週末には勝手に待ち合わせ場所を指定された挙句、引っ張りまわされると言う日常。放置したら待ち合わせで延々と待ち続けるんじゃ、とでも思ったら出向いて一回文句でも言ってやらないと、となってそのままズルズルというパターン。
 あぁ、一体何なんだこのチビは、うっとうしい。
 頭をガシガシとかきむしり、そんなイレギュラーを既に4回発生させている原因となった少女を睨みつけた。

「……?」
 何やらパクパクと口を動かしているようだが、何を言っているのか全く分からない。
 そういえば音声反射を失念していたと、思い当たる。

「……ーあー、そんな風に超無視し続けていればいいじゃないですか。クールぶってても私には分かるんですからね!?」
 どうやらガン無視を決め込んでいる間も、彼女のつっかかってくる内容についてはほとんどが推して知るべきものだったらしい。今こうしている間にも、顔付きがくるくる変わっていく。
 このまま反射を続けていても話が通じてしまうんじゃないか、と一方通行はもっともな事を考えた。

「……で? てめェごときに何が分かるんだって?」
「やっと反応しましたね。まったく、これだからツンデレってやつは超メンドイんですよ」
 チョップのひとつでもよほど見舞ってやろうかと思うが、さすがに生意気なガキとは言え小学生――控えめに見ても中学生に上がったばかりみたいな背格好の少女にそんな事をやるのも大人気ないので黙っていると、余計に調子に乗り出したようで、

「この絹旗の誘いに毎度ホイホイと乗ってくるんですから。もう、超分かってますよ。ラヴなんですよね、超素直になれない思春期、ってヤツですよ――あうっ」
「……あン?」
 気持ちいいくらい自制のタガが緩んだところで、違和感。振り下ろした手刀が、何か弾力性の高いモノで弾かれたような気がしたが。
 少し考えるために足を止めると、とたんに絹旗の目が得意気に細まった。

「んふふ……面食らってやがりますね、いい気味です」
「……てめェで演算もできてねェ癖に、自慢なンてのァ見苦しいからやめとけ」
「……え? 今ので気づいちゃいました?」
 学園都市最高の頭脳を持つと自称する一方通行も、自称するだけあって今の一瞬である程度「彼女が何をしたか?」という事くらいは把握していた。

「頭をかばうのが殴った後だった。通常反射よりも早く拒絶反応返すあたり……どうせてめェ自動演算でも仕掛けてンだろ?」
「くうっ」
 やっぱりな、と一方通行は思う。
 実際のところ、既に絹旗の能力のアタリは付いている。どうせ当たり前に周りにあるような――たとえば、窒素分子とか――を調達して障壁にでもしているんだろう。
 だがそれを口には出さない。出さない方が面白そうだった。


-------
明日休日出勤なのでもう寝る おやすみばいばい
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 01:18:52.05 ID:sK2Jtg20
>>136 絹旗ちゃん、超かわいい。乙です。
138 :セクション2 [saga]:2010/05/29(土) 21:45:15.65 ID:0y4c36co
よーっし、パパageちゃってリアルタイム書くぞー
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 22:11:25.40 ID:.5Fo8BMo
>>138
ぱぱ、がんばって!
140 :セクション2 [saga sage]:2010/05/29(土) 22:27:37.24 ID:0y4c36co
「うーっ……」
「ブレンド。……おい、うなってねェでさっさと決めやがれ」
「クリームソーダ……」
「……だとよ」
 注文を取り終え去っていく店員を傍目にして、絹旗はもう一度盛大に唸り声を上げる。

「うーっ」
 一発で能力を看破された事が相当悔しかったので、注文も終わったというのに立てたメニューの要塞の中でいまだに唸り続けている。

「……うぜェ」
「うぜぇのはどっちですか、全く」
「あァ!? どォ見てもてめェだろォが」
 それもそのはずで、絹旗最愛は常に能力を看破されることなく『仕事』を遂行してきた人物であり、また自らそれを誇りにさえ思っていたのだ。何をされたのか分からぬままノックアウトされる標的の恐怖と当惑の表情は、彼女の優越感を何よりも刺激したものだ。というより、そんなちゃちな優越感を得てごまかしでもしなければ精神が耐えられなかった。目の前で気絶している標的は、舌の根も乾かぬうちにあの暴力的なまでに輝く電子線によって消し炭にされるのだから。
 何も殺さなくても、という思いを何度抱いたかは分からない。だがそれでも置き去り出身の絹旗は、その存在理由の大半を組織に依存していた。せざるをえなかったし、そうする以外の方策を知る機会すら彼女には与えられていなかった。
 とにかく彼女はそんなアンバランスな日常の中で唯一確たるものとして、自らの『窒素装甲』を扱っていた。非道な実験の産物であり、自分もそれを手にいれるために三度は地獄に落ちたくらいの苦しみを味わった。だからこその自信だった。

「おごってやるつってンだからよォ、まァいつもの事だが?」
「レディをエスコートするのは男として超当然ですけど」
「……けっ。またそれですかァ、嫌われンぞ」
 そしてそれまで積み上げてきた経験に裏打ちされた自信は、目の前でいかにもけだるそうに憎まれ口ばかりを叩いている白くてひょろひょろの、目つきが悪いチンピラみたいなヤツによって盛大に砕け散った。しかもチョップ一発で。
 大方スキルアウトか何かだろうと高をくくっていたが、裏切られた。腹がたつのも間違いないが、ここまでくると逆にこのモヤシみたいな男の人となりに興味すら湧いてくる。

「あなた一体、超何者ですか」
「さァな」
 予想通りの返事。納得できるはずがない。

「携帯。登録名がいまだに『超居眠り野郎』のまんまなんですけど」
「……けっ。ご勝手にどォぞ」
 あー、腹が立つ。本当にコイツは何様のつもりなんだ。傍若無人を絵に描いたような……これではまるで、うちのリーダーみたいではないか。
 ありったけの怨念をもって睨みつける。

「……ンだよ」
 睨みつける。睨みつける。腹がたってたまらない。まずちょっとかっこいいからってコイツは調子に乗りすぎている。
 自分のコケティッシュな魅力が全く通じないのも超むかつく。というか小蝿を払うような態度で自分を扱うな。せっかくの女の子からの誘いにせめてちょっとくらいドギマギしてくれてもいいものを、なんでこの朴念仁はこうも意に介さないんだ。

「……『人形潰し』」
「はい?」
「俺の今やってる事そのものだ。……言っとくが本名なンざねェ。てめェも自動演算できるレベルだったら、大体どういう事か察しは付くだろ」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 22:33:35.67 ID:5eSv8UDO
ぱぱかっこいい!
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/29(土) 23:06:26.27 ID:Vg0SvGQ0
キャーパパサンステキー
143 :セクション2 [saga sage]:2010/05/29(土) 23:30:00.94 ID:0y4c36co
 絹旗はうなずく。
 察しがつくどころか、自分もかつては同じ立場だった事もある。検体ナンバーで呼ばれることを疑問にすら思わなかった日々、対して自らの名前を蜘蛛の糸のような手がかりから探り始めた日のこと。
 名前という、高々個人個人を区別するに過ぎないはずの記号が、何よりもヒトの尊厳を保つ役割を果たしているということを絹旗は理解していた。
 だとすると、目の前の男は……?

「勘違いしてンじゃねェ」
「えっと……」
「だァからァ、勘違いしてンじゃねェ。俺ァ別に特別な何かってワケでもねェし……ンなやつ、ゴロゴロ居ンだろ? このクソみてェな街じゃ」
 それはそうだが……、と考えに詰まってしまう。
 彼女は密かに、目の前の男に期待していたのかもしれない。膿みきった自分の日常に、せめてもの変化をもたらしてくれるような事を。
 そういえばオフの日には必ず彼に会う約束を取り付けているし(もっとも、彼から返信の来た試しはない)、実際口ゲンカばかりしてはいるが、憎さと言っても浮かぶのは正確に言うと『憎たらしさ』の方だし。
 もっと都合のいい妄想なんかでは、あの禍々しい組織での血なまぐささを拭い去ってくれるなんてのも。
 ……もちろんこれはあまりに都合のいい妄想ではある。仕事の内容こそアレなものだが、それ以外の活動……つまりファミレスの一角を占拠しての年頃の気の合う女子同士のしゃべくりあい、なんてのは実際楽しくて仕方がない。
 ならば、『アイテム』が仕事という束縛から放たれたなら……?

 ……いや、まさかね。と絹旗はここまで考えてため息を吐く。
 積極的にトドメを刺すことが少ないとはいえ、確実に私の手はどす黒い血に濡れており、その身体は常に臓物の沼に浸かっているのだ。救われるなんて事はありえない。それこそたとえば、目の前のこのモヤシ男があの万能チートと名高いレベル5第一位でもない限りは。
 私は悪党だ。生ごみのように醜くくたばり、路傍の石のようにその存在を忘却されるべき、そんなどうしようもない位置に立っているのだ。都合のいい事ばかり考えるな。

「……登録名を変更しましたよ? とミサカは報告しますが」
「あ。ありがとうございます」
 思考が嫌な方向にシフトを始めたところで、ストラップ型のミサカから声がかかる。
 ……変なことを考えるのはやめよう。仕事は確かに辛いが、なぐさめの時間が用意されているだけ研究所時代よりは数段マシなのだ。世間一般の女の子のように流行りものに手を出すこともできるし、こんな風にしてデートも……

 ……で、でーと?

「……ひゃわ!」
「あン?」
「これは決して超違いますね、今から確認します!! これは超違いますよね!? はい返事は結構です、あなたの意見なんかに聞く耳など超ありませんので!」
「……ワッケわかんねェ」
 そう。これは決して男女が連れ立ってどこかに出かけたり、喫茶店でどうでもいい話をしたりなんかするアレではない……って、あれぇ?

「わわわ……」
「どォでもいいけど。……来たぜ? クリームソーダとやらが」
「おぉ、これは、なかなか、なるほど、とミサカは万感たる思いをいだきます」
 重量感のある音とともに置かれたグラスを見る。長靴型のグラスになみなみと満たされた緑色の液体……そこまではいいけれど、その上に鎮座まします明らかに無理がある量のソフトクリーム。

「……あァ、言い忘れてたけどよ。ここのソフトクリーム関係はちっと異常だぜ?」
 今更何を言ってるのだ。既に溶け始めたクリームがグラスの縁を伝っているではないか……あぁ、なるほどコースターはそれで机を汚さないためにあるのか。って違う! っていうか何この謎の豆!? なんでクリームソーダに豆が付くの、って『人形潰し』は当然のようにポリポリ食べてるしってコーヒーにも付くのそれ、え、何それ!?

「な、ななな、何なんですかこの超喫茶店!?」
「ククク……やっぱり初めてだったかァ。良かったな、初体験がそれで。閉店前のクリームソーダなンざ頼んだ日にゃァ、腹ァ逝っちまってるトコだったわ」
 『人形壊し』はクリームソーダを私が頼んだ時から最初から分かっていたに違いない。絹旗はそう結論付ける。
 ……ちくしょう、してやられましたね超モヤシウサギめ、と心の中で毒づきながらまずはグラスの縁から溢れ出したクリームを直接舌でペロペロし始めるのだった。

「よォチビガキ。名古屋メシ、って知ってっかァ?……ってな、クハハハ!!」
 よし、コイツは後で窒素パンチだ、そうしよう。見抜かれてようが関係あるか、乙女はいつでも先手必勝。
 そう固く心に誓う絹旗であった。ちなみにほっぺにクリーム付いてるのに気がついてない。
144 :セクション2 [saga sage]:2010/05/29(土) 23:45:05.45 ID:0y4c36co
絹旗「……なんというか、この超ソフトクリームだけでお腹いっぱいなんですけど」

一方通行「オラ、腹冷やすから豆でも食え」

絹旗「だからなんで豆なんですか!!」

一方通行「あァ!? てめェ……名古屋馬鹿にしてンのか!?」

絹旗「名古屋県の事なんて超どうでもいいですけど、っていうか問題なのはこの豆であって……って、あれ、おいしい」ポリポリ

一方通行「……チッ。いいから黙って食えっての」

ポリポリ

一方通行「……やっぱ、ヤメにしねェか」

ポリポリ

一方通行「……アー」

絹旗「そういえば」

一方通行「?」

絹旗「何で『人形潰し』なんですか? なんかそういう超キモイ皮肉とか入ってそうなのは、あなたの超ひねた外見からひしひしと伝わってきますが……でも、ちょっと気になります」

一方通行「……っぜェ。どォだっていいだろが」

絹旗「まさか自分の部屋で黙々とお人形さんを踏みつぶすのが趣味だとしたら……うわ、どうしよう、超キモイ。私、この場でアンチスキルと医者をセットにして超呼びますね?」

一方通行「……おい、てめェわざと黙ってるな?」

ミサカ「何のことでしょう、とミサカは首をかしげます」

一方通行「よし表出ろ。厚さ0.5mmにしてやらァ」

絹旗「……?」
145 :セクション2 [saga sage]:2010/05/29(土) 23:57:23.15 ID:0y4c36co
ミサカ「……というわけでございまして、とミサカは長ったらしい説明をたった今終えました」

絹旗「……突っ込みどころが多すぎて、どこから超突っ込んでいったらいいんですか?」

一方通行「ねェだろォが、そンなモン」

絹旗「超おおありです。大体踏まれることで柔らかくなるって発想が、完全に超発想になってます」

一方通行「なるンだからしょーがねェだろ。柔らかさが当社比32倍だぜ? やるしかねェだろが」

絹旗「……正直、もう少しかっちょいい役割を持ったヒトだと思ってましたが、超買い被りというやつでしたね」

一方通行「だァから、言っただろ。……俺ァ普通の一般市民なンですゥ」

絹旗「どの面下げて言ってるんだか、ですね」

一方通行「……と。いけねェ、そろそろバスの時間だァ」

絹旗「『仕事』ですか?」

一方通行「一日5万体がノルマなモンでな。……まァつまりそういうこった」スタスタ

絹旗「あっ……。って、行っちゃいましたね」

絹旗「……いっつもそうです、あの超目付きの悪い超ウサギモヤシは。人の思いなんて超無視する、超無神経野郎なんです」

ミサカ「マスター? とミサカは問いかけます」

絹旗「ミサカ。あなたは『人形潰し』に踏まれたとき、どんな気分でした?」

ミサカ「そうですね」

ミサカ「……愛情を感じました、とミサカは記憶を分析します」

絹旗「愛情、ね」

絹旗「……超ちょっとだけ、うらやましい『仕事』かもですね」


-----------
眠い 寝る おやすみばいばい
パパ今日も睡眠が友達だよ!
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/30(日) 00:35:31.51 ID:.kfrPzo0
乙!
ついに絹旗がMに目覚めたかwwwwww
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/30(日) 02:47:48.34 ID:BIwWWADO
ぷちろりミサカな打ち止めが今から楽しみです
何号だにおくいちごうとかか?
さすがに日本の人口より多くはないか
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/30(日) 02:53:55.34 ID:PYt4jrU0
>>146 いやいや、そういう意味じゃないだろwwww
でも、そんな絹旗ちゃんも、ありだな(キリ
149 :セクション2 [saga sage]:2010/05/30(日) 22:19:55.02 ID:jFhzqe6o
 そして今日もまた、一方通行は5万体弱の個体を狂喜とともにぺしゃんこにした後、寮へと向かうバスに乗り込んでいた。

一方通行「……くくっ……コキカケケクキ……」

 哄笑。手ぶらで帰るいつもとは違い、その手に握られているのは一枚の紙。
 『6月度給与明細』とオモテ面に書かれたそれは、本来はそれ自体では全く意味をなさない、ただの通知書に過ぎないものである。しかし、1か月ひたすら生産ラインの速度に従って黙々とミサカを圧潰して来た彼にとってその努力を示す形として、これ以上の証は存在しなかった。重要なのは記載されている額面の多寡などではないのだ。
 だが、見たところで増えはしないと分かっていても、中身が気になるのはたとえ学園都市トップでも変わらない。ちなみに垣根帝督はその場で開封するという荒業を毎度行い、芳川にその都度呆れ混じりのため息を吐かせている。

一方通行「……いいねいいねェ……さすが残業マックスじゃねぇかよォ……」

 彼の勤務するプラントも、研究所の名を借りているとはいえ職場である事に変わりはない。よって国内法である労働基準法が適用されているのだ。
 36協定によって定められた月間70Hを超える事なく、尚且つ最大限の出勤をこなした時――彼の賃金は夜勤手当も含め、基本給の実に160%へと膨れ上がっていた。(※但し、劇中の時間軸は2009年以前。2010年度から60Hを超える残業には基本給の150%の賃金を支払わなければならなくなっている)
 当然レベル5第一位である彼には相当額の奨学金が毎月振込まれているが、そんな事は彼に何の愉悦ももたらさない。この給与は紛れもなく『彼自身が行った』労働への対価であり、それは日ごろ彼が忌み嫌っている犯罪的研究者どもの片棒を担いで得る汚れた金などとは比べ物にならぬ程の輝きを放っていた。
 大声で笑い出したい衝動を必死で抑える。……まだだ、まだ笑ってはいけない。車掌にバレたら恥ずかしい。
 その代わりに彼は、この給金の使い道を道すがらで考えることにした。

一方通行「エスプレッソマシーン……いや、あれはまだ高ェ。かと言ってコーヒーメーカーなンか、既に3台も持ってるぞ。どォすンだよ、ンなモン3つも持ってるとか」

 なかなか名案が浮かんでこない。前にも述べているが、彼は相当に無趣味な人間であるのだ。そして好みのアーティストは今月CDなど出したりしないし、コミックLOは既に発売日前日にゲットして充分に堪能済みである。

一方通行「となると……」

 腕を組み、しばし考えた後。

一方通行「クソ。……なンであのチビガキの顔が浮かンできやがるんですかァ?」

 絹旗の前でそうするように、頭を力任せにかきむしる。何気なく携帯メールを見れば、新着メールが13件。

一方通行「はいはい……全く、あのガキほっといたら愉快に素敵なストーカーに大変身でもしてンじゃねェのか?」

 『チビガキ』の名前が延々と羅列されている受信履歴をさかのぼりながら見ていく。

--------------

店員「あじゅじゅっしたー」

ガガーッ

一方通行「……ったく。俺はなンでまた……」

 自動ドアから出るなり、肩を落とす。一体自分はどうしてしまったと言うのだろう。

一方通行「似合わねェな、おい」

 そもそも、『ンなもンあるワケねェだろ、万が一にでもあった時には潔く買ってやらァ』と自分で自分に賭けを仕掛けた時点で充分おかしい。
 不透明な手提げ袋の中身は、シベリア超特急・豪華ブルーレイBOX。定価にして2万4000円。見事なまでの大人買い。
 映画史に燦然と輝く不朽のB級映画に対して呟いたものだったのか、そんなものを好んで観る変わった少女に対してのものだったのか。はたまたそんな少女が好みそうなものをまかり間違って購入してしまった自分に対してのものだったのかは分からないが。
 とにかく、彼は道中つぶやく。最も人生の中で言いなれたと言ってもいい、その言葉を。

一方通行「……くッだらねェ」
150 :セクション2 [saga sage]:2010/05/30(日) 22:45:40.98 ID:jFhzqe6o
一方通行「……やっぱ、つまんねェ」

 盛大な階段落ち。今すぐディスクをたたき割ってやった方が、HDDプレイヤーと自分の健康にとっては間違いなくいいだろう、そんな映画内容。
 だが買ってしまったものは仕方ないと、彼はけだるそうにテレビまで向かいディスクの片付けを始める。立ち上がったついでに冷蔵庫を探り、

一方通行「……っと。……クソ、コーヒー切れてら」

 こんな事ならビデオじゃなくてコンビニの方に立ち寄っておくべきだった、と一方通行は後悔するがいくら言っても始まらない。
 大人しく部屋の鍵をひっつかみ、ついでに夜の街を久々に散策するのも悪かねェなと自分で自分に言い訳を行う。

---------

一方通行「だからよォ。てめェらどこまで面倒くせェンだっての」

 あのミサカ号口計画がスタートして以来、幾ら彼の生活基盤が彼にとって劇的な変化を迎えたとはいえ。他人にとってはやはりそんなものはお構いなしなのだ。

一方通行「よォ、あンた。生きてっかァ?」

「ぐふ……!」

 先程自分に対して刃を向けてきた20名弱のスキルアウト、全員伸びてる中でも一番態度のデカそうだった馬鹿の腹を蹴りつける。レベル3の発火能力者、彼にとっては塵芥にも劣る存在。

一方通行「なァ。正直、こンなのやってられねェンだよ。なンかな、面白くもなンともねェンだ」

「……」

一方通行「……次は殺さねェ」

 目を見開く。脅すためとはいえ、面倒だ。少し前の彼だったら、こういうやりとりを嬉々として行っていたというのに今ではこんな演技を行うことすら、億劫に感じている。正直ミサカを潰している方が100倍は面白い。

一方通行「……一生、生かしておいてやらァ」

一方通行「知ってるかァ? 手足もがれよォがメシも水もなかろォが、脳ミソむき出しだろォが。体液さえ循環してれば人間、生きてられるんだぜェ?」

 言葉さえ発しなくなったクズを、もう一度蹴りつける。これでも全くスッキリしないのだから参る。

一方通行「……ちっ」

 さっさと買い物を終わらせて、3本くらいイッキに飲んじまったら今日はもう寝よう。一方通行はそう心に決める。夜の散歩なんて続けていようが、これ以上面白い事なんてありはしない。そう断じてまた歩き始めた。

?「……!!」

一方通行「……あァ?」

 と、ここでかすかな音が耳をつく。当然、繁華街にありがちなざわめきとか車の通過音などと聞き間違えるはずもない。
 ……というか、ここは公園だ。スキルアウトがたむろするにはいささか平和的すぎる場所ではあるが……、まぁヤツらもたまにはジャングルジムを登りたくもなるのだろう。そんなことはどうでもいい。
 そう、自分の記憶が確かならば、この音――いや、声は。
 一方通行は、声のした方向……『下』に、目を向ける。

ミサカ「……あ。やっと見つけてくれました、とミサカはそれでも必死に自己の存在をアピールします」
151 :セクション2 [saga sage]:2010/05/30(日) 23:09:00.04 ID:jFhzqe6o
一方通行「ンだァ? 虫かと思ったらてめぇかよ。危うく踏ンじまうとこだった」

ミサカ「なるほど、このNVゴーグルを蛍の光になぞらえて……うまいですね、とミサカはあなたに及第点を与えます」ピョインピョイン

一方通行「よォし踏むぞ。厚さ0.3mmにしてやらァ」

ミサカ「あ。踏まれるのもそれはそれで、とミサカはもじもじしつプニュイ!」ペラーン

一方通行「そりゃどォも」

ミサカ(紙)「恋人的なじゃれ合いは非常に嬉しいのですがこの辺にして、とミサカは気を取り直し膨らみます」プクー

一方通行「……ンでェ? 普段から俺に挨拶の一つもしねェてめェらが、今更俺にわざわざ話し掛けてくるたァどォいうこった」

ミサカ「ミサカは他個体については知りませんが。持ち主に捨てられましたので、とミサカは涙目を装います」ジーッ

一方通行「……野良かよ。どォりでなんか汚ったねェ布かぶってると思った」

ミサカ「これはけして取ってはならない青い毛布です、乙女の秘密が秘匿されており危険です、とミサカは再びモジモジしますがそんな話は二の次です」

 それだけ言うと、ちっさいミサカはささーっと視界の向こうへ消えていく。
 どうでもいいが、身体の割に異常にすばしこい辺りは仕様なんだろうか、それとも野良であるせいで本当に虫みたいになってしまったんだろうか。
 まぁ、とにかく。

一方通行「ついてこい、って事ですかァ……?」

 街灯の照らす範囲を外れ、木々の茂っている区画へと入り込んで行く。頼りはかすかにちらつく緑色のぼやけた光。
 ざ、とまた一歩踏み出す。

一方通行「ンでまた、こんな場所……」

 ぶつくさ文句も吐きたくなる。どうやらこの公園の管理者はズボラなようで、人の入らないはずの区域については完全に管理をサボっているらしい。植樹されたわけでもないような、一見自然林にも思えるようなこの区域はさっきから歩きにくくてかなわない。
 視界の悪さのせいで何度か根に足を取られコケそうになり、その度にイラつきは増していく。

一方通行「……これでくッだらねェ用事なら、アイツ今度は丸めるぞ」

 非常のダンゴ宣言をこぼしたところで、NVゴーグルの光点が止まる。必死にジャンプしながら現在地を知らせている。
 綺麗な球体を作る夢は、どうやら叶わぬものに終わったらしいが彼にとってそんなものはどっちでもいい。

一方通行「さァて、チビ虫のお宝はどンなものなンでしょォ……か……」

 というか、そんなくだらない考えは目の前にあるモノを見た瞬間、綺麗さっぱり消失してしまっていた。
 さすがの第一位でも、面食らわないはずがなかったのだ。

一方通行「……あン?」

?「うぅ……ん……」

一方通行「……なンだァ? どうなってやがンだ?」
152 :セクション2 [saga sage]:2010/05/30(日) 23:11:10.76 ID:jFhzqe6o



ミサカ「見ての通りです、とミサカは説明を省略します」


?「……っ……うぅ……」


一方通行「レ……」





一方通行「《超電磁砲》……?」



----------

Section2:Start
153 :セクション2 [saga]:2010/05/30(日) 23:12:06.15 ID:jFhzqe6o
導入部終わり、キリがいいところで明日投下分から書きためしてくんだぜ 今日は珍しく眠くない おやすみばいばい
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/30(日) 23:20:45.90 ID:grqxQmco
おつ
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/31(月) 06:55:31.09 ID:cyEnwsSO
ルンペン……?
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/31(月) 12:20:05.53 ID:hgwADcQo
気まぐれで開いたスレがやたら面白かった時の幸福感はとんでもねぇな
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/31(月) 19:59:03.17 ID:66PHuvg0
人形潰しはドールプレッシャー、なの?
こんなにおもしろいなんて、やっぱりぱぱはすごい!
158 :セクション2 [saga]:2010/05/31(月) 21:32:41.69 ID:Obk6qjQo
『人形潰し』=パペットスポイラー
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/03(木) 16:38:10.33 ID:tdPmaMDO
パパまだかなー
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 01:17:01.16 ID:61ELtQAO
パパ土曜日夜勤入っちゃったよ
だから申し訳ないけれどしばらく更新お休み

なんか全くせずに毎日ちょっとずつだけでも書くようにするね!


パパさぼり魔だから毎日何かしら書いてないとすぐよそ事するからね、ちゃんと書くよ!
ここにいない日はフリゲのシナリオとかエロ漫画のネームとか書いてるので察してね
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 01:29:01.50 ID:S1KkK1.o
>>160
ぱぱお仕事がんばってね。
楽しみに待ってるよ!
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 02:38:32.71 ID:XEE2xvoo
ミサカのエロ漫画楽しみにしてるよ! ってミサカは無邪気な子供を演じて見ます。
163 :セクション2 [saga]:2010/06/04(金) 14:13:29.08 ID:tkBd2F2o
「う……うぅ……」

 少女がうめく。一方通行はそれに舌打ちで返す。
 かつて見たデータでしか知らなかったものの、今足元に転がっているコレは間違いなく超能力者第三位《超電磁砲》だ。
 出力10億Vの電流を自在に操る通称・電撃姫。ネーミングセンスの残念さはともかく、そんなのが林のど真ん中で優雅に寝転がっていやがるとはどういう了見だろう。
 少なくとも陽気に当てられて公園まで出てきて昼寝でうとうと、そのままついつい寝すぎてこの時間まで……なんてノリではない。なぜって、このオンナと来たら、

ミサカ「ところで、お楽しみになられるのでしたらミサカの見ていないところでお願いします。身内の痴態を見て興奮するほど、ミサカは歪んだ性癖を有しているわけではありません、とミサカは警告します」

一方通行「……てめェはUSBハブとでもサカってろ、クソ虫」

 彼女は衣服を身につけていなかった。
 申し訳程度に一枚の青い毛布で覆われてはいるが、ちらちら除く肌の領域からするにその下には明らかに一糸の気配すら見当たらない。丁度彼女の頬をつんつんやっている、ホームレスのミサカと同じような格好だ。

一方通行「でェ? これを俺にどォしろって言うんですかァ?」

ミサカ「さぁ、とミサカは途方に暮れます。少なくともミサカの体長では何もできなかったのでモヤシでも無いよりマシと、そう思いまして」

一方通行「……ったくよォ……」

 ぶつくさ不平を垂らしながら携帯を取り出す。
 林のど真ん中で人目につきにくいとはいえ、ここは公園の敷地内。しかもさっきまでクズどもがうろうろしてたような場所だ。
 あんなのの慰み者にされるぐらいなら自分が直々に犯してやった方が幾分かマシかもしれないし、ならば無傷で拾っておくのはそれよりさらにマシだろう。
 電話帳を呼び出し、ジョグダイヤルで1コマだけ動かし発信。厭世的な性質が災いし、彼のメモリに登録してある番号は両手で数えるほどしか無かった。
 しばらく受話器に耳を当て、定型文が流れ出したところで舌打ち。
 ……無駄だとは思っていたがやはりつながらない。芳川のヤロウ、携帯の充電くらいやっとけ……と心の中で役立たずを罵倒しておいた。

一方通行「あァ……クソ」

 そりゃあここで携帯と格闘するくらいなら自室にでも担いでいけばいいんだろうが、さすがに全裸のオンナを連れ回す趣味に走るほど自分は終わっていない。とにかく急場をしのげればいいのだが……、と思い当たる。
 といっても、消去法で考えれば彼にとってこういう時にふさわしかろう性別の相手など、芳川以外には一人しか居ないのだが。
-----------

絹旗「超意味が分かりませんが」

一方通行「知るか。いいから早く持って来い」

絹旗「……もしかして着るんですか? うえっ」

一方通行「着させンだよ、スカタンがァ!」

絹旗「やっぱり超意味が分かりませんし。もやしはやっぱり超白もやしですね」

 待り焦がれていた彼から直々の通話の内容には、全く夢がないどころか犯罪の匂いしかしなかった。というか、何度聞き直しても意味が分からない。
 第一声が『今すぐ下着の上下とてめェの私物のワンピース持って来い』だなんて、そんな電話を受け取ったのは人類史上自分が初めてではないのだろうか。
 とりあえず言われたものをスポーツバッグに詰めながら一言漏らす。

絹旗「……もしかして、現在超着用中のモノにも多少気合い入れた方がいいんでしょうか?」
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 14:54:53.09 ID:YUEalM2o
もあいかわいいよもあい
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 16:23:13.29 ID:TP/sd9Eo
俺もくれ!
最愛ちゃんの着用中のものでよろしく!
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 18:26:51.91 ID:7idb6ASO
最愛ちゃんのかと思うと堪りませんなゲヘヘとミサカはプニュイ
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 18:34:37.11 ID:HUmGMwAO
チッ……俺とした事が『電撃姫』に過剰に反応してしまうとはなッ!
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 02:40:24.69 ID:Ao9hBAAO
 さて、ここで絹旗が大きな誤解をしている事に言及しておく。
絹旗「全く……超マイペースというか、傍若無人と言いますか。一度調教のひとつもする必要が超あるんじゃないですか……っと、できたっ」

ミサカ「マスターはどちらかというと被虐性癖よりでは?とミサカは推測します」

絹旗「有り得ないですね、超有り得ないです。『人形潰し』っていうか自分が潰されそうじゃないですか、アイツ。……まぁだからこそこうやって?狼の巣にピクニック気分で超特攻できるわけですけど」

彼女は事もあろうに先程の一方通行からの電話を、お泊まりへの誘いや何かと勘違いしていた。普通に考えればあんな誘い方も有り得ないものだが、乙女――とりわけ彼女のような、大人への階段を上りかけている人間には、こういう時に冷静さを保てるキャパシティがあまり存在していない。まして彼女は一方通行に、自覚こそしていないものの、それなりの好意を抱いている。
 この状況をいわゆるフラグ、と呼ばれるものだと思い込むのも無理はない。そんなわけで超可愛い女の子の絹旗は、トゲ付きの言葉とは裏腹に結構ノリノリで荷造りを続けていた。

ミサカ「とりあえず彼と接触を持つ同位個体がいるようなので、そこまで案内すればよろしいですか、とミサカは問いかけます」

絹旗「ナビゲーションとか、超便利ですね。助かります、彼の携帯にはどうやらGPSが搭載されていないようですので」

ミサカ「それにしても張り切るのですね、とミサカは疑問符付きで尋ねます」

絹旗「だから、張り切ってないです。超ないです」

ミサカ「……」

 一方、絹旗が所持するミサカは不思議そうな表情で若干テンションの上がったマスターを見つめる。
 それも当然で、このミサカはネットワーク経由で一方通行が置かれた状況を完全に把握していた。そして彼女は絹旗の抱いた大いなる誤解など知るよしもない。すなわち、

ミサカ(……裸の女性に服を着せるのが趣味なのでしょうか)
ミサカ(今度、新発売の着せ替えオプションでもお勧めしておく事にしましょう。ミサカは売り上げに貢献するいい個体ですね)

それが先程からの絹旗に向けられる淡々とした、それでいてどことなく生暖かい視線に繋がるわけである。
 でも俺はどっちかというと絹旗を思う存分着せ替え尽くしたい。
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 03:02:11.70 ID:j0PvKaU0
我に返るなwwwwww
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/05(土) 03:34:44.05 ID:x4KLs260
一番最後の行wwwwwwwwwwwwwwwwww
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 09:04:54.34 ID:OGJMD6AO
書き手紛れんなwwwwwwwwwwww
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 12:08:06.60 ID:2anG7.2o
おめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 12:11:22.12 ID:0FEifW6o
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org940254.jpg
こういう妖精の全身コキとか好きだからミサカ5cmがホスィ
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 12:16:43.45 ID:mEVBInoo
5cmといえば掌サイズだな

やべぇ10人ほど欲しい
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 12:20:56.40 ID:FfXeCtUP
この紛れ方はまさかハルヒとのクロスオーバー書いた人?
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 13:04:04.28 ID:8w4R3FEo
>>173
普通に考えて20cmくらいはあるな
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 13:44:18.55 ID:EnQe7o2o
5cmって人差し指の先〜第二間接くらいだろ
そのサイズの人間考えてみろww
じゃなきゃぁねんどろいど(だっけ?)みたいにSD化したサイズだろうな

どっちにしろかわいいから身に付けて歩きたいな
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 18:09:23.11 ID:gphrQAUo
5cmで180円なら1800円だったら10cm位に出来るかな
179 :セクション2 [saga]:2010/06/05(土) 19:00:07.02 ID:pOAX5GQo
 となれば、当然というかもはや宿命と言うか。

絹旗「超変態です」

一方通行「うぜェ、黙れ」

超電磁砲?「うう……ん……」

 倒れ伏した半裸の女子中学生を挟んで対峙する大能力者と超能力者。絵面としてはバトル展開にふさわしかろうが、どちらかというと罵倒展開といったあんばい。

絹旗「……まぁ、先程事情はミサカから伺いましたけど。正直これは超誤解を招きかねませんね」

一方通行「他にどォしろってンだ」

絹旗「さぁ? どうでもいいですけどとりあえず後ろ超向いててください」

一方通行「ちっ……」

 ごそごそと聞こえる音を尻目に、一方通行は頭をかきむしる。もはやこれが完全に癖になってしまった。

一方通行「悪ィが、明日まで付き合ってもらうぞ」

絹旗「どういうことですか?」

一方通行「……超電磁砲の家なンぞ、俺が知ると思ってンのか?」

絹旗「あぁ、そういう事ですか」

一方通行「借りは返す」

絹旗「あなたなんかに超できるんですか? そんなこと」

一方通行「アー……あれだ、ランプの魔神ってやつかァ? チビガキ、てめェは、今核兵器より確実な凶器をひとつ手に入れた」

絹旗「意味が超分かりません。なんかスポイラーは精神科の世話にでもなってそうですね。超白いし、超個性的なシャツですし」

一方通行「……は。ガキのおつむじゃ分かンねェだろォよ」

一方通行「それにこンなもン。使う機会がなきゃそれが一番幸せなンだ」
180 :セクション2 [saga]:2010/06/05(土) 19:25:41.86 ID:pOAX5GQo
絹旗(……さて、装着は終わりましたが。これはどうやら、あくまで応急処置にしかなりませんね)

絹旗(っていうかこんなにガタイが超違うのに下着までつけさせるあたり、スポイラーって無頓着ですよ)

絹旗(上とか正直付けずにそのままワンピースかぶせました。ブラがきついのは、絹旗が超かよわい骨格してるせいです。これは骨格のせいなんです)

超電磁砲?「……」

絹旗(……っていうか、パンツ見えますよね。これじゃあ)

絹旗(無理もありませんね。見えないように計算されてるのは、あくまで私が着用した前提においてですから)

一方通行「はぁ……部屋戻る」

絹旗「はぁ!? かわいい女の子2人放置でそれとか、超何なンですかァあなた!」

一方通行「どォせ丈足りねェんだろォが。ジーンズでもなンでも持ってくらァ、ベルトすりゃどォにかなンだろ」
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 20:37:57.05 ID:mKJ.usSO
一方さん細いから、たしかにベルト巻いて足まくれば御坂でも大丈夫そうだな
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 21:12:25.19 ID:/XaOlQco
ここで一方さんの方がウェストが細いとかいうまさかの展開を
さすがに無理があるな
183 :セクション2 [sage]:2010/06/05(土) 22:11:29.18 ID:Ao9hBAAO
どうでもいいけど一方先生のセリフ自動変換できるスクリプトはねぇのかよ 気を抜くと「ん」がひらがなになる
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 22:13:28.30 ID:a1E3uWko
探せばある気がする
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/05(土) 22:45:04.45 ID:x4KLs260
男と女の体って予想以上に差があるからなあ
でもこま(ry
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/05(土) 23:31:52.35 ID:8o0ME9Qo
美琴はw56
187 :セクション2 [sage]:2010/06/06(日) 00:38:00.12 ID:ITXqjsAO
正直美琴のプロポーション数値はエロゲー的補正かかりすぎなので全く信用してない。

美琴
162cm49kg 80/60/83

一方通行
168cm47kg 胴囲68cm

こんなもんを想定している
美琴の場合鍛えて引き締まっているとのことなんでそれ相応のがたいはあるはず。腹筋込みで60が妥当

W56は年齢でいう17歳だ。ファンタジーだ。グラビアなんかどれだけサバ読んでんだ
嫁のウェスト53だけど、ここまで来るともう筋肉のかけらすらない不健康体だぜ?
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 01:35:05.79 ID:lcRS5S.0
けっこう自称W60アンダーの女性が下腹弛んでることも・・・
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 02:21:02.03 ID:FALmZcMo
奥さん細すぎわろえないwwwwww
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage ]:2010/06/06(日) 02:54:41.55 ID:c6OR9rs0
そういやビリビリって身長162あるんだっけか
それでウエスト56とか棒っきれだよな
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 03:00:11.79 ID:dqaeuhwo
うっそ
俺23で161cmしかないのに・・・orz
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage ]:2010/06/06(日) 03:15:59.65 ID:c6OR9rs0
>>191
女なら問題ないだろ
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/06/06(日) 03:38:38.67 ID:eO90mX.0
俺の妹よりいっこ下で俺より4pしか低くないとか高すぎワロタ
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 03:43:02.21 ID:dqaeuhwo
>>192
俺は♂だよちくしょう・・・
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage ]:2010/06/06(日) 04:20:18.39 ID:c6OR9rs0
>>194
そうだろうなとは思ってた
196 :セクション2 [sage]:2010/06/06(日) 04:48:06.69 ID:ITXqjsAO
八年ほど付き合いのある友人がいるんだがそいつ身長3cmしか違わないのに体重俺の半分、しかも現役中二病患者にしてモノトーン大好きというリアル一方通行すぎて高血圧で生きるのが辛い

絹旗って身長データあったっけ? なければ148cmあたりに仮定して書くが
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 06:31:51.70 ID:SdnyjcAO
むしろパパの体重が気になる
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 06:47:52.23 ID:dqaeuhwo
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org943404.jpg
どっかに色んなキャラ並べた身長くらべみたいのがあったが
12GBから探し出す気は起きなかった
みちゃかストラップやキーホルダー販売を期待
199 :セクション2 [saga sage]:2010/06/06(日) 07:39:15.01 ID:/vtzyM.o
あちゃあ こう見ると絹旗って結構タッパあるのね 印象的には美琴と同程度?
まぁあれだ 絹旗はかわいいから多分美琴より細くてはかなげで切ないんだ ごめんねアニメとSSしか知識ない人で
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 07:59:36.17 ID:IZ8wiXwo
でもpixivはいむらの絹旗を見ると
下手すると黒子・インデックス辺りより小さく見える不思議。
まぁアレは公式じゃないけどさー。
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 08:43:21.87 ID:Z1hU0Yoo
>>199
はいむらのサイトみてみろ、年齢変更に伴い原作では幼く描いてます、だぜ?
だからその資料においては絹旗はあてにならん
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 08:51:11.07 ID:dqaeuhwo
逆に混乱させたかすまん
麦のんとフレンダがそこまで離れてないからあくまで参考程度とは思ったんだが
一応12だか13だし148cmでいいんじゃないかな
203 :セクション2 [saga sage]:2010/06/06(日) 10:09:46.75 ID:/vtzyM.o
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org943584.jpg
ざかざかって書いてみたけど大体こんな感じのイメージでおk?
204 :セクション2 [saga sage]:2010/06/06(日) 10:12:03.13 ID:/vtzyM.o
ってうわああ >>200-202見たら見解が違ってたのか じゃあ絹旗はもっとちっこくて超かわいい乙女なんだね、把握
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 10:12:19.04 ID:RoKi2Eoo
一通さんは170一応あるぞ
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 10:14:50.91 ID:dqaeuhwo
>>203
中央下のみしゃかは頂こう

Wikiとかまとめとかにある程度の情報あったと思ったけど
ちなみに一方通行は168cmだぜ
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 10:18:11.61 ID:dqaeuhwo
上条168
イン148
美琴161 体重45kg スリーサイズB78W56H79
一方168
だそうだ。

それ以外はアニメとかで大体を調べるくらいかなぁ・・
纏めてレスしなくてごめんな
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 10:53:24.12 ID:6OkWdfgo
>>191
ウェスト161か
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 11:04:10.38 ID:eOzb4Vwo
>>203
一方さんが「俺渋谷拓也、略してシブタクよろしく〜」とかいってるアレに見えてくる
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/06(日) 13:30:04.45 ID:pQxhK2Y0
ようするにシブタクじゃねーかw
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/06(日) 13:44:07.94 ID:pY5clIAO
シブタク「俺、渋井丸拓男。略してシブタク。へへ……付き合ってよおねーさん」
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/06(日) 14:06:58.19 ID:eOzb4Vwo
>>211
それだ、なんだ渋谷拓也って色々まざってんな
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/06/06(日) 15:22:53.61 ID:eO90mX.0
あれ、シブタクってなんかのラノベかなんかで見た覚えがあるけど思い出せないぞ
なんだっけ?
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/06/06(日) 15:49:24.18 ID:eO90mX.0
ですのートだった
215 :セクション2 ここら辺ディテール会話ばっかでちょっと進行遅いかも [saga sage]:2010/06/07(月) 00:26:26.42 ID:aTVS2kwo
超電磁砲?「すぅ……」

絹旗「これでかろうじてなんとか、って感じですね。……それにしても、ベルトして裾を折るだけで履ける男物の超ジーンズって……」

一方通行「うるせェ、自覚はあンだからほっとけ。それからこれ」ヒョイ

絹旗「ん?」パシッ

一方通行「やる」

絹旗「……って、これシベ超じゃないですか」

一方通行「見ねェから、やる。報酬がわりにもらっとけ」

絹旗「あ、あ……ありがとうございます……でも、」

一方通行「……ンだよ」

絹旗「……いえ。ありがとうございます」

絹旗(もう、持ってますって……確認もしないで。超馬鹿なんですから、ふふ)

一方通行「ンじゃ、行くぞ」ヒョイ

超電磁砲?「んっ……」

絹旗(……あれれ。モヤシと思ってたら、結構軽くかついじゃうんですね)

絹旗(……ふぅん)

一方通行「……あ?」

絹旗「なんでしょう」

一方通行「……いや、あっちの方がなンか光ってンだよ」

絹旗「……あ、超本当ですね。っていうか……」

一方通行「……おいおい」

ドシュゥゥゥゥウン

絹旗「なんかすごくないですか。あれ絶対成層圏とか超突き抜けてますって」

一方通行「ったく、ありゃどこのレベル5だァ? こンな事やらかすなンざ、どンだけ目立ちてェんだっつの」

絹旗「あはは……」

絹旗(ま……まさか麦野が超麦野してしまったんじゃないですよね)
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 00:42:26.22 ID:JDhLf.20
つりーだいあぐらむがっ!!
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 00:46:57.37 ID:QBQ3ZWU0
超麦野wwwwwwwwwwww動詞かよってなwwwwwwwwww
218 :セクション2 [saga sage]:2010/06/07(月) 00:48:21.43 ID:aTVS2kwo
一方通行「……ふぅ」ドサッ

超電磁砲?「すぅ……」

絹旗「超殺風景な部屋ですね」

一方通行「どうせ寝るにしか使わねェ部屋を飾り付けてどォすンだっつの」

絹旗「冷蔵庫の中も空っぽじゃないですか」

一方通行「俺が料理したりするように見えるンですかァ?」

絹旗「いいじゃないですか。超ひよこのエプロン」

一方通行「言ってろ」

絹旗「ぴよぴよスポイラー」

一方通行(……くそ、結局コーヒー買ってなかったンじゃねェかよ)ガシガシ

一方通行「寝る」

絹旗「うぇ!? ちょ、ちょっとスポイラー超待ってください。ここまで付き合わせた私を放置ですか!?」

一方通行「……フル残業の週末で厄介ごとに巻き込まれて、その上ピロートークにも付き合えってのかァ」

絹旗「そういうわけじゃ……ないですけど」
219 :セクション2 [saga sage]:2010/06/07(月) 00:57:17.16 ID:aTVS2kwo

一方通行「明日も悪ィが朝からちっと付き合ってもらう。……は、てめェの言うところのデートってヤツか、くっだらねェ」

絹旗「……超勝手ですね」

一方通行「嫌なら帰りゃいい、どっちにせよ作った借りはきっちり返してやらァ」

絹旗「せっかくスポーツバッグまで引っ張ってきたのに」

一方通行「てめェの勝手だろ、ンなもン。……シャワーは勝手に使え、調子悪ィと急に冷てェ水に代わるから気ィ付けろ」

絹旗「……うーっ」

一方通行「ガキと話して盛り上がれるよォな人間じゃねェンだよ、俺ァ。だが、まァ……」

一方通行「……うぜェ、なンざもォ言えねェよな。ここまで世話になっといて」ポンポン

絹旗(あ……頭………)

一方通行「くァ……おォ、結構いい手触り……してンじゃ、ねェかァ……」ウトウトポフポフ

絹旗「う……あぁ……! いつまでべたべた触ってるんですかぁ!」パシッ

一方通行「……」

絹旗(……寝て、る?)

一方通行「……」

ミサカ(放浪)「……どうかこのままこの人は寝かせてあげてください、とミサカは懇願します」

ミサカ(ストラップ)「詳細は伏せますが、この人は毎日過酷な負荷を強いられていますので、とミサカは懇願します」

絹旗「……詳細は伏せる、ですか」

ミサカ(ストラップ)「申し訳ありませんが、この件に関しては秘匿事項が多く。身も心も捧げたマスターとはいえ、とミサカは懇願します」

ミサカ(放浪)「それでもよろしければ。どうか、この方にこれからも付き合ってください、とミサカは懇願します」

絹旗「……あなた達も、超勝手なんですね」

ミサカ(ストラップ)「彼はおそらくは、一生口にしないのでしょうが」

ミサカ(放浪)「……先程マスターの頭に乗せられた手のひらの温度が、答えなのでは。とミサカは優しい未来を推測します」

絹旗「みんな、勝手です。……『アイテム』の予定だって、いつ入るか分からないのに」

絹旗「……勝手、ですよ」
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 01:31:44.24 ID:dURcdUE0
シベ超ってシベリア超特急か
超速報かと思ってイミフなことになってた
221 :セクション2 [saga sage]:2010/06/07(月) 02:08:03.24 ID:aTVS2kwo
《シャワールーム》

絹旗(……本当、私は何をしているんでしょうか)

絹旗(『アイテム』の仕事をすっぽかしてまで、こんなところまで来て………馬鹿ですね。麦野がこと仕事に関して情を見せてくれる事なんて考えられないのに。
    今回だけは、何とかごまかしてなだめすかして、超ギリギリで不問とはなりましたが。毎度こんな調子では、そのうち私は殺されてしまいます。
    きちんと意識ごと消し飛ばしてくれるんでしょうかね。……あはは、そんなの超ありえないですよね。良くて真っ二つ、悪くければ……まぁ、私の身体は徹頭徹尾麦野のおもちゃになってしまうのでしょう。
    うん……人として超おかしいですよね、私。そんな事を想像しても全然怖くない。というか、心の底でそんな無様な決着を望んでいる自分自身すら存在している)

シャワワーー

絹旗(元より、あってないような人生です。『置き去り』にされた時点で、私という存在はヒトではなく、モノになりました。
    ヒトの玩具にされるのも、操り人形にされるのも……もう慣れました。ヴァージンでいられるのが超不思議なくらいです。運がいいのか、悪いのか……そこまで事態が悪化してしまえば、私も自殺のひとつくらい超試みる事ができたんでしょうけど。
    中途半端な希望。麦野達と『会議』する時のメロンソーダの味だったり、ギャランティが入った日に超お気に入りの服屋さんに行ってみたり……、
    ……暗部とは何の関わりもないあの人が、最近超超ちょっとだけ構ってくれたり。
    そんな、中途半端な希望があるから。だから私は、多分なんとなく生きてるんじゃないかなって……そう思う)

キュッ

絹旗(今までは、そんな自分を超冷静に外から見つめることができました。所詮超おまけ程度の人生なんだ、と思って生きていけました。
    だから標的を「無力化」するのも何とも思いませんでした。……麦野とかフレンダがトドメを刺すときだけは、少し胸が痛みましたけど。
    私達は、人から命をもらって……ううん、違う。『奪って』生きている。そんな超最低の人種だと、自分を断じる事ができました。
    ……でも、どうしてでしょうか?)

絹旗「……超、痛いです」

絹旗(あの口やかましい白モヤシ……スポイラー。今までの私の生き方では超めぐり合うはずもない「表の世界」の人間。
    あんなのに関わったせいなんでしょうか? あんなのに関わったせいで、私はこんなにも超吐きそうな感じになってるんでしょうか。
    しかも、それを分かってる癖に……進んで私はスポイラーに超関わろうとしています。こんなに苦しいのに、こんなに吐きそうなのに、立場だって危ういのに。
    ……うう、本当にもしかして万が一に超ありえないと分かりきっていますが。もしかしたら……本当に「そういう」趣味が……?
    うわ、今どんな想像したんでしょうか私。……超意味分からないです、思考があまりに飛躍しすぎてます)

絹旗「……」

絹旗(怖い、ですね。……私自身が、何か別の生物になってしまったような気がして)

絹旗(って……え?)



絹旗(あれ……超どうしてでしょう)



絹旗(濡れてる)
222 :セクション2 [saga sage]:2010/06/07(月) 02:10:31.00 ID:aTVS2kwo
今日はここまでにしとく おやすみばいばい
もうなんか月曜日ですが みなさん仕事とかヒキコモリとかがんばってね 寝る
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 02:30:32.36 ID:DOPhVW2o
よしよし
全部おじさんが優しく教えたげるからこっちへおいで
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 03:11:17.92 ID:c2EzzQU0
>絹旗(濡れてる)

   ・・・ごめんなさい。
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 05:09:24.85 ID:uZdUwHAo
絹旗(漏れてる)

に見えた

   ・・・ごめんなさい。
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 09:22:34.65 ID:7quckgMo
泣きそうだったのに、最後の一行で違うところから涙が……

          ……ごめんなさい。
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 14:54:44.11 ID:4b0BNeko
俺も読んでから20秒たってようやく意味に気付いた
ごめんなさい
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 15:00:59.49 ID:1YwRY5wo
さっきまで絹旗がMに覚醒したのかと思ってた
    ……ごめんなさい。
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 15:48:37.61 ID:QBQ3ZWU0
え?




…………え?
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 17:28:55.89 ID:yuLi5EAO
ごめんなさい
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/07(月) 18:44:42.37 ID:0domalko
これは涙を流したから濡れてるって解釈でいいのか?
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 18:58:16.21 ID:UD6k5MDO
そういう解釈っていうか普通そっちだよな。
下い解釈にいってしまった。
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 19:27:33.13 ID:czytfe2o
性的な意味に決まってンだろ!
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 20:12:16.65 ID:bM2Q96DO
シャワー浴びてたのに「濡れてる」って言い方変じゃないか…?

シリアスなシーンで無粋な発言だとは思うが
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 20:14:54.91 ID:r3zVYac0
シャワーあびてんだから顔はすでに濡れている。つまり・・・ごくり
236 :セクション2 [sage]:2010/06/07(月) 20:42:07.73 ID:ZmbhZ6AO
 自分の身体の予想だにしなかった変化に、絹旗は困惑する。髪からぼたぼたと水滴が落ちる、動機もなく心臓の鼓動が早まる、思わずへたり込めば、臀部に当たった冷たいタイルの感触に思わずひん、と情けない声を上げてしまう。
 頭の中の逡巡だけで身体がこういった反応を返す、という経験が絹旗には無かったのだ。基本的に絹旗はこの手の知識に疎い。
 女所帯はなはだしいアイテムにおいても、やはり深夜には雑談がそう言った方向性になる時があり、その場合には専ら耳年増筆頭たるフレンダが指南役、滝壺がなぜか超優秀な生徒で絹旗は落第生徒、麦野が来たら慌てて解散という流れとなっていた。
 フレンダも滝壺も彼女の胸を触るのが異様にうまかったのか絹旗にその気があったのかは分からないが、戯れ、スキンシップとしてかなりガチで胸を愛撫された時などを代表として、まぁとりあえず年齢相応にウブである絹旗にもそのような経験くらいはあった。

絹旗「ちょ……超どうしてですか。こんなの……私が虐められたり傷つけられて喜んでるみたいじゃないですか……」

 だが、完全に自分の想像のみでここまで粗相が広がった経験などただの一度もない。絹旗は膝を抱えて顔を伏せる。

絹旗(人殺しの上に、超いやらしい女なんですか? 私は)

 足の付け根に心地よいむず痒さが、また現れる。嫌だ、どうしてこんなので。

絹旗(く……狂ってます、超狂ってます、こんなの。でも……)

 自虐に溺れ、かえって興奮が高まり、さらに自虐を始めるという回帰を数度か繰り返したところで、彼女は涙を流した。こんな腐った人間の癖に、人並みの性を求めてしまっている、自分その俗物ぶりが何よりも悔しかった。
 だが、その一方で。

絹旗(でも……こんなの、もし触ったりなんかしたら……。超、どうなってしまうんでしょうか?)

 その彼女の中にいた俗物は、生まれて初めて積極的な興味という鎌首をもたげだす。
 彼女には自慰経験はないが、フレンダからの入れ知恵で知識はあるし、またもや彼女らからの過度のスキンシップにより行為によりもたらされる「何か」があらかたどんなものか、くらいは理解していた。
 目を堅く閉じ恐る恐る、指先をおそらく大変なことになっているだろう、そこに近づけていく。

絹旗(スポイラー。……超、起きないでくださいね)
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 20:44:42.99 ID:jJQaJr6o
え、何? 本物? 下の方だったの?
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 20:47:10.80 ID:WCbPJhgo
結局みんな変態ってことだよ!!!
239 :セクション2 [sage]:2010/06/07(月) 20:49:03.94 ID:ZmbhZ6AO
絹旗悪くない 悪いの絹旗にいけないこと教えた金髪耳年増
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 20:54:17.25 ID:WMW5IkDO
フレンダェ……


















よくやった
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 21:13:07.74 ID:SR.vTOEo
やっぱり俺の上下の涙も無駄ではなかったんや!
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 21:17:59.18 ID:Upqg/gDO
一方さん!!朝だよ起きろ!!!ガンガンッ
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage ]:2010/06/07(月) 22:20:13.82 ID:SiRKVeI0
ドMww
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 22:37:29.73 ID:Upqg/gDO
そういえばドMミサカと一方さんのやつ前にあったよな
一方さんはドMを引き寄せるなんかでも持ってんのか?
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 23:25:03.12 ID:t0awhsUo
>>244
あのスレはドS一通とドMミサカと見せかけて、実は調教されてたのは一通のほう、という話だぞ
いわゆるS奴隷
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 23:35:39.37 ID:jJQaJr6o
何それ気になる
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 23:56:28.05 ID:SR.vTOEo
>>246
見てないなら見た方がいい。色々とやばい。
ここまで息子が反応したスレは初めてかもしれん。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272020461/
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 00:05:37.51 ID:FqMZINg0
濡れてるって勘違いじゃなかったのか。涙かと思って損した。
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 04:33:16.77 ID:z/j/kgSO
一方さんとドM属性の相性の良さは異常ですね!
250 :セクション2 [sage]:2010/06/08(火) 21:34:45.96 ID:V2gicoAO
で、ここから可愛い可愛い絹旗がどうにかなっちゃうわけだが、とりあえずそういうの気にする人が居るかもしれんのでカット
完結後にエキストラとして再度書く

一応話の流れで必要な描写なので要点だけかいつまむと『絹旗はどうやらヤンマゾ性癖があるらしいが、本人はそんなの認めたくない』
これだけ頭に入れときゃおk

続きは明日からまたゆっくり始めるから 俺今仕事帰りだから、寝て起きたら出勤だから

ゲーム製作するぜ!とか言えるだけ暇のある奴が本気でうらやましい めちゃくちゃ書きたいのに物理的に時間足りない
愚痴すまん寝る おやすみばいばい
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 21:37:49.72 ID:tnjYB9Eo

252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 22:51:21.36 ID:kjM2/1Mo
仕事やめれば解決
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 15:42:28.34 ID:GhtrR6c0
期待しちゃって全裸だった俺に一言。
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/09(水) 21:15:35.81 ID:2nE8xQAO
超大切な所、何超省略してんですか、この超>>1

いえ、書いてくださいおねがいします
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/09(水) 22:41:23.33 ID:ibVVl0o0
>>1乙

明日も宜しく頼んだ。
256 :セクション2 [saga sage]:2010/06/09(水) 22:49:58.10 ID:i/WUND.o
ほらここ何だかおにゃのこ多いし18歳以下の人もいるしそういうのダメな人もいるでしょ
じゃあこのセクション終わったら、幕間がわりに改めてやるね


超電磁砲?「すぅ……」

一方通行「……zzz」

ゴソゴソ

ミサカ(放浪)「……起きていますかミサカ、とミサカはミサカに呼びかけます」

ミサカ(ストラップ)「そもそもミサカ達に睡眠という概念があるのでしょうか、とミサカはミサカに疑問を呈します」

ミサカ(放浪)「それは分かりませんが。しかし分かりにくいのはミサカ達の差異では、とミサカはミサカに問いかけます」

ミサカ(ストラップ)「誰に対してでしょうか、とミサカはミサカにミサカ以外のミサカに対してなのかどうか確認を取ります」

ミサカ(放浪)「……」

ミサカ(ストラップ)「……」

ミサカ(放浪)「ミサカα」

ミサカ(ストラップ)「なんでしょうか、ミサカβ」

ミサカβ「先程からミサカαのマスターを見かけないのですが、とミサカはつぶやきます」

ミサカα「シャワーを浴びに行ったのでは、とミサカは返答します」

ミサカβ「それにしては時間が随分経過しているようですが、とミサカは疑問をぶつけます」

ミサカα「……さては暇なのでマスターに構っていただくつもりなのですね、とミサカは思惑を見透かします」

ミサカβ「……ミサカは別に否定はしませんよ?」

ミサカα「ならばミサカもお供しますが」

トテテテテテ

ミサカα「ブラボー、アルファは所定の位置に付きました。オーヴァー」ピコーンピコーン

ミサカβ「了解。アルファ、カウント3より突入カウントダウン開始してください、オーヴァー」ピコーンピコーン

ミサカα・β『3……2……1…………ゼロ』




ミサカα・β『……扉が開けられません』
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 22:59:10.90 ID:RDxxdgAO
うっひょう相変わらずミサカ可愛いわ
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/09(水) 23:02:01.96 ID:uDvbu..0
面白いぞ、おー……

おーさだはる
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 00:33:15.71 ID:SIcC862o
かわええww
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/10(木) 01:03:33.75 ID:CCxm2sSO
C
261 :セクション2 [saga sage]:2010/06/10(木) 01:20:01.13 ID:8OeadH.o
ミサカα「……ミッション失敗ですね、とミサカは嘆息します」ションボリ

ミサカβ「右に同じく、とミサカは……あ、これは……?」

ミサカβ「……」ジーッ

ミサカα「どうかしましたかミサカβ、とミサカは首を傾げます」ピコ?

ミサカβ「ほう、これは。なるほど」

ミサカα「?」

ミサカβ「……ミサカの出自の話をしていませんでしたね、とミサカは切り出します」

ミサカα「ミサカβも形状からしてあの人に潰してもらったのではないのですか、とミサカは>>13の参照を促します」

ミサカβ「その後の話です。ミサカのマスター……もとい、元・マスターの事なのですけども、とミサカは過去に思いを馳せます」

ミサカα「過去といってもせいぜい数十日程度の過去でしょうけど、とミサカは自虐すら込めて突っ込みます」

ミサカβ「あれは、ある熱帯夜のことでした」

------------

ミサカβ「マスター。このぬるぬるしたものは何でしょうか、とミサカは問いかけます」

?「それを聞くのは野暮というものですわ」

ミサカβ「マスター。なぜ入浴時ではないのに衣服をまとっていないのでしょうか、とミサカは問いかけます」

?「今より、ある儀式に望むからですの」

ミサカβ「マスター。その儀式と、オリジナルが現在友人宅に外泊中である事に関係はあるのでしょうか、とミサカは問いかけます」

?「あながち無関係とは言えませんわね」

ミサカβ「マスター。この電源を入れるとぶるぶるするものは何でしょうか、とミサカは問いかけます」

?「お姉様には内緒にしておいてくださいな」

ミサカβ「マスター。ミサカにも何かお手伝いできることはないでしょうか、とミサカは問いかけます」

?「そうですわね。それならば儀式の間、時折耳元でわたくしに対する愛を囁いていただけますでしょうか」

----------

ミサカβ「その後に行われた行為と、同様の音が漏れ聞こえてきましたので、とミサカは告げます」

ミサカα「なるほど興味深いですね、とミサカは納得します」
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 01:23:50.05 ID:s00yWYSO
くwwwろwwwこwww
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 01:24:48.80 ID:FQl2NY60
黒子なにやってんだwwwwwwwwww
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 01:45:50.17 ID:cp2c0NAo
黒子がミサカを捨てただと……
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 01:47:31.13 ID:zbYmqWIo
逃げだしたんじゃね?
266 :セクション2 [saga sage]:2010/06/10(木) 01:47:44.77 ID:8OeadH.o
ミサカα「それならば、ミサカ達二人であの人をお手伝いした方がいいのでは、とミサカは提案します」

ミサカβ「しかし、この扉が開けられないのでそれもかないません、とミサカは再び嘆息します」

ミサカα・β『……』

ミサカβ「それならば、また同様の機会があったときに助力を与える事にすればどうでしょう、とミサカは提案します」

ミサカα「了解しました、ミサカβ。ならば後ほど、ネットワーク経由での行為の具体的内容についての解説をミサカは要求します」

トテトテトテ

ミサカβ「先程の件については心得ました。ところでミサカα」

ミサカα「なんでしょう、ミサカβ」

ミサカβ「ミサカは、彼を新たにマスターとお呼びしたいのですが、とミサカは打ち明けます」

ミサカα「なるほど、ほう、それは何故に、とミサカは真意を問いただします」

ミサカβ「彼は現在ミサカを所有していないようですので、とミサカは切り出します」

ミサカα「ですが彼は、ミサカ達の所持をかたくなに拒んでいるのでは、とミサカは疑問を呈します」

ミサカβ「否定はしません。ですが所有もしくは所持ではなく、奉仕もしくは隷属という形でならば、とミサカは仮定します」

ミサカα「ミサカβには被虐願望があるのですか、とミサカは少しばかり驚嘆します」

ミサカβ「いいえ。ミサカが抱くのは被支配願望というべきものでしょう、とミサカは分析します。
     先のマスターは、他にも何十体のミサカを所持しておりましたので。ミサカ個人としては1対1の支配関係を望んでおりましたので、訳を伝えお暇をいただいたのです。
     思うに彼ならば、ミサカに文句を言いつつも構ってくれそうなので、とミサカは心中を吐露します」

ミサカα「ミサカβ。創造主である彼に所有されたいと考えたミサカ達は、他にも92万2600体程存在する事は」

ミサカβ「当然知っています。無論、どのミサカも創造主に隷属するという事象にまず恐れ多さが先立ち、また既にマスターが居るのでほとんどのミサカがそうするわけにもいかない、ということもミサカは理解しています」

ミサカα「ならば、なぜ、とミサカは再度問いかけます」

ミサカβ「2度目だからです、とミサカは答えます」

ミサカα「?」

ミサカβ「ミサカは気づいてしまったのです。《『人形潰し』に踏まれる》という工程は、ミサカ達をやわらかくする一方で本来想定されてはいない副次的効果をミサカ達にもたらすことに。
     一度目は、市場に出回るすべてのミサカが経験したでしょう。それはミサカを潰した彼を崇めるべき創造主だと、そうインプリンティングする効力がありました、とミサカは説明します」

ミサカα「ならば2度目は、とミサカは問いかけます」

ミサカβ「ミサカは確信を持って答えます」

ミサカβ「……2度目は、彼に恋をするのです」
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 01:57:16.67 ID:ymd0uYE0
ちっちゃいミサカがかわいすぎて生きるのがつらい
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/10(木) 01:58:38.67 ID:ltNW.LQ0
ああ
269 :セクション2 [saga sage]:2010/06/10(木) 02:03:40.38 ID:8OeadH.o
ミサカα「そうですか、とミサカは得心しました」

ミサカβ「当然、ミサカとあの人とでは身体の大きさも思考回路も、生体組成構造さえ違うことも理解しています。
      同じ空間にいながらにして別の世界の存在同士である、この事もミサカは理解しています」

ミサカα「ミサカはあの人とは結ばれませんよ?」

ミサカβ「理解しています」

ミサカα「ミサカのマスターは、おそらくあの人に恋をしているでしょう、とミサカは警告します」

ミサカβ「全て、ミサカは理解しています」

ミサカβ「ですから、せめてミサカは尽くそうと思うのです。
      このゴーグルで、光る道しるべ程度になればいいでしょう。今浴場でおなにい、というものをしている人の力になるのもいいでしょう。
      あの人が暇を持て余したとき、愚痴の相手になれるならば、それであの人がほんの少しでも笑えるのならば、ミサカはねこに食べられても構いません。
      以上を簡潔に述べるのならば――」





ミサカβ「ミサカのこのちっぽけな全存在を、あの人に捧げるのです。と、ミサカは宣言します」





ミサカα「……わかりました、とミサカはつぶやきます」

ミサカβ「聞いてくれてありがとうございました、とミサカはミサカαに感謝します」

ミサカα「休眠しましょう、あの人の為に、とミサカは提案します」

ミサカβ「そうですね、あの人の為に、とミサカはしばしの間目を閉じます」


……。

…………。

………………。


チュンチュン


絹旗(……結局超ほとんど眠れませんでした)
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 02:11:29.82 ID:zbYmqWIo
結局最愛ちゃんは一晩中致してたんだろうか
271 :セクション2 [saga sage]:2010/06/10(木) 02:19:44.70 ID:8OeadH.o
いや俺の絹旗そこまで超いんらんじゃないよ 後悔がぐるぐるして寝られなくなっちゃうようなもろくて超可愛い子だよ
スクリプト爆撃すごいね でもこのスレタイ超目立たないから心配ないね また明日来るね 寝る おやすみばいばい
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 03:00:34.85 ID:SIcC862o
くろこで吹いて
みしゃかで癒された
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 03:04:59.70 ID:zbYmqWIo
そういえばギャグ機構がついてるから猫に食べられても死なないんじゃ
274 :彼女をイケメンにとられた :2010/06/10(木) 04:42:43.45 ID:TNa5iOE0


不細工まじめ:がり勉                 イケメンまじめ:知的
不細工マッチョ:[ピザ]きもい           イケメンマッチョ:スポーツマン
不細工暗い:根暗キモイ            イケメン暗い:クール
不細工面白い:笑われ者            イケメン面白い:人気者
不細工高学歴高収入:金の亡者       イケメン高学歴高収入:エリート
不細工リーダー:調子に乗るな.          イケメンリーダー:頼りがいがある
不細工おしゃれ:勘違いもいいとこ       イケメンおしゃれ:イケテル
不細工低身長・高身長:キモイ・怖い.     イケメン低身長・高身長:カワイイ・カッコイイ
不細工フリーター:さっさと就職しろボケ   イケメンフリーター:夢に向かってがんばってね
不細工マニア:おたくキモイ、敬遠される   イケメンマニア:流行の発信源、関心持たれる
不細工子供っぽい:いつまでたってもガキ   イケメン子供っぽい:子供の心を忘れない
不細工童貞:一生そのままでいろ        イケメン童貞:私が捨てさせてあげるわ
不細工香水:悪臭公害                イケメン香水:女を寄せ付けるフェロモン
不細工告白:ストーカー・消えろ.        イケメン告白:最高のシチュエーション
不細工レイプ:逮捕                 イケメンレイプ:感じる
不細工自己中:激しくウザイ             イケメン自己中:自分をしっかり持っている
不細工バンド:身の程を知れ.          イケメンバンド:最高にカッコいい
不細工2、14:ただの邪魔者          イケメン2、14:私のチョコを受け取って♪
不細工優しい:下心あるのバレバレ.      イケメン優しい:もっと優しくして
不細工新入社員 : 歓迎会無し     イケメン新入社員 : 歓迎会あり、なぜか他部署からも女子社員が参加
不細工独り暮らし : 孤独死確定ね     イケメン独り暮らし : 御飯作りにいってあげる!
不細工が美容院 : 営業妨害       イケメンが美容院 : ようこそいらっしゃいました
不細工一人旅 : 自殺だけはするなよ        イケメン一人旅 : ロマンスたっぷり
不細工、ブスと付き合う : 底辺同士でお似合い     イケメン、ブスと付き合う : 女性を顔で判断しない、とても純粋な心の持ち主
不細工、美人と付き合う : ついに援交か・・・落ちたな    イケメン、美人と付き合う : あ〜ん、理想のカップル
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 05:32:36.56 ID:UE6VQEDO
ぷちミサカが俺の癒し
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 19:43:23.94 ID:43kDT22o
癒されるわぁ…
277 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 18:49:50.49 ID:hy0kJGQo
よーし、3連チャンの休日出勤も終わったし、パパがんばって書いちゃうもんね!
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 18:54:33.15 ID:JATBQEDO
パパ頑張って!!
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 19:08:01.25 ID:BUhbNQAO
パパかっこいいー!
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 19:27:03.78 ID:SUjA9oY0
ドッカン
          ドッカン
                  ☆ゴガギーン
        .______
.        |    |    |
     ∩∩  |     |    |  ∩∩
     | | | |  |    |    |  | | | |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (  ,,)  |     |    | (・x・ )<おらっ!出てこい、>>1!!
   /  つ━━"....ロ|ロ   . | l   |U \___________
 〜(  /   |    |    |⊂_ |〜
   し'∪  └──┴──┘  ∪
281 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 19:50:58.82 ID:hy0kJGQo
 絹旗は、彼女の人生でいまだかつてないほどの焦燥というものを感じていた。
 昨晩深夜。浴室の中で妄想と想像を加速させた果てにやらかしてしまった出来事を思い出す。羞恥が塊となって絹旗の頭部にがつん、とぶつかってくる。

絹旗(ほああぁ……私は一体何をやってるんですかぁ……!?)

 またもパニック状態に陥る。
 あの後身体を拭くのもそこそこに一方通行の眠るソファに着地して、彼とは反対側の肘掛に寄りかかって睡眠を取ろうと試みはしたものの、5分に一回くらいは発作のように現れるフラッシュバックのお陰で絹旗はろくに休息を取れていなかった。
 ふと思い出したように隣の白い男を見れば、顔から蒸気が噴出する。かと言って何も考えないように目をつむれば、先程の良からぬ妄想がリフレインし始める。八方塞がりだった。

絹旗「……!」

 じたばたじたばた。
 都合4時間もそんな事を繰り返していれば、いくら低血圧で寝起きが非常に悪い一方通行でもその騒がしさに当てられて目覚めてしまうのは当然の事だった。

一方通行「……ンだよ、やかまし……くァ……」

 生あくびを噛み殺し目をこする一方通行と、目が合う。絹旗の耳元でぽん、と音が聞こえたような気がした。当然これは気のせいなのだが。

絹旗「うぁ……あぁ……!」

 耐えられるはずがなかった。そのまま足元に高圧の窒素を固着させ、反発力をバネのように使い猛スピードで部屋を飛び出して行く。

絹旗「超きまずいです、超、超きまずいです……!」

 このまま地球の裏側まで突っ走ってやろうかと思いながら、疾走。
 ジョギング中の男子学生が、突然聞こえてきた妙な風切り音に振り向き、そのまま5mほど跳ね飛ばされる。
 俺が絹旗をその胸に受け止めようとしてぶっ飛ばされて車に轢かれて全治3か月の重傷を負うけど嬉しい。
 警備員らしき女性教諭が、その暴走ぶりを見かねて呼び止めようとするが、やがてひいひい言いながらへたりこんでしまう。
 頭に派手な花飾りをつけた女生徒がふらっと飛び出してきたと思えば、次の瞬間には風圧でスカートが派手にめくれる。
 下着が丸出しになった彼女の隣で、同じ制服を来た別の女生徒がその下着の柄を大声で叫ぶ。
 それら全部を全く意識に入れず、絹旗はただ駆けていた。

 誰かこの忌まわしき昨晩の記憶を、できることなら消去――いや、脳細胞ごと破壊すらしてほしい。
 そう強く願いながら、もうなんかヤケクソに涙を流しながら。
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 19:54:34.70 ID:ntD3Tawo
作者混ぜんなwwwwww
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 19:56:55.80 ID:L8UncIAO
>>1が吹き飛んだぞwwwwwwww
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 19:59:32.95 ID:uUrAj8Io
ずるいぞ作者!
285 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 20:07:18.51 ID:hy0kJGQo
一方通行「んだァ……? あのチビ」

ミサカβ「おはようございますマスター、とミサカはあなたの肩に飛び乗ります」

ミサカα「ミサカのマスターならば心配ありません、ネットワーク経由の相対位置特定システムによってどこに居るかは把握しておりますので、とミサカはおはようございます」

一方通行「……あァ、そォですかァ。どォでもいいが俺がなンでマスターなンだよボケ」

ミサカβ「ミサカが勝手に呼んでいるだけなので、気にせずとも結構です、ミサカは告げます」

ミサカα「ミサカ、頑張ってください、とミサカはミサカを応援しつつ同時に、これがナルシズムか、と悟ってみせます」

一方通行「てめェら人形どもは、揃いも揃ってイカれてンですかァ?……もう勝手にしろ、俺は知らねェ」

一方通行(……カフェインを12時間も摂取してねェんだよこっちは。キレる気力もねェっつーの、めンどくせェ)

一方通行(それにしても……)

超電磁砲?「すぅ……」

一方通行「……こいつ、起きたか?」

ミサカβ「いいえマスター。お姉様はいまだ目を覚ましていません、とミサカは報告します」

一方通行「けっ。ガキの癖して、いっちょまえに眠り姫にでもなったつもりですかァ? ……メルヘンも大概にしとけっつの」

ミサカα「言い得て妙ですね、ならばキスのひとつもするのが筋書きなのでは、とミサカは提案します」

一方通行「くっだらねェ。……コーヒー買ってくらァ」ギシッ

ミサカβ「彼女を探しに行くのですか、とミサカは問いかけます」

一方通行「てめェの耳は飾りか?」

ミサカβ「重ねて問い詰めはしませんが、とミサカは理解ある乙女を装います。どうぞ、コーヒーを買いに行ってください。あなたの好きな、ブラックコーヒーをお好きなだけ」

一方通行「……ちっ」バタン
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 20:18:52.07 ID:c9AVfW.o
ぱぱー 混ざってるよー
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:23:02.65 ID:pyiKwVw0
違和感なく読んじまったじゃねぇかwwww
288 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 20:25:09.76 ID:hy0kJGQo
一方通行「……」スタスタ

一方通行「……おい」ピタッ

ミサカα「何か、とミサカは首を傾げます」

一方通行「俺にまとわりつくンじゃねェ、この妖怪チビ人形」

ミサカα「? 特に尾行しているわけではありませんが、とミサカは疑問符を浮かべます」

一方通行「なら、なンで」

ミサカα「あなたの行動とは全く別の目的で、すなわちマスターの元へ向かっているだけですが、とミサカは答えます」

一方通行「……」スタスタ

ミサカα「ミサカは確認します。あなたはただコーヒーを買いに出ただけですよね」トテテテ

一方通行「……まァ、ついでにあのチビを見つけたら耳引っ張って連れ戻す気ぐらいはあンだけどな」スタスタ

ミサカα「……」トテテテ

一方通行「だから、なンでついてくンだっての。てめェはてめェで行きゃいいだろが」スタスタ

ミサカα「……コンビニ、通り過ぎましたよ? とミサカは分かりきったことを指摘しますが」トテテテ

一方通行「そのコンビニにゃァクソまずい銘柄しかねェンだよ」スタスタ

ミサカα「今の自販機、あなたがマスターと居るときによく飲んでるメーカーのものがありましたよ、とミサカは改めて指摘します」トテテテ

一方通行「ありゃァ、朝に飲ンだらゲロの匂いがすンだよ」スタスタ

ミサカα「あと500mで再開発区域ですね。この先を行っても周囲にコンビニはありませんよ、とミサカはさらに畳み掛けます」トテテテ

一方通行「……」スタスタ

ミサカα「……」ピョイン

一方通行「勝手に人の身体に飛び乗るんじゃねェ、潰すぞ」

ミサカα「まだ恋をするには早いので、とミサカはありがたい申し出を固辞します」

一方通行「……はァ?」

ミサカα「ミサカは、足が疲れました。なのであなたの肩に飛び乗りました」

ミサカα「コーヒーは帰りで充分ではないか、とミサカは推測します。どうか今しばらく、ミサカにお付き合いください」

一方通行「……やり方が周りくどいンだよ、てめェ等」
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:28:30.49 ID:GD3hopAo
可愛すぎて死にたくなってきた…
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:37:20.83 ID:t2IxpJk0
俺って誰か真剣に悩んだ。
291 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 21:02:00.79 ID:hy0kJGQo
ミサカβ「……おかえりなさいませマスター、とミサカは出迎えます」

一方通行「あァ」

絹旗「……超違います、これはそもそも超違うんです」

 いまだにうわごとのようなものを呟く絹旗を尻目に、一方通行はさっさと自分だけ部屋に上がっていく。とりあえずこのネジが外れたチビを御するのに要した気疲れを癒すべく、彼はカフェイン補給を欲していた。
 ぺきょ、とスチール缶のプルトップ独特の硬い開栓音が響く。保存料をありったけ添加したブラックコーヒーをイッキに胃に流し込み、一呼吸遅れてくる強烈な酸味と苦味に身を震わせればやっと目が完全に醒めてくる。
 寝起きのひどさがカフェイン中毒の原因になっているのか、缶コーヒーばかり飲んでいるから寝起きが優れないのかは分からないがそんなものをどうでもいい、と一方通行は思う。つまり、彼にとって既に朝起きるということとコーヒーを飲むことは、完全にセットの行動なのだ。
 そういう意味で、彼は目を開けてから2時間にして、ようやく今この瞬間目を覚ましたのだった。

一方通行「ったく……朝からこっち、このチビガキおかしすぎンだろ」

ミサカα「目的の物品は手に入ったので及第点では、とミサカはフォローします」

一方通行「……は。まァ、そォだろォよ」

 彼の手に握られた袋には、レディスの無難な衣服類がそれなりの量だけ内包されている。
 何があったかは知らないが様子のおかしい絹旗は、おかしい割には不思議と従順で、今日彼女が泊まる必要のあった理由――超電磁砲の衣服を手に入れるというミッションについては何の波乱もなくこなしてくれていた。

絹旗『これって超デートですよね、はい。絹旗は超分かります、可愛いですからね、私』

一方通行『はァ? 寝言は寝て言えっつーの』

絹旗『……まさか、一緒に寝たいんですか? どうしましょう、超貞操の危機ですけど警備員呼びますね』

 てっきりこんな台詞を代表として、それなりのコメディ的な流れが10レスくらい続くのかと思いきや、とりたてて何の問題もなく。ただ機械のように動いて、的確なコーディネートと購入を済ませただけ。確かに絹旗の顔は終始ぼーっとはしていたが。
 一方通行は拍子抜けしたが、すぐに気を持ち直す。元々彼はそんなドタバタした流れとは無縁の人物。転校初日にパンくわえた女子高生と十字路でぶつかって下着の中に顔を突っ込もうが「うぜぇ」以外にはどうとも思わないのが、一方通行である。

一方通行「……どォでもいい」

 無駄な考えを切り捨て、ソファに腰掛ける。彼にとって至高の休日の過ごし方はすなわち、惰眠をむさぼること。
 ただでさえ昨晩は7時間しか寝てないのに、朝の血圧低いからあちこち歩き回らされて。
 正直このまま夕方くらいまでうだうだしていたかった……が、とりあえず意識を睡眠に落ちる直前で押しとどめておく。

一方通行「おい、窒素チビ」

絹旗「ひゃ……ひゃい? あ、はい。はい、なんでしょうスポイラー」

一方通行「……寝るならベッドで寝りゃあよかったろォが。つーか、寝ろ」

 彼女の様子がおかしいのには心当たりがある。覚醒時の頼りない記憶を手がかりにするなら、目が覚めた時に彼女はおそらくソファに座っていた。
 ろくに寝ていないのだろうと判断した彼は、ならばこの挙動不審さは睡眠不足に起因するものだと推測する。当然、そのさらに大元……睡眠不足の原因に気がついてはいないのだが。

絹旗「……えっと、でも」

一方通行「 寝 ろ 。 」

絹旗「……はい」
292 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 21:25:34.63 ID:hy0kJGQo
 ミサカがいずこよりか取り出した白い錠剤を与えると、あれだけ挙動不審だった絹旗もすぐに落ち着いた寝息を立て始めた。

絹旗「zzz」

 ――ジャスト2秒で。

ミサカα「学園都市の科学力は世界一ですね、とミサカは褒めたたえます」

一方通行「……」

 それにしても早く効きすぎだろというツッコミを、らしくないと感じて心に押し止める。存在自体、科学どうこうじゃもはや説明し切れないところまで行ってそうな人形達の事だ、もう何があっても不思議ではない。

超電磁砲?「うぅ……ん」

一方通行「……次は眠り姫のお目覚め、ってかァ? こンな事ならキスの一回でもしとくべきだったわ」

 心にも思ってない事をへらへらと笑いながら口に出す。コイツには聞きたいことがクソの山程あるのだ。
 絹旗が薬で眠らされているときに目覚めてくれたのは僥倖だ、と思う。彼女は何せ、あんな場所にほぼ裸でぶっ倒れていたのだ。
 この街に存在する地獄をあらかた知っているレベル5第一位・一方通行でなくとも、その背景にキナ臭い匂いを感じないはずがなく、できるならそこで寝てるチビガキには何も知らせないままで居させたかった。
 ……もっとも、実は絹旗もその地獄のほんのさわり程度を経験しているうちの一人なのであるが。

超電磁砲?「ここ、は……」

 ゆっくりと、錆びついた鉄扉を開くようにまぶたが開かれ。彼女は監視カメラがオート巡回するような感じで一度、辺りを見回す。

一方通行「おはよォございまァす、ボク一方通行っていうンですよォ。……よォこそ我が家へいらっしゃいましたァ、格・下・さァン!?」

 起き抜けに少しビビらせてやろうと、軽く(と言っても一般的にはややキツ過ぎる冗談ではあるが)挑発を行う。これがマズかった。

超電磁砲?「…………いで………さい……」

一方通行「……あン?」



美琴「私に近づかないでくださいッッッ!!!!」



 ――刹那、雷撃が放たれた。
293 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 21:42:04.16 ID:hy0kJGQo
ガチャーン

美琴「ふぅ……ふぅーっ……!!」

一方通行「……あらまァ、随分派手なご挨拶な事で。つーかガラス、どォすンだよこれ」

ミサカβ「さすがマスター。お姉様の電撃すら操作してみせるのですね、とミサカは驚嘆します」

ミサカα「ぴるるる。ガラス屋さんに修繕の依頼をだしておきました、とミサカは報告します」

一方通行「そりゃどォも。……で、格下さんよォ」

美琴「こな……こないでください……!」

一方通行「あァ? 助けてやった相手にいきなりそれとか、将来行き遅れンじゃないンですかァ?」

美琴「……へ……助……け?」

一方通行「……ニアミスだぞてめェ。あと50m離れた場所に倒れてたらよォ、今頃膜破れてンじゃねェの?」

ミサカα「落ち着いてくださいお姉様、とミサカは懇願します」

ミサカβ「彼の言っていることは紛れも無い事実です、とミサカは説明します」

美琴「あう……えと……?」



美琴「すみません……。何がなんだか……よくわから、なくて。……えっと、あなたは私を狙っているわけでは……?」

一方通行「……俺からすりゃァな。狙う価値すらねェンだよ」

一方通行「レベル5の『超電磁砲』ならまだしも。てめェみたいなのを殺しても勃たねェっつの」

美琴「ころ……し……?」

一方通行「ひゃはは。カマトトぶっちゃって、かァわいいねェ。それじゃあここで、最初の質問タイムでェす」



一方通行「……てめェ、何モンだ。超電磁砲じゃねェな」
294 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 21:42:57.03 ID:hy0kJGQo
とりあえずここまでで区切り また暇ができたら今日また書く
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/12(土) 21:47:02.55 ID:BCO8F6Q0


これはいい下品一方ですね
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:57:23.00 ID:JxQ1Mlko
コレはいいミコト
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:01:45.80 ID:fQFcEoAO
比喩が分かりやすくて面白い
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:03:39.90 ID:zcQKge.o
スカートじゃなくてパンツに顔つっこみながら変態仮面スタイルで「うぜェ…」とつぶやく一方さんマジ漢
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:13:37.28 ID:KGRp/uE0
ミサカのトテテテとかぴるるるとか擬音がいちいち可愛い
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:28:50.12 ID:JUR1tN2o
>>298
おい笑いすぎて隣の部屋から壁叩かれたぞ
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:45:43.99 ID:6Tq..D60
>>300
おまえの部屋、角部屋だろ…
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:20:50.05 ID:NkxPhsDO
下品な一方さんきゅんきゅんきゅい!!!
303 :セクション2 [saga]:2010/06/12(土) 23:51:53.33 ID:hy0kJGQo
フリゲのシナリオの方をやろうと思うので続きは明日にするね 一方さんも麦野さんも下品な事言ってるけど絶対純潔保ってるよね
むしろ滝壷とかの方がやる事やって肉つbおっと誰かきたようだ おやすみばいばい
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:09:07.76 ID:YKP7jnUo
ミシャカのフリゲか
胸が熱くなるな
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:36:48.55 ID:QAFvSQDO
あんなこと言っちゃうのに経験が無くてウブな麦のんかわいい!!
306 :セクション2 [saga]:2010/06/13(日) 00:43:07.43 ID:W4EQK9wo
>>304
違うよオリジナル 46億歳のヒロインが出る短編
本当はオリジナルやりたいの でもよっぽどでないとウケないからパパこうやって二次創作で練習しながら自力つけようとしてんの
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:43:32.74 ID:YKP7jnUo
麦のんだと!?
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:06:15.32 ID:VsxQ0EDO
滝壺は相手出来ちゃったからなあ。
今まで蓄えてきた知識をフル活用してそう。
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/13(日) 01:17:53.95 ID:W4EQK9wo
滝壷「北北西よりチンry
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:51:18.28 ID:9xw4dtIo
浜面「行くぜ・・・相棒」
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:52:51.89 ID:vEu.HWco
浜面「行くぜ・・・愛棒」
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 01:55:51.01 ID:AcQkkYo0
あいぼう……ラヴ・スティックか……
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:56:53.59 ID:vEu.HWco
徳島なつかし過ぎワロタ
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 08:04:30.86 ID:F7/29N.o
黒子がオナヌー時ミニミサカを肉壷に突っ込んでないのが不思議なくらい
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:09:21.03 ID:/Beol5M0
黒子なら能力使って

黒子「私の子宮の中にミニマムお姉様が!黒子とお姉様の愛の結晶がっ!ああぁん黒子イっちゃいますのおぉぉぉ!!」

とかやってそうなもんだがな
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 13:03:29.70 ID:pkcE8gYo
流石にド変態過ぎて引くわ;
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 14:15:33.27 ID:YKP7jnUo
美琴 みもーと 打ち止め
の私物が毎日消えていくんだろ?
そして3人がたどり着いた先には・・・
「「「「オーホホホホホホ ココカ ゙ヘヴンデスノー!!」」」」
「クールナ イモウトサマノ シマパンナンデスノー!!」
「ナラバ コチラハ チイサイ イモウトサマノ プリティーナ コドモパンツデスノー!!」
「ナンノ コッチコソ オネエサマノ シヨウズミノ ゲコタパンツニ ツツマレテネムルンデスノー!!」
「「「イヤ ソレハ ネーデスノ」」」
「ソレはわたくしのお姉様のわたくしだけが持っていて良いパンツですのーーーー!!!!」

「「「うわぁ・・・((ってミサカはドン引きしてみる))」」」
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 14:51:21.81 ID:ISnegwSO
全身ペロペロ舐めさせてるに決まってるだろ
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 15:14:18.62 ID:X/sU1TAo
全身口に含んでるかもしれん
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 15:17:06.14 ID:F7/29N.o
>>315
子宮の中にミニミサカを1000人くらいワープさせて妊娠、出産オナヌーとかやってそうだよな
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 15:35:19.96 ID:sMAvGSIo
>>314-320
おまえら黒子をどんなやつだと思ってんだよwwwwwwwwさすがにそれはねえよwwwwwwww











ねぇ…よ…?
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:42:08.08 ID:ISnegwSO
>>320
カタツムリワロタ
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 18:05:06.57 ID:imgauwM0
>>321
だwwwwよwwwwなwww
黒子はもっとこうさ、あのえっーと…あの……








なっ
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 21:13:40.11 ID:AcQkkYo0
もちろんこの>>1はミニミサカオナニーを書いてくれると期待しているよ
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:26:40.78 ID:sMAvGSIo
バター犬バター犬バター犬…

バターミサカ…?
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:03:55.63 ID:YKP7jnUo
ミサカの体液で作ったバターが売られると聞いて
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 02:39:35.79 ID:KLFGmpMo
ここには変態しかいませんよ?
328 :セクション2 [saga sage]:2010/06/14(月) 20:43:36.53 ID:DD6.rm6o
 ――一方通行は、『美琴』が雷撃の槍を放ったその一瞬で、とある仮定を構築していた。

 彼はかねてより御坂美琴に興味を抱いていた。
 『妹達』の素体にして第三位、最上位に程近い位置にいるはずなのに、彼女はあまりに汚れてなさすぎている。
 表通りを大手を振って歩けているどころか、一部ではアイドル扱いまでされている始末。その辺の無能力者に知ってるレベル5の名前を問えば、研究者でもない限りは9割方彼女の名前『のみ』を口にするに違いない。
 一方通行はその答えの影に隠れている、自分と彼女を除く5名の境遇を想像する。少なくとも自分の1割くらいは学園都市の裏舞台に関わっている、と分析する。
 最近親しくなった未元物質も、酒の席では相当ぼやいていた気がする。やれ暗部がどうこうだの、粛清がどうこうだの――プラントに就職して3か月もするのにいまだこんなコトばかり愚痴っているんだから、他の超能力者の処遇に付いても想像するにかたくない。
 つまりは超能力なんざ糞食らえ。そういう事だ。

 ……なのに、彼女だけがそんなしがらみの環の外でのうのうと青春を謳歌している。
 妬む気などさらさらない、なぜなら自分は『最強』であってしまったから。だが代わりに少しだけ、そんな脳天気オンナの中身を暴いてやりたかった。

『私に近づかないでくださいッッ!!』

一方通行(……くっだらねェ)

 だから、息をするように雷撃を操作し、空気中にでも放電してやろうかと演算を始めるのと並列させる形で、一方通行は彼女の雷撃を分析してやることにした。
 出力にして10億ボルト、まぁこれだけのじゃじゃ馬が制御できるのなら電撃姫と呼ばれるのにも遜色はない。ならばこういう形で――『敵』に向けて能力を行使するとき、彼女はどれだけの出力をこちらに向けるのだろう。
 10億ボルトで向かってきたのなら大した狂人だ。
 致死量で向かってきたのなら中途半端な偽善者だ。
 死なないように気絶させるくらいの出力ならばとんだ甘ちゃんだ。
 そんな事を考えながら一方通行は難なくその電撃のベクトルをねじ曲げ。

一方通行(……あァ?)

 やや戸惑の入り交じった表情を一瞬浮かべる。

一方通行(んだァ? このヘタレ電気は)

 測定結果は、データ上の1%にも満たぬ値。手加減を差し引いても、コイツの能力はテーザーガン……いやスタンガンとどっこいだ。
 こんな程度の電撃ならば、無作為放電だけしかできないヤツを勘定に入れるなら500人くらいは余裕でいるはずだ。判断するにコイツのレベルはざっくり見積もって3がいいとこ。

一方通行(つーことは……)

 可能性はすぐに思い当たる。一方通行は足元の、『たーまやー』ととんちんかんな事を言いながら割れたガラスの向こうを見ているチビ2人を見やった。
 元々この人形どもは『絶対能力進化実験』によってオリジナルから複製された存在。芳川も言っていたが『御坂美琴』のDNAマップは既にあちらの手の内にあるのだ。
 あの自己保身でしか動かないオンナがこんな、自分の神経を無駄に逆なでするような行為を行うとは考えにくいが、ならば何か他に自分の気づかないドス黒い謀略が絡んでいるのかもしれない。

一方通行(……はッ、こりゃうぜェ。愉快な事になってきちまったぜェ?)

-------------

美琴「わた……し……、何者……。超、電磁砲……?」

 一方通行は、いまだうろたえ続ける『御坂美琴のクローン』に近づき、耳元でこう囁いた。

一方通行「かわいそォになァ、実験途中で廃棄でもされちまったのか傀儡人形さンよォ……そォだな、仮にこう呼ぶのも悪かねェなァ」

一方通行「欠損機関(ハーフリアクター)ちゃァン。ボクちゃン『人形潰し(スポイラー)ってンだ、仲良くしよォぜェ〜?』」
329 :セクション2 [saga sage]:2010/06/14(月) 21:20:51.12 ID:DD6.rm6o
一方通行「……」

 ――と、ビシッと決めてやったつもりなのだが。

絹旗「また超めんどくさそうな顔してますね。両手に花なのに不満とか超何様ですか、いつもながら」

美琴「……その、状況がよくわからないんですけど」

ミサカα「読者に対するフォローですねさすがお姉様、とミサカは賞賛します」

ミサカβ「メタ発言は自重です、とミサカは諌めます」

 決めたやったつもりなのに。

絹旗「超ぼーっとしてないで早く歩いてください。せっかくの休日ですし、用も済んだみたいですし。だったらあなたには私と彼女に付き合う義務が超ありますので」

美琴「その……私は、特に何も」カァァ

絹旗「どうせその顔、スポイラーに何かされたに決まってます。超分かってます、多分この人はそういう菌を超まき散らしてるんです」

一方通行「……俺ァ一体、何をしてンだ」

 ……かたなしだった。
 左側にはゆったりとしたクリーム色のパーカーに狂ったように短い丈のデニムスカートを合わせた絹旗が、いつもと同じく喧々囂々と自分の一挙手一投足にケチをつけ。
 片や右側には、億千万のプリーツをあしらった黒いワンピースの上に薄手のカーディガンを羽織った欠損機関が、意味もなく顔を赤らめている。

ミサカα「超デートですよ、とミサカはマスターの台詞を代弁します」

絹旗「御坂さんも私も、超可愛い格好をしてるじゃないですか」

一方通行「お前はどォでもいいが、欠損機関の髪型は何の冗談だよ」

御坂「ぽにー……てーる」

一方通行「オリジナルは気が強ェって聞いてンだけどな。どォせこのチビガキに刷りこまれてンだろ?」

御坂「うん……。なんか、すごく似合うって……言ってました」

絹旗「『超電磁砲』だってバレたら超マズい事になりそうだ、って言ったのはスポイラーじゃないですか」

一方通行「……知らねェ」スタスタ

御坂「あっ……待ってください、スポイラー……」モタモタ

絹旗「はぁ……それにしても、やっぱり違和感ありますよね。『超電磁砲』のオリジナルって、超オテンバだって聞いてましたし。ミサカはどう思います?」

ミサカβ「お姉様はお姉様ですよ? とミサカは何を今更、と答えます」

絹旗「……あなた達の感性は、時たま超よくわかんなくなりますね」
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 22:10:33.88 ID:UdNLlHQo
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 03:58:36.01 ID:1lM1nMg0
リアクターがトラクターに見えた
332 :セクション2 [saga sage]:2010/06/15(火) 08:51:05.96 ID:1r.uHIEo
うん?

>>329の「御坂」は「美琴」に脳内変換してくれるよね?

それと

うおあああああああああああああああ重大な矛盾だしちまったああああああ

まぁいいや。原作の流れを関係ないところでもねじ曲げてしまおう、よかったねイカ娘
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 10:58:35.86 ID:jTbLCS.0
イマイチこの欠陥ちゃんの容姿が想像出来ないんだが・・・
打ち止めがちょっと大きい位って想像したら鼻血吹いた。
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 14:48:46.53 ID:2eVZxrgo
>>333
それは漫画に出てきたな…打ち止めの完成品みたいな妄想で。

でもきっとここに出てくるのは、御坂美琴そっくりなんだろう
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 15:18:31.48 ID:jTbLCS.0
>>334
漫画kwsk

つかそうか美琴に間違うんだから妹サイズか。
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 16:35:07.16 ID:2eVZxrgo
>>335
漫画版禁書の六巻に、打ち止めの妄想で出てくる。
まあ一コマだけどww
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 19:26:34.30 ID:jTbLCS.0
ちょっと漫画買ってくるわ!
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 12:37:24.99 ID:WOF.ZNg0
追いついた
小さい御坂が可愛すぎるwwww
339 :セクション2 [sage]:2010/06/19(土) 00:07:47.49 ID:ClD7poAO
すまん、今週はフリゲの方に集中させてくれ
あと小説の3・5・8・11・13・15・19巻だけ買ったんでちょっと絹旗と一方さんについて研究しとく。ここから大事なとこになるけん
セクションは5までやる予定。
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 00:16:57.76 ID:sLuiQ.s0
博多弁....だと!?
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 00:19:40.64 ID:Ze4Eaho0
大丈夫だ最近は張り付いてるスレが増えすぎて全裸が増えたから余裕だ。
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 00:39:17.01 ID:J2BbW4Mo
風邪をひくぞ、靴下だけは装備しておけ
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 01:32:17.88 ID:Ze4Eaho0
ネクタイと靴下は神士の嗜みだからな。

準備はぬかりない
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 01:32:30.31 ID:yw6C/PUo
禁書きってのニヤニヤ巻12巻を買わないとかかなりの猛者だな
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 01:45:24.99 ID:h.x2XtYo
>>339
すっごい中途半端だな一方通行が出る巻だっけか
346 :セクション2 [sage]:2010/06/19(土) 02:11:10.03 ID:ClD7poAO
そうそう。同人誌描いてもらうのに資料として外見くらい知っとけ言われて嫁に買わされた 拒否権はなかった
電極の構造とかってムック本にあるのかな
とりあえず一方巻の見逃しないか調べてくる
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 02:38:17.69 ID:yw6C/PUo
20巻は?
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 04:02:59.93 ID:pF2miIAO
>>339
必須追加で12・SS(13の後に読んで)・20、絹旗巻も押さえるならSS2も。14の一方さんは出番少なめで旨味が少ないからパスでも良いかも。

つか既にいくつか持ってたのか?
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 18:35:39.67 ID:U5PgK1.0
禁書、電磁の原作(漫画含む)を保管用・閲覧用の計50冊近く保有してる俺が通りますよっと
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 20:59:02.39 ID:V47RucIo
で?
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 22:09:27.23 ID:9vaxd8wo
使用用はないのか後ぶっかけ用は
352 :セクション2 [saga sage]:2010/06/20(日) 09:39:58.17 ID:oJqS8pgo
>>348
いんや。これが初めて 12巻は買ってたぽい 全部読み終わったからSS1・2買う
つーか原作ってマジで日常が束の間だな 読んでてなんか絹旗が可哀想になってきたぜ あんまり可愛いからって狙われるのはおかしい
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 10:31:33.47 ID:KlP.jro0
上条さんパートだと日常もそれなりにあるけど、暗部はねー
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 12:07:58.79 ID:uONC1g6o
暗部にとっては血と硝煙が日常風景だからね
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 12:59:42.17 ID:AxFFt.SO
俺にとっては精液とイカの匂いが日常風景だからね
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 14:38:38.55 ID:vlbaE0Q0
>>355
誰が上手い事を言えと言った。
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 15:13:58.65 ID:VM621aMo
何もうまくねえよ
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 23:01:04.47 ID:wLt1u42o
イカはうまいだろ
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 23:04:39.00 ID:IVOKYsI0
臭いぞお前
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 20:09:49.27 ID:4Ls6ano0
こっちに匂いがきたぞ
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 21:03:45.32 ID:P2paKASO
換気扇回すから巻き込まれ無いように気をつけろよ
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 23:49:44.59 ID:sLDBFd60
「と警告を受けたのでミサカはあべしっくぁwせdrftgyふじこlp'」グチョグチョ
363 :セクション2 [saga sage]:2010/06/24(木) 04:12:36.83 ID:iBXe4oMo
《第七学区中央部・ファミリーレストラン》

一方通行「……」

 馴れ合いはどうにも苦手だ、と一方通行は思う。
 エクステンションでごまかしているとはいえ、そこはクローンの容姿。見るものが見れば間違いなく超電磁砲だと誤解されてしまうのだろう。そんな事になれば面倒は目に見えている。
 せめてもの気遣いにと窓際一番奥の席を陣取ってやったはいいが、どうやらこの二人はそんな恣意を微塵も感じていないようだった。

絹旗「となると、研究所の事とかも超覚えてないってことですか?」

御坂「……そう、なるんでしょうか。研究所、というのは記憶がないのでなんとも……気づいたら怖い人たちに追いかけられていたので」

絹旗「逃走を続けているうちに疲れ果て、その林の中で超行き倒れてしまった、と」

御坂「うん……お役に立てなくって、ごめんなさい」

絹旗「御坂さんは超気にしないでください、これは私が暇つぶしの為だけに振っているネタですので。何かできそうなら力になりますけど、一応大能力者ってヤツですし、超不本意ながら……」

 向かい側の席で愉快に素敵に内容の無い話に興じている二人に一瞥もくれず、一方通行は頬杖をつき、全面ガラス張りの窓から外の様子を眺めている。

 絹旗はぺらぺら喋るのが本当にお好きなようで。大体人前で軽々とレベル4だなんて口にしたら周囲の注目も浴びちまうだろうに、このちびっ子はそんな事気にも留めない。
 おそらく自分の能力にそれだけの信頼を置いているのだろうが――窒素を操るだかなんだか知らないが――そんな物が何になるというのだ。
 ……と、彼は大能力をくだらないモノとして断じる。レベル5でさえ完璧とは程遠いってのに、ましてやそれ以下など、と。

 この時の一方通行は、既に能力という存在をほぼ見限っていた。自身が最強の能力者であるにも関わらず――いや、あるからこそ、と言うべきか。
 能力は万能などではない。
 触れた物体の物理運動に関わる、あらゆるベクトル――指向性及びスカラー量――の操作を可能とする彼の『一方通行』すらも、万能には遠く及ばない。

 例えば、ここに居る絹旗を用いて能力を発動した彼を殺すことは非常に簡単だ。
 能力など必要ですらない。
 閃光弾(スタングレネード)で目をくらませ、演算が乱れている間に9ミリ弾を好きなだけ撃ちこめばいいだろう。結局、彼の自動反射対象には生きるのに必須である『可視光』が含まれてはいないのだ。
 閾値を超える光量をフィルタリングしたならば大きな音でも鳴らせば鼓膜は破れる、それにも対応したならば高圧の純粋酸素を肺にでもぶち込む。
 要するにそれが『ヒトの考えた現実』である以上、穴を挙げれば枚挙にいとまがないという事。
 確かに彼の能力はモノを『安全・確実』に破壊することに特化してはいる。実際、過去にそんな目的で行使したことも何度かはある。
 だがそんな過去、破壊と血と硝煙がどうのこうのという中二病じみた妄想に浸り続けているよりも、ミサカを潰している方が何万倍も有意義だったのだ。同じ能力を使うにしても。
 だからこそ。

 ――どいつもこいつも、くだらねぇ。心の中で彼はそう、吐き捨てた。
 だが何よりもくだらないのは、『最もくだらねぇ能力者』である自分なんだろう。

一方通行「……はッ、ったくよォ……飽きもせずぺちゃくちゃ喋りやがって」

絹旗「おひとり様で超たそがれて何様のつもりですかスポイラーそれはそうとその態度私たちの事超馬鹿にしてますねよし殴ります今すぐ殴ります」

 そう、つまり。一方通行でなく、ただの人形潰し(スポイラー)で居られるこの時間は。
 彼にとって間違いなく幸せな時間――『日常』だったのだ。

絹旗「あれ、これでも手加減したんですけど。もやしすぎます超スポイラー、せめてサンドバッグの役目くらい果たしてください」

 ――たとえその日常が、女の子にフルボッコにされて素敵に愉快に気絶するような、そんな馬鹿らしいモノだったとしても。
364 :セクション2 [saga sage]:2010/06/24(木) 04:13:33.62 ID:iBXe4oMo
たとえ少しだけでも書けるときに書くのって社会人にとって大事じゃね おやすみばいばい
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 04:15:20.27 ID:V6iEvvso
おう、いいこといったな
おやすみ
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 06:52:29.97 ID:1nzbBqYo
絹旗は反射外設定してるのか…ゴクリ
367 :セクション2 [sage]:2010/06/24(木) 15:29:31.70 ID:TPov1YAO
一方通行は生きるのに必要な要素を反射していない。そして普通、人間は一気圧の純粋酸素を摂取しようとするといくらかもしないうちに酸素中毒で昏倒する。
しってるか?アメリカの宇宙船ではわざわざ0.25気圧の純粋酸素を使ってるんだ

つまり一方通行の自動反射適用外には、なくてもほとんど人体影響を及ぼさないアルゴン、二酸化炭素、ヘリウムなどを除いた空気の主成分、すなわち酸素と『窒素』が設定される必要があるんだ。

あとは……わかるな?
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 19:54:06.61 ID:qaGtS.SO
最愛は窒素
一方さんは窒素必要
即ち一方さん=最愛必要

つまりはこういう事だな
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 20:23:18.28 ID:2V9HHkko
>>368
天才現る
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 21:45:32.26 ID:m.CIEC20
あなたが神か
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 22:19:33.34 ID:OvuuNo20
最愛ちゃんいじめたいれす
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 21:04:25.61 ID:POFJ7rg0
>>371が一方さんにミンチにされたぞ!
373 :セクション2 [saga]:2010/06/26(土) 19:39:29.05 ID:Pap8z6Ao
今日ゆっくりだけど、深夜からリアルタイムでかく まぁ何レス書けるかわからんがつきあってくれ
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 19:53:29.52 ID:Z3lAc5s0
全裸で待ってます
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 20:25:21.16 ID:X9F/ngAO
リアルタイムで書くてなんぞwwwwwwwwwwwwww



超期待しつつ全裸待機
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 22:39:15.48 ID:RAZ/9Tko
書き溜めなしの即興だろ
377 :セクション2 [saga]:2010/06/26(土) 22:45:41.24 ID:Pap8z6Ao
 ここで絹旗と一方通行の力関係について付記しておく。
 「たかだかレベル4に過ぎない(統括理事会からすれば)」絹旗と、もっかのところアレイスターの計画のメイン因子のひとりである、文句なしに最強の能力者・一方通行。
 能力の純粋な出力に関して言うならば比べるべくもない、そもそも『窒素装甲』自体が『一方通行』の演算ルーチンを参考に開発されたデッドコピーのようなものだ。
 ではそこで、仮にこの二人に殺し合いをさせたらどうなるだろうか、という思考実験。結果は単純。

 ほぼ100%の確率で、絹旗最愛は一方通行を『虐殺』する。

 先程、能力の非万能性を語るために『能力を使用しない』絹旗を用いてみたが、この場合はそれ以上にシンプルな結末が予期できる。
 一方通行には自動反射、という機能が備わっている。
 無意識野において演算式を構築し、『生きるのに必須な要素以外のすべて』を皮膚に触れた瞬間自動で対象のベクトル量に-1の係数を付加しているものだが、ここが今回の実験における鍵となる。

 まず、『窒素装甲』はその名の通り、AIM拡散力場の影響で相転移性を抑えられた超高圧の窒素を薄皮のように身にまとう能力である。
 彼女はその『窒素』をインタラクティヴに爆縮及び爆散することで攻撃しているのであり、間違っても彼女自身の拳で攻撃しているわけではない。
 本来ならばこういった形で能力を行使する場合『右手は添えるだけ……』みたいなフリースローのノリで十分であり、それでも彼女が腕をブン回したがるのはこれはただ本人の気分的にソレっぽいから、だけなのだ。
 そして、何の因果かあるいは誰かの意志なのかもしれない。『窒素』は能力者・一方通行に開いた『穴』のひとつだった。

 知っての通り、あなた達がいつも当たり前のように吸っている空気は酸素:窒素≒1:3.9、加えて少々の不活性ガスによって構成されている。
 ここであなた達が抱きがちな誤解について解説する。我々人間は確かに酸素を摂取して生存しているわけだが、酸素さえあればいいというわけではない。
 酸素中毒というものがある。
 ある程度以上の分圧がかかった酸素は、長時間の吸入により身体の至る所に中毒症を引き起こす『毒物』とさえなる。
 スキューバダイビングに使われる『酸素マスク』の中身には窒素やヘリウムがふんだんに含まれており、また宇宙服内には『0.3気圧の』純粋酸素が含まれていることなど、特殊環境における酸素の扱い方から、その危険性はおわかりいただけるだろうか。

 一方通行が仮に空気中の酸素のみを摂取しようとしたとする。大気の79%を占める窒素はあえなく反射され、20%の酸素は我先にと彼の肺胞へと侵入していく。当然、1気圧で。
 こうなれば彼は最強を名乗るどころではない。3日もすれば手足のしびれが出始め、一週間もすれば指一本動かせない完全なる不具になってしまう。
 当然、学園都市最高の頭脳を持つ彼がそんな酸素の特性に無知であるはずがない。したがって、『酸素』の他に減圧剤として『窒素』も通行許可リストに入れざるをえないのだ。

 つまり、一方通行は窒素を反射することが、構造上できない。ゆえに、絹旗最愛は学園都市最強の能力者をいつでもどこでも、好きなだけ撲殺する事ができる。

 そして逆に一方通行が絹旗という超可愛い子にまかり間違って触れようとゲスな考えを持ったとする。っていうか既に何回かやりやがった。
 貞操観念の高く超可愛い彼女がそんなロリコンの汚らわしい手をどうにかしようと思えば簡単だ。窒素を固めればいい。
 一方通行がその『膜』をわざわざ操作しない限り、彼は俺の嫁に指一本触れることすらできない。そして操作する前に窒素パンチでフルボッコ。ざまーみろ。

 と、いささかオイタが過ぎたがこのように。対等な条件下に置いた場合、ほぼ『1手の差』で絹旗が勝ってしまうようになっているのだ。
 片や七人しか居ないレベル5の中でも、他を問題とせぬくらいの絶対的性能を誇る者。片やあまりに限定的で、ともすれば不便さばかりにじみでるような能力を持たされてしまった者。
 本来、比較にすらならぬような彼我の関係。
 ……だが、この二人の能力の相性は、そこに番狂わせを起こせるぐらいのものなのだ。

 ――そう。恣意すら感じる程に。

 だからこそ。



アレイスター「……なるほど。保険として用意してはいたが、意外なところでつながった」

 彼がこのような言葉を口にするのは、もはや必然ですらあったといえる。

アレイスター「箱庭の役者は揃ったようだね……プランC-28だ。彼らをそろそろ、揺さぶってみよう」

 実行装置は、変わらぬ微笑をたたえていた。このねじくれた樹形図の、その向かう先を見据えて。
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 22:50:06.77 ID:QfPr7tgo
だから>>1wwwwww
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 22:51:31.24 ID:w/kUESUo
いろんな意味で禁書っぽくていいじゃないかwwww
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:13:56.19 ID:9DgGHIAO
私怨が前に出過ぎてるwwwwwwww
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:25:31.46 ID:UtqgxcDO
仮に一方通行が学園都市で最強だとすれば、
必要以上の窒素の圧力変化、分子移動も許さないってことになるのかな?
そうなると最愛ちゃんの攻撃も通用しない…のか?

まぁ、このスレでは無粋でした。
スマソ。
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:25:53.38 ID:8wJsqsAO
ベクトルを操ってるんだから窒素を反射してるんじゃなくて自分へ向かってくる力のベクトルを反射してるんでしょ?
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:27:30.93 ID:EdoxlcSO
窒素の塊での打撃なんだから普通に反射したら良いんじゃね……?
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:33:36.12 ID:Obc34h60
仮に顔面(というより鼻の穴?)に「超窒素砲」みたいのが出来るなら一通さんにも効くだろうけど、
体表面に打撃なら普通に跳ね返せる気がしないでもない
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 23:36:46.47 ID:CcSuLSYo
妹のときみたいに最愛にぴったりくっつけばいい
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:38:59.67 ID:yZAaTA60
>>382>>383
お前らネタにマジレスしすぎだろ
このネタの正しい反応は>>378

ってことで>>1wwwwww
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:41:17.20 ID:UtqgxcDO
最愛ちゃんは一方さんにとってもはや窒素のように必要不可欠な存在ってことか……
もう反射設定から外れているのかもしれん。
俺も最愛ちゃんになら殺されても良いもん
388 :セクション2 [saga]:2010/06/26(土) 23:47:52.66 ID:Pap8z6Ao
「……なーにボーッと突っ立っちゃってんですか、遠慮しないで超入ってくればいいじゃないですか」
「いえ、その……なんだか申し訳ないなぁって、思っちゃいまして……」
 そう言ったきり、顔を赤らめうつむいてしまった御坂を多少無理やりにでも引っ張り、絹旗は今日の寝床に着陸した。
 第七学区辺縁部、ちょっとばかりヤニの匂いの染み付いたビルの9階にある個室サロン、一番奥のG号室。絹旗はこの部屋を、ここ一週間の寝床として利用していた。

「私としてはスポイラーのとこにあのまま置いておくほうが超ありえませんでした。ていうかスポイラーあんなナリで超無頓着ですよね、女の子二人も部屋に超泊めておいて何も起こさないヘタレさもさることながら」
「……その、優しい人なんじゃないんでしょうか?」
「ありえませんね、超ありえないです。私たち二人とも超可愛いのにあんな態度とるとか、多分スポイラーは熟女が好きなんですよ。わー、きもーい」
 するすると口をついて出る悪態。我ながらよくもここまでボロカスに言えるものだと絹旗は逆に感心すらおぼえる。
 ……と、御坂がなんだか居心地悪そうにしているので辣言の機銃掃射はしばしお休みする事にした。彼女はなんだか純粋っぽいので少し取り扱いに気をつけた方がいいかな、と考える。
 同じ清楚系でも裏にひどい電波が待ち構えている同僚とは大違いだ、滝壷は今どの方角から信号を受信しているのだろう。

「……ま、ホント気にする事ないです。ここ、個室サロンですし。カラオケボックスの延長みたいなモンですから代金超安いんですよね。あ、なんか飲みます? ……といっても……あちゃー、ヤシの実サイダーしかないですね。買い置き超忘れてました」
 冷蔵庫の中身を確認し、ペットボトルと使い捨てコップをひょいっと取り出した。
 本当はこのサロン、場所柄のせいもあって結構な頻度で不道徳な行為が行われているような、アンチスキルお墨付きの要注意物件のひとつだったりする。
 何のことはない、ラブホテルという名称が学園都市的にあまりにマズい為、表向きの名前だけ変えてつじつまを合わせただけの、実質同様の施設なのだった。
 テレビを付ければデフォでアダルトチャンネルにつながるようになってるし、浴室も妙に広い。おそらくは二人用という事なのだろうが、テレビの方はなんとかしてほしい。
 全く男って生き物は、あんなものを見てどうして喜ぶんだろう? 絹旗はそう疑問に思いながら飲み物を注いでいく。

「ヤシの実サイダー……私、好きですよ」
「あ、それは超よかったです。あれ試験販売品なんで、一部のコンビニでしか超手に入らないんですよね」
 ゲテモノぞろいの実験品飲料は、C級映画の鑑賞にも似ている。
 とりあえず飲んでみなければ分からないが、大抵は失敗する。それだけならやめときゃいいもんだが、たまにこういう奇跡を起こすからどちらもやめられない。
 ヤシの実サイダー発売当初は、なんたらのバオバブ味に次ぐヒット作が来たと驚嘆したものだ。

「……ふふっ、なんだか女の子同士だと……ちょっと緊張が解けますね」
 相当好きな飲み物だったのか、御坂は一気にコップの中身を飲み干すとごろんとベッドに転がる。

「そうですよ。困ったことあったら、スポイラーみたいな超ドSじゃなくてこの絹旗に相談してくださいね。女の子でないとできない話も超あるでしょうし」
「うん……頼りにしてるね、絹旗」
 素直な子だな、とそう思う。
 ……ちょっと、ずきんと心が痛んだ。
 それに比べて、私は一体どんな意地を。絹旗は隣にいる彼女に気づかれないよう、密かに唇を噛む。
 とりあえずはそれで、陰鬱な感傷は収まってくれる。あとはコレが、それ以上大きくならないのを祈るばかりだ。

御坂「……それにしても、面白いですねここ。色んなものがありますよ?」

絹旗「あ、あぁ……えっと、超……そうですね。はい、妙なモノばかりなので私たちには超全く用がないものばかりなんですけど」

御坂「絹旗、このピンクい輪ゴムみたいなのがはいったちっちゃい袋は何ですか?」

絹旗「わーっ! わーっ!」

御坂「あれ……この冷蔵庫、自販機にもなってるんですね。……絹旗、この3000円のモノって、何を売ってるんですか?」

絹旗「わーっ! わーっ!」

御坂「そうだ、絹旗。私……テレビとか見ても、いいですか? 記憶が曖昧だから、この街の情報を少しでも得ておきたくて」

絹旗「わーっ! 超わーっ!」
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 23:51:52.13 ID:9DgGHIAO
イケメンAAの上条さん「――皮膚呼吸って知ってるか?」
390 :セクション2 [saga]:2010/06/27(日) 00:04:14.84 ID:Iky.0Eco
>>381-384
『意識下の操作』ならば造作もないが『無意識の自動反射』は無理なんじゃないかなぁ
『無意識の自動反射』はあくまで『ベクトルに-1の係数を付加する』だけしかできないと、俺は解釈した

『窒素分子をフィルタリングし、閾値以上の窒素分子は反射する』という方法は
たとえば閾値fとした場合、気圧のベクトルF(F>f)を持つ窒素が来たら
fは通すがF-fだけ反射する、というのはどうもおかしいなって思うのでね

そんな器用な事ができるなら木原くンぱんちは『反射』ではなく『静止』で対応できるはず
まぁ、かまちーも結構能力描写に矛盾あるから、この辺の細かい事多分考えてないんだろうけど

でもさ、大事なのはあれじゃね?
最強の穴なし野郎の天敵は、何とちっちゃいおにゃのこでしたというシチュエーション
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 00:07:50.69 ID:NlWzoYAO
つまり……可愛いは正義ってことだな!
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 00:16:32.60 ID:93vol6SO
『必要最低限以外は反射』。これを全部意識して演算してるとすると
一方さん日の光が当たる所で昼寝してる時は寝ながら演算して余分な紫外線反射してる事になるな
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 00:21:30.16 ID:Cp1c.kDO
不毛な議論にレスさせてすまん(^_^;)
アレイスターまで出てくる問題になると、あまりに大事かなと思って言ってしまった。
最愛ちゃんに比較優位を持たせてあげたいのは間違いないね。
そもそも原作の設定が良くわからないのに反論して申し訳なかったm(__)m

394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 00:23:13.55 ID:Dz/yVYs0
全盛期の一方さんは大抵の反射はフルオートだった様な。違ったらスマソ。
でも

>でもさ、大事なのはあれじゃね?
>最強の穴なし野郎の天敵は、何とちっちゃいおにゃのこでしたというシチュエーション

これは良いよな。
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 00:28:35.25 ID:AQj2AYIo
一方さんにも穴はあるよ!よ!フヒ
396 :セクション2 [saga]:2010/06/27(日) 00:36:27.56 ID:Iky.0Eco
この辺の論争は穿ちだすと多分キリがないよな みんなの中にそれぞれ能力の解釈はあるわけだからな
単に設定を借りて好き勝手やってるだけの二次創作者の俺ごときが それをドヤ顔で否定できる立場になんかないもの

>>392
一方通行「zzz」

一方通行の中の人(紫外線きた、いっぱいきた!かけるマイナス1、かけるマイナス1、かけるマイナス1ィィィ!!うきゃきゃきょきぇくけェェ!)

一方通行の中の人(あはぎゃは!てめェ本体こらァ!光の世界で寝てンじゃねェぞ、演算メンドくせェだろが!)

萌えた。


さて、時間は流れるよ。

----------------

《8/7 19:32 学園都市バス環状三十八号線最終便「宝生機関・第五遺伝子医療センター前」付近》

ブォーン ヒダリニマガリマス ゴチューイクダサイ キンコン キンコン

一方通行「……くァ……」

ミサカβ「おねむですか、とミサカはあなたの顔をのぞきこみます」ジーッ

一方通行「……週末なンざ、いつもこンなもンだ」

ミサカβ「たくさんたくさん、潰してくれているのですね、とミサカは改めて尊敬の念をおぼえます」ピョイン

一方通行「だから何度言ったらわかるンですかァ? 俺ァてめェのサド根性を逃がす為に潰してるだけだ、てめェ等の事情なンざ知るかっての」

ミサカβ「男のツンデレは流行りませんよ?」ピコン

一方通行「あぁ、そォだな。よォしいっそ食うか、テンプラにでもして夜食に食ってやらァ。胃酸でカンペキに溶かされりゃ幾ら愉快で素敵な不思議生物も戻ってはこれねェだろ」

ミサカβ「そしてミサカはあなたの血肉となって駆け巡るのですね、とミサカはそれもひとつの幸せの形かと悟ります」バンザーイ

一方通行「……その、なンつーかよォ。あれだな……」

ミサカβ「……なんでしょう、とミサカは問いかけます」チョイン?

一方通行「尊厳って言葉、知ってっかァ?」

ミサカβ「……ミサカはこれよりミサペディアに接続します」

一方通行「もォいい。つーか悪かったよ、たかだか原価180円にそこまで求めンのも酷ってヤツだろォな、よく考えてみりゃァ」
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 00:37:21.93 ID:ErfDNRc0

★壁殴り代行始めました★
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壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!
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     ,/  ノ        ~ `、  \  壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
     `、  `ヽ. ∧_∧ , ‐'`  ノ   筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
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         `、.` -‐´;`ー イ
398 :セクション2 [saga]:2010/06/27(日) 00:58:49.94 ID:Iky.0Eco
>>392
全盛期の一方さんは紫外線は無意識の完全反射だよ。つーか可視光以外のレンジの電磁波は全て反射してるくさい

今気になって5巻見直したら『必要量以上の熱を全て反射してしまう』って描写があったな。焼けた鉄板素手で持って肉切るヤツ
器用な事できるんだな。この場合量子単位とか素粒子単位じゃなくて、熱エネルギーの移動という意味でベクトルを意識してんのかなこいつ
厳密に定義付けようとすればするほど矛盾が出てきやがるな、難しい
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 01:00:59.82 ID:yLd.dqo0
>>398
考えれば考える程矛盾が出てくるのはフィクションなんだから当たり前
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 01:05:19.48 ID:9RVmmDUo
なるほど、難しい話は正直さっぱりわからんが、

>一方通行の中の人(紫外線きた、いっぱいきた!かけるマイナス1、かけるマイナス1、かけるマイナス1ィィィ!!うきゃきゃきょきぇくけェェ!)

俺も萌えた。
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 01:13:31.76 ID:2MA5wFwo
地球の自転止めてそのエネルギーを地球上の自分の思った対象物のみに向けたりも出来るから、体表面の局所操作とか超余裕臭い
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 01:31:45.30 ID:rQsIAdMo
わざわざ地球の自転のエネルギーを取り出したってことは
単純にベクトルの大きさを変えることはできないのかな?
403 :セクション2 [saga]:2010/06/27(日) 01:34:25.63 ID:Iky.0Eco
ガシャコー ガシャコー

浜面「よーう、最強さん。今日も相変わらずプチプチやってるか?」

一方通行「はっ、言われるまでもねェな。浜面ァ、お前こそなンか久しぶりじゃねェか」

浜面「あれ!? 俺毎日いるよねここに!? つーか俺遅刻とか一回もしてねぇし、いやむしろ毎日顔合わせてるよね!?」

一方通行「悪い悪い。あンま存在感うっすィ〜ンで、意識してなかったわ」

浜面「ぐぬぬぅ! あぁ分かったよそれじゃあ俺だって言わせてもらいますけど! うっすいのはどっtアピャイ!!」ピシッ

一方通行「……あァ?」

浜面「ちくしょう、きったねぇなぁ! これだから能力者は! あーもう気にいらない事あればすーぐ攻撃だよもう、無能力者の人権はいずこ!?」

一方通行「いや、俺ァなンにも」

浜面「おぁ? じゃあ一体何が」

一方通行「……ほォ。へェ〜、ふゥン。……てめェ生意気にもナイト気取りってワケかァ? おっもしれェぐらいにくだらねェな」

浜面「おい、何一人で全部知っちゃってる神様的視点になっちゃってんの!? 俺置いてきぼりじゃね!? あぁもう、一体何がなんdアピャイ!!」ピッシー

一方通行「その辺で勘弁してやれや、クソチビ。一応コイツも人間なンだ、生きてンだから大切にしろよ」

ミサカβ「あの人に体躯の華奢さを指摘しないでください、あれで結構気にしているようですので、とミサカは警告します」

浜面「おぁぁ!? な、何だよ、まさかお前もミサカ遊びにっ……、なんつーか人の趣味にとやかくクチ出したかねぇけどさぁ、なんてーの? その」

ミサカβ「これ以上侮辱すると目ン玉刺しますよ、とミサカはミクロイーターMX(ゴム弾)を手に敵意を剥き出しにします」

一方通行「やめとけ。こいつは愉快だからいじってもいいが、いじめンな。なンかもう、可哀想なくらい雑魚だから」

ミサカβ「……わかりました。よく見れば彼に何かできるような気配は感じられません、放置しても構いませんでしたね、とミサカはあなたの申し出を了承します」ピョンッ

浜面「5cmのチビにまでバカにされた……ちっくしょーなんなんだよーっ! 俺だって本気出せば惚れたオンナの一人守る為にレベル5の一人や二人くらい……!」

一方通行「ま、妄想する分にゃァタダだから好きなだけしとけ。カンバンもらってくぜ?」

ミサカβ「……ふへっ」

浜面「なんだよその笑いはぁっ! ちくしょう、芳川サンに言いつけてやるーっ!」キンコンキンコンウィーン

一方通行「なンだ、結局アイツはただのアホかよ。……いやそれにしても、リフトのバック運転めちゃくちゃうめェないつもながら」

浜面「ちくしょーっ!! 運転技術だけはついてるのに能力開花しねぇーっ!」キンコン!キンコン!

浜面
404 :セクション2 [saga]:2010/06/27(日) 01:38:43.39 ID:Iky.0Eco
>>402
あれなんなんだろうな。ベクトル変換じゃなくって、完全にエネルギー転換の領域だよな。
元々厳密性のある設定が好きなおいらはその辺はちょっと考えるのをやめてしまった
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:16:50.67 ID:pOPu1uw0
ベクトルは力の大きさと向きの事だから、ベクトルを完全に制御出来るなら向きは勿論大きさも操れる筈。
アニメ見た限りでも、蹴る力の反作用をもぶつけても、精々倍になるのが限度の筈なのにコンテナ蹴りで凹ませてたし(あの体格の蹴りが倍になっても…ねぇ…)
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:17:45.02 ID:2MA5wFwo
地球の自転から対象物を置いてけぼりにした上で向きを変えた、とか?
それにしては威力弱すぎだったけどー

禁書の場合、登場人物が学生ということを度々強調するから、能力の使い方の発想だとかそれの元となる知識に戦力値は変化するのかな
電気系の中で単純出力では劣る部分のある美琴が総合でLv.5ってことから、
自分の能力で何が出来るだろう?という所謂パーソナルリアリティを上手く構築出来るかが全てなのかも

言い換えたら、作者の思うがまま、こまけぇこたぁいいんだよ!が地で逝ける
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:20:53.63 ID:POi9hHEo
美琴って出力でも断トツじゃなかったっけ

エレクトロマスターの神髄は応用性の高さだろう
世の中に電気の関わってない事象なんて存在しないんじゃね?
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:26:29.35 ID:2MA5wFwo
あり、出力の部分はひょっとしたらほかのSSでの設定だったのかも?
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:29:21.97 ID:POi9hHEo
あ、いや、ごめん
このSSでは5人は同等の出力の人がいたのね
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:32:03.77 ID:rQsIAdMo
>>405
1+1→2、 1+(−1)→2 は出来るけど、1→2は出来ないんじゃないかと思ってる
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:33:36.90 ID:w0jONGIo
美琴より麦野のが攻撃翌力高い
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:36:58.13 ID:cHCwViw0
ベクトルきっちり操り始めたらキック力は結構ヤバイと思うぜ
アニメは未見だからわからない(大変申し訳ない)けど、回し蹴りで考えると
・貧弱だけど、反動とか考えないで思いっきり蹴れる(一般人並?
・思い切り足を振る事で崩れるバランスを気にしないで良い(1.5倍
・蹴り出す足が地面を蹴る反動が倍(2倍
・当たった時の衝撃が倍(2倍
で六倍位の蹴りは出せるんじゃないかと一つ思ったり。両足飛び込み回転蹴りとかで1200万パワーキックとか
ま、六倍でコンテナがへこむかは謎だけどなwwwwww
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:39:57.66 ID:w0jONGIo
小石が蒸発するしな
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:41:14.10 ID:pOPu1uw0
あと気になるのは石蹴りだよな。あれもどうしてあそこまで加速できるのか分からん。遠隔操作って出来ないんだよね?
だとしたら足に接触してる間に、あれだけの加速をどうやってるんだろか…

ってこの談義は愉しいけどキリがないな。俺はボチボチ止めにして>>1を待って寝ますね。
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:42:36.43 ID:w0jONGIo
>>414
19巻でしてた
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 02:59:57.88 ID:vL9jyUo0
ふと思ったんだが、仕事中の一方さんは作業着着用なのか?
417 :セクション2 [saga]:2010/06/27(日) 03:02:05.65 ID:Iky.0Eco
とりあえずこのSSに限らずこれからおいらの書くだろう全ての禁書SSについて
能力では俺様解釈を貫くってことと あと魔術には全く興味ないこと
原作原理主義のひとには申し訳ないけども まぁ解釈を多少違えたほうが面白くなる話もあるってこった
面白い設定の為に話を作るよりも 面白い話を書く為に設定をいい意味でアレンジしていきたいなって思ってるよ
嫁がいじけたんでそろそろ寝る おやすみばいばい
418 :セクション2 [saga sage]:2010/06/27(日) 03:10:19.54 ID:Iky.0Eco
>>416
芳川「あら、キミ……バイト希望の人? あ、やっぱり。丁度良かったわ、支給品の制服が来たところなのよ」

芳川「キミのサイズに合わせたつもりだけど……あら、ぴったりじゃない」

芳川「そうそう、工場の構内は危険箇所がたくさんあります。出っ張りなどで腕を切らないよう、年間を通してその作業着を着ていただきます」

芳川「夏場だと暑いだろう、ですって? まぁ、そうね。でも大丈夫よ。事務所は冷房がきいてるし、私は涼しいから問題ないわ」

芳川「そうね、さしあたりこの塩飴をあげるわ。それから休憩時間ごとにきちんと給水を取ること。水分と塩分の補給は夏場の工場には必須よ?」

芳川「あなたの担当ラインはプラスチック射出成形だから、その関係上どうしても熱がこもりやすいの。8月のこの時期なら……そうね、45℃を上回ることはないでしょうから、安心してちょうだい」

芳川「はい、どうぞ。これであなたもプラントの一員よ、ふふ、社名の刺繍とかそれっぽいでしょう。そうね、ちょっとした洒落っ気よ」

芳川「(有)芳川工業へようこそ。歓迎するわ」
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 03:15:21.74 ID:AQj2AYIo
普通に喋ってるだけなのにえろいと感じてしまう俺は多分脳がやられてる
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 03:22:45.35 ID:9RVmmDUo
乙ー
45℃とかマジかあっちぃ
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 03:41:15.63 ID:2MA5wFwo
乙です
次回も楽しみだー
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 12:01:47.15 ID:Qp1KhTEo
>私は涼しいから問題ないわ

ぶっ飛ばすぞwwwwwwwwwwwwww
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 14:21:25.13 ID:CEoKFEDO
最愛ちゃん量産しようぜ!!
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 14:59:35.03 ID:KSX2loAo
必要以上の熱だって弾いてるんだから必要以上の窒素もはじけるんじゃないの
俺の中では必要以上の〜〜〜を弾くもデフォルト設定で弾いてるわ
425 :セクション2 [saga sage]:2010/06/27(日) 15:29:43.10 ID:Iky.0Eco
うん、5巻見たらそう書いてあるね
オッケー。じゃあそっちの設定に今から対応させてみる、今までの描写に矛盾がないように
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 18:39:00.13 ID:SmM0fWQo
>>414
遅レスだが
小石が制止するためには重力、遠心力、コリオリ、気圧等々が掛かってるわけで
蹴った瞬間にそれらをうまいこと、こう、ゴニャゴニャしたんじゃね
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 23:59:33.84 ID:Wgq6Jrg0
一方さんにとって最愛ちゃンは不足することはあれどもその逆はない
故に最愛ちゃンの纏った窒素も反射の対象外になる

と考えてみると矛盾点なンてどこにもないな
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 00:45:32.68 ID:psB6bJI0
>>427
途中から素が出てますよ一方通行さんwwwwww
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 00:48:40.97 ID:716JDIYo
>>427
つまり最愛ちゃん分が足りていないため反射するはずがないと
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 00:50:50.35 ID:Wu8WJVAo
慢性的に欠乏してるんだろ
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 01:53:00.10 ID:2CQpEYDO
原作再現一方=なんでもできる



弱点は敵補正
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 06:00:27.39 ID:cMWGH5Q0
まァ学園都市の第一位様が大能力者ごときに負けるわけねェだろ
433 :セクション2 [saga sage]:2010/06/28(月) 08:29:11.88 ID:HfHvkAso
みんなは【一方通行】をどのように認識しているのだろう

《思考実験》
(全て、初見の相手に「不意打ち」された場合。つまり『操作』ではなくデフォ設定の『自動反射』と仮定)
i)思念攻撃に対しては反射可能か?
ii)AIM拡散力場に直接干渉する能力は防御可能か?
iii)1気圧の空気を血管内に直接空間移動させた場合はどうなるか?
iv)AIMジャマー、キャパシティダウンは有効なのか?無効ならば音波に関する許容設定はどのようにされているか?
v)閃光弾を目の前で炸裂させた場合、どんな反応を示すか?
vi)『反射』を行使できる能力者に殴られたらどうなるか?
vii)ゆっくり温泉につかってる間に水鉄砲撃たれたらどうなるか?
viii)『等速運動』など、一定のベクトルを持つことが前提の能力者に攻撃されたら?
ix)逆に完全にランダムな動きをしつつこちらに向かってくる物体をぶつけたら?
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 09:42:27.34 ID:C1pCfAEo
第五位の能力も反射って原作でどっかに書いてなかったっけ?
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 10:52:08.25 ID:fETKmmgo
ベクトルとかはあくまで物理的な力とかだから
心理掌握とかは無理じゃね・・・?
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 12:58:14.53 ID:2CQpEYDO
>>435
そういうのも可能ってどこかでみたような気がする
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 13:37:32.76 ID:XtqLh6AO
あやふやな情報ばかりだなw
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 14:24:12.22 ID:TPB9FUAO
なんらかの指向性があれば全部操作可能だと思ってる
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 14:37:15.55 ID:8tCgrkSO
超能力による精神感応の仕組みがわからんからなぁ
木山戦で御坂が一時的にできたような、他者との脳波リンクによる読心(および脳波を弄る事による洗脳)が原理なら反射可能だと思う
あれもMNWみたいに電磁波を利用してたはずだから
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 17:15:58.20 ID:aH0S0y.o
超今更だけど,窒素だけ反射しても酸素中毒にはならない

あれは酸素分圧が高すぎるからなるんであって,酸素分圧は単位面積に飛び込んでくる酸素の量なわけだから
マクスウェルの悪魔さんが窒素だけを反射しても分圧は変わらず,結果中毒も発生しない

でもそれと>>1のSSはなんの関係もないし,そもそもフィクションなんだからどうでもいいんじゃね?って話
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 17:31:45.63 ID:Goa3YbI0
議論スレじゃねーんだから少しは自重しろよ
442 :セクション2 [saga sage]:2010/06/28(月) 17:48:51.67 ID:HfHvkAso
>>440
イメージとしては、反射膜内に侵入する酸素がマクスウェルの悪魔的なあれでより分けられた結果、より低い密度の場所に『酸素だけ集中する』ことによって純粋酸素1気圧になるよって事なんだけど、そこまで説明しないと駄目だった?

>>441
スレの流れとしては別にいいかなって思う、考察とか結構楽しいし
ただねぇ、あんまりこういうの議論されると、伏線とかどんでん返しとかミスリードとか色々用意してたのがネタバレ食って台無しになるかもしれないな
『アレイスターが一方通行の能力を誤解している』とか『地の文で既に一方通行は嘘をついている』とかそういうのやりたいんだけども
おまいらの言うとおりにしようとするとだんだん身動きが取れなくなってきて困ってきた
とりあえず『俺設定全開』だと言う事は理解してほしい 基本的に原作で言及されている描写についてだけは遵守するから、それで許して? ね?
443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 17:50:54.30 ID:C1pCfAEo
>>442
俺も内心そう言うと思ってました///
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 18:00:29.72 ID:Kgcp3IDO

こまけェこたァ

          (;;;;:::::)
        (;;;;;;;;:::::::::)
       (;;;;;(;;;;;;:::::);;:::)
      (;;;(;;;;;(;;;;;:::);;:::);::)
     (;;;;;(;;;;;;;;(;;;;;:::);;:::);;::)
    (;;;;;;;;(;;;;;;(;;;;;:::);;:;;;::);;:;;:)
        ヾ|i l i i l;|ソ
         |i l i i l |
         |i ( ゚Д゚)っ < 木にするな
         |i (ノ l !,|
         人从从入
          ∪∪
445 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 18:04:55.22 ID:aH0S0y.o
>>442
そーいうことができるんであれば反射膜の容積を調節して分圧下げることも余裕でしょう
あるいは表側とは行き来しないように窒素を中に詰めとけばいい

というか,一方さんって反射膜は体表から離れてるの?
よく憶えてないけれど
446 :セクション2 [saga sage]:2010/06/28(月) 18:19:39.97 ID:HfHvkAso
>>445
原作で詳細言及されてない事だから俺解釈で言うぜ? 『>>442の方法で自動演算式を設定していた』から。つまりこういう設定だから。
要するに彼の場合、基本的に本人が想定していない、システムの穴をつく手段で不意打ち攻撃されたらNGなの
意識的な操作ならおそらく万能なのだろうけど
『あー、こんな風に攻撃されることもあるんだな』って彼が思ったなら>>445に対応した計算式を構築するだろうね

このSSの一方通行は、そんな自分の能力の不完全さを知った上で、能力に対する執着をなくしている
『できない』じゃなくて『やらない』という可能性も考慮に入れておいてください

反射膜は体表面と同一との描写はあるが、アニメでは演出の都合上ATフィールドみたいになってる
447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 18:30:10.85 ID:svbujoU0
スレチだばか
議論は禁書本スレでやれよ
448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 18:30:57.50 ID:9631weYo
俺設定を明記しとくと変な議論が起きないかも
449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 18:31:10.56 ID:svbujoU0
と思ったら作者様じゃないすか!
失礼o rz
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 18:33:23.57 ID:L7nh1o6o
ワロタww
451 :セクション2 [saga sage]:2010/06/28(月) 18:38:51.09 ID:HfHvkAso
因果なもんやね 設定の空白にメスを入れようとすると議論になっちゃうからなぁ
とりあえずちょっと今までのプロットを改変してみるよ
452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 18:44:28.94 ID:C1pCfAEo
とりあえず面白ければ細けぇ事はいいんだよ
453 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 19:04:44.44 ID:ohPEJcAO
ああ、やりたいようにやってくれ
正直最愛ちゃんが可愛いけりゃそれでいい
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 20:55:06.84 ID:I.e0B2SO
ていうか、窒素議論の始めらへんの時には本スレでも窒素議論してたからな。
それも少なからず関係あるんだろう
455 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 02:56:44.81 ID:oN.cCEAo
絹旗は超かわいい
それだけ理解できればいいじゃないか
456 :セクション2 [sage]:2010/06/29(火) 05:01:21.23 ID:PljJzQAO
そうか絹旗って超可愛いし、一方通行の能力ごときがきくわけねぇよな
ごめんなおまえら、なんかパパ難しく考えすぎてたよ
可愛いは正義って事忘れてた
457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 06:12:26.09 ID:RYgrecoo
ごときわろたwwwwwwwwwwww
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 07:52:56.14 ID:MXloHfQ0
ぱwwwwwぱwwwwww
459 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 09:09:53.01 ID:kPqvi.so
いや、このスレどういう方向に進んでいるんだよ……
一方通行を貶める必要性はないだろ。
絹旗を愛でるためだけのスレなのここは?

設定にこだわりすぎてやけっぱちになるくらいなら
議論すべきではないと思う。
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 09:11:49.16 ID:RYgrecoo
みしゃか(プチミサカ)愛でるスレだろjk
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/29(火) 09:14:51.11 ID:T6YDNuo0
ネタをネタと(ry
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 10:50:37.14 ID:oBOkUBco
もう面倒だから全員強けりゃーいいんだよ
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 11:32:04.58 ID:Wn3hZAco
可愛いは正義
∴プチミサカ最強
464 :セクション2 [saga sage]:2010/06/30(水) 08:22:36.55 ID:ZOHMg0Eo
カチャン ジジッジコッ カチャン

一方通行「……はい、終了ォ」

垣根「おう。今日は早いな、モヤシ野郎」

一方通行「あン? 余計な世話だメルヘン野郎」

垣根「だってよ、お前いつも休憩所でコーヒー飲んでから帰るじゃねぇか。……何かあったのか?」

一方通行「……べっつにィ?」

ミサカβ「とある少女からメールを受け取ったのです、とミサカは報告します」

垣根「……オンナ? ……お前が?」

一方通行「……っせェ」

垣根「被ってるくせに?」

一方通行「よォし今からライン入るぞすぐ入るぞ、ちっと残業だ。てめェを設備に突っ込ンでぺしゃんこにしてやンねぇとな」

垣根「なら俺はお返しに、今晩帰る前に設備に異物詰め込んでやる。設備に常識は通用しねぇ、スイッチ入れたらお前の脳みそ飛び散っちまうかもなぁ!」

一方通行「……」

垣根「いや悪かった、マジでホーケーだとは思わなかったモンでよ。許せよ」

一方通行「その話はやめろ、俺ァてめェみたいに色ンなモン捨てちゃいねェ」

垣根「っは。キャバクラ行くくらいで色んなもん捨てるとか、童貞じゃあるまいし」

一方通行「つーかあのキャバクラ危ねぇだろ、てめぇの知り合いが居るっつー話だが。写真見てもありゃァどォしても」

垣根「……ま、色々あんだよアイツにも。……で? うまく話逸らしたみたいだけどよ」

一方通行「何の事だか」

垣根「ここに一台の携帯がある」

一方通行「……あン? ……って、おい! こらてめェ、いつの間に!」

垣根「会話のドサに紛れて引っこ抜くなんざ、未元物質すら使わねぇでも朝飯前なんだよ……っと」カチカチ

一方通行「っらァ!」ヒョイッ

垣根「っは、必死だな」
465 :セクション2 [saga sage]:2010/06/30(水) 08:36:06.71 ID:ZOHMg0Eo
一方通行「……ったく、油断も隙もねェっつの。遊びてェンならあのドレスの女でもヒィヒィ言わせてろや」

垣根「だからアイツはそんなんじゃねぇよ」

一方通行「ちっ……もォいい、行くぞクソチビ。バスの時間だ」

ミサカβ「いざ自宅へ、とミサカはあなたの肩に飛び乗ります」ピョイーン

垣根「ったく、つれねぇな」

一方通行「馴れ合いなンざ真っ平なンだよ」

垣根「言ってろ」

一方通行「……けっ」スタスタ

垣根「……あー、聞き忘れてた事が一つあるんだが」

一方通行「まだ何かあンのかァ?」

垣根「『チビガキ』に手ぇ出すのはマズいだろ、チビでガキなんだからよ」

一方通行「……て、っめ」

垣根「……」ヒラヒラ

ウィーン ガシュー

一方通行「……ちっ」

ミサカβ「手を出すのですか、とミサカは尋ねますが」

一方通行「出すわきゃねェだろ」

ミサカβ「……あなたの本心はなかなか理解に骨が折れます、とミサカは呟きます」

一方通行「あァそォかい。180円に理解されてたまっかよ」

ミサカβ「ゆっくり理解していこうかと、ミサカは思っています」

一方通行「余計な世話だ」

ミサカβ「もしかして、好意を向けられるのに慣れていませんか?」

一方通行「……」

ミサカβ「……」

一方通行「……はァ。……ガラじゃねェンだっつの」
466 :セクション2 [saga sage]:2010/06/30(水) 08:56:55.77 ID:ZOHMg0Eo
《8/8 9:12 第七学区・個室サロンG号室》

ミサカα「ぴるるるる、とミサカはメール着信をお知らせします」

絹旗「あ、きましたね」

御坂「……あの人からですか?」

絹旗「仕事終わったらメール超よこしてください、って言ってあるんですよ。今日は週末ですから」カチカチ

御坂「あっ、じゃああの人とまた三人でお出かけですか? 楽しみだなぁ……」

絹旗「外に出たらマズいところもあるし、なかなか遊べませんからね。超退屈でしょう?」

御坂「ええっと、そんなことないですよ!?……シベ超、ってのが面白くって……」

絹旗「ほほぉ。さすがは超御坂、私の見込んだとおりですね。送、信と」ピッ

御坂「えへへ……絹旗さんが居ない時なんかに、こっそり。でも一体何してるんですか? 学校とか、ないみたいですけど」

絹旗「まぁ……ちょっと、超ちょっとした事ですよ」

御坂「……?」

絹旗「それより、今日どこ行くかプラン練りませんか? あのスポイラーの事ですから、どうせ『どこへでもいきゃいいだろがー』って言うに超決まってます、主体性がないんですよアイツ」

御坂「ふふっ……確かに、ちょっと投げやりかもしれないですね」

絹旗「今度槍でも投げといてやりますね。脳天に超ぐさーっと……って、ん?」ブブブブ

ミサカα「ぴるるる、とミサカは通話着信をお知らせします」

絹旗「わ、わ、かかってきた……超どうしましょう、わ、え、ちょっとちょっと……」

ミサカα「相手はあの人ではありませんよ? とミサカはたしなめます」

絹旗「……あっ」

御坂「……?」

ピッ

絹旗「はい……ていうかメールでも良くなかったですか、……え、緊急で? はい、はい、分かりました……あーもう、分かってますよ。全然嫌がってないですって、大丈夫……麦野は超どんと構えてればいいんですって」ピッ

御坂「絹旗さん?」

絹旗「……ごめんなさい御坂。私、ちょっと用事ができてしまいましたので、スポイラーにはよろしく言っておいてください。ミサカ、スポイラーの方に連絡よろしくお願いしますね」ガチャッ

御坂「……行っちゃった」
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 09:06:38.92 ID:nwGMPpMo
来てたがんがれ
468 :セクション2 [saga sage]:2010/06/30(水) 09:24:56.72 ID:ZOHMg0Eo
《8/8 10:15 第七学区中央部・カフェ『Stella-Mirage』》

一方通行「……夜勤明けにワザワザ呼び出しておいて、あのガキ……あーあー、ふざけてンですかァ?」

御坂「あんまり怒らないであげてください……」

一方通行「てめェにゃ全然怒ってねェよ。……ま、よっぽど外せねェ用事に当たっちまったか」ズズーッ

ミサカα「会話の内容は傍聴していますが聞きますか、とミサカは尋ねます」ピコン

一方通行「バカかてめェ? ガキにもプライベートってもンがあンだろ、俺みてェなのがずかずか乗り込ンでいい領域じゃねェ」

ミサカα「侵入は禁止ってなぁ、というやつですね、とミサカは理解します」

一方通行「……てめェばっかりが触れてもいいっつーのは真っ平なンだよ。俺ァ卑怯者なンかにゃなりたかねェ」

ミサカα「ということは、アレはやめたんですか、とミサカは問いかけます」

一方通行「あァ? どっかの誰かさンがすぐ頭に乗っかってくるンで、わざわざカットしてやってンですけどォ?」

ミサカα「あなたの髪はこれで結構もふもふで居心地がいいですよ、とミサカはごまかします」

一方通行「……ったく、うっとォしいったらありゃしねェ」



ミサカβ「何かあいつうちのマスターに向かって調子乗ってませんか、とミサカは笑顔で同意を求めるのですが」

御坂「そうなんですか?」

ミサカβ「うわー使えねー、とミサカはお姉様に呆れのひとつも口にしたいところですがここはミサカの器量でぐっとこらえます」

御坂「……でも、こういう時間。いいですね」

ミサカβ「……お姉様」

御坂「私には記憶とか、そういうのがありませんから。なんだかこうしているだけでも、すごく新鮮です」

ミサカβ「ミサカは……いつでもお姉様の味方です」

御坂「ありがとうございます。……と言っても、私は『超電磁砲(オリジナル)』ではないんですけどね」

ミサカβ「仮にそうであっても。……なんだかよくわかりませんが、ミサカの中にもちょっとした感情が生まれつつあるのです、とミサカは素直な心境を吐露します」
469 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 09:35:43.93 ID:H5VZpkDO
なんつー時間に投稿してんだ
470 :セクション2 [saga sage]:2010/06/30(水) 09:47:29.24 ID:ZOHMg0Eo
御坂「聞いても、いいのかな」

ミサカβ「まだ一週間ほどですが、こうやって3人と2体で会うようになって。それが当たり前になったのです、とミサカは切り出します」

ミサカβ「……当たり前ならそれでいいんですが」

御坂「?」

ミサカβ「失うのが怖いんです、とミサカはコーヒーフレッシュに腰掛けます」

御坂「……そう、だよね」

ミサカβ「形あるものはいつか壊れる、とミサカは聞いたことがあります。いつまでも気だるい日常を過ごせるのが理想ですが、時間は寝ても覚めてもただ無為に過ぎるものだ、とミサカは知ったふうな口をききます」

御坂「私……こんな日常がずうっと続けばいいな、って思ってる」

ミサカβ「……それはミサカも同じです。何もなく幸せのうちにめでたしならばこれ以上素晴らしいことはありません、とミサカは少し顔を伏せます」

ミサカβ「それでも、ミサカにはこの『当たり前』がどこかいびつなモノに見えてしまうのです、とミサカは呟きます」

御坂「……そっか」

ミサカβ「……こんな小さなミサカに、この場所を守れるチカラはありませんから。だから怖いのです、とミサカはうつむきます」

ミサカβ「こんな思考が浮かぶのも、少しミサカは恐れます。……2回も踏まれたからでしょうか?」

御坂「……えっとね」

ミサカβ「はい、とミサカはお姉様を見上げます」

御坂「あなた達より短い記憶しか持ってない私には、正直あんまりよくわからない話でした……けど。一個だけ、間違っているところがあります」

ミサカβ「違うとは、とミサカは先を促します」

御坂「……『3人と2体』じゃないですよ」

ミサカβ「……」

御坂「私、絹旗さん、彼、あなた達。……『5人』じゃないですか、どこからどうみても」

ミサカβ「……」

御坂「どうか、自分を卑下しないでください」

ミサカβ「……お姉様」

御坂「……ごめんなさい、しんみりさせてしまったようで。……よかったら飲みますか? 私のカフェラテ」ズイッ

ミサカβ「お姉様はミサカを溺れさせたいのですか、とミサカは問いかけますが。……。
     ……ここはあえて、このフレッシュの空き容器に注いでいただきましょう、とミサカは提案します」
471 :セクション2 [saga]:2010/06/30(水) 09:48:58.70 ID:ZOHMg0Eo
>>469
パパ夜勤明けなんだよ別にニートとかじゃねぇよ

寝る おやすみばいばい 今日辺りでフリゲのシナリオ終わるから少しだけペースうpできるかもしれん
472 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 10:24:43.96 ID:DVQPtzko
乙である
絶賛ニートでごめんなさい
473 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 10:47:23.03 ID:H5VZpkDO
俺もニート、ごめんなさい乙
474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 17:15:54.25 ID:e27ekq20
ミサカたちが可愛い過ぎる・・・

実は俺もニーtプニュイ!
475 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 19:32:10.70 ID:r/HZCAU0
ぷにゅいれ!!!
476 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 19:41:36.57 ID:Cq9U.rAo
コーヒーフレッシュの空き容器でカフェラテ飲むぷちみさかテイクアウトしたい
477 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 00:09:21.86 ID:WP3H0iAo
外野が言ってるのも俺設定なんだから作者がいちいち気にしてんじゃねえよ
落書きなんて好きなように書け
478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 15:50:41.84 ID:GCdp/wSO
オナニーだ、周りは気にしなくていい。お前の好きなようにしろ
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/02(金) 09:12:31.95 ID:PXNjEUAO
投下無しか
嫌になったのかなぁ…
480 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 09:20:57.29 ID:py3JkYko
たった2日でこないとかどれだけ頭ゆとってんだよ
481 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 15:39:28.77 ID:QlL02QDO
毎日投下しなくちゃいけないというルールはない
結局、気長に待つしかないってわけよ
482 :セクション2 [sage saga]:2010/07/04(日) 20:43:57.82 ID:X78If/Eo
今週末は6時間くらいしかお休みがないので更新おやすみ 残業のない平日に書く
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 22:28:31.78 ID:231DUyko
はあく
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 22:49:39.96 ID:lPecTb6o
がんばって
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 00:58:14.83 ID:/HN/TkAO
待ってるぜ
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 21:07:46.98 ID:tY1RNLw0
さあ今日は来るのか?来ないのか?
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/08(木) 15:58:54.60 ID:WfktH6AO
今日か明日には来ると良いなぁ
488 :セクション2 [sage saga]:2010/07/08(木) 22:43:31.14 ID:uILxO6Qo
明日、期日前投票から帰ってきたら書くね
明日でセクション2終わらせる。多分
489 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/08(木) 23:05:07.72 ID:thkI7NIo
ok期待してるぜ
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/09(金) 23:45:50.54 ID:RxScMXA0
そろそろ今日が終わる
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 00:02:42.32 ID:hbv5HwAO
寝て起きたら投下されてる事を祈る
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 00:28:00.43 ID:0uItD16o
寝るまでが今日という言葉があってだな
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 07:30:54.18 ID:8RHpbQDO
セクション2が終わったらついに最愛ちゃんの…
494 :セクション2 [sage saga]:2010/07/10(土) 12:29:21.89 ID:FvtqAwUo
まだ寝てないから今日です。。。
ちょっと出かけてくる
帰ったら書くね
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 13:19:02.25 ID:Jqh./MAO
服脱いでまってる
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/10(土) 21:38:22.22 ID:IxUqfIIo
早くしないと>>495が風邪を引いてしまうぞー!
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 03:51:25.67 ID:yFaRMIM0
おはようwwwwwwwwwwwwwwwwお前ら
日曜になったけど?
498 :セクション2 [sage saga]:2010/07/11(日) 04:02:02.22 ID:z4UiWxIo
待って! 工場でウィンウィン始めて以来初めての3連休なんだからもっと余韻に浸らせて! ごめんほんとごめん!
月曜日までには絹旗のアレまでやるから あさってまで全裸で居て!
499 :セクション2 [sage saga]:2010/07/11(日) 05:02:20.93 ID:z4UiWxIo
絹旗「……やーやー皆さん超お待たせしてしまいまして、申し訳ないです」

滝壺「……うん」

フレンダ「ほら、あんまり絹旗が反省してないってんで、さすがの滝壺も怒り心頭ってわけね」

滝壺「……脳が沸騰するのも、多分悪くないよフレンダ」

フレンダ「そんな事より、結局缶詰をレンジに入れたら大変になるって、さっき話の真相が聞きたいんだけど滝壺?」

滝壺「電波はね、浴び続けるとちゃんと中まで染み渡ってくれるよ。だからフレンダも安心」

絹旗「うぁ、相変わらずの超未成立会話ですね」

フレンダ「心が通じ合ってるから、言葉の内容にさして意味なんか無いってワケよ」

麦野「どうかしらね。声のちっちゃい滝壺ならともかく、アンタのその金切り声だけが響いてたらそのうち救急車呼ばれちゃうわよ」

フレンダ「あっはぁ。言うね麦野、じゃあ今晩は思う存分鳴かせてあげようじゃないの。ふっふー」

麦野「……だから、そんな汚い言葉を公然と叫ぶんじゃないってのっ」

滝壺「むぎの、照れてるね」

麦野「っだーっ。……アンタまで私をからかってんのね、もー……なーにが楽しいんだか」

絹旗「そりゃそうですよ……っと、私はパンフを超広げながら口にします」

ミサカダウナー「これでいてマスターは乙女ですから、とミサカは本人に代わって告げます」

麦野「代わってんじゃねー告げてんじゃねーあんま電波言ってると焦がしちゃうわよテメェ」

ミサカダウナー「そんな愛の形もある、ということをミサカは十分理解していますので」

絹旗「……まぁ、ミサカを持ってる時点で麦野の超負けですねこれ」

麦野「ったく……ん? そういえばあんたのチビはどうしたのよ」

絹旗「あ、それなら今日は……あ」

絹旗「えっと、その……ちょっと部屋に置いてきてしまって」

麦野「ふぅん。コイツと比べて結構素直そうな子だし、今度こそ交換してもらおうって思ってたんだけどねぇ」ツンツン

ミサカダウナー「ミサカはきちんと素直ですよ? マスターをからかいたいという気持ちを全力で表現しているではないですか、とミサカはあう、脇腹つつくのやめてください」

フレンダ「いやー、さしものフレンダちゃんもびっくりなワケよ。まっさかあの女王・麦野がこんな子供向けのおもちゃにハマるなん(ガタン)……あ、はい、ゴメンね? 麦野?(ジジジジ)だからちょっと、ね? 落ち着こ?」

滝壺「みさかから微弱な電磁波を感じる……」
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 05:26:12.85 ID:1pXNi92o
来てたwwktk
501 :セクション2 [sage saga]:2010/07/11(日) 05:40:19.58 ID:z4UiWxIo
「さて、ドリンクの要る方は他には超ありませんか?」

 一応聞いてはみるが、まぁ返事をする者は居ない。
 ファミレスでダベり始めて2時間になり、メンバーのテンションも完全に小休止といったタイミング。

「きぬはた、もうお腹がたぷたぷだよ」
「ちょ! 滝壺はそんなところでおなかを超めくったりしないでください! 一応ここは公共の場なんですからっ」
「でもフレンダは部屋に帰ったらすぐ脱ぐよ?」

 と言ってもさして何が変わるわけでもない。滝壺はいつもの通り何かを受信しているようだし、

「そりゃあだって、誰かが見てるわけでもないし。結局はさ、真夏にこんな格好とかやってられないワケよ常識的に」
「……同性だからソッチの面でとやかく言うつもりは無いけど。アンタの場合は服と一緒に仕込んだモノまで放置するから危なっかしいったらないわよ」
「でも結局さぁ、汗かいてたら火薬がしけっちゃうじゃん?」
「いいわよ。なら今度その火薬ごと危険物の日に捨てといてあげる、アンタの服をね」

 フレンダも麦野も持ち込みの物品(缶詰および弁当)を既に処分して、頬杖をつきながら他愛もないツッコミ合いに明け暮れている。
 そして絹旗は、今度一方通行と見に行ければいいな、と映画のパンフレットを入念にチェック。4人が2時間滞在して、会計は未だに1200円にちょっと色が付く程度。
 一般的に見ればひどい客ではあるが実際はそうでもなく、不定期に指定席を陣取る美少女4人組がいると言うことでナンパ目的の連中が入れ替わり立ち代り入店するせいか、むしろ客足的には結構ありがたい存在なのであった。
 もっとも、招き猫代わりの彼女に寄せられた蝿か何かが彼らの目的を達する事は皆無なのだが。それほどに彼女らの男のあしらい方は鬼畜である。丁度今、ひとりの男が彼女らに近づいてきたので少し解説してみよう。ちなみに俺である。

「……」
「……」
「……」
「……」

 ――言葉だけでは分かりにくかったので、状況を描写してみる。
 まず麦野は鼻息も荒く近づいてきた男に一瞥すら与えない。完全に意識からシャットアウトしている。
 滝壺は何も言わず、ただ男の目をじいっと見つめている。汚れのない瞳だが実際、その時の彼女は「彼の顔がもしも馬的な何かだったら」という想像に没頭しているだけだった。
 フレンダはグラスを男に差し出している。つまりハーブティー(ローズヒップ以外ならやり直し)を入れてこい、という無言の意思表示であった。
 絹旗に至ってはさっきから汚物を見るような目でちらちら見ながら「うわぁ……うわぁ……超きもい……」と口パクだけで存分に拒絶しまくり、しまいにはミサカに命令してなんとかスタンガンの役割くらいは果たせないものかと相談を始めている。

 かくして、俺の恋心は盛大に砕け散った。

「……超帰って行きましたね。今回は……あぁ、45秒ですか」
「あら、そんなに短かった? チキンもいいとこじゃない」
「タンドリーチキンならここのメニューにあるよ、むぎの?」
「結局さ、チキンも缶詰にしちゃえば全部解決じゃない、って思うワケなんだけど?」

 だが、それでもひとりの戦士は諦めなかった。
 この日を境に、とある男が――大切な絹旗最愛の純潔を護る為、暗部へと堕ちていくことになる……。
 のちの『窒素信者』、暗部の下っ端における最大級の派閥のボスとなろうとは誰もが予想していなかったことなのだがしょせん雑魚は雑魚なのでどうでもよかった。
 彼は、夢見ていた。
 絹旗をいつかペロペロできるような日が来る事を、そんな最高のハッピーエンドってヤツを。

//////////////

俺「……! はっ!? ……なんだ、夢か」

 俺はもう眠いのでまた明日から本気だそうとするのであった。一応ここも本編としてカウントすることにしよう。
502 :セクション2 [sage saga]:2010/07/11(日) 05:40:55.51 ID:z4UiWxIo
見ての通りもう限界 寝る 明日は一日中引きこもれるからまかせろー
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 06:57:46.82 ID:OdzX3d2o
乙乙乙
504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 07:29:35.93 ID:eM8z0xgo
なんだ>>1
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 08:53:38.86 ID:QtuffZwo
三連休おめでとう
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/11(日) 10:55:52.00 ID:kibRhgAO

俺は最愛ちゃんにあんな反応されたら生きていけない…

しかし「キモイ超キモイです」と一方さんへのデレ発言が同じ口から出ると思うと興奮するぜ
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/13(火) 08:51:47.87 ID:bQcSK.AO
今日で三連休終わるっぽいけど、来るか…?
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/14(水) 14:58:56.99 ID:tuQDbMAO
奴は俺達をはめやがったんだ……
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/14(水) 20:15:53.73 ID:hPYYIog0
きっと暗部の仕事が入ってたんだよ
510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/15(木) 22:16:11.15 ID:jVJFr2AO
本当にどうしちまったんだ>>1
511 :セクション2 [sage saga]:2010/07/16(金) 02:09:32.03 ID:qtT9igAo
今ロシアで戦ってるから週末まで待ってて
ちょっと同人誌の方が大詰め入ってるんで俺がアシスタントしてるのよ
512 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 06:59:28.71 ID:t8TZNAAO
おk、待ってる
513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 20:35:15.80 ID:Rgana3.0
どんな感じのやつなんだ?
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 02:08:07.44 ID:83NgCy.o
超全裸で待ってます
515 :セクション2 [saga]:2010/07/18(日) 03:19:16.01 ID:FnaR1Ago
ふぅ なんとかノルマ終わったぜ 今から書く

>>513
こんな感じのやつ
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1033718.jpg.html
516 :セクション2 [saga]:2010/07/18(日) 04:46:31.94 ID:FnaR1Ago
 ……。

 …………。

 絹旗は映画のパンフレットの束から視線を外し、自分たちが今も占領し続けている「指定席」をなんとなく見渡してみた。

 ――それは、本当に何でもない光景だった。
 女の子4人が、ファミレスに居るという、それだけの陳腐すぎて描写にすら値しないほどの何でもない光景。
 既に入店から3時間は経とうとしていたが、全員が全員(さすがに麦野は姿勢を崩してはいないが)だらしない格好で、それでも当たり前のようにこの場所に居る。
 滝壺は足を投げ出しすぎて半分席からずり落ち、テーブルから頭だけがにょきっと出ているような感じ、フレンダに至っては開き直ったのか、さっきから席に寝転がってガチ寝を始めている。机の上の食べかけの鯖缶は、また今日も哀れな店員の手によって片付けられるのだろう。
 先程から数十分ほどは言葉ひとつ交わしていない。だのに、居心地の良さをなんとなく感じる。

 メールで集合をかけられて、てんでバラバラの時間にいつものたまり場に集まって。そして特に目的意識もなく、雑談に花を咲かせたと思えばてんでバラバラにどうでもいい事なんかを始めたりして。
 少しの情報共有と少しの暇つぶしが終わったら解散して、また別の日の適当な時間に呼び出されて、同じことを繰り返す。たったそれだけの光景。

「……何? さっきから機嫌よさそうじゃない」
「あ!……い、いえ、超そんなことないです。別に私は超普通ですし」

 そんな何でもない日常が、楽しくないわけがなかった。
 頬杖を突き大人の笑みを形作る麦野に対し、平然を装いながら、その実全く隠しきれてない照れ顔でそっぽを向く。心の中が、もにょもにょとくすぐったい。
 この場所はもしかしたら、彼女が最も求めている場所だったのかも知れない。物心もつかぬうちから、学園都市というシステムに組み込まれてしまった不運な彼女にとってはこんな、普通の学生ならば当たり前のように享受できているものすらいとおしくてたまらなかった。

「超、普通ですし。……いつもドSな麦野にそんな優しい事言われたから、ちょっといいなぁって、超ちょっとだけそう思っただけです」
「……ふふっ。いつもドS、は余計だっつーの」
「でも私……そんな麦野も超悪くないなって、思わなかったり思ったりします」
「どっちなのよ、全く。……ま、いいやそんなの……ほらフレンダお前は起きろ、さすがにそれはねーよ」
「むぎのー……なんかさー、結局うまく目が開かないんだけどー……」
「ほら、言わないこっちゃない。コンタクト付けたまま寝るなって、何度やらかしたら覚えんのよアンタ」
「むぎの。私はちゃんと起きてるよ」
「……あー、もうそんなの分かってるわよ。アンタもいい加減地上に上がってきなさい、さっきから足が当たってんのよ」

 暗部組織に馴れ合いなんて似合うはずがないってのに、リーダーの麦野はそれを咎めるどころか進んで親睦を深めようとしてくれている。
 だから絹旗は彼女についていける、そう思っているのだ。この人は自分にちゃんとした生活を与えてくれているのだ、そう感じたから絹旗は麦野をなんだかんだで慕っていた。

「……じゃ、みんなシャッキリしたところで。つーかフレンダ、あんた大丈夫なのコンタクト外しちゃって?」
「はいはーい。結局人間裸眼でもなんとか生きていけるってワケよー」
「うん。むぎの、そのスカーフ似合ってるよね」
「それは今関係ないっての、あーもう! ……あー、ごめんごめん滝壺。なるべく話の腰を折らないでくれる?」
「ふふっ……」

 いつも通りの日常、思わずこぼれる笑み。
 ……絹旗は、この瞬間やはり幸せだった。
 そう。

「さて。じゃあ『仕事』の内容についてそろそろ話しておくわね」
「……」

 たとえそれが運命的に、つかの間のものであるとは分かってはいても。
 無いよりははるかにマシだったのだ。
517 :セクション2 [saga]:2010/07/18(日) 04:58:42.09 ID:FnaR1Ago

 ぞくり。


一方通行「……あン?」

美琴「どうかしましたか? スポイラーさん」

一方通行「いや……なンでもねェ。ほら、なンかオマケでついてきちまったンだが、これやる」

美琴「えっ……い、いいんですか!?」

一方通行「ンなカエルだかトカゲだかわかンねェ素敵に少女趣味なモンが、俺に似合うとでも思ってンですかァ?」

美琴「……ほ……」

ミサカβ「おお、なるほど。これはゲコ太のいとこの……とミサカは失念します」

ミサカα「ええと……ミサカも名前は失念しましたが、確かそんなものも居た気がします」

美琴「かわいいなぁ……」

一方通行「理解できねェな。おいクソチビ、てめェンとこの遺伝子はまるっとこンな感じなのか? 病院行けよ、もォ」

ミサカβ「ミサカ個人としては、あなた好みになる覚悟は出来ていますが? 裸エプロンのようなものでもメイド服でもどうぞご自由に、とミサカはここぞとばかりにアピールをします」

一方通行「くっだらねェ。……オラ、欠損機関もいつまでもつったってねェで、さっさと歩きやがれ。チビガキがいねェ分の埋め合わせは、てめェがすンだろォが?」

美琴「あっ、はい、はい……その、ごめんなさい。わ、待ってください……!」



一方通行(それにしても、なンだよさっきの悪寒みてェなモンはよォ)

一方通行(気のせいか? は、だとしたらずいぶんご機嫌な五感を持っていやがる、俺も)

一方通行(……ちっ。……一応備えくらいは、するに越したこたァねェよな)


//Section2 END
518 :幕間2A [saga]:2010/07/18(日) 05:00:12.87 ID:FnaR1Ago
さて、今日は寝るから例のアレは明日な 俺久々のエロセッションだし頑張るから おやすみばいばい
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 07:02:44.20 ID:U8AGNQDO
パパお疲れさま!
520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 07:24:24.33 ID:GgzFCU.0
パパおつかれ!
521 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 07:55:03.38 ID:OfMsIn.0
乙です
あれですか絹旗むっはー!!
522 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 12:31:07.79 ID:McPVroAO
パパおつかれェ!明日も楽しみに待ってンぜェ!
523 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 14:36:47.83 ID:GclZJsDO
やっときたか絹旗ああああああムハムハ
524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 16:07:01.59 ID:VbJbVcAo
パパおつかれー!
きぬはたちゃんハァハァハァハァハァ
525 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/19(月) 09:52:31.92 ID:xyhQzH20
ついにこの日がきたか…
526 :幕間2A [saga]:2010/07/19(月) 20:44:15.81 ID:MldZHTYo
なんで休日出勤なんだろう。トヨタ系今日休みでげつようじょがデレデレモードだったのに
527 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/19(月) 20:48:07.74 ID:29eIP4k0
パパおかえり〜〜
528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/19(月) 22:12:25.53 ID:06.2CMDO
パパー!おかえりなさァーい!
529 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/19(月) 22:43:22.54 ID:5dwynMDO
パパおかえりなさい!
530 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 18:18:57.25 ID:RSRi1Tg0
>>1です
長い間、スレを放置してしまい申し訳ありませんでした。
諸事情で時間に余裕がなくなってしまったため、続ける事が困難になってしまいました。
大変残念ですが、ここで打ち切りという形にさせて頂きます。
スレ見ていただいた方どうもありがとうございました。
531 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 20:38:56.01 ID:Pao.TN20
>>530
こんなことしてなにが楽しいのですか?とミサ(ry
532 :幕間2A [saga sage]:2010/07/20(火) 21:02:40.57 ID:qxugZPQo
>>530
マジですか……楽しみにしていたのに残念ですね
このスレはパパが責任を持ってHTML依頼しておきますね

とりあえず書きためていい? こういうのは一気に投下したいよ!
533 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 21:46:01.63 ID:NMgoVIDO
もちろんだよ!パパがんばって!
534 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 01:18:04.42 ID:bGRrUzU0
パパファイト!!
535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 02:08:28.79 ID:kgHJf060
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchULEgxJbWFnZUFuZFRleHQY9s_QAQw.jpg
無茶しやがって・・・・
536 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 21:33:36.64 ID:bGRrUzU0
何レス位書くのかな?
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 01:22:57.77 ID:zfu6kIAO
トイズワークスの御坂妹をようやく手に入れた

これでよりリアルに想像出来るぜフヒヒ
538 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 07:39:16.26 ID:FD9In7Eo
ここは間が空きながらもしっかりと投下されてるな、そして面白いし
続きを楽しみに待っている
539 :幕間2A [saga sage]:2010/07/22(木) 11:08:42.36 ID:xDnQyiIo
んーとね 5レスくらいに収まったらいいけどいかんせん俺エロ書くの苦手だから長くなっちゃいそう
昔同人エロゲで書こうとしたらさ、エロシーンだけで47KB行ってしまったという苦い過去がね
なんとかうまい事こう、いい感じに仕上げたいのでちょっと時間もらうねごめんね
540 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 11:28:23.18 ID:UuQ7o.AO
全然大丈夫だよ、パパ頑張って!
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 11:54:14.54 ID:gu1yJYg0
たっぷりエロエロやってくりゃれ
542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/23(金) 22:00:13.53 ID:XYc6jeo0
5レスと言わず5スレ分くらいエロでも構わない
543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/24(土) 22:59:01.40 ID:Q445fGU0
それいいな
スレタイ考えようぜ
544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/26(月) 23:18:57.89 ID:9QP0dAAO
芳川「肉便器、一回当たりの価格180円……って、嘘。参加しなくちゃ」



あたまひやしてくる
545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/26(月) 23:42:39.77 ID:5LkTmgAO
それがよかろ
546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/27(火) 01:09:53.23 ID:eL4/XeQo
本音を言うと、可愛い最愛ちゃんが見られるならエロは少しでいいんです
547 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 01:34:06.37 ID:FOcjjkAO
ageんな
今の製作には爆撃より質の悪い奴等がいるんだから
548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 05:29:19.66 ID:pYPky.DO
そうなのか…
549 :幕間2A [saga sage]:2010/07/27(火) 20:13:00.67 ID:zIAfKV.o
>>546 ぼくもそんな感じです エロそのものというかエロを通して最愛ちゃんの心理描写をごりごりやりたいなぁと
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 20:44:09.25 ID:FOcjjkAO
それで、目処のほうはいかがで?
551 :幕間2A [saga sage]:2010/07/27(火) 23:21:32.49 ID:zIAfKV.o
できてもできなくても週末にできたぶんだけ投下
あんまりできなかったら爆発オチにしてhtml依頼出してくる
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 23:49:46.32 ID:QVaFu9A0
おk、期待して待ってる
頑張って完結させてくれ
553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 08:42:20.17 ID:JwUBrsDO
待ってるよパパン!
554 :幕間2A [saga sage]:2010/08/01(日) 21:43:13.67 ID:vd0Y/JAo
《回想》

フレンダ「で? 結局絹旗は知らないってワケなんだ?」

絹旗「そ、そんなの超当たり前じゃないですか」

滝壺「……うん、私はそんなきぬはたを応援してる」

フレンダ「……にしし」

絹旗「うぇ……フレンダ、その表情。なんかあなた、超匂うんですけど」

フレンダ「そりゃあもう。結局乙女ってば、自分の欲望には忠実でなきゃならないワケよね」

滝壺「こちらの準備はできたよフレンダ」

絹旗「……っっ」

フレンダ「やだなー、そんなに堅くなんないでよ絹旗。どういうものかくらいは教えるけどさぁ、結局こればっかりはやりすぎたら人として大問題じゃん?」

絹旗「〜〜〜〜っ」
555 :幕間2A [saga sage]:2010/08/01(日) 21:43:52.47 ID:vd0Y/JAo
《再び、シャワールーム》

 ぐにゅ。

絹旗「ふ、ひ、いあぁっ……!」

 そんな好奇心が代償となって出てきた声は、ひどく情けないものであった。
 触れてみて、自分の下腹部がかつてないほどひどい状態になっているのが改めて分かる。手始めに人差し指で膣口に触れようとしてみただけなのに、少しでも気を抜けばにゅるり、と中まで入っていってしまいそうな、それくらい少ない摩擦。
 そんな現象を生み出している当の本人、絹旗は当惑しつつも、どこか脳内の別の部分で「あぁ、やっぱりなあ」という風に諦めにも似た感情をいだいていた。抱きつつも、彼女が実際やっていることは、

絹旗「これは……、違います。超、ちがい、ま……す……」

 言葉で彼女が否定するところの、紛れもない自慰行為である。
 声が外まで聞こえてしまわないように、シャワーの湯量を最大まで上げてから深呼吸を一つ。
 違わない、これがただのえっちな行為だってことを認めなきゃならない。つまり、私は……他人の家でオ、オナ……その、しちゃうような……子だと、いうことで。

絹旗「サイテーですね……まった、く……ふぅ……はぁ、んっ」

 重症だ、自分で罵ってみるだけでずいぶん心臓の鼓動が跳ね上がる。
 観念した方がいいのかもしれない。……おそらく自分は、いじめられるのが好きなのだ。精神的にも、性的にも。
 ――ほら、その通りだ。
 そうやって思うだけでも、だいじな場所からかゆいような、くすぐったいような刺激が脳髄に直接叩き込まれてくるんだから。かゆいのかくすぐったいのか分からないけど、このままじゃ我慢出来ない。だから触らなきゃいけないんだ。
 けして自分がえっちな子だと言うわけじゃなくて、ただちょっとマゾヒズムを持ち合わせているだけで、ただちょっと我慢強くないだけなのだ。こんなこと好んでしたわけじゃない。だから今日くらいは触っても大丈夫。

絹旗「……んっ、ふ……はぁ……はぁっ……」

 中に入れてしまうのはさすがに怖かったので、入り口付近を軽く指でなぞっていくことにした。

絹旗「ふっ……ふっ……う、うぅぅっ……」

 くちゅり、くちゅり、今まで聞いたことのないような音を風呂場に盛大に響いている。
 ねばねばした分泌液とシャワーのお湯が混ざったものが、人差し指と中指に絡みついてきた。
 胸の先端の方がむずむずしてきたので、下に回す腕を交代する。

絹旗「んぁ……うぅ……」

 ぬとぉっ、と。絡んだ液体を胸全体に伸ばし、ゆっくりとほぐすように胸に触れてみた。
 シャンプーの匂い以外のものを感じる。初めてかいだモノなので戸惑ったが、これはおそらく自分の恥ずかしい場所の匂いなんだろうと、すぐに気づく。胸に存分に塗りたくったじゃないか、今。
 何と表現したらいいのだろう、ナマモノ的というか……――メスの、匂い? とも言うべきものなのだろうか? だとしたらありがたい事だと思う。こんな最低な育ち方をした私でも、少なくとも一匹のメス程度にはなれたのだから。
 ならば従属するべき主人がいれば、なおの事嬉しいのだけれど。

絹旗「……はぁ、あうぅっ……んはぁっ」

 まだ完全に大人のそれと化してはいない、桜色の乳首をコリコリと転がす容赦のない左手。私の従属すべき人はどこにいるのだろう。
 さっきから理性がやめてほしいって言っているのに、ちっともぐちゅぐちゅこするのもやめてくれない意地悪な右手。私をきちんと虐めてくれる人はここにはいないのだろうか。
 あぁ、そうだ。その上で、あの時みたいな気持ちイイのがたくさん来たら最高かもしれない。
 ――ならば、もっと気持ちよくなりたいのなら――。

 ……。 …………。
556 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 21:59:23.22 ID:Q5gxs1ko
来てた、>>1久しぶり
557 :幕間2A [saga sage]:2010/08/01(日) 22:01:59.38 ID:vd0Y/JAo
《トランス状態》

 泥のような快楽と共に、意識が半分だけ沈んでいく。絹旗は恍惚とした表情を浮かべていた。
 妄想の中で、彼女はベッドの上に居た。広い広いベッド、白い白いシーツ、柔らかい羽毛のお布団。

絹旗『……あう、うぅ』

 絹旗には両の腕がない。付け根からもげてしまっているようだった。
 そして困ったことに彼女はこれまでの人生においてかつてないほど発情していた。

絹旗『はぁっ……あぅぁ……だ、誰か、だれか……』

 抑えようとしても、勝手に荒くなる吐息。ばくばくと心臓が脈打つ。
 ……この疼きを、どうにかしてほしい。具体的に言うと、さっきからシーツにこすれるだけでそれ以上の刺激の与えられないおっぱいの先端を、甘噛みしてほしい。さっきから両ももをこすりあわせてももどかしいだけでかえって切なくなってしまうだけの、私のあそこを、乱暴にいじくってほしい。

絹旗『せつない……超、もどかしい、です……』

 あまりのもどかしさに泣きそうな表情を浮かべていると、すぐ近くに誰かの気配が。
 熱にうなされたような顔で、その誰かを見上げる。

??『……』

絹旗『むぎ、の……ぉ』

??『……』

 麦野らしき誰かの口が動くが、言葉は出てこない。よく見れば顔にも逆光がかかっているのか、表情をうかがい知ることはできない。おどおどしていると、その麦野らしき誰かは、

??『……』

絹旗『……っ!!』

 ――メチャメチャニ、シテホシインデショウ?
 そんな形に口を動かした後、

絹旗『は、あ、あ……ひぅっ!』

 絹旗のまだ未成熟さをはらんでいる胸に、赤黒い舌を伸ばしていく。
 ねっとりと、からみつくような……蛇が獲物を捕らえる時にも似たじわじわとした愛撫。

絹旗『ふ……うぅ……きも、ち』

 舌を途中で噛む。
 違う、まだ気持ちよくなんかない! こんなので気持ちよくなっても全然足りない!

麦野『……』

 ――ソウネ、ダッテアナタッテ、トッテモエッチナコダモンネ
 と、口を動かして。彼女の反対側に麦野は別の誰かを招き入れる。
558 :幕間2A [saga]:2010/08/01(日) 22:18:14.71 ID:vd0Y/JAo
絹旗『……っっ!』

一方通行『……』

 ――ヨォ、ヘンタイサァン
 真っ赤に裂けた口を引きつらせ、『彼』はそのような態度で絹旗を見下した。


《三度、シャワールーム》

絹旗「あ……はぁ……ス、スポイラァ……超、居たんですか……?」

一方通行『居たンですかァ、じゃねェよ。……はっ、こンなにグチョグチョにしやがって……』

麦野『しょうがないわよ。だってこの子、ドMだし』

絹旗「は、うぅんっ……!」

 鎖骨から乳輪への軌道を放物線でも描くように、舌でなぞりながら麦野はそう応えた。

一方通行『見られてヤられて感じちゃうンですゥ、ってかァ? ひゃはは! こりゃァ大した変態さンじゃねェンですかァ!?』

絹旗「変態……じゃ、ない……です」

一方通行『ンなワケねェだろが』

絹旗「っ!!!」

 ぐちゅり、と音がする。一気に何本もの指で、あそこがこすり上げられているのが分かる。
 そう、乱暴に、いかにもぶっきらぼうな『彼』がやってくれそうな感じで。

一方通行『……テメェの妄想で俺たちを出現させといて、今更カマトトぶンのはナシだろォが?』

麦野『他にも妄想する相手は居るってのに、わざわざ私たち2人を選ぶんだからね。そんなにいじめられたかった?』

絹旗「……ちが……っ! 私、は……!」

 必死に否定するが、自分は一体誰に対して否定をしているのだろう。

一方通行『犯されてェんだろ? 尊厳ごと』

麦野『私たちに、ね』

 ずにゅ、と遠慮がちに指が入っていく。
 スポイラーの割には小さく、細い指だと思った。だが、それは考えるまでもなく当たり前のことで。

絹旗「う、は、あぁぁっ……んんっ!!」

 結局、トランス妄想の形を借りているとはいえ、実際には。
 他でもない私が、自ら好んでだいじな場所に指を挿れているに過ぎないのだから。
559 :幕間2A [saga]:2010/08/01(日) 22:43:17.17 ID:vd0Y/JAo
ニコチン切れた
明日も投下する 禁煙しようとしたら28時間で終わったのでまた明日
560 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 22:51:47.75 ID:drcnBQAO

煙草はやめることをお勧めする
口の中ウンコみたいな臭いがするようになるぞ
561 :幕間2A [saga]:2010/08/01(日) 22:52:51.92 ID:vd0Y/JAo
朝起きたらマジウンコ臭すごい
とりあえず20本/日→10本/日を目標に
562 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 23:34:04.99 ID:drcnBQAO
口の中乾くと余計にウンコだからな
もう口がウンコだからな
舘ひろしも口の中ウンコだからな
563 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 00:14:15.69 ID:gZn6BF20
煙草吸ってないのにウンコな俺はどうすれば
564 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 00:17:10.81 ID:mfqVh2Mo
歯科か耳鼻咽喉科行って一度見てもらうといい
内臓がイカレてても腐臭がするぞ
565 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 00:57:31.93 ID:o2fQil6o
あと舌苔と扁桃腺のクソ臭い玉。
566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/06(金) 17:52:29.72 ID:o7S4JsDO
パパまだかなぁ…
567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 10:40:57.97 ID:i2vO6gAO
ぼくの考えた能力の独自解釈!
が完全に破綻してるな、と最初から読んで思った
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 22:43:45.85 ID:vAt2r1co
こまけぇことはいいんだよとかなんとか
569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 00:16:34.13 ID:5hz8CeE0
24時間稼動のラインのうち、半日分はていとくんが潰してるんだよね?
ってことは、ミサカさんたちがキュンキュンしちゃう創造主ってセロリ派とメルヘン派の二つの派閥に分かれるんじゃなかろうか

しかし現在学園都市内のミサカの数が130万で、両タイプの売れ行きの差が僅かしかなく、
んでもってセロリ派が最低でも約92万2600体もいるってことは
実はていとくんが作ってても『人形潰し』とは認識されないのか、それとも学園都市の外にもう50万体ぐらい流れてるってことなのかな?
おかしいな、ウチの地元じゃ全然取り扱ってるの見たことないんだけど
570 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 06:23:16.61 ID:jPU9R/A0
>>569どこの田舎だよwwww
ふつうに売ってるだろ
571 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/14(土) 08:54:58.72 ID:1AusS1k0
あげ
572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 20:32:08.47 ID:3E0uFRo0
プニュイって音良いよね
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 14:13:55.79 ID:MLHh4sAO
待ってるよ
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 06:49:09.56 ID:LvtOKUY0
まだかなー
575 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 13:16:34.43 ID:quCUgUoo
ただ待ち続ける
576 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 12:39:16.67 ID:4JL7HfAo
途中まで面白かったのになんで他人が書いちゃったの?
577 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 13:00:13.21 ID:JEhcNH.o
他人が書いてるってどこでそう思ったの?
578 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:11:12.11 ID:Z1jICok0
>>576
お前は何を言ってるんだ(AA略
579 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 22:43:11.69 ID:wRfnTwAO
あんま触んなよ
580 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 19:40:20.82 ID:0cD6shco
追いついた支援
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/04(土) 00:06:09.59 ID:heENyd6o
おお、追いついた
いやここの>>1はいいものを書いてくれる
続きが楽しみだ
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 19:55:12.93 ID:WvwJvlEo
書き手のレスがないまま1ヶ月以上が経過したのでHTML化のご案内です

製作速報VIP(クリエイター)は長期間書き込みがなくてもdat落ちしません
もし続ける意思がなくなった場合は、以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は、2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
放置スレを減らし、製作速報をみんなで住み良い場所にしていきましょう
583 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 21:45:03.06 ID:J24yOHQ0
もあいかわいいよもあい
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 18:53:04.99 ID:empZ9oAO
3ヶ月放置してるようなスレをまず何とかしよーや
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/07(火) 11:25:06.90 ID:kPac13.0
なんで落とさないの?
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 12:11:45.59 ID:k1UhSoAO
ここで言わないで自治スレ見てこいよ
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 03:11:52.77 ID:K/0gPoAO
バットカンパニーなミサカ達を幻視しつつマダー
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 17:20:16.60 ID:jPfYFo.0
Pixivに原価180円のミサカ漫画があるんだが同じじゃないよな……?
ミサカのあまりの可愛さに心射抜かれたんだが
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 17:46:05.26 ID:hmv30ego
>>588
kwsk!
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 18:05:25.94 ID:hNLSlAAo
今大事な場面だからマジ勘弁
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 18:34:19.20 ID:jPfYFo.0
>>590
?URL張っちゃ不味いってこと?

>>589
Pixivで一方通行 御坂妹で検索すると出るよ
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 19:04:36.93 ID:hmv30ego
>>591
見つかったぜthx
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/19(日) 09:59:47.56 ID:gwS27oDO
しょォがねェだろ、好きなンだから。
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 19:36:47.94 ID:cC3PisEo
追いついた、そしてこのスレはまだ暗部には落とさんッ!!
595 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 00:28:25.77 ID:fth095Y0
だが堕ちる………


こら! 俺は就職試験が昨日終わったばっかりなんだから、落ちるとか堕ちるとか墜ちるとか言うな!!
596 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:52:27.85 ID:/4omhgAO
戻ってきても爆発オチだな
597 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 09:31:27.50 ID:Wc4LDiko
パパァ…
598 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 12:12:59.62 ID:esZPQ2DO
ママァ……
599 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 21:54:41.03 ID:YCGR7Fwo
ジャスキルドゥァメン・・・
600 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 23:45:11.64 ID:cxmOVIDO
サメのジョニィ……
601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 09:04:16.23 ID:PmAtEsAO
波に乗るのは?
602 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 13:01:40.98 ID:vdS7kADO
もちろん僕だ!
603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/09(火) 12:33:21.46 ID:5lqeDsDO
波のりジョニィ
604 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 01:59:58.29 ID:N6V6HbQo
まーだでーすかー・・・とミサカは催促をプニュイ!
605 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 00:55:35.80 ID:e3ukz.s0
おれはずっとまってるぞ!

>>593
今気づいたんだが
それって一方×御坂妹のやつか?
606 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 15:08:32.65 ID:Of7l9.DO
ほしゅ
607 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [age]:2010/12/05(日) 15:26:14.35 ID:vnDNLXA0
あげてみましょう
608 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 13:46:02.19 ID:OQRab6DO
次は冬か
609 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/14(火) 00:29:28.97 ID:CjEdFMDO
ダークマダー?
610 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/17(金) 21:21:54.71 ID:TvNfl8.0
hosiyu
611 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/27(月) 01:01:38.54 ID:BBj4W32o
相方のピクシブでせかすなw 年明けたらちょこちょこ再開しまs
612 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 01:05:20.44 ID:XOdEkEDO
うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?!!?
613 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 01:14:15.29 ID:4BqxhHI0
え? マジで?
…マジで?
614 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 01:14:56.19 ID:IaOusjc0
きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
615 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 01:44:32.08 ID:xKTXHlEo
本物かよく分からんが信じていいの?
616 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/27(月) 12:50:19.87 ID:.RzKFMM0
とりあえず期待
617 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 13:42:55.38 ID:LSf2GTg0
上がってると思ったら戻ったのか?
本物なのかこれ?
618 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 16:53:31.73 ID:Q3T8aYDO
マジで?マジで?
俺期待しちゃうよ?全裸待機しちゃうよ?
619 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 19:59:23.23 ID:DjhAQqso
まだ期待して待ってる人がこんだけいるんだっ!!
いい加減始めようぜ 魔術師!!
620 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 20:08:40.77 ID:lR9LgMAO
年明けが楽しみだああああああああああああああああああああああ
621 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/27(月) 21:04:19.31 ID:BBj4W32o
言い訳するのも醜いけどエロシーンをCGなしで文章だけで書くの初めてだったんで恥ずかしくなって萎えちゃったんだよごぬんれ
だから幕間はカット! 来年からセクション3やります
相方の4コマもよろしくね ていうか冬コミもごにょごにょ
622 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 21:04:48.53 ID:BBj4W32o
さがってねー

GEP久しぶり過ぎて恥ずかしいです///
623 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 21:17:43.32 ID:T1Eet.Mo
おいいいい俺の最愛ちゃんのおなぬーシーンカットだとぉ!?
624 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 21:54:53.75 ID:Q3T8aYDO
パパおかえり!!
結局、CGさえあれば最愛ちゃんのかわいいシーンが見られる訳よ
625 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/28(火) 00:29:55.48 ID:VkzENCIo
ひゃっっっほおおぉぉぉいぃぃぃぃぃ!!!
626 :セクション1〜2 まとめ [sage]:2010/12/29(水) 03:37:59.14 ID:I2LUJCso
さて、半年ぶりなのでもう忘れちゃってる人もいるだろうから、まとめておきますか

【超あらすじ】

 芳川桔梗、優しいのではなく、甘い女。
 今日も彼女は優しくないことに、スコッチ飲み過ぎてミサカシリーズの発注単価を間違えてしまった。明らかにクビものの失態である。
 あらゆる資料を改ざんして全力に保身に走った結果、

ミサカ(5cm)「今SSの主役であるミサカたちです、とミサカは手を挙げます」ブンブン

 こんなのが生まれた。
 当初ミサカたちは、絶対能力者進化計画に転用する為に号口される手はずだったが、芳川が優しくなかった(はたらきたくない)おかげでその生体構造を、計画内容ごと巧妙にねじ曲げられてしまったのだ。
 それどころか、

「ミサカシリーズは……いずれ、世界中の子供が待ち望んでいるものになる。私はそう思っているわ」
 彼がちょっと人として特殊な性癖を持っている(ちっちゃいことは悪くねェことだ)事をうまく利用し、芳川は学園都市最強の能力者『一方通行』の懐柔、ひいては自らの改ざんプランでありメシの種であるところの『絶対売れる玩具開発計画』に加担させることに成功させてしまう。
 そして、さらにたちの悪いことに。

「クカカカカキキアキ……改善、改善改善改善ンンンーーーーッ」
 ミサカを潰しパック詰めにするだけの、ト○タ生産方式による簡単なお仕事――ルーチンワークは。
 人との過干渉を嫌っていた一方通行にとっては、まさに天職。瞬く間に改善を繰り返し、芳川が捏造したペーパーカンパニーに多大な経常利益をもたらしてしまった。
 ……かくして、運命の歯車は斜め上方向にすっとび始めだしたのだった。

 ――ニートとロリコンが交差するとき、物語がむちゃくちゃになる。

 このSSは基本的に、そういう話である。

///

 リアル工員になって3か月ほど経過した頃、すっかりリア充となり果てた一方通行は、何の気なしによったシネコンでとある少女と出会う。
 絹旗最愛。

「可愛い可愛い超絹旗、です。下着見たかったら100億円積んでくださいね、超居眠り野郎さん」
 セリフから分かるとおりの、生意気たっぷりのチビっ娘にして、かれこれ1年ほど前からの俺の嫁である。
 一方通行はどうやら憎たらしいことに、さらにリア充への道を歩み始めているようだった。

///

 あと、上条が御坂といつもの通りなんかほんわかいい雰囲気作ってた。ちくしょうめ。
 それからどうやら御坂が何の因果かビリビリの制御がうまくできなくなって、レベル4に降格してしまったらしい。
 なんとかしてやんねぇと、とか上条さん問題意識を持ち始めてる。
 後、幻想殺しの股間に宿る方の幻想殺しは、がんばったらチビミサカの倍以上あるらしい。

///

ここまでがセクション1。
627 :セクション1〜2 まとめ [sage]:2010/12/29(水) 04:01:38.08 ID:I2LUJCso
セクション2

 前半は、 ひ た す ら 窒 素 通 行 。
 辟易する一方通行を引きずり回す我らが絹旗ちゃんという構図。俺も引っ張られたい。っていうか明らかに気があるよねお互い。
 一方通行は思うところがあり、自らを『人形潰し(スポイラー)』と名乗るようにしているようだ。

 あと、公園にほぼ全裸の美琴が倒れてた。ほぼ全裸の。
 えっと……つまり……どういうことだってばよ……?

 それからチビミサカ1体に無自覚にフラグ立ててしまう一方通行。さすが揺るぎないぜ、我らの第一位。新訳でもよろしくゥ!
 あと空の彼方で花火みたいなのが上がった。つまり、これは、あれだ。この日は7/31です。

 とりあえず絹旗を呼び出して服を着させ、めんどうだから2人とも部屋に泊める。性欲を持て余す超思春期絹旗。

 さて、翌日よくよく調べてみると、どうやら美琴は『超電磁砲』じゃなかったようだが、大丈夫か?
 まぁ、こんな感じで『人形潰し』『窒素装甲』『欠損機関』『ミサカーズ』と、メインキャラクタが揃い踏みはじめたみたいですね!
 さてさてセクション3からどうなることやら。

 あぁ、あと浜面はフォークリフトのバック運転が異様に上手い。 
628 :セクション1〜2 まとめ [sage]:2010/12/29(水) 04:20:19.44 ID:I2LUJCso
【登場人物】

『一方通行』=(自称)『人形潰し(スポイラー)/Lv5』

 (有)芳川工業の、真面目な工員。ここ最近仕事をがんばったおかげで、そこらの男子中学生くらいの体力がついたリア充。

チビミサカ=『極小波形(ミニマムノイズ)/Lv0』

 ただいま絶賛号口中の、若い女性に大人気な自律起動型マルチプルヒューマノイドインタフェーシングおもちゃ。2千万体の計画が予定されている。
 現在判明しているミサカの所持者は以下の通り。
 一方通行・絹旗・インデックス・黒子(30体持ってる)・麦野。むぎのまでハマり出したところが、もうなんかアレ。

絹旗最愛=『窒素装甲(オフェンスアーマー)/Lv4』

 超可愛い。どうやら最近人形潰しが気になるご様子。ホントは人殺しなんてしたくないんですよ、この子。

美琴(仮)=『欠損機関(ハーフリアクター)/Lv3』

 なんかすっかりおしとやかになっちゃった美琴……のクローン体? 現状、『超電磁砲』だと思われちゃうのがどう見ても危険なので
 シックでプリーツたっぷりな服にエクステ付けた髪をポニテにしたり、キャラ崩壊絶賛継続中。

浜面なんたら=『安全運転(リフトマスター)/Lv0』

 今回の件で最もいい目見たのは、間違いなくコイツ。フォークリフトを華麗に操り(バックで)時給1450円をたたき出す、燃える男の非正規社員。

>>1=『窒素信者(キヌハタモグモグ)/Lv0』

 来年の秋とかに、窒素通行本を描いてもらえたらいいなぁとか思っている。新刊は通行止め。

///

【能力解釈について】

 ある種ピーキーな俺設定が一部含まれています
 しかも、その俺設定が伏線だったりダミーだったりミスリードだったりします
 ひとつだけ言えることは、「そんな能力どうこうより絹旗が可愛いことが何万倍も重要だろォがァ!」というスタンスです。
 さぁ、来年も一緒にあのふわふわなニットのワンピースをもふもふしようねっ!


 それでは、よいお年を!
629 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/29(水) 06:32:16.41 ID:Ezn1Ywwo
よいお年をー
630 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 09:43:05.91 ID:7ZSQbMAO
垣根ェ…
631 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 11:19:06.50 ID:P2I7.vM0
リア充になっても中学生程度の体力か
632 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage ]:2010/12/29(水) 11:56:53.77 ID:0Mq3qXw0
浜面…時給1450円とか半端ねぇ
フォークリフトはバックの方が通常の車ぽくて、やりやすいな
633 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 14:25:25.30 ID:pe4j396o

待ってました!
最近、窒素通行分が足りなくなっていたところなんだよぉ……
絹旗可愛いよ絹旗

俺も窒素通行本見てぇぇぇぇぇぇぇえええええ
634 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 15:09:20.65 ID:U95iHnwo
きやがった……ずっとまっていたぞ!
635 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 15:28:58.22 ID:8es3JVso
>窒素通行本
>>1が描けばいいんじゃないかな
需要は作るものだ
636 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 18:07:21.38 ID:pe4j396o
>>635
需要はある!……はず。
しかし、書き手が……
637 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 18:09:06.73 ID:UhqQLgSO
絹旗をモフモフしたい
638 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 20:34:00.31 ID:P2I7.vM0
需要はあるが供給がない
639 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 11:47:14.16 ID:Y9yRq4Mo
誰かいないような気が…
640 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 00:57:04.10 ID:bsSOdfo0
年明けたのでちょこちょこ始めてください
お前らメリークリスマス
641 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/14(金) 20:59:42.04 ID:ViNLpfNAO
まだかなー
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

642 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/15(土) 00:40:25.53 ID:PvCfurEz0
まってるぜー
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

643 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 17:44:11.67 ID:ZyG5gG9t0
移転はしないのかな
644 :lain. [sage]:2011/02/20(日) 10:22:03.14 ID:???
SS・やる夫系スレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。
268.11 KB   

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