「Meine Liebe vereinigt die Welt――」 地に描かれる、青白く発光する魔法陣(サークル)。 陣の文字が浮き上がり、自身の体を這い上がりながら両腕に向かって移動する。 構えた短剣の周囲に魔法陣を成すと同時に、剣先へ収束する膨大な魔翌力。 「Hören Sie meinen Wörtern zu Ein weißes Tier」
「Ich gebe mein Leben aus und zeige es――」 "魔女もようじょ関係ない。お前をあんな所には行かせない" 自分だけは認めない、と。 それは私の幸福を汚す一言だから。 嫌悪すべき侮辱、なのに。 「……ひっ…っく」 頬を伝うこの涙が、今の私には理解(わ)からない。 最後の最後。 知りたいと、生きたいと願ってしまった不覚。 彼から向けられた、私への言葉。 ――それはきっと、初めて知った不幸(しあわせ)だったんだ。 「Ich zeige Macht und brenne die Ganzen alles ab!!」