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やる夫が正史を書くようです１９ -
SS速報VIP 過去ログ倉庫
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1 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[saga]：2011/09/19(月) 13:40:11.17 ID:6suuh+7Wo
人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
＞ 楽しい三国志、やる夫が正史を書くようです！！＜
Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^ＹＹ
. .... ...: : :: :: ::: ::::::::;; : ;''; :: ;'';:: ;; ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::欝展開の三国志後半へようこそ……
: : :: : ::: :: : ::: Λ＿Λ ;; :::::''::::::::'':::: ;; :::::::::::::::::::::::: ::
: ::: : ::::::::::::::/:彡ミ゛ヽ;）ー､ :: ;'''; :::::::: ;; ::::::::::::::::::::: _ ,-‐- ､ :::::
. . : : : :: : : ::/:::/:: ヽ、ヽ、 ::i :::: ';,;' :::::::: ;; ::::::∧∧::::::: 〈从 从l i :::::::
. : : : : ∧＿∧/ ::/∧＿∧. ヽ .ｌ::::::::::::::::::::::: ;; :/~)(~ヽﾐ:: ノ/~)(~ヽゝ ::::::::
￣'（;;;:::::: ）_ノ（;;;:::::: ）ヾ_ノ ∧￣∧￣￣`"￣"'´￣￣`"￣"'´￣￣
／ /⌒:::::⌒＼:/⌒:::::⌒＼ /⌒￣⌒ヽ）'ヽ
y;;;;;::::::::::::: y;;;;;::::::::::::: /;;;;;;;;;:: ::::ヽ;; | いつになったら終わるんだ……
|;;;;:::::::::::: ﾉ |;;;;::::::::::: ﾉゝ|;;;;;;;;;:: ﾉヽ__ノ ／
￣￣￣l;;;;;;::: /'￣l;;;;;;::: /￣l;;;;;;::: /￣￣￣￣￣￣￣￣￣
1.5 ：
荒巻＠管理人★
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠～Latest Edition～ ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
2 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/19(月) 13:41:53.07 ID:6suuh+7Wo
【過去ログ一覧】
１
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1230676537/
２
http://yy700.60.kg/test/read.cgi/yaruo/1234318524/
（注：やる夫板）
３
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1235877820/
４
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1240330885/
５
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1243675704/
６
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1246707154/
７
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1249110081/
８
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1253613772/
９
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258994874/
１０
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1264509186/
１１
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269608586/
１２
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275319625/
１３
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1278864265/
１４
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283699979/
１５
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294930438/
１６
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1296394372/
１７
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302368515/
１８
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308756823/
3 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/19(月) 13:42:33.85 ID:6suuh+7Wo
【まとめブログ・アンテナサイト様】
俺速でやる夫を纏めるブログ様
http://orehaya.blog73.fc2.com/
やる夫ＢＯＸ様 .
http://yaruobox.blog11.fc2.com/
やる夫＋まとめ -戦国系-様 .
http://yromtm1059.blog117.fc2.com/
やる夫見聞録様
http://crescentmoon.gozaru.jp/yaruo.html
やる夫wiki .
http://ja.yaruo.wikia.com
【主要参考資料】
●正史三国志１～８ ちくま学芸文庫
●中国の歴史０３ ファーストエンペラーの遺産 講談社
●中国の歴史０４ 三国志の世界 講談社
●中国の歴史０５ 中華の崩壊と拡大 講談社
●図説中国文明史５ 魏晋南北朝 創元社
●三国志 正史と小説の狭間 白帝社
●西晋の武帝 司馬炎 白帝社
【お約束】
※やる夫（陳寿）が『三国志』を書くのを生暖かく見守るスレです。
※基本、正史三国志準拠のフィクション・やる夫スレです。
※現在、曹操も劉備も諸葛亮も司馬懿もいない時代が舞台となっています。
※長文・ネタバレに関しては気になさる方もいらっしゃるので、ご配慮いただけるとありがたいです。
※投下中、
>>1
がレスを返す事はありません。
4 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]：2011/09/19(月) 15:54:21.03 ID:nMkobyXvo
新スレ乙です。
ちーとも楽しくねー。
5 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
：2011/09/19(月) 17:00:19.53 ID:/lHdaDl40
スレたて乙です
さあこれからが本番だ
6 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]：2011/09/19(月) 17:44:47.95 ID:KzI0yOPH0
乙乙！ ついに英雄のいない時代に突入か・・・
7 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/19(月) 19:07:47.17 ID:J9n93tbmo
スレ立て乙！
この間に我らが蜀は力を蓄える！←フラグｗｗ
8 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/09/20(火) 00:48:29.32 ID:0ozLv9fN0
楊儀に関しては、ずば抜けた計算能力で北伐の物資面のやりくりを支えたってのがでかい。
張裔のような同タイプの側近が死んでたから、諸葛亮としても彼なしではどうにもならなかったと。
トップにはとうてい向いてない性格だけど、姜維の下にこういう人物がいれば、また展開も違っただろうね。
9 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/20(火) 02:49:43.86 ID:TWUW4XjYo
陸遜は孫策のことどう思ってたんだろうね
10 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/09/20(火) 03:30:12.27 ID:nKROG6KF0
魏延と楊儀は配役逆ならまだ納得いくんだがな
あと魏延に関しては多少長生きしたところで
あの性格じゃロクなifは期待できねぇなぁ・・・
11 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/09/20(火) 07:12:37.96 ID:V1orxRhc0
>>1
乙
どんな歴史どんな人物でも解釈と描き方次第ですよ
このスレの関羽と司馬懿の二人を見てると良く解る。両極端な意味で
12 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/09/20(火) 10:32:05.73 ID:vkfOXgu4o
>>9
本家筋の陸康（幼少時、陸遜は世話になっている）とその一族を
孫策は袁術の下に居たときに殺してるから、推して知るべしだろう。
13 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/20(火) 11:33:32.28 ID:qD60BW30o
楊儀は魏延と喧嘩して、剣突きつけられたら泣き出すようなビビリキャラだし、
普段の威勢は良いけど、いざという時にヘタれる美琴は合ってたと思うよ
14 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/09/20(火) 12:18:21.17 ID:l/6EsRRQ0
乙です
蒋なんとかさん孔明が後継に託すほど優秀なんだけど費イも優秀だからどうしても影薄くなっちゃうよね
15 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(秋田県)
[sage]：2011/09/20(火) 15:40:45.90 ID:aFlx4l790
陸遜は自分の一族ぶち殺した男の娘（時期的に結婚時は十代前半以下）を嫁にもらってるけど、どんな気分でその子に相対したのやら。
その辺りも前の３人とは根本的に立ち位置が違うのよね
16 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/20(火) 15:59:26.15 ID:amuTchSBo
男の娘を嫁にするとか、陸遜レベル高えな！
と一瞬でも思った俺は首をつるべきだろうか？
17 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/20(火) 16:28:12.00 ID:/yiqnp5Bo
劉備はＴＳっ娘を嫁にしてるからなあ
18 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/20(火) 16:54:58.84 ID:FndcQGXD0
>>1
スレ立てお疲れ様です。
横浜は今期も終戦を迎え、次いで終戦を迎えたロッテは内部崩壊の危機が…。
19 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/09/20(火) 19:34:58.27 ID:0ozLv9fN0
>>16
逝きましょう、わがぢんと共に……
家のためとはいえ、恨まれてる相手に幼い娘を差し出してあれこれとかとかそれなんてエロg
20 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]：2011/09/20(火) 20:07:53.71 ID:LPRlBlyS0
陸遜は空気よめないからながいきできたけど、
空気よめないから最期に自爆した感じがするなあ。
ストレスで早死する他の提督連中よりはましだけど
21 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:35:05.53 ID:nEntA9dmo
【参考までに楊儀さんの前半生をご覧ください】
／ : : : : : : : : : : : ＼
, ': : : : : : / : : : } : : : : ｀、
/ : ｉ: : ｉ ｉ /: : / ; {、 : :､: : .
〈}: |: : |_|:{ : / /: :} ＼ﾍ! : i
ｉ: |: |:イ| | ∨:/: /:厂 〉i: : !
|: | 从|笊Ｖ|ハ/Ｖ笊Ｖ从: :|
|八{｛{ ﾋヅ ﾋヅ '}｝}: :|
|: i`∧ ' ' ､ ' ' ∧': : |
|: |: i:iﾍ、 ､ , 'i: | : i:|
|/|: i:i : i＞ __. イi: :i: | : i:| 楊儀、字は威公。
{ 从vイ ｀丈´ `〈j厶バ!
／} i＼_/ ﾟ}ﾍ._／ {＼ 荊州襄陽郡の出身よ
┌───'─┴─┴┸‐┴‐┸─┴一ー──‐┐
⊥ ⊥、
｛厶 〉 〈／ ﾊ
仁ヽ) `Ｙ.ノ
{‐､.〉 |/
ヽ| おまけ . |
｜ |
｜ |
｜ |
｜ |
└────‐r‐┬─────┬─r────┘
〉､｣ / ,ﾉ
｛ ｀≧=‐----‐ ´≦´ ｝
22 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:36:32.77 ID:nEntA9dmo
【紀元２１０年代 漢 荊州 襄陽】
, --──-､
, イ / ﾍ ﾄ ､
i !ー､〉 __ j j __〉-ﾉ i
ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
| ヽ ' ＿ ` ｲ
l l ´＝｀ l 主簿を辞めるだと？
ﾉ ヽ ＿,､__ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::! . ／:／: : : : : /: : : : ヽ: 〉: : ハ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| . , '_: /: /: : : //: : : : :i: :|": : : : :ﾊ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|::: . /: :∨: /: /: // : : : ｉ :|: :|ミ: ヾ: : : ',
/: : :/: /: /ｲ// : /: :/: :l: :|゛ミ: :|: : : |
. //:/:i: :/:/' //i: : , :/〃'.l: :| ミ:ｉ|: : : |
. {ｲ: ｉ:.:|: ,:/_＼/ .|: /://' .l:.ﾉ ミ:l: : : |
. |从:|: |.://{心ヽ ﾚ'i/､＿／' .ミ:|: : .:|
. i/' ヾｉﾚ'.}゛ ゞ' 仟Z丐ヾ ﾚ´i: : :|
|i:ヽi } ｀¨´ 勺': i: :|
あんたの下じゃ出世は望めなさそうだし、 /: :八. ' __少 : .:|: :|
私を評価してくれる主君を探すとするわ。 ///: : :＼ ‐-､ ／ : : ｉ: : : |: :|
/´i: : i: :|: : > _ ＜|､.:.:.:从 : 八: |
それじゃさようなら {/' |: : |／八 ＼ .ﾉ iヽ､:∧: : { ヾ
|:／ ＼ `ｰ〈 .| i‐- ､
, 'ヽ ', ＼ノ iヽノ ', ∧
. / ＼ ', ii i i|. ', / ∧
i ｀'ヽ､ ﾊ ', 》 i .ｉ| i' ∧
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 意外に思われるかもしれないが、元々楊儀は曹操陣営に属していた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 赤壁以後に荊州刺史となった傅羣の下で主簿を務めていたが、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .上司との折り合いが悪かったのか出奔
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
23 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:37:31.78 ID:nEntA9dmo
【紀元２１５年頃 漢 荊州 公安】
,: :〈∨: : : : : : :/: : : :|: : : : : |: : :.} V.: : : : : :.
. ,: :.∧〉: : :ｉ: :.:./: :.ｉ: :.:|: : : : :,ﾊ: |:.| ﾐ.: :.: : :.i
i: /:.:| : |:.:.|:_:/_!_:/: : :|: :|:.:./__j/_ﾘ ﾐ: : : :.:|
|:!: :.:|:.:七´:/ j/ |: :./:./:./´ / / ｀ ｉ: : : : |
. 从: :!| : |:{ ≫≠ミ|:./j/}:/ ≫≠ミ !‐ ､: ;
{:.从:.!|:〃 f::｡ﾊ ﾒ/ / ´f::｡ﾊ ヾ ,'く｀ }.: 左将軍の名声を聞いてやってきました。
ヽヾ:从ﾄ う::ｿ う:::ｿ ″_ソ.ｲ:i
ｉ:ヽ _:. ー ー ,_／: :| | あの、雇ってもらえません？
|:!: :.:∧ ′ /: :|: : :.:.:|
. 从; ィ: iヽ ｲ＼:!: /: i:| 事務方の仕事は自信あります
/イ: : : :.:| ＾ ィ |: : :j/:ヽ从
. ,': : {: : : :.:.| ＞ ‐‐ ＜ |: :/ : :.}:}ヽ ヽ
. i : : {: : : :八 >‐rく ,′: : : :}:} .
. ﾄ､: :{: : :´: : ヽ ／ ! ヽ /: : : : : : }:} i 巛彡彡ミミミミミ彡彡
. | ヾヽ: : : : :.:.:｀´:{ | >‐:' : : : : : : 〃 | 巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: i ﾌﾞﾌｯ
|:::::::: ／' '＼ |
|::::: -･=- , (-･=-
ええで、採用したる。 | (6 ⌒ ) ･ ･)( ^ヽ
| | ┃ﾉﾖｮﾖｺｮｮi.┃ |
諸葛亮殿が文官を ∧ | ┃.ﾄ-r--､| ┃ |
ほとんど蜀に連れてったから人がおらんのや。 ／＼＼ヽ ┃ヽﾆﾆﾆｿ┃ ﾉ
／ ＼ ＼ヽ. ┗━━┛/ ＼
よろしくな . r‐-‐-‐/⌒ヽ-ーｲ ｀､
ヽ､ |_,|_,|_,h(￣.ﾉヽ ﾋﾞｼｯ ヽ
ー-ヽノ| ｀~`".｀´ ´"⌒⌒) ヽ
ノ^ //人 入＿ノ´~￣ )
劉備軍 治中従事 潘濬
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 楊儀は関羽の下に赴き、関羽から功曹に任命された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .ごく短い間ではあったが関羽の下にもいたのである
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
24 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:39:13.26 ID:nEntA9dmo
,.:'´: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : :ヽ
/ : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : :.:l: ∧: : ∧
i: : : : : : : : : :.:./ : : : : : : : /: ,斗: : i: : :i:.ﾊ
|: : : : : : : : : : :|: : /: : : :.:/:.:.／|:.:./: : : |.V
|: : : : : : : : : : :|: :.|: :.| : /|i: ｨ灯 :/: :/|/
|: : : : :|: : : : : 〈.ⅥⅥ:./:.|i ﾋj レ' 玄徳さんへの使いを頼めませんか？
|: : : :.:|: : : : :V:＼|: :ヽ!|:i 丶,
|: : : : i: : : : : :V : |: : : :.|!. /
|: : : :/: : : : : :.:V: !.:.: :.:.|. ﾌ
|: : :/: : : : : : : :|:/|: : : :.| ＿/ , .´ . .′ . j三≦:_: : : :ヽ.＼: . 丶 . . . ,
/ : /: : : : : : : : :|'‐|: : : :.|: : : | / . . , . ;. . i. .￤ ;⌒'Ｚ:≦三厶 ＼: . .＼ . . ′
. / : /: : : : : : : :／:.:.:|: : : :.|: : : | .′. . ./. . . .!. . . .!!. .| U, ｀≧=‐: : . ､＼: . . ､ . . ,
/ ／: : : : : : ／―-､:|:.: : : |: : : | . . : 〃 : : : : ｉ:i: : : :ｉi : l ／ __、 `弋ﾏ⌒ヽ ヽ: . .＼ ′
i: : :/ ｉ{: : : : : ｉ:,: : : :ｉﾍ 〈, ,ｋi弍弌 } ,〈__} }: : : : . . `ﾍ
劉備軍 襄陽郡太守 関羽 ;ｉ: /{: :iﾍ: : : : :ｉ:iﾍ､_;_V^v;代礼ｯ- }^７ ハ : :ヽ: : : . ',
ﾘ/ ': :Vﾍ: : : :!:!_、＼i ″ '＾ﾞ / / / ; 'Ｖ ∧: : ,: : : 丶: :
ノ' . . 、:､ : :Ｖ劣ぃ / / / / / U ‐〈: :}: : ′: : :i: :＼
､ ヽ:＼从_):ﾂ, ' ′ V: :}: ｉ: : : :i : : :
＼:＼iバ'/〈 -ﾍ ∨:ｉ !: i: : ! ; :
（これは売り込みのチャンスッ！！！） ＼;!: ∧ｕ ___／__,ノ′ . _厶'ﾍｉ:｜: |￤
i: ': 介: ., └'´ ／ . ´ Ｖ: : :} }: :
i ｉ:/: | ｉ: i｀＞: .,_.イﾍ ／ _〉: :, :ﾊ/
i ｉ{: : ! !:!i' : :{: :{ : j／ ´ ∨/
いＶ:乂j:!: : : ､: 〈′ ／ 〈
ノ'ﾍ{ i : 、: :{＼〉 ／ ,
jハ{＼:∨ . __ ′
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ しばらくして、関羽は楊儀を劉備への使者として成都へ派遣。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j これが楊儀にとって重大な転機となる
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
25 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:39:54.05 ID:nEntA9dmo
【紀元２１５年頃 漢 益州 成都】
／:::::::{ ∨::／:／:::::::::／:::::／:::／:::::::::/::::::::::::::ヽ
. ／::::::::::ハ 〉'::::/:::::::::::/:::::／: ／/::::::::::/::::::::::: i::::ハ
／::::: /::::/::::::/:::::/:::::::::〃:／/／ /:::::::／::::::::/:::::|:::::::::.
. /:::::_／ィ:/:::: /:::::::':::::::ィ:::::/ ./＼ /::::／/::::::／:/::::}ｚ:::::::|
/:::::::: : /:/::::::/:::::/ |::::/ |:了´/≧､＼:/ /:::,ィ:::::/::: / ミ : :|
. /::::::::::: /:/ ⌒'::/:::{:::|::/ |/‘ 'fて_小|/ヽ/／ /／ |::/ |::::,::|
/::::/::::::/:/ ハ|/i::/}/i/ ､乏ｚノ { ／ ／ム斗'- }::/::| .政冶について私はこう思います！
. /::::/::::::/:::{ ( { |' ! ' '¨ ィ示ミ､ /:/::::,
/::::/::::::/::|:::ヽ ｰ､ 化ﾉ:} 》/://::/ 後、我が軍の兵站に関しては、
. /::::/::::::/::::|::::::ハ､__ / ヾｰ ' '/://} / .改善改良の余地があるのではないかと！
/::::/::::::/:: : |:::::::/::::::::::} ィ ´¨＞､ .'ィ:/ /'
. /::::/::::::/:::::::::| : /::::::::::::j ／- ､ ⌒＞_〉 / }:' それとエンドレスエイトは傑作だと思います！
/::::/::::::/:::/::::::|::/:::/:::::::/ ､ / ∨:::´/ ' / ＿＿
ノ ／:::／}::/:::,イ|:{:::ム フ ヽ ヽ :∨/ ／ / ＼
イ/:／ |/::/ /:」_/ ヽ ＼ ｀ ー- ' イ へ! x ―‐ ＼
/ ' /:::/__r’ ∨ ヽ ＼ ＜´:/i: :| 〈 ｀ｰく _ ヽ
. /／ ハ ＼ ∧:::¨´::::::/:: / }/ ', ヽ､＿_ﾉ ,ィ´ i
, ＜´. / ', ＼ / }::/i::::::/|::/ / ハ 乂 / __ {
／ ∧ ／∨r ､|＾ ヽ:/ .|:' | ∨ ／ |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 成都に到着した楊儀は劉備と相対し、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 軍事・国政の方針、政冶の得失を語り合ったと伝えられている。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .これが劉備の目に留まる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
26 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/21(水) 01:40:49.18 ID:UqBuNX1oo
楊儀伝とか、俺得すぎるｗｗ
27 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:42:19.46 ID:nEntA9dmo
／ : : ;＞'"´￣｀＼: :＼: : : : : :＼
／ : ,:ｨ ´ . -―――-ヽ: : ヾﾕx―-､ヽ
./ : ／:/／ : : : :＼: ＼ : : : ': : : :'，＼_ﾉ : :'，
/: :/ : 〃 : : : ＼: : : ＼: ＼: : :ｉ: : : :'. 〉､: : :!
/ : 厂,:'ｆ: : : |:｜: : ＼ : : :／:|＼l: : : : |Ｖ{＼＼|
/:／| /: :|:＿∧:|＼ : : | Ｘ,ｘ≠ミ､|: : : : !ヽiヽ.iヽ:ヽ
ｆ: :＼|ｆ: : :|: : :|,≧ﾐ､ ＼:! 〃Ｙんｨ}》 : : : ト:||: :||: :ｉ :| 気に入ったわ。
｜: :/: !: : :N|:〃んｨ} 弋ぅりj : }: : |j ||: :||: :| :|
| :/:|:｜:i :|: ヽ!弋:り /: /: :厶ｲ|: :||: :| :| 私の属官として働いてみない？
|:′|:｜:l :|: : :{ ′ _ノ /: / : / : : !|: :ﾘ: :| :|
|l |:｜:|N : : |＼ ￣_ /: / : / : : く/: : : : ! :!
|| !八 | : ＼:!: : ｀ : . . __ /: / ; ｲ人 : : : : : /| | :|
ヾ、 ヾ : : : ＼: : :i: : :人/ : ／ ＼/: / !;ﾊ:|
＼ ＼{＼:{＼|／／|／,． ´￣￣｀∨ .ﾉ :i| / : /: :/ : /: :.:/ : : : :/!: ヽ : : :ヽ
,．‐≦二.._/ ／ / :, ﾉ . ,'〈∨ : :|: :_| : :/: :/: :/ :|:_:ハ : : ハ
/ /´￣,＞′ / ／ } |:∧| : : |: /|｀ﾒ|､/: :/／|:/ ヾ: |:│
|: : :|八 〃⌒ヽ/／´〃⌒ヽ }ﾐ │
漢 左将軍 劉備 /: : /⌒〈 ┃ 〉 〈 ┃ 〉/V| ﾘ
′:人 ( ‐-‐ ‐-‐ {_ノ|/
厶イ : : ｰﾍ.///（＿_,､＿) ///八
∠: :/ :厶-＼ ｛ ﾉ イ: ｝＼
それはもう喜んで！ Vヘﾄ､＼::｛＞ _ー'´ ＜:::ﾚ∨
{ ヽ::}ﾊ ＼／ }:::}/::ハ
{ }:jハ ／＞ヘ/::::}::/ 〈
ﾊ ＼ﾚ:::::::{てノ二ﾝ〉::j/／ }
{ __＿ヽ:::::| { /†>く＿ ｝
'＜｢ |__〉:ﾉ ,ﾉ ｛::〈_｢ |>'
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 以後楊儀は劉備の属官として働く事になる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
28 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:43:11.86 ID:nEntA9dmo
【紀元２１９年頃 漢 益州 成都】
,': : : : : ｉ:厶:-| |:､: /:/}; ‐/}:ﾘ､ ﾐ:.: : :.:.ｉ
. .: ｉ: : : : /:j/j从{!: /:/ /: / j/ ﾐ: : : :.|
|:!{: : : : :.|y"笊ﾐﾒ'ノ /／'"笊ﾐx ﾐ: : : :.|
. 从{: :|:.:.:i:|゛ 弋う′／ 弋::う″!_: : : :|
ｉ:.:ﾄ{ 从 ｀ ' ｀ 'rくY:.:.:| 蒋琬。
|:.:ヽゞ:. ,tソ/: :.:|
|: : :｀¨ﾍ ｆ ) ,.‐- :' : : i:| 頼んでおいた書類まとめてくれた？
|:!: |: : : :丶 ｲ: : : : |: : 从
. 从:.|: :.|: : : : ＞ ‐ ＜|､:|: : :ｉ: :|: :/:i ヽ
/ ｉ :! : |: : : / ＼ ／ ヽ:.:.|: :|:/ i:|
. / j/ﾊ;:ﾉ イ ｀ T ´ /｀ヽ:/:.j从
,..イ}.: : : :.:人 /|ヽ /: : : : :＞. . _ヽ ＿__
/ {: { : : : ´: :.:{｀ ー' | ヽ_ノ: : : : : : : : : /;ハ rｰ´─┐ ＼
厶.-‐┬ﾍ. ヽ
/ /{: /厶: :＼
| ｨぇ/ tJﾊ: :｢
い、今持っていくんだよ！！ │|ﾋﾘ ｰ'' | |、 !
|人 (ヽ ,| |:', │
|｀i: :ｫ匕.| |∧ 人
|: |: :|》l | ﾄ､├´:::::〉
Vj∠ヒヒ|人 }ﾚvイ
⌒´
劉備軍 尚書郎 蒋琬
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 劉備が漢中王に即位すると、尚書に任命されている。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } はっきりいって当時の楊儀は、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 蒋琬など問題にしないほど出世街道を驀進していたのがうかがえる。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/ 後々の確執はこうした所に理由があるのだろう
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
29 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:44:03.55 ID:nEntA9dmo
【紀元２２１年頃 蜀首都 成都】
ー≠
≪＿＿ ,. :― : ::.､
￣ _ｪァ/ : : : : .:.:}､ﾊ
/: :/ｲ/: :/ }.:|
彡.:/ (＼三／} :| ≠＝ヾ
7, 人三三三ﾉ :ﾄ､ ㍉
≠￣ 彡j_＞==＜川ﾊ r´ヽ
≪, ､‐' ￣ |_「ゞiﾉ｣| ￣￣＼__)
/ /-―‐`| ＼ﾋｮiｱ l／￣￣
. / / ! Y | ＼人_从人__从_从人__从人_人从ﾉ／
〈ヽ/ .| .| | ＞ ＜
ヽﾉ ／ | ヽ ＞ 尚書令はどこよ！！ .＜
ゝ､ 人 〉 ＞ ＜
∠､: : /´.:.:.|.:.:Y.:.:|＼ ／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY＼
／ ＼.:.:.:.:.|.:.:.:{.:.:∨
! ,-‐' `ー ┬‐‐ﾍ
| | ∨ ',
|⌒`! ∨ }
|::::::::| / /
. !:::::::| / /
,亠､::|. /`ｰ/
〈⌒ヾ }. /:::::/
`､__ｌﾉ. /:::::/
〈ヽ三､
. ＼＿}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ このまま揉め事を起こさずに仕事をこなしていれば、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 楊儀の名は蜀の賢相の一人として残ったのかもしれない。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ しかし、そんな楊儀は楊儀ではない
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
30 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/21(水) 01:44:27.45 ID:UqBuNX1oo
あ、ここに来て御坂とインデックスの配役に得心した
31 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:44:50.63 ID:nEntA9dmo
. ,.:': : : : : : : : : : : : : : : :､: : :.ヽ
/: : : : : : : /: : /: : /: ｉ:.|:.:Y: : :.ﾍ
/:rv': : : : :/ : :/: : /ｉ:.:.|:.|.:.:|ﾐ : : : :.
,: :.V: ｉ: ://ｉ:.:./ｉ: :.;' ,:.:/|;ﾊ !| ﾐ: : :.i
i: : : :.:|: i/ 'jメ､{: :, /:/'/ ,..斗 ﾐ: : :|
|:!: : :.:|:!y'笊ミx｀:{ '/ ´ィ笊㍉ ﾐ: :.:.|
. 从{: : 从 弋::ｿ 弋::ｿ ' ｉ: : :.| 私の仕事ぶりのどこに文句があるのよ！！
ｉ: :f´ヾ{ _' ,'-､:, '⌒ヽ
|:! ﾄ､t:. /ｰ-ヽ ,'fjr/ ..... ‘， このエセ名士！！！
. 从:|: ゝ-. ,′- 、| /､_:,' .:::::::... ,′
/i:|:.:|: : : :.丶 ゝ ＿,ﾉ ｲ: :./:! .::::::::::::,'⌒ヽ、 .
. / 从:.|: : :|: : : ＞ __ ィ､: :.|: / ､｀:::::::::::/ :.ヽ_
/ ｉ:.:|: : :|: : : /ヽ､___,， ´ ヽ､ i ､_,二 ‐,′ ｉ ヽ
. |:.:|: : :|, イ / |ヽ / ﾉ -=―‐ ,′ | !
,.ィ´￣: :人_,ノ / ヽ_,'f´ ゝ-､ヽ ! ‐=- ; |ヽ
,ｲ: : : : : : ´: {:{ i /:/:.:| , -､ヽ /::::::::::::::/:::::::::./ |
/ {:{ : : : : : : :.{:.{ | 〃 : : ゝ { ﾉ Ｙ::::::::::::/::::::::::/:::::..! . / ′ / / ,{ ﾄ≠イ い
. / {:{: : /: : : : :.{:.{ j 〃.: : : : :.:｀ 二 _:人＿;ノ:::::::::::/:::::::/ ,」 / / ,i //,j } } } l i }
/ ∨/: : : : : : ヾ:／: : : : : : :.ヽ ヽ￣￣ ｀¨¨´ゝ--:'i ／ V i,′,ｲ｣ /// } ,′ /ム | lく
./ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ ｀ ー――‐ ´/ {！ { {frｋl/ﾒく ノ' ィナ云__}i } ﾄ､ヽ
以 ' !{￣{く / ' `ｰ气7 / ,′ヽヽ
} ! ! ﾄﾄ| { /ｲ // ｖﾊ
リ ハ } } / ｲ' い
口の利き方には気をつけたまえ （ （ 从小、 ー──‐ .ｲi { } }
／ 小{ 'く ＼ ｀￣￣´ ／从ｒく / ,′
`く {！ ヽ､__ ヽ、 ／ / } } ＼ / /
丶丶 ｖﾊ ／ 7'⌒¨´{Tヽ. // ' / /￣
ヽ ヽ. Vﾊ/ / }} V/ V /
蜀 尚書令 劉巴
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 夷陵の戦いの頃の話である。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .どういう経緯かは不明だが、楊儀は上司である尚書令の劉巴と揉めた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
32 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:47:13.93 ID:nEntA9dmo
-─…ｧ:─‐: .、
. : ´:_:_／ : ／ : /: : ﾍ: ＼ ／￣￣￣＼
／: :く__,/ : : /:/: :/: :/: : :', : :ヽ / 弘 ヽ
/ . / : // : -/:/‐:ｧ: :/: : : ハ: : : ', ,′ 農 ',
.′/ : // : : /|厶く|: /ｌ: : :/: : |:i: : :ｉ . .郡 .
; : :{: :厶!: : 〃7卞＾Ｖ｀l: :/l仄:ﾊl: : :ｌ | .太 |
ｉ: : ∨,ﾍ|: /八乂ｿ |/ ,ｨ卞Ⅵ: :｜ | .守 .｜
＿＿＿＿_ |: | :{ { ﾊ/ ヾ`｀ Vﾘ ,小: ｌ:| | （笑） |
＼ |: |:人`┘ ｕ { |: l ﾄ| | で |
ヽ ／￣￣￣＼|: | !: |｀下、 ＿ 川 | . す ,′
｀、 / Ⅵ:|:｜: | ヽ '´ ｀ ,ハﾊ| ', /
', .′ V|:｜: | ＼ . イ: ｌ: | 、 , '
迷 絶 | | 閑 ||: 厂￣ ｀丶､｀ ;-＜!: ! |: :|: | ＼＿＿／
い 賛 | | 職 |l厶 - 、 ＼{厶: |: |｜ |: |
中 路 | | で | ＼ ∧{: |: |∧ |八
で 頭 | | す ﾄ 、 ＼__厶,ハﾊ八 ｀
す に | | | ∨ { {{｜l `ﾄ､
,′ ､ ∧ } '. ∧ い :| ＼
/ ＼ ／、 V ＼{ 八 ,ﾊ
, ' ｀丁￣￣＼_ ∨ . ∨ |
／ { 〈 ; (╋}l :|
￣￣￣￣ | | ヽ i ｀´:| 八
| | ｜ :| }
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ その結果、弘農郡太守に左遷。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .弘農郡は魏の領地であり、閑職だったのは言うまでもない
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
33 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:49:08.71 ID:nEntA9dmo
【紀元２２５年頃 蜀首都 成都】
/ ,.ィ´￣: ￣｀ー--､＊ ＼ ＼
/／: : : : : : : : l: : : : : :.＼ ヽ _>
/: : : : : : : : : :l:..:l: : : : : : : :.:ヽ. ∧ /,.ィ´
,'/: : : : /: : : :.:l:.l:.l: : : ヽ: : : : : :',＊! /´: :!
/!: : :.l: :l: : : : ://l:,'､: : : :ヽ: : : : :.! l/: : :..:l
,' l: : : l:.:l:＿:／/ / ,ﾑ-､-､:l: : : : :l l':..: : : :',
l '; : : l:.l:／｀'/ / ´ ` ｀ー!: : : / l: : : : : :.', 今度の南征にはおめーの力が必要ですぅ。
ヽ: :ﾍx=ｭ､ x=＝ｭ､/: :// /: : : : : : :ﾍ
＼ﾍ , /／/＊/: : : : : : : : :ﾍ 参軍として丞相府の事務を担当してみませんか？
l ｀ヽ r┐ '´／! !__: : : : : : : : :.ﾍ
! ＊ l.＞.`, ,. ＜イ/ / `>ｰ､: : : : : : :
ヽ l: _,.ｨ ｀´ｨ'´ ! l （:::::::::ヽ: : : : : :
l:l ! 《´ 示ﾐ､ヾ/.＊/ r‐':::::::::::::', : : : : : /: : : : /: :l: ;′: : : :..l㍉: : : : : :..ﾊ
,':::! / ゞｲ/〈lﾐヾ,l. l 〉::::::::::::::::l: : : : : . ,: :i: :l: ;'!:.l: |:.l: :./: :/:.; ミ: :..i.: : : :.
,':::(l / // （ l l`''l ! （::::::::::::::::::::! : : : : :../l: :l､:l:/|: ヽ:.//:/:./ ﾐ:..:..| : : : i
l;'l:.l:..lxミx|:..:乂/ム斗 ﾐ: :..| : : : |
蜀 丞相 諸葛亮 j/:从{示.ヾ″/ イ示ヾ:、 ｉ: :.′:..: :
/ jﾊ ゞ' 弋:リ 〃 j/´!: : : : !
: '' ､ ,,, ノ::| : i: : |
八 , -:..'.| : |:.:..|
尚書やった人間が丞相の参軍なんて格下げだけど、 /:./:ヽ へ ｲ: : : : :| : |: i :.
今の状況じゃそうも言ってられないか /イ: :/}:.＞ _ ＜ |: ｌ: : : | : | 八:.
´ /ｨ/i l:/: /´l i､:l : :ｌ:.l: :从 }
r―:‐‐ ‐/'´ ヽ_,，‐'´ 八{/从/_ ヽ
./l: : : : :i: :l /i ヽ l: : : : : ｀ヽ、
l: : : : :l 人＿,ノ ! ヽ /: : : : : : /: :.7､
ヽ: : : ´: : i {{ ! 7 ¨´: : : : : : : : :./ ﾊ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ そんな楊儀に目をつけたのが諸葛亮だ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 彼は楊儀を参軍として軍の事務を担当させ、南征に帯同している。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .無論北伐にも随行させており、
`ﾍ:ゝ .' 小/ 部隊編成や軍糧の計算などの仕事を担当させた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
34 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:50:08.30 ID:nEntA9dmo
: : : :l : :丨 i , .＼ ＼ . ---- ､
: : : :ｉ : : i i l ', ＼＼ ＼ ＼ ／ ＼
: : : :ｉ : : l ｉ | . ､＼＼ ､ 〉′ ヽ
: : : :ｌ : : ｌ i , 、 ＼＼＼ 〉 ,
: ! : :l : : | ！ ', ＼ ＼＼、 ′ じ 使 こ i
: !i ; |: : : . , ′ . ＼ ､＼､ i ゃ い ん |
_;!i_l_|_i: : : . ', ､ ＼ ＼} | な 道 な |
: !｢| ｢:!: :!: : . ′、 ＼_j＿___、_ __ ＼| い が 私 ｜
: !i:|｜!: :!: : : . ､丶. !`｢ ､ ヽ | ？ 残 に ｜
: !|j__!:|: :{ 丶: : . ､ 〉い￣＼ ＼ ｜ っ も ｜
: !i气い: :、:、＼: .、 ＼》i≧ｘ,,_＼ .丶 ｜ て ま |
: !{__厶. 、 ､: .、 ＼＼'ﾞ{ 乂_,厂}㍉、 ＼ 丶 | る だ |
: 〈￣ ＼{＼＼ ＼ `う二∠ ノ弌 . 丶.ノ ん ′
、:、 _〉 ＼ ＼ 〉.＼ `マ、 /
｀ ＼ ｉ{ /^A 丶 ＼ ／
} /〉/,ハ ､ ＼＿＿ __ .∠ __ ＿ _ _
/´／ } ｉ ＼ ＼ ＼ 、-‐…‥‐- -
､＿ __ _ /イ: : .＼jハ ∧、＼ ＼ ＼＼
. ￣`¨´ . 〈: : : : : : . .＼}/ } 丶 ＼ ＼ ＼＼
i 、 .イ i: : 、: : : : .､ 丶.ノ ＼ ＼ ヽ ＼ 、
| 丶 ´ l:|: |: l: :丶 : : : .＼ ＼ ＼ ＼ 、 ＼
_| ＼ . ´ i｣_:|:｜: : : :, : : : : : 、 丶 ＼ ＼ ＼ 丶
_} ｀¨´ | ∨: : :, : }: : : : : }: :}＼ ＼ ヽ 丶 丶
､｣ 丨/ }i: : :ｉ∨ : : : : , : ' ＼ ヽ. } }
＼ ／ 八 :｜|: : : : :/ / ｀ ＼ / ′
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 楊儀の才幹はこうした分野で十二分に発揮される。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 部隊編成、あるいは軍糧の計算をしても、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 考えあぐねるなく短時間で処置。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 軍事上の必要品の調達も彼の手に委ねられた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
35 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:51:06.17 ID:nEntA9dmo
【
>>34
修正】
: : : :l : :丨 i , .＼ ＼ . ---- ､
: : : :ｉ : : i i l ', ＼＼ ＼ ＼ ／ ＼
: : : :ｉ : : l ｉ | . ､＼＼ ､ 〉′ ヽ
: : : :ｌ : : ｌ i , 、 ＼＼＼ 〉 ,
: ! : :l : : | ！ ', ＼ ＼＼、 ′ じ 使 こ i
: !i ; |: : : . , ′ . ＼ ､＼､ i ゃ い ん |
_;!i_l_|_i: : : . ', ､ ＼ ＼} | な 道 な |
: !｢| ｢:!: :!: : . ′、 ＼_j＿___、_ __ ＼| い が 私 ｜
: !i:|｜!: :!: : : . ､丶. !`｢ ､ ヽ | ？ 残 に ｜
: !|j__!:|: :{ 丶: : . ､ 〉い￣＼ ＼ ｜ っ も ｜
: !i气い: :、:、＼: .、 ＼》i≧ｘ,,_＼ .丶 ｜ て ま |
: !{__厶. 、 ､: .、 ＼＼'ﾞ{ 乂_,厂}㍉、 ＼ 丶 | る だ |
: 〈￣ ＼{＼＼ ＼ `う二∠ ノ弌 . 丶.ノ ん ′
、:、 _〉 ＼ ＼ 〉.＼ `マ、 /
｀ ＼ ｉ{ /^A 丶 ＼ ／
} /〉/,ハ ､ ＼＿＿ __ .∠ __ ＿ _ _
/´／ } ｉ ＼ ＼ ＼ 、-‐…‥‐- -
､＿ __ _ /イ: : .＼jハ ∧、＼ ＼ ＼＼
. ￣`¨´ . 〈: : : : : : . .＼}/ } 丶 ＼ ＼ ＼＼
i 、 .イ i: : 、: : : : .､ 丶.ノ ＼ ＼ ヽ ＼ 、
| 丶 ´ l:|: |: l: :丶 : : : .＼ ＼ ＼ ＼ 、 ＼
_| ＼ . ´ i｣_:|:｜: : : :, : : : : : 、 丶 ＼ ＼ ＼ 丶
_} ｀¨´ | ∨: : :, : }: : : : : }: :}＼ ＼ ヽ 丶 丶
､｣ 丨/ }i: : :ｉ∨ : : : : , : ' ＼ ヽ. } }
＼ ／ 八 :｜|: : : : :/ / ｀ ＼ / ′
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 楊儀の才幹はこうした分野で十二分に発揮される。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 部隊編成、あるいは軍糧の計算をしても、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 考えあぐねる事なく短時間で処置。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 軍事上の必要品の調達も彼の手に委ねられた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
36 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:51:33.03 ID:nEntA9dmo
＿＿
, ─ ￣￣ ￣￣ ─ 、
_ - ' ´ , - 、, ' ￣ ヽ、, - ｀ 、
, '´ _ ' ｀ 、_ ヽ
,/ , ´ , - －－- 、, ヘ, －- 、_ ｀ 、 ＼
／ , ´ ., .:´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ｀:. 、 ｀ヽ ＼
.／ l . '.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ｀ 、 ） ｀ 、
. / ,´ , ': .: .: .: .: .: .: .: ／ｊ.: .:/i.: .: .!: .: .: .: .: .: .: .: .: ｀ 、ヽ >
. く 、/.: .: .: .: ., -－‐-、 /.: / |.: .:八, - ‐‐- 、 .: .: .: .: ヽ' ／
. ＼ , /: ! .: .:,. ´.: :／ /／ /／ ´ ＼.: .: .: .:ヽ .: .: .: .: .:ヽ/
＼' !/.!.: .:/ .: ／ ´￣｀ ／ ´￣｀＼.: .:i .: .! .: .: |｀ヽ
l ! !: /: ／!._｀=≡≡=_ _=≡≡=´_＼|.: .:|.: !ヽ|、|
｀ 、 !' .:´.: .:.! |.: .: /.: | ,:|
. |.: ' .! .: .: ヽ. 、＿ ｀ ＿ , ｊ.: .:/.: / く.: | 楊儀はよくやってくれるのですぅ
|..:! ﾘヽ.: .:｀:.、 {/. ￣￣￣ .ヽ}. /／/／ ）.:|
|.: ヽ ,'` !` 、 ! ! ´' ' ヽ '.: │
. |: .: ,' ヽ .: .:ヽ 丶 , ' , ´.: .: .: .' ｀.、:|
|: .: ! !.: .: .: .｀ _ ｀ 、 , ' , '.: .: .: .: .: ! i.: |
. |.: .: .: 、 ./.: .: .: .: .: .: ｀ ｔ -- ィ ´.: .: .: .: .: .: .: .ヽ '.: .:|
. |.: .: .: / ヽ.: .: .: .: .: .: .: 」 |_.: .: .: .: .: .: .: .: .:,' ｀、.:|
|.: .: .:,' !）><（─´￣ ｀ 、 , ´ ￣｀─）><（－! !.: |
. |.: .: .: ! !）><（. , - －介－ - 、 .）><（: :ヽ /.: .:|
|.: .: .: .｀, ' ）><（ ,' ／/ ! ＼ ヽ ）><（: : :｀, '、.: .:|
. |.: .: .: .:,' ｀、）><（ . ｀ ‐´ ./ !. ｀－´ ）><（: : :,' ヽ.: .:|
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ その仕事ぶりは諸葛亮をも満足させるものだった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .陳寿は『楊儀伝』でこう記す
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
37 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:53:04.25 ID:nEntA9dmo
┏───────────────────────────┓
諸葛亮は深く楊儀の才幹を愛し、魏延の剛勇を頼みとしていた。
┗───────────────────────────┛
ﾍ / /: : : : : : : : ＼
/:ヽ ,' ※ /: : :/: : : : :i!: : :ヽ
./: : :.ヽ l /: : :./: : : : : :l!: : : :.', 費禕の考えも分かりますが、
: : : : : : ヽ l ./: : : /: : :/: : /!:l: : : i:', .楊儀は才幹優れた男ですし、
: : : : : : : :.ヽl .※ i: : : :.l: :／: :././/!: : :l: l 魏延の剛勇は孔明にとって必要不可欠。
: : : : : : : : : ', !: : : : l'＿,／‐/ !: :./!/
: : : : : : : : : : i !:.i: : :.l ,､ｪﾓ! /／ / どちらか一方だけを辞めさせるのは忍びないのですよ。.
: : : :.r'´｀ｰ､ﾊl ヽヽ: ﾍ ` lﾘ /､
:./`ﾉ´::::::::::::ヽﾍ ※ l``ｰ`- / .孔明が死んだ後、ともに陛下の下で励んでほしいのですが
:.〉´::::::::::::::::::::l ﾉ､ l ｰ'／
´ﾉ::::::::::::::::::::::l ヽヽ !｀ ー- '´
`!::::::::::::::::::::::::l《》《ヽ l l !
〃: : l: : l: : :.ヽ: : : : : :.:ヽ: :l : : ',
〃: : ム: :l: : : : !ゝ、: : : :.:l: :l: : :.l
l !: :/-弋 l＼ : :トｰ-ゝ: : j: : : : :.l
l l: :ｌ .__､ｌ ＼l _,_ ',: :/: :L: : l
Ｙ: :ﾄ./ん l ヒ心ｲ: : :,' ）V
ト' ', ゝﾝ ゝ-'´l: : :.ﾚ l
,-- ,＿!＿l＿___'＿＿＿__/ : : ト、 ',
l l : : !,-ー―-..､
! l : : l:::::::::::::::::::::l
l l : : !::::::::::::::::::::l
l ｌ: : ｌ:::::::::::::::::::::ﾄ､
蜀 司馬 費禕
┏────────────────────────────────────┓
常に二人が不仲である事を残念がっており、一方だけを辞めさせる事は忍び難かった。
┗────────────────────────────────────┛
38 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:53:52.39 ID:nEntA9dmo
／:_:_∠:／: : : :／:': : ｉ : : : i: :＼ : y'＾'く( _.ノ:ﾉ __
, ': :/ /_／: : : :／: /: : : | : : : i: : : :∨ ,｛ ‘≪ {≪⌒ヽ
/: : :｀7 ': : : : , ': : :/: ｉ : : |: : : : : : : : {ノ:/〉 {い トﾐ:,
/: : /:// /:/: /: : :,/: : | : : |:i: : : l: : : : {{: !{ }ハ}} }}
/: : /:// /:/: /: : : i|:ｉ: : | : : |:i: : : |: : : : :》从 .ノ' ,ﾘ
/: : /:/ハ' /: /: : : /i|:ｉ: /| : : |:i: : : |: : : i :ｉ:| /
/: : /://_/:/: :′: :,八i|:|ハ| : : |:i : : :' : : : : !:! /
/: : //{｛i/:/ |: ｉ: : i/__ |:| | : : ｉ从/ : : : ' : |:i、 '{､
' : /i/从´i〈_, |: |: : 斤㍉|:{＼| : i |｣/: : : :/:/: |:| ＼ ヽ.
/: :/: |:' ｉ介|{┐|: |: : |うく弐爪,| : |:「|: : : :/:/: /|:|: ｉ :lヽ. ＼
_＿__ノ: :/i : |: :|ｉ |:||｜|: |: : |ヽヽ`iう^'|: ;ﾊ｢|: : :/:/: /: |:|: |: |: : ＼ ＼
´ `'く: |: ｉ|: :|ｉ |:||｜ヽj＼|Ｕ |/ ,｜:/:/: /: :八Ｖ: :' : ヽ: :ヽ 丶、
／ ＿＿__, ヽ:ハ |i:从! , {_，｀ ヽヽＶ j/|/ : ': :/: ハＶ : : : i∨ i . ＼
,ﾉ ／ ＼ ‘〈_j !: |＼‘, ｛ ノ' }://}ハ ' ;ハ|: : : :i| |: :| ｀､ ＼
}/ 、 ＼i､! :｜ `ﾍ, rぅｰ ､__ ´ ノ'.ｲ/: : }:/: : : : : : :i| |: :| 、 ヽ
/ ∧ | |: iﾘ .∧ `⌒ヽﾝ′ ／i:〈: : ノ' : : : i: :! : i| } / 〉. ｀、
' / 人 l 川ヽ. ∧ _＿ ... イ: : :|:ハ : :ｉ : : :｜:l＼乂' __ノ.厶 、
′ ／ } | ｜ ＼＿.ノ爪 ,小: :{: :|: /:/:/∧:ｉ| : : :｜:|￣￣￣／｀¨¨´ヽ .
{/ _／ ﾊ八 ｀{{ },ハ /{｜}:八 Ｖ:/:,ﾊ' : l:ｉ|ヽ: : :}: | / ＼ ,
′ //, . 弋 ｛, {{ .ノ' ,〉 ': :{ }: : :ﾘ_｣: :,ハ| ′ ヽ、 {
/ /// 、 ヽ ＼|| ＼}八 : ∨ : / }:/ ′ i _＿___.ノ′
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 禍いを招き罪を得た楊儀、その才が惜しまれる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
39 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/21(水) 01:55:30.09 ID:nEntA9dmo
/′ ./. .,. :{ : | : : : : : : : :} : : : : j : i ヽ ｀≧:｀ヽヽ: : ∨ : . ヽ
/ . . :/: :/ :ハ :{ : : :/ : , : ′ ′, } : }: :| ｀ヾ : : : .∨: .i : : . ハ
/ . : :〈 ∨ /. :∧V :/ : / :/ : : : /｜ ﾊ: } 〉｀ : : ∨ !: .: : . :
′/ : : V. :′/ : ::∨ : :′} : :/:ムz}:/=}/ー―‐ ｀ヽミ､: i:｜.::: : . .i
/ .:/ . ://:::｜ ′. :斗-:/:/ |: :// /' -- ､_､__ ∨ ｀| 从::: : . .|
/ :/ . : : .::: : :! :iイ´/丁/:/ ｀}:/}′ / ′,z孑ﾃ气ミ､ ミ:::}, -《:: .i .｜
/ /i . : : |i:::: :｜:l｜:′l/|厂メ′ / ト{::;ｎ} ,}ﾊ }ｼ y_j V: | . {
: / !. :/: ||:::: : | :{:.l ′ｧ'了气ミ 廴.ジ ′/.ヵ }: :| : .l
. {:′ | :ハ !{:::: 八:∨{ ｲ′ト{::;ｎi ......... `:::ﾉ∧: !: . i おしまい
ﾊ{ ｜{ |:|:ﾄ､:. :i : 从 ﾍ 廴 ソ } .::::::::::::: ﾉ ,ｲ::}:｜: .{
| 乂 ∧:{∧:..ﾄ､: ﾄヽ ....... 丶 rx.イ::::::: .｜ : :.
∧ﾉヽV＼:ハ .:::::::::: ＿___, /:::::::::::::::′::: 小
/ ´ .:ノ:ヽ ::`:∧ _ ィ -一...´ﾉ '{:::::::::::::: ′ ::: : :i :i
. / : :／. :/. .:::/::込. `＜..... ´ i::::::::::::: ′.::::: : :ﾄ {
/ : //: .:/ : .:::::::::::::::丶. ／ |:::::::::: / : .::::::: :｜丶
.′/ ; : :ｲ: / .::/::::::::::::::::::＞.... . イ |:::::::::/: : , .:::::::i :|
.′:′| / |:/ : ｲ ::::::::/::::::::::::::::::::::: i￣ {::::::/ : :/ :'{::::::|!:|
{ :i:{ |:{ |i. :/ |::::::::/|:::/::::::::::::::::__:} _ヒ/ :ｨ:/: :小:::八{
人ハ |′ﾊ: { |::::::/｜:::::::::::/´ ､ | __ ...=≦ ノイﾉ' }:/:/ }′ 丶
40 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/21(水) 02:01:44.16 ID:UqBuNX1oo
乙でした
>>35
を見る限り、楊儀って石田三成とよく似てるのかな
組織には必要な人材ではあるけど、人間関係も偏屈そうだしｗｗ
となると楊儀にも、直江兼続や大谷吉継ポジの人間がいたんだろうか？
41 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/21(水) 02:04:53.90 ID:7X+SQMEOo
乙！二人が中が良ければなどと考えてしまうのは無粋だな。
どうあっても相容れない存在ってのが世の中にはいる。
しかし、こんな時にもブレナイ劉巴に濡れるｗｗ
42 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/21(水) 07:30:47.75 ID:/DT3ty5yo
曹操陣営から自ら離れて敵対してる劉備陣営に赴くとか、
若い頃から出世出世の我欲の為に動いてる人だからなあ。
なまじ才能は高いからそれでやっていけたんだろうけど、
結局のとこ人の上に立つ器量に欠けた官僚タイプだったんでしょうな。
石田三成なんかは主義主張に大恩のある秀吉の為、という理想主義的なとこがあるから、
そこが決定的な違いだろうな。
43 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/21(水) 08:54:11.62 ID:DnTb5AFjo
仕事内容でなくどうも人柄で衝突を繰り返したように見える
それだと組織の中で働く官僚には向いていなかったんじゃなかろうか？
能力はバリ官僚向きだったのにねえ
44 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
：2011/09/21(水) 09:05:58.91 ID:2KcMGua2o
>>40
それが費イじゃね？
45 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/09/21(水) 10:30:31.80 ID:FVIFwrYF0
楊儀は自分が人の上に立つ器じゃないことを自覚していればもうすこし活躍できたかもね
46 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/21(水) 11:35:09.38 ID:MHqTtu8i0
>>44
費褘に頭を下げることを思いついていれば、そうなったかも知れないけど…。
実際は彼に嵌められて死んだようなものだし。
47 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/21(水) 14:59:43.43 ID:xusJ/hILo
費イは確かに優秀だが、あいつは剛毅でも豪胆でもなく、
単に他人に対して無警戒で、無頓着で鈍感なだけだと思う
あれも長生きしてもタカが知れてるだけの小物だろうね
48 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/21(水) 15:13:47.65 ID:DnTb5AFjo
>>42
そうかも、自分は韓信を連想した
基本的な感情は「立身出世がしたい、才能を試したい、俺を認めろ、功績に報いろ」
劉備に対する私淑はあった魏延とはそこが異なるかなあ
49 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
：2011/09/21(水) 18:06:21.76 ID:kK2NCEba0
上の度量と乱世でなければ唯才は認められないのかな
しかし劉巴や黄権が劉備没後もいれば状況が変わったかもしれないなぁ
50 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/21(水) 18:18:36.45 ID:jSma2erKo
人の上に立つを得ず、人の下に就くを得ず、路辺に倒るるに適す
51 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/09/21(水) 19:11:03.54 ID:xb3Z61pB0
>>49
黄権はともかく、劉巴がいたところであまり意味はないよ
王連や張裔が長生きしてくれた方がよほど負担軽減できる
52 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/09/21(水) 21:50:28.31 ID:oOTT2scl0
状況は変わったってどう状況が変わりようがあるんだ
53 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/09/21(水) 21:59:37.24 ID:MX+4xhD30
楊儀は魏延の首でサッカーボール
蒋琬に出世レース追い抜かれたら「魏へ亡命してりゃよかった」
この二つのエピだけでも擁護しづらいわ
54 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/22(木) 13:32:41.90 ID:7GzancGh0
魏からやってきたってのにどの口が（ｒｙ
55 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/22(木) 13:56:34.60 ID:8HgZ7ybqo
元々魏に仕えた経験あるから、ツテで魏に戻る事もできる、
と考えても不思議では無いと思うけどね。
辞めた時も酷い裏切り行為とかやって離れた訳じゃないし、
あんな形で蜀を離れた孟達ですら蜀に再寝返り画策した位だから、
よっぽど恨み買ってなけりゃ、才人の寝返りには寛容だったんじゃないの
56 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/22(木) 16:49:05.99 ID:PG9e/DLXo
「庸奴！復能作惡不？」（バカ野郎め、また悪さができるならやってみろ）
歴史書の台詞は、歴史家があとから創作した物が多いそうだが（高島俊男『三国志 きらめく群像』より）、
この台詞はほぼ実際に言った通りじゃないのかな、という臨場感がある。
それにしても酷い…。
57 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/09/23(金) 02:54:13.50 ID:iCpeFI5+0
この問題児軍団を纏め上げてた劉備と諸葛亮のカリスマがパネェな
58 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/23(金) 04:18:41.04 ID:Vwx+PKqOo
劉備も曹操も孫権も本人が問題児だったしｗｗ
59 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/09/23(金) 07:48:32.59 ID:Vbd8bQVRo
蜀軍見てると、初期は外来のヤクザ連合そのものだしなｗｗ
そりゃ名士の劉巴はこんな連中に仕えられるか！って田舎に引っこむわ…
諸葛亮は途中合流の良識参謀で、大勢力らしい人材転換を目指したものの、
優れててまともな人材は魏が大勢囲ってるから、どうしても難アリな人ばかりで
調整に苦労するって感じだった印象だなあ
60 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/09/23(金) 08:26:24.36 ID:aXwJPuWD0
劉巴も劉巴で相当捻くれてる
61 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/23(金) 09:12:46.38 ID:YoTG28j+o
名士がねじくれていないとどうして決め付ける？ｗｗ
62 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/23(金) 11:21:06.54 ID:Vl+RyxGio
事あるごとに理由を付けて、何かと隠遁したがるのが名士（ｷﾘ
63 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]：2011/09/23(金) 11:48:39.24 ID:D+3mDi+50
田舎に領地という食い扶持があって、趣味三昧できるならそっち選ぶ奴も多いだろうな。
なにせ立身出世しても司馬一族で上がふさがってるし、戦はあるわ政変激しいわで下手に粛清されれば三族皆殺し。
裕福な名士にはとても割に合わんご時世だわ
64 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/23(金) 12:06:58.10 ID:bLLankhe0
劉巴はどこの勢力いってもトップクラスにいける人材だと思うけどね
65 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/23(金) 20:16:46.03 ID:0O+LiaLoo
>>63
しかし、男なら国家に仕えて天下のために働いてこそ、という価値観が、
極めて強かった時代なのもまた事実なのです。
まだ、官僚以外の仕事が評価される事代ではなかった。
66 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/23(金) 20:17:15.01 ID:0O+LiaLoo
>>65
×事代
○時代
訂正。
67 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/24(土) 21:50:13.91 ID:SgQYkFP8o
というか劉氏の元祖の人が田舎のゴロツキからのスタートじゃ・・・
68 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/24(土) 21:54:46.87 ID:9F2oNaTpo
役人の家だから、何とか士大夫の端くれにいた。＜劉備
69 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/09/24(土) 21:58:28.11 ID:iJ/bZJlI0
当代一流の名士数人に教えを受け、行く場所行く場所でそこの名士に評価されたり畏れられたりする劉備が田舎のゴロツキですって？
70 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/24(土) 22:25:47.11 ID:WZ7Nzh+y0
>>67
父の名すらわかってない孫家の初代より遥かにマシなスタートだぞ
71 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/24(土) 22:29:36.57 ID:apS2vo3To
劉氏の元祖だから劉邦のことじゃね？
72 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/24(土) 22:59:38.64 ID:9F2oNaTpo
ああ、確かに劉邦は相当のアレだな。
功労者をことごとく使い捨てにするところといい。
73 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/24(土) 23:40:06.07 ID:jSC7/pcso
別に士大夫階層出身であることと田舎のゴロツキは両立すると思うけど？
少なくとも、劉備自身が意識的に積極的に侠の世界と交わりを持ったのは否定できないことだし
74 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/09/25(日) 02:46:11.01 ID:iKzqqJypo
劉邦も統一後は相当アレだが張良と蕭何粛清しなかっただけマシでしょう
韓信とかは元々の行動とポジションがアレだから仕方ない
75 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/09/25(日) 07:25:25.74 ID:Et8heE+jo
>>74
まあ、走狗云々と言ってもおっしゃるよーに韓信は優柔不断の自業自得な面もあるし
もう一人は奥さんの独断見たいだし、次は実際反乱やらかしたしね。
と言いたいとこだけど、兄弟同然の幼馴染はどう捉えれば良いかわからぬ
76 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]：2011/09/25(日) 11:07:07.29 ID:+3C1/6Hio
盧綰の話は宮城谷の短編にありましたね
77 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/25(日) 11:31:29.41 ID:jWC2ZbBOo
晩年の劉邦が猜疑心の塊になっていたことは事実だなあ
78 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/09/25(日) 13:33:23.38 ID:TKP9ly1Ho
>>72
蕭何はなんだかんだ言いつつ､地位と権力を全うしたし､張良は早々に距離を取ったけどね。
まあ、立ち上げ時からの仲間で、子孫が後漢滅亡までとなると、ほとんどいない気もするが。
79 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/25(日) 13:51:46.96 ID:BUAacjHMo
張良は真っ先に身を引いたんだっけ？劉邦のダークサイド見て蕭何もその座を捨てたし。
韓信は最終決戦の際に劉邦の要請を渋ったのと、やっぱり能力だよなぁ。
劉備の遺言も純粋に後を頼むのではなく、諸葛亮に対する釘差しと見ると・・・。
もしかしたら劉邦化の恐れもあったんだよな。
80 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/25(日) 13:53:41.63 ID:naAnkp6Go
張翼が張良の子孫を名乗ってるけど信憑性的にどうなんだろう
81 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/25(日) 13:56:37.06 ID:8JVgOhOxo
>>80
中国では同姓ならよくあること。
先祖を有名人に連ねることなんぞ、正史の列伝やら行状やら読んでれば日常茶飯事。
その程度と思えばいいんでない？
82 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/25(日) 14:13:27.22 ID:p1zlRLmYo
劉備の血統も充分うさんくさいしなぁ
83 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/25(日) 14:19:37.48 ID:JKau/Mrxo
【たまに「やる夫が大風を起こすようです」をガチでやりたくなります】
彡| | |从 | /三三 三 ヾミ＝-==彡イ ゞミﾍｚ=＝＝彡'´: : : : : : : : : / /
人 ﾘ }､:ヾ! |≧‐>=．..,,__三 三 ﾐ:.､ヾー::::., ,ﾉー=＝'´ __,,.. z≦､: : :／ ,ｲ /
/ //:､ | ﾊ ＼ 从￣ヽ. 弋 ・ テﾐ-ﾐヾ::.彡ー ｲ: : : : :::＞'弋 ・ ノ ,.ｲ,.:彡'´/ ,:':
,' ヽ{ ∧ ミ:､ミ=三｀二二二二二´{ /ｲ:ﾍ 彳: : : : ー￣￣￣￣: :-=彡'.,:',.':::::
// , |ゝ'ﾍ＼｀ヽミ:､ 三 三 三 三ｿ´ |: : : : : : : : :.､_ : : : /,::::::::::
/ / .:: !| |∧ ヾ:､ミ 三 三 三 ≧'ﾞ ｜: : : : : : ,: : : : ::´::::::::::::
ｲ,: ＞'ﾘ ! ﾑ＼｀ﾐ:､ 三 三 三ｲ !: : : : : : : :. ,..:::::::::::::::::::::::::::::::
彡' | .| | ﾑ ヽ三 三 三 三} i||i! |: : : : : : : : . ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::: ただ帝とならんと欲するのみ！
. | ! ! ﾑ ヾ 三 三 三ｿ´ il|||li|: : : : : : :: :::..,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|i | ﾊ＼ミ:､三 三{ ,ゝ--<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : : ;
| i | .ヽ.ﾞ三 三| _ : ｀::::::ﾁ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : ::'
i |i | | |ﾍ三 三!イゝミ．..,＿＿＿＿＿__ ,.:｀ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::, :.,:/
| |! :. ｜ ! ﾍ三三}_ ｀ ｡｀ー-----‐ ´彡'´.:::::::::::::::::::::::::::::::::, ;:, ,
| | ｜: ｜. ＼三ﾘ ｀ ー― ´. : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, 〃 ,;
| | | !.: : ! ＼ '´: : : : : : :: :: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,' / ,:'
| i| | i｜ | ＼ j : : : : ::: ::::::::::::::::::::,' ,: ,:
| |i | | ! ｀ . . : : : : : : :: :: ::: :::::::::::::::::, ,' ,
| ! !::｜ ｀ ｰ―. : : : :: ::: ::::::::::::::::::::::::::::, ,
漢 淮南王 英布
>>63
そういう生き方をする人は晋代に入ると目立ちますね。
>>70
本当の意味での叩き上げですからね。
>>73
劉備は「劉氏の末裔」「廬植の弟子」という名士受けする金看板がある上に、
「身分の低い士人に対しても一緒の席に座って、同じ食器で食事して選り好みしなかった」（王沈『魏書』）
と言われています。
名士からも関羽・張飛のような豪傑からも受け入れられる下地はあったのでしょう。
>>74-77
裸一貫同然の所から一代で皇帝まで上り詰めた人ですし、
権力基盤が確立していなかった状況を考えれば、ああなっても不思議はないと思うのですが……
劉邦見ていると秀吉を思い出します。
>>81
日本にも源氏の子孫と公言する人が……（ｒｙ）
84 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/25(日) 14:31:01.68 ID:naAnkp6Go
日光東照宮在住の人ですか
85 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/25(日) 18:07:05.98 ID:XHBIK5Wto
>>83
うは！！ｗｗ
正に黥布だわｗｗ
86 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/09/25(日) 21:08:47.78 ID:TrGYvD/9o
まあ英布の入れ墨は額なんだけどねｗｗ
87 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/09/26(月) 17:31:09.68 ID:9PGpdt/w0
劉備の遺命が釘差しだとする人は、それに大した意味がないことをそれまでの歴史が証明してる件についてはどう思ってるのかな。
あれは諸葛亮が断るところまで前提の、権力基盤継承のための儀式でしょ。
88 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/26(月) 17:37:51.03 ID:eC8TsLRuo
家康「故人の遺命は守るべきだろｊｋ」
89 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/26(月) 17:41:57.06 ID:zvZc/tDoo
お前が言うなだが、秀吉も信長の家を乗っ取ったわけだからな
90 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/26(月) 17:57:33.52 ID:wfyCRT7to
領民の立場なら、正統な血統の無能な領主に支配されるより、有能な人間に乗っ取られた国で生きる方が幸せそうだけどな……
91 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/26(月) 18:20:29.12 ID:ioCBSrOzo
>>87
伝説こみでよければ、中国では前例は多数あるんだ
特に殷の伊インとか跡継ぎを無能と一時廃位して、その後に
反省したらまた即位させたというキングメーカーで忠臣の鑑とされる
劉備の遺言って、この故事含みだと思うよ
簒奪の許可というより、息子が無能だったら一時廃位してもいいから
尽くしてくれ、という
92 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]：2011/09/26(月) 18:22:42.98 ID:hwWn3YCko
劉備も孔明が張良・陳平タイプの軍師であって権力に妄執するタイプでないのを分かってたはず
だからホイホイ投げ出してくれないよう、断ること前提で箔つけてあげたんだろうと思うよ
信頼もしてたし、孔明の能力には疑問持って無かったろうけど
人間って状況によって発揮できる力が違うものだから、自分がいなくなったらと思う面もあったでしょう
歴史を経ていくらか美化されてるのかもしれないけど、
この君臣の情誼と出師の表と北伐の死闘を思うと涙が出る
93 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
：2011/09/26(月) 20:26:40.11 ID:hzknQjXH0
孔明は息子がいまひとつだったからなぁ
兄貴のとこや司馬家みたいにならなかったのかもね
94 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/09/26(月) 20:37:31.09 ID:4ZUZJJKHo
そりゃ晩年に生まれた子供だからな
北伐で過労死するほど働いてたから、接する時間もあまりなかっただろうし
95 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/26(月) 22:17:14.53 ID:dgh8YP22o
そういえば、何時頃子作りしたんだろ？
96 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/26(月) 23:21:15.26 ID:x2YZcnRso
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
>>93
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;) 兄貴の所は成功例に見えるようでその実……
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´| .
>>95
./ ∩ ノ)━・'／ 生まれたのは北伐に出る前年（二二七年）、地味に陸抗より一歳年下だお。
( ＼ ／ ＿ノ´.| | .
.＼ " ／＿＿| | .あっちは活躍してるのにこっちは……
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿＿
. :´ ｀
／::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::.:::::::::ｉ| :::::ｉ{::::::::::::::::::::::｀l
|::::: ＼/ ｌ| :::::i |／::::|:::::|::::::|
|:::::| ::::|刈 :::::} l{从:::|:::::}::::::|
|Ｌ::下行ミ￣ 孑灯!::::ハ:::|
うるさいっ！！ |::::| 辷ｊ , 辷ｿ|::|r' ﾉ::|
.:::::| _ |::|イ:::::|
i::|::ト . ｛ ） |::l::::::::::|
. ム|::|斗 ＞ｒ‐＜.:/'|::|｀ ＜|、
/ ヽ|::| { 〈 _/ |::| '⌒ヽ
. ｉ |::| ヽハ_ｊヘ./|::| / }
. | |::| /ハ |::l / /
蜀 侍中 諸葛瞻
※このあたりまで話が進むと、偉大な父親を持つ二代目は大変だなと思います。
97 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/26(月) 23:35:34.94 ID:dgh8YP22o
北伐に出る前ってことは、出帥の表の文章考えてる時に子作りしてたのかｗｗｗｗｗｗ
98 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/09/27(火) 00:12:50.90 ID:CPuOk10po
子作りの後の賢者モードの間に書き上げたに決まってるだろJK
99 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/27(火) 00:15:41.05 ID:TnUEd05eo
賢者モードならあんなにクドクドした文章にならないはず
100 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/27(火) 00:20:34.74 ID:6BP06O4Mo
おまえらなぁ・・・・・・
101 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/27(火) 00:43:07.36 ID:cMF/hzV7o
相手が劉禅だから、くどくどと書いてしまったのかも。
102 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/09/27(火) 03:16:12.24 ID:N8oDEcYP0
真面目な話、危険な北伐前に自前の子供の一人くらいはこさえたかったんだと思うよｗｗ
養子の諸葛喬がいるとはいえ、この子が死んだらお家断絶の危機だし（孫はいるとはいえ）
おっかさんは黄氏じゃなかったとしたら誰なんだろーな
103 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/27(火) 09:51:21.63 ID:7rekirsFo
不退転の覚悟を主君に奏上し、家庭では子孫を残すって、
身の処し方としても完璧だわなｗｗ
104 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/09/27(火) 21:26:27.34 ID:ZrJp6mqt0
しかし蜀は親子で大活躍したのがいないんじゃね
董和、董允ぐらいしか思い浮かばん
105 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/09/27(火) 21:36:27.93 ID:Kd4yXS4Qo
関興「」
張苞「」
って言いたいけどこの二人は正史じゃそんなにだったっけ
106 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/09/27(火) 21:37:24.39 ID:Kd4yXS4Qo
関興「」
張苞「」
って言いたいけどこの二人は正史じゃそんなにだったっけ
107 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/09/27(火) 21:38:24.00 ID:Kd4yXS4Qo
連投しちゃった･･･吊ってくる
108 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/27(火) 22:40:04.37 ID:cMF/hzV7o
関興→諸葛亮に期待されるが若死に
張苞→若死に
109 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/27(火) 22:56:22.20 ID:JwKy8IAb0
関興は戦死した馬良の後釜に大抜擢されたとあるから
かなり期待されてた人物だったんだろうね、文官だけど。
110 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)
[sage]：2011/09/27(火) 23:17:41.02 ID:D4lbdTn7o
地味か。陳式陳寿は。 まあ事実じゃないだろうが。
111 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
：2011/09/28(水) 03:10:15.02 ID:wca4jCK70
張苞なんて下手すりゃ張飛より早く死んでるな
関興は二十歳前後で侍中・中監軍になったんだから相当優秀…てか普通に考えたらマジキチ人事だなコレ
夷陵の直後だから普通じゃない状況だったんだろうけど
ロマンの塊となった演義のコイツラも好きだが。二人揃って物凄い颯爽としてる
112 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/28(水) 07:45:37.42 ID:Y9QmJaaHo
趙雲の息子も地味だよな…
演義じゃ親父が死んだ、と伝えに来ただけだったし
蜀滅亡の戦いで戦死してるっぽいけど詳細不明だな
113 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
：2011/09/28(水) 09:13:16.10 ID:dNfooXmO0
関興は病を得た頃とは言え劉備健在時の人事だから、よほど優秀だったんだろう。四相の３人より早い出世だし、その後の活躍次第では宰相コースだったのでは。
趙広は沓中で戦死とあるだけだから、姜維が変態的な機動力で剣閣まで退いたあの時なのか別の時なのか。
こうして考えると、豪族の連合政権な呉はやはり２世３世が要職に就いてる割合が高いね。
114 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 11:08:48.92 ID:PfH2bCEy0
あんま三国志詳しくないけど、蜀は二代目に恵まれないのね…
115 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/09/28(水) 11:19:05.87 ID:3vcn3/q2o
教育の問題もあるのではないかと愚考いたします
116 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 12:30:33.15 ID:zt7oKk+Qo
関索「俺、南蛮征伐で大活躍だし～？嫁さんいっぱいもらってるし～？伝記も残ってるし～？京劇でも人気だし～？」
117 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/28(水) 12:53:07.19 ID:HjbGbSkOo
>>113
「姜維が変態的な機動力で剣閣まで退いたあの時」
どんな時だｗｗ
118 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
：2011/09/28(水) 16:54:02.48 ID:wca4jCK70
蜀という国が基本、実力と実績を重視して、縁故登用に積極的ではなかったのかもな
世襲が基本の孫呉は孫呉で、政争に勝てないとリアルで生き残れない修羅の国なのが辛い
晋代までまともにお家保ってられた功臣の一族は、マジで数えるほどしかいないんだから、呉の歴史は血みどろの派閥争いの歴史といっていいくらい
119 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/09/28(水) 20:17:14.66 ID:0MEfpooZo
元々寄せ集めが作った国みたいなもんだしそういう風潮はあったのかな
120 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 20:27:11.39 ID:zt7oKk+Qo
そういえば荊州出身の優秀な文官って馬良、蒋?、費?などの名前があがるけど
荊州出身の優秀な武官って、黄忠と魏延以外に誰かいたっけ？
パッと思いつかないんだけど
121 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 20:28:36.15 ID:zt7oKk+Qo
うお、文字化けした
分かると思うけど、↑は「馬良、蒋エン、費イ」ね
122 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/09/28(水) 20:37:57.61 ID:oS7bk3e30
>>120
傅トウ、馮習、張南など
夷陵の戦いで荊州の精兵とともに消えた
123 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 20:45:53.58 ID:zt7oKk+Qo
>>122
サンクス
でもなんというか、「荊州派閥」と言われるくらい幅をきかせた文官に比べて、武官は地味だね
124 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 20:57:25.82 ID:2m5ukuRoo
水軍の将としては一流の人がいたと思う。
活躍の場が無かったんじゃね？
125 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/09/28(水) 21:16:40.14 ID:rcD4NuD4o
当時の荊州は元々戦火から逃れた人が逃げ込んでたので、
文官的な人材が多く集まってたのと、
武官タイプは劉表→曹操らの陣営に流れた人が多かったのもあるかと
126 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/28(水) 21:44:59.20 ID:KkOY6CgTo
蔡瑁あたりも正史では文官ですわね。
ただ、魏に帰順した文官は、武官のような見せ場のないまま埋没してしまった。
127 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/28(水) 21:52:50.06 ID:Wl7Fgyybo
文官武官ってくくりはおかしくね？
128 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/28(水) 22:13:52.29 ID:KkOY6CgTo
>>127
基本的には孝廉などでの推挙で出世したのが文官上がり、
戦争は現場の叩き上げで出世したのが武官と認識している。
文官上がりが将軍として兵を率いる例はいくらでもあるが（というより叩き上げで
将軍になった方が少ない）、出発点がどちらかでくくれると思う。
129 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/28(水) 22:16:17.86 ID:zt7oKk+Qo
じゃあ鄧艾は文官なのか
130 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/09/28(水) 22:29:45.80 ID:wca4jCK70
軍事も内政も両方できる人材が理想とされ、また実際に両方こなしてる人物が多くいるんだから
あんまりキッチリそういう分け方をする事に意味はないと思うけどね
関羽は統治もやってるけど張遼は職業軍人。でもどっちもバリバリ武官のイメージみたいな
賊上がりで州刺史になった臧覇や孫観は徐州と青洲を統治できてたんだろうか？
131 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/28(水) 22:54:48.05 ID:A83nn4Zko
【理想的な人材の例】
ｒ ´￣￣￣ ヽ
f´ ,． ―― ､`ｰｫ
〈 ／ ／ ヾｒｭ
.7/ //, , / l i l l_ .}＼
l∧i++ﾄiハ!/ｻﾊ ! .}_jﾄ､/
. {ﾊ.ﾋﾘ ﾋリ ｿン`〈
ゞﾞ ｒ‐ﾍ"".ｲl! ヽ
|:l＞ｔｲ´￣{､ﾋヽ ＼
/}:| {薔} ､ﾉ＼.≧､_ ＼
ｾｒｸ / ＼ ./ ラｲ ｽ. ＼
/" ,ｊヘ ∠ｱｰ'ﾌ⌒ヾノ! ＞ｒ､
厶'ﾌ¨ﾞｰf__ノｨ'¨＼ ム一 ノ ン ﾉ ＿＿＿
／ ¨´ ＼ く＿≦フ ∠ﾆ-‐Ｏ‐- ､｀ヽ､
/ヽ._ ＼_,ﾍ ／ ∠ - ┬ ￢- ､::.:＼ ｀､
＼} ¨ヽ / ￣7 _//, / / ,' , ｀ヽ､:∨ﾊ
ｒ'⌒ヽ j~~j¨ﾞーz __ ｨ 〈// l l | ,′/l / , ＼} ！
. ＼ ヾy ｀ ー一 ´ |@ ｊ /∧ ｌＴト|￤ / |__/_厶イ/lﾄ､|
ヾ._ソ ゝ=′ {ハ ヽrﾒ::ﾐ、/ 厶=≠} /〈/|lV|
}＼_〉-′ ﾍ:_::/ / 〃 l|｜ ＿_ノ
ｰ=ハ { >‐､ｰ- ∠ィ／ l l| ∨::.:＜ ＿＿
. / / ｌ^7く＞r＜｀＜ |｜ l| ﾄ､::＼::.r'⌒
/ / l|/::.／l\/{:.::.::_:}｜ｌ | |＼}￣⌒ヽ
| l| , ﾄy┼┴‐'::.:/ /｜ l |
|/| /|（｣／:rxーrr'＞〈 ,′∧｜
Lﾚ'::.::ヽ/Xﾍ::∨::｀ヽ＞∠ }ﾉ
. /::./:/::/_ _ _ _〉:＼::.::∨::.::｀ヽ
/／|X:∧ハﾊﾊﾊ::.::.×::ﾚ'⌒ヽ:〉
|::./ |::.::| |::.:ﾄ､::.::/
∨ |::./ !::.| ∨
ﾚ′ L/
>>130
少なくとも青州については、文帝期に王淩が内政面で治績をあげた記録があるので、
それまでは現状維持（反乱が起きない程度）が精一杯だったのではないかと？
132 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/29(木) 01:24:55.20 ID:0EreKNYX0
>>129
鄧艾は紛れも無く文官
落ちぶれたとはいえ士大夫階級の端っこに位置してて
学力で官吏に選ばれたから（孝廉よりランクは落ちるが）
133 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/09/29(木) 07:48:45.96 ID:Db1Y4DWxo
まあぶっちゃけて言えば、曹操が勢力伸ばしてくる前は、
荊州はほとんど唯一、目立った勢力争いが無かったから、
戦功で出世する機会がほとんどなく、武で名を挙げる余地が無かった、という事もあるかもね。
劉璋時代の蜀ですら、内乱があったり、漢中の張魯と睨みあってたりと、
結構争いはあったからね
134 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/29(木) 08:59:20.32 ID:tpRdDO8no
内乱というのなら劉表が支配を確立するまではずっとあったし
その後も睨み合い程度でいいのなら孫氏勢力とあった
135 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/29(木) 09:45:42.70 ID:9TtCkRK9o
200年ごろにも張羨の反乱があったしね
136 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/09/29(木) 15:30:54.43 ID:BC6JOIVwo
張羨と桓階が魏の成立に果たした役割は、実はとてつもなく大きかったんじゃないか。
彼らを使って劉表を足止めした曹操も流石と言える。
137 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(秋田県)
[sage]：2011/09/29(木) 15:39:31.02 ID:yHMIAiJ60
>>123
地味というか、記述が少ない上に出世する前に全滅したから。死ななければその三人はかなり出世して伝くらい立ってただろうに。
蜀は四方将軍でも伝どころか名前しか残ってなかったりするから、一概には言えないけど……。
138 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/09/29(木) 17:53:13.53 ID:ZCnDY6Lg0
曹操は上に立つタイプの人間だから理想的な人材とは言えないような
139 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/29(木) 18:07:46.89 ID:0EreKNYX0
>>137
蜀の官制は漢に拠ってるから四方将軍は雑号将軍っぽい
上奏文とかの順序（序列）でみると。
李厳の処遇で協議した家臣の序列が
車騎将軍・劉琰＞征西大将軍・魏延＞（略）＞左将軍・呉壱＞（略）＞綏軍将軍・楊儀＞
楊武将軍・鄧芝＞征南将軍・劉巴・・・以下略
征西が征南より遥か上位にあるのは将軍に「大」がついてるかららしい（ここは魏も同じ）
140 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/09/29(木) 20:09:31.11 ID:ZCnDY6Lg0
>>138
俺は何を言ってるんだ・・・
141 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
：2011/09/29(木) 20:13:46.10 ID:Z09XDlkt0
>>117
蜀滅亡の時、本来なら姜維は剣閣に到達することなく鄧艾と諸葛緒の六万に挟撃されて殲滅されるはずだった。
ところが姜維は挟撃を察知すると、敗軍にもかかわらずフェイントを駆使して難路を短時間で駆け抜けて包囲から脱出し、剣閣まで到達。鄧艾の作戦は後退する姜維を一度破っただけで成功までは至らず、鍾会も剣閣を抜けなくなったために鄧艾がハイリスクな登山をせざるを得なくなったということ。
とはいえ一度は交戦して撃退されているようなので、趙広が死んだならここじゃないのかと。
>>139
たぶん逆。漢が四方将軍が上位の将軍位で、上には車騎将軍とかしかない。
四征大＞四方＞四鎮＞四征になる。ここのサイトが詳しい↓
http://d.hatena.ne.jp/mujin/20070815/p3
142 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/29(木) 22:14:23.18 ID:2b7ddDmuo
.. -―‐- ..
,. .:´ .....:.:.:.:.:.:......｀.. 、
／ ..:: ..:.:.:.:/..:.:.:.:ヽ:.:.:.. ＼
′.:.:/ ..:..::/ .:.:.}: .i:.|::.:ヽ:ヽ.ヽ
.′::.:/ ..:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.ﾄ ::..:.:.:.:.:.:.:.'.
|.::://..:.:.:.::|:../ }/|:./ハ::.i:.:.l:.:.i:..i. やっぱり蜀の話をすると食いつきがよくなるな。
|:::;. !..:.:.:.:ﾑ/_`く_}′ }::ﾚ}ｲ:..|::.|
}://|/:.:i:.|{'７:ぅﾄ ﾁﾑ._|:..'::..| ああ、私もちょこっとだけ出る次回の投下に関してだが、
..:.{ iトx:Ｎ ヒﾂ ん:}ｱ}/::.:.! 一応今度の日曜日夜の投下を目指している。
:/::〉}:.:.:.:| └"'/:::::. ﾘ
／:ﾉ.:i.:.ﾘ u __ ′ .小:N/ .ただ、進捗状況が芳しくないから変更の可能性も高い。
.:.:/{:.:|:.:{ヽ ‘ｰ’ ノ:::::{
:/:八:ﾄ:.|＼＞ __ .イ:::::::::::| .その場合はまた連絡する
／´￣ ミヽ`.く::::::::::i:::::::::.:.′ .
∨ 〉::: /|::::::. /
{ 〈彡' |::::.:/
ミ 、 ﾄ i| |::.:i′
143 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/09/29(木) 22:21:48.14 ID:vgsc+FDVo
まあ、呉ではここまで食いつきはよくないわなｗｗ
144 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/29(木) 22:44:52.13 ID:XcyXYsXBo
呉の話題で食いつきがよさそうなのって？ｗｗ
145 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/09/29(木) 22:45:07.83 ID:X5D1HgXh0
ところで１４２は誰
146 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/09/29(木) 23:08:53.25 ID:PSx1c//Vo
>>141
姜維の説明ありがとうございます。少なくとも諸葛亮から鳳凰と呼ばれるだけの事はあるということで安心。
姜維が好きといいながら、未だに彼の評価を決めかねている矛盾がある。でもやっぱり好きなんだよ、一番。
147 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)
[sage]：2011/09/29(木) 23:45:11.48 ID:TAWlD+Vko
劉表配下というか同盟者の武官で功績ぶっちぎってるのって
黄祖だよなあ。多分。
148 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/30(金) 00:02:56.54 ID:ZMPa/miq0
>>141
四方て前後左右将軍のことか
四征四鎮将軍のことかと・・・詳細サンクス
149 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/30(金) 00:40:09.65 ID:TZ7KUEJ2o
>>147
次が文聘ですかね
ところで荊州の武将で思い出したのだけｄ
『蒼天航路』で曹操が李通を「万億」と呼んでたけどこれ何？
150 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/09/30(金) 01:06:40.51 ID:0NM5mJndo
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
>>145
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
>>96
を参照。
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
>>146
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 同時代の時点で評価が二分されているから無理もない。
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
>>149
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::| .幼少の頃の字＠『魏略』
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
151 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/09/30(金) 01:12:01.41 ID:ZMPa/miq0
>>149
幼少の頃の字だそうな
李通も長生きしたら臧覇ぐらいのポジションに出世できたろうに
自前の軍団持ってたし
江南はホント鬼門だなぁ
>>147
長沙太守・劉磐の可能性も
呉の太史慈に手も足も出なかったけど、勇猛だと言う評判もあるし
南方の勢力拡大に活躍したのではと妄想する。
敗者は記録が少ないからね。
152 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/09/30(金) 01:14:50.30 ID:TZ7KUEJ2o
ありがとうございます
幼少の字なのね
153 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/01(土) 22:45:03.85 ID:3gFoUW7Ho
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 案の定話がまとまらず、
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 明日中に完成しそうにないのでもうしばらく猶予をもらいたい。
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| 投下の目処が立ったら告知する
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
154 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/02(日) 12:24:01.37 ID:3yIrkTafo
了解。
155 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/02(日) 22:22:29.03 ID:v9g2gD810
諸葛瞻は澪か
156 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/03(月) 01:24:13.06 ID:k1u5+4Vj0
たくわん費イさんもあと僅かか…
157 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/03(月) 01:57:23.22 ID:XUCStr0go
諸葛瞻は最後の最後でｶﾝｶﾞﾝｶﾞｰｶﾝｶﾞﾝｶﾞｰ言ったのが非常にマイナス感ありだなあ
黄皓が実権握ったのは四相亡き後、その後継の陳祗あたりが実権握ったせいぜい10年
確かにとどめ刺さったのはこいつらの政治と姜維の北伐大失敗が主因だけど
たかだか10年で何かいい方にも悪い方にも大きく変わったとは思えん
158 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/03(月) 02:24:10.63 ID:aGzD2ruto
いやあ……十年もあれば十分に変えられるぜ政治は
159 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/03(月) 03:02:23.73 ID:Dq3Cz6gyo
十年もあれば、子供が兵士になるからな
それに政治が腐敗してると
たった一回の凶作で農村がボロボロになるらしい
160 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/03(月) 03:23:32.93 ID:ccUEWD0Mo
逆に言えば、魏（晋）はその10年間でうまいことやったわけだよな。
161 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/03(月) 11:15:23.48 ID:IMKZG9Q3o
諸葛瞻は蜀に殉じて死んだのは評価できるけど
それ以外は別に…
黄皓についてもぶっちゃけお前が言うなって感じだし
162 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/03(月) 11:24:37.70 ID:poew01B3o
そういえば黄皓は未登場だよね？
ニコ動の命乞いのアレが印象強すぎて、よく分からんようになってる
はじめは演義の架空キャラだと思ってたけど、正史でも思いっきり記録が残ってるんだよね
登場するのはまだ少し先かな？
163 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/03(月) 23:37:46.85 ID:mkr1wPun0
黄皓に関しても、ぶっちゃけ、劉禅が公孫述、李雄ぐらいの
能力の持ち主なら、問題は生じなかっただろう。
比較される斉の桓公だって、殺そうとした相手を許したあげく
宰相にしたのだし、その積極性から見て、遠く及ばんだろう・・・
164 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/04(火) 00:49:10.21 ID:dXSBLELxo
劉禅は少なくとも、自分の能力の限界は知ってたし
足らないから部下に委任することも出来る程度には謙虚だったという点では孫権より高いと思うぞｗｗ
まあ、孫権は部下に投げすぎると自分の権力基盤が崩壊するんだけど…
問題は、四相が皆死んだ後投げるべき相手を見つけられなかったことか
劉禅は意外なくらい姜維に甘いからなあ、黄皓は嫌ってたようだけど
結局北伐に劉禅自身もこだわったのか、姜維に軍の全権ぶん投げて精鋭全滅という
165 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(秋田県)
：2011/10/04(火) 10:16:40.18 ID:oG/ThjQK0
諸葛瞻はその宦官とつるんでたわけで、息子が死に際に「斬ってれば良かった」とか言ったところで何を今さら感はぬぐえない。
初陣の相手としては絶望的とはいえ、あそこで黄崇の献策に従って手負いの鄧艾を撃破していたら剣閣以南は死守できるし、漢中奪還の目も全くない訳じゃなかっただけにね。
166 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/04(火) 11:18:06.56 ID:bZVVsMU/o
>164
単純に姜維以外に軍略語れる人材がいなくなってた、という事なんじゃないかな。
張翼やら古参で反対してた人はいたけど、じゃあ代案出してたか、
というとそういう感じの話は乏しかったし。
散々言われてるけど、荊州失ってる時点で単独北伐は難しく、
呉との効果的な連携が出来なかったのが全てじゃないかと思う。
167 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/04(火) 19:39:03.18 ID:ylsZBZR9o
>>165
普通の鄧艾ならともかく、およそ人の通れる道ではないところを
ムリヤリ通った後の鄧艾だからなあ。
当然、普通の鄧艾のイメージで見てしまったのだろうけど。
168 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/04(火) 20:25:15.81 ID:sE1x918q0
蜀を運転するはずの四相が死んだ後の蜀は運転手がいなくなって事故死しちゃった感じがする
だから一概に誰が悪いなんて言えない。姜維の北伐とか黄皓が政治を乱したから蜀は消えたって
言われてるけどどの道蜀はゆるやかに崩壊していくと俺は思うんだよな
こういうときに君主の劉禅がしっかりしてくれればよかったんだけど・・・・
169 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)
[sage]：2011/10/04(火) 21:37:34.51 ID:T99LF5TXo
島田しんすけ逮捕になんも影響ないよなと持っていたらひとつあった…
人形劇三国志の再放送の目が120％消えた…
170 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/04(火) 21:58:27.02 ID:ylsZBZR9o
びっくりした。
逮捕はされていないぞ…
171 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/04(火) 23:53:18.23 ID:3rBsQXX10
四相はすでに親父時代からいたし、少なくても劉禅は
積極的に蜀の人材を見つけようとはしなかったことは責められることだろう
郤正のような人もいたし、范長生を李雄が丞相にしたように
人を探す努力が見受けられない。
菅子とか本当に読んだんだろうか・・・
172 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/05(水) 01:06:15.31 ID:5Y71onVX0
結局末期蜀をどうすればよかったのかって難しいな
誰かが強烈リーダーシップとって軌道修正を図ればいいんだけど。それが劉禅でもいいし諸葛瞻でもいい
馴れ合い所帯がなーなーのまま行くところまで行ってしまったのかなぁ
173 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/05(水) 01:11:29.16 ID:0n7m2Sg3o
重臣に全権ぶん投げて任すくらいだから親父並の器は持ってたんだろうが、
器の中に入れる自分の才能や、補って満たす人材を見つける才覚は親父に比べたら圧倒的に劣ってたってことじゃね
というか、即位してから諸葛亮や四相と言った「自分が何もしなくても任せりゃ間違いない」人材しかいなかったから
皆が皆ってわけでもないだろうが、少なくとも重臣の位迄引き上げた奴になら国政ぶん投げて正解
としか思えなかったのかもね…自我の薄さが頼れる人間がいなくなって足枷になったのかも
個人的には、成都の情勢鑑みて？司馬昭にバカのふりしたりして
警戒を解かせて自らの安泰や蜀の遺臣の再仕官への道を開いたあたり
曲者劉備の血はちゃんと継がれてたと思ってるけども
174 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/05(水) 20:44:16.18 ID:2kdm0exl0
蜀はそこまで呉を信頼してなかったと思う
呉は人を騙して戦争に勝っている前科があるから、蜀からもいつ裏切るかわからないと警戒されていたかも知れない
孔明も自分の最後の戦いになるであろうと悟っていた五丈原の戦いでしか呉と連携しなかっ
たし、この連携の後も蜀が呉と連携して魏を攻めたことは一度も無いし、これを見るに蜀は同盟していればいいやぐらいの意識で呉と同盟してたんだと個人的には思うな
結局呉は蜀滅亡後に蜀の領土を狙おうとしてたしな
175 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/05(水) 20:48:59.94 ID:jL/IZQpso
>>174
一応諸葛恪は…
176 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/05(水) 22:01:00.31 ID:q3zHC2vpo
陸の呉軍が頼りなかった時点でかなり勝負はついていた気がする
結局呉蜀両方が順調に進んだことはなかったんだっけ？
177 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
：2011/10/05(水) 22:10:55.99 ID:WMtaGi6x0
劉備と諸葛亮っていう魅力と才能溢れる奴を中心に纏まってた国だからその後誰が来ても周りがちゃんとついてきたか怪しい所はあるよな
それでなくても蜀は劉備ファンクラブ、諸葛亮ファンクラブみたいに見えるわけだし
178 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/05(水) 22:39:42.84 ID:vlgl00Rvo
といっても「呉との連携」自体は孔明自身が言ったことだからな
多分孔明の思惑としては、劉備が荊益二州を完全に支配して
呉に対しては上位の立場で同盟を組んでこちらのコントロール下に
置いた上で共同作戦としての北上を考えいたのだろう
しかし結果は逆の立場になって国力で下におかれた蜀は
後々まで呉の動向に影響を受けることになると
信用云々については、劉備だって人のこと言えるほどえらくもないしねえ
179 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 01:16:07.34 ID:D3y5vO3+o
現実問題、蜀が荊州保持したままの呉蜀同盟は無理だしなぁ
呉はなにがなんでも長江中流域を確保しないと安全保障上危険すぎる
つまるところ天下三分も始まった時から詰んでるという結論に終わるのか
180 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 01:46:43.44 ID:4w5CUGzqo
まあ、誰も試したこともなかった上その後続いて益州の奥から中原を取った政権もないし
所詮は山の自給自足ヒッキー時代の孔明の机上の空論とも言えなくはないわな
その机上の空論を現実にするために命をすり減らした、とも言えるのかもｗｗ
181 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 07:33:24.76 ID:RhOzjkuYo
まだ天下二分の方が存続と言う点では現実味があったのかなあ
182 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/06(木) 08:31:14.78 ID:HyHLMTPjo
最終目標が統一なんだから分割したまま存続してもだめなんだけどな
183 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/06(木) 11:32:43.42 ID:xYU78DrTo
>>180
机上の空論ってのはその通りかもね
地理的に、長江の上流と中流で一つの政権にするって無理だろ
歴史的にもそんな政権がある程度の期間成立した試しはない
逆に、蜀・四川って陝西地方の政権との繋がりの方が長いような
184 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/06(木) 11:48:27.68 ID:rRqBEcwPo
>179
とことん蜀の力を強めつつ、赤壁の時みたいに
魏の脅威論を呉で広めれば、隷属的戦時同盟でいけるかも、
と初期案ではあったのかもね、諸葛亮も
当時は劉備一党と協力すべき、という呉の臣もいたし。
そういった一派がほとんどいなくなったのもネックだったのかもね
185 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 17:49:51.79 ID:4w5CUGzqo
魯粛ってやっぱり重要だったんだなあ、蜀にとって
孔明の計算が崩れたのは魯粛が死んで呂蒙や陸遜が荊州担当になってからだし
魯粛が病死の時点で策は崩れるべくして崩れたんだろう
186 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/06(木) 18:18:22.02 ID:YYQO8neWo
本来なら、ホウ統あたりが呉内部にシンパを育てる予定だったんだろうな。
本人も蜀呉どっちの家臣か曖昧なところあるし。
187 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/06(木) 19:14:20.01 ID:ypZXnKvCo
魯粛が生きていてもそれほど変わらなかったと思うなあ
関羽との単刀会で荊州半分もぎとったのも魯粛の主導によるものだし
とにかく、それまでの劉備・諸葛亮の対呉外交の結果、信用がまったくないから
188 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
：2011/10/06(木) 20:29:50.16 ID:RVjKcssk0
呉側も隙あらば劉備軍を吸収しようとしてるし、どっちもどっち。外交ってそんなもんでしょう。
あと歴史上なんとかと言う時は、三国時代以降の歴史引っ張ってくるのは違うでしょ。
そも、結果論だけで机上の空論と言うのは歴史の積み重ねを否定するものではないかな。
189 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/06(木) 20:31:18.91 ID:Zxv4Od7h0
とはいえ、関羽の荊州の一部の戦力だけで、相手に首都移転をしようか・・・と
思わせのだから、同時に孫権が徐州、涼州で羌族、麹演等に再度反乱させ
益州から長安を攻撃、軻比能等の鮮卑も挙兵させれば、魏は滅んだかも
しれないと思うのだが・・・・
190 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/06(木) 21:22:49.76 ID:XWehQvUDo
どの勢力も目先の利益に目がくらんで大局が見えてなかったのかもな
魏が滅んで荊州挟んで天下二分になってたらどちらが勝者なんだろう
191 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/06(木) 22:17:21.77 ID:YYQO8neWo
今の我々は全国地図をたやすく見られるけど、
当時の人々がゲームのように勢力図を把握できているかと言えば、できっこない。
192 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/06(木) 22:25:17.05 ID:qzD0jCeH0
>>189
そこまで綺麗に連携取れてたら魏じゃなくても
どんな国でも滅ぶわ
呉蜀最初から詰んでたとかいうけど結果論であって
一番大きいのはやはり魏に致命的に失陥がなかったことだと思う
193 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 22:28:19.99 ID:7NjR55wwo
中央では曹叡や曹爽みたいのが出てくるけど
地方の要地には歴戦の強者を置いていたから崩れなかったんだろうな
194 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/06(木) 22:35:42.37 ID:ypZXnKvCo
>>191
知っている人は知っているよ
地理書とかも書かれているのだから
ただ、引き篭もっていた諸葛亮がそういった書を読めなかった可能性はある
だから三分計が机上の空論だと
195 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 22:50:25.93 ID:yaP5gOF1o
みもふたもない意見を言うと、天下三分なんかしないで、
漢室やら帝やらなんやら言わずに、さっさと魏に降参してた方が民の幸せに繋がったんだろうな
196 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/10/06(木) 22:58:33.65 ID:L/e33eSao
そうして早々と統一王朝できても、わずかな時で滅ぶこともあるのが
中国なんだけどねｗｗ
197 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]：2011/10/06(木) 23:11:38.64 ID:aVHauKp80
北の方には怖ーいお兄さんがいっぱいだもんなｗｗ
というか、魏が統一王朝になっても、西晋潰れたころと同時期に弱体化してるかもな、年月的に
198 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/06(木) 23:26:19.63 ID:ypZXnKvCo
>>197
そのあたりは不明としかいいようがない
西晋の滅亡はなによりも恵帝と八王の乱が大きいから
仮に魏が存続すると、乱を起せるような大兵力を握った皇族はいないだろうし
199 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/06(木) 23:49:27.10 ID:4w5CUGzqo
だから三国志って歴史に詳しくなると「なんでこんなどうでもいい時代の話細々記述してるの？ばかなの？」
って思う時期が多少出るんだよなｗｗ
たまーに歴史学やってる人でもこういう高二病的思想で否定しにかかる大人げない人がいるけど
200 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/07(金) 01:50:33.91 ID:WuJoBXpAo
「三国志もいいけど他の時代も見ようぜ！」
という高島俊男さんの路線は悪くなかった。
正史を元に身も蓋もない人物評もしてる。
201 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/07(金) 03:03:29.83 ID:xTIgcf1F0
新撰組とかもそうだけど、歴史を停滞あるいは逆行してる存在でもロマンはタップリある。むしろ滅びゆく存在だからあるんだ
そもそも小説的な面白さが高じて歴史に興味持ってんだから、結果論ありきなマクロ視点で否定されても論点がズレてるとしか言えないな
まぁそういう意味でも、他の時代もメチャ面白いのに「中国史と言えば三国志」って感じになってるのは勿体無い
て田中芳樹も言ってた
202 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/07(金) 03:31:16.01 ID:tJcoAxM7o
今日のニュースも歴史の一部。現代史も面白いよ。
でも、海外の政治情勢とか見てると、
現在進行形で滅びゆく勢力に翻弄されてる人々は、ロマンどころじゃなさそうだ……
203 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国・四国)
[sage]：2011/10/07(金) 03:47:52.01 ID:bCZJYZTAO
昨日一昨日でジョブスが死に、プーチンが超国家連合の誕生を宣言しましたね、と
そういやこのスレ全然銀英伝のキャラ出てこないな
田中芳樹はモデル説否定してたけど、孔明役のヤン・ウェンリーとかちょっと見たいかも
204 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/07(金) 07:48:13.71 ID:TzKqAWtN0
久しぶりに陳寿のモノローグが見たいなー（ﾁﾗｯ
205 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/07(金) 20:11:43.34 ID:WuJoBXpAo
そういや、そろそろ年代的に陳寿が仕官するころか。
206 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/09(日) 00:27:14.48 ID:H15pIygyo
陳寿の配役は誰になるんだろう
207 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/09(日) 00:58:13.40 ID:YZpvNgBuo
【
>>203
やる夫スレでの配役ぶりを見るとこうかなと思います】
／￣二ﾆ= 、 ＿_, --―=＝ﾆ二≧.＿_
/ ／ ､ ＼ ／/ ｽ､ -=○≠‐ゝ,-‐ ｀ヽ
ﾚ'/ ヽ＼＼ `< .ｲ / -‐=≠ﾆ二＿ /￣ ｀ }
ﾚ' , -‐ ﾊﾊ ﾄ､ ':. ｜-‐ _,.=ｧﾃ从:. （_､￣｀ '.
| // /／ ｜lｉ ﾄ､,(］ |.ｨ=彡'／ﾙ'‐-ﾊﾄ､ヽヽ ＞―=ｧ‐―--
|/// / | l 川ﾄ､ｿ ﾙ'.:://( 行㍉ヽ ﾉﾊ_;ﾊ _/ ｒ‐' ￣
|// | l' ﾑィ斗くﾊ:l八 ｀ﾆ= （ｆﾊﾘ:j:;>く.{ ノl＼
|/ | ﾄ､::::V人ゞ ﾘ _､〉/:イ ＼ﾆ{ ヽ＼
' | |',ﾊ::::）ﾉﾉﾌ′ ＿_ ､_ ´/人ゝ ｀ヽヽ＼＼ 春秋時代も面白いと思うがね。
, | |'i 川'((.:/ ´ ￢｀ / ＼ ｰ==ﾐヽ
| , ﾘ/{/￣￣｀ヽ＼ / ー=､ ヽ ねぇ子胥殿？
| ,' // //lﾄ.＼＿ ..ｨ＿ ＼
| , //l＼ー-=// | ＼_|_,ﾍ ∧ｰ‐≠ﾆﾌ￣￣￣ ﾌ77ｱ广
| l l/ |ヽ ＼ //､__,l｀ヽ ﾉ}/ ハｰ-=ﾆ、 ／ // /／
| l ; /| ＼{{ ｰ-=二ﾆ=-く'_/＿}ｰ-､ ヽ＿／ /// /'
| /, | ヽ ＼＼ 爪 ＼ { | /// /
｜ l // |i ', ＼{ l,ハ ';i |'/// /
-―――- ､
呉 将軍 孫武 ／ 丶
,／ : 、
/￢ . :{ ﾍ ヽ 丶 'ﾍ
,ｲ"/ // : | ヾ ､: : ヽ: ﾊ ＼
〃l :l l ﾄ､:∧ ! ＼,ヽィ:l : :ﾊ: ＼
作者は銀英伝読んだ事がないのよ。 ∠ .～l | N ,ヽﾊ: l '´_ヽ＼､!: : : . : : :～ｿ⌒`
| :lﾍl∧代ヽ＼! ｲｉ丁ヾ ﾙ : :Ｌ: : : :|
よく聞く「戦場の魔術師」で思い浮かぶのは私の相方ね ヽﾘヽ ﾊ V;j V_;ｿ,/ ア: }ｼ: : : |
.Y:ゝ" _ " ノ; : ;7:/: : : : |
／￣＞ `.'_, .ィ´ﾘｰ、ﾘ: : : : : :|
| 》 》 ＼: : : : : |
※田中先生は中国物の短編集のイメージが強いです。
※１０/１０（月）１３：３０頃から投下します。
208 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/09(日) 03:18:34.09 ID:6lI2l0M60
湖底の城ェ。。。
あれ、途中で、越の范蠡に主人公変わるのかな・・・
宮城谷先生の三国志は蜀の滅亡で終わるらしいから
このスレに期待、宮城谷先生のも今、王凌のところだから
終わるのは、ここ以上に遅くなりそうだ・・・
209 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/09(日) 10:51:00.03 ID:vLQl3quK0
孫武は中国ドラマでやってた「孫子兵法大伝」が面白かったな
孫武がやたら女に振り回されたり、申包胥に一騎打ちで相撃ちになったりするスーパー孫武伝説だが
210 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/09(日) 11:57:54.73 ID:4FSHSzjfo
宮城谷先生のことだから終盤は駆け足だよ
211 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/09(日) 23:02:35.60 ID:hzsRkkK6o
>>208
元々湖底の城は范蠡主人公って話じゃなかったかしらん
212 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/09(日) 23:51:04.78 ID:kXdKkZ+po
>>211
白圭を発掘し魅力的にえがき
管仲の下積み時代に時間をさき
呂不韋の一般的な印象を裏切った宮ぎゃーさんが
商人以外にこだわりを見せる訳がにゃーでしょ
我が予想は出奔後の商人生活が本編の半分を占める斜め上...
213 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/10(月) 01:11:44.41 ID:E9jt+KuM0
>>211
范蠡は湖底の城2巻目までしか見てないけど、名前すら出てない
今の所、主人公は伍子胥、孫武は一巻で出てきた
214 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 13:29:00.11 ID:1Y43pV12o
※まだ昼食がすんでいないので１４：００からでお願いします。
215 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:02:57.83 ID:1Y43pV12o
/＿. ＼
.. - - ニﾆ＜ヾ. ＼
. -" ー＜、ー 、 :ヾ ヽ＼
／ ﾐ、、 ヾ イ: iﾊ. ＼
/ ＼＼＼ i_ヽ ＼ ＼ヾ/: :i. ヽ＼
ﾉ- ﾐ_ﾊ＼ .イ「i_ﾊi、ヽ Vミヽ:i: : :.ヽ: : : : ヽ ＼
// iﾃ X.iｨr=ﾆ゛ﾐii ﾊ: :.ﾊ- .ﾉ:iﾊ: : :ヽ: : : : :ヽ .＼
.iｲi i i.、 iﾊPiｼﾊ, ゛i i: : :ﾄV:/ｲﾊ: : : ヽ: : : ヽ: ＼ヽ んー、何々……
iﾘ i i iへ_ ﾘ ヾ／ i ﾊ.: :ﾊk:i .i : ﾄ: : : ヽﾑ: : ヾ: :.＼
.i.i i i iﾊPﾐ、 "" ｿ i: i i .>ｲ : i＼: : :.ヽ゛ヽ:.＼: .「やる夫が正史を書くようです」第二十九回後編。
.i iﾘ:ﾄ :___ヾハ " i/ .／ i : iﾌへ: : : ヽ ＼ヽ
、ーゝヾヾtﾄ~ヽ ｀｀ /く./ i :i ｲ ＼: : ＼ ＼ 作者は投下中にレスを返さない。
ヽ .ヽ゛＼ﾊﾄ: :゛T -- " ﾉﾍ゛、 ./ｨ :i./ i i ＼: :.＼ 本編に関するネタバレはご遠慮ください、だそうだ。
ヽ ヽ ﾊ トﾘ i/VヾV/-ｲ:i iﾉi/ ＼＿
.ヽ .ヽ .i: i.／>i 彡ヽiﾊｿ. .ノ .ネタバレねぇ。みんな知ってるような気もするけど
ヽ_＿__.ヽ .／ﾉi／"ﾉ" ヾ=i- . . - "_ノ
゛＼ ＼ 、 i i/ / ゛ヽーー""_
.＼.ヽ .i. i .iﾃ/ .i :ヽ //／
ヽ.ヽi 」＿ ./"ii i : :ﾊ.///:.ヽ
i / ＿.Y .i:i i : : : : V/: : :
i/ ＿__) .i:ﾊ ヽ . : : : : : :ﾊi: : :
.i ＿.ヽ i:iヽ . : : ヽ: : : : : : : : /へー
216 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:04:28.47 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年１２月 魏 揚州 寿春】
i､ 〈ｌ〈l r,==￢
-=| |=‐ |.| |.| o o o
/ i7 |.| 「/ L===」
〈 ﾞ'
／ ､ｰ--‐へ､ （⌒＼
. , ' l`i‐r-ゝ v ＼＼､ヾ; ヽーｧ─ 申し訳ないッ……！
/イ :ﾄ､!│| ! , ij u ＼ヽﾘ ∨
│,ｲ | u | | l∠ﾆ u ト､ ヽ / .いかなる処罰でも受ける所存ッ……！！
l/ | ,ｲ |─ｧつ_ ~U~ u/;⌒i |:: ＼ ヽ /
ﾚ W f／ ノ ,.- // ./ j v |:: u ＼ V
{ ／つ ｨ .// / u |::v /ヽ. i
l ／つ/ ﾚ' 〈__,.ﾍ |￣7 ヽ | 〃 / / / l ｌ 、 ヽ
ヽ ﾍ'v ｰ-､ ﾉ ヽ | / W {i{ｲ | | | / | ∥l∥ｌ l ヽ{ ﾐ､ ヽ、 ｒi }､|
＼ ij ０ ヽ. `ｰ' | r‐￢ | ＿ツ /|| || || /|､| || ｌ | ｌﾄ､ ｀ヽ ､、ﾐ､ l| ｛ }八!
.≧‐_, ｌﾊl| ｌＮｌ/ ｌﾄ､l|| ヾ! ｌ| ヾﾄ､ }|ﾄ､ ﾐ､ﾉ ﾒ,_ノ
魏 征東将軍 胡遵 / ィi l l ﾄ三≧x､il_ヽ ヽ ｌ_,,ﾘ≦三 ヽ|ｌ `＝彳
l/ lい､l ﾄ､lゝ `ﾆ’｀ヽ（＼ ヾ `ﾆ’_,｀ }! ､トー '
ヽハ{、 ｀ ヽ 〃７ﾘ
胡遵の旦那一人の責任じゃねぇ。 ﾄ､_ｊ 厶ｲ
ﾉｲ ｌﾊ _ _ / トゝ
敵の奇襲に対し備えを怠った俺ら全員の責任だ ｊ/| |l ､ ＿_ /!l l ﾄ､
ｊﾉ|| ＼ ´ 二 ｀ ／|从ﾊ{、
ﾄ､ヽ ＼ ／ |! ヽ＼
_| ＼＼ ｀ ー─ ' | l / /
＿,. -‐くヽ! | | ∨ / / ＼
魏 鎮東将軍 諸葛誕
217 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:05:22.26 ID:1Y43pV12o
. ／ / ′ ,′ ｀丶､ ＼ ｛ /了示ｋ
/ 〃 l| ｀丶、 {ﾍ（{_乂X}
. ,' / ﾘ ＿_ ＼ {／:7^ﾊ::〉
′ { ｌ , /´￣￣ 、 ｀ヽ､ヽく∨r┘
. l l ｜ ′／ >,ﾆ弌xヽ ィニﾝ∨彳
. { ､ | l ﾚ'´ 〃{ﾌ癶j}` /斤!Ｆﾊ /
. ！ ヽﾚｰ､ｊ ｌ|l ｃゞ＝′ 辷j ﾙ'＿_ こ、これは全軍撤退しかないかしら！
！ {∠、 川l / ∨ /
ヽ弋／＿_ ／ ＿＿_ } ﾚ'´￣ヽ 至急王昶将軍と毌丘倹将軍に伝令を！
厶イ,ゝ-‐￢ に= ―-′ , ′ /
, ' ´￣￣｀ く _厶 ∠--､ヽ､＿ ／ カナの名と責任において作戦中止を伝えなさい
｀く彡,二ﾌヽ ／ -‐=厶
/ ∨ ム=ﾐ＞:-r‐Fマ´イ_￣｀Ｙ ｀丶､
'/ ∨ ＿l::.:::_｣ｰﾄ､::＼ うﾆ７´ ヽ
|Ｙ乙ィ;::イ::/ o|:::∨ヽ｀了 l , - ､__ , ｰ-くヽ-､
, |l て（__/::/ ヽ::ヽ ､∨ / | | /: : : : : : : : : : :￣lﾆト､
ー- ､ / ヾ、｀７::/ o〉:::〉 | ∨ |l く ./: : : : : : : : : : : : : :l-ﾉ: : ＼
/:/: : /: l: :i: : : : : : : lｰ」 : : : ヽ
魏 安東将軍 司馬昭（字：子上） /:/: : /: il: :l: : : : : : : l （: : : : : : ', - ､
,':/: : :;': :ｌl:;:ｲ: : : : : : :ｌ 」: : : : : : :/:／__
i;ｲ: : ;ｲ: l ﾄ､l: i: : : : :i:l ﾉ: :, -ｰ ､;'／:; - ､',
! ヽ:ｉ lノ l..ｲl:l: : : :;' l ﾉ: /: プ; イイ-ｰ ､:',i
／: ::「 l:ｿl:l: : : /:/ｲ: : : : l/: :L:::」 ';!
かしこまりました ,.ｲ : :／', "ｲ : /:/ ./: : : : : : : l:i: :l:l
l:／ ヽ＿/:ノ:/＜: : : : ,ｨ＝;i:l:l: :l:li
!／⌒ヽ､／: ; ｲ ｀ ｒ'´ l: : /:/: :l: l
__l ヽ .ﾉ ＼, - '"´￣￣l ヾソｿ: ;ｲﾉ､
./ ゝ､__,ｲ ノ ヽ＼｀ ー---トく ￣ ）
（ ／::'､_, - ､ ヽ＼::::::::::::::l- l , イン
魏 安東将軍司馬 裴秀
218 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:06:10.44 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年１月 魏 荊州 襄陽】
_＿＿＿＿＿__ 、、 ／|
．::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞:... ＼＼ |＿＿
..:＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ 、、 ／
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::＼:::＼ <
/:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::ﾄ ::::::::::::!::::ヽ::::ヽ. ＞
/:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::|:::::::|::::| |:::::::::::|!::::::::::::::::! ´
. ,::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::!::::::!:::」´ ＼一ーr:::」-┘
;:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|´￣ _＿ ヽ' |
i:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| 〃 ヾ !
|:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| {! !
i::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::! =- `ｰ-､
|::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::| ! 全軍撤退！？
,::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::! ＿__ ′
. /::::::::::::::::::::::,::|:::::::::::::::::::::::::::| / ヾ:}./
′::::::::::::::::::/:::|:::::::::::::::::::::::::::| / /.′
. /::::::::::::::::::::::/::::/|:::::::::::::::::::::::::::| { ' ′
/:::::::::::::::::::::::::::::/! |:::::::::::::::::::::::::::| ヽ / ミ､
. ′:::::::::::::::::::::::::/::i! |:::::::::::::::::::::::::├―――‐‐< .- ､ ヽ
,:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::| !::::::|::::::::::::::::::::!::::::::::::::ト::::＼>-=-／ , ＼ ←まだ目的地に到着してない
／::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::} |::::::|:::::::::::|::::::::|_::::::::::::|ｒ-､'/////'ー:"_>- ＼
.:::::::::::::::::::::::::::::／ ＞ ´ ヽ:::|!:::::::::::!::::::::! ￣￣´ ヽ＼///,＞´ _＿ ｀ ヽ、
魏 征南大将軍 王昶
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 東興の敗戦の報告を受けた司馬昭は即座に全軍撤退を決断。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 江陵と武昌に進軍していた王昶と毌丘倹は、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 敗報を知ると直ちに軍営を焼き払い、それぞれの任地に戻っている。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ この間に年が明けた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
219 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:08:05.02 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年１月 魏 揚州 寿春】
<´: : : : : : :{ (⌒~'⌒ヽ.ﾑ
. ,へ : : : : : :{ レ‐{薔}ニ].}
l: : :i｀ﾞｰ- ､_ゝ､,く_l::!､∨ﾉ
'; : :! ＿_ ｀ﾞ＝‐l::lﾊ:;〉
. '; :ﾊ,.-ｒ.､｀ ´ゞ' 7/)ヽ
〃八. ゞ' , /'⌒ヽ 貴方に節を与えずに大事を決めようとしたのが悔やまれるわね
ﾞ '⌒ヽ､rvy.､＿ｨ_ |＝ｼ
ヾ,-‐{y′ ´ｒ‐'ヽ. ラ-､
∧ラ ヽ、 ヽ.､-.!､ ヽ
.ﾊ └' ｒ'7 { ヾ;j .! ﾊ
i {. ヽ ﾊﾞYヾ!| } ／ヽ _＿＿ へ
:、 ﾉ ヽ∨. ', }､. | 〈-┐ ／: :/≦/ヽ／Y: : :|ﾌ､ _
>介1 ヽヽ l.}v',.> ﾊﾆ.､ |: : ://: ´: :´/: /: : : l: : ヽゝ､|
｀1/< ﾞiゝ}´ ,}､}} |: ////: /: / /|:.|: : :||: : : ヽ:|ヽ、
.／/:/ 十-/:ﾒ-|_||_: : || ',: |: : |: :ｉ
／///: :/.rえ冬､|:| |: : |ﾒ-ｉ_|: : |: :||
/: : ///://,'.辷.ｼ ｀ﾘ |: :|7=ァ､｀ |: :.|:|
/: : //:.|∧/＼ ヽん:ﾅ〃: ,': ,'l:|
それはともかく、こうなると大将軍の反応が怖いですね。 /: : :/|: :|/ヽ7| ′｀´ ./| /: / ﾘ
/: : :,' |: /| |:|. ｀丶 .人/|:/
あの方の事ですし、厳罰は免れないのでは？ ／、ヽL|_ |: |. |.＞､ , イ://||/
/:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:｀ヽ｀|:｀､｀ヽ､≧ｽ´: :||:/: : :|
∠:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:|:::::ﾍ /7´|､:,' |: : /||
_≠｀:.:ヽ/――ヽ:.:.:.:.:.|:::::::::ﾍ/ゝ/||::',ヽL:/:/|
／￣‐‐／‐‐‐‐‐/::::｀ヽ､＼:::::::ﾍ´ヽ┤:ヽ:.｀ヽ/
魏 徐州刺史 石苞
220 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:10:07.31 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年１月 魏首都 洛陽】
__ , -―=＝=--=＝=‐- 、 __
く必}廴__ _, ＿ .. ≧ｆ必}ｱ三ﾆ=
-=ニ三竺勹 ￣￣ 「 ｀ヽ ヽメ≧≒=-
,ｲ必ナ / ,, / ; | ､ Ｙ＾ヾ＼
厶斗/ / 〃 l| ! | 、 ', ｌ ヾ ヽ.
〃/ / || l| i| | ! |! : ｜￤ ヽ ヽ
〃/ / ! ! ヽ、l| ｌ| }ｉ| | |∥ ! ｉ : ｊ ! 〉 }
〃/ ,′| | ￤｀ヽ、 ｊｊﾊ|| ! }i|| |￤ｉ ｉ : ハ /
{Ｌ{..__,′ { { {_ｊ_ｊ_Ｌ≧ｘl|{ ｊ}、ｊｉ|| |｜| | }l ,′ . / /
. `￢7メ、､ ＼ 云＝弌 从メ≪卅ﾅﾅﾉﾉ从ﾊ ∨/
,′}ﾊ i ｉ l}{戈::::!:::} ヽ≧≪ｊ乂i| |ハ / /
,′ﾉﾉ }i i 从 ￣ 、 `~ﾌﾉ| ｉ| ￤ y /ハ 諸葛誕殿の進言を採用しなかった私が悪い
,'／ ／ ｉ l/ｊ ｌ|ヽ、 ､＿, ナ| ｉ| ｉ / / ハ
／ ／ i| ｉ ｉ￤l| ｊ}＞｡､ ィァ｜ ｉ| ￤ { ｛ / ハ
／／ __｣..⊥.i.=fjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfj=.i: ｉ _ ≧ニﾆミ､
/〃,' ﾊ | |ﾉ´ / ）ﾒ
`≒=､ { ヽ､ _ | .| -‐ ｆ´}//∧
,'＼＼ ） | よって全員無罪放免 | ＿／ _// ハ
,′ ヽ ヽ r‐┴､ ／´ヽ _ // / ﾊ
,′ ﾉﾉﾉ (｀ ｰ､ ヽ ただし…… ／ ／ヽ } ｛｛＿ ハ
. ′ ／／ r'ｰ-､ ゝ', (_.／ ／ |彡≒､｀ヽ/ ∧
. ,′／／ 〉- ..__｀ﾞ) ゝ-´__ -' }=ﾍ. 〉 } / ∧
魏 大将軍 司馬師（字：子元）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 以上の経過を知った司馬師がとった対応は意外なものだった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
221 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:10:44.90 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年１０月 魏 揚州 寿春】
/| .Ｎ ' ,_≦＜⌒
| ∨ ,､ ,､ ､ヾ-ﾍ> ､-ミヽ
／｀ ,.ｨ , / ﾊ !ヾ|ﾊ.V, ,ﾄ,ﾊ-ヽイ
/'ﾌ／/∧,ｨ ./.|/ ,､ﾘ小|,ﾄ,:|:ﾘ､:ヽ|:＜
И .ﾚ ' .|//ﾉ /jｨ::ﾊ::!:::ﾘ;ﾒ「ﾊ:}'ヾ､Y
弋ｰ__,､ | ,//|'/|/:ﾑ!/‐|l::::|ﾘｨｔﾁ''Vﾘ この機会に王昶殿と毌丘倹で江陵と武昌を攻め、
ヽ-≧:::Ⅵ.代!ﾊ:|;::/,ﾑｔﾁ Ⅳヾ￣ .ﾄヾ .荊州の呉軍の動きを牽制してもらって、
.｀Ｔ:|;::::ﾊ|:_'ヽ､Ⅳ￣´ _,〉 .| 揚州の軍で東興を攻撃すればすぐに勝てる。
.ヽﾄ､ｌ:::「:トヾ､` __,, .iｧﾌ
厶イゞｲ≧ヽ ' ﾆ´ /./:! .早い所決断してくれよ
'´ ﾚﾍ;ｰヘ ,,_＿＿__,,//:::::ゝ _ -､
ハ|;V: : : : : : : /./:::::／7才 ヽ,,_ _
／ｲ:::ﾚ:ﾍ : : : : 'ーｧﾌ::::/ｲ ／｀ー-ミ、
/ /_::::::::::::ﾊ j |:::;ｲ , ′ ｀丶、
ム-- ミ丶::::「' :. //:/ , ′ ヽ
ﾉ:::ヽV|__,,,､ ｨ7 // ,:′ , ハ
／::::::::ﾊ.'| ｀ /〃 ./ ./! ハ
／:::::::::::::::ﾊ ! .//′ / ,'::! .ハ
/:::::::::::::::::::::::ﾊ∨ // ./ ,::::| .ﾊ
.ハ:::::::::::::::::::::::::ﾊＶ// / ,::::| .ﾊ
魏 鎮東将軍 諸葛誕
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼ .
／ _ノ ヽ､_.＼ 諸葛誕殿の進言って、さっきのこれかお？
／ （●） （●） ＼ .
| （__人__） | 確かに荊州方面の魏軍が仕掛ける前に東興で戦が始まってるし、
/ ∩ノ ⊃ ／ .この戦自体ちゃんと作戦が立ってなかったのかお？
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| | .改めて見ると、「とりあえず呉攻めてみました」感が半端ねーお
＼ ／＿＿＿ ／
───────────────────────────────────────────────
222 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:12:26.57 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年１月 魏 揚州 寿春】
∠ ´ ,.＞
. ／ ￣｀＞
/ ,、 ｀＼
. ! / ＼ ＼. トゝ .あ、あれ？
│ , ,.ｲ /､._, uヽ |ゝ､ Ｎ
. | /ﾚ' ﾚ＼,/ /V '´ l＼! 助かったのか？
|. r;=､ .ノ＝a＝== ,, ,/a==＝!
| |.ト､| | u` ｰ--‐ " u＼ｰｧ"! それはそうと司馬昭殿の様子が……？
| l ヒ |:|. u r __ ＼l
| `ｰ 1|、 ヾﾆ二二二二フ 7
ﾉ | ＼ ＿＿_ /
. / ,ﾍ、 ﾄ､ ＼ u ￣￣ /l ＿, ｰ､＿__
/ ./＼.ヽ. ヽヽ､ ＼ , ' ,' /,.へ、 /｀ ‐､￣｀ヽ
,' , ./ ＼ヽ、ヽ ＼./`ｉイ / i/::::::::::::/:::::::::::'"´ヽ￣ﾄ
r'::::::::::::::::ｨ::::::::i:::::::::::', ヽヽ
,'::::::::::l::l::l';il::::::::l::::l::::::::', ）:::', ,ｲ ＿
i:;:::::i::::l::l:l l:::::::ｨ:::l::::i::::::i ';::::ﾚ／-ｰ
l::l:::::l::::l';::l ﾉ:::::/ l::ﾘ::l::::::::l l:::::l,-'"´｀
l l ',', l｀l',ヽ:/Tヽ、ｲ:::::::l ﾉ:::ﾉ'"´｀`‐､
ああ、それはですね ';!ヽ::',ヽ! ｿ l:）」:::::「ﾚ::::/｀i／l';::ヽ丶
'､ ＼'/ヽ ﾉ ￣ノ::::/ノl:l:l:ｲlﾉ';::l
/::r'´ ＼__ ／ノ:;イLL';:';ﾉ リ
ゝ:l ,イヽ､-‐'"´￣＼
〈 /::::l ; ';:｀‐､._/'"´｀‐､
＿＿ ,ﾍー/::::::::｀‐ﾄ; i::::::::::l ; _.ﾉ
────────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .元々今回の呉討伐は諸将の突き上げが発端でした。
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 司馬師が本気で呉討伐を考えていたかは分かりませんが、
. | } お粗末な結果を見る限り、具体的な作戦があったとも思えません。
. ヽ } .
ヽ ノ .諸将の不満の鉾先を逸らす目的があったのかもしれませんね
.> <
| |
────────────────────────────────────────────────
223 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:14:04.05 ID:1Y43pV12o
┏────────────────────────────────────┓
ただし、これでは示しがつかないので安東将軍司馬昭の爵位、新城郷侯を没収する。
┗────────────────────────────────────┛
,､ ＿_／
>x,へ_ (ﾞ⌒）
,iｨ -' └-ヾ<!
_iﾆ|!iﾞ○ ○' ト､
´ ,ｒゝ 「 ￣! ﾉ_｀ヽ
,≧|＞! |＜≦
,へﾉ └‐.┘} ﾚ'｀ヽ
／ ｲ＾y' .≧≦´ ヽ｀ヽ ＼ { か、カナが我慢すればすべてが丸く収まるかしら……
>､ !,/ ／ ＼ ＼.l___,.ィ ；
{ （__ﾉ"７,／ ｀ヽ. ﾏ（___) この我慢が天下万民のためになると信じてっ……！
:； ,{'´ l ｀ヾ､ ；
} （ | ﾉ }
; ＜ ,.ノ｀ﾞゝ ＞ ;
'ｲ⌒i¨｀ ｀ｰﾏ-ﾍ {
| .| V 〉、 ；
{ /￣{ 〈´ ﾊ
; |三|′ |三ﾆ|
￣´ ｀￣´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 司馬師は諸将の責任は問わず、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 代わりに監軍を務めた司馬昭の爵位を削るに留めた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .敗戦の責は司馬家で負うと言わんばかりである
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
224 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:15:38.17 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― うまいことやりやがるお。
／ （ ●） （●）'
| （__人__） | .それでも興勢の役で
＼ ｀ ⌒´ ／ 何の責任も取らなかった曹爽よりマシという現実
／ ー‐ '
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／
味方の失態は宰相が背負う。 | （__人__）l;;,´|
| ./´ニﾄ━・' .ｌ
敗戦の責を押し付けあう状況に陥りたくないのなら、 | .l _ニｿ }
こうするのが最善でしょうね。 /ヽ､_ノ /
__/ / ノ__
司馬師という人は己の役割を理解していたのでしょう / / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ 同じ頃、呉では諸葛恪が建業に凱旋している
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
225 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:17:12.05 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年２月 呉首都 建業】
＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿
| ＿＿＿_, | |＿＿＿＿__ | |＿＿＿＿__ | .|＿＿＿＿__ | |＿＿＿＿__ |
|＿| | | / / / / ./ / / /
| | |￣|／ ／ |￣|／ ／ |￣|／ ／ |￣|／ ／
/ / | ,_／ | ,_／ | ,_／ . | ,_／
／ ／ /／ /／ /／ /／
￣ ´ ´ ´ ´
f¨ﾞ!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,､ <｀ヽ ./:::/.,､
⌒!ｨ f¨ﾟ{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ ＞ｲ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,､:::::::::__/_／ ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::| ヽ ｀!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_| ￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 東興の勝利により、諸葛恪の勢威は頂点に達した
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
226 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:19:41.91 ID:1Y43pV12o
/::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : ',
/: : : : : : : :l~~l.: : : : : : : :.:|
/:l : :|:Y,: :|: |＼ ＼::|:.|:.:.:.:.:.|
|:.:.|:.:l､r∨V` ,-=Y-|:.:.:.:.:.|
|:.:.|:.:.|トrﾀ' <ﾄrjﾐ,|/:.:.:.:.|
l:.:.l:.ﾍ , `'''´/ﾌ.:.:.:.:.|
|:.:.|:.:|､ .__ , '´:.:.:.:.:.:.:.| 我が軍の勝利、嬉しく思います
ヽl|:.:.| ＼ .__ .. ィ＿_:.:.:.:.:.:.:.:.|
r`＼ヽ|＿..＿,,l二ﾌ`l:.:.:.:.:.:≫､
ト､ _ ヾ､/ｸ＿ _,-"--,彳:.:.:.:.＼
r'"´| ＼>'/〆Xヾく'´ ／ ｀ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ
/ ＼_f/`l>'X､_ヾ Y／ ﾉ,:.:.:.:.:.:.:.ヽ.
/ | i Y´く-〈-{ } |＼:.:.:.:.:.:.｀.
/ Y | Y{}:: | :. / .| |:.:.:.:.:.:.:.:| | ／ /_/∠⌒ヽ ヽ
/ .| ﾘ リ､: ',, : / .| |:.:.:.:.:.:.:.:| | ,イ ／ ヽ ヽヽl
| | ／＼_r| Y-'´ ＼/ .| .|:.:.:.:.:.:.:.:| l ／/ ／ | | | |
ヽ / 〃 / 〃 / _,」 j| ﾘ
呉 皇帝 孫亮（字：子明） ヽ | /| / /|/ | / ∠ｨル7// ヽ
ヽ |仁l j| i ||/ﾆlニ| ﾄ＝=v' ｨｱ- ! 〃 l
} {Yフヽ. || | || lﾘｨr_ﾃ二 } | !
j/ ＼〈__入!! ﾄ､| ＼ l ゞ= '" ヽ / ∧ | |
陛下より、こちらの品々が下賜されます // __ j|ト--ｲ ヽ､ ヽ >ヽ/ ヽ |
/／/ハ!ﾘ＼ ヽ ｧ'´ 〃 l |
/ / ヽ ｀ヽヽ､ ､-- ﾆｱ!---┘ !. |
／ | ヽ `ヽ､ ￣ -ｲヽ | |
| ＼ ｀ヽ、 人 ヽ l |
| ＼ l￣´ | ヽ !|
呉 侍中 孫峻
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 呉の朝廷は凱旋した諸葛恪に対して、爵位を進め陽都侯に封じ、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } .荊州・揚州の牧に任命し、国内の軍事を委任。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ 併せて、黄金百斤・馬二百頭・絹と麻布をそれぞれ一万匹与えている
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
227 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:20:38.82 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .ここからが始まりだ。
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ このために何年も待ったんだからな
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`
呉 太傅 諸葛恪（字：元遜） ./＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
太傅、一大事です。 . | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, u::|
. | u ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
い、今、蜀より使者が参りまして…… ＼ ｀ﾆﾆ´ .u:::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
蜀の大将軍費禕が魏の降人の手にかかって殺害されたと : | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } しかし、彼の命運はここから暗転してゆく
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
228 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:22:42.96 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ …………
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i 何があった？
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i` /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
. | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, u::|
. | u ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
そ、それが、にわかには信じ難い話なのですが…… ＼ ｀ﾆﾆ´ .u:::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ケチのつきはじめが蜀で起こったこの変事である
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
229 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:24:46.04 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | なんて間の悪い
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
′.: ー--- : :. . ￣￣ :. :. :.ヽ
l: : i : : :. :. :. ､ :. :. }∧ ＼
l : .: l { _|、 : :. _､ -: ._ :. : :ﾊ:ﾄ＼
j { :i l_ ｨ ´:.「ヽ |ｌ :.､:. }ｌﾊ ` !| ハ ､
/ i :. :.|ハ|ヽﾘ_ ヽ {ヽﾄ､}ヾｿ＿Ⅵ |ｌ / ﾄ､＼
/／! :. :.∧ ｨr'笊ﾄ､ ＼ ｲr'/;仆j:|∨ﾚ i | `
ここで費禕体制下の蜀について述べておこう ／ ｜i ヽ ､:ゝ{c//j ∨//ｿ//:/: i.:从
Ⅵ､ : ＼`:,,, ′ `,,,´/ / :i |ﾊ{
|ｌ ヽ| :.` .＼ ′ / :/ﾊ ﾊ|
j:､:. ＼ ‘｀ ｨ7/ リ′
＼ ﾄ､＞ :. _ _. :イ:/}/､:{
ヾ ﾘヽN K j/ `
`,.ィ´ﾉ ;' ∨＼
_ _／ : /' _ { ＿ﾞ}: : ｀ : . ._
230 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:27:08.38 ID:1Y43pV12o
【紀元２４７年春 蜀首都 成都】
ｉ / │ | │ｋ. | ′ |
ｌ │ / │ トi |/ , │
| l / xf气ﾐ ＼ | | , / / / ’
八/〃f爪_} ｀ｯ≧ｘ | / / / /
│ | 弋xiｿ ｨ爪_沁|/ / // /
ﾉ | ､ 、 {ﾄx勿ｊｿ′ // / 無い袖は振れませんよ？
/ / | ' `ー' ,/ んY ,
/ / 八 ヽヽ / /） ﾉ /
／ / //心、 ／〕 / 厶イ /
／,/ / // /｀／／ _/ / // /|
/ / 〃 ＞''つ公r--‐…'' ´/ / 〃 /i | ,-=======- .._
人／ / 厶V /_,/） 〈＿＿＿ ,/ 〃 / ′ | |三三三三三ミヽ
／／ ／ﾝ/ ／ └ｖ'_」 / /{ ｉ { | ｒz=ﾆ三三三三ﾆ=ミ/
（ // /／,/ ' 〈ﾉ }:, / ｘへ、l | i！ ﾏ＞"´:.:.:.:.:.:.､:.:.｀ﾞヾﾆ7
／/ .: / .ｲ::', / /ヽ＞ | ! ﾊ '． /:.:.:.:/:./{:.:.{:.:､＼ヽ:∨
//:.:.:.{:/ ':.:.､:.:､ヽ:.:',ﾊ
蜀 大将軍 費禕 {:':.:.!:ﾊ:レ' ﾍ{ヽミ_:ヽ:}:.}
'ヽ:.N ―‐ ―‐ }:｀:.′
ヾ:.:､" ｒ_､ "ｨﾘ:./
∨ ` ｰz ､‐く ﾚ′
そこをなんとか…… ι <_ﾉヽ_):.
| | | .!
| l
| ｜
蜀 衛将軍 姜維（字：伯約）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 費禕体制の最大の特徴は専守防衛である。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } このあたり、あくまで北伐を計画した蒋琬とは決定的に異なる。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼自身が声に出して言ったわけではないが、
`ﾍ:ゝ .' 小/ 熱心な北伐論者である姜維への態度から見てまず間違いない
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
231 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:28:38.82 ID:1Y43pV12o
【紀元２４８年頃 蜀首都 成都】
| | ; ／-┤ | ﾄ､ |
| | | /￣￣| | |┤ ｜ l
| | l / | ﾄ､ j｀∨ | |
| _| | Ⅳ __., ｀∨ ＼/ ∨ | l
l f｜ l {r=＝ﾐ、 _ } / ; しばらく漢中へ出向こうと考えています。
| ヽ! ヽ| r=ミ、/ / |
| ／| l ∧ "" , ,,, /ﾚ′ ｜ こちらの事はお願いしますね
j／ 八 ﾊ ,＿ ﾊ ｲ ! .
／ ∧ ハ ｰ┘ ｲ { | ｜
／ / ∧ ∧ ､＿__ ＜:! |l | ! ∨
/ _ ∠ -=∧ ﾊ 人＿|」_|l_ }/ /
/ ／:::::::::::::::ヽ､∨ l { /｀ヽヽ:::} /
/ /:::::::::::::::::::::::::::::∨ |＼__ノ /:/::::l ｲヽ /: /: : :/ ｉ: i' 'i |__', : : :',: : : : : : ｉ
l {:::::::::::::::::::::::::::::::::∨ !＿_ﾟ＿／:/:::::::| ｜ l ,': :,: : :/／ ! ｉ ｉ{ ', : : :i : i : : :.:ｌ
. ｉ : i : :/ ｉ:! ', .',: : :ｌ : l : : : ｌ
. l : l: :/ ヽ: ｌ :/ : : : ｌ
. ｉ ハ/ x=i= =i=ｘﾚ|/: , : : :j
|: : :ﾊ ( , , , )⌒( , , , )/: :/ : :ｉ: !
ｌ: :ヽﾊ ￣ ' ￣ /: :/ : : :ｉ ｌ
まっかせといて！ |: : : 人 ､ ノ .ﾑｲ:/: : : ｌ :!
.|: : : : :.:.> ､ イ:/ : : : ｌ! !
!: : :ﾄ､: : : : :|>ー＜ |／': : : : ハ{
ｉ: : :|: :＼: :.ﾉ .{:/ : : : /: : ',
ｉ!: : ｉ!: レ{´ /: : : :/ : : : :',
. _ｉ!: : ヽ:} ヽ /: : :／}＞ 、:',
蜀 尚書令 陳祗
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ とはいえ、費禕も姜維を筆頭とする前線の将軍たちの不満は察していた。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 延熙十一年、漢中方面の守将だった王平が世を去ると、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 費禕自身が漢中に駐屯し北伐継続の姿勢を見せている。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 一応は姜維に一万程度の兵を与えて魏領に侵入させるものの、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ それ以上の行動は起こさなかった
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
232 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 14:30:58.50 ID:PDH0N5oPo
たった一万で何が買えるというのか！
って感じだったろうな
233 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:31:37.06 ID:1Y43pV12o
【紀元２５１年頃 蜀 益州 漢寿】
,ﾄ--―'''''´~｀'''''´￣￣｀､-‐i＿ |＿,-'｀'‐--‐く
_,,-´ ~| ￣ヽ,＿,,,,ゝ ｀
r''´ ○ ノ
| 漢城 /
| ｀'‐-'´ヽ,
| ●漢寿 ヽ-､
| ○涪 ヽ
/ 永安○ ,-‐´
ヽ ◎成都 i‐‐-'´
ﾉ !､
/ ヽ
／ ○江州 ヽ
／ ／｀〆 ）
,／ 【 蜀 】 !､ ,! ｀
/´ 乂
／ ノ
/ （
／ !
/ ）
| ,､ ノ‐'´~~｀ヽ
｀ヽ,＿_,,,,,､ / ＼,__,,,-‐'
ヽ |
ヽ ヽ,
ヽ, ﾉ
｀'‐-､ ノ
｀'ヽ, ／
ヽ ,,-'´
レ‐'´~
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ このような状態は延熙十四年（二五一年）まで続く。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 同年夏、一度成都に戻るも、冬には再び北方の漢寿に駐屯。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .結局費禕も諸葛亮・蒋琬同様外地に駐屯し続けるが、
`ﾍ:ゝ .' 小/ 国家の恩賞・刑罰は費禕に諮問した上で決定されている
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
234 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 14:31:39.02 ID:PDH0N5oPo
たった一万で何が買えるというのか！
って感じだったろうな
235 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 14:32:17.90 ID:PDH0N5oPo
たった一万で何が買えるというのか！
って感じだったろうな
236 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 14:33:08.80 ID:PDH0N5oPo
うっ、すまん
連投してしまった
237 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:33:54.42 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 蜀首都 成都】
::::::／::::::::::::/／::::::::::::::／／::::::／::::／:::::i:::::::::i::::::::::::::::l:::::::::::|
／::::::::::::::::/::::::::::::::::／´:::::::::／::／::::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::!::::::::::l
::::::::/´i::／::::::::::::／::::::,,,､,／:::::::＼,,∧:::::l::::::::,':::::::::::::::: ﾉ:::::::::;!
:::::/ ::::!/::／/:::::::::／ /::::::::::／´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i:::::::::/
:::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／,"￣ゞ"ﾒ:::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ:::::/
:::／／ /::／ /／ /;）/:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ､/ｿ/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/ .なんで今さら大将軍府の開設かだって？
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ /
ﾍ ／´ ',/／／´ .費禕はあくまで蒋琬の次席だからな。
'､
__ _ゝ ほいほい特典や権限を与えるわけにはいかないんだ
、 ヽ、_ゝ ／ ´
;;', ／｀ ､ , ′
;;;;', ／ ｀` ､ , "
;;;;;ヾi `´
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
蜀 皇帝 劉禅
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 翌延熙十五年（二五二年）、劉禅は費禕に大将軍府の開設を許可。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j これにより、費禕は名実ともに諸葛亮・蒋琬と同等の権限を獲得し、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .費禕体制はいよいよ磐石になるかと思われた
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
238 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:34:37.63 ID:1Y43pV12o
，: : /: : : : : : : :〃: : : : : : : : : : : : :ヽ:＼ : : ＼ハ
,: : : ;: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :ﾄ､: : : :.',: : : : ヾ}
i: : : : : : :/ : : :/: : : : : : : /|: : : :: :ﾊハ:: i: : : : : : : y
|: : : : : :;': : : : i: : : : : : :./.ﾉ: :,ｨ: : iム_从!: : : : : : : i
八: : : : i: : : : :.|: : : : :.∠/: :/ j: :./ ,_＿ﾊ: : :i: : : : !
∨: :_j: : : : :.|: : :ｨ／_/／_ /／ ,ｨf笊ﾐ}: :/: : : :.,’
Ⅵ 小rｲ: : !: /ｲf示笊ﾐ.／ r'f::j ,':/: : : i: : 私見になるが、
ﾊ{ 从::i: :.:Ⅳ ヾ{ｲf::j:ﾘ `'''´イ: : : :ﾉ:/ ここ十数年で三国で最も安定していたのは蜀だろう。
}ﾄ､._∧: :ﾄﾐ､ ゞｰ''´ ヽ i: :イ:.:/
}:.ハ: :ヾ:.､ _ _ ｲ: : :/ｲ 蒋琬と費禕を初めとする百官の努力の賜物と言える
/^}ﾚ:ﾍ: : ヽ ､. ／i:ﾉ!:.:/
,.:.:.:.:.i{ ＼: ', ＞ _.／､ j;/
／:.:.:.:.:.:..ヽ ＼ /:.:.:.:|::||:::.
. ∠.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..∧ ｲﾊ:.:.:.|::||:::::i ／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
正始政変に二宮の変。 （__人__） |
（｀⌒ ´ |
魏も呉もゴタゴタが続きましたからね。 . . { |
{ ﾉ
本来は天険に守られた物産豊かな国ですし、 ヽ ノ
分不相応な北伐さえやらなければ安定して当然でしょう ﾉ ヽ
/ |
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／ 費禕……
| （__人__） l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'／ これで公人としてのケジメがついていれば文句なかったんだけど
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
239 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:35:38.95 ID:1Y43pV12o
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 公人としてのケジメ。
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃ それが今回の件に関わるわけですね？
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| | .. - ─……‐-. .､
. ＼／ ＿＿＿ / ,. '"´ . : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ､
,．'´. : : : : : : ,.: : : : : : : : : : : :ヽ
／. :./: : :/:/: : /:l: : : |: :l:l: : : : : :.！
, ｲ: :〃l: : :/:/: : /: :|: : : |: :|:|: :|: :i: : ::`ヽ
|: 〃 l: :/:/_L/1 : |: : /|: :|:|: :|: :|: : :.:.:.::.';
|/ Ⅳl:/l/ { |: /|: /. |: :|:|: :|: :|: : l: :.l:！
{ ∧Ⅵｨ行ﾐヽ|/ .|/￣「/ﾒ､/: /: : l: :.l:！
,′: :l 辷ｿ ﾆ二_l/l: /: : ./: :.l: l
l: l: : l , 〒ﾃﾃﾐV/: : /: :./l: {
費禕には悪い癖があった l/l: : ﾄ､ 辷ｿﾉ: : :,.ｲ: : /l人{
l: : l/ ヽ ｀ 〃: ∠ノl／
＼| ＞r‐r‐ ＜ ィ´l/l／
l:/ ,. -─┴┐
∠二二ヽ ！
,. ｲ. : : : : :.ヽ. ヽ ヽ
,. ィ77.ｲ. : : : : : : :.', ！ `､
∠∠//.:.:l. : : : : : :.:.:.:l | ﾊ
|:l i.ll:/.:.:.::j. : : : : : :.:.:.:.l | j:{
|:| i/.:.:.:.:.:{. : : : : : :.:.:.:.:l L_ ＿ __{」
240 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:37:40.80 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 蜀 益州 漢寿】
,;ﾞ ﾞ:;、
i! ..,＿＿_ ,;ﾞ
// ,∠Ｙ }ｘ丶. ,;ﾞ
,' { / | lヽﾍ ＼ ;ﾞ
iハ/ｚ弌 ヘL、 ', ! 丶/
| ﾘ ,,,, , ´`ヽ ﾘ ﾊ￤
| 人 ｒ- ､ "" / /ｨ i 今日の仕事も終わりましたし、
｢￣￣￣￣了了￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|'くヽ みんなで博奕でもやりませんか？
| 土 刀 冫冫＋ ｢｜ ノ'Z厂Ｌ., ＋ | | ;
| ./├ 口 く く , ヽ 、 └',.コ !ﾆ. lニコ | |ヽﾉ .お酒もたくさん用意してありますよ？
l ⌒＞＜ ／／ ／ 人 ＼ヽ、 二l l二. / :| |:ﾉ
|＼,／＼ ／ └ '´＋｀ ┘ └―― ┘ / ／| |:ヽ
| ＿ｒ __ ＿＿ ｍ ＿ [・] ＿ /::大〈 ｒO , ｰくﾞﾞﾞ:;
三{ アd l¨′￣￣ フﾉ、 ／／O{‐_ﾟ ｿ: :と三 } ;; ∩＿
三{ ﾌ,ﾉ ｒ‐＿__ └'_,）） ＼＼ ＼:弋ト〉ゝ三ノ ;; 〈〈〈 ヽ
| ｀ ¨¨¨¨´ ￣ ￣ 丶:丶: :｜,.､ 'ﾞ 〈⊃ }
∩＿＿＿∩ | |
|＼＿／￣￣＼_／| | ノ ヽ ! !
＼＿| ▼ ▼|_／ / ● ● | /
○＼ 皿 ／.○ イエイ！ | ( _●_) ミ／
＼ ／ 彡､ |∪| ／
ﾐ,（ ヽノ / ＿＿ ヽノ /
し（＿） (＿＿＿） /
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 費禕は人と交わるのを好んだ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } それはそれで良いのだが、彼は本性の赴くまま博愛心を示し、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 帰順したばかりの者に対してもまったく疑いを持たずに接していた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ これを伝え聞いた越嶲郡太守の張嶷は、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 費禕に次のような内容の手紙を出している
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
241 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:41:09.47 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 蜀 益州 越嶲郡】
,r:´: ｀ヽ､
|: : : :_:_: : ｀ぇｰ-. ､
_,.．-'''ﾍ: :/: : : : : : : : : : : ｀ ､
／: : : : :ヽ:ｌ : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
／_: : : : : ／: : : : :ヽ: : : : : : : : : ヽ:.:.ﾊ
／:´ : : : : :/ : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヽﾊ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ:l
／;イ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ: : : : l
, '／ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:l 後漢の初め、岑彭は軍を率いて、
// /:/: ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ｌ : : : : :ｌ : : l 来歙は節を杖にしながら、二人とも刺客に殺されたわ。
.l/ {/: /: l: : : : :l: : :／ : : : : l: : : : : : : : : l : : ｌ: : ｌ : : l
ﾔv: : l : : : X: :/!: : : : : :/: : : : : :l: : : :l : : ｌ: : l: : : ', .大将軍の位は責任重大だし、
V: : ﾍ {: :/k'Ｘ l : : : // : ／メ:/!: ｲ:/ : : l: :.:l : : : ', .少しぐらい警戒しときなさいよ。
/ : : : ヽ/:l弋ｧ,ﾔ:／ '´ｨt=≠ｧ'ァ//: : : /: : :!: : : : ',
/: ／: /: ヽl , 弋ノ ' ノ : ｌ: /: : /l: : : : : ', 別にあなたが心配なわけじゃないけど
/: /: : /: : :/:ヽ イ : : /:/: : /: l: : : : : :ﾊ
|/ !: : :ｌ: : /／::::ヽ 丶 フ- ´ : /:/: : /::ヽ: : : : :ヽ:.}
|ヽl : : l ;イ::::::::::::::ﾍ｀ ｰ ´ ／: ／ /: : /::::::::::＼: : : :/
ヽ.l : : /::::::::::::::::::::::ﾍ ヽt∠:.／ /: : /::::::::::::::::∧: :/
.ヽ: f:::::',:::::::::::::::::::::' /幵ヽ ／: : /::::::::::::::::/::::|: {
蜀 越嶲郡太守 張嶷
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 彼の懸念は翌年早々現実となってしまう
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
242 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:43:31.10 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年１月 蜀 益州 漢寿】
|＼＿／￣￣＼＿／|
＼＿| ▼ ▼ |＿／
／: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: ::ヽ ＼ 皿 ／
/ : : :i: : : : : : i: : : : : : : : : : :｀ ,: :ヽ .-‐`i､ ｲ‐
/: : : : |: : : : : : |,: : : ヽ: : : : ',: : ::',: : :' Ｙ
/ : : : : /',: : : : : :| __、: : ', : : : ',: : ::|: : :',
. ,': : : : :/-,ヽi : : : :,.ヽ-ヽ、: : : : :|:: :|: : : :
| i: : : :,'／ ｀ ヽ : :', ヽ, : : ::|: : :| : : :|
| |: : ::,' ＿ ヽ,.ヽ.=≡x_',i: ::,': : :| : : :|
| |: : ::| .,ｲ::::｀', ｀ l::::: } }.| ,' i: : :|',:: ::|
', ',: : :|. { i::::::ﾉ ｀‐´ .ﾚ: :!: : | .' : i 君を見てると いつもハートぉ～
', ,',: :i ', ｀ /// |: : : :|: : ',.|
',i.',ヽ', ', /// ' .|: : : : |:: : ::| DOKI☆DOKIぃ～
' : : :', r‐,. , 'i : : : :|: : : |
|: : : :｀. ., ｀´ ／ i´: : : ,': : : :',
',: : : : : : : ｀ヽ ,_ ／ |: : : :|: : -‐￣ ヽ
',: : : :ヽ: : ::,-‐| |: : : :| ´ ｀
/ ヽ : : :i ｀~ | .!. |: : : :| ',
/ |',: ::| ,'ヽ、 _.／|: : : :| ,
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 延熙十六年一月。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 費禕は漢寿で催された大宴会で楽しげに酔い潰れた所を……
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
243 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 14:44:19.50 ID:Su2T5Co+o
お、始まってる。
もう今回のその時が来るのか…
244 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:44:20.03 ID:1Y43pV12o
|＼＿／￣￣＼＿／|
＼＿| ▼ ▼ |＿／
∧､ ＼ 皿 ／
／⌒ヽ＼ -‐`i､ ｲ‐
|( ● )| i＼ Ｙ
＼＿ノ ^i |
|＿|,-''iつl
[__|_|／〉
[ニニ〉
:∴: :;． ;. .: :｀：: ∵:゛
:゛;∴゛` ;｀: :゛;:`´..;．∴;．｀:'：
゛;．゛;． ; :″:: :゛;. :∵゛ ;． :'-､
;`∵: ;`;.:`´..; ` ;．゛;．: ::゛;．゛;．
;.・:゛∴;．゛;．: ::゛;．″:: :゛;∵゛ ;
∵∴゛;．゛;．:: `； :; ｀, ・
;.・:゛∴;．゛;．: ::゛;
∵∴゛;．゛;．:: `；
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 同席していた魏の降人郭循によって殺された
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
245 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:46:48.84 ID:1Y43pV12o
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 死後、敬侯と諡されている。
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ _ 小/ 費禕の死によって、姜維を止められる者はいなくなった
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__）
どれほど業績を残そうとも | ｀ ⌒´ﾉ
身を保てなければすべてが台無しですね . | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
／￣￣￣＼
γ⌒) (⌒ヽ
／ _ノ ノ ＼ ＼ `､ あの悪夢のような日々が始まるのかお？
（ < （○） （○） | ）
＼ ヽ （__人__） ／ ／
246 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:48:06.31 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年２月 呉首都 建業】
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 後任は姜維だったな？
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i 熱心な北伐強硬派と伝え聞くが……
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ 弔問を兼ねて蜀へ行き、
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ | 東興で勝った今こそ魏を叩く好機と姜維に説いてくれ
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i` /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
お任せください ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } . 諸葛恪はその姜維を煽った
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
247 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 14:49:26.76 ID:PDH0N5oPo
>費禕の死によって、姜維を止められる者はいなくなった
この頃の姜維は、そんなに発言力があったのか
248 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:50:38.71 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年春 蜀首都 成都】
. ／ ゝ、＿_ヽ
／ ￣¨'''_‐-_､
, ' ＝≡=ヽ _
/ ,',r:ﾐ〟 / .只今魏の政冶は臣下の有力者に牛耳られ、
/ ,-‐{ {::::j i { .朝廷の内外は猜疑のために人心が乱れております。
...′ ヾﾆン __｀ヽ
..i j､_,, ﾉ .東興で敗北を喫した結果、民草は怨嗟の声をあげているとか。
. i ヽ、 -rイ_ , ‐ゞ,
i. i | `‐‐-く 曹操以来、これほどはっきり滅亡の兆しが現れた事はありません。
. 〉─- i ｀_,,`ﾆ＞'
..,,}─- ､ ', ｀ ヽ .我らが東西より挟撃すれば必ず打ち破れるでしょう
.i::::::::｀::::::｀ミ､ヽ`ー‐- ､ ヽ､＿ j
l:::::::::::::::::::::::::::`丶｀丶 、 ,r‐''"
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶､ ` 、 _ ィ´
く . -‐=＝＝＝＝= ー-く
＼ ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ﾊ: l.: !: : : : : :}
|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ // V: :l: : : l : ;′
呉の全面的な協力があれば心強い。 |: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞ Vく: :./}:/
＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀ tり:.:/ l/
諸葛恪殿によろしく伝えておいてほしい ＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ ヽjⅣ
}ヽ仆ヽ: : : :lN _ _／: :l
／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
／ V `ー ﾕヽ.:.|
,ん子こ`ヽ | ﾕ､l./
,ん'´: : : : `ヽヽ | l ﾊ'′
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 呉と蜀の実権をそれぞれ強硬な北伐論者が握った事で、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 五丈原以来十九年ぶりとなる両国共同の北伐が具体化してくる
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
249 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:51:11.02 ID:1Y43pV12o
孑三≠‐ ．
≧´ ／ ィ_,_r≧＜⌒
／ ≠´: . . ― ｀
/ 彡⌒: ＼
ｲ : ＼ ｀ ､ ヽ
〃 :.: ヽ ＼ ＼ .:.
: :/: : : ﾊ :. ヾ: ヽ .:.
:〃: :./.: .:.|: :. ﾊ:ヽ＼: . ヽ .:. i :.ｉ
'/ : : | : .: :i|:.:.ｉ l: :ﾄ､ ヽ ｉ: :.ｉハ:!
: : : i | : .: :.小:.ｌ ﾊ l厶斗:. :.|: :.| }:.
: :ｉ:.:|ﾊ: :._/ﾘ !|: .' ﾉ′ }:ハ: :|:.:.:!ヽ }
: :|斗七/ |: / ,ｨf笊ﾐｙ|: ﾊ: ;. { {
: :|'..ﾚf示ミ､ | ' 八rｆ:j:} 从ﾊ/ 〔 :. しかし、北伐に熱意を燃やす諸葛恪に対し、
: :|《ﾊr':ｆ:j::} /' ゞﾟ ' ｲ乂 ﾍ ヽ 呉の国内の反応は冷めたものだった
小 う::ソ , | i ﾄ､ ヾ; ｉ
:.ｉ: :. 小:ト:＼ ｲ ;
: : :.ﾍ ' ‘ ｲ:.:|ﾊ! 〔 /
: : i:小. ． 个ﾍ: |: ＼ f.:/
ﾊ:从ﾊ! ｀ ｧ―.´:.:.!:.:.:｀}: 〉 /
:.:.:≧ｘ ハ:. :.:＼:.:.:.:.:.: /乂
ﾊ.:.:.:.:.:..｀ーｘ ヽ:.: :.:ヽ:.:.:.: /: ヽ
八:.:.:.:.ｉ ｉ ＿:. :. :. Ⅵ.:. / ｉ: Ｙ
:.:.:ヽ:.:.ヽ ｉ |. : ´:.: :.:ﾊ:. :. Ⅳ / | :ﾊ
:.:.:.:.:.＼:.:.. }:.|:. :.＞ ―∨:.:{ Ⅵヽ:l : | |
:.:. :.:.:. ＼:.:.:! ´ ―∨ﾍ 〉:.:.人 :ｉ ! ﾄ.
:.: ﾍ:.:. ＼:ｘ＜:. :. :. :.ﾊ :.{{:.: ヽ:.lｉ :.
250 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:54:09.96 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年春 呉首都 建業】
, -一 ￣｀ ､
_／: : : : : : : _＿ｊ＼
/. : : : : : : ／‐-､: : ﾊ
/: : : : : : : , /＝=、 ヽ: '､
, : : : : : : : :ヽi ィや ｬ}: . ヽ 北伐を行うと？
{: l:ﾊ : : : i､ト ゝ￣ ｀ iﾙ^`
ヽl': :ゝゝ ゞ ,＿ ,ｲ 東興で勝って我が国の力を魏に見せつけた以上、
丶: {（( _ ‐ ' .はたして今魏に攻め込む必要があるのでしょうか？
',:｀T へ }
|: :ﾘ ￣￣ ｒ一'′
l//￣￣￣￣二ﾊ
,l/｀丶､:.:.:.:.:.:./ ﾄ､
_〈 ＼:.:./＼／l l＼‐- __
. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
l::::::::::::/::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::ヽ
. l:/lﾚl::;l:::/ﾚN/l::::/´`ﾞ^ヽ::::::::::::::l
ﾉl l/:ハlへN/:::/ }::::;;:::::::::l
/:::l/l':/＝ﾍl;:::::::::l ＿＿.!::/丶::::ﾊ
. {::::::::／}ｒ┬ﾐ ＼:::l ´二二l/{＿}::::::ﾊ
この微妙な時期に民に負担をかけたくないが…… . ヽ／＜ﾍ. ヒ!` ヽl __ﾄｚk /:::::::::::::l::ｌ
{ - }ﾌゝ ∠ｨ::::::::::::ﾙ'
ｒL...二ｲヽ 丶 /::::::::::::{
ゝ ヽl_l＞ .～￢ ／!::::::::::::､:ヽ
＼ / , 「.丁「 ﾉ'⌒}:::::ﾉヽl
＼＿ ィ:::{ | | ﾉ ､ `く.
呉 衛将軍 滕胤
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 春の間、諸葛恪はこうした人々の説得に時間を費やしている。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .彼の主張を簡単にまとめると……
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
251 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:54:55.27 ID:1Y43pV12o
_,,...-――:::::―-､
_,,..-::''::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
,-y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
l::Y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
∠￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､＼
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::Y:|
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|::ﾄ
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/ ヽ
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ ぐずぐずしていたら呉も蜀も滅ぼされるぞ！！
_ ＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー"
／;;;;|ー- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ /
_／;;;;;;;;;;＼ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／
;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー- ､ ＼￣`ヽヾ;;￣ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ `yー--;;;;;;┘;;;;;;;;;＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } こうなる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
252 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 14:56:13.77 ID:QmH+sPKno
身も蓋もないうえに確かに事実ではあるな
253 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:57:08.25 ID:1Y43pV12o
【諸葛恪さんの主張】
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::', そもそも天に二つの太陽がないように、
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 地上に二人の王者が並び立つなどありえない。
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i 王者たる者、天下統一のために力を注がずにいて、
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i しかもその位を子々孫々に伝えようと考えた者は
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ 今まで存在しなかった。
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /| ……戦国時代の話をしようか
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| | ,.....,,,...,,,,_
ｨ'"~| | |iiiii| | | | |/７iii/ /ii/ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪は人々を納得させるため、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 北伐論とでも言うべき文書を著している。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .その内容をかいつまんで紹介しよう
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
254 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 14:59:02.98 ID:1Y43pV12o
┏──────────────────────────────────────┓
戦国時代、諸侯たちはそれぞれに兵力の強さと土地の広さを恃み、
互いに有事の際に救助しあう事をあてにし、
そのままでその位を子々孫々に伝えてゆけると考え、誰も将来を危ぶんだりはしなかった。
┗──────────────────────────────────────┛
: ,／´
: 燕 ノ
.: /´｀‐´
: (
: 趙 ' ' . . . . . : ' ' ＼＿
: : ｀| ､‐-､
: : ヽ＿､ノ´ ｀～´｀ゝ
: : ' : : : : ' : : ＿ノ｀´
: ' . : : : . : : 斉 /´
: : : ' ' ' : /｀‐´
: : ' : ' ' /
秦 : . 魏 . ' ' : /´
. . : : . . . ' ' : . : . ' : . . ' （
. : ' ' : ' ' : . . . ': . . ｀＼
韓 : ' ~|
' . . ' ' ' : ' ' ' ' ' : . |
:
: ' ' 楚
/ ノ Ｙ ヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /)
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （-，|＿ゝ ＼
一つの国が強大化しても合従軍で叩き潰せば怖くないっていうwww ( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´
一時期強大化した斉は、楽毅の合従軍に滅亡寸前まで追い込まれたしｗｗｗｗ | | | | |
| | | | |
`ー'´
255 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:01:01.07 ID:1Y43pV12o
┏──────────────────────────────────┓
彼らはそのような考えから気持ちの動くまま、思うままに振舞って労苦を忌み嫌い、
秦を次第に強大化させてしまい、結局は秦に併合されてしまった。
これはかつてあった歴然たる事実だ。
┗──────────────────────────────────┛
,／´
ノ
/´｀‐´
(
＼＿
｀| ､‐-､
ヽ＿､ノ´ ｀～´｀ゝ
＿ノ｀´
/´
秦 /｀‐´
/
/´
（
｀＼
~|
|
／:.:.:.:.,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:./ !､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
{.:.:.:.:/ ＼:.:.:.:.:.:.,.ｩ,:.:.:.:.:iｰﾞゝ
L:.ﾙ'~｀ヽ. ＼r''",,ｨ':}:.:.:.:::}
( t､|!ﾞｲ￣ﾄ ,>-ﾐ ､ﾘ:.:.:.:ｿ
＼>l ヒノ { ｡ﾉi/ﾁ=< 六国のみなさーん、息してますかー？
‐=ﾆゝ"" ≧"/'ノ ノ
"-｀ｰ+二ﾕ＿ノィヾ､_,
/ ｰ=､ ｀i ﾞ ￣
f￣￣ ｀ ｰ-ｧ-ﾆ=ｵ- ､
| _,.. -‐''"´ ＿_,,.. =-'￣ ﾞl
秦 丞相 李斯
256 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:03:11.73 ID:1Y43pV12o
【
>>254
修正】
┏──────────────────────────────────────┓
戦国時代、諸侯たちはそれぞれに兵力の強さと土地の広さを恃み、
互いに有事の際に救助しあう事をあてにし、
そのままでその位を子々孫々に伝えてゆけると考え、誰も将来を危ぶんだりはしなかった。
┗──────────────────────────────────────┛
: ,／´
: 燕 ノ
.: /´｀‐´
: (
: 趙 ' ' . . . . . : ' ' ＼＿
: : ｀| ､‐-､
: : ヽ＿､ノ´ ｀～´｀ゝ
: : ' : : : : ' : : ＿ノ｀´
: ' . : : : . : : 斉 /´
: : : ' ' ' : /｀‐´
: : ' : ' ' /
秦 : . 魏 . ' ' : /´
. . : : . . . ' ' : . : . ' : . . ' （
. : ' ' : ' ' : . . . ': . . ｀＼
韓 : ' ~|
' . . ' ' ' : ' ' ' ' ' : . |
:
: ' ' 楚
/ ノ Ｙ ヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /)
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （-，|＿ゝ ＼
一つの国が強大化しても合従軍で叩き潰せば怖くないっていうwww ( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´
一時期強大化した斉は、楽毅の合従軍に滅亡寸前まで追い込まれたしww .| | | | |
| | | | |
`ー'´
257 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:06:46.34 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
./::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::', .最近にもこういう例はある。
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::', .
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 劉表は荊州で十万の軍勢を擁し、財貨と食糧を山の如く持っていたが、
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ 曹操が微弱なうちに全力をあげて対決しようとせず、
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i 袁氏一族が併呑され滅ぼされるのを坐視していた。
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i .
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ 結局北方が完全に平定された後、曹操が三十万の軍勢で攻めて来た。
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ | .
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /| こうなってしまった時には、
ヽ,ゝ､ "~´ / i 例え知恵に優れた者でも切り抜けるのは不可能だ
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| | ,.....,,,...,,,,_
ｨ'"~| | |iiiii| | | | |/７iii/ /ii/ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 仇敵がありながらそれが勢力を蓄えるのを許せば、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 必ず子孫が禍いを受けると諸葛恪は述べ、遠い将来への配慮を説く。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .そして、さらに具体的な例をあげる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
258 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:10:55.79 ID:1Y43pV12o
┏─────────┓
昔、伍子胥は言った。
┗─────────┛
ピョコ ,. イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`
／:::::: ′::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::＼
〈〈 r ___,. ':::::::::／::::::::|:! ::::::: |::::::::::::::::::::::::::::: ヽ:::::: ト:::::＼
＼::::::::::::イ::::/:/ ::|:!:::::|::::ト. : ::::::::::::::::::::::::: |:::::::|::::＼::::` _ノ
､_ ,彡:::::/::: ': ' :::::|:!::::ﾊ:::_j L ､::::::::::＼ ::: |:::::::|::::::::::＼:::ゝ 〉〉
` ー/::::::|:::|::::::从:: ! i: ┐r‐ ＼ ::::::: ＼|:::::::|ゝ:::::__::: ゝ ピョコ
／ﾉイ 1 ::::| ＞トV ＞く │:::::|::ミ三_ゝ
|ﾚ| C 弋少 ´ `代少 O!:::::::ト.:::|
八|:::::Y⊂⊃ ⊂⊃:::::::|ｲ:::| 越が十年間民衆を養って、
′│::::| ， |:::::::|::::::| その後十年間訓練したら、
':::::::│::::ゝ _ _ ｲ :::::, :::: ! 二十年後には呉の宮殿は沼地になるわよ？
i::::::::ﾊ:::::::トr＞ イ .′::/､ ::: ! ー|－
i::::::::::::〉 ::| | | _` ‐ ´_＿j/::::::/ Y:| r | 私が言うんだから間違いないのに
!::::::::/ l::::| | | ｀ ´ '::::::/ |::| `ヽ ＿
!::::: ′|::::i |└‐r- ─r -‐┌/:::: イ │|
i::::::| ゝ:V (__ｲト__) /:／ │ ﾊ:| ）
i ::::i | / | | / ::::| （
i:::::i | ' | | /:::::::::| /
i:::::i ∧ / i /|V_::::::::: | ・
呉 復讐鬼 伍子胥
259 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:12:04.13 ID:1Y43pV12o
┏────────────────────────────────────────┓
しかし、呉王夫差はみずからの強大さを恃んでいたので、この言葉を聞いても少しも意に介さず、
それゆえ伍子胥を誅殺してしまい、越を警戒する心を持たなかった。
結果、滅亡を目の前にする事になり、呉王夫差はそれを悔いたが、
そうした事態になってしまってからでは、どうして取り返しがつくだろう。
┗────────────────────────────────────────┛
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 越は呉より小さかったが、
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ それでも呉に滅亡の禍いをもたらす事ができた。
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i まして強大な敵国であれば、
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ 我が国に大きな災禍をもたらすのは言うまでもない
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| | ,.....,,,...,,,,_
ｨ'"~| | |iiiii| | | | |/７iii/ /ii/ ＼
260 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:14:06.79 ID:1Y43pV12o
┏────────────────────────────────────────┓
昔、秦は関中の地を領するだけだったが、それでも関中を基盤として東方の六国を併呑できた。
┗────────────────────────────────────────┛
: ,／´
: 燕 ノ
.: /´｀‐´
: (
: 趙 ' ' . . . . . : ' ' ＼＿
: : ｀| ､‐-､
: : ヽ＿､ノ´ ｀～´｀ゝ
: : ' : : : : ' : : ＿ノ｀´
: ' . : : : . : : 斉 /´
: : : ' ' ' : /｀‐´
: : : ' ' /
秦 : . 魏 . ' ' : /´
. . : : . . . ' ' : . : . ' : . . ' （
. : ' ' : ' ' : . . . ': . . ｀＼
韓 : ' ~|
' . . ' ' ' : ' ' ' ' ' : . |
:
: ' ' 楚
' : . .
261 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:15:12.64 ID:1Y43pV12o
┏─────────────────────────────────┓
今敵国は、秦・趙・韓・魏・燕・斉など九州の地をすべて手中にし、
その領域は戦馬を産出する領域と人材を輩出する地域を完全に包括している。
ここで魏を古の秦と比べてみれば、土地は数倍の広さを持ち、
呉と蜀とを古の六国と比べてみれば、その半分にも及ばない。
┗─────────────────────────────────┛
,／´
ノ
/´｀‐´
(
＼＿
｀| ､‐-､
ヽ＿､ノ´ ｀～´｀ゝ
＿ノ｀´
/´
魏 /｀‐´
/
/´
（
｀＼
~|
|
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 魏と呉蜀、絶望的な国力差があるのは明らかだ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ところが数十年経っても乱世は終わらず、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 依然として三国鼎立の状況が続いている。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 諸葛恪はその理由を次のように分析する
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
262 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:17:44.99 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 魏では、曹操時代以来の兵卒たちが
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ 現在ちょうど尽き果ててしまっている。
.|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i 後から育てられた者たちがまだ全部は成長しておらず
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ そのために勢いが衰えているに過ぎない。
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /| それに加え、司馬懿は先に王淩を誅殺したが、
ヽ,ゝ､ "~´ / i .続いて自分も命を落としてしまった
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| | ,.....,,,...,,,,_
ｨ'"~| | |iiiii| | | | |/７iii/ /ii/ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 時代の変わり目。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 諸葛恪もまた、新時代の到来を強く意識する一人だった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
263 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:20:00.74 ID:1Y43pV12o
┏───────────────────────────────────────┓
その息子はまだ幼いのに、後を継いで大任を一手に担っており、
こうした状況では、いかに知略のある策士がいようとも、その策略を実行に移せないのである。
今これに討伐を加えれば、相手の不運に乗じる事ができる。
┗───────────────────────────────────────┛
__/ﾐゞZソ ／ ＼
∠二＞メ∨辷彡 / ′/ ヽ
才/／|:ﾟ| .: / / 〃 { ':.
. ｲ ／´ ∨ .: ′ / 从 .:ﾊ. l ﾊ
／／ ..: .: { .{: !≧ﾐx: } ′:}
_ ／／ .::: .:/ 八 .::!N {ｧ:} j/ / .:
< ￣ ` ､.: .:/ .:/:| ヽ ト ゞ' ∨j／ 揚州の諸葛誕殿と豫州の毌丘倹殿の任地を交代させましょう
￣￣ ＼ ＼ .:/ .:/:/| :|. ゝ
＼ ＼ .:/:/八 !:. ､ _, ´
＼ ＼ﾑ}_:_ヽ|:::.. ｲ
.:/＼ ＼/: ｀vー - 'ヽ＼
. : :/:＼ ＼ :厂}-: ―～＝=ｧ ／／／ ／:::::::::} ｒ.rー.、＼ヽ
: :/: : : |＼ ＼: : : : ／´￣: {＼ ／／／ ／/ /::;/ｌｌﾊ:::|:ヾ:::::ｌ ヾ|
:/: : : : |:: :ヽ ): :／: : : : : : |＼＼ ／ ／/ ／ / ／ /:/ ヾ :ﾘ i i ＼
￣/// ／/:::::/、 /:/ | :l | i }
///／ /:::::/__ ヽ // _ ｌ:::::| | | /
l/／ //:::::/T;;;;ﾗヾ// /二__|:::::| l //
| l//:::/ `＝- / /ｴ;;;,)_,|::::|ヽ /
ふむ、悪くない l/ /:::/ / ￣ |:::::|ｌ /
▽ |:::ﾊ / }:::// |
,):ハ|ヽ `- ＿＿, ／////l |
▽ﾘﾘ| ＼ 二" ／ﾘ:/|▽ ▽
/{ 〈| ヽ- "/:| ヽ▽
魏 尚書 傅嘏
264 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:21:03.97 ID:1Y43pV12o
／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿
|:::::: ｜ ／ ＼ 兄貴が完全に舐められてる件
. |::::::::::: ｜ ／ ⌒ ⌒ .＼
|:::::::::::::: ｜／ （●） （●） ＼
. |:::::::::::::: } | （__人__） | 国内でも司馬師を侮る人はいましたし、
. ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ 国外ならなおさらでしょうね。
ヽ:::::::::: ノ | ＼
/:::::::::::: く | | | | 司馬師の本当の恐ろしさが分かるのはまだ先です
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
古代における国の興亡、現在の魏の状況。 ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ _ 小/
諸葛恪はそれらを踏まえて呉の現状を嘆いている ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
265 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:22:04.74 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 人々の気持ちに流され、一時の平安を追い求める策しか考えず、
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ 長江という要害は子々孫々変わる事なく伝えてゆけると考える。
.|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i 魏が今後いかに変化するかを検討せず、
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ 眼前の事に安心して将来について深く考えようとしない。
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /| こうした我が国の現状こそ、私が深い嘆息を洩らす理由だ
ヽ,ゝ､ "~´ / i .
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| | ,.....,,,...,,,,_
ｨ'"~| | |iiiii| | | | |/７iii/ /ii/ ＼
266 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 15:24:39.86 ID:Su2T5Co+o
弱い方が勝つには、リスクを冒す必要があるという一般論は正しい。
267 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:25:00.08 ID:1Y43pV12o
┏─────────────────────────────────────────────┓
古より、為政者は誰もが民を増やす政策に務めるものである。
今敵国の支配下の民衆たちは年々増加しており、ただ年若い者が多く、彼らを用いる事ができないだけだ。
今後十年ほど経過すれば、敵方の人口は倍になるに違いなく、
それに対し我が国の精鋭を生み出す地は、その頃にはすでに尽き果てているだろう。
ただ今日、現有の軍勢を動かす事によってのみ、魏との雌雄を決する事ができるのだ。
┗─────────────────────────────────────────────┛
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::| 今将来を見通した配慮ができない者は、
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/ .必ず私の言葉を迂遠なものと見なすだろう。
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ 確かに、災難が来ないうちにそれを憂慮するのは、
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー" もとより人々から迂遠とされるものだ。
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ /
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ / しかし、災難が来た後で救ってくれと頼み込んでは、
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./ どんな優れた知者であっても手を打つ術などない
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／ .
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
268 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:25:55.23 ID:1Y43pV12o
, -=―＝―- ､ _
〃⌒>'´ ／ 丶`ﾆ=‐'
./ ,′// , ´ / j } ヽ ＼
/ l | i l / ／// ,ｲ ﾊヽ ヽ
ノ,ｲ八 l ﾚ_j/∠∠/／/∠Ll }ﾍ
＜ノ .∧ ｌ ﾑrt=k｀ ｨ=､ﾙﾚ′j
/ イ Vﾍ. ヽVr! jr/ﾑｲ{
´ W^{ゝﾍ ﾊ.ヽヽ _ ' /〈ﾘヽ 彼の北伐論から垣間見えるのは、
j八 }ヽ ﾍ､ j`＜ミ＼ .広がる一方の国力差・江東の地に安住しきった臣民に対する危機感だ。
ﾘ朽＼!｀{7|:::::::::＞ﾐ;>,
ノ ＼- 厶］::::::::f }::/:/ .そして、呉の最高権力者としての責任感
r=＜ Ｖ三|:::::::::| |/:/
/‐-､ ＼ ∨ﾒ､::::ノ V､
. /_j , X ＼ ヽ {´ /
〈 ´ ＼＼ >ﾍ､___,ｲヽ
`､ ヽ ＼.>j ﾊ│ ／￣￣＼
{ ∨ ｀ヽ､_,/∧| ／ _ノ ,ヽ＼
lヽ 勹'´ // l ! | （ ●）（●）
. ＼ | （__人__）
.＼ .| ｀ ⌒ﾉ
. ＼ ヽ }
.＼_,ゝ ノ
あちらの立場に立てば、こう言い出すのも無理はないでしょうね。 ／, r､ く
./ 〈 ＼ i
どこか焦っているようにも見受けられますが…… . ヽ､ .ヽ ＼ i..｜
.て_） ＼ﾉ
＼
＼
＼
269 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:26:21.83 ID:1Y43pV12o
. ｒ .‐. ―. .､ _
イ-‐ . . . -､_／. . .｀丶、
ｰ=＝'´.: . . . . . . . .´. .｀ . . .: .: .:ヽ
／.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .ヽ.:ヽ .: ',
// .: .: .: // l. .ｌ. .l . :l .:ヽヽ.: ﾍ .:i .: !
//.!ｉ .: .: /l | |. .ﾄ､ﾄ､丶.: .:ヽｉ: .:| :l .: |
|ｌ ||.: .:彳卞､从ヽ ＼＼ヽ、!i.: :| :i .: |
|ﾄｉ.: .ﾄ;ｒｧx､ヽ｀､ｰ七Tぇ､从 ﾘ/.:.:从 それはそうと、
|l Ⅵ}ｉ`j:::ﾘ rｾﾇﾆx､ﾊ.://.:..:仆ﾍ 諸葛恪はこの論の中で興味深い事を述べている
|:i,,,ｰ' ｉ !:::::y'///`Y//l|
|:ﾄ､ ' ,,, `ｰ' /// ノ//
|＼＿ ／＼__ |ﾉ ＼ ｀ ィr//､｀ヽ、
⊂ﾆ￢｀ヽ __ゝヽ､. ｀_フこブ//.. ..ヾ､ﾊ
＿_メｆ‐ ,r‐ｰ ､ー‐､_/〆⌒ヽ.. .. .. .. .. .. ..|:ｌ..｝
／／ ﾞＹ.:.:.:.:.:.:.} ／´￣｀Ｙﾊ .. .. .. .. .. ..j:ﾙ'
＿＿＿ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
| (●) ヽ＼ ・
l （⌒ (●) |
〉 ￣ヽ__） │
. ／´ _＿_／
| ヽ
| |
270 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:28:31.26 ID:1Y43pV12o
┏──────────────────────────────────┓
我が叔父上が上表して述べた、敵とあくまで対抗すべきだという計略を読むごとに、
心を動かされ深い嘆息をつかぬ事とてなかった。
┗──────────────────────────────────┛
＿＿＿＿_
f{ l l l l lヽ
|| l l l l l | . ,′
|| l l l l l | 、 ,
ﾄ､_|__|__|__|__|ｲ ､ ﾉ} ,
ﾊ ＿__ o ＿_ﾉ! ‐- / 〈 ´ 臣
ﾑ::ﾚ ､_ ￣ _, ､|:! - { ! ‐
八: | ￣ 「￣ i:| - Ｖ}ﾉ - 亮
／|::::::i /__ノ_、/:人 , ＿L ､
／￣ |::::::ト ＿,／::::| ￣ヽ | :| ﾞ 申
／ |i |::{(二ィ⌒ﾄニ)} i ヽ. | :|
< (ヽ |l r､ |::::::{i ﾉ} |{/::::| | '. | :| す
／ ヽ | | | i:::::ﾍ}/ |{:::::::l | | ' r─┴‐┴─､
/ Y | | i:::::{从ノｲ:::::| | | . ヽ:::::::::::::::::::／
/ _」__|_|_ ;:::::{人リ:::::/ |/ ' ' :::::::::::::/
／ ／ 二二ｽ ';:::::∨/::::/ | j '. Y::::::/ |＼ /＼ / | ／/ /
/ ＞イ￣ マ 「 ';::::::::::::/ j / ' |::::::| ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
/ ／{::::: |＿_ ィ^_ノL| 「ヽ_>:::::::ムイ| ﾉ, / ヽ. |::::::| ＼ /
{ |::::::|「￣}ﾄ､ ハ !:::::::::::::::::::::::: !ー‐イ / _／￣ '. |::::::| ∠ そいつは偽者ですぅ！！！ ＞
ﾄ､ |:::::::| }ﾄ ﾏ ￣|:::::ﾊ:::::::「 ￣「/-＜＿＿ , .!::::::! ／＿ ＿ ＼
| ヽ |:::::::| / ／/::/ ﾊ:::::| ＿ノ──-､::::::::＼/| |::::::| ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
─ ───┴─ ┴ｰ┴ー────┴┴─┴┴/〃, ＿＿ノ::::::::::::::::}ﾉ::::::ﾄ､ /／ |/ ＼/ ＼|
/⌒ー───────────＜/ﾉノ´ ∨r‐､{￣／::::::::::::::ヽ
/＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿厶(0)j ｀ー─‐一´
蜀 丞相 諸葛亮（字：孔明）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ どうも彼は『出師表』を読んでいたらしい。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j あるいは『出師表』に刺激を受け北伐論を著したのかもしれない
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
271 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:30:41.87 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 夜も寝られず寝返りばかり打ち、
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ 常に気にかけていたのはこの事であり、それゆえ愚見を述べ、
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i あなたがたの耳の端に入れてもらった。
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ もし私に死が訪れ、こうした志が成らなかった時にも、
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ | 後世の人々に私が憂慮していた所を理解してもらい、
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /| 後人から追慕される事があれば幸いだと思っている
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| | ,.....,,,...,,,,_
ｨ'"~| | |iiiii| | | | |/７iii/ /ii/ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 最後にこう締め括り、諸葛恪の北伐論は終わる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
272 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/10(月) 15:30:57.51 ID:jG6OKxOZo
やっぱ費禕ってクソだわ、豪胆もここまでいくとずぼらなだけ
>>247
ぶっちゃけ、戦場での統率力、行軍を冷静にみても張嶷より上だ
こいつより若くて格上の将軍はいない
273 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:33:06.31 ID:1Y43pV12o
＿_ ━┓
／ ～＼ ┏┛
／ ノ (●)＼ ・
. ｜ (.／) ⌒）＼ .ふと疑問に思ったのですが、
. ｜ （__ノ￣ ＼ 諸葛恪はどうやって蜀の皇帝への上奏文である『出師表』を読んだのでしょう？
＼ |
＼ / 蜀の滅亡後なら、その手の文書が流出しても不思議はなさそうですが……
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼. 実際我々が接収しましたしね
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
またまた杜預さんともあろうお方がご冗談を。 | |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
こういう文書にはたいてい草稿があるお。 > <
（ | / ）
前に紹介してた陳羣みたいに草稿を廃棄してれば別だけど `| /'
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ （第二十二回前編参照）
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
274 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:33:50.63 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年春 蜀首都 成都】
,....:::::::::::::::::::::::::....､
／::::/::::/::∧::::::､::::::::::＼
/:::::::::::::;ｲ::.:;' ﾊ:::::::ﾊ::ヽ:::::::ヽ
. /:/::::/:::/-:::/ ﾊ:|‐::ﾊ::::|:::､:::ﾊ
l::::::::::|::::| |/ | ヾ::N:::::|:::::|
|:::|::::lレ'≦、 ,,≧､|::::l:::|::!
|:::|::::|〈{.んﾊ 代ﾊ }〉::l:::l::|
|:::|::ﾊ Vソ Vソ´ﾘﾉ:::|::l
|:（lヾﾍ ,,,, ' ,,,, ム:ｲ:::! .『出師表』の写しでもあればこちらに送ってほしい、か。
|::::|::::ﾊ ､_ _,. ﾉ::::::|:::|
|￣￣ ― -- ．､ ,． -- ― ￣￣ 7 呉の元遜殿には何かと心配してもらってるし、
. V ｀|´ l このぐらいの頼みなら応じるのが筋というものだな。
l l
| / .確か父上の書庫に草稿があったはず……
V | ,
r― ― ．、 | __ ． ---- /
／ﾊ | /ﾊ
. / ﾊ __ __ / .l
| ／ ヽ | ／ ＼ !
| 〈 ｰ―￢.j ＿ | ＿,r'―‐‐ .〉 |
|/ （ ――x.! ￣ | ￣ ├―‐ ） ､|
蜀 侍中 諸葛瞻
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 想像になるけど、こいつが流したんじゃないのかと？
/ ∩ノ ⊃ ／ .
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| | .
＼ ／＿＿＿ ／
───────────────────────────────────────────────
275 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:35:56.56 ID:1Y43pV12o
／:::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::/:::::::/:::/:::::::::::::::ヽ:::ハ
{／::::::::|::::::::::::,'|:::∧::::::::}:::|::::::::.
/::ヽ:: ｰ=| ::::::i:/ |/⌒ヽ:::八j :j::: |
. /::::::::｝::::::_| ::::::|ﾃぅﾄ､ ∨⌒V :::ｉ|
':::::::::ﾘ::Ｙ´ | ::::爪)ソ rぅﾄ､}:::::ﾘ 父上、失礼します。
. / ::::::: ∧人_..|:::::ｉ:| ､､ Vｿ /::j/
/ :::::::::;' ＼::::| ::::i:| ､､':::/ .今、張嶷将軍の使いの者が参りまして、
:::::::::::/ ヾ| :::::ｉ| ｀ ノ∨ 父上に将軍の手紙を渡したいと言っています
::::::::/ ,人 ::八＞ -r::::´::|::ﾉ
::::::;' ∠二Ｖﾆ＼> | :::::: |/
::::::i ｢ ｀⌒＾ヽ:::|
::::::| / ∨ / ｌ ｌ | | | ハ
::::::| ./ │ ′ ｌ ｜ | | | | ｌ | i
ｌ ｌ ｌ l l 八ﾄ l | | | | |
蜀 諸葛瞻の子 諸葛尚 ｌ | | l |/ ｜ ｀ヽl | | | | |
| L 丁ﾉﾉト l ´]_丁 | }ﾉ |
| |V 灯仍 f広刃! ハ l |
∟ |ﾊ 込ﾘ 込り |／｜} |
張嶷将軍の？ | ∧"" , "" | lﾉ l |
| ∧ __ j| | ｌ |
分かった会おう .| l ト 、 イl | ｌ ｌ |
| | | }＞r-＜ ／Ｖ ﾉ ｌ |
| | |＿ム∧r-く / ／､ ｌ |
ィ´ /,/ 〃´ ||. ∨ / ト＜ |
. / | {/ {{ || / / | ｀ 、
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } さて、諸葛恪の北伐に難色を示していたのは呉の人々だけではない
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
276 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:37:52.92 ID:1Y43pV12o
【張嶷さんのお手紙】
／: : : : : :ヽ
,. r: : ´: : : , r: ´: ｀ヽ＿ ＿
／: : : : : : ／ : : : : : : : : : :У: : :ヽ、
／: : ／: : ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾄ､
/: : :／: : ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: :ヽ
/: : :/ : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : :ﾊ
l: : :/ : : / : : : : : : : : : : : : : ｨ: : : : : : : : : ﾘ : : : l
|: :/ : : /: : : : : : : : :／_:_／ |: : : : : : :/: /: : : : | 呉の君主は死んだばかりで、
| / : : /: : : : : : : ／ｲ:／ ￣｀∀: : : : /_:ﾑ: i: : : :| .あっちの皇帝は年端もいかない子でしょう？
| : : : /: : : : : : ∨ ｲうミぇ､ /: : : :ノ7ノ |:/ : : : |
| : : / : ∧ : : : 弋. 弋込ﾘ ' ´|／ ,ｵ示ｧ!: : : : :| それに呉や楚の連中はDQNだって書物にも書いてあるわ。
| : : |: :/: :ゝ: : :l｀ﾞ＼ 込ｿ'f: : : : : |
| : : | /|: : : ＼:ﾍ ' ノ : : : : ﾘ .諸葛恪殿が皇帝の側を離れて魏を攻めたら、
| : : |' !: : : : : ｀ ＼ 'イ l: /|: / 後で何が起こるか分かったもんじゃない。
|: : : : : ∨: : : :∧ ﾄ ､ __ ノ!. |/ .|/
| : : : : : ∨: : : :∧| ＞ ､ , イ: :| ノ 百のうち一つでも失敗があれば、
| : : : : : : ∨: : : ∧.￣￣￣￣||￣￣｀ｉ:! .頭のいい奴でも予測できない事が起こるに違いないし
| : : : : : : : ∨: : : ∧ || .|ﾍ
| : :/ : : : : : ＼: : : ∧ || |: ゝ、
|: /: : : : ／ ＼ : : ＼ ‐- ||＿＿,|: : : :＼
|/ : : ／ ＼ : : ＼ ￣¶ﾞ ＼ : : : ヽ
| : : / ヽ ∨: : : :). !! ヽ: : : :}
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 蜀の張嶷は、諸葛瞻への手紙の中でこのように述べている
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
277 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:38:38.25 ID:1Y43pV12o
,. -―: ､
／￣¨7´ : : : : : :＼
／´⌒: : : : : : : '⌒: : : :＼
／: : ,. --v'´￣｀ヽ-- ､: : : : ＼
/: : ／: : :.／: : : : : : : : : : :.＼: : : :ヽ
,': :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : !
| /: : : : : !: : : : : : : : :!: : : ヽ: : : ∨: : :!
ﾚ: : : : :!: !: :/: : : : : :ﾊハ: : : : : : :',: : :.| .過去の例から現在を判断するなら、
/: : : : :.ﾊ⌒ｉ{: : : : !/r十ﾄV: : : : : : ',: : | .現在は過去と同じになる。
/: : : : :.ｨTうﾄ､＼: : { ,.⊥,,_∨: : : !: :',: :.!
,' !: : : :V {ﾊ:::ﾘ ｀ｰ' {ｉ::心} 〉 : : !: : |: :| あなたが諸葛恪殿に忠告しない限り、
|:.ﾊ: : : :ヽヾｰ , vこｿ ,}: : :/ !!:.!: :! いったい誰が言葉をつくして忠告するのかしら？
N: :!: : : ヽ,＞ ,. -＜__ ィ: :/:リ: :.!
/ヽ∧: : : : ＞ ､ ^ ' ／ ／: :/: / : : | .軍を引きあげ農業を広め恩徳を施し、
／: :/⌒ヽ: : : : } ﾐ ｰf ィ´: : ／‐､: : : : ! 数年後に東西同時に挙兵しても遅くはない。
／: : : :| }: : : :| ﾄ､_,ﾊ＿_,.⊥／／ } : : 八
/: : : : : : ! V: : : :.|／ 介Y＿__／∨ 八: : : :ヽ 考えてもらえない？
/: : : : : : : { /: : : :人__/.ハ| C ', {: : : : : : :.＼
（: : : : : : : / ヽ（: : : :（. V:::/! ! | C ! / |: : : : : : : : : ＼
＼: : : :/ ｀Tヽ: ヽ.V ! !∧ V | : : : : : : : : : : :ヽ
}ﾉ:./ ハ. ）/ ∨ !ﾘ(:.∧ ',. ｉ : : : : : : : : : : : :.）
／: :/ / ∨ ∨ ヽハ ', |: : : : : : : : : : :／
／: : :/ ,. ⌒ヽ{＿r┴‐ ､ | ＜ノ∨ !ヽ|: : : : : : : : ／
￣￣￣/ / ､ }￣￣￣￣ { ! }￣￣￣￣￣￣
{＿＿ c c 〈 ＼ヽ,〉 ヽ /
`ｰ ､＿ヽ__＞'´ ＼_／
278 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/10(月) 15:41:56.10 ID:jG6OKxOZo
仮に数年後東西同時に挙兵してもかてないだろうなぁ
279 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:42:27.24 ID:1Y43pV12o
-──‐-
,． ´: : : : : : : : : : : : ｀ .
. /: : : : :／: : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : :.〃:. : : : : :.:.:.|: : : :.ﾄ､: : : : ' ,
. /: : : : /:i: : : : : : :.:.:,'i:.:. : :.l ﾄ､: : : ::',
ｌ: : : :.:.ｌ:.:|: : : :|:.:.: ,'7T /ヽ:l }__',:.}: : ::.
|: : : :.:.|:.:|: : : :r=vv _j/ /′ jﾊ:.}: ﾊ
|: : :.::._|:.:l_{: : :}仔不ﾄ ,ｨfﾃｱjﾉ: }:::. 元遜殿が私なんかの言う事聞いてくれるかなぁ？
|: : : :{ |: : ::＼代辷ｿ ,以}/ ﾊ: :.ﾄ､}
|: : : :,ゝ: :.::::::|｀ , ｀¨ {:::「¨ 基本ああ言えばこう言うって感じの人みたいだし。
|: : : i:::| : :.:::::| ＿ ,′|
|: : : l:::|: : :.::::ﾄ､ ｀ ′ ｲ:.:.:.| だいたいみんな私に期待しすぎだろう
}: : : l:::|:. :. :.::| ｀ . __ ＜ : :|:.:.: |
/: :. :.j:::|:.: : :..:ﾄ､ i:ノ} ',: :|:.:.: |
. / : :. :.ﾊ::|: : :.:.:.| ＞{〔´ i }: : :| , -‐ｧ －- 、
/: :/＞''´ |: : :.:.:.ﾄ､ ./｀¨7_｀ヽ ﾑｲ:.:.: | ／:::::::::,′::::::::::::::丶
. ,． ´ |: : ::.:::lハ/ /i iiヽ ﾊ＞ヽ::ﾉ /::::_::::::::ｉ::::::::::－- ､::::ヽ
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|::::::l::::::::::::::::ｌ´:::::::し':::::::::l:i:::::::l
/:::::ハ::::::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾊ!:::::::!
,′:,′ ヽ:::::::::::!::::::::::::::／r '!:::::::!
（どうして父上はこんなにやる気がないんだろう？） i:::::::i i:＼_.⊥ ＿,/ ノ!::|:::::::|
!:::::::! ﾚｨ'=＝＝='r ′レ!:::::::!
l::::::::l _,ノ-―――-ヽ. |:::::::|
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/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 手紙を読んだ諸葛瞻が何か行動を起こしたという記録はない
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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280 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/10(月) 15:43:50.71 ID:jG6OKxOZo
諸葛瞻ってなんていうか劉禅に近しい気質の持ち主だよな
別に悪い意味で言ってるわけじゃないぞ
281 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:44:49.25 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年春 蜀 益州 越嶲郡】
,，: ´: : : :‐=ミ: : : }:＞:=ミ
,，:.´: : : : : : : : : : : : : ′: : : :.‘;ヽ、
〃: : : : : :／: : : : : : :/: : : : : : : : :.'; :.ヽ
/: : : : : :〃: : : : : : :.:/ : : : : : : : : : :.i: : :‘，
. ′: : : :./: : : : : : : :.:/: : : : :|: : : :.: : :.|: : : : :.
ｉ : : : : /: : : : : : : :.:/: : /: : j{: : : : : :/| :i.: : : :.
|.: :.: :.:′: : : : : : :.:′:/|__/_‘; : : : /｀jノ: : : : i
|: : : : i : : : : : : : : ｉ:.:厶≠ｭ､ }.:.: :ｲ斧Ｙｉ: : : : |
| : : : :|: : ｉ.: :.: : : :!|ｲfし::ﾟ:} j／ ら:j !: :.:/:i| どうだった？
|: : : : |{:.:.ﾄ､: :.､:.:八弋う:ｿ ､｀´ 厶イ 八
| : : : 八: !: ヽ: 丶: : ゝ 八jノ
|{: : : : : ヽ: : : ＼: :＜⌒ ｰ ' ｲ
. 八: : : : : : : : : : :.:＼: : ≧‐ _ ／: |
/: : : : : : /: : : : : : :八.:.: :.:｀:く ｉ: : : : :.|
. /: : : : : : /: : : : : : :/ｘ､_ヽ: : : : ヽ: :.: : :.:|
/: : : : : ／: : : : : : ://///,≧ｘ: : : ‘， : : |
, -‐ '´￣￣｀ヽ､
ｒ===========r‐、: : ＼
|.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
手紙は受け取ってもらいましたが、 {/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
あまり色よい返事はもらえませんでした。 |l:/|/● ● ト、: :|
|/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
それよりも将軍の体調はどうかと雑兵Aは顔をしかめて心配します /⌒ヽ__|ﾍ ..ｲ:i : :/⌒i
. ＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ/ /
/ //ヾゝ八__／:.:.//ﾍ､__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
282 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:45:51.83 ID:1Y43pV12o
/ / :. ::::. .::: :i: ﾊ
' ′.: :::. : .:::: .::::::. .:::::: ::}: ∧
/ / .:: ::::. ::. .::::::.::::|:::::. .: .::::::::: /:: | .::. ∧
| ; .:::. .::::::. :::: .::::::}:､:∧::::. ..::: .:::::::::::::∧::｜ .::: ､ ｜
| l :ﾊ::. ::::::::.:::::..::::_イ::/＼∨:::::::..::::::::::ﾑ:/≦::..|: .::::::: } |
| |: / :∨::::::::::::|::{{ j圷示ﾄﾐⅥ:::::::::::彡た沁 Ⅵ:..::::::::: ﾊ /
| |::| ::::∨:::::::::∨: 弋tツ .:::/:::::::／:::/ﾋtツ }}::|/:::::::::. ｲ}/ ＿
∧ ! | l:::∨::::ヽ:ヽ:::..､＿__,::/´７´:::::::::::､＿,::::::/::::::::::::/ /＿ ﾋ:´ ヽ 余計な心配はしなくていい。
/ ﾊ:! :.|:::::∨:::::ﾄ､}、 ､ _厶ィ:::::r‐､{ﾄ､ ヽ } }
.' 〃;Ⅵ .:::!:. :::.＼::l:{ヽ、 ／ムｲ:{ {l￣| ｜ l | はい、さっさと持ち場に戻る！
/ // __:／∨ ..::::ヾ＞ ＼、 ,r≦ﾆ=ｯ ..イ:::::::／ﾞﾌ| l＿」 |_/ ｜,ﾍ
/ノ/ /:::|::::::::∨ ..:::::|: : : :ヽ＞ ､＿＿ - ´l::::|::::::ヽ ヾ} l { ヽ
／ / /::::::l::::::::::∨ .::∧: : : : : : :＞く-:、: : : :l::::|.: ∧ .:!: / V /
/ :l:::::::::|:::::::::::::＼ ∧: : : :x≠{只}ｷミ、 /:::/ /::::l i :| { /
′ .::l::::::::::l::::::::::::::::::ヽ ﾊ´.ｲ: :〃∧ヾ: : ∨::/ /:::::::ﾊ | | :|
/ .:::|::::::::::l::::::::::::::::::::::∨ ハ::{.// /l !､ヽ /::/ /::::::::::∧ .::/ , '´￣￣｀ ｰ-､
! .::::::|::::::::::l::::::::::::::::::::::::∨ ﾊ:X / !0l ヽⅥ/ ／:::::::::::::l::::l .:::／ ／: : : r‐r==========、
/: : /├l‐１ ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.｣
───────── ─ {: :ｉ: ｉ /ゝﾉｲ ﾉ l/u. ⌒ ｌ :}
| : ﾚ .|:::::::::○三三○ ｌ :|
し、失礼しましたー ───────── ─ |: : :（| ⊂⊃:::､_,､_, ⊂l:/
i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ﾙ|_／⌒)
──────── ─ ヽ ヽ 从ヽ,､::::::__,u.イ从/ ヽ／
∧___,ﾍｉ.ｉ:.:＼__八__／:ｉ.ｉ ﾊ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ｿ
283 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:46:35.42 ID:1Y43pV12o
/ / :. ::::. .::: :i: ﾊ
' ′.: :::. : .:::: .::::::. .:::::: ::}: ∧
/ / .:: ::::. ::. .::::::.::::|:::::. .: .::::::::: /:: | .::. ∧
| ; .:::. .::::::. :::: .::::::}:､:∧::::. ..::: .:::::::::::::∧::｜ .::: ､ ｜
| l :ﾊ::. ::::::::.:::::..::::_イ::/＼∨:::::::..::::::::::ﾑ:/≦::..|: .::::::: } |
| |: / :∨::::::::::::|::{{ j圷示ﾄﾐⅥ:::::::::::彡た沁 Ⅵ:..::::::::: ﾊ /
| |::| ::::∨:::::::::∨: 弋tツ .:::/:::::::／:::/ﾋtツ }}::|/:::::::::. ｲ}/ ；；；；
∧ ! | l:::∨::::ヽ:ヽ:::..､＿__,::/´７´:::::::::::､＿,::::::/::::::::::::/ /；＿ ﾋ:´ ヽ；；
/ ﾊ:! :.|:::::∨:::::ﾄ､}、 ､ _厶ィ::::；::r‐､{ﾄ､ ヽ } }；
.' 〃;Ⅵ .:::!:. :::.＼::l:{ヽ、 ／ムｲ:；{ {l￣| ｜ l |；； …………
/ // __:／∨ ..::::ヾ＞ ＼、 ,r≦ﾆ=ｯ ..イ:::::；；／ﾞﾌ| l＿」 |_/ ｜,ﾍ；；
/ノ/ /:::|::::::::∨ ..:::::|: : : :ヽ＞ ､＿＿ - ´l::::|::::::；ヽ ヾ} l { ヽ；；
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/ :l:::::::::|:::::::::::::＼ ∧: : : :x≠{只}ｷミ、 /:::/ /::；；l i :| { /；
′ .::l::::::::::l::::::::::::::::::ヽ ﾊ´.ｲ: :〃∧ヾ: : ∨::/ /:::::；；ﾊ | | :|；
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! .::::::|::::::::::l::::::::::::::::::::::::∨ ﾊ:X / !0l ヽⅥ/ ／:::::::::::::l::::；l .:::／
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ただ、諸葛恪の北伐に懐疑的な声が多かったのは間違いない
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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284 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:47:32.17 ID:1Y43pV12o
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 何か具合が悪そうですが？
| ｀`⌒´ﾉ ＿＿＿_
| . } ／ ＼
ヽ .} ／ ⌒ ⌒ ＼ まあ、いろいろあったんだお
ヽ ノ ／ （●） （●） ＼
／ ＼ | （__人__） |
/ / } | ＼＿ `⌒´ _／
.. - ─……‐-. .､
,. '"´ . : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ､
,．'´. : : : : : : ,.: : : : : : : : : : : :ヽ
／. :./: : :/:/: : /:l: : : |: :l:l: : : : : :.！
, ｲ: :〃l: : :/:/: : /: :|: : : |: :|:|: :|: :i: : ::`ヽ
|: 〃 l: :/:/_L/1 : |: : /|: :|:|: :|: :|: : :.:.:.::.';
|/ Ⅳl:/l/ { |: /|: /. |: :|:|: :|: :|: : l: :.l:！
{ ∧Ⅵｨ行ﾐヽ|/ .|/￣「/ﾒ､/: /: : l: :.l:！
,′: :l 辷ｿ ﾆ二_l/l: /: : ./: :.l: l
l: l: : l , 〒ﾃﾃﾐV/: : /: :./l: {
しかし、諸葛恪は一歩も退かなかった l/l: : ﾄ､ 辷ｿﾉ: : :,.ｲ: : /l人{
l: : l/ ヽ ｀ 〃: ∠ノl／
＼| ＞r‐r‐ ＜ ィ´l/l／
l:/ ,. -─┴┐
∠二二ヽ ！
,. ｲ. : : : : :.ヽ. ヽ ヽ
,. ィ77.ｲ. : : : : : : :.', ！ `､
∠∠//.:.:l. : : : : : :.:.:.:l | ﾊ
|:l i.ll:/.:.:.::j. : : : : : :.:.:.:.l | j:{
285 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:49:04.74 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年春 呉首都 建業】
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/ .お前は自然の道理が分かっていても、
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ .天運の移りゆきがまるで見えていない。
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ .
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー" 俺が書いた論を読めば理解できるだろう
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ / .
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／ .
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 諸葛恪と親しかった丹楊郡太守の聶友が手紙で北伐に反対した際、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 彼は先程の北伐論とともにこのような返事を書いている
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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286 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 15:49:14.61 ID:PDH0N5oPo
蜀の北伐する大義名分を明らかにする為に、出師表を公表したって線はないだろうか？
287 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:51:37.23 ID:1Y43pV12o
|::::::;ノ´￣＼:::::::::::＼_,. -‐ｧ
|::::ﾉ ヽ､ヽr-r'"´ （.__
_,.!イ_ _,.ﾍｰｧ'二ﾊ二ヽ､へ,_7
::::::rｰ''7ｺ-‐'"´ ; ', ｀ヽ/｀7
r-'ｧ'"´/ /! ﾊ ハ ! iヾ_ﾉ 北伐とかマジ勘弁。
!イ´ ,' | / !/!/V レノ!__ﾊヽヽゝ
`! !/ﾚi'rr=-, r=;ｧﾚﾊ'iﾉ ゆっくりできないし
,' ﾉ !"￣ ' ￣"i.ﾚ' '
（ ,ﾊ -=- 人!
,.ﾍ,）､ ）＞,､_____, イ ハ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.ｎ:n ｎｎ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
nf|｜| | | |^!n ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ｆ|.| | ∩ ∩|..| |.| i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
|: :: ! } {！ ::: :| /::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
.|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .
衛兵！ '､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
こいつを連れて行け！！ ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 中散大夫の蒋延は朝議の席で頑強に北伐反対を唱えたが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j こちらは諸葛恪によって朝議からつまみ出される始末
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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288 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:53:23.34 ID:1Y43pV12o
/ ／ _,... -'‐─- ､i ! |
/ /_,.-''" | ! l |
/ |,/" ,! ,!ﾉヽノ
i , |l __,.ノ ,.ノ,ィ ﾉ'､ } 'i
l | , i! _､,..ﾆ:'',ァ'i;ﾗ`)ｨ'-‐'´ ﾉ ノ ﾉ
!,l ､ i, ',ｰ--:;_､ '-< `''ノ ' ／｜ 皆が黙り込んでしまいましたよ？
'l ! ', ヽ ' ､ヾ ゞｱ` ` "´ l'| |
ヽ､、 ヽ-;`､`"´ i ,! !l, l
` ｰ-ﾗ′,.-､`i ! ノ `ｧ､ ヽ
r' / `ｰ;ヽ､ ／ ,.ィ";/ ｀ヾ､
｜ / ｨt l、 ｰ',,,..￣ ／,.ｨ";';';'/ |ヽ､
_,| く ゝﾉ ｀ヽ、 ／,:;";';';';';';/ | ｀丶､
,.-‐''´￣ ヽ
/ '､
ﾉ ,ｨ ヽ
'､ （__'､ ､ }
_,.ｒ-, } ,.、ﾉ '"', ヾ} {
ヽ ヽヽ ｌ/ ''、 /ｨ ' ｀ー-ｧ
', ', ', ` / ｽ ｌ ,イ ｀ヽ､
どうしたものか '､ ', ', |/ ｆ''-/ / /
ヽ ヽヽ _,.-'7 / ハ/
ｽ ヽ ｆ-' ､ / / ／´／,. - ｧ
｀丶 ､ ｆ', ヾｽ ', / ,ィ／/ィ´"´_,.-''´ ,､
｀丶､ ﾞ､', ヾ` !｀ヽ ィｌ/,.-''" _／,.－――''"-|
ﾞヽ､ ｀ヽ ヽ ', ヾ´ ／ _,.-''"´/"´ ',
｀ヽ､ _＿ / ｀1 / /´ ／ / ! ,ィ
／ ｀''－'､_ ! ', ／ ／ ／ ／ ／ ! ,∠
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪の強い意志を見た人々は、それ以上反対意見を述べなくなった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 見るに見かねた滕胤が諸葛恪を諌めた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
289 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:54:56.06 ID:1Y43pV12o
_,,..../::::::::::::::::::::.:.丶､
/::::::::::::､::::::::::.ヽ::::::. ::::｀ﾆ:= '
ｊ::::::::::ト､:ヽ､:::::::};ﾄ､:::::::､:::...｀ヽ
ｊ:::::::::::', ｒｚ;ﾐヽ:::l,ｚ‐ヽ::::;ヽー- ヽ ､
{:::::::::::::ヽ￣ ∨,ゞﾞｲ::::::丶､_ ｀ }i
';:{ヽ､ヽ::ヽ ＿.. ,1:::::::: :.. :::｀ ー--‐'丿 あなたが東興で天下に名声を轟かせた結果、
ノ::`‐;､｀`ﾞ｀ ‐｀ /ﾉ::::::::::. :. :::::::::::::::...￣｀ヽ､ 人々はあなたの力による安息を願っています。
／:::::::::::ヽ` ‐-_､....∠- ､::::::::::::... ::::::::::::::::::::::::::::...
‐ ' イ::::{:::::::「ﾆ,Tｒ‐{ : : : l ';::::::::::::::::::::::::::::::ｒ'"￣｀ヽ::: .それを前回の戦の直後であるのに北伐を行っては、
/;l::ｒＴヽ'､l .|.!.l.｜ : : :ｌ '､:::::::::::::::::::::::::::{ .我が国の民が疲弊して力を発揮できないのに対し、
''´}:ｊ | : l`」_ｊ」」.」: : : : l ｀ －―--- ､_ヽ、 . 迎え撃つ敵方の方には十分な備えがあるでしょう。
_ ‐ '´`ﾉ: : ｖ_ニ┘ｊ: : : : :丶 ／ ヽ＼ .
,.-''´ ／: : :,ｲ ∧: : : : : : `-‐ : : :￣￣: : : : :ト､ヽ .これでもし北伐が失敗に終われば、
∧＿＿／ : : ／/ / ヽ: : : : : :＿ -‐ 7: : : : : :! ｀ヽ 今までの労苦は水の泡となり、問責を受けるでしょう。
{: ＿＿_: : : : { { { /: : : : / /: : : : ヽｊ
l: { |: : : :| l l /: : : : / /: : : : : : :{ 今は軍を休ませ敵の隙を狙うのが最上では？
',ヽ ｜: : :ｌ ! l' / : : : / {: : : : : : : ヽ .
}: :ヽ ｜: : :ｌ l l /: : : :/ ヽ: : : : : : : }
{ : : } 'l: : : l.｜ ｌ./: : : :/ ∧: : : : : : :',
｜: : | l: : :∨ /': : : :/ / '; : : : : : : ',
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } しかし、諸葛恪は最も信を置いていた彼の言葉にも耳を貸さなかった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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290 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 15:55:45.12 ID:PDH0N5oPo
>>272
さんくす
自分を見出してくれた諸葛亮も亡くなって
後立てとなる派閥があるようにも見えない涼州出身の元敵国武将が
いつの間にか蜀の軍事No.1になるんだから、姜維は際立って優秀だったんだろうなあ
291 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:56:03.56 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 北伐を不可と言う連中は物事の判断ができず、
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ ただ安楽な生活に心を惹かれているだけだ。
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i お前までそれに同調するなら、俺は誰に理解してもらえばいい？
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ | だいたい魏の皇帝曹芳は暗愚、国政は有力な臣下に握られ、
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /| あの国の人心はすでにばらばらになっている
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､ :::::::::::.:..::::::ヽ::'､::ヽ::::::::::::::::::::::::! ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;'
::::::::::::::::::::::/ヽl'､:::ヽ::::::::::::::::::::| '､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､
:::::::::::::::::::/＿＿ヽ:::ﾄ､::::::::::::::::! ,,..＿＿_ゝ､:::';:::::::::::::::::::::::::::::}
:::::::::::::::::::ｌ ￣｀ヾ'､ﾍ;ｌ:::::::::::l〈/-―_―‐'''"ﾞヾ::::::::::::::::::::::::::〈
::::::::::::::::::::l ‐'〒てﾌ〒ヾヽ::l､::', 彳_フ~〒ｱ/::::::::::::::::::::::::::::l
::::::::､:::::::::::'､ ￣￣´ `i ヽ', `－‐┴ /:/::::::::::::::::::::::::::l
: : :::::｀ヽ､::::::'、 , ﾞ` /‐7:::::::::::::::::::::::::/
この戦、勝てると？ :. : ::. ::. ::｀ｒ ､ヽ ' /;ィ´:: ..:: .:::::／
:::::::...:. :. :.. :', ｀ﾞヽ , ／'´ﾉ::: . ..:::::/
::::::ヽ:::::::::::::::ヽ､ /::::. .:::::::::::',
:::::::::::ヽ;､::::::::::',､ ,.-- ニ--､ ,:'::::/:::::::::::::::::',
::::::::ｒ‐「ヽヽ:::::::l ヽ､ --- ,.イ￣１::::/:::::::::::::'､
:::::::::l `ヽ､`､:::| ヽ ／ l ＿_!::/-7:::::::::::::＼
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292 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 15:57:47.30 ID:7Ei22QfBo
もう、ただただ希望的観測を述べてるだけだな・・・
293 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:58:14.34 ID:1Y43pV12o
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ 我が国が蓄えた力と東興の戦勝の勢い！
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ .
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー" 負けるはずがないだろう！！
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ / .
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／ .
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
294 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 15:58:21.93 ID:PDH0N5oPo
呉が引きこもりモードなのは
孫権、陸遜から続く伝統ですｗｗ
295 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 15:58:50.31 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年３月 呉首都 建業】
― 石頭城 ―
,ﾊ ：
/.:.:.:ﾞ､ ： _ _ _ _
,/.:.:.:.:.:.:ヽ ： _ _ _ _ _
_/.:.:.:.:.:.:.:.:.｀L,,
_ _ _ _ ：_ ：_ ,/.:.:.:.:==r.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
_ _ _ _ _ _ _ ：_ ：_ ,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L_
,,,,､､r;:;:ｲ ==r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞi,
,r'ﾞ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r＝.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`''ｰ､ _ _ _ _
,r'ﾞ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r＝.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`ヽ､ _ _ _ _ ：_ ：_ _ _
,､ィ''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, '´::::::::;;:;:;:;:;::::;:;;:::` ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`'''ー-､ _ _ _ _ _
,,､､ィ''´;;::;r＝.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;::;:;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
｀`ヾ:;:;;;;;:;:;:;:;:;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＝r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,r'ﾞ
￣｀¨`ヾ;;;;;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:;:;:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,r''"´
￣｀`ヾ;:;:;;.:.:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;,'.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;:;:;;:r'''"´
ヾ.:.:.:.:::;:;:;;:;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;, '.:.:r==.:.:,r'''"´ _ _ _ _ ：_ ：_ _ _
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‥‥‥‥ ∵ ﾞヾ､.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:＝.:.:.:,／ _ _ _ _ ：_ ：_ _ _
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ﾞj ＝.:.:.:.:.:.:.:,r'ﾞ′ ∵∴ ∵∴
_ _ ＼.:.:.:.:.:.:,'′ ： ： ： ： ‥ ．．．．．．
_ _ ヾ:;;:/
V
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 三月、とうとう諸葛恪は国内に大動員をかけた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
296 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:00:38.61 ID:1Y43pV12o
/ ヽ ＼ ＼
,' / / l ＼ ヽ
! / / / ,' | l ﾊ ﾍ､ヽ､_,
. | ! l ｌ / / ,ｲ ! i ! l ヽ ',｀￣
. l | l ｌ ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_／/ ／/ / ,' ∧ / | / j ｌ│
ﾉ l ｧ| lノ┬‐'┬ / ／ / ´‐┬ ! / ,/ / ﾘ
ｲ 八{´ｌ !| |::::::::! '´ l::::::::! ｲ } /
. Vﾊ l ゝ:;;;ﾉ ゝ:;;ﾉ ./}, '/／ 二十万の兵を集めたと言われている
ヽ ', | ﾁ' /
`ﾍ lヽ 厶 ./
', {.代ﾄ､ , イ | /
＼_'i| ＞ ､ _ , イ/ V ｌ./
／ ヽj {｀ヽ ′
. _ ／ ｢´ ヽ} ＼
_, -‐ ´ l‐--‐､ ＿ -‐ | ` ｰ- ､ . .／￣￣＼
. r＜＼＼ ヽ '´￣ ___ ｀ヽl| / /ヽ _ノ ヽ、 ＼
y⌒ヽ ＼＼ V ￣ ＿ ｀ヽl| / / ∧ （○）（○ ） | .＿＿＿
（__人__） u . |／ー ー .＼
ヽ｀⌒ ´ ／(○ ）) (○ ）)＼
{ ／ （__人__）) ＼
！！？ .ヽ | ）r┬ﾘ u. . |
ﾝ ＼ ｀ ⌒ ´ ／
i´ . ﾝ ＼
| . ／ ＼
297 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:01:42.07 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年３月 呉 揚州】
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' ''''''::::::: ＼
|（●）, 、（●）、.|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:| おい山越ども。
| ｀-=ニ=- ' .:::::|
＼ ｀ニニ´ .:::／ .今度の戦は呉始まって以来の大戦になる。
∧､.ノヽヽ、ﾆ__ ーノﾞ--､..
/⌒ヽ＼ '; ＼_____ ノ.| ヽ i いつもの五割増で兵をよこせ
|(●) | i ＼ /ﾞ（__)＼,| i |
ゝ＿ノ ^i | ハ | |｜
. |＿|,-''iつ
[__|_|／
[ニニ〉 。Ο О
。。 ＿_ _____ ＿_____ 。゜
Ο ,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、 Ο
о 'r ´ ヽ、ﾝ、 ゜о
゜,'＝=─- -─=＝', i 。
.i ｲ iゝ__,.ｲ人レ､!__ルヽｲ i .|
税が安くなったりしたのはこれのためだったのね ﾚﾘｲ〓〓〓/ /〓〓〓| .|、i |
!Y!".| |/ / / / | |「 !ﾉ i .|
L.',. .| | , --- ､.| |L」 ﾉ| .|
| ||ヽ| | ｰ'⌒ｰ' | || ||ｲ| /
レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 実際問題二十万の兵が存在した可能性は低い。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .ただし、通常より厳しい徴兵が行われたのは間違いないだろう
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
298 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:03:19.97 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年３月 呉首都 建業】
― 石頭城 ―
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ザッ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ザッ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼／'''''' '''／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼
. |（一）, ､（一）､.:|（●）, .|（一）, ､（一）､.:|､（ |（●）, ､（●）､.:|
. | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .:::| ,,ﾉ(､_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ｀-=ﾆ=.| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ━━━━━━━━━━━━━━┓
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ l::::::::::::/::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::ヽ
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´ . l:/lﾚl::;l:::/ﾚN/l::::/´`ﾞ^ヽ::::::::::::::l
ﾉl l/:ハlへN/:::/ }::::;;:::::::::l
/:::l/l':/＝ﾍl;:::::::::l ＿＿.!::/丶::::ﾊ
. {::::::::／}ｒ┬ﾐ ＼:::l ´二二l/{＿}::::::ﾊ
. ヽ／＜ﾍ. ヒ!` ヽl __ﾄｚk /:::::::::::::l::ｌ
{ - }ﾌゝ ∠ｨ::::::::::::ﾙ'
ｒL...二ｲヽ 丶 /::::::::::::{
ゝ ヽl_l＞ .～￢ ／!::::::::::::､:ヽ
＼ / , 「.丁「 ﾉ'⌒}:::::ﾉヽl
＼＿ ィ:::{ | | ﾉ ､ `く.
. ━━━━━━━━━━━━━━┛
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 滕胤に後事を託し、諸葛恪率いる呉軍は魏領淮南に侵入
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
299 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:06:00.81 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年３月 呉 荊州 公安】
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| 太傅の命を受けて来ました。
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ 仮節を授けるゆえ、淮南に向かう本隊に呼応し、西方の魏軍を叩けと
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i | ／ Y ｗｗ､`'´く
＞ ヽ. ハ | |｜ ノ（ Ｎ ﾄﾆヽ、＼ ㍉ ヽ,
/ KV k,ヽ N､ヽｲヽﾄ､i
/ ﾄ､_込｀` ﾘｲ ｨ）ﾉ
,-┴､ N 及辷＝- ,'"弐ム
!ヽ-' ） ゞ ＼〃'' ､.-～r ゛）こ)
ヽ=zく６、 `弋´_., ! { /、T
`Zゝ^‘)=ミ―'￣ ヽ,_ﾉ ﾊ /
￣`くヽ, Τ` ‐=―ェｧｆ,’メ､
任せておきなさい ＾ -┴､ `''´ ヽぅ( ｀))
｀┬-､ .::!. ﾉ〃
>―+≠(
ｨ'_ ／´ ,ｨ !
ノ＾┴､二-' L..〉
└┴､_／７―,┘
/｀―
ﾄ＿l′
ヽ_/
呉 奮威将軍 諸葛融
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 荊州方面では、諸葛恪の弟諸葛融の軍が漢水を遡上
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
300 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:07:41.72 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年３月 呉 荊州 江陵】
/ // ／:,.∠二._ ヽ ヽ ＼ ヽ: : :ヽ ヽ
./: :// ／:／ ｀丶､ ＼＼ ヽ}: : : i: ﾞ,
/: ://,: :／ ｀丶､ ＼＼l: : :i i: i
,: :l// / ｀丶ﾐ:i: : :! i:|: i
,' :|/:/ ＿＿＿＿__]: : :i: :!: l
! : :|!/! , ==‐ ｀¨´,. =＝＝ミ、 !: : :i:！ : : i
l: : : !': !／, -‐ミ ､ ´ｨﾌｆう::::厂ﾞ)〉!: : : :}ム : : : !
| : : : |: :ｉ ｨｒ'ｆう:下､ ヽ 弋:ｒり , ﾞ i: : : : !､！: : : : l 荊州における軍事は我々の担当。
} : : : }: :ｉ､｀弋ｒり ﾞ¨¨¨＾´ ！: : : :! } !: : : : : :!
！: !: :i: :い ＾ﾞ¨¨´ } | : : : :l ﾉ : : : :! それを臆病者の諸葛融が任されるとはな。
.l : l :}: :｀i ノ | |: : :!´: : : l: : : ! .
l: :l :ｉ: : :ｉ '､ | l: : :|: : : : | : :！ あんな奴らで魏軍に勝てるものか
l:！ :l: :ハ ) ｀ l !: : :! : : :！: : l
！:! : : : ゝ ,. --- ､ } l: : : :! : : : l: : l |
‘､i : : : i: ＼ ―‐ i !: : :！: : : !: : ! !
} :l: : l: : : ＼ , !！ : : :｛: : : :l: l: | |
{ :|: : |: : : : l ヽ イ ＿_! l : : :,'i: : : :!: l: l！
i :!: : !: : : : !: : ｀_ﾕ ´_ - ´ i i : : : /！: : :i: :l: l l
! ｉ : :i､:i : : i: |: :| ￣ i/ : : : ∧ i : : : i: :! |:|
呉 平魏将軍 朱績
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ なおこの任務、当初は朱績に任されるはずだった。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 諸葛恪みずからが要請していたものだが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 彼は途中で何を思ったのか、朱績に代えて弟を起用。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 先にも述べたように諸葛兄弟と朱績の仲は悪く、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ それが影響を与えたのかもしれない
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
301 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:08:37.87 ID:1Y43pV12o
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ─）（─ ) ;;;;)
| （__人__） /;;／
. | ﾉ l;;,´ 呉をあげての軍事行動なのに、
| ∩ ノ)━・' . 開戦当初から齟齬が目立つのがまたなんとも……
／ ／ ＿ノ´
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
, '´ ‐ 、 ｀ヽ
／ / ＼ ＼
／／ ./ :! .:. :.:. ヽ ヽ
／／/ :/ .:./ :/ | :.ｌ: :.:.: ﾊ: ', ﾍ
__,ノ'イ / :/ .:./ .:,' :! :.ｌ: i:.:.:.. ｌ: l ヽﾍ
l :| .:l .:.:.j .:{: .:|:.: ..:.l. l､:.:.:.. !:. |:.: l: l
| /|.:.:! :.:.ﾊ_.:.∧ .:|ヽ .:|＼| ＼:. _ |:.:.ｌ:.:.: :.:.|: l
ｌ/ ｌ:.:.ﾄ.:.:.｢ヽ{二Nﾄ ＼ ｌ 弋二＼:|:.:,'i:.:.:.:.:.|ヾ､
諸葛恪は魏領深く侵入しようと目論んでいた ! ヽ:{ ﾍﾊ "ﾍf_::::}` ＼ ''f _:::::}ｱ!/:ﾊ:.:.!:.:l `
ヽ l:.:.:',. V;;ｨj V;ｨﾘ l:.:.:ﾑj:.∧:l
|:.!:∧ ￣ ' ￣ i!:./:./V ﾘ
l:.!l:.:.:ゝ ‐ ,.ｨ':./|/
ﾘハ:.:{ヽ＞,､ ィ/ﾘ /
__ヽ__V_jﾉ_｀二´＿ﾄ､/'
302 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:09:58.38 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年３月 呉 揚州 徐塘】
､＿,r--ミヽ ､
､__‐''´:.:.:.:.:.:.:.:.｀':.ﾚ)
／:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:ir:.:.:.ミ､
''/:::::::::ｒ::::::{::::〈｀ヽi:.:l ﾞ
､ノ;::::::::::l::;:ノｲ:::l;}ﾀl::::::しi_
､_ノ::::|:l'‐弋',‐ｲﾍ ｲ:::i::): : ｀ヽ-. .､.＿ ,..,.. --､
f/;ィ:l:i:::::匕 ....:_',∧ヽ,ｨ: : :_:-ﾍ_: : : : :￣: フ/ i ヽ＼_ 魏領の奥深くに進むと言うが、
r' ´ ヽ,＞-‐ヽ｀ﾉ:ﾞﾍ ヽヽi､:{ フと´｀>r '' "´ ||.l _ ヾ ヽ ＼｀7 それで敵さんの民草が逃げちゃ元も子もねぇ
.i! ノ_ ﾒ-__,r, >､:jノl'' ' ヽミ'' l / V ｀ｰ'>､ ヽ､ ＼
.l ,r l ｀ﾒ´l.lﾞf<＿j,ノ .〉､｀'_ ﾞ rfヽ ｲ,ﾆ「´ |＼ ＼_
ヽ,' l l|.| l '､ ｀ j:::::｀:ｰ..､ ノ r――' ,j l: l ｀‐ .._,ﾉ
l / l !.l l : ヽノ ｰ- l::::::::::::::::::ヽ:'´:::..: ｀ヽ-‐'/ /: l
l / Y ゝil ヽ､, - |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..: : :| |: :l
l ! ﾞ' |. i l_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｰ': l
.ﾍ f ﾉヽ j |i ﾈ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
呉 将軍 唐咨
Λ＿Λ
(´･ω･`)
兵を労するだけで功は少ないというやつだな （ ＿ ）
U U
呉 屯騎校尉 留賛
303 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:11:39.29 ID:1Y43pV12o
,. ‐==:┬┬ .､
,ｲミ∠⌒ヽ_⊥∠}
/三V ＞､ ､, j.
r=三〈 `ｰﾟ` l L..=〉
,仆､j川 ._| 「ﾟ-j
,tノ`i | |l 仁二`-' ､/ 定石どおり合肥を包囲すべきでしょう。
_ tﾉ ﾘ| | | ｰ- `"ﾊ
ｰ-< `ー- 、 ,/レ'^_:､j } /l_j. あそこが危機に陥れば、魏は必ず救援を差し向けるはず。
ヽ、.:＼: : : ￣`ｰ二_ `rｰ-r┘
‐- ､.:..:.:.:.:.:ｰ-.:.:.:. ` ┴-､|7 その援軍を計略を用いて撃破すれば、獲るものは大きいでしょうな
r‐―‐ ､.::.:.:.:ヽ `ー￢
/ r一爿.:.:.:. ＼ ー‐- .＿＿」＿
ヽ／ r―┴ ､.:.:.:... `ー ＼ ＿
.（_,>人__,.―^ー-､__,.. _.. ＞ ､＿＿＿,.... - ヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
呉 滅寇将軍 丁奉 /::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
.|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
魏軍を大破して我が国の威光を天下に知らしめ、 '､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
なおかつ大量の敵の捕虜も期待できるな。 ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
よし、それでいこう !､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`
304 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:13:16.87 ID:1Y43pV12o
寿春○ ＼＼
／ │
＿ ／／＼＼
│ ＼ ＼＼
│芍陂 │ .││肥
.＼＿ ／ .││
. ＼＼ 水
. ＼＼
.＼＼ ●合肥
.施 ＼＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣
水＼＼ __○居巣 ／ ＿＿＿＿＿＿＿
○六安 ／ ＼＿／│ .／ ／◎
／ 巣 湖 . │ ／ ／ 建業
＼＿＿ .＼ ○東興 ／ ／
＼＿／＼＼ ○徐塘 .／ ／
＼＼ ／ ／
○舒 ││ ／ ／
.濡須口○│└─~ ／
／ ＿／ 江
＿／ ／
＿＿／ ／
／ ＿／長
／ ＿＿／
皖○ ／ ／
／ ／
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 「魏領深く侵入し、同地の民衆を呉に連行する」
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 諸葛恪はそのような計画を立てたとされるが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j これには諸将たちの間から反対意見が出た。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 軍議の結果、合肥攻略でまとまる
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
305 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:16:18.58 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ いつもどおりの合肥攻防。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | .そしていつもどおりに呉が負けるのかお
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
今回の合肥攻防は敵味方ともに苦しい戦いでした ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ 合肥を守っていたのは牙門将軍の張特だった
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
306 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:17:09.12 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年４月 魏 揚州 合肥】
,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー､ ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;ｌ l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
//i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
//;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
//'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,,
`i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;|
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_
|;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''"￣~`'i
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;|
,＿,|;:_,,|:__: ＿＿; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:|
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｡:;；.: ;:;:; ;;；'`､;::;；､;｡; ；.:`､, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,；；､;｡; ;: .━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
';: i!|''"ii''".;:|i'';:；:;:; ;;；'``､;::;； ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;: - - ──ー - -､
,i!| ;ii''".;:|i|''" i! .／i ,.-‐''"´ ＼ i＼
l ＼＿／ ＿,, ,,＿ ヽ､＿／ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
将軍。 ヾ＿,;;;l , , , l;;;__ジ
.| i￣i￣i￣i """ |
呉の大軍がこの城に向かってきます l ￣￣￣￣￣ l
` ､ /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | ＼ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
307 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:18:16.17 ID:1Y43pV12o
, イ ／￣￣`ヽ, ﾄ､
i !-/ ﾍ.-ﾉ i
ヾ＿l 〉__ j j __〈 l＿ジ
＿ | `-",':: `-" | 敵は二十万と呼号する大軍！
／´ ﾄ ＿ ｲ
/' |ヽ `竺" /| 我々の兵力はたったの三千！！
,ﾞ ／ ) ﾉ `ー^ー" `ヽ、
|／_／ ヽ こりゃ勝ち目はありませんぜ！！！
/／ 二二二7 __ ヽ
/'´r -―一ｧ"i '"´ .-‐ ＼
/ // 广¨´ /' /´￣｀ヽ ⌒ヽ
ﾉ ' / ノ :::/ / ヽ }
_／｀丶 / ::i {:::... ｲ
￣￣￣￣￣￣￣￣＼
心配はいらん ＞
＿＿＿＿＿＿＿＿／
￣￣￣￣￣￣￣￣＼
必ず抑えてみせるさ ＞
＿＿＿＿＿＿＿＿／
308 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:18:58.88 ID:1Y43pV12o
_、_
（ ,_ﾉ` ）
（⌒`:::: ⌒ヽ 諸君！
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-' .我々は知っているはずだ！！
〉 13 │
＿＿/|￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼＿＿ 勝負は終わってみなければ分からない！！！
| | | .★ | | |
| | | | | |
魏 牙門将軍 張特
ﾋｿﾋｿ
. . .... ..: :;;;;;;;;; ::: :::::: :::::::::::::::::::::::::
（……本当にこの人で大丈夫か？） ﾄ､_,,;;;／_, ,_ヾ;;;;;;;;／! ﾄ､_,,;;;／_, ,_ヾ;;;;;;;;／!. . . . .: :::::::
ヽ_;;;;/:彡ミ゛ヽ〈;;;__／. ヽ_;;;;/:彡ミ゛ヽ〈;;;__／. . . . .:::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: .:: :::::::::::
（……今度こそ落城確定だな） / :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ / :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ . :. :. ::::::::
￣￣￣（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣￣￣ （_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣
309 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 16:20:50.42 ID:Su2T5Co+o
沼者では落城確定だな……あ、あれれ？
310 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:22:14.49 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 魏 揚州 寿春】
｛ ゞ. . .{ / . / . , . /: . , . . . （＿__,
∠: : : : :ヽ{: . . : : :{: :∧/: : : : : :｛: :{: :|: : : : :辷ﾌ
ヾi...:...:...:../:.:.:...:...:...:ヾ{...:トﾐ:...:...:...:.∨ヽ{:...:...:...:ｒ'
てめぇは本当に使えねぇな。 丿.:.:.:.:.:.:|:|.:./{/|:..:..:. : |:| ヽ:.:j::ｉ|::..:...:....:...:.卜｝
｛:イ:::::::::::|T/ T大::::::!:.:ﾄﾄ=＝Ⅵﾉ|:://::::.:.:｛:ﾉ
二軍で好投したかと思えば一軍で滅多打ち、 ∠;::::::::l:::ﾄ≠＝tﾃヾﾄﾄ{ ヽ:ｨ＝tﾃﾚｨ/:::::＜:.＼
敗戦処理で抑えたかと思えば勝ち試合で逆転される。 ルﾍ:V| ｀￣ ＼ ｀￣ ｲ::/}:::ﾄ::厂｀
八 Ⅵ ル'人:{
そりゃベイス逝きにもなるわ ）八 . , /イ
从:.:.、 ____ ,:.:.从
／, ,ｲ:l::|>. ご｀ ／|:.:i|∧＼
／／//ﾚl:ｲ ＼ 卜j{//＼ ヽ
〈 《//////| ｰ ' |//////》 〉
人人人人人人人人人人人人人人＿ 魏 鎮東将軍 諸葛誕
,,,........----､..,.,., ＞ 異議あり！
'ｰ''"---......,.---..'..,'､7 ＞ 将軍、どうか見捨てないでくれ！！
`ニ,,￣~,､,> _、 〉 ￣Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ￣
`-￣i,'i ) ,..,＿_＿
`/`-i ,_ / __,,,,....--‐''i'~i'~ ,.i i ii'''"
ﾉ ___`､ __ /--''"~/`''',~￣-''' '! ヽ._、､' '
,...-r''''~￣/|〉t' ／ _,. ! | / ＿,,`ー' `'
/ / >'| ,i'" `, ＿ ,`'、 _,,,,....-‐'''''"~
/ | ━ ヽ |/ ／ ~,~ ' '´
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 張特、字を子産。幽州涿郡の人。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 鎮東将軍諸葛誕の指揮下で合肥の守将を務めていたが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 諸葛誕からは無能と思われていた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ そこで張特を解任しようとする話が持ち上がる
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
311 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:23:23.49 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年春 魏 揚州 寿春】
-=ミ ､_i ､ ,. -￢ Z≦ｚ__ ≧-
≧ﾐ ＼ト ,／ / , - ､｀)＼ ミﾍ
-＝- _ ,／ ￣｀ヽ V ⌒ヽV￣ ､ヽ
＼{ ／￣ ＼ ∨´ l | ﾐﾞ
l 〃, =‐- V Ⅳヽ | ≧ヽ
Lﾍl { ｒ’＾ 川 ） ﾉ ﾉ ､ ＼` 今日から俺が鎮東将軍だ
) ´ ﾘ _∠ ヽ-`
. / ｛ Ⅵ｜ 、 、≧
. / 、 .ﾍヽ ヽ l从l＼トﾄﾄｙーゝ-
｀￢__／´ﾉ , ′ _ "´
├ '´ ／ . ´ イ _ィ
ヽ , . ´ __ _,--j / 厂｀二ｸ ,
|川､ ∠／ _ == "´ _,ﾄン" ｀―＝ｲ
ゝ― 彡 ´ _ = "´ シ｀ ∠､
´ ／ __ 丶ヽ
魏 鎮東将軍 毌丘倹 _|〃 √ﾆ／三ｧ'／ マ
7/ .//／/,yイテ,ィ ､ヽ
_∨// ,ｲ,毛/イ ﾚ￣ﾒZ,ﾉノ| ,ﾚ |
二ﾉ /l/ ｲl ' ｀ヽ,ﾉｲ／lﾒ
で、俺が鎮南将軍で豫州行き、ね。 ＿. ―.､ ｲ: :´､l/l/| l -‐=T ﾚ |
―‐^ ‐'￣: : : : : : ￣ヽy: : : :⌒〉〉 ､ ,,丶ヘ`､
わざわざ火中の栗拾いに来るとはご苦労なこった ￣: : ＼＼: : : : : : : : : : ＼: : : // /＼ .／ /7ヽ ＼
｀丶 l : | |: : : : : : : : : : : : : : // /: : : : >,ヽl ゝヽ_ﾄ '､
｀` : : : : : : : : : : : : : : :丶-､ l ／／,丶｀ l ヽ
｀ ､: : : : : : : : : : :ヽヽ ￣lｲ l ヽ＼ _ ゝ _ ヽ
―― ＿ , 丶: : : : : : : : : ヽヽ ll l ヽ ￣l ＼
￣｀l | : : : : : : : : : :ヽヽ ll l l _ヽ- ヽ ヽ
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ その矢先、毌丘倹が諸葛誕の後任として赴任。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 毌丘倹は転任早々とあってか張特に合肥を任せた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
312 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 16:23:55.45 ID:Su2T5Co+o
>>272
郭循の行動について、「費禕のような中どころの才能しかない宰相を殺したのは
見当外れの無茶。魏にとって生きようが死のうがどうでもいいから（犬死にだった）」
と、裴松之が酷いこと書いてる。
313 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:25:08.96 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年４月 魏 揚州 合肥】
_、_
（； ,_ﾉ` ） まあマジな話、
/ ( ⊃ ヽ この城にはIフィールドとフェイズシフト装甲が搭載してあると取説に書いてあったし……
( / / ＿| |
＼ /＿＿／ .なんとかなるんじゃね？
〉 13 │
- - ──ー - -､
／i ,.-‐''"´ ＼ i＼
l ＼＿／ ＿,, ,,＿ ヽ､＿／ l
言葉の意味は分かりませんけど、 l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
あの満寵将軍が築いた合肥新城ですからね。 ヾ＿,;;;l , , , l;;;__ジ
.| i￣i￣i￣i """ |
何があってもなんともないに決まっています l ￣￣￣￣￣ l
` ､ /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | ＼ ／
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 結果的に毌丘倹の判断は間違っていなかった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
314 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:25:45.11 ID:1Y43pV12o
_、_
（； ,_ﾉ` ）
/ ( ⊃ ヽ ？？
( / / ＿| |
＼ /＿＿／ .
〉 ★ │
/＼ ／| ／ﾞｉ
＼ ＼､＿ﾊﾉ ヽ、|／ ｜ノ (,ﾊ＿､／/
＼)' '(
／ ＼
ヽ,） （,,r'
／ ＼
ヽ 流派東方不敗が最終奥義ッ！！ ,r'
＿） （＿
,) (,
／-､ ､-＼
／ﾍ '" ﾍ
／ /／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜＼、 /＼ /＼ﾞｉ
/ V | ,l ヽ| V ﾞｉ
- - ──ー - -､
／i ,.-‐''"´ ＼ i＼
l ＼＿／ ＿,, ,,＿ ヽ､＿／ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
！！？ ヾ＿,;;;l , , , l;;;__ジ
.| i￣i￣i￣i """ |
l ￣￣￣￣￣ l
` ､ /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | ＼ ／
315 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:26:28.70 ID:1Y43pV12o
i | / ／
i | / / ／
i | / /
/ ,,,､､---､､,,,
､-'"/ .i.i //. ／＼
＼ i ､-‐-､ / / r /､､ i.i ／,,､='''ヽ
＼ i i .iヽ / |ミ// "'''‐'''"" ／"ヽ=|
i .| .i i i / iﾐ.ﾚ ／ ヽ|彡
､'''""'i､ | i .i i ﾄ､>､-､､,,__ .| | ,,､､-､<人
＼ .（ i.ヽ |.i ､,､-.ｉ |ﾄ/| .-､,,､-"ﾄ.|"-､､- ヽヽ）
＼ .ヽヽ ヽ .|i i / ／ ヽ彡／ -‐'''ﾉ| .|"''‐- / |"
＼ ヽヽ ヽ .i i / ／ | へ .ゝ| |.> /|ｉ|
ヽ -''" .ヽ .i .i .i / '"| |.|.､ ､‐二二二‐､ /|人 .,,,､-‐''"
､ ヽ i ヽ､丿 i ヽ､ ､- .|.|ﾄ,_.￣'-‐‐--'￣.|､|ﾉ）''"
. ＞-､＼ヽ .i i､,,､ × ,,-'' ,,-''"￣ヽ '''""''" / |ノ ）
-､, /" "ゝ''‐ヽ＼.i .| / ／ ヽ< .,,,､‐'' ,,,､-‐'''人,,,,､､,,,,ノ‐─|ノ）
ヽ､‐' ） 丿､ヽヽ .| / ／ ￣ ､ / | | |_人
| .,,,､＼ヽ､＼＼| / .／ -‐''"￣ ＼.,,,､-'''‐--|. |､--‐''"" "'''‐--､,,,＿,,,､､､､,,
─- ＼( ）-）─ / >驚<.i二＿ ､､,,,ｒ二─''''""￣ .|､､,,, ,,,,,,＿＿＿ ヽ､
ｒ'''".ヽ､丿,,,､/／/|ヽ i "‐､, ､､,,＿ﾉ ＿＿,,,,,,,､､､､| ヽ
./,,､､ヽノ -/ / | | i ／''‐|"￣､, ヽ
-‐'< ─ --､／/ / .i. .| フ'''‐--‐''"＼二二| | "'''‐--､ | ヽ
＼─､-､＼ / ｒ‐''" ／ / ﾉ ＼| ‐-､､ | ）
／"＼丿丿 ノ ／ .／ /| .| "'''‐-- | ./ /
.／ |''‐''"''''''＜"‐'''" i ／ /二二二二|| -- "‐､ | / /
／ ヽ / ヽ､i＿､／ .／ |＼ | "‐､ .|./ >
／ ／＼ ./ i ／ | ＼| "‐､ ﾚ ヽ
／ "/''‐--┼┬-''"─ | |＼ | __>''"＼
／ / .|.─ .i .ヽ ヽ ､-‐''"､-‐'''' ''‐､,, ./ ｒソ ､''"＼|
／ .| i ヽ ヽ .､-‐''"､､-''" '' / ｒ"￣＼ ＼
316 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:27:09.06 ID:1Y43pV12o
.;
.:' :ｰ､
,. -‐: '''"´ ￣ ¨''' :‐- . ｰ―＜__ ,:′
. -―- . ｀ .、 . ｀i '.
. ´ ｀ . ':､ ｌ:,:′
―- ..,_ ヾ ' . . }i
‐- ..,_ ｀ヾ. ':, ﾘ
‐- ..,_':,
': ､‐- ..,_
' .:ヽ. - ..,
ヾ ､ ':､ ｀: ､ ..,_ _,,.. _
':, 丶. ': 、.' . ;'. ..,_ '. _
_ '. ' . ' . ヽ ‐-:､''; ヾ. /＼ ／|
!ヽ ･ '. ':, ':, '. ':, . ':. .ｒ:､ ＼ ＼､＿ﾊﾉ ヽ、|／ ｜､＿ﾊ
:〈_;ﾘ i } '. '. ':, ':. 、 .' ':, ＼)'
'. i ﾄ !. : .ﾘ '. '. ':, ':.｀: .､i /´ヾ; ／.
! . ; ヾ'. _ ; :.′ .' .' .:, ':, ':. ｀: ､ ':,ヽ,）
} :ﾘ ` } ヾ .' .;' __ .:′ '. : '., ':, ':. ヾ. };／.
.’ ′ ゞ_ｊ .’ :; ' ¨´ ; .:′ .;/'. ヾ ':, ':. '. ヽ 石 破 天 驚 拳 ！
. ,:′ .'.／ . .:′ .:′':, ':、 .' . ' ':,. ':. : ＿）
. ／ 〃 * .:′ ' . : ':、 .'レ'.:' ':, ':. ｱ',) ..
´ ｲ:′ .:′. ' イ ' . : ':、 .:' . :' :, ', .ィ:′／-､
.:' .:′ . ′.:' . :´.′ ' . : ' 、イ . ' ,.. -‐ ''" ヾ.,シ′ ／ﾍ
.ｲ .′ .:' ／ . イ .:' . : :´ : . :';-‐ .:' ／ ／ /／7／ﾍ /l ﾄ､ ｜/／7
.' ! , :′.′ ／レ' ,ｨ'ﾞ彡´ ／ . : : ´ 〆､':､..,ｲ .:' / V | ,l ヽ|
ー――ｧ' ,;ー. ' .′. :' .／ . : :´ .イ `ｰ‐''´
,:'／ .ｲ 厶イ ,／ .ィ´ . :'
.イ.:' ,.イ ／ .イ
. .:'／. :.' .イ ,. ´
317 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/10(月) 16:30:10.18 ID:jG6OKxOZo
>>312
あのひとはずぼらな人間が大嫌いだからなあ（苦笑）
318 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:30:16.28 ID:1Y43pV12o
（:::::）
;;ゞ
ﾋ;;::;;::へ _ __.ﾞ| '"
i.L,r-'' i￣￣i~~ i,:'::::/
ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ ﾍﾍ. （:::::）
┴ｌｔ ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| ::;|_~" （:::::）
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.へ （:::::）
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|,''ヽ| (:::( （:::::）
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~ )::) ;;ゞ
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|; l (:( ｒへﾋ;;;７
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／| ソ(' |_._|__|~''i
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''ソﾊｒへ,, ',|" ＿__ ^|
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~| ｐ─ｒ;:う:|ヽ|'"|_._|__|~.''| (:::(
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_ ::; ﾋ;;:ﾍ|'"|_._|__|~.''| )::)
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ ..|'"|_._|__|~''i| ;;ゞ
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l'' ｰiｰ-ﾄ::;|" ＿__ ^.l ;;;;;ゞ
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┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|＼~" '_"|"'l': ri'"|ソﾊｒへ|〈::::::::／ノ
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|＾ ｌ￣;:;｡う! ~!"ﾞi .r i'|"|_._|（:::::）__|~''iヾ:::::ﾞ､ﾞ､ .━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"三;:;: |｜- _,...::::::''ヽ| ｐ─ｒ;:う:|,''ｒへﾋ;;;７￣ i ヾ'゛｀ﾞヾ､,､ ｿ'ﾞ´ ｀彡, {
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Ｌ三へ;:;:＼￣l'l::::;;:::::::f ﾋ;;::;;::ﾍｒへｙ-､ﾞ､＾＾ } / ｀´ } 〉
| } r_ ､ , ＿ { }
} ! ｀≧､ j, ﾉ ,k≦´ ｀ } Y^Y
こんなものか。 . ! { -<´ oﾐｚ｝ ｿ'ﾞ´,:'o｀ﾞﾅ | i |
. ﾉ ,|! ｀￣ヾk r- ﾞ￣ i ﾉ, |
今回も一番乗りは我ら丁奉隊がいただくぞ！！ 彡k j| l: ｜ :.. ､ } |: /
.{ | i､ z､ 〃 | | j ヾ､ 'j !ﾉ!
続けいッ！！！ ヾ 从 ミ三ニ≧-≦ニ三j 〃|!ﾂ
,rヾ ､ﾍ ＼ヽニﾆニ'彡' /j i! }
ーvﾞ }ハ ￣￣￣ 〃'. : ::|
━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
319 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:31:27.14 ID:1Y43pV12o
:／ ／
.／ ／ 丿 :
／／ ／_,. -;=''" _,
/／ '-'"`" -‐ニ‐"___=__---
:/ﾚ ____-__-_ /｀''-w´ヽ ,√"´＼ /｀ 何が石破天驚拳だ！！
.,/′ ∧__∧≡=- :￣￣0￣/￣￣￣￣oヾ ￣￣￣｀
; i:::″(´･ω･`)┐〈..............................〉__○...........o....... 〈.................... あんなインチキジジイに負けるな！！
.!::^: と´_,ノﾞヾ.≡=- _ _................／...............................＼.............
.!::^: (´ ヽ、 ＼≡=- _ _ ,/´O ﾟ ○ ﾞ｀'i､ .留賛隊、城門を突き破るぞ！！！
i:: :: : ｀ｰ' ＼__）≡=- _-__ o ヾ ＿ ,
ヽ ヾ ヽ｀ 三__￣￣￣｀ヽ､＿,／￣￣ヾ_/￣
ヾ＼＼: ＼,. -;=''" _,.-;-＼ ＼￣ノ
. ＼ |＼ :: |i''-'"`" -＿ヾ＿＿＿＿＿＿＼＿ソ′
（ ─丶 :: ,. -;=''"─ヾへメフ￣￣ >> ￣￣/フ二ﾆ
〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : : :､: : : :､ : : : : : : : : : ',
,' : : : : ⅳ: : : : : > : : _>ー､_: : :__ : :ﾍ
l : : !: : .! ゞﾍ ＞ﾁ ニ 、 jz/r ､ヽ: :〉
Ⅵ l : : !_ ´ ﾋｿ, .> j./:./
なんでこう、お爺さんばかり元気なんだろう。 V込ケ≠､ ｀ ¨ _ ｲ.:/
` ｰヽ ﾋj i Ⅵ,'
僕らは土の山を築いて、 l ヽ '_ _ l __
そこから城内に矢を打ち込もうかな ゝ ｰ ' ｲ z≦:¨:.:.:ﾊ
＼ ,. z≦.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
＞≦ '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞-込､
V:j.:.:.:.:.:.:.:.:.＞.:.:".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞.、
_,.ｨ!:!.:.:.:,.:＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞.:.:.:¨.
呉 鎮南将軍 朱異
320 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:32:47.29 ID:1Y43pV12o
ヒュンヒュン！
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ＝＝ ￣￣￣ ―ヒュン！―＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
＿＿＿―＝＝＝―＿＿＿ ＜━━━━━━━≪三三￣￣￣ ――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿ ＝― ￣￣＿＿＿￣ヒュン！＝＝＝━＿＿＿￣―
―――― ＝＝ ￣￣￣￣￣ ―― ＜━━━━━━━≪三三＿――￣＿＿＿￣―＝
＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ＝＝ ￣￣ヒュン！――￣￣―‐―― ＿＿＿￣―＝＝＝
＿＿＿―＝＝＿ ＜━━━━━━━≪三三￣￣￣ ――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿ ＝― ￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―
ヒュンヒュン！
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ＝＝ ￣￣￣ ―ヒュン！―＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
＿＿＿―＝＝＝―＿＿＿ ＜━━━━━━━≪三三￣￣￣ ――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿ ＝― ￣￣＿＿＿￣ヒュン！＝＝＝━＿＿＿￣―
―――― ＝＝ ￣￣￣￣￣ ―― ＜━━━━━━━≪三三＿――￣＿＿＿￣―＝
＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ＝＝ ￣￣ヒュン！――￣￣―‐―― ＿＿＿￣―＝＝＝
＿＿＿―＝＝＿ ＜━━━━━━━≪三三￣￣￣ ――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿ ＝― ￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―
321 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:33:42.91 ID:1Y43pV12o
― 合肥城内 ―
|＼＿／￣￣＼_／|
＼＿| # ▼ ▼|_／
＼ 皿 ／ _、_ いきなり落城の危機じゃねーか！！
と⌒ て) （；,_ﾉ` ）
（ ______三フ☆ ,ﾉつ ……え、援軍要請はしてあるさ
) ） ／ ゝ 〉 ﾄﾞｶｯ
レ' （＿（_＿)
∧
.∧ ヽ
, '￣￣￣￣ﾞヽ / ', ',
,イ / ﾉ( ヽ ﾄ､ / ! !
i ヽ─､ ^ |ー' i / ││
ヾ＿,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;＿ノ / | |
l ヾﾆｱﾐ fﾆｱl 〈 | .!
i 〈 i } ,' ,'
ならそれまで踏ん張ろうぜ！！ | ｲrｪｪｪｭ / ./ / /
.| ＼ ｀ﾆﾆ´／ / / /
| ヽ ー '＿ / / /
,-ー､ ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､ / / /
;;;;;;;;;;＼ー､ ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / /
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ / / /
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } この攻防の間、張特は寿春にいた毌丘倹と何度か連絡を取り合っている
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
322 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:34:18.15 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年４月 魏 揚州 寿春】
／ ￣￣￣￣￣ ﾞ＼
/ ﾉ（ ヽ iヽ
＿i＿.⌒ i＿＿ﾉ i
ヾ 〉 ヾj j j ,,〉 i
＿,,;;;ジ `ヾニｱ:::: fニｱ､;;＿＿ノ
|::::::::.. 〈 , ':::: 〉 今のままでは合肥落城は必至！
.|:::::::::::.. ,,＿＿＿＿〉l
|::::::::i:::::..{ { + + + + +{ l 一刻も早い援軍を！！！
l:::::::i::::.... ''￣￣￣￣ｱi
|:::::..ヽ::::::: """ ,,/
|:::::::....ヾ;;;;..._＿）;;＿ノ′
}::::::::::::::::... {
￣:::::::::::::::.:::::::::::::::::::.. ￣ ー- _ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
ﾄ､!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ=-
ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;:xrｨ::::::::::::::::::ﾐ､
>::::::::::::::::::;;;;:x､r'"ﾞ~ﾞ" }:::::::::::::::::::ﾐ､_
｀ヾ;:::::::{~" !､:::::::::::::::::<
/,ｨ::::::{ , =‐-｀ヾ::r-､{｀`
援軍は必ず出す。 ｀ﾉ;;;:::;' ＿_ ､_ｨ,'"-ｯｧ i::i/ﾞi iﾐ=-
￣ 从', t‐~ｯﾃ ￣ ´ i:!(^ }､
張特にはよろしく伝えておいてくれ | '; ￣ | | _/ﾐ`
ヽ∧ .| !'"|:::;ヽ,
｀ヽ ｀ ^ ＿, / .|从{`
'.､ ー 二 ./ >〉ヽ､
i＼ / // ＼＿
〉, ＼ｨwWx.／ // }＼ ＼＿
/.∧ ￣ /:/ |
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 張特が派遣した劉整という者は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 呉軍の包囲陣をすり抜けて毌丘倹に会い、合肥の状況を伝えた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .ところがこの劉整、帰路で呉軍に捕まり尋問を受けてしまう
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
323 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:35:23.81 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年４月 魏 揚州 合肥】
: : : : : : ,′: : : : : : | : : : :|: : :|/ｲ:／⌒ヾ.: :ヽ : : ヽ : : ヽ
: :/: : : :/: : : : :／: : !: |: : :|: : :| ´ ヽ: :',: : : :',: : : |
,ｲ: :/: ,' : : :;ィ´:ｨ : : |: !: : :|､ : | |ヽ:i: : : :|: : :
,' :/ﾚ/ : : //'´:ﾉ: :ノi: |、:｜',: :', ＿|:::i:|: : : :!: : :
! :':::,' : : :,'::::／／:;ｨ::V::ヽﾉ:::| : ﾍ. ／／j:: |:!: : :｜ : : 諸葛公はお前を生かしたいと思っていらっしゃる。
|/::/ /／:::/／:／,':::;ﾊ::::::::::,' : |､:', _ノ,ィ''7´! ﾉ' : : : ヽ: : :
レ',ノ'::／/::;:ｨ‐-/∠__|:| : /.: :ﾉ ,Xz'ﾆ´''´ |:|: : : : : : :ヽ: お前が知っている情報を洗いざらい吐け
／:::::/ ,ｲ::/ぇ‐ｧ弋ｧァ/::/.: :,' { |｀ ﾉﾉ : : :;〈: |､: i
― ‐1:/::ﾚ' ／￣￣'´{:::{.: :/ レ' ー'イ: : : :/}::| |,|: |
::::::::::|'::::::ヽ、 ,| Ⅵ.:,' ´ヽ ′ : ,',ｲ´!ﾉ:|: |:
:::|:::: ヽ::: ::､:｀ー'ﾉ V 冫 / : : : {' V:::::|:/:
:::!:::::::::::: : ､ヾ¨´ ,.ｲ ＼-､ r' '} 、 : : ﾞXﾞヽノ'::::
::|::::::: ::: :::: ヽ.｀二ノ ｨ' ,､_＿＿,．- ' /,' | : : :ヽ ヽ{_, ｲ:: ／ ￣￣￣￣￣ ﾞ＼
|::ヽ:::: : : :_;＞‐｀＝‐ ､_｀¨¨￣＿,, ,{/ ｜ : : : ヽ-r‐'::: / ﾉ（ ヽ iヽ
!＞' ´￣ .: .: .: .: .: .￣ヽ｀ヽ､ }::::ヽv':::ヽ /|、 : : : : ＼::::} ＿i＿.⌒ i＿＿ﾉ i
ヾ 〉 ヾj j j ,,〉 i
＿,,;;;ジ `ヾニｱ:::: fニｱ､;;＿＿ノ
|::::::::.. 〈 , ':::: 〉
.|:::::::::::.. ,,＿＿＿＿〉l
抜かせ！！ |::::::::i:::::..{ { + + + + +{ l
l:::::::i::::.... ''￣￣￣￣ｱi
|:::::..ヽ::::::: """ ,,/
|:::::::....ヾ;;;;..._＿）;;＿ノ′
}::::::::::::::::... {
￣:::::::::::::::.:::::::::::::::::::.. ￣ ー- _
324 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:36:03.43 ID:1Y43pV12o
|＼ /＼ / | ／/ /
＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
＼ /
∠ くたばり犬めッ！！！ ＞
／＿ ＿ ＼
／ ￣￣￣￣￣ ﾞ＼ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
/ ﾉ（ ヽ iヽ /／ |/ ＼/ ＼|
＿i＿.⌒ i＿＿ﾉ i
ヾ 〉 ヾj j j ,,〉 i
＿,,;;;ジ `ヾニｱ:::: fニｱ､;;＿＿ノ |＼ /＼ / | ／/ /
|::::::::.. 〈 , ':::: 〉 ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
.|:::::::::::.. ,,＿＿＿＿〉l ＼ /
|::::::::i:::::..{ { + + + + +{ l ∠ 俺は死んで魏国の鬼となる！！＞
l:::::::i::::.... ''￣￣￣￣ｱi ／＿ ＿ ＼
|:::::..ヽ::::::: """ ,,/ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
|:::::::....ヾ;;;;..._＿）;;＿ノ′ /／ |/ ＼/ ＼|
}::::::::::::::::... {
￣:::::::::::::::.:::::::::::::::::::.. ￣ ー- _
ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
＜ ＞
＜ ＞
＜ 鬼になって貴様らを追い払ってやろう！！ ＞
＜ ＞
＜ ＞
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 捕らえられた劉整は呉兵を罵倒。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .断固として口を割らずそのまま殺された
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
325 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:38:04.89 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ 敵とはいえなんと見事な……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/
同じように呉軍に捕らえられた鄭像の話も紹介しておこう ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
ハ ヾヽ l ｌ // l l
| ﾍ l ヾ＼ ヽm/ ,／ V :|
ﾉ ＼| `ﾄ,＼V／| │ ､|
{/￣＞‐ｧ､ j__≧i≦ !,ｨ彡三>ヽ
j /{ `ﾍ三三三ミ=彡＜＿/ }
{ ＞ー‐'"ト-- (＾ｰ'⌒ 〉 __ﾉ
326 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:39:35.87 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年４月 魏 揚州 合肥】
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .お前たちの援軍はすでに撤退したと城内に向かって叫べ。
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ お前も命は惜しいだろう？
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| |
ｨ'"~| | |iiiii| | | |
/ﾌＹ ヽ
o ﾟ ﾟo/(/)(＼) ヽoﾟ ﾟ o
／⌒｀´⌒ ＼
命令どおりにするから助けてくれっていう | -）＿＿＿（-、 |
| ｀⌒´ ｌ |
＼ ／
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪は鄭像を使い合肥城内に嘘の情報を伝えようとした。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .城内の士気低下を狙ったと思われる
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
327 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:40:22.98 ID:1Y43pV12o
/＼＿＿_／ヽ
／ﾉヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ
| ﾝ（●）,ﾝ <､（●）<::| |｀ヽ､
| ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl .さあやれ！
. ヽ ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ |
／ヽ !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ | 変な真似したら叩き斬ってやる！！
/ |^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣
/ | .| | .| ,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
/ | .| | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ , ―､ ,─ ､
/ ─ Y ─ ヽ
/ γ∩Υ∩ヽ ヽ
/ ヽ∪人∪ﾉ ヽ
／ ´￣｀ ´￣｀ ＼
／ 、 , ＼
| ―｝ ｛─ |
| ′ ′ ` ヽ |
| | ＼ _＿＿＿__ ノ | |
＼ ` ´￣｀ ′ ／
＼ ／
／ ＼
／ ＼
/ ヽ
/ ヽ
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } さっそく呉兵は鄭像を合肥城の周囲で引き回したのだが……
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
328 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:41:09.80 ID:1Y43pV12o
,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー､ ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;ｌ l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __ .／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;| | ありゃ鄭像じゃないか！？
//i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "| ＼
//;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'| ￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣
//'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,,
`i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;|
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_
|;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''"￣~`'i
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;|
,＿,|;:_,,|:__: ＿＿; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:| ／￣￣￣￣￣￣￣
|:;'';:;: '';;／| ;:;: ;:;| ; '';:;: ';:;;';'::;'';:; ;':;'';: ;:i!;:;'l !':;'[];:;[]';::| ＜ なんてこった！
|:;'';:;:;'／:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:| ＼＿＿＿＿＿＿＿
|:;'':／:;'';:; .'|:;'';:;:;:'i,__;:;__;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'| _|;:|; ;[];:;[]';::|
,.,;:;､, |／:;'';:; ;:;;;.'|:;'';:;:'';:';:;:'';:'|;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'||;:|;`i,;:';:'';:'';; |
；;:;: ；'''``､;"'"''､; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;､ ;:';:'';:'';;|
｡:;；.: ;:;:; ;;；'`､;::;；､;｡; ；.:`､, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,；；､;｡; ;: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
';: i!|''"ii''".;:|i'';:；:;:; ;;；'``､;::;； ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;: , ―､ ,─ ､
,i!| ;ii''".;:|i|''" i! / ─ Y ─ ヽ
/ γ∩Υ∩ヽ ヽ
/ ヽ∪人∪ﾉ ヽ
／ ´￣｀ ´￣｀ ＼
／ 、 , ＼
合肥のみんな聞いてくれっていう！ | ―｝ ｛─ |
| ′ ′ ` ヽ |
| | ＼ _＿＿＿__ ノ | |
＼ ` ´￣｀ ′ ／
＼ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
329 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:43:08.36 ID:1Y43pV12o
／＼ ／＼
／＼ﾞッ∨ ,r'／＼ ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
〈 (･)＼ ﾞｉﾞｨ／ (･)ﾞｉ ＜ ＞
／ ＼＿／ !､＼＿／ﾞｉ__＿ ＜ ＞
／ ／￣￣￣￣ ＼ ＜ 援軍はすぐそこまで来てるっていう！！！ ＞
| ／ ソ ＼ ＜ ＞
| ＿＿ ＼ ＜ ＞
| ／ ／,r'､‐～～～～～～｜ Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
| ／ ／r'jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj(|
＼ | ＼ |
＼ ＼ ＼ |
＼ ＼ ＼ ｜ | ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
＼ ＼ ﾞｉﾞｉiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,r' ＜ ＞
＼ ＼ ＼゛～～／ / ＜ ＞
＼ ＿＼＿＿＿＿,,,__／ ＜ 合肥の勇者たちよ！ 諦めるなっていう！！ ＞
＿＜] | :::::::[＿ ＜ ＞
＜／￣￣￣￣ﾞ | ~￣＼ .--､ ＜ ＞
＜／～， ／ ＼ }ヽ ＼ Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
/＼＿＿_／ヽ
／ﾉヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ
| ﾝ（●）,ﾝ <､（●）<::| |｀ヽ､
| ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
貴様ぁッ！！ . ヽ ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ |
／ヽ !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ |
/ |^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣
/ | .| | .| ,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
/ | .| | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ
330 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:44:13.34 ID:1Y43pV12o
,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー､ ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;ｌ l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
//i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
//;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
//'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,, ／￣￣￣￣￣￣￣
`i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;| ＜ ････････････
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_ ＼＿＿＿＿＿＿＿
|;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''"￣~`'i
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|:;'';:;:;'／:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:|
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；;:;: ；'''``､;"'"''､; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;､ ;:';:'';:'';;|
｡:;；.: ;:;:; ;;；'`､;::;；､;｡; ；.:`､, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,；；､;｡; ;:
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(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
331 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 16:44:16.70 ID:PDH0N5oPo
鳥居強右衛門！
332 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]：2011/10/10(月) 16:46:13.85 ID:gDLkloSQ0
普通に考えても、捕虜に嘘情報を宣伝させようって逆効果じゃね？
333 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:46:38.90 ID:1Y43pV12o
― 合肥城内 ―
_、_
（ ,_ﾉ` ）
r ヽ.
__/ ┃★＿_i | ｶｷｶｷ
／ /ヽ,,⌒)＿__（,,ノ＼
|￣￣￣￣￣￣￣￣|
| |
_、_
（ ,_ﾉ` ）
|￣￣￣￣￣| ﾄﾝ!
_（,,)徹底抗戦 (,,） /"￣￣￣￣￣￣::;::;::;丶. .iヽ､
／ | |＼ / ::;::＼ i ヽ
|￣￣￣￣￣￣￣￣| / ::;::;丶 ノ i
｜ r'''"￣￣￣ !
｜ ヾ t / 〈 l::::... ｼ
（＿＿＿,, （＿＿＿,,,,） ゞ;;;;::.＿＿＿__シ
｜ヾ＿アﾞ ::;::;ヾ＿アﾞ ::;::;::: !
薄汚ねぇ江東の蛮族ども！ 〈｀ "う::::::::::::ヾ う .:::::::｜::;::;::｜
｜ Yﾞ´::::::::::::::::;｜::;::;::｜
炎上するのは俺たちじゃねぇ！！ ｜ （＿＿＿＿_,,,ヾ::::::::::::::::::/;; ::::「
丶 } + + + + + 〉）::::::::::::::;/ ::::::＼
貴様らだ！！！ ヽ.（￣￣￣￣'' :::::::::::::::;:ﾉ / :::::..:::::ﾞi,_
丶 ""ﾞﾞ :::::::::::.::::::::.／ :: ::::::::::: ''
＼ ..;::::／／ ::;:;:;: ::::::::::::＼
ヽ,（____;::ノ;:／／ :::::::::::::::::::::::::::: ヽ
.i ／.,;'" ／:::::::::::::::::::::::::::::::;;::＼,,,＼
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 鄭像は城内の味方を鼓舞し、斬られた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
334 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:47:29.31 ID:1Y43pV12o
【紀元２５４年２月 魏 揚州 寿春】
|:.`:.:.:.:.l､:.l:.∧:.:.l:.:.:.:.l:.:./l:.:.:.:/:.:.:.:/:./,!
ﾄ|:.:ﾄ､Ⅳ |Ⅳ ﾄヽl|:.:.:/ﾚ //レﾚl:./ﾚﾚｿl,
|:.:.:ヽﾍlﾍlヘN:.:ヽl:.:.7／:.l／レﾝィ:.:.:.ノ}
ゞ:.:.:.:.:.:.:.､､:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:._:.:.:.:.:.:∠
≧:.:.:.:.:.ｆゞヘﾄﾍ从从/〃ゞﾍ彳:.:.:.:.:≦
ア:.:.:.:.:.ﾃ Z:.:.:.:.:く｀
lｲｨ」:.:/ ＿ ､ ／ , ― ヽ:.Ｌﾄﾄl
/_|:.:| ー‐ｔ≧=ｭ},/ｒ=≦ｔ―ｧ |:.|_ヽ 劉整と鄭像の両名は一兵卒の身分にも関わらず、
｛{ |:.:| ゞ三三 ゞ三三 |:.| ｝} よく信義を守り節操を保ち抜きました。
ヽヽ:| l:///
ゝﾞl l'／ どうかこの者たちに特別のご沙汰がありますよう
ﾞlﾍ ヽ ｒ' /|
,-┬― 1:{ヽ ,.-ーー-､ /:.ｆー ┬ ､
l ! !:.| ＼ ￣￣ ／|:.:| | ｒ |
| | | l:ム ヾ川川川ｼ |｀ﾞヽ |｜|
| | | 〃 ヽ ｀¨¨¨¨´ ＿,ﾚ l |｜|
/∧∨ ,ム Y⌒Y⌒`´￣ ヽ ヽ ﾉ∨∧ヽ
＿ ―// ﾍ∨{ l､ / / | l l／} //. | |ー-､＿
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 後に毌丘倹は、朝廷に劉整・鄭像の働きに報いるよう働きかけている。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .二人には関内侯が追贈され、子が爵位を継ぐ事も認められた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
──────────────────────────────────────────────
335 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:48:24.75 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ なんという男前。
／ /⌒) ⌒ﾟo ＼
| / /（__人__） | こいつらの名前は未来に語り継ぐべきだお
＼/ / ｀ ⌒´ ／
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） |
. | （__人__） │
| ｀⌒ ´ |
諸葛恪もあまり戦上手とは言えませんね | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ とはいえ、合肥の苦しい状況は変わらない
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
336 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:49:54.65 ID:1Y43pV12o
＿＿＿ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
| (●) ヽ＼ ・
l （⌒ (●) | そういや魏の援軍は来ないのかお？
〉 ￣ヽ__） │
. ／´ _＿_／ .毌丘倹は寿春にいるみたいだし？
| ヽ
| |
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
呉軍が十数万の大軍ですからね。 （●）（● ） |
（__人__） |
洛陽からの援軍が来ない事には、 （ |
動くに動けなかったのかもしれません。 . { |
⊂ ヽ∩ く
その洛陽の様子を述べておきましょうか | '､＿ ＼ ／ )
| |_＼ “ .／
ヽ､ ＿_＼_／
337 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:50:46.15 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年５月 魏首都 洛陽】
|＼ /＼ / | ／/ /
＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
＼ /
∠ 雍州より急報！！ ＞
／＿ ＿ ＼
￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
/／ |/ ＼/ ＼|
.∥ ∧ ＿＿＿＿＿| .::|─Λ
.∥ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
.∧ i. | i'´￣`ｉ∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :|￣|
∧ﾍ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n
ΔVΔ | :|ﾍ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:|
||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
＿||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| ／￣
|=＝=ト、 │ |:: . . `＝f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠＿＿＿
＼＼|＿| ＼n_∥_ｎ_ｎ |:: []＿＿|＿|＿_.|::.:. .. l!ﾍl! ｢| ｢| ＿＿__|＿＿＿_.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ∥::ﾛ:ﾛ|＿__、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n＿n＿n＿.n , .|========
| /Λ /Λ:| ／/＼ :::|─‐ﾍ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ﾛ|: |ﾛ|: |ﾛ|: ／ |工工工工
| || ||. || ||::| _./＿_.,>:| ﾟ_ﾟ::ﾟ::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
| ||_||. ||_||::| | ｢| ｢|| .∠∧┴/_n＿n＿n＿n＿n＿n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] ｌ]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | ｌ｣ ｌ｣|ヘ、| |:::::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ /_n＿n＿n＿n＿n＿n_/￣￣￣￣￣￣￣￣
| ∠二二ヽl=|====|￣|::| |:::::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ | ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ /_n＿n＿n＿n＿n＿
| ||:::::::Λ::| l: | ｢| ｢ ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ﾍ/∨∨ﾍ| ::|ﾍ/'∨∨ﾍ| ::|ﾍ/∨∨ﾍ| ::|ﾍ/'∨∨ﾍ| ::|ﾍ/∨∨ﾍ| ::|ﾍ/'∨∨ﾍ| ::|ﾍ/∨∨ﾍ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
＿l'＿＿;l＿＿ l＞┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
＿＿;l＿＿l／´,＞┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
338 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:51:26.57 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年４月 魏 雍州 豲道】
ヾｰ─ｰ─ｰ──ｰ──ｰ──ｰ─ｰ,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ ﾌ
弋ｪｪt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ｪ,ｨﾌ
iｌ＿,└───────┘ , i!
:''''"~￣~`'' |￣￣|| |￣￣|i |￣￣|| |￣￣|l ....;:''''"~￣~`''-､__,,....;:''''"~:''''"~￣~`''
;:''''"~￣~`''-､_ ||￣￣|￣￣ｌ￣￣|￣￣!￣￣|￣￣|￣|| `''-､
ｌ|￣|￣￣ｉ￣￣|￣￣ｌ￣￣|￣￣!￣￣|ｌ
|￣￣|ｌ |￣￣|| ||￣￣|￣￣|￣￣ｉ￣￣|￣￣|￣￣|￣|| |￣￣|| |￣￣|i
￣i￣￣|ﾞ ''￣i￣￣||￣!￣￣;/ ￣￣￣￣￣￣ﾞヾ￣|￣￣|ｉ￣|￣`~|i￣￣|￣￣
￣￣|￣￣i`~￣|￣ｉ|￣￣|￣|: : : : : : : : : : : : : : : |￣￣|￣||￣￣i￣″|￣￣|i￣
￣|￣;ﾞ|i￣￣l!￣￣||￣|￣￣|: : : : : : : : : : : : : : : |￣ｉ￣￣||￣i￣￣|￣￣i￣~`l
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━━━━━━━━━━━━━━━━┓
＼ _ ＿＿ _. . .:.:.. :.:.:.:.:::.｀ヽ､.:／
／,ｲ:.:::::.::::.:::.:｀:`丶､.:.:.::::::::::.:.＼
/.:/::j::/.:.:::::､.::::.::::::.:.:::.｀ヽ .:.:.::::::::::＼
/.:::l::::i::ﾄ､;;:､::::｀ヽ;i:::::j!:::.::i;:;;＼.:.::::::／
l/l:;|.:/N ,ィ≦二l!::/.::::!::|;:;:;;:;;:y'´
魏が合肥にかかり切りになっている間に南安郡を攻略する。 `ﾄ､:fﾘ {ｶj 7 |:/:::::::|:::!;:;:;:;:,′
ｿ ´￣ ﾘi::::::::!;;,!;:;;:/
ここさえ落ちれば隴西の攻略がやりやすくなる ﾄ､ __ |:::::::j/;;イ
l/'､ |::::,ｲ;:;;/
|:;ゝrｧ┐ !/ l;/
|/^l/ィｭ-─‐- ､＼
, ィフ.:.:.:.::::::::::::::::.:ヽﾄ､
, ィ ´.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::.〉j|
━━━━━━━━━━━━━━━━┛
339 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:52:07.30 ID:1Y43pV12o
×龍夷 西都 ／￣.／
○ 【西平郡】 ＿／／￣ ○金城
白土 ／ ／
○＿＿／.／＼＼ 【金城郡】
＼.＼＿＿＿＿／＿＿／ ││
.＼＿＿＿＿／ ││ ∧∧∧∧∧ ○略陽
○ ＼＼ 【略陽郡】
∧∧∧∧∧∧∧ 枹罕 ││ ∧∧∧ ∧∧∧
∧∧ ∧∧ ││○狄道 【南安郡】
∧∧∧∧∧∧∧ ││ ▲鳥鼠山_____ ●豲道 ∧∧
∧∧∧ .││ ______ ＼___________________________________
∧∧∧∧∧∧∧ ││ ○.＼__________________________________
▲成重山 ＼＼ 襄武 冀○ ○ ＼
∧∧∧∧∧∧∧ ＿＿＿＿＿＿＿ ＼＼ 【隴西郡】 上邽
_____________________ .＼_______／ ／ ▲麹山 鹵城○【天水郡】
○ ＼＿＿＿／○為翅∧∧∧∧∧∧∧ 祁山∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧ 洮陽 洮 水 ∧∧ ∧∧∧ ▲ ∧∧∧∧∧
▲ ..∧∧∧∧ ×石営 . ／／ ∧∧
∧∧∧∧∧∧∧ 牛頭山 ∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧ | | 下弁
____________________________________________ ∧∧∧∧／／ ○
____________________________________________＼ ∧∧∧∧∧∧ | |【武都郡】
○ 【陰平郡】 ＼＼ | | ○武都 ∧
沓中 ∧∧∧∧∧∧∧ .＼＼ ∧∧∧∧∧ ＼＼ ∧∧
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／ .諸葛恪の合肥包囲と時を同じくして、
| （__人__）l;;,´| 蜀の姜維率いる数万の軍が南安郡に進出。
| ./´ニﾄ━・' .ｌ ｶﾝﾄﾞｳ
| .l _ニｿ } .南安郡の役所のある豲道を包囲しています。
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__ 位置関係から推測するに、
/ / / ｀ヽ. かつての諸葛亮同様、雍州と涼州の交通路を遮断したかったのでしょう
/´ ./ ,. ヽ.
───────────────────────────────────────────────
340 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 16:52:29.06 ID:QmH+sPKno
どうせやるなら、喋る前に首はねて、援軍要請は届いてないぞ、みたいにやったほうが安全だし効果的だろうに
341 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:53:05.57 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年５月 魏首都 洛陽】
{必))/ | V彡| l| V＼
／７ゞ7 l| l| : ! :! ＶＶ| l| V: :ヽ
／／／/l |:l{ l| :! | l| :|/ :| l| ∨:∧
/`;7イヽ/ .| . :| |:|ﾊ＼八从斗≦ミ|:| | l|:. ＼」
￣ l／ | . :| |:|云ミヽ{/{ｉ泌K:》::}从r| :| :.
ゝ从从∧り ヾミ辷彡' ゞ人 .: ヽ 東に諸葛恪の呉軍、西に姜維の蜀軍。
| l.:∧く ､_ノ く ヽ ＼
| l/: lヽ － ／:. /ヽ ＼ .事態は急を告げているわけだが……
| | : ;L,､＞ イヽ＿,／∠ﾊ
| | : { ヽ＼＜}」:::|::}::}／{iﾊヽ＼
| | :∧/'）､＼ヽV`{Ul ゞﾊ /::
| |/:./ /＼ヽ V ∨ﾞﾘ Vﾊｲ::::
| |: ﾊ/｀ヽ ｀ V' ／:::::: ﾉ } ､ :.
| |; :∧ ‘， | ／:::::::: . ' / ; i ヽ ,
| |: ': ﾊ :l l／::::::::::: / ' i | ＼ ､ ,
{i |! l! i! ﾄ､ ､ ヾミ=-ヽ
. 从 人 从zム斗ゞミ_ ト=彡 };
.. ﾉi ノ ,}弐_{ ゞﾞ' ´ ﾘ ト-ミ=- くヽ
物事には弱々しく見えて強く、 イ从 人 / /ノ ﾚノ 人 ;}i
強そうに見えて弱いものもあります。 . 八( ハ､ ,'´ゞY´ ム:八
＼- ｰ- ,ｲ :, 〃
よく観察しなければなりません ヽ｀ ' }､
｀ｰ＜:, 〃／￣ 〉､
／ﾑ / / 〃 丶
魏 中書郎 虞松
────────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;( .
| （ ─）（─ ) ;;;;)
| （__人__） /;;／ 魏側がこれらの動きに対応する頃には五月になっています。
.| ﾉ l;;,´
| ∩ ノ)━・' 以下に紹介するのは、洛陽での司馬師と虞松のやりとりです
／ ／ ＿ノ´
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
＼／ ＿＿＿ /
────────────────────────────────────────────────
342 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:55:14.38 ID:1Y43pV12o
. / { ,' }､ i
〃 ヽ /; ､ i |: ､ /
／, ' ／ヾ ／ i ヽ ﾉﾘ | / .今諸葛恪は二十万と号する大軍を擁し、
／ﾉ /.: i| 八| |､ },zﾁ'´￣} ﾉ ､ { 思うがままに暴れられるにも関わらず、
/; ,ｲ / ＿__j,/＞―i-ヽ ﾉ ＞イ>'ｿヘ､ ヾ､ 合肥に居座ったままです。
/ / { {'´ 〃ﾉ!z_｀､! ! / 'ﾞ-｀ﾞ'´ノ !_/リ/! }ヽ
ノ /. l | ＞'´ゞン 'ﾞ｀ヾ: } ﾉ{ ! 〃:}: ﾉ . おそらく我が軍との決戦を目論んでいるのでしょう。
／ヽ{. { ヾ ｀￣ ´ ノ ' ':, j ノ //
(ﾍ ', ':, ﾊ ﾉ' 合肥を攻略できず、決戦を望んで果たせなければ、
､ ヽ､ ｀ヽ 〉 / ＼ .敵方は疲弊し遁走すると思われます。
:.｀＞t､ ヽ,＼ ', , ´ ,ｲ. ＼
i ヽヾ｀ﾞヾj ,ｲ ＼ ｀ｰ､ 諸将方がまだ進発していないのはむしろ好都合です
| }､ ＼ ー ' ´ ,ｲ i ＼ ｀ｰ､
{ i ヽ ＞ ／ / } ｀ヽ
.′ ,′ .′ |ヽ ｌ ＼｜丶＼
ｉ i / 斗ｰ＼ ヽ . { ` ＼＼
| ｜ ′ ! ./ ,x =‐-ｧ∨ i : . Y 丶 ＼
| | ! l/ 〃i' ﾉ` | l : : .＼ ｜ 丶 ＼ :
| ! 八 |_./N { 〉''"´ | ′.: : : . Y! 丶 ＼
|ﾊ Ｎj7ﾇ｀Y＼ ｜ ﾊ j : : : . ..八 ＼ ヽ
蜀軍への対応は？ |八. !{7ゞｆ}'. |/ | : : : . / ｧ
|i |＼ 乂zyﾘﾉ _ ｜ : : :.| ﾄ ､/Y 〃´￣',..
ヽ ∨ ｀ヽ 八. ` ,. -‐ !. l: . Yヽ Y `-ｲ{ γ´
. |/Y Y ＼ ´ . 1 ﾊ ,′乂`=-'ﾉ {ｉ
| ｌ ＞ ／ rf ｉ|｜| ￣ ! .'
|ｌ 丶ハ 个ｰ- 个x ｣.| ｌｌ｜ｌ _ﾉ {
. 八 :| i : . （(::::{ j/ j/ （ |
343 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:56:41.75 ID:1Y43pV12o
_, ~￣￣￣¨ ､
. -=ミ ＼
／ ⌒＼ ＼
／ / ヽ ＼ ＼ ‘,＿
ｰ=彡' ／ ′ 八 ∨ﾐﾒ
/ / ｉ | l ＼ ＼ | ﾊ 蜀軍は我が国が東方に戦力を集中させると思い込み、
′ |l | ﾘ ﾄ ＼ 、 ヽ乂_ ﾘ ﾘ 一気に南安郡まで出てきたのでしょう。
. } i | 八 | '/ 八＼ _ 、＼ 介廴' /
. ﾉ人 戈トﾐ人 /_以rｾ爪ヽ | ＼ 介ﾄ / ｛ .過去の例から見ても
〃 } l 弋均ﾊ/ / 法功㌃ ｝ | 爪ト / 、 こちらの麦を兵糧としてアテにしているはず。
ﾉ人个ト / ﾉ ﾉ /ﾉﾘ / i|
. }乂_ / _彡ｲ厶ｨ ｛ j从 関中の諸軍を急進させて不意をつけば逃走するでしょう
八人 ヽ / 乂从ﾊ } |
＼｀~`' , ／ ￣V八ﾘ
＼ . イ '｀ ∨/ /::::::::ソ ∨::::::::{
｀´ r‐ '" '¨￣＼､ }ｰ∠7 / ﾏ=ﾆ《
厶＿.. -‐' '` } :ヽ ￣l/:|/ l ! |＼ l|.! ∨三≫
/ﾚ7 N从{‐ゝ`ﾒLﾉ从l| ! !＼＼
. / /'| l|:!､ ｲ:f{泌》 | | ヽ ＼
. / / | l|ﾍ ￣｀ , ヾ=y/| | | ＼ ＼
なるほど。 / / .! l|rヘ ー ィ>:| | | / ／
. / / __」＿ l|ヽ: :しﾍ⌒Y:7:ﾑLr～‐z＿_ { ヽ
郭淮将軍と玄伯に蜀軍の包囲を解かせ、 ﾑｲ∠:_:_: : : :￣´: :ｰ- : : :':´ } ﾑ_: : :ヽ＼＼
毌丘倹殿には軍の動きを抑えて守りに徹するよう伝えましょう ＼＼: : :｀ヽ_:_: : : : 《薔}＞:く ／: : ￣:.7 } }
. ＼＼: : : : ､`:ｰ:く＞´ : : : ｀く,: : : : : : / .／／
／／ヽ:_: : ﾔ:／: : : : : : : : : :ヽ: : : : ﾘ く く
／／∧: : ￣:イ: : : : : : : : : : : : : }: : : / ヽ＼
ムｲ / ∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : |:.: :∧ } /
{Ｘ7. / / ∧: : : : : : : : : : : : : : : : : :!: / '. //
344 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:57:29.77 ID:1Y43pV12o
/ ,r l i! ﾊ ヾ;;;;;;;;;;;l ヾ;;;i!;;l
/ / l l! 川 _,lriナ卅''ｱ ﾞi;;ll;;l
/ / l l!'ﾞ´ ﾄ;;;;_ェ土ﾘ､l;;ll;;l
/ l ﾘ ハイ:::::}ﾞン ヾjﾘ
ｲ l l /,! / l;;｀Tｦ´ /,ﾍ ひとつ気にかかる事がある。
リ l l! ,! l / l;;;;;;;;l ,ﾘ′＼
j ｨi ﾉ/ ,ｲ // |;;;;;;;l f' ,> 西の方はそこまで心配いらんだろうが、
ll / ,! /,f ﾊ// |;;;;;;;! l イ´ 東の毌丘倹・文欽がそのような戦術を良しとするかどうか？
ﾘ〃!/ｲl /ﾞY/i! |;;;;;l! _,,._,〉
!/i/〃ll / 〃 !;;;ﾉ ｰ ''´ ,,j
ﾚﾘ//ﾊLｲ｀i ! l;;/ |
川'ﾉ ▽ fil! ｀丶!;ト;;-;ｧ::,,＿,ﾉ
▽‐- i､ _▽ l;! ,ｨｲj
/ ７ヽ､、 jLf/ ▽
ｌ i | l! ,/ ,.-‐-､ ! ｌ ｜ ヽ ヽ ヽヽヽ
| | | i| | ＼ { } ｲ | ｜ ! | lヽ!
| | /| /i !_ ＼｀ /! / | /! | | l| | l|
l l ¨「i７T|,ﾌﾅiト､ヽ ＼ / 厶斗‐メ､_ | / ! / ﾘ
.ヽ l } ｨ≠弐ミゞ､ ＼ ,.ヘr￢〒ryfz,/ ／ ﾉ /|､∧.
. ﾄ､ ヽ ｌ ヽ. {Чij:;j｝ ` Ｖﾍ｛(f卮}_） 〉! ,,イ /! ∧ | ／
､. ll ヽ ヽヽ ゞー‐'' ∨ ゞﾐYｼ /∠／: iイ: :! 'l ﾘ､ ( (
あの二人を黙らせるとなると…… :ヽ{ヽ_!ヾ＼ ｀ｰ…く/ l./| : : ! l: :.! | ＼l! ＼
: /:. l |‐､ヾ i､ ､＿ﾉ / l : : ! l: :.! | ヽ
/: : :l l｀ヽ、 ´ r-イ: : : ! |: :.! | ＼
: / : l l: :/: :>､_ ー-― _ -‐ ￣}: |: : : :! |: :.! ヾ
// : l / /: / : 〉 ＼ -‐´ _．- イ: :ヽ: : :! ヽ :＼ ヽ
/ : : / /: /: : /! }ｒ､ -‐´ _ -イr'フ三ヽ: ｉ : ＼!: : ＼ :＼l!
、: :/ /: /: : / | l! ＞´ ／ヽ ｌ__イ三／ : :!:_:_:_,-──--､＼
､} ヽ/: /: : / | / ´ ‐´ /ヾ、/ノ/: : : ／ ＼ヽ
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ .司馬師が採った対応は次のようになります
. | } .
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
345 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 16:59:08.34 ID:1Y43pV12o
ｲ / / ､_ ィヽ ヽ ヽ
// .l .l . ├ﾍ! ! 1 ヽﾊ
l l .l Nﾄ､ | | 4A l N
| ! l .4rfさﾐl ﾉ'rf‐ﾄ1 !.l |
|ﾊ ト､l弋り 弋りﾉノl l 父上。
ヽﾄ､弋 。 イ ﾉ∧
| |ヽﾄ､＞ ､_ イ l /ｲ l 本当に大丈夫？
! | | ∨ｿ ハj' j |
jr― 7 ｀ぅ､ .r人 l￣￣ヽ
/ ∨ﾚくヽｨ!f´ノﾍl ､1 l
ノ / 厂水 ｀1 Ψ{、 ヽ l:::::::,-､:l l ＼ ＼
く l. └ 个ｰ┘ 1 〉 l , l`'''´ .l lヽ l ヽ ヽ
/＼＿1 | / .r‐く l .i l l l ヽ l. l` ',
. / /!l ｀ヽ、 .ノ|ﾆ二 ノiｰ.ﾍ' ﾊ l `, l _,l-''l￣ i l ll l
/ ｀ヽ|.! { | | l ソ ﾊ ﾊ l .ヽ l l /,--､i l :::: l.l l
. l. ヽ,--'''￣￣'､ l//:し'/i ./ :::::::: l ll
魏 中護軍 司馬望（字：子初） . l l ヽ l ヽ `､ /l:::::::::l i/ ::/::::: l
::. .. l ヽ ,,,,--､`''' l::::::/ / ::/::::::: /
lヽ. ::::.. ﾊ ,-''' `''' / :::／::::::: /
l l::...::::::::::...ヽ ヽ ／,イ::::::::::::: ｲ
若い頃から『孫子』読んでるし .l l::::::::::::::lヽ:.＼ ＿_,, -─l ''''´ ｲ::::::::::::: /:l
なんとかなるんじゃない？ .l l::, -､.l l `-`. ヾ:／￣`'/ ／ .l::::::::::::/:::::l
..l-' _,,-､` lヽ､,,__ `──'' ／､::::::l:::::::::/::::::::l
（ ''' ヽ/::::l l: :`''' ---t'''´ ＼l:::::/::::::::::::l
ﾊ ￣￣`/::::::l./l: : : l ヽ l::/::::::::::::::l
魏 太尉 司馬孚（字：叔達）
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__） まず合肥の呉軍に対しては、
| ｀ ⌒´ﾉ .太尉司馬孚を総大将とする二十万の軍が差し向けられました。
. | } .
. ヽ } 寿春で毌丘倹・文欽と合流する手筈になっています
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
346 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:00:36.89 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年５月 魏 雍州 長安】
|:: ::::::::::::::::: :::::::::::::::::|:|!:lｌ:::::::::::::||l: :::::::::::::::l||::::::|::::::::::::::::::.!
|:: ::::::::: ::_l||::::::::::::::::::|ll.l||::＿:::_| ll :::::::::::::||.!:::::|l:::::!::::::::::::|
|: ::::::::: /､ll|::::::::::::::::::|＞|ｧ-､､''ﾐ ￣￣￣〃ﾆ‐く∠!::::::::::::|
|:::::::::::::! /l!|: :::::::::::::::||/;|､::､ !＼' ''ｨ'L'ｉ:.! ∨::: :.!::::::| .
!::::::::::::::!.ｌ.|!|:::::::::::::::::|ヽ:l-‐',ﾉ ' .!-'丿 /:::.!:::l:::::f|
|:: :::::::: :ヽ.!||: :::::::::: ::|l| l｀.´ ´ .!:: :|::l||::::ll| 洛陽の言い分は正しい。
|:: :::::::::::: ::||:!: ::::::::: ::||| │ ! /:::::l!:.!||:::|l|
,l:: ::::::::::::::::::::::::::::::_::_l:!|| │ ´ /.::::::.!|:|.!|:::|l! 蜀軍なんてまともに相手するだけ労力の無駄
l|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ﾄ､ | ─‐‐ ／.:::::::::i|￣ ￣
l|::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::|| 丶、 ／ :::::::::::::::||
!|:: :::::::::: :::/|::::::::::::::::::|.| 、 .｀ ｰ┬ '´::::::::::::::::::::::::l|
魏 雍州刺史 陳泰（字：玄伯）
/: : : /: : :i : : : : |: :',: : : : : : ＼: : : ヽ : : |: : : : : ｉ´: :/´: : i: : : : : : :
ｉ: : :/!: : : ｉ : : : : !: : !: : :ヽ: : : : ＼: : ヽ 斗 : : : : }rヽ: : : /: : : : : ／
!: :/ |: : : :| : : : : |: : :|: : : : ＼: : :才´: :i: :||: : : : : ｉ ',: :/､ : : ／／
',: { !: : : :!: :|: : ┼-- 、: : : : ヽ´: ＼ ,〃: : : : } /:/ヽ＿_／: :
確かに連中は精強だが、 Ⅵ |: : : ||',: :!、: : i ', | ヽ: : : ヽ ー‐≠´ | : : / | /:/: | |: : : : : :
弱点がはっきり見えているからな。 ! : : | !:i: :i＼ ヾ≠" ＼: : : ＼ }: :/ /: : /!: | |: : : : :
∨: :| ',ヽヽ! ＼ヽ , ￣￣ i / / ／ | : | |: : : : : :
我々が顔を出せば姜維も逃げ出すだろう . ∨ | ヽヽヽ: :| ｀ヽ ヽ ＿ |/ / | |: | | : : : : :
ヾ､ ＼｀ヽ| : ヘ、 ヽ ﾉ ｲ: / | |: | | : : : : :
ヽ! !: : :{ ＞ イ // |､ | | |: : : : : :
',: : i ＞ ＜ 〃 ／ ヽヽ.| |__|: : : : : :
魏 車騎将軍 郭淮
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__） 次に蜀軍に対しては、郭淮と陳泰が当たります。
| ｀ ⌒´ﾉ .
. | } こちらの兵力ははっきり伝わっていませんが、
. ヽ } .関中にいた兵力を考えれば、蜀軍よりは多かったはずです
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
347 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 17:00:54.02 ID:QmH+sPKno
司馬孚、当時何歳だよｗｗｗｗ
348 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:04:10.28 ID:1Y43pV12o
【
>>346
修正】
【紀元２５３年５月 魏 雍州 長安】
|:: ::::::::::::::::: :::::::::::::::::|:|!:lｌ:::::::::::::||l: :::::::::::::::l||::::::|::::::::::::::::::.!
|:: ::::::::: ::_l||::::::::::::::::::|ll.l||::＿:::_| ll :::::::::::::||.!:::::|l:::::!::::::::::::|
|: ::::::::: /､ll|::::::::::::::::::|＞|ｧ-､､''ﾐ ￣￣￣〃ﾆ‐く∠!::::::::::::|
|:::::::::::::! /l!|: :::::::::::::::||/;|､::､ !＼' ''ｨ'L'ｉ:.! ∨::: :.!::::::| .
!::::::::::::::!.ｌ.|!|:::::::::::::::::|ヽ:l-‐',ﾉ ' .!-'丿 /:::.!:::l:::::f|
|:: :::::::: :ヽ.!||: :::::::::: ::|l| l｀.´ ´ .!:: :|::l||::::ll| 洛陽の言い分は正しい。
|:: :::::::::::: ::||:!: ::::::::: ::||| │ ! /:::::l!:.!||:::|l|
,l:: ::::::::::::::::::::::::::::::_::_l:!|| │ ´ /.::::::.!|:|.!|:::|l! 蜀軍なんてまともに相手するだけ労力の無駄
l|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ﾄ､ | ─‐‐ ／.:::::::::i|￣ ￣
l|::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::|| 丶、 ／ :::::::::::::::||
!|:: :::::::::: :::/|::::::::::::::::::|.| 、 .｀ ｰ┬ '´::::::::::::::::::::::::l|
魏 雍州刺史 陳泰（字：玄伯）
/: : : /: : :i : : : : |: :',: : : : : : ＼: : : ヽ : : |: : : : : ｉ´: :/´: : i: : : : : : :
ｉ: : :/!: : : ｉ : : : : !: : !: : :ヽ: : : : ＼: : ヽ 斗 : : : : }rヽ: : : /: : : : : ／
!: :/ |: : : :| : : : : |: : :|: : : : ＼: : :才´: :i: :||: : : : : ｉ ',: :/､ : : ／／
',: { !: : : :!: :|: : ┼-- 、: : : : ヽ´: ＼ ,〃: : : : } /:/ヽ＿_／: :
確かに連中は精強だが、 Ⅵ |: : : ||',: :!、: : i ', | ヽ: : : ヽ ー‐≠´ | : : / | /:/: | |: : : : : :
弱点がはっきり見えているからな。 ! : : | !:i: :i＼ ヾ≠" ＼: : : ＼ }: :/ /: : /!: | |: : : : :
∨: :| ',ヽヽ! ＼ヽ , ￣￣ i / / ／ | : | |: : : : : :
我々が顔を出せば姜維も逃げ出すだろう . ∨ | ヽヽヽ: :| ｀ヽ ヽ ＿ |/ / | |: | | : : : : :
ヾ､ ＼｀ヽ| : ヘ、 ヽ ﾉ ｲ: / | |: | | : : : : :
ヽ! !: : :{ ＞ イ // |､ | | |: : : : : :
',: : i ＞ ＜ 〃 ／ ヽヽ.| |__|: : : : : :
魏 車騎将軍 郭淮
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__） 次に蜀軍に対しては郭淮と陳泰が率いる軍が当たります。
| ｀ ⌒´ﾉ .
. | } こちらの兵力ははっきり伝わっていませんが、
. ヽ } .関中にいた兵力を考えれば、蜀軍よりは多かったはずです
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
349 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:04:41.56 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年５月 魏 雍州 豲道】
∩＿＿＿∩
| ノ u ヽ
/ ● ● |
| u ( _●_) ミ
彡､ |∪| ､｀＼ 姜維将軍、一大事だクマー！！
/ ＿＿ ヽノ /´> )
(＿＿＿） / (_／ 郭淮と陳泰の魏軍が東南の洛門まで接近してるクマー！！
| /
| ／＼ ＼
| / ) )
∪ （ ＼ , ＜三三三三三三三三三三三三三三三７/´
＼＿) 〈 〈三三三三≧.イ"´￣ ヽ. ､ i｀Y/
＼､三三＞7 i 、 '. } ﾊ
ヽ.／ i ハ ＼ ､ ヽ ' ! .ﾊ
/ / i/ /i ﾊ. ヽ ＼､ ヽ . i i i
′ i′' j ' ＼ ヽ丶、＼ ┼f ┼ :! :i i
i i / /_/_/＿_ ヽ ＼ ＞x≧f斗} i i i
l |i / ｲノ∠_云ミ、 ＼､ ｲ_ぃﾊ 癶 / l i
{ ﾊノ´ 小 {_氿ﾟ} 弋__ノ ｲ i l l
V i ＼ ヽ 弋ノ /i ! | !
i i ﾊ＼_ ' ﾊ i li .′
i l l ヽ '- ’ ィ .ﾊi //
l ﾄ､ ﾊヽ ＞ _ _. イ/j/川 / ′
|l } ./ ヽ＞ヽﾊ｀¨´ _⊥｀ ､ l′
i/ , v⌒ -‐' {_. ´ ｀丶、 _
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__） 案の定、郭淮と陳泰の接近を知った姜維は、
| ｀ ⌒´ﾉ .兵糧も少なかったためか撤退してしまいます。
. | } .
. ヽ } 姜維の見立てが甘かったとしか言えませんね
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
350 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:06:31.57 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 丞相みたいに万全の準備したわけでもないし、こんなもんだお。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ .この間も合肥の攻防は続いているのかお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） |
勿論です。 （｀⌒ ´ |
. { |
しかも、開戦からしばらくすると疫病が蔓延し始めます { ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ _ 小/ 苦境に追い込まれたのは両軍とも同じだった
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
351 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:07:03.05 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年夏 魏 揚州 合肥】
（:::::）
;;ゞ
ﾋ;;::;;::へ _ __.ﾞ| '"
i.L,r-'' i￣￣i~~ i,:'::::/
ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ ﾍﾍ. （:::::）
┴ｌｔ ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| ::;|_~" （:::::）
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.へ （:::::）
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|,''ヽ| (:::( （:::::）
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~ )::) ;;ゞ
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|; l (:( ｒへﾋ;;;７
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／| ソ(' |_._|__|~''i
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''ソﾊｒへ,, ',|" ＿__ ^|
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~| ｐ─ｒ;:う:|ヽ|'"|_._|__|~.''| (:::(
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_ ::; ﾋ;;:ﾍ|'"|_._|__|~.''| )::)
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ ..|'"|_._|__|~''i| ;;ゞ
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l'' ｰiｰ-ﾄ::;|" ＿__ ^.l ;;;;;ゞ
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|"'''l -i . rｌｌ'|i"□_| ~!"l '"￣ヽ
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|＼~" '_"|"'l': ri'"|ソﾊｒへ|〈::::::::／ノ━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|＾ ｌ￣;:;｡う! ~!"ﾞi .r i'|"|_._|（:::::）__|~''iヾ:::::ﾞ､ﾞ ,. ‐==:┬┬ .､
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"三;:;: |｜- _,...::::::''ヽ| ｐ─ｒ;:う:|,''ｒへ ,ｲミ∠⌒ヽ_⊥∠}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Ｌ三へ;:;:＼￣l'l::::;;:::::::f ﾋ;;::;;::ﾍｒへ /三V ＞､ ､, j.
r=三〈 `ｰﾟ` l L..=〉
,仆､j川 ._| 「ﾟ-j
,tノ`i | |l 仁二`-' ､/
_ tﾉ ﾘ| | | ｰ- `"ﾊ
ｰ-< `ー- 、 ,/レ'^_:､j } /l_j.
もう一息で合肥を落とせそうなのだが…… ヽ、.:＼: : : ￣`ｰ二_ `rｰ-r┘
‐- ､.:..:.:.:.:.:ｰ-.:.:.:. ` ┴-､|7
r‐―‐ ､.::.:.:.:ヽ `ー￢
/ r一爿.:.:.:. ＼ ー‐- .＿＿」＿
ヽ／ r―┴ ､.:.:.:... `ー ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
352 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:07:51.02 ID:1Y43pV12o
,. ‐==:┬┬ .､
,ｲミ∠⌒ヽ_⊥∠}
/三V ＞､ ､, j.
r=三〈 `ｰﾟ` l L..=〉
,仆､j川 ._| 「ﾟ-j
,tノ`i | |l 仁二`-' ､/ お前たち、大丈夫か？
_ tﾉ ﾘ| | | ｰ- `"ﾊ .
ｰ-< `ー- 、 ,/レ'^_:､j } /l_j. なんなら今日の攻撃は中止にするが……
ヽ、.:＼: : : ￣`ｰ二_ `rｰ-r┘
‐- ､.:..:.:.:.:.:ｰ-.:.:.:. ` ┴-､|7
r‐―‐ ､.::.:.:.:ヽ `ー￢
/ r一爿.:.:.:. ＼ ー‐- .＿＿」＿
ヽ／ r―┴ ､.:.:.:... `ー ＼ ＿
.（_,>人__,.―^ー-､__,.. _.. ＞ ､＿＿＿,.... - ヽ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／＼
／ ,,,,,,,ﾉiヽ,,,,,,:::i|li:＼ ／ ／u |l ヽ ::: ＼
. |（●）, ､（●）､.:| | （ ）ill、（ ）、ι|
い、いえ、お構いなく | ⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒u.:::| | ,,ノ(、_, )ヽ、,,U |
. |.u (＾ｰ＾> ｡.::::::| | il| ,;‐＝‐ヽ .:::::|
＼ ﾟ ⌒´ u .:::／ ＼ ｀ニニ´ .:::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､. ／｀ー‐--‐‐―´´＼
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 特に疫病の被害が大きかったのは呉軍である。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .呉の士卒は夏の攻城戦に疲弊し、暑さのあまり生水を飲み、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ それが原因となって下痢を起こし脚気となる者が続出
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
353 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:10:11.70 ID:1Y43pV12o
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
.,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,...
... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
.,.:,..:..
... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: .
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;:
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 呉軍の大半の者が病気にかかり、多数の死者が出た。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } あまりに死者が出たため、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 彼らは大地に泥だらけのまま打ち棄てられたという。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/ 当然この惨状は各部隊から諸葛恪に報告された
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
354 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:11:57.00 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | まーた疫病で全軍撤退ってオチかお？
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / / .呉の連中に魏の水はあわないのかお？
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
. ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:ﾊ: :ﾊ:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:ﾍ
／:.:.:.:..:.ｉ:.:∧:.:.ヽ:.､:. :∨:.ｉ:.:.:.ｉ:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :ﾊ:.:.:.:.＼
. /:./:.:.:.:.:.:.∨:.:.＼:.ﾍﾊ:.､ﾊ:.:|:.:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :ｉ:.:∨:{｀ヽ
/.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.､:.｀: ｉ l!:ﾄ:ｉ :ｌ:.:.:.|:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :!:.: :',:ﾍ
./ ' ｌ:.ｉ:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.＼｀ーlハ! ｌ:.:!:.:.:.ｌ.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.: ｉﾊ｀ヽ
/ |:.l:.!:.:.:ｉハ ー一ィr示㍉:ﾊ:.:/.:.:.γ､:.:.:.:.:.: : :/.:. :ｉ.ﾄ､:.
問題はここからだ !;ﾍﾄ､:.ﾊ:.:ヽ 〃八ぅ::} }'ｉ:.:/:.:.: :' ぅ}:.:.:.:.:.:,:./.:.ｉ :ﾊ| ｀ヽ
{ !/.:ｲーﾊｉ ゞ' /;ｲ:./:. :'.:ソ.:.:∧/.:.／}:′!
/ ' !: :! ﾉ /' /ｲ:.:.:.ﾊ.:.:.:.:.ｉ :/}.:'
／´ ; :/ ｀ヽ _ __ !:. :' ｌ:.ｉ:.:.:!/
. ／ /: ' ヽ !.ｲ ﾊ:ｌ:.ﾊ!
/:' /ｧ‐ ´ ! /' ﾊ ＿!:'＿
／´ ｌ.' .:´: : : : : : }
355 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:13:25.51 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年夏 魏 揚州 合肥】
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/ また病死者の報告か！？
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ .嘘偽りの報告をした者は斬罪に処す！！
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー"
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ / .
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／ .
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'" レ
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／ └ イイイイイイイイイイ
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '" /＼＿＿_／ヽ
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、 ／ -‐' 'ｰ- ＼
|(（●）),(､_,)､(（●）)::|
| |||||||:/,.ｰ-‐､i|:|||||:|::|
| |:|: ///⌒ヽヽヽ|:|:::|
| :|:|| | | || | :::::|
＼ ||ヽｰ-‐ノ||..::／
／｀ー‐￣‐‐―´＼
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 各部隊からの病死者の報告は連日のように成された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j これに諸葛恪は苛立ち、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ 役人たちが虚偽の報告をしていると疑い、彼らを斬ろうとするありさま
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
356 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:15:20.86 ID:1Y43pV12o
/＼＿＿_／＼
／ ／ ヽ ::: ＼
| （●）, 、（●）、 |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
| ,;‐＝‐ヽ .:::::| .もう報告するのやめようぜ。
＼ ｀ニニ´ .:::／
／｀ー‐--‐‐―´´＼ 馬鹿馬鹿しくてやってられん
.ｎ:n ｎｎ
nf|｜| | | |^!n
ｆ|.| | ∩ ∩|..| |.|
|: :: ! } {！ ::: :|
ヽ ,イ ヽ :イ
/＼＿＿_／ヽ
／ '''''' '''''' ＼
│:::::::（ー）, ､（ー） l
│/') ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,, │
何が悲しくてそんな嘘つかなきゃいけないんだよ /‐::: ｀-=ﾆ=- ' /
_,,,l ;! |:::＿＿__＿＿/
, -‐'ﾞ゛ i::.. | .ヽ/;ヽj! `‐-､_
l ﾉ::. .:|、 .ヽ,:ヽ| <゛~ヽ、
,:''`` ''"ﾞ.|;;:‐''ﾞ|.ヽ、 ヽ;::| / .|ﾞl
,: ヽ::il;;! ヽ､ヽ| / | :|
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } .その一件の後、実情を報告する者は誰もいなくなった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
357 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/10(月) 17:15:47.91 ID:2c6y6ehYo
ｱﾁｬｰ、これやっちゃったらイカんでしょ
358 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:16:48.21 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´| 一軍の大将としてこの態度はどうなんだお？
./ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/........ l / | l ! l i ﾍ
/: : : :i: : ::i: : ::./i: : : :.i: : ::ｲ: : ::.!: : :|........!...: : .ﾍ
_〆'!: : ::l.....:::l...:::/ l....:::;ｲ:....../|::..../!::....l: : : |: : : ﾄ..!
l::i::|..!......l!..7‐ｩ.､x'´!::.../ !.:,/__!:...ｲ::. : :!:: : .|ヽ!
l::|..::!.ﾍ....!,r≠､. !./ /./ l.` | i: : :|::!:: :| |
!!i: :|: ::`.!'i゜::::.ｊ` '´ '´r≠ヽ、 |:::::/::!i:::/
諸葛恪は一向に進まない城攻めに苛立っていた。 !ﾍ..!: : ::|.廴;.ﾉ {゜::::::ｿ イ/:::/ !'
ﾍ!.i: :.l ! ー' /: : ; :/
あるいは彼自身、 !.!: :ﾄ __ /: : /!/
合肥攻略の失敗を予感していたのかもしれない l.ﾄ､|..＼ ／.!: / |'
ﾍﾍl.ﾄ..| ヽ , r‐,'イｲ:/ '
,ゝti ￣ |./､' ｿ
／:::r'´ └､:＼
_, r'´:::::::|＿ __,,..,,_ ＿ |::::::｀ヽ､_
359 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:18:50.06 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年夏 魏 揚州 合肥】
./ l从l ヾ. ヾヽ
/ l 火l l ゞ､ ＼ ヾ､＼
ｌ l l .ﾉ / l ﾔ ﾔヾ､ ヾ＼ヾヾ､ゞ
l ャ ﾔ／=ﾆzﾔ ヾ. ,zﾆﾔ=ヽ::ヾ､:::＼::::::ゞ あなたはいつまで合肥に留まる気なんですか？
l ::ヾ.,,ﾔ''（ﾟ｡）ﾞ ぃ ''（ﾟ｡）ﾞぃ`yヽ::::::,,ゞ
''`'l`''l . ﾞ＝´ / } ｀＝'' yヾ,,ゞ こんなひどい状況で戦なんてできませんよ
.ﾞﾐ.ﾔ Ｖ,. ､ ﾘリ
ャﾍ . /ｙ
ヘ ''"二`` ／
'iヽ. .ィ::| ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
| ｀ ー '":::::::| i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
ﾉ..: ゛､ /::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
.|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
味方の士気を落とす発言は慎め！ '､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
罰としてお前の兵を没収する！！ ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ しかも諸葛恪は、自分の失敗を認められるほど人間ができていなかった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j ちょうどこの頃、自身に批判的な意見を述べた朱異に対して激昂し、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .その場で彼の兵士を取り上げてしまう
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
360 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:20:14.88 ID:1Y43pV12o
i.L,r-'' i￣￣i~~ i,:'::::/
ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ ﾍﾍ. （:::::）
┴ｌｔ ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| ::;|_~" （:::::）
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.へ （:::::）
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|,''ヽ| (:::( （:::::）
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~ )::) ;;ゞ
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|; l (:( ｒへﾋ;;;７
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／| ソ(' |_._|__|~''i
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''ソﾊｒへ,, ',|" ＿__ ^|
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~| ｐ─ｒ;:う:|ヽ|'"|_._|__|~.''| (:::(
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_ ::; ﾋ;;:ﾍ|'"|_._|__|~.''| )::)
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ ..|'"|_._|__|~''i| ;;ゞ
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l'' ｰiｰ-ﾄ::;|" ＿__ ^.l ;;;;;ゞ
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|"'''l -i . rｌｌ'|i"□_| ~!"l '"￣ヽ
/＼＿＿_／ヽ ┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|＼~" '_"|"'l': ri'"|ソﾊｒへ|〈::::::::／ノ
／'''''' '''''':::::::＼ ┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|＾ ｌ￣;:;｡う! ~!"ﾞi .r i'|"|_._|（:::::）__|~''iヾ:::::ﾞ､
|（●）, ､（●）､.:| ┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"三;:;: |｜- _,...::::::''ヽ| ｐ─ｒ;:う:|,''ｒへ
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Ｌ三へ;:;:＼￣l'l::::;;:::::::f ﾋ;;::;;::ﾍｒへ
| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
_ril ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
l_!!! ,､ ,..-ヽｰ'',,.. ' ノ｀丶--'ー--､ -―--､
| ! !_!|i::::::::::｀´ｰ''´:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::,..､::｀ヽ
.! ', ,|!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／---‐'´｀＼::::＼
!､_,ｲ:::ヽ::::::::::::::::::::::├┤:::／::| ＼:::ヽ､_
',::::::',::::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::l ヽ' ヽ
',:::::::',::::! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::,! ヽ __ノ
',:::::::::::| ',::::::::::::::::::::::::::::/|
ヽ_ ノ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::!
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ また、都尉の蔡林という者は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } .しばしば作戦計画を建議していたが諸葛恪に無視されていた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼はそれを不満に思ったのか、魏に逃亡してしまう
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
361 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:20:57.82 ID:1Y43pV12o
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 人望が無さすぎますね。
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L } 常識的に考えて
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
なんか嫌な予感が…… ／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
362 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/10(月) 17:21:37.59 ID:2c6y6ehYo
逆境に弱いタイプだったのかね
363 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:22:40.66 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年夏 魏 揚州 寿春】
./ l :.:.:{ |: : : : : | ハ l .: ヽ. ハ
l / .:{ :.:.∧ l|:::::::::::::j / _', ﾊ .:.: l: l
{ .:.:.ﾄ、. ┼ヽｰ-ﾄ::::::::::/ /イ´ .!.../ .:.:.: |ヽ、│
/| : :.:├ヽ |＿_ヽ ｌ::::::::/ィ ‐七j´ﾞﾚ l :.:.:.: .: | l !
./. | :.{:...:.:..:ﾊ ＼! '‐' ヽ!::::::::::::､ / .:.:.:.:.:. ! V いやぁ、ツイてるねぇ
l l :人 :.. :.:.',＼__ -‐´::::::::::::::::::｀ -ーﾁ'イ.:.:.:.:.:.:. ,'
│ ! .:.:.:ヽ､:.:ヽ ::::::::::::::::::::::::. / |:..:.:.:.:.:. /
ヽ | ヽ :.:.:.l.ヽ -ゝ __ _, ィ／ j|.:.:.:.:!.:. /
＼ :.:.:.l ｌヘ. ｀ ｰﾆ二二ﾆ´‐ '´ ,∠ｌ |.:.:〃:./
丶 .:.:.:| ! :.:＞..､ .._＿＿__ ,,...イ.:.:.:乂.:./ﾚ' -=ミ ､_i ､ ,. -￢ Z≦ｚ__ ≧-
_ヽ l ﾘ :.:.:.:.:.r≦| |≧ ｉ.:.:./:.／ ≧ﾐ ＼ト ,／ / , - ､｀)＼ ミﾍ
／ ヽ| / ::.:.:. .| ＞ｰ＜ |:.:.:".:.:l ／⌒ヽ -＝- _ ,／ ￣｀ヽ V ⌒ヽV￣ ､ヽ
＼{ ／￣ ＼ ∨´ l | ﾐﾞ
l 〃, =‐- V Ⅳヽ | ≧ヽ
Lﾍl { ｒ’＾ 川 ） ﾉ ﾉ ､ ＼`
) ´ ﾘ _∠ ヽ-`
. / ｛ Ⅵ｜ 、 、≧
これも太尉の人徳でしょうな / 、 .ﾍヽ ヽ l从l＼トﾄﾄｙーゝ-
｀￢__／´ﾉ , ′ _ "´
├ '´ ／ . ´
ヽ , . ´ __
|川､ ∠／ _ == "´
ゝ― 彡 ´ _ = "´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 蔡林の裏切りにより、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 合肥の呉軍の惨状はすべて魏側に筒抜けになってしまう。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .すでに司馬孚の援軍も到着していたため、諸将は攻撃を主張した
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
364 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:23:36.04 ID:1Y43pV12o
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/::/::／.::l/::Ｖ::/::::!::Ｖ/:::::｀ヽ:::::::::ヽ
. ,′′.:::::::|::::/:/:::|::|::::::::::::::ﾍ::::N:::::::}
. {/|::::::::::::::ﾊ::ﾄ､:::::|:::::::::::|:}:::::::Ｖ:::::|ﾊ|
|::::::|::::::ﾄ|::ト{:::::|::::::/:从/|::::|:::::ﾘ
. |:::::|从|ｰｔﾃ戈::::::/:ｲｔﾃｧ}::/:::ｲ| 合肥の張特たちが気にかかります。
ﾚl {:::ﾄ ￣ ヽ/ｲ ￣lﾊ:/}/
ヽﾍﾄ l::/ノ この機に乗じて一気に呉軍を叩きましょう
|::ヽ ‐' ﾊ´
. _|/::|ヽ、 ｰヾヽ. イ::::ﾄ､
/:::::::| ＼ ムiｊ |::::::::∧
/:::::::::|ヽ、 __ 二r― ､ﾅ::::::::∧
. /:::/ヽ::| // Ｖ } /∧:::∧
_ ,......-‐:'/:::/:::::::|ﾘ ,′ | Ｖ//.::∧::∧ｰ.... __
::::::::::::::::::/::Ｖ::::::::::|| , ′ | |/:::::::::∧:::|::::::::::::
/ //:/: :人/////ｲ / /: / ||:ﾊ: |: |: |: :|:|:ﾚ: ｲ:
魏 揚州刺史 文欽 / / /:/: /: ｿ//:/// // |リ .|:|: :|:|: :|:||:ィ//
/ / .|:/: ｲ: :ﾊVニ/--′ ヽヽﾑ_____/ﾘ .||: |:/: |/ｲ//イ
. / ./ |/: /|: :||: ﾄﾈ≡ﾄヾ ./ィ≡=/ﾌニ..||: |/: /ｲ ｿ/ｲ
待った。 . i / .||: ﾊ: : ||:|:イゞ_,,|__ / .~√~~~T~-ト|_|: :/ｨl).ｲイ:
.l ﾘ:| .|: :||:|:ｲﾊヽ ゞ==ｨ-' ﾌ/: ｲ/-イ/: /
無闇に力攻めしても成果が得られるか分からない。 | | |: ||:|:|:|ﾊ く ///ｲ/彡ｨ〆ｲ
ヽ|:|:ﾊ|ヾ _＿ _ //ｿｨイﾘKﾆイ:ｨ
攻撃は相手を騙してやるべきで ヾ:ハ| >.、 丶- ' ノｲ~/ｲ: : :|:|ト／:ィ
力任せにやるもんじゃないと思うんだが…… ゞ ト_| ＼ ィ" //ｲ: : :/:/ ／へ
ヾ | .| ＼_ ィ＜--イ: : : : /:ｨ///
ヽ|ﾊ| .ミ: : ／:--ｨ~:/ｨ//
ミ/: : :=-~~~ // /
365 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]：2011/10/10(月) 17:23:49.15 ID:gDLkloSQ0
負け武将のフラグを自分でここまで順当に築き上げるのも珍しいな
366 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:24:22.72 ID:1Y43pV12o
__ ■■
. ／::::::::＼ __ ,､ ■ ■
/:::::::／:::ヽ´:::::` ＼ ■
/::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ■
,'::::::/:::::::::::::ﾊ:::Ｍ:::,ｨ::::::::ヽ ●
!:::::,'::::::::∧/ 'j !ハ:::::::ﾊ
|::::ﾊ:::::（ ● ●}:::::ﾉ
|::::!::ヽ::ゝ ３ ﾉ:::/ ……と、兄さんなら言う気がするけど、どうだろ？
. !:::::::::!ヽ_＞ ＿ ＜_ノ
!:::::::::! ,ィ入_入ヽ もう十日ほど猶予はあるはずだろう？
. !::::::::::!く_ゝ:::::::::ﾉ_>
',:::::::::!∪{::::::::::}∪
ヽ:::::ヽ,',',',',',',',',
｀ー,',',',',',',',',',',
ﾍヾ从ﾉVミ/V＾Vﾐ八ｿミﾉﾉ
γ;:;ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;彡
_,´;:;::/￣￣`ヾ'"´￣￣彡::彡ソ、
,ゝ / ミ彡ミ::::ミゞ
ゝ i ＼,, ,,／ `ｺﾞﾘﾗ:彡≧
（やっぱり兄弟なんだなぁ……） │ （●） （●） |ﾐ|∂)毛
│ ＼＿＿_／ |ﾐ|イ毛
ヽ ＼／ .::::::;;;ｊｊjiﾐ
＼;;,,,,,,,,ｊｊｊｊｊｊｊ,,,,,,,;;;;;ｊｊ彡ﾞ
//:;:;:;∥ ∥○:;:;:;弋
367 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:25:18.27 ID:1Y43pV12o
【兄弟揃ってこういう発想】
' l | !_／ｲl |, l ', | ﾍ. l / | ;ｉ , | l
,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ ｌ ヽ ｜ l l /ｌ l, ｌ｜
/ / ',| 十' 寸 二ﾏＴ´ ヽ.|! / ┼/-l､_,| /! !
,/ /ｌ | 丶 ＼ ＿＼ '|l ／ ‐ﾅ'´ |/lj ／ /'ﾞ
. / |'、 ', ‐､―r┬ｬ､` i／ ‐/_‐__/ /-‐'i / .そもそも戦は如何に人を騙すのかが重要で、
/ ! ヽ. ﾍ ≧=一' ´ ゝ'-彡ﾏ´ / /'ヽ .事態に応じて変化するものよ？
! l ＼ ヽ 〃 /! / | .
l | l ＼ ＼ / ／ ／i｜ / / 今、賊は兵数と雨を恃みとしているわ。
ｌ l｜ | ト￣´ 、＿, ＿, - '´-‐イ ｌ|. / / .だから糧秣不足に苦しんでいても、
ー ､ l l | /＼＼ ´ 二´ ／ ｜ ｌ / /＿＿, --ー まだ降伏しようとしないのよ。
:::::::::::| l |:::::: ＼ ﾞ 、 _ ィ ´｜ l , -:/ , ｨ;:::::::::::::::::::::::: .
::::::::::::l｜ !:::: ::::::::－＿天 ! | l／´::::::/ /´ﾄ-､------ だったら、こちらが戦えないように見せて、
:::::::::::::', l |: ::::::::/´:|:::/「l＼ ! ! l＿＿::/／ / ＼:::::::::: 賊を安心させてあげましょう。
:::::::::::::::', l ::::::/::::::l:/ l|::､ 〉＿;-:::| !::::::::::;'/ ,:' ∨ /＼:::: .
:＼:::::::::∧ l､:::::::!:::::::l;' l!::∧>:::::::::l l::::::::::ｉ/ / ヽ/ / /ヽ .小利を狙って賊を恐れさせるのは良策でない
::::::ヽ:::/:::::ﾄ V＼:l＿_｣| lＹ､::l>|＼::l /:::::::::/ , !､_/__/ ﾉ|
::::::::::V:::::::::ｌ＼ ヽ‐ﾄ､:::/| ヽ＼!>ーｌ| /ｌ::::::::::l , ー',ｰｲｿ
:::::::::::ﾍ:::::::::l/ ＼ヽＬ.V∥ ヽ / /!|:::::::::::l /
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 結局この時点で魏軍は寿春から動かなかった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .司馬孚は己の役割を完璧に果たしていた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
368 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:25:55.68 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年夏 魏 揚州 合肥】
,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー､ ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;ｌ l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
//i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
//;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
//'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,,
`i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;|
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_
|;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''"￣~`'i
|;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;|
,＿,|;:_,,|:__: ＿＿; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:|
|:;'';:;: '';;／| ;:;: ;:;| ; '';:;: ';:;;';'::;'';:; ;':;'';: ;:i!;:;'l !':;'[];:;[]';::|
|:;'';:;:;'／:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:|
|:;'':／:;'';:; .'|:;'';:;:;:'i,__;:;__;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'| _|;:|; ;[];:;[]';::|
,.,;:;､, |／:;'';:; ;:;;;.'|:;'';:;:'';:';:;:'';:'|;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'||;:|;`i,;:';:'';:'';; |
；;:;: ；'''``､;"'"''､; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;､ ;:';:'';:'';;|
｡:;；.: ;:;:; ;;；'`､;::;；､;｡; ；.:`､, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,；；､;｡; ;:
';: i!|''"ii''".;:|i'';:；:;:; ;;；'``､;::;； ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;:
,i!| ;ii''".;:|i|''" i!
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 合肥の攻防が始まって三ヶ月が過ぎた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
369 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:27:51.04 ID:1Y43pV12o
＿＿
＿＿＿／⌒ ＼＿＿
/ | |／ ＼ |
| ／￣| |￣＼
＿＿| |／￣＼＿＿／￣＼| そろそろ限界が近いっス。
ヽ、（＿二二⌒)__） ＼
＿＿＿_| | ＼二 ⌒l. ＼ ここしばらく敵の攻勢が緩くなっただけマシですけど
| |￣￣ | |￣￣||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
（＿＿） （＿＿） .||
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: :;;;;;;;;; ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三千いた守備隊が今は半分以下…… ﾄ､_,,;;;／_, ,_ヾ;;;;;;;;／!. . . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::
ヽ_;;;;/:彡ミ゛ヽ〈;;;__／. . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::
二十万相手に三ヶ月、よく頑張った方じゃないか？ / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ . :. :. .:: : :: :: :::::::: : :::::::::::::::::
￣￣￣（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣
＿／￣￣＼__
／.__| ／ ＼ |_＼
|／ ＼ 皿 ／ ＼| 城壁も石破なんとか拳であちこち壊されてるしなぁ……
／ ＼
| | | |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 『魏略』によれば、開戦当初の合肥には三千の兵がいたという。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } それが三ヶ月に及ぶ攻防の結果、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 病死、あるいは戦死した兵士が半分以上に達している。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 確実に限界が近づいていた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
370 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 17:27:55.02 ID:PDH0N5oPo
司馬八達にハズレ無し
371 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:29:47.42 ID:1Y43pV12o
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: :;;;;;;;;; ::: :::::: :::::::::: :. :::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾄ､_,,;;;／_, ,_ヾ;;;;;;;;／!. . . .: .:|| ::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::: 援軍は寿春から動かねぇ！
ヽ_;;;;/:彡ミ゛ヽ〈;;;__／ . . .: : ||| ｶﾞﾂｰﾝ!! :::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i /￣＼ |||| .' ， ． やっぱり俺たちは戦力外なのかよ！！
/ :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ ヽ ＼从/／ ・;`.∴ '
￣￣￣（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣ ＼＿_） ＜ ,：;・,‘
＼ .
／￣￣￣￣￣￣ ＼
ﾄ､ ／ ＼ ,:ｲ
どうせ降伏するんだったら百日経ってからにしようぜ。 .| ＼_＿＿/ ＿＿＿ ,,),,) ＿＿＿ ヽ＿／ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
じゃねぇと故郷の家族が処罰されるかもしれん ＼ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
￣￣￣|::::::::::::::::: i￣i￣i￣i |￣
ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣ ノ
_、_
（ ,_ﾉ` ）
（⌒`:::: ⌒ヽ なぁ諸君、ひとつ提案があるんだが……
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-' .どのみちこれ以上戦う力は残っていないし、最後の悪あがきをしてみないか？
〉 13 │
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そこで張特、一か八かの策を講じた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
372 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:31:41.47 ID:1Y43pV12o
【
>>371
修正】
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: :;;;;;;;;; ::: :::::: :::::::::: :. :::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾄ､_,,;;;／_, ,_ヾ;;;;;;;;／!. . . .: || ::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::: 援軍は寿春から動かねぇ！
ヽ_;;;;/:彡ミ゛ヽ〈;;;__／ . . .: : ||| ｶﾞﾂｰﾝ!! :::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i /￣＼ |||| .' ， ． やっぱり俺たちは戦力外なのかよ！！
/ :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ ヽ ＼从/／ ・;`.∴ '
￣￣￣（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣ ＼＿_） ＜ ,：;・,‘
＼ .
／￣￣￣￣￣￣ ＼
ﾄ､ ／ ＼ ,:ｲ
どうせ降伏するんだったら百日経ってからにしようぜ。 .| ＼_＿＿/ ＿＿＿ ,,),,) ＿＿＿ ヽ＿／ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
じゃねぇと故郷の家族が処罰されるかもしれん ＼ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
￣￣￣|::::::::::::::::: i￣i￣i￣i |￣
ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣ ノ
_、_
（ ,_ﾉ` ）
（⌒`:::: ⌒ヽ なぁ諸君、ひとつ提案があるんだが……
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-' .どのみちこれ以上戦う力は残っていないし、最後の悪あがきをしてみないか？
〉 13 │
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そこで張特、一か八かの策を講じた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
373 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:32:08.77 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | この期に及んで秘策があるのかお？
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ｰ=ﾆ ｧ: : : : : :／: : : :/: /: : : : :､: : : :｀ヽ: : : : ヽ
/ ,: : : :〃: :/: : /: │: : : : :lヽ: : : : ﾊ: : : : :.ヽ
. / / : : //: :/: : /: : │: : : : ::|: :!: : : : i|: : l: : : :ヽ
/ ｲ : : : l |: :│: :j : : ∧: : : : :l: :|＼: : ｉ|: :│: : : :.＼
l/ |: : : :| ｌ: :∧: :ﾊ: : l '.: : : :ﾊ j ヽ ｉ|: :│: : : :}
││: : ｌ|│ﾅ下/-ヽ | ヾ: :/_ﾑ'― 弋|: :│: : ! j
j. │: : |i V ,ｨテ圷､ヽ ∨ ｨチ示k l: : ﾄ: : Ⅳ
彼は呉軍の陣営に赴いた ヽ: : | ﾊ` Vf:::::i} Vf:::::i} Y|: : ﾑ N
ヽ |ﾍ i l ゝー' `ー'' ﾊ!: :,) }i|
｀l: :ヽﾑ ' /:/: :ﾙｲ
', : : |ﾍ､ ‐ ｨ' /: :/
ヽ: :ｌヽ ＞,､ イ/７: :/
＼! Ｖ厶|＞ｰ ＜ﾚ_'/ /／
, '´/ノ L､ ／
,.-' | ___.＿ | `ｰ､
_..-‐'´ |´ ＿｀ ｰ<| ｀ｰ､_
374 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:34:45.77 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年７月 魏 揚州 合肥】
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
./::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .何ッ！？
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ .降伏したいだと！！？
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| |
ｨ'"~| | |iiiii| | | |
_、_
（ ,_ﾉ` ）
／ ＼
今、私にはこれ以上戦う気持ちはありません。 | | 13 | |
| | | |
魏では戦力外にされてるみたいですし、 ＼＼. | |
貴国でもう一花咲かせたいなぁと思いまして…… (￣￣（ ヽ_）ヽ(_ノ＼
＼ (´｀ゝ ） ｀）.＼
＼~ ￣￣.￣ ）
375 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:36:08.07 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i お前たちのような勇士なら歓迎しよう！
.＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| |
_、_
（ ,_ﾉ` ）
しかし魏国の法では、 ／ ＼
敵に攻撃されて百日以上経過しても援軍が来ない場合、 | | 13 | |
投降しても家族は罪に連座しない事になっております。 .| | | |
＼＼. | |
私が敵襲を受けてから、すでに九十日が経過しております (￣￣（ ヽ_）ヽ(_ノ＼
＼ (´｀ゝ ） ｀）.＼
＼~ ￣￣.￣ ）
376 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:37:25.12 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .百日経つまで待てというわけだな。
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/ 承知した
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| |
_、_
（ ,_ﾉ` ）
もうひとつよろしいでしょうか。 ／ ＼
| | 13 | |
合肥には元々数千の兵がおりましたが、今は半分以上戦死しました。 .| | | |
＼＼. | |
ただし、残った兵の半分は投降を望んでおりません (￣￣（ ヽ_）ヽ(_ノ＼
＼ (´｀ゝ ） ｀）.＼
＼~ ￣￣.￣ ）
377 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:39:44.12 ID:1Y43pV12o
_、_
（ ,_ﾉ` ）
／ ＼ 私が急ぎ立ち戻って彼らと話し合い、
| | 13 | | 賛成者と反対者の名簿をまとめ、明日の早朝までに太傅にお送り致しましょう。
| | | |
＼＼. | | .しばらくの間、私の印綬を証拠代わりにお持ちください
(￣￣（ ヽ_）ヽ(_ノ＼
＼ (´｀ゝ ） ｀）.＼
＼~ ￣￣.￣ ）
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
それには及ばない。 |:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
印綬が無くては何かと不便だろう。 |::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
明日まで攻撃をやめさせるから、 ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
それまでに城内の説得を続けてくれ ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 張特は合肥への攻撃の中止を確約させ、城内に戻っていった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
378 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:40:30.33 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／ 怪しすぎるお。
| （__人__） l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'／ 諸葛恪も味方は疑うくせに敵は信じるのかお？
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/ / : :ｉ: : :.|:. .:.|:. :.ハ: : : : ﾄ､: :ヽ: ＼:. :.|:. :.: :.:|: : : :. :.
′:ｲ: :. :.|:. .:.|! /＿_､: : :ﾊ_＼_:ト : ヽ |:. :.: :.:| : ｉ : : :.
|: / |:.:.ｉ: :|:. :.:ﾊ′ ＼ ∧ ヾ ヽ|: : : : :! /: :i: :ｉ:.
この頃諸葛恪の下には、 |/ . l : |: :|:. :.|ｘテ云 ＼ 才示伝ﾃ:! : : : : /Ｙ:.l!: ト＼
皇帝孫亮の詔勅と称した帰還命令がしきりに届いていた。 {' ﾊ: |l八: :.! 弋:rﾀ 弋:_r夕 | : : /ｲ } ハ:|
}ハ: i:小 , ｲ:.:.:/ イ/ }'
戦果を欲していたであろう諸葛恪にすれば、 |ハ: ﾊ / ｊ: :/´ ∧:.ｉ
藁にもすがる思いで張特の提案にすがったのだろう l:i : :.. ‐ ｲ: /ｉ: ｲ ﾊ|
从 ｉ: :.＞.､ ＜ / ｲ:ﾊ{
ハ: | ｰ＜ /' ＜￣:.
ヾ| }ハ ／:. :. :. :. : ＼
ノ} ／ :. :. :. :. :. :. :. :＼
379 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:41:45.80 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年７月 魏 揚州 合肥】
_、_
（ ,_ﾉ` ）
諸君！ （⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
敵の攻撃が止まっている間に城壁を補修するぞ！！ ヽー―'^ー-'
〉 13 │
用意はいいな？ ＿＿/|￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼＿＿
| | | | | |
| | | | | |
, '￣￣￣￣ﾞヽ
,イ / ヽ ﾄ､
i ヽ─､ |ー' i /j^i
ヾ＿,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;＿ノ / ;!
l ヾﾆｱ fﾆｱl / /_＿,,..
i 〈 i / `(_t＿,__〕 .あんた、やる時はやるじゃねぇか！
| ﾄｪｪｪｪｲ / / '(_t＿,__〕
.| ＼ ｀ﾆﾆ´／ / {_i＿_〉 一晩で補修してやるぜ！
| ヽ ー '＿ { ノ {_i＿_〉
,-ー､ ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､ ／ ＿,..-'"
;;;;;;;;;;＼ー､ ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. . ／ ／
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ／ ／
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶__／ ／
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .張特は城内に戻ると、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 夜のうちに家屋を壊して柵に用い、城壁の欠けた部分を補充させた。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .突貫作業だったと思われる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
380 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:44:14.49 ID:1Y43pV12o
* ┼
,～-,～-,～-,
十 |_合 肥 城| + + ＋
_|_~~~~~~~~~~ ┼ + *
__i .i-.､ __ ＋
rii | i_,! 'ｰ'l |,_l"'i ﾄ, * 十 十
_ __.ﾞ| '" ." |__ ＋ ＋
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi ___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ." ＿__ ^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'."|_._|__|~'i| ┼
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|／／|／| | ~ (|i' |_._|__|~''i|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ.|" ＿__ ^
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~| ｐ─ｒ;:う:.|,' |_._|__|~.''|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_ ::; ﾋ;;|'"|_._|__|~.''|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ| |_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆ |.'"|_._|__|~''i|
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l'' ｰiｰ-ﾄ::;.|" ＿__ ^
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|"'''l -i . rｌｌ'|i"□_| ~!"
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|＼~" '_"|"'l': ri'"|ソﾊｒへ| ━━━━━━━━━━━┓
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|＾ ｌ￣;:;｡う! ~!"ﾞi .r i'|"|_._|（:::::）__|~ /＼＿＿_／ヽ
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"三;:;: |｜- _,...::::::''ヽ| ｐ─ｒ ／'''''' '''''':::::::＼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ |（○）, ､（○）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀ﾄｪｪｪｲ ' .::::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
ははッ、今までの苦労が完全に水の泡…… ,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
━━━━━━━━━━━┛
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 翌日呉軍に届いたのは、合肥の城壁が補修されたという知らせである
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
381 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:45:42.81 ID:1Y43pV12o
_、_
. （ ,_ﾉ` ）
＜⌒i｡___!＞.
/ ＾ヽ ) /~i＿
〉 ／ ! E） 諸葛恪よ！
/ ／13 ||￣
i ／| || .私にはただ戦闘による死があるだけだ！！
/ |. | ||
/ /| |. || さあ、かかって来るがいい！！！
/ / / |. |. ||
／ / | | |. ||
/ /. ﾉ. | !| |ﾉ.
| rー─/､_/ |.| ''ー､.
`ー' （＿_}.'ー―'
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣Z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
貴様ぁッ！！ |::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
愚弄するか！！！ ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
／ i |iiiii| | i .| |
382 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:46:21.22 ID:1Y43pV12o
|＼ /＼ / | ／/ /
＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
＼ /
∠ 総攻撃だ！！！ ＞
／＿ ＿ ＼
￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
/／ |/ ＼/ ＼|
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／ﾉヽ ヽ、 ／ﾉヽ ヽ、 ／ﾉヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ
| ﾝ（○）,ﾝ <､（○）<::| |｀ヽ､（○）,ﾝ <､（○）<::| .|｀ヽ､（○）,ﾝ <､（○）<::| |｀ヽ､
| ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ |ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ |ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ |
／ヽ !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ | !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ | !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ |
/ |^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣
/ | .| | .| ,Ｕ(ﾆ ､)| | .| ,Ｕ(ﾆ ､).| | .| ,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
/ | .| | .|人(_(ﾆ､ﾉ| | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ| | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 呉軍は激怒して、合肥に再び攻撃を加えた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
383 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:47:53.47 ID:1Y43pV12o
／ ￣￣￣￣￣ ﾞ＼
/ ﾉ（ ヽ iヽ 、′ 、 ’、 ′ ’ ； 、
＿i＿.⌒ i＿＿ﾉ i ． ’ ’、 ′ ’ ． ・
ヾ 〉 ヾj j j ,,〉 i ′・． ’ ； ’、 ’、′‘ ．・”
＿,,;;;ジ `ヾニｱ:::: fニｱ､;;＿＿ノ ’、′・ ’、．・”； ” ’、
|::::::::.. 〈 , ':::: 〉 ’、′ ’、 (;;ﾉ;; (′‘ ・． ’、′”；
.|:::::::::::.. ,,＿＿＿＿〉l ’、′・ ( （´;^｀⌒)∴⌒｀．・ ” ； ’、′・ 最後の大暴れだ！！！
|::::::::i:::::..{ { + + + + +{ l ､ ’、 ’・ ､´⌒,;y'⌒(（´;;;;;ﾉ､"'人 ヽ
l:::::::i::::.... ''￣￣￣￣ｱi ､(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :） )､ ヽ
|:::::..ヽ::::::: """ ,,/ （ ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) ｀⌒ ）⌒:｀．・ ヽ ,[]
|:::::::....ヾ;;;;..._＿）;;＿ノ′‘: ；゜+° ′、:::::． >*** （,ゞ､⌒） ;;:::)::ﾉ ヽ／´
}::::::::::::::::... { ｀:::､ ﾉ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
￣:::::::::::::::.:::::::::::::::::::.. ￣ ー- _ ∧
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... ＼ .∧ ヽ
, '￣￣￣￣ﾞヽ / ', ',
,イ / ﾉ( ヽ ﾄ､ / ! !
’、′・ ’、．・”； ” ’ i ヽ─､ ^ |ー' i / ││
’、′ ’、 (;;ﾉ;; (′‘ ・． ’、′”； .ヾ＿,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;＿ノ / | |
’、′・ ( （´;^｀⌒)∴⌒｀．・ ” ； ’、′・ l ヾﾆｱﾐ fﾆｱl 〈 | .!
､ ’、 ’・ ､´⌒,;y'⌒(（ ´;;;;;ﾉ､"'人 ヽ i 〈 i } ,' ,'
､(⌒ ;;;:;´'从 ;'>000;:;;) ;⌒ ;; :） )､ ヽ | ｲrｪｪｪｭ / ./ / /
（ ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) ｀⌒ ）⌒:｀．・ ヽ .| ＼ ｀ﾆﾆ´／ / / /
′‘: ；゜+° ′、:::::． ::: ´⌒（,ゞ､⌒） ;;:::)::ﾉ | ヽ ー '＿ / / /
＼ ｀:::､ ﾉ ...;:;_) ...::ノ ソ ...:: .,-ー､ ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､ / / /
;;;;;;;;;;＼ー､ ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / /
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ / / /
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } しかし、衰弱し切った呉軍の攻撃は成果が上がらず失敗に終わる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
384 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:50:08.80 ID:1Y43pV12o
ィ´￣ ,ァミ｀ト､ ', i .::＼
rv彡 ／∠.., ｀ ‐- 」_.:| .:.:.:.:.ﾐ}
ｨ r彡′∠.., ｀¨~￣ 1′
r' ﾚイ_, ／-‐=ミ:、 .: , |
ｒ:1 ｲ/ ｧ′i -‐ｔ:ｧ≧ｘ:. _{ /_＿_:.
,ｲ ７〈 〃小{ `ー 彡′' =くｰ' > /
人Ⅳ ！ｲ 7ﾊ! ´ i |ヾ｀彡.′
{ v′ v!〃ハ __.: .: { ﾉ! もはやこれ以上戦の続行は不可能。
∧ ﾉ ハ ｲ′} ∠三三≧:ｰく /N
r廴ﾉ / Ⅵ ー气ニニユミｵ // 一旦撤退し態勢を立て直すべきかと？
人 7 _:′ ＼ ー:r- 7ﾚ
{ Y /└- ．_ 丶 l {"′
,ﾊ.: ﾉ / ￣¨ ‐-≧=…‐- ＜
_ .．-:┴ｧニ小､ |////「￣i ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
: : : : : : : : : : : : : ＞ ．.. _ |////| L _ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
俺は諦めんぞ ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ ここでようやく諸葛恪は合肥攻撃を断念、撤退を開始した。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j ところが彼らの撤退行も惨憺たるものとなる
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
385 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:50:41.10 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 丞相の凄さを再認識させられたお
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
, -=―＝―- ､ _
〃⌒>'´ ／ 丶`ﾆ=‐'
./ ,′// , ´ / j } ヽ ＼
/ l | i l / ／// ,ｲ ﾊヽ ヽ
ノ,ｲ八 l ﾚ_j/∠∠/／/∠Ll }ﾍ
＜ノ .∧ ｌ ﾑrt=k｀ ｨ=､ﾙﾚ′j
/ イ Vﾍ. ヽVr! jr/ﾑｲ{
´ W^{ゝﾍ ﾊ.ヽヽ _ ' /〈ﾘヽ
j八 }ヽ ﾍ､ j`＜ミ＼
傷病兵だらけの呉軍の兵士たちは、 ﾘ朽＼!｀{7|:::::::::＞ﾐ;>,
ある者は部隊からはぐれて彷徨い、ある者は路傍に倒れて死んだ ノ ＼- 厶］::::::::f }::/:/
r=＜ Ｖ三|:::::::::| |/:/
/‐-､ ＼ ∨ﾒ､::::ノ V､
. /_j , X ＼ ヽ {´ /
〈 ´ ＼＼ >ﾍ､___,ｲヽ
`､ ヽ ＼.>j ﾊ│
{ ∨ ｀ヽ､_,/∧|
lヽ 勹'´ // l !
386 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:51:36.03 ID:1Y43pV12o
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
,rt､ ,-‐､ | ,rt､ ヾミ
ハハ彡 /ト'ヾヽ l=j, (,、 i`i`彡0ｆト'ヾヽ ヽﾐ彡/
／､ ゝX 彡ゝoノ ハハ/ソ/⌒ゝ / ゝ 彡ゝoノ /| iヽ
( ' Y''''ノ＼ 彡 ／､ ゝx彡ヾ > ）､__ノ彡ﾐ= | 、ノ 彡くﾐヽノﾐ= o,| ||ol.
`‐'￣＼ ヽノ ( ' Y''ノ 彡く/彡' ＼ `‐' ヽ____/ゞ | ヽ . /〈|`‐' |〉
''''''''"""""￣￣￣ 〉____,／ | `‐'ヽ ヽノ |/／ | | |川ﾘ ｰ' | / c|､____, |っ
""""￣￣ |ﾘjilji 丶ゝヽ〉____,／ゝヽｰ' / | y ノヽ | | 川ﾘl |
-‐ _,,. ．-‐ ゝ `''' 川ﾘ| `''' ,'ヽ 丿 // // ヾ| ヽ |ｰ| /
-‐ _,,. ．-‐ ,-‐'''" ゝ ノ-ー'7ゝ ゝ ゝ' ヽ ヽ / // /ゝ ﾉ ゝﾉ ゞ
_,,. - | -ー / 彡 ／ / ／ . .. ヽ 〉 . /ゝ /ゝ
-‐'''""-‐'''ヽヽヽ/ ／ .:-‐' / ／/ ／ . // ／ ゝ / ／／
,,,-‐'''"" _,..:-/／,..:-‐'"/／ /／_,..:'_,..:' /ゝ／ ／ /
-‐'''"",,,,, /ゝ /ゝ /／ _,..:' ／ ／ / /
-‐'''""_,..:-‐'"_,..:-‐'" /ゝ ／ ／ ／ ／ // / // /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
|//||;;;;;;;| || ／ |/ |;;,/ | ',|､;;;;;;;;| l´ヽ, l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ|
/ | |;;ヽ| ／_,='/ |/ | l |;;;;| 二 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヾ
悪く思うなよ。 ヽ;;ヽ 'lj / | ||;;| ヽ, /;;;;;;;;;;;;;;;;|l |
ヽ/ || '_/|;;;;;;;;;;;;;;;;;;||!
これも仕事なんでな / ! i´ ﾘ|;;|､;;i;;;;|ヽ
_ ` ‐ｧ / |ﾉ ヽ!ヽ-､
__ ,,l´ ',__ ｀ｰ,=‐'´ _ , -‐'´ ヽ、
iiiﾆﾆ''-ｯ -､! - ヽ,! ゝ､ _ - ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,_ ,ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ またある者は、魏軍の追撃・略奪を受け捕虜の憂き目に遭った。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 呉の将兵は生き残った者も死んだ者も悲憤の心を懐き、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .貴賤を問わず怨嗟の声をあげたと伝えられている
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
387 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:52:29.43 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年８月 呉 揚州 徐塘】
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／ :::::::＼ ／ :::::::＼
.| '''''' '''''' .:::| .| '''''' '''''' .:::|
.|（●）, ､（●）､.:::| .|（●）, ､（●）､.:::|
.| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .:::::::| .| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .:::::::| なんだってこんな目に遭わなきゃいけないんだ。
＼ ｀-=ﾆ=- ' .:::::／ ＼ ｀-=ﾆ=- ' .:::::／
｀ｰ｀ﾆﾆ´-一´ヽ、 ｀ｰ｀ﾆﾆ´-一´ヽ、 太傅がここまで戦下手とは思わなかった
/ ＿ l / ＿ l
/ ￣｀Ｙ´ ヾ;/ | / ￣｀Ｙ´ ヾ;/ |
| | |´ ハ | | |´ ハ
| | |-‐'ｉ′l | | |-‐'ｉ′l
|＿＿ | ＿| ７'′ |＿＿ | ＿| ７'′
（ （ ￣ノ ｀ｰ-'′ （ （ ￣ノ ｀ｰ-'′
/＼＿＿_／＼
／ ノ' 'ヽ､ ::＼
| （○）, ､ （○）。 :::|
おい、お前ら聞いたか！ .| ,,ノ(､_, )ヽ､, :|
| / ｒ＝‐､ ヾ ::|
俺たち建業に帰れないみたいだぞ！！！ .| l| |,ｒ- ｒ-| |l :::|
＼. ヽ｀ニﾆ´ノﾉ.::::／
. ／｀ー‐--‐‐一''´＼
388 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:54:10.94 ID:1Y43pV12o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_ まだだ！
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i まだ終わらんぞ！！
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
. | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, u::|
で、ですが、陛下の詔勅をこれ以上無視するのは…… . | u ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .u:::／
やはり建業に戻った方がよろしいのでは？ ,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ しかし、諸葛恪はそのような不満もどこ吹く風。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 長江の北岸まで戻って来ると、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j そこに一ヶ月も留まり、屯田の開設を計画したという。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ その間も建業からは次々と帰還を促す詔勅が送られてきた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
389 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:55:21.78 ID:1Y43pV12o
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/ .ご幼少の陛下が
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ .ここまで詔勅を濫発するわけがないだろう！！
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー" 詔勅をでっち上げた馬鹿がいるに決まっている！
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ /
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ / .
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ これにはさすがの諸葛恪もたまりかね、建業への帰還を決断。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 惨憺たる敗北を味わったのは今度は呉軍の方だった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
390 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:56:03.23 ID:1Y43pV12o
＿＿＿
／ノ ヽ､_ ＼
／（●） （●.） ＼
／ （__人＿,） ＼ なんか李厳の一件を思い出すお
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ |
＼ヽ L ,／
ゝ ﾉ
／ /
／￣￣＼
／ ノ ヽ /＼'ｰ､ ,, ..,､
| （ ●）（ / .＼` ､ . ／／ /
. | （__人/ ＼ヽ､,.／／ ../
後に毌丘倹は、この戦についてこう書き残しています | ｀ / ｀`７７ /
. ヽ / / / /
ヽ.. / ｆヽ、/ / , -,./
/./ r-､ ヽ ∨,ノ /
|. ＼ 〈＼.＼,〉 ｀, ｆ
| . ＼ (ヽ ヽ ｀.. |
| .＼ ＼ ﾉ
391 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 17:58:09.59 ID:1Y43pV12o
【毌丘倹さんの上奏文より】
┏───────────────────────────────────────────┓
賊は国をあげ軍勢をこぞって、五十万と称する大軍で寿春へ向かい、洛陽を目指す事を目論みました。
太尉の司馬孚が臣どもと計略を立て、要害の地を遮り、交戦を避けて合肥を守り、
淮南の将兵は敵の鉾先に当り白刃を踏み、昼も夜も守り続け、百日に渡って頑張りました。
死者は泥にまみれまして、魏が軍隊を有して以来、これ以上のひどい苦難は存在しなかったでしょう。
┗───────────────────────────────────────────┛
./ /.i : i |: : : : :|: .ハ: : : .ﾊ: : |: : : : : |: : : :
/ ./ .i i l: i |: : : .|: ./: .i: : :ハ: :|: : : :i: : .|: : : :
i /. .i | |: :| .|: : |: ./_,,...+----l: |: : : : |: : : : |: : : :
.i / .| i : : ﾊ＿ |: l: .r~ .|:/: .i:.|: : .i: : :ト: : : |: : : :
.i/ i : i -Tヽ l ^ |:./: ﾘ: .ﾘ: : i: : : :ﾄ:. : :|: : :
. i | .: : .i: : :|: ヽ .l l/: : :_:.ﾆﾆ____ﾙ: : :/: : : :|:.i: :.|: : : : 痛みに耐えてよく頑張った。
.i . i .: : : ﾄ: :.l: ,,ゝ_: 、 彡=----ｨ./: : /: : : : |:.ｲ: |: : : :
.i : : : : ﾄ: i: .ｨr==ﾐ,, " ./: :/: : : : : |/: i:|: : : : 感動した
i .: : ﾊ: ﾄ:i: "" /: :/: : : : : :j: : : : : : : :
i : :|: :＼ ＼:. , /: ｲ: : : : : : i: : : : : : : : :
.i : l|: : : :＼ ＼. __ - フ /／:|: : : : : :/: : : : : : : : :
.ﾊ :ﾊ: : : : : : :トｘ. ヽ ／ : :.|: : : /: :ｲ: : : : : : : : :
.ﾊ ﾊ: : : : : : :.| .＼. .／: : |: : :ｲ: /|: : : : : : : : :
ﾊ ハ: : : : : :.|. .__..ｨ; ; ;.ｨ-.y: : ｲ:./ |: : : : : : : : :
ヾ ﾘl: : : :.i /~iiik-iii .|: : ﾊ/. |: : _、_
（ ,_ﾉ` ） 光栄です
／ ＼
| | 13 | | |＼＿／￣￣＼_／|
| | | | ＼＿| ▼ ▼ |_／
＼＼. | | ＼ 皿 ／ 流石だな俺達
(￣￣（ ヽ_）ヽ(_ノ＼ （ ∪ ∪
＼ (´｀ゝ ） ｀）.＼ と＿_）__）
＼~ ￣￣.￣ ）
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／ .
| （__人__）l;;,´|
| ./´ニﾄ━・' .ｌ なお、合肥を守り抜いた張特は、
| .l _ニｿ } .雑号将軍となって列侯に封じられ、安豊郡太守に栄転しています
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
───────────────────────────────────────────────
392 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:00:00.93 ID:1Y43pV12o
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼ だけどこれ、勝った魏軍はいいとして、負けた呉軍が悲惨すぎるお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 十数万の兵動員して三千の合肥を落とせない挙句、死傷者多数とか。
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 諸葛恪も全軍の恨み買ってそうだし……
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ _ノ ,ヽ＼
| （ ●）（●）
. ＼ | （__人__）
.＼ .| ｀ ⌒ﾉ
魏の識者たちが、 . ＼ ヽ }
このような諸葛恪をどう見ていたかを紹介しましょう ＼_,ゝ ノ
／, r､ く
./ 〈 ＼ i
. ヽ､ .ヽ ＼ i..｜
.て_） ＼ﾉ
＼
＼
＼
393 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:00:47.94 ID:1Y43pV12o
【張緝さんの意見】
,r'//ン/ / /./ i }. ', ',ヾ ､ﾊ
/ ,' ,' / / ///,'; ,' .i ! ﾊ丶 ',
,' ,' 7,' / ./!/, '.,' / l i. ', , ∧
ﾊ ｉ l l ,' i,' ,' i ,' / !i/i } ', ､i
il l l | l! i /i ｿ ./ ﾉ /ハ i l i!
i | !| .i il i !/_ン,.r 'ﾉ ン/r'ﾉ人 ﾘ il li 奴の威光は君主を脅かし、功績は呉で並ぶ者がない。
! l l ﾘ l l代てﾉヽ'ﾝ'"〃.,r'ひ~);;ｿｌ| i l}
| !i !.',i il l `＝' :: ＝' ﾝｲil ｌ i 近いうちに処刑されると思うがね
l ! ', ', il ! .. :::. ﾘﾉ !ﾘ }
i i ', ヽ ',.N ､ ｼ /i ﾝ l!
',' ヾ, ゝ､ﾄ､ ｰｬ‐ｰｧ'´ , ',ノン/i ﾘ
ヾ､ ヽ＼_辷ﾆ＼ ヽ..心.,.ｲンノ／ノ l | | | | | | | ｉ |ﾏｆ:!:ﾌ＿
ヽ､ｰ ゞ「::r‐､__丶...ﾈ、＼ﾆﾝ,ｫ'" ｌ ! ｌ | | | | ｌ | | ! ﾊ'＼メ､＼
-`ーl::::;ヾ''＼~rT:､ヽ ヽ‐{. l_ | ｌ | | 「|Τ〒≧ﾄ､ ＿ l ll j | ｌ lﾄ､ 辷ﾆ=＼
:::::::::`::- ＼ `ヽ<::::ヽ. N |::::ﾞj'''l ｌ | | l | | | l | ! | {f^I} :/ j/リ j ﾊ＼＼
ヽ:::::ヽ､ ＼_j ヽ ',::::i:::l | | l !ﾊr=≠zx| |ﾐx l! }! l/ / :/ l! | ＼＼
| | l| Ⅵゞ、{ｨUｿヾ ゞl| l{/ /≧ト / l} ＼＼
魏 光禄大夫 張緝 j :|ⅦNﾍ| ￣¨` Ｎ|斥示ﾍ! ./ / ｲ 7
/ j l l| ヾ:〈匀}Y》 /７/ /〃
.: j l| , ゞ＝'7|/| '" /〃
.: .:: l| r - /| ﾊ /〃
楽しみにしておきましょう トrtzx､_ 圦 ` - ´ ノ ｜ ', /〃
ノ`ｰ､＿｀Y~＼ ィ::. ｉ ﾊ /〃
: : : : : : :∨ /＞ ＜７ュz､:::. l ﾊ ./〃
: : : : : : : ﾄ～'ｭ `ｰ'⌒ヽ`く_ ∠．＿ | ∨ {
: : : : : : : ∨: : {｀ヽ、 〉/: :7: : : : : :` ーz､_＼＼
: :｀ヽ、_: : : : : Г＼＼//＾ﾌ´: : : : : : : : : : : : ７＼＼
394 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:03:25.95 ID:1Y43pV12o
【鄧艾さんの意見】
／,.. .:-ﾆ''"_＿ _
〃ﾝ::::::::::::::三ニ=::::::.:::
（l!i´::二ﾆ＝-:;;;;:::..-.:::::::::::
,-'从ミへ:::::ヾ::::::.,ヽ::::::::::::::､
/::'!::::::､､::::､::ヾ:::ヽヽ:::::::::::::::::
/:::.!l/::::::ヾ::::::､:::::ヽヾ.:＼:::::ヽ::
,'i!:::::.:i.!:lｬ,:::::::..ヽ､＼::::::::＼:::ヽ:::
,' l!i:l::!!:ヾ.i-ｬ.::::､::::::::._ヽ､:::::::ヽ::::: 諸葛恪は国政を掌握したばかりなのに君主を無視し、
_,ヘ!_l. !y::|::l!ｌrt:ｯﾐ＼:ヾ rt:ｯﾃ､:::::::: .上と下を慈しんで基礎を固める事を怠っています。
,-=ニ-ﾐﾍﾊ:::::::ｌ `''''"_`_｀ヽ`'''" ｌ:::ヽ::::
ン ﾆ 二｀ヽ;=､!ﾊl!y''~´ ~`ヽ !:::::/i!､ .対外政策に懸命になり、人民を容赦なくこき使った挙句、
_..ｨf´ ､ `'''‐ﾆ'ヽ..ッ'ｩ､ ｌ ／ﾘl::ﾚｌヽ 合肥攻略に失敗し五桁に達する死者を出しました。
_.-ﾆ／ `'ﾌ´~｀ヽ..X´｀`''''ｦ, r'''~''ｯ ..〆 / ,liｿ | ,.ｧi
‐ﾆ‐'八-､_...:::::n⌒`!~ ヾ' ､. ヾ､`'''ｬ''''~´ / // ,ン´ ヽ 伍子胥・呉起・商鞅・楽毅は
´ .ｌ / ヽ >::::!ｿ/ ＼＼ |ヽ'i ヽヽ､_゛_,,...-zﾝ. - '''´~｀`'' .皆当時の君主に信任されましたが、
ヽ 、 ＼__ﾝ￣~`'''''- .., ｌ ゛ ｰ-ｰ'´ /,' ,:-‐'' ､'‐- 君主が死ぬと全員失脚してしまいました
＞._/ ; ﾔ ! ', /､ / ! ヽ
_,.::;;;;/ | 'i::i ', 〈', ｌ i ,' ,' ﾄ
‐-‐'' ~ ｱ ヽ ｌ.､ ヾ , i_jy' ,' ./ ｌ ',
〈 i ＼ !ヽ ＼ ｌ , / | i ./ ｌ ',
ヽ! ' , li 'i＼ .liヽ ｌ '. / | ,' / ｌ ,
. |:', ＼ ',i ', ヽ |､ヽ l. ヽｌ | ﾚ ｌ /'
|:::', ゝ i ', ｌ ' ,', ＼ｌ |! |!| ｌ /
395 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:04:23.30 ID:1Y43pV12o
┏─────────────────────────────────────┓
まして諸葛恪の才能は四人の賢者と異なるのに、大きな災禍に対して配慮していません。
彼の滅亡は日ならずして訪れるでしょう
┗─────────────────────────────────────┛
ム-! ,人ｰ ::ヽ .Y .! i､: : : : : : : : :!: : : : !
:::::::| |: : : ｀ー―!、 r-くヾヽ、 ､__! ヽ、: : : : ,! : : : : !
!＿ i : : ; :; : ::イ入ヽ__レ'´:ヽ, ヽ,_y-' : : : ;:' ; : : : :!
,!i .V : : /ｲ/ ／ ﾐｪ;｀ー''￣ｱ: ヽ､__,〉: : ;::' : :! : : /i
.:::人 ﾉ :/. ! ー‐'' .´ア: :;:ィ__,.ィ´i : : : !: : / ! ,r'´￣￣￣
/ .￣i;ｲ ､_,ィ´ ,.ィｋ {__:ﾉﾉ/: : : ;': :/ ,! / は
.!ハ ￣ ./ ヾ=='r'´ : :;:': ::/ i い
', _ ‐ __,i ./｀ヽ､ｲ: : :;ｲ : :/ .!
,r‐-､._ ', ｀ヾー- ＿ / /:7'´ﾚ'｀Y´ ! 詰
､ ::｀ヾ, ｀ ー'´ /｀ヽ,/::/ ,! ,! ! ん
ヽ、 ..:::::ヽ. ,. r ''7 /:7ﾞ ' / ! で
｀ヽ、`ー―'''".＞--- ''´i/ :/｀ヽ,/､/ / ,.ノ ま
ヽ ｀ー― ' " r､/ ./:::::7 ,/ ￣ヽ す
: :｀ ､ / .ヾ入、/ / ,r' i
: : : :i ,r'´｀ｧｰr‐､ ヾ､_./ /:7,;/ ヽ.
: : : :| 〈 __ー'_,ノー-､/ ｀ヽ､/::/'´ ｀ ー――
: : : :! r'´:/::￣ヽ､＿/ヽ､ ./:/￣｀!
: : ノ´ /: : : : : : : / ７ヾ/!: : :/
／: : :＿::｀ヽ: :,r',二ヽ、/:::://: : :/
: : ::/: : : : : : / /: : ::｀!, ￣｀ヽ､/
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 他人の滅亡は予知できて、自分の破滅は察知できないとか……
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
───────────────────────────────────────────────
396 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:04:53.96 ID:1Y43pV12o
【紀元２５３年８月 呉首都 建業】
ヾ叉7
＿ⅲL_,, ,. _
,,､､-‐'''""´: .: .: .:::::::::.:.:.:. : :｀`ヾ､､､
,,． '"´. .:.: .:.: : .:r＝=.: :. :.: .:. :. :. :..: .: :. .::. :.｀ゞｰ-､､
,,． '"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.`''ヽ､,,
,r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;:;:;:;:.;:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:;;:＞
｀`ヾ､;:;:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;r＝=;:;:;r＝=､;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;;:;r＝=;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:r''"´ .
｀`ヾ;:;:;;:;:::::;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;=＝=;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:.:.:.:.:,r'ﾞ
￣｀¨`ヾr＝=.: .: .: .: .:. :. :. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :r＝z,;,;,;::／
｀¨`ヾ.:.: .: .:.:::::::::;:;:;:;:::::::::;:;:.:.:.:.:､､-‐''"´
｀＞;:;:,';: .,':;:;:; :;:; :＜´
,､r''"´. :.: .:. :. . :. :. :. :.: .: .:`ヽ､
,､r'"´.:.::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:.:.:.: .:. . .:.::::::｀'ヽ､
｀`ヾr＝=;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;::.:.:. :.: .: . :.: .: . ::.:,r'´
`ヾ::.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:. :. :.: ; :; :.: .:.:.::r'
ﾞ､:;:;;;;;;;;:;:.:.:::＝=.:.::::::.:.:.:.:／
｀ヾ.:;;;;;;;＝=.::.::.:.:..:.::r'´
_,」;;:;:;:;;;:;::.:.:. :. :.:. j
｀`ヾ;:;:; :;::;;: ;r＝=.:.j
ﾞi:;:;:.:. :.: .:. :.:.:.:,!
l;:;: .:.: .: ..:;;;:;;;!
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 八月、諸葛恪は彼に対する怨みと非難に迎えられて建業に帰還
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
397 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:05:32.53 ID:1Y43pV12o
Ⅵ:.:.:|:.: ｉ:.:.:.:.:. ｌ:.i:.:.:./|:.:.:.:.:ｉ:.:. |:.: /:.:.／ !: :.／ /／ /'
|:.ｉ:.|:.: |:.:.: : /:,:|: / !:.:.:.:.ｌ:.:.:.|:.:.ｉ／ < / ／
|:.!:.|:.: |:.:.:.:/:/ ｌ:.| ｌ:.:.:.:.|:.:.: !:. ｌ '
|ハ|: ,:|:.: /:/ !:! l:.:.:.:.|:.:.:.ｌｌ: ｌ ,...:´ｉ
' l:/ |:.∧′ || !:.:.:.:|:.:.:ｌ ｌ ｌ ‐,-':.ﾊ: ｌ
.――く′|:′ ! :. :.:.:ｌ:. ｌ !:! /´:.: / } !
: : : : : : : : : ､ 〉:.:.!: |` ｌｌ /ｌ:.:.:./ j/
: : : : : : : : : : : : ､ / :. :.:. | ! ｀´ !:.:,' /' 次回は、諸葛恪の末路から始めよう
: : : : : : : : : : : : : :＼ i :. : | ｌ:.i
: : : : : : : : : : : : :. :. :.＼! :. | !ｌ
: : : : : : : : : : :. :. :. :. :. :.＼ :| !
三≧=- ､: : : : : : :. :. :. :. :.ヽ ＿
三三三三≧ ､: : : : : : : : : : :<ｉ:ｉ:ｉ:ｉヽ
三三三三三＼≧: ､: : : : : : :.Ⅹｉ:ｉ:ｉ:ﾍ
三三三三三三＼三＼: : : : :. :.Ⅹｉ:ｉ:∧
三三三三三三三ヽ:三:＼: : : : : :Ⅹ:i:∧
:三三三三三三三∧三三＼: : : : :.Ⅹ:i:ｌ
:三:三:三三三三三∧三三ﾆ＼: : : : :Ⅵ
398 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 18:05:55.11 ID:Su2T5Co+o
お疲れ様でした。
399 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 18:06:16.20 ID:1Y43pV12o
【第三十回前編に続く】
新規CAST
～魏～
●張特（ちょうとく） 沼者（投手炎上スレ）
～蜀～
●諸葛尚（しょかつしょう） 中野梓（けいおん！）
～他～
●伍子胥（ごししょ） 沙耶（沙耶の唄）
＿_ ＿_
'´, ヾ く/
∠i ｌﾉ人））〉 誰よ？
| (|!|ﾟヮﾟｲl
( つ旦O Wikipediaの私の紹介に復讐鬼なんて書いたのは？
と＿)_)
※幕間は別に投下します。お疲れ様でした。
400 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/10(月) 18:11:21.32 ID:2c6y6ehYo
おつしたー
最前線の合肥でたった三千、しかもそれで守り切るとかｗｗ
401 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 18:13:37.68 ID:Su2T5Co+o
戦果を強調するための水増しや過小評価はあるにせよ、
魏はこういう大事なところでヘマをしないね。
…赤壁を別にして。
402 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/10(月) 18:16:27.24 ID:zVZolA0o0
乙。面白かったー
諸葛恪無双でぼろ糞にいわれてたけどこういうことだったのね。納得。
合肥はなんか呪われてんじゃないのか？似たような戦が二回起こるとは。
403 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/10(月) 18:24:35.45 ID:hC2cy/P60
乙おつ
費禕が生きてても隴西攻略はどの道やったと思うけどなー
姜維ほど性急じゃなかろうが
しかししかたないけどハサウェイのＡＡ少なすぎｗｗ
404 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/10(月) 18:26:35.60 ID:kR1S7yLyo
乙
魏と呉は攻めたほうが失敗を延々と繰り返してるなあｗｗ
405 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 18:30:11.94 ID:5Gsv/qtFo
乙でした。
406 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/10/10(月) 18:33:21.01 ID:Qm80tiiz0
おつでした
諸葛恪や姜維が性急になるのもそれほど魏と呉蜀の差がハッキリしてきたからなんだろな
座して滅亡を待つよりも出でて活路を見出す的な
407 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/10(月) 18:41:38.18 ID:CuFrGHVRo
諸葛恪がここで失脚しちゃうのは呉にとっても痛かったのかな
408 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国・四国)
[sage]：2011/10/10(月) 18:41:38.35 ID:q4JjcyJAO
乙でした
ここに至るまでの蜀の安定ぶりは半端ないな
諸葛亮体勢の磐石さと後継問題おこさなかったお陰か
そのお陰で劉禅の息子達は１人を除いて超影が薄いけど
>>370
つっても上三人以外ほぼ無名じゃないですかー
馬氏五常とかもだけど
409 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 19:26:08.73 ID:PDH0N5oPo
>>408
いや、馬氏の五常にはハズレがあるしｗｗ
410 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/10(月) 19:30:15.95 ID:hC2cy/P60
今も昔も四天王とか五虎将軍とか八卦衆とか十本刀とか十二神将とか雲台二十八将とかAKB48とか百八星とか人は好きだから
字に同じ文字ついてればそれで良かったんだろう。夏侯淵の息子達が夏侯七権とか呼ばれても不思議じゃない
>>399
伍子胥殿はその情念と悲惨な最期を活かして、ドリフターズに廃棄物枠で出演すればいいと思います
ついでに相方の孫武は漂流物役で連れてきて
411 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/10(月) 19:40:14.40 ID:jZzBGK0do
同じ八達でも四聡八達は画餅のまま終わった･･･
というには被害が大きすぎ？
412 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 19:41:35.54 ID:BnNPLe8Wo
諸葛恪は典型的な才能に溺れてやらかすタイプ
趙括とかそういう類だな、父が偉大だが割と慎み深いって人なのも似てるっちゃ似てるｗｗ
413 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 20:58:32.13 ID:QmH+sPKno
乙でした
つくづく呉は孫登が生きてれば
414 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/10(月) 20:59:47.18 ID:Qzg2DhiZ0
姜維も鮮卑と手を組めばと思うけど
当時に、宇文泰、慕容恪、拓跋燾とか優れた連中がいたかったからな
調度、三国時代に檀石槐がいたらどうなってたんだろう
415 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/10(月) 21:03:34.49 ID:W+XBKyOqo
実質魏が涼州を取った時点で詰んでたんじゃね？
蜀の領土がその辺まであったらまだワンチャンスあったかも
416 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:30:16.73 ID:1Y43pV12o
【幕間】
| ｬ≠≡!「|ミｘ､ ヽﾄ} [|ヽ./ / /! /! ＼f { 〃 ﾊ / /
| ヾ:{ ヽ!'´:::`ヾ:.､Ⅵ / `ｘ/ ｌ i | { i / / / / 〃 ｲ
| ` /ｒァrぅｒ､:.ﾍ＼{ i/ !ハ Xく/ / / ／/ /ﾘ /
l {:! :: |! :: ;} 丶 ｊ′{ / Xムﾒ＝'≠'／/ /ヽ
`;廴_ ﾞ ′.:/ Ⅵ;′〃:::/／くィK:r/ . イ j//
´ ￣￣ ｀ ′ " {::´::::::::::ﾊ／イ:::::レｲﾉ
‘.::::::::::/ く ﾄノ'斗'-
ヾ:::::{ `ｰ､!ｒ- ．._
, `.:::ヽ ｊ’ .ｲ:
/ ＼:丶 〃 .ノ:::::
: . ´ ` ．:`ゞ;彡 "
: : . 、 ヾ;! 〃:
: : :. ￣ 、 }:Ⅳ/: :
＼: : :. ヽ. ___ .．'イｨ７: : :
:::::::ヽ:. . .:｀ ￣ ´ ／-;' : : :
:::::ｒく:::＼: . イﾉ: :/: : : :
魏 大将軍 司馬師（字：子元）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 司馬師は一筋縄ではいかない人物だ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } これまでの彼の振る舞いを見て、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j そう感じた人もいるのかもしれない。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .今回の幕間はそんな彼の逸話を紹介しよう
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
417 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:31:16.43 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 魏 雍州 長安】
|| !| │
|| !| │ ,.-─‐-.､
＝||＝!| │ /:::::::::::::::::::::ヽ
|| !| │ |:::: ::::::::::::::::::::::ｌ
|| !| │ |::: ::::::::::::::::::::::::!
Ξ||Ξ!| │ |:::::::::::::::::::::::::::::ｌ 今年も蛮族の大掃除の季節がやって来たわ。
─.─.┤ | !:::::::::::::::::::::::::lｉ:|ﾆﾆﾆﾆﾆ.､
| .! !:::::::::::::::::::::::::l|::|￣￣.!| |.! 今回は并州から援軍を呼んで、
| .! ､r, /|::::::::::::::::::::::::lｌ.,7:! .!| |.! 徹底的にやりましょう。
||｀ｰ|.￣ 丁￣|＼ ´ﾐ《 |:| !:::::::::::::::::::::::l|.l|:.:.!＿｣.! !.!
＿_||二二二]|__ || | .!| !::!|:::::::::::::::::::::├.|:.:.::l─´. !.! だから許可ちょうだい
||￣￣￣￣￣.!l ｀ヽ !、 |l/:.:.:|:l|::::::::|!:::::::ll|::l|:.:.:.:|＝ｺ|.|
|| l三三l || ,_｣_＿__!l_:.:.:|:|.!:::::::|l!::::::|l:.:||:.:.:.::l'丑丑|ﾆl___,'ﾆヽ_＿_
||.==========!l '‐┬┬‐─ヽ|ll_|__:_!|:∟:!:.::l‐!:.:.:.::l.─────┬┌′
|| l三三l || | ／丁´／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ!:.:.:.:.:!￣￣￣￣丁ヽ､|
||==========:!| | !.| | / ::/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.::_│ ! | |
|| l三三l !l .| !.! ||､:::.!:.:.:.: :.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:､:｀＜ヽ, .! ! !
||----------|.! ＿__,| !.|_メ´丶､:: ::::::::::::, -‐─､:ヽ:::::｀＼ ヽ .| l _
￣￣￣￣￣￣￣ ｰ'"∟ ､┴-､:_:_;:-l＿____, -ｰ‐‐‐‐' ´ ｀ー'
魏 雍州刺史 陳泰（字：玄伯）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 嘉平四年、東興の戦いより前の話と思われる。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 雍州刺史の陳泰が、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .并州と協力して蛮族を討伐したいと司馬師に許可を求めた
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
418 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:32:09.78 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 魏首都 洛陽】
__ ,．'"´ `ヽー-､
ﾄ-!ヽ.／ / , ＼
__>ｧ､ "´ / i ､. ﾄ､ ､ ＼
. ／￣／l / ﾊ ,! ﾊ N ', ､ } i ヽ
／,. ｧ'"／ﾊ/ .|/! /l !｀!lﾞヽｰﾄ､ l､ ,=､!l、λ. ', ヽ.､ヽ
￣ﾑ‐'" / / lﾊ ! l､-―ヾ､ヽヾ', /lﾊ ハi .! ヽ.|ヾ
／/ ./ / .l∧.| ﾞ i´:i:ヽヾ ∨'ﾒﾇ/ヽli ﾄ､ l.|
. ／／ / / l v′ ｀￣ ヽヾﾂ_)|! ', !!
. ／／ ./ / ,' ∧__/ﾚ′ﾚ′
.. ／／ ./ / / ! 、 ､_）| ＼ 玄伯に任せておけば間違いないでしょう
／／ / / / /{ ￣｀ ,ｨ. ＼
／ ./,／ / / iｰヽ ／ | ヽ
=＝＝ニｰ-.ム._ ,/ / ,ﾑ'⌒ﾞヽ ／ | ヽ
｀) ／ / / /＞ ､: :ヾ⌒ヽ ､ イ. ! ',ヽ
／,イ / 人´: : : : ヾｰ‐＼: :ヽ｀ヽｰ‐´-､. | ',.ﾊ
. ／／ ＿ / ／ ,/＼: : : : ＼: : :ト-､; : :}': :／l | ',.ﾊ
.／／"´￣´ : : :｀￣｀ヽ、 ｀>､: : : : : :｀: : ヽr'⌒ｰ') ,. --- ､ __ } ﾊ
／／ :⌒ヽ、: : : ,. - ､ : : : :＼／: : : : : : : : __r-､_}_r'"´l （ (´￣ `ｰ＝､ﾉ
／: : : : : : : :｀~´: : : : :ヽ: : : : :｀ : : : : : : : : :} { Ｙ´ﾚﾄ, l! ＼ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 司馬師は陳泰の求めを許可。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .并州で蛮族討伐の軍が編成される事になった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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419 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:34:18.69 ID:1Y43pV12o
,､
､-' ﾍ
,r'｀ｰ-､_;＿, /´ /
r'´ ￣ヽ, ,r'´ r' r‐
} { 【雁門郡】 ,.､＿ﾉ _"7 /
/ r' 【新興郡】 / 'ｰ'´
./ ﾉ ヽ
' { ○ 'ｰ､ r'‐-,_,_ｨ_
} 晋陽 ／ ヽ＿r' _r'´
{ r-'´ r'´
｀ヽ } ノ }'ｰ'
{ { r r'
'´｀ー-, ヽ / ノ r'
＼ 'ｴ＿,.-‐'｀ー―‐'―= ‐' ゝ,
￣￣｀ー‐'―'´ ◎洛陽 >
○長安 ○許昌 ,ﾍ' ヽ
r-v'γ ヽ ﾊ_
新野 ,○安城＿_ｨ-v○寿春 __ゝ､ ｀{_,､
○ ,､_ r'◎ ｀,＝-､
｀'○r'建業 {__'ｨ }
,. -――'´｀○西陵 ,､ , _,.r'東興 __／｀
_/ ヽ○江陵 ,/○ヽ ﾉ ｀^ｰ'｀>
_ｨvｰ'´ Z,､ ／武昌 ｀ｰ-,r' }
r-‐'´} {｀ﾍ }
'ｰ'｀" ｀ｰ' r､}
}
{
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ところが軍の編成が終わらないうちに、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 并州の雁門郡と新興郡で従軍忌避の反乱が起こってしまう
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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420 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:34:58.30 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 魏 雍州 長安】
|| !| │
|| !| │ ,.-─‐-.､
＝||＝!| │ /:::::::::::::::::::::ヽ
|| !| │ |:::: ::::::::::::::::::::::ｌ
|| !| │ |::: ::::::::::::::::::::::::!
Ξ||Ξ!| │ |:::::::::::::::::::::::::::::ｌ
─.─.┤ | !:::::::::::::::::::::::::lｉ:|ﾆﾆﾆﾆﾆ.､
| .! !:::::::::::::::::::::::::l|::|￣￣.!| |.! ……まずいわね
| .! ､r, /|::::::::::::::::::::::::lｌ.,7:! .!| |.!
||｀ｰ|.￣ 丁￣|＼ ´ﾐ《 |:| !:::::::::::::::::::::::l|.l|:.:.!＿｣.! !.!
＿_||二二二]|__ || | .!| !::!|:::::::::::::::::::::├.|:.:.::l─´. !.!
||￣￣￣￣￣.!l ｀ヽ !、 |l/:.:.:|:l|::::::::|!:::::::ll|::l|:.:.:.:|＝ｺ|.|
|| l三三l || ,_｣_＿__!l_:.:.:|:|.!:::::::|l!::::::|l:.:||:.:.:.::l'丑丑|ﾆl___,'ﾆヽ_＿_
||.==========!l '‐┬┬‐─ヽ|ll_|__:_!|:∟:!:.::l‐!:.:.:.::l.─────┬┌′
|| l三三l || | ／丁´／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ!:.:.:.:.:!￣￣￣￣丁ヽ､|
||==========:!| | !.| | / ::/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.::_│ ! | |
|| l三三l !l .| !.! ||､:::.!:.:.:.: :.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:､:｀＜ヽ, .! ! !
||----------|.! ＿__,| !.|_メ´丶､:: ::::::::::::, -‐─､:ヽ:::::｀＼ ヽ .| l _
￣￣￣￣￣￣￣ ｰ'"∟ ､┴-､:_:_;:-l＿____, -ｰ‐‐‐‐' ´ ｀ー'
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ こうなると蛮族討伐を計画した陳泰の責任が問われかねない。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j この時代、こうした追及はしつこく続く場合もある
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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421 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:36:14.24 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 魏首都 洛陽】
__ , -―=＝=--=＝=‐- 、 __
く必}廴__ _, ＿ .. ≧ｆ必}ｱ三ﾆ=
-=ニ三竺勹 ￣￣ 「 ｀ヽ ヽメ≧≒=-
,ｲ必ナ / ,, / ; | ､ Ｙ＾ヾ＼
厶斗/ / 〃 l| ! | 、 ', ｌ ヾ ヽ.
〃/ / || l| i| | ! |! : ｜￤ ヽ ヽ
〃/ / ! ! ヽ、l| ｌ| }ｉ| | |∥ ! ｉ : ｊ ! 〉 }
〃/ ,′| | ￤｀ヽ、 ｊｊﾊ|| ! }i|| |￤ｉ ｉ : ハ /
{Ｌ{..__,′ { { {_ｊ_ｊ_Ｌ≧ｘl|{ ｊ}、ｊｉ|| |｜| | }l ,′ . / /
. `￢7メ、､ ＼ 云＝弌 从メ≪卅ﾅﾅﾉﾉ从ﾊ ∨/
,′}ﾊ i ｉ l}{戈::::!:::} ヽ≧≪ｊ乂i| |ハ / / これは許可を出した私の過失。
,′ﾉﾉ }i i 从 ￣ 、 `~ﾌﾉ| ｉ| ￤ y /ハ
,'／ ／ ｉ l/ｊ ｌ|ヽ、 ､＿, ナ| ｉ| ｉ / / ハ .玄伯の責任ではない
／ ／ i| ｉ ｉ￤l| ｊ}＞｡､ ィァ｜ ｉ| ￤ { ｛ / ハ
／／ __｣..⊥.i.=fjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfjfj=.i: ｉ _ ≧ニﾆミ､
/〃,' ﾊ | |ﾉ´ / ）ﾒ
`≒=､ { ヽ､ _ | 司馬銀行は .| -‐ ｆ´}//∧
,'＼＼ ） | 良心的でございます | ＿／ _// ハ
,′ ヽ ヽ r‐┴､ ／´ヽ _ // / ﾊ
,′ ﾉﾉﾉ (｀ ｰ､ ヽ ／ ／ヽ } ｛｛＿ ハ
. ′ ／／ r'ｰ-､ ゝ', (_.／ ／ |彡≒､｀ヽ/ ∧
. ,′／／ 〉- ..__｀ﾞ) ゝ-´__ -' }=ﾍ. 〉 } / ∧
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } しかし、司馬師は先手を打って朝廷の人士に謝罪した
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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422 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:36:43.98 ID:1Y43pV12o
【紀元２５２年頃 魏 雍州 長安】
|| !| │
|| !| │ ,.-─‐-.､
＝||＝!| │ /:::::::::::::::::::::ヽ
|| !| │ |:::: ::::::::::::::::::::::ｌ
|| !| │ |::: ::::::::::::::::::::::::!
Ξ||Ξ!| │ |:::::::::::::::::::::::::::::ｌ
─.─.┤ | !:::::::::::::::::::::::::lｉ:|ﾆﾆﾆﾆﾆ.､
| .! !:::::::::::::::::::::::::l|::|￣￣.!| |.! 借りを作りたくない相手に作っちゃったわね
| .! ､r, /|::::::::::::::::::::::::lｌ.,7:! .!| |.!
||｀ｰ|.￣ 丁￣|＼ ´ﾐ《 |:| !:::::::::::::::::::::::l|.l|:.:.!＿｣.! !.!
＿_||二二二]|__ || | .!| !::!|:::::::::::::::::::::├.|:.:.::l─´. !.!
||￣￣￣￣￣.!l ｀ヽ !、 |l/:.:.:|:l|::::::::|!:::::::ll|::l|:.:.:.:|＝ｺ|.|
|| l三三l || ,_｣_＿__!l_:.:.:|:|.!:::::::|l!::::::|l:.:||:.:.:.::l'丑丑|ﾆl___,'ﾆヽ_＿_
||.==========!l '‐┬┬‐─ヽ|ll_|__:_!|:∟:!:.::l‐!:.:.:.::l.─────┬┌′
|| l三三l || | ／丁´／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ!:.:.:.:.:!￣￣￣￣丁ヽ､|
||==========:!| | !.| | / ::/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.::_│ ! | |
|| l三三l !l .| !.! ||､:::.!:.:.:.: :.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:､:｀＜ヽ, .! ! !
||----------|.! ＿__,| !.|_メ´丶､:: ::::::::::::, -‐─､:ヽ:::::｀＼ ヽ .| l _
￣￣￣￣￣￣￣ ｰ'"∟ ､┴-､:_:_;:-l＿____, -ｰ‐‐‐‐' ´ ｀ー'
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ その結果、魏の人々は喜び、恩返しをしたいと願ったという。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 東晋の歴史家習鑿歯は、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .こうした司馬師の態度に意見を述べている
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
423 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:39:57.06 ID:1Y43pV12o
＿＿＿＿＿
/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::/ ⌒ ⌒ |
|:::::::〉 （ ●） （●）| 司馬大将軍は二つの敗北の責を負い、自分の過失としました。
（@:::: .⌒（__人__）⌒)
| |r┬-| | 結果、過失は打ち消され、功業はますます盛んになったのですから、
＼ `ー'´／ .知恵者と言う事ができるでしょう。
＿/⌒ヽ/ﾞ（__)＼,ィ
i'⌒ﾞl | lヽ. ハ ＼ そもそも、人々が敗北の事実を忘れ、下位の者が報恩を思うのなら、
| |. | | ﾄ ＼ .安泰は願わずとも手に入れられるでしょう
| | （ "￣⌒ヽ、 |＿"￣￣⌒ヽ、
|. ￣￣￣￣|ｿ,),)￣｀ヽ￣⌒ヽ|,),)ｿ
| l .| y |＿ｨ | .|
| | .|.| | | | |
| | |＿__| |_＿| |
|＿＿_＿＿__.|＿__（＿_ﾞ)__{_＿_ﾞ)＿|
晋 襄陽郡の人 習鑿歯
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 司馬大将軍は司馬師、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 二つの敗北は東興の敗戦と并州の反乱を指す
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
424 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:40:33.52 ID:1Y43pV12o
＿＿＿＿＿
/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::/ ⌒ ⌒ |
|:::::::〉 （ ●） （●）| もしも、上に立つ者が敗北を禁句とし、
（@:::: .⌒（__人__）⌒) 過失をおし払って、あらゆる物に責任を被せ、
| |r┬-| | いつも手柄を我が物として失敗を隠蔽すればどうなるでしょう？
＼ `ー'´／
＿/⌒ヽ/ﾞ（__)＼,ィ きっと上と下の心は離れ離れになり、賢者と愚者は分裂します。
i'⌒ﾞl | lヽ. ハ ＼
| |. | | ﾄ ＼ 君主たる者がこの道理に従って国の統治を行えば、
| | （ "￣⌒ヽ、 |＿"￣￣⌒ヽ、 .朝廷から悪政はなくなり、自分自身に残る過失もなくなり、
|. ￣￣￣￣|ｿ,),)￣｀ヽ￣⌒ヽ|,),)ｿ 失敗を犯したとしても名声は高まるでしょう。
| l .| y |＿ｨ | .|
| | .|.| | | | | .軍隊を打ち砕かれても戦いには勝つ事になります
| | |＿__| |_＿| |
|＿＿_＿＿__.|＿__（＿_ﾞ)__{_＿_ﾞ)＿|
425 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/10(月) 23:41:57.37 ID:1Y43pV12o
＿＿＿＿＿
/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::/ ⌒ ⌒ |
|:::::::〉 （ ●） （●）|
（@:::: .⌒（__人__）⌒)
| |r┬-| | 例え百回敗れたとしても何の差しさわりにもならないでしょう。
＼ `ー'´／
＿/⌒ヽ/ﾞ（__)＼,ィ まして二度ぐらいでは痛くも痒くもないでしょうね
i'⌒ﾞl | lヽ. ハ ＼
| |. | | ﾄ ＼
| | （ "￣⌒ヽ、 |＿"￣￣⌒ヽ、
|. ￣￣￣￣|ｿ,),)￣｀ヽ￣⌒ヽ|,),)ｿ
| l .| y |＿ｨ | .|
| | .|.| | | | | ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
| | |＿__| |_＿| | ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
|＿＿_＿＿__.|＿__（＿_ﾞ)__{_＿_ﾞ)＿| ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
∨|:.:.! ﾉ/i/ﾉ
ﾍ!:| ﾉ!/′
おしまい ヾ!＞ｰ- -- ＜ｲﾘ
（ﾍ:::::＼i＝/／:::::/)
｛;;＼::::::!n/:::::／;/
ト､;;＼;;ii;;／;;;/′
/;;;;ゝ;;;;∨;;;;;;;入
（;;;;;(⌒)∨(⌒);;;;）
｀´￣｀￣￣´￣´
426 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/10(月) 23:51:12.19 ID:Su2T5Co+o
お疲れ様でした。
習鑿歯、ついに出てきましたね。
427 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/10(月) 23:52:57.37 ID:QmH+sPKno
今回のハサウェイのちょうど逆ｗｗ
428 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/11(火) 00:26:33.54 ID:6VvA6pfio
上に立つ者は「勝敗は兵家の常」を正しく理解してないとね！
429 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/11(火) 00:27:07.17 ID:91O4WuL8o
>>401
過小評価や過大申告はあると思います。
>>391
は思い切りそれですから。
>>403
諸葛瑾がブライトさんなので、息子はハサウェイ一択でした。
『閃光のハサウェイ』の方のAAの数は少ないですが、他の配役は浮かびませんでした。
>>408
次回かその次あたりから雲行きが怪しくなりますよ。
>>411
この時点でも大損害ですぜ。
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| さて、次回第三十回前編は諸葛恪殿の最期にまつわる話が中心となる。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 本当は今回でそこまでやりたかったが、
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| かなり尺をとりそうなので次回に回した。
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::| その話が終われば、後編で下の御仁の話となる予定
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
/ ..... ＼. /: /: : : : : : : :/: : : :│: : : : : : : : : :ヽ : : : : : :!
| .::::::::::::::. ヽ /: /: : : /: :/ :│: : : : l: : : : : : : : : : : :| : : :i: : :|
| .::::::::::::::::::::.. 〈: / : : : : :/| : /! : : : : | :l: :.∧ : : :'; : | : : :i: : :|
'. ::::::::::::::::::::::::. Ｙ : : : : / :| /､| : : : :│ :|: / ',: : :│ﾘ : : :ｉ: :.:|
::::::::::::::::::::::::: |/: : : ,'≦示ミ＼{ : : | : j/／ ヽ: : :}/ : : : ｉ: :.:|
. ヽ ::::::::::::::::::::::::. │: {∨{{ ﾄ//ﾊＶﾍ/: !ｖｲィ示≧ｯ/| : :j: : :!: : |
誰が何と言おうと私が主役よ！ ＼ ::::::::::::::::::: { 八 :'､ヽ弋公' ＼|∨ ﾄ//リ }}|: : : : |:!: : |
{｀:::::::::::::::::: j : : {＼＞／／ 弋公' ﾉ′/: : ': : : :!
'、 ::::::::::::::: {ヽ: :{ 人 ′ ／／／: :イ: : /: : j:│
. /⌒ーﾍ ::::::::::::::: ｝ ﾄ､＼|丶、 `ー ‐一' フ: : :|: :/| : /| :|
/ ､}::::::::::::::::: {＼{: ￣| {＞ .＿.. -ｧ: 7 : : ノ＜:j /:│:!
´ }:::::::__:::::::..../ ＼: ∨ ｀＼ _／ / /: : : :/ 'ｲ: : :| :!
{ |:::::::::::::::::::,' }: : ＼__,／∨ﾍ / /: : : :/ /: : 八:|
430 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/11(火) 01:04:16.19 ID:q28/em/yo
ひっそり俺のムギがシンだ件ｗｗ
ここからの蜀は・・・地獄か！？
ガンガレ蒼の子！！
乙した。
431 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/10/11(火) 02:42:39.93 ID:+mamNNcko
乙です
諸葛恪の論理はまあうなづける部分も多いんだけど、
敵が弱みがある今が好機と言っても、自分とこが体制整ってないのではね…
まあ現代においても、国家のトップが敵味方の力量差を適格に判断できるなんて
稀中の稀だしなあ…難しいとこだね
432 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/11(火) 12:58:03.83 ID:PODXBfBno
撤退の判断がアレ過ぎてどうしようもないってのはあるけど
これは啖呵切って出ていった以上、やるしかないって側面もあらぁな…
呉における諸葛氏の地位は諸葛瑾が一代で築いたようなもんで
陸氏だとか大物豪族と比べると見劣りするから、戦果なしで撤退したら死ぬって思っても不思議はない
433 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/10/11(火) 16:05:31.02 ID:a01YIVr00
>>432
召還命令無視して沓中に駐屯し続けた姜維と被るというか
完全に諸葛恪の末路を意識してただろうな
434 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/11(火) 16:56:25.24 ID:PODXBfBno
>>433
姜維は降将な上に擁護してくれる涼州系の有力な将軍も文官もいないし
かつて蜀で最も有力だった魏延すらあっさり切り捨てなんて見てきたし
尚更ヤバいって思っても仕方ないわな…
435 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(秋田県)
[sage]：2011/10/12(水) 04:09:19.84 ID:Nzq/1Q9R0
乙です。関西と合肥で水の質の差があるとはいえ、病死者すらほとんど出さず撤退戦完璧、おまけに追ってきた敵将まで討ち取る叔父さんとは天地の差だよなあ。
>>433-4
いや、沓中から撤退したら鄧艾以下六万が漢中を西から突破できてしまうので、あの段階の姜維は動けないんですよ。攻撃ではなく防衛のためにも隴右にプレッシャーもかけ続けなきゃいかんわけですし。
あと、滅亡時には死んでますが姜維と一緒に降った三人はみんな九卿まで昇ってますよ。258年までは陳祗も健在。
436 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(秋田県)
[sage]：2011/10/12(水) 04:10:27.45 ID:Nzq/1Q9R0
乙です。関西と合肥で水の質の差があるとはいえ、病死者すらほとんど出さず撤退戦完璧、おまけに追ってきた敵将まで討ち取る叔父さんとは天地の差だよなあ。
>>433-4
いや、沓中から撤退したら鄧艾以下六万が漢中を西から突破できてしまうので、あの段階の姜維は動けないんですよ。攻撃ではなく防衛のためにも隴右にプレッシャーもかけ続けなきゃいかんわけですし。
あと、滅亡時には死んでますが姜維と一緒に降った三人はみんな九卿まで昇ってますよ。258年までは陳祗も健在。
437 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/12(水) 14:49:03.04 ID:61GMpX6o0
姜維は部分部分では理に適った戦略戦術を取っていて、決して無意味な事していた訳じゃない
ただイメージだけで全部が全部北伐狂いみたいな感じで片付けられがちなのをココでもどう描くか
という訳で青い子がんばれ超がんばれ。自己弁護だっていいじゃない
438 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/12(水) 18:48:11.57 ID:Vf7sWCgAo
あれだけ無茶したのは自己保身だけじゃなくて一縷の望みに賭けてたんだろうか
439 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/13(木) 02:20:28.08 ID:ow4YNuo90
唐突だけど、宮城谷三国志は再来年までには終わりそうだね。
文庫版三国志の広告、「宮城谷昌光の本」で三国志が（全十二巻予定）となってたし。
…しかし賈充と羊祜、賈充の方が年上だったと知ってショック。
440 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/13(木) 17:54:17.74 ID:LXdIiW7H0
宮城谷さんの三国志終わるのか･･･
結構面白いんだけどこの本読んでから袁紹の評価下がったわ
ここの作者さんは袁紹の冀州騙し取り評価してたけど宮城谷さんはセコイって評価下してるからな
見方によって人の評価って変わるものなのよね
441 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/13(木) 18:43:35.06 ID:ngRWPAC7o
まあハッタリの成功だよね。
韓馥が徹底抗戦を選んでいたらどうなっていたか。
442 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/13(木) 19:17:03.36 ID:t3Hboy5io
当時の袁紹に、そのはったりを利かせられるだけの何かがあったってことだから自分はそこは評価したいな
たとえ、それが先祖からの蓄積であったとしても
逆に同時期の曹操や劉備が同じことやっても絶対に失敗していただろうしね
443 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/13(木) 19:43:55.43 ID:ngRWPAC7o
>>442
この時点では、袁紹は賭けに勝ったわけですからね。
444 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/13(木) 21:45:01.93 ID:Gx8C0ZXpo
劉備に比べりゃスマートでしょ、袁紹ｗｗ
劉備なんてやあやあ同族だから助けに来たよなんて言いつつ
最終的に軍事行動までして脅し取ってるんだぜｗｗ
乱世に卑怯もヘチマもあるか、とは思う
正当性なんて勝ち抜けばいくらでもついてくるって李世民さんも言ってるし！ｗｗ
445 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/14(金) 00:13:27.36 ID:NF5P6tyK0
そういえば、後漢スレで挙がってたけど
賢聖障子の３２賢聖に
馬周、房玄齢、杜如晦、魏徴、諸葛亮、蘧伯玉、張良、＊第五倫、管仲、鄧禹、子産、蕭何、伊尹、
傅説、仲山甫、太公望、李勣、虞世南、杜預、張華、羊祜、楊雄、陳寔、班固、桓栄、鄭玄、蘇武、
倪寛、董仲舒、文翁、賈誼、叔孫通
三国時代の人もいるけど、本当にわけのわからない基準ですな。
武将も儒者も人くくり・・・・
446 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/10/14(金) 02:32:19.54 ID:aeHpnw/ho
劉備なんかそれでいて仁の人みたいに描かれる事多いしなあ
袁紹も曹操撃破して魏に匹敵する国家作ってれば
評価というか演出も様変わりしてたんだろうな…
447 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/14(金) 07:27:41.83 ID:1X3yxqozo
>>446
結局後継者問題でゴタゴタになるのは変わらないんじゃね？
448 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/14(金) 11:59:32.81 ID:0jxXBM7do
袁紹も急死に近い最後だったし、しっかりした国家体制確立した後なら、
明確な後継者決めてたかもしれないけどね。
まあどこまでもタラレバだけど
449 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(糸)
[sage]：2011/10/14(金) 12:04:40.77 ID:ZOW+w7ULo
NHKBS歴史館という番組で曹操と関羽を取り上げてた
高さ８０メートルの関羽像が故郷にできたそうで。
450 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/14(金) 12:38:28.65 ID:HYUUKVtoo
後継者問題に関しては、袁紹と劉表は違うと思うのだけどなあ
劉表の方は次男を跡継ぎにするとはっきり定めて重臣（荊州豪族）たちの支持を取り付けて
長男の方は地方に飛ばして派閥を作らせないと待遇にも明確な差をつけているし
451 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/14(金) 15:21:40.40 ID:SRUKovS3o
兄弟仲も悪くなかったようだし、結局劉備が長男煽って担いで利用しただけだね
汚い奴だなぁ劉備はｗｗ
452 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/14(金) 15:54:42.39 ID:ANPhVNbWo
劉備が荊州を乗っ取る為だけに神輿に担いだだけだもんな
しかも用が済んだら暗ｓ・・・ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ
453 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/14(金) 19:37:14.32 ID:cWVnmfKIo
あの時代に後継者問題を一番上手に処理した人だと思う＞劉表
袁紹は地方に出した息子に統治と軍権を与えて死後の分裂を招いた
曹操は迷った挙句犠牲者を出している、孫権はいわずもがな
劉備は選択肢がなかったからな……
454 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/14(金) 20:25:40.07 ID:PBWlXnG0o
曹操は別に可愛かったから曹植にしようか迷ったわけじゃないと思うけどな
455 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/14(金) 20:44:37.02 ID:l+lrezrK0
劉備も劉禅もごく普通に、長男をスッと皇太子のして何の問題も起こさないって周りを見渡すと結構凄い事だよな
曹操は25人も男子がいたら、長男だからって即断するのは迷うのも判る気もする
曹沖が生き残って後継問題が更にカオスになるifモノとか割と見かけるが、本当に割れないで良かった
456 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/14(金) 20:45:39.28 ID:GV/nknP1o
劉備は、劉封を抹殺した一件くらいか。
457 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/14(金) 20:59:06.07 ID:GbwvsOeXo
劉禅も君主としては乱世ではともかく治世だったら十分合格点の君主じゃないか？
458 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/14(金) 21:07:40.16 ID:l+lrezrK0
別に劉禅批判の流れでもなんでもねーだろｗｗｗｗ
それはそうと今、劉禅とググッたら二番目に「劉禅 名君」と出るあたり流行ってるなとは感じる
459 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
：2011/10/14(金) 21:15:09.15 ID:YyJ1/FMc0
>>452
暗殺説を挙げるのはさすがに小説やニコ動の見過ぎじゃないかな
いてもいなくても、荊州の人は少なからず劉備についたとはいえ
460 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/14(金) 23:05:18.02 ID:ANPhVNbWo
賈クが曹操に後継者問題を聞かれて
「袁紹と劉表のことを思い出していました」と答えていたくらいだから
劉表も完璧じゃなかったんじゃ？
利用されないように、徹底的に処分するのが正しいのか？
461 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/14(金) 23:27:01.93 ID:/GIHDFUVo
やりすぎて魏は晋王朝の成立を止める力を失ったけどな。
その晋は…。
まあ、よく言われるアレだが。
462 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/14(金) 23:33:28.63 ID:cWVnmfKIo
>>460
自分は、それは袁紹は失敗例、劉表は成功例として挙げたと思っている
実際にこの後に曹操が曹丕、植にとった処置は劉表がとったのと同じだから
違いは、後継者に据えたのが上か下かってだけで
それに劉表死後に問題は起きてないんですよね、まあすぐに曹操がきたから
問題が表面化する時間もなかったのかもしれないけど、少なくとも重臣の中に
長男を後継者に推そうという動きは劉表生前からなかった
463 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/14(金) 23:50:11.42 ID:ANPhVNbWo
>>462
>袁紹は失敗例、劉表は成功例として挙げた
その発想はなかった
でも確かに曹植と劉琦の扱いは同じだなあ
464 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/15(土) 09:35:30.59 ID:eH5kcs24o
>>463
＞でも確かに曹植と劉琦の扱いは同じだなあ
同じじゃないよ。
劉琦も夏口に基盤を貰っていたから
弟の降伏方針に逆らえた訳で
だから、魏では曹植を初め王達が勝手に
動けない様に権限を与えなかった
あと曹丕は正確には三男だった気が、
上は全滅していたけど
465 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
：2011/10/16(日) 03:51:08.67 ID:80ZUSarX0
曹丕は「正妻の長男」。
儒教社会では母親の地位が重要だよね。
騎馬民族でも、母親の家というか出身部族の地位が低いと後継者は無理だったし。清の初期はその傾向が無かったかな？
後ろ盾や血筋による根拠が無いと一族を率いる実力が伴わないから。
466 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/16(日) 07:44:51.83 ID:WVTV/CT+o
>>465
>儒教社会では母親の地位が重要だよね。
それを言ったら終わりだろ
なおさらワザワザ生母から離して正妻に養育をまかせ嫡男扱いにした曹昂が本命じゃなイカ
曹昂が亡くなって子供を生めてなかった丁氏が離縁したためなし崩しで
寵愛されてた卞氏が側室から繰り上げられただけ
>後ろ盾や血筋による根拠が無いと一族を率いる実力が伴わないから。
曹丕の生母は歌妓出身だから、なおさら微妙な位置だってことを証明してどうする
でも、娶ったのが甄氏で名門だよ殺ったね
467 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/10/16(日) 16:13:04.05 ID:Vtpfpmqd0
丁氏は名門だしな
丁夫人に離縁されてもよく曹氏と関係続いたと思う
468 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/17(月) 01:27:56.46 ID:DKaenX+G0
>>459
ネットの掲示板とかじゃよくある風潮だよ ここで見かけるのもしょうがない
469 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/17(月) 17:38:10.23 ID:mf7ItsiT0
ここで俺がカイ越らの豪族が劉表を暗殺した説をageてみる
470 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/17(月) 18:20:45.13 ID:JYe/7UaT0
このような無節操な暗殺説が于禁のようないわれなき犠牲者を生むのだ！って賈充が言ってた
471 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/17(月) 23:01:59.03 ID:uoPaZam1o
知らず知らずのうちに、演義その他の創作の影響受けるからなあ。
劉表関連で言えば、蔡瑁あたりも大きな被害者の一人。
472 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/17(月) 23:11:57.88 ID:fn8Ml31+o
曹操や劉備・諸葛亮に関わった人間はどうしても改変の度合いが強くなるわな演義の性質上
473 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/17(月) 23:12:43.92 ID:yJ33TNAuo
劉表陣営といえば、黄祖の扱いを上げて欲しい
郭淮や満寵よりも名将だろ
474 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/17(月) 23:12:52.36 ID:fn8Ml31+o
曹操や劉備・諸葛亮に関わった人間はどうしても改変の度合いが強くなるわな演義の性質上
475 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/17(月) 23:37:10.09 ID:fn8Ml31+o
あーやっぱり二重になってた、すいません
476 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/18(火) 00:00:12.41 ID:JcyE8Wmr0
黄祖ってよく判んないわ
孫家の宿敵なのは事実だろうけど、呉側の記録信じるなら孫策孫権にサンドバックの如くボコられまくってるのに、何故か死なない殺せない
しぶとい老練な名将というには余りに負け過ぎじゃないかと
まあこの人の低評価の理由の半分は、甘寧軽視したからだろうけど
477 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/18(火) 00:06:33.25 ID:mpGE7zIjo
>>476
呉の記録だと立場上黄祖が勝った戦は軽く流すか無視するはずだから、
実際には相当苦戦したという理解でいいのではないだろうか。
演義などでの勘違いといえば、実際に敵将を討ち取るのは名前の記録されない
雑兵Aあたりがほとんどなのに、つい大将同士が一騎打ちすると思ってしまうところ
（関羽が顔良を斬ったのは珍しいホントの話）。
で、黄祖を討ち取った騎士・馮則は将軍でも何でもない一兵卒らしく、
普通は率いた将軍の手柄にして終わりなのに、実際に討ち取った兵士の名前をわざわざ記録したのは、
それだけ呉にとって黄祖は難敵であり、倒すのは大手柄だったからだ。
というのが高島俊男氏の見解。
478 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/18(火) 01:09:56.28 ID:+Fib+l350
劉表陣営の武将では文聘がかなりいい線いってたと思うが
黄祖がいたころは何をしてたのかね
479 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/18(火) 08:58:46.80 ID:w2v6PMHHo
関羽を討ち取った馬忠みたいなものか？
480 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/18(火) 10:56:20.07 ID:z4M4HN4Go
打ち取ったじゃなくて捕縛したじゃないっけ
481 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)
：2011/10/19(水) 21:29:39.20 ID:jr45g7Qs0
>>478
まだ若輩だったんでは？
でも曹操の出仕要請を断ったりしてるしよくわからんな。
482 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/23(日) 21:39:45.31 ID:nrwcaOxOo
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 読者の方からの質問だ。
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| 何故歴史系のやる夫スレ作者は野球好きが多いのか？
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l | ／￣￣＼
_,ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人___） |
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｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_ __
おっさんだからだろうJK ,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
{ : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ V: : : : ｀ :´
／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
/ : : :ム / : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
※次回は１０/２７（木）２２：００頃を予定しています。
483 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/23(日) 21:55:58.20 ID:rdIXeXeio
了解です。
俺はセパタクローとカバディが好きだがダメなのか？
野球？大野豊が現役引退してから見てません。
484 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/23(日) 22:31:30.59 ID:sVNyZ8bto
りょうかーい
確かに年齢を考えると、応援する球団をもっていない方が珍しいって世代でもあるのよねえ
485 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/24(月) 01:59:57.76 ID:TJ7OoOsBo
俺20歳前だけど、野球見るのは松井がメジャー行ったところでとまってるわ
486 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/10/24(月) 07:46:25.58 ID:fIb6GIhJo
23だけど好きだったのはイチロー、田口、星野で1995年、1996年の時だけだな
487 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/24(月) 11:09:56.33 ID:Uw3Wty/Do
桑田が引退したあたりで、わりとどうでもよくなったな。
488 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/24(月) 13:37:01.88 ID:EvKJCfmA0
カープに諸葛亮的救世主が来るのはマーダ時間かかりそうですかね？
489 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/24(月) 14:57:34.73 ID:Bc++/qgmo
>>488
大野豊はもういない・・・。
諸葛亮の末路か。
閃光のハサウェイの結末しか知らんけど
クェスが死んで好戦的になったのか。
490 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/24(月) 16:53:16.37 ID:YB+70MEgo
おれはよくベイスファンにぶちあたるぞ
ＦＥ ＪＩＨＡＲＤスレの作者→ベイスファン
サガフロブルーの作者→ベイスファン
関が原→ベイスファン
491 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/24(月) 17:51:59.67 ID:CRCeQop9o
大野豊…
当時は知性派と思っていたのに、今では立派な脳筋指導者に
492 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/24(月) 20:10:14.31 ID:LvdgfHL7o
広島黄金期の選手は皆思い違いをしてるのさ
地獄の猛練習を耐えぬいた自分らは、それだけで特異なほどの頑健さの持ち主ってことを…
自分の特異性に気づかないで周りにもやたらキツイことをさも普通かのように要求する人、いるよね…
493 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/24(月) 22:46:13.70 ID:qKgErQE60
実はベイスファンと言うと一番カドが立たないのだ
巨人ファン→強奪すんな！
阪神ファン→同上
中日ファン→同上、やや弱め
ヤクルトファン→空気
広島ファン→脳筋乙
ベイスファン→90敗回避おめでと…う？
OhNo豊は、中の人が違うんだよ…ピーコみたいなもんでさ…
494 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/24(月) 23:04:53.99 ID:CRCeQop9o
一応中日ファンだが、中日新聞社の派閥抗争は、本格的に調べ出すと
ドロドロ鬱展開が止まらなくなりそうな悪寒
ライバルを追い落とすため、チームの敗戦に喝采するなんて、漫画の話と思ってたよ
495 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/24(月) 23:06:08.71 ID:CRCeQop9o
あとパの球団だとどうなんだろう。
496 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/24(月) 23:53:17.79 ID:7ed1dlMmo
35年来のホークスファンだが、ソフトバンクは大嫌いな俺が通りますよｗｗ
497 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/25(火) 00:45:44.54 ID:MY6cY2ouo
いつの間に野球スレに……
帰ってこい、バース！！
498 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/25(火) 00:48:33.23 ID:TwVTAkxro
488なんだが、俺にとってのヒーロー大野さんの評価がイマイチでびっくりした(涙)
この調子で行くと郭源治、山田久志もなのか！？
>>494
球団社長がボッチだったなｗｗ
あと横浜ファンはがんばれ。
499 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/25(火) 01:28:01.19 ID:Hh+CWMSXo
>>498
現役選手としてはいいんですけどね。
指導者としては…。
郭さんは指導者歴がないのでさて置き、山田さんは中継ぎ育成と再生には定評がありました。
ただ、打撃はやはり専門外らしく。
彼も、監督としてはかなり可愛そうな辞めさせられ方でした。
500 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/25(火) 01:31:55.85 ID:wuw/Rz6wo
毎日投込み200球で体を作ったのが大野豊
自分がそれで成功したから、それを選手にも押し付けるけど
それが出来るのはごく一部だけだということを理解しようとしない老害だろ
あんな馬鹿が幅をきかせているから、広島は弱いままなんだよ
501 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/25(火) 02:27:21.69 ID:VgBg0f8ho
北別府もむちゃくちゃ投げ込んで鬼のようなコントロール身につけたからって投げさせまくりで破壊して回ってたな
だからお前らの頑健さもすごい才能なんだから皆持ってないよいい加減にしろ
三国志関係ねぇよなんじゃこの流れ
502 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/25(火) 03:28:21.97 ID:ECNPkBGw0
広島の投手陣はカンエイにもうちょい権限を…と思わんでもない。
パだと西武が悲惨だな、入団したルーキーに対して必ずフォーム改造を強要してるし。
結局、一番活躍したのがフォーム改造しなかった（しようがなかった）牧田なのが…。
後漢～三国～西晋の異民族ってややこしいなー。
白馬氐なのか白馬羌なのかわからない所とかｗｗ
503 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/26(水) 06:00:37.80 ID:02pKHGpMo
広島黄金時代の好投手って社会人出が多いよなあ
近年の広島の低迷は逆指名・自由獲得枠で
有力な大社の投手が獲れなかったのと
ドラフト上位指名の投手の育成の失敗（山根、長谷川、河内、佐藤）も一因だと思う。
504 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/26(水) 11:12:11.69 ID:irfNDxE7o
三国志スレと思ったら野球だったでござる
505 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/26(水) 11:23:37.49 ID:pXuHC8BLo
>>1
も横浜ネタ改変だから、こうなることは知ってた
506 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/27(木) 21:38:57.56 ID:gwACEbbOo
.. .. .. ..
::／ ⌒｀"⌒｀ヽ、::
::／,, ／￣￣￣￣＼:: .ごめんなさい。
::/,／/:: ＼::
;/⌒'":::.. |⌒ヽ 急な残業で遅くなったんで一日延期でお願いしますお
/ /､:::::... /ヽ_ ＼
（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ）
`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─"
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
我ながら最近はこういうのが多すぎるな。 .|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
寒くなってきたのでどうかご自愛の程を | :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
>>486
あの頃はイチローがここまでの選手になるとは思いませんでした。
>>489
小説版『逆襲のシャア』準拠のストーリーなので細かい設定の違いはありますが、
赤い大佐のような考え方に染まって反連邦活動に参加、という感じですかね。
どこか生き急いでいる感じは元遜さんとかぶるかも……
>>488
マエケンはどうしてああなったorz
>>499
中日が今のような投手陣になったのは宮田さんと山田さんの土台があってこそでしょうね。
>>500-501
広島は毎年主力が誰がしか離脱する印象がありますね。
507 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]：2011/10/27(木) 22:23:04.84 ID:9VOYccV2o
中日は打率が万年リーグ5位なのに投手王国と選手のスタミナ背景に
必ず追い上げる凄みがあるから今年もご覧の通りに
508 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/28(金) 01:15:44.20 ID:msvRzVFMo
やだなあ今年はダントツで12球団ビリですよ
509 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/10/28(金) 17:19:31.69 ID:mRXPJh2i0
飛行機雲ができない天気なのになぜか細長い黒い雲がある・・・
510 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/28(金) 21:46:59.52 ID:JnYdePE30
まだかなまだかなー学研のーおじさんまだかなー
511 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 21:50:17.91 ID:UiCP7TiEo
※２３：００頃から本編のみの投下になります。
※短め？です。
512 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:01:05.23 ID:UiCP7TiEo
/ .／ ／ ヽ
!／ _,､. ／ ',
, ' , ‐'_,,,.lr '"' -､ ',
,' / , -´'"´ ´￣ ｀"!', , i
! ! , ' ,!' l ,'
!'l ! ,' / _, ' ノ , ' ,.' 「やる夫が正史を書くようです」第三十回前編です。
', l l,l｀"ﾆ-_､_ , i-‐''.ﾆ;ﾆ;‐二..,_;=ri´
'､ ',､ ヾ'､´｀ﾆﾞ｀''｀´ ´ ｀ﾆﾞ.｀ ,') 〃 このスレの作者は投下中レスは返しません。
ヾ､'-;､ミ-_ |:: .,'_'ノ また、本編に関するネタバレはご遠慮願います。
｀ｰ,'､｀"' !:: /
,.-,.' l'､ ,＿＿＿＿, ,.ｲヽ､ .それでは前回の続きをどうぞ
_,. -‐´,.' .lヾ'.､ ‐--- ／/l. ヾｰ,-.､_
/, './ .',:::ゝ'ヽ､ __,,... -､, '.／::! .l ヽ ｀ '‐ ､
/ .,' '､:｀ヽ /´ _,,..､_ ｀';:::::,' l '､
,' ,' / ',::; ' ',.. -'‐'ヾ､｀":::::l !
. l / '､! ー--‐ヾ'i:::::i '､. ',
. ,' / ! ､...,,,,,､';::;' '､ ',
. ,' ./ | ,.､_ ',;' ヽ. ',
513 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:03:41.38 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年８月 呉 揚州 柴桑】
_n
_=＝∧...|...|
/":::::::::/ .ヽ|_ |
__ /:::::::::::/ ∩ ＼
! ..."'-､-､___ /:::::::::::/ .￣. _ヾ､
! ヽ＼::""''''‐-､__=＝＝/:::::::::::/ ...┌! .i|
! ', ＼::::::::::.:::/:::::::::／_x-イ¨ |_| .i|
! .ﾉ:.', 田＼::::::/::::::::::::::| ﾛ | r´
0 ､__､':::::ｲ ｀-´ ::|┬‐||┬┬ | i|
_ﾆ' l 了 く气气乂 .／￣"ﾌ￣￣" i|
_､-‐''"/// ゝ ! ヽヾ ..／;:;:;:;:／ ＼
_､=＝´////////// | !ヽ- .／;;:;:;:;:／ ＼
_､,,,, ,,,､_ﾆ､-‐ ´"///////////// ／:::ﾑ イ________ | ､-----､ __ __ __ __ ﾑ
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''"////////////////////////////////// 宀|｀´! .r.! |二__|.田.! γヽ |
::..:.............:::::.:.::.::.::::::: ... :::..:.............:::::.:.:: ... :::..:.......... |.ﾛ.i ｉ ! ヽ ＼ | |.:::::| . |｀'
: .:.::.::. :::::::.. ...:::::.:.::.::. _-----‐‐┴､.!---≡- | .| |￢､__ヽ___､ . .|
. :::..:.............:::::.:.::.::.::::::: ... :::..:.............::::: / """"''''''‐‐‐‐-､____ ""''''''┘--┘‐-､'!,＝＝',-‐‐‐‐‐‐‐‐┘､
:.:.::.::.:::::::.....:::::.:.....:::::.:.::.::.:: ,''"´ "'＝=､____ ｀ ヽ-‐､____ ｀ヽ
::::::: ... :::..:........::::::: ... _､-' .__ .__ .__ ‐‐‐ ..__ __ ￣"'''' ._､_ .__ ＼
. ..|..ﾄ､__＿_, ｵ.ﾄ､___.__.,ｵ.ﾄ､______,ｵ.ﾄ､____._,ｵ.ﾄ､____._,ｵ.ﾄ､.＿_,ｵ.ﾄ､._＿_,ｵ.ﾄ､＿_._,ｵ.ﾄ､＿_.,ｵ.|ヽ､ .＼
___| |＿＿＿_| |＿＿＿| |＿＿___| |＿＿__.| |＿＿__.| |＿＿__| |＿＿__.| |＿＿__.| |＿＿__| |_ .ヽ､_ ノ
__ __ .__ __ . __ __ __ .__ .__ ',__ ￣￣￣￣￣
| ﾄ､______,'ｵ.ﾄ､______.,ｵ.ﾄ､______,ｵ.ﾄ､_＿_,ｵ.ﾄ､____._,ｵ.ﾄ､_.＿_,ｵ.ﾄ､.__.＿_,ｵ.ﾄ､._＿__,ｵ.ﾄ､＿＿__,ｵ.|ヽ､
__| | .| | | | .| | | | | | .| | .| | .| | | | .ヽ､_______x-‐‐=＝''´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
514 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:05:10.33 ID:UiCP7TiEo
/ / / } ヽ {{////////
. / ∨////⌒ヽ
/ ｉ ヽ/ｲi i
, ｉ| ｉ ｌ| l ｉ }彡Y:. |
. ｉ ｉ |ｌ ｌ| | ｉ l ｌ| l | | l|:.: |
. | l| | |ｌ ｌ| | j厶l斗从|‐ｉ | | l|:.: |
. | l| | lｉｰ|ｌ-ハﾄ､ｉ イV斗==ミぃ| | | l|:.: |
. | l| | l| f仏弌ミl| l| | ﾄr'::::jⅣ| | | l|:.: | 合肥攻略は失敗ですか？
. |八 ｌ从代 r'::i1∨＼| V辷ｼﾞ , / | l|:.: |
. ＼|lﾍハ Vり :::: / / ｌ| | l|:.: |
＿ ﾄ､ 小 :::: ' 厶ｲ ﾘ | l|:.: |
|＼ ＼,川i＞=ﾆ二二二二二二ミk / ｜ l|:.: |
｜ ＼__Y | / 八 l|:.: |
| | | ｲ / ヽl|:.: |
| | | やる夫で学ぶ屈原 .| /､ ＿＿＼.:. | ､＿＿＿ ...--─￢::::￣￣: : ¨: :丶、
| | | | ｉ {／ ｀ヽ:.:. | ｀ヽ＿_,: :.／: : ／: : ／: :l:::: : : : :: :::＼
. ／／:/:::ｨ: : :.／: :／l:::|:.: : ::: ::::::::::＼
呉 奮威将軍 陸抗（字：幼節） /:::/::::/7ﾒi!::::/７∠二|:::|:::.: ::: ::::::::::::::::ヽ
. /／}:::r-≠'|::/ /^{::ﾉフ|:::l::::::::::::::::::::::::::::::::',
{! /:::∧ヽ､.l:{ ￣ ﾚﾉ:::/:::::/::::l::::::::::::::::,
大失敗だ。 /,:イ ｀ ヽ /／}::::/::::/:::::::: ::::::::l
l ,＝= ､ ／' j／}／l::::::::::::::|: :|
あれだけの論をぶち上げて、 _＿＿} 冖 ｀ ノ_／/::::|::::|::::ﾄ､{
よくおめおめと帰って来れたものだ ヽv￣/ ／＼ r‐-イ:::|:::::|::::lﾊ:| ヽ
.r─-弋 ヽ ／: : : : ｀∨､＿_/,イ:::ｲ::/ ﾘ
' ｰ､_＞､＞ ､／: : : : : : : : : : : : : ￣￢≦､
＼ ｰ─､∠＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.｀>
::::::', /, / , } ヽ: :∠＿ : : : : : : : : : : : : /
呉 建武校尉 陸凱（字：敬風）
515 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:06:55.38 ID:UiCP7TiEo
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
'::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::',
/::::::::::::::::/:::／}::::::::/::∧:::!:::::::::::',
ノ::::;:::/::::/::/__,/::::::/!:/__'::::|::::::::::::}
/:/:/}::X/'ｬｭ-::::::/ ｲｨｬｯ!:::}:::::::::|!
/ｲ人<{ /｀￣ j／ i ｀￣V〉､:ﾄ､} 口ほどにもないというのが正直な所だな。
/ﾚヘﾊ | /ハ! j
j∧ ､, /ｲ/ .伯言殿には遠く及ばない
／ ﾑﾄ､ - ― - ,ｲ/､ ＼
|＼<〈_i ＼ ‐ ／ /_ソ／}
く｀ヽ:::::::}､ ` ー ',ｨ厂:::::::::::く
_...::‐'´::＼＼::| /! h/::::::::::::::::::ゝ...､
_...:::´:::::::::::::::::::::ヽi》|/ ﾄ､ j |:::::::::::::::::::::::::::::｀:::....､
,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼o| ／ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / ..:..:..:..:/..:|.:l.:l..:l:|..:|i..:|..:i.:.:i:|:|.:|..:i..:..:..:..:..:..:..:.:l:.:.:.:.:..:..:.:.|
. / i..:..:.:.:,..:..:j､l.:l..:l:|.:ハ:|.:ﾊ :i:|:|i:|i.:|.:.:i..:..:..:..:..:.:j!:.:..:..:..:..:..|
|:{..:.:.:|..:.:ハ＼从{ |:| | |:从|iハ|.:.:}i..:..:..:..:..:ハ:..:..:..:..:..|
|:|..:.:.:|..:..:..:ix＝ミ 从:|-‐=ﾆ二｢.:ハ:../..:.:,':..:..ヽ:..:..:..:.|
|:|,..:..:ﾄ､i.:〃r'じ{ '′ﾘ ｘ≦斧ミﾒ､..:/..:.:/ ､:.:.:..:..:..:..:..|
}ハ.:.:i 八.:}弋iリ {:::じｲ} }ﾉ.'..:.:/′|:､:.:.:..:..:..:..|
ヽ{ |..:i ::: 弋:..ン ハ..:..:|'._,ﾉ}:..＼:.:..:..:..|
あのおじさん、心配りができない人ですから |:人 ' ::::::: |..:..:|_,.イヽ:..:..ヽ:..:..|
|..:.:.:ヽ 、__ |..:..:||:.ハ:.:..＼:..:..:..|
|..:..:..:/:＼ ｀ ィ |..:..:|{:i..:..ヽ:..:..:.＼八
|..:..:/.:, -‐＞一 .､ ´ 八..:|ハ:..:..:.＼:..:..:.＼
ノ..:〃:/ /:::::::::::／}､____,ノヽ.:.:| ＼:..:..:..＼:..:..:
呉 陸抗の妻 張氏
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 陸抗と諸葛恪の二人にはこんな逸話がある
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
516 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:08:11.84 ID:UiCP7TiEo
【紀元２４６年頃 呉 荊州 武昌】
/ / / / / || |
/ / /./ / | / |
/ / / // ! 〃 / / |
// / 〃/＼| //〃 / / |
. // / ,ｨ'!ﾚ‐=､|ﾊ/// / / / | | 呂岱将軍。
/ | | 〃|! /:::ﾊ 〃/ / / / / |
| | |ﾚ' <;;;/ / / /l / / j / j ,′ 今まで色々とお世話になりました
| || ||′ /{/ / / / / //
|/!||| ′ヽ/ /,ｲ ///
! || r'´/ / / / //
! |! ～;‐'ｲ/// / / 〃
＼ ! ／,ｨ' |// /／ / ∧ ∧
//ヽ､___,.ｲ ,ｨ'/ / 〃 / ヽ / .∧
ヾ/ | |川 / 〃/ / ￣￣￣￣ ⌒ヽ
:::::::〉.|川/ /! | （＿＿＿＿＿＿呉34＿＿＿ ）＿＿__
／::::::: ／ ┌──┐ ＼ ヽ
/:::::::::: ├──┤ |
今度機会があればラジコンでも教えてあげよう |::::::::: └──┘ |
|::::::::: ┌────┐ |
|:::::::::: ├────┤ |
ヽ::::::::: └────┘ 丿
呉 上大将軍 呂岱
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 陸遜の死後、陸抗は父の駐屯地だった武昌から柴桑へ移る事になった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 当時柴桑は諸葛恪が駐屯地としており、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼は武昌へ任地換えとなったため、両者の駐屯地が入れ替わったわけだ
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
517 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:09:43.34 ID:UiCP7TiEo
／ / :ﾍ Y::::::::::::ヾ::::::::::::＼
/ :/ i :ﾊ |::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ
/ ::! ! ﾊ ::} |:::::::::::::::::::}ﾉ:::::::::::::::〉
/ ｲ:: ::::i :i i i :::i i:ﾊ::i ::j ::|::::::::::::::::ｲ:::::::::::::::/
.. ＜| { : ::::i :i i :{ ::i ﾘ≦ﾚ'i :::|:::::::::::::::::ﾄ::::::ﾊ:::/ 命令です。
,..＜::::::::::|:ﾊ :::{ ::ﾘ从 ::iﾚrぅ示ｱi :::}:::::::::::::::〈:ﾄ:::::::Y
{:::::::::::::::::::|i::ﾍ :::i :irぅ心j 弋zｿj i ::|｀ー-一´}i:ﾊ__ﾉ .武昌の駐屯地を離れるにあたり、
＼:::::::::::::ﾘ:く ゝ::iヽ 杙ﾘ /ｲ .:::j廴＿_ イ:i::i:: i:ﾊ 砦・小屋の破損した箇所を修復してください。
ヽ:::::::::::〃Yヽj::ハ ' _ /ｲj ::ﾊi .i:i:::i:: ﾊ::ヽ
ヽ::／:::/ :::/ﾘ j≧ ､ _ イ::/ :/:{:! .!i:::i:: i j:: ', 桑樹や果樹を折ったり
X___/ｲ :::;' ｀ ＜:::r＜::::/ｲ :/{:iﾘ !i:::i: i i: :', 持ち去ったりするのは禁止します
／イ//ﾍi :ﾚi ./::::::::::7..::i :{::i:ﾊj !::::i:: i !: ::}
/／/／ﾚ' i ::iﾘ /::／|::::|:ｲ:i :i::ﾄj:ﾘ 八:i:: i i: ﾊ:i
i/ 〃 ! :iﾊ ／＜ ＞i:j:i: i:〈 /:: ::i:: i i: j:i
ﾘ V:i/／::::::::|／::::::ﾘ:i :i::::ヽ 人::: ::i:: i i:: /j ＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ iゝ、ｲ人レ／_ルヽｲ i |
ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ).| .|、i .||
立つ鳥跡を濁さずだね !Y!"" ,＿__, "" 「 !ﾉ i |
L.',. ヽ _ﾝ L」 ﾉ| .|
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /
レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 陸抗は武昌を去るにあたり、このような命令を出した
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
518 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:10:52.99 ID:UiCP7TiEo
_、 _ 、 _ _＿,, ､､
" ￣ '''' '- ｧ- ― '''' ￣ "''､‐"~ "ﾄィ '' "ﾞ '' "'ｰﾞ"''ィ' "￣' "―''''""ﾞﾞ￣''ｰ'､ ,, 、"､-'"
" ''' "" " ﾞ "ﾞ "ﾞ " " '' "" ' '' " "ﾞ'' " "ﾞ'' " "ﾞ'' " "ﾞ "'' " ,, ､
'' " _ｒ､ "_ ﾞ'' " "ﾞ ;_; ' ､ " _ '' "'' " " '' " "ﾞ '' " "ﾞ '' " " '' 〟,, ; ;"ﾞ"
/"''ｰ､―;;'"､"､ _ｧ―､;;";;、 "'''､,,､―~;;"'';;,ｧ―､;'''"'"'';; --､＿,―;;"'''-､'";;;､ｨ ﾆ ;￣｀ｧ―､;;"'';;､-ﾆ
,―､"￣ヾ";;"､､-<￣｀,―_￣;;"''､､｀-ﾆ＿;;";;､― ｌ;;";"";;,､ ;;"、 ｌ―‐i ｌ￣￣ｌ￣F―＿,,,, ､､､､ -
,／￣/ヽ ;;;"ミ ;;"／ ￣ｌヽ ―' ､_,／ ;;､ヾ''";;､／￣丶;;"''"､＿ ,,,,､､､､ ---―‐'''''""￣, " ;; 、
ｌ￣ ､,,ィ''i"i''=;;_ ／＿＿__ｌ_ヽ;;" ;／ ヽ ＼ ; ,, ､ ;; ,､ィ'"''‐- ､ ;; " " # ;;、 :
━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
さすがは陸家の駐屯地。 ｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
すみずみまで手入れが行き届いている '､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ このおかげで諸葛恪は整備された武昌の駐屯地に入る事ができた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .一方、諸葛恪の前任地だった柴桑はといえば……
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
519 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:11:20.25 ID:UiCP7TiEo
【紀元２４６年頃 呉 揚州 柴桑】
iv'ﾍ | |:|ｌ＝=|
!:`l'| ζ＼ |;`;| ∥ 〕 .| |:| || | ./＼ ＿.|;'| /.:〉
-､_|_.;l:| ＼';､＼ :|':i;;| . i'1 ||／> r┘.:| |:| ||::| | ∥‐┘ .:|';|──へ./.:/＿r‐
ｰ|＿}:;| ＼';､.＼|;';;;| ./〉 |;|＿r／／ /|￣＼:| |:| ￣ .:〃..／>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|／＼/＼ 《／／ ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<＼／ 〈:::.:... ＼ 》 ' .::::::::/|＼＿ｎ::::::::::::::::::::
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::＼＼ _＿＿__:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、
ｰ|＿}::/ ､';';〉.:/ /{＿|┴lニニニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::. ｀〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
-|＿;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rｪ┘＿＿;!＿__;!＿＿;|＿;_;:::.:／ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
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｀ , ' . ｀ ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」＿;!＿＿;!＿＿;!＿＿;!＿;ﾄ､ r─‐-､ ...:.:.:.::.:
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,, ｀ ~゛'' ‐-|＼＿＿＿ﾄ--/.. ...:::::::./|
━━━━━━━━━━━━━━┓
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ iゝ、ｲ人レ／_ルヽｲ i |
何これ？ ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ).| .|、i .||
!Y!"" ,＿__, "" 「 !ﾉ i |
L.',. ヽ _ﾝ L」 ﾉ| .|
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /
. レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ……壊れたまま放置された箇所が多くあったという
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
520 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/28(金) 23:12:05.88 ID:yIjKNYlfo
陸遜と比べるなよ
匹敵するやついないんだから
521 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:13:30.12 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年８月 呉 揚州 柴桑】
./:::::::i::::::i::::i:::, ::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : ::::＼
/',:::::::i:::::::!::::!: :: ::::::::, :::::,;::::,:::::::::i::::: :::::vrヽ、
/::::Y l::::::i:::::i::::,':::√/:::ﾊ::::l:::::::::::!::::::::::::∧
＜/::::::{ }:::l::z:::::く¨, '::从ｰl::,'l:::::::::i:::::i::::::::::l そんな事があったのか。
l: :＼l::::ヽ、Vv!::::::l !Tヶ .l:lYl::::::/l::::!:::::::::::ヽ
l: : : : :ヽ、ｰ'l .Ｖ ￣ ﾉ l::zYl:::/:へ::::::::::ﾊ .朱績が諸葛兄弟を嫌うのも無理はない
l : : : : : : .ー―‐ 、 / i/ l:ハ::::l ー＝≠一
,::::'¨: : : : : ／ / :: ． i! l::/
¨: : : : : : : : / ＿ _ / ―＝= .／ヽ /
、 : : : : : : / /::::ノ /ヘ ｰ.／ : : : :＼、 ．-‐ｧ'^T^T^T^ﾐﾆ=‐ ､
: 、: : : : .r、 ,ﾆ¨ ./ ｰ: : ｰ ' : : : : : : : : :＞ ｧ:彳:,＞''"´: :￣: :｀ ''＜,＾ヾヽ
. : :、 : :/ Ｖ ﾉ _ ./ : : :./: : : : : : ／-‐―' : :／／: : : : : : : : : : : : : :＼
:/〃: : : : : : : : : :ﾊ ﾊ: : : : : :'．
: : : : : : : / : : / | |ト､: : : : :．
: : : :/ / / / .| || |ﾄ､ : : :．
: : : :|/j/ ⌒ﾞヽﾉ ﾘ⌒ヽ|: :l::ll
: :yl | l}: :|:ﾘ
さすがのおじさんも反省したそうですけどね。 : : （ | | ヾ'=='" '=='.小:ﾉ
: : :ﾊ从 "" ゝ " }:|
自慢の旦那様です : : :ﾄ､小､ ヽ--' ,.ｲ: { ⌒ヾ⌒)
: :_」_::＼: 〕 ､. _ ..イ: :ﾄ､::`ミﾐ､ ｀''´
Y´ ｀Vﾊヽ, ＿｣_:j__|_;⊥J､ヽヽ）
]） ）ヾ;《_人》 |ﾊ[ ）::）（ ´｀)
（::（ﾊ )ﾉ |ﾊ[ （: （| ｀ﾆ´
]）,小xｰ――ｲ小, ）:个,
522 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:14:07.70 ID:UiCP7TiEo
,. -‐ ￢ｰ ￢ ‐-､
／ ｀ヽ. ＼
., ' ／⌒ |! ヽ ＼ヽ
/ ,// ! | i! ヽ
/ l/ | ! li, ﾞ,
.i / i / |i |! | | || ,il i! i! li i
l l ! ! ｲ| |! |l |!| i l!||i |! | || | |
||i | |!| |_H|ﾊLﾘ|| |｣⊥lH !| ! | ! ところで敬風殿。
| |! |l !i い::::ﾉ ﾘ.ハ::::ﾉｿﾘ| |. ! !
'iﾊ | l(ﾍ / !. ,' ,'l! まさか世間話をしに柴桑まで来たわけではありませんよね？
|! 'l! l!`ヽ、 _....._ ,.ｨiTl // |
! |! ヽ!||!lヽ,､ ￣,.ィl |! | l.ﾉ/| ||
i.l |! i! | | |￣ 二;￣|! ||! |/ i| !
|| ! レ'" ｀ヽ､.i l |i |
,. -‐'''| |! ｢l |//､ヽ|
/ ..:..:..:..:/..:|.:l.:l..:l:|..:|i..:|..:i.:.:i:|:|.:|..:i..:..:..:..:..:..:..:.:l:.:.:.:.:..:..:.:.|
. / i..:..:.:.:,..:..:j､l.:l..:l:|.:ハ:|.:ﾊ :i:|:|i:|i.:|.:.:i..:..:..:..:..:.:j!:.:..:..:..:..:..|
|:{..:.:.:|..:.:ハ＼从{ |:| | |:从|iハ|.:.:}i..:..:..:..:..:ハ:..:..:..:..:..|
|:|..:.:.:|..:..:..:ix＝ミ 从:|-‐=ﾆ二｢.:ハ:../..:.:,':..:..ヽ:..:..:..:.|
|:|,..:..:ﾄ､i.:〃r'じ{ '′ﾘ ｘ≦斧ミﾒ､..:/..:.:/ ､:.:.:..:..:..:..:..|
}ハ.:.:i 八.:}弋iリ {:::じｲ} }ﾉ.'..:.:/′|:､:.:.:..:..:..:..|
私は席外した方がよさそうね ヽ{ |..:i ::: 弋:..ン ハ..:..:|'._,ﾉ}:..＼:.:..:..:..|
|:人 ' ::::::: |..:..:|_,.イヽ:..:..ヽ:..:..|
|..:.:.:ヽ 、__ |..:..:||:.ハ:.:..＼:..:..:..|
|..:..:..:/:＼ ｀ ィ |..:..:|{:i..:..ヽ:..:..:.＼八
|..:..:/.:, -‐＞一 .､ ´ 八..:|ハ:..:..:.＼:..:..:.＼ヽ
ノ..:〃:/ /:::::::::::／}､____,ノヽ.:.:| ＼:..:..:..＼:..:..:.＼
523 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:15:29.63 ID:UiCP7TiEo
ﾊﾞﾀﾝ!!>>
_ ＿
,．..:..:'..:..:..:..:..:.:＞..､
／:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:...::.:＼
,.イ:..:..:..:..:..:..:/:..:..:..:..:..:..:/:..:..:ハ
7:.〃:..:..: : /:..:／:_..∠/:.:..:/:.ハ
イ:..:..／イ:.／∠ｔｯ,ｧ/:..／ﾏﾊ小
/:..／ﾊ i_.ﾚ ￣ イ 乂:../ﾊ!
ｰイ:./:..:..:> t _.．＝t ｨ// まあ、なんと言うかだな
-=彡イ:/,,,＜::::::::::::: |― - / ＿
/ ／:::::::::::::: : :: : _::|＿_ / /
,ｲ::::::::::::::::::,-=ニイ:::::::::::::＼:/
V/::::::::::／::::::,.'::::::::::::::::::::::::::＼
V::::イ::::::::::/::::::::::::::::::::::_::_ｭ=:ミ､__ // / / | | l .! !
イ::::::::::::::::,':::::::::::::::-＝_::＿::-＝::::::v..―..､.ｨ::::: // / / / / , |ﾘ || | |
}/:::::::::::::::: i::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::／::::::: 〃::::::::: l| ∥ || | / / j| | || | l |
| ∥ .|| | /|/| /!| | |! | | | |
| || ∥| | |/_lL|厂! | | | | | |
| ||. || | | |! l::! ｀>| | | | l | | |
これから変事が起これば諸葛家と手を切れ。 ヽ!| |ﾚV |;j ,.イ|j| | | | 川∥ .| │
!ヽく | /| | / | / | | || | |
諸葛家の血を引く妻を離縁しろ。 | L.. j/ | | 〃 | /ﾊ.| | || | |
| ||ヽ｀ 〃 / / // | | | || | .|| | |
こうですか？ .| || ヽ ,../ / // .| | |!∥| || |, |
| || |｀iT´||ﾘ,ｨ' //, | | |:|| |.! || |! |
|.l.| |川| |lV/! /// | | |::ヽ| || |'､ | |
|| | |厂::::/// /:// || | |::::::ヾl| ヽ | |
524 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:16:38.08 ID:UiCP7TiEo
/:::ｨ::::::: ,':::::::i:::::::: |::::::::::::::/! : / .!:::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::ハ!
!/ j!::::::/::::::: |:::::::::|!::::::::::/ .|::/ |::::::::::::: / ,V:::::::::::::::::::::い!
. |::::/:::::::::/!::::::::ﾊ:::::::/ニi/＝-j::::::::::::/ニ三 V:::::::::::::::::::i 正解だ。
. |:/:i::: : /ｨi::::::/ } :/ーt＝ﾃﾐ |::::::::,ｲ 辷ンi::,ｨ::i::::::: : :l
. |{ !::::/K{ﾊ:/ i/ ゝ=┴┘ .j:::／ | ￣ . ﾚ八!::ハ::: | くだらない朝廷の権力争いで、
| /i:::ヽ ji, ／ i ,':::j/ .刈 陸家の家名に傷がつくなど馬鹿げている。
|ハ::::::::::|ﾊ, | 从ｲ
,ｨ＝}:::::::ﾊハ - / /: :＼_ .あらぬ嫌疑を受けるとも限らないしな
{: : : : |:ハ::rｸ .` / : : : : `ヽ
|: : : : : : イV >､ _ -‐'' ￣ ` ｲミﾒ: : : : : : }
. V: : i!:_: |＼}＿ ＞ ￣ ,.' }}ﾊ: : ::/
. V: : `:ー＝==ミメ,,_＿ .＞ .＿ _／ | ／ }!::!: : i , '´ ''",ハ`ヽ `ヽ
,..．-ﾉ: : : : : : : : : : : :ヽ `! ﾄY ／:ﾌ: :...| ,' / ヽヽ. ヽ
l /.!/,ｲ l!l .!l､; ヽ l
l l!.!ﾋ士ﾄl!.,ﾋ士ﾄ} !
! l!! !fT;j' !l!'l'T;j7ｲ .!
! l!| .l .,'! .l! .!
l ,'!l! !^;:.､_-- ,.イl,' .!l l
,レ‐!.!r';;`ー'-'";>ｲ ト ､!
,'´ !lヽ;;;;;;;r ;_;;;;/! ,' `;
/ .∧;;;;;└I.j┘/l∧ ﾞ､
/,._ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,';;;.! ﾞ､
./;;;;;;;;;ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;レ‐'ﾞヽ
/;;;;;;;;;;/lヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-､;ﾑ;;;;;;;;;;ﾞ､
/;;;;;;;;;;;;｀;;;;┴;;;;;;;;;;;＿＿;>ｨ,rｧ'っ;;;;;;ﾞ､
＿＿＿_.l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ fy)`Z'ﾆ);;;;;;;〉＿＿＿
,. -'ﾞ､ ﾉ'"`-`='-''''
`ー-===-一'
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼ .
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼ .
| （__人__） | 陸家と諸葛家って仲がいいのかお？
/ ∩ノ ⊃ ／ .
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| | .
＼ ／＿＿＿ ／
───────────────────────────────────────────────
525 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:17:31.93 ID:UiCP7TiEo
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ } うちと司馬家のような豪族同士の横のつながりでしょうね
.ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) _／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ｰ=ﾆ ｧ: : : : : :／: : : :/: /: : : : :､: : : :｀ヽ: : : : ヽ
/ ,: : : :〃: :/: : /: │: : : : :lヽ: : : : ﾊ: : : : :.ヽ
. / / : : //: :/: : /: : │: : : : ::|: :!: : : : i|: : l: : : :ヽ
/ ｲ : : : l |: :│: :j : : ∧: : : : :l: :|＼: : ｉ|: :│: : : :.＼
l/ |: : : :| ｌ: :∧: :ﾊ: : l '.: : : :ﾊ j ヽ ｉ|: :│: : : :}
││: : ｌ|│ﾅ下/-ヽ | ヾ: :/_ﾑ'― 弋|: :│: : ! j
j. │: : |i V ,ｨテ圷､ヽ ∨ ｨチ示k l: : ﾄ: : Ⅳ
ヽ: : | ﾊ` Vf:::::i} Vf:::::i} Y|: : ﾑ N
陸家と諸葛家、そして間に立つ張家は仲が良かった ヽ |ﾍ i l ゝー' `ー'' ﾊ!: :,) }i|
｀l: :ヽﾑ ' /:/: :ﾙｲ
', : : |ﾍ､ ‐ ｨ' /: :/
ヽ: :ｌヽ ＞,､ イ/７: :/
＼! Ｖ厶|＞ｰ ＜ﾚ_'/ /／
, '´/ノ L､ ／
,.-' | ___.＿ | `ｰ､
_..-‐'´ |´ ＿｀ ｰ<| ｀ｰ､_
526 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:18:58.87 ID:UiCP7TiEo
/ .: . .:: .. :. . ',
/ .:l .::/ .:l :::;. .::;:::. !::. :::. :: l
,' / : :::! .:::l ::/l ::/l:. .:::/ヽ: l;::::..:::..:: !
l.:;{ : ::. ::';.::/l/ミ∨ ';:..::/;=;ﾍ/l/::::::l:::::{
l:ハ::..ヽ::∨{-':::ｊ` ヽ/ {-':::ｊ l:::/:l:l::::', 私は諸葛瑾と死生を越えて心を変えないと誓った。
l' ';::;:::ヽ.',￣￣ ' ￣￣ /ｨ.: :::i::::::',
/; :::::l,` __'＿ l .::l::::::::'､ 諸葛瑾が私を絶対に裏切らないのは、
7.:::;::l:'､ /-―-', ,ィl .;::l;::::::ﾄ､ヽ 私が絶対に諸葛瑾を裏切らないのと同じなんだ
/.:/::l:l::::`; ､ ヽ.＿_丿 ／ﾊ:ｊ :/lハ:::::'､ ｀ﾞ`
∠l /'ﾌ:ﾘ／ ヽ｀ヽ､__ .ィ / /,ｲ`‐-`_ーヽ
__ l//‐''´: : : ﾊ ヽ / / /´`: : : : : :｀丶､
, -‐'": : : : : : : : : : { .! l ! : : : : : : : : : : : ｀丶､ . / , ｀ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : l ∨ ｊ : : : : : : : : : : : : : : : :＼ / ／ ﾞヽ、 |
{,/ｨ ､‐'" ヽ ヽ
呉 皇帝 孫権（字：仲謀） 〃|lヾ;､_ ,,.ゝ ﾉ
{i !ヽ、 ,. --、ヽ, __ /
ヽ.l ヽ ､_,='‐t;ｯ ｌ r'´ ヽ r'
. ｀i u |. ヾ f ) | ノ
| j }, ゝ人 ｿ
/ ノ ,,ノ ‐' ヽ、r'ﾞ
ヽ-; ,.-‐―一 ＜￣￣ i
丶- ､.. ／ -'"´￣￣ ｀ ｀ ヽ､ l､
`! ／ ヽ!
y' ＼
/ ヽ､
呉 大将軍 諸葛瑾
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 呉の諸葛家は徐州から移住してきた諸葛瑾が起こした家だ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 諸葛瑾は弟が蜀の丞相を務めたにも関わらず、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j その思慮の深さと広い度量によって呉で重きをなした人物である。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 陸家のように本籍地に深く根を下ろした豪族ではなく、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 呉の国内に地盤を持っていなかった
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
527 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:20:33.73 ID:UiCP7TiEo
. イ､＿＿_ . -┴―┴く:.:.ヽ､＼}
／ﾚｚ: : :l＼＜` ／ /i: / : ﾊ:.:.:.〉:＼ヽ
／l /l/:W: :l/l/: ､＼ ／ _／.ﾉ}: : :〈 ゝく:ヽ: :リ
／: : l'_/: : : : : : : : : ｀ヾ { { _L 彡': : : : :〉}:ヽ＼: :l
∠ィ : ｆｒ/: : : : : :,l: : : : : : :ヽ l: i: :八{ ‐ﾉイィ : ﾙﾍ:ゝ: ＼＼
, -――＜ｚ__:ｿ/: : : l: /,l : /: : : :l: l ゝi､从}` ﾋｹﾉィ: lｔノ≦: : /V∧
／ :く:.:./ｲl: : : :l/ﾏl: /: : :i: :ﾄ l `K __ l: :l::ｆ⌒ヽ:/: :l:V∧
／ .... :ﾊ:.: 从: :l､l ﾉ彳: :/! ,' |: へ __ .ｲ: :l::l V: :l: V∧
' .: .:.:.:.:.:. .:.:.:.}:.:.:ヽヽi_ ゝ ￢/l/ l/ ｊ|: l ／ﾉ: ﾉ::l､ V: ､_ゝｿ＿,ﾉ
. / .:.:＼{:.:.:.:.:. .:.:.:.:./:.:.: / ,ｆ＾⌒､). ′ 'l: ｌ { ｌ: /::::ゝ､ V : ､.―＜
/ .:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.://／ } ､ヽ ｌ l .ゝ.ﾉ/l::::::::::ﾊ V: : ＼: : :＼
. / .:.:.:.:.:.:.:.:.:ｊ:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:} .／ ／´. ﾍl . /l/ ｊ::::::::::::ﾍ V: : : :i＼i、:ヽ
, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:l／ _／ ／土ヱ､ ゝl l:::::::::::::::ﾊ ヽヽ: :ノ: : ｌ ヽ }
l :.:.:.:.ー:.:.:.:-}:.:.:.:._ｒ┴ｙ ´ . ｲ∠工乂ｺﾖ ゝ.ゝ:::::::::::::::ﾍ ヽ>､: :＼iﾉｨ
l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.／:.{:.:.:.ゝ _ ∠ へ.z彡´ ﾉﾉヽ ≧>､＿_:::::人 V::`.ー＜
ゝ:.:.:.:.:.:.:,. -‐l:.:.:.{:.:.､:.:.:.:}｀¨´￣￣＞―＜ } _ ゝ__ 〈 /^{ ﾍ V:::::::::::::::＼__
ヽ:.＞'´ ／{:.:.:.ゝ:.:＞ ' ＼ ／´ / ｒ_⌒‐--- 彡'´ｆ二ゝ、V::::::ヽ V::::::::::::::::::i､ﾊ
く ／／ ｀¨¨"´ ｀ ー―ｚ-､ __／ ,ｒｭｒ=ゝ-ｚ― ´￣//＿,//ゝ〉:::::::::ヽ ヽ:::::::::::::::} }.}
ゝ ヽ＼ 〉 ヽ＞―‐l}{＞┴＜}ヽ＿__ ￣￣// く::::::::::::::::ヽ ＼:::::::///
／二 へ _,ｒ'"￣￣｀⌒ヽ＿__ ﾉ| ￣￣￣￣￣￣￣「 | ｀ ＝、｀ー――ﾍ `ニ.｀ヽ
漢 討逆将軍 孫策（字：伯符） 孫策軍 長史 張昭
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ これは張昭も同じだった。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 元々王朗や陳琳と交流のあった全国区の名士であり、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 孫策・孫権はそんな張昭と彼の家に対して敬意をもって接していた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ しかし、江東に地盤を持たないのは諸葛瑾と変わらない
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
528 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:22:57.38 ID:UiCP7TiEo
/ , /./ / ヽ
. l ,' ,' /`|ｲ i !|
| ! ,! ! i ! ﾉ,ノ,i l lﾘ
i､ l;' l ､ l |,l,r､ ﾄ! ,.',;:ﾘ l ﾉ
i iﾞヽ'､ 'i､ !'_,.-='! ,'" ,'ｿﾉ
i ﾄ､,! ヽヾ､ ヽﾉ| あなたの後添えは諸葛家から迎えましょう。
/ / ﾊ .|` ､_;ｧｲ |
/ / / | | `丶,､__,.ｲ | ,!､,...、 仲謀殿も乗り気ですよ
/ /,.' | | 〈__ ヾ;-|,r`ヽ､ヽ、
. /. ,.' -', .',--,.!‐'r ､ｌ r‐､`ヽ ,ｲ
/ ,.i'─‐､,.､.ヾ';! 'i / /´/ﾞiﾍ ｀ ／
/ / i ! ｀ヽ、ゝ__' ' 'i /
/ / ! '、 ヽ-‐'!ﾞﾞ` ,! ! / .ｲ '. ヽ '. ヽ ヽ
. / { | ', ヽ、| ,! i / / ! | i! '. } '. '.
/ ｲ | | i! l ﾊ ﾄ､ ､
/ /.|__.!＿＿i!＿＿..ゝ--＜! /∧ ヽ ＼
ｲ ./ ヽ ＿ヽ ´ ＿＿ .'/ . i! '. ヽ
/ i! ∧ '.弋歹` ´弋歹ﾉ ! /.' '. i! '. '.
まるで姪と結婚するような感覚ですわね / i!ﾊ '. '. ｀ ´ / ｀ ´ | .'/ l i! l '.
/ i| ﾏﾑ '. ヽ | /.' i! | !
,′ i! ﾏﾑ ＼ , 、 ｲ.'/ i! . -‐- .l
l | ﾏﾑ |> ｀ . ｨ/ !＜
|＿＿__| ヽ ＼ ! ｀ ‐ ＜ ／ ! | . -‐- .、
呉 奮威将軍 張承
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 同じ北来の名士である両者は次第に関係を強めてゆく。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 張昭は息子の張承が妻を亡くすと、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j その後添えに諸葛瑾の娘を迎えている。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ なお、張承と諸葛瑾はほぼ同年輩であり親しい間柄だった
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
529 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/28(金) 23:23:05.03 ID:kIccVu5So
孫権が張昭に敬意？
530 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:23:39.51 ID:UiCP7TiEo
. ／, l、 l、 ｖｌ ＼ ､ ｌヽ＼
. / Wﾚ/ l N ﾍｖl W ヽﾍ＼ﾄl ヽ
/l /l/ lﾍl ﾍl ｜ ヽ
| l' ヽ ､ ﾄ、l、 . ﾄ､l お前の妃は張承の娘を迎える。
| 从 l|、 l Alﾑ l l ｜
V ､ﾄ.l≦ﾍ/｀ヽl 比{^Ｖ∨ .くれぐれも張家の面々、
V 〃N ､K(ｒｨﾘ_ ヽ ∨ﾍ 特に義父になる張承に失礼のないようにな
} ｛{ ﾍ ､ ﾄ￣ 小 ､＼
/ , ゝ ﾍ ﾍl丶 __ .ｨﾊ l､l`‐ヽ
. / / ｀¨ﾍ | ､Wﾊ ｀¨了ヽ ﾄ ＼
. ／ｨ/ﾚ/ 从 lﾍ lﾆゝ ﾍ ＿＿ ノ ｀l /::::::::::':::::::::/:::/:::::::::://ヽ｀_'' ::_:::i::::il:::::|l::::::::l::::ヽ
´／／ , ／ ｀ヽﾞl ＼＼ V }} ゝ:::::::::::i::::/::::i::::::::::::/:::::::|/::ﾚ::..､ ､!|l::|lL:ィﾉ::::ﾉ
彡 ´￣ / ´ ｀ ﾆ(( ＼ |::::::l::_:|l::「l::fi::::|:::::::::::ｨ:::ﾘ::::::::::::| |ヽ| ' l::::::ｨi::ﾍヽ
＼ ヽ l:l::::|l:ff'た‐ﾐl:::l|:::::::/7:/ｧｒ､::::::::l/::jj:l7レ'::/::::ﾉﾉ
〉:l:::l ﾄ弋:ツﾞ ll:|:::l://ムﾑ.lノ｀:/::::/://::::ｨ:/::´}
l::||::|｀ ｀ V |´ f:':::::ﾘ/>::::/:::ﾑ／:ｲ:::ィﾞ
l:::|:|::l ﾉ ｀ﾞ'''ﾞ‐/:::ｨ'::::/ l:::://''''ﾞ
はい ./:::|/::::i l ‐''ﾞ//::::/ｨ::::::l/
/:::::/:::::l::〉 ､..__｀ //:::::/l:::l::::/
,r:::＜:ﾌ:::::/j､::::|/:::ヽ ｀_ー''' _ィ/:::::::/|:|::|::::|
./´''''ヽ､__／/::l V--‐' ﾍ _. ‐ ´:.:.:l|:l:::::l|l|:|::|:::l
.l /::::::}/ |:.|''''' ´...:.:.:_: ィ´|||レi||:|:::l:l:::|
| | /::::::::/ l l:.l./:.:.r ''´ !|!l::::!||::l:､ヽl
呉 皇太子 孫和（字：子孝）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ この縁組によって張承は二人の娘を得た。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 姉は当時皇太子だった孫和の妃、妹は陸抗夫人という形になる
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
531 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/28(金) 23:23:43.69 ID:t3jo5qM4o
>>529
ツッコミたい気持ちは痛いほど判るがそっとしておいてやれｗｗ
532 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/28(金) 23:23:59.80 ID:JnYdePE30
調整役の有難味…
533 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:24:41.47 ID:UiCP7TiEo
rく _,イ ﾄ-ィ `ﾆ ＼ ヽ
ノ ﾉ ｌ { l / _ r─ r ￢ ､＿ ＼ ﾞ,
〈 ｨく V | ィ | l l ヽ ＼ ヽi
ヽ ヽ ｌ |' l| l＿_ l＿_ l l ヽ ヽ
ｌ ', l ┴'￣ ／二 ` ｀ヽ｣ lト､ |
| ｌ / ﾆ￢ 7ァ_〒 | Ｖﾊ l 不束者ではありますが……
┌ j ,ﾉ_厶ﾊ __r -ゝ┴ | ﾄ-ﾍﾉ
V个しﾍ厂 / l ＾´ } | /| ',
j^￢ー'ーｲ l ヽ ´ | / | ∧
ｌ | - ﾆ´ | / lト-' ｜
l | ヽ ｲ / ｜ /
. l | l＼ ／ | / ！ ／ _ ＿ ＿ _
ノ!ヽ- ､＿＿_ ﾄ､ | r-＞ ＜ィてｌ' Ｋ 雪>'"´ ｀ﾞヽ華
Ｖ^ヽ-､＿_＿人ﾉ lハ^⌒ _二l l┴‐-､ ﾇ７′ / /{ { ､＼ Y
]トﾍ､＿_ ,ハ /￣＿｣／￣ | | ヽ （// { / ' ､ ､ヽ ',ﾊ
{' _Y__ Vヽ,ノ ミ_:ヽ} （ ﾊ
'ヽ ∨綺} ―‐ｿ} ﾉ ）
いえいえ。 ） ｿ､" _, "ｨﾘ､ヽ '.
;′ ,′ｰz ､‐く ;. ヽ
似合いの夫婦ではありませんか ヽ ;′(/_ﾉヽ_/:) }
ﾉ ヽ | {Ｘ} .! （ j
（ } | l （
）ノソﾍｨ､.| ｜ﾙﾍノソ
呉 上大将軍 陸遜（字：伯言）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 張承、字を仲嗣。張昭の子、二宮の変で命を落とした張休の兄。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 若くしてその才能と学問で知られ、諸葛瑾・歩隲と親しい交わりを結んだ。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .長沙郡西部都尉の任に会った際、反抗的な山岳民族を討伐し、
`ﾍ:ゝ .' 小/ 一万五千の精鋭を得るなど武官としての働きが目立つ
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
534 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:27:02.98 ID:UiCP7TiEo
,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l 男前な性格で勇敢、真心をもって行動し、
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ! 優れた人物鑑識眼を持つ人物だった。
∨|:.:.! ﾉ/i/ﾉ
ﾍ!:| ﾉ!/′ .絶えず研鑽に努め、人々に思いやりを注いでいたため、
ヾ!＞ｰ- -- ＜ｲﾘ 大望を志す者は皆彼の門を叩いたと伝えられている。
（;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ 二宮の変の直前に六十七歳で病死した
〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
（_;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）
｀￣￣￣´｀￣￣￣´
＿＿＿_
／ ＼
あれ？ .／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
じゃあ陸抗と孫皓って、義理だけど叔父甥の関係じゃね？ | （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
ノ ー‐ ＼
535 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:28:26.55 ID:UiCP7TiEo
,ｨ:二::二ヾ､ :r匁tr
／::j::::::::! `ヽ｀.、 j_ ,
′::::!:::::::|_ ´弋tヽ､ ／ヽ／
i::::::::::､::::::|,.z= ﾊ ／｀￣>
|::::::::::::＼代う , /::::ヽ ／=＝=／
､:::::::::::(⌒ヽ.＿ . イ＿::::::､ ＿,.イ / ん？
＼::::::::｀¨´::::ｘ' ´//／￣￣￣ /
ヽ::::::::::::::ｉ : : ｉ i/ { ／ 私は父上の側室の子だから、
i:::::::::::::| : : | |! ヽ. ＿＿＿＿,.／ 義母上と血のつながりはないぞ？
|:::::::::::::!: : ﾉﾉ 〉 ￣ ＼
|::::::::::/= ' ' ノ ＼ .勿論母上同様敬っているがな
|::::::::::￣￣ヽ ＿ ＞
|:::::::::::::::::::::::::i ／ヽ､
/::::::::::::ﾄ､::i､j`| / ／ヾ
/イ:::::::/ ` :! ノ ／::::::::::::＼
|::::/ / ／ イ::::::::::::::::::::::::＼
|:/ │/ヽ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
丿:::::::::::::::::::::::::::∧ヘヘ/
呉 孫和の子 孫皓
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 余談になるが、孫皓は孫和が側室の何姫に生ませた子だ
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
536 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/28(金) 23:30:27.10 ID:CpnQl1Lio
>>529
敬遠という奴ですな。
537 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:31:27.65 ID:UiCP7TiEo
_,. -―‐- .
, -'´.:.:.:.:.:-､:.:.:.:.:.:.＞ 、
／/:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.､:.:.:＼
//:.{:.:.:..l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.li:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:ヽ
{:l:.:.:{:.:.:.:.＼:.:.:＞-‐〉:.:l:.:.:.:.}:.:.:.:.} ねぇ兄さん。
',ヽ:.:ゝ -‐ｧ'´ｨt::く l:l:.:.}:.:.:.:ﾊ:.:.:.l
l:.〈 ｒt:.、 V.ノ |ﾊ:.{; イj/:.:/ .元遜ってどう思う？
:.:.', V) r='／
丶:. 〈 . j:/ みんなが才子だ才子だって持ち上げてるけど？
｀' ､ ' ｀ ／ |'
丶 __,∠_, -‐'1
, - Y＾´ /＾Y⌒ヽへ、
/⌒/⌒! _/⌒／´￣￣｀ヽ}
／｣/⌒,二､r' ／ 丶
/_//｀ｰ'/＿/｣ / | // / / || ヽ ヽ !
/ i ! !|. |.| ! !. lヽ
呉 揚武将軍 張休 / ! |＿＿」|_ | | ||. 」. l ヽ
ｲ | |´￣"二｀─- └＝'"＾ ￣ 7 l ﾄ
/ | |. | T７￣ﾃ、 /彳￣i ﾌ.｜ | ||i
../. !. ||| | ｀ゝ-' ゝ- '´ l | || |
| | !|. ! | ! /| ll l
結局、諸葛家を滅ぼすのは元遜殿でしょうね ..＼. y | ! ヽ 、,! / 〃.| 〃／
`! | | !ヽ 、_=ｧ ｲ 〃. |ﾅ
ー ! ! ! .| ＼ - ／ ! 〃 |─一
! ヽヽ !. "l ヽ 、_ ,.-〃, l 〃 |
. | ヽヽ、 | └、 r" / 〃 |
ー. ! ヽヽ、 !ヽ、 | f ﾉ/ ／/ | ＿
ﾄ `ヽヽ ! ｀ヽ Y ／./／／ | "'
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } さて、張承は生前、義理の兄弟にあたる諸葛恪をこう評している
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
538 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:32:05.87 ID:UiCP7TiEo
【息子たちの教育に盛大に失敗した感のある諸葛瑾さん】
_, -'´ ｀ ｰ ､
/ ｀ヽ
! ヽ
/ ヽ
/ /⌒ヽ､ ／⌒ヽ ﾉ
{ { ｀ ーl､ ,.く ヽ /
ﾍ j _ノ!|ﾘ ﾘ r ヽ
ヽ. / ￣ノ′ ヽ }
l } ´￣｀ヽ､ _, _,. -― ヽ! / .あいつは我が家を大いに盛んにするかもしれん。
ﾚ､ j ﾍﾆﾊ /´ ﾍﾆ'ヽ {rく .
{ ﾍ { |ヽ j ｱ ! だがその代わりに、
ヽ l ! ! !/ノ 我が一族を根絶やしにしてしまうだろう
ヽヽ r_ﾍ /´
´l、 -＝' _ヽ＝, /
|ヽ ´￣-- ｀ ,ｲ
＿! ＼ ／ .!__
l ヽ __ ヽ ＿ ／ __ﾉ l
| ￣ TT ￣ |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } また、父の諸葛瑾は諸葛恪の器量を不安視していた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
539 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/28(金) 23:33:17.96 ID:yIjKNYlfo
それなら重用しないように遺言残しておいた方が良かったんじゃね？ｗｗ
540 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:34:14.97 ID:UiCP7TiEo
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 前に陸遜にも批判されてなかったかお？
／ （ー） （ー） ／^ヽ
| （__人__）（ / 〉| 親父や義理の兄弟にここまで言われるとかどうなってんだお？
＼ ｀ ⌒´ 〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
才知をひけらかすタイプの人間は総じて終わりがよくありませんからね。 （●）（● ） |
（__人__） |
前回の話で出た合肥攻防に限ってみても、 （｀⌒ ´ |
諸葛恪の性格に欠陥があったのは明らかでしょう。 . { |
{ ﾉ
近い立場にいた人間にはそれが見てとれたのかもしれません ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ 彼らの評価が諸葛恪に伝わらなかったとは思えない
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
541 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:34:54.34 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年８月 呉首都 建業】
ヾ叉7
＿ⅲL_,, ,. _
,,､､-‐'''""´: .: .: .:::::::::.:.:.:. : :｀`ヾ､､､
,,． '"´. .:.: .:.: : .:r＝=.: :. :.: .:. :. :. :..: .: :. .::. :.｀ゞｰ-､､
,,． '"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.`''ヽ､,,
,r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;:;:;:;:.;:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:;;:＞
｀`ヾ､;:;:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;r＝=;:;:;r＝=､;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;;:;r＝=;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:r''"´ .
｀`ヾ;:;:;;:;:::::;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;=＝=;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:.:.:.:.:,r'ﾞ
￣｀¨`ヾr＝=.: .: .: .: .:. :. :. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :r＝z,;,;,;::／
｀¨`ヾ.:.: .: .:.:::::::::;:;:;:;:::::::::;:;:.:.:.:.:､､-‐''"´
｀＞;:;:,';: .,':;:;:; :;:; :＜´
,､r''"´. :.: .:. :. . :. :. :. :.: .: .:`ヽ､ |＼ /＼ / | ／/ /
,､r'"´.:.::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:.:.:.: .:. . .:.::::::｀'ヽ､ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
｀`ヾr＝=;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;::.:.:. :.: .: . :.: .: . ::.:,r'´ ＼ /
`ヾ::.:.:;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:. :. :.: ; :; :.: .:.:.::r' ∠ 中書令はどこだ！！ ＞
ﾞ､:;:;;;;;;;;:;:.:.:::＝=.:.::::::.:.:.:.:／ ／＿ ＿ ＼
｀ヾ.:;;;;;;;＝=.::.::.:.:..:.::r'´ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
_,」;;:;:;:;;;:;::.:.:. :. :.:. j /／ |/ ＼/ ＼|
｀`ヾ;:;:; :;::;;: ;r＝=.:.j
ﾞi:;:;:.:. :.: .:. :.:.:.:,!
l;:;: .:.: .: ..:;;;:;;;!
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } あるいは、そうした評価を覆そうと焦っていたのかもしれない
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
542 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/28(金) 23:35:51.16 ID:CpnQl1Lio
>>539
父の跡を継いだのは諸葛融。
つまりはそういうことだ。
543 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:36:29.82 ID:UiCP7TiEo
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ 何故貴様たちは勝手に詔勅をでっち上げたんだ！！
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー"
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ /
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／ .
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／ ：/＼＿＿_／ヽ ：
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '" ：／'''''' '''''':::::::＼：
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、 ：| （◯）, ､（◯）､.::|：
：.| " ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,"".:::|：
呉 太傅 諸葛恪（字：元遜） ：.| .:::::|：
：.| ´,rｪｪｪ､｀ .::::::::|：
…＼ |,ｒ-ｒ-| .:::::／…
：/ ! `":::::7 ヾ｀ﾆﾆ´ ／|:::::::"'ヽ：
： | | :::::::::::::ﾄ＼ ( . / ／:::::::::::::| ：
： ! | ::::::::::::::l::.ヽ /／::::::::::::::::::| ：
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 八月、建業に帰還した諸葛恪が真っ先にやったのは、
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 自身に再三再四に渡って帰還の詔勅が出された件の追及だった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 特に問題の詔勅を作成した中書令の孫嘿は激しい叱責を受けた末、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .恐れをなして病気を理由に自邸に引き篭もってしまう。
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 次いで諸葛恪は、自身が不在の間に行われた政務に口を出し始めた
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
544 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/28(金) 23:37:50.26 ID:kIccVu5So
諸葛亮の息子もアレだったからなあ
才があるのはいいんだけど・・・教育って難しい
545 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:38:00.36 ID:UiCP7TiEo
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::｀:::ヽ
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::!::::::::::::::::::::::::!
i ,l::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::l::/::::;ｲ:::::l:!::::::::::::::::l
l'､＿__ﾉ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::i:::l:!:::/_ ﾞ;::ﾉｌ::/::::::::::::ｊ
＿_ゝ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::l:::{ｒ;‐;㍍;!/:/::/;ｲ:;'
（::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::;:::::;::;:',￣ !::/､/ｊ/ ll 太傅の留守中に行われた人事を再考する？
. }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::;::ヾヾ､ ｊ/::ヽ'､ /
_ノ::::::::::::::::;::ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;､ﾞ、 , -;=‐;ﾆｧ;-､_
￣::::::::::::;:-''´ ヽ､:::::::､:::::::::::::::::::､::､::::､ヾヽｒ'_ノ_,ノ／ , -‐'､
::::::::::::／ ｀ヽ､::ヽ:::::::::::｀ｒ－;'i"::::∨ ｀ ｀"´, -― ヽ_
::::::／ ｀ヾ､;:::::::::::｀ヾ ｀７´￣￣｀ヽ, ￣｀ヽ ヽヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／ ＿,. ヽ::::i::::::::::∨ ヽ ､ ∨ } i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
,.－ニ_ ´ l ﾞl:::l:::::i:::::ｊ 厂￣lﾞ-' l /::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
￣7 ｀丶､｀ ー | ハ::l;::::i:::/ ｊ ヽ ! /::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
呉 衛将軍 滕胤 ｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
ああ。 ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
こうも後方から引っ掻き回されては敵わないからな !､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ その代表的な例が、諸葛恪不在の間に行われた人事のやり直しだ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } これによって合肥包囲中に任命された役人はすべて辞めさせられ、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 再度任命をやり直す結果となってしまう。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ また、宮殿の宿衛を担当する者も入れ替え、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 諸葛恪と親しい者が任命されるようになる
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
546 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/28(金) 23:38:44.80 ID:JnYdePE30
こうゆう逸話の大半が後付だけどなｗｗ
ガッヒ攻略成功してたら「あいつは才子だ」的な話が伝わったんだろうさ
547 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:38:47.18 ID:UiCP7TiEo
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ .今さら朝廷内を固め始めたのかお？
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 手遅れ感が半端ねーお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／
| （__人__）l;;,´|
このタイミングでこうした行為を重ねると、 | ./´ニﾄ━・' .ｌ
人心が離れるのが世の常です。 | .l _ニｿ }
/ヽ､_ノ /
諸葛恪の智謀も枯れ果てたようですね __/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
548 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/28(金) 23:40:02.61 ID:CpnQl1Lio
>>546
元々、才能をひけらかす人間は叩かれるのがお約束だからね。
あくまで控えめに振る舞い、身の危険を感じたらさっさと引退すると称賛される。
549 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:40:06.64 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年８月 呉首都 建業】
＿_／ヽ_∠Ｌ_
／::::::: ''''＼
.|::::::::: （●）, |
|:::::::: ,,イ_,｀)
. |::::::::: ﾉ.-=ﾗ 太傅が合肥から帰ってきてからというもの、暮らしにくくてかなわんな
＼::::::: ｀ﾌ
,,.....イ.ヽヽ:: ､ -─'--､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜ .-"::::::::::::｀::..､
ヽ:::::::::::::::::::::::::::｀'::.､
|::::::;ノ´￣＼:::::::::::＼_,. -‐ｧ
|::::ﾉ ヽ､ヽr-r'"´ （.__
_,.!イ_ _,.ﾍｰｧ'二ﾊ二ヽ､へ,_7
.:::::rｰ''7ｺ-‐'"´ ; ', ｀ヽ/｀7
!イ´ ,' | /__,.!/ V ､!__ﾊ ,' ,ゝ
`! !/ﾚi'rr=-, r=;ｧ ﾚ'i ﾉ
まったくだ。 ,' ﾉ !' ￣ ￣ " i.ﾚ'
（ ,ﾊ 'ｰ=-' 人!
本当ならあの人が責任とるのが筋じゃないの？ ,.ﾍ,）､ ）＞,､_____, .イ ハ
（ ）',.イ ヽ､__ﾉ 「ヽ.レ'ヽノ ∬
ﾉヽ/ ';::ヽ､/iヽﾉ::i Y _ ∫
ri !:::::::`ｰ┘:::! i =|л＝・
./ヽｰ-,ｲ:::::::::::::::::::::!ﾝi ( )
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪はますます威信を張ろうとし、多くの人を断罪し問責。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .彼の前に出なければならない者は皆戦々恐々としていた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
550 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:41:40.04 ID:UiCP7TiEo
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_イ、
' r ´ ヽ、ﾝ
,'＝=─- -─=＝',i
＿i ｲ iゝ、ｲ人レ／_ルヽｲ i | ／ みんな大変だッ！！
_＿ソﾚﾘｲi ( ﾋ_] ｡ ﾋ_ﾝ )| .|、i |/￣／
＼!Y ! "" ,＿__, ｡ ""「 !ﾉ i |/ rへ,ノ 太傅がまた北伐を計画してるみたい！！
＿＿＞-へL. ',. } _ﾝ L」 ﾉ| |ノ :.＼＿
.:／从へ、.ﾟ o.ノ从rーﾍ＿＿
＿::ノ :ﾉ｀⌒Y⌒´:: ＼
.::┘ :│ ﾟ
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（○）, ､（○）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
去年の年末に東興、今年の夏に合肥攻めて失敗、 | ｀ﾄｪｪｪｲ ' .::::::::|
それでまた出征とかアホだろう？ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そんな折、再度の北伐計画が持ち上がる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
551 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/28(金) 23:42:41.81 ID:kIccVu5So
？？「北伐はステータスだ、希少価値だ！」
552 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:43:12.03 ID:UiCP7TiEo
,､
､-' ﾍ
,r'｀ｰ-､_;＿, /´ /
r'´ ￣ヽ, ,r'´ r' r‐
} { ,.､＿ﾉ _"7 /
/ r' / 'ｰ'´
./ ﾉ ヽ
' { ○ 'ｰ､ r'‐-,_,_ｨ_
} 晋陽 ／ ヽ＿r' _r'´
{ r-'´ 【青州】 r'´
｀ヽ } ノ }'ｰ'
{ { r r'
'´｀ー-, ヽ / ノ r'
＼ 'ｴ＿,.-‐'｀ー―‐'―= ‐' ゝ,
￣￣｀ー‐'―'´ ◎洛陽 【徐州】 >
○長安 ○許昌 ,ﾍ' ヽ
r-v'γ ヽ ﾊ_
新野 ,○安城＿_ｨ-v○寿春 __ゝ､ ｀{_,､
○ 合肥○ r'◎ ｀,＝-､
｀'○r'建業 {__'ｨ }
,. -――'´｀○西陵 ,､ , _,.r'東興 __／｀
_/ ヽ○江陵 ,/○ヽ ﾉ ｀^ｰ'｀>
_ｨvｰ'´ Z,､ ／武昌 ｀ｰ-,r' }
r-‐'´} {｀ﾍ }
'ｰ'｀" ｀ｰ' r､}
}
{
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ .とはいえ諸葛恪も合肥攻めは懲りたらしく、
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 今度は青州・徐州方面への攻撃を策していたらしい。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 秋が終わらないうちに出陣準備に着手しており、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .合肥の敗北から三ヶ月もしないうちに再度の北伐となる公算が高かった。
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 民への配慮など一切お構いなしである
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
553 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:44:02.32 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年秋 呉首都 建業】
/::: .:::::::::::::::/ ﾉ.::::/ ::::::::/:: :::/::::: :::|:::::::::::|
,'.:: :: ::::: ::::::i＿ /::;;ｲ .:::;ィ ,/.:/ .::: :::|:::::::::::|
|.: /: :::: :::::|‐- ﾞ､_ ､ ノ''´/ . ∠/ｲﾑ/ .:: .::::;':ﾄ;::::::ﾘ
i / :: ::: ::::! 二ﾆ｀ﾞ iｊﾉ {'ーノｨ／＿_ / ,/ .:::::// |::::/
i 八 ::. 、､::'､"__ｔｭ_㍉ '"~ｒｭ￣｀ソﾒ/.::::::ｲﾖ ７:::!
" '､ ､::..ヽ＼＼ /.::::::::.. ￣￣￣｀ ∠ィ:／ シ.ﾉ:::::'､ . いやはや……
＼'.､__'､`,｀` /.:::::::: " ~ イ::::::::::::＼
_｀`-‐`へ ヽ ,__ 厂 ゝi､__Ｚ‐＜ 私より先帝陛下の眼の方が正しかったらしい。
,.- ''": : : : : : : : :＼ ｔ-.-===＝.ア′ ／ /:.:.:.:.:|: : : : ',
. /: : : : : : : : : : : : : : : ヽ ｀二二´ ／ /:.:.:.:.:.:i: : : : : しかし、彼のふるまいを見逃していては、
/: i: : : : : : : : : : : /: :ヽ ／ ／:.:.:.:.:.:.:.| : : 後事を託された一人としてはまずいですしねぇ
/: : '､ : : : / ＼＿ イ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
. {: : : ヽ , |:.:.:.:.＞ｒ＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
',: : : . ', , __|:.:.:.:ｊ{ ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ
. ｊ/: : : : .', i L....... ／ |:.:./:.', ./:.:.＼:.:.:.:.:.:.:,' ｀ ＜
. ／: : : : : : :｀l ／ !/:.:.ﾉ￣',:.:.:.:.:.:.＼:.:.:,'
ゝ: : : : : : : : :| ／ |:.:./ . ',:.:.:.:.:.:.:.:.`7
呉 侍中 孫峻
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 人々の不満と怨嗟の声が高まる中、諸葛恪打倒の動きが起こる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
554 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:45:54.82 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
／ / ／ ＿＿ ＼
/ ! / 〃 ,.-‐＜´:::::::::::｀ヽl
,l | / / /{ ／ ＼:::::::::::::ﾘ｀ヽ
/ ,.Al | ,ｲλ !｀V＼ ヽ,::::／:⌒!|
. i / ｰ'>,l! | |ハ |ﾍフヽ,＼ Ｙ:::::::::::ﾉl 以上の事柄より、太傅の動きはどうもおかしいのです。
l ヽl ´く ＼| ＼!, ＼_ ﾊ ヽ._ ）::::::://
| | 'ｰ´ ｀ﾞ __ ﾄ--‐'"/ そういう次第でして、
l /ﾞ７ （ﾌヾN＞-イ このままでは陛下の身に危険が及ぶ恐れがあります
/ |/ i ヽ込__,,／
/ /|! l＼ ｨ_＿_ ,. イ‐'´
/ ﾉ/￣｀ヽl. ＼ ｀ヽミｧ ／ ／ : :＼
／|/｀ヽ､ ｀ヽ､＼ 丶／ /ー- 1 ｉー-―-ﾍ::ヽ
＼ ｀丶､ ｀ヽ＼ / レ‐-‐ ' ,、, レー-―､ l::l
＼ ヽ. ｀ ＼＿,／ |l : . . . .ｌト 'l: . . . . l : : :l
＼ ＼ /､> ﾊ: : : : :l:! il: : : l: ::l : : :l
＼ ヽ/ | , :ﾏｆfぅ㌃ ｆfﾃぅ《 : : :l
l : :l ゞ' , ゞ ' ﾉﾊ : :::|
| : :∧ _ _ ∠:_:l : : :!
l : :l 〈(＞ ､＿_／ﾚ' ﾘ: : /
l : |イ ｀` ┴― ' ／ /: :/- ､
/´ﾊ |｜ ／／/:／ _｣
/! )' 丶 ー ' ／ ノｲ ／ |
l 丶 | ー一' ｌ ｌ / |
| j l l/ |
呉 皇帝 孫亮（字：子明）
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ その動きの中心となったのは、孫権に諸葛恪を推挙した孫峻だった。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } おそらく十月になってからと思われるが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 孫峻は皇帝孫亮と会い、ともに諸葛恪暗殺の計略を練ったという。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ ただ、十一歳の皇帝がそんな謀略を練るのは考えにくく、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 暗殺計画は孫峻主導で進められたのだろう
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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555 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:47:42.38 ID:UiCP7TiEo
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.}／ｰ:./ｨ＿-､:. ／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:∧.:.:./..:.:.:.:.:.:. /７..‐-/､.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:. i
/{.:.:./.:.:.:.:./.:.:./...l|∨.:.:.:.:.:.:. /.:/:.:.:.://丶ー十'｜:|
ハ!:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ＞|ﾐl.:.:.:.:.:.:.:/_ｲ―:.､/.:.:.:.厂:7.:.:ﾘ:.:| あなたの話が本当なら、
l.:::l/:::::::...:.:.:.:./V/7ヽ|:.:.:.:.:.:/､_ ヽ:/:ｲ｀::.:/.:.:/:/:;..:.:ﾘ 諸葛恪は先帝の遺命に背く逆賊ね。
|:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハﾄ､{ 〈 |.:.:.:.:l｜}¨７ぅﾐ､＼/::::/ナ/::::/
|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |.:.ヽ｀ l:.|:.{.:!:| ﾍ.ﾋzﾂ ` `,孑ｧ7// 私も乗らせてもらうわ。
/ .:/.:.:.:.:.: / l.:.:.|:.}ｰⅥ:l:.N ﾄﾋﾙ:/ ´
,′/.:.:.:.:.:.:/ l.:.:..V ｀ヽ 〉/ｲ{ 報酬は分かってるわね？
. i :..:'.:.:.:.:. /i′ ｜:.:...ト ､ ＼ ､tｰく __｀
| :.i .:.:.:.:/: | |.:.:.:...l` ｰ ﾆ.7＞.. _ ..イ ｀ソ ,_＞､ ,. --_､
| .:l.:.:.:./:.:｜ _.. V.:.:.:.ヽ. l //:/::::::.l|／‐'´_／ ,ﾊ ／ ／´/
! .|:.:.:/.:_:斗＜＜ ヽ::::::::.＼ | |ト ､::::::.:| ‐' ,/j＿_/__/′ﾐ/ , -‐'''''''‐- ､
. | .|.:.:./´..... . . . .｀ .ｰ-＼:::::... Ⅵ} __.＞| {iｲ { ,/'イミi′ , '´ ,....., . : : '‐ ､
/: . ／＿ﾉ⌒ヽ ヽ
呉 全琮の妻 孫魯班 /{: : . :/"´ ￣ ｿ : ',
,'ｨ i: : i:{＿ ､ ,.∠ノ. : . i
i: '､:､ﾄｆｔｩ≧' `.ｔｩ≦ィ. :i,'
＼i‐ゝ￣ .: i ￣ ゝイ
ご協力に感謝しますよ ゝ', , .; , '_ｿ
ｊiヽ. ｀¨二¨´ ｲi
' iｊ, ＼ ／ｊ{ﾘ
／:|:.`'‐､￣,-'´:.:>､
__,,.. -‐'':i: : :|:.:.:.:.厂 ヽ:.:./ ',‐- ,,__
, .-‐''"~ . : : : : : : :': : ハ:.:∧ ∧:.ﾊ ', ｀''
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ そこには協力者の影もちらつく。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .いずれにしろ間違いないのは、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ 孫峻が皇帝を抱え込んで大義名分を得た事だ
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
556 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/28(金) 23:48:32.91 ID:n+ICsMEY0
孫魯班まだいたのか
557 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:48:34.32 ID:UiCP7TiEo
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ ‐=・=‐ ‐=・= ＼ つかなんで全琮の未亡人が出てくるんだお？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
人から聞いた話ですが、 （__人__） |
孫亮の皇后は彼女の嫁いだ全家の出身でしてね。 （｀⌒ ´ |
. { |
元太子の孫和と不和な事もあって孫亮に接近していたようです { ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
/, | /:: , l:: i::. }::ヽヽ::.ヽ ＼
.// .:! :| : /:::/:/::/i: /: !: }i:',ヽ:|
i,i .::| :|: :: !,/_ﾑ/_ l:/::: l:: !l::! i::!
. ! l .: : .::::| :i:.:: ﾚ',ｿ,＿/｀!::/i:/ i:! |
. !.:! ::. : .:.::/´', !::: | ! ヾ.i´:i｀ !/ / !
i:l', :::::. :. ::. ::〈 ､'_ﾞil::::. |.| j_ｿ ﾞ､_ それからしばらくして、皇帝主催の酒宴が開かれた。
ヽヽ､:::::::::. :::.::::＼ニ',::. ii::! ﾉ
ヾ､i::::l::::l::::',:| ',::. !',! ｨ´ 孫峻は諸葛恪も出席するこの宴席に兵を伏せ、
i|ヾ:!:::i::::/ヽ ヽ. l 丶. / 一気に事を決する気でいた
ﾉ /ii/lノ ヽ:r‐y┬ '
イ'"｀'‐- ､ / ヽl/ '
/ ＼__{ヽ､
／_,, -‐‐‐-- ,,_ ＼_,ヽ‐､
558 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:49:47.02 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
へへへへへへへへへへへへへへﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍﾍ |
| |￣￣￣￣￣￣'| |￣￣￣￣| |￣￣￣| |￣￣||￣| |
| | !l |! ! l | ! | |i | !ｌ | | l ｌ !ｉ| | l i ||／.:.:.:.:.:＼
| || ! | ! l | | | ! l | || ! l | |! ／ :.:.:.:.:.:＼
| | !l ! ! | | | ! | ! ｌ | | |l il |!| |／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| | | ! l ｉ | !| |l |! | !ｉl| | |! ｉ ／! ! .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| |! ! | | ! | | | ! l | | |l |!／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| |!l |! ! | ! | | |! l | ! l l| |／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| | | ! l | | | |l i |!|i／|_| .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| | ! l |! | !l l | | |! ／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| |!l |! ! | ! !l |!| | ／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
| | ! l | ! ! | ! || | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
| | ! | | !| ! ／ー .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
| | | | ! | ! ／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
| | ! | ／ ━━━━━━━━━━━━━━┓
| | | |!／ _／: : : : : : : _＿ｊ＼
| | ／ /. : : : : : : ／‐-､: : ﾊ
| |／ /: : : : : : : , /＝=、 ヽ: '､
| | , : : : : : : : :ヽi ィや ｬ}: . ヽ
これはこれは太傅。 {: l:ﾊ : : : i､ト ゝ￣ ｀ iﾙ^`
ヽl': :ゝゝ ゞ ,＿ ,ｲ
近頃お加減が悪いと聞いておりましたが、 丶: {（( _ ‐ '
もうよろしいので？ ',:｀T へ }
|: :ﾘ ￣￣ ｒ一'′
l//￣￣￣￣二ﾊ
,l/｀丶､:.:.:.:.:.:./ ﾄ､
. ━━━━━━━━━━━━━━┛
559 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:51:26.83 ID:UiCP7TiEo
, -一 ￣｀ ､
_／: : : : : : : _＿ｊ＼
/. : : : : : : ／‐-､: : ﾊ
/: : : : : : : , /＝=、 ヽ: '､
, : : : : : : : :ヽi ィや ｬ}: . ヽ もし太傅の体調が悪いのなら、
{: l:ﾊ : : : i､ト ゝ￣ ｀ iﾙ^` 陛下への目通りはまたの機会にして頂いても構いません。
ヽl': :ゝゝ ゞ ,＿ ,ｲ .
丶: {（( _ ‐ ' 陛下には私から事情を説明しておきますので
',:｀T へ }
|: :ﾘ ￣￣ ｒ一'′
l//￣￣￣￣二ﾊ
,l/｀丶､:.:.:.:.:.:./ ﾄ､ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_〈 ＼:.:./＼／l l＼‐- __ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_ ´ ﾍ /V:.:.:.:ヽ ヽ.ヽ＼ ｀丶､ i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
いや、大丈夫だ。 '､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
これから参内するつもりだ ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
560 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:52:42.28 ID:UiCP7TiEo
, -‐'''''''‐- ､
, '´ ,....., . : : '‐ ､
/: . ／＿ﾉ⌒ヽ ヽ
/{: : . :/"´ ￣ ｿ : ',
,'ｨ i: : i:{＿ ､ ,.∠ノ. : . i
i: '､:､ﾄｆｔｩ≧' `.ｔｩ≦ィ. :i,'
＼i‐ゝ￣ .: i ￣ ゝイ
ゝ', , .; , '_ｿ （ふむ、勘付いてはいないらしい。
ｊiヽ. ｀¨二¨´ ｲi 計画通り事を進めるとしようか）
' iｊ, ＼ ／ｊ{ﾘ
／:|:.`'‐､￣,-'´:.:>､
__,,.. -‐'':i: : :|:.:.:.:.厂 ヽ:.:./ ',‐- ,,__
, .-‐''"~ . : : : : : : :': : ハ:.:∧ ∧:.ﾊ ', ｀'' ‐- ,,,__
. / / / Ｖ:.ﾉ |:.:ﾘ ', ', ｀ヽ
/: : . . , ＿,`フ ';.| |:.,' `'＜_ . : .
/＼＿＿_／ヽ
／ '''''' ::::＼ ぞろぞろ・・・
. | （●）, ､（●|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､|
. | ｀ -=ﾆ=- ' :|
＼ ｀ﾆﾆ´_／
/ ヽ
| ＿r'ﾟlﾆﾆﾆl]_ _＿＿＿/l
fﾆﾆﾆﾆllﾆﾆ| ＼[ l===ﾆﾆl]}||||||||ll]}ｺl|====iﾆｺ
|l_,,=-'''~ | ＼... ヽ'''ニ「_,,,l⌒l｡__｡_]三i三三iＦ
| 〈,,/ヽ__＿）|ll [`ー
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／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 酒宴当日、建業の宮殿は物々しい空気に覆われていた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .しかし、こうした空気は自然と伝わるものらしい
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
561 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:54:47.16 ID:UiCP7TiEo
＿_＿ _____ ______.
ネ _,, '-´￣￣｀-ゝ、_''.
、ﾝ 'r ´ ヽ、 太傅。
i ,'＝=─- -─=＝',.
| i./ｲル_＼ｲ人レﾝ／i ｲ i. さすがのゆっくりさんも
||. i、|. | . (ﾋ_] ﾋ_ﾝ).iｲﾘj 今日の酒宴でゆっくりするのはオススメできないよ？
| iヽ「 ! "" ,＿__, "" !Y!. .
.| |ヽ L」 ヽ _ﾝ ,.'」 何かひっかかるんだよね
ヽ |ｲ|| |ヽ、 ,ｲ|| |
ﾚ ﾚル. ｀.ー--一 ´ルレ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
確かに何か悪意のようなものを感じるな。 |::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
酒宴に出るのはやめておこうか ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 諸葛恪は側近の進言もあり、一度は引き返そうとしたほどである
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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562 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:55:40.67 ID:UiCP7TiEo
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼ このまま帰れば暗殺計画は失敗だお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
. ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:ﾊ: :ﾊ:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:ﾍ
／:.:.:.:..:.ｉ:.:∧:.:.ヽ:.､:. :∨:.ｉ:.:.:.ｉ:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :ﾊ:.:.:.:.＼
. /:./:.:.:.:.:.:.∨:.:.＼:.ﾍﾊ:.､ﾊ:.:|:.:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :ｉ:.:∨:{｀ヽ
/.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.､:.｀: ｉ l!:ﾄ:ｉ :ｌ:.:.:.|:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :!:.: :',:ﾍ
./ ' ｌ:.ｉ:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.＼｀ーlハ! ｌ:.:!:.:.:.ｌ.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.: ｉﾊ｀ヽ
/ |:.l:.!:.:.:ｉハ ー一ィr示㍉:ﾊ:.:/.:.:.γ､:.:.:.:.:.: : :/.:. :ｉ.ﾄ､:.
!;ﾍﾄ､:.ﾊ:.:ヽ 〃八ぅ::} }'ｉ:.:/:.:.: :' ぅ}:.:.:.:.:.:,:./.:.ｉ :ﾊ| ｀ヽ
ちょうどそこへ滕胤が通りかかった { !/.:ｲーﾊｉ ゞ' /;ｲ:./:. :'.:ソ.:.:∧/.:.／}:′!
/ ' !: :! ﾉ /' /ｲ:.:.:.ﾊ.:.:.:.:.ｉ :/}.:'
／´ ; :/ ｀ヽ _ __ !:. :' ｌ:.ｉ:.:.:!/
. ／ /: ' ヽ !.ｲ ﾊ:ｌ:.ﾊ!
/:' /ｧ‐ ´ ! /' ﾊ ＿!:'＿
／´ ｌ.' .:´: : : : : : }
／ : : : : : : : :.:.人
563 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/28(金) 23:58:55.17 ID:UiCP7TiEo
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉 .滕胤。
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i .急に腹痛がぶり返したから、
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i 今日の酒宴は欠席しようかと思う。
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ | 悪いが孫峻にそう伝えておいてくれ
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､ : : .: : ::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::l:::_＿＿!:. . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
／ i |iiiii| | i .| | ::::::::. :: ::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::!´ ';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
:::::::::::.:..::::::ヽ::'､::ヽ::::::::::::::::::::::::! ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;'
::::::::::::::::::::::/ヽl'､:::ヽ::::::::::::::::::::| '､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､
:::::::::::::::::::/＿＿ヽ:::ﾄ､::::::::::::::::! ,,..＿＿_ゝ､:::';:::::::::::::::::::::::::::::}
:::::::::::::::::::ｌ ￣｀ヾ'､ﾍ;ｌ:::::::::::l〈/-―_―‐'''"ﾞヾ::::::::::::::::::::::::::〈
太傅。 ::::::::::::::::::::l ‐'〒てﾌ〒ヾヽ::l､::', 彳_フ~〒ｱ/::::::::::::::::::::::::::::l
::::::::､:::::::::::'､ ￣￣´ `i ヽ', `－‐┴ /:/::::::::::::::::::::::::::l
あなたは合肥より帰られてから、 : : :::::｀ヽ､::::::'、 , ﾞ` /‐7:::::::::::::::::::::::::/
まだ一度も陛下に目通りしていなかったな :. : ::. ::. ::｀ｒ ､ヽ ' /;ィ´:: ..:: .:::::／
:::::::...:. :. :.. :', ｀ﾞヽ , ／'´ﾉ::: . ..:::::/
::::::ヽ:::::::::::::::ヽ､ /::::. .:::::::::::',
:::::::::::ヽ;､::::::::::',､ ,.-- ニ--､ ,:'::::/:::::::::::::::::',
::::::::ｒ‐「ヽヽ:::::::l ヽ､ --- ,.イ￣１::::/:::::::::::::'､
:::::::::l `ヽ､`､:::| ヽ ／ l ＿_!::/-7:::::::::::::＼
: .::::::ｌ ｀`;::lヽ､ ヽ､ ／,. -‐'',.-‐l:/ ./:::::::::::::::::::::
: .:::::::! ﾘ､ ｀ ｒ､ ｀''''''´／ l l' l:::::::::::::::::::::::
564 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:00:44.96 ID:yfUvmYo0o
l::::::::::::/::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::ヽ
. l:/lﾚl::;l:::/ﾚN/l::::/´`ﾞ^ヽ::::::::::::::l
ﾉl l/:ハlへN/:::/ }::::;;:::::::::l
/:::l/l':/＝ﾍl;:::::::::l ＿＿.!::/丶::::ﾊ
. {::::::::／}ｒ┬ﾐ ＼:::l ´二二l/{＿}::::::ﾊ 今、陛下は酒を用意してあなたを招いている。
. ヽ／＜ﾍ. ヒ!` ヽl __ﾄｚk /:::::::::::::l::ｌ
{ - }ﾌゝ ∠ｨ::::::::::::ﾙ' .門まで来ているのだから、
ｒL...二ｲヽ 丶 /::::::::::::{ 失礼にならないよう参内すべきだろう
ゝ ヽl_l＞ .～￢ ／!::::::::::::､:ヽ .
＼ / , 「.丁「 ﾉ'⌒}:::::ﾉヽl
＼＿ ィ:::{ | | ﾉ ､ `く.
∠::ィ〉l ﾉ { /丶. 〉
ｊ, l ! } 丶/ /
' l_l､_l 〈｀ヽ/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l l l ｀¨ヽ i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
l l、 ', , ／ /::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
ヽｊ ', ', ヽ イ /::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
'}__」, l |:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
………… ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 滕胤は孫峻の陰謀をまったく知らなかった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 諸葛恪は彼の言葉に迷った挙句、帯剣して宮中に入った
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
565 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:03:02.03 ID:yfUvmYo0o
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 一度も皇帝に会ってないとか……
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
￣ ／:/: : : :/: : :./:.: :.:.ｲ:i:.:.:.小:. :. :.ヽ: : : :. : : : : .:.
/ : ｲ / : /: : /:ｉ: : : /.|:|! : : | ､: : : : :. :. :.ｉ : : : : :i
/ / / ': : :': : :.ｉ/|＿/ |ﾊ: : :.| ヽ ＿ｉL: : |:. :.:ｉ: : :.
'.:/ ':.:|: : :|!:匕|「| :/ ｀{ ､:.ﾊ ´ ＼{ヽ｀ |:. :.:|:.:.:ｉ:..
|/ |: :|: : :|ｌ: : | ｘﾃ笊ミ ヽ乂ィ笊伝ﾐy:ハ: :l: : ﾄ､:..
{' |: :|: : 八: :|《 {うｆ:j::} r':ｆ:j:::} 》': : : :.!: :.l ｀＼
|: ﾊ: ｉ:.小 :. 乂:::ソ 乂:::ソ ﾊ /: /）:.:.|
諸葛恪の命運は尽きた |:' 从:.:|: ヾ:. ' ﾑｲ:.:/ｲ∧乂
八! ヾ : ｉハ _ : : : ｲ ﾉ′
∨: : ヽ ｲ: :/}'
ハ: : 从:＞ .＜ /: :ｉ
人: :.| ヾ小 ≧≦ 小/: ﾍ{
>乂:. :r' ノｲ ＼
／ : : : : :| ＿＿ /:. :.: :.:＼
566 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:04:14.98 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
, "´ ＼, -- ､
. ,/ ／ . , ／￣＼| Ｎ＼
i{＿／'／ ／ __ Ｖ⌒ヽ l ﾄ､
. , ≠≧彡' ／ , , ／ ﾍ/ ∧Ｗ ∧
/´,i{（(＿_／ ／ ／ｨ／￣｀´V ｌ | l |｜
{/≧ァ’ ／／ '/ 〃 ／） _ﾉｨイ:////l 詔勅により諸葛恪を逮捕します。
Y／／, / ｒiY /__ｊ:ﾚ' ∠ィ＾)ｒｔﾃl/ｧ///}
｛ .ｲ: / l : /‐{ ﾚ圷!| /ﾝ' ／ー‐彡ｧ' /ｿ 先帝陛下より今上を輔弼するよう遺命を受けたにも関わらず、
ﾞ{ {: {: l|l〈 〈､ﾄ‐/ ｖ/ / ノイl「 .廃立された孫和様を帝位に据えようと企んだ事。
. ヽﾄ ゝ ＼ ゝ/ ,{/ /|／二こ7 川
｀ ｀ l /l, 〈 ,｀´∠.彡’ .ｲ l:ﾄ .身に覚えがないとは言わせませんよ？
ヽ )ヽヽ l l ﾍ-‐ ／/小ﾄ
ヽ` ､∠ _ 从
／￣｀"…―ヘ }:::::::::::>lヘ
. ／ ＼ _ｒ≧＝＝≦ﾍ:::::::::|￣|:|＼
､ヽ| (__) >､::::| |:ト ＼ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／'''''' ''''''::::::: ＼ ／'''''' ''''''::::::: ＼
|（●）, 、（●）、.| |（●）, 、（●）、.|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|
| ｀-=ニ=- ' .:::::| | ｀-=ニ=- ' .:::::|
＼ ｀ニニ´ .:::／ ＼ ｀ニニ´ .:::／
∧､.ノヽヽ、ﾆ__ ーノﾞ--､.. ∧､.ノヽヽ、ﾆ__ ーノﾞ--､..
/⌒ヽ＼ '; ＼_____ ノ.| ヽ i /⌒ヽ＼ '; ＼_____ ノ.| ヽ i
|(●) | i ＼ /ﾞ（__)＼,| i | |(●) | i ＼ /ﾞ（__)＼,| i |
ゝ＿ノ ^i | ハ | |｜ ゝ＿ノ ^i | ハ | |｜
. |＿|,-''iつ . |＿|,-''iつ
[__|_|／ [__|_|／
[ニニ〉 [ニニ〉
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 酒宴の席上、孫亮が奥へ下がったのを合図に惨劇が始まった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
567 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:04:58.36 ID:yfUvmYo0o
:,: :(::)
,,,,,,,
|＼ /＼ / | ／/ / (:::::::::::::::!' (::::::)
＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/ ヽ::::::::';''' ''`` 。
＼ / τ'::/ .;:
∠ 孫峻、貴様ぁッ！！！ ＞ )/
／＿ ＿ ＼ 。 ' 、 ;: 。
￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ `'''`~''・ ' `
/／ |/ ＼/ ＼| f''`⌒( ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ |＼ /＼ / | ／/ / 、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` '' ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` ` ＼ / ..,,.. _,,,.
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ∠ 青き清浄なる呉のために！！ ＞ ;,;;( ):::::;
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ／＿ ＿ ＼
τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``: ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ !
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ /／ |/ ＼/ ＼|
::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪は慌てて立ち上がったものの、剣を抜く暇もなしに孫峻に斬られた
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .享年五十一歳
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
568 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:05:40.84 ID:yfUvmYo0o
/＼＿＿_／ヽ
／ﾉヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ
| ﾝ（●）,ﾝ <､（●）<::| |｀ヽ､ 孫峻殿！
| ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ | いったい何の騒ぎです！！
／ヽ !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ |
/ |^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣
/ | .| | .| ,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
/ | .| | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ | ／ /| ＼
| ／ /_/∠⌒ヽ ヽ
| ,イ ／ ヽ ヽヽl
l ／/ ／ | | | |
ヽ / 〃 / 〃 / _,」 j| ﾘ
ヽ | /| / /|/ | / ∠ｨル7// ヽ
ヽ |仁l j| i ||/ﾆlニ| ﾄ＝=v' ｨｱ- ! 〃 l
詔勅により諸葛恪を捕らえようとしました。 } {Yフヽ. || | || lﾘｨr_ﾃ二 } | !
j/ ＼〈__入!! ﾄ､| ＼ l ゞ= '" ヽ / ∧ | |
彼はもう死にました // __ j|ト--ｲ ヽ､ ヽ >ヽ/ ヽ |
/／/ハ!ﾘ＼ ヽ ｧ'´ 〃 l |
/ / ヽ ｀ヽヽ､ ､-- ﾆｱ!---┘ !. |
／ | ヽ `ヽ､ ￣ -ｲヽ | |
| ＼ ｀ヽ、 人 ヽ l |
| ＼ l￣´ | ヽ !|
| ＼ |＼ | ! |
569 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:06:10.61 ID:yfUvmYo0o
::::::::::::::::::|:::::::: | :::. :: .: .::::ﾉ/:::ﾉ .::::::::/ :. :::::::
:::::::::::::::::::|::: | .:::ﾉ :| ::| :::/_/::/;| :::::::／ .::: ::::::
::::::::::::::::::::| | .:::/| .:/| .::/::／-ﾉノ:://.::::::ス .::::: .:::::::
:::::::::::::::::::/ /.:/::/ /ﾉ :..:／,,,...--ノﾝ::／'':::::| .:::::: .:::::::::
::::::::::::::::::(｀ヽ､ ::.. /./.::ν:ノ./,-,<''"´ ￣￣`::::::::/ .::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::＼:､_､ : |ν.. /.γ/'´`ｰ' _／:: .::/ノ／:::::::::::::::::
:::::::|:::::|::::l::::::ゝ---､｣｀｀｀｀｀:::/::`､_,,,.......--''"´: ..≠ｨ~ .:::::::::::::::_,:/
::::::|:::::|､:|、:::::|` `┘):: :::::::::::::::::::::::::::::::: ＜彡´......--'"´
さあ、宴を続けましょうか ､:::::ヽ:::|ヽ``:::::| :￣´ / ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ.::::ヽ ヽ`ヽ＼| / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ::::ヾ丶 ゝ. | / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
` -`- ヽ ｌ / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
γ .....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
--､ﾄ｀＞､_ ヽ､.___..:::::::::::::....:::::::::::::::::::::::::::::＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
ヽ ` ､ ＼｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::,,...-''":::::::::::::::::::::::::::::::::::/::
＼ ＼ｰ--..._ヽ...__.....---=＝ヲ"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;;;;::
:＼ ヽ､_ ヽ._＼``""´´´´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／;;;;:::::
::ヽ:::.. ヽ､ `ｰヽ_――''"::::::::::::::::::::::::::::::::＿_／.---―
::::... :::::＼::.. ヽ 丶￣｀''ｰ...＿__,,...--―''´ ￣
570 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:07:32.64 ID:yfUvmYo0o
― 諸葛恪邸 ―
ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
＜ ＞
＜ 諸葛公が宮中にて殺されました！！！ ＞
＜ ＞
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
_ ) ＞
ｆ'/ Ｋ7-､ ＜ 追捕の兵が来ています！ ＞
_, ｨ^'ﾍ'''”:::::："::.そ < (
_,,､/:::ﾞて”::："::.”::.::：::.."::''､_ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
”:::":.::：::..”:::":.::：::..”:::":.::：::..`-'^､_ ＿＿＿＿＿＿
::”:::":.::：::..”:::":.::：::..”:::":.::：::..”:::":.`,´ _ｒ=､ _ｒ=､ ,_ｒ=､､
::：::..”:::":.::：::..”:::":.::：::”:::":.::：::...:∠ ',|田| ',|田| ',|田| ＼ ／＼ _
”:::":.::：::..”:::":.::：::..”:::":.::：::.:..”:::":.::`ﾍ_、＿＿＿＿＿＿＿_＼ｪi. ＼ｆ´:
:..”:::":.::：::.:..”:::":.::：::.:..”:::":.::：::.:..”:::":.:::そ 王! !王王| |王王| |＿,,_,ノ::" ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
::":.::：:::..”:::":.::：::.:..”:::":.::：::.:..”:::":.::：::.:”〈ｔｔｔｔｔ| ﾄｔｔｔｔｔｔ| |ｔｔｔｔｔｔ.! ! ｒ'::"::ﾞ::" ) ＞
:::”:::":.::：::.:..”:_":.::：::.:..”:::":.::：::.:..”:::":.::：:/_ _ |_| ._ _ !_! _ _ | |.ｆ::"::'::::'" ＜ 一刻も早く脱出を！！ ＞
``＼:..”:::":.::：::.:..”:::":.::..”:::":.::：::.:: :::：::.<´‐‐ﾞi ｆ ‐‐ﾞi ｆ --ﾞi !l::":::::::::::: < (
ｌ";ﾞ;ヽ:..”:::":.W`'''－'^＾_`ー-‐''`^`ｨ'ﾞ'""::;;ｒ､I_I_I｣ .|_Ｉ_Ｉ_I.! .!:::":::":::": ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
|:lii;;;; i;|;レ'_;ｨ ｜ ｆ´::ヽ‐､_-､⌒､ ｒ==========ｒ''´`~;7 ＞､:::"::
,|;ii;l;|;;:ll!:;;! l| | ｢,,＿__ ｒ';;::::ﾐヽ::ｨ⌒､／￣￣＼ i::;;;;:::＿::_::,⊥＿
|:;:il!;;;ii;;ll!;|＿l|,,-' <ﾆﾆﾆﾆﾞ､ｒ::⌒ヽ ﾞ､ ｒ'´::;;::;;::;:::::;;::;;;;
!:il!;";;iiﾞ;;ll;| 〉―― 〉_ｒ-''´`'''‐-‐ ､ ｌ;;;;;;;;::;;::;;::;;;;;;;;;;;;
,|:;:il!;;;ii;;ll;;ｌ;;| /――‐｢;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;> ｌ::::::::::::::::::::::::;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 狂気の宴は続く。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 諸葛恪の誅殺後、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼の邸宅には家族を捕縛するための兵士が差し向けられた
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
571 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:08:39.24 ID:yfUvmYo0o
圭歪ｊ㌢´ ,x幺llll圭才´ 焔圭:Ⅳ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭||
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圭丞Ⅳ 7 Ⅵ7:Ⅳ 為圭圭圭丞
圭i:洲{ 以Ⅳ ,炸,圭l圭l圭l丞
圭i:刈 [ Ⅵ7 ,炸圭圭l圭圭刻
圭lil代 /k 7 .λ 焔圭l圭l圭l圭Ⅳ
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪の妻子は悉く殺され、外甥で張承の息子である張震も消された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .また、彼の側近だった者も皆殺されている
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
572 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:09:09.28 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉 荊州 江陵】
＿
＿＿＿〃 彡ミヽ
|| ﾚヽ、 | 何？
＿||＿＿__.（||)| |
＼＿_⊂に)ゝ川ﾉ 諸葛恪の三族はすべて討ち果たすべき……
|￣￣￣￣ (＿００
＿
＿＿＿〃彡ミ ヽ
|| |ﾚ"｀ヽ| |
＿||＿＿__.|l､ﾟ∀ﾟ.||)| じゃあ諸葛融は討伐していいんだな？
＼＿_⊂に)_Ｔ,ﾘﾉ
|￣￣￣￣ (＿００
呉 平魏将軍 朱績 /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
. | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, u::|
（……嬉しそうだなぁ） . | u ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .u:::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
573 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:13:23.71 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉 荊州 公安】
__
┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][]
｜└[][]L.ﾛﾛ | [][] | | ﾛﾛ |.[][] l└─┐
. ／::/:::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､__ ｜┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l￣￣
ノ:::::/ｨ::::::::::::::/:::;ｲ::::::::::::::::::;;;;;:::::::::::::ｙ::::::::ヽ └┘..凵 └┘ | l￣__l￣￣.┘
:::::::::/:{:::|::::::::/{::/-l::::::;ｲ:::::/ u ヽ;:::::::::::::::::::::::',_ └┘
::::::::;:-l::::i;::::::{ｒl/;:=ﾐ::/ヾ;:::{ u ヽ:::::::::::::::::::::}:}
::::://-ｙ､',ヽ:{ （`'':）ﾞヽ｀`ヾ,,.. ノ;:::::;:::::::::::::l::ｊ
:::::', ､ｒ' ｀` ｀ ｀ー-__,,.. 〈 _ﾌ_;ノ}:::::::::::ﾉ´
::::::ヽ ヽ u -;ぅ;ﾐ､｀7::::::::::::
::::::ｒ'"´{ 丶 ､（_ﾌ ｊ}ノ::::::::::::/l/ .蜀へも逃げられないし、もはやこれまでね
――－ ﾆ丶､ ／ ｀'''_フ:::::::::::／
｀ヽヽ ｒ;ニヽ､､ ﾉ´￣￣
,.............__ ヽヽ 丶ヽｊ u_, ｨ_
―――-ニl ､ `', _,.ｒ''"ﾍヽ -Z
|ﾞ､ﾞ, };‐''´ｌｌ＿＿ｽ'ｒ''´
{ ｌ ! ,' ｀ ‐|.「´
呉 公安督 諸葛融
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 遠く離れた荊州では、
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 諸葛恪の弟諸葛融の討伐に、朱績ら荊州駐屯の諸軍が差し向けられた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 諸葛融は城を包囲されると毒薬を飲み自殺。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ .彼の三人の息子も皆誅殺された
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
574 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:15:30.81 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
/: : : :/: : : : :.／ ＼〃: : : : ヽ: : : :.',
l: : : :/: : : : :ｽ '´￣￣｀ヽ.=,='∠:.l: : : : l
; : : :.|: : : : / ∨/二ﾆ|: : : : l
ｌ: : : :|: : :./ ヽ "´＿＿＿ |￣￣~!: : : : |
l : : :|: : /=≠=ミ､ "て:.:.:.:. : 1: : : : :|,､:. :.:.|
. ! : : !: :ヽ. l: :.:. :ﾍ l: : :.:.:. : |: : : : :ﾄ､ヽ:.:.| 太傅の遺体は葦のむしろでぐるぐる巻きにされ、
r.､ l: : :|: :.∧ 廴: : :} ヽ,-､: : :|: : : : :!ｿ ﾉ: :| 石子岡に捨てられたそうだ。
| l |: : :!: :.ﾄ.} _ム' -'-‐'|: : : : :!／: :｜
, _ l ! |: : :|: :|:.ﾄ､ |: : : : ,!､: : : :| 首は親子揃って市で晒されていた
ヽj ｀ヽ! l |: : :|:.:|: : :＞ ､ - , ＜!｀ヽ､/ ＼: :|
'. ∨ l |: : :|:.|: : : |: :乂`: :.‐--イ´＿!| | / ＼
! } l !: : :|.r'´: :ト､: : ヽ.r‐∠´ | | ,/ ＼
| ム 」___. |: : :l!:: :: :.! ｀＞､|!/7┤ ,/!.| / ＿
〉 ＿＿_rヽ_ |: : :!: : : :.|_／___ノ7: :.:!. ／/:.|:!/ .(´ ｀丶/ ／ ＾ー＝- . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::
{ ´ .,r-ヘ{. |: : !: : 从! ＞,-/: :/l´ /ヽ|/ ｀_＞､ l ／: : : : : : : : : `i . :. :. .:: : :: :::::
/: : : : : : : : : : : : :| . .:::: :.: ::: :::::::::::::
呉 太史令 韋昭 |､: :j: : jl/wi: : :ﾑ !７__ . .:: :.: ::::::::::::::::
いi´i / ' _ lｲ :|ﾉ: : ／ . . : : : ::: ::::::
< /￣´三'~'-ｌ// `ｰ､＞ . .... .:::::::::::::
/^.:l^ナ´7ーｦ/ -ｙ' . ..: :::::::::::
死者を葬る場所ではあるんだが…… | 'ヽ!´!ﾐ/ ､/l／7､ ::| . . .: : : :::::
'i`ヽｿ;;j,`|yｪ>i￣ ::| ::| . .:: :.: ::::::::::::::::::
! .::7ﾉヽfｪﾞl | .::! .:> . :. :. .:: : ::::::::::::::::::
￣ `ー-'￣￣￣ `ー´
呉 文官 華覈
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 呉に粛清の嵐が吹き荒れた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
575 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:16:12.71 ID:yfUvmYo0o
., - ´ ＼
r ´､ ｀ｰ―､
. /- - ｀_|､ /| //i , ヽ
{ | ､__/i｀} iヽ ｲ/─ｲ＿ , 入
| i |i.ｺﾒ-. }ll./H─.T| / ―/
ﾚ{ |{::|i:::}｀i ./ ｲ::T:T|ｲ / .いくらなんでもやりすぎじゃないの？
{ .｣ .|{:::::ｿ i/ {:::!:}/i i /､
. i ､{ | ｀´ ｀´u } ﾘ./ 諸葛家と言えば呉建国の功臣の一族、
＜ ヽ |ヽ､ ＿ ノｲ./|´ それをいくら太傅が無茶苦茶やったからって
＞ _Y. r｀-￣＜ ´ i/､＞
￣ ﾚ 人 ﾉi::i | ｀ヽ/ |_.＞ .
/´ >::T::ﾘ ＼ ｀i
. / ﾌ::介T-ｰ,ﾆ､>
/ ｀ ／ ヽ ヽiっ
＼: : ,'/: :｀`ヽ､
＞'" : : : : : : ｀ー┐
,.-'"{ {: : : : : : : : : : :└‐､
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : ＼
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ､
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::ｲ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ￣￣
気持ちは分かる。 ￣￣￣`７ :::/ : : ::::ｲ:::/ |:: ::∧:: ﾄ、::し' |:: : ＼
/ ::::,' : :::／ゝ≧､|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ
ただ太傅はやってはならない事をやっちまった。 ./ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示ﾘ',ヽ::::: : |:::: : : : :
/'"´ /ｲ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r､|￣
それを見逃していては今の陛下の立つ瀬がないんだよ |fニミr､j `ーﾟ＿/|',: :|ノ: |
,ｲ `--{ ヽ､ ,-､ /´ ﾉ､|! ￣
/| ＼ ）､=､＞-＜| ／Y＼ヽ
/: ＼ ヽ/}: :＼!/:: :::/ヽ／ /: : : ＼',
呉 文官 薛瑩
576 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/29(土) 00:16:13.49 ID:Fy0b2nPpo
諸葛恪が討たれるのは理解できるけど
その家族、ましてや三族にまで罰が及ぶのは理解できない
家族総出で皇帝暗殺や国家転覆を画策したわけじゃないんだぞ？
あくまでも諸葛恪個人の非だろうに
577 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:17:24.86 ID:yfUvmYo0o
＼: : ,'/: :｀`ヽ､
＞'" : : : : : : ｀ー┐
,.-'"{ {: : : : : : : : : : :└‐､
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : ＼
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ､
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::ｲ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ￣￣
￣￣￣`７ :::/ : : ::::ｲ:::/ |:: ::∧:: ﾄ、::し' |:: : ＼
/ ::::,' : :::／ゝ≧､|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ これはうちの兄貴から聞いた噂だ。
/ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示ﾘ',ヽ::::: : |:::: : : : :
/'"´ /ｲ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r､|￣ .太傅は南陽王殿下を帝位につけようとしていたらしい
|fニミr､j `ーﾟ＿/|',: :|ノ: |
,ｲ `--{ ヽ､ ,-､ /´ ﾉ､|! ￣
/| ＼ ）､=､＞-＜| ／Y＼ヽ
/: ＼ ヽ/}: :＼!/:: :::/ヽ／ /: : : ＼',
., - ´ ＼
r ´､ ｀ｰ―､
. /- - ｀_|､ /| //i , ヽ
{ | ､__/i｀} iヽ ｲ/─ｲ＿ , 入
| i |i.ｺﾒ-. }ll./H─.T| / ―/
南陽王殿下？ ﾚ{ |{::|i:::}｀i ./ ｲ::T:T|ｲ /
{ .｣ .|{:::::ｿ i/ {:::!:}/i i /､
孫峻将軍のでっちあげじゃないの？ i ､{ | ｀´ ｀´u } ﾘ./
＜ ヽ |ヽ､ ＿ ノｲ./|´
＞ _Y. r｀-￣＜ ´ i/､＞
￣ ﾚ 人 ﾉi::i | ｀ヽ/ |_.＞
/´ >::T::ﾘ ＼ ｀i
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 南陽王は皇太子を廃された孫和を指す。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .この頃荊州の長沙郡にいた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
578 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/29(土) 00:17:37.88 ID:EmTr+bDzo
>>576
そんな理屈が通用していたら、呉はもっと長く続いただろう。
579 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:18:55.92 ID:yfUvmYo0o
. / ､.:::::::::::／::／ヽﾍ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}
. /｀丶{､_ﾒ._／ ＼{_..」:::|_.... -ｰ_.´イ
i:::::::.i::::/／ [...-}::::i-ｰ:::::|::::::::::|
i::::::::{:/∠.._ ト┤i:::::::::::}:::::::::}
{:::::::ﾚ ＿ ￣￣￣¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i 火のない所に煙は立たず、考えられない話ではないな。
i:::::::::{.Tｰ- ニ二 ＿__}::|:::::::::rヽ:::::}
. {:::::::::} { |:::| { |::::} ｉ }::i:::::::::i , }::.i 実際、お妃の張氏の使いが太傅と会っていたと聞く
i:::::::::|ヽﾟソ 辷´ｿﾉ:i:::::::::r´/::::}
.{:::::::ヽ ´ ´}::i::::::::ト´::::::{
. {:::::::::｀＞-ー､ _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
. i:::::::{/ --ｰ｢Ti／ ./::i:::::::| }::i:::::::| ヽ＼
. i::::::{ ヘ､}ﾉﾍ /_::i:::::::i ヽ:::::::{ ヽ: ｀`ー- ､
i:::::i へﾉ}::::{::ヽ |:::::::i ヽ:::::{ ＼: : ,'/: :｀`ヽ､
＞'" : : : : : : ｀ー┐
,.-'"{ {: : : : : : : : : : :└‐､
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : ＼
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ､
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::ｲ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ￣￣
後、去年太傅が武昌宮を再建させたけど、 ￣￣￣`７ :::/ : : ::::ｲ:::/ |:: ::∧:: ﾄ、::し' |:: : ＼
それも南陽王殿下を武昌に迎えるつもりだったらしい。 / ::::,' : :::／ゝ≧､|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ
/ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示ﾘ',ヽ::::: : |:::: : : : :
真偽はともかく、孫峻将軍にしてみたら絶好の口実になるさ /'"´ /ｲ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r､|￣
|fニミr､j `ーﾟ＿/|',: :|ノ: |
,ｲ `--{ ヽ､ ,-､ /´ ﾉ､|! ￣
/| ＼ ）､=､＞-＜| ／Y＼ヽ
/: ＼ ヽ/}: :＼!/:: :::/ヽ／ /: : : ＼',
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 諸葛恪は孫権から後事を託されていながら、奇妙な行動をとっていた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
580 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:21:42.63 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５２年頃 呉首都 建業】
＿_／ヽ_∠Ｌ_
／::::::: ''''＼
.|::::::::: （●）, |
|:::::::: ,,イ_,｀)
. |::::::::: ﾉ.-=ﾗ 南陽王殿下とお妃様は、
＼::::::: ｀ﾌ 太傅によろしくと申されておりました
,,.....イ.ヽヽ:: ､ -─'--､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|_
お二方にはこう伝えてくれ。 |::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
まもなく彼らより有利な立場にお立て致しますと ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 先にも述べたが、
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 孫和の妃張氏は諸葛恪の姪にあたる。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j ある時、張氏の使者が建業に来て皇后に会い、諸葛恪にも挨拶に来た。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ その際諸葛恪は使者に向かってこのように口走った
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
581 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:22:58.90 ID:yfUvmYo0o
／ :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ
ｲ:.:.:.:/-|/|∧:;､:.:.〈
ﾘ:.:./ ● く!:,:.:..、
l:.:.l ●/:./￣
vﾍ - ノ:./
_,-+ 匸ﾍ/V この会話の内容がどこからか漏れた
,《 ﾋ⌒j 》、
l::＼ l /∥::l
|:::::::ﾄ,Ｖイ:::::|
|:::::::l介l:::::::|
l::::::|人|:::::::l
_ ______
l i ／ ＼
l l_.／ _,ノ ヽ､,_＼
l/ ニヽ( ●) （ ●） .|
l / y 「'i___人___） |
失言ですね。 l <、.l |
', ',/ |
常識的に考えて j ﾉ ,/'|、
_∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ｨ／::L___
／ ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::／:::..´''' ､､､ _
／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..＼
／ .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l
582 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/29(土) 00:24:04.94 ID:mbNUaMF/o
正直、でっちあげじゃないかなあと思う
本気で皇帝の挿げ替え考えていたにしては事前の行動がおかしい
583 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:24:11.65 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５２年頃 呉 荊州 武昌】
淮陰○
寿春 広陵 ｀ヽ
樊城 ○ ｀´○ ｀ヽ
○ 合肥 ,-､ ,-‐‐､ ｀i,
○ ○ /´◎ ~ ヽ,-‐‐-､ _,､｀ヽ,
襄陽 ,-,_, ､, /´建業 ,､ ,､ ｀く,!~｀=,-｀
（三峡） ｀ヽ‐´ i ,~ﾉ ~´‐,‐~=, ○ ヽ｀ヽ,~!
,_,､↓_,, ,､,i｀~○ ﾟo （, {,_呉 ヽ,
´ ~´ ｀~ヽ-､ 西陵 夏口 皖○ _,| 牛渚 ｀‐´~ ,--｀
ヽ,,○ 江陵 ○ ,/ヽ‐i,_ _,i‐´ ,-‐´
!-~｀-_,○ ,､/ ● ~!,_ i´ ,=,‐-´,--､
´‐i _,,-｀ 武昌 ヽ,_ _,‐´ ｀~´ ヽ,_,___,｀
公安○!‐‐-ｯ／~~○陸口 ~｀´}~ ,／´
,､､, ./‐´| 柴桑○/~!,_ 揚 州 i=~‐
/ ~~~ 丿 ! ,､,i
ヽ, ﾉ~ !,_|. ∧＿∧
荊 ~ヽ‐i,_/ 州 （´昌｀ )
／⌒' ~ `)
( く ノ | ｲ
武昌宮を修築しろ？ ヽ,_'ｧ , .|
ﾉヽ ._λ_ ）
随分急な話だなぁ ./ ﾉ| ﾉ
( -く |ｰ(
＼ └,.| .）
,┘/ (__)
呉 大司馬 呂岱
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ また、諸葛恪は呉の実権を握ると、突然旧都武昌の整備を命じている。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j これらの振る舞いが孫和擁立の噂を引き起こしていた
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
584 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/29(土) 00:25:02.88 ID:MRoTZpKY0
ハサウェイダメダメだｗｗ
585 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:25:02.96 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
／´::::::::::::::::::::::｀ヽ､
／::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::＞ ´ ＼::::::::∧
/::::/::::::::::／-- -―-､::::::∧
{::::!:::::::∠ﾆニ ﾆ二_｀､_;:::∧
ﾚ＝={ .{｡;;;;:} { i;;;;;}｀Y´!､∧
/ ｲi:::::::iヽ｀ｰ´ i ｀ｰﾟ /}:::::ﾚ::∧ ……嫌な予感がする
/:/|:ヽi::::∧. i.|:::::}:::::::ヽ
. // |:::::|::::::::i､ ´｀ ノ::::|::::::}::::::::＼
// /:::::|:::::::∧＞ ､.__ ..､ イ:::::::::}:::::::}::::::::::::｀:..､._
. {:{ .ﾍ|{::::i:::::::::::V ｀>=< } :i:::::::::|::::::::}:::::::::::､ ､:＼:｀::::
{:{ .| || i::::{:::::::::::ヽ {介{ iヽ､:::::}::::／:i::::::::::::ヽヽ::＼ｰ
. {:{ | |{ Vi:::::::ゝ-ｸ.}::tt::ﾚ<} {ヽ ´:::::::::::}＼::::::::＼ヽ:｀ ー=ニ二_／ / : : : : : : : : : : : :＼:＼＿_,
／ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
/ ::/ ::|_,. (＿ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::ｲ"|: : : ::::/`ｰ/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
／ / : ::|/ ;ﾍV: :::::/=≠=､:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
／ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
何事もないのが一番なんだけどな 〈 =-/ : ::: :;弋ｿ V |f:::c:! ∧::: :/ｰ､::: |::: |:: |
', /,.イ:::::ﾊ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
', '"ヽ-ゝ、 ＿＿ |::/ー'":: へ{
ヽ 〈T＞`＝＝` イT,.|/￣￣ヾ
＼ | | | r､|r" 〉｀ー-､
586 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:28:33.11 ID:yfUvmYo0o
― 孫魯班邸 ―
／..:::::::::::::::::::::＼､:::::＼::::＼
/ <::/::::::::::::::::::::.ｨvﾄ丶-ハ:::: :ヽ
/./v//^ｰvｰ‐ ^ !,!, ハr‐:ﾍ V::: i
//:::::ﾄl:`:トl.|_,ｨ斗ﾘ:|:_j__|!:::::::: |::::. | .孫峻。
| i:::::::|:lz≧ﾐl::::l斗≦zミ.|!:::::::: |:::::i｜
Ⅵ::|::|::!{.{zﾘ`´ ´ ﾋzﾘ ﾉ:/:}:::.ﾊ:: |｜ .約束の報酬は？
V::|::ﾄ､>｀ ﾉ ￣ノﾌｨ::: /ｲ:: |｜
ヽﾄ､八 ヽ ／:ノ::ｨ{:::l|::: |｜ .あの子が生きていると思うと安心して眠れないわ
从:lヽ. マ_ﾌ ￣ﾌ￣ |::::l|::: l: |
ヽ|::＼___.. ´ |:::ﾘ::: l:: |
|/!: |::ハ |∧:: /:: |＿＿＿__
li |: l::::ノ} /.::l V:::::..|:::::::::::::: ¨¨ ＝=-.....、 , , ､,. 、
,. -‐/:}.V´ ： /.:::: / ｀77ｰ- .:::::.. ＼: / , ／,. -‐‐‐-┴‐-i l
,',' . / ;'／ ,' :l
. !l i: l /´ __ノ ,. ,'
|ｌ| /| ! /_＿ ｀ﾆ-.=ﾆ,ノ /
l' ∨::l i、{,.=＝ミ''''"^ '",.=＝＜__ノﾉ,/′
ヽ:ヽ、:lヽ!､_仞_.｀ ､仞_.ノ孑イ′
今しがた使者を発たせました。 ＼ `ド'=- ´ |:. ,'／
|｀‐! {::. /
もうしばらくのご辛抱ですよ /!.::|ﾞ:、 ﾉ' ,.'
' l:/l＼ヽ、 ‘ｰ--＝-‐' ／
_l/ l;';.＼ヽ、 '''''" ,仆、
_,,.. -─'´| l;';';.,.＼ヽ、 //;l l
'''"´ ! .:l;';';';:,. ｀ヽ｀ﾆﾆ´‐;';'l:. !-､
.:/ ..:::::::l;';';';';';.,.,./ l;';';';'l::::...l ｀ヽ､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 粛清はなおも続く
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
587 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:29:20.16 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉 荊州 長沙郡】
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' ''''''::::::: ＼
|（●）, 、（●）、.|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|
| ｀-=ニ=- ' .:::::| .逆賊諸葛恪と共謀し帝位をうかがった罪により、
＼ ｀ニニ´ .:::／ 南陽王の印綬を没収、新都郡に強制移住して頂きます
∧､.ノヽヽ、ﾆ__ ーノﾞ--､..
/⌒ヽ＼ '; ＼_____ ノ.| ヽ i
|(●) | i ＼ /ﾞ（__)＼,| i |
ゝ＿ノ ^i | ハ | |｜ ＿＿
. |＿|,-''iつ ,. ｨ ''"￣;;;;;;;;;;;;¨`ヽ、
[__|_|／ . ,.ｨ'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`､
[ニニ〉 ,ｲ;;;;;y､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`､
/;;;;;;;/ `､;;;;;;;;;;t､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
. l;;;;;;;f >へ;;;;＼､;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
{;;;;;;;ﾄ=､. .r''´,ｨ-≧､=ヾ;;;};;;_;;;;;;;;;;;;;;､
ふざけるな！ . ';;;;i;;'vt-､ "{::::::::}`! `tj ,-､`i;;;;;;;;ﾞ,
ヽ;|､;} {::｣ `ｰ' j__ﾉ,.';;;;;;;;;;ﾞ､
父上がそんな真似するわけないだろう！！ ` `.i ~´ (__.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;､
`.､ ヽ_,,. --､ ,. ' {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
. i≧､. ',,. ' l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i
l;;;;;;;;`~;;;;;;l !ｪ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i
,,..-―‐-､ |;;;;;;;;;;;;;;;;ﾘ `ﾌ::`..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i
＜: : : : : : : : : `..､l;;;;;;;;;;;;／:| _,,y'''''"￣‐ヾ＿;;;;;;;;;;;;,i
588 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:29:50.76 ID:yfUvmYo0o
/::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::l::::::::::::::::／ゝ､＿,;;､_:::::::_;:::ｲ
./::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::|::::::::／:::::::::::/::::::::::::｀´:::::::::l
.l:::::::::::::::::::::ﾄ::::::::i:::::::::::::::::::|::; ‐ ､::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::l
|:i::::::::::::::::::::| :|ヽ::i::::::::::::::::::ｒ'/-__ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::l
.|'i:::::::::::::､:::::l,〉'´ﾞ,j::::::::::::::::::|ﾞ-､ } |:ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::l おやめなさい。
!ヽ:､:::::::ヽi､:､j,イヽ::::::::::::::::| /,ｨ ｒ､l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ヽヽ:､ｰヽ｀' 〉｀!:::::::::::::::| ',ノ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l .使者の方、ご命令には従いますので
｀ ｀ﾞ j |::::::::::::::::| .| l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ノ l::::::::::::::::l ' /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
｀ｰ､' l:::::::::::::::::l ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
‐i7::::::::::::::::l ｨ _,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ＿__
./::::::::::::::::::l>'´/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ,.ｨﾁ三三二t,､
/:::::::::::::::::/::|／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,ｲ三三ミl彡三三t
,三三三ﾂヾ三三三l
l三l三ｱ_ ＼三l三l
lﾘ='ﾐ/zｭ｀ '´ｨt-ﾘ-ミi
,.ｨ'ﾞ|ヽゝl ゞ'ﾞ' ゞ'' ,'ノ,.ﾐ|ヽ.
l .|三ミヽ、 ___ .ｨ三三li l
l ..|三三'ﾑ｀ ｰ '/,.l三三li. l
ですが父上ッ！！ r=ﾆ三ﾑ .l三三ﾐiム¨./´;l三三ﾐ|/
,>三三ミ |三三ﾐlｴ=-=-l三三ﾐﾐi
ヾ三三三ﾐi |三ﾘ三ﾐl .〉〈 ,'三三三li
〉三三三.|ミ/ ヾﾐﾐl;XX;ﾐア´＼三|
ヾミ三三ミl/ ';ﾞヾXXﾚ;' ,ﾍﾐl
,'三三ﾑ ',〈.XX:,' .,ﾐt､l
. =ﾆミ', ',ヽ､.,' ,ア´
ヾﾑｨﾆヽﾉﾍﾐヽ'三ｭ ﾑ
589 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/29(土) 00:31:45.82 ID:+PWUfvyto
こんなきっちりしないことをしたら…
590 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:33:06.91 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉 揚州 新都郡】
淮陰○
寿春 広陵 ｀ヽ
樊城 ○ ｀´○ ｀ヽ
○ 合肥 ,-､ ,-‐‐､ ｀i,
○ ○ /´◎ ~ ヽ,-‐‐-､ _,､｀ヽ,
襄陽 ,-,_, ､, /´建業 ,､ ,､ ｀く,!~｀=,-｀
（三峡） ｀ヽ‐´ i ,~ﾉ ~´‐,‐~=, ○ ヽ｀ヽ,~!
,_,､↓_,, ,､,i｀~○ ﾟo （, {,_呉 ヽ,
´ ~´ ｀~ヽ-､ 西陵 夏口 皖○ _,| 牛渚 ｀‐´~ ,--｀
ヽ,,○ 江陵 ○ ,/ヽ‐i,_ _,i‐´ ,-‐´
!-~｀-_,○ ,､/ ○ ~!,_ i´ ,=,‐-´,--､
´‐i _,,-｀ 武昌 ヽ,_ _,‐´ 【新都郡】 ｀~´ヽ,_,___,｀
公安○!‐‐-ｯ／~~○陸口 ~｀´}~ ,／´
,､､, ./‐´| 柴桑○/~!,_ 揚 州 i=~‐
/ ~~~ 丿 ! ,､,i
ヽ, ﾉ~ !,_|.
荊 ~ヽ‐i,_/ 州
【長沙郡】
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .南陽王孫和は諸葛恪と通じていたと咎められ、新都郡へ移住させられた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j しかし、そこも孫和の安住の地とはならなかった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
591 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:33:54.38 ID:yfUvmYo0o
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' ''''''::::::: ＼
|（●）, 、（●）、.|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|
| ｀-=ニ=- ' .:::::| 陛下はあなたに自死をお命じになられました
＼ ｀ニニ´ .:::／
∧､.ノヽヽ、ﾆ__ ーノﾞ--､..
/⌒ヽ＼ '; ＼_____ ノ.| ヽ i
|(●) | i ＼ /ﾞ（__)＼,| i _,....‐::‐::-r::‐:::-..､
ゝ＿ノ ^i | ハ | | .／::::_;::::::::::::::'､::::::::::::｀ヽ.
. |＿|,-''iつ .//::::/::::;::::/:/:::::ﾍ:::､::ヽ::::::ヽ
[__|_|／ //_;:/ｪ=l=-lｪﾚ‐:::ヽ-.t-::〉､i::〉i
[ニニ〉 f/l:ｰ1:::::l!:::::|!::|::::::::l:|::::l:::｀:i.ﾄl､ｨ'i
|!::|!:::|!::l:l::::/l!:ﾊ:::::::ili|::::ﾊ:::::l|:l|:!:l.l
!:|!:::|!:/tlr_‐t{ ﾘ!::/|rj:ｧ‐ﾘ::ﾘl|:l::il|
l:||:::::lVT:i:Yヾﾞ ノ ''T:iYV:/:l:::/ﾘ
ヾ::::| ヾ¨´ l ｀´ノi::::;､{´
分かりました。 .V:::! | ,l!:;ﾘ ｀
!:::lﾍ _｀__ ｲ!' |
ですが妻に最期の挨拶をさせてください |l:::ト:ゝ ,.イ.|::!l l
!:､|:iく!_｀ - ´_ﾚ! .|:/ﾘ
/!:::〈! ｀ヽ l´ ﾄ､!::i|
_,. ' 7:::::ﾍゝ､ V .. イ V:/ﾄ .._
, - ‐ ´ /|!::∧´￣|冂|￣｀//::|! ｀ ‐- ､
! ､ ! |l::|| ゝ､ノiTﾍ､ ｰ'||:i|.l , !
| ヽ | .|N |､／ / l ヽヽノ!!ﾘ l / j
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 孫峻は新都郡に移った孫和に使者を送り自殺を命じた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
592 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:37:19.77 ID:yfUvmYo0o
//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::::::::::::::､:::::ヽ;ノ
f/l::::::::::::::::::::::::::::;::::i:::::::::i:::::::;:::::::::l:::::::::::::::l::::::::::::/:::lﾞヽノ
|' |::::::::::::::::::::::::::/:/l:::::::/l:::::/ﾘ|:::i:l:::::::::::::::l::::::::::/:::l::::::|
' l:i:::::::::::::::::::::/l:/;/:::://_;/,/-:j‐l::::::::::::::::r ､／::::l:::::::|
.､ヽ::::::::::i､::ｒ､l /l:/７´/≠=ﾅ=':::::::::::::::l- l:::::::l:::::::::l
〉､:::::ﾄ'弋ｊl ' " ' _辷_j/:::::::::::::::l'ノ ﾉ:::::l:::::::::::l このような事になってしまい申し訳なく思います
/:::::ヽ:ヽ l /:::::::::::::::::l-',ｲ:::::::::::::::::::::l
/:::::::::::::l ｒ' /:::::::::::::::::ｒ'l::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/::::::::::::::::j､｀ヽ ' ,ｲ:::::::::::::::::/ ､::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/ ヽ ‐- ､ ,ｲ:::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::::::::
//:::::::::::::/ |ヽ ｀ ,ｲ:::::::::::::::::::::/-‐ｧ:::::::::::::::::::::::::: ,..／ ヽ￣￣￣￣`,_
//::::::::::::::/ l ､:>:'::::::::::::::::::::::::/ ／:::::::::::::::::::::::::::: ／/ ∧` ､
l/l:::::::::::::/ 〉:':::::::::::::::::::::::::::/／:::::::::::::::::::::::::::::::::: ／／ // ! ` ヽ ∧ ＼
/／ / / !l !.i |l l ヽﾊﾐヽ＿ヽ
. / / / '__从 ! l l ! | Ⅵ/ 〃/二ヽ
{ /{ ｲ /!ﾊ＼ | l |.} | | 〃 {冖ヽｲ}
|,' ! | ! {廾、ヽ＼! } ｿ | | { ! !＿ノ/ !
! j_! ハ ! ≧ﾐ＼! l '/ | |__ヽ＼∠ノ
幸せも不幸も一緒にすべき身でございましょう？ ヽ ヾ ､ﾋｿ＞ / 〃 /|i /|:::::＞<:::7
! ' ' ' ｿ ／ /」|! / 人´!l |i
独り生き残る事など致しません {` - __／イ ／7/ ｲ`, ヽ| |!
_| --=ニ＿∠ ﾝ′ ／爪∧ ＼ ‐
/ }ヽ ＿＿ 」イ ／// | ∧＼ ＼
. / /いヽX´／＞ '′, ＜ /ﾊ | ∧､ ＼ ` 、_
/ / ∧∠￣￣ ＜ ／ ／ | Ⅵ ∧＼ ＼ ヽ、
／ / い{ー― ／ ／ ∧ ＼ ', ＼ ＼ﾉ ハ
. ／ ￣二ニ{ー―― '′ イ ／ -ヽ ｀＜_ ﾍ / ／ ﾉ
呉 孫和の妃 張氏
593 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:37:53.71 ID:yfUvmYo0o
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
`'''`~''・ ' `
f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 孫和はみずから死を選び、正室の張氏も共に自殺した
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
594 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:38:28.97 ID:yfUvmYo0o
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 享年三十歳。
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ _ 小/ 短く幸薄い人生だった
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
_＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼
本来なら呉の皇帝になるのは孫和なのに…… | ＿, ／ |
＼（ー⊂ヽ､∩ ｕ ﾉ
| | ゝ＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ ” ／.
＼ ＿＿＿ ＼ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（一）
. | u. （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } どういう心境だったのでしょうか
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
595 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:39:56.52 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉 揚州 新都郡】
/ /´ / / ！ ヽ V V∧Ⅵ
. | / / 〃 ｜| l ヽ V V｜ﾘ
. レ /| | ｜|､ ヽヽ. | ハ Ⅵ
. l /l/| | |Ⅵ__>､ｌ､斗‐ | | l ﾄ＼
V// ムA | lハl ＿_z弐ヽ. l/, !l｜ ｀` ‐
Ⅵ/{ l ﾍ | | ｨ了7テ ∨ / / /〃 誰も彼も殉死したら、誰がこの子たちを養うの？
. ／￣￣入ヘ ﾍ Ⅵ ┴┘ Ⅵ/Ⅵ /
/ | l 「ﾃ人__∨ﾄヽ , ｀> `l
,{ ｊ└Lﾘ Ⅵ _＿ ,,.∠
八 ＼| ＼ `l＞ .. ‐∠ ＼
∨ﾍ＼ ＼`＿_ヽ /＞┬< ／／ﾉ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀､
l Ⅵl ＼ ､ 〈 / ＼/／ く /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
ゝﾆ八_ ´￣￣ ｀ 二ヽ.ム 二二 ￣｀`丶、 i:::::::::l::::::::::::::::｀､:::::::::f ⌒、::::::::::::::::::::',
!:::::::',丶､:::::::::::::',｀ ､l l- 、ｌ::::::::::::::::::::::',
呉 孫和の妻 何姫 ヽ::::::ﾊ ｆ〆＞-ゝ ｀/./:::::::::::::::::::::::::l
｀､/ ｀､ ﾋﾌ´o l::::::::::::::::::::::::::l
｀. / l::::::::::::::::::::::::::l
母上。 ｀-、__ ／, l::::::::::::::::::::::::::l
｀ー-,ｖ'´:::::l l::::::::::/:::::::::::ﾘ
父上は優しくて素晴らしい方でした /:::::::::::::l /:::::::/- 、::::::l
fi_ ／:::::::::::::::}/::::/;;;;;;;;;_＼/
f'´ﾆ) ⊂‐, ／::::::::::::::::::/::::/-ーﾆ-ー,＼
(f. { _,..l } .,-'´::::::::::::::::::::::/_／＞ /~ ',.｀､
596 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:41:19.64 ID:yfUvmYo0o
: : : :: :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : l ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : i ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l ／ ｀ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : 、_:_:_: : : : : : : : : : !／:( ) : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : それが何故ッ！！！
: : : :: : : ヽ ヽ: : : : : : : : : >－'--, !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: : : ::ﾉ― ヽ: : : : : : :/ ● / !:/⌒i: : : : : : : : : : : : : : : : : : .このような目に遭わなければならないのです！
: : : :: : :./ ● /: : : : : : : 'ヽー-< 。 !' ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :| : ○ー-´: : : : l｀ヽ: : : : : : :l ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : ::| : : : : : : : : : : l !: : : :. : : :l ﾊ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : ::.l : : : : : : : : : : i／: : : : : : : l / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: l: : :。: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾉ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: :.|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 幸い、孫峻の追及の手は孫和の妻子には及ばなかった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 孫和には四人の息子がいたが、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .彼らは孫皓の生母何姫の手によって育てられる
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
597 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:43:13.42 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉首都 建業】
,. '´ :. ::... ｀ 丶 、
／ .. :::, .:::::.. ヽ
, ' ...: .:::::､:. ::::i. ::::::::.. ::.. ｀､
,.' . ..; .:::/;:;:;:｀､:::::! ::::::!:::. :. ::.. ､
.' .:: .;..::::/ ＼;:;::::｀､:l ::::::l､:::. :. ::.｀､::.. 丶
,' .::i. .;'::::/ ヾ;／>l ::i:::|;:':;::..:::..:::::.｀､::. ｀.
, .::;l:.:;':::/ ,.､-‐''"ﾞ'く:::.! .::l::;:!;:;:;':;..::::';:::::::.｀､:. :.
; ::li::.;':/ ´ ,.ｨ,＿＿｣､| .::j::;:!;:r-､:;..::::':;:::::::..ﾞ､:.:.
i .::ｨ'⌒ ,;彳´￣ﾞ!.ﾘ| ::l:::｛ ,r ､ヾ;..:::::':;::::::::｀､:.
ﾞ、::::Ｖ,ｨﾐ、 " ﾞ、 ∠,, j ::l:::::K、ﾉ ,!;:';.:.::::::':;::::::::.`:.
｀､::::':;λj} -ﾞｰ'" ｌ ::ｌ::::.ﾚ'-' ∧;:;:', .::::. :':,::::::::｀:、
丶.:::i} / .i ..::l:::.:.:ﾄ-;:ﾍ;:::':';:;';..:::::.:.:.':::;:: :.:.｀ ､
……国中の人が二人の死を悲しんだ ｀、:!、ﾞ' ,' .::;':;:::::l;l';:;:;:;:':;::::':';:';.:.::::::.:. : ' .,:.: :
i .:::丶、 ﾞ｀ /.:::;:::;':::::lﾍ;';';:;:;:;':;::::::':;':;.:.:.:.:::.:.:. :｀:
l ::::;:l:i:;`;:;‐-;:;:ｸ.:::;'::;'::::::j !';';:;';:;:;:';:;:::::':;':. .:.:.:.:.:.:. : .
| ::::;:|:l:'{:l;|:!|:i/.:::;'::;'::;:::::l∠Ｌ[_;:;:;:';:;:;:;':;::::':';,:.:.::::::.:.:. :
l :::::i::!:;::!_>'/..:::;':;;'':;;'::::;! ｀`ｧ;:;:｀;:;ﾞ::;::::'::;:::.:.:.:.:.:.
l :::;:j::!::::!／.:::;:':;:'':;:''::::/ /､;ﾞ::::;:;:;:;｀ﾞ:::;:::'::;.:.:.:.:
,'.:::;:j;.-､'".:::::;:';:''::;;'':::::/ {ﾄ､丶;:;:ﾞ:::;::;:;:;:ﾞ:::;:::'::;.:
┌―'‐ｧ" ／.::::::;:':/／'´￣'´￣_二_ﾄ､!ヾﾐ､丶:;:;:ﾞ:::;::;:;:;ﾞ:::;:::'
| ／ ／ .::::::;:';/'" _,. -'" :. Y ﾘ:,!::i.::`ヾ;::::;:ヾ;:::;:;:ﾞ::
598 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:43:53.35 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１０月 呉 揚州 柴桑】
_n
_=＝∧...|...|
/":::::::::/ .ヽ|_ |
__ /:::::::::::/ ∩ ＼
! ..."'-､-､___ /:::::::::::/ .￣. _ヾ､
! ヽ＼::""''''‐-､__=＝＝/:::::::::::/ ...┌! .i|
! ', ＼::::::::::.:::/:::::::::／_x-イ¨ |_| .i|
! .ﾉ:.', 田＼::::::/::::::::::::::| ﾛ | r´
0 ､__､':::::ｲ ｀-´ ::|┬‐||┬┬ | i|
_ﾆ' l 了 く气气乂 .／￣"ﾌ￣￣" i|
_､-‐''"/// ゝ ! ヽヾ ..／;:;:;:;:／ ＼
_､=＝´////////// | !ヽ- .／;;:;:;:;:／ ＼
_､,,,, ,,,､_ﾆ､-‐ ´"///////////// ／:::ﾑ イ________ | ､-----､ __ __ __ __ ﾑ
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::..:.............:::::.:.::.::.::::::: ... :::..:.............:::::.:.:: ... :::..:.......... |.ﾛ.i ｉ ! ヽ ＼ | |.:::::| . |｀'
: .:.::.::. :::::::.. ...:::::.:.::.::. _-----‐‐┴､.!---≡- | .| |￢､__ヽ___､ . .|
. :::..:.............:::::.:.::.::.::::::: ... :::..:.............::::: / """"''''''‐‐‐‐-､____ ""''''''┘--┘‐-､'!,＝＝',-‐‐‐‐‐‐‐‐┘､
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599 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:45:47.02 ID:yfUvmYo0o
｝ /
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|:::|::::::|::｣L⊥:/|:| |:⊥L｣:|:i::::i:::::|:::, .子供たちの事はお願いね。
,:::::|::::::|::j斗=く jﾉ |ﾉﾑ=ミ|:i:::i|:::::|:::}
//::ｉ|｣ ::|〈 んﾊ んﾊ 〉}:ﾉ|:|i::|∧ .それと三食全部たい焼きなんて不健康な食生活はしないように。
/:::八l ::| ーﾟ . ーﾟ ｲ:::|ﾉ八 ,
/:{/:::/::::::|:∧'" "''/| ::|く::::::. } ただでさえ体が弱いんだから
{::/:::/:::::ﾉ:|:,::::::... ｀ ´ . ｲ八::|::::＼::Ｖ
〉:::/::／::::|:i:::::::::::}＞ イ:i:::::| ::::}:|:::::ｉ:::::::i
/:::∧( ::::::::jﾉ :::__,ﾉ 乂__｣___:::|:::::}:::::::| , '´ ''",ハ`ヽ `ヽ
｛::::{ j::)-‐/|＜// ‐- -‐ﾍ.:V /丁ヽ:::::∧ ,' / ヽヽ. ヽ
l /.!/,ｲ l!l .!l､; ヽ l
l l!.!ﾋ士ﾄl!.,ﾋ士ﾄ} !
! l!! !fT;j' !l!'l'T;j7ｲ .!
! l!| .l .,'! .l! .!
l ,'!l! !^;:.､_-- ,.イl,' .!l l
,レ‐!.!r';;`ー'-'";>ｲ ト ､!
………… ,'´ !lヽ;;;;;;;r ;_;;;;/! ,' `;
/ .∧;;;;;└I.j┘/l∧ ﾞ､
/,._ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,';;;.! ﾞ､
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`ー-===-一'
600 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:46:21.54 ID:yfUvmYo0o
〃.::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.ヽ
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/:::::::::::::::::::!::|::::::::::::|:::|ｉ::::::|::|:::ｉ:i|::::::::::|::::.,
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ｉ::::::::::::::::i:::l:|::|::::|i::::::|:::! ＼「厂l:i|::::::::::|::::::::,
|i:::::::::::::::l:::l:|;ﾍ:::|i::i:::l从 .芹芋刈:|:i ::::|:::::::::i 私だって覚悟はできてる。
||:::::::::::::::!乂 _ヽ!八| 弋じﾘ 川:::::「｝::::::|
八:::::::ｉ::八 芹心 "" 仆 ::|':::::::::| .あなたはおじさんみたいにこんな所で終わっていい人じゃない
}i::::l:::::::ﾐ《弋じﾘ , ,ﾘ::|::|::::::::: |
ﾘ::::!:::::ｰ爻 "" ノ (川::|::::::::八
/.::/}八:::::ｰﾍ ｀ ｲ::Y:::|:::::::::::::.＼ , '´ ''",ハ`ヽ `ヽ
./.::/ ﾘ::::::):::::ﾉ个::...., ＿ ／ |::ｉ| ::|::::::::::::::: ( ＼ ,' / ヽヽ. ヽ
./.::/ //.::::::／.::::|::::::/::::ﾊ |::ｉ| ::|::::::::::::::::::.＼ ＼ l /.!/,ｲ l!l .!l､; ヽ l
/.::/ //.::::{::{―‐r― イ彡′ 乂乂{:::::::::::::::::::.＼＼ ヽ l l!.!ﾋ士ﾄl!.,ﾋ士ﾄ} !
! l!! !fT;j' !l!'l'T;j7ｲ .!
! l!| .l .,'! .l! .!
l ,'!l! !^;:.､_-- ,.イl,' .!l l
,レ‐!.!r';;`ー'-'";>ｲ ト ､!
,'´ !lヽ;;;;;;;r ;_;;;;/! ,' `;
私にできる事は限られています / .∧;;;;;└I.j┘/l∧ ﾞ､
/,._ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,';;;.! ﾞ､
./;;;;;;;;;ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;レ‐'ﾞヽ
/;;;;;;;;;;/lヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-､;ﾑ;;;;;;;;;;ﾞ､
/;;;;;;;;;;;;｀;;;;┴;;;;;;;;;;;＿＿;>ｨ,rｧ'っ;;;;;;ﾞ､
＿＿＿_.l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ fy)`Z'ﾆ);;;;;;;〉＿＿＿
,. -'ﾞ､ ﾉ'"`-`='-''''
`ー-===-一'
601 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:48:08.95 ID:yfUvmYo0o
/ /:::::::/:::::::::/:::/!::/!::::::i::::!:::::::::::::!::::::::::::::|:::/:| i!
〃//::::/:::::::::::|::::| |::| |::i:::|::::|::::!:::::::::::::::::::::::ﾚ'::::| !
/ //::::::::::::::´「「ヽ! |::| |,-┼┼-ミ、::::::::::::::::|:::::::|
i| ||::i:::::::::::N」_|:::|:| !::! !::| |:::ﾊ:∧「`::::::::::::::::|:::::::| あなたはこの国の希望だから。
! i|::|::::::::::ｨ芹ミ刈 乂j/ jﾋ≠ミ刈::::::::::::::::::!:::::::|
|Nﾄ､:::::八弋zﾘ んハ Y::::::::::::::::|::::::∧ みんながあなたに期待している
! ﾚ' 〉::ハヽ:::¨ r' 弋zメ 从:::::::ﾊ::::!::::::|∧
／ V::::::::人 ::::::::::〃::::::::/ノ::::!::::::!. i!
／ ,/://〈::::::ヽ ` ー‐' イ/:::::/::i::::/::::!::::ﾄヽ ||
〃 ／///∧:＼:::::::`..､ _,. ＜'::::/:::::|:::|:::::::::::ﾚ'::} !| , '´ ''",ハ`ヽ `ヽ
{{／:::∧V/ ＞――ｧ 〕´ ／/:::〈::::/:|:::|::::::::::::::/〃 ,' / ヽヽ. ヽ
／:::／／／'´／ : : : :,〈 ! /:::∧V ､:!:::!:::::}::::::{/､ l /.!/,ｲ l!l .!l､; ヽ l
／:::／／／V / : : : :／ ヽj ,∠ _/:::::レﾍニニミメ:::∠ _ ヽ .l l!.!ﾋ士ﾄl!.,ﾋ士ﾄ} !
{:::::/ /::::∧ }}/: : : :／ ／:／/ V:ハ::ヽ）: :i ! l!! !fT;j' !l!'l'T;j7ｲ .!
! l!| .l .,'! .l! .!
l ,'!l! !^;:.､_-- ,.イl,' .!l l
,レ‐!.!r';;`ー'-'";>ｲ ト ､!
,'´ !lヽ;;;;;;;r ;_;;;;/! ,' `;
重い、ですね / .∧;;;;;└I.j┘/l∧ ﾞ､
/,._ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,';;;.! ﾞ､
./;;;;;;;;;ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;レ‐'ﾞヽ
/;;;;;;;;;;/lヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-､;ﾑ;;;;;;;;;;ﾞ､
/;;;;;;;;;;;;｀;;;;┴;;;;;;;;;;;＿＿;>ｨ,rｧ'っ;;;;;;ﾞ､
＿＿＿_.l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ fy)`Z'ﾆ);;;;;;;〉＿＿＿
,. -'ﾞ､ ﾉ'"`-`='-''''
`ー-===-一'
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 陸抗は妻を離縁した。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j その後の張氏の消息は不明
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
602 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:48:57.79 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１１月 呉首都 建業】
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::｀:::ヽ
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::!::::::::::::::::::::::::!
i ,l::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::l::/::::;ｲ:::::l:!::::::::::::::::l
l'､＿__ﾉ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::i:::l:!:::/_ ﾞ;::ﾉｌ::/::::::::::::ｊ
＿_ゝ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::l:::{ｒ;‐;㍍;!/:/::/;ｲ:;' 私は諸葛恪の縁者だった。
（::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::;:::::;::;:',￣ !::/､/ｊ/ ll
. }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::;::ヾヾ､ ｊ/::ヽ'､ / すべての役職を辞任したい
_ノ::::::::::::::::;::ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;､ﾞ、 , -;=‐;ﾆｧ;-､_
￣::::::::::::;:-''´ ヽ､:::::::､:::::::::::::::::::､::､::::､ヾヽｒ'_ノ_,ノ／ , -‐'､
::::::::::::／ ｀ヽ､::ヽ:::::::::::｀ｒ－;'i"::::∨ ｀ ｀"´, -― ヽ_
::::::／ ｀ヾ､;:::::::::::｀ヾ ｀７´￣￣｀ヽ, ￣｀ヽ ヽヽ
／ ＿,. ヽ::::i::::::::::∨ ヽ ､ ∨ } , , ､,. 、
,.－ニ_ ´ l ﾞl:::l:::::i:::::ｊ 厂￣lﾞ-' l / , ／,. -‐‐‐-┴‐-i l
￣7 ｀丶､｀ ー | ハ::l;::::i:::/ ｊ ヽ ! ,',' . / ;'／ ,' :l
! ｀ー- 、 lﾒ ｊ/l:::;::/ /／ ヽ { . !l i: l /´ __ノ ,. ,'
|ｌ| /| ! /_＿ ｀ﾆ-.=ﾆ,ノ /
l' ∨::l i、{,.=＝ミ''''"^ '",.=＝＜__ノﾉ,/′
ヽ:ヽ、:lヽ!､_仞_.｀ ､仞_.ノ孑イ′
鯀と禹は親子でしたが、 ＼ `ド'=- ´ |:. ,'／
鯀の罪が禹に及ぶ事はありませんでした。 |｀‐! {::. /
/!.::|ﾞ:、 ﾉ' ,.'
あなたが職を辞する必要はないでしょう ' l:/l＼ヽ、 ‘ｰ--＝-‐' ／
_l/ l;';.＼ヽ、 '''''" ,仆、
_,,.. -─'´| l;';';.,.＼ヽ、 //;l l
'''"´ ! .:l;';';';:,. ｀ヽ｀ﾆﾆ´‐;';'l:. !-､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 粛清劇が終わった十一月、孫峻が丞相に任命される。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 孫峻と滕胤は内心ではしっくりいっていなかったが、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 表面的には互いを立てるように振舞っていた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 諸葛恪は死んだものの、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 呉の国政は依然として孫権の遺命を受けた面々で動かされる
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
603 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/29(土) 00:51:06.42 ID:mbNUaMF/o
だったらなんで妻子殺したんだおい
604 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:51:45.02 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１１月 魏首都 洛陽】
.∥ ∧ ＿＿＿＿＿| .::|─Λ
.∥ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
.∧ i. | i'´￣`ｉ∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :|￣|
∧ﾍ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n
ΔVΔ | :|ﾍ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:|
||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
＿||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| ／￣
|=＝=ト、 │ |:: . . `＝f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠＿＿＿
＼＼|＿| ＼n_∥_ｎ_ｎ |:: []＿＿|＿|＿_.|::.:. .. l!ﾍl! ｢| ｢| ＿＿__|＿＿＿_.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ∥::ﾛ:ﾛ|＿__、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n＿n＿n＿.n , .|========
| /Λ /Λ:| ／/＼ :::|─‐ﾍ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ﾛ|: |ﾛ|: |ﾛ|: ／ |工工工工
| || ||. || ||::| _./＿_.,>:| ﾟ_ﾟ::ﾟ::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
| ||_||. ||_||::| | ｢| ｢|| .∠∧┴/_n＿n＿n＿n＿n＿n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] ｌ]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | ｌ｣ ｌ｣|ヘ、| |:::::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ /_n＿n＿n＿n＿n＿n_/￣￣￣￣￣￣￣￣
| ∠二二ヽl=|====|￣|::| |:::::| ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ | ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ /_n＿n＿n＿n＿n＿
| ||:::::::Λ::| l: | ｢| ｢ ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ﾍ/∨∨ﾍ| ::|ﾍ/'∨∨ﾍ| ::|ﾍ/∨∨ﾍ| ::|ﾍ/'∨∨ﾍ| ::|ﾍ/∨∨ﾍ| ::|ﾍ/'∨∨ﾍ| ::|ﾍ/∨∨ﾍ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
＿l'＿＿;l＿＿ l＞┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
＿＿;l＿＿l／´,＞┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 断固として北伐を目指した男、諸葛恪。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j その最期は張承や諸葛瑾の言葉どおりとなった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
605 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:53:48.34 ID:yfUvmYo0o
j .:! l! | l≧ト廴_l! ﾊ l |＿_ l/ ｝ |
/ .: } |l l! ﾊ l!ﾍ j[`,=、 | ｌ|⌒j!:/ ﾊ j
,' .: | | ! l| i|lヾYﾃ≠ﾐx l| ! /|r=''/ :/l/ ′/
,' j | | ﾚ' ゞﾏ {っl! } ﾍ jl/ﾚ' /テﾆﾐ/::j / / .張緝殿の知恵は諸葛恪より優れていたと見える。
,' .′ｌ |:. ´¨ ｰ′ " 〃r～ｧﾏ/ ,j /
,' /=､| |::. {!:.ﾄﾐ-ﾌ | ／ﾚﾄ、 諸葛恪、どんなにすばらしー男かと思いきや
. ' /`ー! !:::. ゞ=ィ¨ /ﾚ′ ＼＼
' /:ｉ:ｉ:i:ｉ| |::::::.. _ ´ ﾊ | ＼＼
/:ｉ:ｉ:i:,r| lト､::::::.. ｀ ／ }! ! 〉 }
／:i:i:≦-| |ﾞ`ﾄ～ｰx::.. _イ: j | /〃 ＿.....＿__
:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i＼:| |≒＼ `ｰ､::. _ イ乂ﾌ:: ハ ! /〃 ,r' ´ ｀`''' - ､、
,ｨ'/ ｀ヽ、
魏 大将軍 司馬師（字：子元） . ,ｲｌ| i , ;i ､ 、 ､ヽ
/ l | l l l l l l } ; ｉ ヽヽ
,' l! ! l! l i i リ } ﾘ i !ﾘ
l l i l l | l iソ ﾉ ,ｒ'´l! l }ｿ
| _..=､ｪ_____!_l＿_l | ! |!ィ弋~lﾅ !ン'i
ﾞﾞﾞ￣ ＼::ヾ::::::::::::＼ l! ￣ ﾞヽl
l::::::ヽ::::::::::::ヽﾞi、 ´ i´ |
ｪ-‐ ''''''‐ｪ-┘:::::::::::::::::::::､}ﾊ. )┤ l! ））
l |l ! l｀'ｰtｪ_:::_::::::::::ヽヾ. / i ﾘ
_!_弋ｪ-=ゞ､ヽ＼_|:::::::::入＼ー ' , ノﾉ
￣ ＼`::￣::ﾞ＝'｡.￣:ﾐニ≦､.._
ヽ:::::::::::::::::::ﾟ:･:。::::::::::::ﾞi ｀' ー- ..
魏 光禄大夫 張緝
606 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:54:22.08 ID:yfUvmYo0o
: : : : : /: : : : : : : ／: / ／ '′／ ´ ／ /
: : : ／ ／: : ; ' ／ , ／/,＞ ､ , i! l! l|
; ィ´ ' /／ ,ィ ／ ＼／ :// // / ,l /
:/ ,′ ／::/ ,'＿ ／ Ｘ// ' ハ ' /
, ' ／l: :／:::::/ / Ⅵ￣ミ､ ＼ | i! / / ',./ /
, ' : : : ; イ:::::::ﾚ'::: ﾚ′/ヾ. /: ｀Y､＼ | ｌ / _'__ / '
／ : : : .イヽ Ｙ:::::::: / '! {: i!: :l ’ ＼ / /⌒) / i! / /
: : : ／ ∧ /:::::: ′ ゝ 乂’:ﾉ | ' /∧ 〃/ ,ｨ'l! / /
: :./: : / : ＼i:::::::: `ヽ ′ |'.// ∥/ / l / / とんだ凡愚であったらしい
,ｲ: : :/ : : ／|:::::::. '" /Y⌒ﾌァ ﾉ /, '| .
.ヘ.ｲ: :／:::::::l::::::::. {:r丶r‐ﾍ ′,ｨ′ l
. `勹:::::::::::ｌ:::::::::. ゝ､》〈´_ﾌ／ ' j/
/::::::::::::::ゝ:::::::.. |＼ ／',::::Y, -r' /
＼. しｰ-､::::::::: ＼:::. ヽ 丶 ゞ;:｝￣| '
:i:i:iヽ ｀ー ､::: 〉､:::. ` _ ＞ {{ ﾉﾉ l il
:i:i:i:i:iﾍ ｲ::/ ::: ＞ .:ヽ ノし" i! l|
607 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/29(土) 00:55:03.23 ID:+PWUfvyto
もーつっこまないぞー
608 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:56:33.84 ID:yfUvmYo0o
＿＿/7 ∧ ` ‐- ,:′ 厂 ｀丶
＿／ｲ Ｌ:l / .′ ＼
= ァ ｢::| / / -‐
′ ∨ ｛ /
,{ .′ /
.′ / / / / |i ! ,′ _ }
. 〃 ｉ: /‐- /｣_l |i ! : ((⌒.′
｛{ ｉ| | { { i｢ 'ト､ | |i ))/ } ところで李豊殿。
. ＼v八{气弌ｘ.{ヽ ＼| |i 〃ﾊ ′
. / ハ｛ Ⅵ ｎ 汽 l∧八({土,‐} .′ 近頃、陛下が貴方のみを召して、
. 〃/ }ヽ 弋こノ ヾ {:::ﾊ:fｧﾍ ﾊ .二人きりで何か話していると聞く。
ｘく /l ; }; ´＾⌒ ｛::{::斥くr'/ / .
. ／ 〉.:爪 ノ ; ｛ Ⅵ::__ン/ ／ .陛下は随分貴方を気に入っておられるご様子
/ /少､ .′ ′丁 i
(し'⌒しｔ/__ - ､ （{_ﾉ : |
／ Ｘ __｝/'⌒)､ ｀ イ i |
＾ '＜⌒ ／厶- ､辷＞,,__ .．＜ |i | |
..-‐ '' ／ｌ{: : : （_＿ く／ :＞） |i | |
=≦: : :}}: : : : :＼: ) ⌒ｰく |i | | / , !.! / | ヽ＼ ＼ ＼ ヽ ヽ
,'/ /| 小､/ |､ ヽ ＼｀丶､ ヽ | | |!
.{ ! /ﾊ.! / | { ＼ ＼ ＼ ｀ヽ ll ﾉ| リi{
ヽ{ |ヽヽ || ヽヽ ゝ ヽ ヽ丶 ヽ | | }
ｰ-久 |＼{{ ヽ ヽ ＼＼ ヽ | | | ! || | /
陛下の事です。 ﾉ{ r┐ |ト､l､ ヽ.- ゝ ｒ:ﾃフ} } } ﾉ l/ /
/ /ﾊ ﾄ'ゝ｀ヽ＼. ￣´ ﾉﾉノ_ イ/ // {
他愛ない話ばかりですよ .//´}ヽﾍヽ } /ﾉイ ﾄ ゝ
ｒ‐-､ｆ⌒!{ {ヽゝヽ ヽ ‐ / | || ||ゝ
. l l. ｌ | ｀`＼ {ﾆ=‐ , ' |ﾘ ^
!r }. | |. | ,. -─｀ヽ、 ／ !｀丶､
ヽ{ _|{_.ﾉ | { `ｰ'´ ! ヽ
609 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:57:27.30 ID:yfUvmYo0o
【紀元２５３年１１月 蜀首都 成都】
.... . .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::／.／
...::.'::....::':..:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／,／
＼ ....::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／／ ／／
＼＼ `~ー'--..､__,-..､_, _ _ .／／, ,' ., .´ ,／
.､ .＼＼ ~`" ﾞ''´ `''-,／／,／'／ ／ ,／
＼, ＼＼_,__,__,__,__,__,__,_ro｡ .'i,` -､_／,,;..／.:::: ／
､＼ ,＼＼ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾐ'i/ヽーk _ ,,‐,＿ _,､_ ＿ ／ﾞ`‐ ､ ~｀`-:..､_／ ／
.＼＼＼::＼＼ 'ﾆ/ﾆ/､,'/､::ｌl＼l､,,,,,zvvv､__,,.... .:......::::......'::nr-/ﾛii／,-'',-",-l~｀` ‐ ､::_｀-､_´
＼ '＼＼r`'',^´:'ﾆ/ﾆ/､,'/ｌ'/`'､､::＼;;ゞｰ､ri=令iーｭ/互.iｮi;;;_,,,三／,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`-:､_`-､
＼`r''^´／ :/ﾆ/ﾆ/､,'///, -|´'ｪ￣/､>/尺ﾆ∧::品:::,ノ:::::,／ ~`'‐､_<」,-" :| || |:| |:| |:| |:| ﾞ -
,,_r''^´ｌｌｌｉ||'´.::/ﾆ/ﾆ/､,'/-´''llﾚl|エエ/||ヽﾛl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",Kミ､ｉ|l|`''‐ ､-'| ||＼_|:| |:| |:| |:| |
ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌli||.:::/ﾆ/ﾆ/､,'/.lﾚllﾚlｌ_,l|,,エ/=||=|`､ミ平平'不､.「}{::|"I''i/,,|_i_,_|l|:l:l:l:ｌ |`:| || ｌl|.＼:::|_|:| |:| |
ｌｌｌｌｌｌｌlｌｌｌｌｌi||ｰ^ｰ'^ｰo､/! lﾚllﾚllﾚｌ|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llillｌﾞ|lﾄ、ｌ:l::|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼ .| |:| |
|i､､il||||||i||:::_||_:::::|| | llﾚll「~ ｌlﾚｌ|￣lvzN'_|ﾉ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|ｌｌｌl:|:::::::::::_|l､ ＼l:|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼＼ .| |
ｌｌヽ､ｌｌｌｌｌｌl||_:::||::::: || | llﾚlｌ､__,'lﾚｌ|_llll'''"ll´ll:::::ｌi|::::::: lＸ,,::-''卷」ｌｌlll|ｌl::::::::`|l、k｀'' | || ｌl|7ヽ＼＼＼.!
ｌｌｌｌ｀､､ｌｌｌｌ||:::_||:::::_|| | llﾚllﾚllﾚlﾚｌ|_ヽllllｌ::::::|:::::::ｉ:::::: ＼ｌ_:::「ヽヽlll|ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ|l、llt､k | || ｌl|7ヽ＼＼＼
ｌｌｌｌｌｌｌヽ､ｌl||─､:_:: || | llﾚllﾚllﾚl_／lヽl´ .l:::::::::::::: .. :::::ｌ:::::ヽヽll/ミ_rくｌlt,lltｌｌ`ｰ| || ｌl|7ヽ＼＼＼
ｌｌｌ ｌｌｌｌｌｌ`､'' ／l_:::_|| | llﾚllﾚll／l／llﾉ`ｰ',,`:::::::: . . :::´~ﾞ`-''il三iｌ|'' ＼llｔllt_!_| || ｌl|7ヽ＼＼＼
ｌｌｌｌｌｌ／`Ｊ l__|＿,|| | llﾚll,イ／ ,／:::::::::::::: :::::::::::_;;;_l三ii|:::.. . ＼|＼＼ _l|7ヽ＼＼＼
ｌｌ／ .／､_/_/|＿,||_| llｌ／, ' l／'':::::::::: :::::il三__|､_,-_、 |::::::`-､`- ､.＼＼＼
'" ／,:::/_:::､l_|l二lﾆ|／l／／`::::::: .''､っ:::::く＿」,/|li::::.. ::~ﾞ-､｀- ､､＼
／_l'ﾚ'-<＿〉:|::::二ｌ|／,／｀:::::::::.. "'＿,,ｨﾆ´入_|＼li:::.. ..:ﾞ`- ､ヽ
610 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:58:52.09 ID:yfUvmYo0o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 以上が呉で起こった事件の一部始終ですお
＼ ｀ ⌒´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
/:/:::::;|::::i:::;;;ﾞ i､;;;::::ヽ;;;;:::::::::;|;;|::::::::::;|::::::::::::::::|;;;;;;::::::::::::;;:::::::::;;;;|
？ /;/|::::;;;|::: ﾍ::;;;;;|＼::::::＼::::::::::|;|::::::::;;|:::::::::::;:::;;|;;;;;;;;;:::::::::;;;:::::::;;;;:l
.|:;| |::::;;;|l:::::;ﾍ:;;;;|. ＼::::＼;r::::l;|::::::;;;|::::::::::;;::;;;;|;;;;;;;;;;;::::::;;;;:::::;;;;;l
|:;| |:::;;;|.|::i::;;;ﾍ;;ﾍ ,×､＼;;|::::;;;;/:::::::::;;;::;;;;;|;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;:;;;;;;;l
|;;| .|:::;;|. l::ﾄ;:;;;ﾍ;;ﾍ／ .,rl' ｀''|:::;;;/:::::::::;;;;;;:;;;i;;ﾄ:;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;l
|;;| .l:::;;| ﾍ:､ﾄ;;;ﾍ＼,ｨく. | /:;;;/:::::::::;;;;;;;;;;;;;|;;| };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
|;| ﾍ:;;l ﾍ.l::lヽﾍ ヽヾﾚ /;;;ｨ::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|;;ﾚ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
ﾍ､ ﾍ;;l .ﾘ |l＼. ./／/;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;|l;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ:;|
うまくいかないものだね ＼'' ﾉ ﾞ ´ l:|::::::;;;;;;;;;;;;;;/;;|'|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. ﾞ
ﾞiヽ､ _ .l:|:::::;;;;;;;;;;;;;/;;;;l .|;i;|ヾ;;;;;ﾞi､;;;;;|
.|::;ｨ::ﾞ::´ |l|:::;;;;;;;;;;;;;/.l;;/ l| l| ヾ､|.＼|
// |;l;;;::ﾞヽ |;:;;;;;;;;;;/ l;/ ﾞ .|､,,_
/' .l|ﾍ::::;;;ヽ‐'i'|;;;;;;;;/| /' _;,:. -‐': : :ヽ
.' ﾍ::::;;;;;;;;| |::::/,rl ,, -:'''´: : : : : : : : : ﾍ.
ﾍ::::_;;l-'V/_;,〉'´: : : : : : : : : : : : : : : : ﾞヽ
蜀 衛将軍 姜維（字：伯約）
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ヽ:::::::::: ノ
/ヽ三＼´
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───────────────────────────────────────────────
611 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 00:59:27.27 ID:yfUvmYo0o
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|:.:.ﾊ:.:| 辷'ﾉ 丶 ｲt::_iヾﾚ:.::.::, ご苦労だったね。
|:.:.:.:l:.| :::::: ゞ-' !:.:.:.:.:ｲ
l.:i:.:.:.|ヽ. _ ′ ::::: ﾊ:..:./ 下がってくれていい
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ヾ!.:,|ﾊ..:.:.|ゝ､ _ ...ィ/:.:.ﾚ:j/
_ _ _ゞ＼ｰ- ､ |:.／ﾚl:.:..:/
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/::::::::::つ ／,ｲjくヾ＼'_
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＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
ああ、そういえば…… ／ :::⌒（__人__）⌒::::＼
| |r┬ i |
小耳に挟んだ話がありますお ＼＿＿ `ー‐' ＿／
/::::::::ﾊ＼/Vヽ/;:i:::::::ヽ
| :::r::ｌ::ｌ ﾊ |:7::::::ｌ::|
612 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/29(土) 01:00:13.75 ID:EmTr+bDzo
ようやく陳寿が、歴史の表舞台に出てくるか…。
613 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 01:00:24.02 ID:yfUvmYo0o
, : ｪ､
,. r: f: ´.::::;:r｀､ _
/´. : : .::::;ｨ'. : : : :｀:ﾍ
/ . : : : .:::/. : : : : : : : ﾊ
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＿ /／. : : : :::|::::.::: : : : . :ﾍ::.ﾉ
, r :´: : :￣:｀:＝=: ´: : : : : : .:::::|::::/. : : .::..:: ∨
┌──────────────────────┐
│ 近々、張嶷将軍が成都に帰任されるそうですお │
└──────────────────────┘
,ィッ=＝-―--､::::::::::; ｨ:´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| }:::.. : : ヽ
!' ,. ｨ: ':::;r.´: : ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ´::::: : : : ,}
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ヽ::::∧ : : : ::::::::::::::::::::::::::(::::::{:::/. ! ', ヽ´
614 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/29(土) 01:00:54.97 ID:QXbEQ9Mg0
やる夫さんお久しぶりっす！
615 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/29(土) 01:01:53.29 ID:+PWUfvyto
お！？
616 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/29(土) 01:03:59.96 ID:yfUvmYo0o
【第三十回後編に続く】
新規CAST
～呉～
●張氏・孫和夫人（ちょうし） 天条院沙姫（To LOVEる）
●何姫（かき） フェルト・グレイス（機動戦士ガンダム00）
＿＿＿
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
.| （__人__） | ＿＿
＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ / 幕間は日曜までには投下しますお。
（⌒ / GA④ ./ /
i＼ ＼ ,(つ / ⊂) 元遜さんについての補足ですお
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
617 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/29(土) 01:04:52.58 ID:EmTr+bDzo
お疲れ様でした。
618 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/29(土) 01:07:23.76 ID:QXbEQ9Mg0
乙です
江南はこんなグダグダした醜い政治劇ばかりよね…なんでこうなんだろ
619 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/29(土) 01:07:27.36 ID:ngxX5i+Eo
凡愚ｗｗｗｗ
乙でした。遂に蜀にも戦の風が吹くか！？
620 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/29(土) 01:10:37.35 ID:mbNUaMF/o
乙
まあ耐え忍んだ司馬家の人間から見たら
酷評になるのもしかたないかな
621 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/29(土) 01:10:38.30 ID:MRoTZpKY0
ニートしてない陳寿さんとか眩しくて目がくらむ
622 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/29(土) 01:12:12.39 ID:+PWUfvyto
おつしたー
そしてGA四巻ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
623 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/29(土) 01:13:38.94 ID:Fq6BkTBXo
乙でした。
624 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/29(土) 01:18:04.23 ID:e7vIvufc0
乙
うーん。清々しいほど清々しくない展開が続くな。呉はこの先もずっと
諸葛恪もキレモノなはずなのに、どうしてこう上手く生きられないんだろうか…
625 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/10/29(土) 03:00:11.62 ID:zaKhokfDo
乙です
この描写だとまるで諸葛格の裏で姜維が糸引いてたみたいに見えて困るｗｗ
まあ単純に、呉の北伐推進派が潰えたのは痛いなあ、という話なんだろうけど
626 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2011/10/29(土) 04:11:44.80 ID:7UsalBkXo
よく魏みたいに大規模な反乱がなかったもんだ
627 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/29(土) 04:17:32.28 ID:oB58Dc+Do
>>625
邪推しすぎだろ
628 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]：2011/10/29(土) 06:10:20.62 ID:GIbNZYK8o
乙でした
春秋の筆法チックに書くと、「曹操、徐州攻めによりて呉を起こさしむ」ってところでしょうか
徐州攻めの際に徐州を後にした張家に諸葛家
この２家を見ると、三国時代を作ったのは実は曹操の徐州攻めだったんじゃないかって気にさせられますねえ
629 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/29(土) 13:34:49.75 ID:zf3s+rFU0
>>626
小規模な反乱はいっぱいあったけどね。
そして呉が労力を使った果実は、東晋が得ることになる歴史の皮肉。
630 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/29(土) 14:55:56.82 ID:iwN4jF9Oo
乙
孫皓がああいう人格になるわけだ
631 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/29(土) 22:34:38.46 ID:OqjPkNeZo
>>626
土地や人や物を押さえている豪族じゃないからな。
632 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/30(日) 13:28:39.04 ID:Z+wOyRZw0
呉ってホント物語のメインに出来ない国だよなとつくづく感じる
英雄不在のままひたすら内から腐っていくって救いが無い…
633 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/30(日) 20:55:41.30 ID:8c6RarRlo
「英雄はいない方がいい」と誰かが言ってたが、これは英雄が目立つ時代は
そもそも碌でもない時代だから、という意味だったはず。
呉の場合はなあ…
これで一時的にも合肥を落としていれば、また違ったのだけど。
結果論として、曹操死後、樊城をどさくさに紛れて乗っ取ったあたりが呉の最盛期ってことか？
関羽を斬ってから夷陵で蜀漢軍を打ち破るまでは、神懸かり的に物事が進んだのに、どうしてこうなった。
634 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/30(日) 22:05:52.07 ID:i+5oMNUOo
英雄が目立つ→英雄じゃなければ解決できないような異常事態が発生してるってことだからな
635 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/30(日) 22:09:15.91 ID:8c6RarRlo
>>634
そうそう、それと、人々が英雄を待ち望むあまり、碌でもないことをしでかすのが
現れるという意味だった。
まあ、やっぱり、諸葛恪は英雄になりそこねた口ですね…。
636 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:17:44.44 ID:NPPleEP8o
【幕間】
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ .それにしても諸葛恪は勿体無いお。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ .もう少しうまくやってれば、
( ＼ ／ ＿ノ | | その後の三国の歴史も違ったもんになってたかもしれんし
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. / ､.:::::::::::／::／ヽﾍ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}
. /｀丶{､_ﾒ._／ ＼{_..」:::|_.... -ｰ_.´イ
i:::::::.i::::/／ [...-}::::i-ｰ:::::|::::::::::|
i::::::::{:/∠.._ ト┤i:::::::::::}:::::::::}
今回の幕間は、太傅、諸葛恪殿について考えてみよう。 {:::::::ﾚ ＿ ￣￣￣¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i
i:::::::::{.Tｰ- ニ二 ＿__}::|:::::::::rヽ:::::}
いくつか彼に関する逸話を紹介する。 {:::::::::} { |:::| { |::::} ｉ }::i:::::::::i , }::.i
i:::::::::|ヽﾟソ 辷´ｿﾉ:i:::::::::r´/::::}
諸葛恪殿の人物像を知るには打ってつけだろう {:::::::ヽ ´ ´}::i::::::::ト´::::::{
. {:::::::::｀＞-ー､ _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
. i:::::::{/ --ｰ｢Ti／ ./::i:::::::| }::i:::::::|
. i::::::{ ヘ､}ﾉﾍ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
i:::::i へﾉ}::::{::ヽ |:::::::i ヽ:::::{
637 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:18:48.50 ID:NPPleEP8o
. l⌒!
', ' . ´￣￣ ｀ 、
rゝ ', ／ ィ__ ＼
/¨、 r─ゝ. /: イ＿／ ゝ、
{ゝ __て }/: : : . : :／トl/: : ィ: . ､__ __＞'
｀¨ゝ ´__ノﾊ: : : : :/ｨテ㍉X, l: :∧. ﾚ､l ヽ
二ヽ::::人:fl: : .V辷ﾉ ′ V"´Vヽ: : l: } みんな！
ゝ─＼ ヽ: . ﾄ ｀ , ≠ﾐk /: : /リ
∠ _:＼/ﾍ: .l f￣＼ .イ: ／ こいつをどう思う？
レl＞' ヽl＼{ }/ イ{¨ヽ:＼
ゝ 、 ＞＜´ / ｀r´¨＼_
ヽ ≦≧K＜_ゝｆｙｒ" ﾄ､ iヽ
、 ', l! _/,/7 /
| ‐--- ', ,ｨ'"´.:tz‐｀`7ヽ
|＿＿＿,. ＜ にﾆ,,_ `´ /.::::i
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/＿:/ ヽ─l ; .:.:;:;;:;| _,,,,､､､-‐ー'''¨"´￣｀`ヽ
j__ / 〉Tヽ、 ; .:.:;;:;;;:L ,,､ィ´ .:ﾞ,
} Y７ ゝ─’ i .:.:.:;:;:.::i;:;:!;:;:.:. .:;:i
‘一' ﾞ､ .:.:.:;;::;:;;;;;;:;:;:.:. .:.:;:;.:;:;:i :;:;;|
ﾞ､ .:.:;:;:.:.:;:;.:.;:;;;;:. i .:;:.::;:;.:;:;,' .:;:;|
ﾞ､..:;;:.:;;;;;;;;;;:;.:. j! .::;:.:;;;:;;:;:.,'! .:!
ヾ;;;;;;;;:;:. jj! .:.:;;:.:;:;:;:;.::/ｲ /
｀`''ゞ .:::.:;:;ソ,,､､､､,,,;:;:.ｲ;:; 7'′
i ,'"7^7 ｀i |｀i |
| | i | ! l ! l
u j .| ,! } / ,} /
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::| まずは有名な逸話から。
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| ある時、陛下は群臣を集めた席で驢馬を引いてこさせ、
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| その驢馬の顔面に細長い札を付け、「諸葛子瑜」と書かせた。
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::| 子瑜は諸葛瑾殿の字だな
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
───────────────────────────────────────────────
638 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:19:21.34 ID:NPPleEP8o
ﾄ､ iヽ
_/,/7 /
,ｨ'"´.:tz‐｀`7ヽ .r-、 _００ /::::'┴'ｒ'
にﾆ,,_ `´ /.::::i .|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ｸ_;厂 /
｀`丁´ .:.:;:;| .|::::「|:::| l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./
; .:.:;:;;:;| _,,,,､､､-‐ー'''¨"´￣｀`ヽ .￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/ / /
; .:.:;;:;;;:L ,,､ィ´ .:ﾞ, ､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / ／
i .:.:.:;:;:.::i;:;:!;:;:.:. .:;:i . ＼＼｀´ |:::|. l| l 〈::/ ､ ! '／
ﾞ､ .:.:.:;;::;:;;;;;;:;:;:.:. .:.:;:;.:;:;:i :;:;;|
ﾞ､ .:.:;:;:.:.:;:;.:.;:;;;;:. i .:;:.::;:;.:;:;,' .:;:;|
ﾞ､..:;;:.:;;;;;;;;;;:;.:. j! .::;:.:;;;:;;:;:.,'! .:!
ヾ;;;;;;;;:;:. jj! .:.:;;:.:;:;:;:;.::/ｲ /
｀`''ゞ .:::.:;:;ソ,,､､､､,,,;:;:.ｲ;:; 7'′
i ,'"7^7 ｀i |｀i |
| | i | ! l ! l
u j .| ,! } / ,} /
r～～'､
（ﾊ^^^ｻ,）
陛下。 （・д・；ﾂ
と と ゝ
二字だけ書き加えさせてください ﾞ と＿ ｀）
ﾞヽＪ
───────────────────────────────────────────────
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 陛下の悪ふざけにも困ったものだが、
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| それを見た諸葛恪殿は、「諸葛子瑜」の続きに「之驢」と書き加えた
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
───────────────────────────────────────────────
639 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:19:58.69 ID:NPPleEP8o
-──- _
´ ｀ 、
／ ＼ ＿|￣|＿|￣| |￣|_|￣|＿_|￣|_|￣| |￣|_|￣|＿|￣|
' ＼ |＿ ＿|| |￣ | | | |￣ | | ￣|
. / . . . .l : i : . . ﾊ-ヽ ｒ┘└へ| |二ｺ ┌'| |二ｺ ┌| |二ｺ ┌'| |二ｺ ┌┘
' :、__: : . ハ:∧ : : : ﾊ 〈 〈] ﾟ,、〈| | o ヽ| ｜ o ヽ| | o ヽ| | o └「￣＼
', . l､___ヽ｀ 、/ ,斗=lｲ: /: ﾍl ヽ-ﾍ_>ﾉ_ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿八ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿ハ/｀⊇.ノ
、 lヽl ＿ ' 'ｲ: : ＞-
∨: l ヽ〃￣｀ : _ }､: :ヽ
ヽ: ', : ゝ、 r ´ | ｲ:::}､: ﾊ /!∠- '-‐z､､ ノi
}: :ヽ: : rヽ. ∨ , ／:::::/| ヽ: l ､__,.r‐' ﾞｰ､_
_ﾉ イ: :＞ヽ＞ｪ 、.｀二／l::::／｀' ｀' ,.z' ｀ヽ＿,
l: :∧: :∧／::＼_ |:ﾊN､:ﾊ / , / _ , ＼
ｌ ／ ‐ '" |/-‐ ''/ノ! | ヽ
l 〃 ' ｌﾉ }ｉ ゝ、
ノ, ,.-､ / ￣ ｀ヽ、 ﾉﾘ ヽ
イ.f rｉ !.l | イﾌ;iヾ | }ｉ |
| iヾ j|ﾉl| ` ‐┴ , -― ､ ﾉ 川 ﾊ
. | ヽ ｿi ::::::::: '"ヽ /ノ
ﾚi | ｌ ! :::::: /
| !丶 ヽ、 ′ / ／
. !|. l ヽ _￣ / ―
_ ! ､ , ' ＼
,_/､| ＼ ／
＿_ ,, -‐T ヽ ｀ ｰ‐-ィヾ
───────────────────────────────────────────────
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 「諸葛子瑜之驢」、これは諸葛子瑜の驢馬。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 諸葛恪殿の機転にその場にいた一同は大笑いしたという
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
───────────────────────────────────────────────
640 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:21:30.63 ID:NPPleEP8o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 何この一休さん。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ ま、この時代、こういうふざけた問答が多いけど
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
驢馬は諸葛恪殿に褒美として下賜されたのだが、 |::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
この逸話には後日譚がある。. |::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
次に紹介するのはそれだ |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
641 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:22:54.79 ID:NPPleEP8o
. ／, l、 l、 ｖｌ ＼ ､ ｌヽ＼
. / Wﾚ/ l N ﾍｖl W ヽﾍ＼ﾄl ヽ
/l /l/ lﾍl ﾍl ｜ ヽ
| l' ヽ ､ ﾄ、l、 . ﾄ､l
| 从 l|、 l Alﾑ l l ｜
V ､ﾄ.l≦ﾍ/｀ヽl 比{^Ｖ∨ お前の父と叔父はどちらが賢いんだ？
V 〃N ､K(ｒｨﾘ_ ヽ ∨ﾍ
} ｛{ ﾍ ､ ﾄ￣ 小 ､＼
/ , ゝ ﾍ ﾍl丶 __ .ｨﾊ l､l`‐ヽ
. / / ｀¨ﾍ | ､Wﾊ ｀¨了ヽ ﾄ ＼
. ／ｨ/ﾚ/ 从 lﾍ lﾆゝ ﾍ ＿＿ ノ ｀l
´／／ , ／ ｀ヽﾞl ＼＼ V }} /!∠- '-‐z､､ ノi
彡 ´￣ / ´ ｀ ﾆ(( ＼ ､__,.r‐' ﾞｰ､_
＼ ヽ ,.z' ｀ヽ＿,
/ , / _ , ＼
ｌ ／ ‐ '" |/-‐ ''/ノ! | ヽ
l 〃 ' ｌﾉ }ｉ ゝ、
ノ, ,.-､ / ￣ ｀ヽ、 ﾉﾘ ヽ
イ.f rｉ !.l | イﾌ;iヾ | }ｉ |
| iヾ j|ﾉl| ` ‐┴ , -― ､ ﾉ 川 ﾊ
父ですね . | ヽ ｿi ::::::::: '"ヽ /ノ
ﾚi | ｌ ! :::::: /
| !丶 ヽ、 ′ /
. !|. l ヽ _￣ /
_ ! ､ , '
,_/､| ＼ ／
＿_ ,, -‐T ヽ ｀ ｰ‐-ィヾ
. | ＼ ＿,,.. -‐ｿ |､
───────────────────────────────────────────────
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| しばらくして、陛下が諸葛恪殿に尋ねた
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
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642 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:23:45.27 ID:NPPleEP8o
. ／, l、 l、 ｖｌ ＼ ､ ｌヽ＼
. / Wﾚ/ l N ﾍｖl W ヽﾍ＼ﾄl ヽ
/l /l/ lﾍl ﾍl ｜ ヽ
| l' ヽ ､ ﾄ、l、 . ﾄ､l
| 从 l|、 l Alﾑ l l ｜
V ､ﾄ.l≦ﾍ/｀ヽl 比{^Ｖ∨ ほう、何故だ？
V 〃N ､K(ｒｨﾘ_ ヽ ∨ﾍ
} ｛{ ﾍ ､ ﾄ￣ 小 ､＼
/ , ゝ ﾍ ﾍl丶 __ .ｨﾊ l､l`‐ヽ
. / / ｀¨ﾍ | ､Wﾊ ｀¨了ヽ ﾄ ＼
. ／ｨ/ﾚ/ 从 lﾍ lﾆゝ ﾍ ＿＿ ノ ｀l /!∠- '-‐z､､ ノi
´／／ , ／ ｀ヽﾞl ＼＼ V }} ､__,.r‐' ﾞｰ､_
彡 ´￣ / ´ ｀ ﾆ(( ＼ ,.z' ｀ヽ＿,
＼ ヽ / , / _ , ＼
ｌ ／ ‐ '" |/-‐ ''/ノ! | ヽ
l 〃 ' ｌﾉ }ｉ ゝ、
ノ, ,.-､ / ￣ ｀ヽ、 ﾉﾘ ヽ
イ.f rｉ !.l | イﾌ;iヾ | }ｉ |
父は仕えるべき所を知っていますが、 | iヾ j|ﾉl| ` ‐┴ , -― ､ ﾉ 川 ﾊ
叔父にはそれが分かりません。 | ヽ ｿi ::::::::: '"ヽ /ノ
ﾚi | ｌ ! :::::: /
だから父の方が賢いのです | !丶 ヽ、 ′ / ／
. !|. l ヽ _￣ / ―
_ ! ､ , ' ＼
,_/､| ＼ ／
＿_ ,, -‐T ヽ ｀ ｰ‐-ィヾ
. | ＼ ＿,,.. -‐ｿ |､
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 諸葛恪殿の返事を聞いた陛下はまた大笑い
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
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643 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:25:09.08 ID:NPPleEP8o
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （ー） （ー） ／^ヽ そこはもうちょっと言い方がありそうなもんだけど
| （__人__）（ / 〉|
＼ ｀ ⌒´ 〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
機知に富んでいるのは間違いないが、 .|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
親族に対する敬意が欠けている部分はあるな。 .|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
それでは三つめの逸話に移る .|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
644 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:26:11.51 ID:NPPleEP8o
r～～'､
張公。 （ﾊ^^^ｻ,）
（・д・；ﾂ
もう一杯いかがでしょうか？ と と ゝ
ﾞ と＿ ｀）
ﾞヽＪ
＿＿
. "´ . : :｀ヽﾊ､
, ' : . : :「ノ ﾊ
i . : . : : :i/L／: :ヽ
| :､ :i､ i､: : i{二|ｲ: :i |
|ｌ､i . :Vﾚｔi`＼i ﾋｔｵ:ﾉiﾊ|
`l:｀ｔ: :ゝ￣ , ´}ﾊ 元遜殿。
V i: i､ ; ∠ ﾊ ヽ.
V:i ﾊ＞ _／: : : :ﾊ ﾉ:} そのように無理強いするのは
ﾉ i: :ﾊ {: : : : : : . `ニ∠..... .老人をいたわるという礼に背いておりますわ
. -‐ｆ＞ゝｙ┴ ､ ｀_ ―ｙｯ-､: : : : : : :｀ヽ
. / /{ｆ⌒ゝｒｔ‐ｭ::V 〃 V: : : : . .ヽ､i
｜ .lL{_厂::::::￣:::::＼ lｌ |: : : : : : :ｊ} `
／厂￣厂~~ﾌ⌒ヽ､ﾄﾄﾄlｔ┴―ｒ┼､: : : : :ﾊ
く／ /. : :くｒ､ ∨ ､ヽヽ: : : :{ { 、
＞ｔ―-＞ ‐く/ﾊ ∨ | }ノ: : : :ゝー一ｊ}
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| ある酒宴の席での話だ。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 諸葛恪殿は陛下の命で宴席において酒を勧める役についていた
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
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645 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:26:47.74 ID:NPPleEP8o
., '. : : : : : : : . : . 丶
/: : : : : : : : : . : : . : : ＼
'. : : : : : : : : : : : : . : : : . . . : 丶
.,'ｨ: : : : : : : : : : : : : : : : . : : . : : :, : : . ヽ
i! |: : : : : : : : : : : : : :.': : : : . : : :/: ｨ. : : , ',
|: : : : : : : : : : : : ,..,': : : : ',: !: ／}/_ﾘ_|: . : . } l
}: : : : : : : : : : : :{ ,': : : : : .!:l' /'〃㍉!/: .,. : / / }!
,': : : : : : : : : : : : Y: : : : : : ﾊ:l ヾﾄ!'/: ｨ: / } ﾊ /
/: : : : : : : : : : : : :.!: ｲ: : : .: | ヽ ｀ ﾍ/／ ' /'´
, ': : : : : : : : : : : : : :{ ﾍ!: :',: : : | ｀ ＼
／: : : : , : : : : : : : : : :.!ｲ l: : ﾊ: :. | ／ お前が張公を言い負かしたら、
,. ': : : _,.ｨ: ; : : : : : : : ; : : : :.| i: :| ',: : ﾄ .i ` ,‐' きっと張公も酒を飲んでくれるだろう。
‐─ ' ´ / ｲ: : : : ／: : :!: : : : :ﾄ.',:.|_ ',: .ﾊ .ｌ i´
'./: : :,.＜ｲ: :ハﾄ、: : : !:::'.!::｀ヽ,:.l ',ヽ‐- ...ｲ .もう一度勧めてこい
／:,. -',.へ/,く、 .! 丶: : :!:::::::::::::く'.!. ヽ: |ヽ:|
￣ ／: : : ヽヽ ＼::ﾄ、:::{´: `-、_ヽ!
.／: : : : : : ヽヽ ヽ',＼{ヽ: : : ￣ヽ
,.. ': : : : : : : : : >,ヽ ,へヽヽ‐--...＿:.}
.／:,. -─-、: : : : : ／ ヽヽ 〈 .>＼ヽ、', `ヽ!
!／ ＼: : : .< 丶丶ヽ' ＼ヾ! ゝ、
! ＼: : .ヽ 〉 〉 .ヽ`ゝ, .!、
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
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|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| その様子を見ていた陛下が諸葛恪殿に言った
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
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646 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:28:08.51 ID:NPPleEP8o
/!∠- '-‐z､､ ノi
､__,.r‐' ﾞｰ､_
,.z' ｀ヽ＿,
/ , / _ , ＼
ｌ ／ ‐ '" |/-‐ ''/ノ! | ヽ
l 〃 ' ｌﾉ }ｉ ゝ、
ノ, ,.-､ / ￣ ｀ヽ、 ﾉﾘ ヽ
イ.f rｉ !.l | イﾌ;iヾ | }ｉ |
| iヾ j|ﾉl| ` ‐┴ , -― ､ ﾉ 川 昔、太公望は齢九十になっても、
. | ヽ ｿi ::::::::: '"ヽ /ノ .旗を手にとり鉞を杖ついて陣頭に立ち、
ﾚi | ｌ ! :::::: / 年老いた事を理由に役目を辞退したりしませんでした。
| !丶 ヽ、 ′ /
. !|. l ヽ _￣ / .今、軍役に関してはあなたが先頭に立つ事はありませんが、
_ ! ､ , ' .宴会の際にはあなたを先頭に立てようとするのであって、
,_/､| ＼ ／ どうして老人を大切にしないと言えるのでしょう
＿_ ,, -‐T ヽ ｀ ｰ‐-ィヾ
. | ＼ ＿,,.. -‐ｿ |､
| r l ／ / ヽ、
| /r'⌒ヾﾍ ／ ｀ ｰ ､
ヽ／ L /｀ヽ ／
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|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 諸葛恪殿は張昭殿の言葉に反論を始める
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|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
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647 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:29:14.64 ID:NPPleEP8o
／ / ／:::; -'" ,. -'" / ＼:::::::::.::
／／ ／ ｌ /:::::;/ ,.. -'" ／ ヽ､::::::::::.
／"/ / .:| .: /::／,.ィ " ,... - " };;;;＼:::::::.
／;;;;;/／/ ::: .: .:::ｌ :: //"'"/ ,..-ｨ'" : ﾉ;;;;;;;;;;＼::
;;;;;;ノ/ / i .::::.::: :::ｌ .::: : : 〃 ／ " } :: `ヽ､;;;;;;;;;`
;／ ｌ ,, ヽ ::::!::ｌ､ ::ハ :::､:: :/ ﾉ し ｌ .::: :::|::::＼;;;;;;;
__ ,... - ''ｌ .: ::. ::::.ヽ ::|ｌ::| ｌ :|､ヽ,::ヽ:::. ﾉ| ＿,,,⌒..-/ ／,: .:::: .:::/:::::::::::丶､
__ , - ヽ :|ｌ :::::.. ::､::7､:|ｧヾﾞ､:|;;;;;;;＼､::::|ｌｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/'"/'ﾌ .:::: .:::/::::::::::: ::::
ヽ:ｌ ヽ ::::､::::丶彳;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/_,, '" :: :::::/::::::::::: /::::
! ヽ､::ヾ､:::`ヽ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::`::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::／ .:::::::::::::／:::::::: 〃:: ／
..... 丶､:::7ー､ , ／:::; -:;; -ｨ/::::::: ／/: ／
:::::::::::::::::::: ../ :::::|_1 | ／ '"ｰI ": ｌ:::;; -'"／ '"
:::::::::::: .......:::::/ :::::|::ヽ ! /"|::::: 丶 - "'
...:::::::::::::::::;;:ｨ' ::::::::|::::::＼ __、 ／- |::::::: ヽ
:::::::::::;; - '" " : :::::::ﾉ__::::::::ヽ､ ' ￣ ￣ ` ／ {:::::::: ヽ
- '" - " ::::::::::::ﾉ／- '",,ヽヽ､ " ,.／|-､__ ｌ:::::::: ヽ
.::::::::::／ __ -i､､" | 丶､ ,.. ' ｌ 〃､ ヽ::::::: ヽ､
:; '"/'' _/ヽ､__, ｌ `''''" |､ 〃ヽ ヽ:::::::: :: ヽ,_ヽ､
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|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 張昭殿は一言も反論できず、やむを得ず杯を飲み干した
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
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648 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:29:50.60 ID:NPPleEP8o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ああ言えばこう言う。
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | 親戚なんだし、もう少しいたわってやれお
＼ ｀ ⌒´ ／
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
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|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
諸葛恪殿に何が欠けているか、なんとなく見えてきただろうか？ .|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
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649 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/30(日) 23:31:14.80 ID:YuqR6Vnzo
諸葛恪は調子乗り
650 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:31:29.28 ID:NPPleEP8o
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ だけど諸葛恪はこういう逸話のイメージが強くて、
／ （ ●） （ ●）' .将軍や政治家としての印象があんまないお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 合肥ではどうしようもない醜態晒したし
／ ー‐ ヽ
/: : : :/: : : : :.／ ＼〃: : : : ヽ: : : :.',
l: : : :/: : : : :ｽ '´￣￣｀ヽ.=,='∠:.l: : : : l
; : : :.|: : : : / ∨/二ﾆ|: : : : l
ｌ: : : :|: : :./ ヽ "´＿＿＿ |￣￣~!: : : : |
l : : :|: : /=≠=ミ､ "て:.:.:.:. : 1: : : : :|,､:. :.:.|
. ! : : !: :ヽ. l: :.:. :ﾍ l: : :.:.:. : |: : : : :ﾄ､ヽ:.:.|
r.､ l: : :|: :.∧ 廴: : :} ヽ,-､: : :|: : : : :!ｿ ﾉ: :|
決して無能ではないはずだ。 | l |: : :!: :.ﾄ.} _ム' -'-‐'|: : : : :!／: :｜
, _ l ! |: : :|: :|:.ﾄ､ |: : : : ,!､: : : :|
彼の仕事ぶりに関しても軽くふれておこう ヽj ｀ヽ! l |: : :|:.:|: : :＞ ､ - , ＜!｀ヽ､/ ＼: :|
'. ∨ l |: : :|:.|: : : |: :乂`: :.‐--イ´＿!| | / ＼
! } l !: : :|.r'´: :ト､: : ヽ.r‐∠´ | | ,/ ＼
| ム 」___. |: : :l!:: :: :.! ｀＞､|!/7┤ ,/!.| / ＿
〉 ＿＿_rヽ_ |: : :!: : : :.|_／___ノ7: :.:!. ／/:.|:!/ .(´ ｀丶/
{ ´ .,r-ヘ{. |: : !: : 从! ＞,-/: :/l´ /ヽ|/ ｀_＞､ l
651 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/30(日) 23:33:28.50 ID:4UkZyUvro
なんか呉の連中ってトップに立ってはいけないタイプがトップに立ってないか？
652 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:34:26.82 ID:NPPleEP8o
, ￣￣￣ ､
. ／ 、､＼
／ｨ , ,l l/ ｖ l ｖlﾍ ヽ
, l / ﾚ/ﾚｖ/ lV ,l/l∧l ヘ ﾄ l ∧
. /´lﾍN N // l Ｗ W l ﾊ .そろそろお前の才能を実地で試したい。
' / l' | l l, !| /l l l | l |
. l/| l ゝ /ﾍA / ｖ l'| /=ゝ/Ｗ ﾊ｜ 節度でもやってみるか？
. l /l | ､V气ｒｆﾘ V l' ゞ==彡} l / l/
. l’ N ヽ´￣ , , /, l' ヽ
. |,l Nl从 ､ ／ｨN / ヽ`＼
. ﾉ'| ﾚ/| ,＞ . ｀三´ ∠ｨ /| , ヽ
. | /l /l 「≧､__ < l/ .l/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. l' ﾉ' ﾉ ＼ ｛{ / i::::::::::::::::／i:::::（‐､;_ヽ-､ヽ::::::::::::::',
/::::::::::::::ｲ､| ヽヾ~" ｀'゛ `t ﾄ､::::::::',
/::::::::::::;::| ,､‐'' ` 'i::::::::',
|:::::::::::┌! i .／‐-i､,, 7:::::::〉
｀|::::::::/ ＿,,､->_ '-ﾆ'`ゞ-'' ゛ ‐'ｯ_::::|
|::::::ゝ'゛7､i )i 〉i "'' "'!i゛ i
'､:::::::`ﾆ_'‐`"´ /iii-､ |!i i
い、いや、俺がやりたいのはもっとこう…… ＼::::三_ 〈iiiiiiヾ´ |.j/
ヽﾄ"'' ／｀"',,ｯ |
!､ゝ. 〈,,､-‐~ /|
ヽ,ゝ､ "~´ / i
＼ ／ i
i｀ヽ､ .,,___／ ＿,,,|...,,,＿__
i_,,..､-,―ﾆl￣ | 〉 i`
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 諸葛恪殿の才能を高く評価していた陛下は、
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 彼に軍の兵糧を統括する節度の官を任せた事がある。
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| しかし、節度は文書の処理が繁雑であり、諸葛恪殿には合わなかった
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
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653 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:36:58.14 ID:NPPleEP8o
【孔明さんのお手紙＠『江表伝』】
, -‐―‐ ､
／, -―‐-､＼
／／ ,. -――‐＼＼
／／ ／::::::::::::::}､ヽ :::: ヽ._> 我が兄はもう年を取ってしまい、甥はいいかげんな性格ですのに、
.／ _」 /:::::::::::＿:/ ヽ}＿__｣＿, その甥に穀糧の事を一任しようしていると聞きました。
∠＿_｀ﾄ辻:::::::'´_／ ﾉ◯' ！
/ ::| |l{￣￣‐◯ }i 穀糧は軍事の要ですぅ。
/ ::: | |lﾄ､ ￣Z /l|
./:::::::::| |l|__ヽ、 ´ ／| ｌ| .どうも不安を感じますし、
./ :::::::::,ｉ |l| <ｌ ｀ ー―一 '＾!､| ｌ| 貴方から陛下に申し上げて役目を変えてやってほしいのです
/ ::::::／ ! ll| <| |￣ >ロ<_}|>| ｌ|
./ :::／ | |l| <| ￣ ,ｲﾄ､ |>| ｌ|＼
蜀 丞相 諸葛亮（字：孔明）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣Z＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
x⌒、＿＿＿ ,⌒x
ﾊ＠´￣ ￣｀＠ﾊ
! ∧ ∧ !
| l 川V ∨ V川 l |
自分の国の心配をした方がよいのではないでしょうか？ i ! ﾄ ＠ ● ﾘ !i
∧V,ﾍ ワ ﾉ,V∧
返信、と ∧ ヽi ＞ ‐ ‐ ＜ i,/ ∧
∧ .∧^^^iXi^^^∧ ∧
! .X￣i⊃⊂i￣X i
l / ￣ ￣ ﾍ l
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| なおこの件に関しては、諸葛亮が陸遜殿に手紙を書き、
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 諸葛恪殿を節度の任から外すよう勧めたという話がある。
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| 本当かどうかは疑わしいが……
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
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654 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:37:38.59 ID:NPPleEP8o
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ とにかく、こういう分野はまるでダメだったと。
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ 実務をこなせない文官とかどうしようもないお
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
. / ､.:::::::::::／::／ヽﾍ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}
. /｀丶{､_ﾒ._／ ＼{_..」:::|_.... -ｰ_.´イ
i:::::::.i::::/／ [...-}::::i-ｰ:::::|::::::::::|
i::::::::{:/∠.._ ト┤i:::::::::::}:::::::::}
{:::::::ﾚ ＿ ￣￣￣¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i
誰にでも得意不得意はあるのだろう。 .i:::::::::{.Tｰ- ニ二 ＿__}::|:::::::::rヽ:::::}
{:::::::::} { |:::| { |::::} ｉ }::i:::::::::i , }::.i
丹楊郡の太守の任にあった時には大功を立てていてな .i:::::::::|ヽﾟソ 辷´ｿﾉ:i:::::::::r´/::::}
{:::::::ヽ ´ ´}::i::::::::ト´::::::{
. {:::::::::｀＞-ー､ _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
. i:::::::{/ --ｰ｢Ti／ ./::i:::::::| }::i:::::::|
. i::::::{ ヘ､}ﾉﾍ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
i:::::i へﾉ}::::{::ヽ |:::::::i ヽ:::::{
655 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:39:15.08 ID:NPPleEP8o
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:＿ﾉ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ｲ l /ァｰ--ｨ:::::::::::::::::::::::::＼､
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::/／ ー 、 " ノ /ノ） ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ 俺が丹楊郡太守になったら、
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー" 三年の間に兵士四万人を手に入れてみせます！
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ /
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
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| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::| 赴任にあたり、諸葛恪殿はこのような主張をしていた。
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 朝廷の人々はこの主張を疑問視していたが、
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 諸葛恪殿は絶対に成功すると何度も上奏し、陛下の許可をとりつけた。
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::| 本編で紹介した諸葛瑾殿の辛辣な諸葛恪評はこの時述べたものだ
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
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656 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:42:05.53 ID:NPPleEP8o
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ ……で、結果は？
| ￣ |
＼ ／
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
山越の集落への兵糧攻めと懐柔策で四万の兵を得た。 |:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
詳細な記述は避けるが、 |::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
周囲の郡と連携するなど綿密な作戦計画が物を言ったのだろう。 .|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
陛下は大変喜んで、諸葛恪殿を初めとする作戦参加者を激賞している |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
657 ：
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◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:42:37.62 ID:NPPleEP8o
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l::::::::::::::＿::::::::::l:/ヽ||. ＼ ￣ |::::::::::::::::|
|::::::／r- |::::::::::トL r‐t:::.､＼ _ ノﾉ::|:::::::
|::::::| l ゝﾉ ﾚ:::/ヾ ヽ::ﾉ ＼_ ﾉ " |:::::::|
ヽ::::l ゝ-｣ |::/ r-､―' |::::::/
|::::l l|. l. T::::::ﾄ, l::::ｲ 見たか！！
ゝ:::`ｰﾌi ヽ`ー' ／::ﾉ
＿__ |::::::::/ ! ＿_ "／ /ー" これが俺の実力だ！！！
- ､＼Y-'" ／ー-､ヽ､ /
ｰ､ ` / /-'''､;;;;;;;;;ヽﾉ /
;;;;;＼`ー┐ '､ `ｰ-､l;;;;;;;／ ./
;;;;;;;;;;;＼ ヽ ＼ ､__`ｰ" ／
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ L_ ､＼ ,,-'"
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼`Zｰ､ ､,`ヽ、 ／
;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ └-- ､ ` r-`ｰ-- '"
;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ `ｰイヽ￣ゝ`ヽ、
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼ .
／ （⌒） （⌒）＼ .
／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ | .周囲の予想をひっくり返した諸葛恪△！！
＼ ﾞー ′ ,／ .
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
───────────────────────────────────────────────
658 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/30(日) 23:44:56.65 ID:oY3KR8/4o
>>654
鳳雛とかあなたの国の丞相の後継者とか
まあこのあたりは出来ないというよりサボタージュだったんだろうけど
659 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/30(日) 23:45:45.46 ID:8c6RarRlo
唐代の節度使と関係はあるのかしら＜節度の官
660 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:47:42.16 ID:NPPleEP8o
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| .ただ、この成功で自身の能力を過信した気もするな。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 廬江郡の皖に駐屯し、
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| 魏との国境で挑発行為を繰り返すようになるのはこの後の話
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
＿＿＿
／ノ ヽ､_ ＼
／（●） （●.） ＼
機転は利く。作戦能力はある。 ／ （__人＿,） ＼
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ |
これで他人への気配りができれば、あんな結末にはならなかったのに ＼ヽ L ,／
ゝ ﾉ
／ /
661 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:48:22.59 ID:NPPleEP8o
／´::::::::::::::::::::::｀ヽ､
／::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::＞ ´ ＼::::::::∧
/::::/::::::::::／-- -―-､::::::∧
{::::!:::::::∠ﾆニ ﾆ二_｀､_;:::∧ .配下の将兵や民草の心に無頓着すぎたのが失敗の第一。
ﾚ＝={ .{｡;;;;:} { i;;;;;}｀Y´!､∧
/ ｲi:::::::iヽ｀ｰ´ i ｀ｰﾟ /}:::::ﾚ::∧ このあたり、人心を得るのに腐心した司馬師とは対極だろう
/:/|:ヽi::::∧. i.|:::::}:::::::ヽ
. // |:::::|::::::::i､ ´｀ ノ::::|::::::}::::::::＼
// /:::::|:::::::∧＞ ､.__ ..､ イ:::::::::}:::::::}::::::::::::｀:..､._
. {:{ .ﾍ|{::::i:::::::::::V ｀>=< } :i:::::::::|::::::::}:::::::::::､ ､:＼:｀::::
{:{ .| || i::::{:::::::::::ヽ {介{ iヽ､:::::}::::／:i::::::::::::ヽヽ::＼ｰ
. {:{ | |{ Vi:::::::ゝ-ｸ.}::tt::ﾚ<} {ヽ ´:::::::::::}＼::::::::＼ヽ:｀
＿＿＿
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
てか、他がひどすぎて兄貴がまともに見えるから怖いお ／（● ） （● ） ヽ
| ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼
662 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:49:17.29 ID:NPPleEP8o
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::| そして失敗の第二。
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 諸葛恪殿は皇帝の存在を軽視し過ぎた。
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| おかげで孫峻にあえなく斬られてしまったわけだが、
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::| 『出師表』でくどいほど皇帝への忠誠や恩義を記した諸葛亮とは対照的だ
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （一） （一） ＼
逆に言えば、丞相がああなってた可能性もあるわけかお | （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
663 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:50:47.49 ID:NPPleEP8o
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼ それにしても、死体は捨てられたとか言ってたけど、埋葬されなかったのかお？
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 前の王淩と令孤愚の時もそうだけど、死者への扱いがひどくね？
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. / ､.:::::::::::／::／ヽﾍ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}
. /｀丶{､_ﾒ._／ ＼{_..」:::|_.... -ｰ_.´イ
i:::::::.i::::/／ [...-}::::i-ｰ:::::|::::::::::|
i::::::::{:/∠.._ ト┤i:::::::::::}:::::::::}
{:::::::ﾚ ＿ ￣￣￣¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i
i:::::::::{.Tｰ- ニ二 ＿__}::|:::::::::rヽ:::::}
ああ、それについては令孤愚の時と似た展開でな {:::::::::} { |:::| { |::::} ｉ }::i:::::::::i , }::.i
i:::::::::|ヽﾟソ 辷´ｿﾉ:i:::::::::r´/::::}
{:::::::ヽ ´ ´}::i::::::::ト´::::::{
. {:::::::::｀＞-ー､ _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
. i:::::::{/ --ｰ｢Ti／ ./::i:::::::| }::i:::::::|
. i::::::{ ヘ､}ﾉﾍ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
i:::::i へﾉ}::::{::ヽ |:::::::i ヽ:::::{
664 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/30(日) 23:50:57.80 ID:oY3KR8/4o
皇帝を抑えれば追い落としの大義名分だものねえ
665 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/30(日) 23:52:07.05 ID:8c6RarRlo
劉禅の怒りを買った李バクの主張は、むしろ普通の状況では言われて当然だったのだよね。
全権を握るというのはそういうこと。
666 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:52:55.43 ID:NPPleEP8o
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、
,'＝=i／ ｲ人レ＼_ル=＝', i .あの項羽だって立派な葬儀をしてもらったし、
i ｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ) ヽｲ i | 韓信だって棺に収めて葬られたじゃないですか？
ﾚﾘｲ"U ,＿__, U" .| .|、i .||
!Y! ヽ _ﾝ 「 !ﾉ i | そういう処置で高祖劉邦が名声を得たと思うんです
L.',. L」 ﾉ| .|
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /
レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
/ / ;'" ヽ l
!/ ,.‐'' ｀ヽ、r '''ヽ､ l l
/ ／ _,... -'‐─- ､i ! |
/ /_,.-''" | ! l |
/ |,/" ,! ,!ﾉヽノ
i , |l __,.ノ ,.ノ,ィ ﾉ'､ } 'i
l | , i! _､,..ﾆ:'',ァ'i;ﾗ`)ｨ'-‐'´ ﾉ ノ ﾉ
!,l ､ i, ',ｰ--:;_､ '-< `''ノ ' ／｜
こちらとしても損はありませんし、 'l ! ', ヽ ' ､ヾ ゞｱ` ` "´ l'| |
あなたたちで弔ってあげてください ヽ､、 ヽ-;`､`"´ i ,! !l, l
` ｰ-ﾗ′,.-､`i ! ノ `ｧ､ ヽ
r' / `ｰ;ヽ､ ／ ,.ィ";/ ｀ヾ､
｜ / ｨt l、 ｰ',,,..￣ ／,.ｨ";';';'/ |ヽ､
_,| く ゝﾉ ｀ヽ、 ／,:;";';';';';';/ | ｀丶
,. - '" ヽ、 ｀ヽ､ l`ｧ--.く;';';';';';';';';';'/ |
呉 丞相 孫峻
───────────────────────────────────────────────
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 諸葛恪殿の元配下たちが捨てられた遺体を探し出して埋葬した。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| また、次の孫休様の時代に諸葛恪殿のために石碑を建て、
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| 彼の勲功を刻みたいという動きがあったのだが……
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
───────────────────────────────────────────────
667 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:54:24.79 ID:NPPleEP8o
━┓
┏┛ ⌒
・ ＿＿_⌒
／ ― 乂＿＿＿_ ━┓
／ノ (●／ ― ＼ ┏┛
. ｜ (●) | (●) ヽ＼ ・ ちょい待ち。
. ｜ （__ﾉl （⌒ (●) |
. │ 〉 ￣ヽ__） | 逆賊扱いで殺されたのにそんな顕彰なんてできるのかお？
＼＿＿／´ _＿_／
/| ヽ
| | |
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
いろいろあってそれができるようになったと言っておく。 .|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
ただし、これは許可されなかった。 |::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
当時皇帝だった孫休様はこう言っている .|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
668 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:57:31.78 ID:NPPleEP8o
＿＿＿＿＿＿＿
＞. : :´: : : : : : : : : : : ｀ゞ=t_{_｀ｨ＜
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :￣t___ゝ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
r亠ゝ'/｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
/r─､ヽし:_: }: : : : :＿＿＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 夏の盛りに軍を出動させて士卒を損耗させたのに、
/ｿﾄｲヽ/ﾉ_／ﾉ:／:ﾄ､::::::::::::::::::｀ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : 尺寸の土地が手に入ったわけでもない。
/ﾐヽ_r'´_{´/ｨ／::∧:ｌ__､:ヽ:::::::::::::::::::＼: : : : : : : : : : : : : : : :
ｌ一' t. .一: /:::::::ィ´-!_ }:::ﾄ､:::::::::::::::廴'ｔヲ: : : : : : : : : : : : : .才能があったなんて言えないわ。
|ｰ:┬ : : : /::::::::::ｌﾄf::::ﾊ`ｌ:::ｌ }:::::::::::::::::::ｌ ゝ弋ｦ: : : : : : : : : : :
ｌ: : ｌ : : : /:::::::::::::|いｨソ ﾍ::! ｌ::!::::::::::::::::＼_´う; : : : : : : : : : : 幼主を輔弼すべき任に授かりながら、
}: : : : : : ｌ;::::::::::::::ｌ ｀¨´ ヾjハ::::::::|!::::::::::ゝ､)､: : : : : : : : : : .孫峻なんかの手にかかって倒れた。
|: : : : : : ﾊ:::::::::::ｌﾊ ,ﾘ !::::::ｌｌ:::::::::::::!==＝､､: : : : : :
|: : : : : : ｌ:ﾍ:::::::::|:|丶 ｰ-- ｌ:::::ｌ,|:::::::::::::!､: :ヽ:|:ヾ､: : : : .彼に智があったとも言えないわね。
ｌ: : : : : : |: ∧::::::!:!::::::＞, !:::::! ｌ::::::::::::!ィ´＼!: jﾉ: : : :
: : : : : : : : :∧::::N／ / {｀､ ´ ｌ:::ﾘ !:::::::::::ｌ､-､ }´: : : : : : だから石碑建立に反対する学者の意見が正しい
/: : : : : : : : : : : ',:::| ﾍ t } ｌ:/ !:::::::::::!）r'-┴,: : : : : : .
: : : : : : : : :_:_:ｌ:::ｌ ＼ ｀ｰ-´イ´ |:::::::::ﾉyｌ´_／: : : : : :
.: : : : : : : :/(´:}:::| ヽ __ ＜ |:::::::::}f´｀ ヽ: : : : : : :
: : : : : : : : : ゞ./:::::ｌ !:::::::::ｌ:｀:￣jﾉ: : : : : : :
: : : : : : : : : : :ハ::::.! ｌ::::::::::|: : : : ｌ: : : : : : :
呉 皇帝 孫休
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼ .
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼ .なんつー辛辣な。
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ .そのとおりではあるんだけど
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| | .
＼ ／＿＿＿ ／
───────────────────────────────────────────────
669 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/30(日) 23:58:10.80 ID:NPPleEP8o
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 少し長くなりすぎた。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 最後に陳寿殿の諸葛恪評を聴かせてもらおうか？
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l | ,.-、
＿＿＿_ ( ﾉﾞ＼
／ ＼ i′ ヽ_ ）
／ ― ― ＼ .〉 ,.く
／ （●） （●） ＼/ ハ ヽ
| （__人__） | / ヾ
＼ ヽﾉ ／ ／ ！ ｉ
待ってました！ ＼_ ＜、 〃ﾉ
／ ,.-､ _, -｀ く '"
/ | (` ￣ 〉
! <| ヽ､__,.― --―'
＼_ ヽ''＾ヽ ｜
｀ヽ､_ﾝ′ |
670 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/31(月) 00:00:01.13 ID:3Hd7Ts/6o
＿＿＿＿
,. -'"´ ｀¨ｰ ､
／ ＼
/ ',
./ ', 諸葛恪は才気に溢れ、大きな見通しを持って仕事のできる奴だお。
l ＼ ／ .l
l ＼_i ,, i_／ U l おかげで広く国内の連中の賞賛を受けてたけど、
.', ｀ー―' ｀ー―' ./ 残念ながら驕慢で狭量だった感は否めないお
／ ＼ l 人 l ／＼
.／ ｀ー､ ｀ｰ´＿｀ー' ‐' ＼
/ ﾊ
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
671 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/31(月) 00:01:17.55 ID:3Hd7Ts/6o
＿＿
_..-''''ﾞﾞﾞ´ ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
.／ U ＼
, ' ＿＿＿ ＿＿ .ヽ
./ （ ● .） （ ● ) '., .そんな欠点があれば、
/ u . ￣￣￣ ￣￣ '., .例え周公旦でもその長所が台無しになっちまうお。
. .,' .l
l U. （ 人 .） .l それが諸葛恪みたいな奴ならなおさらだお。
.'., ｀.┬‐ ´ ｀ ┬ ´ .,'
. ' , ￣￣￣￣ ／ 自分を誇って他人を踏みつけてたし、
ゝ、 ／ あんな結果になったのも当然かなと？
／｀ ー――――― ‐=''' く
／ ＼
/ ヽ
. /. ',
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
672 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/10/31(月) 00:02:04.97 ID:3Hd7Ts/6o
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ＼
／ （ ● l l ● | ヽ 陸遜や諸葛融に出した手紙に書いた事を自分がやれてれば、
| ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ | .後悔するハメにもならなかったし、災禍を受ける事もなかった。
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー‐ ＾ ー ／ そんな所かお？
＼ ｰ一 ／
／ ＼
／ ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
おしまい |::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
673 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/31(月) 00:04:57.77 ID:Zqvcw1DP0
乙です
674 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]：2011/10/31(月) 00:06:34.81 ID:Ilj5oqGEo
乙でした～
675 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/31(月) 00:06:37.89 ID:xFJfYVzuo
乙ー
業績の評価とその人の能力の評価は必ずしもイコールにならないのが難しいですねえ
676 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/31(月) 00:09:17.86 ID:hb199vRLo
お疲れ様でした。
この後の呉の展開を見ると、諸葛恪とその周囲のゴタゴタで、
人的資源が失われたのが本当に痛い…
677 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/31(月) 00:13:11.05 ID:hgOaUbnpo
呉では老害になる前に処刑されます
678 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/31(月) 00:33:39.08 ID:xFJfYVzuo
>>677
孫権「そうそう」
679 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/31(月) 01:05:09.93 ID:KHsmT3gS0
乙
これだけ派手にやらかした人物なのに見通しの面はきちんと評価してるんだな。
やっぱり陳寿の評は侮れない。
680 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]：2011/10/31(月) 01:46:47.97 ID:Huc0IqBFo
乙です
こういう人物はどう処遇すれば良かったのかなあ、と悩むタイプですね
才気に溢れてるのは良くわかるし、能力主義の主君であれば重用したいと思うんだろうけど、
他者への思いやり、配慮を欠く性格では、多くの人員と接する仕事は軋轢を生む。
かと言って、出世欲もそれなり以上に持ってる訳だから、
個の仕事、使われる立場のままでは納得しないだろうし…
681 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(広島県)
[sage]：2011/10/31(月) 02:23:06.61 ID:5SbnsL6s0
乙
しかし考えてみれば蜀でも、この手のタイプの人間は珍しくはないんだよな
それでも手綱を締めてある程度マトモに使えてたんだから、やっぱり上に立つ者の器量次第か…
楊儀、魏延における諸葛亮みたいにしっかり管理できる上役の下で仕事をさせてれば
682 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/31(月) 03:25:13.87 ID:BiKAOanH0
結局諸葛各は上に立つ者では無かったと言うことで
山越の相手だけさせときゃ良かったって結果論ではそうなる
683 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]：2011/10/31(月) 07:18:53.77 ID:Zqvcw1DP0
乙
蜀の馬ショクが長生きできたら
同じようになった気がする
684 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/31(月) 07:39:22.68 ID:BYrnJu0Fo
地方の太守で固定してた方が良かったかもな、結果論だけど。
しかし親族とはいえ、一応は敵国の宰相に向いてない仕事させない方が…
とか言われるって、よっぽどアレな人材だと知れ渡ってたのか、
それとも謹さんが弟にアイツはヤバイと愚痴ってたのかねえ
まあ作者が言うように後付けエピっぽい気がするけど。
685 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
：2011/10/31(月) 08:53:31.98 ID:yg6MGZlD0
養子出してたり子育ての話を手紙でしてるなら、当然諸葛恪の話も出るでしょう。
諸葛亮の指摘もそれがあってだろうし、馬謖起用以外はほぼ満点な人事起用してる同盟国の丞相からの提案はなかなか重いはず。
諸葛恪に関しては、曹爽グループや鍾会と同じで後付けの悪評も少なくなかろうと思うけど。
686 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/31(月) 11:53:05.76 ID:xFJfYVzuo
能力の優劣でなく、仕事に対する性格の「向き不向き」ってのはどうしてもあるからねえ
細かい数字とにらめっこする兵站に向かない性格なのは確かだろうな
687 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]：2011/10/31(月) 16:39:22.39 ID:hujmyuLyo
>周公旦でもその長所が台無し
周公旦の長所ってまさにその辺りじゃないだろうか
688 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]：2011/10/31(月) 17:32:37.65 ID:R1vRr/Fto
プライドの高い人間はどんなに才能があっても最後が惨めだな
現に国士無双とまで言われた韓信も終わりはアレだったんだし
689 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/31(月) 18:16:41.63 ID:cR2uFbhno
韓信はプライドとも言えないような
何しろ股夫ですから
690 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]：2011/10/31(月) 19:02:50.23 ID:gpYLyiFqo
呉は天下を手に入れるための重要な歯車がことごとく欠けていく感じだな
ほんと、周瑜や呂蒙が長生きしていればな
691 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/31(月) 19:24:56.04 ID:UAuEeoLHo
長生きしても晩節を汚す人もいるからその辺が難しいんだよなあ
692 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/31(月) 19:29:54.26 ID:5Kh2gqajo
周瑜は周瑜で一歩間違うと孫権に疎まれそうな立場なんだけどな
実家とか孫策のこととかいろいろと
693 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/31(月) 19:39:11.32 ID:hgOaUbnpo
周一族では、周瑜だけが白眉だったのかもね
息子も大したことがない
まあ、上の方は早世したから分からないけど、下の方は素行が悪くて流罪だし
周瑜の甥も性格が悪いくて出世できなかったって書かれてる
694 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/31(月) 19:39:43.04 ID:IhLf/ygyo
つまり孫策が長生きしてれば良かったわけか
695 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/31(月) 19:47:39.20 ID:nuTc3TXho
周瑜は家格といい孫策との絡みといい後々火種になった可能性は高いと思う
魯粛を置いて蜀を甘やかさない程度に魏を弱らせる犬として使い、呂蒙陸遜の二枚看板で
じりじり北上するのが一番いい形なんじゃないかな
…ただ、魯粛は長生きしてもあっさりどこかで失脚自死ってなりそうではあるが
696 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
：2011/10/31(月) 21:41:22.60 ID:meZvMhPj0
孫策は孫策で周囲の恨みを買うことを恐れない驕慢な性格だから
遠くないうちに死ぬといわれてる罠
697 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(三重県)
[saga]：2011/10/31(月) 21:53:35.44 ID:hb199vRLo
孫策がもう少し長生きしていれば、実子の孫紹が跡を継いだ。
孫権には飼い殺しにされていて、まーったく実力のほどは不明なのだが、
彼が跡を継いだ場合どういう行動を取ったかは興味がある。
698 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]：2011/10/31(月) 22:00:23.53 ID:RZ1cbyoJ0
実は孫一族はみんなバラバラだったという罠
それを上手くまとめられたのが孫権だったという呉の悲劇
699 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]：2011/10/31(月) 22:02:17.39 ID:UAuEeoLHo
孫権からしてかなりアレな部分があるもんな・・・
700 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]：2011/10/31(月) 23:00:57.71 ID:IhLf/ygyo
つまり孫堅が死ななきゃ良かったわけか
701 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]：2011/10/31(月) 23:35:23.21 ID:cR2uFbhno
孫堅が死んでいなかったらってIFは面白いな
袁術の勢力が史実よりも早く大きくなって、公孫?と手を組んで
袁紹を挟撃体制に入ったら曹操もどうなったかわからん
702 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(愛知県)
[sage]：2011/11/01(火) 11:09:20.24 ID:P6KsV5/Lo
歴史にifを考えるとキリが無いが浪漫はあるな。
ただ無双だと生きていた上で、同じ展開になるから厄介ｗｗ
>>701
みたいな発想はありそうで面白いが、孫堅が袁術の下でいつまでも収まってたかどうか？
これもまたifの醍醐味ですね。
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703 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(秋田県)
：2011/11/01(火) 11:45:13.85 ID:xZ28Ftbz0
周循は父の遺風があって早々に魯班娶ってるほどだし、スペックは高かったものかと。
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704 ：
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(チベット自治区)
[sage]：2011/11/01(火) 18:22:00.48 ID:joMjHWASo
孫堅と孫策が生きてたらｉｆも二人とも過激だからいい目か悪い目に出るかわからんね
孫登がもう少し長生きしてたらここら辺の政変もなくて穏やかにいい方向にいきそうだが
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705 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/01(火) 23:20:28.53 ID:iyDPl+wDo
【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼ 第二十九回中編・後編と今回で元遜さん中心で話を進めたけど、
／ （●） （●） ＼ この人の行動を見てると丞相や姜維将軍の振る舞いのヒントになる気がするお。
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ もらったレスにもあったけど、何故姜維将軍が成都に戻ってこなかったかとか。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | 良くも悪くも教訓にしないといけない奴だお
＼ ／＿＿＿ ／
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
諸葛恪殿が出てくる逸話は非常に多い。 |:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
それだけ世の人々の関心を引く存在だったのだろう。 |::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
簡潔な記述をする陳寿殿が、 .| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
諸葛恪殿に随分と筆を割いているのもその一端だろう |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
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706 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/01(火) 23:21:00.77 ID:iyDPl+wDo
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | | さて、次回第三十回後編は舞台が蜀に移るお。
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l 『三国志』を取り扱う上ではやっておきたい話のひとつだお！
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／ .主人公の活躍にも期待してくれお！
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
. / ､.:::::::::::／::／ヽﾍ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}
. /｀丶{､_ﾒ._／ ＼{_..」:::|_.... -ｰ_.´イ
i:::::::.i::::/／ [...-}::::i-ｰ:::::|::::::::::|
i::::::::{:/∠.._ ト┤i:::::::::::}:::::::::}
{:::::::ﾚ ＿ ￣￣￣¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i
i:::::::::{.Tｰ- ニ二 ＿__}::|:::::::::rヽ:::::}
（主人公は司馬懿ではなかったのか……） {:::::::::} { |:::| { |::::} ｉ }::i:::::::::i , }::.i
i:::::::::|ヽﾟソ 辷´ｿﾉ:i:::::::::r´/::::}
{:::::::ヽ ´ ´}::i::::::::ト´::::::{
. {:::::::::｀＞-ー､ _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
. i:::::::{/ --ｰ｢Ti／ ./::i:::::::| }::i:::::::|
. i::::::{ ヘ､}ﾉﾍ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
i:::::i へﾉ}::::{::ヽ |:::::::i ヽ:::::{
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707 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/01(火) 23:22:25.70 ID:iyDPl+wDo
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ ……っと、その前に１１/３（木）におまけを一発投下するつもりだお！
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈 `ー´ ＿/ 蜀の四相の中でいまいち扱いが軽い董允様の短編だお
| | | | __ヽ ./
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
_ . _---- . .
/⌒＞-: : : : >:__: : : : : : :.＞ ､_ノ)＿_
. i /: : : : : : : : : : ｀: : : :.＼| 又: : : ｀､
_}/: : : : : : : :,_: : : : : : : : : :| λ`ｰ‐､: :＼
/ /: : : : : : :.:./ ヽ: : !: : : : : :廴ノ ﾑ:.::.:.:.:＼: :.＼
(_/: : :.:.:|:.|: : l:| |: |:.!:|: :.|: : :.|厶く__| l:.:.:.:.!:.:ヽ:.:.:ヽ
ハ: :!: :|:ト|｣_ﾊ| }/|:.!｣:-:|:. :. |:.:.:.:.:} }ﾉ:.:.:.:.}:.:..ﾊ:.:.:.:)
|:ハl|:.::jﾙｨﾃi,/ /ｰjﾙii/Ⅳi/ﾘ:__:.:,' ,:.:.:.:/:.:./:.:|:.: '
ようやく私主役の短編が…… l:.:.:从j从ﾞｒ＝､ r＝ﾐ .(ﾊУ /:.:.:/:.:.∧:.:l:/
:.:.ヽ|:.:.ﾑ ､ r'ノ' /:.:.:/:.:.:.{ )从
それでは皆様御機嫌よう ＼:|:.:.:八 ､ , .ィ´ /:.:.:/!.:.:.:.:| 〃:.:.'
)::./ i＞. . ´ 」､ /:.:.:/:.l:.:.:.:.:|ﾉﾉ:.:.:.|
/:.:/､ヽ!:.::.:.}｀ ｰ＜＿／ ∨:.:.:/:./|:.:.:.:..!´ l:.:.:|
/:.:/ ヽハ:ノ! / ＿＿_,∨/ /八:.:.:.:.l j:. ,′
{:.:.:{ }:.:ﾘ:.:j / ／ Vi:.:ﾚ':.:.ヽ:.:.:∨:/
ヽ:.:l /:./}:/ _ノ厂二三ﾐ､ l V/:.:.:.ハ:.:.:.V
(と /:./// /〃 .′ |､|{:.:.:./ ;.:.:.:l
｀(:.:(// // ノ i; |卞､:.:! |:.::ﾉ
):.):( // { |i | |:.:|:.:l レ
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708 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/01(火) 23:28:18.79 ID:5Ux9hu4do
期待しています。
司馬懿を主人公にするのは、もう陳寿の仕事ではないですね。
建前上、正統の魏の君主が主人公になるはずなのだが…。
>>705
確かに、姜維があっさり謀殺されて終了という展開も大いにあり得たわけですね。
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709 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/01(火) 23:29:25.97 ID:AW82cpQbo
乙
おおお董允の話が……
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710 ：
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(中部地方)
[sage]：2011/11/01(火) 23:30:07.46 ID:QxNLYc8so
むしろたくあんの暗殺に姜維が噛んでたんじゃないかと疑うレベル
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711 ：
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(静岡県)
[sage]：2011/11/01(火) 23:37:50.88 ID:TFKx2m9T0
乙乙！ 両雄並び立たず、皇帝による独裁制が整備されだしたせいもあるのかな
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712 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/01(火) 23:42:27.50 ID:5Ux9hu4do
>>710
姜維も魏の降将だから、郭循の一件はそれだけで自分も睨まれる材料となったのでは？
自分からそんな危ない橋を渡るとは…
うーむ、ここでの姜維は脳筋に見えるから、そんな謀略を働けたのかという疑問もあります。
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713 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/01(火) 23:51:39.47 ID:0J+gdxyDo
>>710
それはない
そんな手管をとれる人間なら、成都の雑魚の専横を許さない
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714 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/02(水) 01:40:27.76 ID:tx/D+nnGo
>>710
家の蒼の子はそんなことはしません。
わざわざ自分の立場を危うくする行為を麒麟児がする訳ないでしょ。
後、たくあん発言は許さない！絶対にだ！
>>712
脳筋に見えるのは蜀漢を思うがゆえ。打算はあるとはいえ、そうしなきゃこの先見てられないよ。
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715 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/02(水) 10:00:35.62 ID:Res7FdPro
しかし、本当にたくあん売ってたからなあ。
もう品切れだけど。
http://ishop.tbs.co.jp/tbs/org/anime/k_on/pickup/-/ps_id/1412628/s_cd/0001/c_cd/26871
716 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/02(水) 22:48:03.46 ID:vGAO/Cbx0
姜維は２０年早く生まれていればなぁ･･･
717 ：
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[sage]：2011/11/02(水) 23:06:03.32 ID:SyeLN1gMo
そうなったら馬超軍に加わってて曹操軍に殺されてたんじゃね？
718 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/02(水) 23:09:41.77 ID:IkxcQpkPo
最終的には馬超とその周辺以外は全部死ぬか曹操に降伏だから、
活躍して生き残れれば曹操の目に留まって出世できたかもしれんｗｗ
719 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(北海道)
[sage]：2011/11/02(水) 23:09:47.77 ID:BZI6w1wk0
天水の四姓、姜叙は馬超に反抗した一人。
姜維も同族だったかも
720 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(千葉県)
[sage]：2011/11/02(水) 23:11:01.21 ID:vGAO/Cbx0
姜維は４０年早く生まれていればなぁ･･･
721 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/02(水) 23:12:28.28 ID:SyeLN1gMo
そうなったら董卓と一緒に蝋燭になってたんじゃね？
722 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/02(水) 23:17:27.04 ID:ORyNhAXbo
>>717
>>721
アンタ姜維に恨みでもあんのかいな……
723 ：
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[sage]：2011/11/02(水) 23:25:02.27 ID:SyeLN1gMo
>>722
いや、別に姜維個人には特別な感情は持ってないよｗｗ
ただ西涼の人間って中央に対して反乱を起こすイメージが強くて、穏やかな人生が浮かばない
寿命を全うしたのは賈クだけ、とは言わないけど、波乱万丈が似合うのが西涼人
724 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/02(水) 23:31:44.43 ID:IkxcQpkPo
あー、姜維が魏から蜀に鞍替えしたのも、中央への反感と見ればそうおかしな話でもないのか？
725 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/02(水) 23:34:38.64 ID:vGAO/Cbx0
姜維は８０年遅く生まれていればなぁ･･･
726 ：
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(和歌山県)
[sage]：2011/11/02(水) 23:50:51.24 ID:7GyuqVoH0
>>661
他がひどすぎてまともに見える兄貴って司馬師のこと？
今まで紹介されてる範囲では司馬師かなり優秀だとおもうんだけど･･･
727 ：
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[sage]：2011/11/03(木) 00:05:17.46 ID:0ludiYmFo
賈?だって元々は董卓や李?、張?配下として（中原権力からの）アウトサイダーでやってきたわけで…
たまたま最後に鞍替えした曹操が中原の覇者になるのを上手く看破出来ただけで
性質自体は叛く西涼の気骨の持ち主なんじゃない？ｗｗ
袁紹陣営蹴って不利にしか見えなかった曹操についたのも、怜悧な計算だけではなく
ふんぞり返ってるいかにもな中原貴族っぽくて気に入らないってのもあったのかもよ？
728 ：
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(北海道)
[sage]：2011/11/03(木) 00:15:24.12 ID:ezEG7gIj0
>>727
カクの人生は自己保身で相反するところもあるけど
一貫して朝廷派（漢魏によらず）
反骨精神は見当たらないな
涼州の人間は利に聡く功名を欲するところがあるというけど、保身以外はひたすら自重の人生だった
729 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/03(木) 00:16:39.37 ID:wZE55l8Po
姜維はなぁ、諸葛亮が馬謖使える（ｷﾘってなる前に出会えてれば。
もしくは劉備の入蜀の時に出会っていれば！
個人的には姜維自身は劉備という人物をどう捉えていたのか気になるな。
そういった描写って見たことがない。
730 ：
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[sage]：2011/11/03(木) 00:37:17.14 ID:zZjgkpxAP
そもそも劉備のことほとんど知らないのでは？
姜維の経歴からして漢王朝がどうとかいうイデオロギーとも無縁だし
今の巨人の新人に「ミスター長嶋をどう思う？」なんて聞くようなもんでしょ
731 ：
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[sage]：2011/11/03(木) 00:47:32.53 ID:0ludiYmFo
そういやカクは皇帝のいるところから遠くに行ったことないな
張シュウ配下の時くらいか、距離あったの
姜維はどこまで行っても蜀では異質な存在だったのかもな…
劉備を知らない、諸葛亮にも10年そこそこ触れただけ、生まれは涼州で益州でも荊州、幽州、徐州でもない
732 ：
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[sage]：2011/11/03(木) 00:52:28.06 ID:SVlmvRqso
そういえば姜維は馬岱と仲が良かったんだろうか？
733 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/03(木) 13:30:04.45 ID:cYNHpmob0
陸凱のＡＡって何のキャラを使ってるんでしょう？
今までのCAST一覧を見ても見つからなくて・・・
734 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/03(木) 16:24:00.41 ID:u8P+RjCxo
あの暗殺で姜維が政変に巻き込まれたら誰が得をするのか？
そういう視点でも物事をみるべきだな
あの暗殺で得をしたのはむしろ姜維よりも、蜀の政治中枢に居座れた人間と
なんだかんだで魏の連中なんだが
735 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/03(木) 16:24:43.70 ID:u8P+RjCxo
あの暗殺で姜維が政変に巻き込まれたら誰が得をするのか？
そういう視点でも物事をみるべきだな
あの暗殺で得をしたのはむしろ姜維よりも、蜀の政治中枢に居座れた人間と
なんだかんだで魏の連中なんだが
736 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/03(木) 16:26:50.35 ID:u8P+RjCxo
すまん、なんかミスった
737 ：
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[sage]：2011/11/03(木) 18:28:30.38 ID:j99xnaI2o
>>733
Darker Than Blackの黒じゃないかな？
738 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:46:38.83 ID:RdO0BcGTo
【おまけ】
. : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.` (.〈=一 /: : : : : :.:.',
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼＼ 〈:_:_:_:_: : : : i
. ,: : : : : : :.:/ : : /: : :./:/:ﾊﾊ : : :', : : ', .:ヽ.ノ: : :.{ ＼.:.:|
/: : : , ヘ.: |: : :/: : :./:/:/ヾ"}}ｉ: : }ｉ: : :}: : :ｉｉ＼: : } }: :|
__________r‐r‐<, ヘ.} |: :.:|: : : :|:.|:.ｉ ﾘ|: /ﾊ: :.:|: : :|| ∨| |: :|
{＼___=‐-{__{ ｱ二ﾆ＼: :|ヽ:.:.:|∧{ ,}/⌒|: :ﾉ: : :||/￣: | .'|: :|
｛＼ヽノ ／ハ＼} r |斗 ヤﾅヽ ,斗r/｝: : 八.:.: :/| /:.:| /
（＼ヽ}／｝/}: :‘.｝し/ |ﾊ} ぅ=､ んﾊ 》 !: /ﾊ: : :.:{//: :.:/
(二ｱノ （ |: : :.{ （ | ,イ{/し!` Ｖ_ｿ |//|∧: : |/: :.:/
‘，¨¨ヽ }V: : :.:iﾍ {{! 乂_ツ ¨´,,, . j:.:∧: ∨:./ しばしの間、お付き合いくださいませ
λ / /|: : :.:|:∧ , ¨¨´ ヽ }./: : :.:〉: :∨
/ / /i |: : :.:|:{:∧ ′ ""ﾞ 人: :.:.:/∧: :.＼
. / / /丿|: : :.:∨ ∧ , ' ｀ i: : : / ｛: {＼ : :＼ ／￣ヽ
, /{/´{: 人: : : :.＼∧ ′≧ｭ､、 ____／ .{:.:.:/ ＼ヽ.＼: : ¨¨´ ノ⌒)ﾉ
/ /: : 乂: :.＼: : : :.＼ , ,ﾚﾍ、 人:乂__,,ノ）＼＼`ｰーﾉ} ´
. / /: :./ ＼: }＼: : : : :、 'r‐＜ ＞ ´￣￣`く ＼___,彡'
/ / {: : :{ }:|:/∧: : : }ﾍ. ﾟ 、 ＼,.∠.,,__-‐=ﾆ ﾟ,
./ /＼ﾉ‐-＝=ﾆ∠人/ ∧: : | ∧ ＼∠ ＼ ',
{ }＼ ＼ ＼: 丿:ﾉ: }:.:.八{∧ ￣＼ ＼
.,_ ＼ ＼ ＼ 人乂__,彡' ||ｉ:∧ ＼ :|
｀ .,_ } ＼ ＼ |/ |||:| ､____,,,... -=） ／ :|
i＼ | ＼ |||:| ／／ ＼ ′ ィ"＼ :!
蜀 尚書令 董允
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 董允、字を休昭。荊州南郡枝江の出身。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 元劉璋配下で劉備配下に転じた董和を父に持つ
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
739 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:48:24.22 ID:RdO0BcGTo
【紀元２２１年頃 蜀首都 成都】
, -=――‐- ､
／／ ※ , -―:':´:｀ヽ､
/.／ ,.ィ´: : : : : : : : : : : ヽ
/ /※/: :.l: : : : : :/: :.l: :ヽ: :.:ﾍ おめぇの親父は言いたい事を遠慮なく言ってくれました。
/ ! /: : :.l: : /:/:/ !: :l'ヽ´ヽ: : ', .
. ＼ ', l: : : : l:./:/:/ l: :/ｨﾃ!ヽ: :.ll:! あいつの物事を繰り返し検討する態度を手本にすれば、
l｀ｰ! !: : : :l/'ｲ示' !/ ´ﾋﾘ.!ﾚ:/ l' 孔明も自分の過失を少なくできると思うのですよ
l: : : '.rYY`r､ゞ‐' / ,ｨ /､
l: :Yヽ! ' !. ' `ヽ､ r‐'7／ ／ﾉ´l .親父に負けないよう頑張るのです
!:..:|::ゝ ｀ヽﾉ`ｰ'ヽ￣´/ / 〉:::::l
,':..:.l:::::ゝ !￣"lゞ》 l !ノ:::::::::!
,: : :.l::::::::ゝ l !lﾐlﾐ! l::::::::::::::ll
: : : :l;;;;_,..-‐ ";;;;;;;;;;;l:＼;;;;;;;/: ／: : : /: : : : : : : : : : :┴: ､
蜀 丞相 諸葛亮（字：孔明） :::::::::´: ／{､;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ: :ヽ':／: : : : :/: : : : : /: : : : : : : : : l
: : ,.-'"´: : : ｀ヽ､;;;;;;;;;l: : :/ｲ: : : : :./: : : :./:/: : : : /: /:: : :l＼
''´: : . :::::::::::::／:::::｀ヽ'‐-､::|: : :l:: :l: : : : /:ｲ: : ,: :/: /l::: : :.|: : ヽ
: .:::::::::::::,::イ:::::::::::::/ ﾆ-､ |: : ｲ: :|: :/ｲl/ |:_ｲ: ｲ: / |:: : : l: : : :l
::::::::::,イ:::::::::::::::::::::l /-/ !: ﾉl: /l: l' | ヽ|:｀ｿ､' /::: : :/: : : :!
:::／:::λ::::::::::::::::::人 ｀ヽ' |/ / ∨ T｡ｭ､ヽl:/ /::: : :/:: : : :.|
はい /::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::ヽ. ﾄ::ｿ ! ／:::ｲ: :/::/l: : :.!
::::::::::::l::::ヽ:::::::::::::::／ l ヽ' / l:// l:./::::| |: : :l
::::::::::/l:::::::lヽ:::::::/ i ∨'/ l:! ヽ! l: : /
:::::::/:::|::::::} ゞ'/ ' ':, ` /／
::::ハ:::l:::,-‐-' ､_ ､_ ／
:Y ',l::/ ｀丶､ ､ ン
:::ﾍ､/:/ ｀丶'｀ー-､_ , - '"
::::::::＼:￣￣￣￣￣イ´ -―--ヽ､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 董和という人物は諸葛亮と共に仕事をする機会が多く、
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .個人的にも親しい間柄だった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 蜀建国以降は名が見えず亡くなったと思われるが、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .諸葛亮は優れた内政家で清貧の人だった董和を高く評価していた。
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 蜀の重臣の子弟、それが董允の出発点となる
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
740 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:48:55.91 ID:RdO0BcGTo
. . -‐ｧ‐- . .
. . :´ : : : :-‐-: ､: : : ｀: . .､
／. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ト――一'´ /
／. :／⌒: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .､ | 〈
/. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ＿__ ＿| 陛 〉
＿/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|'///i／/ﾉ 下 （
///(_ . . : : トヘ: : : :､ : : : : : : : ＼: : : : :∨/∧-‐_〕 ァ 丨
Ⅵ. . . : : : i : : :| ｀ : : : ＼: : : : : : : ＼ : : : Ｖ//＼ ﾉ ！！ |
／/l: : : : : : i : : :| ヽ '⌒iヽ: : : : : : : :＞: : :|///// ＿ __ヽ、
／∨/| : : : : ｨ:i⌒八 ヽ:_i｣_ ＼ : : : : } : : : :l////丁｢ | ﾉ ／ )!
,（＿,:＼!| : : :乂ﾊｊ≦,,_-┬￢、彡イｘ=ミ＼: : :ﾉ: : : :介/ _|_| ﾚ （＿＿,∠ｲ
/ . . : : :/八 : : 代''孑ミﾐ<〈 ヽ 〃弋；ｿ ｱヘ: : /⌒Y l } /
/. . : : :／/:.:从: :ﾄ >_ゞシ_,）.> -‐ <_ ミ==＝' i :│ｒう } l | 新 董 貴 |
/. : : :／ .:.:.:∧爻, ｀¨´ イ ´ ＼ ﾉ乂 ｆ / ,' | た 允 方 |
. : : / i:.:.:.{ 八,ﾊ / | ＼ '､ ィノ | な に は |
{ : :/! |:.:.:.:乂:.:ヽ', / {､ , ｀ﾍ / | / 光 と 〉
乂::人 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ､＿＿＿,,. -‐￢ﾄ / | } で っ 丨
｀ ー==＝ミー=､'::::ヽ ヾ ＿＿,. -― 7´}′ | 〈 す て |
）ハ:.:.、;へ、 〈 | : : : : : :/ / ／ | | の の |
く´ ﾉ:ノ/ ∧ ＼ー― ／ ／ i| / ！ |
)く(´:./ / | ､ 二二 ／. : : ｲ＼厶--――----､{
( |/ / ∧: .＼＿_ ＜ : : : : / 丶､ 〉:〉
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 官歴のスタートは太子舎人、皇太子劉禅の側近である。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 劉禅が帝位を継ぐと黄門侍郎に昇進。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .董允は公明正大を貫く人物であり、
`ﾍ:ゝ .' 小/ 諸葛亮はそんな董允に宮中の諸事を任せたいと望んでいた
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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741 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:50:15.42 ID:RdO0BcGTo
【紀元２２７年頃 蜀首都 成都】
【『出師表』に曰く】
┏────────────────────────────────────────┓
侍中の郭攸之・費禕、侍郎の董允らは、皆忠良で、志は忠実・純粋であります。
それゆえにこそ、先帝は抜擢なさって陛下の下にお残しになったのです。
私が思いますに、宮中の事柄は大小の区別なくすべて彼らに相談した後に施行なさったならば、
必ずや手落ちを補い、広い利益を得られるでありましょう。
┗────────────────────────────────────────┛
_-‐ ― ､
＞"-‐´￣､¨‐ ＼ ヽ
/:.:.:.:/:.:.:.:.:{:.:.:＼:ヽ ヽ ＼
//:.:./.:.:.:.:./ｌ.:,:.:.:.ヽ:.i ',／´
{:':.:.!:|,.:ﾉノ //,へ_:.ｌ:.} |:.:ｌ
進み出て忠言を行うのが彼らの役目。 'ヽ:.:.! ―‐ ―‐ }:.| |:.:|
ヽ:ゝ" Δ "ｨﾘ:.| |:.:|
もしそういう言葉が出てこなければ、 | | ` ｰz ､‐く.:.:.:| |:.:|
彼らの怠慢を責め、その咎を明らかにしてほしいのです | |:.:.:.<_ﾉヽ_):>:.:| |:.:|
|. ｣:.:.:.:.| | | .!:.:.|. ｣:.:ﾍ
/.:.:.:.:.: | l :.:.:.:.:.:.:.ﾍ
/.:.:.:.:.:.:. | ｜:.:.:.:.:.:.: ﾍ
/.:.:.:.:.:.:.:.: | .| .:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ
ヽ.:.:.:.:.:.:.:. | | :.:.:.:.:.:.:.:／
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ただ、そうした役目を董允一人に背負わせる気はなかった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
742 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:51:28.16 ID:RdO0BcGTo
【紀元２３０年頃 蜀首都 成都】
,' .| ヽ ', | ￣ -―=二ヽ!
ﾑ ', i ｜ ＿ ﾉ
| | |-ヽ ｜ | .| ー=＝二￣ )／ ／
| | | ＼ﾄ､. ! |ヽ､＿ ／ ／ ／!
∧ | | _＿ ＼ | | / ⊂二ヽｲ_ノ
', ﾄ､｜ ´ んヽ ヽ | i´ ｀ヽ ／/, -―-´ ヽ′
ヽ| ＼ !:::/ ∨ ﾄ､ } ／ / {ー―- ｒ'
| :::::;ヽ ﾞ/ | .| /-― ／| ー-ｒー､ノ 実は北伐に従軍する事になったの
-‐ﾍ ,ノ ｜ ｜ ,ィ′ .／ | ﾄ-ｲ
.／ |八 "" ! ﾚ' トー ／ ! ヽ }
／ ｜ :::. |: ,' ゝ-イ { ＼
./ | :::::ゝ、‐ ′ |: | ／ _{ ＼ ',ヽ
{. | :::::::::::ゝ |: ﾚ' ／ ＼_ | }
＼ ! ::::::::::::∧＿ ィ | ／_ -―≧ .、 ﾚ'/
＼ ー| ::::::::::::::::/ | ﾚ'／ ヽ -:-:-:- .
{ア´: : : :_:_:_: : : : :＼ __
蜀 黄門侍郎 費禕 ／ : : /: :/⌒^!: : : : : : ∨;;{
/:/ : | ｉ|:|_:{ _i:i_j_: :}: : :｛_,;;)
.ノi/|:i: :|爪{㍉ |爪{从 : : }'く
.{／: {从{{ ● ● |: 从,ノヽ
どうかお気をつけて！ ./: : :八_{⊂⊃､_,､_, ⊂⊃|/ ): }: : }
{: : : {:/:人 ゝ_ﾉ ,.イ: :｛): ,′
､: : ∨}: :,＞ _ _ ＜ /}／: :/i
.{＼ {,ﾉ,＜/:.ゝ八_／//＞、: :イ: |
,)( ⌒ ) { {:.:.:.|.|oi//:..{.{ ( ⌒ ): :|
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ところが彼らのうち、費禕は諸葛亮自身が北伐に随行させ、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 郭攸之は学問はあるが官位にあるだけの人物だった
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
743 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:51:59.55 ID:RdO0BcGTo
／⌒Vﾞ＼, -――-ヘ-､
＿＿{／⌒ヽ／⌒: : : : :⌒ : ＼>ﾍ∧
／: : :_／ ／しﾂ: : : : : : : : : : : : : : :{ >､Y⌒: :｀ヽ
ノ: ／（/ /／: /: : : :/|/ｉ: |ﾞ^}: :/|: : : ∨ 八＾⌒): : ）
＜:_／ / /（ : :八/{ :/孑八| ﾉj厶j∧: : ﾄ:ﾍ＼＼（: :（__ノ
〈 ∨乂.:(⌒リ ＞ '´ (__） 从八ﾉ :人: :ヽ: :く
|￣￣￣￣￣ ＼ ＼ﾉ: :)（ __ _ノ/: :∧ｰ⌒）: 'ﾉ
└─────‐（＼ ＼ヘ＞ .._ー＜ソ_ノ´ 八 : ￣:ヽ/: :/＼
)ノ＼/ ｀ア77L_,不､_ ／￣Ｖ）ﾉ／ ＼ /⌒i
「￣￣￣￣￣￣￣￣ 〈 ∨ ⅣiV ｛＼ ＼ （／＼ ＼ | ﾚ'⌒ヽ
│ _＿__￣∨ {{／__ jﾚ > ＼／ ＼ ＼ i /
￣￣￣￣￣| | { V 人xく＼ ＼ ＼＼＿_／
| | く ／／ ＼ /
| | } Y く) ＼/
|＿__/ 〈 ﾉ￣
ー--‐'⌒
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ .従って、『出師表』にある役割を果たすのは自然と董允の役目となってゆく。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j しばらく後、侍中に昇進し虎賁中郎将を兼任、近衛隊の指揮も担当した
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
744 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:53:02.77 ID:RdO0BcGTo
／ヽ //:|: :|: : l: : | |: :l: ::l: : : jﾑ.: : : : :l: : ::l: : :l: : : ::{､ ヽく ／: : |
／: : _儿/|!::l:l: :l: : l: : | |: :l: ::l: : : | '. l: : :|: : ::l: : :l: : : ::|!＼ 〉､: : :|
.:': : :∠ / /|: l:l: :l: : l: : | |: :l: ::l: : l:| |:l: : :|!: : :|: : :|: : : :||: 勹/: :l: : :|
/: : : :／::¨∨ Ⅵ:l: :l: : l: 卞ﾄ､｣: :l: : ﾄ{ |:|: :/,孑/: : /_: : /:|:| {: : : l: ::|
/: ::／ /: : :/＼∧:l:rﾍ: :l: :|zテ=ミﾄ､:{ ﾘｨ升jホ㍉ ||<Ⅵ: |:| ',: : :l: :|
/: / /: :.:/ |弋/:Ⅳl '｀V|: K いり}ヽヾ ' '弋:夕 / ﾘﾉ /: :l:| ヽ: }/|
/::/ /: : / |: : : :|: :＼ゝﾄﾐ{ ,,ゞ‐' -‐ /_,ｲ: : : | ∨: |
.': :l /: ::/ |: : : :|!: : ::＞ﾑ i /: :ｲ: : : :l ／ﾚ': |
|: :{ /: :/ }: : :/ !: : : | 丶 ＿_ /: : | ヽ: : :|／: :/|: : | ジャッジメントですの
|: : V: :/ /: : / }: : :/ _㌧ <＿__) .ィ┴‐┼-ﾄ:／: :／ /: /
|: : :|: :{ /: : / _/-'⌒ヽ､ｨf{ ＞ｭ_ ー .イ {＼ ヽ ヽ｀≦⌒《_:/─- ＿_
; : :ヽ:l /: : /´＿__ ヽ {ヽ ＼ ¨¨ ／ } ､ | | / ヽ ) }─
ヽ: : :＼ /: :〃ﾆ＿＿ミ､ ', ＞=〈 | ', | | , ／ l
＼: : :ヽ.': :/ ／ ､ ＼ ∧ / ∧ j Ⅵl |' ／ l
}＼: : ｀从/ ＼ ＼ ヽ / { ＼_ノ! ∨ l ／ ／ ﾉ
､: : ト､: :八 ｀ ー- ヽ }￣ ＼ ゝ / / V/_／ ／ /
ヽ::レ'乂ハ _ -＝＝=- ミx| ＼｀､/ / ｣＿_( ／ ノ-‐"
〉:＜: (: ∧／彡=二二ﾆ=-二ﾆ-- ､ ヽ/ /／￣ , ｀ー―-<＿x-‐'´
/:/ヽ厂}: : {彡'=＝＝＝＝‐- ､ ＼ / ノ ノフ′ ＿
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 董允が物事に対処する方法は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 君主に身勝手を防止する体制をとり、君主の過ちを正し救うものだった。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .側近たる侍臣の模範と言える
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
745 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:53:40.70 ID:RdO0BcGTo
【董允さんの働きぶりの例】
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｰ-､ _:::::::::::::::::::::::::::::::::! ';:::::i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ヘ|::::::::::::::::::::::::::! ';:::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |:::::／／IIj:|:::::::::::::::::ﾄ::::/ !:! .なあ董允。
::::::::::{:/:::::::::/::::::/ !::/ ヽ |;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ ﾘ
:::::::::::i:::::::::/ |:::/ i/ ヽ7 |:∧ |:/ ′ 妃を増やしたいと思うんだが……
:::::::::::::::::::/ |/ ﾞ ヽｿ
:::::::::::::::::∧ ＼ .後宮三千人とは言わないからさ
:::::::∧:::/ ｀ｰ ／
:::::/ ∨ `ｰ=ニﾌ /
／ﾍ , '
＼ ＼ ＿ /
＼ ＼ / ｀ ー - ′
＼ ＼__ / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/: : : : /: : : : : : :./: : :/''｀'!: : : : ,. . ':,|: : ヽ
￣＼ ＼ ＼;;;;;;;;;;;{: : l: : :.l: : : : : : :./: :.l:/ |: : ,: : l : : : : :l:.:. : : :.
;;;;;＼;;;;;/: :ｲ: : :|: : : : ,: : l: /:.| |: :.l: : :|: : : : : ',＼: : : :.､
蜀 皇帝 劉禅 ;;;;l;;;;;;;ｰ'､:/!|: /.!:_/_/l-‐l:/l､:| |: .ｲ_: :|: :l: : : :.l;;;;/:.: : : :.
､;;ヽ-―:ｲ |:!/ !/:ｲ l: :.l' |:.! l:/´!:｀:!: :!: l:/!:!´:.:.:.:. : :. :.
:/: /´｀ヽ' l: ! l/＿＿ヾ､ ヾ! / l:./: :/: / l/: l:.:.:.:.:. : : :.
': :.l /-､ ヾ! 弋::ﾊ! -r::tｫｧ/: /!:/!:./: :l.!:.:.:.:.:. : : :',
古代において !: : .( (､_ ｀￣ 辷ｿ/ｲ/:./: |/: : :|',:.:.:.:.: : : : :',
天子の妃の数は十二人と決まっておりますわ。 ､: :.＼｀ヽ' 〉 l/: : : /:.:.: :/ l:.:.:.:.:.:.: : : :|
､: :. ｀ｰ-､ ハ: : /:. : :/ .!:.:.:.: : : : : :|
今、宮女の数は揃っておりますし認められません ',: :. ヽ､ , -, ,ｲ l:/:.: : /. |:.:.: : : : : : :l
ヽ::. | ､ ／/ ,/:.:. : /: :ヽ/:.:.: : : : : :/
､ l: :. .| ｀ ､ ,イ: : / /: : :／ヽ:／:.: : : : : :／
: :. !: :. ,＜! ｀ ｰ ' l: :/ /: : :/ ／: : : : : :, ´
746 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:54:14.29 ID:RdO0BcGTo
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|＼ｨ:::: ﾒ::::::::::::::::::::::＼ィ
. ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ｌ:::::::::::::::＼::::::: 〆 ＼::::|＼::::::::::::::::::::::_＞
ｌ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｌ ＼:::::::::::::|.＼ ,,,;;ｨ=≦≠＼》::::ｌミヽ::::＼___
ｌ::::/|:::::::::::::::::::::‐‐-ｌ─X´＼:::::::| ≧'´ |＼} } <／ そこをなんとか
ｌ/ |::::::::::::::::::::::ﾊ::::| ,,,ｨ≦ ＼.| 。 j∧ ﾉ ＼
| |::::::::::::::::::/ {ｌｨゞ" u }ゝィ／ ￣￣
ｌ::::ﾊ│::::| ﾉ´'
ヽｌ ｌｌゝ::|ヽ u ｌ~｀丶 /
ｌV_ 人 ＾ ｲ : : : : : : ////////}:ハ:､:ﾄ､: : : {: :l: :{ ヽ.: : : }: : : : }: :.lﾊ: }: : : :
丶､ ,♂ : : : : :.∧/////: {: | ,ヾj-ミ､: l: : ',:.', }: : l: : : : ﾊ: :.!/!/､: : :
´ ゝｰ一 七ゞ´ ｌ＼ : : : : /: :∨/,ｲ:l: :l: ! {i ん心ヽ:ヾ:j＼ _,..ィﾘ:.T: : : :.}/!: |////>:
/´|/ ＿ ﾍ/ / : : : /: : : :{ﾞ｀ヽ:| l从:､ 弋z(ｿ ｀ ん心',:|:从:///VI////: :
: : :ハ: : : :∨_､ ｀`' ｀ ¨ 弋(,ｿ /l/: : ∧///,／: : :
: : { ,: : : : ∨）. ' ｀¨ {: :,ｲ: : : :T´､: : : : :
,: :.| ,: : : : :}- ', ＿__ !:/ !: : :.:.:| ､: : :
:〉: ヽ､ ∨: : :.ﾄ,: :.､ /-' ヽ..} /:{ ,: : : :| ＼:
何と言おうと承知致しかねますわ！ :{ ､: : :｀ー--:'-｀-ミ､＿ {:.:.:.:ヽ:::{ ,ｲ: | ,: : : , '
:.! ＼: : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.ヽ､＿∨ ,イ : : | ∨: : ､
: ヽ ｀ T: :.T ￣｀ヽ､: : : : : :｀ヽ , ´ !: : : :! ､: : ::.
: : : ＼ /: :./ _,/´￣｀ヾ_､: : : : :.}¨´ ',: : :.| ',: : :.:.
´￣￣｀ヽ￣{ ､ }: : : ／_}! ､: :{_ }: : : :':,
､:..:..ヽ:..:..:..:..:.':, ／: ,イ / | {､ ヽ:_:.ヽ､. |: : : : ::.
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 皇帝劉禅は常々美人を選んで後宮を満たしたいと望んでいたが、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 董允は断固としてこれに反対している。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .劉禅はそんな董允を煙たがっていたフシがある
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
747 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:55:10.95 ID:RdO0BcGTo
:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i 後宮増築しようぜ！
::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ
/ i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) // .歌手や楽員も増員するぞ！！
',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞
ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ ,. -――‐-- ､
', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::| ヽ (´ ￣￣｀`丶`ヽ、
ヽ ', ,' , ' ヾ ヾ=-,. ---- ､ ｀丶ヽ、
｀ ､ ', ,' , ´ _／ ｀ヽ='-' ∧
＞ ､ ', ,'_ ＜く__ ／´/ //ﾊｌ､ l l l⌒ヾ-'､
＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼ /ィ f l ｨTﾄ ,lｨTTﾄ! l ! ＼l _
/ ／,l Vlr;=､ ,ｨ=､l ! ﾄ､ヽ ヽY_,＞､
r‐､ﾚ'／/lヽﾄ ﾋﾘ, ﾋｿ} /)'lハﾉ ﾘ-､ ||
ヽヽ'ヽ ﾘ! |`ﾄ､ ワ _//ｲｲ|‐' ∨ ヽ-ヽjl
/{`ヽ〉 Y´!l l∠ﾆ了´ｲ/‐'､'ヽヽ r┴-〃
陛下、今は歓楽をつくす時じゃない。 〃〈ﾆヾノ ! ﾊl＞ｲ/ハｲ'／´ ﾄ､ヽヽ'jﾞT〃
〃 ,lフ´ l,ﾙ'イ〃'´ｿ´! ､ !' ヽヽ〃
先帝の頃の規模で十分だよ || >、 l/ 〃{{､/ /l! ﾞ|ﾆﾌ `〃＞
｀ / ﾄ､ /ハヾ |ヽ〉 { || ! 〃|
l! ＼ ｿ {_} |ト! o `ﾊ l l |l !
l! ／ 〉三l ｀ヽヽ! l !| j
蜀 典学従事 譙周
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 余談になるが、劉禅の君主としての評価は人によってまちまちだ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } .ただ、矯正役がいて丁度良いぐらいの君主だったと思われる。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ 陳寿の師である譙周も
`ﾍ:ゝ .' 小/ 怠惰に流れがちな劉禅を諌めた事があったりする
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
748 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:55:49.74 ID:RdO0BcGTo
【紀元２３９年頃 蜀首都 成都】
／ ／ ／ ／ ｀ヽ ｀ヽ
, / / ) ／ ⌒ ／ ／∧ ﾊ
, ,′／ 厶斗‐ ‐-ト -＜. ( ∧ ハ
,′ {/イ:/: :､/: :/ V:ﾊ＞-‐ : : : ｀ゝV ハ
-=イ: : : :ﾊ:/i/ヽ/ ゝく} 从: / V: : : : :＞-‐ }
{i/ｲ : : i孑らぅ 孑らぅヽ V: : :ﾊ i}
{i:八:i : |弋:::ツ 弋:::ツ/ ﾙ'}:ﾘﾊ }
| 八: i "￣ ′ ￣゛ |: :ﾚ' i}
. | /: :| |: :|∧ {i 陛下に関しては、
. | /: :∧ /ヽ !: :| ∧ i} .ぶっちゃけ丞相が甘やかしすぎたと思うんだよ。
/レ | : : ＼ { ／ !: i|/ ∧ i}
/ |: :i}: : :＞ ￣ ,. 〃:i|: :!::i| ./ ∧ ﾄ 董允は本当によくやってくれてる
. / |: :i| : : : : : ≧ー≦ { : i|: :|: :!/ / ∧ }ﾊ
. ,′ |: :i}: : : : ｲ￣}＿＿＿ {＞､ :|: :! / / /ヽj ハ
' ,' | : }: : ／ ﾄ､ /} |: :|: :i} ∧
,′ .＞|: :}￣{ { ヽ / ∧ |: :ト-i ∧
,′ 〃/|: :} { V､ 彡 / !: i} i| ∧
. ′ / i|: :{ V r‐〃 ⌒ ヽ‐┐ ! :i ∧ ∧
. , , ／ |: :} V Y ´｀ Y ｲ :} ∧ ∧
′ 〃 i|: :! V. 人 ﾉ /i| :} 彡ﾊ ﾊ
, ,乂_乂i|: :| V ＿＞ ＜＿ / |: } ﾊ ﾊ
蜀 大司馬 蒋琬
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 良薬口に苦し。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 蒋琬は難しい役どころをこなす董允を評価し、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .その功労を褒賞してやってほしいと上奏している
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
749 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:57:39.39 ID:RdO0BcGTo
【蒋琬さんの上奏文】
┏────────────────────────────┓
董允は何年にも渡ってお側仕えを勤め、皇室を補佐して参りました。
どうか爵土を賜って、勲功と功労を褒賞してやってください。
┗────────────────────────────┛
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､ _:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ ……という上奏があったんだが？
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨ ,............._....._
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､ ,. :´: : :,: -: : : : :ヽ_
｀ ､ , ′ ／ ＼＿ ,..--､}ｲ7}: : : /: : : ,､: :.',: : :ヽ/}_
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣ /: :,.:-:/ﾊ/: :l: : l: :l: :ハ: :.}: :!: : ',!//>
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::: /: :ｲ: /{//}':l:.|:_/!:_:ﾙ' ﾘ从: |: : :.}､ｰ'､
{:/ {: :{: :,:ﾊ:_: ﾘ,ｨｫt､ VI:T/:ｲ:.ﾘ:}|: :}
|l ',: V l: :{ρ 弋)ﾘ ´ﾋﾘ }{:ｲ:/:l: ∨
|:､ .〉､:､!:/ゝｭ､ ' 从!:l: :ヽ:_ヽ
ヽ:∨: :>＼. ゝ. ｀ ´ ,.ｲ l:.人: :', }: ',
お言葉はありがたいのですが…… ＼: /､ }:ヽ ,..､l｀ ｰｭ´ ,ｲ:/:! ヽ',!: :.}
{: :lｿ､:,/ィ:..´､ ｀/lヽ}:´､{ l: |, 〉:_/
/人:{, / }:.l:..:..:.ｰ'､ } Y:..:.,:.ﾊ ヽ:｀／l: }
､_}:/ { !:.!:..:.:..:..:.､!/:..:..V } }´ ンイ
/ |:.|:..:..:..:..:.V:..{ﾆ}:.} !､ （ /
／ ,|/:..:..:..:..:..:,:..:..:..:./ ､
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } ところが董允はこれを断わっている
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
750 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:58:34.56 ID:RdO0BcGTo
― 董允邸 ―
_厂 /: : /: : : : : : : : ∧ﾍ: : : 丶:ヽ ＼｛ ＼ : : :
／: :〉 /: : : : : :/ : :/ : :│ ｀^ヽ|: : : :} ﾄ、 : :ヽ. 〉 : :
/ : : /| ′: : ! : :l: : /|: : :i:| |│: :| | ヽ.: : :{＼__人 : :
,′: :/└‐|: |: :│: :| :-={=:､i:| |-!=八ﾄ:ハ: :|:レrｰ┐ヽ:
＼｛: : : :V⌒八: : :ｉ| : :|＼{_＼:八 j/|/＿j/ | :从/L∠.＿〉: .さあ、今日はこれから
ヽ.: : : : :〈＿＼八:ﾄ代弋Z歹 弋Z歹ｱ |/⌒Y : : : : : : 費禕さんや胡済さんとお出かけですわ。
（＼: : : :| ∨ ｛ ∧ ゝ／／／／／／／／ f'い｝ : : : : : :
丶: :| |: : ＼ﾊ ､＿／{: : : : : : : 今日こそお二方に
ヽ:{ l : : /:人 t-─ 'つ ／/: : : 人 : : : : 黒子×御琴の素晴らしさを教えて差し上げないと……
＼ |: : /＼:个ト ￣￣｀'J イ {: : : ｛ ＼／:
＼＼| : {__厶┴'--/､}＞‐ "´,ハ＼,ゝ-―- ､/ : : 費禕さんの言うムギ×あずにゃんも素晴らしいですが
＼:>ﾍ 〃 ＞ｕ＜´ }i ／⌒＼/
＼∧ i{ / |O| ＼ / ／ ￣｀ヽ
ヽ＼ﾉ ＼_/ 孑孑 ∨/ ｝
∩＿＿＿ ∩
/ ヽ |
| ● ● 丶
ミ (_●_ ) |
あのご主人様。 ／´､ |∪| ､彡
( <｀丶 ヽノ ＿＿＼
お客様が来てるクマー ＼_) 丶 （＿＿＿)
丶 |
／ ／＼ |
( ( 丶 |
／ ） ∪
(＿／
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 彼は謙虚な人物だった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j それを示す逸話を紹介しよう
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
751 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 21:59:16.91 ID:RdO0BcGTo
/777-7/////: : : :l: : : : ,': : : : :.| ',: : : : : : :':,
{///{//{///ｲ-､: : :i: : : : l: : : :ﾊ: :､ ∨: :l: : : : :,
V//八/＼/}//: l: : : : : : :.l',: : : l､:＼ lィ:ﾘ: l: : l: ,
｀´//} ヽ/／: : : ,: :.ﾄ: : l_:|_VI＼!. ｀ ,´-､!:ﾘ: :.|ヽ!
/: :ヽ: : : :',: :､: :.|､,イ´VIﾄ､. {心 } l:/IV
,: : :/:＼: : }: :.',: |ヽ:j,.ィニヽ V::} VI お客様？
!: :〈: : /: :.ｲ: :lヾj { ん心 ¨´ ､
,': : : ∨: : /,--､{ 弋z)ｿ ｀ } どちらさまですの？
l: : : /: : :/:{'´}｀ヽ , ′
l: :ﾄ,': : :/:､:ヽ､l_,｀' _ - ´ / : :＼
l: : {: : :.{､: ＼!-:､: | ｀ / ｀ヽ､: :}
､: :ヽ: :ヽ､l: : }`､: :} ｀ -ｭ ―― ´ /:/
ヽ: ＼: :｀ヽl､ {ﾆ= ､＿＿＿/: : ｀ヽ､ ／:/
/: :./＼: : : :＼ ｀ヽ､ ﾄ､＿: : :ヽ'､: :/
∩＿＿＿ ∩
/ ヽ |
| ● ● 丶
ミ (_●_ ) |
／´､ |∪| ､彡
郎中の董恢様クマー。 ( <｀丶 ヽノ ＿＿＼
＼_) 丶 （＿＿＿)
外出されるのなら出直すと言ってるクマー 丶 |
／ ／＼ |
( ( 丶 |
／ ） ∪
(＿／
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ ある時、董允は友人たちと外出して楽しもうと約束していた。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } しかし外出当日、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j ちょうど馬車の準備を終えた所で郎中の董恢が訪ねてきた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 董允から見れば、年が若く官位の低い相手である
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
752 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:00:36.32 ID:RdO0BcGTo
/: : ヽ､: : : : :､: : : : : : : :':,: : : : : :Y//// ／}
/: : : l: :､: : : : : :',: : : : : : : ､: : : : : :.}///ｲ///- ､
/: : :/: |: : :＼: : : : ',: : : :l: :､: :',: : : : : }//ﾄ､-'__: : : ｀ヽ
,ｲ: : :/: l:.',: : : :.l＼: : :∨,:-ﾄ´ﾄ､: ',: : : //ｰ'///ﾝ: : : : :
. ＿／ !: :.,': : :,: ヽ: : :| ヽ: :.} ﾍ:| |:.!ヽ:!: : :＞､/／´: ＼: : :
{//////!: :{: : : ',: :_l:_:_| l从! ﾘィチ心ｧ:l: :|-､∨: :ﾄ､: : ＼: :
＞:-､/}|: :|: ､: :r',:.:|VI{ / ﾘ 弋z(ｿ l从!_ } l､: :| ',: : : :', お会いしましょう。
／: : : _//ﾊ:{l',:lヽ: :IV,ィﾃ心 }ノ / l: :! },: : : i
: : :／ ./｀ｰ:IV!:{:＼:} { 弋(ソ , r‐'´ ,: :| / }: : :.| 先方へは断わりを入れておいてください
: :/ /: : : :,ｲ lﾘ: : {､_ヽ ＿ / /: /´ l: : : |
:/ /: : :／ ,': :l: :l ヽﾆﾊ v´ ｿ ,..く /: ｲ !: : :.|
' /: :／ /: :.|:人: :| ＞ .＿ ／ |＿ ,ｲ: :.:| |: : /
/: :/ /: /:/ ､:.ヽ ,-- } ￣ ,' _,| ヽ|: : :| /: :/
,/: :/ /: /ｲ ＼:｀,_r'´ ヽ. ／ V: : !＿/:／
: ／ /: /' ,イ´|:..:.| ｰ､' ﾄ､:_:∨: {｀ヽ
∩＿＿＿∩
| ノ ⌒ ⌒ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡､ ￣ ､｀＼
承知したクマー！ / ＿＿ ./´> )
(＿＿＿） / (_／
| /
| ／＼ ＼
| / ) )
∪ （ ＼
＼＿)
753 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:01:07.15 ID:RdO0BcGTo
{/////////////////////ﾄ､
. /j//}//////＞ : ´￣:｀: : ≠ﾆ} : ヽ
. .: :|ﾆ/¨¨¨¨´: : : : :.i: : : :.i: :}:.|㍉: : : : :.
. ′:|,/ : : ｉ : :|{: : :/:.:|:.|: : ; :ハ} ﾐ: : : : :.
ｉ: :.:|{: : :.:.| : 八:.厶斗:|: /:厶斗 ﾐ : : : :i
|: ノイ : : |:/￣/j/ j/}/j/ ｉ: :|:.:.| 董恢などのために外出を取りやめるなど……
|: : :.:|:!: :i:|〃了不 /ノ 了不ﾐ |: :|{: |
|: : :.从.:从 ﾋ以 ﾋ以 : :.八′ .……と、董恢はしきりに恐縮しています
|: : :{ rﾍ: :､ ' i: :′
|: : : ＼ ) ゝ ι : : i
|:! : : : : ｀:.ﾍ ー _ ‐ 八:.|
. 从: : : : : : :.个: . ｲ: : i:|
ノイ: :.ｉ: : : |: :.:.|: :_| ＞ __ . イ : |:.:.:从
. 八 : |: }: !|.: .:.|:/ ｀ __ ﾄ､.:.:| : :|:./ ヽ ／: : : : :/: :ト､::::::::/: :!: : : : ヽ: : : : :.､: : : : : : : : : : :ヽ
Ⅵハ八_／ >〈 Ⅵ:.从{ /: : : : : :./: : l:::::V≦: : :l: : : : : : : : : :.', 丶: : : : : : : : : ﾊ
, - ＜: : : : :.ヽ ／ | ﾄ､ }ー=ミ . /:/: : : : :/: : :ﾘ:::::::V: : : :ﾍ: : :ヽ: : :ヽ: : ', ヽ:斗: : : : : : l
/:/: : : : : : : : : l ─‐ﾍ: : : : ﾍ斗-＼‐: ＼ヾ l:.:ﾘVﾄ:..l: :l:ﾘ
. ,': :l: : : : : : :ｌ: : : |: : : : :ﾍ: ／ ヽ＼ヾ＼ 丶 j:/ iV:l:.ﾘl!
l: : l: : : : : : :ｌ: : : |: : ＿: : !＼ヽ ､＿, l: :.l/!
|: : l: : : : : : :.V: : :V Ｖ ＿___,..ィ ｀￣ l: : : |
元々外出しようとしたのは、 |: : l: : : : : : : :ヽ: : ﾍ /｀! ￣￣´ ヽ !: : :.ﾊ
同好の士と歓談するためでした l: : l: : : : : : : : : ＼: :ヽ- ､i ﾊ: : : ﾍ
. V: V: : : :ヽ: : : : : :＼: / ー､ ｰ─ ' ｲ: : : :.ﾄ: ﾍ
V:.Ｖ: : : : :＼: : : : : ＼ ＞ ／: |: : l: : ｌ ＼ヽ
V: :ヽ: : : : : ＼: : : : : 丶 ≧ ー─-く: :ｌ: :.|: : l､: :l Ｖ!
l: : V＼: : : : : ｀丶: : : :ヽ＞､__.ｨV: : : : : : : ∧: ｌ: : | ＼ﾍ､ ''
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 尻込みして退出しようとした董恢に、董允はこう語っている
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
754 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:02:57.58 ID:RdO0BcGTo
ｉ | ∨ l i |/ﾊ ∨i
li | ｉ lｉ | !i j＿| ｉ | i￣ﾍﾉ |
ﾊ i | li | l| l j必 ﾊ八 l| | | !
ﾄj ! .∧ lﾄ ﾊ l| | ｨV ﾉ,斗 l| i j ﾘ 今、貴方はわざわざおこしになって、
|:i | l| 斗‐∨¨从!¨ヽ , イ芹Ⅳ ﾊ/ ∨ / . 薀蓄を傾けてくださるのでしょう？
|∧ | j ＿,ｨk 込ｿ |ｲ l ﾘ ./
ﾄ､∧j∨ ,斗芥f:::豺 ｌ i ! / / 貴方の話を捨てて外出しようなんて、
ｰｧ ヽ 弋zxソ ｨ | 八/ / . 私には考えられませんわ
,二ヽ 广i/! 癶
ゝ ｀´__ ｧ ,勹// ∧ ハ
＞込 ＜ ノ ／ /., / ∨ハ
（ ∧｀ ／ / ! , ∨ハ
r＜ﾊ ＞ イ ,ｲ ｛ ハ i lj .′:|ニ｢二二二二二二二二二二二ﾆ}ﾆﾆﾆ} : : :
ﾉ ﾄj ¨爪ﾊ { / j ヽ ヽ. | l| .: :.:「|／二二二二二二二二二二二二＼ﾆ=|］: : i
,:.: :.:|_V二二二二_／「: : /|: :ト 二二二二ﾆＹﾘﾉ: : |
ノイ: : :〈∨:.:.:.ｉ: : :ｌ.:.:|l |: :/ ,:.:.八: } ㍉: ｰ| : : :|
|:!: : : Y: : /|: : :|:.:.|l |: ′}/ |:./ ミ: :||: : : |
. 从ﾊ/＾|l: ;'八｢仄: ト八:l / j/￣￣｀ }:__ﾘ : : :|
/ ｛ r八{,y'不万芋ﾐ､ヽ y'不万芋ﾐ ,' r: Ｙ: : :|
人{::( ヽ{{弋::::ツ 弋::::ツ j｢ . :} 八: :.|
i＼ . ー 一 , ,ﾝ／.: :.: :.|
|:!: ｀: :. .:i /.イ: .: :.: : :i:|
. 从: : :.人 , |: |{ : i : : :从
/ ヽ : |:个 -‐- イ : 八/|: : / ヽ
Ⅵ/:.:.:/ ＞ ＜ j/|:/' |: /
/ ,:.:／ _ {__ ｀¨¨´ }′ }/
755 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:03:24.44 ID:RdO0BcGTo
∩＿＿＿∩
| ノ u ヽ
/ ● ● |
| u ( _●_) ミ
彡､ |∪| ､｀＼ そういう次第なので申し訳ないクマー……
/ ＿＿ ヽノ /´> )
(＿＿＿） / (_／
| / ＿＿＿_
| ／＼ ＼ ´ ｀丶、
| / ) ) _／::::::::::::::::::::::::::::::::::... ＼
∪ （ ＼ ／:/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼:::::.. ＼
＼＿) / .:: |:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::＼::. ヽ
/.::::::::|::::::::::::::{＼::::::::::::＼::::::::::::::::::.
:::::::::::::{:::｛ ::::::::Yﾆ二)、::::::ヽ:::::::::::i::. i
|:::::ｉ:::::厶八 :::::::| _ ＼ ::::::::::::::::|ｉ::. |
|:::::ｉ:::::|ﾚﾍ::{＼:::| 〃テ心.＼:|::::::::i:|ﾞヽ: |
::::::ｉ :::| .xミ r':::::ﾘ}} |:::::: i:ﾄ ｝: |
'::人:八 {{ ﾉﾊ ゞ-'' | :::: i:| ﾉ::
董允さんらしくて良いではありませんか ＼::＼:. Vｿ ､､ |:::::::i:|´ヽ::. '、
ヽ::::ﾊ ' |::::: i:|::::::丶: ヽ
V八 t ´) │::::从:::::::::::＼ ＼
':::::(⌒'(＼ ／ ,'::／￣⌒＼:::::::.. ヽ
i::_/ ヽﾊ-＜ _,// ＼::::::::. ＼
|し }:::::r斤/:｛ ヽ:::::::::..
|:八／￣￣∨j7/::::{ :::::::::::...
|:::/ V/:::::::| ':::::::::::::::.
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 董允の正しい態度を貫き、士人に対して謙虚な様子はこのようであった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .蜀の民で董允を追慕しない者はなかったと陳寿は記す
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
756 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:05:15.77 ID:RdO0BcGTo
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾄ、:::::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::! ';:::::i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ヘ|::::::::::::::::::::::::::! ';:::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |:::::／ |:::::::::::::::::ﾄ::::/ !:! .董允。
::::::::::{:/:::::::::/::::::/ !::/三三三|::::/ﾚ:::::/ |/ ﾘ
:::::::::::i:::::::::/ |:::/ i/ |:∧ |:/ ′ お前のおかげで目が覚めたよ。
:::::::::::::::::::/ |/ ﾞ ヽｿ
:::::::::::::::::∧ ＼ 俺はもう金輪際、妃を増やせなんて言わない
:::::::∧:::/ ｀ｰ ／
:::::/ ∨ ∠二 7 / .
／ﾍ , '
＼ ＼ ＿ /
＼ ＼ / ｀ ー - ′ -:-:-:- .
＼ ＼__ / {ア´: : : :_:_:_: : : : :＼ __
￣＼ ＼ ／ : : /: :/⌒^!: : : : : : ∨;;{
/:/ : | ｉ|:|_:{ _i:i_j_: :}: : :｛_,;;)
.ノi/|:i: :|爪{㍉ |爪{从 : : }'く
それは良い心がけですわ。 .{／: {从{{ ● ● |: 从,ノヽ
./: : :八_{⊂⊃､_,､_, ⊂⊃|/ ): }: : }
ですが、いったいどういう風の吹き回しで？ {:./⌒ヽ人 ,イ:/⌒l ′
､:＼ / ヽ＞ _ _ ＜/}/ /: i
{ヽ/ ,//:.ゝ八_／//＞､__ ∧:.|
）:.｀ヽ. { {:.:.:.|.|oi//:..{:.{. ,／: :|
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } さて、晩年の董允には悩みの種があった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
757 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:05:45.63 ID:RdO0BcGTo
l::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|/|:::::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|:::::::::::::::::::::::::::::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::ゝ/L ｌ:::::::::::::::::| ＼斗‐:::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::::::::/l / `ﾒ::::::|＼::::ｌィ´ ＼::::￤:::::::::::::|
|::::::::/|::::/ ﾘ ,__､ ヽｌ ＼ｌ;,__ |ｌ |人::::::::|∨ いやぁ、宦官がこんなにいいとは思わなかった。
. |::::/ |:::fzlｌ ＾`=＝'´ ＾===‐'´ｌjｌノ::::::::/
|/ ヽ.;;;|ﾍ /ィ<"l/ 宦官ってのは究極の男の娘だな
ゝ;八 /// ; /// /ｲ
＿> ､ ゝニ ｱ ｲゝ:::｀＞-､
〆y´ 'l‐<` 、 u , <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
/´ / 〈 lヽ､ ｀‘´. / /::::7::::::::::::::::::::ﾊヽ
γ ﾉ { `xｌ ／ ,/::::/::::::::::::::::::::::/::::l
八j :; ＾ ﾉ /∧ /::::/::::::::::::::::::::::/:::::: | -:-:-:- .
{ア´: : : :_:_:_: : : : :＼ __
／ : : /: :/⌒^!: : : : : : ∨;;{
/:/ : | ｉ|:|_:{ _i:i_j_: :}: : :｛_,;;)
.ノi/|:i: :|爪{㍉ |爪{从 : : }'く
.{／: {从{{ ○ ○ |: 从,ノヽ
！！？ /: : :八_{⊂⊃､_,､_, ⊂⊃|/ ): }: : }
{:./⌒ヽ人 ,イ:/⌒l ′
､:＼ / ヽ＞ _ _ ＜/}/ /: i
{ヽ/ ,//:.ゝ八_／//＞､__ ∧:.|
）:.｀ヽ. { {:.:.:.|.|oi//:..{:.{. ,／: :|
758 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:07:18.86 ID:RdO0BcGTo
/.:／:./ .:/.:.:.:/｜i.: .:.ﾄ､:.:.ヾ:.:.:.:.:.:}:.:.i
/ !:.://:/:i.:.:/ |:ﾄ､:.:|_ヽ:.:.:.＼＼|:.:.|
/ |:ｨ:.i:.,'.:.ﾚィ一'ﾍ| {.:.'､ ＼:＞X.:＼|
. |/! N :.:|:,;jｨ仡iﾄ､ヘ:.:'.ｨ仡ヾｘ :.≧:＼__
. |{ |:{:.ﾄ､:{《 {)fz:| ＼ ヽ!)fz:} 》 ７ｰ|-
|:ﾄ､:.N|ヾ-‐ﾟ' , ｀ﾞ‐-ﾟ'/イ :.:.| よ、よろしくお願いします
｀ 〉:Y＼ 。 ／.:./:.:.|人
/:|.:.ヽ:.:.＞ イi|:.:../ :.: |:.:. }
／:.:.|:.:.:.:N_ﾉ ゞ／:.:.:.:.j:.:.:.:＼
／:.:.:.＞ﾄ､:.:.:{＿_ /:.:.:.:.: 人:.:.:.:.:.:＼
/ :.:./ !| }ヾ:ヽ ｀ ´￣{/:.:.:／ ヽ:.:.:.:.:.:ヽ
{:.:.:/ i !| }ﾄ､:.:.) |{:.:,ｲ! i |｀ヽ.:.:.:.:)
ヽ/ :| iノ__}:/＿＿＿＿ﾑ{ || | |:.:.:.}:.／
/ }／￣ﾅ￣￣￣￣￣￣ヽ/ !:.:./´ -:-:-:- .
{ア´: : : :_:_:_: : : : :＼ __
蜀 黄門丞 黄皓 ／ : : /: :/⌒^!: : : : : : ∨;;{
/:/ : | ｉ|:|_:{ _i:i_j_: :}: : :｛_,;;)
.ノi/|:i: :|爪{㍉ |爪{从 : : }'く
.{／: {从{{ ○ ○ |: 从,ノヽ
………… /: : :八_{⊂⊃､_,､_, ⊂⊃|/ ): }: : }
{:./⌒ヽ人 ,イ:/⌒l ′
､:＼ / ヽ＞ _ _ ＜/}/ /: i
{ヽ/ ,//:.ゝ八_／//＞､__ ∧:.|
）:.｀ヽ. { {:.:.:.|.|oi//:..{:.{. ,／: :|
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 劉禅はいつの頃からか宦官の黄皓を寵愛するようになっていた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j この黄皓なる宦官、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .巧みなへつらいによって劉禅の気に入られるよう立ち回っていた
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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759 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:07:46.29 ID:RdO0BcGTo
､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
_） （_
_） （_
_） 一国の皇帝がホモなんて亡国の兆しですわ！！ （_
_） （_
） （
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
: : : : : : ////////}:ハ:､:ﾄ､: : : {: :l: :{ ヽ.: : : }: : : : }: :.lﾊ: }: : : :ヽ
: : : : :.∧/////: {: | ,ヾj-ミ､: l: : ',:.', }: : l: : : : ﾊ: :.!/!/､: : : : :
: : : : /: :∨/,ｲ:l: :l: ! {i ん心ヽ:ヾ:j＼ _,..ィﾘ:.T: : : :.}/!: |////>: : : : :
: : : /: : : :{ﾞ｀ヽ:| l从:､ 弋z(ｿ ｀ ん心',:|:从:///VI////: : : : :
: : :ハ: : : :∨_､ ｀`' ｀ ¨ 弋(,ｿ /l/: : ∧///,／: : :ヽ: : : : :.':,
: : { ,: : : : ∨）. ' ｀¨ {: :,ｲ: : : :T´､: : : : : : :', ､: : : ::.
,: :.| ,: : : : :}- ', ＿__ !:/ !: : :.:.:| ､: : : : : :, ヽ: : : ,
:〉: ヽ､ ∨: : :.ﾄ,: :.､ /-' ヽ..} /:{ ,: : : :| ＼: : : :.', ＼: }
:{ ､: : :｀ー--:'-｀-ミ､＿ {:.:.:.:ヽ:::{ ,ｲ: | ,: : : , ':,: : : :, }: !
:.! ＼: : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ.ヽ､＿∨ ,イ : : | ∨: : ､ ',: : :.l |:.|
: ヽ ｀ T: :.T ￣｀ヽ､: : : : : :｀ヽ , ´ !: : : :! ､: : ::. ,: : | ,': !
: : : ＼ /: :./ _,/´￣｀ヾ_､: : : : :.}¨´ ',: : :.| ',: : :.:. }: :.| /: : |
´￣￣｀ヽ￣{ ､ }: : : ／_}! ､: :{_ }: : : :':, /:_:,ｨ'´: : /
､:..:..ヽ:..:..:..:..:.':, ／: ,イ / | {､ ヽ:_:.ヽ､. |: : : : ::.／´: : : : : /
＼:..:＼:..:..:..:..>‐':´: : :／ / { ∨:..｀ヽ ｀ヽ､｀ヽ|: : : : : ',: : : : : :／
760 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/03(木) 22:07:58.13 ID:SVlmvRqso
来たか、黄皓
761 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:09:20.07 ID:RdO0BcGTo
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V .お前の官位を上げてやりたいが、董允の奴がうるさくてな。
＜ : _: : : / 〈 ノ |/ ﾚ ヽ }|:./ヽ: : :|
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| いずれなんとかしてやるから勘弁してくれ
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （(
＼_! ' ! ( ( ヽ) ﾎﾜ～ｯ .
ヽ 'ー―-- ／ ヽノζ
___,ｒ| ＼ ／ |￣￣￣|(^)
／:/::::| ＼ ヽ _ , ィ´ | ''..,,''::;;⊂ニヽ . ノ: : /: : : /: i: : : : :＼: : : :ヽ: :＼
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ .| .,,:: ;;;;ン=- ) ,:': : : :/:/ : /|: :|: : : : : : :＼:.ヽ:ヽ: : :ヽ
／:::::::::::/::::::::| ＼ / ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ i: : :/: i: i: :/. |: :|:i: : : : : : : :ヽ ﾍ: :､:∧ ',
. |: : i: :.i: ｉ:./,.斗--､!ヽ: : :.ヽ: : : ∧: i: ∧ﾊ
|:i:/i : : ｨﾁi Vi:;∧ヽ＼≧ﾄ､: i: i: :!: : :iヽ!
|:i/:!: i: i ,ィfテﾐVi ;∧ ヽ ＼.:.:.ヽi:.!:.l: :V:!
/i: /i:∧く{rf;刈 ＼ ＼,fﾃ示､: :.:i Ⅳ: ﾊ:|
/: |:.:| Ⅵﾊ弋;沙 .{f;rt/ 〉:/!/ }:/ .ﾘ
いえ、気にしないでください。 /: : |: 丶､.Vゝ ヾ-' ./ ﾉ/|
. /: : : |: : : : ｉ入 ′ /‐': : :＼
そのお言葉だけで後十年は戦えますから /: : : /|: : : : |: | ＼ ｀__' .イ|:./: : i: : :≧: .､
／: : : /: |: : : : :ヽ r-､ヽヽ'´|: :.i !: : : : : : : : : : :∧
／: : : :.:/: : V: ＼: : ＞.､, ＼＼､.＼＿ニ=‐-､,,､-､;_: :./
. 〈: : : : :.:/: : : : ＼: : : : : : : : ヽ.＼_｀ﾞ' ゝ三＝＝‐ ヽ.､
. ＼:.:.:./: : : : / ￣＼: : : rﾆニ,,_ヽ `マｰ-ｧ .ヽ
ヽ/ : : : : { ヽ Vヽ:.｀＞x...､_ ヽﾞ／!ﾞ'''ｰ |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 陳寿は蜀が滅んだのは黄皓のせいと言わんばかりに批判するが、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } この当時はそこまで悪事を働いていたわけではない。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .無論、董允が厳しく監視していたのは言うまでもないだろう
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
762 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:09:53.94 ID:RdO0BcGTo
【紀元２４６年頃 蜀首都 成都】
＿＿ __ ／: : : : : : : : : :｀
__,.／: :ヽ: : :｀丶」/⌒Y´: : : : : : : : : : : : :
rv'Y: /: : : : : : ＼: : : ＼ 〈: : : : : :ｘ＜ ´￣￣
- ── -｛｀ヽ/.:/:/ｉ : : }┴ｉ: :} ∧ :.ｉ: :ヽ_」`ーｧ'´: : : ｀ー─
⌒ヽ ／: : : : : : : : : | ∨: :ﾚ{: { ﾄ､ﾄ::::」斗匕ﾄ､|:.ｉ: i } /: : :､: : : : : : : : .
／. :-──ｧ - .._」_/ : : 小乂≦ｨ' ﾚ-‐rッァ:.|_」 V{: : : : ＼ー─‐
ー=＝ニ二.:イ. : : : : ::/ . : ／ |. : ::Ν| -‐rｯ'..:::::.'´￣::::ﾚⅣY-'"^ヽ: ‐-:｀二二 .
／. : : -─┤: : :＞､∧ﾄ､l|ﾍ| ／::::: u{_.ﾉ ＼: : :｀ー-. 大司馬はお亡くなりになって、
/. : :／ |: : :/: :/＼|ヽ Ⅵﾄ､ｕ ===-､ ﾉ , ‐-、ー-- . 大将軍はどこか危なっかしい現状。
. /.::／ |: :/: :/ ヽ､_､ └ ￣,.ｲ＿_ ＿___ し(r､ﾍ _
|::/ ｜:|／ ーｧ -‐ ノ} Y: {:｛ ⊂=-しと^ヽ . 今ここで私が倒れるわけ、には……
|′ ,. -=彡|:｜ __.ｲ ￣7ﾄ､ ハ:{: ∨'ｰ ｀丶 ｝
／.:／ ノ.:ﾉ /{:{: :＼/｛ Y{...:i::Ⅵ＼ /ﾄﾐ､
/.:／ ／:／ ∧{:{: |: :ﾄﾍ∨/:::::i:::::Ⅵ'.:ﾄ､ //_
ｌ:/ ／:／/)_ ∩ ｝Ⅵ､l.:::i::ヽ{/::::::(†):::::＼| ＼{｛:::＞
|′ /:／ 〈 /rう ヽ ﾉ Ⅵ:.::i:::::::ヽ : : :i : : : : '､ ￣
(:（ Ⅵ〈/） ‘. ∧ '、:.':、: : : : : :ヽ: : : : |
)) ＼〈ｰ-､＼ ﾄ ＼＿_ヽ: :ヽ: : : : :. : ｉ: : : :l
｀丶 ｝ ｀丶、 / ｰ┬…^'ﾄ､.ｉ: : : : ::.. :ｉ: : :｜
763 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:10:34.78 ID:RdO0BcGTo
＿＿＿
_,.. : :´: : _,>: : : :￣｀ヽ､
_ ／: : : : : :／: : : : : : : : : : : ヽ.､
,..ｲ;;｀ヽ-/: : : : : : : : >: : : : : : : : : : : : : ∨,-､, -,
_,..＼;;',;;;;;/': : : : : : : :<: : : : : : : : : : : :､: : ヽ.l;;;;;;l;;;/ヽ
／: : : : : :{ﾆ}:_: : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : ヽ､}､;;;;／＿. ＼
. /: : : : : ,.イ;;;;;l: ヽ: : : : : <: : : : : : : : : : : : _: :_,./;;ヽ/::::::: : : : ヽ､
l: : : ／//;;;,.;;/l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./;;;;;;;;;l;;､ー--､: : :.',
,.l: : /:l:,.-/;;;;;;l:::',: ,: : :_,.,..._:_:_,.._: _: : : : : : : : : :l;;;;;,.._;};;;_ヽ}: : :l: : : :',
/: :ヽ: :::ヽ {､:::::l:::::/: : ／: : : :/: : :ヽ: ､｀ヽ: : :､: ::::::::l､;;;:} /: : : /l : : : l
ヽ､: : ヽ:::::＼l::/／:.／: : : ,: :': : :,: : : . . ､ :＼: :ヽ::l:::l:::／／: :/ .|: : : :!
＿___,>: : : ノ／: ／: : : ／: :,: : :l: : :l､: : :.＼: ｀ヽ､:l::ヽ／: : :/＿|: : : :l＿＿＿＿＿＿＿＿＿
彡:＿: ／- ''"´＿,..-／: :_,ｨ: : ,ｲ:､: :ヽ､: : : : : : : : ミ､＿: : ( {: : : :ー: .､
-ﾆﾆノ ￣￣ ´-､<:_:人＞-:_:_ー: : -=--}> ヽ:_ヽ ￣￣-‐
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ そのような状況も延熙九年の董允の死とともに終わりを告げる。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j .これ以後、蜀の風紀は少しずつ乱れ始める
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
764 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:11:06.77 ID:RdO0BcGTo
【紀元２５３年頃 蜀首都 成都】
| ||:::::n:::::::::::n::::::::n:::::::::i''i::::i'i::::::i''i:::::i'i:::::::::::::
| ||:::::i'i i'i::::::i'i i'i:::i'i i'i::|［］|/.ヽ::|［］|:/.ヽ:::,ll､:
| ||:::::|」( ):::::|」( ):|」( ):| ||:...!|::| ||:...!|:::l,_,l:
| |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
| ||:::::n:::::::::::n::::::::n:::::::::i''i::::i'i::::::i''i:::::i'i:::::::::::::
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ;;; . ||:::::i'i i'i::::::i'i i'i:::i'i i'i::|［］|/.ヽ::|［］|:/.ヽ:::,ll､:
| ＼::::::::::::::::::::＿:::::::::::::::::::::::::｀ヽ ||:::::|」( ):::::|」( ):|」( ):| ||:...!|::| ||:...!|:::l,_,l:
| ヽ::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::）～♪ ［三三三三三三三三三三三三三三三三
| ..∧∧ ::::::://::::::::::::::::::::::::::::::ノ | |:::::::::::::::::::::::::∧＿∧:::::::::::::::::::::::::::::
|___.|'( ＾)／//≡≡≡≡≡≡≡）. :,. ～♪ . | |:::::::::::::::::::::::（´∀｀ ）:::::::::::::::::::::::::::
／ ....|;;;|::::っ',. //≡≡≡≡≡≡_,ノ:::i￣￣￣￣￣￣￣￣| | /:/Ｍ>:::ゝ
／ ／i￣￣￣￣￣￣￣￣:::::::::ノ | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾊﾉﾊ￣￣
[_|￣::::::::::::::::::＿,,.. -――┰'´ | ▼・ﾘｿﾙ
ll￣￣||￣￣ ||:,. |二二二二二二二二二二二と ）二二
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ヽ＿__）:::::::::::
|:::::::::::::::::< >:::::::::< >::::し< >:::::::::<
|::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::||::::::::::::::::::||::::::::::::::::::
└───‐▲───▲───▲───
765 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:11:48.74 ID:RdO0BcGTo
. 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i'
｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ 陳寿よ。
'‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i
i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 お前は直接は知らないだろうが、
. ヽ￣ L､ i 〈-'´ かつての蜀には四人の優れた宰相がいた。.
ヽ. __,,...-‐' / i,‐z,
ヽ - / _,.‐'´｀>､_ 政務を省みないあの涼州人とは比べ物にならん
ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_
┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐-
_,,..､-‐'~'‐t-‐彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:
蜀 宣信校尉 羅憲
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
話自体はよく聞きますお。 | （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
丞相・費禕・董允の四人ですお /⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 『華陽国志』に曰く。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 当時蜀の人々は、
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .諸葛亮・蒋琬・費禕・董允の四人を四相あるいは四英と呼んだ
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
766 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:12:36.86 ID:RdO0BcGTo
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ それにしてもですお。
／ ‐=・=‐ ‐=・= ＼
| （__人__） | 陳寿の直接の上司になる相手にそういう言い草は……
＼ ｀ ⌒´ ,／
〃 ヽ
. /
/;′ , / {
. { l ′ / 从 ＼
| / / _ ／ ∨ l 、 ヽハ
饅頭、一緒に仕事をこなせば分かります。 |! / /＞ベ｀ヽ、 ∨ { ＼ } i l
|∨{ ,′ { l r个ﾐヽ.＼ﾄ |V＼ ＞ァ | ! ﾉ
姜維将軍は北伐の事しか頭にない超脳筋です 乂ノ ﾉ八| 弋rりﾍ |｀Vｘ≦＜´、/ 八{′
´ イ / /{ ヽ i ´ｰ ､ | Yr' X´} ﾄ≧=ｰ }
/ /ﾊ ヾ ＼_ ゝ'′Ｖﾘ Ｙ } ｲ
. / //八 ﾊ ハ､ ′ ､_,∠ 八 ﾘ ﾉ
|ﾊ{ ´ ,〃 } l }｀ト ‐= ｭ . ｲ ／ ／}／
|! ｀ ／ｊ,ﾊ/ ﾄ､ ｀ ーr‐＜´ 〃 ´
r＜´_厂＼ ヽ }/ } ｲ!
r＜´_厂 ＼ ∨′ 人{｀{ヽ、
蜀 尚書 文立
767 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:13:24.82 ID:RdO0BcGTo
＿＿＿
. : : : : : : : : : : . . _人_
／: : : : : : : : : : : : : : ＼ ｀Y´
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
/: : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : ＼: : :.
/: : : : : : : : : : : |: :＼: : : : : : :/: ＼: :.
|: |: : : : : : : : : : |: : l: ﾒ､ : : : /: : :ヽヽ:!
|: |: : : : : : : : : : |: :/:/ ヽ: ヽ,ｲヽ: : : :|
|: |: : : : : : : : : : |:/ ´ ｀¨' ｀ vﾘ }: :/:/ でも、悪い人ではありませんし、
',:ﾄ､: : ヽ: : : : : :!|x=≠ﾐ ｀ ''∨;′ .饅頭の最初の上司としては悪くありませんよ。
ヽ ＼: :|: l: : : : :, ''' _ ｀ /:/
):|: |:/!:ﾄ､: ', 〈.:.:ヽ _,ィ ｲ: | これも天のお導き、かもしれません
ｰ=彡'／}人!/＼:ト.二二 イl.|: :!
/ヽ ／) // / ｀ヽ＼＼}｀ヽ=､ヽ:|
r‐r‐､＿.| | ./ ./ // / /::/ } ヽ-}_/{ ヽ}
ゝ-ヽ ＼_! .L,| Lヽ_ | { / /::/ |_ハ | /＼ヽ |!}
r――＼ ヽ ヽ }-}} Y / ./::/ / } .| ヽ ! | Y|
.ゝ'´￣￣入--r― ´ | | { /::/ / 〉 } |/ |
)__rく{ ｀ |_/ノ /::/ ./ / | /ヽ.| .|
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼
文立さんよ。 ／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. |
いいかげん陳寿の名前を覚えてくださいお ＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
768 ：
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◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:15:27.78 ID:RdO0BcGTo
/: : : : : : : : {: : : : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: :ヽ
′: : : /: : :/|: : : : : : : : : : : : : : ': : : : ': : l:|
| : : : : |:_:_/_ﾊ:､: :､: : ､: : : :＼: : :.': : : :.|: :|:!
| : : : : |: / ｀ヽ:＼:＼:＼斗-=: : : }: : : |: :|:!
| : : : : |/.ィ芹心ヽ:＼:＼:＼: : : :}/: : : :i: ;'j!
, : : : :.',{' V:::::j} ＼,x=≠ミ:j: : : :./:/
', :ヽ从 弋zﾂ , ''' /: : : /:/ まあ、今日は可愛い弟分の門出を祝う席ですし、
＼: : :'. ''' , ,: : : :/:/ .愚痴はこのへんにしておきましょう
＼: ﾍ.__ `ー -‐ ´ ./: :/:/:.(__
__): :.ヽ｀ヽ. ｀ _ イ |: /:/:_:ヽﾆ´､＿
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｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./
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i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿
そうだな。 . ヽ￣ L､ i 〈-'´
ヽ. __,,...-‐' / i,‐z,
では我らが門弟の門出を祝して、乾杯ッ！！ ヽ - / _,.‐'´｀>､_
ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_
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／⌒ ⌒＼ , っΞl!. ｜
／（ ●） （●）＼ ／ i L| _＿__ .| かんぱーい！！
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769 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
[sage]：2011/11/03(木) 22:16:01.11 ID:TJTuaioCo
宦官がゆうくんかよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
770 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/03(木) 22:16:06.36 ID:yx2hbRgeo
>>765
また蒋エンとばしか
771 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:16:19.24 ID:RdO0BcGTo
_,_.-､,-‐､
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}./. ｀ｰ, 〉｀´ ｀'､_}
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/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 陳寿が世に出たのは、蜀が曲がり角に差し掛かった時代だった
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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772 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/03(木) 22:18:30.84 ID:RdO0BcGTo
. . -‐ｧ‐- . .
. . :´ : : : :-‐-: ､: : : ｀: . .､ / /
／. :／⌒: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ.＿__ ＿ / /
＿/ : : : : : : : : . . . : : : : : : : : : : : : : |'///i／///∨ /
///(_ . . : : ﾄﾍ: : : :､ : : : : : :＼ : : ∨/∧-‐＜/ ／ /
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／/l: : : : : : i : : :| ヽ '⌒iヽ: : : : : : :＞:|////:/ /:＼
／∨/| : : : : ｨ:i⌒八 ヽ:_i｣_ ＼ : : : } : :l///!/ / : : : ＼
(＿: :＼!| : :| : ﾊｊニ､ハ ´んﾊ｀Y{ハ: :ハ:介ｰ┘ / : : : : : ハ
/ . . : : /八:从: Y´んﾊ 弋ツ ｀⌒Y^乂/ ∧＼ : : : : :}
. /. . : : :／/:.:.∧:ﾊ人弋ツ ､、 ｒう 八 V /:.:.:.. ＼: : :ﾘ
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{ : :/! |:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.:込、 ／ / /｀ヽ }.:.:.:.:ﾉ 八＼
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( ｰ┤ |: : : :.| .| : : : : : : : : : :ヽﾉ| ﾉ ﾉ
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新規CAST
～蜀～
●文立（ぶんりつ） 絹旗最愛（とある魔術の禁書目録）
●黄皓（こうこう） 足利勇気（Cross Days）
773 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/03(木) 22:18:35.98 ID:u8P+RjCxo
政務を省みないあの涼州人
政務を省みないというより、アンチ派閥のせいで
とりたくてもとらせてもらえなかっただけだと思うがね、俺は
774 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/03(木) 22:19:25.49 ID:iiSMqu8Ho
＞丞相・費?・董允の四人ですお
おいｗｗｗｗ三人しかいないだろｗｗｗｗ
775 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(神奈川県)
[sage]：2011/11/03(木) 22:20:56.46 ID:7i+qlGrwo
乙ー
わざとなのか？ｗｗ＞三人
776 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
：2011/11/03(木) 22:24:10.13 ID:na7TtZh60
乙です
おい、インポテンツさん忘れてるぞｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
777 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/03(木) 22:24:10.23 ID:yx2hbRgeo
お疲れ様でした。
>>773
派閥的にも外様、しかも出身地は魏の領土で味方は少ない。
そして少なくとも、権力闘争の手練手管で出世した人間には見えない。
となると、やはり北伐で手柄を立てようとして、益州人からは迷惑な脳筋キャラに…
778 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(中部地方)
[sage]：2011/11/03(木) 22:24:12.12 ID:lEsAbKGHo
乙でしたー
インデックスさん・・・
779 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/03(木) 22:24:18.19 ID:SVlmvRqso
劉禅は諫言を聞く耳を持ってるだけ、曹叡よりもいいはずなんだけどな
そして配下をむやみに処刑しないだけ、孫権よりもマシだと思うんだが
780 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
[sage]：2011/11/03(木) 22:24:41.99 ID:TJTuaioCo
おつしたー
陳寿がようやく普通に登場人物になってきたｗｗｗｗ
781 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/03(木) 22:24:49.13 ID:yx2hbRgeo
何だかスネ夫の嫌がらせを思い出した
782 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
：2011/11/03(木) 22:32:18.57 ID:TwHL6tj+0
普通に忘却の彼方へゆくイン蒋エンさんは
ほんまナチュラルボーンステルスやでえ
783 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(静岡県)
[sage]：2011/11/03(木) 23:52:08.76 ID:DxDQAvMO0
>>779
その二人に比べて能力はぼんぼんな平凡だからじゃないかな
784 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/04(金) 00:12:25.46 ID:YA25+6hTo
>>783
平時なら大過なく過ごした君主として、一番地味な存在に終わっただろうな。
あとの二人は平時でもやらかしそうだ。
785 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/04(金) 00:16:38.23 ID:jCX1+msPo
>>779
劉禅が孫権だったら、蜀の歴史は変わってるとは思うが
孫権は制御役いたら理想的な君主だし、いなくても無能な君主じゃない。
ただ、曹叡が蜀の君主だったら破滅する気はする
786 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
[sage]：2011/11/04(金) 01:44:26.18 ID:P9DIUqL7o
制御役に怒られても一人で虎狩に行ってた人が理想的・・・？
787 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
：2011/11/04(金) 03:13:02.93 ID:KyeO5c+C0
孫権はプライベートがあまりにもアレなことを除けば
部下の序列や対外処理など政治バランスの舵取りは非常に優秀
孫策死亡後の孫家は言っちゃ何だが空中分解しなかったのがおかしいくらいだしね
出負けや晩年の不甲斐なさで大分評価落としてる気がする
788 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(チベット自治区)
：2011/11/04(金) 03:38:15.11 ID:+fcqpsOO0
まあ光武帝も治安の悪い中狩りとか行ってたらしいしマイナスポイントにはならないのかも
789 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(関西地方)
[sage]：2011/11/04(金) 07:24:32.57 ID:hjt1El7Oo
乙です
董允はあまり評価され難い、本当の意味での縁の下の力持ちですなあ。
こういう人が孔明に並び賞されるってのは、
よっぽど諌められてた人がダメダメだったという見方もあるかも…
それが劉禅ダメダメ説の根底かもね。
四人の宰相それぞれが長く役割をはたしていたら、
涼州人の人も戦バカと言われようとも賞賛される働きに専念できたかもな
790 ：
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(兵庫県)
：2011/11/04(金) 10:30:34.50 ID:/W3ksX8V0
でも軍人は戦のことだけ考えて内政は文官に任せるもんだよな
両方できる一部が異常なだけで…
北伐進めるってだけで諸葛亮と比べられるわけだし、その諸葛亮と比べてあいつはって評価下げられてそうだ
791 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(福岡県)
[sage]：2011/11/04(金) 17:55:33.61 ID:BU0c5yTlo
法正が長生きしてたらまだ状況はマシだったかも
792 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(神奈川県)
[sage]：2011/11/04(金) 17:59:13.38 ID:XhjXl8rco
法正は法正で長生きしていたらトラブルメーカーになった可能性があるような
特に、劉備死後に大人しく諸葛亮体制下に服したかね？
793 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/04(金) 18:44:00.33 ID:8iLxGJt7o
諸葛亮が私生活とかに切りこまなきゃそこまで仲悪くはならんだろう
法正だって内政家としての諸葛亮を見下す理由もないし
ただ、諸葛亮の寿命は結局削れそうだがｗｗ
794 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(愛知県)
[sage]：2011/11/04(金) 18:49:20.82 ID:T6ZTWaCAo
そもそも法正生きてたら法正体制になってたんじゃないの？
素人考えだが
795 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/04(金) 18:57:09.09 ID:8iLxGJt7o
軍事等北伐関連は法正、内政や呉との外交は諸葛亮の仕切りだったんじゃね
法正に北伐並行で政治押し付けたらやっぱり寿命縮みかねないしな
796 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/04(金) 19:14:17.09 ID:ISKWohGWP
結局誰かが一人で全体を見ないと回らない体制なんじゃない？
蜀みたいな小国で分業しても非効率だし、内部対立を起こしがちな寄り合い所帯だからうまくやっていけるわけがない
797 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/04(金) 20:00:01.38 ID:KiPeT3yMo
キョウイが一人で全体をしきろうとすれば、ヒイから彼の派閥を全部遺言で継承する
必要があった（ヒイがそうするかはともかくな）
あの暗殺で成都の政治家が全部カスばかりになったのが全てだな
798 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(秋田県)
：2011/11/04(金) 22:48:59.74 ID:K3QqliTi0
そもそも諸葛亮のように全権握る形は蒋エンの時に既に上手くいかなくなって、その後は最低でも二頭体制。姜維は内政やってないんじゃなくて積極的にやる立場になかったと言うべきかと……。
陳羣と司馬懿や顧雍と陸遜のように。
799 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/05(土) 01:21:45.69 ID:vH6tRtoxo
【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】
>>710
それ、作者も一度考えた事がありますw
ただ、郤正の姜維評などを見てその考えは捨てました。キャラにそぐわないですから。
>>726
司馬師です。
比較対象は曹叡・曹爽・諸葛恪・費禕を念頭においています。
司馬師は確かに優秀ですが、
それ以上に一年のうちに蜀・呉の宰相が両方とも殺されるなんて、という気持ちの方が強かったので。
>>733
●陸凱（りくがい） 黒（Darker Than Black）ですね。
>>760
>>769
これやりたくてこの短編を作っ……、なんでもないです。
>>779
完璧な君主なんていませんからね。長所もあれば短所もあるのではないでしょうか。
>>796
むしろ諸葛亮がそういう組織にしたフシがあります。
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 姜維の何がいけなかったのかは追々述べていく事になると思う。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 蜀を傾けた最大の原因を簡単に片付けるわけにもいかない
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
800 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/05(土) 02:35:49.11 ID:iS9AnXHXo
そもそも弱小地方政権の蜀漢を傾けたくらいでここまで責任を追及されるのが異常だな
北宋と南宋の政治家思想家のせいだが
801 ：
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(広島県)
[sage]：2011/11/05(土) 03:08:07.51 ID:A2CQr6gs0
関係ないけど例えばさ、200年前赤眉の乱の時の皇帝乱立時代とかって
地方政権の人物なんて、あんまり名前が残ってないんだよな。たとえ（居たであろう）重臣クラスだろうと
光武帝の最後の大敵で蜀を支配してた公孫述も、数少ない目立った配下が外様の王元と延岑だし
これは本当に、三国志の蜀と同じ地にいた勢力なのかと疑いたくなるくらい
そう考えると例え後世でどんなに弄られようと、自分達の事跡が残りまくった三国時代の人物は幸せなんじゃないか。と最近の欝展開の連続を見て思った
802 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/05(土) 03:29:02.82 ID:7q19MjADo
陳寿が称えられる一方で非難される要因だよな
三国をそれぞれ記したってのは
803 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(広島県)
[sage]：2011/11/05(土) 04:11:48.11 ID:A2CQr6gs0
別に非難されてはないんじゃねｗｗ
勝者と敗者の両方の歴史がちゃんと残ってて、あろうことか後世で敗者が正等扱いされてる
だからどの勢力どの人物を主役にしても、味方と敵の両方を立てられる
三国志って本当に奇異で面白い時代だと思う
804 ：
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(新潟県)
：2011/11/05(土) 06:52:40.60 ID:pnFT/Saa0
姜維は個人的には１番好きな武将なんだがなあ。
相手が強すぎだわな。せめて相棒の陳泰がいなければねえ。
つうか劉備が首に縄つけてでも蜀まで陳群をつれてけば良かったんだ
805 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/05(土) 10:45:39.99 ID:aCLgXh9J0
>>804
そりゃ無理だ。
当時の大物はだいたい大地主であるわけで、劉備について行けたのはそうではない人達だけ。
あるいは、近親が曹操に殺された、自分も身の危険があるというのなら話は別だろうが、
陳羣にそうした話は見えない。
本籍地が徐州ならあり得たが、あいにく潁川許昌の人だから。
806 ：
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[sage]：2011/11/05(土) 12:22:46.35 ID:IyNBEpFvo
劉備の配下に田豫・孔融・太史慈・陳羣・陳登・徐庶がいるIFを妄想したことはある
807 ：
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(チベット自治区)
[sage]：2011/11/05(土) 12:45:49.02 ID:SppHqQTDo
>>805
糜竺さん博打打ちってレベルじゃねーよな
808 ：
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(北海道)
[sage]：2011/11/05(土) 12:59:21.98 ID:MJVM9VB80
>>805
徐州出身者で曹操に肉親を殺された＆酷い目に会わされたって人記録に無いんだよね。
みんな戦乱で中原から疎開したとだけ。
徐州は黄巾の乱、陶謙闕宣の略奪、曹操の徐州侵攻、サク融の略奪、袁術の侵攻があって
陶謙闕宣の略奪と曹操の徐州侵攻は場所が被り
呉の徐州出身者の多くをしめる広陵郡は黄巾、サク融、袁術の被害で曹操の影響薄そう
これらの被害を全てひっくるめて、呉のプロパガンダで曹操の虐殺にされたような気がする。
曹操に酷い目に逢わされた＆逢いそうになった人はだいたい袁紹の元に逃げ込んでるし。
曹操の詩に泰山に深い怨念残してるから、やらかした事実は変わらないだろうけど
徐州から名士が逃れたのを全て曹操の責任にするのは違和感がある。
809 ：
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(中部地方)
[sage]：2011/11/05(土) 13:23:00.68 ID:vewRCmfco
陳登親子の場合は見捨てたという見方した方がしっくりくるし
あと
>>徐州出身者で曹操に肉親を殺された＆酷い目に会わされたって人記録に無いんだよね。
虐殺されたら記録も残しようがないんじゃ？
810 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/05(土) 16:12:04.67 ID:xrfPdcARo
肉親を殺されて本人は逃れて呉に仕えた、ならの話でしょう？
811 ：
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[sage]：2011/11/05(土) 16:45:44.22 ID:txOLhOrPP
>>807
縻芳さんも忘れないであげて！
兄が劉備に惚れたからってそれだけでついていく理由にはならないから
（むしろ残って家を守るほうが自然）
彼自身も劉備に対する気持ちはあったと思うんだよね
それがどうしてああなった…
812 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(関西地方)
[sage]：2011/11/05(土) 21:21:59.77 ID:uWh/P4yto
会社の社長が好きでも、直属の上司が嫌な奴だったら
転職を願う気持ちになっても不思議じゃないんじゃね？
しかもその嫌いな上司は社長の親族、側近じゃ
アイツは嫌だから配置転換を、と言い難いだろうし…
813 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/06(日) 00:54:25.94 ID:unYl4+xso
>>809
呉の文献だけ、というならともかく、陳寿も虐殺の件は武帝紀で触れてるからなあ。
曹操にとって不名誉なことだから（そして、この時点の晋にとっても騒ぎ立てて得する話では無い）、
控えめに書いているはずだし。
814 ：
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(島根県)
：2011/11/06(日) 00:56:18.46 ID:beFypzMm0
>>808
正史に曹操を直接的に非難するような事が書かれるはずがない
815 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/06(日) 01:16:36.74 ID:BbX1UY5Jo
劉備と関羽さんが悪いやろ
姜維以前の問題よ、既に
816 ：
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[sage]：2011/11/06(日) 02:13:14.56 ID:9FdqrdwOo
関羽は好きだし無双では真っ先にカンストさせてたけど
知れば知るほどヘボさが際立ってなあ…
顔良を一閃でぶった斬ったのも、顔良が劉備の義弟と見て
劉備のことを話そうとしたら問答無用みたいな話あるし…
817 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/06(日) 02:15:52.81 ID:unYl4+xso
前も書いたことだが、関羽を斬ってから劉備と曹丕を返す刀で返り討ちにしたあたりまでの
呉は神がかっているのに、その後のぐだぐだを見ると、おお、もう…
どうしてこうなった
818 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/06(日) 02:38:43.79 ID:cmHDL98qo
防衛はできても相手から領土を完全に奪うことは難しいってことだな
よく考えたら、侵攻して領土を奪って自国に組み込めた武将って少ないよな
819 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(北海道)
[sage]：2011/11/06(日) 16:45:42.71 ID:K+erAEcV0
>>814
陳寿はあまり曹操に遠慮してないよ
曹操に対するネガティブな記事ものせてるし、陳寿が拾わなかった記事も裴松之が拾ってる。
その裴松之が拾った記事にも徐州の虐殺と、名士の移住は直接結びついてない。
呉の立場なら当然批判材料になるのに。
袁術から逃れたと言う人材はいっぱいあるからその辺不自然。
資料から導かれるのは普通に戦乱から逃れた名士が多くいただけで、
その原因はかならずしも曹操だけではなかったということ。
徐州は曹操以外にも多くの戦乱に見舞われてたという事実。
820 ：
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(チベット自治区)
：2011/11/06(日) 16:50:23.68 ID:ovrFu5Tv0
関羽は本人の伝だけじゃなく各紀・伝を横断的に読めば天下で恐れられた名将かつ名統治者だったとわかるって渡邊氏が言ってた。于禁と一緒で最後に失敗したから名前に傷がついてるだけで。
顔良討ち取ったのも
>>816
みたいなのは俗説に過ぎないし、そもそも張遼と共に軍を率いて戦ってるのに、自分の眼前まで突破されて斬り込まれた顔良が敵じゃないと誤認するわけがない。
>>799
組織論と言えば、姜維研究家の人がこんな議論をしてますが、どう思います？
http://togetter.com/li/207076
821 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(神奈川県)
[sage]：2011/11/06(日) 17:18:08.99 ID:wIN3S+mQo
>>820
それがある意味不思議なんだよね
普通は自分の伝で功績を記述して失敗や憚られるようなことは他人の伝に入れておく、ものなのに
822 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(千葉県)
[sage]：2011/11/06(日) 17:39:26.63 ID:OvuTAtgOo
露悪趣味の曹操なら、このくらいはちかたないねって許されると思っただけじゃないかな。
>>817
危機的状況を自覚しないと、孫権の種が弾けたり、電流走ったりしないからじゃね？
823 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/06(日) 17:43:22.00 ID:JX3pZa4Bo
>>822
単純に、実際にやらかしたことはもっと酷かったという可能性もあるぞ。
記録されざる部分は、考古学的史料がないと水掛け論になるけど。
824 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/06(日) 17:46:51.55 ID:V48BkVcYo
＿＿
__｢ｰ-- '＼
|＼ヽ_＿＿__/ヽ
>、ー──‐ ' }
/ｨ ｀ ー──.'.´｢
ﾘ, : : : : : : 从
>>820
,ゝイ￣￣｀ﾊ .どうせ僕は丞相には及ばないよ。
/! |{〉 〈|
〈{ L'===＝┤ 僕の北伐については
/:｀''ｰ┬──.ｲ 次回以降やるのでそこで色々述べられればと思います
∧! /: : : : : : l
/::::{ ヽ; : : : : : l
ゝ‐'＼ ￣￣ ﾉ...
￣￣￣::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| 関羽が本当に名将・名統治者なら、
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| そもそもあのような状況に陥らないと思うのは作者だけだろうか？
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::|
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::|
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
825 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/06(日) 17:49:52.50 ID:BbX1UY5Jo
統治者としては劉備と張飛のほうが上だね
それは間違いない
826 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/06(日) 17:54:47.06 ID:9l6TqMK3o
関羽が名将で名統治者だったのは確かだろうけど
神様扱いの補正が掛けられてるし
後付けの美談や揉み消した悪事もかなりあるだろうと思われる
827 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/06(日) 18:03:51.00 ID:BbX1UY5Jo
いや、そもそも戦場でも名将じゃないだろ関羽さんは
828 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/06(日) 18:21:55.72 ID:JX3pZa4Bo
関羽は陳寿から「万人の敵（一万人を相手にできる）」と評されたほどだから、
個人的腕っ節は凄かったろうし、指揮官としても標準以上ではあったと思うが…
元々組織戦のプロとして育った陸遜、叩き上げだが組織戦も本当の意味で身につけた
呂蒙には敵わなかった、ということになるのだろう。
だからこそ、呉に目を向けると、この時の手並みの見事さと、
精彩を欠く後年の落差にイライラさせられる。
829 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/06(日) 18:24:37.72 ID:JX3pZa4Bo
>>824
うーん、この辺は、語れば語るほど郭淮や鄧艾や司馬師・司馬昭の凄さを
アピールすることになりそうですが。
せめて幸運をお祈りします。
830 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
[sage]：2011/11/06(日) 18:29:17.69 ID:Pw0X8ncyo
そもそも関羽の評価で一番最初に出るのって義理堅さじゃないのか
将軍としてとか政治手腕とかじゃなく
831 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/06(日) 18:50:40.67 ID:MhYOSU2Ko
関羽は敵から恐れられ尊敬されていたほどには味方に慕われても尊敬されてもなかったように思える
832 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/06(日) 18:55:10.71 ID:43hfeeR/o
史実でも関羽は、曹操や張遼から高評価を受けていたのかな？
周瑜が赤壁前後に「関羽と張飛を指揮できれば～」と言っていたという話は聞いたことがあるけど
833 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(チベット自治区)
：2011/11/06(日) 20:24:23.22 ID:ovrFu5Tv0
>>824
議論の内容的にも及ぶ及ばないという意味ではなかったんですが……。失礼しました。
834 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/06(日) 20:47:02.45 ID:BbX1UY5Jo
>>829
そもそもそいつらは所属する組織のレベルが違うがな
835 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(関西地方)
[sage]：2011/11/06(日) 21:09:01.78 ID:J9rPjdtFo
＞831
味方というか、部下から慕われてるような描写少ないよな、関羽って。
関羽個人に付き従う連中以外という意味で。
張飛の嫌われ方は粗暴というわかり易さがあるけど、
関羽は自分が子供の頃には、何で嫌われた部分があるのかよくわからなかった。
今なら上司としての強引な振舞いとかかな、と思ってる
836 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(鹿児島県)
[sage]：2011/11/06(日) 22:17:43.30 ID:GuH99nLg0
>>828
『万人の敵』は司馬遷の史記に出てきた言葉で、優秀な武将を意味する言葉ですよ。
関羽って、評価の高い名声も第一次荊州戦で…アレだから下手すっと呂蒙以下だから。
それに、顔良斬りは荀攸の策で孤立していたから、数倍の兵率いていた文醜を[
ﾋﾟｰｰｰ
]策作ったのも荀攸か。
戦術面での呂蒙、荀攸は三国志の中でも格が違うんだけど、結構他人に吸収されてんだよ。
結論、地味と言われてカワイソス
837 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(大阪府)
[sage]：2011/11/07(月) 00:35:20.79 ID:rKhQ3+7yo
姜維の場合やりたいことがすぐにできない組織
組織の成長を待つ間に敵の組織も成長する
漢中防衛網の変更にしても、相手がいつまでも同じルートを利用して攻めて来ることを
前提にするのがおかしい、そこで姜維が防衛開発より攻撃を選んだのも間違いといえば間違い
なのかもしれんが……やーめた
姜維の何がいけなかったとかなんかずれてるんだよな
ともかくなんかおかしいんだよな、蜀漢という政権そのものが
その地方勢力への認識もどこか狂ってる
関羽が敗死して荊州を失った時点で既にロスタイム、劉備の夷凌の戦いでそのロスタイムも終了
蜀漢はそれが全てよ
838 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
[sage]：2011/11/07(月) 00:55:59.58 ID:ZjpUJEOd0
いや、別に何が間違ってるとか言われてないじゃん
本編投下前の部分まで先回りしてまとめることはないだろ
839 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(東京都)
[sage]：2011/11/07(月) 01:20:22.51 ID:ZjpUJEOd0
ごめん、変な所で切れてた
歴史物は作者の歴史・人物観に触れるっていうのが大きな楽しみだし、
それが自分に合わなければ無理をしてまで追う必要はないんじゃないか？
840 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/07(月) 01:23:03.53 ID:BeRFnP47o
【作者の愚痴】
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼ まあ、なんというか、次回が張嶷将軍の話で、
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ .その次が分かる人には分かる夏侯玄の話の予定なんだけど……
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／ 正直、話考えるだけで辛くなってくるお
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ|
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
なんだか毎回誰かが死んでゆくな |::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::|
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|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
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|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
>>832
曹操は関羽の義心を評価していたようです。
張遼は曹操が関羽の意志を確認する際に使いとなっているので、それ相応の交友はあったのでしょう。
841 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/07(月) 02:10:48.18 ID:VRlDprlXo
関羽は本当に忠義のみに生きたんじゃねーだろ、劉備幕下ならナンバー2確定だし
ああ見えてプライド高いし、同格や格上が多く名士文官連中が幅を利かす曹操軍じゃ埋没しちゃうから劉備についってったんじゃ
という穿った見方すらしてしまうくらいに関羽の義心は他の人間が疑心を覚えてしまう堅さである
まあ、流浪の傭兵部隊のナンバー2と曹操軍の将軍として生きるなら
後者のほうが圧倒的に気楽に冨貴の中で生きられたとは思うけどね
劉備が奇跡的に成功して荊州の総督格として君臨できたから、ついていって正解だったけど
プライドが高いから高待遇蹴るつまんないヤツが敢えて過酷な流浪を選ぶとも思えんが
842 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/07(月) 02:15:17.72 ID:o+ADuOeDo
>>841
史実でも、義兄弟に近い関係ではあったのだと思う。
劉曄が「劉備と関羽の関係は道義では君臣だが恩愛では父子」と言ったように、ほとんど一族同然の扱い。
関羽の地元では、実は関羽の方が年上で、年下の劉備を兄として仕えたのだ、
という伝承が伝わっているとか。
史料的裏付けはないのだが。この本に載っていた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4106005956
843 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/07(月) 02:17:56.73 ID:o+ADuOeDo
>>840
どちらも精神的に辛そうです…。
お察しします。
844 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/07(月) 02:29:21.99 ID:o+ADuOeDo
そういえば、中国で「親友」とは、「親戚と友人」という意味だそうで。
中国では、親しく付き合う友人＝親戚に準じる存在、となるからだそうだ。
845 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(千葉県)
[sage]：2011/11/07(月) 02:48:36.55 ID:8qbny0pd0
>>824
関羽程度の雑魚を名将扱いしてた同時代の魏や呉の連中は滑稽だねぇ！ｗｗｗｗ
846 ：
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(島根県)
：2011/11/07(月) 07:38:30.65 ID:rZyuZJmT0
>>845
名将?
847 ：
山岡
[sage]：2011/11/07(月) 15:29:05.72 ID:TQY7intYo
オレが本当の名将を
では一週間後に
848 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(広島県)
[sage]：2011/11/07(月) 17:01:29.16 ID:yf+WfaqA0
色んな解釈の仕方があるのは当然。俺は関羽の見解に関してだけは
>>1
に同意できんわ
とゆうのも三国志のメインキャラの一人に成らざるをえない関羽が、小人物じゃ話が締まらないでしょという感情的な理由からなんだが。色々理屈は付けられるが結局はコレ
関羽って物凄いイメージが固定されてて、ハッキリ言って面白みが少ない人物として描かれがち
そこに加えて傲慢だの低脳だの無能だの言われたら立つ瀬が無いじゃないの
それじゃ歴史じゃねぇじゃん。と言われればそうなんだが、そういう欠点も噛み砕いた上で魅力的な関羽像だって有りだと思う
849 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/07(月) 18:42:26.69 ID:eSp4f4HMo
ここまで行くと、オメーらは関羽に何を求めてんだって話になるぞ。
正史スレとして言っちゃならん事だけど、演義含めてロマンがあっていいじゃないの。
実際、関羽は忠義に熱い人間で軍略だってあると言われたから曹操は恐れたし。
孫権との外交、呂蒙の荊州奪還は完全な失敗で取り返せないミスだが、
曹操、劉備、孫権を除けば、他の群雄より頭一つ抜けた位置にいるのは間違いない。
何が言いたいかというと、蒼天航路の関羽はかっこよすぎ！！結論、ロマンはあっていいと思うの。
850 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/07(月) 18:55:45.00 ID:SBs2adwWo
武人は派手でロマンがあるけど、ジミーに統治で実績を挙げた人は目立たない。
兵隊も兵糧も、結局人がいなければ捻出できないわけだから。
正史の目録的には蒋エン費イ姜維でワンセットになるわけだが、
前二者とその下で働いた蓄積がどれほどのものだったのか…。
851 ：
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[sage]：2011/11/07(月) 19:01:22.76 ID:o7hv3PSqo
関羽がホウ徳との戦闘で矢傷を受け、華佗が肘の手術をしている最中、馬良と酒を飲みながら碁を打っていた話が印象的だな
一騎打ちでどうこうも格好良いけど、そういうので平然としてる姿も格好良いと感じたわ
てっきり演義のお話だと思っていたけど、正史にも同様の逸話があるのね
それを真似して、麻酔なしで歯の治療をしてもらったことがあったけど、うん、痛かったｗｗ
852 ：
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(東京都)
[sage]：2011/11/07(月) 19:20:04.81 ID:fh2LmBl2o
その時点で華佗死んでるから医者が誰なのかは不明だったっけ
853 ：
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(中国・四国)
[sage]：2011/11/07(月) 19:22:11.94 ID:hXPzlLvAO
客観的な事実を羅列して
それらを自分のイメージした人物像に落としこんでいく
だから本当は客観的な評価なんて存在しないと言えなくもない
言っちゃいけない事だろうか。でも良いんじゃないだろうか
854 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/07(月) 19:33:44.70 ID:cLyd/Yvao
関羽が名将でないってのは、一昔前の今川義元への評価みたいなものだ。
桶狭間での最後のせいでダメ武将と言われてたが、
そのダメ武将を恐れた武田や北条、そして織田はどうなのよ？ってことで、現在は見直されている。
要は、呂蒙への評価を上げればいいのだけの話。
呂蒙を三国志屈指の名将と思っている俺にとっては関羽が名将でも違和感はない。
855 ：
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：2011/11/07(月) 19:51:43.52 ID:NOCo0rJf0
関羽がここまで評価落としてるのは劉備の責任だろ
自尊心の強い関羽に勝手に動いていい印の仮節を与えたらそらただでさえ馬超、黄忠とかの新参に
功績とられて暗い気持ちの関羽も動きたくなるだろ。それに関羽と仲の悪い士仁、糜芳を計画上
重要な荊州に置いた劉備の配慮の無さも原因の一つだと思う。個人的に関羽は誰かの下で能力を
発揮するタイプだと思うから荊州に置かずに益州にとどまらせれば、もう少し違った展開になった
かもしれんね
856 ：
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[sage]：2011/11/07(月) 19:57:20.20 ID:NRsBi2xb0
呂蒙は正史じゃ色々とおかしすぎるからね、小説とかでは使いづらいほど
・一騎打ちの経験持ちの猛将
・電撃戦のスペシャリスト
・防衛戦のスペシャリスト
・築城のスペシャリスト
・占領地統治のスペシャリスト
・反乱鎮圧のスペシャリスト
・人事のスペシャリスト
・性格完璧
・数倍の兵を率いた曹操とバトル
・呉キラーの張遼すら、学習して合肥の次ではあっさり破る
・魏蜀の領土おいしいです
857 ：
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(鹿児島県)
[sage]：2011/11/07(月) 19:57:32.21 ID:mgXFfc8H0
呂蒙は正史じゃ色々とおかしすぎるからね、小説とかでは使いづらいほど
・一騎打ちの経験持ちの猛将
・電撃戦のスペシャリスト
・防衛戦のスペシャリスト
・築城のスペシャリスト
・占領地統治のスペシャリスト
・反乱鎮圧のスペシャリスト
・人事のスペシャリスト
・性格完璧
・数倍の兵を率いた曹操とバトル
・呉キラーの張遼すら、学習して合肥の次ではあっさり破る
・魏蜀の領土おいしいです
858 ：
856
[sage]：2011/11/07(月) 20:02:25.13 ID:mgXFfc8H0
……重複すみません
859 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/07(月) 20:13:11.72 ID:/Qp/MKJdo
んー、関羽を無能という気はないが、名将とも言えないかなあ
上の人は失敗例を荊州問題だけだといっているが、実際には他にもいくつものミスや敗戦があるのよね
とにかく彼に関しては、評価や名声が高かったことは確認できるが、具体的にどのような功績があったのか？
それを見ていくと（まったくないとは言わないが）どうしても失敗例の方が目立って、辛い評価に落ち着いてしまう
860 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/07(月) 20:13:49.29 ID:/Qp/MKJdo
んー、関羽を無能という気はないが、名将とも言えないかなあ
上の人は失敗例を荊州問題だけだといっているが、実際には他にもいくつものミスや敗戦があるのよね
とにかく彼に関しては、評価や名声が高かったことは確認できるが、具体的にどのような功績があったのか？
それを見ていくと（まったくないとは言わないが）どうしても失敗例の方が目立って、辛い評価に落ち着いてしまう
861 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/07(月) 20:15:04.85 ID:/Qp/MKJdo
すいません、重複しました
862 ：
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(東京都)
：2011/11/07(月) 21:38:21.39 ID:Qg0Y+Sx70
関羽肯定評価理由…一騎打ちでの逸話。義理堅さ。指揮官としての有能さ
関羽否定評価理由…荊州失陥の全責任。下には優しいが同格以上と折り合いが悪い。外交のヘタさ。
…何のマイナス逸話も残っていない陳到の方が上ってことだな！次！
863 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/07(月) 21:45:32.04 ID:eSp4f4HMo
擁護すらできないけど、いろいろ引っくるめて荊州問題は関羽やらかした最大最悪のミスだが
それ以外に強烈な失敗ってある？顔良斬って、袁紹に劉備が狙われたくらいだと思ってたが。
敵からは武人として賞賛されたり親交があったり、部下や血縁関係を求められたりと羨まれてる。
蜀から視点なら、まさに荊州取られた時からケチが付いたとは思ってる。
ただそれを言ったらホウ統が命を落としたのが原因と言われても仕方ないかも。
864 ：
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[sage]：2011/11/07(月) 21:54:29.63 ID:o7hv3PSqo
会ったこともない陸遜を未熟者と決めつけた
あれほど優秀な潘濬をdisった
ほとんど年の変わらない黄忠を「老いぼれ」と言った
865 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/07(月) 21:55:27.23 ID:gcOvzvyBo
めんどくせ
866 ：
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(鹿児島県)
[sage]：2011/11/07(月) 21:59:41.91 ID:mgXFfc8H0
記述が少なすぎてなんとも言えない。…楽進と文聘にボコられたことくらか？
地味に劉備軍の功績は劉備が独占してるから、配下の武将が指揮官として２流でもおかしくないんだよなあ。
867 ：
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[sage]：2011/11/07(月) 22:07:27.18 ID:VRlDprlXo
逆に張飛は軍略面で評価上がってるよね
戦術級としては武威も相まって一廉の指揮官として軍を任せてもそれなりに振る舞えるって扱いになってる気がする
昔は武威一本槍みたいな扱いだったけど
868 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/07(月) 22:21:27.09 ID:/Qp/MKJdo
漢中を押さえたときに、誰もが劉備は張飛に任せると思ったとあるから周囲からも認められていたんでしょうね
869 ：
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(広島県)
[sage]：2011/11/07(月) 22:30:11.18 ID:yf+WfaqA0
杜氏を曹操と取り合ったとかって面白エピソードは全然拾われない。面白いのに
ここって序盤の話題があんまり出ないよな
董卓、呂布、袁術、袁紹なんか掘り下げようと思ったら幾らでも語れるな
870 ：
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[sage]：2011/11/07(月) 22:32:35.18 ID:APTkWfDro
方面軍司令官・総督クラスに求められる資質は武人の名声とは関係ないしねぇ。
曹操は身内中の身内かつ戦術レベルでは非常に優秀だった曹洪を司令官にしなかった。
性格に問題があるのを知ってたからだ。
871 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/07(月) 23:18:56.85 ID:JSn1f9tco
まあ、張飛は「文弱の徒」と関羽なら侮って侮辱するような人物の話も畏まって聞くから、
軍政とかそういう方面の才能はなくてもきちんと勤められるとみんな考えてたって
ことなのかな？
まあ、配下に惨いのは結局治せなかったみたいだが。
872 ：
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(島根県)
：2011/11/07(月) 23:25:33.20 ID:rZyuZJmT0
>>849
だったら「司馬懿はたまたま周りの奴が無能だったし、詩もろくにつくれず
少々軍事は得意だっただろうがとるに足らない小物だ！
なぜなら魏の簒奪者である司馬家の元凶だし、感情論で語っても許されるはず」
という事にもなるぞ。メチャクチャ過ぎるわ
873 ：
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[sage]：2011/11/08(火) 00:42:09.75 ID:c/NtTmTao
しかし劉備はなぜ魏延を抜擢したんだろう
結果としては20年近く最前線で主力として戦い抜いたから正解だったとはいえ
張飛以外にもとりあえず任されたことはほとんどこなせる趙雲とか
羌族との連携含めたコネ面で馬超抜擢もなくはなかっただろうに
益州攻めで功績上げ始めたばかりの魏延に最前線を任せた意図とは一体
例に挙げた趙雲は手元に置いておきたい人材だし、馬超はぽっと出もいいところだけど
874 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/08(火) 01:22:40.86 ID:Z0QDkZvxo
::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::
| ≫'"´ ＼ヽ-､〉:|
|／＼／￣ --Ⅵｰ| .
>>873
|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::| 張飛の場合、下邳でのやらかしがあるからな。
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::| 昔を知る劉備だからこそ選ばなかった可能性もある。
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):|
|::ゝi: i│ /:::ｉ:::| 普通に考えれば、当時の劉備軍の中核だっただろうし、
| :::::ｉ:::::ト - イ:::::i::::| 比較的自分に近い所（巴西）におきたかったのだろう。
|:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|
| ::::::|:::::iﾍ／{_}＼/'7:::/、:::| 馬超に関しては単純に扱いづらいためと思われ……
|:::／|:::::|/ /｢ﾄ､ Ⅵ:::ｉ ﾊ::|
|::|丶|:::::|／| |｡| |∨|:::|/ l |
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.､
/: : : : : : :/: : :/: : : : : : : : : : : : ',: : : : : |
/1: : : : :∧: 〃: : : : : : : : : : : : : ',: : : : :!
失礼な。 |: : : :/:__j:､/1: : :∧: : : : : : : : : :',: : : 1
|: :|: :|V卞､ |: : :|斗､: : : : : : : : :| : : :|
でも蜀ができた時の官位は張飛殿より私の方が上。 ∨|: :ハh} ＼:|rｾ卞ヽ|: : : : : 1: : : !
＼＼¨ j|u､ﾉ/ 1:: : : /j: : : :|
陛下ってそういう所は気を遣ってくれるのよね .|: i ' ｰ' | : : /ﾉ1 : : :|
|: :＼ rｭ ﾉ: : ::|: : |: : : :!
/: : : : ＼ ＜|: : : {: : :!: : : i
/: :/: : : : /V´ {|: : :|: : : |: : : |
/: : /: :: / ', :|: : :|＼_j:: : : |
蜀 驃騎将軍 馬超
/ヽ'|: : : : : : :｀ .､: : : : : :.ヽ
/ . : ﾞ :lヽ : : : : : . ヽｰ＝彡'}
/. : i : |ﾒ=ｲ:!i:i :i从: :iー=‐彡'ヽ
. |l: i: l : |ェ､|从l;ｨ=ミ|ﾉトト､:イ : ｉ!
. ||!:|: |: :ﾄ=､ ゞィ. :i :}丿':ｉ : :||
lﾚﾍ从|､ゞ' , | : l.:|: : :i:l: : :! .陛下にしてみれば、
/i: :.∧ ｀ 、 ' ｛ : : |: : :| !: :∧ 私が一番使いやすかったんでしょうね。
{{.|: /|: i＞ . .,､.イ}／. : / : : : ∧
` V V. : :／^ヾ:､ : :／ : : : : : ∧ 丞相にとってはどうだか知らないけど
__,:=彡:;／ | llX. : : : : : : : : ∧
, -=ﾆ二:＞´／,{ | ll/. : : : : : : : : : : .＼
〃 ,:彡´ ∠_//ﾄ､ /}:/.:,. : : : : : : : : : ＼: .＼､
// // ∠二_|:ｌ¨l.:.ヽ / :/. : ｉ: : : : : : : : : : ヾ ､＼
. 从 リ.／{ ヾ:､}: :{. / :/. : :∧: : : : : : : ､: : :.＼＼＼
蜀 漢中郡太守 魏延
※劉備の人材抜擢は色々想像をかきたてられます。
875 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 01:35:31.63 ID:fU8LY7e2o
「侠」的な気質を見て抜擢していたのでしょうかねえ？
そういえば、演義では使える経緯がああでしたが、似たようなことはあったのかもしれないかも。
というか、張飛・趙雲・馬超・魏延と並べると、一番泥臭くしぶといのは魏延という気が。
他はある意味「華」がありすぎて、一地方任せると、最終的な制御が利かない感じもあるし。
876 ：
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[sage]：2011/11/08(火) 01:41:09.52 ID:bVMZSPd5o
馬超は漢中で独立国家、とまでは言わないけど自治区を築きそうな気がして、任せるのは怖いわ
まあ、馬超に悪い意味での政治力は無さそうだけどｗｗ
877 ：
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(東京都)
[sage]：2011/11/08(火) 01:55:58.91 ID:qecTUVIco
劉備もさすがに長年苦労しただけあって、人物眼はすさまじいわな
曹操と違って、動物の勘的な気がするところもあるけど
やっぱ蜀最高の人材は劉備だと思うわ
878 ：
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[sage]：2011/11/08(火) 02:09:04.65 ID:c/NtTmTao
上に法正長生きした想定があったけど、法正と諸葛亮を両立して使えたのは劉備だけかもしれんなあ
例え長生きしても劉備がくたばったら瓦解して結局諸葛亮独裁になる気がする
879 ：
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[sage]：2011/11/08(火) 02:14:06.60 ID:bVMZSPd5o
軍略に関しては、法正やホウ統の方を買っていたんじゃないかな？
基本理念として魏を攻めるのは決定事項で、北伐の現場指揮を法正に任せるのなら、揉める要素は少ないと思うけどなあ
法正って内政よりも外征の方が好きそうだし、住み分けできそう
880 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 02:30:36.39 ID:HceVfHbE0
>>877
>>やっぱ蜀最高の人材は劉備だと思うわ
最近じゃ劉備の事を疫病神みたいに嘲る人も多いけど
それでも群雄達が劉備を手元に置いておきたがってた意味を理解してないよな
881 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 02:38:49.38 ID:HceVfHbE0
>>873
これから国興そうって時に、古参や地元名士だけで重職を占めたら新参組の意欲を削ぐからじゃない？
劉備は結構身内には厳しいイメージあるし
882 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 06:50:38.07 ID:spce4XxC0
劉備は自分を劉邦と例えると、ホウ統が張良、孔明が蕭何、
法正がmini韓信と考えてたんだろうなぁ
２人が早死にしちゃったけど
883 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 07:19:55.43 ID:QYOJ+s2S0
法正は陳平じゃねーの？
884 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/08(火) 07:38:09.09 ID:yYGMIKyCo
陳平ってどっちかと言うと謀略家ってイメージな気がするが。
蜀初期の謀略家って言うと…現場に出る前の馬謖かな？
885 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/08(火) 07:55:39.19 ID:S8mpHbRdo
>>855
糜芳、士仁って最初っから関羽と仲悪かったのか？
この二人の降伏にしたって状況考えればやむを得ないって言えるし、そもそも関羽自身は二人を信用してたみたいだけど。
>>874
漢中太守に任命する＝長期間漢中に拘束されるってことだからそれを嫌って遊軍として使おうとしたって説を聞いたことがあるな＞張飛
結局それが果たされることはなかったけど。
886 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/08(火) 09:08:19.80 ID:Gmsqjlxoo
>>880
能力的なことと事跡は別物だろう？
劉備がどれほど優れていようと、結果か意図的かはともかく
世話になった勢力に後足で砂ひっかけて去っているのは事実
887 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 10:19:37.71 ID:fU8LY7e2o
>>884
劉備に蜀を献上した張本人の一人なんだが？
888 ：
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(秋田県)
：2011/11/08(火) 12:57:17.02 ID:1pBz1n3W0
明確に裏切ったと言えるのは公孫サンと曹操だけで、後者は命狙われてたから仕方ない、と陳寿は指摘していますね。
関羽の場合、荊州失陥もあって資料と歴史を知る人が散逸してしまっているから誤解を招くんですよね。記述がないから大したことない、と考えるのはビギナーがよくはまる定番の罠。
蜀書に限らず、陳寿もあちこちで「凄い人のはずなのに資料ないから伝立てられないわからない」を連呼しているわけで……。コンセプトと違うので無理でしょうが、習鑿歯が襄陽記を作る時に関羽のことももっと調べてくれたら、面白い話が出てきたんでしょうけど。
個人的には、欠点もあるものの曹操と幕僚の極めて高い評価、呂蒙の発言がすべてではないかと思います。二袁しかり、それでなくとも敗者にはみんな辛口になりますから。
889 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/08(火) 13:43:52.55 ID:Gmsqjlxoo
>>888
好きな人物の辛口評価に反論したくなるのは当然のことだと思いますが
辛口な判定をした「評者」自体を攻撃したり批評するのは議論の範疇を踏み越えてます
890 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/08(火) 16:36:25.28 ID:yYGMIKyCo
>887
劉備を招いたの件は張松が主導したイメージ強いけどね。
法正の持ち味は、戦場での軍略だと思う。
才は長けてるけど素行がアレなとこも陳平っぽいしｗｗ
891 ：
890
[sage]：2011/11/08(火) 16:37:37.04 ID:yYGMIKyCo
最後の行が文脈おかしかったので訂正
才は長けてるけど素行がアレなとこは陳平っぽいと思うけどね
892 ：
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(チベット自治区)
[sage]：2011/11/08(火) 20:27:46.86 ID:FetHF3cLo
劉備が曹操を裏切ったってことに関しては、「劉備は徐州を継いでからずっと袁紹重視で、
曹操が袁紹派を明確に抜けたから離反した」って説見てなるほどって思ったな
893 ：
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(鹿児島県)
[sage]：2011/11/08(火) 20:29:19.91 ID:oP+GST2c0
関羽を評価している人って、どこを評価しているかわからない。
猛将としてはそこそこ評価できるけど。名将としては何処か？って聞くと、答えられない。
荀攸や呂蒙、楽進、文聘の活躍に対する反論も言わないし。
性格とか神になったとかは止めてほしいな
894 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/08(火) 20:30:54.38 ID:Eaw0rWibo
しつけえよ
895 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/08(火) 20:31:48.66 ID:Eaw0rWibo
しつけえ
896 ：
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(中部地方)
[sage]：2011/11/08(火) 20:41:03.30 ID:IOYPbSkWo
好き嫌いは個人の自由だが、ヘイト感情ばかりやられるのはやめてくれ
人に水差してないで好きなものにしておくれ
そしてここは人様の投下スレだ、最近やりすぎ
897 ：
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(広島県)
[sage]：2011/11/08(火) 20:41:33.35 ID:EmE0X7a10
ちょっとみんなギスギスしてんよ～（呆れ）
898 ：
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[sage]：2011/11/08(火) 20:44:08.01 ID:a/Of8DOno
これは関羽の呪いだな。流石は関羽だ……
死後、首になってもこのスレをうんぬん……
899 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/08(火) 20:49:54.11 ID:Im/1Q/Gvo
>>892
劉備ってもともとは公孫?派として袁紹派とたたかっていて、
徐州に入ったのも陶賢から譲られて徐州を受けたのもその流れでしょう？
なのに袁紹重視はないんじゃないか？
900 ：
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(中国・四国)
[sage]：2011/11/08(火) 21:23:03.83 ID:8UYt14oAO
徐州を継いでからは方針転換したんでしょう
徐州受け継ぎに関しては反袁術の陳登が積極的に動いてるし、袁ショウ自身が劉備の徐州刺史就任に賛同してる
劉備も袁譚を推挙してて、いつまでも落ち目の公孫サンに従うのもちょっと…て感じかな
この時点で最終的にどうしたかったかは解らん。あくまで自立を狙ってたのかそれとも
ところで三国時代って有名な断袖(ホモ)とかいないんですかねぇ？
901 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/08(火) 22:07:58.22 ID:mSWAj34+o
この時点だと、成り行き任せに見えるなあ。
諸葛亮に会うまでの劉備は。
でも、孫策の手紙に、劉備が終わった人として言及されていたのを見た時は、
それから20年以上第一線で踏ん張るとは、本人を含めてもまず想像できなかったんだろうな。
902 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/08(火) 22:09:17.61 ID:Im/1Q/Gvo
なるほど、たしかに抜け目の無い劉備がいつまでも昔の先輩程度にメリットもないのに従い続けることもないか
曹操ももとは袁紹派閥で、その後も官渡直前までは敵対にまでは発展していない
そして劉備が敵にしたのは呂布や袁術で、袁紹の元を離れた後は同盟相手の劉表
こうしてみると、赤壁で孫家と結ぶまでは一貫していると言えるな
903 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 23:05:56.22 ID:fU8LY7e2o
そういえば袁紹が官渡で信じられないほどの大コケをする原因でもある
ソ授と田豊の献策退けだけど、勝ち戦に気が逸って、権力基盤の地固めと
息子たちにポイント稼がせようとしたのが原因ってことはあるのかなあ？
904 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/08(火) 23:06:47.10 ID:fU8LY7e2o
そういえば袁紹が官渡で信じられないほどの大コケをする原因でもある
ソ授と田豊の献策退けだけど、勝ち戦に気が逸って、権力基盤の地固めと
息子たちにポイント稼がせようとしたのが原因ってことはあるのかなあ？
905 ：
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(茨城県)
[sage]：2011/11/08(火) 23:08:14.27 ID:KMQXeEL4o
長文さんが多いスレですね
906 ：
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[sage]：2011/11/08(火) 23:14:14.62 ID:An59vQr0o
SS専門板で長文否定は筋違い……
って言いたいけど、確かに大杉っぽいかもねぇ……
907 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/09(水) 00:15:12.91 ID:5UkXAMUxo
皆リアルで三国志語りができずにウズウズしてるのはよくわかった。
かと言って考察スレだとフルボッコされるのが嫌なんだよな。まぁ俺がソレなんだけど。
結論、蒼の子はかわいい。
908 ：
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[sage]：2011/11/09(水) 00:35:27.71 ID:GSkDwiOco
>>907
そだね。まあSS板で読み手がここまで語るのはちょっと問題あるわな
パー速あたりに『緩く三国志について語るスレ』でも立てるかね
909 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/09(水) 01:44:14.23 ID:gq7QsqCyo
ニコニコ大百科の姜維の項目は酷いな
捏造してまで過去の故人を叩きたいか
910 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/09(水) 01:49:54.69 ID:s3sPxGufo
厨二病発高二病症して蜀ファンから魏ファンへ
正史こそ全て、演義を貶し始める
今は蒼天厨みたいな奴もいるしな
そして面倒臭い歴オタへ…
911 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/09(水) 03:13:50.48 ID:B11zLYYD0
>>893
>>関羽を評価している人って、どこを評価しているかわからない。
コレ、曹操や呂蒙に言ってやれよ（笑）
912 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/09(水) 11:03:17.01 ID:N32dgXy6o
好き嫌いは人それぞれだからな
同じ記録を読んで、同じ事跡を知って、好きになる人もいれば嫌いになる人もいるだろう
913 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/09(水) 11:22:21.29 ID:asOn8+BXo
たとえば、費イや姜維は評や裴松之の注を見ても好き嫌いが見えますね。
特に姜維。
蒋エンはその辺、無難にまとめた人という点で異議は無いようだけど。
914 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/09(水) 16:02:59.02 ID:gq7QsqCyo
費イは裴松之でなくても弁護不能でしょ
大股開きで「いれてーいれてー」と公言しまくってレイプされた女のようなひとだもの
915 ：
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：2011/11/09(水) 17:33:07.87 ID:fD2N9VD00
費イが生きてたらなんだかんだで蜀の命運は延びたと思う
延びたところでどうにもならんがｗｗ
916 ：
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(福岡県)
[sage]：2011/11/09(水) 17:36:28.43 ID:oTOgl5QBo
降参してきた武将に寝室の警護させるようなもんか
917 ：
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[sage]：2011/11/09(水) 18:20:02.21 ID:6TzEV0O/o
費イさんは小説の読み過ぎだね！
降服した武将に開けっ広げに接すれば、心を取れるなんてフィクションだけだろwww
どこの三国志ですかってんだwwwwww
918 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/09(水) 21:55:06.79 ID:0+tt/oeMo
10人の内9人に成功しても、1人に失敗したら負けという博打。
919 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/09(水) 22:30:25.19 ID:5UkXAMUxo
>>908
とてもいい話で魅力的だがすぐ自称三国志通が現れるのがオチだし
あなたの労力が無駄になる可能性がある。でも作ろうと考えた行為は素晴らしい。
俺も緩く語りたいｗｗ
920 ：
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：2011/11/09(水) 22:37:05.78 ID:fD2N9VD00
>>908
※長文・ネタバレに関しては気になさる方もいらっしゃるので、ご配慮いただけるとありがたいです。
作者さんもテンプレでこう言ってるし立ててみたら？
921 ：
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[sage]：2011/11/09(水) 22:51:28.24 ID:Nu5fyclho
今VIPにわりといい感じの三国志雑談スレが立ってる
参考になるかもな
暇なら見とこうや
922 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/10(木) 11:04:09.87 ID:Oqy+fpOa0
>>915
亡くなったのは253年だが、劉備入蜀の時（214年）から仕えているから結構いい年齢のはず。
遠からず寿命を迎えていたかも…。
923 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/10(木) 11:10:49.69 ID:dDasr8uDo
普通に考えれば六十越えてるしねえ
ただ、急死と自分の死後か引退後に備える期間があるのとでは違うから
史実とは微妙に死後の体制が変わったかもな
下手すりゃ姜維の軍権がさらに制限されたりして
924 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/10(木) 15:17:05.06 ID:FdhCSU8eo
＞下手すりゃ姜維の軍権がさらに制限されたりして
それはそれで亡国だろうがな
どちらにしたところで、蜀漢は滅亡よ
925 ：
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：2011/11/10(木) 17:19:44.26 ID:CK53aLif0
呉を潰すのが計画上先なのに司馬紹が多分地位を上げるために蜀って滅亡させられたもんなあ
呉が滅亡したときに漁夫の利を狙って蜀が進軍してれば時勢も変わったかもしれん
もっとも呉も漁夫の利狙ったけど霍弋に阻まれたし蜀が漁夫の利狙っても陸抗さんに阻まれそうだな
926 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/10(木) 18:00:47.45 ID:IyaQy4rCo
>>923
費?は北伐を全否定したわけじゃないぞ？実際姜維に軍を与えて隴西方面を牽制させてる。
ついでに費?が姜維を止めたって話が出てくるのは漢晋春秋っていう資料としての信憑性が低い書物らしいし。
927 ：
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(チベット自治区)
[sage]：2011/11/10(木) 19:32:22.86 ID:BvAQPCPq0
全力の大規模北伐で数万程度の出兵が限界の蜀にとって、姜維が借りた一万はかなりの大軍。
費イも北伐の重要性は当然わかってるはず。
ただ完全トップダウン制(？)の蜀軍を御しきれる将帥がいないから
大規模には北伐を展開できなかったんじゃ云々…
928 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/10(木) 19:48:15.61 ID:PzhlIRJ7o
>>926
北伐を肯定することと姜維を認めて軍権を委ねることは必ずしもイコールではないでしょう
929 ：
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[sage]：2011/11/10(木) 20:51:01.11 ID:SzupYWvVo
なんにせよ蜀は?統を失い益州の政治指揮ま諸葛亮に任せなきゃいけなかった時点で香車落ち
関羽の暴走招いて荊州失陥の時点で詰みまで後一手、諸葛亮が何とかこらえたけど彼の死で実質詰み
天険と曹爽が派手に負けたから呉優先シフトになったお陰で生きていけてただけ…と考えると非常に虚しく感じる
姜維が韓信のような大将軍の器だったとしても逆転は難しかっただろうよ
まして史実の優秀ではあるけど戦術級に止まる姜維じゃ…
930 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/10(木) 21:03:49.72 ID:w7L44wCco
そういう意味ではチャンスがあったのは呉だが……
おお、もう…
どれだけ内紛で犬死にしたのやら。
931 ：
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(福岡県)
[sage]：2011/11/10(木) 23:14:18.90 ID:FWBBUvqpo
その呉も陸じゃサッパリだしな、天下二分ならまだ望みはあっただろうけど
932 ：
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(東京都)
：2011/11/10(木) 23:44:29.33 ID:KybZNc9z0
呉は真面目に攻める気あったのなんて孫権一人って言っても差し支えなかったくらい
やる気ナッシングだったから蜀と呉ならまだ蜀を好意的に見るな
この辺は江南の北上するより南の開発してたほうがメリットが遥かにデカいっていう実情が大きいと思うけど
933 ：
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[sage]：2011/11/11(金) 00:10:22.35 ID:CE1s3yOQo
中国史に残した影響としては魏に比しても圧倒的に呉が大きいと言ってもいいくらいだよな
長江中流～下流域、華南は西晋以降、穀倉や経済の中枢として機能し
今でも上海や香港、華南が中国経済の要になってるんだから先鞭つけて開発した呉は
中国国民全てが尊崇してやまない王朝…とまでは言いすぎだけどもっと評価されていいと思うｗｗ
934 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/11(金) 00:32:51.09 ID:tn5RqmJoo
>>929
姜維も姜維で最初の頃は優勢にことを運んでたんだけどな。
最終的に段谷での夷陵なみの敗北で今までの全てが水泡に帰したけど。
935 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(神奈川県)
[sage]：2011/11/11(金) 00:59:27.25 ID:5KOnyJTDo
諸葛亮もそうだったけど、結局魏が動揺していないとどうにもならないのよね蜀は
曹丕の死がなかったら諸葛亮の北伐もどうなったか
936 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/11(金) 01:38:55.26 ID:CE1s3yOQo
>>934
姜維が無能ってわけじゃないけど戦略面では惨敗してたよねっていう話じゃね
得意の戦術面でも段谷でひっくり返されて手詰まりになっちまったが
937 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
[sage]：2011/11/11(金) 01:42:42.30 ID:XmKLLV5Ho
>>936
魏と蜀で絶対的な国力差があるから、戦略面での不利は仕方がないかと
姜維としたら、戦術的勝利を積み重ねて戦略的勝利を手に入れるしかない
まあ、やる前から負けてるんだけどなｗｗ
938 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
：2011/11/11(金) 06:01:13.40 ID:6rXn8SC20
ところで、桓範が桓温の先祖なのは確定でＦＡ？
もし良ければWikiに追加してくるけど。
939 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/11(金) 07:39:38.94 ID:BfvDjKDro
いや、ここで断定しても資料的な裏づけなきゃ
Wikiに書いちゃイカンだろ
940 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
：2011/11/11(金) 12:49:14.06 ID:UeCio6qDO
井波律子の裏切り者の中国史がソースでいいじゃん
941 ：
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(三重県)
[saga]：2011/11/11(金) 13:25:06.25 ID:ALoBbMsR0
どうしても入れるのなら、同書の説として触れるくらいですね。
942 ：
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(東京都)
：2011/11/11(金) 18:55:30.09 ID:4U3HtJKH0
王凌の息子の王明山は太原まで逃げた後に捕まったから
有名ではない、桓範の息子が逃げ切った可能性はあるかもしれないな
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%93%E5%BD%9D
中国のWiki、桓温の父の所には、恐らく桓範の後代とは書かれているな。
943 ：
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：2011/11/14(月) 18:37:13.63 ID:S9PY7V1Q0
三国志翻訳に携わった専門家が桓範→（中略）→桓温って書いてるんだし
確定扱いにしても大丈夫なんじゃないの
俺素人だから、「これで間違いない！」みたいなことは書けんけど
944 ：
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[sage]：2011/11/14(月) 19:28:08.98 ID:/mD8rfeTo
102： RODAN(神奈川県)：2011/02/20(日) 10:19:19.27 ID:tEG83uWS0
蜀好き：ライト三国ヲタ、一周回って蜀に行った奴
魏好き：蒼天ヲタ、正史厨、悪役扱いされてる国を評価してる俺カッケーな中二
呉好き：腐
↑みたいなのがあったけど、なんかイメージぴったりで笑った
945 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(三重県)
[saga]：2011/11/14(月) 19:55:58.73 ID:ZYbV5ZN6o
>>943
専門家でも諸説あるのが歴史学というものだから。
>>944
曹豹血盟軍ファンは…
946 ：
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(島根県)
[sage]：2011/11/14(月) 22:55:37.11 ID:nQPMtVET0
>>944
×イメージぴったり
○たまたま自分と意見が合っただけ
947 ：
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(群馬県)
：2011/11/17(木) 12:11:44.25 ID:q0e/O8n20
>>944
晋が抜けてるな
俺のイメージだと魏好き：蒼天ヲタ だけになって
晋好き：正史厨、悪役扱いされてる国を評価してる俺カッケーな中二って感じだが
948 ：
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：2011/11/19(土) 13:00:11.18 ID:Ix93GBTd0
作者さんﾏﾀﾞｰ?
949 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/20(日) 13:58:18.75 ID:G1RzAfXGo
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|:::::l ::|/＿￣｀ ´￣ |:::|::|
|:::::|:::斤::::卞 'T::::ｶ|:::|::|
|::'^|:::| ヒcｿ ﾋrﾘ ::::i):| ずいぶん空いてしまったが、１１/２３（水）の午後か夜に投下予定
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＿＿＿
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
.| （__人__） | ＿＿
『キングダム』アニメ化…… ＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ /
（⌒ / / /
これって面白いのかお？ i＼ ＼ ,(つ / ⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
950 ：
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(愛知県)
[sage]：2011/11/20(日) 13:59:59.47 ID:H5s+Swsro
面白いよ
951 ：
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[sage]：2011/11/20(日) 14:56:00.20 ID:vfQtT+8ko
キングダムは面白いよ
歴史的に結末わかってるのにワクワクする戦闘って感じで
アニメに向くかどうかはよくわからんがｗｗｗｗ
952 ：
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[sage]：2011/11/20(日) 15:02:16.65 ID:4WFrbSveo
秦の始皇帝になるまでに100巻はかかるだろうなあ
・・・100巻で足りるかなあ？
953 ：
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(兵庫県)
[sage]：2011/11/20(日) 16:02:14.16 ID:hj20TI8Zo
一時、ものすごくハマッたんだが、対趙戦の途中で投げた。あのペースはない……
954 ：
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(香川県)
[sage]：2011/11/20(日) 16:06:21.23 ID:JZ3KyhTvo
>キングダム
あの画力だからこその勢い、ってものもある
あと完全に娯楽重視だから歴史重視派はちょっとしかめっ面しやすい
ＮＨＫでぴえろだからなんとも言えないけど…期待はしない方がいいと思う
とにかくアニメーターがあの勢いをどう表現するかにかかっている
955 ：
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[sage]：2011/11/20(日) 16:08:39.58 ID:2G1rW1KjP
蒼天航路と同じくらい期待してる
956 ：
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(神奈川県)
[sage]：2011/11/20(日) 17:32:05.49 ID:ulz8kO2Go
面白いよ
ただ長谷川哲也のナポレオンに近い面白さだけど
957 ：
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(東京都)
[sage]：2011/11/20(日) 19:40:48.83 ID:qM46SgPPo
キングダム未読なんだけど覇～ＬＯＡＤ～みたいなトンデモ系？
958 ：
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[sage]：2011/11/20(日) 19:54:26.86 ID:n05l2Gqwo
>>957
あそこまでトンデモではない。
設定に独自色はあるが、楽しめる。
959 ：
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(中部地方)
[sage]：2011/11/20(日) 19:56:25.75 ID:fV6TSN8Ho
長谷川ナポレオンみたいに多少の史実改変要素はあるけど
伝記式物語な成長熱血主人公だから安心して読める、
歴史ものだけど下手なバトル漫画よりよっぽど王道やってる
960 ：
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(東京都)
[sage]：2011/11/20(日) 21:13:45.44 ID:4D2MKsVHo
現状まだまともな熱血主人公の終着点が
あのマキャベリストの極みみたいな始皇帝なんだから
彼の生涯描ききるとしたらかなり途中から陰鬱になりそうなんだよな・・・・
961 ：
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(広島県)
[sage]：2011/11/21(月) 07:53:34.87 ID:0SWe6U270
大筋は歴史に忠実だけど、僅かな記述から物凄いイメージを膨らませてアレンジ効かせるって手法だな
史記では一回名前が出てくる程度の人物が物凄い活躍したり。まぁ史記に載ってる時点で僅かな記述でも大事件ではあったんだろうが
少し前の昭襄王の時代は楽毅や白起を始めスターがいっぱいだけど、連載中の時代はそうでもないから、それを補う為でもあるんでしょう
そんな理屈より一話から全力なのに、右肩上がりで面白くなっていくほどキャラが立っててとにかく面白いです
962 ：
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(大阪府)
[sage]：2011/11/21(月) 13:17:48.12 ID:+dpYZJ89o
キングダムは楽しんでるけど、読むたびに
李斯の人の続きが読みたくなって困る
963 ：
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(島根県)
[sage]：2011/11/22(火) 10:04:34.44 ID:TxygNAKT0
キングダムは途中までは面白かったけど最近は全く読まなくなったなあ
964 ：
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(北海道)
[sage]：2011/11/22(火) 15:38:40.52 ID:BfHUyPj8o
キングダムの登場人物のＡＡが増えたら歴史系のスレで使いやすそうだ
王騎とか廉頗なんて迫力があっていいよね
965 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 21:22:08.27 ID:c/BK6JPto
ちょっと遅いですが２３：００頃開始でお願いします。
本編のみの投下となります。
966 ：
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(千葉県)
[sage]：2011/11/23(水) 23:09:30.54 ID:NutDzBcpo
把握
967 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:20:26.60 ID:c/BK6JPto
＿＿
, r: ´: : : : : : :ヽ
, :´ : : : : : : : : : : : :ﾊ ＿
／ : ／ : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : :ﾍ: : : : : l: : : : : : :ﾊ
,: : / : : : : : : : : /ｌ: : : : ヽ: : : l: : : : : : : : ',
i : l: : : : : : l: :／-弋! : : : : : :∧ : l : : : : : ',
| : l: : : : : /ﾚ' l: : : : i: :/ ∨|: : : : : : i
| : l: l: : : :lｲ示ﾃ~ |__ ノﾉ'行ﾃ~ﾌ|: : : : : : |
| : l: ｌ: : ﾍ| 弋ﾂ ﾉ 込' | ｌ;.:.: : : :| 先に次スレ貼っとくわね
| : l: l: : : :ヽ ' ﾚ: : : l: : |
| : l: ﾄ､ : iー｀ ｲ:7: :/l: : |
|: :ﾍ:|: ヽ:|: |＞ 3 イ: /;イ: l: ﾉ| ～♪
|:l: : : : ﾊ: : :l : l: rﾄ､ ー １´|: l: :|: : : l: : |': ﾊ
ﾚ: : : :/: l: : l-‐ ﾍ __＞<_ﾄ_-＿.ｌ: : : l: : : : ∧
| : : : l ｒ‐ヽ: ヽ::::::《 〃llﾄ 》::::::! : / : : : l: : :ヽ
/: : :.:/ l:::::::::ヽ: ヽ::゛〃 八゛"':::/: /::| : : : !: : : : ＼
／: : : :/: :l:::::::::ｌ::::ヽ: ヽＶ/ l V::::/: /:::::| : : : l: : : : : : :＼
( : : : :.:/:.: :ｌ:::::::::!:::::::}ノﾘ ヽ .!/:::::ﾘﾘ::::::::| : : :.:l: : : : : : : :
やる夫が正史を書くようです２０
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322057738/
968 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:21:10.65 ID:c/BK6JPto
/: : : : : : : :.|.: :.|: : : : :|: ∧.: :.ﾄ､ : : : : : : : : : : : : : :.
. /: : : : : : : : ∧: :|: : : : :|/ ﾟ:__| ヽ : : : : : : : : : : : : :
. ′: : : : : : ィ⌒ヽﾄ､: :.: :| ´ ヽ{ ｀ : : : : : : : : : :.: : :i
.: :.: : : : : :.: i:| ＼:.:| ﾟ｡ : : : : : : : : ';.:.|
. : :.:i: : :!.: :.: :从 ヾ ､＿__,.ィ }: : :.: : : : : : :ｉ: |
ｉ : :|ｌ : |: : : :{ ゝ=≠' , ￣´＿,ノ : : : : : , :ｉ: :.:| :|
|: : |{ : ト: : : 、 ＼: : : : : : ／.:.:|:.: :|: | 「やる夫が正史を書くようです」第三十回後編。
| : 八: |: : ー ゝ ｰ:‐=彡 : : :|ｌ : | :|
| / iΝ.: : : :. ＾ |: : : : : : : |{ : |: | 作者は投下中にレスを返さないし、
. И : : : : : : : . ｲ| : : : : : : 八: | :| 本編の内容のネタバレはご法度よ。
| : : : : : : : `: . イ: |:|: :/: : : :/ : Ν:.|
|: : : : : : : : : : :个: . . _ ＜ | |.:.:.:|:/: : : :/.: : : : : : それじゃ始めましょ
,: : : : : :､: : : : : :| r┴ __ _／ {: : :/: : : :/: : : : : : : ､
/: : : : : : :'; : : : :.:| | , ﾍ,.へ ヽ:,′: : :′: : : : : : : :ヽ
. / : : : : : :＿ﾟ; : : : :|/{ ／}}トミ､ ｉ: : : : トミ__ : : : : : : : ＼
/ : : : : :f ///ﾊ: : : :|,∧ / ﾘ{{ ＼ | : : : :|////}: : : : : : : : :.＼
. /: : : : : :.:|////,'ｉ: : : |//∨ ,/}||{ }|: : : : |////|: : : : : : : : : : : ＼
, : : : : : : :.:|////,'| : : :|//〈 ,/ 川ﾄ､ ,/ｌ| : : : :|////|: : : : : : : : : : : : : :ヽ
／: : : : : : : :.:|////,'|: : : |///∨/八{{ V/,'|: : : : |////| : : : : : : : : : : : : : : :}
969 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:21:58.06 ID:c/BK6JPto
【紀元２７０年冬 晋首都 洛陽 】
― 陳寿の家 ―
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::ヽ
| ; |::::::::::::::|
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| | | | 〃|| 〃| ;|::::::::::::::|
| |o ﾞ| ￣￣￣, ￣￣￣ ;|::::::::::::::|
| | | ヾ , |:::::::::／
| |.＿＿_ﾞ| ,, |:::／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
970 ：
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(神奈川県)
[sage]：2011/11/23(水) 23:22:13.10 ID:XFJss9zao
おっとはじまた
971 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:22:24.71 ID:c/BK6JPto
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） あなた、姜維の下にいたんですか？
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } 初耳ですね
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
＊ ＿＿＿＿＿_
／￣| + ／ ヽ +
｜ ::｜ ／ ⌒ ⌒ ヽ
｜ ::｜x / （ ●） （ ●） ヽ 人
.,― ＼ | ::::::⌒（__人＿）⌒:::: | ｀Ｙ´
初任官は衛将軍主簿だお！ | ＿＿_） ::｜ .! l r┬‐| /
| ＿＿_） ::｜＋ヽ `ｰ‐‐' ／ 十
| ＿＿_） ::｜ / ＼
ヽ＿＿）＿／ / ＼
972 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:23:02.86 ID:c/BK6JPto
＿＿
.,／,-､ ＼
／ ﾉ:/ ﾉfヽ.. ＼
| /:/ /...| | |
l ﾚ ./..ノ .,''´} i
l ' ´ .〃 / | （普通に出世街道じゃねーか）
ヽ. . 〈 .ﾉ
＼.,_ ._ﾉ /
/ / ヽ ＿＿＿_
./ / | ←当時の杜預さんは無職 ／⌒ ⌒＼
i .／ . | ／（ ●） （●）＼
／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
……で、こっからは蜀の話でいいのかお？ > <
（ | / ）
`| /'
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ .諸葛恪に始まり諸葛恪に終わった一年が暮れた。
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 次の年、魏の嘉平六年は魏にとって重要な転機になるが……
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
973 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:24:30.13 ID:c/BK6JPto
. ,､:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ .:.:.:.:.／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:./ : : ｀丶 ヽ￣
／ '"7 :.:.:.:.:.:／ .:.:.::::::,:' .:.:.:.／:.:.:.:.:.:/:.:.,':.:.:.:',:.:.:.:..＼: ＼
.'´ /:.:.:.:.:, / .:::::::::::::/ .:.:／/ .:.:.:.／':.:./:.:.:.:.:.i::: :.:.:.:.:ヽ:.:.｀丶､_
. ,':.:.:.:／/.:::::::::／/:.:／ /:.:.:／ / :./ ヽ: :.:.:}::;:.:.:.:.:.:.:.i￣￣
|:.／:::/:::::::／:イ「/￣ 7:.／ /:／ ',:.:.:ﾊ:;.:.:.:.:.:.:.:.i
／:::::::,'::::／:::::::/ ﾋ＝=／ヽ ／ '"´.「/丶:.:.:.:.!:.:.:.:}
ー―‐‐ｧ:i:／,'::::::::/ ｛{::f. }: }ヾ ,ィ＝ﾄ､ |!:.:.:,':::.:.:.;' その話はひとまず置いておく。
/ｲ {::::,:::::::::l. う｀´ｿ ﾊ::J::} ）,i::.:./':.ﾊ:/
/ !:::/!!::::::/ ｀¨¨ う_У /:j／':/ ﾉ 先に、この年に死んだ蜀の将軍の話をしておきたい
. {' |::::/ヽ.__ ′ ｀ ,:':／:/:/
!:;′ヽ::＼. '"' /:.:.:／ |'
':{ ﾉ丶丶、 ,'::／{
` _ヽ} ` 、 , ＜/'′
, ､､--':. :.｀丶、 {こヽ、
,ィ;';';'｀ヽ＼＼:. :. :. :ヽ-'´￣＼ヽ ｰ ､_ ／￣￣＼ .━┓
／ _ノ ヽ､_ ＼ ┏┛
. | （ ●）（● ） | ・
. | （__人__） │
この年に死んだ蜀の将軍？ | ｀⌒ ´ |
. | |
王平はもう死んでいましたよね？ ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）' 張嶷将軍かお？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ ま、対外的にはそこまで有名な人じゃないから知らんのもしょうがないお
／ ー‐ '
974 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:25:20.18 ID:c/BK6JPto
【紀元２４０年代 蜀 益州 越嶲郡】
/ へ′: /: : : : : : : :ノ .ｲﾉ!
′. :/: : :/: : : : :/!: : :i: : :.!ハ
. ′. : : : :.': : : : :/'ｰｒヽ:!: :.ﾉ: ;ﾊ うちの郡の塩と鉄をネコババしたあんたたちの族長は殺したけど、
i . : : : : :': : : :.i/rぅﾒ､ ﾉイﾉノ! ｊ 返答次第ではあんたたちも皆殺しにするわよ？
| . : : : /!: :|: :.乂ﾞ´ '八{ﾉ'′
| : : : /:.乂:ゝ､:.く. '/|
| : : /: : :|: : {￣ 厂八: |￣￣ ﾌ フ７ ー―― -- . ... ＿＿
. | : /. : :斗{: :i￣/ ヽ. ヽ: .､ ＿＿＿__￣厂｀ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
. | : : /´ 乂::.V//∧//> ）: ﾉ ＿＿＿＿＿{:::ｌ/ﾉ ｌ ﾊ ﾉ/ｒｒｒﾍ.ｊ｣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
| : :.′ ）.:}//}} }/｢ /.:/ /厂￣￣´ ￣￣￣￣ ゝｰｰ-'￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
. ﾉ. : ｉ ! {: //' || ｊ/Ｖ. :ｊ '/
. : : j | 乂{ || ￣)ノ′/|
/ . : : :| | 厂 !! | / .:!
, ′: : : :| | | || ｊ ハ
／. : : : : : :| | | || { '.
蜀 越嶲郡太守 張嶷
. ／￣￣ ヽ . ／￣￣ ヽ
./^) , ､',(ヽ ./^) , ､',(ヽ
〈 〈 {0} /¨`ヽ}0},〉 〉 〈 〈 {0} /¨`ヽ}0},〉 〉
ごめんなちゃい ヽヽ ヽ._.ノ / ヽヽ ヽ._.ノ /
| | | |
ﾉ | ﾉ |
＼ ／ ＼ ／
￣￣￣￣ ￣￣￣￣
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__） 張嶷といえば、確か蜀で異民族討伐に功績のあった将軍ですよね。
| ｀ ⌒´ﾉ .
. | } .以前の話を聞いた限りでは、
. ヽ } 羌族や南中の蛮族との戦いに活躍した勇将という感じですが……
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
975 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:25:50.97 ID:c/BK6JPto
,′ : : : : |: : : : : : : : : : :厶: : :＼＼: : : : : : : : : :＼ : : : : : : : :│
: : : : :|: : :|: : : : : : : : : ´:| _＞≠≦＼: : : : :}: : : : :ヽ: j.: : : : : :|
|: : : : |: :八: :＼: : : : : : :∨〃fﾟ刃i心 }}ヽ: :/ : : : : : :∨ : : : : : |
|: : : : :､: : :|ヽ⌒＼: : :丶: ＼ V{..:::リﾉ ∨: : : : 丶: : ＼: : : : :| 分かればよろしい。
|: : : : : :＼ Ｖ〃ﾃ心､ : : : : : ＞ うン ／ : : : / : : 〉: : : ＼: : :|
|: : : |: : : 小:{{ Ｖ{.::ﾊ｀￣￣ ／ : : : : :/: : :人: : : : :八: :| 手打ち式に牛殺して宴会といこうじゃない。
|: : : |: : : :.|∧ヾ )_,ソ ' ∠ : :／/: : : :／: : ＼: :/ : 丶|
|: : : | : : : {: ハ ， -‐┐＿／ ノ'´: ／: : : : : : }人 : : : ヽ もう二度と逆らったらダメよ？
: : {＼: : : : ｀ヽ ＿, ゝ _／ ／: : : : :／/: : : : : : : : : : : : : : : :＼
ヽ: │ ＼: : : ; ｰ＜ _／￣ ／: : : : :／} /: : : : : : : : : : : : ＼ : : : : ＼
＼|: | :丶､ : : :く／´￣: :＿__: イ＼j/: : : : : : : : : : : : : : : :〉
| : : : : ＞'´／￣￣｀丶、 /: : : : :／ : : : : : : : : :/ |i | + ○ ／￣￣￣'',. | |!
|/: : :（: : :/ ＼／: : : ／: : : : : : : : : : :/ ｡! |! ﾟo .* / ', | * ﾟ
｡*ﾟ l ・ ﾟ | {ﾟ} ／¨`ヽ {ﾟ} |o ﾟ。・ ﾟ
＊oﾟ |! | 。.ｌ ﾄｪｪｪｪｲ ', + ＊|
｡ | ・ o ﾟl .| |-ーー| ', *ﾟ・ ＋ﾟ ||
|o |・ﾟ ,.‐-ﾘ ﾍｪｪｪﾉ ', | ﾟ |
＊ ﾟ ｌ| / 、 ＼ + o.＋ | ・
|l + ﾟo i ` -､ ＿ ＼ ○・ |oﾟ
o○ | | ヽ. ヾ´ ￣ ヽ *。
・| ＋ ﾟ o } } ヽ Ｏ。
＿|＼∧∧∧ＭＭＭＭ∧∧∧／|＿
＞ ＜
/ ─ / /＿ ──┐ヽ| |ヽ ム ヒ | |
Χ ─ / /￣ / ／ |￣|￣ 月 ヒ | |
ノ ＿_ノ _ノ ＼ / | ノ ＼ ﾉ Ｌ_い o o
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼ .
／ _ノ ヽ､_.＼ 戦上手ってだけじゃないお。
／ （●） （●） ＼ .
| （__人__） | 郡太守としても優秀で人気もあって、
/ ∩ノ ⊃ ／ .前に出てきた諸葛瞻への手紙でも分かるように見識も優れてるお。
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| | 任地だった越嶲郡じゃ、
＼ ／＿＿＿ ／ 張嶷将軍の死後に廟が建てられたぐらいだお
───────────────────────────────────────────────
976 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:26:29.05 ID:c/BK6JPto
,，:.´: : : : : : : : : : : : : ′: : : :.‘;ヽ、
〃: : : : : :／: : : : : : :/: : : : : : : : :.'; :.ヽ
/: : : : : :〃: : : : : : :.:/ : : : : : : : : : :.i: : :‘，
. ′: : : :./: : : : : : : :.:/: : : : :|: : : :.: : :.|: : : : :.
ｉ : : : : /: : : : : : : :.:/: : /: : j{: : : : : :/| :i.: : : :.
|.: :.: :.:′: : : : : : :.:′:/|__/_‘; : : : /｀jノ: : : : i
|: : : : i : : : : : : : : ｉ:.:厶≠ｭ､ }.:.: :ｲ斧Ｙｉ: : : : | 越嶲郡と成都の街道を塞いでた旄牛族が、
| : : : :|: : ｉ.: :.: : : :!|ｲfし::ﾟ:} j／ ら:j !: :.:/:i| 街道の開通に協力してくれるそうよ？
|: : : : |{:.:.ﾄ､: :.､:.:八弋う:ｿ ､｀´ 厶イ 八
| : : : 八: !: ヽ: 丶: : ゝ 八jノ .お礼に旄牛族の族長を王に封じてもらうように
|{: : : : : ヽ: : : ＼: :＜⌒ ｰ ' ｲ .陛下にお願いしましょう
. 八: : : : : : : : : : :.:＼: : ≧‐ _ ／: |
/: : : : : : /: : : : : : :八.:.: :.:｀:く ｉ: : : : :.|
. /: : : : : : /: : : : : : :/ｘ､_ヽ: : : : ヽ: :.: : :.:|
/: : : : : ／: : : : : : ://///,≧ｘ: : : ‘， : : |
,.: : : : :／ : : : : : : : //////＞≠ミｘ: :';.: :.:.| , -‐ '´￣￣｀ヽ､
／:.: :.:／.: :.: : : : : : :./////／//////ハ:i : : | ｒ===========r‐、: : ＼
|.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
{/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
街道の開通が約百年ぶりの快挙であると、 .|l:/|/● ● ト、: :|
士官Bは将軍の功績の凄さを強調しておきます。 .|/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
/⌒ヽ__|ﾍ ..ｲ:i : :/⌒i
時に戦闘、時に懐柔、時に買収、いろんな事がありました . ＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ/ /
/ //ヾゝ八__／:.:.//ﾍ､__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
977 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:28:03.25 ID:c/BK6JPto
,ﾄ--―'''''´~｀'''''´￣￣｀､
_,,-´ ~|
r''´ ○ ノ
| 南鄭 /
| ｀'‐-'´ヽ,
| ヽ-､
| ヽ
/ 永安○ ,-‐´
ヽ ◎成都 i‐‐-'´
ﾉ !､
/ 【蜀郡】 蜀 ヽ
／ ヽ
／（捉馬族） ／
,／ （旄牛族） !
/´ 【越嶲郡】 乂
／ ノ
/ 【牂牁郡】 （ , -‐ '´￣￣｀ヽ､
／ 【雲南郡】 ! ｒ===========r‐、: : ＼
/ 【建寧郡】 ） |.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
| 【永昌郡】 ,､ ノ Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
｀ヽ,＿_,,,,,､ / ＼,__,, {/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
ヽ | 位置関係はこんな感じです。 .|l:/|/● ● ト、: :|
ヽ 【興古郡】 ヽ, |/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
ヽ, ﾉ 昔は越嶲郡に入るのに、 |ﾍ ..ｲ:i : : :{
｀'‐-､ ノ 旄牛族の縄張りを迂回していました ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}从{: ﾄ、
｀'ヽ, ／ . ,.＜ //ヾゝ八__／:.:.// ＞、
ヽ ,,-'´ ｛_ ,._;{ {:.:.:.||.|oi//:.:.:.:.{.{ﾋ;_、_｝
レ‐'´~
ヽ
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼ .
／ _ノ ヽ､_.＼ この越嶲郡、丞相の南征以後も蛮族が何回も反乱を起こしてて、
／ （●） （●） ＼ .丞相死後になると郡太守が怖がって赴任しない事態になってたお。
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ .さすがにみかねた蜀の朝廷が張嶷将軍を派遣、という次第だお。
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| | 張嶷将軍が現地で暴れてた捉馬族や旄牛族なんて手合いを従属させて、
＼ ／＿＿＿ ／ .着任後十五年経った頃には平和になったんだお
───────────────────────────────────────────────
978 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:29:36.63 ID:c/BK6JPto
【紀元２５３年冬 蜀首都 成都】
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : : :|: : ／|: : : : :|: : |: : : : :',: : :ヽ :
|: : |: : : : : |: /＿ |: : :,/|: : /ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/´ |: :/ |:./￣｀'Ｖ: |.: : : | V 張嶷はよくやってくれている。
＜ : _: : : /. |/ ﾚ }|:./ヽ: : :|
＜:: |. 小{ -‐''"´ ｀''ー ﾚ{: :.|ヽ:| 馬忠は死んだが、
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （( .張嶷がいれば南中は心配しなくてすむ
＼_! ' ! ( ( ヽ) ﾎﾜ～ｯ .
ヽ. ー―― ／ ヽノζ
___,ｒ| ＼ ／ |￣￣￣|(^)
／:/::::| ＼ ヽ _ , ィ´ | ''..,,''::;;⊂ニヽ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ .| .,,:: ;;;;ン=- ) . / : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
／:::::::::::/::::::::| ＼ / ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ / : : |:l : : : |: : : : : : ',: : : : : : : : : : :'
. : : /|!',: : : |: : : : : : :|: : : : : : : : : : :|
蜀 皇帝 劉禅 j : : :l }トt: : :|: : : : : : :| : : : : : : : : : : !
| : : :| jL ', : j : : : : : : !: : : : : : : : : : :|
|: : f } ''ﾑ ', j / : : : : :|: : : : !: : : : : : |
|:{: :V .{u! y/: : : : : : !: : : : !: : : : : : !
陛下。 l:}i ゛ゝ' ｀゛ /: : :/: : : :|: : : : ',: : : : : ::|
}人_ ./ｲ: : /: : : : :|: : : : :',: : : : : :!
その張嶷将軍が帰任したいと言ってきてますよ？ . _, ､__ >{￣ハ /: :/!: : : : : j : : : : :' : : : : ::!
,-く ヽヽ=ﾃｲ ￣ ヽ /:／-|: : : : Λ: : : : : :': : : : : ',
/ r-'-ﾍﾉ { ｀く＞’´! : : : j ＜: : : :', : : : : ﾊ
. ﾊ ヽ: : ,' ﾍ |: : : :,' ,r ＜::',: : : : : :',
{ ｀ /! ,イヽ .!: : :/ .／ ヽ: : : : : ',
蜀 尚書令 陳祗
───────────────────────────────────────────────
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） .
. | （__人__） .
| ｀ ⌒´ﾉ .しかし、どうして急に成都へ帰任するなんて話が持ち上がったんです？
. | } .
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
───────────────────────────────────────────────
979 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:30:52.59 ID:c/BK6JPto
／: : : : : : : : : : : : : : :＼
/ /: : i: !ヽ:l: : ヽヽ: :ヽ: : : ヽ
. ': :, : : :|::| ',|ヽ: :ト､ヽ: ',: : : : ,
|: :| : : ﾊ:l l| ヽ! ヽ}: l: : : : :
|: :|: : ,:lﾍ! '圷示 ! : l: : :i
|: il:ﾊﾍ| ,r-t. ー'ﾚl: : |: : :| なんでも、病を患っているとか……
| j|ヽ: {､{ﾍzﾘ Tゝ- ゛ l: /: : l |
}ﾊ: : ヽ:＼｀ー ゛ _ j:/ｌ: : | |
l{ |: ヽ: : rヘ ´ ／ /: : |ヾ､
. l:! ! : :＼:y'´ ￣fヽ￣ ｲ: : : ! ヽ
ヽ|: : : :::ヽﾍ .|__ ｀ .ｌ: : ::l/ ＼ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
,: : : : ::::| ヽ,. ﾊ ￣｀rt'j : : :| ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
i: :|: : : ::| ﾍ {､_ {: : : :| / ヽ /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|: : r ､ : : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ | :/ |:.:(ヽ､｀＼:|.: : : | V
＜ : ｣_: : / _ _|/ ﾚ. ＼ ＼ ＼ : |
すぐに成都に戻せ。 ＜:: |. 小{ ｀ﾞ'''''' ‐-＼ ＼ ＼_
厶ﾍ ﾊ U ､ r--‐-､ >､ ｀ヽ
無理させて命を縮めてはなんにもならん。 ＼_! ' ` ‐-､ ｀` `､
_, r´:/ : :| ヽ r‐--っ ／＼
もうそういうのは見たくない _, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | ＼ ￣ ／ヽ :｀ヽ
_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| ＼ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `､
_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| >-､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、 __
/ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! /ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..
───────────────────────────────────────────────
＿＿＿_
／ ＼ .
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼ .
| （__人__） | 張嶷将軍は持病を抱えてたんだお
/ ∩ノ ⊃ ／ .
( ＼ ／ ＿ノ | | .
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ .
───────────────────────────────────────────────
980 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:31:20.56 ID:c/BK6JPto
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 持病、ですか？
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼
／（―） （― ） ＼
|. （_人＿） u |
＼ ｀⌒ ´ ,／
南中の気候が合わなかったのか、麻痺症にかかったんだお / ヽ
./ l ,/ / i
(＿) (__ ノ l
／ ／ ___ ,ノ
!､＿__!､＿_＿＿_つ
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ 姜維による二度目の北伐の主役は彼、張嶷だった
`ﾍ:ゝ _ 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
981 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:32:50.78 ID:c/BK6JPto
【紀元２５４年春 蜀首都 成都】
.... . .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::／.／
...::.'::....::':..:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／,／
＼ ....::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／／ ／／
＼＼ `~ー'--..､__,-..､_, _ _ .／／, ,' ., .´ ,／
.､ .＼＼ ~`" ﾞ''´ `''-,／／,／'／ ／ ,／
＼, ＼＼_,__,__,__,__,__,__,_ro｡ .'i,` -､_／,,;..／.:::: ／
､＼ ,＼＼ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾐ'i/ヽーk _ ,,‐,＿ _,､_ ＿ ／ﾞ`‐ ､ ~｀`-:..､_／ ／
.＼＼＼::＼＼ 'ﾆ/ﾆ/､,'/､::ｌl＼l､,,,,,zvvv､__,,.... .:......::::......'::nr-/ﾛii／,-'',-",-l~｀` ‐ ､::_｀-､_´
＼ '＼＼r`'',^´:'ﾆ/ﾆ/､,'/ｌ'/`'､､::＼;;ゞｰ､ri=令iーｭ/互.iｮi;;;_,,,三／,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`-:､_`-､
＼`r''^´／ :/ﾆ/ﾆ/､,'///, -|´'ｪ￣/､>/尺ﾆ∧::品:::,ノ:::::,／ ~`'‐､_<」,-" :| || |:| |:| |:| |:| ﾞ -
,,_r''^´ｌｌｌｉ||'´.::/ﾆ/ﾆ/､,'/-´''llﾚl|エエ/||ヽﾛl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",Kミ､ｉ|l|`''‐ ､-'| ||＼_|:| |:| |:| |:| |
ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌli||.:::/ﾆ/ﾆ/､,'/.lﾚllﾚlｌ_,l|,,エ/=||=|`､ミ平平'不､.「}{::|"I''i/,,|_i_,_|l|:l:l:l:ｌ |`:| || ｌl|.＼:::|_|:| |:| |
ｌｌｌｌｌｌｌlｌｌｌｌｌi||ｰ^ｰ'^ｰo､/! lﾚllﾚllﾚｌ|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llillｌﾞ|lﾄ、ｌ:l::|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼ .| |:| |
|i､､il||||||i||:::_||_:::::|| | llﾚll「~ ｌlﾚｌ|￣lvzN'_|ﾉ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|ｌｌｌl:|:::::::::::_|l､ ＼l:|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼＼ .| |
ｌｌヽ､ｌｌｌｌｌｌl||_:::||::::: || | llﾚlｌ､__,'lﾚｌ|_llll'''"ll´ll:::::ｌi|::::::: lＸ,,::-''卷」ｌｌlll|ｌl::::::::`|l、k｀'' | || ｌl|7ヽ＼＼＼.!
ｌｌｌｌ｀､､ｌｌｌｌ||:::_||:::::_|| | llﾚllﾚllﾚlﾚｌ|_ヽllllｌ::::::|:::::::ｉ:::::: ＼ｌ_:::「ヽヽlll|ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ|l、llt､k | || ｌl|7ヽ＼＼＼
ｌｌｌｌｌｌｌヽ､ｌl||─､:_:: || | llﾚllﾚllﾚl_／lヽl´ .l:::::::::::::: .. :::::ｌ:::::ヽヽll/ミ_rくｌlt,lltｌｌ`ｰ| || ｌl|7ヽ＼＼＼
ｌｌｌ ｌｌｌｌｌｌ`､'' ／l_:::_|| | llﾚllﾚll／l／llﾉ`ｰ',,`:::::::: . . :::´~ﾞ`-''il三iｌ|'' ＼llｔllt_!_| || ｌl|7ヽ＼＼＼
ｌｌｌｌｌｌ／`Ｊ l__|＿,|| | llﾚll,イ／ ,／:::::::::::::: :::::::::::_;;;_l三ii|:::.. . ＼|＼＼ _l|7ヽ＼＼＼
ｌｌ／ .／､_/_/|＿,||_| llｌ／, ' l／'':::::::::: :::::il三__|､_,-_、 |::::::`-､`- ､.＼＼＼
'" ／,:::/_:::､l_|l二lﾆ|／l／／`::::::: .''､っ:::::く＿」,/|li::::.. ::~ﾞ-､｀- ､､＼
／_l'ﾚ'-<＿〉:|::::二ｌ|／,／｀:::::::::.. "'＿,,ｨﾆ´入_|＼li:::.. ..:ﾞ`- ､ヽ
982 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:34:59.51 ID:c/BK6JPto
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、
∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－
ザッ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩
∩＿ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ＿∩ ∩＿ ザッ
∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩
| ノ ヽ | ノ ヽ | ノ ヽノ ヽ
/ ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● |
| ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ
彡､ ､｀ 彡､ ､｀＼ ､｀＼ ､｀＼
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l: : : : : : : : : : : : イ´: : : : : : : : : : : : : : : |
| : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : |
|: : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : / : : : : |
,': : : : : : : /: : : : : : : : : : : :/／|X|: /: : : |
あのさぁ、ちょっと聞いていい？ / : : : : : : /: ｲ: : : : : i: : : : :|' ｨ^ ､ |': : : i |
/:/ : : /: : l: ∧: : : : : ﾍ : : : | 'ｨｧ',/: :イ ﾘ
//: : : / : : |/i: ﾍ: : : : : : ＼i｀ ｀ '{´
/: : : : :l: : : :/: |: : ＼: : : : l: | ゝ
/: : : : : |: : :/ : ﾍ : : : : : : : : | __,´
／: : : : : : :|: /: : : : ∧: : : : : : :i｀ ､ ,'´
／ : : : : : : : : |/: : : : :/ ∨ : : : : |: :| ｀
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◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:35:26.50 ID:c/BK6JPto
,: : /: : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : :,
,: : /: : ;r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : ,
l: :/: : /: : : : : : : : : : :／/ : ｨl: : : : : : : i : ﾘ: : : : : : :!
,: :/: / : : : : : : : : : ,へ /: ／|: : : : : : : /: /i: :/: : : : :|
l: /: / : ;ｨ : ∧: |ｨ',ｪ､_ ｀ﾒｰ -!: ;ｲ: : _ ｚﾚ= |:/ : : : : : |
|:/ /: ;ｲﾊ : l : : {/7叨ﾃ宀､ |' /: :/,≦z=､|' |: : : : : ;'
,/: :{ 从 ﾊ: : : ﾄ:ゝ弋少 ,' ,: ／ .ﾊ咋 ﾄ/!/: :ｲ: ;'
,: : ﾊ: !|: : : ＼:ﾊ ＼ ￣｀ ´ ﾄソ ´,/;ｲ; イ: / なんであんたたち成都までついてきたのよ？
,: : : :ﾊ||: : : : : :＼ 丶 -ｲ-イ:! } /
,: :/ : : ｀i: : : : : : :>､ / : /: |/'
,' :/: : : : ﾊ: : : : : ﾊ:| ＞ ､ ⊂ｧ , ィ´: :ｲ: : !
/:/: : : : : : ∧: : ﾍ:ﾊュ､ ＞ _ ィi´ : : : : ∧ : |
!/: : : : : : :/: >: : :ﾍ:ﾊ ｀ｰ--､rﾄi: : | : : : : /:ﾊ: :ﾍ
/: :,r - - - ― ＼: :ﾍ:ﾊ _/=ⅷｪﾄ : |: : : :/: : :ﾊ: ﾍ
/: ,´:::::ヽ:::::::::::::::::::ﾊ: : ﾍヽ=人ィ介八y-|: : :ﾄ― - -､ﾍ
／￣￣ ヽ,
/ ',
{0} /¨`ヽ {0}
ｌ ﾄｪｪｪｲ ',
お、俺たちはたまたま皇帝陛下に朝貢に来ただけ！ ﾉ ｀ー'′ ',
/,, -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '"
`;ー" ` ー- -ー;'"
l l
／￣￣ ヽ,
/ ',
{0} /¨`ヽ {0}',
ｌ///ヽ._.ノ ///.',
ﾘ ｀ー'′ ヽ べ、別に、張嶷将軍が心配でついて来たんじゃないんだからねっ！！
（ ）
| |
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984 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:36:04.91 ID:c/BK6JPto
／: : : :_ヽ:_: :ヽ ＿
,.r: ´: : : :／: : : : ＞: : : : ＼
,.r: ´ : : : : ／: : : : ／ : : : : : : : ﾊ-､
／: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :i: :ヽ
/ : : /: : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l : : ',
. /: : : :l: : : : /: : : : : : : : :／ : : : : : : : : : l: : : :',
. /: : : : :! : : /: : : : : : : : :/: X ＼: : l : : : : l: : : : ',
ｉ: : : : : l:.: /: : /: l: : : : :/l/ ≧ ',: ! : : : / : : : : :,
| : : : : : : ｉ: : /: : l: : : : Tﾃミｭt ､ ﾘ}: : :/|: :l: : : : i
| : : : : : : l:.:/:|: : ヽ : : ﾄ| 弋ツ /:／ィ!:ﾅ: /| : ! ……まったく
| : : : : : : l: ｌ: |: : : ヽ : |ヽ〃〃 ' ´ ﾐ＝ｲ / .l: ﾘ
|: ｌ : : : ｌ: l: ｌ: l: : : : : ヽヽ ' /:/ ｲ:/
|/: : : :.:l: :V: :l : : : : : l ￣ __ /´:.{ ﾉ'
|: : : : :/: : : : : : : : : : :', ぇ､ "´ ｲ: : :l
|: : : :/: : : :ｌ: : ヽ : : : : ヽ /｀: ｰ イ:.:.| : : ヽ
/ : ／ : : : : : : : ﾊ : : : : : ヽ: : : : :/: : : :! : : : ﾊ
. /:／ : : : : : /: : : : :i : : ﾄ : : : ＼:.:/: : : : :ヽ: : : : ヽ
/:´ : : : : : : /: : : : : :l: : /:::＼:_: : ＼: : : : : : ゝ: : : : ヽ , -‐ '´￣￣｀ヽ､
ｒ===========r‐、: : ＼
|.―‐――‐―丨‐l┤、 :ヽ
Ｌ二二二二二」.ﾆ|‐{ﾐi : : |
{/ /ゝ､ﾉｲ ﾉl/ ― ﾄl!: : :|
本当は嬉しいくせに。 |l:/|/● ● ト、: :|
|/!:ll⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉ: : ｜
……と士官Bはお決まりの突っ込みを入れておきます /⌒ヽ__|ﾍ 丶_ノ ..ｲ:i : : /⌒i
＼ /:ノ从ヽ,､ __, イﾄ:}ﾉ / /
. 从 l||l //ヾゝ八__／:.:.//l||l从.
( ⌒ ) .{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ )
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 張嶷が越嶲郡を離れた際、蛮民たちは彼を慕い、涙を流して悲しんだ。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 旄牛族の村里を通過した時には、村長が子供を背負って迎えに出て、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 北の蜀郡との郡境まで見送る光景も見られた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ また、張嶷の帰還に随行して成都に朝貢した蛮民の頭目百余人
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
985 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:36:34.77 ID:c/BK6JPto
／￣ヽ、／￣ヽ、／￣ヽ、
ザッ ／￣ ヽ ／￣ ヽ／￣ ヽ／￣ ヽ ザッ
／￣￣ ヽ,／￣￣ ヽ,／￣￣ ヽ,／￣￣ ヽ,
／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ,／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ, ザッ
／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ, ／￣￣ ヽ,
/ ', / ', / ', / ',
{0} /¨`ヽ {0}',} /¨`ヽ {0}',{0} /¨`ヽ {0}', /¨`ヽ {0} /¨`ヽ {0}', ←朝貢しに来た皆さん
ｌ ヽ._.ノ ', ヽ._.ノ 'ｌ ヽ._.ノ ',ヽ._.ノ ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′ ヽ ｀ー'′ ﾘ ｀ー'′ ヽー'′ .ﾘ ｀ー'′ ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
張嶷将軍最高や！ ／ ///（__人__）///＼
| `Y⌒y'´ |
関索なんて最初からいらんかったんや！ ＼ ﾞー ′ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
蜀 衛将軍主簿 陳寿
━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 張嶷がいかに郡太守として治績を上げたかがうかがえる
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
986 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:37:10.19 ID:c/BK6JPto
,／::::::::::::::::::／: : : : : ; ｀ヽ、
/:::::::::::::::::::／: : : : : : }､ヽ; : :ヽ、
/::::::::::::::::::/: : : : : : :i :lヽ; ヽ; : : ﾄ,
./::::::::::::::::::/: ; ー--:/l:/′ヽ,}: : ; :l
|::::::::::::::::／,イ:/＿|/, .,r'i｀.i: : :ﾄ;}
|:::::::::::::::::l/.:/_f:::::::T｀ .l:ｿ }: : }ヽ 関索？
|:::::::::::::::::ヽ: :l弋::::ﾂ ,ｨ: :/
.＼:::::::::::::ヽ: ;ヽ､ , ,ｲ/l:/ そんな人、この国にいましたっけ？
.＼::::::::::::::＼lT t､::::r----′
｀ー-===_｀ヽ--l/i､
/ }ﾞ}::::＼l:::l,ゝ
>､＿i/::::::::::}:::l |
ヽ ヽ､}:::::::::::::}:::ヾ、
ヽt ヽ;:;:;:;:;:;:}:;:;:;}
j__)三三圭ﾆ}
ﾄ--t'''t--/ﾞ
| / | |
| ./ . | | ＿＿＿
tn} 辷t ／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
蜀 尚書 文立 .／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ |
あれ？ ＼ ﾞー ′ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } （ちなみに、関索という武将は実在しない）
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
987 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:38:43.67 ID:c/BK6JPto
､,. -‐ ‐-
,.': : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : ヘ: : : : : : : : : ::＼
/: : :/: : : : : : : : : : :＼: : :゛
: : ::/: : : :＼ ﾍヘ､: : : ::i:: : :}
{ |: : 入: : ＼＼:＼＼|: : ::|
|: : ::ﾄ十‐-＼从ﾊ 芹ﾐヽゝ: :|‐-
r‐ヾ: : | ｨF气 辷ﾀ |: :::| ＼ それにしても、饅頭は本当に張嶷将軍びいきですよね
/ r‐|: :l 乂ｒﾂ .|: : |ヘ. ＼
ｊ |;;;;|: :ハ ゛ _ /|: :::|;;/ ヽ､ ヽ
/ |;;;;|:.ﾄ､人 ′ イ从|: :// ヽ ＼
/ ﾄ､.|::} Vﾘﾆ=-┐ .|___ |/ソ ヽ ヽ
| |￣Y￣ゝヾ＼-､ r /￣::{￣ {ｰ─＼ ﾍ
| } } }.:.:.:.:.::＼ｰ‐一/.:.:.:.:.:| | 〉
ヽ / ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ /.:.:.:.:.:.:.| 八＿＿＿ /
ゝ-一´/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:.:.:.:.:.:.:.:.:| /
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼ _＿
／ （⌒） （⌒） ＼〈〈〈 ヽ
／ ///（__人__）/// 〈⊃ }
| u. `Y⌒y'´ | |
地元の英雄だから当然ですお！ ＼ ﾞー ′ ,/ /
/⌒ヽ ー‐ ｨ /
/ rｰ'ゝ /
/,ﾉヾ ,> ／
| ヽ〆 |
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 陳寿、字を承祚。巴西郡安漢の人。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 若くして譙周に学び、『書経』・春秋三伝（穀梁・公羊・左氏）を修め、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 『史記』・『漢書』に精通していた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 州命に応じて仕官、衛将軍主簿に任命される。当時二十二歳
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
988 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:40:50.67 ID:c/BK6JPto
,ﾄ--―'''''´~｀'''''´￣￣｀､
_,,-´ ~|
r''´ ○ ノ
| 南鄭 /
| ｀'‐-'´ヽ,
| ヽ-､
| ヽ
/ 【巴西郡】 永安○ ,-‐´
ヽ ◎成都 i‐‐-'´
ﾉ !､
/ 蜀 ヽ
／ ヽ
／ ／
,／ ! ＞' ´ ＞Y ｀`ヽ､
/´ 乂 ,__,ｲ ,. i:i / ＼
／ ノ / , ' /i:j /' ./ ／／ ﾄi i i ﾍヽ
/ （ / ,ｲ// i ,/‐､ｲ／ 7./ i | i ' ﾑ
／ ! ,/ , '7// .l／izｚzxヽ､/ｲ .!|Vj ! ﾍ
/ ） ／i ／ i// |. ヾﾄ::::斗 彳´ ﾘﾆi` ' i | ,ハ
| ノ / j/ y':/ j _ヒzソ i沁ゞ //i∧ i
｀ヽ,＿_,,,,,､ / ＼,__,, ./ //! .// | ﾑリ|.//∨ .ﾍ !
ヽ | ' // i //.i .∧ .| _＿_ ' ｀`.i ' ∧V .iヾ
ヽ ヽ, j::,′lﾘ// , .i,.! ,': : : :/ 从 i::i j
ヽ, ﾉ |::| // j ,ハ |ヽ:.､ ヽ--' .イ 7 .iﾘi::iⅥ
｀'‐-､ ノ |::| i::'| ∧ ﾄ V i .∧ ＞ . ＿. イi | / ﾚ' !:i
｀'ヽ, ／ |::| i:::|´ V ヽA V rt r＜ /: : T' ,′ .i::
ヽ ,,-'´
レ‐'´~ 蜀 典学従事 譙周
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ 陳寿の出身地巴西郡は、後世に名を遺した優秀な人材を輩出している。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 例えば陳寿の師にあたる譙周
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
989 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:41:22.58 ID:c/BK6JPto
,ィ _,,ﾆ,
,.ｨ'./-‐''" ／_,,. -‐,-
,ｨ- ､ _,, -―''"´￣￣ ｀''ー-､ /イ´ ,.／_
/ _,.ィ´ /^ー--‐' ^ー-- ､｀ ''-､ ｀ヽ
/ / ｀ヽ :::ヽ､イ´⌒
/ .:ﾍ::.. :::ﾍ ヽ
/ / :::∨::::::::! ﾍ
/ j / / .! :::::∨::::::! ﾍ
,′ .:l .ﾊ ,' l::. ..:! ::::::::!:::::::ﾄ､ .ﾍ
,′/ ! _,,.-'!‐=ﾄ､l ..:! .lV::;＿_..:l :::::::!:::::::!::ﾍ ﾍ
! ,' ..:! ´ .::/ﾊ .､! ｷヽl .:!,.!''V::. .:::l｀ヽ､ ::::::::!::::::!::::::ヽ ヽ
l .l .:::! :;'/,ィテミ,ｷ::l:. ::lｷ! ∨:.:::::!V ヽ::::::::l:::::;'::::::::::::ヽ ∧ 「巴に将あり。蜀に相あり」
| j .::ﾊ .:;' !{! r'z::::lｷ:l';.::! j! ,ィテ示ﾐ∨ .:::::::j::::/::::::::::::::::::＼ !
l ! .:::ﾊ :ﾊ ､乂::ﾉ ﾍ! ';::! r'z:::::::jヽ .::::::::ﾊ:/::::::::l::::::::::::::::}' そんな言葉があるよ
l;'! .:::;' ｷ .:::ﾊ l ,ﾍ! .乂:::::ﾂｲ .::::::::ﾉｲ:::l:::::::|､:::::::::::::!
l l.::::;' ﾍ ::l::ﾍ ' ' ' ' ' ' j .:::::::/ｲ::::::!::::::l V::::::::/
!::;′ ﾍ ::!::::ヽ ゝ-､___, /.,' .::::/!:::::::::::!:::::! !::::::/
!:;' /ﾄ!:::::::/ヽ､ ,.ィ' j .::/::!::::::::::/!:::j !:::/
l;' / ,! !:::::lｲ,!', ＞ _ _ , ＜: ;ｲ / .::/ヽ:!:::::::/ .l::/ l:/
! ! ﾍ.!';:::!: .:l}' . : . :j . : . : ,ｲ,ィ .::ノノ: :ヽ,ｲ .l/ l'
V .jﾊﾍ::!: :! ! : : : ; ィノ'" /.:;ｲ: ;ィ彡三ﾐ! j!
j／: : :ﾍ!: ﾊ! :/ . : : ,ｲイ:.,ｲィ´￣￣j
/: : : : : : : : !l:. .ノ .: ;ィ彡':,'/// .!
/: : : : : : : : :.!l./, ィ彡' : : : /// ヽ
魏 車騎将軍 黄権
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 夷陵の戦いでやむなく魏に降った黄権
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
990 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:41:50.21 ID:c/BK6JPto
｛ }ﾉ ...＿_ .::i::::.‐'´Ｏ）_. . '"
_.ゝ､__. < ＿＿（○ ＿..-‐´ _.
＿ _.,,-‐ '" ￣￣ _,,､
｀ヽ､￣ _. _,,､
｀` ―― -――ｒ―r..r.rｮ―ｧ‐ヽｔ ｔッッ､爪~ﾌ-tﾉ|
. // /,人| | .| |{ヨ ｀"¨￣ ヽ i ', '}}l 巴西郡の土地は山がちだが、意外と平地が多い
. ／ ／/ /ヽ（ | |{ヨ ﾐ ヽ __∟〉
. ／ ／／ ／/| ＼| |{ヨ | ｀ ｰ/丶
/ / /／ //| | |{ヨ .| ´Ｆニニｨ !＼＼
. / / ／ ／// | |{ヨ ヽ 丶 ヽ＿_ ,l .＼ヽ
l / / / // / | | ＼ ＞ヽ Ｙ | } }
ｉ´/ / // / | | ヽ } ＞ ､＿_iノ /./
ﾚ' / // i | | ＼ { | /./ ...∨ ./ ヽl! ,, ｨﾆﾆ三ブ( O)彡 ㌢ヽ ∧
. | / // | | | l { /./ ∨､ _.:ﾉイイ-＞ '／､三三彡 / ム,.∨
∨ゝ／イ＞＞ '".／／`ｰ''寸 / /ヽヽ. V
蜀 庲降都督 馬忠 (イ '＞＞ '´ ／／_二ﾆ ゞ≠' ヽ l } l
／／／ , _／_イ弋才'ﾞ _／ i´ノ./ /
.' '／/l|＿_ﾐヾ/ヾ ‐､￣. 、 ＞ 'イ
' l )/lﾉ＼,ｨﾏ} : . i-:'::: ヾﾐ
_l/j/-‐ ''ヽj .: . l!:: ノﾉ
ヾゝ {_,....;;;;; ' : , '---.､
だから牛馬の畜産や蚕の飼育が盛んだ V:::/_r-＿ -、 : ／ , ｨ- ､ ＼
ヽ:- '´ _∠＿＿__|__l＿＿__.l l
V=＝'| ´￣￣￣￣￣＿￣j j
ヽ ,, .| | .／ ＿ >' ／
.r――――――ﾊ_, | | ／ ∠＿, ｨ' l
蜀 鎮北将軍 王平
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 南中の安定に尽力した馬忠、北伐・興勢の役で大いに活躍した王平
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
991 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:43:00.43 ID:c/BK6JPto
【紀元２５４年春 蜀首都 成都】
/: : : : : : : : : : : : : : ／: : : : ＼ﾞ- －-､
/ : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : | ザッ
ザッ l: : : : : : : : : : : : イ´: : : : : : : : : : : : : : : |
| : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : |
|: : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : / : : : : |
,': : : : : : : /: : : : : : : : : : : :/／|X|: /: : : |
/ : : : : : : /: ｲ: : : : : i: : : : :|' ｨ^ ､ |': : : i | …………
ザッ /:/ : : /: : l: ∧: : : : : ﾍ : : : | 'ｨｧ',/: :イ ﾘ
//: : : / : : |/i: ﾍ: : : : : : ＼i｀ ｀ '{´
/: : : : :l: : : :/: |: : ＼: : : : l: | ゝ
/: : : : : |: : :/ : ﾍ : : : : : : : : | __,´
／: : : : : : :|: /: : : : ∧: : : : : : :i｀ ､ ,'´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
／ : : : : : : : : |/: : : : :/ ∨ : : : : |: :| ｀ ；；
／: : : : : : : : : ／: : : : ノ｀・ｭ,,∨ : : : |: :| ：.l｀ヽ、；；；；；；；； _,,--..,,_ |；
,´: : : : : : : : : ／: : : : r'--- ､ ∨ : : |: :| ；.', ｀"''――‐''" l；；
ﾏ: : : : : : /: /: : : : : ﾋ二ﾆ_｀ヽヽ、 ∨: :|: :| ；＼ ,'；；
∨ : : : /: :/: : : : : f ｀ヽヽ ヽ ∨: |: :| ； ｀''-.､ /；；
；；；：｀ヽ /；
：＼ /；
：；l /；；
：；| /；；；
| ./ /；
.l / /./；；
./ ./ /./；；
,..-‐./ ./ /./；
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
──────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ そして、張嶷。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 意外に蜀の重要人物が多い
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
992 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:43:32.00 ID:c/BK6JPto
／ ＼
〃 ヽ
. /
/;′ , / {
. { l ′ / 从 ＼
| / / _ ／ ∨ l 、 ヽハ うーん。
|! / /＞ベ｀ヽ、 ∨ { ＼ } i l
|∨{ ,′ { l r个ﾐヽ.＼ﾄ |V＼ ＞ァ | ! ﾉ .饅頭には悪いんですけど、
乂ノ ﾉ八| 弋rりﾍ |｀Vｘ≦＜´、/ 八{′ 私はあまり好きになれませんね。
´ イ / /{ ヽ i ´ｰ ､ | Yr' X´} ﾄ≧=ｰ }
/ /ﾊ ヾ ＼_ ゝ'′Ｖﾘ Ｙ } ｲ 超気儘で礼を無視するような人ですし
. / //八 ﾊ ハ､ ′ ､_,∠ 八 ﾘ ﾉ
|ﾊ{ ´ ,〃 } l }｀ト ‐= ｭ . ｲ ／ ／}／
|! ｀ ／ｊ,ﾊ/ ﾄ､ ｀ ーr‐＜´ 〃 ´
r＜´_厂＼ ヽ }/ } ｲ!
r＜´_厂 ＼ ∨′ 人{｀{ヽ、
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
見解の相違はしょうがないにしても、 ／ （●） （●） ＼
いいかげん饅頭呼ばわりは勘弁してくださいお .| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } そんな地に陳寿は生まれ育った
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
993 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:44:39.08 ID:c/BK6JPto
/: : : : : /: : : : : : :./: : ／: : : ／:;ｲ: : : : : : : : : : : :.!
|: : : : :/: : : : : : :./: ／: : :_:彡 '"/: :/: : : : : : :.|: : : !
|: : : : :| : : : : : :/,斗-‐ "＼ /: :.! : : : : : : :|: : : |
|: : l: : |: : : : : : /,,ｨ==ﾐ､ ＼ i!:/:|: |: : |: :.| : |: : : !
|: : |i! :| : : : /:/.{ ﾊ;;;ﾋ. ヾヽ ｀|:|: |!: !: :.!: :i: :/ : : i
|: /.|!: | : : : :/ ＼;ソ 〃 |'|:.|.{: i :.i: :.!:/: : :j 饅頭はすぐ調子に乗りますからね。
|/: :|!: |: :/:./ |:| ヽ乂: :.!': : : :/
,从/:i| :|: |:/ ,ｨ;r‐ｫ .〉:|: :|: : : / 己が何者であるのかを知っておく必要があります。
ヽ .// |:/|: !:! ,ｲツ,／ィ:乂从: :./
::::.} |' .|:.|:! 〉 ` ／: : : : :／:./ 臥薪嘗胆的な同門の先輩の気遣いですよ
:::::| / .|;|:| ヽ r "~＞ ∧: : : :／/::/
:::::| /ﾊi:::::|ヽ､__ ＿ イ: : : :／,／ "
:::::|ヽ -‐/::::::| ヽ |: /: : /: :.／
::l::|ﾐ､__ ,ノ:::::::/ | ! |/: : /"´
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
文立さんが饅頭って言いたいだけじゃね？ .| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 文立、字を広休。益州巴郡臨江の人。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 若い頃に成都の太学に遊学し、譙周に師事。
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j 『詩経』・三礼（『周礼』『儀礼』『礼記』）を修めた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ 益州刺史を務めていた時期の費禕に従事に任命され、
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 彼の属官を務めるなどして尚書にまで昇進している
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
994 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:45:18.82 ID:c/BK6JPto
/, | /:: , l:: i::. }::ヽヽ::.ヽ ＼
.// .:! :| : /:::/:/::/i: /: !: }i:',ヽ:|
i,i .::| :|: :: !,/_ﾑ/_ l:/::: l:: !l::! i::!
. ! l .: : .::::| :i:.:: ﾚ',ｿ,＿/｀!::/i:/ i:! |
. !.:! ::. : .:.::/´', !::: | ! ヾ.i´:i｀ !/ / !
i:l', :::::. :. ::. ::〈 ､'_ﾞil::::. |.| j_ｿ ﾞ､_ ちなみに現在、晋の済陰郡太守を務めている
ヽヽ､:::::::::. :::.::::＼ニ',::. ii::! ﾉ
ヾ､i::::l::::l::::',:| ',::. !',! ｨ´
i|ヾ:!:::i::::/ヽ ヽ. l 丶. /
ﾉ /ii/lノ ヽ:r‐y┬ '
イ'"｀'‐- ､ / ヽl/ '
/ ＼__{ヽ､
／_,, -‐‐‐-- ,,_ ＼_,ヽ‐､
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） |
（｀⌒ ´ |
要するに陳寿さんの先輩ですね { |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ ‐=・=‐ ‐=・= ＼ 文立さんと羅憲さんにはガチで頭が上がらんから困る
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
995 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:46:20.81 ID:c/BK6JPto
【紀元２５４年春 蜀首都 成都】
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､ _:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ まずはご苦労だった。
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ .盪寇将軍に任命する
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ .しばらくはゆっくり休むといい
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ- -く/__ : : ｀ヽ: : : : : :＼
_ノ´∧_∧ ／:::::::::::::::::::::: ／:／´ ﾉ : : : : : : : : ヽ: : '.
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /::::::::::::::::::::: /／ ∠: : : : : : : : : : : ': : :i
. _／ ノ , イ:.{ : : : /{.: : : : : : ! : |
. イ){ {_ -イ: /ﾄ八: :V／ヽ.: : : :│: |
／::::::::::ﾍＹ: {: :{:.ﾘ─ ＼{──}: :/: :| :│
／:::::::::::::／ ∨|ヽト{ ' 厶: : :リ :│
ありがたき幸せっと。 ゝ､ ::::::: '´::｀丶/_: l:个 、 ─ /: :./: : :八
｀丶､ :::::::::::::::`ﾍ: : : |＞t‐≦7: : 厶､ : : : ヽ
どうもこういうのは苦手よねぇ 丶:::::::::::Vﾍ: : |_ﾚ不 _/: :./:::::/ヽ: : : : ＼
/: ｀丶､_:∧: |《_小./ : /:::::/::::::}: : : : : : 丶
/ : : : : : :/::::l: |//∧!: /:::::Ｙ::::::::|; : : : : : : : }
｛: : : : : : :ｉ ::::|∧{ { /|/:::::::::i:::::::::{: : j : : : : /
ヽ : /: : :|::::::::::::| /::::::::::::::::{:::::::::|:∨.: : : :/
∨: : :│::::::::::|′:::::::::::::::|:::::::::|: :ヽ: ／
996 ：
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◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:47:49.76 ID:c/BK6JPto
i:/: :! /: : / ! ! i: |､ : : !: : :! : ,
|!: : | i : / !:! |: ! ヽ: :!:|: :| : !
|!: : l/!＼___ |ｌ |:, ___／! : :l : :!
. ll : : l! >''ﾃfゝl !'ﾗ=!j､.l: : :ｌ: ::!
!|:,: : ヾ {い} {い} }ｌ: :l::ｌ::::| 陛下、失礼します。
/:| ',: :ヽヽ､ ____}' ¨{____ , /／: :!::::!
/￣￣.|: :',: : | ｀ '/: :/: l｀ー --､ .只今急報がありまして、
/ | : ﾍ: :!､ r==､ { :/: : l ﾊ 魏の洛陽で変事が起こったと
{ |: : : :ヽ{＞.､ ￣´ .＜'ｲ: : : ! }
／{ ､ !: : : : ::｀{､ ｀ ー ゛ .,'::: : : : : | .ﾊ_
{ ｀ ヽ､ |: : : : : :ﾊヽ- ､ , -!:: : : :!: : ! /:: }
八 ｀! !: : : : : : :| ヽヽ___／l: : : : !: : !､ /::: ./! （V:;:;i:;:;:;:;:;ﾍ:;:;:;:;:;:;:;/: ／: : : : : : : : : : : : : :/
. / ､ ! |: : : : : : :|. ﾍ{中} ,': : : ::!: : ! ヽ /, ヾvゝ:;:;lヽ: ヽヾ:;:;:;:;j: : : : : : : : : : : : : : : : : : ｿ
ヾ: : : : : : : : : ヽ/: ;;;;;ｿ''''ヾ'、}: : : : : : : : : j
ヾ: ヾ｀/｀ヾ/'''´´ ﾍ、 ヾヽヾ;;: : : : : : :j
ミ:::}/ / ヽ;l ﾍ ヾ;: ;;ｰ､:j.
ヾ::} ﾘ ゝソ二|￣ ソ ,ﾍ }
ヽi ｀ミ}≧ ヾ~y| 弋少｀ （ ｧ,i
変事だと！？ i ﾍ 匁ヽ ｰ─- 丿ｿ
', ｀￣ il ﾍoj
何があった！！？ ', i| j. |.|i
i'i、 ヾ ,' |.|.i
|.| ヽ ──一- , '. i.jxゝ
|.j. |ヽ ／ !::::::ヽ
| ヽ __,,／|￣￣￣￣|: ヽ
.「￣|ﾆﾆﾆ--ｰ┤ |: : :ヽ
蜀 車騎将軍 夏侯覇
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } この頃蜀の朝廷には、魏での変事の報せが舞い込んでいた
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
997 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:48:25.03 ID:c/BK6JPto
【紀元２５４年２月 魏首都 洛陽】
,､ｨｸ".／/.／|.／ i ｀ヽ､ ﾄ,ｲﾉ!_
／／ ./ .'´ ´ | | | ヾ´_ノﾆﾆゝ
／／ / l l l .| | ヽﾄ､
／／ / | .l .ll .ll i .|! ヽ ＼
/ / ./ i | i! l l l.l.l l! l l l .| .i i!ﾄ､ゝ
. 〈 〈＿. / | |! l!ll ヽ! ヽ ll lヽ .l .l l lヽヽ
ゝ―､｀十‐-､ l l! l `ﾔ又ｮｭi! i! ヽ l（( l l l. ＼ 陛下。
￣`ｰ､ 〉 l .l l | ゞﾋ.i.ﾝ` ヽ!.)）. l i ﾄ､!.
/ ／／ l .// l l `´ ﾄｲ`fﾍ,//! / .| .少しばかりおうかがいしたい事が……
. /／／ // ./ / ﾚ弋ﾝ"/ .|/
,ｨ=´ｨ'´ .／/`j// ´ ﾄゞ"´ ./
.r‐〈〈――---､ ／`ｰ､.//ヽ, ｀' （(! | .|
.|: : ﾍ.V: :_,ｨ-､: :`ヽ: : : : ://:ﾉ: ｲｰ､ _ , ＜´ )) l l
..l: : : 〉〉: : : : ゝ_,,､:`､: :.://: `´｀´:ヽ´｀ｨ--.､,_ | .l l . .....::┃┃┃┃
...........::::_,ィ´￣┃┃┃┃::.........
:::⌒＞(_/. . . .:.::┃┃: : (⌒)＜⌒:::
:::/: : /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :ヽ:::
::{: : /: : : : : : : : : : : : :.,ｨ: }ﾉ: : ﾘ:::
::ヽｨ{: : : |: : : : :/: : : : :ﾘ: :|ムィ:::
::ヽﾘﾚ===＝､:_:_:/ﾞ}::ﾘ:::::::::
あ、あたしは何も知らないじょ…… :://＿__//´ヽｰ.彡:′:::::
::/￣￣￣≧､_〉:::::::::
::}=====＝〈´〉:::::::::::::::.......
::/ / / l＼尤/三三二∋:::::::
￣￣￣￣::::::::::::::::::::::::::::::::
魏 皇帝 曹芳
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ 二月、魏の大将軍司馬師を誅殺しようとする陰謀が発覚。
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 陰謀の首謀者だった中書令の李豊、
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j これに参加した光禄大夫の張緝らは三族皆殺しとされた。
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/ また、李豊が司馬師の後任の大将軍に担ぎ出した夏侯玄も処刑された
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
───────────────────────────────────────────────
998 ：
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◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:49:03.54 ID:c/BK6JPto
【紀元２５４年春 蜀首都 成都】
＼ヾ=＝＜￣`;;｀￣＞､;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;i/i
ヾﾍ;￣￣`::::ヾ:::::::::::::::::＼;＼;;;;;;｝;;;;;;;;;;;;;;;;ﾚ
!::::ﾍヘ::::::::/ `7;ヘ､::::::::::::::::ヽﾉ;ﾚノ／ノ;i
!;ヾ;;ヾ＼;/ /;/ `ゝ､::::::::::iｿ:::::::::::::ｿﾉ
!;;ヘ＞" !;! // ＼;/ﾍ"ヾ:::::/′
i ゞY ｰ-､,_|! !;i i;:〉 !;;i
人｛ ___.,,,,≧ｔｒｭ､_i;! _,i/,,､ﾉ!;! なんてこった
､＝クﾄし、 ｀ゼﾂﾞ¨` ￤ ≦ｆｾｭ7 i/
ソ'l.:.:.:.!! :i i /__＿ _
.:.:.:i.:.:.:.||八 i / `ヽ:.:.:.｀＞....、
∧.:.:!.:.:.:.:.､ﾍ ''′ ,ｲ:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.ヽ:.:.＞.、
:∧.:.:ヽ.:.:.:.:.:.ﾍ ´ ￣ ﾞ ／⌒i:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:i ､
┤:i.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.ヽ ´ ／ｿ.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:! _ヽ ,. -―‐-:::、
:i :ﾄ;;;;;;;;;;;;;;ヽヘ二｀ｰ-..タ∧;;;;;;;;ﾉ:.:.:.:.:.:.:. ﾉ:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.i! ／´｀v'::::::::::::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::ﾊ
/:::::/::/:::/l:::::::ヽ::::＼::ﾍ:::;ﾊ
,':::::/::/:::/,_l::ヽ:::::ﾄﾍ::::＼::ヽ:}
,'::/l:::/:::/ｾ=',:::iヽ::|ﾔﾐ::ﾍ::::::::l__
l/ .|/l::rY弋i} ヽl ｀ヽ{iｿ｀ YヾΣ
|! ヾ{､｀ｰ , ｀ﾞ´ ./ソﾞ｀
ﾊ _ _ ,ｲ/
姜維 ｀ ､ ,／ |
ﾉ ｀ｰ _,,='´＼__
_／/ /｀ﾍ / ∧｀ヽ
, r'/ {∨l__,∧_,/ ∧ ＞ 、
r'"´::〈 /| /ｿ | ∧ 〉 ,＞､
/ ﾏ' | i / |,/ ＼ ／ Y .',
999 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:49:33.09 ID:c/BK6JPto
／三三三三三三三三三三三三三三三三＼
r' 三三三,._ -‐ ':.:.:.￣￣.::.:.:￣ :.￣:`''.､ 三三三 )
ヽ三,. ' ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヽ三三／
ヽ!:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.::.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:. ヽ／
!:.:.:.:.:.:.':.:.:.:/:.:ハ:.:.:.:.::ﾄ ..:.::ヽ:.:.:.:.:.:. !:.:.:.:.: |
|:.:.:.:.:.::|:.:./__/＿l:.:ヽ:.ヽ＼:.:.:.＼:.:.: l:.:. , :.:|
|:.:.:.:.::.:ﾚ´:.l/__-_ i｀.|＼:.ヽ弋:_十 !.:|:.::/.:.:.| 魏の変事は我々にとって願ってもない好機です。
|:.:.:.!／ｨく7ァ¨Tヾ､:! ＼! ,ｫV== ､:./:.:.:.:.!
l:.:.:イ:.: ! ゝうﾉ ＼ tゞrｹ j/::..:.:.: ! ですが向こうの状況が掴みきれない以上、
,:.:.ハ:.ヽ i ｀ ´ /:./.:.:. , いたずらに動くのは危険でしょう
!::.:.:..ヽ:_ゝ __ , 'イ.:.:.: ,.'
ヽ,:.:ヾ:.ヽ!ヘ. ｀ ´ ,..イ:.: /.:.:.:/
＼:ヾ:.| γri ､ . ｨ'__ﾚ'j／!:.:.,
__ ,r､ _..ゝ`´ ＼ ｀ ´ ／ ｀ ヽj／ _
ﾉ_ヽ!ﾉ´ ＿ヽ,_,／＿_ ` {^Y _j ,.': . : . :/:./ : . : . : . : . : . : . : . : . : ヽ.
/:「 |フ γγ'フr r‐─ ､ヽ r` ! L:ヽ /: ./,: .:/ /ｌ: .l!: . : .ヽ: . ､: . : . : . : . : . ',
,′j:/: /:./ j: .:!',: ,: . : ',: . }: . : . : . : . : . :!
|: . | ;:/-'､ !: .|,.'-',- ､:;: .:|: . : . : . : . : . :|
/|: . |:/l:/ ',: .! ヽヽ: ＼:l: . : . : . : . : . ;′
,.ｲ .!: .:ﾚ行㍉ ヽ! ｨ行㍉: . j: . : . : ,': . : . ,
,ｲ:/ !: 小V:爿 V卅圦;/: . : . : l:.. : . ,′
/ j:.| |:.ﾊ:ﾍ ﾆ.ﾌ⌒( ＿ﾏzソ〃/ . : . ::!: . : ,
呉の助太刀も望めないもんねぇ r:7 |: ! !:lハ:.ゝ ' /:/: . : . : .l:/: .:,
/ { l: | __j:ﾚ' ﾍ ､ _ ∠〃: . : . : .j': . /
,.イ l |::1.|:.| | j:ヽ ／:.／: . : ./: . :,
/ l ヽ:j; l .!:.! |: . | : l＼ _ .. ／:／ . : . : /: . :/
ﾉ ヽ !:l j: | .!: .:|: .|: .l ＿ﾚ':／: . : . : . /: . : {
/ `ｰ 1! !: ! |: .:|: .|r ７ ／, : . : . :,／／ﾏ: . : !
. / /Ⅵ:.:| l!: :j,斗!,／彡――＜Z_ /: .:.:|
1000 ：
1
◆ZXqVVWPHtc
[sage]：2011/11/23(水) 23:50:13.15 ID:c/BK6JPto
j三三三三三三三三三＼
,. - = ＝＝＝＝＝＝==- ..、三ヽ
／三三三三三三三三三三三 ヽ三 ヽ
r'三: _, -―r ー -､- ､.___三三三三 ＼三 v
ヽ ｨ'´::::ﾊ ::::::::::::::::::＼ ::::::::::｀ .､三三三 ＼/
. /:| :::::| l'ヽ::::＼ :::::::::ヽ!::::::::::::::＼三三三 ヽ
/ ::ﾊ! ::|!| ｰヽ_‐_＼:::::::ﾘ :::::::::::::::::::ヽ三三三}
' :::l::::ﾊ,:| ヽ ｲj;! /`‐-ゝj :::::::::::::::::::::::::ヽ 三 '
l ::ﾊ::::从乂 ﾚ′ /:/:::::::::::::'::::::::::::l／
| ' i:::r ' /ｲ/:::::::::::/:::::::::::ﾉ
ヽ ヽ:, __ ':::::/ｨ::::::::::::,. '
ヽ V_ヽ ./ ::://ヽ _. t‐ｫ,-､
ﾉ＼ / :::,j/ ,.ｲﾊ ' ⌒ヽﾉ-､_
今までどおり隴西進出の機をうかがいましょう /／ヽヽ __ ノ, .イ ノ｢/::::::::::::::::::lヽj_ﾌ__
ヽ ::::| _j_ ﾉ､｢/i ':::::::::::::::: ∧ﾉ ,
ヽ| rﾉ.ｨl.､V/ /:::::::::::::::::::! !::::＼. /
//`l||ﾚ/ /::::::::::::::::::::::::ヽj:::::＼＼//
ノヾ / |/ /., -‐- ､::::::::::::::::::::::::::::＼＼
,/:::::::` ｲ! // ヽ::::::::::::::::::::::::::lヾ＼
／ノ:::::::::::/_,.ィ | ＼:::::::::::::::::_::ト､l_
／／ /::::::::/ｲ / ﾉ | | `ー イヽ ノ
丶ー'､ :::::::::://`/／ V 三ノ ﾆﾆゝ'￣´
V ノゝ:::::::`:::/ |!〆三三三＼__
,/／ `ー､/ |三三三|ヽ/:::::::::
───────────────────────────────────────────────
／.:.:. ＼
/:,:.:.: ／ ヽ ＼
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ｰ
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ﾊ
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ } 蜀の最高指揮官となった姜維がどのような北伐計画を持っていたのか？
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} c;_j c;ﾘ ﾙ iﾚヽ .
`ﾍ:ゝ .' 小/
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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/＼ ＿. ／ ￣￣＼ |＿＿＿__.| ／￣＼
／|￣￣|＼/_ ヽ |＿＿＿_ |∩（・∀・；||┘ |￣￣|￣￣|
／￣￣|￣￣|￣| （´д｀； ||┘ ＿ユ_II＿＿＿ |￣|￣￣|￣￣|
/￣￣|￣￣|￣￣|￣|（ ” つつ[三≡＿[----─ﾟ ￣|￣￣|￣￣|
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