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バルクホルン「もう5月病を言い訳にできなくなるな」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:31:16.12 ID:OOoti8/D0


〜ゲルト家〜


バルクホルン「クリス、飯ができたぞ。運ぶのを手伝ってくれ」


クリス「あ、ちょっと待って。今いいとこなの!」


バルクホルン「まだテレビを見ていたのか」ツカツカ


クリス「うん」


司会「さぁ、今日のゲストは今やテレビに映画に引っ張りだこ、国民的スターの
ハンナ・マルセイユさんです」


マルセイユ「やぁ子猫ちゃんたち、こんにちわ☆」



クリス「きゃー!!マルセイユさんキター!!!!」らんらん


バルクホルン(やれやれ・・・)


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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:32:10.55 ID:OOoti8/D0

司会「先日のハリウッド映画「アフリカの星」上映会では、ファンが溢れかえって
大変だったんだって?」


マルセイユ「あぁそうなんだ。まさかあんなに見に来てくれるなんて思っていなかったから
驚いたよ」



クリス「・・・」ジーっ


バルクホルン「おいクリス、うどんは熱いうちに食べないと伸びちゃうぞ」


クリス「うん」ジーっ


バルクホルン「ほら、お隣さんからもらった鶏肉も入ってておいしいぞ」


クリス「うん」ジーっ


バルクホルン「はぁ・・・」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:32:38.89 ID:OOoti8/D0

司会者「それじゃあまた来週〜」


クリス「あぁ・・・終わっちゃった」


バルクホルン「あーあ、お前がテレビにみいってるからうどんがこんなになっちゃったぞ」


うどん「」ノビーン


クリス「ごめんねお姉ちゃん、でもマルセイユさんを集中して見たかったから」


バルクホルン「あいつはそんなにいいものか?」


クリス「うん!だってマルセイユさんすごくかっこいいんだもん//」


「お姉ちゃんもそう思うでしょ?」


バルクホルン「う〜ん・・ルックスがいいのは認めるが、私は正直あんなチャラチャラしたのより
ジャズ・シンガーのミーナの方が好きだけどな」


クリス「えー!?絶対マルセイユさんの方がかっもいいもん」プンスカ


バルクホルン「分かった分かった。きうどん作り直してきてやるからそこで待ってるんだぞ」


クリス「あ、うん。ありがとお姉ちゃん」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:33:10.84 ID:OOoti8/D0

カチャン


バルクホルン(クリスのやつ、本当にマルセイユのことが好きなんだな)


グツグツグツ、コトコトコト♪


(マルセイユの映画が来週公開とか言っていたな、私自身はそれほど興味は
ないがクリスのためだ、一緒に見にいってみるか)


カチャ


バルクホルン「クリス、うどんにに三つ葉は入れるか?」


シーン


バルクホルン「クリス、聞いているのか?」


クリス「はぁ・・・はぁ」ぐったり


バルクホルン「おいクリス!どうした!?」


クリス「おねえちゃ・・・くるしぃ・・よ」


バルクホルン「大丈夫かクリス?しっかりするんだ!!」


クリス「うぅ・・・」


バルクホルン「待ってろ、今救急車を呼ぶからな」


ピポパ(119)
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:33:40.70 ID:OOoti8/D0

〜病院〜

クリス「すぅー・・・すぅー・・」


バルクホルン「先生、妹は・・・」


医者「大丈夫です、処置が早かったため状態は安定しています」」


バルクホルン「どうしてあんなことに?」


医者「突発的な発作ですね、原因はまだ分かりませんが、妹さんは何か持病などはありますか?」


バルクホルン「いえ、心身ともにいたって健康です。小さいころから風邪らしい風邪なんかも引いたことないくらい元気な子ですよ」


医者「そうですか・・・それでも今日みたいなことがまた起こると非常に危険ですから、何が原因なのか明日にでも検査しましょうね」


バルクホルン「はい、お願いします」しょぼん
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:34:10.76 ID:OOoti8/D0

(翌日)


クリス「お姉ちゃん、次はどこいくのぉ?」


バルクホルン「MRI室だ」


クリス「えむあーるあい?」


バルクホルン「あぁ、特殊な機械がクリスの体に異常がないか調べてくれるんだ」


クリス「私・・・病気なのかなぁ?」


バルクホルン「そ、そんなことはない!!お医者さんが心配性な人っぽいからな、おそらく念のためだろう」


クリス「ほんと?」



バルクホルン「もちろんだ!!クリスはお姉ちゃんの妹だぞ、病気になんかなるわけないじゃないか」なでなで


クリス「うん、そうだね」にこ


バルクホルン(頼む・・・お願いだから私の杞憂であってくれ)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:34:36.91 ID:OOoti8/D0

医者「はい、心臓の音を聞かせてね〜」


クリス「」


ぽん ぽん


クリス「あはは、先生くすぐった〜いww」


医者「うん、特に異常はありませんね。おうちに帰っても大丈夫ですよ」


バルクホルン「本当ですか!?」パアアァ


医者「はい、検査結果が出るのに1週間ほどかかりますので後日また」


バルクホルン「先生、ありがとうございました」ぺこり


クリス「ばいば〜い」フリフリ


医者「はい、お大事に」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:35:27.70 ID:OOoti8/D0

(病院窓口)


受付「保険証をお持ちですか?」


バルクホルン「これだ、頼む」


受付「お預かりします。それでは3割負担ですので、本日のお会計4780円になります」


クリス「え!?そんなにぃ」ピョコ


バルクホルン「ふふ」

ノ[5000円]
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 07:35:57.25 ID:OOoti8/D0

クリス「お姉ちゃん、お金いっぱいとられちゃったね」


バルクホルン「なんだあんなもの、お前が元気になって帰れたんだ。安いものさ」


クリス「う〜ん、そうなのかなー」


バルクホルン「そうだクリス、今度の日曜日お姉ちゃんと映画を観に行こう。マルセイユが出ているやつ、
お前も見たいだろ?」


クリス「えぇっ!!!!いいの!?」


バルクホルン「あぁ、お姉ちゃんがこれまでお前にうそをついたことがあるか?」


クリス「ううん!お姉ちゃん大好きぃ!!!」ギュッ


バルクホルン「ハハハ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 08:59:52.70 ID:QtgPnvaDO
三つ掛け持ちってどうなの
板的には本当に全部書けるならセーフだけど放置はダメだから一つでも書かないとしたらhtml依頼しなよ。サーバの負担になるから
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 13:31:06.67 ID:OOoti8/D0

10 すみません、自分が非常識でした。他の2つはHTML依頼しておきました。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/05/31(木) 14:09:15.42 ID:hHUsa7+/o
それだったら他の二つ完結させてほしいんだが
二つくらいならなんとか完結まで持っていけるだろうし
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:22:58.26 ID:OOoti8/D0
12 アルバイトの話はあれで一応完結してます。最後ちょっと暴走してしまいましたけどww
   野球の話はかなり長編になるので仕事やめてからまた書こうかなって思います。ご希望に添えない形になって申し訳ない。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:32:41.43 ID:OOoti8/D0

〜ゲルト家〜


クリス「フンフフンフフ〜ン♪」ぺた


バルクホルン「クリス、何をしているんだ?」


クリス「マルセイユさんのスクラップブックを作ってるの、よいしょっと」ぺた


バルクホルン「ほぉ、また手の込んだことを」


クリス「こんなのマルセイユファンなら当然だよ」


バルクホルン「そうか、私も手伝っていいか?」


クリス「もちろんだよ、じゃあお姉ちゃんはそこにマルセイユさんを印刷した紙の束が
あるから切り抜いてくれる?」


バルクホルン「あぁ、分かった」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:37:14.25 ID:OOoti8/D0

バルクホルン(クリスが倒れた時は本当にどうなるかと思ったが・・・またこうして
元気な姿で一緒に遊ぶことができた。私はなんて幸せ者なんだ//)


(しかし、あれは一体何だったんだろうな・・・)


クリス「あ〜!!お姉ちゃん雑だなぁ、もっときれいにやってよ」


バルクホルン「クリス、厳しいな」アセアセ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:44:16.34 ID:OOoti8/D0

バルクホルン「ふぅ〜、だいぶ消化したな」


クリス「さすがお姉ちゃん、やっぱり頼りになるなぁ」


バルクホルン「こ、これくらい当然だ!私はお前の姉だからな」


クリス「うん、ふぁ〜〜あ」


バルクホルン「眠いのか?」


クリス「うん、ちょっと疲れちゃったみたい・・・」


バルクホルン「11時か、スクラップ作りに熱中していて時間を忘れていたな。
クリス、続きは明日にして今日はもう休もう」


クリス「うん・・・うん・・・」ウトウト


バルクホルン「仕方ないな、私がベッドまで運んでやろう、よいしょっと」ガシッ


クリス「すぅー・・・すぅー・・」


バルクホルン(こいつめ、かわいい寝顔をしている)


クリス「おねえちゃ・・・だいすき・・ZZZ」


バルクホルン「!!」


(私もだぞ、クリス)ほっぺチュッ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:48:21.49 ID:OOoti8/D0

(翌日)


ガチャ


クリス「お姉ちゃ〜〜ん」ドタバタ


バルクホルン「おかえりクリス、今日のおやつはじゃがりこのサラダ味だぞ」


クリス「そんなことより大変なの!となりまちのアニメイトでマルセイユ
さんのブロマイドが数量限定発売されるんだって!!」


バルクホルン「ほぉ」


クリス「お姉ちゃん、買いに連れてって」


バルクホルン「今からか?ちょうどこれから夕飯の準備をしようとしていたんだが・・・」


クリス「だめ?」うるうる


バルクホルン「うっ・・・」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:50:44.04 ID:OOoti8/D0

〜となりまち駅前〜


バルクホルン「うっぷ・・・電車酔いしてしまった」


クリス「お姉ちゃん!早くしないと売り切れちゃうよ」


バルクホルン「あぁ、今行く!?うっぷぅ・・・」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:57:06.26 ID:OOoti8/D0

店員「ありがとうございましたー、こちらの商品5種類全てお買い上げいただいたので
握手券つけておきますねー」


クリス「やったー、ありがとうございます!」


バルクホルン「握手券?なんだそれは」


クリス「今度のイベントでこれを持っていくと、本物のマルセイユさんと握手ができるんだよ!!」


バルクホルン「そういうことか・・・通りでただの写真1枚に1000円なんて高すぎると思ったんだ」


クリス「あっ・・・そんなイジワルなこと言うんだったらお姉ちゃんのこと嫌いになっちゃうかもなー」


バルクホルン「いいのかクリス?となりまちですら一人で買い物に行けないのにその握手イベントはどうするんだ?」ニヤニヤ


クリス「お姉ちゃんごめんなさ〜い」だきっ


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 19:59:59.14 ID:OOoti8/D0

〜別の日、映画館〜


クリス「お姉ちゃん、これも持ってて」ドサッ


バルクホルン「お、うぉい!お前まだグッズを買うのか?」


クリス「だって劇場限定の商品なんだよ、ここしか買えないんだよ!!」


「あっ、このポスターすごくいい♪」


バルクホルン「クリス、グッズもいいが早くしないと映画が始まってしまうぞ」


クリス「分かってるけど、もうちょっと・・・」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 20:06:41.51 ID:OOoti8/D0

店員「ありがとうございましたー」


クリス「エヘへ♪いっぱい買っちゃった」


バルクホルン「二人のチケット代よりも高くついたぞ」

(今月はいろいろと出費が重なって、支出が多くなってしまった。来月は節約しないとな)


クリス「♪〜〜」


バルクホルン(まぁ、喜んでくれているみたいだしよしとするか)


「クリス、私はこの増えた荷物を近くのロッカーにでも入れてくるからお前はここで待っていてくれ」


クリス「オッケー、じゃあここで待ってるからね」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/31(木) 20:10:15.92 ID:OOoti8/D0


キィー、ガチャン


バルクホルン(よし、急がないと。映画が開始するまで10分を切ってしまった)タッタッタ


ザワザワ


バルクホルン「ん?何かざわついているようふだが」


「ちょっと、アレやばくなーい?」


「お客様、どうしましたか?お客様!!」


バルクホルン「!!」


クリス「・・・」ぐったり


バルクホルン「くりいいいいいぃす!!!!!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/05/31(木) 21:39:31.95 ID:hHUsa7+/o
そうなのか

これも楽しみに読ませてもらいます
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 15:23:45.79 ID:Qcss1cJx0

23 ありがとう。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 15:25:52.66 ID:Qcss1cJx0

(病院)


ガチャ


医者「」


バルクホルン「先生、妹は!クリスは」


医者「まだ眠っています・・・それでバルクホルンさん、妹さんのことなんですが
先日の検査結果とまた今回倒れられたことではっきりしました」


バルクホルン「・・・」ごくり


医者「バルクホルンさん、妹さんは・・・脳ガン、いわゆる脳腫瘍に侵されている考えられます」


バルクホルン「・・・」


「え?」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 15:29:09.44 ID:Qcss1cJx0

医者「・・・」



バルクホルン「そ、そんな・・・」ガク


医者「妹さんのように若い方が患われるケースは非常にまれだと言えます」


バルクホルン「そんな・・・うそだろ。
せ、先生もこの前、異常はないって言ってたじゃないかぁ!!」ガシ


医者「私も安易にあのようなことを言ったのはいけなかったと思います、しかし先日の
時点でh」


バルクホルン「どうして、どうしてうちのクリスなんですか!!」ググ


医者「うっ・・、バルクホルンさん落ち着いて」


バルクホルン「それでクリスはちゃんと治るんですよね!?助かりますよね、
ねぇ先生!!」


医者「今断言することはできませんが即座に治療に当たるにこしたことはありません。
ひとまず緊急入院ということでよろしいでしょうか?」


バルクホルン「先生お願いします!!どうか妹を助けてくださいお願いします!!!この通りです」ズザァ(土下座)


医者「頭を上げてください。私ができる最大限のことはやらせていただきますので」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 15:29:34.13 ID:Qcss1cJx0

バルクホルン(クリスが脳腫瘍に侵されているだと・・・)



(どうしてこんなことに、なんでよりによってうちのクリスが)ジワー



クリス「すぅー・・・すぅー・・」



バルクホルン(クリスが目を覚ましたら私は何て言えばいい?ガンだって本当の
ことを言うのか?・・・できない、面と向かって言える自信がない)


バルクホルン「うっ・・・ぐぅっ・・・」ポロポロ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 15:29:59.63 ID:Qcss1cJx0

クリス「ん・・・」



バルクホルン「!!」


「クリス」ギュッ


クリス「お姉ちゃ・・・ん」


バルクホルン「大丈夫かクリス、痛い所とかはないか?」



クリス「お姉ちゃん、泣いてたの?」


バルクホルン「う!!」グイーッ


「な、泣いてなどいないぞ!ほら」


クリス「・・・そっか」ニコ


バルクホルン「・・・」


クリス「私、また倒れちゃったんだ」


「ごめんねお姉ちゃん。せっかく映画連れてってくれたのに」


バルクホルン「そんなこと気にするな、お前は何も悪くないんだ」


クリス「うん・・・」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 15:30:33.20 ID:Qcss1cJx0

バルクホルン「そうだ、何か飲み物を買ってこよう。ポカリスエットでいいか?」


クリス「うん」


バルクホルン「よし、すぐに帰ってくるからな」ダッ


クリス「お姉ちゃん!!」


バルクホルン「?」ピタッ


クリス「私、病気なんでしょ?」


バルクホルン「あのなクリス」


クリス「お姉ちゃん、私はっきり言ってほしいな」ニコ


バルクホルン「くっ・・・」


「分かった。全てを話そう」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 16:06:16.85 ID:Qcss1cJx0

バルクホルン「−−みたいだ」


クリス「そうなんだ。私ガンなんだ」


バルクホルン「・・・だけどお前の場合は幸い発見も早かった。
今は医療も進歩していて従来よりもガン患者の生存率も上がっている。
これから入院しながらの治療になるが、お姉ちゃんがついている・・・がんばろうな」


クリス「うぅ〜〜・・・いやだ、こわいよ。私死にたくないよぉ〜」ぼろぼろ


バルクホルン(くっ・・・ダメだ。私まで泣いたらクリスをもっと同様させてしまう)



「気持ちを強く持たないとダメだ!!病は気からって言うだろ?ガンなんかに
負けてたまるか、やっつけてやるって思ってないと治らないぞ」


クリス「う、うん。お姉ちゃぁん」ギュ


バルクホルン「クリス」ギュッ


「大丈夫だ、きっと治るさ。マルセイユと握手するんだろ?」


クリス「そうだね、私がんばって直す」


バルクホルン「そうだ、その意気だぞ」なでなで

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 16:06:49.76 ID:Qcss1cJx0

医者「患者はクリスティーナ・バルクホルンさん、13歳の女の子だ。
ここを見てくれ、頭蓋内のこの部分に腫瘍が確認できると思うんだが」


助手「先生、これは」


医者「うん、悪性だね。悪性は普通のよりも悪化の進行が速い。
早く治療に当たらなければ非常に危険だ。今のところ日常生活の中で
急な頭痛と、意識不明に陥って倒れたことがある」


助手「すでに進行がはじまっているというわけですね」


医者「明日家族の人に詳しい治療法を説明して、すぐにでも摘出手術にかかるよ」


助手「分かりました」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 16:24:01.39 ID:Qcss1cJx0

ガチャ


バルクホルン「失礼します」


医者「こんにちわ、どうぞ座ってください」


バルクホルン「・・・」


医者「バルクホルンさん、妹さんの治療法についてなのですが
腫瘍が転移しないうちに外科手術によって取り除いてしまいましょう」


バルクホルン「手術って、それは安全な手術なんですか?」


医者「腫瘍摘出手術中に亡くなることはほぼありませんが、手術中に
他の神経を傷つけてしまった場合などに、障害が残る危険はあります」


バルクホルン「・・・」


医者「他にも放射線による治療と、投薬によって腫瘍を縮小させていく治療がありますが、
こちらとしてはやはり外科手術によってすぐにでも取り除くことをおすすめします」


バルクホルン「分かりました。先生がそうおっしゃるのなら、私はそれを信じます」


医者「はい、手術は脳神経外科の腕利きの医者が責任持って執刀しますので」


バルクホルン「お願いします」ぺこり


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/02(土) 16:39:08.93 ID:Qcss1cJx0


ガチャ


クリス「あ、お姉ちゃん!」


バルクホルン「クリス、気分はどうだ?」


クリス「気分は普通だけど、病院って退屈だね。あとどれくらいいればいいんだろ」


バルクホルン「先生から治療の話を聞いてきた。お前が完治するためには手術によって
頭の中の腫瘍を取り除かなければいけないらしい」


クリス「え、手術・・・するの?」


バルクホルン「あぁ、それが一番有効だそうだ」


クリス「・・・」


バルクホルン「怖いともうが治るためには必要なんだ。分かってくれ、クリス」


クリス「うん。怖いけど治るためだもん。私手術だってがんるよ」


バルクホルン「!!」

「さすがだクリス、それでこそお姉ちゃんの妹だ!!」ギュー


クリス「もぉ、お姉ちゃん・・痛いよ〜〜」


34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 03:18:54.73 ID:xwOMSk1l0

医者「それでは手術は3日後の午前10:00からとなります。
こちらが同意書となりますので、よくお読みになってから納得を
されましたらサインをお願いします」


バルクホルン「・・・」


サラサラ


バルクホルン「先生、どうか妹を救ってください、どうか・・・お願いします」


医者「全力を尽くします」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 03:30:07.36 ID:xwOMSk1l0


〜テレビ〜


司会「マルセイユさんが出演されている「アフリカの星」の興行収入がなんと土日の2日間で1億円を突破!!
ということですごい盛況ぶりですね」


マルセイユ「この作品は私自身とても気にいってるからな。劇場に足を運んでくれた人もきっと楽しんでくれたんじゃないかと思うよ」


司会「それではマルセイユさんが選ぶこの作品の1番の名シーンみたいなところはありますか?」


マルセイユ「名シーンか・・・うん、全部だな!」


司会「アハハwwwwさすがアフリカの星は言うことちがいますねwwwwwwww」


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 03:38:54.65 ID:xwOMSk1l0

クリス「・・・」ジー


バルクホルン「マルセイユの映画、随分流行っているみたいだな」


クリス「マルセイユさんが出てるんだもん、これくらい当然だよ。はぁ〜〜あ・・・
どうせ倒れるなら映画を観てから倒れればよかったのになぁ」


バルクホルン「・・・」


クリス「あ、ごめんねお姉ちゃん。私ったら変なこと言っちゃった」


バルクホルン「いいんだ」


「映画ならまた観に行けばいい。上映期間内に観れなかったらDVDが出てから観ればいいさ。
そうだろクリス?」


クリス「うん、そうだね」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 03:43:09.87 ID:xwOMSk1l0


バルクホルン「それじゃあ私は一度家に帰る。具合が悪くなったりしたらすぐに看護師
さんを呼ぶんだぞ」


クリス「分かったよ、ありがとうねお姉ちゃん」


バルクホルン「すぐに帰ってくるからな、それじゃあ」


バタン
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 03:49:01.68 ID:xwOMSk1l0


バルクホルン「ふぅ〜、あとはこのハガキをポストに投函して」


ポスン


バルクホルン「これでよし。早くクリスの元へ向かわなければ」ダッ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 03:51:53.94 ID:xwOMSk1l0


クリス「」サラサラ


看護師「クリスちゃん、何書いてるの?」


クリス「えっとね、手術が終わったらやることリストだよ」


看護師「あらいいわね、ちょっと見せてくれる?」


クリス「え〜恥ずかしいけど・・看護師さんにならいいよ。はい」スッ


看護師「ありがとう、どれどれ」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 04:04:17.13 ID:xwOMSk1l0

〜楽屋〜


マルセイユ「おいライーサ、明日のスケジュールは何と何が入っていた?」


ライーサ「明日は朝から東京で『ドキッ!女だらけのガチンコ水泳大会』の収録の後、
CM撮影を挟んで大阪に移動し、夜からレギュラーのラジオ収録になります」


マルセイユ「ふぅ〜・・・明日もキツくなりそうだな」


ライーサ「来週からのスケジュール、少し減らしますか?」


マルセイユ「そうだな。疲れでパフォーマンスが落ちてしまって私に
期待してくれている人をガッカリさせるのは申し訳ないからな。うまくやっといてくれるか?」


ライーサ「分かりました」


マルセイユ「ライーサ、お前が私のマネージャーになってくれてよかったよ。
前のやつは私のことなど考えずに金のために来た仕事はどんなものでも勝手に引き受けるひどいやつだったからな」


ライーサ「私もあなたのマネージャーになれて光栄です、これからも何かありましたら
なんなりと私に言ってくださいね」ニコ


41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 04:13:36.11 ID:xwOMSk1l0

(手術前日)


バルクホルン(明日はついに手術か・・・何とかうまくいってほしいものだ)


(いや、うまくいく!!すべてがうまくいく、信じるんだ。手術は成功してクリスが元気になって戻ってくるんだ。
クリスが元気になったら何をしたいって言うだろろ?またマルセイユのおっかけに振り回されるんだろうか・・・)


(それでもいい。あいつが元気になって帰ってきてくれさえすれば・・・どんなことでも引き受けてやる)


(そう言えばあの手紙、届くといいな・・・)


42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 04:18:27.12 ID:xwOMSk1l0

〜ラジオ局〜


マルセイユ「ち〜〜っす、いや〜危ない。もう少しで遅刻するところだった」アセアセ


シャーリー「おう来たか、あと5分で本番はじまるぞ」


マルセイユ「あぁ、すぐに入る」ドタバタ


スタッフ「マルセイユさん入りま〜す」


マルセイユ「よろしく」


スタッフ「よろしくお願いします」


43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 04:23:40.51 ID:xwOMSk1l0

シャーリー「今日はギリギリだったな。電車に乗り遅れでもしたのか?」


マルセイユ「いや、電車は予定通りだったんだが大阪駅で私だって見つかってしまってな。
揉みくちゃにされてひどい目にあった」


シャーリー「それは大変だったな。まぁ、このラジオはゆる〜くいくから気ぬいていきなよ」


マルセイユ「あぁ、そうさせてもらおうかな」


スタッフ「本番1分前、スタンバイお願いしま〜す」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 04:32:53.02 ID:xwOMSk1l0

スタッフ「3、2、(1)」


シャーリー「はいみなさんこんばんわ〜!!シャーリー&マルセイユの
ワクワクラジオの時間だよ〜」


「いや〜マルセイユ、今日はなんだか大変だったみたいだねwwwwww」


マルセイユ「そうなんだよ〜、駅でファンのみんなに押し寄せられて身動きが
とれずに危うく遅刻しそうだったんだ。ということで走ってきたから少し汗を
かいてしまった。シャーリー、とりあえずシャワーを浴びてきていいか?」


シャーリー「自由だな〜マルセイユwwwwwwここは自由の国アメリカじゃありませ〜〜んwwwwwwww
それにお前が抜けたら私はどうすればいいんだ?一人でしゃべらなくちゃいけないじゃないか。シャワーは
ラジオが終わるまで我慢してくれ」


マルセイユ「オッケーだ。終わるまで我慢しよう」


シャーリー「それじゃあ早速お便りを紹介するよー」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 04:44:32.21 ID:xwOMSk1l0


シャーリー「今週もいっぱいきてるな〜、さすがマルセイユ。人気者だね〜」


マルセイユ「いやいや、やめてくれ」


シャーリー「じゃあこれ」スっ


「ペンネーム、INJYUさん。マルセイユさんシャーリーさんこんばんわ!!」


シャーリー&マルセイユ「こんばんわ!!」


シャーリー「えっと、『私はあることが理由で女の友達からよく引かれてしまいます。
何が原因かと言いますと私は女なのですが女性の胸に非常に興味があり、胸の大きな人
を見るとものすごく興奮してしまいます。いけないことなのかもしれませんがどうしても
あの胸に触れたい、揉んでみたいという欲望が抑えられません。私はどうしたいいのでしょうか?
』というお便りでした」


マルセイユ「・・・」


シャーリー「ほぉほぉ、なるほどwwwwしょっぱなからすごいの来たねwwwwww」

「ん?どうしたマルセイユ」


マルセイユ「すまない、割とガチで引いてしまっていた」


シャーリー「コラ!そんなこと言わないwwwwwwINJYUさんが困ってるんだから
何かアドバイスしてあげようよwwwwww」


マルセイユ「そ、そうだな」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 11:36:38.06 ID:xwOMSk1l0


シャーリー「INJYUさん、朗報ですよ。ここにいるマルセイユは胸に対しては人一倍こだわりがあるみたいだからさwwwwwwきっといいアドバイスをくれるはず」


マルセイユ「な、おい!勝手なことを言うんじゃない!!」


シャーリー「だってこの前一緒に近くのスパワールドに行った時『見ろ!私の胸の形は世界一だ』とか言って見せつけて
きたじゃないか」


マルセイユ「それはお前が先に大きさで勝ったなんて挑発してくるからだろ!」


シャーリー「アハハwwwwそうだっけwwwwwwということで胸に対して好奇心を持つことは人間の本能みたいなもんだからな。それを無理に押さえつけることはないと思うよ!INJYUさん、ありのままの君でいいんじゃないかな?」


マルセイユ「かなり強引にしめたな・・・」


シャーリー「じゃあ次のお便りいっくよー!!」


47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 11:53:20.72 ID:xwOMSk1l0

シャーリー「はい、スオムスのへたれエースさん。『突然ですが私にはずっと片想いの相手がいます。
その人ともっと仲良くなりたいのですが、どうしても素直に気持ちを伝えることができずにモンモンと
した日々を過ごしています。こんな私に何かいいアドバイスをください』ということです」


「片想いか〜、なんかいいよね片想いって」


マルセイユ「そうだな、文面からも相談者のえっと・・・スオムスのへたれエースが
一生懸命悩んでいるのが伝わってきたぞ」


シャーリー「そこで今や世界中からモテにモテまくってるであろうマルセイユからのアドバイスは?wwwwww」ニヤニヤ


マルセイユ「そんな言い方はやめてくれ!恥ずかしいだろ」


シャーリー「事実だろ、それでどうなの?wwww」


マルセイユ「そうだな〜。私は好きなら好きってストレートに言うべきだと思うぞ。
きっと今の段階でも相手の人は君からの好き好きオーラを感じ取っていて案外ずっと
待っているかもしれない。勇気を出すんだ、がんばれスオムスのへたれエース!!」


シャーリー「くぅ〜、いいねいいね!!スオムスのへたれエースさんはまだ学生さんということだし
学生らしく熱く、そして少し泥臭くていいんじゃないかな?私も応援してるぞぉ!!」

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 12:00:36.69 ID:xwOMSk1l0

(病院)


クリス「お姉ちゃん、手術明日だね」


バルクホルン「そうだな」


クリス「成功するかなぁ?」


バルクホルン「当たり前だ、お前が心配することは何もない。大丈夫だぞクリス」


クリス「お姉ちゃんがそう言ってくれたら本当に大丈夫って気がしてきたよ」


バルクホルン「フフ、それじゃあ明日の闘いにそなえて今日はもう寝るといい。な?」


クリス「うん。おやすみ、お姉ちゃん」


バルクホルン「あぁ、おやすみ」なでなで


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 12:04:12.63 ID:xwOMSk1l0

(ラジオ局)


シャーリー「それじゃあ最後のお便り、今週もあっという間だったね〜」


マルセイユ「そうだな、私もこのラジオの仕事はかなり楽しんでやらせてもらってるよ」


シャーリー「お、ここでまたマルセイユの好感度アップ発言が出ましたみなさんwwwwww」


マルセイユ「おいシャーリー、私はまじめに言ってるんだぞ!!」


シャーリー「悪い悪いwwwwそれじゃあ最後のお便りいってみよーか」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/03(日) 12:29:21.46 ID:xwOMSk1l0

シャーリー「ペンネーム クリスのお姉ちゃんさん『シャーリーさん、マルセイユさんこんにちわ。
このラジオを毎週妹と一緒に楽しく聴かせてもらっています。うちの妹はマルセイユさんの大ファンで
で毎日マルセイユさんの話ばかりしています』よかったね、マルセイユ」


マルセイユ「ありがとう子猫ちゃん、このラジオも聴いてくれているかな?」


シャーリー「それで『そんな妹がつい最近ガンで入院してしまいました。妹もそして
私もかなりのショックを受けました。ですが妹はなんとか前向きにガンと闘おうとしています。
それはきっと、その先にマルセイユさんが待っていてくれていると思い込んでいるんだと思います。
先日、ブロマイドの特典で握手券なるものを手に入れました。正直イベントまでにガンがよくなって
参加できるかは分かりませんが妹はとても楽しみにしています。妹に勇気を与えてくれてありがとう、
マルセイユさんもお体などに気を付けて今後もお仕事がんばってください』といただきました」


マルセイユ「・・・」


シャーリー「いや〜〜、なんとうか心にグッとくるメッセージをいただきましたが・・・どう?マルセイユ」


マルセイユ「なんだろうな、ちょっとうまい言葉が見つからないんだが・・・」


シャーリー「ガンと闘いながらもマルセイユと握手するのを励みに生きてるんだって!すごいことじゃん」


マルセイユ「ありがとう、なんとかよくなって、是非握手会に参加してほしい。私は君を待っているからな!!」


シャーリー「なんかこんなお便りをもらうとさ〜、普通の生活でも元気に笑って暮らせるってすばらしいことなんだなって
思うよね」


マルセイユ「・・・グスっ」コクコク


シャーリー「おっと、もうお時間も迫ってきました。それじゃあみんなまた来週会おうね!バイバイ」


51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/03(日) 23:23:05.34 ID:GfT+mKqxo
野球とアルバイトは落ちた?
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/04(月) 05:06:33.62 ID:xniz+Ghd0

51 落ちたみたいですね。ご迷惑をかけてしまってホント申し訳ない、すみませんでした
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:06:47.64 ID:vlhxyjmM0
(ラジオ終了)


シャーリー「はぁー終わった、終わった


マルセイユ「シャーリー、さっきのはがきを見せてもらえるか?」


シャーリー「ん?これか」スッ


マルセイユ「ありがとう」

(K県か。少し遠いが・・・)


シャーリー「あの子が気になるのか?」


マルセイユ「いや・・まぁな」


シャーリー「フフ、私はお前さんのそういうところだ〜い好きだよ。そんじゃおつかれ!」ポン


マルセイユ「おつかれ、シャーリー」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:09:41.64 ID:vlhxyjmM0

(病院)


バルクホルン「・・・」


クリス「・・・」


コンコン♪

バルクホルン(来たか・・・」

ガラーッ


医者「おはようございます、それじゃあクリスちゃん手術室に行こうか」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:17:05.71 ID:vlhxyjmM0

クリス「・・・はい」


バルクホルン「っ・・・クリス!!」


クリス「?」


バルクホルン「がんばれクリス・・がんばれ」ポロポロ


クリス「うん。行ってくるねお姉ちゃん」


キィー


ガチャン!


56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:24:32.65 ID:vlhxyjmM0

(数時間後)


手術中

パッ


バルクホルン「!?」


ガチャ

カランカラン


クリス「」


バルクホルン「クリイィス!!」ダッ


「せんせ・・・クリスは!?」


医者「クリスちゃんの体に悪さをしていたと思われる腫瘍は摘出できました。
成功ですよ」


バルクホルン「・・・」ガク


「よかった・・・よかっだぁ」ボロボロ


医者「今は麻酔がきいて眠っています。もぉしばらく目は覚めませんがクリスちゃんを
見守ってあげてください」


バルクホルン「はい・・・ありがとうございました」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:33:36.72 ID:vlhxyjmM0


クリス「・・・ん」パチ


バルクホルン「クリス」


クリス「手術は?」


バルクホルン「成功だ。お前の頭の中にいた悪い腫瘍は全部取り除かれた。これでもう安心だぞ」


クリス「よかったぁ〜・・・私、まだ生きてられるんだ」


バルクホルン「何を言う?そんなの当たり前じゃないか。お前はこれからもお姉ちゃんと
一緒に生きていくんだ。そうだろクリス」すりすり


クリス「うん」ギュッ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:38:24.92 ID:vlhxyjmM0

(数日後)


クリス(のどかわいたな〜。飲み物を買いに行くくらい平気だよね)


「よいしょっと」スタッ


59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:41:04.21 ID:vlhxyjmM0

クリス「どれにしようかな〜」


看護師(あら、クリスちゃんじゃない。もうそろそろ退院かしらね)


クリス「・・・」


看護師「?」


クリス「」ドサッ


看護師「クリスちゃん!?ちょっと・・・誰か先生呼んできてぇー!!」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:47:30.47 ID:vlhxyjmM0

バルクホルン「先生、これはどういうことですか。どうして!?手術は
成功したって言ったじゃないですか!?」


医者「腫瘍は確かに全摘したのですが・・・あの時には既に体のどこか別の場所に
転移していたのかもしれません」


バルクホルン「じゃあこれからどうすれば」


医者「再度検査をして、放射線と投薬による治療になるでしょう。妹さんのようなまだ
幼いお子さんに短期間で手術を何度も行うことは危険ですので」


バルクホルン「そんな・・・治ったと思ったのに・・こんなの、あんまりじゃないか」


医者「・・・」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 20:54:40.29 ID:vlhxyjmM0

(数日後)


クリス「あぅ・・・うぅっ!!」


バルクホルン「苦しいのか!?今先生を呼んだからな!!」


ガラーっ


医者「どうされましたか?」


バルクホルン「妹が苦しがっています、見てあげてください」


医者「抗がん剤が効いているんでしょうねぇ」


クリス「ぐ・・がぁっ」


バルクホルン「クリス!!先生、ほらぁ!妹が!!」


医者「ゲルトルートさん、お気持ちは分かりますがこれは治療のために仕方のないことなんですよ」


クリス「はぁ・・・はぁ・・・」


バルクホルン「でも、あまりにも・・かわいそすぎる」ぽろぽろ


62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:06:31.63 ID:vlhxyjmM0

(その夜)

クリス「・・・」


バルクホルン(こんなになってしまって、かわいそうに)さすさす


クリス「お姉ちゃん・・」


バルクホルン「どうした?」


クリス「わたし・・もうがんばれないかも」


バルクホルン「バカを言うなぁ!!握手会行くんだろ!?こんなところで寝て
ないで早く治さないとダメじゃないか、そうだろ?」


クリス「でも・・・なんか無理って気がするんだ」


バルクホルン「クリス、お姉ちゃんはお前をそんな弱い子に育てた覚えはないぞ!!
真のマルセイユファンならガンなんか気合で直すくらいの気持ちがなくてどうする」


クリス「あはは・・・お姉ちゃん厳しいなぁ・・」


バルクホルン「・・・」ギュッ

「クリス〜、お願いだから自分からもうダメだとか言わないでくれ。お姉ちゃんだって辛いんだから」ポロポロ


クリス「ごめんね、お姉ちゃん」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:09:29.17 ID:vlhxyjmM0

(数日後)

クリス「ゲホッ・・ゲホケホッ・・・はぁ・・はぁ」


バルクホルン「・・・」


医者「ゲルトルートさん、ちょっとよろしいですか?」


バルクホルン「はい」スタスタ


クリス「・・・」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:15:32.29 ID:vlhxyjmM0

医者「あれから、抗がん剤を使って経過を見てますが一向に回復の兆しが見えてきませんね」


バルクホルン「・・・」


医者「悪性腫瘍の転移が速くて、私どもの治療が後手後手になってしまっています。
よく効くと言われている〇〇まで効果が見られなかったのは正直こちらとしましても
厳しいなと」


バルクホルン「そうですか、それでは次はどのように」


医者「ゲルトルートさん、率直に申し上げますが妹さんはもうそれほど長く生きられません」


バルクホルン「・・・は?」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:28:11.07 ID:vlhxyjmM0


バルクホルン「すみません、私の聞き間違いだろうか。聞いてはいけない
ことを聞いてしまったみたいだ。私も疲れているみたいだ」


医者「どうしますか?妹さんのクオリティオブライフを尊重して
投薬をやめるという選択肢もありますg」


ドゴォッ!!


医者「ぐあっ!!」ガラン


バルクホルン「きさま、ふざけるな!!投薬をやめるだと!?バカなことを言うなぁ!!!
クオリティオブライフなんて聞こえはいいが患者の治療を断念して見捨てるってことじゃないのか!?おい!!」ユサユサ


医者「わ、分かりました!ちょっと落ち着いてください!!」


バルクホルン「クリスはまだ13なんだぞ?これから楽しいことがいっぱい待ってるんだよぉ!!
こんなところで死ぬなんて・・・あってはならないんだ」ぽろぽろ


医者「それでは投薬治療は続けさせていただきますが・・・1か月だと覚悟しててください」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:34:23.00 ID:vlhxyjmM0

クリス「あ〜・・また抜けてる」


バルクホルン「・・・」


クリス「お姉ちゃん髪こんなに抜けちゃったよー・・・」


バルクホルン「あ、あぁ。でもほら、お前は元がかなりいいからな!!髪が抜けてもかわいいぞ」ニコ


クリス「ツルッツルだぁ。フフ、赤ちゃんみたい」


医者(1か月だと覚悟してください)


バルクホルン「・・・グスッ」


クリス「お姉ちゃん泣いてるの?」


バルクホルン「いや、目にゴミが入ってな。まったく、この病院はちゃんと掃除をしているのか」ごしごし


クリス「毎日してくれてるでしょー」


バルクホルン「そうだったか?・・・グスっ」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:50:11.86 ID:vlhxyjmM0

クリス「お姉ちゃん」


バルクホルン「ん?」


クリス「死にたくないよ」


バルクホルン「っ!!・・・」


クリス「お姉ちゃんと・・・もっと一緒にいたい。
私、死にたくないよぉ〜〜」ボロボロ


バルクホルン「クリス・・・」


クリス「うわぁ〜〜ん」ボロボロ


バルクホルン「こら!泣くんじゃないクリス。今は辛いことが続いているが
それは治るための試練・・・なんだ。だから・・泣くんじゃない」ぽろぽろ


クリス「グスっ・・・お姉ちゃんだって泣いてるじゃん」


バルクホルン「それは、お前が・・・うっ・・ダメだな・・くぅ〜うわぁ〜〜ん」ボロボロ


クリス「お姉ちゃん」ギュッ


「今夜は少し夜更かししてもいいかな?お姉ちゃんともっと話していたいの」


バルクホルン「もちろんだ・・グスっ・・・お前の話相手ならいくらでも引き受けるぞ」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/07(木) 21:56:07.58 ID:vlhxyjmM0

ピタッ


バルクホルン(ん?クリスの手か・・・そうか、あれから二人で泣きながら話し込んで
疲れてそのまま眠ってしまったんだ)


クリス「・・・」


バルクホルン「ほら、ちゃんと布団をきて寝ないと」ゴソゴソ


クリス「・・・」ダラン


バルクホルン「・・・」


「おいクリス」


クリス「・・・」


バルクホルン「クリス、悪いんだが1回起きてもらうぞ、ほらクリス」ゆさゆさ


クリス「・・・」


バルクホルン「くーりーすぅ!!」ゆっさゆさ!


クリス「・・・」ダラーン


バルクホルン「!!」

(クリスの頬から涙が垂れている・・・)


クリス「・・・」


バルクホルン「嘘だろ・・・なぁクリス!!くりいいいいいいいいいいす!!!!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 23:11:21.61 ID:KLTvHNJIO
おい




おい
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 18:43:41.01 ID:uuzpceAf0

バルクホルン「・・・」


(クリスが死んだ)
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 18:46:28.98 ID:uuzpceAf0

ガチャ!!

医者「クリスちゃん」


クリス「・・・」


バルクホルン「・・・」


ピト

医者「脈がない。手ももう冷たくなっている」


「ゲルトルートさん、残念ですが妹さんは」


バルクホルン「分かっています」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 18:56:09.54 ID:uuzpceAf0

バルクホルン「でも、すぐに会えますから」


医者「?」


バルクホルン(クリス・・・お前を一人ぼっちになんかしない。お姉ちゃんもすぐにいくからな)


医者「!!」

「ゲルトルートさん、あなたまさか妹さんの後を追うなんて考えてませんよね」ゴクリ


バルクホルン「だったら何ですか?もうあなたには関係ない」


医者「やめてください!!あなたがそんなことをしてクリスちゃんが喜ぶと思いますか?」


バルクホルン「だまれ!医者であるお前がしっかりと責任を果たせば・・・こうはならなかった」


医者「お気持ちは分かりますが一度冷静になってください!!あなたが死んでもいいことなんか
ひとつもない!!クリスちゃんは生きたいと思って懸命に戦ったけど結果として亡くなってしまいました。
だけどあなたは健康でこうやって生きてるじゃないですか。妹さんの分までこれからの人生を有意義に
過ごすことがクリスちゃんにとっても」


バルクホルン「だまれと言っているだろ!!」ギリッ


「死んでるんだよ」


医者「なんですか?」


バルクホルン「クリスが死んでしまって・・・私の心も死んだんだ。これ以上生きることはできない」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 19:00:44.61 ID:uuzpceAf0

ガヤガヤ


エーリカ「ん?なんか向こうの病室が騒がしいね」


ウルスラ「患者と医師が口論していると思われます」


エーリカ「何があったんだろう。気になるぅ〜」


ウルスラ「姉さん、触らぬ神にたたりないです。関わらない方が賢明かと」


エーリカ「そだね」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 19:07:21.56 ID:uuzpceAf0


バルクホルン「それじゃあ」スタスタ


医者「ちょっとゲルトルートさん!どこに行くんですか」


バルクホルン「・・・」

「治療費のことは安心してくれ。もう手続きは済ませてある」


医者「そんなことじゃありません!!自[ピーーー]るって、本気なんですか?」


バルクホルン「くどいぞ、自殺がダメなことなんて一般論で分かっている。
だけど私とクリスの絆はそういう社会の通念や道徳で抑制されるものなんかじゃない」

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 19:12:01.54 ID:uuzpceAf0

バルクホルン「世話になった」スタスタ


医者「この!!」ガバァ


バルクホルン「ぐっ・・きさま」


医者「おい!看護師!誰か、警察を呼んでくれぇ!!!」


バルクホルン「なんの・・・つもりだぁ!!」ググゥ〜


医者「じさつは犯罪ですよゲルトルートさん」


バルクホルン「はなせぇー!!」ジタバタ




76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 19:17:43.77 ID:uuzpceAf0

バルクホルン「それならば舌をかみぎって・・もがぁ!?」


医者「フフ、あまり医者をなめないでもらえますかね」


バルクホルン「ぐっ・・ケホケホ」ポロポロ


医者「ゲルトルートさん!!やっぱり自殺なんてだめだよ」


「確かにクリスちゃんは死んじゃったけど、だからって自分から命を絶つなんてむちゃくちゃだ。
私もね・・・ガンで弟を亡くしてるんですよ」


バルクホルン「!!」


77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/08(金) 19:20:30.78 ID:uuzpceAf0

ガラー


看護師「先生、どうなさいましたか!?」


医者「いや、もう大丈夫だ。騒がせて悪かったね」


バルクホルン「うっ・・・うわぁ〜〜〜」ボロボロ


看護師「クリスちゃん・・・」ジワ


医者「くっ・・・」

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/09(土) 03:24:56.51 ID:tVaCsXNYo
お姉ちゃん……
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/10(日) 00:36:37.12 ID:2gQ0YcAc0

医者「私にもっと力があれば・・・」


バルクホルン「うわぁ〜〜〜あ、うぅっ・・・」ボロボロ


(完)
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 01:17:22.37 ID:hWTg4T3Xo
えっ
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/12(火) 01:12:00.12 ID:eQ2iKStIO
えっ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 00:06:07.69 ID:ZIQl8PIio
えっ
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