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響「プロデューサー……。このケーキ、大きすぎだぞ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:38:48.89 ID:l16LqTqh0
P「ですよね。分かります。分かってます」

響「二人で食べ切れる量じゃないぞ……」

P「響のために滅茶苦茶奮発してみたのですけれども」

響「……気合、入りすぎだぞ……。二段構成の誕生日ケーキなんて、初めてだぞ」

P「……伊織の誕生日の時は七段ケーキだったよな。そういえば」

響「アレは……。もう別次元さー。ウェディングケーキも真っ青だなー」

P「じゃあ響。俺たちのウェディングケーキは八段……いや、十段構成にしようぜ」

響「ふふ。期待してる」


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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:39:13.10 ID:l16LqTqh0
P「何はともあれ、食べようぜ響!」

響「確実に残っちゃうけどね」

P「だいじょぶだいじょぶ。まだまだ夜は長い!」

響「一晩中ケーキパーティ!?」

P「夢のようだとは思わんかね」

響「そりゃあ、ちっちゃい頃は、そういうの憧れたさー」

P「ちっちゃい頃?」

響「……それ、どーいう意味さー!」ウガーッ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:39:38.55 ID:l16LqTqh0
P「ままま。誕生日の夜だし、パーっと盛り上がろうぜ」

響「今日の最高潮は昼の事務所でのパーティだぞ」

P「昼間っからの誕生日パーティも中々オツなもんよね」

響「だなー。皆来てくれて嬉しかったさー」

P「765プロは、祝い事は大切にするのが信条ですから。皆の記念日は、皆で祝うのよ」

響「これからもずっとだなー!」ニッ

P「あたりまえだぞー!」ニッ

響「プロデューサー、流石に無理あるぞー!」ニッ

P「そんな事、百も承知だぞー!」ニッ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:40:06.09 ID:l16LqTqh0
P「それじゃ、響のバースディパーティ夜の部は俺と二人っきりの甘い夜にしようか」

響「言葉通りの夜になりそうだぞ」」

P「おっ、いいねえ。ほら響、座布団一枚」スッ

響「ありがとありがと」ポフッ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:40:32.99 ID:l16LqTqh0
P「よぅし、んじゃ食べる準備と行きますか。コーヒー?紅茶?」

響「んー。プロデューサーはー?」

P「俺はコーヒー」

響「それじゃ、自分もー」

P「了解了解。……ブラックでいくかい?」

響「うぇっ?……うーん。……よし、どんとこいだぞー!」

P「よしよし。いい覚悟だ」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:40:59.30 ID:l16LqTqh0
P「さぁて……」

響「うん。準備オッケーさー」

P「…………これ、どっから切ればいいんだ?」

響「……締まらないなー。ええと、ちょっと包丁貸してー」

響「………………うがーっ!やっぱり無理だぞー!」

P「……どうする?」

響「……どうする?」

P「………………」

響「………………」

P「よし、このまま食うか。どうせ二人きりだしな」

響「うん!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:41:25.62 ID:l16LqTqh0
響「………………」

P「………………」

響「…………プロデューサー」

P「…………なに?」

響「食べないの?」

P「……なんかさ、一口目って……アレじゃん?特別じゃん?中々手を伸ばしづらいよね」

響「あぁ〜。なんとなく分かる気がするぞ」

P「…………よし」

響「食べるの?」

P「この勇姿を写真に収めておこう」パシャ

響「あっ、自分もー」ピロリン

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:42:17.08 ID:l16LqTqh0
響「あっ、プロデューサー、自分、一番上の誕生日プレート食べたい」

P「なるほど、まずは上に乗っかってるものから攻めるか……。はい、どうぞ」

響「どうもだぞー」

響「……ん〜。自分、ホワイトチョコって結構好きなんだー」

P「あっ、俺も俺も。……年取ってからは恥ずかしくってあんまし人前では言えないけどな」

響「年は取りたくないぞ」ウンウン

P「いや、現在進行形で取ってますよ響さん」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:42:46.79 ID:l16LqTqh0
響「はい。プロデューサーには自分の名前が入った部分をあげる!」

P「おっ。何やら意味深ですね……。ありがたく頂戴します。あー……」

響「……ホントに、自分を食べちゃうのか……?」ウルウル

P「」

響「ホントに……グスッ。いや、いいさー。自分、プロデューサーのためなら……。プロデューサーが喜んでくれるなら……自分」

P「………………」パクッ

響「あー!食べたー!普通に食べたな!」

P「あっ、お〜いしいわ〜やっぱり」

響「自分、なんかすっごく恥ずかしいぞ……」

P「可愛かったよ」

響「うっ、うるさいぞー」テレテレ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:43:17.22 ID:l16LqTqh0
P「ようし、それではいよいよ本体に行きましょうか」プルプル

響「フォーク持つ手が震えてるぞ、プロデューサー」

P「やっぱ、一緒に一口目行こうよ。……なんか、緊張する」

響「全く、しょうがないなぁ……。ん、いいぞー」

P「よし、それじゃ。いっせーのっ。はいっ!」

響「はいっ!」

P「あぁ……。ついに傷跡をつけてしまったね……」

響「ケーキに語りかける成人男性……。ん。アウト」

P「ひどい!……んなら、響もやってみてよ」

響「えー?……。自分が、美味しく食べてあげるからね……」

P「…………」デジカメデジカメ

響「いつの間にムービー撮ってるんだぁ!」ウガーッ

P「ははは。いいモン撮れたよ。……いつか来るべき日に流そう」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:43:53.23 ID:l16LqTqh0
響「それにしても」

P「ん?」

響「このケーキ、美味しいな!」

P「んふ。そうだろそうだろ」

響「うん!特にこの生クリームがすっごく美味しい!絶妙な甘さってヤツだなー」パクパク

P「おっ、分かってるねー!ここのケーキ屋、クリームが最高なんだ。俺の行きつけなんだけどね」パクパク

響「へーっ、そんなのあったんだなー。教えてくれれば良かったのに」

P「小さくって古いけど、良い店だよ。ひっそりと贔屓にしたい感じ」

響「ふーん。それ、自分は教えてよかったのか?」

P「もち!」

響「じゃあ、二人の秘密のお店ってヤツだなー!」

P「いや、この店、有名ではないけど、隠れファンが多いから、二人だけの秘密ってワケじゃあ……」

響「プロデューサーって、たまにムード無いよね……」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:44:56.88 ID:l16LqTqh0
P「…………むっ!」

響「…………んっ!」

P「上の段最後のイチゴ……」

響「だな…………」

P「いくら響といえど、こればっかりは譲れないぜ」

響「こっちだって!」

P「ようし、いくぞ響!ジャンケンだ!」

響「望むところさー!」

P「待っててくれイチゴちゃん……。必ず迎えに行くよ……」

響「………………」デジカメデジカメ

P「ぐふっ!響!その映像は!その映像だけはダメだ!!」

響「ふふん!お返しさー。さっきの映像とセットにしようなー!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:45:26.29 ID:l16LqTqh0
響「んー。程よい酸味が心地いいぞー」デリシャス

P「俺は……俺はお前を信じていた……信じていたのに!お前はもっとやれると思ったよ!」ウワァァァ

響「右手に叱責してもどうにもならないさー」

P「さて、それにしても……」

ケーキ「マッシロ」

響「しろーくなったね」

P「上の果物とか全部食べちゃったからなー」

響「それじゃ、後はケーキ本体だけだなー!気合入れるぞー!」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:45:57.61 ID:l16LqTqh0
P「…………ふぅっ。一段目……制覇……」

響「じ、自分……もう限界……」

P「ははは、奇遇だな。……俺もさ」フッ

響「カッコつけてる場合じゃないさー。……どうするの?」

P「……明日に延長しよう。響、どうせ明日はオフだ」

響「よ、ようし。明日制覇してやるぞー!」

P「覚悟しとけー!」

ケーキ「イヤイヤ、ワタシニイワレマシテモ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:46:24.93 ID:l16LqTqh0
P「あああぁっ!!」ガビーン

響「ど、どうしたんだー?」

P「ロウソク立てるの、忘れてた……!」

響「な、なあんだ。びっくりしたー」

P「なあんだ。って……。響ー、あんましそういうの気にしないタイプ?」

響「うーん。自分はー。ケーキ美味しかったし、別にいいかなーって」

P「うーん……いや、ダメだ!俺が俺を許せない!ちょっと待ってて……」ゴソゴソ

響「……?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:46:55.24 ID:l16LqTqh0
P「じゃーん!急ごしらえだけど、キャンドルファイアー!」ジャジャーン

響「うん!綺麗だなー」

P「あああぁぁっっ!!」ガビビーン

響「こ、今度は何?」

P「ハッピーバースディのうた歌うの忘れてた……!」

響「な、なあんだ」

P「なあんだ。って……。響ー」

響「ストップ。さっきと完全に会話の流れが同じだぞ」

P「あれ?そうだった?」

P「では改めまして。俺が一曲歌います!」ハッピバースデー

響「えー。プロデューサー、歌下手くそだからなー」

P「失礼しちゃう」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:47:48.80 ID:l16LqTqh0
P「さて、と。それじゃ、今日の所はお開きにしよっか」

響「だなー」

P「……風呂入って、もう寝る?」

響「だなー」

P「よし響、先入ってきていいよ」

響「うん。それじゃあお先、失礼するぞー」

P「……一緒に入る?」

響「ばっ!……まだ早いぞー!!」カァァ

P「……『まだ』?」ニヤニヤ

響「……っ!もうっ!」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:48:17.35 ID:l16LqTqh0
響(……ふぅ)シャワー

P「響ー。いいかー?」コンコン

響「うえぇっ!?だ、だから、自分たち、まだそういうのはっ……!べっ、別に、嫌だとかそういうんじゃ無くって……、心の準備がっ……!」アセアセ

Pの腕「ボディーソープ切れてたんだった。悪いけど、補充しといてくれるか?」ニュッ

響「…………もう!」バッ

Pの腕「いっ、痛い!……なんで怒ってるんだ?」

響「しっ、知らないもん!もう!!」ウガーッ

響「一回で半分使ってやるー!」キュポキュポ

P「ああっ!なんてもったいない事を!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:49:02.78 ID:l16LqTqh0
P「………………」

響「…………なあプロデューサー」

P「なあに」

響「最近、急に冷えてきたよねー」

P「そうだなー」

響「寒くないかー?」

P「そうかなー」

響「……もっ、もっとこっち寄ってもいいぞ」

P「……それじゃ」

響「…………!!」ドキドキ

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:49:35.74 ID:l16LqTqh0
P「響、あったかいね」

響「そ、そうか?」

P「うん。一人で寝るのと、響と寝るのとでは、全然違うぞ」

響「自分は、いつもいぬ美たちに囲まれるから、あったかいけどなー」

P「これからどんどん寒くなるし……。響、毎日ウチで寝る?」

響「えぇっ!?」

P「冗談だよ」

響「……な、なあんだ……。でも別に、自分は……嫌じゃないかも」

P「ホントか?」

響「うん。でも、いぬ美たちを放ってプロデューサーのトコには行けないさー」

P「そっか……。なら、俺が響んちに行くよ」

響「そんな事言って……。プロデューサー失格だぞ」

P「……そうだな」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:50:03.81 ID:l16LqTqh0
響「プロデューサー」

P「なあに」

響「今日はありがとな。自分、すっごく幸せさー」

響「みんながいて、プロデューサーがいて。自分、今ホントに幸せなんだー」

P「俺もだー」

響「今年の一年は、もっと幸せになるかな?」

P「なるさ。してみせる」

響「そっかー。楽しみにしてるね」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:50:34.57 ID:l16LqTqh0
P「来年は、さ」

響「ん?」

P「三段構成のケーキを買ってくるよ」

響「ふふっ。それじゃあまた、プロデューサーとケーキパーティだなー」

P「そうだぞー。毎年の恒例行事にしようと思う」

響「そっかー。……嬉しいよ。ありがとー、プロデューサー」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/10(水) 23:52:59.56 ID:l16LqTqh0
間に合った!

えらい短いですけど、これで終わりです。
思いつくままにつらつらと書いたんで、なんとも言えない仕上がりになりました。

読んでくれた人、もしいたらありがとう!

そして響!誕生日おめでとう!
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 00:58:27.31 ID:o6EFuuIDo
おつおつ
やっぱり響はかわいい
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/11(木) 08:19:14.61 ID:QDEFF8Mno
おつん
甘いな、これ
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