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▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-38冊目-【超電磁砲】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga !蒼_res]:2012/10/13(土) 14:51:37.33 ID:B5IMPzUzo
□このスレは「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS総合スレッドです
  「2chは規制されている」「スレを立てにくい」という方は当スレに投下をどうぞ
  SSの投下以外にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換などにご利用ください

 前スレ
    ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-37冊目-【超電磁砲】
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1334385245/

■このスレのルール――――――――――――――――――――――――――――――――――――■

 ・共用スレなので書きながらの投下は禁止です。必ず投下分を書き溜めてから投下すること
  また安価作品なんかはご遠慮下さい

 ・人を選ぶ内容(極端な欝展開やエログロ等)は事前に注意書きを
  差し支えなければカップリング等の大まかな説明などを書いて下さい

 ・別の人が先に投下している際は、終わってから最低でも30分は空けて投下すること
  連続して投下すると感想を書き難くなります。また当然ながら割り込んでの投下は厳禁です

 ・新刊のネタバレは地域によって発売日がずれる場合があるので、解禁は公式発売日の翌日からです

 ・荒らしは全力でスルー、またルールを守れない人等に対しても極力柔らかい口調で注意すること

■ここまで必読、以降のテンプレも読むこと――――――――――――――――――――――――――■

  >>2 その他注意事項
  >>3 関連スレ等
  >>4 過去のテンプレゲストキャラ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1350107497
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

THE 3名様〜南ことりは笑わない〜 @ 2018/12/17(月) 23:07:25.18 ID:C1auazp00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545055644/

平成最後の年越し旅だっちゅう @ 2018/12/17(月) 22:42:34.60 ID:HOpo3bhXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1545054154/

ポケモンダイパプHGSSBW2XYORASUSMPV明けまして良いお年を @ 2018/12/17(月) 18:43:01.68 ID:0PvAdWAXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1545039781/

天使と悪魔と野崎くん @ 2018/12/17(月) 18:27:42.36 ID:wxn+utiz0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545038861/

【マジカルバナナ】モンキー・D・ルフィ→モンキー→倭猿→池沼 @ 2018/12/17(月) 16:04:02.84 ID:L4TTtSu1O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545030242/

うまる「うまるはまとめサイト巡回で忙しい!」←ネトウヨ自白してるようなものだよな @ 2018/12/17(月) 07:58:10.60 ID:8NhAQjYXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545001090/

【少女歌劇SS】なな「純那ちゃんと華恋ちゃんの仲を引き裂こう!」ひかり「よしきた」 @ 2018/12/17(月) 00:51:50.05 ID:lxHV4z1M0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1544975509/

道明寺歌鈴「バスルームマーメイド」 @ 2018/12/16(日) 23:51:16.06 ID:pUh8l9DQo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1544971875/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 14:53:09.94 ID:B5IMPzUzo
□注意事項

 ・>>950を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら必ず再安価かヘルプ要請を
  可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。立てた後の次スレ誘導もお願いします
  宣言、スレ立てがしばらくなければ>>970を踏んだ人がお願いします

 ・認知度アップの為にage推奨です

 ・この板では、一部の単語にフィルターがかかっています
   例)「その幻想をぶち[ピーーー]!」(“殺.す”にフィルター)
  メール欄に半角で『saga』(←「下げ」じゃなくて「佐賀」)と入れると解除できます。他のメ欄コマンドとも併用可
  下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます

    パー速機能覚書・テスト
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1315030525/

 ・板の連投規制は25秒、1レス内での行数制限は80行です

 ・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数などを書いておくと分かりやすいです

 ・書き込み失敗の表示が出ていても書きこめている場合があるからスレを更新して確認しよう


★これからスレを立てる人へ

 個別スレ立ての目安は100レス前後の風潮
 安価SSやエログロなどの要素が特に多いSSは個別に立てた方がいいでしょう
 この板ではスレ落ちは運営の手による手動です。自動では落ちません
 スレ処理はデータ削除ではなくHTML形式でログ化されデータ庫に格納されます。
 立て逃げや長期の放置スレ、板趣旨と異なるスレは処理対象になります。処理されても泣かない
 処理されてもデータ自体は残っているので再開するときは過去スレのURLなどをリンクしておくといいかも
 使い終わったスレは以下のスレで処理依頼をしましょう。1000に到達したスレに関しては報告の必要はありません

 HTML化依頼スレッド Part5
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344511790/
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 15:06:43.44 ID:B5IMPzUzo
[ 関連スレ ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください16
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348648803/
  (スレタイどおり)

 ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ19
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347127754/
  (書くまでもないor書くのめんどいネタなど)

 【禁書SS用】設定質問受付&禁書SSまとめwiki用資料作成所 -3杯目-
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333630410/
  (質問はこちらで)

 SS製作者総合スレ26
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347020302/
  (ジャンル不問)

 雑談しようぜ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926897/
  (その他雑談総合)


[ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録U〈インデックスU〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

 禁書SS@製作速報 まとめWiki
 http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/


[ 過去スレ一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-29冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1305/13059/1305991024.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-30冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1307/13078/1307804796.html

 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-31冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1309/13096/1309616825.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1311/13118/1311847989.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-33冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1314/13146/1314623016.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-34冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1320/13203/1320320521.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1324/13241/1324178112.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-36冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1328/13282/1328256460.html

 ◇これ以前のログはこちらから
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1307/13078/1307804796.html#a4
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307804796/4 (専ブラ用)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 15:07:13.15 ID:B5IMPzUzo
禁書「>>950!いままでのおやくそく一覧なんだよ!」

02   インデックスさん
03   小萌センセー
04   建宮さん
05   オルソラさん
06   キャーリサさま
07   フレンダさん
08   御坂妹
09   最大主教さん
10   舞夏さん
11   上条さん
12   白井さん
13   一方通行さん
14   土御門さん
15   絹旗さん
16   黄泉川せんせー
17   愛の伝道師・青髪ピアスくん
18   サーシャさん
19   姫神秋沙さん
20   御坂美琴さん
21   アックアさん
22   打ち止めちゃん
23   オリアナさん
24   麦のん
25   テッラさん
26   フレメアちゃん
27   闇咲さん
28   冥土帰しさん
29   テンプレ改訂のためキャラ無し
30   浜面くん&滝壺さん     
31〜  テンプレ改定のためキャラ無し

- - - - - ここまでテンプレ - - - - -
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 15:23:19.80 ID:Vqz5QzaIO
乙!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/13(土) 19:03:37.51 ID:H/rZ6Srzo
>>1と前スレの作者乙
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 00:55:23.51 ID:v6XhYhVSo
>>1乙!

あと前スレの不動産屋さん面白かった
ああいうの好きだ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) :2012/10/14(日) 12:17:33.89 ID:rJIugo/M0
乙です
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 13:01:29.14 ID:wVl4Cva3o
これは>>1乙じゃなくて
ていとくんが翔んでるだけですよぉ〜


  (  (  (  (  ( ヽ
          ヽ         /  ̄`ヽ
         ヽ         | lノlノl从)
       ヽ           .川 ゚∀゚リ 
      ヽ        〃 (⌒0",,''',,゙0⌒)ヾ
    ヽ            .(_#(≡≡)#_)
   ヽ           ヽ   (ノ(ノ
     γ  (  (  ( ヽ 


     @       @     @
     ヽ|/    ヽ|/    ヽ|/
  ⌒;.;⌒:~~.⌒⌒:.;;⌒~~::;.⌒⌒~~;;⌒
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 21:11:25.34 ID:y98j85a70
いまさら前スレラスト読んだわ
面白かった乙
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 21:11:56.89 ID:lNRIZhNe0
おつ!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/15(月) 23:15:24.31 ID:73VMBcFMo
お借りします
新5巻を読んで書いてみました
13 :チョコレートの黒とクロ [sage]:2012/10/15(月) 23:16:06.95 ID:73VMBcFMo
「ん」

 ぎゅるる、というモーターの振動音が聞こえた、気がした。
 夕食後、歯を磨いたはずのフレメアの要求通りにホットチョコレートを作った麦野沈利は長い前髪の内側で微妙に不機嫌な顔をしながらそれを差し出す。
 努めて使うようにしている左腕は機械の義手であって彼女の生身ではない。

「にゃあ」

 ありがとう、とは言わない。
 ただ曖昧な返答をしたフレメア=セイヴェルンはふわふわした金色の髪の内側で眠そうな目をしながら細く白い湯気を躍らせるマグを受け取った。
 自称『ブラをしている』フレメアだが、束縛感が嫌なのか、パジャマの内側にラインは見えない。
 寝ている時に型くずれしやすいんだけどなぁ、とご立派なものを所有している麦野はくだらないことを考えた。

 アイテム。
 ひとつのアジト。
 深夜と言っていい夜の隅での一コマ。

 突然行方をくらませて突然帰ってきて、土産にハワイアンナッツを持ってきた浜面仕上を半殺しにして。
 浜面が連れ去った黒夜海鳥にフレメアのことで因果を含めて。

 未だ慣れない日常という暮らしの泳ぎ方を少しづつ体得しつつある超能力者第四位、原子崩し。
 麦野沈利はフレメアという少女を持て余していた。

 敵ならば[ピーーー]。
 味方でも役に立たなければ[ピーーー]。
 ましてや裏切り者ならば必ず[ピーーー]。

 それが当たり前だったしそう生きてきた麦野にとって、鮮烈すぎたあの日の残滓。

 右目と左腕と胸の中の実らない恋心と。
 自分が殺したフレンダという仲間の妹。

 彼女の優れた頭脳はそれを処理しきれない。
14 :チョコレートの黒とクロ [sage]:2012/10/15(月) 23:16:42.26 ID:73VMBcFMo

 怒りに身を任せてすべてを喰らい尽くして焼き尽くして真っ平らにしてしまえるその異能は、彼女をただただ凶暴なだけの存在へと進化させた。
 その進化が袋小路に行き詰まって、崩壊して、浜面仕上に救われてしまって。

 麦野は持っているはずの自分自身を疑うようになってしまった。
 立ち止まってしまった。

 果たして自分は自分なのか、という誰もが通り過ぎる当たり前の疑問。
 世界に敗北し、父親や母親に敗北し、友人知人に敗北し、そして自分自身に敗北して普通の人間たちが幼い頃にたどり着く立ち位置。
 敗北を知らなかった彼女は今更の様に罹患している。

 はしかのようなもので。
 幼い頃に経験していないと時によっては命を奪う病。

 それを濃縮して人の形となった少女が目の前でチョコレートを啜っている。

「――アンタは」

 ぽつり、と麦野の唇から言葉が漏れた。
 自分では意識していなかったし、意識していた言葉だった。
 なみなみと器の淵から水が溢れ出すように。
 するりするりと。

「恨んでいないのか」

 熱さと甘さと香り高さに酔いしれていたフレメアが顔を上げた。
15 :チョコレートの黒とクロ [sage]:2012/10/15(月) 23:17:44.93 ID:73VMBcFMo

 眠たそうに。
 下らなそうに。
 殺意を込めて。

「大体、恨んでいないと思っているの?」

「いや」

「にゃあ。じゃあ、それでいい」

 そうして、再びふうふうと湯気を吹き飛ばしにかかる。
 どうでもいいとばかりに麦野を無視して。

 自分より小さくて偽りの左腕だけでも容易く殺せる少女。
 嘗て殺した仲間よりも小さく、弱く、そして恐ろしい。
 学園都市の最強戦力である麦野沈利は一歩も前に進めない。
 心の内側の束縛ではなくて、身体の外側にある濃厚すぎる圧力。
 空気が粘性を帯びて呼吸が苦しくなる。

「――救ってもらえるなんて思わないで。大体、私は絶対アンタを救わない」

 ぼつり、と。

 下を向いたまま、視線をチョコレートのマグに縛らせたまま、金色の髪の少女が言う。
16 :チョコレートの黒とクロ [sage]:2012/10/15(月) 23:18:21.45 ID:73VMBcFMo

「結局、裁かれたいというのは救われたいということの裏返し。
 そんな素敵なハッピーエンドなんてアンタには必要ない。
 ただひたすら焼かれていればいい」

 その姿はフレンダととてもよく似ている。
 金色の髪と華奢な体。
 自慢の脚線美、というものにはまだ遠いけれども子供特有の木の枝のように細い手足。
 透き通る肌の色の向こう側に明確な生と死が見える。

 かつての自分だったら。
 この一言だけで殺していただろう。

 いや、この少女でなかったら今でも殺しているかもしれない。

 だが。
 しかし。
 それでも。

「殺したければ殺しなさい。そうしてアンタは二度と浜面に振り向いてもらえなくなる。
 限りなく零に近い今よりも確実な零の極点で、浜面を悲しませながら殺されればいい」

 この、曖昧すぎる甘い束縛が麦野を変化させている。

 この異物はいつか彼女に馴染むのだろうか。
 きゅるる、という右の眼窩。
 ぎゅるる、という左の腕。
 支配はしていてもそれは麦野沈利ではない。

 でも、初めての恋心が――それが絶対にかなわないものだとしても――自分ではないとは認めたくなかった。
17 :チョコレートの黒とクロ [sage]:2012/10/15(月) 23:19:13.32 ID:73VMBcFMo

「このチョコレートは熱くて苦くて、すごく甘い。にゃあ。
 そうしてまた私の歯に穴を開けて嫌な思いをさせるんだ」

 自然。
 おやすみ、と一言だけの、麦野に対して向けるはじめての挨拶を残して。
 フレメアは背中を晒して消えていく。

 麦野沈利は取り残される。
 一人。
 ぽつん、とテーブルの上にはまだ温かいマグが一つ。
 一人と一つの影は同じ色をしていた。

「――いいさ、全部飲み込むさ」

 誰に聴かせるというわけでもなく麦野は言う。
 ぎし、と握った左腕が不安定に揺れていた。

「私は私だ。
 私は私だ。
 私は私だ!
 傷だって瑕だって重荷だって恋心だって、全部背負って前に進んでやる!
 原子崩しがこんなところでとまっていいわけがないだろうがっ!」

 気丈な声は張り裂けるようで。

 麦野沈利の顔は今にも崩れ落ちそうなほどに悲しげに歪んでいた。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/15(月) 23:21:23.23 ID:73VMBcFMo
以上です
saga忘れた・・・
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/16(火) 00:44:48.10 ID:FwcuKQ+4o
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/16(火) 06:58:10.19 ID:femUwSd7o
むぎのんのん
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 18:04:36.22 ID:3tfTc0oDO
今から5レス程頂きます


勢いだけで書きました


タイトルは「miko'sキッチン」です
22 :miko& ◆Q1oSgJVzmWoO [sage saga]:2012/10/17(水) 18:05:21.99 ID:3tfTc0oDO

――

佐天『今日、作りたくなる簡単レシピを御紹介〜♪』


トントントントントントントン
※キャベツを切る音


佐天『miko'sキッチ〜ン♪』



御坂 「おはようございます。常盤台の超電磁砲、御坂美琴です」

白井「アシスタントの白井黒子ですの」


御坂「いきなりだけど料理作るわよ」

白井「……ホントいきなりですわね」


御坂「今日の料理はコレよ!」


白井「焼き飯ですの?」


御坂「因み、に材料は下よ」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

冷えたご飯・・・200g

溶き卵・・・・・2ヶ

醤油・・・・・・少々

塩・・・・・・・少々

胡椒・・・・・・少々

???・・・・・???


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


白井(……"???"って何ですの?)
23 :miko& ◆Q1oSgJVzmWoO [sage saga]:2012/10/17(水) 18:06:56.01 ID:3tfTc0oDO

――

御坂「じゃあ、作ってくわよ! まずは中華鍋を加熱!」

轟!!!

白井「熱っ! お姉様! 火力がハンパないですの!」

フライパンが灼熱の炎に包まれ、焦げた臭いが部屋に充満する!


御坂「? 黒子、知らないの? 料理は愛情なのよ。……まっまぁ、アイツへの私の愛情はこんなモンじゃないケド」

轟!轟!轟!轟!

白井「熱っ熱いですのぉぉ」


御坂「じゃあ調理を進めるわよ! まずは"???"!!」


御坂が緑色の液体の入ったボトルを掴み、蓋を取り、液体を中華鍋に流し込む!

白井「油!? 入れすぎですわよ、お姉様!!!」

御坂「黒子〜アンタ本当に料理知らないのね? コレは"オリーブオイル"って言って、どんなに大量に入れても身体に良い油なのよん」ドブンドブンドブン


御坂の持つボトルが空になり、中華鍋にはオリーブオイルが溜まり、煮えたぎる!
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 18:08:38.06 ID:xEa/oXUho
どうせ未元物質
25 :miko& ◆Q1oSgJVzmWoO [sage saga]:2012/10/17(水) 18:09:26.42 ID:3tfTc0oDO

――

白井「お姉様…流石に多すぎですの。少し減らしませんこと?」

御坂「ムゥ…分かったわよ」


御坂は中華鍋を持ち上げ


ザーッ!と溜まったオリーブオイルを流し台に流した


御坂「これで文句ないでしょ?」

白井「……まぁ」

御坂「じゃあ、再開。熱した中華鍋に溶き卵〜」ジャー

白井「……」

御坂「お玉で掻き混ぜて…半熟になったら」ジャッジャッ

白井(卵が焦げてますの)

御坂「冷えたご飯を投入!さぁ、こっから速いわよ!
御坂「塩!」ダバァ!

御坂「胡椒!」ダバァ!

御坂「そして風味付けに醤油よ!!!」ダバァ!


白井「」ウワァデスノ


御坂「後は、よく混ぜて……黒子、お皿!」ジャッ!ジャッ!ジャッ!


白井「はっハイですの」スッ


御坂は中華鍋を持ち上げ、お玉で焼き飯を掬い、皿に盛りつけた!


御坂「最後に隠し味……」オリーーブ


白井「完成ですの!」
26 :miko& ◆Q1oSgJVzmWoO [sage saga]:2012/10/17(水) 18:10:49.58 ID:3tfTc0oDO

――


佐天『オリーブオイルを使った"御坂さん特製焼き飯"〜白井さん? お味はいかが〜?』


白井「……」

御坂「黒子…ちょろっと用事思い出したから外行った来るわね、夕方には帰るから〜」

白井「……はいですの」


御坂「あっそれ、食べたら感想聞かせて? 評判良かったらまた作ったげるわよん」テオフル

御坂はタッパーを持ち、調理室を後にした。


そして白井黒子の前には


白井(……コレを食えと)


オリーブ臭い"御坂特製焼き飯"


佐天『白井さ〜ん、お味はいかが〜?』


白井「さっきから五月蝿い天の声ですわね…言われずとも食べますの!」カチャ


白井黒子は蓮華で焼き飯を掬い…



……オロロロロロ


―――
――
27 :「miko& ◆nKwY1nSGYs [sage saga]:2012/10/17(水) 18:12:39.08 ID:3tfTc0oDO

〜とある公園〜


上条「ふふふん♪ふふふん♪ふんふんふ〜ん♪」

御坂「見つけたわよ!」


上条「? 何だ、御坂か。どうした?」


御坂「えっと…あの…さ///」モジモジ


御坂「少し話があるんだけど……良かったら…」///


上条「? 別にいいぞ」

御坂「じ…じゃあ、そこのベンチで…」///


二人は近くのベンチに座ると。御坂が上条から見えない様に、鞄からタッパーを取り出し、蓋を開けた。


御坂「あ……のさ」///


御坂「…良かっ…たら」///


上条「???」


御坂「これ……」スッ



御坂「…でも喰らいなさい!!!」///

バフゥ!!!

上条「」


上条の顔面に焼き飯が炸裂した!


御坂「アハ…アハハ…アッアンタなんかには、恵んであげるんだから良く味わって食べなさい! そして明日、感想聞かせなさいよね!!!」///


御坂は、そのまま脱兎の如く走り去って行った。


上条「……」

…パク…


…オロロロロ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 18:14:43.77 ID:3tfTc0oDO
何か、タイトルが変な事に…お見苦しい所を見せてしまい、大変申し訳ございませんでした


これで、投下終了です
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 18:21:34.38 ID:3tfTc0oDO
誤字 多過ぎですね、何故気づかなかった自分…
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 18:47:20.39 ID:30Gy2tHso
過ぎたツンデレは害毒にしかならないという見本だな
適度のツンデレかつデレたら物語終了くらいが一番おいしいと最近思うようになったよ…
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/17(水) 20:57:42.59 ID:gQPpW6qTo

追いオリーブ最悪やな
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/17(水) 21:59:27.62 ID:DEFNRf9xo
どうせ……と思ったらやっぱりオリーブオイルだった
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/17(水) 22:12:08.45 ID:htx5YgcR0
美琴は普通に家事スキルあるって設定じゃなかったか?
別にどうでもいいけど
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 23:40:37.23 ID:TDUYKp2J0
いんでっくちゅだと上条さんを感激させてたな
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/17(水) 23:56:15.47 ID:epiWtPrLo
佐天さんSSで佐天さんが喫茶店経営してるSS書いてたって人いたんだけど
デーモン閣下の人か喫茶佐天の人かで判断が迷う
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 20:11:07.51 ID:DMhDs3Qco
デーモン閣下のは、働いているだけで経営してるわけではなかったのでは?
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/19(金) 20:39:00.82 ID:rE1UpTBN0
最近の禁書は、SSで今まで散々やってきた展開を原作の場で拾っている感じだな
かまちーが周りの評判に影響されやすいのは知ってたけど、最近はそれが顕著だ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/10/19(金) 22:25:57.80 ID:aIR2uAzAO
そのうえで斜め上を狙って外したのが新約だったが……
さすがに炒飯にオリーブオイルは合わん
やはりごま油!ガス火で煽れなければ少量で手早くかき混ぜる、に限る
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/19(金) 22:27:23.21 ID:PotWJQqco
なーにいってだ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/21(日) 15:59:45.96 ID:SfGSrWhHo
超電磁砲二期決定か……これをきにまた盛り上がってきてくれるかな?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/10/21(日) 18:43:29.43 ID:UjxJQQ9e0
>>40
第二期ってまだなんじゃね?
知ってる人いたら教えて
42 :>>41 [sage]:2012/10/21(日) 18:52:26.78 ID:UjxJQQ9e0
今調べたんだけど、決定してたんだ
訳わかんないこと書いてごめん
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/21(日) 23:38:49.45 ID:lipuNC6+0
偽善使いの人は?
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 21:31:12.81 ID:uMZZRb+DO
今から5レス程頂きます


タイトルは

パネ条さん

です
45 :パネ条さん [sage saga]:2012/10/22(月) 21:31:43.58 ID:uMZZRb+DO
第一巻

〜鉄橋〜


御坂「…ったく何やってんのよアンタ。不良守って善人気取りか熱血教師ですかぁ?」

上条「!?」


御坂「なんで不良達が『すみません…俺達が悪かったっす』って言って帰ってくのよ…アンタ何かした?」

上条「いや…逃げながらも一人ひとり説得しただけだけど」

御坂「……なんで、説得であんなイカツイ奴等が素直に帰るのよ…。アンタ、変な能力持ってんじゃないの?」

上条「? 身体検査ではレベル0だったけどな〜」

御坂「…ホントかしら」


上条「まぁ…お前達の間に何があったかは知らねーけど…さ」


上条は御坂の目の前まで近寄り…


御坂「な……何よ!」


上条「喧嘩は……良くねーよ」ナデナデ


悲しげな表情で優しく頭を撫でた


御坂「ウ…」

上条「後、お前みたいなカワイイ女の子がこんな夜中まで遊んでんじゃねーよ。今日こそは寮まで送って行くからな」マッタク!

御坂「……ハイ」///


―――
――
46 :パネ条さん [sage saga]:2012/10/22(月) 21:33:29.08 ID:uMZZRb+DO
第一巻

〜上条の部屋〜


禁書「魔術はあるもん!」

上条「いや、俺も信用したいけどさ」

禁書「ムー! じゃあコレ、この服。これは歩く教会っていう極上の防御結界なんだよ!」



禁書「そして論より証拠! ほら、台所の包丁で私のお腹刺してみ」

上条「馬鹿野郎!!! 命を粗末にしてんじゃねぇ!」

禁書「!!!」ビク!

上条「もし……もし、怪我したらどうすんだよ! お前にもしもの事が有ったら…俺…」

禁書「……ゴメンナサイ」

上条「いや…俺も悪かったよ…。後、包丁なんかで刺さなくてもさ…」

上条は立ち上がり毛布を取り、インデックスを包んだ

禁書「?」

上条「こうすれば…」ピト

バキィン!

禁書「歩く教会が!」


上条「服…壊してゴメンな。…でもコレでお互いの証明になっただろ」ニコ


禁書(とうまパネェんだよ!)


―――
――
47 :パネ条さん [sage saga]:2012/10/22(月) 21:36:01.84 ID:uMZZRb+DO

一巻

〜マンションの通路〜


ステイル「ば、か――――な。なぜ、何故! 僕のルーンはまだ死んでないのに……ッ!」

イノケン「ゴォォォォォ!!!」
ステイル「い、の……けんてぃうす」

ステイル「いのけんてぃうす……イノケンティウス、魔女狩りの王!」

イノケン「ゴォォォォォ!!!」

上条「止めろ! 魔女狩りの王!」

イノケン「は…はい」

ステイル「ひっひぃぃ」

上条「インデックスの背中を斬ったのはコイツじゃない……それに罪を憎んで人憎まず…ってな」


上条は、意識の無いインデックスを抱き上げ、エレベーターへ向かう


上条「おい…ステイル」

ステイル「ひっ」

上条「……次は…ラミネート加工してから来るんだな」

イノケン「あざっす! 御慈悲あざっす上条さん!」


―――
――
48 :パネ条さん [sage saga]:2012/10/22(月) 21:37:06.45 ID:uMZZRb+DO

第一巻

〜第7学区・道路〜


神裂「神浄の討魔、ですか――良い真名です」

上条「……テメェは」

神裂「神裂火織、と申します。……できれば、もう一つの名は語りたくないのですが」

上条「…聞かせろよ」

神裂「は?」

上条「俺がお前の全てを受け止めてやるからさ…お前の声で…お前の溜め込んでるモン吐き出しちまえよ」
神裂「あ……え…?」


上条は神裂の目の前まで近寄り…

ギュッ!

強く抱きしめた!


上条「素直に…なれよ、火織」


神裂「は……ハイ」///


―――
――
49 :パネ条さん [sage saga]:2012/10/22(月) 21:38:08.91 ID:uMZZRb+DO
第一巻

〜小萌の部屋〜


バギン!と。上条の右手が勢い良く後ろへ吹き飛ばされた

上条「がっ………!?」


『――警告、第三章第二せ』

バキィン!

上条「……勝った」


神裂「危ない当麻さん!」

ステイル「上条さん!」

イノケン「上条さん!」

上条「!!?」

その時、上条当麻の頭上から光の羽が粉雪の様に降り注ぐ…

しかし上条は右拳に力を込め!

上条「ハァァァ!!!」


┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"

…全ての光の無数の右拳で打ち消した


上条「これが……幻想殺しの真の力だ」


神裂「やだ…カッコイイ」///


第一巻

〜完〜
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 21:39:34.30 ID:uMZZRb+DO
これで投下終了です


すみません…勢いで書きました
51 :イラストに騙された名無しさん [sage]:2012/10/22(月) 21:58:23.66 ID:cKFWNsgwo
サラっと会話に加わってるイノケンティウスに噴いたw
乙!
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/22(月) 23:57:22.47 ID:+gs3JQEco
これは一方さんあたりまでは見たいなwww
乙!
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/23(火) 02:11:21.93 ID:Q8oxa+Xeo
やっぱこういう話が一番手軽に読めて楽しいよね
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 17:05:41.42 ID:waG804kIO
これはひどい
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/10/23(火) 19:39:28.11 ID:uouNp+hp0
乙です

続き待ってます
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga]:2012/10/23(火) 22:42:57.98 ID:u/OLL9pZ0
2レスもらいます

もうすぐ文化祭ですねネタ。3ヒーロー仲良しモノ



上条『ほっしーぞーらーのー』

浜面『しーたーのー』

一方『……』


上条『もぉ〜えあがれ』

浜面『あーいーの』

一方『……』


浜面「おいぃ、ディスタンスとレジスタンス!」

上条「文化祭までにカンペキにしないと」

一方「うるせェよ。急にカラオケに引きずり込まれて何かと思ったら何だコレは何で俺が」

上条「とりあえず体育館ステージで出し物やろうよ、って約束したじゃん」

一方「……した……か?」

浜面「したよぉ。お前半分寝てたような気もすっけど」

一方「まるで詐欺じゃねェか」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga]:2012/10/23(火) 22:46:07.08 ID:u/OLL9pZ0
上条「準備期間あんまり残ってないし、歌ぐらいが適当だよね」

浜面「もう実行委員会に枠申請しちゃったから出るしかないよね」

一方「一万歩譲って出演の事は脇に置いてやる。しかし何でこの曲なンだ」

浜面「そりゃおめー男三人組ヴォーカルバンドっつったらア○フィーだべ」

一方「ヴの発音こだわりやがってムカつく」

浜面「俺、桜○さん!」

上条「俺、○崎さん!」

上条・浜面「お前、タカMeさん!」

一方「待て待て待て」

浜面「一番体格ムチムチの○井さん役は俺が適任だろ?」

上条「一方通行はどう考えてもタカMeさんだから、消去法で俺が坂○さんさ」

一方「どう考えてもとはどォいう意味だよ」

浜面「一方通行と高○沢さんは何か通ずるものがある」

一方「俺あンなロン毛じゃねェし」

上条「俺だって眼鏡じゃないし」

浜面「俺だってグラサンじゃねぇし」

上条「外見だけで配役したわけじゃない。むしろ一方通行が高○沢さんだからこそ、俺達が○井さんと坂○さんなんだ」

浜面「だから、……な?」

一方通行「な? じゃねェよムカつく」


58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 23:13:15.70 ID:V7PGuQQa0

MOTTO!!MOTTO!!
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/24(水) 01:03:51.97 ID:XeAZXgqmo
3ヒーローでバカやってるのかわいいな!乙!!

昔親戚のお姉さんに「アル○ィーっていうのはヤクザと浪人生と王子様の3人組で歌がうまい人たちだよ」と
教えてもらったの思い出したわw
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/10/24(水) 23:00:48.49 ID:h8ingwa/o
なんという適切な表現だろうか。
61 :きんしょと!  ◆44iHvj1mIiLJ [sage]:2012/10/25(木) 11:38:27.59 ID:WF7mfdUD0
一レスです。 お借りします

ブロロロロロロロロロ………
ミーンミーンミーンジーワジーワジーワ

「おーー……」

当麻「もうすぐだからなー」

当麻「インデックス」

インデックス「おおぉーー!」

インデックス「すごいんだよ!とうま!お家がいっぱいあるんだよ!」

当麻「お家だけじゃないぞ?お店も色々ある」

インデックス「お店も!?美味しいもの食べれる!?」

インデックス「あれ? とうま、なんだか人がいっぱい居るんだよ?お祭りかな?」

当麻「学校だよ、学校。そういえば明日から夏休みだな……」

インデックス「やっほーなんだよ!」ブンブン

当麻「インデックスー乗り出すと危ないですよー」

インデックス「女の人が手振ってくれたんだよ!とうまも振らなきゃ!」

当麻「上条さんは手が放せないので代わりに振っといて下さい」

ブロロロロロロロロロ……


当麻「よーし、やっと着いたぞー」

インデックス「どこに!?お店かな!?」

当麻「お店じゃないですよ……」

インデックス「あれ?あそこにいるのは……」

インデックス「あおぴだ!」

ブロロロロロロ……キキィッ 
ガチャッ バタン!

当麻「おいーっす」

青ピ「やっほーカミやん」

インデックス「あおぴー!久々なんだよ!」

青ピ「おー!インデックスちゃん!元気にしとった?」

インデックス「絶好調なんだよ!」

当麻「あれ?土御門は?」

青ピ「つっちーは妹とデートだから来れへんってさ、羨ましいわ」

インデックス「あおぴ、相変わらずデカいし声野太いんだね」

青ピ「せやで〜、これが僕のチャームポイントやからね」

当麻「馬鹿やってないでさっさと運ぼうぜ、青ピ、お前土御門の分も働けよ」

青ピ「いやや」

当麻「いややって……お前……」

インデックス「イヤなんだよ」

当麻「インデックスまでも!?」

青ピ「さっすがインデックスちゃん、気が合うわぁ!飴ちゃんあげる」

インデックス「わーい!ありがとうなんだよ!」

当麻「ダメだこいつら……」
までは妄想しました
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:54:22.60 ID:qUpRUQEro
続きはよ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/25(木) 17:01:30.43 ID:iaCkCKUz0
はよはよ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 17:12:42.60 ID:mAZr+xcIO
(続き書いても)ええんやで
65 : ◆44iHvj1mIiLJ [sage]:2012/10/25(木) 17:13:26.27 ID:fw5DrhXE0
あんな風でいいなら続き頑張って書いてきます
それかスレ立てます。期待しないで下さい。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:06:02.36 ID:cn5Io5kA0
以下4レス程お借りします

今更禁書3巻派生
上条と御坂が立てた実験を止める為の方法(仮)が実は前提から間違っていたら、というIF話

薄暗い
 
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:06:48.34 ID:cn5Io5kA0
「――御坂妹!」

ようやく見つけた、見覚えのある後姿に上条が呼び掛ける

くるりと振り返るのは整った顔立ちに不釣合いの無骨なゴーグルを掛けた少女

「良かった。心配してたんだぞ、あれから全然遭えなかったからさ」

「……」

返事は無いもののそもそも余り口数の多い方ではなかったから上条は特に気にしなかった

むしろ変った様子が見られない事に安堵を覚えるばかりで、それが間違いである事にはまだ全然気付かずに

ほっとしたよ、と言ってにこりと安堵の笑みを浮かべる上条を、少女はただ静かな視線で眺めていた



あの恐怖の実験を止めてから数日後

自由に生きられるようになったはずの少女の姿を一向に見かけない事に上条は言い様の無い不安を感じていた

掌に控えめながらも確かな柔らかさを感じつつ、件の実験が凍結された事を聞かされた

そして、それに伴い延命の為の調整を受けるべく一度研究所に戻らなければならないのだ、とも

どうせすぐにはベッドから出られないのだからまた見舞いに来ると言っていた

にも関わらずそれきり少女は上条が退院するまで一度も姿を見せることはなく

退院した後で、猫を拾った公園や路地裏、はたまた例の操車場まで覗いてみるもののやはり影の欠片も無い

いっそ戻った先とやらに行ってみようかと思ったところで、そういえば研究所の場所など上条は知らないのだったと肩を落とすばかり

その内いつもの自販機の前で顔を合わせた御坂にも尋ねてみたけれど、彼女もまたあれ以来一度も妹の姿を見ていないという

一体全体これはどういうことだろう、と二人して考え込んでみるが、どうにもこうにも埒が明かない

大体にしてお互い情報が余りにも少な過ぎ、偏り過ぎているのだから無理も無い

初めから実験に関わりのある研究所は御坂自身によってとうに潰されてしまっている

更には妹達の本体もデータも関連の装置も実験途中で幾多もの研究所に分岐されそれも生半可な数ではない

その内の何処に妹が――10032号がいるかまでは判らないし、候補を挙げるとしても絞り切るには時間が掛かり過ぎる

そもそもが秘匿されて然るべき実験であり研究なのだから、データを得るにも一筋縄ではいかない

御坂の能力で書庫にアクセスは可能なのだけれど、そこまで詳細なログは上がっていないようだ

凍結が決定してしまっている事もその要因の一端であったのかもしれないがそれは嘆くべき事柄では決して無い

後日の約束を明確にしておくか、せめて連絡先を交わしておけば良かったと思い至っても既に後の祭りだった

既に廻った所も含め、お互い出遭えそうな心当たりを巡ってみようと結論を出して更に数日が過ぎ

影の伸びる夕暮れの時分――空が薄暗くなりかけた、逢う魔が時とも呼ばれる頃

人通りの少ない路地に一瞬見かけた背中を追い、角を曲がったその先で佇んでいたのは見覚えのある後姿

そうして上条はようやく探していた少女の姿を発見したのだった
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:07:17.99 ID:cn5Io5kA0
「……ん?」

不安が払拭された事で俄かに軽くなった気分のまま話しかけていた上条がふと小さな違和感に気付く

目線が向くのは少女達のオリジナルである御坂美琴と同じ制服を纏ったその細い首元で

「あれ? なあ御坂妹、お前ペンダントは?」

「……このミサカは貴方が御坂妹と呼ぶ個体ではありませんよ、とミサカは今更ながら忠告をします」

「えっ」

漸く口を開いた少女の言葉に上条はぽかんと間の抜けた表情を晒す

「このミサカの検体番号は19849号です、とミサカは自己紹介をします」

「あ……そっか、そうだよな。別に御坂妹だけが出歩いてる訳じゃないもんな。悪い、勘違いしちまって」

「いいえ、ミサカは気にしていません。貴方が最も関わった個体は10032号ですから、とミサカは恐縮する貴方を宥めます」

ぱん、と顔の前で両手を打ち合わせ頭を下げる上条だが、少女からは淡々と言葉が返る

バツが悪いとありありと書いてある表情で上条は少女を見上げ、気を取り直すべく小さく咳払いをする

「えっと……じゃあ、はじめましてだよな。上条当麻だ、よろしく。――ところで、一つ訊いて良いか?」

「ええ、どうぞ、とミサカは貴方の質問を予想しつつも先を促します」

「まあ判るだろうけど……御坂妹はどうしてるんだ?」

「……気になりますか、とミサカは少し言い淀みながら質問で返します」

「そりゃあ、な」

少女の言葉に上条は頷いて苦笑を零す

「見舞いに来るって行ってたのに結局来なかったし。いや、それは別に良いんだけど」

あ、勿論要求してる訳じゃないし強制でも何でもないからな、と少しだけ早口に付け足す

「心当たりを探しても全然見掛けないし。猫は淋しそうに公園うろついてたし。御坂も会ってないって言うし」

情報をつらつらと並べ上げながらふと自分で心配になって上条は無意識に眉を寄せる

「もしかして、怪我が思ったより悪かったのか? 調整が上手くいってないとか……」

「……負傷は完璧に治療されていましたし、再調整にも問題はありませんでした、とミサカは質問に答えます」

「そ、そうか。なら良いけど……じゃあ何で」

「……。お知りになりたいですか、とミサカは、上条当麻に尋ねます」

前置きされた不自然な沈黙が気になって、当たり前だ、と返すのが一瞬だけ遅れる

払拭された筈の不安がじわじわと蘇ってくるのを必死に抑えながら、上条は少女の言葉を待った

けれどその切なる願いを裏切って、少女は上条が一番聞きたくなかった残酷な答えを告げる
 
「10032号は既に死亡しました、とミサカは事実だけを簡潔に述べます」

「……!!」

余りの衝撃で声が音にならず、口だけが「何で」という形にぱくぱくと動く

まるで痛ましい物でも見るように少女は一瞬だけ目を伏せた

けれど瞼が開かれれば相変わらず感情の薄い瞳が、目の前に蹲って打ちひしがれる上条を静かに見下ろす
 
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:08:22.97 ID:cn5Io5kA0
「先日の、貴方と一方通行の戦闘に関して研究者達が話し合いを持ちました、とミサカは経緯を語ります」

事務的な、ともすれば機械的な響きで平坦に言葉は紡ぎ出されていく

「そもそも、一方通行が被験者として選ばれたのは彼が『最強』だからではありません、とミサカは貴方とお姉様の勘違いを指摘します」

「……勘違い……?」

「はい。――彼が選ばれたのは、その『能力』が『一方通行』であるからです、とミサカは実験の本質を説明します」

呆然と呟かれた言葉にあっさりと肯定を返し、少女はただどこまでも淡々とした調子で言葉を続けていく

「彼が――『一方通行と呼ばれる個人』が『超能力者』であることも『第一位』であることも『最強』であることも全く関係ありません」

「被験者が『一方通行という能力』を『有している』事だけが唯一絶対の要素なのです」

「故に『一方通行が超能力者第一位でありながら一介の無能力者との戦闘に敗北し最強ではないと証明』された所で、実験には影響を与えません」
 
「つまり、貴方が妹達を救おうと死に物狂いで戦い勝利を収めた事は、実は何の意味もなかったのですよ」

「――と、ミサカは貴方にとって残酷な真実を明かします」

一切姿勢も表情も変えることなく言い終えると、少女は上条の反応を待つようにその場で佇んでいる

だが、上条は動けない

目を見開いて愕然とした表情のまま、声も出せずに全身を強張らせている

そうして10分ほど無言の時間が経過した後

少女はふと近くにある時計を見上げ、小さく首を傾げた

表示時刻を脳内の予定表と照らし合わせると、まだ動かない上条を振り向き口を開く

「申し訳有りませんが、ミサカはこの後用事がありますのでそろそろお暇させて頂きます、とミサカは断りを入れます」

「……用事」

低く、鸚鵡返しに呟いた上条がようやく顔を上げる

この短い時間で随分と憔悴した顔色になっていた

「用事って……何だ……?」

疑問の形は取っていても、話の流れから大体の予想は付いていた

当たっているのだろうと半ば確信すらしていた

それでもどうしても信じたくはなかった

けれど、上条の淡い期待はまたも少女の言葉によって裏切られる

「これより約2時間後、第19849次実験が開始されますので、とミサカは暗に――告げます」

省略された言葉が何なのかなど、改めて問うまでもない
 
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:09:03.71 ID:cn5Io5kA0
「それでは失礼します、とミサカは礼儀正しく別れの挨拶を告げます」

再び言葉を失くす上条に綺麗な仕草で頭を下げ、少女はあっさりと踵を返す

何の躊躇いも迷いもなく、定められた結末を自ら迎える為にまっすぐに歩を進めていく

一定の速さで遠ざかる少女の背中を見つめながら、上条は掛ける言葉を思い付かない

あの実験がまた一つ進められようとしているのに、動けない

少女達の命がまた一つ失われようとしているのに、止められない

この街が抱える途方も無い闇の一端に、矮小な一個人でしかない己の無力さを痛烈に思い知らされる

上条は地面に付いた手を傷付くのも構わず無意識にきつく握り締めていた

この右手で殴り飛ばしてもあの悪夢のような幻想を殺せない

どうすれば良いのか解らない

崩折れて蹲ったまま、少女の消えた方角をただ見上げていた

空は燃え上がるように不気味なほど赤く赤く染まっている

上条当麻は、動けない







ifEnd.
 
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:09:38.01 ID:cn5Io5kA0
上条の怪我が回復して退院したんだけど御坂妹に会えなくて探してやっと見つけたと思ったら違うミサカでその時やっと10032号はもうとっくに死んだ事を知ってしかも死因は第10032次実験のやり直しで実験は現在も滞りなく進んでますよもうすぐ終了ですよって聞いて「……え?」ってなるヒーローの成り損ないが見たいと思いましたまる


実験の資料見た時からずっと疑問だった部分が書けて満足
お目汚し失礼致しました。次書くなら明るい話が良いです
 
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/02(金) 01:17:57.98 ID:cn5Io5kA0
やべ、御坂妹のペンダントの改変エピ入れるの忘れた
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/02(金) 01:30:42.48 ID:BQiWGEYto

つまり、一方さんがまた虐殺を再開した物語ってことですかね
誰も救われなくて痛ましいな
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 02:12:46.77 ID:ufCkQAUmo
あちゃー、折角打ち止めさんが「本当は殺したくなかった」説提示したのに台無しじゃないですかー!
的な一方さんだなww
こんな話もたまにはいいと思います
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/02(金) 02:44:43.15 ID:wy/S4v8DO

こういう方向の設定ってあんまり見ない気がする
御坂とか一方サイドの話も読んでみたいな
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 02:54:52.69 ID:AivRRJcWo
乙!同じ疑問持ってたから面白かった
「一方さんが最強だから」じゃなくて
「他のレベル5は成長の方向性が違う」からレベル6にはなれないが
「レベル5のうちレベル6に行ける可能性があるのは一方通行だけ」なので一方通行を被験者にするって
絶対能力進化計画のレポートにあったもんな…
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 19:01:52.23 ID:uJWYcOeIO

漫画版超電磁砲で「ホントなにやってンだ俺…」とか言っておいてこの様かよ一方さん

>>76
だって鎌池だから(震え声)
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/02(金) 19:12:03.43 ID:2yDSFlTO0
うーん……
「イマジンブレイカーの介入」「☆のプランのMNWの真の使い道」「本当は殺したくなかった」「もう1人も死んでやることは〜」全部無視かぁ…
10032号の段階で妹達は心変わりしてるし、上位個体がいないから反逆も可能なんだけど
設定どころか前提を変えられると、SSと言えどいまいち納得できない
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 19:19:32.29 ID:IRJuPPFOo
>>76
とはいえ一方通行はある種絶対的な立場だから
それを負かすことで研究者達に大丈夫かこの計画って疑わせれば勝ちなわけだ
機械は騙せなくてもそれを使う人を騙せればあとは勝手に機械を疑ってくれる
自分らの頭で考えた計画じゃないから何かあっても自分らじゃ判断出来ない

そもそも>>78の言うとおり☆の介入があるんだが
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 20:46:22.18 ID:KdsmnYUg0
もし上条さんがブルっちゃって一方通行を止めなかったら☆はどうしたんだろうな
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 22:08:29.79 ID:7lb9U3bEo
あんまり「もしこうだったら」という二次創作に茶々をいれるのはどうなんだろうな
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/11/02(金) 22:12:28.29 ID:6DAGx3ego
なんでそんなダメ出しするのか判らん
その辺も織り込んでの実験続行ネタだろうに
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 22:15:34.66 ID:AvrkoNzzo
感想なしの考察はスレチ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 22:20:55.12 ID:IRJuPPFOo
>SSの投下以外にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換などにご利用ください
んなこたぁ無い
別にケチ付ける理由も無いが
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 22:28:03.20 ID:AvrkoNzzo
考察は雑談に入るのか微妙だとも思うがどうなんだろうな
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 22:29:51.69 ID:IRJuPPFOo
雑談は雑談でしょ
ヒートアップしてきたら他所に誘導すりゃええんでないの
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/02(金) 22:30:22.49 ID:BQiWGEYto
とりあえずスレに活気が戻っただけでもGJ
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:23:42.66 ID:+EM3vAiZ0
以下8レス程お借りします

>>67-70と同設定の話
性懲りもなくすみません。なんだか続いてしまいました

今回は御坂編
上条編と時系列が前後してます

やっぱり薄暗い
あと肉体的な意味でちょっと痛いかもしれない
 
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:24:11.62 ID:+EM3vAiZ0
静かな部屋の中にからからと軽い音を響かせて扉が開く

姿を見せたのは白衣に身を包んだ特徴的な容貌の男性だった

ゆったりとした足取りで部屋の中程まで歩を進める

壁も天井も柔らかな白一色で、大きく取られた窓には同じ色のカーテンが掛けられている

学園都市の中にある、とある病院の一室だった

風貌に似合わぬ異名を持つ医師は、穏やかな表情と声でベッドに横たわる人物に語りかける

「やあ、おはよう。今日の気分はどうかな?」

肩まで伸びた茶色の髪が柔らかく縁取るのは、美少女といって良い勝気そうな顔立ち

けれど、そこに生気は感じられない

虚ろな瞳はぼんやりと宙を彷徨って、凡そ表情と呼べるものもない

掛けられた声に身動ぎすらせず、まるで良く出来た精巧な人形の様だった

暫く黙って待っていた医師は、返らぬ応えにも柔和な雰囲気を微塵も揺らがせない

窓際に近付き少しだけ開けば吹き込むそよ風にカーテンが陽炎のように微かな揺れる

からりと晴れた空から降り注ぐ日差しが白い室内を更に皓く淡く

それは、ある夏の日からずっと毎日繰り返されている光景だった
 
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:24:56.67 ID:+EM3vAiZ0
あの悪夢のような実験が凍結されてからしばらくたったある日

ようやく退院できるらしいと聞いて病院を訪ってみれば、既に寮へ戻った後だった

すれ違いもいい所だったけれど、特に後遺症もなく元気な様子だったと聞けば素直に嬉しい

見舞いに行った時に零していた手作りのクッキーが無駄になったのは少し勿体無い

けれど、わざわざ渡しに行くのも何となく憚られる。学校の寮だし

手持ち無沙汰な気分でちょっとぶらつきながら帰り道を辿っていると、あの憎たらしい自販機が目に入る

そういえば始まりはここだったのだと思うと縁を繋いだことに少しは感謝してやっても良い

そんなことを思って無意識の内に御坂は口元を柔らかく綻ばせる

一万円を貢いだ甲斐もあったというものだ。それ以上に搾取している事実はさておき

ベンチに腰掛け袋を開けると、取り出したのはクッキーが一枚

歯を立てればさくりと小気味の良い響きと共に口内に広がる程よい甘みが一層心を弾ませる

今度逢ったら折角最高の出来だったのに味わえなくて残念だったわね、と言ってやろう

でももし食べたいならまた作ってあげるのも吝かじゃない

それはもちろん今回のお礼って事であって他意なんか全然無いんだけど

かあっと頬に熱が上るのを頭を振って振り払う

気を取り直してもう一枚、と取り出した所でふと足元に小さな影がいる事に気付いて目を向ける

そこにいたのはどこかで見た事のある小さな猫で、か細い声で鳴きながら御坂の顔を見上げていた

自分の近くに寄ってくる動物は珍しくて、思わずぱちぱちと瞬く間にすうっと記憶が浮かんでくる

「……アンタ、あの時あの馬鹿が連れてた猫ね」

あの夜、鉄橋の上で決めた筈の覚悟を思いっきり揺らがせてくれたあの少年

返事も聞かずに預けられてしまった小さな子猫は電磁波の所為か腕の中でぷるぷると震えていた

けれど決して逃げようとはせず、その柔らかさと暖かさは御坂の心を励ましてくれていて、だからこそ走れた

実験を凍結にまで追いやれた要因の一つは実はこの子猫にもあったのかもしれない

「あの時はありがとう」

だからそんな言葉が零れたのはきっと自然なことだ

そう言ってから、更に思い出す

「アンタ、あの子と――妹と一緒にいたんじゃなかったっけ。どうしたのよ?」

言葉が通じる筈も無いのについ訊ねる口調になる

今は姿が見えないけれど、妹が近くにいるのだろうか

あるいは流石に研究所の中には置いておけなくて、普段はこの公園で飼って(?)いるのだろうか

とはいえ猫から答えが返って来る訳が無いので余り深くは考えない

どうしても知りたければ妹に会った時にでも訊けば良いことだ

ふわふわとした柔らかな毛並みを指先だけでそっと撫でる

髭の先がぷるぷると震えているものの、やはり逃げようとはしない

あの日と同じ感触に頬を緩ませると指を離し、そろそろ帰ろうかと立ち上がる

「じゃ、またね。今度は妹と一緒に来るわ」

声を掛けながらひらひらと掌を振るとまるで返事のようなタイミングで鳴き声が響いた

思わず小さく笑いを零す

少しだけ減ったクッキーの包みを元に戻すと、もう一度手を振ってから公園の出口へと足を向ける

妹にクッキーを作ってきてあげるのも良いかもね、何て考えながら、足取りは自然と軽くなっていた
 
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:26:04.60 ID:+EM3vAiZ0
  白いシーツに埋まって眠る少女は、楽しい夢でも見ているようだ

  薄らと痩せた頬や色味の褪せた唇に、仄かな笑みを浮かべている

  「……夢の世界は幸せかな?」

  ぽつりと落ちた言葉に応えるものは誰もいない
 
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:27:03.21 ID:+EM3vAiZ0
妹に、遇った

偶然なのか必然だったのかは今でも判らない

思わず掛けた声に振り向いた少女は、何の縁かあの少年に貰ったらしいペンダントは身に付けていなかった

それで少年が御坂妹と呼ぶのとは違う妹だと判って疑問を抱く

が、考えてみれば他の妹が出歩いてても不思議ではないのだからそれもおかしな話だ

ただあの子猫のことが気に掛かっていたのであの子に会えればと思っていた

だから所在を尋ねたのは自然な成り行きだったのだ

「ねえ、10032号はどこにいるか知ってる? ちょろーっと探してるんだけど」

子猫が寂しそうなのよ、と付け足すと、MNWで情報は知っているのか妹が頷く

「コネコ……ああ、あの子ですか、とミサカは納得します」

「そうそう。――っと、その前に」

「何でしょうか、とミサカはお姉様に促します」

「アンタは何号なの? ……コレ先に聞かなきゃ駄目よね。ゴメン」

「いえ、お気になさらず。このミサカは14864号ですよ、とミサカはお姉様に自己紹介をします」

「14864号ね。ありがと」

にこりと笑い掛ける御坂に対し、14864号と名乗った個体はぺこりと軽く頭を下げる

「良いわよ、そんな堅苦しくしなくて。そうだ、そこのカフェにでも入ろっか?」

「あ、いえ……生憎ミサカはそろそろ研究所へ戻らなければならないので、とミサカは折角のお姉様のお誘いですが」

小さく首を傾げるのは困っているのだろうかと、殆ど変化しない表情を見ながら御坂は苦笑を浮かべる

「そっか、タイミング悪かったみたいね。お茶はまた今度にしましょ」

帰り足なら余り時間を取らせては悪いだろうと思いそう言うと、改めて用件を切り出す

「ええと……さっきも言ったけど、10032号の居場所を知りたいの。猫の件もそうだけど、……あの馬鹿も遇えないって言ってるし」

ぼそりと付け足した部分に若干の照れが入るのはご愛嬌だ

「教えてくれない? お互いの居場所とかは判るんでしょ?」

「……」

照れを隠す意味も含めて再度にっこりと笑いかけながらそう言えば、返って来たのは不自然な沈黙

「? ……どうしたの?」

「……どうしてもお知りになりたいですか、とミサカは言い淀みつつお姉様に確認をします」

冒頭に若干の沈黙を置いてから、14864号は妙に事務的な口調で訊ねる

それはまるでプログラムされた台詞をなぞる機械音のような平坦さで

淡々とした雰囲気は遇った時から全く変っていない

なのに何故か不穏な予感を感じ取って御坂はふっと口を噤んでしまう

これ以上訊いてはいけないと、思考のどこかが警告してくる

そんな筈は無い、と心が反論をする

あの実験は凍結された、これ以上この子達に迫る危険なんてあるはずが無い、そう自分に言い聞かせて

「当たり前でしょ」

努めて明るく返した言葉は、御坂自らあの悪夢のような絶望を突き付ける引き金となってしまった
 
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:28:10.38 ID:+EM3vAiZ0

  形の良い眉根が苦しげに寄せられ、眦から透明な雫がすうっと零れ落ちる

  僅かに開いた唇が、音にならない声を紡ぐ

  誰に向けているのだろうか、同じ言葉だけを何度も何度も繰り返している

  「君のそれは自身への断罪かな? それとも彼女達への贖罪なのかな?」

  答えは返らない
 
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:28:52.32 ID:+EM3vAiZ0
獣のような咆哮を発しているのが自分だと気付くのに時間が掛かった

目の前の白い悪魔は赤黒く染まった空間で一人立っている

唯一色彩を有する赤い双眸は綺麗に磨いた硝子玉の様だ

瞳を縁取る長い睫もさらさらと靡く細い髪も滑らかな陶器のような頬も袖から伸びる細い腕も白い

まるで何物にも穢れない、何者にも穢せないとでも言うように

御坂はコインを構えた手を伸ばす

細身のシルエットを貫くように狙いを定める

必殺の一撃を向けられて、端正な顔が薄らと笑みを浮かべる

薄い唇が緩やかに弧を描き、けれど目が笑っていない

冷ややかな視線、という訳ではない

そこに温度など無かった

特異な色彩を纏う整った容貌からその表情が更に人らしさを奪い去る

化け物というよりは造り物だった

操車場で見せたあの烈しい狂笑など幻だったかのようだ

けれどそんな事はどうでも良いし、何かがあったのかなんて関係無い

何事もなかったかのように再開されていた実験、死んでしまった10032号や他の妹達

全身を真っ赤に染めて地面に倒れているのは教えてくれた14864号で

御坂が取れる手段は結局最初に考えた方法だった

被験者に対する認識を変える事が出来なかったのなら、その相手の認識を変えれば良い

そうしてこの実験は成り立たないのだと証明すれば良い

「これで、終わりよ」

静かに落とされた言葉とは裏腹に、手元から凄まじい電撃が迸る

超電磁砲で反射は貫けない

全てのエネルギーそのままは御坂に向けて牙を剥く

能力の特性上電流そのものは直接効かなくても、引き起こされる副次的エネルギーは確実に御坂にダメージを及ぼす

人一人の命を奪う程度には

だから御坂はこの1手で負ける

20000人の妹達を利用する理由――超電磁砲が128手で負けるという前提を覆す

実に簡単なことだ、とっくに覚悟していた筈なのだから

「遅くなってゴメンね、妹達。今解放してあげる」

ばちばちと弾ける音に掻き消されて呟きは自身にすら届かない

圧倒的な熱が空気を介してじわりと頬を灼く

瞼を伏せているにも拘らず視界が白く染まる

目を開いても何故か眩しくない

全てがスローモーションに見えた

命を刈り取る死神の鎌の如く迫る光の奔流を、御坂は笑みさえ浮かべて迎え入れる

脳裏に浮かんだのは、不思議な右手を持つ少年が嘆く顔だった

「バイバイ」

自分が笑っていると判った

死を目前にしているのに、満たされた気持ちだった
 
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:30:29.92 ID:+EM3vAiZ0
  その時不意に鼓膜を揺らしたのは

  まるで子どものような柔らかな声で



  「 お れ は 、 に ン げ ン は こ ろ さ な い 」



  それが誰なのか疑問が浮かぶ前に

  肉の焼ける熱さと激痛で、御坂の意識は弾け飛んだ
 
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:31:17.80 ID:+EM3vAiZ0
超能力者第三位・御坂美琴の現状を知っているのはごく一部の者だけだ

夏休みはとっくに終わっているというのに学校にも寮にも一切姿を見せていない

表向きは試験的に行われている交換留学生として外に出ているから、という理由

本当は夏休みの終わりにとある事情で意識不明の重態に陥り入院している為だ

事実が公表されないのは、超能力者同士の戦闘による負傷が原因だということが要因だった

裏の実験に携わっている事も含め、一般にそんな事が広まっては不祥事どころの話ではない

全ての事情を承知の上で、医師は件の少女を預かっている

病院の関係者さえ立ち入りの制限されている特別な部屋で、彼女は昏々と眠り続けている

といっても身体の怪我は全て医師の手によって綺麗に完治している

己の放った圧倒的な熱量は彼女の身体を焼き尽くしてもおかしくなかった

けれど実際には顔の一部と髪、両腕が焼けるに留まっていた

最も酷い箇所でも、跳ね返された電撃を迎えるように差し出されていた両手が烈しく焦げていたのみ

しかも内部組織まで火傷が浸透していなかった故に欠損までは至らず、原形を留めたままの治療が可能だったのだ

顔は表皮に火脹れを起こしていたとはいえさほど酷いものではなかったため今ではすっかり綺麗になっていた

また、髪は一部をばっさりと切り落としはしたもののそれを地毛で隠して誤魔化せる程度には既に伸びている

元通り、整った容姿と五体満足の身体を取り戻した彼女は、だが未だに目覚めない

時間ばかりが過ぎ、年頃の少女宜しくふっくらとしていた頬は見て判るほどに痩せ、艶やかだった唇は色褪せて

溌剌とした様が際立っていた彼女が、いまや病院のベッドが似合う薄命の少女にしか見えない

そのやつれてもなお美少女然とした顔に、時折薄らと喜怒哀楽の表情を浮かべて眠っている

終わらせられなかった悪夢から抜け出せない

時に淡い笑みを浮かべ、時にほろほろと涙を流し、時に苦しげに小さく呻いて

御坂美琴は、夢を見る







ifEnd.
 
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/03(土) 01:32:11.99 ID:+EM3vAiZ0
前話を御覧頂き有難うございます
色々なご意見ご感想等非常に嬉しいです
設定は色々改変してあるので原作沿いとして読むと矛盾が凄まじい事になります
と、先に書いておくべきでしたでしょうか。申し訳ありません

元より賛否両論承知の上で書いているのですが、正直一方通行編書くのはちょっと怖い
 
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/03(土) 01:40:10.01 ID:vnO4ICfAO
木原数多が冥土返しによって蘇った!





但しチ○チンが回復できなかったから木原数多は女の子として生きる事となった!


ってSS需要あるのかな?
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/03(土) 02:37:35.55 ID:MAH5jCJ3o

二次創作だしifストーリーは問題ないよ

>>98
それその物に需要はないだろうけど、ギャグとしてネタにするならアリだと思う

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/03(土) 07:56:04.54 ID:rR4la7mKo
乙!まさしく不幸だな
妹達を人間扱いしないのかよ

>>98
ほのぼのギャグ系なら需要アリアリ
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/03(土) 08:51:40.68 ID:4W0bWC6DO
乙! 続き来てた!
見事に誰も救われないなー

妹達を人間扱いしてないっつーか
一方さんも壊れてるんだと思った
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/03(土) 10:58:18.80 ID:02kIX+cJo
原作でも一方さんは壊れているっていうか
敢えて妹達を人間だと思わないようにしていたような気がするけどな

だから妹達は[ピーーー]けど美琴は殺さない
ってのはさほど無茶な設定ではないと思う
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 11:04:15.51 ID:t2cPHkDlo
この手の議論は相変わらず長くなるな
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/03(土) 13:20:13.09 ID:l2WC0NKAO

流れに沿わない内容ですが、スレ立て出来る程は書けなかったので総合に投下させていただきます。

※所謂TSネタ。

1巻再構成モノとも言えない短さ。
カップリングとしては右方上嬢。

3レス程いただきます。
105 :上嬢「家に赤い毛布なんかあったっけ…?」 [sage saga]:2012/11/03(土) 13:21:35.43 ID:l2WC0NKAO


私こと上条麻都は、不幸な人間である。
幼少期から幸運というものとは月とスッポンの様に程遠く、宝くじを買えば全てハズレは勿論の事、下手したら財布と一緒に落としてしまうし、他人に勘違いされそうな状況で勘違いされなかった、という事も無い。
近頃は友人から『不幸の避雷針』と半分崇められているだけまだマシだけれども、昔は周囲にも不幸の影響が及ぼされるせいで友達作りすらままならなかった。

小萌『上条ちゃーん、補習ですよー』

上嬢「はいはーい、お布団干してすぐ行きまーす」

今日も今日とて、優しい担任からの補習連絡(ラブコール)。
不幸だ、と叫びたい気分をどうにかこらえて電話を切り、踏んでしまわないよう脚で壁側に携帯を寄せ、布団を抱える。
多少の行儀悪さはほら、一人暮らしだし勘弁して欲しいな、等と心の中で誰かに言い訳しながらベランダに出ると、薄手の赤い布が干されているように引っ掛かっていた。

上嬢「家に赤い毛布なんかあったっけ…?」

思わず首を傾げつつ布団を丸めて部屋隅に置き、謎の布に近寄る。
106 :上嬢「家に赤い毛布なんかあったっけ…?」 [sage saga]:2012/11/03(土) 13:23:17.08 ID:l2WC0NKAO

唐突に布がもぞりと動き、ベランダの手摺を右手で握ったかと思うと、顔を上げたイタリア人(?)らしき美青年と目が合った。
という事はこの赤いのは彼の服なのか。

上嬢(ど、どうしよう、ベランダに人が引っ掛かってるってどんな状況なんだ? 漫画じゃあるまいし、上条さんそんな謎のラブコメに巻き込まれるのは嫌だぞ!? …いや、そりゃイケメンが嫌いって訳じゃないけど…)

パニック気味な私めの様子をしばらく観察したその美青年は、慈愛に満ちた柔らかな笑みを浮かべ(とはいえ目は笑っていない、爛々としている。あ、金色綺麗)、首を傾げた。

右方「食事の提供を要求させてもらおうか」

上嬢「え…は…?」

右方「……、…ご飯をくれると、嬉しいのだが」

意味が分からず聞き返すと、幼児に諭すような猫撫で気味の声色で要求された。
〜してくれると嬉しい、はお願いの台詞な筈なのに、眼前の美青年からはそこはかとない威圧感を感じる。
訂正しよう、彼の見た目と威圧感が合わないというのに、私は威圧されている。


107 :上嬢「家に赤い毛布なんかあったっけ…?」 [sage saga]:2012/11/03(土) 13:23:44.98 ID:l2WC0NKAO

上嬢「と…りあえず、中へどうぞ…?」



この人にはどこか遠い所で幸せになってもらいたい、と思ったのがバレたのか益々威圧感が増し、泣きそうになりつつ招き入れた。
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/03(土) 13:24:48.49 ID:l2WC0NKAO

以上です。
スペースいただきました。
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 14:24:39.46 ID:jrm/IqYIO
スマートな文を書きたかったんだろうけど、そのせいで文法おかしいし文の繋がりとかすげぇ違和感あるよ
内容も何番煎じだしそこで話終わらせる意味がわからんし
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 14:36:20.77 ID:VQ7uBiOIO
>>109
つまり、もっと書けってことか?



乙!
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 16:31:32.25 ID:t2cPHkDlo
カレー
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/11/05(月) 19:12:14.26 ID:SX/AJbeKo

上嬢さんのモノローグが男言葉のままでカマっぽかった
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:16:18.36 ID:vGnopJnp0
以下8レス程お借りします

>>67-70,>>89-96と同設定の話
性懲りもなく続いておりますすみません

今回は一方編
上条編・御坂編と時系列が前後してます

また薄暗い
色んな意味で痛い話
 
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:18:11.37 ID:vGnopJnp0
ぱきん、と薄い膜が何かを弾くイメージ

そして地面を蹴って飛び上がり横滑りに降り立つ音

どちらもごく最近良く聞き覚えのある響きだった

幾つかの予想と疑問と共にゆっくりと後ろを振り向く

つい先日まで幾度も目にしていたのと同じ光景がそこにあった

思い浮かべていた通りの通りの、けれど二度とありえる筈のなかった景色

整った顔立ちに不釣合いの無骨なゴーグルをつけた少女

黒光りする大振りの銃器を軽々と抱えて立っていた

銃口からは今し方撃った証に細く硝煙が上がっている

銃撃の直後にその場を飛び退き反射された弾丸を避けたらしいと見当を付ける

簡単な推察だった

常時展開されている能力の為、一方通行がそうと意識しなければ向けられた攻撃は全てそのまま元へと返る

ならば攻撃してから跳ね返った攻撃が届くまでの間にその場から移動すれば良いだけの話なのだから

つい先日までは殆どまともに喰らって重症を負っていたのだが

実験凍結から今日までの空白期間を注いで解析でもしたのだろうか

目の前の少女は、そして情報を共有する彼女達はその程度までは一応把握出来たらしい

10031回の戦闘経験でも正答に行き着かなかった能力の本質を一方通行自身が明かした所為もあるかもしれないが

だが勿論それだけでは一方通行は倒せない

反射の膜を貫けなければ、越えられなければ、無効化出来なければ意味が無い

どれだけの攻撃力を注いでも、微塵もダメージを与えられない事に変わりは無いのだから

そんな事は一方通行にとって取るに足らない事だ、今までと同じく

抱いた疑問は唯一つ

けれどそれを口にする前に少女が声を発する

「既に定刻を過ぎている為、戦闘開始の宣告が前後しましたことをお詫びします、とミサカは謝罪します」

告げられた内容に疑問は増えるばかりだが、少女の言葉は更に続く

「これより第10032次実験を再開します」

「被験者は所定の位置に着いて下さい、とミサカは一方通行に通告します」
 
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:18:42.20 ID:vGnopJnp0
「……実験、再開?」

特徴的な語尾を遮って一方通行が鸚鵡返しに呟く

少女は表情を変えないまま小さく首を傾げる

何かおかしな事を言っただろうかとでも言いたげに

まるでこちらの方が間違っているとでも言うように

「何の話だ」

対する一方通行もローテンションのまま端的に言葉を重ねていく

僅かに疑問の色があるものの、基本的な表情は只管に気だるげだった

「実験は凍結したンじゃねェのかよ」

「はい、その通りです、とミサカは肯定します」

少女が銃を抱えているのが不自然なほど平坦な会話が淡々と交わされている

「ですが、研究者達が話し合いを行った結果、実験は続行されることが決定しました、とミサカは――」

そこでふと少女が沈黙を落とす

また小さく首を傾げてから口を開く

「会議の結果と再実験の詳細は通達されている筈ですが、とミサカは一方通行に確認を取ります」

「と言いますか、この時間に此処に居るという事は把握しているものと思ったのですが、とミサカは疑問を抱きます」

その言葉に一方通行は端末をテーブルかどこかに投げ出しっぱなしだったのを思い出した

しばらく確認もしていない

それをおくびにも出さず、先刻の確認だけをする

「オマエがいきなり銃ぶっ放したのはその所為か」

「はい、とミサカは頷きます」

当然ながら、少女は仕切り直しとなった第10032次実験の場であるこの操車場に既に待機していた

何の偶然か一方通行はそれを知らぬまま実験の開始時刻直後に此処へ足を踏み入れたのだ

少女にしてみれば一方通行もまた実験の為に来たのだと判断して然るべきだった

強いて言えば一方通行が辺りを警戒する様子もなかった事が唯一引っ掛かる部分だったかもしれない

それでも、少女の力だけでは反射の膜は破れないのだから疑問に思う程では無かったのだ

逆に、事情を把握していなかった一方通行が此処へ来たのはただの偶然、気紛れでしかない

実験凍結の通達からこっち、一方通行は日中特にすることが無い

学校へは様々な都合上で籍を置いているだけでまともに通ったことなど一度も無い

進化実験の手間や期間を考えてそれ以外の実験や研究の協力も一切受けていなかった

要するに、ただ単純に暇だったのだ

何となく外に出て、何となくぶらついて、気が付けば何となく此処へ来ていた

少なくとも一方通行にとってはその程度でしかない

そこに他意も深意も存在しない

最悪の偶然だった
 
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:19:22.01 ID:vGnopJnp0
つい先日随分と痛め付けた筈の少女を無感動に眺め、一方通行が関心の薄い口調で問いかける

「オマエの怪我は実験に支障無ェのか。そう簡単に治るほど軽いもンじゃなかったと思うンだがなァ」

台詞の内容にそぐわない乾いた声が投げられる

「……」

問われた少女は無言で瞳を宙に彷徨わせた

彼女達の特徴の一つであるMNWへのアクセスを行っているのだ

すっと視線が戻され、少女が纏まったらしい返答を口にする

「元々この身体は怪我を負っていません、とミサカは一方通行に情報を明かします」

「……あ?」

「このミサカは確かに10032号ですが、肉体は14864号の物ですので、とミサカは――」

「どォいう意味だ」

特徴的な語尾に被せるように一方通行が問いかける

口調は変らないものの、トーンが僅かに低い

空気が少しだけ冷えたような錯覚を少女は覚える

「……、貴方の推察の通り、本来のミサカの肉体は損傷が大き過ぎました」

「時間を掛ければ完全な回復自体は見込めるものの、今回の再実験には間に合わないと判断されました」

「妹達はそれぞれの実験内容に合わせて個別にチューニングが施されています」

「その中で、このミサカと14864号はパラメータが詳細まで非常に似通っていました」

「勿論全てが完璧に重なる訳ではないので多少の調整は必要でしたが」

「それでも他の手段を考え実行するよりは遙かに時間も手間も省けます」

「故に、学習装置を使って14864号の肉体に10032号の人格設定を上書きしたのです」

「なお、ミサカの本来の肉体は完治まで処置が続けれられ、再調整を受ける予定です」

「今回とは逆に14864号の人格が書き込まれ、第14864次実験の際に使用されます」

「――と、ミサカは裏事情を説明します」

淡々と語った少女は形ばかりの軽い会釈をもって解説を終える

役所の通達を機械に読み上げさせているかのような口調だった
 
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:20:02.56 ID:vGnopJnp0
「……」

聞き終えた一方通行は無言で少女を見遣っている

赤い瞳は何処となく虚ろ気だった

では先日の騒動は何だったのだろう、とやけに冷めた思考の片隅で呟く

妹達の死を目の当たりにした第三位の激昂と悲嘆を思う

不可解な右手を揮って挑んできた件の少年の言動を思う

眼前の少女が先日実験で見せた反抗の意思と行動を思う

あれは一体、何だったのだろう

「……実験は続行、で良いンだな」

ゆら、と影を揺らめかせて一方通行が問う

疑問というよりは確認の意図で

「はい、とミサカは肯定します」

実にあっさりと少女が応える

それはつまり助かった筈の少女の命が今度こそ失われる事を意味する答えだ

だというのにそこに躊躇いは微塵も含まれていない

疑問も反感も抱くことなく、それが当然だと少女は言う

本当に、何だったのだろう、あの騒動は

「……茶番だなァ」

ぽつりと落とされた声は本当に微かで、目の前に佇む少女にさえ届かなかったらしい

特に何の変化もなく、少女は再度口を開く

「なお、先日の実験中断の際、ミサカの中に不自然なノイズを確認しました」

「それはMNWを通じて他の妹達にも波及し、同様を抱く個体が頻発していました」

「このままでは実験に支障が出ると判断した研究者達は、上位個体による全妹達の一括調整の実施を決定しました」

「妹達に関する懸念や実験に対する妨害等は当初より想定済みです」

「その為に予め用意されていた対策の内、妹達の人格データに支障が出た場合の対処法の一つです」

「全妹達を統轄する為の特殊な上位個体――検体番号『20001号』、識別名称『最終信号』」

「最終信号を通じて残った妹達の人格設定を初期化し、ノイズの完全除去に成功」

「その上で第00001次実験から第10031次実験までの記録を追加入力」

「必要なデータの確認を行い、実験の続行に支障無しと判断」

「そして本日より絶対能力進化計画再開の決定が下されたのです、とミサカは一連の経緯を説明します」

第三位の少女

無能力者の少年

あの日彼らから与えられた全てを零に還されて、少女の姿をしたそれは此処に立っている
 
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:21:02.93 ID:vGnopJnp0
銃を抱え直した少女は、まっすぐに一方通行を見て口を開く

「それではこれより第10032次実験を再開します」

「被験者一方通行は所定の位置について下さい」

白い瞼が一度伏せられ、ゆっくりと開かれる

赤い瞳が自身の死刑宣告を下した少女を映す

それはまるで、磨いた硝子玉のようだった

じゃきりと硬質な音を立てて少女は銃を構える

単なる物理攻撃はそれがどれだけ強力であろうと一方通行には通用しない

解っていても、他に明確な攻撃の手段を少女は持たない

酸素を分解して間接的にダメージを与える方法は有効だったがすぐに対処されてしまった

余程状況とタイミングを見計らわない限り通用しないだろう

ここ数日研究者達は謎の少年が一方通行の反射を破った事象を考察し、一つの仮説を立てていた

実験を行う以前、一方通行は能力による攻撃を能動的に行った事が無い

向けられるダメージを全て攻撃してきた相手に反射していただけだ

それを襲撃者の自業自得と言い切ってしまえば語弊があるのかもしれないが

閑話休題

進化実験の中で漸く意図的に攻撃の手段として能力を使用し始めたばかりの一方通行である

つまり不慣れなのだろうという、第一位には余り似つかわしく無い意見が出た

だから攻撃の際には反射が疎かになるのではないか

そしてそれを一方通行自身も知らなかったのではないか

故に少年のカウンターに対して無防備になってしまったのではないか

樹形図の設計者を崇拝する研究者達は示された演算結果を微塵も疑わず、単純にそう結論付けた

その場に居合わせた少女は件の少年の右手の力を教えられていない

研究者達は少年の右手が不可思議な現象を起こして反射を打ち消した事実を把握していない

仮説は前提から間違っている事など、彼らは知る由もなかった

少女が照準を合わせて引き金を引く

同時に反動を利用してその場を飛び退き、精密に跳ね返ってくる弾丸を避ける

距離を変え、高さを変え、間断無く攻撃を繰り出していく

対して一方通行はその場に佇んだままだった

単なる銃撃を繰り返しているだけでは通用しないと解っているからだ

前回と大きく違うのは、少女が反射される弾丸を全て避け、ダメージを負っていない事

研究者達の仮説を知らない一方通行だが、少女が何かを狙っているらしい事だけは悟っていた
 
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:22:32.71 ID:vGnopJnp0
降り注ぐ弾丸の雨の中、少女は時折誘うように隙を見せる

一方通行はそれを認識しながら、動かない

少女の告げた言葉を幾度も幾度も脳内で繰り返していた

――14864号に10032号の人格を上書きした?

――全ての妹達の人格設定を初期化した?

――そんな事をして良いのか?

――そんな事が、出来るのか?

一方通行の疑問を断じるのは少女自身の言葉だった

だからこそ少女は10032号として此処にいるのだから

思考の片隅で誰かの声が響く

『あんたはそんなモノの為にあの子を殺したのか』

――その妹達自身が殺せと言っているようなものじゃないか

『妹達だって精一杯生きてきたんだぞ。全力を振り絞って、みんな、必死に』

――これのどこが精一杯必死に生きているというのだろう

ふと記憶の底から浮かび上がる、リノリウムの床に倒れ臥した少女の姿

銃痕を穿たれ、どくどくと溢れ出す液体が床と少女を赤く染めていくその光景

スピーカーから降って来る研究者の満足げな猫撫で声が酷く耳障りだったのを覚えている

『ガンガン処理してくれ。なに、遠慮はいらんよ』

『相手は、薬品と蛋白質で合成された、』

『ただの人形なのだから――』

「……あァ、そォか」

そして、それは唐突に訪れた

「そォだよな。すっかり忘れてた――」

薄い唇が吊り上がり、ゆるりと弧を描く

赤い瞳は何処までも平坦な色をしていた

笑っているのに、笑っていない

一方通行は己が形だけの笑みを浮かべていることには気付いていない

脳の中の妙に冷めた部分が自分を俯瞰した場所から見下ろしていた

そして更にそれを透明な壁の向こうで眺めていた

不条理に捻じ曲がった景色に、けれど一方通行の感覚は違和感を訴えない

「いくら人間そっくりに造ったって――やっぱオマエラ人形なンじゃねェか」

そして、緩やかな動きで細い両腕を広げながらゆっくりとした足取りで一歩踏み出す

まるで少女を腕の中に迎え入れようとするかのように

「だったらコワしてやるよ。ぜンぶ」

不穏な内容とは裏腹に、子どものような柔らかな声だった

いっそ無邪気な素振りで小首を傾げ、一方通行は口元だけで笑う

哂う

「――なァ?」

 
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:23:08.33 ID:vGnopJnp0
足元で、踏み躙られた砂利が鈍い音を立てた

攻撃に転じたと見て、少女が身を躍らせた、その直後

轟音を立てて風が吹き荒れ、少女の細い身体はいとも容易く吹き飛ばされる

その勢いのまま背中からコンクリートの壁に激突し、ごきりと骨が砕ける音が響いた

一瞬のタイムラグを置いて全身を駆け抜ける激痛に少女は声もなく呻く

脳が揺れ、視界が歪み、息が出来無い

咽喉を逆流する熱い感覚が塊のままごぼりと口元から溢れた

ぼやけた視界ですらはっきりと判るほど目の前の地面が真っ赤に染まる

折れた骨が内臓を破った事による大量の吐血

烈風を喰らう直前に放った無数の銃弾は一方通行に届く前に全て吹き散らされていた

仮説の是非を確かめる所まで行き着いていない

尤も、少女にはそれらを視認する余裕など無かったのだが

段々と翳って行く少女の視界の中、ゆっくりと広がる赤に無遠慮に入り込む黒い影

霞む目だけを何とか動かして見上げれば、白と黒で構成された細い何かがそこにいた

状況を鑑みれば一方通行でしかありえない

赤い瞳は無感動に倒れ臥す少女を見下ろしていた

色の失せた口元から溢れ出る大量の血液は黒い靴の僅かに外側を流れていく

酸素を求める魚のようにはくはくと唇が動いている

胴が途中でおかしな方向に捩れている

不自然に盛り上がった部分は折れた骨だろう

表皮を突き破っていないのが不思議なくらいだ

唇が紫色に変色し、全身ががくがくと痙攣している

舌がだらりと差し出され、吐血に濁った泡が混じる

眼球がぐるりと回る

失血か窒息か、或いはショック死だろうか

痛みで意識を失ってしまえば少しは楽だったのだろうが、それは運が無かったとしか言いようが無い

やがて少女が完全に動きを止めても、一方通行の様子は変らなかった

二束三文で買った十把一絡げの安物が一つ壊れてしまったのを見下ろす如く

何も感じていない

何も感じられない

過ぎた時間は数秒にも、或いは数時間にも思えた

一方通行から見てほぼ正面、操車場の入口の方から複数の足音が聞こえてくる

ぞろぞろと列を成して現れた集団は全員が眼下の少女と同じ姿をしていた

実験後の処理の為に集められた残りの妹達だった

それを乾いた目で一瞥した一方通行は気だるそうに歩み出し、近付いて来る妹達の横をすり抜ける

擦れ違う際には視線すら向けない

妹達は己と同じ姿をした血塗れの肉塊を無造作に袋に詰め、散乱した瓦礫や血痕を手際よく片付ける

それは今まで幾度も繰り返されてきた光景で、そしてこれからも繰り返されていくであろう光景だった

全てが何事も無かったかのように整えられていく

何もかもが元通りになって、惨劇は跡形も残らない
  
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:24:30.09 ID:vGnopJnp0
ゆったりと歩を進める一方通行は、己の五感が開いているのを実感していた

一度目の第10032次実験で謎の無能力者を相手に会得した新たな力の使い方

鑑みればあの騒動すら計画の一環だったのかもしれないと思うほどに、今の一方通行には全てが自在だった

天上への階を確実に昇っていると思った

もう誰も阻めない、邪魔をするものは何も無い

少女の痛嘆も、少年の決死も、この悪夢を止められなかった

壊すべき人形は残り9968体で、絶対の力を手に入れるのもそう遠くは無い

最強では足りなかった、だからこそこの実験に臨んだ

ずっと望んでいたものが漸くこの手に届くのだ

そうすればもう誰も自分に挑もうとはしなくなるだろう

その時を想い、赤い瞳は暗く虚ろなまま、口元だけが薄らと笑みを刷く

幼い時分に抱いた願いが歪である事に子どもは今もまだ気付かずに

一方通行は、ただ哂う







ifEnd.
 
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/07(水) 01:25:33.29 ID:vGnopJnp0
前々話に引き続き前話も御覧頂き有難うございます
設定改変と独自解釈が過多です。今更ですが

構想としては一応次で最後なんですけど書けるかは未定です
最後まで誰も救われない話ですが

お目汚し失礼致しました
 
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/07(水) 01:25:45.16 ID:cLntkGxDo


御坂も御坂妹も上条も一方通行も救われなかったのか
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 01:54:53.76 ID:NFNO3D+Jo


救われないけどこういうのもいい
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/07(水) 02:00:19.75 ID:nvz7L/jDO
乙!

美琴が会った14864号ってつまり御坂妹なのか…
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 08:12:16.65 ID:rZCCIZsuo

人格リセットされてるけどな
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 00:36:20.81 ID:Xww3O1BB0

別に要求するわけじゃないけど、すごく面白いからこそ、むしろここからハッピーエンドにしてほしいと思っちゃう
原作のような奇跡の積み重ねによる解決でなく、今のような諦めに終始した内容でなく、
こっから大逆転、今度こそ幸せになってやるという前向きな姿を見たくなっちゃうな
ぶっちゃけバッドエンドは誰にでも書け(ry
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 00:41:32.70 ID:yKf6naHSO
お前が書けばいいだろボケが、うざったい
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 00:47:19.66 ID:fGFTn+dSO
むしろハッピーエンドこそ誰にでも書けるだろ。一流のバッドエンドこそ、悲劇こそ至高(以下略
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 00:53:26.18 ID:wxQH2ZyRo
書く側からしてみればどっちもどっちってのが実際のとこ
あとは得手不得手と好み次第でしかなく優劣なんか付けれるわけがない
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:55:50.70 ID:Xww3O1BB0
「この問題を解けるか?」という問いに対して、
「いいえ、解けません」と答えるのがバッドエンド
「頑張ったけど解けません」というのが一流のバッドエンドって奴かな

「頑張って解けました」と言えるハッピーエンドが誰にでも書けるとは思わないな
まぁ好みの問題なのは間違いないし、優劣があるわけない
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 21:37:37.06 ID:QekFipnB0

地の文が上手いな
俺は誰にでも書ける事なんて無いと思うよ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 00:22:48.86 ID:NNxa8yOB0

上条→御坂→一方通行と来て、最後は誰が出てくるんだろうな

>>131
その論法には賛同しかねるけどひとまずそれは置いておく
「誰も救われない」って言ってんだからバットエンドは確定なんだし、
最初っから解けない事を前提にした問題じゃ誰がどんなに頑張ったって無理ゲじゃね?
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 00:24:57.54 ID:NNxa8yOB0
バットエンドって何だバッドエンドだよ畜生
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 00:26:54.71 ID:1w2+3eXqo
そんなことより野球しようぜ!
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 02:16:02.58 ID:Hm9oCVJSO
>>131
なんだこいつ気持ち悪いな。賛同が欲しいのかしらんがその屁理屈はクソ過ぎる
ハッピーもバッドも誰でも書けるが作者の力量で魅力あるなしが変わるだけだ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/09(金) 02:40:13.84 ID:aKvblasKo
あー、スレに活気が戻ってるようで良かった良かった
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 09:29:43.35 ID:dyCMjrCDO
要求してるし優劣付けてるだろそれは
日本語勉強して来い
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:22:09.42 ID:RaFFNJ840
以下6レス程お借りします

>>67-70,>>89-96,>>114-121と同設定の話
性懲りもなく続いてきましたがこれで最後です

今回は後日談的な話
時系列は大まかに 一方編→御坂編→上条編→後日談 となります

誰も救われない話

未来を手にした話
 
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:22:59.65 ID:RaFFNJ840
天井亜雄が部屋に戻ると、自分の席である筈の場所に一人の人影があった

「……、芳川か?」

「あら、おかえりなさい」

「人の部屋で何をしている……」

見覚えの有り過ぎる後姿に名前を呼べば、慌てる素振りもなく振り返るのは白衣の女性

同僚である芳川桔梗だった

「身体検査の日取りはまだ決まらないみたいね」

「……ああ。設備を整えるのに手間が掛かっているようだな」

「それはしょうがないわね」

先日、絶対能力進化計画は全ての過程を終えた

一方通行がどれほどの領域に到達しているのかはこれから測定をした上で判断されるのだ

少しばかり気が焦れるのは仕方の無いことだろう

しかも途中でイレギュラーがあったにも拘らず、寧ろ当初の予定より進行は早かった

「樹形図の設計者の演算は間違いない。……強いて不安要素を上げるとすれば例の第10032次実験だけだが」

無能力者の少年との戦闘で一方通行が大幅に能力を向上させたのは見て判る程に顕著だった

能力の応用の幅を大きく広げた、という方が正しい表現だろうか

「計画外の戦闘は予測演算に誤差を生じさせる可能性は事前に示されていたからな」

「……そう言えば、本来に懸念されていた第三位との戦闘は結局問題にならなかったわね」

「超電磁砲か。どうやら自分が一手目で死ぬ事で実験を止めようとしたらしいな」

無駄な事を、と天井が呟く

乾いた声はそれでも僅かながら哀れみを含んでいた

「前提として示された手数は超電磁砲に有利な条件下で尚且つ逃げに徹した場合を想定したものだ」

「真っ向から戦いを挑めば、どちらが先手を取るにせよ一手目で終わる事など明白だろうに」

独白に近い口調だが、聞いていた芳川は頷く

「それすら気付けないほど切羽詰っていたのでしょうね」

「大体、命を捨ててでも助けようとする時点で理解出来んがな。たかが劣化模造品相手に」

「……そうね」

普段から余り感情の色を見せない芳川が、珍しく僅かに言い淀む

声も口調も淡々としたままだったため周りにはわからない程度だったが
 
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:24:00.85 ID:RaFFNJ840
「――ところで、話の腰を折って悪いのだけれど。天井博士?」

「? 何だ?」

急に口調を切り替えて掛けられた声に天井が訝しむように眉を顰める

芳川は机の角に軽く腰掛けていた

手にしているのはクリップで留められた紙の束だ

ちらりと紙面に眼を落とし、それを天井に向かって掲げてみせる

「妹達と一方通行の戦闘データ20000通り+α。……こんなレポート、今更どうするのかしら?」

絶対能力進化計画の報告書は既に上へ提出済みだった

芳川が手にしているのはそれとは別に作られたらしい、特に一方通行に関するデータを詳細に纏めた物だ

少しだけ思案を巡らせた天井だが、隠しておく必要も無いと判断したのかあっさりと口を開く

「木原数多という研究者を知っているか?」

「木原……ええ、一方通行の開発者ね」

「実験や研究に一方通行を関わらせる場合、課せられている絶対条件が一つある」

芳川の返答に軽く頷く事で肯定し、天井はレポートを指し示す

「ジャンルや内容に関わらず、詳細なデータを提出する事になっているんだ」

その手で起動しっ放しのPCに差し込んであるメモリーチップを抜き出す

「一応の提出先は上という事になっているが、最終的には全て木原数多の元へ届くのだそうだ」

「そう。また開発を手掛けるつもりなのかしら?」

「さあな。そこまでは私にも判らんし、知る気も無い」

チップを専用のケースに収め、芳川にレポートを返すようにと手を差し出す

渡された紙の束を封筒に入れながら、疲れたような溜息を一つ

「一方通行が木原数多の手元を離れたのは何年も前だが、情報は全て把握しているという事だろう」

気の無い口調だった

そもそもは妹達関連の研究が主体である天井にしてみれば、その辺りに余り関心は無い

一方通行とは量産型能力者計画が頓挫した折に拾われた先で偶然関わっただけだ

勿論超能力者第一位に対する研究者として興味自体はあるのだが、基本的に門外漢なのだ

それとは別に、木原姓を冠した研究者と深く関わりたくないという思惑も少なくはない

天井が身を置く場所も日の当たる立場とは決して言えない

だが彼らは手掛ける研究の方向性も孕む闇の濃度も全く異なるのだ

下手に関わって片足でも踏み込んでしまう可能性を易々と甘受できるほど浅い領域ではなかった

「――まあ、私は一方通行の研究をしている訳ではないからな」

ばっさりと切って捨て、思考を切り替える為に軽く頭を振る

これで話題は終わりだと暗に示したつもりだった
 
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:25:02.78 ID:RaFFNJ840
必要な書類が全て揃った事を確認し、厳重に封緘して、使い古した鞄に放り込む

対象が超能力者第一位、しかも絶対能力進化計画関連とくれば最重要極秘情報である

当然とも言えるが扱いは面倒極まりない

後で外出のついでに専門の部署に頼むつもりだった

閉じた鞄を傍らに置くと芳川へ向き直る

話が終わっても去ろうとしないのは他にも部屋を訪ねた理由があるのだろう

察した天井が促す前に目の前に細い封筒が掲げられる

思わず注視したそれには非常に見覚えがあったが、よく見れば宛名は芳川になっている

事情を把握するには十分だった

「貴方にも通達があったでしょう?」

「勿論だ。……私に来ているのだから、お前にも届いて当然なのだな。考えるまでも無い」

「そうね。私も妹達が担当だから」

事前に一通り読んではいるのだろう、既に封は切られていた

芳川が中身を取り出し天井に向けて広げる

折り目の付いた紙面に機械的な印字が並んでいた

一瞥すれば必然的に、上部に大きめのサイズで記された七文字が目に入る

『第三次製造計画』

極秘と捺された書類には天井に届けられた物とほぼ同じ内容が書かれていた

一言で要約すれば、MNWの有用性を活用する為に新たに妹達を製造するべし、という命令である

求められているのは妹達製造の発端である戦闘用ではなく通信機構の形成に長けた個体

しかも、人間を模した形状をしている必要は無いとの注釈まで付いている

学園都市のみならず世界中に配置する為には寧ろその方が何かと都合が良いのだろう

超電磁砲の劣化複製品は既に安価で安定的に生み出す事が出来るし、必要に応じて様々なチューニングが可能だ

能力者の脳を取り出して能力を吐き出す機械を造る技術は既に他所で確立されていた

妹達の統括には唯一生存している最終信号を調製し直して流用するようにと指示が出されている

「チューニングが終了したらこれを最終信号に入力するように、だそうよ」

芳川へ届けられた通達には幾つかのデータチップが同封されていた

その内の一つを指で挟んでひらひらと弄びながら芳川が首を傾げる

「コード名『ANGEL』……どういう意味なのかしらね?」

科学の街に似つかわしく無い名称ではあった
 
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:26:10.45 ID:RaFFNJ840
「デバッグ終了」

「最終信号の脳波、バイタル共に正常を確認」

「妹達もMNWも安定に稼働している」

第三次製造計画は順調に準備が整えられていた

最終信号が常時収まっているカプセルには改良した洗脳装置が付随している

複雑な命令コードであろうと強制的な初期化であろうと仕込むのは造作無い

「これで無事MNWが確立されれば貴方の将来は安泰ね」

仄かに笑みを浮かべた芳川が揶揄う口調で声を掛ける

何せ学園都市を治める統括理事長直々の命なのだから、と

その芳川も立場的にはほぼ同等なのだが、解った上で言ってのける辺りがこの同僚の性質だった

だから敢えて突っ込む事はせずに天井は一言だけ返す

「ああ、そうだな」

表面上こそ落ち着いた素振りだが、潜む高揚を隠し切れず声に滲み出ていた

実情、それ以外にも妹達を使いたいという依頼は多い

主に置き去りを使って行われる実験で最も挙げられる問題の一つが安定性である

能力の他、精神や身体能力の安定性も重要だった

個体毎の差が激しく応用が利かなかったり、暴走の危険が伴う事も侭ある

そういった問題を、妹達を使えばほぼ払拭出来るのだ

更に、構造が比較的単純な動物ではなく、より人間に近い存在を使って臨床を行えるのも魅力的だった

重宝されるのも当然といえるだろう

言うまでもなくその全てが表に出せない類の用途だが、それ故に報酬も破格だ

目下の課題は相手の要望に合わせてより詳細に正確に調整を行う為の技術を更に発展させる事か

そうなると、木原数多が取っている方法を活用するのが有効だろう

取引先に対し、妹達を使った際の詳細なデータの提供を義務付ける

それらをフィードバックさせる事で効果的に効率良く質を高められる

あとはこのサイクルを繰り返せば良い

そうして、その先に天井が目指すのは、嘗て頓挫した量産型能力者計画の再建だ

実は第三次製造計画の傍らで既に試行も始まっている

絶対能力進化計画の頃から妹達のデータを基に成長促進剤や人格設定等に幾度も改良を重ねて来た

現在一体だけ製造された試作品には上位個体からの命令を遮断する為のシートやセレクターが内蔵されている

それによる反逆を防ぐ為の対処は直接組み込んであるので安全管理に問題は無い

今は最終信号の護衛及び監視を兼ねてカプセルの傍らに配置しているそれを、天井は番外個体と呼んでいた

見た目は人間にして高校生ほど、大能力者相当の発電能力を備えている

精々が強能力者程度だった欠陥電気に比べて格段に改良されていた

計画再建は最早机上の空論には終わらないだろうと思えた

堅実に現状を鑑みて尚はっきりと断言出来る程に全てが順調だった
 
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:27:37.26 ID:RaFFNJ840
「一方通行が無事に絶対能力に認定されたとして、」

ふと思いついた思考の欠片がポロリと零れ落ちる

「無闇に思い上がったり――逆に認定されなかった場合に反感を抱いたとしたら、」

無意識に声が低くなり、内容に芳川が軽く目を瞠る

「……罷り間違って反逆など起こさないだろうな……?」

口にしてぞっとした

最早止められる者などいないであろうあの化け物がもし牙を剥いたら、と

自分の言葉に盛大に眉を顰める天井とは対照的に、表情を戻した芳川が気の無い口調で返す

「それは多分、大丈夫でしょうね」

「……何故そう言い切れる。例え絶対能力に届かなかったとしても、あれほどの力なのだぞ……?」

「だからこそ、よ」

短く返す芳川の声には僅かに沈んだような響きがあった

「強過ぎる力は異端でしかない。学園都市でさえもそうならば、外では尚更でしょう?」

「……まあ、確かに。進化計画以前から既にアレは充分規格外の化け物だったが」

「強くなれば強くなるほどその力こそが逆に強固な枷にもなるわ」

ふ、と小さく息を吐いて芳川は視線を宙に流す

「だからもう一方通行は学園都市以外では生きられないでしょうね」

「敢えて首輪を付ける必要も無いという事か」

「ええ……」

あの子も可哀想に、と口の中でぽつりと落とされた言葉は天井の耳には届かない

超電磁砲も無能力者だという少年もまたそれぞれに哀れだ

資料で目にした子どもの領域をまだまだ出ない彼らの顔が思い浮かぶ

芳川は痛ましげな色を滲ませた目を僅かに眇めた

でも私は何もするつもりはないけれど、と感情の揺らぎを抑えるように自らを断じる

下手に手を出そうとしても何も変わりはしない事を知っているから

寧ろ逆に、更なる絶望を知るだけだと解っているから

例え誰かにとって僅かな慰めになるのだとしても、救いには決して届きはしない

精一杯足掻いた子ども達の様に

「余計な領域には立ち入らないのが賢明か」

声が聞こえるはずも無いのに応えるようなタイミングで天井が呟く

尤も、芳川の思考とは微妙に噛み合わない内容だったが
 
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:28:19.71 ID:RaFFNJ840
「折角安寧を得られたんだ。好奇心で藪を突付いて毒蛇に咬まれるのは御免だからな」

「……ええ。そう、ね……」

振り切ったように薄く笑みを浮かべて天井が嘯く

一瞬だけ複雑な目をした芳川もややあって頷いた

根付く感情が別の物であったとしても、やる事が変らなければ所詮は同じ穴の狢だ

結局の所、そういう事だった

僅かに落ちた沈黙を裂くように、PCのスピーカーから軽快な単音が響く

外部からのメールの着信を知らせる音だ

自動でウィルスを検索し開かれたのは妹達の提供申請だった

手馴れた様子で形式的な雛形を送り返し送信の画面を確認するとぐっと背を伸ばす

第三次製造計画の正式な受諾をして以来、毎日のように複数の研究所や施設から申請が来ていた

明るい調子の息を一つ吐き、感慨深げに天井が口を開く

「第三次製造計画も、臨床実験用の妹達の製作も、全てが順調。――我々の未来は明るいな」

その声を背に聞きながら、芳川はカーテンを開けて外を眺める

ビル群の向こうには雲一つ無く、高く澄んだ青が視界を染める

空は、目が眩むほど鮮やかに晴れ渡っていた







Fin.
 
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 01:29:03.39 ID:RaFFNJ840
子供達は誰も救われない話
の裏を返せば
未来を手にした大人達の話 でした

原作では実験凍結で御坂と妹達は救われて、天井博士他関係者達は破滅
なら実験が完了すればその逆になるのではないかなと思ってこうなった

そんな訳で

上条と御坂が立てた実験を止める為の方法(仮)が実は前提から間違っていた、というIF話
これにて終幕です
御覧頂き有難うございました
 
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 02:14:41.03 ID:NbQPRU0Ao
乙!

読み応えあって良かった
レベル6一方さんってどんな風になってるんだろうな
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/11(日) 03:36:44.54 ID:harTj/OTo
まず、科学の領域程度で20000殺してレベル6になれんのかよ
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/11(日) 06:00:54.97 ID:PSvf+JlDO
乙!
完結おめでとう! 最後までおもしろかった!

>>148
原作の設定だからな
それにこの話じゃレベル6は確定してない
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 06:46:24.73 ID:GkEh1O6SO
実験自体がブラフだとも原作にあったから微妙
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 09:21:37.38 ID:dM7yNbxAO
そうなると本当に誰も救われないバッドどころかワーストエンドだな
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 10:00:11.69 ID:cV5IC2KSo
何言ってるんだよ
ずっと頑張ってきた天井くンが報われたハッピーエンドじゃないか

挫折に耐え、借金苦を乗り越え、嫌な上司と薄汚れた仕事に歯を食いしばり
それでも諦めることなく未来を信じて戦い続けた一人の男が、やっとその手に掴んだ成功
美人の嫁さんもらって、子作りにでも励んでもらおうぜ!

イイハナシダー
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 11:09:03.16 ID:DReHeC/s0
もし一方通行が実験が終了してもレベル6に到達しなかったら?ってこと
さらに多くの借金がドーンってかんじになりそう

絶対能力進化が本物であったかなんてわからないもんな
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/11(日) 14:03:22.41 ID:Dct9UFUoo
なんか微妙に原作を交えないとどうしても嫌な奴が多いのが気になるな
原作設定なんて放棄していいってことをもうちょっと寛容に認めようぜ
じゃなくちゃifストーリーも書けるものも書けなくなってしまう
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 22:51:19.87 ID:KWW+jA8g0
面白かった乙
木原君の存在感さすがやで…
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/12(月) 07:04:53.69 ID:Z3+CaBiDO
乙 面白かった
天井視点なら原作はバッドエンドだよな

if物でしかも設定改変独自解釈って明記してあるのに原作に固執する連中なんなの?
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/13(火) 00:13:09.76 ID:8Sj6kGDD0
芳川の描写は説得力あるわ
子供がどれだけ犠牲になっても見ないふりで、「確実に状況変えてくれる誰かの行動」の尻馬に乗っからなきゃ
絶対に動かない程度の気骨や罪悪感しか持ってない、実質天井と同罪の立場だよ
原作で家族ごっこ始めた時はさすがに引いたもんだ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 00:16:45.69 ID:9Ek2BZiAo
人のSSに乗っかってキャラ叩き始めるお前に引くわ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/13(火) 00:33:21.08 ID:8Sj6kGDD0
叩いてねーよ
>>146のテーマに感想言っただけ
あと本当のこと言っただけだろ
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 00:41:36.08 ID:9Ek2BZiAo
感想だとか本当のことだって台詞が免罪符になると思ってることにも引くわ
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/13(火) 00:52:38.41 ID:8Sj6kGDD0
免罪符ってwwww何か悪いこと言ったか?
要するになにか気に入らないこと言っちゃったんだね?
ごめんね。触っちゃって
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 00:57:24.33 ID:2omGbOlIO
バットか分からないけど
美琴が研究所破壊

結果妹達が死亡

それを知って精神崩壊ってどうよ?
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 00:59:09.36 ID:9Ek2BZiAo
>>162
バットのようなもので研究所ぶっ壊したみたいになってるぞ
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/13(火) 01:05:01.09 ID:xhwwJnZOo
金属バットでレールガン撃ったらいつもよりいいのだろうか
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 03:05:24.23 ID:HfGwt/Sqo
コインだと射程が限られるんだよな
なんでコインしか使わないん?
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/13(火) 03:17:47.69 ID:Dks6PsaMo
この流れは……誰かが「禁書で野球」的な話を書いてくれる流れ!
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/13(火) 03:36:53.54 ID:Dks6PsaMo
>>165
御坂が言ってなかったっけ?
ゲーセンとかで手軽に手に入るから。
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/13(火) 17:56:40.35 ID:mENR7uc6o
そもそも御坂にとって超電磁砲は手加減or対無機物用じゃない?
超電磁砲が対絶縁体や対無機物には最適だけど電撃と比べて予備動作動作が大きい、直進しか出来ない、速度に劣る。
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 18:16:21.33 ID:5VH9wNSDO
妹目の前で殺された時ぶっぱなしてたけどな一方通行に
手加減だったらあの状況では使わないんじゃね?
逆に必殺技全力でぶちかますレベル
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 18:25:40.95 ID:9Ek2BZiAo
手だけ構えるより銃弾が見えてた方が分かりやすいでしょ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 19:58:15.36 ID:2omGbOlIO
分からないかな
ロマンだよロマン
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/13(火) 21:59:39.92 ID:yRTehM1q0
>>162以外がこのネタでSS書いたとして此処に投下するのはルール違反?
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/14(水) 02:58:10.12 ID:2pjxuz1do
>>172
特殊な設定でもないし問題ないんじゃないかな
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 04:55:22.48 ID:7QwQjQRIO
むしろ書いてくださいって感じ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/11/14(水) 14:09:06.20 ID:GdpMkTVqo
超電磁砲の新刊買う気なかったけど、食峰の見事な胸を見たら衝動買いしてしまった
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/14(水) 17:17:03.96 ID:vpICGQ1/o
超電磁砲読んでないんだけど、しょくほうさんは今のところ嫌な奴なの?
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 17:39:19.78 ID:a96hkNpIO
原作は知らんけど漫画版レールガンでは

暗部との何らかの交渉?で御坂妹を拉致って
御坂妹を取り返そうとする御坂やら婚后やらその派閥二人やらを痛め付けている
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/11/14(水) 17:55:15.88 ID:35OgzsK0o
美琴は激情型だからいろいろ勘違いしてるけど
暗部サイドと食蜂サイドは明らかに別ルートで
御坂妹の保護と非関係者の隔離だけとも読める
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 19:06:07.55 ID:B5Py63mPo
>>177
婚后さんを痛めつけたドグサレ陣営と食蜂の繋がりは明記されてないぞ
別組織の可能性もある。つーか、自分はそう予想してる

単行本派なので連載のほうで明記されてたらゴメン
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/14(水) 20:40:25.62 ID:WKpwe1uAo
俺も漫画単行本派だが、もう大体のSSでは食蜂は悪者枠だから無意識に悪印象が

漫画でも婚后(の派閥)と仲良くなった直後、
「お前派閥作ろうとしてんの?ウチの派閥に手を出したらタダじゃおかんからな(マッコリ」
とか言って周辺の学生を人質兼攻撃兵にしようとしたりとまぁ…
食蜂[ピーーー]
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/14(水) 21:13:27.15 ID:FTHVFoFE0
>>178
のちの美琴と食蜂の関係が破綻してるわけじゃない様だから、その可能性はあるな

しかし人と人とも思ってない描写と「最適化」とかいう自分の目的のために動いてるのを考えると善人では無さそう
「3位以外は人格破綻者」とわざわざ前振りされてるし
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/14(水) 21:33:11.93 ID:vpICGQ1/o
6位も碌な奴じゃないんかねー
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 22:06:24.87 ID:iyO5iVuwo
3位もそこそこに人格破綻してると思うけどな
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/14(水) 22:11:08.90 ID:Y+2UG+r3o
三位も人を殺してるような気はするなー
街中で電源落とすとか
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 22:13:07.60 ID:KSCJT18DO
ぶっちゃけレベル5にもなろう頭脳の持ち主なら
どうすれば自分の気持ちがニブ条に伝わるか考えつきそうなもんだけどなぁ。


いくら中二でもww
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 22:13:27.93 ID:7EQUeYm5o
病院とかには自家発電設備とかあったんじゃ
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/11/14(水) 22:24:04.76 ID:35OgzsK0o
大丈夫だからと暴力振るうのはやっぱDQNだろ

禁書原作読んだら、主人公もヒロインもほとんどがDQNだったけどな!
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 22:29:28.40 ID:7EQUeYm5o
学園都市なんだからある程度の事態には備えてるだろうし
流石に人は死んでないだろという事を言いたかった
その行為がOKだとは思ってないよ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 22:30:02.24 ID:optuCthio
DQNとか久しぶりに聞いたな
まだ現役なの?その単語
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/14(水) 22:50:48.08 ID:FTHVFoFE0
そんな事言い出したらギャグシーンどころかラノベ自体書けないし読めないんじゃ
そしてそんな事まで言い出したら、立場なくなるキャラが禁書にどれだけいると思ってるんだ・・・
ちなみに削板は人格破綻者じゃないだろと思う。おもしろ変な人ではあるけど
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/14(水) 23:02:02.46 ID:vpICGQ1/o
DQNって死語だったんだ
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 23:02:17.27 ID:0pm0yM6jo
>>185
論理的且つ客観的に考えれば無理は無いだろうが
感情的且つ主観的な事柄だからあんなもん

いやああなるのは特殊だが似たようなもん
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/16(金) 19:42:16.33 ID:FIZuFF6s0
学園都市の常識が俺たちのそれと同じかわからない。
あと美琴に関してはかまちーが意図的に人殺しをさせてないと俺は思ってる

まあ電撃はギャグパートみたいなもんだしかまわんと思うけどな
ラムちゃんがあたるに雷落とすようなもんだよ、多分
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 22:55:24.04 ID:U0eKbVvSO
御坂の思考はアイズの一貴みたいなもんに思えた
好きな人にスキンシップやモーションは出来るが肝心な所で逆走くんが発動
相手の自分への好意には自信も確証も無いから告白とかムリよ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/18(日) 23:16:44.14 ID:ycZ9agrY0
つーか、なんで禁書の女性陣って誰も告白しないんだろう
196 :イラストに騙された名無しさん [sage]:2012/11/19(月) 00:40:06.18 ID:mo9x9r+Ko
登場順で行くと、小萌先生はあくまで教師と生徒
インデックスは1巻ラストの「とうまが大好きだったんだよ」で言ったつもり
神裂は恋愛感情と言うより感謝のつもりだし、一応エロメイドとか方法は間違ってるが伝えようとはしてるw
姫神は恋愛感情はありそうだが「自分が誘っても迷惑、助けられたのは自分だけじゃない、自分は彼にとって特別な存在ではない」とあきらめてる感じ
美琴は「アイツにとって命がけの出来事を一緒に乗り越えた私は特別でしょ///もう彼氏みたいなもんだし…早く告白しなさいよバカ///」とか思ってそう
御坂妹ははっきり好きアピールしてるが、恋愛感情よりもっと単純な好意の段階な気がする。告白だのなんだのはもっと感情や個性が出てきてからの話だと思う
オルソラは恋愛というより信仰対象になってそう
アニェーゼたちは恋愛じゃなくて信頼って感じ
吹寄はあくまで世話の焼けるクラスメイトと思ってて、大人になってから「今思えばちょっと好きだったかも?」と思いだす青春になりそう
オリアナは大人のおねーさんとしてからかったりするだけで本気じゃないだろう
五和は…頑張ってるけど一緒に行動できたのがアビニョンとアックア襲撃中じゃどうもできん。今ロンドンだし
レッサーは恋愛じゃなくて利用する気満々で隠しもしないのがいっそすがすがしい

これじゃ誰も告白とかしない
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 01:57:12.31 ID:So/XFnLSO
オルソラは信仰や信頼が強いがヤキモチ臭わす言動に3Pを妄想しつつ肯定したりする程度の好意はあるww
シスターだから恋愛はご法度、上条からアタックしない限り発展はしないな
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/19(月) 02:11:54.86 ID:VM4r9XXYo
上条からのアレが必要なら不可能だな
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:29:55.73 ID:NbAMUFK70
空気を読まずに失礼をば
以下5レス程お借りします

>>162見て降って来たのを、書いても大丈夫っぽいので書いてみた
御坂が絶対能力進化計画阻止の為に破壊した研究所で製造途中の妹達の死を見て精神崩壊、なIF話

痛いというよりはグロいのかもしれない
 
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:30:33.76 ID:NbAMUFK70
壁一面を覆うコンピュータの成れの果てが彼方此方から火花を散らしていた

コンソールやモニタは勿論、根幹を司る機器も滅茶苦茶に破壊されている

再生は不可能だと一目で判る位に徹底的に、完膚なきまでに壊し尽くされた部屋

ドアをぶち破られて尚、金属の焼け焦げた臭いが立ち込めている

未だ上がり続ける煙と真新しい瓦礫の中に荒い息遣いが響く

部屋の中央に立ち尽くすのは細い人影が一つだけ

深く被った帽子の陰にはまだ少女の域を出ない整った顔立ちがあった

蒼褪めた顔色には憔悴が色濃く刻まれ、暑さの所為だけでなく大量の汗に塗れている

平坦で焦点の合わない瞳で破壊の痕を見つめながら、それでも口元は薄い笑みを浮かべていた

僅かながらも安堵を滲ませているように見えた

「……これで……此処ももう使えない……」

乾いた唇からぽつぽつと言葉が零れ落ちていく

「……次は……どこだったっけ……?」

頭の中に叩き込んだ資料を思い浮かべながら思考を巡らせる

重い足を引き摺るようにして瓦礫を背に部屋の出口へ向かう

ふらふらと覚束無い動きは下手な操り人形のように危うかった

出口まで後数歩の所で、視界の端でぱちりと小さな光が弾ける

反射的にそちらを振り向けば、大きく切り取られた壁には透明な分厚い窓が現れていた

電源が遮断された事で壁の擬態が解除されたものらしい

その向こうは非常灯に照らされているだけで薄暗かった

とはいえ、目が慣れてくれば大体は見て取れる

察するに、妹達の製造や培養を実際に行っていた実験室なのだろう

ずらりと並ぶ幾つものカプセルは元々何かの液体に満たされていたようだ

今は中身が殆ど空っぽになっている

殆どは電源を断たれた事による循環機能の不具合で内側から水圧で割れていた

機器を破壊した際の衝撃の余波を受けたのか、幾つか外圧で罅割れたらしい物もある

どちらにしても全ての装置は二度と動かないだろう

所々弱々しく明滅しているランプ等は通電の名残だろうが恐らく数分も持たずに消える

見ている間にも、断末魔のような火花を散らして徐々に数が減っていく

先ほど気を引いたのもこれだったのだろうと容易に当が付いた

最早何の役にも立たなくなった残骸を虚ろな瞳が見下ろしている

ただ単に映している、という方が的確なのかもしれない

何の価値も興味も無いガラクタを見るような目だった

「……こんな下らない実験に関わるから……」

壊れた機材に重ねて今までに潰した関連施設を羅列し、残りの数を思う

七割方は外から稼働停止に追い込んだとは言え、まだ終わりには届かなかった

関連施設が動いている限り実験は止まらない

ハッキング対策を施された以上、直接乗り込んで叩くしかなかった

「……でももう……あと少しで終わる……」

「……全部潰してやるわ……絶対に……」
 
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:31:08.51 ID:NbAMUFK70
ここ数日、寝る間も惜しんで碌に休息も取らずに動いている

まだ成長途中の域を出ない身体も精神も疲弊しきっていた

けれど、例え限界を超えようと、自分が先に止まる訳には行かなかった

壁際にふらりと近付くと、窓に掌を押し当てる

「……続けさせない……これ以上……」

「……私の妹達を……殺させるもんか……!」

感情の昂ぶりと同時に、大きく亀裂の入ったアクリル板の表面を這うように電流が走る

枠に当たり、四方へ弾け、音を立てて窓が壁ごと崩れていく

やがて崩壊が収まると、眼前には薄暗い実験室が全貌を露にしていた

開いた穴から無造作に一歩踏み出せばびちゃりと飛沫が跳ね上がる

壊れたカプセルから溢れ出した液体が盛大に床を濡らしていた

母体を模した機械製の子宮の間を歩いていく

その一つの前に立ち、見上げる

どうやら余りダメージを受けなかったらしくほぼ原形を残していた

液体は亀裂から少しずつ零れているもののまだ半分ほど残っている

立ち上る小さな気泡と衝撃の余韻に、滑りを帯びた表面が小さく波打っていた

無機質な瞳でしばらくじっと見つめた後、徐に手を伸ばす

指先が触れると同時に迸る電撃

激しい音と共にカプセルが砕け散る

溢れた飛沫が肌に触れそうになるものの、奔る電撃に弾かれて蒸発し、消える

ごとり、と接続部分が床に落ちて割れるのを最後に再び静寂が戻る

響くのは荒い息遣いだけ

壊れた機器を更に壊した所で意味は無いのは解っている

ただ、湧き上がる衝動を抑え切れなかった

大きく動く胸に手を当て、呼吸を鎮める事で感情を静めようと努める

「……早く……次に行かないと……」

予定では今夜中にもう二つは施設を壊すつもりだった

ハッキングと同様破壊以外、自分の仕業だと確証出来るような痕跡は残していない

喧騒がまだ遠い内に引き上げなければいけなかった

予定外の時間を経た事に僅かに後悔を抱きつつも急いで踵を返す

けれど、その瞬間

ぴくりと細い肩が跳ねた

静まり返っていた筈の空間の、奥の方で鳴った微かな物音が聴覚を掠めた所為だ

無機質にさえ見える瞳がすうっと音の方を向く

表情は無い

神経を張り巡らせ、視界の及ばない場所で蠢く微かな気配を探る

移動する様子は無いらしいと見て迷わずに足を向けた

周りにはレーダーが張ってある為不意打ちは効かない

跳ね上がる水滴と水音を出来るだけ消し、何かがいるらしい場所へ静かに向かう
 
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:31:40.12 ID:NbAMUFK70
先ほどとは逆に、激しく壊れたカプセルの影にそれはいた

ざわりと背筋が震えたのは何かの前兆だったのか

周囲は盛大に水浸しで、内側から割れたらしい破片が辺りに散乱していた

べたりと地面に這い蹲って蠢いている影の、濁った呻きが鼓膜を揺らす

知らない声で、どこかで聞き覚えのある声だった

カプセルの陰から見え隠れするのは、水浸しの床に揺れる茶色の糸の束のような何か

枯れ木のような棒は先が広がり五本に分かれていて人の手のように見えた

起き上がろうとでもしているのだろうか、震える指先が床を力なく引っ掻いている

居合わせて逃げ遅れた研究者でもいたのだろうか、と訝しむ

勿論事前に能力で探知はしていたし、それで誰もいないと判っていたから破壊は容赦しなかった

だがもし巧妙に遮蔽された空間があったとしたら見落としていた可能性は否めない

衝撃や余波で怪我でもしているのかもしれない

姿を見られたら厄介極まりないのは解っている

けれど罷り間違っても命を奪うような真似は絶対にしたくなかった

例えそれがどんなに非道な相手であろうとも

軽く気絶させて先ほどの部屋にでも運んでおけば良いだろうか

これだけの騒ぎを起こしたのだからその内此処にも人が集ってくるだろう

多少の怪我は自業自得だと諦めて貰おう、と、冷めた思考はそんな風にすら考えていた

濡れた床にぐったりと倒れ伏せた、その姿を目の当たりにするまでは

物陰から僅かに覗く細い指が軋む音を立てそうなくらいに力を込めて床に爪を立てていた

消えそうな声が苦痛に押し潰され罅割れて聞こえた

不意に糸が切れたように弛緩し床にぱたりと落ちた手を見て初めて素早く動く

例え関係者だとしても命を失わせるつもりは無かった

あの化け物と同じ領域にまで堕ちたくなどなかった

だからギリギリで助けてやろうと思って咄嗟に踏み出した

姿を見られる可能性などすっかり抜け落ちていた

途端、俯せに倒れた人影が視界に入る

まるで今し方水から上がったばかりのように、全身がずぶ濡れだった

揮発性が高いのか、肌も髪も服も、急速に乾いていく

床に溢れた分はその夥しい量の所為かすぐには消えず大きな水溜りが出来ていた

その中に半身を浸すようにして影は倒れていた

肩にぎりぎり届く程の茶色の髪で、馴染みのある制服を身に纏っている

伸びた手足は若木のような、というよりはやはり枯れ木のようだった

色こそ日に焼けず白く、まだ発展途上の発育状態を示すように細い

だが皮膚の滑らかさは失われ、老人のように深く皺が寄っていた

その一方、液体に浸った部分は生まれたての赤ん坊のように瑞々しいのが妙にグロテスクに映る

液体が揮発し空気に触れた部分が見る間に色を濃くしていく

皮膚の表面にふつふつと細かい気泡が立っていた

嵩を増していくそれが重力に負けて滑り落ちる

ずるり、と皮膚が崩れ肉が剥がれ、赤く滑りを帯びた組織の隙間から白い物が見えた
 
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:32:14.07 ID:NbAMUFK70
露出した骨だと気付くのに数秒を要した

それを引き金としたのか、連鎖反応的に彼方此方で同じ現象が起き始める

泡立ち、ずり落ち、中身が露になる

ケロイド状に爛れた皮膚の奥、崩れた筋肉の間から白い骨が覗いている

広がる液体に浸った部分を残し、頭部がずるりと滑った

顔が横向きになっていたのは髪で見えなかったのだが、ほぼ正面に相対する角度だった

眼球が飛び出ているのは眼窩の組織がごっそりと崩れている為にそう見えるだけだ

非常灯だけの暗い視界でもはっきりと判別がつくほど見覚えのある顔がそこにあった

日常の中で鏡を覗く度に見れる光景にとてもよく似ていた

当然だった

遺伝子レベルで同じ顔なのだから

例え半分が原形を留めないほど崩れていたとしても

「……え……?」

何が起こっているのか、咄嗟に把握出来なかった

数瞬遅れて訪れるのは、頭をハンマーで思い切り殴りつけられたような衝撃

目の前の光景を見詰めながら、意識が乖離する

我を取り戻したのは、べちゃりとした感触が足首に触れたからだった

無意識に、反射的に、己の足元を見下ろす

細い足首に絡みつく半分骨が露出した細い指

力が入らないらしいそれがずるりと滑り、崩れた肉が皮膚にべっとりと赤黒い痕を残す

踝に引っ掛かるようにして縋りつく手

気泡に浸食されて内部組織が剥き出しになった細い腕

衣服に包まれて途中から直接は見えないが、それでも判るほどに肩周りも歪んでいた

皮がべろりと剥がれて血管すら見える首筋を上って、辿り着いた先にあったのは

「……う……あ……」

それを目にした瞬間、無意識に呻いていた

淀んだ瞳が二つ、といっても片方は窪んだ眼窩から零れて床の水溜りに浸っている

灰色に濁った組織から繋がる眼球は瑞々しく透き通るような色合い

死んだ魚のような双眸

ぶよぶよと膨らんだ唇が微かに震える

「……、……」

何かを喋ろうとしたのかもしれない

けれど声は音にはならなかった

顔の前でぷかぷかと泳いでいる赤い塊は舌だった物なのだろう

腫れ上がった口端から濁った赤茶色の糸が垂れ、水溜りにマーブル模様を混じらせていく

ごぼごぼと水気を含んだ空気が漏れる音がする

びくびくと痙攣する顎の下、薄い部分が重力の圧で落ち込んでぽっかり空孔を穿っていた

例え舌が正常な位置で機能していたとして結局数秒も持たなかっただろう

骨ばかりの指が足首に微かな力を込めようとするが、食い込みかけた指先からぼろぼろと崩れていく

ぼろぼろの身体は、自身が掛ける力にすら最早耐え切れないらしかった
 
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:33:27.08 ID:NbAMUFK70
ゆっくりと崩れながら捉えていた足首から離れていく

既に原形を留めない手が濡れた床に打ち付けられ、砕けた

水溜りに沈んだ咽喉元からごぼごぼと空気が漏れて泡が立つ

悲鳴を上げているのかもしれない、と頭のどこかが思うのを他人のような視点で眺めていた

呆然とした視線の先では孔に流れ込んだ液体がやがてその音すら遮ってしまう

ぴくりとも動かなくなったそれを眺める視界が、地震でも起きたかのように揺れる

横滑りに動いた視線の先、別のカプセルの傍らで床に転がる塊がまた一つ

まるで胎児のような格好で蹲るのは爛れた肉の塊だった

足元に倒れ臥す個体より小さなそれは、やはり自分の幼い頃の姿にそっくりなのだろうか

何かに誘われるように辺りを見回せば、歪な人影が幾つも彼方此方に転がっている事に今更気付く

大きさこそ違えどそれらは全て同じものだと何故か解ってしまう

製造途中の妹達だった

機械や薬物で不自然に発達を促進した肉体は酷く不安定な状態にある

相応の年齢に成長させた後、細胞組織が安定するまで一定の期間が必要だった

にも関わらずその途中で機器が壊れ外に投げ出された所為で、こんなにも無残な姿になってしまっているのだ

実験は既に始まっていて、ここは現在も稼働している関連施設で

ならば今もまだ妹達は此処で生み出され続けているのかもしれない、と

どうして先にその可能性に気付かなかったのか、今更悔やんでも正しく後の祭りだった

現在進行中の実験では妹達が殺されている

あの白い悪魔の手で無残に虐殺されている

設えられた戦場でシナリオ通り死んでいく

だからこそ、それを止める為に連日飛び回っている

妹達をこれ以上死なせない為に、こうして実験の関連施設を破壊して回っている筈だった

では今目の前にいる妹達は誰が殺したのだろう

これから生み出されて来る筈だった妹達を、こんな無残な姿で葬ったのは誰だ

悶え苦しんで、苦痛を訴えることすら出来ず、生きたまま崩れて息絶えたのは

誰の仕業だ?

「……わた……私、が……?」

脳を直接力任せに揺さぶられているような錯覚に陥る

視界が渦を巻いて蠢き、力の抜けた足元がぐらつく

耳の奥で喧しく鳴り響くのは、音程の狂った金切り声

張詰めた糸を引き千切るようにぷっつりと離れていく意識が、場違いな思考を浮かべる

――……ああ、なんだ……声、出せるんじゃないの……

それが己の咽喉から搾り出された絶叫だと、少女は最後まで気付かずに







ifEnd.
 
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/20(火) 00:34:02.64 ID:NbAMUFK70
実験凍結後発覚ver.も考えたけど、実物目の当たりにする方が無残かなと思ったのでこちらで
精神崩壊後は廃人状態か幼児退行か迷った挙句ぶった切りましたが続かない

お目汚し失礼致しました
 
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 02:57:12.95 ID:iEnrpqCjo
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 03:02:11.81 ID:VYrpulUIO
おつおつお
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 11:35:28.80 ID:CyDLYW0lo
2万体が既に生産し終えてるとは考えづらいだろうが
実験が失敗したら処分されるとは普通に思わなかったのかなみこっちゃん
にしてもやっぱりこの実験周りっていろいろ妄想し甲斐があるよね
209 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:42:21.55 ID:37sYMMZF0
上条さんとインデックスさんで7レス程お借りします
210 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:43:10.70 ID:37sYMMZF0


上条「何見るんだ?」

禁書「これ。この前レンタルしたやつだよ」

上条「ん……これ、ホラーだぞ? 大丈夫か?」

禁書「フィクションでびびる程子供じゃないかも」

上条「そんな事言って後で泣き付いてくるなよ?」

禁書「大丈夫なんだよ!」

上条「じゃあ再生するか」
211 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:44:32.91 ID:37sYMMZF0


――2時間後


禁書「結局結末がよく解らなかったんだよ」

上条「……」ブルブル

禁書「ジャパニーズホラーっていうのはあえてぼかす事で怖さを演出してるのかな?」

上条「……か、かもな」

禁書「とうま」

上条「ん?」

禁書「私の服の裾を握り締めてる手は何なのかな?」

上条「……インデックスさんが怖いかなと思ってですね」
212 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:45:16.93 ID:37sYMMZF0


禁書「私は平気なんだよ」

上条「そう言っておいて怖いんだろ?」

禁書「ううん。全然これっぽっちも怖くなかったんだよ」

禁書「この映画、私とはちょっと合わなかったかも」

上条「いいや、強がんなくたっていいんだぞ?」

禁書「全然、それよりトイレ行きたいから離して欲しいかも」

上条「…………一緒に行ってやるよ」

禁書「トイレについて来られるのは嫌なんだよ」

上条「いいか、インデックス。お前は本当は怖いんだよ!一人になりたくないんだよ!自分に正直になれよ!」

禁書「そっくりそのまま返すんだよ」
213 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:47:27.01 ID:37sYMMZF0


上条「インデックス、本当はずっと待ってたんだろ?
インデックスも怖くないし俺も怖くない
そんな誰もが笑って誰もが望む最っ高に最っ高な幸福な結末ってヤツを!
――――手を伸ばせば届くんだ。いい加減に一緒に行こうぜトイレ!」

禁書「……………」

上条「後、俺もトイレ行きたいから俺がトイレしてる時扉の前で何か歌でも歌っててくれないか!?」

禁書「怖いの?」

上条「いや怖くないけどな!お前が怖いと思って」

禁書「……解ったんだよとうま。トイレついてってあげるかも」

上条「サンキュー。いや、インデックスさんが怖いから俺がついていくんだけどな!」

禁書「……別に怖いって恥ずかしい事じゃないんだよ?」

214 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:48:26.20 ID:37sYMMZF0


禁書「終わったんだよ」ガチャッ

上条「じゃあ次俺な。そこで歌でも歌っててくれ」バタン

禁書「…………あかいくつーはいてたーおんなのーこ♪」

禁書「いーじんさんにつーれられーて」

<違うのにして下さい!

禁書「とーりゃんせーとーりゃんせー♪」

<わざとだろ!わざとだろ!

禁書「…………」カチッ

<うわ何暗っ

禁書「………」カチッ

<あっ、ついた良かっ

禁書「………」カチカチカチカチ…カチ

<ぎゃああああああああああ!何!何!
<インデックス!?インデックスなのか!?

禁書「私は何もしてないんだよ」カチカチカチカチ

<イヤアアアアアアアアアキャアアアアアアアアア
215 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:50:10.91 ID:37sYMMZF0


上条「はぁはぁ……」

禁書「すごく叫んでたけど怖かったの?」

上条「水が跳ねただけだ」

禁書「水が跳ねただけであんなに叫ぶの?」

上条「俺、水恐怖症だからな」

禁書「毎日使ってるのに?」

上条「さっき急に水恐怖症になったんだ」

禁書「…………とうま、怖いんだよね?」

上条「…………いや全っ然怖くねーけど?」

禁書「とうま、水場には霊が集まりやすいんだよ」

禁書「とうまが怖くないならいいけど、とうま今日お風呂場で寝るんだよ?」

禁書「怖くないの?」

上条「…………」

禁書「じゃあ私は寝るんだよ。お休み」

上条「あああああ待って!怖い!上条さんすげぇ怖いから一人にしないで!お願い!」
216 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:50:59.20 ID:37sYMMZF0


禁書「明日はとうまもお休みだし一緒に一晩中起きててあげるんだよ」

上条「うう……女の子よりも怖がるとか情けねぇ……」

禁書「やっぱり日本のホラーは日本人が感じる恐怖に合わせて作ってるんだよ。気にする事じゃないかも」

上条「……しかも慰められてるとか」

禁書「じゃあ、借りてきた他のホラーを見るんだよ」

上条「え?」

禁書「明るくなるまでホラー映画ぶっ通しかも」

上条「」

禁書「夜は長いんだよとうま」ニコッ

上条「ふ、不幸だああああああああああ!」
217 :禁書「とうま、映画見ようよ」 [saga]:2012/11/20(火) 13:51:26.40 ID:37sYMMZF0
以上です。
お目汚し失礼しました
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 13:59:17.15 ID:0G2jdrjSO
とても面白かったんだよ乙なんだよ
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 14:30:16.70 ID:590/y2DAO
怖がりの。上条君。かわいい。
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 14:34:17.97 ID:x2IrxPqZo
姫神さんのホラー朗読を想像してしまった
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 14:58:56.33 ID:CyDLYW0lo
夜通しホラーで憔悴しきって寝てしまった上条さんの横に納まって寝る策士インデックスさんを妄想したら萌え禿げた
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/20(火) 18:43:58.11 ID:T39ExPZj0
かわいいw和んだww
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 18:53:54.01 ID:iEnrpqCjo
上条さん右手で触れたら幽霊も消せるだろうに
かわええのーかわええのー
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/20(火) 22:29:13.26 ID:JuevDOuSo
上条さんかわいい
225 :円周「あなたはだあれ?」 [saga]:2012/11/21(水) 08:18:33.61 ID:zDsSTAkf0

円周ちゃんネタで4レスお借りします

それでは投下します
226 :円周「あなたはだあれ?」 [saga]:2012/11/21(水) 08:19:02.77 ID:zDsSTAkf0
黒子「はい?」

円周「私ね、いろんな人のデータを集めてるんだけど、お姉さんはだあれ?」

黒子「は、はあ……。私は常盤台中学一年、風紀委員の白井黒子と申します。能力はLEVEL4の空間移動で――」

円周「声が変だよ? 風邪?」

黒子「違いますの! 初対面の人の声を変だというのは大変失礼じゃありません!?」

円周「バ○ァリンあげるよ?」

黒子「だから違いますの!! まったく、チャラチャラしたスマフォなんか首からぶら下げて、もう一回常識というのを学びなおしたほうが――」

円周「無理しちゃダメだよ、黒子おばさん」

黒子「むきー!! も、もう許せませんの!! 支部で説教してあげますの!!」

円周「あ、もうデータは取れちゃった。ばいばーい」フリフリ

黒子「あ、お元気で――ってそうじゃありません!! この白井黒子にかかれば逃げられる人なんていませんのー!!」

円周「るんるるーん」

黒子「少しくらいは反応してくださいまし!?」
227 :円周「あなたはだあれ?」 [saga]:2012/11/21(水) 08:19:33.33 ID:zDsSTAkf0
円周「るんるんらー」

ドテッ

円周「あ、人にぶつかっちゃった……。ごめんなさい、迷惑かけちゃって」

青ピ「あ、ええよええよ〜。美少女にぶつかるなんて幸運イベントは貴重やからな。感謝したいくらいやで!」

円周「お兄ちゃんはだあれ?」

青ピ「ボク? ボクは青髪ピアスって呼ばれてるんやけど、親しい人とかには青ピって呼ばれとるな。あ、ちなみにパン屋でバイトしてるんで、たまには買いにきてや!」

円周「へえ、そうなんだ。趣味は?」

青ピ「そうやね……色々あるんやけど、やっぱ一番は女の子鑑賞やな!」

円周「面白そうだね」

青ピ「せやろ? ジャンルが細かく細分化されてて、これ以外は認めない! っちゅうヤツもおるんやけど、ボクは博愛主義でな。幼稚園児から喪女までどんとこいや!!」

円周「私は?」

青ピ「へ?」

円周「お兄ちゃんからみて、私はどうかな?」

青ピ「そりゃもう最っっっ高や! 可愛いは正義だーなんていうけど、まさにその具現化やな! ちょっとオシャレに慣れてない感じも保護欲を掻き立てる重要な要素であり、首から下げとるいくつものスマフォも新時代を切り開く新たなファッションと捉えることでお嬢ちゃんの魅力を更にアップさせ――」

円周「うん、うん。わかってるよ、数多おじさん。こういう時、『木原』ならこうするんだよね。――いちいちうっせえぞボケが! 大人しくそこで寝てろ!!」ボコッ

青ピ「おっ、なかなかいいパンチやな。ご褒美に何発も貰いたいで」

円周「!?」タタタタタ

青ピ「あ、逃げんといてくれや! ケーキ奢るから! ね、ね?」

円周「助けて! ここに変態がいます!!」

青ピ「ちょ、いきなりなんてこと言うんや!? ち、違う、ボクは変態なんかじゃあらへん。礼節を守る紳士やって! ホントやって頼むから信じてくれやー!!」
228 :円周「あなたはだあれ?」 [saga]:2012/11/21(水) 08:20:05.67 ID:zDsSTAkf0
円周「怖かったー……」

横須賀「どうした?」

円周「えっ……」

原谷「ちょっとやめなよ。怖がってるじゃないか」

削板「そうだぞ。漢ならまず、正面から歩み寄って『こんにちは! 今日はいい天気ですね!』という挨拶から始まり、その後『どうしました? 悩み事でもあるんですか?』と話題を切り出すもんだ」

横須賀「なるほど……」

円周「なるほど……」

原谷「えっと、君は感心しなくていいんだよ?」

削板「よし、この学園都市ナンバーセブンである削板軍覇が、根性で実演してみせよう!」

横須賀「おぉー」

円周「わーいわーい」

原谷「なんで実演って方向に持っていくのかな? 俺もなんでこんなヤツらと付き合ってるんだろ……」



削板「こんにちは!!! 今日はいい天気ですね!!!」

円周「うるさい」ピシャッ

削板「(´・ω・`)」

円周「付き合ってくれてありがと。ばいばーい」フリフリ

削板「おう。根性ある毎日を送れよ」フリフリ

横須賀「じゃあな。しっかり勉強するんだ――」

削板「女の子を怖がらせるとはなんて根性の無い真似をしやがる!! 俺が叩きなおしてやろう!!」バゥーン

横須賀「ブギュルワ!?」

原谷「結局こういうオチか!!」
229 :円周「あなたはだあれ?」 [saga]:2012/11/21(水) 08:20:31.54 ID:zDsSTAkf0
円周「あなたはだあれ?」

スフィンクス「ニャーオ」

円周「なんか特技とかあるかな?」

スフィンクス「〜♪」スリスリ

円周「わ、くすぐったいよ」

スフィンクス「ンニャ?」

円周「拒否してるわけじゃないよ。続けて続けて」

スフィンクス「〜♪」スリスリ

円周「かわいいなあ……」ナデナデ

スフィンクス「ニャー♪」


カラコロカラコロ

病理「円周、そろそろ帰りますよ」


円周「わかった。またね、猫さん」

スフィンクス「ニャ」


円周「今日ね、いろんな人たちと会ったんだ」

病理「そうですか。勉強になりましたか?」

円周「うん!」





スフィンクス「可憐な少女と戯れるのもまた一興である」
230 :円周「あなたはだあれ?」 [saga]:2012/11/21(水) 08:21:06.08 ID:zDsSTAkf0
以上です

カッとなってやりました
後悔はしていません
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 10:31:53.53 ID:7aYyECVAO

やっぱ円周かわいい
青ピから悪影響を受けないことを切に願う
スフィンクスはそこを変われ聖猫崩し食らわせっぞ
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 13:07:51.98 ID:4IUGgRtSO
乙。円周ちゃん可愛い。だが最後のびょーりんが素晴らしい演出になっt(以下略
233 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:19:01.52 ID:OQb/kwJj0
未元定規で8レス程お借りします。
234 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:20:15.83 ID:OQb/kwJj0


――スクール


心理定規「んふふふふふふふふふふふふ〜♪」

心理定規「ふふふふふ〜ふふふふふふふ〜♪」

心理定規「ふふふふふふふハニー♪」

心理定規「だってなんだかだってだってなんだもん♪」

心理定規「お願いー♪おねg」

ガチャ

垣根「よう」

心理定規「えぇ」
235 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:20:48.10 ID:OQb/kwJj0


垣根「何読んでんだ?」

心理定規「ファッション雑誌」

垣根「ふーん」

心理定規「……」

垣根「何か上から連絡来たか?」

心理定規「いいえ」

垣根「そうか」

心理定規「えぇ」

垣根「……暇だな」

心理定規「えぇ」
236 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:21:23.89 ID:OQb/kwJj0


垣根「歌でも歌いたくなる位暇だな」

心理定規「……」ピク

垣根「歌ってもいいか?」

心理定規「……一々聞かなくていいわよ」

垣根「サンキュー……あーゴホッ」

垣根「たとえ 火の中 水の中 草の中 森の中♪」

心理定規(無駄に上手いけど……何でポケモン?)

垣根「土の中 雲の中 ハニーのスカートの中♪」

心理定規「待ちなさいよ」
237 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:22:16.49 ID:OQb/kwJj0


垣根「あ? 気持ちよく歌ってんだから邪魔するなよ」

心理定規「ハニーって何よ」

垣根「俺流のアレンジだから気にすんな。女の子よりハニーの方が響きがエロいだろ?」

心理定規「…………そう」

垣根「んじゃあ邪魔するなよ」

心理定規「…………えぇ」

垣根「人は愛をつむぎながら歴史をつくる♪」

垣根「女神なんてなれないまま 私は生きるー♪」

垣根「お願いーお願いー傷つけないでー♪」

心理定規「聞いてたのね!聞いてたんでしょ!?」
238 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:23:09.56 ID:OQb/kwJj0


垣根「何が?」

心理定規「何がじゃないわよ!何で急に残酷な天使のテーゼからキューティーハニーにシフトしたのよ!」

垣根「急に歌いたくなったんだよ」

心理定規「だから、聞いてたんでしょ!?」

垣根「は? 何を?」

心理定規「……聞いてないの?」

垣根「何の話だ??」

心理定規「いいえ……なんでも無いわ」

垣根「一々水差すなよ」

心理定規「えぇ。ごめんなさい……」
239 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:23:51.87 ID:OQb/kwJj0


垣根「この頃 はやりの女の子♪ お尻の小さな 女の子♪」

垣根「こっちを向いてよ ハニー♪」

垣根「だってなんだかー♪ だってだってなんだもん♪」

垣根「お願いーおねg」

心理定規「……」

垣根「『よう』『えぇ』『何読んでんだ?』『ファッション雑誌』」

心理定規「ちょっと!ねぇ!ちょっと!」

垣根「どうした?」

心理定規「聞いてるじゃないの!」
240 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:25:29.95 ID:OQb/kwJj0


垣根「聞いてないとは言ってねぇだろ」

垣根「あ、良く考えたらあのまま待ってたらハニーフラッシュまで聞けたのか……しくったな」

垣根「じゃあ心理定規。今からハニーフラッシュまで歌ってくれ」

心理定規「嫌よ!」

垣根「見つめちゃ?」

心理定規「やめてよ!」

垣根「お願いお願い♪傷つけないでー♪」

心理定規「ちょっと!!!」
241 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:27:48.32 ID:OQb/kwJj0


心理定規「気を遣って聞かなかった振りくらいしてよ!」

垣根「あぁー……悪いな。心理定規」

垣根「ついお前が可愛くて虐めたくなったんだ」

心理定規「え……」

垣根「結構お前って大人っぽい事多くてクールだからさ……」

垣根「恥ずかしがる所とか見てみたくてつい……ごめんな?」

心理定規「……な、何よ。私の事好きなのかしら?///」

垣根「あぁ」

心理定規「な、何で?///」

垣根「あぁ……だって」

垣根「なんだかだってだってなんだもん☆」キリッ

心理定規「もおぉぉぉぉぉ!」
242 :垣根「こっちを向いてよハニー」心理定規「うるさい!」 [saga]:2012/11/24(土) 16:28:45.46 ID:OQb/kwJj0
以上です。
お目汚し失礼しました
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 16:31:13.87 ID:+vUVmOrSO
乙!めっちゃワロタwwこの二人のやりとり最高ww
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/11/24(土) 16:43:48.69 ID:CdRhDnANo
垣根があの顔でポケモン歌ってることの方がよっぽど笑えると思うんだよ!

心理定規さんかわええ
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 17:19:16.33 ID:b+6P4vmWo
心理定規かわいあああ
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/24(土) 17:22:51.60 ID:Qn0rOPqXo
ていとくんほど死んで悔やまれるキャラはいない
いやまあ正確には死んでないけど
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 17:24:04.07 ID:NphxdpFDO
乙!
なにこいつら可愛すぐる
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/24(土) 17:43:40.05 ID:kzGC3C4go

こいつら復活すんのかなぁ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 16:05:34.46 ID:uOEbcfl80
この二人はベストカップルだと思うの
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/25(日) 19:17:44.98 ID:Fw2dapBj0
4、5レス貰います
時系列、面識、その他こまけェこたァいいンだよ!でオナシャス
251 :とある聖夜の準備期間 [sage]:2012/11/25(日) 19:18:39.65 ID:Fw2dapBj0

  ― 11/25・とあるファミレス



御坂「……で?私達はなんで集められたの?」

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」

削板「……」



食蜂「だってぇ……後一ヶ月じゃなぁい?」



御坂「は……?」

一方通行「なるほどなァ…」

垣根「狙ってるのは俺だけじゃなかったか」

麦野「チッ…」

削板「???」




御坂「一ヶ月…25日……クリス…マス……まさか!?」



食蜂「そう!上条クンと一緒に過ごしたいと思ってるのは御坂さんだけじゃないのよぉ!」



御坂「」

252 :とある聖夜の準備期間 [sage]:2012/11/25(日) 19:19:17.27 ID:Fw2dapBj0

御坂「ちょ、ちょっと待って!アイツと面識あったっけ!?」

食蜂「大覇星祭の時に会ったじゃなぁい」

御坂「え!?それだけ!?」

食蜂「それから御坂さん絡みで手を出そうとしたら逆に説教されてぇ……」

御坂「……ああ、もうわかったわよ…」ハァ…

食蜂「あの説教力は堕ちても仕方ないわよねぇ」




麦野「……」

御坂「オバs…第四位も?」

麦野「悪いかよ……」チッ

御坂「ちなみにどういった経緯で…?」

麦野「浜面の紹介よ」

御坂(好きだった男の紹介で…?)




御坂「で、一方通行は?」

一方通行「あのクソガキが『クリスm」

御坂「打ち止めが『ヒーローさんも一緒にパーティーしたい、ってミサカハミサカハ』って言ったのね」

一方通行「……ガキがうるせェからなァ」

御坂(本当かしら?)

253 :とある聖夜の準備期間 [sage]:2012/11/25(日) 19:19:53.48 ID:Fw2dapBj0


垣根「フフン」ドヤッ

御坂「……」

垣根「フンスッ」ドヤドヤッ

御坂「……次は第七位」

垣根「俺には聞かないのかよ!」

御坂「えー…だってぇー……」

食蜂「だめよぉ、御坂さん。愛にも色々なカタチがあるんだからぁ」ヒソヒソ

麦野「早く聞けよ……アイツ聞くまで絶対騒ぐタイプだぞ」ヒソヒソ

御坂「…じゃあ第二位は何故アイツと…?」


垣根「上条は俺が企画した最高のクリスマスを過ごす!!!」バサァ!!


初春「垣上と聞いて」ガタッ

「「「「」」」」

一方通行「というか、なンでていとくンが生きてるンですかァ…?」

垣根「よくぞ聞いてくれた!上条は俺の身体を復活させる原因になった(ry」




  ― 10分後

食蜂「つまり結果的に身体を復活させた原因の上条サンへ、お礼として最高のクリスマスをプレゼントをしたいってことねぇ」

垣根「そうだ」ファサッ

麦野(羽が邪魔…)

一方通行(別にクリスマスじゃなくてもよくねェか?)

垣根「それに上条はレベル5の俺を一人の人間として見てくれてだな…」

御坂「あー……わかるわね」

食蜂(男のノロケなんて誰得なのぉ?)

初春(私得です!)

254 :とある聖夜の準備期間 [sage]:2012/11/25(日) 19:21:13.75 ID:Fw2dapBj0


御坂「で、奇跡的に静かなナンバーセブンはどこで知り合ったのよ?」

削板「応!!!当麻とはちょっとした手違いでちょっと喧嘩になってしまってな!」

御坂(『ちょっと』ねぇ…?)

削板「根性のある奴だったから友達になった!!当麻は根性がある!」

御坂「それには同意するけど、それとクリスマスには何の関係があるのよ」

削板「その『くりすます』っていう日に根性の修行をしようと思ってな!!」

御坂「修行?」

削板「なんでも『根性のある奴はくりすますに駅前で正拳突きをする』らしい」

御坂「…は?」

削板「知り合いのモツ鍋に教えてもらったんだ!!」

御坂「その鍋は超電磁砲で飛ばせるかしら」ビキビキ



  〜・〜・〜・〜・〜




御坂「つまり確認されてるレベル5全員がアイツとクリスマスを過ごしたいと思っていて…」

「あァ」「そうよぉ」「そうね」「そうだ」「応!!」





御坂「誰も譲る気が無いってことね」


「……」カチッ

「……」ファサッ

「……」ビリビリッ

「……」パリッ

「……」Pi!

「こんじょぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ドカーン!





11月25日、学園都市内部にある一軒のファミレスが消滅した

奇跡的に負傷者さえ出なかったのは、とある少年が説教した後だったからであろうことは誰も知らない

255 :とある聖夜の準備期間 [sage]:2012/11/25(日) 19:22:09.54 ID:Fw2dapBj0


  ― 同日・とある高校のとある教室




青ピ「クリスマスまであと一カ月やなー」

土御門「そうだにゃー。カミやんはもう予約入ってるのか?」

上条「特に何も。インデックスは生誕祭?だとかでイギリスに帰るみたいだしロンリークリスマスですことよ?」

青ピ「またまた御冗談を」

上条「本当だって。そうだ、お前らも予定が無いなら――

土御門「遠慮するにゃー」

青ピ「出来ない約束はするもんやないで?」

上条「は?」

土御門「『モテない男で集まって遊ぼうぜ!』と言うつもりなんだろうが」

青ピ「カミやんがそんな事してる暇があるわけないやーん」

上条「???」

青ピ「土御門クン、またコレでっせ?」

土御門「ま、そのうちイヤでもわかる事ですたい。ほうっておこうぜい」

上条「ちょっ!気になるから教えろって!!」




  ―――少年はまだ知らない

    一ヶ月後の自分の隣を巡って争う学園都市の頂点達の事を―――


256 :とある聖夜の準備期間 [sage]:2012/11/25(日) 19:23:08.57 ID:Fw2dapBj0




            「御坂さぁん、常盤台のよしみで手を組まなぁい?」





    「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!
       浜面の25日の予定なんかよォォォォ!!!!!!!」



   「妹達もパーティーに来るならオリジナル呼べば済む話なンじゃねェか?」



          「俺の企画に常識は通用しねぇ!!」バサァ!!!!!


                     「根性ぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」








     「それでも私は、二人っきりで過ごしたいと思っているから――――








上条と聖夜が交差する時、物語が始まる……かもしれない    おしまい






レベル5勢→上条、って今まであったっけ?という単純な発想から迷走
そして書いててあと一ヶ月か…ウツダシノウ←イマココ
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 20:07:28.81 ID:VwWmgNsz0
レベル5勢から上条総受けとか超俺得ですよ

クリスマスっていうのはよくわからないけどね!……グス
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/25(日) 20:52:17.95 ID:fMemIioeo
レベル5→美琴ならあれがあるけど上条は見ねーな
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 21:35:33.05 ID:ffjcnijz0
ナチュラルに混ざる初春さんに吹いたw
乙です
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/11/25(日) 23:06:37.89 ID:By+leqAVo


そのままスレを立ててもいいのよ
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 23:11:52.91 ID:FfSbMCpeo
またインデックスさんが帰ってしまったのか
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/26(月) 14:10:00.14 ID:MBoqt5mAO
ここは一つ、一方さんていとくん企画の大クリスマスパーティをだな……
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/29(木) 20:23:50.26 ID:1U1j4L+mo
なんレスかもらいます
ぶつ森やってて思いついたネタです
264 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:24:33.35 ID:1U1j4L+mo


「へくちっ!」


 ちょっと可愛らすぎるくしゃみをしたのは皆様ご存知御坂美琴嬢。御年十六になり申した。
 元気ハツラツを絵に描いたような彼女だが鬼の霍乱というべきか、夏が過ぎて秋になった頃の急激な気温の変化にやられてかタチの悪い感冒に引っかかった。
 学園都市という空間では科学技術がとてもとても発達しているけれども、発熱し鼻水が止まらない状態でできる最善の治療法は寝ることに決まっている。
 幸いなことにインフルエンザなどではないただの風邪なので人に移す可能性はない。
 ないが、絶対安静。
 要するに外出不許可だ。

 ただまぁ、大きな意味では彼女はただ今外出中である。


「う”う”っ、つまんないよー」


 分厚い羽毛ぶとんによって押し葉のようにベットに挟まれている美琴は三つ編みにした髪の毛の先を静電気で振り回して身の不幸を訴えている。
 到底髪に優しい行動ではない。
 あの過激な夏休みから二年が過ぎ、女として成長している彼女は女らしさを強調するためか髪を伸ばしていた。
 趣味なり肉体の一部なりは変わっていないけれども後ろから見るシルエットなどはドキっとするほどに艶めしい。
 それでもやはりアクティビティを体現したような性格は変わっていない。
 根っからのヒロインであった。


「お前なぁ、黙って寝てろよ。寝るのが一番なんだから。
 治りかけだからってぶり返すぞ」


 そう彼女に言い聞かせたのはこちらも皆様ご存知の上条当麻さん受験生である。
 いつもならばもう少し学校の自習室でウンウン唸っているところだがここのところ帰宅は早い。
 目指しているのは教育学部世界史系。
 身長は少しばかり伸びて肉付きも良くなった。
 脂肪太りというわけではなく全体的に筋肉が太くなったというのが正しい。
 要するに逞しくなったのだ。
 それでも純朴で優しげな視線は変わらない。
265 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:25:01.93 ID:1U1j4L+mo


 互いに一人暮らしだが週に四日も泊まり込んでいればそれは既に同棲という。
 何かと注目を浴びやすいという理由で書類の上だけでも学生寮に一人で住んでいるはずの御坂美琴は三日前から彼の家に上がり込んでいた。
 本来ならばもう少し甘ったるい生活を過ごしているはずだったのだがとても間が悪いことに彼女は体調を崩してしまったのである。
 じゃあ帰れ、と根っからのお人好しが可愛い恋人に言えるわけがない。
 
 というわけで真昼間から彼のベットの上で横になっているという状況になっている御坂美琴であった。
 そして定義としてそうなっているとしても今現在が楽しくて仕方ありませんという人間はなかなかいないのである。

 思わず、うんざりとした口調で言った。


「わかってるわよ、もう。
 でもねぇ、三日もこのザマなのよ?
 いい加減、寝て起きてお粥を食べるだけの生活にはコリゴリなのよ」

「あー、はいはい。
 一生懸命ご奉仕させていただいておりますのことよ。ちぇ」

「……ごめん、そういう意味じゃないの」


 ふん、と唇を突き出した相方の表情を見て美琴がしゅんと項垂れた。
 肉体を動かせない分精神的なエネルギーが空回りしている。
 だからといって親身になって世話を焼いてくれる恋人に八つ当たりをするのは筋が違う。

 それはとても理解している。
 理解しても甘えすぎてしまっている。
 そのことはよく自覚しているが風邪で体調が優れていないためかどうしても我侭になってしまう自分をコントロールできなかった。

 もっとも上条当麻とて本気で言っているわけではない。
 破顔して白い歯を見せた。
 逞しい右手が美琴の額の上に乗せられる。
 まだ熱いな、と一言呟いてからさらに言葉を続けた。
266 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:25:28.92 ID:1U1j4L+mo


「ま、いいや。
 なんか喰いたいのとかあるか?」

「なんか変わったの食べたい。
 当麻、オリジナルでなんか作ってよ。
 まだ誰も見たこともないようなやつ」


 悪い、とは思っている。
 だからと言ってその我儘を抑えるつもりにもなれない。
 美琴は一生懸命受験生やっている恋人に甘えたい気分になっていた。
 ベットの上で身体が熱いのに彼は横にいて肩を抱いてくれていない、という現実も少々気に入らなかった。


「上条さんそんなに料理が上手ってわけでもないんですけどねー。
 インデックスは味付けなんでも良かったし。
 まぁ、でも、何とかしてみますよ。
 だから大人しくしてろよな」

「うん。楽しみにしてる」


 言って、美琴が布団で顔を半分隠す。
 優しくされると嬉しくなる。
 幸福ってこういう事なんだな、とこれまで何度も味わって、その度に素敵な気持ちになれる胸の中の何かを噛み締める。
 勇気を出してよかったな。
 二年前の冬のある日を思い出して少女は柄にもなく一人頬を赤らめた。

 背中を向けて少しだけ遠ざかる背中の大きさがとても愛おしい。
 自分のために何かをしてくれる彼の背の逞しさを美琴は眩しそうに目を細めて見つめた。


 ―――――――――
 ――――――
 ―――
267 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:25:55.73 ID:1U1j4L+mo


「―――おい、みこと、美琴?
 できたぞ、おーい」


 うつらうつらと意識が沈みかかっていた御坂美琴は頬を軽く叩かれる感触で自分を取り戻した。
 重くなった瞼を開くと誰よりもよく知っている顔があった。
 つい先程も会話したばかりで、たった今までの僅かな夢の中でもじっと見つめていた顔。
 一瞬だけ誰だか思い出せなくて、記憶より先に心の奥からふわりと広がる感覚にやっとのように名前が出てくる。


「――とうま?」

「何寝ぼけてるんだか。
 風邪治すには一番効果的だから悪いことじゃないんだけど。
 ま、でも。せっかくの料理が冷めちまうから悪いけど起きてくれるか?」


 うん、と小さくうなづいて美琴が上半身を起こした。
 すると細い肩が寒くないようにと上条当麻がピンク色のカーディガンを差し出す。
 意識の欠片もないさりげない仕草に寝ぼけ眼の美琴がぼうとなった。
 半ば無意識のうち夢現のうちに袖を通す。

 胸の中がくすぐったい。
 口元が緩んでしまう。
 悪い女だな、と自分を省みたけれどもやっぱり心地いい。
 まだ夢を見ているみたいだ。

 この部屋には病院のようにベットで食事ができる台はない。
 当然ながら一度ベットからおりなくてはいけない。
 広めの1LDK、当然台もまたベッドと同じリビング空間。
 精々数歩の距離で風邪をひいていようと苦労はない。
 それでもきちんと手を引いてくれる彼の存在がやはり嬉しい。

 リビング中央、勉強机も兼用している膝の高さのテーブルの上ではホカホカと白い湯気を立てているスープのようなものが置いてあった。
268 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:26:21.65 ID:1U1j4L+mo


「さぁ、お姫様にはみすぼらしく見えるかもしれないですが、是非ともご賞味くださいませ」

「んもう、そんなこと言わないでよ。
 美味しくいただきますって」


 慇懃に右手を胸にした最上礼で躍けて言う上条当麻。
 その子供っぽさに憤っている「フリ」を見せながら美琴は膝をついて座り込んだ。
 どか、とその横に上条が乱暴に座り込む。

 スープ皿の中に入っている暖かそうな液体なのだから実際問題としてスープなのだろう。
 主張の少ない黄色の色合いはカボチャだろうか。
 白くて丸いものと細く千切りにされたやや黄色みがかった何かが具材として浮かんでいる。
 鼻は詰まっていて匂いは半分ぐらいしかわからないので見ただけではこれ以上の分析はできない。


「なんだろね、これ。
 なんて名前の料理?」

「んー?
 名前なんて考えても……うーん、そうだなぁ」


 太い腕を組んで首を捻って。
 うんうん唸る上条は「かぼちゃのポタージュ上条風」などというわかりやすい名前をつけるつもりはないらしい。
 丁寧に濾されて滑らかになっているスープを添えてあった木製のスプーンで二三度かき回して答えを待つ。
 白いものを掬い上げていると上条の視線がそこで止まった。


「うん、そうだな。『別れ話のスープ』とかどうだろう」

「―――え?」


 ぽん、と手を打った明るい表情からは美琴が思ってもいなかった言葉が飛び出してきた。
 にこにことした表情からは到底結びつかない言葉。
 だがそれでも単語の響きだけで美琴は凍りついてしまった。
269 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:26:51.55 ID:1U1j4L+mo

「わかれ、ばなしって――」

「ああ、勘違いすんなよ。
 食えばわかるから。
 なに、ちょっとしたネタだって。
 何泣きそうな顔になってるんだよ、馬鹿」


 言われて頬を撫でられる。
 美琴は自分でも顔が引きつっていることがわかった。
 上下の歯をどうやってぶつけたらいいのかも忘れているぐらいに。

 思っている以上に体調は良くなかったようだ。
 いつもならば笑い飛ばすなり膨れてみせるなり受け流す方法はいっぱいあるはずなのにココロとカラダが動かない。
 彼の笑顔を見る限り、美琴が思ってしまったことなんて欠片も存在しないはずなのに『ワカレバナシ』という単語の響きが神経に絡みついてしまっている。

 言霊、という考えがある。
 言葉に出したものは現実になるという日本人ならばとても馴染み深い発想。
 日常でも「私が余計なことを言ったばっかりに」というフレーズはそこかしこに転がっている。

 もちろん、そんなのは思い込みでしかない。
 ただ日本にはそういう文化が根深い。
 いくら学園都市の誇る超能力者第三位、超電磁砲であろうとも一人の女の子。
 どうしたってそういう部分はある。

 繰り返すが、さらりと受け流せすことはできなかった。


「ほらぁ、悪かったからいつまでも落ち込むなってば。
 とりあえず食ってみろって。
 絶対驚くからさ」


 白い歯を見せて恋人が笑う。
 もちろん美琴だってわかっている。
 自分と彼との関係が終わるわけではないってことぐらい。
 でもどうしても聞きたくない響きというものは存在するし想像したくない事柄だってある。
270 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:27:33.49 ID:1U1j4L+mo

 もし、一緒に歩いていけなくなるとしたら。


 考えるだけで泣きたくなってくる。
 もちろん、そんな事があるはずはないのだけれども。
 信じてはいるのだけれども。
 わかってはいるのだけれども。

 軽いはずのスプーンが途轍もなく重い。
 今のままで口に運んでもきっと味なんて感じない。
 どうしても心が沈み込んだままだ。

 弱いな、と美琴は自分を思う。
 もっと強かったような気がするのに。
 自分をこんなふうに脆くしたのになんでコイツはニコニコ笑っていられるんだろう。
 それは自分を思っていてくれるからで、そのことはとてもよくわかっているはずなのに、心が、痛い。

 それでも何とかして匙を口に運んだ。


「―――あまっ!」


 驚天。
 思わず美琴の目が見開かれる。


「なにこれ、甘いスープ?」


 かぼちゃのポタージュだと思い込んでいたおかげでその甘さはまさに不意打ちになった。
 かぼちゃそのものの甘さではなく、砂糖の、いやザラメの甘さが口いっぱいに広がる。
 玉ねぎやバターといったものを感じない、まさにお菓子のような甘さだ。
271 :美琴「わかればなし?」[ [sage saga]:2012/11/29(木) 20:28:35.49 ID:1U1j4L+mo

「あははは、どうよ?
 風邪ひいてる時はエネルギー使うからな。
 すぐ熱に変わるザラメと水分をたっぷり摂れる料理にしてみました」


 美琴の驚愕ぶりに上条が悪戯が成功したと笑う。



 この不意打ちには本当に驚いた美琴だが、甘いスープと分かってみれば結構味はいい。
 丁寧に濾されたかぼちゃと具の相性も悪くない。
 何よりこれは確かにカラダが温まる。

 そして、凍りついたような心も暖かくなってきた。
 すべてが灰色になったようだったのに世界が明るくなる。


「へ、へぇぇ。
 うん、生姜と、なんだろ、このシャキシャキしてるの。
 食べたことはある感じなんだけど――」

「すぐわかると思うぜ?
 なにせ『別れ話』だから」

「うっさい――ん?
 あ、わかった。
 梨だ。小さく切った梨なんだ、これ」

「そうそう。
 つまり『解れば梨』なのよ、これが」


 大きく口を開けて笑う上条を美琴は睨みつけた。
 くっだらない。
 決してうまい洒落じゃない。

272 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:29:31.08 ID:1U1j4L+mo
 それでも生姜には身体を温める効果があるし、梨には喉の炎症を緩和する効果がある。
 風邪のときの料理としては決して悪くない。
 チャイでもわかるとおり生姜は甘いものとの相性も悪くないし梨は言わずもがなだ。
 こいつなりに考えてくれたんだな、と思うとさらに美味しく思えてくる。



「ごちそうさまでした。
 美味しかったわよ?」

「お粗末さまでした」


 匙を置いて完食。
 糖分が非常に多いこのスープは飲めば血糖値が上がって満腹感を得安い。
 カロリー云々に関しては問題だらけだが緊急時の迅速なエネルギー補給という点ならば満点かも知れない。
 肩甲骨の辺りが軽く汗をかき始めていた。


 気のせいか、症状も軽くなったように感じる。
 砂糖水で人体復活というのもあながち嘘ではないかもしれない。
 全身の細胞の飢餓が回復しているように思える。


「さて、歯磨き済ませてさっさとベッドに戻りなさい。
 思いっきり砂糖水だからな、早くやらないと口の中酸っぱくてネトネトになるぞ」


 と、実に気持ちの悪いことを言う上条。
 確かにそれは宜しくない。

 だが、その前に。


「あの、さ――」


 御坂美琴は腰を半分ずらして上条当麻の方に擦り寄った。
 肩が預けられる距離で、ほんの少しだけ高いところにある恋人の顔を見つめる。
 少々怪訝そうな顔をしながらも笑顔のままの上条にさらに言葉を続けた。


「やっぱり、少し心細いのよね。
 ――あのね、一緒に寝てくれない?」


 発熱があって。
 糖分や生姜の成分、なによりも熱いものを食したという状況による体温上昇も加わって。
 頬が赤い恋人の甘え顔に上条当麻は思わず息を呑む。
273 :美琴「わかればなし?」 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:29:58.12 ID:1U1j4L+mo

「いや、だからね。
 上条さんそうなると我慢ができなくなっちゃうおそれがありましてのことで」

「淋しいんだもん。
 襲うんだったら別に構わないわよ?
 身体もあったまるんだし」

「だーかーらー!
 治りかけの風邪の状態で無理なんか出来るかっつうの」

「――当麻が我慢してくれれば済むだけの話よね?」


 我儘を重ね体温も重ねてくる愛しい人の言葉に上条が固まった。
 追撃のように細い手が胸板に重ねられる。
 すべてが重くまとわりついて、その気持ちよさに上条の硬直は解けない。
 
 滑らかな皮膚の手触りもすっとした身体のラインも熟しつつある果実の甘さもここ数日味わっていない。
 上条当麻は健全な青少年であって不能ではなかった。
 当然、脳の中に爆発的に膨れ上がる衝動が湧き上がる。


「それに、さ」


 少しだけ身体の方向を変えて、正面から向き合う形になって。
 御坂美琴が長い睫毛を震わせながら見上げてくる。
 瞳が潤んでいて口元が艶やかに紅かった。
 三つ編みにした長い髪が胸元まで流れている。


「冗談だとしても、当麻は私に『ワカレバナシ』なんて言葉、聞かせたんだよ?
 責任、取りなさいよね」


 命令口調で甘えてくる。
 ずるい。卑怯だ。
 くそう、逆らえねぇ。
 大きく天を見上げて頭を抱えながら上条当麻の口元は大きく笑っていたのだった。
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/29(木) 20:30:39.86 ID:1U1j4L+mo
以上です
ぶつ森で梨が大量になっているのを見て思いついただけのネタです
おそまつ
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 21:01:27.19 ID:1oa9dYAqo
カプネタなら先にちゃんと書いてほしい
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/29(木) 21:05:04.20 ID:hjAPepxro
甘いんだよ乙
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2012/11/29(木) 21:52:21.79 ID:0E07SOVao

カプネタは書いといた方が不満が出ないぞ
>>275みたいにピクつく奴らもいるんだから
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/29(木) 23:12:38.58 ID:Ti3ukePg0
これはいい雰囲気乙
砂糖水で人体復活ってwwバ○ネタ?
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 23:58:30.35 ID:FJS0bisDO
砂糖水よりも甘いんだよ乙
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 01:31:11.18 ID:5I4wpJnB0
かわいいお話乙です
風邪ひいた時はじいちゃんが林檎擦ってくれたわ
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 14:46:10.46 ID:cTM8PxpIO
あれ? 続きは?

乙!
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 21:10:22.24 ID:9chvRk3DO
マークの一人称って何だっけ?
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 22:15:02.35 ID:E7FR2Dvu0
1レスもらいます


美琴「もぐもぐ……、黒子、そこの取って」

黒子「そこのじゃ分かりませんわ、お姉様」パクパク

美琴「えっと、そのアンタの手元にあるオカズ」

黒子「ちゃんと名称で言って下さいまし。コレですの?」

美琴「塩じゃないわよ! もう分かってるクセに!」

黒子「うふふ……」

美琴「……ごはんですの」

黒子「はい、どうぞですの」


モモ屋の『ごはんですの!』は学園都市でも大人気。お譲さまも食されています
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 10:52:11.17 ID:RKIAltp1o
おつですの
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 22:51:26.44 ID:h6jL7NIJ0
ごはんのおともにごはんですのですの!
286 :みかん [sage saga]:2012/12/08(土) 12:58:11.68 ID:fcCJyxn20

幻想目録で1レスいただきます。














インデックス「とうまとうま、みかんが食べたいんだよ」

上条「あー、そろそろ冬だし、今年は箱で買いますかね」

インデックス「はっ、箱!? 本当!? いっぱいだね、とうま!」きらきら

上条「この時期だと箱で買った方がむしろ安いし、上条さんもみかん食べたいからな」うん

インデックス「楽しみなんだよ、甘いかな」

上条「糖度検査してあるから、甘いと思うぞ」

インデックス「…とう…?」

上条「糖度検査。甘さの基準な」





上条「はいただいま」

インデックス「とうま、箱重く無かった?」

上条「2Kgだから正直重かったけど、だからといって女の子の細腕に持たせる訳にもいかないしな」

インデックス「…ッ、……は、早く食べたいかも!」

上条「急かすんじゃありません…あ、何か白いとか、ぶよぶよしてるのは食べるなよ。腐ってるやつだから」

インデックス「いただきまーすっ!」

上条「!? 早い、食べる速度滅茶苦茶速い!」

インデックス「むぐむぐもぐもぐむぐ…あ、とうま」

上条「はい?」

インデックス「おみかん、剥いてあげるね!」にへら

上条「……そりゃどうも」へら
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 13:00:46.18 ID:e73fJV0no
この時期の箱入りみかん最高だよな乙
1週間で食いきって手が黄色くなったの思い出した
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 13:23:21.49 ID:WukNJssIO

甘すぎず酸っぱすぎずの蜜柑が食べたい…

>>287
この黄色人種め!
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 17:53:29.51 ID:Ijnx6F6Do
2kgって相当軽いよ
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 20:40:21.94 ID:64MW5ykd0
7レスもらいます




〜第七学区〜

上条「いや〜、今日はラッキーだったなー、大量な上にまさか卵に加えて肉まで買えるとは、これで残り十日は生き残れるな」

両手に買い物袋を下げた、不幸少年上条当麻は気分良く帰り道を帰っていた

上条「・・・まてよ、このままこの道を行ったらビリビリに出くわす気がする……
こっちの裏路地を通るか」




〜少し前、裏路地〜

絹旗「ハッ、ハッ、ハッ……くっ、まだ追って来ますか」

暗部に身を置く少女絹旗最愛は走っていた

敵1「窒素がなけりゃただの雑魚だな、同じレベル4として恥ずかしいぜ」

敵1、能力は『空気操作』(エアコントロール) 空気を操る能力
空力使いと違い、空気の種類まで細かく操れる



291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 20:41:52.60 ID:64MW5ykd0

       〜現在〜

敵1「オラオラ!逃げてばかりじゃラチがあかねぇぜ!」

路地を曲がりながら逃げる絹旗、少し離れたとこから追いかける敵1、鼻歌を歌いながら歩く上条
そして十字路を曲がったところで

上条「んっ?えっ?ぐはっ」グシャッ

絹旗「えっ?あっ!きゃっ」ズドッ

ぶつかった、ついでに左手の買い物袋の中身は潰れて卵の黄身の色になっていた

絹旗「ちょっ、超ごめんなさい、すみませんが超急いでいるのでしつれいします!」

そう言いつつ、絹旗は走り去った

上条「いててっ・・・ああー!卵と野菜がっ!」

292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/08(土) 20:45:13.82 ID:64MW5ykd0

パシュッ、パシュッ、パシュッ

3発の銃弾が、もう片方の買い物袋を打ち抜いた

敵1「追いついたぜっ…て、誰だてめぇ?」

上条「ああっ!てめぇ何しやがる!」

敵1「ちぃっ、見られたんならしょうがねぇ、死んどけ」パシュ

敵1が発砲する、だが上条はそれをぎりぎりで避ける

上条「くっ!危ねえ!」

敵1「ちっ、避けたか、めんどくせぇ」

そう言うと敵1は空気を刃状にして飛ばした、
しかし上条は逃げるどころか右手を構えながら敵1に向かって走り出す、
空気の刃が右手に触れる、その瞬間、バキンという音と共に空気の刃が消え去った

敵1「なっ!何で俺の空気の刃が消えた!」

驚愕している敵1、迫り来る上条

上条「いいぜ、てめえが俺を殺せるってんなら、その幻想をぶち殺す」

敵1の顔に上条の拳が決まった、吹き飛んだ敵1は壁に頭をぶつけて気絶した、
敵1が気絶したのを見届けた上条は買い物袋のとこまで戻って中身を確認した

上条「見事に肉だけ打ち抜かれてる…もやしだけ残ってるのが余計虚しい、不幸だ」

今夜ももやし炒めか、と呟きトボトボと帰る上条

293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/08(土) 20:47:10.77 ID:64MW5ykd0

上条「今月どうすっかなー、土御門にいいバイトあるか聞いてみるか」

そう考えた上条は土御門に事情を話した

土御門「いいぜよ、明日上やんの家に届けとくぜい」

上条「ありがとうな土御門、助かるぜ」

土御門「気にしないで良いぜよ、上やんにはいつも世話になってるからにゃ〜」

土御門と別れ、部屋に戻って、インデックスともやし炒めを食べて、風呂に入った後、いつもの様にバスタブで寝た上条






         〜翌日〜

上条「おっ、土御門に頼んでたバイトのリストがとどいてる」

学校から帰ってきた上条の寮のポストにリストがささっていた

上条「うおおっ!全部時給一万下らねえじゃねえか!『グループ』とか、『スクール』とか、『メンバー』とか、聞いた事無い名前が並んでいるけどまあいいや」

そのリストには、ほぼ全ての暗部組織の名前が載っていた

上条「うーん、一番時給が良いのはアイテムか・・・ここにしよう!」

そう言うや否や上条はケータイを取出し、書いてある電話番号に電話を掛けた


?「もしもし、どなたでしょうか?」

上条「あっ、すいません上条当麻と申します、アイテムでバイトをしたいんですが?」

?「ああ、はい分かりました、では明日○時に△△にあるファミレスへ来てください」

上条「分かりました、ありがとうございました」ピッ

294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/08(土) 20:49:33.96 ID:64MW5ykd0

〜翌日とあるファミレス〜

絹旗「それでですね、敵が急に追いかけてこなくなったんですよ」

フレンダ「結局、そのぶつかった男の人が倒してくれたんじゃないの」

絹旗「でも何のためにですか?私が追われている事に気付いたとでも?」

フレンダ「うーん、じゃあなんでだろうね、あっ、浜面ジュースおかわり」

浜面「おい、またかよっ!」

絹旗「超うるさいですよ浜面、あっ、私もジュース超おかわりで」

浜面「ちくしょう!俺の扱いはいつになったら変わるんだ!」

フレンダ「結局、浜面はいつまでもパシリのままって訳よ」

滝壺「ぐーすかぴー」

麦野「ほらあんたたちそろそろバイトの子が来るわよ、静かにしときなさい」

295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/08(土) 20:52:13.50 ID:64MW5ykd0

上条「えっとあの〜、アイテムのバイトはここで合ってるでしょうか?」

浜面・絹旗「「ああー!お前(あなた)はっ!」」

上条「えっ、あー!おまえらはっ!」

麦野「んっ、あんたたち知り合い?」

絹旗「昨日ぶつかった人です」

麦野「ふ〜ん、んっ?」ピピピピ

浜面「何でてめえがここにいんだよ」

上条「だから言っただろ、バイトだよ」

浜面「!!ッてめえ!!」

熱くなる浜面、何で浜面が起こっているか分からない上条、そこへ麦野が止めに入る

麦野「はい、ストーップ、仕事が入ったわよ」

浜面「だけどな、m麦野「止めろっつってんのか聞こえなかったか」……すまん」

上条「ええ〜と、上条さんは何をすればいいのでせう?」

麦野「仕事よ仕事、いいからついてきて」

上条「はっ、はい分かりました」

麦野「じゃあいくわよ」

〜窓の無いビル〜

アレイスター「上条当麻が入ったのはアイテムか……せいぜい楽しませてくれよ」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/08(土) 20:57:15.27 ID:64MW5ykd0
終わりです
>>290ですが間違えて2レス分投下したので6レスとなりましたすみません
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 10:17:45.79 ID:gcl2Vcqy0
おつ
既視感おぼえたわ、上条と絹旗が出会うあたり
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/10(月) 21:38:36.54 ID:EN4fkBl/0
残念ながら自分程度の頭じゃ既存のSSを超える展開はできないんですよ
某アイテムスレでも意味不明なの書いただけですし、文才無いんですよ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 23:37:37.57 ID:J0xGRkkxo
上条×麦野
上条×フレンダ
上条×絹旗

何故か上条inアイテムはやけに人気あるから、既視感あるのもしゃーない
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 08:01:18.24 ID:MuRVyFnAO
上条×滝壺

暗部解放後は浜面がいるから無理。解放前は麦野と一騎打ちとか命がヤバい。
フレンダも似たようなものか?滝壺と違って換えはきくだろうから…いや、でも、うーん?
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 20:39:53.20 ID:8c3WNHZWo
フレンダは(フレンダの)命がやばい
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/13(木) 18:02:06.05 ID:QdZ2Vj7f0
垣根が襲ってきたときに麦野が死んだとかなれば違う展開になるぜ
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:26:54.31 ID:UK42+5u6o
上条さんと初春で数レス借ります
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:28:38.46 ID:UK42+5u6o
追い詰められているのは自分のせいだと、初春飾利は悔む。
その日はジャッジメントとしての活動も無く、久しぶりにと、友人である佐天涙子と一緒に街に出かけていた。
そうして、時間が過ぎ、日も暮れ始め、寮の門限も迫り、別れた矢先、何やら物騒な声が聞こえてくる。

「あれは……」

少し見えづらいが、恐喝……? 自分と同じくらいの年齢、小柄な身体付きの少年。
彼らからしてみれば格好の餌食であるに違いない。
では、何故、いつも取る行動に移さなかったというと、すぐには判断できなかったからだ。
理由は2つ。相手が1人であるという事。そして、相手が少年と同等、もしくはそれ以下であるという事だ。

(……もう少し近づいてみましょう)

あくまでも自然に。決して焦点は合わせないように、けれども視界からは逃さないように接近する。
ある程度の鮮明さを窺えるまでに近き、そうすると、更に疑念は深まっていった。

―――!!!――――!!!!!

恐喝しているのには違いない。しかし、彼が抵抗しない理由が解らなかった。
明らかに、全ての部分で貧弱と言える彼よりも更に弱々しく細っていたからだ。
遊んでいるのかと思えたが、自分が同じような立場に立ったとして、反撃する事ができるかと言われれば、言葉を濁すだろう。だ
からこそ、初春飾利はいつもとは違う立場に立ち……

「じ、ジャッジメントです!!」
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:30:42.07 ID:UK42+5u6o
いつもより、数段に緊張する。自分はいつでも安全な場所にいたから。
体力作りから拘束方まで、一通りの訓練はしているけれど、役にたった試しはない。
何故なら、自分はそういった場面では必要とされていないし、する事もできなかったから。
裏方で務める事に不満はないが、光を浴びたいと思った事は一度では無かった。

「……はぁ?」

「そ、その手を離しなさい!! あなたのやっている事は恐喝行為です!」

「……」

その振り絞った怒声に男はあっさりと従った。
掴まれていた手が離れれば、貧弱な少年はペタンと尻もちをつき、這いつくばるように急いでそこから逃げ出した。

「あなたを連行します」

「……くくく」

「な、なにが可笑しいんですかっ!!」

「悪い悪い。……人は見た目で判断するものじゃないってな。あんたみたいながジャッジメントだなんて」

「ば、馬鹿にしないで下さいっっ!!」

「馬鹿にしてるつもりはねぇよ。じゃあ、聞くけどあんたに俺を捕まえる事ができんのか?」

「っっ。で、できます」

確かめるような相手の発言は更に心拍数を上げた。
大丈夫、練習した事をやればいいんだ。と、心に言い聞かせる。まずは腕を取って……

「っつ」

男の手が初春の首を掴む。
初春が先手を取ろうとした瞬間、男の身体が体格に見合わない、
少なくとも初春には反応できない速度で、掴もうとする手を払いのけ、それとは逆の手で首を掴んだ。

「かはっ」

肺から空気が絞り出される。掴んでいる手は、抵抗しようとする両手を意にも介さずに上昇していく。

「人を見た目で判断するなって言っただろ? 余所ならともかくここは学園都市だぜ? 見た目に反する奴なんていっぱいいるだろ」

そんな事は自分だって分かっている。そんな人物もたくさん見てきた。
けれども、危険を冒してまで1人で行動したのは、自分だって認められたい。
普段、認めている人達から認めてもらいたい、だから……

「……ぁ」

ぼんやりと意識が薄れゆく中で、自分に対するふがいなさと、愚かさと、恐怖。
反芻していくその気持ちを嘆きながら、興味が失われていく男の顔を見ながら、
意識が無くなる最後に覚えたのはそのどれでも無く、ぼんやりとした新しい声だった。
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:32:02.21 ID:UK42+5u6o
――

「う……うーん……」

「おっ? 起きたか」

「あ、あれ? 私は……」

「いやー、なかなか起きないから上条さん、心配しましたよ」

辺りはもう真っ暗で、街灯の明かりと、少し固いベッドである木製のベンチがここが公園である事を認識させた。
何とか身体を起こそうとする初春の頭の下には折りたたまれたタオルが敷かれ、身体には女子には少し大きめ制服が掛けられている。

(……そっか……私、気絶しちゃったんですね……)

「あ、あの、有難うございます。あなたは……確か御坂さんと一緒に居た……」

「上条当麻だ。えーっと、御坂の知り合い?」

「はい。御坂さんとは友達です。あ、私は初春飾利です」

「初春さんか。それより身体は大丈夫なのか? あんまり良さそうには見えないけど」

「おかげさまで。助けて頂いて有難うございます」

「いえいえ、上条さんは当然の事をしたまでですよ。それより無事で何よりだ」

「……当然、ですか…………上条さんは強い人ですね」

「へっ?」

「御坂さんが言ってました。『あいつに絶対勝ってやる」って。それにさっきも……上条さんがあの人を倒したんでしょう?」

「う、うーん……ま、まぁ……」

「やっぱり…………。上条さんに……いや、比べなくても私は駄目ですね……私利私欲で行動しちゃうし……結果的に助かったのはいいものの上条さんが来てくれなかったら……うぅぅ」

段々と声が弱くなり、嗚咽する。強い上条を見てると、あらゆる自分の欠点がより酷く見えてきて……とてもじゃないが我慢する事は出来なかった。

「ひっぐ、ご、ごめんなさい。す、すぐに泣きやみますから……」

とは言っても、そうすぐに止める事なんて出来るはずが無いのだ。一度溢れた感情を塞ぐ事は難しい。
共感する事は出来ないが、感覚的には分かる事がある。ありきたりではあるけれど、

「いいって、待ってるから。好きなだけ泣いてくれ」

「うわぁああああ!!!」
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:32:33.57 ID:UK42+5u6o
――

「ほら、これ」

そう言って、ホットココアを渡す。初春は恥ずかしそうにそれを受け取った。

「あ、有難うございます……」

(わ、私は人前で何て事を……)

本気で恥ずかしいと、久しぶりに思った。
紅潮した顔はもはや飲み物では到底隠す事はできず、防いでいるつもりにさせるだけだった。

「さぁーて、そろそろ帰りますか」

「あっ、はい。そうですね」

「家まで送ってくよ。もう夜も遅いし」

「ど、どうも……」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:33:46.12 ID:UK42+5u6o
――

「あ、ここで大丈夫です」

「そうか。じゃあ、ここでお別れだな」

「はい。有難うございます。それでは」

一刻も早く帰りたかった。
恥ずかしいと思う理由については分かっていたのだが、何故だか、上条の顔をまっすぐに見る事ができなかった。
しかし、今まさに歩き出そうとする初春に対し

「あ、ちょっと」

「え?」

「あんまり上手く言えないけどさ。初春さんは自分の事を弱い人間だと思っているのかもしれないけど、欠点が無い人間なんていないだろ? 

だから、初春さんが恥だと思っている事は皆が持ってる事だと思うし。え、えーっと、と、とにかく! そんな小さな事で悩む必要は無いって事!」

「そうでしょうか……」

「『強い』俺が言ってるんだから大丈夫! だろ?」

「……ふふっ。そうですね。はいっ! 分かりました!」

「それじゃあ。そろそろ同居人に殺されそうなんで帰るわ。御坂によろしくな!」

「はい。おやすみなさい」

全速力で走る上条に対し、初春はその姿をずっと見続けていた。それこそ、余韻が無くなるまで。
既にがけっぷちまで来ていた感情を最後の最後に落とされてしまったのだ。
初春はまだこの事には気付いていなかったが、それも時間の問題。
何故なら、こんなにも彼に会いたいと思ってしまっているのだから。
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 06:36:22.18 ID:UK42+5u6o
以上です。

お目汚し失礼しました
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 23:55:47.57 ID:aI+QxVtZo
乙でした

上琴で少し借ります
311 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/16(日) 23:56:43.44 ID:aI+QxVtZo


「はぁ、バイトねぇ……」


 とある高校の学生食堂で注文した味噌ラーメンを受け取った上条当麻が怪訝そうな顔をした。


「そうや。一日だけやしカミやんのお勉強の邪魔には、まぁそんなにはならんと思うで。
 僕が居候してるパン屋の営業先なんやけどな。
 新しくチャペルつくったホテルなんや。
 そこでイベントとして花嫁さん花婿さん募集したいってワケなんよ」


 熱弁を振るうは悪友であり奇人でもある通称青髪ピアス。
 一年の時点で百八十を超えていた身長は百九十を伺う直前にまで成長している。
 その反面威圧感というものをまったく感じさせないのはある意味で人徳なのだろうか。

 パチン、と箸を割って麺を口の中に啜り込みながら上条がイエスでもノーでもなく曖昧に頷いた。
 上条の成績は今のところ上昇中だ。
 現在三年生の夏休み。
 受験生として油断は禁物ではあるが、単発のイベントならばどうとでもなる。
 目の前の飄々とした奇人は就職一本に絞っている上に就職先も決まっているのだから余裕が溢れているが、上条も受験生としては余裕がある方かもしれない。

 モクモクとそびえ立つ入道雲とうっとおしい湿気と、何よりも熱気とでスタミナを根こそぎ奪われる夏という季節。
 上条当麻にとっては高校生活が残り少なくなるということよりも受験の方で頭がいっぱいのサマーシーズンだ。
 実際問題、この食堂の中でも参考書片手に飯をかっくらっている人間があちらこちらに存在する。
 夏休みが始まったばかりだというのにわざわざ学校にまで来て勉強している受験生たちだ。
 特段進学校というわけではないのだが学園都市という「学園」と名目のついた名称の地域なだけあって受験生は無料で夏期講習を受けられる。
 彼ら彼女らのためにオープンしている食堂に何故このあんぽんたんがいるのかは、上条の出没に合わせたのだろう。
312 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/16(日) 23:57:42.72 ID:aI+QxVtZo

 頭二つ遅れていたはずの上条の成績だったが二年次に入ってからは急上昇している。
 元々自頭は悪くなかった。
 それに今は素敵な家庭教師がついている。
 さらに余計なことを記述すれば上条が目指している教育学部の世界史系というのは学園都市では非常に人気がない。
 科学の方向に重心を置いている学園都市の内部では文学や美術関係への進学を考える生徒は少数といっていい。

 このまま余計な不幸が発生しなければまず合格ラインを超えるだろうことは担任月詠小萌の太鼓判が付いていた。
 それどころかもうワンランク上を目指しても十二分に行けるとまで言われた。
「あんなにおバカちゃんだった上条ちゃんがこんなに立派になって。先生としては嬉しい半面少し寂しかったりしますのです」
 とピンク合法ロリ教師に言われて曖昧に笑うことしかできなかったのはつい先日のことである。
(もっともカイハツの単位に関しては本当に最低ギリギリでなんとか潜らせてもらったのだが)

「うん。要するに客寄せパンダになれってことなんだろ?
 誰かの隣にドレス姿の美琴を立たせるなんて言ったら速攻で断るところだが、そういう条件じゃあ考えなくもない。
 考えなくもないが、あいつがなんて言うかなぁ」


 割り箸片手に上条が首を傾げると少し伸びている黒髪がさらりと揺れた。
 髪自体は立っているのだがハードに固めているわけではない。
 年月というのは細部で変化するものだ。

 そんな上条の態度に青髪ピアスが細かい傷がびっしりついている透明な飴色のプラのグラスを傾けた。
 一口水を飲む。
 そして眉を顰ませて言った。


「なんや、カミやんなら一発で乗り気やと思ったのに。
 なんかヘラクレスやらコーカサスやらをプレゼントしたいとか言ってたやろ?
 こんなグッドチャンスなかなかあらへんでぇ。可愛い彼女さんに純白のドレス着させてやろうという気概はないのかい」

「アトラスな。
 カブトムシじゃないんだから。
 それはそれとしてアイツは学園都市の広告塔としてのイメージとかあるからさ、下手なところからツッコミ入りかねんぞ」


 ホワイトゴールドにダイヤをあしらったそれほど主張の激しくないリングを脳裏に思い浮かべながら上条が返答する。
 ブランドものとしてはそれほど高いものではないが学生の身には十二分すぎるほど高価だ。
 一無能力者として奨学金ももらっていない、もらったとしても雀の涙状態の上条としては一ヶ月フルでアルバイトを入れなくては届かない代物である。
(もっとも夏休みをバイトで丸潰しなんてやったら受験生失格もいいところだ)
 両親に甘えてねだれる代物でもない。
 学生の身には分不相応なのぞみではあるが、一品ぐらいはそのようなものをプレゼントしてみたいとも考えている。
313 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/16(日) 23:58:24.09 ID:aI+QxVtZo

 さて。
 当然ここで会話に上がっているのは皆様ご存知の御坂美琴嬢である。
 御年十六歳になってまさに花満開直前のつぼみのような美しさを纏った女性に成長した彼女は未だに学園都市で一番有名な存在だ。
 超能力者第三位、四つの力の一つ電磁力を支配する雷羽の姫君。
 超電磁砲。
 まさに学園都市という科学と異能の街を体現したようなシンデレラガールだ。
 彼女の時計は十二時を過ぎたけれども、魔法は溶けてしまったけれども、ガラスの靴などなくとも彼女は舞台の上で輝いている。

 しかし付き合っている上条当麻としては超電磁砲だのなんだのは御坂美琴の付随する一部分であって彼女そのものではない。
 レベルというレッテルで人格も人生も関係なく分類されるこの学園都市で低能力者から超能力者まで駆け上がった唯一の存在。
 だからこそ『超電磁砲』という存在は第三位という、その上の存在を許しながらも超能力者の代表的な存在であり低位能力者たちの希望なのだ。

 だとしても。
 まさにその『銘』は必ずしも御坂美琴のすべてを表しているとは考えていない。
 上条当麻は学園都市の二百三十万の人口の九分九厘が等記号で結ぶであろうイメージの乖離を一番知っている人間だとも言える。
 恋人の可愛らしいところ、弱いところ、意地っ張りなところ、甘えん坊なところ、子供っぽいところ、泣き虫なところ。
 そんなものを欠片なりとも反映していない表面だけの「超電磁砲」などは正直見当違いも甚だしいと呆れてしまうのだ。

 だからこそこういった事柄を煩わしいと捉えてしまう。

 別に自分がおまけでしかないことはどうでもいいのだ。
 実際そこは割り切っている。
 御坂美琴と付き合うということはそういう一面もあるのだから。
 小市民は小市民として格というものを知っている。

 ただ、ウェディングドレスという神聖なものにまで広告主義的な色で踏み込んだりしたら傷つくのではないかとそう感じているだけだ。
 若干嫉妬のようなものが混じっていることも否定できないのだが。


「条件だけでも聞いてくれると嬉しいんやけど」


 と、青髪ピアスが上条の返答も待たずに話を続ける。
 詳しく聞けば三時間の拘束で報酬は最低十万円。パーティ内の写真も撮るのだがその間の飲食は当然ながら無料。
 それどころか当日の夕方から翌朝までホテルの一室を無料で借りられるのだという。
 流石にスィートというわけではないがホテルのランクと学生の身分というものを考慮に入れれば破格の待遇だ。
314 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/16(日) 23:59:09.84 ID:aI+QxVtZo

 無作法だが伸びないよう麺を啜りながら聞いた。
 聞き漏らしはなかったはずだ。
 スープを飲み干して丼を置いて、上条当麻は考える。塩分摂取量? 気にするな。

 もちろん、これは上条から見た視線であって、御坂美琴をその程度のギャラで雇おうというのは巫山戯ているのかもしれない。
 そうだとしてもたかだか一学生の視線からすれば「おめでとうございます貴方は幸運にも当社の抽選に当選しました!」と言われているぐらいの内容である。

 つまり、胡散臭い。

 御坂美琴というラベルがそれほど重要なのかそうでないのか――その観点以外のリトマス紙なら目の前にあった。


「どうや? 悪い話やないと思うんやけど」


 悪い話どころか破格の好条件である。
 十万円があれば貯金と合わせてアトラスリングに手が届く。
 しかしそれはあくまで上条にとっての話だ。
 青髪ピアスは友人でありそれなりに信頼は置ける。
 だとしてもこの条件の仕事をやっかんだり何か奢れだの言わずに紹介するとなれば何かしらの裏がある。


「だったら青ピがやればいいだろう?」

「あのなぁ、ボクにはあんな可愛い彼女はおらへんのや。
 ボクが自分で出来るんならカミやんにこんな好条件の仕事紹介するかい。
 そういう返しをカミやんがするんであればボクは恋人募集のチラシを学園都市中にバラまかなきゃならなくなるで?
 ま、たとえボクに彼女いたとしても美琴ちゃんじゃあらへんのだからこの話には繋がらんわな」

「うん、自分でも気づかなかったが上条さん結構独占欲強いんだな。
 冗談でもアイツが青ピの彼女だとか言ったらはっ倒してるわ。
 ――で、青ピのメリットはなんだ」
315 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/16(日) 23:59:50.70 ID:aI+QxVtZo

「ん。
 一つ目は言ったとおりアルバイト先の営業やな。
 アルバイト先でもあるし居候先でもあるし、んでもって就職先や。
 少しでも恩を返して、欲を言えば恩を売っておきたいんや。
 二つ目は演出とはいえ結婚式やからな、仰山エキストラが必要になるやろ? 三十人ぐらいかな。
 で、そこにボクも混ぜてくれるんゆうんや。一々モデルさん雇うのも金かかるし仕事忙しい従業員さんたち使うのもアレやし。
 どうせ後ろ姿映るだけやからな、ボクでも構わんのや。
 んでもってやな、当然ながら花嫁さん側のエキストラも必要やろ? 着飾った綺麗なお姉ちゃんがわんさか用意せにゃならんやろ!
 それってもうあれやないか! 運命選り取りみどりやないか!
 着飾ったボクを見てときめいてくれる娘もいるはずなんや!!!
 ボクだってなんとか学校卒業する前に彼女作って最後の夏休みをイチャイチャしたいんや!!!!
 うっひょうっ!!!! 想像するだけでヨダレが止まら」

 どす。

 眉間にしわを寄せた上条はラーメンを平らげて用済みになった割り箸を青髪ピアスの眉間に突き刺した。
 食らった青髪はどう、とそのまま椅子ごと後ろに倒れこむ。
 あだ名の由来たる青髪のテノールボイスの百九十近い大男がくねくね腰を振って踊りだしそうだったので緊急処置である。上条さん悪くない。
 
 ぬおおお、と獣が吠えているような呻き声をあげて青髪が打ち上げられた小魚のようにびったんばったんその身体で床を叩きまくった。
 周囲の迷惑を顧みないことこの上ない。
 やがてホコリを立てるのに飽きたのか、赤くなった眉間を抑えて涙目になりながら立ち上がった青髪ピアスが倒れたパイプ椅子を元の位置に直して座り直した。


「カミやんのいけず、酷いわ」

「やかましい。うちの美琴をダシにして自分の欲望を果たそうだなんて、天地人すべてが許しても俺が許さんわ」


 じと、と上条の視線が軽蔑の色の染まっているのを鉄面皮で受け流した青髪ピアスが細目に涙を浮かべながらもテーブルに両肘をつく。
 そのまま手を組んで顎を載せて、上条を見遣った。
316 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:00:22.22 ID:BtI8NK64o


「でも、正直悪い話やないと思うで?」


 ニコニコと笑う表情には悪意はない。
 この友人は変態で欲望に忠実だが悪人ではないのだ。
 先ほどの言葉も嘘ではなかろうが案件そのものは善意から持ってきてくれたものだろう。
 その善人が組んだ手をほどいてゴソゴソとポケットをあさって、通常の折りたたみ状態からさらに二つに折りたたんだパンフレットを取り出した。
 上条はそれを受け取って拡げる。
 すると大理石作りの白亜の教会、荘厳なパイプオルガンをバックにした二人の男女の写真があった。
 光沢のある白い生地のタキシードを纏った新郎が恥ずかしげに微笑み、一見すれば白に見えるほど薄いベージュのドレスを着飾った新婦が満面の笑みでブーケを差し出している。
 それは演技であって演出なのだろうが、とても幸せそうに見えた。


「それな、そのホテルの系列のチャペルなんや。
 六月のジューンブライドに合わせて撮ったもんや。
 学園都市の外やけどな」

「ふぅん。でも学園都市内部にもモデルさんとかいるだろう?」

「そりゃいるで?
 ただ、どっちが話題になりやすいかとか、どっちに共感しやすいかとかはあるなぁ。
 なんだかんだで学園都市は学生結婚多いから、学生として名前が知られとる美琴ちゃんなら最高や、ということなんやろ」


 青髪が言う台詞とパンフレットの写真に上条の心は動いた。
 実際学園都市では学生結婚が非常に多い。
 これは単純に学生の数が圧倒的に多く、しかも両親の下から離れて暮らしているものがほとんどであるため自立心が高いからだろう。

 そしてそんな現在の学園都市の状況とまったく関係なく、パンフレットの写真の二人は幸せそうに見える。
 着飾ったドレスと腕を組む生涯の良人の存在とが華やかに表情を彩っているのだ。
 それが表面だけ色付けしたような演技だとしても、その幸福のオーラは上条に伝わってきていた。

 こんな顔で隣にいてくれたらどんなにか幸せだろう、と思ってしまうぐらいに。
317 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:01:14.72 ID:BtI8NK64o

「それに、や。
 きちんとしたホテルやさかい、まずイメージ云々に関しては問題ないと思うで。
 表の側のルートから交渉すればいい、とかいうツッコミは無しやで。
 ボクは堀埋める係や。本人が『うん』言ってればホテル側が喜んで仕事通すさかい」


 追撃する青髪の言葉に上条の心の天秤は傾き始めていた。
 受験本番まで一切気を抜いてはいけないのが受験生である。言語道断である。
 が、正直休み一つなく頑張ってお勉強してきたのだからこういうご褒美があってもいいような気もしないではない。
 実際にはいろいろとイチャイチャするようなご褒美は多かったのだが大きなイベントをスルーしていたのも事実だ。
 成績的にも時間的にもそれほど追い詰められているわけでもない。

 それに、やはり。
 可愛い恋人のドレス姿を見てみたい。

 デートでゲーセンに行って、コスプレプリクラなんかで試しに着てくれたことはあるけれども、やはり本物のウエディングドレス姿が見たい。
 自分のためだけのレースを沢山つけたウエディングドレス。
 恥ずかしげに頬を染めながらブーケを胸元に抱えて、それでも笑ってくれている大切な人。
 想像しただけで心臓が高鳴る。
 なんだかんだいって、上条当麻も普通の男子でそれなりに浪曼主義者なのだ。


「――話はしてみる。ダメになっても恨むなよ?」

「安心しとき、思いっきり恨んでやるわ。
 モテナイ男のネタミヒソミを甘く見たらいかんでぇぇ」


 応挙の幽霊の如くぶらりと手を下げて恨めしそうな表情を見せて、直後に破顔する友人。
 パンフレットをありがたく頂戴したあと、立ち上がって軽く青い頭を小突いて、午後から始まる受験用の特別授業に参加するために上条は食堂を出て行った。
318 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:01:44.39 ID:BtI8NK64o


「御坂さん、何見てるんですか」


 ボディーラインの悩ましい黒髪少女がテーブル越しに御坂美琴の携帯を覗き込んだ。
 背伸びして、頭をおろして、当然ながら豊かな胸元がたゆんと揺れた。
 その圧倒的なボリュームに一瞬表情が凍るも、次の瞬間には笑顔を取り戻した御坂美琴が答える。


「うちの母親からのメール。
 なんかねぇ、昔の写真が出てきたってわざわざ送ってきたのよ」


 正確には違う。これはあの母親が嘘をついているのだろうと美琴は判断しているがそれを表に出す必要はない。
 カエルのキャラクター、ゲコ太の携帯電話、ミントモデルを手の中でひっくり返して好奇心の塊のような少女、佐天涙子に突きつける。
 ほうほう、とオヤジ臭く興味津々といった態度で画面を覗き込まれた。


「――これ、御坂さんですか?」


 これっていう言い方も失礼かもしれませんけど、と付け加えてクリーム色のワンピースを纏った佐天涙子の視線が御坂美琴に移る。
 まん丸く見開かれた目を見て、勘違いされたかなぁ、と思って。
 別に失礼でもなんでもないわよ、と言い返した。
 さらに、


「違うって。うちの母親よ」


 と付け加えた。

 その言葉に「私も見ていいですか」と佐天涙子の隣に座っていた制服姿の初春飾利が興味を示す。
 私服でないのは風紀委員の仕事をこなしたあとだからだ。
 美琴はウンもイヤもなく携帯電話を二人に渡す。
 肩を寄せ合って美琴の携帯を覗き込む二人の姿は好対照だ。
319 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:02:26.35 ID:BtI8NK64o

 初春飾利の大きな花の髪飾りは今も健在で、というか二年前から全く成長していないスレンダーな肢体とあどけない顔は来年高校生になるとは到底思えない。
 シルエットは当時と何も変わっていない。
 だが醸し出すような色気が明確に大人の階段を上っていることを感じさせる。
 かたや佐天涙子はスタイルこそ大人びているが表情は好奇心旺盛で子供っぽさを感じさせる。
 天然、というキャラクターに分類してもいいかもしれない。

 鬼も十八、番茶も出花。
 ましてや元が良い二人の少女はこれからどれぐらい美しくなるのだろうか。
 自分も人並みの外見を備えていると自負している美琴だが――まぁ、その評価が高いか低いかはさておくとして――このふたりを前にしてるとたまに居心地が悪くなる。


「ふえぇ。こう見ると御坂さんソックリですね、お母さん。昔から似てましたけどますます似てきたというか」

「初春、それ言うんだったら御坂さんがお母さんに似てきたんだよ」


 女三人集まればかしましい、と言うがこの二人の場合は一人足らなくても十分に賑やかだ。
 やいのやいのと騒ぎ立てる。
 あまりの喧騒に美琴がわざとらしく咳払いすると察した二人はしゅんとなるも小さな声で会話を続けた。

 ここはどこにでもあるようなファミレスの一隅。
 二年前は何かのこの三人+一人が集まって会話を楽しんだ空間である。
 御坂美琴が高校に進学し、ほかの三人も受験生となって何かと忙しくなって以前ほど頻繁に会うことは少なくなった。
 それでも週に一度は集まって近況を報告し合っている。

 ただ、この年齢の少女たちにとって一週間という時間は長い。
 顔を合わせるたびに綺麗になっていく年下の友人たちの姿を見て、たった一歳しか年が変わらない御坂美琴は微妙な焦りを感じ始めてもいた。
 去年の私はこんなに大人だったかなぁ、とドリンクバーの安いオレンジジュースを飲み干す。
 グラスの中に残った氷のタワーをストローで突き崩して、二人から携帯電話を取り上げた。

「あー、まだ見ていたいのにぃ」

「あんまりジロジロ見せるものでもないし。
 しっかし、昔は親は自慢していい存在だったけど大人が近づくと恥ずかしい存在になっていくわねぇ」

「恥ずかしくなんかないじゃないですかぁ。
 とっても綺麗ですよ、御坂さんのお母さん」
320 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:02:54.68 ID:BtI8NK64o


 携帯電話の中の写真で笑っているのは御坂美鈴。
 美琴の母親である。
 そして、同様に御坂旅掛。
 白い燕尾服に白いウェディングドレス。
 そう、二人の結婚式の写真だ。

 娘である美琴が生まれる半年前の写真だから十七年前になるのだろうか。

 当然ながら今の美鈴自身よりも今の美琴の方が写真の中の美鈴の年齢に近い。
 特にこの頃の美鈴は肩甲骨のあたりまで髪を伸ばしており、冬口から髪を伸ばしている美琴とシルエットが共通している。
 四十が射程に見えてきてなお外見を維持している母親には悪いとは思うが、一見すればこの写真は美琴の結婚式と勘違いされても仕方あるまい。
(余談だが美鈴が髪を切ったのは赤ん坊だった美琴を背負っていると纏め髪をいつも引っ張っててとても痛かったからなのだが美琴はそれを知らない)
 まだヒゲの生えていないあどけなさを残す父旅掛の不自然な笑顔はどことなく恋人のそれと似ている。


「昔の写真なんてなんでわざわざ送ってくるのかなぁ、あの馬鹿母。
 しかもさ、『まだとってあるから美琴ちゃん着てもいいのよ?』って。
 絶対胸のことでからかってるに決まってるんだから」


 ゲコ太の緑色の携帯電話の中で本当に幸せそうに笑っている実の母親。
 自分の『母』ではない、父の『女』としての顔。
 自分の親が自分の知らない女の顔をしているというのはある意味で精神的に不安になる。
 と同時に自分の中にある明確な『女』の部分が羨ましくも思っている。
 でありながらも『子供』の部分が『母親』を取られたと拗ねているのもわかる。
 トータルで言うのならば居心地が悪い。イライラする。


「自慢、したかったんじゃないんですかね」


 メロンソーダの人工的な色合いをストローで吸い込んで、初春飾利が言った。
 そのセリフに美琴の片眉が釣り上がった。
321 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:03:33.33 ID:BtI8NK64o


「ごめん、初春さん。ちょっと意味わかんないんだけど。
 あの馬鹿母が何を自慢したいって言うのよ」


 特段不機嫌になる要素はない。
 ないのだが、自分の母親のことを自分以上に理解しているかもしれないという言葉遣いに電撃姫の情緒が些か揺れた。


「えっと、ですね。
 御坂さんのお母さんは御坂さんのことをひとりの女性として認めた、ってことなんじゃないですかね。
 だから、自分の女性としての一番のものを御坂さんに見せつけたんじゃないかなって、そう思うんですけど」


 美琴の強めの口調に俯きがちになりながら、それでも初春が自分の意見をしっかりと発言する。
 気弱に見えて意外と頑固なところのある年下の友人――まぁ、それが正義感なのだろうけれども――の御高説を美琴は受け取る。
 その言葉の芯の強さにわずかにあった反発心が押し倒される。
 倒されるも勝気の強さがどうしても残った。


「そうかなぁ。
 私が何歳になっても母親は母親だと思うけれども」

「でも、御坂さんは大人になっていってるじゃないですか」

「そうそう、綺麗になりましたし仕草も大人びてると言うか」


 佐天涙子も初春飾利の応援に加わる。
 褒められれば擽ったくなってしまうのは人間としての当然の反応で、その当然の反応が美琴の中にも起きたのだが今回は流されない。
 でも、やはり嬉しくはある。


「やっぱり、恋人がいると違うんですかね」

「御坂さんの場合はドレスを着るっていうことが夢物語じゃないですからねぇ。くそう、羨ましくて妬みたくなりますね」

「モテナイ女としてはどす黒いオーラを送りたくなるよね、初春」

「ちょっと、二人共やめてよ」
322 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:04:03.92 ID:BtI8NK64o


 佐天涙子が両手を突き出して、はぁあ、とか言い始めたので美琴は両手を振って嫌がる。
 タダの冗談なのだから笑って返している。
 どうにも振り回されるなぁ、と笑みに苦いものが混ざった。

 ここにいない後輩の白井黒子は男嫌いで通っているが佐天涙子も初春飾利も恋に恋する可憐なオトメだ。
 この二人に恋人がいないなんて世の男どもは見る目ないなぁ、と嘆息する。
 が、その「男ども」の中から一名を無意識に除外していることには気づかない。
 その事実だけでも御坂美琴にはどす黒いオーラを浴びる資格がある。
 あるけれども特段罪というわけでもない。
 誰かを好きになって、その恋が叶うことが罪なわけがない。

 御坂美琴の悪意のない空気に今度は逆に二人の乙女が嘆息した。


「あーあ、私もドレス着たいなぁ。ウエディングドレスでなくてもいいから。親類お友達コースのでもいいから」

「パーティドレスなら持っているわよ?
 常磐台ではしょっちゅうだったもの。
 まぁ、その、私のは佐天さんには着れないと思うけれども初春さんだったらサイズ的に問題ないものもあるし」

「……それ、言外に胸が小さいとか言ってます? 私にだったら勝てるとか言ってます?
 喧嘩だったら買いますよ、ハッカー勝負で」

「初春ぅ、それは被害妄想だよぉ」

「うるさいですね。
 この件に関しては佐天さんは敵です。明確に敵です」

「ええぇ! こんなものあったって役に立たないよぉ」

「両腕で挟まないでください! 持ち上げないでください!」


 ぐい、とわざとらしく両の二の腕で挟んで谷間を強調する佐天に初春が激怒する。
 くっそう、と美琴もダメージを受ける。
 谷間なんて出来たことがないぞ、と。
323 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:04:55.14 ID:BtI8NK64o

「あははは、佐天さんもそれぐらいにしてくれると嬉しいなぁ。
 こっちも無傷じゃすまないんで」

「そうです!
 だいたい同い年でこんなに差がつかなきゃいけないんですか!」

「いいじゃない、初春はいっつも可愛いパンツ見せてるんだから」

「見せてませんっ!
 佐天さんがスカート捲るからじゃないですか!?」
 

 うりうり、と強調した胸を押し付ける佐天涙子の前に圧倒的な敗北を繰り広げる初春飾利。
 そっかぁ、初春さんもレベル2かぁ。
 感慨深いなぁ。
 けどそれ以上に佐天さん年下なんだよなぁ。
 なにあのサイズ。
 食蜂ぐらいあるんだけど。


「でも、馬鹿母のウエディングドレスは佐天さんサイズだったりするのよね、これがまた。
 何故かここだけは似なかったもので。
 送ってもらおうか?」


 あはははは。
 美琴が乾いた笑いを立てると逆セクハラをしている方と受けている方が固まった。
 ぎぎぎ、とオイルのさしていないブリキロボットのように首をこちらに向ける。
 しらけた空気が三人のあいだに漂った。
 冗談にしては宜しくなかったらしい。
324 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:05:39.79 ID:BtI8NK64o

「えっと、その、申し訳ありませんでしたっ!」


 がば、と立ち上がり思いっきり頭を下げる佐天涙子。
 並びにあわあわとそれに従う初春飾利。
 唖然とする美琴をそのままに二人が必死に謝罪を繰り返した。

「え、いや、その怒ってるわけじゃなくてね」

「ドレスに興味がないとは言いませんがっ!
 お母さんが御坂さんに譲りたいウェディングドレスを冗談でも着ようなんて考えてませんからっ!」

「別に思うのは個人の自由であってね?」

「すいません、すいませんっ!
 親しき仲の礼儀を踏み越えてしまいましたっ!」


 あはははは。
 乾いた笑いを浮かべるしかない。
 どうにも美琴の冗談はふたりに完全な誤解を与えたらしい。
 別に気にしてなんかいないんだけどなぁ、と思ったが、反面結婚式というものをそれぐらい神聖に考えているんだなとも感心する。

 うん、ここに黒子いなくて助かったわ。
 肩の上に重いものが乗っかってくるのを自覚しながら美琴は氷が溶けてオレンジジュースの香りを纏った冷たい水を飲んで気分を落ち着けることに専念した。
 
 自分がずれているだけなのか、それとも上条との距離が近くなりすぎたのだろうか。
 特段純白のドレスに感慨を持っていない自分に気付いた美琴は、嫌な意味で大人になったな、と自分を省みていた。
325 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:06:22.85 ID:BtI8NK64o


『申し訳ありませんですの!
 黒子も不本意だったのですが、どうしても外せない用事がありまして!』

「いいってば。黒子も風紀委員の支部長に推薦されて忙しいんだからさ」

『きいいぃぃ! せっかくのお姉さまとのデートをすっぽかさなくてはいけないなんて黒子一生の不覚ですの!』

「いや、デートじゃないし。初春さんも佐天さんもいるし、つうかきいちゃいねえ」

『お姉さまとの熱いハグもベーゼも! メモリアルな夜も!
 とてもとても楽しみにしていたのですのよ!』

「ごめん、そういうの当麻じゃない人とはできないのよ。
 またの機会を楽しみにしてるわ。夏休み中だし、タイミングさえ合えば明日にでも」

『――くぅうう。申し訳ありません。
 あと三日は講習が続くんですの……」


 小さな声で「あの類人猿いつか殺す絶対殺す三枚におろしてわさび醤油に漬け込んでやるお姉さまもお姉様ですのノロケなんて聞きたくないですの」とつぶやいているのは無視した。
 もしかしたら携帯電話の電波状況が悪くてそう聞こえているだけかもしれない。
 うん、きっとそうだ。

 美琴は白井黒子との連絡を終えて携帯電話を折りたたんだ。
 ソファがわりにしていたベットから立ち上がる。
 ぎし、という音がする安いベットだがそれなりに大切な空間だ。

 上条当麻の寮は学園都市の外部の判断で見ればちょっとしたマンションである。
 八階建てですぐそばまでとなりの建物が迫っていることを考えると集合住宅地という趣が強い。
 それでも代表的な寮の形態なのだから学園都市という名前は伊達ではない。
326 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:06:48.76 ID:BtI8NK64o

 で、教育機関が用意してくれた寮なのだから当然ながら男女がともに住む、所謂同棲というやつは御法度だ。
 御法度だがそれは実際問題名目上。
 自分の部屋が別個にあって、それでなお勝手に泊まりに来て、その泊まっている時間が少しばかり長いのであればあくまで個人の自由の裁量の中である。
 事実上の同棲であっても書類上はそうなっていない。
 もっとも相方である上条当麻はこの部屋で銀色の髪とエメラルドの瞳を持つシスターと同居していたのだが。

 だが少なくとも今現在ここにいるのは御坂美琴であり、夫の帰りを待つ新妻のごとく上条当麻のための夕食は先ほど作り上げたばかりだ。
 温めて盛りつけだけをする状態で、洗濯物の取り込みも部屋の掃除も終わって手持ち無沙汰となっていたので白井黒子と連絡を取りあったのだ。
 スレンダーな外見とともにまったく変わっていない思慕の情を垣間見て少々呆れながらも同量嬉しくもあったりもした。
 常磐台中学を卒業して少し距離が離れていても相変わらずでいてくれている。
 一生慕ってくれてるかどうかはわからないけれども、この関係は長く続いて欲しい。
 美琴は恋人に対するのと同じような気持ちを抱いた。

 そして、再び携帯電話を開く。
 ラブリーなゲコ太の携帯――と当人は思っている――を操作して昼間の写真を開く。
 嬉しそうに幸せそうに笑っている結婚式の母親の写真。
 佐天涙子と初春飾利の前で自分はドレスに固執していないと結論づけたが感傷がないわけではない。

 だが、二人ほど神聖なものとは思えなかった。
 手に届かないものとも思えなかった。
 なぜだろう、と思考する。
 
 恐らくは、イベントそのものにはさほど興味がないからだろう。
 節目であって気持ちの切り替えであって重要ではないとは思わないが、そのあとに続く生活の方がはるかに重要に思える。
 そして、その後の生活というものに対しての安心感があるのだ。
 お互いまだ大人になったとは言い切れないけれども、真摯に想ってくれて慈しんでくれている恋人のことを完全に信頼している自分がいる。
 確かに付き合ったばかりのような有頂天が続くような激しい恋をしているわけではないけれども。
 その気分を味わいたいと思えばいつでも受け止めてくれる。
 結論、現状の幸せで十二分にお腹がいっぱいなのだ。

 もちろん、彼の隣で綺麗に着飾って最高の笑顔を見せ付けられるのならばとても素敵なのだけれども。
 まだ学生の身分では到底それは望めない。
 一応、付き合ったばかりの頃に将来を誓い合ったりもしたがあの時に彼が言ったとおりアレは恋愛に酔っていただけなのかもしれない。
 それでもきちんと就職して自分の足で立てるようになったら言葉をくれるとは約束している。
 明日明後日の話ではなくてまだ遠い先の未来のことで。
 今から夢を見ていても疲れてしまうのだろう。
327 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:07:22.76 ID:BtI8NK64o


「ま、いいや。そろそろ帰ってくるし」


 ふと壁掛けの時計を見上げて独り言をつぶやくと、ほら。
 がちゃり、と玄関のノブが回った。
 その瞬間には携帯電話を放り投げてしっぽを全力で振る子犬のように軽い早足で駆け寄っていた。


「うい、ただいまー」

「おかえりー。暑かったでしょ」


 玄関の戸が開いて見知った、そして一度も飽きることのないツンツン頭が入ってくる。
 その髪はくたびれたのか多少垂れ下がり顔にも疲労の色があるが、それでも美琴を見てにっこりと微笑んだ。


「いや、今日も頑張った。
 帽子掛けレベルの冴えない頭で一生懸命頑張ってきましたのよ」

「お疲れ。冷たいお茶入れるから座ってて」

「ああ、じゃあちょっと着替えてくるわ。汗かいてるから。
 あとこれ、コンビニでアイス買ってきた。
 安物だけど一緒に食おうぜ」


 学生鞄を机の横に置いて上条が着替えを持って浴室へと移動する。
 この季節は外を歩いているだけで体力を消耗する。
 疲れてるわねー、とその後ろ姿を見ながらも、それぐらい頑張ってきたんだな、と納得した。
 肉体的披露と机の上で努力することは必ずしも繋がるわけではないけれども、それを同じと思わせるぐらいには頑張っている姿を見ている。
 それなのに自分のためにちょっとしたお菓子を買ってきてくれる。
 応援しなきゃ嘘だよなぁ、と思うとともにその優しさが嬉しかった。

 渡されたコンビニのビニール袋から二つ、大きなアイスクリームを取り出して膝の高さのテーブルに並べる。
 冷蔵庫から取り出した二リットルのペットボトルのお茶に氷を三つ入れたグラスを二つ、同じように並べる。
 座布団の位置を整えて埃を払って、そうして膝を崩してヒップを座布団に埋もれさせながら美琴は上条を待つ。
 ちなみに。
 テーブルは二人が横に並べるサイズではないが、座布団は横に並べている。
 斜め四十五度の席よりも彼の隣に座りたい。
 それぐらいの我儘を貫けるぐらいには美琴は努力している。
328 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:07:55.48 ID:BtI8NK64o

 帰ってくると分かっていれば待つ時間も悪くはない。
 その待つ時間も終わって、次はそばにいる時間だ。
 上条が浴室から出てくると学生服の白いシャツからスカイブルーのTシャツへと着替えていた。
 顔も洗ったのだろう、気持ちすっきりした表情で美琴の隣にまで来て乱暴に胡座で腰を下ろす。
 はい、とペットボトルのお茶を入れたグラスを渡すと、ありがとな、と一言いって上条がお茶を一気に飲み干した。


「ふぅ、甘露甘露。
 暑い時に飲む冷たいものは最高ですねぇ」

「コンビニ寄ったのならなんか飲めばよかったのに」

「高いでしょうが。
 部屋戻ってくればまとめ買いした安売りのお茶があるんだからさ」


 二リットル六本の入ったダンボール箱抱えてくるのとどっちが楽なんだろう、と美琴は一瞬思うが上条の言いたいことがそこではないのはわかる。
 暑い最中、くたびれているところ、わざわざコンビニに寄り道して手を伸ばせば届くところにある水分を我慢して部屋まで帰ってきたのだ。
 その意味は何か。
 本当にコイツは馬鹿なんだから、と思う反面その馬鹿さが可愛らしく思える。
 馬鹿な努力を無駄にさせちゃいけないな、と美琴は上条のグラスに半分ほどお茶を追加して注いだ。


「お、サンキュ」

「噎せないように気をつけなさいよね」

「いくら上条さんでもそこまで子供ではありませんのよ」

 言って再びグラスを傾ける上条。
 美琴もグラスを両手に抱えて一口。
 そのままそっと肩を預けた。
 自然斜め上を見上げると目と鼻の距離で上条が苦笑している。
329 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:08:40.23 ID:BtI8NK64o

「今の上条さん汗臭いですよ?」

「いいわよ、そんなの気にならないし。
 いやなら止めるけど」

「いやなわけはないんだけどさ。美琴を不快にさせてないかな、ってさ」

「信用がないなぁ」

「信用とかそういうのじゃなくってさ……」
 言葉尻を濁してあさっての方を見る上条。
 照れくさいのだろう。
 もっと素直に甘えてくれればいいのに。
 仕方ない、こっちが甘えてやりますか。

 グラスをテーブルに置いて上条の逞しい胴体に両腕を回した。
 なるほど、確かに汗臭い。
 けれども嫌いじゃない。
 恋人の体臭は芳香とは言えないがとても心を落ち着かせる。
 それなのに上条は慌てて逃れようとする。
 逃がさない。
 上を見て苦笑している恋人を睨みつけた。


「お、おい美琴」

「充電してあげてんだから黙ってなさいって」

「だから汗臭いってば」

「うっさい。アンタは黙って美琴さまのエネルギーをありがたく充電されてればいいのよ」

「ああ、もう――敵わないなぁ」


 観念した上条が愛しげに美琴の頭を撫でた。
 分厚い右手が撫でられると美琴の頬がどうしても緩んでしまう。
 それに気づかれたくなくて逞しい胸元に思いっきり額を擦りつける。
 猫のマーキングと同じだ。
 自分のものだと、訴えている。
 確かに暑い季節だけれどもこういう熱さだったらいつだって大歓迎だ。
330 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:09:07.79 ID:BtI8NK64o

 一方、上条も恋人の明るい色の髪を撫でながら感慨にふける。
 やっぱり、あの話は受けようと決断する。
 喜んでくれるかどうか、きっと喜んでくれるだろう。
 今はまだ本物を着せてあげられる力はないけれども、いつかの日のために隣で笑ってもらいたい。
 こういう人が存在している自分は決して不幸なんかじゃないな。

 と、そう上条が考えていると。
 ふと視界の隅に美琴の携帯電話が映った。
 省電力設定にしていなかったのか、開きっぱなしのそれは画面が明るいまま。
 無意識に首を傾けて覗き込むとそこには自分ではない誰かの横で幸せそうに満面の笑みを浮かべるウエディングドレスを纏った恋人の姿があった。


「―――なっ!」

「きゃ、なによ、いきなり」


 思わず美琴を突き飛ばし上条がミントゲコ太の携帯を鷲掴みにする。
 ふるふると震えながら画面を覗き込めば自分がして欲しい笑顔をしている彼女の姿が自分ではない誰かの為に向けられている。
 愕然と、した。


「ど、どういうことだよ、これ!
 美琴、ほかに誰かいるのかよ! ふざけんなよ、くそっ!」


 上条は自分の心臓が捩れる音を聞いた。
 苦しくなる、氷の塊を内臓に突っ込まれたかのよう。
 自分に甘えてくれた恋人が自分の欲しい笑顔を自分ではない誰かに向けた。
 浮気じゃない、浮気どころの話じゃない。本気で本物の笑顔。
 何度も何度もそのイメージが繰り返しに脳に焼き付けられる。
 青髪ピアスに対して自分は嫉妬深い、といったがその言葉の意味を自分で痛いほどに体験していた。

 絶叫したい。
 何もかも壊してしまいたいという衝動が湧き上がる。
 子供じみた否定妄想を止められなくなっている。
331 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:09:50.95 ID:BtI8NK64o



「―――よく見てよ。それ、うちの両親の結婚式だってば」


 が、白けた目をした美琴がそう言って、後ろから抱きついてくると上条は呆気にとられた。


「え? その、旅掛さんと美鈴さん?」

「そ。私が生まれる前の写真よ? 勘違いして傷つかないでよ」


 冷静になる。再度見直す。
 その写真の世界は纏う空気も髪型もとてもよく似ているし、なにより顔つきがそっくり。
 だがよく見れば確かに違った。これは美琴では、ない。
 はあああ、と肺に溜まった息を吐き出す。
 へなへなと腰が崩れ両腕を床について上体を支える。
 あはは、と軽く笑う声には力がなかった。


「そっか、よかった――」

「良くないわよ。痛かったんだから」


 言いながらも気の抜けた上条に力強く抱きつく美琴。
 ここに居るよ、と言わなくても体温が伝わる。
 上条にはそれがとても嬉しかった。


「なぁ、美琴」

「うん、なあに?」

「―――愛してる」

332 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:10:30.30 ID:BtI8NK64o

 心のままに言葉を告げる。
 その瞬間、沈黙が二人を包んだ。
 何時間もの意味のある数秒の緊張。
 二人の心臓はそれほどまでに加速した。
 言葉一つで上条のエネルギーはごっそりと奪われた。
 言葉一つで美琴のエネルギーは満タンを超えて充填された。
 とても言える言葉じゃない。覚悟が、いる。

 相手の気持ちなんて関係ない。ただ、自分の中でそれがどれだけ高められているか、だけ。


「えへへ。えへへへっ☆」


 感極まって、短い呼吸を繰り返しながら。
 御坂美琴が幸せで堪らないと笑い始める。
 恋人の身体に回した両腕に力を込めて、溶けてしまえとばかりにしがみつく。

 笑いながら目尻には涙が浮かんでいた。
 だめだ、ああ、コイツのこと好きだ。好きで好きでたまんない。
 くすぐったくなる。
 少しだけ、母親の美鈴に感謝した。
 こんな素敵な思いができるなんて、と。

 花弁なような半開きの唇から、無意識のうちに言葉が漏れた。


「私も、愛してる―――」


 上条の右手が自分の胸元にまで伸ばされている恋人の両手に重ねられた。
 強く、握られる。
 身体が強ばっていながらも心が暖かい。
333 :美琴「ハッピーアイスクリーム!」 [sage saga]:2012/12/17(月) 00:11:14.06 ID:BtI8NK64o

 やがて。

 三分もしたころようやく気を取り戻した上条が上体を立て直し、そしてその膝に美琴が座った。
 心の底から相手を求める言葉を重ねて、これまでも近かった距離がもっと近くなったような気がする。
 暖かい。
 背中を預け、美琴は携帯電話を開いて写真を見つめる。
 上条はアイスクリームの蓋を開けてスプーンですくいながらそのアイスを二人の口に交互に運んだ。
 甘くて冷たくて美味しい、と笑う少女の重さが心地よい。


「ねぇ? いつか、当麻も私にドレスを着させてくれるのかな?」


 悪戯っぽい目線で上条を見上げながら美琴が笑う。とても幸せそうに。
 ここにいてくれるだけで活力が湧く。勇気がみなぎってくる。明日のために頑張ろうというエネルギーになる。
 ずるいし卑怯だと上条は思った。

 自分にあんな思いをさせておいて恋人は一言も謝っていない。
 あんなにエネルギーを使った言葉を返してはくれたけれど、そんなものでは足りない。全然足りない。
 それどころか嫉妬に狂った自分を楽しそうに嬉しそうに見つめている。
 ふざけんな。
 絶対泣かせてやる。
 嬉しくって泣かせてやるからな、覚悟しやがれ。


「なぁ、美琴―――」

「うん、どうしたの?」

「いつか、じゃなくってすぐにでも着てくれる――か?」


 耳元で小さな声で囁く。
 腕の中でぴくんと小さく跳ねた。


「え、いきなりなによ? コスプレでえっちなことしたいっていうの!?」

「それも魅力的だけど、違うって。
 いや、これはもう命令だな。美琴の意見なんて関係ない。
 絶対着させる。純白のドレスを着て俺の横で笑ってもらうからな」

 腕の中の小さな女の子。
 その華奢な身体を強く抱きしめながら。
 上条当麻は単発で入ったアルバイトのことをぽつぽつとやさしげに語って言い聞かせた。
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 00:12:45.17 ID:BtI8NK64o
以上です
最後のシーンを書きたかっただけです
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 01:16:32.28 ID:9aVZO5uSO
たしかにこれはハッピーアイスクリーム
爽やかに甘かった 乙
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 02:46:51.67 ID:96ERz5GRo
たっぷりの甘さを堪能させて頂いた
おつおつ
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 06:07:59.85 ID:eiDNwxfIO

そしてアルバイト編に続くんですねわかります
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 19:17:25.58 ID:higA+dYDO
こういうの好きだわ
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 23:22:14.15 ID:L/gqfROK0
ガールズトーク部分もいいねぇ乙
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:28:16.83 ID:Kc33c2+V0
6レスほどお借りします
いつかスレ立てする予定のssの小ネタです
確定カップリングは原子通行 加群×マリアン(この二人は今回出ません)

341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:29:40.03 ID:Kc33c2+V0
数多「あーあー、やっぱ今日も大した実験結果は得られなかったな」

沈利「仕方ないじゃない、木原くんの理論がぶっ飛びすぎなのよ」

数多「くん付けすんじゃねえって言ってんだろ」ポカッ

沈利「イタッ!? いきなり叩くことないじゃないの……」サスサス

数多「何が悲しくてあのクソガキの顔思い出さなきゃなんねェんだよ……」ハァ

沈利「この後待ち合わせですぐ見るコトになるんだから別にいいじゃない」

数多「あのクソガキの顔を一分一秒でも長く視界に収めるなんざゴメンだな」ケッ

沈利「ホントーに素直じゃないわねー木原くんって」クス
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:30:31.32 ID:Kc33c2+V0
数多「ハァ? その台詞テメェだけには言われたくないんですケド?」

沈利「なんでよ?」

数多「思春期真っ只中のころのテメェは見てて楽しかったな〜」

沈利「」ビクッ

数多「クソガキがデートに誘いに来て、『私、今日は忙しいから、アナタに構ってあげる暇はないの』とか言って、
  ヘッタクソなツンデレをお披露目して一方通行とケンカしてたテメェに言われたくねェな」ヤレヤレ

沈利「いやぁぁぁぁぁぁ!!! 何でアンタがそれを知ってんのよ!?」

数多「他にも色々知ってるぜぇ? テメェが数少ねぇクソガキ共以外のお友達と遊んでるときに、アイツが通りかかって
  ツレに知り合いか聞かれて知らんぷりしたこととか」

沈利「ちょ、ちょっと……!」カァァ

数多「一方通行が自分が何か悪い事したのか気にして塞ぎ込んじまって、慌てて聞いてるほうが赤面確実なあまーーーい
  ラブコールを送ってご機嫌取りしたこととかな〜?」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:31:17.65 ID:Kc33c2+V0
沈利「うぁ……! う、ぁう……」マッカッカァァ

数多「しっかし一方通行もバカだよなァ? テメェらがお互いにベッタベタのベタ惚れだってコトぐらい誰が見たって明らかなのに、
  嫌われたんじゃないか? とか考えちまうんだからよぉ」ケラケラ

沈利「も、もう話はそれぐらいにして、早く待ち合わせ場所に―――」

数多「あー、今でもハッキリ思い出せるわー。俺がちょっとからかったらピーピー泣き喚いて『あくせられーたと離れたくないよぉ!』
  とか言ってクソガキにあやされてたっk「死ねぇええええええええええっ!!!」ビカー! 危ねっ! 何しやがんだクソガキ!」

沈利「うるせええええええええええええ!! いいからさっさと壁のしみにでもなってろってんだよぉおおおおおおおお!!!!」ビカー!

数多「上等だコラ。テメェ、誰にケンカ売ってんのか分かってんだろォなアアアアアアアアアアアア!?」

沈利「関係ねえよ!! カァンケイねェェんだよォォォ!! テメェなんざ、指一本動かさなくても100回ブチ殺せんだよォぉぉぉぉッ!!」

数多「ぎゃははははは!! 上等だ、上ォォォォォォ等だクソガキィィィィィィィィ!!!!」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:31:56.28 ID:Kc33c2+V0
一方通行「こンな往来で暴れてンじゃねェ!!」ゴゴン

数多「ぐぉっ!?」ジンジン

沈利「ア、アクセラレータ……? どうしてここに……?」ヒリヒリ

一方通行「オマエ等が遅いから迎えに来たンだよ。ていうか何であンな殺気出しまくりながらガチバトルおっ始めよォとしてたンだよ?」アキレ

数多「あーそれはちょっとコイツの黒れきs」

沈利「フンッ!!」ドスッ

数多「」チーン

一方通行「し、沈利……?」

沈利「気にしなくていいわよ一方通行。ただ木原くんがあまりにもあなたに早く会いたくて、テンションがハイになってて鬱陶しかったから
  ちょっとケンカになっちゃっただけだから」
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:32:50.25 ID:Kc33c2+V0
数多「なーに適当なホラ吹いちゃってくれてるんですかこのクソガキが……!!」ビキビキ

一方通行「ほらほら二人とも。病理ちゃンたちが待ってるから早く行こォぜ」ヨイショ

数多「なーに肩なんか貸しちゃってくれてるんですかぁ? らしくねーなクソガキ」

一方通行「沈利のひじ見事に腹に決まってただろォ? 大人しく肩借りとけよ木原くン」

数多「テメェに寄りかかったら転びそうでイヤだ。ホント頼りねー体してんなお前」アタマワシワシ

一方通行「これでも前よりは筋肉付いてるって言われてンだけどなァ……」サレルガママ

オーイ、アクセラレーター

沈利「あら? 向こうに見えるの帝督たちじゃない?」

一方通行「あ、ホントだ。ほら木原くン、行こォぜ?」

数多「チッ……万が一転んだらぶっ殺すからな?」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 04:33:39.10 ID:Kc33c2+V0
ネエネエナニシテタノォ? キハラクンノツンデレニツキアッテタノヨ ナニソレ、クワシクオシエテヨシズリン

ブッコロスゾクソガキィ! オチツケッテキハラクン ソレヨリハヤクファミレスイコウゼ? ビョウリタチマタセテンダカラ


学園都市の昼下がり、仲良し親子の大騒ぎはまだまだ終わらない
347 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage saga]:2012/12/18(火) 04:38:13.53 ID:Kc33c2+V0
お目汚し失礼しました。
何せコレが初のss投稿でしたので。
俺の方がうめーしw 駄文乙wって人がもっとすばらしい木原くんssを書いてくれると読者に回れるのでお願いします
あ、タイトル入れ忘れてたので名前欄に入れときます。長々と失礼しました。
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 10:52:06.27 ID:yRpADvzO0
おつ
むぎのん可愛過ぎてワロタ
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 18:32:44.95 ID:rHM5oIbJ0
相変わらずssでは木原くンが良い奴だな
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 19:56:13.93 ID:rHM5oIbJ0
何かハッピーエンドとかほのぼのとか続いてるけど、BADENDもの。

時系列としては丁度22巻後ですね。
何か上条さんが帰ってこなかった場合の御坂とかインデックスは見るのに、
1-7の皆は見ないんだよなあ。
というわけで書いた。
351 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 19:58:01.56 ID:rHM5oIbJ0
学園都市。

科学が発展し、超能力を開発する奇妙な街。

10月30日、この街とロシアの間に起こった戦争が終結した。

その戦争は学園都市の圧勝に終わり、死傷者はゼロと報道された。

人々はその事実に湧き踊り、互いに祝福しあった。

2日後から、戦争の影響で休みになっていた学校が再開された。

学生たちは、口では「もう少し休みで良かった」「学校メンドくせえ」など悪態をつく人々もいたが、みんな学校で誰一人かけることなく再び出会えたのを喜んでいた。
352 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 19:59:37.80 ID:rHM5oIbJ0

とある学校もそうだった。お互いに会えたことを始業前に祝福しあっていた。

担任の教師が泣いて喜び、変態クラスメイトが飛びつき、真面目クラスメイトに頭突かれる。

そんな、前と変わらないいつも通りの日常。

みんなで笑いあって、また会えることを喜んでいた。

そんな喧騒の中、ただ二人だけはまだ学校にきていなかったが、その二人は真面目な方の生徒ではなかったので、どうせすぐくるだろうとクラスメイトはあまり気にしなかった。

始業直前になって、いなかった片方のクラスメイトが入ってきた。
353 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:00:39.44 ID:rHM5oIbJ0
その少年は、いつもと変わらない格好と表情をしていた。

クラスメイトたちは、その少年を巻き込み、さらに喜び合う。

クラスメイトたちとふざけた挨拶を交わしながら、笑いながら、その少年は窓際の一席に視線をやった。

本来ならそこには彼の親友がいる。

黒髪で、ツンツン頭で、不幸で、一緒に何度も戦い、バカやった親友が。

その少年は、いつだっていろんなことに巻き込まれて、フラグを乱立して、怪我だらけになって帰ってくる。

そんな親友の席を見た。
354 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:02:59.75 ID:rHM5oIbJ0






少年の頬に、涙が伝った。



355 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:03:59.86 ID:rHM5oIbJ0
その事実に気づいたのは数人だった。

彼は無言で、笑っている表情を崩さないまま、静かに涙を流していた。

その笑顔は、酷く悲しげで。

まるで大切なものを失ったように、淋しげだった。
356 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:05:01.48 ID:rHM5oIbJ0


「ど、どうしたんやつっちー?」


クラスメイトがたずねる。


「なんでもないにゃー」


その少年が答える。

何時の間にか、その少年の涙のあとは消え、いつもと全く変わらない口調で彼らに答えた。
357 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:05:42.97 ID:rHM5oIbJ0

そして、授業が始まった。

学校が休みだったことで授業が遅れていたので、いつもよりもハイペースな授業だった。

寝るものがいれば、早弁するものがいる。

真面目にノートを取るものがいれば、先生に質問するものもいる。

そんないつも通りの授業の中で、そこにいない少年が、一人。
358 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:06:32.21 ID:rHM5oIbJ0




結局その日、欠席者は一人だった。



359 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:07:16.06 ID:rHM5oIbJ0
次の日、いつも通りの授業が続く。

その日も欠席者は一人だった。

昨日と同じ少年だったため、クラスメイト達は少し心配したが、普段からその少年は学校を休みがちだった為、そんなに深く考えなかった。

次の日もその少年は学校を休んだ。

三日連続となると流石に不安になったのか、彼のケータイや家に連絡をいれるクラスメイトが出てきた。

その少年にその電話がつながることはなかった。
360 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:08:34.76 ID:rHM5oIbJ0

次の日もその少年は学校を休んだ。

次の日もその少年は学校を休んだ。

土日を挟んだ。

月曜日だ。

その少年は、月曜日も学校にこない。

彼は第三次世界大戦以後学校を休んだままだ。

誰かが、あいつは第三次世界大戦に巻き込まれたんじゃないか。と発言した。

そんなわけないじゃないか。と誰かは笑い飛ばした。

当たり前だ。なんせ統括理事会は死傷者はゼロだと発表したのだから。

それよりもまた誰かを救ってフラグを立ててる確率の方が高いでー。と誰かが言った。

そこにいたクラスメイトは笑う。

一人を除いて。
361 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:09:08.34 ID:rHM5oIbJ0

三週間経った。

まだその少年は学校にこない。

おかしい。

誰もがそう考えた。

いくらなんでも三週間だ。

小萌先生に連絡もないらしい。

その少年はクラスのムードメーカーだった。

いつも彼の親友と三人でバカやって、制裁を受ける。みんなはそれを見て笑う。

こんなことが毎日のように行われていた。

そんな風景を、もう一ヶ月近く見ていない。

おかしい。

誰もがそう考えたが、どうすればいいのかわからなかった。
362 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:09:59.27 ID:rHM5oIbJ0

期末テストが終わり、終業式になった。

その少年は、まだ現れない。
363 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:10:28.55 ID:rHM5oIbJ0

冬休みがあけた。

三学期である。

始業式が開かれる。

そこに、その少年の姿はない。

364 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:11:29.80 ID:rHM5oIbJ0


三学期の修了式の二日前のこと、とある事件が起こった。

とある少年が、クラスメイトを殴り飛ばしたのだ。

365 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:12:45.25 ID:rHM5oIbJ0

「………なにするにゃー」

殴られた少年は殴った少年を睨みつけながら答える。

「つっちー。正直に言ってや。アンタ、カミやんがどうなったか知ってるやろ」

「………なにいってるんだぜい?何で俺がカミやんがどうなったかなんて知ってるんだにゃー?」

「とぼけるんやない。そないならなんでカミやんのことについて話すたびになんでそんな悔しそうな顔するんや!!」

「そんな顔してないぜい。見間違いじゃないのかにゃー?」

366 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:13:41.58 ID:rHM5oIbJ0

「11月1日」

「それがどうかしたのかにゃー?」

「戦争が終わって学校が始まった日や。覚えてるやろ?」

「当然だぜい。あんなやばいことの直後だったんだからにゃー」

「アンタは学校にきてから、カミやんの机を見た。そんときつっちーどんな顔してたか覚えてるかいな?」
367 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:17:00.77 ID:rHM5oIbJ0

「…………覚えてないな」

「つっちーは泣いてたんや!! 酷く淋しそうな顔で!!」

「…………覚えてない」

「まるで!! もう二度と!! 大切な人に会えないのを悲しんでいるように!!!」

「知らないにゃー!!!」
368 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:17:39.44 ID:rHM5oIbJ0

「もう一度聞くでつっちー………アンタ、あんときカミやんがどんな状態にあったのか知ってたんやろ………?」

「…………………」

「教えてくれや!! 残酷でもかまへん!!!」

「なぜ、そんなに知りたがるんだ!? お前とカミやんは他人だろう!!」
369 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:18:20.83 ID:rHM5oIbJ0

「親友やからや!!!」

「!!!」

「一緒にゲーセン行って、一緒にエロい馬鹿話して! モテないなんてふざけたこというカミやんをボコボコにして!!義妹に手を出すつっちーにひいて!!ボクの守備範囲の酷さに苦笑いする!!」

「…………………」

「そんな素敵で愉快で楽しくて、最ッ高な親友やからや!!!!!」

「…………………」

「なあつっちー………お願いや」

「…………………」

「教えてくれ「上条当麻は、第三次世界大戦開始時にロシアにいた」!」
370 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:20:27.17 ID:rHM5oIbJ0

「あいつは、第三次世界大戦の首謀者をぶん殴るために、単身で突っ込んでったんだ」

「な………」

「大陸を割るような攻撃をする敵相手に、上条当麻は勝利した」

「…………」

「そして第三次世界大戦を止めた」

「…………」

「だがそこにはその首謀者が呼び出した化け物がいた。そいつは学園都市第一位がすべての力を持ってしても到底敵わないようなやつだ」

「…………」

「そいつを放っておくと世界が滅びるからと言って、上条当麻はそいつに勝負を挑んだ」

「…………」

「結果は勝利。化け物は消えた。だけどその代わりに、上条当麻は11月の北極海に沈んだ………」

「…………」

「上条当麻の消息は以前不明。だけど生存は絶望的………」

「…………」

「これがすべてだ。満足したか?」

「ああ………感謝するで、つっちー」


371 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:21:19.82 ID:rHM5oIbJ0




そして彼らの高1生活が終わる。

土御門元春は新年度に転校、元クラスメイト達ははクラスがバラバラになった。

上条当麻の真実を知ったものは、上条が救ってくれた命を粗末にするわけにはいかないと、残りの高校生活を全力で楽しむ。

それが、上条の望んだことだから。




372 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:22:01.93 ID:rHM5oIbJ0








数年後、土御門元春は、ロシアの北極海の沿岸にいた。

片手には、花束を携えている。

静かに北極海を眺めながら、虚空に向かって話しかける。

「カミやん………俺はお前に迷惑かけっぱなしだったな」

「魔術師のテロに巻き込んだり、飛行機からお前を落としたり、イギリスに無理やり連れてったりしたんだ」

「たくさんお世話になった」

「それに比べて、俺はお前に何かできたか?」

「………っとと、こんな話をしにわざわざこんなとこまできたんじゃない」


373 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:23:18.13 ID:rHM5oIbJ0

「お前のおかげで第三次世界大戦が終結した」

「それに、様々なトラブルを解決できた」

「舞夏を守ることができた」

「そして、俺の親友でいてくれた」

「だから厚かましいのはわかっているが一言だけ言わせてくれ」


374 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:24:00.12 ID:rHM5oIbJ0









「ありがとう、だぜい」







375 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:24:31.96 ID:rHM5oIbJ0

土御門元春は、最後にそういうと、北極海に花束を投げ入れ、去って行った。

北極海には、菊の花がゆらゆらと浮かんでいた。

376 :土御門「ありがとう、だぜい」 [sage]:2012/12/20(木) 20:28:32.92 ID:rHM5oIbJ0
はいおわりー。青ピがカッコいい………だと………

一時間でipodでss見ながら書いたやつだから誤字脱字はスルーで。
口調がおかしかったりしたら教えてください。
土御門真実話しちゃっていいのか?とかつっちーそんな簡単に泣かねーよ!とかそこらへんはなあなあで。
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 20:29:58.98 ID:lILVSCAeo
おつ
なんだけどクラスメイト達の反応をもっと掘り下げて欲しいなあと思った


口調は……にゃーにゃー言い過ぎな気がせんでもない
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 20:45:52.03 ID:QqcqK7xJo
青ピの二人称ってアンタだっけ、ってかそもそも二人称使ったことあるっけとか思ったけど
まぁともかく乙でした
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 20:57:22.95 ID:rHM5oIbJ0
俺もわかんないからとりあえず関西っぽくした。
青ピの二人称って何?
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 21:01:36.25 ID:lILVSCAeo
自分とか?
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 03:37:33.03 ID:zLpfXaD2o
僕だった希ガス
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 03:38:18.51 ID:zLpfXaD2o
ちげえそれは一人称だ
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 03:41:32.10 ID:RkUEyT36o
キミじゃなかったか?
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 04:30:57.53 ID:B/VUGJMKo
気になったんで軽く読み返してみたら「お前」が2回(12,14巻)、「アンタ」が1回(新約5巻)あった
でもどれもギャグシーンでツッコミいれてる時のセリフだから真面目なシーンでも使うかどうかはわからん
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 14:56:34.13 ID:uZQB4vet0
御坂と食蜂で7レス程頂きます
386 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 14:57:18.46 ID:uZQB4vet0


食蜂「クリスマスねぇ、御坂さん」

御坂「聖なる日なのにアンタに会っちゃうなんてツいてないわ」

食蜂「何それひどぉい。折角御坂さんにプレゼント用意してきたのにぃ」

御坂「ふーん」

食蜂「何その態度ぉ? もっと『えーっ本当にー?流石操祈様ねっ』みたいな事言ってよぉ」

御坂「だって、どうせ丸めたティッシュとかでしょ」

食蜂「……ひくっ」

御坂「えっ」

食蜂「……せ、折角クリスマス、ヒクッ、だから御坂さんに、ぷ、プレゼント、うぇっ。用意してぎたのにぃ」グスッ

御坂「ど、どうせ嘘泣きでしょ?」

食蜂「うぇっ、うっ……た、ただ御坂さんと仲良く……ヒクッ、うぇえ」

御坂「あああ……ご、ごめんってば!」

食蜂「……受け取ってくれるぅ?」グスッ

御坂「あぁ、もう早く出しなさいよ!」

食蜂「はい。プレゼントの丸めたティッシュ☆」

御坂「てめぇ」
387 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 14:57:58.50 ID:uZQB4vet0


食蜂「御坂さんは好きな人とクリスマスを過ごせなくてカワイソー☆」

御坂「アンタってブーメランの存在を知らないのかしら」

食蜂「何言ってるのぉ?私は過ごしてるわよぉ?」

御坂「…………えっ」ゾワッ

食蜂「そんな本気で鳥肌立たせないでよぉ」

御坂「レズなの?」

食蜂「御坂さんじゃないわよぉ……彼はいつも私の心の中にいるのぉ」

御坂「彼……?」

食蜂「えぇ……遠い所にいて会う事すら出来ないけどぉ、私はずっと愛してるわぁ……」

御坂「……アンタも色々複雑なのね」

食蜂「そうねぇ、でもいいのよぉ。彼はいつもデスクトップで私を見守ってるからぁ」

御坂「遠い所って二次元の事!?」

食蜂「……ラオウさぁん」ハァ

御坂「しかもラオウ!?ラオウがデスクトップって……!」

御坂「アンタ、いい趣味してるわね。うん、すごくいい」

食蜂「我が生涯に一片の悔い無し」
388 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 14:58:32.58 ID:uZQB4vet0


食蜂「御坂さぁん、折角クリスマスだしぃクリスマスらしい事しましょうよぉ」

御坂「クリスマスらしい事?」

食蜂「ケーキ食べたりとかぁ」

御坂「何でアンタと食べなきゃいけないの」

食蜂「ろうそく吹き消させてあげるわよぉ」

御坂「は? アンタ、クリスマスケーキに蝋燭立てんの?」

食蜂「立てないのぉ?」

御坂「立てないでしょ。誕生日でも無いんだから」

食蜂「でも買ったらついてきたわよぉ?」

御坂「?」

食蜂「?」

御坂「……あるなら立てる?」

食蜂「そのほうが綺麗だしねぇ」

御坂「ケーキは穴空くけどね」
389 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 14:59:18.69 ID:uZQB4vet0


食蜂「……蝋燭立てたわぁ」

御坂「で、どうするの?」

食蜂「消す?」

御坂「今つけたばっかりなのに?」

食蜂「ハッピーバースデー歌ってみるぅ?」 

御坂「キリストの?」

食蜂「それ以外にいるのぉ?」

御坂「……じゃあ歌うか」

食蜂「はっぴーばーすでーとぅーゆー♪」

御坂「Happy birthday to you♪」

食蜂「はっぴーばーすでーとぅーゆー♪」

御坂「 Happy birthday to you♪」

食蜂「ハッピーバースデーディアイエスキリストー♪」

御坂「……何これ。何でキリスト教徒でも無いのにキリスト祝ってんの?」

食蜂「大丈夫よぉ。キリストさんも現役JCに祝われたら嬉しいと思うわぁ」

御坂「そうかしら」

食蜂「そうよぉ。キリストさんだって人の子だしぃ」

御坂「いや、神の子だから」
390 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 14:59:52.11 ID:uZQB4vet0


食蜂「ほら御坂さーん。蝋燭消してぇ。御坂さんのぉちょぉっといいトコ見てみたい!」

御坂「酒じゃないんだから」

食蜂「一気、一気☆」パンパン

御坂「何か手拍子がムカつく」

食蜂「一気、一気☆ぱんぱん」

御坂「口で言うと更にムカつく」

食蜂「早く消してよぉ。蝋が垂れた所は御坂さんの取り分にするからぁ」

御坂「……ふーっ……ほら、一気で消したわよ」

食蜂「御坂さん。一気に消したら唾飛ぶじゃないのぉ。一本ずつ消しなさいよぉ」

御坂「ごめん。よく聞こえなかった。もう一回蝋燭に火つけてアンタの目に垂らすと聞こえるかもしれないからやっていい?」

食蜂「悲鳴しか聞こえないわよぉ」

御坂「じゃあアンタの口の中に垂らす」

食蜂「悲鳴も聞こえないわよぉ」
391 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 15:00:26.07 ID:uZQB4vet0


御坂「アンタの顔見ながらケーキ食べても面白くもなんとも無いわ」

食蜂「あっ。じゃあ面白くしてげるぅ」

御坂「は?」

食蜂「はい。これ手鏡」

御坂「で?」

食蜂「見ながら食べるとぉ、面白い顔がケーキ食べてて面白いわよぉ☆」

御坂「……」ピカッ

食蜂「あっ。電気を反射させないでぇ!まぶしいぃ!」

御坂「このまま光で焼いたらローストチキンになるかしら」ピカッ

食蜂「せ、せめてローストビーフにぃ!」

御坂「せめての意味が全く解らないわね」ピカーン
392 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 15:01:02.30 ID:uZQB4vet0


食蜂「御坂さん、プレゼントちょうだぁい」

御坂「無いわ」

食蜂「なんで断言するのよぉ」

御坂「今直ぐの私にプレゼントできる物って言ったら天国への片道切符くらいしか……無力でごめん」

食蜂「今直ぐ天国への片道切符をプレゼント出来る人を無力とは言わないわぁ」

御坂「大体アンタがプレゼント渡して無いのに何で私が渡さなきゃいけないの?」

食蜂「……解ったわぁ。恥ずかしくて出せなかったけどぉ、本当にプレゼントが有るのぉ」

御坂「丸めたウェットティッシュとかだったら嬉しすぎて放電するかもしれないわ」

食蜂「……違うわよぉ。はいプレゼント。乾いたウェットティッシュを丸めたやつ☆」

御坂「……わーうれしー。さすが食蜂ムカつくー」バチバチ

食蜂「わ、わ、解ったわよぉ……何が欲しいのぉ?」

御坂「いや、別に欲しい物とか無いけど……あえて言うなら」

食蜂「ら?」

御坂「世界平和、かな……」

食蜂「私は無力だわぁ」
393 :食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 [saga]:2012/12/25(火) 15:02:05.38 ID:uZQB4vet0
以上です。
お目汚し失礼しました
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 16:32:14.11 ID:onFviB30o


一レス貰います。
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 16:33:01.64 ID:onFviB30o
静寂した部屋には一人の少年が立っていた。
蛍光灯の光が少年の白く透き通った髪、雪のような肌を映し出していた。
少年は宝石のような紅い瞳を目の前の死体に向けている。

「チッ、こういう面倒なことは下っ端の仕事だろ」

少年の声が、誰もいない部屋に響いた。
死体を覗き込み、その死体を少年は綺麗な指でなぞる。
死体には首から先がなかった。
首だけではない。全身の毛を剥がれ、内臓も一つ残らず取り出されていた。
少年は死体の表面と空になった腹部に、ソディウムとクロラインの化合物であるソディウムクロライドと言う防腐剤の一種を塗り込んでいた。
慣れた手つきで流れるようなその光景は芸術的であり、とても美しかった。

「まだ来ねェのか」

独り言のつもりだった。

「もう、来たよってミサカはミサカは登場してみたり」

少年が振り返ると一房の癖毛を揺らしながら、少年の周りをピョンピョンと跳ねる水色のワンピース姿の少女がいる。

「ちったァ静かにできねェのかクソガキ」

クソガキと呼ばれた少女は勢いよく少年に飛びついた。
無邪気で、無垢なその笑顔。

「こんばんが楽しみだねってミサカはミサカはテンションを上げてみる!」

少女は血濡れで首のない死体を指さし、満面の笑みで言った。

二人がいるのは、真紅に染まった不思議の世界。
部屋には愉快なオブジェやベツレヘムの星が静かに輝いていた。

「さァて、楽しィ楽しィパーティの幕開けだ」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 16:59:55.50 ID:uphaIJ2Qo
>>393
おつー。このかけ合いはなんか好きだww

>>395
意味が分かると怖い話の逆バージョンみたいな感じか
意味が分かると怖くない話。面白いね
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 17:10:20.32 ID:tXTkFBTCo
インデックスさんがお待ちです
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 01:38:59.98 ID:OCKJIIbGo
木山先生と上条さんで数レス頂きます
399 :【木山先生がツンデレに興味を持ったようです】 [sage]:2012/12/27(木) 01:39:52.80 ID:OCKJIIbGo
「暇だ…………」

モニターの電源だけが明かりを担っている薄暗い部屋。照明を付けないのはもはや癖としか言いようが無い。
まぁ、そんな事はさておき。先程言った通り、とてつもなく暇なのであり、具体的に言えば、やる事が無いのである。
偶に子供達に会いに行けばそれで終わりなのだから。

「……」

ウィンドウをマウスで適当にスクロールさせる。この暇つぶしでは無い、時間潰しがここ何日も続いている。
自堕落な生活は今までの恩恵だと思う事もできるが、このままではいけないという事も分かっている。
しかし、何にもやる気が起きないのもまた事実なのだ。

「……んっ?」

【ツンデレ大特集!! これであの人のハートも一撃でぶち殺せるぞ!】

「これは……」

思わず人差し指の動きが止まった。

「成る程。興味深い……」
400 :【木山先生がツンデレに興味を持ったようです】 [sage]:2012/12/27(木) 01:40:22.58 ID:OCKJIIbGo
――

暑さというものはいつまでたっても慣れないなぁ、と仕方の無い事を考える。
昨晩、突然電話が掛かって来たと思ったら『明日、暇か? 暇なら少し付き合ってもらいたい事がある。
場所は……』と、返事をする間も無い程の流れ作業が終われば、プツッ、と虚しい機械音が鳴り響いた。
ひょんな事から知り合った木山春生とは稀に顔を合わす程度だが、何故だか、互いに連絡先を把握している。

「やぁ、待たせたね」

やっぱり、今日は暑すぎる。ハイヒールの音にも気付かないなんて、思考能力が低下している証拠だ。
いつの間にか、隣に立っていた木山春生を見て、そう思った。

「ここは暑いな……少し、場所を変えようか……」
401 :【木山先生がツンデレに興味を持ったようです】 [sage]:2012/12/27(木) 01:41:07.77 ID:OCKJIIbGo
――

「で、話とは何なのでせうか?」

投げやりな口調で訊ねる。日蔭とはいえ、炎天下のこの中で態々買ってこられた「カレースープ」に対して怒りを感じているのだ。
勿論、故意では無いので、表情には出さなかったが、未だに喉に張り付いている気持ち悪さは拭えない。

「そうだな…………君は恋人とか居るのか?」

「はっ?」

この人は何を言っているのでせうか……。と、またしても使ってしまった。
しかし、今のは態とでは無い。想定していなかったからこそ、自然と出てしまったのだ。
世間話なのか? と思ったが、この人はそんなタイプでは無いだろ。と結論付けた。

「おい、どうなんだ?」

「い、いやぁ……上条さんには縁の無い話です……はい」

虚しいのと悲しいのと恥ずかしいのとで、声が掠れていく。畜生、さっきの事といい、とんでもないSだ。
まさか!? 今日は俺を痛めつける為に……、いやいや、やっぱり暑さのせいだな、と思ったところで、相手は笑顔に変わり

「そうか。それなら良かったよ。気兼ねなく実行する事ができる」

「へっ?」

「あー……おほん」

「?」

「き、君の事なんて全然好きじゃ無いのだが」
402 :【木山先生がツンデレに興味を持ったようです】 [sage]:2012/12/27(木) 01:41:52.62 ID:OCKJIIbGo
「……」

僅かの沈黙……。思考の停止……。次に発した言葉は期待と違わず

「は?」

「勘違いしないでくれたまえ」

「え? いや」

何言ってるの? この人は……。変わった人だなと思ってたけどまさかここまでとは……。
いや、これは暑さのせいだ。この人もきっと犠牲者なんだ。と、この会話の中に何度使うだろう理由を付けたその時

「どうだ?」

「???? な、何が?」

「何かこう……心にくるものはあっただろうか?」

さっきも、今も、僅かの理解も出来ていなかったが、訳のわからない焦りと、動揺とで思わず口走ってしまう。

「あ、あったんじゃないのでしょうか?」

「そうか!!! 有難う! 良いデータが取れたよっ!」

「は、はぁ」

「また今度も頼むよ!!」

と、言った傍から嬉々としてスタスタ歩き去って行った。
何が起こったのか全く分からないままだったのだが、取り合えず、言っておかなければならない気がしたので

「不幸だ……」
403 :【木山先生がツンデレに興味を持ったようです】 [sage]:2012/12/27(木) 01:42:36.53 ID:OCKJIIbGo
――

丁度、ご満悦に車に乗りこもうとした瞬間、ハッと気付いた事がある。

「そういえば……」

軽く舌打ちをして呟いた。

「デレていなかったな……まぁ、また今度ためすか……」

上条当麻の苦難はまだまだ続くのであった。
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 01:44:31.45 ID:OCKJIIbGo
以上です。

有難うございました。
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 18:53:11.70 ID:yCLgHt+Vo


406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:18:55.41 ID:vOKKJNxKo
やだ木山先生かわいい
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 23:58:02.69 ID:6zbgA3Yao
お借りします
一方通行もとい鈴科百合子(ロリ?)と削板(高校生)の出会い話
年齢操作+妄想甚だしいので苦手な方は超注意
408 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/30(日) 23:59:30.26 ID:6zbgA3Yao


窓のない真っ白な部屋に、同じくらい真っ白な子供が立っている。
見たところ小学校高学年か中学生といったところだろうか。しかし、赤い目は感情が欠如したように冷たい。



研究者『一方通行、実験の時間だ』



抑揚のない声がどこからともなく聞こえてきても、一方通行は眉一つ動かさない。


一方通行「……」

研究者『扉の先に移動しろ』



プシュー…


スタ、スタ



声の指示のまま、開いた扉へ進む。
移動した先の部屋は白さこそあまり変わらないが、十数m上には巨大なガラス窓と、実験を観察する数名の研究者が見える。
だが一方通行の赤い目に映るのは、恐らく今回の実験相手であろう、目の前の少年の姿だった。

409 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/31(月) 00:00:59.41 ID:qiQde+ulo


削板「よう!」

一方通行「……」



一方通行より年上であろう少年の、この状況に不釣り合い過ぎる朗らかな挨拶。
だが一方通行はまるで聞こえていないかのような無反応だ。



ザザッ

ごく短いノイズ音の直後、再び研究者の声が響く。


研究者『今回の実験は、彼学園都市第七位、削板軍覇に協力してもらう』





研究者『一方通行、彼を全力で叩きのめせ』





研究者『実験内容は以上だ。三分後に開始する』


ブツッ

410 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/31(月) 00:05:13.05 ID:qiQde+ulo


放送が終わると、静寂が訪れると思いきや、削板はすぐさま一方通行に話しかけた。

削板「……つっても俺は抵抗しちゃいけないらしいからなあ。つまらん実験だと思わないか? 根性で耐えるのはいいが俺も拳を交えたいぞ!」

一方通行「……」

削板「えっと、一方通行だったっけ。でもそれ、能力名だろ? 本当は何て名前なんだ?」

一方通行「……」ブツブツ

削板「さっき研究者も言ってたが俺は削板軍覇、学園都市第七位だ! まあそれが何なのか俺もよく知らないんたがな。とにかく根性があるってことらしいぞ。お前は第一位なんだよな? 小せえのにすげえ根性だ!!」


一方通行「……6、5……3……」ブツブツ


削板「それにしてもお前、めちゃくちゃ白いなあ! 目だけはすげえ赤いけど。お前みたいなやつ初めて見たよ。見た目も男か女かわからんな。ええっと確か資料にはお」


一方通行「2、……1」



研究者『実験開始』


411 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/31(月) 00:08:40.98 ID:qiQde+ulo


タンッ

削板「!!!!」

軽く床を蹴った次の瞬間には、一方通行は削板の懐に潜り込んでいた。


ドゴォォッッ!!


削板「っっっ!!」

細い腕からは想像もできない威力の衝撃が、削板の体を揺らす。
踏ん張りのきかなかった足が宙に浮かび、体格がいいとはいえまだ小さな体が、勢いよく壁に叩きつけられた。

削板「かは、〜〜っ!!」

一方通行「……」

タンッ

まだ削板が立ち上がりもしないうちに、一方通行は追い討ちのために飛び出る。

削板「うおっ!?」


一方通行「……全力で叩きのめす、……全力で……」ブツブツ


思わず防御体制を取った削板に馬乗りになり、一方通行は拳を振り上げた。

バキッ!! バキッ!!

削板「ふっ! ぬっ! うおおっ……反撃できねえのがもどかしいっっ!!」

一方通行「……」

削板「ぬぐぐぐぐぐ……」

ドカッ!! ドゴッ!!

削板「ふぐぬうううううう……!!」


ガッガッガッガッ!!

412 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/31(月) 00:11:32.45 ID:qiQde+ulo



削板「根性ォォおおおおおおおおああ!!!!」



一方通行「!!」ビクッ

ピタッ

削板「……お?」

突然、一方通行は拳を振り下ろすのをやめた。殴られ続けていた削板は、案外平気そうに、そして意外そうな顔をして、一方通行の顔を見る。
削板の怒声に気圧されたのか、はたまたいくら殴っても効果がないことに驚いたのか、一方通行は赤い目をひたすら丸くさせていた。

一方通行「なンで、倒れねェ」

削板「んなもん根性だ根性! それより」ギユッ

一方通行「っ!?」


削板「やあっと喋ったな」


くたりと力なく降ろされた一方通行の細腕を取り、削板はにかりと歯を見せて笑う。

その腕を取ることは、簡単ではないはずだ。常時他人を、世界の全てを反射する力が、一方通行を縛っているのだから。しかしそんな反射すら軽くはねのけて、削板は一方通行に触れたのだ。

413 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/31(月) 00:13:38.21 ID:qiQde+ulo


一方通行「反、射」

削板「??」

一方通行「……」ポロポロ

削板「ぬ、ぬおおっ!? なぜ泣く!?」

一方通行「ひっ、……く」

削板「え、えーっと、あの〜〜……そ、そうだ、名前!」

一方通行「……?」

削板「一方通行じゃなくて、その、お前の本名何て言うんだ?」

一方通行「……ない」

削板「は?」

一方通行「ほんとの名前、知ら、ない……」


しゃくりあげながら一方通行が答えると、削板は腕を組んで「うーん」と唸りはじめる。しかしそれも一分程で終了し、「やっぱあれしかねえなうん」などと呟きながら顔を上げた。


削板「じゃあ、百合子だ」


一方通行「……?」

削板「百合の花みたいにきれーな白色してるから、百合子だ! 嫌か?」

一方通行「ゆりこ……」

414 :百合子「根性?」 削板「根性!!」 [sage]:2012/12/31(月) 00:15:27.50 ID:qiQde+ulo




百合子「……いやじゃ、ない……」ポロポロ




削板「うおおっ! 泣くな泣くなホラ百合子おおおお!」アワアワ


オオオーッ…




『……』

研究者『どうします、実験を続けますか』

『いやー、いいよ! 今回はここまでだ。第七位に関しても一方通行に関しても十分データ取れただろ? それより第七位の野郎、百合子たぁやるじゃねえか。ははっ』


木原『……面白くなってきた』


415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 00:17:39.28 ID:qiQde+ulo
終わり
文字化けてたらその部分はダッシュです
削百合増えろ〜〜
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 08:51:14.17 ID:cfQyR8LNo
乙、自分も削百合好きだ
>>415は最近削百合でスレ立ててる人じゃないの?
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 09:11:52.60 ID:qiQde+ulo
>>416
違うけどネタ被ってたらごめんなさい
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 09:58:53.70 ID:PmxF8Rg80
3?4レスいただきます。

インデックス×上条です。

文法とかクソなのでお許しください。
419 :インデックス「私が一番好きな人」 [sage]:2012/12/31(月) 10:01:51.40 ID:vULmvrkT0
上条「あれっ、携帯鳴ってる。子萌先生から?」ブルブルブル ピッ

上条『もしもし?子萌先生?』

子萌『もしもしなのです。朝からすみませんね。少し話があるのです』

上条『はい?なんでせうか?』

子萌『上条ちゃんは今幸せですか?』

上条『っていきなりなんでせうか?……そりゃあ色々大変な目に遭って不幸だーって思いますけど……それなり今の生活に満足していますよ。』

子萌『上条ちゃん。一生に一度しかない学生生活をエンジョイするのはとても素晴らしいことなのです。ですが……』

上条『ですが…?』

子萌『人生楽しいことやうれしいことばかりではありません。苦しいことや悲しいこと、つらいことや嫌なことだっていっぱいあります。そんなことから逃げては行けません。先生は知っています。上条ちゃんは強い子なのです。』

上条『子萌先生?さっきから何がいいたいのかわからないのでせうが?』

子萌『つまり、先生が言いたいことを要約するとですね………遊んでないで進級したかったらさっさと補習にきやがれなのです』ニコニコ

上条『』

子萌『返事は?』

上条『はい……』

子萌『やっぱり上条ちゃんはいい子なのです。待ってますので早くきてくださいね』ピッ

420 :インデックス「私が一番好きな人」 [sage]:2012/12/31(月) 10:04:47.51 ID:1qCUlwhw0
インデックス「どーしたの?とうま?」

上条「上条さんは今から補習ですよー……不幸だ」

インデックス「どっかいっちゃうの?今日は一日中遊んでくれるって約束したよね?ほしゅうって私より大事なものなのかな?」

上条「仕方ねぇだろ。インデックスがご飯食べられなくてもいいのか?」

インデックス「それはイヤなんだよ」

上条「そうだよなー。お前は飯さえあれば機嫌がとれるから上条さんは楽、ってインデックスさん?」

インデックス「とーうーまー」プルプル

上条「待て。待つんだインデックス!!」

上条が想像していることとは裏腹にインデックスは唐突にうつむいた。
421 :インデックス「私が一番好きな人」 [sage]:2012/12/31(月) 10:08:43.28 ID:SIsRh5ns0
上条「どうしたんだインデックス?どこか具合でも悪いのか?」

インデックス(当麻を不安にさせちゃいけないんだよ)

インデックス「もうだいじょぶなんだよ」ニコッ

上条(いつものインデックスだ) ホッ

上条「良かった。心配したんだぞ。具合の悪いときはすぐ言うんだぞ」

インデックス「心配してくれているんだ。えへへ、ありがとうとうま」ニコリ

上条(あれっ、インデックスがかわいい。抱きしめてぇ!!疲れてんのか俺)

上条「やべぇ、もうこんな時間。行ってくる」キー バタン タッタッタッタッ

インデックス「いってらっしゃ……最後まで聞かずに行っちゃったんだよ」

インデックス「心配してくれていただなんて……幸せなんだよ」

インデックス「とうまと私は家族だもん」

その時インデックスの体中に電気が走った。それと同時にインデックスは上条と家族でしかないことに再確認させられた。

インデックス「家族………」

インデックス「家族だよね。それ以上私は求めちゃいけないんだよ」

インデックス「とうまは私をどう思っているのかな……」

インデックス「私はこんなにもとうまが好きなのにどうして気づいてくれないんだよう」ポロポロ

インデックス自身自分が涙を流していたことに気がつくのはそれから少しした頃であった。
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 10:11:21.81 ID:IGxX5L0p0
3?4レスいただきありがとうございました。


初SSなので文法とか最悪だと思います。総合の面汚しすみませんでした。


幻想目録の甘々を書きたかったのに……


不評でなければここから甘々に持って行きたいと思っていますのでそのときは宜しくお願いします。


だめだった点などが有れば、今後の勉強になりますので指摘していただけると幸いです
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 10:29:51.67 ID:cfQyR8LNo
乙!インデックスは可愛いなぁ

>>417
ネタは被ってないけど雰囲気ちょっと似てたのでゴメン
気にしないでください
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 12:00:52.87 ID:jsxRmAezo
>>422


文法とかそこまで卑下しなくてもいいけど、上条がせうせう言いすぎな印象。
何より「子萌」は許せん。
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:55:58.86 ID:xhOfCTKVo
10レスくらい借ります
割とガチの下ネタ(+ギャグ)な上キャラ崩壊も甚だしいので苦手な方はスルーしてください
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:56:27.99 ID:xhOfCTKVo


垣根「……」ゴロゴロ

一方通行「ふァァ……」ダラダラ

垣根「……なぁ一方通行」

一方通行「……おォ、何だ?」

垣根「バイブってあるじゃん?」

一方通行「うン……うン?」

垣根「バイブだよバイブ、知らねぇか?」

一方通行「いや……携帯のバイブレーション機能とかの事か?それとも大人の玩具的な……」

垣根「後者だ」

一方通行「後者か」

垣根「おう、女と一部の男が一人遊びする時に使う棒状で振動するの大人の玩具の事だ」

一方通行「一部の男が、の部分いらねェだろ」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:56:55.74 ID:xhOfCTKVo

垣根「でまぁとにかく、バイブってあるだろ?」

一方通行「あァあるな、ンでそれがどォしたよ?」

垣根「いやな、この前ちょっとアダルトグッズの専門店に行ったんだが」

一方通行「うン……何しに行ったンだ、とかは聞かねェよ」

垣根「あ、彼女へのクリスマスプレゼントを買いに」

一方通行「敢えて聞かなかったのに答えちまったよ……
      てかクリスマスプレゼントが大人の玩具かよ、オマエ馬鹿だろ?」

垣根「いやだって『あなたからのプレゼントなら何でも嬉しい』とか言うからさ」

一方通行「建前に決まってンだろそンなモン。そりゃ暗に
      『私の欲しがってる物は当然把握しててそれをプレゼントしてくれるよね?』って言われてンだぞ」

垣根「わかってんよ、だからこそ裏切りたくなる事もあるだろ」

一方通行「最低だなオマエ」

垣根「褒め言葉だ」

一方通行「……はァ、ったく」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:57:23.39 ID:xhOfCTKVo

垣根「……あぁそれでバイブの事なんだが」

一方通行「話続けンのかよ」

垣根「専門店だからやっぱ色んなモンがあるわけよ、素材やらサイズやら形やら千差万別でなかなか見てて面白ぇぞ」

一方通行「それで?」

垣根「で、どんなプレイしようかとか考えながらだらだら見て回ってたんだが、ふとある物が目に留まってな」

一方通行「ほォ?」

垣根「光るバイブだ」

一方通行「……あァ、そォいやあるなそンなモン」

垣根「まぁ光るバイブなんてそんな珍しいモンでもねぇし俺もスルーしかけたんだよ。
   だがある疑問が頭に浮かんだ俺はそいつから目を離せなくなっちまったわけだ」

一方通行「疑問?どンな?」

垣根「……バイブって光って意味あんのか?」

一方通行「あァー……」
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:57:50.08 ID:xhOfCTKVo

垣根「サイズや形状が色々あるのはわかるし振動の仕方がモノによって違うのも理解出来る。
   でも光って何の意味があるんだ?それ必要な事なのか?快感に関係なくねぇか?」

一方通行「うン、まァ……そォね」

垣根「ところがだ、この光るバイブってやつは結構昔からあるわけよ、それこそウン十年前から。
   それだけの間淘汰されずに今でも新製品が出てるって事は需要があるって事だろ?
   つまりバイブに光って欲しい、光る機能が必要だ、って思ってる奴が市場を支えるほどいるってわけだ」

一方通行「そォいう事になる……のか?」

垣根「何故光るバイブは今日に至るまで健在なのか、光ることにどんな意味があるのか……オマエどう思う?」

一方通行「いや、どう思うって言われてもなァ……ンー……あァあれだ、女って光り物好きだろ?
      宝石だのイルミネーションだの。だからじゃねェか?」

垣根「つまりお洒落の延長線上みたいなもんであって快感とかには関係ねぇって事か?」

一方通行「あァ、光るからって快感が増したりするとは思えねェし。
      後は……見た目の派手さ奇抜さで強烈な印象を残して購買意欲を煽る、とかそういった効果を狙ってとかか?」

垣根「なるほど……しかしバイブが光る理由について真面目に考察するとかオマエすげぇ馬鹿っぽいな」

一方通行「ぶち殺すぞ」
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:58:25.14 ID:xhOfCTKVo

垣根「あーでもそんなもんなのかね、言われてみりゃオ○ホールも最近は中身より外見で売ろうとしてるやつとか結構あるし」

一方通行「知らねェよ」

垣根「でもなんか現実的過ぎて夢がない結論になっちまったな。
   あんだけ光ってんのに結局見た目綺麗だから売れやすいくらいの効果しかねぇのか。
   もっと何かこう、なぁ……快感が増幅するとか体液の分泌量が増えるとか……」

一方通行「いや俺が語ったのも単なる憶測だからそれがそのまま結論になるかどうかはわかンねェよ?
      つかそンな気になるンなら俺なンかに聞かず彼女にでも聞いとけよ。
      実際に女視点で見たら何か違うかも知れねェぞ?」

垣根「あぁいや、俺もそう思ったからさ、彼女にも聞いてみたんだよ」

一方通行「ンだよもう聞いてたンじゃねェか」

垣根「おう、クリスマスに」

一方通行「クリスマスにか」

垣根「専門店でそのまま光るバイブ買ってさ、それ手渡しながら『これ光る意味あんの?』って聞いてみたんだよ」

一方通行「クリスマスにか……」

垣根「おう、クリスマスにだ」
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:58:59.78 ID:xhOfCTKVo

一方通行「……で、どうなった?」

垣根「ぶん殴られた」

一方通行「そらそうなるわなァ」

垣根「ぶん殴られて目の前でバイブ破壊されて『今から私のクリスマスプレゼント買いにいくぞ』ってデパートまで連行された」

一方通行「そンなもンで済んでよかったな、その場でフラれててもおかしくねェぞ」

垣根「でまぁプレゼント買い直してデートして必死にご機嫌とって、最後にはホテルにしけこんだわけよ」

一方通行「よくそこまで挽回出来たな、素直にすげェよ」

垣根「彼女の機嫌も直ってホテルにも到着して、俺も一安心して心に余裕が出来るわけだ。
   そうすっとまたバイブが光る理由が気になりはじめて……」

一方通行「何がオマエをそこまで駆り立てるンだ」

垣根「だがついさっきバイブが光る意味を聞いて彼女をキレさせたばっかりだ。
   もう一度聞こうものなら今度こそフラれるかもしれねぇ。
   何とか彼女を怒らせずにバイブが光る理由を解明出来ないか?俺は必死に考えた。考え抜いた」

一方通行「クリスマスに恋人とホテルにいながらバイブが光る理由を必死で考えるのなンざ全世界でオマエくらいだろうな」

垣根「そして俺はついに考え付いたんだ……よし、実際に光らせてみよう、ってな」

一方通行「………ンン!?」
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 16:59:28.63 ID:xhOfCTKVo

垣根「行為の最中、俺はタイミングを見計らって発光させる事により相手の反応を観察する事にしたんだ」

一方通行「待て、待て待て、光らせてみよう?発光させる?何をだ?ン?どういう事だ?」

垣根「何をってそりゃオマエ、ナニをだよ?」

一方通行「ナニってのは……あれか、オマエの……」

垣根「そう、リトルていとくんだ」

一方通行「…………」

垣根「あ、リトルつったけど別に俺のが小さいってわけじゃねぇからな?
   あくまで分かり易い様にそういう表現をしただけであって、俺のはむしろ平均よりもかなり大きい方で……」

一方通行「いや違ェ、そうじゃねェ、そンな説明は求めてねェ。いや……ン?待て、理解が追いつかねェ。
      整理するからちょっと待ってくれ」

垣根「何だ?そんな難しい事は言ってねぇと思うが」

一方通行「待て、待て待て……つまり、オマエは、事に及ぶ際に股間の未元物質をフラッシュさせたって事、なのか?
      光るバイブを代わりに挿入したとかじゃなく?」

垣根「クリスマスの夜にバイブぶち込むなんて、そんな外道な事するわけねぇだろ。
   大体プレゼント用のバイブは壊されてたし」

一方通行「あァうン、そォだね」
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 17:00:27.36 ID:xhOfCTKVo

垣根「ただフラッシュさせたって表現はちょっと違うな。
   一瞬光らせただけじゃなくて持続的に輝かせ続けたからフラッシュじゃなくてシャインだ」

一方通行「どォでもいいわそンな訂正……」

垣根「とにかく、俺は光るバイブの効能を知りたいが為に能力をフル活用して
   リトルていとくんを真夏の太陽ばりに輝かせてみたわけよ。理解出来たか?」

一方通行「理解出来たけど理解出来ねェ……」

垣根「あれまだわからねぇか?つまりチ○コ光らせながらヤッてみて普段と違う反応が得られたら
   つまりそれが光る事の効能だって事になるだろ?要は平常時と光ってる時の比較を……」

一方通行「違う、そうじゃねェ。理解したくねェって言ってンだよ」

垣根「……ま、常識って名の枷に縛られたオマエにはわからねぇかもな。
   常識を打ち壊せるのは、乗り越えられるのは、やはり俺の未元物質だけか」

一方通行「いやかっこよくねェから。決めてるとこ悪ィけどオマエ今最高にかっこ悪ィから」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねえ」

一方通行「もういいから、無理に決めセリフねじ込まなくていいから。
      ンでどうなったンだよ、光らせてなンかわかったか?」

垣根「……結論から言うと何もわからなかった」

一方通行「……」
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/31(月) 17:00:57.71 ID:xhOfCTKVo

垣根「つーか光らせた瞬間彼女が泣き叫びながら逃げてった……」

一方通行「まァそりゃ怖ェよ、光るチ○コなンて……」

垣根「そうか?」

一方通行「じゃァオマエ立場変えて想像して見ろよ。いざ挿入するぞって段階になった時に
      いきなり彼女の膣が真夏の太陽ばりに輝き始めたらどうする?」

垣根「え……」

一方通行「オマエそのまま挿入出来るか……?怖くねェか……?」

垣根「……」

一方通行「……」

垣根「……ちょっと彼女に謝ってくる」

一方通行「謝ってなかったのかよ!?何もかもが手遅れだろ!!?」

435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 17:01:40.50 ID:xhOfCTKVo
終了です
大晦日の夕方に投下するようなものではなかったかもしれません
今は猛省しています
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 17:28:31.41 ID:XXg7uogDO
面白かったが、これはていとくんと一通さんである必要があったんだろうか
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 17:31:52.61 ID:SD9RjaLdo
最低だな(褒め言葉)
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 17:45:53.47 ID:xhOfCTKVo
>>436
チ○コを光らせられる能力者がていとくんくらいしか思いつかなくて・・・
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 17:55:16.53 ID:Sigyx/F70
素直に笑ったSSは久しぶりだわ
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 20:52:00.79 ID:iWG55XKH0
その気の毒な彼女って誰だったんだ
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 22:47:00.95 ID:QSUZc0IUo
さすが常識が通用しない(蔑みながら)

垣根と一方通行が普通の男子高生な会話してるのはいいなぁ
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 00:18:13.52 ID:mGGenl9C0
>『今から私のクリスマスプレゼント買いにいくぞ』

なぜだか麦のんを想像した・・・
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 14:57:19.08 ID:cldRvVsCo
あけましておめでとうございます
10レスほどお借りします
>>426->>434から引き続きガチの下ネタなので苦手な方はスルーしてください
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 14:57:57.04 ID:cldRvVsCo

垣根「……」ピコピコ

一方通行「天鱗出ねェな……」カチャカチャ

垣根「……なぁ一方通行」

一方通行「……ン、何だ?」

垣根「AVってあるだろ、AV」

一方通行「うン……うン?」

垣根「わからないとは言わせねぇぞ?男として知らなかったら人間失格ってレベルだ」

一方通行「いや……あァー、オーディオ・ビジュアルの事か?それともアダルトビデオか……」

垣根「後者だ」

一方通行「後者か」

垣根「そう、エロ本と同じく古からの夜の友であるところのAVだ」

一方通行「最近はネットで簡単に動画拾えるせいもあって販売もレンタルもかなり下火らしいけどな」
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 14:58:23.60 ID:cldRvVsCo

垣根「嘆かわしい事だよなぁ、DVDやBDの普及や編集技術の向上も相まって最近のAVはかなり質がいいってのに。
   ネットで拾えるのって画質腐ってるの多いじゃん?あと俺はしっかりモザイクがかかってる方が好みだし」

一方通行「そういやDVDとかBDになってもAVって呼ばれるンだな。まァ俺は断然VHS派だから関係ねェけど」

垣根「何でVHS?あんなネットで拾えるもん以上に画質がクソでしかもどんどん劣化していくようなののどこが……」

一方通行「馬鹿、それがいいンだよ味があって。適度に画像が荒いからこそ想像力が刺激されるンじゃねェか。
      それに外で拾ったAVをちゃンと再生できるかどうか、肝心な部分でテープが掠れてたりしてねェか、
      とかのドキドキ感はVHSじゃねェと味わえねェしな」

垣根「お、おう」

一方通行「で、AVがどうしたって?」

垣根「あ、続けていい?えっとな、実は昨日近所のTSU○AYAにAV借りに行ったんだよ」

一方通行「新年早々か」

垣根「おう、新年最初の一発を決めるための重要な選択をしに行ったんだ」

一方通行「これがホントのカキ初めだねってやかましいわ」
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 14:58:49.78 ID:cldRvVsCo

垣根「何なの今日のオマエのテンション?まぁいいや続けるぞ。
   それで俺は予てより目をつけていたコスプレAVを借りたんだよ」

一方通行「新年早々いい趣味してやがンな。で、何のコスプレにしたンだ?」

垣根「男は黙ってセーラー服」

一方通行「意外と正統派じゃねェか。けどセーラー服のコスプレってマトモなの少なくねェか?
      オマエがセーラー服着るのは無理があるだろ、って言いたくなるような嬢ばっかりじゃねェか」

垣根「何かオマエAV好きだな。つーかコスプレAVの最大の見所はコスチュームだし
   中身がちょいブサだろうとどう見ても30代だろうとそこは別に気にしねぇよ俺は」

一方通行「無駄に懐が広ェな。いや節操が無いっつーべきか?」

垣根「でまぁ借りたAV抱えて鼻歌交じりに帰宅してだな、自慢の50インチテレビの電源入れて
   期待に胸膨らませながらAVを再生するわけだ」

一方通行「ゲームとかでもそうだけどよォ、目当てのブツ手に入れて家に帰るまでの時間ってホントに心躍るよな」

垣根「流れ始める映像、画面に映し出された嬢はやっぱりパッケージほど美人じゃねぇがそれなりには見れる顔だ。
   何よりセーラー服が結構サマになってるのがいい。そして始まる恒例の男優から嬢への質問タイム。
   高まるリビドーを抑えつつ俺は正座でそれを見守った」

一方通行「飛ばせよ質問タイム」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 14:59:31.91 ID:cldRvVsCo

垣根「馬鹿、あの質問タイム重要だろうが。例え嘘に塗り固められたプロフィールだろうと
   映像の世界に没入するには絶対必要だって」

一方通行「あァそォ。続けろ」

垣根「チ……いよいよ質問タイムは終わり、神聖な時間は今まさに始まろうとしていた。
   嬢に近寄る男優、ちょっと恥ずかしそうな仕草を取る嬢、輝く俺のリトルていとくん。
   そして――」

一方通行「だからチ○コ光らせるのやめろって……そして、どうなったンだ?」

垣根「……そして、速攻でセーラー服脱がせやがった」

一方通行「………うわァ」

垣根「もうな、意味がわからなかったぜ俺は。たくし上げるだけとかはだけさせるだけだと思ってたのに
   いきなり脱がせやがったんだよ、全部。何だよそれ、もうコスプレAVの意味ねぇじゃん。
   後に残ったのは脱がされて下着姿になった恐らく30代であろうちょいブサのAV嬢だけだよちくしょう」

一方通行「ねェわァ、それは酷ェわァ……」
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 15:00:06.92 ID:cldRvVsCo

垣根「失意の中、俺は萎えて本当にリトルになったリトルていとくんをパンツに仕舞うと
   AVをデッキから取り出し、そのまま怒りに任せてカチ割った」

一方通行「カチ割っちまったのか、レンタルなのに」

垣根「あぁ……例え俺が罪に問われることになろうとあんなクソAVをこの世に残しておくわけにはいかねぇからな」

一方通行「そうか……うン、そォだな。オマエは間違ってねェよ」

垣根「で、怒りはある程度収まったがカキ初めは失敗してどうにもスッキリしねぇ。
   もう一度AV借りに行こうかとも思ったがまたハズレを引かされたらと思うと
   情けねぇ話だが足が竦んでTSU○YAに向かう事が出来なかった」

一方通行「まァ軽くトラウマレベルだわな」

垣根「しかしどうしてもセーラー服で新年一発目を抜きたかった俺は考えた。
   考えて考えて考え抜いて、そして閃いた」

一方通行「うン」

垣根「そうだ、彼女にセーラー服着てもらおう、ってな」

一方通行「……うン?なンか方向性違くねェ?てか冷静に考えたらオマエ
      新年早々彼女ほったらかしにしてAVで一発抜こうとしてたのか?人間のクズじゃねェ?」

垣根「俺を責める事は出来まい……クリスマスの一件以来お預けを喰らわせて
   一度も相手をしてくれなかったのは彼女だ。そりゃAVで抜こうともするわ」

一方通行「いやいや、あンだけ馬鹿やってフラれなかっただけでも僥倖だと思うンだが」
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 15:00:45.51 ID:cldRvVsCo

垣根「とにかく俺は彼女の家に向かったんだよ、自前のセーラー服片手に」

一方通行「何でオマエはセーラー服持ってンだよ、とかは聞かねェからな」

垣根「そりゃオマエ、女装ニーの為にだな」

一方通行「だから言うなっt女装ニー!!?」

垣根「……冗談だ、ただの観賞用だよ」

一方通行「ホントか?ホントにだな?マジで女装ニーとかやってたらドン引きってレベルじゃねェからな?」

垣根「とりあえず女装ニーは今関係ねぇから一旦置いとくとして」

一方通行「いや一旦じゃなくて永遠に置いて二度と持ち出すンじゃねェ、頼むから」

垣根「セーラー服を携えた俺は彼女の家に窓から飛び込み、
   驚きのあまり雑煮食いながら硬直してる彼女にセーラー服を差し出しながらこう言った」



『何も聞かず、このセーラー服を着てスカートをたくし上げてくれ!!』

『……』


450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 15:01:38.95 ID:cldRvVsCo

一方通行「……で、どうなった?」

垣根「側頭部に回し蹴りを喰らった」

一方通行「アクティブだな彼女。まァそンだけやりたくなる気持ちもわかるけどよ」

垣根「何でだよ、彼氏からのそのくらいのリクエスト応えてくれてもいいだろ」

一方通行「オマエなァ……彼女にしてみりゃ、クリスマスに馬鹿やったから『頭冷やせ』って突き放してた彼氏が
      新年早々連絡も無しにいきなり来て『セーラー服着てスカートたくし上げてくれ』だぞ?どう思うよ?」

垣根「いやでも、クリスマスの一件はちゃんと謝ったぞ?」

一方通行「謝ったのかも知れねェがお預け喰らってたって事はちゃンと許してもらえたってわけじゃねェンだろ?
      だったら謝ってねェのと同じだよ馬鹿」

垣根「チッ、理不尽なこったな」

一方通行「理不尽なのはどう考えてもオマエの頭だろ……いいか彼女と立場を入れ替えて考えて見ろ。
      年末から距離取ってた彼女が新年早々いきなりオマエン家に押し掛けて来て、
      『ちょっとこの学ラン着て胸元はだけてみて』とか言い出したらどうするよ?」

垣根「あ、きっついな……」
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 15:02:12.16 ID:cldRvVsCo

一方通行「だろォ?俺も言ってるだけでちょっと結標の奇行思い出して気分悪くなったわ。
      ……あァやべェ、仮に俺が結標と付き合ってて、もしそンな事されたら半殺しにしちまいそうだ。
      オマエは蹴りだけで済ンでよかったなァ……」

垣根「……まぁ確かにオマエの言う通り、俺が悪かったんだろうな。
   実際彼女も俺を半殺しにせんばかりの勢いでキレてたよ。
   だが、俺もそこで引くわけにはいかなかったんだ。一刻も早く抜きたかったし」

一方通行「うン、何かもうすげェよオマエ、別のベクトルで。そのへこたれなさをもっと他の事に使えよ」

垣根「キレる彼女を必死に宥めつつ、彼女の怒りがほんの少し和らいだタイミングを見計らって
   俺はもう一度セーラー服を差し出した。土下座しながら」

一方通行「土下座ってオマエ……プライドとかねェのかよ……?」

垣根「性欲に勝るプライドなし、って言葉を知らねェのか?」

一方通行「ねェよ、そンな言葉」

垣根「で、俺の一途な姿に心ほだされたのか、彼女もようやくセーラー服を受け取ってくれてな」

一方通行「受け取る彼女も彼女だなァ……てか心ほだされたとかじゃなくて
      完璧に呆れ果てて仕方なく、って感じだと思うンだが」

垣根「とにかく俺は彼女がセーラー服に着替えるのを待った。正座して」

一方通行「うン」

垣根「リトルていとくんを光らせながら」

一方通行「それはもういい」
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/02(水) 15:03:15.62 ID:cldRvVsCo

垣根「そして数分、ついにセーラー服着た彼女とご対面だ。いやぁ長かった」

一方通行「ホントに長々と話しやがって……
      ンで、その後はセーラー姿の彼女と一発ヤッて無事カキ初め終了ってか?
      いやマスかいたわけじゃねェからカキ初めとは違うか」

垣根「は?いや、セーラー服姿の彼女見ながら一発抜いてそのまま帰ったけど?」

一方通行「……えェ?」

垣根「いやぁやっぱりいいな、セーラー服のスカートたくし上げってのは。いつもよりたくさん出たわ」

一方通行「え、ちょっと待て、は?え、何でヤッてねェの?彼女にそこまでやらせといて
      オマエは彼女の前で一発シコったら満足してそれで終わり?それで帰宅?
      何でそンな事が出来るンだオマエ……」

垣根「何でって、元からセーラー服見ながら一発抜くのが目的だったし」

一方通行「うわァ……オマエもう、うわァ……」

垣根「あ?何だよ?」

一方通行「何だよ、って……いや……うわァ……」

垣根「ところでAVの話に戻すけど何かお勧めのコスプレAVないか?出来れば今度は体操服が……」

一方通行「いいからオマエさっさと彼女に謝ってこいやァァァァァァ!!!!」

453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/02(水) 15:04:09.00 ID:cldRvVsCo
終わりです
年明け早々妙な物投下してごめんなさい!
今年もいい年になりますように!
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 15:11:39.54 ID:ffvHMUdu0

このていとくんは本当に最低だなwwww
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/02(水) 15:14:01.72 ID:mMSj5kua0
乙です。
新年早々めちゃくちゃ笑わせてもらいましたw
個人的にはスレたててほしいくらいです
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 15:51:39.11 ID:Lo7G7lKf0
下にだらしないツートップがいると聞いて
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 16:04:30.42 ID:jKTCNZkb0
彼女は誰だろなー、と思ってたけど
可哀そうすぎてもう知りたくない
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 17:03:29.31 ID:gDAr4zcDO
新年早々乙
もうこのシリーズでスレ立てちゃえよwwww
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 17:36:29.83 ID:mGGenl9C0
カキネの側頭部に回し蹴り食らわす麦のん想像したww
で、年増のセーラー服姿に・・・

アレ? 誰か来たぞ・・・
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 18:04:09.86 ID:FI5C8lGDO
某童貞スレの二人が順当に成長するとこんな感じになるんだろうか・・・
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 20:23:29.12 ID:RDLFBH7po
あれ、この垣根が一周回ってかわいく見えてきた…
もし他にもネタあるならこのシリーズでスレ立てしてほしいな
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 07:52:16.18 ID:CE5/Ldmqo

このシリーズ好きです
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 00:59:01.10 ID:ap6jeNLWo
お借りします
一方通行の飼育日記を打ち止めさんが書く話
464 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/04(金) 01:01:17.57 ID:ap6jeNLWo
打ち止め「ねえねえ〜お願いヨミカワ、買って買って〜ってミサカはミサカはジャージを引っ張ってみたりー!」グイグイ

黄泉川「でもなぁ、生き物の世話は大変じゃんよ?」

打ち止め「ちゃんとお世話するから〜〜!」

芳川「いいじゃない愛穂。小さい頃に生き物を飼うのも大切よ」

打ち止め「やった!! 味方が増えたぜ!! ってミサカはミサカはヨシカワに引っ付いてみたり!」

黄泉川「まったくも〜、桔梗はほんとに甘いじゃん」ハァ

番外個体「でさあ、結局買うの? 買わないの?」

黄泉川「う〜〜〜ん……」



………
……


チーン

店員「お買い上げありがとうございましたー」
465 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/04(金) 01:02:42.39 ID:ap6jeNLWo
打ち止め「ありがとうヨミカワ、ってミサカはミサカはにっこり笑顔でお礼を言ってみたり♪」

黄泉川「きちんと世話するじゃんよ」

番外個体「途中で飽きても、ミサカは世話しないからね」

打ち止め「あ、飽きたりしないもん! ってミサカはミサカは反論してみる!」

番外個体「けけっ、どーだか」

芳川「帰りにホームセンターで、必要な物を買わないとね」

黄泉川「それとノートも買うじゃん」

番外個体「? 何に使うのさ」

黄泉川「打ち止めに宿題じゃん。いいか〜打ち止め。飼うかわりに、毎日ちゃんと飼育日記をつけること! わかったじゃん?」

打ち止め「はーい!! ってミサカはミサカは元気いっぱい返事してみたり!」


打ち止め「これからよろしくね、一方通行♪」


一方通行「」シーン
466 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/04(金) 01:04:11.56 ID:ap6jeNLWo
○月×日

ミサカたちの家に一方通行がきました。



芳川「ケージの設置終わったわよ」

番外個体「よっしゃ、はやく箱から出そうよ」ガサゴソ

打ち止め「ああぁダメダメ! ミサカが最初に開けるのー! ってミサカはミサカは番外個体を阻止しつつ箱を開けてみたり!」ガサゴソ

黄泉川「仲良いじゃんよー」

カパッ

一方通行「……」

打ち止め「きゃーーー!! ほんとに真っ白ねってミサカはミサカはテンションMAX!」キラキラ

番外個体「なんだ寝てるじゃん。つまんないの」

黄泉川「なになに……。まず最初に、付属品の首輪型バッテリーで充電しなきゃいけないみたいじゃん」フムフム
467 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/04(金) 01:05:33.66 ID:ap6jeNLWo
芳川「首輪型バッテリー……これね」

打ち止め「はいはーい!! ミサカが付ける! ってミサカはミサカは番外個体より先に手を挙げてみたり!」

番外個体「別に取りゃしないっての」

芳川「ふふっ。はいどうぞ」


打ち止め「う、うぅ……ちょっと緊張するかも、ってミサカはミサカは手が震えてきた」プルプル

黄泉川「デジカメ準備オーケー! いつでもいいじゃんよっ!」

ソーッ… カチッ

一方通行「……mrjtgsd3v……」

打ち止め「!! う、動いた……! この一方通行、動くぞ! ってミサカはミサカは一歩後退してみたり!」ドキドキ

番外個体「ちょ、ちょっと邪魔だよ最終信号。ミサカが見えないじゃん」ドキドキ

芳川「結局楽しみなんじゃない」
468 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/04(金) 01:07:05.53 ID:ap6jeNLWo
一方通行「mjdtjawp……ン」パチッ


黄泉川「目開けたじゃん!」

打ち止め「きゃーーー!! 目は真っ赤なのねってミサカはミサカはまたまたテンションMAX!」キラキラ

番外個体「ミサカもっ! ミサカも見たい!」

芳川「平和ねぇ」

一方通行「……眩しい……」

黄泉川「喋ったじゃん!!」

打ち止め「ま、眩しい!? 電気! 電気消さなきゃってミサカはミサカはスイッチを探してみる!」アワアワ

芳川「落ち着いて、打ち止め。消したら何も見えないでしょ」


一方通行「オマエらは……」

 
469 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/04(金) 01:08:49.56 ID:ap6jeNLWo
黄泉川「私たちじゃん?」

芳川「そうねえ」

番外個体「ミサカたちは……」


打ち止め「あなたの新しい家族だよ、ってミサカはミサカはぎゅーっと抱きついてみたり!」



一方通行は真っ白で、目は真っ赤で、とってもきれいでした。
これからがとーっても楽しみ! ってミサカはミサカは日記を書き終えてみる!



一日目 終
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 01:10:01.46 ID:ap6jeNLWo
時系列とか人間関係とかこまけぇこたぁいいんだよ
失礼しました
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 07:42:55.34 ID:PwL8oWsuo

ある意味黄泉川に飼われてるのが芳川だからな
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 11:09:36.61 ID:zhtdYz2c0
>>469 乙

一方さんのビジュアルはやはりウサギか
それともミニチュアサイズになっただけ?
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 11:29:29.19 ID:vDUykrWao
>>472
大きめの人形サイズなつもり
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 17:06:24.86 ID:eXdXIoa9o
あらやだかわいい
そのうち一方通行さんの反抗期とかもくるのかね
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 19:39:20.91 ID:i334gVoDO
乙です
続き読みたい!
スレ立てないの?
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 20:05:40.09 ID:pIYAbVjTo
そのうち飽きて押し入れにしまわれて
いつしか充電も切れたはずなのに押し入れの中から
「…モルスァ」と鳴き声が聞こえるファービーなルートをたどる一方さんを想像して泣きたくなった…
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 21:40:56.21 ID:PhvKr8Zto
こんばんは、三が日も終わりましたね
10レス程度お借りします
とても可愛らしいほのぼのした黄泉川家SSの後に投下してもよいものかと悩みましたが……
>>444->>452からさらに続いてガチの下ネタです、苦手な方はスルーしてください
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:41:38.61 ID:PhvKr8Zto

垣根「……」

一方通行「……」ズズ

垣根「……なぁ一方通行」

一方通行「……ン、何だ?コーヒー飲むか?」

垣根「いやいらねぇ」

一方通行「そうか」ズズ

垣根「おう、それでな一方通行」

一方通行「……何だよ?」

垣根「淫語ってわかるか?」

一方通行「うン……うン?」

垣根「あ、流石にわからねぇか?淫語」

一方通行「いや……ラップとか漢詩の韻を踏んだ語の事か?それとも淫らな……」

垣根「後者だ」

一方通行「後者か」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:42:19.05 ID:PhvKr8Zto

垣根「そう、それも普通の淫語じゃなくネットスラング、エロ文化における淫語だ。
   『んほぉぉ』とか『しゅごいいい』とかそういう奴だ。みさくら語に近い奴」

一方通行「裏声やめろ、コーヒー吹き出すとこだったじゃねェか」

垣根「声に出すと意外と楽しい、それが淫語の魅力の一つだな」

一方通行「知らンわそンな魅力……」

垣根「声に出して読みたい淫語、初級編。リピートアフタミー『らめぇぇぇ!!』」

一方通行「……らめェ」

垣根「何だそのやる気のなさ?羊の鳴き真似かと思ったわ」

一方通行「どォやってやる気出せってンだ?アホか?」

垣根「中級編。リピートアフタミー『んはっぬほっ、しゅ、しゅごひいぃぃぃ!!!』」

一方通行「いきなり難易度上がったな……」

垣根「あれ何でリピートしねぇの?」

一方通行「むしろ何ですると思ったの?馬鹿なの?死ぬの?」

垣根「チッ、まぁいい本題に入るか……淫語についてなんだがな?」

一方通行「おォ……正直今回ほど本題に入ってくれた事を有難く思った事はねェよ」
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:42:51.41 ID:PhvKr8Zto

垣根「最近さ、エロ漫画とかでもこういう淫語言いながらヤリまくるようなのが結構増えたじゃん?」

一方通行「あァ、言われてみればな。一昔前は『ンほォ』とか使ってンのみさくら先生くらいだったし」

垣根「何でそういうのが増えたのか、とかについては言及しねぇが、正直この手の本で抜くのって結構難易度高いよな」

一方通行「ン、確かに……エロいのはエロいンだが、反応するかって言われるとちょっと、な。
      淫語並べ立てられてるの見ると『そンな事言う女現実にいねェよ』って冷めちまう」

垣根「まぁ俺は抜けるけど」

一方通行「流石常識の通用しねェ男は格が違ェな」

垣根「つかむしろ俺かなり好きなんだよ、淫語」

一方通行「マジか……ハッキリ言うが淫語とか半分ギャグだろ?しかも大抵の淫語はアヘ顔とセットだ。
      そうなるともう半分どころか8割方ギャグだぜ?俺みてェな一般人には
      高度すぎるエロはギャグと区別つかねェよ……ひょっとこフェラとかも……」

垣根「うむ……何か『充分に発達した科学技術は魔法と区別がつかない』ってのと似てるな」

一方通行「オマエ、アーサー・C・クラークに謝れ、全力で」
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:43:34.80 ID:PhvKr8Zto

垣根「で、淫語が好きなんだよ俺は」

一方通行「うン、わざわざ言い直さなくてもいいから」

垣根「『しゅごいのぉ』とか『らめぇ』とか『んほぉ』とか、ぶっちゃけ字面見ただけでも余裕で勃つ」

一方通行「あァ、そりゃもう病気だ、頭の」

垣根「そして輝く」

一方通行「ウルトラソウッてやかましいわ。いい加減チ○コ光らせるのやめろ」

垣根「でさ、俺彼女も好きなんだ、愛してる」

一方通行「うン……うン?」

垣根「いずれ結婚してぇなぁってくらいにな、うん、マジで」

一方通行「今までの行動鑑みるととてもじゃねェが信用出来ねェンだが……
      つか淫語と彼女と何の関係がある?いや何となく先が想像出来るけど
      想像出来ちまうのが逆にイヤでしょうがねェ。頼むから外れてくれ俺の予想」

垣根「だからな?大好きな彼女に大好きな淫語を言って貰えば
   俺のリトルていとくんがキングていとくんになるんじゃないかと思ってな」

一方通行「あァちくしょう当たっちまった。世の中狂ってやがる。
      悪い予想ばっかり当たっちまうこンな世の中じゃ……」

垣根「ポイズン?」

一方通行「うるせェよ」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:44:05.80 ID:PhvKr8Zto

垣根「コホン、話続けるぜ?それでな、なんとか彼女に淫語を言ってもらおうと思って
   俺は愛用の淫語本を持って彼女の家に乗り込んだんだ」

一方通行「ちょい待て、オマエその前にセーラー服着せて放置した件については謝ったのか?」

垣根「あぁ、そういうプレイだって事で押し通して何とか言い包めた」

一方通行「言い包められちまう彼女もアレだが、
      まずそういう方向に押し通そうとするオマエの発想がすげェよ、イカレてる」

垣根「ふ、そう褒めるな」

一方通行「いや褒めてねェよな?イカレてるつったよな俺?」

垣根「ロックの世界じゃイカレてるってのは褒め言葉なんだぜ?」

一方通行「そうだな、オマエ何かもう存在がロックだわ、反社会的って意味で」

垣根「それでまぁ彼女に『これ言って』って一押しのページ開きながら頼んでみたんだが」

一方通行「黄ばンでそうだなそのページ。で、どうなった?」

垣根「ドンビキされた」

一方通行「当たり前だ馬鹿」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:44:35.16 ID:PhvKr8Zto

垣根「だから俺は彼女に説いてやったんだ。必死に淫語の素晴らしさを語ってやったよ。
   歴史、文化、発展、淫語がもたらす人への恩恵、その他諸々」

一方通行「え、どンな文化や発展があンの?どンな恩恵もたらすンだ?ちょっと理解が出来ねェぞ?
      あァでも説明はしなくていいからな?何か適当に語ったんだって補完しとくから。
      そンでその後はどうなったよ?」

垣根「彼女、涙ぐんでたよ……淫語の素晴らしさをわかってくれたんだろうな」

一方通行「違うよね?それ絶対涙のベクトルが違うよね?なンかオマエは回を重ねる毎に馬鹿になってくなァ!」

垣根「でまぁとにかく彼女も快く淫語を言う事を了承してくれたわけよ」

一方通行「絶対快くねェよな?何か現段階で既に聞いてる俺の心が痛ェよ?」

垣根「でまぁそっからしばらくはごく普通にいちゃいちゃしつつだな」

一方通行「その後よくいちゃいちゃする空気になったな……」

垣根「そしていよいよ挿入するぜってタイミングでだな、彼女に言ってもらったんだよ!」

一方通行「はァ、なンて?」

垣根「あぁ……」


『きてえぇぇぇ!!ていとくの!ていとくのお○んぽミルクひょうらいいいぃぃ!!!』


垣根「って」

一方通行「……ウワ」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:45:09.46 ID:PhvKr8Zto

垣根「そこで俺はすかさず返したよ」


『ごめん、無理』

『……』


一方通行「おま!オマエはァァァァァァァ!!!!!!!」

垣根「俺を責める事は出来まい……だって自分でもビックリするくらい萎えたんだもん。
   ホント一瞬で下向いたよリトルていとくん」

一方通行「オマエ以外に誰責めろってンだ!!あァ!?まさか彼女か!?
      オマエのクッソ下らねェ頼み事聞いてやった挙句あっけなく踏み躙られた彼女を責めろってのか!?あァァ!!?」

垣根「馬鹿野郎!!アイツはベストを尽くした!!そのアイツを責めるなんて例え神が許可しても俺が許さねぇ!!!」

一方通行「……もォいいよ、何かオマエ……はァ……」

垣根「俺は学んだよ、淫語は二次元だからこそいいんだって……
   リアルで言わせるといくら最愛の恋人だろうと萎えるだけだって……」

一方通行「馬鹿野郎だよオマエ……ホントに、大馬鹿野郎だよ……」
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:45:42.63 ID:PhvKr8Zto

垣根「俺はアイツをより深く愛したかった、アイツはそんな俺の為に最大限の努力をした……なのに、これだ。
   誰も悪くねぇのにこんな事が起きちまうなんてな……悲劇だぜ、この世界は……」

一方通行「だァからどう考えてもオマエが悪ィよ!!オマエしか悪くねェよ!!オマエが悲劇の根源だよ!!
      ちゃンと彼女には謝ったンだろォなァ!!?」

垣根「お、おう、流石に謝ったぞ、泣いてたし」

一方通行「そら泣くわオマエ……あァもう……」

垣根「それでだ一方通行、ちょっとした相談があるんだが」

一方通行「あァ……?もう疲れたから手短に頼むわ……」

垣根「実はその時の一件以来彼女を抱こうとすると淫語を叫ぶ彼女の姿がフラッシュバックしちまってな……」

一方通行「……」

垣根「あの、な?それが軽くトラウマになって彼女で勃たなくなったって言うか……」

一方通行「……」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/04(金) 21:46:10.10 ID:PhvKr8Zto

垣根「いや、インポってわけじゃねぇぞ?一人でやる時は勃つし……」

一方通行「……」

垣根「その……オマエ、ベクトル操作で簡単な記憶操作くらいならやれるだろ?
   ちょっとその時の記憶を消してもらえねぇかなーって……」

一方通行「……」

垣根「いや記憶消すって程じゃなくてもいいんだ、要はトラウマを薄れさせれないかと思ってだな」

一方通行「……」

垣根「ダメか?」

一方通行「……いや、いいぜ、やってやる」

垣根「おぉマジか!?いやぁ助かるぜ!!持つべきものは友だよなぁ!」

一方通行「……ただし」

垣根「お?」

一方通行「全部だ」

垣根「え?」

一方通行「全部だつったンだよ!!オマエもう一回頭ン中まっさらにして一から再構築してやらァ!!!」

垣根「え、ちょ、待ッ!!ぐああああああああ!!!!!!」


487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/04(金) 21:47:32.09 ID:PhvKr8Zto
これにて終了です
年末から付き合ってくださった方、本当にありがとうございました
そして何かすいませんでした、マジで
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 22:17:57.26 ID:7ned8xKEo
ずっと心理定規で想像してたら腹筋が鍛えられた

489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/04(金) 22:27:08.62 ID:r75U9GRDO
本当に酷いssだった(褒め言葉)
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 22:45:36.60 ID:O+6haiWH0


某SSの下条さんとタメはるな

リトルていと君
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 22:48:57.18 ID:haAGhLeN0
夜だってのに大爆笑しちまった  乙
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:10:50.65 ID:KUe/TGZJo
乙んぽ
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:13:24.92 ID:n7oEE0sG0
スレたてたら? 文才あると思う
総合に投下するだけじゃ勿体ないよ
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:17:48.95 ID:RSjrb8u2o
乙でした

絢爛豪華で衒学的で含みのある素敵な話でしたね(震え声


投下します
上琴で薄いエロです

495 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:18:57.59 ID:RSjrb8u2o

 学園都市。
 学生が八割を超えるこの街で一番空気が重くなるのが夏休み直後だ。
 空はまだ青く太陽は燦々と輝いていて気温も暑苦しいままだというのに学業だけが普通に始まってしまう。
 長期休暇中の開放感とダラけた生活も引き締められて両肩の上に窮屈な生活がのしかかってあちらこちらでため息の音が聞こえてくる。
 そういう空気が蔓延してわずかな隙間からも忍び込んでくるような、そんな時期だ。

 もちろん三年生受験生の上条当麻にはそんなものは関係ない。
 関係ないはずなのだが雰囲気とやらは感染する。
 どんよりと顔を暗くする学生たちをあちらこちらで見かけてしまえば、余裕があって羨ましいと思いながらもだんだんと自分の吐く息も重くなってくる。
 ましてや寄り道を含めた学校からの帰宅路。自然、体も草臥れている。
 これはいかんな、と自身を引き締めながらも上条は寮であるマンションのエレベーターのボタンを押した。

 ねっとりと肌にこびりつく湿度は相変わらずだ。
 今、上条の右手には学生鞄が、左手にはケーキの紙箱が下げられている。
 中に入っているのは特製特大のシュークリームでケーキではないのだが、まぁシュークリームの箱とは言うまい。
 半同棲の間柄の御坂美琴が注文していたらしい小ぶりなシュー、キャベツサイズのシュークリームが一つ。
 それを受け取るために三十分ぐらい遠回りし崩れないように気をつけながらの帰路だった。
 どうしても疲労している。

 しているが。
 まぁ、これでアイツの笑顔が見れるんなら安いもんだよな。
 と、鞄を下げたまま伸ばした人差し指で八階へ上昇するボタンを押した上条の顔には笑みが浮かんでいる。
 いつまでも草臥れたままでいるわけにもいくまい。

 軽く足裏が浮かび上がるような感覚の終了と共にエレベーターは八階に到着。
 垂れ下がりつつある前髪をうっとおしいと思いながら両手が塞がっている上条は部屋までのわずかな距離を足早に歩いた。
 ドアの前に立つ。
 学生鞄を持ったままの右手でドアノブを回す。

 がちゃ、という音と共にノブが回転――するはずが途中で止まった。
 鍵がかかっている。

 おや、と小首を傾げた。
 どう考えても人の気配はある。
 恋人は中にいるらしい。
 そりゃ、無用心だからと鍵を占めるのは構わないがいつもはこんなことはしていないはずだ。
496 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:19:29.49 ID:RSjrb8u2o

 疑問に思っているとぱたぱたとつっかけたスリッパが床を叩く足音がした。
 ドアの覗き窓が黒くなる。
 こんなことをしなくともドアの向こうの存在ぐらい電磁波で理解できるはずなのに。


「おい、何してるんですか。上条さんはお帰りですのよ。早く開けてくれよ」


 壁越しでも声ぐらいは届く。
 特段恩に着せるつもりはないが受験生の身分で学校帰りにわざわざ寄り道をしてきたのだ。
 締め出される筋合いはない。

 が、


「当麻、そこに誰もいない?」


 とドア向こうの美琴はへんちくりんな確認をしてきた。
 繰り返すが彼女は薄扉の向こう側の人数確認ぐらい何の問題もなくできる能力者である。


「あ? なんなんですか、誰も居ないってばさ」


 怪訝な顔をした上条がそれでも辺りを見回す。
 狭い通路だ、誰かを見落とすということはありえない。
 隣の部屋の金髪サングラスかその妹のメイドがひょっこり顔を出す可能性もないわけではないがとりあえず無視してもいいだろう。


「誰もいないのよね?」

「いないってば」


 語尾を上げる確認の問いに再び視線を巡らせながら上条が答える。
 若々しさがないかもしれないがそれ相応に疲れているのだ。あまり遊ばないで欲しい。
 そうするうちにがちゃ、とシリンダー錠が回る音がした。
 さらにかちゃり、とチェーンを外す音もした。
497 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:20:32.28 ID:RSjrb8u2o

 どれだけ用心深いんだよ、と流石にうんざりした上条が隙間から中を覗き込む。
 すると、


「―――なっ!?」


 絶句/唖然/硬直。
 大きく口を開けて上条が固まった。
 この時うっかりと手の力が抜けて学生鞄は落としたがシュークリームを落とさなかったのは素直に褒めていい。


「ほら、とうま、入って。はやくはやくっ」


 手招きする腕は白く肩まで抜けていて胸元のフリルのついたエプロンまで何も身につけていない。
 ふわふわとしたミント地に恋人お気に入りのカエルが大きくプリントされたエプロン。
 そこからはみずみずしい肢体が伸びていて、首元も大きく開いて細い鎖骨を晒し控えめな胸元のラインをわずかに匂わせて。
 膝への丈は二十センチもない。
 ここで怪しげに風でも吹いたらすべてめくり上がってしまう。
 本当に身一つエプロン一つ。
 正確には左手の薬指には上条のプレゼントしたアトラスのホワイトゴールド。足元はふわふわニットのゲコ太スリッパ。

 はい、裸エプロン新妻設定です。本当にありがとうございました。


「なっ、なん、なにをっ!」


 ここで反射的に鞄を拾って部屋に飛び込んで後ろ手に鍵をかけたのは上条の人生の中で十指に入れていいファインプレーだったかもしれない。
 誰もいないと分かってはいてももし万が一こんな姿を誰かに見せてしまったりしたら、と喉の奥に冷たい空気の塊を飲み込む。
 じわり、と違う汗をかいたことを自覚しながら上条はようやく人語を思い出した。
498 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:21:11.88 ID:RSjrb8u2o

「馬鹿かお前っ! 見られたらどうするっ!
 超がつく有名人だろうがっ! 雑誌とか変なサイトとかに載ったらどうするんだよっ!」

「だから誰もいないか確認したじゃない」


 わざとらしく小首を傾けて上目遣い。
 伸ばしている肩甲骨まである明るい髪がさらりと揺れた。


「ここは学園都市だぞ!?
 詳しくは知らないけれども、超光学望遠レンズとか、能力で撮影されるとか、いくらでもあるだろう!?」

「大丈夫大丈夫、電磁データならどこにあっても破壊できるわよ。私は超電磁砲だもの」

「そんなことじゃなくってだな!」


 顔をしかめながら説教をしようか、と思考し始めた上条だったが、恋人の顔に陰りが浮かぶと言葉が止まる。
 先ほどの態度以上にわざとらしいが、それでも悲しげな表情をされると何も言えなくなる。


「驚かせたかった、んだけどなぁ」

「いや、それは確かに驚いたんですが」

「ちょっとは喜んでくれるかなって思ってたんだけど、自意識過剰だったよね?
 当麻コスプレ好きだし、これなら衣装汚す心配ないかなって思ったんだけどね」

「いや、嬉しいですよ? ただ本当に驚いただけで」


 強引で危ういアプローチだがその裏側にある視線を感じてしまえば不快な気はしない。
 より一層魅力が増すだけだ。
 自動販売機に回し蹴りを入れて缶ジュースをギっていたお転婆娘がこうも変わるのだろうか。
 抱きしめたいという気持ちが止まらなくなる。
499 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:21:58.69 ID:RSjrb8u2o

 そうして、わかりきったような演技にわかりきったような言葉を重ねていって、ようやく美琴の機嫌が治る。
 言ってみればゴッコ遊び。
 台本のない予定調和だ。
 男は惚れた女には決してかなわない。
 そういうふうにできている。

 ましてや、


「お風呂にする? ご飯にする? それとも、わ・た・し?」


 なんて昭和枯れススキレベルのお約束を言われた日にはノックアウトは確実だった。
 ぐう、とうなった上条の胸元にどん、と美琴がいいパンチを入れる。
 しかも直後にはかかとを浮かして軽く唇を重ねてきさえした。


「一回言ってみたかったんだけどさ、やっぱ恥ずかしいわね、これ」


 顔を真っ赤にして虚勢を張って。
 生意気にも程がある可愛らしさに先ほどの疲れはどこへやら、上条の身体の一部に見る間に血流が集まった。
 美琴以上に顔が真っ赤になるのを、ズボンが窮屈になるのを、そして喉がカラカラに乾いているのを自覚しながら。
 まだぶら下げていたシュークリームの入った箱を玄関脇、台所の流し台に置く。
 ふらふら、と少しだけ距離をとって、呼吸を整えて。
 わずかに離れた三歩の距離。振り返ってみれば真っ赤な顔をした恋人が後ろ手に上条を見つめていた。


「あ、今日は当麻も裸ね。上半身だけでいいから」

「はい? 今日は、って美琴――」

「うん。私は今日は一日このまんまです。
 いやぁ、今の時期じゃないと絶対風邪ひいちゃうもの。ある意味でシーズン限定よね、裸エプロンって」

「そんな解説はどうでもよろしくてですねっ!
 ――マジ、なのか?」
500 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:22:37.40 ID:RSjrb8u2o

「だよ?
 大丈夫。カーテンも閉めてあるしさ。
 ご飯食べたりテレビ見たりとかだけでもきっとドキドキしちゃうと思うのよねぇ。
 ある意味すっごく安上がりじゃない?」

「そういう問題か?」

「あ、あとさ」


 言って、美琴がその場でくるりと一回転。
 軽く回って腰下の部分のエプロンがひらりと舞う。
 しかし、丸くて白いヒップや薄い陰りは見えなかった。
 何故ならば、


「一応、パンツは履いているからさ。
 部屋、汚したくはないし」


 青いストライプに愛らしいカエルのバックプリントの下着が下半身を隠していたからだ。

 はは、と上条が軽く笑う。
 一方でふざけんなよ、と心のどこかで思う。
 両生類など世界から消滅させてやってもいいとすら思えてしまう。
 常識に竿をさせば喜ぶべきところだが、上条の中にだって情欲に流れている部分もある。
 漱石ではないがとかくこの世は生きにくい。

 とかなんとか考えていると。


「ほらほら、アンタも脱ぐのっ!
 一人だけこの格好だと恥ずかしいじゃない」
501 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:23:42.10 ID:RSjrb8u2o

 と、裸エプロンの格好でワイシャツのボタンを外され始めた。
 着ているシャツのボタンを外されるのだから当然上条のすぐ傍に美琴の身体がある。
 そして背が高い方でもない上条だが、オンナノコである美琴よりは背が高い。
 まして、美琴の今の姿は裸にエプロン一枚で胸元は大きく開けている。ブラジャーもしていない。

 当然、少し見下ろせば胸元のなだらかな丘とその頂点の薄赤い蕾が見える。
 巨乳ではないがボタンを外すたびにプルプルと揺れていた。
 何度も生で見ていても中途半端に隠されてしまえば見たいという気持ちが抑えられなくなる。


「あ、あの上条さんこれでも受験生でして、少しは勉強しないとまずいんですが」


 乾いた声で言えば、説得力ないな、と上条が自省する。
 何より本当に言い訳の言い訳に過ぎない。
 大体、どうあがいたって既に欲情している。この状況で赤本や黄本を開いたって問題が解けるわけがない。


「してこなかったの?」

「そりゃ学校ではしてきたけどさ」

「じゃあいいじゃない。こないだの模試だって十分合格圏だったじゃない。
 そのご褒美だとでも思ってさ」

502 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:24:24.52 ID:RSjrb8u2o

 四当五落。
 なんて言葉が受験生の当たり前だった時代もあった。
 五時間も眠ったから受験に失敗とか、それって基本的に間違っているよなと思う反面、だからって気を抜きすぎていてもどうだかな、と上条は思う。
 幸いというべきか、今の調子で頑張れば第一志望は狙えるし徹夜をしたから成績が上がるというわけでもない。
 気分を切り替えるため、エンジンをフル回転させるニトロとしてのイベントがあってもいい。
 うん、そうしよう。

 とか上条が考えていると。
 何時の間にかカチャカチャと美琴がベルトを外しにかかっていた。


「ちょ、ちょっと美琴さん!?
 上半身だけってお話でせう?」

「うん、それ嘘。
 というか、なんか窮屈そうなんだもの。
 大丈夫、下着は脱がせないからっ」


 何が大丈夫なんだ、と心の内で反論してそれでも逆らえない自分に上条は嘆く。
 なんなの、この満面の笑顔。
 そりゃ笑顔が見たいなぁ、なんて思いながら帰宅しましたがそうですかこうですか。
 うん、開き直る。こうなったら思う存分楽しんでやろう。

 ようやく覚悟を決めた上条は自分から足を上げてひっかかっていたズボンをするりと脱ぎ捨てた。
503 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:24:56.08 ID:RSjrb8u2o

 ここでいきなり恋人を選択できるほど上条は図太くない。
 とりあえずは食事。というか注文して持ってきたシュークリームである。
 端末で注文した際に美琴が既に代金を払い込んでいたため上条は携帯電話に転送された受け取り票を見せるだけで貰ってくることになった巨大シュークリーム。
 膝の高さのテーブルの上にどかんとのせられたそれは丸々とした小ぶりのキャベツであった。
 保冷剤を入れてあったことを考えても中身は普通に生クリームなのだがこの大きさでどうして生地が壊れないのか。
 おそるべし学園都市、と上条が考えているところを美琴が切り分ける。
 このサイズになるとホールケーキに概念的には近いらしい。

 上半身を屈めて包丁を握って真剣な面持ちで八等分していく姿に上条もどうしても真剣にならざるを得ない。
 上体を下ろせば自然、胸元が大きく開いて白い乳房が垣間見えるのだから。
 砂漠を風に踊らされてロール状になった枯れ草が転がる夕方、サボテンやらが存在する乾いた大地。
 テンガロンハットの男が二人。
 空に舞う一枚のコイン。
 そんな西部劇の決闘シーンのような妙な緊張感が漂ったり漂わなかったり。

 そうしてようやく切り分けた八分の一をフォークとスプーンでそれぞれ賞味する。
 ふわっとしてしつこくない甘さのクリーム、生地はさくさくと香ばしい。
 固いゼリーがクリームの中に埋もれていて、噛み潰すたびに閉じ込められていた爽やかなフルーツの果汁が口内で新たな音階を奏でる。
 生地全体にかけられた白い粉はアーモンドのようで、それがさほど主張しない割にはしかりと鼻腔の中のハーモニーに加わっていた。


「うん、美味しい」


 咲桜色に頬を染めた美琴が生地でクリームを掬って口に運んで、言う。


「そうか、よかったな。確かに美味しいよな、これ」


 返答する上条だが視線はあちらこちらと彷徨ってどうにも落ち着く場所がない。
 言葉もどこか検討ハズレの匂いがする。
 恋人の顔に集中しようとすればどうしたって身体の方に視線がいってしまう。
 かといって部屋の中に意識を振り向けられるほど目新しいものはない。
 そっちに無理やり意識を持っていってしまっても本能のうちにかちらりと白い四肢へと瞳孔が動いてしまうのだ。
504 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:25:23.95 ID:RSjrb8u2o

 自分もまた下着一つだ。
 舐めるような視線をどうしても感じてしまう。
 細かい汗が背中に張り付いていた。
 どうにも、この部屋は微妙に暑いようだ。顔も火照ってしまっている。

 やっている行為はお互いが裸体に近いという一点以外は日常の範疇。
 だがこの異物が混じっただけで世界が別のものに書き変わっている。
 違和感がフィルターになって、バイアスとなって、当たり前である光景がどことなくピンク色のオーラを放っているように感じてしまう。
 それに慣れたくないのか、そわそわした気分は全く収まらなかった。

 どうしたって喉が渇く。
 一緒に淹れた冷たいお茶を一口喉に流し込む。
 それでも身体が熱い。


「なんか、暑いかもしんないわね」


 言って、火照った顔の美琴がエプロンの胸元を掴んで大きく引き出した。
 パタパタとやって風を入れる仕草をする。


「―――っ!」


 上条も暑いとは感じている。
 だから恋人のする動作は極めて自然だ。
 エプロンの下に下着一つでも身につけていれば。

 大きく開かせたといってもエプロンが外れたわけではない。
 当然ある程度は隠れている。
 それでも若干は白い肌の面積が広がり柔らかな乳房を空気に直接晒していることに変わりはない。
 これまで何度も、数えることも億劫なほどに弄んできた柔乳でとても良く知っているはずなのに狂おしいほどに切望してしまう。
505 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:25:58.12 ID:RSjrb8u2o

 日常/非日常の境界線に心臓がガンガンと高鳴っている。
 頭がぼうっとなって彼岸へと渡ってしまいそうになる。
 かつて少年のようだった肉体は健康的なまま魅力的な女体へと進化していて、乳房は控えめだがウエストはきゅっとくびれており肌はすべすべてシミ一つない。
 強気な反面脆いところもあって妙に保護欲をかき立たせる。
 その癖、年下なのに姉貴ぶって指示してくるところもある。
 とても綺麗/魅力的だ。


「あー、ヤラしい目で見てるわねぇ。
 すっかり鼻の下伸ばしてさ」


 ごまかすような、からかうような目つきで美琴が上条を見つめた。
 鼻の頭あたりに小さな汗粒が浮かんでいてそれが妙に艶やかに光る。


「ほら、私のあげるから、ね? ほら、あーん、して?」


 言って、スプーンに乗せた生クリームを上条に差し出してくる美琴。
 ひとつのシュークリームを切り分けたのだから同じ味のはずだ。
 だが、差し出されたクリームは意識が蕩けそうな程に甘くて、そしてそれに負けないほどに胸の奥で甘酸っぱさを感じた。


「――甘い、な――」


 ただ、それだけの言葉を返すので精一杯。頷くのが精一杯。
 テーブルの下、胡座の中央。
 トランクスの中で勃起どうしても収まらない。
506 :美琴「日常/非日常/シュークリーム」 [sage saga]:2013/01/04(金) 23:26:24.45 ID:RSjrb8u2o

 汗をかいているのに指先が冷たい。
 前歯の噛み合せ方がわからなくなる。
 それほど上条は追い詰められているのに、


「今度は、私」


 と、美琴は目をつぶって顎を突き出し、口を開けた。
 自分もやってほしいという意思表示。
 ほかの場所ほかの状況でやってもバカップル間違いなしの無防備な顔。
 出会った頃だったら絶対にしないだろう表情。

 だが、上条の脳裏に浮かんだのはもっと扇情的で下品な発想だった。
 痛いほど勃起している男のシンボルを加えさせてそのリキッドを飲み込ませたい。
 力づくで、無理やりにでも、とすら考えてしまう。
 もちろんそんなことはできない。
 いくら煽ってきたのが恋人だとはいえども大切な存在を性欲解消のためだけの玩具に貶めるようなことをできるわけがない。
 それでもアクセルを踏みそうな自分を必死に押さえつけるのがやっと、だ。

 かちかち、と前歯と前歯をぶつけながら上条は恋人がやってくれたように生クリームをスプーンですくった。
 そして小さな口へと差し出す。
 舌に匙が触れ、ぱくんと銜えられ。
 次の瞬間には恋人がニコッと笑った。


「当麻に食べさせてもらうと一段と美味しいっ!」


 その笑顔の愛らしさが上条の心臓を射抜く。
 心臓の加速が止まらない。上昇気流に乗ったかのようにどんどんと切なく愛おしくなる。
 同じぐらいに欲情が膨らんでいく。
 誰がこれを考えたのかは知らないが、裸という非日常は麻薬のように刺激的だった。
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:27:44.39 ID:RSjrb8u2o
以上です
ハウル見ながら書いてたらすごく脈絡のないものになった
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:53:48.69 ID:hQsy6caDO
きょうは豊作全員おつ!

裸エプロンとかもげてしまえばいいのに
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 00:27:20.61 ID:0IngN3fV0
乙!  乙乙乙!!!

いっそそのまま、クリームプレイでやってくれえwwwwww
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 00:27:20.59 ID:0IngN3fV0
乙!  乙乙乙!!!

いっそそのまま、クリームプレイでやってくれえwwwwww
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 13:32:40.47 ID:q7Oyxjhx0
なにこれエロイw
ハッピーアイスクリームの人かな?乙です
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 17:18:46.23 ID:JWuZIZtM0
この上琴が甘いものを食べると甘さが100倍に増幅されるな。
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 18:36:02.83 ID:RQOnwcPIO
もっとアナタの上琴読みたいです
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 19:09:23.63 ID:ecz+jtTP0
>>426からのリトルていとくん、イヤだの人だった事が判明
そりゃ文才あるわ…
新しいスレも建ててたし
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 19:18:12.07 ID:ModFTYzRo
予想通りすぎるww
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 19:27:17.41 ID:kGrMEadDO
鳥付けずにやってる作者さんをわざわざ特定せんでも・・・
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 22:50:43.15 ID:3zUNCA2a0
まったく最近の若い連中はけしからんな・・・

もっとやれ
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 00:33:35.88 ID:ZkwjvmcAO
なんか思いついたので投下

※滝壺さんが新約二巻より酷い嫉妬逆鱗モード
※麦のんがデレ期という名のキャラ崩壊
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:35:49.55 ID:ZkwjvmcAO
「そんな事は分かってる!!」

 怒号がドアを通り抜け、そこに立った少年の耳をつんざく。

(な、なんだ? 俺がいない間になんかあったのか?)

 浜面仕上は、ノブを掴んだまま思考する。
 声の主は麦野沈利。
彼女が何かに異論を唱えた、それは分かった。
もとい、現段階ではそれしか分からない。
 相手は誰だ?
あいつは違うだろう。
自分とほぼ同じタイミングで、昔馴染みを連れ立って出掛けたから。
なら、あの少女か?
それもない。
彼女は最近知り合った同い歳位の女の子の家に遊びに行くのを、自分が送ってきたのだから。
ならば、残りは一人しかいない。

「だったら!! 諦めて!!」

 今度は相手の怒声が響いた。
その声は、間違いなく浜面の最愛の人・滝壺理后のものだ。
二人の言葉から察するに、何かを巡って奪い合いになっているようだ。

(しょうがねえな。ここはひとつ、俺がビシッと止めてやるか!)

 意を決し、ノブに力を込める浜面。
その時。

「嫌だ!! 私だって、浜面が好きなんだ!! 好きで好きで堪らないんだ!!」

 再び手が止まる浜面。
今、麦野は何と言った?
浜面が好きで堪らない。
そう言った、確かに言った。
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:39:20.84 ID:ZkwjvmcAO
「はまづらは、私の彼氏だから!! いくらむぎのでも、絶対に譲らない!!」

 次に放たれた滝壺の言葉から、浜面は理解した。
彼女達が奪い合っているのは、自分の彼女の座。

「私は!! この気持ちに、嘘を吐きたくない!! だから、私も浜面の恋人になる!!」

 そして、互いに一歩も引く気はない。
それだけ、どちらも真剣に自分を想っていると容易に想像出来る。
浜面はそう考察した。

「はまづらに、浮気なんてさせない!! 他の女とも、そういう意味では仲良くさせない!!」

「一人ぐらいいいじゃねえか!! それとも何、自信ないの?! ああないんだ!! だから浜面を縛りつけて」

「縛りつけてない!! ただ、私の知らない女と仲良くしてるのが赦せないだけ!!」

 喧嘩はどんどんヒートアップしていく。
さすがにこれ以上は拙いと判断した浜面は、再びノブに力を入れる。

「それを縛ってるっていうんだよ!! はっ、どんだけ自分に自信ねえんだよ!!」

「自信ないのはむぎのの方でしょ?! 初めて会った時から、ずっと好きだったくせに!! 今の今まで、私にすら打ち明けられなかったくせに!! この臆病者!!」

「っ!? そ、ちが……わ、私、は」
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:41:21.35 ID:ZkwjvmcAO
 麦野が怯んだその瞬間に、浜面は修羅場に飛び込んでいく。

「よーしそこまでだ二人共! これ以上は近所迷惑だ、そろそろ頭冷やせ!」

「……あ、はまづら」

 乱入してきた浜面の声で、滝壺は怒りを収める。
一方の麦野はというと、先程の滝壺の言葉に未だ動揺しているのか、俯いて何事か呟いている。

「……ごめん、むぎの。言い過ぎた」

 滝壺の謝罪にも気付かず、同じ言葉を譫言のように繰り返す麦野。

「……じゃ」

「おい、麦野?」

「……れ、ない」

「むぎの?」

 麦野を心配し、滝壺が顔をのぞき込む、すると。

「一目惚れじゃない!!」

「「!?」」

 いつの間にか涙目になっていた麦野が、顔を上げて叫ぶ。
その顔は、耳まで真っ赤だった。

「た、確かにさ! 浜面に惚れたのは事実だし、惚れた時期も初めて会った日から数えた方が近いけど!」

「だからって! そんな、会ったその日に大好きになりましたなんて、私そんな軽い女じゃないし!」

 何故か唐突に弁明を始めた麦野を、浜面と滝壺はただ唖然と見つめる。

「だいたいさ! 浜面も浜面だよ! あんな優しくされたら、いくら私でも勘違いしちゃうっての!」
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:44:52.64 ID:ZkwjvmcAO
 急に名前を挙げられて一瞬戸惑ったが、すぐに麦野に反論する浜面。

「いや、優しくってお前、知り合いの女の子が酒飲んでぐでんぐでんになってたら介抱すんだろ普通!」

「なにそれ! 初耳なんだけど!」

 浜面の話を聞いた滝壺が、怒気を含んだ声で彼に問い掛ける。

「いや、本当に介抱しただけだからね? 麦野をベッドに寝かせてすぐに俺は帰ったし、いかがわしい事は」

「服脱がされた」

「は・ま・づ・らっ!?」

「いやだってしょうがねえだろ!? 玄関先で吐いた挙げ句にその上に寝転がったから服汚れちまったしそのままにしとく訳にいかねーじゃねえか!」

「分かるけどっ!!」

「裸見られた」

「酔い醒まそうとして自分で頭から水被って濡れ濡れスケスケになっただけで裸になった訳じゃなかっただろそして滝壺お願いだからそんな怖い顔しないでそんなの俺の滝壺じゃない!!」

「はぁ・まぁ・づぅ・らぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!!!」

「いやああああああっ!?」

 麦野の中途半端なカミングアウトで怒髪天を衝いた滝壺は、憤怒の形相で浜面に迫る。
あまりの恐ろしさに、浜面は半泣ベソをかきながら無我夢中で部屋を飛び出した。
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:47:06.55 ID:ZkwjvmcAO
『あ゛け゛ろ゛こ゛ら゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!』

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!」

 凄まじい勢いで叩かれるドアを必死に押さえながら、浜面はただひたすら謝り倒す。
そこに、

「戻ったぞー、って」

「な、何事ですか」

 絹旗最愛と黒夜海鳥が帰ってきた。

「お前ら今すぐ自分の部屋に避難しろ! 巻き込まれたくねえだろ!?」

 浜面は二人にさっさとこの場を離れるよう促す。
黒夜が理由を訊こうと口を開いた、まさにその時。

『あ゛ぁ゛け゛ぇ゛ろ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ!!!!』

 地獄の底から響くような声が、ドアと黒夜の耳を貫通する。

「ヒイッ!? えっ、なに、なんで滝壺そんなキレてんの?!」

「じ、事情は後で超訊かせてもらうとして。今は避難が超最優先です、行きますよ黒夜!」

 黒夜が絹旗の提案に肯き、その場を去ろうとした時。

 バギャッ!!

 滝壺の細腕が、とうとう木製の扉を破った。

「ギャアッ!? ききき絹旗ちゃん早く早くっ!」

「で、では浜面、超健闘を超祈ります超南無三」
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:51:27.93 ID:ZkwjvmcAO
「つ〜か〜ま〜え〜た〜……!!」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなぎゃあっ!!」

 ドア越しに浜面を捕らえた滝壺は、ドアごと彼を部屋に引きずり込む。

「……あ、浜面。どうしたの、それ」

 誰にともなく言い訳し終わって冷静になった麦野が、浜面の惨状を見て首を傾げる。

「……ま、まあ、気にすんな」

 そんな彼女に、当たり障りない返事を返す浜面。
本当は『お前のせいだよ』と言いたい。
言いたいが、言ったら滝壺が更にヒートアップする可能性が高い。
それどころか麦野まで怒らせ兼ねないので、下手な事は言えたもんじゃないのである。

「はまづら」

「はい」

 何十分、いや、一時間は経っただろうか。
先程までよりは幾分落ち着きを取り戻した滝壺が、浜面に声を掛ける。
無論すぐに返事をした浜面ドゲザスタイルに対し、彼女は言葉を続ける。

「さっきむぎのが言った事は、事実なの?」

「服を脱がせたのは事実です。しかし、裸は見てません。ただ、濡れ濡れスケスケな扇情的麦野さんを見てしまったのは間違いありません、はい」

「いかがわしい事は、何もしてないんだよね」

「はい、絶対してません、命賭けます!」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:54:25.82 ID:ZkwjvmcAO
 しばらく浜面を睨み付けていた滝壺だが、そのうちゆっくりと息を吐き、

「……分かった。はまづらを信じる」

 彼に許しを与え、普段の調子に戻る滝壺。

「……あのー、つかのことお伺い致しますが」

「なに?」

 浜面は地に額を付けたまま、二人が喧嘩を始めたきっかけを恐る恐る問い質す。

「私がお前の事を好きだって言ったら、滝壺が駄目だって言ってさ。それでカッとなって、浜面に私に浮気させろって無理言ったんだ」

「それを聞いた私が更に怒って、絶対に渡すもんかって言って」

「で、そこから平行線の怒鳴り合いが始まった、と」

「「……うん」」

「……なんか、済まん」

 二人の喧嘩の理由が結局の所自分なのだと判断した浜面は、平身低頭のままで双方に謝った。

「な、なんで謝るのよ」

「はまづらのせいじゃ」

「でも、俺が今まで取ってきた行動が原因なんだし、やっぱり俺のせいだ。だから、ごめん」

 一向に頭を上げる気配がない浜面に、麦野も滝壺も段々と申し訳なくなってきて。

「「勝手に奪い合って、ごめんなさい」」

 二人揃って、浜面に土下座をした。
 その後浜面達は、絹旗達に事の顛末を説明した。
そして、思い切り深い溜め息を吐かれたうえで、長々と説教を食らう羽目になった。
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/06(日) 00:56:52.93 ID:ZkwjvmcAO
終わり
ルームシェアなんかしてたらそのうちこうなるだろうという妄想を形にしてみた
絹旗は常識人だと思います、映画以外に関しては
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 00:59:54.97 ID:aJ486Dkzo
新年早々豊作ですね
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 02:16:03.67 ID:LrSrFwSw0

浜面もげろ
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 09:39:19.57 ID:nB0HJgMSO
乙。中々におもしれーのよな
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 14:08:47.84 ID:XRS3Nyiso
お借りします
>>463の続きで、打ち止めさんがぬいぐるみサイズの一方通行の飼育日記をつける話
531 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:10:17.77 ID:XRS3Nyiso
 
チュン チュン…


芳川「おはよう愛穂……」フアァ

黄泉川「おっ、やっと起きたじゃん。おはよう桔梗。テーブルに朝ご飯置いてるから食べちゃうじゃんよ」

芳川「はーい。いただきます」モグモグ


一方通行「……」スヤスヤ

打ち止め「♪」ジー パタパタ


芳川「ところで、あの子は床に寝転がって一方通行の観察かしら?」モグモグ

黄泉川「そっ。朝からずぅーーっとあの調子じゃんよ。私より早く起きてたじゃん。はい、コーヒーいる?」

芳川「あら、ありがと。ふふっ、飼ったばかりだし気になって仕方ないんでしょうね」

黄泉川「可愛いもんじゃん」
532 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:11:29.12 ID:XRS3Nyiso
番外個体「おこちゃまなだけでしょ……」フワァァ~

黄泉川「おや、おっはよう番外個体〜。珍しく遅かったじゃ〜ん?」ニヤニヤ

番外個体「なんだよ。何か文句あるの?」

黄泉川「いいえ〜? 別に誰も番外個体が夜こっそり起きて一方通行の寝顔をニヤニヤしながら観察してたことを悪いなんて言ってないじゃんよ?」

番外個体「!!?? ななななぜそれをっ!?」

芳川「あ、自爆した」

黄泉川「ふっふっふ。お天道さまは騙せても、この黄泉川愛穂は誤魔化せないじゃんよ」

番外個体「ちっ、違うもん! ミサカは夜偶然!! 目が覚めちゃって!! 一方通行がちゃんと寝てるかちょーーっと様子見てただけだし! ニヤニヤなんかしてなかったし! 可愛いとか思ってなかったし!! 黄泉川のバーーーカ!!」ウガァァ

芳川「愛穂、暴走してるわよ」

黄泉川「ご、ごめんごめん悪かった! ほら、今日の朝ご飯は番外個体の好きなものじゃんよ〜」アセアセ

番外個体「ふんっ!!」ドスッ モグモグ
533 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:13:59.15 ID:XRS3Nyiso
一方通行「ン、むゥ……」パチ

打ち止め「あっ起きた! ってミサカはミサカは慌てて体を起こしてみたり!」ガバッ

番外個体「起きた!?」ガタッ

芳川「番外個体、ご飯食べてからにしなさいね」


打ち止め「おはよう一方通行、ってミサカはミサカはご挨拶♪」

一方通行「……」コソッ

打ち止め「あ、あれ? 隠れちゃったよってミサカはミサカは何か怖がらせるようなことした!?」ガーン

黄泉川「まだ慣れてないせいじゃんよ」

一方通行「……うゥ」グゥゥゥ~

打ち止め「お腹空いてるのかな、ってミサカはミサカはそっと覗き込んでみたり」

芳川「そうそう、一方通行にも朝ご飯をあげないとね」
534 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:15:00.26 ID:XRS3Nyiso
 
○月×日

一方通行と朝ご飯を食べました。



黄泉川「一方通行には私たちと同じ食事を与えて下さい、って本に書いてあったじゃん」フムフム

黄泉川「今までより少し多めに料理を作ればいいだけだから楽でいいじゃんよ」

打ち止め「なにか好きなものある? ってミサカはミサカは隠れたままの一方通行に聞いてみたり」

一方通行「……肉」グゥゥ

打ち止め「お肉??」

芳川「あら、意外と肉食系なのかしら」

黄泉川「肉なら今朝のハンバーグがあるじゃんよ。今子供用椅子とプレート持ってくるから、一方通行をケージから出しといて」スタスタ

打ち止め「はーい! ……でもどうやって出そうかな、ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」ウーン

番外個体「このミサカに任せな」ドーン
535 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:16:18.51 ID:XRS3Nyiso
打ち止め「番外個体?」

芳川「食べ終わったのね」

番外個体「こういうのはねぇ、ためらってちゃいけないんだよ」

ズボッ グイッ

一方通行「っふォあ!? なっ、なにしやがる!」

番外個体「ふ、ふふふ。お目覚めかなぁ一方通行」ニヤニヤ

一方通行「!?」ビクッ

打ち止め「番外個体、顔がすっごく気持ち悪いよ、ってミサカはミサカは震えてみたり……」ガクブル

芳川「一方通行に触れたのが相当嬉しいんでしょうね」

黄泉川「用意できたじゃんよー」オーイ


………
……
536 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:17:29.86 ID:XRS3Nyiso
一方通行「はぐ、ンく」モグモグ

打ち止め「ふふふ、ほっぺにケチャップ付いてるよってミサカはミサカはティッシュで拭ってあげたり」フキフキ

一方通行「ンむむ」


芳川「打ち止めも立派なお姉さんね」

黄泉川「デジカメ用意しててよかったじゃん」カワイイ ●REC

番外個体「ミサカが引っ張り出したのに……」ムゥ~


打ち止め「一方通行、お肉ばっかりじゃなくて野菜も食べなきゃダメだよ! ってミサカはミサカはお姉さんらしく注意してみたり!」

一方通行「」ムシ

打ち止め「む、無視された!?」ガーン

黄泉川「はっはっは、姉としての威厳はちょっと足りてないじゃんね」

打ち止め「うぅ〜〜、ってミサカはミサカは肩を落としてみたり……」

一方通行「(うめェ)」モグモグ
537 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:18:57.34 ID:XRS3Nyiso
打ち止め「ごちそうさまでした! ってミサカはミサカは手を合わせてみたり」パチン

一方通行「……」ケップ

黄泉川「はい、お粗末様。プリンがあるけど食べるじゃん?」

打ち止め「食べまーす!」ハーイ

芳川「あ、私も」ハーイ

黄泉川「じゃあ、打ち止めと桔梗と一方通行で三人分じゃんね。ちょっと待ってな。……はい、どうぞ」コトッ

打ち止め「わーい! 一方通行、一緒に食べよ「いらねェ」プイ

打ち止め「……」

打ち止め「ガーンッ!! 即刻速攻大否定!? ってミサカはミサカはとってもとってもショックを受けてみたり!! ヨミカワ〜〜なんで〜〜?」ウルウル

黄泉川「うーん。一方通行は甘いものが苦手なのかもしれないじゃんね」


一方通行「……それがイイ」ユビサシ

芳川「え? 私?」
538 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:20:34.70 ID:XRS3Nyiso
黄泉川「……もしかして、コーヒーが飲みたいのか?」



………
……


トポトポ…

黄泉川「まさかブラックコーヒーが好きだとは思わなかったじゃん」

番外個体「ひゃひゃひゃ、打ち止めよりも大人なんじゃないの?」

打ち止め「可愛くない……ってミサカはミサカは思わぬ一方通行の渋い好みにちょっと落ち込んでみたり」ショボーン

芳川「寝顔は可愛いんだけどねぇ」クスクス



一方通行「……むにゃ……」スヤスヤ



一方通行の好きなものは、なんとお肉とブラックコーヒーでした。
意外な好みにちょっとショックかも、ってミサカはミサカは日記を書き終えてみたり……。



二日目 終
539 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/06(日) 14:24:27.92 ID:XRS3Nyiso
三日目ははじめてのお散歩
失礼しました
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/06(日) 17:14:59.39 ID:Hx73fEux0

一方さんかわいい
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 17:16:42.45 ID:Hx73fEux0
ごめんsage忘れた
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 18:37:59.12 ID:nB0HJgMSO
乙是非是非続けたまえ
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 18:43:41.57 ID:OAtTNeRDO
おつマジ和む
三日目全裸待機していいんだよな?
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 18:56:26.14 ID:ukDY3OvDO
10レスほどもらいます


一方さんと妹達の立場逆転で実験したらという妄想
545 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験 [sage]:2013/01/06(日) 18:58:21.71 ID:ukDY3OvDO




少年は無敵になりたかった



誰も傷つけない

誰にも傷つけられない



そんな存在になりたかった



たとえそのために20000体の人形を犠牲にしようと



彼は無敵を求めた



だがそんな彼の願いは



彼自身に牙をむいた



546 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:00:16.39 ID:ukDY3OvDO



暗い路地裏を白い影が走る。



「はァ……はァ……」



蹴るだけで地面に亀裂が走り、数メートル跳躍する。



そのようなことを呼吸より容易く行えてしまう存在、

学園都市最強の能力者、一方通行は――



「はァ……クソッ」



逃走していた。



547 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:01:52.83 ID:ukDY3OvDO



曲がり角を曲がると行き止まりだったらしく、目の前には灰色のビルがそびえ立っていた。一方通行は舌打ちするとその壁へ飛び込む。

受け身などまるで考えていないかのような動き。だが一方通行が触れたとたん、壁が砕け散る。



どうやら廃ビルのようで、建物のなかは暗い。加えて飛び込んだときの瓦礫の粉が一面に漂っており、非常に視界が悪い。粉のほうだけでもなんとかしようと風のベクトルを操作しようとしたとき、視界の端で青白い光が走った。



次の瞬間、爆炎が周囲を包む。



常人なら到底耐えられない衝撃だが、反射を展開している一方通行には当然なんの傷も与えられない。

それでも空気中の酸素を一度に消費されてしまえば、一瞬、呼吸を止めざるを得ない。

その一瞬の間に相手は確実に距離を詰めてくる。



煙の合間から

「過度の逃走は実験の放棄と見なされます。また、ミサカは人工衛星をハッキングして一方通行の座標を常に把握しており、そのことからも逃走は推奨できないとミサカは助言します。」



常盤台の制服に身を包んだ20000号が現れる。



548 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:04:02.60 ID:ukDY3OvDO



「ずいぶん雷撃の出力が上がったじゃねェか。レベル5相当はあンじゃねェのか?最初はせいぜいレベル3止まりだったのによォ、空まで飛べるようになっちまって。研究者共からネットワークによる戦闘経験の蓄積により成長するとは聞いてたが、まさかここまで伸びるとはなァ。案外量産型超能力者計画も成功してンじゃねェか?」

これ以上の逃走は難しいと判断し一方通行が言う。先ほどの爆発による傷こそないものの、その体には所々に痣があり、右腕には派手な切り傷らしきものも見える。だが、一方通行の顔からは痛みによる苦悶は感じられない。



「仮にそうであったとしても、それは絶対能力進化実験の副次的なものに過ぎず、大きな意味は発見できません。それとこの状態は能力で不可視のレールを形成することでリニアモーターカーの原理を再現しており、飛ぶというより浮くと表現するほうが的確では?とミサカは自らの攻撃が有効打足り得ていない可能性を憂慮しつつ疑問を提示します。」

対する少女は30cmほど中に浮いていた。制服は砂などでだいぶ白くなっているが、目立った傷などは見つけられない。



「能力でシナプスいじって痛覚だけ感じなくしてあンだよ。戦ってンのにアタマン中で痛ェ痛ェ叫ばれちゃうっとうしくてたまンねェ。」

「それよりオマエらオレの能力に対してかなり対策を練ってきてるじゃねェか。最近オマエらが反射を突破してくンのは珍しくなくなったけどよォ、いきなり剣振りかざしてくるとはなァ。刃物で切られるなンざ何年ぶりだァ?もしかして生まれて初めてじゃねェか?」

一方通行が口元を歪め、足を強く踏み鳴らすとそこから亀裂が走り20000号の両脇のビルが崩れてくる。



「しかし砂鉄の剣はチェーンソーのように各粒子の高速運動で対象を切断するため反射を完全に突破することはできず、一方通行のホワイトリスト形式の反射がある以上、ミサカの遠距離攻撃は有効打足り得ません。よって、対一方通行戦においては無害な攻撃で足止めし、反射を利用した近接格闘に持ち込むのが最適解であるとミサカは述べます。」

崩れて落ちてくるビルの破片を見もせずに雷撃で砕きながら少女は淡々と答える。



「なるほどなァ。足りねェアタマでよく考えるじゃねェか。ならこンなのはどうだァ!」

傷ついた右腕も頭上に掲げ、風のベクトルを操作、空気を圧縮する。



「空気を圧縮することによるプラズマですか。と10032次実験をはじめ、167の実験の「経験」からミサカは対応策をとります。」

少女はどこから取り出したのか小型の爆薬をばらまき、起爆した。



549 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:05:17.59 ID:ukDY3OvDO



爆弾自体は大した威力はない。反射を展開している一方通行には傷一つ与えられないし、目くらましにもならない。



それでも――その爆風は一方通行の操る風のベクトルを大きく乱す。



一方通行の頭上で輝いていた光球が消える。



「ちっ!」

やはり距離をとったほうがいい、そう判断し一方通行は飛び上がる。

一番近いビルの屋上に降りようとしたとき、



一筋の光が走り、ビルが崩れた。

どうやらレールガンで撃ち抜いたようだ。

着地点を失った一方通行は空中に浮くかたちになる。



と、目の前に無表情な顔が浮かんでいた。



(コイツ、空中にレールを形成して――)



空中では操ることのできるベクトルもろくにない。

咄嗟に伸ばそうとした右腕は思うように動かず、腹部に高速移動してきたスピードも乗せた拳が突き刺さる。



550 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:06:27.42 ID:ukDY3OvDO



「対象は30m前方に落下、とミサカは人工衛星からの情報を確認します。」

5階建てだったのが3階建てほどになってしまったビルの上を歩きながら少女が呟く。

「リニア方式だと地上から空中などの角度のある移動は姿勢の制御が難しいですね。また、高速での移動は空気抵抗による身体への負担が大きいため高頻度の使用は控えるべきであるとミサカは分析します。」

能力で不可視のレールを作り地上へと降りていく。まるで映画でありそうな透明なエスカレーターに乗っているかのような光景だが、観客は1人しかいない。



うつぶせに倒れた少年



それでもその瞳は紅く輝き



天から降りてくる少女を睨みつける。



551 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:07:51.88 ID:ukDY3OvDO



右腕が動かない。どうやら本気でイカレたようだ。

肋骨も何本か折れているらしい。

痣も数えきれない。



対する少女はまったくの無傷。



そんな状況でも――



一方通行は立ち上がる。



「……確かオマエ20000号って言ってたよなァ。つまりオレがオマエを愉快にぶち[ピーーー]ことでこの下らねェ実験も終わってオレは晴れてレベル6になれるってワケだァ。」



なぜなら



「樹形図の設計者の計算結果によればその通りですね、とミサカは肯定します。」



(19999人ぶち殺してきていまさらやめますだァ?)

(ふざけンな)



彼は戻ることなどできない。

彼は道を逸れることなどできない。

彼は止まることなどできない。



(オレを誰だと思っている)



学園都市最強の能力者――



(第一位、一方通行だ)



たとえその先に奈落が広がっているとしても



「いいぜェ」



進むことしかできない。



「こっから先は一方通行だァ!」



552 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:09:23.76 ID:ukDY3OvDO












553 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:10:34.02 ID:ukDY3OvDO



第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告



1.第二次量産型超能力者計画

  ・学習装置及び「暗闇の五月計画」の技術を利用し、自分だけの現実の構築・強化を図る。

  ・能力者との戦闘を繰り返すことでレベルの上昇を狙う。

   ※後述する絶対能力進化実験との兼ね合いから戦闘に使用する能力者は第一位、一方通行とする。



2.絶対能力進化実験

  ・第三位、超電磁砲が第一位、一方通行を200手以内に撃破することで絶対能力者に到達する。

  ・だがそこに達するまでに超電磁砲は一方通行に6176回撃破される。

  ・よって実験には第二次量産型超能力者計画で被験体となる超電磁砲のクローンを使用する。

  ・一方通行にはダミーの計画書を渡すこととする。



554 :第二次量産型超能力者計画及び絶対能力進化実験報告 [sage]:2013/01/06(日) 19:11:43.99 ID:ukDY3OvDO



【第1次〜第732次実験】

 多種多様な環境下での戦闘実験

 十分な戦闘経験の蓄積を確認。次の段階へ移行する。



【第733次〜第3014次実験】

 異能力固定化実験

 第2964次〜第3014次実験にて安定した異能力相当の能力の発現を確認。次の段階へ移行する。



【第3015次〜第7576次実験】

 大能力発現実験

 第7526次〜第7576次実験にて安定した大能力相当の能力の発現を確認。次の段階へ移行する。



【第7577次〜第13823次実験】

 超能力発現実験

 第13773次〜第13823次実験にて第三位、超電磁砲と同等の能力の発現を確認。

 これをもって第二次量産型超能力者計画の成功とする。これ以降の個体は絶対能力進化実験に引き継がれる。



【第13824次〜第18226次実験】

 第一次対一方通行戦闘特化実験

 第18226次実験にて一方通行の反射の突破を確認。次の段階へ移行する。

 なお、この実験を行うにあたり木原数多の一方通行についてのデータサンプルを利用した。



【第18227次〜第20000次実験】

 第二次対一方通行戦闘特化実験

 第20000次実験にて一方通行の死亡を確認。193手。





 これをもって絶対能力進化実験の成功とする。




555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 19:14:46.79 ID:ukDY3OvDO
終わり


リニアモーターカー云々は完全に妄想です

まあミサワさんも磁力砲とか撃ってるしできたらいいなーという


そして20000号なのにシリアスという罠

556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 02:19:50.19 ID:94EzgNuDO
これは…すごいな
まさにその発想は無かった
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:40:59.79 ID:F7u4WQxW0

いつもの20000でやってみる

10レスぐらい
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:41:39.09 ID:F7u4WQxW0



少年は無敵になりたかった



誰も傷つけない

誰にも傷つけられない



そんな存在になりたかった



たとえそのために20000体の人形を犠牲にしようと



彼は無敵を求めた



だがそんな彼の願いは



彼自身に牙をむいた



559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:42:21.52 ID:F7u4WQxW0



暗い路地裏を白い影が走る。



「はァ……はァ……」



蹴るだけで地面に亀裂が走り、数メートル跳躍する。



そのようなことを呼吸より容易く行えてしまう存在、

学園都市最強の能力者、一方通行は――



「はァ……クソッ」



逃走していた。



560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:42:52.03 ID:F7u4WQxW0



曲がり角を曲がると行き止まりだったらしく、目の前には灰色のビルがそびえ立っている。一方通行は舌打ちするとその壁へ飛び込む。

受け身などまるで考えていないかのような動き。だが一方通行が触れたとたん、壁が砕け散る。



どうやら廃ビルのようで、建物のなかは暗い。加えて飛び込んだときの瓦礫の粉が一面に漂っており、非常に視界が悪い。粉のほうだけでもなんとかしようと風のベクトルを操作しようとしたとき、視界の端で白い物体を捉えた。



次の瞬間、粘性の液体が周囲に飛び散る。



常人なら到底立っていられないほどのぬるぬるだが、反射を展開している一方通行は転ぶこともなく立っていた。

それでも得体の知れない液体をかけられてしまえば、一瞬、思考を止めざるを得ない。

その一瞬の間に相手は確実に距離を詰めてくる。



謎の液体の向こうから

「ぐふぃぐふぃぐふぃ!もれ特製のローションの味はいかがですかとミサカはローションまみれのセロリたんに興奮しつつ近寄ります」ハァハァ



いつもの20000号が現れる。



561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:43:33.20 ID:F7u4WQxW0




「これローションかよ……どォりでぬるぬるすると思ったぜ。しかもオマエ特製って変なもンいれてねェだろうな。もしいれてたらぶち[ピーーー]ぞ」

能力でローションを吹き飛ばしながら一方通行が言う。先ほどのローションによる被害こそないものの、その顔はよだれでべとべとであり、首筋には派手なキスマークすら見える。それによるものだろう、一方通行の顔には疲労の色がありありと浮かんでいた。



「おおっとセロリたんたらミサカになに言わせるつもり?いえなにを入れたか言ってしまってもいいんですけどね?あんなものとかこんなものとか放送禁止用語を口にしろと命令するセロリたんのドSっぷりにミサカはパトスを抑えきれません」ハァハァ

対する少女はつやつやしていた。なんかすごいつやつやしていた。御坂美琴のクローンだけあって顔立ちは整っているはずだが、緩みきった表情とだらだら流れる鼻血のせいでいろいろ台無しである。



「ンなこと言ってねェよ!?てかオマエマジでなにいれてンの!?」

「つーかなンでオマエ反射を突破できンだよ…なんなの?このキスマーク落ちないんですけどォ。どんな口紅使ってンだよ…まさかこれも特製だなんてオチじゃねェだろうな。」

怯えた目の一方通行が足を強く踏み鳴らすとそこから亀裂が走り20000号の両脇のビルが崩れてくる。どうやら20000号に直接触れることすら嫌なようだ。



「愛ですよ愛!愛さえあれば不可能などないのです!愛は反射できない!と愛の伝道師たるミサカはセロリたんに愛を説きます。あ、口紅はもちろん特製です。」ハァハァ

しかしなんとビルの破片が当たらない。明らかに20000号を避けている。無機物である瓦礫も変態には触りたくないらしい。んなアホな。



「オマエのは愛じゃなくて性欲だろうがァァァ!」

一方通行は両腕を掲げて風のベクトルを操作、空気を圧縮する。

しかし!両腕が上がったことで一方通行のオサレシャツの裾が上に引っ張られ――



「腹チラ!へそチラ!セロリたんの白いお腹!セロリたんの白いへそ!いやっふううぅぅぅ!」

図らずもサービスカットしてしまい、20000号がどうみても致死量の鼻血を吹き出す。



562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:44:04.35 ID:F7u4WQxW0




鼻血自体には意味はない。たとえローションと混ざって語るもおぞましい液体になろうと一方通行には直接のダメージ足り得ない。



それでも――その光景は一方通行のSAN値を大きく削り取る。



一方通行の頭上で輝いていた光球が消える。



「ちっ!」

もうこれ以上の地獄絵図には耐えられない

そう判断し一方通行が飛び上がろうとしたとき、



鼻血に込められた愛が反射を突破したのか

一方通行は鼻血とローションの混合物に足を取られ転んだ。

再びローションまみれになり一方通行は無防備な姿をさらすかたちになる。



と、目の前に緩みきった顔が浮かんでいた。



(コイツ、ルパンダイブで――)



咄嗟に全能力を使って演算し

飛び込んできた20000号の顔にカウンターで自転パンチを叩き込む。



「ありがとうございます!!!」




563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:44:36.34 ID:F7u4WQxW0




「おォ飛ンだ飛ンだ。30mぐらい飛んだンじゃねェのか」

鼻血ローションの中を歩きながら一方通行が呟く。ちなみに鼻血に関しては虚数に似た架空の文字を代入することによって解析に成功したため、もう滑ることはない。はずだ。

「つゥか自転パンチくらって「ありがとうございます!!!」ってなンだよ…まさかまだ動けたりすンじゃねェだろうな。あれくらって平気なの窓の無いビルくらいだぞ…」

落下地点に向かいつつ言う。セリフが完全にフラグだが聞いているのは1人しかいない



うつぶせに倒れた少女



それでもその瞳は爛々と輝き



さらなるお仕置き(ごほうび)を期待している。




564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:47:40.58 ID:F7u4WQxW0

外傷はほとんどない。

だが精神は限界だ。

頬が引きつっている。


対する少女は満面の笑み。


そんな状況で――


一方通行は覚悟を決める。


「まさかこれで終わりじゃないですよねセロリたん。まだあんなプレイやこんなプレイが残ってるんですよとミサカは想像しただけで…………ふぅ……」


なぜなら


「お見苦しいところをお見せしましたとミサカは賢者タイムに陥りつつ……蔑むようなセロリたんの目に再び高まるリビドーの捌け口を探します。」ハァハァ


(コイツのことだ、いまさらやめるだの言って帰ったって)

(放置プレイですねハァハァとか言って喜ぶに違いねェ)



目の前の少女は

一方通行すら凌駕するようになった「怪物」は



(コイツはオレの「願い」が生み出したもンだ)

(そのけじめはオレがつける)

(コイツを満足させなきゃオレに明日はねェ)



彼は戻ることなどできない。

彼は道を逸れることなどできない。

彼は止まることなどできない。



(オレを誰だと思っている)



学園都市最強の能力者――



(第一位、一方通行だ)



たとえその先に奈落が広がっているとしても



「いいぜェ」



進むことしかできない。



「オマエの気がすむまで付き合ってやンよォ!」
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:48:21.20 ID:F7u4WQxW0







 第20000次実験にて一方通行の(貞操的に)死亡を確認。





 これをもって変態能力進化(レベル6シフト)実験の性k成功とする。





fin

566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 12:49:37.41 ID:F7u4WQxW0
おまけ



10032「ゆうべは おたのしみでしたね」



一方通行「!? な、なんでオマエがそれを…」



10032「ミサカネットワークで配信されてましたから、とミサカは保存した動画をようつべにうpしようと…おや?規約に引っかかりますね。」



一方通行「」




いつもの20000でした
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 14:46:50.19 ID:jPHK+Dngo
クッソワロタ
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 16:19:14.09 ID:20H+zq4DO
まさかの二本立てwwww
両方とも面白かった、乙
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 17:50:34.27 ID:OiTf1pHJo
20000の安定っぷりがパネェwww
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 21:02:06.45 ID:3oE+mA+ko
後半の変態ミサカに全部もってかれそうになったけど
前半のシリアスな実験の方もすごくよかった乙!
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 02:19:32.16 ID:iaeYy0KL0
20000号パネェ。
シリアスでも変態でもマジパネェ。
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 01:57:36.54 ID:mPG6sGx8o
お借りします
>>530の続きで、打ち止めさんがぬいぐるみサイズの一方通行の飼育日記をつける話
573 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 01:59:43.66 ID:mPG6sGx8o


打ち止め「はぁ〜〜」


打ち止め「まだ17時かあ〜ってミサカはミサカは電波時計を見ながらゴロゴロしてみたり」ゴロゴロ

一方通行「……」シーン

打ち止め「今日は月曜日だからヨミカワは仕事でいないし、ヨシカワもお仕事探しに行ってるし、
     一緒にお留守番だったはずの番外個体もお昼にどこかへ出掛けたまま戻ってこないし……」


打ち止め「暇だーーっっ! てミサカはミサカはどれだけ暇か全身で表現してみるぅーー!」バタバタ


打ち止め「……」

一方通行「……」

打ち止め「そうだっ!」ガバッ

一方通行「!?」ビクッ


打ち止め「お散歩に行こう! ってミサカはミサカは一方通行のリードを握ってみたり!」

 
574 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 02:02:25.58 ID:mPG6sGx8o
 
○月×日

夕方、一方通行とお散歩に行きました。



一方通行「……つかれた」

打ち止め「まだ家を出て5分も経ってないよ!? ってミサカはミサカは一方通行の深刻な体力不足を心配してみたり!」

打ち止め「これは毎日のお散歩が必要ね、ってミサカはミサカは明日からの散歩コースに思いを馳せてみる」キラキラ

一方通行「めんどくせェ」

打ち止め「運動しないでお肉ばっかり食べてると、豚さんになっちゃうよってミサカはミサカは注意してみたり。
     ……でも、それはそれで可愛いかも、ってミサカはミサカはぷにぷにぽっちゃりな一方通行を想像して……」ウフフフ

一方通行「(毎日散歩しよう)」スタスタ

打ち止め「ああっ待って!」


「……打ち止め?」

 
575 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 02:05:33.89 ID:mPG6sGx8o
上条「よお、久し振り!」

青ピ「あ、あぁ!? カミやん、まさかこの可愛いロリっ子ともフラグをーー!?」

土御門「落ち着け青ピ。この子は黄泉川センセーんとこのちびっ子だぜい」


一方通行「!」

打ち止め「あっ、ヒーローさんとツチミカドと……はじめまして! ってミサカはミサカは青髪の人に礼儀正しく挨拶してみたり」ペコッ

青ピ「ボクは青髪ピアス。青ピでええよ。
   もー酷いでカミやん、つっちー! ボクを差し置いてこんな可愛いロリっ子と知り合いになっとるやなんてー!」

上条「むしろお前だけには知り合わせたくなかったわ」

土御門「全くだにゃー」

青ピ「ふ、2人とも酷ない?」


一方通行「……」コソッ

打ち止め「?? どうしたの? ってミサカはミサカは突然隠れだした一方通行に驚いてみたり」
576 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 02:08:12.96 ID:mPG6sGx8o
土御門「一方通行? 打ち止めの家で飼ってるのかにゃー?」

打ち止め「うん、3日前から飼い始めたの! 可愛いでしょ、ってミサカはミサカは我が家の新しい家族を自慢してみたり」エヘン


青ピ「うーん、打ち止めちゃんの足元に隠れてよく見えへんな」

上条「人見知りしてるんじゃないか?
   ほーれ、怖くないぞー」チッチッチ

一方通行「……」クンクン

上条「おっ、よしよーし」ナデナデ

一方通行「ンに(手、でっけェ)」

上条「抱っこしても平気か?」ヨイショ

一方通行「(……なンか安心する)」ホワ


打ち止め「あ、あの一方通行が3手で陥落した……ッッ!? ってミサカはミサカは思わず戦慄してみたり」ゴクリ

青ピ「打ち止めちゃん、あれはな、カミジョー属性っていうんやで」

土御門「あれはフラグなのかにゃー?」
577 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 02:11:11.68 ID:mPG6sGx8o
青ピ「でも、ボクが飼うなら、あっちのほうがええなぁ。ほら、女の子のほう」

土御門「鈴科百合子ぜよ。確かにあの子は可愛いんだぜい」ウン

打ち止め「一方通行のほうが可愛いもん! ってミサカはミサカは頬を膨らませてみたり」ブー

上条「オレも飼ってみたいけど、似たようなのが2匹いるもんなぁ。でも、いいなぁ一方通行。癒されますよ」ホンワカ

土御門「一方通行、オレにも撫でさせてほしいんだぜい」

一方通行「触ンな」

土御門「……辛辣ぜよ」

青ピ「ボクはボクはー?」

一方通行「近寄ンな」

上条「ふははは。上条さん大勝利!」

一方通行「調子乗ンな三下」ペッ

上条「あ、あれー?」
578 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 02:13:38.68 ID:mPG6sGx8o
打ち止め「ねえねえ、ヒーローさん」

上条「ん?」

打ち止め「今度、一方通行とあなたのお家に遊びに行ってもいいかな、ってミサカはミサカはお願いしてみたり」

上条「ウチに?」


青ピ「な、なんやてーー!!?? ロリっ子が、貴重なロリっ子がカミやんの毒牙にぃぃぃ!!」

土御門「これはアウトぜよー!!」

上条「ええい、黙れこのロリコン共!
   ……そりゃ構わないけど、突然どうしたんだ?」

打ち止め「一方通行もあなたを気に入ったみたいだし、ミサカも、久し振りにシスターさんと遊びたいの! ってミサカはミサカは提案理由を述べてみる!」

上条「なるほどな。いつでも来てくれよ、インデックスも喜ぶからさ」

打ち止め「わぁーい!! やったね? ってミサカはミサカはバンザイしながら一方通行をチラ見してみる」ウフフ

一方通行「フン」
579 :打ち止め「一方通行飼育日記」 [sage]:2013/01/09(水) 02:14:53.94 ID:mPG6sGx8o
………
……



テクテク

テクテク


打ち止め「はじめてのお友達ができたね、ってミサカはミサカは夕日を見ながら3人の姿を思い浮かべてみたり」

一方通行「……」

打ち止め「嬉しいでしょ?」

一方通行「……別にィ」プイ



打ち止め「えへへ」ニコニコ



お散歩の途中で、ヒーローさんとツチミカドとアオピに会いました。
一方通行も、お友達ができて嬉しそう! ってミサカはミサカはニヤニヤしながら日記を書き終えてみたり!



三日目 終


 
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 02:17:04.11 ID:mPG6sGx8o
需要があるならスレ建てたい
失礼しました
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 02:17:42.16 ID:VPAsdbtGo
乙!
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/09(水) 02:59:46.68 ID:SNwEvOtH0
まずは立ててから考えよう
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 04:37:36.38 ID:9duKATir0
愚問
速攻でスレ立てすべき
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 04:37:36.26 ID:9duKATir0
愚問
速攻でスレ立てすべき
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 13:03:33.46 ID:5GD5AnuSO
乙。さっさと立ててから考えるべきだな
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 19:09:07.58 ID:cEZUEMyDO
一方通行って種族なのかよ!
乙スレ待ってる
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 18:11:36.33 ID:vmDyALT20
ずいぶん前に作ったものです。
ちょっと、・・・だいぶおかしいかも知れませんが……
カップル的には御坂→上条、浜面×滝壺って感じで書きました。
良くありますが、みんなでカラオケに行ったとしたら?って感じのストーリです
588 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:12:32.65 ID:vmDyALT20

「今日は歌うぞ、ってミサカはミサカは意気込んでみたり」

「うるせェぞくそガキ」

「まぁまぁ、子供は元気が1番ですよ」

「・・・あんた、そんな趣味があったの?」

「ないない。上条さんの趣味は年上ですからねー」

「にしても良かったぜ。お前が誘いに乗ってくれるなんてなー」

「うっせえ」

「・・・(あいつが留年したら、私が年上になるのかな? いっそ、一方通行怒らせて、重傷にして・・・)

「はまづらは、年下の年上どっちがいいの?」

「俺は、滝壺だ!!」

「はまづら」ハート
589 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:13:23.38 ID:vmDyALT20
〜カラオケ受付〜

一方通行「あン? 何で、1人1人場所代とンだよ!?」

一方通行「1人で歌おうが、何人で歌おうが、部屋は1つだォが!!」

一方通行「詐欺だな。[ピーーー]」

上条「はいはいそこで、幻想殺し」

打ち止め「この人はほっといていいから、さっさと行こうよって、ミサカはミサカは呆れてみたり」
590 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:14:21.57 ID:vmDyALT20
〜10031号室〜

打ち止め「1曲目はこれだって、ミサカはミサカは『lastcross』を選んでみたり」

『「ねぇ、2人は偶然出会う運命なんかじゃなかた」ってミサカはミサカはミサカは言ってみたり』

「『もうこれが最後であるようにと、あなたを苦しませるすべてのものに、早く終わりが来るようにと〜』ってミサカはk」

「『あなたを、幸せにするすべてのものが、私の近くにあるようにと』ってミs」

「『もうこれが最後であるようにと、あなたを苦しませるすべてのものに、早く終わりが来るようにと〜』ってm」

タタタ〜

〜0点〜

打ち止め「何で!?って、ミサカはミサカは疑問を述べて泣き目になってみたり」」

一方通行「こわす。えfgへsjfhgfjdけういksihjfriashnfrf@uq」

上条「そげぶ」

御坂「語尾がなかったら、かるく80台だっただろうにね〜」

591 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:14:59.86 ID:vmDyALT20
上条「次は俺だ!!『CLOSER』」

「身近にあるもの常に気をつけてないと、あまりに近すぎて見失ってしまいそう」

「あなたが最近体験した、幸せは一体何ですか」

「ユルフコブリシン〜ゲットインイン〜らららららら〜ららららら〜」

「れっつご!!」


「人助けを偽善と、呼ぶ奴らもいるけど、信じるのも疑うのも人それぞだから」

「たとえ仮にそれが、偽善であったとしても、誰かを救うたのなら」

「一握りの勇気を胸に、あなたを、道部くために」

「ララララララララララッラララララッラララッララ」

「レッツゴ〜!!」

〜69点〜

上条「まぁまぁだな」

御坂「(かっこいい)」

浜面&滝壺「英語の歌詞適当」
592 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:15:32.54 ID:vmDyALT20

浜面「次は俺だな。『愛歌』」

「ねぇ、大好きな君へ 〜笑わないで聞いてくれ〜」

「愛してるなんて臭いけどね」

「ただ泣いて笑って過ごす日々に、隣に立って入れることで〜」

「僕が生きる意味になって、君に捧ぐこの愛の歌」

〜89点〜

滝壺「はまつら」ハトーハトーハトー

浜面「滝壺」イッチャイチャ

御坂「次は私が歌うわね」イラライ
593 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:16:12.93 ID:vmDyALT20
「いつもの電車、隣の座席、朝からイチャチュクカップル」

「夏の浜辺で、男女混合はしゃぎ騒いでいる人たち」

「ねぇ、ねぇ、君に言いたいことがあるんだ」

「ねぇ、ねぇ、耳を澄まして聴いてね」

「リア充[ピーーー]。リア充[ピーーー]。爆発しろ」

「別の人種そうでしょ〜」

ララララ〜

『リア充爆発しろ!』

〜1000000000000000000000000000点〜

浜面「」ガクガク

御坂「ふう、すっきりした」
594 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:16:50.63 ID:vmDyALT20
滝壺「はまづら、お返しだよ」

タッタッタッタタ〜

「でもそんなんじゃだめ」

「だってそんなんじゃまだ」

96点

浜面「滝壺!!!!!!!!!!!」

上条「さて、次は一方通行ですか・・・・」

一方通行「・・・・・」

一方通行「俺は歌わねェよ」

滝壺「大丈夫。そんなKYな一方通行を私は応援してる」
595 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:17:23.51 ID:vmDyALT20
打ち止め「えー何で、ってミサカはミサカはKYなあなたにがっかりしてみる」

上条「KY通行だな」

御坂「(さすが、ネーミングセンスが良い)」ハート

浜面「(いや、悪いだろ・・・・」」

御坂「なんか言った?」怒り

一方通行「お前、今なんてった」

浜面「!? 何で、一方通行までぶち切れ!?」

一方通行「[ピーーー]」
596 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:18:11.76 ID:vmDyALT20
そう、それが原因だ。
ただ、友達?とカラオケに行った。
歌わないやつがいた。
少しからかった。
それが、原因でまさか、あんなことになるなんて、誰も思っていなかった・・・
597 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:18:50.79 ID:vmDyALT20
馬鹿だとはき捨てた。
あんなバカやこんなバカと一緒に歌わないと言っておきながら、結果はこれだ。
非リラ充の道を選んだのに、非リア充に君臨すると決めたのに、温かい誘いに惑わされ、のばされた手をつかもうとしてしまった。
自分のいる非リア充の世界から、一瞬でも目をそらし、もう届かない、リア充の世界へ一瞬でも触れようつしてしまった。その行動の結果が、一刻も早く、英雄の言葉に従うという最先事項を見失わせ、生まれてこなくて良かったはずの悲劇を生みだした。

だからこそ、
一方通行は今度こそ徹底した、非リア充となる。
たとえ何を失っても、英雄を馬鹿にした浜面仕上を粉砕することをここに誓う。

そこにあるのは、ばらばらの死体。

h/a/m/a/d/u/r/a/『ギャアアアアアアアアアアアアアアアア』

598 :上条「カラオケに行った!!」 [sage]:2013/01/10(木) 18:20:20.13 ID:vmDyALT20
以上です。
読んで下さったから、ありがとうございました!!
599 :新刊ネタバレ注意 [sage]:2013/01/11(金) 00:02:12.54 ID:JgkiAtmDO
壁│ω・`)チラッ
新刊ネタ良いかな?

山なし落ちなし意味なし取り留めもなしの会話で2レス




600 :新刊ネタバレ注意 [sage]:2013/01/11(金) 00:02:59.43 ID:JgkiAtmDO

ガチャ

一方通行「ふゥ寒ィ寒ィ。オイ、帰ったぞ…………ン?」

アッ アノヒト カエッテキタミタイッテ ミサカハミサカハ
オソカッタワネ
ドウシマショウ キンチョウシテキマシタ

一方通行(この声……ッ!)バターン!

打ち止め「おかえりあなたー! ってミサカはミサカは買い物袋の中のプリンに突撃!」ダダダ

芳川「お帰りなさい。丁度コーヒー淹れたけど飲む?」

垣根(白)「お邪魔しています、第一位。先日は失礼しました」フカブカ

一方通行「……どォしてオマエがここに? オマエの人格がどォであれ、人様のプライベートまで侵入を許すつもりはねェが」スッ

垣根(白)「あ、それでしたら保護者の方が入れてくれたので」

一方通行「保護者? 家主なら外してるはず……」

芳川「」コソコソ

一方通行「芳川ァァァアア! オマエの危機意識は濡れ紙か!」

芳川「だって、話を聞くに悪い人じゃないようだし。何かあっても親御さんが居れば安心でしょう?」

一方通行「その呼び方ヤメロ。第一俺が居ない間に家に上げたら意味が無ェだろォが!」

芳川「どうしましょう。これは今度こそ電気あんまじゃ済まなそうだわ」

打ち止め「電気あんま? 何だかオトナな響きだぜってミサカはミサカはネットワークに接続してみる」

一方通行「ガキの前で妙な事口走ンなァァ!」


601 :新刊ネタバレ注意 [sage]:2013/01/11(金) 00:04:47.53 ID:JgkiAtmDO

垣根(白)「……で、一度ご挨拶にと。以前負けたことを『私』のプライドが許せなかったようで、ご迷惑を掛けました」セイザ

一方通行(なンだコイツ……綺麗なていとくンとかいうレベルじゃねェぞ……)

打ち止め「ねぇ、あんまり虐めないでね? カブトムシさんは身体を張ってミサカ達を助けてくれたんだよ、ってミサカは(ry」

一方通行(随分肩を持つじゃねェか。そもそも襲ってきたのは『垣根帝督』だろォに)イラッ

垣根(白)「あのぅ、やっぱり呼称はカブトムシのままですか」

一方通行(馴れ馴れしく愛称で呼ばせやがって……)ピクピク

打ち止め「い、一緒にお祭りも回った友達だから! 危なくないから! ってミサカはミサカはあなたの袖を引っ張ってみる」アセアセ

一方通行「」プツン

一方通行「そォかよ。なァ、友達は『カブトムシ』なンだよな? こんなスカした野郎じゃねェよなァ?
    オマエ、コイツの前では『虫けら』の姿で居ろや。できンだろ?」

垣根(白)「え、はい。ちょっと待ってくれますか」カシーン ガチャガチャ

一方通行(つゥか人間形態だと俺とカラーリング似過ぎじゃねェ? 一緒くたにされンのは御免なンだが)

垣根(白)(後から戦闘時の会話データも取得しましたが……『虫けら』呼ばわりを根に持ってるんでしょうか)ガシャガシャ シャキーン

垣根(白)『これで良いですか』

打ち止め「おぉすごーい、変形ロボみたいだね! よーし、ミサカも上に乗せろーって(ry」キラキラ

一方通行「コイツに跨るだと!? 駄目だ、オマエもさっさと元の姿に戻りやがれ!!」ゲシゲシ

垣根(白)『理不尽!?』


602 :新刊ネタバレ終わり :2013/01/11(金) 00:05:35.74 ID:JgkiAtmDO
以上

あのエピローグからしてカキネムシは学園都市の野に帰ったのだろうか

ところで一方×芳川の電気あんまプレイはどこに行ったら読めますか
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/11(金) 00:08:58.46 ID:1HEG+/W7o

しんとくんネタ増えるといいな
604 :新刊ネタ [sage saga]:2013/01/11(金) 00:46:06.19 ID:fUzy4FUAO
《便乗させていただきます…。
かまちーがディナーについて書いてくださらなかったので。
オッレルスさんとフィアンマさんで1レスいただきます》



フィアンマ「……ディナーではなかったのか」

オッレルス「だから、晩御飯<ディナー>だろう?」

フィアンマ「ファーストフードではないか。貴様、舐めているのか」

オッレルス「美味しいよ?」しれっ

フィアンマ「……、………」むすっ

オッレルス「…さて、本題に入ろうか。内容確認をしよう」

フィアンマ「ああ。……女三人は実戦投入。…で、お前は?」 

オッレルス「スニーキングミッション」

フィアンマ「…俺様は?」

オッレルス「自由行動かな」

フィアンマ(遠足……?)

オッレルス(動きが気付かれるかどうか、試したいからね)

フィアンマ「まあいい。……そ、それで…」

オッレルス「うん?」 
フィアンマ「スニーキングミッションというのは、あれか? ダンボールを被るのか?」

オッレルス「……君は俺を何だと思って…まあいいか…」

フィアンマ「……しかし、雷神トールに化ける…か。…腕の一本でも切断されそうだな」

オッレルス「そうだね…」

フィアンマ「……お前は痛覚が麻痺気味ではなかったか?」

オッレルス「ああ。だから、君が腕を斬られた時の叫びを参考にするよ。リアルだし」うん

フィアンマ「……この野郎」

605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/11(金) 02:14:28.27 ID:gq76H8Dr0
イマジンプレイヤーって既出?
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 20:23:33.27 ID:Ibwm4QG2o
>>605
既出
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 22:38:27.52 ID:QQjEUf3Po
こんばんは。新年明けてもう二週間、早いものですね
10レス程度お借りします
>>478->>486に引き続きガチの下ネタですので苦手な方は飛ばしてください
前回で終了と言ったな、あれは嘘だ
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:38:54.85 ID:QQjEUf3Po

垣根「……」ムシャムシャ

一方通行「……」モグモグ

垣根「……一方通行、醤油とって」

一方通行「ン」ヒョイ

垣根「サンキュ……ところで一方通行、ちょっといいか?」

一方通行「……何だ?」

垣根「ラブドールってあるよな?」

一方通行「そンなものはない」

垣根「いやあるから。ラブドール、知らねぇか?」

一方通行「いや……大型犬の事か?それともその、性的欲求を満たすための等身大人形か……」

垣根「後者だ」

一方通行「後者か」
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:39:39.75 ID:QQjEUf3Po

垣根「そう、いわゆるダッチワイフの事だ。南極一号とかそういうやつ」

一方通行「南極一号とか言われても逆にわからねェよ普通」

垣根「オマエはわかってんだからいいじゃねぇか。
   つか前者の大型犬ってのはラブラドールの事か?その間違え方はちょっと無理があるだろ」

一方通行「無理をしてでも話を逸らしたかった俺の気持ちも汲ンでくれると嬉しいンだがなァ」

垣根「おいおい今さら下ネタトークがイヤになったなんて言うんじゃねぇぞ?今まで散々やってきといてよぉ」

一方通行「ほぼ毎回オマエが一方的に話してるだけじゃねェか……」

垣根「何言ってやがるAVん時はノリノリだったじゃねぇか」

一方通行「AVは下ネタじゃなくて嗜みだからな」

垣根「……うん?まぁいい、それよりラブドールだ」

一方通行「今回はなンだよ、ラブドールがどうしたってンだ?」

垣根「ダッチワイフの中でも特にソフビニやシリコンで作られる高級品がラブドールって呼ばれてるわけなんだが
   ここ数年でその造形にかなり磨きがかかってきてるって事はオマエも知ってるな?」

一方通行「あァ……有名どころだとオ○エント工業とかか?」
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:40:15.16 ID:QQjEUf3Po

垣根「あそこはすげぇぞ、あれだけ人間に近い美人顔を作っておきながら
   不気味の谷を感じさせないように工夫を凝らしてある」

一方通行「つっても不気味の谷ってのは人間らしからぬ動きや不自然な表情に起因する部分もあっから
      無表情な人形だと感じづらいってのはあるンだがな」

垣根「まぁ不気味の谷は置いといて、とにかく最近のラブドールは出来がすげぇし余裕でイケる」

一方通行「ふゥン、で?」

垣根「更に最近ではただ美人なドールや可愛いドールを作るだけに飽き足らず
   写真やビデオから実在の人物そっくりのラブドールを作ってくれるサービスなんてのもあるんだよ」

一方通行「マジかよ世も末だなおい」

垣根「ところで一方通行、俺はここしばらく彼女とレスになっている」

一方通行「うン、自業自得だな。でもなンでこのタイミングでそンな報告すンの?イヤな予感しかしねェよ?」

垣根「レスになった理由は彼女との折り合いがちょっと悪くなっせいとか色々あるが
   一番の原因はやっぱりいつぞやの淫語のせいだな。あれがまだ軽く心の傷になってて
   なかなか積極的に彼女を抱こうって気になれねぇわけだ」

一方通行「いや絶対オマエより彼女のほうが重大なトラウマ抱えてっから」
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:40:45.06 ID:QQjEUf3Po

垣根「だがこのまま彼女を避け続けるのは良心が痛む。彼女の為にも俺はこの心の傷を乗り越えなけりゃならねぇ」

一方通行「何でオマエの方が彼女避けてる事になってンの?避けられてンのオマエだろ?
      つーか乗り越えずにこのまま関係消滅させた方が彼女の為だろ、絶対」

垣根「一度は記憶を部分的に消すことでトラウマを解消しようともしたが、それじゃ根本的な解決にはならねぇ。
   つかその辺の記憶なくなったら俺また彼女に同じ事頼みそうだし」

一方通行「『頼みそう』じゃなくてオマエ二回頼ンでンだよ実際に。
      折角俺が一度記憶消してやったのに記憶なくしたオマエは性懲りも無く彼女に淫語言わせて
      またトラウマになってンだよ!この馬鹿が!」

垣根「細けぇ事はいいんだよ、俺の記憶では一回だ」

一方通行「そろそろ死ンだ方がいいぞオマエ」

垣根「とにかくだ、この心の傷を乗り越える為には訓練が必要だ。その為に俺は……」

一方通行「ちょっと待て、オマエまさか彼女を抱く訓練の為にさっき言った
      『実在の人物そっくりのラブドールを作ってくれるサービス』とやらを利用したンじゃねェだろォな!?」

垣根「あ?いや違ぇよ?」

一方通行「……違ェのか。そうだよな、流石にそこまで馬鹿じゃねェよな」
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:41:13.80 ID:QQjEUf3Po

垣根「あのサービスは元になる人物の同意が必要なんだよ。盗撮写真とかで作れたら問題になるからな」

一方通行「ほォ、結構その辺考えられてンだな。しかし詳しいなオマエ」

垣根「あぁ、実際に頼んで断られたからな」

一方通行「頼ンでンじゃねェかこのボケがァァァァ!!!」

垣根「折角訓練方法を思いついたのに肝心の人形は作ってもらえない。流石の俺も焦ったし絶望したぜ……」

一方通行「俺は今まさにオマエの脳に絶望してンよ……」

垣根「だがな、俺は垣根帝督だ!いつだって逆境から這い上がってきた男だ!!
   この程度で引き下がっちゃ学園都市第二位の名が廃る!!」

一方通行「あァちくしょうやっぱり引き下がらなかったンだな、ちったァ自重しろよオマエ、マジで」

垣根「絶望に暮れていた俺は天啓の如き閃きを受けた!そうだ、俺の未元物質に常識は通用しねえ!!
   作ってもらえないってんなら……自分で作っちまえばいい!!!」

一方通行「オマエは本当に俺の予想を遥かに上回るな、嫌な方向で」
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:41:46.85 ID:QQjEUf3Po

垣根「まぁそんなこんなで彼女の等身大ラブドールを作ったわけよ」

一方通行「軽いノリで本当に最低な事言ってるなァオマエ」

垣根「シリコンよりも人体に近い感触の未元物質製で造形も細部までこだわり抜いて完璧!!
   もうホント出来上がったその日から彼女がずっと俺の家にいるみたいで落ち着かなかったぜ?」

一方通行「へェ……」

垣根「欲しくなったか?何ならオマエ用にも誰かをモデルにして作ってやろうか?」

一方通行「……………いや、いらねェ」

垣根「そうか。まぁ生身の女を相手に出来る状況ならなくてもいいしな。
   で、とにかくお手製のラブドールを前にいよいよ訓練を開始しようとしたんだがここで問題が発生してだな」

一方通行「どンなだ?」

垣根「……彼女に似すぎてたせいで心の傷が刺激されて抱けなかった……」

一方通行「オマエ本当に馬鹿だな」

垣根「仕方ねぇから顔を微妙に改造したんだよ。具体的に言うと目をちょっとだけ大きくして俺好みにした」

一方通行「オマエそれ彼女本人のツラに文句つけてンのと同じだからな?わかってっか?
      彼女の目が好みじゃねェつってるようなもンだぞ?」
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:42:23.80 ID:QQjEUf3Po

垣根「いくら最愛の恋人だつっても外見が100%自分の好みと合致してる事なんてあり得ねぇだろ」

一方通行「それはそうかも知れねェが色々腑に落ちねェよ……」

垣根「それに目を大きくしたつっても本当にちょっとだけだぜ?注意深く見なきゃわからない程度の。
   だがほんのそれだけの改造で俺のリトルていとくんは天を突く勢いで大復活よ」

一方通行「世の為人の為何より彼女の為にも一生死ンでるべきだったと思うンですよ」

垣根「猛り狂い輝くリトルていとくんを宥めながら俺はドールを優しくベッドまで運び
   いざ事に及ぼうとしたまさにその時、その瞬間……ッ!!」

一方通行「その瞬間、どォした?」

垣根「彼女がアポなしでやってきました……」

一方通行「うわァ……」

垣根「想像してくださいアクセラさん。ドアを開けたまま硬直する彼女、
   裸でベッドの上にいる俺と彼女そっくりのドール……」

一方通行「居た堪れねェ……居た堪れねェよ……」
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:43:17.25 ID:QQjEUf3Po

垣根「互いに硬直し見つめ合う事数秒。彼女の顔に徐々に侮蔑の表情を作られていく。
   このままではマズイ!何か上手い言い訳をしなきゃジ・エンドだ!!」

一方通行「どンな言い訳してもジ・エンドだろ……完全に詰みじゃねェか……
      将棋で例えると王以外の全駒取られて方位されてるようなもンだぞ……」

垣根「何とか彼女を納得させなければならない!!時間をかけて彼女が状況を理解すればするほど不利になる!!
   俺は咄嗟に叫んだ!!」


『こ、コイツはオマエの生き別れの妹だ!!』


垣根「……ってな」

一方通行「失策過ぎる……それでどンな反応したよ彼女は?納得は……するわけねェよな?」

垣根「……彼女、無表情のまま『お前は恋人の妹と素っ裸で布団で寝るのか?』的なことを淡々と……
   グゥの音も出なかったぜ……」

一方通行「彼女の冷静さってか冷めっぷりがやべェ……」
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:44:07.80 ID:QQjEUf3Po

垣根「次の瞬間彼女は俺から目を逸らし部屋から出て行こうとした。
   ダメだ!そのまま行かせたら俺達の関係はそこで終わっちまう!何とか止めなければ!!」

一方通行「行かせてやれよもう!!終わらせろよ関係!!」

垣根「俺は裸のまま彼女に駆け寄った。考えがあっての事じゃねぇ、ただこのまま終わらせたくなかった。
   そんなエゴで俺は走り、そして気付いた時には彼女を抱きしめていた(全裸で)」

一方通行「何でちょっと感動系恋愛小説風にしようとしてンの?徹頭徹尾オマエが悪いってわかってるか?」

垣根「俺の腕の中で彼女は逃れようと身を捩る。そんな彼女を俺は一層強く抱きしめ、そして耳元に口を寄せ……」


『結婚しよう』

『……はい』


一方通行「えんだああああァァァァ!!」

垣根「いやあああああああ!!!」

一方通行「って何でだァァァァァァァ!!!」ガターン!

垣根「おぉ!?」ビクッ
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:44:37.31 ID:QQjEUf3Po

一方通行「何でだ!?ホント何でだ!?意味がわからねェ!!!
      いきなり求婚するオマエもだけど承諾する彼女もサッパリわかンねェ!!!」

垣根「そういう運命だったんだろう、結局な」

一方通行「わけがわからねェ……どうしてだ、どうしてそンな事になる……理に適わねェ……」

垣根「理だけで割り切れないのが男と女、そして愛なんだよ」

一方通行「……え、ちょっと待ってね、彼女本当に承諾したのか?」

垣根「おう、そんでその場でキスしてリトルていとくんも復活したぞ」

一方通行「女ってワケわかンねェな……オマエもワケわかンねェけど……」

垣根「結婚ってのは女の憧れだからな。混乱した状況でそんなジョーカーを突きつけられれば流されちまっても不思議はねぇさ。
   俺も必死だっただけでそこまで計算してたわけじゃねぇけどよ」

一方通行「……もうなンかどうでもいいわ………おい垣根」

垣根「ん?」

一方通行「……結婚おめでとう」

垣根「おう、ありがとよ」
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/13(日) 22:45:17.70 ID:QQjEUf3Po

一方通行「式はいつ頃の予定だ?」

垣根「あぁ、6月がいいって彼女が言ってるからそうしようと思う」

一方通行「ジューンブライドって奴か。ロマンチストな彼女じゃねェか、メルヘンなオマエには丁度いいかもな」

垣根「だろ?」

一方通行「はァ……いややっぱり納得いかねェな……ラブドールはどうなった……」

垣根「あーそうそう!それなんだけどな!
   ラブドール交えて擬似3Pやろうぜって彼女に持ちかけてるんだがなかなか承諾してくれなくてよぉ」

一方通行「……オマエ」

垣根「何とか上手いこと彼女が承諾してくれるようないい誘い方ってねぇかな?ちょっと考えてくれよ一方通行」

一方通行「知るかボケェェェェェェ!!!帰れ!!二度と来ンなァァァァ!!!」
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/13(日) 22:46:58.18 ID:QQjEUf3Po
今回こそ終わりです
SSを無駄にダラダラ長引かせる癖がついていたので短いSSの練習をさせて頂きました
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます
そして何か色々とすいませんでした、こんなもん書いちゃって
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 23:04:03.26 ID:Kr/UUxY30
乙  未知の領域すぎて  でも掛け合いは毎度ながら面白かった
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 23:16:38.89 ID:P8Gt1pei0


イケメンならなんでも許されるのか

ちくしょう.…
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 23:18:44.97 ID:BmO7QUcso
原作のていとくんは大変なことになってるらしいがこっちも大変だな
でもしあわせそうでなにより。おつ
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 00:29:40.12 ID:r+rh4O3IO
乙!
安定の酷さw
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 01:48:44.63 ID:PgmvGQrA0
乙!面白かった
一方さんのツッコミがいいね
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 07:21:03.57 ID:JvNQiaito
このシリーズすごい好き
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 16:06:19.17 ID:mJ/SAxGU0
乙!
安心と信頼のリトルていとくん
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 17:27:37.62 ID:u3Qu5tOd0
一緒にごろごろ

一緒にモンハン

一緒にお茶

一緒に食事

序盤の数行の描写がだんだん仲良くなってて笑う
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 18:16:38.25 ID:7zBQPDHeo
某第五位「次は一緒にベッドよね」
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 20:48:19.14 ID:7SrjCxcF0
この垣根はひどいが彼女もいろいろとひどいwwww
まあこの垣根と付き合ってられるくらいだから当然か。
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 23:48:27.24 ID:4E+Y0dPv0

ミサカミサカミサカー 
ミサカーをー食べーるとー
あたまあたまあたまー
あたーまーがー 良くーなるー

新約6巻を読んで思いついたくだらない替え歌
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 00:22:53.66 ID:aidbCKI00
新刊のきれいなていとくんもいいけど、
やっぱりアホなていとくんが一番好き。
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/18(金) 18:53:56.32 ID:EP39tRor0
しかしサワヤカイケメンな垣根が公式設定になってしまった以上、
今後はSSでもバカなことをする垣根は書きづらくなるんだろうなあ。

復活したのはうれしいけど、ギャグキャラとしてのていとくんを
見られなくなると思うと寂しくもある。
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/18(金) 18:55:13.01 ID:gXqAoRof0
別にあのていとくんしか使ってダメとか言ってないしね
最終的にゲームボーイのゲームのピッコロさんみたいに悪と善が合体するよ
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 21:15:37.54 ID:3IEfX1s8o
他のカブトムシから色んなていとくんが生まれているかも知れない
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 21:45:18.51 ID:iy2ACerDO
純真系ショタていとくんがテレポーターの毒牙に掛かる場面を幻視したじゃないか
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 21:45:50.06 ID:hUlCnk0mo
下ネタ一方さんなんて物まで書かれてるんだ
バカていとくんぐらいいいだろう
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 21:55:15.39 ID:3IEfX1s8o
ショタ育成を夢見てカブトムシを養殖するあわきんだと!?
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 00:13:40.93 ID:JyIwKHFIO
子供に大人気なていとくん
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 11:44:15.45 ID:RSOtK80Qo
>>635
はやく
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 22:10:10.96 ID:y3TXrJsXo
ていとくんのキャラ濃すぎワロタ

ちょっとでいいので■■にわけてあげてください
641 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:39:39.44 ID:Gi7FxL0N0
浜面と黒夜のカップリング 
友達以上恋人未満の兄妹みたいな内容を意識しました

地の文アリなので苦手な方は飛ばしてください








「なあ、頼むから機嫌直してくれよ。」


部屋の隅で膝を抱えて座る黒夜に、浜面は両手を合わせて何度も頭を下げる。

そんな浜面に対し、黒夜は顧みる事なく言葉を返す。


「…終わったら迎えに来てくれるって、浜ちゃん言ってたじゃん。」


その口調に、浜面は思わず頭を抱えた。

ああ、これは相当に根が深い。

怒っているのなら何発、あるいは何十発も殴られればきっと許してくれるだろう。
だが、今回の場合、怒りよりも悲しみの方がはるかに上回っているようだ


「いや、マジで本当に悪かったよ黒夜。でも、フレメアがいなくなって、どうしてもそっちを探しに行かないといけなっ…ぶっ!」


言い終えるより先に、黒夜の投げたクッションが浜面の顔に命中する。



642 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:41:26.48 ID:Gi7FxL0N0


こっちを見ずによくもまあ正確に当てられるものだと思うが、
それでも柔らかいものを選んで投げる優しさは残してくれているらしい。


「だったら一言そう言ってくれたら良かったじゃん!」

「ずっとほったらかしにして、私だって怖かったんだよ!無理やり歯医者連れてかれて、それでも浜ちゃんが迎えに来てくれるって言うから頑張ったのに!…ぐすっ…ひっく…」

「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」


「どうせ浜ちゃんは私よりもあっちの方が大事なんでしょ!もう、私の事なんて放っといてよ!」


大泣きしながら黒夜は不満をぶちまける。

言い過ぎだと思わなくも無いが、今の自分にはそれを咎める資格はない。
泣きじゃくる黒夜の背を後ろから抱きしめ、浜面は囁くようにゆっくりと謝罪の言葉を口にする。



「そんな事言わないでくれよ、黒夜。」

「どっちがどっちとかじゃ無いんだ。俺は黒夜の事もフレメアと同じぐらい大切に思ってる。」

「だから、黒夜の事を迎えに行ってやれなかった事は、本当に悪いと思ってる。フレメアの事は関係ない。俺がお前を気遣ってやれなかっただけなんだ。」

「なあ頼むよ、黒鳥。俺に出来る事なら何でもするから、だから許してくれないか?」
その言葉とともに、浜面は黒夜を抱きしめる腕に、より一層の力を込める。

643 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:42:22.17 ID:Gi7FxL0N0


自分の思いが少しでも黒夜に伝わるように、と。


「…良いよもう、浜ちゃんは私の事気遣ってくれてたんだし。でも、もう歯医者は行かなないからね。」


涙声のまま、黒夜はゆっくりと口を開く。

初めに比べれば大分落ち着いたらしいが、それでもまだ随分と涙声になっていた。


「お、おい、黒夜、それは駄目だろ?まだ治ってないんだし。」


抱きしめたまま、空いた手で黒夜の涙を拭ってやる。
くすぐったそうに身をよじるが、嫌がっているようには見えなかった。


「ヤダ、絶対にヤダ。あんな怖い思いするぐらいなら歯が痛くなった方がずっとマシだもん。」


そう言いながら、黒夜は甘えるように胸板へ頭をもたれかけさせてきた。

顔こそこっちへ向けてはこないが、上背のある浜面から見れば、
どんな表情をしているのか一目瞭然だ。


可愛らしい唇を精一杯尖らし、小さな体を精一杯摺り寄せてくる。
年相応、というよりは随分と幼いその様子に、思わず浜面の口から笑みが漏れた。
644 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:43:14.55 ID:Gi7FxL0N0


「ほら、今度からはちゃんと俺が行きも帰りも付いて行くから、な?治療の最中だってずっと待っててやる。これなら大丈夫だろ?」


言いながら頬に添えていた手を頭まで伸ばす。
そこから敏感な首筋まで、何度も何度も丁寧に撫でてやる。


自分の手が首筋に至る度、胸の中の黒夜の口から言葉にならない声が漏れた。

それを少しでも抑えようと、黒夜は自分の両手をその小さな口に当て、しっかりと蓋をしている。

どうやら彼女には撫でている手を拒もうという発想は無いらしい。

声を出すことを拒みつつも、自分の愛撫を受け入れるその姿に、
浜面の心の中に、幽かな悪戯心が芽生えた。


頭を撫でる手を止め、黒夜の下顎に手を添えると、
こちらの方へと無理やり顔を向かせる。


頬を真っ赤に染めた黒夜が、急に強引な手段に出た自分に、
戸惑いの視線を向けて来た。
645 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:44:35.83 ID:Gi7FxL0N0


「は、浜ちゃ…んぷっ!」


意図を問いただそうとした黒夜の口に、人差し指と中指を突き入れる。

口を開きかけていた為、突き入れた指は遮られる事なく黒夜の口内に分け入っていった。

第二関節まで口の中に入れた段階で、ようやく黒夜からの抵抗が始まる。

だがそれは、噛み付く等という激しい物ではない。
浜面の手を傷つけない様、舌を必死に操って押し返そう押し返そうと試みてくる程度の物だ。
その程度で一度火のついた嗜虐心は止まらない。

差し出された性感帯を、擦り、摘み、捻り、思うがままに愛撫する。


「な、黒夜。虫歯を直さないと怖いことになるんだぞ。」


指を止める事なく、浜面は殊更に優しい声で語りかけていく。


「ふぇっ…んぅっ!は、はまちゅっ…はむっ、ぷちゅっ!」
646 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:45:25.90 ID:Gi7FxL0N0


「それに…いつか黒夜がこんな風に恋人とキスする事になったら、やっぱり虫歯のままは嫌だろう?」


わざといやらしく音を立て、浜面は黒夜の羞恥心を煽る。
それと共に、腕の中で艶かしく悶える彼女の肢体を自分の胸に押し付ける。


「んーっ…んんっーーっ!」


最後に一度、舌を上に引き伸ばすと、浜面は黒夜の舌を解放した。


「な、黒夜?歯医者行ってくれるよな?」


自らの愛撫で蕩け切った黒夜の顔を満足げに眺めながら、
浜面は承諾の言質を彼女に要求する。

とは言え返事がまともに口に出せるようになるには、
数分は休ませないといけないだろう。

そんな事を考えながら、再び浜面は黒夜の頭を撫で始めた。

口の端から涎を垂らし、荒く息をつく彼女だが、
それでも手がうなじに触れる度に弱々しく体を震わせる。

二人だけの室内には、黒夜の発する音だけが響いていた。

647 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:46:34.62 ID:Gi7FxL0N0


「…たら歯医者いく。」


息も絶え絶えな黒夜が、どうにか言葉を発したのは、
それからしばらくしての事であった。


「ん?」


かすれ切ったその声に、浜面は問い返す。


「浜ちゃんが治療中、ずっと手を握っててくれるなら歯医者行くっていってんの!」


力を振り絞り、なかば自棄になったような大声で黒夜は叫んだ。


「…でも、それ大分恥ずかしいぞ、その、お互いに。」


黒夜の言っている事は浜面にも理解できる。
だが、フレメアの年齢ですら、そのような事をしてもらう子供は殆どいないだろう。

それが黒夜と一緒にとなれば、
歯科医達からの好奇の目に晒されるのは避けられない。

どうにか諦めさせようと、あの手この手で説得するが、黒夜は頑として言う事を聞かなかった。
648 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:47:49.79 ID:Gi7FxL0N0


「いいもん、恥ずかしくても。笑われても、浜ちゃんが居てくれないと頑張れないもん。」


甘えた声でねだりながらも、こちらに向けられた目には、
絶対に譲らないという強い決意が込められていた。


「…わかったよ。」


どの道、こっちはどんな条件でも飲むと言ってしまってるのだ。

多少、どころでは無いぐらいの恥ずかしさはあるが、
これで黒夜の機嫌が治ってくれるなら安いものだ。


「ちゃんと黒夜の虫歯が治るまで、毎回付き添って手を握る、約束だ。」

「だからな、仲直りしようぜ。」


二人きりの時にしか見せない満面の笑みを浮かべながら、黒夜は元気よく頷く。


「うん!」


この笑顔を見る事が出来るのが、自分だけであって欲しい。

妙な独占欲に駆られながら、浜面は黒夜の頬に優しく口付けした。
649 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:48:32.05 ID:Gi7FxL0N0


和やかな空気の中で、二人の間に心地よい疲労感が広がっていく。


「ねえ、浜ちゃん。」


そんな中、黒夜がゆっくりと口を開いた。


「ん?」


「今日、このまま一緒に寝ない?」


どこか不安げな瞳と共に黒夜は浜面へと語りかける。


「その、ちょっと…今日、寂しかったから。」


意地っ張りで甘えん坊な仲間に苦笑しながら、そのまま身体を抱えてベットへと運んでいく。


「…今日だけだぞ。」


抱き上げた黒夜の耳に、浜面は一言だけ告げた。

650 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:49:35.59 ID:Gi7FxL0N0


嬉しそうに目を瞑る黒夜の顔を見ながら、
自分も仲間に対しては相当に甘いのだと思い知らされる。


だが、浜面には、それを改める気は毛頭なかった。
何より他でもない自分自身が、黒夜の事を離したくなかったのだから。


もし滝壺達に見つかれば、さぞかしこっぴどく怒られてしまうだろう。

だがそれも仕様が無い。

もし起きた時に自分が隣に居てやらなければ、
きっと黒夜は淋しい思いをしてもしまうだろう。


ベッドの中で、小さな黒夜の身体を抱きしめながら、浜面はゆっくりと目を閉じた。
651 :拗ねた黒夜の慰め方 [sage]:2013/01/20(日) 18:51:45.22 ID:Gi7FxL0N0
これで終わりです

相当にキャラ崩壊しているような気もしますが、
二人っきりの時は黒夜ほかアイテムメンバーは浜面に甘えっぱなしな気がします
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 18:56:07.57 ID:wqnqpX1Ao
おつー

黒夜ちゃんを僕にください
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 22:00:13.20 ID:Axt+6on70
乙!

これは・・・パパづらなのか? それとも兄づらなのか?

それとも・・・
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/21(月) 21:13:01.73 ID:lH8xTYkIO
浜ちゃんと黒にゃん可愛いなぁ
乙です
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/22(火) 22:05:13.54 ID:QClYGjvk0
父 浜面
母 滝壺
娘1 黒夜
娘2 フレメア
娘3 絹旗

祖母 麦野
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/22(火) 22:18:35.28 ID:mWcl+VDQo
その後>>655を見た者はいない
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/22(火) 22:22:22.19 ID:g1rV7cYI0
>>655
さんにーいちドバーン!!
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/22(火) 23:48:51.14 ID:i4ydjEX50
麦野は愛人だろ!いい加減にしろ!!
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 00:19:25.01 ID:te7NiNvq0
6/5/5
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 00:49:55.12 ID:tgmCOmKAO
家政夫 新垣根
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 19:37:41.09 ID:XtJnnASSo
アニレー2期春期決定!!
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/26(土) 17:01:32.92 ID:q6wu8XjA0
アニレー来たねー
冬川版の上条VS一方通行を見たいぜ
663 :2レス :2013/01/31(木) 15:04:48.22 ID:W9y/cXWDO

打ち止め「みんなでおにぎり食べようよってミサカはミサカはあなたを誘ってみる!」一方通行「富士山の上でか」打ち止め「えっ」


打ち止め「富士山の上限定じゃないけど、何で?」

一方通行「あン?何でってそりゃ、そォいう決まりなンじゃねェのか」

打ち止め「えぇ……ミサカはそんなの初めて聞いたよ?ってミサカはミサカは首を傾げてみる」

一方通行「……ンなはずは」
____

木原「うっせぇなぁ!?オイィィ!?」

一方通行「はァ!?木原くンが歌えっつったンだろォがよォ!?」

木原「ヘッタクソなんだよ糞が!テメェの能力使えっつっただろぉが!?」

一方通行「……っ!いっちねェンせェエエにィなったァらァアア!!」

木原「音量デカくしろってことじゃねぇよ糞ガキィイイ!!!!」

______


一方通行「ンなはずはねェだろ」

一方通行(能力安定に使われるぐらいのメジャーな曲で嘘が混ざってるわけがねェしな)

打ち止め「んー?じゃあミサカが知らないだけ?」

一方通行「あァ」

打ち止め「んーうー?ってミサカはミサカは釈然としなかったりー」

打ち止め「まぁいっか!そしたらみんな誘わなきゃね!ってミサカはミサカは鼻息を荒くしてみる!」

一方通行「あン?ちょっと待てガキ」

打ち止め「はえ?」

一方通行「誰を誘うつもりだ、誰を」

打ち止め「それは、えーっと、お姉さまとか!」

一方通行「」

打ち止め「あ、あれ?やっぱりお姉さまは嫌だった?ってミサカはミサカは俯いちゃったあなたの顔を覗いてみる」

一方通行「……ダメに決まってンだろォが」

打ち止め「あ、アナタやっぱr」

一方通行「まず考えてみろ!オリジナルは何年生だァ!?」

打ち止め「ふぇ!?ちゅ、中学二年生!」

一方通行「あァ!二年生だろォが!」

打ち止め「……へ?」

一方通行「二年生はダメだろ……一年生しか行けねェンだよ、富士山の上でおにぎりをパックンパックン食べるにはよォ!!!」

打ち止め「……そ、そうなの……?」


664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 15:05:24.46 ID:W9y/cXWDO

一方通行「……あァ」

打ち止め「そしたら……ミサカも行けないね……」

一方通行「……っ!」

打ち止め「……楽しんで、きてね……っ」

一方通行「……っ」

打ち止め「……アナタ?」

一方通行「行かねェ」

打ち止め「アナタ!?」

一方通行「行かねェよ」

打ち止め「……あ、」

一方通行「ガキがいなけりゃ、行く意味なンてねェだろ」

打ち止め「あ、あ……アナタぁああああ!」

一方通行「ばっ、抱きつくな!」

打ち止め「ふぇ、ふぁっあっあなたぁああ、っ」

一方通行「……ふン」



黄泉川「いつ突っ込みいれればいいじゃんよ」

芳川「放っておいていいんじゃないかしら」


おわり
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 15:08:34.60 ID:CafxU5nSO
乙ワロタww
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 15:41:38.70 ID:8Dd20KMko
1年生乙
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 18:37:26.65 ID:lpEYuF6Ao
その頃新入生達は富士山を登っていた
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 20:12:21.89 ID:ztkRx85Mo
ハーメルンに、屋さんがあるんだけどあれ本人か?
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 21:36:23.44 ID:V0wGGo9ao
別人だと思う

って、屋さんはまえにもどこかでパクられてなかったか?
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 23:02:16.12 ID:mxPxRSlR0
パクられやすいな、屋さんは

とても本人が書いてるとは思えない

そのうち他ユーザーによって炎上→消火されると思うが

671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/01(金) 10:24:40.49 ID:KT0XKSoT0
珍しいカップリングって何だろう?
なぜかトール×吹寄が思いついた……
トールは戦闘狂だから十二巻以降に学園都市に来た設定にすればやれるか?
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 10:45:29.42 ID:wB41cUWG0
相方にはなるけど、カップリングには無いような気がするのは海原×シスターズ
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 10:59:02.23 ID:gbzp/pbto
原作でも絡んだしトー琴は読んでみたい
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 15:48:26.79 ID:bq2eDdnvo
トールはイケメンでコミュ力ありそうだからチートだな
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/01(金) 19:28:50.66 ID:KT0XKSoT0
禁書pspが発売近いから思い出しけど超電磁砲pspキャラってssで見ないね?
やっている人が少ないのかな?
白鰐部隊(ホワイトアリゲーター)とか出番は少ないけど数少ないショタとかいるから使えないことはないと思うけどな……
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 22:19:46.38 ID:zVyKkhG1o
ゲーム版キャラは買う人と買わない人とで分かれちゃうから使いにくいってのもあると思うよ

キャラ出す度に「誰それ?」って流れになるだろうし
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 00:54:48.68 ID:j26PE9vbo
ひとつ純粋な疑問があるからお前らに聞いてみたい
一方通行は初登場当初のようなゲス野郎の方が好きか
それとも本当は殺したくなかったというと本当に悪い奴ではなかった方が好きか
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 07:36:15.32 ID:VZzYN2oIO
俺はゲスセラのほうが好き
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/02(土) 09:20:57.69 ID:cWkqydAd0
後者は多すぎるので前者がみたい。ゲスレーターは正直好物です
佐天「アイテム?」でそんなゲスレーター(てかレイプレーター?)みれるか参考に
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 18:33:20.94 ID:/dhYxaCMo
どっちでも話が面白ければよい
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 20:14:01.50 ID:bbuwa4g3o
>>677
実のこというとゲス野郎の方が好き
イイヒトナンダヨ!って推されるよりド外道な方が清々しい
マジキチ笑いしながら暴れまわるのがまた見たい
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 21:42:31.21 ID:myW6ohiW0
それは一方が好きなんじゃなくて力を持った強い悪人が好きってことなんでは
多分一方がいい人なんだよって推してると言うよりは、本当は普通の子供だったんだよって事なんだと思う。
あと一方に性欲とか無いと思うんだよね。ホルモンバランス云々の話がありますし
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 21:49:29.10 ID:SD9huqyjo
外道と言われるならともかく、ゲスっていわれると違和感あるな
容赦ない暴力を無邪気に振るってる倫理観が壊れてしまったタイプ(外道)は好きだけど
レイプ目的でボコったりそれをネタに脅迫したりするタイプ(ゲス)は嫌いだし違う気がする
こういう意味でのゲスセラSS書くなら、注意書きしてほしい
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 22:05:28.48 ID:QuYqO5/xo
まあ実験中の一方さんも「人殺し楽しいぜヒャッハー!」というより「こいつら人形だろ?何で殺したらいけないんだ?」って感じだしな

>>679のSSだと木原とつるんでレイプしてたからちょっと違和感あった
一方さんはゲスなままでも木原とは反りがあわない気がする
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 00:21:58.66 ID:en2N+ouHo
外道通行の方が好きだがそんな一方が好きなのではなくて
ただただクズな悪役として突き進むキャラが一人くらいはいてほしいという感じかな
別に散々殺しておいて本当は…なんて甘ったれたことを抜かす一方も嫌いじゃない
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 01:10:20.04 ID:/uTNT+xA0
>>684
それを通り越して一周して「ヒャッハー!」に近くなってたろ
そのあと猟犬部隊バラす時は「こんなことやってる場合じゃない」という理性を押しのけ、
念入りにいたぶり殺して「あは、楽しくなってきた♪」描写入ってるし、本質はゲスなんだと思うよ

そしてオメオメクリクリしてるより、ゲス展開の方が遥かに輝くキャラなのでそっちを推したい
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 01:56:07.39 ID:6EXyUtPFo
13巻の一方通行の輝きっぷりは異常
ショットガンで下顎フッ飛ばした挙句にどのツラ下げて生きてンだと虐殺したり
ッエーイ☆だったりと惚れちゃいそうだぜ
反射とか解析とか敵だったらこれほど絶望的な能力も無い
無理くりバトルと善人の枠に囚われてるのが惜しくてたまらん
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/03(日) 08:11:58.51 ID:iF1EedY8o
一方通行は「だって○○ちゃんがやれっていったんだもん」とか言っている幼児をでかくしたキャラだと思います
自分の責任を他人になすりつけられる自称イイ子ちゃん
子供だから成長もする、と


投下します
上琴でひとつ
689 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:13:42.50 ID:iF1EedY8o

 一枚のタオルケットの包まれた上条当麻は右手の軽さに違和感を覚えながら焦げ臭い匂いで目を覚ました。
 瞬き混じりで重い目を開けると匂いは明確に鼻腔に飛び込んでくる。
 寝起きの喉の粘着く不快感を覚えながら上体を起こし、パジャマ姿のまま周囲を見渡す。
 するとリビングと一体化したキッチンの方で僅かながら空気が黒ずんでいて、それを全開で動作する換気扇が吸い込んでは外部へ吐き出していた。
 コンロの前にはカエルのエプロンをつけたパジャマ姿の少女が失態をどう誤魔化すか、という表情で佇んでいる。
 こちらの視線に気づいたのか、通い妻たる御坂美琴は振り向いて、上条に冷や汗の混じった顔で、


「おはよう、ごめん、焦がしちゃった」


 と舌を出した。
 今の今まで火を使っていたのだろう、ほんのりと赤みが差している。

 時期は初夏の六月。土曜日から日曜日にかけての週末。
 木々はますます青々と茂り日差しは高くなり、空も成層圏まで飛び抜けそうな季節。
 例年のように続く異常気象とやらは今年も健在らしく、南北に長いこの国ではさっそく三十度を超える場所が出ているらしい。

 当然、その一つに学園都市も含まれている。
 アスファルトだらけのこの世界はこもった熱は重ねられていく一方。
 それでもやはり若さか、街には活気があふれている。

 そんな夏にも負けない熱い一夜を過ごしたはずなのだが、御坂美琴の表情にはそういった色合いは一切見られない。
 腕の中で息を荒げる彼女を独り占めしているという牡の興奮は確かに手のひらに残っているはずなのにあっけらかんとしたあどけない顔のまま。

 飾り気のないファンシーなピンク色のパジャマは身体のラインをはっきりと浮かび上がらせていて、それでいてとても健康的で。
 情熱的な昨晩とイメージは随分異なる。
 部屋の外さえ出なければそのまま日中過ごしても問題なさげに思えてくる。
 当然、化粧っけなどない。


「当麻、おはようは?」

「お、おはよう……」

「ん。一応出来てるからさ、顔洗ってきてよ。
 ベーコン真っ黒だし白身も焦げ付いちゃったけど黄身は無事なのよ。
 勿体ないから食べる?」
690 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:14:58.28 ID:iF1EedY8o

「あ、ああ」


 特段、これが初めてというわけではない。
 何度目かも数えることもできないほどの朝で、落ち着かない理由はないはずなのに上条は足元がフラフラとする感覚を味わっている。
 ゆっくりと洗面所へと足を運び、緑色のカエルの歯ブラシと並んでいる飾り気も何もない安物の歯ブラシを手に取る。
 そして歯を磨いて顔を洗った。
 濡れた顔面をタオルで拭うと洗面台の鏡の中に前髪と目の垂れた冴えない男がいた。
 当然、上条当麻その人である。
 ミント味の歯磨きと冷たい水とをいくら感じても心のモヤは晴れなかった。


(アイツ、なんでいつも平気なのかな――)


 拭いたはずの顔を再び冷水に突っ込む。
 瞬間止まる呼吸と息苦しさ。
 その中には僅かながら嫉妬のようなものが混じっている。

 御坂美琴。
 学園都市の誇る超能力者の第三位。別名、超電磁砲。
 あの夏から二回りしてより一層美しく成長した彼女は少女の笑顔のまま大人への階段を登っている。
 学園都市でも著名人である彼女の美しさは画面や紙面越しでは伝わりづらく、名前の割には窮屈な生活をしていない。
 だがそんなことを取り除いたとしても彼女はとても魅力的な女性として花開いていた。

 だからこそ、平々凡々な一学生である自分と釣り合っているのか――という思いが上条の中に少なからず存在する。
 それ以上に反発する心も確かに存在するのだが、一面で納得すらしている。
 元々他人の評価など気にせず自分が正しいと思ったことをやり遂げる意志の強さがあった上条当麻だ。
 一度感じてしまった疑惑というものはしつこく根を張る。

 別に、裏切っているとか、そういったことを考えているわけではないのだけれども。
 ただ、あれだけのことをした次の朝に少しぐらい照れるとか、恥ずかしそうにするとか、そういった仕草を、見たいという欲望がある。
 そんなことを考えている自分にもイラつきを感じている。

 子供っぽい、と自省するも自分は偽れない。
 酔っている最中にふと覚醒したら背中に道がなかった。
 欺瞞のような感覚に苛まれている。
 付き合ってから二年も経とうとしているのに少しも大人びていない。

 再び顔を上げて、タオルで顔を拭って。
 そして鏡から覗き込んでいる顔はとても平凡で不安げな表情をしていた。
 二年前から少しも変わっていない。
 彼女は髪を伸ばし始めて明確に自分から変わろうとしているのに、上条当麻という個性は髪型一つ変えられていない。

 はぁ、と吐く息が重かった。
691 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:16:12.96 ID:iF1EedY8o

「ちょっと、当麻! まだぁ?
 ご飯覚めちゃうってばぁ」


 壁一枚隔てたリビングキッチンから能天気な声が響いてきた。
 かくん、と首を落として、ぐい、と胸を張って、ぱんぱん、と頬を叩いて。
 少しだけ鏡の中の顔に気合が入る。

 暑い夏の朝にこんな顔をしていられるか、なぁ、受験生。
 特別な右手と誰にでもある勇気だけで世界を敵に回したかつての英雄は自身を平凡な存在と卑下しながらも前を向いた。

 しかし、やることはやはりごくごく平凡。
 リビングに戻って、朝食の並べてあるローテーブルの前に胡座で腰を下ろして。


「いただきます」


 と箸を掲げながら両手を合わせて一礼。


「うん、召し上がれ」


 元気の入った『いただきます』に機嫌よさげに微笑んだ美琴が艶やかな唇を優しげに綻ばせる。
 白いご飯、豆腐とわかめの味噌汁。ボウルに盛られたグリーンサラダ、焼き海苔と、切ったハムと、そして少し焦げ臭い目玉焼きの黄身が二個。
 それが上条の前に並べられていた。
 黄身は半熟が好みだがしっかり火が通っているものに醤油をかけて崩しながら白米と合わせて食べるのも結構乙なものだ。


「ハムはベーコンの代わりね。卵はボリュームなくなっちゃったから二つとも食べて」


 明るくニコニコした顔。
 フライパンを焦がしたことはもう気に留めていないらしい。
 別に大した事柄ではないし、それはそれで構わないのだが、この瑣末な出来事以上に言葉の中に悪戯を思いついたような色合いが混じっている。
 微妙な変化だが、上条にはそれがわかる。
692 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:17:09.50 ID:iF1EedY8o

「あとさ、フライパン焦がしちゃったから、新しいの買いに行きたいんだけど」


 男性としては長身とは言いづらい上条当麻と女性としては平均的な身長の御坂美琴。
 それでも身長差はあるのだが、座ってしまえばまさに誤差の範囲。
 のはずなのだが、見上げてくるような視線は甘えてくるようで実のところ逆らえない響きを持っている。
 しかもその響きは上条の警戒心とか猜疑心とか、そういったものを溶かす効果すらあった。


「……付き合え、って言うんだろ?」


 その返事を聞いて、少女が満面の笑みを浮かべる。
 ぱん、と両手を目の前で叩いて、さもいいことを思いついた――実のところ、最初っから考えていたのだろうけれども――といった趣きで言葉をつなげる。


「デートしようよ、久々にさ。
 なぁんか、当麻も勉強ばっかりで鬱憤溜まっているみたいだし。
 私も一回自分の部屋戻って着替えてくる。
 十一時ぐらいに待ち合わせ。
 いいかな?」

「ん、そうだな」


 確かに、そういった外出は随分と自粛しているような気がする。
 なんだかんだで美琴の笑顔は可愛い。
 化粧なしでも人前に出れる程度、との自己評価が高いのか低いのか、少なくとも上条にとっては満点でありとても素敵だ。
 週に四日は泊まり込んでいていつでも見られる笑顔なのに、見るたびに綺麗になっているような気がする。
 上条は心の虚に巣食った黒々としたものが小さくなっていくのを感じていた。



 閑話。
 テフロン加工が施されているフライパンは焦げ付きにくいのだが絶対ではない。
 ましてや金タワシでギシギシやってしまえばどうしようもない。
 学園都市の最新技術は安物には適用していないらしく外部の同程度の品より若干安いくらいで、だったら真面目に説明書通り使うように。
 そうすればもっと長く使えました。
 焦げつかしたのは私が悪いんだけれども。
 と、着替えて自宅へ帰宅する直前の美琴から軽いお説教を喰らう上条であったがまさに余談。
693 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:18:16.54 ID:iF1EedY8o


 閑話休題。
 午前十時。


「はああ……」


 机替わりにしているローテーブルの上で勉学に励んでいた上条さんはカラフルなノートを放り出してフローリングに絨毯敷の床に大の字に寝転がった。
 中に放り投げたシャープペンシルがくるくると軸方向に回転しながら放物線を描き、みごと、スタンとローテーブルの上に落ちる。

 現在のところ成績は上昇中。
 狙うは教育学部世界史系。
 必須科目は歴史に国語に英語。特に英語が鬼門だ。
 世界史日本史に関して言えば「高校の教科書を完全に理解してれば余裕でマスターには入れるよ」との美琴の言葉があって、その助言通りに行動している。
 具体的には五十年単位のイベントを一枚の紙に纏め、紙の上で様々な色で線を紡いでネットワークを構築。
 それで発送を連鎖させるというもの。

 十四世紀の朱子学→後醍醐天皇の思想←→当時の武士が求めていたもの。
 朱子学←→陽明学→王陽明→実践的な儒教思想→大塩平八郎が求めていたもの。
 などなど、とにかく横に横に繋げていく方法だ。
 ひとつを忘れてもほかの事柄から連想が効く、という時間はかかるが忘れない方法である。
 これをどんどんとつなげていくと何かしら魔法陣のようなものが出来上がって妙に感心したりする。

 この方法が英語では使えない。
 まずは単語を丸暗記。
 八百程度の単語を覚えれば大体意味はわかるというが、上条の脳はイミのない単語の羅列を覚えるのはとても苦痛なのである。

 しかしまぁ、それでも昔に比べれば実感はある。
 ひとつ屋根の下で他の誰かと過ごす経験は初めてではないが、あの時には感じなかった華やかさが充実感をくれる。
 いい刺激となって勉学に打ち込める。
 届かなかったものに手が届くという感覚は一度知ってしまえば病みつきになる。
 恋人が努力で才能の階段を駆け上がった気分が少しだけ理解できた気がした。
694 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:19:03.42 ID:iF1EedY8o

 寝転がったまま上条は携帯電話に手を伸ばした。
 御坂美琴と無料で通話できる契約を結んだ――実際問題、直に会話する方に傾きすぎていてほとんど役になっていない――小さな端末。
 学園都市の外側のスマートフォンなどとは比べ物にならない高機能ながらもそのすべてを使いこなせない科学の末端はディスプレイに時刻を表示していた。


(そろそろ、いくか。
 上条さんは紳士ですから、女の子を待たせたりなんかできませんのことよ)


 たった二時間弱ではあるが、とにかく机には向かった。
 習慣は途切れさせないことが大切である。
 ましてや学園都市で数える程の天才でもなければ完全記憶能力者でもない上条当麻にとっては日々足掻くことこそが最大の武器である。
 この敵ばかりは勇気と度胸ではどうにもならない。

 もっとも、負けるつもりはさらさらない。
 二年前ならいざ知らず、今は心強い味方がついている。
 隣にいないだけで二時間がこんなにも長くなる。

 起き上がって壁にかかったハンガーに手を伸ばす。
 こんな時ぐらい、少しオシャレをしなくては。
 ファッション誌そのままのコーディネイトという事以上の努力は望めない上条さんである。
 が、ひとまず恥ずかしくないコードを揃えて暑い初夏の日差しの中に飛び出していった。
695 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:19:51.39 ID:iF1EedY8o

 暑い。
 暑すぎる。
 照りつける日差しが容赦なく街路を行く若者たちを焼き付ける。
 すかっとするさわやかな光、というよりはあちい鉄板の上でゆらりと揺れる陽炎のような熱気に近い。

 学園都市は成績優秀者にはとても寛大だ。
 上位何名、で足切りはしない。
 推薦枠もそれなりに広い。
 もちろん、上位と言われる研究機関を並立した大学への推薦は実際に研究で結果を出したかどうかで左右される。
 が、無能力者だから、研究者ではないからといってその道が閉ざされているわけでもない。

 要するに、三年生の夏までの成績が優秀だ、と判断されればそれなりの数の生徒が受験から解放されるのだ。

 当然ながら全員が全員受験進学を目指しているわけでもないし、いくら多いとは言え推薦枠は一般受験枠よりは狭い入口となる。
 それでも今頑張れば解放される、と夏から秋にかけてのこの時期に妙に気合の入った学生たちをあちらこちらで見かけることになる。
 踏ん張りどころ、というやつだ。

 実際、進学校ではない上条の学校、同窓生の吹寄制理という巨乳の健康オタク委員長、対上条に置ける鉄壁ガード能力保持者がこの推薦枠に挑んでいる。
 ピリピリしてるから刺激をしないようにしておこう、と思っていたところを危険な青い髪の変態が、


「あの日、やな」


 とか余計なことを言ってくれたおかげで何故か上条に鉄拳と石頭が飛んできたが、それもまた学園都市の風物詩の一つ――なのだろう、たぶん。

 とにかく、暑いだけではないのだ。
 受験生となるまでは気づかなかった様々なひとの意思の形が学生だらけの街のあちらこちらに浮かんでいる。
 それをなんとなく感じ取りながら上条は薄く汗の浮いた額をスポーツタオルで拭いた。

 それほど距離を歩いたわけではない。
 公共機関、交通網が発達した学園都市だ。
 繁華街、第十五学区へと移動するのにほとんど足は使わない。

 そのはずなのだが、うっすらと脇の下あたりが湿っぽい。
 身体が体温を下げようと勝手に反応しているのだ。
 ただの無能力者、一般人たる上条にはどうしようもない。
 そして今ここで天を恨んでいる人間は皆そうなのだろう。
696 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:21:52.85 ID:iF1EedY8o

 焼き煉瓦の赤い歩道。
 夜中に搬入のための車両が通行する以外は歩行者天国となっている車道エリアもあって、歩道部分は歩くというよりも街路樹の影で涼を取る空間となっている。
 右を見ても左を見ても私服の男女が誰かを、或いは誰かたちを待って自己主張の激しい太陽を憎らし気に見上げている。

 大きな噴水のある広場の、鏡面仕上げの現代アート。
 キラキラと眩しいそれを前にして上条は植え込みの煉瓦部分に腰掛けていた。
 ふと見れば隣にカップルが座っていてイチゴ味のフラッペをふたりで美味しそうに訳あっていたりする。
 微笑ましい反面うっとおしいのは上条の待ち人が来ないからだろう。
 まだ本格的な夏は遠かりし、という時期であるのにもうこれか。

 すぐ近くのショッピングモールに行くための待ち合わせ場所として指定されているこの場所には多くの人たちが足を休めている。
 きちんとしたチェアだけではなく、縁淵や、場合によっては地べたに座り込んでさえいる。
 最近の若者の下半身の能力低下は嘆かわしいとかそういった記事になりそうな光景だ。

 そんな上条の前にふと淡い影が降りた。
 見上げればひとりの少女の影。
 見上げれば淡いモスグリーンのシャツに肩口で切った洗いざらしのリネン地のジャケット。
 シャツよりも濃いグリーンのチェニックのショートスカートからは健康的な素足が覗いていて白いかかとを浮かばせたまま可愛らしいサンダルへと帰結している。
 明るい色の髪の毛はピンク色のシュシュで耳から上の髪を纏めていて大人の色気を醸し出していた。


「お待たせ。
 暑かったでしょ、これあげるわ」

「わり、ありがたくもらうわ」


 言って、半分ぐらい飲み干したであろうペットボトルを差し出すのは御坂美琴。
 幸いというべきか、インタビュー記事などで見せる顔よりも健康的なオーラが強くて周りの人間には気づかれていない。
 もっとも、それは恐らくは数分だけの沈黙であるのでさっさと逃げるのが上策なのはいつもの通り。
697 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:22:46.40 ID:iF1EedY8o

 立ち上がった上条はペットボトルを受け取って一気に飲み干し、ぐいと握りつぶして通りすがりのお掃除ロボットへ用済みの容器を投げ捨てる。
 そして彼女の手を引いてお目当てのショッピングモールへと移動しよう――としたが。


「こら、なんかいうことないの?」


 美琴は目尻を釣り上げ、腰に両手を当ててむくれていた。


「ごめん。
 似合ってる、可愛いよ」

「うん、よろしいっ!」


 これが会った頃であったのならばこんな気障なセリフを上条が吐くことはできなかっただろう。
 少女も言葉より先に電撃を飛ばしていただろう。
 それをぱんと不思議な右手でかき消して、更に機嫌を悪くした少女が無闇矢鱈に電撃を飛ばしまくって少年が夜の街を逃げ回る。
 そんな光景になっていたのかもしれない。

 だが、今はそうではない。
 お互いを意識している。

 大輪の向日葵のような満面の笑みの恋人の手を改めて握りなおす。
 小さくて華奢な手で、少し力を入れてしまえば壊れてしまいそうに思える。
 大切にしなくちゃな、と再確認した。


「じゃあどこ行こうか。いきなりフライパンっていうのは面白くないだろ?」

「そうね。
 家具とか家電とかパッと見てさ、めぼしい物見つけたら一回遊ばない?
 色々あるみたいなのよ、ここ」

「オッケ。
 お姫様の言うとおりにさせていただきますのことよ」


 強く右手を握り占めてくる少し下から見上げる視線。
 太陽ではない熱さをふたりして感じながら二人は次の場所へと歩みを進めた。
698 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:23:45.53 ID:iF1EedY8o

 風を裂いてボールが飛んでくる。
 一度コートでバウンドしても威力はまったく衰えない。
 それを上条はタイミングよく打ち返す。
 だがひと呼吸つく間もなくネットの向こうから再びボールが襲ってきた。
 足の親指に力を込めてダッシュし、勢いそのままに腰から上半身を回転させる。
 すぱん、という小気味いい音がした次の瞬間にはボールは相手のコートの隅でバウンドして消えていった。


「あーあ、これでマッチポイントか。
 アンタ、テニス初めてじゃないわね」

「一応学校でルールは覚えた。でも素人って言っても過言ではないのですのよ?」

「ふぅん。運動神経いいのねぇ」


 シャツとスコートを組み合わせたシンプルなテニスウェアをまとった美琴がラケットを肩の上に乗せている。
 柔らかな日差しを反射してとても魅力的だ。
 空は青く澄み渡り空気は肺に新鮮で気分爽快――と言いたいところだが、ここは実はショッピングモールの地下である。
 涼し気な高原の環境はすべて作り物で実際はコンクリートの箱の中で発汗している。
 だが脳に酸素が回っていないのか、分かっていても感じはしなかった。

 実際、ちょっとしたウォームアップ程度のつもりだった。
 元々、汗をかいていて不快な部分もあった。
 ウェアに着替えてプレイしている間に洗濯乾燥までしてくれるサービス――しかも無料だそうだ――に釣られたのだが。
 いざ始めてみればふたりして夢中になっている。

 常盤台で経験豊富の美琴の圧勝か、と最初は思われていたがとにかく勘のいい上条の動きにゲームは五分五分で動かなくなっていた。
 とにかく真剣になって審判をつけなかったのが惜しいぐらいに盛り上がっている。
 一ゲーム目はなんとか拾った美琴だったが、もう一回と挑まれた二ゲーム目では土俵際にまで追い込まれていた。
699 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:24:41.95 ID:iF1EedY8o

 鋭いボールを追いかける。
 美琴の視界には自分と同じような白いウェアの上条の姿が。
 悔しいけれども、正直かっこいい。
 ネット際での反撃はギリギリのところで上条に捉えられる。

 経験ではやはり美琴の方が何枚も上なのだろう。
 体力も女の子としては最高クラス。
 それでも上条に敵う気がしない。
 そして、そのことを悔しいとも思えない――かっこいいな、と思ってしまったことは悔しいのに――自分にも気づいている。

 一方の上条にも余裕はない。
 溺れないように足掻いている、その足掻きがたまたま成功しているだけなのだから仕方があるまい。
 それに、その足掻きも少しづつ真剣さを失ってきている。
 艶やかな頬を高揚させて額に玉の汗を浮かべながらボールを追いかける恋人に見惚れる瞬間があるのだ。

 伸縮性のあるシャツは身体にフィットしてラインを顕にしているし、伸ばしている髪を纏めたポニーテールが急制動の動きに跳ねる様も美しい。
 ラケットを振れば胸元が揺れるしスコートが翻る。
 そんなことを気にしてては負ける、と分かっていても男は悲しい生き物なのだ。

 結局。
 マッチポイントまで追い込んでおきながら上条は二連敗という結果になった。
 激しい応酬の上、美琴のキレのあるサーブを打ち返した、までは良かったのだが。
 天井近くまで打ち上げられたボールは格好の餌食で、ニンマリと勝利を確信した笑みを浮かべてのスマッシュとボールの弾ける音で決着がついたのだ。


「まだまだよね、アンタも」


 ふふん、と得意げに鼻を鳴らした美琴を見て上条の虚脱感や無念も微笑ましいものに変わる。
 結果はどうであろうと気持ちよく汗をかけば心もスッキリする。
 同じ場所で同じように汗をかいたのだから連帯感のようなものも感じ取れる。
 単純に独占欲を満たしてくれている。

 そうして、はいっとタオルを頭から被せられた。
 背伸び気味に子供のようにゴシゴシと汗を拭われる。
700 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:25:48.34 ID:iF1EedY8o

「――少しはさっぱりしたかな?」


 と、言葉を追加された。


「え?」


 上条がまだ荒い呼吸のままタオルの中で疑問符を上げると同じように呼吸の荒い少女が小首を傾げて応える。


「なぁんか、朝不機嫌そうだったからさ。
 勉強のし過ぎでストレス溜まってんのかなーって。
 ここは偶然だったけど、何かしら運動させたいなぁって思ってたのよね」

「それは、その……うん、ありがと」


 正直に話せることではないし、心の淀みもなくなったことは事実だ。
 酸素不足の肉体のおかげで頭がバカになって余計なことを考えなくなる。
 それが悩みを軽減することは確かだろう。


「……その、昨夜も汗はかいたけどさ、あれは別物だしね」


 そして、聞き取れないほど小さな声で美琴が呟いた。それを上条は見逃さなかった。
 火照っている。
 テニスであれだけ動いたのだから当然だ。
 しかしそれだけではない。そう思えて、確信した。
 美琴が、恥ずかしがってる。
701 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:26:51.48 ID:iF1EedY8o
 
「ば、オマエいきなり何を……」


 上条も美琴以上に頬を赤くする。
 心臓のあたりできゅうという音がして舌が微妙に引きつった。
 とても可愛いし、何よりも嬉しい。
 なんとも思っていないわけではない。

 思い返してみれば純情もいいところでちょっとしたからかいにですら顔を真っ赤にして電撃を飛ばしていた娘である。
 本質がそう簡単に変わるわけじゃない。
 ポーカーフェイスなのかどうかはわからないにせよ、上条の思い込みは自意識過剰だったと証明された。

 そして、微妙に甘ったるい粘性の空気が流れる。
 その重さに耐え切れなくなったのか、漫画で言えば頬に斜線を入れた美琴が上目遣いで呟いた。


「あ、あのさ。
 ついでだから言っちゃうけど。
 今朝、焦がしちゃったの、昨夜のこと思い出してたら、だかんね」


 だから半分以上はアンタが悪い、と取ってつけたような反論。
 そのまま上条の胸元にどん、といいパンチを入れる。

 そしてタイミングがいいのか悪いのか、その瞬間上条の胃袋がくぅと鳴った。
 思わずふたりでその場所を覗き込んで一緒のタイミングで顔を上げる。
 見つめ合う形で唇を歪めて、そしてふたりして大声で笑い出した。
 美琴などはお腹をかかえて笑っている。もしかしたら自分の腹の音が出るのを防いでいるのかもしれない。


「んもう、シリアスをコミカルにしちゃうんだから」


 箸が転がっても笑う年頃のふたりだ。
 ネジが外れたように笑って笑って、屋外に見える室内の空間を勧笑の響きでいっぱいにする。
 そして笑い疲れたのか、目尻に涙を浮かべながら白い歯を見せる少女はもう一度拳を握りしめて、今度は上条の腹を叩く。


「どうする?
 ボリューム優先でいく?
 今ならきっとなんでも美味しいと思うけれど」

「お姫様のおっしゃる通りに」


 言って。
 また笑い合って。
 とりあえずのところはシャワーを浴びて着替えるという点で一致したふたりは十五分後の待ち合わせ時間を指定したあとそれぞれの更衣室へと移動することにした。
702 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:27:43.14 ID:iF1EedY8o

「わぁ……」


 美琴が目をキラキラさせて見ているのはカラフルな色合いのクレープの移動販売車だ。
 なんと、五百円以上のクレープを頼めばファンシーなカエルのストラップがついてくるという。

 あれから軽く食事を済ませ新しいフライパンを買い込んで、ついでにウィンドウショッピングをしながらあちこちケチをつけたりつけなかったりして。
 どこにでもいる恋人同士の当たり前のデートを楽しんで。
 夕暮れにはまだ遠いけれどももうすぐ気配が漂ってくるような、そんな時間。
 まだ空腹には程遠い。


「食べてく?」

「いいの?」

「いいもなにも、ゲコ太見た瞬間に美琴センセーの足が止まってるんですけど」


 ありがと、という一言とギュッと右腕に抱きついてくる薄い胸の感覚。
 やれやれ、と思いながらも張り切ってアイスクリーム屋に向かう美琴に上条は引きづられる。
 左腕に下げた鍋の入った買い物袋が上条の動きからワンテンポずれて振り子軌道を描いた。


「うーん、アイス苺チョコも捨てがたいしバナナカスタードも好きなんだよねぇ。
 あ、ルバーブなんてのもある。迷うなぁ。
 当麻はどうするの?」

「いや、上条さんそんなにお腹がすいてな――」


 ギロ。
 瞬間、歴戦の勇者ですらも背筋が凍りつくような殺気のこもった視線が上条を貫いた。


「た、食べます。じゃあ、このルバーブってやつで……」

「あ、私もそれにしようか悩んでたのに」

「じゃあ変える――」

「カエル!?」
703 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:28:34.00 ID:iF1EedY8o

 美麗淡麗。後味爽やか。責任感の強いアネゴ系。
 であるはずの御坂美琴さんであったが、ことカエルのマスコットキャラが絡むと人格が変わる。
 限定とか余計な二文字がついているのも問題かもしれない。
 明日から毎日通う……でも学校帰りにここに寄ってたら夕飯が……いっそのことここで全キャラ制覇……
 などなど、聞こえなくてもいい呟き声がすぐ隣から聞こえてくる。
 背中に冷たいものを感じさせる上条さんを他所に、バナナカスタードとやらを注文した美琴。
 チラチラと視線を限定の二文字に送りながらもちょっと引いた店員さんがクレープを焼き上げるのを待つ。


「ところで、ルバーブってなんなんだ?」

「そういう植物よ。見た目はフキに似てるのかな。
 ちょっと酸っぱいけどジャムにすると美味しいのよ。ここもそうみたいね。
 確か日本でも昔から自生していて古事記とかに『大黄』という名前で書かれているのよ?」

「いや、これまで生きてきて一度も聞いたことない名前なんだけど」

「アンタはもう少し常識ってやつを広げたほうがいいわね。
 常識知らずの右手を持ってる割には小市民なんだから」

「やかましいわ。将来の夢は真面目な公務員なんですよ上条さんは」


 教育学部を目指している一学生と超能力者第三位とのたわいのない会話。
 そうこうしているうちにくるりと巻き上げられたクレープをそれぞれの手に持ってお会計を済ませてしまう。
 そのまま移動販売車前に置かれている安っぽいプラスティック製の長椅子にならんで腰掛けた。
 きらりと口元を光らせているものと不敵に笑う二種類のゲコ太を手に入れて満面喜悦の美琴とは異なりクレープの甘い匂いに上条は軽い胸焼けを覚える。
 パクリ、と小さな口で食いついてもしゃもしゃと咀嚼する美琴はそんな上条を不思議そうな目で見ていた。


「食べないの?
 クリーム溶けちゃうわよ?」

「いや、想像以上に匂いが甘くて……」

「いい生地の証拠よ。
 流石に本物は使ってないけどいいエッセンス使ってるわ、苦味とか混じってない」

「そういうもんですかね」
704 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:29:29.76 ID:iF1EedY8o

 ルバーブの酸味ある匂いは嫌いではないのだそれ以上に生地から発するバニラ臭がきつい。
 かと言って食べないわけにもいくまい。
 決心して、かぶりと一口。


「こ、これは――うまいっ!」


 確かに酸味が強い。
 レモンとかの柑橘系より強いかもしれない。
 だが決して不快ではない。
 緑色の混じった紅のジャムはジャムなだけあってかなり甘いが生クリームはほとんど甘味を感じさせない。
 随分と砂糖を減らしているのだろう。
 二つが口の中で交じり合うとちょうどいい、より少しだけ物足りない甘さに変わる。
 その物足りなさが胃袋を蠢動させて勝手にスペースを作る。
 身体も喜んでいる味だ。


「そっか。よかったじゃない。
 じゃあこれも食べてみない?」


 言って、一口欠けたクレープを差し出す美琴。
 急速に感じた空腹感のおかげで甘さへの嫌悪がなくなった上条はそのまま首だけ動かして齧り付いた。


「うん、これもなかなか」


 これも思ったほどに甘くない。
 カスタードクリームの甘さが生クリームで軽減されて口当たりが軽い。
 バナナは色焼け防止のためかレモン汁をかけてあるらしく、またその酸味がいい。
 ルバーブジャムとはまったく異なるのだが甘さと酸味のバランスがとてもいいのだ。


「こらこら、私にはくれないの?」

「我儘お嬢様だな。ほら、たぁんとおあがり」
705 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:30:28.59 ID:iF1EedY8o


 フライパンを膝の上に乗せた上条が美琴にルバーブクレープを差し出す。
 いただきます、と一言いって、そして少しだけ躊躇って。


「間接キス、かな」


 少しだけ頬を染めた悪戯っぽい目で。
 小悪魔のような上目遣いで。
 子供のようなことを言って、パクリと噛み付く。

 当然、少女は口が塞がる。
 そんな言葉を聞かされた上条は唖然としながらも沈黙している理由を奪われている。
 たいしたことをしているわけじゃない。
 一緒にいると落ち着くし、楽しいし。心が落ち着く。
 だが今の一言で頭の中で火花がバチバチなった。
 これ以上のことなんか、いくらでもしているはずなのに。


「今更何を言ってるんだよ――」


 正しいはずの反論はとても弱々しく、真摯に向けてきた瞳に一気に化けの皮を剥がされる。
 ぐぅ、と何も言葉を発せない。
 そして沈黙のままの少年の前で少女は、ぱあ、と顔を輝かせた。
 そのまま、うんうん、と勝手に納得してしまう。


「要するにアンタ、私に惚れ直したってことよねー」


 大問題の大発言。
 しかもそれがあながち間違っていないからタチが悪い。
 いや、あながちどころの問題ではない。否定する要素がどこにも見当たらない。
706 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:31:24.70 ID:iF1EedY8o

 しかし、だ。
 時間も押してきて段々と人通りが寂しくなりつつあるとは言っても公路であることには違いない。
 こんなことを大声で言われては、そのなんだ、大変困ることになる。
 思わず上条は持っているルバーブクレープを美琴の口へと押し付けた。
 一瞬、むっとした顔をするも大人しくそれを頬張り始める。

 つかの間の沈黙の後、


「アンタはホント、子供なんだから」


 との温かいお言葉。
 しょうがないな、との顔つきは母親が子供を叱る時のそれ。
 ここでもう少し色っぽいこととか言いなさいよねー、とさらにダメ出しが重なる。


「オマエが言うのかよ。フライパン焦がすぐらいのおっちょこちょいが」


 照れくさそうに言い返したものの、上条は自分自身が子供であることはまったく否定することはできなかった。
 悔し紛れのようにクレープを口にする。
 それは酸っぱくて甘くて、わずかにほろ苦いように感じた。

 なんとはなしに空を見上げる。
 高いビルに切り取られて狭くなった世界はそれでも青々しい。
 雲一つなく突き抜けている。


「しかしいいのか? 買って帰るのフライパンだけだなんて。
 ほかに欲しいもんなかったのかよ」

「そうだねぇ。
 お醤油と油がなくなりそうだし。
 せっかく持ってくれる人がいるから重いもののまとめ買いとかしたいかな」

「いや、そうでなくてね。美琴の私物でね。
 服とか靴とか、アクセとかなんかないのか?」
707 :美琴「初恋のような甘酸っぱいクレープ」 [sage saga]:2013/02/03(日) 08:32:07.43 ID:iF1EedY8o

 意外と寂しい帰りの荷物に疑問を持つ上条。
 それに所帯じみた言葉を返す御坂美琴。
 はむはむ、と残ったクレープをリスのように口に押し込んで、ごっくんと飲み込んだあと、彼女は勢いよく立ち上がった。
 そしてその場でくるりと振り返る。


「今一番欲しいものはね――誰かからもらうんじゃなくって、自分の努力で本物にしたいんだ」


 言葉は奇しくも上条当麻が御坂美琴に教えてもらった感覚そのもの。
 陽光に輝く笑顔が眩しい。
 とても前向きな笑顔。
 その笑顔のまま、ぐいと上条の目の前に拳を突きつけ、コインを発射するように親指を折り曲げた。


「覚悟しておきなさい。
 そんときになって慌てて間に合わなくなっても知らないわよ」


 親指が弾ける。
 見えないコインがくるくる宙を回って、美琴のどーん、という声と共に上条の中の何かを貫く。
 それは決して右手でなんかじゃ防げない。

 何を言っているのか具体的なことはわからない。
 しかし挑戦的なセリフと自信にあふれた言い回しは誠に持って彼女らしい。
 剛健剛直、大胆不敵。
 それでいて艶めかしく美しい。
 上条は自分の口元が笑っていることと心の中に何か大きなものが満ちてくることに気づかなかった。


「夕飯は軽めでいいわよね?
 大根カレーと豆腐ハンバーグにしよっかな。カロリー調整もしなきゃいけないし」


 ほら、早く行かないと特売に間に合わないわよ、と上条を立ち上がらせバンバンと背中をたたいて。
 ふたりは新たな戦場へと足取り軽く突き進むのだった。
708 :トビ森オモシロイよ? [sage]:2013/02/03(日) 08:35:16.08 ID:iF1EedY8o
イジョウです

キンクリくらうようなデートシーンを真面目に書いてみたかったのが一つ
テニスウェアとかかわいくね? とかおもたのが一つ
しずえは俺の嫁なのが一つ

グダグダとスイマセンでした
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 09:41:29.87 ID:8yuoUVzj0
乙 毎度心情と状況の描写がうまいなー すっかり雰囲気に呑み込まれて大根カレーのレシピググりたくなった
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 11:20:57.86 ID:MTxbvxHT0
おつ
なんていうか、読んでて凄く爽やかな気分だった
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 12:17:25.94 ID:PQB0mEgdo
甘酸っぺぇ・・・
最高ですこういうの大好きです
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 15:23:17.98 ID:Oi6cnVhro
原作でそこまでの描写はないのに
自分の責任を他人になすりつける自称いい子ちゃんとか他キャラをディスっといて投下とか神経疑う
なんでワンセットでそういう真似すんの?
上琴のイメージ悪くなるからやめてほしい
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/03(日) 15:42:19.70 ID:DSOEm7nE0
「やっぱ、オレは『守る』より『壊す』方がァ好きだァ」

みたいな感じのセリフを吐いて一度守った打ち止めを壊す一方さんとかアリかな?
その場合打ち止めょ助ける時に他の人間がいないとダメだけど……
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 16:22:45.15 ID:7XDSTgML0
>>712 なんでそんなに過剰反応してんの  その方がイメージ悪くしてるよ

>>713 そうなるだけの理由を用意するのが大変だけど15巻で人体破壊愉しんでた人だし、箍さえ外せればアリかな
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 16:26:14.18 ID:UxRyNvhm0
一方の人体破壊は子供がアリさん潰して遊んでるのと変わらんだろ
ホントに壊しちゃいけないものの分別はついてる。
それを惑わしたのは悪い科学者達。
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 17:21:47.20 ID:4WFTiTmDo
でも打ち止め殺したら演算に影響出るだろうから自殺行為だよね
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 18:03:40.05 ID:prXzsFMio
>>712
上琴好きなんだろうけど落ち着け
確かに配慮に欠けた行為だし作者もこれからは気をつけてくれるだろ

Aをディスる→でもそんなAが頑張ったりするSS だと愛あるけなしっぽくて反感買わないけど
Aをディスる→B最高!なSS だとAはクソだけどそれに比べてBは〜と言いたいのかよとなる人もいるからな
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 18:13:11.92 ID:eHkfLRlDO
スレ違い
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/03(日) 19:55:09.47 ID:DSOEm7nE0
>>716
昔あった安価スレみたいにていとくんが代わりに……か五巻の事件で脳に影響がなきゃ大丈夫
超電磁砲見直すと初期一方さんが見たくなる
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 20:12:44.48 ID:gtpKMkRGo
Aアンチの人って、やっぱB好きの人かーとか
いらん邪推されるような言動はちょっとな
こういうスレでなければまだ良いけど
せっかくの投下なのに、こんなんでケチつくのはもったいないぜ

>>716
改心なしゲスセラとか事前に注意書きあればいいんでない
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 20:16:23.92 ID:gtpKMkRGo
>>716 ×
>>713 ○でした すまん
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 21:19:19.53 ID:DlXKTVb00
人殺しであると開き直って暴れるのは一方にとって「楽」な道だって言われてるじゃん
後ろ指差されながらでも善人として生きるのが「苦」な道なんでしょ?
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 23:11:10.35 ID:rknEUqN00
>>722
微妙にニュアンス違うだろ
「与えられたチート能力でやることが今でも破壊や殺人止まり。それで覚悟決めてるつもりとかワロス。
 人に迷惑ばっかかけてないで、少しは人の役に立ってみろや」というのが直訳ですし
幼稚さを責めてるのであって、善人として生きろなんて無茶振りはしてない
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 23:27:06.33 ID:5GVYyb0DO
ここ何すれだよ
一方通行で語りたいんなら他でやってくれよ
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/04(月) 23:43:34.77 ID:QbuWkEXco
雑談スレなんだから一方通行の話してても問題はないはずだが?
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 00:20:58.08 ID:IM1CX4IGo
一方通行に周りが謎の擁護があってキモい
本人は何も言わず周りが本当はやりたくなかった、本当は優しいと持ち上げてくれる
クズのやり方だよね
だいたいあんな人殺し好きな奴優しいとか言える教師はマジクズだと思うね
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 00:22:45.77 ID:TeSF0nLY0
しかしアレだな、一応はまぁ打ち止めの役に立とうとアレコレ暴れてきたわけだが
妹達にとっては全く、ありがたくも何ともなかったってことだよねえ。
しかもそれを打ち止めの口から言われるっつう
惨めすぎるなww
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 00:35:13.89 ID:QhWdgWLfo
止めて欲しかったのかもしれないとか
俺はクズだけど〜とか
一流の悪党云々とか
お前も加害者とか
棚上げなすりつけ野郎と捉えられても仕方ないんじゃない?
6巻の「背負ってる」とかわりと普通に失笑しちゃったよ
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 00:41:42.93 ID:jeAGcyM+o
雑談可でも基本ssスレとして機能すべきだと思うんだけど
キャラ考察とかやってると、それに乗じてキャラ叩きに走るバカが出てきて不快だし
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 01:04:50.08 ID:l9buYcFIO
ここ一方さんアンチスレだっけ?
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 01:20:29.16 ID:sD7eIhNx0
一方さんには頼れる相手も何かを教えてくれる大人もいなかったからな。自衛手段が攻撃しかなかったんだろ。
仕方ないなんて言えないけど同情はする。
あとやりたくなかったって言うのは別に悪い事じゃないかと。それが普通だし。逆になんて言ったら大喜びなんだ。
まあレベル5ってのは大人以上に大人な考え方もするけど本質は唯の拗ねた子供なんだと思う。削板は拗ねてない子供だけど
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 01:21:38.83 ID:s1n+VNSe0
擁護されれば頭ごなしに妄言扱い
一言口走れば揚げ足取り

とにかく一方通行が嫌いで、それを擁護するキャラも総じて嫌いってか
曲がりなりにも一方通行批判役として出た番外固体の立つ瀬が無いな
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 01:32:47.61 ID:cks9Wu9Oo
この手の話題が”雑談”になるわけ無いのに・・・
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 03:10:48.36 ID:TzwntI4ko
SSでどう表現するか、とかならともかく
ここでただのキャラアンチとかそっちのほうが失笑だわ
場をわきまえろ
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 03:13:08.16 ID:qlUczSmbo
話題転換すりゃいいのにいつまでそんな話してんのさ、アホらしい
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 03:36:32.54 ID:09BZpSUpo
841 名前:■■■■[sage] 投稿日:2013/01/07(月) 14:36:12 ID:QpNqHs.I
【能力名】錠前突破(オールアンチロック)
【元ネタ】色んな作品にありそう
【レベル】1〜4
【概要】
錠、留め具、パスワードなどのいわゆる「ロック」と呼ばれる物全般を解錠・解除する能力。
例えば、ドアの錠前に触れたり、パスワードのかかったコンピュータに触れることでそれらのロックを外す。
解除できるロックの種類はレベルの上昇と共に増え、レベル4では世の中のあらゆるものを解錠できる。
【欠点】
閉ざされた人の心までは開けない(キリッ)。
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 03:37:17.09 ID:09BZpSUpo
ごめん誤爆した
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/05(火) 08:59:10.10 ID:CgEOssi6o
スレチならごめん
もしもさ よつばとを禁書キャラで
やるとしたら配役どうすれば良いと思う?
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 11:03:55.90 ID:zRGkL3MM0
ジャンボはステイル確定
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 11:30:29.48 ID:rHHvIW7G0
綾瀬一家どうするか悩む
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 11:44:36.79 ID:2MrMp+JDO
黄泉川家とか?
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 11:53:06.03 ID:q4gPz8LI0
でも黄泉川家ってなんかありきたりだから
いっそ有り得ない家族構成も良いかもしれない

黄泉川の娘が麦のんだったり

ダメか
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 12:33:35.92 ID:jwMU5CAuo
むしろステイルがよつばでも面白いかも
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 12:39:51.80 ID:++/dtkS60
とーちゃんは上条さん
よつばはインデックスの予定
あとが決まらない
ジャンボどうしよう 一方通行にしてみようか
ヤンダは浜面で
ジャンボ一方通行にすれば花屋で木原君がだせるかな
うーん…
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 12:53:17.74 ID:jwMU5CAuo
上条さん翻訳家かぁ…似合わねぇwwww
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 12:57:47.89 ID:++/dtkS60
でも世界中旅してそうじゃね?
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 12:58:30.47 ID:++/dtkS60
てゆうか散々質問しといてなんだけど

このSS見たい?
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 13:03:29.94 ID:M89ZoGsio
需要があるか無いかじゃねぇ
書きたいなら書けばいいのだ
結局それが二次創作って訳よ
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 13:19:16.16 ID:uYjhhUCno
余り誘いすぎると読者は離れる。
それと「ゆう」じゃなく「いう」
もう少し日本語を勉強しよう。
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 13:34:32.21 ID:qlrYLoul0
>>749日本人だよ馬鹿やろー
タイプミスだよボケ細かいこと気にすんな
ゆう も いう も 言うってなるんだから
どっちでもいいだろ

751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 13:37:25.44 ID:qlrYLoul0
そんなことはどうでもいいんだ

問題はキャラ配置

年齢崩壊しても良いのだろうか
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 13:40:56.50 ID:jeAGcyM+o
昨日から変な流れが続いてるな
ssスレなんだから投下があるまで黙ってればいいのに
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:02:48.34 ID:qlrYLoul0
SSの投下以外にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換などにご 利用ください
>>1に書いてある
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:08:16.44 ID:jeAGcyM+o
>>753
長々と質問繰り返してスレを私物化するなって直接言わないとわからないか?
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:15:02.89 ID:qlrYLoul0
>>754

うん。わからない
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:22:55.94 ID:unX2/9cy0
だいたいこの程度の質問で 私物化とか
笑わせてくれるじゃないか
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:34:50.92 ID:jeAGcyM+o
>>755 = >>756だよな?
それ以上自分に喧嘩ふっかけるんならこっち(雑談スレ)な
本格的にスレちだから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926897/

758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:37:00.17 ID:unX2/9cy0
ふっかけてきたのはそっちだろ馬鹿か

はい。この話終わり
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:45:37.79 ID:wNMpY/wDO
この空気が抜けるまで投下を控えたほうが良さそうだな
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 14:50:57.14 ID:jeAGcyM+o
>>758
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926897/
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 18:17:07.98 ID:nBx1cAjAO
逆に投下する事で空気を変えるとか。
ネタが思いついて序盤だけ書いて飽きて、また別のネタが思いついて序盤だけ書いて飽きての無限ループ。きっと俺だけじゃないはず
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/05(火) 21:38:15.23 ID:RZxcWET8o
自スレ持っちゃうと、こっちの投下は激減するねぇ
なんかネタ思いついても、自スレ用にに改変しちゃうし
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/07(木) 04:18:55.97 ID:O198wXnw0
あー、ここで聞いていい?



一方通行「イヤだ」
の人って今どうしてる?
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/07(木) 07:42:31.24 ID:/pY2AQr20
よつばと禁書か…設定パクったら問題になるかな
許可取れば大丈夫かな?書いてみたいんだが…
ここでする質問じゃ無いか
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 07:53:01.70 ID:xN9Rh7+DO
>>763
お勧めスレでもしょっちゅう出てるぞその質問
このスレの>>607〜辺りが多分その人の最後の書き込みだよ
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 09:46:34.41 ID:iHMplBaIO
せめて1ヶ月2ヶ月待ってスレ立つ気配なければ書いてみてもいいんじゃないか?
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 09:58:02.33 ID:KMZpJBS70
>>766

そうしてみます。解答ありがとう。
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 10:01:30.23 ID:KMZpJBS70
あ、でもとりあえず聞いときます。
よつばと禁書を書こうとしてた人へ
設定借りて書いても良いですか
もし良かったらレス下さい。
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 19:44:43.19 ID:+evlvO1l0
書きたいなら勝手にどーぞ
どっかの馬鹿のせいで俺書かないから
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 19:48:10.56 ID:NkXxPV91o
>>768
荒らしまがいにわざわざ呼びかけるなよ…
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 20:22:08.31 ID:Ba/w/83To
よつばとクロス自体は少なくとも一年以上前からあるし、別に許可取る必要もなくね?
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/07(木) 23:21:40.38 ID:TDps2EU80
難しいな
773 :>>768 [sage]:2013/02/08(金) 11:12:57.81 ID:g9MQZFQI0
許可らしきものをもらえたので
時間が出来たら書きたいと思います。
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:14:24.09 ID:aOd5lnhDO
>>773
楽しみだなー
頑張って
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 22:55:50.55 ID:5joJOedwo
なんだかな
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 19:24:56.27 ID:1bFuQkQ40
この雰囲気で投下していいのか……

9レスほどいただくんだよ
777 :「ねぇ、とうま」 [saga sage]:2013/02/10(日) 19:26:34.87 ID:1bFuQkQ40

「なぁ、インデックス」


「なーにー、とうま?」


「コレ、子萌先生に貰ったんだ。」


「あぁ、ポッキーだ!」


「子萌先生がインデックスのためにってくれたやつだからな」


「食べていい?」


「いいぞ」


「わーい、いただきまーす」

778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 19:27:53.62 ID:1bFuQkQ40


「ねぇ、とうま」ポリポリ


「何だ?インデックス」


「私、ポッキーよりもトッポの方が好きかも」ポリポリ


「ポッキー食っといて何言ってんだよ……というか何でだ」


「ポッキーは、手で持つところにチョコが塗ってないかも」


「その点すげーよな、トッポは最後までチョコたっぷりだもん……なんだよ」


「……どこで覚えてきたんだ? そのフレーズ」


「CMなんだよ」


「……それ言いたかっただけだろ」


「うん!」ポリポリ

779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/10(日) 19:28:59.79 ID:1bFuQkQ40

「つーかポッキー嫌いなら返せよ」


「ううん、ポッキーも大好きなんだよ」ニコッ


「それならいいけど……」


「…」ポリポリ


「…」


「…」ポリポリ


「…」ウズウズ


「あぁ! ダメだ! 俺も食べたい! インデックス、俺にも一本」


「あと一本しかないんだよ」
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 19:30:00.81 ID:1bFuQkQ40

「……だからそれくれよ」


「いいや、とうま!」


「なんだよ」


「お菓子における、最後の一口って本当に大事だと思うんだよ」


「……つまり何がいいたいでせう?」


「最後の一本は私が食べたいかも」


「一本ぐらいケチケチするなよインデックス!」ウガー


「最後の一本はいくらとうまでもゆずれないんだよ!」ウガー






「わかった! いったん落ち着こう」


「ううぅ」ガルルル


「じゃあこうするのはどうだ。残りの一本を二人で食べよう」
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/10(日) 19:31:09.88 ID:1bFuQkQ40

「……仕方がないかも。それで妥協するんだよ」


「よし、俺が片方の端から食ってくからインデックスはもう片方の端から食っていってくれ」


「でも、チョコついてる方は私でいいのかな?」ウー


「仕方ない、善処しよう」


「ほらっ、インデックス」パクッ


「……うん」パクッ


「いっひにふっちまうなよ。はんふんだからな」パクパク


「わはってふんだよ」パクパク




(……あれっ? 何だかおかしくね? 普通に半分に折って食えばよかったんじゃ……)パクパク




(……あれっ! 何だかおかしいんだよ。半分に折って食べれば良かったかも……)パクパク


(……あぁ! もう引けに引けない!)パクパク


(……もうダメかも)パクパク
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 19:32:10.25 ID:1bFuQkQ40







     チュッ







783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/10(日) 19:33:09.25 ID:1bFuQkQ40

「いっ、いやぁ、やっ、やっぱポッキーだよなぁ。とっ、トッポよりもポッキーはうまいなぁ」アセアセ


「……」


「……だっ、だいじょぶですか、インデックスさん?……」


「うっ」


「……うぐっ…ぐすっ……」


「すっ、スミマセンでしたぁ!!! インデックスさん!!! 何回でも土下座しますので本当にスミマセンでしたぁっ!!!!」


「……うぅ……ぐすっ……」


「あぁぁぁ!!! ほんっとっぅぅぅにスミマセンでした!!! 高級バイキングに連れて行くから許してください!!!」


「……ぐすっ……違うんだよ……」


「……えっ?」


「私のファーストキス、とうまに奪われて本当は嬉しいんだよ……」


「……インデックス……」


「でも、それがただのゲームだったのが本当に悔しいんだよぅ……ぐすっ……」


「……」
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/10(日) 19:34:43.81 ID:1bFuQkQ40

「……私、とうまが大好きだから、こんな形望んでいなかった……」


「……」


「……うぅ……ぐすっ……ごめんね、変なこと言っちゃって、泣き止むから待って……きゃっ!!」




「……」ギュッ


「……とうま?」


「……インデックス……上を向くんだ」


「……」コクッ 






     チュッ








「…………ごめんな、俺の配慮が足んなくて……やっぱりロマンチックなところが良かったか?」


「……ぐすっ……ううん、とうまが優しく抱きしめてくれるから、私にはじゅうぶんすぎるかも……」

785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/10(日) 19:35:41.43 ID:1bFuQkQ40

「そっか……」


「……ねぇ、とうま」


「どうした?インデックス」


「……もう少しこのままでいてほしいんだよ」


「もちろんだ」



「……」ギュー



「……もう一回……」


「……」


「もう一回、キス、してほしいな……」ニコッ













「……ぷはっ……」



「えへへっ、嬉しいんだよ」


「俺もだよ……インデックス」


「……ねぇ、とうま」


「なんだ? インデックス」


「………大好きだよ」


      
「あぁ……俺もだ……」

786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/10(日) 19:39:00.77 ID:TmTc9nQx0
これで投下終了です。

自スレでまだ恋人的にイチャコラ出来ないので、ここで発散なんだよ

台本形式でやりたかったしね

ここの面汚しスミマセンなんだよ
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/10(日) 19:42:38.98 ID:m8fgz3eN0


初キスはチョコの味っすか
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/10(日) 20:24:29.72 ID:/Qn23/VSO
乙。中々に素晴らしかった。まさかあんたはインデックススレの…
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/10(日) 20:46:02.70 ID:r0e9+USp0
次からは最初にカップリング表記をしてほしい
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/10(日) 22:59:55.03 ID:UJGATF8j0
カプネタなら事前に書きなよ
ここは自スレじゃないんだからさ
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:28:25.58 ID:/fZCEWooo
「なぁ、インデックス」
「なーにー、とうま?」
最初のこの2行で上イン確定だろ
表記するまでもないと思うが
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:41:29.39 ID:Fu8a7SXv0
確定かどうかはわからんが書いといて悪いことはないかと
それはともかくかわいいなあインちゃん。乙です
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:43:18.12 ID:w4uyU6FSO
それで判別するんなら禁書SSは全部上インになる
そうじゃないから表記が欲しいんだ
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:52:17.52 ID:IsEq8iZyo
んなこたぁ無いが書いたほうが良いが一回言えば十分
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 02:25:00.99 ID:L1DD8+g/o
こうやって噛み付く奴がいるだろ?
カプ事前に書いたりエログロ注意とか書いとくのが予防線になるぜ

エログロ表記はマナーとしても、事前注意ってのはデカイネタバレでもあるんだけどな
カプ廚は本当害悪だな、死なねぇかな
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 07:50:04.83 ID:31VJ12xi0
>>777です。
スミマセンでした。次回から気をつけたいと思います。
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 14:29:13.72 ID:jwKbFE2Z0
カプ表記欲しいと言う気持ちも分かるが、せめて乙の一言でも添えてあれば印象も変わるんじゃないか

まあ何にせよ、ほのぼのしてていい甘さ 乙でした
798 :Butterfly Effect [sage saga]:2013/02/11(月) 19:32:21.56 ID:Hpmu+D7Ho
ふとある映画から思いついたネタです。自スレで使えそうにないのでここに投下します。
カプ無し、上条さんと一方さんの会話のみ。多分2レスぐらいです。
799 :Butterfly Effect [sage saga]:2013/02/11(月) 19:36:50.87 ID:Hpmu+D7Ho
上条「一方通行の能力ってさ、ベクトル変換だっけ?それで時間のベクトルも変換!ってできないのか?」

一方「考えたこともねェな。俺が操作できるベクトルは3次元に限らねェから、可能性としてはなくはねェけど。できたとしても恐らくとンでもねェ複雑な演算が必要だろォな。」

上条「ふーん、意外。お前ならあっさりできるとか言うかと思った。」

一方「俺は万能人間じゃねェよ。第一オマエ、そォいうのに興味あるわけ?」

上条「人間誰だってあのときに戻ってやり直しできたらなー、って瞬間があるもんだろ。一方通行にはそういうの分かってもらえると思うんだけど。」

一方「反省したり、後悔したりしてることは山程あるがなァ。やり直したいとは思わねェ。」

上条「それはまた何で?」



一方「やり直して本当に理想通りのものが得られるのか?」



一方「過去に戻ってやり直して得られる未来は、また別のやり直したい未来じゃないか?」



一方「オマエはそォでないと言い切れるか?」



一方「イエスノーの選択肢を7回繰り返しただけでエンディングは100通りを越える。オマエはそのうちのどれがベストの結果を生むのか、全て確かめてみるつもりか?」

一方「それどころか人生の選択肢はイエスノーの2択じゃねぇ。人間が一生、完璧にベストの回答をし続けられる可能性なんて、60億分の1もねぇよ。」

一方「やり直しができねェから人間は現状に満足できるンだよ。でなかったらもっといいエンディングが見たくなっちまう。ンなもんありはしねェのに。」



一方「…バタフライ・エフェクトっつゥ映画があってな。」

上条「ちょうちょ効果?変な名前。」

一方「ブラジルで蝶が羽ばたいたのが回り回って、テキサスで竜巻を起こす、っつーカオス理論の例え話なンだけどな。映画のストーリーにはあンま関係ねェ。」

上条「関係ないのかよ。」

一方「まァ面白い理論ではあるけどな。ミクロの現象を捻じ曲げてマクロの変化を呼び起こそうっつー学園都市の超能力と関連付けられなくもねェ。」

上条「難しい話はよく分からないです。で、その映画が何なのさ。」

一方「その映画の主人公が、過去に戻れる能力の持ち主でな。」
800 :Butterfly Effect [sage saga]:2013/02/11(月) 19:45:04.17 ID:Hpmu+D7Ho
一方「あるとき自分の能力に気づいた男は、自分のせいで不幸になった幼馴染を救うために過去に戻ってやり直すことにした。」

一方「しかし何度やり直しても幼馴染だったり、自分だったり、家族だったり、誰かしらが不幸な未来しか得られない。」

一方「1回やり直してダメ、10回やり直してダメ。どンだけ時を遡ってやり直しても誰かが不幸になる。」

一方「主人公の男が最終的に選ンだのは、幼馴染の女と出会う前まで戻って、そしてその女と出会うことなくすれ違うっつゥ選択肢だった。」

一方「女と出会うことすらもなかったことにしたンだ。」

一方「それがその映画のエンディング。」



上条「………。」

上条「本当にそれしか方法はなかったのか?」

一方「多分そンなことはねェと思う。」

一方「何度もやり直した未来の中に、パーフェクトではないながらも98点ぐらいの未来はあったンじゃねェか。ただ、なまじっかやり直しできる分、いつかはパーフェクトが得られると信じていた男はその98点の答案を破り捨てた。」

一方「恐らく、主人公の男が気が付かなかった選択肢だって幾らでもあるはずだ。でもな、そいつは「これしかない」と思い込ンじまった。」

一方「オマエは、この男とは違うって言い切れるか?」

一方「俺は無理だ。ソイツとおンなじことやると思う。だから俺は過去に戻ってやり直すなンてことは考えねェ。」



一方「まァこれには裏話があって、実はその映画には公開されなかった別のエンディングがある。」

上条「別エンディング?」

一方「映画業界では珍しい話じゃねェ。複数のエンディングを用意して、関係者の試写会なンかで評判が良かったやつを公開するっつゥのは。この映画の場合DVDにその別エンディングを収録してるから、未公開っつー程のもンでもねェが。」

上条「別エンディングはハッピーエンドなのか?」

一方「とンでもねェバッドエンドだ。オマエが見たらテレビ画面右手で殴るンじゃねェかっつゥくらいな。」

上条「上条さんそこまで馬鹿じゃないですことよ…?」

一方「いいや、あの主人公はオマエに殴られた方がイイだろォよ。いつかの俺みてェにな。」
801 :Butterfly Effect [sage saga]:2013/02/11(月) 19:48:24.48 ID:Hpmu+D7Ho
以上です、お目汚ししました。
一方さんだったらそんな能力あったら過去に戻って実験なかったことにしそうだなぁ、と思いつつ、上条さんと一方さんを逆にしても違和感アリアリなのでこんな感じに。
では、失礼いたしました。
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 20:55:56.66 ID:BkQKx3iz0
乙  凝縮されたいい2レスでした
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 21:26:14.11 ID:ae6t2hWuo

804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 22:06:20.27 ID:AIuADv2k0
素晴らしい2レスでした。乙
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/12(火) 17:00:21.04 ID:3VBXVBKuo
バタフライエフェクトの別エンディング好きだよ。鬱だけど。
あのエンディングだったら一日塞いでただろうなww
806 :798 [sage]:2013/02/12(火) 19:04:55.89 ID:M2GjZ0pQo
皆さんコメントありがとうございます。

>>805
自分もあのエンディング好きです。一方さんの性格だとあの別エンデイングみたいな方法を選びそうだな、と思ったので、ラストの一方さんのセリフには「自分がそんな馬鹿なことをしようとしたときには止めてくれ」という意味もあります。

別エンディングの内容はggると直ぐ見つかるので、興味ある方は調べてみて下さい。もれなく鬱になれますが。
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/12(火) 23:05:50.74 ID:jVVEH4g30
タイムリープ物ならタイムマシンが好きだったなぁ
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 08:58:18.22 ID:molfDaSSO
乙バタフライの別endはどんなんなんだろ…

タイムリープ、繰り返して最善を目指す云々ではHGウェルズのタイムマシン(映画)の序盤を思い出したな
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 13:22:36.84 ID:7SNUOQbz0
フロイラインは垣根に保護されることになったらいいな

幼女達でレベル5勢と無能力者を困らせてくれ
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:05:46.13 ID:JHQNuuwM0
嘘予告って妄想広がるよな?
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:06:16.14 ID:JHQNuuwM0





これは、『歪んだ』物語。
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:06:55.63 ID:JHQNuuwM0
交わるはずのなかった二つ。


「おいガキ、名前は?」



『木原一族』と



「かみじょう、とうま」



『幻想殺し』。




その『歪み』は、物語を本筋から変えて行く。
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:07:22.98 ID:JHQNuuwM0
「アンタが駒場利徳か。お前たち、スキルアウトから能力者になる気はないか?」

「………お前は何者だ?」

「上条当麻。しがないただの『木原』の科学者ですよ」




「当麻に危害を加えようとするなんて、ブチコロシ確定だにゃーん」

「だいたい当麻に喧嘩うるなんて超無謀です」

「メルヘン野郎ごときじゃ、ボコボコにされるのがオチって訳よ」

「だいじょうぶ。わたしはこの前もあっさりとうまにやられてリベンジに燃えるかきねをおうえんしている」

「ムカついた。上条が帰ってくるまで、テメエらで遊んでやる」

「ちなみに『Equ.DarkMatter』ならもう殆ど完成しているそうよお?」

「うん。当麻お兄ちゃんも『これは半蔵に使わせてみよう』とか言ってたよ」

「病理ちゃんとしては今更当麻さんを殺せたとしても無駄だと思いますよ?」

「うるせえ!俺はどうだろうとあのクソ科学者を[ピーーー]!」
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:07:52.41 ID:JHQNuuwM0

「何をするんだにゃー!」

「土御門………お前、何者だ?お前の頭は妙なことになってるぜ?」

「知らん!カミやんとにかくそのメスを離せ!」

「面白そうじゃねーか。調べさせろよ」




「カッ、『魔術』ねえ。面白そうじゃねーか」

「数多おじさん、どうする?」

「決まってんだろ。…………調べ尽くすぞ」

「了解」




「『幻想御手』?あんな欠陥品使うわけないだろ?」

「え!?上条さん『幻想御手』について何か知ってるんですか!?」

815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:08:19.78 ID:JHQNuuwM0

「アンタ達が最近調子に乗ってるスキルアウトね?」

「お前たちに根性を入れ直してやる!!」

「大将、どうする?」

「『ファイブオーバー』上四つの実験にちょうどいいな。半蔵、持ってきて」

「………『Psued."ACCELERATER"』は試作段階じゃなかったのか?」

「まあな。だけど唯一さんと数多おじさんと一緒に速攻でこさえたから多分いける」

「………不安だな」




「木原くゥゥゥゥゥゥン!?なンなンですかその攻撃はァァァァァァ!?」

「知りてぇかぁ?クソガキ」

「なンで反射できねェ!?オマエ何しやがった!!」

「魔法名は『veritas025(真理を探求せし者)』。俺は『魔術師』になったんだよ。テメエの知らない世界を見せてやる」
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:09:20.20 ID:JHQNuuwM0

「科学と魔術の融合兵器………学園都市はふざけたものを造っちまうんですね」

「神を冒涜する行為ですね。これだから異教徒の猿は………」

「シスタールチア………あの人たち怖いです………」

「当麻、おめーの右手は魔術に効いてるか?」

「おう。何なんだろうなこの右手。それより数多おじさんの方こそ大丈夫?」

「余裕だクソボケ。ぶっちゃけ遠距離さえなんとかすれば素手でこいつら倒せるレベルだぜ」

「舐められてんじゃねーです!」

「全員でかかりなさい!」



「わたしの名前は、インデックスっていうんだよ?」

「これが本場の『魔術』………」

「あのレーザーを無傷で済ませるとはすごいですね」

「面白え!!」
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:10:26.55 ID:JHQNuuwM0

「ヒャハハハハ!!!いいぜ、テメエラ!俺の実験の邪魔できると思ってんなら、そのフザケた幻想をブチ[ピーーー]!!!」

「か、上条さんなんですか!?」

「いつものとうまと全然違うんだよ!」

「そうだよ飾利ちゃん、インデックスちゃん。だけどアレは当麻お兄ちゃんの『木原』の塊。普段は隠してるから。『上条当麻』とは別って考えた方がいいね」

「『木原相殺』………上条の方もムカつくが、こっちはもっと上だぜ。叩き潰してやる」

「いや、無茶でしょ。当麻よりあれ強いわよ?躊躇いないし」
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:10:59.13 ID:JHQNuuwM0






「フフフ………面白いな、幻想殺し」
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:11:30.79 ID:JHQNuuwM0



ーーーーー歪んだ科学と壊れた魔術が交差するとき、新たな物語が幕を開ける。


『とある木原と幻想殺し』近日公開予定(嘘)!!!
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 17:12:07.40 ID:JHQNuuwM0
お目汚し失礼しました。
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 18:34:07.83 ID:T9Xi6WQY0
あらやだかっこいい……!
他の木原達も上条さんに毒されてるのかな?原作よりいい人っぽい?
しかし上条さん正義なマッドサイエンティストとか怖すぎ
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 19:08:08.71 ID:dnAweAD6o
木原な上に幻想殺し持ってるとか、ていとくんに勝ち目ないだろwwwww

あと土御門は脳味噌切開されちゃったのか…
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 19:33:48.64 ID:zhfVIn/Uo
やべえこれすごい読みたいwwwww本編まだー?
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/14(木) 00:37:08.82 ID:SWQnNuPco
やばいめちゃくちゃ読みたい
めちゃくちゃおもしろそう
825 :811 [sage]:2013/02/14(木) 01:21:23.60 ID:CiHERNic0
こんなに反響があるとは思わなかった。
いつか書こうかな、本編。
時間ないけど。
826 :811 [sage]:2013/02/14(木) 01:23:39.52 ID:CiHERNic0
p.s.
土御門さんは普通に生きてます。
827 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:27:52.19 ID:iHleSKBg0
5レスほど借ります
前に木原くんss(と言う名の駄文)を書いたものです。
また本編ほったらかしで小ネタです。しかも木原くんの出番ほとんどないという。
828 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:28:32.76 ID:iHleSKBg0

病理「バレンタインチョコですか?」

沈利「うん。お姉ちゃんなら作り方知ってるかなー、と思って」

病理「知ってるもなにも、あんなのはただチョコを熔かして固め直すだけですよ?」

沈利「そうなの?」キョトン

病理「そうですよ。カカオから作るなんて手間のかかるチョコ作りなんてチョコレート会社の人たちしかやりません」

沈利「じゃあじゃあ! わたしにチョコの作り方おしえてお姉ちゃん!」

病理「どうしたんです急に? って、最初にバレンタインって言ってましたね。一方通行にですか?」ニコニコ

沈利「う、うん……」カァァ

病理「いやー初々しいですねえ。見ていて微笑ましいです」ヨシヨシ
829 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:29:11.59 ID:iHleSKBg0

???「ふっふっふ、はなしはきかせてもらったわ!(白衣装備)」

???「そのチョコレートづくり、わたしたちもまぜてもらうわぁ!(白衣装備)」

病理「! 誰です!?」

???「きかれたからにはこたえてあげよう。わたしたちは―――」

ばさぁっ!!

美琴「エレクトロマスター・みこと!」

操祈「メンタルアウト・みさき!」

M・Mコンビ「ふたりあわせてダブルみー(っ)ちゃん!」ババーン!

病理「ダブルみーちゃんですって……!?」

沈利(なんでみんなこう、ノリがいいのかしら)フシギ
830 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:29:44.88 ID:iHleSKBg0

美琴「ふたりともずーるーいー! わたしたちを“なまけもの”にしようなんて!」

操祈「ことちゃん、それをいうなら“のけもの”よぉ」

美琴「へ? そうなのさきちゃん?」

沈利「別に仲間はずれにしようとしてないわよ。お姉ちゃんがチョコ作り教えてくれたら呼ぶつもりだったわよ」ナデナデ

操祈「びーちゃん、チョコつくりおしえてぇ」グイグイ

病理「もちろん構いませんよ。みんなでバレンタインチョコを作りましょう」ニッコリ

美琴「あ、じゃあマリリンもよんでこないと!」

沈利「マリアンお姉ちゃんならもうキッチンで準備を始めてるわよ」

病理「おや? ずいぶんと準備がいいですね」

沈利「マリアンお姉ちゃんが病理お姉ちゃん呼んできてって言ってたの」
831 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:30:13.14 ID:iHleSKBg0

病理「なる程、わたしはアシスタントってことですね?」

沈利「最初はわたしたちだけでチョコレートを作ってみんなをビックリさせたかったんだけど―――」

マリアン「私たちの身長じゃここの調理器具はちょっと使いづらくってさ」

美琴「あ! マリリーン!」ダキッ!

操祈「マーちゃーん!」ダキッ!

マリアン「おっと、いきなり抱きついたら危ないでしょー?」ギュゥゥ

病理「準備が終わったんですか?」

マリアン「うん、材料は全部用意してあるしラッピング用の包み紙やリボンも用意してあるよ」

病理「そうですか、それじゃみなさん。すごいチョコを作って、みんなを驚かしちゃいましょー!」

みんな「「「「おー!!」」」」
832 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:30:45.69 ID:iHleSKBg0



マリアンチャンハモチロンカグンクンデスヨネー ビョウリンハキハラクンダヨネー チョ、チョットミコトチャン!ダレガソンナコトヲ

イワナクテモマルワカリヨネ? ランスウクンヨロコンデクレルカナァ? ミサキハブレナイナー アレ?ムコウニミエルノテレスオネエチャン!?オーイ!


数多「……ここ、オレの研究所なんだが」

唯一「諦めましょう。それより円周ちゃんのいる研究所なんだけど……」
833 :木原s「うちの子が一番手がかかる」 [sage]:2013/02/14(木) 07:31:45.67 ID:iHleSKBg0
これから数年後、むぎのんは一時期ツンデレをこじらせるわけですね。バレンタインだから即興で仕上げた結果がコレだよ!
ちなみに時代設定は原作からギリ7年前ですね。木原女子17歳(仮)、むぎのん10歳、マリアン11歳、木原くン23歳です。

ハハッ、本編全然書き溜めすすまねえや。早く誰か木原くんss書いてください、アイディアは少しだけ出しますんで。
生きて帰ってきた木原くんが暗部が復活するまで常盤台の先生やるとか。
ロシア成教に拾われて原作15・6巻辺りから裏でちょこちょこ暗躍する木原くんとかさ。

幾つものssを並行して書き溜めてると終わりが見えない……長々と失礼致しました。
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/14(木) 08:29:28.47 ID:aVy4j02SO
バレンタSS乙ー。おもろかった。木原SS増えればいいなぁ…別の書いてるSSkwsk。

病理さんハァハァ

835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/14(木) 09:26:26.49 ID:Ke3xGC7Q0
六巻読み直して、「助けて、カブトムシさん」という新たなる都市伝説を追いかけた佐天さんが白垣根と出会い仲良くなっていく話が思いついた

佐天通行はたまに見かけるけど佐天×垣根は見つからないなーと思って……
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/15(金) 19:03:05.00 ID:CW1myS0P0
ロリみさきとみことがかわいすぎるのですが…!
乙乙

>>835
都市伝説といえば佐天さんだもんな
そういうキッカケありだと思う
837 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:06:11.54 ID:8TXb9niAo
投下します
美鈴R-18なので注意
838 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:06:45.45 ID:8TXb9niAo
 風呂から上がってバスタオルを巻いただけの姿で冷蔵庫から缶ビールを取り出す。
 行儀悪く冷蔵庫のドアを足で閉めながら人差し指でプルタブを起こし寝かし、大きく足を開いた仁王立ちで飲み口にかぶりついた。
 そして缶の底を天に向けて一気に泡ごと喉から胃袋に流し込む。


「んく……んく……ぷっはぁぁああっっ!!!」


 流石に一気とは行かなかったが、それでも缶の半分ほどを飲み干して、感激に身を震わせるようにオヤジ臭いセリフを吐き出す。


「くっはぁぁっ!!! うまいっ!!!」


 風呂上がりのビールほど旨いものがこの世にあるだろうか。
 人生、この一瞬のために生きているという日本人は山のようにいるだろう。
 高級な作りのオープンキッチン。
 臙脂色で統一された落ち着きのあるそこを離れて市松模様のカバーをかけたリビングのソファへと足を向ける。
 ライトグリーンのカーテンはしっかり閉め切っていて家の外から盗撮される心配などない。

 途中、上半身の姿見を見かけ、ふと覗き込めば贔屓目に見ても十二分若い顔が赤い顔で覗き返してきた。
 茶色の濡れ髪が首筋に纏わりついていてボブカットのように見えるのを差し引いても二十代の顔立ちと言えるだろう。
 実際には三十代半ば、大きな子供のいる主婦である御坂美鈴は鏡像の張りのある肌に満足し、ぐいとビールを一口飲み込んだ。
 身体は火照っているが適温に調整された空調のおかげで快適さが保たれている。
839 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:07:14.60 ID:8TXb9niAo

 もっとも、部屋の快適さは精々家具や室温程度であって、フローリングの床には乱雑にファッション誌やらが積み重なっており足の踏み場もない。
 針の穴のような小さな隙間の飛び石を踊るように美鈴は歩みをすすめる。
 よ、ほ、っと口で言って片手でバランスをとりながらローテーブル上のリモコンを手に持って、ソファに尻からダイブしながらテレビに電源を入れた。
 比較的主婦スキルの高い美鈴ではあるが、今の姿からは到底主婦業をやりくりしているとは伺えない。
 まぁ、それでも明日久しぶりに夫が日本に帰ってきて、ホテルでのちょっとしたディナーを楽しもうじゃないかというお誘いがあったばかりで。
 そのためのドレスコードを選んでいた、という前提条件があれば多少は微笑ましいものに変わるのだろうか。


「ふう」


 どっこいしょ、といいそうになったのをため息に切り替えて小さな汗をかき始めた缶を再び口にする。
 発泡の苦味のある液体が喉を滑る爽やかさは他の何にも例え難い。
 舌先に残る後味と滑り落ちた先の内臓が熱を持ってくる感覚。
 正しく快感だ。

 あの日のワインのような感動はなくともこの爽快感ばかりはビールの方が上回る、と美鈴は判断した。
 湯上りの火照った身体にアルコールが加わって心地よい浮遊感に繋がっていく。

 美鈴はビールの残りを飲み干すと空き缶をとりあえずテーブルの横のゴミ箱に放り投げた。
 後でゆすいできちんと潰さなくてはいけない。分別ゴミを出すときの作法である。
 面倒くさい、でとりあえず明日に投げ出して濡れた口元を右手で拭う。
 彼女の目元はピンク色に染まっていた。
840 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:07:59.68 ID:8TXb9niAo

 アルコールには比較的強いものの非常に飲まれやすい美鈴である。
 しかし流石に缶ビール一本でハメは外さない。
 それでも風呂上りで廻りが早いのだろう。
 そのままソファに横になって大きく伸びをした。
 両腕を思いっきり伸ばせば大振りな乳房が苦しそうにバスタオルの下で暴れる。

 まだ髪は完全に乾いていない。
 このままではソファの黒革に染みができてしまうかもしれないが、アルコールの回った美鈴はそんなことは考えなかった。
 聞こえてくるテレビの音にも頓着せず天井を見上げる。
 どうやら不倫を賛美するような内容のドラマらしい。


「真実の愛、ねぇ……」


 常日頃、飄々と大人の余裕のある女を演じているものとは違う、隙だらけのような一言が美鈴の唇から零れた。

 この話と直接的な関係はないがちょっとした事件があった。
 御坂美鈴の娘の想いビトの母親――という関係よりは美鈴の友人、である上条詩菜とよく身体を動かしているスイミングスクールでのことだ。
 一応、高級住宅街にあたるこの区域近くという立地からか有閑マダムがシェイプアップによく励んでいる。
 その中に恐らくは年の頃で美鈴や詩菜とさほど変わらないひとりの女性がいた。

841 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:08:27.47 ID:8TXb9niAo
 専業主婦で子供は小学生二人。
 夫は会社経営で比較的裕福。
 生活に余裕が出てきて自分のやりたいことをやりたいようにできる、といった羨ましい立場の淑女。

 外からの視線では美鈴も詩菜も似たようなものだろう。
 しかし異なるのは彼女は若いツバメと不倫をしていて、それを自慢気に周囲に話していたということだ。

 現役の大学生である美鈴などは類友だとすら思われていたのだが、自分はそんなことはしていないし夫にバレる前にやめるようにと忠告をした。
 良識があるようなことばっかり言って、と無言ながら反発する姿勢にやや距離をおいて付き合いをしていた、のだが。

 そんな彼女が夫から離婚を切り出された。
 夫婦の財産から随分と持ち出しをしていたらしく、慰謝料どころではなく損害賠償の訴えまで出されたらしい。
 文字通り身一つで追い出され、子供たちとの接触を禁止され、すっかりやつれて十は年をとった彼女をたまたま今日街で見かけたのだ。

 声はかけなかった。
 哀れと思ったが同情はできなかった。
 夫と子供を裏切って得た真実の愛ならば莫大な借金を背負っても嬉々として若い愛人のもとに嫁げばよかろうものを、とさえ思った。
 誤解だ、いい妻になる。もう一度チャンスが欲しい。
 そんな言葉をブツブツと繰り返している様子はかつての彼女と同一人物とは思えなかった。

 美鈴も夫に対して不満に思うことはある。
 しかし、じゃあほかの男に走ろうか、という気分にはならない。
 そりゃ、可愛いと思う男の子はそれなりにいるが愛玩の対象にはなっても身を捨てられるほど愛を注ぐことはできない。
 なんだかんだで夫旅掛を愛していると思うし愛されているとも思っている。
 現在の暮らしに不満がまったくないわけではないが、この暮らしをさせてくれている夫を裏切ってまで得たい真実の愛なんていらない。
 経済的な問題ではない。
 ほかの男では美鈴の心は埋められないのだ。
842 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:08:56.63 ID:8TXb9niAo


「幸せ、なのかなぁ……」


 薄ぼんやりとしたアルコールの浮遊感の中、美鈴は言葉を口にする。
 不満。
 やはり傍にいてくれない夫には不満がある。
 彼を必要としている人間は世界中にいるし、そのことを妻として誇りにすら思っている。

 ただ、三十代の半ば。
 女として一番脂ののっている時期に身体を持て余しているのは正直辛い。
 特段性欲のことだけではない。
 手をつなぎたい、微笑んでもらいたい、一緒に食事をしたい。
 今日はあれが食べたいな、と言われて買い物に行って、重い荷物を持ってもらって、愛情込めて料理を作って。
 そんな当たり前のことを当たり前に要求したい。

 妻であっても女だし、母であっても女であって、その女を証明したい人間は世界中で一人しかいないのだ。
 やっかいな男に惚れたな、と火照った脳で考えるが、そのことに後悔はない。
 苦労も苦痛もあるだろうが彼以外の女になんかなりたくもない。

 だから結局、御坂美鈴には御坂旅掛が足らないのだ。
 ほかの何者かで代替できるものではないのだけれども、だからこそほかの誰かの前に自分を優先させろよ、といつも思ってしまう。

 あんなこと。こんなこと。
 数時間前に見た落ちぶれた誰かの姿から自分は間違っていないと判断はできるけれども、間違っていないからなんだと言うのだろう。
 歳をとったからといってドキドキしたくなくなったわけじゃない。
 愛情がいらなくなったわけじゃない。
 胸の鼓動を加速させるような言葉が欲しいと思って何が悪い。
843 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:09:37.13 ID:8TXb9niAo

 白く輝くリングを嵌めた左手をそっと胸に置く。
 動悸を計ろうとする。
 今の娘がそうであるように自分が旅掛の背中を追いかけるのに夢中になってたあの頃を思い出す。


「私、どきどきしてるなぁ……」


 それは、あっけないほど簡単に引き出された。
 この「どきどき」が何を期待しているのか、説明の必要があるだろうか。
 思うだけで身体が反応を始めている。
 バスタオルの下で窮屈な思いをしている乳房の頂点の乳暈から乳首が身を起こし始めている。
 ベッドの上ならばいざ知らず、リビングのソファで『女』が目覚めていることを美鈴は他人事のように見つめていた。

 頭の中で何かのスイッチが点滅している。
 それを入れればあとは勝手に動き出す。
 そうしてくれと何かが訴えている。

 だが、なんとなく抵抗があった。
 身体の奥から湧き上がる切ない疼きを、やっと帰ってくる夫に慰めてもらいたいという期待がある。
 しかし封じればますます膨れ上がって強くなってくる。
 バスタオルでくるまれている肉体の奥で熱が燻りはじめて熾火になる。
 こみ上げてくる劣情が勝手にタオルを外し始めていた。
844 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:10:07.28 ID:8TXb9niAo

 ふわり、と広がればそこに熟した女の肉体がある。
 二十代の若さと三十代の柔らかさを兼ね備えた、堕ちる果実のような甘さを放つ、身体。
 ビールの酔いが理性の箍を外す。

 まずいな、と美鈴は鑑みる。
 今の自分だったらほかの男を受け入れてしまうかもしれない。
 それは万分の一の可能性かもしれないが、零ではない。その、ありえないほど薄い可能性があること自体が夫への裏切りのように思えてならない。
 気づかぬうちに甘くなった吐息が牝の色を帯びてくる。

 うっすらとした鎖骨のラインの下、顕になった乳房は仰向けの重力に引かれて潰れているが大きさは健在だ。
 食い込む指を押し返す弾力が豊かな盛り上がりを支えている。
 鏡餅のように肋骨方向に膨らんだラインは底面の広がりと横にはみ出た丸みとでボリュームを一層強調している。

 LEDの白い灯り。
 膝から先の瑞々しい足先が輝いて一種芸術品のように映える。
 今の美鈴の姿を絵画にすれば欲しいと思う男は後を絶たないだろう。

 愛撫を待ちわびているように勃起した乳首。
 無意識に開かれた足の付け根には髪と同じ色の恥毛が密集して魅力的な茂みを形成している。
 風呂上がりで肌に密着していて、それでも恥毛の隙間から覗く白い肌がぞっとするほど美しい。

 そこに隠れた女の薗はうっすらと湿っている。
 きっと、部屋の温度よりも平均体温よりも熱を持っているだろう。
845 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:10:58.82 ID:8TXb9niAo

「アナタが、わるいんだから―――」


 言い訳だ。
 そんなの自分が一番理解している。
 でももう後戻りできない。
 自分で慰めて火照りを鎮めるしかない。

 抱いてもらう時と違って虚しさが残ることは理解している。
 理解していてももうどうしようもない。
 美鈴の中に搭載されいる女という機能は美鈴の意思だけでは止められない。
 やましさと、それをはるかに上回る劣情を、せめて脳裏で旅掛を思い浮かべることで美鈴は受け止めようとした。
 そっと、目を閉じる。


(これは、アナタの手―――)


 左手を右胸に乗せる。
 自分のものだ、遠慮はいらない。
 力強く鷲掴みにする。


「んあっ!」


 溶けそうなほど色っぽい声が美鈴の艶やかな唇から漏れる。
 こんな声、到底娘には聞かせられない。
 しかし、夫には聞いて欲しい。
 いや、夫ではない。自分の『男』に聞かせたい。
846 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:11:28.32 ID:8TXb9niAo

 持て余し気味の乳房を揉む手から力を抜く。
 乱暴でもいいが、乱暴でなくてもいい。ゆったりとしたテンポで揉みしだく。


「んあっ……あっ、んっ……」


 にむにむ、とした反動。
 こうやってやわやわと揉めば壊れ物のように触れてくれる旅掛の逞しい手を思い出す。
 何もかにも自信に満ち溢れたかのような顔をするくせに美鈴に触れる時だけはおっかなびっくりな顔をしてくる、あの感触。
 それは経験を重ねた今の記憶ではなく出会ったばかりのまだ若い旅掛の姿だった。

 与えられた玩具に夢中になるような子供の顔をして、それでも美鈴が不快にならないようにとめいいっぱい気を使って。
 それを思い出すと触れてもいない場所からとろりと蜜が溢れ出す。
 揉まれた方がこれだけ覚えているのだから揉んだ方も覚えていないと許さない。
 軽い嫉妬の混じった独占欲が美鈴の中に募る。

 自然、胸を揉む手は止まって谷間へと滑り落ちた。
 この部分を使っての奉仕は旅掛が興奮するものだ。
 実際問題として、粘膜でもないそこで快楽を得るのは理に反している。
 しかし自分の女としての特徴で男を喜ばせるという行為はとても嬉しいことだ。


(ここに、アナタの―――)


 屹立する男根から生臭い液体が放たれた。
 もう何ヶ月も前のことで残滓なんか残っているはずもないのに感覚はまだ残っているような気がする。
 あの時鼻腔を満たした若草色の性臭を思い出して疼く女体を悲しいほど熱くさせる。
847 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:11:58.95 ID:8TXb9niAo

 多分、きっと。
 明日にはそれをしている。しないと許せない。
 旅掛は美鈴のものだし美鈴は旅掛のものでないといけないのだ。

 美鈴は胸の谷間の手を腹の方へと滑らせた。
 すっと通った腹筋と縦に割れた臍。
 無駄な肉を許さない引き締まったクビレ。
 白い場所を通り過ぎれば密集した恥毛を掻き分けて秘裂に触れていた。


(―――こんなに濡れてる)


 想像以上の潤いに美鈴の指は一瞬硬直した。
 フレッシュピンクの粘膜から溢れている透明な液体。
 まるで躾のできない犬が餌を前に涎を垂らしているかのよう。
 美鈴は中指の第一関節でそっとその場所を撫で上げた。


「んあっ!」


 びりり、という微弱な電流。
 電撃使いの血筋というわけではあるまいが、美鈴の背骨に紛れも無く電流が走り、その頭をソファに押し付けるようにブリッジをした。
 すとん、と腰と背中を落とし、荒い息を吐く。
848 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:12:27.58 ID:8TXb9niAo

 イク、には程遠い。
 しかし明確な一歩。
 美鈴は優しい手つきで割れ目をなぞるように何度も往復させる。
 滔々と溢れる液体が全体に馴染んだ頃、中指に力を込めてくっ、と押せばそれは何の抵抗もなくなかに潜り込んでいった。

 粘膜に包まれた中指をカギ状に曲げる。
 異物を待ち望んでいたその場所は歓迎のように小さく戦慄いて新しい潤滑油を放出する。
 そのぬかるみの中をゆっくりとかき回した。


「あはっ! あっ、あっ!」


 呆けたように半開きになった美鈴の唇から嬌声が溢れる。
 淫らな響きの呼吸。
 閉じた瞼の下、霞がかった瞳は現在ではなく過去の自分を愛撫する旅掛の姿を見つめている。
 淫らなマドラーがかき回すカクテルはどんどんと濃度を増していって怪しげな匂いを放つ。

 中指の動きに合わせてその脇の人差し指と薬指が弾力のある恥丘をマッサージする。
 指の付け根あたりでこすられていた淫芽がフードから顔を出し、そうなれば指の動きは一層激しくなる。
 ちゅくちゅくという卑猥な音が秘裂から奏でられ始めた。

 無意識のうちに左足を膝立てる。
 そのまま立てた膝を横に落とせば見せつけるかのように秘裂が顕になる。
 そのはしたない格好で中指をぐちゅぐちゅとかき回す。
 伸縮性のあるホールは充血して厚みをまし侵入者に絡みついてしごき立てる。
 性器はともかく、指にいくら絡み付こうとも指そのものに快感はないが、愛液で滑るさまはそれなりに面白い。
 シーツのように広がっているバスタオルに大きなシワが寄った。
849 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:12:56.82 ID:8TXb9niAo

 美鈴は空いている右手を自分の胸に運んだ。
 ぷっくりとした乳首を愛娘に吸わせていた日々が思い出される。
 一人前の女、には少し足りないけれども大きくなった乳飲み子。
 実体験はともかく、自分で性的に慰める程度のことは経験しているだろう。

 いや、もしかしたら。
 ふとそう思うも不思議と焦りや嫌悪感はない。
 あの子が身体を預けるのであれば一生を懸けて愛する人間だけだろうという信頼がある。
 そう言う意味では美琴は明確に美鈴の娘だ。

 母と妻と女と。
 切り分けられるわけがない。
 どれもが連鎖していて、ただ濃淡があるだけですべてが御坂美鈴なのだ。
 例え自らを慰め身悶えしていようとも妻と母を捨てたわけじゃあない。

 たぷたぷと揺れる乳房。
 ツンと尖った乳首を人差し指と中指とで摘む。
 硬さのあるそこを引っ張ればプリンのように全体が揺れる。
 もちろんその間も愛液にまみれた指は執拗に膣肉への抽送を繰り返す。
 乳首に負けないほど勃起した淫芽も覆いかぶさる手のひらの下で明確に自分を主張している。


「あ……ん……あはぁ……」


 快楽の数値は積み重なっていく。
 対数曲線のように一秒前の二倍三倍と加速し鼻にかかったような吐息はどんどんと甘くなる。
 頬の赤みが増せば指の動きはさらに熱がこもり貪欲な女体はエクスタシーへの階段を登ろうとしていた。
850 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:13:23.40 ID:8TXb9niAo

 ―――が、やはり足りない。
 指では物足りない。
 指だけじゃ足りない……もっと、大きいのが……

 男に奉仕する分には細い指はいいのだろう。しかし耕された美鈴の肉体を満足させるには細すぎた。
 我を忘れる程の爆発的な快楽にはやはり身体の奥まで割り開かれ、叩きつけられるような何かが必要だ。
 もちろん、それは夫旅掛の性器なのだが、彼はまだこの国にはいない。
 大人のおもちゃ、バイブレーターのようなものを持っていればいいのだが、擬似的とは言え夫以外のペニスを受け入れる気は美鈴にはなかった。

 最後の歯車が噛み合わない。
 動かさなくちゃいけない最後の最後につなぐべき歯車が存在せず、ほかの歯車がただ空回りしている。
 細胞は爆発しそうなほど充填されているのに最後の火打石が存在しないのだ。
 それはつまり―――潰されてしまいそうなほどの寂しさを美鈴に与えた。


「ああ、もうっ!
 なんで傍にいてくれないのよっ!
 ばかばかばかっ!!!」


 彼女を知っている誰もが耳疑うような―――旅掛は別として―――子どもじみたかんしゃくを起こし頭をかきむしる美鈴。
 目元には涙すら浮かんでいる。
 身体は火照っていても心が爆発しない。
 豊満な肉体を満足させることができるのは結局のところ御坂美鈴ではないのだ。
 素敵な大人としてのレディはここにはいない。
 ただ少女のまま大きくなった女性がいるだけだ。
 いくら年齢を重ねたって美鈴は恋というトリガーなしにエクスタシーはたどり着けない。
 自分の身体を必要として、自分の身体に溺れてくれる御坂旅掛の存在が絶対的に不可欠なのだ。
851 :美鈴「伸ばして見上げる星の夜月の空」 [sage saga]:2013/02/15(金) 23:13:57.73 ID:8TXb9niAo





 結局、美鈴は疲れ果てるまで自分を慰めたが達することはできず。



 夫が帰ってくる大切な日の前日だというのに明け方まで一睡もできないまま疼くカラダを抱きしめていたのだった。





852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/15(金) 23:15:05.84 ID:8TXb9niAo
以上です
ねーちんの恥辱攻め系のえろを書こうと思ってたら何故か美鈴さんになりました
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/16(土) 00:15:29.16 ID:Ip9+96aDO
ホント飲み食いやらせると美味そうに書くな
ビール飲みたくなってきたわ乙
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/16(土) 00:18:44.59 ID:kaABfoR70
なんというエロス
まったく美鈴さんはたまらんな乙
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/16(土) 14:30:18.86 ID:xhO0I5to0
>>835
同じ妄想してる人がいた
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/16(土) 21:18:27.87 ID:IjH5VDDo0
>>835
>>855

佐天さんからその都市伝説を教えられた初春は、最初、「そんなのただの噂ですよ」と信じなかった。
が、風紀委員のパトロール中に、スキルアウトに遭遇。
彼らに襲われた初春は、思わず都市伝説の通り「助けて! カブトムシさん!」と叫ぶ。
そうして現れた「垣根提督」と再びの遭遇、から始まる帝春物語、という妄想もあるんだぜ?
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/16(土) 22:48:44.09 ID:Bk9dzG8qo
>>356
そこまでいったら書こうぜ
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/17(日) 00:12:36.91 ID:RKM27TkA0
>>857

書きたい。ホントは書きたい。

でも今、上琴SSの書きかけが4つあって、構想中の長編禁書SS(多元宇宙モノ)があって、とてもじゃないが手がまわらん。
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/17(日) 20:40:58.83 ID:qVYeg4b/0
>>858がかまちーだったら余裕なのに
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/19(火) 22:12:59.95 ID:4NEx6eRO0
短いですが投下させていただきます
懐かしいあのキャラを最近思い出したので
861 :こころん久しぶり [saga]:2013/02/19(火) 22:15:44.50 ID:4NEx6eRO0
「やっほー、心理掌握と書いてこころんだよー」


「皆、わたしのこと覚えてるかなー? 食蜂操祈ちゃんが出てからもう随分経ったしね?」

「みさきちという存在が影も形も無かったあの頃、どうしても心理掌握が必要! って時にはわたしが頑張ってたんだよね」

「何かなつかしーなー。心理掌握ってどんな子なんだろう? って皆が思い描いて、色んなSSで色んなわたしが描かれたんだなー」


「テンプレ的なたかびーお嬢様キャラだったり」

「性格の悪いレズ女子だったり」

「心理定規=わたし、とかもあったっけなぁ」

「フレンダ=心理掌握だった事もたしかあったよね」

862 :こころん久しぶり [saga]:2013/02/19(火) 22:18:57.50 ID:4NEx6eRO0
「禁書SSも時間と共に変わっていく。それもこれも、禁書という物語が今でもスゴイスピードで進んでいるって事だよ」

「いかにかまちーが化物かっていう」

「ていとくんや麦のんなんて数年前と今とで全然印象が違うじゃん」


「あの御坂美琴はあいも変わらずツンデレみたいだけど」

「超電磁砲もやっと2期でしょ? いい身分じゃないの電撃姫サンはー」

「なにかまたオリジナルな名言飛び出さないかなー? 佐天さんは別よ、とか(笑)」

「無能力者の料理法くらい心得ているわよ(笑)」

「まぁ2期は御坂美琴フルボッコエピソードだからわたし的にメシウマよね」

「……2期って言えば、みさきちも出るのかなぁ」

863 :こころん久しぶり [saga]:2013/02/19(火) 22:20:19.90 ID:4NEx6eRO0
「心理掌握の能力者、常盤台の女王様、凄くいいキャラになってるじゃん。我が侭キャピキャピ系お嬢様。リモコンで洗脳っていう個性もあって、更に巨乳の運動音痴。その上人間不信っていうダークな一面もあり」

「他のレベル5に食われない個性があって」

「今のSSでもいっぱい出番があって」

「………………」

「………………」

「おセンチメンタルアウトなんて需要がないわよね」


「筆者の思いつきで久々に出てきたわたしだけど」

「これからも、原作心理掌握こと食蜂操祈をよろしくね!」

「たまーにでいいから、わたしを思い出してもいいんだゾ?」





「あ、どうでもいいんだけど、わたし、青髪ピアスとは仲良くなれそうな気がする」

END
864 :こころん久しぶり [saga]:2013/02/19(火) 22:23:15.44 ID:4NEx6eRO0
以上です
昔と今の禁書SSだと、イメージの異なるキャラがたくさんいるわけなんですけど、そのうちの一人がこころんだよなーって思ったのでこんな息抜きな内容を

乙女麦のんやフレンダ(レズ)も今となっては少し懐かしい

妄想を失礼いたしました
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/19(火) 22:43:28.29 ID:VIJ6tIGDO
乙、しんみりした
みさきちと別枠でこころんがいても良いじゃない。いっそ姉妹でも良いじゃない

>>856 都市伝説つながりで風斬と会うって妄想も(ry
能力由来の人外とか友達思いとか共通点多いし
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/19(火) 23:36:07.34 ID:hUJ5/T8SO
乙。こころんなついな




美鈴さんの人はマジでスレ立てて執筆して欲しい…美鈴さんSSめっちゃ読みたい
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/19(火) 23:58:38.64 ID:VMiQ4rym0
バッドエンドだけど、食蜂登場前のこころんなら、このSSが一番好きだった。
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/t/toarumajutu212.html
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/20(水) 02:35:07.18 ID:p7OauKHI0
>>866

支部でやってはるよ。
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/20(水) 11:44:07.66 ID:WnyExJxd0
こころんという心理掌握が存在している一方で食蜂操祈という少女が存在しているでいいんじゃない?
みさきちは女子高生にするとか
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/20(水) 19:11:38.92 ID:wSIqrr3C0
9レスほど投下させていただきます。
>>810を見て触発された、予告っぽい風味の短編です。

テーマ:「もしも、学園都市の学生全員がレベル5だったら」
871 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:13:17.25 ID:wSIqrr3C0
『この』学園都市には現在、約230万人の学生が在籍しており、
その全てが、超能力者(レベル5)の評価を受けた存在である――


『魔人』の襲来を知らせるサイレンが、月夜の学園都市内に響き渡っていた。

科学とは異なる法則を持つ力、魔術に染まった魔の者。
真の奇跡に人の手で追いつかんとする者。
嘗て魔術師と呼ばれ、行く行くは魔神へと至らんとする者。

総じて、強行的に都市内へと侵攻せんとする彼らの目的は一つ。異教の徒、超能力者の抹殺とされている。
互いの勢力の事情を無視し、協定を破ってまで己が力を振るう来訪者達。
そのような魔人の身勝手は、後の大規模な戦争へ繋がる引き金となりかねない。真っ向から対抗出来る者は限られている。

学園都市の誇る研究成果。一軍隊にも匹敵する最大戦力。
超能力者に他ならない。
鳴り響くサイレンは、彼らに対する召集命令をも意味していた。


そして、このような事態となれば、その少年は誰よりも早くその場に馳せ参じる。
この街の誰もが、それを知っていた。
872 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:14:40.53 ID:wSIqrr3C0
警備の壁を擦り抜け、街を闊歩する魔人の前に、少年は立ち塞がった。
超能力者の襲来。魔人は能力を警戒し、戦闘態勢に入った。
対する少年は悠然と、それでいて力強く、その拳を握る。
魔人は少年の出方を伺った。あらゆる事態を予測し、対策を練って襲撃を決行したつもりだ。
油断はしない。ここは敵地である。ジリジリと間合いを保ち、隙は見せまいと周囲を見渡す。

対峙する少年の背後に、複数の超能力者の姿を視認した。
少年の協力者かと考え警戒を強める。一対多の状況も織り込み済みだ。異教の徒に遅れは取らない。


だが、さしもの魔人も、眼前で繰り広げられた奇妙な事態を予測出来てはいなかった。


背後より忍び寄る超能力者達は、魔人ではなく少年の背中を狙い、己が能力を振るい始めたのだ。
念動力、発火能力、風力使い……
そのどれもが、人間一人を押し潰し、消し炭に変え、バラバラに切り裂くのに充分な威力を持った、恐るべき能力であった。軍隊を相手取れると豪語するだけの事はある。
仲間割れか、それとも異教の徒は他人を巻き込む事さえも厭わないのかと、驚愕と嫌悪感を抱きつつも魔人はその攻撃に対抗せんとする。

しかし当の少年は、背中を刺す悪意を気にも留めない。
眼光は真っ直ぐに魔人のみを見据えて、少年は、力強く魔人に語りかけた。
873 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:16:22.82 ID:wSIqrr3C0
「お前がどんな目的を持ってこの街に来たのか、俺は知らない」

魔人は更に奇妙な光景を見た。

「だがこれだけは言える。この街は、お前一人でどうこうなるような街なんかじゃないんだ」

少年に向けられた残酷な能力の数々は、

「だから帰れ。それ以上一歩でも足を踏み入れたなら、戻れなくなるんだぞ」

少年の背中に触れる事無く、届く事無く、まるで無力に消失してしまった。
まるでその全身が、異能そのものを拒絶するかのように。

「今ならまだ間に合う。この街は、誰一人として容赦なんかしてくれない。魔人を百人狩ればレベル6になれると本気で信じている、そんな奴らだっている。だから、今すぐ帰れ」

 魔人は恐れた。この少年の存在、その異質さに。



『誰が幻想殺しを殺すのか?』

学園都市に伝わる都市伝説の一つである。
「幻想殺し」は超能力者に非ず。超能力者を否定し、拒絶し、不幸にする毒素である。
「幻想殺し」を乗り越えた能力者は絶対(レベル6)となる。

そんな根拠の無い伝説が、学生達の間に出回っていた。
この街の住人は、そんな根も葉も無い噂にさえ縋りつく。
874 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:18:32.83 ID:wSIqrr3C0
今も尚、少年の背後に立つならず者達は、持ち得た能力を執拗に少年の背中へと放ち続けていた。
同郷の仲間であるはずの超能力者からも、一方的に攻撃される異常な存在。
ならず者達は魔人の存在を認知していないわけがない。
その上で選択された行動であると、かのならず者達は示している。
恐れるべきはたった一人の魔人などではない。この少年なのだ。
他の誰とも違う、この少年こそが、学園都市最大の異教であると示している。


 イカれている。この街も、超能力者達も、この少年さえも。


「……どうした? 早く選べよ。後ろの奴らの矛先が俺の方を向いてる内にだ」

魔人は恐怖する。だが逃げ出す事は出来ない。引き返せない。
それは意地か。それとも覚悟か。


今宵の魔人は誰よりも幸福であった。
学園都市が誇る序列能力者(ランカー)、その栄光の第1位。
生まれ付いての力と、残酷な不幸を以て頂点に君臨し続ける少年。

『幻想殺し』上条当麻が、魔人に向かって身一つで立ち向かっていったのだから


「……そうか。お前……本当にツイてねえよ」
875 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:21:01.79 ID:wSIqrr3C0
学園都市の学生達は、己の所有する超能力が、本来7段階に分けられている事をほとんど意識していない。


己の立ち位置は依然スタートライン。
30の序列を目指し、第二候補を目指し、第一候補を目指し、直接交渉権を目指し、FIVE_Overを目指し、
まるで奇跡にも縋るかの如く、絶対能力進化を目指し、絶対となり、無敵となり、

神ならぬ身にて天上の意思に辿り着く


学園都市には破綻者が集う
876 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:22:18.63 ID:wSIqrr3C0
1 / 「幻想のルールはここまでだ。……ここから先は、俺のルールでやらせてもらう!!」

2 / 「大丈夫。私は学園個人だから、皆をきっと守ってみせる」

3 / 「第3位だ。これから『無敵』になるンで、ヨロシク」

4 / 「『この』世界そのものに、常識なんて通用しねえ」

5 / 「ずっと……一緒にいる!! もっと、友達でいたい!!」

6 / 「楽勝だ、超能力者共」

7 / 「ミサカ達一人ひとりが、お姉様とほぼ同じ力を持っていると、ミサカは自負します」

8 / 「私は、私だけの超電磁砲に辿り着く!!」

9 / 「テメェを宇宙のチリにしてやれば、序列の無意味さを証明出来んのかねぇ?」

10 / 「230万の脳を統べる私は、誰にも止められないの」


『この』学園都市には現在、
877 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:23:48.58 ID:wSIqrr3C0
11 / 「大体、私がなんで11位なのか。にゃあ」

12 / 「お人好しだからか」

13 / 「私の洗脳力ならぁ、この常盤台から出る必要だってないのよねぇ」

14 / 「ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性とあとついでに男に変身出来る力を持ってるんよ?」

15 / 「私は超えてみせる!! テレポーターが抱える壁の全てを!!」

16 / 「                              」

17 / 「わたくしけっこう力持ちさんなので……力ずくで」

18 / 「序列能力者だ。残念だったな、思惑が外れて」

19 / 「実験動物だろうがなんだろうが、私は私!!」

20 / 「10秒耐えてみろ――超能力者にして陰陽博士のこのオレを相手にだ」


約230万人の学生が在籍しており、
878 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:25:11.30 ID:wSIqrr3C0
21 / 「風紀委員は『滞空回線』を行使出来る。覚えておきなさい」

22 / 「力のある奴は皆そうさ……僕のように!! ねじ伏せてやるんだ!!」

23 / 「私は、自分の信じた正義を曲げません。一人でだって……戦います」

24 / 「私たち皆の復讐は、もう完了しているのですから」

25 / 「お前わかってんのかコレ――超能力だぜ?」

26 / 「わたくしを……ちょっと怒らせてみてはくれませんか?」

27 / 「ええ、闘えますよ。どんな組織が相手だとしても、ね」

28 / 「end. 既に触れてしまっているのだから、もう御終いよ」

29 / 「命令は。唯一つ。誰も。殺さないで」

30 / 「理解したぜ。俺の力は……根性でしか説明出来ないってな!!」


その全てが、超能力者(レベル5)の評価を受けた存在である――


科学と魔術が交差する時、絶対能力者が誕生する――!!

to be continued...
879 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/20(水) 19:25:58.60 ID:wSIqrr3C0
以上です。
多分、ランキングを決めている時が一番楽しかった。
その他ツッコミ待ちです。

チートを自重しない一話完結型ほのぼの日常バトルアクションもどき風味で現在構想中です。頑張ります。
妄想を失礼いたしました。
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/20(水) 21:19:45.45 ID:P7kP/d6C0
30人のうち何人かが分からない
教えてくれませんか?
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/20(水) 21:27:35.91 ID:U5xMR6E90
1:上条 2:滝壺 3:一方 4:垣根 5:風斬
6:浜面 7:妹達 8:御坂 9:麦野 10:?
11:フレメア 12:?  13:食蜂 14:青髪 15:結標
16:?  17:?  18:?  19:?  20:土御門
21:?  22:?  23:?  24:?  25:?
26:?  27:?  28:布束 29:姫神 30:削板

だめだ・・・分からないキャラが多すぎる。
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/20(水) 21:36:39.98 ID:sxU1gLmMo
春上と介旅と湾内と泡浮は分かった
……って言っといて外れてたら恥ずかしいが
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/20(水) 21:57:02.97 ID:jVmyvbyIO
10位が木山先生かと思ったけど多分芹亜かな
884 :上条「全員レベル5」 [saga]:2013/02/21(木) 00:23:35.08 ID:waDifp6U0
コメントありがとうございます
ぼちぼち手直ししつつ書き溜めたいと思っています
ランカー入れ替えたり追加したり……

>>881
原作の台詞改変しすぎたりして、かえってわかりづらくなってしまいましたね…
隠すほどでもないのでとりあえず解答のっけときます
コピペで失礼ですが

1:上条 2:滝壺 3:一方 4:垣根 5:風斬
6:浜面 7:妹達 8:御坂 9:麦野 10:春上
11:フレメア 12:幻想片影 13:食蜂 14:青髪 15:結標
16:重福 17:泡浮 18:絶対等速 19:佐天 20:土御門
21:固法 22:介旅 23:初春 24:相園 25:丘原
26:湾内 27:海原(本物) 28:布束 29:姫神 30:削板

>>882
正解です!

>>883
出来うる限り原作性能のアッパー調整で済ませたいと考えたので、
雲川姉の使いどころに悩んでいる次第です
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/21(木) 01:39:29.69 ID:Gl04qRhEo
浜面自分も超能力者ですやん
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/21(木) 11:12:06.96 ID:cq2tomuIO
投下しまーす

初投下なんて温かい目で見ていただけると

上条さんが佐天さんにフラグを立てるお話
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/21(木) 11:14:52.13 ID:cq2tomuIO
佐天「う?ん…どうしよう?」

佐天涙子は悩んでいた。といってもスーパーで卵を買うか買わないかという平和で悩みとも言えないようなものだが。

佐天「ちょっと服とか買っちゃって今月厳しいしなぁ…」

ん?と悩んでいると

「卵買うなら明日の方が安いぞ」

と、男の声がした。

佐天「へ?」

声のした方を見ると、ツンツン頭の高校生くらいの男が立っていた。

「あ、すまんいきなり声かけて。卵買うのか悩んでるみたいだったからつい」

佐天「あ、いえいえ、確かにちょっとびっくりしましたけどその情報はすごくありがたいです!」

「そっか、ならよかった」

佐天「明日ってセールでもあるんですか?」

「おう、明日は卵のセール、今日はもやしのセールだぜ」

佐天「なんでこのスーパーそんなに毎日違うもののセールやってんですかね…でももやしかぁ。せっかくだから買っていこうかな」

「もやしはいいぞー。安く大量に手に入るからな。本当に上条さんは何度もやしに助けられたことか…」

佐天「(もやしについて語りだしたよ)そんなに家計厳しいんですか?えっと…上条さん?」

上条「無能力者でありながら居候と猫一匹養ってるもので…って名前なんで、あーいや自分で言ったか。そ、上条当麻って言うんだ」

佐天「あたし佐天涙子って言います!レベルは0です!やっぱり無能力者の奨学金じゃいろいろ厳しいですよねー」

上条「佐天、か。よろしくな。別に無能力者でもいいけど奨学金はもっと欲しいよなぁ」
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/21(木) 11:17:52.46 ID:cq2tomuIO
佐天は少し気になった。無能力者でもいい、という言葉に。レベルは高ければ高いほどいいと考えられている学園都市では珍しいと考えだからだ。

佐天「無能力者でもいいんですか?」

なので尋ねずにはいられなかった。この高校生はなぜそう思うのかを。
すると、上条あっさりとこう答えた。

上条「ん?ああ、だってそんなことじゃ人の価値は決まらないだろ?」

佐天は、妙に嬉しくなった。そういう風に考える人がいたことに。自分と同じように、考える人がいたことに。レベルで人の価値は決まらないという事が、自分1人の妄想ではないということに。

上条「佐天だって、気にしてないみたいだけど?」

佐天「私は、ちょっと前に無能力者であることを気にしすぎたせいで、大切な友達に迷惑かけたことがあって…それに、高位能力者の友達だって、私が無能力者だからって馬鹿にしたりしない。きっとそれは同情でもなんでもなく、本当にどうでもいいことだからなんだろうなって。それに気づいたら、なんかレベルのこと気にするのが馬鹿みたいに感じちゃって」

上条「…そっか、いい友達を持ってるんだな、佐天は」

佐天「へへ、最高の友達ですよ!っとそういやもやしもやしっと…あ」

上条「どうしたんだ?って…あー」

それまで2人とも笑顔で、なんだか温かい空気だったのだが、もやしの置いてあるスペースまで来たとき、ちょっとその空気は冷えてしまった。

佐天「あははー…後一袋、ですね」

上条「そう、だな…よくよく考えればもやしのセールを狙うのは俺たちだけじゃないしなー。佐天、譲るよ」

佐天「え?いいんですか?元はと言えば上条さんが買いに来てたのに」

上条「いいっていいって。レディファーストってやつですよ。上条さんは紳士なので」

佐天「紳士なんですかー。じゃ、遠慮なくいただきますね♪」

上条「どうぞどうぞ。しかし、そうするとどうしようなぁ。明日卵買いにこれたら一週間は生きていけるんだが…」

佐天「あれ?上条さんは明日卵買いに来れないんですか?」

上条「上条さんはお馬鹿さんなので補習なんですよねぇ…終わってからじゃ残ってる可能性少ないしなぁ」

佐天(じゃあなぜこのもやしを私に譲ったんだろう?お人好しな人だなー)
佐天「あ、そうだ、なら明日私が上条さんの分も卵買っといてあげましょうか?」
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/21(木) 11:20:33.46 ID:cq2tomuIO
上条「え?いいのか?」

佐天「ええ、もやしのお礼です♪それに、上条さんとは気が合いそうですし」

上条「それは上条さんとっても助かっちゃいます。涙が出そうですよ。あいつにも佐天の爪の垢を飲ましてやりたい…」

佐天「(おおう、マジで泣きそう)受け渡しはどうしましょうか?明日何時に終わるかわかります?」

上条「んー小萌先生も気まぐれだからなぁ…」

佐天「先生の気まぐれで補習の長さが変わるんですか…?じゃあ後で電話番号とメアド教えてくださいよ」

上条「すまんけどそうしてくれるか?そだ、金は今のうちに渡しておくよ。いくらかわからないからちょっと多めに。お釣りはお礼ってことで」

佐天「え?いやいやいいですよ!それにその額だと今日買っていくのとあまり変わりませんよ?」

上条「おう…本当だ…」

佐天「あはは、明日ちゃんとレシートもらうんで、卵の代金分だけ払ってくださいね」

上条「おお、ありがとうな」

佐天「こっちもお礼でやるんですからこれでおあいこですよ」


その後もなんだかんだで2人で会話しながら買い物をしていた。
そして別れ際に電話番号とメアドを交換していると、

「ちょろっと、あんた達なにやってんの」

佐天「え?あ、御坂さん?あんたって…」

御坂「ああ、ごめん佐天さん、あんたってのはそのウニ頭のことよ」

上条「(それだと佐天が『たち』ってことになってさらに失礼な気がするんですが)いや、何って、電話番号とメアドを交換してただけなんだが」

御坂「(なんですって…?まさか佐天さんも毒牙に…?)へ、へー。あんたたち知り合いだったんだ」

佐天「いえ、今日初めて会ったんですよ」

御坂「…え?」

佐天「なんか気があっちゃって。明日また会うために交換してたところなんですよー」

御坂「へー…あんたってやつはついに本性あらわしたわね…まさか初めてあった女の子をナンパするなんてねぇ…しかもそれが佐天さんなんて…」バチッバチッ

上条「ま、待て御坂!よくわかんないけどその不吉なビリビリをおさめるんだ!」

御坂「問答無用じゃゴラァァァァァ!!!」バチバチバチバチ

上条「うおっ?あぶねぇ?じゃ、じゃあな佐天また明日!」

御坂「あんたはこの後におよんでまだそんなことを!おら待たんかい!」

上条「ああもう不幸だー?」

ニゲンナ! バリバリ
ウワヤメロヨ! キュイーン

佐天「…行っちゃったよ。2人とも知り合いだったんだ。ていうか大丈夫なの上条さん…。明日聞けばいっか」

この時はまだ佐天は気づいてなかった。上条当麻という男に近づいてしまったという意味を…
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/21(木) 11:24:27.87 ID:cq2tomuIO
以上です。

なんかところどころ?になっちゃってる気がする…

脳内変換よろしくお願いします
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/21(木) 15:13:44.26 ID:UiSHue05o


「」内部に()が入ると少し見難いから()分離した方がもっと見やすくて楽しめると思う。
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/21(木) 18:54:50.92 ID:PPIUKbXIO
忠告ありがとうございます!

次があれば気をつけます
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/21(木) 19:03:34.35 ID:BGgzOewl0
余りにもセリフが長くなるときは一気に書くんじゃなくて区切るといいと思うよ
佐天「 」

佐天「 」みたいに

期待してる頑張って
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/22(金) 10:17:03.42 ID:Pi3umTB20
(乙、面白かった)
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/23(土) 22:54:23.96 ID:zvd0G8/l0
エンデュミオン公開されたけど何かしらSSに影響を与えるのだろうか…
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/23(土) 23:03:12.69 ID:U1+1jfiSO
>>894(こいつ、直接脳内に……っ!!)

1レスお借りします。
木原くんが常盤台中学の教師になるお話の予告です。

この調子だと木原くんinロシア成教もいつか自分で投下しそうだなぁ……
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/23(土) 23:04:23.73 ID:U1+1jfiSO



木原「常盤台で教師をやれだ?」



白井「わたくしのテレポートが通用しない!?」



初春「木原さん! 少しは大人しくしてて下さい!!」



佐天「私が、能力者に……」



元スキルアウト達「木原さん、おはようございます!」



ヴェーラ「えへへ、木原さーん♪」



寮官(下手に動けば、こちらがやられるな……)



黄泉川「アンタが、0930事件の時にあの子達に何をしたか忘れたかっ!」



アレイスター『彼らがどう動くか。プラン修正の参考にさせてもらおう』





木原が表舞台に現れる時、物語は動き出す。






御坂「なに、を……いって……」



木原「テメェみてーなクソガキに人殺しなんてできるはずがなかったんだよなァ!?」



一方通行「その口を開くンじゃねェェェェェェェェェっ!!」









898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/23(土) 23:05:20.19 ID:U1+1jfiSO
今妙に書き溜めが進んできたので退路を塞ぐ意味で予告投下してみました。

だって誰も木原くんSS書いてくれないんだもん!自分で書くしかないじゃん!

スレ立て何時になるか分からないからその前に俺がもっといいもん書いてやるしwwwwwwって作者様が現れるまで頑張ります!



マジで早く誰か書いてよ……
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/23(土) 23:11:18.39 ID:2YHOpp+jo
おー期待乙
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/23(土) 23:48:16.87 ID:zvd0G8/l0

ヴェーラさん木原禁書以来だな
黄泉川って木原クンの事知ってたの?
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 05:53:54.04 ID:+piL0TjCo
シャットアウラとアリサのSSが読みたい
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 07:18:40.53 ID:sYZcEPeIO
劇場版か……。アリサに関しては、群奏活劇も網羅しといた方がいい感じ?
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 08:00:57.94 ID:70HuT4Blo
上映してない僻地はどうしたらいいのか
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/27(水) 21:35:30.31 ID:pA/Psy+n0
群奏活劇に新しい超能力は出たのだろうか
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/27(水) 21:39:43.58 ID:MC8al5zTo
>>904
出たよ
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/01(金) 23:14:56.60 ID:oo7mWXJr0
土御門「ジャッジメントですたい!」

というスレタイだけが、ふと脳裏をよぎった
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/01(金) 23:16:33.14 ID:GKraTCgDo
絹旗「超ジャッジメントです!」
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 00:58:49.10 ID:ckST9ofNo
>>902
美琴と出合った程度で本筋には絡まない模様
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 08:13:50.21 ID:8adyZMcq0
SS書こうかと思ってるんだが、モブを出すとしたらそげぶされるだけの黒幕って大丈夫なんだろうか?
俺もモブ好きじゃないんだがあんまり目立たなければいいかなと
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 10:48:22.33 ID:wAvU3f/Io
単体なら大丈夫なんじゃね?

勝手に原作キャラとの因縁設定とか出されると叩かれるかもしれん
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 21:34:01.52 ID:8adyZMcq0
ありがとう
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/02(土) 23:29:50.49 ID:0nkcxezb0
遊戯王ネタです。
久しぶりに遊戯王を読み、勢いで書いたものです。
すごいめちゃくちゃです。
もう、なにがしたいのか、分からないって感じです。
それでもOKなかたはどうぞ
913 :一方通行「バトルで友達づくり [sage]:2013/03/02(土) 23:31:03.62 ID:0nkcxezb0
一方通行「……千年パズル?」

??「(そう、私は、千年パズルの中にやどる、もう1人の君だよ)」

一方通行「もう1人の俺だァ」

??「(そう、私は、百合子、よろしくね)」

一方通行「・・・どうなってやがる」

百合子「(細かいことは気にするな!! 判った? もう1人のわたし)」

一方通行「ってかよ、いまさら、千年パズルとか古くねェか?
今、ゼアル?とかやってンだろォ?」

百合子「(そうよね、まぁ、今の中学2,3,年と、高校生、大学生、それ以上ならわかるでしょうね)」

一方通行「俺がわかるからな」

百合子「(たしか、あの頃、『いでよ、ブルーワイズホワイトドラゴン!!』とか言ってたわよね)」

一方通行「あぁ、そうだったな……、でもよ、俺、カードゲームしたことねェんだ……」

百合子「(わかるわよ、あなたの記憶も私が持ってるから。だってもう1人の私は、友達がいなかったもんね)」

百合子「(だったら、一緒に、バトルしない? 今から、相手を探しに行って)」

一方通行「……まぁ、暇つぶしにやってやるか」

百合子「(バトルで友達作り始まるよ!)」

一方通行「始まらねェよ」
914 :一方通行「バトルで友達づくり [sage]:2013/03/02(土) 23:32:04.42 ID:0nkcxezb0
百合子「(ちなみに、負けた友達には罰ゲームねww)」

一方通行「やめろ」

〜上条家〜

上条「見えない、明日への、道、選ぶことは〜」

インデックス「とうま、何歌ってるの?」

上条「えっと、これは某人気漫画の曲ですよ。あぁなんか最近はバイクが走りだしたりしてるけど、どうなってるんだ?」

インデックス「その漫画読んでみたいかも」

上条「・・・図書館に行って読んで来い。多分ある」

〜外〜

一方通行「バトルってもよォ誰とすンだよ」

百合子「その辺にいる人とか?」

一方通行「都合良く遊戯王知ってるやついるのか?そもそも、俺カードもってねェぞ」

百合子「(大丈夫、カードなんていらないから。あ、あそこにいる人とバトルしよう。ちょっと人格変わって)」

上条「図書館は閉館でしたと・・・」

インデックス「」

百合子「ねぇ、バトルしよう」

上条さん「・・・断る」
915 :一方通行「バトルで友達づくり [sage]:2013/03/02(土) 23:32:53.69 ID:0nkcxezb0
百合子「出さんと負けよ、最初はグー、じゃんけんポイ」

上条「え?」

パー、チョキ
フコウダー

一方通行「(バトルってじゃんけんかよ)」

百合子「だって、初期のころは『遊戯』だったもんね」

百合子「ってことで、負けた上条クンには罰ゲーム〜!!!」

百合子「マインドクラッシュ」

一方通行「(ヒーロー)」

百合子「バトルで友達増やそうね!」

おわり
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/03(日) 17:43:29.00 ID:mpTMtoQDO
>>898
面白そう 木原くン好きだから応援してる
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/04(月) 02:28:19.34 ID:k5oy+G+SO
>>915乙です

ひな祭りSS投下したかったけど断念した。時間が足りなすぎて困る。ホワイトデーこそは……
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 00:24:20.92 ID:e3+ga7AOo
初SSです
かなり中途半端だし、口調とかどうなることやらみたいな感じだけど、アドバイスとかあればお願いします!

では、4レス失礼します
919 :一方通行「結標、さらしはァ?」 [sage]:2013/03/05(火) 00:27:22.34 ID:e3+ga7AOo
結標「あ、洗濯し忘れちゃった」

一方通行「なななななンだってェ!?
おいお前なンでそンなに呑気なンだァ!?
さらしの洗濯し忘れは自殺行為だなァってこの前言ったじゃねェか!!!?」

結標「まぁ良いじゃない、1日くらい。
部屋を出なかったら済む話よ?」

一方通行「部屋を出なかったら押しかけてくる奴がいるじゃないですかァ!!?
それにもし中途半端にバレたらもう顔向け出来ないじゃないですかァ!!」

結標「もー、うるさいわねえ。
だいたいねぇ、なんで私があなたの分も洗濯しなきゃいけないのよ」

一方通行「しゃァねェだろ!!
俺はお前と木原くンにしか女だって言ってねェンだよォォォォォオ!」

結標「じゃあ、その木原くンに洗ってもらいなさいよ!
厚意でさらし貸してるのに怒られる私の身にもなってよ!」

一方通行「うゥ……ごめン、結標。
木原くンはさすがに恥ずかしいです許して下さい」

結標「よしよし、良い子良い子」

一方通行「ふン。
じゃなくって!さらしィィィイ!」
920 :一方通行「結標、さらしはァ?」 [sage]:2013/03/05(火) 00:28:06.15 ID:e3+ga7AOo
結標「私と会ったころの貴方ならギリギリ誤魔化せたかもしれないけど……」

結標(正直、さらし巻いても隠れきれてないわよねぇ。
土御門も気付いてたみたいだし。
というか、割と女らしい振る舞いを普通にしてるしね。)

結標「貴方、もうここでカミングアウトしたほうが良いんじゃないかしら?
貴方の胸はきっと今よりもっと大きくなるわよ?」

一方通行「いやいや、大丈夫だって!
木原くンがたまにチェックしに来てくれるけど、全身隈なく触った上で、大丈夫って言ってくれるぜェ!」

結標「……そう」

一方通行「とにかく、俺は女だってバラすわけにはいかねェ。
せっかく今まで必死で作り上げて来たンだ」

結標「なんでそんなに必死なのかしら?
貴方は男だろうと女だろうと、どうせ身体能力は変わらないように見えるわよ?」

一方通行「いやいや。
生理の周期調べられたら一発だかンなァ。
実は、無能力者の三下に負けた時も生理でさァ。身体重いったらねェよ。
いや、言い訳じゃ無いンだけどさァ!」
921 :一方通行「結標、さらしはァ?」 [sage]:2013/03/05(火) 00:29:01.77 ID:e3+ga7AOo
結標「……あらそう。
そんな理由で私は毎日欠かさず貴方のさらしを洗ってたのね」

一方通行「いやァ、ありがたかったぜ。
ちょうど能力に制限かかって胸が膨らみ始めた時にお前に出会ったからなァ。
お前を見た瞬間は忘れられねェよ。
あ!この手があったか! ってなァ」

結標「……もう知らない!
貴方が必死で頼んできたから今まで付き合ってあげたけど、これからは自分で洗いなさい!巻きなさい!」

一方通行「淡希ィ……」ウルッ

結標「くっ、こんな時は女らしくしちゃって!もう!
でも、もう隠しきれないわよ、貴方?」

一方通行「うゥゥ……
胸板が厚くなってきた、って言って誤魔化せねェかなァ……」

結標「貴方、そんなに隠したいの……」

一方通行「生理うンぬンは、もうどうでも良いとしても、正直言う度胸ねェ」

結標「あ、案外みんな気付いてたりして、ね?」

結標(たぶん、そこそこ勘が働く人は気付いてるでしょうね)

一方通行「はァ? 何言ってやがンですかァ?
こンな男顔で第一位で一人称が俺な俺を女だと思う奴なンているわけ無いだろ」

結標「いや、貴方まあまあ可愛い顔つきよ?」

一方通行「俺の顔が可愛いなら、結標なンか可愛すぎて目も見れねェだろ」

結標「あ、ありがとう……?」
922 :一方通行「結標、さらしはァ?」 [sage]:2013/03/05(火) 00:29:57.25 ID:e3+ga7AOo
結標「とりあえず、試しに口が固そうな人に私から言ってみまーす!」

一方通行「恥ずかしいぜェ……」

結標「その人のリアクションが良ければ、頑張って自分から言おう、ね?」

一方通行「や、やっぱり隠し通すって選択肢は……。
1日くらいホテルかどっかいりゃバレねェだろ……?
むしろもう1日同じさらしを……」

結標「ダメ!
今日言わなかったらいつ言うの!?」

一方通行「今でしょォ!」

結標「はい決定ー」

一方通行「ちっくしょォォォオ!
くっそ、リアクション次第だかンなァ!」

結標「はいはい」
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 00:33:59.38 ID:e3+ga7AOo
ペーストしながら読み返してたら幼稚すぎて恥ずかしくなった
やっぱりスレ立てまでの道のりは長いなあ

ということで失礼しました
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 00:42:31.21 ID:t+kYtm+4o
>全身隈無く触った
木ィィィィィ原くゥゥゥゥゥン!





ご感想をお聞かせください(土下座
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 01:04:09.04 ID:0iNkCx0k0
面白い
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 01:19:57.97 ID:F3oMmsmQo
こういう百合子ちゃんもかわいい
胸が育ってるって何年後設定なんだ?
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 11:37:12.05 ID:LBF1xp0V0
おつ
なるほど、木原神拳は百合子に触るために生み出した代物だったのか
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 11:50:06.12 ID:KXal5bIx0
復活した黒垣根と白垣根が俺つばよろしく共存生活しているSSを書きたい…が文章力がない
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 08:42:57.12 ID:3JHPXzxSO
乙。この文章力なら問題ないから百合子ちゃンSS書いて下さい
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 12:06:38.98 ID:queLu/zB0
執筆中の上×麦から。
麦野に違和感あるのでお前ら教えろください。

彼らは逃げていた。
この街の闇から。
誰も底を見る事が出来ないから闇なのだ。
そんな事が不意に脳裏を掠めた時、目の前の通路が"溶けた"。

「ッ!」

「鬼ごっこは終わりかにゃーん?」

後ろから女性の声が聞こえてくる。
それは彼らに審判の声を連想させる。
勿論、慈悲など有りはしない。

「ねぇ? コレで終わりかって聞いてるんだけどサァァッ!」

「ぐぁぁああっ」

悲鳴が最後まで響き渡る事も無く彼らの一人は消えた。
圧倒的までの暴力。
たった一人が数十人のグループを壊滅させる。
それも、たった一時間で。

「ん?まだ残ってるか、答えを聞くのは一人でいいからなぁ」

その一言に彼らは答えを告げるしか道は残されて無かった。

「最初から言えばいいのに」

『麦野。何か超進展は有りましたか?』

死体を弄っていた彼女を通信が意識を戻す。

「絹旗の予想通り木原じゃ無かったみたいね」

先ほど麦野と呼ばれた女性に絹旗と呼ばれた少女はこう返した。

『麦野。とりあえず、一旦超合流しません?』

「そうね。でも、明日でいい」

片手で別の端末を操作しながら絹旗に言う。
端末の画面には今すぐ会いたいと示されていた。

「沈利? 会いたいって うわっ」

私はすぐ当麻に抱きついた。
それから当麻の匂いを自分の体に擦り付ける。
ヤった後はいつもこうだ。
ただ、私の自己満足を得たいための行為。

「沈利」

当麻の声に心が満たされていくのを感じる。
全てを忘れるぐらい私を愛して?
そんな歪んだ願いが私を支配する。

「当麻」

ただの代償行為。
ソンナコトは誰に言われなくても自分自身が一番知っている。
歪んだコトだというコトも。
けれど、コレを否定するのは神であろうと許すはずもなかった。
共依存という言葉が私のアタマを駆け抜ける。

「沈利。俺はお前を化け物なんて呼ばないからな」

どうしてコイツは一番欲しい時に欲しい言葉をくれるのだろう。
"化け物"とか"人じゃない"とか散々言われてきたのにね。
当麻はそれを忘れさせてくれるのだ。
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 12:25:16.03 ID:7VDdeaSQo
>>930
一部分を抜粋して乗っけたんだろうけど、前後文が無いから>>930が何に違和感を覚えて、どう言った具合の返答を求めてるのか分からない。
時系列、設定(フレンダの生死や浜面の関係、上条の記憶の有無やインデックスと出会ったのかどうかとか)
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 12:45:41.76 ID:queLu/zB0
>>931さん
えーと、文章のっけた自分が悪かったです。
今、上×麦を執筆中なのですが麦野の口調をつかみきれていない所がありまして。
麦野が使うような言葉遣いを教えていただけると嬉しいです。
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 13:04:13.97 ID:7VDdeaSQo
>>930
乗っけてる部分を見る限りは良いと思う。
全体を知らないからはっきりは言えないけど「にゃーん」とか「ねぇ」みたいな語尾を伸ばす系を多用しちゃったとかじゃないかな?

そして期待して待ってるよ。
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 13:13:26.29 ID:queLu/zB0
>>931さん。
あー。それはあるかもしれないです。
「」の前に名前入れたほうがいいですかね?
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 16:10:15.44 ID:elyLUe23o
>>934
地の文ありだったら、名前はいらないんじゃないかな?


>>918です
感想ありがとうございました!
書き溜めを推敲しまくったらスレ立てしたいです
百合子がまだまだ飽きられてなくて安心
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 22:45:14.95 ID:11fvBokz0
上麦超期待
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/08(金) 09:11:35.50 ID:2wS65Wj60

おはようなんだよ。

8レスほどいただきます。

前怒られたことを教訓にして今回はちゃんとします。

カップリングは上条当麻と禁書目録です。

色々と細かい点は気にしないでもらえると嬉しいかも
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/03/08(金) 09:12:52.49 ID:2wS65Wj60



「疲れちゃったんだよ……とうま」



小さくて心細くてただ弱いだけの一人の少女、禁書目録はただただ俯く。

その視線の先には遠くに点々とした赤、青、白の光が無数に広がる。

空を見上げれば真っ暗で、雪がひとつひとつゆっくりと舞い降りる。

その中の一つが禁書目録の頬に乗って溶けていく。

その水滴が重力に沿って流れる。

それが雪が溶けた雫なのか禁書目録自身の涙なのかは彼女しか知らない。
939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/08(金) 09:13:54.56 ID:2wS65Wj60

上条当麻が禁書目録の前から消えた日から五年の月日が流れた。

その日も今日と同じような、雪がハラハラと舞い降りる少し肌寒い一日だった。

何か特別なことが起きたという訳ではなくただの毎日の中の一日。


「いってらっしゃい、とうま」

 
いつものように、学校に行く上条当麻を見送った。

禁書目録は知らない。

この日が自分自身の人生を大きく変えてしまうということを。
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/03/08(金) 09:14:55.44 ID:2wS65Wj60



日が西の空へ沈みかける。

しかし上条当麻はまだ帰って来ない。

何かのトラブルがない限り、もう帰ってきてもいい頃だ。

何かあっ たのかなと心配しつつ禁書目録は上条当麻を待つ。

窓から外を眺める。

少し前まで雪だけだったが、今は雨と雪が入り交じっている。

濡れて帰って来るであろう上条当麻を迎えるために一つバスタオルを胸に抱く。

しかし、いくら待っていても上条当麻が帰ってくることはなかった。
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/08(金) 09:16:06.89 ID:2wS65Wj60

時計の針が全て真上を指した頃、玄関のチャイムが鳴った。


「…とうまっ! おかえりなさい!」


だが、目の前に立っていたのは待ち続けたその人ではなく土御門元春だった。


「もとはる? こんな時間にどうしたの?」

「禁書目録……」

「…」

「……上やんはしばらく帰ってこないらしいにゃー」

「…」

「上やんは今実家に帰っていてしばらくは戻って来れないそうぜよ」

「だから……イギリスに帰れ。禁書目録」
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/03/08(金) 09:17:14.90 ID:2wS65Wj60

「……意味がわからないんだよ。……なんで」

「上やん以外匿ってくれる人なんていないだろ! 俺は上やんほどお人好しじゃない!」

「でも私はとうまのために待っていなくちゃいけないんだよ!」


そう言われた後、土御門は後ろを向いた。


「それじゃあ、もしだ。もし上やんがこれから先何年も何十年も帰って来なかったら……どうする?」

「とうまは絶対に帰ってくる! だから私は待ち続けるんだよ!」


禁書目録は反射的に断言した。

その間に少しの沈黙が続く。

禁書目録は涙で目が潤んでいた。


「……好きにしろ」


土御門元春は独り言を口にこぼしてこの場を去った。
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/03/08(金) 09:19:53.30 ID:wEbta9Sj0
────────────────────


「もう五年も経ったんだね……」


上条当麻との限りない思い出が禁書目録の頭を駆け巡る。

目の前には上条当麻はいない。

だから空へ話しかける。


「ずっと大好きだったんだよ。とうま」

「あの時はまだ私は子供だったから……どうしても伝えることが出来なかったんだよ」

「あの時とうまが私をぎゅっとしてくれたとき、涙が出るほど嬉しかったかも」

「とうまはもうここには居ないんだよね」

「今から会いに行くよ」

「何度も何度もうるさいと思うかもしれないけどまた言わせて」

「大好きなんだよ」


禁書目録はそっと目を閉じて身を投げた。
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/08(金) 09:21:14.62 ID:wEbta9Sj0












「俺も大好きだ。インデックス」












945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/03/08(金) 09:23:17.38 ID:wEbta9Sj0



禁書目録が消えることは叶わなかった。

後ろから誰かが禁書目録を胸に抱き寄せた。

禁書目録は小さな子供のように泣きじゃくる。

いつの間にか雪は止み、東の空が少しずつ琥珀色に染まっていった。
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/08(金) 09:25:37.56 ID:wEbta9Sj0

終わりなんだよ。

投下中ってなんかどきどきする。

自分のスレ立てたいけどネタないなぁ……

俺はインちゃんしか書かないんだよ。

おかしい点とかあれば、指摘してくれると嬉しいな。

勉強になるんだよ。
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 11:30:41.95 ID:f1aBiWrSO
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 12:08:11.64 ID:YcgXWv2K0
おつ
健気で可愛いとしかいいようがない
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/08(金) 15:46:38.49 ID:df8Iflbq0

こんな風に上条さんの帰りを待つ人ってどれくらい多いんだろ……。ホンマ罪作りなお人やでぇ
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 10:05:30.18 ID:BadkmZvo0
仮に上条親子の建てるフラグが重複した場合ってどーなるんだろ?
例えばSS2に出てた原石の女の子って刀夜にフラグ建てられてるみたいな感じだけど、
更に息子さんがフラグ建てるとか
建てられた子はフラグが競合でも起こして爆発すんの?
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 10:13:17.82 ID:TGzrOcuZo
3Pになるんじゃね?
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 11:30:23.91 ID:Gym7E/1Eo
フラグ体質は同じでも、親父のオトナらしい魅力と、息子の子供らしい真っ直ぐな魅力は違うからなぁ
ターゲットが被らない気がする
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 19:26:35.40 ID:D9x0HrD20
少し聞きたいんだがいいかな?

1 禁書目録と上条当麻を中心とした数年後ほのぼの
2 上条当麻か禁書目録どちらかの失恋物

どっちが需要あるかな?

需要がないならここを去る
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 19:32:09.86 ID:PMtBWUR3o
俺はほのぼの
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 20:01:58.51 ID:P/Vixp57o
ほのぼのは過食気味だから失恋物が見たいな。
しかし禁書の失恋物は結構見るけど、上条の失恋物ってそんなにないよな。

ここに短編落とすならほのぼのが一番ウケると思う。
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 20:57:38.12 ID:RynTeE7Mo
つか需要の有無で書くならやめちまえと思う
商売ならともかく、趣味の2次なんて書きたいものを書くもんだろ
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 21:11:23.22 ID:WMr+AAzho
いやまぁ別に良いと思うけどな
投下するのは少なからず多くの人に見てほしいって気持ちだろうし需要は気にしたって
楽しみ方は人それぞれだな

俺は失恋ものかな。ほのぼのは軽い気持ちで読めるのは良いんだが記憶に残りにくい
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/10(日) 21:34:08.01 ID:mce08nUl0
>>953です。
需要の有無ってよりは、どちらも書きたいけど同時進行させると投下スピードが遅くなる懸念がある。だからどちらかに絞りたかったから。
優柔不断なんだ。
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/11(月) 00:45:13.27 ID:es7nHjOt0
てす
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 00:51:46.88 ID:RMohrUbAO
次スレってもうあるんですか?
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 11:47:37.52 ID:yw5PKTYB0
>>853
いっそ物語前半は2の展開で、後半は1にすればいいよ
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 12:35:25.51 ID:iNn7d3bz0
答えてくれた人ありがとう。取りあえずがんばる
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:34:18.06 ID:gHQVD1og0
・オリジナル設定多数
・駄文
でていとくんの話があるんだけど 需要ある?

964 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:43:20.42 ID:si/YsJHlo
駄文と思うなら書くな。

駄文だの文才無いだのと逃げ道作ってから書く作者がいるが、その駄文を読んで面白いと感じる人に「あなたは感性が貧相ですね」と言ってるようなもんだぞ?
965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:50:23.84 ID:gHQVD1og0
ごめんなさい、こういうところ初めてなもんで。

では、事故解釈多数の物語投下していいですか?

7レスほどもらいます。
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:53:35.62 ID:gHQVD1og0
とある誰かの自分だけの現実(パーソナルリアリティ)

~垣根帝督の場合~

"大空を飛び回ってみんなを救うヒーローになりたい"




ある少年はヒーローに憧れていた。

大空を飛び回り、悪を滅ぼす正義の味方。

そんな存在になりたかった。
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:54:34.04 ID:gHQVD1og0
だが、ただの少年だった彼にそんな力はなかった。

だから憧れていた。特別な力を持ちみんなを救うヒーローに。

そして、チャンスが訪れた。

学園都市。つまり、超能力という特別な力が手にはいる場所。

自分が憧れるしかなかったところに手が届く場所。

そしてそこに自分がいけた。
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:55:20.63 ID:gHQVD1og0
そして、その少年が手にいれた力は『未元物質』。

今までにない能力。強度は『超能力者』。

そして、少年が望んでいた六枚の翼があった。

強い力を持ち、大空を飛び回る。

自分が憧れていたヒーローになれた気がしていた。
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:55:57.59 ID:gHQVD1og0
だが、そううまくはいかない。

珍しい力を持つということは、研究対象になるということ。

その実験は、ヒーローとはかけ離れていた。

人を使った実験は当たり前。

学校に行く暇もないから、友達もできない。
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:56:45.43 ID:gHQVD1og0
中学生の頃には、数百人もの人を殺してきた。

少年は絶望した。そして、暗部に入り、ヒーローになりたいなんていう

自分だけの現実を捨て、大人になろうとした。

だが、

捨てきれなかった。心の何処かでヒーローになりたいと望んでいた。

完全に捨てきれていたなら、羽が無意識に展開するなんて、

有り得なかった。
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:57:24.90 ID:gHQVD1og0
だから、自分より非人道的実験を行ってきたくせに、

怪我人を出さないように戦い、

表の人間と関係があり、それでも自分を悪党という

一方通行が許せなかった。

そして、簡単に諦めた自分が許せなかった


972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 20:58:09.62 ID:gHQVD1og0
そんな心の片隅に眠っていた本心とも言える、

自分だけの現実を、自我が無いカブトムシ05に入れられたなら、

その本心に従い、彼はヒーローになれた。



だから、困った時は大声で呼ぼう。

『助けて、カブトムシさん!』と。
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 21:00:18.14 ID:gHQVD1og0
終わりです

何かもうどっかにありそうなネタでしたが、またいつか書きたいです。

では。
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/11(月) 23:18:13.69 ID:G+JAqMQG0
>>950さん?そろそろ次スレ立てて
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/12(火) 02:12:23.45 ID:PBPW2TOPo

続き楽しみにして待ってるよ。

SS速報は一レスに八十行まで書けるから、>>965の文少量だと見やすさも考えて二レス分を一レスに収めるといいかも。
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/12(火) 09:32:07.46 ID:Sj/RGLEV0
なぜかカナ(美琴がアニメ二話といっしょにいた少女)達と遊んでいる白垣根が浮かんだ
白垣根って子供と仲良さそうなイメージ
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/12(火) 21:57:13.59 ID:NRfL9pWs0
>>976
なぜもなにも。
幼女保護から自我に目覚めた本質だぜ?(誤解を招く表現)
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/13(水) 00:57:49.78 ID:mzkZoXvSO
>>976
へンたいだったのかよカブトムシくン
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/13(水) 06:21:27.63 ID:sSEkZLKe0
>>976
セロリさん何してはるんですか
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/13(水) 09:16:52.39 ID:4L3rLb5m0
>>978
白垣根「?確かに私は変体(意味違)ですが……」

みんなは白垣根の性格はどんなイメージ?
自分は真面目だけど少し天然が入ったまとめ役で苦労人のイメージ
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/13(水) 14:18:53.08 ID:km+K5Tze0
ところでよ、『はまづら団』の団長て誰だ?

浜面本人なら、彼は第二位を従えたことになるのかね

ますます上層部に目ぇつけられるな

おまけに打ち止めも団員なら、芋づる式に第一位まで……
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/13(水) 14:39:02.96 ID:PdDFl8J5o
滝壺さんだろjk
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 02:50:49.33 ID:zT6+56pp0
はまづら団構成

団長:浜面

副団長:滝壺

構成員:打ち止め、垣根、一方、絹旗

会長:フレメア

総元締め:麦野



もう駄目だ……お終いだぁ……
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 10:39:47.70 ID:bmDy8pYuo
業務提携:上条勢力
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/03/16(土) 17:06:13.71 ID:GUanPiWR0
※ちなみに一方勢力は上条勢力に取り組まれている模様
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 20:10:04.05 ID:M36QzHec0
超電磁砲四人娘はある意味一つの勢力だよな
987 :クロスというかネタ [saga]:2013/03/16(土) 21:24:10.99 ID:CyP+0ixX0
垣根の翼で思いついた小ネタで一レスもらいます
988 :クロスというかネタ [saga]:2013/03/16(土) 21:24:36.13 ID:CyP+0ixX0
一方通行「オマエ……メルヘンだな。似合って無ェぞ」

垣根「心配するな。自覚はある」

――垣根帝督の下半身は消失していた。そして、彼の腰から下には、6枚の翼が現出していた。

垣根「小さいころから憧れてたんだよ」

一方通行「そォかい」

――彼の背後には、光輪が二つ浮かんでいた。

垣根「――英雄ってやつにな」

一方通行「安心しろ。今のオマエはそこから一番ほど遠い」

――彼の右腕は一枚の黒翼に変化していた。

垣根「でもまあ、天使くらいは名乗ってもいいよな?」

一方通行「上裸の奴が言うセリフじゃ無ェな」

――彼はまさに、『片翼の天使』の体現者だった。

一方通行「……オマエのその、『最後の幻想』をことごとくブチ壊してやンよ」
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 02:04:22.83 ID:Qqd7PIYSO
2レスほど借ります。
バレンタイン書いたしホワイトデーも書くっきゃねぇだろ!と意気込んで結局投下できなかったのでムシャクシャしてささっと書きましたので違和感は無視して頂く方向で。
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 02:05:33.90 ID:Qqd7PIYSO
美琴「ねぇねぇ木原くん」クイクイ

数多「だからその呼び方やめろって言ってんだろ」

美琴「やだ! 木原くんは木原くんだもん!」ギュー

数多「引っ付くな鬱陶しい。それより何か用があったんじゃねーのか?」

美琴「は! そうだった! テレスおねえちゃんどこにいるかしらなぁい?」
数多「テレス? アイツならさっき幻生のクソジジイんとこ行ったぞ」

美琴「幻生おじいちゃんきてるの!?」パアア

数多「ああ、何でも無性に孫達の顔が見たくなったとかなんとか。なーにらしくもねえことやってんだか」ハァ

美琴「ねぇ! おじいちゃんいまどこにいるの!? あいたい! あいたい!」ピョンピョン

数多「あーもうウッセーな! 確か食堂の方に行くっつってたからそこにいんじゃねーの?」

美琴「しょくどうね! ありがとう木原くん!」タタタ…

数多「チッ、これだからガキは嫌いなんだよ……人の言うことは聞きやがらねえし、無駄に元気有り余ってやがるし……」ハァ

数多「―――何か嫌な予感がするし、さっさと研究室戻るか」スタスタ
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 02:07:25.62 ID:Qqd7PIYSO
グイグイ―――


数多「……ハア?」クルリ





操祈「ねぇ木原くぅん。ことちゃんどこぉ?」ネーネー

数多「……」






数多「しっかり掴まってろオラアアアアアアアアアアア!!!」 ←自分が連れて行った方が早いことに気付いた

操祈「きゃー! たかーいはやーい!」キャッキャッ



アレ?キハラクンドウシタノ? コトチャンハッケーン! アー!サキチャンカタグルマシテモラッテルー!ズルイーワタシモー!
ウルセェゾクソガキドモガア! キャーハヤーイ! スゴーイタカーイ!


一方通行「木原くンも大変だなァ……」

帝督「後でコーヒー淹れといてやろうぜ……」
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 02:10:25.74 ID:Qqd7PIYSO
あ、ホワイトデーネタではなくてささっと書いた小ネタです。紛らわしい書き方でしたね。
うちの木原くンは苦労人
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 04:01:53.87 ID:YZpd8LPSO
乙。いいとーちゃん木原くン
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 11:30:24.15 ID:pInYm/tF0
おつ
一方通行の嗜好はやはり木原くンから受け継がれたものだった(確信)
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 19:46:54.47 ID:XurwghAe0
誰かスレ立ててー スマホと携帯の人って無理なんだよな
テンプレコピペにも限界があるし
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 21:24:24.57 ID:CR9ew56To
ほい

▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-39冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363523022/
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 21:31:57.24 ID:MzZlC0wg0
>>996
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 22:56:46.64 ID:cxWra7bR0
>>996 乙&梅
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 00:01:50.30 ID:Mqep3g1zo
乙梅
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 00:13:05.01 ID:ULBkXA+DO

1000!
1001 :1001 :Over 1000 Thread
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  、 ァ .つ | 十    |///| { ,,;;;;i :: |.|ii ii、 i  !    i  i
  ┐用 .う  .レ.cト、   |シ从|.|,,,;;;" ̄~"|.|.ii ヾ、、 ヽ    i  i|
  ~ー‐ 、、    、、  |//i、.|| ii!' ,,, -‐.|.| 乂 \  \   i
  ┼ __  -|―|‐    |i i.i|. r| li!く  ゚ |ト /  i;; \  \  i
  ノ 、__   !_    | ii ||/"| l!`ミニ=ニ||'  /;;;;;: \  `、、_
              { |、{{..(| ll! i!;;;;;;; /|  '、:::...:  \  `ー-
   |-    /       | i!|1ト、|lili! !;;;;;;;/ .!  ii|il= il!   .` ー
  .cト、   /⌒し    |!i从/i∧i! i::::    ili!'__iI!--―'' ナ`-ト
          、、   |/いi|l!∧ ::  ー'''''二 ==--一"ヲ/  ||
    O  -|―|‐    .|./i i i|/∧ : :: ヾ-'"        / ;;;::リ'
         !_       | .|/i i!!リi ヽ:: :: ::|li、´ ̄ ̄ ̄ ̄ン ;;;: /
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