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祐一「第一回あゆの使いやあらへんで!」名雪「おー」佐祐理「あははー」【Kanon】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:51:28.43 ID:J9/uzB5H0
全員に奇跡が起きた。
秋子さんは事故にあったけど無事退院
栞の病気は治った
真琴はきつねだったけど人間の姿で戻ってきた
あゆは生きてた。けど体は小学生のままだ
舞も生きてた。ちびまいを自分に受け入れた
祐一は私市淳
佐祐理さんはまだ弟さんのこと、完全にはふっ切ってないけど心の支えがあるから大丈夫かな

注:このSSはアンソロジードラマ『水瀬さんち』のネタを含みます

注:もう全部書きためてます

注:ふと思いついたネタです。なのでゆるーい感じで進むかと思われます

注:実際に作ったのは、美汐のだけです。他のは想像して書いてます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1351839088
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VIPでTW ★5 @ 2024/03/29(金) 09:54:48.69 ID:aP+hFwQR0
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
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2 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:51:48.91 ID:J9/uzB5H0

祐一「第一回あゆの使いやあらへんで!」

祐一「チキチキ!これやってみたかってん第1弾」

祐一「絶対においしいたきこみご飯選手権ーーっ!!」
てれてれてれてれてれてれってってってっ♪
ぱちぱちぱちぱち
名雪「おー」
わーわー
佐祐理「あははー」

あゆ「待ってましたぁ!」



祐一「あーしんどぉ」

真琴「ちょっと!いきなりやめてくれる!」

あゆ「そうだよ!」

佐祐理「はえー」

祐一「いや、なんで俺がタイトルコールするんかなって」

栞「だって、祐一さんが浜ちゃんのポジションじゃないですか」

3 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:52:17.17 ID:J9/uzB5H0

祐一「俺浜ちゃんなの!?なんで!?」

名雪「突っ込み役だからじゃないかなぁ」

祐一「じゃあ他のメンバー誰なんだよ?」

真琴「それはいいわよ。本題に入るわよ」

祐一「えぇ!?いや、それ重要じゃない!?」

真琴「さっさと入りなさいよ!」

祐一「いや、真琴お前が進行するんかよ!」

4 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:52:44.72 ID:J9/uzB5H0

祐一「じゃあはい・・・」

祐一「俺がやればいいんだな?」

香里「そうね」

祐一「さぁ、この企画は・・・えー、どういう事なんでしょう」

美汐「はい」

美汐「これはですね。一回はやってみたかったっていう炊き込みごはんをですね」

美汐「挑戦してもらおうと思うんですよ」

佐祐理「炊き込みご飯って、本家で2回くらいやってましたよね」

舞「うん」

真琴「美汐が松ちゃんの役・・・・?」

5 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:53:15.64 ID:J9/uzB5H0

祐一「それなのになぜ炊き込みご飯なんでしょう」

あゆ「うぐぅ・・・たい焼き回もあったのにね」

名雪「あれ、ポテトサラダおいしそうだったよね」

香里「個人的にはエビチリがおいしそうだったわ」

美汐「これはですね」

美汐「もちつきとか、茶碗蒸しとかたい焼きとか」

美汐「機材が要るので予算が足りなかったからです」

祐一「あー・・・・ぬか漬けとかたこ焼きとかな」

真琴「・・・・パスタは?てんぷらは?鍋は?無視?」

香里「・・・そうそう値段変わらないと思うけどね」

6 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:53:43.74 ID:J9/uzB5H0

祐一「で、食材ですが」

祐一「これはみなさん、お持ちになられているかと」

美汐「はい」

栞「任せてください!」

祐一「これ、みなさん真面目にやってくださいよ!?」

名雪「もちろん!」

あゆ「当たり前だよ!」

祐一「まぁ、だいたい予想着くんですけど。そこは御愛嬌という事で」

佐祐理「あははー」

名雪「想像つく?どういう事?」

香里「・・・・・さぁね」

7 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:54:20.10 ID:J9/uzB5H0







祐一「はい、ではまず一品目。何が出てくるのでしょう」

祐一「名雪、お前から」

名雪「え?わたし?」

祐一「お前ココリコの田中のポジションだしな?」

名雪「何一つ接点無いよね!?」

祐一「動物好きだし」

名雪「猫さんとカエルさんだけだもん!」

名雪「・・・まぁいいけど・・・」

真琴「良いんだ?で、もう始めんの?」

祐一「始めろって言ったのお前じゃん・・・」

名雪「わたしの食材はねー」

名雪「これです!」

ババンッ

8 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:54:49.12 ID:J9/uzB5H0


名雪「イチゴジャム!」


祐一「あー・・・・」

真琴「はぁ・・・・」

香里「ふぅ・・・・」

あゆ「うぐぅ・・・」

栞「??」

佐祐理「あははー」

名雪「な、なに?この反応」

祐一「いや・・・・」

香里「予想通り過ぎて・・・もう」

9 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:55:28.85 ID:J9/uzB5H0

祐一「そう言えば、イチゴジャムでご飯三杯いけるとか言ってたな」

真琴「そんな怖い事言ってたの」

香里「そうだった。この子、そんな事言ってた」

名雪「うん。そうなんだけど」

名雪「わたし、ご飯三杯食べれるか試した事ないの」

香里「まぁ、試さないわね。普通」

祐一「秋子さんに怒られるぞ」

名雪「そこで、良い機会だし」

名雪「みんなにも食べてもらいたいから、用意したんだよ〜」

祐一「一人で食えや!」


舞「イチゴジャム・・・・嫌いじゃない」

名雪「あ、川澄先輩もそう思います?」

祐一「駄目だこいつら・・・早くなんとかしないと」

10 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:56:03.41 ID:J9/uzB5H0

栞「・・・これ、そのまま食べちゃだめなんですか?」

名雪「だめ!そのまま食べてもおいしいんだけど。もちろん」

名雪「今日はあ・え・て」

名雪「ご飯と一緒に炊こうと」

祐一「なんでやねん!!」

香里「はぁ・・・・」

真琴「しょっぱなから先が思いやられるわ・・・」


祐一「・・・・まぁ、続けようか」

祐一「じゃあ、セットしてくれるか」

名雪「うん!」

11 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:56:42.15 ID:J9/uzB5H0

祐一「これ、水はちゃんと量ってますので食材いれるだけで大丈夫です」

名雪「あ、そうなの?分かったよ〜」

真琴「ねぇ、・・・これ何合あんの?」

美汐「4合の予定です」

真琴「減らして!?お願いだから!」

祐一「まぁまぁ、余ったら名雪と舞に処理してもらおう、真琴」

真琴「処理て」

名雪「こーして、イチゴジャムをのっけていくわけだおー」

12 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:57:20.17 ID:J9/uzB5H0

香里「お、多いんじゃない?」

名雪「そう?ビン5個くらい余裕だお」

香里「あんたはそうでしょうけど・・・」

祐一「なんか・・・・胸やけしてきたんだが」

ででんっ
真琴「祐一生き地獄!」

祐一「水曜どうでしょうみたいに言うな!」

あゆ「うぐぅ・・・・すごい甘い匂い」

祐一「炊き込みご飯とは思えん・・・」

名雪「それで、今日は特別に」

13 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:57:50.92 ID:J9/uzB5H0

香里「ま、まだ何かあるの?」

名雪「水の代わりに、イチゴのムースを使うおー」

祐一「いや、待て!それじゃ炊けないから!」

真琴「祐一、突っ込むところ間違ってるわ」

美汐「そうですね。そこは水ってことで」

名雪「うー・・・」

名雪「じゃあ、ちょっとだけ乗せるね」

祐一「あぁ・・・さらに地獄絵図に」

真琴「殺人現場みたいになってる。真っ赤」

14 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:58:30.72 ID:J9/uzB5H0

名雪「これで完璧!完成だおー」

祐一「何一つとして完璧じゃねぇ!!」

名雪「ふん!絶対においしくなるんだから」

祐一「賭けてもいい!それはない!!」

真琴「見なさいよ、みんなの『あー・・・』みたいな顔」

名雪「川澄先輩は結構おいしそうにしてるけど」

祐一「あいつは雑食だからなんでも食うんだよ!」

ビシッ
舞「なんてこと言うの」

祐一「いや、間違ってないよな!?」

15 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:59:08.91 ID:J9/uzB5H0




祐一「一品目から大波乱でしたが、次は?」

美汐「ここは、私と行きましょうか」

真琴「美汐?意外ね」

香里「あんたはもうちょっと後かと思ってたわ」

美汐「いや、別に何番でも構わないんですが」

美汐「次に(ヒロインの)誰が来ても甘いものが来そうだったので」

祐一「あぁ・・・」

真琴「真琴は甘くないのなんだけど・・・」

祐一「甘く・・・」

名雪「ないの・・・」

祐一・名雪「・・・」
ぞわっ

真琴「『甘くない例のアレ』じゃないわよ!」

香里「あぁ、あの黄色っぽい色の・・・」

佐祐理「ふぇ?」

16 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 15:59:41.38 ID:J9/uzB5H0

祐一「美汐のは・・・うん」

祐一「どうせおばさんくさいのだろ?」

美汐「物腰が穏やかだと言ってください」

美汐「それにおばさんくさい食べ物ってなんですか」

祐一「なんだろ。豚の生姜焼きとか」

名雪「えっ」

真琴「それが祐一の思う『おばさんくさい食べ物』なんだ・・・」

栞「へぇ・・・」

祐一「いや、適当に言っただけだからね!?」

祐一「あれなんか、晩飯作るのめんどい時に、作るやつだし、そんな感じで・・・」

香里「ふーん・・・」

祐一「はいはい俺が悪かったよ!」

17 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:00:18.08 ID:J9/uzB5H0

美汐「あの、紹介してもかまいませんか」

祐一「あ、うん、いいよ」

美汐「では、私の食材は、こちらです」


ばばんっ



美汐「お茶と、煎餅です」

祐一「おばさん通り越して年寄りじみてるな」

美汐「しまいにゃ殴りますよ?」

祐一「ジョークジョーク」

18 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:00:51.50 ID:J9/uzB5H0

美汐「これは、ココリコ田中さんの案を参考にさせていただきました」

佐祐理「参考?」

美汐「『ビールとおつまみ(枝豆)』です」

美汐「番組でも、好評でしたね」

栞「あー」

祐一「おいしいらしいよな、あれ」

香里「そうね」



※試してみたら本当においしかったです

19 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:01:35.88 ID:J9/uzB5H0

美汐「それを参考に、試したのがこちらです」

あゆ「ちょっとおいしそうだね」

栞「そうですか・・・?」

祐一「これ・・・お茶、なんのお茶?」

美汐「これは黒烏龍茶です」

真琴「なんで?」

美汐「そっちの方が味が濃くなるかなと」

祐一「・・・まぁ甘いのよりはこっちの方が期待できるわ」

真琴「そうね。結構まともそうね」

美汐「ありがとうございます」


20 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:02:04.14 ID:J9/uzB5H0

祐一「問題は、こっち。煎餅」

香里「煎餅とご飯て。煎餅とご飯て。」

真琴「ご飯とご飯だよね」

祐一「チャーハンライスみたいな感じ」

真琴「そうね。うまい。祐一」

美汐「そんなに言わなくてもいいじゃないですか!」

祐一「いや、だって、ねぇ」

真琴「おにぎりご飯、みたいな感じ」

21 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:02:31.77 ID:J9/uzB5H0

名雪「でもほら。海苔がついてるから」

美汐「そうです!これがご飯と合うはずです」

祐一「いや、こんな小さな海苔なのに?」

佐祐理「お煎餅だけで食べたいですね」

祐一「お茶と一緒になぁ?」

美汐「もういいです。それでは、セットしますよ?」

祐一「おう」

22 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:03:27.92 ID:J9/uzB5H0

真琴「これ、どうすんの?」

美汐「そうですね・・・」

美汐「食べやすいように粉々にしますか」

祐一「いや、煎餅の時点で食べにくいからね!?」

バリバリバリ・・・・

美汐「煎餅はまかせろー」

祐一「やめて!」
23 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:04:00.99 ID:J9/uzB5H0

美汐「それで、烏龍茶を入れたら、完成、と」

祐一「真っ黒だな・・・」

真琴「黒烏龍茶だから」

美汐「消化に良くて体にもいいです」

祐一「誰かさんの腹くらい黒い」

真琴「(ボソッ)誰?」

祐一「(ボソッ)秋子さん」

栞「これ、辛いですか?」

美汐「いや、ちょっと苦いくらいです」

栞「えぅ〜・・・まぁ、我慢します」

祐一「そして安定の栞である」

24 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:04:26.55 ID:J9/uzB5H0




祐一「じゃあ続いて、誰がいく?」

栞「じゃあわたしが行きますね」

祐一「栞か・・・もう駄目だ」

栞「そんなこと言う人嫌いです!」

栞「なんで見ても無いのに言うんですか!?」

真琴「でも、栞、どうせあれでしょ?」

あゆ「うぐぅ・・・多分あれだよね」

香里「・・・・」

25 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:04:58.67 ID:J9/uzB5H0

栞「いいですよ!もう!」

栞「それじゃ、わたしの食材は、これです!」

ばばんっ




栞「アイスです!!」

祐一「あーすごいすごい」

栞「なんでそんな投げやりなんですか!」

真琴「名雪の時もだけど、予想出来すぎたから・・・」

祐一「なぁ・・・香里」

香里「なによ」

祐一「お前の妹さぁ・・・」

香里「私には妹なんていないわ!」

栞「そんなこと言う人嫌いです!」

26 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:05:29.38 ID:J9/uzB5H0

祐一「いや、ごめんごめん栞」

栞「もう・・・」

栞「これは、わたしの大好きなアイスです」

祐一「うん知ってる」

栞「それをですね。ご飯と一緒に炊いてみようかなと」

祐一「栞」

栞「なんですか?」

祐一「溶けるから」

栞「そんなこと言う人嫌いです!」

祐一「香里。お前の妹さぁ・・・」

香里「私には妹なんていないわ!」

27 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:05:57.66 ID:J9/uzB5H0

栞「今回は、いろんなアイスを用意してみました」

栞「わたしはカップのバニラが好きなんですけど」

名雪「あっ、ストロベリーアイスがあるよ〜」

栞「あ、それ、名雪さんのために用意したんですよ」

名雪「ありがとう栞ちゃん!」

栞「他にも、みなさんの好みに合わせて用意しました!」

あゆ「あずきアイスもあるよ!」

舞「白くま・・・嫌いじゃない・・・」

美汐「抹茶アイスもおいしそうですね」

祐一「ねぇ。ねぇ。これ、炊き込むんだよ?ねぇ?」

栞「祐一さんが好きそうだから、我慢してコーヒーゼリーも用意しました」

祐一「んな気遣いするんならアイス辞めぇや!!」

真琴「ぜ、ゼリーって言わなかった?今」

28 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:06:23.60 ID:J9/uzB5H0

真琴「これ、このまま食べようよぉ」

祐一「そうそう、炊きあがるまでこれ食べて待って・・・」

栞「駄目です!」

栞「これを炊いてみたらどうなるかと」

栞「今日はみなさんと確かめていきたいなぁと」

祐一「だからどうなるかは明確やん!!」


29 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:06:53.15 ID:J9/uzB5H0




栞「それではセットしていきますね」

栞「こーやって、アイスをたくさん乗っけて・・・」

栞「ああ、いろんな種類のアイスです。ふふ、おいしそう♪」

あゆ「色とりどりだね」

真琴「ご飯の上にアイス・・・・」

祐一「アルトネリコの『メシジュース』とか『焼肉ソーダ』とかそんな感じだ」

栞「それでそれで、たくさんスコーンを添えて・・・」

栞「生クリームをトッピングして・・・」

佐祐理「はえー。パフェみたいですね」

栞「そうです!イメージはパフェです」

祐一「パフェとご飯がなんで合うと思ったんだ・・・」

30 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:07:35.13 ID:J9/uzB5H0

栞「ポッキーなんかも入れちゃいましょうか♪」

名雪「あ、おいしそう!」

祐一「料理とはなんだったのか・・・」

栞「仕上げに、アイスティーを水の代わりに使います」

香里「あ゛あ゛っ」

栞「もう、この時点でおいしそうです!」

祐一「お、おう・・・」

真琴「そ、そうね・・・」

栞「もう、このままスプーン入れて食べちゃいたいですね!」

祐一「なぁ香里。お前の妹さぁ・・・」

香里「私には妹なんていないわ!!」


31 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:08:04.75 ID:J9/uzB5H0





祐一「胃薬持ってきてて良かった・・・」

祐一「それでは、次は?」

舞「私」

祐一「舞か・・・」

佐祐理「楽しみですよ〜」

祐一「そりゃ佐祐理は舞の作った物ならなんでもおいしいんじゃ・・・」

佐祐理「はい!」

祐一「まぁ雑食とは言え、そこまで奇抜なのは作らないと思うがね」

祐一「・・・多分」

舞「祐一、うるさい」

32 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:08:47.17 ID:J9/uzB5H0



舞「では発表する。私の食材は、これ」



ばばんっ



真琴「何、コレ・・・・」

祐一「本当だよ!!」

祐一「本当、何、コレ。状態だよ!」

名雪「丼?」

香里「丼ね。丼に入ってるのは・・・?」

舞「これは、私と祐一の思い出の品」

佐祐理「あははー」

33 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:09:31.62 ID:J9/uzB5H0

舞「私と祐一が夜、戦った」

舞「その時に祐一が差し入れてくれたもの」

祐一「あぁ、そうだったな」

舞「それを全部丼にいれた」

祐一「入れんな!!」

あゆ「うぐぅ・・・これ、納豆?」

舞「はちみつくまさん。納豆巻き・・・嫌いじゃない」

祐一「美汐もだけどご飯にご飯いれんな!!」

真琴「せめて納豆だけとかにしなさいよ!」

祐一「それもどうだろう!?」

香里「闇鍋ならぬ、闇丼・・・」

34 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:10:00.43 ID:J9/uzB5H0

栞「きゃぁっ!」

香里「どうしたの?」

香里「・・・って、これなに?」

舞「これは、イナゴの佃煮」

舞「少し咽が乾くけど、嫌いじゃない」

真琴「こんなの差し入れしたの・・・」

祐一「いやぁ、なんかちょっとウケるかなぁと・・・」

祐一「そして今俺は猛烈に後悔している・・・」

舞「確実にご飯に合う」

祐一「炊けてるご飯とはね!?」

真琴「まぁ、これに関してはちょっと出来上がりが面白そう」

35 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:10:30.78 ID:J9/uzB5H0

舞「これはおでん。嫌いじゃない」

真琴「おでん・・・玉子、ダイコン、こんにゃく、がんも・・・」

祐一「これを全部入れるのか・・・」

舞「ぽんぽこたぬきさん。からしも」

祐一「んな心配してねぇよ!」

舞「そして、牛丼。嫌いじゃない」

祐一「だからご飯にご飯混ぜんなや!!」

36 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:11:08.33 ID:J9/uzB5H0

舞「それだけじゃない。ポイントは水」

祐一「まだ何かあんのか・・・」

舞「水の代わりに、おでんのダシ、牛丼のつゆを混ぜたものを使っている」

祐一「絶対潰しあうと思う・・・」

真琴「だよね・・・」

舞「では、セットする」

真琴「あぁ、すごいカオスな雰囲気に・・・」

名雪「い、イナゴがなんとも言えない・・・」

祐一「いや、イナゴ単品では美味しいんだけどな・・・」

佐祐理「ご飯が進みますよね」

祐一「単品ではな・・・」

37 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:11:40.91 ID:J9/uzB5H0

舞「これで出来た。私と祐一の思い出の一品」

祐一「今限りなく思い出が壊れそうなんだけど・・・」

祐一「すっごい油浮いてるし・・・」

真琴「そうね。油がすごい・・・」

祐一「油の浮いた思い出て・・・」

舞「私は戦っている間辛かった」

舞「でも、祐一がいたから、祐一の差し入れがあったから頑張れた」

舞「私にとって、大切だったもの」

舞「それを全部まとめたもの。おいしいはず」

祐一「美談にしようとすんなぁぁ!!」

38 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:12:11.40 ID:J9/uzB5H0





祐一「やはり味音痴ばっかか・・・」

祐一「料理の出来る女の子も呼んだつもりだったんだけど」

真琴「それって誰?」

祐一「最近真琴頑張ってるよな?料理」

祐一「あと名雪、美汐、栞、佐祐理は料理がうまい筈なのに」

祐一「なんであんな食材を・・・ん?」

祐一「そうだ!佐祐理!」

佐祐理「ふぇ?」

祐一「君だけが頼りだ!佐祐理」

佐祐理「あははー、ありがとうございます」

39 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:12:43.23 ID:J9/uzB5H0

佐祐理「それでは次は佐祐理が行きますね」

祐一「これは期待しておこう」

佐祐理「佐祐理も、普段お料理して、炊き込みご飯も作れます」

祐一「そうだよな」

舞「佐祐理のご飯、嫌いじゃない」

佐祐理「ですので、今日は普段出来ない事をやってみようかなと。あははー」

祐一「・・・・嫌な予感」

佐祐理「本家の方にも、『セレブ』を扱った料理は出てきましたよね」

祐一「そう言えばそうだね」

祐一「って、佐祐理もガキ使見てるんだ・・・」

40 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:13:12.74 ID:J9/uzB5H0

香里「ココリコ遠藤さんの鍋の『フルコース鍋』」

香里「浜ちゃんのパスタの『セレブパスタ』ね」

祐一「どっちも良い評価では無かったがな・・・」

真琴「残飯とか言われてたような」

佐祐理「佐祐理は、そこからヒントを得ました」

祐一「お、おう」

佐祐理「佐祐理の食材はこちらですっ」

ばばんっ

41 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:13:54.23 ID:J9/uzB5H0


佐祐理「滋養強壮炊き込みご飯です!」

祐一「うん?」

香里「松ちゃんの鍋のやつ・・・」

佐祐理「そうです!」



祐一「ああ・・・これはウナギ、これはニンニク、ニラ」

祐一「これはハマグリ、これは・・・モロヘイヤ?」

佐祐理「はい!元気でますよ〜」

祐一「で、これはマカだな。初めて見た」

真琴「この赤い小さな液体はもしかして」

佐祐理「スッポンの血ですよ」

祐一「そしてこの大きなのが・・・やっぱり」

佐祐理「コブラです」

祐一「ヒューッ!」

真琴「おっそろしいわね・・・」

42 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:14:22.14 ID:J9/uzB5H0


祐一「スッポン、マカ、コブラ、ハマグリ、ウナギ、ニンニク、ニラ、モロヘイヤか」

祐一「滋養強壮って言うより、これは精力増強・・・」

佐祐理「そうですね、そうとも言います」

真琴「もう口臭とかもう・・・」

43 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:15:11.76 ID:J9/uzB5H0

美汐「この水に使う液体はなんですか?」

佐祐理「あ、これはあとのお楽しみです。食べた後に発表しますね」

祐一「いや、もうすでに楽しみじゃないんだけど」

真琴「ピンク色の液体・・・」

栞「妖しいお薬ですね・・・」



佐祐理「あははー。それではセットしていきますね」

香里「・・・コブラとスッポンの存在感・・・」

祐一「もうコブラも今ビックリしてると思いますね」

真琴「うわなんでこんなんに入れられてんねん。みたいな」

祐一「うわなんかオイラかけられたべ?みたいな」

佐祐理「この液体を水の代わりに使います」

祐一「ピンク色の米になるんじゃないか」

名雪「お赤飯みたいだね」

祐一「全然違う!」

佐祐理「これで完成ですね」

44 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:15:38.15 ID:J9/uzB5H0




祐一「さて、後半戦へと移るぞ」

真琴「食べたくない・・・」

祐一「すごい切実な願いだな。『食べたくない』」

祐一「・・・まぁ、次は誰だ?」

あゆ「ボクが行くよ」

祐一「・・・お前もなんか想像出来るなぁ・・・」

真琴「・・・うん。なんかね」

45 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:16:06.54 ID:J9/uzB5H0

あゆ「そんなことないよ!」

祐一「まぁ・・・じゃあ、どうぞ」

あゆ「ボクの食材は、これ!」



ばばんっ

あゆ「たい焼き!」

祐一「・・・・・・」

真琴「・・・・・・」

あゆ「うぐぅ・・・なに?」

祐一「もはや何も言うまい・・・」

46 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:16:41.68 ID:J9/uzB5H0

祐一「だいたい、たいやきをなんで炊きこもうと思ったんだ?」

真琴「それ、他の人にも言えることだけど」

あゆ「うぐぅ・・・好きだからだよぉ」

祐一「お前好きなものは炊き込みたくなるんか。面白いな」

あゆ「祐一くん!なんっでボクにだけ冷たいんだよ!」

祐一「いや悪い悪い、続けて」

47 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 16:17:10.40 ID:J9/uzB5H0
すいません、ちょっと呼ばれたんで出てきます
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/02(金) 18:13:03.28 ID:2ljZ4P3z0
kanonとはこれまた懐かしいな
期待期待
49 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 18:56:02.71 ID:w5GcK6uY0
再開しますね
50 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 18:57:05.21 ID:w5GcK6uY0

あゆ「ボク、たい焼き大好きだから、一緒に炊き込もうかなって思ったんだよ」

祐一「うん。それで、どうやるんだ?」

あゆ「普通に、お米の上にたい焼きを乗せて・・・」

祐一「うん」

あゆ「ちなみに、こしあんだよ」

祐一「聞いてない!」

あゆ「はい、完成!」

香里「一瞬だわ」

美汐「乗せるだけですから」

祐一「あのさぁ、お前ら甘いのやめぇや!!」

真琴「うん・・・」

祐一「甘いのがご飯と合うわけないやん!」

香里「まぁまぁ」

51 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 18:58:23.75 ID:w5GcK6uY0

祐一「ってかな?普通の食材持ってきた俺らがものすっごいサブいやん」

香里「そ、そんなことないわよ?」

真琴「普通の食材なの?」

祐一「頼みの綱だった佐祐理があれだったから」

真琴「なんか祐一空気読めてないみたいな?」

祐一「なんか俺のイメージ悪いやんな」

52 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 18:59:15.26 ID:w5GcK6uY0


祐一「・・・ふぅ」

祐一「じゃあ、次は?」

真琴「そんなに言うなら祐一の番で良いんじゃない?」

祐一「あ、そう?でも俺、全然面白くないんやけど・・・」

真琴「面白さを求めてやってるんじゃなかったんだけどね・・・」

香里「いつの間にかそんな雰囲気になってるわね・・・」

53 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 18:59:58.94 ID:w5GcK6uY0



祐一「じゃあ、俺の食材。こちらっ」


ばばんっ



祐一「石狩鍋、だ!」

真琴「あんたもふざけてんじゃない!」

祐一「いや、ふざけてなんかない!」

真琴「鍋って・・・」

祐一「いや、違う違う。石狩鍋に使う食材を入れようってわけだ」

佐祐理「ふぇ〜。鍋の食材ですか」
54 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:01:05.48 ID:w5GcK6uY0

祐一「まぁまず、鮭の切り身を大量に入れます」

名雪「おー」

祐一「それに玉ねぎ、シイタケ、ニンジン、長ネギを入れます。適度な大きさでな」

美汐「あ、それっぽい食材ですね」

祐一「だろ?で、水は昆布で出汁を取った味噌仕立ての汁を使うぞ」

あゆ「うん、いい匂いだね」

祐一「はい。完成」

佐祐理「お豆腐は入れないんですか?」

祐一「豆腐が炊きあがったらえらいことになりそうだったからね」
55 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:02:23.52 ID:w5GcK6uY0

あゆ「うん。普通においしそうだね」

名雪「カップ焼きそばを作れなかった人とは思えないよ」

祐一「カップ焼きそばを作れなかった人が彼氏で、どんな気分だ、名雪?」

真琴「ほんとに普通ね」

香里「ちょっと良い感じに炊き込みご飯みたいだし」

佐祐理「色とかですね」

栞「はい」

美汐「おいしそうです」

舞「おいしそう」

56 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:03:23.44 ID:w5GcK6uY0

祐一「・・・・・」

真琴「・・・・・」

香里「・・・・・」

名雪「・・・・・」

美汐「・・・・・」






祐一「で、終わりやんな!!?」

祐一「普通やん!?それで・・・」

名雪「普通だね」





祐一「何か普通で悪いんかえ!!?」

真琴「祐一、落ち着いて。分かったから。祐一」

香里「苦労してるのね。うん・・・」

57 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:04:14.50 ID:w5GcK6uY0





祐一「もういい。次は・・・?」

名雪「えっと・・・?」

真琴「あ、あと真琴と香里だけなの」

香里「そうね・・・じゃあ私からでいいわ。私も普通だし」

祐一「いや、香里って料理出来ないんじゃ」

香里「そうよ」

58 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:04:51.05 ID:w5GcK6uY0


祐一「なんで?」

香里「必要ないもの」

名雪「まぁ、香里は料理出来るイメージじゃないもんね・・・」

祐一「料理以外は完璧なのに」

香里「うるさいわね!相沢くんもでしょ!」

祐一「俺、最近真琴と一緒に料理してるし」

香里「ぐっ・・・」

59 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:05:31.33 ID:w5GcK6uY0


祐一「で、料理の知識ゼロの香里の食材は?」

香里「見てなさいよ・・・・私の食材はこれよっ」


ばばんっ



香里「カレー!」

名雪「・・・・・」

栞「・・・・・はぁ」

祐一「ほう・・・・」

香里「そのまま食べてもおいしいに決まってるカレーをね」

香里「炊いてみたらさらにおいしくなるかなと・・・どうしたの?」

祐一「いや・・・・」

60 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:06:15.56 ID:w5GcK6uY0

祐一「料理の知識ゼロで、」

祐一「どうすれば恥かかなくてすむかなー。」

祐一「あ、初めからご飯に合う食材で、身近なもの選べば無難に行けるはず」

祐一「こんな感じの思惑が見え隠れしてもう」

香里「勝手に変な想像しないでくれる!?」

名雪「だいたい、カレーを炊いたら全部乾くに決まってるよ」

栞「そうだよ、お姉ちゃん」

香里「あんたたちには絶対言われたくないわよ!!」

61 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:07:29.98 ID:w5GcK6uY0

祐一「カレーも水分だから、べちゃべちゃになるんちゃう?」

香里「そう?」

祐一「いや知らんけど」

香里「じゃあ水、気持ち少なめに入れましょう」

栞「このカレー、お姉ちゃんが作ったんですよ」

祐一「栞は手伝ったのか?」

栞「わたし見てませんでした」

祐一「じゃあカレー自体がもう駄目やん!」

名雪「ほんと」
62 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:08:37.56 ID:w5GcK6uY0

祐一「香里一人で作ったカレーって時点で食う気なくすわ」

香里「好き勝手言って!」

香里「あ、忘れるところだった」

祐一「ん?」

香里「福神漬、これがないとね」

祐一「だから別個で食えや!!」

真琴「炊いてから食べてもなんら問題ないわよね」

香里「そう。でもあえて、一緒に炊いてみようかなと」

香里「手間が省けてすむわよ」

祐一「んな手間や無いし!」

63 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:09:10.72 ID:w5GcK6uY0




真琴「あ、最後、真琴ね」

祐一「もう一人くらいまともなのが欲しいんだけど・・・」

真琴「そう思うと、真琴、これがまともなのか心配になって来た・・・」

祐一「うん、気持ちは分かる」

真琴「まぁ・・・大丈夫と思うけど」

真琴「真琴の紹介するのは、これっ」


64 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:10:18.65 ID:w5GcK6uY0

ばばんっ


真琴「肉まん!」

祐一「普通じゃねえ!!」


真琴「さ、最後まで聞きなさいよ!」

祐一「ん、あぁこれは失礼しました」

真琴「肉まんの、皮の部分はのぞいてね」

真琴「中の具の部分だけを取り出しました。こちらです」

祐一「ほう」

佐祐理「初めて中身だけっての見ました」

名雪「それって、単なる豚肉・・・」

真琴「・・・まぁ、そういうことね」

祐一「・・・・・・」

65 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:11:57.92 ID:w5GcK6uY0

真琴「セットするわね」

祐一「肉まんの具だけねぇ・・・」

真琴「何よ。別にアイスとかと比べたら普通でしょ」

祐一「普通だけど」

美汐「食材だけ見たら結構いけそうですよ」

香里「そうね」
66 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:13:07.94 ID:w5GcK6uY0

祐一「なんか・・・物足りないというか」

真琴「あんた毒されすぎよ!!」

祐一「せやろか?」

真琴「そうよ具だけ、こう、混ぜて」

美汐「うん」

真琴「そして水は、中華スープを入れます」

名雪「中華スープ?どうして?」

真琴「肉まんに合わせてみたの」

佐祐理「すごいとろみのある中華スープですね」

真琴「はい。おしまい」

祐一「おう」

名雪「うん」

67 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:14:15.07 ID:w5GcK6uY0

美汐「・・・・・・」

香里「・・・・・・」

真琴「・・・・・・」

あゆ「・・・・・・」

祐一「・・・・・・」








真琴「さっきの祐一の気持が分かったわ・・・」

祐一「せやろ!?」

祐一「なんか俺らがサブいやん!」

68 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:16:00.21 ID:w5GcK6uY0








祐一「はい、それでは。出そろいましたが」

祐一「みなさんの炊き込みご飯のおさらいをしてみましょうっ」






名雪:イチゴジャム+イチゴムース
美汐:煎餅+黒烏龍茶
栞:アイス(多種)+スコーン+生クリーム+コーヒーゼリー+ポッキー+アイスティー
舞:思い出の品(納豆巻き+イナゴの佃煮+牛丼+おでん+おでん出汁+牛丼の汁)
あゆ:たい焼き
香里:香里のカレー+福神漬


祐一:石狩鍋(鮭+玉ねぎ+シイタケ+ニンジン+長ネギ+昆布出汁を取った味噌仕立ての汁)
真琴:肉まんの具+中華スープ
佐祐理:精力増強剤(スッポン、マカ、コブラ、ハマグリ、ウナギ、ニンニク、ニラ、モロヘイヤ)+謎の薬(ピンク色)


69 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:17:48.05 ID:w5GcK6uY0

祐一「こんな感じになっております」

名雪「なんでわたしたちと祐一たちと一行開けてるの?」

祐一「このラインが常識あるラインだから」

美汐「そんな酷な事はないでしょう。私のはまだ常識があるはず」

祐一「いや、十分変だぞ!?石狩鍋の俺が言うのもあれだけど」

香里「なんで私のわざわざ『香里の』って書いてあるの?」

祐一「普通のカレーと同等に扱うとか」

祐一「カレーの神様に謝れ。みさき先輩に謝れ」

70 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:18:14.38 ID:w5GcK6uY0



真琴「このラインナップを見てね」

祐一「おう」


真琴「誰が、『炊き込みご飯』だと分かるのかな・・・」

祐一「多分、誰も分からんと思う・・・」

71 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 19:18:58.97 ID:w5GcK6uY0



試食タイム・・・・

祐一「はい、それでは、」

祐一「死刑執行の時間がやってまいりました」

真琴「そうね・・・」

あゆ「なんってこと言うんだよ!」

栞「そうですよ!」

祐一「お前ら自分の作ったもん食ってから言えや!!」

72 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 20:36:44.83 ID:tVp/p0y70

祐一「さ、どういう順で行こうか」

真琴「作った順だったら、最後へん以外期待できないから・・・」

祐一「年下から順に行こう。それが良い」

真琴「そうね。バラバラになるし」



祐一「最初はあゆから・・・だけど」

祐一「ここで、本編のおさらい」

祐一「水がちゃんとしたものじゃないと、米は炊けにくいです」

真琴「まぁ、たいていのは大丈夫そうだけど・・・」

美汐「でも、固いお米が好きな方もいらっしゃいますよね」

祐一「そうだな。俺は固めの方が好きだし」

栞「わたしは軟らかめの方が・・・」
73 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 20:40:10.11 ID:tVp/p0y70

あゆ:たい焼き

あゆ「さ、ボクの炊き込みご飯だね」

祐一「しょっぱなからきっついなぁ!」

真琴「あんこと米が合うのかな・・・」

あゆ「大丈夫だよ!」

あゆ「おはぎってあるもん。あんな感じになってるはずだよ」

祐一「いや、あれはあんこが新鮮だからな?」

真琴「乾くもんね」

祐一「炊きあがるとどうなるか・・・それではオープン」

74 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 20:53:03.74 ID:tVp/p0y70

あゆ「あれ?」

祐一「うわぁ・・・・」

あゆ「こんなのたい焼きじゃないよ!」

真琴「皮がすごい溶けちゃってる・・・」

名雪「まぁ、そうなるよね・・・」

あゆ「うぐぅ・・・・」

祐一「でも、ご飯はちゃんと炊けてんな」

真琴「そうね。あゆは水だったから」

75 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:07:37.77 ID:tVp/p0y70

祐一「結局、ご飯とあんこ混ぜただけになったな」

真琴「しかもあんこがすっごい水気が無い・・・」

名雪「お口の中パサパサになりそう・・・」

あゆ「うぐぅ・・・」

祐一「ま、まぁ、食べてみよう。いただきますっ!」

もぐもぐ・・・・

祐一「・・・・・・」

ぱくぱく・・・・

美汐「・・・・・・」

もぐもぐ・・・・・

佐祐理「ふぇー・・・・」

栞「うーん・・・・」

76 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:20:22.57 ID:tVp/p0y70

美汐「一ついいですか」

祐一「どうぞ」

美汐「言うほど不味くないですよね」

栞「だよね!?」

祐一「おう・・・」

香里「そうね・・・」

あゆ「やったぁ!!」

77 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:20:51.83 ID:tVp/p0y70

真琴「まぁ・・・あゆも言ったけど」

真琴「おはぎの例もあるし、そんなに変じゃないんだよね」

祐一「でも」

祐一「このあんこは・・・おいしくないなぁ」

名雪「すごい。水分が全然ない・・・」

祐一「これ茶碗一杯で、水1Lは要るよな」

あゆ「うぐぅ・・・」

栞「ま、まぁ、食べられなくは無いですよ」

祐一「そうだな。だが、進んで食べようとは思わんな」

78 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:31:42.88 ID:tVp/p0y70

祐一「はいそれでは、これ」

祐一「何点なんでしょう」

祐一「ちなみに本家では『食べられる』ならば4点ですね」

真琴「じゃあ4くらいね」

香里「そうね」

名雪「うん」

佐祐理「意義なしです〜」

栞「右に同じです」

あゆ「えぇ〜っ!?」

祐一「いや、これから先の事考えたらこれはある方だぞ」

あゆ「うぐぅ・・・・」

美汐「私は・・・もうちょっとあっても良いかと」

79 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:40:38.65 ID:tVp/p0y70

あゆ「だよね!?美汐ちゃん、そうだよね!?」

美汐「はい。4点は厳しすぎるかと・・・」

もぐもぐ・・・
美汐「・・・・・」

美汐「いや、4ですね」

祐一「なんやねん!!」

美汐「いえ、やっぱり水気が無いのは厳しいですね。4で」

あゆ「うぐぅ・・・」

ぱくぱくぱくぱくぱくぱく

舞「おいしい」

祐一「そして『10点でいいだろ』みたいに食べ続ける舞である」

80 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:41:18.27 ID:tVp/p0y70

栞:アイス+スコーン+生クリーム+スコーン+コーヒーゼリー+ポッキー+アイスティー



祐一「はぁ・・・・・・・」

真琴「はぁ・・・・・・・」

香里「相沢くん、胃薬、私にもちょうだい」

栞「そんなことする人嫌いです!」

祐一「クソッ・・・俺はなんで年齢順なんかにしちまったんだ!!」

真琴「良いのよ。祐一・・・」

真琴「悪い事は早めに済ませましょ・・・」

栞「そんなこと言う人嫌いです!!」

栞「ぐすっ・・・」

81 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:42:15.24 ID:tVp/p0y70

祐一「あ・・・・すまん、栞」

栞「良いですよ・・・どうせわたしのなんて」

真琴「ごめん、ほんと・・・」

香里「食べるから。ね?」

栞「ほんと!?」

祐一「ぐっ・・・・」

祐一「まぁ・・・仕方ない。オープン」

82 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:43:34.93 ID:tVp/p0y70

栞「わくわくっ・・・」

栞「あ、あれ?」

栞「ほとんど何も無くなってる!?」

栞「ど、どうして・・・?」

真琴「アイスだから!!」

祐一「炊飯器の中じゃなくても放置したら溶ける言うねん」

栞「そんなぁ・・・・クリームもないし」

栞「かろうじてゼリーとポッキーが原型をとどめてるくらい・・・」

栞「どうして・・・」

祐一「なぁ・・・香里」

香里「私には妹なんていないわ!」


83 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:44:03.68 ID:tVp/p0y70

祐一「混ぜたらポッキーも消えました」

真琴「アイスティーでご飯炊けるのね」

祐一「そうだった・・・アイスティーご飯・・・」



祐一「・・・・誰か」

祐一「誰か一口行けよ・・・」

真琴「嫌よ・・・・」

栞「ひどいです!さっきは食べてくれるって・・・」

祐一「わーったよ!!食えばいいんだろ食えば!!」

祐一「いただきます・・・・」

ぱく・・・・

84 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:44:59.06 ID:tVp/p0y70

祐一「んん・・・・うー・・」

祐一「げほっ・・・」

祐一「うえ゛ぇっ、ちょ、すっげぇ不味い!!」

真琴「うん・・・分かってた事だから」

祐一「なんかな!」

祐一「ご飯が軟らかいねん、まず!」

名雪「アイスが溶けたからね」

美汐「水分が増えまくりですから」

祐一「んで軟らかいご飯が潰れたらな、」

祐一「牛乳が腐ったような匂いと味とが染み出て・・・」

祐一「ちょぉごめん、もう無理や・・・うぇ」

85 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:45:40.29 ID:tVp/p0y70

栞「何がいけなかったんでしょう・・・」

祐一「全部だ!!!」

祐一「つーかお前らも食えや!!」

佐祐理「えー」

名雪「絶対に体に悪いもん」

祐一「本家のルール上じゃ一口は絶対に食わなきゃいけねぇんだよ!!」

真琴「だって、あんな反応されたら・・・」

祐一「いや、だってホンマに不味いんだ・・・でも俺は食ったんだから食えよ・・・」

美汐「わ、分かりましたよ・・・」
ぱく・・・

86 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:46:43.83 ID:tVp/p0y70

真琴「ッ・・・・!」

名雪「駄目・・・これはイチゴが入ってても駄目・・・」

佐祐理「んー・・・・」

香里「ふッ・・・けほっ」

栞「なんなんですか!絶対美味しいに・・・げふっ」

祐一「お前も吐いてんねんやん!」

祐一「なんで美味しいと思ったんだろう・・・」

真琴「絶対悪乗りよね」

87 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:47:49.72 ID:tVp/p0y70

祐一「小学生が遠足ではしゃぎすぎて怪我してるのと同じやん」

あゆ「あのね・・・これ、絶対、路地裏とかに落ちてるやつだよ・・・」

真琴「ぴろがこんな感じのを吐いてたわ・・・」

美汐「駄目駄目ですね・・・」


栞「あ、でも!」

祐一「ん?」

栞「川澄先輩をご覧ください!」

ぱくぱくぱくぱくぱく
舞「・・・・・・・・・」

祐一「お前ほんとなんでもええんか!!」

舞「?」


88 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:49:26.64 ID:tVp/p0y70

ぱくぱくぱく
舞「・・・・・・・」

佐祐理「ま、舞、おいしい?」

舞「・・・・・・・・」

舞「・・・・・・・・」

舞「・・・・・・・・」

舞「ぽんぽこたぬきさん」

祐一「なんやねん!!」

89 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:50:01.64 ID:tVp/p0y70

舞「・・・・飛行機が墜落して」

舞「無人島に流れ着いて何も食べられるものがないとき、」

舞「死ぬかこれを食べるかを選ぶとしたら」

舞「・・・・・・・・・」

舞「これを食べる」

祐一「ほんまにギリギリまで食わんねんな!」

90 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:51:10.98 ID:tVp/p0y70

祐一「さて、これ、何点ですか?」

祐一「まぁ、言わずもがなですが・・・」

真琴「ドクロよね」

名雪「うん」

美汐「意義なしです」

栞「そ、そんな!」

栞「お姉ちゃんは!?」

香里「ドクロで結構よ」

栞「えー・・・」

祐一「じゃあ栞は何点だと思うねん!?」

栞「・・・・まぁ」

栞「ドクロですけど」

祐一「なんやねん!!」

91 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:53:59.98 ID:tVp/p0y70



祐一「あぁしんどい・・・」

祐一「口の中が気持ち悪い・・・」

真琴「次、誰?」

真琴「あ、真琴か・・・」

香里「良かった。まともなのが来たわ」

美汐「本当にまともだと言えるのでしょう・・・?」

真琴「ネタ振りみたいに言うのやめなさいよ・・・」

92 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:54:33.48 ID:tVp/p0y70

真琴:肉まんの具+中華スープ



真琴「問題は、ご飯がちゃんと炊けるかよね」

祐一「そうだな、中華スープだし」

名雪「とろとろだよね」

佐祐理「水分が少ないような気がしますね」

祐一「それでは、オープン」

93 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:55:24.76 ID:tVp/p0y70


真琴「ん?」

祐一「普通・・・」

名雪「あ、ちょっといい匂い」

佐祐理「ちょっとおいしそうですね」

美汐「ええ」

真琴「そりゃあ普通の具だもん!」

祐一「あ、予想通りご飯乾いてるなぁ・・・」

真琴「そうね・・・水が足りなかったかしら」

94 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:56:31.69 ID:tVp/p0y70

ぱくぱくぱく・・・・

真琴「あっ」

ぱくぱく・・・・・

祐一「うん」

栞「おいしいですね」

あゆ「うん。お米がちょっと固いのが良い感じに」

祐一「だな」

佐祐理「肉まんの具は、炊き込みご飯と同じのもありますし」

名雪「タケノコとかね」

祐一「ただ・・・」

95 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:57:43.13 ID:tVp/p0y70

祐一「ちょっと味が薄いよな」

名雪「うん。もうちょっと、醤油みたいなの入れてた方が良かったかも」

真琴「そうね。でも、おいしいでしょ?」

祐一「ああ」

香里「・・・・・・」

美汐「・・・・・・」

栞「・・・・・・・」







真琴「・・・普通で悪かったわね」

祐一「いや、言ってないから!!」


96 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 21:58:33.78 ID:tVp/p0y70

祐一「さて、何点ですか?」

香里「7くらいかな」

名雪「わたしは6」

栞「うーん・・・・6ですね」

あゆ「ボクは7でいいよ」

祐一「俺は8あげよう」

真琴「まぁ、妥当なとこじゃない?7点で」

祐一「ただ、もうちょっと、ってとこを考慮すると6くらいじゃ?」

佐祐理「そうですね。6です」




祐一「普通だな。6で」

真琴「普通でいいのよ!」

97 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 22:12:01.50 ID:tVp/p0y70

美汐:煎餅+黒烏龍茶


美汐「はい、次は私です」

祐一「おぉうっ!?」

美汐「?」

祐一「いきなり出てくんなや!」

美汐「ひどいです、相沢さん」

真琴「次は美汐ね」

香里「これは・・・どうでしょう」

祐一「期待半分といったとこか」

真琴「そうね」

98 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 22:21:26.14 ID:tVp/p0y70


祐一「食材としては、甘くないからまだ期待は出来る」

真琴「問題は、お茶で米を炊いている事よね」

名雪「黒烏龍茶って、もともとそんなにおいしくないよね」

美汐「そうですか?まぁ、結構苦いですよね」

祐一「今さらだけどなんで黒烏龍茶をチョイスしたんだっけ?」

美汐「健康にいいから・・・あの・・・えと」

祐一「ん?」

美汐「最近、お腹周りが・・・その」

祐一「ん?そうは見えないけどな?ちょっとお腹触ってみていい?」

美汐「駄目に決まってるじゃないですか」

99 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 22:29:54.28 ID:tVp/p0y70

真琴「・・・・」(ぷにっ)

真琴「あ、ちょっと増えてる・・・」

美汐「真琴!」

栞「わたしも・・・」(ぷにっ)

栞「あー!増えてますね!」

美汐「美坂さん!やめてくださっ」

舞「・・・・・・・・」(ぷにっ)

美汐「か、川澄先輩、無言でつかむのやめてください!」

佐祐理「あははー、やわらかいですね」(ぷにぷに)

美汐「ちょっ・・・んっ・・・」

祐一「・・・・・・・・・・」

名雪「居心地悪そうだね」

祐一「お、おう・・・」

100 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 22:39:25.64 ID:tVp/p0y70



美汐「・・・気を取り直して」

祐一「美汐のやつ。オープン」




祐一「黒っ!くっろいなぁ・・・」

佐祐理「なんか怖いですね・・・」

真琴「邪悪ね。邪悪」

あゆ「あのぶつぶつしたのなに?」

真琴「多分・・・煎餅かしら」

香里「なんか、お赤飯みたいな雰囲気よね」

祐一「全然めでたくないな。むしろ罰ゲームやし」

101 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 22:53:27.78 ID:tVp/p0y70

祐一「それではいただきます!」

ぱくぱくぱく・・・・



祐一「うッ・・・」

真琴「にっ・・・・」

栞「えぅ〜・・・・・」

栞「天野さんの嘘つき!すっごく苦いですよこれ!!」

佐祐理「はえ〜・・・・ほんとです」

名雪「うん・・・苦いよ」

あゆ「うぅ〜・・・」

美汐「・・・・・・」

祐一「黒烏龍茶、予想以上に苦い」

祐一「でもまぁ、好きな人は好きかもな?」

102 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:11:47.57 ID:tVp/p0y70

美汐「い、いえ、でも、ちょっと大人の味みたいな感じじゃないですか?」

真琴「いや、これは大人でも泣くわ」

美汐「あ、相沢さんは甘くない方が好きなんですよね!」

祐一「だからといって苦いのが好きなわけやあらへんし・・・」

美汐「いえ、でも!コーヒーとかみなさんお好きですよね!」

祐一「コーヒーとこんなんを比較すんなや!!」

栞「えぅ〜・・・」

名雪「想像を超える苦さだよね・・・」

祐一「これはあれや」

祐一「食べてなんか、長寿かなんか効能が無いと割にあわへんな」

美汐「そんなに言いますか!」

103 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:12:16.17 ID:tVp/p0y70

美汐「まぁ、でも、漢方とかもそうですよ」

美汐「もとから、黒烏龍茶には効能があるわけで。ダイエットにも適していますし」

美汐「良薬は口に苦しってやつですよ」

真琴「真琴そんなに太ってなんかないわよ」

名雪「そうだよ」

祐一「いや、名雪は最近」

名雪「なんか言った!?」

祐一「いえ何も!」

104 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:15:36.04 ID:tVp/p0y70

祐一「さて、これは何点なんですか?」

祐一「効能がある事も考慮してあげてください」

名雪「3・・・」

香里「でもまぁ、食べられなくは無いし4じゃない?」

栞「わたしドクロです」

祐一「まぁ栞はな。俺は5あげよう」

あゆ「ボク3・・・」

佐祐理「佐祐理は4くらいでいいですよ」

真琴「うん。食べれるし5」

祐一「舞は?」

佐祐理「まだ食べてます」

105 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:17:29.21 ID:tVp/p0y70

祐一「えーっと・・・」

祐一「まぁ舞に評価聞いても10でいいとか言いだすだろうしな」

祐一「じゃあまあ、平均をとって4点で」

美汐「4点!?」

祐一「栞のんと比べたらだいぶましやん」

真琴「好きな人は好きかもね」

香里「そうね。面子が悪かったのかしら」

祐一「苦いものからいものは人類の敵とか言ってる子も居るし」

栞「誰の事ですか」

106 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:18:27.33 ID:tVp/p0y70



祐一「さて、次は・・・」

祐一「あ、俺か」

名雪「祐一ってなんだっけ」

祐一「石狩鍋」

真琴「ってか、なんで石狩鍋をチョイスしたの」

祐一「佐祐理さんが一回作った事あったんだよな」

名雪「そうなの?」

祐一「ああ。学校に鍋持ち込んで昼に・・・」

佐祐理「あははー、ありましたね」

祐一「そうそう、俺がガスボンベ持って行ってな」

名雪「そんなことやってたの・・・・」

真琴「想像できないわね?」

107 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:30:49.03 ID:tVp/p0y70


祐一:石狩鍋(鮭+玉ねぎ+シイタケ+ニンジン+長ネギ+昆布出汁を取った味噌仕立ての汁)


祐一「問題は、水を味噌仕立てにしてるからな」

名雪「でも、炊ける事はたけるんじゃないかな」

祐一「いやー・・・どうだろう」

栞「ご飯自体がすっごく味濃そうですね」

祐一「そうだな」

舞「ご飯だけで3俵いけそう」

祐一「いかれへんいかれへん」

佐祐理「具は良いものを使ってますからね〜」

祐一「ああ。だからいけるはずだ・・・オープン」

108 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:31:43.01 ID:tVp/p0y70

祐一「おお!・・・・ん?」

真琴「うん」

名雪「良い感じだね・・・でも、これは?」

祐一「米があんまりうまく炊けてない?」

真琴「これも真琴と同じね。でも、これはおいしそう」


109 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:32:11.70 ID:tVp/p0y70



祐一「それではいってみてください、どうぞ」

ぱくぱく・・・・
真琴「あむ・・・・・」

名雪「うん・・・」

あゆ「・・・・・・・」

香里「ふーん・・・・」

佐祐理「あ、おいしいです」

美汐「そうですね。ですが・・・」

栞「濃いです、濃いです。本当に!」

110 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:33:51.51 ID:tVp/p0y70

祐一「そうか?俺はこれくらい濃いのが好きだな」

祐一「舞が言ってた3俵ってのもあながち間違いではないな」

舞「はちみつくまさん」

名雪「ううん・・・祐一。これ、濃い」

佐祐理「ふぇ〜。この石狩鍋って祐一さんが作ったんですよね」

祐一「おう」

真琴「祐一の味付けっていつもすっごい濃いのよ・・・」

祐一「だってその方が沢山ご飯食べれるやん」

あゆ「うぐぅ・・・・濃いよぉ」

栞「祐一さん、絶対早死にしますよ・・・濃いです」

祐一「お前らそんな濃い濃い言うなや!」

111 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:37:17.90 ID:tVp/p0y70

香里「私は別に・・・そんなに悪くないわ。おいしい」

祐一「料理出来ない子に言われても」

香里「なんですって!?」

美汐「相沢さん・・・」

祐一「なに?」

美汐「悔しいですがおいしいです。私は好きです。ですが・・・」

美汐「あんまり食べると高血圧になるかと」

祐一「おばさん通り越して年寄りじみてるぞ」

美汐「・・・・・・」ぽかっ

祐一「痛い痛い無言で殴んな!」


112 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:37:44.33 ID:tVp/p0y70

祐一「さて、みなさん何点なんですか?」

真琴「まぁ、悪くは無いわ。だから6」

名雪「う〜ん・・・4」

香里「私は7・・・いや8ね」

舞「10点でいい」

祐一「謙虚なナイトみたいに言うな。俺は8」

あゆ「そんなに!?5くらいじゃない?」

美汐「これも、好き好きが分かれるでしょうね。私は7」

祐一「まぁ、平均を取って6くらいか?」

佐祐理「そうですか?佐祐理は7です」

祐一「じゃあ7で」

113 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:40:31.23 ID:tVp/p0y70

祐一「さて・・・」

香里「・・・・・」

真琴「もう終わっとく?」

名雪「だめだよ!」

舞「ぽんぽこたぬきさん」

佐祐理「あははー佐祐理のも食べてくださいね」

祐一「まぁ、結構おなかも膨れてきたがまだ大丈夫だろう」

祐一「・・・で、次は」

香里「あたしよ」

114 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/02(金) 23:57:25.83 ID:tVp/p0y70

香里:香里のカレー+福神漬

栞「はぁ・・・ついに来てしまいました」

あゆ「うぐぅ・・・・」

香里「なによ!あんたたちのよりは数倍ましよ!」

祐一「はたしてどうだろう?」

名雪「ちなみに、この原材料のカレー作ったのって香里だったよね?」

香里「そうよ」

名雪「だから不安なんだおー」

香里「名雪まで何言ってんの!?」

115 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:00:40.41 ID:2xaRV6gi0

栞「お姉ちゃん、基本がなってないんだもん」

栞「お姉ちゃんね、『味見』と『加減』って知らないんですよ。だから最後まで気づかないんです」

栞「それで、最後になって、どうしようどうしようってなって色々足しちゃって」

栞「それで余計に悪くなってるんです」

香里「し・お・り!余計な事言わない!!」

祐一「大丈夫。そんな感じってことくらい分かってるし」

香里「相沢くん!?」

美汐「始まる前からこの仕打ちとは・・・」

116 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:01:14.65 ID:2xaRV6gi0

祐一「まぁ、どうなるか見ものですね。オープン」





祐一「うッ!?」

名雪「う〜・・・なに、この匂い・・・」

真琴「なにかしら・・・うん」

真琴「公園の遊具の匂いかしら」

祐一「いいたとえだ、真琴。まさにそんな感じ」

香里「どんなんよ!・・・って」

栞「えぅ〜・・・これ、匂いがもう駄目じゃないですか」

香里「・・・・・・・・・」

舞「!?」
チャキッ

佐祐理「舞?なんで剣を?」

舞「・・・邪悪な気配がした」

祐一「敵とみなしたか!!」

祐一「香里の料理、舞は敵とみなしたか!」

117 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:01:54.26 ID:2xaRV6gi0

祐一「これ、10点あげるから食べなくていい?」

香里「駄目よ!!相沢くん、食べなさいよ!」

祐一「なんで俺限定やねん!」

香里「あんたが浜ちゃんのポジションだからじゃない」

祐一「最初のころの設定を今さら持ち出すなや!」

あゆ「うぐぅ・・・食べたくない」

佐祐理「舞?どう?」

舞「・・・祐一が最初に食べて」

祐一「舞ですら嫌がるご飯ってなんだよ!!」

118 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:03:25.09 ID:2xaRV6gi0

祐一「もうご飯もべちゃべちゃや」

祐一「やっぱ水多すぎやねん」

祐一「ってかカレーの糊みたいな、変なのが張り付いてるし」

祐一「パリパリやん! んで、ペラペラやぞ!?」

香里「いいから食べなさいよ!!」

祐一「これ・・・きっついなぁ・・・」

ぱく・・・・・




祐一「エ゛ン゛ッ!!!」

祐一「ゲッ、エッ、・・・・う゛ぅ・・・・」

真琴「祐一、はい、ティッシュ」

119 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:06:03.95 ID:2xaRV6gi0

祐一「これはな、・・・見た目以上に酷い」

祐一「まだ!!」

祐一「まだ!栞の方が、潔く不味いと言えたんだけど、」

祐一「これは、それ以前の問題!!不味すぎる!!」

香里「そ、そんなことないわよ・・・」

祐一「あのな!野良犬でももっとええもん食うとんで!!?」

祐一「これは・・・例えようがない」

祐一「逆に、このカレーを持ってきた香里に称賛を贈りたい」

香里「そ、そんなにひどかったかしら・・・」

祐一「俺の反応見て分かれや!!」

祐一「ってか、お前らも食え!」

120 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:08:22.95 ID:2xaRV6gi0

真琴「今の反応見て、食えって言うの・・・」

美汐「そんな酷な事は無いでしょう」

あゆ「うぐぅ・・・・」

名雪「香里・・・」

佐祐理「ま、舞は?」

舞「・・・・・・・」

祐一「舞、一口だけ、な?」

舞「・・・・・・・」

舞「・・・・・・・」

舞「分かった。祐一ががんばったから私も一口だけ頑張る」

121 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:09:02.77 ID:2xaRV6gi0

舞「・・・・・・・・」

祐一「戦ってる時より厳しい目しとんなお前」

佐祐理「舞、がんばって」

舞「うん・・・」

ぱくっ・・・

舞「んっっ!?」

舞「ーーーーっっっ!!!」

ダダダダダダッ!!

佐祐理「あ!?舞ー!?」

祐一「舞が逃げるとは・・・」



122 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:09:31.37 ID:2xaRV6gi0

その後、祐一の説得も有り、全員が一口だけ食べた。

しかし、体調不良を訴える者が続出し、一次中断することになった・・・


123 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:10:14.21 ID:2xaRV6gi0




香里「うぇ・・・・」

名雪「香里。今度、お料理教えてあげるね・・・」

栞「ぜひぜひお願いします。わたしも手伝いますので・・・」

香里「ええ・・・・」


124 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:11:56.22 ID:2xaRV6gi0




祐一「さて・・・・点数の方に移りますが」

祐一「これはもう、点数ではないよな」

真琴「ええ。ドクロね」

あゆ「うん」

美汐「そうですね」

名雪「なんならドクロ二個でもいいくらいだよ」

栞「わたしのがドクロなんで、お姉ちゃんのはドクロ二個だよ」

125 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:13:16.35 ID:2xaRV6gi0

舞「いや、手ぬるい」

佐祐理「舞?」

舞「ドクロなんて手ぬるい。これは魔物」

真琴「魔物!?」

祐一「はい、出ました!ドクロ以下の点数、魔物で」

あゆ「そうだね。それで良いよ」

美汐「死神とかでも良いですね」

真琴「厨二じゃない。まあ魔物が妥当ね」

香里「そんな・・・・」

126 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:14:29.65 ID:2xaRV6gi0






祐一「さて・・・・」

祐一「口の中がまだ気持ち悪いですが。次にまいりましょう」

祐一「・・・って」

名雪「わたしだお〜」

祐一「・・・・・はぁ」

真琴「・・・・・はぁ」

あゆ「名雪さんのって、イチゴ・・・」

祐一「大丈夫。あゆ。余ったら全部名雪に食わせるから」

祐一「あいつ三杯は食えるらしいからな」

127 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:16:34.04 ID:2xaRV6gi0

名雪:イチゴジャム+イチゴムース



名雪「問題は、お水にムースを少し使ってる事だよね」

祐一「それだけちゃうわ!!」

真琴「あと、ジャムもムースも水だから、ご飯も炊けてなさそう」

佐祐理「見た目はどうなのでしょう?」

祐一「さぁ、じゃあ見てみましょう。オープン」





祐一「・・・・・」

名雪「あれ!?」

名雪「イチゴ・・・じゃない!?」

128 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:17:51.57 ID:2xaRV6gi0

祐一「いや、これだろ。多分。ちっちゃいの」

名雪「う〜・・・」

名雪「すっごく小さくなってる・・・しかも黒ずんでる」

祐一「むしろ原型は残したイチゴを俺は褒めてあげたい」

真琴「あのあれ、山道にあるやつみたいになってる」

美汐「ヘビイチゴですね」

祐一「なっつー・・・久しぶりに聞いたぞその名前」

佐祐理「すっごい酸味のある匂いがしますね・・・」

祐一「酸味あるてもうなんやねん」

129 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:27:41.62 ID:2xaRV6gi0

祐一「さて、あなたなんて言いましたっけ」

名雪「え?」

祐一「これをセットするとき」

祐一「絶対おいしい。とか三杯食べれる。とか言ってましたね」

名雪「う、うん」

祐一「ではどうぞ。一口目。名雪」

名雪「なんでそんな急かすの」

祐一「はよ食えや!」

名雪「う〜・・・うん」

130 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:32:13.52 ID:2xaRV6gi0

ぱく・・・
名雪「おいしい!」

名雪「おいし・・・・う〜」

祐一「誰にも言わなさそうやからってまっさきに言うなや!!」

真琴「んんー・・・これは」

真琴「甘酸っぱいご飯、って感じ。あとちょっと苦い」

美汐「そうですね。まさに甘酸っぱくて苦いご飯です」

栞「あのですね。病院でこんなん食べてましたよ」

あゆ「ご飯と一緒にイチゴ食べたらね」

あゆ「こんな味多分するよ」

131 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:36:47.24 ID:2xaRV6gi0

祐一「いや、そんなレベルじゃないだろ!」

祐一「ご飯も軟らかいし、そんで」

祐一「変な甘さがご飯にしみ込んでて・・・うぇ〜・・・」

佐祐理「佐祐理は・・・これ、キライです」

祐一「うん・・・無理しなくていいよ佐祐理」

舞「・・・・・」

祐一「舞は?」

舞「・・・食べられなくもない」

祐一「・・・さいですか」

132 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:39:07.35 ID:2xaRV6gi0

祐一「名雪、三杯食えよ?」

名雪「う〜・・・・」

祐一「ほら、もう一口!」

祐一「ほら口開け〜や、ほら」

名雪「う〜・・・駄目だよぉ」
じたばた

祐一「はい、もう一口!」

祐一「はい、栞、おかわりだって、名雪がよ!」

栞「ええぇぇぇぇぇぇ・・・・・」

名雪「う〜〜〜!」
ブンブンブンブン

祐一「ほら、さっさと飲み込む!」

祐一「水なんか要らないよな!」

祐一「お前いっっっっつもイチゴジャムイチゴジャム言ってんだしな!」

名雪「う〜〜〜〜!!(涙目)」

美汐「仲が良いですね」

名雪「ひあうよ!(違うよ!)」

名雪「わはひ、いいえあえてうんあよ!(わたし、いじめられてるんだよ!)」

133 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:41:09.28 ID:2xaRV6gi0

香里「相沢くん、そのへんで・・・」

名雪「う〜・・・・(ゴクン)」

真琴「あ、飲み込んだ」

名雪「祐一なんて嫌い!」

栞「うんうん・・・」

名雪「極悪人、だよ・・・」

祐一「お前イチゴジャムでご飯食べれるって言ってたやん?」

名雪「う〜・・・・」

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 00:42:02.26 ID:uCSmf5Xao
この番組の「プロデューサー」は実際に作ったの?
135 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:43:30.04 ID:2xaRV6gi0

祐一「イチゴジャムご飯おいしかったか?」

名雪「ううん・・・・」

名雪「やっぱり、別々で食べた方がおいしい・・・」

祐一「だろ?」

祐一「こんな甘酸っぱくて苦くてでろでろなご飯がおいしいわけがない」

真琴「うんうん」

祐一「甘酸っぱくて苦いなんて初恋で十分だっての」

名雪「わたしの初恋だってほろ苦いだけだったもん」

祐一「俺だってそうだよ」

136 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:44:34.01 ID:2xaRV6gi0

あゆ「・・・!」

舞「・・・・!」

あゆ「それって・・・」

舞「祐一・・・」

祐一「俺のあこがれだった人、沢渡真琴さんの話はおいといてだ」

あゆ「」ガクー

舞「」ガクッ

真琴「あ・・・そうだった、真琴と同姓同名だったわね」

祐一「まぁ、お前とは全然似てないけどな」
137 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:46:42.38 ID:2xaRV6gi0

香里「ってことは、これは名雪の初恋を表現したご飯だったってことね」

栞「こんな赤黒くて甘酸っぱくて苦くてでろでろなご飯がですか」

名雪「違うもん!」

名雪「それに、初恋は7年越しで実ったし」

真琴「はいはい」

138 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:50:03.19 ID:2xaRV6gi0

祐一「これは何点なんですか?」

真琴「もう文句ないでしょ。ドクロ」

香里「そうね・・・弁護しようがないわ」

栞「駄目ですね」

美汐「・・・・うーん。まぁ、やっぱドクロでしょう」

名雪「ひどいよ祐一!」

祐一「なんで俺だけやねん!」

名雪「祐一も責任とって食べてよ!」

祐一「意っ味わかんねぇ!!」

祐一「しかも俺が最初に食ったんじゃないかえ!?」

139 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:51:22.43 ID:2xaRV6gi0





祐一「さて・・・終盤に入りますが」

祐一「残ったのは佐祐理と舞・・・」

祐一「佐祐理のはまだ期待できるとして、舞・・・」

舞「?」

真琴「やっぱりご飯にご飯入れたのはまずいんじゃない?」

舞「大丈夫。水も少なめにした」

祐一「そういう問題じゃねぇ!」

140 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:53:06.30 ID:2xaRV6gi0

舞:思い出の品(納豆巻き+イナゴの佃煮+牛丼+おでん+出汁)



祐一「イナゴの佃煮は、ほんと単品ではおいしいんだよ」

真琴「食べた事ないんだけど」

祐一「家に置こうと思ったら名雪から断固反対されたからな」

名雪「だって怖いんだもん・・・」

祐一「お前のあのカエルの方がよっぽど怖ぇし」

名雪「けろぴー怖くなんかないもん!」

美汐「私はイナゴの佃煮、好きですよ」

祐一「さすが美汐。分かってるな」

佐祐理「日本酒にも合いますしね」

祐一「そうそう。・・・ん?お酒って・・・」

141 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:54:21.65 ID:2xaRV6gi0

栞「具的には玉ねぎ入ってますけど」

美汐「牛肉は多分すごく固くなってるかと」

佐祐理「でも、こりこりしておいしいんじゃないですか?」

真琴「そうね。具は悪くない気がするわ」

祐一「まぁ、見てみましょう。オープン」



142 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 00:58:45.09 ID:2xaRV6gi0





祐一「・・・・忘れてた」

真琴「水じゃないんだった・・・」

香里「そう?でも色的には炊き込みご飯みたいな色ね」

舞「いい匂い」

あゆ「・・・うん。匂いは良いよね」

祐一「そうかぁ・・・?」



祐一「・・・・って、これも入ってたんだった・・・」

名雪「・・・それなに?」

祐一「納豆巻き」

真琴「うわぁ・・・」


143 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:05:41.16 ID:2xaRV6gi0

祐一「納豆の粘り気がまったくなくなってるぞ」

真琴「ただの豆ね」

舞「そんなことない。匂いはする」

祐一「それ最悪やん!」

真琴「祐一納豆嫌い?」

祐一「いや、味は好きだけど匂いが嫌いなんだ。最悪」



祐一「まぁ、食べてみましょう。いただきます!」

ぱくぱく・・・・・

144 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:07:27.74 ID:2xaRV6gi0

祐一「・・・・・・」

真琴「・・・・・・」

名雪「・・・・・・・」

あゆ「・・・・・・・」



祐一「会話が無くなるねぇ」

真琴「うん」

祐一「なんだろ?これは・・・」

145 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:15:28.23 ID:2xaRV6gi0

真琴「祐一が最初に言ったけどね」

祐一「ああ」

真琴「見事に潰しあってるわ。味」

あゆ「うん・・・なんて表現するんだろう?」

祐一「ただ、あれだな」

祐一「ちょっと食感があるだけのご飯か」

栞「そんな感じですね・・・」

名雪「うん」

146 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:19:11.28 ID:2xaRV6gi0

佐祐理「でも!ちょっと、なんだか」

佐祐理「繊細な味って感じ・・・じゃないですか」

祐一「佐祐理、無理して褒めんでも・・・」

香里「いや・・・これは、ちょっと・・・」

美汐「ええ・・・見事に潰しあってますね」

ぱくぱくぱくぱく
舞「・・・・・・・・・」

祐一「おいしい?舞」

舞「・・・・・・・・・」

舞「・・・・・・・・・」

舞「・・・・・・・微妙」

祐一「さいですか・・・」

147 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:22:29.78 ID:2xaRV6gi0

祐一「さて、これ。何点なんですか?」

舞「8点・・・」

祐一「8点てことはお前、主食に出来るってことやぞ!?」

あゆ「食べれたから、4点かな」

名雪「うん。味は無いけど4点」

栞「味が無かったら4点ですね」

佐祐理「ふぇ〜・・・もうちょっとあっても・・・」

祐一「じゃあ佐祐理は何点?」

佐祐理「う〜ん・・・」

佐祐理「5点・・・・」

祐一「じゃあ5点にしような、佐祐理」

真琴「なんでそうなんのよ!?」

美汐「相沢さんは差別しすぎです」


148 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:27:13.56 ID:2xaRV6gi0

祐一「さて・・・最後になりましたが」

祐一「佐祐理、お待たせ」

佐祐理「あははー、佐祐理ですね」

真琴「今さらだけど、これ、一番お金かかってるよね」

佐祐理「そうですね。コブラとスッポンはちょっとだけ高かったです」

香里「全部でいくらくらいかかってるんですか?」

佐祐理「そうですね〜。10万くらいじゃないですか?」

美汐「10万・・・・」

あゆ「たい焼きが何個ぶん!?」

祐一「あゆの発想は元太レベルであった」

名雪「10万・・・・」

149 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:30:32.78 ID:2xaRV6gi0

佐祐理「お値段の事はいいですよ〜」

佐祐理「佐祐理は、皆さんと楽しみたかっただけですから」

舞「佐祐理・・・」

祐一「これだから俺佐祐理のこと好きなんだ」

栞「倉田先輩・・・さすがです」

佐祐理「あははー。もう、照れちゃいますよ」

佐祐理「それでは祐一さん、進行をどうぞ」

祐一「お、おう」

150 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:35:37.69 ID:2xaRV6gi0


佐祐理:精力増強剤(スッポン、マカ、コブラ、ハマグリ、ウナギ、ニンニク、ニラ、モロヘイヤ)+謎の薬



真琴「スッポンって、血だよね」

佐祐理「そうです。元気が出ますよね」

栞「出すぎても困りますよ」

香里「あんたはもうちょっと元気出しときなさい」

名雪「今日わたし寝られるのかなぁ」

あゆ「そ、それは、祐一君のせいでってこと?」

名雪「? どうして?」

あゆ「え・・・そ、それは」

祐一「あゆ!変な事聞くな!!」

151 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:39:16.83 ID:2xaRV6gi0

美汐「まぁ明日休日で良かったですね。ニンニクやらニラやら」

祐一「うん。ホントだよ」

祐一「・・・って!?この謎の薬ってなんだ!?」

真琴「そうだったわ!あのピンク色の薬・・・」

佐祐理「それはおたのしみです」

栞「ピンク色の液体って・・・」

美汐「妖しさしかありませんね」

祐一「RPMIとかDMEMとかmediumがこんな色の液体だな。いや、もうちょっと濃いか」

名雪「??」

152 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:42:49.44 ID:2xaRV6gi0

祐一「で、これ、違法とかなんとか、駄目な薬とかじゃないよな?」

真琴「うん。あの・・・麻のつく薬じゃないよね」

佐祐理「そんなんじゃないですよ。ただ・・・」

佐祐理「佐祐理たちがちょっと幸せになれるお薬ですよ〜」

香里「余計に危なく聞こえる!?」

栞「ちょ、ちょっと、お薬見せてもらえますか?」

佐祐理「あははー、いいですよー」

栞「わたし、お薬には少しは詳しくなりましたからね」

153 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:43:21.75 ID:2xaRV6gi0

栞「・・・・・ふーん」

栞「へぇ。なるほど」

祐一「し、栞、どうなんだ?」

栞「大丈夫です。麻のつく薬でも、禁断症状とか後遺症とかが残る薬でもありません」

栞「ですが、幸せになれるお薬ですね。わたしたちが」

祐一「なんなんだよそれは!!」

名雪「心配だよ・・・」

栞「安心してくださいって。ねえ、倉田先輩」

佐祐理「はい。佐祐理が祐一さんを危険な目に合わせるわけがありません」

佐祐理「佐祐理の大切な人ですから」

祐一「お、おう・・・じゃあ佐祐理を信じるよ」


154 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:44:15.96 ID:2xaRV6gi0

祐一「では、オープン」




祐一「うっわ!」

真琴「見た目最悪・・・」

美汐「ピンク色っぽいご飯が・・・」

祐一「もっかい聞くけどホントに大丈夫なんだよな!?」

栞「大丈夫ですってば」

名雪「すんすん・・・・すごい匂いだね」

香里「そうね。でも、見た目は最悪ね」

155 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:46:17.19 ID:2xaRV6gi0

祐一「コブラの存在感がパネェ」

美汐「もうコブラもビックリしてると思いますね」

祐一「うわオイラお米の中に埋まってるべ。みたいな」

真琴「うわなんか炊かれたべ?みたいな」

佐祐理「コブラの頭のとこは固いので、皮だけ混ぜますね」

香里「コブラにはあんまり匂いはしないのね」

あゆ「そう?ボクはすっごい駄目だけど・・・」

156 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:47:43.03 ID:2xaRV6gi0

祐一「そう言えば、本家では鹿の睾丸使ってたけど」

真琴「あ!そうだった。何か足りないと思ったら」

祐一「あれはどうしたんだ?」

佐祐理「あれ、あったとして、誰か食べます?」

祐一「ああ・・・・」

美汐「賢明な判断です、倉田先輩」

栞「誰も手をつけないでしょうね・・・」

157 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:51:57.02 ID:2xaRV6gi0

祐一「なんか、手を出しずらいんだけど。ピンク色の米」

真琴「ピンクってあんまりいい色じゃないわね」

香里「食べ物じゃね」

名雪「笑点でもピンクはつまんないしね」

祐一「関係ねぇ!」

佐祐理「もーぅ。駄目ですよ。食べてください。ね?」

佐祐理「ほ〜ら、祐一さん、あ〜ん」

祐一「ん!?」

祐一「お、おう。あ〜ん・・・」

ぱく・・・


158 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:53:26.47 ID:2xaRV6gi0

祐一「うん・・・なんだろう」

あゆ「どう?」

祐一「今日何回目となることやら、甘いお米だ」

美汐「またですか」

祐一「いや、でも」

祐一「嫌悪感はない。良い甘さなんだ」

祐一「そしてまた、これはなんだ?ウナギか」

祐一「干からびてるけど、結構いける・・・」

香里「うそでしょ!?」

159 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:57:52.68 ID:2xaRV6gi0

佐祐理「みなさんも、さぁ召し上がれ♪」

栞「ぱくぱくぱくぱく」

香里「栞!?なんでそんなにがっつくの?」

栞「この後のことを・・・いや、違うのお姉ちゃん」

栞「おいしいからね」

あゆ「うん。明日がちょっと不安だけど。美味しい・・・」

美汐「そうですね。しかし」

美汐「少し薬っぽくないですか?」

佐祐理「お薬が入ってますから」

真琴「お薬って言い方やめなさいよ。でも、割といける・・・」

舞「みまみまみまみま」

160 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:58:20.74 ID:2xaRV6gi0

祐一「最後の最後に意外な展開だ」

名雪「おいしいかな。でも、カーッってくる」

あゆ「精力増強だからね」

真琴「あとで耳栓買ってこようかしら」

祐一「余計な気を回すな!」

香里「みんな、最後なのに結構食べてるわね」

祐一「ああ。なんか、もう一口、ってなるんだ」

祐一「・・・これって禁断症状じゃ」

栞「大丈夫です。そういった類はありませんでした」

161 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:58:49.94 ID:2xaRV6gi0







祐一「はぁーっ・・・全部食べてしまったな」

真琴「そうね、意外、と・・・」

あゆ「わ・・・なんだろ。すっごく胸がドキドキするよ」

栞「体の底から熱いです・・・」

美汐「せ、精力増強ですから」

祐一「は、早いとこ終わらせるか・・・」

162 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 01:59:49.73 ID:2xaRV6gi0

祐一「さ、さて、これは何点なんです、か?」

名雪「6てん・・・」

真琴「そ、そうね・・・はぁ、それくらい」

香里「あ、熱い・・・、こんな、に、効果があるの?6で」

美汐「ほ、本当に熱いです・・・7です」

佐祐理「あはは〜・・・佐祐理は7で」

あゆ「う、うん。6かな・・・」

栞「ふふふ・・・、これは、9で良いですよ」

舞「き9で」

祐一「じゃ、じゃあ、8点で!!」


163 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:00:21.28 ID:2xaRV6gi0

祐一「よ、よし、全部終わったんでみ見てみよう」

あゆ:たい焼き:4
栞:アイス・ゼリー・ポッキー・アイスティー:ドクロ
真琴:肉まん・中華スープ:6
美汐:黒烏龍茶・煎餅:4
祐一:石狩鍋:7
香里:カレー:魔物
名雪:初恋の味:ドクロ
舞:思い出の品:5
佐祐理:精力増強:8

祐一「こんな感じに・・・なっています」

真琴「結構・・・いい感じに・・・はぁっ」

164 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:00:50.19 ID:2xaRV6gi0

美汐「だ、駄目です。これは・・・」

香里「そうね。危険・・・ってか」

栞「うふふ・・・・はぁっ」

あゆ「ゆゆ祐一くん、ごめん、熱すぎるよ。ここ・・・」

あゆ「ボク、上脱ぐ・・・」

佐祐理「佐祐理も熱いです・・・脱ぎます」

祐一「お、おう、好きにしてくれ・・・」

165 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:10:13.27 ID:2xaRV6gi0

名雪「ゆーいち・・・わたしも熱くなっちゃった・・・」

香里「駄目・・・なんだか、はぁっ」

香里「駄目な気分・・・んっ・・・」

舞「はぁ・・・んぅ・・・」

美汐「んんっ・・・はぁっ」

美汐「こ、これは・・・?」

真琴「!!」

真琴「こ、こ、これは、まさか・・・・」

真琴「し、栞、佐祐理!」

真琴「あ、あ、あんたたち・・・・」

166 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:19:07.43 ID:2xaRV6gi0

佐祐理「あははー」

栞「うふふ・・・」

佐祐理「だ、だから言った、じゃ、ありませんか」

栞「わ、わたし、たちが、ちょっと、だけ幸せ、んっ・・・、になる薬、だって」

祐一「そ、そう言うことかッ・・・!」

真琴「くッ・・・・ご、ごめん、祐一!」

名雪「ゆーいち・・・こっち、向いてよ・・・」

香里「相沢くん・・・んっ、ご、ごめんなさっ、い・・・」

佐祐理「あははー・・・」

167 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:19:39.25 ID:2xaRV6gi0




168 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:22:13.38 ID:2xaRV6gi0

がばっ
祐一「!?」

祐一「くぅっ!?」

祐一「んん!?こ、腰が・・・・」

祐一「た、立てない・・・!?」

名雪「くー・・・」

真琴「むにゃ・・・・えへへ・・・♪」

祐一「ま、真琴っ!?なんで、何も着て・・・」

169 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:23:37.20 ID:2xaRV6gi0

美汐「祐一さん・・・」

香里「祐一・・・うふふ」

栞「えへへ・・・・むにゃむにゃ」

舞「祐一・・・私だけのもの」

佐祐理「あははー・・・・成功、です・・・むにゃ」

あゆ「祐一くん・・・幸せ、だよ・・・」






祐一「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

170 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/03(土) 02:24:35.55 ID:2xaRV6gi0
おしまい
読んでくださってありがとうございました
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/11/03(土) 02:42:14.60 ID:NHKf97+s0
乙なんだか懐かしい気持ちになれたよ、ありがとう
ところどころの祐一の関西弁に違和感すごかったがまぁ、許容範囲
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 09:21:35.98 ID:uCSmf5Xao
祐一自体が関西人じゃなければ違和感がある方言を喋る方が違和感がない。
173 :へび ◆cpjwZ75Wvw [saga]:2012/11/04(日) 17:24:55.48 ID:JP2F864s0
>>134

えっと、私に対して言ってるんですよね?
>>1に書いてある通り美汐のしか作ってなくて、他は想像で書きました

美汐のんは、ホントにまずかったです

もしよろしければ他のやつを挑戦してみてはいかがでしょう?
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