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ラオウ「待っているがよい……ケンシロウッ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:14:18.72 ID:lhuwU+FY0
西暦199×年、地球は核の炎に包まれたァ!
だが、人類は死に絶えてはいなかったァ!
暴力がすべてを支配する世界となった核戦争後の大地で、
それでも愛に生きる一人の男がいたァ!

ラオウ「……ユリアッ!」

北斗神拳伝承者候補、長兄ラオウ!
しかし、ケンシロウとの継承者指名争いに敗れた後に語る名前こそが、
彼の強大なる力を表していたァ!

その名も――世紀末覇者、拳王!


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続・毎日楽しく生きてます! @ 2020/06/05(金) 19:59:03.46 ID:L60k09s90
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その時は私を @ 2020/06/05(金) 08:25:12.62 ID:2qmmrsdx0
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2 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:15:32.63 ID:lhuwU+FY0
初二次創作。
キャラ崩壊してるからそのつもりで。
3 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:16:06.03 ID:lhuwU+FY0
賊「ぐえっへっへ! どけどけぇい! 拳王様のお通りだぁ!」

民「ひ、ひぃ」

黒王「」ズンッ ズンッ ズンッ ズンッ

ラオウ「……貴様等の王はどこにいる」

民「き、KING様でしたら中央の城にいらっしゃいますっ!」

ラオウ(KING……名を変えようとも知れているぞ、南斗聖拳殉星の男、シン!)
4 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:16:34.41 ID:lhuwU+FY0
■城内 王の間

シン「ほう? ラオウか。俺の王国になんの用だ」

ラオウ「知れたことをッ! ユリアはどこにいる!」

シン「ふん。あの拳王と名高い貴様までもが女にご執心とは笑わせる。
   のう、ユリア」

部屋の奥へと歩を進めたシンは赤い幕を切り裂いた。
そこには豪華な装飾が施された椅子に座るユリアの姿があった。

シン「俺、ケンシロウ、ラオウ……どれだけの猛者を狂わせれば満足なのだ、お前は」

ラオウ「このラオウ、伊達に拳王を名乗ってはおらぬわ!
    人形と人間の区別もつかぬ阿呆と見るか!」

シン「この程度で動揺はせんか。ならば教えてやろう。ユリアは死んだ」

ラオウ「ユリアが死んだ、だと……」

シン「そうだ。あいつはこのテラスから身を投げ出して、死んだ」
5 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:17:10.89 ID:lhuwU+FY0
ラオウ「ユリアが、死んだ……」

シン「はっはっは! 拳王といえど人の子! 希望を欠けた拳に力が入るかな?」

シン「死ねィッ!」

南斗孤鷲拳の使い手――シン。
空高く飛び上がったシンの鋭い蹴りがラオウに迫る。

ラオウ「笑止!」

――――――ガシッ

いとも簡単に蹴りを片手で掴むラオウ。
しかしその瞬間、刃の如き鋭さを兼ね備えた蹴りの波動によりラオウの手が切り裂かれる。
6 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:17:48.01 ID:lhuwU+FY0
シン「堕ちきってはおらぬか! ふおォッラ!」

掴まれた足を軸にしての回し蹴り。
だがラオウはなんのことなく受け止めて、蹴りの波動による新たな傷が増やされた。

シン「俺の拳法に防御は無意味! 五体余すことなく引き裂いてくれるわ!」

ラオウ「はっはっは! そうか、あの女は死んだのか!」

掴んでいた足を力任せにラオウは投げ飛ばした。
その際に抜け目なくついた秘孔によって、着地までの最中にシンの片足が弾け飛ぶ。
7 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:18:41.06 ID:lhuwU+FY0
シン「ぐうああああ! き、貴様、ユリアの死に動揺しないのか!?」

ラオウ「動揺? なぜ殺そうと思っていたユリアが死んだと聞いて動揺せねばならん」

シン「な、なんだと!? 貴様の目的はユリア奪還ではなかったのか!?」

ラオウ「俺がいつそんなことを言った。俺の目的はユリア殺害よ」

シン「み、見誤った……」

ラオウ「だが、シン。案ずるな、貴様もすぐに殺してやる」

シン「覇王の道に狂いはないか」

ラオウ「覇王……そうだ。俺には覇王の称号が必要だ。
    しかし、そんな記号も俺にとって過程に過ぎん!」
8 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:19:48.58 ID:lhuwU+FY0
シン「なに!? 覇王すら目的ではないだと!?
   ならば……ならば貴様の目的はなんだと言うのだ!」

ラオウ「どうせ死にいく者だ。冥土の土産に教えてやろう。
    俺の目的は――」

シンの額に汗が流れる。
世紀末覇者、拳王。彼が覇王を目指していることは周知の事実。
しかしその真実は覆され、真の目的が知れるのだ。








ラオウ「ケンシロウと二人で家族を作ることにあり!」


シン「……ふぇ?」
9 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:20:34.40 ID:lhuwU+FY0
ラオウ「ケンシロウは本当に可愛い。そして強く凛々しく孤高だ!
    あの胸板に抱かれる妄想(ゆめ)を抱いたのは一度や二度ではない!」

シン「いや貴様の方が胸板は厚かろう」

ラオウ「厚さが問題ではないのだ! 魂が全て!
    貴様にはケンシロウの胸板に滲みでる虹色のオーラが見えんのか!」

シン「胸板……フェチか」

ラオウ「そんな俗な言葉で片付けるでない! 俺はケンシロウの全てを愛している!」

シン「不味いな……俺の手には負えん」

ラオウ「そういえば貴様はケンシロウの美しい胸に七つも傷をつけてくれたな……。
    大胸筋から腹筋にかけて究極の美を誇るケンシロウの魂に! 傷を!」

シン「助けてユリア」ガクガクブルブル
10 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:21:10.42 ID:lhuwU+FY0
ラオウ「覇王となってケンシロウを迎えるには、貴様の存在は邪魔だ。
    しかし、そうでなくとも貴様を殺す道は必然であった」

シン「もうなにも聞きたくはない」

ラオウ「貴様は肉体界きっての美男子! 幼少のトキやレイに並ぶ三大美男子!
    万が一にもケンシロウが目移りしてしまってはならん!」

シン「そんな理由で殺されてたまるかあああ!」

片足で跳躍し奥義を構えるシン。
その気高さにはあのレイですら目を見張るものがあったという。

シン「"南斗鳳凰拳"!」
11 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 01:21:49.11 ID:lhuwU+FY0
ラオウ「片翼の鷲に空は飛べん!
    "北斗剛掌波"!」

ラオウの手より放たれた狂愛の闘気がシンの全身を包み込んだ。
命を吹き飛ばす闘気の塊を身に喰らいながらも、
ラオウがケンシロウに対する想いがシンの心に直接なだれ込む。

『ケンシロウたんはあはあケンシロウたんはあはあ!
 あーんするがよい! 俺特製の肉じゃがだ!』

『はあああああああああああああああああああんっ!
 ケンシロウたんの逞しい二の腕に挟まれて脇汗たっぷり嗅ぎたいいいいいんっ!』

『ケンシロウたんの子種、ラオウのお腹にぶちまけてええええええ!』

シン「死ぬ間際の想いすら陵辱するとは……なんて、技……」ガクッ


ラオウ「待っているがよい……ケンシロウッ!」
12 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/28(水) 01:24:13.23 ID:lhuwU+FY0
早々に済まないが、今日はここまで。

勢い余ってやっちまった……困ったな。
北斗の拳は三回ぐらいなら読んでるけど、家に単行本がないんだよな。

この後の細かい展開やキャラの口調が解らん。

そんな理由もあって亀更新。
でも書くの凄い楽しいから完結は目指す。

ではおやすみ。

改めて、北斗ファンのみんな、ごめんね。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 01:24:58.02 ID:+vUWFuFd0
おいこら吹いたじゃねーかwww

いいぞもっとやれ。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/11/28(水) 01:28:15.46 ID:lYdGpqvAO
予想以上におもしろかったww
乙!
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/28(水) 01:34:23.05 ID:A+ENTYG20
南斗鳳凰拳はサウザーしか扱えない一子相伝の南斗聖拳だ
シンは南斗孤鷲拳だ
間違えんな!!
16 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/28(水) 01:41:29.64 ID:lhuwU+FY0
>>15

あ、ごめん。
シンが南斗孤鷲拳なのは表記してあるが、
>>10>>15の言う通り"南斗鳳凰拳"ではなく"南斗獄屠拳"だったわ。

ごめんな。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 02:40:58.31 ID:k+6jtB1b0
死にたくない一心で鳳凰拳を使えてしまったと言うネタかと思ってたw
18 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/28(水) 02:45:29.21 ID:lhuwU+FY0
>>17

それ採用したいぐらいだw

しかし眠れんかったな……。
眠れんかったのは、執筆できちゃったからだ。

もう一話分、投下する。
19 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:46:15.35 ID:lhuwU+FY0
殉星の男、シンを打ち倒したラオウは次なるターゲットに向けて軍勢を進めていた。
その美しさによりいつケンシロウを魅了してしまうかとラオウは気が気ではなかった。
南斗六聖拳"義星"の男、レイ。

ラオウ「究極のナルシスト、妖星ユダですら認めた美しさ……。
    ケンシロウと会う前に葬るしか道はない!
    ケンシロウは強くて美しい者に惹かれる傾向があるからな」

ケンシロウへの愛に導かれるままに、総力を挙げてレイの行方を探すのだった。


その頃ケンシロウは水を求めて行き倒れた所を助けて貰い、
盲目の少女と盗人の少年と知り合って、
ついでに水を狙う盗賊を壊滅させたりして、
なんか旅っぽいことし始めていた。
20 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:47:00.34 ID:lhuwU+FY0
「ひぃーっく……じじい、酒をもっと出せ」

店主「兄ちゃん、もう止めときなって。酒は楽しく飲むもんだ」

「うるせえ! 俺の言うことが聞けねえのか! ああ!?」

店主「ふう、やれやれ……」

カランコロン カランコロン

店主「らっしゃ――……」

店主は自分の目を疑った。
こんなご時世に酒場をやっていれば様々な強者が訪れる。
その中には勿論、靴にキスをしてでも逃げたくなるような男も大勢いたが、
この時に来店した客は強者という言葉すら掛け離れていた。

例えるならそう――覇者と呼ぶのがしっくりくる。

店主「な、なにをお求めで」

ラオウ「レイの――そこの酔っ払いの命だ」

レイ「あぁん!?」
21 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:47:35.33 ID:lhuwU+FY0
ラオウ「これが妖星をも唸らせた義星の成の果てとはな……。
    とんだ無駄足だったか。だがしかし、今は義星の輝きを失っているだけに過ぎぬ。
    虫を散らすように殺してやろう」

レイ「あんだてめぇ……俺が南斗水鳥拳の使い手と知って言ってんのかァ!?」

ラオウ「俺の顔すらろくに思い出せぬか」

レイ「んな趣味の悪ィ被り物してる奴なんざ記憶にねぇよ」

ラオウ「よかろう。ならばこれを取ってやろう」

ラオウは被っていた覇者を思い起こさせる兜をカウンターに置いた。
すると、みるみる内にレイの目に光が宿っていく。
義を失ったレイの心に映るのは、圧倒的覇者と対峙した純粋なる恐怖の光。

レイ「ラ、ラオウ、か……」

ラオウ「貴様はなにで俺を俺と判断しているのだ」
22 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:48:17.49 ID:lhuwU+FY0
レイ「ふん、俺を殺しにきたか……ここまで落ちぶれた俺を殺してなんになる」

ラオウ「貴様がいつかその魅力で一人の人間を惑わす可能性があるからな」

レイ「魅力? あの拳王に褒められるとはありがたい限りだ。
   しかしな、ラオウ。俺の拳にはもう力が入りそうもない」

ラオウ「幼少時代から技に磨きをかけていた貴様の輝きが、
    失われていることと関係がありそうだな」

レイ「義星の輝きか……そうだな。今の俺にはそんな大層な使命はないだろう。
   ラオウ。恥を忍んで頼みがある。勿論、報酬は俺の命だ」

ラオウ「貴様の命は報酬にならん。殺してくれと言われずとも殺すのだからな」

レイ「まあそういうな。死に行く者の命を賭しての願いだ。聞き入れてほしい」

ラオウ「……聞くだけ聞いてやろう」

店主(早く帰ってくんねえかなこの巨漢……他の客がびびって逃げちまってるよ)
23 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:48:50.11 ID:lhuwU+FY0
レイ「俺は胸に七つの傷がある男を探している」

ラオウ(ケンシロウたんのことか!?)

レイ「そいつは俺の家族を惨殺し、かけがえのない妹を連れ去っていった……。
   あれから七つの傷がある男を探しているが、一向に行方が捕まらない」

ラオウ(ケンシロウたんは照れ屋さんだからな)

レイ「現実から目を逸らすように酒を飲み始めたら、途端に技が錆び付いていった。
   今の俺ではもう七つの傷がある男には勝てないだろう。
   だがそいつのことはもういい。頼む、妹を、アイリを助けてくれ」

ラオウ「もう、いいだと……?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
24 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:49:25.68 ID:lhuwU+FY0
酒場は音を立てて震え始めていた。
否、ラオウの闘気が空気をも揺るがして酒場を恐怖させている。
次々に落ちて割れる酒瓶に店主は悲鳴をあげる。

ラオウ「貴様! 家族を殺された無念ものうのうと、弱音を吐くのか!」

レイ「しかし今の俺にはもう仇など……」

ラオウ「以前の貴様であったなら、一人であればそいつにも勝てたかもしれぬ!」

ラオウ(ケンシロウたんには勝てないだろうけど)

ラオウ「腑抜けた星に命などいらぬ! この場で俺が貴様を殺してやろう!」

レイ「ああ……いっそひと想いにやってくれ……」

ラオウ「くぅ――この……たわけがァッ!」

レイは嘘偽りなく消える命を覚悟した。
店主は頭を抱えてその場にうずくまった。
そしてラオウの渾身の一撃は――
25 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:50:17.27 ID:lhuwU+FY0


――――――ペチン


レイの頬を優しく叩いたのだった。


レイ「ラ、ラオウ……お前……」

ラオウ「貴様の美しさはその容姿ばかりではない!
    極限まで鍛えられた技の鋭さ!
    それを作りだした魂にこそ美しさがあったのだ!
    それを、それを持ちながら貴様はっ」ポロポロ

店主(男泣き!?)

レイ「すまん……男に泣かせるとは、女泣かせよりもよっぽど悪党だな、俺は」

ラオウ「そうだ! 貴様は――生きて詫びろ!」

レイ「生きて、詫びろか……くっはっは!
   ラオウ。俺はお前のことを勘違いしていたようだ。
   まさかお前がそこまで人のことを考えられる奴だとは思わなかった。
   審美眼のない俺を許してくれ。差し当ってはラオウ、俺は生きてみるよ」

レイ「生きて、強くなり、アイリもこの手で助け出す!」

ラオウ「ならば……我が軍門に下れ、レイ!」
26 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:50:44.60 ID:lhuwU+FY0
レイ「……しかしお前の軍は人を恐怖に陥れる覇軍。
   俺の考えにはとてもじゃないが沿わない」

ラオウ「それは今だけの話だ。
    このご時世だ。恐怖を以て、力を以て統治せねば人は一つにならぬ。
    平和を築くのはその後、俺を打つ者であればいい。
    覇者を破った英雄ともなれば、世に輝きは満ちるだろうからな」

レイ「お前、そこまで考えて……。
   よし、ラオウ。俺はお前に付いて行こう。
   義星の輝きを失った俺だが、そんなものは必要ない!
   俺はこの力で、腕で、技で、この世を生き抜いていく!」

ラオウ「レイ……そうか。ならば共に覇道を突き進もうぞ。
    店主、ありったけの酒を持ってこい!」

店主「へいへい、酒は楽しく飲まなきゃねえ」
27 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/28(水) 02:51:28.68 ID:lhuwU+FY0
レイはラオウの中に純粋な炎を垣間見た。
しかし、ラオウの胸中はレイの思うところとは随分違う場所にあった。

ラオウ(たわけは俺だ! ケンシロウ一筋と決めていたのに、懐柔されてしまってどうする!)

ラオウ(だがレイの美しさは反則だ。
    落ち込んだ視線も、哀愁漂う背中も、全てが可憐だ)

ラオウ(凛々しさのケンシロウにして可憐のレイ……。
    むう、俺はどちらを選べばいいのだ!)

ラオウ(天は俺を敵視している! こんなにも辛い宿命を与えたのだから)

ラオウ「ああレイたんぺろぺろしたいよぉ」ボソッ

レイ「うん? なにか言ったか? ラオウ」キラキラキラ

ラオウ「この祝杯は後に大きな意味を残すだろう、とな」キリッ

レイ「ああ。俺の人生の新しい門出だ。そして、俺達の門出でもある」ニカッ

ラオウ(はあああああん! キザな台詞が似合いすぎいいいいいん!)

レイが捉えた純粋な炎が純粋過ぎるが故の狂愛であることは言うまでもない。
かくして、思わぬ事の運びからレイはラオウの仲間となったのだった。

ラオウ(胸に七つの傷のある男……ケンシロウがそんなことをするとは思えんな)
28 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/28(水) 02:54:39.23 ID:lhuwU+FY0
ここまで。

レイのキャラ崩壊は一応、原作の設定を大袈裟に改悪した結果だったりする。
レイさんケンシロウ達からの第一印象最悪だったからなあ。

しかしなにが一番大変って、ラオウのキャラ崩壊率だ。
充分崩壊してんだけどさ
気を抜くと

ラオウ「この馬鹿っ! もうあんたなんか知らないんだからねっ!」

とか書いちゃうんだよな。

じゃあほんとに寝る。おやすみ。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/28(水) 07:36:28.46 ID:f2cHTkfRo
ホモネタかよ…と思ったがこれは面白いな畜生wwww
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/11/28(水) 10:45:49.09 ID:fr2nW7sAO
地獄すら生温い>>1
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/11/28(水) 12:05:38.79 ID:BDVNpiNQ0
いやはや、原作で再生したら笑いが……
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 21:11:22.28 ID:ZG9JFG9Oo
あーんするがよいwwww
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 23:08:17.97 ID:vWqcKXISO
これはひどいwwwwwwww
34 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/29(木) 02:37:41.97 ID:3LxewOCJ0
眠いから2レスだけ投下する。

お前らホモ好きだな。
35 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 02:38:44.04 ID:3LxewOCJ0
義星の輝きを失いつつも、ラオウの言葉によって心打たれたレイは再び闘志を胸に燃やした。
錆び付いた技を今一度蘇らせるため、ラオウと共に修行の日々に明け暮れた。

■現実

レイ「ひょうっ!」

南斗水鳥拳の使い手、レイの放つ打撃は空気を切り裂く刃となる。

ラオウ「甘いわっ! 喝ッ!」

北斗神拳伝承者候補の中でも闘気の扱いに長けたラオウが気合で斬撃を吹き飛ばした。

レイ「ふふ、流石だな、ラオウっ!」

ラオウ「うぬの力はその程度ではあるまい、レイっ!」

甲斐甲斐しく修行に付き合ってくれるラオウにレイは尊敬の念すら抱いていた。
しかし、ラオウの脳内は漢の熱い友情とは遠い場所にあったのだった。
36 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 02:39:10.11 ID:3LxewOCJ0
■ラオウ脳内変換

レイ「ひょうっ」シャラララーン

南斗聖拳切っての美男子、レイの放つソウルシャウトが空気を貫きラオウに迫る。

ラオウ「甘いわっ。あんッ!」キャピキャピッ

北斗神拳伝承者候補の中でも乙女の妄想に長けたラオウがウインクで想いを跳ね除けた。

レイ「ふふ、流石だな、ラオウっ!」キラキラ

ラオウ「うぬの力(多角的な意味で)はその程度ではあるまい、レイっ!」ツンッ

なにはともあれ親睦を深めながら修行は続き、レイは全盛期の切れ味を取り戻していった。
37 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/29(木) 02:39:40.08 ID:3LxewOCJ0
ってなわけで寝る。
明日休みだから北斗買ってくるわ。
おやすみ。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:42:27.20 ID:gyq34CgQ0
もうやだこのラオウwww
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 05:56:47.06 ID:sk60rXCC0
この拳王さま手遅れ過ぎるだろwww

このままいくと多分ジャギ様原作よりも酷い末路迎えるよね
ジャギ様逃げてください、マジで
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/29(木) 06:07:16.22 ID:uoY4156wo
>>39 レイが倒すだろうしむしろマシじゃね?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 09:48:06.60 ID:oNZ8vgx10
何このラオウ・・・
可愛い(゜o゜)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/11/29(木) 12:54:53.54 ID:jEmvz2hAO
今からトキが気になる
実の兄弟だからな・・・
43 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/11/29(木) 16:03:21.83 ID:3LxewOCJ0
漫画を読んでみて驚いたが、既に原作とは設定矛盾してんだな。
まあこんなラオウだからしゃーないのか。

今回レイが前に出張っているからかラオウたんが本領発揮あまりできてない。
残念だ。
ではジャギ編投下する。
44 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:04:15.09 ID:3LxewOCJ0
ラオウ「レイ、アイリの居場所が判明した」

レイ「なんだと!? すぐに、すぐに助けにいかなければっ!」

ラオウ「落ち着け、既に手配済みだ。それには俺も同行させてもらう」

レイ「しかしラオウ。修行相手もしてもらい、アイリの居場所まで調べてもらい、その上これ以上の手助けをしてもらうのは……」

ラオウ「たわけが! うぬはまだ解っておらぬのか! 俺とうぬはなんだ!」

レイ「ラオウ……ふっ、そうだったな。俺とお前は同志と書いて友と呼ぶ関係だ」

ラオウ「そうだ。俺達は(掘られ掘っての)兄弟〈とも〉なのだ。
    だからこそこれからのことに俺も付いて行こう。それに、俺も無関係ではないのでな」

レイ「どういうことだ?」

ラオウ「うぬの妹を連れ去ったのは、我が愚弟――ジャギ!」
45 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:04:56.03 ID:3LxewOCJ0
レイ「弟――そうか。北斗神拳は四人の漢が習得したと聞く。その内の一人か」

ラオウ「うむ。こんな時代でなければ伝承者は一人に絞られたものの……」

レイ「では真の伝承者はラオウ、お前なのか」

ラオウ「俺ではない。末弟のケンシロウだ」

ラオウ「これもまた宿命。時代が時代であれば俺も拳を捨てただろう」

ラオウ(そして花嫁修行をしてケンシロウたんの妻となれたであろうな)ウフフ

ラオウ「しかし、ケンシロウの拳は情けに流されすぎる! 奴は弱くもない。しかし、その程度の拳では世を統治することは叶わぬのだ!」

ラオウ「レイ、貴様も知っての通り、南斗聖拳には帝王の宿命を持つ者がいる」

レイ「聖帝サウザーか……」

ラオウ「奴は激闘の時代に流された暴君となった。奴に統治を任せるには、悪戯に命が散りすぎる」
46 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:05:27.18 ID:3LxewOCJ0
レイ「一つ野暮なことを聞きたい。ラオウ、どうしてお前が伝承者とならなかったのだ」

ラオウ「愛故にッ」

ラオウ(俺は花嫁修行をするつもりで伝承を断ったのだ。しかし、世界は戦争に包まれてしまった。残念だ。結局、肉じゃがとカレーしか極められなかった……)

レイ「ふふっ……聞けば聞くほど拳王の噂とは異なるな。悪逆非道の暴君だと聞いていたが」

ラオウ「間違いではない。現に俺の部下は今でも略奪の限りを繰り返しているであろう。
    しかし、強い恐怖を持ち得ねば、いずれ俺を破る英雄は民に受け入れられぬ」

レイ「業の深い漢だ……ますます気に入った、ラオウ。
   しかしそれではあまりにもお前が不憫だ。俺だけはお前の本質を死して尚、知っていよう」

ラオウ「……っ」キュン

ラオウ「ジャギの元に向かうに辺り一つだけ伝えておかねばならぬことがある」

レイ「なんだ?」

ラオウ「奴は俺の部下だ」

レイ「なにィ!?」
47 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:05:56.75 ID:3LxewOCJ0
ラオウ「奴は欲望に塗れた虚弱な器……こんな時代に放っておけば、第二のサウザーとなっていたかもしれぬ」

レイ「それほどまでに強いのか、ジャギは」

ラオウ「弱い。我ら北斗四兄弟の中でも最弱の極みだ。しかし、だからこそ最悪でもある」

ラオウ「北斗として最弱でもそこらの武闘家には負けないだろう。こんな時代ならば王国を作ることも可能なほどにな」

レイ「だから部下にして監視していたのか……」

ラオウ「すまぬ。俺も覇王と呼ばれる身。ジャギに悪いことをするなとはいえなかった」

レイ「そうか……出会い方が違っていれば、俺とラオウは敵だったかもしれぬな。
   それほどまでにお前の生き方は、哀しい」

ラオウ「しかし、こうなった以上奴を生かしてはおけぬ」

レイ「ラオウ、ジャギを討つ役目は俺に譲ってくれ。家族を殺された、アイリを拐われた恨みもある」

ラオウ「うむ。油断するでないぞ。腐っても北斗の男だ」

レイ「なに、俺だって腐っても南斗の男さ」
48 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:06:41.63 ID:3LxewOCJ0
アイリを連れ戻すためジャギが統治する町に向かったラオウとレイ。
そこではケンシロウと名乗る胸に七つの傷を持つ男が暴虐の限りを尽くしていた。

「ふっはっはっはっはァ! 俺の名をいってみろ〜〜」

民「た、たしか、ケン――」

ラオウ「貴様はいつからケンシロウになったのだ」

ジャギ「あ、兄者!? ど、どうしたんだよ〜いきなり訪ねてくるなんてさ〜」

レイ「積年の恨み、晴らしに来たぞジャギッ!」

ジャギ「レイだと!? 貴様、死んだ筈じゃあ」

レイ「貴様如きの拳で死ぬ俺ではない! さあ、アイリを返してもらおう!」

ジャギ「そうか、そういうことか、裏切ったんだな、兄者!」

ラオウ「裏切りもなにも俺は貴様の味方だったことがない。
    こんなことになるなら伝承者から外れた時に殺しておくべきであった」

ジャギ「く、くくくっ――はーはっはっはっはァ!
    レイ! 兄者! 俺に勝てると思っているなァ!?」
49 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:07:20.04 ID:3LxewOCJ0
ジャギ「まずはレイ! これを見ろ〜〜」

小気味よくジャギは手を二度叩く。するとどこからともなく人相の悪い部下がやってきた。
その腕に拘束されているのは、白髪の美しい目を閉じた少女。

レイ「アイリ! アイリぃぃぃぃぃぃ!」

アイリ「新しいご主人様ですか? どんなことにも従います、どうかかわいがってください……」

ラオウ「むう、悲惨な日々を過ごしてきたのであろう。心を閉じてしまっておる」

ジャギ「はーはっはっはっはァ! これでは手も足もだせないだろ〜!?」

レイ「思い出せ! 俺だ、兄さんだ! そうだ、あのケープをっ」

レイは血に染まったケープをアイリに投げ被した。
それはアイリが結婚式で使用するはずだったケープ。二人の両親の血に染まった、哀しい色。

アイリ「こ、この刺繍は……ッ。兄さん、ほんとうに兄さんなの!?」

アイリ「そんな……生きて兄さんに会えるのだったら、目を、目を塞ぐのではなかった……」

ジャギ「この女は高く売れてるぜ〜〜! 盲目の美少女ってのは、変態共を喜ばす格好の称号だからな〜〜!」

レイ「外道がぁぁぁあ!」
50 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:07:58.37 ID:3LxewOCJ0
ジャギ「そして兄者! お次はこいつだ〜〜!」

懐から黒塗りの機械を取り出したジャギは、慣れた手つきで操作した。

『はあ、はあ、はあ、んぐっ……いいぞ……そこだ……もっと、もっとだ……』

レイ「なんだこの声は。少年が娼事をしている、のか?」

ラオウ「」ワナワナ

『つ、突くがよい! なにを躊躇っておる! あらん限りの力で突き抜けてくれ! ケン』プツン

ジャギ「はーはっはっはっはァ! どうした兄者〜! 顔色が悪いぞ〜〜?」

ラオウ「そそそそそそそそれがどうしたというのだ」

ジャギ「動揺が隠しきれてないぜ〜兄者! 因みにこいつは音声のみだが、動画だってあるんだぜ〜!?」

ラオウ「ジャギ――貴様には地獄すらなまぬるい!」
51 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:08:24.61 ID:3LxewOCJ0
ジャギ「初めて見た時は驚いたぜ〜。あの厳格なあいつにこんな趣味があったなんてなァ!」

レイ「ラオウ、あの声の持ち主は……」

ラオウ「……幼き日の、友だ」

ラオウ(糞! 聞かれておったのか! ケンシロウたんを想っての妄想自慰〈ハッピータイム〉をッ!
    万が一にもバレてはまずいと、三日に一回に抑えておったというのにッ!)

レイ「そうか……友の名誉を守るためにも、公開されては堪らんな」

ラオウ(覇王の評判が地に堕ちるのは不本意だがまだ許せる。しかし、それを、それをケンシロウたんに聞かれるのは恥ず……ッ//)

ジャギ「ひゃ〜はっはっはァ! どうする、どうするんだ〜お二人さん!
    俺に攻撃したらナニがどうなるか、解ってんなァ!?」
52 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:09:21.93 ID:3LxewOCJ0
レイ「アイリ……俺はお前が大好きだ。たった一人の妹、たった一人の家族。
   お前のことを忘れた日など一瞬足りともなかった」

アイリ「兄さん……ありがとう、兄さん」

レイ「もしもお前になにかがあっても、俺が人生をかけて償ってやる」

アイリ「うん……最後に兄さんに会えただけでも、兄さんの前で死ねるだけでも幸せだよ」

ジャギ「な、な、な〜に言ってやがる! レイ、貴様に妹を見捨てることができるのか〜!?」

レイ「だからこうして血の涙を流してるのだ! ジャギ、貴様は許さんぞ!」

ジャギ「だ、だからって、兄者! いいのか〜!? このままじゃあんたの大切な秘密が全国公開されるぜ〜!?」

ラオウ「レイは妹を諦めたのだ。俺がそれに応えないわけにはいかないだろう!」

ジャギ「なっ、なっ、なあああああ!」

レイ「ひょうっ!」

レイが繰り出した手刀は真空の刃となってジャギの持つ機械を切り裂いた。

ジャギ「こ、こいつを壊したからってまだ動画が」

レイ「ジャギ、俺はここに宣言しよう。お前と関わりのある者は問答無用で皆殺しにすると!」
53 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:10:31.77 ID:3LxewOCJ0
レイ「アイリを捕らえるそこの貴様! アイリに傷さえつけなければ、貴様の命だけは助けてやろう」

賊「合点承知!」

ラオウ「弱者の部下は弱者か。ジャギ、罪を悔いる時が来たのだ」

ジャギ「く……はーはっはっはっはァ! だからどうしたァ! 南斗如きが北斗に勝てると想っているのかァ!?」

腰に携えていたリボルバーを引き抜いたジャギは問答無用でレイに向けて撃つ。

ジャギ「時代は格闘家を凌駕する武器ってもんがあんだよォ! 貴様以上の遠距離射撃で撃ち抜いてやんぜえ!」

銃弾はレイの頬を掠り焦がしていた。
しかしレイは不敵な笑みを零すと首を鳴らし、手を前に構える。

レイ「もう一度撃ってみろ」クイックイッ

ジャギ「調子に乗るんじゃねえぞ糞ガキが〜〜!」

――――――バンッ

レイ「ひょうっあ!」ズバッ

ラオウ「うむ、弾丸を切ったか」

レイ「酷使した武闘家の拳は弾丸の速度を容易く超える。
   そんなことも解らない貴様は武闘家ですらない!」
54 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:11:16.95 ID:3LxewOCJ0
ジャギ「それがどおした〜〜! 銃が使えなくても俺には北斗神拳があるんだよぉ!」

ジャギ「は〜! "北斗羅漢撃"ーっ!」

無数に繰り出された瞬速の突きが容赦なくレイに放たれる。

レイ「スローだな」

しかしレイは右から左から上下から迫る突きを華麗な動きで躱した。

ジャギ「プププッ」

同時にジャギの口から飛ばされた含み針。

レイ「ひょうっえ!」

レイが腕を前方で交差させただけで含み針は切断され地に落ちる。

レイ「ほおおぉおおぉぉぉぉぉおお! おらぁっ!」

――――――バキッ

ラオウ「南斗の漢が"殴った"か」

レイ「楽に死ねると思うなよ、ジャギっ!」
55 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:12:08.96 ID:3LxewOCJ0
ジャギ「くそおおおおお!」

背を向けたジャギは慌ててどこかへ走っていく。
二人も逃がすまいとジャギの跡を追った。

ジャギ「はーはっはっはァ! かかったな〜〜!」

ヘリポートの屋上へと到達したジャギは、二人が来るのを見計らって燃料タンクに拳で穴を開けた。

ジャギ「地上二百メートルのこの場所から逃げられると思うなよ〜! ほおれ、燃え盛れえええええ!」

レイ「くうっ――卑怯な奴だっ!」

瞬時にして炎の海となったヘリポート屋上。
このままではレイもラオウも黒焦げになってしまう。

ラオウ「ジャギよ……貴様は俺をどこまで愚弄すれば気が済むのだ!
    はぁぁぁぁぁああああああああっ!」

ラオウの全身が艶かしい色を発し始める。
その純粋な闘気は拳に凝縮され、ラオウの一声と共に放たれた。

ラオウ「"北斗剛掌波"!」

燃え上がる炎をかき消しながら突き進む艶やかな闘気の塊がジャギを包み込む。

ジャギ「ぎぃやああぁあぁぁぁぁああああああああああああ!」
56 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:13:22.70 ID:3LxewOCJ0
死の痛みにもがいていた筈のジャギだったが、気づけば見知らぬ山にいた。
世界に核の炎が振ったにしては平和で壮大な、草原と花の交えた緑の土地。

ジャギ「ここは……どこだ……」

どうやら自分は中腹にいるらしいことを悟ったジャギは、見知らぬ世界を見渡すためにも目に届いている山頂を目指した。
しかしそこには先客がいた。

レイ「それにしてもラオウはほんとに甘えん坊さんだな」

ラオウ「あ、甘えん坊などと呼ぶでない。俺はこれでも漢なのだ」

レイ「その漢が膝枕付きで耳掃除されて、やけに心地よさそうじゃないか」

ラオウ「むう、仕方なかろう……あっ、ふぬっ」

レイ「すまんすまん。痛かったか?」

ラオウ「このラオウ、痛みに悲鳴をあげるはずがない!」

レイ「だったらなんで声がでたんだ?」

ラオウ「それは、その……」

レイ「ん? どうした? いえないような理由でもあるのか?」

ラオウ「そういうわけではないのだが……」

レイ「いえないのなら耳掃除はもうできないな」

ラオウ「そ、そんなっ……わかった。いわせてもらおう」

ラオウ「き……気持ちよかったのだ……っ//」

レイ「まったく、かわいいやつめ」

ラオウ「うぬぅ//」


ジャギ「うぼぅぇええええええええええええ」オロロロロ

その素晴らしき世界がラオウの脳内妄想であるということは言うまでもない。
57 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:13:57.43 ID:3LxewOCJ0
■現実

ジャギ「ぐぎゃああああ! ぎげげええええええ! ぶえじゃfけjfじいあじじゃwfじょぱf!」

レイ「恐ろしい技だ……時に比例して悲鳴が増していく」

ラオウ「ふんっ」

ジャギ「うぼぅううえええええ……」バタッ

ラオウ「逝ったか。地獄以上の場所で苦しむがよい」

ラオウ(それにしても、シンといいジャギといい妙に苦しんでるのはどうしたことだ?)


レイ「アイリっ! 無事だったんだな!」

アイリ「兄さんっ!」

こうして無事、アイリ奪還が成功したのだった。

ラオウ(北斗四兄弟……トキは未だ生きているのか……)
58 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/11/29(木) 16:16:53.12 ID:3LxewOCJ0
ここまで。
ラオウの剛掌波=勝利みたいな図式は、今のところみんなラオウより格下だから。
つーかラオウと最強に近い人だからオレツエーになるよな。

ではまた。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/29(木) 16:58:19.75 ID:wvcrQYNdo
ユダ惨殺確定
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/29(木) 17:02:38.71 ID:T1UyZ3tjo
えげつない技だww
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/29(木) 22:54:48.17 ID:vkZLwfaAO
旧TV版の声で再生。流石ギャグへの応用が良いww
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/11/30(金) 21:35:42.06 ID:hHmUpW/zo
待てよ? これ、肝心な×××部分抜いても普通の二次として面白いんじゃね?

63 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/12/04(火) 11:05:21.16 ID:30UdOyVv0
>>62
完全ギャグだからギャップでそう感じるだけじゃね? 気のせいだよ。
でもありがと。


では投下する。
64 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/12/04(火) 11:06:23.88 ID:30UdOyVv0
アイリ「兄さんっ、ご飯を作ったから夕飯にしましょう?」ニコッ

レイ「ああ、すぐに行くよ、アイリ」トオイメ

ラオウ「……辛そうだな、レイ」

レイ「ラオウは勘が鋭いな」

ラオウ(いつもうぬのことを見ているからのう――なんて恥ずかしくて言えんッ//
    はあはあ、気付いてレイたん……)

ラオウ「アイリの目か……」

レイ「ああ。こうしてまた一緒にいられるだけでも幸福だというのにな。つい、な」

ラオウ「解らぬ話でもない」

ラオウ(ケンシロウたんと家族を作ることだけが夢だったはずの俺が、3Pを望んでいるのだからな。
    幸福は常に増長するものよ)

ラオウ「そうだ、レイ。トキの元を訪ねてみないか?」
65 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:07:10.98 ID:30UdOyVv0
レイ「トキ? 確かラオウの実弟だったな」

ラオウ「うむ。トキは北斗神拳を医療に使いたいと望んだ変わり種だ。
    奴ならばアイリの目を治すことも可能かもしれぬ」

ラオウ(トキと仲が良かったケンシロウたんにもできるかもしれぬが……
    どこにいるのだ、ケンシロウっ!)

レイ「それはありがたい話なのだが……ラオウ、これ以上借りを作っては返し方が」

ラオウ「二度も言わせるなよ、レイ」

レイ「ふっ、そうだったな。それにアイリのためだ。
   その為に一生を尽くそうとも後悔はない」

ラオウ(えっ……今のって、プロポーズ……?)ドキッ

アイリの目を治すため、奇跡の村へと足を運ぶラオウ。
しかし、そこでラオウの目にしたものは変貌したトキの姿だった。
66 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:07:38.59 ID:30UdOyVv0
■奇跡の村

ラオウ「……これはどういうことだ」

レイ「ラオウ。トキはこの村で医療を行っている……そうだったよな」

ラオウ「うむ。弱者が唯一暮らせる村……そのはずだ」

しかしラオウの目に映る怪我人や老人達は、皆一様に暗く沈んでいた。
以前に訪れた時は貧しいながらも笑顔の絶えない村だったというのにも関わらず。

村人「たっ、助けてくだせえ!」

村人「その屈強な体つき、さぞお強い方とお見受けします! どうか助けてくだせえ!」

ラオウ「なにがあった……トキはどうしたのだ」

村人「トキ様は……悪魔に魂をお売りになられた!」

ラオウ「なぬう!?」
67 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:08:22.80 ID:30UdOyVv0
村人「ひと月前、トキ様を訪ねる旅人が現れました……
   そしてどんな会話をされたのかは解りませんが、
   その翌日よりトキ様は悪魔になられた!」

村人「肉体改造と称しての人体実験……
   行っていた医療を放置して、そんなことを続けているのです!」

村人「わ、私も秘孔とやらを突かれて、それ以来足が動きません」

村人「ど、どうか、この村を助けてくだせえ!」

ラオウ「トキ……」

レイ「……ラオウ。トキもまた俺のように時代に負けたのか?」

ラオウ「解らぬ。しかしあのトキがそのようなことをするとは……」

レイ「ならばトキに会いにいこう。俺も確かめたいことがある」
68 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:09:09.51 ID:30UdOyVv0
■奇跡の村 トキの居城

拳闘士「いっ! いてええ! やめてくれくだけそうだああああ!」

トキ「んん〜〜? 間違ったかなァ?」

拳闘士「あいいいぎあがあがああああ!」ボキャンッ

トキ「フム……この秘孔ではないらしい。捨ててこい」

ラオウ「トキ……なにをしているのだ」

トキ「んん? 兄さんじゃないか。どうしたんだ、こんな辺鄙な村に」

ラオウ「久しぶりに顔を見たくなってな。だがトキ、なにがお前を変えた」

トキ「なにを言っているんだ? 兄さんなら解ってくれると思ったんだけどなァ」

トキ「俺は北斗神拳の真髄を研究しているだけだよ。だってそうだろう?
   こんな時代だ。医療行為なんて馬鹿げてる」

ラオウ「……」
69 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:09:51.06 ID:30UdOyVv0
トキ「どうしたんだ兄さん」

無言でトキの背後に歩み寄ったラオウは、トキの服を破り捨てた。

ラオウ「むうっ……」

トキ「やめてくれよ兄さん。この傷はひけらかすものじゃない。
   ケンシロウを助けた時についた、この古傷はね」

ラオウ「ならば尚更だ……トキ。俺は実兄として、うぬの道を正さぬわけにはいかぬわ!」

トキ「は、覇道を突き進む兄さんが俺の道を許さないって? そんなおかしなことは……」

ラオウ「トキ! うぬだけが、うぬだけが俺の残した唯一の良心であった!」

ラオウ「死ねい!」

トキ「ひいっ」

しかしラオウの拳は寸前で止められた。みっともなく体を丸めたトキが、不安げにラオウを見上げる。

ラオウ「貴様……トキではないな」

トキ「!?」
70 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:10:27.35 ID:30UdOyVv0
トキ「ななななにを言っているんだ兄さん」

ラオウ「いくらトキが変わり果てようとも、俺の拳に素直に従うような愚弟ではないわ!
    あの時もそうだった……」

――――――――――
――――――――
――――――
――――
――

ラオウ「トキ! 医療行為などという道は平和になってからで良いではないか!
    俺と一緒に来い!」

トキ「……私はあなたのようにはなれない。虚弱な精神と呼ばれようとも、
   人を苦しめてまで得る平和に希望を見出せないのだ」

ラオウ「うぬの力が必要だと言っているのだ! トキ!」

トキ「兄さん……あなたはあなたの道を行けばいい。私は私の道を行く」

ラオウ「頑固者があ! 力づくでも連れて行くぞ! ぬああ!」

巨大な闘気で身を幾倍にも見せるラオウがトキに掴みかかる。
71 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:11:03.64 ID:30UdOyVv0
トキ「甘い! "北斗有情拳"!」

するりと洗練された水流の動きで躱したトキは、ラオウの股間へ有情の気を送りこんだ。

ラオウ「おおうっ! んぬっ! ふうあ! あううっ! えぐっん!」ドピュッ ドピュッ ドピュッ ドピュッ ドピュッ

トキ「流石だな、ラオウ。私の拳でテクノブレイクを起こさない漢は数少ない」

ラオウ「ま、待て、トキ、も、もっとっ」ドピュ イカクサ〜

トキ「これ以上は付き合えない。私は行く」スタスタスタ

――
――――
――――――
――――――――
――――――――――
72 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:11:49.43 ID:30UdOyVv0
ラオウ「うふふ……」ボー

トキ「に、兄さん?」

レイ「その通りだラオウ! その男はトキではない!
   そいつの名はアミバ。かつて俺と同じ南斗聖拳を学んだ男だ」

アミバ「なぜここにレイが!? うう……」

ラオウ「そうか、貴様はアミバだったか。顔が変わっていたので解らなかった」

レイ「ん? アミバを知っているのか?」

ラオウ「俺の部下だ。のう、ア ミ バ」

アミバ「け、拳王様……」ビクビクッ
73 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:12:21.26 ID:30UdOyVv0
ラオウ「トキに成りすますとは命知らずなことをしたものだな」

レイ「大方北斗神拳を極めようと思っただけではないんだろう。なあ?」

アミバ「そ、そうだァ! あの男は! トキは! 俺様の頬を張りやがったァ!」

アミバ「奇跡の村に訪れた俺は〜〜(北斗の拳第六巻参照)!!」

アミバ「なぜだ! なぜ奴を認めてこの俺を認めねぇんだ!」

アミバ「俺は天才だ〜〜!」

ラオウ「ぬううっ」

――――――――――バキッ

アミバ「ぐわしっ」
74 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:12:55.76 ID:30UdOyVv0
ラオウ「……アミバ、うぬもまた悲しき漢よ」

ラオウ「レイ。すまんが席を外してくれないか」

レイ「うん? ラオウの申し出とあらば断る理由もないな」スタスタスタ

アミバ「拳王様〜! どうか、どうかこの私にも北斗神拳の真髄をおおおお!」

ラオウ「アミバ……解っておる。俺にはうぬの気持ちが痛いほどに解るぞ」

アミバ「拳王様ああああああ!」

ラオウ「うぬも……漢に惚れた、真の漢だったとはな」

アミバ「拳王様ああああああ???」
75 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:13:39.54 ID:30UdOyVv0
ラオウ「死の灰を浴びたとはいえ、トキは端正な顔立ちをしている。
    それに加えて洗練された武。鋼の信念。惚れる道理も理解できよう」

アミバ「い、いえ、私は北斗神拳を極めたくて……ぶっちゃけ極めれるならなんでもいいんだけど」

ラオウ「アミバよ、同志を前に言葉を濁すこともないぞ」

アミバ「同志? なんの? 漢に惚れた……まさか、あんたっ」

ラオウ「うむ。この俺も二人の漢に惚れた漢。世間は理解してくれぬよな」ウンウン

アミバ「ひいっ」

顔を真っ青にしたアミバはすぐさま自らの秘孔を突いた。
研究に研究を重ねた秘孔により、アミバの尻肉は膨張し肛門を固く閉ざした。
76 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:14:19.22 ID:30UdOyVv0
ラオウ「ん? なにを勘ぐっておる。俺は愛した漢にしか想いはむけん。
    ましてや、俺は受身なのだ」

アミバ「かかか勘ちっ――」

ラオウ「んん?」

獰猛な眼差しを受けて賢いアミバは悟った。
ラオウがこの話をするにあたってレイを追い払った。つまり、人に聞かれたくない話ということ。
同志なのだから話したわけであり、同志でないと知ったら俺の命は――!?

アミバ「そ〜〜なんですよ私はトキを愛してるのですよ!」

ラオウ「そうであろうそうであろう」ウンウン
77 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 11:15:07.64 ID:30UdOyVv0
ラオウ「トキに変装し、トキのいない間を保とうとする純粋な恋心はいい。
    しかし、北斗神拳はそんな甘い物ではない。アミバ、俺に付いてこい」

アミバ「そ、それはもしかして、奥義を授けてくれるという?」

ラオウ「それはできぬ。北斗神拳は一子相伝。欲しければ見て盗め」

アミバ(んん……とりあえずこの場を逃れるにはそうするのが一番安全か。
    逃げるなら後でもいいしなァ)

アミバ「わかりました拳王様! このアミバ、全身全霊でお供致します!」

ラオウ「うむ。ところで……トキはどこに行ったのだ?」

アミバ「はっ。トキはカサンドラにいます!」

ラオウ「カサンドラ……鬼の哭く街か。面倒事はないだろうが……しかしなぜあの場所に」

アミバ(ふう、た、助かったァ。さっさとこの変態から逃げねばならんなァ)


アイリと屈強な兵士を奇跡の村に置き、ラオウ等三人は鬼の哭く街カサンドラに向かうのだった。
78 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/12/04(火) 11:17:03.39 ID:30UdOyVv0
今回ちょっと短いけどここまで。

おやすみ。
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 22:18:27.10 ID:f7KCymwAO
乙、やはりトキもおかしかった
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 22:47:28.28 ID:DLDI9Q7Lo
>>79 ラオウに掘られない為に習得したと考えると泣けてくるぜ…
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 23:24:28.98 ID:lz7rFilDO
ラオウに続いてトキもおかしいとか、長兄のカイオウに至ってはどれ程の変態なのか……。
82 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/12/04(火) 23:27:51.94 ID:30UdOyVv0
数レスだけ投下。
83 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 23:28:45.62 ID:30UdOyVv0
ラオウ(うぬぅ……たまには料理をせねば腕が鈍るのう)

見た目とは裏腹に平和ボケした頭の後ろで、元同門の二人はひと悶着があった。

レイ「……」

アミバ(くうう……どうしてレイの野郎がラオウと一緒にいんだよお。
    どう考えてもお前ら気が合わねえだろうがァ)

レイ「……まさかお前とこうして歩くことになるとはな」

アミバ「っけ。それは俺様の台詞だァ! 継承者争いン時の恨みは忘れてねえぞ!」

レイ「ふん。そんなこともあったかな」

アミバ「糞野郎おおおおお!」

レイ「……どうしてお前はそう、雑魚に成り下がるんだ」

アミバ「はああああああっん!?」
84 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 23:29:15.89 ID:30UdOyVv0
アミバ「言うに事欠いて俺様に、この天才様に雑魚だァ!? バラすぞてめえ!」

レイ「アミバ……一皮剥ければお前も化けるというのにな」

アミバ「何様だこらァ! いやァ!」

逆上したアミバの突きをレイは仰け反って避けた。その後も続く殴る蹴るの応酬を巧みに避ける。

レイ「太刀筋は悪くない……そもそも、お前はお前の言う通り一種の天才だ」

アミバ「はあっはあっ……見下すんじゃねえ!」

レイ「ひょうっ」

横に凪いだレイの手爪が空気の刃となりアミバに襲う。

アミバ「ふんぬらァ!」

合わせて縦に振り下ろしたアミバの手刀はレイの斬撃を相殺した。
85 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/04(火) 23:30:12.78 ID:30UdOyVv0
レイ(俺の拳を軽くいなすか……)

レイ「なあ、アミバ。武に対して誠実になってみないか。
   お前ならきっと遥か高みに登れる気がするんだ」

アミバ「今更……今更褒めたところで……俺様は変わらねえ!」

レイ「考えておいてくれ。お前なら南斗聖拳の真の望みを叶えられるやもしれん」

アミバ「南斗聖拳、真の望みだァ? 聞いたことねえぞんな話」

レイ「伝承者にしか伝えられぬ話だからな」

アミバ「回りくどいんだよ! 今教えやがれ!」

レイ「お前が本気で武に誠実になった時がくれば教えよう」

アミバ(ったく、なんだってんだこの野郎)

ラオウ(どんなに辛い修行でも涙一つ流さなかったケンシロウたんかわゆかったのう)

86 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/12/04(火) 23:30:38.74 ID:30UdOyVv0
以上。
おやすみ。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 05:38:45.25 ID:gB8mqXdlo
アミバは別に要らねえな〜
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 22:54:07.80 ID:6mmyAOdIO

一皮剥ける=変態になるってことでアミバも変態に
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 23:52:27.02 ID:pPP2RkcIO
アミバなぁ、できる事は劣化ジャギだからねー
90 : ◆QkRJTXcpFI [sage]:2012/12/08(土) 21:41:44.65 ID:YXsWA8/q0
アミバ不人気でわろたwww

次回更新ちょっと遅れる気がする報告。
一週間以内に更新できたらいいな。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 23:31:25.71 ID:PEqmHUIAO
戦闘能力と変態度が完全に正比例ww
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 00:51:07.64 ID:E6DyzMfzo
>>91
と言うことはケンシロウも相当……
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 23:52:38.53 ID:v3vhQ6zSO
ケンシロウはちっちゃな男の子と女の子連れ歩いてるだけの単なる世紀末救世主だから(震え声)
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 00:08:08.46 ID:7CtqqOeuo
つまりロリもショタもイケる世紀末救世主と……
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 09:28:04.81 ID:VLUMtmZDO
おもしれえwwwwホモネタでも読みごたえがあるwwwwww
96 : ◆QkRJTXcpFI [sage]:2012/12/19(水) 01:30:37.82 ID:nWoMQu5L0
なぜかちょくちょくレスがついてて嬉しいぜw
ありがとwww

年末の関係でちょっとばかし仕事も私事も忙しい。
更新はまだ遅くなる見込み。
その報告。

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 14:39:25.20 ID:31ucydpDO
是非ケンシロウたんと(恋の)決着が着くまで続けてくれ
サウザーやユダなどのキャラクターも楽しみ
内海ラオウがこれほどノリノリで脳内再生されるのは久々だ
拳王ウインクでモヒカン百匹は泡吹いて倒れそうだな
98 : ◆QkRJTXcpFI [sage saga]:2012/12/26(水) 01:00:39.44 ID:va0nBoMP0
待たせた!
ちょろっと投下。
99 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:01:34.83 ID:va0nBoMP0
ウオオオオォォォォ

ラオウ「カサンドラ、鬼の哭き声が木霊しとるわ」

レイ「ここにトキが……しかしなぜだ?」

アミバ「っけ。知るかよんなこたァ。あいつは俺様があの街に着いて間もなく行っちまったんだ。
    んなことよりさっさと行こうぜ。っか、無駄に馬鹿でけェ門だ」スタスタ

レイ「おいっ、アミバ!」

アミバ「あんだよ! 俺に指図すんじゃねェ!」クルッ

ブワッ サシュゥゥ

アミバ「!?」シュワン ザクッ

アミバ「はあ……はあ……」ポタポタ

「勘の良い奴だ」「臆病なだけだろう」

ラオウ「なんのつもりだ。カサンドラの衛士、風雷よ」

フウガ「ふっ……もう貴方に仕える必要がなくなっただけのこと」

ライガ「我らは新たな主のために、この門を護る」

ライガ&フウガ「二神風雷拳の餌食となるがいいッ!」

ラオウ(……いい体つきをしている)ゴクリ
100 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:02:53.73 ID:va0nBoMP0
アミバ「て、てめえら拳王様に逆らおうってのかァ!?」

フウガ「誰だ貴様は」 ライガ「ネズミは引っ込んでいろ」

ラオウ(何故こやつらは布パンツ一枚なのだ。あんなにも膨らませて)ジィー

アミバ「ネっ、ネズミだ〜〜〜!? ぶっ殺してやらァ!」

レイ「落ち着け、アミバ! 冷静さを掻いて勝てる相手じゃないぞ!」

ラオウ(メットに布パンツにブーツ――うむ、悪くない)

アミバ「うるせェ! 俺に指図すんじゃねェつってんだろおがよおおおお!」

身を低く構えて距離を縮めたアミバは跳躍する。
陽の光を背にして視界の眩んだライガに蹴りを放った。

ライガ「卑怯なっ」

アミバ「褒め言葉だぜェ!」シュッ
101 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:03:20.18 ID:va0nBoMP0
フウガ「ライガ!」 ライガ「応ッ!」

―――――――――ガシィッ

アミバ「なっ」

フウガ「我ら双子は同じ血、同じ筋肉、同じ感性!」

ライガ「我に視えぬモノでも片割れが視えてさえいれば共有できるのよ!」

レイ「ひょうっ!」バシュッ バシュッ

繰り出された斬撃波を回避しながらアミバを放り投げるライガ。
その空中で回転し勢いを殺して地に降りた。

アミバ「〜〜っ、余計な真似すんじゃねェ!」

レイ「ならもう少し見ていられる勝負をするのだな」

ラオウ(……)

ラオウ(つまり快楽も二倍ということか……っ)

ラオウは双子の絆に戦慄した。
102 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:04:39.56 ID:va0nBoMP0
アミバ「見下すんじゃねェ! あんな奴ら俺様だけで充分だ!」

レイ「……わかった。好きにするがいい」

ラオウ「分裂したい」ボソッ

レイ「ん? どうしたラオウ」

ラオウ「アミバには苦しい相手だな」

レイ「ああ。今のあいつじゃ勝機は薄い」

ラオウ「もしもの時は助けてやってくれ」

レイ「そのつもりだ」

ラオウ(なにせ奴は唯一の同士なのだからな)

103 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:05:20.93 ID:va0nBoMP0
ライガ&フウガ「ふあっ!」ブワッ シャラララーン

ラオウ(同時に突かれるのもいいが、突かれる快楽と突く快楽を同時に味わうのも良い)

アミバ「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!」バシュバシュバシュバシュッ

ラオウ(実はあの双子、試したことがあるのではないか?)

シャラララーン

アミバ「切れねェだと!」

ライガ「闘気を帯びた奥義!」 フウガ「容易に切れるものではないわ!」

―――――――――ザクッ

アミバ「くっ……」ポタポタ

ラオウ(ライガがタチ……いや、ネコか)

ライガ「」ゾクッ

アミバ「隙有りィィィィィイイ!」ザシュッ

執念の一撃がライガの右手を切り落とした。

ライガ「ぐうっ」ブッシャー
104 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:06:45.06 ID:va0nBoMP0
アミバ「同じ血、同じ筋肉、同じ感性ってんならこれでその拳法はもう使えねェだろ!
    ひゃっはっは! 倍返しにしてやんぜェ!」

フウガ「ふんっ」ザシュッ ブッシャー

フウガ「そう簡単に勝てると思うな」

アミバ「自ら右手を!?」

レイ「奴らをここまでさせるもの……新たな主とはどんな奴なんだ」

ラオウ「難攻不落のカサンドラ。鬼を討てる者など限られておるが……」

ラオウ(しかしなんのために?)

ラオウ(確かにこの場なら屈強な罪人を扱えるが)

ラオウ(……)ニヘラ
105 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:11:13.27 ID:va0nBoMP0
アミバ「それがどうしたァ! "南斗比翼拳"!」

レイ「あいつ……いつの間に」

フウガ「そんな遅い拳に当たるか!」シュッ

アミバ「かかったなァ?」ニヤ

フウガの避けた方向には既にアミバの余り手が追撃していた。

アミバ「翼は一枚じゃねェ! 一対なんだよォォォォオ!」グシュッ

無残にも肉を突き破られたフウガの血が舞う。
106 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2012/12/26(水) 01:11:40.45 ID:va0nBoMP0
ライガ「貴様ああああああああ!」

アミバ「ううううおおおおりゃあっ!」

―――――――――バキィッ

一心同体であるが故にその力は七割減。
ついていた勝負に絶命の幕が降りた。

レイ「勝ったか」

アミバ「へ……ひぁっはっは! どうだ! 俺様は強いだろォが!」

レイ「弱い」

アミバ「ぶっ殺すぞてめェ!」

レイ(そこらの拳法家ならアミバは勝つだろう。なにせ手札が尋常ではなく多いのだからな。
   だが、ラオウのような突出した拳法家には負ける。
   どうすればこいつは武に誠実となるんだ?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

巨大な門が口を開ける。

ラオウ(……北斗神拳に分身の術はないかのう)

107 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2012/12/26(水) 01:20:59.48 ID:va0nBoMP0
不人気のアミバ回。
だってアミバ入れるとしたらここぐらいしか……もう暫く出番が……w

フウガ、ライガ好きだからまともな戦闘入れてみた。
原作良かったしな。
初見とはいえレイに傷を与えて、手ごわいと言わせた二人は弱くないはず!


>>97
ケンシロウたんとの決着がつくまで頑張るw
ゆっくりになるがすまん。
北斗の拳は漫画しか見てないから、アニメはあんまり知らないんだよなあ。
でもツベで声聞いてみたけど、俺とんでもねえことしてんだなあと思ったwww

ではまた。
108 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2012/12/26(水) 01:28:03.09 ID:va0nBoMP0
お ま け

>>103で馬鹿がやりたくなった。

■□■□■

ライガ&フウガ「ふあっ//」ブワッ シャラララーン

ラオウ(同時に突かれるのもいいが、突かれる快楽と突く快楽を同時に味わうのも良い)

アミバ「うりゃ! うりゃ! うりゃ! うりゃ!」バシュッバシュッバシュッバシュッ

ラオウ(実はあの双子、試したことがあるのではないか?)

シャラララーン

アミバ「切れねェだと!」

ライガ「闘気を帯びた奥義//」 フウガ「容易に切れるものではないわ//」

―――――――――ギュウウウ

アミバ「くっ……」ポタポタ

ラオウ(ライガがタチ……いや、ネコか)

ライガ「っ」ゾクッ

アミバ「隙有りィィィィィイイ!」ザシュッ

執念の一撃がライガを突いた。

ライガ「ぐうっ//」ブッシャー

■□■□■

最初の一文で俺ん中ではこうだった。
正直すまんかった。
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 01:35:37.96 ID:etl4Aa5AO
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 05:56:49.62 ID:BwXV0UESO
朝からワロタ
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 10:29:33.52 ID:tA9BqcuDO
クリスマスは雄臭ハッピータイムで忙しかったんですね!拳王様
112 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:52:42.11 ID:dGsRqk1E0
ラオウ「むう」

アミバ「いねェ! 鎖に繋がれた罪人が一人も嫌がらねェ!」

レイ「いるのは俺達に敵対する者のみか」

城壁で構えられた無数の弓兵。
地にはラオウ達から離れて槍兵が囲む。
それらの衣服はどれもボロ衣だ。

ラオウ「完全に統率された動き……ふっ、いい加減に出てこぬか。トキッ!」

「ふふっ」ザッ

元罪人達が道を開く。
白いローブに茨の冠。
死の灰に染まったくすんだ髪。

トキ「皆、手を出すんじゃないぞ」

元罪人「はうあ〜、ト、トキ様ぁ」

トキ「心配するな。私は死なんさ」

ラオウ「やはりうぬであったか」

レイ「しかしなぜだ。トキは医療の道を進むと」

トキ「そう、私は医療の道に進んだ。しかしこれも宿命」
113 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:53:30.84 ID:dGsRqk1E0
アミバ「っざけんじゃねェぞトキぃぃぃっ!」

レイ「やめておけ。お前じゃ逆立ちしても勝てん」

レイ(俺でさえ勝てるかどうか……)

ラオウ「んん?」ギロッ

アミバは自分が生きている上で大切なことを思い出した。

アミバ「なんで村から消えちまいやがったァ!? べ、別に寂しかったとかじゃねェけどよォ!?」

ラオウ(うぬも素直になれぬ漢よ)

トキ「お前が村に来たからな……他にやることができた。ただそれだけだ」

トキ「ラオウ……あなたが動いたとあれば私も動かざるをえない」

トキ「ここで死んでもらおう」

ラオウ「ふ……ふっはっはっはっは!」

昂ぶりに呼応して艶やかなオーラがラオウを包む。

トキ「それでこそ……ッ!」

流れた血は滾り雅〈ミヤビ〉なオーラがトキを包む。
114 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:54:05.24 ID:dGsRqk1E0
レイ「くうっ……なんてオーラのぶつかり合いだッ!」

アミバ「オ、オーラ? なに言ってんだてめェ?」

レイ「まだお前には見えんか……この激しい闘気のぶつかり合いが!」

アミバ「そんな非科学的なもん見えるわきゃねェだろォ!?」

レイ「科学。そんなものに縛られていては武術は極められんぞ。
   あの二人の心を見透かすように観ろ!」

アミバ「見透かせるわけが……」ギンッ

ラオウ(いつ……いつ来るのだ)

トキ(まだだ……慌てちゃいけない)

アミバ「観える……観えるぜェ! 微かだが――!?」

ラオウ(あれから更に練り上げられたテクノ拳、どれほどのものかッ!)

トキ(兄さん。今度こそはイカし尽くしてあげよう)

アミバ「……気のせいだったみてェだ」

ラオウ「来るがよいッ」ドンッ

トキ「――はあッ」
115 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:55:07.87 ID:dGsRqk1E0
川の流れを意識させる動きでトキが仁王立ちのラオウに迫り、
そっと股間に両手をくるむ。

トキ「"北斗有情拳"!」

雅なオーラがラオウの股間に注ぎ込まれていき――

ラオウ「くうっ!」

レイ「漢の弱点を躊躇なく狙うとは、恐ろしい……」

アミバ(いやあれって、え? え?)

トキ「はああぁぁああああああっ」

――トキの眼光が鋭くなった時、爆発した。

オーラにより舞い上がった土埃が晴れる。

ラオウ「……」

トキ「なにっ!?」

ラオウ「こんなものではあるまい! トキ!」グオッ

ラオウの拳が脅威によって幾倍にも膨らみトキを襲う。
その拳に刻まれた艶やかなオーラに異常な力を見抜いたトキは全力で回避し距離を取った。

トキ「その技……あまりにも危険だ。しかしそれよりも、どうして私の技が効かなかったのか」

ラオウ「効いておらぬわけではない」ビンッ ビンッ

ラオウ「今にもはちきれんばかりに滾っておるわ!」ビンッ ビンッ

アミバ(も、もっこりしてやがる……)

レイ(なんて闘いだ……)ゴクリ
116 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:55:44.61 ID:dGsRqk1E0
トキ「これは、まさか……ッ」

トキ(あれから数年。兄さんは家を出て一人になった……一人になればすることは一つ!)

トキ「極めたのか、遅漏を」

ラオウ「早すぎるよりはよいかと思っての」

レイ「チロウとは北斗の真髄か!?」

アミバ(こいつほんとに解ってねェのか?)

トキ「ふふ……まさか有情〈テクノ〉拳に防御技があるとはな。だがそれは諸刃の剣!
   あなたはもうケンシロウをヤれない」

ラオウ「そんなことはない」

トキ「あるだろう。突けば突くほどにケンシロウの穴が摩擦で熱を帯び爛れていくのだ。最愛の者を痛めつけたくはあるまい」

レイ「最愛と書いて強敵〈トモ〉、か」

アミバ(おめでてェ)

ラオウ「ふっはっはっはっは! うぬはその道の者ではないから知らぬようだな!」

ラオウ「漢とて熟練すれば液を漏らすということをッ!」

トキ「なにィ!?」
117 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:56:19.84 ID:dGsRqk1E0
トキ「ならば……私はなんのために……」

トキ(有情拳を極めるために来る日も来る日も股間にオーラを当て続けた)

トキ(雨の日も、風の日も、雪の日も、毎晩欠かさず)

トキ(何度も自分の技でテクノブレイクしかけた)

トキ(あの修行は自分の生死をかけた日々だった)

トキ(それもこれも)

トキ「あなたがケンシロウなどに心を奪われたからこそッ」

ラオウ「トキ」
118 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:56:50.41 ID:dGsRqk1E0
トキ「奴は私の目から見ても素晴らしい逸材だ。奴に並ぶにはこのテクニックを身につけるしかなかった」

トキ「処理機でもよかった」

トキ「なのにあなたは私を見ようとはしなかった!」

レイ「……兄弟の絆が産む悲劇か」

アミバ(ここまでわかりやすけりゃ流石に気づくだろォよ)

レイ「美しい兄弟愛だな」

アミバ「どこがァ!?」

レイ「ケンシロウの才能に嫉妬したトキは己を磨いたのだろう? ラオウに認めてもらうためだけに」

アミバ(大事なとこが抜けてやがる……)

ラオウ「トキ……うぬの気持ちは気づいていた」

トキ「なんと!」

ラオウ「だがしかし! このラオウ、血の繋がった弟に劣情を抱くほど変態ではない!」

アミバ(言い切りやがった)
119 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:57:30.32 ID:dGsRqk1E0
トキ「どうあっても私を見てはくれないということか」

ラオウ「すまぬ」

トキ「ならばッ――ふぉぉぉぉぉおおおお!」

再びトキの両手に雅なオーラが集中していく。

トキ「全力を以て昇天させるのみ!」

ラオウ「トキ……来いッ」ビンッ ビンッ

腰に手を当てて股間を突き出すラオウ。

トキ「私に力を貸したまえ! イシュタルの神よ!」シュン

ゆらりと残影だけがその場に残りトキは空を駆けていた。

トキ「いや〜〜っ! "天翔百裂拳"!」

――――――――ズドドドドドドドドド

あらゆる角度から放たれるトキの有情が容赦なくラオウの股間を突く。
オーラは色濃さを増して暗緑に輝き一物を肥大化させた。

ラオウ「くぬぅぅぅぅっ」
120 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:58:09.08 ID:dGsRqk1E0
急速に高まっていく射精感が興奮に直結している。
ふと振り返れば死神がニタリと微笑んでいた。

『気を抜いたら楽になれる』

ラオウ「この程度ッ」

トキ「あと三十ッ! いや〜〜っ!」

――――――――ズドドドドドドドドドドド

ラオウ「ぅぅぅぅうううッ」

今にも尿道から大量に噴出してしまいそうだ。

トキ「十ッ! あいや〜〜っ!」

ラオウ「いいいいぃぃぃぃぃぃぃっ」

トキ「五ッ! 四ッ! 三ッ! 二ッ! 一ッ!」

ラオウ「んんんんんぬうううううううっ――あ……」

トキ「テクノォッ!」

――――――――ズダンッ

ラオウ「おぅぅぅぅぅぅぅぅぅっふああああああああああああ!」

――――――――ビュルルルルルルルルルルルルルル ドクンドクン

レイ「あのオーラ……ただ事ではない」

アミバ「きったねェ!」
121 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:58:47.74 ID:dGsRqk1E0
ラオウの精子が虹を描く。
雲の子を散らすように元罪人が逃げていく。

眼前で白濁液が飛び散る最中、トキは昇天を確信した。

ラオウ「ぐぅぅぅああああああああああ!」

恍惚と快楽と押し上げられる絶頂の狭間でラオウは死を感じる。

ラオウ(こんな……こんな所で……)

次第に意識は薄れていった。

『……さーん』

『兄さーん』

ラオウ(この声は……小さかった頃のケンシロウ)

『兄さん、待ってよー』

『ふっはっはっはー。捕まえてみるんだなぁっ』

『もう、兄さんのいじわるー』アハハッ

ラオウ(可愛かった……可愛かったなあケンシロウ)

ラオウ(しかし、もう……)

『つーかまーえった』ギュッ

ラオウ(!)
122 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:59:27.88 ID:dGsRqk1E0
『……兄さん? どうしたの?』

『……いや』ハァハァ

『兄さん、息が荒いよ?』

『息切れしてしまってな』ハァハァ

『兄さんが息切れ? まっさかー。僕よりこんなに立派な筋肉なのに』ツンツン

『や、やめぬかっ』ビンッ

『うわぁ、ほんとに凄い筋肉だぁ。固いのに張りがあって、でもなんだか柔らかい気もして』モミモミ

『ケ、ケンっ』ハァハァ

『凄いなぁ……僕も早く兄さんみたいな筋肉つけたいなっ』ニコッ

あどけない仕草。
無邪気な笑み。
澄んだ声。
凛とした瞳。

ああっ……ああっ……ああっ……ああっ……ああっ!

ケンシロウ! 俺が、俺がッ!

ラオウ「――イタズラしたい!」ドクンッ

トキ「それが辞世の句でいいんだね、兄さん」ベタベタ

濃縮されたたっぷりの精子を最も多く全身に浴びながらトキは微笑んだ。
しかし――ラオウは倒れなかった。

ラオウ「……ふ……ふっはっはっはっはっは」

腹から笑おうにも精力の消耗で声はしわがれている。

ラオウ「うぬには絞りきれんかったようだな」
123 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 16:59:53.69 ID:dGsRqk1E0
トキ「ま、まだ残っているというのか! 精力が!」

ラオウ「俺の愛をなめるでないわ。まだ、枯れてはおらぬ」

トキ「なんて……深さ」ズズン

トキ「もう私には気力がない。先の攻撃に全てを尽くしていた」

トキ「ふ……イカすことすら、叶わぬか」

ラオウ「トキ」ベチャ

優しくトキの肩に手を置くラオウ。

ラオウ「俺はイった……世界で一番、な」

トキ「兄さん……兄さんっ」ベッチャァ

ラオウ「トキ……ッ」ベチャァァァ

レイ「抱擁で締めくくられる兄弟愛……美しいな」プーン

アミバ(なんか白い物体が動いてる……ってかくせェ)
124 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/01/05(土) 17:00:27.65 ID:dGsRqk1E0
トキ「私は行くよ、兄さん」

ラオウ「トキ……俺の傍にっ」

しかしラオウはその続きを言えなかった。
トキの口から想いを聞き、それを断ってまで傍にいろという資格はないと考えた。

トキ「ふっ……兄さんは言っていたね、ケンシロウは優しすぎると」

ラオウ「うぬ。だからこそっ――」

トキ「私に言わせてみれば、兄さんだって充分に優しすぎるさ」

ラオウ「そんなことは、ないっ」

トキ「その優しさに喰われないように、兄さん。達者で」ベチャ ベチャ ベチャ

ラオウ「トキ……トキぃっ!」


鬼の哭き声は鳴り止んだ。
その後、カサンドラで暮らす者の話は、聞かない。
125 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2013/01/05(土) 17:13:15.65 ID:dGsRqk1E0
くぅ〜疲れましたw
実は、オナニーしてたらラオウの声聞こえたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのホモネタで挑んでみた所存ですw
以下、ラオウ達のみんなへのメッセジをどぞ

ラオウ「感謝する。
少しばかり刺激が強すぎる気もしたが、気のせいであろう」

トキ「見てくれてありがとう。
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

レイ「見てくれたのは嬉しいが少し恥ずかしいな」

アミバ「なに見てんだァ!? 暇人どもが!
作中で言った俺の気持ちは本当だけどよォ!」

ケンシロウ「……」ファサ

では、

ラオウ、トキ、レイ、アミバ、ケンシロウ、俺「皆さんありがとうございました!」



ラオウ、トキ、レイ、アミバ、ケンシロウ「誰だ貴様はッ。ごあっ――いや〜〜っ――ひょうっ――ひぃっはァー――ふんっ」

俺「あびしっ」


嘘です終わってないです。
明けましておめでとう。
今年も亀で投下していくのでよろしくね。

ところで俺はこのコピペ、好きだよw
126 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2013/01/05(土) 17:16:36.46 ID:dGsRqk1E0
>>111
いつかこのラオウにサンタコスさせたお話とか書きたいな……可愛いよなwww
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 17:22:59.34 ID:uQHjdHVAO

唐突にく〜疲とかやめろww
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 20:18:27.47 ID:terVOgHAO
酷すぎるwwww
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 04:06:09.02 ID:MhIE0BTH0
めざめたのはラオウがサウザーに「ケンシロウの素質に惚れたか」と言われてるあたりか
ケンシロウは様々な強敵たちと出会いどんどん精悍さが増していくからな
最終的にはラオウを超えたバリタチ兄貴系に…
ガタガタ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/06(日) 11:14:33.95 ID:Xb7vspRIO
でもこのラオウ、ケンシロウの強敵を殆ど倒しちまってるよな。
トキもカサンドラ攻略してるし。
その辺どうなるんだろ。
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 12:43:42.17 ID:NsVCgPJAO
>>130
無想転生修得出来ないんじゃね?
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 14:22:51.24 ID:jF995rZIO
兄の変態ぶりを知れば無双転生習得できそうだけどな
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 07:19:23.67 ID:DglRvgzz0
病的なジジイ専サウザーに期待
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 02:49:03.42 ID:CF1+7ftW0
妄想は乙女だが
ビンビンのチンコ晒して
仁王立ちしてそうなところは男らしいラオウ
135 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2013/01/26(土) 02:11:09.14 ID:hqagFC+00
書くの冷めたりしてないよ、って報告。
その内投下するよ、とそれだけ。
136 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2013/02/01(金) 02:56:55.58 ID:6gOd4PaH0
そしてお待たせ。
カサンドラの次だからいよいよケンシロウとの第一幕だ。

>>130->>132
………………そこまで理屈の通った話にするつもりはなかったんだが、考えとく。

では投下する。
137 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:07:45.26 ID:6gOd4PaH0
部下「け、拳王様ッ!」

カサンドラを出てすぐのこと。

部下「奇跡の村にば、化け物が現れましたッ!」

ラオウ「化け物? どういうことだ」

部下「奴は拳王親衛隊を指先一つでダウンさせ、拳王様を連れてこいと塔で待っています! あの拳法……拳王様と同じ使い手かとッ!」

ラオウ「その漢に七つの傷はあったか」

部下「は、はいッ! 胸に七つの傷がありましたッ! そして奴は俺になにかをし――いっぎゃれ?」グニャァ

部下「あいぼっ!!」ドカァン

アミバ「この技……間違いねぇ! 北斗神拳だぜ!」

レイ「なんて酷い……ラオウ、これがお前の言っていた優し過ぎる弟なのか?」

ラオウ「うむ、間違いなかろう。奴は優しい。優しすぎて、悪にもなる。奴は正義を行っているわけではないだろうからな」

ラオウ「ただ、純粋なのだ」

ラオウ(ケンシロウ……ついにこの時が来たか)
138 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:08:28.52 ID:6gOd4PaH0
ケンシロウからのメッセージを受け取ったラオウ達一向は奇跡の村へ急いだ。
到着した三人が見たのはなんら変わらぬ奇跡の村の光景。

アイリ「兄さんっ、おかえりなさい!」

レイ「アイリ! ……お前、どうして俺が戻ったことをわかったんだ?」

アイリ「私、目が視えるようになったの!」

レイ「本当か!? よかった、よかったなあ、アイリっ」

アイリ「ああ、またこうして兄さんの姿が見られるなんて、夢のよう」キュッ

ラオウ(……近づきすぎだ小娘が! 俺のレイから離れい!)

アミバ(おっさん、闘気漏れてるぜェ)

トキとラオウの闘いを身近で体感したアミバは闘気を見ることができるようになっていた。

レイ「それにしても誰が……」

アイリ「ケンシロウさんって方が治してくれたの」

レイ「なに!」

ラオウ(やはりか……ケンシロウ、うぬのやりそうなことだわ)

レイ「……くっ」
139 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:09:09.71 ID:6gOd4PaH0
「きゃっ」コテン

アイリ「あっ、大丈夫? リンちゃん」スッ

リン「アイリさん、ありがとうっ」

レイ「その子は?」

アイリ「ケンシロウさんが連れていた少女、リンちゃんだよ。友達になったの」

リン「貴方がレイさんですか? アイリさんが言ってたとおり、優しい瞳をしていますね」

レイ「こ、この子は……っ」

レイ(なんだこの子から溢れる気は! 闘気ではない、がしかし……心が安らいでいく)

ラオウ(女で若くて少しばかり可愛いからといって調子に乗りおって! なにが『きゃっ』だわざとらしい! ドジっ娘属性なぞレイには通じぬわ!)

レイ「よ……よろしくな」スッ

リン「こちらこそっ」ガシッ

ラオウ(レ、レイたんっ)

アミバ(屈強な漢の眉尻が下がる様ってェのは、なんつぅか、哀れだぜェ)

――ドン

「おっと、すまねえな」スタスタ

アミバ「待てこらガキ」ヒョイ
140 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:09:40.59 ID:6gOd4PaH0
「なあにすんだよ! 離せ! くそ!」ポカポカポカ

アミバ「コソ泥のくせに態度のでけェガキだなァ!?」

「あり? バレてた?」

アミバ「当たり前だろぉが糞ガキ! アミバ様をなめんじゃねえ!」

リン「バットっ! ごめんなさい、本当にごめんなさいっ」

バット「こうして謝ってるわけだしさ。許してくれよ、な?」

アミバ「謝ってんのは嬢ちゃんでてめぇじゃねえだろうが! 太ェガキだぜえ」

ラオウ「ん? その少年……」

アミバ「どうかしましたか拳王様あ」

ラオウ「悪戯はほどほどにするがよい」

アミバ「あんたと一緒にすんじゃねェ!?」

ラオウ「んん?」ギロッ

アミバ「はあはあ、どう料理してくれようか坊ちゃんよォ! 生涯女が抱けねェ体にしてやろうか、はあはあ」

バット「ひいっ」

アミバ(俺様の天才的なキャラクターが崩れてく……ちくしょォ)
141 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:10:15.47 ID:6gOd4PaH0
ラオウ「おい、貴様達。ケンシロウはどこだ」

バット「ケン? ケンならあの塔にいんぜぇ」

ラオウ「ケンシロウ……レイ、アミバ。お前達はここで待つのだ」

レイ「北斗の業に無粋な真似はできんさ。ここで待っていよう。しかしラオウ……負けるなよ」

ラオウ「俺を誰だと思っている」

レイ「ふっ、それこそ無粋だったな」

ラオウ(……)

ラオウ(行ってらっしゃいのチュウは?)

アミバ「この目で見たかったけど仕方ねェ、待っていますよ拳王様あ」

ラオウ「うむ。レイに鍛えてもらっておけ」

アミバ「今更南斗神拳なんて」

レイ「南斗の極意を教えてやろう、アミバ」

アミバ「だからてめェは何様だってんだよォ!?」

ラオウ「行ってくる」ザッ
142 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:10:48.07 ID:6gOd4PaH0
塔の最上階に続く階段を上りながらラオウは回想する。

ラオウ(ケンシロウ……会いたかった)

ここ数年間、溜まりに溜まった熱が溢れていた。

ラオウ(また格好よくなったのだろうな、ケンシロウ)

ラオウ(しかし俺を倒しに――殺しにかかるだろう)

ラオウ(それこそが北斗の宿命)

ラオウ(ケンシロウ……だからこそ俺は、常にお前よりも強くあらねばならないのだ)

ラオウ(殺さずに勝利を続けることでしか、お前と相容れない)

ラオウ(ケン……弱いままでいるのだぞ)

宿命に翻弄された漢が今、最上階の扉を開ける。

バンッ

ケンシロウ「待っていたぞ、ラオウ」
143 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:11:20.29 ID:6gOd4PaH0
ラオウ(はああんケンたんやっぱりキュートになってる!)

ラオウ(胸筋も上腕二頭筋もあんなにもっこりしおってからに!)

ラオウ(誘っているのか? 誘っているのだろう?)ハアハア

ラオウ(チャームポイントの極太眉毛は今も健在か! 一本ずつ抜きたいわッ!)ハアハア

ケンシロウ「ラオウ、貴様は生きていていい存在ではない。ここで死んでもらう」

ラオウ「はっはっは! うぬ如きが俺に傷一つつけられると思っているのか!」

ケンシロウ「舐めるなよ、ラオウ。あの日とは違うぞ」

ラオウ「どれだけ成長したのか見てやろう、ケンシロウ」

ラオウ(あの日……ケンシロウが北斗神拳伝承者となった日)
144 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:11:50.31 ID:6gOd4PaH0
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――

ケンシロウ「ラオウ、拳を捨てるつもりはないと聞いたが」

ラオウ「うぬに伝承者は重い。俺に譲っておけ」

ケンシロウ「ふざけるな。伝承者となった俺には使命がある。そうやすやすと渡せるものではない」

ラオウ「ならば俺は俺のやり方で北斗を貫こう」

ケンシロウ「貴様の野望は知っている」

ラオウ(俺の気持ちを知っていたのか? は、恥ずかしいのう)

ケンシロウ「世の覇王となって世界に混沌を創りだすつもりだろう」

ラオウ(なんだ、そっちか)

ラオウ「うぬにはわからぬのか、そうせねばならぬ理由が」

ケンシロウ「弱者を脅威に晒す世界に理由などない。俺が貴様の野望を打ち砕いてみせる」

ラオウ「ケンシロウ……」ジュンッ
145 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:12:26.82 ID:6gOd4PaH0
ケンシロウ「ここで貴様を殺せば問題ない。死んでおけ、ラオウ」

ラオウ「うぬにやられる俺ではないわッ!」

ケンシロウの一撃はラオウには程遠かった。
リュウケンはケンシロウを伝承者としたが、その理由は強さからだけではない。

――強者。
その一点に限ればラオウの方が遥か高く。

結果は見えていた。

ケンシロウ「くっ……かはぁ」ポタポタ

ラオウ「ケンシロウ。これが俺とお前の差だ」

ケンシロウ「ぐ……なんのつもりだ、ラオウ」

ラオウ「ん?」

ケンシロウ「なぜ殺さない!」

ラオウ「殺すほどの存在ではないからな」

ケンシロウ「……ッ」ギリッ

ラオウ(ケンたんを殺せるわけがなかろう。夜のベッドの上で殺したいかもしれぬけどなっ!)

ラオウ(それにしてもこのケンシロウ……)ゾクゾク

ラオウ(屈辱に顔を歪めて、それでも尚闘志を瞳に燃やすケンシロウ……)ゾクゾク

ラオウ(クセになりそうだ)ビンビンッ

ケンシロウ「次は……負けんっ」ガクッ

ラオウ「強くなるなよ、ケンシロウ。俺はお前を殺したくはない」ザッ

――
――――
――――――
――――――――
――――――――――
146 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:13:22.40 ID:6gOd4PaH0
ケンシロウ「死兆星を知っているか、ラオウ」

ラオウ「それがどうかしたか」

ケンシロウ「はあっ」ゴゴゴゴゴゴ

清涼な闘気を天に放つケンシロウ。
砕けた穴から差し込む光。

ケンシロウ「見せてやる、貴様に死兆星を!」

ラオウ「口ばかり達者になったか? ケンシロウッ」ゴゴゴゴゴゴ

艶やかな闘気がラオウを包み、巨大な波となって部屋を揺るがした。
艶と清涼がもつれあい、絡み合う。

ラオウ(闘気になりたい……)ハアハア

今、決戦の幕が開く――!!
147 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:14:22.35 ID:6gOd4PaH0
ケンシロウ「ほお〜〜〜〜〜うあちゃっ!」


ケンシロウがストレートに蹴りを放つ。
側頭部に迫る(舐め回したい)足をラオウは弾いた。


ラオウ「ぬうんっ!」


ケンシロウの(頬ずりしたい)腹に拳を打つラオウ。
半身となって躱したケンシロウは勢いを強めて後ろ回し蹴りで顎を狙う。

上半身を引いて(くんかくんかしたい)蹴りを見送ったラオウは、
体勢の整っていないケンシロウの(しゃぶりつきたい)腕を掴みにかかった。


ケンシロウ「は〜〜〜〜あたたたたたたたたたッ!」


それこそが罠と言わんばかりにケンシロウは拳を乱打。


ケンシロウ「"北斗百烈拳"!」ズダダダダダダ


全身の筋肉を硬直させて鎧と化したラオウの体は、
(手を繋いでスキップしたい)ケンシロウの拳を意に介さなかった。

ラオウ「その程度か、ケンシロウッ!」グオッ


ラオウの豪腕が(ちゅっちゅしたい)ケンシロウの顔面を襲う。
咄嗟に両手で防御したものの強大な威力にケンシロウは吹き飛んだ。
148 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:15:13.81 ID:6gOd4PaH0
ケンシロウ「ぐうっ!」


ケンシロウの(抱き枕にしたい)腕の一部が破裂した。


ラオウ「甘いわ、ケンシロウ」


ケンシロウ「あの日の俺ではないぞ、ラオウ!」


ラオウの肩口が破れ血の雨が降る。


ラオウ「なにぃっ」ブシュアッ

ケンシロウ「貴様相手に無血で済むなどとは思っていない。だが、それは貴様も同様!」

ラオウ「ケンシロウ――ッ」

ラオウ(強くなってしまったのか、ケンシロウ!)

ラオウ(嬉しさよりも悲しみが勝る……本気でやらねばならぬというのか)

ケンシロウ「覚悟をしておくんだな、ラオウ」

ラオウ「奢るでないわッ!」
149 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:16:14.19 ID:6gOd4PaH0
拳、脚、気迫。
全てが互いに乱舞して部屋を鮮血が走る。


ケンシロウ「おおおおおおおおおおおおっ!」ズダダダダダダ

ラオウ「はあああああああああああッ!」ズダン ズダン ズダン ズダン


技の拳と業の拳が激突し、
両者の体は傷だらけになっていった。

次第に闘気が激しさを増して塔を壊していく。
二人の激突によっていつしか塔は壁を崩していた。


ケンシロウ「はあっ!」シュン

ラオウ「ぬうッ!」シュン


空へ飛び上がり尚も続く乱撃は奇跡の村に雨を降らす。
闘いが熾烈なものであると遠くでレイとアミバが感じ取る。

その宿命故に――過酷。

150 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:16:53.54 ID:6gOd4PaH0
瓦礫の塔と化した山に二人の漢が立つ。


ラオウ「これほどの強さ……どうやって手に入れた、ケンシロウ」

ケンシロウ「貴様には解らぬだろうな。これが愛の力だ」

ラオウ(すっごくわかるぞケンたん)

ラオウ(うぬ? 愛? ユリア亡き今、ケンシロウが愛する者とは一体……ッ)

ラオウ(あの二人かッ)

ケンシロウ「この命が燃え尽きようとも、俺は後世の礎となろう」

ラオウ(ケン、うぬは……ショタロリだったのか!)

ラオウ「ぐぬぬぬぬぬっ」

ラオウ(それがどうした! 俺の愛は無限大! ショタロリだろうとも、ケンシロウへの愛は変わらぬわ!)

ラオウ「ケンシロウ、もはや余力は残っていまい」

ケンシロウ「それは貴様も同じことっ」

ラオウ「一撃……次の一撃で全てが終わるか」

ケンシロウ「ならば一撃に命を込める」

ラオウ「むうううッ」ゴゴゴゴゴゴゴ

ケンシロウ「ふああああっ」ゴゴゴゴゴゴゴ


清涼の闘気が膨れ上がる。
艶やかな闘気が爆発する。


ラオウ「ごああッ!」ガッ

ケンシロウ「ほあたぁっ!」カッ

――ドガァッ
151 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:17:22.87 ID:6gOd4PaH0
ラオウ「強くなったな……ケンシロウ」


ラオウの突きはケンシロウの(愛する)胸に減り込んでいた。
しかし同時に、ラオウの胸にもケンシロウの突きが刺さっていた。


ラオウ(初めての合体が、相打ちとはな……ッ)

――ブシュウッ

ケンシロウ「昔のラオウだったら倒せていたものを……」

ラオウ「ぬうううッ」ズオオオオ

ケンシロウ「うぐうううっ」ズズズズズ

「そこまでだ、二人共」


秘孔を突ききろうとする二人の手を止めたのは灰色の漢。
トキだった。
152 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:18:10.14 ID:6gOd4PaH0
トキ「相打ちは双方共に望んではおるまい。ここまでとしよう」

ラオウ(……トキ)

トキ(兄さん、貴方がいない世界に意味なんてない)

ケンシロウ「トキ……どうしてここが」

トキ「ここまで膨大な闘気がぶつかり合っていれば世界の果てにいても解る。それに、ここは私の村だ」

トキ「手を置くんだ、ケンシロウ」

ケンシロウ「くっ」

ラオウ「トキ」

ラオウ(うぬが止めねばケンシロウと冥界で暮らすことになっておった。それはそれで悪くないが、トキ。ありがとう)

ケンシロウ「ラオウ、次こそは必ずに打倒してみせる」

ラオウ「はっはっは――待っているぞ、ケンシロウ」


不敗伝説を築いていただけにラオウの噂は瞬く間に広がった。
覇王の権力はここに失墜したのだ。

恐怖によって纏まりかけていた乱世が再びうねりだす。


153 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:18:43.03 ID:6gOd4PaH0
レイ「凄惨な死闘だったようだな、ラオウ」

ラオウ「うむ……あやつ、強くなっておったわ」

アミバ「け、拳王様……」

ラオウ「どうした」

アミバ(す、すげェ。変態とはいえ拳王はケンシロウを愛していたはずだ……それなのにここまで本気で闘えるなんて、半端じゃねェ)キュンッ

アミバ「な、なんでもありませんッ」

アミバ(か、勘弁してくれよォ!? なんだってんだ今のァ!)

ラオウ「ふ……ぐうッ」

レイ「ラオウ、暫くは体を休めた方がいい。生きているのが不思議なくらいの傷だ」

ラオウ「そうさせてもらおう。レイ、暫くはこの村に滞在する。しかし傷が治れば……」

レイ「わかっている。お前の考えは」

ラオウ「ふっ、すまぬな」

レイ「水臭いことを言うな、ラオウ。俺とお前の仲だろう?」

ラオウ(レイたん)ポッ

アミバ「〜〜ッ! レイ! 修行だ! 俺の相手をしやがれェ!」

レイ「その気になったか、アミバ。いいだろう」

アミバ(体動かしてこのわけのわかんねェ気持ちなんとかしねェとやってられるかよォ!)

ラオウは眠りについた。
154 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:19:20.93 ID:6gOd4PaH0
トキ「……兄さん、こんなボロボロになってしまって」

――ドスッ ドスッ ドスッ

トキ「これで少しは楽になるだろう。兄さんの回復力なら一ヶ月もあれば、多分」

トキ「……それにしても、兄さん」ピトッ

トキ「起きないのかな。起きないとどうなっても知らないよ? 私は眠っている兄さんでも構わないのだから」サワサワ

トキ「なんてね。そこまで野暮じゃない。また様子を見に来るよ、兄さん」

バタンッ

ラオウ(……トキ)

ラオウ(……息子が妙に元気になりすぎているのだが、あやつ、なんの秘孔を突いたのだ?)ビンビンビビンッ

ラオウ「」ビンビビンビビンッ

ラオウ「……眠れん」
155 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/02/01(金) 03:22:44.66 ID:6gOd4PaH0
ここまで。
いよいよ変態が増えてきた中でレイがどこまで正気を保てるのか。

では。
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 04:03:40.64 ID:o02IhG1Jo

気づいてしまった途端SAN値直葬するレベル
アイデアロール失敗し続けているレイは幸運過ぎる
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 04:12:08.23 ID:wvBFvZkSO
うわらばさんが染まり始めた……
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 04:22:41.18 ID:UHhWGMXSO
ケンシロウさんがノーマルであることだけを祈ってる

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 12:52:05.92 ID:9qEFMluIO
おつ!
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 13:44:37.14 ID:yDD8vPdeo
おいw
なんだよこの北斗の拳はw
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 14:03:08.24 ID:1WLmJEuAO

>>158
最後の将が生きてるのかどうか
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/01(金) 21:45:59.74 ID:V98Ywlqjo
イベント色々こなしてないのにケンシロウ強いな
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/02(土) 01:41:32.91 ID:H3zL9m8E0
強くなってしまったのかケンシロウのあたりで
ラオウがかっこいい気がしてしまったww
原作もケンシロウに対してだけちょっとマゾっぽいからな
アニメではトキに「あなたはケンシロウが強くなることを楽しみにしているように見える」とか言われてたし
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 23:47:17.67 ID:TiPSwF990
鬼退治に夢中のケンシロウたんに豆撒かれながら
キャッキャッウフフ(今夜の拳王様の妄想)
165 : ◆QkRJTXcpFI [saga sage]:2013/02/05(火) 02:28:12.42 ID:WyNqSnlJ0
たまにはレス返してみるか。
感謝の意を込めて。

>>156
レイの幸運が永遠に続くことを願っててくれな。
常人がいないなんて俺はそんなの嫌だ(レイの存在がラオウを狂わすとしても)

>>157
待ってたろ?w

>>158
この世界においてノーマルって変態を指してるみたいだけど大丈夫か?

>>159
そちらこそ。

>>160
原先生に土下座しても許してもらえない北斗だよw

>>161
生きていたとしても待遇が原作よりも酷いんだろうな。
少なくともラオウは殺す気まんまんのようだし(シン編参照)

>>162
愛の力らしいぞ。
寧ろ愛の力のみであってほしいぞ。変な力いらないぞ。

>>163
脳みそ腐ってんじゃね?(乙女的な意味で)
いやフドウさんの時に「なぜ俺を撃たなかった」ってもうそれすんげえレベルの(rya

>>164

ケン「ほあたぁっ!」ビシュッ

族「うひ……ぎっ」ズブズブズブ

ケン「お前はもう、外にいる」

族「――とりすっ!」ボガァン

ラオ「ふっ、精がでるな、ケンシロウ」

ケン「ラオウ!」

ケン「ほあたたたたたたたたたたあたぁっ!」ビシュビシュビシュビシュビビビビビビビビビビシュッ

ラオ「ふっはっはっは! 掠りもせんわっ!」タッタッタ

ケン「ラオウ、逃がさん」

ラオ「悔しかったら当ててみい!」タッタッタ

ラオ「あっ」コテンッ

ラオ「う、うぬう……擦りむいたのだ」サスサス

ケン「ラオウ、天に帰る時が来たのだ」スッ

ラオ「……ケンシロウ」

ケンシロウはおもむろに豆を口に咥えてラオウに接近する。
ぷっと吐き出した豆がラオウの口に直撃した。

ケン「鬼は、外」

ラオ「福は……内//」


こんなのか?
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 00:23:34.36 ID:OG77pn6W0
黒王に恋の悩みを打ち明けたりしてるのか
167 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:34:13.43 ID:kPSSIf/f0
ラオウ「行くぞ、黒王!」

ブルルルルアッ!

ラオウ「はっはっはー! 邪魔するものは立ちはだかってみい! 貴様らなぞ黒王の道にすらならぬわ!」

グシャッ グシャッ グシャッ

賊「ひいぃ……化け物だあ! 助けてくれえええでぶっ」グシャッ

ラオウ「良いぞ、黒王! うぬは世界一の名馬――覇馬だ!」

黒王(世界を握る覇王と苦楽を共に! ラオウ、我が友よ!)

モヒカン「いまだ! 石を放てェ!」ゴロゴロゴロ

黒王(なんたる卑劣な! だがその程度の大岩で!)

ブルルルルアッ!

――グラッ

黒王(ぬかった! 足元が――うおおおおおおおおおお!)

――ドガァァァン

黒王(意識が……遠のく……)

■□■□■

黒王(ここは……どこだ?)

ラオウ「」チョコン

黒王(あの後ろ姿は、ラオウ! しかしラオウには似合わぬこじんまりとした座り方だ……どうしたというのだ?)

ラオウ「すき、きらい、すき、きらい、すき、きらい……」プチ プチ プチ プチ

黒王(……誰だこいつは)
168 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:34:40.55 ID:kPSSIf/f0
ラオウ「すき、きらい、すき、きら……い……」パラパラ

ラオウ「……ふん、運命なぞこの手で変えてみせるわ!」ドドン

黒王(ラオ、ウ?)

ラオウ「目が覚めたか、黒王。早速だが先を急ぐぞ」

黒王(うむ、見間違いか? あのラオウが花占いに興じているわけがあるまい……そもそも相手は誰だ? ユリアか?)

ラオウ「」ズシンッ

黒王(ぐおっ……覚醒したばかりなせいかよろけてしまった)

ラオウ「もしかして太ったかのう?」

黒王()ゾゾゾッ

黒王(聞き違いだ聞き違いだ! 天を握る覇王を目指す者が己の体重なぞ気にするはずがないッ!)

ブルルルルアッ

ラオウ「出発!」

パカラッパカラッパカラッ

169 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:35:12.98 ID:kPSSIf/f0
ラオウ「はっはっは! この程度の力で俺に歯向かうとは冗談にもならぬわ!」

ブルルルルアッ

グシャ グシャ グシャ

黒王(そうだ、これこそがラオウだ。なにを勘違いしていたのだ、俺は。覇道を突き進むことのみを目指す漢の中の漢……我の漢気を滾らせたものこそ、ラオウではないか!)

ラオウ「黒王、そのぐらいにしておけ」ボソッ

黒王(なんのことだ?)グシャ グシャ グシャ

ラオウ「もう踏み潰さなくてよい。可哀想だからな」ボソッ

黒王(……ぶっはっは。それもそうだ、語る口がなければ覇王の恐ろしさが広まらんからな。そうだ、だから生かすのだ)

黒王(可哀想とか聞き違いに決まっている!)
170 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:35:47.40 ID:kPSSIf/f0
■□■□■

黒王(毛並みを揺らす透明な風……心地よい)

ラオウ「」コトコトコト

黒王(こうしてラオウと野営をするのは何度目だろうか。到底数え切れぬものではないな)

ラオウ「ふんふふんふーん」グツグツ

黒王(数々の困難を乗り越えてきた。が――)

ラオウ「んー」チュパッ「うむ、悪くない」

黒王(エプロン姿のラオウなぞ見たことがない!)

黒王(認めよう! このラオウはなんだか色々おかしい!)

黒王(気を失うまでのラオウはどこにいったのだ!? 雄々しく、神をも恐れぬ豪鬼と呼ばれたあのラオウは! どこに!)

ラオウ「んー」クンクン「まいるどな香りだ」

黒王(少なくとも我が知っているラオウは!)

ラオウ「はあ……」

黒王(甘い吐息なぞ漏らさないし!)

ラオウ「ケンたん、早く会いたいのう」

黒王(ケンたんって末弟のケンシロウだろう!? 宿敵に恋焦がれって貴君は漢だろう!?)

ラオウ「なあ、黒王。どうしてケンシロウはああも、逞しいのだろうな」

黒王(知るか!)

ブルルルルルルアッ ヒヒーンッ

ラオウ「ふふ、そうか。うぬも早く会いたいか」

黒王(一言も言っておらん!)
171 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:36:15.26 ID:kPSSIf/f0
ラオウ「見えるか、黒王。あれがデネブ、アルタイル、ベガだ。俺が指差す夏の大三角、ケンシロウは覚えているかのう」

黒王(星を語り出すとか鬼の欠片も残っておらん!)

黒王(あの大岩で強打した衝撃で……いや、それならばその後がおかしい。我は目覚めた時、無傷だった)

黒王(妙に話の繋がりを感じぬ)

黒王(……まさか、これは……我がいた世界ではないのか?)

黒王(そんな馬鹿げた疑問を得てしまうほどにラオウがラオウではない)

ラオウ「だけどどこだろう、彦星様。ふっ、胸が締めつけられてしまうな」

黒王(あーあーあーあーなにも聞こえないー)

ラオウ「……ケンたん」ボソッ

ヒヒーンッ

黒王(貴様は我が惚れたラオウではない! あの漢気を持たぬというのなら! その姿見で戯言をほざくというのなら、いっそ踏み潰してやろう!)

ラオウ「どうした、黒王」スッ

黒王(な――にィ!?)
172 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:37:19.24 ID:kPSSIf/f0
黒王(我が……こうも簡単に死線を許すとは)

黒王(いつ間合いに入ったのかも、立ち上がったのかも、手を首元に添えられたのかも、首を撫でられたのかも、解らなかった)

黒王(更に撫でるポイントが的確で気持ちよい!)

黒王(漢気溢れるラオウと対峙した時は迫り来る恐怖心はあれど、死を覚悟することなどなかったというのにッ!)

ラオウ「うぬだけだ……俺の弱音を聞かせても良いと思えるのは」

黒王(こいつ……強さだけならば今までのラオウを遥かに凌駕するんじゃ……?)

ラオウ「すまぬな。俺の我侭に付き合わせてしまって」

黒王(我侭?)

ラオウ「世を平和にするためとはいえ悪逆の王となり、覇道を極めるこの道に、うぬを巻き込んでしまって、すまぬ」

黒王(覇道……貴様も覇王を目指すというのか)

黒王(ラオウのように。あのラオウのように)

ラオウ「しかしうぬだけには知ってて欲しいのだ。俺の本当の姿を」

黒王(それは花占いをしたり、鼻歌混じりに料理をしたり、星を数えたりすることか)

ラオウ「うぬだけだぞ」

黒王(……ラオウ)キュンッ
173 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:37:55.59 ID:kPSSIf/f0
ペロッ

ラオウ「どうした黒王。くすぐったいではないか」ハハッ

黒王(ふんっ、貴様のような軟弱な精神に覇王は似合わん)

黒王(それでも覇道を突き進むというのなら仕方ない)

ブルルルルアッ

黒王(我が面倒を見てやろう。前世界でのラオウに免じてな)

黒王(それに。貴様の行く末がどんな結末を産むのか、興味も湧いた)

ヒヒーンッ

黒王(楽しませろよ、天に背く者)



ラオウ「おやすみ、黒王」チュッ

黒王(……うぬああああああああああ!)

ブルルッ ブルルッ
174 : ◆QkRJTXcpFI [saga]:2013/03/05(火) 01:38:30.39 ID:kPSSIf/f0
ちょっとまだ続き書けてないからサイドストーリーで誤魔化しておく。
ではまた。
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 02:16:22.89 ID:tsd9+P1AO

黒王可愛いな
しかしこのラオウ恐怖ではなく死を覚悟させるとは、暗殺拳の素質があるのだな
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 02:39:27.83 ID:3zEs6B6TO

ラオウと黒王のコンビいいわぁw
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/05(火) 05:32:59.24 ID:yVIEco0uo
そら本来のラオウ知ってるならこのラオウは受け入れ難いわなwww
いや、たとえ初対面でもあの顔あの体格であんな漢女な仕草されたらゲンナリするだろうがww
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/15(金) 20:27:59.92 ID:FQ1zx0ZN0
一応愛を知っているからかこのラオウ
強い上に人を惹きつける魅力まで備わっているらしい…

サウザーにズダボロにされたケンシロウを抱いてお持ち帰りするラオウ
ジュウザと半裸でヌルヌルプレイのラオウ
これからが本当の地獄だ…


179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/14(日) 20:42:30.97 ID:s2Yuq81aP
このラオウって妄想たくましいけど、ひょっとして処女なのかな……
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/14(日) 20:45:09.79 ID:2F77NTIso
「あれ」の処女を奪えるやつなんてそうはいないと思うが…
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/14(日) 23:17:46.16 ID:betQTX860
ケンに突かれる妄想で2日に1回はオナってたとか
熟練すればチンコ刺激以外で汁を漏らす的なこと言ってた気がするから
自己開発はしているのだろう
肉棒初体験はケンと決めているのかもしれんが(半泣き)
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/16(火) 05:40:29.09 ID:Emnoh/1H0
>>179
>>180
入れ代わる前の黒王号
卵をぶつけたジュウザ
恐怖を植え付けたフドウ
まさかのリュウケン
好きなのを選べ……

カイオウはラオウが尊敬しているので
おそらくラオウの乙女系妄想力を上回る最強の受身
リンをさっさとレイプすればよかったのに
できなかったのは性癖が原因
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/19(金) 10:38:23.51 ID:qlPgaZYu0
サウザーも変態ならラオウと和解するかな
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/19(金) 10:50:19.50 ID:sNgS3bwko
拳王と聖帝が69…
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/19(金) 11:02:18.94 ID:YNk1LfDao
サウザージジイ趣味だろうしラオウとは合わないだろ
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/05/05(日) 02:47:49.75 ID:gICPMWjl0
実は鬼フドウのコスチュームのあまりのハードゲイっぷりに
フル勃起してふるえていた少年ラオウ
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