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妹「好きですよ、姉さん」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:34:20.90 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「…」ジー
妹「…」
姉「…」ジー
妹「……何です、さっきからジロジロと」
姉「え? あ、いや、別に妹を見てたわけじゃないよ?」
妹「…そうですか」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「…」
姉「…」
妹「………そんなに私の太ももが良いのですか?」
姉「うん、白くて、柔らかそうで、触ってみたくなるんだよね」
妹「見てたのですね」
姉「見てないよ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1359822838
1.5 :
荒巻@管理人★
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/
木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/
いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/
【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/
こんな恋愛がしたい 安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/
エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:35:22.68 ID:m4HW4v3i0
妹「先ほどから太ももに強烈な視線を感じるのです」
姉「気のせいじゃないかな?」
妹「…明日はスカートは止めておきましょうか」
姉「ええっ!? それじゃあ妹の太ももが……」
妹「見てたのですね」
姉「見てないよ」
妹「…」フトモモフニフニ
姉「ごふっ」ダラダラ
妹「姉さんはヘンタイですね」
姉「……否定はしないよ」
妹「妹の、女の子の足を見て、何が嬉しいのですか?」
姉「妹の足だから良いんだよ?」
妹「……私には理解できそうもないですね」
姉「じゃあ見てみる?」ヒラヒラ
妹「いえ、止めておきます」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:36:29.06 ID:m4HW4v3i0
姉「もー、妹は冷たいなぁ」ギュウ
妹「読書の邪魔です、離れてください」
姉「こんなにあったかいのに……」ギュー
妹「人の話を聞いてください」
姉「んー………いい匂い」
妹「離れてください」
姉「やだ」
妹「邪魔なのですが」
姉「いーじゃん、そのまま読めるでしょ?」
妹「読めますが……」
姉「読めるなら、いいよね?」
妹「………まったく、しょうがないですね」
姉「やったー♪」ギュー
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:37:45.08 ID:m4HW4v3i0
姉「んー♪」スリスリ
妹「頬ずりはやめてください、読みにくいです」
姉「妹のほっぺ、すべすべだね」
妹「人の話を聞いてください」
母「ほらほら二人共、夕飯の時間よ」
姉「んー、もうちょっとー」ギュー
妹「私は早く食べたいのですが」
姉「ダメ、まだ妹分の補給が完了してないから」
妹「なんですかその意味のわからないエネルギーは」
姉「私の動力源」
妹「その補給方法は……」
姉「んー♪ こうやってくっついてることー」スリスリ
妹「はた迷惑な話ですね」
姉「嫌かな?」
妹「邪魔ですね」
姉「ひどい……」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:38:54.11 ID:m4HW4v3i0
〜翌日〜
姉「今日もいい天気だね〜」
妹「寒いのですが」
姉「でも空は青いよ、ほらほら!」ピョンピョン
妹「姉さんはもっと落ち着きを持ってください、下着が見えますよ」
姉「見たい?」
妹「見たくありません」
姉「じゃあ見せて!」
妹「見せません」
姉「いーじゃん減るもんじゃなしー」
妹「あのですね………そういう問題ではないと思うのです」ハァ
姉「ぶー……」
妹「あ……姉友さんたちがいますよ、姉友さんに見せてもらえばいいじゃないですか」
姉「だから、私は妹のが見たいんだってば! それにそんなこと言ったら私死んじゃうよ」
妹「それじゃあ諦めるしかないですね」
姉「むぅ………まあいいや、姉友たちのところまで走るよっ!」グイッ
妹「ちょっとまってくださ────うわわわわああぁっ!」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:40:01.50 ID:m4HW4v3i0
姉「やっほー、お二人さん! 姉妹で仲良く………」
妹友「だから、お姉ちゃんは少しの事で突っかかりすぎだってば」
姉友「別に突っかかってないわよ」
妹友「だから大きくなるところも大きくならないんじゃない?」
姉友「ぐっ………別に私は『乳牛』なんかになりたくないし?」
妹友「むっ、わたしは乳牛なんかじゃないもんっ!」
姉友「ふんっ、使い道もないくせに!」
妹友「うるさいうるさいっ!!」
姉「………仲良く、ないねぇ……」
妹「毎日毎日、喧嘩をするために登下校を共にしているのでしょうか」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:41:17.53 ID:m4HW4v3i0
姉友「あら、おはよう二人共」
姉「おはよー」
妹友「おはよ」
妹「おはようございます」
姉「朝から元気だね、二人は」
姉友「コイツがふっかけてきたのよ」フン
妹友「…わたしは注意しただけだし」
妹「…」
姉「な、仲良くしようよ」ドウドウ
姉友「グルルルルル……」
妹友「ガルルルルル……」
姉「い、妹も何か言ってよっ」
妹「無駄ですよ、放っておけばいいじゃないですか」
姉「う、うぅ………確かに無駄かもしれないけど……」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:42:12.13 ID:m4HW4v3i0
〜学校〜
姉「それじゃ、妹、また帰りね」
妹「はい」
妹友「…」
妹「…どうかしましたか?」
妹友「妹ちゃんは、お姉さんと仲良いよね」
妹「普通だと思いますが」
妹友「…普通、かぁ」
妹「…どうして、あそこまで突っかかるのです?」
妹友「………」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:44:08.93 ID:m4HW4v3i0
妹「…」
妹友「……なんでかな、分かんない」
妹「…私は、姉友さんも、妹友も、好きですよ」
妹友「え」
妹「ですから、仲良くなって欲しいと思っています」
妹友「………」
妹「だって妹友、辛そうじゃないですか」
妹友「…っ」ギュウッ
妹「わ」
妹友「……わかん、ないの」
妹「…妹友」
妹友「わたし……わたし……っ」ギュウ
妹「…場所、移しましょうか」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:45:12.67 ID:m4HW4v3i0
〜W.C〜
妹「…」
妹友「…」
妹「…あの」
妹友「ごめん……もうちょっとだけ、このままでいさせて……」ギュ
妹「………ん」ギュ
妹友「ねぇ……妹ちゃん」
妹「はい」
妹友「…………ん、やっぱり、いいや」
妹「? そうですか」
キーンコーンカーンコーン
妹友「あっ、やばっ!」
妹「もう、大丈夫なのですか?」
妹友「うん……ごめんね、その……」モジモジ
妹「…構いませんよ、それで元気になってくれたのでしたら」ニコ
妹友「あ……うん、えへへ……///」
妹「急ぎましょう、先生が来てしまいます」
妹友「うんっ」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:46:22.88 ID:m4HW4v3i0
〜帰り道〜
姉「んーーっ…………はぁっ、今日も辛かったぁ〜」
妹「そうですね」
姉「え? 妹も辛かったの?」
妹「ええ、『授業は』やはり辛いものです」
姉「………私に会えないことは?」
妹「? 家で毎日会ってるじゃないですか」
姉「………」
妹「なんですかその『こいつ分かってねぇな』と言いたげな顔は」
姉「ばか」
妹「は?」
姉「ばーかっ」
妹「何ですか突然……って、ちょっと待ってくださいよ」
姉「ふーんだっ」スタスタ
妹「ふう………姉さんの相手も楽じゃありませんね」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:47:27.19 ID:m4HW4v3i0
姉「ただいまー」
母「おかえり、妹はどうしたの?」
姉「知らなーい」スタスタ
母「? 珍しいこともあるのね」
妹「ただいまです」カチャ
母「あら、おかえり」
妹「姉さんは帰ってきてますか?」
母「ええ、さっき自分の部屋に行ったけど……何かあったの?」
妹「気にしないでください、どうせまた自分から寄ってきますから」
母「貴女は寂しくないの?」
妹「読みたい本があったので」
母「本がなければ?」
妹「どうでしょうか、その時が来たことが無いのでわかりません」
母「貴女は姉と対照的で、とことんクールね……」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:48:23.33 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「妹〜♪」ギュー
母「本当に貴女の言う通りになったわね……」
妹「そうですね」
母「ちょっとお買い物に行ってくるけど、何か買ってきて欲しいもの、ある?」
妹「ありません」
姉「ないよ〜」
母「そう、じゃあ行ってくるから」
姉「いってらっしゃーい」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:50:03.31 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「〜♪」ギュー
妹「よくもまあ、毎日毎日飽きもせず抱きついてきますね」
姉「飽きるわけ無いでしょ?」
妹「そうなのですか?」
姉「妹も、毎日本読んでるけど、飽きてないでしょ?」
妹「……ふむ」ペラ
姉「それに、私は妹が大好きだから」
妹「…」
姉「あ、今ちょっと赤くなってるでしょ?」
妹「なっていません」
姉「だって、耳ちょっと赤いよ?」
妹「風邪をひいてしまったのかもしれません」
姉「それは大変だね………はむ」
妹「っ!?」ビクッ
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:51:35.41 ID:m4HW4v3i0
姉「びくってなった?」
妹「…なってません」
姉「うそ、じゃあもう一回やってあげるね?」
妹「ちょっ、やめ───〜〜〜っ!」ビクッ
姉「れろ………ほら、びくってした」
妹「いえ、今のは……」
姉「違わないよね? じゃあ、もういっかいやってあげよっか?」
妹「しなくていいです、やめてください」
姉「そう言いながらも、振りほどこうとはしてないよね」
妹「…それは」
姉「はむ」
妹「〜〜っ!」ビクッ
姉「ね………わかってるでしょ?」
妹「…何がです」
姉「私が……妹のことが、好きだってコト」
妹「…」
姉「姉妹としてって意味だけじゃ、ないよ?」
妹「…」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:52:44.22 ID:m4HW4v3i0
姉「だから……こうやって……」
妹「ねえさっ……んむ……」
姉「ん、ちゅ……はぁ……」
妹「………ん」
姉「キスしたくなるくらい、好きなんだよ?」
妹「…姉さん」
姉「…どうして、拒まなかったのかな?」
妹「…流されやすいタイプなのです」
姉「へえ、それは初耳かも」
妹「…」
姉「…でも今は、自分から流されに行ってるでしょ?」
妹「…違います」
姉「え?」
妹「信じているのですよ」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:53:28.95 ID:m4HW4v3i0
姉「信じてる……?」
妹「姉さんが、これ以上のことはしない、と」
姉「…」
妹「…」
姉「…ずるいなぁ、妹は」
妹「…すみません」
姉「でも……もういっかいだけ……」
妹「ん………」
姉「ちゅ………」
タダイマー!
姉妹「 「!!」 」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:55:10.17 ID:m4HW4v3i0
姉「お、おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ただいま。 まだくっついてたのね、姉は」
姉「えへへー」ギュー
妹「…」ペラ
母「それじゃ、夕飯作るから待っててね」
姉「はーい」
妹「…」ペラ
姉「…」ギュ
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:56:34.51 ID:m4HW4v3i0
〜翌日〜
姉「ふわあぁ………おはよお、お母さん」
母「おはよう」
姉「お父さん、おはよー」
父「おはよう」
姉「ん? 妹は?」
母「今日は日直よ」
姉「…そっか」
母「はい、朝ごはん」
姉「うん、ありがとう」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:58:00.49 ID:m4HW4v3i0
〜学校〜
妹「…」
妹友「やっほー、妹! 今日は日直?」ガラガラ
妹「…」
妹友「…あれ、妹? おーい?」フリフリ
妹「…あ、おはようございます」
妹友「うん、おはようだけど……なんかあったの?」
妹「いえ、何もありませんが」
妹友「う、うん………だといいんだけどさ」
妹「?」
妹友「その……本、逆さまだよ?」
妹「………」
妹友「………なんか、あったよね?」
妹「………」フルフル
妹友「…わたしにも、言えないの?」
妹「………ごめんなさい」
妹友「あっ、いやっ、責めてるわけじゃないよ?」
妹友「でも、辛かったら相談してね」
妹友「何かできるってわけじゃないけど………言えば楽になるかもしれないし」
妹「…はい、ありがとうございます」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 01:58:55.38 ID:m4HW4v3i0
〜昼休み〜
妹友「妹ちゃん、お弁当食べよー!」
妹「はい」
クラスメート「おーい、二人共ー! 姉友先輩が呼んでるよー!」
妹友「お姉ちゃんが? 何の用かな」
妹「何でしょうね」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:00:18.47 ID:m4HW4v3i0
妹友「どうかしたの? お姉ちゃん」
妹「なんでしょうか」
姉友「ああ、えっと……妹ちゃん、昨日か今朝、姉になんかあった?」
妹「………さあ、なにも無いと思いますが」
妹友「…どうして?」
姉友「いや……なんか、姉の様子が変なのよ」
妹友「変?」
姉友「ぼーっとしてる時が多いし、話してる時もどことなく上の空だし……」
妹友「…」
姉友「まあ、なにも無いならいいんだけど……ごめんね、呼び出して」
妹「いえ、お気になさらず」
姉友「うん、それだけだから、じゃね」
妹友「待って」
姉友「え?」
妹友「ちょうどお姉ちゃんに用があったの。 ごめんね妹ちゃん、先食べてて」
妹「? 分かりました」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:01:35.82 ID:m4HW4v3i0
姉友「…それで、何の用?」
妹友「…実はさ、今朝、妹ちゃんの様子もおかしかったんだよね」
姉友「妹ちゃんも?」
妹友「うん……今朝教室に入ったら、妹ちゃんが本を読んでたんだけど……」
姉友「? 別に普段通りじゃない」
妹友「…逆さまに読んでたんだよね」
姉友「…」
妹友「…」
姉友「…………妹ちゃんにしては、珍しいドジね」
妹友「…絶対、何かあったよね」
姉友「そうね……妹ちゃんが動揺するぐらいの、何かが」
妹友「…」
姉友「…まあ、私たちが考えたって無駄よ」
妹友「でも……」
姉友「もう少し、様子を見てみるわ。 幼馴染として、放っておけないし」
妹友「…そうだね」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:03:06.82 ID:m4HW4v3i0
────────────
妹友「お姉ちゃんたち、遅いね」
妹「何かあったのでしょうか」
妹友「もしかしたら掃除かも」
妹「ありそうですね……」
妹友「あ、来たよ!」
姉「ごめんごめん、今日掃除だったよー」タタタ
姉友「楽な場所で助かったわね」
妹友「やっぱり掃除だったんだ」
妹「………」
姉「………」
妹友(な、なんでこの二人は目を合わせようとしないのかな、喧嘩かな?)ヒソヒソ
姉友(まさか……この二人が喧嘩って有り得なくない?)ヒソヒソ
妹友(でも、もしかしたらもしかするかも……)ヒソヒソ
姉「…か、帰ろっか?」
妹「…はい」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:04:21.89 ID:m4HW4v3i0
〜帰り道〜
姉「………」
妹「………」
姉友(ちょ、ちょっとちょっと、ほんとに会話が無いじゃない!)ヒソヒソ
妹友(き、昨日はどうだった?)ヒソヒソ
姉友(いや、昨日一緒に帰ってないからわかんないんだけど……アンタは?)ヒソヒソ
妹友(わたしも一緒に帰ってない……)ヒソヒソ
姉友(はあっ!? こういう時に使えないわねっ!)ヒソヒソ
妹友(お姉ちゃんだってそうじゃんっ!)ヒソヒソ
姉友(…と、とにかく、今は喧嘩なんかしてる場合じゃないわよっ)ヒソヒソ
妹友(そ、そうだね)ヒソヒソ
姉「あ、あのー……」
姉友「え?」
姉「なんかすっごい静かだけど………二人共、何かあった?」
姉友&妹友「 「へっ??」 」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:05:50.94 ID:m4HW4v3i0
姉「いやだって、いつもなら喧嘩してわあわあ賑やかなのに……」
姉友「あ、いや………無いわけじゃ、ないんだけど」
妹友「う、うん……」
姉「? 相談に乗るよ?」
姉友「…………アンタ達のことよ」
姉「え? 私たち?」
妹「?」
姉友「今朝から様子がおかしいのよ、二人共」
姉「え」
妹友「何かあったのかなーって思って、いろいろ考えてたの」
妹「…それは」
姉友「ねえ、何かあったんでしょ?」
姉「………えっと」
妹「………」
姉友「……まさか」
姉「え」ギクッ
姉友「まさか、アンタたち、本当に……」
姉「えっ、いやっ、なっ、何もないよっ?」アセアセ
姉友「喧嘩、したの?」
姉妹 ズルッ
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:06:52.37 ID:m4HW4v3i0
姉友「え?」
妹友「あ、あれ?」
姉「すっ、するわけないでしょっ!!」
姉友「え? だってなんか余所余所しい感じが……」
姉「な、何でもないから心配しないで、ね?」
姉友「……私たちに、隠し事ができると思ってるの?」
姉「ん、と………」
妹友「…お姉ちゃん」クイクイ
姉友「………一人で抱え込んじゃ、ダメよ?」
姉「……うん、ごめんね」
妹「………」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/03(日) 02:08:46.10 ID:m4HW4v3i0
すみません、眠いので寝ます。
今日中に全て投下できるので、どうかお付き合いください。
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 03:14:42.67 ID:ODUude1fo
乙
寝るが良いなのだ
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 05:11:35.90 ID:I/fefaGfo
乙
似たタイトルで書いてた人かな?
続き楽しみだな期待期待
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 05:26:12.21 ID:XK71jE/mo
姉妹百合最高
32 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:48:47.59 ID:m4HW4v3i0
酉を忘れていました。
多分これであってるはず。
皆さんありがとうございます、投下再開します。
>>30
たぶんその人です。
33 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:50:49.55 ID:m4HW4v3i0
〜家〜
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「………姉さん」
姉 ビクッ
妹「何をそんなに驚いているのですか」
姉「い、いや、あの……」シドロモドロ
妹「……昨日の、ことなのですが───」
姉「忘れてっ!!!」ガタッ
妹「は?」
姉「昨日のことは、忘れてっ!!」
妹「あ、あの……?」
姉「そ、その、昨日のは、その……なんか、流れというか、雰囲気に流されてというか……」
姉「とっ、とにかく、昨日のはナシ! はいおしまいっ!!」ズダダダバタンッ
妹「……猛烈なスピードで去っていってしまいました」
34 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:52:01.45 ID:m4HW4v3i0
〜姉の部屋〜
姉「はふぅ、びっくりしたぁ……」ズルズル ペタン
姉「ううう……なんで逃げちゃったんだろう……」
姉(妹の返事が聞けるチャンスだったかもしれないのに……)
姉「…昨日のことは忘れて、か」
姉「………ヘタレだなあ、私」
35 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:53:20.27 ID:m4HW4v3i0
────────────
母「ただいまー」カチャ
姉「あ、おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ごめんね、ちょっと知り合いとばったり会っちゃって、話し込んじゃった」
姉「ううん、気にしないで」
母「すぐ夕飯作るから」
姉「うん」ギュ
妹「…」ペラ
36 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:54:22.03 ID:m4HW4v3i0
姉「…んー」
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「あっ……」
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「あう……」
妹「…」
姉「…」
妹「………」
姉「…」
妹「…」ペ
姉「ぁ……」
妹「………」
37 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:55:46.26 ID:m4HW4v3i0
姉「…あ、あの、えと、いいよ? 先進んでも」
妹「…そうですか」ペラ
姉「ん……」ギュ
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「…昨日のキスですが」
姉「………え、あ、あの」
妹「初めてでした」ペラ
姉「………えと」
妹「それだけです」
姉「……どうだった?」
妹「……柔らかかった、です」ペラ
姉「…そっか」ギュ
38 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:57:06.31 ID:m4HW4v3i0
姉「…ね、妹」
妹「はい」
姉「私ね……今、すっごくドキドキしてるんだけど、分かる?」
妹「…………わかりません」
姉「え」
妹「その胸の所為ではないかと」ペラ
姉「………やっぱり、大きいって邪魔だね」ムニュ
妹「今、全国の胸が小さい女の子を敵に回しましたよ」
姉「妹も?」
妹「私は気にしません」ペラ
姉「大きくならなくていいの?」
妹「なりたい、とは思いません」
姉「ふうん……こんなにちっちゃいのに、気にしないんだ」ボソ
妹 ゴスッ
姉「はうっ!?」
妹「…」ペラ
姉「ううぅ………本の角はだめだよ、痛いよ……」ズキズキ
39 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:58:05.02 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「ね、ねぇ、怒ってる?」
妹「…怒ってません」ペラ
姉「絶対怒ってるよ……だって読むペースが早いもん……」
妹「ですから、怒っていません」ペラ
姉「うぅ……ごめんね、気にしてないって言ってたから、調子に乗っちゃって……」
妹「怒っていませんから」
姉「だって声怖いもん……」ギュウ
妹「怖いくせに抱きしめないでください」
姉「それとこれとは話が別だよ」
妹「何が別なのですか」
姉「んー♪」ギュー
妹「ごまかさないでください」
40 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 11:59:35.55 ID:m4HW4v3i0
〜翌日〜
姉「寒いっ!!」
妹「冬ですからね」
姉「う〜〜、こういう時は妹に限るよ……あったかい」ギュー
妹「私はカイロじゃありませんし、歩きづらいです」
姉「じゃあ、ずっとこうしてよっか」
妹「ここにいると、いつまでも寒いままですよ」
姉「妹があったかいから大丈夫」
妹「ですが、体が冷えて、だんだん体温が下がって、最終的には………」
姉「よしっ、今日も元気に学校へ行こーう!」グイッ
妹「わあっ、ちょっ、いちいち急に引っ張らないでくださいいぃっ!!」ズルズルズル
41 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:35:50.32 ID:m4HW4v3i0
────────────
姉友「…姉と妹ちゃん、何があったのかな」
妹友「…わかんない」
姉友「喧嘩ではない、のよね……」
妹友(いつも相談に乗ってくれて、迷惑ばっかりかけてるのに……)
妹友(……こういう時、何にも妹ちゃんの力になれないなんて……)
姉友「何しょんぼりしてるのよ」
妹友「ん……いつも迷惑ばっかりかけてるし、妹ちゃんたちの力になってあげられないかな、って」
姉友「…そうね」
妹友「本人も話したがらないから……どうしようもないのかもしれないけど」
姉友「本当に困ったときには、相談に来るわよ」
妹友「そうかな」
姉友「まあ、迷惑かけたくない、って言って相談してこない可能性もあるけど」
妹友「………」
姉友「………」
妹友「………じゃあ、絶対に来ないね」
姉友「………そうね」
42 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:37:12.49 ID:m4HW4v3i0
姉友「ったく、メンドくさい性格ね……」
妹友「いい人たちなんだけどね……」
姉「はっ、はっ、やっほー二人共!」タタタ
姉友「あ、おはよう」
姉「おはよう」
妹「はぁっ……はぁっ……」グッタリ
妹友「い、妹ちゃん、大丈夫?」サスサス
妹「はぁっ……おはよう、ございます……」
妹友「どうしてわざわざ走ってきたの?」
妹「わかりませんが……姉さんが突然、走り出しまして……ふう」
姉「あったまったでしょ?」
妹「そういう意図だったのですか……」
姉「それじゃあ、これでまた再開できるねー♪」ギュー
妹「もうどうでもいいです……」グッタリ
姉友「………」
妹友「………」
姉「ん? 二人共、頭抱えてどうかしたの?」
姉友「……ああ、何でもないわ……」ガックリ
妹友「さっきまでの心配を返して欲しいよ……」ガックリ
43 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:38:28.04 ID:m4HW4v3i0
〜教室〜
妹「朝から疲れました」グデーン
妹友「あはは……」
妹「姉さんは何を考えているのかまったく読めません……」
妹友「…ところでさ、昨日の件はどうなったの?」
妹「…」
妹友「…」
妹「……未解決、です」
妹友「ん、そっか………でも良かった、ほんとに喧嘩じゃなかったんだね」
妹「はい」
妹友「ほんとに相談しなくて大丈夫? わたし、頼りになるよ?」
妹「自分で言うのですね……」
妹友「こうでも言わないと、相談してくれないでしょ?」
妹「……迷惑は、かけたくありませんから」
妹友「………お姉ちゃんの言う通りかぁ……」
44 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:39:32.91 ID:m4HW4v3i0
〜帰り〜
妹友「……うっわー……」
妹「………」
妹友「土砂降りだね……」ザーザー
妹「姉さんたちは先に帰ったようですね」
妹友「さすがに掃除が長引きすぎちゃったもん、しょうがないよ」
妹「ええ……私たちは、どうしましょうか」
妹友「帰んなきゃ……だめだもんね……」
妹「……行きましょうか」
妹友「うん……」
45 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:40:57.59 ID:m4HW4v3i0
ザアアアァァァァァ
妹友「はっ、はっ、はっ……」バシャバシャ
妹「教科書が大変なことになりそうです」バシャバシャ
妹友「うぐうぅぅ……言わないで……」バシャバシャ
妹「ここまで家までの道のりが長いと感じたのは初めてですよ」バシャバシャ
妹友「まだ半分ぐらいだよ……」
妹「長いですね……」
妹友「あ、あそこの停留所で雨宿りしようよ!」
妹「そうですね……すぐに止むといいのですが」
46 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:42:38.22 ID:m4HW4v3i0
〜停留所〜
妹友「うへぇ、びしょびしょ」ギュー
妹「絞れます」ギュー ポタポタ
妹友「…っくしゅん!」
妹「大丈夫ですか?」
妹友「ちょっと寒いかも……」
妹「まあ、冬ですからね……」
妹友「へくちっ! うぅ〜」
妹「…すみません」ギュ
妹友「ふぇっ!?///」
妹「こうすれば、多少は暖を取れます」
妹友「あ……」
妹「雨足が弱まるまでは、どうか我慢してください」
妹友「…ん」
47 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:43:31.15 ID:m4HW4v3i0
ザアアァァァ…
妹友「…なかなか収まらないね」
妹「天気予報は大ハズレですね」
妹友「うん……」
妹「…」
妹友「………」
妹「…」
妹友「ん……」モゾモゾ
妹「…寒いですか?」
妹友「え、あ、いや……その、恥ずかしくて……」
妹「すみません……風邪を引いてしまっては、大変ですから」
妹友「うん……妹ちゃんは、寒くない?」
妹「私も暖かいです」
妹友「そっか……」
48 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:46:14.99 ID:m4HW4v3i0
妹友「…あの、さ、こんな時にあれなんだけど」
妹「はい」
妹友「どうしたら、お姉ちゃんと仲良くなれるのかな?」
妹「昔は仲良かったじゃないですか」
妹友「…なんで、あんなふうに当たっちゃうのかな」
妹「…」
妹友「わざとやってるわけじゃないの」
妹友「ただ……ただ、なんか、つい……」
妹「…妹友は、もっと素直にならなければなりません」
妹友「…うん」
妹「姉友さんだって、仲良くなりたいと思ってるはずです」
妹友「そうかな?」
妹「ええ、きっとそうですよ」
妹友「……よし、頑張ってみるよ」
妹「ふふ、頑張ってください」
妹友「うんっ」
49 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:47:11.03 ID:m4HW4v3i0
妹「…妹友にも、悩みがあったのですね」
妹友「それは、どういう意味かな?」
妹「いえ、決して悪い意味では無いです」
妹友「わたし的には、妹ちゃんに悩みがあることにびっくりだよ」
妹「………私は」
妹友「あるでしょ? 悩み」
妹「………はい」
妹友「やっと認めてくれたね」
妹「………すみません」
妹友「…それで、その悩みは?」
妹「………」
妹友「………」
妹「………好きな人が、いるのです」
50 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:48:21.78 ID:m4HW4v3i0
妹友「…好きな、人」
妹「……引かないで、聞いてください」
妹友「え?」
妹「同性なんです」
妹友「…ドウセイ?」
妹「……相手は、女の子なのです」
妹友「………」
妹「…変、ですよね……自分でもわかっています」
妹「ですから……きっと、叶えてはならない恋なのだ、と」
妹友「変じゃないよ」
妹「え?」
妹友「全然、変なことじゃない」
妹「え、で、ですが、同性なんですよ?」
妹友「わたしは………妹ちゃんのこと、好きだよ?」
妹「え?」
51 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:49:27.11 ID:m4HW4v3i0
妹「………え?」
妹友「ずっと……ずっと前から、好きだったんだよ?」
妹「………え」
妹友「女の子が女の子を好きになるのは、妹ちゃんだけじゃないよ」
妹友「…だから、安心して、その人に気持ちを伝えてあげて……ね?」
妹「妹友………」
妹友「うん、また明日ね」
妹「妹友………ごめんなさい」ペコリ
妹友「…うん」
タタタタタ……
妹友「……ふう」
妹友(やっぱり、わたしじゃなかったか……)
52 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:50:25.19 ID:m4HW4v3i0
〜我が家〜
妹「ただいまです……」ビッショリ
姉「あ、お帰りー」
妹「………」
姉「ほらほら、早くお風呂に入らないと、風邪ひいちゃうよ?」
妹「…はい」
姉「どうかしたの?」
妹「いえ……なにも」
姉「そう?」
53 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:52:09.97 ID:m4HW4v3i0
〜風呂〜
妹「…」ゴシゴシ
妹(いけません、怖気づいては……妹友の、ためにも)
妹(ですが、なぜ今更になってこう、ヘタレになってしまうのでしょうか)
妹(決心したはずなのに……)
妹「…」
妹(姉さんも、こういう気持ちだったのでしょうか)
妹「…考えていても、無駄ですね」ザパー
54 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:53:55.70 ID:m4HW4v3i0
────────────
姉「………」
妹「………」
姉「………」
妹「………」
姉「……あ、あの、妹?」
妹「…はい」
姉「あ、えと、あの……」
妹「なんでしょうか」
姉「えっと……自分から近づいてくるなんて、珍しいなーって思って……」
妹「嫌、でした?」
姉「そ、そうじゃないけど……どうしたのかな、って」
妹「こうしないと、落ち着いて本が読めないのです」
姉「…今も読めてないよ?」
妹「………」ペラ
55 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:56:44.11 ID:m4HW4v3i0
姉「な、なんか、妹、変だよ?」
妹「…」
姉「どうかしたの? 何かあったの?」
妹「…この本によると、積極的になる方が良いとあります」
姉「へ?」
妹「この女の子のセリフを読んでみてください」パラ
姉「えーと……『相手の気を引くにはね、積極的になるのが一番だと思うよ』?」
妹「それを実践してみようと思ったのです」
姉「………え、えっと………?」
妹「……ですから」
妹「好きなんです、姉さん」
56 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:57:49.40 ID:m4HW4v3i0
姉「………え、え? えっ!?///」
妹「はぁ……自分のことともなると、とことん鈍感なんですね、姉さんは」
姉「え、だ、だって、今までそんな素振り、見せてなかったしっ、それにっ……」
妹「…それも、そうですね」
姉「…」
妹「…」
姉「…ねえ、ほんとに?」
妹「…本気です」
姉「………〜〜〜〜〜っ///」ギュウッ
妹「うぐっ、い、いきなりどうしたのですか」
姉「ごめん、ごめんね……嬉しいのと、恥ずかしいのとで……あぅ///」
妹「…まったく」クイ
姉「ふえ? んぐ」チュ
57 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 12:59:18.51 ID:m4HW4v3i0
妹「……………んっ、ぷは……」
姉「……なっ、ななっ、ななななななっ!?///」
妹「今までは、ずっと我慢してきたのです」
姉「え?」
妹「…姉さんと私は、同性ですし、姉妹です」
姉「…」
妹「ですから……それはいけないことだと思い、我慢してきました」
妹「それなのに、姉さんはベタベタとくっついてきて……」
姉「うぅ、ごめんなさい……」
58 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:01:19.71 ID:m4HW4v3i0
妹「必死になって引き剥がそうとしましたが、無理でした」
妹「今ままでの姉さんへの冷たい言葉は、すべて私の心にも無い言葉です」
姉「あ、あの」
妹「すみませんでした」ペコリ
姉「い、いや、気にしなくていいよ?」
妹「ですが……」
姉「ううん、だって、こうして気持ちを伝えてくれたでしょ?」
姉「だから、これでイーブンだよ」
妹「…はい、ありがとうございます」
59 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:03:41.82 ID:m4HW4v3i0
姉「えへへ……」ギュウ
妹「どうかしましたか?」
姉「好きだよ、妹」
妹「……………はい」
姉「えへへ、すきー」ギュー
妹「そんなに連呼されると恥ずかしいです」
姉「だって、今まで言えなかった分も言わなきゃだめだもん」
妹「何ですかその変なルールは」
タダイマー!
姉「あ」
妹「帰ってきましたね」
60 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:05:46.70 ID:m4HW4v3i0
姉「おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ただいま。 二人共、濡れなかった?」
姉「ビショビショだったよ」
妹「急に降り始めましたから」
母「天気予報って、たまに外れるとひどいのよねぇ」
姉「折りたたみ傘ぐらいは持ってってけばよかったなぁ」
母「そうね、常備しておいた方がいいかも」
妹「そうですね」
母「それじゃ、夕飯にするから」
姉「はーい」
61 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:08:16.26 ID:m4HW4v3i0
妹「………ん」
姉「うん? なぁに、妹?」
妹「…あ、いえ」
姉「え?」
妹「何でもありません、気のせいでした」
姉「ふーん……?」
妹「………」
姉「……妹、さ」
妹「はい」
姉「なんか、顔、赤くなってるよ」
妹「えっ、そ、そうでしょうか」ペタペタ
姉「うーん……?」ピト
妹「わっ……ちょっ、姉さん、顔近いですっ」
姉「……………妹、熱」ピッ
妹「はい?」
姉「計って」
妹「いえいえ、大丈夫ですよ」
姉「計って」
妹「………はい」
62 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:11:02.03 ID:m4HW4v3i0
ピピピッ
妹「………」
姉「何度?」
妹「何でもありませんでしたよ」
姉「見せて」
妹「見せる必要も……あっ」バッ
姉「………三十七度超」
妹「………」
姉「調子悪いんなら、どうして黙ってたのかな」
妹「………気のせいかと」
姉「あんなにビッショリ濡れてたのに、気のせいはないでしょっ!」ポカッ
妹「いたぁっ………くしゅんっ」
姉「……! お母さーん!」バタバタ
妹「うー……なんだか、本格的にだるくなってきました……」グテー
63 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:11:55.99 ID:m4HW4v3i0
〜妹の部屋〜
妹(まさか風邪をひいてしまうとは……迂闊でした)
妹(明日は休むことになるでしょうし……妹友に、結果報告しないと)ピポパ
プルルルルル…
妹友『はい』
妹「妹友……」
妹友『妹ちゃん、どうしたの?』
妹「明日、学校を休むことになりそうです」
妹友『どうして?』
妹「風邪をひいてしまいまして」
妹友『え、妹ちゃんも?』
妹「え……も、とは?」
妹友『いやあ、わたしも風邪ひいちゃって……へくちっ!』
妹「うわ……お大事に」
妹友『あはは……妹ちゃんもね』
64 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:13:31.65 ID:m4HW4v3i0
妹「それで、結果報告なのですが」
妹友『……うん』
妹「とりあえず、大丈夫でした」
妹友『そっか……うん、良かったね』
妹「それもこれも、妹友のお陰です」
妹友『わたしは何もしてないよ?』
妹「いえ、妹友のお陰で、告白する勇気が出たんです」
妹「ありがとうございました」
妹友『………』
妹「…妹友?」
妹友『……あんまり、優しくしないでよ』
妹「え?」
妹友『諦めきれなくなっちゃうじゃん……』
妹「…」
65 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:15:23.76 ID:m4HW4v3i0
妹友『………決めた』
妹「え?」
妹友『わたし、諦めない』
妹「……えっ?」
妹友『今でもチャンスはあるもん、わたしの初恋を、ここで終わらせるわけにはいかないからね』
妹「………妹友」
妹友『ふふっ、なんか、楽しくなってきたかも』
妹「楽しまないでくださいよ……」
妹友『その人に、月のない夜には気をつけろって言っといてね!』
妹「何をするつもりですか!?」
妹友『あははははっ、じゃあ、また学校で、ね?』
妹「ええ……ありがとうございました」
妹友『うん、またね』
妹「はい」
プツッ
66 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:16:30.88 ID:m4HW4v3i0
妹(……まさか、板挟み状態に陥ることになろうとは)
妹(これから苦労しそうです……ああ、頭が痛い)
コンコン
妹「はい?」
姉「…起きてた?」カチャ
妹「ええ、起きてました」
姉「そっか……具合はどう?」
妹「少し楽になりました」
姉「ん、そっか……リンゴ、食べる?」ギシ
妹「いただきます」
67 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:19:13.44 ID:m4HW4v3i0
妹「……姉さん」シャクシャク
姉「うん?」
妹「気をつけてくださいね」
姉「何に?」
妹「妹友に、です」
姉「…どういうこと?」
妹「……闇討ちされるかもしれませんよ」
姉「闇討ち……?」
妹「はい」
姉「……ふうん、なるほどね」
妹「分かりました?」
姉「うん、なんとなく、ね」
68 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:22:07.47 ID:m4HW4v3i0
姉「でも、気をつけろって言われてもねぇ」
妹「なんです?」
姉「結局は、妹の気持ち次第でしょ?」
妹「……まあ、そうですね」
姉「妹に、妹友ちゃんが好きだって言われたら、私には何もできないもん」
妹「………」
姉「で、妹は、どっちなのかな?」
妹「……さっき、言ったじゃないですか」
姉「えー? 言ったっけ?」
妹「……姉さん、意地悪ですよ」
姉「ふふー、だってもう一回言って欲しいんだもん」
妹「………しょうがないですね」
69 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:23:12.34 ID:m4HW4v3i0
妹「好きですよ、姉さん」
姉「……えへへっ、私も好きだよ、妹っ」ダキッ
妹「風邪、感染りますよ」
姉「妹のなら、伝染ったってへーき!」
妹「まったく、姉さんは……」
おわり
70 :
◆a/kVfvST9o
[saga]:2013/02/03(日) 13:25:59.86 ID:m4HW4v3i0
終わりです。
深夜のテンションで書き上げたのでメチャクチャでした、すいません。
姉妹百合最高
ですので皆さんも姉妹百合ss書いてください読みます
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 14:12:25.75 ID:ppcuqSGY0
乙
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 14:58:58.02 ID:YZWGZqAro
よかった 乙
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 16:05:41.47 ID:ODUude1fo
確かに姉妹百合最高
ただ、書くのはむずいよな……
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 16:16:29.60 ID:I/fefaGfo
乙
すごいよかった
やっぱり前書いてた人だったか。
>>1
の書く百合SS好きだわ
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/03(日) 16:26:33.27 ID:ODUude1fo
よかったらそのスレ教えてくれないか、
>>1
よ?
40.04 KB
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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