らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜

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335 :こなたの旅 23 5/7 [saga sage]:2014/05/02(金) 22:40:53.79 ID:8kzi1TIR0
いのり「神崎さんは真奈美さん……本当なの?」
こなた「もう間違いない……」
いのりさんは神社のある山の方向を見た。
いのり「私も一回だけあの神社に行った、もちろんつかさに連れられてね、夢中になって真奈美さんの話をしていたのを覚えている」
今度は私の方を見た。
いのり「彼女はつかさを助けた人、だけど殺そうともした人、そうだね、会うのも躊躇うのも分かる」
私は真奈美が怖いから会いたくない……のかな。
いのりさんはすすむさんを見た。いのりさんは溜め息をついた。
いのり「旦那もこんなだし……私が行くしかないみたいね、メモリー板を渡しに行ってくる」
私はポケットの中にあるメモリー板を取り出そうとした。
いのり「真奈美さんね……それを知っていればつかさを連れてきたのに、つかさなら誰よりも先神社にむかうかもしれない」
私の手が止まった。
つかさ……確かに、つかさならそうするかもしれない。それなのに私ときたら……
いのりさんは私を見て不思議そうな顔をした。
いのり「泉さんは昔から良く実家に遊びに来ていたよね、あまり話し合った機会は無かったけど、不思議と親近感はあった、」
こなた「え、どうして?」
いのり「つかさよ、つかさ、つかさが事ある毎に泉さんの話をするから」
こなた「どんな話を……」
いのり「よく遅刻をして変な言い訳をして先生によく怒られるとか、アルバイトを始めたとか、走るのが速いとか……仮病で休んだ事もあったって?」
最初と最後が余計な話だ……そんな話をしていたのか。想像はできるけど、そこまでだったとは。つかさらしいと言えばそれまでだけど。
つかさらしい……か。
いのり「……余計な話だった、メモリー板は?」
私は差し出しかけたメモリー板から手を放した。
こなた「私が直接渡してきます」
いのり「あら?」
すすむ「泉さん……」
こなた「神崎さん、いや、真奈美さんは私を呼んでいる、だから私が行かないと」
いのり「そう、それで良いと思う」
すすむ「待て……」
行こうとする私を呼び止めた。
いのり「折角その気になったのに呼び止めるなんて……」
ずずむ「どうして気が変わった?」
こなた「ん〜私の気まぐれ、それといのりさんの言葉もあるけど……強いて言えば……選んだから」
すすむ「選んだから……」
こなた「うん、もう私はとっくに選んでいた、つかさと出会った時から、だから行く」
すすむさんはなんか納得していない感じだった。
こなた「神崎さんと別れたからのすすむさんの選択、とっても冷静で冷酷だったけど……あれしか方法はなかったよね、きっと事故の時もそうだった、そんな気がする」
すすむさんは黙って私を見ている。
こなた「だって、神崎さんは生きているからね」
私は時計を見た。
こなた「わっと、早く行かないと遅刻しちゃう」
いのり「ふふ、変な言い訳をしないように」
すすむ「……なにも出来なくてすまない、しかも助言までされるとは……」
こなた「まだ作戦は終わっていないからまだ安心はできないよ、それじゃ」
すすむさんの表情が笑顔に戻った。そしていのりさんに寄り添っている。この二人は本当に愛し合っていると思った。
そういえばつかさとひろしも愛し合っている。かがみは人前でそんなを見せるような人じゃない。だけど家ではきっとそうにちがいない。
まつりさんとまなぶさんは……ゆたかの恋敵だったくらいだから言うまでもないか。
私は走って神社に戻った。

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