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P「車買い換えようかな」冬馬「車持ってたのか」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:45:00.34 ID:VLIYSQFWO
P.Kジュピターの人が書くP+961の面々が好きで、ほのぼのした5人が書ければと。
あと、車。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383068700
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:46:47.99 ID:VLIYSQFWO
P「あぁ、送り迎えとかにも使うからな」
冬馬「それって社用車ってヤツか?」
P「俺の車なんだけどな社用にも使ってるんだよ。 かなり走ってるから新車に買い換えるかな、とね」
翔太「へぇ〜プロデューサーさんって免許もってたんだね」
北斗「立場上必要ですもんね」
黒井「零細事務所は社用車も用意できないのか情けない」
P「いえ、社用車自体は有るんですけどね……」
黒井「む?では貴様がわざわざ車を出す必要は無いではないか」
P「それが有るんですよッ!どうしても我慢できない理由がッ!」
冬馬「いきなり叫ぶなよ!驚くじゃねぇか!」
翔太「で、で、その理由ってなんなの?」
北斗「車が古すぎてまともに走らないとかですか?」
黒井「ふむ、高木ならボロボロになっても使い続けるだろうな。 我が社ではそんな事はあり得んがな」
P「そういう事じゃ無いんですよ……」
黒井「では何が問題なのだ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:47:24.42 ID:VLIYSQFWO
あ、1行あけた方が見やすいか
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:49:47.43 ID:VLIYSQFWO
P「社用車が……ワゴンRなんですよッ!」

冬馬「ん?普通じゃねぇのか?」

翔太「良く見るよね〜あの車」

北斗「社用車として文句無いんじゃないですか? 都内移動なら充分ですよね」

P「違うんだよッ!そうじゃあないッ……アイツはッ……ロータリーじゃ無いんだッ……」ポロポロッ

北斗「え〜っと、そりゃそうですけどね」

冬馬「くっだらねぇ、ロータリーマニアなだけじゃねぇか。 社用車ぐらい我慢しろよ」

翔太「え?どういう事なの??」

黒井「翔太よ、ロータリーとはエンジンのタイプのひとつだ。 ほとんどの車にはレシプロと呼ばれるタイプが使われているが、マツダだけがロータリーエンジンを使用した車を市販しているのだ。 まぁ古くには外国車にも存在するが、現代ではロータリーエンジン=マツダという認識でかまわんだろう」

北斗「今ではマツダもロータリーエンジン撤退しちゃいましたけどね」

P「いいや!俺はマツダを信じている!
いつの日か必ず復活するんだッ!!」

翔太「ふ〜ん、車のエンジンって種類が有るんだね」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 02:52:09.55 ID:3h8LCqPAO
社用がワゴンR……

普通 チェイサーとかじゃないのか?
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:53:24.03 ID:VLIYSQFWO
アニマスもワゴンR乗ってたからね〜
確か
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:53:50.89 ID:VLIYSQFWO
冬馬「で、今乗ってるのはなんなんだよ」

P「RX-8だ」

北斗「まぁ大人4人乗れますし荷物も多少なら積めますから、ギリギリ社用車としてアリですかね」

P「勿論アリだ!FDだってアリだ! やよいならリアシートにも乗れるはずだ!」

冬馬「流石にFDはナシだろう。 高槻が乗るにしても厳しいんじゃねぇか?」

北斗「FCもナシですね」

翔太「FD?FC?」

黒井「翔太よ、FDやFCというのはRX-7の型式だ。 同じ名前の車だが年代によりFD3S、FC3Sといった種類が有るのだ」

翔太「あーRX-7なら知ってるよ。 カッコいいよね」

P「そう!カッコいいんだ! そしてロータリーエンジンに在らずは車に在らずだ!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 02:55:52.39 ID:VLIYSQFWO
冬馬「マニアなのは分かるけどよ、それは言い過ぎだろ」

P「じゃあせめてマツダ車だ。 これだけは譲れん! FCからFD、RX-8へと乗り継ぎ、そして次世代のロータリーへと繋ぐためにも! 俺はマツダしか乗らん!」

北斗「筋金入りなんですね」

冬馬「RX-8から新車に換えるなら何にしてもロータリーじゃ無くなるな」

黒井「だからこそマツダ車、か。 ふむ、その一徹さは認めてやろう。 しかし私のセレブな車を見てもその意志を保てるかな?」ニヤッ

P「くっ……なんだこの自信は」

翔太「え?クロちゃん凄いの乗ってるの?」

黒井「ウィ、無論だ。 セレブな私に相応しいスーパーセレブカーだ」

冬馬「スーパーカーでいいじゃねぇか」

黒井「セレブな私が乗るのだ! スーパーセレブカー以外有るか!」

北斗「アレは良い車ですよね」

P「一体何に乗っているんだ……
しかし俺は意志を曲げないぞッ!」

黒井「フッ、ならばついて来るがいい。 その意志打ち砕いてやろう」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 02:59:50.12 ID:VLIYSQFWO
……

翔太「961プロの駐車場って初めて入るよ」

冬馬「翔太は免許無いからな」

北斗「まぁ14だからね」

P「そういえば北斗と冬馬は免許持ってるのか?」

北斗「車の免許は持ってますよ」

冬馬「俺はバイクだな。 車は誕生日に合わせて取れるように教習行ってるぜ」

翔太「もうすぐ18だもんね」

P「じゃあ冬馬はバイク乗ってるのか」

冬馬「あぁ、たまにツーリングに行ってるぜ」

翔太「ひとりでねっ」

冬馬「ちっ、わかってねぇな。 ひとりってのがいいんだよ」

P「俺もバイク乗るぞ。 今度ツーリング行くか?」

冬馬「うっ……まぁ、どうしてもってんなら行ってやってもいいぜ」

翔太「嬉しそうだね冬馬君っ」

冬馬「う、うるせぇな!そんなんじゃねぇよ!」

北斗「へぇ〜照れちゃって」

冬馬「照れてねぇよ!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:01:31.08 ID:VLIYSQFWO
黒井「冬馬の嬉し恥ずかし話はそこまでにしろ。 ここからはこの私のスーパーセレブカーが主役だ」

P「むっ……ついに明かされるのか。 ヴェールに包まれた961プロ社長の秘蔵の車が……」

黒井「ウィ、期待に胸を膨らませろ。 そして刮目して見よ! これが私のスーパーセレブカーだ!」

P「こ、これはっ!」


P「……サリーン S7」

黒井「そう!S7ツインターボだ!」

翔太「うわぁカッコ良いね〜」

冬馬「マジでスーパーカーじゃねぇか……てっきりオチがつくかと思ってたのによ」

北斗「今日納車されたんですよね」

黒井「ウィ、この美麗さ……まさにセレブな私にこそ相応しい」

P「くっ……まさかこう来るとは」

黒井「どうだ?貧乏暇なしプロデューサーよ。 貴様には手の届かない高嶺の花だ、乗ってみたいとは思わないかね?」

P「うっ……ぐおぉぉッ」

黒井「さぁどうする? この官能を享受できるのは今しかないぞ?」

P「の、のってみた……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:02:50.19 ID:3h8LCqPAO
ユーノスコスモ
なんてどうだい
四人乗りだし
しかも3ローター
だけどレストアの費用がかかるか
てか台数が少ないか
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:07:09.96 ID:VLIYSQFWO
コスモも良いよね〜
もうちょっと現実感無くすなら、風籟とか出しても良かったんだがね
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:08:14.27 ID:VLIYSQFWO
冬馬「待てよ!ホントにそれでいいのかよ!アンタのロータリーへの愛はその程度なのかよっ!」

P「くっ……冬馬……おまえ……」

冬馬「確かにアンタはロータリーマニアかも知れねぇ!俺も最初はくだらねぇとか言っちまったよ! でもマニアってのはよ!貫かなきゃいけねぇ矜恃ってもんが有んだろ!」

黒井「貧乏暇なし火の車あっちっちプロデューサーよ、貴様はチャンスをむざむざと逃すような、そこまでに愚鈍な男なのか?」

P「う、ぐぁぁ……」

冬馬「プロデューサー!戻って来い!今ならまだ戻れる!誇りを失わずにすむんだ!」


翔太「……なんか始まってるよ?」

北斗「……そろそろ終わるんじゃないかな」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:08:27.88 ID:JkL5MAd7o
スーパーカーにしても趣味が渋いな
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:09:30.98 ID:VLIYSQFWO
P「俺は……俺は……」

黒井「この私に全てをゆだねるがいい!」

冬馬「プロデューサーァァ!」


P「俺は……俺が!ロータリーマニアだ!」

冬馬「プロデューサー!……信じてたぜっ!」

翔太「わー、ぱちぱちぱち」(棒)

北斗「良かったですねープロデューサーさん」(棒)

黒井「ふっ、甘き誘惑を振り切りどこまでも初志を貫くか。 その意気や良し!……そんな貴様が見たかったのかも知れぬな」

P「あ、もういいですよ黒井社長。 やりきったんで」

冬馬「社長も戻って来いよ」

黒井「むぅ、貴様らにノッてやったのだぞ! 私の心ゆくまでやり切ってこそ平等だろう!」

翔太「はいはいクロちゃん。 頑張ったね〜」

黒井「翔太よ!私を子供扱いするな!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:10:22.34 ID:VLIYSQFWO
北斗「社長、ところで何でS7にしたんですか?」

黒井「ウィ、非常に良い質問ですね」

冬馬「普通だろ」

黒井「言ってみたかったのだ!」

P「今更感がすごいですけどね」

黒井「ぐむむ……」

翔太「で、で、何でこの車にしたの?」

黒井「ウィ、そこまで聞きたいなら教えてやろう」

冬馬「もったいつけすぎだろ」

P「冬馬!それ以上いけない!」

冬馬「わかったよ」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:10:22.37 ID:3h8LCqPAO
>>14
うむ
自分はてっきり某派出所の黄色い改造制服の人の車かと思ってた
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:11:58.10 ID:VLIYSQFWO
黒井「……まぁいい、教えてやろう。 私も最初は悩んだものだ。 スーパーセレブな私に相応しい車とは何かをな」

黒井「スーパーカーといえばフェラーリ、ランボルギーニなど非常に有名なメーカーも有る。 特にフェラーリは性能、知名度、歴史ともに王者の風格が有るのも確かだ」

翔太「あっ、ボクもそのふたつは分かるよ」

北斗「俺ならフェラーリですね」

冬馬「俺はポルシェだな」

P「俺はRX-7だな」

冬馬「だろうな」

P「それはそれとしてスーパーカーには乗ってみたいよな」

冬馬「え?ロータリーはどうした!」

P「それは所有物としての話だ。 運転するとか、隣りに乗せてもらうとかは別だろ」

冬馬「あ、あぁそうか」

P「まぁ、金ありゃスーパーカー買うけどな」

冬馬「アンタ、ホントにロータリーマニアなのか?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:13:05.92 ID:VLIYSQFWO
ちょっとコンビニ行ってくる
10分くらい休憩で
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:25:52.79 ID:VLIYSQFWO
はい、続き投下します。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:27:12.93 ID:VLIYSQFWO
黒井「……続けるぞ。 私は考えた、何をもってしてセレブと言わしめるか。 幾星霜の時を経てついにセレブの真理にたどり着いたのだ!」

P「おぉ……」

冬馬「そ、それは?」

黒井「フッ、それは……Powerだ!
サリーンS7の誇るエンジンユニット!7000ccOHV!V8ツインターボ!750馬力!最高速度399km/h!」

北斗「ジェレミーみたいですね」

P「パワー厨だな」

冬馬「だったらヴェイロンとかあるじゃねぇか」

黒井「ノンノン、冬馬よ。 お前にはまだ分かるまい、数字が全てでは無いのだよ」

P「でも思い切りパワー厨ですよね?」

黒井「シャラップ!口を謹みたまえ! パワーだけが全てとは私は言っていない」

P「ほぼそのような事をおっしゃられたかと」

黒井「シャラップ!アンドシャラップ! このスタイルにこのパワーが宿ってこそなのだよ!大気を切り裂く戦闘的なフェイス!エンジンに火を入れれば咆哮するV8OHVの息吹!ひとたびアクセルを踏み込めば大地を跳ぶような加速!全て!そう全てがこのスタイルに集約されてこそのスーパーセレブカー!この車以外にセレブと言わしめる車があるか!いや無い!ッ以上だ!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:29:59.28 ID:VLIYSQFWO
北斗「……社長、今日納車なんですよね?」

黒井「そうだが?」

冬馬「じゃあまだ乗ってねぇよな」

P「ここまで乗って来たんじゃないか?」

翔太「それにしたって何時間も乗って無いよね」

黒井「車はこの駐車場まで運ばせたが?」

「……」

冬馬「じゃあ乗ってもいねぇのにあれだけまくし立てたのかよ!」

黒井「冬馬よ、くだらん事を言うな!乗らずとも感じるだけで充分なのだ!
……まぁまだまだお前には、な」

冬馬「ちっ、ムカつくおっさんだぜ」

北斗「まぁ気にするなよ冬馬」

P「黒井社長、是非エンジンだけでもかけてみてくださいよ」

翔太「そうそう、どんな音するのかな〜」

北斗「いいですね、セレブなスーパーカーなのは間違いないですし俺も聞いてみたいですよ」

冬馬「まぁ確かにな」

黒井「フッ、よかろう。 ならばお前たちの目に、このスーパーセレブカーの走る姿を焼き付けてやろうではないか!」

P「おぉ!」

冬馬「へっ、言うじゃねぇか」

翔太「楽しみ〜」

北斗「気をつけてくださいね、社長」

黒井「ウィ」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:30:16.85 ID:3h8LCqPAO
………
BMW M5のV10エンジンもいいじゃないか

S7は某ゲームだと曲がりにくいし
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:31:26.20 ID:VLIYSQFWO
キュキュキュキュ、ヴァォン!
ヴァロロロロ……ヴァォン!ヴァォォン!!

P「うっわーアメリカンだなぁ!」

冬馬「地下駐車場だから反響して余計すげぇぜ!」

翔太「すっごい音だねぇー!」

北斗「これは凄いな!」

黒井「フッ、これが王者の音だ。 ではひとっ走りして来ようか」

「おおぉっ!」

黒井「見よ!勇姿を!アデュー!」

ヴォン!ヴァゥォロロロロォン!
ヴァロロロロロ……
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:32:51.31 ID:VLIYSQFWO
……ガッ!シャアァァァ……ン……


「へっ?」

冬馬「うわぁっ!やりやがった!」

P「ヤバい!」

翔太「クロちゃん!」

北斗「早く助けないと!」

P「黒井社長!大丈夫ですか!」

黒井「ウ、ウィ……とくと、その目に、焼き付けたか……この、黒井の勇姿、を……」ガクッ

「しゃっちょおおぉぉぉぉ!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:36:35.62 ID:VLIYSQFWO
コンコン
P「失礼しまーす」

冬馬「お、来たのかプロデューサー」

黒井「わざわざすまんな」

翔太「とんだご迷惑だよね〜」

北斗「あっここ座ってください」

P「おうありがとうな」

P「しかしよくスネの骨折だけですみましたね」

黒井「フッ、セレブだからな」

冬馬「答えになってねぇよ」

翔太「クロちゃん不死身なんじゃない?」

北斗「ホントにな」

P「車は思い切り全損ですもんね」

冬馬「アレって1億円近くするんだろ?」

翔太「うっわーそんなにするんだ」

北斗「新車で8925万円だったかな」

黒井「たいした問題ではない。また買えばいいのだからな」

P「こりないですね〜」

冬馬「そんなに金あんのかよ……」

黒井「まぁ私ほどのセレブなら些細な事だ」

北斗「それにしても納車日にってのはビックリですよね」

翔太「もったいないよね〜」

黒井「過ぎた事は考える必要がない。 前だけを見て進んでゆけば良いのだ」

冬馬「前に進んでぶつかったけどな」

黒井「うるさいっ!過ぎた事は言うなと言っているのだ!」

冬馬「はいはい」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:37:02.80 ID:VLIYSQFWO
P「とにかく元気そうで安心しましたよ。 あっコレお見舞いです食べてくださいね」

黒井「ウィ、ありがたく受け取ろう」

P「それ765プロみんなからですので」

黒井「貴様……しゃべったのか?」

P「普通にニュースになってますよ。 あれだけの車で事故したんですから、それも超大手芸能事務所の社長が」

冬馬「隠しきれるわけねぇよな」

P「あっ、そろそろ時間なので仕事に戻りますね」

黒井「ウィ、忙しい所をすまなかったな」

翔太「クロちゃん治ったら快気祝いしようね」

北斗「プロデューサーさんも運転気をつけてくださいね」

冬馬「おっさんの二の舞にならねぇようにな」

P「はは、了解。 じゃ失礼しました」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:39:06.63 ID:VLIYSQFWO
数ヶ月後……

プルルルルルル、プルルルルルル……
ピッ
P「はい、もしもし」

黒井「ウィ、私だ」

P「あ、黒井社長。お久しぶりです」

黒井「今日は空いているか?」

P「えぇ今日は暇ですよ?」

黒井「そうか……ところで貴様が買い換えると言っていた車はどうしたのだ?」

P「あ!そうそう、そうなんですよ!実は昨日納車だったんですよ!」

黒井「ウィ、ならば私が貴様の車のセレブ度を測ってやろう。乗ってくるがいい」

P「はは、前にも言ったとおりマツダ車ですから、セレブには遠いですかね」

黒井「まぁいい、貴様が何に乗ってくるか楽しみにしておこうか」

P「じゃ、今から伺いますね」

黒井「ウィ」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:40:24.30 ID:VLIYSQFWO
ォォォン……

冬馬「お、もしかしてアレか?」

翔太「あ、かもね〜」

北斗「うん、プロデューサーさんが乗ってるな」

……ォォォン

P「よう!どうだ?新しい車は」

北斗「これって新しいアクセラですよね。しかもハイブリッド」

翔太「へぇ〜ハイブリッドカーなんだ」

冬馬「実物見ると結構いいじゃねぇか」

P「いいだろぉ〜」

翔太「うん、スマートな顔してるしカッコいいよ」

北斗「マツダ初のハイブリッドカーですね」

冬馬「しかしアンタ、ホントにマツダ党なんだな」

P「まぁな、ところで黒井社長は?」

北斗「あれ?さっきまで居たんですけどね?」

冬馬「とりあえず駐車場に行こうぜ。 そこでじっくり見物させてもらうぜ」

P「そうだな、じゃ行くか」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:42:08.65 ID:VLIYSQFWO
ォォン……

ガチャッ、バンッ

P「ここでいいかな?」

北斗「えぇ大丈夫ですよ」

冬馬「コレって高かったのか?」

P「いやぁそれが高木社長が太っ腹でさ、社用車として買ってくれたんだよ」

翔太「良かったね〜プロデューサーさん」

P「ホントだよな〜ありがたいよ」

北斗「じゃあ今は自分の車は無し、ですか?」

P「RX-8は距離が伸びてたからな、手放したよ。 でも実は一台持ってるんだよね」

冬馬「なんだ二台も乗ってたのかよ」

P「まぁそれは動かないんだけどな」

翔太「もしかしてレストアってやつ?」

P「そう絶賛レストア中だ。 と言っても実家のガレージでやってるからなかなか進まないんだけどな」

北斗「車種は?」

P「ふっふっふ、初代RX-7だ!」

冬馬「おぉSA22Cか!渋いぜ」

翔太「あれ?RX-7って2種類じゃないの?」

P「あぁ、前はFDとFCしか話題に出てなかったか。 もうひとつ有るんだよ」

北斗「ホントに筋金入りですね」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:43:23.75 ID:VLIYSQFWO
冬馬「そういえばよ、俺も車買ったんだよ」

P「お、免許取ったのか?」

北斗「まだなんですけどね、先に買ったみたいですよ」

冬馬「ま、免許取るまでは引き渡しされねぇし、いいじゃねぇか」

翔太「クロちゃんみたいにならないようにね」

冬馬「ならねぇよ!」

P「で、何買ったのよ?」

冬馬「あぁ、カレラGT」

P「……え?」

冬馬「だから、ポルシェのカレラGTだよ。 あっ、そういや北斗も車買ったんだよな?」

北斗「周りに刺激されたって感じだね」

冬馬「車なんだっけ?」

北斗「458イタリアだな」

P「……へ?」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:44:41.50 ID:VLIYSQFWO
北斗「あ、まだ日本に届かないんですけどね、フェラーリに色々とオーダーしちゃったから」

翔太「みんな車持ってていいな〜」

冬馬「ま、あと2年もたてばバイクは乗れるぜ?」

P「ふ、ふふふ……さ、流石にトップアイドル様は違うな……」

冬馬「ん?なにがだよ?」

北斗「あー……まぁ車は値段じゃ無いですし、どれだけ愛したかですよ」

P「……うぅ、説得力ねぇよ。 お前らみんなスーパーカーじゃねぇか……」

冬馬「なに言ってんだよ!アンタにはロータリーへの愛があるじゃねぇか!それって金じゃ買えねぇモンじゃねぇのか!」

P「……冬馬」

翔太「そうだよ!それにさボクも車持ってないし、今はクロちゃんも持ってないよ。プロデューサーさんが羨ましいよ」

P「……翔太。 ……みんなありがとな、くだらない事で凹んだりしてスマン!
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:46:00.18 ID:VLIYSQFWO
カツ、カツ、カツ……

黒井「……ノンノン、翔太よ。このスーパーセレブの私を舐めてもらっては困るな。この私が!貧乏毛だらけ猫灰だらけプロデューサーなぞを羨む事は未来永劫あり得ないのだ!」

P「けなされてるのか判断しづらいな」

冬馬「けっこう毛だらけじゃなかったか?」

北斗「格好付けたいだけでしょうね」

翔太「まぁいつも通りだよね」

黒井「フッ、言いたい事はそれだけか? コレを見てもまだ減らず口を叩けるかな?」

バッ!

P「こ、これはっ!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:46:16.20 ID:P4sxbVvDO
このイッチーで新しいP.K.ジュピターを始めよう(提案)
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:48:25.18 ID:VLIYSQFWO
P「マクラーレンF1じゃないですか!」

冬馬「ホントこりねぇな、おっさん」

北斗「嫌な予感しかしないよ」

翔太「うわぁ〜カッコいい〜!」

黒井「フッ、そうだろう!このスタイル!そしてパ」

P「あ、以下略でOKです」

黒井「むぅ、私の見せ場が……
まぁいい、ではひとっ走り」

冬馬「おいおい!今度は大丈夫だろうな!」

黒井「冬馬よ、私を誰だと思っている。 スーパーセレブの私に不可能の文字は無い!」

冬馬「まともに答えらんねぇのかよ!」

北斗「社長、ホント〜に気を付けてくださいね」

翔太「クロちゃんは不死身だから大丈夫だよね〜」

P「でもまぁ、コイツは痺れますね! あ、でもホント安全運転で」

黒井「みなまで言うな、分かっている。 前回の事はしっかりと教訓にしている。 ふむ、今日は天気もいいからな、外に出てみるか」

キュキュキュキュ……ファォンッ!
ファンッ!ファォンッッ!

黒井「では貴様らも外に来い」

ファォンッ!ファゥゥオオオオンッ!
ファオオォォォ……
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:49:25.34 ID:3h8LCqPAO
ざわ……
、 ざわ……
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:50:03.63 ID:VLIYSQFWO
翔太「無事に出て行ったみたい……」

冬馬「だな」

北斗「じゃ外に行ってみますか」

P「そうだな」


……フォォォォォ

黒井「遅いぞ」

P「大丈夫そうじゃないですか」

黒井「無論だ!私を誰だと」

冬馬「わーかったよ!安全運転でな!」

翔太「クロちゃんカッコいいよ!」

北斗「流石にもう無茶はしませんかね」

黒井「フッ、ではお前たちの目に、このスーパーセレブカーの走る姿を焼き付けてやろう!アデュー!」

ファンッ!ファォォオオオッ!
……ガシャーンッ!

「しゃっちょおおぉぉぉぉ!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:50:32.88 ID:uYsKAXe+o
ジェレミー「POWEEEEEEEEEEERRRRRRRRRRRRRRR!!!!!!!!!」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:51:19.98 ID:VLIYSQFWO
黒井「……黒井……死すとも……961は死せず……」ガクッ

冬馬「ま、大丈夫そうだな」

翔太「不死身だしね」

北斗「ヘッドライト交換くらいかな」

P「軽くて良かったよ」

冬馬「おっさん、もう運転すんなよな」

黒井「ヤだ!また違うの買うモン!」

冬馬「駄々っ子か!」


おしまい
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:52:58.74 ID:3h8LCqPAO
>>38
パワーより乗り心地やろ………
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/10/30(水) 03:55:47.73 ID:VLIYSQFWO
はい、どーもー
サクッと終了です

黒井社長には何乗ってもらっても良かったんだが、扱いが難しそうな車にしてみた
マクラーレンで事故るっていうのがやりたかっただけですね

では、また書き溜めできたら〜
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:56:24.68 ID:3h8LCqPAO
おつです
楽しみにしてます
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 03:57:25.10 ID:uYsKAXe+o
>>40
Power is EVERYTHING. More is better.
パワーは“全て”である。多気筒であればあるほど良い。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 04:02:54.54 ID:3h8LCqPAO
>>43
近年ジェレミーさん一応乗り心地も重視してるのだが………
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 04:05:08.60 ID:uYsKAXe+o
>>44
歳食って丸くなったジェレミーなんかジェレミーじゃないやい!
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2013/10/30(水) 09:31:12.64 ID:7X2wqV/+0
面白かった
ぜひシリーズ化してくれ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 09:59:13.92 ID:HWSQMRDQo
なんだこのおっさん(驚愕)
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 13:13:13.56 ID:jyor9qckO
V12の先代センチュリーとか持ってくるかと思った
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 18:40:44.72 ID:N7EkKBs9o
アイドルとクロスした車ss誰か頼む
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 20:17:09.76 ID:a0MrSVpco
エクストレイルが一番好き
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/10/30(水) 22:14:22.04 ID:VLv8fNMmo

乙、面白かった

ジュピターSSは貴重だから是非ともまた書いてほしい
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/11/01(金) 20:38:58.90 ID:l6M8Bzyyo
野暮なことだけど本物さんなのかな
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