マリオ「最近、テニスやパーティーにゴルフばかりで…何かを忘れているような」

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125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 17:43:04.28 ID:KvRxAu5A0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/29(木) 17:45:42.90 ID:xQjGcxnfo
乙ー
向こうから聞かれたんなら別に問題はないと思う
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 17:53:48.14 ID:KvRxAu5A0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *

>>125は間違って書き込みました…



>>123 >>124 >>126

ありがとうございます、興味を持って頂けるとは恐縮です



過去作…というより現在進行中のスレは此方の二つになります



・遊び人「画期的な戦闘方を考える」

勇者魔王系というよりオリジナル入りのDQ3ベースっぽい何か変なの
※ノリと勢いで創りました



・穂乃果「『れんあいげぇむ』」?【コンマ】

【残酷表現注意】…ラブライブに詳しくないけど
心が書きたいと魂の叫びをあげた為、書きました
※ノリと勢いで創りました、後…ラブライブ勉強中です、はい

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/29(木) 18:08:41.14 ID:Tg1n3YwW0
乙です、ちょっと読みに行ってくる
クランキー達がきたか、
(てっきりワリオが呼んだのはティキ族かと思ってた)
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/29(木) 18:28:41.31 ID:OMc4exJJO
サンクス
遊び人の方は前から興味あったし読んで見る
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/29(木) 21:56:52.22 ID:44TvSohc0
乙 後で読ませてもらいます
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/31(土) 12:49:42.74 ID:JyeNkmQd0
乙!
ナジミさんの人だったのか
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/31(土) 17:47:18.26 ID:W1aVoBFAO
まさかラブライブのそのスレの人だったとは…
こっちはグッドエンドで頼むぞ…
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 19:46:20.20 ID:O056mPm00

ジュゲム「――以上を持ちまして開会式を終了とします」


ジュゲム「それでは選手の皆様行きますよ!!!!!」





               3






「ねぇ、クランキーはやっぱり、マリオが勝つと思う?」

クランキー「そうじゃのう、断言はできんが有力候補じゃろうて」

「TVで見るのも良いけど、オイラは会場に直接行って見たかったなぁ
 …ディクシーを誘ってデートみたいな感じでさ」ボソ








               2






ヨッシー「お、走り出しますねぇ!」

ワリオ「…」


ヨッシー「ワリオさ「ラジオの音量デカくしたけりゃ勝手にしな!」


ヨッシー「なんだかんだで、ワリオさんも興味あるんじゃないですかー」

ワリオ「ケッ!」







              1








クッパ「…」




クッパ「どんな事であろうとお前を倒すのは我輩だ
             ……敗北は許さんぞ、マリオ!」




             GO!!


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/06/08(日) 20:14:21.98 ID:6JjiKKG30
待ってた
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 20:14:52.85 ID:O056mPm00

轟音…っ!


ランプから発せられる光がグリーンからレッドへと移り変わる


           刹那の瞬間ッ!


各選手は各々の愛機に火を点す!
ある者は勝利の栄冠を獲るために、ある者は己の生き様の為
そして、ある者は超えるべき目標を超すために…エンジンに火を点す!

胸の内にある情熱と変わらぬ熱を…っ!

執念の炎を…っ!


乗り手の熱意をそのまま注ぎ込むように選手達は機体のフットペダルと
強く踏み込み、ハンドルを切る

その刻から"唯の無機質な鉄塊"であるマシン達は
"無機質な鉄塊"ではなくなるのだ、情熱と言う名の火は

          愛機へと燃え移るのだから…っ!





 ワアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!


ジュゲム「スタートです!
         各選手、一斉にスタートいたしましたァ―ー!」


彼らの熱が会場に伝染する
観客は無論、司会兼進行係であるジュゲムでさえも熱に浮かされるのだ




  BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !

―表向きキノコ王国とクッパ軍の協定を記念したレースキノカメ杯…―
―今大会は国が用意したレースを3週した者が栄冠を掴むという到って―
 ―シンプルな大会、道中に選手の行く手を阻む障害があるものの―
―そのどれもが、過去に行われたレースのように機体が大破するような―
―過酷な物ではない、従って【選手の安全は絶対に保障された大会】だ―



ルイージ(なんとか、スタートダッシュは切れたけど…)


ルイージ(…"やっぱり"としか言いようがないね!)キッ!


―サイドミラーを見てルイージは思う、後続には数十台の車両の群れ…―
 ―スタートダッシュ時に一気に群れから飛び出せなかった集団だ―
―レース用の車道故にそれなりに横幅はあるものの、流石に何十台と―
―機体があれば、我先に我先にと道の奪い合い、先に行かせないように―
  ―ワザと後続車両の道を塞ぐような蛇行運転を図る者など…―

―ハッキリ言って、醜い争いの渦中であり、初めの一歩で如何にして―
 ―この集団を抜けられるか…この時点でも勝敗が大きく別れるのだ―



マリオ「…」


  ―サイドミラーではなく、前方を見据える、"やっぱり"居た…―


―ある意味で予想通り、"壁"は…"超えるべき者"は
               ルイージの前を独走するッ!―
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 20:38:56.51 ID:O056mPm00

ジュゲム「会場の皆様、モニターをご覧ください!」


ピッ!


ジュゲム「えー、現在の上位5位ですがトップは…
     マリオ選手!マリオ選手です!続いてキャサリン選手の機体と
     ワルイージ選手の機体です、丁度並行して走行しておりますが
     僅かにキャサリン選手がリードしております!」


ジュゲム「そして4位は何と以外ッ!!キノピオ選手だァー!」




クリボー「おおぅ!やるじゃねーッスか!」

ノコノコ「ふむ、彼の機体は確か、極限まで邪魔なパーツを取っ払って
     加速性を高めた物でしたね…」

クリボー「あーでも、それって結構ヤバイんじゃね?
      重量が無い分、カーブとか減速しなきゃ事故っちまうかも
     それに、カロンみたいにスッカスッカな骨マシーンなんて
     他の選手に追突でもされたら…なぁ?」







テレサ「フッ!音速の貴公子を極める為には必要な犠牲よ!奴もそれを
    承知した上で奔るのだからな!
    我等は奴の生還を黙って見届ける、ただソレだけよッ!」

   (はわわわ、!た、確かに加速性を高める為には多少の危険は
    あるってキノピオさんも言ってましたけど…
    『僕は絶対に大丈夫だ』っていってました!
    信じましょう!…私達にできるのはそれだけです!)




クリボー「おめぇは一体、何処の味方なんだよ…」(リア充もげろ!)


ノコノコ「愛の力ですなぁ」しみじみ



ジュゲム「上位5名は依然変わらず速度を上げており、後続の集団から
     ますます距離を離して行きます!
     まるでキノコによるブーストでも掛かっているかの如し
     驚きの速度です!」





ピーチ「…」ギュッ

キノじい「…姫、不安なお気持ちは分かりますが今大会は
     マシンが大破するような障害物は無く
     万が一の為にも各地に医療スタッフが派遣されております」

キノじい「ご安心くだされ…」


ピーチ「はい…」


ピーチ(…)

ピーチ(キノじいはこう言っているのに…この胸騒ぎは一体?)ギュッ

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 21:04:02.83 ID:O056mPm00

―レース開幕から5分が過ぎようとしていた、僅か5分、しかし…
  時速100キロ越えで走る彼らは相当な距離を走行している事になる―



ルイージ「ん?あれは…」



―今大会は障害物がある、選手にはただそれだけを教え、具体的な内容は
一切知らせない、無いようによってはソレを逆手に取られかねないからだ
     


 ―周囲に建築物は一切無く、平坦な道が延々と続くかと思われた―



―しかし! 変化は訪れる…!

―それは【穴】だッ!


―道のど真ん中から、端っこまで幾つもの【穴】が無数に空いている―



   ―こういう時、経験が物を言うとは良く言った物だ…―
―ルイージは【穴】を見てすぐにピンと来た、大きさ、造り…それらが―
    ―あれは【何の穴】であるかすぐに悟らせたのである…―




ルイージ「やれやれ、鬼が出るか蛇が出るか…それとも土竜かな?」


   ―土竜<モグラ>…記憶を失う前の兄と何度も冒険をした…―
―そして、幾度と無く見てきた存在の内の一匹なんだろうとルイージは―
―予見する、穴の大きさ的に車輪を取られ、身動きが取れない事態は―
  ―ない筈である、唯一の心配事はただそれぐらいであった…―







マリオ(…なんだ、この【穴】は…?)


   ―弟と違い、"冒険の記憶"が無いマリオには分からない…―

―それが、何の【穴】であるか、…此処が勝負の分かれ目になるだろう―


マリオ「…単にデコボコで走行し辛い道という訳ではなさそうだな」


―そう言いつつも、速度は決して緩めない…っ!
 警戒はすれど、後ろのライバル達を前に行かせるつもりは微塵も無い―



そして…っ!

            トップは"穴の直前"までたどり着く!



ボコンッ!!


マリオ「!!」


チョロプー「ピィーーーーーー!!」

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 21:09:26.85 ID:O056mPm00
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *


     今回はここまで!










>>128 ドンキー達の出番を作りたかったので呼ばせていただきました…

>>129 >>130 ありがとうございます!

>>131 ええ、あっちも近々更新したいです

>>132 基本、ハッピーエンドが好きですから私
   (必ずハッピーで終わらせるとは言ってない)

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/08(日) 21:21:01.67 ID:OTPLtYyWo
乙乙
すごい気になるところで毎回終わりかよ
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/09(月) 07:54:47.40 ID:aOJFddxso
おっつ
気になる引き
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/09(月) 17:16:05.38 ID:GfQdikVJo
おつー
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/22(日) 22:19:58.15 ID:ad/5/n6Go
支援
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/05(土) 19:14:00.33 ID:kUzibs+c0
ほう
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/05(土) 23:43:58.25 ID:M/WwB8MS0
支援
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 03:51:14.34 ID:RyNhHwPs0

       ―跳びだしたのはチョロプーだった…っ!―


マリオ「ぐっ!」ギュルルルル!


 ―咄嗟の判断、ハンドルを全力で切り、車体は勢いよくスピンする―

―それによりチョロプーはマリオの顔に跳びつけず
 車体に取り付く事となるのだが…車体全体に掛かる強烈なGと遠心力―


  ―それによって、彼はすぐさま、跳ね飛ばされる結果となる―





ブウウウウゥゥゥンン!!

               ギュウウウウンンン!!!

マリオ「ちぃッ抜かされたかっ!」





―直線上に向かっていた車体の運動エネルギーは回転と共に乱れ…
    結果として後方のライバル達に機会を与えてしまったのだ!―




減速…っ! この僅かな出来事でトップは順位を2つ落とす…っ!

 キャサリン、ワルイージの順にマリオを追い抜きそして…っ!



キノピオ「…!マリオさん」

ルイージ「勝たせてもらうぜ…兄さんっ!」


 加速特化型の機体が英雄の隣に並ぶ!背後にはもう一人の英雄

キノピオ&ルイージ「「うおおおおおお!!」」


―二人は思う、英雄<マリオ>が、決して勝てないと思えた敵が…!
  最大の対戦相手が今!何の幸運か自分達の前に"堕ちて"きたと―



マリオ「…ふぅ」

マリオ「どうも勘違いしてたな
    最大のライバルはお前達四人じゃなかった」

             ―しかし…―








マリオ「俺にとってのライバルとは他でもない"俺"だったな…

            俺の…俺の"慢心"こそが最大の敵だ…っ!」





これは断じて幸運などでは無い…眠れる獅子が目覚める瞬間だったのだ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 03:54:24.48 ID:SOBUNqiAO
お久
私情で書けなかったんか?
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 04:06:21.43 ID:QVWMo7zgo
熱い、熱いぞ!
マリオ目覚めたかー
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 04:19:07.10 ID:RyNhHwPs0

―穴だらけの道、当然だが先ほどのように穴にはチョロプーが潜む
  ただし、全ての穴という訳ではない、当然ながらダミーの穴もある―


マリオ「フンッ」ガッ


     ―フットペダルを踏み込み速度を上げるマリオ―
―同じくマリオに並び走行していたキノピオもフットペダルを踏み込み―
    ―両者共に機体を加速させるッ!…ルイージを除き―


マリオ「…」
キノピオ「…っ!」



―結果は…

      キノピオの圧勝であった!


 元より彼の機体は不要なパーツを全て抜き取り加速性に特化させた機
 この手のパワー比べならば彼が勝利するのは白明の理であった










…そう、これが"ただの相手"ならば、だ!―



ルイージ(キノピオ、勝ちを焦ったね…)


―遠ざかっていく二人の背を見つめるルイージはキノピオの敗北を思う―


―――
――


キノピオ「…うっ!」グンッ

マリオ「…」


  ―両者は機体の出せる可能な限りの最大加速で道を突っ切る―
―マリオとの差は一向に開いていく、キノピオが前へ、そして段々と―
―豆粒みたいな見えたトップと2位の背が大きくなってくる…しかし!―



キノピオ(…ま、まだだ!相手はマリオさんだぞ!
      此処で速度を緩めれば…きっと抜かれる!!)


彼は知っている、"スーパーマリオ"という人物が今までどれ程の奇跡を
起こしてきたのかを…

 かつて、幾度と無く自国の姫を攫った大王と戦い生還してみせた男
 かつて、"武器世界"より訪れた侵略者達を倒した男

 宇宙人タタンガの撃破、怪力ワリオからマリオランドの奪還
 ドルピック島での事件解決、ゴロツキタウンの地下に眠る"女王"討伐
 マメーリア王国の件、過去から帰れなくなった姫の救出
 …そしてダークスターの事

 例を挙げたら限りが無い…それ程の男なのだ
 "そんな男だと分かっている"だからこそキノピオは速度を緩めない

 否ッッ!緩めなかったのだ!それが敗北に繋がると気付かずに!
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 04:49:25.75 ID:RyNhHwPs0


     ガコンッ!

キノピオ「!?」


      ―…一瞬、彼は自分の状況が飲み込めなかった―

―身体に衝撃が走り、視界がぶれる、そして感じるのは奇妙な浮遊感―

―それもその筈だ…何せ




       彼の機体は横軸に一回転しながら宙を舞ったのだから…





キノピオ「ぅぁ……
        うわああああああぁぁぁぁぁっっ!!!!」



  ―彼の機体の加速性は余分な重量を取り払った事にもよる―
 ―しかし、その分、操作性の悪い物となっており、カーブの際にも―
     ―早目にハンドルを切る必要があったのだ…―

無論、彼だってこのピーキーな機体に慣れるため練習はしていた
 だが彼は"マリオ"というあまりにも大きな存在のプレッシャーに負けた
速度を緩める事なく、突き進み彼の車輪、車体は"穴の上"を通過した


キノピオもマリオもチョロプーの事を危惧し、可能な限り穴を避けていた

もう一度言うが、キノピオの機体はかなりピーキーな性能
 加速すればするほど、ハンドルを切るタイミングはズレる…
穴の真上を通過していると気付かなくなるほどに…


英雄は素人にはまず不可能な加速をしつつ、穴を見事に避け続け
同じくキノピオもそれを実行してはいた、だが…焦りのあまり彼は
操縦ミスを犯し、よりにもよってチョロプーの潜む穴の上を通った

もしも、これが並みの速度で走る機体ならば、飛び跳ねたチョロプーは
キノピオの顔にでも張り付く程度だっただろう…


だが、チョロプーが地表から飛び出すよりも速く
 通過しようとする加速性だ…堅い地層の岩盤を掘りながら飛び出す程の
彼等の力はそのままキノピオの車体を下から突き上げる形になり…!



キノピオ「―ああああああぁぁぁぁぁ!!」



   ガ シ ャ ァ ア ア ア  ア ア ン !



最低限の重さがあれば、宙を舞うことも無かったろうに…


そのまま横軸回転をしながらスッ飛ぶ時速数百キロの弾丸と化した機体は
トップと2位の付近に墜落、爆散…まるでトゲゾーの甲羅でも投げた様だ

キノピオは幸運にも席から跳ね飛ばされて茂みへ…


ルイージ「…さて、行くか」


遠くで起きた爆発、立ち上る黒煙を確認し、ようやくルイージは
フットペダルを踏み込み加速する…
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 04:52:57.01 ID:RyNhHwPs0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
 
151 :ごめん途中で書き込んだ [saga]:2014/07/10(木) 05:02:47.85 ID:RyNhHwPs0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
>>135
―そのどれもが、過去に行われたレースのように機体が大破するような―
―過酷な物ではない、従って【選手の安全は絶対に保障された大会】だ―

>安全な大会とは一体なんだったのか…



    本当に僅かばかりですが、今回はここまで

最近ようやく仕事の方が落ち着き始めました…ちょっと忙しい期間に入り

 他のスレを一つだけ進行させるのが限界でした…



  最後に支援してくださった方々、感謝いたします


*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
>>146 はい、上記でも書きましたが
   空いた時間は別のスレで使ってました、待っていて下さったのに
   申し訳ありません…

>>147 "記憶"は目覚めてません、戦士としての直感的なモノですかね
  長い付き合いだから、キノピオが臆病で、だけど誰よりも勝ちたい
  意思があるのを知ってるから、この策に出たって感じですね
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/10(木) 06:02:10.26 ID:7yn4y6Jq0
更新来てたやったー。乙です
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 06:41:55.67 ID:LdqMIO8cO
更新が来るなんてヒャーホゥ!だぜ。乙
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 06:52:26.70 ID:QVWMo7zgo
ついにルイージが前に出るかっ!

乙です
リアルと体調だいじにー
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 09:07:06.20 ID:PdGGOpK40
>…まるでトゲゾーの甲羅でも投げた様だ

なんか笑えたwww
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 09:11:28.78 ID:rpsrv+7bO
おお更新来てたか
相変わらず面白いな乙
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/10(木) 23:35:30.49 ID:7yn4y6Jq0
そういえばキノピオさん主人公おめでとう
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/11(金) 07:12:13.65 ID:/uj2PW3AO
ナレーションがなんかバキっぽい

スレを同時進行で進めるのは大変だと思うよ…
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/15(火) 07:27:22.66 ID:cPsk2Rh60
面白い作品に出会えた
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/15(火) 20:59:12.25 ID:9AIYZOZ50
追いついた。乙
他作品の方も読んでいたからびっくりした……けど、地の文の書き方を見て妙に納得がいった。
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 19:24:36.67 ID:Mk61Htq90

【会場・観客席】






     ガ シ ャ ァ ア ア ア  ア ア ン !





ピーチ「じい!早く救護班を!」ガタッ

キノじい「ひ、姫!落ち着いてください」

ピーチ「あのような光景を見たのです、落ち着いてなどいられません!」

キノじい「ただいま、救護班が向かっておられますじゃ!」



ピーチ「…っ」

キノじい「…お気持ちは痛いほど分かります
     今大会は参加者の安全を考えておりました…
     ですが、あれは我々の予想を上回る異例の事態だったのです」


ピーチ「…ごめんなさい」


キノじい「…謝るのはこのじいの方です…」

ピーチ「…」

ピーチ(マリオ…どうかご無事で…)








ジュゲム「あーっと!?キノピオ選手の機体が大破、炎上したァーッ!」



テレサ「隣国の遣い!?」
   (キノピオさん!?)


クリボー「うおぉっ!?リア充爆発しろとは思ってたけど
     こんなんアリかよ!?」オロオロ

ノコノコ「二人とも落ち着きなさい、キノピオ君なら茂みに落ちただろう
     死んではいませんよ」

クリボー「いや、そうだけどよ!気の合うダチ公が
     あんな事になってんスよ!落ち着けってのは無理だってっ!」




  ノコノコ「此処で私達が慌てた所で何か事態が変わりますか?」



クリボー「ぐっ、それ言われちゃ、ぐぅの音も出ないッス…」





テレサ「約束されし時の運は…自らの手で掴み、変え行く物なり」
   (…だったら"行きましょう"、私達が事態を変える為に…)
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 19:40:31.50 ID:Mk61Htq90


クリボー「へっ?」

ノコノコ「テレサ君?」







テレサ「此処で大いなる時を無駄にして何となる?
    口論に時を欠くなら、戦友の下へ駆けつけるのが道理だろう?」

  訳(ノコノコ先輩の言う通り、此処で慌ててても何も変わりません
    なら助けに行きましょうよっ!
    クリボー先輩だってなんだかんだでキノピオさんとお友達でしょ
    お喋りしてる暇があるなら、私達がどうにかしましょうよっ!)





ノコノコ「…やれやれ、テレサ君、君は強い女性ですね」

クリボー「確かにそりゃあ、そうだけどよォ
     どうすりゃ良いんだよ…
     こっからかなり距離あんぞ?車でもあれば話は変わっけど…」




















       ヨッシー「お困りのようですねぇ?」ヌッ






クリボー「ギャアアアアアアア!?!?出たああああぁ!?」

テレサ「しょ!?食人蜥蜴ッ!?」
   (ヨ、ヨッシーさん!?いやああぁぁぁっ!卵投げないでぇ!?)



ノコノコ「あっ、どうもヨッシーさん」ペコリッ

ヨッシー「やぁ、ノコノコさん
     この間はカメカメハーブティーのギフトを送ってもらって
     ありがとうございますね」



クリボー「ゼェ…ゼェ… と、突然出てこないでくださいよォ〜
     心臓に悪いッスから…」


テレサ「わ、我等を驚愕させようとは新緑の鱗を持つ竜よ…」
   (そ、そうですよヨッシーさぁん…)
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 20:17:40.58 ID:Mk61Htq90

クリボー「つーか、あんた等なんか妙に親しげじゃないッスか?」


ノコノコ「ああ、私達はよく文通してますからね」

ヨッシー「ええ、ノコノコさんからはクッキーに合う茶葉を
     頂いてますね、代わりに此方からお菓子や果物を送りますが」

クリボー「えっ?なにその、裏話的な話、初耳なんスけど?」


ノコノコ「まぁ、仕事と関係ないプライベートな話ですし」


テレサ「貴公ッ!何の目論見あって我等に接触したッ!」
   (あのう…私達に何か御用でしょうか?)オドオド



ヨッシー「移動手段が欲しいと言ってましたね?
           よければ私のカートをお貸ししますよ?」


クリボー「えっ、マジで!?」

ヨッシー「はいっ!…本当は私も参加して賞金で世界食べ歩き旅行に
     行こうと思ってましたが」


ヨッシー「この大会は大事な大会ですからね…地味なルイージさん含め
     その他の人に華を持たせようと辞退したんですよ」


ノコノコ「つまり、調整したカートがあるものの、それは手持ち沙汰に
     なっているということですかな?」

ヨッシー「ええ、クリボー君達に特別に貸してあげます!
      ただ、その代わり…」




    ワリオ「オイ、どうだ!売り上げは上がったか?」




ヨッシー「…ウチの商品を大量に買ってくれませんかね?」

ノコノコ「…あー、そういう事ですか」


ヨッシー「フルーツジュースの売り上げが良すぎるもので
     こうして屋台から観客席まで立ち歩きで販売に来てるんですよ
     私のカートをお貸しするので売り上げ向上にご協力を」



クリボー「どんだけ買えばいいんスか?」



ヨッシー「えー、ざっと100名様分買っていただければ…」



クリボー「ちょっ…!」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 20:36:41.30 ID:Mk61Htq90

ヨッシー「確かにアレな交渉だとは思いますよ?
     でも、それだけ払えば私のカートは"無期限"、しかも壊しても
     修理費その他の請求は一切しません」

ヨッシー「まぁ…新車を購入するような物と思っていただければ…」



ノコノコ「…はぁ、分かりました」


ノコノコ「ただし、クレジットでお願いしますよ?」


ヨッシー「…良いんですね?」


ノコノコ「私も、キノピオ君…友達の安否が心配ですからね」ニコ



テレサ「同士よ!」
   (ノコノコ先輩…)

クリボー「…あんた、漢だよ」



―――
――




ヨッシー「此方になります」



  -ヨッシーに案内されついて来たテレサ、クリボー、ノコノコは-
    -友達の下へ行こうとヨッシーのカートを受け取ります…-
 -本来、レース大会に参加する予定だった為、それは会場に納車され-
      -いつでも発進可能な状態になっていました…-




-ヨッシーの卵を連想させる白と緑の水玉模様…ガッチリとした
  やや大型の機体、四輪駆動で見るからにパワー重視といったカート-


-キノピオのカートが加速性に優れた機体なら、これは急斜面の山道
  車輪を取られやすい湿地帯や浜辺の走行に特化したタイプだろう-



クリボー「おおっ!?かっけー!!」


テレサ&ノコノコ「「えっ?」」



-緑と白の水玉模様…お世辞にもお洒落なデザインとは言えない
            どちらかといえばお茶目なデザインである-


ヨッシー「さっすが、クリボー君、センスが分かりますね〜」




ノコノコ「…あー、とりあえず行きましょうか?」

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/16(水) 20:37:58.06 ID:FvKQC6fS0
100人分か…一人分が1コインだとしたらちょうど1UPだな
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 20:51:06.91 ID:Mk61Htq90


ノコノコ「私が運転しますので」


-一人乗りというより、二人乗りが可能な大型車にノコノコ
            後ろにクリボー、テレサがしがみ付く-



-迷わずノコノコが運転席に乗り込んだがこれには理由がある

  まず、このカートはヨッシー専用に調整されており、当然ながら
 シートの位置、ハンドルの高さ、フットペダルの場所もヨッシー専用…


要は、短身のクリボーではアクセル、ブレーキが踏めても
 ハンドルを操作できないわけだ…


テレサに至っては論外、ハンドルは持てても
       脚が無いからアクセルが踏めない
 (念力で動かせる【キングテレサ】という例外もいるが…)


これ等の理由で二人は運転免許が取れない
 体格的にも条件を満たすのはノコノコだけであった…




ノコノコ「行きますよ?」





 BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !





 - 今ッ!三匹のクッパ城門番隊が親友の為に会場を飛び立った…!-






―――
――




救護班A「ぅぐ…」ドサッ


救護班B「こ、此方、キノコ王国医療スタッフ…き、緊急じた―」


ゴスッ!     ドサッ…



「おっと…通信はやめてくれよワシ等も事を起こす前に
  面倒な事になるのは嫌じゃからのう?」




ゲドンコ星人「ゲヒャヒャ・・・」

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 20:59:48.33 ID:Mk61Htq90
*********************************


          今回はここまで!


>>157 キノピオさんもモブから出世したもんだなぁ…
   彼を操作できるゲームってカートやテニス以外だと…
   USAとかだったかなぁ


>>160 特定されやすい書き方なのかなぁ…

>>165 マリオ世界の物価って作品によって違うから何とも言えませんね
  …関係ないけどあの世界の食べ物はマジで美味しそうだから困る
 【ふっかつドリンク】とか【ヨッシーのクッキー】とか味が気になる
********************************
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/16(水) 21:06:31.26 ID:2/w5wWM30
>ゲドンコ星人「ゲヒャヒャ・・・」

何と無くゲラゲモーナ思い出した
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/16(水) 21:07:02.44 ID:2/w5wWM30
>ゲドンコ星人「ゲヒャヒャ・・・」

何と無くゲラゲモーナ思い出した
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/16(水) 21:12:55.21 ID:j9ltMIbK0
乙ッ!
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/17(木) 00:11:27.91 ID:8h3QeSFro
おつ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/17(木) 08:12:49.47 ID:inwnDIMlo
乙!
ヨッシーがうまい商売をしておる……ww
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/17(木) 08:24:47.01 ID:xRyfdVvAO
確かにペーパーマリオシリーズの料理は結構味が気になるものばっか
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/17(木) 10:24:07.33 ID:udiKLEaL0
まるでスタドリを売ってくる某事務員のような巧い営業ww
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/18(金) 01:36:28.17 ID:EYBbcwb00
続ききてたのか!乙
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 23:43:15.54 ID:mRbdBzeDO
おつおつ
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/09(土) 21:50:08.56 ID:YFmYC5eeO
ほしゅ
エタらないことを祈る
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/12(火) 23:08:20.39 ID:cLcm4yUAO
バッドエンドは嫌だ
途中で投げ出されて未完で終わるのはもっと嫌だ
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/13(水) 17:53:13.25 ID:lXnaAW2M0
最近他のスレが更新されたから望みはある……んじゃないかなー?
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/14(木) 05:08:01.14 ID:YcWWK/p5o
気長に待つさ
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/08/15(金) 16:52:34.20 ID:P/wYp9lx0
*********************************

          申し上げます!!

      8月16日〜19日の三日以内に更新いたします

  長らく放置して申し訳ない、数回に分けての更新か

 一度で一気にやるかは未定ですが15〜20レス分は投下したい考えです

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182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:30:13.26 ID:A2KbsKLDO
はあく
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/15(金) 22:39:51.74 ID:8KN1EWVU0
はやく
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/16(土) 01:18:12.32 ID:mMlHoUuWo
やっとか
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/16(土) 07:15:41.51 ID:UaA4xj3zo
よっしゃ
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/08/19(火) 16:53:24.97 ID:b71LKuae0

ワルイージ「へっ、ようやくチョロプー群を抜けたか!」


熱烈なトップ争いで1位の地位についたのは意外にもワルイージだった


彼とキャサリンはマリオを追い抜いた後、1位の座を賭けて競っていたが
突如、後方より飛んできた来た機体の爆発に巻き込まれた


ワルイージ(まさか、こんな早くに使うとは思わなかったぜ・・・)



彼専用にチェーンアップされた機体の動力部には特注性の仕掛けがある

"一時的にエンジンを暴走寸前までフル稼働させ爆発的な加速力を生む"
そういうギミックがあるのだ!
 その速さは【ダッシュキノコ】三つ分に相当する!



ワルイージ「…チッ、意図的にエンジンを暴走させるから
      あまり使いたくはねぇが無かったが
      アレはしゃーねぇぜ…」


博打好きのワルイージだからこそこんな無理のある装置がつけられている
もっとも・・・今回ばかりは彼の命知らずな性格がつけた機能が
結果的に彼を救ったのだが…



現在トップ争いをするのは3機のマシン・・・



すなわち


1位のワルイージ
2位のマリオ

そして…まだ薄らとしか見えていない緑の影…



キャサリンの機体はキノピオ機の爆発に巻き込まれ炎上
咄嗟の判断で機から降りてリタイアの形となった



マリオ「…次は山道か」


マリオ(…ッ!)ズキッ

マリオ(くそっ!さっきのモグラを見てからまた頭痛がしやがる…)


何処かでアレを見た気がする、だが何処でかが思い出せない

平坦な道から進む度に傾度の増す山道の急カーブも寸分違わない
完璧なコーナーリングで曲がりきる


無駄の無い、僅かな動作で大幅に曲がるでもなく、着実に1位との距離を
埋めていく英雄

彼の機体はキノピオやワルイージ達と違い何の改造も施されていない


つまりッッ!

完全にドライバーの素の技量だけで1位争いの場に居たのだっ!

187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/08/19(火) 17:07:26.03 ID:b71LKuae0

マリオ「ガードレールがあるから転落の恐れは無いが…
    ここでの障害物は勘弁してほしいな」チラッ

レース用という事もあり少し広めの車道
ガードレールの先は奈落の底である


マリオ「…こんな谷底、マントやしっぽが無けりゃお陀仏…っ!」


不意に声に出した"単語"…




          【マント】?


          【しっぽ】?




自分は何を言っているのだ?


"しっぽ"とは何のことだ?何の動物の尻尾だ?

"マント"だと…?あのヒラヒラした布きれの"マント"?



なぜ、それが無ければお陀仏だというのだ?




マリオ「っ!くそ!俺は一体どうしたって言うんだっ!!」




【最近、テニスやゴルフにパーティーばかりで何かを忘れている】
その忘れている事がすごく大事な事だった

そして、時々頭の中に浮かんでは消えるおぼろげな映像<ヴィジョン>…

喉まで出かかって、もう少しで記憶に掛っている霧が晴れるという所で
消えていくソレ等にマリオは苛立ちを隠し切れないのだ


マリオ「…今は、目の前に集中する、ただそれだけだ」


頭痛と胃の中にあるモヤモヤとした感情と戦いながらも
目の前を走る男を見据える



まだ戦いは終わってなどいないのだからッッ!!







―――
――



ルイージ「見えてきたぞ、兄さんと!…顎長男」

超えるべき目標…と
事あるごとに喧嘩を売って来るうっとおしい男にルイ―ジが声を漏らす

188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/08/19(火) 17:51:06.44 ID:b71LKuae0

以前からワルイージはルイージ…というよりもマリオブラザーズに対して
対抗心を燃やす男であった

テニス大会G・C杯においても彼は優勝の際、トロフィー片手に
わざわざルイージに自慢しに来たのだ
当のルイージは心底どうでも良いと言った顔で軽くあしらったが…
(マリオもクッパも出場しなかったのだからある意味勝って当然である)



ただ…長い顎と悪人面であることを除けば意外とマメな一面もある男

そんな努力家でもある


ルイージ「あの男の事だ、機体に仕掛けの一つや二つはあっても良い筈」

何にしてもルイージにとってこれは好機だった
1位と2位の差は最初こそ開いていたがドライバーの腕によって
その差はほぼ無いものとされていた

マリオはすぐにワルイージの後ろにつく

だがワルイージも簡単に抜かされる程の間抜けではない



マリオ「もらった!」

ワルイージ「させっかよ!」ギャギャッ!


マリオ(チッ!進路妨害め…!)


英雄は加速させて紫の機を追い抜こうとする

だが相手はそれを見逃さない


相手はハンドルを切り、左右へ動く


マリオの進路を塞ぐようにであるッ!





ハンドルを右へ切って走れば前方の機体も追い抜かれまいと右へ移動
逆に左へ向かえば奴もまた進路を妨害する

牽制…ッ!

フェイントを掛けてもそれを見抜き巧みにマリオをトップへは行かせない


マリオ「やってくれるな!」



仮にマリオが追い抜けたとしてもワルイージには"加速装置"がある
抜かれれば、また抜き返し、道を阻む…!

イタチごっこも良いところである


そんな小競り合いが続けば、トップと2位の速度も落ち
ルイージが彼らに近づけるのもまた必然



ルイージ「利用させてもらうぜ!」


段々と姿が大きく見えてくる2機の機体にルイージは追い上げを掛ける!

189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/08/19(火) 17:54:36.17 ID:b71LKuae0
*********************************


  失礼、急用が入った為、続きはまた後で書きます…



>>178 途中で投げ出す事だけは絶対にしたくはありませんね…
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190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/19(火) 18:08:59.97 ID:RoiRxNC4o
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/08/19(火) 18:31:38.88 ID:6OhLFgrm0
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/08/20(水) 03:40:49.91 ID:U8k1/TVx0

三機の距離差もほぼ無いに等しい状態となった頃、変化は訪れる

マリオ「むっ!」

ワルイージ「あぁん?」

ルイージ「トンネルだね・・・」


暗いトンネルの中へと差し掛かる…!



中はまるで夜中の森のように暗く、明かりはせいぜい頼りなく輝く
非常灯の明かりだけである

元々、誰も使わなかった廃止予定の山道を急遽、改装したような物
今、3人は自機に備え付けられたライトのみが頼るべき"目"である


マリオ(ぬぅ…これでは!)

ワルイージ(チィ・・・!おとなしく安全運転を心がけるか!)


ライトで多少前方が見えはするが、それでも不安定な道先に変わりはなく
マリオも先頭の男を追い抜こうと思えば追い抜ける

…追突が原因で機体が大破する可能性を完全に無視すればの話だが

ワルイージもワルイージで後方よりマリオが追い抜きを掛ける可能性を
考えざるを得ない

後ろからのライトで相手の位置はおぼろげにわかるが…

向こうがライトを消せばどうだ?

完全に位置は解らなくなり

左右どちらから抜けるか分からなくなる



ワルイージにせよ、マリオにせよライト一つ消すか否かで
相手から自分の位置を悟らせにくい状況は作れる






 BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !


 BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !


 BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !


三機のエンジン音が暗闇の中で喚く

依然として動かない順位!

停滞するそれぞれの関係・・・!


ルイージ「…!出口か!」


微かに暗いトンネル内に光が入り込む

ルイージの目先の光景は…
トップを走るワルイージ、そして彼から少し右後方にマリオ…


ルイージ「…!賭けに出るか!」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 08:55:24.79 ID:H1G5xyHEO
更新来てれぅー!
さてどうなることやら…
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 17:56:40.80 ID:B6Y3dgkk0
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/24(日) 13:57:41.77 ID:LKEf7pb0o
伯仲してるなぁ!
弟は兄を抜けるのか?
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/16(火) 18:08:25.92 ID:9ncWzCtK0


一か八かの賭け・・・それは…!



ルイージ「はぁあ!」


一気にフットペダルを踏み込み追い上げの加速を行う!


マリオ「なっ!」
ワルイージ「あんだとぉ!?」


ワルイージとマリオ・・・この二人が今やっていることは
"追い抜かれぬように進路を阻む" "前方の相手を追い抜く"この二つ

先程も言ったようにマリオが右側へ寄って走ればワルイージも
追い抜きを阻止すべく右へ

逆に左に行けば奴もまた左側へと沿って走行する






…ならば"両側から攻めれば良いのだ"


ワルイージから見て右側にマリオ!
そして左側からルイージが急加速で追い抜きを仕掛けるッッ!


右か左か進路妨害をしてやれるのは当然一人であり
必然的にマリオかルイージのどちらかはトップへと躍り出る

そしてどちらか一方が前へ出てしまえばいつまでもイタチごっこなど
している場合ではなくなる、何が何でも1位に戻るため
ワルイージはあれやこれやと苦労する事になる

残った双子の片割れを妨害してる暇など無いほどに、だ…



マリオ「…そういうことか!ルイージ!!」


これは一種の賭け、どちらか一人しか進めないなら当然マリオをトップに
戻し、ルイージは3位のままで終わるという
兄に打ち勝とうとする弟にとって皮肉な結末にもなり得る…ッ!


全ては…



ルイージ「奴<ワルイージ>次第だッ!」



ワルイージ「ぐぅっ…っそぉ…」



ワルイージ「くそぉ!くそぉぉ!クソクソぉ!ドクソ野郎がァ!」



ルイージの思惑に気が付きワルイージは吼える

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/16(火) 18:29:37.87 ID:9ncWzCtK0

ワルイージ(畜生!どうすりゃあイイってんだ!)


記憶があろうと無かろうと決して変わらないモノは存在する…





        ―双子の英雄<マリオブラザーズ>―



彼らの警戒すべき点はそのコンビネーションにある・・・!

長年の付き合いだからこそ、お互いの思惑が理解できる


かつて大魔王クッパを…!
マメ―リアで暗躍するゲラゲモーナ一味を…!
宇宙から舞い降りてきたゲドンコを打倒した時だってそうだ!

"二人だからできる事"



人はこれを次のように呼んだ・・・ッ!




  【ブラザーアタック】と…ッ!





ルイージ「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

マリオ「っっつああああああああああぁぁ!!!」


左から猛接近の弟

右は隙あらばワルイージを追い抜く姿勢の兄!


そこには記憶の有無など関係ないッ!


マクラノ島での【ジェットボード】やクッパの体内を冒険した時の
【はね〜るメット】や【ぶんしんタルたいほう】さらに言えば
幾多もの敵を蹴散らした【あちこちウィンドウ】…


今、ここに歴戦の兄弟が牙を向くッ!!


ワルイージ(チィ!どうするよ!?マリオかルイージか…!)


抜かれるのは最早確定的…ならばどちらがトップへ行く事を許すかだ



ルイージ「貰ったァぁぁぁぁぁ!!」

ワルイージ「やらせるわきゃねぇえだろうがぁ!!!」


ギュゥウウウウンン



ワルイージはハンドルを大きく切る

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/16(火) 18:48:07.94 ID:9ncWzCtK0




   マリオ「…前へは俺が行かせてもらう・・・」





栄光の1位へ舞い戻ったのは兄であった


ワルイージは(苦肉の策だか)記憶喪失であるマリオを前へ行かせた
本調子でない英雄など恐るるに足らない

いざとなれば加速装置で横に並ぶことはできる…


そこで彼は警戒すべき相手をルイージ一人と定める



ワルイージ「残念だったなァ!緑の弟よォ!!」


ルイージ「ぐっ・・・」


ルイージ(僕は……
        賭けに負けたのか…!)


奴はマリオの先行を許し、ルイージの行く手を阻む…

ルイージにとって皮肉な結末で終わったのだ…





マリオ「むっ!トンネルを抜けるか!」


暗いトンネルを抜け、初めに拝むのは日の光だ…
時間にして7〜8分だったのかもしれない
それでも闇に目を慣らしていた彼らの目を眩ませるには十分すぎる

マリオ「…今なら地中から飛び出すモグラが
        サングラスを掛ける理由も頷けるな」


穴だらけの地点で飛び出してきた"チョロプー"達の出で立ちを思い出す
彼らがサングラスを掛ける真の理由が何かは知らないが
マリオはそんな皮肉めいた事を呟き、機体の速度を上げる


此処から先は下り道だ…



―――
――



マリオ等が白熱とした戦いを繰り広げる頃、所変わってチョロプー群…


「あいたた…」ヨロ…


「…僕のマシーン、壊れちゃったなぁ…」


真っ白な頭に赤い斑点模様…機体が爆散する前に投げ飛ばされた
キノピオその人だった…

キノピオ「はぁ〜これで、僕もリタイアかぁ…」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/16(火) 19:07:52.09 ID:9ncWzCtK0

「あらぁ…でも、恰好良かったわよん♪」

キノピオ「えへへ、そう言ってもらえるとすごく嬉しい…って!?」



がさっ・・・


茂みの奥から姿を現す声の主

頭に特徴的な大き目のリボン
トカゲ等の爬虫類に見られるような長い尻尾
ピンク…というよりかは小豆色に近い体色に真っ白なお腹
大き目な瞳と大きな口

そして長い睫にアイシャドーを塗った目元がチャームポイント


そう…彼女(?)は!



キノピオ「キャサリンさん!」


キャサリン「あらぁん、キャ・ッ・シ・ーって呼んで♪」


キノピオの機体の爆発に自機を巻き込まれワルイージとのトップ争いから
惜しくも身を引く事を余儀なくされた彼女(・・・彼?)であった


キャサリン「キノちゃんも中々恰好良かったわよ?
       ヨッシーちゃんには劣るけどね」


パチンっ、とウインクをしながらキノピオの健闘ぶりを讃える
キャサリンにキノピオは照れる


キノピオ「あはは…ありがとうございます!」

キャサリン「機体は壊れちゃったけど…お迎えって来るのかしら?」

キノピオ「ええ、こんな事になっちゃったし…たぶん医療スタッフの方も
     一緒に来てくれるとは思うんですけどね…」


ガス欠やタイヤのパンク等でリタイアするしかない参加者が出た時に備え
ある程度、国のスタッフが動けるようにはしている
 機体が爆発するというのは想定外だっただろうが…

まぁ、なんにしても迎えが来るまで二人は此処で
暇を持て余す事になるだろう


キノピオ「そういえばキャサリンさんは
      どうして大会に参加なさったんです?」

キャサリン「いやぁ〜ん、それを乙女に訊いちゃう?」クネクネ

彼女(オカマ…?)は体をくねらせて照れくさそうに語ってくれた
優勝は無理でも入賞入りを果たし
その賞金でヨッシーとデートに行こうとしていた、と…

キャサリン「ほらぁ、ヨッシーちゃんってモリモリ食べるじゃない?
      だからお金がたくさん欲しくて…」

キノピオ「はぁ…そうですねぇ」


つまるところ、この恐竜族は思い人(?)とのデートの資金稼ぎの為に
参加していたらしい、そして惚気(?)話を延々と暫く聴かされた後…


キャサリン「・・・あらん?何か聴こえるわね…エンジン音?」

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/16(火) 19:17:11.22 ID:9ncWzCtK0


      roooo……


   キノピオ「…!キノコ王国の救護班ですかね!」





        rooooooo………!





   キャサリン「…いえ、ちょっと待ちなさい…これ…」







   キャサリン「普通の車のエンジン音じゃないわよ…」



  恐竜族のキャサリンは自慢の耳で音を聞き分ける

   キャサリンの口調は気づけばゆったりとした物では無くなっていた




    ROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !





    遠い向こうから近づいてくる"車体"が見える…


    そして…その"車体"に掲げられている"旗"をキノピオは見るッ!





   キノピオ「あっ!? あの旗は…! あの"国旗"は…!」



   キャサリン「あれは…!車じゃないわ!あれは…!!」



GOROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !




 キャサリン「あれは…! "戦車" だわッッ!!!」




通常のカートの何倍もの出力を持つエンジンが高らかに轟音を響かせ
【戦争の為の兵器】が地を走って行くッ!




 その機体は…!



          "旧"クッパ帝国軍の国旗を掲げて…ッッ!!
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/09/16(火) 19:19:50.98 ID:9ncWzCtK0
*********************************


  ごめんなさい、あの後、結局大量投下できる機会を失ってしまった

  今回は此処までです…


*********************************
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/16(火) 19:39:28.50 ID:17ky1+tno
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/16(火) 23:23:50.58 ID:l0O0HeoDO
さて、いよいよか…
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/17(水) 04:04:15.63 ID:3JYIRI9Co
ルイージ残念……
そしてついに攻めてきたか!
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/18(木) 01:47:23.98 ID:0oNsFpGP0
乙!
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/12(日) 00:05:56.95 ID:ZDQnCtfq0
保守
207 :生存報告 [saga]:2014/10/12(日) 20:50:28.38 ID:CCN4NmTA0

同時進行中の他の場でも書き込みましたが

訳あってパソコンが使えない状況になり、ただでさえ遅い更新が
遅れてしまいます…申し訳ありません

ですが、打ち切りだけは決してしませんので…
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/12(日) 20:54:47.12 ID:BUaVh/Oto
把握―
ゆっくり更新でいいのよ?
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/12(日) 21:28:35.85 ID:XoC7lqtX0
待ってるぜ
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/13(月) 06:36:28.12 ID:xuSuIQEqo
あい、気長に待ってます
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/11/12(水) 04:36:59.59 ID:LMA6BTFE0
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              生存報告!


 一月程、経ちそうですが、まだ投下できない状況です…申し訳ない

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212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/12(水) 04:59:53.89 ID:zsPPSLmXo
あいよ把握
無理はなんねえ
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2014/12/10(水) 13:12:59.56 ID:735fXcorO
もう1ヶ月になるな。
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/14(日) 18:45:13.69 ID:nE1B37Fz0


キノピオ「せ!?せせせ、戦車!?」


立ち上る土煙、辺りに唸る轟音…遠目に見えていたシルエットは徐々に
近く、大きく、より鮮明に見えてくる

鋼鉄製の車輪…ゴム製の履帯

しかし、装甲の殆どは木材…ベニヤ板のようなモノ
丸太を縄で括りつけて縛ったかのようなモノを使用しており
金属の光沢が目立つのは車両の先端に設備された砲塔を初め
上層部のハッチ等の一部の部分であった





 それは、まるで…"敗戦し大破した戦車"を乏しい資材で辛うじて
走行せきるように応急処置をしたかのような…
 言ってしまえば急ごしらえな見てくれであった




キャサリン「な、なによ!なんなのよアレッ!」



肉眼で捉えられるだけでも10両…小型の戦車が6
残りは砲が2門以上の大型だ



キノピオ「わ、分かりません!!あ、いや、分かりますけど…
     でも理解できません!!」

キャサリン「キノちゃん、どういう事…!」


キノピオ「え、えっと…まず、あの戦車なんですが僕はアレが
     何処の軍のモノなのか分かるんです
        でも、それはありえない事で…」


突然の兵器の登場に驚きを隠せず、同様するキノピオ
彼にキャサリンは落ち着いて説明するように諭す


キノピオ「は、はい…まず、あれは"旧"クッパ軍のモノなんです」

キャサリン「クッパ軍…? じゃあアレってクッパ大王の戦車?
      協定条約はどうなってるのよぉ?」


キノピオ「…  "旧" クッパ軍です…」





 "旧"

 わざわざ、【旧】という所を強調するキノピオは話を続ける


キノピオ「あの武装…あれは今から【10年以上前の武装】なんですよ!」

キャサリン「?…??」

キノピオ「昔…ピーチ姫がクッパに攫われて、マリオさんが
     ルイージさんと共に姫を救出しに向かった時に使われた…

      今はもう、全て廃棄された筈の兵器なんです!」


キノピオ「ありえないんですよ!
     とっくの昔に全部スクラップになった筈なのに…!!」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/14(日) 18:50:16.23 ID:nE1B37Fz0

             …そうです


         これは【過去からの忘れ物】…





「前方に人影を確認ッ!キノコ王国の住人と…?恐竜族でしょうか?
 ピンク色のスーパードラゴンと思わしき者がッ!!」


「……ワシ等の前に現れるとは運がないのう」ハァ…




       かつて、戦う事を誰よりも生きがいとし

      闘争本能を誰よりも誇りとした者達が居た…




「如何いたしますか…?」


「…」



          そう、"彼ら"は帰って来た…




「…」


「ふむ、景気付けにはよいかもしれんのう…」











            「構わん、撃て」












  【過去からの贈り物】は…災厄"達"はキノコ王国に帰って来た…!









  ズ ド オ オ オ オ オ オ ォォ ォ ォ ォ  ォ ォン


216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/14(日) 19:00:31.47 ID:nE1B37Fz0

―――
――



 BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !



クリボー「な、なぁ、…もうちょい詰められないッスかねぇ?」

ノコノコ「無茶言わないでください、これでも詰めている方です」


キノコ王国の城門を抜ける事、数分…
機体から投げ出されたキノピオの元へ向かう3匹は
レースの実況モニターでも見た平坦な道を走っていた…


道中、此処からトップへ躍り出るのは無理だと悟り
リタイアする選手をちらほらと見かける…


最早、他に走る者が居ない車道はただっ広く、それでいて空いている
高速道路となんら変わらない


ノコノコ「元々、2人乗りの機体に無理矢理3人乗ってるんですよ?
     …それにレディに窮屈な思いをさせるのですか?」


テレサ「同士よ…我に気を遣う必要は無いぞ?」
   (あのぅ…私は別に大丈夫ですよ?)


クリボー「ぐっ…それを言われちゃあなぁ…男が廃るっつーか…」


ノコノコ「なら、我慢ですな」


クリボー「…ハァ、そうッスね」








 roooo……




クリボー「あん?」




 rooooooo………!




クリボー「なんか聴こえるような?」


ノコノコ「…?そうですか?私は何も…っ!?」



       キキィィー―――−ッ!!



クリボー「おわああぁぁぁぁー―――っ!?」
テレサ「!?何事!?」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/14(日) 19:10:52.66 ID:nE1B37Fz0


急ブレーキを掛けられた事で慣性の法則に従い乗っていた三匹は身体が
前のめりになり、シートベルトをしていたノコノコはともかく
 彼に捕まっていたクリボー、そしてテレサは
危うく車体から跳ね飛ばされそうになった



クリボー「なにすんスか!?あぶっねぇなぁ・・・」





ノコノコ「・・・」





ノコノコ「クリボー君、私は疲れているのかな?」


クリボー「ハァ?いきなり何を訳わかんない・・・―――」






青ざめた瞳、見つめる先には彼らクッパ軍にとって懐かしいモノがある





クリボー「・・・マジかよオイ」


テレサ「・・・戦車」





【7匹の子クッパ達】


その昔、クッパ帝国軍はピーチ姫を攫った後、子クッパ七人衆
すなわち【ラリー】【モートン】【ウェンディ】【イギー】【ロイ】
【レミー 】【ルドウィッグ】等が世界各国の国王から魔法の杖を奪い
王達の姿を動物に変え政府の動きを止めるなど本格的な世界侵攻を図った


もっともソレはマリオブラザーズの活躍により失敗に終わったのだが…




今、ノコノコ達の眼差しの先にはその時代の産物があるッッ!!



木製の装甲、スパナを投げる【プー】達の潜む鉄製のハッチ
コストパフォーマンスと生産性のみを重視し、旋回しない砲塔を用いた
自走砲に近い創りの戦車等は確かに過去のクッパ軍のモノであった!


クリボー「ど、どどどどいうことッスかぁ〜!?」



突如、目の前に現れた過去からの贈り物


さぞ混乱した事だろう、対戦時代の旧式戦車が平和な時代に出現する

戦車がタイムスリップでもしてきたかのようである
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/14(日) 19:21:52.48 ID:nE1B37Fz0


キリキリッ  ガシャンッ!


テレサ「! 砲が我等を狙っているぞ!」
    (せ、先輩!!砲門が私達に…っ!)


ノコノコ「ッ!」グッ



GYUROOOOOOOOoooooooo…!!!!!



予測不可能な事態に陥り、呆けていた彼は後輩の声でハッと我に返り
アクセルを強く踏み込む

刹那…! 機体のマフラーは排気ガスを噴出し
車輪は土埃を上げてその場から発つ



クリボー「のわあああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ノコノコ「くっ!振り落とされないようにしっかり掴まってください!」

クリボー「む、無茶言うなああああぁぁぁあああぎゃあああああ!?」


テレサ「うっ…」グッ



彼らがその場から直ぐに発った後だった…







 先程までノコノコ達が居た場に砲弾が着弾し
       黒煙立ち上るクレーターを築き上げたのは…



クリボー「うううううう撃ってキタアァァァァ!?」


一発目の砲弾が放たれ、それを合図としたかのように二発目、三発目と
矢継ぎ早に戦車の群れは砲弾を打ち始める



クリボー「何!何!なんなの!なんなワケ!?何で俺等狙われてんの!」

ノコノコ「そんな事、私だって知りませんよ!!」


跳んでくる火薬の塊を避ける為にブレーキ、アクセルを交互に踏み分け
ハンドルを大航海時代の船長が面舵、取り舵と舵を取るように
命一杯に動かしていく…

故に彼らはジェットコースターの比ではない強力なGに晒される



       ズドオオオオオォォォォン!!



クリボー「ぎにゃああああああああぁぁぁぁぁ!? 今当たりかけた!
     死ぬ死ぬ!誰かヘルプウウウウウウゥゥ!?」

ノコノコ「煩いですよ!!黙ってください!」

219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/12/14(日) 19:30:00.02 ID:nE1B37Fz0
*********************************



     生存報告を兼ねて、書き溜めちょっと投下だよっ!



  ええー…依然として自宅でPCが使えない状態が続いております

 別スレを進行させつつ、少しづつ書き溜めていたモノを僅かですが
 お送りいたします…




 今回出た【戦車】  【マリオ3】の暗黒の国に登場した戦車ですね…

 自分はファミリーコンピューター時代のソフトは未プレイですが
 SFCのマリオコレクションでなら8面で戦車ステージをやってますね

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>>212 >>213

長く待たせて置きながらコレだけで申し訳ありません…
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/14(日) 21:56:40.05 ID:KMvMG1TAO
マリオのゲームはピクロスとマリオカートとマリオコレクションしかやったことない私にはこの戦車はどストライクです
もちろん今までもとっても楽しんで読んでいました
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/14(日) 22:53:46.21 ID:lTvF1YBZ0
待ってたぞよ。
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/15(月) 08:41:02.50 ID:XVu3hgwAO
戦車はすっかり出なくなったけどコクッパ達は最近はマリカーやらスマブラやらに出てるね
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/15(月) 08:50:49.16 ID:nntbdMaPo
乙乙
ついに開戦ですなぁ
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/16(火) 11:19:57.22 ID:n4YdmOfyO
亀だけど
>>84のヘイホー人形焼きって漫画だよな
当時ゲラゲラ笑って読んでたわ
人形焼きかお前らはー!
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