【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ4【更新】

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382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/12(日) 22:54:33.22 ID:kIVYhBnio
ほむら「私の足はもう動かない。……それはいいの。もうワルプルギスの夜は倒したし、その代償として考えればこれほど安いものはない」

ほむら「だけど、魔女とも戦えずみんなに助けてもらってずっと生かされていくのは……つらい。それに何より」

杏子「……まどか、か?」

ほむら「えぇ。まどかの微笑みが優しすぎて……。私は完全にまどかの重荷になっている。まどかは私の犯した罪をずっと背負っていくつもりなのよ。でも、そんなのは……嫌だ」

ほむら「それに、さやかやマミもよ。……こんな理不尽、世界では当たり前なのに。あの子達はそれを受け入れられない。真正面から立ち向かってしまう。……もう、どうしようもないことなのに」

杏子「……意外だな。まどかはともかく、あんたがさやかやマミの事をそんな風に思ってたとは思わなかった」

ほむら「まっすぐすぎる……魔法少女としては致命的だけど、その生き方は嫌いではないわ」

ほむら「でも、ね。解決する方法に気付いたの。みんなが私の事を忘れ去ってしまえば、もうそんな荷を誰も背負わなくてすむ」

杏子「……なるほどな」

杏子「つまりあんたは、誰かさんに記憶操作の魔法を使ってもらい、自分はどこぞの魔女にでも食われる予定だったと」

ほむら「……否定しないわ」

杏子「……そうだよな。まどかにしろさやかにしろマミにしろ、あんたの事は確かに気に病んでいただろうけど……一番つらいのはあんた自身だよな」

杏子「……なぁ、ほむら。ちょっと見ててくれないか」

ほむら「?」

杏子「あたしの魔法は『幻惑』。誰かが視認していなきゃうまくいったか確認することもできねぇ」

ほむら「何故その魔法を? ……杏子!? 今のあなたがそれを使ったら」

杏子「やっぱりあたしの過去もしっかり知ってるんだな。あたしは自らの魔法を否定した。だからもう魔法は使えない。少なくとも今まではそうだった。でもさ」

杏子「ほむらの話を聞いて決心がついた。あたしは、前に進む事にする」

ほむら「杏子、ダメ!」

杏子「ロッソファンタズマァ!!」
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