デブ勇者「太ってるってだけで勇者候補から外されたお」ドS僧侶「同じく」

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243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/11(木) 23:26:58.29 ID:mDPT6VarO
おつん
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 00:06:49.68 ID:0AixgRMzO
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:08:07.66 ID:3/EzIUhE0
バアル「あっけねえ。勇者と言えど所詮人間か」

バアル「んじゃ次だ姉ちゃんら、この嬢ちゃんが世界を破滅に追い込んだ元凶だ」

ドS「……そいつが」

病弱「げん、きょう……」

バアル「そして姉ちゃんらの大切な勇者を狂わせた存在でもある!」

ドS病弱「「!!」」

バアル「もしかすればコイツを殺せば元に戻るかもしれねえぞ?」

ドS病弱「「」」ジャキッ

バアル「そうだ殺せ! さすればソロモン様が復活してお前らを幸せにしてくれるぜ!」クハッ

ドS病弱「「シネッ!」」フォンッ!
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:19:17.30 ID:3/EzIUhE0
キィンッ!

ドS病弱「「「!?」」」

バアル「何が――って俺様の腕がぁああああああっ!?」ブシュゥウウウッ!

デブ「よ……ようやく、隙を見せたおね」

バアル「テ、テメエ! 生きてやがったのか?」

デブ「こんな事もあろうかと、脂肪の鎧を……纏っていたんだお」ダルンッ

ドS「太っている言い訳にすんなデブ! だったら平和になったら痩せてみろ豚ァ!」バシッ

ドS「ってあれ? 私は何をして……」

デブ「しょ、正気に戻ったんだおね僧侶……でも今めっちゃ痛いから叩くのだけは止めて……」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:28:34.94 ID:3/EzIUhE0
病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」

デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の聖なる光で!」ブヨッ

パアアッ

バアル「ぐあっ!?」ジュ

?「ぎゃあっ!?」ジュ

病弱「……ハッ! 一体何が起きたのです? 突然意識が朦朧として急にまばゆい光が」

嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? ワシはどうなったんじゃ……」

ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:36:59.85 ID:3/EzIUhE0
>>247 修正


病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」

デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の紋章から放たれる聖なる光で!」ブヨッ

パアアッ

バアル「ぐあっ!?」ジュ

?「ぎゃあっ!?」ジュ

病弱「……ハッ! 一体何が? 先程まで私は僧侶さんを抑えていた筈なのに突然まばゆい光に包まれて」

嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? もしかしてアタシぁ死んだのかぇ?」

ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:48:56.89 ID:3/EzIUhE0
デブ「よし……これで皆正気に戻ったお。さあ、今の中に皆にげ、よ……ぅ」ドサッ

病弱「勇者様!」ダッ
ドS「勇者!」ダッ

病弱「き、傷が深い……いったい誰がこんな」

バアル「何とぼけてやがる。テメエらがやったんだろ?」

病弱「馬鹿なことを! 惑わそうとしても無駄です!」

バアル「フン、生意気なことしてくれた礼だ。ダンタリオン、思い出させてやれ!」

ダンタリオン「あいたた、あっちは丈夫じゃないと言うに全く……。『貴方の記憶は貴方へ回帰する』」

病弱「――え……嘘、です」

ドS「――違う。わ、私じゃない」

ドS病弱「「いやぁああああああああああああああっ!?」」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/13(土) 21:59:34.21 ID:3/EzIUhE0
バアル「クソッ、手間かけさせやがって……。おい、また正気に戻る前にもう一度此奴らを操作しろ!」

ダンタリオン「わかったから大声出さんといて。体に響くわぁ」

バアル「もう目が覚めねえように勇者だけは俺様の手で始末してやる」ブゥン

嬢「そうはさせないよ!『でぃーぷみすと』」ブワッ

ダンタリオン「な、なに? あっちは戦闘はからっきしだからバアルちゃんお願いな」

バアル「この程度の霧で隠れたつもりかァ!」ブオンッ

ダンタリオン「ひゃあっ!?」

バアル「チッ! 奴らに逃げられた。もういっそこの周囲を消し飛ばして――」

ダンタリオン「それは無理でしょうに! あの小娘の中にソロモン様が封印されてる限りあっち達は攻撃できんて」

バアル「……絶対忠誠が仇になるとはな。だからアイツらにあの小娘を殺させたかったんだが」

ダンタリオン「まあ他の72柱が周囲にいるわけだし逃げられんよ。時期に見つかるて」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/13(土) 22:19:55.86 ID:wmO2w2r4O
拳じゃない……普通の魔法だ……
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 08:21:59.55 ID:xv97mTwDO
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 19:31:25.15 ID:YspDrHlmO
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/26(金) 22:43:41.44 ID:2QsW7SOD0
デブ「――……ぅ、ここ……は?」

嬢「目覚めたようだね、だけどまだ起き上がらない方がいいよ」

デブ「君は……たしか――っ!?」ズキッ

嬢「ほらいわんこっちゃない。簡単な応急措置しかできなかったからまだ安静にしてなね」

デブ「けど今どういう状況なんだお? それに君は……」

嬢「勇者の僕が倒れた後すぐ魔王城の地下に逃げてきたのさ」

嬢「そして三人が目覚めるまでここで隠れていたって訳さね」

デブ「状況はわかったお。それでお嬢ちゃんは何者なんだお?」

嬢「ほっほっほっ、お嬢ちゃんなんて柄じゃないんだがね。まあこの姿じゃ無理もないかね」

ロリ魔法使い「アタシだよ、以前も魔王城で会った元老婆の魔法使いさね」

デブ「…………ファッ!?」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/26(金) 22:56:38.91 ID:2QsW7SOD0
デブ「…………えっと、元老婆と申しますとあの筋骨隆々で逞しい魔女さんかお?」

ロリ「ああそうさね。けど今はご覧の通り、ただの非力な魔法使いだよ」

デブ「でも無事だったんだおね。それで出来ればボキたちと別れてからの経緯を聞きたいお」

ロリ「ふむ……まあまだ嬢ちゃんたちが目覚める様子じゃなさそうだし手短に話そうかね」

ロリ「勇者の僕と別れてからアタシは魔王と戦い続けた。けれど力の差は圧倒的で勝ち目なんてなかったね」

ロリ「だからアタシは持てる魔力をすべて使って魔王をこの体内に封印したのさ」

ロリ「けどその後に現れた三体の悪魔によって囚われてしまってね」

ロリ「封印こそ解かれなかったものの、精神は操られ肉体は弱体されてしまったのさ」

ロリ「そして気付けば僕がいて、状況を察してここへ逃げて来たって訳さ」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 21:07:54.51 ID:T0NxVzoDO
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 21:08:39.12 ID:8dDK782iO
おつ
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/17(木) 14:12:59.37 ID:NRcgB0c8o
早めの保守
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/17(木) 16:06:46.21 ID:jldh+4h3O
マダカナ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/18(金) 12:07:18.87 ID:b4fQPTdRo
きっと戦闘力(脂肪)を高めてるのさ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:06:08.07 ID:ezycJGAk0
デブ「だから魔女さんを殺そうとしてたのかお」

ロリ「出来るなら殺されたかったんだがね」

デブ「な、何言ってるんだお!」

ロリ「アタシが死ねば奴は二度と封印が解けなくなるからさ」

ロリ「この術はアタシのお師匠様、いやそれ以前から受け継ぎながら昇華させていった大魔術」

ロリ「その能力は自身の肉体を媒体に異空間とのゲートを開いて封じ込めるから命を落とせば寧ろ道が無くなるから出られなくなるのさ」

デブ「それは凄いお! ってことはもしかして現存する悪魔を全て倒せばもう魔族は蘇らないのかお!」

ロリ「だけど流石は魔王でね、この封印を内側から破ろうとしてるのさ」

ロリ「だから――アタシを殺してくれないかね?」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:13:47.20 ID:ezycJGAk0
デブ「そんな事できるわけないお……」

ロリ「だけどこのままじゃ魔王が復活してしまう。そしたら結局破られた反動でアタシは死んじまうよ」

デブ「な、なら別の方法を考えるお!」

ロリ「それも難しい話さね。今のアタシじゃ長い時間封じ込められそうにない」

ロリ「それに……元々アタシの余命は短かった。今まで魔術を鍛え魔王を倒す事だけに人生をささげたアタシにピッタリさね」

デブ「魔女さん……」

ドS「話は聞かせてもらったわ。そいつを殺せばいいのね」

デブ「僧侶、目が覚めたのかお!」

ロリ「おや、お目覚めかい。心が壊れそうで心配したけど大丈夫だったかい?」

ドS「あの程度デブに世話されてた屈辱を思い出せば大したこと無いわ」

デブ(屈辱て……)
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:19:19.12 ID:ezycJGAk0
病弱「私も途中からでしたが察しはつきました。つまりそのお嬢ちゃんを殺せば魔王は復活できないんですね」ゴホッ

ロリ「その通りさね。アンタも大丈夫かい?」

病弱「勇者様の声を聞けたので正気を取り戻せました」

ドS「確かに耳や脳内を犯してくる声だもんね」

デブ「どんな声だお!?」

ドS「言った傍から喋んなや騒音レイプ魔が!」バシッ!

デブ「じどいっ!?」グフッ

病弱(素敵な声だって庇いたいけど恥ずかしい)////

ロリ(ほのぼのだねぇ)ホッコリ
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:25:30.10 ID:ezycJGAk0
病弱「ではその役目ゴホッ、私にゴフッ、お任せ下さブハッ!?」

デブ「その前に薬を飲んで!」

病弱「す、すいません」

ドS「フン、情けないわね。ここは神に仕える私がやってあげるわ」

デブ「邪神の間違いでは……」

ドS「黙りなさいよ産業廃棄物! 邪神だって神でしょうが!」バシッ

デブ「邪なのは否定しないのね!」ブフゥ!

ドS「それに、この中で私が一番適任でしょうが」

デブ「どういうことだお?」

ドS「私なら人一人くらい殺してもどうってこと無いって事よ」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 22:27:48.31 ID:AkbZEc53o
魔王配下の魔物が人間に殺させようとしてたから
これってアレだよね
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:39:09.81 ID:ezycJGAk0
デブ「それは違うお。例え僧侶が――」

ドS「誰かがやんなきゃいけないのなら私死骸いないでしょうが!」

ドS「それともそこの騎士に人殺しをさせたいの!?」

デブ「そ、そんなつもりじゃ……」

ドS「だったら口答えすんじゃないわよ! 童貞の癖に我が儘言ってんじゃないっての」

デブ(童貞関係ないやん)

病弱「私とて覚悟はあります。それに人殺しに適任も無いでしょう」

ドS「ンなこと言えんのは殺した事のない奴のセリフよ」

病弱「貴方にはあるとでも?」

ドS「ええ、あるわ。だって私は僧侶ですもの」

デブ(普通僧侶は救う者ですお)
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 22:56:23.06 ID:ezycJGAk0
ロリ「本当はアタシ自ら命を絶てればいいんだけどね。それだと封印が解ける恐れがあるから」

ドS「だそうよ。で、アンタは本当に殺せるの?」

病弱「それが世界を救うためであるのなら」

ドS「そう、アンタがどうしてもやりたいなら好きにすればいいわ」

ドS「でも人を殺した手でこれからも人を守っていける自信はあるのかしらね」

病弱「それは……」

デブ「それをいうなら僧侶だって」

ドS「私は苦しんでる姿が見られればいいから寧ろ続ける自信になる」

デブ「さいですか……」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/01(金) 23:02:40.92 ID:ezycJGAk0
ロリ「決まったみたいだね。それじゃあ僧侶の嬢ちゃん、頼むよ」

ドS「本当なら絶望の表情を浮かべながら殺すんだけど今回は手早く済ませてあげるわ」

ロリ「ありがとね、それとすまないね。こんな嫌な事を押し付けてしまって」

ドS「別に。殺すくらい訳ないから」

ロリ「本当に良い子だね嬢ちゃんは。この姿じゃなかったら良い子良い子してあげられたんだがね」

ドS「…………それじゃあ、いくわよ」グッ

フォンッ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 04:23:01.02 ID:kEinG6CDO
…乙
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 04:33:16.25 ID:l/iIaYa3o
おつ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 03:19:42.99 ID:DLKq2UZ8O

それは違う
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 03:20:23.92 ID:DLKq2UZ8O
誤爆でageとかマジスマン
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:16:58.17 ID:qUwRka6y0
デブ「――やっぱ駄目だお!」ガキィン!

ドS「邪魔すんなラード! 食用にすらなれない産廃の癖に!」

デブ「今回は譲れないお! てかそもそも食用でもないお!」

デブ「誰かを犠牲にした平和なんてボキは幸せになれない!」

ドS「綺麗事抜かしてんじゃないわよ! 世界はいつだって犠牲の上で成り立ってる!」

ドS「アンタが知らない内に多くの人が死んでんのよ!」

ドS「もしどうしても誰も犠牲にしたくないのなら殺された人たちも救ってみなさいよッ!」

デブ「それは……ボキには無理だお」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:26:54.55 ID:qUwRka6y0
ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」

ジョウジャク「僧侶さん、それは――っ!」

デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」

ドS「この……!」ブチッ

ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」

ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」

ロリ「だから、これで良いんだよ」

デブ「…………ないお」

ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」

デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:36:55.28 ID:qUwRka6y0
デブ「だって魔女さんが犠牲になることが良い筈がないんだお!」

デブ「他に方法がないからだなんてそんな妥協はしたくない!」

デブ「最後の最後までボキは救う手だてを考えるお!」

ドS「それでもし手段が見付からず魔王が復活したらどう責任とるのよ!」

デブ「ボキが絶対にそんな事をさせない――ッ!」

ロリ「勇者の僕……」

デブ「だから僧侶、その手を引いてくれお」

ドS「……フンッ! これで口だけだったらアンタをミンチにするだけじゃ済まさないんだから!」プイッ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 00:52:21.08 ID:qUwRka6y0
病弱「それでこれからどうするのですか勇者様?」

デブ「とりあえずはここから逃げるお」

バアル「どうやって逃げるって?」

デブ「――ッ!?」バッ

バアル「さっきは舐めた真似してくれたな。次はもう逃がさねえぜ」

ドS「チッ、デブが悪臭はなってるから気付かれたじゃない」

デブ「ボキは臭くないお! さっき僧侶が大声出したからいけないんだお!」

ドS「どう考えてもアンタの発狂を促すような酷い声が原因でしょうが!」

デブ「ボキの声は呪詛か何かですかお!?」

病弱(……私も勇者様と口げんかしたいなぁ)ゴホッゴフッ!

ロリ(何だか変だね、この体なのに動悸が激しいよ)ドキドキ

ダンタリオン(この状況で何かあの2人関係ないこと考えてるわぁ……それにしてもバアルちゃん空気www)
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/03(火) 02:12:08.02 ID:JBZbR535O
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/03(火) 07:34:07.34 ID:0od2FE+2o
ジョウジャクって誰だ…
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 18:27:41.86 ID:qUwRka6y0
>>278
情報弱者の商人さ……
嘘です、ただのミスです
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 18:29:02.00 ID:qUwRka6y0
>>274
訂正


ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」

病弱「僧侶さん、それは――っ!」

デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」

ドS「この……!」ブチッ

ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」

ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」

ロリ「だから、これで良いんだよ」

デブ「…………ないお」

ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」

デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 17:41:54.22 ID:2fnJy6xSo
何故その強い意志をダイエットに反映できない
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/08(水) 22:44:50.93 ID:GLie3w/W0
バアル「俺様を無視するんじゃ、ねえ!」ズォッ!

デブ「くっ!?」ビリビリビリ

病弱「ゆ、勇者様に加勢を!」

ロリ「お止め! 嬢ちゃんじゃ足を引っ張るだけだよ!」

ロリ「それよりもアタシを――ッ!?」ズズズ

病弱「魔法使いちゃんが消えた!?」ゴフゥッ!

ダンタリオン「悪いけど殺させるわけにはぁいかなくなったんでねぇ」

ドS「チッ、ゴキブリみたいに隠れて盗み聞きしていたって訳ね。道理でタイミングよく出て来たと思ったわ」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/08(水) 23:05:02.89 ID:GLie3w/W0
ダンタリオン「さてなぁ、もしかしたら裏切り者がいるかもしれんよ?」

ドS「騙すならもっとマシな嘘を考えたら? ノータリンなのが丸わかりで生きてるのが恥ずかしいくらいよ」

ダンタリオン「この城周辺には72柱ほぼ全員が集結しておるんよ、この意味解る?」

病弱「私たちが、ゴホッ! 遅れを、こふっ! 取るとでモブファッ!?」ビチャビチャ

ドS「病原まき散らしてんじゃないわよ! 死ぬギリギリまで首吊るとかして我慢しなさいよ!」

病弱「それでもし死んだらどうするのですか!」

ドS「むしろ死ねって言ってんのよ! そんなのも察せないなんてこれだから処女は!」

病弱「しょ、処女は関係ないでしょう! なら貴女は経験があるのですか!?」

ドS「エロいことばかり考えてないで状況を考えなさいよこの淫乱騎士!」

ダンタリオン(わぁ、あっちこのまま逃げよっかなぁ)コソコソ
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/09(木) 00:12:01.99 ID:KTzfDgbto
久し振りだな
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/09(木) 00:16:27.08 ID:cxlNinGQo
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/09(木) 18:29:17.46 ID:YtVk74vvo
きた
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/08(金) 21:44:58.54 ID:wsXw77Vqo
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 16:50:03.66 ID:/JGDjuNb0
バアル「オラオラどうしたぁ!?」ズババババッ!

デブ「くっ!」ギィン

デブ(2人に付けられた傷が思った以上に深いお。なら……)

デブ(出し惜しみなしの本気で片付ける)キッ!

デブ「ボキの全ての力を込めた一撃――受けてみよ!」スゥ

バアル「」ニヤリ

デブ「うおおおおおおおおおおっ!」

ズバッッ!!
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/09(土) 16:54:14.83 ID:lIp1ScXwo
 
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 17:07:05.20 ID:/JGDjuNb0
バアル「ぐ――は――。そう、ぞういじょうの、ちからだ」ボタボタ

バアル「だが、おれさまの、か……ち、だ――」ドサッ

ロリ「コフッ!」ビチャッ

とさっ

デブ「ま、まじょ……さん?」ダキッ

ロリ「ふ、ふふふっ! まさかこんな方法で望みが叶うなんてね……」

デブ「ち、違うんだお! ボキはそんなつもりは――っ!」

ロリ「これで良かったんだよ、勇者の僕」

ロリ「これで魔王も封印出来て世界は平和に向かってく……」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 17:14:47.47 ID:/JGDjuNb0
デブ「なら魔女さんも生きなきゃダメだお! だって魔女さんが居なきゃボキは……!」

ロリ「ごめん、ね……いやなやくめをさせちゃって。ごめん、なさい」

デブ「! し、死んじゃダメだお! 直ぐに僧侶を連れて来るから!」ダッ!

ロリ「まっ……て。いかな、いで――せめて、さいごぐらいは――そば、に――」

デブ「最期じゃない! 傷が治ればこれからまた会えるお!」ポロポロ

ロリ「あ、たし――ず――と、……知ら――けど、最後――誰、かを……好――」

ぱ、た

デブ「魔女、さん? ここここんな時に寝たふりは笑えないお?」

デブ「そんなことしてるとボキ離れて行っちゃうお?」

デブ「ねえ、お願いだから何とか言ってお……!」

………

デブ「う、ア――ああっ! あああああああああっ、あああああアアアあああああ――――ッ!?」ガクガクガク
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 19:36:02.06 ID:RqbP2Qol0
何故か笑ってしまった
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 01:22:15.15 ID:Zt1TIymBO
同じ展開をどこかで…
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/10(日) 17:32:10.34 ID:d/ySJsM4o
ああああああおあああああ
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/09(火) 12:32:44.24 ID:h6uJhX9DO
保守
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 21:34:06.69 ID:Xz6ZruT+0
ドS「どうしたのよデブ!?」タッタッタ!

デブ「――ア、ぉうりょ?」

病弱「勇者様! ご無事ですカフッ!?」ビチャ!

デブ「……騎士さんも」

デブ「ボキは……無事だお」

病弱「そ、そうですか。それはあんし――っ!」

ドS「……そう、そういうこと」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 21:42:32.52 ID:Xz6ZruT+0
デブ「僧侶に、お願いがあるお」

ドS「……なに? 私は豚の部位なんて詳しくないからバラせないわよ」

デブ「違うから安心してほしいお」ハハ

デブ「――魔女さんを弔ってほしいんだお」

ドS「解ったわ」

デブ「ありがとう」スタスタ

病弱「勇者様はどちらに?」フキフキ

デブ「僕は残った魔族を――皆殺しにしてくるよ」

病弱「わ、私もお手伝いをっ!」

デブ「ありがとう。でもゴメン、これは誰にも譲りたくないんだ」ズォ!

病弱「ッ!?」ビクッ!

病弱「……解りました。その、ご無事で」

デブ「うん、それじゃあ終わらせてくる」バシュンッ!
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 21:50:28.85 ID:Xz6ZruT+0
病弱「本当は止めるべきだったのでしょうか……」

病弱(先程の勇者様、何だかとても危うい感じがしました)

病弱(でも……私にはあの人をどうこうする力なんて)

ドS「ボケッとしてる暇があるなら埋めるの手伝いなさいよ!」

ドS「最後まで何の役にも立たないでいる気!?」

病弱「うぅ、わかりました」トボトボ

ドS「…………」ザクザク

病弱「…………」ザクザク

ドS「……もし」ザクザク

病弱「え?」

ドS「もし、あの時あのデブを止めていたらアイツは廃人になっていたわ」ザクザク
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 22:04:31.87 ID:Xz6ZruT+0
ドS「私は魔族がミンチになろうが無惨なオブジェになろうが笑い話にしかならないけど」

ドS「世界を救うために殺すのとただ憎いからと殺すのでは、もしかしたら心境は違うのかもしれないわね」

病弱「でも結果的に平和になったのなら勇者様だってきっと報われる筈です!」

ドS「さあ、そんなのは私は太ってないからわからないわ」

ドS「けど……いや、なんでもないわ」

病弱「私は、きっと勇者様はまた笑顔で戻って来てくれると信じています……!」

ドS(人はそんなに強くはないから難しいと思うけど)

ドS(このくっころ騎士みたいに前を向いてる人間がいるならもしかしたら……)

ドS(ってなに私柄にもないこと考えてんだろ)イラッ!
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 22:19:15.49 ID:Xz6ZruT+0
自分で言うのもなんだけど何処へ向かうんだろ、このSS
いつの間にかもう1年たってるし

だれている気がするので打ち切りエンドも考えときます
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 23:16:59.40 ID:NVf37Lfzo
見てるから最後まで頑張ってくれ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 23:29:49.44 ID:0JLT5BwDO
見てる方はダレて無いんだぜ?
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/04(日) 02:28:33.95 ID:rBnkABqDO
一年前からずっと見てる奴もいるのぜ
こういうSS好きだから応援してるのぜ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:22:49.97 ID:BH7340T/0
ドS「魔族はデブの活躍によって殲滅された」

ドS「魔王もゴリ魔女のお蔭で現れることはなかった」

ドS「多くの人が犠牲になってしまったけど」

ドS「それでも人々はもう脅威に怯えることはなくなったのだと喜んだ」

ドS「――ただ一人を除いて」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:28:56.90 ID:BH7340T/0
兵士「平和になったとはいえ、やる事は沢山ありますな」

町長「食糧事情に生活圏の確保、問題は山済みだ」

兵士「それよりまずは人の上に立つ人を決めるのが先決だろう」

町長「それはやはり勇者様が適任だろう」

兵士「でもその勇者様がいないんじゃ……」

「「本当何処に行ってしまったんだろうなぁ」」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:38:14.20 ID:BH7340T/0
神父「ここにいましたか、大人しいと存在感がゼロだから解りませんでしたよ」

ドS「神父様の目が節穴だからの間違いでは? あ、それかもう腐ってんのか」

神父「私の事を言う前に自分の無能さをまず直してからでないとただの負け惜しみですよ」

ドS「それこそ無能に無能と云われても負け犬の遠吠えとしか思えませんけど」

神父「ま、挨拶はこれ位にして」

ドS(本当に挨拶代わりに暴言吐くから立ち悪い)イラッ

神父「勇者はどちらへ?」

ドS「ああ、勇者なら……」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:47:06.31 ID:BH7340T/0
魔族「ギャアアアアアッ!?」グシャッ

魔物「ぴぎぃいいいいっ!」ドスッ

悪魔「ごひゃっ!?」ゴキュッ!

デブ「あとはアンタだけだ」

魔族?「ひ、ひいぃいいっ!?」ズササッ

魔族?「お、お願いです! もう人間を襲いません、だから助けて!」

デブ「魔族ってのは1体でも残ってるとまた復活するんだろ? だから殺す」

魔族?「ち、違います! それは魔王様がいなければ無理です!」

デブ「つまり新たな魔王が現れたら復活するってことになる」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/11(日) 20:56:54.25 ID:BH7340T/0
魔族?「そ、それはないです! 私は72柱の悪魔が1柱――アンドロマリウス」

デブ「72……柱……!」ザワ

アンドロマリウス「ひぃ!? わわわ私は72柱と言っても弱いですから殺さないでぇえええ!」

デブ「じゃあとっととその根拠を教えてよ」

アンドロマリウス「は、はい! あ、新たな魔王は魔王様が儀式を行って決めるんです」

アンドロマリウス「次期魔王はバアル様でした。ですがそのバアル様もいらっしゃらないので……」

デブ「もう魔王は現れないと」

アンドロマリウス「そ、その通りです! ですからもう魔族を襲う必要なんて――」

デブ「でも魔族は人にとって害悪でしかない」

デブ「故に僕は全ての魔族を殺す!」フォン

アンドロマリウス「いやぁああああああっ!?」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 22:10:07.65 ID:4WHSB1M2o
あれ打ち切りの方いっちゃった?
まさかな
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/12(月) 12:29:50.48 ID:J2YKfmFDO
[ピザ]先生の次回作にご期待下さい
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 10:12:22.54 ID:8czVrwBDO
保守
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:13:28.93 ID:XPz2VC3Z0
キィン!

デブ「……どうして止めるんだい?」

病弱「いくら魔族とはいえ無抵抗の者を殺すのはどうかと思います」

デブ「魔族は悪だ、だから殺さなきゃいけないんだ」

デブ「だから騎士さん退いてくれ」

病弱「いいえ、どきませブファッ!」ビチャビチャ

アンドロマリウス「ひぃいいいいいっ!?」

デブ「そんな体じゃ僕を止められないよ」

病弱「かもしれませゴファッ! ですがコフッ、ここでこの者を殺させてしまったらブフゥッ、貴方が余計に辛くなるだけでズフゥッ!?」ブチャビチャボチャ

アンドロマリウス(この女性、吐きながら喋ってるぅうううう!?)ガクガクガク
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:21:15.29 ID:XPz2VC3Z0
病弱「どうしてもというのなら……わた、し……を――」グラ

デブ「騎士さん……!」ダッ!

抱ッ!

デブ「ひ、酷い熱だお。どうしてこんな状態で!」

病弱「はぁはぁ」クスッ

デブ「笑い事じゃないお!」

病弱「久々に……普段の口調で話してくれた……」ニコ

デブ「――ッ!」

病弱「私は、前の……優しい勇者様が好きです。だか、ら……」

病弱「」ガク

アンドロマリウス「し、死んじゃったんですか?」

デブ「まだ、生きている――ッ!!」ビシビシビシッ!

アンドロマリウス「ひいいいいいいっ!? スビバゼン゙!」ガクガクガク
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:40:08.56 ID:XPz2VC3Z0
神父「最近は勇者が町にいないことが多く心配する声が増えてきています」

ドS「私じゃ不安だと?」

神父「暴言を吐く時点で貴女はそもそも論外です」

ドS(アンタにだけは言われたくないわよ!)イラッ!

神父「あれ程醜かろうと皆、心のよりどころが欲しいのでしょう」

ドS「それは……そうだろうけど状況考えて暴言吐いたら?」

神父「私は虚言を吐けない性質でして」

ドS「態々口に出す必要はないっつってんのよこの腐れ神父!」

デブ「僧侶ー!」バビューンッ!

ドS神父(空飛ぶ豚……)ブフゥッ!
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 15:48:27.98 ID:XPz2VC3Z0
デブ「彼女の具合がかなり悪いんだ、治療を頼む!」

ドS「分ったから近寄らないで。不細工がうつるから」

神父「空気感染だとしたら存在自体を如何にかしないと解決にはなりませんよ」

ドS「神父様は黙ってて! 兎に角安静にしないと始まらないからそこの宿屋に連れてきなさい!」

デブ「わかった!」ビュン

神父「やれやれ……自分は言うくせに私が言うと怒るなんて、困った子だ」

アンドロマリウス「や、やっぱり人は恐ろしいです」ガクガク

神父「魔族……!」ザッ

アンドロマリウス「ヒッ! 何もしませんから攻撃しないで下さいぃ」

神父(外見こそ幼い姿をしているが相当の魔力、なぜこんな高位の悪魔がここに!?)
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 16:02:14.89 ID:XPz2VC3Z0
アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」

神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!

アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ

神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン

アンドロマリウス「気概を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー

神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!

アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるようお手伝いをします!」ズドンッ

神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ

アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいい!)グス
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 16:03:39.52 ID:XPz2VC3Z0
>>316 修正

アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」

神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!

アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ

神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン

アンドロマリウス「危害を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー

神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!

アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるお手伝いをします!」ズドンッ

神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ

アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいいっ!)グス
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/23(日) 16:06:40.55 ID:XPz2VC3Z0
後書きになってしまったのですが
打ち切りかと思った方には申し訳ないがもう少し続けようと思ってたんです……
ころころ意見替えてすまぬぇ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 16:07:12.66 ID:t6e64d1Lo
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 17:52:52.75 ID:1jy8Pdcyo
続いてくれてうれしいんやで
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 18:43:04.81 ID:ScEDyn8JO
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 07:42:08.41 ID:IV+5peVDO
保守
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/28(月) 00:32:01.05 ID:a6iHGaNPo
( ゚д゚ )
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 14:28:52.65 ID:O17IOSbd0
デブ「騎士さんは大丈夫なのかお?」ソワソワ

ドS「さっきから言ってるでしょ! いつもの持病だって!」

デブ「でも中々目を覚まさないんだお」

ドS「目と耳と鼻が穢されると生理的に感じて意識を遮断してるんでしょ」

デブ「ボキは真面目に――」

ドS「だったらみしみしドスドス騒音立てずに出てけ!」

デブ「すみません……」ショボン
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 14:37:46.02 ID:O17IOSbd0
デブ「普通に僧侶に怒られた……」

神父「そこの臭そうな――じゃなかった。臭い勇者様!」ダッ

デブ「ちゃんと体洗ってるから臭くないお!」

神父「では泥臭い勇者様」

デブ「ボキは豚じゃないお! いいから要件を言ってほしいお!」

神父「あの魔族は一体何者ですか?」

アンドロマリウス「ひっく、ひっく」グス

デブ「ああ……忘れてた」ビシビシ

神父(物々しい空気に変わった。やはり敵でしたか)
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 14:46:40.13 ID:O17IOSbd0
デブ「ちゃんと逃げなかったみたいだね」

アンドロマリウス「ひぃ!? 勿論ちゃんとついてきました!」ガクガク

デブ「僕はお前を……お前らを信用しない」

デブ「けど、その特殊な能力は利用できる」

デブ「だから生き残っているすべての72柱の力を教えろ」

アンドロマリウス「そ、そうしたら私を助けて頂けますか?」

デブ「……全て嘘偽りなく話したらね」

アンドロマリウス「わわわわかりましたぁ!」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 15:25:29.81 ID:O17IOSbd0
神父「あんな危険な魔族を生かすなどとうとう頭まで油になってしまったんですか!?」

デブ「72柱の悪魔は変わった能力を持っているからそれを利用するだけだよ」

神父「ですがいつ寝首をかかれるかわかりません。そんな相手をこの町に留まらせるのですか!?」

デブ「あの悪魔は常に僕のそばにいて貰う。それに実力的に騎士さんや僧侶より下だから万が一も無い」

神父「しかし私の加護が一切効かない化物をなど……」

デブ「誰かが傷付くなんてないよ」

デブ「だって――その前に必ず僕が殺すから」

神父「――ッ!?」ゾクッ

神父「……解りました。そこまでいうのなら」

デブ「うん、ありがとう」
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/11(日) 15:30:40.69 ID:O17IOSbd0
アンドロマリウス(普通に丸聞こえなんですけど!?)ガクガクガク

アンドロマリウス(でもこれからどうしたら良いでしょう)ショボン

アンドロマリウス(正直72柱で生存が確認できているのなんて4柱くらいなのに)

アンドロマリウス(ハッ! まさかそれ以外は勇者がもう倒してしまっていてるとか!?)アワワワワ

アンドロマリウス(そして嘘を吐いて少なく言ったら殺すとか!?)

アンドロマリウス(うわーん! 私の能力なんて人の役に立たないのに〜)ヒーン
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 22:04:11.01 ID:lI0FHsWZo
来てたか
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 22:46:33.80 ID:ZRwvBg3ko
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:39:44.92 ID:ZE7r+Fnk0
病弱「――あ……ここ、は」

ドS「……」ゴシゴシ

病弱「って、痛い! 顔をこすり続けないで下さい!」パシッ

ドS「なんだ、起きてたの? 土気色の顔だからてっきりもう死んだのかと」

病弱「勝手に殺さないで下さブフゥッ!?」ビチャ!

ドS「すぐ吐くんじゃないわよ! 常時酔っぱらってるオッサンなの!?」フキフキ

病弱「ま、まだ成人したばかりです」

ドS「そう言う意味で言ったんじゃないわバカ!」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:45:47.81 ID:ZE7r+Fnk0
ドS「ったく……いい加減違う芸を磨きなさいよ」

病弱「だから芸ではないと――」

ドS「騒ぐな! また吐いて今度こそ大道芸人になるつもり!?」

病弱「ぐっ、……すいません」

ドS「アンタの病気は私の暴力じゃ治らないんだから安静にしてろ!」スタスタ

病弱(言葉だけ聴くと恐ろしい事をされている気がします)
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:51:25.24 ID:ZE7r+Fnk0
デブ「さて、アンドロマリウスと言ったか……これから僕の質問に答えてもらう」

アンドロマリウス「ひぅ! は、はひぃっ!」プルプル

デブ「……そうやって弱者の振りをしようと僕を苛立たせるだけだから止めてくれないか」ザワッ

アンドロマリウス「ひぎぃ!? ずびばぜん゙」ビクビク

デブ「何度も言わせる――」

ドS「何度も言わせるなこの贅肉つんぼ野郎!」跳蹴

デブ「バビロンッ!?」ゴフゥ

アンドロマリウス(ぴゃああああああっ!?)ガクガクガク
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/10(火) 23:58:58.05 ID:ZE7r+Fnk0
デブ「……そ、僧侶。僕はいま大事な話を――」

ドS「私の言葉以上に大事なことがある訳ないでしょうが!」ギュー!

デブ「いだいいだいお! わかっだから顔面をつねらないで!」

ドS「騎士が目を覚ましたからそのラードを燃やして暖になってきなさい!」

デブ「ボキに燃えろと!?」

ドS「口答えすんなや! いいから早く逝け!」蹴

デブ(じゃ、若干行けのニュアンスが違う気がしたけど黙っておこう)ドスッドスッ
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/11(水) 00:02:06.30 ID:VZUFaPJz0
ホント遅くて申し訳ないお……
これからも鈍足だけど書かせて……
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 01:13:58.82 ID:YEhEzt0DO

遅くなってもちゃんと完結してくれればおk
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 11:09:50.18 ID:4wRFqOSDO
保守
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:16:44.89 ID:/G3yd/4lO
ん保守
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 23:14:43.12 ID:FovE+eAwo
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/28(火) 19:33:57.19 ID:Z5x3fhYH0

341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/28(火) 19:35:01.10 ID:Hl2eWuS2o
>>1よ待ってるぞ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/16(日) 22:25:38.72 ID:sn00mCRl0
デブ「騎士さん!」バンッ!

ドア<カハァッ!?

病弱「勇者様……」

デブ「も、もう起きていても大丈夫なんだね?」

病弱「はい、ご迷惑をおかけしました」

病弱「では参りましょうか」スク

デブ「ちょちょっ! そんな病み上がりで何処に行こうって言うんだお!」

病弱「勇者様はこれからまた魔族狩りに行くのでしょう?」

病弱「ならば私も参りマ゛ズ」コプッ
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