ゼロ「オレを目覚めさせてどうしようっていうんだ」×艦これ2

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357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 01:47:18.00 ID:CqlgWtiv0
乙です。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 02:22:19.31 ID:9p9ATSk1O

そういや四天王の中でファントムだけは、ゼロに覚醒形態での戦いを挑む機会がなかったんだっけ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 12:49:23.39 ID:B5pARMEqo

一部だけファーブニルがファントムに
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/07(土) 20:22:15.37 ID:qeVF8x8dO
乙ー
361 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/05/17(火) 10:50:29.83 ID:W837VrSd0
少し前ー鎮守府ー工廠ー


ゼロ「可能か?」


夕張「前までは不可能でしたけど…」


明石「今なら可能だと思うわ」


エックス「急げば明日の朝には出来るはずだよ」


夕張「エックスさんが来てくれてから解析が捗りますよ」


エックス「僕に出来る事なら喜んで協力するよ」


明石「艤装に関しては得意分野だけど」


夕張「ゼロくん達の装備は分野が違い過ぎて」


ゼロ「これで戦闘の幅が広がるな」


あきつ丸「ゼロ殿、こちらでしたか」


ゼロ「どうした?」


あきつ丸「ゼロ殿に来客が来ているであります」


ゼロ「来客だと?」
362 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/05/17(火) 10:51:21.48 ID:W837VrSd0
ー鎮守府ー食堂ー


ゼロ「…お前か」


ハルピュイア「ここに来るのは二度目になる」


ゼロ「…」


ハルピュイア「ここでも大活躍らしいな」


ゼロ「要件はなんだ?」


ハルピュイア「鎮守府の調査もあるのだが」


ゼロ「…」


ハルピュイア「戦いに来た訳では無い。身構えるな」


離島「ゼロ様。紅茶でもどうでしょうか?」


ゼロ「ありがとう。二つ頼む」


ファーブニル「オレさまも貰おうか」


ゼロ「三つだ」


離島「かしこまりました」


ファーブニル「うちの親分がこの前の件を謝罪しろ、とよ」ドサッ!


ハルピュイア「菓子折りを持参して謝罪とは…まるで子供だな」


ファーブニル「相変わらずの上から目線にはウンザリだぜ」


ハルピュイア「祖業の悪い貴様にもな」


レヴィアタン「あら?キザ坊やに戦闘バカじゃない」


ファントム「再度終結」


エックス(まさか、鎮守府でみんなが集まるなんて)
363 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/05/17(火) 10:51:56.04 ID:W837VrSd0
ー鎮守府ー食堂ー入口


早霜「…」ジー


響「早霜さん、どうしたんだい?」


早霜「あれを…見て」


響「中山徹デザインが集まっているね。それとインティ20周年おめでとう」


早霜「え?」


響「感動の再会ではなさそうだね」


早霜「そ、そうね」


響「あの四人は兄妹なのかな?」


早霜「性格も…容姿も…全く違うのに…根本が同じに見える」


響「お昼ご飯の時間なのに入りずらいな」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/17(火) 12:07:53.27 ID:8TUUjdcyO
乙ー
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/17(火) 21:07:49.99 ID:OM8omchH0
一気読みする位面白いぜ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 07:48:16.67 ID:zdXv67lwo
なぜ響は知ってるんだ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/05/29(日) 01:08:09.03 ID:5F2Z9vkH0
続きが楽しみ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/01(水) 00:41:35.59 ID:3R3sP5Z4O
楽しみにしてる
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/01(水) 06:32:18.10 ID:M6cJ0hsfo
下げ
370 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 22:55:01.28 ID:u5SyoyTr0
ファーブニル「おい、ファントム!てめえなんで生きてんだよ?」


ハルピュイア「自爆したのではなかったのか?」


ファントム「如何にも。しかし、自爆した拙者はサイバー空間を彷徨う事になった」


エックス(親としては命を粗末にしてほしくないな)


ファントム「死ぬほど痛いぞ」


ゼロ「端で自爆されたら危なかった」


エックス(忘れていると思うけどゼロも自爆しているからね)


ファントム「そんな拙者をアルエット様が見つけ新しい体を作って下さった」


ハルピュイア「あのレジスタンスの少女か」


ファーブニル「敵に顎で使われてんのかよ」


ファントム「もう敵では無い。戦う理由も無い」


ハルピュイア「エックス様は死にネオ・アルカディアも無い」


レヴィアタン「お役御免で自由の身ね」


ハルピュイア「今の我々を見たらエックス様はどう思うか」


ゼロ「おい、言ってやれよ。お父さん」ボソッ


エックス「ネオ・アルカディアは子供たちに任せていたから」ボソッ


ゼロ(放任主義は北方によくないな)


レヴィアタン「お父様はどう思います?」


エックス「!!」


ゼロ(また面倒を)


ハルピュイア「どういう事だ!?」


ファントム「父上」


レヴィアタン「さあ、お父様」


エックス「や、やあ」


ファーブニル「…親父だあ?」


ハルピュイア「父さん!」
371 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:01:11.53 ID:u5SyoyTr0
エックス「その色々と言いたい事はあると思うけど」


ファーブニル「あぁ!当たり前だろ!」


エックス「…」


ファントム「ファーブニル…口を慎め」


レヴィアタン「お父様が困っているじゃない」


ハルピュイア「きっと考えあったのだろう」


ファーブニル「戦うのが嫌になって逃げたんだろ」


エックス「…」


ファーブニル「伝説のレプリロイドがただの腑抜けで呆れ…」


ゼロ「お前に…エックスの何がわかる」ガシッ!ドギャン!


ファーブニル「ぐは!」


一同「!?」


ゼロ「一人で百年も戦っていた腑抜けがいると思うか」


レヴィアタン「あらあら」


ハルピュイア「ファーブニルを軽々と」


ファントム「テーブルを修理する必要があるな」


エックス「ゼロ、もういいから。ファーブニルの言い分もわかるからさ」


ゼロ「…」


ファーブニル「くそが」

372 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:05:36.41 ID:u5SyoyTr0
エックス「これを見てほしかったから」


ファントム「前に暴走した貨物列車の映像か」


エックス「問題は積荷なんだ」


レヴィアタン「このポットね」


ゼロ「V‐No.09か」


ハルピュイア「中身も気になるが、この名前は」


エックス「なにかわかる事はあるかな?」


ファーブニル「バイル」


ゼロ「!?」


ファーブニル「Vはバイルじゃねえのかよ?」


ハルピュイア「確か奴には、バイル八審官とういう部下がいたが」


ファントム「その9体目か」


レヴィアタン「けど、あいつはゼロが倒したんでしょ」


ゼロ「オレが倒した。そしてラグナロクと共に燃え尽きたはずだ」


エックス「バイルがもし生きていたら」


ゼロ「…」ガタッ


ファントム「どこに向かう」


ゼロ「心当たりが身近にいた」
373 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:11:21.17 ID:u5SyoyTr0
ー鎮守府ー隔離施設ー


翔鶴「…」ペラッ…ペラッ


ゼロ「入るぞ」


翔鶴「おぉ!どうした。私に会いに来たのか!」


ゼロ「違う。奴に用がある」


翔鶴「ぐっ…そうか。見張っていたが怪しい様子もないぞ」


ゼロ「そうか」


ドア<ガシャーン!


装甲「…」


ゼロ「バイルを知っているな」


装甲「…」ビクッ!


ゼロ「オレのDNAデータを奪い奴に渡したな」


装甲「…」


ゼロ「お前の右腕も奴が作った物だな」


装甲「…」


ゼロ「答えろ」


装甲「…」
374 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:12:02.27 ID:u5SyoyTr0
ゼロ「そうか…では、」ブォン!


装甲「!?」


ゼロ「泊地を殺した償いを左腕でしてもらおうか」


装甲「なっ!」


ゼロ「話す気になったか?」


装甲「…」ブルブル


ゼロ「そうか…残念だ」ブォン!


装甲「ひぃっ!」


翔鶴「やり過ぎだぞ」ガシッ!


ゼロ「…翔鶴」


翔鶴「ゼロらしくないぞ。頭を冷やせ。それとも私が冷やしてやろうか?」


ゼロ「…悪い」


翔鶴「後で聞かせてくれ」


ゼロ「あぁ」


翔鶴「さて、と」


装甲「…」


翔鶴「話した方がいいと思うぞ」


装甲「…ふざけるな」
375 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:15:10.99 ID:u5SyoyTr0
ー鎮守府ー空室ー


睦月「これはどうかな?」


如月「あら///素敵ね」


早霜「これも…いいわよ」


朝潮「これは…いいですね」


睦月「はあ〜写真でも素敵ですぅ〜ゼロさん///」


早霜「あの綺麗な髪…お守りにしたいわ」


如月「ゼロさんの髪は抜けないし切れないのよねえ」


朝潮(ゼロさんが使っていたマント…匂いが薄まっちゃったな)


睦月「うーん。けど〜」


如月「新しい写真が欲しいわねえ///」


早霜「レアな写真…」


青葉「こちらなんてどうでしょう?」パサッ!


ゼロのポニーテール写真


朝潮「これは!?」


睦月「にゃんと!?」


如月「あらあら///」


早霜「…とても似合っているわ」


青葉「いい写真でしょ?サービスしちゃいますよ」


睦月「青葉さんはどうしてここに!?」


青葉「大変興味深い集まりがあると聞きまして青葉もご一緒して宜しいでしょうか?」


朝潮「どうしましょうか?」


早霜「ばれているなら…仕方ないのでは」


青葉「まだまだ沢山写真がありますよ」


如月「まあ///」


青葉「だから、ゼロさんについて教えてくださいね」
376 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:16:04.88 ID:u5SyoyTr0
ー鎮守府ー


エックス「わかった事はあるかい?」


ゼロ「装甲はバイルを知っている」


エックス「本当かい?」


ゼロ「あぁ…あの様子は間違い無い」


エックス「バイルが生きている…」


ゼロ「そう考えるのが妥当だ」


エックス「だとしたら奴は…」


ゼロ「本部連中の中にいるだろうな」


エックス「翔鶴さんが見たパンテオンの事もある」


ゼロ「皆に話す」

377 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:16:45.98 ID:u5SyoyTr0
レヴィアタン「あの親父がねえ」


ハルピュイア「こちらでも探りを入れる」


ファーブニル「あいつは気に喰わねえから、協力してやる」


ファントム「拙者もだ」


エックス「みんなありがとう」


ハルピュイア「ゼロ、こいつをやる」


ゼロ「アイスチップか」


ハルピュイア「認めたくないが貴様にしか扱えない」


ゼロ「これで全部のエレメントチップが揃ったか」


提督「ゼロ!直ぐに出撃よ!」


ゼロ「どうした!?」


提督「鎮守府の前に南方が現れた」


ゼロ「直ぐに向かう」
378 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/09(木) 23:17:24.05 ID:u5SyoyTr0
ー鎮守府ー正面海域ー


ゼロ「無事か?」


潮「はい!みんな無事です」


夕立「何もなかったっぽい」


陸奥「攻撃もしてこないわ。不気味ね」


ゼロ「オレが行く。攻撃に備えていろ」


一同「了解」


南方「…」


ゼロ「止まれ」


南方「…」ピタッ


ゼロ「何が目的だ」


南方「…す…て」


ゼロ「?」


南方「…けて」ゴポッ!


ゼロ「!?」


南方「た…す…け…て」バシャン!


ゼロ「おい!?」


南方「…」


ゼロ<提督。重傷の南方が助けを求めてきた…わかった。直ぐに帰還する>


379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/10(金) 03:17:23.49 ID:+fZ24QtCO
乙ー
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/06/10(金) 11:15:40.68 ID:FkirT7pG0
おつ
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 10:13:10.53 ID:k0vg8+aPo
やっと追いついた
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 12:46:53.30 ID:GSHswlgnO
ロックマン好きとしてはたまらないスレだ

383 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:25:10.52 ID:LE9zIHOj0
ー寒冷鎮守府ー


寒冷「突然の訪問だな」


ペンギーコ「全くだグワッ!」


寒冷「本部から直々にこんな所まで来るとは」


ペンギーコ「偉そうで嫌な感じだっグワッ!」


寒冷「…」


ペンギーコ「寒冷提督?」


寒冷「これが終わったら狩りにいくぞ」


ペンギーコ「久しぶりグワッ!皆も喜ぶグワッ!」


ドア<ガチャッ…


軍人「遅いじゃないか」


寒冷「突然でしたので、事前に連絡があれば多少の準備をしていたのですが」


軍人「ふん…まあいい」


ペンギーコ(やっぱり嫌な奴だったグワッ!)


寒冷「どのような用件でしょうか?」


軍人「単刀直入に言う…ヴェールヌイを回収に来たのだ」


寒冷「どうしてでしょうか?」


軍人「貴様に説明する必要は無い。本部が決めたのだ」


寒冷「…わかりました」

384 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:25:58.75 ID:LE9zIHOj0
ー寒冷鎮守府ー


ヴェールヌイ「…」


寒冷「こんな別れになるとはな」


ヴェールヌイ「どうしてもいかなきゃだめかな?」


寒冷「本部の命令でな」


ヴェールヌイ「みんなにお別れ言えてないよ」


寒冷「私から皆に伝えておく」


ヴェールヌイ「…うん」


寒冷「これは餞別だ」


ヴェールヌイ「いいの?高そうな時計だけど?」


寒冷「これは特・別・性だ」


ヴェールヌイ「!」


寒冷「わかるな?」


ヴェールヌイ「うん。特別性なんだね」


軍人「何をしている。いくぞ」


ヴェールヌイ「あの…」


寒冷「直ぐに会える」


ヴェールヌイ「わかったよ」
385 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:26:46.16 ID:LE9zIHOj0
ー輸送トラックー


ヴェールヌイ「…」


軍人「貴様を回収するのにここまで来たのだ。感謝の一言もないのか?」


ヴェールヌイ「…」


軍人「しかしだ…本部に着くまでの間…貴様で楽しませてもらおう」


ヴェールヌイ「!?」


軍人「どうせ。あの鎮守府で奴らの相手をしていたのだろ?」ジリッ…


ヴェールヌイ「そんなことない!」


軍人「叫んでも無駄だ。ここは頑丈で音も漏れない」


ヴェールヌイ「ぐっ…」


軍人「諦めるんだな」


ヴェールヌイ「…最低野郎だね」


ドガーーン!!!


軍人「何事だ!?」


<敵襲です!な、なんだ!こいつら!


軍人「何をしている!逃げろ!」


<ぐわー!
ーーーー
ーーー
ーー


386 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:29:26.98 ID:LE9zIHOj0
ー海軍本部ー


中将「そうか…わかった」


バイル「どうしました?」


中将「寒冷鎮守府が壊滅したようだ」


バイル「それはそれは」


中将「艦娘を回収に行った部下も巻き添えだ。まあ、使えん男だったがな」


バイル「面倒事が片付いた、と思えば」


中将「そうだな」


バイル「生産も順調で最終段階に入りました」


中将「わかった。そのまま頼むぞ」


バイル「はい…仰せのままに」

387 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:35:19.66 ID:LE9zIHOj0
ー鎮守府ー隔離施設ー


提督「ふぅ…なんとかなったわ」


叢雲「お疲れ。これでも飲んだら」


提督「ありがと」


曙「敵に高速修復剤を使うなんてお人よし過ぎるわよ」


提督「まあ、仕方ないじゃない」


曙「…助かるの?」


提督「なんとか安定しているけど」


叢雲「見張りが必要ね」


曙「全くもっていい迷惑ね」


提督「迷惑かけるね」


曙「ふん!いつもの事じゃない」


叢雲「装甲には話すの?」


提督「…安定してからかな」
388 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:36:39.64 ID:LE9zIHOj0
ー鎮守府ー食堂ー


西門「大きな戦闘はここ最近なかったからな」


妙高「では、本部が指揮した作戦ではないと?」


那智「ならば、仲間割れが原因ではないか」


羽黒「だとしたら…それはとても悲しいですね…」


足柄「羽黒は相変わらず優しいのね」


西門「そこがいいんだよ」


羽黒「そんな///」


妙高「私たちはいつでも対応出来るようにしないいけませんね」


ファントム「だが、その前に飯を食う事だ」


西門「…どうしたんだ?その恰好は」


妙高「板前さんですか?」


ファントム「拙者も何か出来る事が無いかと思いな」


足柄「本当は鳳翔さんのためでしょ?」


ファントム「…他意は無い」


那智「料理は出来るのか?」


ファントム「それは…」


鳳翔「料理の基本を覚えてからですので、まだですよ」


羽黒「料理のさしすせそ、ですか?」


鳳翔「材料を、闇十文字や苦無で斬られたら困りますからね」ニコッ


ファントム「整備もして綺麗に…」


鳳翔「ファントムさん?」ニコニコ


ファントム「皿を…洗っています」


西門「まあ…頑張れよ…」


足柄「よくあんな大きな手裏剣で切ろうとしたわね」


西門「使いやすかったんだろ」
389 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/06/29(水) 23:37:31.64 ID:LE9zIHOj0
ー鎮守府ー甘味処「間宮」


間宮「はい。特性パフェですよ」


北方「でかい!」


港湾「美味しそう」


アイリス「では、いただきます」


レヴィアタン「レプリロイドでもわかる…これはとても美味しいわ///」


ゼロ「だが…すごい量だな」


港湾「甘いものは別腹だから///」


北方「べつばら!べつばら♪」


エックス「すごい高さだ」


間宮「ゼロさんも食べに来てくれたのでサービスしちゃいました」


ゼロ「間宮券を配ってばかりだったからな。たまには自分に使わないとな」


離島「甘美ですわ///」


中間「毎日食べたいな」


空母「手伝いをしたらもらえる…がんばろ」


提督「いやー大賑わいだね」


間宮「提督、ご注文は?」


提督「私は羊羹をお願い」


間宮「はい」


ゼロ「南方はどうだ?」


提督「安定はしているよ。あとは本人次第かな」


エックス「一体何が起きているのだろう?」


提督「…本当にわからないわね」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/30(木) 04:15:00.95 ID:3csPpW+yO
乙ー
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 23:40:26.60 ID:kOP3ixuro
392 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:24:23.87 ID:6ujXHNQH0
ー鎮守府ー工廠ー


アイリス「これでどうですか?」


夕張「うん♪バッチリね」


明石「アイリスさんも手伝ってくれるから整備が捗るわ」


アイリス「私に出来る事をしているだけですから」


港湾「こっちも終わった」


夕張「まさかお昼前に終わるなんて」


アイリス「みんなでお昼に行きません?」


明石「そうね。そうしましょう」


港湾「北方も呼んでくる」


ーーーー!ーーーー!−−−−!


一同「!!!!」


大淀<鎮守府前方海域に深海棲艦が出現しました。直ちに出撃してください>


長門「直ぐに出るぞ」ダッ!


夕張「艤装の整備と補給は完了しています!」


陸奥「いつもありがとね」ジャキン!


明石「気を付けてね」


長門「出撃する!」

393 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:25:18.94 ID:6ujXHNQH0
ー遠征海域ー


卯月「遠征大成功だぴょん♪」


弥生「卯月…最後まで気を抜かないで」


清霜「これだけ回収したんだから戦艦に近づけたかな?」


早霜「そうね…きっとそうよ」


朝潮「あの駆逐艦は戦艦には…」


ゼロ「…いいんだ。他に方法があるはずだ」


朝潮「はい!ゼロさんの言う通りです」


島風「みんなーおっそーい!」


ゼロ「島風、警戒を怠るな」


島風「大丈夫…おぅ!」


卯月「どうしたぴょん?」


島風「鎮守府の様子…おかしくない?」


ゼロ「全員迂回して戻れ。警戒を怠るな」


朝潮「もしもの時は回収した物資は廃棄します」


ゼロ「いい判断だ。朝潮、皆を頼むぞ」


朝潮「了解しました!ゼロさんは?」


ゼロ「オレが様子を見に行く」
394 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:26:00.55 ID:6ujXHNQH0
ー鎮守府ー正面海域ー


??「お願いだよ!僕たちに戦う意思はない!」


長門「待て!これ以上近づくな」


??「本当なんだ…頼むよ…早くしないと」


陸奥「どうするの?数は多いどなんとなる戦力だし」


??「助けてよ…艤装だってここで切り離すから」スッ…


長門「動くなと言っているだろ」


ゼロ「何が起きている」


陸奥「深海棲艦達が突然押し寄せてきたのよ」


長門「戦う意思は無い、と言っているのだが…」


??「あんた…ここにいたのか」


ゼロ「レ級か。背負っているのは…」


レ級「駆逐棲姫…こいつ戦えないのに僕を庇って…戦艦棲姫(アイリス)がいるんだろ?助けてよ」


ゼロ<アイリス…聞こえるか?>


アイリス<工廠まで運んでください。直ぐに準備します>


ゼロ「来い。アイリスが診てくれる」


レ級「本当!?」


長門「危険ではないのか?」


ゼロ「あの駆逐棲姫は直ぐにでも治療が必要だ。それにアイリスなら言うはずだ」


ゼロ・アイリス「<目の前で苦しんでいる人に敵も味方も無い>」


ゼロ「オレも救われた一人だった」


長門「…そうか…そうだな。負傷者を運ぶぞ」


陸奥「了解したわ」


ゼロ<朝潮。直ぐに戻って来い。人手がいる>


朝潮<全速力で戻ります>
395 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:26:46.40 ID:6ujXHNQH0
ー軍事病院ー


提督「もう終わるからね」チャキッ…カチャッ…


吹雪「司令官、いつもありがとうございます」


提督「いいのよーこれで…はい。終わりっと」


吹雪「はい。思った通りに動きます」


提督「これで林檎の皮も上手に剥けるかな?」


吹雪「えーっとそれは…やっぱり司令官がやってくれた方が」


提督「甘えん坊だねー吹雪は」


吹雪「えへへ///」


提督「ごめん。通信だ」


大淀<提督。宜しいでしょうか?>


提督<何かあったの?>


大淀<鎮守府に複数の深海棲艦が押しかけて来まして>


提督<押しかける?>


大淀<アイリスさんの治療を受けたい、と>


提督<直ぐに戻るから>


吹雪「鎮守府は大丈夫なんですか?」


提督「大丈夫だから安心してね」


叢雲「司令官、戻るわよ」


提督「わかっているよ」


吹雪「叢雲ちゃん…」


叢雲「大丈夫よ…司令官は私が守るから」


吹雪「うん。お願いね」
396 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:27:21.86 ID:6ujXHNQH0
ー鎮守府ー工廠ー


アイリス「重傷者はこちらに!」


レ級「助かるよね?大丈夫だよね?」


アイリス「無事を祈っていて」


明石「包帯が無いわよ!」


雷「直ぐに持ってくるのです」


長門「辛いだろうが…耐えるんだぞ」


レヴィアタン「レスキュープログラムをここで活かすわよ」


ファントム「御意」

ーーー
ーー


ゼロ「何があった」


レ級「僕らの隠れ家に急に現れたんだよ。そして暴れたんだ」


翔鶴「何か言っていなかったか?」


レ級「叫び声だけだよ。まともな声をしていなかった」


イ級「破壊するためだけに生きているようで哀れじゃったよ」


西門「あんた、話せるのかよ」


イ級「若造、ただの魚型だと思っておったか?」


西門「すまねえ」


イ級「奴だが昔会った事があったと思う」


エックス「昔?」


イ級「装甲棲姫様と南方棲姫様とよく一緒にいたと思うのだが」
397 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:28:02.84 ID:6ujXHNQH0
ー鎮守府ー執務室ー


提督「それで大暴れしていたのは装甲と南方の知り合いである可能性があると」


西門「イ級が言うには…だが」


提督「それで深海棲艦達は?」


西門「全員治療を受けて今は休んでいる」


提督「…」


西門「見張りは一応いるから大丈夫だ」


提督「まあ、そこは問題無いと思うけど」


ゼロ「南方は目を覚まさないのか」


提督「えぇ」


ゼロ「時間がない。次に奴は街を襲うかもしれない」


提督「直ぐにでも出撃出来るようにしておいて」


ー鎮守府ー工廠ー


イ級「おぉ…これは北方棲姫様。大きくなられましたね」


北方「元気だった?」


イ級「えぇ。あの島で別れて以来ずっと元気じゃよ」


港湾「北方がお世話になったわ」


イ級「港湾棲姫様もお綺麗で」


港湾「また会えるなんて思わなかったわ」


イ級「お二人とも元気そうでなによりです」


北方「北方もゼロみたく強かったらいいのにな」


港湾「え?」


北方「お姉ちゃんやここのみんなを守ってあげれるもん」


港湾「ありがとうね。けど、あなたは今のままでいいのよ」ナデナデ


北方「うーん。そうかな?」


港湾「そうよ」

398 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:28:35.33 ID:6ujXHNQH0
ー???ー


西門「さて、お邪魔します…っと」


  「まあ…今は廃墟同然だがな」


  「登山博士が住んでいた家か…」


  (何か情報があればいいが)


ーーー
ーー



西門「地下には水槽か」


  (昔住んでいただけで重要な物は持ってかれたか)


ガタッ!


西門「!?」


  (隠し金庫か…これはレポートか?)
399 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/07/26(火) 19:29:39.33 ID:6ujXHNQH0
登山博士のレポート


海軍から深海棲艦が届いた。


魚型のイ級が5匹だ。


これで新しい実験が出来る。


まずは解体して中身を調べる事から始めよう。


イ級の中にとても知能が優れた一匹がいる。


この個体は迷路にも迷わず、私の言葉がわかるような動きをする。


この個体だけ別の水槽で様子を見よう。


やはりそうだ!私の指示通りの動きをする。


この個体は特別だ!


額に傷があるからキズアリと名付けよう。


キズアリが動かなくなりもう1週間だ。


餌も食べずにずっと眠っている。


何かに感染したのかもしれない。だが、今の私にはわからない。


これは大発見だ!


キズアリから少年が生まれた。


いや、芋虫が蛹となり羽化して蝶となる事に似ている。


深海棲艦に女性型がいる事は知っていたが男性型が私の前に現れてるとは…


キズアリは順調に成長している。


とうとう言葉を話したぞ。


どうやら名前があるらしく、それを伝えたかったようだ。


名前は「バイル」だ。


キズアリではなく「バイル」と呼ぶことにしよう。
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/26(火) 21:53:38.02 ID:xXSEsyIso
乙ー
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 22:29:57.97 ID:vF5/JcV9o
バイルが体だけ若くなってたらやべえな
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 22:54:18.43 ID:OXyrZlX/O
403 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/08/17(水) 03:34:13.47 ID:UBM+z1QS0
西門「雄の深海棲艦で名前はバイルか…まだ続きがあるな」


登山博士のレポートー続き


バイルは順調に成長している。


特にロボットに興味があるのか色々と質問してくるようになった。


海軍の連中にはこの事を隠し私の手でバイルを育てよう。


捕獲した深海棲艦を改造する事に成功した。


しかし、バイルの協力があっての成果だ。これで深海棲艦の生態調査が行える。


バイルは本当に天才なのかもしれない。


私はもう年だ…ここの研究をバイルに任せるのもいいかもしれない。
ーーー
ーー

西門「深海棲艦の雄が海軍にいるのかよ。直ぐに知らせないと…」


ギィー


西門「!?」


??「…」


西門(誰だ?不動産屋じゃないよな…となると)


バイル「久々に帰ってきたが先客がいるようだな」


西門(畜生!)
404 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/08/17(水) 03:36:11.87 ID:UBM+z1QS0
ー指揮船ーレヴィアタン内ー


アイリス「私たちはレ級さん達が襲われた場所を調査します。何が起こるかわからないのでくれぐれも注意してください」


大鳳「艦載機で周囲を捜索すればいいのですね」


龍驤「それならうちらに任せてや」


比叡「みんなで協力ですね。気合い入れていきます!」


翔鶴「直ぐに終わらせてやるさ」


ゼロ「何かあれば直ぐに報告しろ」


一同「了解!」


ーーー
ーー


大鳳「どうやら何もいないようですね」


龍驤「残念やけどうちもや」


比叡「捜索範囲を広げますか?」


ゼロ「まずは提督に報告してからだ」


アイリス「ゼロ、いいですか?」


ゼロ「どうした?」


アイリス「実は鎮守府に報告しようとしているのですが繋がらなくて」


ゼロ「繋がらない?通信機の故障か?」


アイリス「何度も確認したのですが…」


ゼロ「翔鶴、イーグリードを飛ばせ」


翔鶴「もう飛ばしている」


イーグリード「距離が遠すぎて鎮守府は確認出来なかったが…」


ゼロ「なんだ?」


イーグリード「…鎮守府の方向から煙が見えた」


アイリス「ゼロ!これを見て」
405 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/08/17(水) 03:38:07.41 ID:UBM+z1QS0
ーTV映像ー海軍本部からの放送ー


中将「皆様に重大な発表があります。それは艦娘に関する事です」


  「我々は艦娘を運用し海の平和を守っていました」


  「しかし、艦娘にはある問題がありました」


  「深海化という艦娘のみに発症する奇病です。症状は深海棲艦に変化する」


記者「それは深海棲艦となり人を襲うという事ですか?」


中将「はい。その通りです。残念ながら治療法も無く、凶暴化してしまうので…その場合は処分していました」


女記者「今までその事実を隠していたのですか?」


中将「とても公に出来る内容ではありませんでしたので」


記者「では、これからはどのように海を守るのですか?」


中将「心配ありません。こちらをご覧ください」


パンテオン「…」


中将「これからの海を守るのはこのパンテオンです」


<ロボットか?<強そうには見えないな


中将「簡単に言えばロボットです。我々の命令のみを聞きどんな危険な場所でも活動出来ます」


  「他の兵器に比べ低コストで大量生産が可能」


  「艦娘とは違い、傷ついても部品交換すれば直ぐに戦えます」


女記者「今すぐにでも実践配備出来るわけですか?」


中将「勿論です」


記者「艦娘についてどうするのですか?」


中将「直ぐにでも除隊してもらいます」


女記者「応じない場合は?」


中将「実力を持って対応します」
406 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/08/17(水) 03:38:52.98 ID:UBM+z1QS0
ー鎮守府ー談話室ー


<ピロピロリン


足柄「西門提督から電話だわ。もうどこに行っているんですか?」


西門<みんな…にげろ…


足柄「え?聞こえないわよ?」


西門<…やら…れ…ちま…う


足柄「もうなんですか?」


西門<…パーン!パーン!ツー


足柄「切れちゃったわ」


妙高「どうしました?」


足柄「西門提督からの電話だったけど切れて繋がらなくなったわ」


妙高「電源が切れたのでしょうか?」

407 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/08/17(水) 03:41:56.16 ID:UBM+z1QS0
ー鎮守府ー執務室ー


提督「どうだった?」


大淀「通信機が繋がりません」


明石「テレビも映らないわ」


叢雲「停電作業でもやってるのかしら」


提督「どう考えても不自然だわ。みなに…」


ドオ―ーーン!!


大淀「襲撃!どこから」


提督「全員に艤装を装備するように…」


ドオ―ーーン!!!


提督「きゃっ…」


明石「提督!しっかりして」


叢雲「逃げるわよ!」


大淀<至急、艤装を装備して下さい!>


どうなってるの!?


直ぐに艤装を装備しろ!


どうなってやがる!?チビ達を逃がすぞ!


深海棲艦ではないであります!?


あのロボットはなんなのです!?


囲まれているわ…逃げられない


どうして、海軍のマークだよね?


何故だ!?我々は見捨てられたのか!?


海軍が攻撃してくるなんて嘘だよね?


助けて!動けない!


私たちが何をしたっていうのよ!


司令官はどこ!?
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/17(水) 08:03:10.58 ID:Oe9iAveyo
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/08/17(水) 08:25:27.61 ID:V84FjKvy0
待ってた。乙。
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/17(水) 13:24:00.34 ID:JIi5we7to
乙ー
411 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/09/05(月) 12:48:54.55 ID:S5P/mJyv0
データが飛んだので時間が掛かります。

必ず完結はさせますので
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 15:50:19.63 ID:3R+w5VqAO
気長に待ってます。
413 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/09/14(水) 23:50:44.04 ID:aT+iaBGy0
ー大和孤児院ー


大和「私たちが何をしたというのですか!?」


軍人1「艦娘は全て来てもらうぞ!」


少女1「お姉ちゃんをどうするの!」


少女2「連れて行かないで!」


軍人「邪魔をするな!」バシッ!


少女2「きゃっ!」


大和「それでも軍人ですか!?」


軍人「黙れ!いいから行くぞ」


VAVA「どこに行くんだ?」


軍人「邪魔を…ぐっぼえええぇ」


VAVA「擦り剥いているな。大和、診てやれ」


大和「えっと…」


VAVA「直ぐにここを出ろ。いいな」


大和「…わかりました」
414 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/09/14(水) 23:51:48.27 ID:aT+iaBGy0
VAVA「どうした?」ガシッ!


軍人「貴様…わかっているのか?我々は…」


VAVA「知るか。それより何が目的だ」グシャッ!


軍人「がぁ…」


VAVA「ふん…時間の無駄か」


バイル「儂が代わりに答えよう」


VAVA「…誰だ?」


バイル「海軍兵器開発を任されている科学者じゃよ」


VAVA「見た目の割に爺さんみたいな話し方だな」


バイル「昔からの癖が抜けなくてのう。VAVA-MkU…全身武器庫のようなレプリロイドだ…旧型じゃがな」


VAVA「…」


バイル「データでは何度も見たが実物を見るとデザインも古く…まるで骨董品じゃな」


VAVA「その骨董品に殺される覚悟は出来ているんだろうな」カチャッ!


バイル「焦るな。お前の相手はこいつだ」


オメガ「…」


バイル「こいつに負けた事は無いのじゃろ?」

415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/15(木) 00:18:55.53 ID:H2EnzXoLo
乙ー
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/10(月) 19:47:33.73 ID:Na/v/dO/o
417 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:02:32.75 ID:yJ8COtCZ0
ー指揮船レヴィアタンー


比叡「鎮守府が攻撃されているのですか!?」


アイリス「駄目です…誰とも繋がりません」


翔鶴「直ぐに戻るぞ。北方や港湾は戦えないんだぞ」


龍驤<表に来るんや!生存者やで>


ーーー
ーー

大鳳「直ぐに治療しますからね」


ゼロ「どうだ」


龍驤「艤装がやられとるけど、体は平気や」


榛名「榛名は…大丈夫ですから」


ゼロ「何があったかだけでも教えてくれ」


榛名「囲まれていて…警告無しで撃たれました。みんな…どうなったかわかりません」


比叡「他のみんなは?金剛お姉さまは…?」


榛名「…ごめんなさい」


比叡「そ…そんな」


翔鶴「今は休ませてやれ」


ゼロ「アイリス」


アイリス「カタパルトなら準備済みです」


ゼロ「オレが敵を引き付ける。皆は救助を頼む」
418 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:03:47.45 ID:yJ8COtCZ0
ー鎮守府ー


ファントム「投<トゥ>!」ヒュン!ヒュン!


パンテオン「…」グサッ!グサッ!ボン!


ファントム「鳳翔殿!!何処に!?」


パンテオン「目標…破壊」


ファントム「退け!」ザシュッ!


パンテオン「は…か…」ボン!


レヴィアタン<聞こえてんの!?>


ファントム<レプリロイド同士の通信は正常か>


レヴィアタン<こっちは長く持ちそうにないわよ>


ファントム<これだけの数での奇襲だ。仕方あるまい>


レヴィアタン<何が仕方あるまいよ!悟りでも開いたの?>


ファントム<…そこに鳳翔殿はいるか?>


レヴィアタン<残念だけどいないわ>


ファントム<そうか>


レヴィアタン<私たちは指揮船を目指すわ。遠くだけど確認出来たから>


ファントム<提督殿は?>


レヴィアタン<…わからない>


ファントム<拙者はまだ残る。先に行け>


レヴィアタン<何言ってんのよ>


ファントム<もしもの時は拙者は飛ぶ事が出来る。お主よりは有利だ>


レヴィアタン<…合流したら直ぐに戻るわよ>


ファントム<了解した>


ファントム「そこだ!」ヒュン!


??「…」ガキン!


ファントム「!?」


レッドパンテオン「…」ブォン!


ファントム「ゼロのDNAデータから生まれた傀儡め」ガキン!
419 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:06:09.89 ID:yJ8COtCZ0
満潮「いいから逃げなさいよ!」ドォン!


睦月「まだ戦えるから」ドォン!


清霜「この場はお任せください」ドォン!


霞「ささっと行きなさいよ!」ドォン!


ーーー
ーー


清霜「戦艦に…なりたかったなぁ」…轟沈


睦月「清霜ちゃん!」


満潮「もっと…素直になれば…よかった」…轟沈


睦月「…」


霞「朝潮を…頼んだわ」…轟沈


睦月「ぐぅ…うわー!」ドォン!ドォン!


ーーー
420 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:06:58.72 ID:yJ8COtCZ0
朝潮「あの…私は…」


早霜「気が付いたわね…」


如月「ごめんなさいね。朝潮ちゃんの艤装は完全に壊されちゃったから」


朝潮「そうでした…武器庫が爆発して…それからみんなは!?」


早霜「私たちを逃がすための囮に…」


朝潮「そんなの…直ぐに戻らないと」


如月「無理なの…弾薬も僅かなの」


早霜「戦う手段が無い」


パンテオン「発見」ドォン!


早霜「…しつこい」ドォン!


パンテオン「…」ボン!


早霜「今のが最後だったわ」


如月「私も弾切れよ」


パンテオン「発見…抹消」×10


朝潮「私を置いて逃げてください!」


如月「出来るわけないのよね」


早霜「けど…間に合ったみたよ」
421 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:07:51.14 ID:yJ8COtCZ0
パンテオン「!?」ボォン!×10


ゼロ「遅くなった」


如月「ゼロさん、大変なんです。鎮守府が攻撃されて」


朝潮「司令官とも通信出来なくて混乱状態です」


早霜「港湾さんに北方ちゃんもどうなったか」


ゼロ「指揮船が近くに来ている。そいつを目指せ。それとこいつを使え」


朝潮「これはゼロさんの武器じゃないですか!?」リコイルロッド


ゼロ「夕張と明石に頼んで皆にも使えるように改造してもらった」


如月「今はこれに頼るしかないわよね」トリプルロッド


早霜「今だけ借りる…けど、絶対に返すわ」チェーンロッド


ゼロ「後は任せろ」


如月「睦月ちゃんがまだ戦っているの。だから…お願い」


朝潮「満潮ちゃんと霞ちゃんもお願いします」


ゼロ「わかった」
422 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:08:46.82 ID:yJ8COtCZ0
ー鎮守府ー隔離施設ー


装甲(騒がしいですね)


提督「さあ、行くわよ」ガラッ!


装甲「な、なんですか?」


提督「ここは安全じゃなうなったのよ」


装甲「南方が来たのですか?」


提督「南方なら隣の部屋で寝てるわよ」


装甲「どういう事ですか!?」


提督「私たちに助けを求めて来たのよ。今も眠っているわ」


装甲「そんなの…ありえな」


提督「あり得るのよ。しかも鎮守府を攻撃しているのは海軍本部で私たちは見切りつけられたのよ」


装甲「艦娘と人間が仲間割れか?」


提督「わからないわよ!」


装甲「!?」


提督「鎮守府の全員を避難させる事しか…出来ないのよ」


装甲「…」


提督「南方は眠ったままだから、あなたが運んで…そのあとは好きにしていいから」


装甲「何故敵である我らを助ける?」


提督「このまま死なれてもいい気分がしないからよ」
423 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:09:27.52 ID:yJ8COtCZ0
装甲「南方…本当にここにいたのですね」


南方「」


提督「直ぐに逃げなさい。ここはもう駄目だわ」


装甲「礼は言いません」


提督「いいわよ。早く行きなさい」


曙「このクソ提督、何考えてんのよ」


提督「ごめん。やっぱり放っておけなくて」


曙「直ぐに避難するわよ!」


ドカーン!


叢雲「伏せなさいよ!」


提督「え?」


ーーー
ーー

提督(…あれ?なんでこうなったんだっけ?)


  (曙が何か言ってる?なんで泣いているの?叢雲も泣いてるし)


  (あ…さっきの爆発の破片が刺さって…)


  (……死んじゃうのかな。そりゃ…そうか。こんなの刺さってるし)


  (あれ?装甲が戻ってきた。まさか…二人に…なにか…しないよね?)


  (だめだ…ねむくて…もう…だ…め……)

424 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:20:07.49 ID:yJ8COtCZ0
ゼロ「すまない」


睦月「…沈みました。睦月以外…沈んじゃいました」


ゼロ「…」


睦月「清霜ちゃん、満潮ちゃん、霞ちゃん」


  「どうしてですか!?」


  「どうしてこんな目に合わなきゃいけないんですか!?」


  「睦月たちは…一生懸命戦っていたのに」


  「怖いの我慢して、夜だって寝れなくて、艦娘だから人を守らなきゃって」  


  「普通の女の子みたいに学校だって行きたかったのに」


  「いらなくなったんですか!?だから…殺されちゃうんですか?」


ゼロ「…」


睦月「これから…睦月はどうすればいいのですか?」


ゼロ「生き残れ」


睦月「…」


ゼロ「それしか言えない。バスターガンをやる。それと後ろにいろ」


睦月「え?」


パンテオン「ゼロ…発見…最優先抹消対象」×30


ゼロ「どんな時でも諦めるな」


睦月「…はい」


ゼロ「覚悟しろ」


睦月(ゼロさんの体が紅色から黒色になってる)


ゼロ「全てを破壊する」

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/11(火) 06:24:59.87 ID:RQr67UeLO
乙ー!
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 08:30:34.85 ID:8JQuDhKSO

辛い展開になってきた
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/10/11(火) 08:51:10.53 ID:8LtSwkAC0
乙。つらいな。全滅エンドじゃないよね。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 10:10:46.49 ID:hFppvuE5o
乙です
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/15(土) 22:56:32.69 ID:AtsIhYp+O
どうせみんないなくなる
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/16(日) 04:03:13.41 ID:np3j1t0Po
さげー
431 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:30:25.63 ID:YtbWwWDd0
レッドパンテオンーゼロのDNAデータより作られたパンテオン
         セイバーによる接近戦が得意で動きも素早い
         体の色は赤
  

島風「駄目だよ!一緒に逃げようよ!」大破!!!


連装砲ちゃん1「それは出来ません!」


連装砲ちゃん2「主を守るのが我らの役目」


連装砲ちゃん3「生き残ってください」


島風「いやーいっちゃだめー!」


龍田「天龍ちゃん!天龍ちゃん!」


天龍「……誰も…守れなかったか」…轟沈


響「また…独りぼっちだ」


弥生「…卯月はどこ?どこに…」


レヴィアタン「よく聞きなさい!指揮船が来ているからそれを目指しなさい」


伊19「レヴィアタンはどうするのね?」


レヴィアタン「私はアレを止めるわ」


伊19「あれって…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ


レヴィアタン「超弩級自走弾頭…全て吹き飛ばす気ね」
432 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:31:28.12 ID:YtbWwWDd0
離島「どうやら人間による攻撃のようですわ」


空母「提督も連絡が取れず、ここも長くは無い」


中間「準備が出来た」


北方「ここ大丈夫なの?」


港湾「北方、よく聞いてね。鎮守府はもう危ないの」


北方「ゼロがいるから大丈夫だよ」


港湾「私も信じているわ…けど、必要なことなの」


北方「そんな…北方一人なの?ロッポウも一緒じゃないの?」


港湾「直ぐに会えるから大丈夫よ」ニコッ


北方「またお家がなくなっちゃうの?」


港湾「大丈夫よ。またみんなで暮らせるわ」


北方「…約束だよ」


港湾「えぇ、約束ね」


中間「北方様、私の艤装の中へ」


ギイィー…バタン…


中間「鋼殻艤装は指示通りの場所に向かう」


港湾「ありがとう」


離島「皆様…生き延びたら先程話した場所で会いましょう」


中間「北方様を一人に出来ない」


空母「当然」


港湾「ゼロ…必ず会えるわよね」

433 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:33:03.48 ID:YtbWwWDd0
ゼロ「テイ!セイ!ハア!ヤア!ウオリャ!ハア!」
   シュパ!シュパン!ザシュ!ゴオ!バシュン!

パンテオン「…」ボォン!×6


睦月「えい!」パシュン!


パンテオン「…」ボォン!


ゼロ「鉄クズが…目障りだ!」ガシッ!


パンテオン「…」メキメキ…ギチギイ…


ゼロ「砕けろ」グチャッ!


睦月「ゼロさん?」


ゼロ「ほらよ!」ブン!


パンテオン「」ヒュン!


レッドパンテオン「…」シュパ!


ゼロ「…」ザシュ!


レッドパンテオン「…」ガキン!


ゼロ「オレのつもりか?」キュインキュイン!


レッドパンテオン「殲滅」


ゼロ「殺ってみろ」バシュン!


レッドパンテオン「」バシャン


睦月(やっぱり様子がおかしいよ。体が黒くなっちゃったし戦い方が乱暴だよ)


ゼロ「どうした!オレはここだ!相手してやる!」


バイル「威勢がいいな」


ゼロ「バイルか!?」


バイル「黒焦げだな。火事にでもあったか?」


ゼロ「姿が変わってもお前だと解るぞ!」キュインキュイン!


バイル「私の家にお前の仲間のネズミがおってな。始末したのだが…」


ゼロ「ハア!」ブォン!


オメガ「フン!」ガキン!


睦月「ゼロさんが二人!?」


バイル「懐かしいじゃろ?まあ、覚えておらんか。貴様のDNAデータと探し当てた設計図から作り上げた」


  「イレギュラーハンター時代のゼロじゃよ」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:34:02.65 ID:GO1QGNg60
続きがきたー。
435 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:34:59.39 ID:YtbWwWDd0
ー鎮守府ー厨房ー


パンテオン「…」


鳳翔(もう逃げることも出来ません。敵の手に掛かるぐらいなら…)


パンテオン「発見」


鳳翔(厨房が死に場所になるなんて)


パンテオン「排…じょ…」ドス!ドス!ドス!ボォン!


ファントム「ここでしたか」


鳳翔「ファントムさん!?」


ファントム「さあ、行きましょう」


鳳翔「そんなボロボロじゃないですか!私に構わず逃げてください」


ファントム「少々傷を負いましたが問題ありません」


パンテオン「はっ…」ザシュッ!ボォン!


ファントム「時間がありません!」


鳳翔「ごめんなさい」


ファントム「拙者が背負いま…危ない」ドン!


鳳翔「きゃっ!」


レッドパンテオン「発見」ザシュッ!グリ!×4


ファントム「ぐはっ…」


鳳翔「ファントムさん!」


ファントム「闇十文字!」ヒュン!


レッドパンテオン「…」ボン!×4
436 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:35:30.48 ID:YtbWwWDd0
鳳翔「あぁ…そんな…大丈夫ですか?」


ファントム「情けない…動力炉を傷つけられた」


鳳翔「動けないのですか?」


ファントム「…」コクリ


レッドパンテオン「目標発見」×10


ファントム「ここまでか…女性一人守れないとは無念」


鳳翔「そんな事ありませんよ。ここまで来てくれたじゃないですか」


ファントム「…」


鳳翔「私と一緒に逝ってくれませんか」


ファントム「しかし!」


鳳翔「私の足ではもう逃げる事も出来ません。敵の手に掛かるなら…せめて、あなたと」


ファントム「よろしいのですか」


鳳翔「はい。せめて、最後はあなたの胸の中で」


ファントム「一瞬ですから痛みもありません」


ファントム(アルエット様…申し訳ありません)


ピカーーーーーーン!!!


レヴィアタン「この止まりなさいよ!」ドスッ!


ヒッタイド・ホッタイド「」ドカーン!


レヴィアタン「なんて頑丈なのよ。けど、これでなんとか…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ×3


レヴィアタン「冗談でしょ!何体いるのよ」

   
ドカ―――――ン!!!


レヴィアタン「爆発!?間に合わなかった」

 
   「え…ファントムの反応が消えた」
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/19(水) 02:23:12.12 ID:9cz2MCBwo
乙ー
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 07:12:14.28 ID:KTZv4ZjOo
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 09:39:36.11 ID:gO2MEKUyo
イデが発動しそうな勢いで死人が出始めたな
440 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:09:13.22 ID:Lpc9ihCg0
ゼロ「電刃」キィキィキィキン!


オメガ「龍炎刃」ボワッ!


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」シュパ!シュパン!ザシュ!


オメガ「無駄ダ」ガキン!ガキン!ガキン!


睦月「援護します」カチャッ!


ゼロ「下がれ」


睦月「え?」


ゼロ「落鳳破!」ドゴン!!


オメガ「滅閃光」ドゴン!!


睦月「きゃっ!」


ゼロ「喰らえ!」ブン!ブォン!ドス!


オメガ「遅イ」ガシッ!


ゼロ「ぐっ!」メキメキ…ミシ


オメガ「腕ヲモラウ」


ゼロ「があぁぁ!」バキッ!


睦月「腕が折れちゃう!」バシュン!


オメガ「邪魔ダ」ガキン!


ゼロ「雷神撃」バチバチバチ!


オメガ「フン…遅イナ」シュッ!


睦月「ゼロさんが押されるなんて…」
441 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:10:03.06 ID:Lpc9ihCg0
バイル「当然だ。満足な修理も受けていないコピーにオメガが負けるものか」


睦月「そんな事無い!みんな一生懸命ゼロさんを直してた」


バイル「レプリロイド用の設備は整っておったか?」


睦月「え…」


バイル「交換用パーツ・武器・アーマーは充実しておったか?」


睦月「それは…」


バイル「科学者だから解るぞ。奴は本来の力を発揮せずにいた」


睦月「そんなの嘘だ」


バイル「その結果があれじゃよ」


ゼロ「…」ギチギチガチ


オメガ「ハハハ」ギチギチガチ


ゼロ(押し負ける…だが、)ヒュン!バシュン!


オメガ「!?」バチ!


ゼロ(セイバーを破壊した!叩き斬る!)


ドゴオン!!!


ゼロ「ぐはっ!」


オメガ「セイバーダケダト思ッタカ?」


ドゴオン!ドゴオン!ドゴオン!


ゼロ「バスター…か」


オメガ「消エロ。伝説ノ英雄」シュピン!

442 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:10:35.88 ID:Lpc9ihCg0
レヴィアタン「はあ…はあ…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ


レヴィアタン「間に合わない。みんな離れて!」


伊19「そんなの無理なの!囲まれているの!」


レヴィアタン「なんとかして止めないと…」


ビイ―――――――!!!


ヒッタイド・ホッタイド「」ドカーン!


レヴィアタン「ビーム!?一体どこから」


伊19「ロボットも吹き飛んだの!逃げるなら今なの!」


レヴィアタン「そうね。みんな逃げるわよ!」

443 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:11:27.33 ID:Lpc9ihCg0
ー大和孤児院ー


VAVA「これで報酬分は働いたはずだ」


大和<VAVAさん、聞こえますか?みんな無事です>


VAVA<そうか>


大和<あの…>


VAVA<ここには戻るな。どこかに身を隠せ>


大和<私たちは追われる身なのですね>


VAVA<そういう事みたいだ>


大和<どうしてこんな事に…>


VAVA<考えるのは後でいい、逃げることを優先しろ>


大和<…>


VAVA<大丈夫だ。直ぐに追いつく>


大和<本当ですね?>


VAVA<必ず行く>


大和<みんな待ってますからね>


VAVA<あぁ>


大和<信じてますから>


VAVA<…>


大和<VAVAさん?>


VAVA<通信機の調子が悪いみたいだ。切るぞ>


大和<わかりました>


VAVA<大和>


大和<はい>


VAVA<必ず行くからな>


大和<待ってますからね>


VAVA「……これでいい」ゴクゴクゴク


VAVA「…」カラン


VAVA「」


バタン…
444 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:12:54.19 ID:Lpc9ihCg0
睦月「直ぐに見つかりますよ」


ゼロ「」


睦月「ここにあるはず」


ゼロ「」


睦月「みんなで直しますから」


ゼロ「」


睦月「…何とか言ってよ」


ゼロ「」


睦月「ゼロさん…」


ゼロ「もういい」


睦月「そんな事言っちゃだめですよ」


ゼロ「わかっている」


睦月「もう見つかりますから」


ゼロ「オレを置いて逃げろ」


睦月「嫌です!」


ゼロ「命令だ」
445 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:14:05.36 ID:Lpc9ihCg0
睦月「絶対に嫌です!」


ゼロ「睦月」


睦月「出来ません!ゼロさんの下半身ないんですよ!沈んじゃいます!」


ゼロ「…」


睦月「みんなと合流すればきっと大丈夫です」


ゼロ「動力炉もやられた…長くない」


睦月「…」グスン


ゼロ「聞いてくれ」


睦月「ひぐっ…ぁい」


ゼロ「みなを…たの…む」


睦月「わかりました」


ゼロ「じゃあ…な」ドン


睦月「ゼロさん!」


バシャン!ブクブクブク…


睦月「いや!いやーーーーーー!いやだよ…」


睦月たちは…大切な場所、お友達、大好きな人を失いました。


どうしてこんなことになっちゃったんだろう
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/10/20(木) 22:48:28.79 ID:7lP8+MFm0
全滅エンドみたいな感じだ。
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/21(金) 02:30:52.30 ID:/pAG9RNxo
乙ー
448 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:40:55.87 ID:mhcOgFjy0
ー数時間後ー海底ー

ーーーー
ーーー
ーー


レヴィアタン「こんな所にいたのね」


   「どうしたのよ?起きなさいよ!」


「伝説の英雄なんでしょ!前みたいに救ってみなさいよ!」


「あの艦娘らを救ってみなさいよ!」


「救いなさいよ…」


「助けてよ…」


妖精エックス<聞こえるかい?>


レヴィアタン<!?…聞こえるわよ>


妖精エックス<どうやら無事みたいだね>


レヴィアタン<そうでもないわ。それに目の前に死にかけのゼロがいるわ>


妖精エックス<ゼロが!?>


レヴィアタン<えぇ…左腕は取れかけで下半身は無い。動力炉を破壊されているわ>


妖精エックス<…>


レヴィアタン<親友が死にかけてるのに!仲間が死んでいったのに!お父様は何をしていたのよ!>


妖精エックス<…>


レヴィアタン<本当に…何をしていたのよ>


妖精エックス<ごめん。僕にしか出来ない事をしていたんだ>


レヴィアタン<そう。私たちを助けれない程の事をしていたのね>


妖精エックス<僕の指定した場所までこれるかい?>


レヴィアタン<無理ね。もう動けそうにないわ>


妖精エックス<諦めないでくれ!>


レヴィアタン<けど、このまま死にはしないわ>


妖精エックス<どうする気だ?>


レヴィアタン<私の動力炉をゼロに繋げるわ>


妖精エックス<駄目だ!そんな事をしたら君が死んでしまう!>


レヴィアタン<いいのよ…生き残るべきなのは私じゃないわ。ゼロよ>
449 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:42:15.24 ID:mhcOgFjy0
妖精エックス<絶対に駄目だ!>


レヴィアタン<なら止めに来なさいよ>


妖精エックス<行けるなら止めに行くよ!>


レヴィアタン<ふーん。やっぱり動けないのね>


妖精エックス<君をマーティのようにはさせたくない!>


レヴィアタン<お母さんみたいに?>


妖精エックス<マーティは君たちを守って…死んだ>


レヴィアタン<お母さんが…>


妖精エックス<僕がいない時に基地が襲撃を受けた。その時にマーティが君たちを守る為に…>


レヴィアタン<そうだったのね>


妖精エックス<だから>


レヴィアタン<それを聞いたら止めるわけにはいかなくなったわ>ガシャン!


妖精エックス<他に手方法があるはずだ!>


レヴィアタン<これが最善なのよ>ガチッ!


妖精エックス<止すんだ!>


レヴィアタン<ぐうっ!…あっ…ぁ…ぁん…はぁ…あぁ…>


ゼロ「…」


レヴィアタン<これでいいのよ。今ならお母さんの気持ちが解る>


   (命にかえても守るべきものがある)


   (みんなの希望を助けれるなら…)


   (希望ね…まったく最後まで素直に…な…れ…な…い)  


   (まだゼロと共に戦いたかった)


   (頼んだわ…伝説の…英雄)
450 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:43:01.34 ID:mhcOgFjy0
ー数か月後ー


ここ最近の出来事、と聞かれたらあり過ぎて困るわ。


海の平和を守るのは艦娘からロボットになる。


病院に入院していた全ての艦娘が姿を消す。


憲兵が自動車事故で吹き飛ぶ。


陸軍で…まあ…色々とね。


確かに深海棲艦の脅威はかなり減ったわ。


けど、街は良くなったか?、と聞かれたらそうでもない。


海軍は街にもロボットを配備した。


街の為だとは言うがそうじゃないよ。


海軍に対し否定的な者を見つけだし排除する。


ちょっと文句を言っただけで老若男女問わずに収容所に送られる。


記念すべき第一号はハガー市長だったわ。
ーーー
ーー

あんた、記者なんだって?もしかして記事にするつもりなの?


女記者「勿論よ。取材に協力してくれそうな人紹介してくれない?」


いいけど、大丈夫なのかい?


ネージュ「危険は承知。真実を伝えるのがジャーナリストの使命なんだから」
451 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:43:48.33 ID:mhcOgFjy0
ー不明海域ー孤島ー


朝潮「燃料はまだ大丈夫ですが」


如月「弾薬が厳しいわね」


朝潮「ゼロさんの武器がなかったらどうなっていたか」


如月「みんな…どうしているのかしら」


朝潮「…」


如月「あ…ごめんなさいね」


朝潮「きっとみんな大丈夫です!」


如月「そうよね」


早霜「二人とも…奴らが来たわよ」


如月「すぐに行くわ」


朝潮「いつでも出撃出来ます」

ーーー


如月「ロボットが壊れているわ」


早霜「何が…あったの?」


朝潮「見てください!マントで姿が見えないけど戦っています」


??「…」ザシュッ!


パンテオン「…」ボン!


如月「あれは…Zセイバーよ!」


早霜「もしかして…」


??「…」


「ゼロさん!」「ゼロ!」


??「!?」


如月「え…」


朝潮「どういう事ですか」


睦月「ごめんね…ゼロさんじゃなくて」


  「本当に…ごめんね」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/06(日) 03:09:36.37 ID:9tva/H8wo
乙ー
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/06(日) 07:06:08.52 ID:1+IAJKxe0
乙です
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 18:59:38.32 ID:BIipc0jVo
455 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/25(金) 00:24:05.59 ID:z3SJVMDK0
睦月「うーん…あれっ!ここは?」


如月「とっても疲れていたのね。私たちに会って直ぐに倒れたのよ」


早霜「ここは安心よ…ゆっくりと休んで」


朝潮「みんなはどうなったんですか!?」


睦月「…」


如月「朝潮ちゃん…今は休ませて」


睦月「…沈んじゃったよ」


「「「!?」」」


睦月「清霜ちゃん、満潮ちゃん、霞ちゃんが…」


早霜「戦艦になる事も…叶わずに」


朝潮「そんな二人が…」


睦月「それと…」


如月「まって!」


睦月「!?」


如月(ゼロさんが生きていたなら睦月ちゃんを独りにするわけがないわ…受け入れなきゃいけない。けど!)


如月「ごめん…耐えられないの…少し待って」ポロポロ


睦月「うん…」


朝潮「前を見てください」


イ級「…」


早霜「深海棲艦ね」


朝潮「一匹。罠でしょうか?」


イ級「つい…て…こ…い」


如月「ついてこいって、言ったわよね」


イ級「あるじに…あわ…せる。こい」


睦月「行こう」
456 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/25(金) 00:24:54.81 ID:z3SJVMDK0
ー深海棲艦アジトー


睦月「こんな場所があるなんてね」


早霜「私たちの工廠と同じ役割みたいね」


如月「敵意が無くても怖いわ」


朝潮「主とは誰でしょうか」


睦月「見て!主砲も魚雷もある」


如月「ずっとゼロさんの武器で戦ってたからね」


朝潮「何故ここに艤装が」


レ級「これから開始する作戦の為だよ」


「「「「!?」」」」


レ級「好きなものを使ってね」


睦月「ここはレ級さんの基地なの?」


レ級「違うよ。お手伝いだ」


朝潮「私たちの知らない深海棲艦の姫ですか?」


駆逐「まあ…そうとも言えるかな」


早霜「どういう事…」


レ級「そろそろ戻って来るよ」
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