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【モバマス×遊戯王5D'sTF】コナミ「チームシンデレラガールズ?」

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203 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:58:45.19 ID:NwdVDJhw0

拓海「何だよ、久しぶりだな……最近、随分忙しそうじゃねぇか」

卯月「えと……お、おかげさまで……」

拓海「フン!まぁ、このアタシに勝ったんだから、活躍してくれなきゃ困るけどな」

拓海「で、そのお忙しいDLCの優勝者様がこんなとこで道草食ってていいのか?」

卯月「それは……ちょっと今日は事情があって……」

李衣菜「ところで、拓海さんはどうしてここに……」


「姐さん、一体何事だ?」


拓海「ん?あ、晶葉か」

未央「へっ!?」

李衣菜「今、晶葉って……」


卯月「あ、晶葉ちゃん!?」


晶葉「島村、卯月……?どうしてここに?」

204 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:59:50.11 ID:NwdVDJhw0

拓海「ハッ!そういやお前もコイツに負けたんだったな」

晶葉「ふん、同じ轍はもう踏まないさ、次は私が勝つ」

未央「ね、ねぇ、この状況って一体……」

李衣菜「DLCの出場者が、何で2人もこんなとこに……?」

拓海「はぁ?何でって、そりゃお前……」

晶葉「ここが私達の事務所だからに決まっているだろう?」



…………
………
……
205 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:00:29.39 ID:NwdVDJhw0
蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」

「ん……ああ蘭子か、お疲れ様」

蘭子「魂を持たぬ魔玩との戯れか(また機械いじりですか?)」

「あはは、また晶葉に部品の組み立てを押し付けられちゃってね」

「全く、人遣いが荒いんだから……まぁ、僕もこういう機械いじりは好きだけどね」

蘭子「よもや己が使命を忘れたわけではあるまいな?(……お仕事、ちゃんとやってます?)」

「も、もちろんだよ!仕事もちゃんとやってるって!」

蘭子「ふむ、ならばよい」

蘭子「ときに、我が魂の同胞達は?(ところで、他の皆は?)」

「他の皆はまだ来てないな……今日は蘭子が一番乗りだよ」

蘭子「ほ、ほう……(これは好機!)」
206 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:01:18.32 ID:NwdVDJhw0
「ん?でも今日は蘭子の仕事は入って無かったはず……」

蘭子「わ、我が友よ!(ぷ、プロデューサー!)」

「ど、どうしたの?そんなに改まっちゃって……」

蘭子「今この時より、汝を導く新たな扉が開くであろう!(今日はプロデューサーに、会ってもらいたい人がいるんです!)」

「僕に、会わせたい人?」

蘭子「う、うむ……」コクリ




コナミ「よう」


「……えっ?」
207 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:01:47.69 ID:NwdVDJhw0

コナミ「……はは、まさかこんなとこでお前ともう一度会えるなんてな」

コナミ「スーツ、案外似合ってるじゃん」



コナミ(この世界と、ネオ童見野シティを繋ぐ手がかり)



コナミ(……やっと)





コナミ(やっと、見つけた……!)
208 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:02:15.69 ID:NwdVDJhw0

コナミ「この世界に来てるのが、お前だったなんて……」

「どうして、君がここに……?」

コナミ「……それはこっちのセリフだよ」












コナミ「……久しぶりだな、ブルーノ」
209 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 03:02:46.84 ID:NwdVDJhw0
今回はここまでです。

読んでくださった方、ありがとうございました。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 07:14:19.11 ID:1cdWgIrIo
ブルーノお前だったのか
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 09:31:05.81 ID:GYMVO7puO
いつも、栗をくれたのは
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 09:33:14.01 ID:0qaNufW4O

ブルーノ!?ブルーノォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 09:49:01.01 ID:qFg69T+WO
お前だったのか!ブルーノ!
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 10:27:40.31 ID:gNVQ5OnOO
ブルーノ!なぜブルーノがここに?!逃げたのか、自力でブラックホールから脱出を!?
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 11:41:00.93 ID:03gilvkDo
乙乙!

ブルーノってTF6だとアンチノミーにならないとTG使わないんだよな確か。ブルーノの時はジェネクスだっけ?
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 11:50:07.99 ID:0qaNufW4O
マシンナーズ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 03:25:09.37 ID:074aTNgAO
しかもキャラストーリークリア特典がマシンナーズフォートレスというな
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/15(火) 00:56:41.23 ID:Ur7dlGlD0
こっちの世界にプラ/シドもいたりしてな
219 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:22:42.15 ID:NNe1SZtB0
ブルーノ「コナミ……!」

蘭子「ブルーノ……それが貴方の真名、なのね」

蘭子「……ジョニー」

コナミ「ジョニー?」

ブルーノ「……この世界での、僕の名前だよ」

ブルーノ「蘭子、彼とはどこで?」

蘭子「妖艶なる桜姫の、導きの元に……」

ブルーノ「……そうか」

蘭子「ご、ごめん、なさい……プロデューサーの秘密、他の人には内緒って言われてたのに……」

蘭子「でも、プロデューサーと同じ世界から来たかもしれないって聞いたら、居てもたってもいられなくて……」
220 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:29:27.54 ID:NNe1SZtB0
ブルーノ「ううん、僕の事を思って彼を連れてきてくれたんでしょ?」

蘭子「…………」コクリ

ブルーノ「なら、むしろお礼を言わないとね、ありがとう蘭子」ニコッ

蘭子「プロデューサー……」

ブルーノ「……これから、彼と2人で話をさせて欲しいんだ」

蘭子「やっぱり、私に聞かれちゃうとまずい、ですよね……」

ブルーノ「……ごめん」
221 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:36:25.98 ID:NNe1SZtB0
蘭子「……いいえ、分かったわ」

蘭子「盟約を交わした友の願い、今こそ成就するというのなら!」

蘭子「私は今この時より、再会の地を守護するガーディアンとなるわ!」

ブルーノ「蘭子……ありがとう」

ブルーノ「他の皆が来たら、そうだな……仕事で知り合ったデュエルトレーナーと話をしてるって伝えてくれるかい?」

蘭子「うむ、心得た!」

コナミ「ブルーノ……」

ブルーノ「……場所を移そうか」
222 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:44:10.43 ID:NNe1SZtB0
…………
………
……


応接室



ブルーノ「城ヶ崎美嘉……そうか、彼女が……」コポコポ

コナミ「ああ……アイツ、中々いい腕してたよ」

コナミ「今度は、本気のアイツとやりたいもんだな」

ブルーノ「前回のDLCで優勝してからも、メキメキ実力を上げてるみたいだからね」

ブルーノ「蘭子も今、リベンジに燃えているところだよ……はい、どうぞ」

コナミ「……悪いな、いきなり押しかけてきたのに茶まで出してもらって」

ブルーノ「君がこうやって会いに来てくれたんだ、もちろん歓迎するよ」

ブルーノ「そのケーキ、ウチの子が作ってくれたんだ、よかったら食べて」

コナミ「ああ」
223 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 17:52:42.67 ID:NNe1SZtB0
コナミ「……向井拓海に池袋晶葉、お前のとこのアイドルだったんだな」

ブルーノ「僕も驚いたよ、あの島村卯月にデュエルを教えたのが君だったなんてね」

ブルーノ「通りでいいデュエルをすると思った……拓海も晶葉も、悔しがっていたよ」

ブルーノ「でも……ふふっ、君が教えていたのなら納得だ」

ブルーノ「彼女のデュエルを見ていたら、何だか遊星の事を思い出したよ」

コナミ「おいおい、流石にまだ遊星の域には達してないよ」

ブルーノ「それはそうだろうけど、雰囲気っていうか……何だか彼と同じようなものを感じたんだ」

ブルーノ「案外、すぐに追いついちゃうかもしれないよ?」

コナミ「フッ、そうなりゃ俺も退屈しないんだけどな」
224 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:05:14.57 ID:NNe1SZtB0
コナミ「……さて、ブルーノ」

ブルーノ「……ああ、分かってるよ」


2人「「…………」」


コナミ「……いざ顔突き合わすと、何から話せばいいか分からないな」

ブルーノ「あはは、そうだね」

ブルーノ「それじゃあ、お互いここまで何をしてたか話すっていうのはどうだい?」

ブルーノ「どうやってこの世界に来たかとか、ここに来てから何をしてたかとか……」

コナミ「ああ、そうだな」

コナミ「ブルーノはどうしてここに?お前、あの時……」
225 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:20:32.09 ID:NNe1SZtB0
ブルーノ「うん、僕は遊星ギアの最後の番人として……アンチノミーとして、君と遊星の前に立ちはだかった」

コナミ「そう、だったよな……」

ブルーノ「デュエルが終わって、君達をあの空間から脱出させた後、僕はあそこで消えるはずだった」

ブルーノ「ブラックホールの中で、体がばらばらになる感覚を確かに感じたんだ」

ブルーノ「でも、その後に僕を呼ぶ声が聞こえてきて」

ブルーノ「……気づけば、このビルの前に倒れていた」

ブルーノ「声を掛けてくれていたのは、僕を助けようとしてくれた蘭子だったんだ」

コナミ(気付けばここに、か……俺と同じだな)
226 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:23:42.60 ID:NNe1SZtB0
ブルーノ「それから僕は、このプロダクションのプロデューサーとして働く事になった」

コナミ「まさかお前が、アイドルの世話なんてしてるとは思わなかったよ」

ブルーノ「あはは、もちろん最初は僕も、そんな事してる場合じゃないって思ったよ」

ブルーノ「でも、まぁいろいろな事があってね……今じゃ、やりがいを感じてるよ」

コナミ「お前がこの世界の人間じゃないって事、知ってるヤツは?」

ブルーノ「今のところは、蘭子だけだね……あぁ、城ヶ崎美嘉さんも知ってる事になるのかな」

コナミ「まぁ口外はしないって言ってくれてるし、アイツなら大丈夫だ」

コナミ(ていうか、俺は事務所の皆に初っ端未来からきたかもなんて言ってたしな……)

コナミ「……お前がネオ童実野シティから来たことは?」

ブルーノ「…………」フルフル

コナミ「……そっか」
227 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:25:13.25 ID:NNe1SZtB0
ブルーノ「君は、どうやってこの世界に?」

コナミ「……ゾーンとの戦いが終わった後、変な歪みに引きずりこまれた」

コナミ「その後はお前と同じだ、気づけば事務所の中だった」

ブルーノ「そうか……ゾーンの事、それにネオ童実野シティを救おうとしてくれたんだね」

コナミ「……いいや、救えたかどうかは分からない」

コナミ「アイツが……遊星が、自分が犠牲になるって言いだしたんだ」

コナミ「マイナスモーメントに飛び込んで、崩壊を食い止めるって……」

コナミ「だから俺は、遊星の代わりにモーメントに突っ込むつもりだった」

コナミ「変な歪みに引きずられたのはその直後だった」

コナミ「ネオ童実野シティの崩壊を止められたかは……分からない」
228 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:26:03.94 ID:NNe1SZtB0
ブルーノ「……なるほど」

コナミ「この世界で俺が知っているものは、デュエルモンスターズだけだった」

コナミ「だからひとまず、今のCGプロでアイドルにデュエルを教える事にしたんだ」

コナミ「こないだのDLCが終わってからは、いろんなとこ巡って手掛かりを探してるってとこだ」

コナミ「今のところ、何も見つかってはいないんだけどな」

コナミ「……アレ以外は」

ブルーノ「……ああ、君も見たか」
229 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/30(水) 18:28:40.39 ID:NNe1SZtB0
ごめんなさい

話が全く進んでない上にかなり中途半端ですが、今回はここまでにさせて頂きます。

今年の更新はこれで終わりになります。

来年中での完結は大分難しそうですが、またマイペースでやっていこうと思います。

でも流石に4週開けるなんて事は無いようにしたい……

それでは読んでくださった方、ありがとうございました。


よいお年を
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/30(水) 20:56:42.32 ID:B0nZV+P2o
乙乙
待っているさ
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/30(水) 22:42:12.65 ID:p2opFNZ7O
唯一の手掛かりDVDやからな
本人達の知ってる未来と違うから混乱しかないけど
232 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 01:58:18.60 ID:ag/2Feh7O
乙ー
233 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:13:47.00 ID:Wo70AvKp0
ブルーノ「ちょっと待って……ええと、確か今なら……」

コナミ「?」


ピッ


TV「これこそが絶望への扉……思い知るがいい、不動遊星!」


TV「私の味わった絶望を!」



コナミ「これ……!」

ブルーノ「そう、例のアニメ……今の時間、ちょうど再放送をやってるんだ」

コナミ「アポリア……」

ブルーノ「ああ、チームファイブディーズとチームニューワールドの決戦……だね」
234 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:14:30.17 ID:Wo70AvKp0
コナミ「ブルーノ……これ、どう思う?」

ブルーノ「そうだね……僕達が居た世界と、このアニメの内容とじゃ、違うところが多すぎる」

ブルーノ「WRGPがライディングデュエルの大会だったり、WTGPも無かった事になっている」

ブルーノ「でも、物語の大筋の流れは、確かに僕たちがいた世界で起きた出来事と概ね一致しているね」



TV「私を愛してくれる者を失った絶望」

TV「愛すべき者がいなくなった絶望」

TV「愛さえいらなくなった絶望」

TV「この力を利用しろ、ゾーン……」

TV「私の心を3つの絶望に分けて、君のしもべとして使え……」

TV「君は必ず、希望を……未来を取り戻せ」

235 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:15:15.77 ID:Wo70AvKp0

ブルーノ「パラドックス……アポリア……」

ブルーノ「……ゾーン」

コナミ「ブルーノ……」

ブルーノ「ああ、すまない……自分や知り合いがアニメになってるなんて、やっぱり慣れないものだね」

ブルーノ「でもこれを見ると確かに思い出す、君達と過ごした時間や、かつての僕が歩んできた未来を……」

コナミ「これは……一体何を表してるんだろうな……」

ブルーノ「正直、僕にも見当が付かないよ……でも一つ、気になってる事がある」

コナミ「気になってる事……?」


ブルーノ「……どうして、このアニメには君が出てこないんだろう?」
236 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:16:54.22 ID:Wo70AvKp0
コナミ「俺が?」

ブルーノ「うん、これは遊星やチームファイブディーズの歩んできた物語……」

ブルーノ「それなら彼らといつも一緒に戦っていた君だって、中心人物として描かれていいとと思わないかい?」

ブルーノ「でもこの中では……アーククレイドルでの僕やゾーンとの戦いでさえ、遊星一人で挑んだ事になっている」

ブルーノ「そう……まるで、君の存在だけを切り取ってしまったかのように」

コナミ「……確かに、俺は最初このアニメの世界から出てきちまったのかと思った」

コナミ「俺だけが抜けだしてしまった事で、俺たちの世界の何かが変わってしまったのかもしれないって……でも」

ブルーノ「うん、その理屈だと、今ここに居る僕はこのアニメに出てこないはずなんだ」

ブルーノ「何か法則があるのか……それとも君が特別なのか……」

コナミ「はぁ……やっぱこの話になると頭が痛くなるな……」

コナミ「結局、はっきりした事は分からない、か……」

ブルーノ「……ああ」
237 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:17:38.82 ID:Wo70AvKp0

コナミ「……ブルーノ、ネオ童実野シティは無事だと思うか?」

ブルーノ「え?」

コナミ「……正直、このアニメの正体なんて、もうどうだっていいんだ」

コナミ「アーククレイドルの衝突はゾーンが身を呈して防ぎ、ネオ童実野シティは守られた」

コナミ「確かにこのアニメの中ではそうなってる……だけど」

コナミ「アニメの中では無事でも、元の世界ではもしかしたら違う結末になってるかもしれない」

コナミ「例え帰る方法が見つかったとしても、帰る場所が無ければ、俺は……!」

ブルーノ「コナミ……」

ブルーノ「……いや、そう悲観しなくていいと思うよ」

コナミ「え?」

ブルーノ「ネオ童実野シティは、無事だと思う」
238 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:18:36.79 ID:Wo70AvKp0

コナミ「ほ、本当か!?どうして……!」

ブルーノ「さっき、ネオ童実野シティの手がかりがないって言ってたよね」

ブルーノ「でも手掛かりはある、それも僕らの手の中に」

コナミ「手の中……?」

ブルーノ「君や僕がこの世界に来た時に、持ち込んだものがあるじゃないか」

コナミ「……デュエルディスク?でも、コイツは……」

ブルーノ「そうだね、デュエルディスク自体はこの世界にも存在する」

ブルーノ「でも、僕らの持っているものとは違う事に君も気づいているハズだよ」

ブルーノ「蘭子に僕の事を確認する時も、自分のデュエルディスクを見せたって言ってたよね?」

コナミ「ああ、ソリッドヴィジョンシステムに対応したカードの加工が必要なんだろ?めんどくさいよなぁ……」
239 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:19:16.94 ID:Wo70AvKp0

ブルーノ「うん、それもあるね、でもまだ根本的に違うところがあるんだ」

ブルーノ「コナミ、この世界のデュエルディスクがどうやって動いてるか知ってるかい?」

コナミ「この世界の……確か、電気で動いてるんだっけ?」

ブルーノ「その通り、バッテリー式……つまり電気の力で動いてるんだ」

ブルーノ「だからバッテリーが切れてしまうと、充電しなければデュエルディスクは動かせない」

ブルーノ「でも、僕らのデュエルディスクにそんなものは必要ないよね」

コナミ「ああ、そりゃあこのデュエルディスクはモーメントエネルギーが送られて動いてるからで……」



コナミ「……!!」

240 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:19:59.89 ID:Wo70AvKp0
コナミ「そうだ……何で今まで気づかなかった……!」

ブルーノ「ああ、この世界にはモーメントなんていうエネルギーは存在しない」

ブルーノ「そのデュエルディスクに、エネルギーを供給するエネルギー源なんてないはずなんだよ」

コナミ「それじゃあどうして、このデュエルディスクは動いてるんだ……!?」

ブルーノ「……ここからは僕の仮説でしかないんだけど」

ブルーノ「恐らくこの世界と僕らが居たネオ童実野シティは、近い次元にあるんだと思う」

コナミ「近い、次元……?」

ブルーノ「あくまで仮説だよ、次元という表現が正しいかすらも分からない」

ブルーノ「でも、僕や君が移動してこれる位には、近い位置にある事は確かだと思うんだ」

ブルーノ「そして、僕や君がここに移動してこれたように……」

ブルーノ「ネオ童実野シティのモーメントが、次元を超えてこのデュエルディスクにエネルギーを供給してるんじゃないかな」
241 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:20:33.50 ID:Wo70AvKp0

コナミ「エネルギーが……次元を、越える……?」

ブルーノ「モーメントは、エネルギー源から離れているデュエルディスクや乗り物にも、直接エネルギーを送り込む事が出来るシステムだ」

ブルーノ「それがもし、2つの世界を結ぶ何か……例えばホールのようなものを通って、この世界へエネルギーを送ってきているとしたら?」

コナミ「そんな事、あり得るのか?」

ブルーノ「僕らがこの世界に来るときに通ってきたであろうもの、その存在を認めるならば……」

ブルーノ「この世界でモーメントという存在がない以上、そう考えるのが自然だと思う」

ブルーノ「最も、その"何か"がどこにあるかなんて想像も出来ないけどね」

コナミ「でも、もしそれが正しかったら……!」

ブルーノ「そう、このデュエルディスクにエネルギーを与えるモーメントが動き続けている……という事は」

コナミ「ネオ童実野シティは……遊星や皆は、無事……!!」

ブルーノ「うん、きっとね」ニコッ

ブルーノ「逆に言えば、このデュエルディスクが動き続けてる限り、ネオ童実野シティの無事は保証されてると考えていいと思う」

コナミ「そうか……よかった……」
242 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/15(金) 00:22:22.31 ID:Wo70AvKp0
一旦ここで切ります。

続きは大体かけてるので、この週末辺りにもう一度投下できそうです……多分

それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。



今年もよろしくお願い致します。
243 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/15(金) 00:40:36.50 ID:d/3rMe5sO
おっつおっつばっちし☆
今年も楽しく読ませてもらうにぃ
244 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/15(金) 19:00:25.59 ID:iS2z8oXr0
今年もよろしく!
すぐに続きも来るとか楽しみやわ
245 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:00:42.11 ID:268V2ekA0
ブルーノ「何度も言うけどあくまで仮説だ、それに、君が帰る手がかりに直接繋がる訳じゃない」

ブルーノ「……せっかく来てくれたのに、力になれなくて済まない」

コナミ「いいや、お前に出会えてなければ、俺はずっと手掛かりを求めてこの街を駆けずり回ることになってた」

コナミ「充分助かったぜ、ありがとな……それに」

ブルーノ「?」

コナミ「……いや、お前が元気そうでよかったなって思ってさ」

コナミ「アイツ、お前の事心配してたみたいだったから」

ブルーノ「アイツって……蘭子の事?」

コナミ「ああ、この世界に来てからずっと、お前はひとりぼっちだったって……」

ブルーノ「ひとりぼっち、か……」

ブルーノ「確かに、僕自身の事はずっと心の内に秘めていたからね」

ブルーノ「そんな心配を掛けていたんだ……」
246 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:02:40.14 ID:268V2ekA0
コナミ「……なぁ、ブルーノ」

コナミ「お前、やっぱりこの世界に残るのか?」

ブルーノ「えっ?」

コナミ「この世界に来てからずっと、アイドル達と一緒に頑張ってきたんだろ?」

コナミ「アイツも言ってた、お前はアイドル達にとって既に大切な存在だって」

コナミ「面会の条件として、お前をここから連れて行くなって言われた位だからな」

ブルーノ「そんな事を……」

コナミ「まぁそういう訳だから、俺からお前に付いて来いなんて言えないんだよな」

コナミ「だからブルーノ、お前がどうしたいか決めてくれないか?」

コナミ「俺と一緒にネオ童実野シティへ帰る道を探すか、それとも……」

ブルーノ「…………」
247 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:07:56.14 ID:268V2ekA0
ブルーノ「コナミ、僕は……」

ブルーノ「僕は、あの時死ぬはずだった」

ブルーノ「遊星と君に、ネオ童実野シティを、ゾーンを救う事が出来る可能性を見た」

ブルーノ「君達ならきっとそれが出来る、それを確信できた……それだけで充分だったんだ」

ブルーノ「だからこの世界で目覚めた時、正直何を拠り所に生きていけばいいか、分からなかった」

ブルーノ「でもそんな時、夢に向かって前に進もうとする、蘭子達の姿を見たんだ」

ブルーノ「彼女達は……そう、似てるんだ、ファイブディーズの皆に」

コナミ「アイツらに似てる、か……」
248 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:08:53.79 ID:268V2ekA0
ブルーノ「だから僕は決めたんだ、今度は彼女達の可能性を信じてみたい、と……」

ブルーノ「今、彼女達は皆で力を合わせて夢を叶えようとしている」

ブルーノ「だから遊星が僕に見せてくれたように、今度は僕が彼女達に見せてあげたい」

ブルーノ「遊星と君が教えてくれた、絆の力をね」

ブルーノ「遊星のようにうまく出来ないかもしれないけど、導いてあげたいんだ」


ブルーノ「だから、コナミ……僕は」


ブルーノ「僕は、この世界で生きるよ」


ブルーノ「それがきっと、新しく命を与えられた……僕の新しい使命なんだ」
249 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:09:25.48 ID:268V2ekA0
コナミ「……そっか」

ブルーノ「……すまない」

コナミ「謝る必要なんて無いよ、それが今のお前がやりたい事なんだろ?」

コナミ「ならお前は、それに向かって進んでいけばいい」

コナミ「きっと遊星も、そう言うと思うぜ」ニッ

ブルーノ「コナミ……」

コナミ「ネオ童実野シティに帰ったら必ず皆に伝える、お前が新しい生き方を見つける事が出来たってな」

ブルーノ「……ありがとう」
250 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:10:09.01 ID:268V2ekA0
ブルーノ「でも、コナミには協力するよ、何か手伝えるような事はあると思う」

コナミ「ああ、サンキューな」

コナミ「でも……お前の力を借りるのは、まだ先になりそうだ」

ブルーノ「えっ?」

コナミ「お前のおかげで、もう少しこの世界に居てもよさそうなのが分かったからな」

コナミ「だから俺も、しばらくこの世界でやるべき事をやるさ」

ブルーノ「もしかして……君のアイドルの事?」

コナミ「……まぁな」

コナミ「アイツらはデュエリストじゃないが……きっといつか、俺たちに出来ないようなデュエルをする」

コナミ「DLCでの卯月のデュエルを見て、そういう風に思えたんだ」
251 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:10:49.14 ID:268V2ekA0
コナミ「それで卯月の奴優勝しちまっただろ?」

コナミ「だから他の奴らも、卯月を目指して今一生懸命頑張ってんだ」

コナミ「まぁ、中には不器用なヤツもいるけどな」

コナミ「でも……俺は見てみたい、アイツらのデュエルがどこまで行くのか」

コナミ「俺もお前と同じだよ」

コナミ「アイツらを……もっと勝たせてやりたい」

コナミ「それが、俺の今の仕事だからな」ニッ

ブルーノ「コナミ……」

ブルーノ「……どうやら、DAGPを勝ち抜くために大きな壁が出来たようだね」

コナミ「フッ、お互いに、な」


コンコンッ


2人「!?」

252 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:11:18.91 ID:268V2ekA0

ガチャッ


女の子「お疲れ様で〜す」

ブルーノ「あ、愛梨!」

愛梨「えへへ、今日もケーキ焼いてきたんです、今日のは新作ですよ〜」

愛梨「あっ、お客さんもよかったらどうぞ〜」

コナミ「い、いや、俺はもう頂いてるから……」

愛梨「そうですか〜……」シュン

ブルーノ「愛梨、気持ちは嬉しいんだけど今は彼と大事な話を……」

愛梨「あ!はいっ、それは分かってたんですけど」

愛梨「皆集まってるのに、プロデューサーさんが中々出てこないから」

愛梨「ついでに様子を見てくるように拓海ちゃんに頼まれちゃって……」

ブルーノ「えっ、もうそんな時間……」



「ほお〜、そうかそうか大事な話かぁ……」


253 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:11:50.39 ID:268V2ekA0


コナミ「あ……」

ブルーノ「げっ!」

拓海「自分の担当アイドルほったらかして」

拓海「よりによってCGプロの回し者と楽しくおしゃべりとはなぁ〜……!」ニッコォ…

ブルーノ「ま、待って拓海!落ち着いて!」

拓海「問答無用ー!」


ブルーノ「わー!たっ、タイムタイム!暴力反対っ!」


ワイワイギャーギャー
254 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:12:18.18 ID:268V2ekA0

女の子「あらあら、また始まっちゃったわね?」

晶葉「全く、姐さんのアレは相変わらずだな、客の前だと言うのに……」

コナミ(彼女達が、ブルーノの担当アイドル……)

女の子「あ、あなたが蘭子が言ってたお客さん?騒がしくなっちゃったけど、まぁゆっくりして頂戴ね」

コナミ「……あれ、止めなくていいのか?」

愛梨「大丈夫ですっ、ああ見えて拓海ちゃん、ちゃんと手加減してますから〜」

女の子「大事なプロデューサーが怪我でもしちゃったら大変だものね?」

拓海「なっ!?///」
255 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:12:48.80 ID:268V2ekA0
女の子「それに、今回はプロデューサーさんだって悪いわよ?」

女の子「拓海、今日のあなたとのデュエルの練習楽しみにしてたんだから」

拓海「は、ハァ!?適当な事言ってんじゃねーぞ奏!」

奏「まぁ、こわーい♪」

コナミ(2人で内緒話って雰囲気じゃなくなっちまったか……)

蘭子「あ、赤き影、すまない……」

コナミ「おい、何やってんだよガーディアン」

蘭子「うぅ……よもや我が固有結界が破られるとは……」
256 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/20(水) 08:13:34.13 ID:268V2ekA0
途中ですが一旦切りますー
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/20(水) 08:30:18.51 ID:Nh/ZsvmUO

ブルーノの事務所個性派揃いだな
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/20(水) 09:05:56.80 ID:zHiV9q4Po

デレマスは個性が立ちすぎているからこの面子でも序の口だな
259 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:04:43.71 ID:DvHDUgWU0
拓海「ちっ、まぁいい……この辺にしといてやるか」

ブルーノ「いたたた……そういえば拓海、どうして彼がCGプロだって分かったの?」

拓海「ん?……ああ、そうだった」

拓海「おい、そこの赤いの、お前にも迎えが来てるぜ」

コナミ「俺に?」


ガチャッ


未央「コナミん……」グスッ

李衣菜「コナミさん……」ジワッ

コナミ「お、お前ら!何でここに……!」


未央「コナミーーーーーーーん!!」


ドゴッ!


コナミ「おぶぅ!?」
260 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:08:23.88 ID:DvHDUgWU0

未央「コナミん!私、頑張るから!」

未央「コナミんが私にデュエル教えてよかったって思える位、たくさん頑張るからね!」

李衣菜「私も!コナミさんが見た事も無いようなすごいデュエル、いつか絶対してみせるよ!」

コナミ「…………!!」

コナミ(まさか、今の話をこいつらに……!)

コナミ「お前ら、今のどこから聞いてた?」

未央「ふぇっ?」

李衣菜「私達の事もっと勝たせたいって言ってくれてたんじゃ……」

コナミ「その前は!?」

未央「その前って……そこからしか話聞こえなかったけど?」

コナミ「そ、そっか……ならいい」ホッ
261 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:14:46.65 ID:DvHDUgWU0
未央「むっ、何?もしかして私達に聞かれちゃマズい事でも話してたの?」

コナミ「その前にお前らは、どうしてこんなとこにいるんだよ?」

李衣菜「あっ!え、えっと……実は偶然、そこで拓海さんや晶葉ちゃんに会って!」

未央「そ、そうそう!それで事務所でお茶でもって誘われちゃってさ〜……あはは……」

コナミ「でも、それは盗み聞きしてた理由にはならないよな?」

李衣菜「う……」

未央「で、でもコナミんだって悪いじゃん!私達に内緒であの美嘉ちゃんとデートなんて……!」

コナミ「……は?」

未央「あっ」

李衣菜「ば、バカッ、未央!」

コナミ「なっ!?お前らまさかあそこから居たのか!?」
262 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:18:20.98 ID:DvHDUgWU0
李衣菜「ごっごごごめんなさい!!」

未央「でっ、でも大丈夫!会話の内容なんて全然聞いてないしこれ以上詮索する気なんてないから!」

コナミ「マジかよ……本当に何も聞いてないだろうな?」

2人「うんうん!」コクコク

コナミ(嘘はついてない、か……)

未央「……でもコナミん?」

コナミ「?」

未央「美嘉ちゃんや蘭子ちゃんと楽しそうに話してたのは否定しないんだね」ジトッ

コナミ「う……」

李衣菜「自慢のデュエルディスクを見せびらかしちゃったりしてさ」ムスッ

コナミ「ち、違う!あれは……!」

未央「ふーん、一体何が違うのかなー?」

コナミ「それは……」
263 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:22:07.28 ID:DvHDUgWU0

未央「……ねぇコナミん、ホントは私、ちょっと心配だったんだよ?」

コナミ「え?」

未央「コナミん、私達のデュエルより美嘉ちゃん達の事優先しちゃうし」

未央「おまけに蘭子ちゃんと2人で、知らない事務所に入っていっちゃうし」

未央「ひょっとしたら、この事務所に移籍しちゃうんじゃないかって……心配だったんだよ?」

李衣菜「未央……」

コナミ「…………」

未央「でも……」

コナミ「?」
264 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:25:35.84 ID:DvHDUgWU0

未央「コナミん、私達の事ちゃんと考えてくれてたんだね」

未央「さっきの言葉、すっごく嬉しかった!」

コナミ「未央……」

未央「これからも私達にデュエル、教えてくれるんだよね?」

コナミ「……当たり前だ、さっきも言ったろ」

コナミ「それが、今の俺の仕事だ」

未央「うん……よかった!」

未央「よっし!それじゃあ今回の事はさっきの言葉に免じて、許してあげよう☆」

李衣菜「まぁ、隠れて後を付けた私達にも非はあるし、おあいこって事で!」

コナミ「……ああ、俺も悪かったな」

未央「えへへ……」
265 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:28:43.18 ID:DvHDUgWU0

ブルーノ(……どうやらコナミも、新しい仲間と頑張ってるみたいだね)

卯月「あ、あの!」

ブルーノ「君は……!」

卯月「お久しぶり、ですよね?」

ブルーノ「ああ、DLCでのあの時以来だね……まさか彼の教え子だとは思わなかったよ」

ブルーノ「あ、今更だけど優勝おめでとう、決勝戦、いいデュエルだったね」

卯月「あ、ありがとうございます……えっと、それで……」

卯月「コナミさんとはお友達……なんですよね?」

ブルーノ「え?あ……あぁ、うん、彼とはとある仕事で知り合って意気投合してね」
266 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:29:34.74 ID:DvHDUgWU0

卯月「……そ、そうですよね!よかった……」

ブルーノ「?」

卯月「その……私達、コナミさんにデュエルの事いろいろ教えてもらってるんですけど」

卯月「でも、コナミさんにも、自分でやらなくちゃいけない事があって……私達、全然力になれてないんです」

ブルーノ(ネオ童実野シティの事、か……)

卯月「拓海さんや晶葉ちゃんが言ってました、あなたもすごいデュエリストだって」

卯月「だから、あなたみたいな人とデュエルしてたら、ちょっとは気が晴れるんじゃないかと思って……」

ブルーノ「……そうか」
267 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:30:37.61 ID:DvHDUgWU0
卯月「ご、ごめんなさい!よく知りもしない人にこんな事頼んじゃって……変、ですよね?」

ブルーノ「いいや、むしろ彼はいい教え子に恵まれたと思うよ」

ブルーノ「それに、君達だってきっと彼の力になってる」

ブルーノ「君達の事を話す彼の顔、何だか楽しそうだったから」チラッ



未央「それでコナミん、美嘉ちゃんや蘭子ちゃんとはどんな話してたの?」

コナミ「なっ!?お前さっき詮索しないって言ってたじゃねーか!」

未央「えー!いいじゃんちょっと位、私とコナミんの仲なんだしさー!」



卯月「……はい、そうだといいです」

卯月「コナミさんと、これからも仲良くしてあげてくださいね?」

ブルーノ「もちろん!彼は僕の大切な友達だからね」

卯月「えへへ、はいっ!」
268 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:31:25.35 ID:DvHDUgWU0
…………
………
……


コナミ「……悪いな、わざわざビルの前まで見送ってもらって」

ブルーノ「別にいいってば、何かあったらまたいつでも来て」

ブルーノ「……ネオ童実野シティの事、僕なりにもう一度調べてみるよ」

ブルーノ「ひょっとしたら、僕らのようにこの世界に来てる人もいるかもしれない」

コナミ「……ああ、助かる、俺も何か分かったら連絡するよ」



「コナミーん、何してんのー?早く行くよー!」



ブルーノ「ほら、君の教え子が呼んでるよ」

コナミ「ああ……そうだ、ブルーノ」

ブルーノ「?」

コナミ「今度久々にデュエルしようぜ、最近、中々骨があるヤツいなくてさ」

コナミ「ここのアイドルにデュエル教えてたって事は、腕はなまってないんだろ?」ニッ

ブルーノ「……ふふっ、相変わらずだね」

ブルーノ「もちろん、いつでも相手になるよ……そう頼まれたからね」

コナミ「何の事だ?」

ブルーノ「こっちの話、さぁ、皆待ってるよ?」

コナミ「……?お、おう」
269 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:32:33.43 ID:DvHDUgWU0




ブルーノ「…………」

蘭子「行っちゃいましたね……」

ブルーノ「蘭子……」

ブルーノ「……今日はありがとう、仲間と久しぶりに会えて、楽しかった」

蘭子「……フッ、我が魔力にかかれば造作も無い事」

ブルーノ「ああ、拓海達に話を聞かれたと思ってひやひやしたけどね」

蘭子「う……次なる邂逅の時までに、固有結界を強化せねば……」

ブルーノ「あはは……あぁ、それから蘭子」

ブルーノ「……僕は、どこにも行ったりしないよ」

蘭子「えっ?」

蘭子「……ハッ!」

蘭子「あ、赤き影!我との契約を破棄したというのか!」プンスコ

ブルーノ「あはは、違うよ……彼はちゃんと、君との約束を守ってた」

蘭子「むぅ……」
270 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:33:07.85 ID:DvHDUgWU0
ブルーノ「それに……僕はもう、ひとりぼっちなんかじゃない」

蘭子「え?」

ブルーノ「この世界に来た時、確かに僕は孤独だった……進むべき道すら分からなかった」

ブルーノ「でも、今は……」

ブルーノ「夢に向かって進む君達の姿が、僕の道しるべになってくれたからね」

蘭子「プロデューサー……」

ブルーノ「きっと……きっといつか、僕の事を話すよ」

ブルーノ「皆に、そして蘭子にも」

ブルーノ「僕がどんな人と出会い、どんな事をしてきたのかをね」

ブルーノ「でも今はもう少しだけ、僕に時間をくれないかい?」

蘭子「……ええ、信じているわ、真実の扉が開くその時を」

ブルーノ「……うん」


奏「プロデューサーさん、蘭子?お見送りは済んだのかしら?」

奏「そろそろミーティング始めないと、拓海がまた拗ねちゃうわよ?」


ブルーノ「ふふっ……ああ、今すぐ行くよ」
271 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/01/31(日) 16:34:53.79 ID:DvHDUgWU0
今回はここまでです。

読んでくださった方、ありがとうございました。
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/31(日) 17:13:49.92 ID:XUX92J52o
乙です!

ブルーノ、やっぱお前イイヤツだよ…!
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/31(日) 20:26:41.16 ID:4O0zwXHVO
そういえば晶葉Pなんてキャラ出てたね
あれがブルーノだったのか
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/01(月) 12:10:48.74 ID:hXveq5IHO

ブルーノは半端じゃなく強かったっけな
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/05(金) 10:44:21.51 ID:wxsEkbc2O
アレ? こっちの世界でやってたアニメってまんま5D'sなんだよね?
何でみんなブルーノに気づかないんだ?
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/05(金) 11:19:58.34 ID:TE2Tot/No
たまたまアニメ見てる奴が少なかったとかじゃないか?
それに見てたとしても同じ世界に人間として存在する以上、顔見ただけで「こいつアニメから出てきたブルーノじゃね?」なんて思わんだろうし。似てるなー、で済まされてきたんだろ。
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/05(金) 17:41:30.25 ID:ZXynAwHZO
278 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:25:19.89 ID:pjadMCyt0

数日後



コナミ「〜〜♪」シャカシャカ


智絵里「何だかコナミさん、楽しそうだね」

莉嘉「なーんかあれ以来ゴキゲンなんだよねー」

智絵里「この間、何があったのかな?」

莉嘉「お姉ちゃんも結局何も教えてくれなかったし……」ムスーッ

莉嘉「ねぇ卯月ちゃんと李衣菜ちゃんもあの日尾行してたんでしょ?」

李衣菜「う……」

卯月「えーっと……」

未央「まぁ……いいんじゃない?」

莉嘉「未央ちゃん?」
279 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:30:46.55 ID:pjadMCyt0

未央「いいじゃん、コナミんにも、たまにはあーいう事があっても☆」

楓「……ふふっ」

未央「どしたの、かえ姉さま?」

楓「何だか未央ちゃんも、最近随分ゴキゲンね?」

未央「えっ?ソ、ソンナコトナイヨー?」

莉嘉「むー、何か皆して怪しいなー……」


ガチャッ


モバP「おお、今日は皆揃ってるんだな」

卯月「プロデューサーさん!」
280 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:34:41.49 ID:pjadMCyt0

未央「お疲れ!……あれ、帰ってきたのにまた出る支度するの?」

モバP「ああ、これから何人か女の子と会う約束してるんだ」

楓「女の子と?」

未央「ほう、仕事中にデートとは……」

モバP「んな訳あるか、スカウトだよ」

李衣菜「あ!そういえば新しいアイドル、スカウトしてるんだっけ」

卯月「ウチに入ってくれそうな子……いそう、ですか?」

モバP「それが……中々うまく行ってなくてな」

モバP「どの子からも、あまりいい返事をもらえてないんだ」

未央「うーん、そっかぁ……」
281 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:38:36.73 ID:pjadMCyt0

モバP「ごめんな、お前らの負担、少しでも減らしてやりたいんだが……」

モバP「でも、きっと7人目と8人目、連れてくるから」

楓「ええ……でも、プロデューサーさん」

モバP「楓さん?」

楓「スカウトに疲れたら……」

楓「気分転換でもして、スカッとしてくださいね?」ニコッ

モバP「……ええ、ありがとうございます」

モバP「それじゃ、行ってくるよ」


ガチャッ
282 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:41:59.57 ID:pjadMCyt0

卯月「難航してるみたいですね……」

莉嘉「新メンバー、誰か来てくれないかなぁ……」

李衣菜「私達もどんどん動いてかないとね」

未央「うん、皆で気合い入れていこう!」

智絵里「あ、あの!」

李衣菜「ん?」

未央「ちえりん?」

智絵里「えっと、実はちょっと考えてた事があって……」




283 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:45:14.87 ID:pjadMCyt0

未央「プロデューサーや、コナミんをねぎらうパーティー?」

智絵里「う、うん、2人共これまで私達のために頑張ってくれて、そのおかげでお仕事も出来るようになってきたから……」

智絵里「だから、たまには私達から何か出来ないかなって思って」

智絵里「それに、卯月ちゃん忙しくって、DLCの祝勝会もやってなかったから……」

卯月「わ、私のですか?」

李衣菜「なるほど……確かにまだだったね」

未央「いいねー!ナイスアイデアじゃん、ちえりん!」

智絵里「えへへ……」

楓「ええ、DAGPもあるし、ここで皆で壮行会するのもいいわね」

未央「それじゃあ、しまむー祝勝会 兼プロデューサー&コナミんをねぎらう会 兼DAGP壮行会って事で!」
284 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:47:20.51 ID:pjadMCyt0

卯月「ず、随分兼ねましたね……」

未央「えへへ、でもその分、豪快にパーッとやっちゃお!」

李衣菜「それじゃ、日取りとかどうするの?」

未央「思い立ったが吉日って言うし、もう明日にでもやっちゃう?皆オフだし!」

楓「速攻で壮行会……ふふっ」

莉嘉「ねぇねぇ、どうせならサプライズでやっちゃおうよ!」

卯月「いいですね!プロデューサーやコナミさんがいない時に皆で準備しましょう!」

未央「プロデューサーは明日は外回り、か……」

智絵里「それじゃあ問題は……」


コナミ「〜〜♪」

285 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:49:13.13 ID:pjadMCyt0

未央「あのデュエルバカをどうするかだねぇ……」

莉嘉「最近ああやってずっとカードとにらめっこしてるもんねー」

李衣菜「誰かが外に連れ出してる間に、皆で準備するとか?」

未央「うーん、それしかないか……」


ちひろ「話は聞かせてもらいました!」


未央「わっ!」

卯月「ちひろさん?」

ちひろ「要は、コナミくんにしばらく外に出てもらえばいいんですよね?」

李衣菜「そう、だけど……」

ちひろ「なら明日、ちょっと私に任せてくれませんか?」

卯月「?」
286 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:50:24.79 ID:pjadMCyt0


次の日



ちひろ「コーナーミーくんっ♪」

コナミ「ん?何だちひろさん?」

ちひろ「ちょっとおつかい、頼まれてくれませんか?」

コナミ「おつかい?悪いけど今デッキ組んでるからパスな」

ちひろ「あら?そんな事言っちゃいます?」

ちひろ「それじゃあこれはおあずけですかねー?」ピラピラ

コナミ「ああ?おつかいなんざ別にいつだって……ん?」

ちひろ「あーあ、今日までだったんだけどなー」

コナミ「ちひろさん、何だそれ?」

ちひろ「これですか?はいっ」

コナミ「…………!!」

ちひろ「おつかいに行ってくれるなら、ついでに"そこ"に寄ってもらってもよかったんですけどねー?」

コナミ「これは……!!」
287 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:51:45.83 ID:pjadMCyt0

ちひろ「ふふっ、行ってくれる気になりました?お・つ・か・い♪」

コナミ「おう、こうしちゃ居られないな!早速行ってくる!」


ガチャッ


莉嘉「ど、どうやったの!?」

未央「すごい勢いで出て行ったね……」

ちひろ「ふふっ、ちょっと餌をちらつかせたんです」

卯月「餌?」

ちひろ「はいっ」



ちひろ「ひょっとしたら、コナミくんにとってはこれ自体が最高のご褒美かもしれませんね♪」

288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/11(木) 12:52:48.08 ID:pjadMCyt0

…………
………
……



コナミ「っと、ちひろさんが見せてくれたチラシには、確かこの辺って……」

コナミ「……お」





「うわあああああっ!」


ドカアアアアアアアン……!!


「やっぱり自分達のデュエル、完璧だぞ!」

「わたくし達は人々に希望を与えるべき存在……」

「そう簡単に、敗れる訳には参りません」


ワアアアアアアアアア……!





コナミ「……あそこか」
289 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:55:32.40 ID:pjadMCyt0


「はい、お疲れ様でした」


男「いやー強かったなぁ、貴音ちゃんに響ちゃん、全く歯が立たなかった」

女「でも、もうちょっといいトコ見せてくれると思ったのに……」

男「う、わ、悪かったよ……」


「ふふっ、これに懲りず、また挑戦してみてくださいね?」

「これからもあの子達の応援、よろしくお願いします」




「……ふぅ」

コナミ「よう、久しぶりだな」

「!」



コナミ「765プロの、秋月律子……だったよな?」



律子「貴方、CGプロの……!」
290 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:56:00.19 ID:pjadMCyt0

…………
………
……


律子「……島村卯月さん、忙しそうね?」

コナミ「ああ、DLCの後はひっぱりだこで、Pさんも大変そうだった」

コナミ「今は大分落ち着いてきてるけどな」

律子「そう……ねぇ、あの子はどう?伊織とデュエルしてくれた……」

コナミ「未央か、アイツは……まぁ、これからだな」

コナミ「でもちゃんと力を付けてる、きっと化けるぜ」

律子「ふふっ、楽しみにしてるわ」

コナミ「しかし、アイドルが一般人とステージでデュエル、か」

コナミ「何かおもしれー事やってんだな」
291 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:56:30.75 ID:pjadMCyt0

律子「ええ、おかげ様で沢山の仕事を貰えるようになったけど……」

律子「それでも、ファンとの交流の時間は大切にしていきたいの」

律子「応援してくれる人たちがいる事、それを忘れない事がアイドルの大前提だから」

律子「それに、これならアイドル達にとっても練習になるじゃない?」

コナミ「ああ、そうだな」

律子「それで?今日はCGプロ専属デュエルトレーナー直々に、偵察と言った所かしら?」

コナミ「偵察?デュエルしに来たに決まってるだろ、お前のとこのアイドルと」

律子「えっ?」

コナミ「このイベント、誰でも参加できるんだろ?」

コナミ「その為にここにすっとんできたんだ、俺も出してくれよ」

律子「た、確かに参加は誰でも出来るけど……でも貴方……」
292 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:57:00.45 ID:pjadMCyt0

「律子ー!」


コナミ「ん?」

律子「あぁ……響、貴音、2人共お疲れ様」

響「見ててくれた?今の自分のデュエル、完璧だったぞ!」

貴音「ええ、誠よき、こんびねぇしょんでした」

亜美「今日の亜美達、絶好調だYO→!」

律子「こら亜美、調子に乗らないの」

亜美「んっふっふ〜♪……ところで、この兄ちゃん誰?」

響「スタッフさん……じゃないよね?」

貴音「律子はこの殿方と知り合いなのですか?」

亜美「律っちゃんもカドに置けませんなぁ〜このこの〜」

律子「それを言うなら隅に置けない、でしょ?」

律子「ほら、こないだ話したじゃない?伊織がデュエルしたCGプロの……」
293 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:57:42.86 ID:pjadMCyt0

亜美「えっ!?それじゃあこの兄ちゃんが……!」

響「黒井社長に喧嘩売ろうとしたって言う……命知らずの……!」



二人とも……自分の背負ってるもんを賭けてデュエルで真剣に戦ったのは事実だ

その二人を侮辱する権利……お前にあんのかよ!



コナミ(う……あれか……)

コナミ「……もう、そんな無茶はしねーよ」

律子「ふふっ、ですって」

律子「それに彼、腕は確かよ?あの島村卯月さんのデュエルトレーナーだから」

響「ふーん……」

亜美「へー、ウチの兄ちゃんより強いのかな?」
294 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:58:12.80 ID:pjadMCyt0

コナミ「……あ、そうだ、俺の相手は誰がしてくれるんだ?」

亜美「え?」

響「相手って……何の?」

コナミ「決まってんだろ?デュエルだよ、デュエル」

貴音「……もしやあなたは、このいべんとに参加なさるおつもりなのですか?」

コナミ「ああ、アンタが相手してくれるのか?それともそこのちっこい方か?」

コナミ「何なら、いっぺんにかかってきても……」

響「……ひょっとしてお兄さん、何か勘違いしてる?」

コナミ「え?勘違い?」
295 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:58:44.90 ID:pjadMCyt0

律子「このイベントの事、どうやって知ったのかしら?」

コナミ「ああ、そこに貼ってるチラシを見たんだけど……」

響「……あー、これかぁ」

律子「やっぱりここの文字、小さすぎたかしら……」

亜美「うぅ……これから兄ちゃんにザンコクな真実を告げなくちゃいけないなんて……」ヨヨヨ…

コナミ「お、おい、765プロのアイドルとデュエル出来るって確かに書いてたぞ?」

コナミ「あ、もしかして、俺が他の事務所だからとか……」

律子「いえ、そんな事はないわ、だけど……」

響「ホラ、チラシのここ、よく見て」

コナミ「?」
296 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 12:59:30.76 ID:pjadMCyt0

…………
………
……



卯月「765プロのアイドルとの……デュエルイベントですか!」

楓「そういえば最近、ファンとの交流イベントの一環としてTVでも紹介されてたわね」

未央「なるほど、確かにコナミんにとってはご褒美だね……」

ちひろ「はいっ!今日は我那覇響ちゃんに四条貴音ちゃん、それに双海亜美ちゃんが来てるみたいですね」

莉嘉「ずるーい!アタシも行きたかったー!」

ちひろ「でも莉嘉ちゃん、ひょっとしたら素敵なお土産、持って帰ってきてくれるかもしれませんよ?」

李衣菜「どういう事?」

ちひろ「もしデュエルに勝てたらなんと!賞品として高級スイーツバイキング・氷結界のフリーパス回数券進呈!」

一同「おおー!」
297 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 13:00:03.37 ID:pjadMCyt0

未央「氷結界かぁ……あそこのトリシューラスペシャル、一回食べてみたかったんだよねー!」

智絵里「でも、貴音さんや響さんが相手なんだよね……大丈夫かな?」

未央「大丈夫だって!コナミんだったらあの2人にだって……」

卯月「……あ、あれ?」

ちひろ「卯月ちゃん、どうしました?」

卯月「ち、ちひろさん、このチラシ……」




卯月「カップル限定のタッグイベントって書いてるんですけど……」




ちひろ「……へ?」
298 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/02/11(木) 13:01:38.82 ID:pjadMCyt0
今回はここまでです。

ブルーノに誰も気づかない問題は……
現実とアニメじゃ見た目が結構違うって事にさせてください。

それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 01:17:16.09 ID:C3S6r5wBo

ちひろさん抜けててかわいい
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 21:34:34.42 ID:XE2IYjtpo
まぁ自分のとこのプロデューサーが実はブルーノだなんて
謎のDホイーラーがブルーノなのと同じくらいありえないと思うだろうしな
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/13(土) 02:54:36.28 ID:xL0hj1jt0

トリシューラスペシャル¥2700かな笑?
302 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2016/03/06(日) 00:56:02.11 ID:iU+mGrFJ0

コナミ「タッグ……デュエル?」

響「うん、いつもは普通の1対1のデュエルのイベントなんだけど……」

律子「今回は、新しいファン層も取り込もうっていう社長の意向もあって、カップル向けのイベントになったの」

律子「だから今回はあなた一人での参加は……」

コナミ「わ、分かった!タッグだな?ちょっと待っててくれ!」スッ


コナミ(タッグデュエルなら楓さんか智絵里……今日はどっちも事務所にいたはずだ)

コナミ(今からこっちに来てもらえば……!)

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