【ラブライブ!ss】海未「Printempsを倒します」【安価】

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217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 22:34:07.58 ID:iN16kaWEO
ファイター「少し上流にボートをつけてある。あんたら、渡河に困ってるなら使ってけよ。私はこっち側で事が収まるのを待つからよ」

海未「…ご助力感謝します。…では、達者で」

ファイター「あんたらもな」



海未(賊、とはいえ、竹を割ったような清々しい方でした。…彼女にもう、悪を成す理由はないのでしょう)






絵里「…さて、予期せぬアクシデントで足が手に入ったわね」

にこ「…誰か操縦できるの?ボート」

絵里「うーん。それよね」

海未「残念ながら私は無理です」

花陽「私もダメかな」

にこ「……しょうがないわね。私が操縦する」

海未「にこ、できるのですか?」

にこ「…たぶん。昔上陸作戦で使ったことあるし」

絵里「頼もしいわね。お願いするわ」



絵里「…この先の支流に入れば、カンダーランドのすぐ近くまで着けるわ。陸路より断然早いし」

にこ「なるほどね、そのルート採用。じゃ、早速出発するわよ。みんな乗った乗った」





海未(思わぬところで近道、出来そうですね)

海未(恐らく、凛たちとほぼ同じ時間にカンダーランドへ着けるでしょう)

海未(……しかし、何か私たち以外の、大きな存在がそこにいるように思えます)

海未(………………。気を引き締めなければ)
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/05(土) 00:56:34.15 ID:+W276EzPo
>>1
死 ねゴミ
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/07(月) 23:12:33.71 ID:8FqD6xQC0
海未(夕方にはカンダーランドの街の近く、ボートが停泊してある桟橋までつきました)

海未(奥地の辺境にしては、船の数が多いですね。漁村ではないのですが)

海未(…運搬用の船舶なのでしょうか)





海未(そして、もうひとつ問題が)

にこ「この子…連れてきちゃったけど、どうするの?」

海未(廃村に置き去りにされた子どもを連れてきてしまったのです)

海未「あのまま廃村に置き去りにしておく訳にはいかないでしょう。ここの…教会かどこかで保護してもらいましょう」

にこ「ダメなら私が引き取るわよ。それが私の仕事だし」

海未「お願いします」


海未(…にこの本来の姿は、先生ですよね。それが一番安心できる気がします)





絵里「日が暮れる前に市街まで行きましょう。すぐそこだから」

花陽「……なんだか街の方が騒がしいけど…。誰かが戦ってるのかな?」

にこ「!花陽、わかるの!?」

花陽「うん。誰かが…魔法を使ってる」

海未「私も何となくですが感じ取れます。幻覚…を使ってるような…」

にこ「何だっていいわよ!私の故郷で何してくれちゃってんのさ!…行くわよ!」

絵里「手遅れになる前に行動した方がいいわね。急ぎましょう」

花陽「だね。凛ちゃん、大丈夫かな…」

海未「行かねばわかりません。さあ、走りますよ!」


220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/07(月) 23:44:01.26 ID:8FqD6xQC0
海未(市街地へたどり着くと、喧騒は耳でわかるくらいに大きくなりました)

海未(黄色の靴の…盗賊と思われる勢力と、紫のたすきの僧兵と思われる勢力があちこちで戦っています)

海未(僧兵たちは火を起こしたり、雷を落としたり……魔法を多用していますが、盗賊たちは身のこなしと気合で突破しているようで。盗賊たちに大勢は傾いているように思えます)





海未(傷ついて倒れた僧兵に、事情を聞いてみました)



海未「一体何が…?」

「奴ら、魔法で世の中を乱した報復と言って、この街の寺社を力ずくで占拠して嗅ぎ回ってるんです…」

「私たちは、何も知らないっていうのに…」

「あんたらは…どっちの味方なのさ…?」



花陽「…やり方が全然凛ちゃんらしくないけど…黄色の靴の盗賊は、確かに凛ちゃんの勢力だよ…。どうしちゃったの…」

にこ「どうもこうもないわよ!賊は賊よ!追い払ってやりましょう!」

絵里「さっきの賊が言ってた…魔女の正体をつかむなら、星空凛の勢力に取引を持ち込むのもあり、かしら。彼女とも接触できそうだし」

海未「………………」



海未(凛を見つけることが一番大切ですが…)

海未(この混乱の中ではうまくいかない可能性が高いですね…。…状況を利用して、最適な立ち回りをしなければ)





>>221 選択

1,盗賊を捕らえて、凛との交渉材料にしましょう

2,盗賊に取り入って、凛と魔女の情報を探りましょう

3,混乱に乗じて寺社を探り、魔女の正体を暴きましょう

4,手分けして両者に取り入って、必要な情報を集めましょう
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/07(月) 23:57:44.38 ID:P1Y5yQUso
2
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/07(月) 23:57:46.64 ID:Ua24sjCbO
1
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 20:43:18.05 ID:Nl1gFzNd0
海未「…凛にたどり着くには、盗賊たちに力を貸すのが最も効率的ですね。共に行動すれば魔女についてもわかるかもしれませんし」

にこ「ちょっと、正気!?罪もない人が賊に襲われてるのよ!!」

絵里「…私も同感だわ。……ここも、あの集落と同じように荒廃してしまう」

花陽「私は海未ちゃんの意見に賛成かな。真姫先生や穂乃果ちゃんの延命も、どこまでもつかわからないし。早く凛ちゃんを見つけ出さないと」



にこ「あんた達の仲間のためにカンダーランドの人たちを見殺しにするっての!?冗談じゃないわよ!!」

絵里「なるほどね。あなた達が星空凛を追う理由はそこにあったのね」

絵里「……じゃあ、あなた達に与するのは危険だわ。高坂穂乃果が戻れば、事態は最悪の展開になる」



海未「…そう、ですか」

絵里「海未、あなたも考えてみて。本当に高坂穂乃果を復権させていいの?あなたの敵ではなかったの?」

花陽「違うよ。穂乃果ちゃんは海未ちゃんの一番の親友。穂乃果ちゃんはいつも海未ちゃんのことを自慢気に話してたもん」





海未「……………」





海未(…穂乃果は私をそのように……)

海未(あの時、私のことを傀儡でしかないと言ったのは……?)

海未(……わからない)

海未(真姫の命を取り戻したいのは変わりません。ですが…)

海未(……私の心の中に、穂乃果の復活を望む気持ちが、忌むべき敵の復活を望む気持ちがあるとでもいうのでしょうか…)






↓4つ下までで一番多かった選択肢で進行します



1,穂乃果は敵です。いない方がいいに決まってます

2,穂乃果は親友です。例え世界の敵だとしても、そこだけは譲れません

3,真姫を助けるためです。穂乃果はその後打ち倒します
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 21:05:35.99 ID:xtFDNug0O
2
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 21:27:05.09 ID:lziiDWigO
1
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 00:22:58.11 ID:DsIRMFPU0
2
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/11(金) 02:23:33.24 ID:DMuO75nyO
2
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 04:10:28.76 ID:P96FPgZ6o
打ち切り
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/12(土) 20:41:41.56 ID:rwDkoRgG0
海未「穂乃果は親友です。例え世界の敵だとしても、そこだけは譲れません」

花陽「海未ちゃん…。…わかってきたみたいだね。きれいごとを並べるより、自分欲しいものに一歩でも近付こうとする眼差し。そういう人が今一番必要なんだよ」

にこ「……そう。…じゃあ、あんたは私の敵ね。とんでもない馬鹿だわ」



絵里「…高坂穂乃果の復活を助長する気はないわ。この街で暴れる賊を野放しにするつもりもない。でも…私の本当の敵は星空凛」

絵里「あなた達がどうこうしようと、私の仕事には関係ない。…仮に高坂穂乃果が実権を握ったとしても、私が叩きつぶす。それだけよ」

絵里「行きなさい。私にはこの街を守るっていう大事な仕事があるから。邪魔するなら、その時は排除する」

にこ「ちょっと!逃がすっていうの!?」

絵里「……彼女達と戦って無傷で済むわけがない。その状態じゃ、街を守れないわ」



海未(にこは下唇を噛んで絵里をにらみつけています。彼女の怒りは最高潮なのでしょう)

海未(しかし絵里は冷静…冷酷な表情のままにこと視線を合わせません)



海未「…ありがとうございます。短い間でしたが、お世話になりました」

絵里「……できれば、敵にはしたくないわ。そうならないことを祈ってる」

花陽「うん。なるべく…戦乱を治められるよう努力するよ」

にこ「なんなのよっ…もう!……海未!」

海未「はい」

にこ「あんたが馬鹿でガキなのはわかったから、…やるからには最後まで折れるんじゃないわよ!次会ったらぶっ飛ばすけど!」

海未「…心得ました。…あなたを屈服させてでも、押し進みます」






※絵里、にこがパーティーから抜けました
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/12(土) 21:02:13.59 ID:rwDkoRgG0
海未(盗賊たちに話をかけると、意外な反応をされました)



海未「あの、少しよろしいですか?」

「あ?なんだてめぇ…って」

「こら!この人は姐さんの!」

「しっ、失礼しました!」

海未「???」



海未(…何故だか私の顔は盗賊たちの間で知れ渡っているようでした)



海未「…私のこと、知っているのですか?」

「姐さんの恩人ですから!」

「恩人は手厚く歓迎するのが習わしでして。失礼ながら、調べてさせてもらいました」ペラッ

海未「これは…」



海未(取り出された紙には、私の写真と…懸賞金が書かれていました。いつのまに…)



花陽「昨日の日付だね。ことりちゃん、仕事が早いなぁ」

海未「ことりが?」

花陽「うん。…私が魔法で擬態して海未ちゃんのことを監視してたのも、ことりちゃんのお願いだから」

海未「………………」

花陽「…たぶん、海未ちゃんだけは失いたくなかったんだよ。ことりちゃんの手の届くところに置いておきたいんだと思う」

花陽「…どんな形であっても」



海未(ことり……。…想像以上に追い詰められているようですね…。…私がことりを見捨てたばかりに……)



「ま、とにかく姐さんのところに案内します!ついてきてください!」

「持ち場は私が何とかしておく」

海未「お願いします」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/12(土) 21:41:46.42 ID:rwDkoRgG0
海未(案内されたのは、軍から強奪したと思われる装甲車。電子戦用の機材が多数搭載してあります)



「凛姐さん!園田海未さんをお連れしました!」

「!!ホントに!?」



海未(後部のハッチが勢いよく開いて、あの時見た小柄な少女が飛び出します)



凛「ほ、ホントだ!海未ちゃん!」ガバッ

海未「う、おわっと」ダキッ

凛「もー!なんであの時そそくさと退散しちゃうのさ!おかげで警察に捕まるわせっかく手に入れたラブカを全部押収されるわで大変だったんだからねー!」

海未「それは…申し訳ないです」

凛「まあ、そのおかげでもっと大事な情報…と仲間を迎えられたんだけどね」

海未「?」



海未(相変わらず無邪気な顔で話しかけてきます。…少し、お手伝いをしただけの仲なのですが。その人懐っこさが人心を掴む才能なのかもしれませんね)

海未(少し恥ずかしくて視線を逸らすと、装甲車からもうひとつ人影が)



「…あ、あの時の剣士さん。やっぱ凛ちゃんの知り合いだったんやね」

海未「巫女…魔法を売っていた…」

「希だよ。東條希。わけあって、凛ちゃんのところの盗賊団でお世話になってるん」

海未「そうでしたか。…申し遅れました、園田海未です」





花陽「……凛ちゃん」

凛「えっ……その声は……」

花陽「やっと……やっと見つけたよっ!」ガバッ

凛「か、かよちん…?…ホントに……かよちん…?」ダキッ

花陽「うんっ…!凛ちゃんっ…凛ちゃん!」



海未(その光景に私は面食らいました。ほぼ感情の波がない花陽が、涙を浮かべて凛を抱き締めて離そうとしません)

海未(……凛を探していた理由は穂乃果のことだけではないと、私でもわかります)

海未(しかし、凛は…)



凛「……離してよっ!」バッ

花陽「!!!」

凛「何がPrintempsなの!何が革命なの!バッカみたい!」

凛「結果こんなヒドイことになって…まだA-RISEがいたころの方がマシだよ!」

花陽「そ、それはっ」

凛「にゃー!にゃー!聞きたくない!偽善者にすらなれないバカとなんて話したくない!」

花陽「!!!」



海未(…まさか、凛からこんな罵声が出てくるとは思いませんでした。私に文句を垂れる様子とはまるで違う、悪意があります)
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/12(土) 22:44:03.08 ID:rwDkoRgG0
海未「凛、少し席を外して話しましょう。冷静さを欠いては、無駄な争いを引き起こすだけです」

凛「…そうだね。ちょっと海未ちゃんと話してくるから、希ちゃん、よろしく」

希「しょうがないなー」



海未(雑木林の一角にある公園で、街灯に照されたベンチを見つけました。ここなら落ち着けるでしょう)



海未「…あれでも、花陽は同じ目的を持った私の仲間です。…何があったか教えてもらえませんか」

凛「同じ目的?」

海未「はい。…ガウラの街の病院で治療をしていた鋭い眼の先生がいたじゃないですか」

凛「うん。見つけた怪我人を診てくれた先生だよね」

海未「故あって彼女と行動を共にしていたのですが…戦乱に巻き込まれて、仮死状態になってしまったのです」

凛「うそ……お医者さんまで…?」

海未「……………」

海未(花陽の弁明をしたいところでしたが、…これは花陽自身が成したことです。私だって憤りを感じますので…言葉を続けることができませんでした)



海未「彼女を救うには…魔法の力が必要なのです。それも、炎の力を持つ人間の」

海未「それを持っているのは……高坂穂乃果。同じく仮死状態となったPrintempsのメンバーだけだと、花陽は言っていました」

凛「…じゃあ、先生を助けられないじゃん。ならどうしてかよちんと一緒に行動してるの?」

海未「穂乃果を救えば、真姫も蘇生できます。そして、穂乃果を蘇らせることができる光の力を持つのは……」

海未「凛、あなただけです」

凛「私……?」





希「凛ちゃんもヒドイなぁ。せっかく会いに来た友達をこんなにボロクソに言い倒すなんて」

花陽「…力を持たないものは、力を振るうことができない。支配する力もないのに世直しをしようとしたから、ただいたずらに人を傷つけただけ」

花陽「私は…凛ちゃんが一番嫌いなことをやってたんだ…。良かれと思ってやったことは、実は無意味で迷惑なだけ…」

花陽「誰も幸せにならない…偽善者ですらない人が、一番嫌いなんだよ…」

希「…確かにね。それはバカでしかないよ」

希「でも、そんなバカが力を持ったら?世界中の人に影響を与えるくらいすごい力を持ったら?」

希「凛ちゃんは…花陽ちゃんに力があるって認めてないかもしれんけど、うちはそうは思わん」

希「一回でダメなら二回。それでダメならもう一回。そうやって試行錯誤する気概がまだあるやん。海未ちゃんと一緒に、革命をやり直したいんでしょ?」

希「それも立派な力やよ」



花陽「……希ちゃん」

希「なぁに?」

花陽「…私、すごくびっくりしてる。私のやったことを非難して、私のやろうとしてることを賛成してくれる人がいるなんて」

希「……うちやないよ。たぶんそれ」

花陽「え?」

希「それ、海未ちゃんが一番先だよ」

花陽「ううん、海未ちゃんは穂乃果ちゃんのための共同戦線だよ?」

希「その先のこと、考えたことある?Printempsと決別した海未ちゃんのやりたいこと」

希「それは、花陽ちゃんと同じでしょ?」

花陽「……………」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/12(土) 23:36:19.63 ID:rwDkoRgG0

凛「…もしかして、私のところに来たのってそれのため?」

海未「私はそうですが…花陽は違うようです」

凛「………………」

海未「あなたと、仲直りしたい。ただそれだけではないでしょうか」

海未「……教えてください。花陽と、何があったかを」



凛「……かよちんがPrintempsの活動を始めたのって、いつぐらいからか知ってる?」

海未「…いえ。穂乃果とことりは教えてくれませんでした。花陽の存在を知ったのも、昨日のことです」

凛「たぶん、海未ちゃんが穂乃果ちゃんと一緒にレジスタンス活動を始めたのと同じくらいだよ」

海未「………………」

凛「海未ちゃんに教えなかったのは、かよちんの思考は海未ちゃんが受け付けないと判断したからだと思う」

凛「……その頃のかよちんは、もう荒んでて…A-RISEを追い落とすことしか考えてなかった」

凛「だから、私はかよちんと距離をとって盗賊を始めたの。誰かを追い詰めるだけが、世の中のバランスをとる方法じゃないって」

凛「…元々、かよちんには世の中を治めることなんてできっこないと思ってたけどね」



海未「…でも、あれだけ突き放したのは?はっきり言って異常ですよ?」

凛「大人げないかなーとは思ったけど、…かよちんには少し反省してもらわないと。たくさんの人が…意味もなく死んじゃったから」

海未「………………」

凛「……もう、私の知ってるかよちんはいないから…。…かよちんを守れなかったから……」



海未(この街の惨状を見て、凛は失望してしまったのでしょうか。きっと、花陽を止めようと努力して、上手くいかなかったのでしょう)

海未(親友を闇から救い出せなかった自分に失望し、その状態で悪びれもしない親友に失望し…)

海未(……まるで私と穂乃果、じゃないですか)





>>234 選択

1,あなたの決断は正しい。報復もバランスの一つです

2,…花陽にもう一度道を示してあげましょう。彼女の心を変えられない道理はありません

3,私は花陽を後押しします。良い結果が得られるまで革命を続ける気ですから
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 23:42:10.82 ID:Vdqb0MtBO
3
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 22:03:31.56 ID:t6qFBqbX0
海未「私は花陽を後押しします。良い結果が得られるまで革命を続ける気ですから」

凛「そう、なの?今の政権で支配するんじゃないの?」

海未「…であれば、私はもう花陽に殺されています。トップの南ことりに良からぬ影響を与える、異分子ですから」



凛「…わけがわからないよ。かよちんはいったい何を考えてるの…?」

凛「戦いが続けば、それだけ命が奪われるっていうのに…」

海未「それでも、虐げられて追い詰められて、ただ耐えるだけの人生よりずっと価値があります」

海未「そういう希望を持った人が集まれば、世界に希望を拡散させられるはずです」



海未「ああ、そうですね。…私のやりたいことも、それです。やっと答えが見つけられました」

海未「革命というのは煽動。人々に希望を持ってもらうための戦いなんです」

凛「でも…私は認められないよ。戦いに負けた人は希望を見ることができないなんて」

凛「それは正義っていえないよ…」



海未「……では、花陽を許す気はないのですね?そして…私と相容れることも」

凛「…ごめん。できない」

海未「わかりました……。それもあなたの正義です」

海未「……どうか、そのままでいてください。私が失った正義の心を持っている人…ですから」

凛「…うん」






236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/18(金) 22:41:01.97 ID:t6qFBqbX0
凛「……かよちんに、お別れをいわなきゃ」

海未「………………」



海未(…これでよいのです…。純粋な正義の心を持った人間がいなければ、弱者は救われません)

海未(ただ…真姫を、穂乃果を救う手段は……もう…)





希「お、二人とも戻ってきた」

花陽「凛ちゃん…海未ちゃん…」

凛「……長々とは話さないよ。いいたいことだけ言うから」

海未「………………」

凛「かよちん。…ううん。Printempsの小泉花陽さん」

凛「私はあなたを許すつもりはないよ。海未ちゃんの手前、手は出さないけど…」

花陽「……………」

海未「…それが凛の遺志です。…穂乃果を救う手段は失われますが、仕方ないです」



花陽「海未ちゃん」クイクイ

海未「?どうしました?」



海未(花陽が手招きしてます。…密談でしょうか)



花陽「まだ、あるよ。穂乃果ちゃんを救う方法」ヒソヒソ

海未「…それはいったい」ヒソヒソ

花陽「……ラブカに、凛ちゃんの魔力を吸収させれば、できるよ」ヒソヒソ

海未「えっ?」

花陽「ラブカを使って、凛ちゃんにとどめを刺す。それで魔力は転移するよ」ヒソヒソ

海未「ほ、本気で言っているのですかっ…!」



海未(花陽の提案は、まさに非道の体現でした)

海未(なんのためらいもなく発せられた言葉。生気は失せ狂気が満ちた紫の眼)

海未(……花陽は、もう凛のことが見えてないのでしょう。かわりに…同じ志を持った私が彼女の瞳に移る最後の人)

海未(……私はどうすれば……)








>>238 選択

1,…やりましょう。あなたを捨て置けませんから

2,…希がいてはうまくいきません。私が注意を引きます

3,どうか考え直して…!あなたの大事な人でしょう…!?

4,あなたは危険すぎます…!

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/18(金) 22:55:49.39 ID:VJqu80CPO
3
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 00:34:08.62 ID:befRCum6O
3
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2016/03/19(土) 22:43:26.84 ID:IOA50In60
海未「どうか考え直して…!あなたの大事な人でしょう…!?」

花陽「決めたの。罪を償うって」

花陽「私の償いは、…描いた理想を完全に成し遂げること。目の前の善い行いで清算できることじゃないよ」

海未「でも…!その後あなたは後悔する…!」

花陽「それは罰、だね。清算しきれなった分の罰」

海未「そんな…。あなたは、そんな覚悟を…」



希「……凛ちゃん」

凛「うん…。行こう、希ちゃん」

花陽「!まっ、待って凛ちゃん!」

凛「もう話すことはないよ。…それとも何?戦うの?」

海未「…いいえ。行ってください」ギュッ

花陽「は、離して海未ちゃん!」


海未(凛たちの乗った装甲車はすぐにその場を去りました)

海未(まるで表情をうかがえない花陽と、やるせない気持ちのまま彼女を抱き押さえる私を残して)



花陽「………………」

海未「………………」

花陽「……そんな…。これで…穂乃果ちゃんを救う方法は……」

海未「あなたが間違った道を行くよりましです。…死者は、甦らないのです」

花陽「うっ…あぁ……」ポロポロ



海未(革命はうまくいかず、仲間を救うこともできず、親友と決別し…なお、自分の欲するものに手は届かず)

海未(残ったのは…邪魔ばかりする同志だけ。…こんな状況では、気が狂って泣きたくもなります)

海未(私にできるのは、ただ抱きしめることだけ)

海未(…花陽とて、脆弱な人間です。だから、助け合わなければ)

海未(……それは、私にしかできないこと、だと思います)

海未(その感情は同情や使命感ではなく…)

海未(自分のやりたいことができる素直さへの尊敬や…私のやりたいことを応援してくれる優しさへの親愛、なのでしょう)

海未(だから…花陽を絶対に守ります。道を踏み外さないように、誰かに引きずり下ろされないように)


240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/19(土) 23:12:20.86 ID:IOA50In60
__集会所

海未(落ち着く場所を求めて、この街の集会所に来ました)

海未(そこには、戦火を逃れた人々が避難しています。窮屈ですが、戦いに巻き込まれるよりかは)

海未(…花陽を少し、休ませないと)



海未「…もうこの街でやれることはありません。夜が明けたら、ハーバラまで戻りましょう」

花陽「……穂乃果ちゃんが、いないと…」

海未「確かに穂乃果の求心力は他の誰より優れています。…しかし、花陽や私にだって人に希望を持たせる力はあります」

花陽「……でも、どうやったらいいかわからないよ…」

海未「私にだってわかりません。できることをやるしかないのです」

花陽「………………」



「え?盗賊たちが撤退してる?」

「なんでも、魔女が現れたらしくて。大蛇が盗賊を蹴散らしたってさ」

「ほぇー。悪人じゃないんだねー魔女」



海未「魔女…少しお話を伺ってもよろしいですか?」

「ん?昔からこの街の地下に住んでるって魔女なんだけど、私たちも全然その姿を見たことなくてね」

「ときどき神隠しに遭う人がいるし、悪い魔女なのかと思ってたけど」

「こうして街の危機を救ってくれたし、案外いい人なのかも」

海未「……………」



海未(…神隠し……人さらいと同じでしょうか?何か多くの人の手がいるから、集落を襲わせた…?)



海未「ちなみに、魔女は今どこへ?」

「さあね。地下じゃない?」

「一番大きな神社の境内から地下につながってるって聞いたことあるよ」

「けど、怖くて近寄れないよー」

海未「…ありがとうございます」



海未(……聞いてみたいことがたくさんありますね。戻る前におもむいてみますか)

海未(もしかしたら、穂乃果や真姫を救うのに協力してくれるかもしれませんし)



海未「花陽。予定変更です。夜が明けたら魔女に会いに行きましょう」

花陽「…なんで?」

海未「もしかしたら、真姫や穂乃果を救う魔力を持っているかもしれませんし。集落を襲った理由も聞きたいですし」

花陽「…!そっか!そうだよね!魔女さんなら…!」

海未「ええ。まだ一縷の望みはあります」



海未(花陽の瞳に少しだけ光が射しました。その表情を見られただけで、なんだか嬉しくなります)

海未(もう、あなたを絶望させたりしませんよ)



241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/19(土) 23:43:11.90 ID:IOA50In60
__翌朝



海未「ここですね。一番大きな神社」

花陽「歓迎、してくれなさそう。私が街をこんなにした元凶だし…」

海未「大丈夫。私がついてますよ」

花陽「…そうだね」



海未「……誰もいませんね。参拝客はともかく、関係者も見当たらないです」

花陽「…だって、ものすごい魔力だよ?普通の人でも近寄りたくないくらいに」

海未「無人の廃屋、にしては綺麗で手入れが行き届いてますが…」

花陽「とにかく、誰もいないなら境内に入っちゃおうよ」

海未「そうですね。埒があかないです」



海未「…やはり中にも誰もいないですね」

花陽「けど、人が通った形跡があるよ。この靴の型とか」

海未「……行ってみましょう」




“またお客さんかしら?忙しいわね”




花陽「!その声…!」



海未(境内を歩いていると、頭の中に直接響く声が。若い女性、でしょうか。花陽は何か聞き覚えがあるようですね)



“まあ、いらっしゃい。あなたたちも中々の使い手と見たわよ”



海未「!壁が回転した…?」

花陽「忍者屋敷じゃないよ、ここ…」

海未(壁の奥は階段でした。予想通り地下へ続いています)



海未「…洞窟、ですね。自然のままですか…」

花陽「……なんだろう。この洞窟、何かおかしいよ」

海未「?」

花陽「色んな属性の魔力があちこち飛び回ってる。洞窟なら、氷とか地、あと闇くらいしか集まらないのに」

海未「魔女の住みか、ですし。不思議ではないと思いますよ」

海未(いくつか分かれ道がありましたが、炭鉱用のランプが灯っている道は1つだったので迷いませんでした)

海未(そして最奥部には人が生活しているような場所がありました)



「こんなところまで来るなんて勇者?それとも気狂いかしら?」

花陽「!やっぱり、その声…!」

海未「!!あなたは…!」



海未(予想だにしない人物がそこにいました。私も、その人を知っています)
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/20(日) 00:14:52.35 ID:bLRYqL3D0

花陽「優木あんじゅ…さん」

あんじゅ「お久しぶりね、花陽ちゃん。あの時はお世話になったわ」



海未(…旧支配者の一人、A-RISEの優木あんじゅがチェアに座ってこちらに微笑みました)

海未(気狂いはどちらですか…。その微笑みだけで足が震えて視界が定まりません)



花陽「まさかあんじゅさんが魔女だなんて…」

あんじゅ「ツバサのあんぽんたんが融通効かないだけで。私は裏で魔法の研究をしてたのよ」

あんじゅ「魔法の抑止力は魔法しかないからね」

花陽「…やっぱりあんじゅさんは抜け目がないよね。私はそういうところ、好きだったなぁ」



あんじゅ「ところで、何か用があってきたのよね?まさか私にとどめを刺しにきた?」

花陽「ううん。そのつもりはないかな。外の世界がどうなっても、あんじゅさんは気に止めてなさそうだし」

あんじゅ「別に国を治めるとかそんなの興味なかったし。ただツバサと一緒にいると面白いから付き合っただけで」

花陽「そうだよね。あんじゅさんはそういう人だよね」



あんじゅ「まあ、私はツバサを生き返すまで隠居してるから。外の世界は好き勝手にどうぞ」

花陽「ツバサさんが…?」

あんじゅ「ええ。…まさか、私と英玲奈を逃がすために仮死状態になるまで戦うなんてね…」

あんじゅ「…この話はやめましょう。悲しくなってくる」

花陽「ごめんなさい…変なこと聞きました」



243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/20(日) 00:43:19.37 ID:bLRYqL3D0
あんじゅ「あなたもリラックスしていいのよ?…園田海未ちゃん?」

海未「は、はい」

あんじゅ「鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してるけど、大丈夫?」

海未「ええ…」



海未「…賊に指示を出して集落を襲わせたのは、あなたですよね?」

あんじゅ「そうよ。ちょっと人手がいるのよ、ツバサの蘇生に」

海未「どういうことですか?」

あんじゅ「ツバサも変な属性を持っててね。蘇生術を使うのに必要な属性の人間を探してたんだけど」

あんじゅ「なかなか見つからないから、私の魔力を増幅して賄おうと思ったわけ」

花陽「…そっか!この変な魔力の正体は…あんじゅさんが全ての属性に微弱ながらも通じてるから、だよね?」

あんじゅ「正解よ。さすが花陽ちゃん」



海未「魔力の増幅というのは?どうやって?」

あんじゅ「ラブカの精錬。それくらいしか知らないわ」

花陽「………………」

海未「…そもそもラブカとは何なのですか?何に由来するものなのですか?」

あんじゅ「……簡単に言えば、人の想いの結晶よ」

海未「…?」

あんじゅ「人の想いには特別な力がある。それを発現させるくらいに強くする増幅器が、ラブカ」

あんじゅ「精錬するには多くの大きな想いを集めて形にするんだけど…」

あんじゅ「……想いを引っこ抜かれた人間は、人として生きられない」

海未「……!!」



海未(つまり…意志の存在しない人間。置物と何ら変わらない人間)

海未(ラブカを精製するには…人の命とほぼ同等のものを人から奪う必要があるということ)

海未(そんな、非道なことっ…!)



あんじゅ「…顔が強ばってるわよ?」

海未「………………っ」

あんじゅ「まあ、ツバサを生き返すためなら何だっていいけどね」

あんじゅ「…つまらないこと話しちゃって、何だか悪いわね。お詫びに何か協力させてよ」



海未(……この人ならば、その気になれば穂乃果や真姫を救うこともできるのでしょう)

海未(やってることは魔女そのものですが、…もう、手段を選べるほど時間も選択肢も残っていません)

海未(どうすれば…)





>>245 選択

1,実は私たちも、仮死の人間を蘇生させたくて…

2,いえ、結構です。お邪魔しました

3,では、その命をもらいます。悪の魔女に粛清を

4,…私たちに、力を貸してください。外の世界は今、混沌としているのです…
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/20(日) 03:22:55.43 ID:uJKewTl50
4
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/20(日) 03:41:25.30 ID:H7ePwtwUo
4
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/25(金) 22:53:29.94 ID:ivBINL5FO
海未「…私たちに力を貸してください。外の世界は今、混沌としているのです…」

あんじゅ「……ははは」



あんじゅ「やっぱり面白いわね、あなた。現支配者を仲間にしておいて、旧支配者にも協力を乞うなんて」

あんじゅ「その敵を取り込もうとする貪欲さ、ツバサとか穂乃果さんにもない気質よ」

海未「は、はぁ」

あんじゅ「協力、してあげてもいい。ツバサを無事目覚めさせられればの話だけど」

花陽「なら、私たちも協力するよ」

あんじゅ「…ツバサのことだし、Printempsの勢力に反抗すると思うけど、いいの?」

花陽「構わないよ。必要ならPrintempsを畳むつもりだから」

あんじゅ「花陽ちゃんが見据える先が、私にはわかんないね」

海未「…綺羅ツバサも同じことを思い描いたと思いますよ。多くの人が希望を持って生きる世界を」

あんじゅ「ふーん。一味違う平和を求めてるのね」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/25(金) 23:41:52.35 ID:ivBINL5FO
あんじゅ「…さて、もうそろそろ帰ってくるこ頃ね」

花陽「??」

あんじゅ「召喚魔法よ。大蛇を人集めに使わしたの」

海未「召喚魔法…」



海未(魔物をこの世に送り出す魔法、ですか)

海未(…しばらくすると、洞窟内に轟音が鳴り響きました。巨大な何かが、地面を擦る音)



あんじゅ「ご苦労様。一人で行っても何とかなるものね」



海未(音が止んだ後私たちの背後には…真っ白な鱗の大蛇が首をもたげて舌をチラチラさせていました)

海未(その迫力に絶句する私たちをよそに、あんじゅは蛇の頭を撫でて慈しみます。蛇も表情を変えませんが、何だか満足げな様子です)



あんじゅ「じゃ、今日の成果を吐き出そっか」

花陽「えっ…胃袋の中にいるの…?」

あんじゅ「蛇には手も足もないからね。くわえようにも牙が邪魔だし」



海未(言葉どおり蛇は人を吐き出しました。意外に少なく、二人しかいませんでした)

海未(……そして、その面々が見覚えのある人々と気付くまで、そう時間はかかりませんでした)



「うへぇ…死ぬかと思ったにゃ…」

「召喚魔法やし、食物を摂取しないから助かるとは思ってたけど…」

あんじゅ「うん、最高よ♪やっぱりあなたを選んで正解だったわ」

海未「…凛…希……」

花陽「捕まっちゃったんだね」


248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/28(月) 21:57:48.80 ID:aP39+wl30
凛「あ、海未ちゃん。てか、ここどこ?」

あんじゅ「魔女の住みか。ご招待してあげたの」

凛「!!お前がっ…!」

あんじゅ「ようやく見つけたのよ。ツバサと同じ雷の魔力。一回取り逃がしちゃったけど」



あんじゅ「ありがとね、希ちゃん。あなた魔力のおかげで大蛇もたどり着けたみたいだから」

希「そうやって人の命を弄んで…!もう騙されないよ!覚悟しい!」

あんじゅ「私は約束を守ってるわよ?この街を守ったし、国家から独立する計画も順調だし」

あんじゅ「あなたの願いは叶えられてると思うんだけど…。それで、クライアントにたてつく のはどうなのかしらね?」

希「ラブカがあんなトチ狂ったものだって知ってたら…!」



海未(凛と希は臨戦態勢です。武器を構えて敵意を明らかにしています)

海未(どういう事情、なんでしょうか)



海未「クライアント?」

あんじゅ「カンダーランドの独立のために力を貸す代わりに、ラブカを売って資金調達と魔法の流布をしてもらってたの。…まあ、契約不履行な訳だけど」

希「何が不履行や!独立の前に国が滅んじゃうよ!」

凛「世界から秩序を奪ったのも、私からかよちんを奪ったのも…お前だっ!絶対許さない…!」



あんじゅ「だってさ、花陽ちゃん」

花陽「凛ちゃん…。それじゃあ未来は変えられないし、過去は変えられないよ」

凛「えっ…?なんでかよちんが…?」

あんじゅ「頼りにならないあなたの代わりに世界を変えるお手伝いを頼まれたの。…あっ、ホントに花陽ちゃんを奪っちゃったわね」

凛「…っ!」



希「海未ちゃんも!騙されちゃダメ!この魔女は他人のことなんて考えてない!」

凛「海未ちゃんならわかるよね…!?」

海未「………………」



海未(私は、どうするべきでしょうか)

海未(間違いなく、あんじゅは魔女です。世界を混沌に陥れる悪の使い)

海未(しかし…私の目的に一番近い人でもあります)

海未(………………)





>>249 選択

1,あんじゅは真姫を、穂乃果を救う最後の希望。絶対守ります

2,…ここで凛に恩を売れば、あんじゅの力を借りなくても…

3,私怨の戦いに興味はありません。失礼します
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/28(月) 21:58:34.15 ID:xuo9Znpho
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/28(月) 22:52:42.10 ID:aP39+wl30
海未「あんじゅは真姫を、穂乃果を救う最後の希望。絶対守ります」

花陽「同感だね。これ以上に恵まれた選択はないもん」

あんじゅ「あなた達…。…まあ、守られるほど私も弱くないけど、気持ちはもらっておくわね」



凛「そんな…海未ちゃん……」

希「凛ちゃん!来るよ!」


251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/28(月) 23:44:06.47 ID:aP39+wl30
__あんじゅのステータス

(体力/技量/敏捷)=(10/8/9)
属性:無
特性:増幅(弱点属性で攻撃した際属性ダメージが倍になるが、属性攻撃の被ダメージ倍加)

__コマンド
・魔法攻撃(相手の弱点属性になる)
・直接攻撃(剣)
・召喚魔法(5/8/9の大蛇を召喚。属性、攻撃タイプはなし)
・防御



__凛のステータス

(体力/技量/敏捷)=(8/6/10)
属性:天(雷と光)
特性:翻弄(両者行動成功枠が二つ減り、行動失敗枠が両者に一つずつ増える)

__行動パターン
9,8,7,6→直接攻撃(短剣)
5,4,3→???
2,1,0→防御



__希のステータス

(体力/技量/敏捷)=(10/8/6)
属性:金(幻と地)
特性:幸運(両者の行動失敗枠が一つずつ減り、両者行動成功枠が二つ増える)

__行動パターン
9,8,7→直接攻撃(長刀)
6,5,4,3→魔法攻撃(幻属性)
2,1,0→防御




あんじゅ「海未ちゃんと花陽ちゃんから頼まれたからには、負ける訳にはいかないわね」

凛「絶対お前を倒して…海未ちゃんとかよちんを取り戻す!」

花陽「凛ちゃんは何もわかってないなぁ。私たちはもう誰の指図も受けてないんだよ」

希「でも、あんなに正義感たっぷりな海未ちゃんが魔女と手を組むなんて…」

海未「私が正義?…だったら良かったのですけれど…。どうやら私は、そうではないので」

あんじゅ「じゃあ、そんな立派な戦士の海未ちゃんにプレゼント」

海未「?これは…ラブカ…!?」

あんじゅ「あなたならもう使えるはずよ。魔力をそんなに敏感に感じ取れるんだもん」

海未「………………」


海未(人の命を弄ぶようで一瞬ためらいましたが…)

海未(…こうなってしまったものはしょうがありません。人の世のために使うのがせめてもの手向けでしょう)


※海未が氷の矢(氷属性、間接攻撃)を修得しました



>>252
・海未の行動(剣・弓・氷の矢・防御)と対象(凛・希)選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定


>>254
・花陽の行動(地魔法・魔魔法・召喚・回復・防御)、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定


>>255
・あんじゅの行動(魔法・剣・召喚・防御)、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 02:07:07.97 ID:b0KwCvt90
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 06:02:15.09 ID:scEspUtH0
剣 希
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 07:04:18.83 ID:YkJ5gd6FO
召喚 希
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 11:58:20.15 ID:VQEjAnq+O
召喚
256 :※ >>252 →ターゲット指定なしなので、海未は行動しません [saga]:2016/04/02(土) 21:57:17.27 ID:cMpHAmUA0
※あんじゅ9>希6の行動値テーブル(希の特性により変動)


9,8,7,6,5,4→両者行動成功

3,2,1,0→希行動失敗、行動値減少毎に与ダメージ1ずつ増加


(あんじゅ:召喚)(希:防御)(行動値5)




あんじゅ「さて、二人の手前カッコ悪いところは見せられないわね」

あんじゅ「まずは契約を反故にした希ちゃんから♪」

希「なっ…」


海未(大蛇は希を丸呑みにすると言わんばかりに大きな口を広げて襲いかかります)


希「ぐっ…きっついわぁ…」

あんじゅ「へえ。この子のバカ力を正面から受けるなんてね。関心するわよねー」


海未(希は噛みついてくる大蛇の下顎を踏みつけ、上顎を長刀で押さえてこらえています)

海未(メリメリと軋むが洞窟に響き、すぐに希は力尽きると思いました)


凛「希ちゃん!頑張って!今助けるよ!」

あんじゅ「おっと。一旦引いて」


海未(凛が人間離れした跳躍力で大蛇の頭上を取り、短剣を振りかざします)

海未(状況を判断したあんじゅはすぐに大蛇の身を引かせましたが……。相手のチームワークは良いようですね)





あんじゅ:次ターンから大蛇が5ダメージまでかばいます
257 :残り体力:海未9/花陽9/あんじゅ10/凛8/希10 [saga]:2016/04/02(土) 22:46:39.35 ID:cMpHAmUA0
※花陽7>希6の行動値テーブル(希の特性により変動)

9→花陽行動失敗、行動値増加毎に被ダメージ増加

8,7,6,5,4,3→両者行動成功

2,1,0→希行動失敗、行動値減少毎に与ダメージ増加


(花陽:召喚)(希:長刀)(行動値3)





希「ありがとな、凛ちゃん」

凛「ううん。気にしないで。仲間は絶対に守る、私の流儀だから」

希「なら、うちも報いなきゃなぁ。花陽ちゃんの相手は心苦しいだろうから、任せてとき」

花陽「やっぱり優しいね。希ちゃん」


海未(周囲の魔力が花陽に集中するのがわかりました)

海未(周りが地の魔力ばかりだからでしょうか。いつも以上に大きく感じます)


希「おっきな魔法を使うつもりかもしれんけど……。…やらせんよ?」

海未「!花陽、危ない!」


海未(魔力を扱っている時はほぼ無防備。それは私でもわかります)

海未(その間に狙われたら…!)


花陽「大丈夫だよ、海未ちゃん。この程度平気 だから」

希「へ…?突き刺さらん…?」

花陽「自分を石化させれば大抵の武器はしのげるよ。身体が欠ける分のダメージは防げないけどね」


海未(突き刺した長刀は通らず、切っ先が花陽のお腹から離れません)


花陽「…ふふ。逃がさないよ」


海未(誰が予想したでしょうか。希の頭上から石像のように成形された鉱物のライオンが降ってきました)

海未(希をそのまま組み伏せ、宝石のように光る牙を突き立てます)


希「うあっ…!……?なんか…気持ちいい……?」

花陽「あっ…希ちゃんも地属性だったかぁ…」

凛「!この!希ちゃんを離せ!!」

花陽「凛ちゃん…邪魔しないでほしいな」

凛「絶対やだ!希ちゃんにヒドイことする奴はぶちのめしてやるにゃ!」


海未(凛の反応はやはり早いです。すかさず駆け出し飛び蹴りをライオンにかまします)

海未(ライオンの彫刻のようなたてがみは砕けましたが、まだ動くようです)


花陽「あーあ、渾身の出来だったのに」

海未「…彫刻を楽しんでたのですか?」

花陽「せっかく地の魔力が一杯なんだもん。使わないと。ゴーレムを出すだけなら一瞬で出来るけど、それじゃつまらないよ」

あんじゅ「花陽ちゃん、魔法を楽しんでるわねー♪」



花陽:体力9→8、次ターンからゴーレムが体力1までかばいます

希:体力10→9(判定ダメージ1 技量ダメージ1-属性ダメージ1)
258 :残り体力:海未9/花陽9/あんじゅ10/凛8/希9 [saga]:2016/04/02(土) 22:58:39.76 ID:cMpHAmUA0

海未「花陽、自分を犠牲にする戦いは許しませんよ。…でも、楽しむのもどうかと…」

花陽「海未は真面目だよね。まあ、それがいいんだけどね」

あんじゅ「魔法は戦うだけの力じゃないし。使い方を磨くのも大事よ」

凛「…魔法のせいで奪われた命もあるのに…」

希「だから、うちらで止めなきゃいけないよ。Printempsも、あの魔女も」



>>259
・海未の行動、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定

>>261
・花陽の行動、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定

>>262
・あんじゅの行動、対象選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 23:11:42.06 ID:4cDGSVyaO
剣 希
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 23:53:42.98 ID:G15uXrPE0
ksk
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 00:31:12.53 ID:VN85b8WXO
防御 希
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 00:59:24.39 ID:/lNxxbHQ0
凛 剣
263 :前ターンの技量ダメージに誤りがありました。残り体力:花陽7/希9 [saga]:2016/04/03(日) 22:54:20.28 ID:70Ezb52N0
※あんじゅ9<凛10の行動値テーブル(凛の特性により変動)

9,8,7,6,5→あんじゅ行動失敗、行動値増加毎に被ダメージ増加

4,3→両者行動成功

2,1,0→凛行動失敗、行動値減少毎に与ダメージ増加


(あんじゅ:剣)(凛:?)(行動値9)





凛「攻められっぱなしじゃまずいね」

凛「行くよ!魔女!」


海未(凛は先に鉤のついたワイヤーをあんじゅに向けて投げつけます)

海未(…あんじゅはそれを意に介しませんが、当然のごとく大蛇の頭が間に割って入ります)


凛「へへ、かかかったにゃ」

あんじゅ「?」

凛「とぉりゃぁぁ!」


海未(鱗を貫き大蛇に食い込んだワイヤー。伸縮するそれが縮む力を利用して凛は勢いよく宙を舞います)

海未(その勢いのまま短剣を構え、大蛇の頭に突き刺しました)


凛「へっ、これでどうだ!蛇は頭を押さえればどうってことないんだよ!」

あんじゅ「あら、やられちゃった。やるじゃない、凛ちゃん」


海未(蛇とは思えないおぞましい咆哮が洞窟内に反響します。竜、に近い邪悪な魔物のそれに、私は耳を思わず塞いでしまいました)

海未(そして、大蛇は力なく横たわります)


あんじゅ「私も本気出さないとダメみたいね」

凛「大蛇を突破できたし、いけるよ!希ちゃん!」

希「うん!」



あんじゅ:体力10→10(判定ダメージ5。大蛇消滅)


※凛は行動判定5,4,3でワイヤー攻撃をします。行動成功すると、相手は次ターン行動成功しなくなります(凛が失敗した場合は凛にダメージ)。


264 :残り体力:海未8/花陽7/あんじゅ10/凛8/希10(←前回訂正忘れました) [saga]:2016/04/03(日) 23:14:28.67 ID:70Ezb52N0
※海未8>希6の行動値テーブル(希の特性により変動)

9,8,7,6,5,4→両者行動成功

3,2,1,0→希行動失敗


(海未:剣)(希:防御)(行動値6)






海未「恨みはありませんが、私の大切な人を救うためです。悪く思わないでください」ガンッ

希「なんでPrintempsのリーダーを助けようとしてるかは知らないけど…世の中の敵に肩入れするのはいただけんなぁ」ギリギリ


海未(剣と長柄でつばぜり合い。お互いに引く様子もなく、膠着状態が続きます)


希「目的さえ果たせればそれでいいの…?」

海未「綺麗事並べて諦めるよりかは」

希「…!そんなの…うちがやった失敗と同じ…!」

海未「言ったはずです。綺麗事なんて糞喰らえです」

希「海未ちゃん…!」


海未(…希は、私を引き込もうとしているのでしょうか)

海未(……いいえ。関係ありません。花陽を一人にするなんてできませんし…私がやりたいことを見つけたのですから)

265 :残り体力:海未9/花陽7/あんじゅ10/凛8/希10 [saga ]:2016/04/03(日) 23:37:26.36 ID:70Ezb52N0
(花陽:防御)(希:幻魔法)(行動値3)



希「らちが開かんなぁ…」

海未「こうしてつばぜり合いで拮抗する相手もなかなかいないので。何だか嬉しいですね」

希「うちはそういう趣味ないんやけど」


希「なら、ここで魔法や」

海未「!長刀だけ残して…消えた…?いえ、幻と入れ換えただけ、ですね」


希「隙だらけやで、花陽ちゃん」

花陽「幻属性、ね。残念だけど見切ってるよ」

希「えっ…?」


海未(私の視界からいつの間にか消えた希は、何故か花陽の後ろに回り込んでいました)

海未(花陽の延髄に向けてソバット打つ構えをしましたが、花陽は薄ら笑いをしたまま振り向きもしません)


海未「花陽っ!」

花陽「だって、魔属性で押さえつけられる属性だもん」バリバリッ


希「うぁぁあああっ!」


海未(希の足が花陽に触れた瞬間、赤黒い魔の電流がスパークしました。希は足を押さえてのたうち回ります)


花陽「幻惑は私にも…海未ちゃんにも効かないと思うよ?」

海未「眼では追えませんが、力の遷移は感じられますし」

あんじゅ「素晴らしいわね、まったく。ツバサが一目置くワケだ」

凛「希ちゃん!しっかりして!」



希:体力10→8(花陽の特性によるダメージ2)
266 :残り体力:海未9/花陽7/あんじゅ10/凛8/希8 [saga]:2016/04/04(月) 00:07:01.48 ID:WUXaiE1Z0
海未「花陽、ケガはないですか」

花陽「大丈夫だよ。反撃は得意なの」

凛「…かよちんの悪い癖にゃ…」

希「し、死ぬかと思ったわ…。花陽ちゃん、かなりのバケモノやん…」

あんじゅ「いやいや、あれだけの魔力を流されて立ち上がるのもバケモノだけど」


凛「希ちゃん、バラバラに当たってたら勝てないよ。力をあわせなきゃ」

希「そうやね…。連携といこか」


海未「!身構えて、二人とも!来ます!」





※次ターン、凛と希は連携技を使用します

・ターゲットは行動値の一番低かったメンバーになります

・凛、希の敏捷は二人の平均の8で判定します

・ダメージは凛、希の技量の和14-ターゲットの技量となります。二人が行動失敗した場合も二人にそのダメージが入り、その後ターゲットが二人に行動を起こします




>>267
・海未の行動(剣、弓、氷の矢、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定

>>269
・花陽の行動(地魔法、魔魔法、召喚、回復、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定

>>270
・あんじゅの行動(魔法、剣、召喚、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 00:25:28.83 ID:ROFZUIUHO
防御 希
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 00:35:22.89 ID:ROFZUIUHO
すまん、相手の指定いらないか
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 01:01:05.80 ID:hNqtX/jf0
防御
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 01:18:36.03 ID:IPuLkiRk0
召喚
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/06(水) 17:27:20.26 ID:3tV61BWXo
ラブライブのファンタジーSSにありがちな魔翌力一辺倒でなく
現用武器のミリタリテイストも入ってるのがいいね
良スレ
272 :残り体力:海未9/花陽7/あんじゅ10/凛8/希8 [saga]:2016/04/08(金) 00:21:40.50 ID:zEw9hGAQ0
※最も行動値の低い花陽がターゲットになります
(花陽:防御)(行動値0)

・花陽7<凛、希8の行動値テーブル
9,8,7,6→花陽行動失敗
5,4,3,2→両者行動成功
1,0→凛、希行動失敗



凛「行くよ!希ちゃん!私に構わずやって!」

希「うん…!凛ちゃんのこと、信じてるよ…!」


海未(号令と共に凛が姿勢をかがめて猛ダッシュします。弾丸のような速さには、眼で追うのが精一杯です)

海未(黄色の影は私やあんじゅには目もくれず花陽の下まで一直線に這っていきました)


花陽「なんて速さなの…!?」

凛「これも希ちゃんの魔法なんだって。自分の身体にかかるリミッターを錯覚させて身体能力を限界まで引き出すってさ」

凛「かよちんには効果がないかもだけどね!」ドサッ

花陽「あうっ…!」


海未(勢いを殺さず、凛は花陽を抱え込んで洞窟の壁に叩き付けました。そして花陽の首と足を押さえつけ、身動きを封じます)


凛「希ちゃん!頼んだ!」

希「凛ちゃん!ちゃんと避けてよ!」


海未(幻惑の魔法なのか、希は私とあんじゅを何事もなったかのように素通りし、花陽と凛に向けて長刀を構え走ります。…このままいけば、二人とも串刺しになります)

海未(…救援が間に合わない!)


凛「任せてって。気配で避けられ……え?」

希「はあぁぁぁっ!」

凛「ま、待って!手が…!壁の中に…!」


ザクッ

花陽「…残念♪壁に触れさせたら魔法で溶け込めるんだよね」

凛「…え……う、そ……っ」

花陽「戦略的にはよかったと思うけど、想像力不足だよ、凛ちゃん。そんなわけでこの手はもらってくね」ガリッ

凛「あっ……ぅう……あ」


海未(一瞬のことでしたが…。花陽は壁に溶け込むことで難を逃れ、押さえつけていた凛の手を壁にめり込ませました。こうなれば、希の追撃を避けたくても避けられません)

海未(そして、おそらく石化したであろう凛の手を迷わず叩き折りました)


希「そんな……凛ちゃん…!!」

花陽「…凛ちゃんの命を奪ったのは希ちゃんだよ。…その命で償ってね」ザクッ

希「うあっ……花陽、ちゃん…」


海未(凛を串刺しにした長刀を引っこ抜き、そのままへたりこんだ希の胸へ突き刺します)


花陽「…あの時、私を励ましてくれてありがとう」バリバリッ

希「あああぁぁぁあっっっ!」


海未(笑顔とは裏腹に、長刀に空間を歪ませる程の魔の電流を走らせます。怒りとも憐れみともとれる暴虐を受け、希は力なく倒れました)



凛:体力8→0(連携ダメージ7+特性ダメージ2)
希:体力8→0(連携ダメージ7+特性ダメージ2)
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/10(日) 22:41:33.59 ID:VGDbWGmK0
あんじゅ「花陽ちゃんは恐ろしいわね。こんな人を敵にしてたって考えたら、ゾッとしてきたわ」

花陽「でも、それでもあの時あなた達を仕留めることは出来なかった。そっちの方が恐ろしいです」


花陽「さて、あんじゅさん。凛ちゃんと希ちゃん、どうします?私は凛ちゃんとちゃんと決別したいかなぁと」

あんじゅ「…まあ、希ちゃんは契約を反故にしたし、処断しないと示しがつかないのよね。凛ちゃんは…魔力をいただいた後は任せるわ」

花陽「だってさ、海未ちゃん。海未ちゃんはどうしたい?」

あんじゅ「海未ちゃんがそうしたいなら、延命もできるわよ?やるとは言ってないけど」

海未「……………」


海未(…凛と希は私の敵ではない、のですが…)

海未(花陽とあんじゅにとっては、決別しなければならない存在ということでしょう)

海未(……口を挟むべきなのでしょうか)





>>274 選択

1,……穂乃果と真姫が助かるのならどちらでも構いません

2,花陽、あなたは凛とやり直すべきです

3,契約を履行すれば文句はないのですね?あんじゅ?

4,凛、希。私に忠誠を誓いなさい。引き換えにその命を引き取ります

274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 23:35:15.61 ID:BgYIq6Aio
4
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/14(木) 02:00:29.04 ID:TsNSQoBd0
海未「凛、希。私に忠誠を誓いなさい。引き換えにその命を引き取ります」

凛「……え…?」

希「海未……ちゃん……?」

海未「答えなさい。このまま死神の迎えを待つか、私の前であがき続けるか」



花陽「……あははは。海未ちゃんは覇の道を征くのかな?」

あんじゅ「王の資質を持ってるのかもね。…海未ちゃんなら、あるいは…」



凛「……海未ちゃんが王さま、か……。…悪くない、かも」

希「凛…ちゃん…」

凛「…かよちんはもう元には戻らないし、魔女は許せるわけがないけど……」

凛「そんな人たちすら分け隔てなく仲間にいれる海未ちゃんは…ホントの意味でこの国を治められるんじゃないかな…」

希「……それは、…凛ちゃんの…思いやない…。…客観的に見た……推測だよ…」

凛「……そんなの、もういいの。こんな私が誰かのために全力になれるなら…。…本懐、だよ」

希「………………」



あんじゅ「……王様の御心は絶対ね。ほら、希ちゃん。そんなところに突っ伏してないでいくわよ」

花陽「凛ちゃん。…私のことをどう思ったっていいけど、海未ちゃんだけは裏切らないでね?」

海未「花陽…あんじゅ…」



海未(二人は、傷ついた凛と希を魔法で治療し始めました。切り取られた手を何事もなかったかのように接合し、身体に空けられた穴を脅威的なスピードで塞いでいきます)


海未(……私が王…?……考えたこともありませんでした)

海未(………………)

海未(……しかし、それも方法の一つです。皆がそれを望むなら、応じてみせましょう)



希「……わかったよ。…海未ちゃんにかけてみる」

凛「海未ちゃん。私と希ちゃん、そして私の部下は…あなたに忠誠を誓います」

海未「…そんな仰々しいものは望んでません。世界を変えてゆく仲間となってくれれば、それでいいんです」

希「それが…海未ちゃん、かぁ…。王様って呼び方は相応しくないのかも」

花陽「…そうだね。海未ちゃんは海未ちゃんだもん」

あんじゅ「……もういがみ合いも無意味ね」

凛「そう、だね。海未ちゃんを見てたらちっぽけなことに思えてくるにゃ」

海未「皆、私を何だと思ってるのですか…」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/14(木) 21:37:30.38 ID:TsNSQoBd0
あんじゅ「さて、役者は揃ったわね。ツバサと穂乃果さん、それに海未ちゃんのお仲間を蘇生していく旅ね」

海未「はい。真姫はガウラにいますが…穂乃果とツバサは?」

花陽「穂乃果ちゃんは…オトノキの街だよ」

あんじゅ「もろPrintempsの本拠地じゃない。大丈夫なの?」

花陽「大丈夫じゃないね。…特に海未ちゃんはことりちゃんが躍起になって探してるもん」

あんじゅ「それは…面倒ね。…ツバサはハーバラの街で英玲奈が世話してるわよ」

凛「ハーバラで…?A-RISEと敵対する勢力の街じゃ…?」

あんじゅ「ハーバラの地下迷宮はA-RISEメンバーくらいしか攻略できないわよ。用心深いツバサが念入りに作ったんだから」



海未「…穂乃果を蘇生させなければ真姫は助けられませんが…。Printempsの本拠地に乗り込むのは得策とは言えません」

希「うん。優先順位をつけるなら…まず、ツバサさんの復活から、やね」

あんじゅ「…まあ、この5人の戦力なら正面から叩き伏せられそうだけどね」



海未(……どうしましょうか。戦力を割けば効率よく事を進めることも可能です。…もちろん、リスクを伴いますが)





>>278 選択

1,ツバサの蘇生を最優先しましょう

2,オトノキに乗り込みます

3,あんじゅと凛はハーバラへ向かい、私と花陽と希でオトノキを制圧します
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 22:06:40.10 ID:9aiQBEz5o
1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 23:02:58.53 ID:CELcFTnJO
1
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 17:26:20.16 ID:49E/NuFlo
続きが気になりすぐる
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 01:09:03.45 ID:mlcasLm90
海未「ツバサの蘇生を最優先しましょう」

花陽「それが一番効率的、だよね…」

あんじゅ「情勢がどう転ぶかわからないんだからね。すぐできることはすぐやらないと」

海未「はい。急ぎましょう」


凛「けど、移動はどうするの?列車を使ったって着くのは夕方くらいだよ?」

あんじゅ「ご心配なく。とっておきのモノがあるのよ」

希「とっておき?」

あんじゅ「空から行くわよ。防空システムの網の穴は英玲奈がデータ採ってるし」

海未「航空機、ですか?取り回しに不自由するのでは?」

あんじゅ「ノーノー。航空機やヘリじゃなくて」


あんじゅ「…召喚魔法、使えるのは大蛇だけじゃないって話よ」

花陽「まさか…ドラゴンとか、ですか?」

あんじゅ「正解よ♪試すのは初めてだけど」


海未(ドラゴン、ですか。…あんじゅも、魔法を楽しんでいるようですね)

海未(まあ、急ぐに越したことはないですから。乗せてもらいましょう)


281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 01:36:35.55 ID:mlcasLm90
海未(あんじゅの案内で神社の境内の出口まできました。複雑な洞窟や隠し扉の多い建物なので、時間はかかりましたが)

海未(…出口付近からは、朝の日差しが暗所に馴れた眼を強く刺激します)




花陽「………………」

あんじゅ「…どうしたの?花陽ちゃん?」

花陽「…ううん。なんでもないよ。まさか、ありえないから」

海未「何か気になるものが?」


海未(花陽が歩幅を縮めて何か考えています)

海未(魔力に人一倍敏感な花陽が何かを察知したということは、十中八九何かあるのでしょう)

海未(……しかし、私には何も感じ取れません)


花陽「……呪術の気配なんて、ことりちゃんじゃあるまいし」

海未「……ことり?呪術?」

希「あー、一応呪術もこの街じゃ継承されてるよ。使う人はおらんけど。危ないし、技を誰かに盗まれたって言ってたし」




花陽「!!やっぱり!!」

海未「花陽?」

花陽「外に出ちゃダメ!!」



あんじゅ「え?」

凛「なに…?」

希「ん?」

海未「何が…?………………うぐっ!」


海未(先頭を歩いていた私を、突然床板をぶち抜いて現れた土の巨大ミミズが天井をぶち抜いて吹き飛ばしました)

海未(これは…花陽の魔法ですね…。出口に何かトラップが…?)



「……かよちゃん、何で邪魔するの…?」

花陽「…ことり、ちゃん。どうして…追ってきたの?」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 00:50:22.81 ID:yUYWEVMo0
ことり「…もちろん、海未ちゃんを守るためだよ。かよちゃんは何でこんなところまで来てるの?海未ちゃんを見張っててって言ったよね?」

花陽「……海未ちゃんが行くから。海未ちゃんについていきたいから」

ことり「……もういいよ。誰も私の味方をしてくれないってわかってるから」

ことり「だから、力ずくで力を貸してもらうしかないの」

ことり「…ね?凛ちゃん、希ちゃん、あんじゅさん」


あんじゅ「出たわね…傀儡師のことりちゃん…」

凛「あ、あれ…?身体が…勝手に…?」

希「な、なに…これ…?蜘蛛の巣…?」

ことり「しばらく言いなりになってね、三人とも」

花陽「…っ!ことりちゃん…そのやり方はないよ!」





海未「花陽…吹っ飛ばすなら先に言ってください…。受け身を失敗したら痛いじゃ済まないです」

ことり「海未ちゃん…ひさしぶり、だね」

海未「!ことり…本当にことり、ですか…?」

海未「そして…なぜ皆、花陽に武器を向けているのですか?」

花陽「マリオネット。ことりちゃんの十八番だよ。海未ちゃんが引っ掛かりそうだったから、とっさに吹っ飛ばしちゃった」


ことり「海未ちゃん。…やっぱり…私は海未ちゃんがいないとダメだよ…。海未ちゃんがいないと…こうして平気で人を傷つけちゃうし…。私自身も心が凍えてつらいの…」

海未「………………。…知っています」

海未「…ことりは、穂乃果や私のためなら、モラルなど簡単に飛び越えてしまうことも。…あなたに、あなた自身の意思決定がないことも」

ことり「………………」

海未「私もそうでした。花陽と会うまでは」

海未「しかし、今は…。花陽と共に成し遂げた い夢があります」

海未「…邪魔しないでいただけますか」

ことり「…たった2日で、海未ちゃんはかよちゃんを選ぶんだ…」

海未「ええ。私が決めたことです」

ことり「……どうやったら…海未ちゃんは私と……」


ことり「……海未ちゃん。私じゃ…ことりじゃダメなの…?私だって…海未ちゃんと穂乃果ちゃんが夢見てた世界を目指してるんだよ…?」

ことり「…答えてくれないなら、私…みんなを一人ずつ消してくしかなくなっちゃうよ…?」

海未「……!」


海未(…ことりは、想像以上に不味い状態でした。…私がことりに従わなければ、仲間を一人ずつ抹殺すると)

海未(…ことりはそれくらい平気でやるでしょう。脅しとは思えません)


凛「…海未ちゃん、逃げなよ。…海未ちゃんには、このどうしようもない世界を変える力があるんだよ」

希「うちもそう思う。…たかがうちらの命で、海未ちゃんの魂を売っちゃダメや」

あんじゅ「…二人みたく聖人めいたことは言えないけど、…海未ちゃん、あなたの選択を信じるわ」

花陽「海未ちゃん…私は海未ちゃんの意志に従うよ」




>>184 選択
1,…せめて親友として、あなたを介錯しましょう…
2,彼女らを解放してください…私はことりの下へ帰ります
3,……それがあなた達の本懐というのなら…私は絶対に世界を変えます
4,………………。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 00:51:46.82 ID:yUYWEVMo0
※安価ミスりました

>>285
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 03:09:16.73 ID:jNnB4apco
最近選択肢多いな
kskst
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 06:43:12.36 ID:FcRMQmfLO
4
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/20(水) 23:10:12.36 ID:o2wsRfc10
海未「………………」

ことり「…海未ちゃん?何か言ってよ。…私、本気だよ?」

海未「……ことりを救うには、どうしたらいいのでしょうか」

ことり「え?」



海未「…ここであなたを斬り伏せたり、心の穴をその場しのぎで塞いでも…ことりは救われません」

海未「…親友として、あなたの心に寄り添いたいのです。それが、私のできる…私のやりたいことですから」

ことり「………………」



海未(ことりの曇った瞳は私を直視しようとしません。何かから逃げるように視線を動かし続けます)

海未(…もう、あの時のように私は逃げたりしません。敵をも救う理想をもって、世に王道を打ち立てます)

海未(その覚悟を示すように、もう見捨てないと伝えるように、ことりを強く抱き締めました)



海未「ことり。…私じゃ駄目でしょうか。世界を変革するのが私じゃ駄目でしょうか」

海未「……穂乃果でなければ駄目でしょうか…」



ことり「……私の知ってる海未ちゃんは、もういないんだね…」

ことり「私と同じで、穂乃果ちゃんと同じ道を進む海未ちゃんは…もうとっくにいないんだね」

ことり「……でも…。…海未ちゃんが見せてくれる道も悪くない、かも」



海未「……私と一緒に行きましょう、ことり。あなたの失ったものを、それ以上の価値のものにしてプレゼントしたいんです」

ことり「うん…!」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/20(水) 23:38:54.74 ID:o2wsRfc10
海未「……花陽」

花陽「何かな?海未ちゃん」

海未「…一つ、頼まれてくれますか?」

花陽「うん、いいよ。どんなこと?」


海未(…あまり聞かれたくない内容なので、手招きして小声で伝えます)


海未「……今、穂乃果とことりを会わせるのは良くないと思うのです」ヒソヒソ

花陽「まあ、ね。またおかしな精神状態になっちゃうよね」ヒソヒソ

海未「…なので、穂乃果と真姫とツバサの蘇生を任せてもいいでしょうか」ヒソヒソ

花陽「…つまり、ことりちゃんに海未ちゃんが同伴して私たちとは別行動ってこと?」コソコソ

海未「ええ…。…ことりをつなぎ止められるのは、恐らく私しかいないと思いますし」ヒソヒソ

花陽「………………」



海未「……駄目、ですか?」ヒソヒソ

花陽「…海未ちゃん、ずいぶんことりちゃんに甘いんだね」ヒソヒソ

海未「…ことりがああなったのも私の責任ですし…親友、ですから」ヒソヒソ

花陽「………………。…わかったよ。…私は海未ちゃんの一番になれないのは残念だけど…、相棒ではあるつもりだから」ヒソヒソ



海未(花陽は何だか悲しそうな笑顔でうなずいていました)

海未(その時の気持ちは、私の心を深く貫き、痛みを刻みます)



海未「ことり、行きましょう。私がついてます」

ことり「うん…!」



凛「えっ…?海未、ちゃん…?」

あんじゅ「……それが海未ちゃんのやり方、か」

希「ホントにええの?花陽ちゃん」

あんじゅ「海未ちゃん、とられちゃうよ?」



花陽「いいの。やることは変わらないし…海未ちゃんの一番最初の仲間ってことは変わらないから」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:19:07.35 ID:2aqdzSLy0
※海未がパーティから外れました。この後は花陽の選択肢を軸にストーリーを進行します



花陽「あんじゅさん、行こう。止まってる暇はないよ」

あんじゅ「そうね。私には直接関係ないことだし。花陽ちゃんが海未ちゃんと同じ考えなら、協力してあげたいし」

凛「……私がついていきたいのは海未ちゃん、なのに…」

希「確かになぁ。うちらが忠誠を誓ったんは海未ちゃん。花陽ちゃんについてく義理はないなぁ」



花陽「かまわないよ。海未ちゃんに反逆しないなら、私に同伴しなくてもいい」

花陽「…海未ちゃんに仇為すことをしたなら、必ず始末するけど」

凛「…なら、私はこれで。…凛なりに、海未ちゃんの役に立つことはできるはずだから」

希「…そやね。てな訳で花陽ちゃん、お別れや」

花陽「そっか。じゃあね」


289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:31:42.12 ID:2aqdzSLy0
あんじゅ「…でも、凛ちゃんいないとツバサも穂乃果さんも蘇生できないわよ?…いえ、ツバサは私の魔力でなんとかなるけど」

花陽「……海未ちゃんなら、嫌がる味方に強制はさせないよ」

花陽「…あんじゅさん、厳しい仕事になるかもしれないですけど、協力してもらえますか?」

あんじゅ「……私に魔力を使い果たせと。なかなかエグいこと言うわね」

花陽「……必要ならラブカ精製のために人間を狩ります」

あんじゅ「オーケーオーケー。それなら採算とれるわ」



あんじゅ「……なんで凛ちゃんを逃がしたかは言及しないけど…」

花陽「………………。…後ろから、刺されたくなかったからです」

あんじゅ「そっか。…花陽ちゃんの業の深い所行を見たら、絶対殺してでも止めるものね」

花陽「……その時は、私も凛ちゃんを…」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:56:05.14 ID:2aqdzSLy0
花陽(あんじゅさんの召喚した飛竜に乗って、日が昇りきる前にハーバラの街へ到着しました)

花陽(そして、荒廃した旧官邸前まで足を運びます)



あんじゅ「あーら、ここまでヒドイとはね。塀が意味ないじゃん」

花陽「……ここは、穂乃果ちゃんが海未ちゃんを道ずれにした場所ですから」

あんじゅ「あー。あの強烈なフラッシュは穂乃果ちゃんの」

花陽「そうです…」


花陽(……海未ちゃんのこと、まさかこんなに思い悩む日が来るなんて。運命はわからないよ)


花陽「…どうやら、レジスタンス組織の反抗作戦の対応で都心部は手薄みたいですね」

あんじゅ「そうよね。Xデーは今日だものね。なら地下迷宮の探索も思うように進んでないのかな」

花陽「一気に突破しちゃおう!」



花陽(あんじゅさんは下水道のマンホールに似せた地下迷宮の入口を開けて、潜入します)

花陽(……地下迷宮はぼんやりと明るいんだけど…壁には血痕が走って、道の脇には肉塊が転がってました)

花陽(…侵入者を排除する何かがあるのかな?)



あんじゅ「あ…ヤバいかも」

花陽「?どうしたんですか?」

あんじゅ「極秘製造の生体兵器が脱走して地下迷宮を占領してるみたい」

花陽「え?」

あんじゅ「英玲奈のヤツ、私はあれだけ危ないって言ったのに…」

花陽「…そんなにヤバいの?」

あんじゅ「私とツバサと英玲奈の遺伝子からベースを作って、投薬や機械化で強化。これだけでも十分ヤバいと思わない?」

花陽「あー、はい…」



花陽(…前途多難な迷宮探索になりそうです)





291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/30(土) 20:49:56.95 ID:LwKStez+0
あんじゅ「生体兵器の位置を特定するのは不可能だわ。もしかしたらもう外に出てるのかも」

花陽「…そうだとしたら、どうなるの?」

あんじゅ「目にしたあらゆる生物を排除しようとするわね。本能は機械で制御する予定だったし、誰に似たんだかすごく攻撃的だったし」

花陽「…はい。なるべく出会わないことを祈りましょう」


あんじゅ「さて、シェルター区画までのルートは二つあるけど。どっちで行くかな」

花陽「どんなルート?」

あんじゅ「今いるセキュリティ区画から直行するか、英玲奈の使ってた研究区画を横切るか。研究区画までは近道があるけど、…生体兵器が脱走したのも研究区画よ」

花陽「………………」


花陽(もし、生体兵器に帰巣本能があれば研究区画を住みかにしてるはず。危険は免れないかな)

花陽(セキュリティ区画なら、あんじゅさんの指示に従ってる限りは安全だね)

花陽(…まあ、生体兵器がセキュリティ区画を徘徊してる可能性もあるけど)

花陽(どうしようかな)








>>293 選択、コンマ一の位行動値判定

1,研究区画を突っ切りましょう(行動値6でも遭遇)

2,セキュリティ区画を進みましょう(行動値7でも遭遇しない)

3,私の魔法で道を作ります(次回、行動値テーブルが変動)



生体兵器の様子↓

9,8,7→生体兵器と遭遇

6,5,4,3→何事となかった

2,1,0→生体兵器の手がかりを発見
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 21:08:27.85 ID:Jia+hTLIo
更新待ってた
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 21:39:09.65 ID:zplqBmQl0
2
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/30(土) 22:06:03.46 ID:LwKStez+0
花陽「セキュリティ区画を行こうよ。もし研究区画を住みかにしてたらマズイよ」

あんじゅ「まあ、その通りね。そうしよう」



あんじゅ「一応、セキュリティシステムは生きてるとは思うから。引っかかるとガードマシンが襲ってくるわよ」

花陽「あんじゅさんはトラップの配置は知ってるんですよね?」

あんじゅ「知ってるけど、生体兵器が暴れ回ったせいでそのとおりにはならないかも」

花陽「……いざとなったら破壊、だね」

あんじゅ「そういうこと」






あんじゅ「この辺は生体兵器が来た様子はないわね」

花陽「あの、生体兵器ってどんな感じのやつなんですか?」

あんじゅ「……ゾンビがパワードスーツ着てる、そんな感じね」

花陽「うわぁ…」

あんじゅ「クローン技術はあまり進んでないし。機械で無理くり動かしてるのよ」

あんじゅ「英玲奈はあなた達への最終兵器になるとか言ってたけど、体制崩壊で見事に暴走オチだし。あー、英玲奈のやつ、後でヤキね」

花陽「……英玲奈さん、大丈夫なのかな?シェルター区画に侵入してたら…」

あんじゅ「…大丈夫よ。アイツはそこまでマヌケじゃない」




あんじゅ「この先の階段から、セキュリティがあるわね。遠回りして作業用のはしごから降りれば安全だけど、正しい手順で進めばセキュリティ解除できて近道よ」

花陽「…どうしよう?」








>>296 選択、コンマ一の位行動値判定

1,階段、行きます(行動値9,5,4,0でセキュリティ作動)

2,はしごで降ります

3,魔法で通路を作ります(次回行動値変動)



生体兵器の様子↓

9,8,7→生体兵器と遭遇

6,5,4,3→何も起きなかった

2,1,0→生体兵器の手がかり発見
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 22:23:10.47 ID:9lpl7CiVO
1
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 22:55:24.36 ID:VSNRNgQeO
1
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/04(水) 23:13:53.79 ID:ocDjFZKl0
花陽「階段から行きます。セキュリティの案内、お願いしますね」

あんじゅ「わかったわ」



あんじゅ「説明すればすごく簡単だけど、床のパネルを一筆書きで進めば解除されるの。できるわよね?」

花陽「なるほど。それは知らないと突破できないね」

花陽「けど、二人いる時は?いちいち一人が待ってないといけない?」

あんじゅ「まあ、そうなるわね。道筋を知ってる私から先にいくわ」



花陽(……まるでゲームの謎解きです。効果的ではあるんだけど)

花陽(ツバサさんはそういう遊び心のある人なのかな?)

花陽(…とか思ってたら、セキュリティ一時解除のアナウンスが流れました。あんじゅさんは薄暗い下層へ行ったみたいです)



花陽「…まあ、あんじゅさんの行った道順なら間違いないよね」ツカツカ

花陽「………………。はい。解除です」

あんじゅ「毎回面倒なのよね。ツバサの趣味のせいで」

花陽「やっぱり趣味なんですか」

あんじゅ「ゲーム好きなのよ。見た目に違わず子供っぽいのよねー」

花陽「意外な一面です。もっと厳格な人なのかと」

あんじゅ「自分のルールにはね。それ以外はテキトーよ?」

花陽「…ツバサさんの人物像が大分変わりました」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/04(水) 23:33:37.41 ID:ocDjFZKl0
あんじゅ「下層まで来たらあと少し。警戒しながら進もう?」

花陽「はい」



あんじゅ「下層は本格的な迷路よ。それでいて常にセキュリティが作動してる」

花陽「…大丈夫なんですか、それ」

あんじゅ「生物を感知するセンサーが至るところにあって、30分間連続反応すると構内に強力なマイクロウェーブを流すトラップ。危険よね」

花陽「巨大な電子レンジ、ですね。…確かに確実に死滅させられるね」

花陽「つまり、30分以内にこの下層を出ないといけないってことですよね」

あんじゅ「正解♪道を知らないと間違いなく人間爆弾になるわよ」

花陽「早く行きましょう」

あんじゅ「焦らなくても大丈夫よ。正解のルートはあるから」







>>300
・コンマ一の位行動値判定



イベントのテーブル↓

9,8,7→生体兵器と遭遇
6,5→シェルター区画に到着
4,3→???
2,1,0→生体兵器の手がかり発見

299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/04(水) 23:55:37.54 ID:rQDgvniJO
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 00:34:16.61 ID:rba5nbNVO
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 00:11:36.74 ID:pgGHNcj30
花陽「でも、本当に生体兵器なんていたんですか?セキュリティを作動させててもおかしくないと思うんですけど」

あんじゅ「知能は朽ち果ててるかもしれないけど、私たちの記憶は残ってるはず。危険だと頭に入ってる場所には近づかないわよ」

花陽「…そう、ですか」



あんじゅ「…ん?何か落ちてる」

花陽「なんですか、それ」

あんじゅ「…生体兵器のパーツの欠片ね。剥がれ落ちたんだと思う」

花陽「…明らかに弾をはじいた形跡があるんですけど…」

あんじゅ「誰かが生体兵器と交戦した、のかしら。まあ、該当するのは一人しかいないけど」

花陽「英玲奈さん、ですか?」

あんじゅ「そういうこと」



あんじゅ「これは回収しておきましょう。魔力がまだ残ってるから、撒き餌に使えそうだし」

花陽「同じ魔力をたどって追跡もできますし」

あんじゅ「まあ、追うことはないと思うけどね」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 00:52:00.76 ID:pgGHNcj30
あんじゅ「さて、ようやくシェルター区画よ」

花陽「すっごい分厚い扉…」

あんじゅ「この奥は私たちA-RISE以外の侵入を許してないからね。物理的にも、仕組み的にも」



あんじゅ「……ロック解除、と」

花陽「端末もないのに…どんなカラクリなんですか?」

あんじゅ「網膜認証に見せかけた魔力探知機よ。ツバサはそのことを知らないけど」

花陽「ツバサさんはどれだけ魔法を毛嫌いしてるんだろう…」

あんじゅ「誰もが振るえる力でないといけないって、常々言ってたしね。だから必要な修練の少ない銃火器の普及を進めたの」





「やっと戻ってきたのか。待ちくたびれたぞ」

あんじゅ「ごめんごめん。魔力の補填になかなか手間取っちゃって」

「まあ、こいつを呼び戻せるならいい」

「…例え、そこに敵がいたとしても」

花陽「いやだなぁ、英玲奈さん。私はもうあなた達と争うつもりはないですよ」

英玲奈「それならいいが。無策に戦っても本当の勝利は得られないからな」



あんじゅ「英玲奈、研究区画の生体兵器が脱走してるっぽいんだけど、何かわかった?」

英玲奈「多少痛め付けてやったが…まだこの地下迷宮にいることくらいしかわからない。…まあ、研究区画まで足を伸ばせば制御システムの更新が可能だ」

あんじゅ「他人事みたいに…。あんたが作ったんでしょ?」

英玲奈「今優先すべきはそれじゃない。ツバサの蘇生だ」

あんじゅ「……もし迷宮の外に出たら大惨事よ?」

英玲奈「………………。それは時間の問題、だな」

あんじゅ「やっぱり放置する気なんじゃん!」





花陽(…もし生体兵器が街に解き放たれれば、壊滅は免れないかな…)

花陽(…海未ちゃんなら、それを許す気はないと思うけど……。…Printemps側の拠点がなくなれば、海未ちゃんは動きやすくなる)

花陽(………………)





>>304 選択

1,英玲奈さん、あんじゅさんが蘇生してる間に何とかしましょう

2,英玲奈さんの思惑通りなら、それでいいと思います

3,私一人で仕留めてきますよ。Printempsの戦士てして

303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 01:26:59.18 ID:BZ57qrCvO
ksk
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 01:42:40.37 ID:Sva3mQRNo
2
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 18:50:21.34 ID:1KJeED1zo
http://imgur.com/ztjrMEE.png
http://imgur.com/MQFWu1I.png
http://imgur.com/kZI1L1v.png
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 20:47:43.94 ID:pgGHNcj30
花陽「英玲奈さんの思惑通りなら、それでいいと思います」

あんじゅ「いいの?Printemps側の人たちに犠牲が出るし、後始末も面倒よ?」

英玲奈「なに。私とお前、それにツバサが入ればどうにかなる。それに…小泉花陽はもうPrintempsを見限っているようだ」

花陽「正直、その通りかな。ことりちゃんじゃ支配なんてできないし、…穂乃果ちゃんをあっちに戻すのも少し考え物だと思うし」

あんじゅ「…つまり、新しい支配者には海未ちゃんが相応しいってこと?」

花陽「……………」



英玲奈「園田海未、か。…私は彼女を知らないが、ツバサより王に相応しい人物なのか?」

花陽「王、にはなりたがらないかも。支配でなくて、この国に生きる一人ひとりの意志を尊重する。そんな世界を作りたいんだと思う」

英玲奈「…それは、平和と矛盾するぞ?」

花陽「はい。抵抗権を否定した平和なら必要ないですから」

英玲奈「………………。…力を持った夢想家ほど、厄介なものはない」



あんじゅ「私は割と賛成よ?このまま支配を続けて緩やかに衰退するよりは面白そうじゃない」

英玲奈「………………。…それも一つの考え、か。私も身の振り方を考えなければならないのかもな」

花陽「はい。英玲奈さんほどの人なら、世界を変えてしまうから。賢明な判断をお願いします」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 21:22:50.40 ID:pgGHNcj30
あんじゅ「じゃあ、ツバサのおたんこなすを叩き起こしてくるわね。多分1日くらいかかるから、二人で散歩でもしてくれば?」

英玲奈「そうだな。外界と隔絶してた期間が長いし、情報がほしい」

花陽「そうします。行きましょう英玲奈さん」

英玲奈「ああ。園田海未の従者、小泉花陽。君をエスコートしよう」

花陽「お願いします」



花陽「特に行きたくない理由がなければ、研究区画で生体兵器を調べておきませんか?」

英玲奈「それもあり、か。始末する時に有利に働く」



英玲奈「シェルター区画から直接つながる道がある。長い水路だが。…そこからいくぞ」

花陽「通れないように水没させてるんじゃないんですか?どうやって通るんです?」

英玲奈「…1分息を止められれば、抜けられる」

花陽「お、泳ぐんですか…?」

英玲奈「君は重たい武装をしてないだろう?問題ないさ」

花陽「そういう問題じゃ…」



英玲奈「ここだ。…行くぞ」バッ

花陽「うぇぇえ!?服脱ぐの!?」

英玲奈「無駄な労力を割きたくない。ほら、花陽も」

花陽「も、もうっ!」バッ



花陽(泳ぐの得意じゃないんだけど…)

花陽(それに…下着とガンホルスターだけの英玲奈さん…。…何だか変に意識しちゃうよ…)


花陽(…普段はこの水路、強烈な電気を流してて生物の始末とかに使うみたいです。電気を止めたら脱出路として使える辺り、設計者の抜け目の無さを感じます)

308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 22:33:56.67 ID:pgGHNcj30
※あんじゅがパーティから外れました

※英玲奈がパーティに加わりました




__英玲奈のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/2/2)

・特性:全力(残り体力を技量、敏捷に加算する)

・属性:宙(光と氷)


__英玲奈のコマンド

・間接攻撃(拳銃)

・魔法攻撃(光・氷複合属性)

・魔導兵器(間接・魔法複合タイプ。自分の行動失敗枠+1)

・防御




花陽「」ハァハァ

英玲奈「魔術師様は運動不足か?」

花陽「泳ぐの…得意じゃないです……」

英玲奈「まあよくついてこられた。少し休んでからいこう」

花陽「は、はい…」



英玲奈「…しかし、どんないきさつなんだ?Printempsを離れて…園田海未に付き従うのは」

花陽「……あなた達を打ち倒す前、海未ちゃんと穂乃果ちゃんは決闘したんです。Printempsのやり方に違和感を覚えた海未ちゃんが穂乃果ちゃんを…倒しました」

英玲奈「…なるほど。あの時リーダーがいなかったのはそういう理由か」

花陽「でも、海未ちゃんも瀕死の重症で…ことりちゃんが命をつないでたんですが…」

花陽「海未ちゃんはことりちゃんの下から離れて、Printempsを倒すべく旅に出たんです」

英玲奈「…Printempsな対する明確な反逆者、か。…革命家への道はそこから始まったのだな」

花陽「はい。私は海未ちゃんの監視をことりちゃんにお願いされました。あわよくば無力化して連れ帰るようにって」

花陽「けど、私は海未ちゃんに負けました。逆に捕らえられてしまいました」

英玲奈「……強いのだな。園田海未は」

花陽「強いです。身も心も。…それで、利害が一致した私と海未ちゃんは行動を共にするようになったんです」

英玲奈「利害?」

花陽「仮死状態の助けたい人がいる。助けるにはとある人間の魔力が必要。それだけだったんですけど…」

英玲奈「…園田海未に惹かれていったのだな」

花陽「はい。…悪逆を演じてきた私にすら手を差し伸べる人間は、海未ちゃん以外にいなかった」

花陽「……海未ちゃんの見据える先には私のほしい世界があるし、海未ちゃんのためならどんなことでもできる。…海未ちゃんとその思想を、愛してるから」

英玲奈「……そうか」



英玲奈「お前を救ったのは園田海未とその愛、なのだな」

英玲奈「…花陽のような人間が増えれば、世界も…」

花陽「?」

英玲奈「いや、なんでもない。私には関係のないことだ」

英玲奈「行くぞ」

花陽「は、はい」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 22:55:18.79 ID:pgGHNcj30
花陽(濡れた身体でしばらく通路を歩くと、広いフロアに出ました)



英玲奈「ホールは無事か。ヤツの気配もない」

花陽「あ、あの…英玲奈さん」

英玲奈「どうした?」

花陽「服、ないでしょうか…?」

英玲奈「そんなに気になるか。…ロッカールームには何かあるだろう」

花陽「はい…。少し借ります…」

花陽「英玲奈さんも服着てください…」

英玲奈「…そうだな」



花陽(英玲奈さん、いくら人が私しかいないからって無防備すぎです。目のやり場に困ります)

花陽(でも、迂闊に動くのはマズイかも…。どこかに潜んでるのかもしれないし、手がかりは服といっしょに置いてきたし…)

花陽(生体兵器に遭わないことを祈るばかりです)





>>311 コンマ 一の位行動値判定

9,8,7→生体兵器に遭遇

6,5,4,3→何も起きなかった

2,1,0→生体兵器の手がかり発見
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:57:31.28 ID:QruSbLGhO
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 03:02:07.37 ID:C290FrOa0
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 15:24:20.93 ID:47SIkvBDo
今更だけどこんなスレタイなのに花陽が主人公してるこの状況って不思議な感じ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/14(土) 22:33:28.06 ID:YIXLCzI40
英玲奈「…袋小路か、ロッカールームは。ここで出くわしたら厄介だな」ガチャ

花陽「嫌なこと言わないでくださいよ。本当にいたら…」

英玲奈「!!入るな!」

花陽「うぇぇっ!?」



花陽(ドアを開けた英玲奈さんは、突然私を後ろに突き飛ばしました。そしてドアを閉め直します)



英玲奈「こんなところにいるとは…。マズイな」

花陽「…いたんですか?」

英玲奈「ああ。多分こっちに気づいた」

花陽「………………」



花陽(…見つかったなら、当然私たちに襲いかかってくるはず。選択肢は倒すか逃げるか…)

花陽(戦うとしたら、ホールまでおびき寄せないと)







>>315 選択

1,ホールまでおびき寄せて戦いましょう

2,構外まで逃げましょう

3,制御システムの更新をやってみてください。ここは私が食い止めます
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 22:44:08.28 ID:0BpnUYirO
ksk
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 23:41:50.89 ID:gdlmBfDco
3
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/19(木) 23:44:02.25 ID:oR7qNiDn0
花陽「制御システムの更新をやってみてください。ここは私が食い止めます」

英玲奈「正気か?ぶっちゃけ私より強いぞ?」

花陽「英玲奈さんがすぐに制御下に置くはずですから。時間稼ぎくらいならできますよ」

英玲奈「…そうか。ならば、その期待に応えなければならないな」



花陽(英玲奈さんは私の目をしっかり見たあと、ホールの方へ走っていきました。無表情なのはいつも通りだけど、なぜだか楽しそうに)

花陽(…さて、私はどうしようかな)



花陽「時間稼ぎなら打って出るより、徐々に後退していく方がいいかな」



花陽(…そんなことを考えてると、ロッカールームの扉が焼き切られて開いた)
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