【ラブライブ!ss】海未「Printempsを倒します」【安価】

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275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/14(木) 02:00:29.04 ID:TsNSQoBd0
海未「凛、希。私に忠誠を誓いなさい。引き換えにその命を引き取ります」

凛「……え…?」

希「海未……ちゃん……?」

海未「答えなさい。このまま死神の迎えを待つか、私の前であがき続けるか」



花陽「……あははは。海未ちゃんは覇の道を征くのかな?」

あんじゅ「王の資質を持ってるのかもね。…海未ちゃんなら、あるいは…」



凛「……海未ちゃんが王さま、か……。…悪くない、かも」

希「凛…ちゃん…」

凛「…かよちんはもう元には戻らないし、魔女は許せるわけがないけど……」

凛「そんな人たちすら分け隔てなく仲間にいれる海未ちゃんは…ホントの意味でこの国を治められるんじゃないかな…」

希「……それは、…凛ちゃんの…思いやない…。…客観的に見た……推測だよ…」

凛「……そんなの、もういいの。こんな私が誰かのために全力になれるなら…。…本懐、だよ」

希「………………」



あんじゅ「……王様の御心は絶対ね。ほら、希ちゃん。そんなところに突っ伏してないでいくわよ」

花陽「凛ちゃん。…私のことをどう思ったっていいけど、海未ちゃんだけは裏切らないでね?」

海未「花陽…あんじゅ…」



海未(二人は、傷ついた凛と希を魔法で治療し始めました。切り取られた手を何事もなかったかのように接合し、身体に空けられた穴を脅威的なスピードで塞いでいきます)


海未(……私が王…?……考えたこともありませんでした)

海未(………………)

海未(……しかし、それも方法の一つです。皆がそれを望むなら、応じてみせましょう)



希「……わかったよ。…海未ちゃんにかけてみる」

凛「海未ちゃん。私と希ちゃん、そして私の部下は…あなたに忠誠を誓います」

海未「…そんな仰々しいものは望んでません。世界を変えてゆく仲間となってくれれば、それでいいんです」

希「それが…海未ちゃん、かぁ…。王様って呼び方は相応しくないのかも」

花陽「…そうだね。海未ちゃんは海未ちゃんだもん」

あんじゅ「……もういがみ合いも無意味ね」

凛「そう、だね。海未ちゃんを見てたらちっぽけなことに思えてくるにゃ」

海未「皆、私を何だと思ってるのですか…」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/14(木) 21:37:30.38 ID:TsNSQoBd0
あんじゅ「さて、役者は揃ったわね。ツバサと穂乃果さん、それに海未ちゃんのお仲間を蘇生していく旅ね」

海未「はい。真姫はガウラにいますが…穂乃果とツバサは?」

花陽「穂乃果ちゃんは…オトノキの街だよ」

あんじゅ「もろPrintempsの本拠地じゃない。大丈夫なの?」

花陽「大丈夫じゃないね。…特に海未ちゃんはことりちゃんが躍起になって探してるもん」

あんじゅ「それは…面倒ね。…ツバサはハーバラの街で英玲奈が世話してるわよ」

凛「ハーバラで…?A-RISEと敵対する勢力の街じゃ…?」

あんじゅ「ハーバラの地下迷宮はA-RISEメンバーくらいしか攻略できないわよ。用心深いツバサが念入りに作ったんだから」



海未「…穂乃果を蘇生させなければ真姫は助けられませんが…。Printempsの本拠地に乗り込むのは得策とは言えません」

希「うん。優先順位をつけるなら…まず、ツバサさんの復活から、やね」

あんじゅ「…まあ、この5人の戦力なら正面から叩き伏せられそうだけどね」



海未(……どうしましょうか。戦力を割けば効率よく事を進めることも可能です。…もちろん、リスクを伴いますが)





>>278 選択

1,ツバサの蘇生を最優先しましょう

2,オトノキに乗り込みます

3,あんじゅと凛はハーバラへ向かい、私と花陽と希でオトノキを制圧します
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 22:06:40.10 ID:9aiQBEz5o
1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 23:02:58.53 ID:CELcFTnJO
1
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 17:26:20.16 ID:49E/NuFlo
続きが気になりすぐる
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 01:09:03.45 ID:mlcasLm90
海未「ツバサの蘇生を最優先しましょう」

花陽「それが一番効率的、だよね…」

あんじゅ「情勢がどう転ぶかわからないんだからね。すぐできることはすぐやらないと」

海未「はい。急ぎましょう」


凛「けど、移動はどうするの?列車を使ったって着くのは夕方くらいだよ?」

あんじゅ「ご心配なく。とっておきのモノがあるのよ」

希「とっておき?」

あんじゅ「空から行くわよ。防空システムの網の穴は英玲奈がデータ採ってるし」

海未「航空機、ですか?取り回しに不自由するのでは?」

あんじゅ「ノーノー。航空機やヘリじゃなくて」


あんじゅ「…召喚魔法、使えるのは大蛇だけじゃないって話よ」

花陽「まさか…ドラゴンとか、ですか?」

あんじゅ「正解よ♪試すのは初めてだけど」


海未(ドラゴン、ですか。…あんじゅも、魔法を楽しんでいるようですね)

海未(まあ、急ぐに越したことはないですから。乗せてもらいましょう)


281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/18(月) 01:36:35.55 ID:mlcasLm90
海未(あんじゅの案内で神社の境内の出口まできました。複雑な洞窟や隠し扉の多い建物なので、時間はかかりましたが)

海未(…出口付近からは、朝の日差しが暗所に馴れた眼を強く刺激します)




花陽「………………」

あんじゅ「…どうしたの?花陽ちゃん?」

花陽「…ううん。なんでもないよ。まさか、ありえないから」

海未「何か気になるものが?」


海未(花陽が歩幅を縮めて何か考えています)

海未(魔力に人一倍敏感な花陽が何かを察知したということは、十中八九何かあるのでしょう)

海未(……しかし、私には何も感じ取れません)


花陽「……呪術の気配なんて、ことりちゃんじゃあるまいし」

海未「……ことり?呪術?」

希「あー、一応呪術もこの街じゃ継承されてるよ。使う人はおらんけど。危ないし、技を誰かに盗まれたって言ってたし」




花陽「!!やっぱり!!」

海未「花陽?」

花陽「外に出ちゃダメ!!」



あんじゅ「え?」

凛「なに…?」

希「ん?」

海未「何が…?………………うぐっ!」


海未(先頭を歩いていた私を、突然床板をぶち抜いて現れた土の巨大ミミズが天井をぶち抜いて吹き飛ばしました)

海未(これは…花陽の魔法ですね…。出口に何かトラップが…?)



「……かよちゃん、何で邪魔するの…?」

花陽「…ことり、ちゃん。どうして…追ってきたの?」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 00:50:22.81 ID:yUYWEVMo0
ことり「…もちろん、海未ちゃんを守るためだよ。かよちゃんは何でこんなところまで来てるの?海未ちゃんを見張っててって言ったよね?」

花陽「……海未ちゃんが行くから。海未ちゃんについていきたいから」

ことり「……もういいよ。誰も私の味方をしてくれないってわかってるから」

ことり「だから、力ずくで力を貸してもらうしかないの」

ことり「…ね?凛ちゃん、希ちゃん、あんじゅさん」


あんじゅ「出たわね…傀儡師のことりちゃん…」

凛「あ、あれ…?身体が…勝手に…?」

希「な、なに…これ…?蜘蛛の巣…?」

ことり「しばらく言いなりになってね、三人とも」

花陽「…っ!ことりちゃん…そのやり方はないよ!」





海未「花陽…吹っ飛ばすなら先に言ってください…。受け身を失敗したら痛いじゃ済まないです」

ことり「海未ちゃん…ひさしぶり、だね」

海未「!ことり…本当にことり、ですか…?」

海未「そして…なぜ皆、花陽に武器を向けているのですか?」

花陽「マリオネット。ことりちゃんの十八番だよ。海未ちゃんが引っ掛かりそうだったから、とっさに吹っ飛ばしちゃった」


ことり「海未ちゃん。…やっぱり…私は海未ちゃんがいないとダメだよ…。海未ちゃんがいないと…こうして平気で人を傷つけちゃうし…。私自身も心が凍えてつらいの…」

海未「………………。…知っています」

海未「…ことりは、穂乃果や私のためなら、モラルなど簡単に飛び越えてしまうことも。…あなたに、あなた自身の意思決定がないことも」

ことり「………………」

海未「私もそうでした。花陽と会うまでは」

海未「しかし、今は…。花陽と共に成し遂げた い夢があります」

海未「…邪魔しないでいただけますか」

ことり「…たった2日で、海未ちゃんはかよちゃんを選ぶんだ…」

海未「ええ。私が決めたことです」

ことり「……どうやったら…海未ちゃんは私と……」


ことり「……海未ちゃん。私じゃ…ことりじゃダメなの…?私だって…海未ちゃんと穂乃果ちゃんが夢見てた世界を目指してるんだよ…?」

ことり「…答えてくれないなら、私…みんなを一人ずつ消してくしかなくなっちゃうよ…?」

海未「……!」


海未(…ことりは、想像以上に不味い状態でした。…私がことりに従わなければ、仲間を一人ずつ抹殺すると)

海未(…ことりはそれくらい平気でやるでしょう。脅しとは思えません)


凛「…海未ちゃん、逃げなよ。…海未ちゃんには、このどうしようもない世界を変える力があるんだよ」

希「うちもそう思う。…たかがうちらの命で、海未ちゃんの魂を売っちゃダメや」

あんじゅ「…二人みたく聖人めいたことは言えないけど、…海未ちゃん、あなたの選択を信じるわ」

花陽「海未ちゃん…私は海未ちゃんの意志に従うよ」




>>184 選択
1,…せめて親友として、あなたを介錯しましょう…
2,彼女らを解放してください…私はことりの下へ帰ります
3,……それがあなた達の本懐というのなら…私は絶対に世界を変えます
4,………………。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 00:51:46.82 ID:yUYWEVMo0
※安価ミスりました

>>285
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 03:09:16.73 ID:jNnB4apco
最近選択肢多いな
kskst
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 06:43:12.36 ID:FcRMQmfLO
4
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/20(水) 23:10:12.36 ID:o2wsRfc10
海未「………………」

ことり「…海未ちゃん?何か言ってよ。…私、本気だよ?」

海未「……ことりを救うには、どうしたらいいのでしょうか」

ことり「え?」



海未「…ここであなたを斬り伏せたり、心の穴をその場しのぎで塞いでも…ことりは救われません」

海未「…親友として、あなたの心に寄り添いたいのです。それが、私のできる…私のやりたいことですから」

ことり「………………」



海未(ことりの曇った瞳は私を直視しようとしません。何かから逃げるように視線を動かし続けます)

海未(…もう、あの時のように私は逃げたりしません。敵をも救う理想をもって、世に王道を打ち立てます)

海未(その覚悟を示すように、もう見捨てないと伝えるように、ことりを強く抱き締めました)



海未「ことり。…私じゃ駄目でしょうか。世界を変革するのが私じゃ駄目でしょうか」

海未「……穂乃果でなければ駄目でしょうか…」



ことり「……私の知ってる海未ちゃんは、もういないんだね…」

ことり「私と同じで、穂乃果ちゃんと同じ道を進む海未ちゃんは…もうとっくにいないんだね」

ことり「……でも…。…海未ちゃんが見せてくれる道も悪くない、かも」



海未「……私と一緒に行きましょう、ことり。あなたの失ったものを、それ以上の価値のものにしてプレゼントしたいんです」

ことり「うん…!」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/20(水) 23:38:54.74 ID:o2wsRfc10
海未「……花陽」

花陽「何かな?海未ちゃん」

海未「…一つ、頼まれてくれますか?」

花陽「うん、いいよ。どんなこと?」


海未(…あまり聞かれたくない内容なので、手招きして小声で伝えます)


海未「……今、穂乃果とことりを会わせるのは良くないと思うのです」ヒソヒソ

花陽「まあ、ね。またおかしな精神状態になっちゃうよね」ヒソヒソ

海未「…なので、穂乃果と真姫とツバサの蘇生を任せてもいいでしょうか」ヒソヒソ

花陽「…つまり、ことりちゃんに海未ちゃんが同伴して私たちとは別行動ってこと?」コソコソ

海未「ええ…。…ことりをつなぎ止められるのは、恐らく私しかいないと思いますし」ヒソヒソ

花陽「………………」



海未「……駄目、ですか?」ヒソヒソ

花陽「…海未ちゃん、ずいぶんことりちゃんに甘いんだね」ヒソヒソ

海未「…ことりがああなったのも私の責任ですし…親友、ですから」ヒソヒソ

花陽「………………。…わかったよ。…私は海未ちゃんの一番になれないのは残念だけど…、相棒ではあるつもりだから」ヒソヒソ



海未(花陽は何だか悲しそうな笑顔でうなずいていました)

海未(その時の気持ちは、私の心を深く貫き、痛みを刻みます)



海未「ことり、行きましょう。私がついてます」

ことり「うん…!」



凛「えっ…?海未、ちゃん…?」

あんじゅ「……それが海未ちゃんのやり方、か」

希「ホントにええの?花陽ちゃん」

あんじゅ「海未ちゃん、とられちゃうよ?」



花陽「いいの。やることは変わらないし…海未ちゃんの一番最初の仲間ってことは変わらないから」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:19:07.35 ID:2aqdzSLy0
※海未がパーティから外れました。この後は花陽の選択肢を軸にストーリーを進行します



花陽「あんじゅさん、行こう。止まってる暇はないよ」

あんじゅ「そうね。私には直接関係ないことだし。花陽ちゃんが海未ちゃんと同じ考えなら、協力してあげたいし」

凛「……私がついていきたいのは海未ちゃん、なのに…」

希「確かになぁ。うちらが忠誠を誓ったんは海未ちゃん。花陽ちゃんについてく義理はないなぁ」



花陽「かまわないよ。海未ちゃんに反逆しないなら、私に同伴しなくてもいい」

花陽「…海未ちゃんに仇為すことをしたなら、必ず始末するけど」

凛「…なら、私はこれで。…凛なりに、海未ちゃんの役に立つことはできるはずだから」

希「…そやね。てな訳で花陽ちゃん、お別れや」

花陽「そっか。じゃあね」


289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:31:42.12 ID:2aqdzSLy0
あんじゅ「…でも、凛ちゃんいないとツバサも穂乃果さんも蘇生できないわよ?…いえ、ツバサは私の魔力でなんとかなるけど」

花陽「……海未ちゃんなら、嫌がる味方に強制はさせないよ」

花陽「…あんじゅさん、厳しい仕事になるかもしれないですけど、協力してもらえますか?」

あんじゅ「……私に魔力を使い果たせと。なかなかエグいこと言うわね」

花陽「……必要ならラブカ精製のために人間を狩ります」

あんじゅ「オーケーオーケー。それなら採算とれるわ」



あんじゅ「……なんで凛ちゃんを逃がしたかは言及しないけど…」

花陽「………………。…後ろから、刺されたくなかったからです」

あんじゅ「そっか。…花陽ちゃんの業の深い所行を見たら、絶対殺してでも止めるものね」

花陽「……その時は、私も凛ちゃんを…」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/25(月) 21:56:05.14 ID:2aqdzSLy0
花陽(あんじゅさんの召喚した飛竜に乗って、日が昇りきる前にハーバラの街へ到着しました)

花陽(そして、荒廃した旧官邸前まで足を運びます)



あんじゅ「あーら、ここまでヒドイとはね。塀が意味ないじゃん」

花陽「……ここは、穂乃果ちゃんが海未ちゃんを道ずれにした場所ですから」

あんじゅ「あー。あの強烈なフラッシュは穂乃果ちゃんの」

花陽「そうです…」


花陽(……海未ちゃんのこと、まさかこんなに思い悩む日が来るなんて。運命はわからないよ)


花陽「…どうやら、レジスタンス組織の反抗作戦の対応で都心部は手薄みたいですね」

あんじゅ「そうよね。Xデーは今日だものね。なら地下迷宮の探索も思うように進んでないのかな」

花陽「一気に突破しちゃおう!」



花陽(あんじゅさんは下水道のマンホールに似せた地下迷宮の入口を開けて、潜入します)

花陽(……地下迷宮はぼんやりと明るいんだけど…壁には血痕が走って、道の脇には肉塊が転がってました)

花陽(…侵入者を排除する何かがあるのかな?)



あんじゅ「あ…ヤバいかも」

花陽「?どうしたんですか?」

あんじゅ「極秘製造の生体兵器が脱走して地下迷宮を占領してるみたい」

花陽「え?」

あんじゅ「英玲奈のヤツ、私はあれだけ危ないって言ったのに…」

花陽「…そんなにヤバいの?」

あんじゅ「私とツバサと英玲奈の遺伝子からベースを作って、投薬や機械化で強化。これだけでも十分ヤバいと思わない?」

花陽「あー、はい…」



花陽(…前途多難な迷宮探索になりそうです)





291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/30(土) 20:49:56.95 ID:LwKStez+0
あんじゅ「生体兵器の位置を特定するのは不可能だわ。もしかしたらもう外に出てるのかも」

花陽「…そうだとしたら、どうなるの?」

あんじゅ「目にしたあらゆる生物を排除しようとするわね。本能は機械で制御する予定だったし、誰に似たんだかすごく攻撃的だったし」

花陽「…はい。なるべく出会わないことを祈りましょう」


あんじゅ「さて、シェルター区画までのルートは二つあるけど。どっちで行くかな」

花陽「どんなルート?」

あんじゅ「今いるセキュリティ区画から直行するか、英玲奈の使ってた研究区画を横切るか。研究区画までは近道があるけど、…生体兵器が脱走したのも研究区画よ」

花陽「………………」


花陽(もし、生体兵器に帰巣本能があれば研究区画を住みかにしてるはず。危険は免れないかな)

花陽(セキュリティ区画なら、あんじゅさんの指示に従ってる限りは安全だね)

花陽(…まあ、生体兵器がセキュリティ区画を徘徊してる可能性もあるけど)

花陽(どうしようかな)








>>293 選択、コンマ一の位行動値判定

1,研究区画を突っ切りましょう(行動値6でも遭遇)

2,セキュリティ区画を進みましょう(行動値7でも遭遇しない)

3,私の魔法で道を作ります(次回、行動値テーブルが変動)



生体兵器の様子↓

9,8,7→生体兵器と遭遇

6,5,4,3→何事となかった

2,1,0→生体兵器の手がかりを発見
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 21:08:27.85 ID:Jia+hTLIo
更新待ってた
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 21:39:09.65 ID:zplqBmQl0
2
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/30(土) 22:06:03.46 ID:LwKStez+0
花陽「セキュリティ区画を行こうよ。もし研究区画を住みかにしてたらマズイよ」

あんじゅ「まあ、その通りね。そうしよう」



あんじゅ「一応、セキュリティシステムは生きてるとは思うから。引っかかるとガードマシンが襲ってくるわよ」

花陽「あんじゅさんはトラップの配置は知ってるんですよね?」

あんじゅ「知ってるけど、生体兵器が暴れ回ったせいでそのとおりにはならないかも」

花陽「……いざとなったら破壊、だね」

あんじゅ「そういうこと」






あんじゅ「この辺は生体兵器が来た様子はないわね」

花陽「あの、生体兵器ってどんな感じのやつなんですか?」

あんじゅ「……ゾンビがパワードスーツ着てる、そんな感じね」

花陽「うわぁ…」

あんじゅ「クローン技術はあまり進んでないし。機械で無理くり動かしてるのよ」

あんじゅ「英玲奈はあなた達への最終兵器になるとか言ってたけど、体制崩壊で見事に暴走オチだし。あー、英玲奈のやつ、後でヤキね」

花陽「……英玲奈さん、大丈夫なのかな?シェルター区画に侵入してたら…」

あんじゅ「…大丈夫よ。アイツはそこまでマヌケじゃない」




あんじゅ「この先の階段から、セキュリティがあるわね。遠回りして作業用のはしごから降りれば安全だけど、正しい手順で進めばセキュリティ解除できて近道よ」

花陽「…どうしよう?」








>>296 選択、コンマ一の位行動値判定

1,階段、行きます(行動値9,5,4,0でセキュリティ作動)

2,はしごで降ります

3,魔法で通路を作ります(次回行動値変動)



生体兵器の様子↓

9,8,7→生体兵器と遭遇

6,5,4,3→何も起きなかった

2,1,0→生体兵器の手がかり発見
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 22:23:10.47 ID:9lpl7CiVO
1
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 22:55:24.36 ID:VSNRNgQeO
1
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/04(水) 23:13:53.79 ID:ocDjFZKl0
花陽「階段から行きます。セキュリティの案内、お願いしますね」

あんじゅ「わかったわ」



あんじゅ「説明すればすごく簡単だけど、床のパネルを一筆書きで進めば解除されるの。できるわよね?」

花陽「なるほど。それは知らないと突破できないね」

花陽「けど、二人いる時は?いちいち一人が待ってないといけない?」

あんじゅ「まあ、そうなるわね。道筋を知ってる私から先にいくわ」



花陽(……まるでゲームの謎解きです。効果的ではあるんだけど)

花陽(ツバサさんはそういう遊び心のある人なのかな?)

花陽(…とか思ってたら、セキュリティ一時解除のアナウンスが流れました。あんじゅさんは薄暗い下層へ行ったみたいです)



花陽「…まあ、あんじゅさんの行った道順なら間違いないよね」ツカツカ

花陽「………………。はい。解除です」

あんじゅ「毎回面倒なのよね。ツバサの趣味のせいで」

花陽「やっぱり趣味なんですか」

あんじゅ「ゲーム好きなのよ。見た目に違わず子供っぽいのよねー」

花陽「意外な一面です。もっと厳格な人なのかと」

あんじゅ「自分のルールにはね。それ以外はテキトーよ?」

花陽「…ツバサさんの人物像が大分変わりました」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/04(水) 23:33:37.41 ID:ocDjFZKl0
あんじゅ「下層まで来たらあと少し。警戒しながら進もう?」

花陽「はい」



あんじゅ「下層は本格的な迷路よ。それでいて常にセキュリティが作動してる」

花陽「…大丈夫なんですか、それ」

あんじゅ「生物を感知するセンサーが至るところにあって、30分間連続反応すると構内に強力なマイクロウェーブを流すトラップ。危険よね」

花陽「巨大な電子レンジ、ですね。…確かに確実に死滅させられるね」

花陽「つまり、30分以内にこの下層を出ないといけないってことですよね」

あんじゅ「正解♪道を知らないと間違いなく人間爆弾になるわよ」

花陽「早く行きましょう」

あんじゅ「焦らなくても大丈夫よ。正解のルートはあるから」







>>300
・コンマ一の位行動値判定



イベントのテーブル↓

9,8,7→生体兵器と遭遇
6,5→シェルター区画に到着
4,3→???
2,1,0→生体兵器の手がかり発見

299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/04(水) 23:55:37.54 ID:rQDgvniJO
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 00:34:16.61 ID:rba5nbNVO
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 00:11:36.74 ID:pgGHNcj30
花陽「でも、本当に生体兵器なんていたんですか?セキュリティを作動させててもおかしくないと思うんですけど」

あんじゅ「知能は朽ち果ててるかもしれないけど、私たちの記憶は残ってるはず。危険だと頭に入ってる場所には近づかないわよ」

花陽「…そう、ですか」



あんじゅ「…ん?何か落ちてる」

花陽「なんですか、それ」

あんじゅ「…生体兵器のパーツの欠片ね。剥がれ落ちたんだと思う」

花陽「…明らかに弾をはじいた形跡があるんですけど…」

あんじゅ「誰かが生体兵器と交戦した、のかしら。まあ、該当するのは一人しかいないけど」

花陽「英玲奈さん、ですか?」

あんじゅ「そういうこと」



あんじゅ「これは回収しておきましょう。魔力がまだ残ってるから、撒き餌に使えそうだし」

花陽「同じ魔力をたどって追跡もできますし」

あんじゅ「まあ、追うことはないと思うけどね」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 00:52:00.76 ID:pgGHNcj30
あんじゅ「さて、ようやくシェルター区画よ」

花陽「すっごい分厚い扉…」

あんじゅ「この奥は私たちA-RISE以外の侵入を許してないからね。物理的にも、仕組み的にも」



あんじゅ「……ロック解除、と」

花陽「端末もないのに…どんなカラクリなんですか?」

あんじゅ「網膜認証に見せかけた魔力探知機よ。ツバサはそのことを知らないけど」

花陽「ツバサさんはどれだけ魔法を毛嫌いしてるんだろう…」

あんじゅ「誰もが振るえる力でないといけないって、常々言ってたしね。だから必要な修練の少ない銃火器の普及を進めたの」





「やっと戻ってきたのか。待ちくたびれたぞ」

あんじゅ「ごめんごめん。魔力の補填になかなか手間取っちゃって」

「まあ、こいつを呼び戻せるならいい」

「…例え、そこに敵がいたとしても」

花陽「いやだなぁ、英玲奈さん。私はもうあなた達と争うつもりはないですよ」

英玲奈「それならいいが。無策に戦っても本当の勝利は得られないからな」



あんじゅ「英玲奈、研究区画の生体兵器が脱走してるっぽいんだけど、何かわかった?」

英玲奈「多少痛め付けてやったが…まだこの地下迷宮にいることくらいしかわからない。…まあ、研究区画まで足を伸ばせば制御システムの更新が可能だ」

あんじゅ「他人事みたいに…。あんたが作ったんでしょ?」

英玲奈「今優先すべきはそれじゃない。ツバサの蘇生だ」

あんじゅ「……もし迷宮の外に出たら大惨事よ?」

英玲奈「………………。それは時間の問題、だな」

あんじゅ「やっぱり放置する気なんじゃん!」





花陽(…もし生体兵器が街に解き放たれれば、壊滅は免れないかな…)

花陽(…海未ちゃんなら、それを許す気はないと思うけど……。…Printemps側の拠点がなくなれば、海未ちゃんは動きやすくなる)

花陽(………………)





>>304 選択

1,英玲奈さん、あんじゅさんが蘇生してる間に何とかしましょう

2,英玲奈さんの思惑通りなら、それでいいと思います

3,私一人で仕留めてきますよ。Printempsの戦士てして

303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 01:26:59.18 ID:BZ57qrCvO
ksk
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 01:42:40.37 ID:Sva3mQRNo
2
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 18:50:21.34 ID:1KJeED1zo
http://imgur.com/ztjrMEE.png
http://imgur.com/MQFWu1I.png
http://imgur.com/kZI1L1v.png
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 20:47:43.94 ID:pgGHNcj30
花陽「英玲奈さんの思惑通りなら、それでいいと思います」

あんじゅ「いいの?Printemps側の人たちに犠牲が出るし、後始末も面倒よ?」

英玲奈「なに。私とお前、それにツバサが入ればどうにかなる。それに…小泉花陽はもうPrintempsを見限っているようだ」

花陽「正直、その通りかな。ことりちゃんじゃ支配なんてできないし、…穂乃果ちゃんをあっちに戻すのも少し考え物だと思うし」

あんじゅ「…つまり、新しい支配者には海未ちゃんが相応しいってこと?」

花陽「……………」



英玲奈「園田海未、か。…私は彼女を知らないが、ツバサより王に相応しい人物なのか?」

花陽「王、にはなりたがらないかも。支配でなくて、この国に生きる一人ひとりの意志を尊重する。そんな世界を作りたいんだと思う」

英玲奈「…それは、平和と矛盾するぞ?」

花陽「はい。抵抗権を否定した平和なら必要ないですから」

英玲奈「………………。…力を持った夢想家ほど、厄介なものはない」



あんじゅ「私は割と賛成よ?このまま支配を続けて緩やかに衰退するよりは面白そうじゃない」

英玲奈「………………。…それも一つの考え、か。私も身の振り方を考えなければならないのかもな」

花陽「はい。英玲奈さんほどの人なら、世界を変えてしまうから。賢明な判断をお願いします」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 21:22:50.40 ID:pgGHNcj30
あんじゅ「じゃあ、ツバサのおたんこなすを叩き起こしてくるわね。多分1日くらいかかるから、二人で散歩でもしてくれば?」

英玲奈「そうだな。外界と隔絶してた期間が長いし、情報がほしい」

花陽「そうします。行きましょう英玲奈さん」

英玲奈「ああ。園田海未の従者、小泉花陽。君をエスコートしよう」

花陽「お願いします」



花陽「特に行きたくない理由がなければ、研究区画で生体兵器を調べておきませんか?」

英玲奈「それもあり、か。始末する時に有利に働く」



英玲奈「シェルター区画から直接つながる道がある。長い水路だが。…そこからいくぞ」

花陽「通れないように水没させてるんじゃないんですか?どうやって通るんです?」

英玲奈「…1分息を止められれば、抜けられる」

花陽「お、泳ぐんですか…?」

英玲奈「君は重たい武装をしてないだろう?問題ないさ」

花陽「そういう問題じゃ…」



英玲奈「ここだ。…行くぞ」バッ

花陽「うぇぇえ!?服脱ぐの!?」

英玲奈「無駄な労力を割きたくない。ほら、花陽も」

花陽「も、もうっ!」バッ



花陽(泳ぐの得意じゃないんだけど…)

花陽(それに…下着とガンホルスターだけの英玲奈さん…。…何だか変に意識しちゃうよ…)


花陽(…普段はこの水路、強烈な電気を流してて生物の始末とかに使うみたいです。電気を止めたら脱出路として使える辺り、設計者の抜け目の無さを感じます)

308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 22:33:56.67 ID:pgGHNcj30
※あんじゅがパーティから外れました

※英玲奈がパーティに加わりました




__英玲奈のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/2/2)

・特性:全力(残り体力を技量、敏捷に加算する)

・属性:宙(光と氷)


__英玲奈のコマンド

・間接攻撃(拳銃)

・魔法攻撃(光・氷複合属性)

・魔導兵器(間接・魔法複合タイプ。自分の行動失敗枠+1)

・防御




花陽「」ハァハァ

英玲奈「魔術師様は運動不足か?」

花陽「泳ぐの…得意じゃないです……」

英玲奈「まあよくついてこられた。少し休んでからいこう」

花陽「は、はい…」



英玲奈「…しかし、どんないきさつなんだ?Printempsを離れて…園田海未に付き従うのは」

花陽「……あなた達を打ち倒す前、海未ちゃんと穂乃果ちゃんは決闘したんです。Printempsのやり方に違和感を覚えた海未ちゃんが穂乃果ちゃんを…倒しました」

英玲奈「…なるほど。あの時リーダーがいなかったのはそういう理由か」

花陽「でも、海未ちゃんも瀕死の重症で…ことりちゃんが命をつないでたんですが…」

花陽「海未ちゃんはことりちゃんの下から離れて、Printempsを倒すべく旅に出たんです」

英玲奈「…Printempsな対する明確な反逆者、か。…革命家への道はそこから始まったのだな」

花陽「はい。私は海未ちゃんの監視をことりちゃんにお願いされました。あわよくば無力化して連れ帰るようにって」

花陽「けど、私は海未ちゃんに負けました。逆に捕らえられてしまいました」

英玲奈「……強いのだな。園田海未は」

花陽「強いです。身も心も。…それで、利害が一致した私と海未ちゃんは行動を共にするようになったんです」

英玲奈「利害?」

花陽「仮死状態の助けたい人がいる。助けるにはとある人間の魔力が必要。それだけだったんですけど…」

英玲奈「…園田海未に惹かれていったのだな」

花陽「はい。…悪逆を演じてきた私にすら手を差し伸べる人間は、海未ちゃん以外にいなかった」

花陽「……海未ちゃんの見据える先には私のほしい世界があるし、海未ちゃんのためならどんなことでもできる。…海未ちゃんとその思想を、愛してるから」

英玲奈「……そうか」



英玲奈「お前を救ったのは園田海未とその愛、なのだな」

英玲奈「…花陽のような人間が増えれば、世界も…」

花陽「?」

英玲奈「いや、なんでもない。私には関係のないことだ」

英玲奈「行くぞ」

花陽「は、はい」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/08(日) 22:55:18.79 ID:pgGHNcj30
花陽(濡れた身体でしばらく通路を歩くと、広いフロアに出ました)



英玲奈「ホールは無事か。ヤツの気配もない」

花陽「あ、あの…英玲奈さん」

英玲奈「どうした?」

花陽「服、ないでしょうか…?」

英玲奈「そんなに気になるか。…ロッカールームには何かあるだろう」

花陽「はい…。少し借ります…」

花陽「英玲奈さんも服着てください…」

英玲奈「…そうだな」



花陽(英玲奈さん、いくら人が私しかいないからって無防備すぎです。目のやり場に困ります)

花陽(でも、迂闊に動くのはマズイかも…。どこかに潜んでるのかもしれないし、手がかりは服といっしょに置いてきたし…)

花陽(生体兵器に遭わないことを祈るばかりです)





>>311 コンマ 一の位行動値判定

9,8,7→生体兵器に遭遇

6,5,4,3→何も起きなかった

2,1,0→生体兵器の手がかり発見
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 22:57:31.28 ID:QruSbLGhO
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 03:02:07.37 ID:C290FrOa0
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 15:24:20.93 ID:47SIkvBDo
今更だけどこんなスレタイなのに花陽が主人公してるこの状況って不思議な感じ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/14(土) 22:33:28.06 ID:YIXLCzI40
英玲奈「…袋小路か、ロッカールームは。ここで出くわしたら厄介だな」ガチャ

花陽「嫌なこと言わないでくださいよ。本当にいたら…」

英玲奈「!!入るな!」

花陽「うぇぇっ!?」



花陽(ドアを開けた英玲奈さんは、突然私を後ろに突き飛ばしました。そしてドアを閉め直します)



英玲奈「こんなところにいるとは…。マズイな」

花陽「…いたんですか?」

英玲奈「ああ。多分こっちに気づいた」

花陽「………………」



花陽(…見つかったなら、当然私たちに襲いかかってくるはず。選択肢は倒すか逃げるか…)

花陽(戦うとしたら、ホールまでおびき寄せないと)







>>315 選択

1,ホールまでおびき寄せて戦いましょう

2,構外まで逃げましょう

3,制御システムの更新をやってみてください。ここは私が食い止めます
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 22:44:08.28 ID:0BpnUYirO
ksk
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 23:41:50.89 ID:gdlmBfDco
3
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/19(木) 23:44:02.25 ID:oR7qNiDn0
花陽「制御システムの更新をやってみてください。ここは私が食い止めます」

英玲奈「正気か?ぶっちゃけ私より強いぞ?」

花陽「英玲奈さんがすぐに制御下に置くはずですから。時間稼ぎくらいならできますよ」

英玲奈「…そうか。ならば、その期待に応えなければならないな」



花陽(英玲奈さんは私の目をしっかり見たあと、ホールの方へ走っていきました。無表情なのはいつも通りだけど、なぜだか楽しそうに)

花陽(…さて、私はどうしようかな)



花陽「時間稼ぎなら打って出るより、徐々に後退していく方がいいかな」



花陽(…そんなことを考えてると、ロッカールームの扉が焼き切られて開いた)
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/20(金) 00:07:50.77 ID:jOUPWaTD0
__魔導生命体のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/9/9)

・属性:無



__魔導生命体の行動パターン

9,8→防御

7,6→魔法攻撃(相手の弱点属性をつく)

5,4→魔導兵器(間接・魔法複合タイプ)

3,2→突撃(近接攻撃、攻撃判定を同じ行動値で2回行う)

1,0→クールダウン(体力+3、次ターン必ず行動失敗する)







花陽(ドアの向こうから現れたのは…)

花陽(反重力?で浮いてる人型の機械。配線の絡んだ全身には血糊がこびりついてる)

花陽(……一目見ただけで、危険な存在だと本能が告げてる)

花陽(……けど、やるしかない、かな)






>>318

・花陽(9/7/7)の行動(地魔法、魔魔法、召喚魔法、回復魔法、防御)選択

・コンマ一の位行動値判定

・コンマ十の位相手の行動判定

・行動値が奇数の場合、英玲奈の作業が一つ進行します。三つ進行すると魔導生命体を管理下に置くことができます
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 00:26:39.77 ID:8Y9RSDmiO
防御
319 :残り体力:花陽9/魔導生命体10、英玲奈の作業量1 [saga]:2016/05/20(金) 00:59:09.89 ID:jOUPWaTD0
※花陽7<魔導生命体9の行動値テーブル

9,8,7,6,5→花陽行動失敗、行動値増加毎に被ダメージ増加

4,3,2,1→両者行動成功

0→魔導生命体行動失敗、与ダメージ1



(花陽:防御)(魔導生命体:魔法攻撃)(行動値:7)




花陽(…詳しい戦闘スタイルとか聞かなかったから、動きが読めないなぁ…)

花陽(…まず、ホールまでおびき寄せよう)



花陽「こっちだよ!」

「……………」



花陽(…反応はなかったけど、私が逃げ出した方にちゃんとついてきてる)

花陽(陽動は成功かな…)







花陽(……………あ、れ…?)



花陽「……なんだか…眠く………………」

花陽「ま……さか……」



花陽(胞子が……漂ってる……)

花陽(すでに、魔法を…?)



花陽「………………」スゥスゥ

「……………」









花陽「………………あぅ…っ」



花陽(…身体に走る痛みで目が覚めた)

花陽(多分、毒針を背中から刺されたみたい…。倦怠感と激痛が一気に襲ってくる)

花陽(…森属性の魔法…。私はすごく苦手だよ…)



花陽「に……にげなきゃ……」





花陽:体力9→3(判定ダメージ3+技量ダメージ2+属性ダメージ1)
320 :残り体力:花陽3/魔導生命体10、英玲奈の作業量1 [saga]:2016/05/20(金) 01:08:55.80 ID:jOUPWaTD0
花陽「」ハァハァ



花陽(何とかホールまでたどり着いたけど…)

花陽(かなりの痛手を負っちゃったから、どうにもならないかも…)

花陽(……英玲奈さんに助けを求めることも考えないと…)





>>322

・花陽の行動選択

・コンマ一の位行動値判定、奇数ならば作業量+1

・コンマ十の位相手の行動判定

※花陽の行動に“救援要請”が追加されます。使用すると英玲奈が戦闘に参加しますが、魔導生命体の制御は不可能となります
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 02:15:59.85 ID:gD92mD/ro
kskst
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 17:20:06.73 ID:PPA67QXWO
防御
323 :残り体力: 花陽3/魔導生命体10、英玲奈の作業量2 [saga]:2016/05/22(日) 21:13:40.96 ID:gWHl/7T60
(花陽:防御)(魔導生命体:魔法攻撃)(行動値3)





花陽(…ううん。まだいけるよ)

花陽(…海未ちゃんなら味方を信じて耐え忍ぶはずだもん)

花陽(…私も実践しなきゃ)



花陽「私は逃げないよ!どこからでもかかってきて!」



花陽(魔のエネルギーを身体に流して身体能力を高める)

花陽(でも本当の狙いは、相手に光の魔法を使わせること。魔属性の弱点ではあるけど…)

花陽(穂乃果ちゃんがよく使ってた魔法だから、対策もよく知ってるよ!)

花陽(…予想通り生体兵器は腕の部分に光を集めて、レーザーを照射してきた)



花陽「…私には地の魔法だってあるの!」



花陽(瞬時に床をめくりあげてレーザーを遮断、床が貫通する前に相手の横に回り込んで魔力を直接浴びせました)

花陽(さすがにダメージが入ったのか、後ろに宙返りして警戒。私の様子を伺ってるのかな…)





魔導生命体:体力10→8(特性ダメージ2)
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 21:17:11.37 ID:KEendgb9O
おお
325 :残り体力:花陽3/魔導生命体8、英玲奈の作業量2 [saga]:2016/05/22(日) 21:20:57.27 ID:gWHl/7T60
花陽(…元々人間ベースだから隙はあるね)

花陽(英玲奈さんがコントロールを得るまで何とかできる、かな…?)



英玲奈『花陽、無事か?』

花陽「英玲奈さん…?」

英玲奈『まだ生きてるようだな。…あと少しで制御システムを再起動できる』

英玲奈『…死ぬなよ』



花陽「はい…!」





>>325

・花陽の行動選択

・コンマ一の位行動値判定、奇数の場合英玲奈の作業量+1

・コンマ十の位相手の行動判定
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/22(日) 21:22:20.86 ID:gWHl/7T60
再安価
>>327
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 21:40:59.17 ID:46HDDtGPo
防御
328 :残り体力:花陽3/魔導生命体8、英玲奈の作業量3 [saga ]:2016/05/22(日) 23:25:52.88 ID:gWHl/7T60
(花陽:防御)(魔導生命体:クールダウン)(行動値7)






花陽 「…慌てずに様子を見て…」



花陽(………………?)

花陽(生体兵器は浮遊をやめて動かなくなりました)

花陽(…英玲奈さん、やったのかな?)



花陽「……まあ、好都合だけど…」



花陽(…身体にめぐらせてた魔力を解いて息をつきました)

花陽(……それは、毒針の有害成分が私の身体を蝕むことを意味するのですが…。…気づくのが遅かったです)



花陽「うっ……あっ………や……」



花陽(……私の再生魔法は外傷には強いけど、…苦手な魔力が再生を阻害しちゃう…)

花陽(……気後れが最初にきて、その後視界がぼやけてきて、音が遠くなって……)

花陽(……床に倒れたのかもわからない内に、意識が…薄れて……)

花陽(………………)





花陽:体力3→0(判定ダメージ3+技量ダメージ2)

魔導生命体:体力8→10
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/22(日) 23:33:15.03 ID:gWHl/7T60
英玲奈「…接続を確認。システムオンライン」

英玲奈「……ふう。これで復旧か」



英玲奈「……花陽?」

花陽「………………」

英玲奈「お、おい。しっかりしろ!」

花陽「………………」

英玲奈「毒針…森の魔法か…!」

英玲奈「マズイな…。魔力が身体を巡ってない」

英玲奈「解毒はできそうだが…魔力の補填をしなければ、…ツバサと同じ、か」



英玲奈「死ぬなよ、と言っただろうに…」



330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/22(日) 23:51:59.68 ID:gWHl/7T60
__シェルター区画


英玲奈「…あんじゅ」

あんじゅ「あら、早かったわね……あ」

英玲奈「…花陽の無茶のお陰でこいつの制御は取り戻せたが…」

あんじゅ「……無茶、しちゃったのね」



あんじゅ「…あなたの命をかける場所は、ここじゃないでしょうが…」

英玲奈「……何とかならないのか?」

あんじゅ「……地の魔力、ね。希ちゃん辺りが持ってたと思ってたけど…。現実難しいわね」

英玲奈「…花陽が力尽きたと園田海未に知られれば、我々は疑いの目で見られる。それは避けたい」

あんじゅ「リアリストねぇ」



あんじゅ「なら、英玲奈がやればいいんじゃない?」

英玲奈「……何をだ?」

あんじゅ「高坂穂乃果の蘇生。幸い英玲奈は光の魔力を持ってるわけだし」

英玲奈「!…バカ言え。一番の敵だぞ」

あんじゅ「でも、納得してもらえると思うわよ?花陽ちゃんの意思を継承したってことで」

英玲奈「………………」

あんじゅ「……私たちが海未ちゃんと敵対しない方法は、それしかないと思う」

英玲奈「………………」

あんじゅ「あとは、私たちの眠れる王様がどういう反応をするか、ね」

331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/29(日) 21:56:08.67 ID:BnbAcupe0
※視点が花陽から

1)海未・ことり
2)凛・希
3)あんじゅ・英玲奈

に移ります。



>>332>>335 で安価を取り、多かったキャラに視点を当てます
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 22:16:36.74 ID:S+RKeppgO
3
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 22:28:09.15 ID:2k4Z0V0TO
1
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 22:35:15.37 ID:WUqyZslfo
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 00:32:54.94 ID:oZImyGcC0
2
336 :凛&希に視点を合わせます [saga]:2016/06/04(土) 22:43:32.46 ID:Sh9usqht0
__カンダーランド・駅構内



希「思ったより混乱してなかったね。うちらを見ても襲いかかってこないし」

凛「元々怨みで戦いをする人たちじゃないよ、たぶん。戦う理由がないなら、しないほうがいいじゃん」

希「そうなんだけど…。…すごく注目されてるやん?何でかなー、とか思ったわけ」

凛「有名人の宿命にゃ。ま、嫌ならこの街から出ようよ」





希「…うちは、この街を守るために色々やってきたんやけどなぁ…」

凛「それなら尚更だよ。…忘れてるかもしれないけど、凛たち警察のお尋ね者だよ?何か起きる前に出ないと」

希「だけど…」

凛「ここにいても海未ちゃんの役には立たないにゃ。ハーバラに戻って…できることをしないと」

希「……そう、やね…。カンダーランドには穏やかな風が吹いてるもんなぁ…」




凛「凛たちにできること。…何だろうね?」

希「まあ、ここにいてもなんも思い浮かばないけど…」

希「警察がどこまで追ってきてるかは知る必要がありそうやね」

凛「うーん、そうだね。あのバウンティハンター、しつこそうだし」

希「絵里ちのこと?…まあ、うちもこうして脱走しちゃったし、間違いなく追ってきてるはずや」



凛「まあ、それはそれとして。その絵里ちって人もラブカを欲しがってたにゃ」

希「あー…」

凛「もし、この街に訪れてたら。間違いなく警察権で押収するよね」

希「うん、間違いないよ。この混乱で好き放題職権濫用してるもんなぁ」

凛「……それは面白くないにゃ。世の中的にも、海未ちゃん的にも」

希「?」

凛「警察…つまり反Printemps派にまで魔法が行き渡ったたら、混乱は余計治まりづらくなるにゃ。それは阻止したいよね」

希「凛ちゃん、まさか」

凛「うん。警察の連中を調べて、ラブカを奪い返す」



凛「まさに盗賊団の仕事にゃ!」

希「うーん、大胆すぎやない?」

凛「希ちゃんは他にいいこと思い付いたの?」

希「例えば…Printempsの最前線にスパイする、とか?直接海未ちゃんの役に立つと思うんやけど」

凛「おお、何かそれもありかも」





>>338 選択

1,警察の様子を探って、ラブカを回収しよう

2,Printempsに入り込んで、密偵しよう

3,やっぱり、ハーバラとか荒廃した街の復興に協力しよう
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 22:51:15.68 ID:SjEODcCmO
1
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 22:57:35.71 ID:ttoJ39P7o
1
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/07(火) 23:11:16.26 ID:1faYXOqc0
凛「やっぱり警察の様子を探って、ラブカを回収しよう」

希「…凛ちゃんの決定に任せるよ。うちらの筆頭 は凛ちゃんやし」





凛「メンバーのほとんどはもうハーバラ郊外のアジトに向かってるけど、カンダーランドに常駐してるグループもいるにゃ。合流して街の様子を聞き出そう」

希「どこにおるん?」

凛「たぶん地下鉄のはぐれ路線。そこを拠点にしてるはず」

希「?」

凛「開発途中で計画が凍結しちゃった路線があるの。そこは誰にも見向きもされない場所なんだ」

希「そこを間借りしてるわけね…。盗賊団のネットワークはすごいなぁ」

凛「でも、警察が本気で調べたらバレちゃうかも。急ごう!」

希「うん!」






希「…まさか通気ダクトから入るなんてなぁ」

凛「列車の通る道を人が歩くのは目立つからね。仕方ないにゃ」

希「何だかネズミさんもおるし…」

凛「でもすぐに着くから安心して」



凛「ほら、あの網の下」

凛「これのロックはこうやって…」カシャン

凛「網をよけて…」



「あれ?姐さん、まだカンダーランドに?」

凛「警察の連中がラブカを嗅ぎ回ってるみたいでね。何か知ってる?」

「この街の僧兵からラブカを押収してるってのは聞いてます。治安を乱す元凶だとか言って」

希「絵里ち…。…やりたい放題やな」



「もうあらかた集めたんじゃないですかね?あいつら」

「あ、そのコンテナを列車に積んでるの見ましたー!夕方発の貨物列車ですね!」

凛「…まだ間に合うね」



希「けど、どうやって取り返すん?コンテナはさすがに運べんよ?」

凛「…例えば、列車の操作を奪う、とか」

希「え?それは凛ちゃんのポリシーに反するんじゃ?」

凛「………………」

「何も駆動車輌を奪う必要はないじゃないですか」

凛「え?」

「そうそう。貨物列車を走行中に切り離してうちらの列車にドッキングすればいいですよねー」

希「おおう…大胆な発送やね」

凛「…それにゃ!私と希ちゃんが警察の貨物列車に潜伏して、走り出したら切り離す」

凛「その後私たちの列車で向かいに来てもらえば…完璧じゃん!」

希「大胆やけど…面白そうやん!よし、乗った!」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/07(火) 23:23:44.16 ID:1faYXOqc0
__カンダーランド・駅車輌基地



凛「あの列車にゃ」

希「警察がやっぱり見張ってるね…」

凛「ひそかに列車に潜り込むのは無理そうかな」

希「どうするん?それじゃ」

凛「………………」






>>342 選択

1,凛が警察の注目を集めるから、希ちゃんは裏から列車に入り込んで

2,うちが魔法で警察を幻覚させるから、凛ちゃんは列車に忍び込むんや

3,警察の数はそんなにいないから、叩いて黙らせちゃおう!

4,発車を待って、この先の高架橋の上からタイミング良く飛び込むなんてどう?
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 00:25:02.44 ID:1xBQeoeNO
2
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 01:14:33.16 ID:KGfOT1uKO
2
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 00:28:23.78 ID:G0qlfFUL0
希「うちが魔法で警察を幻覚させるから、凛ちゃんは列車に忍び込むんや」

凛「え、でもそれじゃ希ちゃんが」

希「別に大丈夫だよ、凛ちゃん一人でも。発車したら貨物列車を切り離せばいいだけなんやから」

凛「もし、希ちゃんの身に何かあったら…」

希「……大丈夫や。なんとかなるって」



希「ほら、行った行った。うちに任しとき」ポンッ

凛「にゃっ。希ちゃん!」





希(もう既にうちは魔法を掛けてる。うちが“絵里ち”に見える魔法をね)

希(凛ちゃんを警察の死角に押し込んで、うちはそのまま警備してる二人の前に立つ)





希「お疲れ様。二人とも」

「お疲れ様であります!異常はありません、絢瀬署長!」

希「そう。まだなのね」

「まだ、とは?」

希「今追跡してるホシ、星空凛がこの列車を狙ってるって情報が入ってね。…正直、あなた達じゃ荷が重いと思ったのよ」

「つまり、絢瀬署長直々に警護にあたると?」

希「そういうこと。ここは私に任せて、あなた達は地下の盗賊のアジトの制圧に合流して」

「「了解であります!」」





希(…ふう。うまくいったかな。凛ちゃんも貨物車輌に入り込んだし)

希(あとは列車の出発までここで警戒するだけ…)



344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 00:48:32.25 ID:G0qlfFUL0
希(……ん?誰が来る…?)



「全く。アジトに星空凛はいないってあれほどいったのに。絵里のやつは話を聞かないんだから」



希(…赤いリボンの小さな兵隊さんが愚痴を垂らしながらこっちに来てる)



「…ん?あれ、絵里。こんなところで何やってんのよ。あんた直々に警戒してるわけ?」

希「そうよ。星空凛がエサに食い付くかなと思って」

「……………。…いや。ありえないでしょ」

希「え?」

「絵里はアジトの制圧作戦の指揮を採ってるはず。…こんなところにいるのはありえないわよ」



「…それに。…あいつ、この街に来てから一度もショットガンを置いてないわ。警戒心が強いからね」

希「………………」

「…あんた、武器は?まさか丸腰で星空凛と戦うつもりなわけ?」

希「………………」

「……あんた、何者?」





希(……バレてる。この人は絵里ちのこと、よく知ってる人や)

希(言い逃れはできそうもないかぁ)

希(……なら、戦うしかないかなぁ)





「偽者よね!?ホンモノなら私の名前を言ってみなさいよ!!」

希「……知らんよ。キミの名前なんて」

「ようやく自白したわね!だったら、絵里に変わってこのにこにーがあんたを取っ捕まえてやるにこ!」



345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 01:12:09.87 ID:G0qlfFUL0
※希がにこと戦闘します。



__希のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/8/6)

・特性:幸運(自分と相手の行動失敗枠−1、両者行動成功枠+2)

・属性:金(幻と地)


__希のコマンド

・防御
・直接攻撃(長刀)
・魔法攻撃(幻属性)





__にこのステータス

・(体力/技量/敏捷)=(5/9/9)

・特性:精神(相手の特性、コマンドの追加効果を無効化)

・属性:陰(魔と森)


__行動パターン

9,8,7→防御
6,5→間接攻撃(突撃銃)
4,3→魔法攻撃(魔属性)
2,1,0→補助魔法(技量+1)





希6<にこ9の行動値テーブル(にこ特性により希の特性無効化)

9,8,7,6,5→希行動失敗、行動値増加毎にダメージ増加

4,3,2,1→両者行動成功


0→にこ行動失敗、ダメージ1





>>347

・希の行動(長刀、魔魔法、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 01:32:25.28 ID:/hcT5d60o
魔法
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 02:00:20.67 ID:iDNvoIG5O
魔法
348 :残り体力:希10/にこ5 [saga]:2016/06/14(火) 23:34:06.36 ID:IAxOv17v0
(希:幻魔法)(にこ:突撃銃)(行動値:7)



希「推測で見破ったみたいやけど、これは魔法なんやよ。見切れるかな?」

にこ「魔法…。やっぱり」



希(絵里ちの姿は敵さんには見えてるけど、それは幻惑。うちはもう敵さんの背後についてる)

希(よし、気づいてない!とった!)



にこ「あんた…眼を騙すのは得意かもしれないけど、気配は全然よ」

希「え?」

にこ「そこにいるリアルは変わらないんだし」


ボコッ


希「うっ…ぐ…!」



希(背中を向けたまま銃のストックで殴ってきた…!)



にこ「…ふーん。やっぱりね。絵里が言ってた巫女…東條希。あんただったわね」

希「は、はは。…ども」

にこ「盗賊と手を組むなんてどうかしてるけど、牢屋で過ごせばすこしは変わるんじゃない?」

希「……残念やけど、そのつもりはないよ…!」



にこ「カンダーランドのため?それとも…」

希「海未ちゃんのためや。うちは、海未ちゃんにかけたんや…!」

にこ「海未…。…やっぱりあの時始末しておけばよかったわね」






希:体力10→6(判定ダメージ3+技量ダメージ1)
349 :残り体力:希6/にこ5 [saga]:2016/06/14(火) 23:41:26.50 ID:IAxOv17v0
希(敵さんは相当な手練れみたいや…隙が全然ない)

希(…いざとなったら、凛ちゃんに援護を求めた方がいいかもしれんなぁ)



にこ「…あまり発砲させないでよ?音が出ると後始末が面倒なのよ」

希「どぞどぞ。どんどん発砲しちゃってくださいな」

にこ「……薄っ気味悪いわね、あんた…」





>>351

・希の行動選択
・コンマ一の位行動値判定、凛を呼ぶがコマンドに追加されます
・コンマ十の位相手の行動判定
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/14(火) 23:49:09.86 ID:D+y8oqZWO
魔法
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 13:59:52.08 ID:8O+A0MaSO
直接
352 :残り体力:希6/にこ5 [saga]:2016/06/18(土) 22:01:46.19 ID:aICFFAjg0
(希:長刀)(にこ:補助魔法)(行動値:8)






にこ「…ダメよ、にこ。相手のペースに飲まれちゃ。いつも笑顔でみんなを笑顔に」

にこ「それがにこの魔法だもんね!」



希「笑顔の魔法、ね…。ゴタイソウなもんやなぁ」

希「…世の中、それでどうにかなったらよかったんやけどね。今は力でしか世の中を動かせないよ」



希(長刀を握り直して兵隊さんに向かって飛び込む。銃の取り回しの効く範囲の内に入った!)




にこ「信じ続けてがむしゃらに頑張れば絶対叶う。…海未はそう言ってたわ」

希「…海未ちゃんが?」

にこ「…あんたにはわからないでしょうけどね!」ドンッ

希「うわぁっ!」




希(恐れもせず長刀の間合いの中に飛び込んできた!ヘッドバットもらっちゃったわ…)







希:体力6→2(判定ダメージ4)

にこ:技量9→10
353 :残り体力:希2/にこ5 [saga]:2016/06/18(土) 22:10:23.58 ID:aICFFAjg0
希(まずいわぁ…。あの兵隊さん、的確に急所をついてくる)

希(銃は飾りで格闘の方が強いんじゃ…)



にこ「さて、力量の差はわかったかしら?今降参するなら絵里に突き出すだけで済ませてあげるけど」

希「………………」



希(背面服従しておくのもあり、やよね?)





>>355

・希の行動選択、凛を呼ぶ、にこに従うも選択可
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定



354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 16:23:41.26 ID:JVUnkcmYO
従う
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 18:48:07.91 ID:23jdKXVSO
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:20:49.28 ID:Qycs4Upt0
希「はいはい、降参降参。うちじゃどうしようもないわ」

にこ「……本当に?不意打ちとか企んでるじゃないの?」

希「それなら…、その場に伏せて手は後ろで組めばいいんやっけ?」

にこ「……抵抗する気はないのね。わかったわ」




にこ「…さて、手錠はかけたし。絵里のとこまで同行してもらうわよ」

希「あら?兵士さんは事情聴取とかせぇへんの?」

にこ「私がやるとキツイ尋問になるわよ?いいの?」

希「あー。そりゃ堪忍してほしいなぁ」





希(…これで列車を警護する人間は取り除けた。…あまり良い手じゃないけどね)

希(……凛ちゃん、後は頼んだよ…!)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:41:05.23 ID:Qycs4Upt0
__貨物列車内部


凛「…希ちゃん、大丈夫かなぁ。もう発車予定時刻だよ…」

凛「外にはヒト一人いないし、どこいっちゃったんだろ…」

ガタン




凛「あっ…発車しちゃった…」

凛「……ううん。ネガティブに考えてちゃダメにゃ。希なら絶対大丈夫」

凛「私は私の仕事をきっちりこなすだけ」

凛「失敗できない仕事だからね!」







『姐さん!そちらの様子は!』

凛「オールオーケーにゃ!貨物は推察どおりラブカだったし、いつでもジョイントを切り離せるよ!」

『ラジャー!あと1分ほどでそちらに追い付くんで、先に切り離してブレーキをかけてください!』

凛「うん、わかったよ!」



凛「ふふん。まさか盗賊が列車の設備を持ってるとは思わないよね!ジョイントを手動で外すツールも完備してるんだよ!」

ガコン



凛「さて、車掌さんはいつ気付くかなぁ?貨物列車ごと盗まれたなんて」

凛「まあ、中身が車掌さんにも知らされない極秘だったのが仇になったってことで。バイバイにゃ」

『ベストタイミングです、姐さん!すぐこっちに連結しますね!』

凛「りょーかい。…ふう。あとは持ち帰るだけにゃ」


358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:54:44.20 ID:Qycs4Upt0
凛「さて、基地に帰るにゃー」

「そーっすね」

『……応答願う!誰か聞いてないの!?』

凛「ん?どうかしたの?そんな慌てて」

『ね、姐さん!警察の連中がうちらのアジトに!!』

凛「!!」




凛(出し抜かれた!こんなに行動が早いなんて!)

凛(マズイにゃ…。相手も列車を奪われるとは思ってないけど、私たちも帰る場所を強襲されるなんて!)

凛(いますぐにもどらないとだけど…この貨物列車で行くのはバカげてるし…)

凛(…どうすれば……)




>>359

1,構ってらんない!このまま戻るよ!

2,私は徒歩で基地に戻るから、列車を他の街のアジトに持って行って!

3,アジトは放棄するよ!キミも逃げて!
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 21:56:26.71 ID:kUm4IS8jo
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/28(火) 22:00:35.87 ID:gMwezyMz0
凛「私は徒歩で基地に戻るから、列車を他の街のアジトに持って行って!」

「で、でもそれじゃ奴等が基地を制圧するまで間に合わないですよ!」

凛「なら奪い返すだけ!仲間を見捨てるわけにはいかないの!」



「…わかりました。姐さんに従います」

凛「頼んだよ!アジトに着いたら厳重に保管するように言っておいて!」

「はい。…姐さんも一つ、持って行ってください」

凛「えっ」

「奴等もたぶん魔法を使ってきます。…魔法に対抗できるのは魔法ですから」

凛「でも…これは…。人の命から作った…」

「二度とこんなものを使わせないように、悪が悪を成敗するんです。…それが盗賊、でしょう?」

凛「………………」



凛「……わかったよ。…私は盗賊だもんね」




※凛が電撃ワイヤー(攻撃タイプなし、雷属性)を習得しました。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/28(火) 22:34:23.41 ID:gMwezyMz0
__カンダーランド・盗賊のアジト



凛(もうアジトは警察の捜索が入ってて侵入も出来なさそう)

凛(やっぱり徒歩じゃ時間がかかりすぎたかな)

凛(通気ダクトからなら様子を探ることはできそうだけど、…警察を追い払う一手が思い浮かばないにゃ…)



凛「…でも、アジトに残ったメンバー、誰も連絡がない…。…みんな捕まっちゃった…?」

凛「……それを調べるためにも潜伏しよう」









凛(アジトの真上の通気孔までたどり着くと、…事態はかなりマズイことになってた)

凛(…うちのメンバーが…縄で縛られて尋問されてる…)




にこ「…よくできた盗賊ね。ここまでやっても仲間を売らないなんて」

「……姐さんは絶対捕まえさせない。あんたらみたいな悪どい国家の犬なんかに!」

にこ「ふーん。…星空凛はよっぽど優秀なリーダーなのね。絵里のやつがしつこく追いかける理由もわかった気がする」



にこ「……けど、あいつはどうかしらね?」

にこ「東條希。今頃絵里にとんでもないことされてるんでしょーね」

にこ「元々盗賊団じゃないし、簡単に裏切るかもしれないわよ?」

にこ「さて、あんたらはここで這いつくばってなさい。処分はまた後でね」





凛(…あの兵隊さん、部屋を出てくみたいだ)

凛(ダクトから飛び出して奇襲すれば、拘束できるかも…)






>>363

1,部屋を出てくのを待って、メンバーを確実に助けよう

2,それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!

3,……やろう。署長との交渉材料に使えるし(コンマ一の位行動値判定)




3の行動値テーブル

9,8,7,6,5→オーバーキル、拘束失敗
4,3→拘束成功
2,1,0→拘束失敗、にこと戦闘
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 22:36:01.31 ID:2b7SZLMSO
1
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/28(火) 22:37:08.25 ID:YqbRxnGA0
2
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/03(日) 14:46:22.06 ID:LRcH54mNO
どうでもいいけど魔導生命体と戦ってるときのかよちんは泳いだ時のまんまの格好なのかな。し、下着のまま……。


…ふぅ。


毎度更新楽しみにしてます。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 15:57:23.68 ID:mFsj2GzSO
>>364
粛清
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:13:29.24 ID:ZTZPG2560
凛(それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!)

凛(けど、場所がわからない…。用心深いあの署長だし、もうここにはいないのかも…)

凛(……ううん。ここで考えててもダメ。とにかく情報を集めなきゃ)






にこ「さて、絵里のところに戻るかな。もうそろそろアジトの捜索も終わる頃だし」



凛(…ダクトの中からあの兵隊さんを追跡することにしたにゃ)

凛(たぶんあの兵隊さんは署長の側近か客人。いつかは署長のところに戻るはず)



にこ「……この作戦が終わったら、絵里はハーバラに戻るわよね…。あいつともお別れか…」

にこ「……私も、新しい居場所を見つけたと思ったんだけど…」

にこ「………………」



凛(兵隊さんは独り言を呟いて足を止めちゃった)

凛(カンダーランドの人なのかな?治安維持のために署長に協力してただけ…?)



にこ「……ううん。あいつには、にこが絶対必要よね!この国のためにも私も一緒にハーバラに行こう!」

にこ「あいつの隣にしか、私の居場所はないからね…!」



凛(…吹っ切れたみたいなセリフを言って、兵隊さんは走り出した)

凛(ちょ…狭いダクトをハイハイで進むの辛いんだから、そんな急がないでー!)

367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:47:22.80 ID:ZTZPG2560
凛(どうにかこうにか兵隊さんを見失わないように追跡して、…気付けばアジトの外)

凛(兵隊さんは警察の装甲車に入ってった。…あそこに希ちゃんと署長が…?)

凛(…どんな話してるんだろう…。警備をいないし盗み聞きしよう)




希「ホントに…?ホントにカンダーランドを…?」

絵里「そうよ。そのためにあなたと別れてハーバラでお金を稼いでたんだから」

にこ「マジで…?…大胆なことするわね…」

絵里「にこも力を貸してくれる?…カンダーランドの独立に」



凛(カンダーランドの…独立…?)



絵里「本来ならA-RISEに手切れ金を払ってカンダーランドを手放してもらう算段だったけど…」

絵里「…私の稼いだお金は、カンダーランドの復興資金とPrintempsの侵略に対する防衛費にするわ」

希「それって……新しく国を旗揚げするってこと…?」

絵里「……そうなるわね」

にこ「絵里がリーダーならみんな納得してくれるわよ。盗賊を追い払った街の英雄なんだから」



絵里「……いいえ。リーダーは私じゃない」

絵里「あなたよ、にこ」

にこ「…え?」

絵里「私は所詮バウンティハンター。ただの稼ぎ手なのよ」

絵里「人の行く末を考えて導く力があるのは…あなたよ」

にこ「……そう、なの…?」

絵里「希もそう思うわよね?」

希「えっ?うち?」

希「うちはわからんけど……カンダーランドが平和でいい国になるなら、うちは歓迎するよ?」

絵里「…カンダーランドの住民からも歓迎されてるみたいだし、…やってみない?にこ」

希「…うちからもお願い。もう…この街が荒らされるのは見たくないよ」



凛(………………)

凛(希ちゃんの願いは、カンダーランドの平和と繁栄)

凛(……そうだよね。…こんなに確実に自分の故郷をよくしてくれる人がいたら、…海未ちゃんについてく意味もなくなるよね…)
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 22:01:46.37 ID:ZTZPG2560
にこ「……ここで断ったら、ただのヘタレよね」

にこ「…いいわ。絵里、国を立ち上げて…Printempsと海未のヤツをぶっ飛ばしてあげましょう!」

絵里「ありがとう、にこ。命をかけて尽くすわ」

希「……海未、ちゃん…」



凛(……希ちゃんも、この新しい国のために何かしたいと思ってる)

凛(今止めなきゃ、もう海未ちゃんのもとには戻ってこれない)

凛(けど、この国は希ちゃんのホントに欲しかったもの…)

凛(……私は、凛は…どうすればいいの…?)





>>370

1,…私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…

2,…私には関係ないよ。海未ちゃんの悲しむ顔は見たくないし、連れて帰る!

3,…これは裏切りだよ。面倒事になる前に三人とも倒さなきゃ

4,………………
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:05:07.08 ID:lE0kwxqQo
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:47:46.47 ID:T7Cu1gojO
1
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 00:42:40.21 ID:iaG9ULuj0
凛(私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…)

凛(……希ちゃんを、引き止められない…)



凛「…捕まった他のメンバーを救出して…さっさと帰ろう…」

凛「……海未ちゃんに、何て言えばいいんだろう…」



「ごめん、って言っておいてな、凛ちゃん」

凛「!!」



凛(気付いたら希ちゃんが装甲車から顔を覗かせてた。…すごく申し訳なさそうな顔で)



希「……海未ちゃんに拾われた命だけど…、…うちはカンダーランドを独立させるためにあれこれしてきた」

希「……許してとは言わない。気に入らなかったら潰しにきてもいい」

希「でも…海未ちゃんが信じてくれるなら…。…カンダーランドはうちらの任せてほしいって、…伝えてくれるかな…凛ちゃん」



凛「……わかったよ。…希ちゃんがいるなら、その二人も大丈夫だと思うし」

凛「……でも、希ちゃんが隣にいない寂しさで…」

凛「凛は…ダメになるかもしれない…」



希「凛ちゃん…」

にこ「?希、誰と話してんの…って、星空凛じゃない!盗賊のリーダーの!」

希「待って!手を出さないで!」

にこ「って言われても…絵里!どうすんの!?」

絵里「………………」



凛(希ちゃんの声で署長と兵隊さんが出てきた)

凛(兵隊さんは焦ってるみたいだけど、署長は突然通信機を取り出して通話し始めた)



絵里「……長官、聞こえますか?」

絵里「絢瀬隊は星空凛の確保に失敗しました。足取りも全くの不明です。…作戦を切り上げます」

絵里「あとそれから……。……ただいまを持って絢瀬絵里は警官を辞職します」



凛(目標を目の前にして確保失敗の報告。そのついでに辞職表明。…やっぱりこの人わからないにゃ)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 01:16:38.81 ID:iaG9ULuj0
絵里「……というわけよ。あなたと盗賊団を追及する理由はなくなったわ」

絵里「……行きなさい。海未に建国を伝えてちょうだい、希の友達さん」

希「絵里ち…。…ありがとな」

絵里「…でも、次会う時は敵かもしれないのは忘れないで」

凛「わかったよ…絵里、ちゃん」



にこ「……もう!あんたがわからないわ、絵里」

絵里「いずれ離脱しなきゃいけなかったのよ。今がそのタイミングだと思っただけ」

にこ「ったく、ヒヤヒヤさせるんだから…。…星空凛!」

凛「なに?兵隊さん」

にこ「海未に伝えなさい。戦いたくなかったら、まず会いに来いって。迎賓してあげるわよ」

凛「うん。伝えるよ」



希「……今までありがとね、凛ちゃん」

凛「こっちこそ。……どんなことがあっても、希ちゃんは凛の友達だよ」

希「当たり前やん。…だから…こんなに…つらいのかな…」

凛「いっしょに……いられないのが…こんなに、悲しいなんて…!」ポロポロ



凛(たったそれだけなのに、涙は止まらない。まう会えなくなるわけでもないのに)



希「泣いちゃ…ダメや…!」ポロポロ

凛「わかってるよ…!」ポロポロ

希「じゃあ…もう振り向いて…いかなきゃ!」

凛「……じゃあね…!希ちゃん…!」






凛(私は駆け出した。後戻りできないくらい遠くまで)

凛(…道の途中で流した涙は、どこまで離れても途絶えることがなかった)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:08:39.56 ID:PaNLP0sN0

__ハーバラ郊外・駅舎



凛(…私はカンダーランドを離れて、海未ちゃんと合流することにした)

凛(カンダーランドの争いの元だったラブカは既に遠くのアジトに運んだし…。絵里ちゃんはいつ気付くかな)

凛(…もうカンダーランドでやれることもなさそうだから、列車でハーバラまで戻ってきた。とはいえもう夜だから、どこかで休もう)



凛「海未ちゃん…どこにいるのかな」



凛(…Printempsの一人、南ことりのカウンセリング?をかって出た海未ちゃん)

凛(凛が海未ちゃんなら、そのままPrintempsに入り込んで内側から侵食してくけど…)

凛(…海未ちゃんもそう考えると思ったからハーバラまで戻ってきたんだけどね)



凛「…そう言えば、かよちんがあんじゅさんと一緒に官邸に潜入したんだっけ」

凛「…様子を見に行くかな」



凛(別に心配とかそういうのじゃなくて、…海未ちゃんの頼まれ事をしっかりやってるかどうかの確認ってだけ)

凛(あと、あわよくば寝床を食べ物をもらえるかなと思って)



凛「官邸、か。そんなに遠くないね」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:28:18.74 ID:PaNLP0sN0
__ハーバラ・官邸


凛「…あれー?廃墟だにゃ…」



凛(A-RISEの本拠の官邸はものの見事に廃屋となってた。ガラスは粉々塀も粉々、壁も粉々)

凛(…外から見たら人の気配なんてしないけど…)

凛(A-RISEほどの人たちだ、絶対地下にシェルターを作ってるにゃ)



凛「ほら、こんな不自然なところにマンホールがあるもん」



凛(伊達に盗賊やってないよ。構造物の作りを察知するのは得意だし)

凛(…マンホールを避けて地下に入り込むと、やっぱり迷路みたいなストラクチャーが広がってた)

凛(そして、異様な気配が凛の背筋に寒気を走らせた)



凛「な…なに…?」

「………………」



凛(…浮いてる)

凛(人型の機械が凛の目の前に浮いてる。顔の部分はバイザーで見えなくなってて、中に人がいるかどうかもわからない)

凛(わかるのは…すごくヤバイやつだってこと…!)








>>376

1,と、とにかく逃げるにゃ!

2,戦うしか…ないよね!

3,とりあえず…話しかけてみよう

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