【ラブライブ!ss】海未「Printempsを倒します」【安価】

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340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/07(火) 23:23:44.16 ID:1faYXOqc0
__カンダーランド・駅車輌基地



凛「あの列車にゃ」

希「警察がやっぱり見張ってるね…」

凛「ひそかに列車に潜り込むのは無理そうかな」

希「どうするん?それじゃ」

凛「………………」






>>342 選択

1,凛が警察の注目を集めるから、希ちゃんは裏から列車に入り込んで

2,うちが魔法で警察を幻覚させるから、凛ちゃんは列車に忍び込むんや

3,警察の数はそんなにいないから、叩いて黙らせちゃおう!

4,発車を待って、この先の高架橋の上からタイミング良く飛び込むなんてどう?
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 00:25:02.44 ID:1xBQeoeNO
2
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 01:14:33.16 ID:KGfOT1uKO
2
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 00:28:23.78 ID:G0qlfFUL0
希「うちが魔法で警察を幻覚させるから、凛ちゃんは列車に忍び込むんや」

凛「え、でもそれじゃ希ちゃんが」

希「別に大丈夫だよ、凛ちゃん一人でも。発車したら貨物列車を切り離せばいいだけなんやから」

凛「もし、希ちゃんの身に何かあったら…」

希「……大丈夫や。なんとかなるって」



希「ほら、行った行った。うちに任しとき」ポンッ

凛「にゃっ。希ちゃん!」





希(もう既にうちは魔法を掛けてる。うちが“絵里ち”に見える魔法をね)

希(凛ちゃんを警察の死角に押し込んで、うちはそのまま警備してる二人の前に立つ)





希「お疲れ様。二人とも」

「お疲れ様であります!異常はありません、絢瀬署長!」

希「そう。まだなのね」

「まだ、とは?」

希「今追跡してるホシ、星空凛がこの列車を狙ってるって情報が入ってね。…正直、あなた達じゃ荷が重いと思ったのよ」

「つまり、絢瀬署長直々に警護にあたると?」

希「そういうこと。ここは私に任せて、あなた達は地下の盗賊のアジトの制圧に合流して」

「「了解であります!」」





希(…ふう。うまくいったかな。凛ちゃんも貨物車輌に入り込んだし)

希(あとは列車の出発までここで警戒するだけ…)



344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 00:48:32.25 ID:G0qlfFUL0
希(……ん?誰が来る…?)



「全く。アジトに星空凛はいないってあれほどいったのに。絵里のやつは話を聞かないんだから」



希(…赤いリボンの小さな兵隊さんが愚痴を垂らしながらこっちに来てる)



「…ん?あれ、絵里。こんなところで何やってんのよ。あんた直々に警戒してるわけ?」

希「そうよ。星空凛がエサに食い付くかなと思って」

「……………。…いや。ありえないでしょ」

希「え?」

「絵里はアジトの制圧作戦の指揮を採ってるはず。…こんなところにいるのはありえないわよ」



「…それに。…あいつ、この街に来てから一度もショットガンを置いてないわ。警戒心が強いからね」

希「………………」

「…あんた、武器は?まさか丸腰で星空凛と戦うつもりなわけ?」

希「………………」

「……あんた、何者?」





希(……バレてる。この人は絵里ちのこと、よく知ってる人や)

希(言い逃れはできそうもないかぁ)

希(……なら、戦うしかないかなぁ)





「偽者よね!?ホンモノなら私の名前を言ってみなさいよ!!」

希「……知らんよ。キミの名前なんて」

「ようやく自白したわね!だったら、絵里に変わってこのにこにーがあんたを取っ捕まえてやるにこ!」



345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/12(日) 01:12:09.87 ID:G0qlfFUL0
※希がにこと戦闘します。



__希のステータス

・(体力/技量/敏捷)=(10/8/6)

・特性:幸運(自分と相手の行動失敗枠−1、両者行動成功枠+2)

・属性:金(幻と地)


__希のコマンド

・防御
・直接攻撃(長刀)
・魔法攻撃(幻属性)





__にこのステータス

・(体力/技量/敏捷)=(5/9/9)

・特性:精神(相手の特性、コマンドの追加効果を無効化)

・属性:陰(魔と森)


__行動パターン

9,8,7→防御
6,5→間接攻撃(突撃銃)
4,3→魔法攻撃(魔属性)
2,1,0→補助魔法(技量+1)





希6<にこ9の行動値テーブル(にこ特性により希の特性無効化)

9,8,7,6,5→希行動失敗、行動値増加毎にダメージ増加

4,3,2,1→両者行動成功


0→にこ行動失敗、ダメージ1





>>347

・希の行動(長刀、魔魔法、防御)選択
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 01:32:25.28 ID:/hcT5d60o
魔法
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 02:00:20.67 ID:iDNvoIG5O
魔法
348 :残り体力:希10/にこ5 [saga]:2016/06/14(火) 23:34:06.36 ID:IAxOv17v0
(希:幻魔法)(にこ:突撃銃)(行動値:7)



希「推測で見破ったみたいやけど、これは魔法なんやよ。見切れるかな?」

にこ「魔法…。やっぱり」



希(絵里ちの姿は敵さんには見えてるけど、それは幻惑。うちはもう敵さんの背後についてる)

希(よし、気づいてない!とった!)



にこ「あんた…眼を騙すのは得意かもしれないけど、気配は全然よ」

希「え?」

にこ「そこにいるリアルは変わらないんだし」


ボコッ


希「うっ…ぐ…!」



希(背中を向けたまま銃のストックで殴ってきた…!)



にこ「…ふーん。やっぱりね。絵里が言ってた巫女…東條希。あんただったわね」

希「は、はは。…ども」

にこ「盗賊と手を組むなんてどうかしてるけど、牢屋で過ごせばすこしは変わるんじゃない?」

希「……残念やけど、そのつもりはないよ…!」



にこ「カンダーランドのため?それとも…」

希「海未ちゃんのためや。うちは、海未ちゃんにかけたんや…!」

にこ「海未…。…やっぱりあの時始末しておけばよかったわね」






希:体力10→6(判定ダメージ3+技量ダメージ1)
349 :残り体力:希6/にこ5 [saga]:2016/06/14(火) 23:41:26.50 ID:IAxOv17v0
希(敵さんは相当な手練れみたいや…隙が全然ない)

希(…いざとなったら、凛ちゃんに援護を求めた方がいいかもしれんなぁ)



にこ「…あまり発砲させないでよ?音が出ると後始末が面倒なのよ」

希「どぞどぞ。どんどん発砲しちゃってくださいな」

にこ「……薄っ気味悪いわね、あんた…」





>>351

・希の行動選択
・コンマ一の位行動値判定、凛を呼ぶがコマンドに追加されます
・コンマ十の位相手の行動判定
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/14(火) 23:49:09.86 ID:D+y8oqZWO
魔法
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/16(木) 13:59:52.08 ID:8O+A0MaSO
直接
352 :残り体力:希6/にこ5 [saga]:2016/06/18(土) 22:01:46.19 ID:aICFFAjg0
(希:長刀)(にこ:補助魔法)(行動値:8)






にこ「…ダメよ、にこ。相手のペースに飲まれちゃ。いつも笑顔でみんなを笑顔に」

にこ「それがにこの魔法だもんね!」



希「笑顔の魔法、ね…。ゴタイソウなもんやなぁ」

希「…世の中、それでどうにかなったらよかったんやけどね。今は力でしか世の中を動かせないよ」



希(長刀を握り直して兵隊さんに向かって飛び込む。銃の取り回しの効く範囲の内に入った!)




にこ「信じ続けてがむしゃらに頑張れば絶対叶う。…海未はそう言ってたわ」

希「…海未ちゃんが?」

にこ「…あんたにはわからないでしょうけどね!」ドンッ

希「うわぁっ!」




希(恐れもせず長刀の間合いの中に飛び込んできた!ヘッドバットもらっちゃったわ…)







希:体力6→2(判定ダメージ4)

にこ:技量9→10
353 :残り体力:希2/にこ5 [saga]:2016/06/18(土) 22:10:23.58 ID:aICFFAjg0
希(まずいわぁ…。あの兵隊さん、的確に急所をついてくる)

希(銃は飾りで格闘の方が強いんじゃ…)



にこ「さて、力量の差はわかったかしら?今降参するなら絵里に突き出すだけで済ませてあげるけど」

希「………………」



希(背面服従しておくのもあり、やよね?)





>>355

・希の行動選択、凛を呼ぶ、にこに従うも選択可
・コンマ一の位行動値判定
・コンマ十の位相手の行動判定



354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 16:23:41.26 ID:JVUnkcmYO
従う
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 18:48:07.91 ID:23jdKXVSO
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:20:49.28 ID:Qycs4Upt0
希「はいはい、降参降参。うちじゃどうしようもないわ」

にこ「……本当に?不意打ちとか企んでるじゃないの?」

希「それなら…、その場に伏せて手は後ろで組めばいいんやっけ?」

にこ「……抵抗する気はないのね。わかったわ」




にこ「…さて、手錠はかけたし。絵里のとこまで同行してもらうわよ」

希「あら?兵士さんは事情聴取とかせぇへんの?」

にこ「私がやるとキツイ尋問になるわよ?いいの?」

希「あー。そりゃ堪忍してほしいなぁ」





希(…これで列車を警護する人間は取り除けた。…あまり良い手じゃないけどね)

希(……凛ちゃん、後は頼んだよ…!)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:41:05.23 ID:Qycs4Upt0
__貨物列車内部


凛「…希ちゃん、大丈夫かなぁ。もう発車予定時刻だよ…」

凛「外にはヒト一人いないし、どこいっちゃったんだろ…」

ガタン




凛「あっ…発車しちゃった…」

凛「……ううん。ネガティブに考えてちゃダメにゃ。希なら絶対大丈夫」

凛「私は私の仕事をきっちりこなすだけ」

凛「失敗できない仕事だからね!」







『姐さん!そちらの様子は!』

凛「オールオーケーにゃ!貨物は推察どおりラブカだったし、いつでもジョイントを切り離せるよ!」

『ラジャー!あと1分ほどでそちらに追い付くんで、先に切り離してブレーキをかけてください!』

凛「うん、わかったよ!」



凛「ふふん。まさか盗賊が列車の設備を持ってるとは思わないよね!ジョイントを手動で外すツールも完備してるんだよ!」

ガコン



凛「さて、車掌さんはいつ気付くかなぁ?貨物列車ごと盗まれたなんて」

凛「まあ、中身が車掌さんにも知らされない極秘だったのが仇になったってことで。バイバイにゃ」

『ベストタイミングです、姐さん!すぐこっちに連結しますね!』

凛「りょーかい。…ふう。あとは持ち帰るだけにゃ」


358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/23(木) 21:54:44.20 ID:Qycs4Upt0
凛「さて、基地に帰るにゃー」

「そーっすね」

『……応答願う!誰か聞いてないの!?』

凛「ん?どうかしたの?そんな慌てて」

『ね、姐さん!警察の連中がうちらのアジトに!!』

凛「!!」




凛(出し抜かれた!こんなに行動が早いなんて!)

凛(マズイにゃ…。相手も列車を奪われるとは思ってないけど、私たちも帰る場所を強襲されるなんて!)

凛(いますぐにもどらないとだけど…この貨物列車で行くのはバカげてるし…)

凛(…どうすれば……)




>>359

1,構ってらんない!このまま戻るよ!

2,私は徒歩で基地に戻るから、列車を他の街のアジトに持って行って!

3,アジトは放棄するよ!キミも逃げて!
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 21:56:26.71 ID:kUm4IS8jo
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/28(火) 22:00:35.87 ID:gMwezyMz0
凛「私は徒歩で基地に戻るから、列車を他の街のアジトに持って行って!」

「で、でもそれじゃ奴等が基地を制圧するまで間に合わないですよ!」

凛「なら奪い返すだけ!仲間を見捨てるわけにはいかないの!」



「…わかりました。姐さんに従います」

凛「頼んだよ!アジトに着いたら厳重に保管するように言っておいて!」

「はい。…姐さんも一つ、持って行ってください」

凛「えっ」

「奴等もたぶん魔法を使ってきます。…魔法に対抗できるのは魔法ですから」

凛「でも…これは…。人の命から作った…」

「二度とこんなものを使わせないように、悪が悪を成敗するんです。…それが盗賊、でしょう?」

凛「………………」



凛「……わかったよ。…私は盗賊だもんね」




※凛が電撃ワイヤー(攻撃タイプなし、雷属性)を習得しました。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/06/28(火) 22:34:23.41 ID:gMwezyMz0
__カンダーランド・盗賊のアジト



凛(もうアジトは警察の捜索が入ってて侵入も出来なさそう)

凛(やっぱり徒歩じゃ時間がかかりすぎたかな)

凛(通気ダクトからなら様子を探ることはできそうだけど、…警察を追い払う一手が思い浮かばないにゃ…)



凛「…でも、アジトに残ったメンバー、誰も連絡がない…。…みんな捕まっちゃった…?」

凛「……それを調べるためにも潜伏しよう」









凛(アジトの真上の通気孔までたどり着くと、…事態はかなりマズイことになってた)

凛(…うちのメンバーが…縄で縛られて尋問されてる…)




にこ「…よくできた盗賊ね。ここまでやっても仲間を売らないなんて」

「……姐さんは絶対捕まえさせない。あんたらみたいな悪どい国家の犬なんかに!」

にこ「ふーん。…星空凛はよっぽど優秀なリーダーなのね。絵里のやつがしつこく追いかける理由もわかった気がする」



にこ「……けど、あいつはどうかしらね?」

にこ「東條希。今頃絵里にとんでもないことされてるんでしょーね」

にこ「元々盗賊団じゃないし、簡単に裏切るかもしれないわよ?」

にこ「さて、あんたらはここで這いつくばってなさい。処分はまた後でね」





凛(…あの兵隊さん、部屋を出てくみたいだ)

凛(ダクトから飛び出して奇襲すれば、拘束できるかも…)






>>363

1,部屋を出てくのを待って、メンバーを確実に助けよう

2,それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!

3,……やろう。署長との交渉材料に使えるし(コンマ一の位行動値判定)




3の行動値テーブル

9,8,7,6,5→オーバーキル、拘束失敗
4,3→拘束成功
2,1,0→拘束失敗、にこと戦闘
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 22:36:01.31 ID:2b7SZLMSO
1
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/28(火) 22:37:08.25 ID:YqbRxnGA0
2
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/03(日) 14:46:22.06 ID:LRcH54mNO
どうでもいいけど魔導生命体と戦ってるときのかよちんは泳いだ時のまんまの格好なのかな。し、下着のまま……。


…ふぅ。


毎度更新楽しみにしてます。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 15:57:23.68 ID:mFsj2GzSO
>>364
粛清
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:13:29.24 ID:ZTZPG2560
凛(それより…希ちゃんが危ない…!助けにいかなきゃ…!)

凛(けど、場所がわからない…。用心深いあの署長だし、もうここにはいないのかも…)

凛(……ううん。ここで考えててもダメ。とにかく情報を集めなきゃ)






にこ「さて、絵里のところに戻るかな。もうそろそろアジトの捜索も終わる頃だし」



凛(…ダクトの中からあの兵隊さんを追跡することにしたにゃ)

凛(たぶんあの兵隊さんは署長の側近か客人。いつかは署長のところに戻るはず)



にこ「……この作戦が終わったら、絵里はハーバラに戻るわよね…。あいつともお別れか…」

にこ「……私も、新しい居場所を見つけたと思ったんだけど…」

にこ「………………」



凛(兵隊さんは独り言を呟いて足を止めちゃった)

凛(カンダーランドの人なのかな?治安維持のために署長に協力してただけ…?)



にこ「……ううん。あいつには、にこが絶対必要よね!この国のためにも私も一緒にハーバラに行こう!」

にこ「あいつの隣にしか、私の居場所はないからね…!」



凛(…吹っ切れたみたいなセリフを言って、兵隊さんは走り出した)

凛(ちょ…狭いダクトをハイハイで進むの辛いんだから、そんな急がないでー!)

367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 21:47:22.80 ID:ZTZPG2560
凛(どうにかこうにか兵隊さんを見失わないように追跡して、…気付けばアジトの外)

凛(兵隊さんは警察の装甲車に入ってった。…あそこに希ちゃんと署長が…?)

凛(…どんな話してるんだろう…。警備をいないし盗み聞きしよう)




希「ホントに…?ホントにカンダーランドを…?」

絵里「そうよ。そのためにあなたと別れてハーバラでお金を稼いでたんだから」

にこ「マジで…?…大胆なことするわね…」

絵里「にこも力を貸してくれる?…カンダーランドの独立に」



凛(カンダーランドの…独立…?)



絵里「本来ならA-RISEに手切れ金を払ってカンダーランドを手放してもらう算段だったけど…」

絵里「…私の稼いだお金は、カンダーランドの復興資金とPrintempsの侵略に対する防衛費にするわ」

希「それって……新しく国を旗揚げするってこと…?」

絵里「……そうなるわね」

にこ「絵里がリーダーならみんな納得してくれるわよ。盗賊を追い払った街の英雄なんだから」



絵里「……いいえ。リーダーは私じゃない」

絵里「あなたよ、にこ」

にこ「…え?」

絵里「私は所詮バウンティハンター。ただの稼ぎ手なのよ」

絵里「人の行く末を考えて導く力があるのは…あなたよ」

にこ「……そう、なの…?」

絵里「希もそう思うわよね?」

希「えっ?うち?」

希「うちはわからんけど……カンダーランドが平和でいい国になるなら、うちは歓迎するよ?」

絵里「…カンダーランドの住民からも歓迎されてるみたいだし、…やってみない?にこ」

希「…うちからもお願い。もう…この街が荒らされるのは見たくないよ」



凛(………………)

凛(希ちゃんの願いは、カンダーランドの平和と繁栄)

凛(……そうだよね。…こんなに確実に自分の故郷をよくしてくれる人がいたら、…海未ちゃんについてく意味もなくなるよね…)
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/04(月) 22:01:46.37 ID:ZTZPG2560
にこ「……ここで断ったら、ただのヘタレよね」

にこ「…いいわ。絵里、国を立ち上げて…Printempsと海未のヤツをぶっ飛ばしてあげましょう!」

絵里「ありがとう、にこ。命をかけて尽くすわ」

希「……海未、ちゃん…」



凛(……希ちゃんも、この新しい国のために何かしたいと思ってる)

凛(今止めなきゃ、もう海未ちゃんのもとには戻ってこれない)

凛(けど、この国は希ちゃんのホントに欲しかったもの…)

凛(……私は、凛は…どうすればいいの…?)





>>370

1,…私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…

2,…私には関係ないよ。海未ちゃんの悲しむ顔は見たくないし、連れて帰る!

3,…これは裏切りだよ。面倒事になる前に三人とも倒さなきゃ

4,………………
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:05:07.08 ID:lE0kwxqQo
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/04(月) 22:47:46.47 ID:T7Cu1gojO
1
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 00:42:40.21 ID:iaG9ULuj0
凛(私には止められないよ…。あんなに希望に満ちた顔を奪うことなんてできない…)

凛(……希ちゃんを、引き止められない…)



凛「…捕まった他のメンバーを救出して…さっさと帰ろう…」

凛「……海未ちゃんに、何て言えばいいんだろう…」



「ごめん、って言っておいてな、凛ちゃん」

凛「!!」



凛(気付いたら希ちゃんが装甲車から顔を覗かせてた。…すごく申し訳なさそうな顔で)



希「……海未ちゃんに拾われた命だけど…、…うちはカンダーランドを独立させるためにあれこれしてきた」

希「……許してとは言わない。気に入らなかったら潰しにきてもいい」

希「でも…海未ちゃんが信じてくれるなら…。…カンダーランドはうちらの任せてほしいって、…伝えてくれるかな…凛ちゃん」



凛「……わかったよ。…希ちゃんがいるなら、その二人も大丈夫だと思うし」

凛「……でも、希ちゃんが隣にいない寂しさで…」

凛「凛は…ダメになるかもしれない…」



希「凛ちゃん…」

にこ「?希、誰と話してんの…って、星空凛じゃない!盗賊のリーダーの!」

希「待って!手を出さないで!」

にこ「って言われても…絵里!どうすんの!?」

絵里「………………」



凛(希ちゃんの声で署長と兵隊さんが出てきた)

凛(兵隊さんは焦ってるみたいだけど、署長は突然通信機を取り出して通話し始めた)



絵里「……長官、聞こえますか?」

絵里「絢瀬隊は星空凛の確保に失敗しました。足取りも全くの不明です。…作戦を切り上げます」

絵里「あとそれから……。……ただいまを持って絢瀬絵里は警官を辞職します」



凛(目標を目の前にして確保失敗の報告。そのついでに辞職表明。…やっぱりこの人わからないにゃ)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/10(日) 01:16:38.81 ID:iaG9ULuj0
絵里「……というわけよ。あなたと盗賊団を追及する理由はなくなったわ」

絵里「……行きなさい。海未に建国を伝えてちょうだい、希の友達さん」

希「絵里ち…。…ありがとな」

絵里「…でも、次会う時は敵かもしれないのは忘れないで」

凛「わかったよ…絵里、ちゃん」



にこ「……もう!あんたがわからないわ、絵里」

絵里「いずれ離脱しなきゃいけなかったのよ。今がそのタイミングだと思っただけ」

にこ「ったく、ヒヤヒヤさせるんだから…。…星空凛!」

凛「なに?兵隊さん」

にこ「海未に伝えなさい。戦いたくなかったら、まず会いに来いって。迎賓してあげるわよ」

凛「うん。伝えるよ」



希「……今までありがとね、凛ちゃん」

凛「こっちこそ。……どんなことがあっても、希ちゃんは凛の友達だよ」

希「当たり前やん。…だから…こんなに…つらいのかな…」

凛「いっしょに……いられないのが…こんなに、悲しいなんて…!」ポロポロ



凛(たったそれだけなのに、涙は止まらない。まう会えなくなるわけでもないのに)



希「泣いちゃ…ダメや…!」ポロポロ

凛「わかってるよ…!」ポロポロ

希「じゃあ…もう振り向いて…いかなきゃ!」

凛「……じゃあね…!希ちゃん…!」






凛(私は駆け出した。後戻りできないくらい遠くまで)

凛(…道の途中で流した涙は、どこまで離れても途絶えることがなかった)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:08:39.56 ID:PaNLP0sN0

__ハーバラ郊外・駅舎



凛(…私はカンダーランドを離れて、海未ちゃんと合流することにした)

凛(カンダーランドの争いの元だったラブカは既に遠くのアジトに運んだし…。絵里ちゃんはいつ気付くかな)

凛(…もうカンダーランドでやれることもなさそうだから、列車でハーバラまで戻ってきた。とはいえもう夜だから、どこかで休もう)



凛「海未ちゃん…どこにいるのかな」



凛(…Printempsの一人、南ことりのカウンセリング?をかって出た海未ちゃん)

凛(凛が海未ちゃんなら、そのままPrintempsに入り込んで内側から侵食してくけど…)

凛(…海未ちゃんもそう考えると思ったからハーバラまで戻ってきたんだけどね)



凛「…そう言えば、かよちんがあんじゅさんと一緒に官邸に潜入したんだっけ」

凛「…様子を見に行くかな」



凛(別に心配とかそういうのじゃなくて、…海未ちゃんの頼まれ事をしっかりやってるかどうかの確認ってだけ)

凛(あと、あわよくば寝床を食べ物をもらえるかなと思って)



凛「官邸、か。そんなに遠くないね」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/11(月) 23:28:18.74 ID:PaNLP0sN0
__ハーバラ・官邸


凛「…あれー?廃墟だにゃ…」



凛(A-RISEの本拠の官邸はものの見事に廃屋となってた。ガラスは粉々塀も粉々、壁も粉々)

凛(…外から見たら人の気配なんてしないけど…)

凛(A-RISEほどの人たちだ、絶対地下にシェルターを作ってるにゃ)



凛「ほら、こんな不自然なところにマンホールがあるもん」



凛(伊達に盗賊やってないよ。構造物の作りを察知するのは得意だし)

凛(…マンホールを避けて地下に入り込むと、やっぱり迷路みたいなストラクチャーが広がってた)

凛(そして、異様な気配が凛の背筋に寒気を走らせた)



凛「な…なに…?」

「………………」



凛(…浮いてる)

凛(人型の機械が凛の目の前に浮いてる。顔の部分はバイザーで見えなくなってて、中に人がいるかどうかもわからない)

凛(わかるのは…すごくヤバイやつだってこと…!)








>>376

1,と、とにかく逃げるにゃ!

2,戦うしか…ないよね!

3,とりあえず…話しかけてみよう

375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/11(月) 23:59:53.56 ID:HG6KdvQG0
ksk
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/12(火) 03:37:33.18 ID:KJ1lEqomo
3
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/15(金) 00:31:47.02 ID:kZ9WOStm0
凛(…とりあえず、話しかけてみよう)



凛「あ、あの」

凛「ここの管理者さんですか…?」



凛(目のない視線でこっちをにらみつけてたけど、突然身体の向きを変えて移動し始めた)

凛(ハンドサインでこっちに来いってやりながら)

凛(危害を加えるつもりはないのかな?…でも罠かもしれないし)

凛(…ただ意志表示ができないだけかもしれないし、話せる人に会わせてくれるかもしれないし。追いかけよう)




『今日はやけにお客さんが多いな。まあ話くらいは聞いてやるか』

凛「誰?どこにいるの?」



凛(館内放送でうんざりしたような声が流れた。…浮いてるアレが凛の存在を知らせたのかな?)



『動くなよ、星空凛。セキュリティが作動したら命の保証はできない』

凛「え?」

『迎えに行くからそいつの側で待っていろ』

凛「わかった」



凛(…たぶんA-RISEの人だけど、話は聞いてくれるみたいだ)

凛(…大人しく待ってよう)
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/15(金) 00:52:46.42 ID:kZ9WOStm0
凛(しばらくすると静かな足音が聞こえてきた。音の響く通路でもこんなに静かだし、スニーキングに慣れてる人なのかな)



「おっと、まだ動くな。盗賊団の首領星空凛。目的は知らんが大人しく居住区まできてもらうぞ」

凛「…統堂英玲奈、さんだね」



凛(拳銃をこっちに向けて背後に回ってきた。…今は指示に従おう)



英玲奈「お前が抵抗しないなら、私たちも危害を加えるつもりはない。こんな情勢だ、無駄な殺生は避けるべきだろう?」

凛「そうだね。早く居住区に案内してほしいにゃ」

英玲奈「…ついてこい」



凛(私の目の前を横切り来た道を戻る英玲奈さん。その後ろには浮いてるアレが続く)

凛(…どうやら、アレはA-RISEが開発した兵器みたいだね。彼女を守るようにプログラムされてるんだ)
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 21:16:28.67 ID:z3ZIt5ya0
__居住区


英玲奈「戻ったぞ」

「あら、早かったわね。侵入者さんは御しやすかった?」

英玲奈「物わかりのいい奴だ」

凛「…争ってる場合じゃないからね、あんじゅさん」

あんじゅ「あ、凛ちゃんだったか」



凛(仮眠室のベッドに横になってたあんじゅさん。気だるそうに身体を起こして私の方に向き直る)



あんじゅ「カンダーランドに残るんじゃなかったっけ?……もしかしてなんか大きな動きがあった?」

凛「うん。私を追跡してきた警官の絢瀬絵里がカンダーランドの独立を宣言したんだ」



英玲奈「ほう…あの絢瀬が」

凛「英玲奈さん、絵里ちゃんのこと知ってるの?」

英玲奈「絢瀬を賞金稼ぎから足を洗わせて警官にしたのは私だ」

凛「そうだったんだ。…でも絵里ちゃんの給与は全部カンダーランドの独立のための資金になる予定だったんだよ?」

あんじゅ「署長で収まる器じゃなかったかー。…まさに群雄割拠ね」



英玲奈「恐らく園田海未もPrintempsを内から掌握しA-RISEの残存勢力や絢瀬の独立国家と事を構えるだろう。内戦どころの騒ぎじゃなくなってきたな」

あんじゅ「こうしてまた衰退してくのね…。…まあ私はその先にあるものを見たいんだけど」

凛「…私は海未ちゃんを信じるよ」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 21:32:34.11 ID:z3ZIt5ya0
英玲奈「お前も花陽と同じようなことを言うのだな」

凛「…え?かよちんと?」

あんじゅ「海未ちゃんが作る世界を見たい、一緒に作りたいって」

凛「……そう言えばかよちんは…?あんじゅさんに着いていったよね…?」

英玲奈「………………」



あんじゅ「…花陽ちゃんはそこにいるわよ」

凛「え?」




凛(あんじゅさんのベッドの向かい側に、生命維持装置が繋がれた人が寝かされてる)




あんじゅ「そこの生体兵器のコントロールを取り戻すために、暴走したそいつに挑んで…」

あんじゅ「……仮死状態。ツバサと同じになっちゃったわ」

英玲奈「………………。…すまない」

凛「………………」



凛(その人の近くまできて顔を覗く。…よく知る人の、一番好きな表情が見えた)

凛(安らかな寝顔。遠い昔、守りたいと思った表情)

凛(…懐かしさや安心感と同時に、なぜかさびしさが押し寄せてきた)




あんじゅ「海未ちゃんも言ってたけど、凛ちゃんの大切な人なんでしょ?…また会いたいなら力を貸してあげるわよ?」

英玲奈「お前は休んでろ、あんじゅ。魔力は全然回復してないんだろう?」

凛「……かよちん」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 22:01:19.84 ID:z3ZIt5ya0
凛(私が感傷に浸ってるのを悟ってか、二人はこれ以上口を開くことはなかった)

凛(自分でもよく分からない感情が頭の中をグルグルして、その場で立ち尽くすばかり)

凛(でも、重い空気は開いた扉が外へ流してくれた)



「あんじゅ!英玲奈!無事だった!?」



凛(私より小柄で…でも、底知れない器の大きさを感じられるその人は、大きな声で仲間の名前を呼んだ)




英玲奈「うるさいぞツバサ。起きて早々騒ぐな」

あんじゅ「変わりはないみたいね。よかった、蘇生は成功よ」

ツバサ「なんで二人とも落ち着いてるのよ。侵入者よ侵入者!」

凛「あー、はい。侵入者です」

ツバサ「!!」



凛(古めかしいライフルをこっちに向けてる。…あんじゅさんが言ってたとおりあんまり融通のきかない人なのかも)



あんじゅ「武器を置きなさいってツバサ。凛ちゃんは敵じゃないわよ」

ツバサ「それは私が決める。盗賊団の首領星空凛。なんのつもりかしらないけど、私が相手よ」

英玲奈「……じゃあ私がお前の相手だツバサ。私の客人に手を出すなら」

ツバサ「…なんのつもりよ英玲奈。あんたのコミュニティに星空凛なんていたの?」

英玲奈「お前がグースカ寝てる間、巷の情勢は大きく変わった。…私たちを取り巻く環境もな」

あんじゅ「…力だけじゃもうどうにもならないくらいに、世の中終わってるわよ」

ツバサ「………………」




凛「……始めまして、星空凛です。あんじゅさんと英玲奈さんにはお世話になってます」

ツバサ「ごめんなさいね、私も動転してたみたい。綺羅ツバサよ、英玲奈のお客さん」




凛(武器を置いて握手を求めるツバサさん。…この人がA-RISEのリーダーか)

凛(…なんだか暑苦しい人にゃ)
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 22:42:06.35 ID:z3ZIt5ya0
凛(あんじゅさんと英玲奈さんと一緒に、ツバサさんにこの国の情勢を簡単に説明した)

凛(魔法のこと、ラブカのこと、Printempsのこと、それを乗っ取ろうとする海未ちゃんのこと、カンダーランドにできた独立国家のこと、荒廃したA-RISEの街のこと)

凛(…ツバサさんはさっきまでの血の気の多い人格はどこへやら、冷静に事を分析して処理するリーダーっぷりを見せてくれた)



ツバサ「そう、だったのね…。私を目覚めさせたのは、あんじゅの魔法…」

あんじゅ「黙ってて悪かったとは思ってるけど、仕方なかったのよ。それより、これからどうするか、よね」

英玲奈「……私は高坂穂乃果を蘇生しに行く。止めるなよ」

ツバサ「…そんなに園田海未さんと対立したくないの?てか、どんな人なの?あんじゅ?」

あんじゅ「あんたにも穂乃果ちゃんにもない、独特の思想を持った人よ。この世界を本当に次のステージに乗っけるかもしれないって人」

英玲奈「星空だってその一人だ。園田海未の思想を信じて…あらゆる人に可能性を見出だす世界を作る。…それだけの力を持った人間なのだろう」




ツバサ「…でも、それじゃ戦いは終わらない」

凛「終わらなくていいと思ってるんじゃないかな?戦いが終わって支配する、されるくらいならお互いにせめぎ合ってる方が健全だってことだよ」

ツバサ「……それは、世界の衰退を意味するわよ?」

凛「そう思うなら海未ちゃんを打ち倒せばいい。…私は、心に希望を持てないなら平和や繁栄なんていらないから」



あんじゅ「…だそうよ?…私には何が正義かなんてわからないし、訪れた世界を楽しませてもらうことにするわね。…しばらく力も戻ってこないし」

ツバサ「あんじゅ…その享楽主義はどうにかならないかしらね…」

英玲奈「お前はどうする、ツバサ?A-RISEの残党をまとめて復権するか?」

ツバサ「…彼らがそれを望むなら。世界の繁栄が人間を救うと信じる人がいるなら」

英玲奈「…そうか」




ツバサ「…あなたはどうする?星空凛さん」

凛「…私は……」






>>384

1,英玲奈さんと一緒に高坂穂乃果さんを蘇生させるよ

2,あんじゅさん、…かよちんの蘇生、手伝ってくれますか?

3,海未ちゃんの行方を探すよ

4,………………
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 23:03:58.13 ID:ipMCX8Rd0
2
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 02:33:50.86 ID:l+6Yaarm0
2
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/25(月) 21:36:04.40 ID:YiiwYtQR0
凛「あんじゅさん、…かよちんの蘇生、手伝ってくれますか?」

あんじゅ「それは構わないけど、私の魔力が回復するまでにはまだまだ時間がかかるわよ?」

凛「ラブカを使っても…?」

あんじゅ「…かなりの量が必要になるけど、できるわ。…でも、あなたはラブカを使うことに否定的だったじゃない」

凛「………………」




凛(…奪いとったラブカを使えば、あんじゅさんを回復させてかよちんを蘇生できる。関係のないたくさんの人の思いを使って)

凛(そしてかよちんは…たくさんの人をラブカを使って傷付けてきた。…こんなの、許されるはずがない)

凛(でも、……もう一度、かよちんに会いたい。人を傷付けることに抵抗のない魔導士じゃなくて、そこに寝てる私の大切な人に)

凛(…これはただの私のわがままだ。私欲のために悪を働く正義の敵の所業だ)

凛(………………)



英玲奈「星空凛、…悪を躊躇うな。その葛藤の間にもお前の助けを求めている人間が力尽きていく。お前の心は後悔に食い潰されていく」

ツバサ「…同意見ね。愛する人のためなら世界中の人間を敵にしてもいいと思わないと。正義なんて、愛の前じゃなんの価値もないのよ」

あんじゅ「あら、二人が人生相談してあげるなんて珍しいわね。自分に関係ないことには全然首突っ込まないのに」

ツバサ「…こんな思い詰めた顔してたらどうにかしてあげたくなるでしょ」

英玲奈「人の心を捨てたつもりはない。目の前の困ってる人間を助けるのは当たり前じゃないのか」

あんじゅ「あははは。これだからあんた達は面白いのよね」



凛「……お願いします、あんじゅさん。かよちんを…ホントの意味で救いたいんです」

あんじゅ「…オーケー。約束するわ」

英玲奈「…もう夜遅い。今日はここに泊まって、明日からにしろ」

ツバサ「大丈夫。星空さんとあんじゅなら。小泉花陽の心を解き放てるって信じてるわ」

凛「……はい!」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/07/25(月) 21:44:48.03 ID:YiiwYtQR0





>>387>>391 で安価を取り、多かったキャラに視点を合わせます


1,海未&ことり

2,凛&あんじゅ

3,英玲奈&ツバサ

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 21:45:04.67 ID:Vgk5+R9/o
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 22:20:49.13 ID:hUBIzM3lo
1
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 01:40:33.60 ID:9B6aPB1oO
3
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 02:01:02.14 ID:NqJjutM70
1
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 12:21:42.99 ID:tZqUtoi5O
2
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 12:28:04.46 ID:bGbThljLo
同点は再安価か、それとも両方見れるのか
393 :1と2を順番に書いていきます [saga]:2016/08/02(火) 21:11:48.37 ID:ftlPAB6Q0
__ハーバラ・Printemps陣営地



海未(花陽と別れて、私とことりはハーバラまで戻ってきました)

海未(……ことりも私も様々な勢力から命を付け狙われる身。安息を得るには、敵にならない人間ばかりいる場所でなくては)

海未(私たちには平穏な時間が必要です。ことりが、自らの意志で私と道を共にすることを選んでくれるまで…)



海未「おはようございます、ことり」

ことり「おはよう、海未ちゃん。今日はどうするの?」



海未(Printemps勢力の詰所に到着したのは昨日の夜遅く。ことりの配下は何も言わずに寝床を用意してくれましたが…現在、Printempsと反乱勢力の抗争の状況は掴めていません)

海未(……このままPrintempsを乗っ取るつもりならば、私が前線に立つことで信頼を勝ち取りますが…)

海未(……私がここにいるのは、あくまでことりの静養のため。戦いに身を投じては、ことりが弑虐を止めることはないでしょう)



海未「反乱勢力と決着はついてないみたいですね…。あなたを休ませたいからハーバラまで戻ってきたのに…」

ことり「海未ちゃん、私は戦うよ。海未ちゃんの力になれるならPrintempsだって踏み台にさせてもいい」

海未「……いいえ。ことりが戦う必要はありません。あなたの手を汚させたくないのです…」

ことり「でも、海未ちゃんの力になりたいの…!」



海未「あなたの力を、私は御せません。あなた自身もどう力を振るえばいいかわかっていない」

ことり「!!それは…!」

海未「…だから、見極めさせてください。私がことりに何をしてもらえばいいのかを」

ことり「……わかったよ…海未ちゃん」



海未(誰かのためなら不可能を可能にしてしまうことりです。ことりと、その手勢の采配を誤れば…)

海未(…改めて、私は手に世界の流れを変える鍵を持っているのだと自覚しました)




ことり「…とりあえず戦線の報告だけど、反乱勢力側に裏切り者が出たみたいで部隊は混乱してるみたいだよ」

海未「裏切り者…。こちらに寝返ったのですか?」

ことり「ううん。独立したって言った方がいいかな。…とにかく、今日はたぶんあっちは攻めてこないと思う」

海未「…好都合ですね。戦う必要がなくなるのですから」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/02(火) 21:13:45.62 ID:ftlPAB6Q0


ことり「それと…ちょっとヘンな情報なんだけど」

海未「変?」

ことり「反乱勢力の部隊に同じ顔の人がたくさんいたって報告が、こっちの隊員さんからあがってるの」

海未「同じ、顔…?」



海未(…なぜだか背筋に悪寒が走りました)

海未(クローン…?…いえ、実用できるくらいの技術はないはず…)

海未(………………。…これは調べておく必要がありそうです)



海未「…それについて調べてみましょう、ことり」

ことり「うん」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/09(火) 21:11:00.97 ID:R0BfkbO+0
__ハーバラ・緩衝地帯



海未(同じ顔の人間の手がかりを求めて、バリケードの乱立する市街地にやってきました)

海未(ここはPrintemps側とA-RISE側の陣営の丁度間にある場所。拠点にするにはあまりに敵に近いため、どちらも手が出せない緩衝地帯になっています)

海未(ですが、相手の拠点に攻め入るならここで準備しているはず。仮に攻めるつもりがなくても偵察くらいはいるでしょう)

海未(…一般人を装って聴き込みをしますか)



海未「ことり、あなたは偵察部隊と合流してください。私がA-RISE側から聴き込みしますので」

ことり「…気をつけてね。海未ちゃん、一応賞金首だし…襲われるかも…」

海未「…その時は助けてくださいね?」

ことり「任せて、海未ちゃん」




海未(人の気配のないゴーストタウンで車両の駆動音はよく聞こえます。Printemps側の部隊配置はことりから聞いてるので、それに載ってない車両の持ち主は間違いなくあっち側でしょう)

海未(何気ない感じで車両に近づいて運転席を覗きます)



「……あれ?海未ちゃんじゃん!」

海未「!あなたは!」

「久しぶりー!園田さん!」

「全然連絡取れないからまずいことに巻き込まれたのかと思ってたよ!」



海未(…古き学友のヒデコ、フミコ、そしてミカ)

海未(こんなところで顔を合わせるとは思ってもいませんでした)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/09(火) 21:41:14.79 ID:R0BfkbO+0

海未「あなた達こそ!どうしてこんな危ない場所に!?」

フミコ「…穂乃果を、探してるんだ。あの日以来ずっと行方知れずで…」

ヒデコ「…あれだけこの国を変えようと必死だったのに…。…クーデターを成功させたのはことりちゃん…」

ミカ「…穂乃果の掲げた理想は、どこに行っちゃったのかな…?」



海未(…彼女たちは穂乃果を裏からサポートしていました。資材調達や情報収集、他にも私の知らないところで活躍しているのでしょう)

海未(…穂乃果の友達だから、の一言で行動してしまう彼女たちは、穂乃果と計り知れない絆で結ばれているということです)

海未(……穂乃果の安否を確認したいのも当然の理屈でしょう)



ミカ「園田さん、穂乃果がどこにいるか知らない?」

海未「……詳しい場所までは知らないですが、恐らくオトノキのどこかにいると思います」

ヒデコ「ホントに!?」

海未「…ことりが言ってましたので、間違いないかと」

ミカ「ことりちゃん、かぁ…」



海未(ことりの名前を出した途端、三人は視線を下げて暗い顔をしました)

海未(…ことりの…Printempsの支配体制に不満があるのでしょうか…?)



フミコ「…どうして穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんで活動してたのに、最終的に成功したのはことりちゃんなのかな…」

ミカ「穂乃果がやるから、私たち応援してきたのにな…」

ヒデコ「…何か、裏であったんじゃないのかな…」

海未「………………」




海未(…私と穂乃果とことりの間で何か仲違いが起きた、と推察しているわけですね…)

海未(…そして、穂乃果は追い落とされことりが頂点に立っている。それがあまりお気に召していないというのでしょうか)

海未(……真実を話すべきなのでしょうか?)







>>398 選択

1,ありのままを伝えましょう。あとは彼女たちの判断です

2,うまく話をまとめられれば、彼女たちを仲間に迎え入れられます

3,私が語るべきことではないです
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 10:35:44.84 ID:Es6KM4Hf0
1
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 14:43:38.41 ID:pQ9Z2ZT7O
1
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/15(月) 22:05:37.11 ID:cGm+1epB0
海未(ありのままを伝えましょう。あとは彼女たちの判断です)



海未「…穂乃果は、私の命を奪おうとしてきました。…私が敵になるとわかってしまったからでしょう」

フミコ「え…海未ちゃんを…?」

海未「はい。…穂乃果は一刻も早く支配体制を崩壊させたかったのでしょう。…やってることは体制側の人間と変わりませんが」



海未「…私もそのまま終わるわけにはいかなかったので、……穂乃果を殺めました」

ミカ「……そんな…」

海未「…しかし、お互いに力を使い果たして…穂乃果は今でも意識が戻っていません」

海未「…あの日のクーデターは、ことりと…花陽がA-RISEを打ち倒し実権を掌握しました」

ヒデコ「そう、だったんだ…」



海未「…知っての通り、ことりには体制を仕切る統率力はありません。…この混乱の原因は、私と穂乃果にあるのです」

フミコ「…海未ちゃんは、どうしたいの?責任を負うの?」

海未「……私を信じる仲間のためにも、…革命を続けます。求めた結果が得られるまで」

ヒデコ「そっか…」



ミカ「…ありがとう、園田さん。何があったか知れて安心したよ」

ヒデコ「尚更穂乃果のこと、ほっとけなくなったね。…今の海未ちゃんを見て、穂乃果は何を思うかな」

フミコ「穂乃果に聞いてみなくちゃね!」

海未「…私の前に立ちはだかるなら、何度でも戦います。私の中に芽生えた穂乃果の理想を共有したいなら、喜んで手を取ります」

ミカ「穂乃果に伝えておくよ。園田さんが思い出と一緒に待ってるって」

フミコ「悔しいけど、穂乃果の一番の理解者は海未ちゃんだね」

ヒデコ「…だから、二人が争ってほしくないよ。…私の勝手な感想だけど」

海未「…その気持ちに応えられるよう、努力します」

400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/21(日) 16:24:22.63 ID:XVE9G4WSO
>>400ゲット
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/25(木) 01:33:26.29 ID:ESCruHpU0
海未「…ところで、皆さんは同じ顔の人間があちこちにいるという噂は知ってますか?」

ミカ「…そっち側でも噂になってるんだ」

ヒデコ「まあ、敵側からしてみれば不気味だしね」

海未「…?含みのある言い方をしますね」

フミコ「……実はね…」



フミコ「あの技術を確立して反抗勢力に提供したのは私たち…なんだ」

海未「……え?」

ヒデコ「……事の始まりは穂乃果の提案だった。『私たちの勢力って、人手が全然足りてないよね。…ラブカを使ってロボットみたいなのを作れないかな?』って」

ミカ「ラブカは人の想いの結晶。意志の力があればものを動かすことができるんだ」

フミコ「でも、ロボットを動かす駆動機関なんて専門外だし、人手として使える素材がなかったし」



海未「……では、同じ顔のあれは…?」

ミカ「……A-RISEの統堂英玲奈さんは、クローンの研究をしてた。とはいえ、成果は芳しくなかったみたいだけどね。パワードスーツを組み込むことでようやく操作できたとか」

ヒデコ「A-RISEがいなくなった後、その研究機関を偶然見つけて、…丁度いい器だと思ってラブカを持たせたら、…人格が発現したのよ」

海未「…それは……」

ミカ「確かに倫理観に反することだと思うよ。けど、発現した人格はラブカにされた人の意志そのものだった。…ただ使い捨てられるよりいいんじゃないのかな…?」



海未(…借り物の肉体に、切り離された魂。…異形と呼ぶ他ありません)

海未(…個人的には嫌悪感がありますが…今重要なのはそれではありません)

海未(統堂英玲奈が作ったクローンということは、兵力として使えるクローンということ。身体能力は驚異的なもののはずです。そしてラブカを核として動くということは、魔法を操ることができるということ)

海未(…Printemps側はかなり不利な戦いを強いられます)
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/25(木) 01:35:13.11 ID:ESCruHpU0

海未「……なぜ、A-RISE側に技術提供を?穂乃果の敵のはずですよ?」

フミコ「…ことりちゃんを完全に信頼するのは…できないから、かな…」

ミカ「…このままことりちゃんの勢力に支配されたら、何も変わらないよ」

ヒデコ「……穂乃果がやることに意味があるんだからね」

海未「………………」



海未(…ことりへの抑止力として、バラまいたのですか。…まあ、穂乃果ならその災いの芽をものともせず進みそうですが)

海未(しかし、私にとってはかなり厄介な存在ということがわかりました)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/05(月) 23:08:32.17 ID:mrk7w/PF0
海未「……色々教えていただいて、ありがとうございました。…私はこれで」

ヒデコ「海未ちゃん。…海未ちゃんはこれからどうするの?…やっぱり、ことりちゃんのところに戻るの…?」

海未「…はい。穂乃果がいない今、ことりの側にいられるのは私しかいません。…一人にさせたら、取り返しのつかないことになります」

ミカ「……やっぱり三人揃ってないとダメだよ。今の園田さん、無茶してる」

海未「……はい。私は無茶することでしか事を成せない不器用者ですから」

フミコ「海未ちゃんばっかり苦難を背負う必要はないよ!……私たちと一緒に、穂乃果を助ける方法を探そうよ…!」

海未「………………」



海未(…穂乃果が……私の信じた穂乃果が戻って来たなら、ことりも道を踏み外すことはないでしょう)

海未(それは甘美で理想的な状況です。今の私が欲する未来です)

海未(……そうなれば、今まで積み上げてきた私だけの信念は溶けてなくなります。花陽と、凛と、希と。真姫や絵里やにこ、それからあんじゅがくれた“園田海未”は消え去ります)

海未(……私は“穂乃果の戦友”に戻ることになります)

海未(……私の心は…どちらを求めているのですか…?)





>>405

1,……あの頃に戻りたい。穂乃果と、ことりと、笑い合える時間に

2,…私を待っている人は、穂乃果とことりだけじゃありません

3,私は越えなければなりません。高坂穂乃果を
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 10:21:50.11 ID:JacudnP2O
2
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 17:19:14.93 ID:H4inI61A0
2
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/15(木) 20:08:16.20 ID:246i3woG0
海未「…私を待っている人は、穂乃果とことりだけではありません」

海未「私が作る世界を見たい、という仲間がたくさんいるのです」



ミカ「…そっか。もう、穂乃果の従者はやめたんだね」

ヒデコ「…海未ちゃんがリーダーの組織か。…案外穂乃果以上にうまくいくのかもね」

フミコ「…頑張ってね、って言いたいところだけど…穂乃果と敵対するなら応援できないかな…」

海未「ええ、わかってます。敵は叩き伏せて、仲間は導きますから」


海未「…穂乃果も、私の仲間にしてみせます」





海未(…それしか、穂乃果を殺めずにすむ方法がないですから)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/15(木) 20:44:29.35 ID:246i3woG0
海未(ヒデコとフミコ、ミカはオトノキへ向かうと言って、車を出しました)

海未(花陽たちが穂乃果の蘇生に向かっているとは伝えてあるので、もし鉢合わせても…血腥い争いは避けてくれるでしょう)



海未(…情報は手に入れましたが、クローンにどう対処すればいいかは別の問題です。もう少し詳しく調査する必要がありそうです)

海未(……ことりと合流し、A-RISEの研究機関を調べてみますか)






海未「ことり、今戻りました」

ことり「海未ちゃん、おかえり」

海未「…どうしたんですか?そんな困った顔して」

ことり「なんかね…A-RISEのメンバーの目撃情報があってね」

海未「A-RISE?あんじゅならあの時いたじゃないですか」

ことり「そっちは問題ないと思う。今凛ちゃんと一緒に行動してるみたいだし」



ことり「…問題は綺羅ツバサと、統堂英玲奈。姿をくらましてたけど、さっきオトノキの方に向かったって…」

海未「……!」



海未(…とうとう動き始めましたね。…ツバサの蘇生は上手くいったということでしょうか)

海未(…しかし、なぜオトノキへ…?まさか…穂乃果を……!?)



海未「ことり、花陽は一緒にいましたか!?」

ことり「ううん。二人だけみたい。凛ちゃんのとこにもいないよ。…さっき連絡してみても応答しなかったし」

ことり「…A-RISEに報復されちゃったのかな…」

海未「っ…!」



海未(……花陽がついてないということは…蘇生させた後、…始末したということでしょう…)

海未(そして、次の標的は…穂乃果)

海未(…止めなければ、穂乃果も…)



海未(…手遅れになる前に、動かなければ…!)





>>409

1,A-RISEの二人を追いかけます!穂乃果が危ない!

2,凛とあんじゅと連絡を取りましょう。あんじゅなら止められるかもしれない…!

3,まだ花陽を助けられるかもしれません…!A-RISEの施設を強行調査します!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/15(木) 20:49:59.95 ID:qFHtiBZd0
ンミチャン!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 00:49:51.88 ID:58H00lotO
2…かな?
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/17(土) 02:14:27.64 ID:C/CBru3x0
2
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 22:45:47.54 ID:NJOIpwbU0
海未「凛とあんじゅと連絡を取りましょう。あんじゅなら止められるかもしれない…!」

ことり「そうかもしれないけど…。凛ちゃんは今通信車両に乗ってないよ?どうやって連絡とろうかな…」

海未「盗賊団から離れて行動してましたか…面倒なことになりましたね…」



海未(磁気嵐のせいで、携行できる通信機器はせいぜい視認できる範囲くらいでしか機能しません。キャンセラーのついた電子戦用の機器でようやく長距離の通信が可能になります)

海未(凛とあんじゅとコンタクトをとるには…直接行くしかないようですね)



海未「…直接会いに行きましょう。A-RISEの通信機器を使わせてもらった方が、後を追うより確実です」

ことり「わかったよ、海未ちゃん」



ことり「凛ちゃんとあんじゅさんは…官邸跡地にいるって報告があったよ」

海未「距離はそこまで離れていません。すぐ向かいます」



海未(凛がなぜあんじゅとともにいるのか、一緒に行動していた希はどうしたのか、色々聞きたいことはあります)

海未(…ですが、穂乃果が亡き者になるかもしれないという焦りが足を早めました)
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:46:04.84 ID:NJOIpwbU0
※視点が凛に切り替わります



__ハーバラ・旧官邸地下シェルター区画




凛(あんじゅさんの状態はあまり良くないみたいだった。魔力もそうだけど、体力的にもかなり疲弊してるらしい)

凛(自分自身が持つ魔力がそもそも少ないのに、ラブカで無理矢理増幅して魔法を扱ってるんだからね…。身体に負荷がかかるのは仕方ないよね…)

凛(……そんな状態でまたラブカで魔力を無理矢理注ぎ込んだら…。…あんじゅさんが、壊れちゃう)

凛(…やっぱり元気になってもらうのが一番だと思うから、ここでかよちんとあんじゅさんのお世話をすることにした)



あんじゅ「悪いわね…こんな不甲斐ない始末で」

凛「気にしないでいいよ、あんじゅさん。もう私たち、仲間でしょ?」

あんじゅ「…そうよね。仲間よね」

凛「そうそう。あんじゅさんにはやってもらわなきゃいけないことがあるから、その他の身の回りのお世話は凛に任せるにゃ」

あんじゅ「ふふ、こき使う気なのね」



あんじゅ「まあ、セキュリティはあの生体兵器がやってくれるし。凛ちゃんにやってほしいのは足りなくなった物資の調達かしらね」

凛「…うん。盗賊団のメンバーに言えば持ってきてもらえると思う」

あんじゅ「便利な配送サービスなことで。盗賊やめて運送業やればいいんじゃない?せっかく資本は揃ってるんだし」

凛「平和になったら考えてみるよ」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:47:03.67 ID:NJOIpwbU0
あんじゅ「……暇そうにしてるわね、凛ちゃん」

凛「だって、炊事お掃除洗濯、なんでもあの生体あさんがやっちゃうんだもん」

あんじゅ「英玲奈の遺伝子ね。ツバサも私も家事はからっきしだもん」

凛「実は凛もにゃ…」

あんじゅ「…じゃ、そんな凛ちゃんにお仕事をあげるわね」

凛「?」

あんじゅ「地上にある屋敷から、ここのコンピュータのアクセスプログラムを持ってきてほしいのよ」

凛「アクセスプログラム?」

あんじゅ「うん。アクセス権限が英玲奈にしか与えられてないから、動かせないのよね。通信を取りたくても取れないから、不便でしょ」

凛「…そうだね」

あんじゅ「たぶん英玲奈の部屋のどこかにあるはずだけど」

凛「……たぶん、同業者がいるにゃ。火事場泥棒ってやつが」

あんじゅ「下着泥棒とかだったら最悪ね。できれば私の部屋のものも持ってきてほしいけど」



凛(……でも、私がここを離れていいのかな?)

凛(例えば、生体兵器がコントロールを失ってあんじゅさんやかよちんを襲うことだってあり得るし…)

凛(刺客がセキュリティを掻い潜ってくるかもだし…)



>>415

1,すぐ戻ればいいよね!行ってきます!

2,不測に備えて待ってるにゃ。通信はこの街のメンバーのを借りるよ

3,ツバサさんと英玲奈さんが帰ってきてからでもいいんじゃない?
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:33:20.06 ID:H09VlVRJO
来てたか。安価下
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:44:49.94 ID:hBgBmMjEO
2が安定っぽいけど……

1で
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 00:46:44.70 ID:3mRK73soo
たまには冒険しよう
1で
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/04(火) 22:20:40.58 ID:zLppQy+a0
凛「すぐ戻ればいいよね!行ってきます!」

あんじゅ「お願いね、凛ちゃん。端末に施設のマップデータを送ったから、それで場所を確認してね」

凛「うん!」



凛(…すぐ戻るとは言ってみたものの、やっぱりここはA-RISEの秘密が隠された施設。探索したくなるよね。だって、私は盗賊だよ?)

凛(他の同業者に漁られる前にその秘密を回収するのもいいよね)



凛「さて…どこへ行こうかな」






>>419

1,研究区画かぁ。あの生体兵器の秘密がここに…?

2,官邸にも倉庫があるんだ。何か面白いものがあるかも

3,ツバサさんの部屋って、妙なこだわりがありそうだよね

4,へへ、凛があんじゅさんの部屋を漁ってやるにゃ…

5,ううん、やっぱりプログラムをすぐ取りにいこう


・コンマ一の位偶数で野党と遭遇
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 22:29:22.17 ID:CdMwfI3bo
3
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 04:58:12.38 ID:h9QX5/y7O
3
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/08(土) 22:40:07.45 ID:Q2OQK/570
凛(ツバサさんの部屋って、妙なこだわりがありそうだよね)

凛(冒険して面白いのはそういう場所にゃ。行ってみよう)






__官邸・ツバサの部屋




凛「ここだね。ツバサさんの部屋」

凛「…ダイヤル式の錠なんて、今時なかなか…。…ツバサさんらしい、懐古趣味だにゃ」

凛「まあ、私の得意分野でもあるんだけどね」



凛(いくらツバサさんとはいえ、こういう専門分野の知識はないよね)

凛(私はこのタイプの錠は何度も開けてるし、手順に従ってやれば必ず開くにゃ)

凛(多少時間はかかるかもだけど、今私の邪魔をするのは同業者くらいだし)

凛(…とか言ってる間に解錠できちゃったよ。…1のゾロ目とか、裏の裏をかいたつもりなのかな…?)



凛「よし、わくわくしてきた!ツバサさんの秘密、絶対つかんでやるにゃ!」

「ごくろうさん。どこのシマの人間か知らないが、礼を言っておくぞ」

凛「!!」



凛(どうやら物陰から私が解錠するのを待ってたらしい。こずるいヤツにゃ)

凛(ここらへんをシマにしてる反社会組織の連中みたいだけど…)

凛(……どうしようかな?)





>>422

1,そうなんだ。じゃあ、私の用事が済むまで待っててね

2,ふーん、まあいいや。私は別のとこ漁らせてもらうね

3,……私のこと、知ってる?
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 22:41:47.30 ID:7gFQUTRvo
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 22:53:57.60 ID:ZWdxGqlf0
3
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 05:34:56.97 ID:lY/a1IWlO
凛が自分のこと私って言うのって興奮するな
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:01:08.33 ID:e3IiucHK0
凛「……私のこと、知ってる?」

「は?」

凛「黄色い靴の盗賊団って、聞いたことないかな?」

「…お前がそれだとでも言ってるのか?警察や軍すら壊滅させられなかった、あの星空凛の」

凛「ご本人だって言ったら、どうする?」

「………………」



凛(…相手はウソかホントか判断に困ってるみたいだ。ホントなら、私の仲間との抗争は免れないし)

凛(ま、どちらにしても無力化はさせてもらうけど)



「…いや、こんなところにいる訳が…」

凛「続きは夢の中で考えるといいにゃ」

「…!!なに!?」



凛(重りのついたワイヤーを投げつけて隙だけの相手に絡ませた。その後、もらったラブカを強く握りしめてみると…)



バリバリバリ



「ぎゃぁぁぁあ!!」

凛「すっごい電撃…。これが凛の魔法…」



凛(死にはしないけど、意識を奪うくらいの電流が流れた。…これは便利かも)



凛「…さて、ツバサさんの部屋を物色しよう」

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:23:25.33 ID:e3IiucHK0
__ツバサの部屋



凛「これは…なかなかお金になりそうなものばかり…」



凛(アンティークのついた家具とか、手入れの行き届いた蓄音機、ラックにかけられた木材と鉄の銃などなど。あっちの退役した兵士が隠居してる屋敷みたいな雰囲気だ)

凛(……あまり大量の荷物は持って帰れないから、ツバサさんの一番大切そうなものを探そう)



凛「フォトフレーム……あ」

凛「あんじゅさんと…英玲奈さん。…たぶん政権が樹立する前の写真にゃ…」



凛(…A-RISEのメンバーは、最初は海未ちゃんみたいに革命家として活動してたって聞いたことがある)

凛(軍の叩き上げ隊長のツバサさん、敏腕デカの英玲奈さん、出所不明のあんじゅさん。三人がクーデタを起こして国を乗っ取ったんだっけ)

凛(すすと返り血で汚れた笑顔の三人を見ると……)



凛「……ううん。海未ちゃんは違うよ。海未ちゃんは…ツバサさんたちみたいにはならない」



凛(……海未ちゃんの作る国は、…かよちんみたいな人を増やす国じゃない)

426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:41:02.01 ID:e3IiucHK0
凛「…さて、棚の中はっと」

凛「……?何かの報告書?」



凛(執務用の机の中に、いくつか文書が入ってた。…重要機密ってやつじゃないかにゃ?)



凛「……中継電波塔建設計画…こっちは…カンダーランドにおける非科学的技術使用者の抑圧…」

凛「……黄色い靴狩り…こわいこわい。…オトノキの反政府組織の調査報告…海未ちゃんのことかな?」

凛「……生体兵器による治安維持…。…これはマズイやつにゃ」



凛(さらっと目を通したけど、表沙汰にすると国家転覆の危機すら有り得るブラックな活動が多々あった。いや、もう転覆しかけてるんだけど)

凛(……もしツバサさんがまた実権を握った時に使えそうだから、これは拝借するにゃ)

凛(ヘンな連中に秘密をばらされるより、いいでしょ)

427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 21:55:21.46 ID:e3IiucHK0
凛「さて、一通りは見たかにゃ」

凛「どれをおみあげにしようかなー?」



凛(持って帰れそうなものはあまりなかったにゃ。部屋の家具とか設備ばっかで、手荷物が全然ないんだもん)

凛(あまり荷物を増やしたくないし、一つに絞ろう)






>>429

1,A-RISE三人の写真…これはツバサさんの宝物だよね

2,このライフル…たぶんツバサさんが愛用してたヤツにゃ

3,IDカード…地下の施設で使えないかな?

4,……やっぱ下着とか、プライバシーに係わるものは持ち帰るべきだよね?
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 21:58:30.62 ID:W7ltYhhKo
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 22:55:54.69 ID:ovm6MUABO
1
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 23:45:53.79 ID:ct6JtSS6o
いいぞ面白い
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 01:06:11.40 ID:xv7KzCNC0
凛(A-RISE三人の写真…これはツバサさんの宝物だよね)

凛(…こんな世の中でも、一番大切なのは人との絆だよね)

凛(だから、これにするにゃ)





凛「うーん。この後はどうしようかな?もう少し探索を続けようかな?」







>>433

1,あんじゅさんの秘密を暴いてやるのもいいよね

2,英玲奈さんの部屋に行ってさっさとプログラムをとってこよう

3,やっぱり倉庫からお宝のにおいがするにゃ

4,研究区画で危ないデータを頂いておくかな

5,…外に出て海未ちゃんを探しても、いいよね?

・コンマ一の位偶数で何者かと遭遇
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 01:12:57.66 ID:6aalfVxro
迷うなこれは
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 02:24:04.75 ID:11FIIy3V0
1
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 20:27:49.84 ID:Egd2MM640
凛「あんじゅさんの秘密を暴いてやるのもいいよね」

凛「ツバサさん以上に謎の多い人だし、何か重大なことを隠してるかも」

凛「…よし、あんじゅさんの部屋を探ろう」





____あんじゅの部屋


凛(…あんじゅさんの部屋の扉に鍵はかかってなかった。…不用心だにゃ)

凛(これなら苦労なく侵入できる、と思ってノブに手をかけると…)



バチッ

凛「にゃ!!電気!?」

凛(…おかしい。私のグローブは絶縁だし静電気は起こらないはずなのに)

凛(…扉自体に魔法がかかってるのかな?そうなると侵入はできないかな)



凛「…侵入口がなければ作ればいいにゃ。丁度便利そうな魔法が使えるし」

凛「…まさか、部屋の壁にまで魔法はかけてないよね?」


凛(短剣に電気を這わせて扉の横の壁に突き刺すと、ゆっくりと貫通した。電熱で焼き切った感じかな)

凛(…どれだけの電力なんだろうね、私の魔法)




凛「…ふう。一丁あがりにゃ」

凛(私一人が入れるくらいの小さい穴を空けて、くぐり抜けたらロープで通せん棒をしておいた。またヘンな連中に妨害されてもアレだし)

凛「さて、ガサ入れガサ入れ♪」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 20:54:52.06 ID:Egd2MM640
凛(…予想通りというか、あんじゅさんの部屋はなかなかファンシーな趣味をしてるにゃ。パステルカラーで統一された家具やカーペット、クッションやぬいぐるみもたくさん)

凛(…けど、片付けができない性格なのか生活ゴミや脱ぎ捨てられた服が散乱してる。…見せしめに持ち帰ってあげようかな)



凛「…なんだろう。あのぬいぐるみから視線を感じるんだけど…」

凛「………………」

凛(気になってそのぬいぐるみを手にとってみると、突然色が抜けて雪だるまみたくなった。とっさに手を放して短剣を構える)



凛「な、なに!?」

『…にゃ?』

凛「にゃ…?」


凛(聞こえた声と共に、ぬいぐるみはフェルトをまとって新しい形をとった。オレンジの短髪、無邪気な笑顔、黄色の足元…)

凛(……これって、私…?)



凛「………………」

『ふう、大復活にゃ!…にゃ?』

凛「だ、誰!?何者!?」

『うーんと、あなたの魔力をもらって再起動しました、あんじゅさんの魔動人形だにゃ!』

凛「……あんじゅさんの?」

『うん。あんじゅさんが帰ってこないから電池切れしちゃったけど…これで会いにいけるにゃ!』

凛「……そっか」



凛(…特に害はなさそうだから、持って帰ろう。自分で歩いて動けるみたいだし)


436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:09:20.15 ID:Egd2MM640
凛「…私は星空凛。あんじゅさんに頼まれて必要物資を回収にきたの」

『そうなんだ…。それならお手伝いするにゃ!』

凛「え?」

『あんじゅさんとその仲間のお手伝いをするのが使命なの。そうやって作られたからね』

凛「…もしかして、あんじゅさんのお手製?」

『うん!ラブカと中の針金で動いてるのにゃ!』

凛「なるほどね…。…でも、その見た目は?なんで私に似てるの?」

『ラブカに宿る魔力で姿が変わるように細工されてるにゃ!あんじゅさんの遊び心だにゃ!』

凛「それは…面白いね」



凛(…思えば、変身する前は英玲奈さんに似てたかも)



凛「キミの名前は?名前がないと呼びづらいにゃ」

『うーん。前はえれなって呼ばれてたにゃ!けど、えれなって呼ぶ度に英玲奈さんも振り向いて、あんじゅさんが怒られてたにゃ!』

凛「…まあ、そうなるよね」

『うん、じゃあ今度は“りん”にするにゃ!魔力をもらった人の名前にするのが通例だし!』

凛「……そうだね」



凛(……紛らわしいことになりそうだけど、それはそれで面白そうだし、いっか)
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:42:24.88 ID:Egd2MM640
凛「…さて、大事なものを探さないと」

りん『にゃ!』



凛(ベッドの上に端末があったにゃ。…どんな情報が残ってるかな)



凛「…磁気嵐の根源……仮死からの復活……。…魔法はそのために…?」

凛「……なんだろ、これ?地図の上から…何の紋様だろう…?…魔方陣ってやつ…?」

りん『それは磁気嵐を遮断する魔法にゃ!莫大な魔力が必要だけどね!』

凛「……そんなこと、ベラベラしゃべっていいの?」

りん『にゃ……』

凛「……聞かなかったことにしておくにゃ」



凛「……?古い拳銃が二丁?」

凛(およそこの部屋に似つかわしくないものがベッドの隣の棚に入ってた。自衛用とも思えないし)

りん『それ、英玲奈さんとツバサさんが一丁ずつくれたものにゃ!昔使ってたものだよ』

凛「………………」



凛(これは、思い出のつまった宝物なのかな…)



凛「……これは、契約書?……高坂穂乃果?」

凛(……外国の言葉で書かれた契約書だけど、サインはあんじゅさんと高坂穂乃果の文字。……マズイものを見つけた気がするにゃ)

凛(……これも回収にゃ)




凛「さて…他には……剣の鞘?」

凛(…そういえばあんじゅさんは剣を持って戦ってたっけ)

凛(……?あれ?あの剣って、どこから取り出したの?魔法で取り出したのかな?)


りん『その剣を鞘から抜いた時に、魔法はこの世に解き放たれたにゃ!』

凛「え?」

りん『ラブカの剣が抜かれれば魔力が世界を覆うし、納めれば魔力は消え去るにゃ!』


凛「……この剣って、持った人にすごい魔力を与えるの?」

りん『うん!』



凛(…つまり、この剣をあんじゅさんが抜いたからA-RISEが台頭したし、戦乱の世が始まったと)

凛(……いざというとき、役立つかも。この鞘)

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:52:17.66 ID:Egd2MM640
凛「さて、どれを持ち帰ろうかな。身重になるのもしゃくだし、どれか一つにしよう」

りん『選ぶにゃ選ぶにゃ!』



>>440

1,やっぱりこの拳銃かな…思い出の品だもんね

2,この端末にもあんじゅさんの役に立つ情報があるかも

3,魔剣の鞘…隠し持っておこう

4,お望みどおり服を持っていこうかにゃ、脱ぎ捨てたやつをね!

5,…ラブカが大量にあったけど、やっぱり回収しておこうかな
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:43:36.35 ID:hZuYOfRnO
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