文才ないけど小説かく 7

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384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 04:06:29.98 ID:I4M4E9Iko
>>383
丁寧に読んでくれてありがとう
全体の構成から細部までブラッシュアップできそうだ
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:31:47.55 ID:BFacefv20
お題くだそーい
386 :ななしのラムネ様(お題:ななし・ラムネ) 10/9 [saga]:2017/01/21(土) 00:22:18.81 ID:SIWRtDI4o
堕天使
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:23:19.78 ID:SIWRtDI4o
ずいぶん前の名前欄が残ってた、失敬
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/27(金) 06:51:34.03 ID:h+e/RVqO0
お題ください
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 06:56:55.65 ID:aDNufYyO0
>>388
予見者の眼に映らない空谷の跫音
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 07:21:47.56 ID:h+e/RVqO0
>>389
相分かった
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 09:27:56.74 ID:h+e/RVqO0
あれ、書き込めない
392 :会議前(お題:予見者の眼に写らない空谷の跫音)1/3 [sage]:2017/01/27(金) 10:29:21.69 ID:h+e/RVqO0
 空谷の文字列をドラッグすると、私のAndroidスマートフォンはすぐさまサジェストを画面下部に表示した。ワンタップで検索画面に切り替わり、Googleのエンジンは考えうる最大の早さで結果を提示した。検索トップの辞書ページによると、空谷とは「人のいない寂しい谷間」のことを表し、空谷の跫音と続けることで、「孤独なときに受ける珍しくてうれしい訪問や便りのたとえ」という意味の慣用表現となるらしい。跫は一文字で足音の意であることは知っていたが、跫音として二字で熟語になることは今知った。これで昨日の自分よりかは少しは賢くなれただろうか。
 それから、「予見者の眼に写らない」という語句について考えた。
 予見者、つまり未来の物事を予め見ることが出来る者。その者の眼に写らないとなれば、一見矛盾しているように思える。
論理の世界に生きる人には腹立たしく感じられるかもしれないが、矛盾は往々にして詩的表現を生むものだ。柔軟に受け入れて考えてみよう。そうして整理してみると「予見者の眼に写らない空谷の跫音」というお題は、物語の予感を内包しているように見えなくもない。
 さて、ここで唐突ではあるが私は今小説を書こうとしていることを白状しよう。そしてこれは創作のメタ構造を無視し、読者であるあなたを想定した記述であることを先に述べておく。もっといえば、リアルタイムでこの文章を綴っている現実世界の私は、このあと勤め先の会議を控えているが、
393 :会議前(お題:予見者の眼に写らない空谷の跫音)2/3 [sage]:2017/01/27(金) 10:31:10.99 ID:h+e/RVqO0
会議場に予定時刻の二時間も前に着いてしまったために時間をもて余しているの間抜けな奴である。そして、
2ちゃんねるの創作スレッドでお題を貰って小説を書いている最中でもある。
 こういった記述は小説作法一般では禁じ手とまでは言わないにしろ、決して好ましい技法ではないことは勿論承知している。その前提の上で、私は小説の登場人物でありながら、書き手である「私」としてもあなたに問いかけながら物語を進めていくことを許してほしい。
 さて、「私」の位置付けを先に吐露してしまったのは、悪手ではないかと自問しつつも、私に残された道を考えてみようと思う。
 一つは、このまま何事もなかったかのように、劇中劇という形式で小説を書き、お題を消化するこ
と。そうした場合、モノローグで再び私が登場し、何らかの気の効いた締めの一言でも添えれば一応、小説としての体裁は整うだろう。
394 :会議前(お題:予見者の眼に写らない空谷の跫音)3/3 [sage]:2017/01/27(金) 10:33:44.96 ID:h+e/RVqO0
もう一つは、捻れたメタ構造を維持しつつ私の物語を着地させること。
 後者の解決策の抱える問題は、私が予見能力を持たない一般人であることか。
 と、ここまで書いたところであることに気がついた。「私」は小説の登場人物でありながら、物語の趨勢を左右できる作者としての「私」、つまり未来を思うがままに予見し、更には記述することあらゆる状況を産み出すことが出来る存在では
ないかということに。
 光明が見えた。
 「私」にとって空谷の跫音とは、寒空の下で会議が始まるのを一人待つ惨めな状況の中、思いがけず与えられた、「予見者の眼に写らない空谷の跫音」というお題そのものではないだろうか。ここにお題に対する私なりの解答を得た。ちょうど間もなく会議も始まろうとしている。それでは今日は、このあたりで筆を置かせてもらおうと思う。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 10:34:11.56 ID:h+e/RVqO0
書き込めた。終わり
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/28(土) 10:16:02.46 ID:34+rZwen0
よーし、もう一本書こうかな
お題ください
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 10:31:08.64 ID:xEa3wVGS0
>>396

[入替]改札口
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 20:37:29.88 ID:cuBJAWqTo
自分にもお題ください
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 20:50:20.36 ID:ZHDMHfV0o
若さもしくは老い
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 21:18:23.83 ID:0vHRO7Zko
僕にもください
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/28(土) 21:38:11.03 ID:ePon0Iivo
幼な妻
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:51:34.97 ID:CSj5WxV70
久々にお題ください
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:05:31.07 ID:3dYeQoywo
野望
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/03(金) 22:27:28.71 ID:VWel1SPC0
お題くださいん
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 23:57:44.25 ID:90ooIOHuo
ビッグ
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/31(金) 23:38:25.47 ID:rgODJwar0
お題ください
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 01:35:54.68 ID:Li35ZLOl0
書くと思うからくらはい
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 02:08:10.89 ID:zL6yK9h+o
>>406
愚か

>>407
いたずら
409 :[sage] :2017/04/26(水) 14:04:18.96 ID:12JJI5wp0
お題ください
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 14:07:16.79 ID:7Zp/VWcs0
正義の魔法少女vs呪怨の怨霊佐伯伽耶子
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 18:11:01.56 ID:12JJI5wp0
409ですが、呪怨を見たことがありません…
せっかく、お題を下さったのに、わからないので、書けそうにないので、何か他の方が出しているようなテーマみたいなお題ください。
本当に申し訳ないです…
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 19:06:20.85 ID:bjVdUjxqO
時代遅れ
413 :タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)1/6 [saga]:2017/04/28(金) 00:35:59.86 ID:eOaQ9WgS0
雨水を吸い、風に晒され、私は静かに待っていた。
人が去ったあとはなんとなく侘しいものだ。
人のあたたかな体温を数十年経過した今でも静かに待ちわびているのか。

私は、フリーランスの建築士として働いている。郊外に自宅兼事務所を構え、早十数年、経営はぼちぼちで、のんびりとした毎日を送っている。
その日は一日中、窓から見える街路樹のハナミズキをぼーっと眺めていた。時計は午後2時40分を指していた。退屈に喝を入れるため、珈琲を淹れようと椅子から立ち上がり、背伸びし、腰に手を当てながら、腰を左右に動かしていた時、電話が鳴った。依頼だった。
 依頼内容は、学生寄宿舎だったアパートを改修してほしいというものだった。
 建物は、数年前に大学のキャンパスが移転してから、借手がつかなくなってしまった3階建てのアパートで、築50年以上経過しており、老朽化が進み、借手がつかないので、改修して、再び借手を募集したいという内容であった。
 今日は、依頼主のご主人と共に、物件を下見に行くことになっていた。
 街路樹のハナミズキの植えられた通りを抜けて、更に奥に行った所にその物件はあった。
 「こんにちは。」
 建物の前に小太りの中年の男性が立っていた。
 私は軽く会釈し、名刺を渡すと、お互いに簡単な挨拶を交わした。
 建物の外観は、埃や泥が染み込み、風が色を拭い去った色褪せたブルーで、築50年ということもあり、かなり老朽化していた。
 完全に時代に取り残され、時代遅れな外観をしていた。
 今のままでは、老人はおろか、若者が家賃が安い以外の理由で住みたいと思わせる理由がなかった。
414 :タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)2/6 [saga]:2017/04/28(金) 00:58:52.67 ID:eOaQ9WgS0
ふと、足元に目をやると、隅に無愛想な顔をした三毛猫が座っていた。
 「かわいい猫ちゃんですね、この猫は、ご主人の猫ですか?」
 私は屈んで、猫の首元をくすぐりながら言った。ご主人は、座っていた猫を一瞥後、
「いえ、違いますよ、ぼくの猫ではありません…おそらく、以前の飼い主の猫なのでしょう。」
 私は猫の頭を撫でながら「その…失礼ですが、以前とは…?差し支えなければ教えていただけないでしょうか。」
 猫は、目を細め気持ちよさそうに私の手に頬を擦り寄せている。
 ご主人は、吃り手をもじもじとこねくり回しながら、言いにくそうに「あの…そのー、前に管理人の婆さんが住んでいてですね。それが、5年程前に亡くなりましてね。
 おそらくその猫は、飼い主が死んだ今も家に残っているんでしょうね。猫は人よりも家につくっていうでしょ、たぶん、それでしょね。」ご主人は猫を伏し目がちに見ていた。
 逆光の影が全身を覆い、ご主人の表情は見えにくくなっていた。猫はごろごろと喉を鳴らし、手に絡みついている。
 西日が眩しい。私は、目を細めて、なんとかご主人の表情を伺おうとしたが、駄目だった。
 ご主人の表情を伺おうとするのは諦め、猫の方に顔を向けながら「へぇー、そうだったのですね。この子は自分の意思でここに残ったのでしょうね。しかし、本当に人懐っこい子ですね、相当可愛がられていたんでしょうね。」
 日が傾き、オーナーの表情は完全に見えなくなった。
 ご主人は、傾きつつある日が眩しいのか手をかざして日差しを遮った。
 ご主人の履いていた合成皮革のつっかけが僅かに私の方に向き「まあ、そんなところでしょうねぇ。立ち話もなんですし、そろそろ中を、案内しますよ。」と静かに私を促した。
 「えぇ、よろしくお願いします。」
 私は撫でていた猫から手を離し立ち上がると、ご主人の方へ向き直った。
 猫は尻尾をくねくねさせながら、退屈そうに長いあくびをした。
 ご主人は、目で合図すると鍵を開けた。重い裏口の防火扉を開けると、埃とカビが混じった臭いが鼻をついた。
 ご主人の案内で中に入ると、ひんやりとしたコンクリート剥き出し特有の空気が身を包んだ。
 コンクリート製の冷たい階段を埃のかぶった手摺りを伝い、つっかけと革靴が昇って行く。
 ご主人の足が止まった。
 「ここです。」
 私は、上がる息をどうにか抑えようとして、ワイシャツ越しに胸を掴んだ。俯き加減になっていた顔をあげると、ポッカリと空いた広い空間が目の前に飛び込んできた。
415 :タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)3/6 [saga]:2017/04/28(金) 01:01:12.07 ID:eOaQ9WgS0
私は、背負っていたリュックサックから、クロッキーブックと鉛筆を取り出すと、スケッチを始めた。
 ご主人は、クロッキーブックを覗きつつも、辺りをうろうろと落ち着かない様子で「ぼくはね、ここには思い入れがあってね、この土地を買った時は、ずいぶんと活気があったんですが、学生達がいなくなってからは、団地の奥さんと子供がぽつぽつと通るだけになってしまって…」
 ほら、団地の人たちって、人付き合いってやつ、お嫌いでしょ。だから、人と会っても挨拶もそこそこにせかせかとベビーカーを転がして、そそくさと行ってしまう。
 子供もね、声をかけると、すぐに不審者だ何だのって親や学校に通告する。
 ぼくはね、なんていうかー、人が同じ地域に住んでいれば、挨拶するだけで自然と心が通うもんだと思って生きてきたが、最近は、心どころか、同じ色の血が通っている筈なのに、どうしてもそれが信じられない。
 昔は誰でも会えば挨拶して、世間話に花を咲かせたもんなんだがね。誰がこんな侘しいせかせかとした人間にしたんだ。
 あのー、つまり、その、せめてうちだけでも、もう1度血のかよった交流ができるようになったらいいなーなんて思ってるんだが、できるかね?」

 私はスケッチしていた手を止め、ご主人の顔を見た。薄暗い室内の影に強調され、顔に刻まれた皺がより濃く見えた。
 「私はまだこの地域の事を知りませんので、実地調査で歩き倒してみないことにはわかりませんが、ご主人のご希望に添えるよう努力いたします。」
 ご主人は元々多かった皺を更に目元に増やして、それならよいと微笑んだ。

 「ひとりにしてくれませんか?」
人影が、黙ってその場を去った。

 尻ポケットに入れていたスマートフォンで、気になる箇所を撮影した。
 壁に近寄り、剥き出しのコンクリートに手を触れ、目を瞑った。
 この建物に限らず、人が住んだ体温の記憶を建物は持っているように思う。
 建物に人が存在した記憶があれば、無機質で冷たいコンクリートにも人のぬくもりが通う。
 冷気が身体に絡みついた。人のぬくもりを欲しているのか。
 再び人と相見えたいのか。
 人と交わった記憶にすがりついて、人肌の温かさを今も求めているのか。
 窓から漏れる風の噂が私の鼓膜をつつく。
416 :タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)4/6 [saga]:2017/04/28(金) 01:02:29.19 ID:eOaQ9WgS0
暫くして、つっかけの引きずるような足音が近づいて、止まった。
 「先生、今日はもう閉めたいのだけど、ええかい?見たかったら、また明日来てくれんかね。」
 「いえ、もう本日は、結構です。今日はありがとうございました。」
 「そうかい、よかった、よかった。よかったら、また明日来てな。ええ、明日も伺います。」
 「じゃあ、行くかね。」
 「はい。」
 ふたつの足音が階段を下る音ががらんどうの建物にこだまする。
 「それでは、これで。また、お伺いする時に電話しますね。」
 「ああ、待っとるよ。」

 外に出ると、猫はもういなかった。
 青白い街灯が途切れ途切れに辺りを照らしていた。

 日付を跨いだ。
 私は、事務所の手元だけを照らした蛍光灯の元、デスクに置かれたスケッチとパソコンを見比べていた。
 パソコンで、物件の周りの地図を検索する。
 幾度と無く、縮尺を変えては、地図と睨み合う。夜は、静かに動いていた。
 半径1km圏内に、商店街、小学校があり、団地が密集している。
 半径3km圏内には、用水路、河川敷がある。
 半径5km圏内には、大型ショッピングモールが存在していることがわかった。
 目線が何度も地図とスケッチを行き来するうちに、ある考えが浮かんだ。
 明日から本格的に時間帯を変えて、街がどんな動きをするのか、見てみようと思っていた。
 実際に歩いてみないことには、住んでいる人の流動が読めないからだ。

 翌日、朝早く起床した私は、地図、鉛筆、クロッキーブックを持って、早朝の街を見て回ることにした。
 街はまだ人が動き始めたばかりで、静かな中に騒々しさが存在している。
 登校する小学生がぽつぽつと通っていく。
 パートに出勤するだろうと思われる、主婦がバタバタと団地を駆け出していく。

 昼になった。
 ハナミズキの白い花が春風に揺れている。
 街は静かだ。昼時ということもあり、人は動かない。用水路の水は少ない。

 午後になった。
 下校する小学生の群れに遭遇した。
 パート帰りの主婦と思われる女性が乗った軽4が幾度も往来した。
417 :タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)5/6 [saga]:2017/04/28(金) 01:03:37.19 ID:eOaQ9WgS0
そろそろ、昨日のご主人に電話しようと思い、尻ポケットからスマートフォンを取り出し、電話帳からご主人の番号をタップし、コールする。
 すぐに電話口から、もすもーすと明朗な声が聞こえた。

 歩いてアパートまで向かう。
 ハナミズキの花が風に落とされ、アスファルトを転がった。行く途中に商店街を見て回ろうと、商店街側の道を通ることにした。
 商店街はほとんど人気がなく、所々シャッターが閉まった店もある。お惣菜の煮物の香りが鼻腔をくすぐる。次第にお腹が空いてきた。

 「これは、これは、昨日から引き続きご苦労様です。」
 ご主人は、私の姿が目に入ると、アパートの前を旋回しながら、挨拶した。
 猫は同じ場所で眠っていた。起こすのは悪いと、触れずにいた。
 昨日同様、部屋をうろうろと見回っては、写真を撮影し、スケッチに収めた。

 それから1ヶ月間、みっちりと街を歩き回り、地図ではわからない多くの事がわかった。
 私は、アパートを老人用シェアハウスにリノベーションしようと思っていた。
 半径5km圏内に商店街、ショッピングモールが存在し、用水路からの水流が豊かな自然を育み、辺りには雑草が生い茂っている。自然と都市が適度に調和した、静けさと喧騒が共存する。
 老い先短い老人が暮らすには良質な環境だと思ったからだ。
 ご主人に早速相談すると、よすよすと顔中に皺を寄せて微笑んだ。

 工事の日程について、電話と対面でご主人と数回打ち合わせをした。

 半年後、リノベーションが終了した。
 ご主人は、いつものしわしわの笑顔で、私の手を握り「先生、本当にありがとうございました。」とご丁寧に何度も何度もお辞儀をした。
 私もその仕草がおかしかったのと、仕事をやりきった達成感とあいまって、思わず思いっきり笑ってしまった。

 それまで時代遅れだったアパートは、街と自然に調和した現代的なデザインに生まれ変わった。1階部分は、住民の老人達と、地域住民達の憩いの場として、オープンスペースにした。
 2、3階は、居住スペースとして、簡単に住人が行き来できるように解放的に作り替えた。 
 また、屋上は芝生を植え、交流スペースとして住人と地域住民が自由に使用できる様にした。

 1年後、ご主人から手紙が届いた。
 1階部分のオープンスペースでは、手芸好きな老婦人がパッチワークの作品を常時展示するようになり、屋上の交流スペースには、夏の花火大会の時期になると建物の住民と地域住民が仲良く酒を飲み交わし、談笑するようになったという。
418 :タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)6/6 [saga]:2017/04/28(金) 01:04:17.68 ID:eOaQ9WgS0
 また、それまで閉鎖的だった老人達は、互いに交流するようになり、それぞれ自慢のおかずを交換する姿が頻繁に見受けられるようになったそうだ。
 ご主人の言っていた、人の血のかよった交流とはこういったことだったのだろうかと、事務所の椅子にもたれかかったまま、ぼんやりと天井を見上げながら考えていた。

 ある時、酒に酔った私はふらつきながら、街をさまよっていた。
 馴染みのラーメン屋に辿り着けぬまま、時間だけが過ぎていった。
 きょろきょろと辺りを見回し、苛立ちに悶えていたところに見覚えのある建物が目に入り、足を止めた。
 少し下がって、建物を見上げると大きな声で談笑する人々にピントが合った。
 様々な色のTシャツがレンズ越しに楽しそうに揺れ動く。
 光の音が空で轟いた。少し離れた河川敷で、花火大会を開催しているのか、夜空では花火の音と光が天に昇って点滅を繰り返していた。
 風の音が強く聞こえる。
 通りに、浴衣を着た人々がぽつぽつと行き交う。
 上ばかり見ていたら、足に何やら柔らかい感触が絡みついたので、目線を下にやると、それは猫だった。いつか見た三毛猫だった。
 夜空の下に青白い街灯が点滅し、猫と私の意識を夜空に誘った。

 物に命を通わせ、体温を感じさせるのは、いつだって、人の営みだ。

 時を越えた物が置き去りにされ、時代遅れとなるのは、人に見向きもされなくなり、人に置き去りにされた時だろうと思う。

 私は静かに深呼吸し、歩き出した。
 猫は脚から離れて、そこが自分の居場所だと主張するように、シェアハウスの前に鎮座した。
 猫は、人の記憶より、建物の記憶を色濃く内包しているのだろうと思った。

 酔いは覚めても、夢は醒めなかった。

 おわり。
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/28(金) 01:07:38.96 ID:eOaQ9WgS0
「投下します!宣言」するのを忘れてしまい、申し訳なかったです。
以後気を付けます。
長くなってしまいましたが、感想くださると幸いです。
よろしくお願いいたします。
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/28(金) 01:22:12.77 ID:eOaQ9WgS0
度々申し訳ないのですが、二か所ほど訂正です。

タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)2/6
日が傾き、オーナーの表情は完全に見えなくなった。

日が傾き、ご主人の表情は完全に見えなくなった。

タイトル:ぬくもり(お題:時代遅れ)4/6
「そうかい、よかった、よかった。よかったら、また明日来てな。ええ、明日も伺います。」

「そうかい、よかった、よかった。よかったら、また明日来てな。
「ええ、明日も伺います。」

何度も確認したのですが、二か所も誤字脱字が見つかるとは・・・
この他にもございましたら、申し訳ございません。
421 :サツガイに対する対抗策(お題 サツガイ)  ◆SqZQSXA.b2 [saga]:2017/04/28(金) 02:44:20.02 ID:C2uVeigw0
投下します
422 :サツガイに対する対抗策(お題 サツガイ)1/1  ◆SqZQSXA.b2 [saga]:2017/04/28(金) 02:46:25.93 ID:C2uVeigw0
誰かにサツガイされると感じるとき、それは自分ならサツガイしかねないと思うときだ。

例えば、電車を待っているとき後ろを警戒してしまうのは、自分が誰かを突き落としたいと潜在的にあるいは衝動的に思ったことがあるからだ。

つまるところ、何者かにサツガイされることを恐れる者は、少なからず加害者がサツガイする妥当性を認めてしまっている。

サツガイする夢を視る者は、いずれ危険因子となる。

すると、この世で最も安全な人種というのは、ただ自分は長く生きるだろうと言う漠然とした想像を信じ込み自分は清廉潔白、恨みを買うような人間ではないとのたまう輩だ。

この世界にいる大多数の人間は、この種だ。彼らはしばらくの間は無害で、サツガイをすることはない。

しかし、恐れよ。

彼らがサツガイをする夢を視たとき、世界はしだいに変貌する。

夢と同じくサツガイされることを恐れ、サツガイを防ぐために柵をたて、鍵をかけ、

夜を明るくし、サツガイを遠ざけようとする。

だが影のようにぴったりとついてくるサツガイから、けっして逃れることはできない。

それどころか、ありとあらゆる防護をすり抜けて、サツガイは行われ、我々はそれを聞いて、見て、恐怖する。

いずれ、我々は自分で、自分をサツガイする夢を視るだろう。

こんな日常にサツガイが紛れこむ世界はサツガイされるべきだと、思う。

そうなれば、人類はサツガイにサツガイされたも同然だ。

サツガイされることを恐れるな。

サツガイを恐れる者を、恐れよ。
423 :サツガイに対する対抗策(お題 サツガイ)  ◆SqZQSXA.b2 [sage]:2017/04/28(金) 02:48:47.87 ID:C2uVeigw0
終わりです
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 23:52:28.75 ID:sCNcXP7n0
お題下さい。
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 13:33:06.53 ID:/r9DgXFb0
最強の女騎士まさかの敗北
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 00:10:16.20 ID:XkZMTs0r0
投下します。
427 :薔薇の見える丘(お題:最強の女騎士まさかの敗北)1/6 [saga]:2017/05/01(月) 00:11:24.06 ID:XkZMTs0r0
女は静かに墓石に野薔薇を手向けた。
ここは、王宮の庭に咲く色とりどりの薔薇が一望できる山奥の丘だ。森深く人気はない。
女はしゃがんで目を瞑り、手を合わせた。
風が女の白髪混じりの長い黒髪を乱した。
背後から草を踏む音が聞こえたので振り返ると、そこには見慣れた男の顔があった。
「お前は本当にここが好きなんだな。」
「ええ」
女は再び墓石に視線を戻した。
男が歩み寄り、女の隣にしゃがんだ。
男の手には赤い1本の薔薇が握られていた。
男は墓石の上に花を手向けると、目を瞑って暫くの間祈った。
そよ風が二人の髪や衣服を揺らした。
男がゆっくりと立ち上がる。
女は丘の向こうを見ていた。
やがて、男は森の奥に戻っていった。
女は男の足音が消えたのを見計らって、持っていた鞄から一冊の本を取り出すと、墓前に捧げた。
立ち上がり、スカートに付いた草を手で払うと再び丘の向こうに見える街並みを見ていた。
そして、急に何かを決心したような表情になった。
その面は唇を引き結び、眼光は鋭かった。
女は涙を必死に堪えていたのだった。
視界が歪み、街が、宮殿が滲む。
女は溢れる涙を拭うことさえせず、ただ佇んでいた。
丘に吹く風が女の置いた本のページをめくっていく。
風がやんだ。
女は森の奥へ歩き出した。
ページは最初に戻り、表紙になっていた。
428 :薔薇の見える丘(お題:最強の女騎士まさかの敗北)2/6 [saga]:2017/05/01(月) 00:12:17.61 ID:XkZMTs0r0
かつて、帝国が誇る最強の騎士、剣鬼としてその名を轟かせた一人の女騎士がいた。
彼女の名は「ローザ」
彼女は女性でありながら、14歳の若さで帝国騎士団に志願し、めきめきと腕を上げた。
17歳の時、初めて戦場に出ると素早く華麗な剣さばきで相手国の騎士団長の首を取った。
こうして、彼女の名は帝国のみならず他国でも知れ渡ることになった。
その後も精力的に戦に出ては戦果を上げた。
彼女自身に生まれ持った剣術の才は無い。
ただ、人一倍負けず嫌いで辛抱強い性格でここまで上り詰めた。彼女はほかの誰よりも努力家だった。
毎朝4時には起床し、昼間は剣術の鍛錬、図書館で深夜まで本を読み漁った。
その生活を30年以上続けてきたが、自身はもう若くはない。
彼女は最近忍び寄る自身の老いをひしひしと感じていた。
昔の自分と現在の訓練生の姿を重ねると、近頃の若者は訓練は平気でサボり、?責すれば自分を顧みることもなくローザの悪口を言い、とにかく挨拶の声が小さかったりと、なんとも情けない。
彼女は後進に何度も道を譲ろうと、自身の進退について考えたものだったが、どうにも彼女の次を担う者は現れなかった。
今年もまた駄目かと思っていた。
通常、騎士団の志願は冬に締め切り、春に試験結果が発表され、晴れて騎士団への入団を許される。
ある雪の日であった。
騎士団に入門したいという少女が王宮に訪れた。
その現場にたまたまローザも居合わせた。
門番が苛つきながら少女をいったいったと追い払っていた。
ローザはその一部始終を見ていた。
少女は門番に何度も追い出されては、また戻ってくる。
風の音で会話はよく聞こえなかったが、途切れ途切れに会話が聞こえてくる。
「どうか、どうかお願いします!」
「いや、だめだだめだ!」
「どうしても騎士になりたいのです!!」
そのまま通り過ぎればよいものを、ローザは様子を近くで見ようと近寄った。
「待て!!」
ローザがつかつかと門番と少女に近寄る。
自分でもなぜ声をかけたのか分からなかった。
ローザは自身の行動に驚いた。
少女は地面にへたり込み、ローザの顔をじぃと見ていた。
ローザは中腰になり、少女の顔を見た。
429 :薔薇の見える丘(お題:最強の女騎士まさかの敗北)3/6 [saga]:2017/05/01(月) 00:13:39.25 ID:XkZMTs0r0
身なりは汚かったが、精悍な顔つきをした黒髪の少女で一向にローザから視線を離そうとしなかった。
「名は何という。」
少女はしっかりと目を見て、はっきりと言った。
「エリカです。」
ローザは一目でこのみすぼらしい少女を気に入った。
時期外れに騎士団に入団しようなどという変わり者だ。
きっと、何か人に言えぬ事情とやらがあるのだろう。
ローザはわざと聞かずにおいた。
時が来ればいずれ自分から話してくれるだろうと思ったからだった。
ローザはエリカを騎士団に入団させた。
エリカは若かれし頃のローザを彷彿とさせるような献身的で努力家の面を浮き彫りにさせた。
決して他の者よりも優れた才を持っていたわけではなかったが、見る見るうちに上達し、
わずか3か月で他の訓練生に追いついて見せた。
エリカの一日は朝5時に始まる。朝は剣術の訓練に励み、昼は宮殿の外周を走り込み、
夜は遅くまで図書館で本を読み漁った。また、眠れぬ夜などには外に出ては剣術の訓練を黙々としていた。
ローザはその様子を窓から毎晩ひどく懐かしむような眼で見ていた。

あれから10年の月日が過ぎた。
エリカは美しく、そして逞しい女騎士に成長した。
今では頭角を現し、その存在は騎士団の中でも群を抜いていた。
ローザはエリカになら騎士団を任せられるのではないかと次第に思うようになっていた。
帝国安寧の時期であった。

その少しして、帝国は再び戦乱の時期を迎えた。
ローザ50歳、エリカ20歳の夏だった。
エリカの初戦であった。
ローザはこの戦を最後にしてエリカに騎士団長の座を引き渡そうと思っていた。
戦の前日の深夜、エリカはローザの部屋を訪ねた。
「ローザ様、まだ起きていらっしゃいますか。」
ノックから少しして、扉が開いた。
「どうした。」
「どうにも眠れないので、剣のお相手をしていただけないでしょうか。」
「ははあ、エリカ貴様緊張しておるな。まあ、そう緊張するなとは言うが無理はなかろう。少しだけ相手をしてやろう。」
「すみません、ありがとうございます。」
二人は外に出た。
430 :薔薇の見える丘(お題:最強の女騎士まさかの敗北)4/6 [saga]:2017/05/01(月) 00:18:07.12 ID:XkZMTs0r0
お互いに向き合い剣を構える。
『はああっ!!』
キンッ!カンッ!!とおぉ!!二人の剣の音と声が夜の闇にこだまする。
「はあ、はあ・・・」
「エリカ、そんなんで息切れをしておるとはみっともない。戦場では敵は待ってくれぬぞ。」
ローザは得意げに笑って見せた。
エリカの返事はない。
いつもならこの程度でエリカが息切れするなどありえなかった。
ローザは不安に思った。
「エリカ、休憩するか。」
エリカは無言で頷いた。
噴水の前に腰掛け、次第に明るくなっていく夜空を見ていた。
きっと、エリカは不安なだけだろう。訓練と実際の戦は全く違う。
皆、己の命を懸けている。生き残ろうと捨て身の攻撃をする者も少なくない。
命を捨てた人間の恐ろしさと執着心程恐ろしいものはないとローザは長い騎士人生の中で思っていた。
沈黙が続いた。
最初に沈黙を破ったのはエリカだった。
「ローザ様、聞いてほしいことがあります。」
「何だ。」
「私、おなかに赤ちゃんがいるんです。」
「なんだと。誰の子だ。」
「休暇をもらって街に出た時に男たちに囲まれて、わたし、それから。」
「いい、もう言わなくてもよい。」
「申し訳ございません。ローザ様に育てていただいたのに、何もできませんでした。
せめて明日の戦で戦果を出したいと思っています。」
「いい、気にするな。明日はとにかく生き延びる事だけを考えろ。いいな?」
「ありがとうございます。わたし、自分がすごく弱い存在だと思いました。
剣無しでは何もできなかった。男たちの力は凄まじくて、到底敵わず、
女の私では殴り飛ばすことくらいしかできませんでした。
何も、何もできなかったのと同じです。戦が終わったら国を出ようと思います。」
ローザは返す言葉が瞬時に思い浮かばなかった。
長い沈黙が続いた。
「国を出るなどと、そう早まるな。お前はまだ若い。
やり直しがきくではないか。騎士団員で子供を持つ者はそう多くはないが、
おるではないか。女一人で子を育てるのは何かと苦労が多いとは思うが、
私にも決して多くはないが貯えがある。お前がその気なら私は喜んで支援しよう。」
エリカは首を横に振った。
431 :薔薇の見える丘(お題:最強の女騎士まさかの敗北)5/6 [saga]:2017/05/01(月) 00:22:41.16 ID:XkZMTs0r0
「ローザ様にご迷惑をおかけすることはできません。家の者と幼馴染に手紙を出しました。
そうしたら、お前のためなら笑ってこの国を捨てるとありました。」
空が青白くなってきた。
ローザは立ち上がった。
「私は少し眠る。お前がどこに行こうと師弟関係は変わらぬ。それだけは覚えていろ。」
一人残されたエリカは大粒の涙を流した。

翌朝、戦地は夏の暴風雨に襲われていた。
大雨が暴風により身体中に打ち付け、視界は悪く、鎧の中は冷え切っていた。
帝国騎士団の士気は完全に下がっていた。
ローザは士気の下がった団員たちの士気を上げるため、雄弁を奮った。

戦の開始時刻までおよそ15分程残されていた。
敵国の騎士団が5分前に到着した。
敵の騎士団長と向かい合うローザ。
帝国軍の角笛で戦の火ぶたが切って落とされた。
先に出たのはエリカだった。疾風のごとく馬を駆り、剣を奮い敵陣の波を割っていく。ローザも負けじと剣を奮った。
戦は1年程続いた。
結果は帝国軍の大大敗となった。
ローザは戦中に落馬し、全身の骨を折る重傷を負った。
敗戦した帝国軍は領地を減らし、勢力を落とした。
騎士団長として、国王に責任を追及されたローザは宮殿の北側にある塔に幽閉された。
432 :薔薇の見える丘(お題:最強の女騎士まさかの敗北)6/6 [saga]:2017/05/01(月) 00:23:46.70 ID:XkZMTs0r0
塔は大雨になるとよく雨漏りした。
そういえばあの日も大雨だった。
床にできた水たまりを覗くとそこには白髪の多く混じった金髪の老婆がいた。
皴に覆われた顔面を同じく皴だらけの手が触れる。
思えば長いこと鏡を見ていなかった。
若い頃は長い金髪をなびかせ、戦場を駆け巡り、剣鬼として帝国最強の女騎士と恐れられたが今では見る影もない。
戦に負け、老いに負け、己に負け、老いたローザには何も残されていなかった。
絶命の数時間前、こんなことならもっと早くに後進に道を譲るべきであったとひどく後悔した。
ローザは絶望の淵に立たされた。後は飛び降りるだけだ。
遠退いていく意識の中で、エリカはあれからどうなったのだろうかと思った。
無事なのだろうか。もし、戦死しているのならば、エリカのもとへ行ける。
愛弟子と二人しがらみのない世界で今度はのんびりと酒でも飲みかわしたいものだ。
次の朝、見回りの召使がローザの息がないことに気づいた。
衰弱死だった。ローザの遺体は、人知れず葬られた。

エリカは生き延びていた。戦後、国外に移住した。今は家族と暮らしている。
帝国騎士団の歴史的大敗から、早30年の時が過ぎようとしていた。
終戦の同時刻に宮殿の北側の塔の鐘が鳴る。
そこはかつてローザが幽閉されていた塔だ。
ローザの死後、鎮魂のため聖職者がつけさせたものであった。
ここは薔薇の見える丘。
遺骨の無い墓がひっそりと存在する。
今日も丘は風が強く吹いている。
風が宮殿に咲き誇る薔薇の香りを運ぶ。
墓前には、一輪の赤い薔薇と一冊の本が置かれていた。

その本のタイトルは―――

「帝国最後の最強女騎士、ローザ・アリヨ=マリーの生痕、著:エリカ・バルニエール」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 00:25:18.21 ID:XkZMTs0r0
以上です。
お題くださった方ありがとうございました。
早速ですが次のお題も下さい。
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 11:30:11.23 ID:zhzV8zk40
最強の女騎士まさか敗北の外伝、全盛期のローザのドラゴン退治
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 18:18:08.10 ID:bQa+yWO20
続きまだ?
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 22:22:32.73 ID:WGIvuH4x0
お題ください
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/24(水) 22:30:20.22 ID:jEMWQLqho
超能力
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 22:47:15.83 ID:xaAD7z5no
お題ください
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 03:52:55.95 ID:92IRhu8Go
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/15(木) 23:38:46.91 ID:tNpRVBjQ0
お題ください
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 01:03:35.52 ID:qAGK2XDq0
裏山掘ったら見つけた物
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 23:34:03.23 ID:VPwwFPy70
お題ください
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 10:48:06.88 ID:2VirUVWm0
幼女拾った
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/12(木) 22:24:31.38 ID:zfr2ELrHo
お題をください
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 03:22:33.86 ID:gYSG8MA50
やる気
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 09:17:43.38 ID:/ptz9eITo
やる気か……欲しいな
お題も欲しい
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 01:19:48.75 ID:VjWmDqSSo
再興
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 18:23:52.44 ID:T47SU2h1o
把握
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 14:33:16.74 ID:dP+b5ig3o
新年あけましておめでとう御座います
御題下さい
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 20:11:37.82 ID:dTTdzbdF0
暴露
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 02:06:58.52 ID:q4TTuL0P0
久しぶりにお題ください
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 20:32:46.85 ID:wxIsRuAxo
プレミア
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 12:16:16.07 ID:E1TYfBgOo
スレが生きていたら、何かお題をください
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 20:25:14.67 ID:PGQV7EIZ0
>>453
復活

俺ももらえるとうれしいな
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 11:12:45.88 ID:8Uj79VPDo
お題下さいな

>>454
もうすぐ夏休み
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 16:41:47.25 ID:/JDE7DfG0
>>455
おかず
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 17:11:28.62 ID:8Uj79VPDo
把握しました
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:10:22.71 ID:RWsS3nCI0
投下します。
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:14:19.21 ID:RWsS3nCI0
>>434
『最強の女騎士まさか敗北の外伝、全盛期のローザのドラゴン退治』


1/5

「ローザ様!大変です!」
「どうした?そう急ぐなじっくり話しを聞こうではないか」
ローザは読んでいた本を閉じると、扉の前の部下に向き直る。
「も、申し訳ありません!街でドラゴンが飛んでいて恐ろしいと国民から報告がありました。国王様が至急ドラゴンを退治しろとのご命令です!!」
「なんだと…まずは現状を確かめに現地へ赴いてみるとするか。至急兵を集めよ!」
「はっ!」
部下は、素早く騎士団の控え室へと走り去った。
「とりあえず、ドラゴンとやらがどういう目的でウロウロし始めたのかを確かめねばならぬな」
ローザは、国王陛下の元へ向かった。
「騎士団長のローザです。失礼します。件のドラゴン退治のことで伺いました」
「入れ」
「はっ!」
ローザは、国王陛下の前に膝まづいた。
「陛下、我々はこれからドラゴンがうろついているというあたりを見回りに行こうと思います。国民からの聞き込みもしたいと思っております。
そして、ドラゴンがどういった理由で街の上を飛ぶようになったのか突き止めようと思います。それから、ドラゴンがこれ以上国民の恐怖心を煽らないように我々騎士団が解決してみせます」
「ほう、言いたいことはわかった。頼んだぞ。騎士団は我が国の誇りだからな。粗相の無いように、わかったな?」
「はい」
「下がって良い。無事を祈る」
「ありがとうございます、陛下。それでは失礼致します」

ローザは広間に集まっていた騎士団員たちを見渡すと、事情を説明した。
今は国民の話を聞くことが先決だ。
ローザたち騎士団は現地での聞き込みを行うため、王都から程近いドラゴンが出るという山の麓に住む民の元へ向かった。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:15:36.60 ID:RWsS3nCI0
2/5
2
「誰かドラゴンを見たものはいないか?」
すると、一斉に人々が駆け寄ってきて、口々にドラゴンの目撃翌例をあげた。
彼らの言うことをまとめると、ドラゴンは明け方から早朝に出没し、山の上を飛び回っているそうだ。被害を受けたものはいないという。
ローザは、人々がドラゴンを恐怖の対象として見ているだけだと思った。
しかし、ドラゴンがいつ気が変わって村を襲うかわからない。
話によるとドラゴンは、どうやら山の奥深くに住んでいるようで、いつもそこから出てきては飛び回っているようだ。
ローザは、団員を連れてそのドラゴンが住むという山の奥深くまで行ってみることにした。
団員達は、ドラゴンに震え上がっている。
「ローザ様、ここは一旦帰ってドラゴン討伐のために鍛治職人に武器を作らせましょう。あの硬い鱗は普通の刃物では歯がたちません!」
「いや、寝ている今こそチャンスだ。ドラゴンは眼を狙って脳まで貫通させれば即死だ。我々が戻って武器をこさえているうちに村が無くなったらどうするんだ?」
「そ、それはありますけど…その、誰がドラゴンの眼をやるんですか?」
「私がやるに決まっているではないか!勿論、この中の誰がやっても構わないのだぞ」
団員は口を閉じた。
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:16:44.24 ID:RWsS3nCI0
3/5
騎士団は、山を登った。
2時間ほど悪路を登ったところで、頂上が見えた。
「よし!もう少しだ!」
ローザは一気に駆け上がった。
しかし、そこには草木以外何も無かった。
「ローザ様、ドラゴンの巣なんてないじゃないですか!無駄足だったのでしょうか?」
「そう焦るな。皆で手分けしてドラゴンの巣を探そう。日が沈まぬうちに!」
団員達は散り散りになって、ドラゴンの巣を捜索しはじめた。
ローザは奥へ奥へと進んでいく。
すると、木の葉で覆われた巨大な半年型のドームのような物から、灯りが漏れているのを見つけた。ローザはおそるおそる近づいてみた。
どちらかというと、黒に近い灰色のドラゴンが器用に爪でペンを持ち、羊皮紙に何か書いているではないか!
木の葉のドームの中には、枯葉を固めて作ったと思われる本棚があり、数えきれない程の本が整理され収められていた。
金色の目をした灰色のドラゴンは、時折あくびをしながら、ページを器用に巨大な爪で捲りながら、筆を進めていく。
ローザは、その予想外の状況に驚き、後ずさった。パキッと小枝を踏みつけた音がした。
ドラゴンと目が合った。死を覚悟した。
「隠れていないで、出てきておくれ」
低い優しい柔らかな声でドラゴンが言った。
ローザは、前に出た。片手にはしっかりと聖剣が握られている。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:17:51.09 ID:RWsS3nCI0
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463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:18:51.39 ID:RWsS3nCI0
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464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:20:15.44 ID:RWsS3nCI0
4/5
「ボクをやっつけに来たのかな?」
ドラゴンは本を閉じて、本棚にしまった。
紙は片方の爪で丸めて後ろにあった筒に入れる。
ローザは恐ろしくて口がきけなかったがなんとか勇気を振り絞り、「そうだ」と言った。
「やれやれ、人間は無害なドラゴンを恐ろしいと見た目だけで判断して命を奪おうってことだね?変わらないね、人間ってのは。
ボク達は、ずっとこの山に住んでいるけれど、人間に危害を加えたことは1度もないよ。人間に寝込みを襲われたりすることは何度もあったけど」
ドラゴンは、棚からまた違う本を取り出して、読み始めた。
「キミはどうやら帝国騎士のようだけど、この気の弱い優しいドラゴンのボクに口も聞けない程怯えている。滑稽だね」
「だ、黙れ!」
「ほら、脚が震えているじゃあないか」
「う、うるさい!とにかく話を聞こうではないか!」
ローザは、恐怖心に打ちのめされそうになりながら、ドラゴンの元に近づいた。
ドラゴンはふうんといった顔でローザを上から下まで見下ろした。
「まだ若いじゃないか、キミ、名前は?」
「ローザだ」
「ボクは知識を集めるドラゴンのイントだよ。うーん、そうだねえ、2,015歳かな?息子もいるよ。妻は第3次帝国戦争の時に、人間を避難させようと背中に乗せている時に、兵士に撃ち落とされた」
ローザは言葉を失った。
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:21:18.59 ID:RWsS3nCI0
4-2/5
「まあ、そういう感じの話だね。この国で文学賞を受賞して作家として食べていけてるし、息子もおかげで本が好きだし、
お父ちゃん、ボクも作家になりたいんだけど!とか言ってくるし、充分幸せだよ。でもその幸せを壊そうとする人は僕は絶対に許さない。それでもボクをやるのかい?」
「すまなかった…その、イントってあのイントのことか?!」
「そうだよ」
ドラゴンはふふっと笑って、「1億部のベストセラー作家のイントはこの僕のことだよ。他にも色々名前変えて本出してるよ」
「なんだと?!」
ローザは、憧れの作家のイントが実はドラゴンだった事の衝撃と、そのイントを目の前にしている興奮を抑えきれなくなった。
「あの…本当にすまなかった!私はあなたの著作に何度心を救われたことか!どうか、非礼を許して欲しい」
「いいよ、いいよ。騎士団は国王陛下には逆らえないだろうし、仕事ってそんなもんだよね。わかってくれてよかった」
ローザは鎧の隙間から1冊のボロボロになった古書を差し出した。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:22:32.72 ID:RWsS3nCI0
4-3/5
「おお、これは初版本だね。わかった、サインしよう」
「あ、ありがとうございます…」
イントは、ローザから本を受け取ると、スラスラと中身にサインして寄越した。
「はい、これからも大事にしてね」
「もちろんです!」
ローザはほくほくしながら、本を受け取った。すっかり、討伐のことなど忘れていた。
「それで…国王陛下にはなんて言うの?とりあえず、山の上を飛び回ってるのは僕の息子なんだけど、
まだ育ち盛りだから飛びたくてしょうがないんだ。飛んでるだけで、村焼いた訳でもないし、国王陛下にも無害でした。
討伐の必要はありませんって伝えてくれないかな?」
「は、はい!」
「それから、ボクのことは国王陛下以外には内緒にしておくれよ」
「わかりました」
ローザは帰ってから、この事実をどう説明するか悩んだ。
結局、王都に帰ったローザは国王陛下にありのままの事実を伝えた。
国王陛下は、ワッハッハー!と椅子から転げ落ちんばかりの大笑いをし、一言「いいだろう!」と豪快に言った。
騎士団の団員達は、ローザが帰らないのを山を降りて心配していた。
「ローザ様、てっきり食われたかと思ってましたよ!」
「心配かけたな…すまなかった」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:23:34.19 ID:RWsS3nCI0
5/5
後日、村には国王陛下からドラゴンについてのお達しが貼り出された。
「ドラゴンによる被害は報告されていません。騎士団を赴かせて、ドラゴンの様子を見て来たところ、
大変大人しいドラゴンでこれからも人に危害を加えることはしないと約束した。ドラゴンと共存できるように暮らすべし」とのお達しがでた。

ローザは自室に戻って、鎧の中の本を取り出して中を見た。
くっきりと力強い筆跡がそこに堂々とあった。

それから、多くの時が過ぎた頃、ローザは酒の席で騎士団員の黒髪の少女にうっかり山のドラゴンが作家のイントであることを話してしまう。

「言うなって言ったのに…」
遠くから、小さなため息が聞こえた。
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:24:46.12 ID:RWsS3nCI0
以上です。
スレ見ている方いますか?
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:31:14.22 ID:RWsS3nCI0
いろいろとミスしてしまい、申し訳ないです。

お題はでてるけど、作品投下してる人がいなくて寂しいなあ…

次のお題ください。
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 00:07:26.56 ID:c8hukcp70
頑張ってみます、なにかお題ください
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 09:19:30.12 ID:iSaxku7b0
>>470
堂々巡り
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 09:21:01.64 ID:iSaxku7b0
お題ください。
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 16:58:23.06 ID:FBT0c7A/0
お題「最強の戦女神の最後はその美しさに嫉妬した娼婦に毒殺される」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 00:08:35.33 ID:NtNXEqXjo
お題下さい
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/01(木) 12:14:45.26 ID:YaeWRMtYo
お題「夜の学校」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 13:15:01.26 ID:8KchlnX3o
お題下さい
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 09:34:43.65 ID:MyML5xe20
お題「fate/アポクリファのIF ルーラージャンヌダルク、黒のアサシンのマスターである六導玲霞の罠に嵌りまさかの敗北」
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 17:38:49.96 ID:RshbQgDeo
生きてるなら、お題下さい
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 20:15:22.77 ID:+StiZm3S0
>>478
鈴の音
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 17:22:47.29 ID:cREu4FsGo
遅ればせながら把握しました
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 23:05:04.07 ID:b9aMCJ4io
お題くださいな
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 02:05:12.62 ID:1XO3Xz8go
義弟との恋
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