文才ないけど小説かく 7

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457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 17:11:28.62 ID:8Uj79VPDo
把握しました
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:10:22.71 ID:RWsS3nCI0
投下します。
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:14:19.21 ID:RWsS3nCI0
>>434
『最強の女騎士まさか敗北の外伝、全盛期のローザのドラゴン退治』


1/5

「ローザ様!大変です!」
「どうした?そう急ぐなじっくり話しを聞こうではないか」
ローザは読んでいた本を閉じると、扉の前の部下に向き直る。
「も、申し訳ありません!街でドラゴンが飛んでいて恐ろしいと国民から報告がありました。国王様が至急ドラゴンを退治しろとのご命令です!!」
「なんだと…まずは現状を確かめに現地へ赴いてみるとするか。至急兵を集めよ!」
「はっ!」
部下は、素早く騎士団の控え室へと走り去った。
「とりあえず、ドラゴンとやらがどういう目的でウロウロし始めたのかを確かめねばならぬな」
ローザは、国王陛下の元へ向かった。
「騎士団長のローザです。失礼します。件のドラゴン退治のことで伺いました」
「入れ」
「はっ!」
ローザは、国王陛下の前に膝まづいた。
「陛下、我々はこれからドラゴンがうろついているというあたりを見回りに行こうと思います。国民からの聞き込みもしたいと思っております。
そして、ドラゴンがどういった理由で街の上を飛ぶようになったのか突き止めようと思います。それから、ドラゴンがこれ以上国民の恐怖心を煽らないように我々騎士団が解決してみせます」
「ほう、言いたいことはわかった。頼んだぞ。騎士団は我が国の誇りだからな。粗相の無いように、わかったな?」
「はい」
「下がって良い。無事を祈る」
「ありがとうございます、陛下。それでは失礼致します」

ローザは広間に集まっていた騎士団員たちを見渡すと、事情を説明した。
今は国民の話を聞くことが先決だ。
ローザたち騎士団は現地での聞き込みを行うため、王都から程近いドラゴンが出るという山の麓に住む民の元へ向かった。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:15:36.60 ID:RWsS3nCI0
2/5
2
「誰かドラゴンを見たものはいないか?」
すると、一斉に人々が駆け寄ってきて、口々にドラゴンの目撃翌例をあげた。
彼らの言うことをまとめると、ドラゴンは明け方から早朝に出没し、山の上を飛び回っているそうだ。被害を受けたものはいないという。
ローザは、人々がドラゴンを恐怖の対象として見ているだけだと思った。
しかし、ドラゴンがいつ気が変わって村を襲うかわからない。
話によるとドラゴンは、どうやら山の奥深くに住んでいるようで、いつもそこから出てきては飛び回っているようだ。
ローザは、団員を連れてそのドラゴンが住むという山の奥深くまで行ってみることにした。
団員達は、ドラゴンに震え上がっている。
「ローザ様、ここは一旦帰ってドラゴン討伐のために鍛治職人に武器を作らせましょう。あの硬い鱗は普通の刃物では歯がたちません!」
「いや、寝ている今こそチャンスだ。ドラゴンは眼を狙って脳まで貫通させれば即死だ。我々が戻って武器をこさえているうちに村が無くなったらどうするんだ?」
「そ、それはありますけど…その、誰がドラゴンの眼をやるんですか?」
「私がやるに決まっているではないか!勿論、この中の誰がやっても構わないのだぞ」
団員は口を閉じた。
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:16:44.24 ID:RWsS3nCI0
3/5
騎士団は、山を登った。
2時間ほど悪路を登ったところで、頂上が見えた。
「よし!もう少しだ!」
ローザは一気に駆け上がった。
しかし、そこには草木以外何も無かった。
「ローザ様、ドラゴンの巣なんてないじゃないですか!無駄足だったのでしょうか?」
「そう焦るな。皆で手分けしてドラゴンの巣を探そう。日が沈まぬうちに!」
団員達は散り散りになって、ドラゴンの巣を捜索しはじめた。
ローザは奥へ奥へと進んでいく。
すると、木の葉で覆われた巨大な半年型のドームのような物から、灯りが漏れているのを見つけた。ローザはおそるおそる近づいてみた。
どちらかというと、黒に近い灰色のドラゴンが器用に爪でペンを持ち、羊皮紙に何か書いているではないか!
木の葉のドームの中には、枯葉を固めて作ったと思われる本棚があり、数えきれない程の本が整理され収められていた。
金色の目をした灰色のドラゴンは、時折あくびをしながら、ページを器用に巨大な爪で捲りながら、筆を進めていく。
ローザは、その予想外の状況に驚き、後ずさった。パキッと小枝を踏みつけた音がした。
ドラゴンと目が合った。死を覚悟した。
「隠れていないで、出てきておくれ」
低い優しい柔らかな声でドラゴンが言った。
ローザは、前に出た。片手にはしっかりと聖剣が握られている。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:17:51.09 ID:RWsS3nCI0
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463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:18:51.39 ID:RWsS3nCI0
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464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:20:15.44 ID:RWsS3nCI0
4/5
「ボクをやっつけに来たのかな?」
ドラゴンは本を閉じて、本棚にしまった。
紙は片方の爪で丸めて後ろにあった筒に入れる。
ローザは恐ろしくて口がきけなかったがなんとか勇気を振り絞り、「そうだ」と言った。
「やれやれ、人間は無害なドラゴンを恐ろしいと見た目だけで判断して命を奪おうってことだね?変わらないね、人間ってのは。
ボク達は、ずっとこの山に住んでいるけれど、人間に危害を加えたことは1度もないよ。人間に寝込みを襲われたりすることは何度もあったけど」
ドラゴンは、棚からまた違う本を取り出して、読み始めた。
「キミはどうやら帝国騎士のようだけど、この気の弱い優しいドラゴンのボクに口も聞けない程怯えている。滑稽だね」
「だ、黙れ!」
「ほら、脚が震えているじゃあないか」
「う、うるさい!とにかく話を聞こうではないか!」
ローザは、恐怖心に打ちのめされそうになりながら、ドラゴンの元に近づいた。
ドラゴンはふうんといった顔でローザを上から下まで見下ろした。
「まだ若いじゃないか、キミ、名前は?」
「ローザだ」
「ボクは知識を集めるドラゴンのイントだよ。うーん、そうだねえ、2,015歳かな?息子もいるよ。妻は第3次帝国戦争の時に、人間を避難させようと背中に乗せている時に、兵士に撃ち落とされた」
ローザは言葉を失った。
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:21:18.59 ID:RWsS3nCI0
4-2/5
「まあ、そういう感じの話だね。この国で文学賞を受賞して作家として食べていけてるし、息子もおかげで本が好きだし、
お父ちゃん、ボクも作家になりたいんだけど!とか言ってくるし、充分幸せだよ。でもその幸せを壊そうとする人は僕は絶対に許さない。それでもボクをやるのかい?」
「すまなかった…その、イントってあのイントのことか?!」
「そうだよ」
ドラゴンはふふっと笑って、「1億部のベストセラー作家のイントはこの僕のことだよ。他にも色々名前変えて本出してるよ」
「なんだと?!」
ローザは、憧れの作家のイントが実はドラゴンだった事の衝撃と、そのイントを目の前にしている興奮を抑えきれなくなった。
「あの…本当にすまなかった!私はあなたの著作に何度心を救われたことか!どうか、非礼を許して欲しい」
「いいよ、いいよ。騎士団は国王陛下には逆らえないだろうし、仕事ってそんなもんだよね。わかってくれてよかった」
ローザは鎧の隙間から1冊のボロボロになった古書を差し出した。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:22:32.72 ID:RWsS3nCI0
4-3/5
「おお、これは初版本だね。わかった、サインしよう」
「あ、ありがとうございます…」
イントは、ローザから本を受け取ると、スラスラと中身にサインして寄越した。
「はい、これからも大事にしてね」
「もちろんです!」
ローザはほくほくしながら、本を受け取った。すっかり、討伐のことなど忘れていた。
「それで…国王陛下にはなんて言うの?とりあえず、山の上を飛び回ってるのは僕の息子なんだけど、
まだ育ち盛りだから飛びたくてしょうがないんだ。飛んでるだけで、村焼いた訳でもないし、国王陛下にも無害でした。
討伐の必要はありませんって伝えてくれないかな?」
「は、はい!」
「それから、ボクのことは国王陛下以外には内緒にしておくれよ」
「わかりました」
ローザは帰ってから、この事実をどう説明するか悩んだ。
結局、王都に帰ったローザは国王陛下にありのままの事実を伝えた。
国王陛下は、ワッハッハー!と椅子から転げ落ちんばかりの大笑いをし、一言「いいだろう!」と豪快に言った。
騎士団の団員達は、ローザが帰らないのを山を降りて心配していた。
「ローザ様、てっきり食われたかと思ってましたよ!」
「心配かけたな…すまなかった」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:23:34.19 ID:RWsS3nCI0
5/5
後日、村には国王陛下からドラゴンについてのお達しが貼り出された。
「ドラゴンによる被害は報告されていません。騎士団を赴かせて、ドラゴンの様子を見て来たところ、
大変大人しいドラゴンでこれからも人に危害を加えることはしないと約束した。ドラゴンと共存できるように暮らすべし」とのお達しがでた。

ローザは自室に戻って、鎧の中の本を取り出して中を見た。
くっきりと力強い筆跡がそこに堂々とあった。

それから、多くの時が過ぎた頃、ローザは酒の席で騎士団員の黒髪の少女にうっかり山のドラゴンが作家のイントであることを話してしまう。

「言うなって言ったのに…」
遠くから、小さなため息が聞こえた。
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:24:46.12 ID:RWsS3nCI0
以上です。
スレ見ている方いますか?
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 21:31:14.22 ID:RWsS3nCI0
いろいろとミスしてしまい、申し訳ないです。

お題はでてるけど、作品投下してる人がいなくて寂しいなあ…

次のお題ください。
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 00:07:26.56 ID:c8hukcp70
頑張ってみます、なにかお題ください
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 09:19:30.12 ID:iSaxku7b0
>>470
堂々巡り
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 09:21:01.64 ID:iSaxku7b0
お題ください。
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 16:58:23.06 ID:FBT0c7A/0
お題「最強の戦女神の最後はその美しさに嫉妬した娼婦に毒殺される」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 00:08:35.33 ID:NtNXEqXjo
お題下さい
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/01(木) 12:14:45.26 ID:YaeWRMtYo
お題「夜の学校」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 13:15:01.26 ID:8KchlnX3o
お題下さい
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/21(水) 09:34:43.65 ID:MyML5xe20
お題「fate/アポクリファのIF ルーラージャンヌダルク、黒のアサシンのマスターである六導玲霞の罠に嵌りまさかの敗北」
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 17:38:49.96 ID:RshbQgDeo
生きてるなら、お題下さい
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 20:15:22.77 ID:+StiZm3S0
>>478
鈴の音
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 17:22:47.29 ID:cREu4FsGo
遅ればせながら把握しました
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 23:05:04.07 ID:b9aMCJ4io
お題くださいな
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 02:05:12.62 ID:1XO3Xz8go
義弟との恋
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