元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」

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350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 13:32:22.62 ID:LwHCB6KxO
どうでもいいけどそろそろ前スレに>>1が何か書き込まないと1ヶ月オーバーで依頼出されるぞ
351 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/04/07(木) 18:36:34.78 ID:En/nWdRio
>>349
今は昼には暇があって18時以降はパソコンを使える時間が少ないので、しばらくは昼から進めたいと思います

>>350
もうそんなに放置してたのか…近日中に投下しようと思います

とりあえず次回は土曜日で
352 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/04/09(土) 19:14:48.12 ID:4aG+RRjoo
すいません延期です、明日15時から
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/09(土) 19:16:14.31 ID:yoBt1pJ40
おつん
354 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 15:00:22.19 ID:3LZKNdjio
イデア「またもや姿を隠しました……!」

トール「くっ、僕が警告してからじゃ回避が間に合わない」

ソピア「……。トールくん、ちょっと離れてて」

トール「えっ、危ないですよ!」

ソピアは自身に透明化の魔法をかけて、仲間たちと距離を取った。

ソピア(魔力制御……内なる魔力を高める……!)

トール「な、何やってるんですかソピアさん! 敵も僕のように気配、魔力、属性を探れるんですよ!」

ソピアの居場所を探って、守るために近づこうとするトールの手をヒレアが掴んだ。

ヒレア「だめ」

トール「な、なにを」

突如、ソピアの目前に鷲男が現れた。それは今まさに高速で殴りかからんとする姿勢。ジェットパックの音も仲間たちの耳を打つ。

ソピア(かかった!)

鷲男「オール・エンチャント・バード!」ゴッ

全属性を纏った拳がソピアを激しく殴りつけ吹き飛ばす。

鷲男(捉えた! ……なんだ? 脇腹にチクリと痛みが)

ソピア「げほっ……一斉、攻撃……!」

ヒレア「任せて!」

ヒレアの連射した魔法弾は鷲男を追尾する。しかしそれは誘導弾ではない、威力の高い炸裂弾だ。

鷲男「小癪な!」

小回りを利かせて追跡を振り切る。一発だけ着弾したがバリアがそのダメージを完全に防いだ。


ソピア「あれだけじゃダメなんだ……」

透明化、消音、バリアの3つの魔法で身を守る鷲男。彼に攻撃を行うためにソピアは一つの策を弄した。

魔法を無効化する聖域は自身の周囲の狭い範囲にしか効果が無い。

ソピアはあえて透明になり、さらに魔力を高めて大技を使おうとしているように見せかけることで、鷲男を引きつけ、聖域の範囲内に誘導したのだ。

そしてバリアが解除された鷲男へ運命の矢を一発当てた。

ソピア(これで相手が見えなくても、適当に撃てば魔法が当たる……)

アン「お、お嬢様ぁ! 生きてらっしゃいますか!?」

ソピア「強化魔法をかけてたから、何とかね……」

トール「なんて無茶な事を……!」

ソピア「トールくんは攻撃に集中して……。まだバリアを何とかしないと……」


↓コンマ奇数…トールが何とかする 偶数…ソピアが回復する方が早い
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 15:02:31.07 ID:DnJRfS9bo
356 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 15:57:09.17 ID:3LZKNdjio
鷲男「イーグル・ナックルゥ!」

ヒレア「痛っ!」

白魔術でなくとも魔力さえ付加されていれば、物理攻撃はヒレアに通用する。

ヒレア(『悪食』が弱かったから甘くみてたけど、霧を意にも介さない化け物じゃない……!)


アン「す、すぐに回復いたしますぅ。ポーションは、ええと……」

トール(治療中を狙われたらおしまいだ。僕が何とかしないと……!)

姿と飛行音を消した鷲男をヒレアの魔法弾が追う。

トールはその魔法弾がソピアたちの方へ進路を変えたことに気付くと、慌ててエアバッグの魔法を発動した。

鷲男「くっ、読まれたか!」ゴウッ

トール「き、効いた……そうか」

トール(風を制するのは風だ)

トール「全力で、気流を操る……!」

トールの気流操作が鷲男のエア・シールドを不安定にさせる。

トール「ハルカさん……お願いします!」

ハルカ「いいよ。……見えなくたって射る方法はある」スゥ

ハルカ「弓技:催涙雨!」

拡散射撃。矢が雨のように降り注ぐ。

イデア「……来ますよ」

ハルカ「分かってます……そこっ!」バシュ

鷲男「ぬぉあっ!」ズザザ

ハルカはあえて矢の雨を避けられるように射り、自分に向かって突進するように誘導した。

そしてノックバックさせる矢を真正面から当て、鷲男を撃ち落としたのだ。

ソピアの捨て身の作戦を見たハルカも改めて覚悟を決めたのである。

ヒレア「今なら!」

地に伏せる鷲男の背中に、急降下したヒレアの素手が刺さる。

そうして、決着がついた。
357 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 15:57:39.39 ID:3LZKNdjio
鷲男「」

イデア「強敵でしたね……」

ハルカ「ソピアさん、大丈夫?」

ソピア「アンに治してもらったし、これくらいならなんともないよ」

アン「本当は安静にしてた方がいいんですけどねぇ」

ソピア「そんなこと言ってられないよ。時間かかっちゃったね、先を急ごう」

ヒレア「マリンは? バリアがないと狙撃されるわ」

ソピア「あっ、あそこ」

マリン「もぐもぐ」

火花の妖精「」

ヒレア「あれ、さっき炎の壁で攻撃してきたのじゃないの……?」

マリン「復活ー♪」

ソピア「こら! 拾い食いはだめだよ!」

マリン「緊急だったからー……」

ヒレア「今回は許してあげて」

ソピア「わかったよ……」
358 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 16:16:43.97 ID:3LZKNdjio
ダンッ

その銃声で、ロットは自らの死を確信した。

だが、全身の傷の痛みは消えない。

ロット「……?」

顔を上げると、老婆は別方向に銃を向けていた。

ロット(別の襲撃者がいたのか……?)

教官長「何のつもりだい……『死神』」

死神「フン」

そこにいたのは、漆黒の鎌を携えた細身の男であった。

赤と銀のオッドアイが薄暗い部屋で光っているように見える。

教官長「あんたは軍に協力しているんじゃなかったのか?」

死神「……その男の死に場所はここじゃない」

教官長「死神の仮装をしてると思ったら、本気で自分を死神だと勘違いしてるとはね」

教官長「戦場では人間の死期は人間が決めるんだ。手出しはさせないよ」

死神「ならば……ここで俺と刃を交えるか」

教官長「上等だよ」

老婆はロットの銃を床に放る。

ロットはそれを回収すると急いで逃げ出した。

ロット(命拾いしたな……)

ロット(地下牢までもうそこまで遠くないはずだ)

ロット(もう、カッコ悪くても構わない。彼女を助け出すことさえできれば……)
359 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 16:36:25.50 ID:3LZKNdjio
中央収監施設、中庭。

ロット「遅い!」パァン

看守「がっ……!」ドサリ

ロット「これで全員か」

ロット「この階には普通の囚人しかいないな。脱獄させた所で味方になるとは思えないし、無視でいいか」

ロット(手負いでも何とかなるもんだな……もう誰も出て来るなよ)

ロット「っ!!」バッ

ロット(この投げ針は……畜生っ!)

師匠「……避けたか」スタッ

木の上から飛び降りて来たのはタイトな黒いスーツに身を包んだサングラスの女。

フルフィリア国内で最強との呼び声高い殺し屋、『凶爪』だ。

ロット「……奇遇だな」

師匠「お前ならここまで来ると思って待ってたんだ……」

ロット「へえ。サインならまた今度にしてくれよ」

師匠「お前さえ仕留めれば、あたいの仕事は終わりだ」

師匠「手間かけさせんなよ」スッ

両拳にセットした長い爪を構える。

ロット(……最悪だ。こいつにだけは会いたくなかった)

ロット(でも……)

ロット「やるしかない、か」


↓コンマ ゾロ目…ラッキー それ以外…順当
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 16:37:31.65 ID:D3dIhoxCo
でやっ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 16:40:07.32 ID:DnJRfS9bo
おしい
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 16:46:03.24 ID:OvCDcagF0
妖怪1足りない
363 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 18:48:49.86 ID:3LZKNdjio
ロット「くっ、はあっ……!」

ロットが膝をつく。

連戦の傷と疲れが響き、爪での素早い攻撃を避けるだけで精一杯だったのだ。

師匠「チッ、ギルドでやりあった時の方が手応えがあったぞ」

師匠「まあいい、とどめだ……。っ!」

ロット「まだ……終わってない」スッ

師匠「まだ早撃ちする元気があったか。だったら……」

ロット(この姿勢は……!)

それは1秒当たり10回の急所への攻撃を加える必殺技の前兆。

師匠「凶爪瞬殺舞」ヒュッ

ロット(リミッター解除!!)

通常の人間には視認できない早業に対応すべく、ロットも筋肉に命令を送った。

ドドドドド ダンッ ダダダッ!

2人の攻防が機関銃のように連続した音を生み出す。

そして……

ロット「ぜー……ぜー……」

師匠「はあっ、はあっ…………クソが!」

ロット「嘘だろ……確かに胸を撃ったはずだ!」

師匠「そうだ、確かに当たった。……アイツに命を救われたってのか」

ロット「あいつ? ぐああッ!!?」ズバッ

師匠「毒爪閃。……隙を見せたな、野郎」

ロット「うあああっ……!!」

師匠「これでお前の孤独な反乱もおしまいだ。残念だったな」

師匠「……クソッ、立てん。やっぱり負担が大きすぎるか……」

ロット「それは……都合がいい……」スクッ

師匠「な……お前、まだ……!」

満身創痍のロットは猛毒の餌食になり、いつ気を失ってもおかしくなかった。

だが、歯を食いしばり、それでも立ち上がる。

ロット「生憎……まだ俺は死ねないんだよ……!!」
364 :続きはできたら夜に ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/04/10(日) 18:50:52.21 ID:3LZKNdjio
ハルカ「軍の人……みんな倒されてるね」

アン「銃でできた傷が目立ちます。たぶん先に襲撃した人ですぅ」

イデア「油断しないように。起き上がって奇襲されることもあり得ます」

ヒレア「そうね。死んでる人はほとんどいないわ。……とても起きれないでしょうけど」


ソピア(魔人先生ー)

魔人(どうした。気を逸らしている場面ではなかろう)

ソピア(さっきの人が使ってた複合魔法について教えてください)

魔人(ああ、自称、鳥魔術師じゃな)

ソピア(風と月の複合って鳥なんですか? 試してみたらただの風みたいでしたよ)

魔人(わらわなら空魔術と名付ける)

魔人(すごく高度の高い、高空の属性じゃ。空気が薄い場所ほど風と月の精霊量が増大する)

魔人(攻撃に使えば真空やジェット気流、羽根が生み出せるぞ。自分に使えば空気の抵抗が減り速く飛べる。……鳥魔術というのもあながち間違ってないのう)

ソピア(私も羽根生み出せますし飛べますけど)

魔人(黒魔術があればいらんということじゃな。特にお主の力の源は天空の悪魔じゃろう)

ソピア(あ、だから明星光線みたいな天術師っぽい魔法も使えるんだ)


教官長「ふん……逃げたね。姿を隠す技術に長けるということは、『死神』の出自は……」

教官長「ん?」チラッ

ソピア「あっ」

教官長「まったく、こんな時に……。ソピア・ウィンベルだね。話は聞いてるよ」

ソピア(ああ、貴腐のレディーに報告されてたんだ)

ソピア(一人で潜入しなくて正解だったね……)

教官長「仲間もいるようだけど……一人も逃がしゃしないよ!」スッ

ソピア(魔法は使わないみたいだけど、すっごく強そう)


メンバー
ソピア(マリンもセット)・トール(補助メイン)・ヒレア(不死身)・アン(銃とアイテム使い)・ハルカ(弓オンリー)・イデア(盾オンリー)

↓2 『全武』と戦闘するメンバーを指定(個人・複数人・全員OK、ソピアが参加しない場合参加した仲間の組み合わせに応じてコンマ判定のみで決着)
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/10(日) 18:59:12.95 ID:DnJRfS9bo
武器攻撃メインじゃないこ達に担当させた方がいいか?
でも全員でかかっても勝てるかどうか…
安価下
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 19:14:13.47 ID:WUEY3LIuO
この様子だと、雷爺、師匠、全武以外の強者は対処法間違えなけれコンマ関係無しに倒せそうだ。

現時点での英雄・強者まとめ
漁神・龍殺:ソピアの味方
拳魔・雷爺:監獄で待機?
全武・師匠:戦闘中
猫姫・掃神:ウィアの仲間
死神:敵対が確定してるのに何故か全武と戦闘中
キュベレ:フローラと行動を共にしている。
社畜:グリエール商会と敵対
化女・珍走・怪骨・義銃:不明
鷲男:撃破
金錨:瓦礫に埋まり、生死不明
大壁:盾を壊され、堅風の誤射に倒れる
堅風:敗北して拘束された
恐愛:射殺
焔華:戦力の要を失った上で拘束
悪食:作戦前にヒレアに瞬殺された
魔人:会議後、魔人先生に敗北して退場
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 19:16:15.74 ID:WUEY3LIuO
すまん、今日はもう無いかと思ってた。
安価下。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/10(日) 19:38:09.33 ID:uIwr66qso
全員でいくか
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/10(日) 21:31:19.08 ID:3T9CKkoIo
時間かけるのも良くないのでは・・・
370 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/04/11(月) 18:55:32.30 ID:+A2U+1FYo
風邪引いて寝てました…
明日に延期します
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 20:56:45.82 ID:l6Ali77Po
ゆったり休め
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 14:34:53.07 ID:V68FqJPzO
地震が起きたが、>>1は大丈夫なのだろうか。
373 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/04/17(日) 19:26:31.35 ID:a3OXq/KDo
近況報告。
熊本に住んでましたが、私は運良く他県に滞在中だったので無事です。SSのデータも無事です。
交通が復旧して熊本に戻るまでは至って普通の生活ができるので、再開は不可能ではないです。
とはいえ、しばしば死者が出る内容なので今再開するのはやめておくべきかとも思っています。
特にご意見が無ければ、少なくとも5月までは休止させていただきます。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 19:33:27.14 ID:dkvEMVFao
大変だったな
交通困難ってことは住居も大変だろう
落ち着くまでリアル優先でいいよ
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 20:12:57.34 ID:gRfZyoH4o
熊本在住だったんか
被害に遭った方には申し訳ないが、無事で何より

再開お待ちしてます
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 20:18:10.54 ID:VeDkl2sF0
生存報告さえあればいつになってもかまへんよ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 22:17:02.55 ID:5EAHqpkPO
無事でよかった落ち着くまでゆっくりな
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 00:20:44.42 ID:C0dXJLvRO
死者が出るからと自粛する必要はないとおもうけど、一番重要なのは>>1のモチベーションとリアルの状況だしな。
無理して再開しなくても大丈夫。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 22:58:18.73 ID:dSxRi5Ms0
追いついたと思ったら大変なことに
報告いつまでも待ってます
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/03(火) 16:19:00.70 ID:UkiBOSHIO
1がやりたいようにやってくれたらそれでいいがそろそろ前スレに生存報告を頼むぞー
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 09:22:08.81 ID:Wzt4u8pKO
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/07(火) 02:03:28.11 ID:MReUS9gGO
ふむ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/17(金) 02:38:17.27 ID:P9e8qgD6o
384 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/06/18(土) 18:26:02.93 ID:GHRTNWMuo
ここまで進めたのに終わらせるのは勿体ない……
再開準備進めてます
月曜あたりに前スレか今スレかどちらかに投下予定
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 18:31:49.22 ID:HSbvws7go

完結するならいつでも待ってる
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 21:20:07.91 ID:2/ipRXAOo
>>384
生きてたか!いや冗談抜きで
本当に良かった
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/15(金) 00:20:24.77 ID:ymw8Q/Tto
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/15(金) 00:23:47.19 ID:fk020rtso
保守の加護
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 12:13:04.83 ID:WRD7Vs9F0
終わりならもう終われと言ってくれー

1ヶ月近く待機状態は辛い
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 21:52:15.53 ID:nLCXqeHXO
あのさぁ…
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sagd]:2016/07/30(土) 08:49:52.68 ID:VbMD45gDO
まだかなー
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/08(月) 22:48:13.40 ID:CmZG3qAg0
まってるー
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/13(土) 08:32:08.04 ID:ABzZSSWao
わたしまーつーわー
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 15:23:46.72 ID:nq0rGhFOo
裏切った
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 00:07:13.01 ID:ZfcOoEFro
とうとう2ヶ月経ってしまったか……
長い間お疲れさまでした
396 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 17:11:58.09 ID:T7GuZzR2o
久しぶりなのであらすじ
主人公ソピアは、王子と他の逃亡貴族3名と共に共和国に反乱を起こした。
囚われの貴族・騎士たちを救出すべく牢獄を襲撃したが、それは共和国軍にも筒抜けであった。
牢獄を守る軍人達との戦闘も終盤、ソピアたちの前に国内最強の殺し屋と武人が立ち塞がった。

ソピア・トール・ヒレア・アン・ハルカ・イデアの全員で、教官長『全武』と戦います



トール「あ、あれ? どうして彼女がソピアさんだと……」

教官長「魔導長と会って話をしたんだろう?」

ソピア「ごめんね……見付かっちゃったの」

教官長「どんな小細工を使ったかは知らないが、あんたが姿を変えられることは皆知っているよ」

言いながら老婆は一歩後ろに下がり、その鼻先を銃弾が通過した。

アン(不意打ちのつもりだったのに、こっちも見ないで避けるんですかぁ!?)

教官長「借りるよ」シュッ

アン「きゃん!」

ハルカ「このっ……!」バシュ

老婆は振り返りざまに奪った拳銃を発砲、ホーミングする矢を撃ち落とす。

アン「な、なんて腕前……」

教官長「最新の武器と言えども要は引く動作の無い弓矢だね」

教官長「前線に出る兵士ならこのくらいできてもらわないと困る」

イデア「皆さま、私の後ろに!」

ハルカ「武器じゃ勝てない……ごめんね、役立たずで」

ソピア「いいよ。ここは私たちに任せて。行くよトールくん!」

トール「はい!」

ヒレア「呪いが効けばいいけど……」
397 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 17:18:47.91 ID:T7GuZzR2o
光線、空気、霧の魔法の一斉攻撃が教官長を襲う。

ソピア「や、やった!?」

教官長「やっ!!」ブン

トール「危ない! ぎゃっ……!」

霧の中から飛び出した教官長の手刀からソピアをかばったトールが倒れ伏した。

トール「」

ソピア「と、トールくん……!」

アン「気絶してるだけですぅ……たぶん」

ヒレア「ほ、本当に人間なの、あなた?」

教官長「あんたたちは本当に強いよ。まだ若いのに、素晴らしい経験を積んでいるのが分かる」

本来なら素手で触れられないはずの霧化したヒレア、その首に教官長の指が食い込む。

教官長「だが、その経験を何十年も重ねなければ、あたしらには及ばんよ」

ヒレア(ダメ……こんなの、勝てっこない……!)
398 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 17:21:37.17 ID:T7GuZzR2o
ロット「ハアアアアッ!!」ガッ ダン ダン

ロットは猛毒に身体を蝕まれながらも気力で戦闘を続けていた。

その顔に普段のニヒルな気取った笑みはもはや無く、意地と脂汗だけが浮かんでいる。

師匠「いい加減に、くたばれ……!」バッ ササッ

その一方で殺し屋『凶爪』も追い込まれていた。

ありえない速さで動く必殺技の直後に、さらに速く動く『毒爪閃』を使ってしまった彼女は、疲れ切った体を無理に動かしている。

ロット(逃げに専念しやがって……でも、ガンカタはどこまでも届くんだよっ!)

避けた、と思った拳の先から銃弾が飛んでくる。

通常の接近戦や銃撃戦ではあり得ない攻撃が、殺し屋の脇腹に、腕に、脚に命中した。

師匠「ぐぅ……!」

ロット(よし、この調子で……!)フラッ

わずかな安堵がロットの足をすくった。

転倒するロットを見て、殺し屋も足を止める。

彼女らしくなかった。だが、いつでも止めを刺せる相手を前にして、限界を超えて酷使した脚が地に縫い付けられたように動かなくなってしまったのだ。

何より、すぐにでも止血が必要な状態であった。

双方、絞り出す様に声を出す。
399 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 17:36:51.96 ID:T7GuZzR2o
師匠「……終わりか。しぶとい銃野郎」

ロット「俺は……」

師匠「……あん?」

ロット「俺は、まだ死ねない……!」

ロット「こんな俺よりも……強くて、カッコ良くて、理想のヒーロー……」

ロット「彼女を、せめて彼女を救えないと……カッコ悪すぎるんだよ」

ロット「背負うもののない殺し屋とは違うんだ、俺は!」

師匠「るせぇ!」

師匠「あたいだってな! あのバカ弟子をきちんと破門してやんねぇと、死んでも死にきれねぇんだ!」

師匠「……あたいの我儘で激情しちまった」

師匠「アイツの好物を渡して、詫びるんだ」

師匠「あたいにゃ、生きて、協会から逃がしてやる責任があるんだ……」

ロット「だったら……俺の足止めなんかしてないで、帰ってくれよ。その方がお互い――」

師匠「無理だ」

師匠「協会の依頼でお前を仕留めなければいけない」

師匠「重要な任務だそうだ。失敗したらあたいも、弟子も、命はねぇ」

ロット「……その協会ってのはそこまでして俺の邪魔をするのか」

ロット「こんなところで立ち止まってられないな。君を倒しても次の刺客が来るんだろう」

ロット「ゲホッ! ……ぺっ」

ロット「時間がない、すぐに終わらせる……!」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 17:46:46.63 ID:DeoAa+I4o
待ちすぎた
401 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 17:50:53.81 ID:T7GuZzR2o
ソピア「う、うう……みんな……!」

教官長「これだけの兵士を倒したからどれほどの怪物かと思ったが、どちらも大したことなかったねぇ」

教官長「さて、拘束して牢へ連れていこうか」

「教官長殿」

教官長「あんたは……知将様じゃあないか。なんで基地から出てきたんだい」

知将「通信兵が出ないので直接通達に参りました。何、襲撃者相手に遅れは取りませんよ」

教官長「あんまり自分の実力を過信するんじゃないよ。あんたを失うことは一人の実力者を失う以上に大きな損害になる」

教官長「で、なんだい? 見てのとおりすごく忙しいから手短に頼むよ」

知将「貴女には撤退していただきます、教官長殿」

教官長「わかった、何か考えがあってのことだろう。こいつらを牢に送ったら帰るよ」

知将「いえ、彼らは置いて行ってください」

教官長「いいや危険だ。あんたに任せるわけにはいかないね」

知将「いえ、帰っていただきます。これは上官としての命令です」

教官長「妙だね。それが軍にとっての利益になるとは思えない」

知将「私が偽物だとお思いですか?」

教官長「……この目に狂いがなければ、あんたは知将本人に違いない」

教官長「了解した。帰るよ」ザッ ザッ

知将「…………」

知将「行きましたか」

ソピア「……?」

知将はソピアにポーションを使った。

ソピア「……えっ、あ、あなたは」

知将「貴女に幸運あれ」スッ

ソピア「ま、待って……!」



教官長「おかしいことばかりだね。『死神』といい知将といい……」

教官長「もしかしたら、共和国軍と反乱者の対立というシンプルな構図ではないのかもしれない」

教官長「少し調べてみようかね」
402 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 17:56:12.34 ID:T7GuZzR2o
中央収監施設。

ソピアは施設の奥へと進む知将を追いかける。

ソピア(知将といえば、軍の参謀……私の敵のはずなのに!)

ソピア「あれ? 確かにこの廊下を曲がったのに」

ソピア「隠し扉でもあるのかな……。普通くぐれる大きさじゃないけどこの小窓から出た?」

ソピア「どこかから外に出てみなきゃ……」


ソピア「ここは中庭? 人が倒れてる」

ソピア「……ろ、ロットさん!?」

ロット「…………ルーちゃん?」

ソピア「ひ、ひどい怪我! 早く回復を!」

ロット「なんで君がここに……幻でも見てるのか、俺は」

ソピア「あ、あれ? 傷が塞がらない……。そっか先に解毒を、なんで効かないの……?」

ロット「無理だ、諦めろ……」

ソピア「なにを……えっ、フィナの師匠が……!」

ロット「アサシンの猛毒だ……付け焼刃の魔法で治るもんじゃない」

ロット「ルーちゃん……そいつ、死んでるか……?」

ソピア「……はい。……もしかして」

ロット「俺は、勝ったのか……」

ロット「やった! やったぞ! 俺はゴハッ!!」

ソピア「ろ、ロットさん! しっかり!」
403 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 18:02:16.17 ID:T7GuZzR2o
ロット「でも、俺は結局……畜生……」

ソピア「……ロットさんも私たちより先に戦ってたんですね、誰かを助けるために」

ロット「……!」

ソピア「私もそうです」

ロット「そうか……ルーちゃんも俺と同じ……」

ソピア「ありがとうございます。ロットさんのおかげで楽に奥まで来れました」

ロット「だったら、俺のしたことも無意味じゃなかったのかもな……」

ロット「それだけでも救いになった。最後にルーちゃんに会えて、俺は幸運だったな」

ソピア「そんな、もうダメみたいなこと言わないでくださいっ……!」

ロット「何泣いてんだよ、ルーちゃん……」

ソピア「だって……!」

ロット「俺と君は、ただの顔見知りだろ……」

ソピア「……」

ロット「ルーちゃん、一つ頼まれてくれないか」

ソピア「……はい、なんですか」

ロット「この指輪を、彼女に届けてほしい」

ロット「本当は……カッコよく助け出して、プロポーズするつもりだったんだ」

ソピア「はい……絶対に届けます」

ロット「俺の名前を出せば、すぐに分かると思う」

ロット「頼んだ……」

ロット「……なあ、ルーちゃん……」

ロット「…………俺は……ヒーローに……」

ロット「……………………」

ソピア「ロットさん……!」


1.遺体を調べる
2.仲間の居場所へ戻る
3.自由安価(アイテムは>>4、魔法は>>8)

404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 18:07:45.42 ID:M0CJ+y+wo
1
405 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 18:49:46.57 ID:T7GuZzR2o
ソピア「あっ、フィナの師匠が解毒剤持ってたんじゃ……!」

ソピアは殺し屋『凶爪』の持ち物を調べた。

ソピア「服の下に硬いものがある……」

ソピア「焼き菓子?」

ソピア「……この濃厚過ぎる香りは、洋菓子店『ヘヴンズドア』のクッキー!」

ソピア「銃弾で破れてるけど、この紙は手紙かな」

ソピア「『フィナへ』」

ソピア「…………」

※ヘヴンズクッキーを入手した

『ヘヴンズクッキー』…甘党以外が食べると最悪死に至る絶品スイーツ。銃弾をも弾く硬さを誇るため、食す際は噛まずに舐めて楽しむ。


ソピア「解毒剤は見つからなかった」

ソピア「ロットさん……せめて上着を脱がせて上にかけておこう」

ソピア「……全身傷だらけだ」

ソピア「服の内側にあるのも含めて拳銃を4丁も持ってたんだ。1丁壊れてるけど……」

ソピア「これも、ロットさんが助けたかった人に持っていこう」

※特別仕様拳銃を入手した

『特別仕様拳銃』…ロット愛用の拳銃たち。いずれも銃の国に住む腕利きの職人によるオーダーメイド。
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 18:52:27.16 ID:SrWH4Fr8o
お帰りなさい
待っててよかった
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 19:35:58.32 ID:1X55BCra0
おかえりなさい。
戻って来てくれてありがとう。
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 20:49:31.44 ID:ST3UJD3Lo
待っててよかった
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 22:49:12.58 ID:ZfcOoEFro
フライングしちゃったよ
更新乙です
410 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 23:25:47.49 ID:T7GuZzR2o
ソピア「……よし」

ソピア「知将は見失ったし、トールくんたちの場所に戻らなきゃ」クルッ

ソピアが振り返ると、中庭の出入り口に佇む漆黒の影――

死神「また会ったな。『神殺』よ」

ソピア(しまった……! 一人の時に……!)

死神「そう身構えるな。俺の目的は貴様ではない……」

ソピア「そ、そうなんですか?」

死神「だが、その前に……」

死神「貴様の持つ、遺品を渡して貰おうか」

ソピア「……えっ、どうして」

死神「説明が必要か? ククッ……」

死神「俺は、死者の痕跡を消し去る死神なのだ……」

ソピア(読心!)

死神(任務に失敗した者はその証拠ごと消す……それが俺の役目)

ソピア「……アサシン協会?」

死神「フッ……流石は英雄と言った所だろうか。隠し事は通用しないようだ」

死神「如何にも、俺はアサシン協会影帽子第三隊、通称イレイザーの一員」

死神「死亡したアサシンの回収および情報操作を通常の任務としている」

ソピア「……ぺらぺら喋っちゃっていいんですか」

死神「『神殺』への情報開示は許可されている」

ソピア「私、ここでアサシンが負けたことを知ってますけど」

死神「構わん。大衆に知らせることができる立場ではないだろう」
411 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 23:27:44.06 ID:T7GuZzR2o
死神「さて、貴様には二つの選択肢がある」

死神「貴様が先ほど回収した遺品を明け渡すか……」

死神「俺に抵抗し協会を敵に回すか、だ」

ソピア(私はロットさんの知人とフィナに遺品を届けたい)

ソピア(でも、この状況で敵を増やすのは良くない……)

ソピア(…………)


1.遺品を渡す
2.死神と戦う
3.逃走する

412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 23:30:47.52 ID:NiFFc3F2o
2
413 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 23:48:07.63 ID:T7GuZzR2o
ソピア(アサシン協会の人ってことはたぶん逃げきれないよ)

ソピア(でも遺品は渡したくない。ロットさんの、そしてフィナの師匠の思いを無下にはできない)

ソピア(だから、協会に報告できないようにここで仕留める!)

死神「早くしろ。俺は今すぐに貴様の首をはねることもできるぞ?」

ソピア(共和国軍にも協力してるんだからそうしても良さそうなのに……どうして?)

ソピア(今は考えてもしょうがない。とりあえずチャンスだ)

ソピア(隠れて奇襲されるのが一番怖いけど、目の前にいる。そして私が先手をとれる)

ソピア(できるだけ相手に何もさせずに勝ちたい……!)


※ヒント
 相手は大鎌使いにしてアサシン。読心魔法は問題なく効いた。

↓2 自由安価、>>8の使える魔法を参考に
414 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/08/18(木) 23:55:03.82 ID:T7GuZzR2o
安価を出しつつ今日はここまで、次はできるだけ早くやります

4か月間待たせた皆さん、本当に申し訳ないです。
少々忙しく時間が取りづらい日々が続いていました。
完結させるため巻きで進めたいと思います。そのため、重要でない安価が減ると思いますがご容赦ください。

ロットさんの死について。
王都テロを放置した時点で死亡フラグが立っていたんですが、3スレ目の1000の願いにより>>359のコンマで10分の1の確率で生き残るようにしました。
意外と惜しかった。

安価なら一レス下
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 23:59:12.17 ID:77pgknQCo
光の鍵で停まってくれ

おつおつ
大変だったと思うが復活おめ
最後まで見届けるよ
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/19(金) 01:39:26.28 ID:5zBmKyLTo
乙ー
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 13:56:46.99 ID:JDY63ifD0
もうここまで不定期ならここから先非安価でもいいんじゃない
書き溜めも出来るし
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/09(金) 01:52:52.28 ID:OO2bSitW0
あんまり間空くと>>1はともかく、読者側が内容忘れちゃうからなぁ
419 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/09/09(金) 11:00:37.75 ID:3sWBOLyDo
明日投下予定
恐らく監獄編終わりまで
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 00:34:39.57 ID:RCyZt1jTo
ha-i
421 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/10(土) 21:23:41.49 ID:eGG7ew+bo
ソピア「……わかりました。遺品を渡します」

死神「賢明な判断だ」

ソピアは拳銃と指輪、クッキーを置いた。

死神「これで全部か、間違いないな」

ソピア(今だ!)

グサ

死神「何をす――」ピタッ

ソピア「……効いた」

ソピア「止まっている人にも攻撃できるのかな」

ソピア「あ、羽根はちゃんと刺さった」

ソピア「光線は当たった場所だけ光ったままになるんだ」

ソピア「周りの空間も止まってるってことなのかな?」



ソピア「前衛的なアート作品みたいになった……あ、そろそろ時間切れ」

死神「ぐほぁあ!!!???」ドサッ

ソピア「やった!」

死神「一瞬で敵に肉薄し首を刈る瞬間殺法を得意とする俺様が……反対に何もできずに倒れる、だと……!?」

ソピア「よかった……動く前に倒せて」

死神「貴様に騎士道の精神はないのか……!」

ソピア「ないです。大体アサシンに言われたくないです」

死神「口を動かすのさえ限界だ……無念……」

ソピア「気を失った……。この人を処理するために別の人がいるってことはないよね……?」

ソピア「フィナとエルミスの方が手強いかも」

ソピア「魔法対策って大切なんだね」


※もしちゃんと戦っていた場合、実体のある分身+高速移動、鎌増殖+鎌投げ、隠密+首狩りを使う強敵でした
422 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/10(土) 21:25:19.96 ID:eGG7ew+bo
ヒレア「ソピアちゃん!」

トール「ここにいたんですね! 心配しましたよ……」

ソピア「みんな!」

アン「あのお婆さんはどうなったんですかぁ?」

マリン「きゃー、死体ー!」

ソピア「あ、実は……」



トール「知将が……そうですか」

ソピア「ロットさんが倒れているのを見つけて見失っちゃった。どうして助けてくれたんだろう……」

イデア「彼は以前騎士団と懇意にしておりました。そのためでしょうか?」

アン「先に兵士を倒してくれていたのはロットさんだったんですねぇ……」

ヒレア「そんな、ニヒルマンが死んだなんて……」

ハルカ「この強そうな刺客は一人で倒したんだ?」

ソピア「うん。魔法で時間を止めたらすごく楽に勝てたよ」
423 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/10(土) 21:27:47.43 ID:eGG7ew+bo
中央収監施設、地下牢。

兵士「な、なんだ貴様らうぎゃっ!」

ソピア「ナイスショット!」

ハルカ「下からも上がってきたからこれで全員かな」

ソピア「戦の笛で防御力を上げてるけど、不意打ちには気を付けて」

ヒレア「このドアね」

イデア「ついにこの時が……!」

ソピア「待ち伏せが怖いからみんな下がってて」

ヒレア「私とソピアが突入するわ。合図したら来て」

トール「はい、気をつけてください」

ガチャッ


↓コンマ奇数…罠 偶数…何事もなく牢へ
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 21:29:39.86 ID:WeDM6iNeo
もうクソ運なんて言わせない!
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 22:09:30.14 ID:8m5KYv9wo
>>424
よくやった!
426 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/10(土) 22:51:15.06 ID:eGG7ew+bo
ガチャッ

ヒレア「……ふう。特に罠はないみたい」

ソピア「みんな、入っていいよ」

ざわっ

貴族「誰だ?」

貴族「兵士じゃない……?」

騎士「おお、イデア!!」

イデア「お父さん!」

騎士「後ろの彼らは……」

イデア「ご安心を。私の仲間です」

騎士「助かったのか……私たちは」

騎士「皆様、助けが来ましたぞおおお!!」

トール「鍵、ありました!」

ヒレア「増援が来た時のために上で見張ってくる。マリン借りるわ」

ソピア「行ってらっしゃい、お姉様」



貴族「うおおおお! 俺たちは助かったんだあああ!」

貴族「ありがとうございます!!」

貴族「早くッ! 早くアタクシたちをここから出すザマス!」

貴族「こんな遅くまで何をしていたのじゃ! 朕の妻と息子が処刑されてしまったではないか!」

貴族「押さないで! まだ鍵は開いてません!」

イデア「み、皆様、どうかお静かに」

トール「パニックですね……今開けたら飲み込まれますよ」

ソピア「これじゃ話ができない……」

老人「黙れええええい!!!!」

貴族「…………」

騎士「……っ!」ビシッ

老人「……ゴホンゴホン」

側近「ご無理はなさらないでください」

側近「イデア。経緯は不要だ、状況を話せ」

イデア「……はい。牢獄内の兵士の大半は気を失うか死亡しています。しかしここシスヤタ市の基地では王子率いる隊と共和国が戦闘を行っていて……」

ソピア「ねえトールくん……この方は?」

騎士「知らないと申すか!!」

ソピア「あ、す、すいません」

騎士「良いっ! この方こそ、我らが誇るサウソーシャ騎士団前団長」

騎士「長年の間フルフィリア王国を支えてきた王国軍三本柱の一人」

騎士「先の内線ではブラッドレイ中将率いる反乱軍と前線で戦い抜いた王国軍元帥」

騎士「騎士長様であらせられるぞ!!」

騎士長「…………」ボケー

ソピア(話聞いてないように見えるんですけど)
427 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/10(土) 23:21:41.18 ID:eGG7ew+bo
騎士長「……」ボソボソ

側近「はい、はい。……貴族の皆様! お聞きください! 騎士長様のお言葉です!」

側近「安全のため、もうしばらく牢で待機願います!」

わーわー ぶーぶー

側近「処刑される恐れはもうありません! もうしばらくの辛抱です!」

ソピア「あのー」

貴族「なんだ子供!」

ソピア「ロットって人の知り合いを探してるんですけど」

貴族「今それどころじゃないのが分からないのか!」

貴族「危険など知るものか! 助けに来たお前たちと騎士が我々を守ればいい話だろう!」

ソピア(なんて自分本位で向こう見ずな人たち。これじゃすぐ捕まるのも納得だよ)

ソピア(困ったな。ロットさんの恋人もお父様とお母様も見つからない……)


イデア「ソピア様。私たちは攻略班の連絡を待つことになりました」

ソピア「王子様が基地を制圧するのを、ここでですか?」

イデア「はい。奇襲を受ける可能性を考えて、私達はここで護衛に徹します」

ソピア「で、でも攻略班が負けたらとても護衛なんて……」

イデア「私も、騎士団員を連れて増援に向かうつもりでしたが……騎士長様の決定ですから」


側近「そこの少年、鍵を開けなさい」

トール「えっ、で、でも……」

側近「騎士長様のご命令です」

トール「は、はい、今すぐ!」

ガチャッ

騎士長「……」スタスタ

トール「あ、あの、一人でどちらへ……」

側近「王子の元へ向かうとのことです。我々には待機が命じられました」

トール「ちょっ、ええっ!? 危ないですって!」
428 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/10(土) 23:38:57.10 ID:eGG7ew+bo
女性「あら、お一人で行ってしまいました……」

女性「そこのキミ。お名前はなんていうの?」

ソピア「えっ今私もそれどころじゃない」

女性「お返事は?」

ソピア「は、はい! ソピアです」

女性「ソピアちゃん、先生は動けないから代わりにソピアちゃんに頼みます」

先生「さっきのおじいちゃんに、武器を忘れてますよ、って伝えてほしいの。できる?」

ソピア「重大だった!」

トール「ソピアさん、どうしたんですか?」

ソピア「騎士長様へ伝言頼まれたところ。あとこの人になんとなく子供扱いされてる気がする」

先生「え、小学生だよね?」

先生「ソピアちゃんが言うこと聞いてくれないので先生が自分で伝えに行きます。だから鍵を開けて?」

トール「いやダメですよ!? 危ないですから!」

先生「大丈夫大丈夫。ほら、これを見て?」

トール「名刺? ウベローゼン東小学校教諭、○○。で、こっちは、フルフィリア王家は○○氏を英雄『教弾』として、えええ!?」

先生「うふふ。驚いた?」

ソピア「英雄の勲章! あの、もしかしてあなたはロットというガンマンをご存じでは?」

先生「ロット君ならお友達だけど、ソピアちゃんもお知り合いなの?」

ソピア「実は……」



先生「……そっか。ロット君が」

ソピア「ロットさんにはいろいろ助けてもらいました。今日の救出も、兵士の半分を倒したのはロットさんです」

ソピア「最期は、国内最強の殺し屋と、相討ちになって……」

先生「うん。分かった……。じゃあ、この指輪と拳銃、確かに受け取ったからね」

先生「……ここから出して」

トール「で、でも……」

先生「ロット君の、かたき討ち」

トール「英雄の勲章を持つ方が出ます! 邪魔しないでください!」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 00:04:27.17 ID:s2iqXImv0
懐かしいスレ

がんばれ
430 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/11(日) 00:06:59.04 ID:BTCy22mEo
20分後

貴族「おいまだなのか!?」

トール「まだそこまで経ってないような……」

貴族「黙れ平民! 私たちを閉じ込めるなんて、後で覚えてなさいよ!」

トール「僕が閉じ込めたことになってる……」

イデア「今までここにいた時間に比べればずっと短いはずなのに、何故なのでしょう」

アン「すっごくストレスが溜まってたんでしょうねぇ」

アン「アンたちは兵士と違って殴ったり蹴ったりしないから言いたい放題なんですよぉ」

ソピア「反乱起こされたの、貴族の方が悪い気がしてきた」

トール「実際そうだと思いますよ。共和国軍は基本的にほとんどの町で支持されてますから」

アン「ウベローゼンの貴族はおとなしい上に親切で礼儀正しいですから、他を知らないとびっくりしちゃいますよね」

アン「鉱山の町シスヤタと工業都市モスボラの貴族は大体、自分では働かないくせに偉ぶってますぅ」

アン「学園都市スクーニミーと商業都市ファナゼの貴族は頭いいんですけどプライドも一層高いんですよぉ」

アン「王都ティルベルクとリゾートの町プエルトマリハラの貴族は何も考えてません。話しやすいけどお馬鹿さんなんです」

イデア「あまりそんなことを言うものでは……」

ソピア「でも王宮に仕えてたアンが言うと説得力あるね……」

トール「サウソーシャ騎士団領と貴族の町ウベローゼンだけ評価高いんですね。……本当は?」

アン「ウベローゼンの貴族は平和ボケで騙されやすい。サウソーシャの貴族は頑固でつまらない、ですぅ」

アン「はっ!? 何言わせるんですかぁ!?」

イデア「固い……ですか」

ソピア「……ちょろいよりマシだと思います」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 00:15:26.77 ID:hDJWQl39o
平和ボケと言われても仕方がない
432 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/09/11(日) 00:21:12.08 ID:BTCy22mEo
ズシンッ!!

ソピア「な、なに……?」

イデア「揺れましたね……外ですか?」

トール「外は……ヒレアさんたちが! 急ぎましょう!」

ガチャン

ハルカ「はあ、はあ……大変!!」

トール「増援ですか!?」

ハルカ「うん……2人だけ……だけど……」

ソピア「でもお姉様とマリンなら……」

ハルカ「魔導長と英雄が来たの!!」
433 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/09/11(日) 00:23:45.21 ID:BTCy22mEo
続きは明日、安価は最低でも一か所はあるのでよろしくお願いします
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 00:24:58.28 ID:wSgykI2Ao
おっつおっつ
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 00:29:59.27 ID:WbD4DrZoo
おつー
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 01:02:43.41 ID:hDJWQl39o
乙乙
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 18:34:52.44 ID:M2I1WGExO
おつおつ
楽しみが戻ってきて嬉しい
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/12(月) 18:17:04.93 ID:EPNwoFRwO
これは、知将の動きとかを証拠にして、黒幕の存在や革命や共和国軍の謎を示唆出来ないかな。
ともかく再開して良かった。
439 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/09/13(火) 00:52:46.52 ID:f4RkT1vao
今夜投下するつもりでしたが時間がなかったため火曜夜に始めます、すいません
440 : ◆k9ih1s9J/w [saga sage]:2016/09/14(水) 04:00:40.79 ID:SIYFmZdJo
間に合わなかった……2日間忙しいので金曜日に、遅くても土曜日には……!
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 04:23:05.97 ID:1Z9Mpo/Lo
楽しみにしてますー♪
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 02:00:39.47 ID:IzYY9Lp2O
全然予告通りに更新できてないな…
いや忙しいんだろうけど、その日に更新できるか分からないのなら無理って言ってくれた方がまだいいと言うかさ
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 07:02:28.90 ID:HCefLf2do
まあ最悪エタらなければいいかと
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/23(金) 22:18:30.12 ID:3owhtkE1O
間空きすぎて>>1も飽きちゃったんやろな
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/28(水) 12:10:24.69 ID:xfsDKjziO
もうダメだな
強化パートで時間食いすぎた
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:54:01.44 ID:vUhuZ/Ax0
最初から見てたから非常に残念
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 14:32:15.05 ID:fXyf7I/HO
パート化すると結局こうなるんだな

だらだらとやり続けるかエタるかのどっちか。完結するのなんて稀という
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 21:19:07.29 ID:JwbH3pqx0
まだわからんだろうが
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 22:24:28.54 ID:StFsONt2o
きっと2ヶ月後に戻ってくるさ
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