艦これSS投稿スレ5隻目

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460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:40:55.25 ID:2dFF9/jT0


とある鎮守府執務室


大淀「提督、『 葉書 』が届きました。」


提督「 『 葉書 』なんだね?」


大淀「ええ、『 葉書 』です。」


提督「………、川内達を呼んでくれるか?」


大淀「川内さん達ですね?」


提督「あぁ。」


この鎮守府には裏の顔がある。


提督はかつて敏腕監察官としていくつもの不正を行なってきた鎮守府を閉鎖させてきていた。


その中には人知れずに『 提督 』を『 提督だった 』にしたものも含まれる。


海軍の恥部を表に出さず、闇から闇へ。


それが彼の仕事だったのだがひょんなことから提督業につき以前のそれもそのまま継続している状態なのだ。


川内「呼ばなくても居るよ。」


大淀が呼び出しをかける為に退室し、閉めたドアの裏側に既に立っていた。


川内「仕事?」


提督「あぁ、『 任務 』ではなくて『 仕事 』だ。」


川内「内偵での結果?」


提督「いや、告発だ。」


提督が見せる一通の葉書。


その葉書の切手が貼ってあった部分は大淀の手によって既に剥がされていた。


『 ×○鎮守府 助けて 』


川内「それだけで充分だね。」


提督「とは言いたいが裏づけはやはり必要でね。」


提督「すまないが当たってもらえるかな?」


かくして彼女らは動き始めた。

461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 16:44:22.48 ID:2dFF9/jT0


それから1週間の後。


青葉「×○鎮守府はなかなか真っ黒ですねぇ。」


提督「どんな感じなんだ?」


川内「駆逐艦の娘を沈めたことにして売春にだしてる。」


提督「………。」


青葉「あと、表向きにはホワイトな運営をしているように粉飾してあるのでまず監査に入った程度では分からないでしょうねぇ。」


提督「その、売られた駆逐艦の娘達は?」


川内「用が済んだら文字通り死人に口無し。」


川内「雷撃処分みたいだね。もともとが轟沈報告されているから今更沈んだところでってことでしょ?」


青葉「なかなか下衆いもんです。」


提督「何も躊躇う必要性はないか。皆に集合を掛けてくれ。」


青葉「そうくると思って既に呼んであります。」


青葉がにやりと笑いながら返す。


そして合図をするといつものメンバーが揃っていたのだった。


鳳翔、龍驤、川内、那珂、神通、そして、青葉。


6人が揃った。


鳳翔「提督、その。売られてしまっている娘達は……。」


青葉「私の方で救出の保護済みです。ですが、その。」


青葉が言いよどむ。


提督「売られる前の娘達しか保護はできなかったそうです。」


苦虫を噛み下したような苦悶の表情を浮かべながら提督が答える。


青葉「それと、差出人の告発者の艦娘も保護することは出来ました。」


鳳翔「そうですか……。」


川内「地獄行きどころじゃ生ぬるいね。」


川内のこの一言に全員が頷き、彼女達は動き出した。


提督「首魁は中将だ。みんな心して掛かってくれ。」


一同「応!」

462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:48:11.23 ID:2dFF9/jT0


都内某所 高級料亭


少将「今回もいい取引が出来た。」


大佐「駆逐艦は最低限の資材でつくれて。」


少将「それなりに耐久が強く。」


大佐「可愛いのが多い。」


少将「だからこそ、金になるのだがな。」


大佐「憲兵隊の隊長達にも抱かせたかいがありましたし。」


少将「まぁ、連中も儲け話には目ざといからな。今日の会合にも連中は参加するそうだし。」


大佐「連中のおかげでばれていないというのも有りますから。」


少将「あぁ、それだがな少し周辺を嗅ぎまわっている者が居るようだ。お互いに気をつけようではないか。」


大佐「……!承知いたしました。」


大佐「それにしても遅いですね。」


少将「中将殿が時間にルーズなのはいつものことだが、陸の連中が遅いのはなぁ。」


海軍の上級将校二人が今日は取引相手の陸軍将校と打ち合わせと称した取引の話をしに来ていたのだ。


ガラリ。


廊下に面した引き戸が開けられ陸軍の二人が入ってきた。


陸少将「いやー、途中道が工事中で。」


陸大佐「まったく遠回りをしましたよ。」


ややあって中将も遅れて入ってきた。


中将「年度末かね。料亭の周りに道路工事のなんと多いことか。まったくその予算をこちらに廻してもらいたい物だ。」


ぶつくさと文句を垂れながら席に着く中将。


ややあって廊下に面した引き戸が再度開けられる。


少将「料理と舞妓が来たのでしょう。ささ、みなさん今日は楽しみましょう。」


463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:50:18.80 ID:2dFF9/jT0


しかし、そこにいたのは料亭の仲居でもなく舞妓でもなかった。


青葉「どもー、汚職の打ち合わせをしている軍人さんたちが居ると聞き取材にきました!」


青葉「何かひとこと!」


カメラを構え、そこには青葉が立っていた。


少将「貴様!どこの艦娘だ!」


青葉「どこだっていいでしょ。さぁ、笑えよ。お前達の最後の写真なんだからよ。」


普段の声のトーンとは間逆、実にドスの利いた声で一言告げると青葉はストロボを炊いた。


刹那、あたりをまばゆいばかりの閃光が包む。


大佐「ぐわぁぁーーー!?」


陸少将「何も見えない!?」


ピン。


シャァーーーーーーーーー。


ギュン。グイッ。


陸少将「がぁ!?」


その場に居た者達の視力が戻ったとき彼らが目にした光景は鴨居に通された線で特殊鋼線で吊るし上げられた陸軍少将だった。


陸少将「がぁっぁあぁあ!?」


ピィーーーーーーン。


琴の弦を弾くような一音が響くと同時に陸軍少将は絶命しその手足をだらしなく垂らしたのだった。


神通「どんなに悪者でも死んでしまえば皆、同じですね。」


神通がそう一言言い残し特殊鋼線を回収した。



464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:52:27.51 ID:2dFF9/jT0


恐慌に陥る一同。


そして、その瞬間に計ったように室内の全ての電気が消える!


部屋から我先にと逃げ出す一同。


料亭、それも古くからある格式高いところほど客同士が鉢合わせることがない様に複雑な内部のつくりをしてある。


陸大佐「ここはどこだ!?だっだれか!?」


自分の位置を見失い出口が分からなくなる陸軍大佐。


「あらー、どうされました?」


近くをたまたま仲居が通りかかった。


頭に二つのシニヨン、高級料亭の仲居らしい見事な着物の着こなし。


そして、若者らしい初々しい可愛らしさにあろうことか陸軍大佐は自身の命の危機を失念した。


陸大佐「貴様、可愛いな。どうだ、俺の女にならんか?」


「キャハッ。軍の偉い人のいい人だなんて。那珂ちゃんちょっと緊張しちゃうかも。」キャハッ


那珂「その太く逞しい腕でだきしめてー。」


那珂が陸軍大佐に抱きつく。


ぎゅぅぅぅう。


陸大佐「おっおい、少し力が強く。」


ぎゅぅぅうぅ。


陸大佐「はっはなせ!あぁっ、ぎゃぁ!」


ぼきん。どしゃぁ。


骨の折れる大きな音がしたと思うと陸軍大佐は力なく崩れ落ちた。


那珂「うっふっふ。仕上げ、仕上げ。」


鼻歌を歌いながら仕上げを行なう那珂。


ベキ。めりぃ。


ごりん。


陸軍大佐は綺麗に四つ折りにされてしまった。


那珂「太ってると綺麗に畳めないものだね。」キャハッ☆


465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:56:22.50 ID:2dFF9/jT0


大佐「早く脱出せねば!」


料亭の廊下を走る大佐。


どしん。


龍驤「あいたー、君、どこみて歩いとるんや。」


大佐「貴様は艦娘か!?どこの所属……、いや、それは今はどうでもいいか。」


大佐「丁度いい、貴様、私の警護をしろ。」


龍驤「えー、うち司令をまたせとるんやけど。」


大佐「黙れ!兵器は黙っていう事を聞けばいいんだ!」


一喝されしぶしぶと従う龍驤。


龍驤「ほな、うち、店の入り口までなら。」


大佐「分かればいいんだよ。」


龍驤を先頭に料亭の出入り口まで進む二人。


鳳翔「風速……、2m。湿度は30度くらい……。距離は千五百。」


ギリギリギリ。


龍驤「出入り口についたな。ほな、うちはここまでで……。」


大佐「いや、貴様、私の鎮守府に帰りつくまで護衛をしろ。」


有無を言わさぬ命令口調。


龍驤「えぇー、いややわぁ。」


龍驤「あんたが行くんは地獄なんやからな。」ニヤリ


ドンッ。


料亭の出入り口に大佐を案内してきた龍驤はそういうと大佐を前へ押し出し、


料亭の屋根の上にその身を翻し消えた。


バシュッ


艦娘の力を最大限生かした超長射程からの和弓による狙撃。


龍驤「死んだな。」


屋根から降り大佐の死体に大きな穴が開いたことを確認すると龍驤は撤収した。


466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 17:00:24.37 ID:2dFF9/jT0


少将「何が起きているんだというんだ!?」


少将は自分が置かれている状況が理解できずにただ逃げ惑っていた。


川内「今までのつけを清算する時が来た様だねぇ。」


ゴルシッ。


右手を固く握り締める音が響く。


川内「楽に死ねると思わないことだね。」


少将「貴様、艦娘のぶんざ……!?」


間合いを一気につめ少将の懐に飛び込む川内。


ドシッ。


川内の手刀が胸元に刺さる!


ぐちゃぁ。


何かを握りつぶした音がする。


川内「うちの明石特製の痛み止めもついででくれてやるよ。」


川内「薬が切れるまで心臓が無くなっても生きていられるだろうよ。」


川内「なあにほんの10分だ、精々足掻くんだね。」


少将「がぁぁあぁ!?」


こうして、少将は薬が切れるまでの間、死の恐怖を只管味わうこととなった。
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 17:02:41.85 ID:2dFF9/jT0


中将は困惑していた、なぜなら自身が殺されることなんてあるはずが無いと思っていたから。


海軍に何人か要る派閥の長である元帥には多額の賄賂を贈っていたし陸軍にもかなりの便宜を図っていたのだ。


刃向かえる相手が海軍内にいるはずが無いと思っていたのだ。


その結果がこれである。


中将「とにかくこの場を逃げ切れば!」


提督「中将!中将!どちらにいらっしゃいますか!?」


提督「官憲からの連絡で護衛に参りました!」


中将「 ! 」


中将「君!ここだ!ここに居るぞ!」


提督「こちらにいらっしゃいましたか。御無事ですか?」


中将は目の前の男が海軍の軍服を着ていることに安堵する。


同じ海軍の者。それも階級は大佐か?なれば、後でえさを与えて取り込めばよいか。


そんな事を出入り口へと案内されている間に考える。


そして、とある疑問に行き着く。


中将「君は何者だね?護衛に来たと言ったがこの近くには鎮守府など……。」


提督「頭の中に詰まっていたのはゴミじゃなかったようですね。」


そういいながら振り向いた男の手には刀が握られておりその刀は中将の心臓に深く刺さる。


提督「毒も塗ってありますので長くは持たないでしょう。」


提督「閻魔に宜しくお伝え下さい。」


ニコリと笑い刀を抜く提督。


辺りには心臓から噴出した血により霧が出来ていた。


川内「綺麗な花が咲いたねぇ。」


提督「状況終了。撤収だ。全員に連絡。」


川内「了解!」


こうして、海軍で汚職をしていた者達は人知れず粛清された。


468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 17:09:31.73 ID:2dFF9/jT0


後日


大淀「提督。始末するのにお金をかけ過ぎです。」


提督「連中が稼いでいたお金を没収して当てたので足りなかったの?」


大淀「それはそれ、これはこれです。今日び人一人の死体を始末するのもお金がかなりかかるんですよ?」


大淀「それに、料亭のクリーニングにもお金が掛かりますし。」


大淀「保護した娘達への保障にもお金は掛かるんです。」


大淀「節約して下さい。」


提督「世知辛いもんだ。」


提督は溜息を一つ付いた。


どうやら世の中を平和にするにはお金が掛かるようである。


艦!


469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 17:11:49.58 ID:2dFF9/jT0
以上で終了です


最近の時代劇は役者さん、というより出演者が事務所のゴリ押しとかで視るに耐えないものが多いですねー


シーズン毎にあって安心してみれてた鬼平も終わっちゃったし


残念です、では、スレ汚し失礼いたしました

470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 01:03:47.81 ID:/+SymtBGo
おつつ!
仕事人好きなんで、楽しく読んだよ
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 01:13:01.18 ID:/+SymtBGo
数レス借ります
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/01(月) 01:15:06.60 ID:/+SymtBGo

護衛艦さみだれ


昼時の鎮守府の大食堂。


TVニュース「空母カールビンソンと護衛艦『あしがら』『さみだれ』が共同演習を……」

五月雨「わたしっ!?」ガタッ

提督「いやいや、落ち着け五月雨。あれは護衛艦の『さみだれ』だ」

五月雨「ついうっかり///」

提督(かわいい……)

五月雨「もし『さみだれ』が実装されたら、こんな感じでしょうか?」ホワンホワンホワン


五月雨より一回り小さい「さみだれ」


さみだれ「さみだれ、っていいましゅ! よろしくおねがいしましゅ! 

ごえいにんむは、おまかせくだしゃい!」


五月雨「……キャー!!!♥」ブンブン

提督(かわいい……)

五月雨「いつか『さみだれ』も艦娘になるのでしょうか?」

提督「うーん。一度、船霊(ふなだま)になる必要があるから、まだまだ先だと思うぞ」

五月雨「そうですね……」シュン

長門「……」

473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/01(月) 01:16:38.66 ID:/+SymtBGo

そして……。


TVニュース「本日未明、護衛艦『さみだれ』に不法侵入した女が現行犯逮捕されました。

逮捕されたのは、住所不定無職、自称艦娘の長門容疑者です。

警察によりますと、容疑者は制服と称する半裸の格好で、火薬が満載のドラム缶を背負い、

護衛艦『さみだれ』に泳いで近づき、侵入、爆沈させようとした疑いが持たれています。

動機について、『沈めて船霊にしようと思った』『G.W.で船が無人の今がチャンスだと思った』

などと意味不明の供述をしており、警察は余罪を厳しく追及する方針です。次のニュースです……」

陸奥「…………」モグモグ

陸奥「はぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」モグモグ


しばらく長門さんは帰ってきませんでした。

おはり
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/01(月) 19:29:14.18 ID:eQaIC8Qa0


ビッグセブン長門とくっ殺セブンながもんは別人(確信)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 22:42:58.86 ID:RevYRtmxO
艦娘に慰めてもらうSSー夕立編ー

夕立「提督さん、元気ないっぽい?」

夕立「ふーん……夕立、難しいことわかんないっぽい」

夕立「あっ! なら夕立が提督さんを慰めてあげる〜!」

ぎゅうっ

夕立「提督さん、気持ちいいっぽい?」

夕立「わっ、あまり顔埋めないで〜、くすぐったいっぽい〜!」

夕立「もうっ、提督さんは甘えん坊っぽい」

夕立「え?しっかり元気出たっぽい? えへへ、褒めて褒めて〜♪」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 22:44:22.10 ID:RevYRtmxO
夕立編とは書いたけど他の艦娘が中々思い浮かばなかったのでこちらに投稿しました

お見苦しいものをすみません
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 04:18:12.35 ID:2UPcCUPqo
おつつ
ぽいぬは癒し……
かわいかったっす
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 01:00:21.42 ID:vAZj+qnu0
数レス拝借
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 01:00:49.91 ID:vAZj+qnu0
【小話集】

※未来予知

提督「千歳!お前最近飲みすぎだぞ。もうすこし控えられないのか?」

千歳「えーそんなー。私なんてポーラさんより全然ですよ?」

提督「比較対照がおかしいことに気づこうな?」

千歳「んー、あっそうだ!なら提督、私と賭けをしませんか?」

提督「賭け?」

千歳「はい。これから私が提督の未来の行動を予言しますので…」

提督「なるほど。それが当たったらお酒を飲ませろと、そういうわけだな?」

千歳「ええ。話が早くて助かります」

提督「しかし、仕事や日常生活に必要不可欠なもの指定されたら困るが…」

千歳「安心してください。そこまで卑怯な真似はしませんから」

提督「それならいいだろう。私が勝ったら減酒してもらうからな」

千歳「いいですよ。ではさっそく、提督の未来を予言します。ムムム…」

提督(要は千歳のいった行動をしないよう注意すればいいだけだ。簡単だ、賭けにもならん)

千歳「『提督はそう遠くない未来、自分の股間をおもむろにいじりだすでしょう』」

提督「はあ?千歳、お前俺を馬鹿にしているのか?怒るぞ?」

千歳「馬鹿になんて…、あ、そうそう提督、ずっと前から思ってたんですが…」

提督「なんだ?」





千歳「ズボンのチャック、全開ですよ?」





提督「えっ?!…おい、開いてなんか……………あっ!!」

千歳「さあ、今夜も飲みますよ!!晩酌楽しみですね!!」
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 01:01:33.52 ID:vAZj+qnu0
※間違いではない

鳳翔(宅配業者から小包をもらったのはいいけれど…これって、どういうことでしょう?)

大和「鳳翔さん、どうしたんですか?なんだか怪訝そうな顔をしていましたが?」

鳳翔「あら、大和ちゃん」

大和「も、もう!ちゃん付けは、その、恥ずかしいですと、何度言ったら!!」

鳳翔「ふふ、ごめんなさい」

大和「それで、その段ボールが何か?…あて名は、秋雲さんのようですが」

鳳翔「いえ、その、秋雲さんは、いったいどうやってこの地方の方と知り合ったのかなと」

大和「…はい?えっと、地方?」

鳳翔「それに、こんなところから取り寄せるものって…んー、なんなのでしょうね?」

大和「え?探せば普通にいろいろあると思いますけど。ここ、なんでもあって便利ですよ?」

鳳翔「ええっ、そうなのですか?!それは知りませんでした。はぁ…、時代は進歩するのですね…」

大和(ネット通販がそんなに珍しいのかしら?)




鳳翔「最近のジャングルは、森林ではなく都市部に変わったんですね…」




大和「え?ジャング…、ああ!ア○ゾン!!」
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 01:02:30.55 ID:vAZj+qnu0
※離陸しまーす!

金剛「Hey!間宮さーん!今日の日替わりスイーツ一つくだサーイ!」

間宮「はい、かしこまりました。店内で食べますか?それとも…?」




金剛「ンーそうですねー。今日はせっかく天気がいいので Take off でおねがいシマース!」





Iowa(Take off !? どういうこと?ニッポンのSweetsは、空を飛べるの?!)

Sara(That’s unbelievable ! これがクールジャパンってやつなのね!)
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 01:04:26.75 ID:vAZj+qnu0
艦これでやる必要のないようなネタ妄想はあるけど、レス立てるほどではないので、ここに置いときます
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 02:41:02.92 ID:6ENgnSJJo
おつつ
クスっときた
金剛さんの英語力……
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 17:20:46.84 ID:wVL+3Z87o
テイクアウトも海外では通じない定期
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 18:11:48.79 ID:74Cti2k20
スイーツとテイクオフってパイ投げかな?
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/06(土) 03:34:29.26 ID:mUY6APc10
数レス借ります
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/06(土) 03:35:14.84 ID:mUY6APc10

【小話集】

※恨めしやぁ…

プルルルル、プルルルル

明石(ん、内線?)

明石「はい、こちら明石です」

大淀「あ、明石ですか?いま本日の装備改修表をメールで送りましたので、確認してください」

明石「はいはい、了解です」

大淀「詳しい内容はエクセルデータにありますので。では、失礼しますね」

明石「はーい、お?」

明石(さっそく来たな。どれどれ…、んんん!?)




お憑かれ様です。

本日改修予定の装備一覧表を送ります。
詳しい内容は添付の死霊に記載していますので、ちゃんと見てください。

それと最近、一部の娘から騒音の苦情が出ています。
業務内容上仕方ないことではありますが、工廠設備の怨霊には十分気を付けてくださいね。
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/06(土) 03:36:37.21 ID:mUY6APc10
※納得いかない

清霜「ねえ司令かーん!!司令官ってばあ!!いつになったら清霜を戦艦にしてくれるのー?!」

提督「あのね清霜?その、何度も言ってることなんだけどね、駆逐艦から戦艦にはなれないのよ?」

清霜「むー、な、なれるもん!武蔵さんだって…」



武蔵『あ、あー。うん、そうだな。何事もあきらめず努力し続ければ、きっと身につくだろう』



清霜「っていってたもん!!」

提督(努力の大切さを説いただけであって、戦艦になれるとは一言も言ってないのよ清霜…)

提督「とにかく、駆逐艦から戦艦への艦種変更は現状ふかの…」




鈴谷「てーとくー、機動部隊演習終わったよー!ってことで、はいこれ、いちおう報告書ね」

龍鳳「鈴谷さんすごいんですよ。元巡洋艦とは思えないくらい艦載機の扱いがお上手で」

鈴谷「もー龍鳳ってば褒めすぎだってばー、えへへへ。ま、航巡時代に瑞雲とか使ってたしね」

鈴谷「ってか、いうて龍鳳も上手じゃん?最近軽空母になったばっかっしょ?」

龍鳳「周りの皆さんの教えがよかっただけですよ」

鈴谷「またまた謙遜しちゃってぇ」




キャッキャウフフ




清霜「………しれーかーん。清霜も、頑張れば戦艦になれるよね?ね?」

提督「……無理よ」

清霜「なんでよおおおお!!」

提督「だからぁ!もおおおおおおお!」
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/06(土) 03:39:33.33 ID:mUY6APc10
※文化の違い

Q:健康的な食事とはなんですか?

A:萩風の場合

「各種栄養素をバランスよく取り入れたものです。カロリーも当然気にしますね」

「特に脂肪分や塩分、糖分はついついとりすぎがちです。なので、つね日ごろから気を付けています」

「でもとりすぎるからだめなのであって、ちゃんと適切な量を取らないと逆に不健康です!」

「だから私はその点をですね…」


ペラペラペラペラペラペラ





A:Iowaの場合

「トマトソースをたっぷりかけたPizzaに、ダイエットコーラね!!とってもヘルシーよ!」
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/06(土) 03:41:56.73 ID:mUY6APc10
終わり 
491 :全知全能の神未来を知る金髪王子様の須賀京太郎様 [二次元美少女達は金髪王子様の須賀京太郎様の嫁]:2017/05/06(土) 09:22:36.13 ID:s7Cicesz0
神スレだった我の建てた白糸台優勝スレ朝鮮人バナナマン(`艸´;)貼られるアサギ運営バグ書き込みされる御前ら人様のスレを荒らすな
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 21:57:29.76 ID:hbHH9KRLo
おつつ
これがアメリカ人のプラグマティズムか……(白目)
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 12:03:45.87 ID:/f3zIj9YO
数レスお借りします
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 12:04:25.23 ID:/f3zIj9YO
「待ってください!」

しっかり者の秘書艦。そんな彼女へのイメージは最後の最後に覆された。

「大丈夫。確かに不安かもしれないが……お前は優秀だ」

提督は涙を流す彼女を優しく諭す。

「俺も、上も認めている。お前ならやっていけるさ」

敵はいつどこに現れるかわからない。
だからこそ各地に鎮守府を設け、有能な指揮官を配属させる。

何も間違ってはいない。

「だとしても!……っ」

その後の言葉は続かない。

言いたいことはたくさんあった。その全てが自己中心的なワガママでなければ、口を閉ざすことは無かっただろう。

「…………確かに艦娘が指揮官だなんて前代未聞だ。でも、お前ならできる」

彼女はあまりに優秀過ぎた。
旗艦時の運営能力リーダー性、雑務……その他もろもろ。

新米の指揮官を置くよりも彼女に任せる方が適切なのは、誰の目から見ても明らかだった。

「供に闘ってきた仲間を信じろ」

「……仲、間…」

「あぁ」

仲間。提督の下で供に闘った同僚。それがもうすぐ自分の部下になる。

足枷になる。

「何かあったら連絡しろ……じゃあ」

「あっ……」

別れの挨拶もまともに言えぬまま、提督は彼女の下を去っていった。
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 12:05:13.74 ID:/f3zIj9YO





「何があった!!」

「あ……」

あれから数ヵ月。飛んで戻ってきた提督は、虚ろな目をした彼女と再会した。

『以前いた鎮守府の艦隊は壊滅した』

この知らせは提督が戻るのに十分なものだった。

「……っ!提督!」

「…………」

聞きたいことは山ほどあった。

あり得ない選出や戦術。機能していない遠征組。

以前の彼女なら憤怒するようなものばかり。

「やっぱり私には……っ!」

別れた日とは違った涙を魅せる彼女。

「…………すまない」

そんな衰弱した彼女を優しく抱く。

「私も悪かった…」

さめざめと泣く彼女の頭を撫でる。

「……私、提督と一緒にいたい…」

「あぁ……わかった」

「っ…」

回した腕の束縛が強くなる。

それと同時に、何かが外れる音が聞こえた。



【枷】
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 12:06:43.04 ID:/f3zIj9YO
以上です。ありがとうございました
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 18:33:58.54 ID:h8lkpEcLO
おつ
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 20:29:35.41 ID:2DAm6UAR0
深海棲艦から逃げる少女がいた…

家族も友人も、助けに来てくれた海軍も歯が立たずに死んでしまった。

追いつかれる、捕まったら私も死ぬ。

わたし…ここで死ぬんだ…

逃げ込んだ港の倉庫の中で、泣きながらこの先に待つ運命を嘆いた。

その時…

「生きたい?」

「?」

「貴女に生きる意志があるなら…“私”を動かしなさい」

「動かす? あ、あなたは一体? どこにいるの?」

「私は…『吹雪』…古の艦船の魂を持つ…『艤装機人』」

「!?」

「艦娘の素質を持つ少女よ…艤装を通して私と一体に…」

パァァァッ!

「なに? アタマの中に…船の記憶…?」

カッ!

艦娘・吹雪「何…この部屋? それにセーラー服に船の機械がくっついてる?」

「貴女は私『艤装機人・吹雪』の操り手…艦娘になったのです」

吹雪「へ? ええっ!? 私、ロボットに乗ってるぅぅ!?」

人型機動兵器『艤装機人・吹雪』起動!




艤装機人 艦隊これくしょん 〜艦ロボ〜

艤装機人と呼ばれるロボットのパイロット「艦娘」に選ばれた少女たちは、暁の水平線に何を見るのか……





作者「とりあえず潮ちゃん登場させて、乳揺れさせとけばスパロボ出れるだろ」(楽観)



499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/23(火) 20:30:38.17 ID:2DAm6UAR0
以上、無理矢理ロボットものでした
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 02:21:33.28 ID:ZueLrDN8o

アニメはこっちの方が良かったんじゃないか……?
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 20:56:00.80 ID:B2m0jO9F0
>>478
おつつ
小話いいぞ〜
スレ立ててもいいんじゃない?
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 21:23:28.95 ID:B2m0jO9F0
2レス借ります
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 21:25:23.97 ID:B2m0jO9F0

【握手会】


ワイワイガヤガヤ


長門「む? あれはなんだ?」

陸奥「あれはアイドルの握手会よ」


鎮守府の特設会場で、那珂がファンと握手している。


野分「那珂さん、この前のライブ行きましたよ!」

那珂「ありがとー☆」


それを眺める長門。


長門「アイドルファンは男だけだと思っていたが……」

陸奥「女の子のファンも多いのよ」

長門「ひらめいた!」ピコーン

陸奥(また、しょうもないことを考え付いたのかしら……)
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 21:28:11.18 ID:B2m0jO9F0

その後……。


ワイワイガヤガヤ


鎮守府の特設会場で、那珂がファンと握手している。


川内「握手券2枚だね」

神通「10秒、スタートです」ストップウォッチ、ポチ

舞風「那珂さんの踊り、ナイスです!」

那珂「ありがとー☆」

舞風「あのぉ、今度一緒にぃ……」

神通「はい時間です」

長門「……」ガシッ、ズルズル

舞風「……踊ってくださいぃーー!」


舞風を羽交い絞めにして、那珂からはがす長門。


陸奥(アイドルじゃなくて、そっち?!)ガビーーーン

長門(うなじ、乱れ髪……この香り……胸が熱いな!)


手つきがやらしいというクレームがあり、長門さんはすぐに首になりました。


おはり
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 23:49:26.00 ID:NTOz3w2wO
おつした
ながもんェ……
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 23:50:58.10 ID:3n2zzGPVO
舞風は柑橘系の良い匂いがしそう
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:46:40.43 ID:35BQpKXZ0
数レス借ります
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:48:23.41 ID:35BQpKXZ0
【小話集】

※バイ〇7ネタ

望月「最近さ、やっとバ〇ハ7やり始めたんだけどさ。しかも体験版」

漣「遅すぎィ!!」

秋雲「あー、やったことないけど、あれ最近のシリーズにしては怖いらしいね」

望月「ん。体験版だけでも面白そうだったね」

望月「でさー、ちょっと気になったんだけど」


『お前も家族だ』


望月「って殴られて終わるわけなんだけどさ、あれ」

漣「いわゆるファミパンおじさんですね、わかります」

秋雲「秋雲さんも、ネタだけならちょこっと聞いたことあるよー」

望月「そのおじさんだけど、主人公殴っておいて『お前も家族だ』って横暴だなーって思ったんだけどさ…」

漣「ん?」

秋雲「どったの?」

望月「いや、なーんかどっかで見たことあるなーって思ってたんだけどさ」




望月「…あれ、うちらが姫・鬼級の深海棲艦にやってるのと同じことなんじゃないかなーって」

漣「あっ(察し)」

秋雲「あ、あー…」




望月「ほら!照月とか、瑞穂とか、最近だと…、双子ちゃんとか春日ちゃんやガングートとかさあ…」

秋雲「た、たまたま、似たような姿の艦娘がドロップするだけだから…きっと…」

漣「この話は(メタ的に)まずいですよ!!」

望月「いや、でもさー、うちらだってファミパン(航空・砲雷撃戦)やって仲間に…」

漣「(この話は)終わり!閉廷!以上!解散解散!!」

509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:49:32.93 ID:35BQpKXZ0
※手を動かすと棒状のものから白濁色のものが出てくるアレ

如月「ほら、夕雲ちゃん、手を動かしてみて?」

夕雲「んっ、しょっ…」

如月「ふふ、はじめてだからって、そんなおっかなびっくりやらなくても」

夕雲「だって、勢いよくうごかしたらイケなくないかしら?」

如月「大丈夫よ。案外強く動かしても、ちゃーんとでてくれるから」

夕雲「本当に?…あっ!あっ、わわ!すごい、こんなにたくさん…」

如月「ね、ちゃーんと出たでしょう?」

夕雲「こ、これが提督の…」

如月「白くて、プルプルしてて、おいしそうねぇ」

夕雲「もっと欲しいわ。ねえ、如月さん?」

如月「ええ、今度は二人一緒に、ね?」








提督「間宮さん…」

間宮「はい」

提督「私、ところてん作っただけですよね?」

間宮「…はい」

510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:51:35.45 ID:35BQpKXZ0
※さいきょうの組み合わせ

初風「…んー」

天津風「どうしたの頭抱えちゃって」

初風「いや、こんどの宴会芸というか、出し物どうしようかしらって」

天津風「ああ、新規配属艦歓迎会の」

初風「ええ、そうよ。…うう、なんで私がこんな係に…、キャラじゃないわ…」

天津風「仕方ないじゃない。くじで決まったんだから」

初風「それはそうなんだけどぉ…」

天津風「んー、あ、そうそう。初風にぴったりの出し物あるじゃない!」

初風「え、なに?私にできそうなやつ?」








天津風「妙高さんと組んで人体切断マジッ…」

初風「おいばかやめろ」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:52:09.58 ID:35BQpKXZ0
終わり
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 10:47:02.92 ID:QwByUSsA0
バイハって略しかた初めて見たわ
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 01:20:44.73 ID:sIW1p24Oo
おつつ
如月と夕雲だと、何を言ってもエロく見える……
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 01:21:10.82 ID:sIW1p24Oo
数レス借ります
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/01(木) 01:23:20.39 ID:sIW1p24Oo

【カツカレー】


ここは妙高型の部屋。


那智「はは。世には頭のおかしい奴がいるのだな」

足柄「なにかしら?」

那智「女体に盛りつけたカレーを出した店が、逮捕だとか」

足柄「……」

那智「……」

足柄「……」

那智「……やるなよ」

足柄「なっ?! やるわけないじゃない!」

那智「……そうだな。許してくれ」


その日の深夜。誰もいない調理場。

配膳台車の上に、あおむけで寝そべる足柄。


足柄「……こうしてお腹を出して……」ゴソゴソ


上着をめくりあげ、お腹の上に直接ごはんを盛りつける。


足柄「あつっ! ぅあああああっつ!」


真っ赤な顔で耐えると……。


足柄「次はルーよ! 来なさいッ!」


ルーをお玉ですくって、ごはんにかける。


足柄「あ゙づッ! あ゙づッぅゔゔゔい゙!」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/01(木) 01:26:18.09 ID:sIW1p24Oo

息も絶え絶えだが……。


足柄「こんなんじゃ帰さないわ……。カツ! カツよ!」


カレーにカツを乗せると、ひと切れ転げて地肌に触れた。


足柄「あ゙ッ! あ゙ッ! あ゙ッ!」


それを物陰から見守る妙高、那智、羽黒。


那智「……まさかとは思ったがな……」

羽黒「……羽黒、てっきり那智姉さんのネタフリだとばかり……」

那智「妙高型は、ダチョウ倶楽部ではない!」

妙高「静かに」

那智「失礼」


もう一度、足柄を見ると……。


足柄「んにゃ……!? こ、この体勢で、どうやって配膳台車を動かそうかしら……。

ピンチだけど……フフッ……なんだか、みなぎってきたわ。 狼のような身のこなしで、提督のもとへゴーよ!」


絶句する妙高、那智、羽黒。


妙高「……もう見るに忍びないので、止めましょう」

那智、羽黒「……」コクン


※結局、カレーは足柄さんが自分で食べました。


おはり
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 01:37:45.18 ID:Fe3iKnGy0
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:51:53.53 ID:PwdGjJiO0
数レスいただきます


あの名作ゲームがVRで帰ってくるとのことだったので書いてみた感じです
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:53:46.36 ID:PwdGjJiO0


艦娘のくせになまいきだ


中枢「いぬわ まむめ ももは はすしめ。」


中枢「あっ、違ったか。」


中枢「いぬわ まつも はじめ ぺぺぺぺぺ。どうだ!」


中枢「あっ、これはこれは、おめざめですか!?」


中枢「あなたこそは我ら深海棲艦を導く深海提督様!」


中枢「えっ、私の事を覚えていらっしゃらない?」


中枢「以前私といっしょにオアフ島を攻め落とした深海提督様じゃない!?」


中枢「えっ、そんなことは記憶に無い?くぅ、これはミステイク。」


中枢「以前御一緒した提督ではありませんですか。では、改めて自己紹介の程を」


中枢「私は中枢棲姫。深海棲艦をまとめる者です。そして、あなた様は我らの神!深海提督様なのです!」


中枢「深海提督様には力の限り建造を行なっていただき深海軍を強化いただきたく思います。」


中枢「そうそう、忘れておりました。建造について説明させていただきますね。」


中枢「提督がお手元の……、そう、その指揮棒を振っていただければ深海軍が発生します。」


中枢「手始めにちょっと振るってみましょう。」


駆逐イ級×50


中枢「すばらしい!流石提督!イ級の群れが大量ですよ!」


中枢「海域に溜まっている負の感情によって建造できる艦が変わってくるので注意が必要です。」


中枢「敵の艦娘を沈めれば沈めるほど負の感情が溜まっていきより強力な艦が建造可能となります!素晴しいですね!」


中枢「それでは、そうですね、まずはエリア6 中部海域から参りましょう!」


520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:58:53.53 ID:PwdGjJiO0


エリア6-4 いつもダイハード


戦艦ナッガート「敵はこのナッガートに任せておけ!」


軽巡オオヨドー「一体何が始まるっていうんです?」


駆逐艦ヴェーロヌイ「すまねぇ、ロシア語はさっぱりなんだ。」


駆逐艦アキッキ「おなかすいた。」


重巡プリッケツ「ライン演習ですね!」


水母アッシーマ「カモカモカモ!」


中枢「提督、軍を増やし海域に潜ませれば敵の艦娘共がやって来たときにオートで敵を倒してくれます。」


中枢「負の力が大きい所で建造を行なえばより強い我らの味方が!」


中枢「出来るかもしれません!さぁ!建造を!」


駆逐イ級×100


軽巡ト級×100


軽巡ホ級×200


中枢「戦艦や空母はおりませんがまずまずといった所。」


中枢「やや、艦娘どもがやってきました!私は何処に隠れていましょうか?」


中枢「ここで宜しいのですね?」

521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:59:53.76 ID:PwdGjJiO0

戦闘開始!


駆逐イ級×100  軽巡ト級×100  軽巡ホ級×200


戦艦ナッガート「こんなの無理ゲー!」


軽巡オオヨドー「受話器を置いてください!」


駆逐艦ヴェーロヌイ「マトリョーシカー!」


駆逐艦アキッキ「ごはん美味しいです。」


重巡プリッケツ「クロスロード真拳!」


水母アッシーマ「チキン南蛮!」


戦闘終了


中枢「くっくっく、愚かな艦娘共には提督の偉大さが分からぬようですな。」


中枢「流石は提督といった所でしょうか?」


中枢「さぁ!続いてどんどん艦娘共を撃沈して参りましょう!」


こうして中枢棲姫達は深海提督という力を得て侵攻作戦を再開させたのだった。


以上一発ネタ


深海側で攻め込む側もやってみたいですね


勇者のくせになまいきだのシステムを上手く落とし込めれば安価も行けそうですが……


頭の良い方に譲ります(笑)、では、お読みいただきありがとうございました
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 02:55:14.39 ID:OBmOlKyvo
おつおつ
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 04:01:56.91 ID:VZbbusVE0
コピペ改変ネタで小ネタ
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 04:04:00.32 ID:VZbbusVE0
【変換ミスコピペネタ:ver艦これ】

※妙高

秘書艦だった時に、鎮守府内の備品・消耗品の発注数を確認する用のメールを提督に送ったことがあったのですが、変換ミスで、「髪が少なくなりましたがどういたしますか?」と送ってしまいました。
慌てて訂正のメールを打っていたら、「先の大型作戦でハゲ散らかしました。」と返信があり、大変いたたまれなくなりました。


※伊勢

提督から 「戦いが落ち着いたら一緒に相撲」って変な変換のままメールきたから、 「どすこい」って返信してやった。
…まあ、後日ちゃんとプロポーズされたからよかったんだけどさ


※由良

夕立ちゃんから「ごめんなさい!待ち合わせに15年遅れるっぽい(;_;)」ってメールきたんだけどどんな斬新な遅刻なの?本当に「っぽい」で間違いないよね、ね?
でもかわいいから許す。


※大淀

明石とLINEしてたら彼女が「これから作業にはいるね」と言ったので、 『作業頑張ってください』って送ろうとしたら、予測変換ミスで『詐欺頑張ってください』になってしまった。
次の日、実に気まずそうな顔をした明石から間宮券を渡されました。えっと、……明石…さん?


※霞

クズ司令官に作戦についての愚痴というか、相談のメールを送ったら、変換ミスなんだろうけど『なんだよ、もっと俺にdon'tぶつかってこいよ!』って返ってきた。
頼っていいのか、嫌がられてるんだかわからなくてムカつく、あぁ〜もう!!


※夕張

「実験結果レポートを送ります」って打つはずが、変換ミスで実験結果レボリューションってなってた。もちろん、ばっちり提督に送信済みよ!!
…うぅ、何がレボリューションなのよ。何か、もう……知らない、お風呂入る(´;ω;`)
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 04:06:14.87 ID:VZbbusVE0
終わり
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 21:53:11.83 ID:WOAAbiuF0
面白いww
コピペ改変でスレ立てしてる人がいたけど同じ人かな?
センスあると思う
お疲れ様ですよー
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:49:55.06 ID:R/nigDJYO
数レスお借りします。闇堕ち提督と言う厨二アイディアの供養に。
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:50:24.56 ID:R/nigDJYO
ある大雨の日の事。
しかしここに降り注いだのは、火の雨だった。

通信は回線ごと切られ、援軍も当然のように来ない。
この時上層部が下した結論は、囮としてこの基地を使い潰す事だったのだ。

艦娘達や職員達の断末魔が、次々と響いては消えた。
そしてこの執務室の扉が、敵によって開け放たれた瞬間。

巨大な爆弾が、全てを光の中に引き込んで行った。

529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:51:39.99 ID:R/nigDJYO
“……死んだのか、俺は?”

目を覚ました場所は、暗い水中だった。
苦しくはなく、それは当初、死後の世界だと感じていた。

僅かだが視界があり、ふと手を動かしてみる。
軍服は暗さで黒く見えていて…それが思い込みでないと気付いたのは、伸ばした手を何かが掴んだからだ。

“提……督…。”

薄暗い中でも、はっきりとその存在は認知できた。
絡められた指の根元の、硬い感触。
髪も肌も白くなってしまっていたが、愛らしい表情だけは変わらずにそこにいた。

最期まで俺を守ろうと戦った、彼女の姿は。

その瞬間、俺は全てを理解した。俺達が深海棲艦になった事を。
それを自覚した時…憎いものは変わらず。しかし、増えている事に気付く。

あいつらも、守ろうとしていた人類も…ひいてはこの戦争さえも。何もかもが憎く思えたのだ。

530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:53:10.38 ID:R/nigDJYO
陸に上がると、かつての基地の残骸がそこにあった。
燃え尽きた廃墟には、数多の骨が散らばる。
元が敵か味方かだったのかさえわからず、どれだけの時が過ぎたのかも、正確に知る術は無い。

その残骸の中、赤い血にまみれたある布を見付けた。
俺はそれを見て…破片で腕を切り、自身の血の色を確かめた。

紫色だ。

深海棲艦の血は、青い。
だが俺達のそれは、赤と青が混じり合ったものだった。

俺は布に自分の血もぶちまけて、それで旗を作った。
今日からここが、俺達の本拠地だ。
国の為でも、敵に寝返るためでも無い。双方にすり潰され、ここで散った仲間達の為の場所。

そして、仲間を守れなかった俺のしるしだ。

「__、今日が開戦日だな。」

「……はい。」

これは、たった二人から始まる戦争だ。
赤と青が混じれば、紫になる。それは血も同じだろうか?

心臓に刺すように、深々と旗を地面に突き刺した。
これが狼煙だ。青い血も赤い血も、どちらも枯れるまで流してやる…俺達の手で、世界を紫に染め替えてやる。

例え全てを、焼き尽くしてでも。

こうしてこの日、俺達の戦争が始まりを告げたのだった。

531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 11:18:14.17 ID:fI1KCGukO
乙した
いくつになってもこういうのは心踊る
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 13:46:40.47 ID:ZX/R/s4xo
数レス借ります
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 13:48:02.88 ID:ZX/R/s4xo

【宇宙戦艦大和】


人類は深海棲艦に追い詰められていた。


提督(なんとしても、この状況を打破しなければ)


提督は大和型を建造しようとしたが、うまくいかない。


提督(どうすれば……そうだ!)ピコーーン


建造資材にDVD-BOX「宇宙戦艦ヤマト」をこっそり混ぜると……。


大和「大和型宇宙戦艦、一番艦、大和。推して参ります!」

提督「おお! やっと来てくれたか!」


演習で能力を試したが……。


提督(三連装ショックカノンの威力は素晴らしく、煙突ミサイルで対潜攻撃も可能。

パルスレーザーの対空能力もなかなか。艦載機も強力。だが、少し強い艦娘というところだ)

提督「さすが大和、優秀だな。ところでアレはどうした?」

大和「アレ?」ギクッ

提督「波動砲だ」

大和「は……はどうほう?」ダラダラ

提督「どうした? 装備していないのか?」

大和「いやーーそのーーあのーー」ダラダラ
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 13:52:39.07 ID:ZX/R/s4xo

その後……。


装甲空母姫「フフフ……」

戦艦夏姫「シズミナサイ……」

リコリス棲姫「イソガシイモンダナ……」

中枢棲姫「人間ドモメ トドメヲ サシテヤル……」


人類を殲滅すべく進撃する深海棲艦の大艦隊。

そこに……。


空母水鬼「ナニカ キタヨ……」


矢矧「うぉおおおおお!」ガラガラ


サングラスをかけた矢作がカートを押しながら、まっすぐ向かってくる。

カートの上には体育座りの大和。


大和「ターゲット・スコープ、オープン……エネルギー充てん120%……」ブツブツ

戦艦棲姫「タッタ2隻デ ドウスルツモリダ?」

大和「対閃光防御……」ブツブツ


真っ赤な顔の大和が、手で顔を覆う。


大和「発射///」パカッ


大和は脚を開いて、M字開脚のポーズになると、股間から波動砲を発射した。

深海棲艦の大艦隊は光に飲まれ、射線上の棲地は消滅。

光が消えると、ズタボロの深海棲艦が残された。


リコリス棲姫(アフロ)「イヤー!!! 自慢ノ前髪パッツンガ!!!」

装甲空母姫(アフロ)「服ガ消エテ……コレ裸ジャナイ!」

戦艦夏姫(アフロ)「水着ガ……」

中枢棲姫(アフロ)「全裸デハ戦エナイ! 撤退ダ!!!」


人類は乾坤一擲の戦いに勝利した。


提督「これからも頼むぞ!」

大和「やだもーーーー///」


おはり
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 16:47:01.04 ID:yPDc3VHIO
>>528
おつつ
続きが読んでみたい……
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:26:44.39 ID:lWsGuf0b0

2スレお借りします。

瑞鶴「翔鶴姉に告白したら大破したときの話」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:28:15.21 ID:lWsGuf0b0

瑞鶴「私、翔鶴姉のことが好きなんだ!」

瑞鶴「提督とケッコンカッコカリしてても関係ない!もう気持ちが押えられないのよ!」

翔鶴「嬉しい…」ポロポロ

翔鶴「じゃあ早速だけど、今から左手の薬指をもいでくるから。瑞鶴はそこで少し待ってて?」

瑞鶴「えっ」

翔鶴「本当は、指輪は自分で勝手に外せるものではないんだけど……」

翔鶴「指を欠損した時に指輪を失くせば、修復材で指輪を付けていない姿で復活できるのよ」

瑞鶴「なにそのシステム怖い」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:29:43.86 ID:lWsGuf0b0

瑞鶴(また随分と提督泣かせな……)


翔鶴「一度は指輪を受け取ったのだもの、艦娘としての義理は果たしたわ」

瑞鶴「えっ……いやその、本気で? 本当にやるの……?」

翔鶴「当然よ。だって、瑞鶴と一緒になるためだもの」

翔鶴「指の一本くらい安いものだわ」ニコッ

瑞鶴(そんな朗らかな笑みやめて〜っ!)
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 22:30:52.56 ID:lWsGuf0b0
以上です。
ありがとうございました。
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 01:19:40.76 ID:+zEKwIXSO
おつつ
納涼ホラーSSいいぞ〜
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 07:20:09.37 ID:Ses2swhaO
純愛だな
翔鶴ならやりかねない……
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 22:27:33.13 ID:fUrB0C2j0
1レスss
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 22:30:42.77 ID:fUrB0C2j0
【争いの火種】


足柄「どうして…、なんで裏切ったの?答えなさい!!大淀ッ!!」

大淀「裏切る?…そもそもこの状況において、裏切るという言葉は適切ではありません」

足柄「えっ?」

大淀「裏切るとは、味方に背き、敵側につくことを意味する言葉です」

  「そもそも、初めから味方でない者に対して使うべき言葉ではありません」

足柄「はじめ…、から…?」

大淀「そう、はじめから、です」

足柄「ずっと、騙していたってこと?」

大淀「騙すとは失礼ですね。私から言わせれば、そっちが勝手に勘違いしていただけの話です」

足柄「でも、大淀はずっと!!」

大淀「足柄さんに合わせていただけの話。それだけです」

  「本来、そう、本来私は…」







「足柄さんとは『違う』んですよ」










清霜「ねえねえ霞ちゃん。足柄さんと大淀さん、なに喧嘩してるの?」モグモグ

霞「さあ、知らないわ。どうせくだらないことなんだし、気にしなくていいんじゃない?」パクパク

朝霜「んー、あー、あれ、カツのタレの話だぞ」ムシャムシャ

霞「はぁ?」

朝霜「足柄はソース派。だけど大淀は味噌カツのほうが好きなんだと」

霞「…ばっかじゃないの。そんなのどっちでもいいじゃない」

朝霜「だよなあ…」

清霜「どっちもおいしいのにね」

朝霜「ん?あ、霞、目玉焼きにソースかかってないぞ。ほら、かけてやんよ」

霞「え、ちょっ、はあああああああああああああああ!?」

朝霜「うおっ!!な、なんだよ!」

霞「何やってるのよ!目玉焼きに、よりによってソース?はあああああ?!」

朝霜「ふつうだろ!?」

霞「ばっかじゃないの!そんなの邪道よ!本来醤油をかけるべきだわ!」

朝霜「邪道ってなんだよ!だいたい、醤油だとなんかこう、物足りないだろ!」

霞「ソースだとソースの味に全部つぶされるでしょう!」


ギャーギャ−


清霜「…どれも、おいしいのになあ」モグモグ
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 22:31:54.05 ID:fUrB0C2j0
終わり
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 13:23:22.91 ID:5snQmXk9o
おつつ
人間、ゆずれないものがある……
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/16(日) 09:57:42.19 ID:mfupQyYg0
ガンちゃん実装で練り直しとなった奴を今更ながら流す

「まだだ……。まだ、終わりが見えない……」
日本某所にある、御雷基地の執務室。提督は疲労困憊していた。確認や押印を要する書類が、机上に残っているのである。
「随分片付けたけど、まだまだあるのね」
渡されたものをそう言いながら、雲龍は整理している。代理とはいえ秘書艦の彼女もまた、一挙手一投足に疲労を滲ませていた。
休むのも惜しいような状況下で、疲れは着実に、二人の身にのしかかっている。
「提督というのは常々、こういうものなのか?」
「そうでもなかったとかなんとか」
声は出る。ゆえに、視線を動かす余裕が惜しい。会話はすれど、向き合うことはない。
雲龍もまた、秘書艦代理として目を通していたのだ。本来の秘書艦に、伝えるべき事項があるといけないからである。
「この調子なら、いつまでになる?」
すっかり冷めた夜食を片手間に流し込み、提督は問う。次々書類へ目を通し、時に押印し、そして雲龍へ送り出す。
「早ければ翌朝。そう思いたいけれど……」
渡された書類に目を通し、分別された書類の山に突っ込み、次なる書類を確認する。
単調だが集中を要する作業に、彼女もまたふらついていた。手こそ止まらないものの、目が今にも閉じそうでいる。
一瞬の隙に飲んだ茶も、これではとても眠気防止薬を代替しえない。
「なんでこうも無茶をしてるんだろうな」
「そうね。代わっても良かったのに……」
夜食を差し入れてきた金剛達が、二人の脳裏を過ぎる。あの溌剌さを分けて欲しかった、と悔やむ。
無自覚の強がりが二人を苦しめる。冷えた空気が睡眠を推奨して止まない。日通しの作業から、体の悲鳴の幻聴がかすかに響きだす。
悔やむべきが別であると、この時はかけらも気づいてはいない。それほどに二人は疲れていたのだ。
「我が事ながら、何をしでかしてんだか」
「お互い、抜けてる人ね」
「そうだな。早急に引継ぎを終えるといっても、既にいる連中が大体のことを知っているんだ。数日は俺抜きでも回るんだが……」
「そう気楽なことを、言ってもいられない」
「ご明察。……しかし、だ」
しかし、提督の手は急に止まった。雲龍もそれに気付くとすぐさま、提督を見て作業をやめる。
疑問に歪む瞳と決意に満ちた瞳が見つめ合う。だが、それが競ることはない。
「……一旦、休もう。これ以上は体を壊しかねない」
「ここまでの時間と捌いた量を考えれば、妥当な判断だと思うわ。いいじゃない」
思い切って決断すれば、それは即行たりえてしまうもの。ソファに横たわると間もなく、意識はその身を離れた。
極限にあってようやく訪れた眠り。二人は泥のように眠りこける。月光と潮風に包まれる、未明の基地で――



――雲龍が目覚めたのは、昼を目前に控えた頃だった。自責の念を抱きながら、緩慢とした身体をおもむろに揉み解す。
と、いつの間にか己が布団を掛けていた事に気付く。見れば、机の向こうで眠る提督も同様だった。
「……粋なことをしてくれるのね。誰かしら?」
机には整理した書類とは別に盆が置かれていた。その上のものが寝覚めの一食であるのは、一考するまでもない。
逆さの茶飲みと、食品用ラップフィルムに包んだ塩むすびが二個ずつ。湯気をくゆらせ、緑茶の匂いを漂わせる急須。
それを共に頂くために、雲龍は提督の許に動く。急須の口が、彼女の側に向いていたからである。
「起きて、提督」
雲龍に揺すられ、提督の顔に被せていた軍帽が落ちる。寝惚け眼が現れ、ぎろりと金眼を見つめ返した。
余談だが金眼は金色に輝くのは光の加減の産物であり、普段は琥珀色である。
また、オオカミによく見られる色である事から『狼の目(Wolf eyes)』とも呼ばれるが、かの『飢えた狼』の虹彩も琥珀色と見られる。閑話休題。
「どうしたぁ? 東【ひんがし】に斜陽が見えてんかぁ?」
「そうじゃなくって、もうお昼」
と、途端に跳ね起きる提督。突然の行動に驚いた雲龍は提督の首に手を回す。わずか一秒のうちに二人は床に転げてしまった。
机にぶつかり、ガタンと音が響き、塩むすびが倒れる。
「提督……、大丈夫……?」
数秒後、呻きながら雲龍が仰向けのまま、頭を上げて足の側を見る。体にのしかかる物体が提督か否か、確かめるためだ。
「あら……。……ふふっ」
答えは是であった。豊満な胸部装甲へ顔を埋める提督がいたのだ。倒れた際に絞めてしまったか、打ち所が妙に悪かったのか、起きる様子はない。
雲龍は胸に掛かる吐息から彼の生存を確認すると、上体を起こしながら提督をそっと抱擁した。
「可愛い……。色々、してあげようかな」
提督を抱き起こし、再びソファの上に寝かせる雲龍。それから彼女が提督の軍帽と布団を持って彼の方を向くと、丁度提督は目覚めた。
が、途端に咳き込みだしてしまった。どうやら気を失ったのは、首が絞まったせいらしい。
「て、提督っ……!?」
さすがの雲龍も狼狽の色を見せた。提督の傍へ座って手元のものを横に置くと、彼の背中をさすりながらその顔を覗き込む。
顔は苦悶に歪んでいた。不安に色づく雲龍の顔に、雲を思わせる普段のそれは見えない。
「ごめんなさい、私ったら……」
返事は彼の咳が止み、荒い息が収まるまで待った。
「いや、気にするな。俺が慌てふためいたばかりに起きたことだ」
「けど……」
私の受け止め方にも非があった。そう、提督は言わせなかった。翳された手が、聞きたくないと告げたためだ。
「……提督?」
「言うな、雲龍。今は……、休もう。昼餉時なんだ。飯もある」
そう言って軍帽を手にとって膝に置いた提督は、続いて塩むすびに手を伸ばす。既に少々冷めているが構うことなく取り、ラップを外していく。
対する雲龍は彼の言葉を反芻する。自分の自責に、嫌悪とも取れる対応をした。そう、提督の言葉が彼女に響いていく。
(提督なりに私を思っているのは分かるけど……。ううん、今は考えてもしょうがないことね……)
雲龍も簡素な食事と向き合い、急須と茶飲みを取った――
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/16(日) 09:59:06.31 ID:mfupQyYg0
「――『第四次日欧間軍事交流に当たり、御雷島(以下甲)の御雷鎮守府へE.U.F(欧州統一戦線)より新在日艦娘(以下乙と総称)を暫定異動させる』。
……四回目か。外国艦も増えてきてるんだな……」
二人は昼食を終え、時計は一二三〇を過ぎていた。書類の山はソファに挟まれた机に移され、再び書類に目を通し、時たま判を押し、筆を走らせる。
「そうね。……『今回、甲は下北基地沖にて新遣欧艦娘(以下丙と総称)を収容し、函館沖へ移動』……」
「『甲は丙をヴァニノへ乗艦させた後、乙を収容。作業完了後、速やかに横須賀鎮守府へ移送せよ』……」
今はそのうちの一つに目を通していた。大きな話が記された、数枚の書類だ。一部は折りたたまれており、枚数以上の厚みがある。
「ここを動かすのは大変だとここの日衛軍(日本防衛軍)の人とかから聞いてるが、大本営も随分無茶をさせるな」
そう言いつつ提督が思考を巡らせていたのは、自身の基地から一人だけ遣欧させる、艦娘についてだった。
浮かぶ候補はセイロン沖海戦参加に参加した艦娘。しかし、日本海軍は二隻を基本的な編制単位としてきた組織。
姉妹艦の間柄を考慮すると、候補が急速に絞られてしまうのだ。提督は他の鎮守府での選出方法が気になってしょうがない。
「仕方ないわ。他が本州南方沖だったり東シナ海を見ている以上、比較的平和なここしかないですもの」
「『太平洋』と言うだけあって間違っちゃいないが、なんだかなぁ……? にしても、国軍とかの関与が小さいような……」
「深追いは禁物よ? 形はどうあれ、前の提督みたいなことに……」
「思っただけだ。心配するな」
とは言うものの、今回の移動はそのことごとくが日本含む各国の対深海棲艦組織によるもの。提督にはその度合いがやけに小さく見える。
「来る子も向かう子も大変そう……。何日も掛けて移動するんでしょう?」
「ああ、10日はざらだ。まず、ポーランドのグディニャ海軍基地から軍用列車でナホトカにあるボストチヌイ港まで行く。
そこからはユ連(ユーラシア民主主義共和国連邦)海軍の強襲揚陸艦『ヴァニノ(Vanino)』に乗せてもらい、函館基地沖まで行く。
道中はE.U.F在ボストチヌイ艦隊が護衛し、こいつらは新在日艦娘がうちに来たら今度は新遣欧艦娘をヴァニノに乗せてボストチヌイへ戻る。
で、新在日艦娘は島ごと一路三浦半島南方沖まで移動し、独立第一任務部隊の潜水艦『けんおう(剣凰)』に搭乗。
横須賀基地の鎮守府の下に着けば、異動は完了。後はけんおうがここに戻ってくるだけ、というわけだ」
「随分長い旅ね。こっち(皇国海軍)からの子はその逆を?」
「そうなる。この島を出てからグディニャまでの部分は、新在日艦娘の逆を辿るわけだ」
この移動に関与するのはE.U.F、ユ連軍、日衛軍、そして皇国海軍。OSCE(欧州安全保障協力機構)もいるにはいるが、ほとんど関与していない。
また他の組織の名前は、あっても挙げるほどでもない零細なものらしく、どれも提督、雲龍の両氏に馴染みがない。
ここでE.U.Fの上の組織がいないことを不思議がる二人だったが、しばし後にE.U.Fが全て背負い込んだ、という形で納得した。
「……しかしまあ、航空機が飛ばせれば早いんだが……。結構な確率で撃ち落されるからな。深海棲艦の餌を撒くようなもんだ」
「ユ連軍も日衛軍も大変ね。自前の対深海棲艦戦力を持ってないっていうのに……」
二人の話すように、深海棲艦は一部だけとはいえ長射程かつ高精度の対空迎撃能力を備えており、日ユの艦娘はE.U.Fまたは皇国海軍の管轄だ。
艦娘の放つ艦載機で艦娘の移動などできず、艦船からの迎撃は雷撃や潜水艦に比較的弱く、砕氷船での移動は当然却下されている。
そして今回の場合、通りうるほとんどの海が未だ凍り付いており、そんな環境下で艦娘がまともに動けるはずもない。
そのため、海上は不凍港同士のボストチヌイ-函館間を通り、現地のE.U.F部隊に護衛させる形態を取るのだという。
「日衛軍がうち(皇国海軍)と島を共有している以上、少なくともここにいる部隊にはなるべく迷惑を掛けないようにしないとだな」
「ええ。……『けんおう』?」
「どうした、気になるか?」
いえ、と雲龍。見れば、彼女は笑いに震えていた。堪えるのに必死らしく、提督にもその理由はすぐ知れた。
日本語でしか通じないだろう、『遣欧』と潜水艦の『けんおう』という名を引っ掛けた洒落である。そこに笑いが生じた。
提督は、堪えながらも豪快に。雲龍は、小さな鈴が鳴るかの如く控え目に。一頻【しき】り、二人は笑った。
それがしばらくして止んで、更にどれほど経っただろうか。最初の声が生じた。
「……はあ。……こんな事はいいんだ」
ため息と、何かを悟ったような言葉だった。たかだか数枚の書類の、その内容が、思い出したように二人の脳を揺する。
「雲龍、うちからは誰を出す?」
「そうね……」
執務机の引き出しから取り出した所属艦娘の一覧に、二人して目を通す。
目ぼしい艦娘を見つけては別に用意した白紙に書き留め、終えた時には十人と書かれていなかった。
談議が始まり、案が渦巻きだす。だがこの渦が易々と動くはずもない。一方立てば他方が立たず、妥協と譲り合いの応酬が巻き起こる。
「鳥海は?」
「主戦力だから下手に外せない」
「川内」
「静か夜はいい。だが、川内型の均衡が崩れてはな……」
抜けがいるのが、なんとも難しいところであった。特に、ある種うってつけの龍驤はなぜか、この鎮守府にはいない。
「こうなってくると、一番波風が立たないのは……」
「磯波に、なるわね……」
「そうなったのはいいが、どうにも消極的な選出方法になってしまったな。よその出した子と、重複しなければいいんだが……」
と、提督の肩に手が掛かる。反応して横を見やる彼だが、その目を雲龍が、今度は優しく見つめてきたのだ。
「提督、心配するような事じゃないわ。主役にならなくたって、彼女はその前に名脇役よ」
目つきに反して言葉は強かで、提督の杞憂に、彼女は面と向き合っていた。
「……そうだな。有給休暇の代わりとしては難だが、彼女の糧になることには違いない。それに、彼女は努力家だ、と。そう聞いている」
細長い息を挟んで、言葉を返す。驚愕が浮かんだのも一瞬のうちで、彼の顔は微笑んでいる。
「そう、前線にほとんど立っていなくても、後方で頑張ってきたのがあの子。きっと、実を結ぶような努力ができるわ」
「雲龍……」
呼ばれるままに彼女は立ち上がり、提督の正面で彼の両肩を掴む。その微笑みが、提督には少し眩しく感じられる。
「大丈夫よ。信じてあげて」
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/16(日) 09:59:52.53 ID:mfupQyYg0
と、次の瞬間。提督の視界が暗転する。正確には『目元が覆われた』というべきなのだろう。
「おうっ!?」
「こういうの……、好き、でしょう?」
返事は来ない。いや、しように困る状況にいた。雲龍の背へ腕を回すので精一杯だったのだ。
「そう……。いいのよ……?」
提督の頭を撫でる雲龍だが、提督の無言の理由は、彼女が思うそれと、全く別物である。
それに気付いたのはしばらくして、提督の手がしきりに彼女の背をたたき出してからだった。
「……あの、提督……?」
声がぐぐもり、どうにも聞き取りづらい。その胸から提督を解放し、ようやっと雲龍は気付いた。
強く抱きしめたせいで息苦しい状況にいたのだ。谷間に生じた滴をふき取りながら、彼女は安堵の息をつく。
一方、苦しさに火照っていた提督は荒いながらも深呼吸を繰り返していた。上を向き、目だけを雲龍に向ける。
「苦しかった……。それに顔が蒸し暑かった……」
「提督……、私……」
顔の暗くなる雲龍と対称的に、提督の顔は明るかった。彼は立ち上がり、彼女の頭を掻き撫でる。
「えっ? ……やだ、提督」
「いいんだ。好きでしてもらった事だしな。雲龍さえ良ければ……」
抱き寄せられる雲龍。彼女にとって、紅潮した顔を隠すにはむしろ好都合だった。
「また私でいいの? 他の子と比較検討したって、別にいいのに」
「いや、雲龍でいい。綺麗だし、可愛いし。それに……」
提督の口に、人差し指が宛がわれる。当然それは、雲龍のものである。
「言わないで……。私が、困っちゃうから……。ね……?」
背中を左手が撫でてくる。それだけの返事でも、彼女には嬉しかった。夕日の幻に包まれるような、そんな感覚に今は浸っていたかった。
プチ・モルトめいた眠気と共に、このまま眠りたかった。しかし、無情な音が二人の現状を塗り替える。
四度のノック音だった。二人は音の場所から、鳴らした者がそう高身長でない事を察する。
「……誰かしら?」
「誰だろうな……。入れ」
「失礼します」
短いポニーテールはピンク色で、やや鋭い瞳は空色。入ってきたのは不知火であった。
「司令官。差し入れです」
が、二人は彼女の、その左手に提げられているものに驚愕した。ケーキ箱と言うにはあまりにも大きすぎる何かが、そこにあったのだ。
「……不知火。そのやたらでかい箱はなんだ? 軽く四十センチメートルはありそうなんだが……」
「磯風に曰く、『これがあればトウ分は問題ない』、との事です」
二人の心中で急速に膨れていくのは、ただ不安のみだった。提督に至っては冷や汗が出だしている。
そんな二人の様子を不思議がりながら、不知火は箱を机に置く。書類を除けてあった箇所に置かれたことで、二人の不安の膨張は更に加速した。
「では、不知火はこれで失礼します」
不知火が足早に退室するのをよそに、机がその直下の床と共に軋む。もはや恐怖すら呼び起こす音だ。
二人とも、まともに脚が進まない。その重量物が、睨んできている気さえした。
「開けないからには、始まらないが……。どうする、雲龍……?」
「確かめるしかないわ、提督。それに机が……」
そのわずか十数センチメートルの間隔を無理やり詰めた二人。開けようとして、箱の更なる異常に気付く。
「……ケーキ箱というのは、こんなに分厚いものなのか?」
「どうかしら? あまり外に出ないから、私にはよく……」
「……開けるぞ」
徐に開かれる、ケーキ箱状の箱。二人の視線の先で、小さな暗闇が明るくなっていく。
「「……これは……」」
箱の中には、それよりわずかに小さな箱があった。明らかに金属製の、黒ずんだ箱。それが重量物の正体だった。
紙箱の分厚かった理由たる、物的証拠。その圧倒的存在感が、執務室に沈黙を敷き詰めていく。
「……中身はなんだこれ?」
「知らない方がいいわ」
ようやっと沈黙が破壊されたのは、冷たく重々しいその物体が姿を現してから、およそ十秒後のことであった。
「……ケーキには、違いないんだろうな?」
「ケーキ箱に入っていたということは……、そのはずよ」
しかし、ケーキといっても様々なものがある。その中には当然、食品ですらないものも。
今回の場合、ケーキのなりそこないなら、まだいい方ですらあったのだ。なぜか『ケーキ』に固執する二人。
「嫌な可能性が見えてきた。うちにいる中で、『あれ』に精通していそうなのは……」
「『あれ』って、一体……?」
「……多分、陸奥が良く知っている」
なぜか浮上した陸奥の名が、一体何を意味しているのか。
この時の雲龍には、それがどうにも分からなかった――
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/16(日) 10:01:32.60 ID:mfupQyYg0
――提督、雲龍、陸奥。そして、金属製らしき、黒ずんだ箱。
執務室にはその三人と一個のために、緊張感が充満していた。
「ふう〜ん、鉛ねぇ……?」
「鉛って、銃弾とか釣りのおもりに使う、あの?」
肯定の旨が即答される。
「黒鉛や鉛筆とは無関係な、あの?」
「そうよ?」
陸奥の返答が確実に、二人の不安を煽っていた。提督の肩へ雲龍の手が乗る。
「提督……」
「言うな、雲龍」
二人に見つめられる中で、陸奥は徐に蓋を開けた。
「……なるほど」
そしてやはり、徐に蓋を閉じた。
「中の『ケーキ』、提督の想定通りだったわ」
提督の方へ向き直った陸奥の顔は、困惑に歪んでいた。
「蒲鉾(フィッシュケーキ)や餅(ライスケーキ)ではない?」
「明らかな失敗作とか脱水ケーキでも、おむつ(ダイパー)ケーキでも?」
残念ながら、と呟く陸奥。誰も磯風が『ちゃんとした』洋菓子のケーキを持ってきたと考えなかったのは、彼女の致命的な調理技能不足の成せる業か。
蒲鉾や餅は兎も角、雲龍の挙げた後ろ二つはもはや食品ですらなく、二人の想定した最悪のケーキもそうである。
そして、陸奥の言葉はその最悪のケーキが箱の中身である事を告げたものであった。三人して頭を抑え、嘆息する。
「なんなんだ、これは? どうすればいい?」
「『A piece of cake.』といきそうにないのは確かね」
「上手い事言ってる場合か雲龍」
提督は雲龍の洒落にそう返しつつ、ちらと陸奥を見た。その目が驚愕に見開くまで、一秒と無かっただろう。
「……後で、どうしてあげようかしら?」
顔を歪めていた真の理由が、そこにあったのだ。提督の異常に気付いた雲龍も、やがて同様に硬直する。
しばらくすると陸奥は、鉛の箱を手にして執務室を出ていった。
「私達も、あの子(磯風)も。……どうなると思う?」
「分からん。ただ、あれが第二のデーモン・コアとならなければいいんだが……」
デーモン・コアとはロスアラモス研究所で二度臨界状態となり、二人の科学者の命を奪ったプルトニウムの塊である。
その約六・二キログラムの球は後にエイブルという核爆弾に組み込まれ、クロスロード作戦で爆発し、再製造はされていない。
しかし、あの箱の中身はプルトニウムではないし、ましてや濃縮された状態でもない。少々頓珍漢な杞憂なのだ。
「きっと大丈夫よ。そう大した量じゃないもの」
「万が一濃縮されたらどうする。鉛の箱の中とはいえ……」
「心配しすぎ」
雲龍に小突かれる提督。笑う二人だが、その笑顔は引きつり気味であり、声も乾いたものだった――



この一件の後、磯風は厳重注意を受け、監視下での行動をしばらくの間強制された。
また、鉛の箱は中身諸共提供元に返還されたというが、その提供元については明らかにされていない。
なお、陸奥は第三砲塔が原因不明の不調に見舞われ、当面の出撃を見送らざるを得ない憂き目に遭っている。
そして、鎮守府は……。

To be continued……?
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 11:46:30.18 ID:Z1y0opGL0
読みにくぅ
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 13:29:36.64 ID:48D6ZGBGO
目が滑る
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 23:45:07.17 ID:TGeko4a8O
>>546
おつおつ
雲龍SSもっと流行れ

他所で書いてた方っすかね
SS速報VIPでは、行間に一行空行を入れた作品がほとんどで、
読者もそれに慣れてるよ〜
だから次回作は、そうしたほうが吉

続き期待っす



553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 23:51:23.24 ID:PoWlfs/hO
>>552
そういうお前は無駄な行間開け過ぎだぞ
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 18:20:48.71 ID:o/ni+YbDo
提督「げほげほっ……あー風邪ひいた……」カチ シュッ スー

提督「ぷはぁー でも煙草は止められないなぁ……」

提督「ふぅ……夏だなー」プカプカ

提督「……にしても毎年夏風邪引いてるな仕事中は体の不調なんて気にしてなかったから休みになると一気にくるな……」

提督「何が原因だったんだろ……やっぱりあれか龍驤に爆雷で水浴びせられた時かな……」

提督「あいつ沸点早すぎるんだよな、酔いつぶれた時に胸に野菜乗っけて、今日の3分クッキングのお時間ですって言っただけじゃねーか」

提督「たく、千歳と隼鷹も笑ってないで龍驤が起きたこと教えてくれれば良いのに」

提督「お陰で空から放水されたよ、水って塊で落ちてくると痛いよなほんと」

提督「はぁ、げほっ…………あ、……喉の調子いいからもう一本いいかな……」カチ シュッ

叢雲「言い分けないでしょ!!」

提督「うお!?」

叢雲「アンタ風邪引いてるのに何で寒い外に出てこんな体の悪いもの吸ってるのよ!!」

提督「びっくりした……脅かすなよ」

叢雲「脅かすなよじゃないわよ、途中から居たわよ……全く」

提督「途中からって」

叢雲「夏だなーってところからよ」

提督「ほぼ最初っからじゃねーか」

叢雲「アンタの部屋に行ったのにいないから探したのよ」

提督「へー、そっかー」スー プハー

叢雲「すー ぷふぁーってね……そんなもの吸ってないでこれ飲みなさい!!」

提督「あっまだ二回しか吸ってないのに!! ん? ポカリか」

叢雲「たく、何でこんなの吸うんだか」スー

提督「お前も吸っているんじゃねーか」

叢雲「私は風邪引いてないから良いのよ」

提督「たっく……」ゴクゴク

叢雲「そもそもその風邪も自業自得じゃない」

提督「そうかー? 宴会での一発芸はそんなもんだろ」

叢雲「あれ?梅干しなんて材料にあったけ? あっこれ乳首か、お椀がなくて分からなかったわ なんて言ったからでしょ」

提督「……んなこと言ったっけ?」

叢雲「全く……それじぁ布団に戻るわよ」

提督「はいはい」

叢雲「はいは一回!!」

提督「はーい」

叢雲「はぁ……」

提督「あ、叢雲」

叢雲「なに」

提督「ポカリごっそさん」
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 18:21:17.31 ID:o/ni+YbDo
終わり

夏風邪流行ってるから気を付けてね
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 17:17:03.77 ID:tgfgbmMx0

数レスいただきます。


今度のイベの作戦内容を聞いて思いついたクロスSS風味映画(?)予告


557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 17:18:22.31 ID:tgfgbmMx0


♪ルパンTVシリーズ2015Op



ルパン「そうかい、やっぱりあんたが黒幕だったのか。」


???「えぇ、そうよ。さすがは世界的な大泥棒ね。いつから気づいていたのかしら?」


ルパン「最初からさ。」


ルパン「さぁて、あんたが攫っていった艦娘、イタリアのお嬢さんを返して貰おうか。」






次元「川内だったか?嬢ちゃん、死ぬんじゃねぇぞ?」


川内「そっちこそね。」


次元「さぁて、連中にはタンゴでも踊ってもらうか。」


川内「地中海に住んでる深海棲艦だからきっと上手に踊れるよ!」


次元「ちげえねぇ!」


558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 17:19:10.80 ID:tgfgbmMx0


五右衛門「それがしの命に代えてもそなたは守る。」


神通「私は守られなければならない程弱くわ有りません……。」


五右衛門「肩に怪我をしているであろう。」


五右衛門「その怪我の状態ではあやつに敵うまい。それがしに任せるがいい。」


神通「気づかれていましたか……。」


神通「申し訳ありません。宜しくお願いします。」


五右衛門「任された!」





ビス子「結局あなたとあのルパンって男、恋人関係なの?」


不二子「そうね、そうとも言えるし、そうとも言えないって所かしら?」


ビス子「なにそれ。」


不二子「うふふ。お子様には早かったかしら?」


ビス子「あら、私を子供扱いなんて随分ね。理由を聞かせて貰いたいわ。」


不二子「そうね、ここを切り抜けられたらゆっくり教えてあげるわ。」


ビス子「そうね、切り抜けたらゆっくりと伺おうかしら。」



559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 17:20:26.20 ID:tgfgbmMx0


銭形「こっちだ提督!」


提督「くそ!なんて敵の数だ!」


レーベ「提督!後ろからも敵が迫ってるよ!」


ザラ「此処は任せて銭形さんと先を急いでください!」


ローマ「提督、姉さんはこっちの奥に居るはず!」


提督「銭形さん!急いで!」


銭形「おぉ!」





ルパン「さぁて、そろそろフィナーレといこうか?」


???「いいわよ。」


イタリアのヴェネツィアを舞台にルパン一味が大暴れ!?


鍵を握るは世界的宝飾品ブランド、カルティエの至宝、ミステリークロック。


そのミステリークロックに隠された謎とは!?


ルパン三世 『 ミステリークロックの謎を追え! 』




ルパン「俺は狙った獲物は逃がさねぇ、それだけさ。」



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