垣根「何処だここ?」漣「初めまして、ご主人様!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 21:16:41.27 ID:gyERi5Qu0
待ってた
マジ待ってた
399 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/11/15(火) 09:02:09.48 ID:lRHdem20O

垣根「さっさと潰し合えー」

誉望(練度に差があるんだけどな…)

誉望(垣根さんの艦娘が弱くて助かった)



阿武隈「戦闘開始! 全艦散開!」

駆逐艦s「はい!」

龍驤「え!?っちょ!!」

龍驤「いきなりそれはないで!?」


ビスマルク「始まって早々に龍驤以外が四方八方に散開したのだけど……」

大和「えー……」

武蔵「時間稼ぎでもしたいのか奴らは」

翔鶴「と、とにかく制空権確保します!」
400 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/11/15(火) 12:10:10.34 ID:lRHdem20O


龍驤「ヤバっ! いきなりで出遅れたわ!」

龍驤「艦載機飛ばすで!」


加賀「今更遅いわよ」

翔鶴「制空権とりました!」


龍驤「あかん!制空権取られてもうた!」

龍驤「全員気いつけ!」



暁「ぴゃー!艦攻機がこっちに来たー!」

白露「練度の高い艦娘の攻撃にどうやって対処しろって言うのよ!」

潮「た、対空砲撃っても当たらないですかね…」

漣「いやいや機銃撃っても当たるわけもないですしおすし」

白露「きゃー!こっちに向かってくるー!」

暁「う、撃っちゃうんだから!」

漣「いや当たらないですか…」


┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド


艦攻機「ふぁ!?」


加賀「……は?」

翔鶴「ぜ、全機撃ち落とされた…んですか?」
401 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/15(火) 13:28:01.17 ID:lRHdem20O

垣根(弾は全て未元物質製のにすり替えておいた)

垣根(撃てば当たるし、砲身も分からないように自動的に敵の方を向くように変えておいた)

垣根(…勝ったな)

誉望「あ、あの加賀さんの艦攻機が…」





大和「え!ど、どうして駆逐艦1人に落とされてるんですか!?」

加賀「こちらが聞きたいです」

武蔵「こちらから見ていた限りでは普通に撃っていたように見えたが」

ビスマルク「まぁいいわ」

翔鶴「良くはないです…」

ビスマルク「と、とにかく今度は私たちの番ね」

武蔵「うむ、アレが何にしてもこちらの火力の前には成すすべもないだろう」

大和「散開してるので…まず旗艦に集中したほうがいいでしょうか」

ビスマルク「それなら私たちは他を狙うわ。大和と武蔵は旗艦を、私とプリンツが散開しているバラバラの駆逐艦を狙うから」

武蔵「了解した」

プリンツ「ファイアー!」
402 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/11/15(火) 14:42:33.82 ID:wLsKfYFE0

阿武隈「……来たわ」


大和「砲撃!」

武蔵「喰らえ」

ズドン

阿武隈「」ヒョイ



大和「回避されました」

武蔵「ッチ、まぁいい」



ビスマルク「ファイア!」

プリンツ「お姉さま素敵です!ファイアー!」


暁「きゃあ!」大破

白露「え、嘘ぉ!?」大破

漣「危ねぇ!!」回避

潮「あ、暁ちゃんと白露さんが…」

龍驤「早くも2人リタイアか!」

龍驤「…って、阿武隈どこ行くねん!?」




大和「!?」

武蔵「旗艦の軽巡が単艦で突撃してきただと!?」

ビスマルク「馬鹿かしら?軽巡が1人で特攻かけてくるなんて…」

プリンツ「なんか向こうの指揮系統狂ってませんか?」

ビスマルク「散開だの旗艦が単艦で突撃だの…初心者でも酷い有り様ね」

ビスマルク「終わらせてあげましょうか」
403 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/15(火) 16:41:54.15 ID:wLsKfYFE0
阿武隈「…」

武蔵「…ほぉ」

武蔵「みんな下がっていろ」

ビスマルク「あら、どうしたのよ急に」

武蔵「ヤツの顔つき、あれはただの馬鹿じゃないな」

武蔵「ヤツには私が出る。お前たちは他を頼んだ」

ビスマルク「いいわよお好きにしてちょうだい」




阿武隈「……」

武蔵「フン、迷わず私に向かってくるか。面白い」

阿武隈(…来る)

武蔵「撃つ!」

ズドン

阿武隈「ック!」中破

阿武隈「こっちだって!」

ズドン

武蔵「馬鹿め、戦艦がそのような砲撃に倒れるものか」

武蔵「…ってあれ?」

ズガァァァン!

武蔵「な、なんだと…」大破

阿武隈「まず1人…」

武蔵「あ、ありえない…ただの軽巡が1発で戦艦を大破などと…」

阿武隈「フン」



プリンツ「な、何ですかあの軽巡!? 一度も大破されたことのない武蔵さんを一撃で大破させるとか」

ビスマルク「ちょっと!あんな大口叩いておいてそれはないでしょ!?」



漣「うりゃー!撃て撃て!!」

潮「やぁーーー」


プリンツ「痛!?」中破

ビスマルク「こっちも!」

大和「駆逐艦の動きがバラけているせいで照準が付けにくいです!」


加賀「とにかく急いで体制を立て直さないと」

翔鶴「でも私たちが出ても撃ち落とされそうな…」

加賀「心配無用よ、私はただ指示を出すだけなんだから」

翔鶴「え?」

加賀「もうそろそろね」
404 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/15(火) 16:55:17.54 ID:wLsKfYFE0

漣「よっしゃー!なんか阿武隈さんが武蔵さん倒したおかげで向こうの動きが鈍くなってる! この際何で戦艦倒せたのかなんてどうでもいい!」

潮「と、とにかく攻めなきゃ!」

龍驤「サポートはウチに任せて特攻したれや(ヤケクソ)」

潮「撃ちます!」

グイン

潮「あれ?砲身が私の方に…」

ドン!

潮「きゃああああーー!!」大破

漣「え、潮!?」

龍驤「何や!?何が起こったんや!?」



加賀「…良くやったわ提督、次は軽巡にして頂戴」

405 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/15(火) 17:15:05.24 ID:wLsKfYFE0


垣根「…なに自分撃ってんだあのおっぱい?」

誉望「さ、さぁ? 何かお疲れのご様子では?」

垣根「いやよ、あいつがお腹壊して遅れたからそれかと思うわ」

誉望「そ、そうっスカ…」

誉望(良かった、どうやら僕の能力には気づいていないようだ…)

誉望(鎮守府内でのみ使える僕の念動力…まさかこれを使って相手の操作を故意的に操って全ての演習に勝ってきたなんて誰も思ってこなかった)

誉望(本来なら加賀さんと通信しながらしているんだけど、今は垣根さんがいるから一方的に情報を受け取ることしかできない…)

誉望(そもそも、垣根さんの横で能力使うこと自体怖いんだよな…ペンギンの覆面してるからなのか気づいてないっぽいけど)

垣根「あーあー何やってんだ阿武隈のやつは、砲身グルグルしないで撃つのか撃たないのかハッキリしろ」

誉望「疲れてるんすかね!」

垣根「ッチ、昨日しごきすぎたかな。もし負けてきたら罰を与えてやんねーとな」

誉望(この人艦娘にも容赦ないな…)


406 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/15(火) 17:20:04.91 ID:wLsKfYFE0


潮「うぅ…ここまでです…」大破

漣「まさか潮さんが自滅するなんて…」

漣「残った戦力は私と阿武隈さんだけか…」

龍驤「サラッとウチを戦力外通知する度胸だけは認めたる」

漣「いやー、大阪弁のツッコミって和みますね!」

龍驤「せやな!アッハッハー」

潮「わ、笑っていいのかなこれ…」

龍驤(陸にもどったらボコったる)

漣「さて、、どうしましょうか」

龍驤「もうここらで降参で良くない?結構健闘した方やで」

漣「そうしたいんですけど…その権利がある旗艦がまだ戦意ありますからね〜」
407 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 02:15:29.51 ID:kM7kV5pUO

阿武隈「クソ! 砲身が言うこと聞かない!!」

プリンツ「今だ!ファイアー!」

阿武隈「ッチ!」ヒョイ

大和「ちょこまかと動かないで下さい!」



阿武隈「これじゃダメ!」

阿武隈「一旦退いて……ッ!?」

阿武隈「こ、今度は舵が…動かない」


ビスマルク「逃がさないわよ」

プリンツ「これでチェックメイト!」

大和「もう包囲しました。あなたの負けです」

阿武隈「…はぁ、降参です」

ビスマルク「あら?諦めが早いわね…」

阿武隈「だけど」

ガチャ

阿武隈「1発だけ、撃たせてもらいます!」

大和「な!? あなた往生際が…」

阿武隈「あなた達には当てないわ」

プリンツ「ってどこ向けてるんですか、そっちは鎮守府の方…」

プリンツ「ってアドミラル達がいる方向……まさか!?」

加賀「!?」

翔鶴「ビスマルクさん!今すぐその子を止め」

ズドン


垣根「あ?なんかこっちに撃ってきたぞ…」

誉望「なんで!?」


408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 06:47:11.20 ID:X3nsaym20
誤射なんてレベルじゃねぇwwwwwwww
409 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 10:18:26.20 ID:kM7kV5pUO



誉望「で、でも、軽巡が撃った弾がここまで届くはずがないし安心…」


垣根「俺の能力で造った特製の弾だから絶対こっちに落ちるよなこれ」


誉望「か、垣根さんの能力って翼出すだけじゃ…」


垣根「あぁ?テメェ何で俺の未元物質のこと知ってんだ?」


誉望「あ、やべ」


垣根「おいお前、その覆面脱いで素顔晒せ」


誉望「いや、今はそれどころじゃないと思うんすけど!?」


垣根「うっせ、お前が俺のこと知っていることが気にくわねぇ。俺の知り合いとかだとしたら尚更許さねぇ!」


誉望「あぁぁぁぁ覆面はヤメテー!」


誉望「ってヤバい!? 砲弾がもう!!」


ズドーン!


誉望「アーーーーーーッ!!」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 10:29:10.95 ID:o9FeGf1n0
ゴーグル君自滅しちゃってるしw
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 10:31:35.13 ID:ZVOipl8x0
ゴーグルさん阿武隈みたいな事言ってんなwwww
412 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 10:42:33.51 ID:kM7kV5pUO


加賀「提督ゥゥゥゥゥゥゥーーーーー!!!」


阿武隈「やったー!!」


大和「あぁ!! 貴方の所の提督も巻き込まれたわよ!?」


阿武隈「アーッハッハッハー!私は最初からそれ狙いなのさザマァみろクソ!!」


プリンツ「し、深海棲艦よりも怖いんだけどこの子…」


ビスマルク「貴方よくもやってくれたわね!」


阿武隈「フン、仮でもあいつに仕返し出来たしもう満足したから沈めてもいいよ?」


ビスマルク「こいつ…!!」


翔鶴「そんな事よりも早く提督の安否の確認を!!」


ビスマルク「ッチ!それもそうね…」


ビスマルク「全艦演習を中断! 急いで鎮守府に帰還するわよ!」


ビスマルク「アドミラル…無事でいて!」


阿武隈「ウチの所は死なないと思うけど、ご愁傷様ですねー」


プリンツ「あまり煽らないで下さい!」


大和「全艦急いで港に戻ります! 」
413 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 10:49:07.83 ID:kM7kV5pUO

龍驤「やってもうたか……いや、やるって分かっとったけど」

漣「なんかコレ初の死亡案件じゃないですか?」

潮「あ、相手の司令官を殺したらどうなるのかな?」

漣「そりゃ…連帯責任で軍法会議で等しく罰を受けて鎮守府は解体、阿武隈さんの死刑は確実、私たちは艦娘から普通の少女になって世の中のいろはも知らずに娼館で……ですかね」

潮「て…提督は?」

漣「それすら超越しそうな気がしますけどね」

潮「わ、私は嫌ですよ…」

漣「まぁいざとなったら他の鎮守府に整備士とかで雇ってもらおうかと思ってますけどね」

龍驤「あんたそこまで考えとんの?結構計算高いんやね」

龍驤「って言ってもどうせアレやろ?生きてるってオチやろ?」

漣「龍驤さん、それ以上はいけない」

龍驤「まぁどっちも生きていようが阿武隈の処罰は免れんやろな…」

漣「それよりも、あの人拘束されてるのになんか笑ってるんですけど…垣根さんに似た笑い方ですね…」

潮「こ、怖いです…」
414 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 10:50:39.27 ID:kM7kV5pUO
阿武隈壊してスマン
艦これで何回も轟沈させてもうたからここではっちゃけて貰おうと思って暴れさせてみた
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 11:43:45.24 ID:eQGP8W+qO
あぶーん轟沈させるとかこの薄情もの!!
いいぞもっとやれ
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 11:46:16.75 ID:ZVOipl8x0
ていとくんばりに沈んでは出撃してを繰り返したのなら
ここまで荒れても仕方ないね
417 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 12:32:29.07 ID:kM7kV5pUO


明石(誉望所属)「な、何事ですか!?」


夕張(誉望所属)「うわァ!港の一部が破壊されてる!!誰がこんなことしたのよ!」


明石「これって沖の方でやっている演習の流れ弾がここに着弾したってことですかね?」


夕張「誰が片付けると思ってるんだよー!それよりもこれやったやつ射程距離もルールも分かってない下手くそだよ!演習なんかすんなっての、まったく」


明石「あーあー、補修にいくらかかるかしら…」


垣根「いやマジヤベェな、この破壊痕とか直すのに時間は結構かかるだろ?」


明石「そうですね、まー妖精さんに頼めばすぐに終わると思いますけど…」


夕張「あの提督がこれに予算を割ってくれるか心配なのはそっちですけどね」


誉望「…いや、ちゃんと予算出すよ」


夕張「?そういえば貴方たちは誰ですか?」


明石「あ、さっき作った覆面!」


垣根「ほう、さっき作った被りもんだったのかソレ」


誉望「あ、いやその…」


夕張「なんだ提督でしたか!」


夕張「あれ?いつも付けてる輪っかはどうしたんですか?」
418 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 12:33:47.88 ID:kM7kV5pUO
垣根「………」


誉望「……えと…さっきは砲撃から守ってくださりありがとうございます! このご恩はいつか返しますので!!、あとさっきの砲撃の方も気にしてないっス!!」


垣根「…おい『誉望』。お前もこの世界にきてたんだな……」


誉望「なんのことか分かりませんけど…」


垣根「…10数えるうちに覆面取らねーとこの鎮守府を壊滅させる」


誉望「いやー、なんでそうなるンスかねー!」


誉望「そ、そもそも垣根さんはなんで自分の鎮守府の外で能力使えるんスか!?」


垣根「お前が死んだ後に色々あったんだよ、ほらハイじゅーう!」


誉望「今垣根さんって言って能力のことも言ったのにこのくだり要りますか!?」


垣根「お前俺の手下だったんだから少しは察しろよ、暗部じゃそんな口頭から出たモン全てが正しいわけねーだろ。はいハチー!」


誉望「9は!?」


垣根「さっさと覆面脱がねぇとここにいるやつらマジで潰すぞ、ハイごー!」


誉望「いやだから飛ばさないで!?」


垣根「あと1な」


誉望「あぁぁぁぁぁぁぁもぉぉぉぉぉぉぉーーー!!」
419 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 14:09:41.53 ID:OK3fWyht0

誉望「………」


垣根「おう、第4位と遊ばせてた時以来の変な顔だな」


誉望「…その時に第4位に殺されて俺はこの世界にいるんスけど」


垣根「お前なんてまだ良い方だろ。俺なんて何回もその第4位に殺されてんだぞ。死んでねーし負けてねーけど」


誉望「自分が死んだ後に何があったんすかマジで!?」


垣根(いつも思ってたけどしつけぇなコイツ…)


誉望「ゴホン、とにかく……お久しぶりです垣根さん」


垣根「ご苦労さん」


誉望(ふふふ…これで僕の天下オワタ…)




明石「あのー提督…さん達?」


夕張「な、何だか殺されたとか物騒なこと言って再会しているところ悪いんですけど……」


誉望「どうしたんだ2人とも」


夕張「演習艦隊の艦娘…特にビスマルクさんと加賀さんが急いで戻ってきてるんですが」


誉望「そう言えば俺ら砲撃されたんだっけ…」


垣根「…なんで俺の所のやつらはチンタラしてんだ?」


誉望「垣根さんの事を知ってるからじゃ…」
420 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 14:57:10.13 ID:OK3fWyht0

ビスマルク「アドミラルー!」


誉望「おーい!僕は無事だよ!」


ビスマルク「…手振ってる、無事のようね」


加賀「よかった…どうやら怪我もなかったようね」


大和「いつもの超能力で回避されたんでしょうか」


翔鶴「とにかく無事で何よりです!」


プリンツ「武蔵さん、アドミラルは無事でしたよ!」


武蔵「すまないな、大破して肩を貸してもらうとは…それにしてもあの砲撃で傷もなく無事で良かった」



421 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/16(水) 15:02:06.01 ID:OK3fWyht0


垣根「おーい!さっさと来いや!!」



漣「あ、垣根さんが手を振ってますよ」


暁「うーん…手振ったほうがいいの?」


白露「おーい!提督ー!」


龍驤「振んなや、こっちのアホタレがあっちに撃ったんやから少しは自粛せぇ」


白露「しゅん」


阿武隈「っチィ! まだ原型があったのか……」


龍驤「あんたも反省せぇや、人様巻き込んで怪我がなかっただけ幸いやったんやからな!」


阿武隈「でも、あいつが…」


龍驤「あんまゴチャゴチャ舐めた口聞いてっとシバくぞワレ、いくら先に着任しているヤツでもその態度ええ加減にせぇ!」


阿武隈「…ごめんなさい」


龍驤「…話は港に戻ってからやな」


漣(阿武隈さんがここまで凶暴化したのって垣根さんのせいなんだけどな…)


龍驤(あの提督…やり方に問題ありや。少し説教せなあかんな)


白露(今日の間宮さんのご飯なんだろうなー」








垣根「あいつら1人も慌てねぇんだけど……」


誉望「大破してるから遅いんじゃ…」


垣根「そうだとしても漣あたりが慌てても良くね?」


誉望「いや知らないっすよ…」
422 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/17(木) 10:14:36.19 ID:MXlJ+TvkO
誉望「あ、もうすぐみんな戻って来るっす」

垣根「……」

垣根(これはチャンスだな…)

垣根「なぁ誉望、お前さっき念動力で俺んところのやつを邪魔してくれたよな。つーことは今までの演習も同じような手で勝ってきたってことか?」

誉望「あっと! そ、それは…」

垣根「いや別に良い、これぐらいやって他を出し抜かないとこの世界じゃ名声も手にはいらねぇだろうし、むしろ今後もやっていくべきだと俺は思う」

誉望「か、垣根さん!」

垣根「………んだけど、このイカサマを俺ん所にやったのを許容するわけじゃねぇ」

誉望「え?」

垣根「俺は帰ったら…いや今すぐにでも会ったこともない上官とやらと他の鎮守府に電報を送る」

垣根「内容は全て同じ、"誉望の所でイカサマが行われている"ってな」

誉望「!?」

垣根「もしそうなったらどうなるんだろうな〜、暗部だった頃なら少しでも不祥事が出れば上から消される。俺にやったんだからその後はお前でも分かってんだろ?」

誉望「か、垣根さんそれだけは!! せっかく築いた演習無敗のキャリアが無くなったら僕の鎮守府はブラック扱いで誰も支援しなくなる!それだけは勘弁してください!!」
423 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/17(木) 10:17:26.20 ID:MXlJ+TvkO







誉望「何でもしますから!!」





424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 10:33:23.09 ID:9vavHosoO
ん?
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 11:03:51.11 ID:TVzjRIYw0
今?
426 :殺人鬼 ◆h.2lCkxYty3z [saga]:2016/11/17(木) 11:53:38.02 ID:h5AaGeqIO






垣根「ん?今何でもするって言ったよな?」








誉望「あ……そうですけど…」


垣根「男に二言はねえからな、何でもって言ったのはお前だからな」


誉望「いや!無理なこと言わないでくださいよ!」


垣根「心配すんな、そこまでは言わねぇよ」


垣根「いいか、お前はこれから起きること全てに対して俺に賛同しろ」


誉望「え?」


垣根「何でも俺に『ハイ』や『良いよ』で答えれば良いんだよ。そうすればお前のことは誰にも言わないでやる」


誉望「マジっすか!? 」


誉望「それだったら何でも良いですよ!そんな簡単なことなら!」


垣根(…切羽詰まってんのか少しも疑わない)


誉望(いやー、垣根さんの事だから無理言ってくると思ってたけど、これなら大丈夫かな…)

427 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/17(木) 12:18:18.24 ID:p2DFZ1xLO
明石「あ、提督! 妖精さんから修復用の資材のリストとそのおおよその予算を貰ってきましたよ」



誉望「あ、あぁご苦労…」



夕張「修理の費用なんだけど、誰が攻撃したかによって所属している司令官に請求できるんだけど…」



垣根「…何見てんだよ」



夕張「いや……もしかして貴方の所の艦娘が誤射したんじゃなかなって」



垣根「あぁ、俺んところの馬鹿が間違えて撃ったんだ。すまねぇ」



夕張(あれ? さっき初めて会った時の言動だと認めないと思ってたけどあっさりと…)



垣根「んで、誉望殿に頼んだんだ」




誉望「殿!?」




夕張「頼んだ?」
428 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/11/17(木) 14:21:28.11 ID:+Jr7xM0gO

垣根「いやこの失態を多めに見てくれと頼んだら、誉望殿が快く許してくれたんだ。さらに俺に対する請求も無しにしてもらった」


明石「えー!?あのケチな提督が!?」


夕張「本当なんですか提督?」


誉望「え、いや僕はそんなこと…」


垣根「言っただろ?」


垣根『俺に『ハイ』や『良いよ』で答えろ』


誉望「あ」



誉望「は、ハイ……」


垣根「ほらな!」


夕張「うーん、提督が言うのなら確かなんでしょうね…」


明石「ならこちらの予算で出しますか…」


垣根「旧友の頼みに応えてくれるなんてさすがは誉望殿だ。よ!名手腕!」


誉望「ははは…そ、そうッスね…」


誉望(クソ!!これが目的だったのかー!)
429 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/11/17(木) 14:38:39.21 ID:iwf1TPMeO


ビスマルク「アドミラルー!!」


誉望「うわ!? ビスマスクか!!」


ビスマスク「無事で良かったわ!」


誉望「あぁ心配してくれてありがとう…」


加賀「無事ですか提督」


誉望「あぁ加賀さん…心配してくれたんだ…」


加賀「べ、別にそう言うわけではないです…」


翔鶴「良かった……」


大和「怪我もないですね」


武蔵「安心したぞ」


プリンツ「あんな顔のお姉さま初めて見ました」


誉望「あぁみんなありがとう…嬉しいよ」







垣根「…なんだ、俺のところにまともなのがいない分すげぇ良いなあいつ」


垣根「さーて俺んところは…」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 15:01:30.36 ID:nJqOu39+O
超能力の不正とかどうやって証明するんだとか
できたとして未元物質の弾丸は不正にならないのかとか諸々ツッコミ所多過ぎない?
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 15:03:06.63 ID:rLr35DzK0
ビスマスクでミスタイプかな?と思った直後に
ビスマスク登場で草
432 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/11/17(木) 16:34:42.11 ID:/urkCK4NO
>>430
垣根さんが言っているのは誉望との演習で負けた提督達に電報2を送り、イカサマが嘘か本当かは別として悪評が広まるのが誉望さんにとって嫌だという意味です。そこのところ端折ってすみません。

未元物質の弾につきましては誉望さんが言える立場ではないので大丈夫だと思います
433 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/11/17(木) 16:38:16.18 ID:/urkCK4NO
>>431
本当だ間違えてたw以後気をつけますwww
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:26:52.08 ID:aA2NbY8ro
というか、未元物質の弾はそれこそ証明のしようがなくないか?
「相手の鎮守府に出向いて能力を使う」なんて、帝督ん位にしかできんだろうし。

つうか、どうやって一発撃っただけで艦載機全滅させたんだろう?
どこぞの魔弾の射手よろしく、自動追尾のマスケット弾でも使ったのか……?
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:04:10.81 ID:GN//nO5mO
うん
その謎砲撃の報告だけで不正の証拠に十分じゃないかな
436 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/11/18(金) 03:38:04.51 ID:9HOMueC50
すいません、もう少し頑張ります
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 06:26:34.25 ID:HN5UZV3/o
>>434
普通の弾に見えるけど
目に見えない散弾みたいになってるとか
438 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/18(金) 18:24:50.44 ID:9HOMueC50


漣「あ、垣根さんの原型はしっかりありますね」

潮「服も綺麗ですね」

暁「何となく知ってたわ……疲れた」

白露「提督元気そうで良かったよ」

阿武隈「ッチ、分身を消すほどの火力じゃなかったのね……」

龍驤「アレを殺せるんやったら核でも積んだらええんやないの。積む前に沈んでると思うけどな」

阿武隈「! それはいいかも…」

龍驤「ホンマにすんなや」

漣「にしても大丈夫そうですし…あんまりあの場に戻りたくないのでもうちょっとゆっくりと行きますか…」

潮「う、うん。そうだね…」



垣根(あいつらさらにスピード落としやがった)
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 17:57:17.46 ID:OIhOmWJo0
はよ
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 20:23:06.94 ID:DzShwD4NO
保守
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/29(木) 10:02:44.52 ID:uyRxnYCd0
保守
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 15:05:30.28 ID:0mxL0MlDO
まだ〜?
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 23:28:57.97 ID:MQeqAogH0
捕手
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 09:47:07.73 ID:XSnaC1bMO
補修
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 12:58:05.46 ID:DNqgq0JqO
捕集
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 20:41:26.95 ID:1tQNPpxw0
捕囚
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 23:12:29.14 ID:KmSAqaeJ0
奉秋
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 19:46:06.58 ID:qMETXkFro
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 21:14:55.72 ID:aBYVQ6YL0
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 21:45:57.07 ID:hncwhN/H0
はよ
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 17:44:39.16 ID:2Hcuuxk10
はよ
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 18:13:02.66 ID:kohe/5jl0
あげ
453 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/21(木) 13:32:14.07 ID:wzZEwv9J0
再開
454 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:36:48.13 ID:wzZEwv9J0
加賀「さて、彼らが戻ってくる前に少しお話をしましょうか」

翔鶴「えぇ」

垣根「ん?なんか話すことあったか?」

加賀「白々しい、貴方の所にいる艦娘が演習如きで血迷い私達の上官に向かって砲撃を行なったでしょう」

垣根「あぁそんな事か、俺たちは無事だったし誉望提督も特別に許してくれるって話はもうついている」

加賀「それは本当ですか提督?」

誉望「…あ、あぁ。誤射と言う事でチャラに…うん大丈夫」

加賀「…その顔、あの男に何か脅迫でもされたんですか?」

翔鶴「きょ、脅迫!?」

垣根「オイオイ、俺は別に何も言ってないぞ」

加賀「いいえ、提督がこんなにビクつく時は誰かに脅迫されている時です。あとは私の言葉攻めで鬱ぎ込む時だけです」

ビスマルク「加賀の言葉攻めは誰もがビクつくと思うけど」

プリンツ「アドミラルのメンタルは豆腐ですからね」

垣根「で?俺が誉望提督を脅迫する理由とかはあるのか?俺と誉望提督は初対面だったと思うけど」

翔鶴「ですが、あなたを見た時から提督の様子はおかしかった。初対面だったらわざわざ覆面を被らないですよ」

加賀「おそらく過去の何かを脅迫材料にしたのでしょう、そうじゃなきゃこの提督が血相変えて怒らないわけがない」

大和「今明石さんと夕張さんから話を聞きました。どうやら提督がここの修復費を込みで許したらしいですね、一体どうすれば提督がここまで気前が良くなるのか不思議です」

武蔵「この提督が気前良くなる時は難関海域を突破した後くらいだ、今はそうだとは思えん」

加賀「たとえ提督が本当に広い心を持っていて許したとしても、貴方の所にいる阿武隈さんの凶行は私たちも見ています。なんだったら私単独で上に直訴してもいいんですよ」
455 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:37:29.38 ID:wzZEwv9J0

翔鶴「でしたら私たちも証人としてついて行きます」

ビスマルク「あぁ、所属艦の不祥事は上司が何とかしないといけないわね」

垣根「ほぉ、そいつは脅しか?」

加賀「当然の処置です、何か意見がありますか?」

誉望「おい加賀、あまりこの人にたてつかない方が」

垣根「なるほどなるほど、確かにお前達の言う通りだ。これじゃ反論のしようがねぇな」

垣根「確かにあの馬鹿がここに撃った事実は消えねぇし、その責任を組織のリーダーが負うのも当たり前、なんも罰を与えなきゃそっちの面子は丸つぶれだからな」

加賀「いえ、こちらの提督に最初から面子なんてないです」

誉望「グサグサ刺さる」

プリンツ(ダサいなぁ…)

垣根「なら、交換条件でいかねぇか?」

加賀「は?」

垣根「こっちの問題児、あの阿武隈の身柄をそっちに渡す。こっちはそれであいつと関わりを持たないことにするから、あとは好き勝手やってくれ」

翔鶴「…え?」

武蔵「なんだその提案は…」

垣根「だってそうだろ?」

垣根「今さっきここにいる誉望提督に今回の件は大目に見てもらうことにしてもらったんだ、それに納得しないんだったらこっちとしてはこうするしか無いだろ」

加賀「だからといって艦娘の身柄を渡せば済むと?先ほどの発言と矛盾しているのでは無いですか?」

ビスマルク「リーダーが責任を負うって自分から言ってたわね」

垣根「だから交換条件だって言ったろ?」

垣根「俺が阿武隈を差し出す代わりに出す交換条件は一つだけ」

垣根「毎回演習で勝っちゃうお前らの秘密、こいつを噂として流すって言えばわかるか?」

加賀「…」

ビスマルク「……」

武蔵「…」

翔鶴「秘密って…?」

プリンツ「演習で勝つのになんか秘策でもあったの?」

大和「なにかあるんですか?」

明石「…うーん」

夕張「な、なんだろう秘密って」

誉望「か、垣根さん、…」

垣根(やっぱりな)
456 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:38:44.87 ID:wzZEwv9J0

垣根(姑息な手段で勝ってるからって、仲間全員に超能力を公にしているわけがないか)

加賀「秘密って何かあるんですか?言ってみてください」

垣根「言ったら秘密にならないだろう、お前らの中にも知らない奴らもいるみたいだし」

加賀「へーそんな秘密があるんですね、言わなきゃ信憑性もないですし交換にもなりません」

ビスマルク「加賀の言う通りよ、証拠とか色々と用意してもらわないとね」

垣根「確かになんの証拠も無ぇが、お前らに負けた連中はこの噂をどう思うか」

垣根「中には日和った考えの野郎もいるだろうが、プライド高い海軍の士官がこの噂を聞いたらどう行動するか」

垣根「俺はそんな連中を何人も見てきてるし、末路も見てきてる」

垣根「ここがズタボロになるのもすぐ先の未来かもしれねぇな」

翔鶴「え…」

武蔵「…ッチ」

誉望「あ、あの垣根さん…もうそれはさっき…」

加賀「…やっぱりこの人に何か言ったのね」

垣根「なんのことかさっぱりだが、とにかく俺としては阿武隈を差し出す代わりにこれを交換条件に入れさせてもらう」

垣根「誉望提督もそれでいいだろう?」

誉望「えーと…」

垣根「…おい」

誉望「…はい」

加賀「は、結局はそういうことね、証拠も無しにそんなタチの悪い噂を流すしか無いってことね」

加賀「呆れた、容姿端麗で敏腕と聞いていたけどまさかそんな小狡いことをするなんてね」

垣根「オイオイ、小狡いなんて人のこと言えねぇだろ」

垣根「つーかインカムの跡ついてんぞ?」

加賀「…っ!」

翔鶴「いんかむ?」

プリンツ「そういえばいつも着けていますけど…」

武蔵「…提督との通信手段だ、普通の事だろ」

ビスマルク「そうそう、普通のことよ」

垣根「ま、それだけじゃ証拠にならねぇし俺は何も言わねぇよ」

加賀「…あの艦娘同様、本当に教育がなっていない方ですね」

垣根「勝手に恨んでろ三下、これ以上突っかかってこなけりゃ俺はお前らのやり方には口を出さない、これからもせいぜい楽しみながら演習に励みな」

加賀「……ッチ」
457 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:41:20.96 ID:wzZEwv9J0
漣「ただいま…ってなんですこの空気?」

潮「なんか怖い…」

白露「はーい!白露がさんばーん!」

龍驤「アホ、少し黙ってや!」

暁「元気あるわね…」

阿武隈「……」

垣根「おう、ようやく戻ってきたな」

漣「ちょっと垣根さん、これってどうなってるんですか?」

垣根「あぁ、今ちょうど阿武隈の件で話をつけたところだ」

龍驤「…で、どうなったんや?」

潮「やっぱり処罰されちゃうんですか…」

垣根「なんか納得したみてぇだから安心しろ」

垣根「もっとも、俺から罰を与えるけどな」

阿武隈「…」

垣根「おい阿武隈テメェ、面倒かけてくれたな」

垣根「帰ったら覚悟しておけよ」

阿武隈「…うん、分かってる」

龍驤「阿武隈…」

阿武隈「帰ったら思いっきり暴れてあげる!!」

龍驤「アホか!反省せぇや!」

漣「やべぇよ…やべぇよ…」

暁「もうだめよこれ…」
458 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:42:27.70 ID:wzZEwv9J0
誉望「垣根さん…本日は演習お疲れっした!」

垣根「おう、今日は初演習で勉強になったわ」

垣根「お前みたいな方法でもバレなきゃいいんだって分かったんだからな」

誉望「だからそれは言わないで下さい!!」

翔鶴「…提督、後でお話があります」

プリンツ「私も気になります!」

大和「提督もそうですが…他にも知っている人がいそうなので聞きたいですね」

誉望「えーと…」

武蔵「むぅ、これは少し厳しくなりそうだ…」

ビスマルク「どうするのよこれ…」

加賀「…」

垣根「ん?なんかまだ言いたいことがあるのか?」

加賀「…その姿滑稽ね」

漣「あー、私の肩に掴まって背負われるコレですかー」

垣根「うるせぇ、大体他のところはどうやってきてんだよね」

加賀「普通の小船で来るけど…知らないのかしら?」

漣「ですよねー」

垣根「うっせ、俺に常識は通用しねぇ」

加賀「…本当にウザいわね」

垣根「俺もお前嫌いだから安心しろ」

加賀「なら私も知らない秘密については誰にも言わないように」

垣根「ハッ!テメェの態度次第だけどな!!」

加賀「死ね」

垣根「いつかぶっ潰す」

誉望「うぅ…胃が痛い…!」

龍驤「なんやのホンマ…」
459 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:45:27.37 ID:wzZEwv9J0
垣根「よーっし、ようやく帰ってこれたな」

漣「やっと帰投出来ましたね…」

龍驤「…途中で深海棲艦倒すゆうて予定よりも1時間遅れたけどなぁ」

白露「なんか疲れた〜早く入渠したい〜」

暁「色々ありすぎてもう…」

潮「うぅ…今日はもう最悪です…」

阿武隈「…」

垣根「さてと…おい阿武隈」

阿武隈「…何よ」

垣根「テメェはこれから罰を受けるが、それを甘んじて受けろ」

垣根「この俺に無駄な手間をかけさせたんだから、それ相応の罰を執務室で受けてもらう」

垣根「艤装も外して、無抵抗で受けろ」

阿武隈「…分かったわ、甘んじて受けてあげる」

漣「あわわわ…」

暁「こ、怖い…!」
460 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:45:59.74 ID:wzZEwv9J0
龍驤「ちょ!きみ、確かにこの子もやりすぎと思うけどそこまで厳しく…」

垣根「おい白露、このカード全部渡すから入渠前に執務室にいる俺に渡してこい」

白露「はーい!」

垣根(´・ω・`).;:…

垣根(´・ω...:.;::..

垣根(´・;::: .:.;: サラサラ..

龍驤「うぉい!ちゃんと聞いてから消えろや!!」

白露「すごーい!」

潮「て、提督が消滅した!?」

漣「そういう生き物だと割り切ってください」

潮「うぅ…何だかおかしなことばっかです…」

漣「もうどうしますか…私的には入渠入りたいんですけど」

潮「で、でも阿武隈さんの身が危ないと思うんですけど…ってアレ?」

漣「どうしたん潮?」

潮「その、阿武隈さんの姿がもうここになくて…」

龍驤「…あーもー、なんやどっと疲れたしアホらしくなってきた」

龍驤「罰なら死ぬことないやろ?それにあの子強いんやったらもうそれでえぇや」

龍驤「うちさっさと風呂入るわ」

暁「ついに龍驤さんまで折れた…」

白露「なら私も艤装外してすぐ執務室に行こーっと!!」

潮「え、えーと…」

漣「…入渠するか」
461 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:46:39.33 ID:wzZEwv9J0
【執務室】

阿武隈「……」

阿武隈「…えーと」

垣根「おう、ようやく来たようだな。んじゃまずは罰を」

阿武隈「ちょっと待って、これは一体何?」

垣根「あぁ?これってなんだよ?」

阿武隈「いや、この部屋よ!」

阿武隈「どうして床にジグソーパズルがいくつも置いてあるのよ!!」

阿武隈「しかもなんかデカイし!」

村雨「えへへ」

曙「提督が執務全部終わらせて暇だというので」

涼風「あたいが倉庫からジグソーパズルを見つけたからみんなでやっていたんでい!」

夕立「ここっぽい?」

時雨「そこに嵌めて…うーんこれはどこだろう?」

垣根「そいつはまだだ、確か次はこのピースだ」

時雨「ありがとう帝督」

阿武隈「あたしたちが演習行って疲れているってのに…!」

阿武隈「マジ許さない!」

ドシドシ!!

垣根「おい、阿武隈テメェ…!」バサァ

曙「て、天使!?」

ドン

阿武隈「…!!」

時雨「器用にもジグソーパズルを崩さずに飛んでからの」

夕立「か、壁ドン!?」

垣根「あんまり騒ぐんじゃねぇぞ(床に放置したジグソーパズルがバラバラになるから)」

垣根「…俺はテメェに罰を与えられる立場なんだ…」

垣根「少し、大人しくしろ」

阿武隈「………」

阿武隈(…クソ、本当にこの人わけわかんない…!)

阿武隈(いつも偉そうにして、私たちのことこき使うくせに…)

阿武隈(でも…)

阿武隈(何でそんなにカッコいい顔でそんなセリフが言えるの…)

阿武隈(ずるいわよ…)
462 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:47:26.22 ID:wzZEwv9J0

阿武隈「…ごめんなさい」

垣根「分かればいい、ほらお前の罰だ」

阿武隈「ん?何この白い箱?」

垣根「俺お手製のミルクパズルだ」

阿武隈「は?」

垣根「全2000ピース、完成するまでお前は自分の部屋から出られない」

阿武隈「いや、ちょっと待って…!」

垣根「拒否権は無い、ほらさっさと部屋に行ってこい」

垣根「監視に俺の分身送っておくから」

垣根2「よぉ、さっさと行くぞ」

阿武隈「え、ちょっとマジなの!?これって真っ白で完成に何日もかかるって…!!」

垣根2「つべこべ言わずに来い、今日もみっちり指導してやるからよ」

垣根「忍耐力足りなそうだし、テメェにはうってつけの罰だ。完成したミルクパズル楽しみにしてるぞ」

阿武隈「嘘でしょ〜〜!?!」

ズルズルズルズル

ガチャン
463 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:48:26.78 ID:wzZEwv9J0
曙「…行ってしまったわね」

夕立「ぽい?そういえば罰って何の話っぽい?」

垣根「あぁ、演習中に分身の俺に砲撃食らわせてきたんだよあいつ」

曙「は?」

夕立「あ"?」

時雨「ふふ…」

村雨「ヒェ!?」

涼風「な、何でいこの悪寒は…」

垣根「落ち着けお前ら…特に曙と夕立は真っ先に扉に向かうな」

曙「で、でも提督!あの人はあなたを!!」

垣根「だから罰を与えただろうが、あの最難易度のジグソーパズル完成するまでって」

夕立「で、でも…!」

垣根「良いから、お前らはお前らのやることをやれ」

垣根「やりかけのジグソーパズル完成させてからここから出ろ」

曙「提督…」

垣根「散らかってると俺がイライラしてお前らをぶちのめしたくなるから」

時雨「なら僕はそれを…」

夕立「私も〜」

曙「あの翼で罰が受けられるのなら…悪い子になっても良いかも…」

村雨「早く完成させないとまた入渠ドックに入れられる!!」

涼風「てやんでい!あたいは流石に食らいたくないねぇ!」

垣根「この変態と普通の3:2はさすがに頭いてぇな」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 18:42:53.64 ID:57sPeGUSO
本人か?
465 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/21(木) 19:10:51.64 ID:66VAll6aO
>>464
本人です
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 20:10:11.88 ID:y2EeCjM00
正直諦めかけてた
待ってて良かった


467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 20:13:38.23 ID:e6/DTYQS0
に、2年か。
468 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:36:37.25 ID:0tYMS7oa0
白露「たっだいまー!」

白露「って何このパズル!?」

垣根「あんまり騒ぐな、崩したらしばくぞ」

白露「はーい!」

白露「って、そういえば偽物の提督から預かってるカード渡すね!」

垣根「あぁ、全部で確か10枚だったな」

白露「帰りの海域だったからいっぱい倒してたね、本当に尊敬しちゃうなー!」

垣根「お前らが雑魚なだけだ、さてと…」

垣根「新しい手下を増やすか」
469 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:39:39.65 ID:0tYMS7oa0

【工廠】

垣根「さて、手の空いてる奴がお前だけってのも何だか微妙だが」

白露「演習行ってたみんなは入渠ドックに行ったり、残ってたみんなも必死でジグソーパズルやってたからね!」

垣根「人材不足もここまでいくと本当に最悪だな…」

垣根「そんじゃまずはこいつからいくか」

手に入れた艦娘

【睦月】
【如月】
【皐月】
【弥生】
【大潮】
【朧】
【陽炎】
【不知火】
【黒潮】
【雪風】

垣根「さてどの艦種が来るか…」

垣根「そろそろ戦艦とかこねぇかな」

白露「すごいね提督!」

垣根「何がだ?」

白露「このカード全部駆逐艦だよ!」

垣根「……」

垣根「…は?」


睦月「睦月型1番艦、睦月にゃし…」

垣根「ホラさっさとそこどけ、あとがつかえてんだ」

睦月「ふぇ!?」

睦月「ちょっと待ってよ提督!睦月の自己紹介ぐらいもう少し聞いてくれても!」

垣根「あぁ?」

睦月「…!」ビク

垣根「ほらどけ、あと静かにしてろ」

睦月「にゃしぃ…」

白露「今日の提督は機嫌悪いなー!」

睦月「よ、よろしくにゃし…」

白露「よろしくね睦月ちゃん!」
470 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:40:22.85 ID:0tYMS7oa0
如月「睦月型2番艦 如月よ」

垣根「ほら早くそこどけ」

如月「…あら?」

如月「うふふ、せっかちな司令官さん」

如月「顔が良いだけに勿体無いわね」

ギュ

垣根「…は?」

睦月「にゃにゃ!! なんか如月ちゃんが出てきて早々に提督の腕に絡んでいった!」

如月「うふふ…ほーらあまり怒っちゃいやよ?」

白露「何か押し付けているよアレ///!」

如月「あら?睦月ちゃんに白露ちゃんもいるのねここ。ってことは他の子も」

垣根「お前ら、本当に黙れ」

如月「…!」ゾワ

垣根「俺は今むしゃくしゃしてるんだ、黙らねぇとマジで許さねぇぞ」

睦月「…!」

睦月(目がマジで据わっていたよこの人…超こわいにゃしぃ…!)

如月(睦月ちゃんの顔色が青ざめたから気の所為じゃない…この司令官さんは逆らったら危ない…!)

垣根「ホラさっさと離れろ」

如月「あ…」

垣根「次だ次」

白露「如月ちゃんよろしくねー!」
471 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:41:25.74 ID:0tYMS7oa0
皐月「睦月型5番艦、皐月だよ!よろしくね提督!」

垣根(なんか涼風とおんなじタイプのやつが出たな)

垣根「…あぁ、よろしくな。あと後ろがつかえているから早くそこから出ろ」

皐月「はーい!」

皐月「アレ?睦月と如月じゃないか!久しぶりだね!!」

睦月「久しぶりにゃし!」

如月「えぇ、本当に久しぶりね」

弥生「睦月型3番艦、弥生です…よろしくお願いします…」

垣根「挨拶は後でいいからそこから早く出ろ」

弥生「あ、はい…」

弥生(なんかこの提督怖い…)

睦月「これって一気に睦月型が4人も集まったってことかにゃ」

白露「提督本人は戦艦欲しかったぽいけどね!」

垣根「黙れ、本当に黙れ…」

白露「はーい!」

皐月「なんか怒ってるのかい?」

如月「えぇ…事情は分からないけど」

皐月「ならボクに任せて!」

大潮「朝潮型2番艦、大潮です!」

垣根(おぉ…弥生ってやつとのギャップが激しい)

大潮「指揮官さんですね!よろしくです!」

垣根「あぁ、挨拶は後でいいからさっさと…」

皐月「隙あり!」脇ッサ!

垣根「うぉ!?」

皐月「それそれ〜こちょこちょしちゃうぞー!」

白露「…」ッタ

如月「ちょっと皐月ったら…」

弥生「…白露さんが工廠ドックの外に出た…なんで…?」

睦月「な、なんか嫌な予感するんだけど…」
472 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 17:19:20.23 ID:0tYMS7oa0

大潮「お!なんか面白そうです!大潮も参加です!」

大潮「こちょこちょ〜!」

垣根「……」

垣根「まずは皐月から聞こうか」

垣根「…おい皐月、何で今脇を擽ってきた?」

皐月「提督ってば不機嫌な顔しちゃダメだよ!ほら笑顔笑顔!!」

垣根「なるほど…確かに今の俺は不機嫌で笑顔も浮かべられない、そんな俺にお前は笑わせようと擽りをしてきたのか」

垣根「良い奴だな、本当に予想出来なくて良い奴だなテメェ」

皐月「えっへん!だからほら笑顔だって!」

垣根「あぁ!なんか笑えてきたわ!!」

皐月「アハハハ!」

大潮「みんなで笑うと楽しいです!」

垣根「そうだな、スッゲェ楽しいな!!」

「「「アハハハハハハハハーーー!!」」」

垣根「…ンなわけねぇだろ!!」

バサァ!

皐月「ぐはぁ!」

大潮「うきゃ!?」

睦月「2人とも!?」
473 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 18:53:26.12 ID:0tYMS7oa0
如月「な、司令官さんの背中から白い翼が出てきて2人を工廠の壁まで飛ばした!?」

弥生「あわわわ…」


皐月「いてて…な、何なのこれ…」

垣根「おい皐月」

ガシ

皐月「ぐぁ…く、くる…し……」

垣根「テメェ…ここに来てまだ数分だから教えてやるが」

垣根「俺は今不機嫌だ、それこそ邪魔する奴全てをぶっ潰したいほどに今を憎んでる」

垣根「そしてお前は今俺の邪魔をした」

垣根「無駄な気遣いで時間を浪費させやがって…ちょうど良い、今日の演習の憂さをテメェで晴らしてやるよ」

皐月「……!!?」

大潮(今のうちに逃げよう…!)

垣根「加担した大潮もついでにボコす」

垣根「ほら着任早々の歓迎会だ…絶望しろコラ」


皐月「」チーン

大潮「」チーン

睦月「あわわわわ…」

如月「て、天使のような翼で皐月ちゃんと大潮ちゃんを大破させた…!」

弥生「アレ…人間じゃないですよ…!!」

垣根「あースッキリした」

垣根「さてと、次を出すか」

睦月「ちょ!提督さん今の翼は何なの!?」

垣根「あ"?血まみれになりながら説明されてぇのかテメェ?」

睦月「後でいいです!っとその前に皐月ちゃんと大潮さんを入渠ドックに連れて行ってもいいでしょうか!」

垣根「許可する、場所なら白露に…ってあいつは?」

ガラララ

白露「静かになったけどもう終わった?」

垣根「何ちゃっかり逃げてんだお前」

白露「いやいや、なんか本能的に逃げたほうがいいって思って」

垣根「まぁいい、とりあえず戻って来て何だがこいつと一緒に入渠ドックにあいつら連れて行くの手伝え」

白露「おっけー!」

白露「着いてきて睦月ちゃん!」

睦月「う、うん」

如月「の、ノリが軽い…!」

弥生「あれを見る限り…ここでは皐月たちのようになるのが当たり前のようだ…」

垣根「さて気を取り直して次だ次」
474 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 19:44:00.14 ID:ErpdoBc9O
朧「綾波型駆逐艦7番艦、朧です」

朧「新人ですけど頑張ります」

垣根「おう、挨拶後にして次だ次」

朧「…分かりました」

陽炎「ンフフ…ついに私がここに出れたようね!」

陽炎「陽炎型1番艦、ネームシップの陽炎よ!!やっと会えたわね司令官さん!」

垣根「うぜぇ…」

陽炎「うぜぇ!?」

垣根「ほら早くどけ」

ガシ

陽炎「きゃ!」

垣根「ウザ絡みしたいなら後にしろ」

陽炎「何よ…冷たい人ね」

陽炎(でもカッコいいかも…)

如月「なんかもうね…」

不知火「陽炎型2番艦、不知火です」

不知火「あなたが司令ですか、これからもご指導のほどよろしくお…」

垣根「さっさとそこから出ろ」

不知火「ぬい…不知火に何か落ち度でも?」

垣根「ねーけど時間が勿体無いからさっさと出ろ」

不知火「ぬぅ…分かりました」

陽炎「ちょっと司令!いくら何でもそれはないんじゃないの?」

陽炎「不知火は私の妹なんだから、流石にその態度されると姉としてもムカっとくるわ!!」

垣根「さてと次はこいつか…」

陽炎「無視か!」

黒潮「陽炎型3番艦、黒潮や!よろしゅうなー」

垣根「うるせぇな…テメェもさっきのやつら同様にドック行きにされたいのか?」

陽炎「何よそれ、その言い方だとまるでここで同じように注意しただけでドックに送られた子がいるみたいじゃない!」

如月「あの、本当に2人ほど司令官さんに倒されてドックに送られました…」

不知火「え…?」

陽炎「はぁ!?」

陽炎「嘘でしょ?こんななよっとしてる奴に!?」
475 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 19:46:18.34 ID:ErpdoBc9O
垣根「おう、喧嘩を売ってきたのはテメェだからな?痛い目見る覚悟はできてるだろうな?」

陽炎「ふん、冗談はよしてよ!艦娘に人間が勝てるわけ…」

垣根「こいつを見てもか?」

バサァ

陽炎「な、何よこの白い翼!?」

不知火「ぬぬぬぬぬい!?!?」

黒潮「あかん…きて早々に司令はんが得体の知れへん生き物になっとる…」

弥生「まずい…!逃げなきゃ…!」

如月「頭を低めないと…!」

陽炎「あわわわわ!!!」

垣根「おう、逆らったんだから躾とかしねぇとな」

垣根「いっぺん地獄見…」

チョイチョイ

垣根「あん?」

雪風「しれぇ!その翼は何ですか?」

垣根「…誰だテメェ?」

雪風「はい、陽炎型の雪風です!今さっきここに来ました!」

垣根「…そうかよ、なら少し離れてろ」

垣根「今からテメェの姉ちゃんぶっ潰すからよぉ」

雪風「喧嘩ですか?ダメですよ仲良くしなきゃ?」

垣根「あぁ?別に仲良くなんて…」

雪風「私はそんな司令官さんの方が良いです」

垣根「いやだから…」

雪風「しれぇは顔もカッコいいし翼も生えていてとっても素敵です!」

雪風「とってもかっこいいです!」

垣根「…はぁ、分かったよ」

垣根「陽炎」

陽炎「え…は、はい!」

垣根「今回は許してやるが、2度と俺に変に突っかかんなよ」

陽炎「りょ、了解です!」

如月「す、すごい…!」

弥生「…雪風は幸運艦だからか回避出来たのか」
476 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/22(金) 20:03:46.30 ID:ErpdoBc9O
失踪してすいません
ちょっと諸事情で色々と絡んでて…

まだHTML化してなかったのには驚きましたが、これから少しずつ書いていこうと思います
477 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:50:51.41 ID:3PSxGojH0
弥生「…にしても…なんで急に雪風が出て来たんだ?…黒潮さんが出て来てから司令官は触っていなかったはずなのに」

朧「私がやっておいたわ」

弥生「朧…!」

朧「今の翼見て少し唖然としたけど、その前に雪風を建造できて良かったわ」

朧「どうやら、あの翼の生えた司令官には逆らわない方が良いようだし…それに…」

弥生「それに…?」

垣根「ってアレ、そういえばなんで雪風って奴が居るんだここに?」

朧「司令官、私が勝手にカードから建造しました」

垣根「あぁ?テメェ何勝手に」

朧「失礼しました。ですがこれでようやく全てのカードの艦娘を着任させることができたのですから、司令官のご要望通り時間が短縮できたでしょう」

垣根「確かにそうだけど、だからって」

朧「それにもう夕刻です、司令官も激務に励んでいたでしょうし、そろそろお腹も空いてきているのではないでしょうか?」

垣根「…ッチ、わーったよ!」

垣根「ほら、お前ら全員着いてこい!これから間宮行くぞ」

如月「なんという誘導…」

弥生「す…すごいね朧」

朧「いえいえ、これは普通です」

朧「普通……ですから」

弥生「…!」ゾク

弥生(なんだこの笑顔、この朧は本当に…)

陽炎「た、助かった…の?」

黒潮「ほら陽炎、チャチャッと立ってぇな」

陽炎「腰が抜けて立てない〜!」

陽炎「2人とも肩貸して〜!」

不知火「ぬい、陽炎には困ったものです」

不知火「にしても、司令官のあの姿は一体…」

黒潮「なんや、この鎮守府は他のとはえらい毛色が違う気がするなぁ…」

雪風「夕食楽しみです!」
478 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:53:10.55 ID:3PSxGojH0

数時間後

【執務室】

垣根「今日もいろいろあったな」

コンコン

大淀「失礼します」

垣根「おう、どうした」

大淀「新しく着任した艦娘たちの部屋が決まりました、部屋割り表を書いたので目を通しておいてください」

垣根「後で適当に見ておく、と言うかそんなどうでも良いものわざわざこの時間に持って来るわけないだろお前、それ以外にも他になんかあるのか?」

大淀「はい、他の鎮守府の提督から明日この鎮守府に挨拶に来ると電報が来てます」

垣根「はぁ?なんだその奇妙なやつは?」

垣根「というよりもそれが普通なのか?」

大淀「着任した提督は近隣の鎮守府へ挨拶に行くのは通過儀礼ですが…中々挨拶に来ない提督に痺れを切らしたんじゃないでしょう?」

垣根「は?先に言えよそれを、使えねーな」

大淀「仕事とか早かったですし、もう行ったものかと思ってました」

垣根「あークソ、じゃあ明日の予定は少し変更するか」

垣根「そいつと挨拶終わった後に出撃、支配海域を支配しつつ頭数を増やす」

垣根「当分の間はこれで行くから、ちゃんと頭に入れておけよ」

大淀「了解しました。それでは今日はこれで」

垣根「あぁ、ご苦労さん」

垣根「…挨拶ね…」

垣根「この機会だし、誉望と同じくその提督って奴を脅迫できるものでも用意できたら良いが」

垣根(そういや誉望の所の連絡先もあったな…なんか問題起きたらあいつに全て負わせるか)

垣根「今日はもう寝よっと」
479 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:54:12.10 ID:3PSxGojH0

【垣根の部屋】

時雨「えへへ…」

夕立「ぽい〜」

皐月「〜〜///」

垣根「なんでまた俺の布団に入ってるんだテメェら?」

垣根「つーか、皐月テメェはなんで全裸なんだよ」

皐月「いやね…司令官にボコボコにされた後に入渠ドックに入れられた時にさ…ボクさ…なんかちょっとゾクゾクしてきちゃってさ…聞いたら時雨も夕立も同じようにその気分が高揚したって言うから…ボクもそういうことなのかなって…//」

垣根(俺の未元物質にはなんか変な効果でもあるのか?なんでこんなガキまで変態に目覚めるんだよ)

垣根「…とりあえず今日も入渠ドックが寝床だな」

バサァ

時雨「あぁ?それを待っていたよ…!!」

夕立「ぽい〜〜?」

皐月「うふふ…なんてカッコいいんだ…///」


垣根(こうして今日も変態達(新入り1人)をボコして外に放り投げた)

垣根(結構きつめにしばいたが、なぜ時雨はいつも通り歩いて入渠ドックまで帰れるのか俺でも分からない)

垣根(…まともな奴が欲しい)


【綾波型の部屋】

漣「ぶぇーっくし!」

潮「きゃ!」

曙「どうしたの漣、クシャミなんかして」

漣「ずず…うぅ、なんか1番おかしな人に変人扱いの噂されたような気が…」

曙「噂?ただのくしゃみでしょ」

潮「そうだよ、ほらティッシュティッシュ」

漣「うーん本当にそうなのかなー?」

朧「Zzz…」
480 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:55:29.25 ID:3PSxGojH0

【垣根の部屋】

垣根「もう朝か…」

垣根「くぁ…早く寝たのに結構疲れが取れてないもんだな」

垣根「昨日寝まくった弊害だろうな」

垣根「着替えて食堂行くか」


漣「あ、おはようございます垣根さん」

垣根「おう、おはよう」

漣「今日は早起きなんですね」

垣根「あぁ、朝から用事があるからな」

垣根「何でも近隣の鎮守府からお客が来るって言うからよ、少しでも整理やら未元物質製の盗聴器やら用意しとかねぇと思ってな」

漣「今日お客さんが来るんですか!少し綺麗にしないと…」

漣「というか、もう昨日の件でも薄々気づいてましたが…弱み握って脅迫する気満々なんですね」

垣根「まぁな」
481 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:56:33.09 ID:3PSxGojH0

垣根「人間ってのは自分のテリトリーでベラベラ喋るわりに、他人のテリトリーに入ると寡黙になりがちだからな」

垣根「三下程、言いたくない事を口にしないように必死になる」

漣「はぁ…」

垣根「だからって口をずっと閉じていられる訳もないし、かと言って赤の他人とつきっきりというのも流石に疲れてくる」

垣根「だから用を足してる時なんかについ口を滑らせたり、身内だけの時にポロリと本音を打ち明けたがる」

垣根「俺はそれを聞いて、脅迫に必要な有力カードを揃えていく」

垣根「あとは簡単に脅迫すればいいだけだ」

漣「はぁ…というかそれわたしに喋ってもよかったんですか?」

垣根「お前は利口な方だと思ってるし、他の連中よりは信頼が出来るからな」

漣「……!! そ、そうですか…//」

垣根「何こんな言葉で照れてんだお前、キモ」

漣「嬉しがってる乙女のハートを即座に壊す辺り垣根さんらしいわー」

垣根「馬鹿か、こんな変態だらけの場所で最初からまともなのお前くらいだろ」

垣根「むしろガキばっかのここで誰を信頼すりゃいいんだ」

漣「そりゃそうですけど…」

漣「……ハァ」

漣(結構信頼されてるの嬉しいんだけどなー…)

垣根「ほらさっさと行くぞ」

漣「あ、ハイ」


朧「……」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 01:58:32.18 ID:0uDSOG7SO
yaggy
483 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/23(土) 02:04:14.56 ID:3PSxGojH0
>>448
何回pc叩いたことか…
484 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 03:02:04.10 ID:3PSxGojH0
睦月「それにしてもここすごいね」

睦月「昨日の夜部屋から出て行った皐月ちゃんがまさか大破して一夜中入渠ドックにるとか、驚きにゃ」

陽炎「あー確か同じようにボロボロの時雨に夕立と一緒に引っ張られてたわね、私夜トイレ行く時見たわ」

龍驤「何やまたそんなことしてたんか」

時雨「僕は如何なる時でも帝督と共にあるのさ」

夕立「激しい夜だったぽい〜」

皐月「ボクもさ!」

暁「何だか濃ゆい人ね…」

曙「仕方ないわよ、あの天使の翼の前には誰もがああなるんだから」

村雨「いやそれは流石に無いから!」

曙「私という実例があるのに!?」

龍驤「あんたが異常なだけや…」

潮「あ、あれ?そういえば漣ちゃんと朧ちゃんがいない…」

曙「朧だったら私よりも早くに部屋を出たけど…そういえばまだ来てないわね」

白露「私が1番に来たからその後に朧ちゃんが来るの見てないよー!」
485 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 03:03:08.65 ID:3PSxGojH0

涼風「てやんでぃ!あたいが2番だよ!!」

大潮「私は3番です!」

如月「あなた昨日のアレからすぐに立ち直ったのね…」

大潮「正直痛かったし怖かったです」

大潮「でも、何故かあの後こう…胸にもやっとしたものがあるんです…!」

雪風「胸にもやっと!?何ですか何ですかソレ!雪風気になります!」

大潮「な、何なのでしょうか…私も気になるです!」

時雨「フフフ…また1人入門者が現れそうだね」

龍驤「やめんか!」
486 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 11:40:19.03 ID:3PSxGojH0
黒潮「にしても未元物質ってすごいんやね〜」

不知火「えぇ、自分の複製を作って動かしているとか聞きましたし、もはや最強なのではとこの不知火も尊敬します」

黒潮「あーそういえば見てないけど軽巡の阿武隈さんがおったね、今も部屋に軟禁状態なん?」

時雨「うん、帝督の分身の指導の元ミルクパズルを不眠不休で頑張っているそうだよ」

潮「食事を持って行った時に見たあの鬼のような顔は今でも…」ゾク

黒潮「ホンマに悪魔みたいな司令官やね」

不知火「ぬい…私たちも注意しないといけませんね」

垣根「おはよう、噂通り悪魔のような俺が来たぞ」

黒潮「うぉ!?」

不知火「ぬ!?」

垣根「ほらなさっき言った通りだろ漣、三下ほど口が軽いって」

漣「いや、言った通りって…」

黒潮(なんか三下言われとるけど…)

不知火(ここは口を開けない方が吉ですね…)

雪風「司令官さんおはようございます!!」

垣根「うぉ!?声がうっせぇな!」

雪風「ダメでしたか?」

垣根「いやダメじゃねーけど、少し下げてくれ」

雪風「はい!」

垣根「ったく…っと間宮!俺の分と漣の分の食事もってこい!」

間宮「はーい!」

垣根「さてと」

ガタ

垣根「今日は忙しいぞ」
487 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 11:41:09.85 ID:3PSxGojH0
【廊下】

弥生「やぁ朧…こんなところで会うのは奇遇だね」

朧「おはよう弥生さん」

弥生「食堂にはもう行ってきたのかい…?」

朧「いえ、ちょっとこちらに用があったので…」

弥生「へぇ…ならいっしょに食堂に行かないか?私も今からなんだ…」

朧「いいですよ」

弥生「なら早く行こうか…」

弥生(私は食堂に行く前に朧を見かけた…」

弥生(見かけただけならよかったけど…その姿があまりにも不審だった為に少しの間尾行していた)

弥生(しかし、向こうも私の存在に気づいていたらしく…見るからに不自然な動作で来た道を戻ってきた)

弥生(私は成すすべなく今来た風に装うしかなかった…)

弥生(…朧…君は本当に朧なのか…?)

朧「……」
488 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 14:50:49.76 ID:3PSxGojH0

【船艇】

足柄「提督ってば本当に真面目よね」

足柄「中々挨拶に来ない近所の鎮守府にわざわざ自分から足向けるなんて…」

「当然よ、私は仕事を優先させるんだから」

羽黒「え、これって仕事なんですか?」

「そうよ羽黒さん、これでお近付きになれば少し困った時に助けてくれるかもしれない…というかお友達になってくれるかもしれない…!」

足柄「お友達って…相手は確か男性よね?」

「いえ…友達に性別なんて関係は無いわ…あのゴールド(クソリア充)とは違って私はもうぼっちじゃ無いんだから!」

羽黒「は、はぁ…それって前に話した提督の世界の話でしたっけ?」

「えぇ…あっちで死んだのは忌々しいけど、私はこの世界でリアルを満喫するのよ…!」

「私はぼっちじゃ無い!!」

足柄「とか言って、数々の鎮守府に挨拶してからずっと仕事の話しかされてないのよねー。今回も仕事友達になるだけじゃない」

羽黒「もっとプライベートを大切に…」

「うぅ…!」
489 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 16:30:28.41 ID:3PSxGojH0
漣「鎮守府内の整理完了しましたよ」

潮「こっちも大丈夫です!」

時雨「入渠ドックも入念に洗っておいたよ」

夕立「ぽい〜!」

垣根「あぁサンキュー、そこまでしなくても入らせないから安心しとけよ」

龍驤「まぁまだ着任して4日目やからな…」

陽炎「それでこの数の艦娘って…やっぱり凄いのねあの人」

雪風「しれぇ!船が見えて来ました!」

垣根「分かった、すぐ港に行く」

垣根「お前ら全員、俺の面汚す真似はすんなよ」

「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」


【港】

垣根「まだ来ねぇな」

漣「船の周りに艦娘も見えませんし、ここまでの海路は至って安全みたいですね」

垣根「ハッ、強さの誇示しないだけマシな野郎かもしれぇねえが、あぁも余裕な態度だとこっちの事舐めてやがるのが分かる」

漣「そんなこと言わないでくださいよ、向こうもこっちの事弱小だって分かってるはずなんですし…」

垣根「そうだとしたら余計にいけすかねぇ」

垣根「早く脅迫できるもん手に入れてからさっさと帰らせる。どうせ大したやつじゃないだろうし良い駒にはなるだろうからな」

漣「流石に下衆すぎませんか?」

垣根「は?こんなのぬるいだろ?」

垣根「俺が本気出せばこの辺り一帯の鎮守府全て掌握できるぞ」

漣「うわこえー、知ってたけどこえぇよ…」
490 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/23(土) 20:08:07.65 ID:8XPNET/aO
明日再開します
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 20:48:24.83 ID:0uDSOG7SO
今の状況一方さんより一方さんしてる
492 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 09:28:24.44 ID:Yc74oN1f0
漣「それにしても私たちだけの出迎えというのも失礼っぽい気がします…」

垣根「あいつらは要所要所で待機してるからな。あいつらが自然体を振る舞えば向こうも警戒解けてベラベラと喋るだろうし、こっちとしてはなるべく変なものを目にさせたくねぇ」

漣「変なものというと…時雨さんとか夕立さんとかですか?」

垣根「あんな変態を目にさせたらそれこそ印象最悪だろうよ」

漣「えーと、確か変態の方々は全員入渠ドックに待機させていますね」

漣「まさか…」

垣根「未元物質製の鍵もかけたからまず開かねぇだろ」

漣「それって風呂場に監禁したって事ですか!?死んじゃいますよ!?」

垣根「死なねーだろ、前にサウナで同じ事したけど3時間は持った奴がいるぞ」

漣「艦娘でも女の子なのに、ガチで悪魔だこの人…!」

垣根「客が帰ったら解放するから良心の塊の間違いだろうが」

垣根「っともう来るぞ、いいかきっちり演じろよ」
493 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 13:30:54.63 ID:Yc74oN1f0
弓箭猟虎「…」

足柄「どうしたの提督?急に顔を青くしちゃって…」

羽黒「船酔いですか?だったらこの紙袋を」

弓箭「…え、と…」

弓箭「わ、わたくしの目が確かなら港で立っているのは…ここの提督よね?」

羽黒「えぇ…制服を着崩してはいますがどうやらあの方がここの提督のようですね」

足柄「あら…双眼鏡でよく見ると結構イケてるわね〜」

羽黒「本当だ…着任される前はモデルさんか何かでしょうか///」

弓箭「……」




弓箭(なんで垣根さんがここにいるの!?)


494 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:22:06.84 ID:Yc74oN1f0
弓箭(おかしいでしょ!?だって第2位でしょあの人!?ここに来たってことはあっちで死んだって事なんだし、そう簡単にあの恐ろしい第2位が殺されたりしないでしょ!?)

弓箭(まさか…わたくしが死んだ後にあのプランが失敗したって事!?あの計画が…!?)

弓箭(なら垣根帝督を殺せるのは第1位だけ…、まさか本当に一方通行に勝負を仕掛けたとは思えませんが…戦って負けたとなればあの街のクソッタレに殺されるよりかは納得出来る…)

弓箭(というか………!!!まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!!)

弓箭(もし顔を合わせたらまた暗部の頃のように仕事とか任せられるかも!!)

弓箭(というか最悪、あの人の下についたら強制的に仕事させられて私のキャリアとプライベートが無くなるんじゃないのかしら!?)

弓箭(もうあのクソッタレで最悪な世界とはおさらばしたと思っていたのに…!クソ……!)

弓箭(……いいえ待って、それだったらこうしましょうか)

弓箭(最悪、向こうもわたくしも名前とか顔とか知らずに資料だけで知った存在、そして垣根さんは小物の顔とかは覚えないタチの人。だったら…!!)

弓箭(ボッチの実力を発揮させる時がきたようですね…)
495 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:23:14.86 ID:Yc74oN1f0
弓箭「羽黒さん、足柄さん。少し頼みたいことがあるの!急いで!!」


羽黒「え、ちょっと提督さん!?」

足柄「急にどうしたっていうのよ!」

弓箭「ワケは後で話すから!今は急いで!!」


弓箭「羽黒さん、今すぐ服を脱いで!わたくしの服と貴女の服を交換するの!」

羽黒「ふえぇ!?」

足柄「ハァ?何言ってんのよ提督!」

弓箭「良いから脱いで!後でなんでもいうこと聞いてあげるから!」

羽黒「うぅ…なんだか分かりませんが…本当に聞いてくださいよ…」
496 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:23:45.20 ID:Yc74oN1f0

弓箭「ありがとうございます!そしてついでに私の代わりに提督を演じてちょうだい!」

羽黒「えぇ!?無理ですよぉ…!」

弓箭「無理でも良いですから!! 早くしないとあの人にわたくしのキャリアが全部取られちゃうのよ!!」

羽黒「わ、分かりました…」

足柄「いや服変えるからそれは気付いていたけど」

足柄「全く、提督がここまで怯えるあの男は一体何なのよ…」

羽黒「足柄姉さん……私出来るかな」

足柄「大丈夫イケるわよ、私もフォローするからさ」

羽黒「ありがとう…!」
497 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:33:11.23 ID:Yc74oN1f0
弓箭「服はオーケー、髪はカツラでなんとかして…顔はどうするか」

弓箭「いっその事木曽っぽい眼帯着けて包帯も巻いておくか」

弓箭「これで痛い小物の完成ね」

弓箭(これだけキャラがウザければ垣根さんは呆れて眼中に入れることもない…)

弓箭(完璧だわ)



【どっかの鎮守府】

木曽「ウッ!」

提督「木曽どうかしたか?」

木曽「今俺の心にヒビが…何故だ?」
326.59 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)